JP2516557B2 - めねじ付防振支持体金具の製造方法 - Google Patents

めねじ付防振支持体金具の製造方法

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JP2516557B2
JP2516557B2 JP5186611A JP18661193A JP2516557B2 JP 2516557 B2 JP2516557 B2 JP 2516557B2 JP 5186611 A JP5186611 A JP 5186611A JP 18661193 A JP18661193 A JP 18661193A JP 2516557 B2 JP2516557 B2 JP 2516557B2
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screw
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die
screw hole
punch
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鈴木  誠
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Sumitomo Riko Co Ltd
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Sumitomo Riko Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、他の部材に取付けるた
めのめねじを有するめねじ付防振支持体金具の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、めねじ付金具としては、鋼製の板
に垂直にめねじを設けたものが知られているが、ねじ部
の長さが板の厚さしかないため、ボルトを螺着したとき
ねじ部の強度が十分でなく耐久性に問題があった。ま
た、ねじ部の強度を確保するため、図3に示すように、
鋼板51からなる金具において、鋼板51にナット52
を溶接し、ナット52によりねじ部の強度を確保してい
るものがある。このナット52を溶接しためねじ付金具
は、プレスにより鋼板51の所定位置にボルトが挿通で
きるボルト挿通孔51aを設け、次いでこの挿通孔51
aと芯合わせしてナット52を溶接することにより製作
される。そのため、低い耐熱温度の部材が鋼板51に着
けられている場合は、その部材から離してナット52を
溶接しなければならず、大きなスペースが必要となり鋼
板51の寸法も大きくしなければならないとともに、ナ
ット52を溶接する作業の手間もかかり、コストも高い
という問題を有していた。また、図4に示すように鋼板
61にバーリング加工をし、めねじ61aを設けるもの
もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このバーリン
グ加工をする方法の場合、押し出す側の面に大きな丸み
部61bを持たせる必要があり、この丸み部61bのた
め、ねじ部の長さは大きくできないと共に、ねじ部の肉
厚は板厚にしかできず、薄い鋼板ではねじ部の強度が小
さく、使用できる金具が限られるという問題を有してい
た。
【0004】本発明は上記問題に鑑みてなされたもので
あって、ねじ孔の周囲に突起を形成してねじ部の長さを
大きくし、めねじを設けるためのスペースを大きくする
ことなく、ねじ部の強度を確保しためねじ付防振支持体
金具の製造方法を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のめねじ付防振支
持体金具の製造方法は、ねじ下孔をプレスにより形成す
る工程と、ねじ切りする工程とからなるめねじ付防振支
持体金具の製造方法であって、前記ねじ下孔を形成する
工程を、まず、一方の面が大径の凹部に形成されたダイ
穴を有するダイと、打抜部の根元の周囲が平面に形成さ
れたパンチを用いて、完全に孔あけしない半剪断状態に
剪断する工程と、次いで、該半剪断状態の孔あけされて
ない凹みに下孔あけする工程とから構成し、前記ねじ下
孔を形成する工程を2工程で行って、金属製の板を打抜
くことによりダイ側のねじ孔部の周囲を上面が平らな突
起部に、パンチ側のねじ孔部の根元の周囲を平面にそれ
ぞれ形成し、その後、前記ねじ孔部にめねじを設けるこ
とを特徴とする。
【0006】
【作用・効果】上述のように本発明のめねじ付防振支持
体金具の製造方法によれば、一方の面が大径の凹部に形
成されたダイ穴を有するダイと、打抜部の根元の周囲が
平面に形成されたパンチを用いて、まず、パンチを途中
で止めて完全に孔あけしない半剪断状態に剪断し、次い
で、孔あけしない半剪断状態の凹部に下孔あけする通常
の孔あけ工程とから構成し、前記ダイの大径の凹部と前
記パンチの根元の周囲の平面の間で、金属製の板を打抜
くことによりダイ側のねじ孔部の周囲を上面が平らな突
起部に、パンチ側のねじ孔部の周囲を平面にそれぞれ形
成すると共に、前記ねじ孔部にめねじを設ける。このよ
うにめねじ付防振支持体金具を製造するので、金属板の
厚さそのものを増やした形状でねじ部を長く形成するこ
とができ、しかも、めねじを設けるための必要なスペー
スを小さくでき、強度の大きいめねじ付防振支持体金具
を得ることができる。また、ねじの表裏面は平滑面(平
らな面)であるので両面とも締めつけ面として使用する
ことができる。また、ねじ部の強度を基準とした厚さよ
りも薄い金属製の板を使うことができるので、金具の重
量を小さくでき、製造作業も簡単でコストも安くするこ
とができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は一部を切欠いた本発明の一実施例の製造方
法により製造しためねじ付防振支持体金具を使用した防
振支持体の正面図で、図2は本発明の製造工程を説明す
る断面図である。この図において、1は防振支持体であ
り、めねじ付金具2がゴム弾性体5の一方の面に接着さ
れ、ゴム弾性体5の他の面には上金具6が取付けられて
いる。
【0008】めねじ付金具2の一端側にめねじ3が設け
られ、他端側にボルト挿通孔4が設けられている。この
めねじ付金具2は、金属製の板、例えば鋼製の板13よ
り加工され、取付部材に取付けるため一方の面に平らな
部分を有し、めねじ3がこの面から穿設されている。ま
た、めねじ付金具2の一端側の取付部材に取付けない他
方の面には、ねじ孔部の周囲に上面が平らな肉厚になさ
れた突起部7を有している。
【0009】めねじ3は、図2に示すような工程により
形成される。先ず鋼板13がダイ10の所定位置に固定
された後(図2(a))、パンチ14を用いて、半剪断
状態の凹みが形成される(図2(b))。次いで、プレ
スによる通常の孔あけ操作により半剪断状態の凹みが貫
通されてねじ下孔18が形成される(図2(c))。そ
れから、ねじ下孔18がねじ切りされてめねじが形成さ
れる(図2(d))。
【0010】ダイ10は、図2(a)に示すように、ダ
イ穴12を有しており、ダイ穴12の上部には大径にさ
れた凹部11が形成されている。パンチ14の打抜部の
根元15の周囲は平面に形成されている。
【0011】鋼板13の加工は、先ず所定位置に固定さ
れている板厚tの鋼板13に対し根元の周囲が平らなパ
ンチ14を下降させて、図2(b)に示すように、完全
に孔あけしない半剪断状態に剪断する。このとき、鋼板
13のねじ孔部16の材料の一部は、ダイ10の大径の
凹部11に圧入されて鋼板13のダイ10側のねじ孔部
16の周囲に上面が平面に形成されている高さΔtの突
起部17が形成される。また、ダイ10側と反対の鋼板
13のパンチ14側である押出側の面のねじ孔部16の
周囲は平面に形成される。
【0012】次いで、半剪断状態のねじ孔部16の凹み
を貫通させてねじ下孔18を完成させる。このねじ下孔
18の加工時においては、図2(c)に示すように、ね
じ下孔18の周囲はねじ孔部16の加工時と変わらず、
ダイ側にそのまま上面が平面に形成されている突起部1
7が形成されており、他方のパンチ側の表面は平面に形
成されている。さらに、ねじ下孔18内にねじ加工が施
されて、図2(d)に示すように、めねじ3が完成す
る。
【0013】めねじ付金具2のめねじ3は、図示してい
ない車体ブラケット等の取付部のボルト挿通孔を挿通し
たボルトをめねじ3に螺着することによって、めねじ付
金具2の一端側が取付部の上面に取付けられる。そし
て、めねじ付金具2の他端側は、図示していない車体ブ
ラケットのボルト挿通孔を通したボルト等をボルト挿通
孔4に挿通してナット締め等により取付けられる。
【0014】上金具6は鋼製の板よりなり、ゴム弾性体
5が接着されていない上側の面には突出してボルト8と
突起9が設けられている。そしてボルト8により図示し
ていないエンジンマウント等のブラケットに上金具6が
取付けられ、防振支持体が車体等とエンジン等の間に設
けられる。このようにゴム弾性体を接着した金具に溶接
等のように熱を加えないで強度の大きいめねじを設ける
ことができる。
【0015】なお、上記実施例では防振支持体に用いら
れる金具について説明したが、本発明のめねじ付防振支
持体金具はこれに限られるものでなく、各種のねじ部と
要部とが接近する必要のある金具、特に小型化が要求さ
れる取付け金具に適用することができる。その他、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲において多くの態様で実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるめねじ付防振支持体金具を用いた
防振支持体の一部を切り欠いた正面図である。
【図2】本発明によるめねじ付防振支持体金具の製造工
程を説明する断面図である。
【図3】従来のめねじ付金具の主要部を示す断面図であ
る。
【図4】従来の他のめねじ付金具の主要部を示す断面図
である。
【符号の説明】
1:防振支持体 2:めねじ付金具 3:めねじ 5:ゴム弾性体 10:ダイ 11:凹部 14:パンチ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ねじ下孔をプレスにより形成する工程
    と、ねじ切りする工程とからなるめねじ付防振支持体金
    具の製造方法であって、 前記ねじ下孔を形成する工程を、まず、一方の面が大径
    の凹部に形成されたダイ穴を有するダイと、打抜部の根
    元の周囲が平面に形成されたパンチを用いて、完全に孔
    あけしない半剪断状態に剪断する工程と、次いで、該半
    剪断状態の孔あけされてない凹みに下孔あけする工程と
    から構成し、 前記ねじ下孔を形成する工程を2工程で行って、金属製
    の板を打抜くことによりダイ側のねじ孔部の周囲を上面
    が平らな突起部に、パンチ側のねじ孔部の根元の周囲を
    平面にそれぞれ形成し、その後、前記ねじ孔部にめねじ
    を設けることを特徴とするめねじ付防振支持体金具の製
    造方法。
JP5186611A 1993-06-29 1993-06-29 めねじ付防振支持体金具の製造方法 Expired - Lifetime JP2516557B2 (ja)

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JPS6149619U (ja) * 1984-08-31 1986-04-03
JPS63254209A (ja) * 1987-04-13 1988-10-20 西川 貞行 プレス加工締結法

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