JP2507417Y2 - 排水ますなどの蓋受部止水構造 - Google Patents

排水ますなどの蓋受部止水構造

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JP2507417Y2
JP2507417Y2 JP1989041443U JP4144389U JP2507417Y2 JP 2507417 Y2 JP2507417 Y2 JP 2507417Y2 JP 1989041443 U JP1989041443 U JP 1989041443U JP 4144389 U JP4144389 U JP 4144389U JP 2507417 Y2 JP2507417 Y2 JP 2507417Y2
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道義 寺内
正信 大嶋
孝雄 葛原
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CI Kasei Co Ltd
Takiron Co Ltd
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CI Kasei Co Ltd
Takiron Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、排水ますの蓋受部やマンホール枠の蓋受部
を止水する構造に関する。
[従来の技術] 第4図に示すように、例えばマンホール枠1の蓋受部
2は環状の溝部3を有し、マンホールを閉じるときに
は、上記溝部3にマンホール蓋などの蓋体4の周囲の環
状の凸条5を嵌め込むことによってマンホール枠1に蓋
体4を装着する一方、マンホールを開けるときには、上
記凸条5を上記溝部3から抜き出すことによって蓋体4
をマンホール枠1から取り外す。このような蓋体4の開
閉はマンホールや管路のメンテナンスなどに際し必要に
応じて行なわれる。図示していないが家庭雑排水路中に
介在される排水ますの蓋受部も同様の構成を有し、蓋体
の開閉時には、その蓋体の環状の溝部から蓋体の環状の
凸条を抜き出したりその溝部から蓋体の環状の凸条を抜
き出したりその溝部に凸条を嵌め込んだりする。
ところで、マンホールや排水ますに予期されていない
雨水や不明水が流れ込むと、その量によっては管路を通
して下水処理施設などへ送られる水量の増大により下水
管や処理施設などに種々の悪影響が及ぶ。そのため、マ
ンホールや排水ますに雨水や不明水が大量に流れ込まな
いようにする必要がある。
そこで、従来は、第4図のように蓋体4の凸条5を蓋
受部2の溝部3に嵌め込んだときに凸条5の溝部3との
間にできるだけ隙間が生じなくなるように溝部3や凸条
5の寸法精度を定めていたが、そのようにしても隙間を
完全に無くすることは不可能に近く、また、蓋体4の開
けやすさを確保する必要もあって、雨水や不明水を満足
できる程度に止水することはできなかった。
これに対し、蓋体の凸条と蓋受部の溝部との間に反発
弾性を有するゴム系のシール部材を圧縮変形させた状態
で挟み込むことも行われている。これによると、シール
部材が上記凸条と溝部の内面とに弾圧されて両者の隙間
がシール部材により塞がれる。
[課題を解決するための手段] しかしながら、ゴム系のシール部材を用いて上記凸条
と溝部との隙間を塞ぐものにおいて、止水作用を高める
ためにシール部材を上記凸条と溝部の内面とに強く弾圧
させると、蓋体の凸条が蓋受部の溝部から抜け出し難く
なって蓋体が開け難くなる反面、蓋体を開けやすくする
ためにシール部材が上記凸条と溝部の内面とにあまり強
く弾圧されないようにしておくと、十分な止水作用が発
揮されないといった二律背反する問題があった。
本考案は以上の問題に鑑みてなされたもので、シール
部材に工夫を講じることにより、優れた止水作用を有し
ていながら、蓋体の開閉を楽に行える排水ますなどの蓋
受部止水構造を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本考案は、蓋体の環状の
凸条が嵌まり込む環状の溝部を有してなる排水ますなど
の蓋受部止水構造であって、上記凸条に軽く弾接する複
数の内鍔を形成したシール部材が上記溝部に保持され、
このシール部材は、反発弾性を備えたゴム系の芯材の上
記複数の内鍔の間に吸水により自己膨張する水膨張性ゴ
ム層を保持してなることを特徴とする。
[作用] 本考案の排水ますなどの蓋受部止水構造によれば、雨
水や不明水が蓋受部の溝部に浸入してくると、その浸入
水がシール部材の内鍔によって不完全ながら堰止めら
れ、内鍔の上に溜る。そして、この溜った水をシール部
材の内鍔と内鍔の間の水膨張性ゴム層が吸水して膨張
し、上記溝部と蓋体の凸条との隙間を完全に塞ぐため、
優れた止水作用が発揮される。
特に、本考案に用いるシール部材のように水膨張性ゴ
ム層が複数の内鍔の間に保持されていると、その膨張圧
力が止水作用に有効に働くため、止水効果が顕著とな
る。これに対し、雨水や不明水が上記隙間に浸入してい
ないときには、シール部材の水膨張性ゴム層が乾燥して
収縮し、内鍔が蓋体の凸条に軽く弾接された状態とな
る。そのため、蓋体は楽に開閉できる。
[実施例] 以下、図面を参照して本考案の一実施例を説明する。
第1図は本考案の一実施例にかかる蓋受部止水構造を
示す断面図、第2図はその要部を拡大した断面図であ
り、マンホール枠の蓋受部を止水する場合を例示したも
のである。即ち、マンホール枠1の蓋受部2に環状の溝
部3が形成され、該溝部3の外周側の内壁面3aと底壁面
3bとに沿ってL字型の断面形状を有したシール部材6が
保持されている。該シール部材6の立ち上がり部分の内
周面には上下二段に亘って鰭状に突出する内鍔9,10が形
成されており、蓋体4が閉じられると、該蓋体4周囲の
凸条5の外周面に上記内鍔9,10がそれぞれ軽く弾接され
る構造となっている。
上記シール部材6は第3図に示すように、反発弾性を
備えたゴム系の芯材7の内鍔9,10の間に水膨張性ゴム層
8を保持させたもので、芯材7には、例えば、クロロプ
レンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、天然ゴム、イソ
プレンゴムのほか、熱可塑性エラストマ−のようにそれ
自体が反発弾性を備えて優れた復元性を発揮するゴム系
材料が用いられている。また、水膨張性ゴム層8には、
公知の高吸水性樹脂を上記芯材に使用されるゴム系材料
に配合したものが用いられる。そして、水膨張性ゴム層
8は上記芯材7とともに共押出した後、共加硫すること
によって形成される。芯材7に水膨張性ゴム層8を保持
させる手段としては、加硫による場合のほか、単なる嵌
合であってもよい。
上記の蓋受部止水構造では、雨水や不明水が浸入しな
いとき、シール部材6の水膨張性ゴム層8が乾燥収縮し
て第2図に示すように、シール部材6の内鍔9,10が蓋体
4の凸条5の外周面に軽く弾接した状態となって隙間S
が生じるので、凸条5を溝部3から容易に抜き出した
り、容易に嵌め込んだりすることができ、蓋体4を楽に
開閉できる。
これに対して、上記隙間Sに雨水や不明水が浸入して
くると、その当初、浸入水がシール部材6の内鍔9,10に
よって不完全ながら堰止められ、内鍔9,10上に溜る。そ
して、この水を水膨張性ゴム層8が吸水して膨張し、隙
間Sを完全に塞ぐため、雨水や不明水が間隙Sを通って
マンホール内へ浸入することが確実に防止される。その
場合、水膨張性ゴム層8が内鍔9,10によって上下から挟
まれた状態で膨張するため、その膨張圧力が蓋体4の凸
条5の外周面に強く加わって止水作用に有効に働き、顕
著な止水効果が発揮される。
以上はマンホール枠1の蓋受部2についての止水構造
を説明したが、排水ますの蓋受部についての止水構造に
関してもまったく同様である。尚、シール部材6の断面
形状はL字型の実施例に限らず、蓋受部2の溝部3に嵌
り込む形状で、蓋体の凸条に当接する複数の内鍔が突設
されていればよいものである。
[考案の効果] 以上の説明から明らかなように、本考案の排水ますな
どの蓋受部止水構造によると、蓋受部の溝部と蓋体の凸
条との隙間へ雨水や不明水が浸入してきたときには確実
に止水することができ、上記隙間へ雨水や不明水が浸入
していないときには、蓋体を楽に開閉できるといった効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案の一実施例にかかる蓋受部止水構造を示
す断面図、第2図は同実施例の要部を拡大した断面図、
第3図はシーズ部材の部分断面図、第4図は従来の蓋受
部止水構造の一部拡大断面図である。 3……溝部、4……蓋体、5……凸条、6……シール部
材、7……芯材、8……水膨張性ゴム層、9,10……内
鍔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 葛原 孝雄 大阪府大阪市中央区安土町2丁目3番13 号 タキロン株式会社内 (56)参考文献 実開 昭60−115953(JP,U) 実開 昭59−896(JP,U) 実開 昭61−1510(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】蓋体の環状の凸条が嵌まり込む環状の溝部
    を有してなる排水ますなどの蓋受止水構造であって、 上記凸条に軽く弾接する複数の内鍔を形成したシール部
    材が上記溝部に保持され、このシール部材は、反発弾性
    を備えたゴム系の芯材の上記複数の内鍔の間に吸水によ
    り自己膨張する水膨張性ゴム層を保持してなることを特
    徴とする排水ますなどの蓋受部止水構造。
JP1989041443U 1989-04-07 1989-04-07 排水ますなどの蓋受部止水構造 Expired - Lifetime JP2507417Y2 (ja)

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