JP2502444B2 - 輸送船 - Google Patents
輸送船Info
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- JP2502444B2 JP2502444B2 JP5022802A JP2280293A JP2502444B2 JP 2502444 B2 JP2502444 B2 JP 2502444B2 JP 5022802 A JP5022802 A JP 5022802A JP 2280293 A JP2280293 A JP 2280293A JP 2502444 B2 JP2502444 B2 JP 2502444B2
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- Japan
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- storage tank
- steel plate
- bulkhead
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B63—SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
- B63B—SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING
- B63B25/00—Load-accommodating arrangements, e.g. stowing, trimming; Vessels characterised thereby
- B63B25/02—Load-accommodating arrangements, e.g. stowing, trimming; Vessels characterised thereby for bulk goods
- B63B25/08—Load-accommodating arrangements, e.g. stowing, trimming; Vessels characterised thereby for bulk goods fluid
- B63B25/082—Arrangements for minimizing pollution by accidents
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B63—SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
- B63B—SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; EQUIPMENT FOR SHIPPING
- B63B11/00—Interior subdivision of hulls
- B63B11/04—Constructional features of bunkers, e.g. structural fuel tanks, or ballast tanks, e.g. with elastic walls
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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- B63B25/00—Load-accommodating arrangements, e.g. stowing, trimming; Vessels characterised thereby
- B63B25/02—Load-accommodating arrangements, e.g. stowing, trimming; Vessels characterised thereby for bulk goods
- B63B2025/022—Load-accommodating arrangements, e.g. stowing, trimming; Vessels characterised thereby for bulk goods comprising flexible receptacles for bulk cargo, e.g. bladders for liquid cargo inserted in tanks
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- Ocean & Marine Engineering (AREA)
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- Environmental & Geological Engineering (AREA)
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- Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
- Packages (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、輸送船に関し、特にタ
ンカーなどに関連して好適に実施することができる原油
の輸送船に関する。
ンカーなどに関連して好適に実施することができる原油
の輸送船に関する。
【０００２】
【従来の技術】世界各地の海上でのタンカー事故が続発
して海洋汚染が多発し、特にマラッカ海峡での事故は沿
岸各国の危惧の念も強く、船体構造の２重底化が進めら
れているが、造船能力が限定されており、すべてのタン
カーの２重底化には十数年かかるとも、数十年かかると
も言われている状態である。通常の公知のタンカーは、
巨大化されてきたが、その間に、１隻のタンカーの油槽
は、多数に分割されて、危険を分散する構造となってい
るが、それでもなお、衝突時の破壊によって漏れ出す原
油などの流出が避けられず、さらに流出原油は発火した
場合に爆発が起これば、他の油槽に引火する可能性があ
り、これはたとえ２重底のタンカーができたとしても、
巨大な事故の際には、原油流出の可能性は零にはならな
い。
して海洋汚染が多発し、特にマラッカ海峡での事故は沿
岸各国の危惧の念も強く、船体構造の２重底化が進めら
れているが、造船能力が限定されており、すべてのタン
カーの２重底化には十数年かかるとも、数十年かかると
も言われている状態である。通常の公知のタンカーは、
巨大化されてきたが、その間に、１隻のタンカーの油槽
は、多数に分割されて、危険を分散する構造となってい
るが、それでもなお、衝突時の破壊によって漏れ出す原
油などの流出が避けられず、さらに流出原油は発火した
場合に爆発が起これば、他の油槽に引火する可能性があ
り、これはたとえ２重底のタンカーができたとしても、
巨大な事故の際には、原油流出の可能性は零にはならな
い。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、衝突
事故などの際に原油が流出することがないようにした改
良された輸送船を提供することである。
事故などの際に原油が流出することがないようにした改
良された輸送船を提供することである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、（ａ）船体２
であって、左右の側外板３と、それらの側外板３の下部
を連結する底外板４と、それらの側外板３の上部を連結
する鋼板１１とを有する船体２と、 （ｂ）船体２の左右方向の中央位置で、船体２内で、底
外板４と鋼板１１とにわたって延び、かつ船体２の前後
に延びる中央隔壁５ａと、 （ｃ）船体２の中央隔壁５ａに関して左方で、船体２内
で、底外板４と鋼板１１とにわたって延び、かつ船体２
の前後に延びて配置される左隔壁５ｂと、 （ｄ）船体２の中央隔壁５ａに関して右方で、船体２内
で、底外板４と鋼板１１とにわたって延び、かつ船体２
の前後に延びて配置される右隔壁５ｃとを含み、 （ｅ）船体２の左右方向に、左の側外板３と左隔壁５ｂ
との間、左隔壁５ｂと中央隔壁５ａとの間、中央隔壁５
ａと右隔壁５ｃとの間、および右隔壁５ｃと右の側外板
３との間に、貯蔵室６がそれぞれ形成され、 （ｆ）各貯蔵室６には、貯蔵室６の空間の大部分を占め
るように拡がる単一の貯蔵槽７がそれぞれ収納され、各
貯蔵槽７は、耐性および耐水性に優れ、強靭な性質を有
し、かつ可撓性である複数の層８が積層されて構成さ
れ、 （ｇ）貯蔵槽７の上部には、一対の出入口９が船体２の
左右に間隔をあけて設けられ、 （ｈ）鋼板１１の上方には、各出入口９にそれぞれ連結
される第１開閉弁１０が、船体２の左右に間隔をあけて
それぞれ配置され、 （ｉ）鋼板１１には、貯蔵槽７の左右一対の出入口９の
左右方向の間で、貯蔵室６に臨む接続口１２が形成さ
れ、 （ｊ）この接続口１２には、鋼板１１の上方で第２開閉
弁１３が取付けられ、 （ｋ）各貯蔵室６の内周面と各貯蔵槽７の外周面との間
の空間には、水を入れ、 （ｌ）各貯蔵槽７内には、原油を貯蔵することを特徴と
する輸送船である。
であって、左右の側外板３と、それらの側外板３の下部
を連結する底外板４と、それらの側外板３の上部を連結
する鋼板１１とを有する船体２と、 （ｂ）船体２の左右方向の中央位置で、船体２内で、底
外板４と鋼板１１とにわたって延び、かつ船体２の前後
に延びる中央隔壁５ａと、 （ｃ）船体２の中央隔壁５ａに関して左方で、船体２内
で、底外板４と鋼板１１とにわたって延び、かつ船体２
の前後に延びて配置される左隔壁５ｂと、 （ｄ）船体２の中央隔壁５ａに関して右方で、船体２内
で、底外板４と鋼板１１とにわたって延び、かつ船体２
の前後に延びて配置される右隔壁５ｃとを含み、 （ｅ）船体２の左右方向に、左の側外板３と左隔壁５ｂ
との間、左隔壁５ｂと中央隔壁５ａとの間、中央隔壁５
ａと右隔壁５ｃとの間、および右隔壁５ｃと右の側外板
３との間に、貯蔵室６がそれぞれ形成され、 （ｆ）各貯蔵室６には、貯蔵室６の空間の大部分を占め
るように拡がる単一の貯蔵槽７がそれぞれ収納され、各
貯蔵槽７は、耐性および耐水性に優れ、強靭な性質を有
し、かつ可撓性である複数の層８が積層されて構成さ
れ、 （ｇ）貯蔵槽７の上部には、一対の出入口９が船体２の
左右に間隔をあけて設けられ、 （ｈ）鋼板１１の上方には、各出入口９にそれぞれ連結
される第１開閉弁１０が、船体２の左右に間隔をあけて
それぞれ配置され、 （ｉ）鋼板１１には、貯蔵槽７の左右一対の出入口９の
左右方向の間で、貯蔵室６に臨む接続口１２が形成さ
れ、 （ｊ）この接続口１２には、鋼板１１の上方で第２開閉
弁１３が取付けられ、 （ｋ）各貯蔵室６の内周面と各貯蔵槽７の外周面との間
の空間には、水を入れ、 （ｌ）各貯蔵槽７内には、原油を貯蔵することを特徴と
する輸送船である。
【０００５】
【作用】本発明に従えば、船体の側外板３および底外板
４が破壊しても、内部の貯蔵槽は柔軟に対応し、したが
って破れにくい。そのため貯蔵槽に貯留されている原油
などの液体または粉体などの流動体が海または湖などに
流出することが防がれる。
４が破壊しても、内部の貯蔵槽は柔軟に対応し、したが
って破れにくい。そのため貯蔵槽に貯留されている原油
などの液体または粉体などの流動体が海または湖などに
流出することが防がれる。
【０００６】
【実施例】図１は、本発明の一実施例の輸送船の横断面
図である。この輸送船１の船体２は、側外板３と底外板
４とを有し、隔壁５によって複数の貯蔵室６が形成され
る。この各貯蔵室６の内部には、貯蔵槽７が設けられ
る。貯蔵槽７の素材は、図２に示されるように複数の各
層８が積層されて構成され、これらの各層８は耐油性お
よび耐水性に優れ、強靭な性質を有するものであって、
可撓性である。こうして積層された貯蔵槽７は、膜状に
形成される。貯蔵槽７の上部には、出入口９が設けら
れ、各出入口には開閉弁１０が設けられる。
図である。この輸送船１の船体２は、側外板３と底外板
４とを有し、隔壁５によって複数の貯蔵室６が形成され
る。この各貯蔵室６の内部には、貯蔵槽７が設けられ
る。貯蔵槽７の素材は、図２に示されるように複数の各
層８が積層されて構成され、これらの各層８は耐油性お
よび耐水性に優れ、強靭な性質を有するものであって、
可撓性である。こうして積層された貯蔵槽７は、膜状に
形成される。貯蔵槽７の上部には、出入口９が設けら
れ、各出入口には開閉弁１０が設けられる。
【０００７】貯蔵槽７は、図２に示されるように複数層
とすることによって、強度の向上を図り、内容物である
液体などの流動体が、船の衝突時などの事故の際に漏洩
することを防ぐことができる。
とすることによって、強度の向上を図り、内容物である
液体などの流動体が、船の衝突時などの事故の際に漏洩
することを防ぐことができる。
【０００８】各貯蔵室６の内周面と貯蔵槽７の外周面と
の間の空間に、淡水あるいは海水を入れることによっ
て、事故などの際に高温から貯蔵槽７を守る働きを果た
すことができる。
の間の空間に、淡水あるいは海水を入れることによっ
て、事故などの際に高温から貯蔵槽７を守る働きを果た
すことができる。
【０００９】各貯蔵槽７の内容物の出入口９および開閉
弁１０はその貯蔵槽７の上部に設けられているので、そ
の内容物が原油などのように水よりも比重が小さい物質
であるとき、その内容物より大きい比重を有する水を貯
蔵室６内に供給することによって、貯蔵槽７、したがっ
てその内部の原油などを浮力によって上昇させ、これに
よって出入口９から原油の排出を容易に行うことができ
るという優れた効果もまた達成される。このときこのよ
うなことを可能にするために、船体２の甲板１１には、
接続口１２を設け、開閉弁１３を取付け、各貯蔵室６内
に上述のように水を供給することができる構成とする。
弁１０はその貯蔵槽７の上部に設けられているので、そ
の内容物が原油などのように水よりも比重が小さい物質
であるとき、その内容物より大きい比重を有する水を貯
蔵室６内に供給することによって、貯蔵槽７、したがっ
てその内部の原油などを浮力によって上昇させ、これに
よって出入口９から原油の排出を容易に行うことができ
るという優れた効果もまた達成される。このときこのよ
うなことを可能にするために、船体２の甲板１１には、
接続口１２を設け、開閉弁１３を取付け、各貯蔵室６内
に上述のように水を供給することができる構成とする。
【００１０】構成をさらに述べると、船体２は、左右の
側外板３と、それらの側外板３の下部を連結する底外板
４と、それらの側外板３の上部を連結する鋼板１１とを
有する。中央隔壁５ａは、船体２の左右方向の中央位置
で、船体２内で、底外板４と鋼板１１とにわたって延
び、かつ船体２の前後に延びる。左隔壁５ｂは、船体２
の中央隔壁５ａに関して左方で、船体２内で、底外板４
と鋼板１１とにわたって延び、かつ船体２の前後に延び
て配置される。右隔壁５ｃは、船体２の中央隔壁５ａに
関して右方で、船体２内で、底外板４と鋼板１１とにわ
たって延び、かつ船体２の前後に延びて配置される。
側外板３と、それらの側外板３の下部を連結する底外板
４と、それらの側外板３の上部を連結する鋼板１１とを
有する。中央隔壁５ａは、船体２の左右方向の中央位置
で、船体２内で、底外板４と鋼板１１とにわたって延
び、かつ船体２の前後に延びる。左隔壁５ｂは、船体２
の中央隔壁５ａに関して左方で、船体２内で、底外板４
と鋼板１１とにわたって延び、かつ船体２の前後に延び
て配置される。右隔壁５ｃは、船体２の中央隔壁５ａに
関して右方で、船体２内で、底外板４と鋼板１１とにわ
たって延び、かつ船体２の前後に延びて配置される。
【００１１】船体２の左右方向に、左の側外板３と左隔
壁５ｂとの間、左隔壁５ｂと中央隔壁５ａとの間、中央
隔壁５ａと右隔壁５ｃとの間、および右隔壁５ｃと右の
側外板３との間に、貯蔵室６がそれぞれ形成される。
壁５ｂとの間、左隔壁５ｂと中央隔壁５ａとの間、中央
隔壁５ａと右隔壁５ｃとの間、および右隔壁５ｃと右の
側外板３との間に、貯蔵室６がそれぞれ形成される。
【００１２】各貯蔵室６には、貯蔵室６の空間の大部分
を占めるように拡がる単一の貯蔵槽７がそれぞれ収納さ
れ、各貯蔵槽７は、耐性および耐水性に優れ、強靭な性
質を有し、かつ可撓性である複数の層８が積層されて構
成される。貯蔵槽７の上部には、一対の出入口９が船体
２の左右に間隔をあけて設けられる。鋼板１１の上方に
は、各出入口９にそれぞれ連結される第１開閉弁１０
が、船体２の左右に間隔をあけてそれぞれ配置される。
鋼板１１には、貯蔵槽７の左右一対の出入口９の左右方
向の間で、貯蔵室６に臨む接続口１２が形成される。こ
の接続口１２には、鋼板１１の上方で第２開閉弁１３が
取付けられる。各貯蔵室６の内周面と各貯蔵槽７の外周
面との間の空間には、水を入れる。各貯蔵槽７内には、
原油を貯蔵する。
を占めるように拡がる単一の貯蔵槽７がそれぞれ収納さ
れ、各貯蔵槽７は、耐性および耐水性に優れ、強靭な性
質を有し、かつ可撓性である複数の層８が積層されて構
成される。貯蔵槽７の上部には、一対の出入口９が船体
２の左右に間隔をあけて設けられる。鋼板１１の上方に
は、各出入口９にそれぞれ連結される第１開閉弁１０
が、船体２の左右に間隔をあけてそれぞれ配置される。
鋼板１１には、貯蔵槽７の左右一対の出入口９の左右方
向の間で、貯蔵室６に臨む接続口１２が形成される。こ
の接続口１２には、鋼板１１の上方で第２開閉弁１３が
取付けられる。各貯蔵室６の内周面と各貯蔵槽７の外周
面との間の空間には、水を入れる。各貯蔵槽７内には、
原油を貯蔵する。
【００１３】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、輸送船の
外板が破壊しても、内部の貯蔵槽は柔軟に対応し、その
貯蔵槽は破れない。したがってその貯蔵槽に貯留されて
いる内部の原油などの流動体が海、湖などに流出するこ
とを防ぐことができる。
外板が破壊しても、内部の貯蔵槽は柔軟に対応し、その
貯蔵槽は破れない。したがってその貯蔵槽に貯留されて
いる内部の原油などの流動体が海、湖などに流出するこ
とを防ぐことができる。
【００１４】また本発明によれば、１つの貯蔵室に複数
の貯蔵槽を持つ構成とすることによって、種類が異なる
液体などの流体を貯蔵することができる。たとえば水と
油などの液体などを各貯蔵槽にそれぞれ貯蔵することが
できる。したがって水のない産油国へ水を輸出し、その
産油国からの原油を輸入することなどが可能となる。
の貯蔵槽を持つ構成とすることによって、種類が異なる
液体などの流体を貯蔵することができる。たとえば水と
油などの液体などを各貯蔵槽にそれぞれ貯蔵することが
できる。したがって水のない産油国へ水を輸出し、その
産油国からの原油を輸入することなどが可能となる。
【００１５】また本発明によれば、タンカーまたはその
他の既存の船を短期間に安価に、従来からの２重底のタ
ンカーよりももっと安全性を向上した輸送船を実現する
ことができる。既存のタンカーを２重底にするには、長
期間を要し、費用も莫大であるけれども、本発明によれ
ばそのような問題は解決される。
他の既存の船を短期間に安価に、従来からの２重底のタ
ンカーよりももっと安全性を向上した輸送船を実現する
ことができる。既存のタンカーを２重底にするには、長
期間を要し、費用も莫大であるけれども、本発明によれ
ばそのような問題は解決される。
【００１６】さらに本発明によれば、貯蔵室外壁と貯蔵
槽の間に淡水あるいは海水を入れた構造とすることによ
って、事故などの際に、貯蔵槽が高温度になることを防
ぐことができ、安全性がさらに向上される。
槽の間に淡水あるいは海水を入れた構造とすることによ
って、事故などの際に、貯蔵槽が高温度になることを防
ぐことができ、安全性がさらに向上される。
【００１７】また本発明によれば、油は水より軽いの
で、貯蔵槽の出入口を上に設けた構成とすれば、貯蔵室
内に水を注入することによって、その油の入った貯蔵槽
を押上げ、油の出入を容易にすることができるという優
れた効果もまた、達成される。
で、貯蔵槽の出入口を上に設けた構成とすれば、貯蔵室
内に水を注入することによって、その油の入った貯蔵槽
を押上げ、油の出入を容易にすることができるという優
れた効果もまた、達成される。
【００１８】さらに本発明によれば、通常の貨物船を、
タンカーとして改造することが極めて容易となり、貨物
船をタンカーとして兼用することが可能となる。
タンカーとして改造することが極めて容易となり、貨物
船をタンカーとして兼用することが可能となる。
【００１９】さらに本発明によれば、貯蔵槽を構成する
膜状素材は、可撓性を有し、耐油性、耐水性を有する材
料であればよく、その貯蔵槽の出入口に設ける開閉弁は
既存の公知の構成であればよく、したがって本発明の実
現が極めて容易である。
膜状素材は、可撓性を有し、耐油性、耐水性を有する材
料であればよく、その貯蔵槽の出入口に設ける開閉弁は
既存の公知の構成であればよく、したがって本発明の実
現が極めて容易である。
【００２０】さらに本発明によれば、貯蔵槽などは、船
を組立てる造船所とは別の工場で大量生産することが可
能であり、このような貯蔵槽は短期間に製造して準備
し、迅速に本発明の輸送船を実現することが可能であ
る。
を組立てる造船所とは別の工場で大量生産することが可
能であり、このような貯蔵槽は短期間に製造して準備
し、迅速に本発明の輸送船を実現することが可能であ
る。
【００２１】特に本発明においては、第２開閉弁１３か
ら水を入れてゆくことによって原油が押し上げられ、し
たがって第２開閉弁１３から水を供給して、水よりも比
重が小さい原油を第１開閉弁１０から排出することが容
易になる。
ら水を入れてゆくことによって原油が押し上げられ、し
たがって第２開閉弁１３から水を供給して、水よりも比
重が小さい原油を第１開閉弁１０から排出することが容
易になる。
【００２２】さらに本発明によれば、各貯蔵室６の内周
面と各貯蔵槽７の外周面との間の空間には、水が入れら
れるので、原油が船体に直接に接触することはない。こ
れによってその船体２がたとえば金属などから成る場
合、発錆によって耐久性が低下してしまうというおそれ
は、本発明では、なくなる。
面と各貯蔵槽７の外周面との間の空間には、水が入れら
れるので、原油が船体に直接に接触することはない。こ
れによってその船体２がたとえば金属などから成る場
合、発錆によって耐久性が低下してしまうというおそれ
は、本発明では、なくなる。
【００２３】さらに本発明によれば、船体２の左右方向
の中央位置に中央隔壁５ａが設けられ、その中央隔壁５
ａに関して左右に左隔壁５ｂと右隔壁５ｃとがそれぞれ
配置されている。したがって船体２が、風雨などによっ
て左右に傾いても、その安定性が良好に保たれ、すぐに
元の姿勢に復元しやすいという優れた効果が達成され
る。しかもたとえ底外板４に、座礁などによって穴があ
いたとしても、貯蔵槽７によって原油がもれることはな
い。
の中央位置に中央隔壁５ａが設けられ、その中央隔壁５
ａに関して左右に左隔壁５ｂと右隔壁５ｃとがそれぞれ
配置されている。したがって船体２が、風雨などによっ
て左右に傾いても、その安定性が良好に保たれ、すぐに
元の姿勢に復元しやすいという優れた効果が達成され
る。しかもたとえ底外板４に、座礁などによって穴があ
いたとしても、貯蔵槽７によって原油がもれることはな
い。
【００２４】さらに本発明によれば、水を供給する接続
口１２は、貯蔵槽７の左右一対の出入口９の左右方向の
間で配置されて形成されるので、図１に明らかに示され
るようにその接続口１２から供給される水が、貯蔵槽７
の図１における左右に円滑に流れ、その供給される水が
左右のいずれか一方に偏って供給されてしまうことが防
がれ、このことによってもまた船体２の不所望な揺れを
防ぐことができる。
口１２は、貯蔵槽７の左右一対の出入口９の左右方向の
間で配置されて形成されるので、図１に明らかに示され
るようにその接続口１２から供給される水が、貯蔵槽７
の図１における左右に円滑に流れ、その供給される水が
左右のいずれか一方に偏って供給されてしまうことが防
がれ、このことによってもまた船体２の不所望な揺れを
防ぐことができる。
【図１】本発明の一実施例の輸送船１の横断面図であ
る。
る。
【図２】本発明の一実施例の貯蔵槽７の一部の断面図で
ある。
ある。
１ 輸送船 ２ 船体 ３ 側外板 ４ 底外板 ５ 隔壁 ６ 貯蔵室 ７ 貯蔵槽 ９ 出入口 １０，１３ 開閉弁 １１ 甲板 １２ 接続口
Claims (1)
- 【請求項１】 （ａ）船体２であって、 左右の側外板３と、 それらの側外板３の下部を連結する底外板４と、 それらの側外板３の上部を連結する鋼板１１とを有する
船体２と、 （ｂ）船体２の左右方向の中央位置で、船体２内で、底
外板４と鋼板１１とにわたって延び、かつ船体２の前後
に延びる中央隔壁５ａと、 （ｃ）船体２の中央隔壁５ａに関して左方で、船体２内
で、底外板４と鋼板１１とにわたって延び、かつ船体２
の前後に延びて配置される左隔壁５ｂと、 （ｄ）船体２の中央隔壁５ａに関して右方で、船体２内
で、底外板４と鋼板１１とにわたって延び、かつ船体２
の前後に延びて配置される右隔壁５ｃとを含み、 （ｅ）船体２の左右方向に、 左の側外板３と左隔壁５ｂとの間、 左隔壁５ｂと中央隔壁５ａとの間、 中央隔壁５ａと右隔壁５ｃとの間、および 右隔壁５ｃと右の側外板３との間に、 貯蔵室６がそれぞれ形成され、 （ｆ）各貯蔵室６には、貯蔵室６の空間の大部分を占め
るように拡がる単一の貯蔵槽７がそれぞれ収納され、各
貯蔵槽７は、耐性および耐水性に優れ、強靭な性質を有
し、かつ可撓性である複数の層８が積層されて構成さ
れ、 （ｇ）貯蔵槽７の上部には、一対の出入口９が船体２の
左右に間隔をあけて設けられ、 （ｈ）鋼板１１の上方には、各出入口９にそれぞれ連結
される第１開閉弁１０が、船体２の左右に間隔をあけて
それぞれ配置され、 （ｉ）鋼板１１には、貯蔵槽７の左右一対の出入口９の
左右方向の間で、貯蔵室６に臨む接続口１２が形成さ
れ、 （ｊ）この接続口１２には、鋼板１１の上方で第２開閉
弁１３が取付けられ、 （ｋ）各貯蔵室６の内周面と各貯蔵槽７の外周面との間
の空間には、水を入れ、 （ｌ）各貯蔵槽７内には、原油を貯蔵することを特徴と
する輸送船。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5022802A JP2502444B2 (ja) | 1993-02-10 | 1993-02-10 | 輸送船 |
| US08/065,887 US5375549A (en) | 1993-02-10 | 1993-05-25 | Transport vessel |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5022802A JP2502444B2 (ja) | 1993-02-10 | 1993-02-10 | 輸送船 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06234391A JPH06234391A (ja) | 1994-08-23 |
| JP2502444B2 true JP2502444B2 (ja) | 1996-05-29 |
Family
ID=12092822
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5022802A Expired - Fee Related JP2502444B2 (ja) | 1993-02-10 | 1993-02-10 | 輸送船 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
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