JP2509751Y2 - 二軸混練機のロ―タ - Google Patents

二軸混練機のロ―タ

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JP2509751Y2 JP12907190U JP12907190U JP2509751Y2 JP 2509751 Y2 JP2509751 Y2 JP 2509751Y2 JP 12907190 U JP12907190 U JP 12907190U JP 12907190 U JP12907190 U JP 12907190U JP 2509751 Y2 JP2509751 Y2 JP 2509751Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、合成樹脂等の高分子材料を混練するための
二軸混練機のロータに関する。
(従来の技術) 第8図及び第9図は、従来の二軸混練機の排出口付近
の断面図である。
同図において、24は混練室であり、ハウジング25内に
略円筒状のものが一対水平に並んで形成され、この混練
室24には、被混練材を一定方向に搬送するフィード部26
及び被混練材を混練する混練部27よりなる一対のロータ
28が、相対向内向き下方に回転自在に挿通されている。
29は排出口であり、混練済みの被混練材をハウジング
25外部へ排出すべく、本例ではハウジング25の下側かつ
最前方側に開口されている。
前記ロータ28の排出口29に対応する部分は、従来では
その後方側の混練部27の一部と解されており、従って、
被混練材を排出口29へ送り出すための当該部分に形成さ
れた排出翼30は、混練部27における混練翼31のようなね
じれはないものの、第8、9図に示すように、当該混練
翼31と略同一断面形状で軸方向に延長状に形成されたも
のであった。
このように、ロータ28の排出口29対応部分に形成され
た排出翼30が混練翼31と連続的に形成されていたのは、
従来では、排出口29直下の樹脂圧変化が混練室24内の充
満度に積極的に影響を及ぼすようにする必要性があると
解されていたからである。
即ち、当該排出口29には、通常フラッパオリフィスや
ギヤポンプが設けられることは周知の通りであるが、こ
のフラッパオリフィスの開度調整若しくはギヤポンプの
回転調整によって排出翼30を通過する樹脂の流れを変化
させ、混練室24内の樹脂圧や充満度を変えて混練度を種
々に調整したいという要請があったからである。
尚、この要請は、実施例における第4図に示すいわゆ
る二段練り用の混練機において特に顕著である。
(考案が解決しようとする課題) ところで、近年、低温混練で高生産が望めるという利
点から、高密度ポリエチレン(HDPE)や直鎖状低密度ポ
リエチレン(L-LDPE)といった樹脂の需要が高まってい
るが、これらの樹脂は一般に粘度及び熱感応性が高いと
いう特徴がある。
従って、上記従来の排出翼30では、高粘度の樹脂を比
較的低温で排出するにはかき出し効率が悪く、排出口29
下側にギヤポンプを設ける場合には、該ギヤポンプへの
樹脂のかみ込みが不安定になることがある。
一方、このギヤポンプへの樹脂の安定供給を図るべ
く、ギヤポンプの回転調整によってギヤポンプ入口(排
出口29直下)の圧力を上げると、先述のように従来のロ
ータ28では、その圧力上昇に対する混練室24内への影響
が大きくなるように排出翼30が混練翼31と連続的に形成
されていたので、混練室24内の樹脂の充満度(昇温)が
著しいものとなり、当該HDPE等の混練ではこの昇温が逆
に樹脂の劣化を招くことになる。
本考案は、かかる実情に鑑み、HDPE等のような高粘度
でかつ熱感応性の高い樹脂であっても、昇温に伴う劣化
を防止しつつ健全な樹脂の排出を行いうる二軸混練機の
ロータを提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成すべく、本考案が講じた技術的手段
は、混練済みの被混練材を外部に排出するための排出口
8を有するハウジング1内に混練室2が形成され、該混
練室2内に、被混練材を混練かつ一定方向に搬送する一
対のロータ3が回転自在に挿通された二軸混練機におい
て、 前記ロータ3の排出8に対応する部分には、ロータ3
の回転により被混練材を排出8側へかき出す板状のかき
出し羽根15が、ロータ3周面から半径方向内方に変位し
て形成された段差壁20より軸方向に延設されている点に
ある。
(作用) 混練室2内で混練されて溶融状となった被混練材(樹
脂)は、かき出し羽根15により排出口8側へ順次送り出
されるが、このとき、排出口8直下に設けたギヤポンプ
11等(フラッパオリフィスでもよい。)によって排出口
8直下の樹脂圧を上昇させても、段差壁20によって排出
樹脂の逆流がある程度防止され、排出口8直下での樹脂
の圧力変化等の状態変化が混練室2内の樹脂に及ぼす影
響を従来より小さくおさえながら、排出口8への樹脂の
安定排出が行われる。
(実施例) 以下、図面に基いて本考案の一実施例につき詳述す
る。
第4図は、本実施例で採用する二段練り用の二軸混練
機を示す。
同図において、1は当該混練機本体としてのハウジン
グであり、内部には長手方向略円筒状の二連の混練室2
が、断面視略めがね穴状をなすように形成されている。
3は左右一対のロータであり、前記混練室2内に互い
に平行に水平配置され、相対向内向き下方に回転自在に
挿通されている。
当該二軸混練機は二段練り用のものであることから、
ハウジング1の長手方向中途には樹脂の流れを調整する
ための、ゲート装置4が配備されており、前記ロータ3
は、そのゲート装置4前後の混練室2,2内において、そ
れぞれ被混練材を後方(第4図左側)へ搬送するフィー
ド部5と被混練材を混練するための混練部6とを有す
る。
また、7は被混練材の供給口で、ハウジング1の上側
かつ前後方側に開口されており、8は混練済みの被混練
材をハウジング1外部に排出するための排出口で、ハウ
ジング1の下側かつ最前方側に開口されている。尚、9
はベント孔であり、前側の混練室2内の脱気及び被混練
材の後添加等を行うためのものである。
本実施例では、前記排出口8の下側に、連結管10を介
してギヤポンプ11が設置され、かつ該ギヤポンプ11の更
に排出側には、造粒装置(ペレタイザ)12が連結され、
ここに、二連混練機を中心とした連続造粒システムが構
成されている。尚、13はギヤポンプ11を回転させるため
のモータ、14は排出口8直下の樹脂圧を検出してモータ
13の回転数を制御することにより、ギヤポンプ11への樹
脂のかみ込みを安定化させる圧力制御装置(PIC)であ
る。
本実施例に係る二軸混練機は、第1図乃至第3図に示
すように、前記ロータ3の排出口8に対応する部分に、
ロータ3の回転により被混練材を排出口8側へかき出す
いわゆる板状のかき出し羽根15を設けたことを最大の特
徴としている。
このかき出し羽根15は、従来のような混練部6におけ
る混練翼16の延長としての断面形状を呈するものではな
く、溶融状の樹脂をより積極的に排出口8側へかき落す
ことができるように、当該混練翼16よりも薄肉の板状を
呈していると共に、各かき出し羽根15の回転によって被
混練材になるべくせん断力を与えないように、ロータ3
回転方向側のかき出し面17が広く半径方向に亘り凹湾曲
状とされており、このかき出し面17の湾曲形状によっ
て、ふところ部18が形成されている。
そして、第3図に示す如く、このかき出し羽根15の先
端におけるレアンド幅l1及びチップクリアランスe
1(かき出し羽根15先端からハウジング1内面までの間
隔)は、より排出能力を向上させかつ当該かき出し羽根
15の回転による樹脂の発熱を極力小さくおさえるべく、
それぞれ混練翼16のランド幅l2及びチップクリアラン
スe2よりもいずれも小さくなるように設定されてい
る。
また、本実施例では、上記かき出し羽根15を構成する
に当たり、ロータ3における排出口8の略後端面19に対
応する位置に、ロータ3周面から半径方向内方に変位し
て形成された段差壁20が形成されており、前記かき出し
羽根15がこの段差壁20より軸方向前方に延設されるよう
になっている。尚、このかき出し羽根15は、ロータ3軸
方向に平行に延設されている。
上記構成に係る二軸混練機で混練を行う場合には、当
初パウダー状の被混練材は、供給口7より投入された
後、ゲート装置4前後の混練室2におけるフィード及び
混練を経て溶融状とされてから排出口8へ至る。
この際、本実施例のロータ3によれば、排出口8対応
部分に前記かき出し羽根15を有しているので、溶融状の
被混練材はそのかき出し羽根15のふところ部18に抱かれ
るようにして排出口8側へ順次積み重ね状にかき落とさ
れ、HDPEのような高粘度樹脂であっても、ギヤポンプ11
への安定供給が可能となり、当該ギヤポンプ11のかみ込
み不良を防止することができる。
また、かき出し羽根15は段差壁20から軸方向前方に延
設されているので、ギヤポンプ11の回転調整によって排
出口8直下における樹脂の圧力が上昇しても、その段差
壁20が溶融樹脂の混練室2側への逆流をある程度防止す
ることから、排出口8直下(ギヤポンプ11入口)におけ
る樹脂圧力の変化が混練室2内の樹脂の充満度即ち昇温
に与える影響を極力少なくし得、HDPEのような熱感応性
の高い樹脂でも混練室2内の昇温に伴う劣化を防止しつ
つ、ギヤポンプ11へのかみ込みがスムーズになされる健
全な排出を行うことができる。
更に、本実施例では、かき出し面17が凹湾曲状を呈し
ていて、しかもかき出し羽根15先端のランド幅l1及び
チップクリアランスe1も混練翼16のそれらの量よりも
小さく設定されているので、かき出し羽根15自体の回転
に伴う樹脂の発熱も従来より小さくおさえることがで
き、この点においても熱感応性の高い樹脂の排出に有効
である。
尚、第5図は、ギヤポンプ11入口圧力(横軸)とゲー
ト装置4前側の混練室2の充満度(左縦軸、実線)及び
排出樹脂の温度(右縦軸、点線)との関係を示すグラフ
の概要であり、本実施例(第1図及び第2図)の場合に
は、従来(第8図及び第9図)に比べてギヤポンプ11の
回転調整による圧力上昇に伴う充満度及び樹脂温度の上
昇が極力低くおさえられることを示している。
以上、本考案の一実施例を説明したが、本考案はこれ
に限られるものではない。
例えば、前記かき出し羽根15は、第6図に示すように
平板状にしてもよい。尚、この場合には、上記実施例の
ふところ部18に相当する作用を得るように、かき出し羽
根15の先端21がそのつけ根22よりもロータ3回転方向に
先行するようにやや傾斜させることが好ましい。
また、本考案は、第7図に示すような排出口8をハウ
ジング1の側方に開口した二軸混練機、若しくはロータ
3を約45度に傾斜配置した二軸混練機(図示省略)にも
適用可能である。
更に、前記段差壁20は、要は逆流樹脂による混練室2
内樹脂への影響がさほど問題にならない程度の段差形状
を呈していればよく、その範囲内で、ロータ3周面から
半径方向内方に変位するに従って軸方向前方にやや傾斜
するテーパー状に形成することにしてもよい。
(考案の効果) 以上説明したように、本考案によれば、排出口8直下
での樹脂の圧力変化が混練室2内の樹脂へ及ぼす充満度
上昇による昇温等の影響を極力小さくしながら樹脂を排
出口8側へ安定して排出できるので、HDPE等の高粘度で
かつ熱感性の高い樹脂であっても、昇温に伴う劣化を防
止しつつギヤポンプ11のかみ込み不良等が生じない健全
な排出を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第5図は本考案の一実施例を示し、第1図は
二軸混練機の断面図(第2図I−I線断面図)、第2図
は同側面断面図、第3図は第1図A円部拡大図、第4図
は二軸混練機の全体側面図、第5図はギヤポンプ入口圧
力と混練室の充満度等との関係を示すグラフ、第6図は
他のかき出し羽根を示す断面図、第7図は他の排出口を
示す断面図、第8図は従来の二軸混練機の断面図(第9
図VIII-VIII線断面図)、第9図は同側面断面図であ
る。 1……ハウジング、2……混練室、3……ロータ、8…
…排出口、15……かき出し羽根、20……段差壁。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】混練済みの被混練材を外部に排出するため
    の排出口(8)を有するハウジング(1)内に混練室
    (2)が形成され、該混練室(2)内に、被混練材を混
    練かつ一定方向に搬送する一対のロータ(3)が回転自
    在に挿通された二軸混練機において、 前記ロータ(3)の排出口(8)に対応する部分には、
    ロータ(3)の回転により被混練材を排出口(8)側へ
    かき出す板状のかき出し羽根(15)が、ロータ(3)周
    面から半径方向内方に変位して形成された段差壁(20)
    より軸方向に延設されていることを特徴とする二軸混練
    機のロータ。
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