JP2024531953A - レーザベースシステム用のフレネル反射ベースの光ピックオフ要素 - Google Patents

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Abstract

レーザ出力監視などの目的で、入力レーザ光の一部を1つまたは複数の光検出器[310]に向けて変向する少なくとも1つのピックオフ要素[306]またはピックオフ界面[540]を含むレーザ投影システム[200]が提供される。所与のピックオフ要素の界面または所与のピックオフ界面は、フレネル反射を使用して入力レーザ光を変向する。フレネル反射は、接触して界面を形成する2つの材料間の屈折率の違いによって発生する。いくつかの実施形態において、ピックオフ要素は、システムのビームコンバイナと光学スキャナとの間の光路に配置される。ピックオフ要素は、プレートビームスプリッタ、立方体ビームスプリッタ、またはプリズムであり得る。いくつかの実施形態では、ビームコンバイナ[316]の2つ以上の基板間に少なくとも1つのピックオフ界面が設けられる。

Description

背景
プロジェクタは、別の物体上(例えば、投影スクリーン上などの別の物体の表面上)に光のパターンを投影または照射して、その別の物体上に画像またはビデオを表示するための光学装置である。レーザプロジェクタは、光源が少なくとも1つのレーザを備えるプロジェクタであり、レーザは一時的に変調されてレーザ光のパターンを与え、レーザ光のパターンは、その後、画像またはビデオを表示するために別の物体(例えば、スクリーンまたはレンズ)の表示領域にわたって空間的に分散される。レーザプロジェクタの性能をより適切に制御するには、レーザプロジェクタのレーザ出力を監視することが有利な場合がある。例えば、レーザプロジェクタのレーザ出力を正確に監視することによりレーザプロジェクタは、レーザ出力を制御して、ディスプレイの白色点および/または輝度を調整することができる。
添付図面を参照することによって、本開示をより良く理解でき、その多くの特徴および利点が当業者に明らかになり得る。異なる図面での同じ参照符号の使用は、類似または同一の項目を示す。
いくつかの実施形態に係る、一体型レーザ投影システムを有する表示システムを示す図である。 いくつかの実施形態に係る、2つの走査ミラー間に配置された光学リレーを含む光学スキャナを有するレーザ投影システムを示す図である。 いくつかの実施形態に係る、フレネル反射を介してレーザ光の一部を光検出器に変向させるための個別のピックオフ構成要素を含むレーザプロジェクタの斜視図である。 いくつかの実施形態に係る、個別のピックオフ構成要素を通過する1つまたは複数のレーザ光ビームの光の一部の、フレネル反射による変向の一例を示す図である。 いくつかの実施形態に係る、2つの一次インデックス基板間に介挿された二次インデックス基板を含むビームコンバイナを有するレーザプロジェクタの斜視図であり、一次インデックス基板は各々、第1の屈折率を有し、二次インデックス基板は第2の屈折率を有し、第1の屈折率と第2の屈折率との間の差により、レーザ光ビームは、一次インデックス基板と二次インデックス基板との間の界面で光検出器に向かって部分的に反射される。 いくつかの実施形態に係る、二次インデックス基板の入力界面および出力界面で反射されるレーザ光ビームの第1および第2のセットが重なり合わないように図5の二次インデックス基板の厚さがなっている一例を示す図である。 いくつかの実施形態に係る、二次インデックス基板の入力界面および出力界面で反射されたレーザ光ビームの第1および第2のセットが部分的に重なるように図5の二次インデックス基板の厚さがなっている一例を示す図である。 いくつかの実施形態に係る、2つの一次インデックス基板間に介挿された二次インデックス基板を含むビームコンバイナを有するレーザプロジェクタの斜視図であり、ビームコンバイナの第2の側にある光検出器に向けてレーザ光ビームを変向するためにビームコンバイナの第1の側にミラーが配置される。 いくつかの実施形態に係る、2つの一次インデックス基板間に介挿された二次インデックス基板を含むビームコンバイナを有するレーザプロジェクタの斜視図を示す図であり、レーザ光ビームを光検出器に向けて変向するために第1のミラーがビームコンバイナの第1の側に配置され、レーザ光ビームを光検出器に向けて変向するために第2のミラーがビームコンバイナの第2の側に配置される。 いくつかの実施形態に係る、図8および図9の光検出器などの光検出器の波長応答、ならびに第1および第2の部分反射ミラーのそれぞれの波長可変反射率プロファイルを示すチャートである。 いくつかの実施形態に係る、第1の部分反射ミラーと光検出器との結合の第1の重み付け波長応答と、第2の部分反射ミラーと光検出器との結合の第2の重み付け波長応答とを示すチャートである。 いくつかの実施形態に係る、2つの一次インデックス基板間に介挿された二次インデックス基板を含むビームコンバイナを有するレーザプロジェクタの斜視図であり、ビームコンバイナの第2の側にある第1の光検出器に向けてレーザ光ビームを変向するため、およびレーザ光ビームの一部がビームコンバイナの第1の側にある第2の光検出器に向けて第1のビームスプリッタを通過できるようにするために、第1のビームスプリッタがビームコンバイナの第1の側に配置される。 いくつかの実施形態に係る、ビームコンバイナの端部で一次インデックス基板に隣接して配置される二次インデックス基板を含むビームコンバイナを有するレーザプロジェクタの斜視図であり、一次インデックス基板と二次インデックス基板との間のピックオフ界面が、界面に入射するレーザ光ビームの一部を光検出器に向けて変向する。 いくつかの実施形態に係る、交互に並ぶ一次インデックス基板と二次インデックス基板とを含むビームコンバイナを有するレーザプロジェクタの斜視図であり、一次インデックス基板と二次インデックス基板との間の各ピックオフ界面は、ピックオフ界面に入射するレーザ光ビームの一部を、そのピックオフ界面と位置合わせされるそれぞれの光検出器に向けて変向する。 いくつかの実施形態に係る、ビームコンバイナおよびプリズムを有するレーザプロジェクタの斜視図であり、プリズムはビームコンバイナとは別個であり、プリズムの入力界面におけるレーザ光ビームのフレネル反射がレーザ光ビームの一部を光検出器に向けて変向する。 いくつかの実施形態に係る、ビームコンバイナおよびプリズムを有するレーザプロジェクタの斜視図であり、プリズムはビームコンバイナとは別個であり、プリズムの出力界面におけるレーザ光ビームのフレネル反射がレーザ光ビームの一部を光検出器に向けて変向する。
詳細な説明
図1~図16は、ニアアイ表示システム(例えばウェアラブルヘッドアップディスプレイ(WHUD))または別の表示システムをコンパクトに配置するための実施形態を示す。本明細書に記載の技術を使用すると、そのような表示システムのレーザ投影システムの1つまたは複数のレーザ入力(本明細書では「レーザ光ビーム」と呼ばれることもある)の1つまたは複数の部分が、1つまたは複数のレーザ入力がそれぞれ異なる屈折率を有する2つの材料間の界面に当たるときに発生するフレネル反射を介して1つまたは複数の光検出器へと変向される。例えば、間にそのような界面を形成できる材料としては、N-BK7ホウケイ酸クラウンガラス、溶融シリカ、クラウンガラス、フリントガラス、サファイア、ダイヤモンド、フッ化バリウム、フッ化カルシウム、および空気のうちの任意の組合せが挙げられるが、これらに限定されない。従来のコーティングベースのアプローチではなく、フレネル反射を使用して所与のレーザ光ビームの一部を光検出器へと変向すると、より狭い透過許容範囲が得られ、その結果、光検出器に向けられるレーザ光ビームからの光の量がより一貫し、望ましい。このようにして光検出器へと変向される光の量の一貫性を向上させることで、不十分な光検出器の感度および過飽和に伴う問題を軽減できる。
図示のように、レーザプロジェクタの性能をより良く制御するために、レーザプロジェクタのレーザ出力を監視することが有利な場合がある。例えば、レーザプロジェクタのレーザ出力を正確に監視することで、レーザプロジェクタはレーザ出力を制御してディスプレイの白色点および/または輝度を調整できるようになり、それにより、ユーザ体験が向上する。従来のレーザ投影システムでは、レーザ光の割合をセンサへと変向する誘電体コーティングを有するピックオフ光学系を使用して、レーザ光がサンプリングまたは「ピックオフ」される。しかしながら、反射性誘電体コーティングを有するピックオフ光学系は、一般に、狭帯域であり、センサへと変向される光の量にとって望ましくないほど大きな許容範囲(例えば、透過率許容範囲または反射率許容範囲)を有し、それにより、一貫性のない量の光がセンサへと変向され、ひいては、センサへと変向される光が多すぎるため、センサが過飽和になる可能性があるか、または、センサへと変向される光の量が少なすぎてセンサで確実に検出できなくなる可能性がある。本明細書に記載のシステムおよび技術は、フレネル反射が生じるそれぞれ異なる屈折率を有する2つの材料間に1つまたは複数の界面を有するピックオフ要素を介して光を変向する。いくつかの実施形態では、「フレネル反射」は、異なる屈折率を有する2つの媒体間の不連続界面における入射光の一部の反射を指す。そのような界面でフレネル反射を介して所与のレーザ投影システム内においてレーザ光の一部を変向することにより、本明細書に記載される実施形態のピックオフ要素またはピックオフ界面によって(例えば、レーザ出力決定のための光検出器に向けて)変向される入射光の割合は、誘電体コーティングベースのピックオフ光学系に依存する従来のシステムよりも一貫性があり、それにより、レーザ出力の決定および対応するディスプレイ調整のために光検出器に変向される光の量をより一貫したものにすることができ、その結果、ユーザ体験が向上する。
いくつかの実施形態において、表示システムは、ビームコンバイナと光学スキャナとの間に配置されたピックオフ要素を有するレーザ投影システムを含み、ピックオフ要素は入力光の一部を光検出器に向けて変向する。動作時、レーザ投影システムの変調可能なレーザ光源は、それぞれ異なる波長のレーザ光ビームをビームコンバイナに供給し、ビームコンバイナはレーザ光ビームを結合して集約レーザ光ビームにする。ビームコンバイナは、ピックオフ要素を通過する光路に沿って、集約レーザ光ビームを光学スキャナに向けて出力する。
いくつかの実施形態では、ピックオフ要素はプレートビームスプリッタまたはプリズムビームスプリッタである。いくつかのそのような実施形態では、ピックオフ要素の1つまたは複数の光学面(すなわち、レーザ光が通過する平面)はコーティングされていない。ピックオフ要素の所与の光学面と空気との間の界面は、入力集約レーザ光ビームのフレネル反射を引き起こし、その結果、入力集約レーザ光ビームの一部が光検出器に向けて変向される。このフレネル反射は、ピックオフ要素の所与の光学面で誘電体コーティングを必要とせずに達成できることに留意すべきである。
いくつかの実施形態において、ピックオフ要素は、第1の屈折率を有する第1の材料で作られた第1のプリズムと、第1の屈折率とは異なる第2の屈折率を有する第2の材料で作られた第2のプリズムとを備える立方体ビームスプリッタであり、それにより、第1のプリズムと第2のプリズムとの間の界面は、入力集約レーザ光ビームのフレネル反射を引き起こし、その結果、入力集約レーザ光ビームの一部が光検出器に向けて変向される。
いくつかの実施形態において、表示システムは、フレネル反射を使用して入力光の一部を光検出器に向けて変向する1つまたは複数のピックオフ界面を組み込んだビームコンバイナを有するレーザ投影システムを含む。本明細書では、「ピックオフ界面」はピックオフ要素の一種であると考えられる。動作時、レーザ投影システムの変調可能なレーザ光源は、それぞれ異なる波長のレーザ光ビームをビームコンバイナに供給し、ビームコンバイナは、レーザ光ビームを結合して集約レーザ光ビームにする。ビームコンバイナは、ピックオフ界面を通過する光路に沿って、集約レーザ光ビームを光学スキャナに向けて出力する。ビームコンバイナの各ピックオフ界面は、フレネル反射を使用して、1つまたは複数のレーザ光ビームの一部または集約レーザ光ビームを光検出器に向けて変向する。
いくつかの実施形態において、ビームコンバイナは、第1の一次インデックス基板と第2の一次インデックス基板との間に配置された二次インデックス基板を含み、それにより、第1のピックオフ界面が第1の一次インデックス基板と二次インデックス基板との間に配置され、第2のピックオフ界面が第2の一次インデックス基板と二次インデックス基板との間に配置される。一次インデックス基板は各々第1の屈折率を有する第1の材料で作られ、一方、二次インデックス基板は、第1の屈折率とは異なる第2の屈折率を有する第2の材料で作られる。第1の屈折率と第2の屈折率との間の差により、第1および第2のピックオフ界面に入射する光は、フレネル反射を介して光検出器に向けて変向される。本例において、集約レーザ光ビームの第1の部分は、第1のピックオフ界面によって反射されると、第1の光路に沿って進み、集約レーザ光ビームの第2の部分は、第2のピックオフ界面によって反射されると、第2の光路に沿って進む。いくつかの実施形態では、二次インデックス基板の幅により、第1の光路が第2の光路と少なくとも部分的に重なり合う。いくつかの実施形態では、二次インデックス基板の幅により、第1の光路が第2の光路に対して重なり合わなくなる。
いくつかの実施形態において、ミラーは、集約レーザ光ビームの反射された第1および第2の部分の第1および第2の光路に配置され、ミラーは集約レーザ光ビームの第1および第2の部分の一部またはすべてをビームコンバイナを通じて第1の光検出器へと反射して戻すように構成される。いくつかの実施形態では、ミラーは完全反射性である(すなわち、光はミラーを通過しない、すべてまたは実質的にすべての光はミラーによって光検出器に向けて反射される)。いくつかの実施形態では、ミラーは部分的にのみ反射性であり(したがって、少なくとも部分的に透過性であり)、第2の光検出器は、部分的に透過性のミラーを通過する集約レーザ光ビームの第1および第2の部分の第1の断片を受け取るように配置され、一方、第1および第2の部分の第2の断片は、第1の光検出器に向けて反射される。例えば、第1の光検出器と第2の光検出器は、それぞれビームコンバイナの反対側に配置することができる。いくつかの実施形態において、ミラーは、第1の光検出器の波長応答に基づいて選択される波長可変反射率プロファイルを伴って構成される。いくつかの実施形態では、ミラーの波長可変反射率プロファイルにより、ミラーと第1の光検出器との組合せの重み付け波長応答は実質的に平坦になる(例えば、光のすべての波長に関して、または少なくとも、集約レーザ光ビームに含まれる光の波長に関して等しいか実質的に等しい応答)。
いくつかの実施形態において、ビームコンバイナの一次インデックス基板および二次インデックス基板は一緒に配置されて、フレネル反射を介して集約レーザ光ビームの一部を光検出器に向けて変向する単一のピックオフ界面を形成する。いくつかのそのような実施形態において、二次インデックス基板は、ビームコンバイナの端部に位置し、その端部を通じて集約レーザ光ビームがビームコンバイナから出る。
いくつかの実施形態において、ビームコンバイナは、交互に並ぶ一次インデックス基板と二次インデックス基板とを含み、それにより、複数のピックオフ界面が一次インデックス基板と二次インデックス基板との間に形成され、各ピックオフ界面はフレネル反射を介してそれぞれ異なる光検出器に向けてレーザ光ビームを変向する。いくつかのそのような実施形態では、複数のピックオフ界面のうちの少なくとも1つは、集約レーザ光ビームの形成の一環として、変調可能なレーザ光源によって出力されたレーザ光ビームの少なくとも2つを結合するとともに、レーザ光ビームのうちの少なくとも1つの一部をフレネル反射を介してそのピックオフ界面と関連付けられた(例えば、整列された)光検出器に向けて変向する。
本開示のいくつかの実施形態は、ウェアラブルヘッドアップディスプレイ(WHUD)の形式のニアアイ表示システムの特定の例を参照して説明および図示されるが、本開示の装置および技術は、この特定の例に限定されず、代わりに、本明細書で提供されるガイドラインを使用して、様々な表示システムのいずれかで実装することができるのが分かることに留意すべきである。
図1は、アーム104を含む支持構造102を有するいくつかの実施形態に係る走査ベースの光学システムを使用する表示システム100の一例を示し、アーム104は、ユーザの眼に向かって画像を投影するように構成されたレーザ投影システムを収容し、それにより、ユーザは、レンズ素子108、110のうちの一方または両方においてディスプレイの視野(FOV)領域106内に表示されているように、投影された画像を認識する。図示の実施形態において、表示システム100は、WHUD形式のニアアイ表示システムであり、このWHUD形式では、支持構造102は、ユーザの頭に装着されるように構成され、眼鏡(例えば、サングラス)フレームの一般的な形状および外観(すなわち、フォームファクタ)を有する。支持構造102は、レーザプロジェクタ、光学スキャナ、導波路などの、ユーザの眼に向けたそのような画像の投影を容易にするための様々な構成要素を収容するか、さもなければ含む。いくつかの実施形態において、支持構造102は、1つまたは複数の前面カメラ、背面カメラ、他の光センサ、動きセンサ、加速度計などの様々なセンサをさらに含む。支持構造102は、1つまたは複数の無線周波数(RF)界面、またはBluetooth(登録商標)界面、WiFi界面などの他の無線界面をさらに含むことができる。さらに、いくつかの実施形態において、支持構造102は、表示システム100の電気構成要素に電力を供給するための1つもしくは複数のバッテリまたは他のポータブル電源をさらに含む。いくつかの実施形態において、表示システム100のこれらの構成要素の一部またはすべては、支持構造102の領域112のアーム104内など、支持構造102の内容積内に完全または部分的に収容される。例示的なフォームファクタが示されているが、他の実施形態では、表示システム100は、図1に示されている眼鏡フレームとは異なる形状および外観を有してもよいことが理解される。本明細書における「または」という用語の事例は、別段言及しなければ、「または」の非排他的な定義を指すことを理解すべきである。例えば、本明細書において「XまたはY」という語句は、「XまたはYのいずれか、あるいは両方」を意味する。
レンズ素子108、110のうちの一方または両方は、レンダリングされたグラフィックコンテンツを重ね合わせることができ、またはさもなければレンズ素子108、110を通じてユーザにより知覚される現実世界のビューと併せて提供することができる拡張現実(AR)表示を提供するために、表示システム100によって使用される。例えば、知覚可能な画像または一連の画像を形成するために使用されるレーザ光は、表示システム100のレーザプロジェクタによって、例えば、対応するレンズ素子、1つまたは複数の走査ミラー、および1つまたは複数の光学リレー内に少なくとも部分的に形成される導波路などの一連の光学素子を介してユーザの眼に投影され得る。したがって、レンズ素子108、110のうちの一方または両方は、導波路のインカプラによって受け取られた表示光を導波路のアウトカプラへとルーティングする導波路の少なくとも一部を含み、導波路のアウトカプラは表示光を表示システム100のユーザの眼に向けて出力する。表示光は、変調されて、ユーザの眼上へと走査され、ユーザが表示光を画像として知覚するようにする。加えて、レンズ素子108、110の各々は、ユーザがレンズ素子を通して見ることができるように十分に透明であり、画像が現実世界環境の少なくとも一部にわたって重ね合わされて見えるように、ユーザの現実世界環境の視野を提供することができる。
いくつかの実施形態において、レーザプロジェクタは、デジタル光処理ベースのプロジェクタ、走査型レーザプロジェクタ、あるいはレーザまたは1つもしくは複数の発光ダイオード(LED)などの変調光源と、1つもしくは複数のダイナミックスキャナまたはデジタルライトプロセッサなどの動的反射器機構との任意の組合せである。いくつかの実施形態において、レーザプロジェクタは、複数のレーザダイオード(例えば、赤色レーザダイオード、緑色レーザダイオード、および青色レーザダイオード)ならびに少なくとも1つの走査ミラー(例えば、マイクロ-電気機械システム(MEMS)ベースまたは圧電ベースであってもよい2つの1次元走査ミラー)を含む。レーザプロジェクタは、コントローラと、非一時的プロセッサ可読記憶媒体またはメモリに通信可能に結合され、非一時的プロセッサ可読記憶媒体またはメモリは、コントローラによって実行されるときにコントローラにプロジェクタの動作を制御させるプロセッサ実行可能命令および他のデータを記憶する。いくつかの実施形態において、コントローラは、プロジェクタのための走査領域サイズおよび走査領域位置を制御し、表示システム100に表示されるべきコンテンツを生成するプロセッサ(図示せず)に通信可能に結合される。レーザプロジェクタは、表示システム100の、FOV領域106と指定された可変領域にわたって光を走査する。走査領域サイズはFOV領域106のサイズに対応し、走査領域位置は、FOV領域106がユーザに見えるレンズ素子108、110のうちの1つの領域に対応する。一般に、ディスプレイは、広範囲の角度にわたる光の取り出しに対応するために、広いFOVを有することが望ましい。本明細書では、ディスプレイを見ることができる異なるユーザの眼の位置の範囲をディスプレイのアイボックスと呼ぶ。
いくつかの実施形態において、表示システムは、第1および第2の走査ミラーと、第1および第2の走査ミラーとの間に配置された光学リレーとを介して、第2の走査ミラーの出力に配置された導波路に光をルーティングする光学スキャナを含む。いくつかの実施形態において、導波路のアウトカプラの少なくとも一部は、FOV領域106と重なってもよい。これらの態様は、以下でより詳細に説明される。
図2は、レーザ光を介してユーザの眼に直接画像を投影するレーザ投影システム200(「レーザプロジェクタ」とも呼ばれることがある)の簡略化したブロック図を示す。レーザ投影システム200は、光学エンジン202、光学スキャナ204、および導波路205を含む。光学スキャナ204は、第1の走査ミラー206、第2の走査ミラー208、および光学リレー210を含む。導波路205は、インカプラ212およびアウトカプラ214を含み、本例では、アウトカプラ214はユーザの眼216と光学的に位置合わせされる。いくつかの実施形態において、レーザ投影システム200は、ウェアラブルヘッドアップディスプレイまたは図1の表示システム100などの別の表示システムに実装される。
光学エンジン202は、レーザ光218(例えば、赤色、青色、および緑色レーザ光などの可視レーザ光、ならびにいくつかの実施形態では、赤外線レーザ光などの非可視レーザ光)を生成および出力するように構成された1つまたは複数のレーザ光源を含む。いくつかの実施形態において、光学エンジン202はドライバまたは他のコントローラ(図示せず)に結合され、ドライバまたは他のコントローラは、それに結合されたコンピュータプロセッサからコントローラまたはドライバによって受信された命令に従って、光学エンジン202のレーザ光源からのレーザ光の放射のタイミングを制御し、ユーザの眼216の網膜に出力されるときに画像として知覚されるようにレーザ光218を変調する。
例えば、レーザ投影システム200の動作中、それぞれ異なる波長を有する複数のレーザ光ビームは、光学エンジン202のレーザ光源によって出力され、その後、ユーザの眼216に向けられる前にビームコンバイナ(図示せず)を介して結合される。光学エンジン202は、結合されたレーザ光が画像の一連のピクセルを反射するようにレーザ光ビームのそれぞれの強度を変調し、任意の所与の時点における各レーザ光ビームの特定の強度が、対応する色彩コンテンツの量およびその時点で結合されたレーザ光によって表されるピクセルの明るさに寄与する。
いくつかの実施形態では、光学スキャナ204の第1および第2の走査ミラー、206および208の一方または両方は、MEMSミラーである。例えば、第1の走査ミラー206および第2の走査ミラー208は、レーザ投影システム200の能動動作中にそれぞれの作動電圧によって駆動されて振動し、第1および第2の走査ミラー、206および208にレーザ光218を走査させるMEMSミラーである。第1の走査ミラー206の振動により、光学エンジン202によって出力されたレーザ光218が、光学リレー210を通って第2の走査ミラー208の表面にわたって走査される。第2の走査ミラー208は、第1の走査ミラー206から受け取ったレーザ光218を導波路205のインカプラ212に向けて走査する。いくつかの実施形態では、第1の走査ミラー206は、第1の軸219の周りで振動するか、そうでなければ回転し、それにより、レーザ光218は、第2の走査ミラー208の表面にわたって1次元のみで(すなわち、ラインで)走査される。いくつかの実施形態において、第2の走査ミラー208は、第2の軸221の周りで振動するか、そうでなければ回転する。いくつかの実施形態では、第1の軸219は第2の軸221に対して傾斜している。
いくつかの実施形態において、インカプラ212は、実質的に長方形の外形を有し、レーザ光218を受け取ってレーザ光218を導波路205内に導くように構成される。インカプラ212は、より小さい寸法(すなわち、幅)とより大きい直交寸法(つまり、長さ)とによって画定される。一実施形態において、光学リレー210は、第1の走査ミラー206によって第1の寸法(例えば、インカプラ212の小さな寸法に対応する第1の寸法)で走査されたレーザ光218を受け取り、レーザ光218を第2の走査ミラー208にルーティングし、第2の走査ミラー208を越えた光学リレー210の射出瞳面への第1の寸法でのレーザ光218の収束(例えばコリメーションを介して)を導入するライン走査光学リレーである。本明細書において、「瞳面」とは、レーザ光が1つまたは複数の次元に沿って開口に収束する、光学システムを通るレーザ光の光路に沿った位置を指す。例えば、光学リレー210は、レーザ光が光学リレー210に入る前に仮想開口に収束する光学システムを通るレーザ光の光路に沿って位置する1つまたは複数の入射瞳面と関連付けられてもよい。例えば、光学リレー210は、レーザ光が光学リレー210を出た後に1つまたは複数の寸法に沿って仮想開口に収束する光学システムを通るレーザ光の光路に沿って位置する1つまたは複数の射出瞳面と関連付けられてもよい。
様々な実施形態によれば、光学リレー210は、第2の走査ミラー208上でレーザ光218を成形して中継する1つまたは複数の球面、非球面、放物線、または自由形状のレンズを含むか、または、レーザ光218を成形して第2の走査ミラー208上に向ける、球面、非球面、放物面、または自由形状のレンズもしくはリフレクタ(本明細書では「反射面」と呼ばれることもある)を含むがこれらに限定されない2つ以上の光学面を含む成形反射リレーを含む。第2の走査ミラー208は、レーザ光218を受け取って、レーザ光218を第2の寸法で走査し、第2の寸法は、導波路205のインカプラ212の長い寸法に対応する。いくつかの実施形態において、第2の走査ミラー208により、レーザ光218の射出瞳面は、第2の寸法に沿うラインに沿ってスイープされる。いくつかの実施形態において、インカプラ212は、第2の走査ミラー208がレーザ光218をインカプラ212にわたる線または列として走査するように、第2の走査ミラー208の下流のスイープされたラインまたはその近くに位置する。
いくつかの実施形態において、光学エンジン202は、実質的に楕円形で非円形の断面を有するレーザ光218を放射する端面発光レーザ(EEL)を含み、光学リレー210は、第1の方向(例えば、レーザ光218のビームプロファイルの半長軸)または第2の方向(例えば、レーザ光218のビームプロファイルの半短軸)のうちの一方または両方に沿ってレーザ光218を拡大または最小化し、第2の走査ミラー208上にレーザ光218を収束する前に、レーザ光218を再成形(例えば、円形化)する。いくつかのそのような実施形態において、第1の走査ミラー206のミラープレートの表面は、楕円形で非円形である(例えば、形状およびサイズがレーザ光218の断面積と同様)。他のそのような実施形態では、第1の走査ミラー206のミラープレートの表面は円形である。
レーザ投影システム200の導波路205は、インカプラ212およびアウトカプラ214を含む。本明細書で使用される「導波路」という用語は、全内部反射(TIR)、特殊フィルタ、または反射面のうちの1つまたは複数を使用して、インカプラ(インカプラ212など)からアウトカプラ(アウトカプラ214など)に光を伝送するコンバイナを意味すると理解される。いくつかのディスプレイ用途では、光は平行画像であり、導波路は平行画像を眼に転送して複製する。一般に、「インカプラ」および「アウトカプラ」という用語は、回折格子、ホログラム、ホログラフィック光学素子(例えば、1つまたは複数のホログラムを使用する光学素子)、体積回折格子、体積ホログラム、表面レリーフ回折格子、または表面レリーフホログラムを含むがこれらに限定されない任意のタイプの光格子構造を指すものと理解される。いくつかの実施形態では、所与のインカプラまたはアウトカプラは、インカプラまたはアウトカプラに光を透過させ、設計された光学機能を透過中に光に適用させる透過型格子(例えば、透過型回折格子または透過型ホログラフィック格子)として構成される。いくつかの実施形態では、所与のインカプラまたはアウトカプラは、インカプラまたはアウトカプラに光を反射させ、設計された光学機能を、反射中に光に適用させる反射型格子(例えば、反射回折格子または反射ホログラフィック格子)である。本例では、インカプラ212で受け取られたレーザ光218は、TIRを使用して導波路205を介してアウトカプラ214に中継される。次いで、レーザ光218は、アウトカプラ214を介してユーザの眼216に出力される。上述したように、いくつかの実施形態において、導波路205は、眼鏡のフォームファクタを有するとともにレーザ投影システム200を使用する表示システムのレンズ108またはレンズ110(図1)などの眼鏡レンズの一部として実装される。
図2の例には示されないが、いくつかの実施形態では、光学エンジン202と第1の走査ミラー206との間、第1の走査ミラー206と光学リレー210との間、光学リレー210と第2の走査ミラー208との間、第2の走査ミラー208とインカプラ212との間、インカプラ212とアウトカプラ214との間、またはアウトカプラ214と眼216との間(例えば、ユーザの眼216によって見えるようにレーザ光を成形するため)の光路のいずれかに追加の光学部品が含まれる。いくつかの実施形態では、プリズムを使用して、光が適切な角度でインカプラ212に結合されてTIRによる導波路205内の光の伝播が促進されるように、第2の走査ミラー208からの光をインカプラ212に向ける。また、いくつかの実施形態では、フォールドグレーティングなどの射出瞳拡大器が、インカプラ212とアウトカプラ214との間の中間段に配置され、インカプラ212によって導波路205に結合される光を受け取り、光を拡大し、光をアウトカプラ214に向けて変向し、この場合、アウトカプラ214は、導波路205からの(例えば、ユーザの眼216に向けて)レーザ光を結合する。いくつかの実施形態では、ピック(In some embodiments, a pick)
図3は、ピックオフ要素306(ここではプレートビームスプリッタとして示されるが、代替実施形態では立方体ビームスプリッタを代わりに使用することもできる)を利用してフレネル反射を介してレーザ光を光検出器(PD)310に変向する、レーザプロジェクタ300の例示的なブロック図を示す。本例では、前述の例のいずれかに導入された同様の要素を参照するために同様の参照番号が使用されており、簡潔にするために、そのような要素のいくつかの態様または機能はここでは繰り返されない場合がある。
レーザプロジェクタ300は、青(B)、緑(G)、および赤(R)を含む光学エンジン202と、それぞれのレーザ光ビーム314を出力するレーザ源312-1、312-2、および312-3とを含む。レーザ光ビーム314は、コリメーションレンズ320によってコリメートされ、その後、ビームコンバイナ316によって結合されて集約レーザ光ビーム318となる。ビームコンバイナ316は、第1の基板324、第2の基板326、および第3の基板328を備える。いくつかの実施形態では、第1の基板324、第2の基板326、および第3の基板328の各々は、少なくとも部分的に、N-BK7ホウケイ酸クラウンガラス、溶融シリカ、クラウンガラス、フリントガラス、サファイア、ダイヤモンド、フッ化バリウム、フッ化カルシウム、または別の適用可能な光透過性材料から各々形成される。
第1の界面330は、ビームコンバイナ316の第1の端部に配置される。いくつかの実施形態では、第1のコーティングが第1の界面330に塗布される(例えば、ビームコンバイナ316の第1の端部としての役割を果たす第1の基板324の表面に塗布される)。いくつかの実施形態では、第1のコーティングは、光のすべての波長に対して反射性または実質的に反射性である。いくつかの実施形態では、第1のコーティング(例えば、第1の二色性反射体コーティングまたは薄膜)は、青色レーザ源312-1によって出力されるレーザ光ビーム314の波長を含む、光の青色の波長のみを反射するまたは実質的に反射し、光の他の波長を透過するまたは実質的に透過する。いくつかの実施形態では、第1のコーティングは、幅広い光のスペクトル(例えば、青色レーザ源312-1、緑色レーザ源312-2、および赤色レーザ源312-3によって出力される光の青、緑、および赤の波長のうちの1つまたは複数を含む)を反射するように構成された広帯域反射コーティングである。いくつかの実施形態では、第1の界面330はコーティングされておらず、TIRを介して光を反射する。第1の界面330は、青色レーザ源312-1によって出力されたレーザ光ビーム314を受け取り、それをビームコンバイナ316の長さに沿ってビームコンバイナ316の第2の端部に向けておよび光学スキャナ204に向けて反射する。
第2の界面332は、第1の基板324と第2の基板326との間の界面である。いくつかの実施形態では、第2のコーティングが、第1の基板324と第2の基板326との間の第2の界面332に塗布される。いくつかの実施形態では、第2のコーティング(例えば、第2の二色性反射体コーティングまたは薄膜)は、緑色レーザ源312-2によって出力されるレーザ光ビーム314の波長を含む、光の緑色の波長のみを反射するまたは実質的に反射し、青色レーザ源312-1によって出力されるレーザ光ビーム314の青色波長を含む光の他の波長を透過するまたは実質的に透過する。第2の界面332は、緑色レーザ源312-2によって出力されたレーザ光ビーム314を受け取り、それをビームコンバイナ316の長さに沿ってビームコンバイナ316の第2の端部に向けておよび光学スキャナ204に向けて反射する。第2の界面332はまた、第1の界面330で既に反射された、青色レーザ源312-1によって出力されたレーザ光ビーム314を受け取り、それを反射せずに通過させる。
第3の界面334は、第2の基板326と第3の基板328との間の界面である。いくつかの実施形態では、第3のコーティングが、第2の基板326と第3の基板328との間の第3の界面334に塗布される。いくつかの実施形態では、第3のコーティング(例えば、第3の二色性反射体コーティングまたは薄膜)は、赤色レーザ源312-3によって出力されるレーザ光ビーム314の波長を含む、光の赤色波長のみを反射するまたは実質的に反射し、青色レーザ源312-1によって出力されるレーザ光ビーム314の青色波長および緑色レーザ源312-2によって出力されるレーザ光ビーム314の緑色波長を含む、光の他の波長を透過するまたは実質的に透過する。第3の界面334は、赤色レーザ源312-3によって出力されたレーザ光ビーム314を受け取り、それをビームコンバイナ316の長さに沿ってビームコンバイナ316の第2の端部に向けておよび光学スキャナ204に向けて反射する。第3の界面334はまた、第1の界面330で既に反射された青色レーザ源312-1により出力されたレーザ光ビーム314と、緑色レーザ源312-2により出力されたレーザ光ビーム314を受け取り、これらの両方を反射せずに通過させる。
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の波長板322が、1つまたは複数のレーザ光ビーム314の1つまたは複数の光路内のビームコンバイナ316の1つまたは複数の入力に配置される。波長板322は、波長板を通過するレーザ光ビーム314などの光の偏光を変更する。例えば、波長板は、レーザ光ビーム314の偏光状態をS偏光状態またはP偏光状態に変化させることができる。
レーザ光ビーム314がビームコンバイナ316を介して結合された後、集約レーザ光ビーム318は光学スキャナ204に向けられ、光学スキャナ204は、その後の投影のために集約レーザ光ビーム318を導波路(例えば、図2の導波路205の実施形態)内へと走査する。例えば、導波路は、集約レーザ光ビームをWHUDのレンズなどの物体の表示領域に投影するか、またはユーザの眼に向けて直接投影することができるため、集約レーザ光ビーム318で表わされる画像またはビデオをユーザが閲覧できる。
集約レーザ光ビーム318は、ビームコンバイナ316によって出力された後、ピックオフ要素306を通過する。すなわち、ピックオフ要素306は、ビームコンバイナ316と光学スキャナとの間の集約レーザ光ビーム318の光路に配置される。ピックオフ要素306は、集約レーザ光ビーム318の一部である光308(本明細書では「変向光308」とも呼ばれることがある)を光検出器310へと変向し、光検出器310は、変向レーザ光308の強度を測定する。次いで、測定された光強度を使用して、光学エンジン202のレーザ出力を計算および監視する。いくつかの実施形態では、ピックオフ要素306は、集約レーザ光ビーム318が通過する第1および第2の表面を含み、第1および第2の表面の各々は、コーティングされておらず、平面または実質的に平面である。いくつかの実施形態では、ピックオフ要素306は、コーティングされておらず、平面または実質的に平面である第1の表面と、平面または実質的に平面であり、反射防止コーティングを含む第2の表面とを含み、集約レーザ光ビーム318は第1の表面および第2の表面の各々を通過する。様々な実施形態によれば、光学エンジン202、光学スキャナ204、ピックオフ要素306、および光検出器310の一部またはすべては、例えばプリント回路基板(PCB)であり得る基板301上に配置される。
前述したように、従来は、所与のシステム内のレーザ光は、誘電体コーティングを有するピックオフ光学系を使用してサンプリングまたは「ピックオフ」され、レーザ光の割合をセンサへと変向する。しかしながら、反射性誘電体コーティングを有するピックオフ光学系に依存するそのような従来のアプローチは、典型的には狭帯域であり、センサへと変向される光の量にとって望ましくないほど大きな許容範囲を有する。例えば、場合によっては、誘電体コーティングベースのピックオフ光学系の透過率許容範囲は97%~99.5%の透過率の範囲であり、それにより、センサへと変向される光の量は、全体の光の0.5%~3%になる。すなわち、そのような場合、センサへと変向されるレーザ光の部分の最大強度は、センサへと変向されるレーザ光の部分の最小強度の約6倍となる。センサが受け取るレーザ光の最大強度と最小強度との間のそのような広い範囲は、最小強度の場合に十分なセンサ感度を確保し、最大強度の場合にセンサの過飽和を回避するのに問題がある。
レーザ光ビームの一部をピックオフするために光学面に特定の誘電体コーティングを塗布する代わりに、本明細書に記載のシステムおよび技術は、それぞれ異なる屈折率を有する2つの材料間の界面でフレネル反射を介して光を変向する。例えば、空気と、N-BK7ホウケイ酸クラウンガラスから形成されたピックオフ要素306の実質的に平坦な光学面(例えば、平面光学面)との間の界面を考慮すると、変向光308としてフレネル反射を介して変向される集約レーザ光ビーム318の割合は、以下の表1に示される。
Figure 2024531953000002
N-BK7ホウケイ酸クラウンガラスは、典型的には平均屈折率「n」、約1.5168を有し、典型的な許容範囲は約+/-0.0005である。本例では、この典型的な許容範囲が、N-BK7ホウケイ酸クラウンガラスの可能な屈折率の上限と下限を定義すると仮定している。表1は、S偏光およびP偏光の両方に関し、N-BK7ホウケイ酸クラウンガラスの平均(n=1.5168)、上限(n=1.5173)、および下限(n=1.5163)屈折率について、変向光308として光検出器310に向けて変向される集約レーザ光ビーム318の割合を示す。示されているように、S偏光とP偏光の両方における変向光の割合の差は各々、上述の誘電体コーティングベースのピックオフ光学系の差と比較して比較的小さい。さらに、本例における変向光の最も高い割合(すなわち、屈折率の上限に関する)に対する変向光の最も低い割合(すなわち、屈折率の下限に関する)の比は、S偏光では約1.0025、P偏光では約1.0044である。したがって、N-BK7ホウケイ酸クラウンガラスの屈折率の典型的な変動を考慮しても、フレネル反射を介してN-BK7ホウケイ酸クラウンガラス間の界面によって変向される入力光の割合は、従来の誘電体コーティングベースのピックオフ光学系を使用して変向される入力光の割合よりも一貫している。光検出器310へと変向される入力光(本例では集約レーザ光ビーム318)の割合のこの向上された一貫性は、下限の場合に十分な光検出器の感度を確保し、上限の場合に光検出器の過飽和を回避することに伴う問題を従来の方法と比較して軽減する。本例では、空気とN-BK7ホウケイ酸クラウンガラスとの間の界面を含むピックオフ要素306の実施形態が考慮されるが、空気と他の材料との間、または異なる屈折率の2つの他の材料間の界面によって変向される光の割合の範囲における一貫性が、従来の誘電体コーティングベースのピックオフ光学系によって一般に達成できるものよりも優れていることが期待されることに留意すべきである。例えば、そのような他の材料としては、溶融シリカ、クラウンガラス、およびフリントガラス、サファイア、ダイヤモンド、フッ化バリウム、フッ化カルシウムが挙げられる。様々な代替実施形態によれば、ピックオフ要素306は、上に挙げた他の材料のいずれかを含むか、またはそれらから完全に作られる。
図4は、図3のピックオフ要素306の一実施形態の斜視図を示す図であり、ピックオフ要素306の第1および第2の表面のフレネル反射を介して光がどのように変向されるのかを示している。本例では、前述の例のいずれかに導入された同様の要素を指すために同様の参照番号が使用されており、簡潔にするために、そのような要素のいくつかの態様または機能はここでは繰り返さない場合がある。
図示のように、ここでは単一の破線で示されている入射集約光ビーム318は、図3のレーザ光ビーム314などの3つ以上の結合レーザ光ビームを含むが、第1の表面402に入射し、集約光ビーム318の第1の部分406は、ピックオフ要素306の材料と空気との間の第1の表面402の界面で生じる第1のフレネル反射により、変向光308の一部として変向される。第1のフレネル反射は、第1の表面402における空気とピックオフ要素306の材料とのそれぞれの屈折率間の差によって引き起こされる。集約レーザ光ビーム318の残りは、ピックオフ要素306を通過し続ける。集約レーザ光ビーム318がピックオフ要素306の第2の表面404を通過するとき、第2の表面404における空気とピックオフ要素306の材料とのそれぞれの屈折率間の差により、第2のフレネル反射が生じる。この第2のフレネル反射により、集約レーザ光ビーム318の第2の部分408が、ピックオフ要素306へと変向されて戻され、変向光308の一部として第1の表面402を通って出る。次に、集約レーザ光ビーム318の残りは、ピックオフ要素306から出て行く(その後、例えば、光学スキャナ204に向かって進む)。いくつかの実施形態では、第1のフレネル反射または第2のフレネル反射は、ピックオフ要素306の第1の表面402または第2の表面404のいずれかに反射防止コーティングを塗布することによって防止される。それ以外の場合、ピックオフ要素306の第1および第2の表面、402および404はいずれもコーティングされない。
いくつかの実施形態では、レーザ光を光検出器に向けて変向するために、図3のピックオフ要素306などの個別のピックオフ要素を使用するのではなく、異なるインデックス付き材料(すなわち、それぞれの異なる屈折率を有する材料)間に1つまたは複数の界面を有する修正されたビームコンバイナが設けられ、その結果、そのような界面で、入射レーザ光ビームの一部を1つ以上の光検出器に向けて変向させる入射レーザ光ビームの一部のフレネル反射が生じる。図5は、第1および第2の一次インデックス基板、528および538と二次インデックス基板536との間に第1および第2のピックオフ界面、540および542を有するビームコンバイナを含むレーザプロジェクタ500の例示的なブロック図を示す。第1および第2の一次インデックス基板、528および538の各々は、第1の屈折率を有する第1の材料から少なくとも部分的に形成され、一方、二次インデックス基板536は、第1の屈折率とは異なる第2の屈折率を有する第2の材料から形成される。第1のピックオフ界面540および第2のピックオフ界面542は各々、ビームコンバイナ516の第1の側に配置された光検出器510に向けて集約レーザ光ビーム318の一部を変向する。本例では、前述の例のいずれかに導入された同様の要素を参照するために同様の参照番号が使用されており、簡潔にするために、そのような要素のいくつかの態様または機能はここでは繰り返されない場合がある。
本例では、二次インデックス基板536は、第1および第2の一次インデックス基板、528および538間に介挿されるように配置され、その結果、第1の一次インデックス基板528と二次インデックス基板536との間の界面である第1のピックオフ界面540と、第2の一次インデックス基板538と二次インデックス基板536との間の界面である第2のピックオフ界面542とが得られる。集約レーザ光ビーム318が第1のピックオフ界面540を通過すると、第1のフレネル反射が、第1の一次インデックス基板528と二次インデックス基板536との間の屈折率の差に起因して生じ、これにより、集約レーザ光ビーム318の一部が光検出器510に向かって変向する。集約レーザ光ビーム318が第2のピックオフ界面542を通過すると、第2の一次インデックス基板538と二次インデックス基板536との間の屈折率の差により第2のフレネル反射が発生し、これにより、集約レーザ光ビーム318の一部が光検出器510に向かって変向する。第1のフレネル反射は、集約レーザ光ビーム318を構成する3つのレーザ光ビーム314の各々に1つずつ、事実上3つの別個のフレネル反射とみなすことができることに留意すべきである。以下の表2に示すように、第1および第2のピックオフ界面、540および542のうちの所与の1つによって変向される光の割合は、所与の界面を形成する第1の材料および第2の材料の屈折率に基づいて変化する。
Figure 2024531953000003
表2の例は、第1のピックオフ界面540および第2のピックオフ界面542のうちの所与の1つによって変向される入力光の割合を与え、この場合、第1および第2の一次インデックス基板、528および538がN-BK7ホウケイ酸クラウンガラスから形成され、二次インデックス基板536は、各エントリに対応する列挙された材料(溶融シリカ、クラウンガラス、フリントガラス、サファイア)のうちの1つから形成される。N-BK7ホウケイ酸クラウンガラスの屈折率は、表2ではn=1.5168であると考えられる。表2に示すように、それぞれ異なる屈折率を有する2つの材料間の所与の界面でフレネル反射を介して変向される光の量は、2つの材料の屈折率間の差に比例する。
表1と表2とを比較すると分かるように、空気とN-BK7ホウケイ酸クラウンガラス(またはさらに言えば、表2に挙げられた材料のいずれか)との間の屈折率の差は、N-BK7ホウケイ酸クラウンガラスと表2に挙げられた材料のいずれかとの間の屈折率の差よりも比較的大きい。したがって、いくつかの代替実施形態では、二次インデックス基板536の代わりにビームコンバイナ516に空隙が含まれ、これにより、集約レーザ光ビーム318がP偏光であるかS偏光であるかに関係なく、比較的大きい割合の集約レーザ光ビーム318が変向光308の一部として光検出器510へと変向される。本例は、異なる屈折率を有する基板間でフレネル反射を介して光を変向することを伴うが、代替実施形態では、1つまたは複数の光学接着層が、第1および第2のピックオフ界面、540および542のいずれかまたは両方に配置されてもよいことを理解すべきであり、ここで、光学接着層は、一次および二次インデックス基板528、538、および536のそれぞれの第1および第2の屈折率とは異なるそれぞれの屈折率を有し、これにより、光学接着層と物理的に接触している一次および二次インデックス基板528、538、および536のいずれかの光学接着層間でフレネル反射が生じる。
図6および図7は、第1のピックオフ界面540によって変向される集約レーザ光ビーム318の一部(すなわち、「第1の部分」)が第2のピックオフ界面542によって変向される集約レーザ光ビーム318の一部(すなわち、「第2の部分」)と重なるかどうかを二次インデックス基板536の幅(すなわち、第1の一次インデックス基板528から第2の一次インデックス基板538に及ぶ幅)が決定することを示す。
図6は、幅W1を有する二次インデックス基板536が含まれる、図5のビームコンバイナ516の一実施形態の一部の斜視図600を示す。本例では、前述の例のいずれかに導入された同様の要素を参照するために同様の参照番号が使用されており、簡潔にするために、そのような要素のいくつかの態様または機能はここでは繰り返されない場合がある。
図示されるように、二次インデックス基板536の幅W1は、第1のピックオフ界面540によって変向される変向光308の第1の部分308-1が第1の光路に沿って進み、第2のピックオフ界面542によって変向される変向光308の第2の部分308-2が第2の光路に沿って進み、第1の光路が第2の光路と重ならないように十分に大きい。いくつかの用途では、第1の部分308-1と第2の部分308-2とが重なることは望ましくない。これは、第1の部分308-1の光の強度と第2の部分308-2の光の強度とが光検出器(例えば、光検出器510)によってどのように検出されるかに関して付加的な効果が生じるからである。すなわち、第1の部分308-1と第2の部分308-2からの重なり合う光が光検出器に入射する所与の領域において、光検出器は、重なり合う第1の部分308-1と第2の部分308-2のそれぞれの光強度の組合せである光強度を検出することになる。幅W1などの十分に大きな幅を有する二次インデックス基板536を設けることによって、第1の部分308-1の第1の光路と第2の部分308-2の第2の光路とが重なり合わず、前述の重なり合いに伴う付加的な効果が回避される。
図7は、幅W2を有する二次インデックス基板536が含まれる、図5のビームコンバイナ516の一実施形態の一部の斜視図700を示す。本例では、前述の例のいずれかに導入された同様の要素を参照するために同様の参照番号が使用されており、簡潔にするために、そのような要素のいくつかの態様または機能はここでは繰り返されない場合がある。
図示されるように、二次インデックス基板536の幅W2は、第1のピックオフ界面540によって変向される変向光308の第1の部分308-1が第1の光路に沿って進み、第2のピックオフ界面542によって変向される変向光308の第2の部分308-2が第2の光路に沿って進み、第1の光路が第2の光路と部分的に重なるように十分に大きい。いくつかの用途では、第1および第2の部分、308-1および308-2からの重なり合う光が入射する領域で光検出器(例えば、光検出器510)に供給される光の強度を高めるために、第1の部分308-1と第2の部分308-2とが重なり合うことが望ましい。これは、重なりによって上述した付加的な効果が生じるためである。幅W2などの十分に小さい幅を有する二次インデックス基板536を設けることによって、第1の部分308-1の第1の光路と第2の部分308-2の第2の光路とが少なくとも部分的に重なり、そのような重なりに関連する、前述の付加的な効果により、光検出器で受け取られる光の強度が増加する。
図8は、レーザプロジェクタ800の例示的なブロック図を示し、レーザプロジェクタ800は、第1および第2のピックオフ界面、540および542からのフレネル反射による変向光308を受け取るため、および変向光308をビームコンバイナ516を通じてビームコンバイナ516の第1の側とは反対側の第2の側の向かい側に配置された光検出器810に向けて反射して戻すために、ビームコンバイナ516の第1の側に位置するミラー802を含む。ミラー802および光検出器810の包含、および光検出器510の除去を除けば、レーザプロジェクタ800の実施形態は、図5のレーザプロジェクタ500の実施形態と構造的に同様であることに留意すべきである。本例では、前述の例のいずれかに導入された同様の要素を参照するために同様の参照番号が使用されており、簡潔にするために、そのような要素のいくつかの態様または機能はここでは繰り返されない場合がある。
いくつかの実施形態において、ミラー802は、ビームコンバイナ516の第1の側に配置されるビームコンバイナ516の第1の表面に塗布される反射コーティングである。様々な実施形態によれば、ミラー802は、変向光308の光路内のビームコンバイナ516の第1の表面に取り付けられる、当接する、または隣接して配置される個別の光学素子である。いくつかの実施形態では、ミラー802は平面である。いくつかの実施形態では、ミラー802は湾曲している。いくつかの実施形態では、反射に加えて、ミラー802は、受け取った光の1つまたは複数の光学機能(そのような光学機能は、ミラー802に含まれる1つまたは複数の拡散素子、格子、メタ表面などの結果である)を果たす。そのような光学機能を使用して、ミラー802の特定の反射率プロファイルを達成し、例えば、光検出器810の応答プロファイルに適応するために、光の、ある波長が光検出器810に向けて変向される方法を修正することができる。
第1および第2のピックオフ界面、540および542からのフレネル反射を介して集約レーザ光ビーム318から変向される変向光308は、ミラー802に入射した後、ビームコンバイナ516を通じて反射して戻され(例えば、第1の一次インデックス基板528、第2の一次インデックス基板538、および二次インデックス基板536のうちのいくつかまたはすべてを通過する)、ビームコンバイナ516の第2の表面(ビームコンバイナ516の第2の側に配置される)を出て、その後、光検出器810によって受け取られる。ビームコンバイナ516の第2の側の向かい側に光検出器810を配置すると、ビームコンバイナ516の第1の側の向い側にそのような光検出器を配置するのとは対照的に、レーザプロジェクタ800のフォームファクタを有利に低減することができる。
いくつかの実施形態では、ミラー802は完全反射性である(すなわち、変向光308のどの部分もミラー802を通過しない)。いくつかの実施形態では、ミラー802は部分的にのみ反射性であり、その反射率は、以下でより詳細に説明するように、反射される光の波長に応じて変化する(ミラー802の「波長依存反射率プロファイル」によって特徴付けられる)。
図9は、図8のレーザプロジェクタ800の一実施形態の斜視図900を示し、この場合、ミラー802による反射後の変向光308の光路が光検出器810の表面に対して非直交となるように、光検出器810が第1の方向を向いて配置される。本例では、前述の例のいずれかに導入された同様の要素を参照するために同様の参照番号が使用されており、簡潔にするために、そのような要素のいくつかの態様または機能はここでは繰り返されない場合がある。
本例では、ミラー902は、ビームコンバイナ516の第2の側で変向光308の光路内に配置される。ミラー902は、変向光308が光検出器810の表面に向けて反射されるように位置する。いくつかの実施形態において、光検出器810は、光検出器810が配置される基板301の表面と実質的に平行な平面内に光検出器810の表面が位置するように配置される。光検出器810のそのような向きは、光検出器810と基板301との間に設けられる電気接続の複雑さを軽減することができる。ミラー902を含めることにより、光検出器810の図示の向きに適応し、有利には、光検出器810と基板301との間の電気接続の複雑さを軽減することができる。
図10は、図8の光検出器810の一実施形態の例示的な応答プロファイル、および図8のミラー802の一実施形態の例示的な波長依存反射率プロファイルを示す例示的なチャート1000を示す。本例では、前述の例のいずれかに導入された同様の要素を参照するために同様の参照番号が使用されており、簡潔にするために、そのような要素のいくつかの態様または機能はここでは繰り返されない場合がある。
図示されるように、本例では、光検出器810は、より高い波長の光の方がより低い波長の光よりも光検出器810によって容易に検出されるような応答プロファイル1002を有する。すなわち、応答プロファイル1002によって特徴付けられる実施形態では、より高い波長の光は、より低い波長の光よりも光検出器810による、より大きな応答を引き起こす。本例では、青色レーザ源312-1によって放射されるレーザ光ビーム314の青色波長(約441nm)は、応答プロファイル1002に対して第1の線1004によって示され、緑色レーザ源312-2によって放射されるレーザ光ビーム314の緑色波長(約550nm)は、応答プロファイル1002に対して第2の線1006によって示され、赤色レーザ源312-3によって放射されるレーザ光ビーム314の赤色波長(約638nm)は、応答プロファイル1002に対して第3の線1008によって示される。本例では青、緑、および赤の波長の例が与えられるが、本実施形態は赤外光および紫外光の波長を含む、ここに列挙されたもの以外の光の他の波長にも適用可能であることを理解すべきである。
ミラー802の第1の実施形態は、光の青色の波長に対して約100%の反射率、光の緑色の波長に対して約35%の反射率、および光の赤色の波長に対して約15%の反射率を与える、第1の波長依存反射率プロファイル1010を有する。ミラー802の第2の実施形態は、光の青色の波長に対して約75%の反射率、光の緑色の波長に対して約50%の反射率、および光の赤色の波長に対して約10%の反射率を与える、第2の波長依存反射率プロファイル1012を有する。
図示されるように、第1および第2の波長依存反射率プロファイル、1010および1012の各々は、反射される光の緑および赤の波長の割合と比較して、より大きな割合の光の青の波長が光検出器810に向けて反射されるようにする。第1および第2の波長依存反射率プロファイル、1010および1012の各々はまた、反射される光の青および緑の波長の割合と比較して、より少ない割合の光の赤の波長が光検出器810に向けて反射されるようにする。このようにして、第1および第2の波長依存反射率プロファイル、1010および1012のいずれかを有するミラー802の実施形態は、光検出器810の不均一な応答プロファイル1002に少なくとも部分的に適応し、光検出器810の応答を効果的に重み付けして、変向光308に対してより均一な応答を与える。
図11は、それぞれ異なる波長依存の反射率プロファイルを有するミラー802の実施形態を使用して変向光308を反射することによってそれぞれ重み付けされる、図8の光検出器810の実施形態の重み付け応答プロファイルの例を示す例示的なチャート1100を示す。本例では、前述の例のいずれかに導入された同様の要素を参照するために同様の参照番号が使用されており、簡潔にするために、そのような要素のいくつかの態様または機能はここでは繰り返されない場合がある。
第1の例として、ミラー802の実施形態の第1の波長依存反射率プロファイルと組み合わせた光検出器810の実施形態の第1の重み付け応答は、第1の重み付け応答プロファイル1112によって規定される。本例では、光検出器810の実施形態の第1の応答プロファイル(図示せず)とミラー802の実施形態の第1の波長依存反射率プロファイル(図示せず)との組合せにより、光検出器810とミラー802との組合せは、ここでは、線1104、1106、および1108をそれぞれ介して示される、光の青、緑、および赤の波長の各々にわたる実質的に平坦な応答(ここでは、ミラー802で入力される光の強度の約50%に対応するように示される)を有する。すなわち、第1の応答プロファイルと第1の波長依存反射率プロファイルとの組合せにより、光の青、緑、および赤の波長にわたる実質的に正規化された応答に対応する第1の重み付け応答プロファイル1112が得られる。組み合わされて第1の重み付け応答プロファイル1112を有するミラー802および光検出器810の実施形態を提供することにより、レーザプロジェクタ800の対応する実施形態を含むシステムは、光検出器810の第1の応答プロファイルによる不均一な波長応答を考慮するために、後続の計算(例えば、レーザプロジェクタ800のレーザ出力を計算する場合)を、たとえあったとしてもより少なく実行することができる。
第2の例として、ミラー802の実施形態の第2の波長依存反射率プロファイルと組み合わせた光検出器810の実施形態の第2の重み付け応答は、第2の重み付け応答プロファイル1110によって規定される。重み付け応答プロファイル1110により、光検出器810は、変向光308の光の青色波長を主に検出する。このようにミラー802の波長依存の反射率プロファイルを使用して光検出器810の応答を重み付けすることにより、レーザプロジェクタ800を含むシステムは、光検出器810によって検出された光強度に基づいて、光学エンジン202の特定のレーザ源(例えば、本例では青色レーザ源312-1)のレーザ出力を決定する、または少なくとも近似することが可能である。いくつかの実施形態では、光検出器810とミラー802との組合せの重み付け応答プロファイルは、人間の眼の知覚される明るさ感度に対応する明所視明度関数に対応する。
図12は、ミラー1202を含むレーザプロジェクタ1200の例示的なブロック図を示し、ミラー1202は、ビームコンバイナ516の第1の側に位置し、第1および第2のピックオフ界面、540および542からのフレネル反射による変向光を受け取り、ビームコンバイナ516を通じて、第1の側とは反対側のビームコンバイナ516の第2の側の向かい側に配置された第1の光検出器1210-1に向けて第1の変向光1208-1を反射して戻し、ビームコンバイナ516の第1の側の向かい側に配置される第2の光検出器1210-2に第2の変向光1208-2を通過させる。第2の光検出器1210-2を含むことを除けば、レーザプロジェクタ1200の実施形態は、図8のレーザプロジェクタ800のいくつかの実施形態と構造的に同様であることに留意すべきである。本例では、前述の例のいずれかに導入された同様の要素を参照するために同様の参照番号が使用されており、簡潔にするために、そのような要素のいくつかの態様または機能はここでは繰り返されない場合がある。
本例では、ミラー1202は部分的に透過性であり、部分的に反射性であるため、ミラー1202で受け取った変向光の第1の部分は、第1の変向光1208-1として反射され、ミラー1202で受け取った変向光の第2の部分は、ビームコンバイナ516の第1の側に配置される第2の光検出器1210-2へとミラー1202を通過する。いくつかの実施形態では、ミラー1202は、図10の波長依存反射率プロファイル、1010および1012のいずれかのような、不均一な波長依存反射率プロファイルを有し、本プロファイルは、第1および第2の光検出器、1210-1および1210-2のそれぞれの応答プロファイルを効果的に重み付けする。ビームコンバイナ516の第1の側に第2の光検出器1210-2を含めることによって、ミラー1202によって反射されるのではなく透過される入射光を検出することができる。
いくつかの実施形態では、ミラー1202は、集約レーザ光ビーム318に含まれる光の少なくとも1つの波長を完全または実質的に反射し、集約レーザ光ビーム318に含まれる少なくとも1つの、光の他の波長を完全または実質的に透過するように構成される。一例では、ミラー1202は、緑色レーザ源312-2および赤色レーザ源312-3によってそれぞれ生成されるレーザ光ビーム314の波長に対応する光の赤色および緑色の波長を実質的に反射し、第1の変向光1208-1が光の赤色および緑色の波長を含み、第2の変向光1208-2が光の青色の波長を含むように、青色レーザ源312-1によって生成されたレーザ光ビーム314の波長に対応する光の青色の波長を実質的に透過する。このようにして、第1の光検出器1210-1は、光学エンジン202によって出力される赤色光および緑色光の強度のみを検出し、第2の光検出器1210-2は、光学エンジン202によって出力される青色光の強度のみを検出し、それにより、光の特定の波長のそれぞれの強度を独立して測定できる。すなわち、本例では、緑色レーザ源312-2と赤色レーザ源312-3との複合レーザ出力は、第1の光検出器1210-1によって検出された光強度に基づいて決定され、青色レーザ源312-1のレーザ出力は、第2の光検出器1210-2によって検出された光強度に基づいて個別に決定される。
図13は、ビームコンバイナ1316を含むレーザプロジェクタ1300の例示的なブロック図を示し、ビームコンバイナ1316は、ビームコンバイナ1316の第2の端部(第1の界面330が配置される第1の端部の反対側)に配置される二次インデックス基板1338を有し、二次インデックス基板は、一次インデックス基板528に当接して、ピックオフ界面1340を形成する。レーザプロジェクタ1300の実施形態は、第1および第2のピックオフ界面を形成するために2つの一次インデックス基板間に介挿される二次インデックス基板を含む代わりに、二次インデックス基板1338は、ビームコンバイナ1316の第2の端部に配置されて、一次インデックス基板528と共に単一のピックオフ界面1340のみを形成するという点において、図5のレーザプロジェクタ500の実施形態とは異なることに留意すべきである。レーザプロジェクタ1300の実施形態は、その他の点では、図5のレーザプロジェクタ500のいくつかの実施形態と構造的に同様である。本例では、前述の例のいずれかに導入された同様の要素を参照するために同様の参照番号が使用されており、簡潔にするために、そのような要素のいくつかの態様または機能はここでは繰り返されない場合がある。
本例では、集約レーザ光ビーム318は、ピックオフ界面1340に入射し、フレネル反射を介して、変向光308として、ビームコンバイナ1316の第1の側の向かい側に配置される光検出器310に向けて変向される。一次インデックス基板528は、第1の屈折率を有する第1の材料から形成され、一方、二次インデックス基板1338は、第1の屈折率とは異なる第2の屈折率を有する第2の材料から形成される。様々な実施形態によれば、第1の材料および第2の材料は、N-BK7ホウケイ酸クラウンガラス、溶融シリカ、クラウンガラス、フリントガラス、サファイア、ダイヤモンド、フッ化バリウム、フッ化カルシウム、または別の適用可能な光透過性材料から各々選択される2つの異なる材料である。
本例では、光検出器310はビームコンバイナ1316の第1の側に配置されるものとして示されるが、他の実施形態では、代わりに、光検出器310はビームコンバイナ1316の第2の側に配置され、変向光308を光検出器310に向けて反射するためにビームコンバイナの第1の側にミラーを配置できる(例えば、図8の例に示されるミラー802および光検出器810の配置と同様)ことに留意すべきである。
本例は、異なる屈折率を有する基板間のフレネル反射を介して光を変向することを伴うが、代替実施形態では、1つまたは複数の光学接着層がピックオフ界面1340に配置されてもよいことを理解すべきであり、この場合、光学接着層は、一次および二次インデックス基板、528および1338の、それぞれの第1および第2の屈折率とは異なるそれぞれの屈折率を有し、それにより、光学接着剤層と物理的接触状態にある一次および二次インデックス基板、528および1338のいずれかの光学接着層間でフレネル反射が生じる。
図14は、交互の屈折率の基板を有するビームコンバイナ1416を含むレーザプロジェクタ1400の例示的なブロック図を示し、これらの基板間の界面は、受け取ったレーザ光ビームの一部をそれぞれの光検出器へと変向し、これらの界面のいくつかはまた、入ってくるレーザ光ビームを結合する。本例では、前述の例のいずれかに導入された同様の要素を参照するために同様の参照番号が使用されており、簡潔にするために、そのような要素のいくつかの態様または機能はここでは繰り返されない場合がある。
本例において、ビームコンバイナ1416は、ビームコンバイナ1416の第1の端部に配置される第1の二次インデックス基板1424と、第1の二次インデックス基板1424に隣接して配置される第1の一次インデックス基板1426と、第1の一次インデックス基板1426に隣接して配置される第2の二次インデックス基板1428と、第2の二次インデックス基板1428に隣接して配置される第2の一次インデックス基板1438とを含む。第1の一次インデックス基板1426は、第1の二次インデックス基板1424と第2の二次インデックス基板1428との間に介挿されて第1のピックオフ界面1432および第2のピックオフ界面1434をそれぞれ形成する。第2の二次インデックス基板1428は、第1の一次インデックス基板1426と第2の一次インデックス基板1438との間に介挿されて第2のピックオフ界面1434および第3のピックオフ界面1440をそれぞれ形成する。本例において、第1および第2の一次インデックス基板、1426および1438は、第1の屈折率を有する第1の材料から形成されるか、またはさもなければそれを含み、一方、第1および第2の二次インデックス基板、1424および1428は、第2の屈折率を有する第2の材料から形成されるか、またはさもなければそれを含み、第1の屈折率は第2の屈折率とは異なる。様々な実施形態によれば、第1の材料および第2の材料は、N-BK7ホウケイ酸クラウンガラス、溶融シリカ、クラウンガラス、フリントガラス、サファイア、ダイヤモンド、フッ化バリウム、フッ化カルシウム、または別の適用可能な光透過性材料から選択される。
第1の界面1430は、ビームコンバイナ1416の第1の端部に配置される。いくつかの実施形態では、第1のコーティングが第1の界面1430に塗布される(例えば、ビームコンバイナ1416の第1の端部としての役割を果たす第1の基板1424の表面に塗布される)。いくつかの実施形態では、第1のコーティングは、光のすべての波長を反射するまたは実質的に反射する。いくつかの実施形態では、第1のコーティング(例えば、第1の二色性反射体コーティングまたは薄膜)は、青色レーザ源312-1によって出力されるレーザ光ビーム314の波長を含む、光の青色の波長のみを反射するまたは実質的に反射し、光の他の波長を透過するまたは実質的に透過する。いくつかの実施形態では、第1の界面1430はコーティングされておらず、第1の界面1430による青色レーザ源312-1によって出力されたレーザ光ビーム314の反射は、TIRを介して達成される。第1の界面1430は、青色レーザ源312-1によって出力されたレーザ光ビーム314を受け取り、それをビームコンバイナ1416の長さに沿ってビームコンバイナ1416の第2の端部に向けておよび光学スキャナ204に向けて反射する。
第1のピックオフ界面1432は、第1の二次インデックス基板1424と第1の一次インデックス基板1426との間の界面である。いくつかの実施形態では、第2のコーティングが、第1の二次インデックス基板1424と第1の一次インデックス基板1426との間の第1のピックオフ界面1432に塗布される。いくつかの実施形態では、第2のコーティング(例えば、第2の二色性反射体コーティングまたは薄膜)は、緑色レーザ源312-2によって出力されるレーザ光ビーム314の波長を含む、光の緑色の波長のみを反射するまたは実質的に反射し、青色レーザ源312-1によって出力されるレーザ光ビーム314の青色波長を含む光の他の波長を透過するまたは実質的に透過する。第1のピックオフ界面1432は、緑色レーザ源312-2によって出力されたレーザ光ビーム314を受け取り、それをビームコンバイナ1416の長さに沿ってビームコンバイナ1416の第2の端部に向けておよび光学スキャナ204に向けて反射する。第1のピックオフ界面1432はまた、第1の界面1430で既に反射された青色レーザ源312-1によって出力されたレーザ光ビーム314を受け取り、それを反射せずに通過させる。第1のピックオフ界面1432はさらに、青色レーザ源1312-1によって出力されるレーザ光ビーム314のフレネル反射を引き起こし、青色レーザ源1312-1によって出力されるレーザ光ビーム314の一部を第1の変向光1408-1として第1の光検出器1410-1に向けて変向する。このフレネル反射は、第1の二次インデックス基板1424と第1の一次インデックス基板1426との間の屈折率の差によって引き起こされる。
第2のピックオフ界面1434は、第1の一次インデックス基板1426と第2の一次インデックス基板1428との間の界面である。いくつかの実施形態では、第3のコーティングが、第1の一次インデックス基板1426と第2の一次インデックス基板1428との間の第2のピックオフ界面1434に塗布される。いくつかの実施形態では、第3のコーティング(例えば、第3の二色性反射体コーティングまたは薄膜)は、赤色レーザ源312-3によって出力されるレーザ光ビーム314の波長を含む、光の赤色の波長のみを反射するまたは実質的に反射し、青色レーザ源312-1によって出力されるレーザ光ビーム314の青色波長および緑色レーザ源312-2によって出力されるレーザ光ビーム314の緑色波長を含む光の他の波長を透過するまたは実質的に透過する。第2のピックオフ界面1434は、赤色レーザ源312-3によって出力されたレーザ光ビーム314を受け取り、それをビームコンバイナ1416の長さに沿ってビームコンバイナ1416の第2の端部に向けておよび光学スキャナ204に向けて反射する。第2のピックオフ界面1434はまた、第1の界面1430で既に反射された青色レーザ源312-1によって出力されるレーザ光ビーム314と、緑色レーザ源312-2によって出力されるレーザ光ビーム314とを受け取り、両方を反射せずに通過させる。第2のピックオフ界面1434は、集約レーザ光ビーム318を効果的に出力する。第2のピックオフ界面1434はさらに、青色レーザ源1312-1によって出力されるレーザ光ビーム314および緑色レーザ源1312-2によって出力されるレーザ光ビーム314のフレネル反射を引き起こし、これらのレーザ光ビームの一部を第2の光検出器1410-2に向けて第2の変向光1408-2として変向する。このフレネル反射は、第1の一次インデックス基板1426と第2の二次インデックス基板1428との間の屈折率の差によって引き起こされる。
第3のピックオフ界面1440は、第2の二次インデックス基板1428と第2の一次インデックス基板1438との間の界面である。第3のピックオフ界面1440は、集約レーザ光ビーム318のフレネル反射を引き起こし、その一部を第3の光検出器1410-3に向けて第3の変向光1408-3として変向する。このフレネル反射は、第2の二次インデックス基板1428と第2の一次インデックス基板1438との間の屈折率の差によって引き起こされる。
第1の変向光1408-1を受け取ることによって、第1の光検出器1410-1は、青色レーザ源312-1によって出力されるレーザ光ビーム314の一部の強度を検出し、これに基づいて、青色レーザ源312-1のレーザ出力が、レーザプロジェクタ1400(例えば、その1つまたは複数のコンピュータプロセッサ)を含むシステムによって計算され得る。
第2の変向光1408-2を受け取ることによって、第2の光検出器1410-2は、青色レーザ源312-1および緑色レーザ源312-2によって出力されるレーザ光ビーム314の一部の強度を検出し、これに基づいて、青色レーザ源312-1と緑色レーザ源312-2との複合レーザ出力をシステムによって計算できる。次いで、緑色レーザ源312-2のみの出力は、青色レーザ源312-1と緑色レーザ源312-2との両方の複合レーザ出力(第2の光検出器1410-2によって検出される光強度に基づいて計算される)と、青色レーザ源312-1のレーザ出力(第1の光検出器1410-1によって検出される光強度に基づいて計算される)との間の差としてシステムによって計算され得る。
第3の変向光1408-3を受け取ることによって、第3の光検出器1410-3は、青色レーザ源312-1、緑色レーザ源312-2、および赤色レーザ源312-3によって出力されるレーザ光ビーム314の一部の強度を検出し、これに基づいて、青色レーザ源312-1、緑色レーザ源312-2、および赤色レーザ源312-3の複合レーザ出力をシステムによって計算できる。次いで、赤色レーザ源312-2のみの出力は、青色レーザ源312-1、緑色レーザ源312-2、および赤色レーザ源312-3の各々の複合レーザ出力(第3の光検出器1410-3によって検出された光強度に基づいて計算される)と、青色レーザ源312-1と緑色レーザ源312-2との両方の複合レーザ出力(第2の光検出器1410-2によって検出される光強度に基づいて計算される)との間の差としてシステムによって計算され得る。
このようにして、青色、緑色、および赤色レーザ源312-1、312-2、および312-3の各々のそれぞれのレーザ出力は、少なくとも部分的には、本例のビームコンバイナ1416と、第1、第2、および第3の光検出器、1410-1、1410-2、および1410-3との配置に起因して、システムによって決定され得る。
本例は、異なる屈折率を有する基板間のフレネル反射を介して光を変向することを伴うが、代替実施形態では、1つまたは複数の光学接着層が、第1、第2、および第3のピックオフ界面1430、1434、および1440のいずれかまたはすべてに配置されてもよいことを理解すべきであり、この場合、光学接着層は、一次および二次インデックス基板1426、1438、1424、および1428のそれぞれの第1および第2の屈折率とは異なるそれぞれの屈折率を有し、これにより、光学接着層と物理的に接触している一次および二次インデックス基板1426、1438、1424、および1428のいずれかの光学接着層間でフレネル反射が発生する。
図15は、フレネル反射を介してレーザ光を光検出器310へと変向するためのピックオフ要素としてプリズム1536を利用するレーザプロジェクタ1500の例示的なブロック図を示す。本例では、前述の例のいずれかに導入された同様の要素を参照するために同様の参照番号が使用されており、簡潔にするために、そのような要素のいくつかの態様または機能はここでは繰り返されない場合がある。
本例では、プリズム1536の入力界面1540(すなわち、プリズム1536が集約レーザ光ビーム318を受け取る界面)は、集約レーザ光ビーム318のフレネル反射を引き起こし、その結果、集約レーザ光ビーム318の一部が、変向光308の一部として光検出器310に向けて変向される。例えば、フレネル反射は、空気の屈折率と、プリズム1536を(少なくとも部分的に)形成する第1の材料の屈折率との間の差異によって引き起こされ得る。様々な実施形態によれば、第1の材料は、N-BK7ホウケイ酸クラウンガラス、溶融シリカ、クラウンガラス、フリントガラス、サファイア、ダイヤモンド、フッ化バリウム、フッ化カルシウム、または別の適用可能な光透過性材料を含む。
レーザプロジェクタ1500の実施形態は、光検出器310の配置およびピックオフ要素306の代わりのプリズム1536の使用に関して、図3のレーザプロジェクタ300のいくつかの実施形態とは異なることに留意すべきである。レーザプロジェクタ1500の実施形態は、その他の点では、図3のレーザプロジェクタ300のいくつかの実施形態と構造的に同様である。
図16は、フレネル反射を介してレーザ光を光検出器310へと変向させるためのピックオフ要素としてプリズム1636を利用するレーザプロジェクタ1500の例示的なブロック図を示す。本例では、前述の例のいずれかに導入された同様の要素を参照するために同様の参照番号が使用されており、簡潔にするために、そのような要素のいくつかの態様または機能はここでは繰り返されない場合がある。
本例では、プリズム1636の出力界面1640(すなわち、プリズム1636が集約レーザ光ビーム318を光学スキャナ204に向けて出力する界面)は、集約レーザ光ビーム318のフレネル反射を引き起こし、その結果、集約レーザ光ビーム318の一部は、変向光308の一部として光検出器310に向けて変向される(図示のように、最初にプリズム1636の一部を通過して戻る)。例えば、フレネル反射は、空気の屈折率と、プリズム1636を(少なくとも部分的に)形成する第1の材料の屈折率との間の差によって引き起こされ得る。様々な実施形態によれば、第1の材料は、N-BK7ホウケイ酸クラウンガラス、溶融シリカ、クラウンガラス、フリントガラス、サファイア、ダイヤモンド、フッ化バリウム、フッ化カルシウム、または別の適用可能な光透過性材料を含む。
レーザプロジェクタ1600の実施形態は、光検出器310および光学スキャナ204の配置、およびピックオフ要素306の代わりのプリズム1636の使用に関して、図3のレーザプロジェクタ300のいくつかの実施形態とは異なることに留意すべきである。レーザプロジェクタ1600の実施形態は、その他の点では、図3のレーザプロジェクタ300のいくつかの実施形態と構造的に類似している。
前述の例は、赤、緑、および青のレーザ源を有する光学エンジンを利用しているが、本明細書に記載のレーザプロジェクタの実施形態は、加えてまたは代えて、赤外線レーザ源、紫外線レーザ源、またはその両方を含む他のタイプのレーザ源を含んでもよいことを理解すべきである。
本明細書で開示されるように、いくつかの実施形態では、レーザ投影システムは、光検出器と、第1の表面を含むピックオフ要素とを含み、ピックオフ要素は、受け取った光の第1の部分を第1のフレネル反射を介して光検出器に向けて変向するように構成される。1つの態様において、ピックオフ要素は、第1の屈折率を有する第1の材料と第2の屈折率を有する第2の材料との間の第1の表面に第1の界面を含み、第1の屈折率は第2の屈折率とは異なり、受け取った光の第1の部分は、第1のフレネル反射を介して第1の界面から光検出器に向けて変向される。別の態様では、第1の材料は、N-BK7ホウケイ酸クラウンガラス、溶融シリカ、クラウンガラス、フリントガラス、サファイア、ダイヤモンド、フッ化バリウム、またはフッ化カルシウムのうちの少なくとも1つを含み、第2の材料は空気を含む。
1つの態様において、ピックオフ要素は、第1の表面の反対側の第2の表面と、第1の材料と第2の材料との間の第2の表面にある第2の界面とを含み、ピックオフ要素は、受け取った光の第2の部分を、第2のフレネル反射を介して第2の界面から光検出器に向けて変向するように構成される。別の態様において、ピックオフ要素は、第1の表面の反対側の第2の表面と、第2の表面上に配置される反射防止コーティングとを含む。さらに別の態様では、ピックオフ要素はプリズムであり、第1の表面は、プリズムが、受け取った光を受け取るプリズムの入力表面である。さらに別の態様では、ピックオフ要素はプリズムであり、第1の表面は、プリズムが、受け取った光を出力するプリズムの出力表面である。別の態様において、レーザ投影システムは、複数のレーザ光ビームを生成するように構成された複数のレーザ源を含む光学エンジンと、複数のレーザ光ビームを結合して集約レーザ光ビームにするように、および集約レーザ光ビームを出力するように構成されたビームコンバイナとを含み、受け取った光は集約レーザ光ビームを含み、レーザ投影システムは光学エンジンの複数のレーザ源のうちの1つまたは複数のレーザ出力を決定するように構成され、集約レーザ光ビームがピックオフ要素を通過した後にビームコンバイナから集約レーザ光ビームを受け取るように、および集約レーザ光ビームを走査するように構成される光学スキャナと、光学スキャナから、走査された集約レーザ光ビームを受け取り、走査された集約レーザ光ビームを投影するように構成される導波路とをさらに含む。
いくつかの実施形態において、レーザ投影システムは、第1の光検出器と、第1のレーザ光ビーム、第2のレーザ光ビーム、および第2のレーザ光ビームを受け取るように、および第1のレーザ光ビームと第2のレーザ光ビームとを結合して集約レーザ光ビームにするように構成されるビームコンバイナとを含み、ビームコンバイナは、第1のフレネル反射を介して集約レーザ光ビームの第1の部分を第1の光検出器に向けて変向するように構成される第1のピックオフ界面を含む。1つの態様において、ビームコンバイナは、第1の屈折率を有する第1の材料を含む第1の一次インデックス基板と、第1の屈折率とは異なる第2の屈折率を有する第2の材料を含む第1の二次インデックス基板とをさらに含み、第1のピックオフ界面は、第1の一次インデックス基板と第1の二次インデックス基板との間に直接配置される。別の態様において、第1の材料および第2の材料は、N-BK7ホウケイ酸クラウンガラス、溶融シリカ、クラウンガラス、フリントガラス、サファイア、ダイヤモンド、フッ化バリウム、フッ化カルシウム、および空気からなるグループから選択されるそれぞれ異なる材料を含む。
1つの態様において、ビームコンバイナは、第1の屈折率を有する第1の材料を含む第2の一次インデックス基板と、第1の二次インデックス基板と第2の一次インデックス基板との間に直接に配置される第2のピックオフ界面とをさらに含み、第2のピックオフ界面は、第2のフレネル反射を介して、集約レーザ光ビームの第2の部分を第1の光検出器に向けて変向するように構成される。別の態様において、第1のピックオフ界面によって変向される集約レーザ光ビームの第1の部分の第1の光路は、第2のピックオフ界面によって変向される集約レーザ光ビームの第2の部分の第2の光路から分離される。さらに別の態様において、第1のピックオフ界面によって変向される集約レーザ光ビームの第1の部分の第1の光路は、第2のピックオフ界面によって変向される集約レーザ光ビームの第2の部分の第2の光路と少なくとも部分的に重なる。
1つの態様において、レーザ投影システムは、ビームコンバイナの第1の側に配置されたミラーを含み、ミラーは、集約レーザ光ビームの第1の部分および第2の部分の少なくとも一部を第1の光検出器に向けて反射し、第1の光検出器は、ビームコンバイナの第1の側とは反対側の第2の側に配置される。別の態様において、レーザ投影システムは、ビームコンバイナの第2の側に配置された追加のミラーを含み、追加のミラーは、ミラーから集約レーザ光ビームの第1の部分および第2の部分を受け取り、集約レーザ光ビームの第1の部分および第2の部分を第1の光検出器の第2の表面上へと反射する。さらに別の態様において、ミラーは、集約レーザ光ビームの第1の部分および第2の部分を完全に反射する。さらに別の態様において、ミラーは、集約レーザ光ビームの第1の部分および第2の部分のみを部分的に反射し、それにより、集約レーザ光ビームの第1の部分および第2の部分の第1の断片が第1の光検出器に向けて反射され、集約レーザ光ビームの第1の部分および第2の部分の第2の割合がミラーを通過する。
1つの態様において、ミラーは、ミラーから第1の光検出器上へと反射される光に対する第1の光検出器の不均一な応答プロファイルをミラーに正規化させる、波長依存の反射率プロファイルを有するように構成される。別の態様において、レーザ投影システムは、ビームコンバイナの第1の側に配置されて、ミラーを通過する集約レーザ光ビームの第1の部分および第2の部分の第2の断片を受け取るように構成された第2の光検出器を含む。さらに別の態様では、第1の二次インデックス基板はビームコンバイナの第1の端部に配置され、集約レーザ光ビームは第1の端部を通ってビームコンバイナから出る。別の態様において、ビームコンバイナは、第2の光検出器と、第3の光検出器と、第1の材料を含む第2の一次インデックス基板と、第2の材料を含む第2の二次インデックス基板と、第1の二次インデックス基板と第2の一次インデックス基板との間に配置される第2のピックオフ界面とをさらに含み、第2のピックオフ界面は第1のレーザ光ビームおよび第2のレーザ光ビームのみを第2のフレネル反射を介して第2の光検出器に向けて変向するように構成され、第2の一次インデックス基板と第2の二次インデックス基板との間に配置される第3のピックオフ界面をさらに含み、第3のピックオフ界面は複数のレーザ光ビームのうちの第1のレーザ光ビームのみを第3のフレネル反射を介して第3の光検出器に向けて変向するように構成される。
いくつかの実施形態において、方法は、第1の屈折率を有する第1の材料と第2の屈折率を有する第2の材料との間の界面でフレネル反射を介して、受け取った光の一部を光検出器に向けて変向することと、光検出器を用いて、受け取った光の変向部の強度を検出することとを含む。
一般的な説明で上述したアクティビティまたは要素のすべてが必要なわけではないこと、特定のアクティビティまたはデバイスの一部が必要でない場合があること、および1つまたは複数のさらなるアクティビティが実行され得るか、または説明されたものに加えて追加の要素が含まれる場合があることに留意されたい。さらに、アクティビティが挙げられている順序は、必ずしも実行される順序ではない。また、概念は、特定の実施形態を参照して説明された。しかしながら、当業者であれば分かるように、添付の特許請求の範囲に記載される本開示の範囲から逸脱することなく、様々な修正および変更を行うことができる。したがって、本明細書および図面は、限定的な意味ではなく例示としてみなされるべきであり、そのような修正はすべて本開示の範囲内に含まれることが意図される。
利益、他の利点、および問題の解決策は、特定の実施形態に関して上で説明されている。しかしながら、利益、利点、問題の解決策、および任意の利益、利点、または解決策を発生させる、またはより顕著にする可能性のある任意の機能は、任意のまたはすべての請求項の重要な、所要の、または必須の機能として解釈されるべきではない。さらに、上に開示した特定の実施形態は単なる例示であり、開示の主題は、本明細書の教示の恩恵を受ける当業者にとって明白な、異なるが同等の方法で変更および実施することができる。添付の特許請求の範囲に記載されているものを除き、本明細書に示される構造または設計の詳細に対して制限を意図するものではない。したがって、上で開示した特定の実施形態が変更または修正され得ることは明らかであり、そのような変形はすべて、開示された主題の範囲内にあるとみなされる。したがって、本明細書で求められる保護は、添付の特許請求の範囲に記載されているとおりである。
第2のピックオフ界面1434は、第1の一次インデックス基板1426と第2の一次インデックス基板1428との間の界面である。いくつかの実施形態では、第3のコーティングが、第1の一次インデックス基板1426と第2の一次インデックス基板1428との間の第2のピックオフ界面1434に塗布される。いくつかの実施形態では、第3のコーティング(例えば、第3の二色性反射体コーティングまたは薄膜)は、赤色レーザ源312-3によって出力されるレーザ光ビーム314の波長を含む、光の赤色の波長のみを反射するまたは実質的に反射し、青色レーザ源312-1によって出力されるレーザ光ビーム314の青色波長および緑色レーザ源312-2によって出力されるレーザ光ビーム314の緑色波長を含む光の他の波長を透過するまたは実質的に透過する。第2のピックオフ界面1434は、赤色レーザ源312-3によって出力されたレーザ光ビーム314を受け取り、それをビームコンバイナ1416の長さに沿ってビームコンバイナ1416の第2の端部に向けておよび光学スキャナ204に向けて反射する。第2のピックオフ界面1434はまた、第1の界面1430で既に反射された青色レーザ源312-1によって出力されるレーザ光ビーム314と、緑色レーザ源312-2によって出力されるレーザ光ビーム314とを受け取り、両方を反射せずに通過させる。第2のピックオフ界面1434は、集約レーザ光ビーム318を効果的に出力する。第2のピックオフ界面1434はさらに、青色レーザ源312-1によって出力されるレーザ光ビーム314および緑色レーザ源312-2によって出力されるレーザ光ビーム314のフレネル反射を引き起こし、これらのレーザ光ビームの一部を第2の光検出器1410-2に向けて第2の変向光1408-2として変向する。このフレネル反射は、第1の一次インデックス基板1426と第2の二次インデックス基板1428との間の屈折率の差によって引き起こされる。
いくつかの実施形態において、レーザ投影システムは、第1の光検出器と、第1のレーザ光ビームおよび第2のレーザ光ビームを受け取るように、および第1のレーザ光ビームと第2のレーザ光ビームとを結合して集約レーザ光ビームにするように構成されるビームコンバイナとを含み、ビームコンバイナは、第1のフレネル反射を介して集約レーザ光ビームの第1の部分を第1の光検出器に向けて変向するように構成される第1のピックオフ界面を含む。1つの態様において、ビームコンバイナは、第1の屈折率を有する第1の材料を含む第1の一次インデックス基板と、第1の屈折率とは異なる第2の屈折率を有する第2の材料を含む第1の二次インデックス基板とをさらに含み、第1のピックオフ界面は、第1の一次インデックス基板と第1の二次インデックス基板との間に直接配置される。別の態様において、第1の材料および第2の材料は、N-BK7ホウケイ酸クラウンガラス、溶融シリカ、クラウンガラス、フリントガラス、サファイア、ダイヤモンド、フッ化バリウム、フッ化カルシウム、および空気からなるグループから選択されるそれぞれ異なる材料を含む。
1つの態様において、レーザ投影システムは、ビームコンバイナの第1の側に配置されたミラーを含み、ミラーは、集約レーザ光ビームの第1の部分および第2の部分の少なくとも一部を第1の光検出器に向けて反射し、第1の光検出器は、ビームコンバイナの第1の側とは反対側の第2の側に配置される。別の態様において、レーザ投影システムは、ビームコンバイナの第2の側に配置された追加のミラーを含み、追加のミラーは、ミラーから集約レーザ光ビームの第1の部分および第2の部分を受け取り、集約レーザ光ビームの第1の部分および第2の部分を第1の光検出器に向けて反射する。さらに別の態様において、ミラーは、集約レーザ光ビームの第1の部分および第2の部分を完全に反射する。さらに別の態様において、ミラーは、集約レーザ光ビームの第1の部分および第2の部分のみを部分的に反射し、それにより、集約レーザ光ビームの第1の部分および第2の部分の第1の断片が第1の光検出器に向けて反射され、集約レーザ光ビームの第1の部分および第2の部分の第2の割合がミラーを通過する。
1つの態様において、ミラーは、ミラーから第1の光検出器上へと反射される光に対する第1の光検出器の不均一な応答プロファイルをミラーに正規化させる、波長依存の反射率プロファイルを有するように構成される。別の態様において、レーザ投影システムは、ビームコンバイナの第1の側に配置されて、ミラーを通過する集約レーザ光ビームの第1の部分および第2の部分の第2の断片を受け取るように構成された第2の光検出器を含む。さらに別の態様では、第1の二次インデックス基板はビームコンバイナの第1の端部に配置され、集約レーザ光ビームは第1の端部を通ってビームコンバイナから出る。別の態様において、ビームコンバイナは、第2の光検出器と、第3の光検出器と、第1の材料を含む第2の一次インデックス基板と、第2の材料を含む第2の二次インデックス基板と、第1の二次インデックス基板と第2の一次インデックス基板との間に配置される第2のピックオフ界面とをさらに含み、第2のピックオフ界面は第1のレーザ光ビームおよび第2のレーザ光ビームのみを第2のフレネル反射を介して第2の光検出器に向けて変向するように構成され、第2の一次インデックス基板と第2の二次インデックス基板との間に配置される第3のピックオフ界面をさらに含み、第3のピックオフ界面は第1のレーザ光ビーム及び第2のレーザ光ビームのうちの第1のレーザ光ビームのみを第3のフレネル反射を介して第3の光検出器に向けて変向するように構成される。

Claims (23)

  1. 光検出器と、
    第1の表面を備え、受け取った光の第1の部分を第1のフレネル反射を介して前記光検出器に向けて変向するように構成されるピックオフ要素と
    を備える、レーザ投影システム。
  2. 前記ピックオフ要素は、第1の屈折率を有する第1の材料と第2の屈折率を有する第2の材料との間の前記第1の表面に第1の界面を備え、前記第1の屈折率は前記第2の屈折率とは異なり、前記受け取った光の前記第1の部分は、前記第1のフレネル反射を介して、前記第1の界面から前記光検出器に向けて変向される、請求項1に記載のレーザ投影システム。
  3. 前記第1の材料は、N-BK7ホウケイ酸クラウンガラス、溶融シリカ、クラウンガラス、フリントガラス、サファイア、ダイヤモンド、フッ化バリウム、またはフッ化カルシウムのうちの少なくとも1つを含み、前記第2の材料は空気を含む、請求項2に記載のレーザ投影システム。
  4. 前記ピックオフ要素は、
    前記第1の表面の反対側の第2の表面と、
    前記第1の材料と前記第2の材料との間の前記第2の表面における第2の界面と
    を備え、
    前記ピックオフ要素は、前記受け取った光の第2の部分を第2のフレネル反射を介して前記第2の界面から前記光検出器に向けて変向するように構成される、
    請求項3に記載のレーザ投影システム。
  5. 前記ピックオフ要素は、
    前記第1の表面の反対側の第2の表面と、
    前記第2の表面上に配置された反射防止コーティングと
    を備える、請求項3に記載のレーザ投影システム。
  6. 前記ピックオフ要素はプリズムであり、前記第1の表面は前記プリズムの入力表面であり、前記入力表面で前記プリズムは前記受け取った光を受け取る、請求項3に記載のレーザ投影システム。
  7. 前記ピックオフ要素はプリズムであり、前記第1の表面は前記プリズムの出力表面であり、前記出力表面を通じて前記プリズムは前記受け取った光を出力する、請求項3に記載のレーザ投影システム。
  8. 前記レーザ投影システムは、
    複数のレーザ光ビームを生成するように構成される複数のレーザ源を含む光学エンジンと、
    前記複数のレーザ光ビームを結合して集約レーザ光ビームにするように、および前記集約レーザ光ビームを出力するように構成されるビームコンバイナとをさらに備え、
    前記受け取った光は前記集約レーザ光ビームを含み、前記レーザ投影システムは、前記光学エンジンの前記複数のレーザ源のうちの1つまたは複数のレーザ出力を決定するように構成され、
    前記レーザ投影システムは、
    前記集約レーザ光ビームが前記ピックオフ要素を通過した後に前記ビームコンバイナから前記集約レーザ光ビームを受け取るように、および前記集約レーザ光ビームを走査するように構成される光学スキャナと、
    前記光学スキャナから前記走査された集約レーザ光ビームを受け取るように、および前記走査された集約レーザ光ビームを投影するように構成される導波路とをさらに備える、
    請求項1に記載のレーザ投影システム。
  9. 第1の光検出器と、
    第1のレーザ光ビーム、第2のレーザ光ビーム、および第2のレーザ光ビームを受け取るように、および前記第1のレーザ光ビームと前記第2のレーザ光ビームとを結合して集約レーザ光ビームにするように構成されるビームコンバイナと
    を備え、前記ビームコンバイナは、
    前記集約レーザ光ビームの第1の部分を第1のフレネル反射を介して前記第1の光検出器に向けて変向するように構成される第1のピックオフ界面を備える、
    レーザ投影システム。
  10. 前記ビームコンバイナは、
    第1の屈折率を有する第1の材料を含む第1の一次インデックス基板と、
    前記第1の屈折率とは異なる第2の屈折率を有する第2の材料を含む第1の二次インデックス基板と
    をさらに備え、
    前記第1のピックオフ界面は、前記第1の一次インデックス基板と前記第1の二次インデックス基板との間に直接に配置される、
    請求項9に記載のレーザ投影システム。
  11. 前記第1の材料および前記第2の材料は、N-BK7ホウケイ酸クラウンガラス、溶融シリカ、クラウンガラス、フリントガラス、サファイア、ダイヤモンド、フッ化バリウム、フッ化カルシウム、および空気から成るグループから選択される、それぞれ異なる材料を含む、請求項10に記載のレーザ投影システム。
  12. 前記ビームコンバイナは、
    前記第1の屈折率を有する前記第1の材料を含む第2の一次インデックス基板と、
    前記第1の二次インデックス基板と前記第2の一次インデックス基板との間に直接に配置される第2のピックオフ界面と
    をさらに備え、
    前記第2のピックオフ界面は、前記集約レーザ光ビームの第2の部分を第2のフレネル反射を介して前記第1の光検出器に向けて変向するように構成される、
    請求項11に記載のレーザ投影システム。
  13. 前記第1のピックオフ界面によって変向される前記集約レーザ光ビームの前記第1の部分の第1の光路は、前記第2のピックオフ界面によって変向される前記集約レーザ光ビームの前記第2の部分の第2の光路とは別個である、請求項12に記載のレーザ投影システム。
  14. 前記第1のピックオフ界面によって変向される前記集約レーザ光ビームの前記第1の部分の第1の光路は、前記第2のピックオフ界面によって変向される前記集約レーザ光ビームの前記第2の部分の第2の光路と少なくとも部分的に重なり合う、請求項12に記載のレーザ投影システム。
  15. 前記ビームコンバイナの第1の側に配置されるミラーをさらに備え、
    前記ミラーは、前記集約レーザ光ビームの前記第1の部分および前記第2の部分の少なくとも一部を前記第1の光検出器に向けて反射し、前記第1の光検出器は、前記第1の側の反対側にある前記ビームコンバイナの第2の側に配置される、請求項12に記載のレーザ投影システム。
  16. 前記ビームコンバイナの前記第2の側に配置される追加のミラーをさらに備え、
    前記追加のミラーは、前記ミラーから前記集約レーザ光ビームの前記第1の部分および前記第2の部分を受け取り、前記集約レーザ光ビームの前記第1の部分および前記第2の部分を前記第1の光検出器の前記第2の表面上へと反射する、請求項15に記載のレーザ投影システム。
  17. 前記ミラーは、前記集約レーザ光ビームの前記第1の部分および前記第2の部分を完全に反射する、請求項15に記載のレーザ投影システム。
  18. 前記ミラーは、前記集約レーザ光ビームの前記第1の部分および前記第2の部分を部分的にのみ反射し、それにより、前記集約レーザ光ビームの前記第1の部分および前記第2の部分の第1の断片が、前記第1の光検出器に向けて反射され、前記集約レーザ光ビームの前記第1の部分および前記第2の部分の第2の断片が前記ミラーを通過する、請求項15に記載のレーザ投影システム。
  19. 前記ミラーは、前記ミラーから前記第1の光検出器上に反射される光に関する前記第1の光検出器の不均一な応答プロファイルを前記ミラーに正規化させる、波長依存の反射率プロファイルを有するように構成される、請求項18に記載のレーザ投影システム。
  20. 前記ビームコンバイナの前記第1の側に配置され、前記ミラーを通過する前記集約レーザ光ビームの前記第1の部分および前記第2の部分の前記第2の断片を受け取るように構成される第2の光検出器をさらに備える、請求項18に記載のレーザ投影システム。
  21. 前記第1の二次インデックス基板は、前記ビームコンバイナの第1の端部に配置され、前記集約レーザ光ビームは、前記第1の端部を通じて前記ビームコンバイナから出る、請求項11に記載のレーザ投影システム。
  22. 前記ビームコンバイナは、
    第2の光検出器と、
    第3の光検出器と、
    前記第1の材料を含む第2の一次インデックス基板と、
    前記第2の材料を含む第2の二次インデックス基板と、
    前記第1の二次インデックス基板と前記第2の一次インデックス基板との間に配置された第2のピックオフ界面とをさらに備え、前記第2のピックオフ界面は、前記第1のレーザ光ビームおよび前記第2のレーザ光ビームのみを第2のフレネル反射を介して前記第2の光検出器に向けて変向するように構成され、
    前記第2の一次インデックス基板と前記第2の二次インデックス基板との間に配置された第3のピックオフ界面をさらに備え、前記第3のピックオフ界面は前記複数のレーザ光ビームのうちの前記第1のレーザ光ビームのみを第3のフレネル反射を介して前記第3の光検出器に向けて変向するように構成される、
    請求項11に記載のレーザ投影システム。
  23. 第1の屈折率を有する第1の材料と第2の屈折率を有する第2の材料との間の界面でフレネル反射を介して、受け取った光の一部を光検出器に向けて変向することと、
    前記受け取った光の前記変向された部分の強度を前記光検出器で検出することと
    を含む、方法。
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