JP2506112Y2 - 院内感染対策用キャビネット - Google Patents

院内感染対策用キャビネット

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JP2506112Y2
JP2506112Y2 JP1993075121U JP7512193U JP2506112Y2 JP 2506112 Y2 JP2506112 Y2 JP 2506112Y2 JP 1993075121 U JP1993075121 U JP 1993075121U JP 7512193 U JP7512193 U JP 7512193U JP 2506112 Y2 JP2506112 Y2 JP 2506112Y2
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JP
Japan
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space
opening
sterilization
main body
handle
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JP1993075121U
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JPH0739840U (ja
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勇 佐倉
幸夫 山下
洋 堀田
英明 小田
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Kajima Corp
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Kajima Corp
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  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
  • Accommodation For Nursing Or Treatment Tables (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、病院等の医療施設に院
内感染対策設備として設置される院内感染対策用キャビ
ネットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、MRSA(メシチリン耐性黄色ブ
ドウ球菌)の院内感染が社会問題化している。MRSA
は手術後等の抵抗力の落ちた病人が感染し易く、ほとん
どの抗生物質が効かないうえに、医師や看護婦等を介し
て感染するケースが多いためである。したがって、院内
感染の拡大を防止するためには感染患者を隔離すると同
時に、その隔離した病室からさらに感染が拡大しないよ
うに、隔離された病室への入退室時には、医師、看護婦
及び面会者自身の適当な滅菌、消毒が必要とされてい
る。そこで従来では、紫外線灯を備えた殺菌ロッカーに
白衣を保管するとともに、病室の入口付近に消毒液を配
置し、白衣の着用と手の消毒とを行って隔離された病室
に入室するようにしている。またその病室から退室した
後は、白衣を脱いで殺菌ロッカーに収納するとともに、
手の消毒を行うようにしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、従来では、
殺菌ロッカーの設置場所と消毒液の配置場所とが異なっ
ていることから、手の消毒と白衣の着脱とが別個の動作
となっており、手の消毒と白衣の着脱との間に、必ず殺
菌ロッカーの扉を開閉する操作が入る。このため、隔離
された病室から退室した際、手を消毒する前に白衣を脱
いで殺菌ロッカーに収納する等の動作によって、殺菌ロ
ッカーの扉の把手は菌が容易に付着し汚染される。把手
が汚染されてしまうと、次に白衣を着用する場合に先に
手を消毒していても、その把手により手が汚染され、汚
染された手で滅菌した白衣を触ることでこの白衣も汚染
されてしまう。汚染された白衣を着用した場合、再び手
の消毒を行っても、何気なく白衣を触った手を介して菌
が広く拡散してしまうのである。
【0004】本考案は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、殺菌ロッカーの扉の開閉操作による白衣の汚染を
防止でき、このことにより院内感染の拡大を防止できる
院内感染対策用キャビネットを提供することを目的とし
ている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本考案の院内感染対策用キャビネットは、前方が開口
した箱状をなす本体と、この本体の下部に設けられたキ
ャスターとを備えたものであって、本体は、その内部空
間が左右に仕切られてなり、仕切られた一方の空間は、
その内部に殺菌灯が配置されて白衣用の殺菌室に形成さ
れ、他方の空間には、手の消毒を行うための洗浄用スペ
ースが形成されたもので、上記殺菌室は、前方に開閉扉
が設けられるとともに、開閉扉の釣元側と反対の側に把
手が取り付けられてなり、その把手は、上記他方の空間
側に配置されてなることを特徴とした。
【0006】
【作用】本考案によれば、白衣用の殺菌室に隣合う他方
の空間側に洗浄用スペースが形成され、しかも殺菌室の
開閉扉の把手が他方の空間側に取り付けられているた
め、開閉扉を開けると、開閉扉は他方の空間とは反対の
側に回転移動し、殺菌室内と洗浄スペースとの間には障
害物がなくなる。よって、開閉扉を開け、開けた状態の
まま洗浄スペースで手を消毒し、白衣を着脱するといっ
た動作が可能となり、手の消毒と白衣着脱とを開閉扉の
開閉操作を間に入れることなく連続して行えることにな
る。
【0007】
【実施例】以下、本考案に係る院内感染対策用キャビネ
ットの実施例を図面に基づいて説明する。図1は本考案
の院内感染対策用キャビネットの一例を示した正面図で
ある。図例の如く、本実施例の院内感染対策用キャビネ
ット(以下、単にキャビネットと記す)1は、一対の側
板11間に天板12と底板13とが架け渡され、後方に
は背板(図示せず)が設けられた前方開口の箱状本体1
0を備えている。
【0008】この本体10の略中心には、本体10の内
部空間を左右に仕切る仕切り板15が取り付けられてお
り、仕切り板15で仕切られた一方の空間は、白衣やく
つふきマット等を保管するための殺菌室16となってい
る。殺菌室16は、その前方に例えば片開きの開閉扉1
7が設けられており、開閉扉17の釣元17a側と反対
の側には把手17bが取り付けられている。また殺菌室
16の内部には、天井に紫外線を発する殺菌灯18が設
置されており、殺菌灯18の下方で、かつ殺菌室16側
の側板11と仕切り板15との間には、白衣等を吊るす
ハンガーを係着するための係着棒14が架設されてい
る。このような殺菌室16では、白衣やくつふきマット
が収納されると、それらに付着した雑菌が殺菌灯18に
より滅菌され、この状態で保管される。
【0009】一方、本体10の他方の空間は、例えば上
下方向に3つに分割されている。すなわち、上部側に仕
切り板15と側板11との間を架け渡した状態で棚板が
取り付けられて、第1の予備室19が形成されている。
第1の予備室19は、マスクや手袋、テッシュペーパー
等の菌拡散防止用具26を収納するためのもので、さら
にこの第1の予備室19の下方で、かつ殺菌室16の把
手17b近傍の空間は、手の消毒等を行うための洗浄用
スペース20となっている。
【0010】洗浄用スペース20には、消毒液を吹き出
すノズル21が取り付けられている。ノズル21には、
ポンプ(図示略)の作動によって消毒液のタンク(図示
略)から消毒液が供給されるようになっており、またノ
ズル21の下方には、ノズル21から吹き出された消毒
液を受ける受け皿22が載置されている。なお、例えば
ノズル21と受け皿22との間の高さ位置には図示しな
い赤外線感知センサが設けられており、上記したポンプ
は赤外線感知センサからの感知信号に基づいて作動する
よう構成されている。
【0011】洗浄用スペース20の下方の空間は、第2
の予備室23となっている。この第2の予備室23は、
菌拡散防止用具の一つである蓋付きのゴミ箱24を設置
するためのもので、蓋は例えばセンサにより開閉される
ように構成されている。そして、このようなキャビネッ
ト10の底板13の例えば四隅には、ストッパ付きのキ
ャスター25が取り付けられている。
【0012】上記のように構成されたキャビネット1で
は、殺菌室16に隣合う他方の空間に洗浄用スペース2
0が形成され、しかも殺菌室16の開閉扉17には他方
の空間側、つまり洗浄用スペース20側に把手17bが
取り付けられている。このため、開閉扉17を開けれ
ば、開閉扉17が洗浄用スペース20と反対の側に回転
移動し、殺菌室16内と洗浄スペース20との間には障
害物がなくなる。よって、開閉扉17を開け、開けた状
態のまま洗浄スペース20で手を消毒し、白衣を着脱
し、その後開閉扉17を閉めて手を消毒するといった動
作が可能となり、白衣の着脱と手の洗浄との間に開閉扉
17の開閉操作を行わなくて済むため、開閉扉17の開
閉操作により把手17bおよび手を介して白衣が汚染さ
れ、このことにより菌が拡散するのを確実に防止するこ
とができる。さらに、赤外線感知センサの感知によって
ノズル21から消毒液が吹き出すように構成されている
ことにより、菌の拡散を一層確実に防止することができ
る。
【0013】また、第1の予備室19が設置されている
ので、白衣と共にマスクや手袋等の菌拡散防止用具26
を保管することができ、必要なときにすぐに白衣と共に
取り出せるので非常に利便性の良いものとなっている。
さらにゴミ箱24を設置するための第2の予備室23も
設けられているので、感染患者のいる病室からでた菌が
付着しているおそれのあるゴミも同時に管理することが
可能となる。なお、ゴミ箱24の蓋がセンサにより開閉
するように構成されていることにより、ゴミの管理をよ
り衛生的に行うことができる。
【0014】さらに底板13にキャスター25が取り付
けられているので、キャビネット1の移動が容易とな
り、必要な病室の入口に迅速にキャビネット1を設置す
ることが可能となる。したがって、この実施例のキャビ
ネット1によれば、開閉扉17の開閉操作による菌の拡
散を確実に防止でき、院内感染対策が必要な病室への入
退室時の消毒を迅速に実施できるので、院内感染の拡大
防止を確実に図ることができる。
【0015】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、白
衣用の殺菌室に隣合う他方の空間に洗浄用スペースが形
成され、かつ殺菌室の開閉扉の把手が他方の空間側に取
り付けられているので、開閉扉を開け、開けた状態のま
ま洗浄スペースで手を消毒し、白衣を着脱するといった
ように、把手を触ることなく消毒した手のまま白衣を着
脱することが可能となる。したがって、開閉扉の開閉操
作による白衣の汚染を防止できるので、白衣汚染に起因
する院内感染の拡大防止を確実に図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の院内感染対策用キャビネットの一例を
示した正面図である。
【符号の説明】
1 キャビネット 10 本体 16 殺菌室 17a 釣元 17b 把手 18 殺菌灯 20 洗浄用スペース 25 キャスター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 小田 英明 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島 建設株式会社内 (56)参考文献 実開 平4−128730(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前方が開口した箱状をなす本体と、該本
    体の下部に設けられたキャスターとを備えたものであっ
    て、 前記本体は、その内部空間が左右に仕切られてなり、 該仕切られた一方の空間は、その内部に殺菌灯が配置さ
    れて白衣用の殺菌室に形成され、 他方の空間には、手の消毒を行うための洗浄用スペース
    が形成されたもので、 前記殺菌室は、前方に開閉扉が設けられるとともに、該
    開閉扉の釣元側と反対の側に把手が取り付けられてな
    り、 前記把手は、前記他方の空間側に配置されてなることを
    特徴とする院内感染対策用キャビネット。
JP1993075121U 1993-12-27 1993-12-27 院内感染対策用キャビネット Expired - Lifetime JP2506112Y2 (ja)

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JPH0739840U JPH0739840U (ja) 1995-07-18
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5991960A (ja) * 1982-11-18 1984-05-26 城南鋼鉄工業株式会社 白衣等の殺菌庫
JPS59127640U (ja) * 1983-02-15 1984-08-28 城南鋼鉄工業株式会社 白衣等の殺菌庫
JP2558208Y2 (ja) * 1991-05-17 1997-12-24 美和医療電機株式会社 病院内循回用移動ワゴン

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