JP2508397Y2 - 印刷用版等の立て置き保存装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は印刷用版等の立て置き保存装置に関するも
のである。

〈従来技術〉 従来、印刷用版等の立て置き保存装置としては第５図
に示すように台板上に山形状物を設けると共に、台板の
両側に保存版等載上用の載置枠を設けて形成してきたも
のである。

〈考案が解決しようとする課題〉 しかしながら前記の保存装置は立て置きする多数の印
刷用版より内側の版を取出す際には第６図に示すように
身体または片手で前倒しする印刷用版を押え止めしてお
いて取り出す要があって取り出し作業を不自由にして容
易でないものにしているほか、印刷用版を前倒しするに
当って受止め損ねなどが生ずることがあって危険を伴う
という課題があった。

〈課題を解決するための手段〉 本考案は台板上に傾斜背当面を有して印刷用版等を立
て置きする枠体を設け、該枠体の傾斜背当面の前方に下
端を前記台板端に枢着し、該枢着部をもとに回動開閉し
て立て置き印刷用版等を受止める受止枠を設けて構成し
て、かかる課題を解決しようとするものである。

〈作用〉 本考案は受止枠を展開回動して台板上を開放しておい
て印刷用版Ａを多数並列載上し、立て置き用の枠体の傾
斜背当面に沿って傾斜させ、受止枠の閉じ回動にて挟み
止める要領にて保存する。取り出すときは受止枠を展開
回動して印刷用版Ａを該受止枠にて前倒し状態に受止め
ておいて必要とする印刷用版を取り出すのである。

〈実施例〉 以下図面に基づいて実施例を説明する。

第１図乃至第２図は第１実施例であって、台板１の中
心部上に傾斜背当面2a,2bを前後両面に有す立て置き用
の枠体３を縦設し、台板１の前後両端の中間部分に枢着
部4a,4bをもって展開と閉じ回動する受止枠5a,5bを設け
てなる。印刷用版Ａは受止枠5a,5bを展開回動して台板
１上を開放しておいて台板１上に載上し傾斜背当面2a,2
bに沿わし、受止枠5a,5bの閉じ回動にて押え止め支持し
て立て置き保存するのである。6a,6bは受止枠の閉じ附
勢ばねである。なお印刷用版Ａのほかフイルム類も立て
置き保存することができる。

印刷用版Ａを取り出すときは第２図に示すように受止
枠5a,5bを展開回動して印刷用版Ａを前倒し状態におい
て受止めておいて必要とする印刷用版Ａを取り出すので
ある。第３図は台板１下の四隅にキャスター７を取付け
て本装置を移動自在とした例を示し、第４図は傾斜背当
面および受止枠を一方すなわち前面にのみ設けた例を示
している。

〈考案の効果〉 本考案は以上のようにして台板上に設ける立て置き用
の枠体の傾斜背当面に対応して展開と閉じ回動する受止
枠を設けたので、該受止枠にて載上する印刷用版等を挟
み押さえすることにより、保存中にみだりに印刷用版等
の脱落することが生じなく、また印刷用版等の取り出し
時には受止枠にて印刷用版等を前倒し状態にて受止める
ため、両手が使えて安全で且つ容易に取り出すことがで
きるという効果を生ずる。

【図面の簡単な説明】

第１図は第１実施例を示す斜視図、第２図は同、受止枠
を展開回動して印刷用版を前倒し受止めした状態を示す
側面図、第３図は台板の第２実施例を示す側面図、第４
図は第３実施例を示す側面図、第５図および第６図は従
来例図、１は台板、2a,2bは傾斜背当面、３は印刷用版
Ａの立て置き用の枠体、4a,4bは枢着部、5a,5bは受止
枠、6a,6bは附勢ばね、７はキャスターである。

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】台板上に傾斜背当面を有して印刷用版等を
   立て置きする枠体を設け、該枠体の傾斜背当面の前方に
   下端を前記台板端に枢着し、該枢着部をもとに回動開閉
   して立て置き印刷用版等を受止める受止枠を設けたこと
   を特徴とする印刷用版等の立て置き保存装置。