JP2024526582A - 方法 - Google Patents

Abstract

本開示は、植物のオルソネイザルプロフィールを高める方法、及び物質送達システム用の組成物を調製する方法であって、組成物が所定のオルソネイザルプロフィールを有する、方法に関連する。本開示は、物質送達システムにおける使用のための消耗品であって、消耗品が、所定のオルソネイザルプロフィールを有する組成物を含む、消耗品にさらに関連する。【選択図】 図１

Description

本開示は、植物のオルソネイザルプロフィールを高める方法、及び物質送達システム用の組成物を調製する方法であって、組成物が所定のオルソネイザルプロフィールを有する、方法に関連する。本開示は、物質送達システムにおける使用のための消耗品であって、消耗品が、所定のオルソネイザルプロフィールを有する組成物を含む、消耗品にさらに関連する。

背景

香味組成物は、送達される物質の、使用者の体験を高めるために、多様な物質送達システムにおいて使用される。エアロゾル供給システム、例えばｅシガレットは、一般に、エアロゾル化可能な材料、例えば、典型的には、加香剤及び任意の活性原料を含む原液のリザーバを含有し、それから、例えば、気化によってエアロゾルが生成されて、使用者に吸入される。他の原材料、例えば、活性原料及び／又は加香剤若しくは香味料を含む、ゲル又は固体材料は、加熱デバイスにおいて、同様にエアロゾル化され得る。香味は、タバコロッドの一端部に取り付けられたフィルター要素を介して、又はタバコ材料を直接介して、喫煙品、例えば、紙巻タバコに導入され得る。エアロゾルフリー送達システムにおいて、香味は、パウチ状経口製品、例えば、無煙タバコ製品、又はタバコフリー基材を含有する経口製品の形態で送達され得る。

しかし、製品の種類にかかわらず、香味が、楽しめる形態で、且つ広範囲なプロフィールにわたって使用者に送達されることが重要である。特に、送達される香味を、消費者の好み及び／又は任意の規制の制限を含む、他の要件に合わせることができる場合が望ましい。例えば、特定の味及び／又は香りプロフィールで、感覚的体験を生み出すように、香味を調合することが好ましいことがある。

概要

第１の態様において、本開示は、シソ科（Ｌａｍｉａｃｅａｅ）、フウロソウ科（Ｇｅｒａｎｉａｃｅａｅ）、キク科（Ａｓｔｅｒａｃｅａｅ）、フトモモ科（Ｍｙｒｔａｃｅａｅ）、又はツツジ科（Ｅｒｉｃａｃｅａｅ）の植物のオルソネイザルプロフィールを高める方法であって：
（ａ）シソ科、フウロソウ科、キク科、フトモモ科、又はツツジ科の植物の初期のオルソネイザルプロフィールを求めるステップであり、プロフィールが、複数の化学化合物及びそれらのそれぞれの含有量を含む、ステップ；
（ｂ）光曝露時間、温度、相対湿度、標高、光強度、全太陽放射、生育期間、又はその組合せから選択される１つ又は複数のパラメーターを制御することによって、その生育条件を介してシソ科、フウロソウ科、キク科、フトモモ科、又はツツジ科の植物を改変するステップ；
（ｃ）改変植物のオルソネイザルプロフィールを求めるステップ；並びに
（ｄ）任意選択で、ステップ（ｂ）の生育条件の１つ又は複数のパラメーターを変更して、改変オルソネイザルプロフィールにおける１種又は複数の化学化合物のそれぞれの含有量（複数可）を初期のオルソネイザルプロフィールに対して増やす及び／又は減らす、ステップ
を含む、方法を提供する。

第２の態様において、本開示は、物質送達システム用の、ミント以外の少なくとも１種の香りを有する所定のオルソネイザルプロフィールを有するミント香味組成物を調製する方法であって、
（ａ）ミント以外の少なくとも１種の香りを有する所定のオルソネイザルプロフィールを識別するステップであり、オルソネイザルプロフィールが、複数の化学化合物及びそれらのそれぞれの含有量を含む、ステップ；並びに
（ｂ）組成物中に、上記化合物（複数可）の１種又は複数の天然源又は合成源を含むことによって、複数の化学化合物のそれぞれを、それらのそれぞれの含有量（複数可）でもたらすステップ
を含む、方法を提供する。

第３の態様において、本開示は、本明細書に記載の第２の態様の方法から得ることができるミント香味組成物を提供する。

第４の態様において、本開示は、本明細書に記載の第３の態様のミント香味組成物、及びエアロゾル形成体材料、活性物質、基材材料、又はその組合せから選択される少なくとも１種の成分を含む、物質送達システムにおける使用のための消耗品を提供する。

第５の態様において、本開示は、本明細書に記載の第４の態様の消耗品を含有する容器又は包装を提供する。

第６の態様において、本開示は、本明細書に記載の第４の態様の消耗品、又は本明細書に記載の第５の態様の容器又は包装を含む物質送達システムを提供する。

第７の態様において、本開示は、非改変植物と比較して、そのオルソネイザルプロフィールの、１種又は複数の化学化合物のそれぞれの含有量を増やす及び／又は減らすように改変された、シソ科、フウロソウ科、キク科、フトモモ科、又はツツジ科の植物であって、改変が、植物の生育条件を介したものであり、１種又は複数の化学化合物がミント以外の香りに関係する、シソ科、フウロソウ科、キク科、フトモモ科、又はツツジ科の植物を提供する。

本開示の、これらの及び他の特徴、態様、並びに利点は、以下に簡潔に記載された、添付の図面と共に、以下の詳細な記述を読むことから明らかになるであろう。本発明は、こうした特徴又は要素が、本明細書の、特有の実施形態の記述と明らかに組み合わされるかどうかにかかわらず、上記の特徴の２つ、３つ、４つ以上の任意の組合せ、及び本開示で示された特徴又は要素の、任意の２つ、３つ、４つ以上の組合せを含む。本開示は、全体論的に読まれることが意図され、文脈上明らかに別段の指示がなければ、その多様な態様及び実施形態のいずれかにおける、本開示の、任意の分離可能な特徴又は要素を組み合わせることができるものとして考えられるべきである。

参照の便宜上、本開示の、これらの態様及びさらなる態様は、適切なセクション見出しの下で議論される。しかし、それぞれのセクション下での教示は、それらが表されるセクションに限定されず；教示は全体として本開示の文脈において読まれるべきである。

前述の一般的な用語でこうして記載された、本開示の態様を有するとき、必ずしも縮尺通りに描かれていない、添付の図面を参照されたい。図面は、単なる例示であり、本開示を限定するものとして考慮されるべきではない。

電子エアロゾル送達システムの概略図である。 パウチ状製品実施形態の製品の幅に沿った断面図であり、本開示の組成物で満たした外部のパウチを示す図である。 本明細書に記載の実施例１に従って得られたオルソネイザルプロフィールの比較を示す図である。識別された化学化合物は、ｘ軸に沿い、それらのそれぞれの含有量（ｎｇ／ｇ）はｙ軸に沿う。 本明細書に記載の実施例３に従って得られたオルソネイザルプロフィールの比較を示す図である。 本明細書に記載の実施例３に従って得られたオルソネイザルプロフィールの比較を示す図である。

詳細な説明

以下の記述において、数多くの特有の詳細は、本開示の実施形態の完全な理解をもたらすために表される。しかし、本開示は、これらの特有の詳細に限定されないと理解されたい。また、本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲及びその等価物によってのみ限定されるので、本明細書で用いられた専門用語は、特定の実施形態のみを説明する目的で使用され、限定的なものであると意図されないと理解されたい。当業者に公知の特有の詳細は、明確性の目的で、適宜省略されることも明らかである。

本明細書及び特許請求の範囲において、単数形「ａ」、「ａｎ」、及び「ｔｈｅ」は、文脈上明らかに別段の指示がなければ、複数の指示物を含む。「乾重量パーセント」又は「乾重量基準」の言及は、乾燥原料（すなわち、水を除く全ての原料）に基づいた重量を指す。「湿重量」は、水又は他の溶媒を含む組成物の重量を指す。別段の指示がなければ、組成物の「重量パーセント」（又は「重量％」）は、組成物の全湿重量（すなわち、水又は他の溶媒を含む）を反映する。

本明細書において、別段の記載がなければ、原料の量を修飾する用語「約」は、例えば、実体面の濃縮物又は溶液をつくるための、典型的な測定手順及び液体処理手順によって；これらの手順における不注意による誤差によって；用いられる原料の、又は方法を実行するための、生産、供給源、又は純度における違い等によって；生じ得る数量のばらつきを指す。用語「約」は、特定の初期の混合物から得られる組成物の、様々な平衡条件により異なる量も包含する。用語「約」で修飾されようとなかろうと、特許請求の範囲は、その量の等価物を含む。

本明細書で与えられる範囲は、成分のそれぞれの例示的な量を提供する。これらの範囲のそれぞれは、単独で用いられてもよく、１種又は複数の、他の成分の範囲と組み合わされてもよい。

オルソネイザルプロフィール
本開示は、第１に、植物のオルソネイザルプロフィールを高める方法に関連する。前述された第１の態様は、シソ科、フウロソウ科、キク科、フトモモ科、又はツツジ科の植物のオルソネイザルプロフィールを高めることに焦点を当てるが、本開示は、これらの植物に限定されない。当業者は、本明細書における教示を任意の植物に適用することができ、シソ科、フウロソウ科、キク科、フトモモ科、又はツツジ科の植物が、単に一例として使用されていることを本明細書全体から理解するであろう。したがって、本開示は、植物のオルソネイザルプロフィールを高める方法であって：
ａ 植物の初期のオルソネイザルプロフィールを求めるステップであり、プロフィールが、複数の化学化合物及びそれらのそれぞれの含有量を含む、ステップ；
ｂ 光曝露時間、温度、相対湿度、標高、光強度、全太陽放射、生育期間、又はその組合せから選択される１つ又は複数のパラメーターを制御することによって、その生育条件を介して植物を改変するステップ；
ｃ 改変植物のオルソネイザルプロフィールを求めるステップ；並びに
ｄ 任意選択で、ステップ（ｂ）の生育条件の１つ又は複数のパラメーターを変更して、改変オルソネイザルプロフィールにおける１種又は複数の化学化合物のそれぞれの含有量（複数可）を初期のオルソネイザルプロフィールに対して増やす及び／又は減らす、ステップ
を含む、方法を提供する。

本開示の様々な実施形態において、方法はステップ（ｄ）を含む。

植物は、当分野で公知の、オルソネイザルプロフィールを求めることができる、任意の植物であってもよい。例えば、植物は、タバコ植物、草本植物、大麻植物、顕花植物、香辛料植物、ホップ等であってもよい。植物は、例えば、アサ科（Ｃａｎｎａｂａｃｅａｅ）若しくはニコチアナ科（Ｎｉｃｏｔｉａｎａ）のメンバーであってもよく、又は料理用のハーブ若しくは香辛料であってもよい。後者は、当分野において公知の植物群であり、例えば、アニス、バジル、月桂樹、カルダモン、カイエンペッパー、シナモン、コリアンダー、クミン、カレーリーフ、ディル、ニワトコの花、ウイキョウ、ニンニク、ジンジャー、ジャスミン、ジュニパーベリー、カフェライムの葉、レモンバーム、レモングラス、マジョラム、ミント、マスタード、ナツメグ、オレガノ、パセリ、コショウ、ローズマリー、サフラン、タラゴン、タイム、ウコン、バニラ、及びクレソンが挙げられる。アサ科には、アサ属（Ｃａｎｎａｂｉｓ）及びカラハナソウ属（Ｈｕｍｕｌｕｓ）（ホップ）が挙げられる。シソ科、フウロソウ科、キク科、フトモモ科、又はツツジ科の植物を用いた方法に関連した以下の記述は、上記のより一般的な方法に同様に適用される。

用語「高めること」は、本明細書において、植物のオルソネイザルプロフィールを所望の最終結果にカスタマイズする又は適合させることを意味するために使用される。上記のように、香味が楽しめる形態で、且つ広範囲なプロフィールにわたって使用者に送達されることが重要である。特に、香味を、消費者の好み及び／又は任意の規制の制限を含む、他の要件に合わせることができる場合が望ましい。

香味は、ＡＳＴＭインターナショナル（ＡＳＴＭ Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ、２００９．Ｓｔａｎｄａｒｄ Ｔｅｒｍｉｎｏｌｏｇｙ Ｒｅｌａｔｉｎｇ ｔｏ Ｓｅｎｓｏｒｙ Ｅｖａｌｕａｔｉｏｎｓ ｏｆ Ｍａｔｅｒｉａｌｓ ａｎｄ Ｐｒｏｄｕｃｔｓ、Ｅ２５３－０９ａ；参照によって本明細書に組み込まれる）によって：
（１）口腔内の味蕾、味覚器、及び化学的感受性（ｃｈｅｍｅｓｔｈｅｔｉｃ）受容体の組合せを刺激することから得られる認知；又は
（２）口腔において物質によって引き起こされる、味覚、芳香性、及び化学的感触の因子を組み合わせた影響として定められる。

ゆえに、この定義は、香味の３つの要素：（１）味、（２）芳香性又は香り、及び（３）三叉神経の感覚を考慮に入れる。

芳香性（ａｒｏｍａｔｉｃｓ）又は香り（ａｒｏｍａ）は、芳香（ｓｃｅｎｔ）又は匂い（ｓｍｅｌｌ）を指し、本開示において、物体のオルソネイザル（ｏｒｔｈｏｎａｓａｌ ｓｍｅｌｌ）、すなわち鼻を通って直接入り鼻腔を上がる分子の認知を指す。オルソネイザルは、レトロネイザル（ｒｅｔｒｏｎａｓａｌ ｓｍｅｌｌ）又はレトロネイザル嗅覚とは異なり、後者は、食物及び飲料の香味特質（ｆｌａｖｏｒ ｄｉｍｅｎｓｉｏｎ）を認知することが可能であり、咀嚼時に、鼻腔を通って上方へ移動する分子に関係する。本開示は、オルソネイザルに関連するだけであり、レトロネイザルには関連せず、第１の態様の方法により、当業者は、植物のオルソネイザルプロフィール、例えば、シソ科、フウロソウ科、キク科、フトモモ科、又はツツジ科の植物を、そのある特定の香りを高めるために適応させることができる。

例として、シソ科からの実在の植物、例えば、メンタ属からの植物は、ミントの香り化合物が優勢であるオルソネイザルプロフィールを有する。例えば、パイナップルミント（Ｍｅｎｔｈａ ｓｕａｖｅｌｏｎｓ Ｖａｒｉｅｇａｔａ）又は「パイナップルミント」は、例えば、酸化ピペリトン、メントン、アルファ－ピネン、ベータ－ピネン、及び１，８－シネオールが優勢であるオルソネイザルプロフィールを有し、全ては、植物の「ミント」の香りに寄与する。「ミント」の香りは、「新鮮さ」、「冷たさ」、「寒さ」、「爽快さ」、及び／又は「清潔さ」と記載され得る。それは、当業者によって容易に識別されるであろう。

優勢な「ミント」の香り化合物は、大部分の消費者に対して、「パイナップルミント」が実質的に「ミント」と区別できないオルソネイザルプロフィールを有することを意味する。言い換えれば、パイナップルミント植物からの優位な香りは、「ミント」であり、「パイナップル」又は任意の他の「フルーティ」な香りではない。しかし、香味空間において、とりわけミント香味空間において、より多様であることを要求され、ゆえにこうしたシソ科植物（又は同様にフウロソウ科、キク科、フトモモ科、及び／若しくはツツジ科の植物）を、意図的に、そのオルソネイザルプロフィールにおける、１種又は複数の化合物を高めるように、及び／又は減らすように生育させ得る場合が有用である。例えば、「パイナップルミント」の文脈において、ミント以外の香り（複数可）に関与する、それらの化合物 －例えば、「フルーティ」な香りに関与するオルソネイザル化合物－ が、植物の生育中に促進され、それによって濃度を増し、その結果、例えば、本明細書に記載の物質送達システムにおける植物の消費者が、植物又はその抽出物を含有する消耗品からミントの香り及びフルーティな香りの両方を体験することになる場合が望ましい。

同様の試みは、例えば、アップルミント（マルバハッカ）及びストロベリーミント（Ｍｅｎｔｈａ ｓｐｉｃａｔａ ｓｕｂｓｐ．ｃｉｔｒａｔａ）、並びに「シトラス」ミント、例えば、オレンジミント（Ｍｅｎｔｈａ×ｐｉｐｅｒｉｔａ ｆ．ｃｉｔｒａｔａ‘Ｏｒａｎｇｅ’）及びレモンミント（Ｍｅｎｔｈａ×ｐｉｐｅｒｉｔａ ｆ．ｃｉｔｒａｔａ‘Ｌｅｍｏｎ’）、及びミント以外の香りを有する、他のミント変種、例えばチョコレートミント（Ｍｅｎｔｈａ×ｐｉｐｅｒｉｔａ‘Ｃｈｏｃｏｌａｔｅ’）を含む、他の「フルーティ」ミントについて行われる。試みは、勿論、ミント植物に限定されず；それらは、単に、本開示の目的のための一例として使用されるものである。

したがって、第１の態様の方法により、当業者は、植物のオルソネイザルプロフィールにおける１種又は複数の香りを選り好み、それによって消費者に「特別仕様の」又は「洗練された」オルソネイザル体験を送達することが可能になる。さらに、第１の態様の方法を用いて、植物のオルソネイザルプロフィールにおいて、１種又は複数の香りに関与する化合物（複数可）の情報を集めることができる。この情報を用いて、当業者は、バイオミメティクス手法を介して、特定のオルソネイザルプロフィールを再現することが可能である。この手法は、第２の態様に関連して、より詳細に記述されるが、その記述は、第１の態様の開示に同様に適用される。集められた情報を用いて、例えば、植物のオルソネイザルプロフィールにおいて、どの化合物（複数可）を引き上げ／減らすかの決断を導くことができ、ゆえに本明細書に記載の方法において、生育条件が制御される。

植物の「オルソネイザルプロフィール」は、当分野で十分に理解されており；複数の化学化合物及びそれらのそれぞれの含有量を含み、当分野で公知の方法を用いて求められる。植物のオルソネイザルプロフィールは、特定化合物（複数可）のそれぞれの含有量（複数可）が、ｎｇ毎ｇで測定される、さもなければ十億分率（ｐｐｂ）で表される、ヘッドスペース濃度であるようなヘッドスペーステクノロジーによって求めることができる。

ヘッドスペーステクノロジーは、対象の物体、例えば植物の一部位を取り囲む空気中に存在する、香気化合物又は香り化合物を解明するための技術である。その技術を実行するための装置は、容易に入手可能であり、中空のドームの、又は球体状の物体を含み、それは、気密シールを形成し、対象の物体を取り囲む。香気化合物若しくは香り化合物がヘッドスペースから取り除かれないように、不活性ガスを、物体を含有するスペース中に通すか、又は真空にする。これらの化合物は、次に、多様な技術、とりわけ、冷表面、溶媒トラップ、吸着材によって捉えられる。捉えたら、試料を、ガスクロマトグラフィー、質量スペクトル、炭素１３ＮＭＲ、及びその組合せ等の技術を使用して分析することができ、解明された化合物を香り化合物の公知のライブラリーと比較して、特定化合物によって製造された芳香を識別する。

使用され得る研究室技術には、固相マイクロ抽出、動的ヘッドスペース抽出、又は撹拌棒吸着抽出が挙げられる。典型的には、固相マイクロ抽出又はＳＰＭＥが使用され得る。ＳＰＭＥは、液体又は気相であり得る、様々な種類の媒体から様々な分析物（揮発性及び不揮発性の両方を含む）を抽出する、液体（例えば、ポリマー）又は固体（吸着剤）であり得る抽出相でコーティングされたファイバーの使用を含む固相抽出サンプル技法である。抽出後、ＳＰＭＥファイバーを、分析用の分離装置、例えば、ガスクロマトグラフィーの注入口に移す。多くの市販のＳＰＭＥファイバーコーティングがあり、ガスクロマトグラフィー等の分析技術は、当分野で周知であり、理解されている。

本開示の様々な実施形態において、オルソネイザルプロフィールは、二次的な技術と連結されたガスクロマトグラフィー（ＧＣ）を備えるヘッドスペーステクノロジーを使用して求めることができる。二次的な技術は、質量スペクトル（ＭＳ）、臭度測定（Ｏ）、又はその組合せを含むことができる。例えば、本開示は、ＧＣ－ＭＳ、ＧＣ－Ｏ、又はその組合せを含むことができる。ＧＣ－ＭＳとＧＣ－Ｏとの組合せは、人の鼻によって検出可能な化合物（複数可）を識別するのに有用であり得る。それゆえにＧＣ－ＭＳ及びＧＣ－Ｏを使用して、本明細書で記述されたように、閾値オルソネイザルプロフィール、すなわち、人の鼻によって検出可能な化合物のプロフィールを提供することができる。

第１の態様の方法において、初期のオルソネイザルプロフィールは、植物について求められる。例えば、初期のオルソネイザルプロフィールは、シソ科、フウロソウ科、キク科、フトモモ科、又はツツジ科の植物について求めることができる。プロフィールは、前述の部分に記述されたヘッドスペーステクノロジーを使用して求めることができ、特定化合物の濃度は、ｎｇ毎ｇで明記される。

本開示の様々な実施形態において、植物のヘッドスペースは、その試料を使用して特性決定されることができ、例えば、試料は、植物から採取された若枝であってもよい。本開示の文脈における「若枝」は、茎及びそれらの付属物、例えば、茎、葉及び側芽、顕花茎及び花芽で構成される。本開示の様々な実施形態において、ヘッドスペース分析に使用される試料は、植物の任意の部位、例えば、１個又は複数の葉、茎、花等であってもよく、本開示は、これに関して限定されない。様々な実施形態において、植物の部位は、顕花茎及び／又は花芽なしの若枝を含むことができる。本開示において、オルソネイザルプロフィールは、植物の抽出油から求められず、植物それ自体の物理的抽出物から求められる。

方法は、閾値オルソネイザルプロフィール又は香気活性値に基づいたオルソネイザルプロフィールを生成するために、特定化合物の濃度と化合物の香気閾値とを比較するステップをさらに含むことができる。当業者は、閾値濃度がどこに位置するか、それらの共通の一般的な知識を知っている。これらの閾値濃度は、当分野で、香気閾値、香気検出値又は香り閾値として公知であり、これらの用語のいずれかによって本明細書において参照され得る。それらは、人の鼻によって検出され得る最低限の濃度であり、例えば、Ｄｅｖｏｓ，Ｍ．、Ｐａｔｔｅ，Ｆ．、Ｒｏｕａｌｔ，Ｊ．、Ｌａｆｆｏｒｔ，Ｐ．及びＶａｎ Ｇｅｍｅｒｔ，Ｌ．Ｊ．（１９９０）Ｓｔａｎｄａｒｄｉｚｅｄ Ｈｕｍａｎ Ｏｌｆａｃｔｏｒｙ Ｔｈｒｅｓｈｏｌｄｓ、並びにＴｈｅ Ｇｏｏｄ Ｓｃｅｎｔｓ社ウェブサイト：ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ．ｔｈｅｇｏｏｄｓｃｅｎｔｓｃｏｍｐａｎｙ．ｃｏｍ／ｉｎｄｅｘ．ｈｔｍｌから利用可能である。これらの開示のそれぞれは、参照によって本明細書に組み込まれている。

本開示の様々な実施形態において、ゆえに、第１の態様の方法は、植物からデータを取得するステップであって、当該データが植物のヘッドスペースを特性決定する、ステップ、取得されたデータから、ヘッドスペース内の複数の化学化合物及びそれらのそれぞれの含有量を識別するステップ、並びに複数の化学化合物及びそれらのそれぞれの含有量を１種又は複数のライブラリーと比較するステップを含み、１種又は複数のライブラリーと比較するステップは、１種若しくは複数の香りの種類によって植物を特性決定すること、及び／又は閾値オルソネイザルプロフィールを生成することであり得る。様々な実施形態において、１種又は複数のライブラリーと比較するステップは、人の鼻によって検出可能な、植物のオルソネイザルプロフィールに関係する化合物（複数可）及びそれぞれの含有量（複数可）を選択するように、香り閾値ライブラリーと比較することを含む。それによって、オルソネイザルプロフィールは、その香気活性値によって植物を特性決定し；言い換えれば、化学化合物（複数可）のそれぞれの含有量（複数可）は、香気活性値である。

植物、例えば、シソ科、フウロソウ科、キク科、フトモモ科、又はツツジ科の植物のオルソネイザルプロフィールは、初期の時点で、例えば、第１の態様の方法を受けていない栽培品種から、及び以下により詳細に記述されるように、その生育条件を介して植物を改変した後の両方で求められる。初期のオルソネイザルプロフィール及び植物の改変後のオルソネイザルプロフィールの決定は、同じように実行されるべきであり、例えば、香気活性値及び／又は同じ分析技術（複数可）に依拠して、２つのプロフィール間の比較が有意義であることを確実にする。

方法のステップ（ａ） －植物の初期のオルソネイザルプロフィールを求めるステップ－ は、所定のオルソネイザルプロフィールのライブラリーを調査するステップも含むことができる。本開示のこうした実施形態において、それゆえに、当業者は、方法の開始時点として、植物から取得されたデータよりもむしろ所定のオルソネイザルプロフィールに依拠することになる。プロフィールのライブラリーは、本明細書に記載の方法の結果、又は第三者等からの既存のデータの収集であってもよい。本開示の様々な実施形態において、それゆえに、ステップ（ａ）は、植物についての所定のオルソネイザルプロフィール、例えば、シソ科、フウロソウ科、キク科、フトモモ科、又はツツジ科の植物についての所定のオルソネイザルプロフィールを識別するステップであって、プロフィールが、複数の化学化合物及びそれらのそれぞれの含有量を含む、ステップを含むことができる。

本開示の様々な実施形態において、且つ図３で例示されるように、本明細書に記載の第１の態様の方法は、ステップ（ｄ）の後にステップ（ｃ）を繰り返すことができる。こうした実施形態において、方法は、ステップ（ａ）、ステップ（ｂ）、ステップ（ｃ）、及びステップ（ｄ）、引き続いてステップ（ｄ）からの植物のオルソネイザルプロフィールを求めるステップ（ｃ’）を含むことができる。例えば：
ａ 植物の初期のオルソネイザルプロフィールを求めるステップであって、プロフィールが、複数の化学化合物及びそれらのそれぞれの含有量を含む、ステップ；
ｂ 光曝露時間、温度、相対湿度、標高、光強度、全太陽放射、生育期間、又はその組合せから選択される、１つ又は複数のパラメーターを制御することによって、その生育条件を介して植物を改変するステップ；
ｃ 改変植物のオルソネイザルプロフィールを求めるステップ；
ｄ ステップ（ｂ）の生育条件の１つ又は複数のパラメーターを変更して、初期のオルソネイザルプロフィールに対して、改変オルソネイザルプロフィールにおける１種又は複数の化学化合物のそれぞれの含有量を増やす及び／又は減らす、ステップ；並びに
ｃ’ ステップ（ｄ）からの植物のオルソネイザルプロフィールを求めるステップ。

図３によって例示されたように、方法は、（ｃ）のオルソネイザルプロフィールを（ｃ’）のオルソネイザルプロフィールと比較するステップをさらに含むことができる。こうした比較は、ステップ（ｄ）において変更されたパラメーター（複数可）の影響を示唆するはずである。

方法は、ステップ（ｃ’）の後にステップ（ｄ）をさらに繰り返すことができる。例えば、ステップ（ｃ’）に続いて、ステップ（ｄ’）の生育条件の、１種又は複数の、追加のパラメーター又は代替のパラメーターを変更するステップを行うことができ；こうした変更は、ステップ（ａ）の初期のオルソネイザルプロフィール及び／又はステップ（ｃ）のオルソネイザルプロフィール及び／又はステップ（ｃ’）のオルソネイザルプロフィールに対して、オルソネイザルプロフィールにおける、１種又は複数の化学化合物のそれぞれの含有量（複数可）を増やすことができる。ステップ（ｄ’）に続いて、ステップ（ｄ’）から植物のオルソネイザルプロフィールを求める（ｃ’’）を行うべきであり、ステップ（ｃ）、ステップ（ｃ’）、及び／又はステップ（ｃ’’）において得られるオルソネイザルプロフィール間の比較を行って、植物のオルソネイザルプロフィールのパラメーター（複数可）の影響の識別することができる。

当業者は、所望のオルソネイザルプロフィールのために必要に応じて、生育条件のパラメーター（複数可）を識別するために、且つ好適に制御するために、いくつものステップ（ｃ）及び／又はステップ（ｄ）をさらに含むことができると理解するであろう。上記のように、シソ科、フウロソウ科、キク科、フトモモ科、又はツツジ科の植物の所望のオルソネイザルプロフィールは、それにおいて、ミント以外の香りに関係する、１種又は複数の化学化合物のそれぞれの含有量（複数可）が増やされるものであり得る。任意選択で、ミントの香りに関係する、１種又は複数の化学化合物のそれぞれの含有量（複数可）は、減らされてもよい。このように、当業者は、消費者の要求、規制上の要求、又はその他に準じて、植物のオルソネイザルプロフィールを合わせることができる。

生育条件
第１の態様の方法は、光曝露時間、温度、相対湿度、標高、光強度、全太陽放射、生育期間、又はその組合せから選択される１つ又は複数のパラメーターを制御することによって、その生育条件を介して植物を改変するステップを含む。本開示の様々な実施形態において、植物は、シソ科、フウロソウ科、キク科、フトモモ科、又はツツジ科の植物である。

上記で列挙されたパラメーター及びそれらの測定のそれぞれは、当分野で公知である。温度は、好ましくは「日中」温度及び「夜間」温度に分けられた２４時間周期を指す。「日中」温度である、２４時間周期内の時間数は、限定されず、実行される光レジームに応じて決まり得る。光曝露時間は、「日中」温度に関係し；「日中」温度及び光条件が維持される時間長である。生育期間は、植物が、改変された生育条件下で生育することが可能な時間の長さである。相対湿度は、湿度計を使用して測定される。標高は、固定基準点上の、詳細には海水面上の、植物の高さである。全太陽放射は、日照、太陽曝露、又は日射とも称されることがあり；所与の時間長 －典型的には２４時間又は一日にわたって、電磁放射形態で太陽から受ける面積当たりの電力である。それは、周囲環境に放たれる日々の放射エネルギーを報告するために使用され、単位ジュール／ｃｍ^２／日を用いる。

本開示の様々な実施形態において、方法は、光曝露時間、温度、相対湿度、光強度、全太陽放射、生育期間、又はその組合せから選択される、１つ又は複数のパラメーターを制御するステップを含む。例えば、方法は、光曝露時間、温度、相対湿度、光強度、全太陽放射、生育期間、又はその組合せから選択される、１つ又は複数のパラメーター、例えば、光曝露時間、温度、全太陽放射、生育期間、又はその組合せ、特に、光曝露時間、温度、及び生育期間を制御するステップを含むことができる。生育期間は、１週～６週間の間、例えば、１週～４週間の間であってもよい。

本開示の様々な実施形態において、生育期間は、一定（例えば、４週間）に保たれ、光曝露時間、温度、相対湿度、標高、光強度、全太陽放射、又はその組合せから選択される、１つ又は複数のパラメーターは制御される。本開示の代替的実施形態において、生育期間は、光曝露時間、温度、相対湿度、標高、光強度、全太陽放射、又はその組合せから選択される、１つ又は複数のパラメーターに伴って改変される（例えば、１週～４週間の間）。

本開示の様々な実施形態において、生育期間は、一定（例えば、４週間）に保たれ、光曝露時間、温度、又はその組合せから選択される、１つ又は複数のパラメーターは制御される。本開示の代替的実施形態において、生育期間は、光曝露時間、温度、又はその組合せから選択される、１つ又は複数のパラメーターに伴って改変される（例えば、１週～４週間の間）。

本開示の様々な実施形態において、方法は、全太陽放射を５０ジュール／ｃｍ^２／日～４００ジュール／ｃｍ^２／日の間に制御するステップを含む。本開示の様々な実施形態において、方法は、全太陽放射を１００ジュール／ｃｍ^２／日～４００ジュール／ｃｍ^２／日の間に、例えば、１５０ジュール／ｃｍ^２／日～３００ジュール／ｃｍ^２／日の間等の１５０ジュール／ｃｍ^２／日～４００ジュール／ｃｍ^２／日の間に制御するステップを含む。

本開示の様々な実施形態において、方法は、温度を１０℃～４０℃の間に制御するステップであって、「日中」温度が、「夜間」温度よりも少なくとも２℃より高い、ステップを含む。例えば、「日中」温度は、１５℃～３５℃の間であってもよく、「夜間」温度は、１０℃～３０℃の間であってもよく、但し、日中温度は、夜間温度よりも少なくとも２℃（例えば、少なくとも５℃）より高い。「日中」温度に関係する時間、すなわち光曝露時間は、８時間～２４時間の間、例えば８時間～２０時間の間、又は１０時間～２０時間の間であってもよい。

当業者は、正確な生育条件及びその制御が、特定の植物に応じて決まることを理解するであろう。一部の例は、以下の実験例セクションにおいて提供される。これらの実施例は、以下の試験を含む：
試験１：光曝露時間１０時間 －日中２０℃ －夜間１５℃
試験２：光曝露時間１０時間 －日中３０℃ －夜間２５℃
試験３：光曝露時間１６時間 －日中２０℃ －夜間１５℃
試験４：光曝露時間１６時間 －日中３０℃ －夜間２５℃

本開示の様々な実施形態において、方法は、初期のオルソネイザルプロフィールに対して、改変オルソネイザルプロフィールにおける１種又は複数の化学化合物のそれぞれの含有量（複数可）を増やすように、光曝露時間及び温度を変更するステップを含む。１種又は複数の化学化合物は、初期のオルソネイザルプロフィールの優勢な香り以外の香りと関係し得る。用語「優勢な」は、人の鼻によって体験される主な香り、例えばメンタ属植物からのミントの香りを意味する。本開示の様々な実施形態において、方法は、初期のオルソネイザルプロフィールに対して、改変オルソネイザルプロフィールにおける１種又は複数の化学化合物のそれぞれの含有量（複数可）を増やすように、光曝露時間及び温度を変更するステップであって、上記化学化合物（複数可）が、ミント以外の香りに関係する、ステップを含む。

本開示の様々な実施形態において、光曝露時間は、約８時間～約２４時間の間である。本開示の様々な実施形態において、光曝露時間は、約８時間～約２０時間の間である。本開示の様々な実施形態において、光曝露時間は、約１０時間～約２０時間、例えば、１０時間又は１６時間である。本開示の様々な実施形態において、温度は、光曝露時間に関係する日中温度及び夜間温度を含む。日中温度は、夜間温度よりも、少なくとも約２℃より高く、例えば、少なくとも約５℃より高い。日中温度は、約１５℃～約３５℃の間であってもよく、「夜間」温度は、約１０℃～約３０℃の間であってもよい。例えば、日中温度は、約２０℃～約３５℃の間であってもよく、「夜間」温度は、約１０℃～約２５℃の間であってもよく、但し、日中温度及び夜間温度は異なる。

バイオミメティクス手法
本開示の第２の態様の方法は、バイオミメティクス手法を取り込むことが意図される。特に、手法は、当業者に、所定のオルソネイザルプロフィールを識別し、上記プロフィールにおける化合物（複数可）の、１種又は複数の天然源及び／又は合成源を有する、所定のオルソネイザルプロフィールを再現することを可能にする。例えば、所定のオルソネイザルプロフィールは、１種若しくは複数の植物性物質又はその構成成分を、任意選択で１種若しくは複数の、天然に単離された化合物及び／又は１種若しくは複数の合成化合物と組み合わせることによって再現され得る。

ゆえに、第２の態様の方法によって提供されるバイオミメティクス手法により、当業者は、所定のオルソネイザルプロフィールを再現する場合に融通をきかせることができる。こうした融通性は、規制上の要求又は消費者の好みに合わせるのに有益であり得る。例えば、その手法により、天然源若しくは合成源のみで、及び／又はある特定の種の植物性物質で、オルソネイザルプロフィールを提供することが可能になる。例えば、手法を用いて、合成物質又は人口物質を使用する必要なく、シソ科、フウロソウ科、キク科、フトモモ科、又はツツジ科の植物性物質の香味プロフィールを拡張することができた。

一例として、所定のオルソネイザルプロフィールは、１種若しくは複数の植物性物質又はその構成成分によってのみ送達されることができ、植物性物質は、シソ科、フウロソウ科、キク科、フトモモ科、又はツツジ科のメンバーである。本開示の様々な実施形態において、所定のオルソネイザルプロフィールは、１種若しくは複数のシソ科植物性物質又はその構成成分によってのみ送達され得る。本開示の様々な実施形態において、所定のオルソネイザルプロフィールは、１種若しくは複数のフウロソウ科植物性物質又はその構成成分によってのみ送達され得る。本開示の様々な実施形態において、所定のオルソネイザルプロフィールは、１種若しくは複数のキク科植物性物質又はその構成成分によってのみ送達され得る。本開示の様々な実施形態において、所定のオルソネイザルプロフィールは、１種若しくは複数のフトモモ科植物性物質又はその構成成分によってのみ送達され得る。本開示の様々な実施形態において、所定のオルソネイザルプロフィールは、１種若しくは複数のツツジ科植物性物質又はその構成成分によってのみ送達され得る。

さらに、バイオミメティクス手法により、当業者は、本明細書に記載の物質送達システム用の消耗品に含まれる化合物が、人の飲食用に安全であることを確認することができる。

本明細書において、物質送達システム用の、少なくとも１種の、ミント以外の香りを有する所定のオルソネイザルプロフィールを有するミント香味組成物を提供する、第２の態様の方法が記載される。しかし、方法は、こうしたミント香味組成物を提供することに限定されない。バイオミメティクス手法は、利用可能な香味の範囲にわたって、香味送達の融通性を広げる。

したがって、第２の態様の方法は、より一般的に、物質送達システム用の香味組成物又は加香剤の提供に適用され、上記組成物又は作用剤は、組成物のプライマリー香味に関係する、少なくとも１種の第１の香り、及び第１の香りとは異なる、少なくとも１種の第２の香りを有する、所定のオルソネイザルプロフィールを有する。方法は：
ａ 組成物のプライマリー香味に関係する、少なくとも１種の第１の香り、及び第１の香りとは異なる少なくとも１種の第２の香りを有する、所定のオルソネイザルプロフィールを識別するステップであって、オルソネイザルプロフィールが、複数の化学化合物及びそれらのそれぞれの含有量を含む、ステップ；並びに
ｂ 組成物中に、上記化合物の１種又は複数の天然源又は合成源を含むことによって、複数の化学化合物（複数可）のそれぞれを、それらのそれぞれの含有量（複数可）でもたらすステップ
を含む。

以下の記述において、ミント香味組成物の調製は、バイオミメティクス手法の適用可能性の一例として用いられる。しかし、上記のように、本開示はこれに関して限定されない。第２の態様の方法は、プライマリー香味（例えば、ミント）に関係する、第１の香り並びに第１の香りとは異なる、少なくとも１種の第２の香り（例えば、ベルガモット及びオレンジ）を有する、任意の香味組成物に適用され、組成物は、所定のオルソネイザルプロフィールから調製される。

用語「プライマリー香味」は、本明細書において「優勢な」香味又は「優勢である」香味と区別なく使用される。プライマリー香味は、使用者によって最も強く検出される香味を指し、ゆえに組成物の香味プロフィールの多数派を含み、例えば、香味プロフィールにおける化合物の５０％よりも多くが、プライマリー香味に関与する。典型的には、それは、香味を記載する方法となる。例えば、「ミント香味組成物」は、プライマリー香味としてミントを有するものとして特性決定される。同様に、コーヒー香味組成物は、プライマリー香味としてコーヒーを有することになる。

「組成物のプライマリー香味に関係する第１の香り」は、本明細書において、組成物の主な香味に関係する香りを指すために用いられる。組成物のオルソネイザルプロフィールにおいて、「第１の香り」に関与する化合物は、典型的には、オルソネイザルプロフィールにおける化合物の５０％よりも多くを含むことになる。様々な実施形態において、オルソネイザルプロフィールは、本明細書に前述された閾値オルソネイザルプロフィールである。この点において、第１の態様の文脈におけるオルソネイザルプロフィールの上記の記述は、第２の態様の方法に同様に適用される。例えば、複数の化学化合物のそれぞれの含有量は、香気活性値であることができる。

「第１の香りとは異なる第２の香り」は、ミント香味組成物の文脈において、本明細書で「ミントの他の香り」とも称される。本質的に、それは、プライマリー香味に関係する香りに対して第２の、異なる匂い又は香りを意味する。第２の香りは、限定されず、人の鼻によって検出可能である、当業者に公知の任意の香りであってもよい。

本開示の様々な実施形態において、所定のオルソネイザルプロフィールは、オルソネイザルプロフィールのライブラリーから選択され得る。プロフィールは、それ自体で、すなわちライブラリーから選択されると、改変されることなく使用され得るか、或いはオルソネイザルプロフィールの１つ若しくは複数の部分を選択することによって、及び／又は上記部分の１つ若しくは複数をさらなるオルソネイザルプロフィールの少なくとも一部分と組み合わせることによって変更され得る。本開示の様々な実施形態において、所定のオルソネイザルプロフィールは、様々なオルソネイザルプロフィールの１つ又は複数の部分を含むことができる。例えば、所定のオルソネイザルプロフィールは、様々なオルソネイザルプロフィールの２つ以上の部分を含むことができる。

「様々なオルソネイザルプロフィール」は、様々な香りの種類、例えば、シトラス、フルーティ、フローラル、グリーン、ハーブ、ベジタブル、クリーミィ、ロースト、ナッツ、ウッディ、スパイシー、又はチーズ風味に関連し得る。それゆえに、所定のオルソネイザルプロフィールは、それ自体、固有であり、新規であり得る。香味チームは、例えば、消耗品の所望のオルソネイザルプロフィールを定めることができ、そのプロフィールは、現存のライブラリーにおいて見出されるのではなく、オルソネイザルプロフィール部分の組合せ、例えば、ミント及びベルガモット、オレンジゼスト及びフルーティノートを含む。本開示の方法により、当業者は、この所定のオルソネイザルプロフィールを用いて、こうした固有の香りの組合せを送達することができる。

本開示の様々な実施形態において、所定のオルソネイザルプロフィールは、オルソネイザルプロフィールのライブラリーから選択されたプロフィールのパーセントを表すことができる。パーセントは、約５０％～約１００％の間、約６０％～約１００％の間、約７０％～約１００％の間、約８０％～約１００％の間であってもよい。

本開示の様々な実施形態において、特許請求の範囲に記載の方法の、所定のオルソネイザルプロフィールは、オルソネイザルプロフィールのライブラリーから選択されたプロフィールの１００％未満であってもよい。上記のように、所定のオルソネイザルプロフィールは、ゆえにそれ自体、固有であり、新規であり得る。所定のオルソネイザルプロフィールは、オルソネイザルプロフィールのライブラリーから選択されるプロフィール約５０％～約９５％の間、約６０％～約９５％の間、約７０％～約９５％の間、又は約８０％～約９５％の間であってもよい。例えば、公知のオルソネイザルプロフィールは、３０種の化学化合物及びそれらのそれぞれの含有量を含むことができ、特許請求の範囲に記載の方法において使用される、所定のオルソネイザルプロフィールは、公知のプロフィールにおいて、３０種の化学化合物のうちの２０種を含むことができる。

オルソネイザルプロフィールのライブラリーに依拠することの代わりに、又はそれに加えて、所定のオルソネイザルプロフィールは、植物、例えば、シソ科、フウロソウ科、キク科、フトモモ科、又はツツジ科の植物からデータを取得するステップであって、データが、植物のヘッドスペースを特性決定する、ステップ；取得されたデータから、ヘッドスペース内の複数の化学化合物及びそれらのそれぞれの含有量を識別するステップ；複数の化学化合物及びそれらのそれぞれの含有量を、１種又は複数のライブラリーと比較して、１つ又は複数の香りの種類によって植物を特性決定するステップ；並びに１種又は複数の化学化合物及びそれぞれの含有量（複数可）を選択するステップを含む方法によって識別され得る。１種又は複数の化学化合物及びそれぞれの含有量（複数可）を選択する、後者のステップは、前述された改変と、すなわち、オルソネイザルプロフィールの１つ若しくは複数の部分を選択するステップ、及び／又は上記部分のうちの１つ若しくは複数をさらなるオルソネイザルプロフィールの少なくとも一部分と組み合わせるステップと結び付けることができ、明らかに「オルソネイザルプロフィールの１つ若しくは複数の部分を選択するステップ」は、１種又は複数の化学化合物及びそれぞれの含有量（複数可）を選択するステップを包含する。

当業者によって、第１の態様の方法は、第２の態様の方法と組み合わせることができ、逆の場合も同じであることが理解されるであろう。高められたオルソネイザルプロフィールを有する植物は、例えば、本明細書で開示されたバイオミメティクス手法について、分析されて、所定のオルソネイザルプロフィール又はその部分を提供することができる。或いは、バイオミメティクス手法及びその所定のオルソネイザルプロフィールを使用して、第１の態様の方法において望まれる、高められたオルソネイザルプロフィールを決定することができる。

本開示の様々な実施形態において、方法は、前述された、第２の香りに関係する、１種又は複数の化学化合物及びそれらのそれぞれの含有量（複数可）を選択するステップ、並びに組成物中に、上記化合物の天然源又は合成源を含むことによって、上記第２の香り化合物のうちの１種又は複数を、そのそれぞれの含有量（複数可）でもたらすステップをさらに含む。方法は、本開示全体を通して、選択された化学化合物（複数可）のそれぞれの含有量（複数可）を改変するステップ、例えば、化合物（複数可）が第２の香りに関係する場合、含有量を増やすステップを含む。

本開示の様々な実施形態において、方法は、ミントの香りに関係する、１種又は複数の化学化合物及び任意選択で、それらのそれぞれの含有量（複数可）を選択するステップ、並びに組成物中に、上記化合物の天然源又は合成源を含むことによって、上記ミントの香り化合物（複数可）のうちの１種又は複数を、任意選択で、そのそれぞれの含有量（複数可）でもたらすステップをさらに含む。方法は、ミント以外の香りに関係する、１種又は複数の化学化合物及び任意選択で、それらのそれぞれの含有量（複数可）を選択するステップ、並びに組成物中に、上記化合物の天然源又は合成源を含むことによって、上記他の香り化合物（複数可）のうちの１種又は複数を、任意選択で、そのそれぞれの含有量（複数可）でもたらすステップをさらに含むことができる。

１種又は複数の、その天然源又は合成源によってもたらされる、複数の化学化合物は限定されない。それらは、当分野で公知の、香りに関係する化合物である。第１の態様について前述された方法を含む、本開示の様々な実施形態において、１種又は複数の化学化合物は、エステル、アルコール、ラクトン、テルペン、アルデヒド、又はその組合せからなる群から選択される。本開示の様々な実施形態において、１種又は複数の化学化合物は、エステル、ラクトン、テルペン、又はその組合せからなる群から選択される。

天然源又は合成源
前述されたように、オルソネイザルプロフィールにおける化合物（複数可）は、１種又は複数の天然源又は合成源によってもたらされる。当業者に公知である、任意の天然源又は合成源を使用することができ、但し、所定のオルソネイザルプロフィールにおける全ての化合物が天然源によってもたらされる場合、それぞれの天然源は植物性物質から抽出された油ではない。

天然源及び／又は合成源の任意の組合せを用いて、所定のオルソネイザルプロフィールをもたらすことができ、以下の記述は、単に例示的な実施形態として提供され、本開示はこれに関して限定されない。

本開示の様々な実施形態において、所定のオルソネイザルプロフィールにおける１種又は複数の化学化合物は、天然源によってもたらされ得る。天然源は限定されず、前述された条件に従った、所望の化合物の任意の公知の天然源を含むことができる。化合物は、例えば、天然由来のものであってもよい。

本開示の様々な実施形態において、天然源は、植物性物質又はその構成成分若しくは抽出物であってもよく、但し、所定のオルソネイザルプロフィールにおける全ての化合物が天然源によってもたらされる場合、それぞれの天然源は、植物性物質から誘導された油ではない。例えば、所定のオルソネイザルプロフィールにおける化学化合物（複数可）のうちの少なくとも１種は、植物性物質の抽出物又は構成成分、例えば、シソ科、フウロソウ科、キク科、フトモモ科、又はツツジ科の植物からの抽出物又は構成成分によってもたらされ得る。

本明細書において使用される場合、用語「植物性物質」は、それに限定されないが、抽出物、葉、樹皮、繊維、茎、根、種、花、果実、花粉、外皮、殻等に由来する、任意の材料を含む。材料は、液体、気体、固体、ゲル、粉末、ダスト、粉砕粒子、顆粒、ペレット、断片、ストリップ、シート等の形態であってもよい。本開示の様々な実施形態において、材料は、液体、固体、ゲル、粉末、粉砕粒子、顆粒、ペレット、断片、ストリップ、シート等の形態である。

シソ科は、ミント科として一般的に公知である顕花植物の科である。それらはまた、ラビアタエ（Ｌａｂｉａｔａｅ）科としても公知である。植物の多くは、全ての部分において芳香性であり、バジル、メンタ、ローズマリー、セージ、セイボリー、マジョラム、オレガノ、ヒソップ、タイム、及びラベンダー等の広く使用されるハーブを含む。記載している時点で、科の最新の改正は、２００４年に、Ｈａｒｌｅｙ等によって、Ｔｈｅ Ｆａｍｉｌｉｅｓ ａｎｄ Ｇｅｎｅｒａ ｏｆ Ｖａｓｃｕｌａｒ Ｐｌａｎｔｓ、第ＶＩＩ巻、Ｓｐｒｉｎｇｅｒ－Ｖｅｒｌａｇ：Ｂｅｒｌｉｎ；Ｈｅｉｄｅｌｂｅｒｇ、Ｇｅｒｍａｎｙの「ラビアタエ」１６７～２７５頁において公開された。この改正は、本明細書において参照によって組み込まれており、２３６属への手がかりを記載し、提供した。被子植物系統発生ウェブサイトのリストも、頻繁にアップデートされている：ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ．ｍｏｂｏｔ．ｏｒｇ／ｍｏｂｏｔ／ｒｅｓｅａｒｃｈ／ａｐｗｅｂ／ｇｅｎｅｒａ／ｌａｍｉａｃｅａｅｇｅｎ．ｈｔｍｌ．このリストは、参照によって本明細書に組み込まれる。

本開示の様々な実施形態において、シソ科植物性物質は、以下の属：ソーンミント（Ａｃａｎｔｈｏｍｉｎｔｈａ）、アクロスペルマム（Ａｃｈｙｒｏｓｐｅｒｍｕｍ）、アキノス（Ａｃｉｎｏｓ）、アクロセラファス（Ａｃｒｏｃｅｐｈａｌｕｓ）、アクロトーム（Ａｃｒｏｔｏｍｅ）、アクリミア（Ａｃｒｙｍｉａ）、アデロサ（Ａｄｅｌｏｓａ）、アエジフィラ（Ａｅｇｉｐｈｉｌａ）、アエオランサス（Ａｅｏｌｌａｎｔｈｕｓ）、アガスタケ（Ａｇａｓｔａｃｈｅ）、アジュガ（Ａｊｕｇａ）、ヤマジオウ（Ａｊｕｇｏｉｄｅｓ）、アラジャ（Ａｌａｊｊａ）、アルベシア（Ａｌｖｅｓｉａ）、アマソニア（Ａｍａｓｏｎｉａ）、アメチステア（Ａｍｅｔｈｙｓｔｅａ）、アニソキラス（Ａｎｉｓｏｃｈｉｌｕｓ）、アニソメレス（Ａｎｉｓｏｍｅｌｅｓ）、アステロヒプティス（Ａｓｔｅｒｏｈｙｐｔｉｓ）、バロータ（Ｂａｌｌｏｔａ）、バシリカム（Ｂａｓｉｌｉｃｕｍ）、ベシウム（Ｂｅｃｉｕｍ）、ベングエリア（Ｂｅｎｇｕｅｌｌｉａ）、ブレフィリア（Ｂｌｅｐｈｉｌｉａ）、ボストリカンセラ（Ｂｏｓｔｒｙｃｈａｎｔｈｅｒａ）、ボボニア（Ｂｏｖｏｎｉａ）、ブラキソラ（Ｂｒａｃｈｙｓｏｌａ）、ブラゾリア（Ｂｒａｚｏｒｉａ）、ビストロポゴン（Ｂｙｓｔｒｏｐｏｇｏｎ）、カラミンサ（Ｃａｌａｍｉｎｔｈａ）、カリカルパ（Ｃａｌｌｉｃａｒｐａ）、カピタノプシス（Ｃａｐｉｔａｎｏｐｓｉｓ）、カピターニャ（Ｃａｐｉｔａｎｙａ）、カリガネソウ（Ｃａｒｙｏｐｔｅｒｉｓ）、カトフェリア（Ｃａｔｏｆｅｒｉａ）、セドロネラ（Ｃｅｄｒｏｎｅｌｌａ）、セラタンサス（Ｃｅｒａｔａｎｔｈｕｓ）、チャイツルス（Ｃｈａｉｔｕｒｕｓ）、チャマエスファコス（Ｃｈａｍａｅｓｐｈａｃｏｓ）、チャウノストマ（Ｃｈａｕｎｏｓｔｏｍａ）、チェロノプシス（Ｃｈｅｌｏｎｏｐｓｉｓ）、クロアンセス（Ｃｈｌｏａｎｔｈｅｓ）、クレオニア（Ｃｌｅｏｎｉａ）、クサギ（Ｃｌｅｒｏｄｅｎｄｒｕｍ）、トウバナ（Ｃｌｉｎｏｐｏｄｉｕｍ）、コルブローキア（Ｃｏｌｅｂｒｏｏｋｅａ）、コリンソニア（Ｃｏｌｌｉｎｓｏｎｉａ）、コルクホウニア（Ｃｏｌｑｕｈｏｕｎｉａ）、テンニンソウ（Ｃｏｍａｎｔｈｏｓｐｈａｃｅ）、コンゲア（Ｃｏｎｇｅａ）、コンラディナ（Ｃｏｎｒａｄｉｎａ）、コリドチムス（Ｃｏｒｉｄｏｔｈｙｍｕｓ）、コルヌティア（Ｃｏｒｎｕｔｉａ）、クラニオトメ（Ｃｒａｎｉｏｔｏｍｅ）、クリフィア（Ｃｒｙｐｈｉａ）、クミニア（Ｃｕｍｉｎｉａ）、クニラ（Ｃｕｎｉｌａ）、チャノステジア（Ｃｙａｎｏｓｔｅｇｉａ）、シクロトリチウム（Ｃｙｃｌｏｔｒｉｃｈｉｕｍ）、シマリア（Ｃｙｍａｒｉａ）、ドーフィネア（Ｄａｕｐｈｉｎｅａ）、ディセランドラ（Ｄｉｃｅｒａｎｄｒａ）、ディクラスティリス（Ｄｉｃｒａｓｔｙｌｉｓ）、ディスクレチテカ（Ｄｉｓｃｒｅｔｉｔｈｅｃａ）、ドリストエカス（Ｄｏｒｙｓｔｏｅｃｈａｓ）、ドラコセファラム（Ｄｒａｃｏｃｅｐｈａｌｕｍ）、ドレパノカリウム（Ｄｒｅｐａｎｏｃａｒｙｕｍ）、ナギナタコウジュ（Ｅｌｓｈｏｌｔｚｉａ）、エンドステモン（Ｅｎｄｏｓｔｅｍｏｎ）、エングレラスツルム（Ｅｎｇｌｅｒａｓｔｒｕｍ）、エレモスタキス（Ｅｒｅｍｏｓｔａｃｈｙｓ）、エリオペ（Ｅｒｉｏｐｅ）、エリフィトン（Ｅｒｉｏｐｈｙｔｏｎ）、エリオピディオン（Ｅｒｉｏｐｉｄｉｏｎ）、エリオスムス（Ｅｒｉｏｔｈｙｍｕｓ）、エリトロクラミス（Ｅｒｙｔｈｒｏｃｈｌａｍｙｓ）、エユヘスペリダ（Ｅｕｈｅｓｐｅｒｉｄａ）、エユリソレン（Ｅｕｒｙｓｏｌｅｎ）、ファラダヤ（Ｆａｒａｄａｙａ）、フエルスティア（Ｆｕｅｒｓｔｉａ）、ガレオプシス（Ｇａｌｅｏｐｓｉｓ）、ガレッティア（Ｇａｒｒｅｔｔｉａ）、ゲニオスポラム（Ｇｅｎｉｏｓｐｏｒｕｍ）、グレコマ（Ｇｌｅｃｈｏｍａ）、グレコン（Ｇｌｅｃｈｏｎ）、グロソカリヤ（Ｇｌｏｓｓｏｃａｒｙａ）、グメリナ（Ｇｍｅｌｉｎａ）、ゴムフォステムマ（Ｇｏｍｐｈｏｓｔｅｍｍａ）、ゴンツァロビア（Ｇｏｎｔｓｃｈａｒｏｖｉａ）、ハンセオラ（Ｈａｎｃｅｏｌａ）、ハプロスタキス（Ｈａｐｌｏｓｔａｃｈｙｓ）、ハウマニアストラム（Ｈａｕｍａｎｉａｓｔｒｕｍ）、ヘデオマ（Ｈｅｄｅｏｍａ）、ヘミアンドラ（Ｈｅｍｉａｎｄｒａ）、ヘミゲニア（Ｈｅｍｉｇｅｎｉａ）、ヘミフォラ（Ｈｅｍｉｐｈｏｒａ）、ヘミジギア（Ｈｅｍｉｚｙｇｉａ）、ヘスペロジギス（Ｈｅｓｐｅｒｏｚｙｇｉｓ）、ヘテロラミウム（Ｈｅｔｅｒｏｌａｍｉｕｍ）、ホエネア（Ｈｏｅｈｎｅａ）、ホルムショルディア（Ｈｏｌｍｓｋｉｏｌｄｉａ）、ホロチェイラ（Ｈｏｌｏｃｈｅｉｌａ）、ホロスチロン（Ｈｏｌｏｓｔｙｌｏｎ）、ホルミヌム（Ｈｏｒｍｉｎｕｍ）、ホセア（Ｈｏｓｅａ）、ホスルンディア（Ｈｏｓｌｕｎｄｉａ）、フクレイア（Ｈｕｘｌｅｙａ）、ヒメノクラッター（Ｈｙｍｅｎｏｃｒａｔｅｒ）、ヒメノピラミス（Ｈｙｍｅｎｏｐｙｒａｍｉｓ）、ヒペニア（Ｈｙｐｅｎｉａ）、ヒポゴムフィア（Ｈｙｐｏｇｏｍｐｈｉａ）、ヒプチデンドロン（Ｈｙｐｔｉｄｅｎｄｒｏｎ）、ヒプティス（Ｈｙｐｔｉｓ）、ヒソップス（Ｈｙｓｓｏｐｕｓ）、イソディクティオフォルス（Ｉｓｏｄｉｃｔｙｏｐｈｏｒｕｓ）、イソドン（Ｉｓｏｄｏｎ）、イソルカス（Ｉｓｏｌｅｕｃａｓ）、カラハリア（Ｋａｌａｈａｒｉａ）、カロミア（Ｋａｒｏｍｉａ）、シモバシラ（Ｋｅｉｓｋｅａ）、キリクキア（Ｋｉｌｌｉｃｋｉａ）、クドジャシェビア（Ｋｕｄｒｊａｓｃｈｅｖｉａ）、クルザムラ（Ｋｕｒｚａｍｒａ）、ラクノスタキス（Ｌａｃｈｎｏｓｔａｃｈｙｓ）、ラゴチルス（Ｌａｇｏｃｈｉｌｕｓ）、ラゴプシス（Ｌａｇｏｐｓｉｓ）、ラレマンチア（Ｌａｌｌｅｍａｎｔｉａ）、ラミオフロミス（Ｌａｍｉｏｐｈｌｏｍｉｓ）、ラミウム（Ｌａｍｉｕｍ）、ラバンジュラ（Ｌａｖａｎｄｕｌａ）、レオカス（Ｌｅｏｃｕｓ）、レノチス（Ｌｅｏｎｏｔｉｓ）、レオヌルス（Ｌｅｏｎｕｒｕｓ）、レペチニア（Ｌｅｐｅｃｈｉｎｉａ）、レウカス（Ｌｅｕｃａｓ）、レウコフェア（Ｌｅｕｃｏｐｈａｅ）、レウコスセプトルム（Ｌｅｕｃｏｓｃｅｐｔｒｕｍ）、リムニボーザ（Ｌｉｍｎｉｂｏｚａ）、ロファンサス（Ｌｏｐｈａｎｔｈｕｓ）、ロキソカリックス（Ｌｏｘｏｃａｌｙｘ）、リコプス（Ｌｙｃｏｐｕｓ）、マックブリデア（Ｍａｃｂｒｉｄｅａ）、マドラビウム（Ｍａｄｌａｂｉｕｍ）、マルモルティス（Ｍａｒｍｏｒｉｔｉｓ）、マルルビウム（Ｍａｒｒｕｂｉｕｍ）、マルシピアンテス（Ｍａｒｓｙｐｉａｎｔｈｅｓ）、マツムレラ（Ｍａｔｓｕｍｕｒｅｌｌａ）、ミーハニア（Ｍｅｅｈａｎｉａ）、メリッサ（Ｍｅｌｉｓｓａ）、メリティス（Ｍｅｌｉｔｔｉｓ）、メンタ、メリアンドラ（Ｍｅｒｉａｎｄｒａ）、メソナ（Ｍｅｓｏｎａ）、メタスタキディウム（Ｍｅｔａｓｔａｃｈｙｄｉｕｍ）、マイクロコリス（Ｍｉｃｒｏｃｏｒｙｓ）、ミクロメリア（Ｍｉｃｒｏｍｅｒｉａ）、マイクロトエナ（Ｍｉｃｒｏｔｏｅｎａ）、ミントスタキス（Ｍｉｎｔｈｏｓｔａｃｈｙｓ）、モルセラ（Ｍｏｌｕｃｃｅｌｌａ）、モナルダ（Ｍｏｎａｒｄａ）、モナルデラ（Ｍｏｎａｒｄｅｌｌａ）、モノキルス（Ｍｏｎｏｃｈｉｌｕｓ）、モスラ（Ｍｏｓｌａ）、ネオエプリンジア（Ｎｅｏｅｐｌｉｎｇｉａ）、ネオヒプティス（Ｎｅｏｈｙｐｔｉｓ）、ネオラピニア（Ｎｅｏｒａｐｉｎｉａ）、ネペタ（Ｎｅｐｅｔａ）、ニューカステリア（Ｎｅｗｃａｓｔｅｌｉａ）、ノセマ（Ｎｏｓｅｍａ）、ノトチャエテ（Ｎｏｔｏｃｈａｅｔｅ）、オブテゴメリア（Ｏｂｔｅｇｏｍｅｒｉａ）、オシマム（Ｏｃｉｍｕｍ）、オクトメロン（Ｏｃｔｏｍｅｒｏｎ）、オムブロカリス（Ｏｍｂｒｏｃｈａｒｉｓ）、オンチノカリックス（Ｏｎｃｉｎｏｃａｌｙｘ）、オレガノ（Ｏｒｉｇａｎｕｍ）、オルトシフォン（Ｏｒｔｈｏｓｉｐｈｏｎ）、オトステジア（Ｏｔｏｓｔｅｇｉａ）、オビエダ（Ｏｖｉｅｄａ）、オキセラ（Ｏｘｅｒａ）、パンゼリナ（Ｐａｎｚｅｒｉｎａ）、パララミウム（Ｐａｒａｌａｍｉｕｍ）、パラフロミス（Ｐａｒａｐｈｌｏｍｉｓ）、パラビテックス（Ｐａｒａｖｉｔｅｘ）、ペルトドン（Ｐｅｌｔｏｄｏｎ）、ペンタプレウラ（Ｐｅｎｔａｐｌｅｕｒａ）、ペリラ（Ｐｅｒｉｌｌａ）、ペリルラ（Ｐｅｒｉｌｌｕｌａ）、ペロネマ（Ｐｅｒｏｎｅｍａ）、ペロブスキア（Ｐｅｒｏｖｓｋｉａ）、ペリエラストラム（Ｐｅｒｒｉｅｒａｓｔｒｕｍ）、ペティティア（Ｐｅｔｉｔｉａ）、ペトラエオビテックス（Ｐｅｔｒａｅｏｖｉｔｅｘ）、フロミドスケマ（Ｐｈｌｏｍｉｄｏｓｃｈｅｍａ）、フロミス（Ｐｈｌｏｍｉｓ）、フロモイデス（Ｐｈｌｏｍｏｉｄｅｓ）、フィロステジア（Ｐｈｙｌｌｏｓｔｅｇｉａ）、フィソプシス（Ｐｈｙｓｏｐｓｉｓ）、フィソステジア（Ｐｈｙｓｏｓｔｅｇｉａ）、ピロブレフィス（Ｐｉｌｏｂｌｅｐｈｉｓ）、ピターディア（Ｐｉｔａｒｄｉａ）、ピティロディア（Ｐｉｔｙｒｏｄｉａ）、プラトストマ（Ｐｌａｔｏｓｔｏｍａ）、プレクトランサス（Ｐｌｅｃｔｒａｎｔｈｕｓ）、ポゴジネ（Ｐｏｇｏｇｙｎｅ）、ポゴステモン（Ｐｏｇｏｓｔｅｍｏｎ）、ポリオミンタ（Ｐｏｌｉｏｍｉｎｔｈａ）、プラジウム（Ｐｒａｓｉｕｍ）、ハマクサギ（Ｐｒｅｍｎａ）、プロスタンテラ（Ｐｒｏｓｔａｎｔｈｅｒａ）、プルネア（Ｐｒｕｎｅｌｌａ）、プセデレモスタキス（Ｐｓｅｕｄｅｒｅｍｏｓｔａｃｈｙｓ）、プセドカルピジウム（Ｐｓｅｕｄｏｃａｒｐｉｄｉｕｍ）、プセドカリオプテリス（Ｐｓｅｕｄｏｃａｒｙｏｐｔｅｒｉｓ）、プセドマルビウム（Ｐｓｅｕｄｏｍａｒｒｕｂｉｕｍ）、プンティア（Ｐｕｎｔｉａ）、ピクナンセマム（Ｐｙｃｎａｎｔｈｅｍｕｍ）、ピクノスタキス（Ｐｙｃｎｏｓｔａｃｈｙｓ）、ラブドシエラ（Ｒａｂｄｏｓｉｅｌｌａ）、レンスキア（Ｒｅｎｓｃｈｉａ）、ラブドカウロン（Ｒｈａｂｄｏｃａｕｌｏｎ）、ラフィオドン（Ｒｈａｐｈｉｏｄｏｎ）、ロドドン（Ｒｈｏｄｏｄｏｎ）、ロスマリヌス（Ｒｏｓｍａｒｉｎｕｓ）、ロストリヌキュラ（Ｒｏｓｔｒｉｎｕｃｕｌａ）、ロテカ（Ｒｏｔｈｅｃａ）、ロイレア（Ｒｏｙｌｅａ）、ルビテュクリス（Ｒｕｂｉｔｅｕｃｒｉｓ）、リディンジア（Ｒｙｄｉｎｇｉａ）、サバウディア（Ｓａｂａｕｄｉａ）、サッコカリックス（Ｓａｃｃｏｃａｌｙｘ）、サラザリア（Ｓａｌａｚａｒｉａ）、サルビア（Ｓａｌｖｉａ）、セイボリー（Ｓａｔｕｒｅｊａ）、ケイガイ（Ｓｃｈｉｚｏｎｅｐｅｔａ）、カントンアブラギリ（Ｓｃｈｎａｂｅｌｉａ）、タツナミソウ（Ｓｃｕｔｅｌｌａｒｉａ）、シデリティス（Ｓｉｄｅｒｉｔｉｓ）、シフォクラニオン（Ｓｉｐｈｏｃｒａｎｉｏｎ）、ソレノステモン（Ｓｏｌｅｎｏｓｔｅｍｏｎ）、スパートタムネラ（Ｓｐａｒｔｏｔｈａｍｎｅｌｌａ）、スフェノデスメ（Ｓｐｈｅｎｏｄｅｓｍｅ）、モックペニーロイヤル（Ｓｔａｃｈｙｄｅｏｍａ）、スタキオプシス（Ｓｔａｃｈｙｏｐｓｉｓ）、スタキス（Ｓｔａｃｈｙｓ）、ステノギネ（Ｓｔｅｎｏｇｙｎｅ）、スライマニア（Ｓｕｌａｉｍａｎｉａ）、スズキア（Ｓｕｚｕｋｉａ）、シムフォレマ（Ｓｙｍｐｈｏｒｅｍａ）、シムフォステモン（Ｓｙｍｐｈｏｓｔｅｍｏｎ）、シナンドラ（Ｓｙｎａｎｄｒａ）、シンコロステモン（Ｓｙｎｃｏｌｏｓｔｅｍｏｎ）、テクトナ（Ｔｅｃｔｏｎａ）、テイジスマニオデンドロン（Ｔｅｉｊｓｍａｎｎｉｏｄｅｎｄｒｏｎ）、テトラクレア（Ｔｅｔｒａｃｌｅａ）、テトラデニア（Ｔｅｔｒａｄｅｎｉａ）、テウクリジウム（Ｔｅｕｃｒｉｄｉｕｍ）、テウクリウム（Ｔｅｕｃｒｉｕｍ）、ソーンクロフティア（Ｔｈｏｒｎｃｒｏｆｔｉａ）、サスペイナンタ（Ｔｈｕｓｐｅｉｎａｎｔａ）、チムブラ（Ｔｈｙｍｂｒａ）、チムス（Ｔｈｙｍｕｓ）、チンネア（Ｔｉｎｎｅａ）、トリコステマ（Ｔｒｉｃｈｏｓｔｅｍａ）、トリポラ（Ｔｒｉｐｏｒａ）、ツォーンギア（Ｔｓｏｏｎｇｉａ）、ビテックス（Ｖｉｔｅｘ）、ビティシプレムナ（Ｖｉｔｉｃｉｐｒｅｍｎａ）、ヴォルカメリア（Ｖｏｌｋａｍｅｒｉａ）、ワーノッキア（Ｗａｒｎｏｃｋｉａ）、ウェンチェンギア（Ｗｅｎｃｈｅｎｇｉａ）、ウェストリンギア（Ｗｅｓｔｒｉｎｇｉａ）、ウィーデマンニア（Ｗｉｅｄｅｍａｎｎｉａ）、ウィリ
キソニア（Ｗｒｉｘｏｎｉａ）、ゼノポマ（Ｘｅｎｏｐｏｍａ）、ザタリア（Ｚａｔａｒｉａ）、ズーメリア（Ｚｈｕｍｅｒｉａ）、及びジジフォーラ（Ｚｉｚｉｐｈｏｒａ）のメンバーから選択される。

本開示の様々な実施形態において、所定のオルソネイザルプロフィールにおける化合物のうちの少なくとも１種の天然源は、植物性物質又はその構成成分若しくは抽出物であり、植物性物質は、シソ科のメンバーである。本開示の様々な実施形態において、所定のオルソネイザルプロフィールにおける化合物のうちの少なくとも１種の天然源は、植物性物質又はその構成成分若しくは抽出物であり、植物性物質は、メンタエ連のメンバーである。メンタエ連は、シソ科の一部であり、上記のリストからの以下の属：リコプス、ソーンミント、ブレフィア、ビストロポゴン、トウバナ、コンラディナ、クミニア、クニラ、シクロトリチウム、ディセランドラ、ドリモシフォン（Ｄｒｙｍｏｓｉｐｈｏｎ）、エリオスムス、グレコン、ゴンツァロビア、ヘデオマ、ヘスペロジギス、ホエネア、キリクキア（Ｈａｒｌｅｙ等２００４によってミクロメリアの一部として扱われる）、クルザムラ、メンタ、ミクロメリア、ミントスタキス、モナルダ、モナルデラ、オブテゴメリア、オレガノ、ペンタプレウラ、ピロブレフィス、ポゴジネ、ポリオミンタ、ピクナンセマム、ラブドカウロン、ロドドン、サッコカリックス、セイボリー、モックペニーロイヤル、チムブラ、チムス、ザタリア、ジジフォーラ、アガスタケ、セドロネラ、ドラコセファラム、ドレパノカリウム、グレコマ、ヘテロラミウム、ヒメノクラッター、ヒソップス、クドジャシェビア、ラレマンチア、ロファンサス、マルモルティス、ミーハニア、ネペタ、ケイガイ、クレオニア、ホルミヌム、プルネア、チャウノストマ、ドリストエカス、レペチニア、メリッサ、メリアンドラ、ネオエプリンジア、ペロブスキア、ロスマリヌス、サルビア、ズーメリア、アキノス（Ｈａｒｌｅｙ等２００４によってトウバナの一部として扱われる）、カラミンサ、及びピターディアのメンバーを含む。

本開示の様々な実施形態において、所定のオルソネイザルプロフィールにおける化合物のうちの少なくとも１種の天然源は、植物性物質又はその構成成分若しくは抽出物であり、植物性物質は、アガスタケ属、メンタ属、モナルダ属、ミントスタキス属、又はメリッサ属のメンバー、例えば、アガスタケ、メンタ、モナルダ、ミントスタキス、又はメリッサである。本開示の様々な実施形態において、植物性物質はメンタ属のメンバーである。

アガスタケは、２２種を含む、香りを漂わす多年草植物の属である。全体として、その属は、ジャイアントヒソップ又はハミングバードミントとして公知である。それらの種を含む節は、アガスタケ節アガスタケ（アガスタケ・クシッキー（Ａｇａｓｔａｃｈｅ ｃｕｓｉｃｋｉｉ）、アニスヒソップ（Ａｇａｓｔａｃｈｅ ｆｏｅｎｉｃｕｌｕｍ）、イエロージャイアントヒソップ（Ａｇａｓｔａｃｈｅ ｎｅｐｅｔｏｉｄｅｓ）、アガスタケ・オシデンタリス（Ａｇａｓｔａｃｈｅ ｏｃｃｉｄｅｎｔａｌｉｓ）、アガスタケ・パルヴィフォリア（Ａｇａｓｔａｃｈｅ ｐａｒｖｉｆｏｌｉａ）、アガスタケ・ルゴセ（Ａｇａｓｔａｃｈｅ ｒｕｇｏｓｅ）、アガスタケ・スクロフラリィフォリア（Ａｇａｓｔａｃｈｅ ｓｃｒｏｐｈｕｌａｒｉｉｆｏｌｉａ）、アガスタケ・ユーチシフォリア（Ａｇａｓｔａｃｈｅ ｕｒｔｉｃｉｆｏｌｉａ））、及びアガスタケ節ブリトンアストラム（Ｂｒｉｔｔｏｎａｓｔｒｕｍ）：（アガスタケ・オウランティアカ（Ａｇａｓｔａｃｈｅ ａｕｒａｎｔｉａｃａ）、アガスタケ・ブレビフォリア（Ａｇａｓｔａｃｈｅ ｂｒｅｖｉｆｌｏｒａ）、アガスタケ・カーナ（Ａｇａｓｔａｃｈｅ ｃａｎａ）、アガスタケ・コクシネア（Ａｇａｓｔａｃｈｅ ｃｏｃｃｉｎｅａ）、アガスタケ・エプリンギアナ（Ａｇａｓｔａｃｈｅ ｅｐｌｉｎｇｉａｎａ）、アガスタケ・メアルンシィ（Ａｇａｓｔａｃｈｅ ｍｅａｒｎｓｉｉ）、アガスタケ・メキシカーナ（Ａｇａｓｔａｃｈｅ Ｍｅｘｉｃａｎａ）、アガスタケ・ミクランタ（Ａｇａｓｔａｃｈｅ ｍｉｃｒａｎｔｈａ）、アガスタケ・パリダ（Ａｇａｓｔａｃｈｅ ｐａｌｌｉｄａ）、アガスタケ・パリディフローラ（Ａｇａｓｔａｃｈｅ ｐａｌｌｉｄｉｆｌｏｒａ）、アガスタケ・パルメリ（Ａｇａｓｔａｃｈｅ ｐａｌｍｅｒｉ）、アガスタケ・プリングレイ（Ａｇａｓｔａｃｈｅ ｐｒｉｎｇｌｅｉ）、アガスタケ・ルペストリス（Ａｇａｓｔａｃｈｅ ｒｕｐｅｓｔｒｉｓ）、アガスタケ・ウリグティ（Ａｇａｓｔａｃｈｅｗｒｉｇｈｔｉｉ））である。本開示の様々な実施形態において、アガスタケ植物性物質、又はその構成成分若しくは抽出物は、アガスタケ・ルゴセ種又はアガスタケ・ルペストリス種のメンバー、例えば、アガスタケ・ルゴセ（カワミドリ）である。

本開示全体を通して、用語「種」及び任意の、明確に名付けられた種の使用は、全ての、亜種、変種、亜変種、品種、及び亜品種、並びにその任意のハイブリッド及び／若しくは栽培品種を含む。

モナルダ属は、以下の種：モナルダ・バルトレッティ（Ｍｏｎａｒｄａ ｂａｒｔｌｅｔｔｉ）、モナルダ・ブラッドブリアナ（Ｍｏｎａｒｄａ ｂｒａｄｂｕｒｉａｎａ）、モナルダ・シトリオドラ（Ｍｏｎａｒｄａ ｃｉｔｒｉｏｄｏｒａ）、モナルダ・クリノポディア（Ｍｏｎａｒｄａ ｃｌｉｎｏｐｏｄｉａ）、モナルダ・クリノポディオイデス（Ｍｏｎａｒｄａ ｃｌｉｎｏｐｏｄｉｏｉｄｅｓ）、タイマツバナ（Ｍｏｎａｒｄａ ｄｉｄｙｍａ）、モナルダ・エプリンジアナ（Ｍｏｎａｒｄａ ｅｐｌｉｎｇｉａｎａ）、モナルダ・フィスツローサ（Ｍｏｎａｒｄａ ｆｉｓｔｕｌｏｓａ）、モナルダ・フルチクローサ（Ｍｏｎａｒｄａ ｆｒｕｔｉｃｕｌｏｓａ）、モナルダ・フミリス（Ｍｏｎａｒｄａ ｈｕｍｉｌｉｓ）、モナルダ・リンドヘイメリ（Ｍｏｎａｒｄａ ｌｉｎｄｈｅｉｍｅｒｉ）、モナルダ・ルテオラ（Ｍｏｎａｒｄａ ｌｕｔｅｏｌａ）、モナルダ・マリチマ（Ｍｏｎａｒｄａ ｍａｒｉｔｉｍａ）、モナルダ・メディア（Ｍｏｎａｒｄａ ｍｅｄｉａ）、モナルダ×メディオイデス（Ｍｏｎａｒｄａ×ｍｅｄｉｏｉｄｅｓ）、モナルダ・ペクティナタ（Ｍｏｎａｒｄａ ｐｅｃｔｉｎａｔｅ）、モナルダ・プリングレイ（Ｍｏｎａｒｄａ ｐｒｉｎｇｌｅｉ）、ホースミント（Ｍｏｎａｒｄａ ｐｕｎｃｔａｔｅ）、モナルダ・ルッセリアナ（Ｍｏｎａｒｄａ ｒｕｓｓｅｌｉａｎａ）、モナルダ・スタンフィールディ（Ｍｏｎａｒｄａ ｓｔａｎｆｉｅｌｄｉｉ）、モナルダ・ヴィリディシマ（Ｍｏｎａｒｄａ ｖｉｒｉｄｉｓｓｉｍａ）を含む。本開示の様々な実施形態において、モナルダ植物性物質、又はその構成成分若しくは抽出物は、モナルダ・シトリオドラ種又はタイマツバナ（Ｍｏｎｄａｒａ ｄｉｄｙｍａ）種のメンバー、例えば、モナルダ・シトリオドラ（レモンミント）である。

メリッサは、多年生ハーブの属であり、この属の、最も一般的に生育される種は、メリッサ・オフィシナリス（Ｍｅｌｉｓｓａ ｏｆｆｉｃｉｎａｌｉｓ）であり、レモンバーム又はバームとして一般的に公知である。他の種には、メリッサ・アキラリス（Ｍｅｌｉｓｓａ ａｘｉｌｌａｒｉｓ）、メリッサ・フラバ（Ｍｅｌｉｓｓａ ｆｌａｖａ）、及びメリッサ・ユンナネンシス（Ｍｅｌｉｓｓａ ｙｕｎｎａｎｅｎｓｉｓ）が挙げられる。本開示の様々な実施形態において、メリッサ植物性物質、又はその構成成分若しくは抽出物は、メリッサ・オフィシナリス（レモンバーム）種のメンバーである。

メンタは、種の間の区別がより複雑な属であり、ハイブリッド化が自然に生じ、一部の種が重複するゆえに、１３～２４種が存在すると見積もられる。当分野で公知であるように、植物ハイブリッドは、一般的に「×」を含む所与の名称、例えば、メンタ×ピペリタである。多くの栽培品種はまた、メンタ属 －繁殖中に維持される望ましい特徴について選択された植物の群衆内にも存在する。全ての固有の栽培品種は、栽培品種植物の国際命名規約によって規制される、固有の名称を有し；この名称は、植物性物質名称、続いて栽培品種小名、例えば、ミドリハッカ「ロシア」で構成される。上記したように、本開示は、ハイブリッド及び栽培品種を含む。それゆえに、メンタ属のメンバーである植物性物質は、メンタ種、メンタハイブリッド、又はメンタ栽培品種であってもよい。

本開示の様々な実施形態において、オルソネイザルプロフィールにおける化合物のうちの少なくとも１種は、植物性物質又はその構成成分若しくは抽出物によってもたらされ、植物性物質は、メンタ属のメンバーであり、以下の種：メンタ・アライカ（Ｍｅｎｔｈａ ａｌａｉｃａ）、メンタ・アクアティカ（Ｍｅｎｔｈａ ａｑｕａｔｉｃａ）、ヨウシュハッカ（Ｍｅｎｔｈａ ａｒｖｅｎｓｉｓ）、メンタ・アトゥロリラキナ（Ｍｅｎｔｈａ ａｔｒｏｌｉｌａｃｉｎａ）、リバーミント（Ｍｅｎｔｈａ ａｕｓｔｒａｌｉｓ）、セイヨウハッカ（Ｍｅｎｔｈａ ｂａｌｓａｍｅａ）、ニホンハッカ（Ｍｅｎｔｈａ ｃａｎａｄｅｎｓｉｓ）、ハーツペニーロイヤルミント（Ｍｅｎｔｈａ ｃｅｒｖｉｎａ）、ニュージーランドミント（Ｍｅｎｔｈａ ｃｕｎｎｉｎｇｈａｍｉｉ）、メンタ・ダフリカ（Ｍｅｎｔｈａ ｄａｈｕｒｉｃａ）、メンタ・ダルバシカ（Ｍｅｎｔｈａ ｄａｒｖａｓｉｃａ）、スレンダーミント（Ｍｅｎｔｈａ ｄｉｅｍｅｎｉｃａ）、メンタ・ガッテフォッセイ（Ｍｅｎｔｈａ ｇａｔｔｅｆｏｓｓｅｉ）、メンタ・グランディフローラ（Ｍｅｎｔｈａ ｇｒａｎｄｉｆｌｏｒａ）、タイワンハッカ（Ｍｅｎｔｈａ ｈａｐｌｏｃａｌｙｘ）、ヒメハッカ（Ｍｅｎｔｈａ ｊａｐｏｎｉｃａ）、メンタ・ラクシフローラ（Ｍｅｎｔｈａ ｌａｘｉｆｌｏｒａ）、ナガバハッカ（Ｍｅｎｔｈａ ｌｏｎｇｉｆｏｌｉａ）、メンタ・ミクランタ（Ｍｅｎｔｈａ ｍｉｃｒａｎｔｈａ）、モヒートミント（Ｍｅｎｔｈａ ｎｅｍｏｒｏｓａ）、エジプシャンミント（Ｍｅｎｔｈａ ｎｉｌｉａｃａ）、メンタ・パミロアライカ（Ｍｅｎｔｈａ ｐａｍｉｒｏａｌａｉｃａ）、ペニーロイヤルミント（Ｍｅｎｔｈａ ｐｕｌｅｇｉｕｍ）、コルシカミント（Ｍｅｎｔｈａ ｒｅｑｕｉｅｎｉｉ）、メンタ・ロイレアナ（Ｍｅｎｔｈａ ｒｏｙｌｅａｎａ）、メンタ・サカリネンシス（Ｍｅｎｔｈａ ｓａｃｈａｌｉｎｅｎｓｉｓ）、メンタ・サツレオイデス（Ｍｅｎｔｈａ ｓａｔｕｒｅｉｏｉｄｅｓ）、ミドリハッカ（Ｍｅｎｔｈａ ｓｐｉｃａｔａ）、マルバハッカ（Ｍｅｎｔｈａ ｓｕａｖｅｏｌｅｎｓ）、メンタ・アクアティカ・ブレビス（Ｍｅｎｔｈａ ａｑｕａｔｉｃａ ｂｒｅｖｉｓ）、メンタ・ビリディス（Ｍｅｎｔｈａ ｖｉｒｉｄｉｓ）、又はそのハイブリッド及び／若しくは栽培品種から選択される。メンタは、以下の種：メンタ・アライカ、メンタ・アクアティカ、ヨウシュハッカ、メンタ・アトゥロリラキナ、リバーミント、ニホンハッカ、ハーツペニーロイヤルミント、ニュージーランドミント、メンタ・ダフリカ、メンタ・ダルバシカ、スレンダーミント、メンタ・ガッテフォッセイ、メンタ・グランディフローラ、ヒメハッカ、メンタ・ラクシフローラ、ナガバハッカ、メンタ・ミクランタ、モヒートミント、エジプシャンミント、メンタ・パミロアライカ、ペニーロイヤルミント、コルシカミント、メンタ・ロイレアナ、メンタ・サカリネンシス、メンタ・サツレオイデス、マルバハッカ、メンタ・アクアティカ・ブレビス、又はそのハイブリッド及び／若しくは栽培品種から選択され得る。

公認の、メンタ属のハイブリッドには：
メンタ×カリンティアーカ（Ｍｅｎｔｈａ×ｃａｒｉｎｔｈｉａｃａ）（ヨウシュハッカ×マルバハッカ）、メンタ×ダルマティカ（Ｍｅｎｔｈａ×ｄａｌｍａｔｉｃａ）（ヨウシュハッカ×ナガバハッカ）、メンタ×デュメトルム（Ｍｅｎｔｈａ×ｄｕｍｅｔｏｒｕｍ）（メンタ・アクアティカ×ナガバハッカ）、メンタ×ガイエリ（Ｍｅｎｔｈａ×ｇａｙｅｒｉ）、アメリカハッカ（Ｍｅｎｔｈａ×ｇｅｎｔｉｌｉｓ）、（シノニムジンジャーミント（ｓｙｎ．Ｍｅｎｔｈａ×ｇｒａｃｉｌｉｓ）；ヨウシュハッカ×ミドリハッカ）、メンタ×クエムメルレイ（Ｍｅｎｔｈａ×ｋｕｅｍｍｅｒｌｅｉ）、メンタ×ロキアーナ（Ｍｅｎｔｈａ×ｌｏｃｙａｎａ）、メンタ×ピペリタ（メンタ・アクアティカ×ミドリハッカ）、メンタ×ピラミダリス（Ｍｅｎｔｈａ×ｐｙｒａｍｉｄａｌｉｓ）、メンタ×ロタンディフォリア（Ｍｅｎｔｈａ×ｒｏｔｕｎｄｉｆｏｌｉａ）（ナガバハッカ×マルバハッカ）、メンタ×スアビス（Ｍｅｎｔｈａ×ｓｕａｖｉｓ）、（シノニムメンタ×マクシミリアネア（ｓｙｎ．Ｍｅｎｔｈａ×ｍａｘｉｍｉｌｉａｎｅａ）；メンタ・アクアティカ×マルバハッカ）、メンタ×ベルティシラータ（Ｍｅｎｔｈａ×ｖｅｒｔｉｃｉｌｌａｔａ）（メンタ・アクアティカ×ヨウシュハッカ）、ケンタッキーカーネルミント（Ｍｅｎｔｈａ×ｖｉｌｌｏｓａ）（ミドリハッカ×マルバハッカ、モヒートミントとも称される）、メンタ×ウィルローサネルワータ（Ｍｅｎｔｈａ×ｖｉｌｌｏｓａ－ｎｅｒｖａｔａ）、（ナガバハッカ×ミドリハッカ）、メンタ×ウィルトゲニアナ（Ｍｅｎｔｈａ×ｗｉｒｔｇｅｎｉａｎａ）（シノニムメンタ×スミチアナ（ｓｙｎ．Ｍｅｎｔｈａ×ｓｍｉｔｈｉａｎａ）；メンタ・アクアティカ×ヨウシュハッカ×ミドリハッカ）、及びその栽培品種が挙げられる。

メンタ属内の栽培品種は、数多くあり、例えば、パイナップルミント（Ｍｅｎｔｈａ ｓｕａｖｅｏｌｅｎｓ Ｖａｒｉｅｇａｔａ）、レモンミント（Ｍｅｎｔｈａ×ｐｉｐｅｒｉｔａ ｆ．ｃｉｔｒａｔａ‘Ｌｅｍｏｎ’）、バジルミント（Ｍｅｎｔｈａ×ｐｉｐｅｒｉｔａ ｆ．ｃｉｔｒａｔａ‘Ｂａｓｉｌ’）、ライムミント（Ｍｅｎｔｈａ×ｐｉｐｅｒｉｔａ ｆ．ｃｉｔｒａｔａ‘Ｌｉｍｅ’）、グレープフルーツミント（Ｍｅｎｔｈａ×ｐｉｐｅｒｉｔａ ｆ．ｃｉｔｒａｔａ‘Ｇｒａｐｅｆｒｕｉｔ’）、ストロベリーミント（Ｍｅｎｔｈａ ｓｐｉｃａｔａ ｓｕｂｓｐ．ｃｉｔｒａｔａ‘Ｓｔｒａｗｂｅｒｒｙ’）、オレンジミント（Ｍｅｎｔｈａ×ｐｉｐｅｒｉｔａ ｆ．ｃｉｔｒａｔａ‘Ｏｒａｎｇｅ’）、チョコレートミント（Ｍｅｎｔｈａ×ｐｉｐｅｒｉｔａ ｆ．ｃｉｔｒａｔａ‘Ｃｈｏｃｏｌａｔｅ’）、ラベンダーミント（Ｍｅｎｔｈａ×ｐｉｐｅｒｉｔａ‘Ｌａｖｅｎｄｅｒ’）、ジンジャーミント「バリエガータ」（Ｍｅｎｔｈａ×ｇｒａｃｉｌｉｓ‘Ｖａｒｉｅｇａｔａ’）、バナナミント（Ｍｅｎｔｈａ ａｒｖｅｎｓｉｓ‘Ｂａｎａｎａ’）、モロッコミント（Ｍｅｎｔｈａ ｓｐｉｃａｔａ ｖａｒ．ｃｒｉｐｓａ‘Ｍｏｒｏｃｃａｎ’）、カーリーミント（Ｍｅｎｔｈａ ｓｐｉｃａｔａ ｖａｒ．ｃｒｉｓｐａ）「ペルシャ」、ミドリハッカ「ロシア」、メンタ・ピペリタ（Ｍｅｎｔｈａ ｐｉｐｅｒｉｔａ）「キャニオン」、メンタ「ワイルドベリー」、メンタ「スイートペア」、メンタ「アイスドヘーゼルナッツ」、メンタ「ベリーアンドクリーム」、メンタ「ピンクキャンディポップス」、メンタ「マーシュマロウ」、メンタ「オレガノ－タイム」、メンタ「シスタージュリーズウィンターグリーン」、メンタ「ジムズキャンディライム」、メンタ「マルガリータ」、及びメンタ「スイートベイ」を含む。

しかし、本開示は、これらの種、ハイブリッド、又は栽培品種、又は実際にメンタ属に限定されない。本開示の様々な実施形態において、所定のオルソネイザルプロフィールにおける化合物のうちの少なくとも１種は、植物性物質又はその構成成分若しくは抽出物によってもたらされ、植物性物質は、フウロソウ科、キク科、フトモモ科、ツツジ科、又はシソ科のメンバーから選択されるが、メンタ属のメンバーではない。

メンタ属のメンバー以外のシソ科のメンバーは、上記で議論される。この議論は、一般に適用可能であり、例えば、アガスタケ（例えば、アガスタケ・ルゴセ、アガスタケ・ルペストリス「アパッチサンセット」）、カラミンサ（例えば、カラミンサ・ネペタ（Ｃａｌａｍｉｎｔｈａ Ｎｅｐｅｔａ））、ピクナンセマム（Ｐｙｃｎａｎｔｈｅｍｕｍ）（例えば、マウンテンミント（Ｐｙｃｎａｎｔｈｅｍｕｍ ｐｉｌｏｓｕｍ））、ミクロメリア（例えば、ミクロメリア・フルチコセ（Ｍｉｃｒｏｍｅｒｉａ ｆｒｕｔｉｃｏｓｅ））、サルビア（例えば、サルビア・エレガンス（Ｓａｌｖｉａ ｅｌｅｇａｎｓ）、サルビア・エレガンス「タンジェリン」、サルビア・ドリシアナ（Ｓａｌｖｉａ ｄｏｒｉｓｉａｎａ）、サルビア・エレガンス「ハニーメロン」、サルビア・ディスコロル（Ｓａｌｖｉａ ｄｉｓｃｏｌｏｒ）、サルビア・メリッソドラ（Ｓａｌｖｉａ ｍｅｌｉｓｓｏｄｏｒａ））、オシマム（例えば、バジル（Ｏｃｉｍｕｍ ｂａｓｉｌｉｃｕｍ）「シナモン」、バジル「アニス」オシマム・セロイ（Ｏｃｉｍｕｍ ｓｅｌｌｏｉ））、又はチムス（例えば、チムス種、チムス「ＴＭ１２２」、チムス種）が挙げられる。

本開示の様々な実施形態において、所定のオルソネイザルプロフィールにおける化合物のうちの少なくとも１つは、植物性物質、又はその構成成分若しくは抽出物によってもたらされ、植物性物質は、フウロソウ科のメンバーから選択される。フウロソウ科は、フウロソウ目の順に置かれた顕花植物の科である。科は、５属から７属の８３０種を含み、最も大きな属は、ゼラニウム（Ｇｅｒａｎｉｕｍ）、ペラルゴニウム（Ｐｅｌａｒｇｏｎｉｕｍ）、及びエロディウム（Ｅｒｏｄｉｕｍ）である。様々な実施形態において、フウロソウ科植物性物質、又はその構成成分若しくは抽出物は、ペラルゴニウム属のメンバーから選択される。ペラルゴニウム属は、２００種から２８０種までの間を有する。記載している時点で、植物リストは、ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ．ｔｈｅｐｌａｎｔｌｉｓｔ．ｏｒｇ／１．１／ｂｒｏｗｓｅ／Ａ／Ｇｅｒａｎｉａｃｅａｅ／Ｐｅｌａｒｇｏｎｉｕｍ／で２５０種を承認し、このリストは、参照によって本明細書に組み込まれる。

本開示の様々な実施形態において、フウロソウ科植物性物質、又はその構成成分若しくは抽出物は、ペラルゴニウム種、ハイブリッド、又は栽培品種から選択される。栽培品種のペラルゴニウムは、通例、６つの群：Ａ）ゾーナル、Ｂ）アイビーリーブ、Ｃ）リーガル、Ｄ）エンジェル、Ｅ）ユニーク、Ｆ）センテッドリーブ、Ｇ）スピーシーズ、及びＨ）プライマリーハイブリッドに分けられる。本開示の様々な実施形態において、ペラルゴニウム植物性物質、又はその構成成分若しくは抽出物は、Ｆ群のメンバーから選択される。Ｆ群は、その芳香のために主体的に生育された多年生植物であり、
アーモンド － ペラルゴニウム・クエルシフォリウム（Ｐｅｌａｒｇｏｎｉｕｍ ｑｕｅｒｃｉｆｏｌｉｕｍ）；リンゴ － ペラルゴニウム・オドラティッシマム（Ｐｅｌａｒｇｏｎｉｕｍ ｏｄｏｒａｔｉｓｓｉｍｕｍ）；
リンゴ － ペラルゴニウム・コルディフォリウム（Ｐｅｌａｒｇｏｎｉｕｍ ｃｏｒｄｉｆｏｌｉｕｍ）；リンゴ／ミント － ペラルゴニウム・アルバム（Ｐｅｌａｒｇｏｎｉｕｍ ａｌｂｕｍ）；
アプリコット／レモン － ペラルゴニウム・スカブルム（Ｐｅｌａｒｇｏｎｉｕｍ ｓｃａｂｒｕｍ）；バルサム － ペラルゴニウム・パンデュリフォルメ（Ｐｅｌａｒｇｏｎｉｕｍ ｐａｎｄｕｒｉｆｏｒｍｅ）；
ショウノウ － ペラルゴニウム・ボツリナム（Ｐｅｌａｒｇｏｎｉｕｍ ｂｏｔｕｌｉｎｕｍ）；セロリ － ペラルゴニウム・イオニディフロラム（Ｐｅｌａｒｇｏｎｉｕｍ ｉｏｎｉｄｉｆｌｏｒｕｍ）；
シナモン － ペラルゴニウム「アードウィックシナモン」；ココナッツ － ペラルゴニウム・グロスラリオイデス（Ｐｅｌａｒｇｏｎｉｕｍ ｇｒｏｓｓａｌａｒｉｏｉｄｅｓ）（ペラルゴニウム・パルリフローラム（Ｐｅｌａｒｇｏｎｉｕｍ ｐａｒｒｉｆｌｏｒｕｍ））；オーデコロン － ペラルゴニウム「ブリリアンティン」；
ユーカリ － ペラルゴニウム「シークレットラブ」；グレープフルーツ － ペラルゴニウム「ポキータ」；
ジンジャー － ペラルゴニウム×ネルボスム（Ｐｅｌａｒｇｏｎｉｕｍ×ｎｅｒｖｏｓｕｍ）の変種である、ペラルゴニウム「トレント」又は「コーラボトル」；ヘーゼルナッツ － ペラルゴニウム「オドラタヘーゼルナッツ」；ラベンダー － ペラルゴニウム「ラベンダーリンディ」；レモン － ペラルゴニウム・クリスプム（Ｐｅｌａｒｇｏｎｉｕｍ ｃｒｉｓｐｕｍ）；レモン － ペラルゴニウム・キトロネルム（Ｐｅｌａｒｇｏｎｉｕｍ ｃｉｔｒｏｎｅｌｌｕｍ）（シノニム － ペラルゴニウム「マーベルグレイ」）；レモンバーム － ペラルゴニウム×メリッシナム（Ｐｅｌａｒｇｏｎｉｕｍ×ｍｅｌｉｓｓｉｎｕｍ）；
ライム － ペラルゴニウム×ネルボスム；ミルラ － ペラルゴニウム・ミリィフォリウム（Ｐｅｌａｒｇｏｎｉｕｍ ｍｙｒｒｈｉｆｏｌｉｕｍ）；ナツメグ － ペラルゴニウム×フラグランス（Ｐｅｌａｒｇｏｎｉｕｍ×ｆｒａｇｒａｎｓ）；オールドスパイス － ペラルゴニウム・フラグランスの変種；オレンジ － ペラルゴニウム×シトリオドラム（Ｐｅｌａｒｇｏｎｉｕｍ×ｃｉｔｒｉｏｄｏｒｕｍ）（シノニム － ペラルゴニウム「オレンジのプリンス」）；モモ － ペラルゴニウム「ピーチアンドクリーム」；ペッパーミント － ペラルゴニウム・トメントサム（Ｐｅｌａｒｇｏｎｉｕｍ ｔｏｍｅｎｔｏｓｕｍ）；マツ － ペラルゴニウム・デンティキュラタム（Ｐｅｌａｒｇｏｎｉｕｍ ｄｅｎｔｉｃｕｌａｔｕｍ）；
パイナップル － ペラルゴニウム「ブリリアント」；ラズベリー － ペラルゴニウム「レッドラズベリー」；
バラ － ペラルゴニウム・グラベオレンス（Ｐｅｌａｒｇｏｎｉｕｍ ｇｒａｖｅｏｌｅｎｓ）（シノニム － ペラルゴニウム・ロゼウム（Ｐｅｌａｒｇｏｎｉｕｍ ｒｏｓｅｕｍ））；バラ － ペラルゴニウム・キャピタタム（Ｐｅｌａｒｇｏｎｉｕｍ ｃａｐｉｔａｔｕｍ）；バラ － ペラルゴニウム・ラデンス（Ｐｅｌａｒｇｏｎｉｕｍ ｒａｄｅｎｓ）；サザンウッド － ペラルゴニウム・アブロタニフォリウム（Ｐｅｌａｒｇｏｎｉｕｍ ａｂｒｏｔａｎｉｆｏｌｉｕｍ）；
香辛料 － ペラルゴニウム・エクスティプラツム（Ｐｅｌａｒｇｏｎｉｕｍ ｅｘｓｔｉｐｕｌａｔｕｍ）；ストロベリー － ペラルゴニウム×スカルボロビア（Ｐｅｌａｒｇｏｎｉｕｍ×ｓｃａｒｂｏｒｏｖｉａｅ）；及び栽培品種：「アターオブローゼス」 － Ｐ．キャピタタムの栽培品種；「クロウフットローズ」 － Ｐ．ラデンスの栽培品種；「ドクターリビングストン」 － Ｐ．ラデンスの栽培品種；「グレイレディプリマス」 － Ｐ．グラベオレンスの栽培品種；及び「プリンスルパート」 － Ｐ．クリスプムの栽培品種を含む。

本開示の様々な実施形態において、ペラルゴニウム植物性物質、又はその構成成分若しくは抽出物は、ペラルゴニウム「パンジェント・ペパーミント」、及びペラルゴニウム×スカルボロビアから選択される。

本開示の様々な実施形態において、所定のオルソネイザルプロフィールにおける化合物のうちの少なくとも１つは、植物性物質、又はその構成成分若しくは抽出物によってもたらされ、植物性物質は、キク科のメンバーから選択される。キク科（又はコンポジタエ（Ｃｏｍｐｏｓｉｔａｅ）として公知である）は、顕花植物の大きな科である。科は３２０００を超え、現在承認されている１３亜科の１９００属を超える種を含む。本開示の様々な実施形態において、キク科植物性物質、又はその構成成分若しくは抽出物は、アステロイデアエ（Ａｓｔｅｒｏｉｄｅａｅ）亜科のメンバーから選択される。アステロイデアエ亜科は、シオン（Ａｓｔｅｒｅａｅ）、キンセンカ（Ｃａｌｅｎｄｕｌｅａｅ）、ヒヨドリバナ（Ｅｕｐａｔｏｒｉｅａｅ）、ハハコグサ（Ｇｎａｐｈａｌｉｅａｅ）、ヘリアンサス（Ｈｅｌｉａｎｔｈｅａｅ）、サワギク（Ｓｅｎｅｃｉｏｎｅａｅ）、及びコウオウソウ（Ｔａｇｅｔｅａｅ）を含む、いくつかの連で構成され；これらの連は、３つの上連：サワギク（Ｓｅｎｅｃｉｏｎｏｄａｅ）、キク（Ａｓｔｅｒｏｄａｅ）、及びヒマワリ（Ｈｅｌｉａｎｔｈｏｄａｅ）にグループ化される。本開示の様々な実施形態において、キク科植物性物質、又はその構成成分若しくは抽出物は、アステロイデアエ亜科のヒマワリ上連のメンバー、例えば、コウオウソウ連から選択される。

コウオウソウ連は、アデノフィラム（Ａｄｅｎｏｐｈｙｌｌｕｍ）、バジャカリア（Ｂａｊａｃａｌｉａ）、ボエベラストルム（Ｂｏｅｂｅｒａｓｔｒｕｍ）、ボエベロイデス（Ｂｏｅｂｅｒｏｉｄｅｓ）、クリサクティア（Ｃｈｒｙｓａｃｔｉｎｉａ）、クラッピア（Ｃｌａｐｐｉａ）、コマクリニウム（Ｃｏｍａｃｌｉｎｉｕｍ）、コウルテレラ（Ｃｏｕｌｔｅｒｅｌｌａ）、ディソディオプシス（Ｄｙｓｏｄｉｏｐｓｉｓ）、ディッソディア（Ｄｙｓｓｏｄｉａ）、ジムノラエナ（Ｇｙｍｎｏｌａｅｎａ）、ハプロエステス（Ｈａｐｌｏｅｓｔｈｅｓ）、ハーナッキア（Ｈａｒｎａｃｋｉａ）、ハイドロペクティス（Ｈｙｄｒｏｐｅｃｔｉｓ）、レスカイレラ（Ｌｅｓｃａｉｌｌｅａ）、ローカクティニア（Ｌｅｕｃａｃｔｉｎｉａ）、ジャメシアンサス（Ｊａｍｅｓｉａｎｔｈｕｓ）、ジャウメア（Ｊａｕｍｅａ）、ニコレティア（Ｎｉｃｏｌｌｅｔｉａ）、オキシパパス（Ｏｘｙｐａｐｐｕｓ）、ペクティス（Ｐｅｃｔｉｓ）、ポロフィルム（Ｐｏｒｏｐｈｙｌｌｕｍ）、プセドクラッピア（Ｐｓｅｕｄｏｃｌａｐｐｉａ）、サルトウェリア（Ｓａｒｔｗｅｌｌｉａ）、スイゾトリキア（Ｓｃｈｉｚｏｔｒｉｃｈｉａ）、ストロテリア（Ｓｔｒｏｔｈｅｒｉａ）、タゲテス、チモフィラ（Ｔｈｙｍｏｐｈｙｌｌａ）、ユービネラ（Ｕｒｂｉｎｅｌｌａ）、及びヴァリラ（Ｖａｒｉｌｌａ）を含む、２８属に分けられる、およそ２１６種で構成される。本開示の様々な実施形態において、キク科植物性物質、又はその構成成分若しくは抽出物は、コウオウソウ科のタゲテス（Ｔａｇｅｔｅｓ）属のメンバー、例えば、レモンマリーゴールド（Ｔａｇｅｔｅｓ ｌｅｍｍｏｎｉｉ）から選択される。

本開示の様々な実施形態において、所定のオルソネイザルプロフィールにおける化合物のうちの少なくとも１つは、植物性物質、又はその構成成分若しくは抽出物によってもたらされ、植物性物質は、フトモモ科のメンバーから選択される。フトモモ科は、フトモモ目の序列内に置かれた双子葉植物の科である。ギンバイカ、ポフツカワ、ベイラムツリー、クローブ、グアバ、アッカ（ａｃｃａ）（フェイジョア（ｆｅｉｊｏａ））、オールスパイス、及びユーカリは、この群の一部の注目すべきメンバーである。全ての種は、木質であり、精油を含有する。本開示の様々な実施形態において、フトモモ科植物性物質、又はその構成成分若しくは抽出物は、亜科ミルトイデアエ（Ｍｙｒｔｏｉｄｅａｅ）のメンバー、例えば、ギンバイカ又はユーカリプテアエ（Ｅｕｃａｌｙｐｔｅａｅ）から選択される。

本開示の様々な実施形態において、所定のオルソネイザルプロフィールにおける化合物のうちの少なくとも１つは、植物性物質、又はその構成成分若しくは抽出物によってもたらされ、植物性物質は、ユーカリプテアエのメンバー、例えば、アロシンカルピア（Ａｌｌｏｓｙｎｃａｒｐｉａ）、アンゴフォラ（Ａｎｇｏｐｈｏｒａ）、アリラストゥルム（Ａｒｉｌｌａｓｔｒｕｍ）、コリンビア（Ｃｏｒｙｍｂｉａ）、ユーカリプトプシス（Ｅｕｃａｌｙｐｔｏｐｓｉｓ）、ユーカリ、及びストックウェルリア（Ｓｔｏｃｋｗｅｌｌｉａ）から選択される属のメンバーから選択される。本開示の様々な実施形態において、所定のオルソネイザルプロフィールにおける化合物のうちの少なくとも１つは、植物性物質、又はその構成成分若しくは抽出物によってもたらされ、植物性物質は、ユーカリ属のメンバー、例えば、ユーカリ・ラディアータ（Ｅｕｃａｌｙｐｔｕｓ ｒａｄｉａｔａ）から選択される。

本開示の様々な実施形態において、所定のオルソネイザルプロフィールにおける化合物のうちの少なくとも１つは、植物性物質、又はその構成成分若しくは抽出物によってもたらされ、植物性物質は、ツツジ科のメンバーから選択される。ツツジ科は、９種の亜科：ドウダンツツジ（Ｅｎｋｉａｎｔｈｏｉｄｅａｅ）（１属、１６種）、イチヤクソウ（Ｐｙｒｏｌｏｉｄｅａｅ）（４属、４０種）、シャクジョウソウ（Ｍｏｎｏｔｒｏｐｏｉｄｅａｅ）（１０属、１５種）、イチゴノキ（Ａｒｂｕｔｏｉｄｅａｅ）（最大で６属まで、約８０種）、カシオポイデアエ（Ｃａｓｓｉｏｐｏｉｄｅａｅ）（１属、１２種）、エリコイデアエ（Ｅｒｉｃｏｉｄｅａｅ）（１９属、１７９０種）、ハリマネロイデアエ（Ｈａｒｒｉｍａｎｅｌｌｏｉｄｅａｅ）（１属、２種）、スチフェリオイデアエ（Ｓｔｙｐｈｅｌｉｏｉｄｅａｅ）（３５属、５４５種）、及びスノキ（Ｖａｃｃｉｎｉｏｉｄｅａｅ）（５０属、１５８０種）を含む。本開示の様々な実施形態において、所定のオルソネイザルプロフィールにおける化合物のうちの少なくとも１つは、植物性物質、又はその構成成分若しくは抽出物によってもたらされ、植物性物質は、ツツジ科のスノキ亜科のメンバーから選択される。この科は、例えば、クランベリー、ブルーベリー、ビルベリー、コケモモ、及びハックルベリーを含有する。

スノキ亜科の属の１つは、シラタマノキ（Ｇａｕｌｔｈｅｒｉａ）である；これには、アメリカンウィンターグリーン又はヒメコウジ（Ｇａｕｌｔｈｅｒｉａ ｐｒｏｃｕｍｂｅｎｓ）等の約１３５種を含む。本開示の様々な実施形態において、所定のオルソネイザルプロフィールにおける化合物のうちの少なくとも１つは、植物性物質、又はその構成成分若しくは抽出物によってもたらされ、植物性物質は、シラタマノキ属のメンバー、例えばヒメコウジから選択される。

本開示の様々な実施形態において、所定のオルソネイザルプロフィールにおける化合物のうちの少なくとも１つは、植物性物質、又はその構成成分若しくは抽出物によってもたらされ、植物性物質は、メンタ×ピペリタ、メンタ・ビリディス、ミドリハッカ、セイヨウハッカ、タイワンハッカ、マルバハッカ、パイナップルミント、メリッサ・オフィシナリス、レモンミント、バジルミント、ライムミント、グレープフルーツミント、ストロベリーミント、オレンジミント、オーデコロンミント（Ｍｅｎｔｈａ×ｐｉｐｅｒｉｔａ ｆ．ｃｉｔｒａｔａ）、タイマツバナ、チョコレートミント、ラベンダーミント、ジンジャーミント、ジンジャーミント「バリエガータ」、バナナミント、メンタ・アクアティカ、ケンタッキーカーネルミント、モヒートミント、モロッコミント、メンタ・サカリネンシス、アガスタケ・ルゴセ、カーリーミント「ペルシャ」、ミドリハッカ「ロシア」、コルシカミント、ヨウシュハッカ、ヨウシュハッカ変種カナンデンシス（Ｍｅｎｔｈａ ａｒｖｅｎｓｉｓ Ｌ．ｖａｒ．ｃａｎａｎｄｅｎｓｉｓ）、ニホンハッカ、エジプシャンミント、カラミンサ・ネペタ、リバーミント、メンタ・ピペリタ「キャニオン」、メンタ「ワイルドベリー」、メンタ「スイートペア」、メンタ・ラクシフローラ、メンタ「アイスドヘーゼルナッツ」、メンタ「ベリーアンドクリーム」、メンタ「ピンクキャンディポップス」、メンタ「マーシュマロウ」、メンタ「オレガノ－タイム」、メンタ「シスタージュリーズウィンターグリーン」、メンタ「ジムズキャンディライム」、メンタ「マルガリータ」、メンタ「スイートベイ」、マウンテンミント、ミクロメリア・フルチコセ、ペラルゴニウム「パンジェント・ペパーミント」、ペラルゴニウム×スカルボロビア、アガスタケ・ルペストリス「アパッチサンセット」、サルビア・エレガンス、サルビア・エレガンス「タンジェリン」、ユーカリ・ラディアータ、レモンマリーゴールド、サルビア・ドリシアナ、サルビア・エレガンス「ハニーメロン」、サルビア・ディスコロル、サルビア・メリッソドラ、バジル「シナモン」、バジル「アニス」、オシマム・セロイ、チムス種、チムス「ＴＭ１２２」、チムス種、ヒメコウジ、又はそのハイブリッド若しくは栽培品種からなる群から独立に選択される。

本開示の様々な実施形態において、所定のオルソネイザルプロフィールにおける化合物のうちの少なくとも１つは、植物性物質、又はその構成成分若しくは抽出物によってもたらされ、植物性物質は、メンタ×ピペリタ、メンタ・ビリディス、ミドリハッカ、セイヨウハッカ、タイワンハッカ、マルバハッカ、メリッサ・オフィシナリス、オーデコロンミント、ストロベリーミント、タイマツバナ、ジンジャーミント、ジンジャーミント、ヨウシュハッカ、メンタ・アクアティカ、ケンタッキーカーネルミント、モヒートミント、カーリーミント、メンタ・サカリネンシス、アガスタケ・ルゴセ、メンタ・ペルシアン（Ｍｅｎｔｈａ Ｐｅｒｓｉａｎ）、コルシカミント、ヨウシュハッカ変種カナデンシス（Ｍｅｎｔｈａ ａｒｖｅｎｓｉｓ Ｌ．ｖａｒ．ｃａｎａｄｅｎｓｉｓ）、ニホンハッカ、エジプシャンミント、カラミンサ・ネペタ、リバーミント、メンタ・ラクシフローラ、そのハイブリッド及び／若しくは栽培品種、又はその組合せからなる群から独立に選択される。

本開示の様々な実施形態において、所定のオルソネイザルプロフィールにおける化合物のうちの少なくとも２つは、植物性物質、又はその構成成分若しくは抽出物によってそれぞれもたらされ、それぞれの植物性物質は、メンタ×ピペリタ、メンタ・ビリディス、ミドリハッカ、セイヨウハッカ、タイワンハッカ、マルバハッカ、パイナップルミント、メリッサ・オフィシナリス、レモンミント、バジルミント、ライムミント、グレープフルーツミント、ストロベリーミント、オレンジミント、オーデコロンミント、タイマツバナ、チョコレートミント、ラベンダーミント、ジンジャーミント、ジンジャーミント「バリエガータ」、バナナミント、メンタ・アクアティカ、ケンタッキーカーネルミント、モヒートミント、モロッコミント、メンタ・サカリネンシス、アガスタケ・ルゴセ、カーリーミント「ペルシャ」、ミドリハッカ「ロシア」、コルシカミント、ヨウシュハッカ、ヨウシュハッカ変種カナデンシス、ニホンハッカ、エジプシャンミント、カラミンサ・ネペタ、リバーミント、メンタ・ピペリタ「キャニオン」、メンタ「ワイルドベリー」、メンタ「スイートペア」、メンタ・ラクシフローラ、メンタ「アイスドヘーゼルナッツ」、メンタ「ベリーアンドクリーム」、メンタ「ピンクキャンディポップス」、メンタ「マーシュマロウ」、メンタ「オレガノ－タイム」、メンタ「シスタージュリーズウィンターグリーン」、メンタ「ジムズキャンディライム」、メンタ「マルガリータ」、メンタ「スイートベイ」、マウンテンミント、ミクロメリア・フルチコセ、ペラルゴニウム「パンジェント・ペパーミント」、ペラルゴニウム×スカルボロビア、アガスタケ・ルペストリス「アパッチサンセット」、サルビア・エレガンス、サルビア・エレガンス「タンジェリン」、ユーカリ・ラディアータ、レモンマリーゴールド、サルビア・ドリシアナ、サルビア・エレガンス「ハニーメロン」、サルビア・ディスコロル、サルビア・メリッソドラ、バジル「シナモン」、バジル「アニス」、オシマム・セロイ、チムス種、チムス「ＴＭ１２２」、チムス種、ヒメコウジ、又はそのハイブリッド若しくは栽培品種からなる群から独立に選択される。

本開示の様々な実施形態において、所定のオルソネイザルプロフィールにおける化合物のうちの少なくとも２つは、植物性物質、又はその構成成分若しくは抽出物によってそれぞれもたらされ、それぞれの植物性物質は、メンタ×ピペリタ、メンタ・ビリディス、ミドリハッカ、セイヨウハッカ、タイワンハッカ、マルバハッカ、メリッサ・オフィシナリス、オーデコロンミント、ストロベリーミント、タイマツバナ、ジンジャーミント、ジンジャーミント、ヨウシュハッカ、メンタ・アクアティカ、ケンタッキーカーネルミント、モヒートミント、カーリーミント、メンタ・サカリネンシス、アガスタケ・ルゴセ、コルシカミント、ヨウシュハッカ変種カナデンシス、ニホンハッカ、エジプシャンミント、カラミンサ・ネペタ、リバーミント、メンタ・ラクシフローラ、そのハイブリッド及び／若しくは栽培品種、又はその混合物からなる群から独立に選択される。

前述された種の栽培品種は、限定されないが、例えば、カーリーミント「ペルシャ」、マルバハッカ「バリエガータ」、レモンミント、バジルミント、ライムミント、グレープフルーツミント、ストロベリーミント、オレンジミント、チョコレートミント、ラベンダーミント、ジンジャーミント「バリエガータ」、バナナミント、モロッコミント、ミドリハッカ「ロシア」、メンタ・ピペリタ「キャニオン」、メンタ「ワイルドベリー」、メンタ「スイートペア」、メンタ「アイスドヘーゼルナッツ」、メンタ「ベリーアンドクリーム」、メンタ「ピンクキャンディポップス」、メンタ「マーシュマロウ」、メンタ「オレガノ－タイム」、メンタ「シスタージュリーズウィンターグリーン」、メンタ「ジムズキャンディライム」、メンタ「マルガリータ」、メンタ「スイートベイ」、又はその組合せを含むことができる。

本開示の様々な実施形態において、所定のオルソネイザルプロフィールのうちの少なくとも２つは、植物性物質、又はその構成成分若しくは抽出物によってそれぞれもたらされ、それぞれの植物性物質は、メンタ×ピペリタ、メンタ・ビリディス、ミドリハッカ、セイヨウハッカ、タイワンハッカ、マルバハッカ、パイナップルミント、メリッサ・オフィシナリス、レモンミント、バジルミント、ライムミント、グレープフルーツミント、ストロベリーミント、オレンジミント、オーデコロンミント、タイマツバナ、チョコレートミント、ラベンダーミント、ジンジャーミント、ジンジャーミント「バリエガータ」、バナナミント、メンタ・アクアティカ、ケンタッキーカーネルミント、モヒートミント、モロッコミント、メンタ・サカリネンシス、アガスタケ・ルゴセ、メンタ・ペルシアン、ミドリハッカ「ロシア」、コルシカミント、ヨウシュハッカ、ヨウシュハッカ変種カナンデンシス、ニホンハッカ、エジプシャンミント、カラミンサ・ネペタ、リバーミント、メンタ・ピペリタ「キャニオン」、メンタ「ワイルドベリー」、メンタ「スイートペア」、メンタ・ラクシフローラ、メンタ「アイスドヘーゼルナッツ」、メンタ「ベリーアンドクリーム」、メンタ「ピンクキャンディポップス」、メンタ「マーシュマロウ」、メンタ「オレガノ－タイム」、メンタ「シスタージュリーズウィンターグリーン」、メンタ「ジムズキャンディライム」、メンタ「マルガリータ」、メンタ「スイートベイ」、又はその組合せからなる群から独立に選択される。

本開示の様々な実施形態において、所定のオルソネイザルプロフィールにおける化合物のうちの少なくとも２つは、植物性物質、又はその構成成分若しくは抽出物によってそれぞれもたらされ、それぞれの植物性物質は、メンタ×ピペリタ、メンタ・ビリディス、ミドリハッカ、セイヨウハッカ、タイワンハッカ、マルバハッカ、パイナップルミント、メリッサ・オフィシナリス、レモンミント、バジルミント、ライムミント、グレープフルーツミント、ストロベリーミント、オレンジミント、オーデコロンミント、タイマツバナ、チョコレートミント、ラベンダーミント、ジンジャーミント、ジンジャーミント「バリエガータ」、バナナミント、メンタ・アクアティカ、ケンタッキーカーネルミント、モヒートミント、モロッコミント、メンタ・サカリネンシス、アガスタケ・ルゴセ、メンタ・ペルシアン、ミドリハッカ「ロシア」、コルシカミント、ヨウシュハッカ、ヨウシュハッカ変種カナンデンシス、ニホンハッカ、エジプシャンミント、カラミンサ・ネペタ、リバーミント、メンタ・ピペリタ「キャニオン」、メンタ「ワイルドベリー」、メンタ「スイートペア」、メンタ・ラクシフローラ、メンタ「アイスドヘーゼルナッツ」、メンタ「ベリーアンドクリーム」、メンタ「ピンクキャンディポップス」、メンタ「マーシュマロウ」、メンタ「オレガノ－タイム」、メンタ「シスタージュリーズウィンターグリーン」、メンタ「ジムズキャンディライム」、メンタ「マルガリータ」、メンタ「スイートベイ」、又はその組合せからなる群から独立に選択される。

例えば、植物性物質、又はその構成成分若しくは抽出物のうちの少なくとも１つは、以下の群：
メンタ・アクアティカ、レモンミント、
ラベンダーミント、ミドリハッカ、マルバハッカ「バリエガータ」、グレープフルーツミント、ジンジャーミント「バリエガータ」、
メンタ×ピペリタ、ケンタッキーカーネルミント、
又はその組合せ
メンタ×ピペリタ、マルバハッカ、オレンジミント、ライムミント、ミドリハッカ、
ストロベリーミント、
又はその組合せ
リバーミント、オレンジミント、メンタ×ピペリタ「キャニオン」、マルバハッカ「バリエガータ」、バジルミント、
ミドリハッカ、チョコレートミント、メンタ「ワイルドベリー」、
又はその組合せ
モロッコミント、マルバハッカ、メンタ・ペルシアン、レモンミント、ジンジャーミント「バリエガータ」、
ケンタッキーカーネルミント、ライムミント、
マルバハッカ「バリエガータ」、
又はその組合せ
メンタ×ピペリタ、チョコレートミント、メンタ「スイートペア」、
ミドリハッカ、バナナミント、ベルガモットミント（Ｍｅｎｔｈａ×ｐｉｐｅｒｉｔａ ｃｉｔｒａｔａ）、
メンタ「ワイルドベリー」、レモンミント、
チョコレートミント、
又はその組合せ
メンタ×ピペリタ、グレープフルーツミント、
ライムミント、ミドリハッカ、
レモンミント、ストロベリーミント、マルバハッカ「バリエガータ」、ベルガモットミント、メンタ「スイートペア」、ラベンダーミント、
又はその組合せ
のうちの１種又は複数（例えば、１種）から選択され得る。

したがって、本開示の方法から得ることができる組成物は、第１の植物性物質又はその構成成分若しくは抽出物及び／或いは第２の植物性物質又はその構成成分若しくは抽出物によってもたらされる、ミントの他の香りを有することができる。この概念は、本明細書で議論された、多様な種、多様なハイブリッド、及び多様な栽培品種によって支持され、物質送達システムにおける使用のための、ミント系製品、例えば、ｅシガレット、タバコ加熱デバイス、喫煙品、又は経口製品を製作することを試みる場合、製造者らの融通性を改善する。

当業者によって、本開示は、２種の植物性物質に限定されず、香味組成物の所望のオルソネイザルプロフィールを構築するために、無限の数の、又はさらなる植物性物質又はその構成成分若しくは抽出物を含むことが理解されるであろう。含まれ得る、さらなる植物性物質は、多様な実施形態において、シソ科、フウロソウ科、キク科、フトモモ科、又はツツジ科のメンバーから選択されるものの、必ずしも限定されない。第３の植物性物質を含む、さらなる植物性物質は、上記で議論された、植物性物質と同様に定められ得る。

表現「構成成分又は抽出物」は、植物性物質から単離された成分を意味する。本開示の様々な実施形態において、植物性物質から単離された成分は、天然抽出物、例えば、油（しばしば精油と称される）、又はその構成成分である。こうした抽出物は、市販され得るか、又は当分野で公知の方法によって得ることができる。当業者は、この点に関して、好適な方法を承知しているであろう。上記のように、所定のオルソネイザルプロフィールにおける、全ての化学化合物が天然源由来である場合、それらは全て、植物性物質から抽出された油由来ではない。植物性物質から抽出された化合物は、消耗品の任意の用途に含まれ得る。様々な実施形態において、こうした化合物は、本明細書に記載の経口製品及びタバコ加熱デバイス又はエアロゾル生成システムにおいて使用される場合、消耗品に含まれ得る。

本開示の様々な実施形態において、化学化合物（複数可）のうちの少なくとも１種は、合成源によってもたらされる。合成源は、限定されないが、市販の化合物及び合成で得られた化合物等の、当分野で公知の任意の源を含むことができる。化合物は、例えば、Ｓｉｇｍａ Ａｌｄｒｉｃｈ（ｈｔｔｐｓ：／／ｗｗｗ．ｓｉｇｍａａｌｄｒｉｃｈ．ｃｏｍ／ｕｎｉｔｅｄ－ｋｉｎｇｄｏｍ．ｈｔｍｌ）等から得ることができる。

本開示の様々な実施形態において、所定のオルソネイザルプロフィールにおける、１種又は複数の化合物は、合成的に得られる植物性物質において、本来存在する活性化合物であってもよい。化合物は、市販され得るか、又は当分野で公知の方法によって得ることができる。再度、当業者は、この点に関して、好適な方法を承知しているであろう。

香味組成物
本開示は、第２の態様の方法から得ることができる組成物を提供する。上記組成物は、プライマリー香味、プライマリー香味に関係する少なくとも１種の第１の香り、及び上記の少なくとも１種の追加の香り又は第２の香りを有する。組成物は、消費者に送達される、固有のオルソネイザルプロフィールゆえに、それ自体新規であり、進歩性を有する。

実施形態の実施例において、少なくとも１種の、ミント以外の香りを有するミント香味組成物が提供される。ミント香味組成物は、１種又は複数の感覚惹起化合物をさらに含むことができ、感覚惹起化合物（複数可）は、本明細書において以下に定められる。本開示はまた、とりわけ香味（例えば、ミント香味）組成物を含む消耗品にも関連する。

用語「ミント香味」は、物質送達システムの消耗品の使用者が、組成物からミント（又はミント様）の味、匂い、及び感触を体験することを意味する。これは、組成物のプライマリー香味である。用語「香味」は上記で定められている。ミント香味は、典型的には、「新鮮さ」、「冷たさ」、「寒さ」、「爽快さ」、及び／又は「清潔さ」と記載され；甘味、新鮮な芳香性の香り、及び冷たい後味又は冷たい感覚の組合せとして記載され得る。「ミント香味」又は「ミント様香味」は、当業者によって容易に識別されるであろう。

表現「プライマリー香味以外の香り」又は「第１の香りとは異なる第２の香り」は前述されている。全ての表現は、プライマリー香味に関係するもの以外の、それとは異なる、芳香、匂い、香り、又は芳香性を意味すると意図される。

物質送達システム、例えば、ｅシガレット、タバコ加熱デバイス、喫煙品、又は経口製品のための、現在利用可能な香味とは異なり、本開示の組成物は、多重感覚的体験を送達することによって、固有の感覚をもたらす。使用者に所望された香味をもたらすだけでなく、使用者は、追加の香り（複数可）からさらなる感覚を受ける。追加の香り（複数可）は、使用者の所望の感覚を刺激するように選択され得る。例えば：グレープフルーツの清涼味、ジンジャーのウォームノート、フローラルラベンダーノート、レモン及びライムゼストのヒント、スウィートシトラス等。それにより、製造者が、使用者の体験を高め、消費者に利用可能な製品を広げることが可能になる。

追加の香り（複数可）の個性は、限定されず、当分野で公知の任意の芳香を含むことができる。例示的な追加の香りには、リンゴ、パイナップル、チョコレート、ベリー（例えば、ラズベリー、ブルーベリー、ストロベリー）、グレープフルーツ、ジンジャー、バナナ、オレンジ、レモン、ライム、ナシ、マンゴー、バジル、シナモン、コーヒー、ラベンダー、オレガノ、ウィンターグリーン、ココナッツ、メロン、クロスグリ、ブドウ、アニス、バラ、甘草、ルートビア、ココナッツ、ブドウ、グリーンペッパー、ヘーゼルナッツ、マーシュマロウ、モモ、タイム、バジル、オレガノ、ベイリーフ、及びベルガモットが挙げられる。当業者が理解するように、追加の香りは、芳香の組合せであってもよく、一方の芳香は、他方よりもより優勢である。本開示は、これに関して限定されず；追加の香りが、プライマリー香味と共に識別可能であることだけが要求される。

本開示の様々な実施形態において、追加の香り又はプライマリー香味（例えば、ミント）以外の香りは、シトラス、フルーティ、フローラル、グリーン、ハーブ、ベジタブル、クリーミィ、ロースト、ナッツ、ウッディ、スパイシー、チーズ風味、又はその組合せからなる群から選択される。本開示の様々な実施形態において、追加の香りは、シトラス、フルーティ、ハーブ、フローラル、クリーミィ（例えば、チョコレート）、ロースト、ナッツ、又はその組合せから選択される。

本開示の様々な実施形態において、追加の香りは、レモン、ベルガモット、オレンジ、フローラル、グレープフルーツ、ライム、バナナ、パイナップル、リンゴ、ナシ、マンゴー、バジル、シナモン、トロピカル、チョコレート、ハチミツ、草、クローブ、バニラ、ストロベリー、ラズベリー、ジンジャー、ラベンダー、ココナッツ、メロン、クロスグリ、ブドウ、アニス、ローズ、甘草、ルートビア、ココナッツ、ブドウ、グリーンペッパー、ヘーゼルナッツ、マーシュマロウ、モモ、タイム、バジル、オレガノ、ベイリーフ、又はその組合せからなる群から選択される。

本開示の様々な実施形態において、追加の香りは、リンゴ、フローラル、パイナップル、チョコレート、ベリー（例えば、ラズベリー、ブルーベリー、ストロベリー）、グレープフルーツ、ジンジャー、バナナ、オレンジ、レモン、ライム、ナシ、マンゴー、バジル、シナモン、コーヒー、ラベンダー、オレガノ、ウィンターグリーン、及びベルガモット、又はその混合物からなる群から選択される。例えば、追加の香りは、レモン、ベルガモット、オレンジ、フローラル、グレープフルーツ、ライム、バナナ、パイナップル、リンゴ、ナシ、マンゴー、バジル、シナモン、チョコレート、ストロベリー、ラズベリー、ジンジャー、ラベンダー、又はその混合物からなる群から選択され得る。

香味組成物の形態は、限定されず、典型的には、組成物が使用されようとする物質送達システムに応じて決まることになる。組成物は、液体、固体、又はゲルであってもよい。組成物は、例えば、粉末、ダスト、粉砕粒子、顆粒、ペレット、断片、ストリップ、シート等であってもよい。本開示の様々な実施形態において、組成物は、液体、固体、又はゲルの形態である。本開示の様々な実施形態において、組成物は、液体又はゲルの形態である。

香味組成物はまた、消耗品内の基材材料に装填されてもよい。基材又は支持体は、例えば、担体材料、例えば、紙、カード、板紙、厚紙、タバコ、再生材料（例えば、再生タバコ）、プラスチック材料、セラミック材料、複合材料、ポリマー（例えば、繊維状）材料、ガラス、金属、又は合金であってもよく、又はそれを含んでもよい。基材材料は、以下により詳細に議論される。

消耗品
本開示による消耗品は、物質送達システムにおける使用のためのものであり、エアロゾル形成体材料、活性物質、基材材料、又はその組合せから選択される、少なくとも１種のさらなる成分を含む。消耗品又は香味組成物は、１種若しくは複数の追加の香料、１種若しくは複数の感覚惹起化合物、及び／又は１種若しくは複数の、他の機能性材料をさらに含むことができる。しばしば、これらの成分は、消耗品が使用されることを意図する物質送達システムに応じて決まることになる。

消耗品は、本明細書で定められた、香味組成物、及び特許請求の範囲に列挙された、さらなる成分を含む成形品、それらで本質的に構成される成形品、又はそれらで構成される成形品であって、その全ての一部が、使用者によって、物質送達システムの使用中に消費されることを意図する、成形品である。用語「物質送達システム」は、少なくとも１種の物質を使用者に送達するシステムを包含することが意図される。いくつかの実施形態において、送達される物質は、組成物それ自体であってもよい。他の実施形態において、送達される物質は、組成物に対して異なる材料：エアロゾル生成材料又はエアロゾル化される予定のない材料であってもよい。適宜、いずれかの材料は、１種又は複数の活性構成成分、１種又は複数のエアロゾル形成体材料、１種又は複数の基材材料を含むことができる。

いくつかの実施形態において、香味組成物は、消耗品の重量に対して、約０．００１％～約９５％の量で存在する。いくつかの実施形態において、香味組成物は、消耗品の重量に対して、約０．１％～約８０％、例えば、１重量％～約７０重量％、又は１０重量％～約６０重量％の量で存在する。

他の実施形態において、香味組成物は、消耗品の重量に対して、約０．００１％～約２０％の量で存在する。いくつかの実施形態において、香味組成物は、消耗品の重量に対して、約０．０１％～約１５％、例えば、消耗品の重量に対して、約０．１％～約１０％、例えば、消耗品の重量に対して、約０．５％～約７．５％、例えば、消耗品の重量に対して、約１％～約５％の量で存在する。いくつかの実施形態において、香味組成物は、消耗品の重量に対して、約０．１％～約５％、例えば、消耗品の重量に対して、約０．２５％～約４．５％、例えば、消耗品の重量に対して、約５％～約４％、例えば、消耗品の重量に対して、約０．７５％～約３．５％、例えば、消耗品の重量に対して、約１％～約３％、例えば、消耗品の重量に対して、約１．５％～約２．５％の量で存在する。いくつかの実施形態において、香味組成物は、消耗品の重量に対して、約０．００１％～約２％、例えば、消耗品の重量に対して、約０．０１％～約１．５％、例えば、消耗品の重量に対して、約０．０５％～約１％、例えば、消耗品の重量に対して、約０．１％～約０．７５％、例えば、消耗品の重量に対して、約０．１％～約０．５％の量で存在する。当業者は、これらの量を、消耗品を作り上げる他の成分、例えば、エアロゾル形成体材料、活性物質、及び／又は基材材料の量と組み合わせることができると認識するであろう。

本明細書で用いられる活性物質は、生理的活性材料であってもよく、それらは、生理反応を実現するか、又は高めることを目的とする材料である。活性物質は、栄養補助食品、向知性薬、及び精神活性剤から選択され得る。活性物質は、天然に存在してもよく、合成的に得られてもよい。活性物質は、例えば、ニコチン、カフェイン、タウリン、テイン、ビタミンＢ６若しくはビタミンＢ１２若しくはビタミンＣ等のビタミン、メラトニン、カンナビノイド、又はその構成成分、誘導体、若しくは組合せを含むことができる。活性物質は、タバコ、カンナビス、又は別の植物性物質の、１種又は複数の、構成成分、誘導体、又は抽出物を含むことができる。

いくつかの実施形態において、活性物質は、ニコチン又はその塩（例えば、ニコチンニ酒石酸塩／酒石酸水素ニコチン）を含む。いくつかの実施形態において、活性物質は、カフェイン、メラトニン、又はビタミンＢ１２を含む。本開示の様々な実施形態において、香味組成物又は消耗品は、ニコチン又はその塩である活性物質を含む。他の実施形態において、香味組成物又は消耗品は、ニコチンフリーである。ニコチンフリー組成物は、ニコチンフリータバコ代替品を含むことができる。

本明細書において記載されたように、活性物質は、カンナビスの、１種又は複数の、構成成分、誘導体、又は抽出物、例えば、１種又は複数の、カンナビノイド又はテルペンを含むことができる。カンナビノイドは、脳内の神経伝達物質放出を抑制する、細胞のカンナビノイド受容体（すなわち、ＣＢ１及びＣＢ２）に作用する、天然化合物又は合成化学化合物の一分類である。カンナビノイドは、血液脳関門を容易に越える能力等の、特定の性質を呈示する環状分子である。カンナビノイドは、カンナビス等の植物から（植物性カンナビノイド）、動物から（内因性カンナビノイド）天然に存在してもよく、人工的に生産されてもよい（合成カンナビノイド）。アサ属の種は、少なくとも８５種の様々な植物性カンナビノイドを表し、これらは、カンナビゲロール、カンナビクロメン、カンナビジオール、テトラヒドロカンナビノール、カンナビノール、及びカンナビジオール、並びに他のカンナビノイド、例えば、カンナビゲロール（ＣＢＧ）、カンナビクロメン（ＣＢＣ）、カンナビジオール（ＣＢＤ）、テトラヒドロカンナビノール（ＴＨＣ）、カンナビノール（ＣＢＮ）及びカンナビジオール（ＣＢＤＬ）、カンナビシクロール（ＣＢＬ）、カンナビバリン（ＣＢＶ）、テトラヒドロカンナビバリン（ＴＨＣＶ）、カンナビジバリン（ＣＢＤＶ）、カンナビクロメバリン（ＣＢＣＶ）、カンナビゲロバリン（ＣＢＧＶ）、カンナビゲロールモノメチルエーテル（ＣＢＧＭ）、カンナビゲロリン酸（ｃａｎｎａｂｉｎｅｒｏｌｉｃ ａｃｉｄ）、カンナビジオール酸（ＣＢＤＡ）、カンナビノールプロピルバリアント（ＣＢＮＶ）、カンナビトリオール（ＣＢＯ）、テトラヒドロカンナビノール酸（ｔｅｔｒａｈｙｄｒｏｃａｎｎａｂｍｏｌｉｃ ａｃｉｄ）（ＴＨＣＡ）、並びにテトラヒドロカンナビバリン酸（ＴＨＣＶ Ａ）を含む下位分類に分けることができる。

本開示の様々な実施形態において、活性物質は、カンナビノイド、例えば、カンナビジオール（ＣＢＤ）、テトラヒドロカンナビノール（ＴＨＣ）、又はその薬学的に許容できる塩である。様々な実施形態において、カンナビジオール又はテトラヒドロカンナビノールは合成物質である。

活性物質は、使用者によって消費される場合、所望の用量に応じた、任意の好適な量で存在することができる。様々な実施形態において、活性物質は、消耗品の重量に対して、約０．０１％～約１０％の量で存在することができる。いくつかの実施形態において、活性物質は、消耗品の重量に対して、約０．０１％～約９％の量で存在することができる。いくつかの実施形態において、活性物質は、消耗品の重量に対して、約０．０１％～約８％の量で存在することができる。いくつかの実施形態において、活性物質は、消耗品の重量に対して、約０．０１％～約７％の量で存在することができる。いくつかの実施形態において、活性物質は、消耗品の重量に対して、約０．０１％～約６％の量で存在することができる。いくつかの実施形態において、活性物質は、消耗品の重量に対して、約０．０１％～約５％の量で存在することができる。いくつかの実施形態において、活性物質は、消耗品の重量に対して、約０．０１％～約４％の量で存在することができる。いくつかの実施形態において、活性物質は、消耗品の重量に対して、約０．０１％～約３％の量で存在することができる。いくつかの実施形態において、活性物質は、消耗品の重量に対して、約０．０１％～約２％の量で存在することができる。いくつかの実施形態において、活性物質は、消耗品の重量に対して、約０．０１％～約１％の量で存在することができる。

本開示全体を通して、用語「消耗品の重量に対して」は、消耗品の全重量を意味する。

他の実施形態において、例えば、活性物質がニコチン又はその塩である場合、活性対象物は、消耗品の重量に対して、６％以下の量で存在することができる。例えば、５重量％以下、４重量％以下、３重量％以下、２重量％以下、又は１重量％以下である。これらの範囲のそれぞれは、０．１重量％、０．２重量％、０．３重量％、０．４重量％、０．５重量％、０．６重量％、０．７重量％、又は０．８重量％の下限を有することができる。

一実施形態において、ニコチンは、消耗品の全重量に基づいて、約０．４～約６ｗｔ％の量で存在する。一実施形態において、ニコチンは、消耗品の全重量に基づいて、約０．８～約６ｗｔ％の量で存在する。一実施形態において、ニコチンは、消耗品の全重量に基づいて、約１～約６ｗｔ％の量で存在する。一実施形態において、ニコチンは、消耗品の全重量に基づいて、約１．８～約６ｗｔ％の量で存在する。

別の実施形態において、ニコチンは、消耗品の全重量に基づいて、約３ｗｔ％以下の量で存在する。一実施形態において、ニコチンは、消耗品の全重量に基づいて、約０．４～約３ｗｔ％の量で存在する。一実施形態において、ニコチンは、消耗品の全重量に基づいて、約０．８～約３ｗｔ％の量で存在する。一実施形態において、ニコチンは、消耗品の全重量に基づいて、約１～約３ｗｔ％の量で存在する。一実施形態において、ニコチンは、消耗品の全重量に基づいて、約１．８～約３ｗｔ％の量で存在する。

一実施形態において、ニコチンは、消耗品の全重量に基づいて、約１．９ｗｔ％未満の量で存在する。一実施形態において、ニコチンは、消耗品の全重量に基づいて、約１．８ｗｔ％未満の量で存在する。一実施形態において、ニコチンは、消耗品の全重量に基づいて、約０．４ｗｔ％から約１．９ｗｔ％未満の量で存在する。一実施形態において、ニコチンは、消耗品の全重量に基づいて、約０．４ｗｔ％から約１．８ｗｔ％未満の量で存在する。一実施形態において、ニコチンは、消耗品の全重量に基づいて、約０．５ｗｔ％から約１．９ｗｔ％未満の量で存在する。一実施形態において、ニコチンは、消耗品の全重量に基づいて、約０．５ｗｔ％から約１．８ｗｔ％未満の量で存在する。一実施形態において、ニコチンは、消耗品の全重量に基づいて、約０．８ｗｔ％から約１．９ｗｔ％未満の量で存在する。一実施形態において、ニコチンは、消耗品の全重量に基づいて、約０．８ｗｔ％から約１．８ｗｔ％未満の量で存在する。一実施形態において、ニコチンは、消耗品の全重量に基づいて、約１ｗｔ％から約１．９ｗｔ％未満の量で存在する。一実施形態において、ニコチンは、消耗品の全重量に基づいて、約１ｗｔ％から約１．８ｗｔ％未満の量で存在する。

一実施形態において、消耗品は、ニコチンを含有しない。

本開示の様々な実施形態において、消耗品は、１種又は複数のエアロゾル形成体材料を含む。エアロゾル形成体材料は、例えば、任意の他の方法で、加熱されるか、照射されるか、又は励磁される場合に、エアロゾルを生成することができる材料である。用語「エアロゾル生成材料」は、「エアロゾル形成体材料」と区別なく使用することができる。エアロゾル形成体材料は、例えば、本明細書で定められた、活性物質又は活性原料を含有しても、含有しなくてもよい、固体、液体、又はゲルの形態であり得る。エアロゾル形成体材料は、１種又は複数の、追加の加香剤、及び任意選択で、１種又は複数の、他の機能性材料、本明細書で定められた全てをさらに含むことができる。

いくつかの実施形態において、エアロゾル形成体材料は、「非晶質固体」を含むことができ、それは、また「モノリス固体」（すなわち、非繊維状）と称され得る。いくつかの実施形態において、非晶質固体は、乾燥ゲルであってもよい。非晶質固体は、非晶質固体の中にある種の流体、例えば、液体を保持することができる固体材料である。いくつかの実施形態において、エアロゾル形成体材料は、例えば、非晶質固体の約５０ｗｔ％、約６０ｗｔ％、又は約７０ｗｔ％から、非晶質固体の約９０ｗｔ％、約９５ｗｔ％、又は約１００ｗｔ％まで含むことができる。

いくつかの実施形態において、エアロゾル形成体材料は、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、１，３－ブチレングリコール、エリスリトール、ｍｅｓｏ－エリスリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、スベリン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、トリエチレングリコールジアセテート、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、フェニル酢酸ベンジル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸、及び炭酸プロピレンのうちの１種又は複数を含むことができる。いくつかの実施形態において、エアロゾル形成体材料は、プロピレングリコールを含む。いくつかの実施形態において、エアロゾル形成体材料は、グリセロール、例えば、プロピレングリコール、グリセロール、又はその混合物を含む。

一実施形態において、エアロゾル形成体材料は、消耗品の全重量に基づいて、１０％ｗ／ｗ～９５％ｗ／ｗの量で存在する。一実施形態において、エアロゾル形成体材料は、消耗品の全重量に基づいて、２０％ｗ／ｗ～９５％ｗ／ｗの量で存在する。一実施形態において、エアロゾル形成体材料は、消耗品の全重量に基づいて、３０％ｗ／ｗ～９５％ｗ／ｗの量で存在する。一実施形態において、エアロゾル形成体材料は、消耗品の全重量に基づいて、４０％ｗ／ｗ～９５％ｗ／ｗの量で存在する。

一実施形態において、エアロゾル形成体材料は、消耗品の全重量に基づいて、５０％ｗ／ｗ～９０％ｗ／ｗの量で存在する。一実施形態において、エアロゾル形成体材料は、消耗品の全重量に基づいて、５０％ｗ／ｗ～８５％ｗ／ｗの量で存在する。一実施形態において、エアロゾル形成体材料は、消耗品の全重量に基づいて、５０％ｗ／ｗ～８０％ｗ／ｗの量で存在する。一実施形態において、エアロゾル形成体材料は、消耗品の全重量に基づいて、５０％ｗ／ｗ～７５％ｗ／ｗの量で存在する。

一実施形態において、エアロゾル形成体材料は、消耗品の全重量に基づいて、少なくとも１０％ｗ／ｗの量で存在する。一実施形態において、エアロゾル形成体材料は、消耗品の全重量に基づいて、少なくとも２０％ｗ／ｗの量で存在する。一実施形態において、エアロゾル形成体材料は、消耗品の全重量に基づいて、少なくとも３０％ｗ／ｗの量で存在する。一実施形態において、エアロゾル形成体材料は、消耗品の全重量に基づいて、少なくとも４０％ｗ／ｗの量で存在する。一実施形態において、エアロゾル形成体材料は、消耗品の全重量に基づいて、少なくとも５０％ｗ／ｗの量で存在する。一実施形態において、エアロゾル形成体材料は、消耗品の全重量に基づいて、少なくとも５５％ｗ／ｗの量で存在する。一実施形態において、エアロゾル形成体材料は、消耗品の全重量に基づいて、少なくとも６０％ｗ／ｗの量で存在する。一実施形態において、エアロゾル形成体材料は、消耗品の全重量に基づいて、少なくとも６５％ｗ／ｗの量で存在する。一実施形態において、エアロゾル形成体材料は、消耗品の全重量に基づいて、少なくとも７０％ｗ／ｗの量で存在する。一実施形態において、エアロゾル形成体材料は、消耗品の全重量に基づいて、少なくとも７５％ｗ／ｗの量で存在する。一実施形態において、エアロゾル形成体材料は、消耗品の全重量に基づいて、少なくとも８０％ｗ／ｗの量で存在する。一実施形態において、エアロゾル形成体材料は、消耗品の全重量に基づいて、少なくとも８５％ｗ／ｗの量で存在する。一実施形態において、エアロゾル形成体材料は、消耗品の全重量に基づいて、少なくとも９０％ｗ／ｗの量で存在する。

いくつかの実施形態において、消耗品は、水１２％ｗ／ｗ未満を含む。いくつかの実施形態において、消耗品は、水１１％ｗ／ｗ未満を含む。いくつかの実施形態において、消耗品は、水１０％ｗ／ｗ未満を含む。いくつかの実施形態において、消耗品は、水５％ｗ／ｗ未満を含む。いくつかの実施形態において、消耗品は、水１％ｗ／ｗ未満を含む。いくつかの実施形態において、消耗品は、水０．５％ｗ／ｗ未満を含む。いくつかの実施形態において、消耗品は、実質的に水を含まない。

一実施形態において、グリセロール及びプロピレングリコールの両方は、消耗品中でエアロゾル形成体材料として存在する。例えば、グリセロール及びプロピレングリコールは、消耗品中に、以下の量：材料中に存在する、グリセロール及びプロピレングリコールの全重量に基づいて、プロピレングリコール６０～９０％ｗ／ｗ；及びグリセロール４０～１０％ｗ／ｗで存在してもよい。一実施形態において、グリセロール及びプロピレングリコールは、消耗品中に、以下の量：消耗品中に存在する、グリセロール及びプロピレングリコールの全重量に基づいて、プロピレングリコール７０～８０％ｗ／ｗ及びグリセロール３０～２０％ｗ／ｗで存在する。

一実施形態において、消耗品は、約２５℃で液体である。

本開示の様々な実施形態において、組成物は、任意選択で、１種又は複数の感覚惹起化合物を含むが、任意の他の追加の香味料又は加香剤を含まない。組成物は、例えば、前述された追加の香り：シトラス、フルーティ、ハーブ、フローラル、クリーミィ、ロースト、ナッツ、又はその混合をもたらすための加香剤を含まない。こうした香りは、本明細書で述べられたバイオミメティクス手法から得られた香味組成物によって提供される。

本開示の他の実施形態において、消耗品は、天然に存在する香味材料、植物性物質、植物性物質の抽出物、合成的に得られた材料、又はその組合せ（例えば、タバコ、カンナビス、甘草（リコリス）、アジサイ、オイゲノール、ホオノキの葉、カモミール、フェヌグリーク、クローブ、メープル、抹茶、メンソール、ハッカ、アニシード（アニス）、シナモン、ウコン、インドスパイス、アジアスパイス、ハーブ、ウィンターグリーン、チェリー、ベリー、レッドベリー、クランベリー、モモ、リンゴ、オレンジ、マンゴー、クレメンタイン、レモン、ライム、トロピカルフルーツ、パパイヤ、ルバーブ、ブドウ、ドリアン、ドラゴンフルーツ、キュウリ、ブルーベリー、クワの実、柑橘類、ドランブイ、バーボン、スコッチ、ウイスキー、ジン、テキーラ、ラム、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、アロエ、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、白檀、ベルガモット、ゼラニウム、カート、ナスワール、キンマ、シーシャ、マツ、ハチミツエッセンス、ローズ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、オレンジの花、桜の花、桂皮、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、ウイキョウ、ワサビ、ピーマン、ジンジャー、コリアンダー、コーヒー、ヘンプ、メンタ属の任意の種からのミント油、ユーカリ、トウシキミ、ココア、レモングラス、ルイボス、亜麻、イチョウ（ｇｉｎｋｇｏ ｂｉｌｏｂａ）、ハシバミ、ハイビスカス、ローレル、マテ、オレンジ果皮、バラ、緑茶若しくは紅茶等の茶、タイム、ジュニパー、ニワトコの花、バジル、ベイリーフ、クミン、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、レモン果皮、ミント、シオガマギク、クルクマ、シラントロ、ギンバイカ、カシス、カノコソウ、ピメント、メース、ダミアン（ｄａｍｉｅｎ）、マジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、カルヴィ、バーベナ、タラゴン、リモネン、チモール、カンフェン）、香味強化剤、苦味受容体部位遮断剤、感覚受容体部位活性剤若しくは感覚受容体部位刺激剤、糖及び／若しくは代替糖（例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、チクロ、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、若しくはマンニトール）、及び他の添加剤、例えば、チャコール、クロロフィル、ミネラル、植物性物質、又は息清涼剤を含むことができる、１種又は複数の、追加の香料又は加香剤を含む。それらは、模造品、合成原料若しくは天然原料、又はそのブレンドであってもよい。それらは、任意の好適な形態、例えば、油等の液体、粉末等の固体、又は気体であってもよい。

いくつかの実施形態において、追加の香料は、メンソール、スペアミント、及び／又はペパーミントを含む。いくつかの実施形態において、追加の香料はオイゲノールを含む。いくつかの実施形態において、追加の香料は、タバコから抽出された香味成分を含む。いくつかの実施形態において、追加の香料は、カンナビスから抽出された香味成分を含む。

いくつかの実施形態において、消耗品中に存在する追加の香料の全量は、最高で約１０ｗ／ｗ％までである。いくつかの実施形態において、消耗品中に存在する追加の香料の全量は、最高で約９ｗ／ｗ％までである。いくつかの実施形態において、消耗品中に存在する追加の香料の全量は、最高で約８ｗ／ｗ％までである。いくつかの実施形態において、消耗品中に存在する追加の香料の全量は、最高で約７ｗ／ｗ％までである。いくつかの実施形態において、消耗品中に存在する追加の香料の全量は、最高で約６ｗ／ｗ％までである。いくつかの実施形態において、消耗品中に存在する追加の香料の全量は、最高で約５ｗ／ｗ％までである。いくつかの実施形態において、消耗品中に存在する追加の香料の全量は、最高で約４ｗ／ｗ％までである。いくつかの実施形態において、消耗品中に存在する追加の香料の全量は、最高で約３ｗ／ｗ％までである。いくつかの実施形態において、消耗品中に存在する追加の香料の全量は、最高で約２ｗ／ｗ％までである。いくつかの実施形態において、消耗品中に存在する追加の香料の全量は、最高で約１ｗ／ｗ％までである。

本開示の様々な実施形態において、組成物又は消耗品は、１種又は複数の感覚惹起化合物をさらに含む。感覚惹起化合物は、通常化学的に誘起される体性感覚を実現しようとするものであり、嗅覚神経若しくは味覚神経に加えて、又はそれの場所で、第５脳神経（三叉神経の神経）の刺激によって認知され、これらは、発熱、冷却、刺痛、麻酔の効果をもたらす作用剤を含むことができる。好適な発熱効果剤は、それに限定されないが、バニリルエチルエーテルであってもよく、好適な冷却剤は、それに限定されないが、オイゲノール、ＷＳ－３、ＷＳ－２３であってもよい。組成物は、例えば、ＷＳ－３、ＷＳ－２３、カルバクロール、オイゲノール、１，８－シネオール、及び４－メトキシシンナムアルデヒドからなる群から選択される感覚惹起化合物を含むことができる。

いくつかの実施形態において、組成物中に存在する感覚惹起化合物の全量は、最高で約１０ｗ／ｗ％までである。いくつかの実施形態において、組成物中に存在する感覚惹起化合物の全量は、最高で約９ｗ／ｗ％までである。いくつかの実施形態において、組成物中に存在する感覚惹起化合物の全量は、最高で約８ｗ／ｗ％までである。いくつかの実施形態において、組成物中に存在する感覚惹起化合物の全量は、最高で約７ｗ／ｗ％までである。いくつかの実施形態において、組成物中に存在する感覚惹起化合物の全量は、最高で約６ｗ／ｗ％までである。いくつかの実施形態において、組成物中に存在する感覚惹起化合物の全量は、最高で約５ｗ／ｗ％までである。いくつかの実施形態において、組成物中に存在する感覚惹起化合物の全量は、最高で約４ｗ／ｗ％までである。いくつかの実施形態において、組成物中に存在する感覚惹起化合物の全量は、最高で約３ｗ／ｗ％までである。いくつかの実施形態において、組成物中に存在する感覚惹起化合物の全量は、最高で約２ｗ／ｗ％までである。いくつかの実施形態において、組成物中に存在する感覚惹起化合物の全量は、最高で約１ｗ／ｗ％までである。

本開示の様々な実施形態において、消耗品は、１種又は複数の基材材料を含む。用語「基材材料」は、香味組成物を支持するか、又は担う、物質又は材料を意味する。基材材料は、固体、液体、又はゲルであってもよい。本開示の様々な実施形態において、基材材料は、固体又はゲルである。基材材料は、例えば、繊維状材料、例えば、紙、タバコ、非タバコ植物材料（例えば、セルロース）、又はその組合せからなる群から選択される材料であってもよい。セルロース基材は、例えば、喫煙品の酢酸セルロースフィルターを含む、酢酸セルロース又はその誘導体を含むことができる。

基材は、穀物（例えば、トウモロコシ、オート麦、大麦、ライ麦、そば粉等）、砂糖大根（例えば、Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ Ｆｉｂｅｒ Ｃｏｒｐｏｒａｔｉｏｎから入手可能なＦＩＢＲＥＸ（登録商標）ブランドフィラー）、ふすま繊維、及びその混合物を含む非タバコ植物材料を含むことができる。非タバコ植物材料の誘導体の非限定的な例として、デンプン（例えば、ジャガイモ、小麦、米、コーンから）、天然セルロース、及び修飾セルロース材料が挙げられる。いくつかの実施形態において、非タバコ植物材料基材は、デンプン、セルロース材料、又は両方を含む。セルロース材料は、例えば、ある種の感覚受容性の特性、例えば、手触り及び口当たりを高めるために使用することができ、経口用途用の消耗品の一体性又は圧縮性を高める。

いくつかの実施形態において、セルロース材料は、微結晶セルロース（ｍｃｃ）であってもよい。ｍｃｃは、合成若しくは半合成であってもよく、天然セルロースから完全に得ることができる。セルロース誘導体は、例えば、消耗品の重量に対して、約１０～８０％で存在することができる。いくつかの実施形態において、セルロース基材、例えば、セルロース誘導体基材は、消耗品の重量に対して、約１０～７０％で存在する。セルロース基材が存在する場合、消耗品は、任意の存在するニコチンを除いて、消耗品の全重量に基づいて、タバコ材料約１０重量％以下を含むことができる。様々な実施形態において、非タバコ植物材料基材（例えば、セルロース）を含む消耗品は、任意の存在するニコチンを除いて、消耗品の全重量に基づいて、タバコ材料約５重量％以下を含む。

非植物材料基材に加えて含まれるか、又は基材それ自体として使用される、タバコ材料は、タバコの任意の種類又は任意の形態から調製され得る。本開示は、この点において限定されない。一般に、タバコ材料は、ニコチアナ（Ｎｉｃｏｔｉａｎａ）種の収穫植物から得られる。例示的なニコチアナ種には、Ｎ．タバカム（ｔａｂａｃｕｍ）、Ｎ．ルスティカ（ｒｕｓｔｉｃａ）、Ｎ．アラタ（ａｌａｔａ）、Ｎ．アレンツィ（ａｒｅｎｔｓｉｉ）、Ｎ．エクセルシオール（ｅｘｃｅｌｓｉｏｒ）、Ｎ．フォゲッチアナ（ｆｏｒｇｅｔｉａｎａ）、Ｎ．グラウカ（ｇｌａｕｃａ）、Ｎ．グルチノサ（ｇｌｕｔｉｎｏｓａ）、Ｎ．ゴッセイ（ｇｏｓｓｅｉ）、Ｎ．カワカミイ（ｋａｗａｋａｍｉｉ）、Ｎ．ナイチアナ（ｋｎｉｇｈｔｉａｎａ）、Ｎ．ラングスドルフィ（ｌａｎｇｓｄｏｒｆｆｉ）、Ｎ．オトフォラ（ｏｔｏｐｈｏｒａ）、Ｎ．セッチェルリイ（ｓｅｔｃｈｅｌｌｉ）、Ｎ．シルベストリス（ｓｙｌｖｅｓｔｒｉｓ）、Ｎ．トメントサ（ｔｏｍｅｎｔｏｓａ）、Ｎ．トメシフォルミス（ｔｏｍｅｎｔｏｓｉｆｏｒｍｉｓ）、Ｎ．ウンドュラタ（ｕｎｄｕｌａｔａ）、ハナタバコ（Ｎ．ｘ ｓａｎｄｅｒａｅ）、Ｎ．アフリカナ（ａｆｒｉｃａｎａ）、Ｎ．アンプレキシカウリス（ａｍｐｌｅｘｉｃａｕｌｉｓ）、Ｎ．ベナヴィデシイ（ｂｅｎａｖｉｄｅｓｉｉ）、Ｎ．ボナリエンシス（ｂｏｎａｒｉｅｎｓｉｓ）、Ｎ．デブネイ（ｄｅｂｎｅｙｉ）、Ｎ．ロンギフロラ（ｌｏｎｇｉｆｌｏｒａ）、Ｎ．マリティナ（ｍａｒｉｔｉｎａ）、Ｎ．メガロシフォン（ｍｅｇａｌｏｓｉｐｈｏｎ）、Ｎ．オシデンタリス（Ｎ．ｏｃｃｉｄｅｎｔａｌｉｓ）、Ｎ．パニクラタ（ｐａｎｉｃｕｌａｔａ）、Ｎ．プルムバギニフォリア（ｐｌｕｍｂａｇｉｎｉｆｏｌｉａ）、Ｎ．ライモンディ（ｒａｉｍｏｎｄｉｉ）、Ｎ．ロスラタ（ｒｏｓｕｌａｔａ）、Ｎ．シムランス（ｓｉｍｕｌａｎｓ）、Ｎ．ストックトニイ（ｓｔｏｃｋｔｏｎｉｉ）、Ｎ．スアヴェオレンス（ｓｕａｖｅｏｌｅｎｓ）、Ｎ．ウムブラチカ（ｕｍｂｒａｔｉｃａ）、Ｎ．ヴェルチナ（ｖｅｌｕｔｉｎａ）、Ｎ．ウィガンジオイデス（ｗｉｇａｎｄｉｏｉｄｅｓ）、Ｎ．アカウリス（ａｃａｕｌｉｓ）、Ｎ．アクミナタ（ａｃｕｍｉｎａｔａ）、Ｎ．アテヌアタ（ａｔｔｅｎｕａｔａ）、Ｎ．ベンサミアナ（ｂｅｎｔｈａｍｉａｎａ）、Ｎ．カヴィコラ（ｃａｖｉｃｏｌａ）、Ｎ．クレベランディ（ｃｌｅｖｅｌａｎｄｉｉ）、Ｎ．コルディフォリア（ｃｏｒｄｉｆｏｌｉａ）、Ｎ．コリムボサ（ｃｏｒｙｍｂｏｓａ）、Ｎ．フラグランス（ｆｒａｇｒａｎｓ）、Ｎ．グッドスピーディ（ｇｏｏｄｓｐｅｅｄｉｉ）、Ｎ．リネアリス（ｌｉｎｅａｒｉｓ）、Ｎ．ミエルシイ（ｍｉｅｒｓｉｉ）、Ｎ．ヌディカウリス（ｎｕｄｉｃａｕｌｉｓ）、Ｎ．オブツシフォリア（ｏｂｔｕｓｉｆｏｌｉａ）、Ｎ．オシデンタリス亜種ヘリスペリス（ｏｃｃｉｄｅｎｔａｌｉｓ ｓｕｂｓｐ．Ｈｅｒｓｐｅｒｉｓ）、Ｎ．パウシフロラ（ｐａｕｃｉｆｌｏｒａ）、Ｎ．ペツニオイデス（ｐｅｔｕｎｉｏｉｄｅｓ）、Ｎ．クアドリヴァルヴィス（ｑｕａｄｒｉｖａｌｖｉｓ）、Ｎ．レパンダ（ｒｅｐａｎｄａ）、Ｎ．ロタンディフォリア、Ｎ．ソラニフォリア（ｓｏｌａｎｉｆｏｌｉａ）、及びＮ．スペガッジニイ（ｓｐｅｇａｚｚｉｎｉｉ）が挙げられる。

ニコチアナ種からの、様々な代表的な他の種類の植物は、Ｇｏｏｄｓｐｅｅｄ、Ｔｈｅ Ｇｅｎｕｓ Ｎｉｃｏｔｉａｎａ（Ｃｈｏｎｉｃａ Ｂｏｔａｎｉｃａ）（１９５４）；Ｓｅｎｓａｂａｕｇｈ，Ｊｒ．等の米国特許第４６６０５７７号；Ｗｈｉｔｅ等の米国特許第５３８７４１６号、Ｌａｗｓｏｎ等の米国特許第７０２５０６６号；Ｌａｗｒｅｎｃｅ，Ｊｒ．の米国特許第７７９８１５３号、及びＭａｒｓｈａｌｌ等の米国特許第８１８６３６０号に示され；そのそれぞれは、参照によって本明細書に組み込まれる。多様な種類のタバコ、生育の実践、及び収穫の実践の記述は、Ｔｏｂａｃｃｏ Ｐｒｏｄｕｃｔｉｏｎ、Ｃｈｅｍｉｓｔｒｙ ａｎｄ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ、Ｄａｖｉｓ等（Ｅｄｓ．）（１９９９）に示され、それは、参照によって本明細書に組み込まれる。

ニコチアナ種の植物の様々な部位及び部分は、本明細書で開示されたタバコ材料内に含まれ得る。例えば、実際には、植物の全て（例えば、植物全体）は、収穫することができ、それ自体で用いられ得る。或いは、植物の多様な部位又は断片は、収穫することができ、収穫後、さらなる使用のために分離することができる。例えば、花、葉、茎、柄、根、種、及び様々な組合せを、さらなる使用又は処理のために単離することができる。

ニコチンが、消耗品に存在する場合、ニコチンは、添加され得るか、又は基材材料がタバコ基材材料であるならば、本来存在することができる。一実施形態において、基材材料は、少なくとも１種のタバコ基材材料を含む。タバコ基材材料は、固体、液体、又はゲルであってもよい。一実施形態において、タバコ基材材料は固体である。タバコの個性は、限定されず；それは、タバコの任意の種類又は任意の等級であることができ、例えば、ニコチアナ属の任意のメンバーの葉又は茎等の任意の部位、及びその再生材料を含む。一実施形態において、タバコは、ニコチアナ・タバカム種からのものである。タバコ基材材料は、タバコの一変種からのもの、又はタバコの２変種以上からのものであってもよい。当分野で公知であるように、後者は、ブレンドと称され得る。使用され得るタバコ変種の例には、それに限定されないが、バージニア（Ｖｉｒｇｉｎｉａ）タバコ、バーリー（Ｂｕｒｌｅｙ）タバコ、オリエンタル（Ｏｒｉｅｎｔａｌ）タバコ、及びルスティカ（Ｒｕｓｔｉｃａ）タバコが挙げられる。

一実施形態において、タバコ基材材料は、ｐＨ処理タバコ材料であり；タバコのｐＨ処理は当分野で周知である。一般に、ｐＨ処理により、タバコ材料のｐＨが酸性ｐＨからアルカリ性ｐＨまで上がる。タバコ基材材料は、タバコ基材材料がｐＨ処理タバコ材料である場合を含み、任意の好適な形態であってもよい。一実施形態において、タバコ基材材料は、粒子、ビーズ、顆粒等の形態である。こうした粒子、ビーズ、又は顆粒の形状及び／又はサイズは、本開示の文脈において限定されない。当業者は、好適なサイズ及び好適な形状、並びにこうしたサイズ及び形状を実現し得る方法に気付くであろう。

別の実施形態において、基材材料は、非タバコ基材材料を含む。

１種又は複数の、他の機能性材料は、組成物が使用される物質送達システムの種類に応じて決まることがあり、ｐＨ調節剤、保湿剤、着色剤、保存剤、結合剤、フィラー、安定剤、及び／又は酸化防止剤のうちの１種又は複数を含むことができる。特に、ｐＨ調節剤は、有機酸又は無機酸から選択される、１種又は複数の酸を含むことができる。無機酸の一例はリン酸である。有機酸は、カルボン酸を含むことができる。カルボン酸は、任意の好適なカルボン酸であってもよい。一実施形態において、酸はモノカルボン酸である。一実施形態において、酸は、酢酸、乳酸、ギ酸、クエン酸、安息香酸、ピルビン酸、レブリン酸、コハク酸、酒石酸、オレイン酸、ソルビン酸、プロピオン酸、フェニル酢酸、及びその混合物からなる群から選択され得る。

ある特定の実施形態において、１種又は複数の保湿剤は、消耗品において、例えば、タバコ又は非植物材料基材と共に用いられ得る。保湿剤の例には、それに限定されないが、グリセリン、プロピレングリコール等が挙げられる。含まれる場合、保湿剤は、典型的には、混合物に望ましい湿気属性をもたらすように、十分な量で提供される。さらに、一部の例において、保湿剤は、型に堆積させるための、望ましい流動特性を混合物に付与することができる。存在する場合、保湿剤は、典型的には、混合物の重量の約５％以下（例えば、約０．５～約５％）を組成することになる。存在する場合、保湿剤の代表的な量は、混合物の全重量に基づいて、約０．１重量％～約１重量％、又は約１重量％～約５重量％である。

容器
本開示は、本明細書で定められた消耗品を含有する、容器又は包装にさらに関連する。容器又は包装は、上記で定められた１種又は複数の追加の成分を独立に含むことができる。詳細には、容器は、活性構成成分、１種若しくは複数の追加の香料、１種若しくは複数の感覚惹起化合物、１種若しくは複数のエアロゾル形成体材料、及び／又は１種若しくは複数の、他の機能性材料を含むことができる。

本開示の様々な実施形態において、容器又は包装は、唾液透過性パウチ及び本明細書で定められた消耗品を含むパウチ状経口製品である。消耗品を、パウチ内に組み込むことができる。こうした実施形態において、消耗品は、非タバコ植物材料、例えば、セルロース材料である基材材料又はタバコ基材材料を含む。本開示の他の実施形態において、容器又は包装は、エアロゾル供給システム用のカトマイザー（ｃａｒｔｏｍｉｓｅｒ）であり、消耗品は、エアロゾル形成体材料を含む。

物質送達システム
本開示は、本明細書で定められた消耗品、又は本明細書で定められた容器若しくは包装を含む物質送達システムを提供する。物質送達システムは、燃焼性エアロゾル供給システム、非燃焼性エアロゾル供給システム、又はエアロゾルフリー送達システムとして実行され得る。より詳細には、これらのシステムは以下の通りである：
燃焼性エアロゾル供給システム、例えば、紙巻タバコ、シガリロ、葉巻タバコ、及びパイプ用のタバコ、又は手巻きの紙巻タバコ用のタバコ、又は自分で作る紙巻タバコ用のタバコ（又は、タバコ、タバコ誘導体、膨張タバコ、再生タバコ、タバコ代替品、若しくは他の喫煙材に基づいた）；
エアロゾル生成材料を燃焼させることなく、エアロゾル生成材料から化合物を放出する非燃焼性エアロゾル供給システム、例えば、電子タバコ、タバコ加熱製品、及びエアロゾル生成材料の組合せを使用してエアロゾルを生成するためのハイブリッドシステム；並びに
経口的に、経鼻的に、経皮的に、又はそれに限定されないが、トローチ剤、ガム、パッチ、吸入可能な粉末を含む成形品、及びスヌース若しくは嗅ぎタバコを含む経口タバコ等の経口製品を含む、エアロゾルを形成しない別の方法で、使用者に少なくとも１種の物質を送達するエアロゾルフリー送達システムであって、少なくとも１種の物質が、ニコチンを含んでもよく、含まなくてもよい、エアロゾルフリー送達システム。

本開示によれば、「燃焼性」エアロゾル供給システムは、使用者への、少なくとも１種の物質の送達を容易にするために、エアロゾル供給システム（又はその部材）の構成成分エアロゾル生成材料を、使用中に燃焼させるか、又は燃やすシステムである。いくつかの実施形態において、送達システムは、燃焼性エアロゾル供給システム、例えば、紙巻タバコ、シガリロ、及び葉巻タバコからなる群から選択されるシステムである。いくつかの実施形態において、本開示は、燃焼性エアロゾル供給システムにおける使用のための部材、例えば、フィルター、フィルターロッド、フィルターセグメント、タバコロッド、スピル、エアロゾル改質剤放出部材、例えば、カプセル、糸、若しくはビーズ、又は紙、例えば、プラグラップ、チップペーパー、若しくはシガレットペーパーに関連する。

本開示の様々な実施形態において、物質送達システムは燃焼性エアロゾル供給システムである。本開示の様々な実施形態において、物質送達システムは、燃焼性エアロゾル供給システムの部材、例えば、フィルター、フィルターロッド、フィルターセグメント、タバコロッド、スピル、エアロゾル改質剤放出部材、例えば、カプセル、糸、若しくはビーズ、又は紙、例えば、プラグラップ、チップペーパー、若しくはシガレットペーパーである。

本開示によれば、「非燃焼性」エアロゾル供給システムは、使用者への少なくとも１種の物質の送達を容易にするために、エアロゾル供給システム（又はその部材）の構成成分エアロゾル生成材料を、燃焼させないか、又は燃やさないシステムである。いくつかの実施形態において、送達システムは、非燃焼性エアロゾル供給システム、例えば、動力付き非燃焼性エアロゾル供給システムである。いくつかの実施形態において、非燃焼性エアロゾル供給システムは、ベイピング（ｖａｐｉｎｇ）デバイス又は電子ニコチン送達システム（ＥＮＤ）としても公知である電子タバコであるが、エアロゾル生成材料中のニコチンの存在は、要件ではない。いくつかの実施形態において、非燃焼性エアロゾル供給システムは、非燃焼加熱式システムとしても公知であるエアロゾル生成材料加熱式システムである。こうしたシステムの一例は、タバコ加熱式システムである。

いくつかの実施形態において、非燃焼性エアロゾル供給システムは、エアロゾル生成材料の組合せを使用してエアロゾルを生成するためのハイブリッドシステムであり、エアロゾル生成材料の１種又は複数を加熱することができる。エアロゾル生成材料のそれぞれは、例えば、固体、液体、又はゲルの形態であってもよく、ニコチンを含んでも、含まなくてもよい。いくつかの実施形態において、ハイブリッドシステムは、液体又はゲルのエアロゾル生成材料、及び固体エアロゾル生成材料を含む。固体エアロゾル生成材料は、例えば、タバコ又は非タバコ製品を含むことができる。

本開示の様々な実施形態において、物質送達システムは、非燃焼性エアロゾル供給システムである。典型的には、非燃焼性エアロゾル供給システムは、非燃焼性エアロゾル供給デバイス、及び非燃焼性エアロゾル供給デバイスで使用するための消耗品を含むことができる。いくつかの実施形態において、本開示は、非燃焼性エアロゾル供給デバイスで使用されるように構成された、エアロゾル形成体材料及びミント香味組成物を含む消耗品に関連する。これらの消耗品は、時には、本開示を通して成形品と称される。

いくつかの実施形態において、非燃焼性エアロゾル供給システム、例えば、その非燃焼性エアロゾル供給デバイスは、動力源及びコントローラーを含むことができる。動力源は、例えば、電源又は発熱動力源であってもよい。いくつかの実施形態において、発熱動力源は、炭素基材を含み、熱の形態で、エアロゾル生成材料に、又は発熱動力源近傍の熱伝達材料に動力を分配するように通電され得る。

いくつかの実施形態において、非燃焼性エアロゾル供給システムは、消耗品を受容する領域、エアロゾル生成器、エアロゾル生成領域、ハウジング、マウスピース、フィルター、及び／又はエアロゾル改質剤を含むことができる。いくつかの実施形態において、非燃焼性エアロゾル供給デバイスで使用するための消耗品は、エアロゾル生成材料、エアロゾル生成材料領保管域、エアロゾル生成材料移送部材、エアロゾル生成器、エアロゾル生成領域、ハウジング、ラッパー、フィルター、マウスピース、及び／又はエアロゾル改質剤を含むことができる。

図１は、一例のエアロゾル供給システム、例えば、ｅシガレット１０の高度に図式化された図（正確な縮尺ではない）であり、それに実施形態を適用可能である。ｅシガレットは、一般に円筒形状を有し、破線で示された長手方向軸に沿って延びており（但し、本開示の態様は、他の形状及び構成体において構成されたｅシガレットに適用可能である）、２つの主な部材、すなわち、エアロゾル供給デバイス２０及び成形品３０を含む。

成形品３０は、エアロゾル化可能な材料（原液）を含有するエアロゾル化可能な材料（原液）用保管部３８を備え、保管部３８から、エアロゾルが生成されることになる。この材料は、本開示による消耗品に対応し得るか、又は消耗品が、加熱空気が通過する、分離されたコンパートメントに含まれ得る（図１に示さず）。成形品３０は、エアロゾル化可能な材料を加熱してエアロゾルを生成するためのエアロゾル生成部材（加熱要素又はヒーター）３６をさらに含む。輸送要素又はウィッキング要素又はウィック３７は、エアロゾル化可能な材料を保管部３８から加熱要素３６へ送達するように備え付けられる。ウィック３７の、１個又は複数の部材は、保管部３８のエアロゾル化可能な材料と流体連通しており、エアロゾル化可能な材料は、ウィッキング又は毛細管作用によって、ウィック３７に沿って、又はウィック３７を通して、ヒーター３６と接触しているウィック３７の１個又は複数の部材に引き込まれる。

エアロゾル化可能な材料の気化は、ウィック３７とヒーター３６との間の接触面で、蒸発を引き起こすための、エアロゾル化可能な材料への熱エネルギーの供給によって生じ、ゆえにエアロゾルを生成する。エアロゾル化可能な材料、ウィック３７、及びヒーター３６は、まとめてエアロゾル源又は蒸気源と称され得る。ウィック３７及びヒーター３６は、まとめて気化器又はアトマイザー１５と称され得る。典型的には、単一のウィックが存在することになるが、２個以上のウィック、例えば、２個、３個、４個、又は５個のウィックが存在し得ることが想定される。ウィックは、焼結された材料から形成されてもよい。焼結された材料は、焼結されたセラミック、焼結された金属繊維／粉末、又はその２種の組合せを含むことができる。焼結されたウィック（又は焼結されたウィックの少なくとも１種／焼結されたウィックの全て）（複数可）は、電気抵抗ヒーターに付着させるか、電気抵抗ヒーターに埋め込むことができる。こうしたヒーターは、熱伝導性合金、例えば、ＮｉＣｒ合金から形成されてもよい。或いは、焼結された材料は、電流がそれを通る場合、加熱されるような電気的性質を有することができる。したがって、エアロゾル生成部材及びウィックは、一体化されると考えられ得る。いくつかの実施形態において、エアロゾル生成部材及びウィックは、同じ材料から形成され、且つ単一の部材を形成する。

成形品３０は、使用者が気化器１５によって生成されたエアロゾルを吸い込むことができる、開口部を有するマウスピース３５をさらに含む。吸入用のエアロゾルは、エアロゾル流又は吸入可能な空気流として記載され得る。

エアロゾル送達デバイス２０は、ｅシガレット１０用の電力を提供するための動力源（以下でバッテリーと称される再充電可能な電池又はバッテリー１４）、及びコントローラー（プリント回路基板（ＰＣＢ））２８、及び／又は一般にｅシガレット１０を制御するための他の電子機器を備える。それゆえに、エアロゾル送達デバイスは、バッテリーセクション又はコントロールユニット若しくはコントロールセクションとしても考慮され得る。デバイスの操作中に、コントローラーは、使用者が、エアロゾル生成の要求を開始したことを決定することになる。これは、エアロゾル生成器に動力を供給するコントローラーに信号を送る、デバイスのボタンを介して行われ得る。或いは、気流経路に位置するセンサー又は気流経路近傍のセンサーは、気流経路を通る気流を検出することができ、この検出をコントローラーに移送することができる。センサーは、ある種の使用特性、例えば、気流、エアロゾル生成のタイミング等を決定するのに使用され得るので、ボタンの存在に加えて存在することもできる。例えば、使用において、ヒーター３６が、可能性として、空気圧力センサー（図示せず）によって検出される圧力変化に応じて、回路基板２８によって制御される、バッテリー１４から電力を受ける場合、ヒーター３６は、ウィック３７によって送達されるエアロゾル化可能な材料を気化して、エアロゾルを生成し、次いで、このエアロゾル流が、使用者によって、マウスピース３５の開口部を通じて吸入される。使用者がマウスピースで吸入するとき、エアロゾルは、エアロゾル源をマウスピース開口部に連結する空気流路（図１に示さず）に沿って、エアロゾル源からマウスピース３５へ運ばれる。

この特定の例において、図１に示すように、デバイス２０及び成形品３０は、長手方向軸に平行な方向に、分離によって互いに取外し可能であるが、システム１０が使用される場合、係合要素２１、３１（例えば、ネジ、磁性取り付け、又はバヨネット取り付け）を協働して、デバイス２０と成形品３０との間の機械的連結及び電気的連結をもたらすことによって、特にヒーター３６をバッテリー１４に連結することにより、デバイス２０及び成形品３０が結合される。バッテリーは、当業者に公知であるように充電され得る。

いくつかの実施形態において、成形品は、密封容器を含む／形成する。例えば、密封容器は、気密封止され得る。気密封止容器は、本明細書に記載の組成物を含む、１種又は複数の成形品の保管部用の、１個又は複数の気密封止コンパートメントを有するブリスターパックを含むことができる。

いくつかの実施形態において、物質送達システムは、経口的に、経鼻的に、経皮的に、又はそれに限定されないが、トローチ剤、ガム、パッチ、吸入可能な粉末を含む成形品、及びスヌース若しくは嗅ぎタバコを含む経口タバコ等の経口製品を含む、エアロゾルを形成しない、別の方法で、使用者に少なくとも１種の物質を送達するエアロゾルフリー送達システムであって、少なくとも１種の物質が、ニコチンを含んでもよく、含まなくてもよい、エアロゾルフリー送達システムである。

本開示の様々な実施形態において、物質送達システムはエアロゾルフリー送達システムである。エアロゾルフリー送達システムは、例えば、少なくとも１種のタバコ材料が、ミント香味組成物用の基材として作用する消耗品を含む無煙タバコ組成物、又は経口製品が、消耗品を含むパウチの形態である、経口製品であることができる。図２は、製品の幅にわたってとられた、パウチ状製品１００の断面図であり、本開示の消耗品１０４で満たされた外部パウチ１０２を示す。

本開示は、ここで以下の非限定的な例に関して記載されることとなる。

実施例
実施例１：ストロベリーミントのオルソネイザルプロフィールの向上
ストロベリーミント植物の栽培品種を得、続いて本開示に従って、初期の閾値オルソネイザルプロフィールを求め、以下のように、４種の試験生育条件を施した；それぞれの試験の生育期間は、４週間であった：
試験１：光曝露１０時間 －日中２０℃ －夜間１５℃
試験２：光曝露１０時間 －日中３０℃ －夜間２５℃
試験３：光曝露１６時間 －日中２０℃ －夜間１５℃
試験４：光曝露１６時間 －日中３０℃ －夜間２５℃

図３は、試験１を施した植物の閾値オルソネイザルプロフィールを、試験４を施した植物の閾値オルソネイザルプロフィールと比較する。上昇させた温度（３０℃）及び増加した光曝露時間（１６時間）により、３－メトキシ－５－プロピルフェノールの減少がもたらされ、ブタン酸、２－メチル－、エチルエステル（又はエチル２－メチルブタノエート（ＣＡＳ７４５２－７９－１）としても公知である）の増加がもたらされることが分かり、この化合物は、新鮮な、トロピカルなニュアンスを有する、フルーティ、エストリ（ｅｓｔｒｙ）、及びベリーの香気に関係し、例えば、ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ．ｔｈｅｇｏｏｄｓｃｅｎｔｓｃｏｍｐａｎｙ．ｃｏｍ／ｄａｔａ／ｒｗ１００４８７１．ｈｔｍｌ）を参照されたい。

刺激性の、アルコール性の、フーゼルの、ラム酒のようなニュアンスを有する、甘い、エーテル性の、フルーティな香気に関係する、プロパン酸、２－メチル－、エチルエステル（又はエチル２－メチルプロパノエート（ＣＡＳ９７－６２－１）としても公知である）（ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ．ｔｈｅｇｏｏｄｓｃｅｎｔｓｃｏｍｐａｎｙ．ｃｏｍ／ｄａｔａ／ｒｗ１０００７５１．ｈｔｍｌを参照）についても増加が見られ、且つブタン酸、２－メチル－、メチルエステル（メチル２－ヒドロキシ－２－メチルブタノエート（ＣＡＳ８６８－５７－５）；ｈｔｔｐ：／ｗｗｗ．ｔｈｅｇｏｏｄｓｃｅｎｔｓｃｏｍｐａｎｙ．ｃｏｍ／ｄａｔａ／ｒｗ１６２４２９１．ｈｔｍｌ）及びブタン酸、エチルエステル（エチルブタノエート（ＣＡＳ１０５－５４－１）ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ．ｔｈｅｇｏｏｄｓｃｅｎｔｓｃｏｍｐａｎｙ．ｃｏｍ／ｄａｔａ／ｒｗ１００４７９２．ｈｔｍｌ）についての新規のピークが見られた。

これらのエステルは、ストロベリーの香りに関係し、ゆえにストロベリーの個性を高める。詳細には、光処理なしのストロベリーミントは、よりアニマルノートを有する「ワイルドストロベリープロフィール」（サリチル酸メチル）を有した。光／温度処理によって、エステルの数及び濃度を倍にし、ストロベリー個性を全体の香りプロフィールの７６％まで増やした。

実施例２：高められたストロベリーミントのオルソネイザルプロフィールの再構成
実施例１の高められたストロベリーミント植物は、ＧＣ－ＭＳ及びＧＣ－Ｏと連結されたヘッドスペーステクノロジーを使用して特性決定されて、その閾値オルソネイザルプロフィールを求めた。このプロフィールは、以下の化合物及び量で構成された：

このオルソネイザルプロフィールは、特定化合物の天然源又は合成源を使用して再構成された。

実施例３：アップルミントのオルソネイザルプロフィールの向上
アップルミント（マルバハッカ）植物の栽培品種を得、続いて本開示に従って、初期の閾値オルソネイザルプロフィールを求め、実施例１と同じ４種の試験生育条件を施した；それぞれの試験の生育期間は、２週間又は４週間のいずれかであった。

図４は、試験４を２週間（３０℃ － １６時間 － ２週間）施した植物の閾値オルソネイザルプロフィールを、試験１を２週間（２０℃ － １０時間 － ２週間）又は４週間（２０℃ － １０時間 － ４週間）施した植物と比較する。ミントの香り、すなわち、Ｄ－カルボン、Ｄ－リモネン、及びオイカリプトールに関係する化合物が、光曝露時間の減少及び温度の低下と共にどのように減るのか分かる。ミントの香り化合物：アルファ－ピネン、ベータ－ミルセン、及びベータ－ピネンの濃度減少は、図５からも明らかである。

図５は、図４と同じ植物の閾値オルソネイザルプロフィールを比較し、４週間（１０時間 － ２０℃）の試験１が、フルーティな香りに関係するエステルをどのように増やすかを示す。とりわけ、ブタン酸、２－メチル－、メチルエステル（メチル２－ヒドロキシ－２－メチルブタノエート（ＣＡＳ８６８－５７－５）；（ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ．ｔｈｅｇｏｏｄｓｃｅｎｔｓｃｏｍｐａｎｙ．ｃｏｍ／ｄａｔａ／ｒｗ１６２４２９１．ｈｔｍｌ）；ブタン酸、エチルエステル（エチルブタノエート（ＣＡＳ１０５－５４－１）ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ．ｔｈｅｇｏｏｄｓｃｅｎｔｓｃｏｍｐａｎｙ．ｃｏｍ／ｄａｔａ／ｒｗ１００４７９２．ｈｔｍｌ）；及び刺激性の、アルコール性の、フーゼルの、ラム酒のようなニュアンスを有する、甘い、エーテル性の、フルーティな香気に関係する、プロパン酸、２－メチル－、エチルエステル（又はエチル２－メチルプロパノエート（ＣＡＳ９７－６２－１）として公知である）ｈｔｔｐ：／／ｗｗｗ．ｔｈｅｇｏｏｄｓｃｅｎｔｓｃｏｍｐａｎｙ．ｃｏｍ／ｄａｔａ／ｒｗ１０００７５１．ｈｔｍｌ。

実施例４：高められたアップルミントのオルソネイザルプロフィールの再構成
図４及び図５から、４週間の試験１の後、高められたアップルミントの閾値オルソネイザルプロフィールは、以下のように画定され得る：

実施例３の生育条件を有するアップルミントは、「ミント」約６０％及び「リンゴ」約４０％であった。このオルソネイザルプロフィールは、特定化合物の天然源又は合成源を使用して再構成された。

本明細書に記載の多様な実施形態は、特許請求の範囲に記載の特徴を理解し、教示する助けとなるためだけに表される。これらの実施形態は、実施形態の代表的なサンプルとしてのみ提供され、網羅的及び／又は排他的ではない。本明細書に記載の、利点、実施形態、例、機能、特徴、構造、及び／又は他の態様は、特許請求の範囲によって定められた本発明の範囲の限定、又は特許請求の範囲の等価物の限定として考えられるものではなく、他の実施形態が使用されることもあり、特許請求の範囲に記載の発明の範囲を逸脱することなく、改変を行うことができると理解されたい。本発明の多様な実施形態は、適宜、本明細書に詳細に記載されたもの以外の、開示された要素、成分、特徴、部品、ステップ、手段等の適切な組合せを含み得るか、それらで構成され得るか、又はそれらで本質的に構成され得る。加えて、本開示は、現在請求されていない、他の発明を含むことができるが、それは未来で請求され得る。

Claims (31)

1. シソ科、フウロソウ科、キク科、フトモモ科、又はツツジ科の植物のオルソネイザルプロフィールを高める方法であって：
   ａ．シソ科、フウロソウ科、キク科、フトモモ科、又はツツジ科の前記植物の初期のオルソネイザルプロフィールを求めるステップであり、前記プロフィールが、複数の化学化合物及びそれらのそれぞれの含有量を含む、ステップ；
   ｂ．光曝露時間、温度、相対湿度、標高、光強度、全太陽放射、生育期間、又はその組合せから選択される１つ又は複数のパラメーターを制御することによって、その生育条件を介してシソ科、フウロソウ科、キク科、フトモモ科、又はツツジ科の前記植物を改変するステップ；
   ｃ．改変植物のオルソネイザルプロフィールを求めるステップ；並びに
   ｄ．任意選択で、ステップ（ｂ）の前記生育条件の１つ又は複数のパラメーターを変更して、改変オルソネイザルプロフィールにおける１種又は複数の化学化合物のそれぞれの含有量を、前記初期のオルソネイザルプロフィールに対して増やす及び／又は減らす、ステップ
   を含む、方法。
2. ｄ．前記生育条件の１つ又は複数のパラメーターを変更して、改変オルソネイザルプロフィールにおける１種又は複数の化学化合物のそれぞれの含有量を、前記初期のオルソネイザルプロフィールに対して増やすステップであって、前記１種又は複数の化学化合物が、ミント以外の香りに関係する、ステップ
   を含む、請求項１に記載の方法。
3. 前記化学化合物のそれぞれの含有量が、香気活性値である、請求項１又は２に記載の方法。
4. 前記植物からデータを取得するステップであって、前記データが前記植物のヘッドスペースを特性決定する、ステップ；
   前記取得されたデータから、ヘッドスペース内の複数の化学化合物及びそれらのそれぞれの含有量を識別するステップ；並びに
   前記複数の化学化合物及びそれらのそれぞれの含有量を、１種又は複数のライブラリーと比較して、１つ又は複数の香りの種類によって前記植物を特性決定するステップ
   を含む、請求項１～３のいずれか一項に記載の方法。
5. １種又は複数のライブラリーとの前記比較が、人の鼻によって検出可能な試料の前記オルソネイザルプロフィールに関係する前記化合物及びそれぞれの含有量を選択するように、香り閾値ライブラリーと比較することを含む、請求項４に記載の方法。
6. 前記方法が、ミント以外の少なくとも１種の香りに関係する１種又は複数の化学化合物及びそれらのそれぞれの含有量を選択するステップ、並びに前記生育条件の１つ又は複数のパラメーターを変更して、選択された前記１種又は複数の化学化合物のそれぞれの含有量を増やすステップをさらに含む、請求項４又は５に記載の方法。
7. 物質送達システム用の、ミント以外の少なくとも１種の香りを有する所定のオルソネイザルプロフィールを有するミント香味組成物を調製する方法であって、
   ａ．ミント以外の少なくとも１種の香りを有する前記所定のオルソネイザルプロフィールを識別するステップであり、前記オルソネイザルプロフィールが、複数の化学化合物及びそれらのそれぞれの含有量を含む、ステップ；並びに
   ｂ． 組成物中に前記化合物の１種又は複数の天然源又は合成源を含むことによって、前記複数の化学化合物のそれぞれを、それらのそれぞれの含有量でもたらすステップ
   を含む、方法。
8. 前記複数の化学化合物のそれぞれの含有量が、香気活性値である、請求項７に記載の方法。
9. 前記所定のオルソネイザルプロフィールが：
   シソ科、フウロソウ科、キク科、フトモモ科、又はツツジ科の植物からデータを取得するステップであって、前記データが前記植物のヘッドスペースを特性決定する、ステップ；
   取得された前記データから、ヘッドスペース内の複数の化学化合物及びそれらのそれぞれの含有量を識別するステップ；
   前記複数の化学化合物及びそれらのそれぞれの含有量を１種又は複数のライブラリーと比較して、１つ又は複数の香りの種類によって前記植物を特性決定するステップ；並びに
   ミント以外の少なくとも１つの香りの種類に関係する１種又は複数の化学化合物及びそれぞれの含有量を選択するステップ
   を含む方法によって識別される、請求項７又は８に記載の方法。
10. 前記方法が、ミントの香りに関係する１種又は複数の化学化合物及びそれらのそれぞれの含有量を選択するステップ、並びに組成物中に前記化合物の天然源又は合成源を含むことによって、前記ミントの香り化合物のうちの１種又は複数を、そのそれぞれの含有量でもたらすステップをさらに含む、請求項９に記載の方法。
11. １種又は複数のライブラリーとの前記比較が、人の鼻によって検出可能な試料の前記オルソネイザルプロフィールに関係する１種又は複数の化学化合物及びそれらのそれぞれの含有量を選択するように、香り閾値ライブラリーと比較することを含む、請求項９又は１０に記載の方法。
12. 前記１種又は複数の化学化合物の前記天然源が、植物性物質又はその構成成分若しくは抽出物、例えば、前記植物性物質から抽出された油であり、但し、前記所定のオルソネイザルプロフィールにおける全ての化学化合物が天然源由来である場合、それらは、前記植物性物質から抽出された油由来ではない、請求項９～１１のいずれか一項に記載の方法。
13. 前記化学化合物のうちの少なくとも１種が、植物性物質の抽出物又は構成成分、例えば、シソ科、フウロソウ科、キク科、フトモモ科、又はツツジ科の植物からの抽出物又は構成成分によってもたらされる、請求項１２に記載の方法。
14. 前記化学化合物のうちの少なくとも１種が、合成源によってもたらされる、請求項９～１３のいずれか一項に記載の方法。
15. シソ科、フウロソウ科、キク科、フトモモ科、又はツツジ科の前記植物が、請求項１～６のいずれか一項に記載の方法によって得られる、高められたオルソネイザルプロフィールを有する、請求項９～１４のいずれか一項に記載の方法。
16. 前記１種又は化学化合物が、エステル、アルコール、ラクトン、テルペン、アルデヒド、又はその組合せからなる群から選択される、請求項１～１５のいずれか一項に記載の方法。
17. ミント以外の前記香りが、シトラス、フルーティ、フローラル、グリーン、ハーブ、ベジタブル、クリーミィ、ロースト、ナッツ、ウッディ、スパイシー、チーズ風味、又はそれらの組合せからなる群から選択される、請求項２～１６のいずれか一項に記載の方法。
18. ミント以外の前記香りが、レモン、ベルガモット、オレンジ、フローラル、グレープフルーツ、ライム、バナナ、パイナップル、リンゴ、ナシ、マンゴー、バジル、シナモン、トロピカル、チョコレート、ハチミツ、草、クローブ、バニラ、ストロベリー、ラズベリー、ジンジャー、ラベンダー、ココナッツ、メロン、クロスグリ、ブドウ、アニス、ローズ、甘草、ルートビア、ココナッツ、ブドウ、グリーン、グリーンペッパー、ヘーゼルナッツ、マーシュマロウ、モモ、タイム、バジル、オレガノ、ベイリーフ、又はその組合せからなる群から選択される、請求項２～１７のいずれか一項に記載の方法。
19. 請求項７～１８のいずれか一項に記載の方法から得ることができるミント香味組成物。
20. １種又は複数の感覚惹起化合物をさらに含む、請求項１９に記載のミント香味組成物。
21. 請求項１９又は２０に記載のミント香味組成物、及び、エアロゾル形成体材料、活性物質、基材材料、又はそれらの組合せから選択される少なくとも１種の成分を含む、物質送達システムにおける使用のための消耗品。
22. 前記活性物質が、生理的活性物質、例えば、ニコチン、カフェイン、タウリン、テイン、ビタミンＢ６若しくはビタミンＢ１２若しくはビタミンＣ等のビタミン、メラトニン、カンナビノイド、又はその構成成分、誘導体、若しくは組合せからなる群から選択される物質である、請求項２１に記載の消耗品。
23. 前記活性物質がニコチンである、請求項２２に記載の消耗品。
24. 固体、液体、又はゲルの形態の、請求項２１～２３のいずれか一項に記載の消耗品。
25. ニコチンフリーである、請求項２１～２４のいずれか一項に記載の消耗品。
26. さらなる成分が、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、１，３－ブチレングリコール、エリスリトール、ｍｅｓｏ－エリスリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、スベリン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、フェニル酢酸ベンジル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸、及び炭酸プロピレンのうちの１種又は複数から選択されるエアロゾル形成体材料を含む、請求項２１～２５のいずれか一項に記載の消耗品。
27. さらなる成分が、基材材料を含み、前記基材材料が、繊維状材料、例えば、紙、タバコ、非タバコ植物材料、又はそれらの組合せからなる群から選択される材料である、請求項２１～２６のいずれか一項に記載の消耗品。
28. 請求項２１～２７のいずれか一項に記載の消耗品を含有する、容器又は包装であって、例えば、唾液透過性パウチを含むパウチ状経口製品である、容器又は包装。
29. 請求項２１～２７のいずれか一項に記載の消耗品、又は請求項２８に記載の容器若しくは包装を含む、物質送達システム。
30. システムが、燃焼性エアロゾル供給システム、非燃焼性エアロゾル供給システム、又はエアロゾルフリー送達システムである、請求項２９に記載の物質送達システム。
31. 非改変植物と比較して、そのオルソネイザルプロフィールの、１種又は複数の化学化合物のそれぞれの含有量を増やす及び／又は減らすように改変された、シソ科、フウロソウ科、キク科、フトモモ科、又はツツジ科の植物であって、前記改変が、前記植物の生育条件を介したものであり、前記１種又は複数の化学化合物がミント以外の香りに関係する、シソ科、フウロソウ科、キク科、フトモモ科、又はツツジ科の植物。

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