JP2509969Y2 - 柄付き切り込み刃物装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本願考案は、柄付き切り込み刃物装置に関し、特に、
空缶の開孔、空パックの背開きなどの作業に適した柄付
き切り込み刃物装置に関する。

従来は、王冠の開き用具と、切り刃付き刃物と、空缶
の開孔具などは、それぞれ、別々に用意して、それぞれ
の器具を個別的に使い、利用してきた。しかし、必ずし
も、それらの器具は、便利とも言えず、中には、使用し
にくい器具もあった。また、その構成が簡単なものがあ
り、使い方が分かりにくい器具もあった。また、従来の
器具は、刃が露出していたり、針などの器具が露出して
いたりしていて、その刃に手が触れたり、針の先端部分
に指が触れたりして怪我するおそれがあり、危険である
ため、それらの器具の管理をすることが煩わしかった。

本考案は、上記の欠点を除去することを目的とする。

次に、上記目的を達成するための具体的構成を図面に
従い説明すると、切り刃１と切り刃支持軸２と切り刃の
保護体４とからなり、前記切り刃１の根元部を前記切り
刃支持軸２によって支持し、その切り刃支持軸２を柄３
の先端によって支持し、前記切り刃１を、常時は、前記
切り刃の保護体４によって保護し、前記切り刃１の両側
に開閉自在な翼片８を形成して、それらの翼片８を前記
切り刃の保護体４として働き得るようにした柄付き切り
込み刃物装置である。

次に、本考案の実施例の一つの具体的構成を図面に従
い説明すると、切り刃１と切り刃支持軸２と切り刃の保
護体４とからなり、前記切り刃１の根元部を前記切り刃
支持軸２によって支持し、その切り刃支持軸２を柄３の
先端によって支持し、前記切り刃１を、常時は、前記切
り刃の保護体４によって保護しうるようにし、前記切り
刃１の両側に開閉自在な翼片８を形成して、それらの翼
片８を前記切り刃の保護体４として働き得るようにした
柄付き切り込み刃物装置であって、前記切り刃１の部分
は、押し切り刃５および引き切り刃６および突き切り刃
７を有し、前記切り刃１を切り刃支持軸２即ち軸棒に固
着し、前記切り刃１の両側に位置した翼片８を前記切り
刃支持軸２即ち軸棒に対して蝶番軸上に回動自在に軸着
し、前記切り刃１の部分を基準にして両側に45度の回動
範囲であって、全体的に90度の範囲を回動範囲にさせる
ようにし、重ね合せうる前記翼片８の形状を缶切り、栓
抜き、王冠開き具などの機能器具にさせてなり、前記切
り刃支持軸２即ち軸棒の端部或いは柄の部分の端部に押
し込み式開孔具９を具備し、その開孔具に変形可能な開
孔具保護体10を施して、その開孔具保護体10により前記
開孔具９を保護し得るようにし、常時は、開孔具保護体
10により押し込み式開孔具９を保護し得るようにし、使
用時には、開孔具保護体10を変形させて、その開孔具保
護体10の中央部分に設けた通孔から前記押し込み式開孔
具９を突出させることにより、薄肉の容器缶の胴部或い
は底部などに開孔して容器缶の爆発を防止し得るように
し、前記切り刃支持軸２即ち軸棒の端部或いは柄の部分
の端部であって押し込み式開孔具９を具備させた端部に
開孔具保護体固定装置12により押し込み式開孔具９の根
元部を確実に固定するのであり、前記切り刃１を切り刃
支持軸２即ち軸棒に固着し、前記切り刃１の両側に位置
した翼片８を前記切り刃支持軸２即ち軸棒に対して蝶番
軸上に回動自在に軸着し、前記切り刃１の部分を基準に
して両側に45度の回動範囲であって、全体的に90度の範
囲を回動範囲にさせて、90度の範囲で開いた状態で、空
パックのコーナーの部分に沿わせて空パックの背開きを
なし得るようにした柄付き切り込み刃物装置である。

次に、上記構成から生じる作用効果を述べると、切り
刃１と切り刃支持軸２と切り刃の保護体４とからなり、
前記切り刃１の根元部を前記切り刃支持軸２によって支
持し、その切り刃支持軸２を柄３の先端によって支持
し、前記切り刃１を、常時は、前記切り刃の保護体４に
よって保護し、前記切り刃１の両側に開閉自在な翼片８
を形成して、それらの翼片８を前記切り刃の保護体４と
して働き得るようにした柄付き切り込み刃物装置である
から、常時は、切り刃１の両側に形成した翼片８を切り
刃１の両側に位置させて切り刃１の両側に形成した翼片
８によって切り刃１を保護し、翼片８の部分を切り刃の
保護体４として働かせ得るようにし、使用に際して、切
り刃の保護体４の翼片８の部分を切り刃１に対して開い
て、切り刃の保護体４の翼片８の部分を空パックのコー
ナーの部分に沿わせて空パックの背開きをなし得る効果
がある。また、切り刃の保護体４の翼片８の部分に設け
た係止部分13を重ね合せてなる王冠の開き用具として使
用したり、柄の部分の端部に具備した押し込み式開口具
９により、残留ガスが残っているエアゾール容器の空き
缶に開けて、焼却炉などにエアゾール容器の空き缶を投
入しても、爆発を避けることが出来る効果がある。そし
て、重ね合せうる前記翼片８の形状を缶切り、栓抜き、
王冠開き具などの機能器具にさせ得るものであり、前記
切り刃支持軸２即ち軸棒の端部或いは柄の部分の端部に
具備させた押し込み式開孔具９に変形可能な開孔具保護
体10を施して、その開孔保護体10により前記開孔具９を
保護し得るものであり、常時は、開孔具保護体10により
押し込み式開孔具９を保護し得るようにし、使用時に
は、開孔具保護体10を変形させて、その開孔具保護体10
の中央部分に設けた通孔から前記押し込み式開孔具９を
突出させることにより、薄肉の容器缶の胴部或いは底部
などに開孔して容器缶の爆発を防止し得る効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面の第１図は、本考案の柄付き切り込み刃物装置の実
施例の一つの平面図であり、第２図は、第１図のＡ−Ａ
線を基準にして縦方向に切断した縦断面図であり、第３
図は、第１図に示された柄付き切り込み刃物装置の翼片
の閉鎖状態から翼片を開いて互いに向き合う翼片の間の
開放角度を90度にして拡開した状態を示した平面図であ
り、第４図は、第３図の状態を示した縦断面図であり、
第５図は、本考案の柄付き切り込み刃物装置を空パック
の切断に使用した状態を示した図であり、第６図は、本
考案の柄付き切り込み刃物装置を空缶の孔開けに使用し
た状態を示した図である。 １……切り刃、２……切り刃支持軸 ３……柄、４……切り刃の保護体 ５……押し切り刃、６……引き切り刃 ７……突き切り刃、８……翼片 ９……押し込み式開孔具、10……開孔具保護体 11……開孔具保護体の通孔、12……開孔具保護体固定装
置 13……翼片に設けた係止部分

Claims (7)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】切り刃１と切り刃支持軸２と切り刃の保護
   体４とからなり、前記切り刃１の根元部を前記切り刃支
   持軸２によって支持し、その切り刃支持軸２を柄３の先
   端によって支持し、前記切り刃１を、常時は、前記切り
   刃の保護体４によって保護し、前記切り刃１の両側に開
   閉自在な翼片８を形成して、それらの翼片８を前記切り
   刃の保護体４として働き得るようにした柄付き切り込み
   刃物装置。
2. 【請求項２】切り刃１の部分には押し切り刃５および引
   き切り刃６および突き切り刃７を設けてなる実用新案登
   録請求の範囲１記載の柄付き切り込み刃物装置。
3. 【請求項３】切り刃１を切り刃支持軸２即ち軸棒に固着
   し、前記切り刃１の両側に位置した翼片８を前記切り刃
   支持軸２即ち軸棒に対して蝶番軸上に回動自在に軸着
   し、前記切り刃１の部分を基準にして両側に45度の回動
   範囲であって、全体的に90度の範囲を回動範囲にさせる
   ようにしてなる実用新案登録請求の範囲１記載の柄付き
   切り込み刃物装置。
4. 【請求項４】重ね合せうる翼片８の形状を缶切り、栓抜
   き、王冠開き具などの機能器具を具有した形状にし、複
   数の機能を奏し得ることを特徴とする実用新案登録請求
   の範囲１記載の柄付き切り込み刃物装置。
5. 【請求項５】切り刃支持軸２即ち軸棒の端部或いは柄の
   部分の端部に押し込み式開孔具９を具備し、その開孔具
   ９に変形可能な開孔具保護体10を施して、その開孔具保
   護体10により前記開孔具９を保護し得ることを特徴とす
   る実用新案登録請求の範囲１記載の柄付き切り込み刃物
   装置。
6. 【請求項６】常時は、開孔具保護体10により押し込み式
   開孔具９を保護し得るようにし、使用時には、開孔具保
   護体10を変形させて、その開孔具保護体10の中央部分に
   設けた通孔から前記押し込み式開孔具９を突出させるこ
   とにより、薄肉の容器缶の胴部或いは底部などに開孔し
   て容器缶の爆発を防止し得ることを特徴とする実用新案
   登録請求の範囲１記載の柄付き切り込み刃物装置。
7. 【請求項７】切り刃１を切り刃支持軸２即ち軸棒に固着
   し、前記切り刃１の両側に位置した翼片８を前記切り刃
   支持軸２即ち軸棒に対して蝶番軸上に回動自在に軸着
   し、前記切り刃１の部分を基準にして両側に45度の回動
   範囲であって、全体的に90度の範囲を回動範囲にさせ
   て、90度の範囲で開いた状態で、空パックのコーナーの
   部分に沿わせて空パックの背開きをなし得るようにした
   実用新案登録請求の範囲１記載の柄付き切り込み刃物装
   置。