JP2516204Y2 - 流星検出器 - Google Patents
流星検出器Info
- Publication number
- JP2516204Y2 JP2516204Y2 JP1990094558U JP9455890U JP2516204Y2 JP 2516204 Y2 JP2516204 Y2 JP 2516204Y2 JP 1990094558 U JP1990094558 U JP 1990094558U JP 9455890 U JP9455890 U JP 9455890U JP 2516204 Y2 JP2516204 Y2 JP 2516204Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- meteor
- detector
- information
- space
- conductors
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
- Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案は、人工衛星等の宇宙構造物にとって有害な微
小流星の軌道やエネルギー等の情報を測定する装置に用
いる流星検出器に関するものである。
小流星の軌道やエネルギー等の情報を測定する装置に用
いる流星検出器に関するものである。
［従来の技術］ 地球近傍の宇宙空間における有人及び無人の活動は将
来に向けて増大していくことは明らかであり、我国にお
いても、宇宙基地、有翼回収機、宇宙衛星を始めとして
数々のプログラムが提案され着実に開発が進められてい
る。
来に向けて増大していくことは明らかであり、我国にお
いても、宇宙基地、有翼回収機、宇宙衛星を始めとして
数々のプログラムが提案され着実に開発が進められてい
る。
しかし、一方では宇宙でのミッションを完遂すること
なく機能を失ってしまう衛星も少なからず存在し、その
原因としては、流星との衝突が考えられる。
なく機能を失ってしまう衛星も少なからず存在し、その
原因としては、流星との衝突が考えられる。
而して、高い信頼性と安全性を要求される宇宙機器及
び有人宇宙活動のためには、基本設計段階から前記流星
との衝突の可能性を考慮しなければならず、そのために
は、地球近傍空間での流星の位置的、季節的な分布の定
量的な把握が必要となる。
び有人宇宙活動のためには、基本設計段階から前記流星
との衝突の可能性を考慮しなければならず、そのために
は、地球近傍空間での流星の位置的、季節的な分布の定
量的な把握が必要となる。
ここで、流星とは、微小惑星、流星体、彗星をいう
が、この他にも地球近傍空間に存在する人工物、例えば
意図的に破壊された人工衛星の破片、固体モータの煤、
太陽粒子により剥離された塗料等が含まれる。
が、この他にも地球近傍空間に存在する人工物、例えば
意図的に破壊された人工衛星の破片、固体モータの煤、
太陽粒子により剥離された塗料等が含まれる。
［考案が解決しようとする課題］ 従来は、地球近傍空間に存在する流星を定量的に把握
する手段がなく、その開発が望まれていた。
する手段がなく、その開発が望まれていた。
本考案は上述の実情に鑑み、人工衛星等の宇宙構造物
にとって有害な微小流星の軌道やエネルギー等の情報を
測定する装置に用いる流星検出器を提供することを目的
としてなしたものである。
にとって有害な微小流星の軌道やエネルギー等の情報を
測定する装置に用いる流星検出器を提供することを目的
としてなしたものである。
［課題を解決するための手段］ 請求項１の考案は、センシングプレートに流星が衝突
したときに生じる振動を検出するための複数の三軸加速
度計を取付けたものであり、請求項２の考案は、面上に
複数の紐状の導体を所定の間隔で略平行に貼着した複数
の絶縁板を、該絶縁板の面方向から見て所定の層と該層
に隣接する他の層とで導体が交叉するよう、積層したも
のである。
したときに生じる振動を検出するための複数の三軸加速
度計を取付けたものであり、請求項２の考案は、面上に
複数の紐状の導体を所定の間隔で略平行に貼着した複数
の絶縁板を、該絶縁板の面方向から見て所定の層と該層
に隣接する他の層とで導体が交叉するよう、積層したも
のである。
［作用］ 請求項１の考案では、流星がセンシングプレートに衝
突すると三軸加速度計により振動が検出される。
突すると三軸加速度計により振動が検出される。
請求項２の考案では、流星が絶縁板に衝突すると絶縁
板に貼着した導体が破損され、絶縁状態になる。
板に貼着した導体が破損され、絶縁状態になる。
而して、振動が検出され、或いは導体が絶縁状態にな
ることにより、流星の軌道情報やエネルギー情報を得る
ことができ、得られた情報を宇宙人工物を建設する際の
安全基準として使用することができる。
ることにより、流星の軌道情報やエネルギー情報を得る
ことができ、得られた情報を宇宙人工物を建設する際の
安全基準として使用することができる。
［実施例］ 以下、本考案の実施例を添付図面を参照しつつ説明す
る。
る。
第１図は本考案の一実施例である。
図中１は流星検出器であって、該流星検出器１は、セ
ンシングプレート２及びセンシングプレート２の四隅に
取付けられた従来公知の三軸加速度計３−1,3−2,3−3,
3−４を備えており、流星７がセンシングプレート２に
衝突した場合に衝突時の振動を三軸加速度計３−1,3−
2,3−3,3−４により検出し得るようになっている。
ンシングプレート２及びセンシングプレート２の四隅に
取付けられた従来公知の三軸加速度計３−1,3−2,3−3,
3−４を備えており、流星７がセンシングプレート２に
衝突した場合に衝突時の振動を三軸加速度計３−1,3−
2,3−3,3−４により検出し得るようになっている。
第２図は第１図の流星検出器１を用いて軌道やエネル
ギー等の情報を得る場合のシステムの概要を示し、図中
４は地球５の周囲を回遊する人工衛星であって、前記流
星検出器１は人工衛星４に搭載され、流星検出器１で検
出された流星衝突情報は人工衛星４内のコンピュータに
集め得るようになっている。
ギー等の情報を得る場合のシステムの概要を示し、図中
４は地球５の周囲を回遊する人工衛星であって、前記流
星検出器１は人工衛星４に搭載され、流星検出器１で検
出された流星衝突情報は人工衛星４内のコンピュータに
集め得るようになっている。
６は地球５上の地上ステーションであって、人工衛星
４から転送されて来た流星衝突情報を解析し得るように
なっている。
４から転送されて来た流星衝突情報を解析し得るように
なっている。
センシングプレート２上の位置ベクトルをｒ、エネル
ギーＥを持った流星７が人工衛星４に搭載されたセンシ
ングプレート２に対し角度θで衝突した際に発生する振
動（波動）をΨ（r,t）、該振動Ψ（r,t）がセンシング
プレート２上を伝わり三軸加速度計３−1,3−2,3−3,3
−４に感知される時刻をt1,t2,t3,t4とすると、時刻t1,
t2,t3,t4間のずれによって流星７の衝突位置r0は、 r0＝ｒ（t1,t2,t3,t4） …（ｉ） により求められる。
ギーＥを持った流星７が人工衛星４に搭載されたセンシ
ングプレート２に対し角度θで衝突した際に発生する振
動（波動）をΨ（r,t）、該振動Ψ（r,t）がセンシング
プレート２上を伝わり三軸加速度計３−1,3−2,3−3,3
−４に感知される時刻をt1,t2,t3,t4とすると、時刻t1,
t2,t3,t4間のずれによって流星７の衝突位置r0は、 r0＝ｒ（t1,t2,t3,t4） …（ｉ） により求められる。
次に、各三軸加速度計３−1,3−2,3−3,3−４のx,y,z
方向の振れを夫々Ψx，Ψy，Ψzとすると、流星７のセ
ンシングプレート２に対する衝突角度θは、 θ＝θ（Ψx，Ψy，Ψz） …（ii） より求められる。
方向の振れを夫々Ψx，Ψy，Ψzとすると、流星７のセ
ンシングプレート２に対する衝突角度θは、 θ＝θ（Ψx，Ψy，Ψz） …（ii） より求められる。
更に、三軸加速度計３−1,3−2,3−3,3−４の振れの
絶対値を｜Ψ1|,|Ψ2|,|Ψ3|,|Ψ4｜とすると、流星７
がセンシングプレート２に衝突した時のエネルギーE0は E0＝Ｅ（｜Ψ1|,|Ψ2|,|Ψ3|,|Ψ4｜） …（iii） により求められる。
絶対値を｜Ψ1|,|Ψ2|,|Ψ3|,|Ψ4｜とすると、流星７
がセンシングプレート２に衝突した時のエネルギーE0は E0＝Ｅ（｜Ψ1|,|Ψ2|,|Ψ3|,|Ψ4｜） …（iii） により求められる。
而して本実施例では、三軸加速度計３−1,3−2,3−3,
3−４により検出された振動Ψ（r,t）及び時刻t1,t2,
t3,t4が人工衛星４内のコンピュータに情報として記録
され、適宜地上ステーション６へ転送され、例えば
（ｉ）（ii）（iii）式により解析されて軌道やエネル
ギーの情報として地上ステーションの大型コンピュータ
に記憶、蓄積される。
3−４により検出された振動Ψ（r,t）及び時刻t1,t2,
t3,t4が人工衛星４内のコンピュータに情報として記録
され、適宜地上ステーション６へ転送され、例えば
（ｉ）（ii）（iii）式により解析されて軌道やエネル
ギーの情報として地上ステーションの大型コンピュータ
に記憶、蓄積される。
上述のようにして得られた軌道やエネルギー等の情報
は、人工衛星、宇宙基地等宇宙人工物を建造する際の安
全設計基準として使用される。
は、人工衛星、宇宙基地等宇宙人工物を建造する際の安
全設計基準として使用される。
第３図は本考案の流星検出器の他の実施例である。
図中８は流星検出器であって、該流星検出器８は積層
された複数の絶縁板９及び各絶縁板９の面に所定の間隔
で略平行に貼着された複数の紐状の導体10を備え、上層
の絶縁板９と該上層の絶縁板９に隣接する下層の絶縁板
９では、絶縁板９の面方向Ｄから見て導体10が交叉する
よう積層されている。
された複数の絶縁板９及び各絶縁板９の面に所定の間隔
で略平行に貼着された複数の紐状の導体10を備え、上層
の絶縁板９と該上層の絶縁板９に隣接する下層の絶縁板
９では、絶縁板９の面方向Ｄから見て導体10が交叉する
よう積層されている。
上記流星検出器８により流星７の衝突を検出する場合
には、各導体10に電圧を印加し、スキャナにより電流の
導通チェックを行い、得られた情報から導体10の絶縁箇
所を解析する。而して、何層の何番目の導体10に絶縁箇
所があるか、又第何層まで導体10の絶縁箇所があるか等
により、第２図の地上ステーション６において流星７の
軌道やエネルギー等の情報を得ることができる。
には、各導体10に電圧を印加し、スキャナにより電流の
導通チェックを行い、得られた情報から導体10の絶縁箇
所を解析する。而して、何層の何番目の導体10に絶縁箇
所があるか、又第何層まで導体10の絶縁箇所があるか等
により、第２図の地上ステーション６において流星７の
軌道やエネルギー等の情報を得ることができる。
なお、本考案は上述の実施例に限定されるものではな
く、本考案の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え
得ること、等は勿論である。
く、本考案の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え
得ること、等は勿論である。
［考案の効果］ 本考案の流星検出器によれば、流星の軌道情報やエネ
ルギー情報を得ることが可能となり、得られた情報を宇
宙人工物を建設する際の安全設計基準として使用するこ
とができるという優れた効果を奏し得る。
ルギー情報を得ることが可能となり、得られた情報を宇
宙人工物を建設する際の安全設計基準として使用するこ
とができるという優れた効果を奏し得る。
第１図は本考案の流星検出器の一実施例の斜視図、第２
図は本考案の流星検出器が取付けられた人工衛星と地上
ステーションの状態を示す斜視図、第３図は本考案の流
星検出器の他の実施例の斜視図である。 図中１は流星検出器、２はセンシングプレート、３−1,
3−2,3−3,3−４は三軸加速度計、８は流星検出器、９
は絶縁板、10は導体、Ｄは面方向を示す。
図は本考案の流星検出器が取付けられた人工衛星と地上
ステーションの状態を示す斜視図、第３図は本考案の流
星検出器の他の実施例の斜視図である。 図中１は流星検出器、２はセンシングプレート、３−1,
3−2,3−3,3−４は三軸加速度計、８は流星検出器、９
は絶縁板、10は導体、Ｄは面方向を示す。
Claims (2)
- 【請求項１】センシングプレートに流星が衝突した時に
生じる振動を検出するための複数の三軸加速度計を取付
けたことを特徴とする流星検出器。 - 【請求項２】面上に複数の紐状の導体を所定の間隔で略
平行に貼着した複数の絶縁板を、該絶縁板の面方向から
見て所定の層と該層に隣接する他の層とで導体が交叉す
るよう、積層したことを特徴とする流星検出器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990094558U JP2516204Y2 (ja) | 1990-09-07 | 1990-09-07 | 流星検出器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1990094558U JP2516204Y2 (ja) | 1990-09-07 | 1990-09-07 | 流星検出器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0451900U JPH0451900U (ja) | 1992-04-30 |
| JP2516204Y2 true JP2516204Y2 (ja) | 1996-11-06 |
Family
ID=31832609
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1990094558U Expired - Lifetime JP2516204Y2 (ja) | 1990-09-07 | 1990-09-07 | 流星検出器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2516204Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009091037A1 (ja) * | 2008-01-17 | 2009-07-23 | Ihi Corporation | 宇宙浮遊物体の検出装置 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5671316B2 (ja) * | 2010-12-01 | 2015-02-18 | 株式会社Ihi | 宇宙浮遊物体検出装置 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4654869A (en) * | 1985-09-11 | 1987-03-31 | Itt Corporation | Information collecting and forwarding apparatus |
| SE450995B (sv) * | 1986-01-21 | 1987-08-24 | Gambro Engstrom Ab | Doserings- och forgasningsanordning, foretredesvis avsedd for tillforsel av narkosgas till en ferskgasstrom i en narkosanleggning |
-
1990
- 1990-09-07 JP JP1990094558U patent/JP2516204Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2009091037A1 (ja) * | 2008-01-17 | 2009-07-23 | Ihi Corporation | 宇宙浮遊物体の検出装置 |
| US8564430B2 (en) | 2008-01-17 | 2013-10-22 | Ihi Corporation | Device for detecting space objects |
| EA019066B1 (ru) * | 2008-01-17 | 2013-12-30 | АйЭйчАй КОРПОРЕЙШН | Устройство для обнаружения космических объектов |
| CN101965293B (zh) * | 2008-01-17 | 2014-03-19 | 株式会社Ihi | 宇宙悬浮物体的检测装置 |
| JP5492568B2 (ja) * | 2008-01-17 | 2014-05-14 | 株式会社Ｉｈｉ | 宇宙浮遊物体の検出装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0451900U (ja) | 1992-04-30 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |