JP2026052257A - 硫化水素検出装置 - Google Patents

硫化水素検出装置

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Abstract

【課題】コストを低減しつつ硫化物電解質を有する電池セルを格納する電池パック内の複数箇所において硫化水素の発生を検出することが可能な硫化水素検出装置を提供する。
【解決手段】硫化水素検出装置は、第1ノードと第2ノードとを電気的に接続する配線と、第1ノードと第2ノードとの間の電圧を監視する監視回路と、を備える。配線は、硫化水素と反応して腐食する金属が露出した複数の金属露出部を含む。
【選択図】図1

Description

本開示は、硫化物系電解質を有する電池セルを格納する電池パックに適用される硫化水素検出装置に関する。
電池パックを構成する次世代の電池セルとして全固体電池が注目されている。全固体電池は、電解質が液体である従来の電池と比べて、高い安全性や長寿命などの利点がある。特に硫化物系電解質を用いた全固体電池は、大容量高出力であり、車両のバッテリに利用することが期待されている。
一方で、全固体電池の電池セルとして硫化物系電解質を有する電池セルを構成する場合、故障により硫化水素ガスが発生するおそれがある。硫化水素ガスは有毒であり、また周辺の金属部品を腐食させてしまう。このため、硫化物系電解質を有する電池セルを格納する電池パックにおいて硫化水素の発生を適切に検出するための技術が求められている。
特許文献1には、電池セルに硫化水素との化学反応により電気抵抗が変化する抵抗変化材料を含む抵抗変化部材を設け、抵抗変化部材の端子間の検出値に基づいて、電池セルにおける硫化水素の発生の有無を判定する検出システムが開示されている。その他、本技術分野の技術レベルを示す文献として以下の特許文献2がある。
特開2017-199667号公報 国際公開第2003/029801号
全固体電池としての硫化物系電解質を有する電池セルでは、硫化水素の発生箇所をあらかじめ予測することは非常に難しい。また発生した硫化水素がどのように分布するのかを予測することも難しい。このため、硫化水素の発生を適切に検出するためには、電池パック内の複数箇所において検出を行うことが望ましい。
しかしながら特許文献1で開示される技術では、抵抗変化部材ごとに検出回路が構成されるため、抵抗変化部材を電池パック内の複数箇所に配置すると検出回路が複雑化する。このため、電池パック内の複数箇所において検出を行う場合のコストの高さが問題となる。また、検出システムを構成するために必要なスペースも大きくなってしまう。
本開示は、上記の課題を鑑みてなされたものである。本開示の1つの目的は、コストを低減しつつ電池パック内の複数箇所において硫化水素の発生を検出することが可能な技術を提供することにある。
本開示の1つの観点は、硫化物系電解質を有する電池セルを格納する電池パックに適用される硫化水素検出装置に関する。硫化水素検出装置は、第1ノードと第2ノードとを電気的に接続する配線と、第1ノードと第2ノードとの間の電圧を監視する監視回路と、を備える。配線は、硫化水素と反応して腐食する金属が露出した複数の金属露出部を含む。
本開示によれば、複数の金属露出部が電池パック内の複数箇所に配置されることで、電池パック内の複数箇所において硫化水素の発生を検出することができる。また本開示によれば、検出箇所の数にかかわらず監視回路と1つの配線で硫化水素検出装置が構成されるので、コストを低減することができる。
第1実施形態に係る硫化水素検出装置の構成を示す模式図である。 硫化水素検出装置の動作について説明するための模式図である。 監視回路が実行する処理の処理フローを示すフローチャートである。 金属露出部の配置の一例を示す概念図である。 第2実施形態に係る硫化水素検出装置の構成を示す模式図である。 第3実施形態に係る硫化水素検出装置の構成を示す模式図である。
以下、添付図面を参照して、本開示の実施形態を説明する。なお、各図において同一又は相当する構成には同一符号を付してその説明を簡略化し又は省略する。
1 第1実施形態
1.1 構成
図1は、第1実施形態に係る硫化水素検出装置10の構成を示す模式図である。硫化水素検出装置10は、硫化物系電解質を有する電池セルを格納する電池パックに適用され、硫化水素の発生を検出する。硫化水素検出装置10は、電池セルとともに電池パック内に格納される。硫化物系電解質を有する電池セルは、典型的には、固体の硫化物系電解質を用いた全固体電池である。電池セルの形態は特に限定されない。例えば電池セルの形態は、ラミネート型であってもよいし、角型であってもよい。硫化物系電解質を用いた全固体電池は、大容量高出力であり、車両のバッテリに適している。従って硫化水素検出装置10が適用される電池パックは、特に車両に搭載されるバッテリであってもよい。
硫化水素検出装置10は、監視回路100と、複数の基板200と、を備えている。複数の基板200はそれぞれ、金属で形成された同一のパターン220を有するプリント基板(PCB: Printed Circuit Board)である。各基板200は、特にフレキシブルプリント基板(FPC: Flexible Printed Circuit)であってもよい。
監視回路100と基板200は、それぞれ、コネクタ110、210を介して外部の機器と接続する。図1に示すように、監視回路100と複数の基板200は、ケーブル300によってデイジーチェーン接続で接続している。これにより、ケーブル300と各基板200のパターン220は、第1ノード401と第2ノード402とを電気的に接続する配線(以下、単に配線とも呼ぶ)を形成する。配線は、1本の電流経路となっている。
監視回路100は、第1ノード401と第2ノード402との間の電圧を監視する。監視回路100において、第1ノード401は、抵抗120を介して電圧Vcc(例えば、5V)の電源に接続し、第2ノード402は、基準電位(例えば、0V)のグランドGNDに接続している。監視回路100は、監視処理部130を含んでいる。監視処理部130は、電圧を監視する処理を実行するコンピュータである。特に監視処理部130は、マイクロコントローラであってもよい。監視処理部130は、抵抗120と第1ノード401の間の電位が入力されるように配置される。例えば、監視処理部130がマイクロコントローラであるとき、マイクロコントローラの入力ポートが抵抗120と第1ノード401の間に接続される。抵抗120は、監視処理部130に対するプルアップ抵抗となる。例えば、抵抗120の抵抗値は10kΩ程度である。第2ノード402がグランドGNDに接続しているため、監視処理部130は、第1ノード401と第2ノード402との間の電圧を検出することができる。
なお、抵抗120の両端間の電圧を測定することによっても、第1ノード401と第2ノード402との間の電圧を間接的に検出することができる。従って、第1ノード401と第2ノード402との間の電圧を監視することは、抵抗120の両端間の電圧を測定することも含む。この観点から、監視処理部130は、抵抗120の両端間の電圧を測定するように配置されていてもよい。
監視処理部130は、1又は複数のプロセッサ131(以下、単にプロセッサ131と呼ぶ)と1又は複数の記憶装置132(以下、単に記憶装置132と呼ぶ)を含んでいる。プロセッサ131は、各種処理を実行する。プロセッサ131は、例えば、汎用プロセッサ、特定用途プロセッサ、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、集積回路、従来型の回路、及びこれらの1又は複数の組み合わせで構成される。プロセッサ131をprocessing circuitryと呼ぶこともできる。記憶装置132は、プロセッサ131による処理の実行に必要な各種情報を格納する。記憶装置132は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、SSD(Solid State Drive)、HDD(Hard Disk Drive)、等の記録媒体で構成される。記憶装置132は、プロセッサ131で実行可能なコンピュータプログラムを格納している。コンピュータプログラムは、プロセッサ131に実行させる処理を記述する複数のインストラクションコードで構成されている。コンピュータプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録される。コンピュータプログラムを実行するプロセッサ131と記憶装置132との協働により監視処理部130の機能が実現される。
基板200のパターン220を形成する金属は、硫化水素と反応して腐食する金属が用いられる。例えば、銅や銀が金属として用いられる。さらに第1実施形態では、各基板200のパターン220の一部は、金属が基板200の表面に露出することにより金属露出部500を形成している。これは、パターン220の一部に表面保護(例;ソルダーレジスト、カバーレイ)や表面処理(例;メッキ)を行わないように基板200を構成することで実現することができる。このように第1実施形態では、各基板200のパターン220の一部が金属露出部500を形成する。これにより、図1に示すように、配線は複数の金属露出部500を含んでいる。
1.2 硫化水素検出装置の動作
以下、第1実施形態に係る硫化水素検出装置10の動作について説明する。図2は、硫化水素検出装置10の動作について説明するための模式図である。
図2中の(A)は、対象の電池パックが正常であるときの動作を示している。つまり、電池セルから硫化水素が発生していないときの動作を示している。正常時において、配線は、単に抵抗を有さない電流経路となる。従って、伝達経路TRで示すように、監視処理部130には、グランドGNDの電位がそのまま入力されることになる。すなわち、監視処理部130は、基準電位を検出値として取得する。
図2中の(B)は、電池セルから硫化水素が発生したときの動作を示している。このとき、金属露出部500の金属は、発生した硫化水素と反応して腐食する。腐食により金属が硫化物となると、金属露出部500の抵抗値が上昇する。さらに、金属は腐食によって放射状に移動していく傾向がある。また腐食した金属は、振動が加わることによっても移動する。例えば、車両の振動が伝わることで、腐食した金属が移動する。このようにして腐食が進行すると、金属露出部500の金属は、徐々に消失して断面積が小さくなっていく。これにより、金属露出部500の抵抗値はさらに上昇する。そして、最終的に金属露出部500の金属は断線することになる。
このように、電池セルから硫化水素が発生すると、金属露出部500は、抵抗値が上昇していき、最終的に断線する。従って、金属露出部500の抵抗値が上昇する過程では、監視処理部130は、金属露出部500の抵抗値による分圧を検出値として取得する。つまり、金属露出部500の抵抗値が上昇するにつれて、監視処理部130の検出値は、基準電位から上昇していく。そして、最終的に金属露出部500が断線すると、監視処理部130には、電源の電圧Vccがそのまま入力されることになる。すなわち、監視処理部130は、電源の電圧Vccを検出値として取得する。
図2中の(B)では、基準電位を0Vとしたときの監視処理部130の検出値の一例をグラフで示している。グラフで示されるように、電池セルから硫化水素が発生したとき、監視処理部130の検出値は、0VからVccまで変化する。従って監視処理部130は、検出値(第1ノード401と第2ノード402との間の電圧)に基づいて、電池セルから硫化水素が発生しているか否かを判定することができる。例えば、監視処理部130は、検出値の初期値からの変動量がしきい値よりも大きくなったことを受けて、電池セルから硫化水素が発生していると判定する。また、例えば、監視処理部130は、検出値の変動量を計算せずに、検出値をそのまま利用し、検出値がしきい値よりも大きくなったことを受けて、電池セルから硫化水素が発生していると判定してもよい。
図3は、監視回路100(より詳しくは、監視処理部130)が実行する処理の処理フローを示すフローチャートである。図3に示す処理フローは、所定の処理周期ごとに繰り返し実行される。
まずステップS110で、監視回路100は、検出値を取得する。次にステップS120で、監視回路100は、検出値の初期値からの変動量を計算する。上述した硫化水素検出装置10では、検出値の初期値は基準電位であり、初期値からの変動量は、検出値と基準電位の差分である。特に基準電位を0Vとするとき、初期値からの変動量は検出値と一致する。次にステップS130で、監視回路100は、計算された変動量がしきい値よりも大きいか否かを判定する。
変動量がしきい値以下である場合(ステップS130;No)、監視回路100は、硫化水素は発生していないとして今回の処理を終了する。変動量がしきい値よりも大きい場合(ステップS130;Yes)、監視回路100は、電池セルから硫化水素が発生していると判定する(ステップS140)。監視回路100は、さらに硫化水素が発生していることを表示や音によりユーザに警告する処理を実行してもよい。
1.3 効果
以上説明したように、第1実施形態に係る硫化水素検出装置10は、電池セルからの硫化水素の発生を検出することができる。特に上述した硫化水素検出装置10によれば、複数の金属露出部500のうちのいずれか1つの金属が硫化水素と反応することで、硫化水素の発生が検出される。つまり、硫化水素検出装置10は、複数の金属露出部500が電池パック内の複数箇所に配置されることで、電池パック内の複数箇所において硫化水素の発生を検出することができる。しかも、硫化水素検出装置10は、検出箇所の数にかかわらず1つの監視回路100と1本の電流経路となる配線で構成される。特に監視回路100の監視処理部130の1つの入力ポートの使用だけで実現できる。このように硫化水素検出装置10は、検出箇所が多くなったとしても、回路が複雑化せず低コストかつ省スペースで構成可能である。さらに、電池セルの端子間の検出値を用いる場合に比べ、回路が電池セルと電気的に接続されていない場合、回路構成を単純化でき、検出箇所の増設を容易に行うことができる。
また第1実施形態によれば、金属露出部500は、基板200のパターン220によって形成されている。基板200のパターン220は、非常に極薄に形成することができる。例えば、50μm程度の厚さでパターン220を形成することができる。このようなパターン220によって金属露出部500が形成されることで、金属露出部500の金属が硫化水素と反応したときの腐食の進行速度を高くすることができる。つまり、電池セルから硫化水素が発生したときに、金属露出部500の金属は、消失が早く簡単に断線するようになる。結果として、硫化水素検出装置10の検出精度を高めることができる。また、電池セルの電圧監視などに用いられている既存の基板を流用して硫化水素検出装置10を構成することも可能である。これにより、更なるコスト低減が可能である。
さらに第1実施形態によれば、硫化水素検出装置10は、複数の金属露出部500のそれぞれと対応する複数の基板200を備えている。複数の金属露出部500は、それぞれ複数の基板200のうち対応する基板200のパターン220によって形成されている。言い換えれば、複数の金属露出部500は、それぞれ別個の基板200のパターン220によって形成されている。そして、複数の基板200は、ケーブル300によりデイジーチェーン接続で接続される。これにより、複数の金属露出部500を、それぞれ個別に電池パック内の所望の場所に配置することができる。結果として、検出箇所の自由度が高い硫化水素検出装置10を実現することができる。
ところで、電池セルにおける硫化水素の発生箇所としては、電池セルの外装体の封止部(シール部)である可能性が高い。封止部は、キズに対する耐久性が他の部分よりも低くなりやすいためである。そこで、複数の金属露出部500は、電池セルの外装体の封止部に隣接して配置される金属露出部500を含んでいてもよい。
図4は、金属露出部500の配置の一例を示す概念図である。図4には、電池セル20が模式的に示されている。電池セル20がラミネート型であるとき、電池セル20の外装体21は、典型的には、ラミネートフィルムである。また電池セル20が角型であるとき、電池セル20の外装体21は、典型的には、金属缶である。図4に示す例では、外装体21の封止部22は、電池セル20の電極端子23を覆う位置である。そして、基板200が外装体21の封止部22に隣接して配置されている。このようにして、電池セル20の外装体21の封止部22に隣接して金属露出部500が配置される。
このように電池セル20の外装体21の封止部22に隣接して金属露出部500を配置することにより、硫化水素検出装置10の検出精度を高めることができる。
1.4 変形例
上述の第1実施形態では、監視回路100は、抵抗120が監視処理部130に対するプルアップ抵抗となるように構成されていた。変形例として、監視回路100は、抵抗120が監視処理部130に対するプルダウン抵抗となるように構成されていてもよい。つまり、第1ノード401は、電源に直接接続し、第2ノード402は、抵抗120を介してグランドGNDに接続していてもよい。そして、監視処理部130は、第1ノード401と第2ノード402との間の電圧を検出するように配置されていてもよい。例えば、監視処理部130の入力ポートが抵抗120と第2ノード402との間に接続される。
変形例に係る硫化水素検出装置10によれば、正常時において、監視処理部130には、電源の電圧Vccがそのまま入力されることになる。すなわち、監視処理部130は、電圧Vccを検出値として取得する。そして、電池セルから硫化水素が発生すると、上述した動作と同様に、金属露出部500は、抵抗値が上昇していき、最終的に断線する。これにより、監視処理部130の検出値は、Vccから0Vまで変化する。従って変形例においても、監視処理部130は、検出値に基づいて、電池セルから硫化水素が発生しているか否かを判定することができる。このとき監視回路100が実行する処理の処理フローは、図3に示すものと同じであってもよい。変形例に係る硫化水素検出装置10では、検出値の初期値は電源の電圧Vccであり、初期値からの変動量は、検出値とVccの差分である。
このように変形例に係る硫化水素検出装置10によっても、上述した効果と同様の効果を奏することが可能である。
2 第2実施形態
以下、第2実施形態について説明する。ただし、以下では第1実施形態との相違点を中心に説明し、第1実施形態と重複する内容については説明を適宜省略している。
図5は、第2実施形態に係る硫化水素検出装置10の構成を示す模式図である。第2実施形態に係る硫化水素検出装置10は、第1実施形態と同様に監視回路100を備えている。一方で第1実施形態と比較して、第2実施形態では、硫化水素検出装置10は1つの基板200だけを備えている。監視回路100と基板200は、コネクタ110、210により直接接続している。第2実施形態では、基板200のパターン220が第1ノード401と第2ノード402とを電気的に接続する配線を形成する。
第2実施形態では、基板200のパターン220は、複数箇所において金属が基板200の表面に露出した金属露出部500を形成している。これにより、図5に示すように、配線は複数の金属露出部500を含んでいる。
第2実施形態に係る硫化水素検出装置10の動作は、第1実施形態と同じである。従って第2実施形態に係る硫化水素検出装置10は、第1実施形態と同様に、複数の金属露出部500が電池パック内の複数箇所に配置されることで、電池パック内の複数箇所において硫化水素の発生を検出することができる。また第2実施形態に係る硫化水素検出装置10は、第1実施形態と同様に、検出箇所が多くなったとしても、回路が複雑化せず低コストかつ省スペースで構成可能である。
第2実施形態に係る硫化水素検出装置10は、複数の金属露出部500が同一の基板200のパターン220で形成されるため、第1実施形態と比較して検出箇所の自由度は低くなる。一方で第2実施形態に係る硫化水素検出装置10は、1つの基板200で構成することができ接続のためのケーブル300も必要としないため、第1実施形態と比較してコストを低減することができる。
3 第3実施形態
以下、第3実施形態について説明する。ただし、以下では第1実施形態との相違点を中心に説明し、第1実施形態と重複する内容については説明を適宜省略している。
図6は、第3実施形態に係る硫化水素検出装置10の構成を示す模式図である。第3実施形態に係る硫化水素検出装置10は、第1実施形態と同様に監視回路100を備えている。一方で第1実施形態と比較して、第3実施形態では、硫化水素検出装置10は基板200を備えていない。代わりに、監視回路100のコネクタ110には、一本のケーブル300の両端が接続されている。第3実施形態では、ケーブル300が第1ノード401と第2ノード402とを電気的に接続する配線を形成する。
第3実施形態では、ケーブル300を構成する金属は、硫化水素と反応して腐食する金属が用いられる。そして、ケーブル300は、複数箇所において金属がケーブル300の外部に露出した金属露出部500を有している。これは、ケーブル300の複数箇所の被覆を剥がすことにより実現することができる。これにより、図6に示すように、配線は複数の金属露出部500を含んでいる。
第3実施形態に係る硫化水素検出装置10の動作は、第1実施形態と同じである。従って第3実施形態に係る硫化水素検出装置10は、第1実施形態と同様に、複数の金属露出部500が電池パック内の複数箇所に配置されることで、電池パック内の複数箇所において硫化水素の発生を検出することができる。また第3実施形態に係る硫化水素検出装置10は、第1実施形態と同様に、検出箇所が多くなったとしても、回路が複雑化せず低コストかつ省スペースで構成可能である。
第3実施形態に係る硫化水素検出装置10は、金属露出部500を基板200のパターン220のように極薄に形成することができないため、第1実施形態と比較して検出精度は低くなる。一方で第3実施形態に係る硫化水素検出装置10は、第1実施形態と比較して、基板200の設計を必要とせず1本のケーブル300によって容易に構成することができる。またコストを低減することも可能である。
10 硫化水素検出装置
100 監視回路
200 基板
220 パターン
401 第1ノード
402 第2ノード
500 金属露出部
20 電池セル
21 外装体
22 封止部

Claims (5)

  1. 硫化物系電解質を有する電池セルを格納する電池パックに適用される硫化水素検出装置であって、
    第1ノードと第2ノードとを電気的に接続する配線と、
    前記第1ノードと前記第2ノードとの間の電圧を監視する監視回路と、
    を備え、
    前記配線は、硫化水素と反応して腐食する金属が露出した複数の金属露出部を含む
    硫化水素検出装置。
  2. 請求項1に記載の硫化水素検出装置であって、
    前記複数の金属露出部は、少なくとも1つの基板のパターンによって形成されている
    硫化水素検出装置。
  3. 請求項2に記載の硫化水素検出装置であって、
    前記少なくとも1つの基板は、前記複数の金属露出部のそれぞれと対応する複数の基板を含み、
    前記複数の金属露出部は、それぞれ前記複数の基板のうち対応する基板の前記パターンによって形成されている
    硫化水素検出装置。
  4. 請求項1に記載の硫化水素検出装置であって、
    前記複数の金属露出部は、前記電池セルの外装体の封止部に隣接して配置される金属露出部を含む
    硫化水素検出装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の硫化水素検出装置であって、
    前記監視回路は、前記電圧の変化に基づいて、前記電池セルから硫化水素が発生しているか否かを判定する
    硫化水素検出装置。
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