JP2508558Y2 - 餌投与用カプセル - Google Patents

餌投与用カプセル

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JP2508558Y2
JP2508558Y2 JP1993030598U JP3059893U JP2508558Y2 JP 2508558 Y2 JP2508558 Y2 JP 2508558Y2 JP 1993030598 U JP1993030598 U JP 1993030598U JP 3059893 U JP3059893 U JP 3059893U JP 2508558 Y2 JP2508558 Y2 JP 2508558Y2
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water
bait
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capsule
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Inventor
宰 菅
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太陽樹脂加工株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、内部に餌を収納して投
与する餌投与用カプセルに関し、特に、養殖等の分野
で、魚介類に水中で餌を投与するに適した餌投与用カプ
セルに関する。
【0002】
【従来技術】従来、水槽や生け州で魚介類を飼育あるい
は養殖する場合、ぶつ切りとしたり摺りつぶした生餌な
どを水中に散布して投与することが一般に行われてい
る。また、飼育用餌として、生餌を乾燥した保存性の高
い乾燥餌も、機械による自動投与が可能となることなど
から、広く用いられている。
【0003】
【考案が解決すべき課題】しかしながら、生餌は保存性
が悪いため、定形物を大量生産するのに適しておらず、
また流通の際にも、冷凍設備、解凍設備、冷凍車両等が
必要であるため、流通性が悪く、流通コストがかかる。
また、保存性の悪さに加え、取扱いも容易でないため、
餌投与の自動化が行い難い。
【0004】一方、加工した乾燥餌は、保存性が良く、
取扱も容易であり、定形のものを工場で大量生産するこ
とができるため、製造コストや流通コスト等の点で生餌
に比べてはるかに有利である。また、定形のものを自動
投与機などを用いて投与する自動化も容易である。
【0005】ところが、乾燥餌は水に戻した状態ではじ
めて餌として魚介類が補食できる。しかし、乾燥餌をを
のまま水中に投与した場合、餌が水に戻されるまでは、
餌が水中に浮かんだまま広く水面に散ってしまう。この
ため、特に水の底にいる習性の魚介類の場合、効率よく
餌が補食されず、餌が無駄になってしまうという問題点
があった。
【0006】そこで、本考案では上記の従来技術におけ
る問題点に鑑み、特に、自動投与機などを利用して自動
的に水中に投与することが可能であり、魚介類の飼育や
養殖に適した餌投与用カプセルを提供することをその目
的とするものである。
【0007】
【課題を解決する手段】すなわち、上記の本考案の目的
は、水中に投入して魚介類に餌を投与するためのカプセ
ルであって、端部に他の部分よりも水に対して脆弱な脆
弱部を設けた水溶性容器と、この水溶性容器の中に収納
した乾燥餌とからなる餌投与用カプセルにより達成され
る。
【0008】また、上記餌投与用カプセルの水溶性容器
は、生分解性ポリマーから形成されたものであることが
望ましい。
【0009】
【作用】上記の本考案による餌投与用カプセルでは、保
存性と取扱いのよい乾燥餌を容器内に収納することで、
大量生産に向いている。また、この乾燥餌は、定形の容
器に収納されているため、投与機械を使用して自動的に
水中に投与することが出来る。
【0010】そして、この餌投与用カプセルは、水中に
投与されても、容器内に収納された乾燥餌が直ちに水に
散って浮いてしまうことがなく、水中において、まず容
器の端部に設けられた水に対して脆弱な脆弱部が破れ、
そこから容器内に水が浸入する。このとき、脆弱部は容
器の端部のみに設けられているため、乾燥餌は水圧に押
されて破れた脆弱部から容器の外にすぐに出ない。そし
て、内部に収納された乾燥餌が脆弱部から容器内に浸入
した水を次第に含んで戻され、餌が完全に戻された状態
でのみ破れた部分から徐々に水中に出て来る。さらに、
容器は水溶性容器で出来ていることから、自然に水に熔
けてしまうため、最終的に全ての餌を水中に放出するこ
とができる。また容器の回収の必要もない。なお、上記
餌投与用カプセルの水溶性容器を生分解性ポリマーで形
成すると、微生物による容器材料が分解され、その材料
が永く水中に残らないため、水質保全のうえで好まし
い。
【0011】
【実施例】以下、本考案の実施例を添付の図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1には、本考案の実施例であ
る餌投与用カプセルの断面が示されており、図におい
て、外形略円筒形状のカプセルの容器10は、その内部
に、生餌を乾燥した、いわゆる乾燥餌20を収納してい
る。この餌投与用カプセル100の容器10は、水溶性
の材料を所定のカプセル形状に形成したものであり、そ
の外周壁面は、厚さの厚い容器本体部11と、厚さが薄
いため水に対して肉薄の脆弱部12とから形成されてい
る。また、本実施例によれば、この脆弱部12は、容器
10の右側先端部に形成されている。なお、脆弱部12
は、容器本体11より肉薄ではなく、それより水に溶け
易い部分であってもよい。
【0012】次に、上記カプセルの容器10を形成する
水溶性の材料は、生分解性のポリマーである。この生分
解性ポリマーとは、例えば澱粉質をPVA(ポリビニル
アルコール)系ポリマーからなるものであり、土壌や水
中の微生物により生分解される樹脂である。その具体的
例として、特開平2−62370号公報のような、エチ
レン−ビニルアルコール共重合体と澱粉とを所定の比
率、例えばエチレン−ビニルアルコール共重合体10〜
90重量%と澱粉90〜10重量%とからなるもの、あ
るいは、特殊ポリマー(例えば、ワーナーランバート社
ノボンプロダクトグループの特殊ポリマー、商品名「N
OVON(登録商標)」)を使用する。
【0013】次に、上記で説明した餌投与用カプセルを
使用して、水槽やいけすで飼育あるいは養殖している魚
介類に餌を投与する方法及び装置について説明する。図
2には、本考案の餌投与用カプセルを所定時間の経過毎
に自動的に水中に投与する餌用カプセルの投与機が示さ
れており、図において、符号51は、その上に複数の餌
投与用カプセル100、100…を一列に並べ、前方が
低くなるように傾斜して配置されたガイド部材である。
そして、このガイド部材51の先端付近には、外形
「コ」の字状のエスケープメント52が設けられてい
る。このエスケープメント52の中央部には回動用の軸
53が取り付けられ、先端にはバネ押し付けバネ54
が、後端にはピストンシリンダー55が連結して設けら
れている。
【0014】すなわち、上記の装置によれば、所定の時
間の経過後、上記「コ」の字状のエスケープメント52
の後端に連結して設けられたピストンシリンダー55が
図の矢印方向に飛び出し、これによって、エスケープメ
ント52の先端が上方に移動して開放する。これに伴っ
て、エスケープメント52の先端から餌投与用カプセル
100がガイド部材51上を滑り落ち、もって、餌投与
用カプセルが自動的にいけすの水中に投入される。
【0015】水中に投入された餌投与用カプセル100
は、乾燥餌をその容器内に収納していることから、収納
された粉砕された乾燥餌は、水に散って浮いてしまうこ
とはなく、水中に投与される。その後、水中おいて、こ
の餌投与用カプセル100は、その材質が水溶性であ
り、あるいは、水中のバクテリアにより分解し、水に対
して脆弱な部分である脆弱部12が、水圧により破れ
る。この破れた部分から、餌投与用カプセル100の容
器10内に水が侵入し、内部に収納された乾燥餌20が
水を含んで戻され、戻されて膨張した餌はこの破れた部
分から徐々に水中に出て来る。さらに、容器10は水溶
性容器で出来ていることから、水中に投与した場合に
も、最後には自然に水に熔けてしまい、また澱粉質であ
るため、魚の餌ともなり得るため、回収の必要もない。
【0016】なお、容器10内を真空にしておくと、乾
燥餌20の保存性が良好であり、しかも水中に投入した
時に、脆弱部12が水圧で早く破れて、餌の投入効果が
早めにあらわれる。また、餌投与用カプセル100の水
に対する比重が軽いため、容器10が水を含んで沈むま
でに或る程度の時間がかかるが、早めに沈めたい場合
は、錘を付けて沈めることもできる。
【0017】
【考案の効果】以上の説明からも明らかなように、本考
案の餌投与用カプセルによれば、保存性のよい乾燥餌を
容器内に収納しているため、大量生産に向いており、取
扱い、流通性に優れる。また、定形の容器により、機械
を使用して自動的に水中に投与することも可能である。
しかも、水中に投与されたとき、乾燥した餌が水に散っ
て浮いてしまうことがなく、水に戻されながら徐々に水
中に出て来るため、水の底にいる魚介類にも効率的な補
食が可能となる。さらに、容器は水溶性容器であること
から、自然に水に熔けてしまい、回収の必要もなく、人
手を煩わせるなく、経済的な餌の投与が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例である餌投与用カプセルの構造
を説明する断面図である。
【図2】上記餌投与用カプセルを自動的に水中に投与す
るための餌用カプセルの投与機のを説明する図である。
【符号の説明】
100 カプセル 10 容器 11 容器本体部 12 脆弱部 20 乾燥餌

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水中に投入して魚介類に餌を投与するた
    めのカプセルであって、端部に他の部分よりも水に対し
    て脆弱な脆弱部を設けた水溶性容器と、この水溶性容器
    の中に収納した乾燥餌とからなることを特徴とする餌投
    与用カプセル。
  2. 【請求項2】 前記請求項1において、前記水溶性容器
    は、生分解性ポリマーからなることを特徴とする餌投与
    用カプセル。
JP1993030598U 1993-05-15 1993-05-15 餌投与用カプセル Expired - Lifetime JP2508558Y2 (ja)

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JPH0684867U JPH0684867U (ja) 1994-12-06
JP2508558Y2 true JP2508558Y2 (ja) 1996-08-28

Family

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59139078U (ja) * 1983-03-07 1984-09-17 桜木 光男 撤餌容器
JPS62175128A (ja) * 1986-01-29 1987-07-31 アイケイ食品株式会社 魚用寄せ餌
JP3129074U (ja) * 2006-11-21 2007-02-01 株式会社ドウシシャ 漏斗

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JPH0684867U (ja) 1994-12-06

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