JP2502174B2 - バル―ンカテ―テルの製造方法 - Google Patents

バル―ンカテ―テルの製造方法

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JP2502174B2
JP2502174B2 JP2209456A JP20945690A JP2502174B2 JP 2502174 B2 JP2502174 B2 JP 2502174B2 JP 2209456 A JP2209456 A JP 2209456A JP 20945690 A JP20945690 A JP 20945690A JP 2502174 B2 JP2502174 B2 JP 2502174B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、バルーンを含むカテーテルチューブの外
径が略同一となったバルーンカテーテルの製造方法に関
するものである。
従来の技術とその課題 この種のバルーンカテーテルの製造方法として、例え
ば特開昭64−8980号公報、同64−8981号公報に開示され
たものが知られている。
ここに開示の製造方法は、バルーンの固着部となる小
径部の形成を、カテーテルチューブの研摩、化学的処
理、熱処理、引き伸ばしのいずれか、またはそれらの組
み合わせにより行なっている。
しかし、研摩の場合、例えばカテーテルチューブ内に
芯金を挿入して、カテーテルチューブを芯金とともに回
転させ、小径部となるカテーテルチューブの先端部分に
砥石を当てて、カテーテルチューブを全周にわたり、後
に被着されるバルーンの肉厚分とほぼ等しい厚さ分だけ
削り取る研摩の場合には、次のような問題点がある。
金属の一体物の研摩でなく、細い芯金を内に入れた
柔らかいチューブを研摩するので、砥石の押しつける力
によりチューブが動き易く、均一に肉厚分を研摩するの
が難しく、時として、サイドルーメンまで削ってしまう
ことがある。
芯金の入ったチューブを回転させるため、チャック
等でこのチューブを固定することになるが、チューブを
傷つけないように固定するのが難しい。
削った部分にストレスがかかって、この部分からキ
ンクし易くなり、使用上問題になる可能性がある。
削りカスがサイドルーメンに入り込み易い。
化学的処理の場合には耐薬品性のよいシリコーンゴム
やラテックスは不可能。また熱可塑性樹脂のPVCやウレ
タン樹脂はバルーン取付部に均一にバルーンの肉厚分だ
け溶かすには不可能である。
熱処理の場合にはシリコーンゴムなどの熱硬化性樹脂
やラテックスは不可能。また熱可塑性樹脂もその部分だ
け加熱して、サイドルーメンを残してバルーンの肉厚分
だけ溶かして均一にへこませることは困難である。
引き伸ばしの場合にはシリコーンゴムを半加硫状態で
小径部となる部分のみ引き伸ばすことは不可能。半加硫
時にバルーン取付部だけ均一に引き伸ばそうとするに
は、チューブ全体でなくその部分でだけ引き伸ばすこと
になるので、どうしてもその部分を何かで押さえて引き
伸ばすことになるので、その押さえた跡が固まっていな
い半加硫状態のチューブに付いてしまい、現実性がな
い。またチューブ内に芯金を入れておかないと、引き伸
ばしたときその部分の内径が小さくなってしまう。この
ようなことも問題である。
そこで、この発明は、バルーンの固着部となる小径部
の形成において、前記従来の製造方法のような問題点が
なく、バルーンとカテーテルチューブ、すなわちバルー
ンを含むカテーテルチューブ全体にわたり外径が略同一
のバルーンカテーテルを簡単に量産することができる製
造方法を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 前記目的を達成するため、第1の発明は、前記のよう
なバルーンカテーテルの製造方法において、メインルー
メンおよびサイドルーメンを有するカテーテルチューブ
を押出成形にて成形した後、このカテーテルチューブの
メインルーメンおよびサイドルーメンと互いに連通する
メインルーメンおよびサイドルーメンと、取付けるべき
バルーンの肉厚とほぼ等しい深さのバルーン取付用の環
状凹部が外周面に設けられた成形チューブを射出成形又
はプレス成形にてメインルーメン同士およびサイドルー
メン同士がそれぞれ連通し、かつその後端面がカテーテ
ルチューブの前端面と固着された形で一体成形し、次に
成形チューブの環状凹部のほぼ中央にサイドルーメンと
外部とを連通する穴を開けた後、成形チューブの環状凹
部にバルーンを穴を覆うように、かつその外周面が成形
チューブの外周面とほぼ面一となるように位置させ、該
バルーンの両端部を環状凹部に固着することを特徴とす
る。
また、第2の発明は、前記のようなバルーンカテーテ
ルの製造方法において、メインルーメンおよびサイドル
ーメンを有する内側カテーテルチューブと、この内側カ
テーテルチューブより長さが短く、かつ該チューブの外
径と内径がほぼ等しくなっているとともに、取付けるべ
きバルーンの肉厚とほぼ等しい肉厚の外側カテーテルチ
ューブとをそれぞれ押出成形にて成形した後、外側カテ
ーテルチューブを内側カテーテルチューブに前端側にバ
ルーンを取付け可能な長さにわたって段差が形成される
ように嵌合して固着し、次に段差によって表われる内側
カテーテルチューブにサイドルーメンと外部とを連通す
る穴を開けた後、該穴を覆うように、かつ前端側に一体
に形成された接着剤層を有し、該接着剤層の外周面が前
端側に向けて徐々に縮径状のテーパ面となったバルーン
を位置させ、このバルーンの外側カテーテルチューブと
接する側となる後端部と前記接着剤層側となる前端部を
内側カテーテルチューブの外周面に固着すことを特徴と
する。
実施例 第1,2図において1はシリコーンゴム等からなる一体
成形されたバルーンカテーテルで、カテーテルチューブ
2と、成形チューブ3と、ファンネル部4とを具えてい
る。
カテーテルチューブ2は軸方向に互いに並行して形成
されたメインルーメン5およびバルーン用のサイドルー
メン6を有している。成形チューブ3はカテーテルチュ
ーブ2と外径がほぼ等しく、かつメインルーメン5およ
びサイドルーメン6とそれぞれ同径で互いに連通するメ
インルーメン7およびサイドルーメン8を有しており、
カテーテルチューブ2よりは短く形成されて該チューブ
2の前端面に後端面が固着されている。成形チューブ3
の後端面側の外周面にはバルーン10の肉厚とほぼ等しい
深さのバルーン装着用の環状凹部11が形成され、バルー
ン10が両端部を接着剤で固着され収容されている。12は
環状凹部11とサイドルーメン8を連通する穴、13は成形
チューブ3のメインルーメン7の前端開口部に装着され
た先端チップで、この先端チップ13の装着によりメイン
ルーメン7およびサイドルーメン8の前端開口部が閉塞
される。14は先端チップ13の手前位置でメインルーメン
7と外部とを連通する側孔である。ファンネル部4はカ
テーテルチューブ2のメインルーメン5およびサイドル
ーメン6とそれぞれ連通するメインルーメン17およびサ
イドルーメン18を有しており、メインルーメン17の後端
には排液口20が形成され、かつサイドルーメン18の後端
にはバルーン膨張収縮用液体注入口21が形成されてい
る。22は逆止弁である。
前記したバルーンカテーテル1の製造方法について説
明する。
まず、メインルーメン5およびサイドルーメン6を有
するカテーテルチューブ2を押出機にて押出して成形
し、一定長(例えば37cm位)に切断する。次に、第3図
にその平面図を示すように下金型24と上金型(図示省
略)からなる金型を用い、射出成形又はプレス成形にて
成形チューブ3をカテーテルチューブ2と接着して一体
に成形する。
金型は下金型24と上金型が同型を呈しており、すなわ
ちその対向面にカテーテルチューブ2の前端部側と、成
形チューブ3とを形成する凹所25,25′およびピン収容
用の凹所26,26′がそれぞれ半部ずつ切欠により形成さ
れている。そのため、成形チューブ3の成形に際して
は、上金型が開いた状態で、第3図に示すようにカテー
テルチューブ2の前端面30が予め凹所25の所定位置に位
置するようにセットしたうえで、カテーテルチューブ2
のメインルーメン5にややきつめに入るように作られた
メインピン27および同サイドルーメン6に入るように作
られたサイドピン28をカテーテルチューブ2に挿入し、
そしてこのカテーテルチューブ2に挿し込まれたそれぞ
れのピン27,28を凹所26,26′の所定位置にセットする。
しかる後、上金型を閉め、成形チューブ3が成形され
る凹所25′内に射出成形又はプレス成形にて任意の材料
を図示省略した流路から入れてやると、第4図のように
バルーン装着用の環状凹部11を有する成形チューブ3が
メインルーメン5,7同士およびサイドルーメン6,8同士が
それぞれ連通し、かつそり後端面がカテーテルチューブ
2の前端面30と接着された形で一体成形される。成形
後、上金型を開くとともに、両方のピン27,28を抜く
と、両チューブ2,3の一体成形品が得られる。この場
合、好ましくは液状の射出成形のように低圧で成形する
ほうが、ピン27,28が偏芯しなくてよい。また、メイン
ルーメン5およびサイドルーメン6間の肉厚か、又はそ
れよりも若干薄い肉厚を有した肉薄のチューブ(図示せ
ず)を、成形チューブ3に位置するメインピン27又はサ
イドピン28の先端部に被せてから成形チューブ3を成形
すると、細いサイドピン28が成形圧力でメインピン27の
方向に動く心配がなく、確実にメインピン27とサイドピ
ン28の間の肉厚を確保することができ、サイドピン28の
芯振れによる不良を少なくすることができる。
前記においてはカテーテルチューブ2の前端面30が軸
方向に対して直角な面に切断されているが、前端面31を
成形チューブ3との接着力を増すために第5図のように
切断時に斜めに切断して断面積を大きくした面としても
よい。
次に、成形チューブ3の環状凹部11にほぼ中央とサイ
ドルーメン8間を鉗子にて穴12を開けて連通させるとと
もに、成形チューブ3のメインルーメン7の前端開口部
に先端チップ13を装着して接着剤で接着する。しかる
後、ポンチにて側孔14を開けて成形チューブ3のメイン
ルーメン7と外部とを連通させる。そして、バルーン10
を成形チューブ3の環状凹部11に位置させ、バルーン10
の両端部を環状凹部11に、接着剤を環状凹部11の両端部
からはみ出さないように注意深く注入して固着する。
次に、ファンネル部4を成形チューブ3と同様に金型
を用いてカテーテルチューブ2と射出成形又はプレス成
形にて一体成形するが、成形順序としては成形チューブ
3とカテーテルチューブ2の成形前に行なうのが好まし
い。前記によってバルーン10とカテーテルチューブ2と
の間に段差のない、すなわち両者の外径がほぼ等しいバ
ルーンカテーテル1が製造される。
第6図はバルーンカテーテル1のバルーン10を膨張さ
せた状態を示している。バルーン10を膨張させるにはフ
ァンネル部4の注入口21からサイドルーメン18へ液体を
入れてやり、この液体をさらにサイドルーメン6,8を経
て穴12からバルーン10の内側に入れる。
第7図は別の実施例のバルーンカテーテル35を示し、
このバルーンカテーテル35はシリコーンゴム等からな
り、内側カテーテルチューブ36と、この内側カテーテル
チューブ36に嵌合された外側カテーテルチューブ37と、
これらと一体成形されたファンネル部38とを具えてい
る。
内側カテーテルチューブ36は第8図(A)に示すよう
に軸方向に互いに並行して形成されたメインルーメン40
およびバルーン用のサイドルーメン41を有している。外
側カテーテルチューブ37は同図(B)に示すように内側
カテーテルチューブ36より長さが短くなっているととも
に、該チューブ36の外径と内径がほぼ等しい内腔42を有
しており、かつ肉厚が取付けるべき後記バルーンの肉厚
とほぼ等しくなっている。そして、これら両チューブ3
6,37は後端が揃えられたうえ、ファンネル部38と一体に
固着されている。外側カテーテルチューブ37の前端より
前方の内側カテーテルチューブ36の外周面にはバルーン
55が後端面を外側カテーテルチューブ37の前端面と当接
して位置され、かつ該バルーンの両端部が接着剤で固着
されている。すなわち、バルーン55は前端側に一体に形
成された接着剤層を有し、該接着剤層の外周面が前端側
に向けて徐々に縮径状のテーパ面となっており、このバ
ルーン55の外側カテーテルチューブ37と接する側となる
後端部と前記接着剤層となる前端部が内側カテーテルチ
ューブ36の外周面に固着されている。45はバルーン43の
内側においてサイドルーメン41と外部を連通する穴、46
は先端チップ、47は側孔であり、これらは前記実施例と
同様である。また、ファンネル部38の構成も前記実施例
と同様であり、48はメインルーメン、49はサイドルーメ
ン、50は排液口、51は注入口、52は逆止弁を示す。
前記したバルーンカテーテル35の製造方法について説
明する。
まず、メインルーメン40およびサイドルーメン41を有
する内側カテーテルチューブ36を押出機にて押出して成
形し、一定長(例えば37cm)に切断する。これと前後し
て内腔42を有し、肉厚がバルーン55の肉厚とほぼ等しい
外側カテーテルチューブ37を同様に押出機にて押出して
成形し、内側カテーテルチューブ36よりもバルーン55の
長さぶんだけ(約3cm位)短く切断する。そして、外側
カテーテルチューブ37を適当な方法(例えば、ヘキサン
やトルエンのような溶剤に外側カテーテルチューブ37を
浸漬して膨潤させる)を用い、内腔42を拡げたうえで素
早く内腔42に内側カテーテルチューブ36を挿入し、充分
に溶剤を気散して外側カテーテルチューブ37が元のチュ
ーブの長さになるまで放置した後、この2重チューブ3
6,37の後端を切断して整える。
次に、前記実施例で説明した金型を用い射出形成又は
プレス成形にてファンネル部38を2重チューブ36,37と
一体に成形する。このようにしてファンネル部38を成形
した後、今度は内側カテーテルチューブ36の前端部の外
周面にバルーン55を接着より固着することになるが、バ
ルーン55を接着するに当り、もし外側カテーテルチュー
ブ37が長ければ、該チューブの長さを適当な方法で任意
の長さに切断する。外側カテーテルチューブ37の長さが
所定の長さになったら、バルーン55が接着される内側カ
テーテルチューブ36の前端部の外周面とサイドルーメン
41間を鉗子にて穴45を開けて連通させる。そして、バル
ーン55を外側カテーテルチューブ37の前端に位置させ、
その両端に適当な接着代を設けて内側カテーテルチュー
ブ36の外周面と接着剤で接着する。このとき、バルーン
55の後端と外側カテーテルチューブ37の前端を同様に接
着剤にて接着する。また、必要とあれば外側カテーテル
チューブ37の前端部で内側カテーテルチューブ36に接し
ている部分を任意の幅で接着剤で接着してもよい。この
ようにすれば外側カテーテルチューブ37の前端部の接着
強度が増して内側カテーテルチューブ36から剥がれにく
くなる。
その後、先端チップ46を内側カテーテルチューブ36の
メインルーメン40の先端開口部に接着剤で接着する。
尚、前記では先端チップ46を取付けているが、このよう
なチップも必ずしも取付ける必要がなく、第9図のよう
に先端を開口56した構造としてもよい。
そして、最後に側孔47をポンチで開ける。
前記によってバルーン55と外側カテーテルチューブ37
との間に段差のない、すなわち両者の外径がほぼ等しい
バルーンカテーテル35が製造される。
発明の効果 請求項1の発明は前記のように、メインルーメンおよ
びサイドルーメンを有するカテーテルチューブを押出成
形にて成形した後、このカテーテルチューブのメインル
ーメンおよびサイドルーメンと互いに連通するメインル
ーメンおよびサイドルーメンと、取付けるべきバルーン
の肉厚とほぼ等しい深さのバルーン取付用の環状凹部が
外周面に設けられた成形チューブを射出成形又はプレス
成形にてメインルーメン同士およびサイドルーメン同士
がそれぞれ連通し、かつその後端面がカテーテルチュー
ブの前端面と固着された形で一体成形し、次に成形チュ
ーブの環状凹部のほぼ中央にサイドルーメンと外部とを
連通する穴を開けた後、成形チューブの環状凹部にバル
ーンを穴を覆うように、かつその外周面が成形チューブ
の外周面とほぼ面一となるように位置させ、該バルーン
の両端部を環状凹部に固着するので、バルーンを含むカ
テーテルチューブの全体の外径が略同一で、かつ先端側
となる成形チューブに設けられるバルーン部に全く段差
のないバルーンカテーテルを簡単に量産することができ
る。この場合には射出成形又はプレス成形にて成形チュ
ーブをカテーテルチューブと一体成形するので、成形チ
ューブの硬さを自由にコントロールできるとともに、バ
ルーン取付け用の小径部としての環状凹部の形成か容易
で、しかも該凹部を成形チューブの外周面の任意の位
置、すなわちその軸方向中間部の任意の外周面位置に形
成することができる。
請求項2の発明は前記のように、メインルーメンおよ
びサイドルーメンを有する内側カテーテルチューブと、
この内側カテーテルチューブより長さが短く、かつ該チ
ューブの外径と内径がほぼ等しくなっているとともに、
取付けるべきバルーンの肉厚とほぼ等しい肉厚の外側カ
テーテルチューブとをそれぞれ押出成形にて成形した
後、外側カテーテルチューブを内側カテーテルチューブ
に前端側にバルーンを取付け可能な長さにわたって段差
が形成されるように嵌合して固着し、次に前記段差によ
って表われる内側カテーテルチューブにサイドルーメン
と外部とを連通する穴を開けた後、該穴を覆うように、
かつ前端側に一体に形成された接着剤層を有し、該接着
剤層の外周面が前端側に向けて徐々に縮径状のテーパ面
となったバルーンを位置させ、このバルーンの外側カテ
ーテルチューブと接する側となる後端部と前記接着剤層
側となる前端部を内側カテーテルチューブの外周面に固
着するので、請求項1の発明と同様にバルーンを含むカ
テーテルチューブの全体の外径が略同一で、かつ前端側
に設けられるバルーン部に全く段差のないのバルーンカ
テーテルを簡単に量産することができる。この場合には
バルーン取付部を内側カテーテルチューブと外側カテー
テルチューブの段差により形成するので、外側カテーテ
ルチューブの肉厚をバルーンの肉厚となるように設定す
れば、きわめて容易に該取付部を形成できる。特に、バ
ルーンをバルーンカテーテルの前端側近くに設ける場合
に適している。また、バルーンが接着剤層をその前端側
に一体に有しているので、このような接着剤層がないも
のに比し、接着剤層を後から段差に充填するような必要
もなく、バルーンの接着を容易に行うことができるとと
もに、該接着剤層のテーパ面により段差を軽減するの
で、カテーテル挿入時の抵抗も少ない。さらに、バルー
ンの取付け以外は内、外側カテーテルチューブとも押出
成形により成形できるため、製作も容易であるという優
れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示すバルーンカテーテル
の一部省略した平断面図、第2図は第1図のII−II線に
沿う断面図、第3図は成形チューブをカテーテルチュー
ブと一体成形する工程を示す平断面図、第4図は同上の
一体成形後の状態を示す部分平断面図、第5図はカテー
テルチューブの前端面の変形例を示す部分平断面図、第
6図は同上のバルーンを膨張させた状態を示す部分平断
面図、第7図は別の実施例を示すバルーンカテーテルの
一部省略した平断面図、第8図(A)は内側カテーテル
チューブの一部省略した平断面図、同図(B)は外側カ
テーテルチューブの一部省略した平断面図、同図(C)
は内側カテーテルチューブ、外側カテーテルチューブお
よびファンネル部が一体成形された後の状態を示す一部
省略の平断面図、第9図は先端チップのない例のバルー
ンカテーテルの部分平断面図てある。 1……バルーンカテーテル 2……カテーテルチューブ、3……成形チューブ 4……ファンネル部、5……メインルーメン 6……サイドルーメン、7……メインルーメン 8……サイドルーメン、10……バルーン 11……環状凹部、12……穴、13……先端チップ 14……側孔、24……下金型、25,25′,26,26′……凹所 27……メインピン、28……サイドピン 35……バルーンカテーテル 36……内側カテーテルチューブ 37……外側カテーテルチューブ 38……ファンネル部、40……メインルーメン 41……サイドルーメン 45……穴、46……先端チップ 47……側孔、55……バルーン

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸方向に互いに並行して形成されたメイン
    ルーメンおよびサイドルーメンを有するカテーテルチュ
    ーブと、このカテーテルチューブの前端部付近に該カテ
    ーテルチューブを所定長さにわたって囲繞し、かつ前記
    サイドルーメンと連通するように固着されたバルーンと
    を具えたバルーンカテーテルの製造方法において、 前記メインルーメン(5)およびサイドルーメン(6)
    を有するカテーテルチューブ(2)を押出成形にて成形
    した後、このカテーテルチューブのメインルーメンおよ
    びサイドルーメンと互いに連通するメインルーメン
    (7)およびサイドルーメン(8)と、取付けるべきバ
    ルーン(10)の肉厚とほぼ等しい深さのバルーン取付用
    の環状凹部(11)が外周面に設けられた成形チューブ
    (3)を射出成形又はプレス成形にてメインルーメン
    (7),(5)同士およびサイドルーメン(8),
    (6)同士がそれぞれ連通し、かつその後端面がカテー
    テルチューブ(2)の前端面と固着された形で一体成形
    し、次に成形チューブ(3)の環状凹部(11)のほぼ中
    央にサイドルーメン(8)と外部とを連通する穴(12)
    を開けた後、成形チューブ(3)の環状凹部(11)にバ
    ルーン(10)を穴(12)を覆うように、かつその外周面
    が成形チューブ(3)の外周面とほぼ面一となるように
    位置させ、該バルーンの両端部を環状凹部(11)に固着
    することを特徴とするバルーンカテーテルの製造方法。
  2. 【請求項2】軸方向に互いに並行して形成されたメイン
    ルーメンおよびサイドルーメンを有するカテーテルチュ
    ーブと、このカテーテルチューブの前端部付近に該カテ
    ーテルチユーブを所定長さにわたって囲繞し、かつ前記
    サイドルーメンと連通するように固着されたバルーンと
    を具えたバルーンカテーテルの製造方法において、 前記メインルーメン(40)およびサイドルーメン(41)
    を有する内側カテーテルチューブ(36)と、この内側カ
    テーテルチューブより長さが短く、かつ該チューブの外
    径と内径がほぼ等しくなっているとともに、取付けるべ
    きバルーン(43)の肉厚とほぼ等しい肉厚の外側カテー
    テルチューブ(37)とをそれぞれ押出成形にて成形した
    後、外側カテーテルチューブ(37)を内側カテーテルチ
    ューブ(36)に前端側にバルーン(43)を取付け可能な
    長さにわたって段差が形成されるように嵌合して固着
    し、次に前記段差によって表われる内側カテーテルチュ
    ーブ(36)にサイドルーメン(41)と外部とを連通する
    穴(45)を開けた後、該穴を覆うように、かつ前端側に
    一体に形成された接着剤層を有し、該接着剤層の外周面
    が前端側面に向けて徐々に縮径状のテーパ面となったバ
    ルーン(55)を位置させ、このバルーン(55)の外側カ
    テーテルチューブ(37)と接する側となる後端部と前記
    接着剤層側となる前端部を内側カテーテルチューブ(3
    6)の外周面に固着することを特徴とするバルーンカテ
    ーテルの製造方法。
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