JP2515221Y2 - 車両乗降口における昇降装置のプラットフォーム機構 - Google Patents

車両乗降口における昇降装置のプラットフォーム機構

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JP2515221Y2
JP2515221Y2 JP1990072583U JP7258390U JP2515221Y2 JP 2515221 Y2 JP2515221 Y2 JP 2515221Y2 JP 1990072583 U JP1990072583 U JP 1990072583U JP 7258390 U JP7258390 U JP 7258390U JP 2515221 Y2 JP2515221 Y2 JP 2515221Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は車両乗降口における昇降装置のプラットフォ
ーム機構に係り、詳しくは、バスなどの車両におけるス
テップ式乗降口に設置される昇降装置であって、一般乗
客が利用するステップの上方を通過して、車椅子の乗客
が利用する昇降可能なプラットフォーム機構に関するも
のである。
〔従来の技術〕
車椅子を必要とする身体障害者などがバスに乗り込む
場合、乗降口に設けられたステップを登り降りすること
はできない。そのために、身障者を車椅子に座らせたま
ま乗せたり降ろしたりすることができる昇降装置があ
る。
そのような昇降装置に車椅子を載せて昇降させる際、
車椅子にブレーキを掛けていなかったりブレーキを掛け
ていても揺れなどで後ずさりするようなことがある。プ
ラットフォームの先端には、車椅子がプラットフォーム
へ乗り込むのを容易にするための傾斜板が設けられる
が、プラットフォームから車椅子が脱落するのを防止す
るために、その傾斜板を斜め上にはね上げる機構が採用
される。
例えば、実開昭54−5208号公報には、プラットフォー
ムをゲート板本体とそれに枢着される先端折曲部とで構
成した自動式キャスタストッパが開示されている。車椅
子の脱落を防止するための先端折曲部は、ゲート板本体
に取り付けられた補助シリンダとピン結合され、必要時
に補助シリンダの伸長で傾動させることにより、はね上
げられるようになっている。
また、特公昭57−22770号公報には車両リフトプラッ
トフォーム乗り入れ物制止装置が、実公昭56−1662号公
報には車椅子用階段昇降装置が記載されている。いずれ
も、車椅子をプラットフォームに載せて上昇を開始した
後、地面から離反すると動き始めるリンク体に連動して
傾斜板やスロープ板が傾動され、車椅子の移動・脱落を
防止するようにしている。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、前者におけるゲート板では、先端折曲部を
傾動させる補助シリンダがゲート板本体の下面に取り付
けられ、その油圧配管がプラットフォームを昇降させる
ためにゲート板本体前端で支持している昇降用リンク機
構に向けて延ばされている。したがって、先端折曲部が
はね上げられるとき、その油圧配管が見えて見苦しく、
また、それが地上の異物と接触したりひっかかたりし
て、はね上げ動作が阻害するようなことが起こる可能性
のある問題がある。
また、後者の二例では、傾斜板やスロープ板がプラッ
トフォームの動きに従属することになり、任意の時点で
はね上げやはね上げ解除をさせる自由度が著しく拘束さ
れる。また、上記したリンク体が地面や車両の床面から
離れた後に回動を始め、プラットフォームがある程度離
反してからでないとはね上げ動作が完了せず、動作の遅
れが生じることになる。一方、プラットフォームが地面
や床面から離れ始める時点、すなわち、昇降用リンク機
構の回動動作で上昇や下降を開始する瞬間にプラットフ
ォームがぐらつきやすい傾向にあり、車椅子が不安定な
状態となる。その時点で、傾斜板などが完全にはね上っ
ていなければ、車椅子の脱落を防止できる態勢が整わな
い問題がある。
上記したいずれの例においても、プラットフォーム
は、その先端に取り付けられた傾斜板などを例えば45度
程度にはね上るだけの機構であり、バスなどの乗降口に
昇降装置を設ける場合、一般乗客の乗り降りが阻害され
る。そのために、プラットフォームを傾斜板を除く部分
で二つ折れにすることができ、しかも、それを乗降口の
側方に退避させることができるようにすることが望まし
い。しかし、そのような場合には、上記した傾斜板のは
ね上げ機構が邪魔になる問題がある。すなわち、実開昭
54−5208号公報の場合には、油圧配管が一般乗降者に触
れたり見苦しくなったりする。一方、特公昭57−22770
号公報や実公昭56−1662号公報の場合には、退避位置に
おいて前述したリンク体を別途機構を用いて退避させな
ければ、傾斜板がはね上った状態となったり、リンク体
がとび出している場合には、それが乗降の邪魔になった
りする。
本考案は上述の問題に鑑みなされたもので、その目的
は、プラットフォームが地面などから離反する前にはね
上げておくことができ、それによって昇降開始時にプラ
ットフォームが揺れるなどしても車椅子の脱落を完全に
防止しておくことができること、プラットフォームの昇
降中に傾斜板のはね上げ機構の油圧配管が人目に触れる
ことなく清潔感を維持させ、また、そのはね上げ機構の
作動が異物に触れにくい構造として、円滑な作動を確保
しておくことができること、一般乗客の乗降を可能にす
るためにプラットフォームを折り畳むことができるよう
にした場合に、その退避格納中にはね上げ機構などに突
起物が残らず、乗降の邪魔にならないようにしておくこ
とができること、を実現した車両乗降口における昇降装
置のプラットフォーム機構を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、車両乗降口のステップの上方で基部台とそ
の前端で折り畳み可能な先部台とその先部台の先端上部
ではね上げ可能に枢支された傾動ストッパを備えるプラ
ットフォームが昇降できるようになっている昇降装置に
適用される。
その特徴とするところは、第1図を参照して、傾動ス
トッパ17をはね上げるため、基部台18Aにシリンダ20が
装着されると共に、そのシリンダ20のピストンロッド20
aが伸長したときその先端20bで押動されるロッド体21
が、ピストンロッド20aとは分離された状態で先部台18B
に進退可能に格納され、ロッド体21が傾動ストッパ17を
復元させるスプリング23aの弾発力に抗して押動された
とき、傾動ストッパ17の後端下部を突き出す押出部22
が、そのロッド体21の先端に形成され、シリンダ20のピ
ストンロッド20aがロッド体21を押動するため前進した
とき、ピストンロッド20aを基部台18Aと先部台18Bとに
跨がらせた状態とするための挿通孔19bが、先部台18Bの
後端に形成されていることである。
〔作用〕
車椅子の身障者が車両乗降口から乗り込むとき、基部
台18Aと先部台18Bと傾動ストッパ17とが一直線状にされ
たプラットフォーム18が地上に降ろされる。傾動ストッ
パ17を乗り越えてプラットフォーム18上に車椅子を載せ
る。
基部台18Aに設けたシリンダ20を伸長させ、そのピス
トンロッド20aを、先部台18Bの後端に穿設された挿通孔
19bを経て先部台18Bの内部に進出させる。ピストンロッ
ド20aと分離された状態で先部台18Bに格納されているロ
ッド体21が、ピストンロッド20aの動きで押動され、ロ
ッド体21に設けられた押出部22で、傾動ストッパ17の後
端下部17b(第6図参照)が突き出される。傾動ストッ
パ17が先部台18Bの先端上部を中心にしてはね上げら
れ、車椅子の脱落が防止される。
このとき、シリンダ20のピストンロッド20aが挿通孔1
9bに嵌まって、基部台18Aと先部台18Bとに跨がった状態
にある。したがって、この状態で誤ってプラットフォー
ム18を折り畳もうとしても、基部台18Aと先部台18Bとは
ピストンロッド20aで折り畳み不能に邪魔されており、
傾動ストッパ17がはね上げられている限りは、プラット
フォーム18を二つ折りにしようとしても、その上の車椅
子の安全が確保される。
プラットフォーム18の上昇が完了した後、シリンダ20
の縮小でピストンロッド20aを基部台18A内へ退避させる
と、スプリング23aの弾発力ではね上げられている傾動
ストッパ17が水平姿勢に戻される。車椅子を前進させれ
ば、身障者を車両に乗り移すことができる。ピストンロ
ッド20aは挿通孔19bを抜けて基部台18A内に退避されて
いるので、先部台18Bを基部台18Aに折り畳むことがで
き、さらに、乗降口3の側部に立てかければ、ステップ
2が開放され、一般乗客の乗降が可能となる。なお、車
椅子を地上に降ろす場合も同様の手順によってなされ
る。
〔考案の効果〕
本考案によれば、プラットフォームを昇降させる前に
傾動ストッパをはね上げておくことができ、傾動ストッ
パをプラットフォームの昇降動作に連動させてはね上げ
る場合よりも、車椅子の脱落を完全に防止することがで
きる。傾動ストッパがはね上げられている間は、プラッ
トフォームの折り畳み動作はピストンロッドの伸長で阻
止されており、誤操作により車椅子を載せたまま先部台
を基部台に畳み込むといった手違いの発生が防止され
る。また、はね上げ機構が簡素化されかつそれが先部台
や傾動ストッパから露出したり人目にひどく触れること
がなく、見栄えが向上して清潔感が維持され、さらに
は、一般乗客の乗降動作の邪魔になることもない。
〔実施例〕
以下、本考案をその実施例の図面を参照しながら、詳
細に説明する。
第3図(a)および(b)は本考案のプラットフォー
ム機構を備えた昇降装置が取り付けられたバスの全体概
略図で、バス1の例えば車体側部1aにはステップ2を備
えた車両乗降口3が設けられている。本例では、昇降装
置の駆動主要部をなす下部枠体5が、乗降口3の後部側
1bに配置されている。
第4図および第5図に示すように、その昇降装置の下
部枠体5の基部5Aが、乗降口3の最下段のステップ2aに
固定されている。この下部枠体5には二つの支軸6,8が
上下に装着され、それぞれにスリーブ5a,5bが回動自在
に外嵌されている。一方のスリーブ5aには第一リンク7
の一端7aが、他方のスリーブ5bには第二リンク9の一端
9aが取り付けられ、後述するように、一端14aをスリー
ブ5aに固定したレバー体14が回動するとき、第一リンク
7は支軸6の回りで、第二リンク9は支軸8の回りに回
動することができるようになっている。
その第一リンク7と第二リンク9とは同一長さであ
り、後述する垂直姿勢の薄い箱体である取付枠体12を介
して平行となっている。すなわち、第一リンク7の他端
7bおよび第二リンク9の他端9bは、ピン軸10,11を介し
て、上記の下部枠体5に設けられた二つの支軸6,8と同
じ間隔で、かつ支軸6,8を結ぶ仮想の線と平行となる位
置に枢支されている。その取付枠体12は車椅子16に乗っ
た身障者4のための手すりを兼ねており、その上縁12b
や前後縁12c,12dが滑らかに仕上げられ、かつ、両コー
ナには丸みが施されている。
上記の下部枠体5,第一リンク7,第二リンク9,取付枠体
12は、一つの平行四辺形リンク機構13を形成している。
その取付枠体12の下端12aには、車椅子16を載せるプラ
ットフォームとしての昇降台18が、片持ち支持構造で車
体前方側へ張り出して取り付けられている(第3図
(a)の実線参照)。
一方、上記レバー体14の他端14bには、シリンダなど
のアクチュエータ15のピストンロッド15aが接続されて
おり、そのピストンロッド15aの伸縮動作でレバー体14
の傾動を可能にするため、シリンダ15はその胴部の略中
央で下部枠体5に揺動可能なように取り付けられてい
る。したがって、シリンダ15を伸長させると、第一リン
ク7と第二リンク9とを介して取付枠体12が下降する方
向に回動され、プラットフォーム18を地上24へ降ろすこ
とができる。シリンダ15を縮小させれば、取付枠体12は
二点鎖線の位置へ上昇され、プラットフォーム18がフロ
ア1cと同一の高さにされる。
上記のプラットフォーム18は、第6図に示すように、
中空状の箱体である基部台18Aおよび先部台18Bと、先端
の傾動ストッパ17とからなる。そして、傾動ストッパ17
の後端上部17aと先部台18Bの前端上部とはピン軸17cを
介して接続され、次に述べる第1図のシリンダ20の伸長
で前進するロッド体21の押出部22によって、傾動ストッ
パ17の後端下部17b(第6図参照)が押されるようにな
っている。そして、傾動ストッパ17がピン軸17cを中心
に上方へはね上げられ、車椅子16がプラットフォーム18
上で後退しても脱落することがないように配慮されてい
る。
第1図および第2図に示すように、プラットフォーム
18の基部台18Aは、左右へ延びかつ挿通孔19aを有する前
側の溝形部材18cと、左右へ延びる後側の溝形部材(図
示せず)と、それら両溝形部材を接合する左右へ広がる
板部材18dとからなる。この基部台18Aには、前部のアン
グル部材18eと後部のアングル部材(図示せず)に保持
された水平姿勢のシリンダ20が設けられる。
後述するシリンダ25(第5図参照)の伸長で基部台18
Aの上方へ折り畳み可能に接続される先部台18Bは、左右
へ延びる前側の溝形状部材18fと、左右へ延びて挿通孔1
9bが穿設された後側の溝形部材18gと、両部材18f,18gを
接合する左右へ広がる板部材18hとよりなる。なお、こ
の板部材18hの先端側には、傾動ストッパ17を枢支する
上述したピン軸17cが設けられ、そのピン軸17cを保持す
る取付部材18iが溝形状部材18fに取り付けられている。
この先部台18Bには、伸長時のシリンダ20のピストンロ
ッド20aの先端20bで、傾動ストッパ17側へ押動されるロ
ッド体21が格納され、ピストンロッド20aと分離された
状態にある。
このロッド体21は、棒体の後部材21Bと、その後部材2
1Bの前部が挿入されて一体化された前部材21Aとよりな
る。そして、この前部材21Aには、先端頭部21aと、傾斜
面を挟んで丸く形成された突出部21bとよりなる押出部2
2が形成されている。支持部材18jおよび支持部材18kを
介して水平姿勢に保持されたロッド21は、上記したピス
トンロッド20aの先端20bで押動されると、押出部22で傾
動ストッパ17の後端下部を押圧し、傾動ストッパ17がは
ね上げられるようになっている。なお、上記した前側の
溝形状部材18fには、押出部22が傾動ストッパ17側へ進
出するのを許容する挿通孔18m(第2図参照)が設けら
れている。
一方、傾動ストッパ17は、後端の左右に延びる溝形状
部材17dと、この溝形状部材17dに取り付けられて地上24
に向け緩やかに傾斜して左右へ広がる傾斜板17eと、一
端が枢支軸17cに回動可能に装着されると共に他端が溝
形状部材17dに固着された取付部材17fとにより構成され
る。はね上げ以前の水平な傾動ストッパ17では、その傾
斜板17eが上述のような緩やかな傾斜となっているの
で、車椅子4を地上24から、労することなく先部台18B
および基部台18Aへ移すことができ、さらには、円滑に
地上24へ降ろすこともできる。
上記の溝形状部材17dの後面に取り付けられたブラケ
ット17gと、先部台18Bのリブ材18n(第2図参照)に固
着されたL状の取付部材18pとの間には、スプリング23a
が張架される。このスプリング23aは、ブラケット17gを
介して傾動ストッパ17をシリンダ20側へ引き寄せるよう
な付勢力を発揮する。したがって、二点鎖線のようなは
ね上げ後の傾動ストッパ17は、シリンダ20が縮小された
とき、実線の水平姿勢に復元される。このとき、スプリ
ング23aは、はね上げられた傾動ストッパ17を復元する
だけでなく、後端下部17b(第6図参照)に当接してい
るロッド体21をも退避させるように作用する。しかし、
その復元用弾発力が強くない場合には、スプリング23a
以外に、ロッド体21を積極的に復元させるためのスプリ
ング23bを設けておくとよい。そのスプリング23bは、ロ
ッド体21の後部材21Bに固定された取付部材21cと、先部
台18Bのリブ材に固定された取付部材18lとの間に取り付
けられる。そして、このスプリング23bによる復元力で
ロッド体21が過剰に後退するのを防止するため、鍔21d
が支持部材18kに当たるようにロッド体21に設けられて
いる。
第7図および第8図に示すように、基部台18Aの内部
には、先部台18Bと基部台18Aとを回動自在に接続してい
るピン軸18aを中心にして、先部台18Bを基部台18Aに向
けて折り畳むためのアクチュエータ25が、傾動ストッパ
17をはね上げるシリンダ20とは別の位置に格納されてい
る(第5図参照)。そのシリンダ25が縮小状態にあると
きは、基部台18Aと先部台18Bとは第6図のように同一面
をなし、伸長させると、二重リンク体26により、第7図
の二点鎖線で示すように、二つ折りに畳まれるようにな
っている。
すなわち、第5図に示すように後端のピン軸25aで回
動自在に支持されたシリンダ25を伸長すると、第7図お
よび第8図に示すピストンロッド25bの先端のピン軸25c
が、基部台18Aに固定されたピン軸26aを中心に一点鎖線
のように回動する案内リンク26Aに拘束されて変位す
る。押出リンク26Bはピストンロッド25bの先端のピン軸
25cおよび先部台18Bの後端下部に取り付けられたブラケ
ット18bのピン軸26bに回動自在に取り付けられており、
そのピン軸26bの移動が前記ピン軸18aを中心にした回動
のみに拘束されていることから、ピン軸25cの変位で押
出リンク26Bは一点鎖線のように変位する。シリンダ25
がさらに伸長すると、ピン軸25cは二点鎖線の位置とな
り、先部台18Bは図示のように180度回動されて、プラッ
トフォーム18は中折れして畳まれるようになっている。
ところで、フロア1cの近傍で折り畳まれたプラットフ
ォーム18は、ステップ2を利用する一般乗客の乗り込み
を阻害するので、第4図に示すように、車両乗降口3の
後部側1bの取付枠体12の前面に、二点鎖線で示す垂直姿
勢となるように回動させることができる構造になってい
る。取付枠体12内にはシリンダ27が内蔵され、そのピン
ロッド27aが二点鎖線のように伸長されると、基部台18A
の側面に固設されたアーム部材27Aも回動する。この回
動で折り畳まれたプラットフォーム18はピン軸18qを中
心に90度上方へ回動され、ステップ2上の空間が開放さ
れるようになっている。
このように構成された昇降装置のプラットフォーム機
構によれば、バスなどの乗降に際して次のように作動
し、プラットフォームに乗り入れた車椅子16と身障者4
を、ステップ2の上方空間において安全に昇降させるこ
とができる。
第3図(a),(b)に示すように、運転手は案内外
のバックミラー28,29を通したり、警報灯などによっ
て、折り畳まれたプラットフォーム18が、第4図に示す
ように、取付枠体12の前面に退避していることを確認し
た後、扉30(第5図参照)を開く。乗車待ちの乗客のな
かに車椅子を利用した人があれば、一般乗客が乗車する
前もしくは後に、シリンダ27を縮小させる。ピストンロ
ッド27aの先端に取り付けられたアーム部材27Aが、基部
台18Aの基端に設けられたピン軸18qを中心に回動され、
その回動に伴って、折り畳まれたプラットフォーム18
も、ピン軸18qを中心にして実線で示した水平姿勢とな
るように90度回動される。
第5図に示したシリンダ25を縮小させると、先部台18
Bは第7図の二点鎖線の状態から実線の位置まで回動さ
れ、基部台18Aと同一面にされる。このとき、傾動スト
ッパ17も先部台18Bと共に回動し、車体側部1aの外方へ
突出する。
さらに、シリンダ15(第5図参照)を伸長させると、
ピストンロッド15aに接続されたレバー体14が回動さ
れ、同時に第一リンク7もスリーブ5aを介して回動され
る。平行四辺形リンク機構13となっているので、第二リ
ンク9も同様に回動し、取付枠体12はプラットフォーム
18と共に、実線のように地上24へ降ろされる。
介添え者が車椅子16を押すか自走させれば、その車輪
は傾動ストッパ17から先部台18Bに進み、車椅子16が図
示のように完全にプラットフォーム18上に乗ったところ
で、車椅子16にブレーキをかける。その後に、第1図お
よび第2図に示すシリンダ20が伸長させ、そのピストン
ロッド20aを挿通孔19a,19bを経て先部台18Bへ進出さ
れ、その先端面20bでロッド体21を押圧しながら前進さ
せる。水平方向に前進するロッド体21の突出部21bが、
傾動ストッパ17の溝形状部材17dの後端下部17b(第6図
参照)に当接し、傾動ストッパ17はピン軸17cを中心に
回動し始め、さらに、傾斜面の当接を経て先端頭部21a
で押圧されると、傾動ストッパ17は、二点鎖線のように
完全にはね上げられる。
その状態でシリンダ15のピストンロッド15aを縮める
と、平行四辺形リンク機構13によって、プラットフォー
ム18がステップ2上を通過して、フロア1cと同一面まで
上昇される。
その間、車椅子16が後退するようなことがあっても、
傾動ストッパ17でプラットフォーム18からの脱落が防止
される。さらには、傾動ストッパ17がはね上げられてい
れば、上述したように、第5図に示すピストンロッド20
aが挿通孔19a,19bに嵌まったままであり、基部台18Aと
先部台18Bに跨がって位置しているので、シリンダ25
(第5図参照)や二重リンク26による折り畳み作動が確
実に防止される。その結果、プラットフォーム18に載せ
られ車椅子16の安全が確保される。ちなみに、上記した
基部台18Aには挿通孔19aを設けず、基部台18Aの前端を
開放した状態にしている場合でも、ピストンロッド20a
が先部台18Bの挿通孔19bに嵌まれば、プラットフォーム
18の折り畳み作動が不可能となる。したがって、折り畳
み不能とするためには、少なくとも先部台18Bに挿通孔1
9bを形成しておけばよいことが判る。
上昇後、車椅子16のブレーキを解除して、車内にいる
他の介添え者が車椅子16を引き入れるか、車外の介添え
者が押せば、車椅子16の身障者4は乗り込むことができ
る。車椅子が自走する場合には、介添え者の手を煩わせ
ることなく、簡単に車内に入ることもできる。
一般乗客を載せるときには、傾動ストッパ17のはね上
げを戻し、さらに、シリンダ25を伸長させてプラットフ
ォーム18を二つ折れにした後、シリンダ27の伸長動作
で、取付枠体12に沿わせて立てかける。ステップ2は開
放され、一般乗客の乗り込みが可能となる。取付枠体12
が上昇した状態では、それが車内に位置するので、扉30
(第5図参照)を閉めることもできる。もちろん、車椅
子16に身障者4を乗せたまま降ろす場合も、上記とほぼ
同様の動作でもって行うことができる。ちなみに、本例
では、プラットフォーム18を支持する取付枠体12が乗降
口3の後部側1bに設けられているので、前方にいる運転
手は、バックミラー28,29を通して、車椅子の乗客を乗
車させる準備、その乗車中、さらにはステップを開放す
る動作の全体を目視することができる利点がある。しか
し、取付枠体12を乗降口3の前部側に設けておいても、
本考案の目的を達成することができる。
上記した傾動ストッパ17のはね上げは、第1図に示し
たピストンロッド20aと分離されたロッド体21の動きで
行われるようになっているが、第9図に示すようなリン
ク機構40を用いてもよい。
すなわち、先部台18Bの内部に、後端がピストンロッ
ド20aとは分離されているロッド体31を設ける。このロ
ッド体31は、押出ピストン31Aとそれに連結されたリン
ク部材31Bとからなる。その押出ピストン31Aの前面にピ
ン軸32を備えた突出部材34を一体化させる。そして、そ
の押出ピストン31Aがピストンロッド20aで押動されると
き、水平移動可能なように、押出ピストン31Aを外嵌す
るガイド部材35を設置しておく。一方、傾動ストッパ17
の後端下部17bにピン軸36を備えた突出部材37を形成さ
せ、さらに、ピン軸32,36を有する突出部材34,37に、揺
動可能なリンク部材31Bを接続しておく。
このようなリンク機構40によると、シリンダ20が伸長
されたとき、挿通孔19a,19bから先部台18Bへ進出したピ
ストンロッド20aは、その先端で押出ピストン31Aの後端
を押圧する。このロッド体31は、ガイド部材35に案内さ
れて水平方向へ前進し、実線のリンク部材31Bの先端が
押出部33として機能し、二点鎖線のように姿勢を変えな
がら傾動ストッパ17の後端下部17bを押圧する。その押
圧で、傾動ストッパ17はピン軸17cを中心に二点鎖線の
位置へはね上げられる。なお、はね上げられた傾動スト
ッパ17を復元させるために、傾動ストッパ17に適切な付
勢力を与えるスプリング(図示せず)を取り付けたり、
または、傾動ストッパ17およびロッド体31をそれぞれ復
元させるスプリング(図示せず)を設けておけばよい。
以上の説明から判るように、ステップ式の一般乗客用
の昇降口において、安全に車椅子の乗客を乗り降りさせ
ることができる。また、傾動ストッパをはね上げた状態
でのプラットフォームの折り畳みが阻止され、誤操作に
よる安全も図られる。
ところで、従来技術のところで述べた装置において
は、プラットフォームが地面などに完全に接触して、リ
ンク体が地面からの反力で退避しなければ傾動ストッパ
の水平復帰がなされない。すなわち、プラットフォーム
を地面などに接触させないで、宙に浮かせている状態で
車椅子を乗せ換えるような動作は不可能であった。しか
し、本考案の構造においては、プラットフォームの任意
の昇降位置においても傾動ストッパのはね上げやその解
除を可能にして、プラットフォームの運用の柔軟性を確
保できるようにしている。したがって、傾動ストッパは
プラットフォームの位置に関係なく水平に戻すことがで
き、車椅子を乗せたプラットフォームを昇降途中で止
め、プラットフォームを宙に浮かせて橋渡しするような
状態で、建物などの地面より高いステップへ車椅子を乗
せ変えることもできる。
なお、本考案の昇降装置のプラットフォーム機能は、
車椅子に限らず、荷物などを積み込む場合にも利用する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のプラットフォームの構成および作動説
明図、第2図は第1図のI−I線矢視図、第3図
(a),(b)は昇降装置が取り付けられたバスの全体
概略側面図および平面図、第4図は折り畳まれたプラッ
トフォームの動作説明図、第5図は第4図のV−V線矢
視で、プラットフォーム機構を備えた昇降装置の構成な
らびに作動説明図、第6図はプラットフォームの概略側
面図、第7図はプラットフォームの折り畳み機構図、第
8図は第7図の平面矢視図、第9図は異なるロッド体の
構成および作動説明図である。 2…ステップ、3…車両乗降口(乗降口)、17…傾動ス
トッパ、17b…後端下部、18…プラットフォーム、18A…
基部台、18B…先部台、19b…挿通孔、20…シリンダ、20
a…ピストンロッド、20b…先端、21,31…ロッド体、22,
33…押出部、23a…スプリング。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両乗降口のステップの上方で、基部台と
    その前端で折り畳み可能な先部台とその先部台の先端上
    部ではね上げ可能に枢支された傾動ストッパを備えるプ
    ラットフォームが昇降できるようになっている昇降装置
    において、 上記傾動ストッパをはね上げるため、前記基部台にシリ
    ンダが装着されると共に、そのシリンダのピストンロッ
    ドが伸長したときその先端で押動されるロッド体が、ピ
    ストンロッドとは分離された状態で先部台に進退可能に
    格納され、 上記ロッド体が傾動ストッパを復元させるスプリングの
    弾発力に抗して押動されたとき、傾動ストッパの後端下
    部を突き出す押出部が、そのロッド体の先端に形成さ
    れ、 前記シリンダのピストンロッドが上記ロッド体を押動す
    るため前進したとき、ピストンロッドを基部台と先部台
    とに跨がらせた状態とするための挿通孔が、先部台の後
    端に形成されていることを特徴とする車両乗降口におけ
    る昇降装置のプラットフォーム機構。
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