JP2500161B2 - 分配カテ―テル - Google Patents
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- A61B17/42—Gynaecological or obstetrical instruments or methods
- A61B17/425—Gynaecological or obstetrical instruments or methods for reproduction or fertilisation
- A61B17/43—Gynaecological or obstetrical instruments or methods for reproduction or fertilisation for artificial insemination
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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- A61M25/0026—Multi-lumen catheters with stationary elements
- A61M2025/004—Multi-lumen catheters with stationary elements characterized by lumina being arranged circumferentially
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Description
物質を送り込むための装置に係る。とりわけ、本発明
は、体内の通路に沿って挿入され通路内の所望の位置に
生命体物質または薬剤を投与することのできる分配カテ
ーテルに関係している。本発明は、限定されるわけでは
ないが、哺乳類の雌の卵管内に受精卵または配偶子を送
り込んで懐胎させるのに特に適している。
妊症は医学界における重大な関心事であることが知られ
ている。こうした不妊症には、幾つかの原因が関与して
いることも分かっている。例えば、雄と雌の配偶子が受
精を妨げる不一致の抗体を備えていることがある。また
雄の精子の数が足りなかったり、雌の卵子に受精能力の
ないこともある。こうした不妊症の原因には物理的な要
因も含まれている。例えば、雌の卵管に障害があって受
精が妨げられたり、卵管の結紮のように何らかの理由で
閉塞が生じているケースでは、懐胎の可能性に希望を託
そうとするなら、受精卵は卵管ではなくむしろ子宮内に
直接送り込む必要がある。
々な手法が提案されてきている。広く用いられている周
知の医療法は腹腔鏡技術によるものである。この腹腔鏡
技術では、外科手術により卵管の末端第3部分に受精卵
を植え付けることが行なわれている。外科手術にあたり
雌の腹壁を切開する必要がある。次いで注射器に似た装
置を切開部から挿入し、卵管内の所望の位置に受精卵を
送り込んでいる。しかしながら、この腹腔鏡技術は合併
症を起こす可能性のある外科手術である。例えば、必要
とする外科切開部を適切に閉じていないと治癒期間は不
必要に長くなる。また外科治療には手術による切開を必
要とするため、回復するまでの間どうしても病院に入院
していなくてはならない。またその他の外科的治療でも
手術による切開を必要とするため、切開手術を必要とし
ない医療処置に比べて感染の危険性が大きい。
科切開手術によらずともカテーテルを使用して行なえる
ことも知られている。実際に、医療技術の様々な分野に
おいてカテーテル治療技術は著しく進歩してきている。
特に、心臓治療にはカテーテルは頻繁に利用されてい
る。例えば、発光透視による冠状動脈血管整形治療を行
なう場合、心臓血管系にカテーテルを挿入し、動脈内の
ブロックすなわち閉塞箇所を取り除く措置がされる。そ
うしたカテーテルの例がSamson氏その他の者に付
与された米国特許第4,571,240号(発明の名称
「カプセル封入チップマーカーを備えたカテーテル」)
に記載され権利請求されている。Samson氏その他
の者の前記特許によれば、カテーテルは予め冠状動脈の
所定位置に送り込んである案内ワイヤに沿って血管内に
挿入され、膨張可能なバルーンは治療の行なわれる病変
箇所に跨がって位置決めされる。他にも、Vilasy
氏に付与された米国特許第3,968,800号(発明
の名称「身体の開口内に挿入する装置」)はカテーテル
状の装置を明らかにしている。この装置は、気管内チュ
ーブ、気管内視鏡、血管や子宮頚部の拡張器等に使用す
ると便利なほぼ中空なチューブからできている。これら
の装置およびその他の装置はカテーテルの典型例を示す
もので用途も様々であるが、こうした装置の何れも不妊
症に関わる課題に対処することについては意図されてい
ない。またこれら装置は、体内の通路に懐胎のための生
命体物質を送り込むのにカテーテルを使用することにつ
いて何ら示唆していない。本発明にとって重要な事は、
カテーテルを使用して哺乳類の雌の卵管内に受精卵を送
り込むことができ、手術による切開を必要としないこと
にある。
内の通路に生命体物質を送り込むためのカテーテルを提
供することにある。本発明の他の目的は、外来患者の治
療にあたり、受精卵を卵管内に移植することのできる分
配カテーテルを提供することにある。本発明の別の目的
は、身体の開口部より卵管に直接カテーテルを挿入して
受精卵を卵管に移植することのできるカテーテルを提供
することにある。本発明のその他の目的は、操作が比較
的簡単にでき、また比較的簡単に製作でき、しかも用地
に見合う価格の分配カテーテルを提供することにある。
類の雌の卵管内に受精卵または配偶子等の生命体物質を
送り込んで懐胎を開始するのに用いられる。本発明によ
れば、そうした分配カテーテルは、ルーメンを形成した
中空な可撓性のある細長い案内チューブを備えている。
壁を備えたチューブ状の採取チャンバはシース管として
配置され、案内チューブを取り囲んだ関係にある。この
取り囲んだ関係の下で、採取チャンバの先端と基部端は
案内チューブの先端と基部端にそれぞれ流体密封シール
した状態で接続されている。採取チャンバの壁には先端
に隣接した箇所に排出ポートが形成され、また採取チャ
ンバの壁の基部端にはアクチュエータポートが形成され
ている。アクチュエータポートは、注射器またはその他
の流体注入装置に接続して流体を採取チャンバに送り込
むことができる。
部から体内の所望の通路内に、例えば膣および子宮頚部
から卵管内に挿入する。分配カテーテルを体内の通路に
挿入するのに先立ち、分配カテーテルの採取チャンバに
流体を充填する準備がされる。次いで採取チャンバ内に
受精卵を取り込み、受精卵を排出ポート付近に留めるよ
うにする。体内の通路に分配カテーテルを挿入するため
に、案内チューブのルーメン内に事前位置決め用の案内
ワイヤをスライド可能に収納し、案内チューブとこれに
付属する採取チャンバを案内ワイヤに沿って前進させ
る。採取チャンバの排出ポートが体内の通路の必要箇所
に配置されてしまえば、生命体物質(すなわち、受精
卵)または薬剤の採取チャンバからの排出は、アクチュ
エータポートから採取チャンバ内へ流体を送り込むこと
により行なわれる。
れ、代わって、採取チャンバの側壁には案内ルーメンが
形成されている。すなわち、この本発明の実施例でも採
取チャンバはチューブ状部材として形作られている。た
だし、採取チャンバの先端は開いたまま排出ポートを形
成しているか、また採取チャンバの壁に排出ポートを形
成したものであれば閉じられる。また採取チャンバの側
壁には案内ルーメンが形成され、案内ルーメンの一方の
開口は採取チャンバの先端に配置され、案内ルーメンの
他方の開口は採取チャンバの側壁に配置されている。案
内ルーメンは案内ワイヤを収容できる大きさを備えてい
る。図示の実施例の装置を使用するにあたり、案内ルー
メンが案内ワイヤの周囲を取り囲んでいて予め配置済み
の案内ワイヤに沿って採取チャンバを前進させる。
徴、本発明の実施例、構造ならびにその働きについて詳
細に説明する。尚、同じ部品には同一の参照番号を付し
てある。
テーテルは全体を参照番号10が示しており、雌の生殖
器12内に操作配置した状態に示してある。
る卵巣14を備えている。通常の受精は卵管18内で行
なわれ、精子は卵管18内の卵子に出会うまでの間に子
宮頚部28を通り抜けなくてはならない。通常の受精条
件の下では、卵子16は線毛運動により卵巣14から采
部22および卵管采24を経て卵管18の末端第3部分
20まで運ばれていく。
子宮頸管28の通路26を通り子宮30から開口32を
経て卵管18内に挿入される。適切に位置決めし、分配
カテーテル10の先端34を卵管18の末端第3部分2
0に配置する。さらに図1は、注射器36をアクチュエ
ータポート38に接続した状態を示している。
に、分配カテーテル10は細長い可撓性のある案内チュ
ーブ40を備えている。案内チューブ40にはルーメン
42が形成されている。図示したように、案内チューブ
40はチューブ状採取チャンバ44の内部に同軸的に配
置されている。この採取チャンバ44は、案内チューブ
40を取り囲む関係のシース管46として配置されてい
る。また図2から明らかなように、採取チャンバ44の
先端50に隣接して排出ポート48が形成され、また基
部端52の付近にはアクチュエータポート38が形成さ
れている。図3を参照すれば明らかなように、採取チャ
ンバ44の基部端52と先端50は、案内チューブ40
の基部端58と先端56にそれぞれ流体密封シール54
を介して連結されている。本発明の目的に沿うように、
糊付けまたは溶剤接着等の従来から周知の様々な方法を
用いて流体密封シール54が形成される。
に、採取チャンバ44の壁60には先端50に接近した
位置に排出ポート48が形成されている。排出ポート4
8は、分配カテーテル10から安全に生命体物質を取り
出せる充分な大きさを備えていることが好ましい。また
好ましい排出ポート48は円形をしており、直径59は
ほぼ1/2ミリ(0.5mm)である。アクチュエータポ
ート38は採取チャンバ44の壁60に形成されてい
る。図2および図3に示す例では、このアクチュエータ
ポート38は採取チャンバ44の基部端52に隣接し
て、または基部端の付近に配置されている。アクチュエ
ータポート38は、操作者の希望する採取チャンバ44
の壁60に沿った任意の位置に形成することができる。
これとは別に、アクチュエータポート38は、採取チャ
ンバ44の壁60から突き出していて注射器36または
その他の流体注入装置に接続のできる装着具64を備え
ている。
ブ40のルーメン42を通じて案内ワイヤ66がスライ
ド可能に収容されている状態を示している。本発明の目
的に応じ、案内ワイヤ66には関連技術で周知の様々な
操作可能または位置決め可能な案内ワイヤを使用するこ
とができる。重要なことは、案内ワイヤ66は体内の通
路内に適切に位置決めでき、しかも身体との間で生体適
合性のあるものでなくてはならない。
て、全体を参照番号68で示す生体カテーテルは中空な
可撓性のあるチューブ状採取チャンバ70を備えてい
る。このチャンバ70は、案内カテーテル72のルーメ
ン74から挿入することができる。すなわち図6に詳し
く示すように、採取チャンバ70の先端76は閉じてあ
り、この先端76に隣接して採取チャンバの壁80には
排出ポート78が形成されている。この例では、図5に
示すように、採取チャンバ70の基部端84の壁80に
はアクチュエータポート82が形成されている。本発明
の操作に関連して以下に説明する目的に応じ、基部端8
4は注射器36またはその他の注入装置に接続可能であ
る。図6を参照すれば明らかなように、分配カテーテル
68は案内カテーテル72のルーメン74から挿入する
ことができる。また案内ワイヤ66と同じように、案内
カテーテル72も体内の通路に沿って操作可能でありま
たは位置決め可能である。
示す分配カテーテルは採取チャンバ70の壁90に埋め
込まれる可撓性操作部材88を備えている。すなわち、
操作部材88を用いて案内ワイヤ66の場合と同じよう
に操作することができる。例えば、部材88を採取チャ
ンバ70の部品として組み込んでおき、案内ワイヤ66
または案内カテーテル72を用いて位置決めしないでも
採取チャンバ70自体を体内の通路に位置決めすること
ができる。
を示している。この例では、案内エレメント96が採取
チャンバ44の先端98から突き出している。案内エレ
メント96は、関連分野の技術として周知の任意の手
段、例えば溶剤接着または加熱溶着等の方法により先端
98に確実に取り付けることができる。本発明の図示の
実施例では、案内エレメント96は変形可能であり、関
連分野において周知のように用いて分配カテーテル10
の採取チャンバ44を所定の体内通路に沿って挿入配置
することができる。当業者には明らかなように、採取チ
ャンバ44を適切に位置決めする際の便宜のために案内
カテーテル92を使用することができる。重要なことと
して、案内カテーテル92が採取チャンバ44の壁90
に形成された排出ポート48を越えて突き出している場
合、案内カテーテル92を基部方向に引き出して排出ポ
ート48を露出させ、採取チャンバ44から排出ポート
48を通じて生命体物質または薬剤を送り出すことがで
きる。
案内ルーメン102を形成した本発明の他の実施例を示
している。具体的に説明すると、案内ルーメン102は
採取チャンバ44の先端50に配置された開口104を
備えている。また案内ルーメン102は他にも開口10
6を備えている。この開口106は開口104から側壁
100に沿って基部方向に配置され、案内ワイヤ66を
通すことのできる通路を形成している。この構成によ
り、採取チャンバ44を挿入する必要のある特定の体内
通路に案内ワイヤ66を予め配置しておくことができ
る。採取チャンバ44は案内ルーメン102を通じて案
内ワイヤ66を受け入れることができる。従って、採取
チャンバ44を案内ワイヤ66に沿って前進させ、体内
通路の所望の場所に採取チャンバ44の排出ポート48
を配置することができる。
テル10に先ず生理食塩水溶液のような生体適合性のあ
る流体を充填し、注射器36を採取チャンバ44のアク
チュエータポート38に接続する。次いで採取チャンバ
44の排出ポート48を容器(図示せず)の中に漬け
る。この容器には卵管18に送り込む予定の受精卵94
が入れてあり、受精卵94は注射器36を適当に操作し
て排出ポート48から採取チャンバ44内に取り込まれ
る。分配カテーテル10には受精卵の変わりに配偶子を
充填しておくことができる。
の身体の開口部から挿入し、卵管18の末端第3部分2
0に案内ワイヤ66の先端76を配置する。分配カテー
テル10の案内チューブ40を案内ワイヤ66に係合
し、案内チューブ40のルーメン42内に案内ワイヤ6
6をスライド可能に収容し、さらに分配カテーテル10
を案内ワイヤ66に沿って所定位置に前進させる。卵管
18の末端第3部分20に採取チャンバ44の排出ポー
ト48を配置し、アクチュエータポート38から採取チ
ャンバ44内に流体を導入して採取チャンバ44から受
精卵94を排出する。本発明によれば、この流体の導入
は注射器36または他の流体注入装置を用いて行なわれ
る。
イヤ66に代えて案内カテーテル72が使用される。こ
の実施例では、採取チャンバ70の充填およびこの採取
チャンバ70内への受精卵94の取込みは、先の好まし
い実施例で説明したとのほぼ同じようにして行なわれ
る。体内の通路に予め案内カテーテル72を位置決めし
た後に、案内カテーテル72のルーメン74を通じて採
取チャンバ70を挿入し、案内カテーテル72に沿って
前進させ、先端が膣を通り抜けて卵管18の先端第3部
分20に到達するようにされる。排出ポート78が卵管
18の末端第三部分20に到達すると、注射器36また
は他の流体注入装置を用いアクチュエータポート38か
ら採取チャンバ70内に流体を導入して受精卵94を排
出する。
ができ且つ前述した利点の得られる特殊な分配カテーテ
ルにつき詳細に説明してきたが、これらは本発明の現在
のところ好ましいとされる実施例を単に例示したに過ぎ
ず、構造またはデザインの詳細につき別段図示のものに
限定されるわけではなく特許請求の範囲内で如何様にも
変更することができる。
した状態を示す概略図。
を示す斜視図。
図。
図。
視図。
分の断面図。
の一部分の断面図。
部材を備えている、図7に示したカテーテルの変更例の
一部分を示す断面図。
更例の一部分を示す断面図。
Claims (2)
- 【請求項1】 体腔または体内の通路に生命体物質を投
与するための、身体の開口部から挿入可能な分配カテー
テルにおいて、当該分配カテーテルは、先端および基部端を備えた可撓性のあるカテーテル本体
と、 生命体物質を収容するために前記カテーテル本体内に設
けられ、排出ポートおよびアクチュエータポートを備え
る 採取チャンバと、身体の開口部を通して体腔または体内通路に予め配置す
ることのできる案内ワイヤと、 前記カテーテル本体に該カテーテル本体の先端から基部
端まで取り付けられた案内チューブにして、前記案内ワ
イヤに沿って前記採取チャンバを進めて前記排出ポート
を体腔または体内通路に位置決めするように該案内ワイ
ヤを摺動可能に受け入れるための案内ルーメンを備える
案内チューブと、 置換 流体を前記採取チャンバ内に導入して生命体物質を
該採取チャンバから前記排出ポートを通して体腔または
体内通路へ放出するための、前記アクチュエータポート
に係合可能な流体注入手段とを有している分配カテーテ
ル。 - 【請求項2】 体腔または体内の通路に生命体物質を投
与するための、身体の開口部から挿入可能な分配カテー
テルにおいて、当該分配カテーテルは、先端および基部
端を備えた可撓性のあるカテーテル本体と、 前記カテーテル本体を前記先端から前記基端部まで通り
抜ける、生命体物質を入れるための採取チャンバルーメ
ンと、 前記採取チャンバルーメンにつながった、前記カテーテ
ル本体の基部端のアクチュエータポートと、 前記採取チャンバルーメンにつながった、前記カテーテ
ル本体の先端の排出ポートと、 身体の開口部を通して体腔または体内通路に予め配置す
ることのできる案内ワイヤと、 前記案内ワイヤを摺動可能に受け入れて該案内ワイヤに
沿って前記採取チャンバを進めて前記排出ポートを体腔
または体内通路に位置決めするための、前記カテーテル
本体を該カテーテル本体の先端から基端部まで前記採取
チャンバルーメ ンと並行に通り抜ける案内ワイヤルーメ
ンと、 置換流体を前記採取チャンバに注入して生命体物質と置
き換え、生命体物質を該採取チャンバから前記排出ポー
トを通して体腔または体内通路へ放出するための、前記
アクチュエータポートに係合可能な注射器とを有してい
る 分配カテーテル。
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