JP2512648B2 - 改良されたポリフェニレンエ―テル−ポリエステル樹脂組成物 - Google Patents

改良されたポリフェニレンエ―テル−ポリエステル樹脂組成物

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JP2512648B2 JP3265468A JP26546891A JP2512648B2 JP 2512648 B2 JP2512648 B2 JP 2512648B2 JP 3265468 A JP3265468 A JP 3265468A JP 26546891 A JP26546891 A JP 26546891A JP 2512648 B2 JP2512648 B2 JP 2512648B2
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Description

【発明の詳細な説明】
本明細書においては熱可塑性組成物特に、多くの有利な
性質で特徴づけられるポリフェニレンエーテル−ポリエ
ステル組成物が記載されている。
【0001】ポリフェニレンエーテルと熱可塑性ポリエ
ステルとのブレンドは、結晶性タイプのポリエステルの
耐溶剤性をも発揮しながら、ポリフェニレンエーテル
[「PPE」又はポリフェニレンオキシドとしても知ら
れる]の耐熱性と寸法安定性を発揮するため、いくつか
の用途において一般に魅力的である。
【0002】PPE樹脂と熱可塑性ポリエステルとは幾
分不相容であるため、これらの相容性を増すための様々
な方法が開発された。例えば、エス・ビー・ブラウン及
びジェー・ビー・イェーツ三世の米国特許第4,80
6,297号においてポリカーボネート−ベース材料が
その相容化剤として使用されている。他の例として、エ
ス・ビー・ブラウンは、1989年5月15日付で提出
された米国特許出願第351,905号明細書に記載さ
れている様に、同様にポリエステルとの相容性の向上を
もたらすPPEの様々なエポキシトリアジン化合物によ
るキャップ化を開示している。
【0003】相容化PPE/ポリエステル材料は、高度
の衝撃強さ、可とう性及びガソリン等に対する耐溶剤性
を発揮する必要がある成形部品の製造に極めて有用であ
る。この種の部品の例には、芝生管理機器の製作に使用
するハウジング及びその他の部品、並びにドア、フェン
ダー等の自動車部品がある。
【0004】現在市販されているPPE/ポリエステル
材料は前述した様な多くの優れた性質を発揮するが、様
々な製品分野においてその性能の絶え間ない改良が要求
されている。高める必要のある性質の例には、しばしば
引張伸び及び延性が包含される。更に、この向上は引張
及び衝撃強さ、曲げモジュラス及びメルトフロー等の他
の必要な性質の犠牲の上に達成されてはならない。
【0005】この様に、改良されたPPE/ポリエステ
ルブレンドへの要望は明らかである。この種の材料は、
耐薬品性、引張強さ、衝撃強さ及びメルトフロー等の他
の重要な性質を実質的に維持しつつ優れた引張伸びを有
する必要がある。
【0006】
【発明の概要】前記製品に対する要件の直接的締結とし
て、本発明は、 (A)エポキシトリアジン化合物でキャップされたポリ
フェニレンエーテル、 (B)熱可塑性ポリエステル樹脂及び (C) 1 は少なくとも1種の重合されたビニル芳香族
炭化水素のブロックであり、そしてB 1 は少なくとも1
種の重合された共役ジエンから誘導される水素化、部分
水素化又は非水素化ブロックであり、少なくとも1種の
重合ビニル芳香族ブロックはテーパ型ブロック共重合体
の重量に基いて約50乃至約90重量%である線状テー
パ型ブロック共重合体、および (D)エラストマー性物質からなる 熱可塑性組成物に係
わる。
【0007】本発明はいくつかの態様では、また、以下
に更に記載するような様々なエラストマー性成分をも含
むことができる。
【0008】
【発明の詳述】成分(A)として適切なポリフェニレン
エーテルは当業界で周知であり、そして例えばアラン・
ヘイの米国特許第3,306,874号、同3,30
6,875号及び同3,432,469号、ゲル・スタ
マトフの同3,257,357号及び同3,257,3
58号、ドゥエイン・エム・ホワイトらの同4,80
6,602号、並びにスターリング・ビー・ブラウンら
の同4,806,297号各明細書に記載されている。
ホモポリマー及び共重合体の両方のポリフェニレンエー
テルが、本発明の範囲内である。
【0009】好適なPPE樹脂は、複数の式(I):
【0010】
【化3】 の構造単位から成るホモポリマー及び共重合体である
[式中各Q1 は夫々ハロゲン原子、第一級又は第二級低
級アルキル基、フェニル基、ハロアルキル基、アミノア
ルキル基、炭化水素オキシ基又は少なくとも2個の炭素
原子がハロゲン原子と酸素原子とを隔てているハロ炭化
水素オキシ基であり、そして各Q2 は夫々水素原子、ハ
ロゲン原子、第一級又は第二級低級アルキル基、フェニ
ル基、ハロアルキル基、炭化水素オキシ基又はQ1 に関
して定義した様なハロ炭化水素オキシ基である]。
【0011】適切な第一級低級アルキル基の例は、メチ
ル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、イソブチル、
n−アミル、イソアミル、2−メチルブチル、n−ヘキ
シル、2,3−ジメチルブチル、2−、3−又は4−メ
チルペンチル及び対応するヘプチル基である。第二級低
級アルキル基の例は、イソプロピル、sec−ブチル及
び3−ペンチルである。好ましくは、何れのアルキル基
も枝分れであるよりも寧ろ直鎖である。頻繁には、各Q
1 はアルキル又はフェニル基、特に炭素数1乃至4のア
ルキル基であり、そして各Q2 は水素原子である。
【0012】とりわけ好適なポリフェニレンエーテル
は、2,6−ジメチルフェノールから誘導される単位か
ら成る。場合によって同様に好適なのは、2,6−ジメ
チルフェノール及び2,3,6−トリメチルフェノール
から誘導される単位から成るPPE共重合体である。
【0013】本発明の範囲内には、また分子量、溶融粘
度又は衝撃強さ等の性質を改良するある種の成分を含む
PPE樹脂も包含される。例えば、1989年5月15
日付で提出されたスターリング・ビー・ブラウンらの米
国特許出願第351,903号明細書に記載されている
様に、PPEポリマー上にビニル単量体及びビニル芳香
族化合物をグラフトさせることができる。
【0014】他の例として、カップリング剤が2個のP
PE鎖のヒドロキシ基と反応されて高分子量ポリマーと
して生成されているカップリングされたPPEポリマー
を使用することもできる。
【0015】本発明に係わるPPE樹脂は、ゲル透過ク
ロマトグラフィーで測定して通常約20,000乃至8
0,000の重量平均分子量を有する。
【0016】更に、本発明に係わるPPE樹脂は、例え
ば銅、マンガン又はコバルトをベースとする触媒の存在
下での適切なモノヒドロキシ芳香族化合物の酸化カップ
リング等当業界で公知の方法により製造することができ
る。
【0017】前述した様に、本発明に係わるPPEポリ
マーを、1989年5月15日付で提出されたスターリ
ング・ビー・ブラウンらの米国特許出願第351,90
5号明細書に記載されている様に、エポキシトリアジン
化合物によりキャップ(即ち官能化)する。このタイプ
のキャップされたポリマーは、式(II):
【0018】
【化4】 の末端基を含む[式中Q1 及びQ2 は前述の意味を有
し、Xはアルキル基、シクロアルキル基、芳香族基又は
式(III):
【0019】
【化5】 であり、そしてR1 は2価の脂肪族、脂環式、複素環
式、又は置換されたもしくは置換されていない芳香族の
炭化水素基である]。
【0020】前記エポキシトリアジン−キャップPPE
物質は、溶液中で少なくとも1種のPPEポリマーを式
(IV):
【0021】
【化6】 の化合物と反応させることにより製造することができる
[式中R1 及びXは前述の意味を有する]。
【0022】前記反応は、ピリジン等の塩基性試薬の存
在下で行なうことができる。
【0023】式(IV)に合致し、そして本発明に適し
たエポキシクロロトリアジンの例は、 2−クロロ−4,6−ジグリシドキシ−1,3,5−ト
リアジン[ジグリシジルクロロシアヌレート(DGC
C)としても知られる]、 2−クロロ−4−(n−ブトキシ)−6−グリシドキシ
−1,3,5−トリアジン[n−ブチルグリシジルクロ
ロシアヌレート(BGCC)としても知られる]及び 2−クロロ−4−(2,4,6−トリメチルフェノキ
シ)−6−グリシドキシ−1,3,5−トリアジン[メ
シチルグリシジルクロロシアヌレート(MGCC)とし
ても知られる]である。
【0024】これらのエポキシクロロトリアジンの適切
な製造方法は当業界で周知であり、例えばスターリング
・ビー・ブラウンらの米国特許第4,895,945号
明細書に記載されている。例えば、2,4,6−トリク
ロロトリアジンをグリシドール又はグリシドールとn−
ブタノールもしくはメシトールとの組合せと反応させる
ことができる。
【0025】通常、使用するPPEの量を基準として約
1乃至20重量%のエポキシクロロトリアジンをキャッ
プ化のために使用する。前記塩基性試薬は、反応を促進
するのに有効な量、通常はクロロエポキシトリアジン1
モルあたり約0.5乃至5当量の量で存在する。
【0026】前記溶液法の代りとして、エポキシクロロ
トリアジン−キャップPPEポリマーを製造するため
に、反応を水、水酸化ナトリウム等の水溶性塩基及びテ
トラアルキルアンモニウムクロリド化合物等の相間移動
触媒の存在下で行なう界面法を用いることができる。こ
の方法は、生成物中の化学結合塩素が比較的低量となる
ため、時として好適である。
【0027】前記キャップしたPPEポリマーは、非溶
媒による沈殿など従来からの方法で単離することができ
る。
【0028】前述した様に、本発明の組成物は成分
(B)として少なくとも1種の熱可塑性ポリエステルを
含む。
【0029】特定の熱可塑性ポリエステルを選択するこ
とは本発明の臨界条件ではなく、熱可塑性ポリエステル
の多くは式(V): の構造単位を含む[式中各R4 は夫々2価の脂肪族、脂
環式もしくは芳香族炭化水素基又はポリオキシアルキレ
ン基であり、そしてA1 は2価の芳香族基である]。
【0030】式(V)の構造を含む適切なポリエステル
の例は、ポリ(アルキレンジカルボキシレート)、エラ
ストマー性ポリエステル、ポリアリーレート、及びコポ
リエステルカーボネート等のポリエステル共重合体であ
る。更に、前記ポリエステルは例えば約5乃至250マ
イクロ当量/グラム、更に好ましくは約20乃至70マ
イクロ当量/グラムなどの比較的高いカルボン酸末端基
濃度を有することが時として望ましい。
【0031】本発明に係わるポリエステルは、時として
式(VI):
【0032】
【化7】 の構造単位を含む[式中R4 は前述の意味を有し、R5
はポリオキシアルキレン基であり、そしてA2 は3価の
芳香族基である]。
【0033】式(V)中のA1 基は通常p−もしくはm
−フェニレン又はこれらの混合物であり、そして式(V
I)中のA2 は通常トリメリト酸から誘導されそして構
造:
【0034】
【化8】 を有する。
【0035】ポリ(アルキレンテレフタレート)はしば
しば本発明に対して好適なポリエステルであり、ポリ
(エチレンテレフタレート)(PET)及びポリ(ブチ
レンテレフタレート)(PBT)がこのポリ(アルキレ
ンテレフタレート)群の最も好適な一員である。PET
とPBTとの混合物も、時として非常に適している。
【0036】ポリアルキレンテレフタレートの例が、そ
のほかに米国特許第4,902,753号、同4,12
8,526号、同3,953,394号、同3,67
1,487号、同3,047,539号、同2,82
2,348号、同2,727,881号、同2,72
0,502号及び同2,465,319号各明細書に示
されている。
【0037】前記ポリエステルは、30℃の60重量%
のフェノールと40重量%の1,1,2,2−テトラク
ロロエタンとの混合物中での固有粘度で測定して通常約
20,000乃至70,000の範囲内の数平均分子量
を有する。本明細書中に記載されているポリエステルの
製造方法は、一般的に当業界で周知である。
【0038】本発明において使用するPPEとポリエス
テルとの相対量は、特に臨界条件ではなく、組成物全体
として所望する性質の種類により主として規定される。
通常は、各ポリマーを組成物の総重量を基準として約1
5重量%乃至約70重量%の範囲内の量で使用する。好
適な態様においては、キャップしたPPEポリマーの熱
可塑性ポリエステルに対する重量比は約60:40乃至
約20:80の範囲内である。
【0039】前記キャップ化PPE樹脂と熱可塑性ポリ
エステルとの混合には、以下に記載する様な様々な従来
からの方法を使用することができる。溶液又は溶融ブレ
ンド法を通常使用する。反応温度は、約175乃至35
0℃の範囲内である。
【0040】反応性条件下での前記キャップPPEとポ
リエステルとのブレンドにより、本発明の範囲に含まれ
るある種のPPE−ポリエステル共重合体が生成する。
このブレンドにより得られる何れの生成共重合体をも、
「PPE−ポリエステル共重合体」として言及する。即
ち、本発明の組成物は様々な割合のPPE及びポリエス
テルホモポリマーと共にPPE−ポリエステル共重合体
を含むことができる。
【0041】成分(C)はテーパ型線状ブロック共重合
体であり、そして通常A1 及びB1 のブロックを含む
[但し、前記A1 は重合されたビニル芳香族炭化水素の
ブロックであり、そしてB1 は少なくとも1種の重合さ
れた共役ジエンから誘導される水素化、部分水素化又は
非水素化ブロックである]。
【0042】ポリマー技術の当業者は、「テーパ型」の
概念を理解していよう。また、テーパ型ポリマー又は共
重合体を得る技術は当業界で周知である。テーパ型ポリ
マーに関する文献の例は、米国特許第4,948,83
2号、同4,939,207号、同4,918,145
号、同4,914,248号、同4,913,971号
及び同4,116,917号各明細書である。
【0043】成分(C)は、通常該成分の総重量を基準
として約50重量%乃至約90重量%のビニル芳香族ポ
リマーを含む。好適な態様において、70重量%乃至約
80重量%のビニル芳香族ポリマーが存在する。前記共
重合体全体の重量平均分子量は、好ましくは約90,0
00乃至約270,000であり、そして最も好ましく
は約110,000乃至約150,000の範囲内であ
る。
【0044】成分(C)のビニル芳香族ポリマーは、好
ましくはランダム及びブロックの両方の構造単位を含む
形態にあり、ランダムのブロックに対する重量比は通常
約1.5:1乃至約4:1の範囲内であり、そして更に
好ましくは約2.5:1乃至約3:1の範囲内である。
このタイプの適切な物質のいくつかは、約10,000
乃至約30,000の分子量を有するビニル芳香族ポリ
マーのブロック、これに続く約25,000乃至約6
5,000の分子量を有する重合された共役ジエンのブ
ロックを含み、該ブロック自体は約30,000乃至約
50,000の分子量を有するビニル芳香族−共役ジエ
ンポリマーのランダムブロック(例えばスチレン−ブタ
ジエンのランダムブロック)に結合している。前記ラン
ダムブロックを、他端で通常約30,000乃至約5
0,000の分子量を有するもう1つのビニル芳香族ポ
リマーのブロックに結合させることができる。
【0045】いくつかの好適な態様においては、成分
(C)のA1 ブロックはスチレン、α−メチルスチレ
ン、パラメチルスチレン、ビニルトルエン、ビニルキシ
レン及びこれらの単量体の組合せから成る群から選ばれ
る単量体から誘導される。B1 ブロックは、好ましくは
ブタジエン、イソプレン、エチレン、ブチレン、1,3
−ペンタジエン、2,3−ジメチルブタジエン及びこれ
らの組合せから成る群から選ばれる単量体から誘導され
る。更に、成分(C)は1種を超えるA1 及び/又はB
1 ブロックを含むことが可能である。
【0046】前記分子量範囲内のテーパ型線状スチレン
−ブタジエン−スチレン(SBS)「トリブロック」共
重合体が、成分(C)として使用するのにとりわけ適し
ている。この種の物質の例は、フィナ・オイル・アンド
・ケミカル・カンパニイ(Fina Oil and
Chemical Company)から市販されてい
る製品である登録商標フィナクリアー(FINACLE
AR)520である。
【0047】成分(C)の適切な量は、製品の最終用
途、所望する衝撃強さの程度、及び存在する特定の他の
成分の種類及び特性などのいくつかのファクターに依存
する。
【0048】通常、組成物の総重量を基準として約1重
量%乃至約20重量%の成分(C)を使用する。好まし
くは、この量は約5重量%乃至約15重量%である。
【0049】いくつかの態様においては、本発明の組成
物はエラストマー性ブロック共重合体及びその混合物等
のエラストマー性物質の混合により更に増強される。そ
れらは、以下に更に記載する様に、通常組成物の総重量
を基準として約1重量%乃至約30重量%の範囲内の量
で使用する。
【0050】適切な物質の例には、A−B、A−B−
A′もしくは(A−B)m −X構造又はこれらの構造の
混合物で示される様々なジブロック又はトリブロック共
重合体が包含される[但し、前記A及びA′は夫々重合
されたビニル芳香族炭化水素のブロックであり、各Bは
少なくとも1種の重合された共役ジエンから誘導され、
Xは多官能カップリング剤の基であり、そしてmは少な
くとも2の整数である]。これらの種類の物質は当業界
で周知であり、そしてしばしばポリスチレンのブロック
とポリイソプレン又はポリブタジエンのブロックとを含
む。前記ポリブタジエン又はポリイソプレンは、完全水
素化、部分水素化又は非水素化であることができる。適
切なブロック共重合体のいくつかの例が、英国特許第
1,264,741号、米国特許第3,078,254
号、同3,149,182号、同3,231,635
号、同3,265,765号、同3,287,333
号、同3,297,793号、同3,462,162
号、同3,594,452号、同3,595,942
号、同3,694,523号、同3,842,029
号、同4,402,159号、同4,755,566
号、同4,874,810号、同4,889,889
号、同4,900,786号及び同4,935,472
号各明細書に示されている。
【0051】ブロック共重合体のいくつかの具体例は、
ポリスチレン−ポリブタジエン、ポリスチレン−ポリイ
ソプレン、ポリスチレン−ポリブタジエン−ポリスチレ
ン及びポリスチレン−ポリイソプレン−ポリスチレンで
ある。前述した様に、これらの物質の例えばスチレン−
エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチ
レン−エチレン−プロピレンブロック共重合体等の水素
化形も可能である。
【0052】これらの組成物中に含ませることができる
エラストマー性物質の他の種類は、共役ジエンポリマ
ー、ビニル芳香族ポリマーブロック及びカップリング剤
から成るセグメント又は「ブロック」を含むラジアルテ
レブロック共重合体である。これらの物質は時として
「枝分れ」ポリマーと言われ、そして当業界で公知であ
る。例えば、これらは米国特許第4,097,550号
明細書、アドヘシブス・エージ、マースら、1971年
12月、15乃至20頁[ADHESIVES AG
E,Marrs et al,December,19
71,pp 15−20]及びラバー・ワールド、ホー
スら、1973年1月、27乃至32頁[RUBBER
WORLD,Haws et al,Januar
y,1973,pp27−32]に概括的に記載されて
いる。
【0053】通常、前記ジエンポリマーのいくつか(頻
繁には3個以上)の鎖がカップリング剤から伸長し、夫
々の鎖がもう一方の末端でビニル芳香族ポリマーのブロ
ックにより末端停止されている。
【0054】前記ラジアルテレブロック共重合体の形成
に使用することができる共役ジエンの例は、1,3−ブ
タジエン、イソプレン、2,3−ジメチル−1,3−ブ
タジエン、1,3−ペンタジエン、3−ブチル−1,3
−オクタジエン及びこれらジエンの混合物であり、1,
3−ブタジエンが最も好適である。
【0055】前記ラジアルテレブロック共重合体用のビ
ニル芳香族ポリマーは、通常前出の米国特許第4,09
7,550号明細書の2欄式(I)で表わされる化合物
等の化合物から製造される。この種の化合物の例は、ス
チレン、クロロスチレン、ビニルトルエン、3−メチル
スチレン、4−n−プロピルスチレン、4−シクロヘキ
シルスチレン、4−ドデシルスチレン、2−エチル−4
−ベンジルスチレン、4−p−トリルスチレン、4−
(4−フェニル−n−ブチル)スチレン、1−ビニルナ
フタレン、2−ビニルナフタレン、及びこれらの化合物
の何れかのアルキル、シクロアルキル、アリール、アル
カリール及びアラルキル誘導体である。更に、これらの
化合物の何れかの混合物及び/又は共重合体を、前記ビ
ニル芳香族ポリマーの形成に使用することができる。
【0056】前記ラジアルテレブロック共重合体の分子
量は特に臨界条件ではなく、そして好ましくは約10
0,000乃至約350,000の範囲内である。更
に、前記ラジアルテレブロック共重合体は、好ましくは
該テレブロック共重合体の総重量を基準として約1乃至
約50重量部のビニル芳香族化合物及び約99乃至約5
0重量部の共役ジエンを含む。カップリング剤の適切な
量の選定には、使用する試剤の種類及び使用する有機金
属開始剤の量(後者については下述する)等様々なファ
クターを考慮する。通常、例えば樹脂100部あたり約
0.1乃至1.0重量部など、比較的少量のカップリン
グ剤が好適である。
【0057】本発明に係わるラジアルテレブロック共重
合体は、市販されている。また、それらは当業界で公知
の方法で製造することができる。例えば、n−ブチルリ
チウム等の有機金属開始剤の存在下でブタジエン等の共
役ジエンとスチレン等のビニル芳香族化合物とを重合さ
せ、これにより各ポリマー鎖の一端上にリチウム等の活
性金属原子を含む共重合体を生成させることで製造する
ことができる。これらの金属原子−末端停止ポリマー
を、その後、ポリマー鎖上の炭素−金属原子結合と反応
し、そして前記鎖上の金属原子と置換する能力を有する
少なくとも3個の活性部倍を有するカップリング剤と反
応させることができる。これにより、前記多官能カップ
リング剤により形成される核から放射する比較的長い枝
を有するポリマーが得られる。ゼリンスキらの米国特許
第3,281,383号明細書に、この種の製造方法が
教示されている。
【0058】前記ラジアルテレブロック共重合体用のカ
ップリング剤は、ポリエポキシド、ポリイソシアナー
ト、ポリイミン、ポリアルデヒド、ポリケトン、ポリ無
水物、ポリエステル、ポリハロゲン化物等から選択する
ことができる。これらの物質は、前記ゼリンスキらの特
許明細書にも記載されている様に、エポキシ基とアルデ
ヒド基との組合せ、又はイソシアナート基とハロゲン化
物基との組合せなどの2種以上の官能基を含むことがで
きる。
【0059】本発明のいくつかの好適な態様では、スチ
レンから誘導される末端ブロックと、エポキシ化ポリブ
タジエン、SiCl4 又はこれらの混合物から選ばれる
カップリング剤を含む、スチレンとブタジエンとのラジ
アルテレブロック共重合体を必要とする。好適なエポキ
シ化ポリブタジエンカップリング剤の例は、オキシロン
(Oxiron)2000及びオキシロン2001とし
て商品表示されているものである。
【0060】時として、前記ラジアルテレブロック物質
を軽鉱油等の鉱油で増量又は希釈することができる。こ
れらの増量剤は、前記ラジアルテレブロック物質の約6
0重量%までを構成することができる。
【0061】本発明に適したラジアルテレブロック共重
合体の市販の例は、フィナ・オイル・カンパニイ(Fi
na Oil Company)から入手できるフィナ
プレン(FINAPRENE)製品群、等級401、4
11、414、416及び417である。
【0062】本発明の組成物に使用するエラストマー性
物質の量は、使用する特定の単量体、並びに最終製品に
所望する様々な性質(例えば衝撃強さ)の程度などのい
くつかのファクターに依存する。通常、組成物の総重量
を基準として約1重量%乃至約30重量%のエラストマ
ーを使用する。更に好適な態様において、約5重量%乃
至約15重量%のエラストマーを使用する。
【0063】本発明の組成物中には、様々な特性を付与
する又は特性を高める様々な添加剤が時として含まれ
る。添加剤の例は、難燃剤、滴下防止剤、染料、顔料、
着色剤、潤滑剤、補強材、充填材、帯電防止剤、熱安定
剤、紫外線安定剤及び可塑剤である。この種の添加剤の
有効な量は、夫々について、通常組成物の総重量を基準
として約0.1重量%乃至約50重量%の範囲内であ
る。
【0064】本発明の組成物は、当業界で周知の従来か
らの方法により製造することができる。例えば、前記成
分を親密なブレンドをもたらす方法の何れかにより混合
することができる。これらの方法には、しばしば、可成
りのせん断力を与える押出機の使用が含まれる。1つの
供給口からの全成分の添加を可能にする押出機を使用す
ることができ、あるいはその代りに、複数の供給口を含
む押出機を使用することができる。例えば、適切な押出
機の上流供給口を通してキャップしたPPE及び一部の
ポリエステルを加え、残りのポリエステル、線状テーパ
型ブロック共重合体及び何れかのその他の成分を下流供
給口から加えることができる。押出機を、時として真空
ベントする。押出温度は、熱可塑性樹脂加工の当業者に
よれば実験なしに決定することができ、通常は約240
℃乃至約320℃の範囲内である。
【0065】前記組成物は、一般に溶融状態及び成形品
の形態で並はずれた性質の組合せを有する。これらの性
質のいくつかは、優れた引張伸び、高いメルトフロー、
優れた耐薬品性及び引張強さ、及び良好な衝撃強さであ
る。以下の実施例により、本発明の特徴を例証する。
【0066】
【実施例】これらの実施例において、下記物質を使用し
た。
【0067】キャップしたPPE(成分A) − ベー
スの樹脂は、クロロホルム中、25℃で0.40dl/
gの固有粘度を有するポリ(2,6−ジメチル−1,4
−フェニレンエーテル)であった。4重量%(%は前記
PPEに対する%として表示した)の式(IV)のエポ
キシトリアジン化合物をピリジンに溶解し、その後PP
Eとトルエンとの溶液にかくはん下で加えた。溶液を
0.5時間加熱し、その後メタノールを用いて生成物を
沈殿させ、ろ過し、メタノールで洗浄し、その後乾燥さ
せた。
【0068】ポリエステル(成分B) − 使用したポ
リエステルは、ゲル透過クロマトグラフィーで測定して
約103,000の重量平均分子量と約1.9の分散度
を有するポリ(ブチレンテレフタレート)であった。こ
のポリエステルは、滴定により測定して約50マイクロ
当量/gの酸末端基数を有していた。
【0069】テーパ型線状ブロック共重合体(成分C)
− 使用した物質は、フィナ・オイル・アンド・ケミ
カル・カンパニイから登録商標フィナクリアー520と
して市販されているスチレン−ブタジエン−スチレンブ
ロック共重合体であった。この物質は、約27重量%の
ブタジエン及び73重量%のポリスチレン(約56%が
ブロック形で、そして17%がブタジエンにランダムに
結合)を含んでいた。この共重合体の重量平均分子量
(絶対)は約120,000乃至130,000であ
り、数平均分子量(絶対)は約100,000乃至10
5,000の範囲内であった。一方のポリスチレン末端
ブロックが約25,000の重量平均分子量を有し、そ
して他方のポリスチレン末端ブロックが約40,000
乃至47,000の平均分子量を有していた。
【0070】フィナクリアー520の他の関連する性質
は以下の通りである。
【0071】メルトフローインデックス[g/10分、
ASTM法D−1238、条件Gによる] : 7.
5、 引張強さ[ASTM法D−638] : 3,000p
si、伸び[D−638] : 200%、 曲げモジュラス[ASTM法D−790] : 175
メガpsi、 アイゾット衝撃[ASTM法D−256A、ノッチな
し] : 15フート・ポンド/インチ、 ガードナー衝撃[ASTM法D−3029] : 15
0インチ・ポンド。
【0072】ブロック共重合体 − いくつかの試料で
使用した衝撃変性剤は、不飽和スチレン−ブタジエン−
スチレン線状ブロック共重合体、登録商標クレートン
(KRATON)D−1102であった。
【0073】下記実施例における組成物を、30mmウ
エルナー・アンド・フライダラー(Werner &
Pfleiderer)二軸押出機を用いて成分を乾式
ブレンドし、配合して調製した。特に断らない限り、成
分量は重量部で表示した。
【0074】押出物を急冷し、そしてペレット化し、そ
の後生成物をトーシバ(Toshiba)射出成形機を
用いて試験片に成形した。
【0075】安定剤 − 組成物には、そのほか、樹脂
100重量部を基準として夫々約0.2乃至0.3重量
部の量の3種類の酸化防止剤[硫黄ベースの物質、ヒン
ダードフェノール及び亜リン酸エステルベースの物質]
が含まれていた。
【0076】実施例1 前述の様にして、表1中の組成物を調製した。成形片に
対する試験[従来からのASTM法を用いた]により、
下記表に示した性質が判明した。
【0077】
【表1】 表1 試 料 番 号 * 2 3 キャップしたPPE(重量部) 30 30 30 ポリエステル 60 60 60 トリブロック共重合体 a −− −− 5 テーパ型共重合体 c −− 10 5 性質 アイゾット衝撃強さ(ノッチ 0.24 0.54 3.3 付、フート・ポンド/インチ) ダイナタップ衝撃強さ b 3B 24B 42D (室温、フート・ポンド) ダイナタップ衝撃強さ 4B 5B 50D ( -20°F、フート・ポンド) 曲げモジュラス(kpsi) 386 375 332 曲げ強さ(kpsi) 14.9 14.5 12.8 引張降伏(kpsi) 9.2 9.4 8.3 引張伸び(破断点、%) 8 25 45 *: 対照例、 a: スチレン−ブタジエン−スチレン線状ブロック共重合体、 b: 「D」は延性、「B」は脆性、 c: フィナクリアー520。
【0078】表1のデータにより、一般に本発明の組成
物が様々な優れた特性を発揮することが示された。例え
ば、これらの組成物ではアイゾット衝撃強さ及び引張伸
びが非常に高まる。
【0079】化学工業の当業者は、前記の教示を考慮し
て本発明における変形例及び変更例が可能であることを
認識しよう。従って、前記特定の態様において、請求の
範囲で定義した様な本発明の完全に意図した範囲内での
変形が可能であることを理解すべきである。

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)エポキシトリアジン化合物でキャ
    ップされた下記の式で表されるポリフェニレンエーテル 【化1】 [式中各Q 1 は夫々ハロゲン原子、第一級又は第二級低
    級アルキル基、フェニル基、ハロアルキル基、アミノア
    ルキル基、炭化水素オキシ基又は少なくとも2個の炭素
    原子がハロゲン原子と酸素原子とを隔てているハロ炭化
    水素オキシ基であり、そして各Q 2 は夫々水素原子、ハ
    ロゲン原子、第一級又は第二級低級アルキル基、フェニ
    ル基、ハロアルキル基、炭化水素オキシ基又はQ 1 に関
    して定義したハロ炭化水素オキシ基である]、 (B)下記の式で表される熱可塑性ポリエステル樹脂 O O ‖ ‖ −O−R 4 −O−C−A 1 −C− [式中各R 4 は夫々2価の脂肪族、脂環式もしくは芳香
    族炭化水素基又はポリオキシアルキレン基であり、そし
    てA 1 は2価の芳香基である] 、および (C) 1 およびB 1 のブロックからなり、1 は少な
    くとも1種の重合されたビニル芳香族炭化水素のブロッ
    クであり、そしてB1 は少なくとも1種の重合された共
    役ジエンから誘導される水素化、部分水素化又は非水素
    化ブロックであり、少なくとも1種の重合ビニル芳香族
    ブロックはテーパ型ブロック共重合体の重量に基いて
    0乃至90重量%でありかつランダム及びブロックの両
    方の構造単位を含みランダムのブロックに対する重量比
    は1.5:1〜4:1である線状テーパ型ブロック共重
    合体、および (D)エラストマー性物質からなる熱可塑性組成物。
  2. 【請求項2】 ポリフェニレンエーテルがポリ(2,6
    −ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)である請求
    記載の組成物。
  3. 【請求項3】 ポリフェニレンエーテルが2,6−ジメ
    チルフェノール、2,3,6−トリメチルフェノール及
    びこれらの混合物から成る群から選ばれる単量体から誘
    導される請求項記載の組成物。
  4. 【請求項4】 ポリエステルがポリ(アルキレンジカル
    ボキシレート)又は少なくとも2種のポリ(アルキレン
    ジカルボキシレート)の混合物である請求項記載の組
    成物。
  5. 【請求項5】 ポリ(アルキレンジカルボキシレート)
    がポリ(エチレンテレフタレート)、ポリ(ブチレンテ
    レフタレート)又はこれらの混合物である請求項記載
    の組成物。
  6. 【請求項6】 ポリエステルが更に式: 【化2】 の単位を含む請求項記載の組成物[式中R5 はポリオ
    キシアルキレン基であり、そしてA2 は3価の芳香族基
    である]。
  7. 【請求項7】 A1 ブロックがスチレン、α−メチルス
    チレン、パラメチルスチレン、ビニルトルエン、ビニル
    キシレン及びこれらの単量体の混合物から成る群から選
    ばれる単量体から誘導される請求項1記載の組成物。
  8. 【請求項8】 B1 ブロックがブタジエン、イソプレ
    ン、エチレン、ブチレン、1,3−ペンタジエン、2,
    3−ジメチルブタジエン及びこれらの組合せから成る群
    から選ばれる単量体から誘導される請求項記載の組成
    物。
  9. 【請求項9】 存在する成分(C)の量が組成物の総重
    量を基準として1重量%乃至20重量%の範囲内である
    請求項1記載の組成物。
  10. 【請求項10】 存在する成分(C)の量が5重量%乃
    至15重量%の範囲内である請求項記載の組成物。
  11. 【請求項11】 更に有効な量の、難燃剤、滴下防止
    剤、可塑剤、安定剤、帯電防止剤、充填材、補強材、潤
    滑剤、着色剤、染料及び顔料から成る群から選ばれる少
    なくとも1種の添加物を含む請求項1記載の組成物。
  12. 【請求項12】 成分(A)の成分(B)に対する重量
    比が60:40乃至20:80の範囲である請求項1記
    載の組成物。
  13. 【請求項13】 該線状テーパ型ブロック共重合体は、
    全組成物の重量に基いて1重量%から20重量%の範囲
    で存在する請求項記載の組成物。
  14. 【請求項14】 該線状テーパ型ブロック共重合体は、
    全組成物の重量に基いて5重量%から15重量%の範囲
    で存在する請求項13記載の組成物。
  15. 【請求項15】 該線状テーパ型ブロック共重合体は、
    ビニル芳香族材料の重量で70重量%から80重量%
    非水素化重合共役ジエンモノマーの重量で30重量%か
    ら20重量%からなるものである請求項14記載の組成
    物。
  16. 【請求項16】 該重合ビニル芳香族材料は、ポリスチ
    レンとポリブタジエンからなる非水素化共役ジエンモノ
    マーからなるものである請求項15記載の組成物。
  17. 【請求項17】 I)エポキシトリアジン化合物でキャ
    ップされた下記の式で表されるポリフェニレンエーテル
    重合体 【化3】 [式中各Q 1 は夫々ハロゲン原子、第一級又は第二級低
    級アルキル基、フェニル基、ハロアルキル基、アミノア
    ルキル基、炭化水素オキシ基又は少なくとも2個の炭素
    原子がハロゲン原子と酸素原子とを隔てているハロ炭化
    水素オキシ基であり、そして各Q 2 は夫々水素原子、ハ
    ロゲン原子、第一級又は第二級低級アルキル基、フェニ
    ル基、ハロアルキル基、炭化水素オキシ基又はQ 1 に関
    して定義した様なハロ炭化水素オキシ基である]下記
    の式で表される熱可塑性ポリエステル樹脂 O O ‖ ‖ −O−R 4 −O−C−A 1 −C− [式中各R 4 は夫々2価の脂肪族、脂環式もしくは芳香
    族炭化水素基又はポリオキシアルキレン基であり、そし
    てA 1 は2価の芳香基である] との反応生成物、および II)ブロックA1 及びB1 からなる少なくとも1種のテ
    ーパ型線状ブロック共重合体、ここでA1 は少なくとも
    1種の重合ビニル芳香族ブロック、B1 は少なくとも1
    種の重合された共役ジエンから誘導された水素化、部分
    水素化又は非水素化ブロック誘導体からなり、該少なく
    とも1種の重合ビニル芳香族ブロックはテーパ型共重合
    体の重量に基いて50乃至90重量%でありかつランダ
    ム及びブロックの両方の構造単位を含みランダムのブロ
    ックに対する重量比は1.5:1〜4:1であることか
    らなる熱可塑性組成物。
  18. 【請求項18】 ポリフェニレンエーテルが2,6−ジ
    メチルフェノール、2,3,6−トリメチルフェノール
    及びこれらの混合物から成る群から選ばれる単量体から
    誘導され、そしてポリエステルがポリ(アルキレンジカ
    ルボキシレート)、エラストマー性ポリエステル、ポリ
    アリーレート、ポリエステル共重合体及びこれらの物質
    の配合物から成る群から選ばれる請求項17記載の組成
    物。
  19. 【請求項19】 ポリ(アルキレンジカルボキシレー
    ト)がポリ(エチレンテレフタレート)、ポリ(ブチレ
    ンテレフタレート)及びこれらの混合物から成る群から
    選ばれる請求項18記載の組成物。
  20. 【請求項20】 エポキシトリアジン化合物がジグリシ
    ジルクロロシアヌレート、n−ブチルグリシジルクロロ
    シアヌレート及びメシチルグリシジルクロロシアヌレー
    トから成る群から選ばれる請求項19記載の組成物。
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