JP2515150Y2 - 表示システム - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （ａ）産業上の利用分野 この考案は、遠隔操作で顧客番号を表示する顧客番号
表示システムに関する。

（ｂ）従来の技術 遠隔操作によって表示器に顧客番号を表示して顧客を
呼び出す顧客番号表示システムに病院の薬局において調
剤の完了を知らせる投薬表示システムがある。この投薬
表示システムは、薬局窓口上方の壁面等に複数の番号表
示器からなる表示盤を設置し、調剤が完了した患者の番
号を表示して薬の受け取りを促すための表示システムで
ある。

この投薬表示システムでは、壁面等に設置された表示
盤と薬局内に設置された表示端末装置とが接続されてお
り、調剤が完了した患者の番号をこの表示端末装置に入
力すれば、線路を介して伝送され、この番号が表示盤に
表示される。

（ｃ）考案が解決しようとする課題 ところでこのような投薬表示システムは一般的に50〜
100の数字表示器を有している。このため、小規模な病
院や病院以外のそれほど順番待ち顧客の多くない場所、
たとえば役所や一般店舗等では、このような大型の表示
盤を設置するためのスペースの確保が困難であるととも
に経費が掛かりすぎる欠点があった。

また一方、このような場所（病院や役所等）で順番を
待っている人（患者や顧客）の多くはテレビを見て待っ
ていることが多いが、自己の順番を示す番号がいつ表示
されるか判らないため、表示盤にも注意を払わなければ
ならず、テレビ番組に集中できない欠点があった。

この考案はテレビ受像機近傍に表示器を設けることに
より、上記課題を解決した顧客番号表示システムを提供
することを目的とする。

（ｄ）課題を解決するための手段 この考案は、互いに回線で接続された表示端末装置お
よび係員端末装置からなる顧客番号表示システムであっ
て、 前記表示端末装置は、テレビ受像機の載置台と、この
載置台前面の前記テレビ受像機を視聴する視聴者の視野
内に設けられ前記係員端末装置から受信した顧客番号を
表示する表示器とを備え、前記係員端末装置は、前記表
示端末装置に送信する顧客番号を入力する入力手段を備
えたことを特徴とする。

（ｅ）作用 この考案の顧客番号表示システムでは、顧客番号を表
示する表示端末装置にテレビ載置台を設け、その前面の
テレビ受像機を視聴する視聴者の視野内に表示器を設け
たことにより、人がテレビを見たとき自然に表示器も視
野に入るため、表示器に表示された顧客番号を速やかに
確認することができる。また、待っている者が殆どテレ
ビを見ているような待合室においては、顧客番号をこの
表示器に短時間表示するのみで確実に告知することがで
きる。したがって、大型の表示器に同じ表示内容を継続
的に表示しておく必要がなくなり、小型の表示器を用い
て表示内容を更新していくことができる。

（ｆ）実施例 第２図はこの考案の実施例である投薬表示システムの
ブロック図である。係員端末装置１は、キーボード7,エ
ンコーダ８および送信機９を有している。また、表示端
末装置３は、受信器10,デコーダ11,ドライバアンプ12お
よび表示器５を有している。この係員端末装置１と表示
端末装置３とは構内線路２で接続されている。係員端末
装置１のキーボード７は少なくともテンキーを有してお
り、呼び出すべき患者の番号が入力される。この番号は
エンコーダ８いよって伝送可能なデータに変調されて送
信機９から送信される。表示端末装置３ではこのデータ
を受信器10で受信し、デコーダ11によって表示可能な信
号に復調する。この信号をドライバアンプが十分な電力
に増幅して表示器５に入力する。これでキーボード７か
ら入力された番号が表示器５に表示される。

第１図は前記表示端末装置３のテレビ載置台４を示す
図である。このテレビ載置台４の正面には表示器５が設
けられている。このテレビ載置台４は、例えば、病院の
薬局前のロビー等に設置され、このうえに受像機６が載
置される。また、このテレビ載置台４の前面には前記表
示器５が取り付けられている。これによって、テレビを
見ているものは、自然に表示器５が視野にはいり、この
表示器５に表示される顧客番号に速やかに気付くことが
できる。

この実施例ではテレビ載置台４を床に置くものとした
が、これに限らず、たとえば、天井からつり下げる方式
のものとしてもよい。

（ｇ）考案の効果 以上のようにこの考案によれば、表示端末装置として
テレビの載置台とその前面に表示器を設けたことによ
り、順番待ち等をしている人の一般的な行為であるテレ
ビ鑑賞の行為が同時に、表示器の確認動作になるという
利点がある。

これにより、表示器に顧客番号が表示されたとき、顧
客は、速やかにそれに気付いてその番号を確認すること
ができる。これによって、人は他の場所に表示器が設置
されている場合のように振り向いたりする必要がなるた
め、安心してテレビを見ながら待つことができ、また、
顧客番号を表示する側にとっては人がその情報に気付か
ないという心配がなくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例である投薬表示システムのテ
レビ載置台の正面図、第２図は同投薬表示システムの構
成を示すブロック図である。 ４…テレビ載置台、５…表示器、６…テレビ受像機。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 川越 基晴 大阪府東大阪市岩田町２丁目３番１号 タツタ電線株式会社内 (56)参考文献 特開 昭54−57893（ＪＰ，Ａ) 実開 昭56−53298（ＪＰ，Ｕ)

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】互いに回線で接続された表示端末装置およ
   び係員端末装置からなる顧客番号表示システムであっ
   て、 前記表示端末装置は、テレビ受像機の載置台と、この載
   置台前面の前記テレビ受像機を視聴する視聴者の視野内
   に設けられ前記係員端末装置から受信した顧客番号を表
   示する表示器とを備え、 前記係員端末装置は、前記表示端末装置に送信する顧客
   番号を入力する入力手段を備えたことを特徴とする顧客
   番号表示システム。