JP2508163Y2 - 一方向クラッチを内蔵した回転電機 - Google Patents
一方向クラッチを内蔵した回転電機Info
- Publication number
- JP2508163Y2 JP2508163Y2 JP1992058747U JP5874792U JP2508163Y2 JP 2508163 Y2 JP2508163 Y2 JP 2508163Y2 JP 1992058747 U JP1992058747 U JP 1992058747U JP 5874792 U JP5874792 U JP 5874792U JP 2508163 Y2 JP2508163 Y2 JP 2508163Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- way clutch
- clutch
- electric machine
- box body
- groove
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は,ポンプ駆動あるいは昇
降駆動などに使用される,電源が遮断した時の自然降下
防止あるいは誤動作時の逆転防止を要する用途に適した
回転電機の改良に関するものである。
降駆動などに使用される,電源が遮断した時の自然降下
防止あるいは誤動作時の逆転防止を要する用途に適した
回転電機の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4,図5により従来技術の内容・構成
を説明する。従来のものでは,図4に示すように,回転
電機1の回転子軸6を両軸構成とし,一方の軸端側6a
を負荷駆動用として用い,他方の軸端側6bに一方向ク
ラッチ8の取り付け,この一方向クラッチ8はクラッチ
保持部材9に嵌着保持され,回転電機1の箱体2には,
ネジ部材等で固着されている。また,従来のものの内,
減速装置を介して負荷を駆動する構成のものでは,図5
に示すように,回転電機1に連結された減速装置11の
内部の軸受部に一方向クラッチ8を直接装着したり,そ
の取り付け状態の図示は省略するが,出力段歯車11a
等に一方向クラッチ8を装着するような構成となってい
た。なお,11bは減速装置11の外被,11cは出力
軸である。
を説明する。従来のものでは,図4に示すように,回転
電機1の回転子軸6を両軸構成とし,一方の軸端側6a
を負荷駆動用として用い,他方の軸端側6bに一方向ク
ラッチ8の取り付け,この一方向クラッチ8はクラッチ
保持部材9に嵌着保持され,回転電機1の箱体2には,
ネジ部材等で固着されている。また,従来のものの内,
減速装置を介して負荷を駆動する構成のものでは,図5
に示すように,回転電機1に連結された減速装置11の
内部の軸受部に一方向クラッチ8を直接装着したり,そ
の取り付け状態の図示は省略するが,出力段歯車11a
等に一方向クラッチ8を装着するような構成となってい
た。なお,11bは減速装置11の外被,11cは出力
軸である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで,従来のもの
では,定速制御等を目的としてエンコーダ等を付属した
直流電動機等において,回転子軸に一方向クラッチを設
けるようにすると,通常,負荷と逆側の軸端部に前記エ
ンコーダが装着されることになるため,回転方向規制の
ための一方向クラッチを併設するには軸を伸長し,前記
エンコーダに重ねるように固着・配設する等の必要を生
じ,構造が複雑になってしまうという問題点があった。
また,減速装置内部に実装する場合には,伝達トルクが
大きくなるので大きなトルク容量のクラッチを装着する
必要があり,周知の通り当該一方向クラッチ自体その構
造上伝達トルクに制限があるため,減速装置の構成とし
ても減速比に制約が生じ,汎用の減速装置の中から任意
の減速比を選択するのが困難になってしまうなどの問題
点があった。本考案は従来のものの上記した課題(問題
点)を解決するようにした一方向クラッチを内蔵した回
転電機を提供することを目的とする。
では,定速制御等を目的としてエンコーダ等を付属した
直流電動機等において,回転子軸に一方向クラッチを設
けるようにすると,通常,負荷と逆側の軸端部に前記エ
ンコーダが装着されることになるため,回転方向規制の
ための一方向クラッチを併設するには軸を伸長し,前記
エンコーダに重ねるように固着・配設する等の必要を生
じ,構造が複雑になってしまうという問題点があった。
また,減速装置内部に実装する場合には,伝達トルクが
大きくなるので大きなトルク容量のクラッチを装着する
必要があり,周知の通り当該一方向クラッチ自体その構
造上伝達トルクに制限があるため,減速装置の構成とし
ても減速比に制約が生じ,汎用の減速装置の中から任意
の減速比を選択するのが困難になってしまうなどの問題
点があった。本考案は従来のものの上記した課題(問題
点)を解決するようにした一方向クラッチを内蔵した回
転電機を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案の一方向クラッチ
を内蔵する回転電機は前後2つの箱体と,この箱体の内
側に配置される固定子と,この固定子の内周面に空隙を
介して対向し前記箱体に保持された2つの軸受で回転自
在に支承された回転子と一体的にクラッチ保持部材を介
して取り付けた一方向クラッチとを備える回転電機にお
いて,このクラッチ保持部材の鍔の外周縁に凹溝を設け
ると共にこの凹溝に対向するように前記箱体の内面に軸
方向に伸長するピンを固定し,このピンと前記凹溝との
嵌着で上記一方向クラッチを保持するように構成した。
この場合,前記2つの軸受の間の前記軸に段落部を設
け,この段落部に一方向クラッチを設けるようにするこ
とが望ましい。
を内蔵する回転電機は前後2つの箱体と,この箱体の内
側に配置される固定子と,この固定子の内周面に空隙を
介して対向し前記箱体に保持された2つの軸受で回転自
在に支承された回転子と一体的にクラッチ保持部材を介
して取り付けた一方向クラッチとを備える回転電機にお
いて,このクラッチ保持部材の鍔の外周縁に凹溝を設け
ると共にこの凹溝に対向するように前記箱体の内面に軸
方向に伸長するピンを固定し,このピンと前記凹溝との
嵌着で上記一方向クラッチを保持するように構成した。
この場合,前記2つの軸受の間の前記軸に段落部を設
け,この段落部に一方向クラッチを設けるようにするこ
とが望ましい。
【0005】
【作用】本考案では,上記のように構成されているか
ら,一方向クラッチを回転機内部に実装するに際し,位
置ずれや固着による歪等の心配もない信頼性の高い実装
状態を得られ,しかも,回転子軸の外部端や出力軸には
減速装置,エンコーダ等任意の付加機能部材を容易に取
り付けることができる。
ら,一方向クラッチを回転機内部に実装するに際し,位
置ずれや固着による歪等の心配もない信頼性の高い実装
状態を得られ,しかも,回転子軸の外部端や出力軸には
減速装置,エンコーダ等任意の付加機能部材を容易に取
り付けることができる。
【0006】
【実施例】以下図示した一実施例によって本考案を具体
的に説明する。図1は本考案を適用した一方向クラッチ
を内蔵した回転電機の構造の一例を示す縦断正面図で,
同図において,従来のものと対応する構成については,
図4と同一の符号を付して示した。回転電機1は箱体2
の内面に固定子4が固着され,箱体2とこの箱体2に嵌
着される蓋体3とに夫々装着されている軸受7,7’に
よって回転自在に支承されている回転子5で構成されて
おり,この点では従来のものと何等変わることはない。
ところで,本考案の回転子5を支承する回転子軸6に
は,回転子軸6の一部に段落部6cを設け,この段落部
6cに回転子5に隣接するようにして一方向クラッチ8
を配設するようにした構成に特徴がある。なお,この一
方向クラッチ8は,図2及び図3に示すように,そのハ
ウジング外周面にクラッチ保持部材9が一体的に固着さ
れ,このクラッチ保持部材9には鍔9aが形成され,し
かも,この鍔9aの外周縁には複数個(本例では3個)
のU字状の凹溝9b1〜9b3(以下9bと総称する)が
形成されている。一方,鍔9aの外周縁に形成された凹
溝9bに軸方向で対向する箱体2の内面には,軸方向に
突出するようにしてピン10が固着配設され,このピン
10と一方向クラッチ8と一体を成す鍔外周縁のU凹溝
との嵌合によりクラッチハウジンングが拘束されること
になり,回転子5の回転方向規制の機能が実現するよう
になっている。
的に説明する。図1は本考案を適用した一方向クラッチ
を内蔵した回転電機の構造の一例を示す縦断正面図で,
同図において,従来のものと対応する構成については,
図4と同一の符号を付して示した。回転電機1は箱体2
の内面に固定子4が固着され,箱体2とこの箱体2に嵌
着される蓋体3とに夫々装着されている軸受7,7’に
よって回転自在に支承されている回転子5で構成されて
おり,この点では従来のものと何等変わることはない。
ところで,本考案の回転子5を支承する回転子軸6に
は,回転子軸6の一部に段落部6cを設け,この段落部
6cに回転子5に隣接するようにして一方向クラッチ8
を配設するようにした構成に特徴がある。なお,この一
方向クラッチ8は,図2及び図3に示すように,そのハ
ウジング外周面にクラッチ保持部材9が一体的に固着さ
れ,このクラッチ保持部材9には鍔9aが形成され,し
かも,この鍔9aの外周縁には複数個(本例では3個)
のU字状の凹溝9b1〜9b3(以下9bと総称する)が
形成されている。一方,鍔9aの外周縁に形成された凹
溝9bに軸方向で対向する箱体2の内面には,軸方向に
突出するようにしてピン10が固着配設され,このピン
10と一方向クラッチ8と一体を成す鍔外周縁のU凹溝
との嵌合によりクラッチハウジンングが拘束されること
になり,回転子5の回転方向規制の機能が実現するよう
になっている。
【0007】本考案の回転電機では,上記のように,回
転子軸に一方向クラッチを組み込んだ上,更に,箱体外
部に出力軸が前後2軸取り出せるので,片軸にエンコー
ダ等を取り付ける必要のある場合でも使用が可能で,回
転子本体の形状を工夫することで,従来構成の軸受スパ
ンのままで一方向クラッチを設けることができるので回
転機外観寸法を変えることなく自在にクラッチを使用で
きる。なお,上記構成ではクラッチハウジングの実裝に
際しネジ部材等を必要としないため,工程の短縮効果も
あり,ネジ締め作業に関する管理上の問題も排除でき
る。
転子軸に一方向クラッチを組み込んだ上,更に,箱体外
部に出力軸が前後2軸取り出せるので,片軸にエンコー
ダ等を取り付ける必要のある場合でも使用が可能で,回
転子本体の形状を工夫することで,従来構成の軸受スパ
ンのままで一方向クラッチを設けることができるので回
転機外観寸法を変えることなく自在にクラッチを使用で
きる。なお,上記構成ではクラッチハウジングの実裝に
際しネジ部材等を必要としないため,工程の短縮効果も
あり,ネジ締め作業に関する管理上の問題も排除でき
る。
【0008】
【考案の効果】本考案の回転電機では,上記のように構
成されるから,次のような優れた効果を有する。 一方向クラッチはモータ内部に組み込んであるため,
出力軸にエンコーダ等任意の付加機能部材の取付けが容
易に行える。 クラッチの組み付けにはネジが不要のため,ネジ締め
の煩わしさ,またはネジの締め忘れによる事故が回避で
きる。 回転軸に設けた段差によりクラッチの位置決めを行っ
ているため,クラッチ装着時の位置決め等への配慮が不
要となった。 回転機の外観を変えずにクラッチを内蔵できる。
成されるから,次のような優れた効果を有する。 一方向クラッチはモータ内部に組み込んであるため,
出力軸にエンコーダ等任意の付加機能部材の取付けが容
易に行える。 クラッチの組み付けにはネジが不要のため,ネジ締め
の煩わしさ,またはネジの締め忘れによる事故が回避で
きる。 回転軸に設けた段差によりクラッチの位置決めを行っ
ているため,クラッチ装着時の位置決め等への配慮が不
要となった。 回転機の外観を変えずにクラッチを内蔵できる。
【図1】本考案の一実施例を示す縦断正面図である。
【図2】図1に採用する鍔付き保持部材と一体の一方向
クラッチの構成を示す縦断正面図である。
クラッチの構成を示す縦断正面図である。
【図3】図2に示す一方向クラッチ組立体の鍔側から見
た側面図である。
た側面図である。
【図4】従来技術の内,一方向クラッチ外装型の例を要
部を切り欠いて示した正面図である。
部を切り欠いて示した正面図である。
【図5】従来技術の内,一方向クラッチを減速装置内部
に装着した例を要部を切り欠いて示した正面図である。
に装着した例を要部を切り欠いて示した正面図である。
1:回転電機 2,3:箱体 4:固定子 5:回転子 6:回転子軸 6b:軸端 8:一方向クラッチ 9:クラッチ保持部材 9a:鍔 9b:凹溝 10:ピン
Claims (2)
- 【請求項1】 前後2つの箱体と,この箱体の内側に配
置される固定子と,この固定子の内周面に空隙を介して
対向し前記箱体に保持された2つの軸受で回転自在に支
承された回転子と,この回転子と一体的にクラッチ保持
部材を介して取り付けた一方向クラッチとを備える回転
電機において,上記クラッチ保持部材の鍔の外周縁に凹
溝を設けると共に,この凹溝に対向するように前記箱体
の内面に軸方向に伸長するピンを固定し,このピンと前
記凹溝との嵌着で上記一方向クラッチを保持するように
したことを特徴とする一方向クラッチを内蔵した回転電
機。 - 【請求項2】 前記2つの軸受の間の前記軸に段落部を
設け,この段落部に一方向クラッチを設けるようにした
ことを特徴とする請求項1に記載の一方向クラッチを内
蔵した回転電機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992058747U JP2508163Y2 (ja) | 1992-07-30 | 1992-07-30 | 一方向クラッチを内蔵した回転電機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992058747U JP2508163Y2 (ja) | 1992-07-30 | 1992-07-30 | 一方向クラッチを内蔵した回転電機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0617363U JPH0617363U (ja) | 1994-03-04 |
JP2508163Y2 true JP2508163Y2 (ja) | 1996-08-21 |
Family
ID=13093138
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992058747U Expired - Lifetime JP2508163Y2 (ja) | 1992-07-30 | 1992-07-30 | 一方向クラッチを内蔵した回転電機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2508163Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59116313U (ja) * | 1983-01-26 | 1984-08-06 | オリオン機械株式会社 | 家畜用糞尿搬出コンベアの逆転防止機構付駆動装置 |
JPH0279157U (ja) * | 1988-11-30 | 1990-06-18 |
-
1992
- 1992-07-30 JP JP1992058747U patent/JP2508163Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0617363U (ja) | 1994-03-04 |
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