JP2500044Y2 - ウレタンベアリング - Google Patents

ウレタンベアリング

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JP2500044Y2
JP2500044Y2 JP6121893U JP6121893U JP2500044Y2 JP 2500044 Y2 JP2500044 Y2 JP 2500044Y2 JP 6121893 U JP6121893 U JP 6121893U JP 6121893 U JP6121893 U JP 6121893U JP 2500044 Y2 JP2500044 Y2 JP 2500044Y2
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JP
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urethane
crystalline resin
layer
oil
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千秋 金治
勇人 白木
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Bando Chemical Industries Ltd
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Bando Chemical Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は軽負荷のウレタンベアリ
ングに関する。
【0002】
【従来の技術および考案が解決しようとする課題】従来
のウレタンベアリングとしては、図7に示すように、
「外周に接着剤を塗布した金属ベアリング11に、焼付
けまたはインジェクションによりウレタン樹脂12を円
筒状に巻きつけたもの(以下「従来技術I」という)」
や、図8に示すように、「外周に接着剤を塗布した樹脂
製軸受13に、焼付けまたはインジェクションによりウ
レタン樹脂12を円筒状に巻きつけたもの(以下「従来
技術II」という)が知られている。
【0003】しかし、従来技術Iのものは、金属ベアリ
ング11とウレタン樹脂12とは化学結合で接続されて
いるため、使用条件に基づく荷重・熱応力により金属ベ
アリング11外周面とウレタン樹脂12との界面の化学
結合力が低下し、最終的に剥離することがある。また、
従来技術IIのものも、樹脂製軸受13とウレタン樹脂1
2とは化学結合で接続されているため、荷重・熱応力に
より樹脂製軸受13とウレタン樹脂12の化学結合力が
低下し、剥離することがある。また、この従来技術IIは
すべり軸受であるため、摺動に伴う発熱量が高く、樹脂
製軸受13の内周側が異常摩耗したり、割れを起こすこ
とがある。本考案は従来の技術の有するこのような問題
点に鑑みてなされたものであって、その目的は、構成部
材に摩耗・割れ・剥離等の不都合な点が起こりにくい構
造のウレタンベアリングを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本考案は、回転軸に当接する内周を含油金属カラー層
とし、中間を結晶性樹脂層とし、外周をウレタン樹脂層
とし、含油金属カラー層外周に設けた凸起に係合する凹
部を中間の結晶性樹脂層内周に形成し、さらに中間の結
晶性樹脂層に貫通孔を設けて該貫通孔にウレタン樹脂を
充填したことを特徴とするウレタンベアリングを第一の
考案とし、回転軸に当接する内周を含油金属カラー層と
し、中間を結晶性樹脂層とし、外周をウレタン樹脂層と
し、含油金属カラー層外周に設けた凸起に係合する凹部
を中間の結晶性樹脂層内周に形成し、さらに外周のウレ
タン樹脂層に設けた貫通孔に中間の結晶性樹脂層に形成
した突状部を圧入したことを特徴とするウレタンベアリ
ングを第二の考案とし、回転軸に当接する内周を含油金
属カラー層とし、中間を結晶性樹脂層とし、外周をウレ
タン樹脂層とし、含油金属カラー層外周に設けた凸起に
係合する凹部を中間の結晶性樹脂層内周に形成し、さら
に外周のウレタン樹脂層に設けた段部に中間の結晶性樹
脂層に形成した突状部を圧入したことを特徴とするウレ
タンベアリングを第三の考案とし、回転軸に当接する内
周を含油金属カラー層とし、中間を結晶性樹脂層とし、
外周をウレタン樹脂層とし、含油金属カラー層外周に設
けた凸起に係合する凹部を中間の結晶性樹脂層内周に形
成し、さらに中間の結晶性樹脂層外周に設けた凸起に係
合する凹部を外周のウレタン樹脂層内周に形成したこと
を特徴とするウレタンベアリングを第四の考案とする。
【0005】
【作用】回転軸に当接する内周は含油金属カラー層であ
るから、異常摩耗や割れが起こりにくい。
【0006】また中間樹脂層と内周含油金属カラー層と
は凹凸結合されているから、含油金属カラー層は脱落し
にくい。
【0007】また、中間樹脂層を耐油性に優れた結晶性
樹脂としたので、含油金属カラー層からしみ出る油分に
より外周のウレタン樹脂が劣化することはない。
【0008】さらに、中間樹脂層に設けた貫通孔にウレ
タン樹脂を充填するか、または外周ウレタン樹脂層に設
けた貫通孔もしくは段部に中間樹脂層に形成した突状部
を圧入するか、さらには外周ウレタン樹脂層と中間樹脂
層とを凹凸結合することにより、中間樹脂層と外周ウレ
タン樹脂層は機械的に強固に結合される。
【0009】
【実施例】以下に本考案の実施例を説明する。以下の表
1に示すような各材料を用いて、本実施例のウレタンベ
アリング、および比較のために従来技術IまたはIIの構
造のウレタンベアリングを作製した。
【0010】本実施例のウレタンベアリングは、図2の
A−A断面である図1に示すように、内周に回転軸に当
接する含油金属カラー層1を有し、中間が結晶性樹脂層
2であり、外周がウレタン樹脂層3であり、含油金属カ
ラー層1の外周には凸起4を設け、この凸起4に係合す
る凹部5を結晶性樹脂層2の内周に形成し、また結晶性
樹脂層2には複数の貫通孔6を設け、この貫通孔6にウ
レタン樹脂を充填した構造である。図2はその平面図で
ある。
【0011】また、図3〜5に示す構造のウレタンベア
リングは、外周ウレタン樹脂と中間結晶性樹脂の結合構
造の別の例を示す図である。図3のものは、ウレタン樹
脂3aに設けた貫通孔6aに結晶性樹脂2aに形成した
突状部7aを圧入した構造であり、図4のものは、ウレ
タ樹脂3bに設けた段部8に結晶性樹脂2bに形成した
突状部7bを圧入した構造であり、また図5のものはイ
ンジェクションによりウレタン樹脂3cと結晶性樹脂2
cを凹凸結合した構造である。
【0012】
【表1】
【0013】そして、表1に示す構造の各ウレタンベア
リングについて、以下の試験条件で内周部の摩耗量を測
定した。 〔試験条件〕 荷重=2.8kg、面圧=7.0kg/cm2 、回転軸速
度=80m/min 、ウレタンベアリング周速=32m/
min 、温度=25℃とし、ベアリングのサイズは、外径
20mm、内径8mm、厚さ5mmであった。
【0014】この結果を図6に示す(同図の○=No1、
□=No2、△=No3、●=No4の各ウレタンベアリング
を示す)。同図の縦軸は内周側の摩耗量(mm)であり、横
軸は試験時間(hr)を示す。同図に明らかなように、本実
施例のもの(No1)はウレタン剥離や割れの発生もな
く、摩耗量も少ない。しかし、No2〜4の比較例は、ウ
レタン剥離や割れが見られ、ベアリングとしての作動信
頼性に欠ける。
【0015】
【考案の効果】本考案に係るウレタンベアリングは、内
周側に含油金属カラー層を有するので内周部に異常摩耗
や割れの発生する恐れが少なく、含油金属カラー層と中
間の結晶性樹脂層は凹凸結合されているので含油金属カ
ラー層は脱落しにくく、含油金属カラー層からしみ出た
油は中間の結晶性樹脂層に阻まれて外周のウレタン樹脂
が劣化することはない。さらに、中間の結晶性樹脂層と
外周のウレタン樹脂層とは機械的に強固に結合されてい
るので、ウレタン樹脂が剥離することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は図2のA−A断面を示す、本考案のウレ
タンベアリングの断面図である。
【図2】本考案のウレタンベアリングの平面図である。
【図3】図3(a) は図3(b) のB−B断面を示し、内周
部に含油金属カラー層を有し、中間の結晶性樹脂の突状
部を外周のウレタン樹脂層に設けた貫通孔に圧入した構
造のウレタンベアリングの断面図、図3(b) はその平面
図、図3(c) は突状部の側面図である。
【図4】図4(a) は図4(b) のC−C断面を示し、内周
部に含油金属カラー層を有し、中間の結晶性樹脂の突状
部を外周のウレタン樹脂層に設けた段部に圧入した構造
のウレタンベアリングの断面図、図4(b) はその平面図
である。
【図5】図5(a) は図5(b) のD−D断面を示し、内周
部に含油金属カラー層を有し、中間の結晶性樹脂と外周
のウレタン樹脂をインジェクションにより凹凸結合した
構造のウレタンベアリングの断面図、図5(b) はその平
面図である。
【図6】回転試験によるウレタンベアリングの内周部の
摩耗量の時間推移を示す図である。
【図7】従来のウレタンベアリングを示す断面図であ
る。
【図8】従来の別のウレタンベアリングを示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1…含油金属カラー層 2、2a、2b、2c…結晶性樹脂層 3、3a、3b、3c…ウレタン樹脂層 4…凸起 5…凹部 6…貫通孔 7a、7b…突状部

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸に当接する内周を含油金属カラー
    層とし、中間を結晶性樹脂層とし、外周をウレタン樹脂
    層とし、含油金属カラー層外周に設けた凸起に係合する
    凹部を中間の結晶性樹脂層内周に形成し、さらに中間の
    結晶性樹脂層に貫通孔を設けて該貫通孔にウレタン樹脂
    を充填したことを特徴とするウレタンベアリング。
  2. 【請求項2】 回転軸に当接する内周を含油金属カラー
    層とし、中間を結晶性樹脂層とし、外周をウレタン樹脂
    層とし、含油金属カラー層外周に設けた凸起に係合する
    凹部を中間の結晶性樹脂層内周に形成し、さらに外周の
    ウレタン樹脂層に設けた貫通孔に中間の結晶性樹脂層に
    形成した突状部を圧入したことを特徴とするウレタンベ
    アリング。
  3. 【請求項3】 回転軸に当接する内周を含油金属カラー
    層とし、中間を結晶性樹脂層とし、外周をウレタン樹脂
    層とし、含油金属カラー層外周に設けた凸起に係合する
    凹部を中間の結晶性樹脂層内周に形成し、さらに外周の
    ウレタン樹脂層に設けた段部に中間の結晶性樹脂層に形
    成した突状部を圧入したことを特徴とするウレタンベア
    リング。
  4. 【請求項4】 回転軸に当接する内周を含油金属カラー
    層とし、中間を結晶性樹脂層とし、外周をウレタン樹脂
    層とし、含油金属カラー層外周に設けた凸起に係合する
    凹部を中間の結晶性樹脂層内周に形成し、さらに中間の
    結晶性樹脂層外周に設けた凸起に係合する凹部を外周の
    ウレタン樹脂層内周に形成したことを特徴とするウレタ
    ンベアリング。
JP6121893U 1993-11-15 1993-11-15 ウレタンベアリング Expired - Lifetime JP2500044Y2 (ja)

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JPH0729326U JPH0729326U (ja) 1995-06-02
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