JP2501529B2 - X線撮影用のフィルム記録マ―ク - Google Patents
X線撮影用のフィルム記録マ―クInfo
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- Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はX線撮影機器の透視台や
オートチェンジャ或いはフィルムカセッテ等のマーク写
込み部にセットして使用するX線撮影用のフィルム記録
マークに関するものである。
オートチェンジャ或いはフィルムカセッテ等のマーク写
込み部にセットして使用するX線撮影用のフィルム記録
マークに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、マーク本体の内腔(円錘状のテー
パー面を有する空洞)にX線不透過の金属球を自由に転
動できるように遊封し、この金属球の移動により立位・
横臥の撮影位置をフィルム面に写し込むようにしたX線
撮影用のフィルム記録マークは知られている。
パー面を有する空洞)にX線不透過の金属球を自由に転
動できるように遊封し、この金属球の移動により立位・
横臥の撮影位置をフィルム面に写し込むようにしたX線
撮影用のフィルム記録マークは知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のフィルム記
録マークは、X線不透過金属球の移動により患者横臥の
撮影位置と患者立位の撮影位置をフィルム面に写し込む
ことはできるが、角度目盛をフィルム面に記録できる構
造になっていないので、フィルム面のマーク記録を見た
だけでは水平面に対し何度の横臥角度或いは立位角度で
X線撮影されたのか(医師がX線撮影フィルムを見て病
状等を診断する上で重要である)を判定することができ
ない問題があった。
録マークは、X線不透過金属球の移動により患者横臥の
撮影位置と患者立位の撮影位置をフィルム面に写し込む
ことはできるが、角度目盛をフィルム面に記録できる構
造になっていないので、フィルム面のマーク記録を見た
だけでは水平面に対し何度の横臥角度或いは立位角度で
X線撮影されたのか(医師がX線撮影フィルムを見て病
状等を診断する上で重要である)を判定することができ
ない問題があった。
【0004】また、前記従来のフィルム記録マークは、
本体内腔(前記のような空洞)に遊封される金属球が鉛
等の固体金属で形成されているので、重力落下などによ
る歪み変形の問題が生じ、撮影位置を正確に記録できな
くなる欠点もあった。
本体内腔(前記のような空洞)に遊封される金属球が鉛
等の固体金属で形成されているので、重力落下などによ
る歪み変形の問題が生じ、撮影位置を正確に記録できな
くなる欠点もあった。
【0005】本発明は前記従来の問題を解消するために
なされたもので、その第1の目的は水平面に対して何度
の角度でX線撮影されたのかをフィルム面に写し込むこ
とができるX線撮影用のフィルム記録マークを提供する
ことにある。また、本発明の第2の目的は、重力落下な
どによる金属球と本体内腔の歪み変形の問題を解消し得
るX線撮影用のフィルム記録マークを提供することにあ
る。
なされたもので、その第1の目的は水平面に対して何度
の角度でX線撮影されたのかをフィルム面に写し込むこ
とができるX線撮影用のフィルム記録マークを提供する
ことにある。また、本発明の第2の目的は、重力落下な
どによる金属球と本体内腔の歪み変形の問題を解消し得
るX線撮影用のフィルム記録マークを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るために、第1の発明によるX線撮影用のフィルム記録
マークは、半球状の凹部内面2a及び凸部外面3aで画
定される円弧状断面の内腔4を有し全体がX線透過材料
で形成されたマーク本体1と、このマーク本体1の内腔
4に半球状の凹部内面2aに沿って自由に移動できるよ
うに遊封されたX線不透過の金属球10と、X線不透過
金属で形成され前記マーク本体1の底面部に内腔端環状
部4bの略中心線上に位置する平面配列で等角度間隔に
埋設固定された複数個の角度目盛子12とを具備する構
成とした。
るために、第1の発明によるX線撮影用のフィルム記録
マークは、半球状の凹部内面2a及び凸部外面3aで画
定される円弧状断面の内腔4を有し全体がX線透過材料
で形成されたマーク本体1と、このマーク本体1の内腔
4に半球状の凹部内面2aに沿って自由に移動できるよ
うに遊封されたX線不透過の金属球10と、X線不透過
金属で形成され前記マーク本体1の底面部に内腔端環状
部4bの略中心線上に位置する平面配列で等角度間隔に
埋設固定された複数個の角度目盛子12とを具備する構
成とした。
【0007】なお、前記マーク本体1は半球状の凹部2
及びマークホルダHに挿入セットし得る両側フランジ部
5a,5bを有した透明な合成樹脂製の基台6と、この
基台凹部2の球面半径Rより小さい球面半径rの半球状
凸部3及び該凸部の基端部を外囲する内腔端環状溝4a
を有し前記凸部中心O′と凹部中心Oが合致するように
位置合せして前記基台6に密着接合される透明な合成樹
脂製の蓋体8とから構成することが望ましい。
及びマークホルダHに挿入セットし得る両側フランジ部
5a,5bを有した透明な合成樹脂製の基台6と、この
基台凹部2の球面半径Rより小さい球面半径rの半球状
凸部3及び該凸部の基端部を外囲する内腔端環状溝4a
を有し前記凸部中心O′と凹部中心Oが合致するように
位置合せして前記基台6に密着接合される透明な合成樹
脂製の蓋体8とから構成することが望ましい。
【0008】前記第2の目的を達成するために、第2の
発明によるX線撮影用のフィルム記録マークは、前記金
属球10を水銀球とし、該水銀球を遊封する本体内腔4
に、水銀球と本体内腔の摩擦抵抗を軽減させ且つ落下衝
撃時に分裂した水銀球の再凝縮を促進させる液体11を
充填した。
発明によるX線撮影用のフィルム記録マークは、前記金
属球10を水銀球とし、該水銀球を遊封する本体内腔4
に、水銀球と本体内腔の摩擦抵抗を軽減させ且つ落下衝
撃時に分裂した水銀球の再凝縮を促進させる液体11を
充填した。
【0009】
【作用】前記構成のフィルム記録マークは、X線撮影機
器の透視台やオートチェンジャ或いはフィルムカセッテ
等のマーク写込み部Pに図4(a)〜図8(a)の如く
セットして使用するもので、X線はその中心がマーク本
体面に垂直でマーク本体1の球面中心を通過するように
照射される。
器の透視台やオートチェンジャ或いはフィルムカセッテ
等のマーク写込み部Pに図4(a)〜図8(a)の如く
セットして使用するもので、X線はその中心がマーク本
体面に垂直でマーク本体1の球面中心を通過するように
照射される。
【0010】従って、フィルムカセッテ等のマーク写込
み部Pにセットしたマーク本体1が水平(傾斜角0度)
となる水平横臥の撮影状態では、内腔遊封の金属球10
が複数個の角度目盛子12で構成される角度目盛12′
の中心に図4(a)の如く位置し、X線撮影されたフィ
ルム面FにはX線不透過金属球10による撮影位置マー
ク10aと複数個のX線不透過角度目盛子12による角
度マーク12aが図4(b)の如く写し込まれる。
み部Pにセットしたマーク本体1が水平(傾斜角0度)
となる水平横臥の撮影状態では、内腔遊封の金属球10
が複数個の角度目盛子12で構成される角度目盛12′
の中心に図4(a)の如く位置し、X線撮影されたフィ
ルム面FにはX線不透過金属球10による撮影位置マー
ク10aと複数個のX線不透過角度目盛子12による角
度マーク12aが図4(b)の如く写し込まれる。
【0011】また、前記マーク本体1が水平面に対し傾
斜角15度又は傾斜角30度となる傾斜横臥の撮影状態
では、前記金属球10が角度目盛12′の中心部より下
方に図5(a),図6(a)の如く移動停止し、X線撮
影されたフィルム面FにはX線不透過金属球10による
撮影位置マーク10aと複数個のX線不透過角度目盛子
12による角度マーク12aが図5(b),図6(b)
の如く写し込まれる。
斜角15度又は傾斜角30度となる傾斜横臥の撮影状態
では、前記金属球10が角度目盛12′の中心部より下
方に図5(a),図6(a)の如く移動停止し、X線撮
影されたフィルム面FにはX線不透過金属球10による
撮影位置マーク10aと複数個のX線不透過角度目盛子
12による角度マーク12aが図5(b),図6(b)
の如く写し込まれる。
【0012】更に、前記マーク本体1が水平面に対し傾
斜角60度となる傾斜立位の撮影状態又は傾斜角90度
となる垂直立位の撮影状態では、前記金属球10が角度
目盛12′の下方に図7(a),図8(a)の如く移動
停止し、X線撮影されたフィルム面FにはX線不透過金
属球10による撮影位置マーク10aと複数個のX線不
透過角度目盛子12による角度マーク12aが図7
(b),図8(b)の如く写し込まれる。
斜角60度となる傾斜立位の撮影状態又は傾斜角90度
となる垂直立位の撮影状態では、前記金属球10が角度
目盛12′の下方に図7(a),図8(a)の如く移動
停止し、X線撮影されたフィルム面FにはX線不透過金
属球10による撮影位置マーク10aと複数個のX線不
透過角度目盛子12による角度マーク12aが図7
(b),図8(b)の如く写し込まれる。
【0013】従って、X線不透過金属球10による撮影
位置マーク10aをX線不透過角度目盛子12による角
度マーク12aと位置対応させて見ることにより、水平
面に対し何度の横臥角度或いは立位角度でX線撮影され
たのかを明確に判定することができる。
位置マーク10aをX線不透過角度目盛子12による角
度マーク12aと位置対応させて見ることにより、水平
面に対し何度の横臥角度或いは立位角度でX線撮影され
たのかを明確に判定することができる。
【0014】なお、前記金属球10を水銀球とし、該水
銀球を遊封する本体内腔4に前記のような液体11を充
填した第2発明のフィルム記録マークによれば、重力落
下などによる金属球10と本体内腔4の歪み変形の問題
を解消することができる。
銀球を遊封する本体内腔4に前記のような液体11を充
填した第2発明のフィルム記録マークによれば、重力落
下などによる金属球10と本体内腔4の歪み変形の問題
を解消することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1乃至図3に従
い具体的に説明する。図中1は半球状の凹部内面2a及
び凸部外面3aで画定される円弧状断面の内腔4を有
し、全体がX線透過材料で長さ19.5mm,幅12mm,
厚さ7.5mm程度の大きさに形成されたマーク本体で、
本実施例の場合には透明な合成樹脂例えばポリカーボネ
ート樹脂の基台6と蓋体8とから構成される。
い具体的に説明する。図中1は半球状の凹部内面2a及
び凸部外面3aで画定される円弧状断面の内腔4を有
し、全体がX線透過材料で長さ19.5mm,幅12mm,
厚さ7.5mm程度の大きさに形成されたマーク本体で、
本実施例の場合には透明な合成樹脂例えばポリカーボネ
ート樹脂の基台6と蓋体8とから構成される。
【0016】更に説明すれば、前記基台6は球面半径R
を4.5mmとした図3に示すような半球状の凹部2と、
リップ溝型断面のマークホルダHに図1に示すように挿
入セットし得る両側フランジ部5a,5bを有する。ま
た、前記蓋体8は球面半径rを基台凹部2の球面半径R
より小さい2.5mmとした半球状の凸部3と、該凸部の
基端部を外囲する内腔端環状溝4aと、前記基台フラン
ジ部5a,5bと対向離間する両側フランジ部7a,7
bとを有し、前記凸部中心O′と凹部中心Oが合致する
ように位置合せして、前記基台6に図1の如く密着接合
される。なお、この位置合せを容易にするため、前記蓋
体8に基台6の外周部に嵌合可能な突出口を設けても良
い。
を4.5mmとした図3に示すような半球状の凹部2と、
リップ溝型断面のマークホルダHに図1に示すように挿
入セットし得る両側フランジ部5a,5bを有する。ま
た、前記蓋体8は球面半径rを基台凹部2の球面半径R
より小さい2.5mmとした半球状の凸部3と、該凸部の
基端部を外囲する内腔端環状溝4aと、前記基台フラン
ジ部5a,5bと対向離間する両側フランジ部7a,7
bとを有し、前記凸部中心O′と凹部中心Oが合致する
ように位置合せして、前記基台6に図1の如く密着接合
される。なお、この位置合せを容易にするため、前記蓋
体8に基台6の外周部に嵌合可能な突出口を設けても良
い。
【0017】10はマーク本体1の内腔4に半球状の凹
部内面2aに沿って自由に移動できるように遊封された
X線不透過の金属球で、本実施例の場合には直径が1.
8mm程度の水銀球であり、この水銀球を遊封する本体内
腔4には水銀球と本体内腔の摩擦抵抗を軽減させ且つ落
下衝撃時に分裂した水銀球の再凝縮を促進させる液体1
1として、例えば硝酸数%と水溶性ハロゲン族元素化合
物数%等の混合水溶液が充填されている。
部内面2aに沿って自由に移動できるように遊封された
X線不透過の金属球で、本実施例の場合には直径が1.
8mm程度の水銀球であり、この水銀球を遊封する本体内
腔4には水銀球と本体内腔の摩擦抵抗を軽減させ且つ落
下衝撃時に分裂した水銀球の再凝縮を促進させる液体1
1として、例えば硝酸数%と水溶性ハロゲン族元素化合
物数%等の混合水溶液が充填されている。
【0018】12はマーク本体1の基台底面部に内腔端
環状部4b(内腔端環状溝4aと合致するリング状の空
間部)の略中心線(内腔端環状部4bの外側円周に接す
る金属球10の中心点の存在する線)14上に位置する
図2に示すような平面配列で等角度間隔に埋設固定され
たX線不透過金属(例えば鉛製)の角度目盛子で、本実
施例の場合は90度の角度間隔で縦横に直交するように
埋設固定される4個の垂直・水平目盛子Y1,Y2・X
1,X2と、この垂直・水平目盛子の間に30度ずつの
等角度間隔で埋設固定される8個の等分目盛子m1〜m8の
合計12個の鉛目盛子からなる。
環状部4b(内腔端環状溝4aと合致するリング状の空
間部)の略中心線(内腔端環状部4bの外側円周に接す
る金属球10の中心点の存在する線)14上に位置する
図2に示すような平面配列で等角度間隔に埋設固定され
たX線不透過金属(例えば鉛製)の角度目盛子で、本実
施例の場合は90度の角度間隔で縦横に直交するように
埋設固定される4個の垂直・水平目盛子Y1,Y2・X
1,X2と、この垂直・水平目盛子の間に30度ずつの
等角度間隔で埋設固定される8個の等分目盛子m1〜m8の
合計12個の鉛目盛子からなる。
【0019】而して、前記構成のフィルム記録マーク
は、X線撮影機の透視台やオートチェンジャ或いはフィ
ルムカセッテ等のマーク写込み部Pに図4の如くセット
(このセットは両面接着テープ又は該接着テープで貼着
されるマークホルダHを用いて行う)して使用するもの
で、X線はその中心がマーク本体1の蓋体面に垂直でマ
ーク本体1の球面中心を通過するように照射される。
は、X線撮影機の透視台やオートチェンジャ或いはフィ
ルムカセッテ等のマーク写込み部Pに図4の如くセット
(このセットは両面接着テープ又は該接着テープで貼着
されるマークホルダHを用いて行う)して使用するもの
で、X線はその中心がマーク本体1の蓋体面に垂直でマ
ーク本体1の球面中心を通過するように照射される。
【0020】従って、フィルムカセッテ等のマーク写込
み部Pにセットしたマーク本体1が水平(傾斜角0度)
となる水平横臥の撮影状態では、内腔遊封の金属球10
が複数個の角度目盛子12で構成される角度目盛12′
の中心に図4(a)の如く位置し、X線撮影されたフィ
ルム面FにはX線不透過金属球10による撮影位置マー
ク10aと複数個のX線不透過角度目盛子12による角
度マーク12aが図4(b)の如く写し込まれる。
み部Pにセットしたマーク本体1が水平(傾斜角0度)
となる水平横臥の撮影状態では、内腔遊封の金属球10
が複数個の角度目盛子12で構成される角度目盛12′
の中心に図4(a)の如く位置し、X線撮影されたフィ
ルム面FにはX線不透過金属球10による撮影位置マー
ク10aと複数個のX線不透過角度目盛子12による角
度マーク12aが図4(b)の如く写し込まれる。
【0021】また、前記マーク本体1が水平面に対し傾
斜角15度又は傾斜角30度となる傾斜横臥の撮影状態
では、前記金属球10が角度目盛12′の中心部より下
方に図5(a),図6(a)の如く移動停止し、X線撮
影されたフィルム面FにはX線不透過金属球10による
撮影位置マーク10aと複数個のX線不透過角度目盛子
12による角度マーク12aが図5(b),図6(b)
の如く写し込まれる。
斜角15度又は傾斜角30度となる傾斜横臥の撮影状態
では、前記金属球10が角度目盛12′の中心部より下
方に図5(a),図6(a)の如く移動停止し、X線撮
影されたフィルム面FにはX線不透過金属球10による
撮影位置マーク10aと複数個のX線不透過角度目盛子
12による角度マーク12aが図5(b),図6(b)
の如く写し込まれる。
【0022】更に、前記マーク本体1が水平面に対し傾
斜角60度となる傾斜立位の撮影状態又は傾斜角90度
となる垂直立位の撮影状態では、前記金属球10が角度
目盛12′の下方に図7(a),図8(a)の如く移動
停止し、X線撮影されたフィルム面FにはX線不透過金
属球10による撮影位置マーク10aと複数個のX線不
透過角度目盛子12による角度マーク12aが図7
(b),図8(b)の如く写し込まれる。
斜角60度となる傾斜立位の撮影状態又は傾斜角90度
となる垂直立位の撮影状態では、前記金属球10が角度
目盛12′の下方に図7(a),図8(a)の如く移動
停止し、X線撮影されたフィルム面FにはX線不透過金
属球10による撮影位置マーク10aと複数個のX線不
透過角度目盛子12による角度マーク12aが図7
(b),図8(b)の如く写し込まれる。
【0023】従って、X線不透過金属球10による撮影
位置マーク10aをX線不透過角度目盛子12による角
度マーク12aと図4(b)〜図8(b)の想像線で示
す如く位置対応させて見ることにより、水平面に対し何
度の横臥角度或いは立位角度でX線撮影されたのかを明
確に判定することができる。
位置マーク10aをX線不透過角度目盛子12による角
度マーク12aと図4(b)〜図8(b)の想像線で示
す如く位置対応させて見ることにより、水平面に対し何
度の横臥角度或いは立位角度でX線撮影されたのかを明
確に判定することができる。
【0024】なお、前記のような位置マーク10a及び
角度マーク12aの写し込みは、マーク本体1がY軸方
向(垂直目盛子Y1,Y2の方向)に傾斜した場合のみ
ならず、X軸方向(水平目盛子X1,X2の方向)に傾
斜した場合も可能であり、この場合には前記金属球10
が角度目盛12′のX軸方向(水平目盛子X1,X2の
方向)に移動停止し、この金属球10による撮影位置マ
ーク10aと複数個のX線不透過角度目盛子12による
角度マーク12aがX線撮影のフィルム面Fに写し込ま
れる。
角度マーク12aの写し込みは、マーク本体1がY軸方
向(垂直目盛子Y1,Y2の方向)に傾斜した場合のみ
ならず、X軸方向(水平目盛子X1,X2の方向)に傾
斜した場合も可能であり、この場合には前記金属球10
が角度目盛12′のX軸方向(水平目盛子X1,X2の
方向)に移動停止し、この金属球10による撮影位置マ
ーク10aと複数個のX線不透過角度目盛子12による
角度マーク12aがX線撮影のフィルム面Fに写し込ま
れる。
【0025】
【発明の効果】本発明によるX線撮影用のフィルム記録
マークは、前記のようなものであるから、X線不透過金
属球による撮影位置マークと複数個のX線不透過角度目
盛子による角度マークをフィルム面に写し込むことがで
き、このフィルム面のマーク記録を見て、水平面に対し
何度の横臥角度或いは立位角度でX線撮影されたのかを
明確に判定することができる。
マークは、前記のようなものであるから、X線不透過金
属球による撮影位置マークと複数個のX線不透過角度目
盛子による角度マークをフィルム面に写し込むことがで
き、このフィルム面のマーク記録を見て、水平面に対し
何度の横臥角度或いは立位角度でX線撮影されたのかを
明確に判定することができる。
【0026】また、前記金属球を水銀球とし、該水銀球
を遊封する本体内腔に、水銀球と本体内腔の摩擦抵抗を
軽減させ且つ落下衝撃時に分裂した水銀球の再凝縮を促
進させる液体を充填したフィルム記録マークによれば、
重力落下などによる金属球と本体内腔の歪み変形の問題
を解消することができる。
を遊封する本体内腔に、水銀球と本体内腔の摩擦抵抗を
軽減させ且つ落下衝撃時に分裂した水銀球の再凝縮を促
進させる液体を充填したフィルム記録マークによれば、
重力落下などによる金属球と本体内腔の歪み変形の問題
を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるX線撮影用のフィルム
記録マークを示した中央縦断面図。
記録マークを示した中央縦断面図。
【図2】図1のAーA線に沿う横断平面図。
【図3】本発明のマーク構成部材であるマーク本体を分
解状態で示した中央縦断面図。
解状態で示した中央縦断面図。
【図4】本発明のフィルム記録マークによる水平横臥
(傾斜角0度)の撮影状態を分図(a)、マーク記録の
撮影フィルムを分図(b)として示した作用説明図。
(傾斜角0度)の撮影状態を分図(a)、マーク記録の
撮影フィルムを分図(b)として示した作用説明図。
【図5】本発明のフィルム記録マークによる傾斜横臥
(傾斜角15度)の撮影状態を分図(a)、マーク記録
の撮影フィルムを分図(b)として示した作用説明図。
(傾斜角15度)の撮影状態を分図(a)、マーク記録
の撮影フィルムを分図(b)として示した作用説明図。
【図6】本発明のフィルム記録マークによる傾斜横臥
(傾斜角30度)の撮影状態を分図(a)、マーク記録
の撮影フィルムを分図(b)として示した作用説明図。
(傾斜角30度)の撮影状態を分図(a)、マーク記録
の撮影フィルムを分図(b)として示した作用説明図。
【図7】本発明のフィルム記録マークによる傾斜立位
(傾斜角60度)の撮影状態を分図(a)、マーク記録
の撮影フィルムを分図(b)として示した作用説明図。
(傾斜角60度)の撮影状態を分図(a)、マーク記録
の撮影フィルムを分図(b)として示した作用説明図。
【図8】本発明のフィルム記録マークによる垂直立位
(傾斜角90度)の撮影状態を分図(a)、マーク記録
の撮影フィルムを分図(b)として示した作用説明図。
(傾斜角90度)の撮影状態を分図(a)、マーク記録
の撮影フィルムを分図(b)として示した作用説明図。
P…フィルムカセッテ等のマーク写込み部、1…マーク
本体、2…半球状の凹部、2a…凹部内面、R…凹部球
面半径、O…凹部中心、3…半球状の凸部、3a…凸部
外面、r…凸部球面半径、O′…凸部中心、4…円弧状
断面の内腔、4a…内腔端環状溝、4b…内腔端環状
部、H…マークホルダ、5a,5b…基台両側フランジ
部、6…基台、7a,7b…蓋体両側フランジ部、8…
蓋体、10…X線不透過の金属球(水銀球)、F…フィ
ルム面、10a…撮影位置マーク、11…液体、12…
X線不透過の角度目盛子、12a…角度マーク、14…
内腔端環状部の略中心線。
本体、2…半球状の凹部、2a…凹部内面、R…凹部球
面半径、O…凹部中心、3…半球状の凸部、3a…凸部
外面、r…凸部球面半径、O′…凸部中心、4…円弧状
断面の内腔、4a…内腔端環状溝、4b…内腔端環状
部、H…マークホルダ、5a,5b…基台両側フランジ
部、6…基台、7a,7b…蓋体両側フランジ部、8…
蓋体、10…X線不透過の金属球(水銀球)、F…フィ
ルム面、10a…撮影位置マーク、11…液体、12…
X線不透過の角度目盛子、12a…角度マーク、14…
内腔端環状部の略中心線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−17783(JP,A) 実開 昭61−80002(JP,U) 実開 昭51−45373(JP,U) 実開 昭50−120376(JP,U) 実公 昭55−42260(JP,Y2)
Claims (3)
- 【請求項1】 X線撮影機器の透視台やフィルムカセッ
テ等のマーク写込み部にセットして使用するX線撮影用
のフィルム記録マークであって、半球状の凹部内面及び
凸部外面で画定される円弧状断面の内腔を有し全体がX
線透過材料で形成されたマーク本体と、このマーク本体
の内腔に半球状の凹部内面に沿って自由に移動できるよ
うに遊封されたX線不透過の金属球と、X線不透過金属
で形成され前記マーク本体の底面部に内腔端環状部の略
中心線上に位置する平面配列で等角度間隔に埋設固定さ
れた複数個の角度目盛子とを具備してなるX線撮影用の
フィルム記録マーク。 - 【請求項2】 前記金属球が水銀球であり、該水銀球を
遊封する本体内腔に水銀球と本体内腔の摩擦抵抗を軽減
させ且つ落下衝撃時に分裂した水銀球の再凝縮を促進さ
せる液体が充填されていることを特徴とする請求項1に
記載のX線撮影用のフィルム記録マーク。 - 【請求項3】 前記マーク本体が半球状の凹部及びマー
クホルダに挿入セットし得る両側フランジ部を有した透
明な合成樹脂製の基台と、この基台凹部の球面半径より
小さい球面半径の半球状凸部及び該凸部の基端部を外囲
する内腔端環状溝を有し前記凸部中心と凹部中心が合致
するように位置合せして前記基台に密着接合される透明
な合成樹脂製の蓋体とから構成されていることを特徴と
する請求項1又は請求項2に記載のX線撮影用のフィル
ム記録マーク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5144631A JP2501529B2 (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | X線撮影用のフィルム記録マ―ク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5144631A JP2501529B2 (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | X線撮影用のフィルム記録マ―ク |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07388A JPH07388A (ja) | 1995-01-06 |
JP2501529B2 true JP2501529B2 (ja) | 1996-05-29 |
Family
ID=15366545
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5144631A Expired - Fee Related JP2501529B2 (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | X線撮影用のフィルム記録マ―ク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2501529B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8304238B2 (en) | 2003-03-24 | 2012-11-06 | Nat'l Institute for Environmental Studies | Cell culture medium and immobilized preparation of cell adhesion protein or peptide |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2637210B1 (fr) * | 1988-09-30 | 1990-11-09 | Thomson Hybrides Microondes | Procede de soudure par faisceau laser de deux pieces metalliques, et boitier electronique soude par ce procede |
JP2013078697A (ja) * | 2013-02-07 | 2013-05-02 | Konica Minolta Medical & Graphic Inc | 画像診断システム |
-
1993
- 1993-06-16 JP JP5144631A patent/JP2501529B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8304238B2 (en) | 2003-03-24 | 2012-11-06 | Nat'l Institute for Environmental Studies | Cell culture medium and immobilized preparation of cell adhesion protein or peptide |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07388A (ja) | 1995-01-06 |
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