JP2516072Y2 - 電子管楽器のプレスセンサ実装構造 - Google Patents

電子管楽器のプレスセンサ実装構造

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JP2516072Y2
JP2516072Y2 JP20011787U JP20011787U JP2516072Y2 JP 2516072 Y2 JP2516072 Y2 JP 2516072Y2 JP 20011787 U JP20011787 U JP 20011787U JP 20011787 U JP20011787 U JP 20011787U JP 2516072 Y2 JP2516072 Y2 JP 2516072Y2
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Casio Computer Co Ltd
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【考案の詳細な説明】 [考案の技術分野] この考案は、電子管楽器のブレスセンサ実装構造に関
する。
[従来技術とその問題点] 従来、電子管楽器のブレスセンサ(息圧センサ)は、
マウスピースから吹込まれた息圧を直に受けるべく管本
体内の流路を遮断する状態で取り付けられている(例え
ば実公昭62-3827号公報等参照)。
しかし、このような従来構造の場合、息とともに管本
体1内に入った唾液や異物がブレスセンサ(の振動面)
に付着することがあり、この付着状態が著しい場合には
センサ機能が低下し、更には作動不良を起す虞れがあっ
た。また、ブレスセンサが管本体1の流路を遮断する状
態にあるから、ブレスセンサ上流の流路に唾液等が停滞
して溜り易い状況にあり、この停滞状態が著しい場合に
は唾液等がマウスピースから吹込まれた息圧に影響を及
ぼす虞れもあった。ブレスセンサが配設されるのは普通
マウスピースが接続されたマウスパイプ内であるが、こ
のマウスパイプ内に溜った唾液等を排出するにはマウス
ピースを取り外さなくてはならないので面倒である。
[考案の目的] この考案は、上記の如き事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、唾液等がブレスセンサに
付着したり或は流路に溜ったりすることのない電子管楽
器のブレスセンサ実装構造を提供することにある。
[考案の要点] この考案は上述した目的を達成するため、管本体内の
マウスピース近傍位置に、ブレスセンサを取り付けたブ
レスハウジングを収納配設した電子管楽器において、前
記ブレスハウジングに、マウスピースから吹込まれた息
が流れる流路と、この流路を流れた息を前記管本体外に
導くホースを一体的に連結するホース連結部と、前記流
路に直交する部位に前記ブレスセンサを収納するセンサ
収納部とを一体成形し、前記ブレスハウジングを、前記
センサ収納部が吹奏演奏時において前記マウスピースの
上方部側に位置するように前記管本体内に配設したこと
を要点としている。
[実施例] 以下、この考案の一実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図はこの考案によるブレスセンサを備えた電子管
楽器を示し、第2図は同電子管楽器の要部(考案部分)
を示している。
まず、第1図に基づいてこの考案が適用された電子管
楽器の概要を説明する。
この電子管楽器は基本形体がアコースティックなサク
ソフォーン(アルトサックス)に近似した形体をなして
いる。ベル1a、本管1b、マウスパイプ1cからなる管本体
1は合成樹脂材による成形品である。例示の管本体1は
上下に分割して形成され、それぞれの分割体2、3に種
々の部品を組込んだ後、接着剤にて結合(分割線4にお
いて)されている。上側分割体2のベル1aの端部5は上
側分割体2とは別体に成形されて環状固定部材(シール
部材)5aにて結合されている。この別体に形成された端
部5の開口部にはスピーカ保護用の金属ネット6が取り
付けられている。
このような管本体1のマウスパイプ1cの端部には適度
な弾性を有したゴム材からなるマウスピース7が取り付
けられ、上側分割体2の上面には多数の音高指定キー8
と半音アップ指定キー9が取り付けられ、下側分割体3
の下面にはオクターブ指定キー10が取り付けられるとと
もに、左親指乗せ部11とストラップ係止部12と右親指乗
せ部13が一体形成され、下側分割体3の側面には出力端
子14、電源表示ランプ15、電源投入スライドスイッチ1
6、DC電源入力端子17、MIDI(Musical Instruments Dig
ital Interface)出力端子18が設けられ、内部にはコン
トローラを構成する配線基板19、20およびブレスセンサ
21、スピーカ22等が組み込まれている。
多数の音高指定キー8は例えばC4〜C# 6の音域のもの
で、これらは2つのグループに分けられて上側分割体2
の上面左右に配置されている。半音アップ指定キー9は
音高指定キー8の一方のグループに属して配置されてい
る。
音高指定キー8、半音指定キー9およびオクターブ指
定キー10はその基部を管本体1の上側分割体2および下
側分割体3に一体に設けられた支軸23に回動可能に結合
しており、先端のカップ状の押釦24を下方向に押圧する
と管本体1の穴25から管本体1内に挿入されている中央
の操作子(往復動部材)26が各種キーに対応して配線基
板19、20上に設けられているゴムスイッチ27を押圧して
その可動接点を固定接点に接触(オン)させる。
音高指定キー8等のキー類は合成樹脂材による成形品
である。
配線基板19、20は上側分割体2および下側分割体3に
一体形成されている支柱28にボルト29で固定されてい
る。
スピーカ22はベル1a内に配置されているが、その放音
面は端部5の開口に向いておらず、開口から略45°傾斜
(本管1bの軸線に沿う角度)して、ベル1a内に一体形成
された取付板30に基板22aを介してボルト31で固定され
ている。
なお、下側分割体3内には破線で示すような電池収納
部32が形成されている。
次に、第2図に基づいて管本体1のマウスパイプ1c内
に配置されたブレスセンサ21の実装構造について説明す
る。
ブレスセンサ21はマウスパイプ1c内に直接取り付けら
れておらず、ブレスハウジング33に収納されて取り付け
られている。ブレスハウジング33は合成樹脂材による成
形品であって、第3図〜第7図に示す構造となってい
る。すなわち、平面形状がマウスパイプ1cの形状に合わ
されて傾斜した矩形をなしており、上壁33aと前壁33bと
後壁33cと下壁33dとからなっている。上壁33aの上面中
央には円形のセンサ収納凹部33eが形成され上面の前後
部には、このセンサ収納凹部33eを挟んで複数のボルト
穴33fが形成され、これらのボルト穴33fに対応する下面
には円形の支柱受座33gが形成されている。前壁33bの中
央にはマウスピース7から吹込まれた息を導入する開口
33hが形成されている。後壁33cの中央には開口33hから
導入された息を導出するパイプ33iが形成されている。
下壁33dは上壁33aの中心線上に形成されており、下面に
開口した溝33jを形成している。この溝33jは前壁33bの
開口33hと後壁33cのパイプ33iおよびセンサ収納部33eと
連通している。センサ収納部33eと連通する部分は円形
状に広くなっている。
このように構成されたブレスハウジング33はマウスピ
ース7の下側分割体3内面(底面)に接着された略L字
形の板状パッキン材34(第7図参照)上に載置されて下
側分割体3内にそれぞれのボルト穴33fに対応するよう
に立設されている支柱35を利用してボルト36で固定され
る。パッキン材34は下壁33dの下面全体に溝33dを塞ぐよ
うに接するとともに前壁33dの前面に接してブレスハウ
ジング33の前方(上流側)においてマウスパイプ1cを塞
ぐ構造となっている。この場合、パッキン材34には前壁
33bの開口33bに対応する開口34aが形成されている。こ
の開口34aと開口33b、溝33j、パッキン材34、パイプ33i
とで流路37が形成される。
下側分割体3内に取り付けられたブレスハウジング33
には、流路37を流れた息を管本体外に導くホース38がパ
イプ33iに接続され、ブレスセンサ21がセンサ収納凹部3
3eに収納される。ホース38は本管1b、ベル1a内を通って
ベル1aの下端の穴(分割線4上に形成されている)から
管本体1外に突出している。ブレスセンサ21は振動部が
流路37側に向けてセンサ収納凹部33eに収納され、その
リード線39は配線基板19に接続される。
このようにして、管本体1内にブレスセンサ21を実装
した場合、マウスピース7から吹込まれた息とともに管
本体1内に入った唾液等が流路37の直交上部に配置され
ているブレスセンサ21に付着しにくくなる上、流路37内
に入って来た唾液等は流路37内に停滞して溜らずにホー
ス38を介して直ちに管本体1外に排出されることにな
る。このため、ブレスセンサ21は唾液等の影響で機能低
下するようなことはなく、また、マウスピース7から吹
込まれた息圧もそれらの影響を受けることは全くない
し、流路37内に溜った唾液等をマウスピース7を取り外
して排出するというような作業も不要となる。
[考案の効果] 以上説明したように、この考案に係る電子管楽器のブ
レスセンサ実装構造は、管本体内のマウスピース近傍位
置に、ブレスセンサを取り付けたブレスハウジングを収
納配設した電子管楽器において、前記ブレスハウジング
に、マウスピースから吹込まれた息が流れる流路と、こ
の流路を流れた息を前記管本体外に導くホースを一体的
に連結するホース連結部と、前記流路に直交する部位に
前記ブレスセンサを収納するセンサ収納部とを一体成形
し、前記ブレスハウジングを、前記センサ収納部が吹奏
演奏時において前記マウスピースの上方部側に位置する
ように前記管本体内に配設したので、ブレスハウジング
を、センサ収納部が吹奏演奏時においてマウスピースの
上方部側に位置するように、管本体内に配設しているの
で、前記センサ収納部内に収納されたブレスセンサにマ
ウスピースから吹込まれる息とともに管本体内に入った
唾液等が接触することがないので、その唾液等がブレス
センサに付着しにくくなり、これによるブレスセンサの
機能低下がなくなるとともに流路に唾液等が停滞して溜
らないので息圧もこれに影響されずに済むと云った効果
がある。また、この考案によれば、ブレスハウジング
が、流路、ホース連結部およびセンサ収納部にて一体成
形されているので、大量生産に適するといった効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例によるブレスセンサを備え
た電子管楽器の一部切欠側面図、第2図は同電子管楽器
の考案部分を示した拡大断面図、第3図〜第7図はそれ
ぞれブレスセンサが取付けられるブレスハウジングを示
し、第3図は同平面図、第4図は同底面図、第5図は同
左側面図、第6図は同右側面図、第7図は第3図のVII-
VII線に沿う断面図である。 1……管本体、7……マウスピース、21……ブレスセン
サ、33……ブレスハウジング、37……流路、38……ホー
ス。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】管本体内のマウスピース近傍位置に、ブレ
    スセンサを取り付けたブレスハウジングを収納配設した
    電子管楽器において、前記ブレスハウジングに、マウス
    ピースから吹込まれた息が流れる流路と、この流路を流
    れた息を前記管本体外に導くホースを一体的に連結する
    ホース連結部と、前記流路に直交する部位に前記ブレス
    センサを収納するセンサ収納部とを一体成形し、前記ブ
    レスハウジングを、前記センサ収納部が吹奏演奏時にお
    いて前記マウスピースの上方部側に位置するように前記
    管本体内に配設したことを特徴とする電子管楽器のブレ
    スセンサ実装構造。
JP20011787U 1987-12-31 1987-12-31 電子管楽器のプレスセンサ実装構造 Expired - Lifetime JP2516072Y2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20210304714A1 (en) * 2020-03-25 2021-09-30 Yamaha Corporation Electronic Wind Instrument

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20210304714A1 (en) * 2020-03-25 2021-09-30 Yamaha Corporation Electronic Wind Instrument

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