JP2503569Y2 - 磁気テ―プ表裏判別装置 - Google Patents

磁気テ―プ表裏判別装置

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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は磁気テープの製造ラインでのチェックに用い
られる磁気テープ表裏判別装置に関する。
〔考案の概要〕
本考案は磁気テープに一対の電極を接触させ、これに
電流を流してその電気抵抗を測定することによって磁気
テープの表裏を判別する装置を提供し、安価で簡単に磁
気テープの表裏のチェックを行えるようにしたものであ
る。
〔従来の技術〕
磁気テープの製造ラインにおいては、磁気テープ製造
後これをカセット匣体に装填する前に表裏(磁性体が塗
布されている側の面が表面)のチェック(確認)を行う
ため、磁気テープの表裏を自動的に判別する装置が用い
られている。
従来この磁気テープの表裏判別装置としては、磁気ヘ
ッドによってテープに信号を記録・再生し、その再生信
号から表裏を判別するようにした磁気ヘッド記録型や、
磁気テープに光を当ててその反射率から表裏を判別する
ようにした光センサ型などがある。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、これら従来の装置は、磁気ヘッド記録
型の場合、長期使用によってヘッドづまりや摩耗が生
じ、また記録再生回路の調整に技術を要し、さらに記録
再生のための動作機構が複雑であるため高価であり、し
かも磁気テープに対し信号の記録及び再生を行って判定
するため判定に時間を要する等の欠点がある。又光セン
サ型の場合は、テープ形状の変化等による対応が困難で
あり、また所定のウォームアップが必要であるため立ち
上がり時間がかかり、さらに光源ランプの寿命が短い
等、種々の問題点を有している。
本考案はこのような点に鑑みてなされたもので、従来
とは異なる新規な判別法による磁気テープ表裏判別装置
を提供し、上記の問題点を解消することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上述の目的を達成するために本考案装置は、磁気テー
プの表面又は裏面に接触する一対の電極と、この電極間
に電流を流しそのレベルを測定するレベル測定手段とを
備え、このレベル測定手段の測定値に基いて磁気テープ
の表裏の判別を行なうようにしたものである。
〔作用〕
このような本考案装置によれば、電極を磁気テープに
接触させるだけの簡単な機構を構成すればよいので安価
に製作でき、また電極は単に磁気テープに接触されるだ
けなので摩耗が生じることはなく長寿命であり、さらに
面倒な回路の調整やウォームアップ等を必要とせず、迅
速かつ簡単な磁気テープの表裏の判別が行われる。
〔実施例〕
以下、図面を参照しながら本考案の実施例について説
明する。
本考案は、磁気テープの表裏判別方法として、磁気テ
ープ表裏の電気抵抗の違いを利用するようにしたもので
ある。即ち、本考案者は、磁気テープの表面(磁性面
側)と裏面(ベース面側)とでは電気抵抗が大きく異な
ることに着目し、磁気テープの表面又は裏面に電流を流
してそのレベルを測定することにより磁気テープの表裏
の判別を行う装置を考案した。
第1図はこれを実現するための基本的な構成を示す。
図において(1)は磁気テープで、この磁気テープ
(1)の表面又は裏面に、所定の間隔で配される一対の
電極(2)と(3)が接触される。そして電源(4)よ
り供給された電流iが電流制限抵抗(5)を通って電極
(2)から磁気テープ(1)を介して電極(3)へと流
れ、レベル測定装置(6)においてこの電流iのレベル
が測定され、その電気抵抗値に応じて判別信号が出力さ
れる。
この電気抵抗値は、例えば8mmビデオテープの場合、
磁性面は≦5×1011[Ω/sq]、ベース面は1×103〜5
×105[Ω/sq]が規格で決められており、この値に基い
て判別が行われる。
第2図及び第3図は本考案装置の動作機構部の構成例
を示すものである。
本例装置は、走行ラインの途中で一対のローラ(11)
と(12)間に水平状態に架け渡された磁気テープ(1)
に対し上方から電極(2)と(3)を接触させる構造と
なっている。即ち、両ローラ(11)と(12)間において
固定基部(13)のガイド軸(14)に沿って上下方向に移
動自在にスライダ(15)が支持されており、このスライ
ダ(15)に固定された絶縁台(16)に磁気テープ(1)
と対向して一対のピン状の電極(2)と(3)が取り付
けられている。本例装置においてはこの電極(2)と
(3)は磁気テープ(1)の長さ方向に並設されてい
る。
そしてスライダ(15)はシリンダ(17)のシリンダロ
ッド(17a)に連結されており、磁気テープ(1)の走
行が止まり磁気テープ(1)にテンションが掛けられた
状態でシリンダ(17)が作動してスライダ(15)が下降
し、これによって電極(2)と(3)の周面が同時に磁
気テープ(1)に接触してチェック(表裏の判別)を行
なう。尚このときローラ(11)と(12)の間で磁気テー
プ(1)にテンションが掛けられていることにより、磁
気テープ(1)と電極(2)(3)とは所定の接触圧で
確実に接触される。そしてチェック終了後は再びシリン
ダ(17)の作動によってスライダ(15)が上昇し、電極
(2)と(3)が磁気テープ(1)から離れて動作完了
となる。
また第4図及び第5図は他の構成例を示すもので、即
ち本例装置では固定部に枢軸(21)を介して揺動アーム
(22)が上下方向に回動自在に枢支され、この揺動アー
ム(22)の先端部にロッド(23)を介して連結固定され
る支持アーム(24)に絶縁部(25)を介して電極(2)
と(3)が設けられている。本例装置においてはこの電
極(2)と(3)は磁気テープ(1)の幅方向に並設さ
れているもので、即ち支持アーム(24)には磁気テープ
(1)と直交するように絶縁柱(26)が固定され、この
絶縁柱(26)上に所定の隙間をおいて一対の円筒状の電
極(2)と(3)が形成されている。
そして揺動アーム(22)にはシリンダ(27)のシリン
ダロッド(27a)が連結されており、磁気テープ(1)
の走行が止まり磁気テープ(1)にテンションが掛けら
れた状態でシリンダ(27)が作動して揺動アーム(22)
が下方へ回動し、これによって電極(2)と(3)の周
面が同時に磁気テープ(1)に接触してチェックを行な
う。この場合においても上記第2図及び第3図の実施例
と同様に、磁気テープ(1)に掛けられたテンションに
より、磁気テープ(1)と電極(2)(3)とは所定の
接触圧で確実に接触される。そしてチェック終了後は再
びシリンダ(27)の作動によって揺動アーム(22)が上
方へ回動し、電極(2)と(3)が磁気テープ(1)か
ら離れて動作完了となる。
以上の如き実施例の磁気テープ表裏判別装置によれ
ば、動作機構部の構造は電極(2)と(3)を磁気テー
プ(1)に対し接離動作させるだけの簡単な構成である
ため、低コストで安価に製作できる。
また、電極(2)と(3)は単に磁気テープ(1)に
接触されるだけであるため長期にわたる使用でも殆ど摩
耗することはなく、寿命が長い。
さらにこの装置では従来の如く回路の調整やウォーム
アップ等を必要としないので、迅速かつ簡単に確実な磁
気テープの表裏の判別を行うことができる。
従ってこのような磁気テープ表裏判別装置を磁気テー
プの製造ラインに適用することにより、磁気テープ製造
工程の一層の効率化が図れるものである。
以上、本考案装置の実施例について説明したが本考案
は特にこの構成に限ることなく種々の実施形態を採り得
るものであることは勿論である。
〔考案の効果〕
以上の説明から明らかなように本考案装置は、構成が
簡単であるため安価に製作でき、しかも殆ど摩耗が生じ
ないので長寿命であり、さらに面倒な調整等を必要とせ
ず、迅速かつ簡単に確実な磁気テープ表裏の判別が行え
る等、従来装置には無かった優れた実用的効果を有する
ものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を実施するための基本的な構成を示す
図、第2図及び第3図は本考案装置の動作機構部の構成
例を示す正面図及び側面図、第4図及び第5図は同、他
の構成例を示す正面図及び平面図である。 図中、(1)は磁気テープ、(2)及び(3)は電極、
(6)はレベル測定装置である。

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気テープの表面又は裏面に接触する一対
    の電極と、この電極間に電流を流しその電流レベルを測
    定するレベル測定手段とを備え、このレベル測定手段の
    測定値に基づいて磁気テープの表裏の判別を行なうよう
    にした磁気テープ表裏判別装置。
  2. 【請求項2】実用新案登録出請求の範囲第1項に記載さ
    れた磁気テープ表裏判別装置において、前記電極の配置
    は所定の隙間をおいて形成することを特徴とする磁気テ
    ープ表裏判別装置。
  3. 【請求項3】実用新案登録出請求の範囲第1項に記載さ
    れた磁気テープ表裏判別装置において、更に磁気テープ
    と前記電極の間に接触圧を付勢する手段を具備すること
    を特徴とする磁気テープ表裏判別装置。
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