JP2500757Y2 - シ―ルド掘進機における妻枠のパッキング装置 - Google Patents
シ―ルド掘進機における妻枠のパッキング装置Info
- Publication number
- JP2500757Y2 JP2500757Y2 JP1993030703U JP3070393U JP2500757Y2 JP 2500757 Y2 JP2500757 Y2 JP 2500757Y2 JP 1993030703 U JP1993030703 U JP 1993030703U JP 3070393 U JP3070393 U JP 3070393U JP 2500757 Y2 JP2500757 Y2 JP 2500757Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- seal member
- end frame
- frame
- shield machine
- space
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この考案は、シールド掘進機、特
に直打ちコンクリートライニング用シールド掘進機にお
ける妻枠のパッキング装置に関する。
に直打ちコンクリートライニング用シールド掘進機にお
ける妻枠のパッキング装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の直打ちコンクリートライニング用
シールド掘進機は、図２に示すように、シールド本体１
のテール部内周面に環状の妻枠２が設けられ、この妻枠
２はテール部内周面とその内方に配置される型枠３の外
周面との間を複数の妻枠ジャッキ４によって摺動するよ
うになっている。５は妻枠２の内周と型枠３との間を閉
塞する内側シール部材、６は妻枠２の外周とテール部と
の間を閉塞する外側シール部材であっていずれもコンク
リート９の漏洩を防止するものである。
シールド掘進機は、図２に示すように、シールド本体１
のテール部内周面に環状の妻枠２が設けられ、この妻枠
２はテール部内周面とその内方に配置される型枠３の外
周面との間を複数の妻枠ジャッキ４によって摺動するよ
うになっている。５は妻枠２の内周と型枠３との間を閉
塞する内側シール部材、６は妻枠２の外周とテール部と
の間を閉塞する外側シール部材であっていずれもコンク
リート９の漏洩を防止するものである。
【０００３】そして施工時には図示しない推進ジャッキ
によるシールド本体１の推進（図２矢印方向）に伴っ
て、妻枠２に設けた供給口からコンクリートをテール部
と型枠３との間に打設し、打設コンクリート９を妻枠２
により押圧して地山10に密着させている。そして外側シ
ール部材６は硬質ゴム等が使用され、コンクリートの打
設圧に対抗させるために、機械的手段によりテール部内
周面に向けて押圧されている。
によるシールド本体１の推進（図２矢印方向）に伴っ
て、妻枠２に設けた供給口からコンクリートをテール部
と型枠３との間に打設し、打設コンクリート９を妻枠２
により押圧して地山10に密着させている。そして外側シ
ール部材６は硬質ゴム等が使用され、コンクリートの打
設圧に対抗させるために、機械的手段によりテール部内
周面に向けて押圧されている。
【０００４】
【考案が解決しようとする課題】ところで内側シール部
材５は、妻枠２と型枠３との間のクリアランスが常時変
動（特にカーブ施工時に大きい）するため、外側シール
部材６で採用されているような材質のものを使用するこ
とができないので、ステンレス鋼板等の強度の大きいも
のを使用してコンクリートの漏洩を防止しているが、水
密性に関しては劣るため高地下水圧のもとでは漏水が起
こり易いという問題があった。
材５は、妻枠２と型枠３との間のクリアランスが常時変
動（特にカーブ施工時に大きい）するため、外側シール
部材６で採用されているような材質のものを使用するこ
とができないので、ステンレス鋼板等の強度の大きいも
のを使用してコンクリートの漏洩を防止しているが、水
密性に関しては劣るため高地下水圧のもとでは漏水が起
こり易いという問題があった。
【０００５】そこでこの考案の目的は、前記のような従
来の妻枠のパッキング装置のもつ問題を解消し、妻枠と
型枠との間からの漏水を確実に防止できるパッキング装
置を提供することを目的とする。
来の妻枠のパッキング装置のもつ問題を解消し、妻枠と
型枠との間からの漏水を確実に防止できるパッキング装
置を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この考案は前記のような
目的を達成するために、シールド本体のテール部内周面
に環状の妻枠が設けられ、この妻枠の内周と型枠との間
を閉塞する内側シール部材と、妻枠の外周とテール部と
の間を閉塞する外側シール部材とを有するシールド掘進
機における妻枠のパッキング装置において、内側シール
部材はシールド本体の軸方向の前後に二重に配置され、
前部シール部材は不透水性のワイヤブラシからなり、後
部シール部材はコンクリート不透過性の板材からなり、
両シールド部材の中間の空間に粘性を有する充填剤を供
給するパイプが設けられていることを特徴とするもので
ある。
目的を達成するために、シールド本体のテール部内周面
に環状の妻枠が設けられ、この妻枠の内周と型枠との間
を閉塞する内側シール部材と、妻枠の外周とテール部と
の間を閉塞する外側シール部材とを有するシールド掘進
機における妻枠のパッキング装置において、内側シール
部材はシールド本体の軸方向の前後に二重に配置され、
前部シール部材は不透水性のワイヤブラシからなり、後
部シール部材はコンクリート不透過性の板材からなり、
両シールド部材の中間の空間に粘性を有する充填剤を供
給するパイプが設けられていることを特徴とするもので
ある。
【０００７】
【作用】前記のようなこの考案において、妻枠の外周と
テール部との間を外側シール部材によって閉塞してコン
クリートの漏洩を防止し、妻枠と型枠との間に軸方向の
前後に配置された内側シール部材のうちの後部シール部
材は、コンクリートの打設圧に対抗してその不透過性を
保ち、ワイヤブラシによって構成された前部シール部材
が、その後方において後部シール部材との中間の空間に
供給管からグリス等の粘性を有する充填材を充填し、ワ
イヤブラシ及び充填材の協働によって妻枠と型枠との間
を閉塞して漏水を防止する。
テール部との間を外側シール部材によって閉塞してコン
クリートの漏洩を防止し、妻枠と型枠との間に軸方向の
前後に配置された内側シール部材のうちの後部シール部
材は、コンクリートの打設圧に対抗してその不透過性を
保ち、ワイヤブラシによって構成された前部シール部材
が、その後方において後部シール部材との中間の空間に
供給管からグリス等の粘性を有する充填材を充填し、ワ
イヤブラシ及び充填材の協働によって妻枠と型枠との間
を閉塞して漏水を防止する。
【０００８】
【実施例】図１に示すこの考案の実施例について、従来
と同様な部材については同一符号を付して説明を省略
し、主として異なる部分について説明する。この実施例
においては、妻枠２と型枠３との間にシールド本体１の
軸方向の前後に内側シール部材12，８が二重に配置され
ている。そして前部シール部材12は不透水性のワイヤブ
ラシからなり、後部シール部材８はステンレス鋼板ある
いは硬質ゴム板等からなるコンクリート不透過性の板材
からなり、両シールド部材12，８の中間の空間に、グリ
ス等の粘性を有する充填剤13を供給するパイプ14が設け
られている。る。
と同様な部材については同一符号を付して説明を省略
し、主として異なる部分について説明する。この実施例
においては、妻枠２と型枠３との間にシールド本体１の
軸方向の前後に内側シール部材12，８が二重に配置され
ている。そして前部シール部材12は不透水性のワイヤブ
ラシからなり、後部シール部材８はステンレス鋼板ある
いは硬質ゴム板等からなるコンクリート不透過性の板材
からなり、両シールド部材12，８の中間の空間に、グリ
ス等の粘性を有する充填剤13を供給するパイプ14が設け
られている。る。
【０００９】前記のものにおいて、直打ちコンクリート
ライニングの打設時においては、妻枠２の外周とテール
部との間を外側シール部材６によって閉塞してコンクリ
ート９の漏洩を防止するとともに、妻枠２の後方におい
て後部シール部材８が、コンクリート９の打設圧に対抗
してその漏洩を防止し、この後部シール部材８と前部シ
ール部材12との中間の空間に、供給管14からグリス等の
粘性を有する充填材13を充填し、前部シール部材12及び
充填材13の協働によって妻枠２と型枠３との間を閉塞し
て漏水を防止する。前記の充填材13の充填に際しては、
それ以前に両シール部材８，12間の空間にあった空気
が、前部シール部材12のワイヤ間の微細な間隙から外部
に逸出して、充填材13がこの逸出空気と置換する状態で
円滑に充填されて該空間に充満される。
ライニングの打設時においては、妻枠２の外周とテール
部との間を外側シール部材６によって閉塞してコンクリ
ート９の漏洩を防止するとともに、妻枠２の後方におい
て後部シール部材８が、コンクリート９の打設圧に対抗
してその漏洩を防止し、この後部シール部材８と前部シ
ール部材12との中間の空間に、供給管14からグリス等の
粘性を有する充填材13を充填し、前部シール部材12及び
充填材13の協働によって妻枠２と型枠３との間を閉塞し
て漏水を防止する。前記の充填材13の充填に際しては、
それ以前に両シール部材８，12間の空間にあった空気
が、前部シール部材12のワイヤ間の微細な間隙から外部
に逸出して、充填材13がこの逸出空気と置換する状態で
円滑に充填されて該空間に充満される。
【００１０】
【考案の効果】この考案は前記のようであって、シール
ド本体のテール部内周面に環状の妻枠が設けられ、この
妻枠の内周と型枠との間を閉塞する内側シール部材と、
妻枠の外周とテール部との間を閉塞する外側シール部材
とを有するシールド掘進機における妻枠のパッキング装
置において、内側シール部材はシールド本体の軸方向の
前後に二重に配置され、前部シール部材は不透水性のワ
イヤブラシからなり、後部シール部材はコンクリート不
透過性の板材からなり、両シール部材の中間の空間に粘
性を有する充填剤を供給するパイプが設けられているの
で、前部シール部材は不透水性のワイヤブラシと、後部
シール部材との中間の空間に粘性を有する充填剤が円滑
に充填されて、前後部シール部材間に形成される空間に
充満し、この充填剤はその前部がワイヤブラシに絡みつ
いて強固に結合されるとともに、後部が後部シール部材
に密着して、妻枠と型枠との間に発生して状況の変化に
よって変動する両枠間のクリアランスに正確に対応して
変形し、このようにして前部シール部材、後部シール部
材及び充填剤の３部材の協力によって、妻枠と型枠との
間からの漏水を確実に防止することができ、さらに妻枠
と型枠との間にスポンジ等の多孔質弾性体シール体のよ
うな別の部材を設ける必要がなくて、構造が簡単で施工
が容易であるという効果がある。
ド本体のテール部内周面に環状の妻枠が設けられ、この
妻枠の内周と型枠との間を閉塞する内側シール部材と、
妻枠の外周とテール部との間を閉塞する外側シール部材
とを有するシールド掘進機における妻枠のパッキング装
置において、内側シール部材はシールド本体の軸方向の
前後に二重に配置され、前部シール部材は不透水性のワ
イヤブラシからなり、後部シール部材はコンクリート不
透過性の板材からなり、両シール部材の中間の空間に粘
性を有する充填剤を供給するパイプが設けられているの
で、前部シール部材は不透水性のワイヤブラシと、後部
シール部材との中間の空間に粘性を有する充填剤が円滑
に充填されて、前後部シール部材間に形成される空間に
充満し、この充填剤はその前部がワイヤブラシに絡みつ
いて強固に結合されるとともに、後部が後部シール部材
に密着して、妻枠と型枠との間に発生して状況の変化に
よって変動する両枠間のクリアランスに正確に対応して
変形し、このようにして前部シール部材、後部シール部
材及び充填剤の３部材の協力によって、妻枠と型枠との
間からの漏水を確実に防止することができ、さらに妻枠
と型枠との間にスポンジ等の多孔質弾性体シール体のよ
うな別の部材を設ける必要がなくて、構造が簡単で施工
が容易であるという効果がある。
【図１】この考案の実施例の縦断正面図である。
【図２】この考案と同種の従来例の縦断正面図である。
１ シールド本体 ２ 妻枠 ３ 型枠 ６ 外側シール部材 ８ 後部シール部材 ９ コンクリート 12 前部シール部材 13 充填材 14 充填材供給管
Claims (1)
- 【請求項１】 シールド本体のテール部内周面に環状の
妻枠が設けられ、この妻枠の内周と型枠との間を閉塞す
る内側シール部材と、妻枠の外周とテール部との間を閉
塞する外側シール部材とを有するシールド掘進機におけ
る妻枠のパッキング装置において、前記内側シール部材
はシールド本体の軸方向の前後に二重に配置され、前部
シール部材は不透水性のワイヤブラシからなり、後部シ
ール部材はコンクリート不透過性の板材からなり、両シ
ール部材の中間の空間に粘性を有する充填剤を供給する
パイプが設けられていることを特徴とするシールド掘進
機における妻枠のパッキング装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993030703U JP2500757Y2 (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | シ―ルド掘進機における妻枠のパッキング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993030703U JP2500757Y2 (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | シ―ルド掘進機における妻枠のパッキング装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0594396U JPH0594396U (ja) | 1993-12-24 |
| JP2500757Y2 true JP2500757Y2 (ja) | 1996-06-12 |
Family
ID=12311019
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993030703U Expired - Lifetime JP2500757Y2 (ja) | 1993-06-08 | 1993-06-08 | シ―ルド掘進機における妻枠のパッキング装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2500757Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5719492A (en) * | 1980-07-07 | 1982-02-01 | Nippon Telegraph & Telephone | System of sealing tail section for shielded excavator |
| JPS5771593U (ja) * | 1980-10-11 | 1982-05-01 |
-
1993
- 1993-06-08 JP JP1993030703U patent/JP2500757Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0594396U (ja) | 1993-12-24 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960206 |