JP2024525150A - 置換ピロロ[2,3-d]ピリミジン類、それらの製造及びそれらの治療適用 - Google Patents

置換ピロロ[2,3-d]ピリミジン類、それらの製造及びそれらの治療適用

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JP2024525150A
JP2024525150A JP2023577130A JP2023577130A JP2024525150A JP 2024525150 A JP2024525150 A JP 2024525150A JP 2023577130 A JP2023577130 A JP 2023577130A JP 2023577130 A JP2023577130 A JP 2023577130A JP 2024525150 A JP2024525150 A JP 2024525150A
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パトリック・ベルナルデリ
ステファニー・デプレッツ
ローラン・デュボワ
ジョン・マコール
フレデリク・プチ
コリンヌ・テリエ
マーク・ビアンキオット
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サノフイ
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Abstract

【化1】

Description

置換ピロロ[2,3-d]ピリミジン化合物、それらの製造方法、該化合物を含有する医薬組成物、さらにそれらの治療上の使用が本明細書において開示される。
背景
パーキンソン病(PD)は、高齢化する人口の状況において、満たされていない特別な医学的必要性がある年齢依存性神経変性障害である。いくつかの遺伝子における変異はPDを系統群に分離する。とりわけ、7つのロイシンリッチリピートキナーゼ2(LRRK2)変異は、PDの常染色体優性形態に関連付けられる。LRRK2多型は、ゲノムワイド関連解析において孤発性PDについての危険因子として同定された(非特許文献1)。LRRK2キャリアは、類似した臨床症状、疾患発症及び進行を孤発性患者と共有しており(非特許文献2)、LRRK2シグナル伝達経路がLRRK2家族性及び孤発性遅発型PDの両方の根底にあるプロセスの中心かもしれないということを示唆する。全ての病原性LRRK2変異、さらにはPDと遺伝的に関連付けられる別の標的であるVPS35 D620Nも、増加したLRRK2キナーゼ活性を誘導する(非特許文献3;非特許文献4)。家族性PDのほかに、増加したLRRK2活性又はレベルが、特発性PD患者由来のヒト脳において報告された(非特許文献5)。これらの結果は、調節不全のLRRK2キナーゼ活性が病態形成に寄与しているかもしれないという仮説を支持し、PDのLRRK2及び特発性形態の両方における異常LRRK2依存性シグナル伝達を遮断するLRRK2キナーゼ阻害剤の治療可能性を示唆する(非特許文献6)。シヌクレイン凝集体の蓄積及びドパミン作動性ニューロンの喪失は、PDの主要な特徴である。LRRK2キナーゼ阻害剤処置後のこれらの表現型の遮断が、多数の報告で実証された(非特許文献7)。これらの結果は、強力な脳浸透性LRRK2キナーゼ阻害剤がPDの処置に対して治療効力を有するという仮説を支持する。
相次ぐ証拠は、リソソーム活性の調節におけるLRRK2の役割を示唆する(非特許文献8)。ピック病のようなリソソーム蓄積症のマーカーである増加したビス(モノアシルグリセロール)リン酸レベルが、LRRK2機能獲得型変異キャリア由来の体液において観察された(非特許文献9)。リソソームグルコセレブロシダーゼ(GBA)変異は、PD発症の最大の危険因子である(GBA-PD)。減少したグルコセレブロシダーゼ活性は、GBA及びLRRK2変異キャリア由来のニューロンにおいて報告された(非特許文献10)。逆に、グルコセレブロシダーゼ活性及びレベルの正常化が、LRRK2キナーゼ阻害剤を用いた処置の後にインビトロ及びインビボで達成され、GBA-PDのようなリソソーム蓄積病からの患者における潜在的利益を示唆した(非特許文献11)。
ヒト脳における免疫蛍光実験は、LRRK2の神経原線維変化との共局在を示した(非特許文献12)。さらに、LRRK2は微小管関連Tauをリン酸化すると報告され(非特許文献13)、そしてTau過剰リン酸化が、LRRK2キナーゼ活性化変異体トランスジェニックマウスにおいて観察された(非特許文献14)。これらのデータは、LRRK2キナーゼ阻害剤処置が、ピック病、進行性核上性麻痺及び前頭側頭型認知症のようなタウオパチー障害を処置する際に有用であるかもしれないということを示す。
LRRK2は脳グリア細胞において発現され、そして神経炎症の減弱が、様々なインビボモデルにおいてLRRK2キナーゼ阻害剤処置の後に達成された(非特許文献15)。神経炎症は、パーキンソン病、アルツハイマー病、多発性硬化症、HIV誘導認知症及び筋萎縮性側索硬化症のような神経変性疾患においてしばしば観察され;従ってLRRK2キナーゼ阻害剤は、これらの病態の処置において有用性を有し得る。
特許文献1は、(ヘテロ)アリールアミン基で置換された、及びシアノ基で置換されたピロロピリミジン核を有する化合物を開示する。これらの化合物は、特定のプロテインキナーゼ、そして特にロイシンリッチリピートキナーゼ2(LRRK2)タンパク質を阻害する能力があり、そしてパーキンソン病のような神経変性疾患を含む障害を処置するために使用することが可能である。
特許文献2は、プロテインキナーゼ関連疾患を予防又は処置するための新規なピロロ-ピリミジン誘導体化合物を開示する。
特許文献3は、(ヘテロ)アリールアミノ基で置換された、及びシアノ基で置換されたピロロピリミジン核を有する化合物を開示し、これはプロテインキナーゼ関連疾患、がん及び変性脳疾患を処置又は予防するために有利に使用され得る。
WO2017106771 US2020239474 WO2020149715
J.H.Kluss、Biochemical Society Transactions 2019 H.Tomiyama、Hum.Mov.Disord.2006 M.Stegerら、eLife 2016 R、Mirら、Biochem J.2018 R.Di Maioら、Sci.Transl.Med.2018 A.B.West Exp.Neurol.2017 E.M.Rochaら、Neurobiol.Of Disease 2019 J.Schapanskyら、Neurobiol.of Disease 2018 R.N.Alcalay、Movement Disorders、2020 D.Ysselstein、Nature com.2019 A.Sanyalら、Mov.Disorders 2020 J.Miklossy、J Neuropathol.Exp.Neurol.2006 F.Kawakamiら、PloS One 2012 Y.Liら、Nat.Neurosci.2009 M.S.Moehleら、J.Neurosci.2012
良好な有効性を有するLRRK2キナーゼ阻害剤を提供する必要がある。
発明の要旨
一態様によれば、式(I):
[式中:
R1は、アリール基、オルト縮合した二環式ヘテロアリール基及びヘテロアリール基からなる群から選択され、ここで該オルト縮合した二環式ヘテロアリール基は、非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上の-(C-C)-アルキル基で置換され;そしてここで該アリール基及びヘテロアリール基は、非置換であるか、又は
a) フッ素原子、
b) 重水素原子、
c) 非置換であるか、又はヒドロキシ基、フッ素原子、重水素原子、シアノ基、アルキルオキシル基、アルキルアミノ基、及びジアルキルアミノ基からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたアルキル基、
d) 非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上のフッ素原子、-(C-C)-アルキル基もしくはヒドロキシ基で置換されたシクロアルキル基、
e) 非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基、及びアルキルカルボニル基から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたヘテロシクロアルキル基、
f) 非置換であるか、又はヒドロキシ基及びフッ素原子からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたアルキルオキシル基、
g) 非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上のフッ素原子、-(C-C)-アルキル基、もしくはヒドロキシ基で置換された-O-シクロアルキル基、
h) 非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基、ヒドロキシ基、及びアルキルカルボニル基からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換された-O-ヘテロシクロアルキル基、
i) -O-スピロ環基、
j) アルキルスルホニルアルキル基、並びに
k) アルキルスルホニル基
からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換され;そして
R2は、アルキルオキシルアルキル基及びヘテロシクロアルキル基からなる群から選択され、ここでR2により表される該ヘテロシクロアルキル基は炭素原子を介して結合され、そして非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基もしくは1つもしくはそれ以上のフッ素原子で置換される];
の化合物又はその薬学的に許容しうる塩が本明細書において開示される。
本開示の別の態様は、薬学的有効量の式(I)の化合物、又はその薬学的に許容しうる塩と、薬学的に許容しうる賦形剤とを含む医薬組成物である。
上記の式(I)の化合物及びその薬学的に許容しうる塩は、野生型及び変異LRRK2に対して阻害活性を示し、そして神経変性疾患の処置において有用である。
記載
本明細書において使用されるように、以下の略語は、別段の指示がない限り、以下の意味を有すると理解されるものとする:
本明細書において使用されるように、用語「アルキル」は、鎖中に1~6個の炭素原子を有する直鎖又は分枝の脂肪族炭化水素基を意味する。別の態様において、アルキルは鎖中に1~4個の炭素原子を有する。「低級アルキル」は、直鎖でも分枝でもよいアルキル鎖中に1~約3個の炭素原子を有するアルキル基を意味する。分枝は、メチル、エチル又はプロピルのような1つ又はそれ以上の低級アルキル基が、直鎖アルキル鎖に結合していることを意味する。さらに、用語「(C-C)-アルキル」は、1~4個の炭素原子を有する直鎖又は分枝アルキル基を示す。用語「(C-C)-アルキル」は、1~3個の炭素原子を有する直鎖又は分枝アルキル基を示す。例となるアルキルとしては、メチル、エチル、i-プロピル、t-ブチルなどが挙げられる。
本明細書において使用されるように、用語「アルキルアミノ」は、アルキルが本明細書において定義されるとおりであるアルキル-N(H)-を意味する。
本明細書において使用されるように、用語「ジアルキルアミノ」は、互いに独立した本明細書において定義されるとおりの2つの直鎖又は分枝アルキル基を有するアミノ基を意味する。用語「ジアルキルアミノ」は、例えば:ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N-エチル-N-メチルアミノ、N-メチル-N-n-プロピルアミノ、N-イソプロピル-N-n-プロピルアミノ、N-t-ブチル-N-メチルアミノを含む。
本明細書において使用されるように、用語「アルキルカルボニル」は、アルキルが本明細書において定義されるとおりであるアルキル-C(=O)-を意味する。例となるアルキルカルボニルとしては、メチルカルボニル、エチルカルボニル、プロピルカルボニル、イソプロピルカルボニル、ブチルカルボニル及びイソブチルカルボニルが挙げられる。
本明細書において使用されるように、用語「アルキルオキシル」は、アルキルが本明細書において記載されるとおりであるアルキル-O-を意味する。アルキル-O-の例は、メトキシル、エトキシル、n-プロポキシル、イソプロポキシル、n-ブトキシル、イソブトキシル、sec-ブトキシル、tert-ブトキシルなどである。
本明細書において使用されるように、用語「アルキルオキシルアルキル」は、互いに独立している本明細書において定義されるとおりの2つの直鎖又は分枝アルキル基を有するアルキル-O-アルキル-基を意味する。
本明細書において使用されるように、用語「アルキルスルホニル」は、アルキルが本明細書において定義されるとおりであるアルキル-S(=O)2-を意味する。例となるアルキルスルホニルとしては、メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル、ブチルスルホニル及びイソブチルスルホニルが挙げられる。
本明細書において使用されるように、用語「アルキルスルホニルアルキル」は、アルキルが本明細書において定義されるとおりであるアルキル-S(=O)2-アルキル-を意味する。
本明細書において使用されるように、用語「アリール」は、約5~約10個の炭素原子の芳香族単環式又は二環式環系を意味する。例となるアリールとしてはフェニル及びナフチルが挙げられる。
本明細書において使用されるように、用語「シクロアルキル」は、3~6個の炭素原子の非芳香族単環式環系を意味する。(C-C)-シクロアルキルは、3、4、5又は6個の環炭素原子を有するシクロアルキルである。シクロアルキルの例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルである。
本明細書において使用されるように、用語「ヘテロアリール」は、単独で使用されても、「ヘテロアリール基」のように他の用語とともに使用されても、2~10個の炭素原子を含有し、かつ窒素、酸素、又は硫黄のようなヘテロ原子を1と4との間含有する環状芳香族基を意味する。このヘテロアリール基は単環式でも二環式でもよい。本明細書において使用されるように、用語「単環式ヘテロアリール」は、2~5個の炭素原子を含有し、かつ窒素、酸素、又は硫黄のようなヘテロ原子を1と3との間含有する環状芳香族基を意味する。単環式ヘテロアリール基の例として、限定されないが:ベンゾイミダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾチアジアゾール、ベンゾフラン、ベンゾトリアゾール、ベンゾオキサゾール、フラン、フラザン、インドール、イミダゾール、イソオキサゾール、イソチアゾール、オキサジアゾール、オキサゾール、ピリジン、ピリミジン、ピロロ[2,3-b]ピリジン、ピラジン、ピラゾール、ピリダジン、ピロール、1,2,4-チアジアゾール、1,2,4-トリアジン、1,3,4-チアジアゾール、チアゾール、トリアゾール、チオフェンなどが挙げられ得る。
本明細書において使用されるように、用語「ヘテロシクロアルキル」は、少なくとも1個の炭素原子と、少なくとも1個の炭素以外のヘテロ原子、例えば窒素、酸素又は硫黄とを有する4員、5員、6員、又は7員の非芳香族単環式環系を意味する。ヘテロシクロアルキルの例としては、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、ジアゼチジニル、ジオキセタニル、ジチエタニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロチオフェニル、イミダゾリジニル、ピラゾリジニル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリジニル、チアゾリジニル、イイソチアゾリジニル、ジオキソラニル、ジオキセパニル、ジチオラニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラニル、チアニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ジオキサニル、ジチアニル、ヘキサヒドロ-1,3,5-トリアジニル、トリオキサニル、トリチアニル、アゼパニル、オキセパニル、チエパニル、及びジアゼパニルが挙げられる。
本明細書において使用されるように、用語「オルト縮合した」は、2つの隣接した環が2つの隣接した原子を共通して有し、かつ第2の環系は分岐する炭素原子に対してアルファである環系を意味する。用語「オルト縮合したヘテロアリール」は、7~10個の炭素原子を含み、かつ酸素、窒素及び硫黄から独立して選択される1~4個のヘテロ原子を含む二環式環系を意味する。環の一方が単環式ヘテロアリールであり、かつ他方の環がアリール環又はヘテロシクロアルキル環である二環式環系環、又は両方の環が単環式ヘテロアリールである二環式環系が、オルト縮合したヘテロアリール基の定義の範囲内に含まれる。例としてはインドリル及びベンゾイミダゾリルが挙げられる。
本明細書において使用されるように、用語「スピロ環」又は「スピロ環式」は、両方の環が単一の原子を介して接続されたカルボゲニック(carbogenic)二環式環系を意味する。環はサイズ及び性質が異なっていても、サイズ及び性質が同じでもよい。例としては、スピロペンタン、スピロヘキサン、スピロヘプタン、スピロオクタン、スピロノナン、又はスピロデカンが挙げられる。スピロ環中の1つ又は両方の環は、別の炭素環式、複素環式、芳香族又はヘテロ芳香族の環に縮合していてもよい。スピロ環中の炭素原子の1個又はそれ以上は、ヘテロ原子(例えば、O、N、S、又はP)で置換され得る。C-C12スピロ環は、5と12個との間の炭素原子を含有するスピロ環である。炭素原子の1個又はそれ以上はヘテロ原子で置換され得る。
本明細書において使用されるように、用語「置換された」は、指定された部分の水素ラジカルが、特定の置換基のラジカルで置き換えられることを意味するが、ただし、その置換は、安定な又は化学的に実現可能な化合物を生じる。別段の注釈がなければ、置換基は任意の位置にあってよいが、ただし、それぞれの化合物は十分に安定であり、かつ薬学的に活性な化合物として適している。特定の基及び式Iの化合物が十分に安定であり、かつ薬学的に活性な化合物として適しているという要件は、一般に、式(I)の化合物における全ての基の定義に関して当てはまる。
本明細書において使用されるように、用語「1つ又はそれ以上の置換基」は、1から、利用可能な結合部位の数に基づいて可能な置換基の最大数までに等しい置換基の数を指すが、ただし、安定性及び化学的実現可能性の上記の条件を満たす。別段の指示がなければ、場合により置換された基は、基の置換可能な各位置に置換基を有し得、そして置換基は同じでも異なっていてもよい。
本明細書において使用されるように、用語「独立して」又は「独立して選択される」は、単一の化合物中の所定の変数の複数の場合について同じか又は異なる値が選択され得るということを意味する。
本明細書において使用されるように、用語「非置換」は、それぞれの基がいずれの特定の置換基も有していないことを示す。
本明細書において使用されるように、用語「薬学的に許容しうる塩」は、式(I)の化合物の、比較的非毒性の、無機及び有機酸付加塩、及び塩基付加塩を指す。これらの塩は、化合物の最終単離及び精製の間にインサイチュで製造され得る。
式(I)の化合物が1つ又はそれ以上の酸性又は塩基性基、例えば塩基性複素環式基を含む場合、対応する生理学的又は毒物学的に許容しうる塩、特に薬学的に許容しうる塩も本開示に含まれる。従って、式(I)の化合物は、酸性基上で脱プロトン化され得、そして例えばアルカリ金属塩又はアンモニウム塩として使用され得る。少なくとも1つの塩基性基を含む式(I)の化合物は、例えば無機酸及び有機酸との薬学的に許容しうる塩の形態で、それらの酸付加塩の形態で製造されそして使用され得る。一般に、通常の手順に従って溶媒又は希釈剤中の酸又は塩基との反応により、式(I)の酸性及び塩基性化合物から塩を製造することができる。式(I)の化合物が分子中に酸性基及び塩基性基を同時に含有する場合、本開示は、上述の塩形態に加えて分子内塩(ベタイン、双性イオン)も含む。本開示はまた、低い生理学的忍容性のために、医薬としての使用に直接は適していないが、例えばアニオン交換又はカチオン交換を用いる、化学反応又は生理学的に許容しうる塩の製造のための中間体として適している式(I)のの化合物の全ての塩を含む。
本明細書において使用されるように、用語「薬学的に許容しうる賦形剤」は、医薬組成物、すなわち患者に投与することができる投薬形態の形成を可能にするために、本開示の化合物と混合される非毒性の溶媒、分散剤、賦形剤、アジュバント、又は他の材料を指す。これらの賦形剤は、医薬形態及び所望の投与方法に従って、当業者に公知の通常の賦形剤から選択される。
本明細書において使用されるように、用語「薬学的有効量」又は「治療有効量」は、所望の治療効果を生じる際に有効な本開示に従う化合物/組成物の量を意味する。
本明細書において使用されるように、用語「処置すること」又は「処置」は、疾患の進行を停止させ、減速させ、又は減少させること;その生物学的徴候及び/又は臨床症状の退縮を引き起こすこと;すなわち、少なくとも1つの症状の重症度又は頻度を減少させることにより、少なくとも1つの症状のさらなる進行又は悪化を阻害することを意味する。
本明細書において使用されるように、用語「患者」は疾患に罹患しているヒトを指す。
本明細書において使用されるように、用語「式(I)の化合物」、及び等価な表現は、状況が許す場合、式(I)のラセミ化合物、並びにそれらの鏡像異性体、エピマー、ジアステレオマー、幾何異性体、互変異性体及びそれらの混合物を含むことを意図される。
本明細書において使用されるように、用語「異性体」は、同じ分子式を有するが、それらの原子の結合の性質もしくは配列、又はそれらの原子の空間配置が異なる化合物を指す。用語「異性体1」及び「異性体2」は、既知の絶対配置の異性体に割り当てられ得るか、又は未知の絶対配置の立体異性体を記載するために使用され得る。従って、用語「異性体1」及び「異性体2」の使用は、両方の異性体の絶対配置が知られていることを示すとは解釈されるべきではない。用語「異性体混合物」は異性体の混合物を指す。
本明細書において使用されるように、用語「立体異性体」は、それらの原子の空間配向のみが異なる個々の分子の全ての異性体について使用される一般的な用語である。用語「ジアステレオマー」は、互いの鏡像ではない立体異性体を指し、そして用語「鏡像異性体」は、互いの重ね合わせることができない鏡像である立体異性体を指す。その不斉中心の絶対配置により鏡像異性体を特徴づけることができ、そしてCahn、Ingold及びPrelogのR-及びS-優先順位付け規則により、又は分子の偏光面の回転させ方により記載され、そして右旋性又は左旋性(すなわち、それぞれ(+)又は(-)-異性体)と指定される。キラル化合物は、いずれかの個々の鏡像異性体、個々のジアステレオマーとして又はそれらの混合物として存在し得る。等しい比率の鏡像異性体を含有する混合物は、「ラセミ混合物」と呼ばれる。任意の比率のジアステレオマーを含有する混合物は、「ジアステレオマー混合物」と呼ばれる。環系中に2つのキラル中心を有する化合物については、「trans」はキラル中心の置換基(水素以外)が環の反対側にあることを指し;「cis」は、キラル中心の置換基が環の同じ側にあることを指す。「ラセミtrans」は、等しい比率の2つのtrans鏡像異性体を指し、そして「ラセミcis」は等しい比率の2つのcis鏡像異性体を指す。ジアステレオマー混合物は、例えばクロマトグラフィー及び/又は分別結晶のような、当業者に周知の方法により、それらの物理的化学的差異に基づいてそれらの個々のジアステレオマーに分離され得る。鏡像異性体はまた、キラルクロマトグラフィー技術を使用して直接分離され得、又は酵素法を使用して間接的に分離され得る。当然のことながら、全てのこのような異性体及び任意の比率のそれらの混合物は、本開示の範囲内に包含される。
式(I):
[式中:
R1は、アリール基、オルト縮合した二環式ヘテロアリール基及びヘテロアリール基からなる群から選択され、ここで該オルト縮合した二環式ヘテロアリール基は、非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上の-(C-C)-アルキル基で置換され;そしてここで該アリール基及びヘテロアリール基は、非置換であるか、又は
a) フッ素原子、
b) 重水素原子、
c) 非置換であるか、又はヒドロキシ基、フッ素原子、重水素原子、シアノ基、アルキルオキシル基、アルキルアミノ基、及びジアルキルアミノ基からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたアルキル基、
d) 非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上のフッ素原子、-(C-C)-アルキル基、もしくはヒドロキシ基で置換されたシクロアルキル基、
e) 非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基、及びアルキルカルボニル基から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたヘテロシクロアルキル基、
f) 非置換であるか、又はヒドロキシ基及びフッ素原子からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたアルキルオキシル基、
g) 非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上のフッ素原子、-(C-C)-アルキル基、もしくはヒドロキシ基で置換された-O-シクロアルキル基、
h) 非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基、ヒドロキシ基、及びアルキルカルボニル基からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換された-O-ヘテロシクロアルキル基、
i) -O-スピロ環基、
j) アルキルスルホニルアルキル基、及び
k) アルキルスルホニル基
からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換され;そして
R2は、アルキルオキシルアルキル基及びヘテロシクロアルキル基からなる群から選択され、ここでR2により表される該ヘテロシクロアルキル基は、炭素原子を介して結合され、かつ非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基もしくは1つもしくはそれ以上のフッ素原子で置換される];
の化合物又はその薬学的に許容しうる塩が本明細書において提供される。
式(I):
[式中:
R1は、アリール基、オルト縮合した二環式ヘテロアリール基及びヘテロアリール基からなる群から選択され、ここで該オルト縮合した二環式ヘテロアリール基は、非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上の-(C-C)-アルキル基で置換され;そしてここで該アリール基及びヘテロアリール基は、非置換であるか、又は
a) フッ素原子、
b) 重水素原子、
c) 非置換であるか、又はヒドロキシ基、フッ素原子、重水素原子、シアノ基、アルキルオキシル基、アルキルアミノ基、及びジアルキルアミノ基からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたアルキル基、
d) 非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上のフッ素原子もしくは-(C-C)-アルキル基で置換されたシクロアルキル基、
e) 非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基、及びアルキルカルボニル基から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたヘテロシクロアルキル基、
f) 非置換であるか、又はヒドロキシ基及びフッ素原子からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたアルキルオキシル基、
g) 非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上のフッ素原子もしくは-(C-C)-アルキル基で置換された-O-シクロアルキル基、
h) 非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基、及びアルキルカルボニル基からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換された-O-ヘテロシクロアルキル基、
i) -O-スピロ環基、
j) アルキルスルホニルアルキル基、並びに
k) アルキルスルホニル基
からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換され;そして
R2は、アルキルオキシルアルキル基及びヘテロシクロアルキル基からなる群から選択され、ここでR2により表される該ヘテロシクロアルキル基は、炭素原子を介して結合され、かつ非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基もしくは1つもしくはそれ以上のフッ素原子で置換される];
の化合物又はその薬学的に許容しうる塩が本明細書において提供される。
一実施形態は、式(I)、[式中
R1は、フェニル基及びヘテロアリール基からなる群から選択され、ここで該アリール基及びヘテロアリール基は、非置換であるか、又は
a) フッ素原子、
b) 非置換であるか、又はヒドロキシ基、フッ素原子、重水素原子、シアノ基、アルキルオキシル基、アルキルアミノ基、及びジアルキルアミノ基からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたアルキル基、
c) 非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上のフッ素原子、-(C-C)-アルキル基もしくはヒドロキシ基で置換されたシクロアルキル基、
d) 非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基、及びアルキルカルボニル基から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたヘテロシクロアルキル基,
e) 非置換であるか、又はヒドロキシ基及びフッ素原子からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたアルキルオキシル基、
f) 非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上のフッ素原子、-(C-C)-アルキル基もしくはヒドロキシ基で置換された-O-シクロアルキル基
g) 非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基、ヒドロキシ基、及びアルキルカルボニル基からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換された-O-ヘテロシクロアルキル基、
h) -O-スピロ環基、
i) アルキルスルホニルアルキル基、及び
j) アルキルスルホニル基
からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換され;そして
R2は、アルキルオキシルアルキル基及びヘテロシクロアルキル基からなる群から選択され、ここでR2により表される該ヘテロシクロアルキル基は、炭素原子を介して結合され、かつ非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基もしくは1つもしくはそれ以上のフッ素原子で置換される];の化合物又はその薬学的に許容しうる塩である。
一実施形態は、式(I)、[式中、
R1は、置換又は非置換のフェニル基、オルト縮合した二環式ヘテロアリール基、及び
基からなる群から選択され;
ここで該オルト縮合した二環式ヘテロアリール基は、非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上の-(C-C)-アルキル基で置換され;
R2は、アルキルオキシルアルキル基及びヘテロシクロアルキル基からなる群から選択され、ここで該ヘテロシクロアルキル基は、炭素原子を介して結合され、かつ非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基もしくは1つもしくはそれ以上のフッ素原子で置換され;
R4は、
a) 非置換であるか、又はヒドロキシ基及びフッ素原子からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたアルキルオキシル基、
b) 非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上のフッ素原子、-(C-C)-アルキル基もしくはヒドロキシ基で置換された-O-シクロアルキル基,
c) 非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基、アルキルカルボニル基、及びヒドロキシ基からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換された-O-ヘテロシクロアルキル基、並びに
d) -O-スピロ環基
からなる群から選択され;
R5は、
a) 水素原子、
b) 非置換であるか、又はヒドロキシ基、フッ素原子、重水素原子、シアノ基、アルキルオキシル基、アルキルアミノ基、及びジアルキルアミノ基からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたアルキル基、
c) 非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上のフッ素原子、-(C-C)-アルキル基もしくはヒドロキシ基で置換されたシクロアルキル基、
d) 非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基、及びアルキルカルボニル基から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたヘテロシクロアルキル基、
e) アルキルスルホニルアルキル基、及び
f) アルキルスルホニル基
からなる群から選択され;そして
R6は、水素原子及び重水素原子からなる群から選択される];
の化合物又はその薬学的に許容しうる塩である。
一実施形態は、式(I)、[式中、
R1は、
基であり;
R2は、アルキルオキシルアルキル基及び
基からなる群から選択され;
ここでR3は、水素原子、-(C-C)-アルキル基及び-(C-C)-アルキルオキシル基からなる群から選択され;
mは1、2又は3を表し;
nは0又は1を表し;
R4は、
a) 非置換であるか、又はヒドロキシ基及びフッ素原子からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたアルキルオキシル基、
b) 非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上のフッ素原子、-(C-C)-アルキル基もしくはヒドロキシ基で置換された-O-シクロアルキル基、
c) 非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基、ヒドロキシ基、及びアルキルカルボニル基からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換された-O-ヘテロシクロアルキル基、並びに
d) -O-スピロ環基
からなる群から選択され;
R5は、
a) 水素原子、
b) 非置換であるか、又はヒドロキシ基、フッ素原子、重水素原子、シアノ基、アルキルオキシル基、アルキルアミノ基、及びジアルキルアミノ基からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたアルキル基、
c) 非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上のフッ素原子、-(C-C)-アルキル基もしくはヒドロキシ基で置換されたシクロアルキル基,
d) 非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基、及びアルキルカルボニル基から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたヘテロシクロアルキル基、
e) アルキルスルホニルアルキル基、及び
f) アルキルスルホニル基
からなる群から選択され;そして
R6は、水素原子及び重水素原子からなる群から選択される];
の化合物又はその薬学的に許容しうる塩である。
一実施形態は、式(I)、[式中、
R1は、フェニル基及びヘテロアリール基からなる群から選択され、ここで該フェニル基及びヘテロアリール基は、非置換であるか、又は
a) フッ素原子、
b) 重水素原子,
c) 非置換であるか、又はヒドロキシ基、フッ素原子、重水素原子、シアノ基、アルキルオキシル基、アルキルアミノ基、及びジアルキルアミノ基からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたアルキル基、
d) 非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上のフッ素原子、-(C-C)-アルキル基もしくはヒドロキシ基で置換されたシクロアルキル基、
e) 非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基、及びアルキルカルボニル基から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたヘテロシクロアルキル基、
f) 非置換であるか、又はヒドロキシ基及びフッ素原子からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたアルキルオキシル基、
g) 非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上のフッ素原子、-(C-C)-アルキル基もしくはヒドロキシ基で置換された-O-シクロアルキル基、
h) 非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基、ヒドロキシ基、及びアルキルカルボニル基からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換された-O-ヘテロシクロアルキル基、
i) -O-スピロ環基、
j) アルキルスルホニルアルキル基、及び
k) アルキルスルホニル基
からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換され;そして
R2は、炭素原子を介して結合され、かつ非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基もしくは1つもしくはそれ以上のフッ素原子で置換されたヘテロシクロアルキル基である];
の化合物又はその薬学的に許容しうる塩である。
一実施形態は、式(I)、[式中、
R1は、
基であり;
R2は、炭素原子を介して結合され、かつ非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基もしくは1つもしくはそれ以上のフッ素原子で置換されたヘテロシクロアルキル基であり;
R4は、
a) 非置換であるか、又はヒドロキシ基及びフッ素原子からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたアルキルオキシル基、
b) 非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上のフッ素原子、-(C-C)-アルキル基もしくはヒドロキシ基で置換された-O-シクロアルキル基、
c) 非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基、アルキルカルボニル基、及びヒドロキシ基からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換された-O-ヘテロシクロアルキル基、並びに
d) -O-スピロ環基
からなる群から選択され;
R5は、
a) 水素原子、
b) 非置換であるか、又はヒドロキシ基、フッ素原子、重水素原子、シアノ基、アルキルオキシル基、アルキルアミノ基、及びジアルキルアミノ基からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたアルキル基、
c) 非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上のフッ素原子、-(C-C)-アルキル基もしくはヒドロキシ基で置換されたシクロアルキル基、
d) 非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基、及びアルキルカルボニル基から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたヘテロシクロアルキル基、
e) アルキルスルホニルアルキル基、及び
f) アルキルスルホニル基
からなる群から選択され;そして
R6は、水素原子及び重水素原子からなる群から選択される];
の化合物又はその薬学的に許容しうる塩である。
一実施形態は、式(Ia)
[式中:
R1は、アリール基、オルト縮合した二環式ヘテロアリール基及びヘテロアリール基からなる群から選択され、ここで該オルト縮合した二環式ヘテロアリール基は、非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上の-(C-C)-アルキル基で置換され;該アリール基及びヘテロアリール基は、非置換であるか、又は
a) 重水素原子、
b) フッ素原子、
c) 非置換であるか、又はヒドロキシ基、フッ素原子、重水素原子、シアノ基、アルキルオキシル基、アルキルアミノ基、及びジアルキルアミノ基からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたアルキル基、
d) 非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上のフッ素原子、ヒドロキシ基もしくは-(C-C)-アルキル基で置換されたシクロアルキル基、
e) 非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基、もしくはアルキルカルボニル基から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたヘテロシクロアルキル基、
f) 非置換であるか、又はヒドロキシ基及びフッ素原子からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたアルキルオキシル基、
g) 非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上のフッ素原子、-(C-C)-アルキル基もしくはヒドロキシ基で置換された-O-シクロアルキル基、
h) 非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基、アルキルカルボニル基、及びヒドロキシ基からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換された-O-ヘテロシクロアルキル基、
i) -O-スピロ環基、
j) アルキルスルホニルアルキル基、並びに
k) アルキルスルホニル基
からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換され;
R3は、水素原子、-(C-C)-アルキル基及び-(C-C)-アルキルオキシル基からなる群から選択され;
mは1、2又は3を表し;そして
nは0又は1を表す];
の化合物又はその薬学的に許容しうる塩である。
一実施形態は、式(Ia)
[式中:
R1は、アリール基、オルト縮合した二環式ヘテロアリール基及びヘテロアリール基からなる群から選択され、ここで該オルト縮合した二環式ヘテロアリール基は、非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上の-(C-C)-アルキル基で置換され;該アリール基及びヘテロアリール基は、非置換であるか、又は
a) 重水素原子、
b) フッ素原子、
c) 非置換であるか、又はヒドロキシ基、フッ素原子、重水素原子、シアノ基、アルキルオキシル基、アルキルアミノ基、及びジアルキルアミノ基からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたアルキル基、
d) 非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上のフッ素原子もしくは-(C-C)-アルキル基で置換されたシクロアルキル基、
e) 非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基、もしくはアルキルカルボニル基から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたヘテロシクロアルキル基、
f) 非置換であるか、又はヒドロキシ基及びフッ素原子からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたアルキルオキシル基、
g) 非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上のフッ素原子もしくは-(C-C)-アルキル基で置換された-O-シクロアルキル基、
h) 非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基、及びアルキルカルボニル基からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換された-O-ヘテロシクロアルキル基、
i) -O-スピロ環基、
j) アルキルスルホニルアルキル基、並びに
k) アルキルスルホニル基
からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換され;
R3は、水素原子、-(C-C)-アルキル基及び-(C-C)-アルキルオキシル基からなる群から選択され;
mは1、2又は3を表し;そして
nは0又は1を表す];
の化合物又はその薬学的に許容しうる塩である。
一実施形態は、式(Ia)、[式中、
R1は、フェニル基及びヘテロアリール基からなる群から選択され、ここで該フェニル基及びヘテロアリール基は、非置換であるか、又は
a) フッ素原子、
b) 非置換であるか、又はヒドロキシ基、フッ素原子、重水素原子、シアノ基、アルキルオキシル基、アルキルアミノ基、及びジアルキルアミノ基からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたアルキル基、
c) 非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上のフッ素原子、ヒドロキシ基もしくは-(C-C)-アルキル基で置換されたシクロアルキル基、
d) 非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基、及びアルキルカルボニル基から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたヘテロシクロアルキル基、
e) 非置換であるか、又はヒドロキシ基及びフッ素原子からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたアルキルオキシル基、
f) 非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上のフッ素原子、-(C-C)-アルキル基もしくはヒドロキシ基で置換された-O-シクロアルキル基
g) 非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基、アルキルカルボニル基、及びヒドロキシ基からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換された-O-ヘテロシクロアルキル基、
h) -O-スピロ環基、
i) アルキルスルホニルアルキル基、並びに
j) アルキルスルホニル基
からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換され;
mは1又は2を表し;そして
nは0又は1を表す];
の化合物又はその薬学的に許容しうる塩である。
一実施形態は、式(Ib)
[式中:
R3は、水素原子、-(C-C)-アルキル基及び-(C-C)-アルキルオキシル基からなる群から選択され;
R4は、
a) 非置換であるか、又はヒドロキシ基及びフッ素原子からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたアルキルオキシル基、
b) 非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上のフッ素原子、-(C-C)-アルキル基もしくはヒドロキシ基で置換された-O-シクロアルキル基、
c) 非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基、アルキルカルボニル基、及びヒドロキシ基からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換された-O-ヘテロシクロアルキル基、並びに
d) -O-スピロ環基
からなる群から選択され;
mは1、2又は3を表し;
nは0又は1を表し;
R5は、
a) 水素原子、
b) 非置換であるか、又はヒドロキシ基、フッ素原子、重水素原子、シアノ基、アルキルオキシル基、アルキルアミノ基、及びジアルキルアミノ基からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたアルキル基、
c) 非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上のフッ素原子、ヒドロキシ基もしくは-(C-C)-アルキル基で置換されたシクロアルキル基、
d) 非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基、及びアルキルカルボニル基から独立して選択された1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたヘテロシクロアルキル基、
e) アルキルスルホニルアルキル基、並びに
f) アルキルスルホニル基
からなる群から選択され;そして
R6は、水素原子及び重水素原子からなる群から選択される];
の化合物又はその薬学的に許容しうる塩である。
一実施形態は、式(Ib)
[式中:
R3は、水素原子、-(C-C)-アルキル基及び-(C-C)-アルキルオキシル基からなる群から選択され;
R4は、
a) 非置換であるか、又はヒドロキシ基及びフッ素原子からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたアルキルオキシル基、
b) 非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上のフッ素原子もしくは-(C-C)-アルキル基で置換された-O-シクロアルキル基、
c) 非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基、及びアルキルカルボニル基からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換された-O-ヘテロシクロアルキル基、並びに
d) -O-スピロ環基
からなる群から選択され;
mは1、2又は3を表し;
nは0又は1を表し;
R5は、
a) 水素原子、
b) 非置換であるか、又はヒドロキシ基、フッ素原子、重水素原子、シアノ基、アルキルオキシル基、アルキルアミノ基、及びジアルキルアミノ基からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたアルキル基、
c) 非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上のフッ素原子もしくは-(C-C)-アルキル基で置換されたシクロアルキル基、
d) 非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基、及びアルキルカルボニル基から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたヘテロシクロアルキル基、
e) アルキルスルホニルアルキル基、並びに
f) アルキルスルホニル基
からなる群から選択され;そして
R6は、水素原子及び重水素原子からなる群から選択される];
の化合物又はその薬学的に許容しうる塩である。
一実施形態は、式(Ib)
[式中:
R3は、-(C-C)-アルキル基及び-(C-C)-アルキルオキシル基からなる群から選択され;
R4は、
a) 非置換であるか、又はヒドロキシ基及びフッ素原子からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたアルキルオキシル基、
b) 非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上のフッ素原子、-(C-C)-アルキル基もしくはヒドロキシ基で置換された-O-シクロアルキル基、
c) 非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基、アルキルカルボニル基、及びヒドロキシ基からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換された-O-ヘテロシクロアルキル基、並びに
d) -O-スピロ環基
からなる群から選択され;
mは1又は2を表し;
nは0又は1を表し;
R5は、
a) 水素原子、
b) 非置換であるか、又はヒドロキシ基、フッ素原子、重水素原子、シアノ基、アルキルオキシル基、アルキルアミノ基、及びジアルキルアミノ基からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたアルキル基、
c) 非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上のフッ素原子、-(C-C)-アルキル基もしくはヒドロキシ基で置換されたシクロアルキル基、
d) 非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基、及びアルキルカルボニル基から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたヘテロシクロアルキル基、
e) アルキルスルホニルアルキル基、並びに
f) アルキルスルホニル基
からなる群から選択され;そして
R6は水素原子である];
の化合物又はその薬学的に許容しうる塩である。
一実施形態は、式(Ib)
[式中:
R3は、-(C-C)-アルキル基及び-(C-C)-アルキルオキシル基からなる群から選択され;
R4は、
a) 非置換であるか、又はヒドロキシ基及びフッ素原子からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたアルキルオキシル基、
b) 非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上のフッ素原子、-(C-C)-アルキル基もしくはヒドロキシ基で置換された-O-シクロアルキル基、並びに
c) 非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基、アルキルカルボニル基、及びヒドロキシ基からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換された-O-ヘテロシクロアルキル基
からなる群から選択され;
mは1を表し;
nは1を表し;
R5は、
a)非置換であるか、又はヒドロキシ基、フッ素原子、重水素原子、シアノ基、アルキルオキシル基、アルキルアミノ基、及びジアルキルアミノ基からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたアルキル基、
b) 非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上のフッ素原子、ヒドロキシ基もしくは-(C-C)-アルキル基で置換されたシクロアルキル基、
c) 非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基、及びアルキルカルボニル基から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたヘテロシクロアルキル基
からなる群から選択され;そして
R6は水素原子である];
の化合物又はその薬学的に許容しうる塩である。
一実施形態は、式(Ib)
[式中:
R3は-(C-C)-アルキル基であり;
R4は、
a) 非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上のフッ素原子、-(C-C)-アルキル基もしくはヒドロキシ基で置換された-O-シクロアルキル基、
b) 非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基、アルキルカルボニル基、及びヒドロキシ基からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換された-O-ヘテロシクロアルキル基、
からなる群から選択され、そして
mは1を表し;
nは1を表し;
R5は、非置換であるか、又はヒドロキシ基、フッ素原子、重水素原子、シアノ基、アルキルオキシル基、アルキルアミノ基、及びジアルキルアミノ基からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたアルキル基であり、そして
R6は水素原子である];
の化合物又はその薬学的に許容しうる塩である。
一実施形態は、式(Ic)
[式中:
R4は、
a) 非置換であるか、又はヒドロキシ基及びフッ素原子からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたアルキルオキシル基、
b) 非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上のフッ素原子、-(C-C)-アルキル基もしくはヒドロキシ基で置換された-O-シクロアルキル基、
c) 非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基、アルキルカルボニル基、及びヒドロキシ基からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換された-O-ヘテロシクロアルキル基、並びに
d) -O-スピロ環基
からなる群から選択され;
R5は、
a) 水素原子、
b) 非置換であるか、又はヒドロキシ基、フッ素原子、重水素原子、シアノ基、アルキルオキシル基、アルキルアミノ基、及びジアルキルアミノ基からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたアルキル基、
c) 非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上のフッ素原子、-(C-C)-アルキル基もしくはヒドロキシ基で置換されたシクロアルキル基、
d) 非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基、及びアルキルカルボニル基から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたヘテロシクロアルキル基、
e) アルキルスルホニルアルキル基、並びに
f) アルキルスルホニル基
からなる群から選択され;
R6は、水素原子及び重水素原子からなる群から選択され;
R7は-(C-C)-アルキル基であり;そして
R8は-(C-C)-アルキル基である];
の化合物又はその薬学的に許容しうる塩である。
一実施形態は、式(Ic)
[式中:
R4は、
a) 非置換であるか、又はヒドロキシ基及びフッ素原子からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたアルキルオキシル基、
b) 非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上のフッ素原子もしくは-(C-C)-アルキル基で置換された-O-シクロアルキル基、
c) 非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基、及びアルキルカルボニル基からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換された-O-ヘテロシクロアルキル基、並びに
d) -O-スピロ環基
からなる群から選択され;
R5は、
a) 水素原子、
b) 非置換であるか、又はヒドロキシ基、フッ素原子、重水素原子、シアノ基、アルキルオキシル基、アルキルアミノ基、及びジアルキルアミノ基からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたアルキル基、
c) 非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上のフッ素原子もしくは-(C-C)-アルキル基で置換されたシクロアルキル基、
d) 非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基、及びアルキルカルボニル基から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたヘテロシクロアルキル基、
e) アルキルスルホニルアルキル基、並びに
f) アルキルスルホニル基
からなる群から選択され;
R6は、水素原子及び重水素原子からなる群から選択され;
R7は-(C-C)-アルキル基であり;そして
R8は-(C-C)-アルキル基である];
の化合物又はその薬学的に許容しうる塩である。
一実施形態は、R1が置換又は非置換アリール基を表す、式(I)の化合物である。
一実施形態は、R1が置換又は非置換フェニル基を表す、式(I)の化合物である。
一実施形態は、R1が、非置換であるか又は1つもしくはそれ以上の-(C-C)-アルキル基で置換されたオルト縮合した二環式ヘテロアリール基を表す、式(I)の化合物である。
一実施形態は、R1が、以下のリスト:
から選択されるオルト縮合した二環式ヘテロアリール基を表す、式(I)の化合物である。
一実施形態は、R1が、置換又は非置換ヘテロアリール基を表す、式(I)の化合物である。
一実施形態は、R1が、
基[式中:
R4は、
a) 非置換であるか、又はヒドロキシ基及びフッ素原子からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたアルキルオキシル基、
b) 非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上のフッ素原子、-(C-C)-アルキルもしくはヒドロキシ基で置換された-O-シクロアルキル基、
c) 非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基、アルキルカルボニル基、及びヒドロキシ基からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換された-O-ヘテロシクロアルキル基、並びに
d) -O-スピロ環基
からなる群から選択され;
R5は、
a) 水素原子、
b) 非置換であるか、又はヒドロキシ基、フッ素原子、重水素原子、シアノ基、アルキルオキシル基、アルキルアミノ基、及びジアルキルアミノ基からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたアルキル基、
c) 非置換であるか、又はヒドロキシ基で置換されたシクロアルキル基、
d) ヘテロシクロアルキル基、
e) アルキルスルホニルアルキル基、並びに
f) アルキルスルホニル基
からなる群から選択され;そして
R6は、水素原子及び重水素原子からなる群から選択される];
を表す、式(I)の化合物又はその薬学的に許容しうる塩である。
一実施形態は、R2がアルキルオキシルアルキル基を表す、式(I)の化合物である。
一実施形態は、R2がヘテロシクロアルキル基を表す、式(I)の化合物である。
一実施形態は、R2が
基を表す、式(I)の化合物である。
一実施形態は、R2が、以下のリスト:
から選択されるヘテロシクロアルキル基を表す、式(I)の化合物である。
一実施形態は、R3が水素原子を表す、式(Ia)の化合物である。
一実施形態は、R3が-(C-C)-アルキル基を表す、式(Ia)の化合物である。
一実施形態は、R3が-(C-C)-アルキルオキシル基を表す、式(Ia)の化合物である。
一実施形態は、mが1を表す、式(Ia)の化合物である。
一実施形態は、mが2を表す、式(Ia)の化合物である。
一実施形態は、mが3を表す、式(Ia)の化合物である。
一実施形態は、nが0を表す、式(Ia)の化合物である。
一実施形態は、nが1を表す、式(Ib)の化合物である。
一実施形態は、R4が、非置換であるか、又はヒドロキシ基及びフッ素原子からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたアルキルオキシル基を表す、式(Ib)の化合物である。
一実施形態は、R4が、非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上のフッ素原子、もしくは低級アルキル基、ヒドロキシ基で置換された-O-シクロアルキル基を表す、式(Ib)の化合物である。
一実施形態は、R4が、非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基、及びアルキルカルボニル基、ヒドロキシ基からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換された-O-ヘテロシクロアルキル基を表す、式(Ib)の化合物である。
一実施形態は、R4が-O-スピロ環基を表す、式(Ib)の化合物である。
一実施形態は、R4が、以下のリスト:
から選択される基を表す、式(Ib)の化合物である。
一実施形態は、R5が水素原子を表す、式(Ib)の化合物である。
一実施形態は、R5が、非置換であるか、又はヒドロキシ基、フッ素原子、重水素原子、シアノ基、アルキルオキシル基、アルキルアミノ基及びジアルキルアミノ基からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたアルキル基を表す、式(Ib)の化合物である。
一実施形態は、R5が、非置換であるか、又はヒドロキシ基で置換されたシクロアルキル基を表す、式(Ib)の化合物である。
一実施形態は、R5がヘテロシクロアルキル基を表す、式(Ib)の化合物である。
一実施形態は、R5がアルキルスルホニルアルキル基を表す、式(Ib)の化合物である。
一実施形態は、R5がアルキルスルホニル基を表す、式(Ib)の化合物である。
一実施形態は、R5が、以下のリスト:
から選択される基を表す、式(Ib)の化合物である。
一実施形態において、式(I)の化合物は:
2-[[3-(1-アセチルアゼチジン-3-イル)オキシ-1-メチル-ピラゾール-4-イル]アミノ]-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-[[1-メチル-3-[(3S,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]オキシ-1H-ピラゾール-4-イル]アミノ]-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-[[1-メチル-3-[(3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]オキシ-1H-ピラゾール-4-イル]アミノ]-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-[[1-メチル-3-[(trans)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]オキシ-1H-ピラゾール-4-イル]アミノ]-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-[[1-[(1R)-2,2-ジフルオロ-1-メチル-エチル]-3-(オキセタン-3-イルオキシ)ピラゾール-4-イル]アミノ]-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-[[1-[(1S)-2,2-ジフルオロ-1-メチル-エチル]-3-(オキセタン-3-イルオキシ)ピラゾール-4-イル]アミノ]-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-[[1-(2,2-ジフルオロ-1-メチル-エチル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)ピラゾール-4-イル]アミノ]-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-メチル-3-(((2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-メチル-3-(((2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-メチル-3-(((trans)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-[[1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)ピラゾール-4-イル]アミノ]-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-[[1-[2-ヒドロキシ-1-メチル-エチル]-3-(オキセタン-3-イルオキシ)ピラゾール-4-イル]アミノ]-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]-2-[[1-(オキセタン-3-イル)-3-[(1R)-2,2,2-トリフルオロ-1-メチル-エトキシ]ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]-2-[[1-(オキセタン-3-イル)-3-[(1S)-2,2,2-トリフルオロ-1-メチル-エトキシ]ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]-2-[[1-(オキセタン-3-イル)-3-(2,2,2-トリフルオロ-1-メチル-エトキシ)ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-[[3-[(3S,4S)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル]オキシ-1-メチル-ピラゾール-4-イル]アミノ]-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-[[3-[(3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル]オキシ-1-メチル-ピラゾール-4-イル]アミノ]-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-[[3-[(trans)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル]オキシ-1-メチル-ピラゾール-4-イル]アミノ]-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-[[1-(メチルスルホニルメチル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)ピラゾール-4-イル]アミノ]-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-(メチル-d3)-3-(((2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-(メチル-d3)-3-(((2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-(メチル-d3)-3-(((trans)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-(((R)-1-アセチル-2,2-ジメチルアゼチジン-3-イル)オキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-(((S)-1-アセチル-2,2-ジメチルアゼチジン-3-イル)オキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-((1-アセチル-2,2-ジメチルアゼチジン-3-イル)オキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-(メチル-d3)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((4-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-2-(オキセタン-3-イルオキシ)フェニル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-メチル-3-(((R)-1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-メチル-3-(((S)-1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-メチル-3-((1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-(メチル-d3)-3-(((2R,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-(メチル-d3)-3-(((2S,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-(メチル-d3)-3-(((cis)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-イソプロポキシ-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-イソプロポキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-(2-シアノプロパン-2-イル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-シクロプロポキシ-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-(2-シアノプロパン-2-イル)-3-イソプロポキシ-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-シクロプロポキシ-1-(オキセタン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-イソプロポキシ-1-(オキセタン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロポキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-(メトキシメチル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-(メチルスルホニル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-シクロプロポキシ-1-(メトキシメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-シクロプロポキシ-1-((メチルスルホニル)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-シクロプロピル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-エチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-[[1-(メトキシメチル)-3-[(trans)-2-メチルオキセタン-3-イル]オキシ-ピラゾール-4-イル]アミノ]-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-[[1-メチル-3-[(2-オキサスピロ[3.3]ヘプタン-7-イル)オキシ]ピラゾール-4-イル]アミノ]-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((2-シクロプロポキシ-4-((ジメチルアミノ)メチル)フェニル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-イソプロポキシ-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-シクロプロポキシ-1-(1,1-ジフルオロプロパン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3S,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3S,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((cis)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-イソプロポキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((cis)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-((R)-1-シアノエチル)-3-イソプロポキシ-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3S,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-(1-シアノエチル)-3-イソプロポキシ-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((cis)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-((S)-1-シアノエチル)-3-イソプロポキシ-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3S,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-((R)-1-シアノエチル)-3-イソプロポキシ-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-((S)-1-シアノエチル)-3-イソプロポキシ-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
(R)-2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
(S)-2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;7-((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-((1-(オキセタン-3-イル)-3-((1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((4-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-2-(オキセタン-3-イルオキシ)フェニル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-((S)-1-シアノエチル)-3-イソプロポキシ-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-((R)-1-シアノエチル)-3-イソプロポキシ-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-(1-シアノエチル)-3-イソプロポキシ-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-(1-シアノエチル)-3-シクロプロポキシ-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-(2-シアノプロパン-2-イル)-3-シクロプロポキシ-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-(2-シアノプロパン-2-イル)-3-イソプロポキシ-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-シクロプロポキシ-1-イソプロピル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-イソプロポキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-イソプロポキシ-1-(オキセタン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-シクロプロポキシ-1-(オキセタン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-(3,3-ジフルオロシクロブトキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-((R)-sec-ブトキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-((S)-sec-ブトキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((2,2-ジメチル-3,4-ジヒドロ-2H-ピラノ[3,2-b]ピリジン-8-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
7-((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(((R)-2-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-[1,4]ジオキセピノ[2,3-b]ピリジン-9-イル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
7-((trans)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((4-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-2-(オキセタン-3-イルオキシ)フェニル)アミノ)-7-((trans)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
7-((cis)-4-エチルテトラヒドロフラン-3-イル)-2-((3-イソプロポキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
7-((trans)-4-エチルテトラヒドロフラン-3-イル)-2-((3-イソプロポキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-(2-シアノプロパン-2-イル)-3-イソプロポキシ-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(オキセタン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-イソプロポキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(オキセタン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
7-[(2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル]-2-[[1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
7-[(2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル]-2-[[1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
7-[(trans)-2-メチルオキセタン-3-イル]-2-[[1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
7-[(2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル]-2-[(1-メチル-3-プロパン-2-イルオキシピラゾール-4-イル)アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
7-[(2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル]-2-[(1-メチル-3-プロパン-2-イルオキシピラゾール-4-イル)アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
7-[(trans)-2-メチルオキセタン-3-イル]-2-[(1-メチル-3-プロパン-2-イルオキシピラゾール-4-イル)アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
(R)-2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
(S)-2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4S)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((trans)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3S,4S)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((cis)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
7-[(1S)-2-メトキシ-1-メチル-エチル]-2-[[1-メチル-3-[(2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル]オキシ-ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
7-[(1S)-2-メトキシ-1-メチル-エチル]-2-[[1-メチル-3-[(2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル]オキシ-ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
7-[(1S)-2-メトキシ-1-メチル-エチル]-2-[[1-メチル-3-[(trans)-2-メチルオキセタン-3-イル]オキシ-ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
7-[(1S)-2-メトキシ-1-メチル-エチル]-2-[[3-[(2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル]オキシ-1-(メチル-d3)ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
7-[(1S)-2-メトキシ-1-メチル-エチル]-2-[[3-[(2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル]オキシ-1-(メチル-d3)ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
7-[(1S)-2-メトキシ-1-メチル-エチル]-2-[[3-[(trans)-2-メチルオキセタン-3-イル]オキシ-1-(メチル-d3)ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
7-[(2S)-1-メトキシプロパン-2-イル]-2-[[3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1-(メチル-d3)ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-[[3-(シクロプロポキシ)-1-(メトキシメチル)ピラゾール-4-イル]アミノ]-7-[(1S)-2-メトキシ-1-メチル-エチル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
7-[(1S)-2-メトキシ-1-メチル-エチル]-2-[[1-(メチルスルホニルメチル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル-5-d)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
(S)-2-((3-シクロプロポキシ-1-(メトキシメチル)-1H-ピラゾール-4-イル-5-d)アミノ)-7-(1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル-5-d)アミノ)-7-((3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-メチル-3-((2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル-5-d)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-(メチル-d3)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル-5-d)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-(((R)-2,2-ジメチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-(((S)-2,2-ジメチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-((2,2-ジメチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-2-((1-(メチル-d3)-3-(((R)-テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-2-((1-(メチル-d3)-3-(((S)-テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-2-((1-(メチル-d3)-3-((テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
(S)-2-((3-シクロプロポキシ-1-(2-メトキシエチル)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
cis-2-((1-(4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)-3-イソプロポキシ-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
trans-2-((1-(4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)-3-イソプロポキシ-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
cis-2-((3-シクロプロポキシ-1-(4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
trans-2-((3-シクロプロポキシ-1-(4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-(3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-(((S)-5,5-ジメチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-(((R)-5,5-ジメチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-((5,5-ジメチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-(メチル-d3)-3-(((S)-テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-(メチル-d3)-3-(((R)-テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-(メチル-d3)-3-((テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-シクロプロポキシ-1-(2-メトキシエチル)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-(((3S,4S)-4-ヒドロキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-(((3R,4R)-4-ヒドロキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-((trans-4-ヒドロキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-(((3S,4S)-4-ヒドロキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-(((3R,4R)-4-ヒドロキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-((trans-4-ヒドロキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-(((S)-2,2-ジメチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-(((R)-2,2-ジメチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-((2,2-ジメチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
(S)-2-((3-((2,2-ジメチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
(R)-2-((3-((2,2-ジメチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-((2,2-ジメチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-シクロプロポキシ-1-(2-メトキシエチル)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-(メチル-d3)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-(メチル-d3)-3-(((2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-(メチル-d3)-3-(((2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-(メチル-d3)-3-((trans-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
(R)-2-((3-シクロプロポキシ-1-(1-メトキシプロパン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
(S)-2-((3-シクロプロポキシ-1-(1-メトキシプロパン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-シクロプロポキシ-1-(1-メトキシプロパン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-(1-メトキシプロパン-2-イル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-2-((1-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-2-((1-((R)-1-メトキシプロパン-2-イル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-2-((1-(1-メトキシプロパン-2-イル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-((cis-4-ヒドロキシ-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-(cis-3-ヒドロキシ-2,2,4,4-テトラメチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-(trans-3-ヒドロキシ-2,2,4,4-テトラメチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-(3-ヒドロキシ-2,2,4,4-テトラメチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-(3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル (異性体1);
2-((3-(3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル (異性体2);
2-((3-(3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-(((3S,4R)-4-ヒドロキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-(((3R,4S)-4-ヒドロキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-((cis-4-ヒドロキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
(S)-2-((1-(2-ヒドロキシエチル)-3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
(S)-2-((1-(2-ヒドロキシエチル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-((1S,2R)-2-ヒドロキシ-2-メチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-((1R,2S)-2-ヒドロキシ-2-メチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-(cis-2-ヒドロキシ-2-メチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-((trans-2-ヒドロキシ-2-メチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-((1S,2S)-2-ヒドロキシ-2-メチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-((1R,2R)-2-ヒドロキシ-2-メチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-(cis-2-ヒドロキシ-2-メチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-((1S,2R)-2-ヒドロキシ-2-メチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-((1R,2S)-2-ヒドロキシ-2-メチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-(trans-2-ヒドロキシ-2-メチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-((1S,2S)-2-ヒドロキシ-2-メチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-((1R,2R)-2-ヒドロキシ-2-メチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-(2-ヒドロキシエチル)-3-((テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-(2-ヒドロキシエチル)-3-(((R)-テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-(2-ヒドロキシエチル)-3-(((S)-テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
(S)-2-((2-シクロプロポキシ-4-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)フェニル)アミノ)-7-(1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-(メチル-d3)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4S)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-(メチル-d3)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-(メチル-d3)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(trans-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-シクロプロポキシ-1-((メチルスルホニル)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(trans-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-シクロプロポキシ-1-((メチルスルホニル)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4S)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-シクロプロポキシ-1-((メチルスルホニル)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-(2-ヒドロキシエチル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4S)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-(2-ヒドロキシエチル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;及び
2-((1-(2-ヒドロキシエチル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(trans-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
又はその薬学的に許容しうる塩からなる群から選択される。
一実施形態において、式(I)の化合物は:
2-((1-メチル-3-(((2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-メチル-3-(((2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-[[1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)ピラゾール-4-イル]アミノ]-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-(メチル-d3)-3-(((2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-(メチル-d3)-3-(((2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-(メチル-d3)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-イソプロポキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4S)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
7-[(1S)-2-メトキシ-1-メチル-エチル]-2-[[1-メチル-3-[(2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル]オキシ-ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
7-[(1S)-2-メトキシ-1-メチル-エチル]-2-[[1-メチル-3-[(2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル]オキシ-ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
7-[(1S)-2-メトキシ-1-メチル-エチル]-2-[[3-[(2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル]オキシ-1-(メチル-d3)ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
7-[(1S)-2-メトキシ-1-メチル-エチル]-2-[[3-[(2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル]オキシ-1-(メチル-d3)ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
(S)-2-((1-(2-ヒドロキシエチル)-3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-(メチル-d3)-3-(((S)-テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-(メチル-d3)-3-(((R)-テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
(S)-2-((2-シクロプロポキシ-4-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)フェニル)アミノ)-7-(1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-(((S)-5,5-ジメチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-(((R)-5,5-ジメチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-((1S,2S)-2-ヒドロキシ-2-メチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-((1R,2R)-2-ヒドロキシ-2-メチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-(cis-3-ヒドロキシ-2,2,4,4-テトラメチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-(trans-3-ヒドロキシ-2,2,4,4-テトラメチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-((1S,2S)-2-ヒドロキシ-2-メチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-((1R,2R)-2-ヒドロキシ-2-メチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-(((3S,4S)-4-ヒドロキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-(((3R,4R)-4-ヒドロキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-(((S)-2,2-ジメチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-(((R)-2,2-ジメチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-(2-ヒドロキシエチル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4S)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-(2-ヒドロキシエチル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;及び
2-[[3-(シクロプロポキシ)-1-(メトキシメチル)ピラゾール-4-イル]アミノ]-7-[(1S)-2-メトキシ-1-メチル-エチル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
又はその薬学的に許容しうる塩からなる群から選択される。
一実施形態において、式(I)の化合物は:
2-((1-メチル-3-(((2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-メチル-3-(((2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-[[1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)ピラゾール-4-イル]アミノ]-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-(メチル-d3)-3-(((2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-(メチル-d3)-3-(((2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-(メチル-d3)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((3-イソプロポキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4S)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
7-[(1S)-2-メトキシ-1-メチル-エチル]-2-[[1-メチル-3-[(2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル]オキシ-ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
7-[(1S)-2-メトキシ-1-メチル-エチル]-2-[[1-メチル-3-[(2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル]オキシ-ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
7-[(1S)-2-メトキシ-1-メチル-エチル]-2-[[3-[(2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル]オキシ-1-(メチル-d3)ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
7-[(1S)-2-メトキシ-1-メチル-エチル]-2-[[3-[(2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル]オキシ-1-(メチル-d3)ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;及び
2-[[3-(シクロプロポキシ)-1-(メトキシメチル)ピラゾール-4-イル]アミノ]-7-[(1S)-2-メトキシ-1-メチル-エチル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
又はその薬学的に許容しうる塩からなる群から選択される。
一実施形態において、式(I)の化合物は、2-((1-メチル-3-(((2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;又はその薬学的に許容しうる塩である。
一実施形態において、式(I)の化合物は、2-((1-メチル-3-(((2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;又はその薬学的に許容しうる塩である。
一実施形態において、式(I)の化合物は、2-[[1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)ピラゾール-4-イル]アミノ]-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;又はその薬学的に許容しうる塩である。
一実施形態において、式(I)の化合物は、2-((1-(メチル-d3)-3-(((2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;又はその薬学的に許容しうる塩である。
一実施形態において、式(I)の化合物は、2-((1-(メチル-d3)-3-(((2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;又はその薬学的に許容しうる塩である。
一実施形態において、式(I)の化合物は、2-((1-(メチル-d3)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;又はその薬学的に許容しうる塩である。
一実施形態において、式(I)の化合物は、2-((3-イソプロポキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;又はその薬学的に許容しうる塩である。
一実施形態において、式(I)の化合物は、2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;又はその薬学的に許容しうる塩である。
一実施形態において、式(I)の化合物は、2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4S)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;又はその薬学的に許容しうる塩である。
一実施形態において、式(I)の化合物は、2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;又はその薬学的に許容しうる塩である。
一実施形態において、式(I)の化合物は、7-[(1S)-2-メトキシ-1-メチル-エチル]-2-[[1-メチル-3-[(2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル]オキシ-ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;又はその薬学的に許容しうる塩である。
一実施形態において、式(I)の化合物は、7-[(1S)-2-メトキシ-1-メチル-エチル]-2-[[1-メチル-3-[(2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル]オキシ-ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;又はその薬学的に許容しうる塩である。
一実施形態において、式(I)の化合物は、7-[(1S)-2-メトキシ-1-メチル-エチル]-2-[[3-[(2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル]オキシ-1-(メチル-d3)ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;又はその薬学的に許容しうる塩である。
一実施形態において、式(I)の化合物は、7-[(1S)-2-メトキシ-1-メチル-エチル]-2-[[3-[(2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル]オキシ-1-(メチル-d3)ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;又はその薬学的に許容しうる塩である。
一実施形態において、式(I)の化合物は、2-[[3-(シクロプロポキシ)-1-(メトキシメチル)ピラゾール-4-イル]アミノ]-7-[(1S)-2-メトキシ-1-メチル-エチル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;又はその薬学的に許容しうる塩である。
一実施形態において、式(I)の化合物は、(S)-2-((1-(2-ヒドロキシエチル)-3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;又はその薬学的に許容しうる塩である。
一実施形態において、式(I)の化合物は、2-((1-(メチル-d3)-3-(((S)-テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;又はその薬学的に許容しうる塩である。
一実施形態において、式(I)の化合物は、2-((1-(メチル-d3)-3-(((R)-テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;又はその薬学的に許容しうる塩である。
一実施形態において、式(I)の化合物は、(S)-2-((2-シクロプロポキシ-4-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)フェニル)アミノ)-7-(1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;又はその薬学的に許容しうる塩である。
一実施形態において、式(I)の化合物は、2-((3-(((S)-5,5-ジメチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;又はその薬学的に許容しうる塩である。
一実施形態において、式(I)の化合物は、2-((3-(((R)-5,5-ジメチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;又はその薬学的に許容しうる塩である。
一実施形態において、式(I)の化合物は、2-((3-((1S,2S)-2-ヒドロキシ-2-メチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;又はその薬学的に許容しうる塩である。
一実施形態において、式(I)の化合物は、2-((3-((1R,2R)-2-ヒドロキシ-2-メチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;又はその薬学的に許容しうる塩である。
一実施形態において、式(I)の化合物は、2-((3-(cis-3-ヒドロキシ-2,2,4,4-テトラメチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;又はその薬学的に許容しうる塩である。
一実施形態において、式(I)の化合物は、2-((3-(trans-3-ヒドロキシ-2,2,4,4-テトラメチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;又はその薬学的に許容しうる塩である。
一実施形態において、式(I)の化合物は、2-((3-((1S,2S)-2-ヒドロキシ-2-メチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;又はその薬学的に許容しうる塩である。
一実施形態において、式(I)の化合物は、2-((3-((1R,2R)-2-ヒドロキシ-2-メチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;又はその薬学的に許容しうる塩である。
一実施形態において、式(I)の化合物は、2-((3-(((3S,4S)-4-ヒドロキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;又はその薬学的に許容しうる塩である。
一実施形態において、式(I)の化合物は、2-((3-(((3R,4R)-4-ヒドロキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;又はその薬学的に許容しうる塩である。
一実施形態において、式(I)の化合物は、2-((3-(((S)-2,2-ジメチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;又はその薬学的に許容しうる塩である。
一実施形態において、式(I)の化合物は、2-((3-(((R)-2,2-ジメチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;又はその薬学的に許容しうる塩である。
一実施形態において、式(I)の化合物は、2-((1-(2-ヒドロキシエチル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4S)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;又はその薬学的に許容しうる塩である。
一実施形態において、式(I)の化合物は、2-((1-(2-ヒドロキシエチル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;又はその薬学的に許容しうる塩である。
式(I)の化合物は、1つ又はそれ以上の不斉炭素原子を含み得る。従ってそれらは、鏡像異性体又はジアステレオマーの形態で存在し得る。これらの鏡像異性体及びジアステレオマー、並びにラセミ混合物を含むそれらの混合物も、本明細書において提供される。
式(I)の化合物のいくつかは、塩基の形態又は酸付加塩の形態で存在し得る。このような付加塩は、本開示の一部を形成する。これらの塩は、薬学的に許容しうる酸を用いて有利に製造されるが、例えば、式(I)のの化合物の精製又は単離のために有用な他の酸の塩も、本開示の一部を形成する。
別の実施形態は、式(I)の化合物を製造するための方法であり、該方法は、式(11X)の化合物を式(15X)の化合物と反応させることを含む:
式中、R1及びR2は、式(I)の化合物について本明細書において定義されたとおりである。
別の実施形態は、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容しうる塩と、薬学的に許容しうる賦形剤とを含む医薬組成物である。
別の実施形態は、活性成分としての有効用量の式(I)の化合物、又はその薬学的に許容しうる塩と、薬学的に許容しうる賦形剤とを含む医薬組成物である。
一実施形態は、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容しうる塩と、薬学的に許容しうる賦形剤とを含む医薬組成物であり、ここで式(I)の化合物は、2-((1-メチル-3-(((2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルである。
一実施形態は、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容しうる塩と、薬学的に許容しうる賦形剤とを含む医薬組成物であり、ここで式(I)の化合物は、2-((1-メチル-3-(((2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルである。
一実施形態は、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容しうる塩と、薬学的に許容しうる賦形剤とを含む医薬組成物であり、ここで式(I)の化合物は、2-[[1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)ピラゾール-4-イル]アミノ]-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルである。
一実施形態は、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容しうる塩と、薬学的に許容しうる賦形剤とを含む医薬組成物であり、ここで式(I)の化合物は、2-((1-(メチル-d3)-3-(((2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルである。
一実施形態は、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容しうる塩と、薬学的に許容しうる賦形剤とを含む医薬組成物であり、ここで式(I)の化合物は、2-((1-(メチル-d3)-3-(((2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルである。
一実施形態は、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容しうる塩と、薬学的に許容しうる賦形剤とを含む医薬組成物であり、ここで式(I)の化合物は、2-((1-(メチル-d3)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルである。
一実施形態は、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容しうる塩と、薬学的に許容しうる賦形剤とを含む医薬組成物であり、ここで式(I)の化合物は、2-((3-イソプロポキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルである。
一実施形態は、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容しうる塩と、薬学的に許容しうる賦形剤とを含む医薬組成物であり、ここで式(I)の化合物は、2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルである。
一実施形態は、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容しうる塩と、薬学的に許容しうる賦形剤とを含む医薬組成物であり、ここで式(I)の化合物は、2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4S)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルである。
一実施形態は、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容しうる塩と、薬学的に許容しうる賦形剤とを含む医薬組成物であり、ここで式(I)の化合物は、2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルである。
一実施形態は、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容しうる塩と、薬学的に許容しうる賦形剤とを含む医薬組成物であり、ここで式(I)の化合物は、7-[(1S)-2-メトキシ-1-メチル-エチル]-2-[[1-メチル-3-[(2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル]オキシ-ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルである。
一実施形態は、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容しうる塩と、薬学的に許容しうる賦形剤とを含む医薬組成物であり、ここで式(I)の化合物は、7-[(1S)-2-メトキシ-1-メチル-エチル]-2-[[1-メチル-3-[(2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル]オキシ-ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルである。
一実施形態は、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容しうる塩と、薬学的に許容しうる賦形剤とを含む医薬組成物であり、ここで式(I)の化合物は、7-[(1S)-2-メトキシ-1-メチル-エチル]-2-[[3-[(2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル]オキシ-1-(メチル-d3)ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルである。
一実施形態は、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容しうる塩と、薬学的に許容しうる賦形剤とを含む医薬組成物であり、ここで式(I)の化合物は、7-[(1S)-2-メトキシ-1-メチル-エチル]-2-[[3-[(2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル]オキシ-1-(メチル-d3)ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルである。
一実施形態は、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容しうる塩と、薬学的に許容しうる賦形剤とを含む医薬組成物であり、ここで式(I)の化合物は、2-[[3-(シクロプロポキシ)-1-(メトキシメチル)ピラゾール-4-イル]アミノ]-7-[(1S)-2-メトキシ-1-メチル-エチル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルである。
一実施形態は、神経変性疾患からなる群から選択される疾患又は障害を処置するための方法であり、該方法は、該処置を必要とする患者に治療有効量の式(I)の化合物、又はその薬学的に許容しうる塩を投与することを含む。
一実施形態は、パーキンソン病、多発性硬化症、HIV誘導認知症、筋萎縮性側索硬化症、レビー小体認知症、ピック病、進行性核上性麻痺、及び前頭側頭型認知症からなる群から選択される神経変性疾患を処置するための方法であり、該方法は、該処置を必要とする患者に治療有効量の式(I)の化合物、又はその薬学的に許容しうる塩を投与することを含む。
一実施形態は、パーキンソン病、多発性硬化症、HIV誘導認知症、筋萎縮性側索硬化症、及びレビー小体認知症からなる群から選択される神経変性疾患を処置するための方法であり、該方法は、該処置を必要とする患者に治療有効量の式(I)の化合物、又はその薬学的に許容しうる塩を投与することを含む。
一実施形態は、ピック病、進行性核上性麻痺、及び前頭側頭型認知症からなる群から選択されるタウオパチー障害を処置するための方法であり、該方法は、該処置を必要とする患者に治療有効量の式(I)の化合物、又はその薬学的に許容しうる塩を投与することを含む。
一実施形態は、治療有効量の式(I)の化合物、又はその薬学的に許容しうる塩を、それを必要とする患者に投与することを含む、パーキンソン病を処置する方法である。
一実施形態は、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容しうる塩を含むことを特徴とする薬剤である。
一実施形態は、神経変性疾患からなる群から選択される疾患又は障害の処置における使用のための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容しうる塩である。
一実施形態は、パーキンソン病、多発性硬化症、HIV誘導認知症、筋萎縮性側索硬化症、レビー小体認知症、ピック病、進行性核上性麻痺、及び前頭側頭型認知症からなる群から選択される神経変性疾患の処置における使用のための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容しうる塩である。
一実施形態は、パーキンソン病、多発性硬化症、HIV誘導認知症、筋萎縮性側索硬化症、及びレビー小体認知症からなる群から選択される神経変性疾患の処置における使用のための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容しうる塩である。
一実施形態は、ピック病、進行性核上性麻痺、及び前頭側頭型認知症からなる群から選択されるタウオパチー障害の処置における使用のための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容しうる塩である。
一実施形態は、パーキンソン病の処置における使用のための、式(I)の化合物又はその薬学的に許容しうる塩である。
一般的手順:
合成において使用される出発物質及び溶媒を、ABCR、Aldrich、Acros、Apollo、Fluka、Netchem、Lancasterなどのような化学供給業者から入手した。
通常は、粗生成物をカラムクロマトグラフィー又はフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。
本明細書における式(I)の化合物は、以下の反応スキーム及び実施例において概説される方法により製造することができる。
式(11X)の化合物の製造を、スキーム1に従って行うことができる。
スキーム1
トリエチルアミンのような塩基の存在下でDCM又はTHFのような極性非プロトン性溶媒中にて、保護されたグリシンメチルエステル(2X)と反応させることにより、市販の4-クロロ-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルバルデヒド(1X)を誘導体(3X)に変換することができる。DBUのような有機塩基、又は水素化ナトリウムのような無機塩基の存在下でアセトニトリル、DMF又はTHFのような極性非プロトン性溶媒中にて誘導体(3X)を環化反応にかけて化合物(4X)を得た。当業者に公知の方法に従って保護基を除去して誘導体(5X)を得ることができる。
ジアゾジカルボキシラート(DIAD又はDEAD)及びトリフェニルホスフィンの存在下でTHFのような極性非プロトン性溶媒中にて、周囲温度から60℃の間の温度での化合物(5X)の式(6X)のアルコールR2-OHとのMitsunobu反応、続いてNaOH又はLiOHのような水酸化物源を用いたエステル(7X)の加水分解により、カルボン酸(8X)[ここでR2は上で定義されたとおりである]を得る。CDI、HATU、HBTUのようなカップリング剤の存在下にてDMFのような溶媒中でカルボン酸(8X)をNHOHと反応させて、アミド(9X)を得る。DBUの存在下にてDCMのような溶媒中でオキシ塩化リン又はエチルホスホロジクロリダートを使用するか、又はトリエチルアミンの存在下でTHFのような溶媒中にてトリフルオロ酢酸無水物を使用するか、又はT3Pのようなプロパンホスホン酸無水物を使用して、カルボキサミド(9X)の脱水によりニトリル誘導体(10X)を得ることができる。最後に、3-クロロ過安息香酸、過酸化水素水溶液、過ホウ酸ナトリウム四水和物又は臭素酸ナトリウム又はオキソンのような酸化剤を用いる硫黄の酸化により誘導体(11X)を得る。
式(7X)の化合物の製造は、スキーム2[ここでR2は上で定義されたとおりである]に従って行うこともできる。
スキーム2
市販の4-クロロ-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルバルデヒド(11X)を、トリエチルアミンのような塩基の存在下でDCM又はTHFのような極性非プロトン性溶媒中にて式(12X)の置換グリシンメチルエステルと反応させることにより、化合物(13X)[ここでR2は上で定義されたとおりである]に変換することができる。 DBUのような有機塩基、又は水素化ナトリウムのような無機塩基の存在下でアセトニトリル、DMF又はTHFのような極性非プロトン性溶媒中での化合物(13X)の環化により化合物(7X)を得る。
式(15X)の化合物の製造を、スキーム3に従って行うことができる。
スキーム3
式(15X)[ここでR1は上で定義されたとおりである]の化合物を、化合物(14X)から、場合により無水酢酸の存在下で、0℃と周囲温度との間の温度でギ酸と反応させることにより製造することができる。式(14X)の化合物の大部分は、当業者に公知の方法に従って製造され得る。
以下のスキーム(スキーム4)は、R1が置換ピラゾールである式(14X)の化合物を製造するためのプロセスを提供する。
スキーム4
一般式(14X)[ここでR4はアルキルオキシル基であり、そしてR5は、本明細書において上記の式(Ib)の化合物において定義される]のピラゾールを、市販の3,4-ジニトロ-1H-ピラゾール(16X)から合成することができる。ハロゲン化物R5X[ここでXはCl、Br又はIである]、又はメシラート(R’=CH)、トシラート(R’=PhMe)、トリフラート(R’=CF)又はノナフラート(R’=CFCFCFCF)のようなスルホナートR5OSOR’を用いて、炭酸カリウム又は炭酸セシウム又は水素化ナトリウムのような塩基の存在下で、DMF、NMP又はDMSOのような極性非プロトン性溶媒中にて、周囲温度と80℃との間の温度で、ピラゾール(16X)をアルキル化して化合物(21X)とすることができる。あるいは、Cu(OAc)及びピリジン又は4’-ジ-tert-ブチル-2,2’-ビピリジンのような塩基の存在下で、ジクロロメタン又は1,2-ジクロロエタンのような非プロトン性溶媒中にて還流させてボロン酸R5B(OH)と反応させることにより、3,4-ジニトロ-1H-ピラゾール(16X)をチャン・ラムカップリングを介してピラゾール(21X)に変換することができる。R5がアルキルスルホニル基である場合、トリエチルアミンのような塩基の存在下でジクロロメタンのような非プロトン性溶媒中にて0℃と周囲温度との間の温度で塩化スルホニルを用いてピラゾール(16X)をスルホニル化することができる。
炭酸カリウム、炭酸セシウム、又は水素化ナトリウムのような塩基の存在下で、DMF、NMP、又はDMSOのような極性非プロトン性溶媒中にて、周囲温度と80℃との間の温度で、ジニトロ-ピラゾール(21X)をアルコールR4Hで処理して化合物(20X)を得ることができる。
あるいは、4-ジニトロ-1H-ピラゾール(16X)を、アルキル化条件下でパラ-メトキシベンジル基で保護して化合物(17X)とすることができる。得られた保護されたピラゾール(17X)を、(21X)から(20X)への変換と同様にして、式R4Hのアルコールで処理して化合物(18X)を得ることができる。化合物(18X)のピラゾール(19X)への脱保護は、例えば、硝酸セリウムアンモニウムを用いた反応により、当業者に公知の条件で達成され得る。得られた脱保護されたピラゾール(19X)を、化合物(16X)から(21X)への工程と類似した条件を用いてアルキル化して化合物(20X)とすることができる。
ニトロ置換ピラゾール(20X)を、例えば炭素担持パラジウムの存在下で非プロトン性又はプロトン性溶媒中にて水素圧下で還元して、対応するアミノ-ピラゾール(14X)とすることができる。
一般式(I)の化合物の製造は、スキーム5に従って行うことができる。
スキーム5
DBUもしくはBTTPのような有機塩基、又は炭酸セシウム、カリウムtert-ブチラート(tertiobutylate)、又は水素化ナトリウムのような無機塩基の存在下で、DMF又はDMSOのような極性非プロトン性溶媒中にて、周囲温度と60℃との間の温度で、化合物(15X)をピロロピリミジン(11X)と反応させて、一般式(I)の化合物を得る。
本明細書において提供される実施形態は、以下の実施例を参照してより具体的に説明されるが、本明細書において提供される実施形態の範囲は、これらの実施例に限定されない。
略語
別段の記述がなければ、以下の略語は以下の例において述べれられる意味を有する:
AcOH 酢酸
BTTP tert-ブチルイミノ-トリ(ピロリジノ)ホスホラン
HCl 塩化水素
CDI 1,1’-カルボニルジイミダゾール
DBU 1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン
DCM ジクロロメタン
DIAD ジイソプロピルアゾジホルメート
DEAD ジエトキシカルボニルジアゼン
DMF N,N-ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
eq. 当量
Et エチル
EtOH エタノール
EtO ジエチルエーテル
EtOAc 酢酸エチル
HAUT 1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム 3-オキシド ヘキサフルオロホスファート
HBTU N,N,N’,N’-テトラメチル-O-(1H-ベンゾトリアゾール-1-イル)ウロニウム ヘキサフルオロホスファート
HPLC 高速液体クロマトグラフィー
LC/MS 液体クロマトグラフィー-質量分析法
LiOH 水酸化リチウム
NaOH 水酸化ナトリウム
NHOH 水酸化アンモニウム
NMP 1-メチル-2-ピロリドン
Me メチル
MeOH メタノール
nM ナノモル濃度
NMR 核磁気分光法
r.t. 室温
THF テトラヒドロフラン
P 1-プロパンホスホン酸無水物
以下の方法を使用してLC/MS分析を行った。
方法A:
UPLC waters及び質量分析計SQD2 Waters
純度をUVダイオードアレイ検出器(192~400nm)により測定する
溶離液A:HO (+ 0.1%HCOH)
溶離液B:CHCN (+ 0.1%HCOH)
グラジエント:
流量:0.8mL/分
カラム:Acquity UPLC CSH Waters C18、2.1x50mm、1.7μm
方法B:
Waters UPLC-SQD2
溶離液A:HO (+ 0.1%HCOH)
溶離液B:CHCN (+ 0.1%HCOH)
グラジエント(2.5分):2.1分でB 3%から100%;2.45分:B 100%;2.5分:B 3%
流量:1mL/分
カラム:ACQUITY CSH C18、1.7μm、2.1 x 50mm
方法C:
HPLC Waters XeVo - QTof
溶離液A:HO (+ 0.1%HCOH)
溶離液B:CHCN (+ 0.1%HCOH)
グラジエント(5.3分):B 5% 0~0.3分;4分でB 5%から100%;B 100% 4~4.6分;5.3分:B 5%
流量:0.5mL/分
カラム:ACQUITY CSH C18、1.7μm、2.1 x 100mm
方法D:
UPLC waters及び質量分析計SQD Waters
溶離液A:HO (+ 0.1%HCOH)
溶離液B:CHCN (+ 0.1%HCOH)
グラジエント:
流量:1mL/分
カラム:Acquity CORTECS C18、2.1x50mm、1.6μm
方法E:
UPLC HCLASS及び質量分析計SQD2 Waters
溶離液A:HO (+ 0.1%HCOH)
溶離液B:CHCN (+ 0.1%HCOH)
グラジエント:
流量:0.8mL/分
カラム:Cortecs UPLC C18、2.1x50mm、1.6μm
方法F:
UPLC HCLASS及び質量分析計SQD2 Waters
溶離液A:HO (+ 0.1%HCOH)
溶離液B:CHCN (+ 0.1%HCOH)
グラジエント:
流量:0.8mL/分
カラム:Cortecs UPLC C18、2.1x50mm、1.6μm
方法G:
UPLC HCLASS及び質量分析計SQD2 Waters
溶離液A:HO (+ 0.1%HCOH)
溶離液B:CHCN (+ 0.1%HCOH)
グラジエント:
流量:0.8mL/分
カラム:Cortecs UPLC C18、2.1x50mm、1.6μm
方法H:
UPLC waters及び質量分析計SQD Waters
純度をUVダイオードアレイ検出器(192~400nm)により測定する。
溶離液A:HO (+ 0.1%HCOH)
溶離液B:CHCN (+ 0.1%HCOH)
グラジエント:
流量: 0.8mL/分
カラム:Acquity UPLC CSH Waters C18、2.1x50mm、1.7μm
方法I:
LCMS waters及び質量分析計SQD Waters
溶離液A:HO (+ 0.1%HCOH)
溶離液B:CHCN (+ 0.1%HCOH)
グラジエント:t=0分:B 5%、t=1.5分、B 99%、t=1.9分:B 99%
流量:1mL/分
カラム:Cortecs UPLC C18、2.1x50mm、1.6μm。
中間体
中間体1:2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸メチル
工程1:(4-メトキシベンジル)グリシンメチルエステルの製造
テトラヒドロフラン225mL中の2-ブロモ酢酸メチル53mL(1eq.)を、(4-メトキシフェニル)メタンアミン71mL(1eq.)及びトリエチルアミン(1.5eq.)116mLのテトラヒドロフラン750mL中の溶液に、0℃(氷水/メタノール浴)でアルゴン下にてゆっくりと加えた(35分)。室温で5時間、反応の完了後にこの混合物をろ過した。ろ液を酢酸エチル975mL中に入れて水375mLを加えた。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した後、残留物を、ジクロロメタン100%、次いでジクロロメタン/酢酸エチル(90/10)、次いでジクロロメタン/酢酸エチル(70/30)で溶出してシリカゲルで精製して、(4-メトキシベンジル)グリシンメチルエステル60.9gを得た。
工程2:N-(5-ホルミル-2-(メチルチオ)ピリミジン-4-イル)-N-(4-メトキシベンジル)グリシンメチルエステルの製造
トリエチルアミン52.5mL(1.5eq.)を、4-クロロ-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルバルデヒド 49g(1eq.)のテトラヒドロフラン500mL及びジクロロメタン50mL中の溶液に0℃で加えた。(4-メトキシベンジル)グリシンメチルエステル63g(1.1eq)を滴下した。この混合物を室温で17時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル500mL及び水で希釈した。有機層を分離し、水1000mLで2回洗浄し、次いで0.5N HCl水溶液1000mLで洗浄した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残留物をヘプタン500mL中に入れて12時間撹拌した。生じた沈殿物をろ過し、そして真空下で乾燥してN-(5-ホルミル-2-(メチルチオ)ピリミジン-4-イル)-N-(4-メトキシベンジル)グリシンメチルエステル90gを得た。MS(方法B)m/z362[M+1]+;t=1.53分。
工程3:7-(4-メトキシベンジル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸メチルの製造
1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ7-エン 167mL(4eq.)を、N-(5-ホルミル-2-(メチルチオ)ピリミジン-4-イル)-N-(4-メトキシベンジル)グリシンメチルエステル 99g(1eq.)のアセトニトリル1000mL中の溶液に滴下した。反応混合物を85℃で40分間加熱した。室温まで冷却した後、反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物を酢酸エチル800mL及び水500mL中に入れた。有機層を1N HCl水溶液300mL、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液300mL、水500mL、次いでブライン300mLで洗浄し、そして減圧下で濃縮して7-(4-メトキシベンジル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸メチル 82.4gを得た。MS(方法B)m/z344[M+1]+;t=1.74分。
工程4:2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸メチルの製造
トリフルオロメタンスルホン酸169mL(10eq.)を、7-(4-メトキシベンジル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸メチル 62.8g(1eq.)のトリフルオロ酢酸604mL(44eq.)中の溶液に滴下した。反応混合物を75℃に90分間加熱した。室温まで冷却した後、トリフルオロ酢酸を減圧下で濃縮した。反応混合物をジクロロメタン500mLで希釈し、そして-15℃に冷却した。5M 水酸化ナトリウム溶液360mLを、温度を5℃より低く維持しながら滴下した。pH6に達したときに沈殿物が形成された。この沈殿物をろ過し、次いで水(250mLで2回)そしてヘプタン250mLで洗浄し、次いで真空下で乾燥して、2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸メチル 37.72gを得た。MS(方法B)m/z224[M+1]+;t=1.18分。
中間体2及び3:(3S,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-オール (中間体2)及び(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-オール (中間体3)
工程1:cis-4-メチルテトラヒドロフラン-3-オール ((3S,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-オール及び(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-オールのラセミ混合物)の製造
4-メチルジヒドロフラン-3(2H)-オン (1eq)20g(1eq.)(市販)の無水テトラヒドロフラン100mL中の溶液を、(+)-B-クロロジイソピノカンフェイルボラン[(+)-DIPクロリド] 68g(1.06eq.)の無水テトラヒドロフラン270mL中の-25℃に冷却された溶液にアルゴン下で30分で加えた。この混合物を2時間-25℃で撹拌した。次いで、ジエタノールアミン46g(2.16eq.)のテトラヒドロフラン中懸濁液を少しずつ加えた。この混合物を室温で18時間撹拌し、次いでペンタン200mLで希釈し、そしてろ過した。フィルターケークをジエチルエーテル50mLで2回洗浄し、そしてろ液を40℃で120mbarの減圧下で注意深く濃縮した。残留物をジクロロメタン50mL及びシクロヘキサン50mL中に溶解し、ろ過し、そしてシクロヘキサン中10%、30%、50%、及び100%のジエチルエーテルで溶出してシリカゲルで精製した。純粋なフラクションを40℃で120mbarの減圧下で濃縮して、(3S,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-オール及び(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-オールのラセミ混合物17gを得た。
1H NMR (400MHz、CDCl3)δ ppm:1.05 (d、J=7 Hz、3 H);2.21 (m、1 H);2.24 (s、1 H);3.44 (dd、J=8 Hz and J=11 Hz、1 H);3.74 (dd、J=1.4 Hz及びJ=10 Hz、1 H);3.90 (t、J=8 Hz、1 H);3.93 (dd、J=4 Hz及びJ=10 Hz、1 H);4.19 (m、1 H)。
工程2:酢酸(3S,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル(中間体2の前駆体)及びエナンチオピュアな(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-オール - 中間体3の製造
(3S,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-オール及び(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-オールのラセミ混合物14.7g(1eq.)の酢酸ビニル130mL及びペンタン130mL中の溶液に、リパーゼAMANO AK(参照ALDRICH:蛍光菌(Pseudomonas fluorescens)由来Amanoリパーゼ20.000U/g;カタログ番号:534730-50G)1.5gを加え、そして懸濁液を16時間22℃で撹拌し、次いでdecaliteのパッドでろ過した。フィルターケークをジエチルエーテル50mLで2回すすぎ、そしてろ液を40℃で180mbarの減圧下で注意深く濃縮した。残留物をシクロヘキサン中0~50%エーテルで溶出してシリカで精製して、酢酸(3S,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル(中間体2の前駆体)9.15g及びエナンチオピュアな(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-オール(中間体3)5.64gを続けて得た。
酢酸(3S,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル:
1H NMR (400MHz、CDCl3) δ ppm:1.01 (d、J=7 Hz、3 H);2.09 (s、3 H);2.39 (m、1 H);3.45 (dd、J=8 Hz and J=10 Hz、1 H);3.79 (dd、J=2 Hz及びJ=10 Hz、1 H);3.98 (t、J=8 Hz、1 H);4.05 (dd、J=4 Hz及びJ=10 Hz、1 H);5.25 (m、1 H)。
(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-オール-中間体3:
1H NMR (400MHz、CDCl3) δ ppm:1.05 (d、J=7 Hz、3 H);2.21 (m、1 H);2.24 (s、1 H);3.44 (dd、J=8 Hz及びJ=11 Hz、1 H);3.74 (dd、J=1.4 Hz及び10 Hz、1 H);3.90 (t、J=8 Hz、1 H);3.93 (dd、J=4 Hz及び10 Hz、1 H);4.19 (m、1 H)。
工程3:(3S,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-オール-中間体2の製造
予め冷却した(0℃)ナトリウムメトキシドの1Nメタノール溶液94mL(1.09eq.)を、メタノール20mL中の酢酸(3S,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル(中間体2の前駆体)12.4g(86mmol;1eq.)に0℃で加えた。この混合物を0℃で1時間30分撹拌し、次いで2N塩化水素ジエチルエーテル溶液47mL(1.09eq.)でクエンチした。ジエチルエーテルをさらに100mL加えた後、この懸濁液をdecaliteのパッドでろ過し、そしてフィルターケークをジエチルエーテル50mLですすいだ。ろ液を40℃で120mbarの減圧下で濃縮し、そして残留物をジクロロメタン50mL及びシクロヘキサン50mL中に溶解し、ろ過し、そしてシリカゲルでシクロヘキサン中10%、30%、50%及び100%ジエチルエーテルで溶出して精製し、(40℃で120mbarの減圧で濃縮後)エナンチオピュアな(3S,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-オール(中間体2)7.2gを得た。
1H NMR (400MHz、CDCl3) δ ppm:1.05 (d、J=7 Hz、3 H);2.21 (m、1 H);2.24 (s、1 H);3.44 (dd、J=8 Hz及びJ=11 Hz、1 H);3.74 (dd、J=1.4 Hz及び10 Hz、1 H);3.90 (t、J=8 Hz、1 H);3.93 (dd、J=4 Hz及び10 Hz、1 H);4.19 (m、1 H)。
中間体4:N-(1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド
工程1:1-メチル-4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾールの製造
オキセタン-3-オール 2.03g(1.3eq.)及び炭酸セシウム13.74g(2eq.)を、アセトニトリル12mL中の1-メチル-3,4-ジニトロ-1H-ピラゾール(市販) 3.63g(1eq.)の溶液に加えた。この混合物を50℃で2時間加熱し、次いで室温まで放冷して酢酸エチル及び水上に注いだ。水層を分離し、そして酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物をジエチルエーテル15mL中に懸濁させてろ過し、真空下で濃縮し、そしてヘプタン中0~50%酢酸エチルのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、1-メチル-4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール 3.7gを得た。MS(方法B)m/z200[M+1]+;t=0.98分。
工程2:N-(1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミドの製造
1-メチル-4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール 3.5g(1eq.)のメタノール170mL中の溶液を、2.5barの水素下で炭素担持パラジウム(10%)0.1gで2時間処理した。この混合物をろ過してジクロロメタンで洗浄し、そして減圧下で濃縮した。残留物をジクロロメタン中に入れて減圧下で2回濃縮した。ギ酸12.13mL中無水酢酸6.63mLの予め30分間混合した溶液を、テトラヒドロフラン12mL中の残留物の溶液に0℃で滴下した。反応混合物を2時間撹拌して室温まで昇温させた。次いでこれを10%炭酸水素ナトリウム水溶液に注いて15分間撹拌し、そして酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物を、ヘプタン中0~100%酢酸エチルのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、N-(1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド 2.02gを得た。MS(方法B)m/z198[M+1]+;t=0.62分。
中間体5:N-(1-メチル-3-(((3S,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド及びN-(1-メチル-3-(((3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミ混合物)
工程1:1-メチル-3-(((3S,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾール及び1-メチル-3-(((3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾールのラセミ混合物の製造
trans-4-メチルテトラヒドロフラン-3-オール(市販)1.54g(1.3eq.)及び炭酸セシウム7.34g(2eq.)を、1-メチル-3,4-ジニトロ-1H-ピラゾール(市販)2g(1eq.)のアセトニトリル40mL中の溶液に加えた。この混合物を80℃で4時間加熱し、次いで室温まで放冷して、酢酸エチル及び水に注いだ。水層を分離し、そして酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物を、ヘプタン中10~50%酢酸エチルのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、1-メチル-3-(((3S,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾール及び1-メチル-3-(((3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾールのラセミ混合物1.1gを得た。MS(方法A)m/z 228[M+1]+;t=1.68分。
工程2:1-メチル-3-(((3S,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-アミン及び1-メチル-3-(((3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-アミンのラセミ混合物の製造
マイクロ波バイアルにおいて、1-メチル-3-(((3S,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾール及び1-メチル-3-(((3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾールのラセミ混合物1.09g(1eq.)のメタノール32mL中の溶液を、ギ酸アンモニウム1.15g(7eq.)及び炭素担持パラジウム(10%)0.326gで処理した。反応混合物を70℃で10分間加熱した。この混合物をセライトでろ過してメタノールで洗浄し、そして減圧下で濃縮した。残留物をジクロロメタンに入れてろ過し、そしてろ液を減圧下で濃縮して1-メチル-3-(((3S,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-アミン及び1-メチル-3-(((3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-アミンのラセミ混合物904mgを得た。MS(方法A)m/z198[M+1]+;t=0.26分。
工程3:N-(1-メチル-3-(((3S,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド及びN-(1-メチル-3-(((3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミドのラセミ混合物の製造
1-メチル-3-(((3S,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-アミン及び1-メチル-3-(((3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-アミンのラセミ混合物904mg(1eq.)のテトラヒドロフラン34mL中の溶液を、予め30分間室温で混合した無水酢酸1.29mL(3eq.)のギ酸1.07mL(6eq.)中の冷却した(0℃)溶液に滴下した。反応混合物を5℃で5分間、室温で1.5時間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン中0~40%アセトンのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、N-(1-メチル-3-(((3S,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド及びN-(1-メチル-3-(((3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミドのラセミ混合物810mgを得た。MS(方法B)m/z226[M+1]+;t=0.94分。
中間体6:N-(3-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロポキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド
工程1:2-メチル-1-((1-メチル-4-ニトロ-1H-ピラゾール-3-イル)オキシ)プロパン-2-オールの製造
2-メチルプロパン-1,2-ジオール 409mg(1.3eq.)および炭酸セシウム3.44g(3eq.)を、1-メチル-3,4-ジニトロ-1H-ピラゾール(市販)600mg(1eq.)のアセトニトリル30mL中の溶液に加えた。この混合物を80℃で2時間加熱し、次いで室温まで放冷して、酢酸エチル及び水上に注いだ。水層を分離し、そして酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物を、ヘプタン中50%酢酸エチルで溶出してシリカゲルで精製し、2-メチル-1-((1-メチル-4-ニトロ-1H-ピラゾール-3-イル)オキシ)プロパン-2-オール 358mgを得た。MS(方法A) m/z216[M+1]+;t=1.45分。
工程2:N-(3-(2-ヒドロキシ-2-メチルプロポキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミドの製造
マイクロ波バイアルにおいて、2-メチル-1-((1-メチル-4-ニトロ-1H-ピラゾール-3-イル)オキシ)プロパン-2-オール 115mg(1eq.)のメタノール4mL中の溶液を、ギ酸アンモニウム98mg(2.8eq.)及び炭素担持パラジウム(10%)57mg(0.1eq.)で処理した。反応混合物を70℃で10分間加熱した。この混合物をセライトでろ過してメタノールで洗浄し、そして減圧下で濃縮した。テトラヒドロフラン2mLに溶解された粗製物質を、予め30分間室温で混合された無水酢酸204μL(4eq.)のギ酸373μL(18eq.)中の冷却された(0℃)溶液に滴下した。反応混合物を5℃で1時間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。残留物をさらに精製することなく次の工程において使用した。MS(方法A) m/z214[M+1]+;t=1.1分。
中間体7:N-(1-メチル-3-((1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド
工程1:1-メチル-4-ニトロ-3-((1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)オキシ)-1H-ピラゾール(ラセミ)の製造
ラセミ1,1,1-トリフルオロプロパン-2-オール819mg(1.3eq.)及び炭酸セシウム3.67g(2eq.)を、1-メチル-3,4-ジニトロ-1H-ピラゾール(市販)1g(1eq.)のアセトニトリル20mL中の溶液に加えた。この混合物を、65℃で2時間加熱し、次いで室温まで放冷して、酢酸エチル及び水上に注いだ。水層を分離し、そして酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物を、ヘプタン中20~50%酢酸エチルのグラジエントで溶出してシリカゲル精製し、ラセミ1-メチル-4-ニトロ-3-((1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)オキシ)-1H-ピラゾール 1.25gを得た。MS(方法A) m/z240[M+1]+;t=1.48分。
工程2:1-メチル-3-((1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-アミン(ラセミ)の製造
マイクロ波バイアルにおいて、1-メチル-4-ニトロ-3-((1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)オキシ)-1H-ピラゾール 1.2g(1eq.)のメタノール15mL中の溶液を、ギ酸アンモニウム904mg(2.8eq.)及び炭素担持パラジウム(10%)0.267g(0.05eq.)で処理した。反応混合物を70℃で10分間加熱した。この混合物をセライトでろ過してメタノールで洗浄し、そして減圧下で濃縮した。粗製物質を、さらに精製することなく次の工程に取り入れた。
工程3:N-(1-メチル-3-((1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミ)の製造
ラセミ 1-メチル-3-((1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-アミン 1050mg(1eq.)のテトラヒドロフラン7mL中の溶液を、予め30分間室温で混合された無水酢酸1.9mL(4eq.)のギ酸3.87mL(18eq.)中の冷却された(0℃)溶液に滴下した。反応混合物を5℃で5分間、室温で1.5時間撹拌し、次いで真空下で濃縮してラセミ N-(1-メチル-3-((1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド 895mgを得た。MS(方法A)m/z238[M+1]+;t=1.61分。
中間体8:N-(3-イソプロポキシ-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド
工程1:3-イソプロポキシ-4-ニトロ-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-ピラゾールの製造
1,1,2,2,3,3,4,4,4-ノナフルオロブタン-1-スルホン酸2,2,2-トリフルオロエチル 3.35g(1.5eq.)及び炭酸カリウム2.45g(3eq.)を、3-イソプロポキシ-4-ニトロ-1H-ピラゾール(市販)1g(1eq.)のジメチルホルムアミド16mL中の溶液に加えた。この混合物を80℃で1.5時間加熱し、次いで室温まで放冷して酢酸エチル及び水上に注いだ。水層を分離し、そして酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空で濃縮した。残留物を、ヘプタン中20~50%酢酸エチルのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、3-イソプロポキシ-4-ニトロ-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-ピラゾール 1.22gを得た。MS(方法B) m/z254[M+1]+;t=1.59分。
工程2:3-イソプロポキシ-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-ピラゾール-4-アミンの製造
マイクロ波バイアルにおいて、3-イソプロポキシ-4-ニトロ-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-ピラゾール 885mg(1eq.)のメタノール17mL中の溶液を、ギ酸アンモニウム630mg(2.8eq.)及び炭素担持パラジウム(10%)186mg(0.05eq.)で処理した。反応混合物を70℃で10分間加熱した。この混合物をセライトでろ過してメタノールで洗浄し、そして減圧下で濃縮した。粗製物質をさらに精製することなく次の工程に取り入れた。
工程3:N-(3-イソプロポキシ-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミドの製造
3-イソプロポキシ-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-ピラゾール-4-アミン 780mg(1eq.)のテトラヒドロフラン5mL中の溶液を、予め30分間室温で混合された無水酢酸1.33mL(4eq.)のギ酸2.7mL(18eq.)中の冷却した(0℃)溶液に滴下した。反応混合物を5℃で5分間、室温で1時間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。残留物を、酢酸エチル18%/MeOH中7N NH 2%/ヘプタン80%~酢酸エチル45%/MeOH中7N NH 5%/ヘプタン50%で溶出してシリカゲルで精製し、N-(3-イソプロポキシ-1-(2,2,2-トリフルオロエチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド 730mgを得た。MS(方法A)m/z252[M+1]+;t=1.94分。
中間体9:N-(3-((1-アセチルアゼチジン-3-イル)オキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド
工程1:3-((1-メチル-4-ニトロ-1H-ピラゾール-3-イル)オキシ)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチルの製造
3-ヨードアゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル 13.71g(1.1eq.)及び炭酸カリウム12.17g(2eq.)を、1-メチル-4-ニトロ-1H-ピラゾール-3-オール(市販)6.3g(1eq.)のジメチルホルムアミド125mL中の溶液に加えた。この混合物を90℃で30時間加熱し、次いで室温で70時間、次いで酢酸エチル(100mL)及び水(10mL)上に注いだ。水層を分離し、そして酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物をヘプタン中10~60%酢酸エチルのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、3-((1-メチル-4-ニトロ-1H-ピラゾール-3-イル)オキシ)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル 8gを得た。MS(方法A) m/z243[M-tBu]+;t=1.87分。
工程2:3-(アゼチジン-3-イルオキシ)-1-メチル-4-ニトロ-1H-ピラゾール (TFA塩)の製造
トリフルオロ酢酸32mLを、3-((1-メチル-4-ニトロ-1H-ピラゾール-3-イル)オキシ)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル 8g(1eq.)のジクロロメタン160mL中の溶液に0℃で加えた。この混合物を室温で1.5時間撹拌し、そして0℃に冷却した。MeOH 10mL、次いでMeOH中7N NH 150mLを反応混合物にゆっくりと加えた。この混合物を真空下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン/MeOH/7Nメタノール性アンモニア溶液の混合物を用いて比(95/4.5/0.5)から(80/18/2)で溶出してシリカゲルで精製し、3-(アゼチジン-3-イルオキシ)-1-メチル-4-ニトロ-1H-ピラゾール (TFA塩)9.9gを得た。MS(方法A) m/z199[M+1]+;t=0.26分。
工程3:1-(3-((1-メチル-4-ニトロ-1H-ピラゾール-3-イル)オキシ)アゼチジン-1-イル)エタン-1-オンの製造
トリエチルアミン13.4mL(10eq.)を、3-(アゼチジン-3-イルオキシ)-1-メチル-4-ニトロ-1H-ピラゾール (TFA塩)3g(1eq.)のテトラヒドロフラン100mL中の溶液に加えた。この混合物を0℃に冷却し、そしてアセチルクロリド1.4mL(2eq.)を滴下した。反応混合物を0℃で5分間、次いで室温で1時間撹拌し、次いで酢酸エチル(100mL)及び水(10mL)上に注いだ。水層を分離し、そして酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン中10~50%アセトンのグラジエントを用いて溶出してシリカゲルで精製し、1-(3-((1-メチル-4-ニトロ-1H-ピラゾール-3-イル)オキシ)アゼチジン-1-イル)エタン-1-オン 1.34gを得た。MS(方法A) m/z241[M+1]+;t=1.22分。
工程4:1-(3-((4-アミノ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)オキシ)アゼチジン-1-イル)エタン-1-オンの製造
マイクロ波バイアルにおいて、1-(3-((1-メチル-4-ニトロ-1H-ピラゾール-3-イル)オキシ)アゼチジン-1-イル)エタン-1-オン 1.34g(1eq.)のメタノール32mL中の溶液を、ギ酸アンモニウム2.18g(6eq.)及び炭素担持パラジウム(10%)403mg(0.07eq.)で処理した。反応混合物を70℃で10分間加熱した。この混合物をセライトでろ過してメタノールで洗浄し、そして減圧下で濃縮した。粗製物質をさらに精製することなく次の工程に取り入れた。
工程5:N-(3-((1-アセチルアゼチジン-3-イル)オキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミドの製造
1-(3-((4-アミノ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)オキシ)アゼチジン-1-イル)エタン-1-オン 1.29g(1eq.)のテトラヒドロフラン20mL中の溶液を、予め30分間室温で混合された無水酢酸2.32mL(4eq.)のギ酸1.88mL(8eq.)中の冷却された(0℃)溶液に滴下した。テトラヒドロフラン15mLを加え、そして反応混合物を室温で35分間撹拌した。残留物を真空下で濃縮し、そして残留物をジクロロメタン及びジイソプロピルエーテルの混合物中でトリチュレートした。固形物をろ過し、そしてろ液を減圧下でエバポレートして、N-(3-((1-アセチルアゼチジン-3-イル)オキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド 1.08gを得た。MS(方法A) m/z239[M+1]+;t=0.87分。
中間体10:N-(2-シクロプロポキシ-4-((ジメチルアミノ)メチル)フェニル)ホルムアミド
工程1:1-(3-シクロプロポキシ-4-ニトロフェニル)-N,N-ジメチルメタンアミンの製造
3-シクロプロポキシ-4-ニトロベンズアルデヒド 1g(1eq.)、酢酸4.6mL及びテトラヒドロフラン中2Nジメチルアミン溶液2.41mLのジクロロメタン23mL中の溶液を、室温で15分間撹拌した。トリアセトキシ水素化ほう素ナトリウム2.05g(2eq.)を加え、そして反応混合物を室温で70時間撹拌した。ジクロロメタン40mL及び炭酸水素ナトリウム飽和水溶液40mLを加えた。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン/酢酸エチル/MeOH中7N NHの混合物(80/18/2)で溶出してシリカゲルで精製し、1-(3-シクロプロポキシ-4-ニトロフェニル)-N,N-ジメチルメタンアミン 471mgを得た。MS(方法A)m/z237[M+1]+;t=0.72分。
工程2:2-シクロプロポキシ-4-((ジメチルアミノ)メチル)アニリンの製造
マイクロ波バイアルにおいて、1-(3-シクロプロポキシ-4-ニトロフェニル)-N,N-ジメチルメタンアミン 471mg(1eq.)のメタノール12mL中の溶液を、ギ酸アンモニウム363mg(2.8eq.)及び炭素担持パラジウム(10%)212mg(0.1eq.)で処理した。反応混合物を80℃で15分間加熱した。この混合物をセライトでろ過してメタノールで洗浄し、そして減圧下で濃縮した。粗製物質をジイソプロピルエーテル中でトリチュレートし、そしてろ液をエバポレートして2-シクロプロポキシ-4-((ジメチルアミノ)メチル)アニリン 337mgを得た。粗製物質をさらに精製することなく次の工程に取り入れた。
工程3:N-(2-シクロプロポキシ-4-((ジメチルアミノ)メチル)フェニル)ホルムアミドの製造
2-シクロプロポキシ-4-((ジメチルアミノ)メチル)アニリン 337mg(1eq.)のテトラヒドロフラン10mL中の溶液を、予め室温で30分間混合された無水酢酸468μL(3eq.)のギ酸779μL(12eq.)中の冷却された(0℃)溶液に滴下した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。残留物を真空下で濃縮してN-(2-シクロプロポキシ-4-((ジメチルアミノ)メチル)フェニル)ホルムアミド 337mgを得た。MS(方法A) m/z235[M+1]+;t=0.36分。
中間体11:N-(3-シクロプロポキシ-1-(オキセタン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド
工程1:3-シクロプロポキシ-4-ニトロ-1-(オキセタン-3-イル)-1H-ピラゾールの製造
3-ヨードオキセタン 653mg(1.2eq.)及び炭酸カリウム817mg(2eq.)を、3-シクロプロポキシ-4-ニトロ-1H-ピラゾール (中間体15、工程2)0.5g(1eq.)の1-メチル-2-ピロリジノン20mL中の溶液に加えた。この混合物を80℃で24時間加熱し、次いで室温まで放冷し、そして酢酸エチル及び水上に注いだ。水層を分離し、そして酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物を、ヘプタン中20~50%酢酸エチルのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、3-シクロプロポキシ-4-ニトロ-1-(オキセタン-3-イル)-1H-ピラゾール 296mgを得た。MS(方法A) m/z226[M+1]+;t=1.68分。
工程2:3-シクロプロポキシ-1-(オキセタン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-アミンの製造
マイクロ波バイアルにおいて、3-シクロプロポキシ-4-ニトロ-1-(オキセタン-3-イル)-1H-ピラゾール 296mg(1eq.)のメタノール9mL中の溶液を、ギ酸アンモニウム240mg(2.8eq.)及び炭素担持パラジウム(10%)140mg(0.1eq.)で処理した。反応混合物を70℃で10分間加熱した。この混合物をセライトでろ過してメタノールで洗浄し、そして減圧下で濃縮した。粗製物質をさらに精製することなく次の工程に取り入れた。
工程3:N-(3-シクロプロポキシ-1-(オキセタン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミドの製造
3-シクロプロポキシ-1-(オキセタン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-アミン 250mg(1eq.)のテトラヒドロフラン5mL中の溶液を、予め30分間室温で撹拌した無水酢酸484μL(4eq.)のギ酸884μL(18eq.)中の冷却した(0℃)溶液に滴下した。反応混合物を0℃で1時間撹拌した。残留物を真空下で濃縮して、N-(3-シクロプロポキシ-1-(オキセタン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド 200mgを得た。MS(方法A) m/z224[M+1]+;t=1.17分。
中間体12:N-(3-イソプロポキシ-1-(オキセタン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド
工程1:3-イソプロポキシ-4-ニトロ-1-(オキセタン-3-イル)-1H-ピラゾールの製造
3-ヨードオキセタン653mg(1.2eq.)及び炭酸カリウム817mg(2eq.)を、3-イソプロポキシ-4-ニトロ-1H-ピラゾール(市販)0.5g(1eq.)の1-メチル-2-ピロリジノン20mL中の溶液に加えた。この混合物を80℃で24時間加熱し、次いで室温まで放冷して、酢酸エチル及び水上に注いだ。水層を分離し、そして酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物を、ヘプタン中20~50%酢酸エチルのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、3-イソプロポキシ-4-ニトロ-1-(オキセタン-3-イル)-1H-ピラゾール 564mgを得た。MS(方法A) m/z228[M+1]+;t=1.86分。
工程2:3-イソプロポキシ-1-(オキセタン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-アミンの製造
マイクロ波バイアルにおいて、3-イソプロポキシ-4-ニトロ-1-(オキセタン-3-イル)-1H-ピラゾール150mg(1eq.)のメタノール4mL中の溶液を、ギ酸アンモニウム120mg(2.8eq.)及び炭素担持パラジウム(10%)71mg(0.1eq.)で処理した。反応混合物を70℃で10分間加熱した。この混合物をセライトでろ過してメタノールで洗浄し、そして減圧下で濃縮した。粗製物質をさらに精製することなく次の工程に取り入れた。
工程3:N-(3-イソプロポキシ-1-(オキセタン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミドの製造
3-イソプロポキシ-1-(オキセタン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-アミン130mg(1eq.)のテトラヒドロフラン3mL中の溶液を、予め30分間室温で混合した無水酢酸249μL(4eq.)のギ酸455μL(18eq.)中の冷却した(0℃)溶液に滴下した。反応混合物を0℃で1時間撹拌した。残留物を真空下で濃縮して、N-(3-イソプロポキシ-1-(オキセタン-3-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド 200mgを得た。MS(方法A) m/z226[M+1]+;t=1.36分。
中間体13:N-(1-((メチルスルホニル)メチル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド
工程1:1-(4-メトキシベンジル)-3,4-ジニトロ-1H-ピラゾールの製造
4-メトキシベンジルクロリド11.77g(1.2eq.)、ヨウ化テトラブチルアンモニウム27.15g及び炭酸セシウム36.02g(1.8eq.)を、3,4-ジニトロ-1H-ピラゾール 10g(1eq.)のジメチルホルムアミド50mL中の溶液に加えた。この混合物を室温で 50分間撹拌し、そして酢酸エチル及び水上に注いだ。水層を分離し、そして酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物を、ヘプタン中10~50%酢酸エチルのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、1-(4-メトキシベンジル)-3,4-ジニトロ-1H-ピラゾール 15.25gを得た。MS(方法A) m/z277[M-1];t=1.61分。
工程2:1-(4-メトキシベンジル)-4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾールの製造
オキセタン-3-オール 2.16g(1.25eq.)及び炭酸セシウム15.24g(2eq.)を、1-(4-メトキシベンジル)-3,4-ジニトロ-1H-ピラゾール 6.5g(1eq.)のアセトニトリル80mL中の溶液に加えた。この混合物を80℃で3時間加熱し、次いで室温まで放冷し、次いで酢酸エチル及び水上に注いだ。水層を分離し、そして酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物をジイソプロピルエーテル中でトリチュレートして、1-(4-メトキシベンジル)-4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール 7.1gを得た。MS(方法A) m/z306[M+1]+;t=2.16分。
工程3:4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾールの製造
硝酸セリウムアンモニウム32.33g(2.5eq.)を、1-(4-メトキシベンジル)-4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール 7.1g(1eq.)のアセトニトリル170mL及び水170mL中の溶液に加えた。この混合物を室温で16時間撹拌した。さらに硝酸セリウムアンモニウム4.5gを加え、そして反応混合物を30分室温で撹拌し、そして酢酸エチル85mL及びチオ硫酸ナトリウム飽和水溶液85mL上に注いだ。水層を分離し、そして酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物をジエチルエーテル中でトリチュレートし、そして沈殿物をろ過して4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール 2.38gを得た。MS(方法A) m/z186[M+1]+;t=0.90分。
工程4:1-((メチルチオ)メチル)-4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾールの製造
(クロロメチル)(メチル)スルファン937μL(1.4eq.)及び炭酸カリウム2.24g(2eq.)を、4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール 1.5g(1eq.)のジメチルホルムアミド50mL中の溶液に加えた。この混合物を80℃で2.5時間加熱し、次いで室温まで放冷して酢酸エチル及び水上に注いだ。水層を分離し、そして酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物を、ヘプタン中20~50%酢酸エチルのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、1-((メチルチオ)メチル)-4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール 935mgを得た。MS(方法A) m/z246[M+1]+;t=1.15分。
工程5:1-((メチルスルホニル)メチル)-4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾールの製造
3-クロロ過安息香酸2.55g(純度77%-3eq.)を、1-((メチルチオ)メチル)-4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール 931mg(1eq.)のジクロロメタン40mL中の溶液に0℃で加えた。この混合物を室温まで昇温させ、次いでDCM 50mL及びチオ硫酸ナトリウム10%水溶液20mLでクエンチした。この混合物を15分間撹拌した。有機層を、炭酸ナトリウム飽和水溶液50mL、水50mL、そしてブライン50mLで連続して洗浄し、次いで硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。水層と有機層との界面に形成された沈殿物をろ過し、そして真空下で乾燥して、1-((メチルスルホニル)メチル)-4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール 255mgを得た。有機層のエバポレーションから生じた残留物を、ヘプタン/酢酸エチル/MeOH中7N NH(80/18/2)で溶出してシリカで精製し、1-((メチルスルホニル)メチル)-4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール 291mgを得た。MS(方法B)m/z278[M+1]+;t=0.85分。
工程6:1-((メチルスルホニル)メチル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-アミンの製造
1-((メチルスルホニル)メチル)-4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール 546mg(1eq.)のメタノール50mL中の溶液を、炭素担持パラジウム(10%)0.42gで4barの水素下で1時間処理した。この混合物をろ過してメタノールで洗浄し、そして減圧下で濃縮して、1-((メチルスルホニル)メチル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-アミン 450mgを得た。MS(方法A)m/z248[M+1]+;t=0.24分。
工程7:N-(1-((メチルスルホニル)メチル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミドの製造
1-((メチルスルホニル)メチル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-アミン 486mg(1eq.)のテトラヒドロフラン3mL中の溶液を、予め室温で30分間混合された無水酢酸742μL(4eq.)のギ酸1.36mL(18eq.)中の冷却した(0℃)溶液に滴下した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。残留物を真空下で濃縮し、そしてヘプタン/酢酸エチル/MeOH中7N NH(50/45/5)で溶出してシリカで精製し、N-(1-((メチルスルホニル)メチル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド 450mgを得た。MS(方法A)m/z276[M+1]+;t=0.52分。
中間体14:N-(1-(メトキシメチル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド
工程1:1-(メトキシメチル)-4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾールの製造
水素化ナトリウム(純度60%)121mg(1.4eq.)を、4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール(中間体13、工程3)400mg(1eq.)のテトラヒドロフラン12mL中の溶液に0℃で加えた。反応混合物を0℃で30分間、そして室温で15分間撹拌した。この混合物を0℃に冷却し、そしてクロロ(メトキシ)メタン244mg(1.4eq.)を加えた。この混合物を0℃で30分間撹拌し、そして酢酸エチル及び水上にゆっくりと注いだ。水層を分離し、そして酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物を、ヘプタン中20~50%酢酸エチルのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、1-(メトキシメチル)-4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール 373mgを得た。MS(方法A)m/z230[M+1]+;t=1.34分。
工程2:1-(メトキシメチル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-アミンの製造
マイクロ波バイアルにおいて、1-(メトキシメチル)-4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール 453mg(1eq.)のメタノール15mL中の溶液を、ギ酸アンモニウム356mg(2.8eq.)及び炭素担持パラジウム(10%)210mg(0.05eq.)で処理した。反応混合物を70℃で10分間加熱した。この混合物をセライトでろ過してメタノールで洗浄し、そして減圧下で濃縮した。粗製物質をさらに精製することなく次の工程に取り入れた。
工程3:N-(1-(メトキシメチル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミドの製造
1-(メトキシメチル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-アミン 393mg(1eq.)のテトラヒドロフラン3mL中の溶液を、予め室温で30分間混合した無水酢酸745μL(4eq.)のギ酸1.36mL(18eq.)中の冷却した(0℃)溶液に滴下した。反応混合物を0℃で1時間撹拌した。残留物を真空下で濃縮し、ヘプタン/酢酸エチル/MeOH中7N NH(50/45/5)で溶出してシリカで精製し、N-(1-(メトキシメチル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド 312mgを得た。MS(方法A)m/z228[M+1]+;t=0.74分。
中間体15:N-(3-シクロプロポキシ-1-(メトキシメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)
工程1:4-シクロプロポキシ-1-(4-メトキシベンジル)-3-ニトロ-1H-ピラゾールの製造
シクロプロパノール2.51g(1.5eq.)及び炭酸セシウム19.2g(2eq.)を、1-(4-メトキシベンジル)-3,4-ジニトロ-1H-ピラゾール(中間体13、工程1)8g(1eq.)のアセトニトリル100mL中の溶液に加えた。この混合物を50℃で3時間加熱し、次いで室温まで放冷して酢酸エチル及び水上に注いだ。水層を分離し、そして酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物を、ヘプタン中20~50%酢酸エチルのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、4-シクロプロポキシ-1-(4-メトキシベンジル)-3-ニトロ-1H-ピラゾール 5.1gを黄色油状物として得た。MS(方法A)m/z290[M+1]+;t=1.59分。
工程2:3-シクロプロポキシ-4-ニトロ-1H-ピラゾールの製造
硝酸セリウムアンモニウム18.35g(2.5eq.)を、4-シクロプロポキシ-1-(4-メトキシベンジル)-3-ニトロ-1H-ピラゾール 5.1g(1eq.)のアセトニトリル100mL及び水100mL中の溶液に加えた。この混合物を室温で16時間撹拌した。硝酸セリウムアンモニウムをさらに4g加え、そして反応混合物を室温で30分間撹拌し、そして酢酸エチル85mL及びチオ硫酸ナトリウム飽和水溶液85mL上に注いだ。水層を分離し、そして酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン中5%メタノールで溶出してシリカゲルで精製し、3-シクロプロポキシ-4-ニトロ-1H-ピラゾール 2.5gを得た。MS(方法A)m/z170[M+1]+;t=1.3分。
工程3:3-シクロプロポキシ-1-(メトキシメチル)-4-ニトロ-1H-ピラゾールの製造
クロロ(メトキシ)メタン667mg(1.4eq.)を、アセトニトリル30mL中の3-シクロプロポキシ-4-ニトロ-1H-ピラゾール 1g(1eq.)の及び炭酸カリウム1.65g(2eq.)の溶液に0℃で加えた。この混合物を室温まで加温し、1.5時間撹拌し、そして酢酸エチル及び水上に注いだ。水層を分離し、そして酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物を、ヘプタン中20~50%酢酸エチルのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、3-シクロプロポキシ-1-(メトキシメチル)-4-ニトロ-1H-ピラゾール 815mgを得た。MS(方法B)、m/z170[M+1]+;t=1.18分。
工程4:3-シクロプロポキシ-1-(メトキシメチル)-1H-ピラゾール-4-アミンの製造
マイクロ波バイアルにおいて、3-シクロプロポキシ-1-(メトキシメチル)-4-ニトロ-1H-ピラゾール 815mg(1eq.)のメタノール10mL中の溶液を、ギ酸アンモニウム689mg(2.8eq.)及び炭素担持パラジウム(10%)204mg(0.05eq.)で処理した。反応混合物を100℃で10分間加熱した。この混合物をセライトでろ過してメタノールで洗浄し、減圧下で濃縮した。粗製物質をさらに精製することなく次の工程に取り入れた。
工程5:N-(3-シクロプロポキシ-1-(メトキシメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミドの製造
3-シクロプロポキシ-1-(メトキシメチル)-1H-ピラゾール-4-アミン 700mg(1eq.)のテトラヒドロフラン7mL中の溶液を、予め室温で30分間混合した無水酢酸1.45mL(4eq.)のギ酸1.31mL(18eq.)中の溶液に滴下した。反応混合物を1時間撹拌した。残留物を真空下で濃縮し、そしてジクロロメタン、次いでジクロロメタン中2%メタノールで溶出してシリカゲルで精製し、N-(3-シクロプロポキシ-1-(メトキシメチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド 620mgを得た。MS(方法B)m/z212[M+1]+;t=0.86分。
中間体16:N-(3-シクロプロポキシ-1-((メチルスルホニル)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド
工程1:3-シクロプロポキシ-1-((メチルチオ)メチル)-4-ニトロ-1H-ピラゾールの製造
(クロロメチル)(メチル)スルファン820μL(1.4eq.)及び炭酸カリウム1.96g(2eq.)を、3-シクロプロポキシ-4-ニトロ-1H-ピラゾール (中間体15、工程2)1.2g(1eq.)のジメチルホルムアミド45mL中の溶液に加えた。この混合物を50℃で2時間加熱し、次いで室温まで放冷し、そして酢酸エチル及び水上に注いだ。水層を分離し、そして酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物を、ヘプタン中20%酢酸エチルで溶出してシリカゲルで精製し、3-シクロプロポキシ-1-((メチルチオ)メチル)-4-ニトロ-1H-ピラゾール 800mgを得た。
工程2:3-シクロプロポキシ-1-((メチルスルホニル)メチル)-4-ニトロ-1H-ピラゾールの製造
3-クロロ過安息香酸2.50g(純度70%-3eq.)を、3-シクロプロポキシ-1-((メチルチオ)メチル)-4-ニトロ-1H-ピラゾール 800mg(1eq.)のジクロロメタン10mL中の溶液に加えた。この混合物を3時間撹拌し、次いでジクロロメタン50mL及び10%チオ硫酸ナトリウム炭酸ナトリウム水溶液20mLを用いてクエンチした。この混合物を15分間撹拌した。有機層を炭酸ナトリウム飽和水溶液50mL、水50mL、そしてブライン50mLで連続して洗浄し、次いで硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残留物をジイソプロピルエーテル中でトリチュレートし、そして固形物をろ過し、そして真空下で乾燥して、3-シクロプロポキシ-1-((メチルスルホニル)メチル)-4-ニトロ-1H-ピラゾール 830mgを得た。MS(方法A)m/z263[M+1]+;t=2.36分。
工程3:3-シクロプロポキシ-1-((メチルスルホニル)メチル)-1H-ピラゾール-4-アミンの製造
3-シクロプロポキシ-1-((メチルスルホニル)メチル)-4-ニトロ-1H-ピラゾール 730mg(1eq.)のメタノール70mL中の溶液を、4barの水素下で炭素担持パラジウム(10%)595mgで1時間処理した。この混合物をろ過してメタノールで洗浄し、そして減圧下で濃縮して、3-シクロプロポキシ-1-((メチルスルホニル)メチル)-1H-ピラゾール-4-アミン 680mgを得た。粗製物質をさらに精製することなく次の工程に取り入れた。
工程4:N-(3-シクロプロポキシ-1-((メチルスルホニル)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミドの製造
3-シクロプロポキシ-1-((メチルスルホニル)メチル)-1H-ピラゾール-4-アミン 680mg(1eq.)のテトラヒドロフラン7mL中の溶液を、予め室温で30分間混合した無水酢酸1.12mL(4eq.)のギ酸1.01mL(8eq.)中の溶液に滴下した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。残留物を真空下で濃縮し、そしてジクロロメタン、次いでジクロロメタン中2%メタノールで溶出してシリカで精製し、N-(3-シクロプロポキシ-1-((メチルスルホニル)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド 490mgを得た。MS(方法B)m/z260[M+1]+;t=0.79分。
中間体17:N-(3-(((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド及びN-(3-(((3S,4S)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド
工程1:(3S,4S)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-オール及び(3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-オールの製造
硫酸929μL(0.05eq.)を、3,4-エポキシテトラヒドロフラン 30g(1eq.)のメタノール450mL中の溶液に滴下した。反応混合物を室温で48時間撹拌した。炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液60mLを加え、そして反応混合物を30分間撹拌した。酢酸エチル150mL及び水60mLを加えた。水層を分離し、そして酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮して、(3S,4S)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-オール及び(3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-オールのラセミ混合物31.47gを得た。水層をジクロロメタンでさらに抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮して、(3S,4S)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-オール及び(3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-オールのラセミ混合物をさらに4.88g得た。粗製物質をさらに精製することなく次の工程に取り入れた。
工程2:3-(((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-メチル-4-ニトロ-1H-ピラゾール及び3-(((3S,4S)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-メチル-4-ニトロ-1H-ピラゾールの製造
(3S,4S)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-オール及び(3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-オールのラセミ混合物 1.37g(1.3eq.)並びに炭酸セシウム7.58g(2eq.)を、1-メチル-3,4-ジニトロ-1H-ピラゾール(市販)2g(1eq.)のアセトニトリル40mL中の溶液に加えた。この混合物を80℃で6時間加熱し、次いで室温まで放冷し、そして酢酸エチル及び水上に注いだ。水層を分離し、そして酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン中10~20%酢酸エチルのグラジエントで溶出してシリカゲル精製し、3-(((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-メチル-4-ニトロ-1H-ピラゾール及び3-(((3S,4S)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-メチル-4-ニトロ-1H-ピラゾールのラセミ混合物1.4gを得た。MS(方法B)m/z244[M+1]+;t=1.08分
工程3:3-(((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-アミン及び3-(((3S,4S)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-アミンの製造
3-(((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-メチル-4-ニトロ-1H-ピラゾール及び3-(((3S,4S)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-メチル-4-ニトロ-1H-ピラゾールのラセミ混合物1g(1eq.)のエタノール32mL及び水6.6mL中の溶液を、塩化アンモニウム1.11g(5eq.)で処理した。反応混合物を80℃で加熱し、そして鉄1.15g(5eq.)を加えた。この反応混合物を80℃で2時間加熱し、エタノール10mLを加え、そしてこの混合物を、セライトでろ過してエタノールで洗浄した。ろ液を減圧下で濃縮した。粗製物質を酢酸エチル20mL及び炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液10mLで希釈した。水層を分離し、そして酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮して、3-(((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-アミン及び3-(((3S,4S)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-アミンのラセミ混合物0.9gを得た。MS(方法A)m/z214[M+1]+。
工程4:N-(3-(((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド及びN-(3-(((3S,4S)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミドの製造
3-(((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-アミン及び3-(((3S,4S)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-アミンのラセミ混合物1.3g(1eq.)のテトラヒドロフラン8mL中の溶液を、予め室温で30分間混合した無水酢酸2.33mL(4eq.)のギ酸2.09mL(8eq.)中の冷却した(0℃)溶液に滴下した。反応混合物を0℃で15分間撹拌した。残留物を真空下で濃縮し、そしてジクロロメタン中5%メタノールで溶出してシリカで精製し、N-(3-(((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド及びN-(3-(((3S,4S)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミドのラセミ混合物300mgを得た。MS(方法B)m/z242[M+1]+;t=0.87分。
中間体18:N-(1-(メチルスルホニル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド
工程1:1-(メチルスルホニル)-4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾールの製造
メタンスルホニルクロリド502μL(1.5eq.)を、4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール(中間体13、工程3)0.8g(1eq.)のジクロロメタン40mL及びトリエチルアミン1.21mL(2eq.)中の溶液に0℃で加えた。この混合物を室温で2時間撹拌し、そして塩化アンモニウムの飽和水溶液20mL上に注いだ。水層を分離し、そしてジクロロメタンで2回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物を、クロロメタン中5%酢酸エチルで溶出してシリカゲルで精製し、1-(メチルスルホニル)-4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール 600mgを得た。MS(方法B)m/z264[M+1]+;t=2.21分。
工程2:N-(1-(メチルスルホニル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミドの製造
塩化アンモニウム610mg(5eq.)及び鉄600mg(5eq.)を、1-(メチルスルホニル)-4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール 0.6g(1eq.)のエタノール18mL及び水2mL中の溶液に加えた。反応混合物を80℃で激しい撹拌下で10分間加熱し、そしてこの混合物をセライトでろ過してエタノールで洗浄し、そして減圧下で濃縮した。粗製物質を酢酸エチル20mLで希釈し、そして塩化ナトリウム飽和水溶液20mLで洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。
残留物のテトラヒドロフラン3mL中の溶液を、予め室温で30分間混合した無水酢酸1.08mL(5eq.)のギ酸1.55mL(18eq.)中の溶液に滴下した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン中5%メタノールで溶出してシリカで精製し、N-(1-(メチルスルホニル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド 250mgを得た。MS(方法B)m/z262[M+1]+;t=0.78分。
中間体19:N-(1-メチル-3-(((2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド及びN-(1-メチル-3-(((2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド(ラセミtrans)
工程1:1-メチル-3-(((2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾール及び1-メチル-3-(((2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾール (ラセミtrans)並びに1-メチル-3-(((2S,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾール及び1-メチル-3-(((2R,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾール (ラセミcis)の製造
2-メチルオキセタン-3-オール 2.53g(1.3eq.)及び炭酸セシウム14.68g(2eq.)を、1-メチル-3,4-ジニトロ-1H-ピラゾール(市販)4g(1eq.)のアセトニトリル100mL中の溶液に加えた。この混合物を65℃で3時間加熱し、次いで室温まで放冷して、酢酸エチル及び水上に注いだ。水層を分離し、そして酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物を、ヘプタン中10~50%酢酸エチルのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、第1の混合物2.18g及び第2の混合物1.18gを得た。
第1の混合物を、NMRにより1-メチル-3-(((2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾール及び1-メチル-3-(((2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾールのラセミtrans混合物と特徴づけした。MS(方法B)m/z214[M+1]+;t=1.05分(ラセミtrans)。
第2の混合物を、1-メチル-3-(((2S,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾール及び1-メチル-3-(((2R,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾールのラセミcis混合物と特徴づけした。MS(方法B)m/z214[M+1]+;t=1.02分(ラセミcis)。
工程2:N-(1-メチル-3-(((2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド及びN-(1-メチル-3-(((2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミtrans)の製造
1-メチル-3-(((2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾール及び1-メチル-3-(((2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾールの混合物(ラセミtrans)535mg(1eq.)のメタノール170mL中の溶液を、2.5barの水素下で炭素担持パラジウム(10%)0.26gで1.5時間処理した。この混合物をろ過してメタノールで洗浄し、そして減圧下で濃縮した。予め30分間混合した無水酢酸943μL(4eq.)のギ酸1.73mL(18eq.)中の溶液を、残留物のテトラヒドロフラン12mL中の溶液に0℃で滴下した。反応混合物を1時間撹拌して、温度を室温まで昇温させ、次いで真空下で濃縮した。残留物を、ヘプタン中0~100%酢酸エチルのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、N-(1-メチル-3-(((2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド及びN-(1-メチル-3-(((2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミドの混合物(ラセミtrans)410mgを得た。MS(方法B)m/z212[M+1]+;t=0.81分。
中間体20:
N-(1-メチル-3-(((2S,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド及びN-(1-メチル-3-(((2R,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミcis)
中間体19工程1において製造された1-メチル-3-(((2S,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾール及び1-メチル-3-(((2R,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾールの混合物(ラセミcis)350mg(1eq.)のメタノール40mL中の溶液を、炭素担持パラジウム(10%)0.1gで2.5barの水素下にて1時間処理した。この混合物をろ過してメタノールで洗浄し、そして減圧下で濃縮した。予め30分間混合された無水酢酸619μL(4eq.)のギ酸1.13mL(18eq.)中の溶液を、テトラヒドロフラン10mL中の残留物の溶液に0℃で滴下した。反応混合物を1時間撹拌して室温まで昇温させ、そして真空下で濃縮した。残留物を、ヘプタン中0~100%酢酸エチルのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、N-(1-メチル-3-(((2R,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド及びN-(1-メチル-3-(((2S,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミドの混合物(ラセミcis)143mgを得た。MS(方法B) m/z212[M+1]+;t=0.75分。
中間体21:N-(1-(メチル-d3)-3-(((2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド及びN-(1-(メチル-d3)-3-(((2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミtrans)
工程1:1-(メチル-d3)-3,4-ジニトロ-1H-ピラゾールの製造
ヨードメタン-d3 6.42g(1.4eq.)及び炭酸カリウム8.83g(2eq.)を、3,4-ジニトロ-1H-ピラゾール(市販)5g(1eq.)のアセトニトリル150mL中の溶液に0℃で加えた。この混合物を室温で6.5時間撹拌し、次いで酢酸エチル及び水上に注いだ。水層を分離し、そして酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物を、ヘプタン中20~50%酢酸エチルのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、1-(メチル-d3)-3,4-ジニトロ-1H-ピラゾール 4.8gを得た。1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm:9.1 (s、1H)。
工程2:1-(メチル-d3)-3-(((2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾール及び1-(メチル-d3)-3-(((2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾール (ラセミtrans)並びに1-(メチル-d3)-3-(((2S,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾール及び1-(メチル-d3)-3-(((2R,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾール (ラセミcis)の製造
2-メチルオキセタン-3-オール3.16g(1.5eq.)及び炭酸セシウム15.63g(2eq.)を、1-(メチル-d3)-3,4-ジニトロ-1H-ピラゾールf 4.2g(1eq.)のアセトニトリル115mL中の溶液に加えた。この混合物を65℃で7時間加熱し、次いで室温まで放冷して、酢酸エチル及び水上に注いだ。水層を分離し、そして酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物を、ヘプタン中20%酢酸エチルで溶出してシリカゲルで精製し、第1の混合物2.2g及び第2の混合物1.25gを得た。
第1の混合物を、NMRにより1-(メチル-d3)-3-(((2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾール及び1-(メチル-d3)-3-(((2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾールのラセミtrans混合物と特徴づけした。MS(方法B)m/z217[M+1]+;t=1.05分。
第2の混合物を、NMRにより1-(メチル-d3)-3-(((2S,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾール及び1-(メチル-d3)-3-(((2R,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾールのラセミcis混合物と特徴づけた。MS(方法B)m/z217[M+1]+;t=1.02分。
工程3:1-(メチル-d3)-3-(((2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-アミン及び1-(メチル-d3)-3-(((2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-アミン (ラセミtrans)の製造
マイクロ波バイアルにおいて、1-(メチル-d3)-3-(((2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾール及び1-(メチル-d3)-3-(((2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾール (ラセミtrans)2.2g(1eq.)のメタノール40mL中の溶液を、ギ酸アンモニウム1.83g(2.8eq)及び炭素担持パラジウム(10%)541mg(0.05eq.)で処理した。反応混合物を85℃で30分間加熱した。この混合物をセライトでろ過してメタノールで洗浄し、減圧下で濃縮して、1-(メチル-d3)-3-(((2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-アミン及び1-(メチル-d3)-3-(((2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-アミン (ラセミtrans)1.9gを得た。粗製物質をさらに精製することなく次の工程に取り入れた。
工程4:N-(1-(メチル-d3)-3-(((2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド及びN-(1-(メチル-d3)-3-(((2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミtrans)の製造
1-(メチル-d3)-3-(((2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-アミン及び1-(メチル-d3)-3-(((2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-アミン (ラセミtrans)1.9g(1eq.)のテトラヒドロフラン15mL中の溶液を、予め室温で30分間混合された無水酢酸3.87mL(4eq.)のギ酸3.5mL(8eq.)中の冷却した(0℃)溶液に滴下した。反応混合物を室温で30分間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン中2%メタノールで溶出してシリカゲルで精製し、N-(1-(メチル-d3)-3-(((2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド及びN-(1-(メチル-d3)-3-(((2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミtrans)1.7gを得た。MS(方法B)m/z215[M+1]+;t=1.62分。
中間体22:1-(メチル-d3)-3-(((2S,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-アミン及び1-(メチル-d3)-3-(((2R,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-アミン (ラセミcis)
工程1:1-(メチル-d3)-3-(((2S,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-アミン及び1-(メチル-d3)-3-(((2R,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-アミン (ラセミcis)の製造
マイクロ波バイアルにおいて、1-(メチル-d3)-3-(((2S,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾール及び1-(メチル-d3)-3-(((2R,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾール (ラセミcis)(中間体21、工程2)1.25g(1eq.)のメタノール20mL中の溶液を、ギ酸アンモニウム1.04g(2.8eq)及び炭素担持パラジウム308mg(0.05eq.)で処理した。反応混合物を85℃で30分間加熱した。この混合物をセライトでろ過してメタノールで洗浄し、減圧下で濃縮して、1-(メチル-d3)-3-(((2S,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-アミン及び1-(メチル-d3)-3-(((2R,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-アミン (ラセミcis)1gを得た。粗製物質をさらに精製することなく次の工程に取り入れた。
工程2:N-(1-(メチル-d3)-3-(((2S,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド及びN-(1-(メチル-d3)-3-(((2R,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミcis)の製造
1-(メチル-d3)-3-(((2S,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-アミン及び1-(メチル-d3)-3-(((2R,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-アミン (ラセミcis)1.08g(1eq.)のテトラヒドロフラン7mL中の溶液を、予め室温で30分間混合した無水酢酸2.2mL(4eq.)のギ酸2mL(8eq.)中の冷却した(0℃)溶液に滴下した。反応混合物を室温で30分間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン中2%メタノールで溶出してシリカゲルで精製し、N-(1-(メチル-d3)-3-(((2S,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド及びN-(1-(メチル-d3)-3-(((2R,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド(ラセミcis)0.95gをベージュ色固体として得た。MS(方法B)m/z215[M+1]+;t=1.55分。
中間体23:N-[1-(オキセタン-3-イル)-3-[(2,2,2-トリフルオロ-1-メチル-エトキシ]ピラゾール-4-イル]ホルムアミド (ラセミ)
工程1:1-[(4-メトキシフェニル)メチル]-4-ニトロ-3-[2,2,2-トリフルオロ-1-メチル-エトキシ]ピラゾール (ラセミ)の製造
ラセミ1,1,1-トリフルオロ-2-プロパノール0.66g(1.05eq.)及び炭酸セシウム3.55g(2eq.)を、1-(4-メトキシベンジル)-3,4-ジニトロ-1H-ピラゾール(中間体13、工程1)1.5g(1eq.)のアセトニトリル15mL中の溶液に加えた。この混合物を80℃で4時間加熱し、次いで室温まで放冷し、そして酢酸エチル及び水上に注いだ。水層を分離し、そして酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物をイソプロピルエーテル10mL中でトリチュレートし、沈殿物をろ過し、そして真空下で乾燥して、ラセミ1-[(4-メトキシフェニル)メチル]-4-ニトロ-3-[2,2,2-トリフルオロ-1-メチル-エトキシ]ピラゾール 2.0gを得た。MS(方法B)m/z346[M+1]+;t=1.86分。
工程2:4-ニトロ-3-[2,2,2-トリフルオロ-1-メチル-エトキシ]-1H-ピラゾール (ラセミ)の製造
水40mLに溶解した硝酸アンモニウムセリウム(IV)8.1g(2.5eq.)を、ラセミ1-[(4-メトキシフェニル)メチル]-4-ニトロ-3-[2,2,2-トリフルオロ-1-メチル-エトキシ]ピラゾール 2.g(1eq.)のアセトニトリル40mL中の溶液に加えた。この混合物を室温で2時間撹拌し、1Mチオ硫酸ナトリウム溶液20mL及びジクロロメタン20mL上に注いだ。水層を分離し、そしてジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層を合わせて硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物をジエチルエチルエーテル40mL中でトリチュレートし、固形物をろ過し、真空下で乾燥して、ラセミ4-ニトロ-3-[2,2,2-トリフルオロ-1-メチル-エトキシ]-1H-ピラゾール 1.1gを得た。MS(方法B)m/z226[M+1]+;t=1.39分。
工程3:ラセミ4-ニトロ-1-(オキセタン-3-イル)-3-[2,2,2-トリフルオロ-1-メチル-エトキシ]ピラゾールの製造
3-ヨード-オキセタン588μL(1.3eq.)及び炭酸カリウム1.3g(2eq.)を、ラセミ4-ニトロ-3-[2,2,2-トリフルオロ-1-メチル-エトキシ]-1H-ピラゾール 1.1g(1eq.)のN,N-ジメチルホルムアミド16mL中の溶液に加えた。この混合物を80℃で24時間加熱し、次いで室温まで放冷して、酢酸エチル及び水上に注いだ。水層を分離し、そして酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を塩化ナトリウム飽和水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン中0~5%酢酸エチルのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、ラセミ4-ニトロ-1-(オキセタン-3-イル)-3-[2,2,2-トリフルオロ-1-メチル-エトキシ]ピラゾール 700mgを得た。MS(方法B)m/z282[M+1]+;t=1.57分。
工程4:ラセミ1-(オキセタン-3-イル)-3-[2,2,2-トリフルオロ-1-メチル-エトキシ]ピラゾール-4-アミンの製造
マイクロ波バイアルにおいて、ラセミ4-ニトロ-1-(オキセタン-3-イル)-3-[2,2,2-トリフルオロ-1-メチル-エトキシ]ピラゾール 450mg(1eq.)のメタノール15mL中の溶液を、ギ酸アンモニウム620mg(6eq.)及び炭素担持パラジウム(10%)170mgで処理した。反応混合物を70℃で20分間加熱した。この混合物をセライトでろ過してメタノールで洗浄し、そして減圧下で濃縮した。残留物をジクロロメタン中に入れて固形物をろ過し、そしてろ液を減圧下で濃縮して、ラセミ1-(オキセタン-3-イル)-3-[2,2,2-トリフルオロ-1-メチル-エトキシ]ピラゾール-4-アミン 500mgを得た。粗製物質をさらに精製することなく次の工程に取り入れた。
工程5:ラセミN-[1-(オキセタン-3-イル)-3-[2,2,2-トリフルオロ-1-メチル-エトキシ]ピラゾール-4-イル]ホルムアミドの製造
ラセミ1-(オキセタン-3-イル)-3-[2,2,2-トリフルオロ-1-メチル-エトキシ]ピラゾール-4-アミン 500mg(1eq.)のテトラヒドロフラン3mL中の溶液を、予め室温で30分間混合した無水酢酸750μL(3eq.)のギ酸700μL(6eq.)中の冷却した(0℃)溶液に滴下した。反応混合物を5℃で30分間、そして室温で1時間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。残留物を酢酸エチルで希釈し、炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液上に注いだ。水層を分離し、そして酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン中0~5%メタノールのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、ラセミN-[1-(オキセタン-3-イル)-3-[2,2,2-トリフルオロ-1-メチル-エトキシ]ピラゾール-4-イル]ホルムアミド 530mgを得た。MS(方法B)m/z280[M+1]+;t=1.20分。
中間体24: N-(1-シクロプロピル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド
工程1:1-シクロプロピル-4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾールの製造
シクロプロピルボロン酸0.59g(2eq.)、4’-ジ-tert-ブチル-2,2’-ビピリジン 0.87g(1eq.)、炭酸ナトリウム0.7g(2eq.)、及び酢酸銅(II)0.59g(1eq.)を、4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール)(中間体13、工程3)0.6g(1eq.)の1,2-ジクロロエタン22mL中の溶液に加えた。この混合物を3時間還流し、次いで室温まで放冷し、ジクロロメタン及び水上に注ぎ、そしてセライトのパッドに通してろ過した。水層を分離し、そして酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物を、シクロヘキサン中10%~50%酢酸エチルで溶出してシリカゲル精製し、1-シクロプロピル-4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール 0.6gを得た。MS(方法A)m/z226[M+1]+;t=1.69分。
工程2:1-シクロプロピル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-アミンの製造
1-シクロプロピル-4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール 0.6g(1eq.)のメタノール15mL中の溶液を、ギ酸アンモニウム442mg(2.8eq.)及び炭素担持パラジウム(10%)261mg(0.05eq.)で処理した。反応混合物を70℃で15分間加熱した。この混合物をセライトでろ過してメタノールで洗浄し、そして減圧下で濃縮して1-シクロプロピル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-アミンを得、これをさらに精製することなく次の工程において使用した。
工程3:N-(1-シクロプロピル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミドの製造
1-シクロプロピル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-アミン 478mg(1eq.)のテトラヒドロフラン2mL中の溶液を、予め室温で30分間混合した無水酢酸0.924mL(4eq.)のギ酸1.69mL(18eq.)中に0℃で滴下した。反応混合物を0℃で30分間撹拌し、次いで真空で濃縮した。残留物を、ヘプタン/酢酸エチル/MeOH中7N NH(50/45/5)で溶出してシリカゲルで精製し、N-(1-シクロプロピル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド 390mgを得た。MS(方法B)m/z224[M+1]+;t=1.26分。
中間体25:N-[1-[2,2-ジフルオロ-1-メチル-エチル]-3-(オキセタン-3-イルオキシ)ピラゾール-4-イル]ホルムアミド
工程1:メタンスルホン酸1,1-ジフルオロプロパン-2-イル(ラセミ)の製造
トリエチルアミン1.5mL(1.05eq.)を、ラセミ1,1-ジフルオロプロパン-2-オール 1g(1eq.)のジクロロメタン20mL中の溶液に加えた。混合物を0℃に冷却し、そしてメタンスルホン酸無水物1.8g(1eq.)を加えた。反応混合物を室温まで昇温させ、そして2時間撹拌し、次いで酢酸エチル50mL及びジエチルエーテル50mL中に注いだ。有機層を水10mLで3回洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥し、そして真空下で濃縮して、ラセミメタンスルホン酸1,1-ジフルオロプロパン-2-イル 1.5gを得た。
1H NMR (400MHz、CDCl3) δ ppm:1.45 (m、3 H);2.98 (s、3 H);4.80 (m、1 H);5.75 (dt、J=4.5及び53 Hz、1 H)。
工程2:1-[2,2-ジフルオロ-1-メチル-エチル]-4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール (ラセミ)の製造
ラセミ メタンスルホン酸1,1-ジフルオロプロパン-2-イル 282mg(1.5eq.)及び炭酸セシウム704mgを、4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール(中間体13、工程3)200mg(1eq.)のアセトニトリル10mL中の溶液に加えた。この混合物を80℃で18時間加熱した。この混合物をdecaliteでろ過し、アセトニトリル5mLで2回洗浄し、そして減圧下で濃縮した。残留物を、シクロヘキサン中0~40%酢酸エチルのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、ラセミ 1-[2,2-ジフルオロ-1-メチル-エチル]-4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール 100mgを得た。MS(方法E)m/z264[M+1]+;t=1.1分。
工程3:N-[1-[2,2-ジフルオロ-1-メチル-エチル]-3-(オキセタン-3-イルオキシ)ピラゾール-4-イル]ホルムアミド (ラセミ)の製造
塩化アンモニウム(5eq.)101mg及び鉄106mg(5eq.)を、ラセミ 1-[2,2-ジフルオロ-1-メチル-エチル]-4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール 100mgのエタノール8mL及び水1.2mL中の溶液に加えた。反応混合物を80℃で激しい撹拌下で10分間撹拌し、セライトでろ過してエタノールで洗浄し、そして減圧下で濃縮した。粗製物質を酢酸エチル20mLで希釈し、そして塩化ナトリウムの飽和水溶液20mLで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物のテトラヒドロフラン3mL中の溶液を、予め室温で30分間混合した無水酢酸179μL(5eq.)のギ酸258μL(18eq.)中の溶液に滴下した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン中5%メタノールで溶出してシリカで精製し、ラセミ N-[1-[2,2-ジフルオロ-1-メチル-エチル]-3-(オキセタン-3-イルオキシ)ピラゾール-4-イル]ホルムアミド 60mgを褐色油状物として得た。MS(方法E)m/z262[M+1]+;t=0.92分。
中間体26:N-(1-(メチル-d3)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド
工程1:1-(メチル-d3)-4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾールの製造
ヨードメタン-d3(市販)126μL(1.5eq.)及び炭酸セシウム880mgを、4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール (中間体13、工程3)250mg(1eq.)のN,N-ジメチルホルムアミド10mL中の溶液に加えた。この混合物を室温で1時間撹拌し、そして酢酸エチル20mL及びジエチルエーテル20mLの混合物に注いだ。有機層を水10mLで3回洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物を、シクロヘキサン中0~80%酢酸エチルのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、1-(メチル-d3)-4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール 215mgを得た。MS(方法B)m/z280[M+1]+;t=1.20分。
工程2:N-(1-(メチル-d3)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミドの製造
塩化アンモニウム284mg(5eq.)及び鉄297mg(5eq.)を、1-(メチル-d3)-4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール 215mgのエタノール8mL及び水1.2mL中の溶液に加えた。反応混合物を80℃で激しい撹拌下で10分間加熱し、そしてこの混合物をセライトでろ過してエタノールで洗浄し、そして減圧下で濃縮した。粗製物質を酢酸エチル20mLで希釈し、そして塩化ナトリウム飽和水溶液20mLで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。
テトラヒドロフラン5mL中の残留物の溶液を、予め室温で30分間混合された無水酢酸503μL(5eq.)のギ酸722μL(18eq.)中の溶液に滴下した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン中5%メタノールで溶出してシリカで精製し、N-(1-(メチル-d3)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド 150mgを得た。MS(方法B)m/z201[M+1]+;t=0.62分。
中間体27:N-(1-(2-シアノプロパン-2-イル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド
工程1:2-(3,4-ジニトロ-1H-ピラゾール-1-イル)-2-メチルプロパン酸メチルの製造
2-ブロモ-2-メチルプロパン酸メチル 1.6mL(1eq.)及び炭酸セシウム8.2g(2eq.)を、3,4-ジニトロ-1H-ピラゾール(市販)2g(1eq.)のN,N-ジメチルホルムアミド30mL中の溶液に加えた。この混合物を80℃で4時間加熱し、次いで室温まで放冷し、そして酢酸エチル50mL及びジエチルエーテル100mLに注いだ。有機層を水50mLで3回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物を、シクロヘキサン中0~40%酢酸エチルのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、2-(3,4-ジニトロ-1H-ピラゾール-1-イル)-2-メチルプロパン酸メチル 1gを得た。MS(方法E)m/z257[M+1]+;t=1.23分。
工程2:2-メチル-2-(4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン酸メチルの製造
オキセタン-3-オール574mg(2eq.)及び炭酸セシウム3.1g(2.5eq.)を、2-(3,4-ジニトロ-1H-ピラゾール-1-イル)-2-メチルプロパン酸メチル 1g(1eq.)のアセトニトリル50mL中の溶液に加えた。この混合物を130℃で1時間加熱し、次いで室温まで放冷して、酢酸エチル30mL及びジエチルエーテル50mL上に注いだ。有機層を水20mLで2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物を、シクロヘキサン中0~40%酢酸エチルのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、2-メチル-2-(4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン酸メチル 602mgを得た。MS(方法E)m/z286[M+1]+;t=1.12分。
工程3:2-メチル-2-(4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパンアミドの製造
12N水酸化ナトリウム水溶液2.34mL(4eq.)を、2-メチル-2-(4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン酸メチル 2g(1eq.)のメタノール8mL中の溶液に加えた。この混合物を40℃で1時間加熱し、次いで室温まで放冷して、2N HCl水溶液を用いてpHを約1に調整した。この混合物を真空下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン中0~10%メタノールのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、対応する酸1.8gを得た。ジクロロメタン100mL中で可溶化された残留物に、1,1’-カルボニルジイミダゾール1.3g(1.18eq.)を加えた。この混合物を室温で18時間撹拌し、次いで水酸化アンモニウム(12N)2.9mL(5eq)を加えた。この混合物をさらに15分間撹拌し、そして真空下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン中0~10%メタノールのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、2-メチル-2-(4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパンアミド 1.5gを得た。MS(方法E)m/z271[M+1]+;t=0.91分。
工程4:2-メチル-2-(4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパンニトリルの製造
トリエチルアミン4.64mL(6eq.)を、2-メチル-2-(4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパンアミド 1.5g(1eq.)のテトラヒドロフラン15mL中の溶液に加えた。この混合物を0℃で冷却し、そしてトリフルオロ酢酸無水物3.14mL(4eq.)を加えた。反応混合物を室温まで昇温させて、1時間撹拌し、次いでジエチルエーテル50mL及び水20mL上に注いだ。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、そして真空下で濃縮して、2-メチル-2-(4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパンニトリル 1gを得た。MS(方法E)m/z253[M+1]+;t=1.11分。
工程5:N-(1-(2-シアノプロパン-2-イル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミドの製造
塩化アンモニウム1.06g(5eq.)及び鉄1.11g(5eq.)を、2-メチル-2-(4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパンニトリル 1gのエタノール16mL及び水4mL中の溶液に加えた。反応混合物を80℃で激しい撹拌下で10分間加熱し、そしてこの混合物をセライトでろ過してエタノールで洗浄し、そして減圧下で濃縮した。粗製物質を酢酸エチル20mLで希釈し、そして塩化ナトリウム飽和水溶液20mLで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。
テトラヒドロフラン10mL中の残留物の溶液を、予め室温で30分間混合された無水酢酸1.87mL(5eq.)のギ酸2.69mL(18eq.)中の溶液に滴下した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン中5%メタノールで溶出してシリカで精製し、N-(1-(2-シアノプロパン-2-イル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド 750mgを得た。MS(方法E)m/z251[M+1]+;t=0.94分。
中間体28:(3-シクロプロポキシ-1-(1,1-ジフルオロプロパン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド
工程1:3-シクロプロポキシ-1-(1,1-ジフルオロプロパン-2-イル)-4-ニトロ-1H-ピラゾール (ラセミ)の製造
ラセミ3-シクロプロポキシ-1-(1,1-ジフルオロプロパン-2-イル)-4-ニトロ-1H-ピラゾール 200mgを、中間体25、工程2に記載される基本的な手順に従って、3-シクロプロポキシ-4-ニトロ-1H-ピラゾール 300mgで開始して製造した。MS(方法E)m/z248[M+1]+;t=1.27分。
工程2:N-(3-シクロプロポキシ-1-(1,1-ジフルオロプロパン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミ)の製造
塩化アンモニウム216mg(5eq.)及び鉄226mg(5eq.)を、ラセミ3-シクロプロポキシ-1-(1,1-ジフルオロプロパン-2-イル)-4-ニトロ-1H-ピラゾール 200mgのエタノール8mL及び水1.2mL中の溶液に加えた。反応混合物を80℃で激しい撹拌下で10分間加熱し、そしてこの混合物をセライトでろ過してエタノールで洗浄し、そして減圧下で濃縮した。粗製物質を酢酸エチル20mLで希釈し、そして塩化ナトリウム飽和水溶液20mLで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。
テトラヒドロフラン4mL中の残留物の溶液を、予め室温で30分間混合した無水酢酸382μL(5eq.)のギ酸549μL(18eq.)中の溶液に滴下した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン中5%メタノールで溶出してシリカで精製し、ラセミN-(3-シクロプロポキシ-1-(1,1-ジフルオロプロパン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド 45mgを得た。MS(方法E)m/z246[M+1]+;t=1.01分。
中間体29:N-[3-(シクロプロポキシ)-1-(メチル-d3)ピラゾール-4-イル]ホルムアミド
工程1:トリメチル-[2-[(4-ニトロピラゾール-1-イル)メトキシ]エチル]シランの製造
4-ニトロ-1H-ピラゾール(市販)10g(1eq.)を、乾燥テトラヒドロフラン100mL中にアルゴン雰囲気下で溶解した。この混合物を-5℃に冷却し、そして水素化ナトリウム(鉱油中60%)4.24g(1.2eq.)を少しずつ加えた。室温で10分間撹拌した後、この混合物を0℃に冷却し、次いで2-(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド(SEM-Cl)18mL(1.15eq.)を滴下した。この混合物を室温で1.5時間撹拌し、そして氷及びジエチルエーテルを加えることによりクエンチした。有機層を分離し、そして水で2回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物を、ヘプタン中20%酢酸エチルで溶出してシリカゲルで精製し、トリメチル-[2-[(4-ニトロピラゾール-1-イル)メトキシ]エチル]シラン 21.34gを得た。MS(方法E)m/z242[M-H];t=1.95分。
工程2:2-[(3-クロロ-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル)メトキシ]エチル-トリメチル-シランの製造
テトラヒドロフラン中1N リチウムビス(トリメチルシリル)アミド53mL(1.2eq.)を、トリメチル-[2-[(4-ニトロピラゾール-1-イル)メトキシ]エチル]シラン 10.8g(1eq.)の乾燥テトラヒドロフラン80mL中の溶液に-78℃で滴下した。この混合物を-50℃で30分間撹拌し、次いで冷却して-78℃に戻し、そしてペルクロロエタン13.66g(1.3eq.)の無水テトラヒドロフラン50mL中の溶液を滴下した。-70℃で2時間撹拌した後、この混合物を10%クエン酸水溶液及びジエチルエーテルでクエンチした。有機層を分離し、そして10%クエン酸水溶液、水、そしてブラインで洗浄し、そして硫酸ナトリウム及び炭酸水素ナトリウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物を、シクロヘキサン中5%酢酸エチルで溶出してシリカゲルで精製し、2-[(3-クロロ-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル)メトキシ]エチル-トリメチル-シラン 10gを得た。MS(方法E)、イオン化無し、t=1.60分。
工程3:2-[[3-(シクロプロポキシ)-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル]メトキシ]エチル-トリメチル-シランの製造
水素化ナトリウム(鉱油中60%)576mg(2eq.)の無水テトラヒドロフラン20mL中の懸濁液を-10℃に冷却し、そしてシクロプロパノール837mg(2eq.)を加えた。30分間撹拌した後、無水テトラヒドロフラン10mL中の2-[(3-クロロ-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル)メトキシ]エチル-トリメチル-シラン 2g(1eq.)を加えた。この混合物を5℃で30分間撹拌し、そして10%クエン酸水溶液及びジエチルエーテルでクエンチした。有機層を分離し、そして水で2回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮して、2-[[3-(シクロプロポキシ)-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル]メトキシ]エチル-トリメチル-シラン 2.1gを得た。残留物をさらに精製することなく次の工程で使用した。MS(方法H)、イオン化無し、t=1.25分。
工程4:[3-(シクロプロポキシ)-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル]メタノールの製造
1N塩酸溶液 100mL(4.8eq.)を、2-[[3-(シクロプロポキシ)-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル]メトキシ]エチル-トリメチル-シラン 6.28g(1eq.)の乾燥アセトニトリル200mL中の溶液に加えた。40℃で3時間加熱した後、反応混合物を室温まで冷却し、そして溶媒を真空下で除去した。水層をジクロロメタンで4回抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物を、シクロヘキサン中0~50%酢酸エチルのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、[3-(シクロプロポキシ)-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル]メタノール 4.72gを得た。MS(方法G)、m/z200[M+1]+;t=1.49分。
工程5:3-(シクロプロポキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾールの製造
3-(シクロプロポキシ)-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル]メタノール 2.86g(1eq.)のメタノール20mL及びMeOH中7N NH 100mL中の溶液を、室温で終夜撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮して、3-(シクロプロポキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾール 2.5gを得た。MSm/z170[M+1]+;t=0.88分。
工程6:3-(シクロプロポキシ)-4-ニトロ-1-(メチル-d3)ピラゾールの製造
ヨードメタン-d3(市販)46μL(1.5eq.)及び炭酸セシウム308mg(2eq.)を、3-(シクロプロポキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾール 80mg(1eq.)の乾燥アセトニトリル10mL中の溶液に加えた。この混合物を80℃で1時間加熱した。室温まで冷却した後、この混合物をろ過してアセトニトリルで洗浄し、そして溶媒を濃縮した。残留物を、シクロヘキサン中0~40%酢酸エチルのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、3-(シクロプロポキシ)-4-ニトロ-1-(メチル-d3)ピラゾール 75mgを得た。MS(方法E)、m/z187[M+1]+;t=0.94分。
工程7:N-[3-(シクロプロポキシ)-1-(メチル-d3)ピラゾール-4-イル]ホルムアミドの製造
鉄粉112.5mg(5.0eq.)及び塩化アンモニウム108.0mg(5.0eq.)を、3-(シクロプロポキシ)-4-ニトロ-1-(メチル-d3)ピラゾール 75mg(1eq.)のエタノール8mL及び水2mLの混合物中の溶液に加えた。この混合物を80℃で30分間加熱し、次いで室温まで放冷した。反応混合物をセライトでろ過してエタノールで洗浄し、そしてろ液を減圧下で濃縮した。残留物を乾燥テトラヒドロフラン10mLに入れて、予め30分間室温で混合された無水酢酸190μL(5eq.)のギ酸273μL(18eq.)中の溶液に滴下した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン中0~10%メタノールのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、N-[3-(シクロプロポキシ)-1-(メチル-d3)ピラゾール-4-イル]ホルムアミド 25mgを得た。MS(方法E)m/z214[M+1]+;t=1.37分。
中間体30:N-[1-(1-シアノ-1-メチル-エチル)-3-(シクロプロポキシ)ピラゾール-4-イル]ホルムアミド
工程1:2-[3-(シクロプロポキシ)-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル]-2-メチル-プロパン酸メチルの製造
炭酸カリウム2.6g(2.5eq.)を、[3-(シクロプロポキシ)-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル]メタノール(中間体29、工程4)1.5g(1eq.)の乾燥N,N-ジメチルホルムアミド45mL中の溶液に加えた。反応混合物を70℃で2時間加熱し、続いて2-ブロモ-2-メチルプロパン酸メチル 1.3mL(1.3eq.)を加えた。得られた混合物をさらに3時間70℃で撹拌した後、水を加えて反応をクエンチした。水層を酢酸エチル/ジエチルエーテルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、そして真空下で濃縮した。残留物を、シクロヘキサン中0~10%酢酸エチルのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、2-[3-(シクロプロポキシ)-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル]-2-メチル-プロパン酸メチル 1.78gを無色油状物として得た。MS(方法E)m/z270[M+1]+;t=1.63分。
工程2:2-[3-(シクロプロポキシ)-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル]-2-メチル-プロパンニトリルの製造
2-[3-(シクロプロポキシ)-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル]-2-メチル-プロパン酸メチル 1.78g(1eq.)のMeOH中7N NH 60mL中の溶液を室温で2日間撹拌し、次いで反応混合物を真空下で濃縮した。残留物を乾燥テトラヒドロフラン30mL中に入れて、トリフルオロ酢酸無水物1mL(1.1eq.)及びトリエチルアミン2mL(2.2eq.)を0℃で加えた。反応混合物を1時間撹拌した後、水及びジエチルエーテルを加えて反応をクエンチした。水層を分離し、そしてジエチルエーテルで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、そして真空下で濃縮して、2-[3-(シクロプロポキシ)-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル]-2-メチル-プロパンニトリル 1.35gを得た。残留物をさらに精製することなく使用した。MS(方法E)m/z237[M+1]+;t=1.25分。
工程3:N-[1-(1-シアノ-1-メチル-エチル)-3-(シクロプロポキシ)ピラゾール-4-イル]ホルムアミドの製造
鉄粉58.0mg(5.0eq.)及び塩化アンモニウム59.0mg(5.0eq.)を、2-[3-(シクロプロポキシ)-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル]-2-メチル-プロパンニトリル 50mg(1eq.)のエタノール4mL及び水2mL中の溶液に加えた。この混合物を80℃で30分間加熱し、次いで室温まで放冷した。反応混合物をセライトでろ過してエタノールで洗浄し、そしてろ液を減圧下で濃縮した。残留物を乾燥テトラヒドロフラン10mLに入れて、予め30分間室温で混合された無水酢酸100μL(5eq.)のギ酸144μL(18eq.)中の溶液に滴下した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、次いで真空で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン中0~10%メタノールのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、N-[1-(1-シアノ-1-メチル-エチル)-3-(シクロプロポキシ)ピラゾール-4-イル]ホルムアミド 46mgを得た。MSm/z235[M+1]+;t=1.03分。
中間体31:N-[1-(1-シアノ-1-メチル-エチル)-3-イソプロポキシ-ピラゾール-4-イル]ホルムアミド
工程1:2-(3-イソプロポキシ-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル)-2-メチル-プロパン酸メチルの製造
3-イソプロポキシ-4-ニトロ-1H-ピラゾール(市販)(1eq.)を、乾燥N,N-ジメチルホルムアミド70mLにアルゴン雰囲気下で溶解した。この混合物を-5℃に冷却し、そして水素化ナトリウム(鉱油中60%)941mg(1.35eq.)を少しずつ加えた。反応混合物を0℃で30分間撹拌し、次いで2-ブロモ-2-メチルプロパン酸メチル 3.04mL(1.35eq.)を加えた。得られた混合物を2日間撹拌した後、水を加えて反応をクエンチした。水層を酢酸エチル及びジエチルエーテルの50/50混合物で2回抽出した。有機層を水で2回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、そして真空下で濃縮した。残留物を、シクロヘキサン中0~60%酢酸エチルのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、2-(3-イソプロポキシ-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル)-2-メチル-プロパン酸メチル 3.3gを得た。MS(方法E)m/z272[M+1]+;t=1.76分。
工程2:2-(3-イソプロポキシ-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル)-2-メチル-プロパンニトリルの製造
2-(3-イソプロポキシ-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル)-2-メチル-プロパン酸メチル 3g(1eq.)のMeOH中7N NH 100mL中の溶液を、100℃で18時間加熱し、次いで反応混合物を室温まで冷却し、そして真空下で濃縮した。残留物を無水テトラヒドロフラン50mLに入れて0℃に冷却し、そしてトリフルオロ酢酸無水物2.06mL(1.2eq.)及びトリエチルアミン4.24mL(2.5eq.)を加えた。反応混合物を1時間室温で撹拌した後、水及びジエチルエーテルを加えて反応をクエンチした。水層を分離し、そしてジエチルエーテルで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、そして真空で濃縮した。残留物を、シクロヘキサン中10~15%酢酸エチルで溶出してシリカゲルで精製し、真空下での濃縮後に、2-(3-イソプロポキシ-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル)-2-メチル-プロパンニトリル 2.6gを得た。MS(方法F):m/z239[M+1]+;t=1.67分。
工程3:N-[1-(1-シアノ-1-メチル-エチル)-3-イソプロポキシ-ピラゾール-4-イル]ホルムアミドの製造
鉄3.05g(5eq.)を、2-(3-イソプロポキシ-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル)-2-メチル-プロパンニトリル 2.6gのエタノール90mL、水10mL、及び酢酸5mL中の溶液に80℃で加えた。反応混合物を80℃で20分間激しく撹拌し、そしてこの混合物を冷却し、そしてセライトでろ過してエタノールで洗浄し、そして減圧下で濃縮した。粗製物質を酢酸エチル100mLで希釈し、そして塩化ナトリウム飽和水溶液50mLで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。
テトラヒドロフラン15mL中の残留物の溶液を、予め室温で30分間混合された無水酢酸4.12mL(4eq.)のギ酸3.35mL(8eq.)中の溶液に滴下した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、次いで酢酸エチル100mL及び10%炭酸ナトリウム100mLを用いて30分間激しく撹拌しながらクエンチした。有機層を分離し、そして10%炭酸ナトリウム水溶液50mLで2回洗浄し、次いで真空下で濃縮した。残留物をトルエン100mLに入れて真空下で濃縮した。残留物を、70/30ペンタン/エーテル混合物100mL中でトリチュレートし、そして固形物をろ過してN-[1-(1-シアノ-1-メチル-エチル)-3-イソプロポキシ-ピラゾール-4-イル]ホルムアミド 2.06gを得た。MS(方法F):m/z237[M+1]+;t=1.37分。
中間体32:N-(3-((1-アセチル-2,2-ジメチルアゼチジン-3-イル)オキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミ)
工程1:2,2-ジメチル-3-((1-メチル-4-ニトロ-1H-ピラゾール-3-イル)オキシ)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル (ラセミ)の製造
ラセミ3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルアゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル 482mg(1.3eq.)及び炭酸セシウム1.5g(2eq.)を、1-メチル-3,4-ジニトロ-1H-ピラゾール(市販)400mg(1eq.)のアセトニトリル8mLの溶液に加えた。この混合物を80℃で5時間加熱し、次いで室温まで放冷し、そして酢酸エチル及び水に注いだ。水層を分離し、そして酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層を塩化ナトリウム飽和溶液20mLで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン中0~20%酢酸エチルのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、ラセミ 2,2-ジメチル-3-((1-メチル-4-ニトロ-1H-ピラゾール-3-イル)オキシ)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル 460mgを得た。
MS(方法B)m/z237[M+1]+;t=1.69分。
工程2:3-((2,2-ジメチルアゼチジン-3-イル)オキシ)-1-メチル-4-ニトロ-1H-ピラゾール (ラセミ)の製造
トリフルオロ酢酸5.5mL(19eq.)を、ラセミ 2,2-ジメチル-3-((1-メチル-4-ニトロ-1H-ピラゾール-3-イル)オキシ)アゼチジン-1-カルボン酸tert-ブチル 1.2g(1eq.)のジクロロメタン30mL中の溶液に加えた。この混合物を2時間室温で撹拌した。この混合物を真空下で濃縮し、次いでメタノール10mLに溶解して、7Mメタノール性アンモニア溶液30mLで1時間処理し、そして真空下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン中0~5%7Mメタノール性アンモニア溶液のグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、ラセミ 3-((2,2-ジメチルアゼチジン-3-イル)オキシ)-1-メチル-4-ニトロ-1H-ピラゾール 460mgを得た。MS(方法B)m/z227[M+1]+;t=0.22-0.27分。
工程3:1-(2,2-ジメチル-3-((1-メチル-4-ニトロ-1H-ピラゾール-3-イル)オキシ)アゼチジン-1-イル)エタン-1-オン (ラセミ)の製造
トリエチルアミン1.14mL(4eq.)を、ラセミ 3-((2,2-ジメチルアゼチジン-3-イル)オキシ)-1-メチル-4-ニトロ-1H-ピラゾール 460mg(1eq.)のテトラヒドロフラン23mLの溶液に加えた。この混合物を0~5℃に冷却し、そしてアセチルクロリド292μL(2eq)を加えた。この混合物を0℃で5分間撹拌し、次いで室温で30分間撹拌した。この混合物を酢酸エチル及び水に注いだ。水層を分離し、そして酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層を塩化ナトリウム飽和溶液20mLで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン中0~5%メタノールのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、ラセミ 1-(2,2-ジメチル-3-((1-メチル-4-ニトロ-1H-ピラゾール-3-イル)オキシ)アゼチジン-1-イル)エタン-1-オン 360mgを得た。MS(方法B)m/z269[M+1]+;t=1.13分。
工程4:1-(3-((4-アミノ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)オキシ)-2,2-ジメチルアゼチジン-1-イル)エタン-1-オン (ラセミ)の製造
マイクロ波バイアルにおいて、ラセミ 1-(2,2-ジメチル-3-((1-メチル-4-ニトロ-1H-ピラゾール-3-イル)オキシ)アゼチジン-1-イル)エタン-1-オン 310mg(1eq.)のメタノール12mL中の溶液を、ギ酸アンモニウム515mg(7eq.)及び炭素担持パラジウム(10%)86mgで処理した。反応混合物を70℃で10分間加熱した。この混合物をセライトでろ過してメタノールで洗浄し、そして減圧下で濃縮した。残留物をクロロメタンに入れてろ過し、そしてろ液を減圧下で濃縮して、ラセミ 1-(3-((4-アミノ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)オキシ)-2,2-ジメチルアゼチジン-1-イル)エタン-1-オン 260mgを得た。MS(方法A)m/z239[M+1]+;保持時間:デッドボリューム。
工程5:N-(3-((1-アセチル-2,2-ジメチルアゼチジン-3-イル)オキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミ)の製造
ラセミ 1-(3-((4-アミノ-1-メチル-1H-ピラゾール-3-イル)オキシ)-2,2-ジメチルアゼチジン-1-イル)エタン-1-オン 264mg(1eq.)のテトラヒドロフラン2.6mL中の溶液を、予め30分間室温で混合された無水酢酸416μL(3eq.)のギ酸374μL(6eq.)中の冷却した(0℃)溶液に滴下した。反応混合物を5℃で30分間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。残留物をトルエン中に入れて真空下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン中0~5%メタノールのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、ラセミ N-(3-((1-アセチル-2,2-ジメチルアゼチジン-3-イル)オキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド 250mgを得た。MS(方法B)m/z267[M+1]+;t=0.92分。
中間体33:-2-(4-ホルムアミド-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン酸メチル (ラセミ)
工程1: -2-(4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン酸メチル(ラセミ)の製造
ラセミ 2-ブロモプロピオン酸メチル923μL(1eq.)を、4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール (中間体13、工程3)1500mg(1eq.)及び炭酸セシウム5280mg(2eq.)のアセトニトリル45mL中の溶液に加えた。この混合物を80℃で2.5時間加熱し、次いで室温まで放冷した。この混合物を酢酸エチル及び水に注いだ。水層を分離し、そして酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層を塩化ナトリウム飽和溶液20mLで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物を、ヘプタン中10~50%酢酸エチルのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、ラセミ 2-(4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン酸メチル 594mgを得た。MS方法B:m/z272[M+1]+;t=1.19分。
工程2:2-(4-アミノ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン酸メチル (ラセミ)の製造
鉄335mg(3eq.)及び塩化アンモニウム321mg(3eq.)を、ラセミ 2-(4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン酸メチル 542mg(1eq.)のエタノール20mL、水5mL中の溶液に加えた。反応混合物を90℃で2.5時間激しく撹拌し、そしてこの混合物を室温まで冷却し、セライトでろ過してエタノールで洗浄し、そして減圧下で濃縮した。粗製物質を酢酸エチル100mLで希釈し、そして塩化ナトリウム飽和水溶液50mLで洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮して、ラセミ -2-(4-アミノ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン酸メチル 454mgを得、これをさらに精製することなく次の工程で使用する。
工程3:2-(4-ホルムアミド-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン酸メチル (ラセミ)の製造
ラセミ 2-(4-アミノ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン酸メチル 454mg(1eq.)のテトラヒドロフラン14mL中の溶液を、予め55分間室温で混合された無水酢酸0.71mL(4eq.)のギ酸0.57mL(8eq.)中の溶液に5℃で滴下した。反応混合物を5℃で5分間、室温で1.5時間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン中10~30%アセトンのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、ラセミ 2-(4-ホルムアミド-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン酸メチル 366mgを得た。MS方法A:m/z270[M+1]+;t=1.26分。
中間体34:3-(シクロプロポキシ)-4-ホルムアミド-安息香酸メチル
工程1:3-(シクロプロポキシ)-4-ニトロ-安息香酸メチルの製造
シクロプロパノール0.843mL(2eq)の無水テトラヒドロフラン35mL中の溶液をアルゴン下で0℃まで撹拌した。[ビス(トリメチルシリル)アミノ]リチウム(THF中1M)の溶液7.83mL(1.2eq.)を滴下した。得られた混合物を0℃で30分間撹拌し、次いで無水テトラヒドロフラン40mL中の3-フルオロ-4-ニトロ-安息香酸メチル 1.3g(1eq.)を滴下した。この混合物を室温で4時間撹拌し、0℃に冷却し、そして塩化アンモニウムの飽和溶液50mLでクエンチし、そして酢酸エチルで抽出した(50mLで3回)。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そしてろ過した。ろ液を真空下で濃縮し、そしてヘプタン中20%酢酸エチルで溶出してシリカゲルで精製し、3-(シクロプロポキシ)-4-ニトロ-安息香酸メチル 380mgを得た。MS(方法H):m/z238[M+1]+;t=1.53分。
工程2:4-アミノ-3-(シクロプロポキシ)安息香酸メチルの製造
塩化アンモニウム186mg(3eq.)及び鉄194mg(3eq.)を、3-(シクロプロポキシ)-4-ニトロ-安息香酸メチル 275mg(1eq.)のエタノール7mL及び水2mL中の撹拌溶液に加えた。反応混合物を90℃で1時間加熱した。この混合物をセライトでろ過してエタノールで洗浄し、そして減圧下で濃縮した。残留物を酢酸エチル中に入れて水で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そしてろ過した。ろ液を真空下で濃縮し、そしてジクロロメタン中2~5%メタノールのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、4-アミノ-3-(シクロプロポキシ)ベンゾアート 280mgを得た。MS(方法H)m/z208[M+1]+;t=1.69分。
工程3:3-(シクロプロポキシ)-4-ホルムアミド-安息香酸メチルの製造
4-アミノ-3-(シクロプロポキシ)安息香酸メチル 280mg(1eq.)のテトラヒドロフラン4mL中の溶液を、予め30分間室温で混合された無水酢酸0.510mL(4eq.)のギ酸0.414mL(8eq.)中の溶液に滴下した。反応混合物を室温で2時間30分撹拌し、次いで真空下で濃縮した。残留物を酢酸エチル中に入れて、炭酸水素ナトリウムの飽和溶液、次いで水で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そしてろ過した。ろ液を真空下で濃縮して、3-(シクロプロポキシ)-4-ホルムアミド-安息香酸メチル 250mgを得た。MS(方法A)m/z236[M+1]+;t=1.99分。
中間体35:4-ホルムアミド-3-(オキセタン-3-イルオキシ)安息香酸メチル
工程1:4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)安息香酸メチル及び4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)安息香酸の製造
ナトリウム1.4g(1.9eq.60%油分散)を、0℃に冷却したオキセタン-3-オール 2.23g(2eq.)の無水テトラヒドロフラン50mL中の溶液に少しずつ加えた。反応混合物を0℃で1時間撹拌し、次いでメチル 3-フルオロ-4-ニトロ-安息香酸メチル 3g(1eq.)の無水テトラヒドロフラン15mL中の溶液を加えた。この混合物を室温まで昇温させ、そして室温で1時間撹拌した。反応混合物を水に注ぎ、そして酢酸エチル50mLで3回抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そしてろ過した。ろ液を真空で濃縮した。残留物を、ヘプタン20~50%酢酸エチルのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)安息香酸メチル 900mgを得た。MS(方法A)m/z254[M+1]+;t=1.97分。水層を塩酸5N溶液を用いて水層をpH=5まで酸性化し、次いで酢酸エチル50mLで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、そして真空下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン中5~10%メタノールのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)安息香酸 1.5gを得た。MS(方法A)m/z240[M+1]+;t=1.69分。
工程2:4-アミノ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)安息香酸メチルの製造
マイクロ波バイアルにおいて、4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)安息香酸メチル 500mg(1eq.)のメタノール10mL中の溶液を、ギ酸アンモニウム355mg(2.8eq.)及び炭素担持パラジウム(10%)210mg(0.1eq.)で処理した。反応混合物を85℃で15分間加熱した。この混合物をセライトでろ過してメタノールで洗浄し、そして減圧下で濃縮して4-アミノ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)安息香酸メチル 440mgを得た。MS(方法A)m/z254[M+1]+;t=1.55分。
工程3:4-ホルムアミド-3-(オキセタン-3-イルオキシ)安息香酸メチルの製造
4-アミノ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)安息香酸メチル 440mg(1eq.)のテトラヒドロフラン4mL中の溶液を、予め30分間室温で混合された無水酢酸0.75mL(4eq.)のギ酸0.68mL(8eq.)中の溶液に滴下した。反応混合物を室温で30分間撹拌し、次いで真空下で濃縮して4-ホルムアミド-3-(オキセタン-3-イルオキシ)安息香酸メチル 435mgを得た。MS(方法A)m/z252[M+1]+;t=1.59分。
中間体36:(N-(3-((2-オキサスピロ[3.3]ヘプタン-5-イル)オキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド
工程1:3-((2-オキサスピロ[3.3]ヘプタン-5-イル)オキシ)-1-メチル-4-ニトロ-1H-ピラゾールの製造
2-オキサスピロ[3.3]ヘプタン-5-オール(市販)430mg(1.3eq.)及び炭酸セシウム1.9g(2eq.)を、1-メチル-3,4-ジニトロ-1H-ピラゾール(市販)500mg(1eq.)のアセトニトリル25mL中の溶液に加えた。この混合物を70℃で終夜加熱し、次いで室温まで放冷して酢酸エチル及び水に注いだ。水層を分離し、そして酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物をヘプタン中50%酢酸エチルで溶出してシリカゲルで精製し、3-((2-オキサスピロ[3.3]ヘプタン-5-イル)オキシ)-1-メチル-4-ニトロ-1H-ピラゾール 595mgを得た。MS(方法A)m/z240[M+1]+;t=1.67分。
工程2:N-(3-((2-オキサスピロ[3.3]ヘプタン-5-イル)オキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミドの製造
マイクロ波バイアルにおいて、3-((2-オキサスピロ[3.3]ヘプタン-5-イル)オキシ)-1-メチル-4-ニトロ-1H-ピラゾール 600mg(1eq.)のメタノール16mL中の溶液を、ギ酸アンモニウム448mg(2.8eq.)及び炭素担持パラジウム(10%)267mg(0.1eq.)で処理した。反応混合物を70℃で10分間加熱した。この混合物をセライトでろ過してメタノールで洗浄し、そして減圧下で濃縮した。残留物をテトラヒドロフラン2mLに溶解し、そしてこの溶液を、予め30分間室温で混合された無水酢酸946μL(4eq.)のギ酸1.73mL(18eq.)中の冷却した(0℃)溶液に滴下した。反応混合物を5℃で5分間、室温で1時間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。残留物をトルエン50mLに入れて真空下で濃縮し、N-(3-((2-オキサスピロ[3.3]ヘプタン-5-イル)オキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド 395mgを得た。MS(方法A)m/z238[M+1]+;t=1.39分。
中間体37:N-(1-(メトキシメチル)-3-(((2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド及びN-(1-(メトキシメチル)-3-(((2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミtrans
工程1:1-(メトキシメチル)-3,4-ジニトロ-1H-ピラゾールの製造
クロロ(メトキシ)メタン357mg(1.4eq.)及び炭酸カリウム883mg(2eq.)を、3,4-ジニトロ-1H-ピラゾール(市販)0.5g(1eq.)のアセトニトリル15mL中の溶液に加えた。この混合物を室温で2時間撹拌し、次いで酢酸エチル及び水に注いだ。水層を分離し、そして酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物を、ヘプタン中20~50%酢酸エチルで溶出してシリカゲルで精製し、1-(メトキシメチル)-3,4-ジニトロ-1H-ピラゾール 485mgを得た。1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm:3.35 (s、3 H);5.5 (s、2H);9.32 (s、1H)。
工程2:1-(メトキシメチル)-3-(((2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾール及び1-(メトキシメチル)-3-(((2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾール (ラセミtrans)の製造
2-メチルオキセタン-3-オール 714mg(1.25eq.)及び炭酸セシウム4.23g(2eq.)を、1-(メトキシメチル)-3,4-ジニトロ-1H-ピラゾール 1310mg(1eq.)のアセトニトリル17mL中の溶液に加えた。この混合物を80℃で2時間加熱し、次いで室温まで放冷し、そして酢酸エチル及び水に注いだ。水層を分離し、そして酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物を、ヘプタン中10%~50%酢酸エチルで溶出してシリカゲルで精製し、NMRによりラセミtransと特徴づけられた1-(メトキシメチル)-3-(((2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾール及び1-(メトキシメチル)-3-(((2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾールの混合物501mg(MS(方法A)m/z244[M+1]+;t=1.13分)、並びにNMRによりラセミcisと特徴づけられた1-(メトキシメチル)-3-(((2S,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾール及び1-(メトキシメチル)-3-(((2R,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾールの混合物940mg(MS(方法A)m/z244[M+1]+;t=1.17分)を得た。
工程3:1-(メトキシメチル)-3-(((2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-アミン及び1-(メトキシメチル)-3-(((2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-アミン (ラセミtrans)の製造
マイクロ波バイアルにおいて、1-(メトキシメチル)-3-(((2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾール及び1-(メトキシメチル)-3-(((2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾールのラセミ混合物501mg(1eq.)のメタノール15mL中の溶液を、ギ酸アンモニウム371mg(2.8eq.)及び炭素担持パラジウム(10%)220mg(0.05eq.)で処理した。反応混合物を70℃で15分間加熱した。この混合物をセライトでろ過してメタノールで洗浄し、そして減圧下で濃縮した。粗製物質をさらに精製することなく次の工程に取り入れた。
工程4:N-(1-(メトキシメチル)-3-(((2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド及びN-(1-(メトキシメチル)-3-(((2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミtrans)の製造
1-(メトキシメチル)-3-(((2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-アミン及び1-(メトキシメチル)-3-(((2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-アミンのラセミ混合物439mg(1eq.)のテトラヒドロフラン2mL中の溶液を、予め30分間室温で混合された無水酢酸779μL(4eq.)のギ酸1.76mL(18eq.)中の溶液に滴下した。反応混合物を1時間0℃で撹拌した。残留物を真空下で濃縮し、そしてヘプタン/AcOEt/MeOH中7NNH(50/45/5)で溶出してシリカゲルで精製し、N-(1-(メトキシメチル)-3-(((2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド及びN-(1-(メトキシメチル)-3-(((2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミドの混合物(ラセミtrans)387mgを得た。MS(方法B)m/z242[M+1]+;t=0.85分 (ラセミtrans)。
中間体38:N-(3-イソプロポキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド
工程1:3-イソプロポキシ-1-メチル-4-ニトロ-1H-ピラゾールの製造
ヨードメタン438μL(1.2eq.)及び炭酸カリウム1.61g(2eq.)を、3-イソプロポキシ-4-ニトロ-1H-ピラゾール(市販)1g(1eq.)の N-メチルピロリジノン30mL中の溶液に加えた。この混合物を70℃で1時間加熱し、そして酢酸エチル100mL及びジエチルエーテル100mLの混合物に注いだ。有機層を水100mLで3回洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物を、シクロヘキサン/酢酸エチル85/15混合物で溶出してシリカゲルで精製し、3-イソプロポキシ-1-メチル-4-ニトロ-1H-ピラゾール 1gを白色固体として得た。MS(方法E)m/z186[M+1]+;t=1.08分。
工程2:3-イソプロポキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-アミンの製造
鉄1.51g(5eq.)を、3-イソプロポキシ-1-メチル-4-ニトロ-1H-ピラゾール 1gのエタノール50mL、水1mL及び酢酸10mL中の溶液に80℃で加えた。反応混合物を80℃で20分間激しく撹拌し、そしてこの混合物を室温まで冷却し、セライトでろ過してエタノールで洗浄し、そして減圧下で濃縮した。粗製物質を酢酸エチル100mLで希釈し、そして炭酸ナトリウム飽和水溶液50mLで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン中5%メタノールで溶出してシリカゲルで精製し、3-イソプロポキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-アミン 650mgを得た。MS(方法E);m/z156[M+1]+;t=0.78分。
工程3:N-(3-イソプロポキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミドの製造
3-イソプロポキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-アミン 3gのテトラヒドロフラン10mL中の溶液を、予め30分間室温で混合された無水酢酸5.91mL(4eq.)のギ酸4.8mL(8eq.)中の溶液に滴下した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、次いで酢酸エチル100mL及び炭酸ナトリウム10%水溶液100mLで30分間激しく撹拌しながらクエンチした。有機層を分離し、そして炭酸ナトリウム10%水溶液50mLで2回洗浄し、次いで真空で濃縮した。残留物を、70/30 シクロヘキサン/酢酸エチル混合物で溶出してシリカゲルで精製し、N-(3-イソプロポキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド2.18gを得た。MS(方法E);m/z 184[M+1]+;t=0.80分。
中間体39:(R)-N-(1-(1-シアノエチル)-3-イソプロポキシ-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド及び(S)-N-(1-(1-シアノエチル)-3-イソプロポキシ-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド
工程1:(R)-2-(3-イソプロポキシ-4-ニトロ-1H-ピラゾール-1-イル)プロパンニトリル及び(S)-2-(3-イソプロポキシ-4-ニトロ-1H-ピラゾール-1-イル)プロパンニトリルの製造
2-ブロモプロパンニトリル1.21mL(1.2eq.)及び炭酸カリウム3.23g(2eq.)を、3-イソプロポキシ-4-ニトロ-1H-ピラゾール(市販)2g(1eq.)の1-メチル-2-ピロリジノン(NMP)20mL中の溶液に加えた。この混合物を室温で1時間撹拌し、次いで酢酸エチル及び水上に注いだ。水層を分離し、そして酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残留物を、ヘプタン中50%酢酸エチルで溶出してシリカゲルで精製し、(R)-2-(3-イソプロポキシ-4-ニトロ-1H-ピラゾール-1-イル)プロパンニトリル及び(S)-2-(3-イソプロポキシ-4-ニトロ-1H-ピラゾール-1-イル)プロパンニトリルのラセミ混合物2.2gを得た。MS(方法B)m/z225[M+1]+;t=1.34分。
工程2:(R)-2-(4-アミノ-3-イソプロポキシ-1H-ピラゾール-1-イル)プロパンニトリル及び(S)-2-(4-アミノ-3-イソプロポキシ-1H-ピラゾール-1-イル)プロパンニトリルの製造
塩化アンモニウム(3eq.)680mg及び鉄710mg(3eq.)を、(R)-2-(3-イソプロポキシ-4-ニトロ-1H-ピラゾール-1-イル)プロパンニトリル及び(S)-2-(3-イソプロポキシ-4-ニトロ-1H-ピラゾール-1-イル)プロパンニトリルのラセミ混合物950mg(1eq.)のエタノール25mL及び水7mL中の溶液に加えた。反応混合物を90℃で7時間加熱し、次いで室温まで放冷した。この混合物をセライトでろ過してエタノールで洗浄し、そして減圧下で濃縮した。残留物を酢酸エチルに入れて水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。粗製物質を、ジクロロメタン中5%メタノールで溶出してシリカゲルで精製し、(R)-2-(4-アミノ-3-イソプロポキシ-1H-ピラゾール-1-イル)プロパンニトリル及び(S)-2-(4-アミノ-3-イソプロポキシ-1H-ピラゾール-1-イル)プロパンニトリルのラセミ混合物850mgを得た。MS(方法B)m/z195[M+1]+;t=0.59分。
工程3:(R)-N-(1-(1-シアノエチル)-3-イソプロポキシ-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド及び(S)-N-(1-(1-シアノエチル)-3-イソプロポキシ-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミドの製造
(R)-2-(4-アミノ-3-イソプロポキシ-1H-ピラゾール-1-イル)プロパンニトリル及び(S)-2-(4-アミノ-3-イソプロポキシ-1H-ピラゾール-1-イル)プロパンニトリルのラセミ混合物1.4g(1eq.)のテトラヒドロフラン15mL中の溶液を、予め30分間室温で混合された無水酢酸2.72mL(4eq.)のギ酸2.21mL(8eq.)中の冷却した(0℃)溶液に滴下した。反応混合物を室温で30分間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。残留物を酢酸エチルに入れて飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。粗製物質を、ジクロロメタン中2%メタノールで溶出してシリカゲルで精製した。得られた油状物をジイソプロピルエーテル中でトリチュレートし、そして沈殿物をろ過して、(R)-N-(1-(1-シアノエチル)-3-イソプロポキシ-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド及び(S)-N-(1-(1-シアノエチル)-3-イソプロポキシ-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミドのラセミ混合物1.1gを得た。MS(方法B)m/z223[M+1]+;t=2.27分。
キラル分離をラセミ混合物1.1gに対して行い、最初に溶出する異性体488mg及び2番目に溶出する異性体503mgを得た(条件:カラム Chiralpak AY、20μm、230x100mm;液相:ヘプタン90/エチルアルコール10;流量400mL/分)
ピーク1(第1の異性体):MS(方法B)m/z223[M+1]+;t=2.27分。
ピーク2(第2の異性体):MS(方法B)m/z223[M+1]+;t=2.27分。
中間体40:N-(1-(1-シアノエチル)-3-シクロプロポキシ-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド
工程1:(R)-2-(3-シクロプロポキシ-4-ニトロ-1H-ピラゾール-1-イル)プロパンニトリル及び(S)-2-(3-シクロプロポキシ-4-ニトロ-1H-ピラゾール-1-イル)プロパンニトリルの製造
2-ブロモプロパンニトリル491μL(1.2eq.)及び炭酸カリウム1.31g(2eq.)を、3-シクロプロポキシ-4-ニトロ-1H-ピラゾール(中間体29、工程5)0.8g(1eq.)のN,N-ジメチルホルムアミド(DMF)8mL中の溶液に加えた。この混合物を室温で3.5時間撹拌し、次いで酢酸エチル及び水に注いだ。水層を分離し、そして酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残留物を、ヘプタン中50%酢酸エチルで溶出してシリカゲルで精製し、(R)-2-(3-シクロプロポキシ-4-ニトロ-1H-ピラゾール-1-イル)プロパンニトリル及び(S)-2-(3-シクロプロポキシ-4-ニトロ-1H-ピラゾール-1-イル)プロパンニトリルのラセミ混合物755mgを得た。MS(方法A)m/z223[M+1]+;t=1.96分。
工程2:(R)-2-(4-アミノ-3-シクロプロポキシ-1H-ピラゾール-1-イル)プロパンニトリル及び(S)-2-(4-アミノ-3-シクロプロポキシ-1H-ピラゾール-1-イル)プロパンニトリルの製造
塩化アンモニウム(3eq.)545mg及び鉄570mg(3eq.)を、(R)-2-(3-シクロプロポキシ-4-ニトロ-1H-ピラゾール-1-イル)プロパンニトリル及び(S)-2-(3-シクロプロポキシ-4-ニトロ-1H-ピラゾール-1-イル)プロパンニトリルのラセミ混合物755mg(1eq.)のエタノール20mL及び水5mL中の溶液に加えた。反応混合物を90℃で1.5時間加熱し、次いで室温まで放冷した。この混合物をセライトでろ過してエタノールで洗浄し、そして減圧下で濃縮した。残留物を酢酸エチルに入れて水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。粗製物質をさらに精製することなく次の工程に取り入れた。
工程3:(R)-N-(1-(1-シアノエチル)-3-シクロプロポキシ-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド及び(S)-N-(1-(1-シアノエチル)-3-シクロプロポキシ-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミドの製造
(R)-2-(4-アミノ-3-シクロプロポキシ-1H-ピラゾール-1-イル)プロパンニトリル及び(S)-2-(4-アミノ-3-シクロプロポキシ-1H-ピラゾール-1-イル)プロパンニトリル 0.65g(1eq.)のテトラヒドロフラン7mL中の溶液を、予め30分間室温で混合された無水酢酸1.28mL(4eq.)のギ酸2.33mL(18eq.)中の冷却した(0℃)溶液に滴下した。反応混合物を室温で30分間撹拌し、次いで減圧下で濃縮して、(R)-N-(1-(1-シアノエチル)-3-シクロプロポキシ-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド及び(S)-N-(1-(1-シアノエチル)-3-シクロプロポキシ-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミドのラセミ混合物620mgを得た。MS(方法A)m/z221[M+1]+;t=1.42分。
中間体41:N-(3-シクロプロポキシ-1-イソプロピル-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド
工程1:3-シクロプロポキシ-1-イソプロピル-4-ニトロ-1H-ピラゾールの製造
2-ヨードプロパン603mg(1.2eq.)及び炭酸カリウム817mg(2eq.)を、3-シクロプロポキシ-4-ニトロ-1H-ピラゾール(中間体29、工程5)0.5g(1eq.)のN,N-ジメチルホルムアミド(DMF)15mL中の溶液に加えた。この混合物を80℃で1時間加熱し、そして酢酸エチル100mL及びジエチルエーテル100mLの混合物に注いだ。有機層を水100mLで3回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物を、80/20ヘプタン/酢酸エチル混合物で溶出してシリカゲルで精製し、3-シクロプロポキシ-1-イソプロピル-4-ニトロ-1H-ピラゾール 273mgを得た。MS(方法A)m/z212[M+1]+;t=2.17分。
工程2:3-シクロプロポキシ-1-イソプロピル-1H-ピラゾール-4-アミンの製造
マイクロ波バイアルにおいて、3-シクロプロポキシ-1-イソプロピル-4-ニトロ-1H-ピラゾール 273mg(1eq.)のメタノール8mL中の溶液を、ギ酸アンモニウム236mg(2.8eq.)及び炭素担持パラジウム(10%)138mg(0.1eq.)で処理した。反応混合物を70℃で10分間加熱した。この混合物をセライトでろ過してメタノールで洗浄し、そして減圧下で濃縮した。粗製物質を更に精製することなく次の工程に取り入れた。
工程3:N-(3-シクロプロポキシ-1-イソプロピル-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミドの製造
3-シクロプロポキシ-1-イソプロピル-1H-ピラゾール-4-アミン 234mgのテトラヒドロフラン2mL中の溶液を、予め30分間0℃で混合された無水酢酸488μL(4eq.)のギ酸892μL(18eq.)中の溶液に滴下した。反応混合物を0℃で1時間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。残留物を、50/50ヘプタン/酢酸エチル混合物で溶出してシリカゲルで精製し、N-(3-シクロプロポキシ-1-イソプロピル-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド 155mgを得た。MS(方法A);m/z210[M+1]+;t=1.55分。
中間体42:N-(3-(3,3-ジフルオロシクロブトキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド
工程1:5-(3,3-ジフルオロシクロブトキシ)-4-ニトロ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾールの製造
水素化ナトリウム(鉱油中60%)288mg(2eq.)の乾燥テトラヒドロフラン10mL中の懸濁液を-10℃に冷却し、そして3,3-ジフルオロシクロブタン-1-オール 779mg(2eq.)を加えた。30分間撹拌した後、乾燥テトラヒドロフラン5mL中の2-[(3-クロロ-4-ニトロ-ピラゾール-1-イル)メトキシ]エチル-トリメチル-シラン(中間体29、工程2)1g(1eq.)を加えた。この混合物を5℃で30分間撹拌し、そして10%クエン酸水溶液及びジエチルエーテルでクエンチした。有機層を分離し、そして水で2回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮して、5-(3,3-ジフルオロシクロブトキシ)-4-ニトロ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール 1.5gを得た。粗製物質をさらに精製することなく次の工程で使用した。MS(方法A):イオン化無し;t=3.13分。
工程2:3-(3,3-ジフルオロシクロブトキシ)-1-メチル-4-ニトロ-1H-ピラゾールの製造
1N塩酸溶液32mL(7.5eq.)を、5-(3,3-ジフルオロシクロブトキシ)-4-ニトロ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール 1.5g(1eq.)の乾燥アセトニトリル32mL中の溶液に加えた。40℃に4時間加熱した後、反応混合物を室温まで冷却し、そして水酸化ナトリウム1N水溶液32mLを加えることによりpH7に中和した。反応混合物を酢酸エチル50mLで2回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮して黄色固体711mgを得、これをN-メチルピロリジノン25mLに溶解した。ヨードメタン244μL(1.2eq.)及び炭酸カリウム897mg(2eq.)をこの溶液に加えた。この混合物を80℃で2時間加熱し、そして酢酸エチル200mL及びジエチルエーテル200mLの混合物に注いだ。有機層を水100mLで3回洗浄し、次いで硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物を、80/20~50/50ヘプタン/酢酸エチル混合物で溶出してシリカゲルで精製し、3-(3,3-ジフルオロシクロブトキシ)-1-メチル-4-ニトロ-1H-ピラゾール 725mgを得た。MS(方法B)m/z 234[M+1]+;t=1.25分。
工程3:3-(3,3-ジフルオロシクロブトキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-アミンの製造
塩化アンモニウム946mg(5eq.)及び鉄988mg(5eq.)を、3-(3,3-ジフルオロシクロブトキシ)-1-メチル-4-ニトロ-1H-ピラゾール 825mg(1eq.)のエタノール25mL及び水3.8mL中の溶液に加えた。反応混合物を80℃で1時間加熱し、次いで室温まで放冷した。この混合物をセライトでろ過してエタノールで洗浄し、そして減圧下で濃縮した。残留物を酢酸エチルに入れて水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮して、3-(3,3-ジフルオロシクロブトキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-アミン 579mgを橙色粘性物質として得た。粗製物質をさらに精製することなく次の工程に取り入れた。
工程4:N-(3-(3,3-ジフルオロシクロブトキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミドの製造
3-(3,3-ジフルオロシクロブトキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-アミン 579mgのテトラヒドロフラン7mL中の溶液を、予め30分間混合された無水酢酸1.08mL(4eq.)のギ酸875μL(8eq.)中の0℃に冷却した溶液に滴下した。反応混合物を0℃で10分間撹拌し、次いで30分間室温で撹拌して、真空下で濃縮した。残留物を、50/50ヘプタン/酢酸エチル混合物で溶出してシリカゲルで精製し、N-(3-(3,3-ジフルオロシクロブトキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド 374mgを得た。MS(方法B);m/z232[M+1]+;t=0.97分。
中間体43:2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
工程1:2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボキサミドの製造
密閉チューブにおいてメタノール中7Nアンモニア溶液200mL中の2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸メチル(中間体1)2g(1eq.)を3日間室温で撹拌した。次いでこの混合物を減圧下で濃縮した。残留物をジエチルエーテル50mL中でトリチュレートし、そして不溶物をろ過し、そして真空下で乾燥して2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボキサミド 1.8gを得た。MS(方法B)m/z209[M+1]+;t=0.88分。
工程2:2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの製造
トリフルオロ酢酸無水物4.25mL(3.6eq.)及びトリエチルアミン5.31mL(4.5eq.)を、2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボキサミド(1eq.)1.75gの無水テトラヒドロフラン31mL中の溶液に0℃でアルゴン下にて加えた。この混合物を1時間0℃から室温で撹拌し、次いで水200mLに注いだ。沈殿物を真空ろ過し、そしてジエチルエーテルでトリチュレートして、2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル 1.3gを得た。MS(方法A)m/z191[M+1]+;t=1.72分。
中間体44:N-(1-エチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド
工程1:1-エチル-4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾールの製造
ヨードエタン228μL(1.5eq.)及び炭酸セシウム1.23g(2eq.)を、4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール(中間体13、工程3)350mg(1eq.)のN,N-ジメチルホルムアミド10mL中の溶液に加えた。この混合物を室温で1時間撹拌し、そして酢酸エチル100mL及びジエチルエーテル100mlの混合物に注いだ。有機層を水150mLで3回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物を、シクロヘキサン中0~80%酢酸エチルのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、1-エチル-4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール 374mgを得た。MS(方法E)m/z214[M+1]+;t=0.97分。
工程2:N-(1-エチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミドの製造
N-(1-エチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド 200mgを、中間体26、工程2に記載される基本的な手順に従って、1-エチル-4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール 373mgから始めて製造した。MS(方法E)m/z212[M+1]+;t=0.78分。
中間体45:N-[3-イソプロポキシ-1-(メチル-d3)ピラゾール-4-イル]ホルムアミド
工程1:3-イソプロポキシ-4-ニトロ-1-(メチル-d3)ピラゾールの製造
3-イソプロポキシ-4-ニトロ-1-(メチル-d3)ピラゾール 1.43gを、中間体26、工程1において記載される基本的な手順に従って、3-イソプロポキシ-4-ニトロ-1H-ピラゾール 1.5gから始めて製造した。MS(方法E)m/z189[M+1]+;t=1.11分。
工程2:N-[3-イソプロポキシ-1-(メチル-d3)ピラゾール-4-イル]ホルムアミドの製造
塩化アンモニウム(5eq.)170mg及び鉄178mg(5eq.)を、3-イソプロポキシ-4-ニトロ-1-(メチル-d3)ピラゾール 120mgのエタノール8mL及び水1.2mL中の溶液に加えた。反応混合物を激しく撹拌しながら10分間80℃で加熱し、そしてこの混合物をセライトでろ過してエタノールで洗浄し、そして減圧下で濃縮した。粗製物質を酢酸エチル20mLで希釈し、そして塩化ナトリウム飽和水溶液20mLで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、そして真空下で濃縮して残留物を形成した。
テトラヒドロフラン3mL中の残留物の溶液を、予め30分間室温で混合された無水酢酸301μL(5eq.)のギ酸433μL(18eq.)中の溶液に滴下した。反応混合物を室温で1時間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン中5%メタノールで溶出してシリカゲルで精製し、N-[3-イソプロポキシ-1-(メチル-d3)ピラゾール-4-イル]ホルムアミド 95mgを得た。MS(方法E)m/z187[M+1]+;t=0.83分。
中間体46:(S)-N-(3-(2-ブトキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド
工程1:(S)-5-(2-ブトキシ)-4-ニトロ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾールの製造
(S)-5-(2-ブトキシ)-4-ニトロ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール 785mgを、中間体29の工程3に記載される基本的な手順に従って、5-クロロ-4-ニトロ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール 1gから始めて製造した。MS(方法F)m/zイオン化無し;t=2.14分。
工程2:(S)-(5-(2-ブトキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾール-1-イル)メタノールの製造
中間体29の工程4に記載される基本的な手順に従って、(S)-5-(2-ブトキシ)-4-ニトロ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール 785mgを、(S)-(5-(2-ブトキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾール-1-イル)メタノール 495mgに変換した。粗製物質をさらに精製することなく次の工程に取り入れた。
工程3:(S)-3-(2-ブトキシ)-1-メチル-4-ニトロ-1H-ピラゾールの製造
ヨードメタン230μL(1.1eq.)及び炭酸カリウム1.16g(2.5eq.)を、(S)-(5-(2-ブトキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾール-1-イル)メタノール 495mg(1eq.)のN,N-ジメチルホルムアミド30mL中の溶液に加えた。この混合物を60℃で2時間撹拌し、次いで室温まで放冷し、そして酢酸エチル100mL及びジエチルエーテル100mLの混合物に注いだ。有機層を水150mLで3回洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物を、シクロヘキサン中0~60%酢酸エチルのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、(S)-3-(2-ブトキシ)-1-メチル-4-ニトロ-1H-ピラゾール 367mgを得た。MS(方法E)m/z200[M+1]+;t=1.23分。
工程4:(S)-N-(3-(2-ブトキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミドの製造
中間体29の工程7に記載される基本的な手順に従って、(S)-3-(2-ブトキシ)-1-メチル-4-ニトロ-1H-ピラゾール 375mgを、(S)-N-(3-(2-ブトキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド 179mgに変換した。MS(方法E)m/z198[M+1]+;t=0.95分。
中間体47:(R)-N-(3-(2-ブトキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド
工程1:(R)-5-(2-ブトキシ)-4-ニトロ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾールの製造
中間体29の工程3に記載される基本的な手順に従って、5-クロロ-4-ニトロ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール 1gを、(R)-5-(2-ブトキシ)-4-ニトロ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール 889mgに変換した。MS(方法F)m/zイオン化無し;t=2.14分。
工程2:(R)-(5-(2-ブトキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾール-1-イル)メタノールの製造
中間体29の工程4に記載される基本的な手順に従って、(R)-5-(2-ブトキシ)-4-ニトロ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1H-ピラゾール 890mgを、(R)-(5-(2-ブトキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾール-1-イル)メタノール 607mgに変換した。MS(方法E)m/z216[M+1]+;t=1.09分。
工程2:(R)-3-(2-ブトキシ)-1-メチル-4-ニトロ-1H-ピラゾールの製造
中間体46の工程3に記載される基本的な手順に従って、(R)-(5-(2-ブトキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾール-1-イル)メタノール 620mgを、(R)-3-(2-ブトキシ)-1-メチル-4-ニトロ-1H-ピラゾール 440mgに変換した。MS(方法E)m/z200[M+1]+;t=1.23分。
工程3:(R)-N-(3-(2-ブトキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミドの製造
中間体46の工程4に記載される基本的な手順に従って、(R)-3-(2-ブトキシ)-1-メチル-4-ニトロ-1H-ピラゾール 440mgを、(R)-N-(3-(2-ブトキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド 175mgに変換した。MS(方法E)m/z198[M+1]+;t=0.95分。
中間体48:(N-(2,2-ジメチル-3,4-ジヒドロ-2H-ピラノ[3,2-b]ピリジン-8-イル)ホルムアミド
工程1:2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-4H-ピラノ[3,2-b]ピリジン-4-オンの製造
密閉容器において、ピロリジン(1.5eq.)4.52mLを、1-(3-ヒドロキシピリジン-2-イル)エタン-1-オン 5g(1eq.)のトルエン100mL中の溶液に加えた。この混合物を15分間室温で撹拌した。次いで、アセトン5.4mL(2eq)を加え、そして反応混合物を40℃で24時間撹拌した。アセトンをさらに4mL(1.5eq.)加え、そしてこの混合物を再び15時間室温で撹拌し、次いでシリカゲルのパッドでろ過してシクロヘキサン中0~100%酢酸エチルのグラジエントで溶出し、2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-4H-ピラノ[3,2-b]ピリジン-4-オン 3.29gを得た。MS(方法F)m/z178[M+1]+;t=1.63分。
工程2:2,2-ジメチル-3,4-ジヒドロ-2H-ピラノ[3,2-b]ピリジン-4-オールの製造
2,2-ジメチル-2,3-ジヒドロ-4H-ピラノ[3,2-b]ピリジン-4-オン 1g(1eq.)のエタノール10mL中の溶液を、水素化ホウ素ナトリウム160mg(0.75eq)のエタノール5mL中の溶液に撹拌下で滴下した。反応混合物を還流下で2時間撹拌し、次いで室温まで冷却し、そして真空下で濃縮した。残留物を酢酸エチル200mLに溶解し、そして炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液150mLで洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、次いで真空下で濃縮し、そして残留物を、ジクロロメタン中0~5%メタノールのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、2,2-ジメチル-3,4-ジヒドロ-2H-ピラノ[3,2-b]ピリジン-4-オール 820mgを得た。MS(方法E)m/z180[M+1]+;t=0.34分。
工程3:2,2-ジメチル-2H-ピラノ[3,2-b]ピリジンの製造
ディーン・スターク装置において、2,2-ジメチル-3,4-ジヒドロ-2H-ピラノ[3,2-b]ピリジン-4-オール 820mg(1eq.)及びパラ-トルエンスルホン酸水和物87mg(0.1eq.)のトルエン50mL中の溶液を、水を常時除去しながら5時間還流させた。室温まで冷却して真空下で濃縮した後、残留物を、ジクロロメタン中0~5%メタノールのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、2,2-ジメチル-2H-ピラノ[3,2-b]ピリジン 442mgを得た、MS(方法E)m/z162[M+1]+;t=0.83分。
工程4:2,2-ジメチル-3,4-ジヒドロ-2H-ピラノ[3,2-b]ピリジンの製造
2,2-ジメチル-2H-ピラノ[3,2-b]ピリジン 440mg(1eq.)のメタノール15mL中の溶液を、2.5barの水素下で1.5時間Parr装置において炭素担持パラジウム10質量%286mg(0.1eq.)で処理した。decaliteでろ過して30mLメタノールでリンスし、真空下で濃縮した後、残留物を、シクロヘキサン中0~70%酢酸エチルのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、2,2-ジメチル-3,4-ジヒドロ-2H-ピラノ[3,2-b]ピリジン 445mgを得た。MS(方法E)m/z164[M+1]+;t=0.68分。
工程5:2,2-ジメチル-3,4-ジヒドロ-2H-ピラノ[3,2-b]ピリジン 5-オキシドの製造
3-クロロ過安息香酸(純度70質量%)1.78g(2.1eq.)を、2,2-ジメチル-3,4-ジヒドロ-2H-ピラノ[3,2-b]ピリジン 560mg(1eq.)のジクロロメタン250mL中の溶液に0℃で加えた。反応混合物を室温で18時間撹拌し、次いで炭酸ナトリウム飽和水溶液100mlで洗浄し、そして有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン中0~5%メタノールのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、2,2-ジメチル-3,4-ジヒドロ-2H-ピラノ[3,2-b]ピリジン5-オキシド 290mgを得た。MS(方法E)m/z359[M+1]+;t=0.95分。
工程6:2,2-ジメチル-8-ニトロ-3,4-ジヒドロ-2H-ピラノ[3,2-b]ピリジン及び2,2-ジメチル-8-ニトロ-3,4-ジヒドロ-2H-ピラノ[3,2-b]ピリジン5-オキシドの製造
硝酸2mL(28.6eq.)を、2,2-ジメチル-3,4-ジヒドロ-2H-ピラノ[3,2-b]ピリジン5-オキシド 280mg(1eq.)の酢酸2mL中の溶液に滴下した。反応混合物を5時間85℃で撹拌し、次いで室温に冷却し、そして氷200g及び12N水酸化ナトリウム水溶液10mLの混合物に注いだ。水層を塩化ナトリウムで飽和させて酢酸エチル150mLで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮し、そして2,2-ジメチル-8-ニトロ-3,4-ジヒドロ-2H-ピラノ[3,2-b]ピリジン及び2,2-ジメチル-8-ニトロ-3,4-ジヒドロ-2H-ピラノ[3,2-b]ピリジン5-オキシドの分離できない混合物290mgを得た。MS(方法E)m/z209[M+1]+;t=1.26分及びm/z225[M+1]+;t=1.03分。
工程7:N-(2,2-ジメチル-3,4-ジヒドロ-2H-ピラノ[3,2-b]ピリジン-8-イル)ホルムアミドの製造
中間体31の工程3に記載される基本的な手順に従って、2,2-ジメチル-8-ニトロ-3,4-ジヒドロ-2H-ピラノ[3,2-b]ピリジン及び2,2-ジメチル-8-ニトロ-3,4-ジヒドロ-2H-ピラノ[3,2-b]ピリジン5-オキシド 290mgを還元してホルミル化し、N-(2,2-ジメチル-3,4-ジヒドロ-2H-ピラノ[3,2-b]ピリジン-8-イル)ホルムアミド 150mgを得た。MS(方法E)m/z207[M+1]+;t=1.07分。
中間体49:N-(3-イソプロポキシ-1-[(1R)-1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル]-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド及びN-(3-イソプロポキシ-1-[(1S)-1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル]-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド
工程1:3-イソプロポキシ-4-ニトロ-1-(1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)-1H-ピラゾール (ラセミ)の製造
ラセミ 1,1,2,2,3,3,4,4,4-ノナフルオロブタン-1-スルホン酸1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル(市販)1.74g(1.5eq.)及び炭酸カリウム1.22g(3eq.)を、3-イソプロポキシ-4-ニトロ-1H-ピラゾール(市販)0.5g(1eq.)のジメチルホルムアミド2mL中の溶液に加えた。この混合物を80℃で1.5時間加熱し、次いで室温まで放冷し、そして酢酸エチル及び水に注いだ。水層を分離し、そして酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物をジエチルエーテル及び水中に入れた。有機層を分離し、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮して、ラセミ 3-イソプロポキシ-4-ニトロ-1-(1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)-1H-ピラゾール 360mgを得た。MS(方法D)m/z268[M+1]+;t=1.29分。
工程2:N-(3-イソプロポキシ-1-(1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミ)の製造
ラセミ 3-イソプロポキシ-4-ニトロ-1-(1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)-1H-ピラゾール 550mg(1eq.)のメタノール80mL中の溶液を、2.5barの水素下で炭素担持パラジウム(10%)100mg(0.05eq.)の存在下にて1時間水素添加した。混合物をdecaliteでろ過してジクロロメタンで洗浄し、そして減圧下で濃縮した。テトラヒドロフラン12mLに溶解した粗製物質の溶液を、予め30分間室温で混合された無水酢酸777μL(4eq.)のギ酸632μL(8eq.)中の冷却した(0℃)溶液に滴下した。反応混合物を0℃で1時間撹拌し、室温まで昇温させ、次いで10%炭酸ナトリウム水溶液に注いで15分間撹拌した。水層を分離し、そして酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残留物を、ヘプタン中0~20%酢酸エチルのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、ラセミ N-(3-イソプロポキシ-1-(1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド 510mgを得た。MS(方法D)m/z266[M+1]+;t=0.99分。
中間体50:(3S,4S)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-オール
リパーゼAMANO AK(参照ALDRICH:蛍光菌(Pseudomonas fluorescens)由来Amanoリパーゼ 20.000U/g;カタログ番号:534730-50G)7.5gを、(3S,4S)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-オール及び(3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-オール (中間体17工程1)のラセミ混合物30g(1eq.)並びに酢酸ビニル150mLのヘプタン300mL中の溶液に加えた。この懸濁液を5日間22℃で撹拌し、次いでdecaliteのパッドでろ過した。フィルターケークを酢酸エチル50mLで2回リンスし、そしてろ液を減圧下で濃縮した。残留物を、ヘプタン中30~90%酢酸エチルで溶出してシリカゲルで精製し、(3S,4S)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-オール 11.72gを得た。
1H NMR (400MHz、CDCl3) δ ppm:2.61 (幅広s、1 H);3.39 (s、3 H);3.76 (m、3 H);3.94 (dd、J=4.04及び10 Hz、1 H);4.05 (dd、J=4.3及び9.7 Hz、1 H);4.29 (m、1 H)。
中間体51:(R)-N-(2-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-[1,4]ジオキセピノ[2,3-b]ピリジン-9-イル)ホルムアミド
工程1:(S)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ブタン-2-オールの製造
イミダゾール4.07g(1.1eq.)を、(S)-ブタン-1,3-ジオール5g(1eq.)のN,N-ジメチルホルムアミド50ml中の溶液にアルゴン下で加えた。この混合物を0℃に冷却し、そしてtert-ブチル ジメチルシリルクロリド9.2g(1.1eq.)を加えた。反応混合物を24時間室温で撹拌し、次いでジエチエーテル150mL及び水100mLで希釈した。有機層を水50mLで3回洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物を、シクロヘキサン中0~10%酢酸エチルのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、(S)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ブタン-2-オール 9gを得た。
1H NMR (400MHz、CDCl3) δ ppm:0,1 (s、6 H);0,89 (s、9 H);1,19 (d、J=6.3 Hz、3 H);1,64 (m、2 H);3.30 (幅広s、1 H);3,81 (m、1 H);3,88 (m、1 H);4,02 (m、1 H)。
工程2:(R)-3-((2-クロロピリジン-3-イル)オキシ)ブタン-1-オールの製造
トリフェニルホスフィン9.11g(1.1eq.)及びアゾジカルボン酸ジイソプロピル6.45mL(1.05eq.)を、(S)-4-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)ブタン-2-オール6.78g(1.05eq.)及び2-クロロピリジン-3-オール4.09g(1eq.)のテトラヒドロフラン80mL中の溶液に0℃で続けて滴下した。反応混合物を1時間0℃から室温で撹拌し、次いでジエチルエーテル150mL及び水100mLで希釈した。有機層を水50mLで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物を、シクロヘキサン中0~10%酢酸エチルのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、シリル化中間体8.24gを得た。得られた化合物をアセトニトリル250mL及び1N 塩化水素水溶液50mL中に溶解し、そして反応混合物を1時間撹拌し、次いで炭酸水素ナトリウム飽和水溶液200mL及びジクロロメタン400mLに注意深く注いだ。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物を、シクロヘキサン中0~70%酢酸エチルのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、(R)-3-((2-クロロピリジン-3-イル)オキシ)ブタン-1-オール 4.4gを得た。MS(方法F)m/z202[M+1]+;t=1.17分。
工程3:(R)-2-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-[1,4]ジオキセピノ[2,3-b]ピリジンの製造
(R)-3-((2-クロロピリジン-3-イル)オキシ)ブタン-1-オール 2.5g(1eq.)の1-メチル-2-ピロリジノン40mL中の溶液を、水素化ナトリウム(鉱油中60質量%)644mg(1.3eq.)の1-メチル-2-ピロリジノン50mL中の懸濁液に95℃でアルゴン下にで30分で加えた。反応混合物を2時間90~100℃で撹拌し、次いで室温まで冷却し、そしてジエチルエーテル及び酢酸エチルの50/50混合物200mL並びに水100mLに注いだ。水層を酢酸エチル50mLで抽出し、そして有機層を合わせて水50mLで4回洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物を、シクロヘキサン中0~50%酢酸エチルのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、(R)-2-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-[1,4]ジオキセピノ[2,3-b]ピリジン 1gを得た。MS(方法F)m/z166[M+1]+;t=1.11分。
工程4:(R)-2-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-[1,4]ジオキセピノ[2,3-b]ピリジン-9-カルボン酸の製造
ヘプタン中1.6Nブチルリチウム溶液5.7mL(1.5eq.)を、(R)-2-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-[1,4]ジオキセピノ[2,3-b]ピリジン 1g(1eq.)の無水テトラヒドロフラン30mL中の溶液に、-60℃でアルゴン下にて、温度を-55℃より低く維持しながらゆっくりと加えた。反応混合物を1時間30分-60℃で撹拌した。撹拌しながら温度を室温までゆっくりと昇温させ、次いでジエチルエーテル50mL及び水20mLで希釈した。有機層を廃棄し、そして塩基性水層を10%クエン酸水溶液10mLを用いて酸性化した。ジクロロメタン/イソプロパノールの75/25混合物で5回抽出した後、有機層を合わせて硫酸ナトリウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物を、ペンタン/ジエチルエーテルの60/40混合物10mL中でトリチュレートして、(R)-2-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-[1,4]ジオキセピノ[2,3-b]ピリジン-9-カルボン酸 390mgを得た。MS(方法F)m/z210[M+1]+;t=0.81分。
工程5:(R)-(2-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-[1,4]ジオキセピノ[2,3-b]ピリジン-9-イル)カルバミン酸tert-ブチルの製造
トリエチルアミン316μL(1.2eq.)及びジフェニルホスホリルアジド503μL(1.2eq.)を、(R)-2-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-[1,4]ジオキセピノ[2,3-b]ピリジン-9-カルボン酸395mg(1eq.)の無水トルエン10mL及びtert-ブタノール10mL中の溶液にアルゴン下で加えた。反応混合物を2時間30分室温で撹拌した。次いで、塩化銅(II)7.6mg(0.03eq.)及びtert-ブタノールさらに10mLを加え、そしてこの混合物を110℃で1時間30分撹拌し、次いで室温まで冷却し、そしてジエチルエーテル30mL、酢酸エチル30mL及び水20mLで希釈した。有機層を水10mL及びブライン10mLで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物を、シクロヘキサン中0~30%酢酸エチルのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、(R)-(2-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-[1,4]ジオキセピノ[2,3-b]ピリジン-9-イル)カルバミン酸tert-ブチル 450mgを得た。MS(方法F)m/z281[M+1]+;t=1.52分。
工程6:(R)-N-(2-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-[1,4]ジオキセピノ[2,3-b]ピリジン-9-イル)ホルムアミドの製造
(R)-(2-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-[1,4]ジオキセピノ[2,3-b]ピリジン-9-イル)カルバミン酸tert-ブチル 450mg(1eq.)のジクロロメタン10mL及びトリフルオロ酢酸10mL中の溶液を室温で1時間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。残留物をトルエン/テトラヒドロフランの50/50混合物で3回共沸し、次いでテトラヒドロフラン5mL中に入れて、ギ酸492μL(8eq.)及び無水酢酸606μL(4eq.)の予め混合した溶液に加えた。室温で2時間撹拌した後、反応混合物をジクロロメタン20mL及び10%炭酸ナトリウム水溶液10mLに注いだ。二相混合物を10分間激しく撹拌し、そして水層をさらにジクロロメタン20mLで抽出した。有機層を合わせて硫酸ナトリウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物をペンタン/ジエチルエーテルの50/50混合物10mL中でトリチュレートして、(R)-N-(2-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-[1,4]ジオキセピノ[2,3-b]ピリジン-9-イル)ホルムアミド 238mgを得た。MS(方法F)m/z209[M+1]+;t=0.84分。
中間体52: N-(3-((2,2-ジメチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミ)
工程1:3-((2,2-ジメチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-4-ニトロ-1H-ピラゾール (ラセミ)の製造
2,2-ジメチルオキセタン-3-オール0.365g(1.25eq.)及び炭酸セシウム1.86g(2eq.)を、1-(メチル-d3)-3,4-ジニトロ-1H-ピラゾール (中間体21、工程1)0.5g(1eq.)のアセトニトリル25mL中の溶液に加えた。この混合物を80℃で7時間加熱し、次いで室温まで放冷し、そして酢酸エチル及び水に注いだ。水層を分離し、そして酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物を、ヘプタン中20%酢酸エチルで溶出してシリカゲルで精製し、3-((2,2-ジメチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-4-ニトロ-1H-ピラゾール (ラセミ)470mgを得た。MS(方法A)m/z231[M+1]+;t=1.66分。
工程2:N-(3-((2,2-ジメチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミ)
マイクロ波バイアルにおいて、3-((2,2-ジメチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-4-ニトロ-1H-ピラゾール (ラセミ) 0.66g(1eq.)のメタノール15mL中の溶液を、ギ酸アンモニウム1.26g(7eq.)及び炭素担持パラジウム(10%)202mg(0.07eq.)で処理した。反応混合物を70℃で15分間加熱した。この混合物をセライトでろ過してメタノールで洗浄し、減圧下で濃縮して3-((2,2-ジメチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-アミン (ラセミ)0.62gを得た。粗製物質をさらに精製することなく次の工程に取り入れた。
3-((2,2-ジメチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-アミン (ラセミ)0.57g(1eq.)のテトラヒドロフラン20mL中の溶液を、予め30分間室温で混合された無水酢酸1.16g(4eq.)のギ酸2.4g(18eq.)中の冷却した(0℃)溶液に滴下した。反応混合物を室温で3時間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。残留物をジクロロメタン中5%メタノールで溶出してシリカゲルで精製し、N-(3-((2,2-ジメチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミ)0.51gを得た。MS(方法A)m/z229[M+1]+;t=1.26分。
中間体53:N-(3-シクロプロポキシ-1-(2-メトキシエチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド
工程1:1-(2-メトキシエチル)-3,4-ジニトロ-1H-ピラゾールの製造
1-ブロモ-2-メトキシ-エタン1.21g(1.4eq.)及び炭酸カリウム1.75g(2eq.)を、3,4-ジニトロ-1H-ピラゾール(市販)1g(1eq.)のジメチルホルムアミド10mL中の溶液に加えた。この混合物を80℃で5時間撹拌し、次いで室温まで放冷して酢酸エチル及び水に注いだ。水層を分離し、そして酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン、次いでジクロロメタン中1%メタノールで溶出してシリカゲルで精製し、1-(2-メトキシエチル)-3,4-ジニトロ-1H-ピラゾール 1.0gを得た。MS(方法B)t=1.19分;質量検出無し。
工程2:3-シクロプロポキシ-1-(2-メトキシエチル)-4-ニトロ-1H-ピラゾールの製造
シクロプロパノール1.25eq.及び炭酸セシウム2eq.を、1-(2-メトキシエチル)-3,4-ジニトロ-1H-ピラゾール 0.98g(1eq.)のアセトニトリル20mL中の溶液に加えた。この混合物を80℃で8時間加熱し、次いで室温まで放冷して酢酸エチル及び水に注いだ。水層を分離し、酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物をジクロロメタン中10%酢酸エチルで溶出してシリカゲルで精製し、3-シクロプロポキシ-1-(2-メトキシエチル)-4-ニトロ-1H-ピラゾール 825mgを得た。MS(方法B)m/z228[M+1]+;t=1.22分。
工程3:N-(3-シクロプロポキシ-1-(2-メトキシエチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミドの製造
マイクロ波バイアルにおいて、3-シクロプロポキシ-1-(2-メトキシエチル)-4-ニトロ-1H-ピラゾール 0.825g(1eq.)のメタノール10mL中の溶液を、ギ酸アンモニウム1.6g(7eq.)及び炭素担持パラジウム(10%)100mg(0.025eq.)で処理した。反応混合物を70℃で15分間加熱した。この混合物をセライトでろ過してメタノールで洗浄し、減圧下で濃縮して3-シクロプロポキシ-1-(2-メトキシエチル)-1H-ピラゾール-4-アミン 715mgを得た。粗製物質をさらに精製することなく次の工程に取り入れた。
3-シクロプロポキシ-1-(2-メトキシエチル)-1H-ピラゾール-4-アミン 0.71g(1eq.)のテトラヒドロフラン15mL中の溶液を、予め30分間室温で混合された無水酢酸1.47g(4eq.)のギ酸3g(18eq.)中の冷却した(0℃)溶液に滴下した。反応混合物を室温で20分間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン中5%メタノールで溶出してシリカゲルで精製し、N-(3-シクロプロポキシ-1-(2-メトキシエチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド 455mgを得た。MS(方法A)m/z226[M+1]+;t=1.21分。
中間体54:N-(1-(メチル-d3)-3-((テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミ)
工程1:1-(メチル-d3)-4-ニトロ-3-((テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール (ラセミ)の製造
テトラヒドロフラン-3-オール0.38g(1.25eq.)及び炭酸セシウム2.23g(2eq.)を、1-(メチル-d3)-3,4-ジニトロ-1H-ピラゾール (中間体21、工程1)0.6g(1eq.)のアセトニトリル12mL中の溶液に加えた。この混合物を80℃で終夜加熱し、次いで室温まで放冷して、酢酸エチル及び水に注いだ。水層を分離し、そして酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物をジクロロメタン中10%酢酸エチルで溶出してシリカゲルで精製し、1-(メチル-d3)-4-ニトロ-3-((テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール 245mgを得た。MS(方法B)m/z217[M+1]+;t=0.97分。
工程2:N-(1-(メチル-d3)-3-((テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミ)の製造
マイクロ波バイアルにおいて、1-(メチル-d3)-4-ニトロ-3-((テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール 0.245g(1eq.)の4mLメタノール中の溶液を、ギ酸アンモニウム0.5g(7eq.)及び炭素担持パラジウム(10%)30mg(0.025eq.)で処理した。反応混合物を100℃で10分間加熱した。この混合物をセライトでろ過してメタノールで洗浄し、減圧下で濃縮して、1-(メチル-d3)-3-((テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-アミンを得た。粗製物質をさらに精製することなく次の工程に取り入れた。
1-(メチル-d3)-3-((テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-アミン 0.21g(1eq.)のテトラヒドロフラン5mL中の溶液を、予め30分間室温で混合された無水酢酸0.47g(4eq.)のギ酸0.9g(18eq.)中の冷却した(0℃)溶液に滴下した。反応混合物を室温で90分間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。残留物を酢酸エチル及び水の混合物中に入れた。水層を分離し、そして酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物をジクロロメタン5%メタノールで溶出してシリカゲルで精製し、N-(1-(メチル-d3)-3-((テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド 140mgを得た。MS(方法A)m/z215[M+1]+;t=0.98分。
中間体55及び56:cis N-(1-((4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)-3-イソプロポキシ-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド及びtrans N-(1-((4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)-3-イソプロポキシ-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド
工程1:3-イソプロポキシ-4-ニトロ-1-(1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-イル)-1H-ピラゾールの製造
トリフェニルホスフィン4.6g(1.5eq.)を、3-イソプロポキシ-4-ニトロ-1H-ピラゾール (市販)2g(1eq.)及び1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-オール 1.85g(1eq.)のテトラヒドロフラン30mL中の溶液に加えた。この混合物を0℃に冷却し、そしてアゾジカルボン酸ジイソプロピル(DIAD)3.55g(1.5eq.)を加えた。この混合物を室温で一晩撹拌し、次いで 酢酸エチル100mL及び水50mLで希釈した。二相を分離した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、真空下で濃縮し、そしてジクロロメタン中10%酢酸エチルで溶出してシリカで精製し、3-イソプロポキシ-4-ニトロ-1-(1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-イル)-1H-ピラゾール 1.45gを得た。MS(方法B)m/z312[M+1]+;t=1.61分。
工程2:4-(3-イソプロポキシ-4-ニトロ-1H-ピラゾール-1-イル)シクロヘキサン-1-オンの製造
マイクロ波バイアルにおいて、3-イソプロポキシ-4-ニトロ-1-(1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-イル)-1H-ピラゾール 0.7g(1eq.)のアセトン12mL及び水2.5mL中の溶液を、ピリジニウム-パラトルエンスルホン酸(PPTS)0.68g(1.2eq.)で処理した。反応混合物120℃で30分間加熱した。この混合物を減圧下で濃縮し、そして酢酸エチル50mL及び水20mL中に入れた。二相を分離した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、真空下で濃縮し、そしてジクロロメタン中10%酢酸エチルで溶出してシリカで精製し、4-(3-イソプロポキシ-4-ニトロ-1H-ピラゾール-1-イル)シクロヘキサン-1-オン 500mgを得た。MS(方法B)m/z268[M+1]+;t=1.41分。
工程3:N-(3-イソプロポキシ-1-(4-オキソシクロヘキシル)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミドの製造
塩化アンモニウム(5eq.)800mg及び鉄836mg(5eq.)を、4-(3-イソプロポキシ-4-ニトロ-1H-ピラゾール-1-イル)シクロヘキサン-1-オン 800mgのエタノール20mL及び水2.5mL中の溶液に加えた。反応混合物を80℃で激しい撹拌下で90分間加熱し、そしてこの混合物をセライトでろ過してエタノールで洗浄し、そして減圧下で濃縮した。
テトラヒドロフラン5mL中の残留物の溶液を、予め30分間室温で混合された無水酢酸2.24g(8eq.)のギ酸4.4g(35eq.)中の溶液に0℃で滴下した。反応混合物を室温で50分間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン中5%メタノールで溶出してシリカゲルで精製し、N-(3-イソプロポキシ-1-(4-オキソシクロヘキシル)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド 170mgを得た。MS(方法A)m/z266[M+1]+;t=1.55分。
工程4:cis N-(1-((4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)-3-イソプロポキシ-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド及びtrans N-(1-((4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)-3-イソプロポキシ-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミドの製造
臭化メチルマグネシウム(テトラヒドロフラン中3M)311μL(1.5eq.)を、N-(3-イソプロポキシ-1-(4-オキソシクロヘキシル)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド 165mgのテトラヒドロフラン8mL中の溶液に-78℃で加えた。反応混合物を-78℃で10分間撹拌し、次いで臭化メチルマグネシウム(テトラヒドロフラン中3M)104μL(0.5eq.)を加え、そしてこの混合物を-78℃で1時間撹拌した。塩化アンモニウムの飽和水溶液3mLを用いて反応をクエンチし、そして酢酸エチル20mLを加えて抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮し、そしてジクロロメタン中3%メタノールで溶出してシリカで精製し、N-(1-((4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)-3-イソプロポキシ-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド 50mg(cis)=中間体55、MS(方法B)m/z282[M+1]+;t=1.19分、及びN-(1-((4-ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)-3-イソプロポキシ-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド 30mg (trans)=中間体56、MS(方法B)m/z282[M+1]+;t=1.1分を得た。
中間体57及び58:cis N-(3-シクロプロポキシ-1-(ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド及びtrans N-(3-シクロプロポキシ-1-(ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド
工程1:3,4-ジニトロ-1-(1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-イル)-1H-ピラゾールの製造
トリフェニルホスフィン10g(1.5eq.)を、3,4-ジニトロ-1H-ピラゾール 4g(1eq.)及び1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-オール 4g(1eq.)のテトラヒドロフラン60mL中の溶液に加えた。この混合物を0℃に冷却し、そしてアゾジカルボン酸ジイソプロピル(DIAD)7.68g(1.5eq.)を加えた。この混合物を室温で72時間撹拌し、次いで酢酸エチル200mL及び水100mLで希釈した。有機層を水、ブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮し、そしてジクロロメタン中10%酢酸エチルで溶出してシリカで精製し、3,4-ジニトロ-1-(1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-イル)-1H-ピラゾール 1.6gを得た。MS(方法A)t=1.47分 -質量無し。
工程2:3-シクロプロポキシ-4-ニトロ-1-(1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-イル)-1H-ピラゾールの製造
シクロプロパノール220mg(1.25eq.)及び炭酸セシウム2g(2eq.)を、3,4-ジニトロ-1-(1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-イル)-1H-ピラゾール 900mg(1eq.)のアセトニトリル20mL中の溶液に加えた。この混合物を80℃で5時間加熱し、室温まで放冷し、そして酢酸エチル及び水で希釈した。有機層を水、ブラインで洗浄し、そして硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残留物を、 ジクロロメタン中10%酢酸エチルで溶出してシリカゲルで精製し、3-シクロプロポキシ-4-ニトロ-1-(1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-イル)-1H-ピラゾール 700mgを得た。MS(方法B)m/z310[M+1]+;t=1.51分。
工程3:4-(3-シクロプロポキシ-4-ニトロ-1H-ピラゾール-1-イル)シクロヘキサン-1-オンの製造
マイクロ波バイアルにおいて、3-シクロプロポキシ-4-ニトロ-1-(1,4-ジオキサスピロ[4.5]デカン-8-イル)-1H-ピラゾール 0.7g(1eq.)のアセトン12mL及び水2.5mL中の溶液を、パラトルエンスルホン酸ピリジニウム(PPTS)0.68g(1.2eq.)で処理した。反応混合物を120℃で30分間加熱した。この混合物を減圧下で濃縮し、次いで残留物を酢酸エチル50mL及び水20mL中に入れた。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、真空下で濃縮し、そして、ジクロロメタン中10%酢酸エチルで溶出してシリカで精製し、4-(3-シクロプロポキシ-4-ニトロ-1H-ピラゾール-1-イル)シクロヘキサン-1-オン 500mgを得た。MS(方法B)m/z266[M+1]+;t=1.3分。
工程4:N-(3-シクロプロポキシ-1-(4-オキソシクロヘキシル)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミドの製造
塩化アンモニウム(5eq.)363mg及び鉄380mg(5eq.)を、4-(3-シクロプロポキシ-4-ニトロ-1H-ピラゾール-1-イル)シクロヘキサン-1-オン 360mgのエタノール12mL及び水2mL中の溶液に加えた。反応混合物を80℃で激しく撹拌しながら90分間加熱し、そしてこの混合物をセライトでろ過してエタノールで洗浄し、そして減圧下で濃縮した。
テトラヒドロフラン12mL中の残留物の溶液を、予め30分間室温で混合された無水酢酸1.1g(8eq.)のギ酸2.2g(35eq.)中の溶液に0℃で滴下した。反応混合物を室温で4時間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン中5%メタノールで溶出してシリカゲルで精製し、N-(3-シクロプロポキシ-1-(4-オキソシクロヘキシル)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド 80mgを得た。MS(方法A)m/z264[M+1]+;t=1.09分。
工程5:cis N-(3-シクロプロポキシ-1-(ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド及びtrans N-(3-シクロプロポキシ-1-(ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミドの製造
臭化メチルマグネシウム(テトラヒドロフラン中3M)380μL(2.5eq.)を、N-(3-シクロプロポキシ-1-(4-オキソシクロヘキシル)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド 120mgのテトラヒドロフラン6mL中の溶液に-78℃で加えた。反応混合物を-78℃で1時間撹拌した。塩化アンモニウム飽和水溶液3mL及び酢酸エチル20mLを加えた。二相を分離した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、真空下で濃縮し、そしてジクロロメタン中5%メタノールで溶出してシリカで精製し、N-(3-シクロプロポキシ-1-(ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド 35mg(cis)=中間体57、MS(方法A)m/z280[M+1]+;t=1.53分、及びN-(3-シクロプロポキシ-1-(ヒドロキシ-4-メチルシクロヘキシル)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド 25mg(trans)=中間体58、MS(方法A)m/z280[M+1]+;t=1.39分を得た。
中間体59:N-(1-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド
工程1:1-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-3,4-ジニトロ-1H-ピラゾールの製造
2-ブロモエトキシ-tert-ブチル-ジメチル-シラン1.97g(1.3eq.)及び炭酸カリウム1.75g(2eq.)を、3,4-ジニトロ-1H-ピラゾール(市販) 2g(1eq.)のジメチルホルムアミド20mL中の溶液に加えた。この混合物を80℃で終夜加熱し、次いで室温まで放冷して、酢酸エチル及び水で希釈した。有機層を水及びブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残留物をヘプタン
中20%酢酸エチル、次いでヘプタン中50%酢酸エチルで溶出してシリカゲルで精製し、1-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-3,4-ジニトロ-1H-ピラゾール 3.9gを得た。MS(方法A) t=3.01分、質量検出無し。
工程2:1-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-4-ニトロ-3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)オキシ)-1H-ピラゾールの製造
テトラヒドロピラン-4-オール 1.3g(2eq.)及び炭酸セシウム4.2g(2eq.)を、1-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-3,4-ジニトロ-1H-ピラゾール 2g(1eq.)のアセトニトリル100mL中の溶液に加えた。この混合物を80℃で終夜加熱し、室温まで放冷し、そして酢酸エチル及び水で希釈した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残留物をヘプタン
中20%酢酸エチル、次いでヘプタン中50%酢酸エチルで溶出してシリカゲルで精製し、1-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-4-ニトロ-3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)オキシ)-1H-ピラゾール 385mgを得た。MS(方法A)m/z372[M+1]+;t=2.92分。
工程3:N-(1-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミドの製造
マイクロ波バイアルにおいて、1-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-4-ニトロ-3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)オキシ)-1H-ピラゾール 0.54g(1eq.)のメタノール10mL中の溶液を、ギ酸アンモニウム641mg(7eq.)及び炭素担持パラジウム(10%)150mgで処理した。反応混合物を70℃で15分間加熱した。この混合物をセライトでろ過してメタノールで洗浄し、減圧下で濃縮して1-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-アミンを得た。粗製物質をさらに精製することなく次の工程に取り入れた。
(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-アミンのテトラヒドロフラン10mL中の溶液を、予め30分間室温で混合された無水酢酸618mg(4eq.)のギ酸1.26g(18eq.)中の冷却した(0℃)溶液に滴下した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。残留物をジクロロメタン中5%メタノールで溶出してシリカゲルで精製し、N-(1-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド 324mgを得た。MS(方法B)m/z370[M+1]+;t=4.05分。
中間体60:N-(1-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド
工程1:1-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾールの製造
オキセタン-3-オール 176mg(1.5eq.)及び炭酸セシウム1.03g(2eq.)を、1-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-3,4-ジニトロ-1H-ピラゾール(中間体59の工程1)500mg(1eq.)のアセトニトリル25mL中の溶液に加えた。この混合物を80℃で終夜加熱し、次いで室温まで放冷し、そして酢酸エチル及び水に注いだ。水層を分離して酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物をヘプタン中20%酢酸エチル、次いでヘプタン中50%酢酸エチルで溶出してシリカゲルで精製し、1-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール 476mgを得た。MS(方法A)m/z344[M+1]+;t=2.8分。
工程2:N-(1-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミドの製造
マイクロ波バイアルにおいて、1-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール 0.48g(1eq.)のメタノール10mL中の溶液を、ギ酸アンモニウム612mg(7eq.)及び炭素担持パラジウム(10%)150mgで処理した。反応混合物を70℃で15分間加熱した。この混合物をセライトでろ過してメタノールで洗浄し、減圧下で濃縮して1-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-アミンを得た。
テトラヒドロフラン10mL中の粗製1-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-アミンを、予め30分間室温で混合された無水酢酸592mg(4eq.)のギ酸1.2g(18eq.)中の冷却した(0℃)溶液に滴下した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。残留物をジクロロメタン中5%メタノールで溶出してシリカゲルで精製し、N-(1-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド 308mgを得た。MS(方法A)m/z342[M+1]+;t=2.35分
中間体61:N-(3-(3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド
工程1:2,2-ジメチル-3-((1-(メチル-d3)-4-ニトロ-1H-ピラゾール-3-イル)オキシ)シクロブタン-1-オール (ラセミ)の製造
2,2-ジメチルシクロブタン-1,3-ジオール(1.6eq.)690mg及び炭酸セシウム2.4g(2eq.)を、1-(メチル-d3)-3,4-ジニトロ-1H-ピラゾール(中間体21、工程1)650mg(1eq.)のアセトニトリル15mL中の溶液に加えた。この混合物を80℃に終夜加熱し、次いで室温まで放冷して、酢酸エチル及び水に注いだ。水層を分離し、そして酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物をヘプタン
中20%酢酸エチル、次いでヘプタン中50%酢酸エチルで溶出してシリカゲルで精製し、2,2-ジメチル-3-((1-(メチル-d3)-4-ニトロ-1H-ピラゾール-3-イル)オキシ)シクロブタン-1-オール 298mgを得た。MS(方法A)m/z345[M+1]+;t=1.58分。
工程2:N-(3-(3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミ)の製造
マイクロ波バイアルにおいて、2,2-ジメチル-3-((1-(メチル-d3)-4-ニトロ-1H-ピラゾール-3-イル)オキシ)シクロブタン-1-オール 0.43g(1eq.)のメタノール13mL中の溶液を、ギ酸アンモニウム768mg(7eq.)及び炭素担持パラジウム(10%)60mgで処理した。反応混合物を70℃で15分間加熱した。この混合物をセライトでろ過してメタノールで洗浄し、減圧下で濃縮して3-((4-アミノ-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-3-イル)オキシ)-2,2-ジメチルシクロブタン-1-オールを得た。粗製物質をさらに精製することなく次の工程に取り入れた。
3-((4-アミノ-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-3-イル)オキシ)-2,2-ジメチルシクロブタン-1-オールのテトラヒドロフラン4mL中の溶液を、予め30分間室温で混合された無水酢酸800mg(4eq.)のギ酸1.62g(18eq.)中の冷却した(0℃)溶液に滴下した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン5%メタノール、次いでジクロロメタン中10%メタノールで溶出してシリカゲルで精製し、N-(3-(3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド 250mgを得た。MS(方法A)m/z243[M+1]+;t=1.22分。
中間体62:N-(1-(1-メトキシプロパン-2-イル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミ)
工程1:1-(1-メトキシプロパン-2-イル)-3,4-ジニトロ-1H-ピラゾール (ラセミ)の製造
2-ヨード-1-メトキシ-プロパン987mg(1.2eq.)及び炭酸カリウム1.14g(2eq.)を、3,4-ジニトロ-1H-ピラゾール(市販)650mg(1eq.)のジメチルホルムアミド10mL中の溶液に加えた。この混合物を80℃で6時間加熱し、次いで室温まで放冷して酢酸エチル及び水上に注いだ。水層を分離し、そして酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物をヘプタン中20%酢酸エチル、次いでヘプタン中50%酢酸エチルで溶出してシリカゲルで精製し、1-(1-メトキシプロパン-2-イル)-3,4-ジニトロ-1H-ピラゾール 765mgを得た。MS(方法A)t=1.97分、質量検出無し。
工程2:1-(1-メトキシプロパン-2-イル)-4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール (ラセミ)の製造
オキセタン-3-オール 194mg(1.5eq.)及び炭酸セシウム1.13g(2eq.)を、1-(1-メトキシプロパン-2-イル)-3,4-ジニトロ-1H-ピラゾール 400mg(1eq.)のアセトニトリル20mL中の溶液に加えた。この混合物を80℃で3時間加熱し、次いで室温まで放冷して酢酸エチル及び水に注いだ。水層を分離し、そして酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物をヘプタン中20%酢酸エチル、次いでヘプタン中50%酢酸エチルで溶出してシリカゲルで精製し、1-(1-メトキシプロパン-2-イル)-4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール 428mgを得た。MS(方法A)m/z258[M+1]+;t=1.87分。
工程3:N-(1-(1-メトキシプロパン-2-イル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミ)の製造
マイクロ波バイアルにおいて、1-(1-メトキシプロパン-2-イル)-4-ニトロ-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール 0.44g(1eq.)のメタノール10mL中の溶液を、ギ酸アンモニウム750mg(7eq.)及び炭素担持パラジウム(10%)150mgで処理した。反応混合物を70℃で15分間加熱した。この混合物をセライトでろ過してメタノールで洗浄し、減圧下で濃縮して1-(1-メトキシプロパン-2-イル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-アミンを得た。
テトラヒドロフラン10mL中の粗製1-(1-メトキシプロパン-2-イル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-アミンを、予め30分間室温で混合された無水酢酸694mg(4eq.)のギ酸1.4g(18eq.)中の冷却した(0℃)溶液に滴下した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。残留物をジクロロメタン5%メタノール、次いでジクロロメタン中10%メタノールで溶出してシリカゲルで精製し、N-(1-(1-メトキシプロパン-2-イル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド 365mgを得た。MS(方法A)m/z256[M+1]+;t=1.31分。
中間体63:N-(3-シクロプロポキシ-1-(1-メトキシプロパン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミ)
工程1:3-シクロプロポキシ-1-(1-メトキシプロパン-2-イル)-4-ニトロ-1H-ピラゾール (ラセミ)の製造
シクロプロパノール152mg(1.5eq.)及び炭酸セシウム1.13g(2eq.)を、1-(1-メトキシプロパン-2-イル)-3,4-ジニトロ-1H-ピラゾール(工程1、中間体62)400mg(1eq.)のアセトニトリル20mL中の溶液に加えた。この混合物を80℃で終夜加熱し、次いで室温まで放冷して酢酸エチル及び水に注いだ。水層を分離し、そして酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物をヘプタン中20%酢酸エチル、次いでヘプタン中50%酢酸エチルで溶出してシリカゲルで精製し、3-シクロプロポキシ-1-(1-メトキシプロパン-2-イル)-4-ニトロ-1H-ピラゾール434mgを得た。MS(方法B)m/z242[M+1]+;t=1.4分。
工程2:N-(3-シクロプロポキシ-1-(1-メトキシプロパン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミ)の製造
マイクロ波バイアルにおいて、3-シクロプロポキシ-1-(1-メトキシプロパン-2-イル)-4-ニトロ-1H-ピラゾール 0.54g(1eq.)のメタノール12mL中の溶液を、ギ酸アンモニウム977mg(7eq.)及び炭素担持パラジウム(10%)150mgで処理した。反応混合物を70℃で15分間加熱した。この混合物をセライトでろ過してメタノールで洗浄し、減圧下で濃縮して3-シクロプロポキシ-1-(1-メトキシプロパン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-アミンを得た。
テトラヒドロフラン10mL中の粗製3-シクロプロポキシ-1-(1-メトキシプロパン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-アミンを、予め30分間室温で混合された無水酢酸903mg(4eq.)のギ酸1.8g(18eq.)中の冷却した(0℃)溶液に滴下した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、真空下で濃縮した。残留物をジクロロメタン中5%メタノールで溶出してシリカゲルで精製し、N-(3-シクロプロポキシ-1-(1-メトキシプロパン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド 364mgを得た。MS(方法A)m/z240[M+1]+;t=1.48分。
中間体64:N-(3-((5,5-ジメチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミ)
工程1:3-((5,5-ジメチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-4-ニトロ-1H-ピラゾール (ラセミ)の製造
5,5-ジメチルテトラヒドロフラン-3-オール 465mg(1.25eq.)及び炭酸セシウム1.7g(2eq.)を、1-(メチル-d3)-3,4-ジニトロ-1H-ピラゾール(中間体21、工程1)650mg(1eq.)のアセトニトリル25mL中の溶液に加えた。この混合物を80℃で終夜加熱し、次いで5,5-ジメチルテトラヒドロフラン-3-オール 200mgを加えた。この混合物を80℃で24時間加熱し、次いで室温まで放冷して酢酸エチル及び水に注いだ。水層を分離し、そして酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物をジクロロメタン中20%酢酸エチル、次いでジクロロメタン中50%酢酸エチルで溶出してシリカゲルで精製し、3-((5,5-ジメチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-4-ニトロ-1H-ピラゾール 292mgを得た。MS(方法A)m/z245[M+1]+;t=1.78分。
工程2:N-(3-((5,5-ジメチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミ)の製造
マイクロ波バイアルにおいて、3-((5,5-ジメチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-4-ニトロ-1H-ピラゾール 0.49g(1eq.)のメタノール10mL中の溶液を、ギ酸アンモニウム875mg(7eq.)及び炭素担持パラジウム(10%)150mgで処理した。反応混合物を70℃で15分間加熱した。この混合物をセライトでろ過してメタノールで洗浄し、減圧下で濃縮して3-((5,5-ジメチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-アミンを得た。
テトラヒドロフラン10mL中の粗製3-((5,5-ジメチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-アミンを、予め30分間室温で混合された無水酢酸808mg(4eq.)のギ酸1.64g(18eq.)中の冷却した(0℃)溶液に滴下した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン中5%メタノールで溶出してシリカゲルで精製し、N-(3-((5,5-ジメチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド 250mgを得た。MS(方法A)m/z243[M+1]+;t=1.38分。
中間体65:N-(1-(メチル-d3)-3-(((3R,4R)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド及びN-(1-(メチル-d3)-3-(((3S,4S)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミ)
工程1:(3S,4S)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-オール及び(3R,4R)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-オール (ラセミ)の製造
trans-テトラヒドロフラン-3,4-ジオール(市販)2.4g(1eq.)のアセトニトリル70mL中の溶液に、イミダゾール2.36g(1.5eq.)及びtert-ブチル-クロロ-ジフェニル-シラン6g(0.94eq.)を加えた。反応混合物を70℃で22時間撹拌した。水60mLを加えて反応をクエンチした。ジクロロメタン200mLを加え、そして二相を分離した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物をジクロロメタン中2~10%メタノールのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、(3S,4S)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-オール及び(3R,4R)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-オール 4.3gを得た。MS(方法A) t=2.91分 - 質量検出無し。
工程2:製造 1-(メチル-d3)-3-(((3S,4S)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾール及び1-(メチル-d3)-3-(((3R,4R)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾール (ラセミ)
(3S,4S)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-オール及び(3R,4R)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-オール 2.17g(1.1eq.)並びに炭酸セシウム3.7g(2eq.)を、1-(メチル-d3)-3,4-ジニトロ-1H-ピラゾール(中間体21、工程1)1.01g(1eq.)のアセトニトリル50mL中の溶液に加えた。この混合物を80℃で終夜加熱し、次いで室温まで放冷して酢酸エチル及び水に注いだ。水層を分離し、そして酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物をDCM、次いでジクロロメタン中20%酢酸エチルで溶出してシリカゲルで精製し、1-(メチル-d3)-3-(((3S,4S)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾール及び1-(メチル-d3)-3-(((3R,4R)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾール (ラセミ)1.23gを得た。MS(方法B)m/z471[M+1]+;t=2.16分。
工程3:N-(1-(メチル-d3)-3-(((3R,4R)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド及びN-(1-(メチル-d3)-3-(((3S,4S)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミ)の製造
マイクロ波バイアルにおいて、1-(メチル-d3)-3-(((3S,4S)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾール及び1-(メチル-d3)-3-(((3R,4R)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾール (ラセミ)0.7g(1eq.)のメタノール20mL中の溶液を、ギ酸アンモニウム657mg(7eq.)及び炭素担持パラジウム(10%)250mgで処理した。反応混合物を100℃で15分間加熱した。この混合物をセライトでろ過してメタノールで洗浄し、減圧下で濃縮して1-(メチル-d3)-3-(((3R,4R)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-アミン及び1-(メチル-d3)-3-(((3S,4S)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-アミン (ラセミ)を得た。
テトラヒドロフラン10mL中の粗製1-(メチル-d3)-3-(((3R,4R)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-アミン及び1-(メチル-d3)-3-(((3S,4S)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-アミン (ラセミ)を、予め30分間室温で混合された無水酢酸607mg(4eq.)のギ酸1.23g(18eq.)中の冷却した(0℃)溶液に滴下した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。残留物をジクロロメタン中5%メタノールで溶出してシリカゲルで精製し、N-(1-(メチル-d3)-3-(((3R,4R)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド及びN-(1-(メチル-d3)-3-(((3S,4S)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミ)819mgを得た。MS(方法A)m/z469[M+1]+;t=3分。
中間体66: N-(1-(メチル-d3)-3-((4-オキソテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミ)
工程1:N-(3-(((3S,4S)-4-ヒドロキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド及びN-(3-(((3R,4R)-4-ヒドロキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミ)の製造
フッ化テトラブチルアンモニウム(THF中1M)6.4mL(1.5eq.)を、0℃に冷却されたN-(1-(メチル-d3)-3-(((3R,4R)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド及びN-(1-(メチル-d3)-3-(((3S,4S)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (1eq.)のラセミ混合物2gのTHF50mL中の溶液に加えた。反応混合物を室温で15分間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。残留物をジクロロメタン中10%メタノールで溶出してシリカゲルで精製し、N-(3-(((3S,4S)-4-ヒドロキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド及びN-(3-(((3R,4R)-4-ヒドロキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミ)913mgを得た。MS(方法A)m/z231[M+1]+;t=0.62分
工程2:N-(1-(メチル-d3)-3-((4-オキソテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミ)の製造
ジクロロメタン4mL中のジメチルスルホキシド(2.4eq.)の溶液を、塩化オキサリル(1.2eq.)893mgのジクロロメタン10mL中の溶液に-78℃で加えた。反応混合物を-78℃で15分間撹拌し、次いでジクロロメタン4mL中のN-(3-(((3S,4S)-4-ヒドロキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド及びN-(3-(((3R,4R)-4-ヒドロキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミ)1.35g(1eq.)を加えた。反応混合物を-78℃で45分間撹拌し、次いでトリエチルアミン3g(5eq.)を加え、そして反応混合物を-78℃で1時間撹拌し、そして室温で16時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、そしてジクロロメタン中0%~100%酢酸エチルのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、N-(1-(メチル-d3)-3-((4-オキソテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミ)460mgを得た。MS(方法B)m/z229[M+1]+;t=0.72分。
工程3:N-(3-((4-ヒドロキシ-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミ)の製造
臭化メチルマグネシウム(テトラヒドロフラン中3M)754μL(2eq.)を、N-(1-(メチル-d3)-3-((4-オキソテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド 258mgのテトラヒドロフラン8mL中の溶液に0℃で加えた。反応混合物を0℃で1時間撹拌し、次いで塩化アンモニウム飽和水溶液10mLでクエンチし、そして酢酸エチル20mLで抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮し、そしてヘプタン中0~50%酢酸エチルのグラジエントで溶出してシリカで精製し、N-(3-((4-ヒドロキシ-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド 37mgを得た。MS(方法A)m/z245[M+1]+;t=1.06分。
中間体67:N-(1-(メチル-d3)-3-(((3R,4S)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド及びN-(1-(メチル-d3)-3-(((3S,4R)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミ)
工程1:4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)ジヒドロフラン-3(2H)-オン (ラセミ)の製造
4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-オール (ラセミ)(工程1、中間体65)3.42g(1eq.)のジクロロメタン70mL中の溶液に、デス・マーチンペルヨージナン4.65g(1.1eq.)を加えた。反応混合物を35℃で3時間撹拌し、次いで室温まで冷却し、NaHCO飽和水溶液でクエンチして、ジクロロメタンで抽出した。水層を分離し、そしてジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物をヘプタン中酢酸エチル(0/100)~(50/50)のグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)ジヒドロフラン-3(2H)-オン (ラセミ)2.87gを得た。MS(方法B)t=2.13分;質量検出無し。
工程2:(3R,4S)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-オール及び(3S,4R)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-オール (ラセミ)の製造
水素化ホウ素ナトリウム100mg(0.7eq.)を、4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)ジヒドロフラン-3(2H)-オン (ラセミ)1.3g(1eq.)の溶液に0℃で加えた。反応混合物を0℃で30分間撹拌し、真空下で濃縮した。残留物をヘプタン中酢酸エチル(80/20)~(50/50)のグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、(3R,4S)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-オール及び(3S,4R)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-オール (ラセミ)500mgを得た。MS(方法B)t=1.99分;
工程3:1-(メチル-d3)-3-(((3R,4S)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾール及び1-(メチル-d3)-3-(((3S,4R)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾールの製造
(3R,4S)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-オール及び(3S,4R)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-オール 668mg(1eq.)並びに炭酸セシウム1.3g(2eq.)を、1-(メチル-d3)-3,4-ジニトロ-1H-ピラゾール (中間体21、工程1)380mg(1eq.)のアセトニトリル25mL中の溶液に加えた。この混合物を80℃で終夜加熱し、次いで室温まで放冷して酢酸エチル及び水に注いだ。水層を分離し、そして酢酸エチルで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物をジクロロメタン、次いでジクロロメタン中20%酢酸エチルで溶出してシリカゲルで精製し、1-(メチル-d3)-3-(((3R,4S)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾール及び1-(メチル-d3)-3-(((3S,4R)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾール (ラセミ)291mg(推定純度45%)を得た。粗製物質をさらに精製することなく次の工程に取り入れた。
工程4:N-(1-(メチル-d3)-3-(((3R,4S)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド及びN-(1-(メチル-d3)-3-(((3S,4R)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミ)の製造
マイクロ波バイアルにおいて、1-(メチル-d3)-3-(((3R,4S)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾール及び1-(メチル-d3)-3-(((3S,4R)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-4-ニトロ-1H-ピラゾール (ラセミ)0.3g(1eq.)(推定純度45%)のメタノール10mL中の溶液を、ギ酸アンモニウム271mg(13eq.)及び炭素担持パラジウム(10%)100mgで処理した。反応混合物を100℃で15分間加熱した。この混合物をセライトでろ過してメタノールで洗浄し、減圧下で濃縮して、1-(メチル-d3)-3-(((3R,4S)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-アミン及び1-(メチル-d3)-3-(((3S,4R)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-アミンを得た。
テトラヒドロフラン10mL中の粗製1-(メチル-d3)-3-(((3R,4S)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-アミン及び1-(メチル-d3)-3-(((3S,4R)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-アミンを、予め30分間室温で混合された無水酢酸93mg(4eq.)のギ酸188mg(18eq.)中の冷却した(0℃)溶液に滴下した。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。残留物をジクロロメタン中0%~10%メタノールで溶出してシリカゲルで精製し、N-(1-(メチル-d3)-3-(((3R,4S)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド及びN-(1-(メチル-d3)-3-(((3S,4R)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミ)84mgを得た。MS(方法A)m/z469[M+1]+;t=2.79分。
中間体68:N-(3-(3-ヒドロキシ-2,2,4,4-テトラメチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド
2,2-ジメチルシクロブタン-1,3-ジオールを2,2,4,4-テトラメチルシクロブタン-1,3-ジオールで置き換えて中間体61について記載される手順に従って、N-(3-(3-ヒドロキシ-2,2,4,4-テトラメチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド259mgを得た。MS(方法B)m/z471[M+1]+;t=1.05分及びm/z471[M+1]+;t=1.08分。
中間体69:N-(3-(2-ヒドロキシ-2-メチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミcis)
工程1:2-(ベンジルオキシ)-1-メチルシクロブタン-1-オール (ラセミcis) 及び2-(ベンジルオキシ)-1-メチルシクロブタン-1-オール (ラセミtrans)の製造
臭化メチルマグネシウム(テトラヒドロフラン中3M)14.2mL(1.5eq.)を、2-ベンジルオキシシクロブタノン(市販)5gのテトラヒドロフラン120mL中の溶液に-78℃で加えた。反応混合物を室温で2.5時間撹拌し、次いで塩化アンモニウム飽和水溶液100mLでクエンチし、そして酢酸エチル200mLで抽出した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮し、そしてヘプタン中20%酢酸エチルで溶出してシリカで精製し、2-(ベンジルオキシ)-1-メチルシクロブタン-1-オール (ラセミcis)2.64g及び2-(ベンジルオキシ)-1-メチルシクロブタン-1-オール (ラセミtrans)1.32gを得た。
MS(方法A)t=2.08分;質量検出無し(ラセミcis)及びt=1.92分;質量検出無し(ラセミtrans)。
工程2:1-メチルシクロブタン-1,2-ジオール (ラセミcis)の製造
2-(ベンジルオキシ)-1-メチルシクロブタン-1-オール (ラセミcis)500mgのメタノール20mL中の溶液を、4.5barの水素下で炭素担持パラジウム(10%)200mgで10時間処理した。この混合物をろ過してジクロロメタンで洗浄し、そして減圧下で濃縮した。残留物をジクロロメタンに入れて減圧下で2回濃縮し、1-メチルシクロブタン-1,2-ジオール (ラセミcis)258mgを得た。1H NMR (400MHz、CDCl3) δ ppm:1.30 (s、3 H);1.76 (m、1 H);1.82 (m、1 H);1.94 (m、1 H);2.09 (m、1 H);2.97 (幅広s、2 H);3.92 (幅広t、J=6Hz、1 H)。
工程3:1-メチル-2-((1-(メチル-d3)-4-ニトロ-1H-ピラゾール-3-イル)オキシ)シクロブタン-1-オール(ラセミcis)の製造
1-メチルシクロブタン-1,2-ジオール (ラセミcis)204mg(1.4eq.)及び炭酸カリウム395mg(2eq.)を、ねじ蓋付きチューブにおいて1-(メチル-d3)-3,4-ジニトロ-1H-ピラゾール (中間体21、工程1)250mg(1eq.)のアセトニトリル12mL中の溶液に加えた。この混合物を80℃で45時間加熱し、次いでろ過して真空下で濃縮した。残留物をシクロヘキサン中0~60%酢酸エチルのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、1-メチル-2-((1-(メチル-d3)-4-ニトロ-1H-ピラゾール-3-イル)オキシ)シクロブタン-1-オール (ラセミcis)126mgを得た。MS(方法F)m/z231[M+1]+;t=1.18分。
工程4:N-(3-(2-ヒドロキシ-2-メチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミcis)の製造
1-メチル-2-((1-(メチル-d3)-4-ニトロ-1H-ピラゾール-3-イル)オキシ)シクロブタン-1-オール (ラセミcis)150mgのメタノール20mL及び酢酸エチル20mL中の溶液を、炭素担持パラジウム(10%)50mgで3barの水素下にて2時間処理した。この混合物をろ過して酢酸エチルで洗浄し、そして減圧下で濃縮した。残留物をTHF2mL中に入れて、予め2時間室温で混合された無水酢酸0.25mL及びギ酸0.2mLの混合物に0℃で加えた。この混合物を1時間0℃で撹拌し、次いで酢酸エチル20mL及び10%炭酸ナトリウム水溶液20mLで激しく撹拌しながらクエンチした。水層をジクロロメタン5mLで4回抽出し、そして有機層を合わせて硫酸ナトリウムで乾燥し、そして真空下で濃縮してN-(3-(2-ヒドロキシ-2-メチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミcis)145mgを得た。MS(方法F)m/z229[M+1]+;t=0.24及び1.08分(大きな脱二重(dedoubling)ピーク)。
中間体70:N-(3-(2-ヒドロキシ-2-メチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミtrans)。
工程1:1-メチルシクロブタン-1,2-ジオール (ラセミtrans)の製造
実施例69の工程2に従って、2-ベンジルオキシ-1-メチル-シクロブタノール (ラセミtrans)900mgから1-メチルシクロブタン-1,2-ジオール (ラセミtrans)480mgを得た。
1H NMR (400MHz、CDCl3) δ ppm:1.29 ( s、3 H);1.35 (t、J=10Hz、1 H);1.54 (q、J=11Hz、1 H);1.77 (t、J=10Hz、1 H);2.05 (m、1 H);2.79 (s、2 H);4.07 (t、J=8.5Hz、1 H)。
工程2:1-メチル-2-((1-(メチル-d3)-4-ニトロ-1H-ピラゾール-3-イル)オキシ)シクロブタン-1-オール (ラセミtrans)の製造
実施例69の工程3に従って、1-メチルシクロブタン-1,2-ジオール (ラセミtrans)300mgから1-メチル-2-((1-(メチル-d3)-4-ニトロ-1H-ピラゾール-3-イル)オキシ)シクロブタン-1-オール (ラセミtrans)108mgを得た。MS(方法F)m/z231[M+1]+;t=1.21分。
工程3:N-(3-(2-ヒドロキシ-2-メチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミtrans)の製造
実施例69の工程4に従って、1-メチル-2-((1-(メチル-d3)-4-ニトロ-1H-ピラゾール-3-イル)オキシ)シクロブタン-1-オール (ラセミtrans)108mgからN-(3-(2-ヒドロキシ-2-メチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミtrans)96mgを得た。MS(方法F)m/z229[M+1]+;t=0.93分。
中間体71:N-(1-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-3-((テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミ)。
工程1:1-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-4-ニトロ-3-((テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール (ラセミ)の製造
実施例60の工程1に従って、1-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-3,4-ジニトロ-1H-ピラゾール 1.4g(1eq.)及びテトラヒドロフラン-3-オール (ラセミ)580mg(1.5eq.)から、1-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-4-ニトロ-3-((テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール (ラセミ)863mgを得た。MS(方法E)m/z358[M+1]+;t=1.64分。
工程2:N-(1-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-3-((テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミ)の製造
実施例60の工程2に従って、1-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-4-ニトロ-3-((テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール 580mg(1eq.)から、N-(1-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-3-((テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミ)389mgを得た。MS(方法E)m/z356[M+1]+;t=1.42分。
以下の実施例は、本開示をさらに詳細に記載するために提供される。これらの実施例は、本開示の代表的な化合物の適切な合成方法を説明する。実施例において記載される化合物の一部についての絶対配置は、具体的な指示がなければ決定された。実施例に記載された化合物が単一のジアステレオ異性体または鏡像異性体として得られたが絶対配置が決定されていない場合、その化合物は「絶対配置未知」と示される。実施例に記載される化合物が混合物として得られた場合、その化合物は「混合物」と示される。
実施例1:2-[[3-(1-アセチルアゼチジン-3-イル)オキシ-1-メチル-ピラゾール-4-イル]アミノ]-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
工程1:2-メチルスルファニル-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸の製造
2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸メチル(中間体1)3.6g(1eq.)を、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(DIAD)10.41g(3eq.)及びトリフェニルホスフィン12.82g(3eq.)の無水テトラヒドロフラン180mL中の-10℃に冷却した溶液に加えた。この混合物を0℃で1時間撹拌し、次いで(3S,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-オール(純度87%)(中間体2)4.39g(2.4eq.)を加えた。この混合物を室温で一晩撹拌し、そして減圧下で濃縮した。残留物をテトラヒドロフラン160mLに溶解し、そして水18mL中の水酸化リチウム1.97g(5eq.)を加えた。この混合物を1時間室温で撹拌し、次いで酢酸エチル200mL及び水50mLで希釈した。pH10に達するようにNaOH 2Nを加えた。二相を分離した。HCl 5Nを用いて水層をpH1まで酸性化した。酸性化して形成された沈殿物をろ別し、水で洗浄し、そして真空下で(終夜)乾燥し、次いで40℃で3時間乾燥して、2-メチルスルファニル-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸 1.4gをベージュ色固体として得た。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥して真空下で濃縮し、そしてヘプタン中50%酢酸エチル、次いでDCM中20%メタノールで溶出してシリカで精製し、2-メチルスルファニル-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸をさらに2.9g、ベージュ色固体として得た。MS(方法A)m/z294[M+1]+;t=1.72分。
工程2:2-メチルスルファニル-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボキサミドの製造
ジ(1H-イミダゾール-1-イル)メタノン(CDI)1.46g(2eq.)を、2-メチルスルファニル-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸 1.32g(1eq.)のジメチルホルムアミド15mL中の溶液に加えた。この混合物を1時間室温で撹拌し、そして28%水酸化アンモニウム溶液3mLを加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。次いで酢酸エチル100mLで希釈し、そして水で洗浄した。有機層を水50mLそしてブライン50mLで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。粗製物質をジイソプロピルエーテル中でトリチュレートし、そして固体をろ過して2-メチルスルファニル-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボキサミド 1.24gをベージュ色固体として得た。MS(方法A)m/z293[M+1]+;t=1.74分。
工程3:2-メチルスルファニル-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの製造
トリフルオロ酢酸無水物2.42mL(3.6eq.)を、2-メチルスルファニル-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボキサミド 1.4g(1eq.)及びトリエチルアミン3.04mL(4.5eq.)の無水テトラヒドロフラン20mL中の溶液に0℃でアルゴン下にて加えた。この混合物を1時間0℃から室温で撹拌し、そして酢酸エチル100mL、ジエチルエーテル100mL及び水100mLで激しく撹拌しながらクエンチした。有機層を水50mLそしてブライン50mLで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残留物をシクロヘキサン中0~50%酢酸エチルで溶出してシリカで精製し、2-メチルスルファニル-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル 1.3gを得た。MS(方法A)m/z275[M+1]+;t=2.28分。
工程4:2-メチルスルホニル-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの製造
3-クロロ過安息香酸2.4g(純度77%;2.1eq.)を、2-メチルスルファニル-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル 1.4g(1eq.)のジクロロメタン50mL中の溶液に0℃で加えた。この混合物を1時間0℃で、そして1時間室温で撹拌し、次いでジクロロメタン50mL及び10%炭酸ナトリウム水溶液50mLでクエンチした。有機層を炭酸ナトリウム飽和水溶液50mL、水50mL、そしてブライン50mLで続けて洗浄し、次いで硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残留物をジクロロメタン中0~10%メタノールで溶出してシリカで精製し、2-メチルスルホニル-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル 1.2gを得た。MS(方法A)m/z307[M+1]+;t=1.64分。
工程5:2-[[3-(1-アセチルアゼチジン-3-イル)オキシ-1-メチル-ピラゾール-4-イル]アミノ]-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの製造
tert-ブチルイミノ-トリ(ピロリジノ)ホスホラン(BTPP)158mg(2.5eq.)を、2-メチルスルホニル-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル 60mg(1eq.)及びN-(3-((1-アセチルアゼチジン-3-イル)オキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド(中間体9)56mg(1.2eq.)のジメチルホルムアミド4mL中の溶液に加え、そしてこの混合物を室温で4時間撹拌し、次いで酢酸エチル50mL及び水50mLで希釈した。有機層を水50mLで2回洗浄し、次いで硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残留物をメタノール15mL及び7Nメタノール性アンモニア溶液30mLに入れて1時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。残留物を、ヘプタン/AcOEt/MeOH中7N NHの比(80/18/2)から(50/45/5)の混合物で溶出してシリカで精製し、2-[[3-(1-アセチルアゼチジン-3-イル)オキシ-1-メチル-ピラゾール-4-イル]アミノ]-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル 46mgを得た。
1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm:1.05 (d、J=7 Hz、3 H);1.77 (s、3 H);2.91 (m、1 H);3.47 (m、1 H);3.68 (s、3 H);3.82 (m、1 H);4.07-4.24 (m、4 H);4.31 (br s、1 H);4.44 (m、1 H);4.77 (br s、1 H);5.08 (m、1 H);7.47 (s、1 H);8.11 (br s、1 H);8.83 (s、1 H);9.01 (br s、1 H).MS(方法B)m/z437[M+1]+;t=1.34分。
実施例2及び実施例3:2-[[1-メチル-3-[(3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]オキシ-1H-ピラゾール-4-イル]アミノ]-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-[[1-メチル-3-[(3S,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]オキシ-1H-ピラゾール-4-イル]アミノ]-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
概して実施例1の工程5に記載される手順に従って、2-メチルスルホニル-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル(80mg)並びにN-(1-メチル-3-(((3S,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド及びN-(1-メチル-3-(((3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミドのラセミ混合物(60mg)(中間体5)から、2-[[1-メチル-3-[(3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]オキシ-1H-ピラゾール-4-イル]アミノ]-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-[[1-メチル-3-[(3S,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]オキシ-1H-ピラゾール-4-イル]アミノ]-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの異性体混合物(95mg)(本明細書では、2-[[1-メチル-3-[(trans)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]オキシ-1H-ピラゾール-4-イル]アミノ]-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルと呼ばれる)を得た。
異性体混合物82mgに対してキラル分離を行い、最初に溶出する異性体33mg及び2番目に溶出する異性体29mgを得た(条件:カラム Chiralcel OZ-H、5μm、250x30mm;液相:ヘプタン25/エチルアルコール75/トリエチルアミン0.1%;流量:40mL/分)。
ピーク1(第1の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm:1.02 (d、J=7 Hz、3 H);1.05 (d、J=7 Hz、3 H);2.41 (m、1 H);2.92 (m、1 H);3.33 (m、1 H);3.47 (t、J=9 Hz、2 H);3.68 (s、3 H);3.80 (d、J=10 Hz、1 H);3.90-3.99 (m、2 H);4.12-4.24 (m、2 H);4.29 (m、1 H);4.68 (m、1 H);4.77 (m、1 H);7.47 (s、1 H);8.10 (br s、1 H);8.82 (s、2 H)。MS(方法B)m/z424[M+1]+;t=1.56分 - 実施例2(絶対配置未知)
ピーク2(第2の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm:1.02 (d、J=7 Hz、3 H);1.05 (d、J=7 Hz、3 H);2.41 (m、1 H);2.92 (m、1 H);3.33 (m、1 H);3.47 (t、J=9 Hz、2 H);3.68 (s、3 H);3.80 (d、J=10 Hz、1 H);3.90-3.99 (m、2 H);4.12-4.24 (m、2 H);4.29 (m、1 H);4.68 (m、1 H);4.77 (m、1 H);7.47 (s、1 H);8.10 (br s、1 H);8.82 (s、2 H)。MS(方法B)m/z424[M+1]+;t=1.56分 -実施例3 (絶対配置未知)。
実施例4及び実施例5:2-[[1-[(1R)-2,2-ジフルオロ-1-メチル-エチル]-3-(オキセタン-3-イルオキシ)ピラゾール-4-イル]アミノ]-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-[[1-[(1S)-2,2-ジフルオロ-1-メチル-エチル]-3-(オキセタン-3-イルオキシ)ピラゾール-4-イル]アミノ]-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
概して実施例1の工程5に記載される手順に従って、2-メチルスルホニル-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル(80mg)及びN-[1-[2,2-ジフルオロ-1-メチル-エチル]-3-(オキセタン-3-イルオキシ)ピラゾール-4-イル]ホルムアミド(69mg)(中間体25)から、2-[[1-[(1R)-2,2-ジフルオロ-1-メチル-エチル]-3-(オキセタン-3-イルオキシ)ピラゾール-4-イル]アミノ]-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-[[1-[(1S)-2,2-ジフルオロ-1-メチル-エチル]-3-(オキセタン-3-イルオキシ)ピラゾール-4-イル]アミノ]-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの異性体混合物(69mg)(本明細書では、2-[[1-(2,2-ジフルオロ-1-メチル-エチル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)ピラゾール-4-イル]アミノ]-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルと呼ばれる)を得た。
異性体混合物69mgに対してキラル分離を行い、最初に溶出する異性体29mg及び2番目に溶出する異性体30mgを得た(条件:カラム Phenomenex cellulose-4、5μm、250x30mm;液相:ヘプタン55/エチルアルコール45/トリエチルアミン0.1%;流量:45mL/分)。
ピーク1(第1の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm:1.03 (d、J=7 Hz、3 H);1.48 (d、J=7 Hz、3 H);2.88 (m、1 H);3.44 (t、J=9 Hz、1 H);4.15 (t、J=9 Hz、2 H);4.32 (m、1 H);4.51 (m、1 H);4.59 (m、2 H);4.76 (m、1 H);4.82 (t、J=7 Hz、2 H);5.35 (m、1 H);6.15 (dt、J=4及び56 Hz、1 H);7.49 (s、1 H);8.17 (br s、1 H);8.85 (s、1 H);9.03 (br s、1 H)。MS(方法B)m/z460[M+1]+;t=1.65分 - 実施例4(絶対配置未知)
ピーク2(第2の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm:1.04 (d、J=7 Hz、3 H);1.49 (d、J=7 Hz、3 H);2.88 (quin、J=7 Hz、1 H);3.44 (t、J=9 Hz、1 H);4,09 - 4,21 (m、2 H);4.31 (m、1 H);4.51 (m、1 H);4.58 (t、J=6 Hz、2 H);4.76 (m、1 H);4.82 (t、J=7 Hz、2 H);5.35 (quin、J=6 Hz、1 H);6.13 (td、J=4及び56 Hz、1 H);7.49 (s、1 H);8.17 (br s、1 H);8.85 (s、1 H);9.03 (br s、1 H)。MS(方法B)m/z460[M+1]+;t=1.65分 - 実施例5 (絶対配置未知)。
実施例6及び実施例7:2-((1-メチル-3-(((2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((1-メチル-3-(((2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
概して実施例1の工程5に記載される手順に従って、2-メチルスルホニル-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル(400mg)並びにN-(1-メチル-3-(((2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド及びN-(1-メチル-3-(((2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミドのラセミ混合物(290mg)(中間体19)から、2-((1-メチル-3-(((2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((1-メチル-3-(((2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの異性体混合物(421mg)(本明細書では2-((1-メチル-3-(((trans)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルと呼ばれる)を得た。
異性体混合物406mgに対してキラル分離を行い、最初に溶出する異性体199mg及び2番目に溶出する異性体187mgを得た(条件:カラム Chiralpak AD-H、20μm、350x76mm;液相:ヘプタン50/エチルアルコール50/トリエチルアミン0.1%;流量:400mL/分)。
ピーク1(第1の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm:1.06 (d、J=7 Hz、3 H);1.42 (d、J=6 Hz、3 H);2.88 - 2.97 (m、1 H);3.47 (t、J=9 Hz、1 H);3.67 (s、3 H);4.05 - 4.36 (m、3 H);4.38 - 4.51 (m、1 H);4.66 (t、J=7 Hz、1 H);4.75 - 4.84 (m、2 H);4.84 - 4.93 (m、1 H);7.48 (s、1 H);8.09 (br s、1 H);8.83 (s、1 H);8.95 (br s、1 H)。MS(方法B)m/z410[M+1]+;t=1.57分 -実施例6(絶対配置未知)
ピーク2(第2の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm:1.06 (d、J=7 Hz、3 H);1.42 (d、J=6 Hz、3 H);2.84 - 2.97 (m、1 H);3.47 (t、J=9 Hz、1 H);3.67 (s、3 H);4.05 - 4.34 (m、2 H);4.38 - 4.45 (m、1 H);4.66 (t、J=7 Hz、1 H);4.72 - 4.82 (m、2 H);4.89 (m、1 H);7.48 (s、1 H);8.08 (br s、1 H);8,83 (s、1 H);8,95 (br s、1 H)。MS(方法B)m/z410[M+1]+;t=1.56分 -実施例7(絶対配置未知)。
実施例8:2-[[1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)ピラゾール-4-イル]アミノ]-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
tert-ブチルイミノ-トリ(ピロリジノ)ホスホラン(BTPP)459mg(2.5eq.)を、概して実施例1の工程1~4に記載される手順に従って製造された2-メチルスルホニル-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル 180mg(1eq.)及びN-[1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)ピラゾール-4-イル]ホルムアミド 139mg(1.2eq.)(中間体4)のジメチルホルムアミド20mL中の溶液に加え、そしてこの混合物を室温で1.5時間撹拌し、次いで酢酸エチル50mL及び水50mLで希釈した。有機層を水50mLで2回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残留物をメタノール5mL及び7Nメタノール性アンモニア溶液5mLに入れて30分間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。残留物をヘプタン/AcOEtの混合物を用いて比(100/0)から(0/100)で溶出してシリカで精製し、2-[[1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)ピラゾール-4-イル]アミノ]-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル 181mg(181mg)を得た。
1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm:1.05 (d、J=7 Hz、3 H);2.95 (m、1 H);3.47 (t、J=9 Hz、1 H);3.66 (s、3 H);4.11 - 4.24 (m、2 H);4,30 (br s、1 H);4.58 (m、2 H);4.78 (m、1 H);4.82 (t、J=7 Hz、2 H);5.32 (m、1 H);7.48 (s、1 H);8.08 (br s、1 H);8.83 (s、1 H);8.99 (br s、1 H)。MS(方法B)m/z396[M+1]+;t=1.46分。
実施例9:2-[[1-[2-ヒドロキシ-1-メチル-エチル]-3-(オキセタン-3-イルオキシ)ピラゾール-4-イル]アミノ]-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
工程1:2-[4-[[6-シアノ-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]-3-(オキセタン-3-イルオキシ)ピラゾール-1-イル]プロパン酸メチルの製造
概して実施例1の工程5に記載される手順に従って、2-メチルスルホニル-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル(200mg)及びラセミ 2-(4-ホルムアミド-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-1-イル)プロパン酸メチル(185mg)(中間体33)から、2-[4-[[6-シアノ-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]-3-(オキセタン-3-イルオキシ)ピラゾール-1-イル]プロパン酸メチル(170mg)を得、これをさらに精製することなく次の工程で使用した。
工程2:2-[[1-[2-ヒドロキシ-1-メチル-エチル]-3-(オキセタン-3-イルオキシ)ピラゾール-4-イル]アミノ]-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル(実施例9)の製造
水素化ホウ素ナトリウム(64mg、7eq.)を、2-[4-[[6-シアノ-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル]アミノ]-3-(オキセタン-3-イルオキシ)ピラゾール-1-イル]プロパン酸メチル(110mg、1eq.)のメタノール5mL中の溶液に0℃で加えた。反応混合物を0℃で1時間撹拌し、塩化アンモニウム飽和溶液10mLでクエンチし、そして酢酸エチルで抽出した。有機層を水50mL及びブライン50mLで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残留物をヘプタン/AcOEt/7Nメタノール性アンモニア溶液の混合物を用いて比(80/18/2)から(50/45/5)で溶出してシリカで精製し、2-[[1-[2-ヒドロキシ-1-メチル-エチル]-3-(オキセタン-3-イルオキシ)ピラゾール-4-イル]アミノ]-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル(実施例9)24mgを得た。
1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm:1.04 (d、J=6 Hz、3 H);1.33 (d、J=7 Hz、3 H);2.92 (m、1 H);3.45 (m、1 H);3.51 (m、1 H);3.63 (m、1 H);4.04-4.22 (m、3 H);4.30 (m、1 H);4.59 (m、2 H);4.75 -4.89 (m、4 H);5.33 (m、1 H);7.47 (s、1 H);8.07 (br s、1 H);8.83 (s、1 H);8.91 (br s、1 H)。MS(方法B)m/z440[M+1]+;t=1.36分。
実施例10及び実施例11:7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]-2-[[1-(オキセタン-3-イル)-3-[(1R)-2,2,2-トリフルオロ-1-メチル-エトキシ]ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]-2-[[1-(オキセタン-3-イル)-3-[(1S)-2,2,2-トリフルオロ-1-メチル-エトキシ]ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
概して実施例1の工程5において記載される手順に従って、2-メチルスルホニル-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル(100mg)並びにN-[1-(オキセタン-3-イル)-3-[(1R)-2,2,2-トリフルオロ-1-メチル-エトキシ]ピラゾール-4-イル]ホルムアミド及びN-[1-(オキセタン-3-イル)-3-[(1S)-2,2,2-トリフルオロ-1-メチル-エトキシ]ピラゾール-4-イル]ホルムアミドのラセミ混合物(96mg)(中間体23)から、7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]-2-[[1-(オキセタン-3-イル)-3-[(1R)-2,2,2-トリフルオロ-1-メチル-エトキシ]ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]-2-[[1-(オキセタン-3-イル)-3-[(1S)-2,2,2-トリフルオロ-1-メチル-エトキシ]ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの異性体混合物(129mg)(本明細書では、7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]-2-[[1-(オキセタン-3-イル)-3-(2,2,2-トリフルオロ-1-メチル-エトキシ)ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルと呼ばれる)を得た。
異性体混合物93mgに対するキラル分離を行い、最初に溶出する異性体39mg及び2番目に溶出する異性体40mg(条件:カラム Chiralpak AY-H、5μm、250x4.6mm;液相:ヘプタン80/エチルアルコール20/トリエチルアミン0.1%;流量:45mL/分)を得た。
ピーク1(第1の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm:1.05 (d、J=7 Hz、3 H);1.48 (d、J=6 Hz、3 H);2.90 (m、1 H);3.45 (t、J=9 Hz、1 H);4.18 (m、2 H);4.30 (m、1 H);4.76 (m、1 H);4.85-4.93 (m、4 H);5.30-5.42 (m、2 H);7.48 (s、1 H);8.27 (br s、1 H);8.84 (s、1 H);8.94 (br s、1 H)。MS(方法B)m/z478[M+1]+;t=1.76分-実施例10(絶対配置未知)
ピーク2(第2の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm:1.04 (d、J=7 Hz、3 H);1.48 (d、J=6 Hz、3 H);2.90 (quin、J=7 Hz、1 H);3.44 (t、J=9 Hz、1 H);4.07 - 4,23 (m、2 H);4.29 (m、1 H);4.72 (m、1 H);4.82 - 4,98 (m、4 H);5.26 - 5.47 (m、2 H);7.48 (s、1 H);8,26 (br s、1 H);8.84 (s、1 H);8.94 (br s、1 H)。MS(方法B)m/z478[M+1]+;t=1.76分-実施例11(絶対配置未知)。
実施例12及び実施例13:2-[[3-[(3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル]オキシ-1-メチル-ピラゾール-4-イル]アミノ]-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-[[3-[(3S,4S)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル]オキシ-1-メチル-ピラゾール-4-イル]アミノ]-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
概して実施例1の工程5に記載される手順に従って、2-メチルスルホニル-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル(60mg)並びにN-(3-(((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド及びN-(3-(((3S,4S)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミドのラセミ混合物(48mg)(中間体17)から、2-[[3-[(3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル]オキシ-1-メチル-ピラゾール-4-イル]アミノ]-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-[[3-[(3S,4S)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル]オキシ-1-メチル-ピラゾール-4-イル]アミノ]-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの異性体混合物(70mg)(本明細書では2-[[3-[(trans)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル]オキシ-1-メチル-ピラゾール-4-イル]アミノ]-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルと呼ばれる)を得た。
異性体混合物61mgに対してキラル分離を行い、最初に溶出する異性体24mg及び2番目に溶出する異性体23mgを得た(条件:カラム Phenomenex Lux Amylose-1、250x30mm;液相:ヘプタン20/エチルアルコール80/トリエチルアミン 0.1%;流量:40mL/分)。
ピーク1(第1の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm: 1.06 (d、J=7 Hz、3 H);2.92 (spt、J=7 Hz、1 H);3.34 (m マスクされた、3 H);3.48 (t、J=9 Hz、1 H);3.67 (m、1 H);3.70 (s、3 H);3.84 (d、J=10 Hz、1 H);3.93 (m、2 H);4.04 (m、1 H);4.16 (t、J=9 Hz、1 H);4.22 (t、J=8 Hz、1 H);4.34 (br s、1 H);4.78 (dt、J=1及び7 Hz、1 H);4.96 (d、J=4 Hz、1 H);7.48 (s、1 H);8.13 (br s、1 H);8.83 (s、1 H);8.93 (br s、1 H)。MS(方法B)m/z440[M+1]+;t=1.5分-実施例12(絶対配置未知)
ピーク2(第2の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm:1.06 (d、J=7 Hz、3 H);2.92 (spt、J=7.1 H);3.33 (m マスクされた 3 H);3.48 (t、J=9 Hz、1 H);3.67 (m、1 H);3.70 (s、3 H);3.84 (d、J=10 Hz、1 H);3.93 (m、2 H);4.04 (d、J=4 Hz、1 H);4.17 (t、J=9 Hz、1 H);4.22 (t、J=8 Hz、1 H);4.31 (br s、1 H);4.78(m、1 H);4.96 (d、J=4 Hz、1 H);7.48 (s、1 H);8.14 (br s、1 H);8.83 (s、1 H);8.92 (br s、1 H)。MS(方法B)m/z440[M+1]+;t=1.5分-実施例13(絶対配置未知)。
実施例14:2-[[1-(メチルスルホニルメチル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)ピラゾール-4-イル]アミノ]-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
概して実施例1の工程5に記載される手順に従って、2-メチルスルホニル-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル(100mg)及びN-(1-((メチルスルホニル)メチル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド(48mg)(中間体13)から、2-[[1-(メチルスルホニルメチル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)ピラゾール-4-イル]アミノ]-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル(129mg)(実施例14)を得た。
1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm:1.04 (d、J=7 Hz、3 H);2.88 (m、1 H);2.99 (s、3 H);3.45 (t、J=9 Hz、1 H);4.15 (t、J=9 Hz、1 H);4.20-4.30 (m、2 H);4.5 (m、2 H);4.80-4.90 (m、3 H);5.34-5.54 (m、3 H);7.52 (s、1 H);8.27 (br s、1 H);8.88 (s、1 H);9.20 (br s、1 H)。MS(方法B)m/z474[M+1]+;t=1.36分。
実施例15及び実施例16:2-((1-(メチル-d3)-3-(((2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び 2-((1-(メチル-d3)-3-(((2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
概して実施例1の工程5に記載される手順に従って、2-メチルスルホニル-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル(245mg)並びにN-(1-(メチル-d3)-3-(((2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド及びN-(1-(メチル-d3)-3-(((2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド(189mg)(中間体21)のラセミ混合物から、2-((1-(メチル-d3)-3-(((2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((1-(メチル-d3)-3-(((2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの異性体混合物(267mg)(本明細書では2-((1-(メチル-d3)-3-(((trans)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルと呼ばれる)を得た。
異性体混合物262mgに対してキラル分離を行い、最初に溶出する異性体113mg及び2番目に溶出する異性体96mgを得た(条件:カラム Chiralpak AD-H、20μm、350x76mm;液相:ヘプタン50/エチルアルコール50/トリエチルアミン0.1%;流量:400mL/分、次いでカラム Amylose-1.5μm、250x30mm;液相:ヘプタン80/エチルアルコール20/トリエチルアミン0.1%;流量:45mL/分)。
ピーク1(第1の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm:1.05 (d、J=7 Hz、3 H);1.41 (d、J=6 Hz、3 H);2.92 (dquin、J=8及び15 Hz、1 H);3.46 (t、J=9 Hz、1 H);4.10-4.24 (m、2 H);4.30 (m、1 H);4.41 (dd、J=6及び7 Hz、1 H);4.65 (t、J=6 Hz、1 H);4.72-4.83 (m、2 H);4.89 (m、1 H);7.47 (s、1 H);8.07 (br s、1 H);8.82 (s、1 H);8.96 (br s、1 H)。MS(方法B)m/z413[M+1]+;t=1.5分-実施例15(絶対配置未知)
ピーク2(第2の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm:1.05 (d、J=7 Hz、3 H);1.41 (d、J=6 Hz、3 H);2.92 (dquin、J=7及び15 Hz、1 H);3.46 (t、J=9 Hz、1 H);4.16 (q、J=9 Hz、2 H);4.29 (m、1 H);4.40 (dd、J=6及び7 Hz、1 H);4.66 (t、J=7 Hz、1 H);4.71-4.84 (m、2 H);4.89 (q、J=6 Hz、1 H);7.47 (s、1 H);8.06 (br s、1 H);8.82 (s、1 H);8.95 (br s、1 H)。MS(方法B)m/z413[M+1]+;t=1.49分-実施例16(絶対配置未知)。
実施例17及び実施例18:2-((3-(((R)-1-アセチル-2,2-ジメチルアゼチジン-3-イル)オキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((3-(((S)-1-アセチル-2,2-ジメチルアゼチジン-3-イル)オキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
概して実施例1の工程5に記載される手順に従って、2-メチルスルホニル-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル(110mg)並びに(R)-N-(3-((1-アセチル-2,2-ジメチルアゼチジン-3-イル)オキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド及び(S)-N-(3-((1-アセチル-2,2-ジメチルアゼチジン-3-イル)オキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミドのラセミ混合物(87mg)(中間体32)から、2-((3-(((R)-1-アセチル-2,2-ジメチルアゼチジン-3-イル)オキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((3-(((S)-1-アセチル-2,2-ジメチルアゼチジン-3-イル)オキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの異性体混合物(99mg)(本明細書では2-((3-((1-アセチル-2,2-ジメチルアゼチジン-3-イル)オキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルと呼ばれる)を得た。
異性体混合物94mgに対してキラル分離を行い、最初に溶出する異性体34mg及び2番目に溶出する異性体35mg(条件:カラム Chiralcel OD-H、5μm、250x4.6mm;液相:ヘプタン50/エチルアルコール50/トリエチルアミン0.1%;流量:42mL/分)を得た。
ピーク1(第1の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm:1.05 (d、J=7 Hz、3 H);1.37 (s、3 H);1.52 (s、3 H);1.70 (s、3 H);2.92 (spt、J=7 Hz、1 H);3.47 (t、J=9 Hz、1 H);3.67 (s、3 H);3.96 (dd、J=5及び10 Hz、1 H);4.16 (t、J=9 Hz、1 H);4.22 (td、J=3及び8 Hz、1 H);4.26-4.40 (m、2 H);4.76 (m、1 H);4.80 (m、1 H);7.47 (s、1 H);8.10 (br s、1 H);8.83 (s、1 H);8.96 (br s、1 H)。MS(方法B)m/z465[M+1]+;t=1.48分-実施例17(絶対配置未知)
ピーク2(第2の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm:1.05 (d、J=7 Hz、3 H);1.37 (s、3 H);1.52 (s、3 H);1.70 (s、3 H);2.92 (spt、J=7 Hz、1 H);3.47 (t、J=9 Hz、1 H);3.67 (s、3 H);3.96 (dd、J=5及び10 Hz、1 H);4.16 (t、J=9 Hz、1 H);4.22 (td、J=3及び8 Hz、1 H);4.26-4.40 (m、2 H);4.76 (m、1 H);4.80 (m、1 H);7.47 (s、1 H);8.13 (br s、1 H);8.83 (s、1 H);8.98 (br s、1 H)。MS(方法B)m/z465[M+1]+;t=1,48分-実施例18(絶対配置未知)。
実施例19:2-((1-(メチル-d3)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
概して実施例1の工程5に記載される手順にしたがって、2-メチルスルホニル-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル(40mg)及びN-(1-(メチル-d3)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド(32mg)(中間体26)から、2-((1-(メチル-d3)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル(35mg)を得た。
1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm:1.05 (d、J=6.8 Hz、3 H)、2.92 (m、1 H)、3.47 (t、J=8.8 Hz、1 H)、4.12-4.35 (m、3 H)、4.57 (m、2 H)、4.72-4.84 (m、3 H)、5.31 (tt、J=6.0及び5.0 Hz、1 H)、7.46 (s、1 H)、 8.04 (br s、1 H)、8.82 (s、1 H)、8.92 (br s、1 H)。MS(方法D)m/z399[M+1]+;t=1.03分。
実施例20:2-((4-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-2-(オキセタン-3-イルオキシ)フェニル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
工程1:4-((6-シアノ-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)安息香酸メチルの製造
概して実施例1の工程5に記載される手順に従って、2-メチルスルホニル-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル(100mg)及び4-ホルムアミド-3-(オキセタン-3-イルオキシ)安息香酸メチル(90mg)(中間体35)から、4-((6-シアノ-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)安息香酸メチル(146mg)を得た。MS(方法A)m/z450[M+1]+;t=2.54分。
工程2:2-((4-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-2-(オキセタン-3-イルオキシ)フェニル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの製造
テトラヒドロフラン中3M臭化メチルマグネシウム467μL(10eq.)を、4-((6-シアノ-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)安息香酸メチル63mg(1eq.)のテトラヒドロフラン4.5mL中の溶液に0℃で加えた。反応混合物を30分間0℃で撹拌し、次いでテトラヒドロフラン中3M臭化メチルマグネシウム4eq.を加え、そして反応混合物を0℃で30分間撹拌した。反応混合物を塩化アンモニウムの飽和水溶液でクエンチし、そして酢酸エチルで抽出した。有機層を水50mL、そしてブライン50mLで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残留物をヘプタン/AcOEt/7Nメタノール性アンモニア溶液(80/18/2)の混合物で溶出してシリカで精製し、2-((4-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-2-(オキセタン-3-イルオキシ)フェニル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル 35mgを黄色固体として得た。
1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm:1.08 (d、J=7 Hz、3 H);1.42 (s、6 H);2.95 (m、1 H);3.48 (t、J=9 Hz、1 H);4.12-4.31 (m、3 H);4.63 (dd、J=5及び7 Hz、2 H);4.86 (q、J=8 Hz、1 H);4.93 (t、J=7 Hz、2 H);4.98 (s、1 H);5.35 (m、1 H);6.73 (d、J=2 Hz、1 H);7.07 (dd、J=2及び8 Hz、1 H);7.55 (s、1 H);8.25 (d、J=8 Hz、1 H);8.43 (s、1 H);8.91 (s、1 H)。MS(方法B)m/z450[M+1]+;t=1.54分。
実施例21及び実施例22:2-((1-メチル-3-(((R)-1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((1-メチル-3-(((S)-1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
概して実施例1の工程5に記載される手順に従って、2-メチルスルホニル-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル(100mg)及びN-(1-メチル-3-((1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド(82mg)(中間体7)から、2-((1-メチル-3-(((R)-1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((1-メチル-3-(((S)-1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの異性体混合物(90mg)(本明細書では2-((1-メチル-3-((1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルと呼ばれる)を得た。
異性体混合物65mgに対してキラル分離を行い、最初に溶出する異性体31mg及び2番目に溶出する異性体35mg(条件:カラム ChiralpaK AY-H、5μm、250x30mm;液相:ヘプタン70/エチルアルコール30/トリエチルアミン0.1%からヘプタン30/エチルアルコール70/トリエチルアミン0.1%へのステップグラジエント;流量:40mL/分)。
ピーク1(第1の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm:1.05 (d、J=7 Hz、3 H);1.43 (d、J=6 Hz、3 H);2.91 (spt、J=7 Hz、1 H);3.46 (t、J=9 Hz、1 H);3.71 (s、3 H);4.14 (t、J=8 Hz、1 H);4.21 (t、J=8 Hz、1 H);4.29 (m、1 H);4.79 (m、1 H);5.23 (spt、J=7 Hz、1 H);7.48 (s、1 H);8.08 (br s、1 H);8.82 (s、1 H);8.86 (br s、1 H)。MS(方法B)m/z436[M+1]+;t=1.76分-実施例21(絶対配置未知)
ピーク2(第2の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm:1.05 (d、J=7 Hz、3 H);1.43 (d、J=6 Hz、3 H);2.91 (spt、J=7 Hz、1 H);3.46 (t、J=9 Hz、1 H);3.70 (s、3 H);4.04-4.34 (m、3 H);4.75 (m、1 H);5.23 (spt、J=7 Hz、1 H);7.47 (s、1 H);8.06 (br s、1 H);8.82 (s、1 H);8.86 (s 大、1 H)。MS(方法B)m/z436[M+1]+;t=1.76分-実施例22(絶対配置未知)。
実施例23及び実施例24:2-((1-(メチル-d3)-3-(((2R,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((1-(メチル-d3)-3-(((2S,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
概して実施例1の工程5に記載される手順に従って、2-メチルスルホニル-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル (245mg)並びにN-(1-(メチル-d3)-3-(((2S,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド及びN-(1-(メチル-d3)-3-(((2R,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミドのラセミ混合物(189mg)(中間体22)から、2-((1-(メチル-d3)-3-(((2R,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((1-(メチル-d3)-3-(((2S,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの異性体混合物(235mg)(本明細書では2-((1-(メチル-d3)-3-(((cis)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルと呼ばれる)を得た。
異性体混合物230mgに対してキラル分離を行い、最初に溶出する異性体100mg及び2番目に溶出する異性体102mgを得た(条件:カラム ChiralpaK AD、20μm、250X30mm;液相:ヘプタン60/エチルアルコール40からのステップグラジエント;流量:400mL/分)。
ピーク1(第1の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm:1,05 (d、J=7 Hz、3 H);1,30 (d、J=6 Hz、3 H);2,93 (spt、J=7 Hz、1 H);3,47 (t、J=9 Hz、1 H);4,16 (t、J=10 Hz、1 H);4,21 (t、J=8 Hz、1 H);4,32 (m、1 H);4,46 (dd、J=5及び7 Hz、1 H);4,74 (dd、J=6及び7 Hz、1 H);4,81 (m、1 H);5,04 (quin、J=6 Hz、1 H);5,30 (q、J=6 Hz、1 H);7,48 (s、1 H);8,10 (br s 、1 H);8,83 (s、1 H);8,99 (br s、1 H)。MS(方法B)m/z413[M+1]+;t=1.46分-実施例23(絶対配置未知)
ピーク2(第2の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm:1.05 (d、J=7 Hz、3 H);1.30 (d、J=6 Hz、3 H);2.90 (spt、J=7 Hz、1 H);3.46 (t、J=9 Hz、1 H);4.17 (m、2 H);4.31 (m、1 H);4.46 (dd、J=5及び7 Hz、1 H);4.72 (dd、J=6及び7 Hz、1 H);4.79 (m、1 H);5.03 (quin、J=6 Hz、1 H);5.29 (td、J=5及び6 Hz、1 H);7.47 (s、1 H);8.09 (br s、1 H);8.83 (s、1 H);8.97 (br s、1 H)。MS(方法B)m/z413[M+1]+;t=1.46分-実施例24(絶対配置未知)。
概して実施例1に記載される手順に従って、2-メチルスルホニル-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルを適切なホルムアミド類と反応させて、表Iにおける実施例25~43を得た。
実施例44:2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3S,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3S,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル 69mgを、実施例1に記載される手順に従って、工程1において(3S,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-オールの代わりに(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-オール(中間体3)から始めて、そして工程5においてN-(3-((1-アセチルアゼチジン-3-イル)オキシ)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミドをN-[1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)ピラゾール-4-イル]ホルムアミド(中間体4)で置き換えて製造した。
1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm:1.05 (d、J=7 Hz、3 H);2.92 (dquin、J=8及び15 Hz、1 H);3.47 (t、J=9 Hz、1 H);3.66 (s、3 H);4.08-4.39 (m、3 H);4.57 (dt、J=4及び8 Hz、2 H);4.75 (m、1 H);4.81 (t、J=7 Hz、2 H);5.31 (quin、J=6 Hz、1 H);7.47 (s、1 H);8.08 (br s、1 H);8.83 (s、1 H);8.98 (br s、1 H)。MS(方法B)m/z396[M+1]+;t=1.40分。
実施例45及び実施例46:2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3S,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
工程1:2-メチルスルファニル-7-[(3S,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸メチル及び2-メチルスルファニル-7-[(3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸メチルのラセミ混合物の製造
(3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-オール及び(3S,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-オールのラセミ混合物0.82g(1.5eq.)(市販)を、トリフェニルホスフィン1.99g(1.4eq.)のテトラヒドロフラン50mL及び2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸メチル(中間体1)1g(1eq.)の溶液に加えた。反応混合物を0℃に冷却し、そしてアゾジカルボン酸ジイソプロピル(DIAD)1.6mL(1.5eq.)を加えた。この混合物を室温で一晩撹拌し、減圧下で濃縮し、そしてヘプタン中20%酢酸エチルで溶出してシリカで精製し、2-メチルスルファニル-7-[(3S,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸メチル及び2-メチルスルファニル-7-[(3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸メチルのラセミ混合物1gを得た。MS(方法A)m/z308[M+1]+;t=2分。
工程2:2-メチルスルファニル-7-[(3S,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボキサミド及び2-メチルスルファニル-7-[(3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボキサミドのラセミ混合物の製造
メタノール中7Nアンモニア溶液70mL中の2-メチルスルファニル-7-[(3S,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸メチル及び2-メチルスルファニル-7-[(3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸メチルのラセミ混合物1g(1eq.)を、密閉チューブにおいて3日間室温で撹拌した。次いでこの混合物を減圧下で濃縮し、そしてヘプタン中20%酢酸エチルで溶出してシリカで精製し、2-メチルスルファニル-7-[(3S,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボキサミド及び2-メチルスルファニル-7-[(3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボキサミドのラセミ混合物0.715gを得た。MS(方法A)m/z293[M+1]+;t=1.66分。
工程3:2-メチルスルファニル-7-[(3S,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-メチルスルファニル-7-[(3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルのラセミ混合物の製造
トリフルオロ酢酸無水物1.22mL(3.6eq.)を、2-メチルスルファニル-7-[(3S,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボキサミド及び2-メチルスルファニル-7-[(3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボキサミドのラセミ混合物0.715g、トリエチルアミン1.55mL(4.5eq.)の無水テトラヒドロフラン21mL中の溶液に0℃でアルゴン下にて加えた。この混合物を4時間室温で撹拌し、そして酢酸エチル100mL及び炭酸水素ナトリウム飽和水溶液100mLで激しく撹拌しながらクエンチした。有機層を水50mL及びブライン50mLで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残留物をヘプタン中20%酢酸エチルで溶出してシリカで精製し、2-メチルスルファニル-7-[(3S,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-メチルスルファニル-7-[(3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルのラセミ混合物0.68gを得た。MS(方法A)m/z275[M+1]+;t=2.19分。
工程4:2-メチルスルホニル-7-[(3S,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-メチルスルホニル-7-[(3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルのラセミ混合物の製造
3-クロロ過安息香酸1.28g(純度77%;2.3eq.)を、2-メチルスルファニル-7-[(3S,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-メチルスルファニル-7-[(3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルのラセミ混合物0.68g(1eq.)のジクロロメタン20mL中の溶液に0℃で加えた。この混合物を1時間室温で撹拌し、次いでジクロロメタン50mL及び10%チオ硫酸ナトリウム水溶液40mLでクエンチした。有機層を炭酸水素ナトリウムの飽和水溶液40mL、水50mLで続けて洗浄し、次いで硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮して、2-メチルスルホニル-7-[(3S,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-メチルスルホニル-7-[(3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルのラセミ混合物0.58gを得た。MS(方法A)m/z307[M+1]+;t=1.58分。
工程5:2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3S,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの製造
概して実施例1の工程5に記載される手順に従って、2-メチルスルホニル-7-[(3S,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-メチルスルホニル-7-[(3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルのラセミ混合物(155mg)並びにN-(1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド(105mg)(中間体4)から、2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3S,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルのラセミ混合物(145mg)(本明細書では2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((cis)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルと呼ばれる)を得た。
この混合物135mgに対してキラル分離を行い、最初に溶出する異性体58mg及び2番目に溶出する異性体59mgを得た(条件:カラム Phenomenex Lux Amylose-1、5μm、250x4.6mm;液相:ヘプタン20/エチルアルコール80/トリエチルアミン0.1%;流量:40mL/分)。
ピーク1(第1の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm:0.55 (d、J=7 Hz、3 H);2.67 (m、1 H);3.65 (s、3 H);3.70 (m、1 H);3.97 (t、J=8 Hz、1 H);4.31 (dd、J=8及び10 Hz、1 H);4.57 (q、J=6 Hz、2 H);4.65 (m、1 H);4.81 (t、J=7 Hz、2 H);5.21 (m、1 H);5.31 (m、1 H);7.49 (s、1 H);8.05 (d、J=2 Hz、1 H);8.82 (s、1 H);8.91 (br s、1 H)。MS(方法D)m/z396[M+1]+;t=2.63分-実施例45(絶対配置未知)
ピーク2(第2の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm:0.55 (d、J=7 Hz、3 H);2.67 (m、1 H);3.65 (s、3 H);3.71 (m、1 H);3.97 (t、J=8 Hz、1 H);4.31 (dd、J=8及び10 Hz、1 H);4.57 (q、J=6 Hz、2 H);4.66 (m、1 H);4.81 (t、J=7 Hz、2 H);5.21 (br s、1 H);5.31 (quin、J=6 Hz、1 H);7.49 (s、1 H);8.05 (br s、1 H);8.82 (s、1 H);8.92 (br s、1 H)。MS(方法D)m/z396[M+1]+;t=2.63分-実施例46(絶対配置未知)。
実施例47:2-((3-イソプロポキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3S,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((3-イソプロポキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル(ラセミ混合物)
ジメチルホルムアミド5mL中の2-メチルスルホニル-7-[(3S,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-メチルスルホニル-7-[(3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルのラセミ混合物(60mg)(実施例45の工程4)、N-(3-イソプロポキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド 38mg(1.05eq.)(中間体38)並びに炭酸セシウム192mg(3eq.)を、60℃で1時間加熱した。この混合物を室温まで冷却し、次いで酢酸エチル50mL及び水50mLで希釈した。有機層を水50mLで2回洗浄し、そして硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残留物を7Nメタノール性アンモニア溶液15mLに入れて30分撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。残留物を、ジクロロメタン/メタノール(98/2)の混合物で溶出してシリカで精製し、2-((3-イソプロポキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3S,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((3-イソプロポキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルのラセミ混合物(本明細書では2-((3-イソプロポキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((cis)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルと呼ばれる)- 実施例47 43mgを得た。
1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm:0.55 (d、J=7 Hz、3 H);1.26 (d、J=3 Hz、3 H);1.28 (d、J=3 Hz、3 H);2.68 (m、1 H);3.67 (s、3 H);3.72 (t、J=9 Hz、1 H);3.96 (m、1 H);4.31 (dd、J=8及び10 Hz、1 H);4.59-4.81 (m、2 H);5.24 (m、1 H);7.48 (s、1 H);8.05 (br s、1 H);8.50 (br s、1 H);8.81 (s、1 H)。MS(方法B)m/z382[M+1]+;t=1.51分。
実施例48、実施例49、実施例50及び実施例51:2-((1-((R)-1-シアノエチル)-3-イソプロポキシ-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3S,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((1-((S)-1-シアノエチル)-3-イソプロポキシ-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3S,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((1-((R)-1-シアノエチル)-3-イソプロポキシ-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((1-((S)-1-シアノエチル)-3-イソプロポキシ-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
実施例47に記載される手順に従って、2-メチルスルホニル-7-[(3S,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-メチルスルホニル-7-[(3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルのラセミ混合物(200mg)(実施例45の工程4)並びにラセミ N-(1-(1-シアノエチル)-3-イソプロポキシ-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド(152mg)(中間体39)から、2-((1-((R)-1-シアノエチル)-3-イソプロポキシ-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3S,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((1-((S)-1-シアノエチル)-3-イソプロポキシ-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3S,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((1-((R)-1-シアノエチル)-3-イソプロポキシ-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((1-((S)-1-シアノエチル)-3-イソプロポキシ-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4S)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの異性体混合物(本明細書では2-((1-(1-シアノエチル)-3-イソプロポキシ-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((cis)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルと呼ばれる)(160mg)を得た。
異性体混合物160mgに対してキラル分離を行った。第1の分離により、2つの化合物の混合物84mgと2つの他の化合物の混合物66mgとを得た(条件:カラムChiralpak-IC、20μm、350x76mm;液相:ヘプタン20/エチルアルコール80;流量:400mL/分)。
2つの化合物の第1の混合物(84mg)をキラルクロマトグラフィーにより分離して、最初に溶出する異性体36mg及び2番目に溶出する異性体32mgを得た(条件:カラムChiralpak-AY-H、5μm、250x30mm;液相:ヘプタン80/エチルアルコール20;流量:45mL/分)。
ピーク1(第1の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm:0.56 (d、J=7 Hz、3 H);1.32 (d、J=6 Hz、6 H);1.80 (d、J=7 Hz、3 H);2.73 (m、1 H);3.73 (t、J=9 Hz、1 H);3.99 (t、J=8 Hz、1 H);4.34 (dd、J=8及び10 Hz、1 H);4.71 (m、1 H);4.81 (spt、J=7 Hz、1 H);5.22 (m、1 H);5.55 (q、J=7 Hz、1 H);7.51 (s、1 H);8.31 (m、1 H);8.71 (br s、1 H);8.86 (s、1 H)。MS(方法B)m/z421[M+1]+;t=1.7分-実施例48(絶対配置未知)
ピーク2(2番目に溶出する異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm:0.56 (d、J=7 Hz、3 H);1.32 (dd、J=3及び6 Hz、6 H);1.79 (d、J=7 Hz、3 H);2.71 (m、1 H);3.71 (t、J=9 Hz、1 H);3.99 (t、J=8 Hz、1 H);4.34 (dd、J=8及び10 Hz、1 H);4.64-4.90 (m、2 H);5.23 (m、1 H);5.54 (q、J=7 Hz、1 H);7.51 (s、1 H);8.30 (br s、1 H);8.71 (br s、1 H);8,86 (s、1 H)。MS(方法B)m/z421[M+1]+;t=1.7分-実施例49(絶対配置未知)。
2つの混合物の第2の混合物(66mg)をキラルクロマトグラフィーにより分離して、最初に溶出する異性体34mg及び2番目に溶出する異性体39mgを得た(条件:カラムChiralpak-AY-H、5μm、250x30mm;液相:ヘプタン60/エチルアルコール40;流量:45mL/分)。
ピーク1(最初に溶出する異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm:0.56 (d、J=7 Hz、3 H);1.31 (d、J=3 Hz、3 H);1.33 (d、J=3 Hz、3 H);1.79 (d、J=7 Hz、3 H);2.70 (m、1 H);3.71 (t、J=9 Hz、1 H);3.99 (t、J=8 Hz、1 H);4.33 (dd、J=9及び11 Hz、1 H);4.70 (m、1 H);4.81 (spt、J=6 Hz、1 H);5.24 (m、1 H);5.54 (q、J=6 Hz、1 H);7.51 (s、1 H);8.30 (br s、1 H);8.71 (br s、1 H);8.86 (s、1 H)。MS(方法B)m/z421[M+1]+;t=1.7分-実施例50(絶対配置未知)
ピーク2(2番目に溶出する異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm:0.56 (d、J=7 Hz、3 H);1.32 (d、J=6 Hz、6 H);1.80 (d、J=7 Hz、3 H);2.70 (m、1 H);3.73 (t、J=9 Hz、1 H);3.99 (t、J=8 Hz、1 H);4.34 (t、J=9 Hz、1 H);4.62-4.92 (m、2 H);5.23 (m、1 H);5.55 (q、J=7 Hz、1 H);7.51 (s、1 H);8.32 (br s、1 H);8.71 (br s、1 H);8.86 (s、1 H)。MS(方法B)m/z421[M+1]+;t=1.7分-実施例51(絶対配置未知)
実施例52及び実施例53:(R)-2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び(S)-2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
工程1:2-(メチルチオ)-7-(テトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの製造
アゾジカルボン酸ジイソプロピル(DIAD)1.36g(3eq.)を、トリフェニルホスフィン1.67g(3eq.)及びラセミ 2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル(中間体43)0.4g(1eq.)のテトラヒドロフラン20mL中の溶液に0℃で加えた。反応混合物を0℃で30分間撹拌し、次いでテトラヒドロフラン-3-オール(市販)0.56g(3eq.)を加えた。この混合物を室温で一晩撹拌し、減圧下で濃縮し、そしてヘプタン中10~50%酢酸エチルで溶出してシリカで精製し、ラセミ 2-(メチルチオ)-7-(テトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル 1.2g(純度50%)を得た。MS(方法A)m/z261[M+1]+;t=1.54分。
粗製物質をさらに精製することなく次の工程に取り入れた。
工程2:2-(メチルスルホニル)-7-(テトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの製造
3-クロロ過安息香酸1.55g(純度77%;3eq.)を、2-(メチルチオ)-7-(テトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル 1.2g(1eq.)のジクロロメタン30mL中の溶液に0℃で加えた。この混合物を1時間室温で撹拌し、次いでジクロロメタン50mL及び10%チオ硫酸ナトリウム水溶液40mLでクエンチした。有機層を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液40mL、ブライン50mLで続けて洗浄し、次いで硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮して、ラセミ 2-(メチルスルホニル)-7-(テトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル 0.8gを得た。粗製物質をさらに精製することなく次の工程に取り入れた。MS(方法A)m/z293[M+1]+;t=1.41分。
工程3:(R)-2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び(S)-2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル 実施例52及び実施例53の製造
概して実施例1の工程5に記載される手順に従って、ラセミ 2-(メチルスルホニル)-7-(テトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル(200mg)及びN-[1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)ピラゾール-4-イル]ホルムアミド(中間体4)から、(R)-2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び(S)-2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルのラセミ混合物(80mg)(本明細書では2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルと呼ばれる)を得た。
異性体混合物73mgに対してキラル分離を行い、最初に溶出する異性体22mg及び2番目に溶出する異性体21mgを得た(条件:カラムChiralpak AY、20μm、230x100mm;液相:ヘプタン20/エチルアルコール80;流量:400mL/分)。
ピーク1(最初に溶出する異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm:2.44 (q、J=7 Hz、2 H);3.66 (s、3 H);3.83 (q、J=7 Hz、1 H);3.95-4.19 (m、3 H);4.56 (m、2 H);4.80 (t、J=7 Hz、2 H);5.28 (m、2 H);7.45 (s、1 H);7.94 (br s、1 H);8.80 (s、1 H);8.86 (br s、1 H)。MS(方法B)m/z382[M+1]+;t=1.27分-実施例52(絶対配置未知)
ピーク2(2番目に溶出する異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm:2.44 (q、J=7 Hz、2 H);3.66 (s、3 H);3.83 (q、J=7 Hz、1 H);3.92-4.20 (m、3 H);4.57 (m、2 H);4.80 (t、J=7 Hz、2 H);5.27 (m、2 H);7.45 (s、1 H);7.93 (br s、1 H);8.80 (s、1 H);8.86 (br s、1 H)。MS(方法B)m/z382[M+1]+;t=1.27min-実施例53(絶対配置未知)。
実施例54:7-((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-((1-(オキセタン-3-イル)-3-(((R)-1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び7-((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-((1-(オキセタン-3-イル)-3-(((S)-1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル (混合物)
工程1:7-((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸の製造
アゾジカルボン酸ジイソプロピル(DIAD)2.3mL(1.5eq.)を、トリフェニルホスフィン3.03g(1.5eq.)、2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸メチル(中間体1)1.7g(1eq.)及び(3S,4S)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-オール 1.44g(1.6eq.)(中間体50)のテトラヒドロフラン20mL中の溶液に5℃で加えた。この混合物を60℃で20時間加熱し、次いで0℃に冷却し、そして1N水酸化ナトリウム水溶液11.4mL(1.5eq.)を加えた。反応混合物を2時間室温で撹拌した。水40mL及びジエチルエーテル40mLを加えた。水層をジエチルエーテル40mLで洗浄し、次いでHCl 1Nを用いて酸性化してpH1にした。酸性化の際に沈殿した7-((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸をろ別し、水で洗浄し、そして真空下で乾燥して7-((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸 930mgを得た。粗製物質をさらに精製することなく次の工程において使用した。
工程2:7-((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸メチルの製造
硫酸(1.34mL、1.4eq.)を、7-((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸 1.93g(1eq.)のメタノール35mL中の溶液に滴下した。反応混合物を60℃で16時間加熱した。硫酸0.6mL(0.6eq.)を加え、そして反応混合物を60℃で24時間加熱した。硫酸0.6mL(0.6eq.)を加え、そして反応混合物を60℃で4時間加熱し、そして室温で60時間加熱した。反応混合物を氷冷した炭酸水素ナトリウム飽和溶液に注いで10分間撹拌し、そして酢酸エチル50mLで2回抽出した。合わせた有機層を水50mLで2回洗浄し、次いで硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残留物をヘプタン/酢酸エチルの混合物(95/5~70/30)で溶出してシリカゲルで精製し、無色油状物960mgを得、これをジエチルエーテル中でトリチュレートした。固体をろ別して真空下で乾燥し、7-((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸メチル 660mgを得た。MS(方法B)m/z324[M+1]+;t=2.85分。
工程3:7-((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボキサミドの製造
メタノール中7Nアンモニア溶液75mL中の7-((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸メチル0.36g(1eq.)を、密閉チューブにおいて88時間室温で撹拌した。次いでこの混合物を減圧下で濃縮して7-((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボキサミド 330mgを得た。粗製物質をさらに精製することなく次の工程において使用した。
工程4:7-((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの製造
トリフルオロ酢酸無水物0.56mL(3.6eq.)を、7-((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボキサミド 0.34g(1eq.)、トリエチルアミン0.7mL(4.5eq.)の無水テトラヒドロフラン20mL中の溶液に0℃でアルゴン下にて加えた。この混合物を1時間室温で撹拌し、そしてジクロロメタン20mL、及び炭酸水素ナトリウム飽和水溶液20mLで激しく撹拌しながらクエンチした。有機層を水50mLそしてブライン50mLで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残留物をジクロロメタン中0~5%アセトンで溶出してシリカで精製し、7-((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル 0.225gを得た。MS(方法A)m/z291[M+1]+;t=2.05分。
工程5:7-((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルスルホニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの製造
3-クロロ過安息香酸435mg(純度77%;2.5eq.)を、7-((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル 225mg(1eq.)のジクロロメタン10mL中の溶液に0℃で加えた。この混合物を1時間室温で撹拌し、次いでジクロロメタン10mL及び10%チオ硫酸ナトリウム水溶液10mLでクエンチした。有機層を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液10mL、ブライン10mLで続けて洗浄し、次いで硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮して、7-((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルスルホニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル 233mgを得た。MS(方法A)m/z323[M+1]+;t=1.15分。
工程6:7-((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-((1-(オキセタン-3-イル)-3-(((R)-1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び7-((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-((1-(オキセタン-3-イル)-3-(((S)-1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル(混合物)の製造
概して実施例1の工程5に記載される手順に従って、7-((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルスルホニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル(100mg)及びラセミ N-[1-(オキセタン-3-イル)-3-[(2,2,2-トリフルオロ-1-メチル-エトキシ]ピラゾール-4-イル]ホルムアミド(中間体23)から、7-((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-((1-(オキセタン-3-イル)-3-(((R)-1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び7-((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-((1-(オキセタン-3-イル)-3-(((S)-1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの混合物(本明細書では7-((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-((1-(オキセタン-3-イル)-3-((1,1,1-トリフルオロプロパン-2-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルと呼ばれる)(120mg)-実施例54を得た。
1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm 1.48 (dd、J=7、2 Hz、3 H)、2.98 (s、3 H)、3.85 - 4.08 (m、2 H)、4.10 - 4.26 (m、2 H)、4.49 (m、1 H)、4.89 (d、J=7 Hz、4 H)、5.25 - 5.52 (m、3 H)、7.47 (s、1 H)、8.12 (br s、1 H)、8.81 (s、1 H)、8.84 (br s、1 H)。MS(方法B)m/z494[M+1]+;t=1.62分。
実施例55:2-((4-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-2-(オキセタン-3-イルオキシ)フェニル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
工程1:4-((6-シアノ-7-((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)安息香酸メチルの製造
概して実施例1の工程5に記載される手順に従って、7-((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルスルホニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル(実施例54の工程5)(70mg)及び4-ホルムアミド-3-(オキセタン-3-イルオキシ)安息香酸メチル(66mg)(中間体35)から、4-((6-シアノ-7-((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)安息香酸メチル(97mg)を得た。MS(方法A)m/z466[M+1]+;t=2.34分。
工程2:2-((4-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-2-(オキセタン-3-イルオキシ)フェニル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル-実施例55の製造
テトラヒドロフラン中3M臭化メチルマグネシウム695μL(10eq.)を、4-((6-シアノ-7-((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)安息香酸メチル 97mg(1eq.)のテトラヒドロフラン7mL中の溶液に0℃で加えた。反応混合物を1時間0℃で撹拌し、次いで反応混合物を塩化アンモニウムの飽和水溶液でクエンチし、そして酢酸エチルで抽出した。有機層を水50mL、そしてブライン50mLで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残留物をヘプタン/AcOEt/7Nメタノール性アンモニア溶液(80/18/2)の混合物で溶出してシリカで精製し、2-((4-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-2-(オキセタン-3-イルオキシ)フェニル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル 42mgを得た。
1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm:1.42 (s、6 H)、2.97 (s、3 H)、3.96 (dd、J=10、4 Hz、1 H)、4.06 (dd、J=10、5 Hz、1 H)、4.19 (m、1 H)、4.25 (t、J=9 Hz、1 H)、4.48 (dd、J=9、7 Hz、1 H)、4.62 (dd、J=7、5 Hz、2 H)、4.92 (t、J=7 Hz、2 H)、4.98 (s、1 H)、5.34 (quin、J=6 Hz、1 H)、5.53 (q、J=7 Hz、1 H)、6.73 (d、J=2 Hz、1 H)、7.07 (dd、J=8、2 Hz、1 H)、7.52 (s、1 H)、8.17 (d、J=8 Hz、1 H)、8.42 (s、1 H)、8.88 (s、1 H)。MS(方法B)m/z466[M+1]+;t=1.44分。
実施例56及び実施例57:2-((1-((R)-1-シアノエチル)-3-イソプロポキシ-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((1-((S)-1-シアノエチル)-3-イソプロポキシ-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
実施例47に記載される手順に従って、7-((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルスルホニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル(120mg)(実施例54の工程5)並びにR)-N-(1-(1-シアノエチル)-3-イソプロポキシ-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド及び(S)-N-(1-(1-シアノエチル)-3-イソプロポキシ-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミドのラセミ混合物(ラセミ混合物)(中間体39)から、2-((1-((R)-1-シアノエチル)-3-イソプロポキシ-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((1-((S)-1-シアノエチル)-3-イソプロポキシ-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの異性体混合物(本明細書では2-((1-(1-シアノエチル)-3-イソプロポキシ-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルと呼ばれる)(95mg)を得た。
異性体混合物89mgに対してキラル分離を行い、最初に溶出する異性体32mg及び2番目に溶出する異性体31mgを得た(条件:カラム ChiralpaK AY、20μm、230X10mm;液相:ヘプタン80%/EtOH20%/TEA0.1%;流量:400mL/分)。
ピーク1(第1の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm:1.31 (d、J=6 Hz、6 H)、1.78 (d、J=7 Hz、3 H)、2.99 (s、3 H)、3.97 (m、1 H)、4.05 (m、1 H)、4.18 (m、1 H)、4.24 (t、J=9 Hz、1 H)、4.55 (br dd、J=9、8 Hz、1 H)、4.81 (spt、J=6 Hz、1 H)、5.47 (q、J=7 Hz、1 H)、5.63 (q、J=7 Hz、1 H)、7.48 (s、1 H)、8.16 (br s、1 H)、8.70 (br s、1 H)、8.83 (s、1 H)。MS(方法B)m/z437[M+1]+;t=1.57分-実施例56(絶対配置未知)
ピーク2(第2の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm:1.31 (d、J=6 Hz、6 H)、1.78 (d、J=7 Hz、3 H)、2.99 (s、3 H)、3.96 (m、1 H)、4.04 (m、1 H)、4.15 - 4.29 (m、2 H)、4.55 (br t、J=8 Hz、1 H)、4.81 (spt、J=6 Hz、1 H)、5.47 (q、J=8 Hz、1 H)、5.62 (q、J=7 Hz、1 H)、7.48 (s、1 H)、8.15 (br s、1 H)、8.71 (br s、1 H)、8.83 (s、1 H)。MS(方法B)m/z437[M+1]+;t=1.57分-実施例57(絶対配置未知)
概して実施例54~57に記載される手順に従って、7-((3R,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルスルホニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルを適切なホルムアミド類と反応させて、表IIにおける実施例58~69を得た。
実施例70:7-((3R,4S)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び7-((3S,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル(ラセミ混合物)
工程1:((3S,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)グリシンメチルエステル及び((3R,4S)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)グリシンメチルエステル(ラセミ混合物)の製造
2-ブロモ酢酸メチル 4mL(1eq.)のテトラヒドロフラン10mL中の溶液を、4-メトキシテトラヒドロフラン-3-アミン(市販)5g(1eq.)及びトリエチルアミン6mL(1eq.)のテトラヒドロフラン30mL中の冷却した溶液に0℃でゆっくりと加えた。5時間室温で撹拌して反応が完了した後、この混合物をろ過した。ろ液を真空下で濃縮し、そしてカラムクロマトグラフィー(溶離液:ジクロロメタン100%、次いでジクロロメタン/メタノール(95/5))により精製して、((3S,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)グリシンメチルエステル及び((3R,4S)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)グリシンメチルエステルのラセミ混合物7gを得た。
工程2:N-(5-ホルミル-2-(メチルチオ)ピリミジン-4-イル)-N-((3S,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)グリシンメチルエステル及びN-(5-ホルミル-2-(メチルチオ)ピリミジン-4-イル)-N-((3R,4S)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)グリシンメチルエステル(ラセミ混合物)の製造
トリエチルアミン1.6mL(1.7eq.)を、4-クロロ-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルバルデヒド 1.25g(1eq.)並びに((3S,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)グリシンメチルエステル及び((3R,4S)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)グリシンメチルエステルのラセミ混合物1.4g(1.1eq)のテトラヒドロフラン15mL中の溶液に加えた。この混合物を室温で60時間撹拌し、酢酸エチル/ジエチルエーテルの50/50混合物100mLで希釈して水に注いだ。有機層を分離し、水で2回洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残留物をヘプタン/酢酸エチルの混合物(100/0~70/30)で溶出してシリカで精製し、N-(5-ホルミル-2-(メチルチオ)ピリミジン-4-イル)-N-((3S,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)グリシンメチルエステル及びN-(5-ホルミル-2-(メチルチオ)ピリミジン-4-イル)-N-((3R,4S)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)グリシンメチルエステルのラセミ混合物を得た。MS(方法A)m/z342[M+1]+;t=1.83分。
工程3:7-((3S,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸及び7-((3R,4S)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸(ラセミ混合物)の製造
1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ7-エン2.65mL(5eq.)を、N-(5-ホルミル-2-(メチルチオ)ピリミジン-4-イル)-N-((3S,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)グリシンメチルエステル及びN-(5-ホルミル-2-(メチルチオ)ピリミジン-4-イル)-N-((3R,4S)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)グリシンメチルエステルのラセミ混合物1.16g(1eq.)のアセトニトリル15mL中の溶液に滴下した。反応混合物を80℃で1時間加熱した。室温まで冷却した後、反応混合物を酢酸エチル100mLに入れて、1N HCl水溶液で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残留物をテトラヒドロフラン32mLに溶解し、そして水8.6mL中の水酸化リチウム415mg(5eq.)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。塩酸2N水溶液を加え(pH7に達した)、そして酢酸エチル100mLを加えた。有機層を水50mL、そしてブライン50mLで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮して、7-((3S,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸及び7-((3R,4S)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸のラセミ混合物1.13gを得た。MS(方法A)m/z310[M+1]+;t=2.18分。
工程4:7-((3S,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボキサミド及び7-((3R,4S)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボキサミド(ラセミ混合物)の製造
ジ(1H-イミダゾール-1-イル)メタノン(CDI)0.74g(1.25eq.)を、ジメチルホルムアミド11mL中の7-((3S,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸及び7-((3R,4S)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸のラセミ混合物1.13g(1eq.)に加えた。この混合物を1時間室温で撹拌し、そして28% 水酸化アンモニウム溶液2.4mL(5eq.)を加えた。反応混合物を室温で2.5時間撹拌し、酢酸エチル100mLで希釈し、そして水で洗浄した。有機層を水50mLそしてブライン50mLで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮して、7-((3S,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボキサミド及び7-((3R,4S)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボキサミドのラセミ混合物0.53gを得た。MS(方法A)m/z309[M+1]+;t=1.81分。
工程5:7-((3S,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び 7-((3R,4S)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル (ラセミ混合物)の製造
トリフルオロ酢酸無水物0.87mL(3.6eq.)を、7-((3S,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボキサミド及び7-((3R,4S)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボキサミドのラセミ混合物0.53g(1eq.)、トリエチルアミン1.1mL(4.5eq.)の無水テトラヒドロフラン8mL中の溶液に0℃でアルゴン下にて加えた。この混合物を1時間室温で撹拌し、水に注ぎ、そして酢酸エチル50mLで2回抽出した。合わせた有機層を水50mLで2回洗浄し、次いで硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残留物をヘプタン/酢酸エチルの混合物(100/0~50/50)で溶出してシリカで精製し、7-((3S,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び7-((3R,4S)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルのラセミ混合物344mgを得た。MS(方法A)m/z291[M+1]+;t=2.07分。
工程6:7-((3S,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルスルホニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び7-((3R,4S)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルスルホニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル (ラセミ混合物)の製造
3-クロロ過安息香酸 797mg(純度77%;2.5eq.)を、7-((3S,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び7-((3R,4S)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルのラセミ混合物344mg(1eq.)のジクロロメタン6mL中の溶液に0℃で加えた。この混合物を1時間室温で撹拌し、次いでジクロロメタン10mL及び10%チオ硫酸ナトリウム水溶液10mLでクエンチした。有機層を炭酸水素ナトリウム飽和水溶液10mL、ブライン10mLで続けて洗浄し、次いで硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮して、7-((3S,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルスルホニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び7-((3R,4S)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルスルホニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルのラセミ混合物363mgを得た。MS(方法A)m/z323[M+1]+;t=1.49分。
工程7:7-((3R,4S)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び7-((3S,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル (ラセミ混合物)の製造-実施例70
実施例47に記載される手順に従って、7-((3S,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルスルホニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び7-((3R,4S)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルスルホニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルのラセミ混合物(62mg)並びにN-(1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド(中間体4)から、7-((3R,4S)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び7-((3S,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルのラセミ混合物(本明細書では7-((trans)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルと呼ばれる)-実施例70を得た。
1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm:3.22 (s、3 H)、3.66 (s、3 H)、3.78 - 4.00 (m、2 H)、4.03 (dd、J=9、7 Hz、1 H)、4.27 (t、J=9 Hz、1 H)、4.43 (br s、1 H)、4.50 - 4.57 (m、2 H)、4.75 - 4.83 (m、2 H)、4.86 (br s、1 H)、5.30 (quin、J=6 Hz、1 H)、7.49 (s、1 H)、7.81 (br s、1 H)、8.83 (s、1 H)、8.87 (br s、1 H)。MS(方法B)m/z412[M+1]+;t=1.28分。
実施例71:2-((4-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-2-(オキセタン-3-イルオキシ)フェニル)アミノ)-7-((3S,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((4-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-2-(オキセタン-3-イルオキシ)フェニル)アミノ)-7-((3R,4S)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル(ラセミ混合物)
工程1:4-((6-シアノ-7-((3S,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)安息香酸メチル及び4-((6-シアノ-7-((3R,4S)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)安息香酸メチル(ラセミ混合物)の製造
概して実施例1の工程5に記載される手順に従って、7-((3S,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルスルホニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び7-((3R,4S)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルスルホニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルのラセミ混合物(100mg)(実施例70の工程6)並びに4-ホルムアミド-3-(オキセタン-3-イルオキシ)安息香酸メチル(86mg)(中間体35)から、4-((6-シアノ-7-((3S,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)安息香酸メチル及び4-((6-シアノ-7-((3R,4S)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)安息香酸メチルのラセミ混合物(58mg)を得た。MS(方法A)m/z466[M+1]+;t=2.39分
工程2:2-((4-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-2-(オキセタン-3-イルオキシ)フェニル)アミノ)-7-((3S,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((4-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-2-(オキセタン-3-イルオキシ)フェニル)アミノ)-7-((3R,4S)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル (ラセミ混合物)-実施例71の製造
テトラヒドロフラン中3M臭化メチルマグネシウム415μL(10eq.)を、4-((6-シアノ-7-((3S,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)安息香酸メチル及び4-((6-シアノ-7-((3R,4S)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)安息香酸メチルのラセミ混合物58mg(1eq.)のテトラヒドロフラン4mL中の溶液に0℃で加えた。反応混合物を30分間0℃で撹拌し、次いで反応混合物を塩化アンモニウムの飽和水溶液でクエンチし、そして酢酸エチルで抽出した。有機層を水50mLそしてブライン50mLで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残留物をヘプタン/AcOEt/7Nメタノール性アンモニア溶液の混合物(80/18/2)で溶出してシリカで精製し、2-((4-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-2-(オキセタン-3-イルオキシ)フェニル)アミノ)-7-((3S,4R)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((4-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-2-(オキセタン-3-イルオキシ)フェニル)アミノ)-7-((3R,4S)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルのラセミ混合物(本明細書では2-((4-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-2-(オキセタン-3-イルオキシ)フェニル)アミノ)-7-((trans)-4-メトキシテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルと呼ばれる)-実施例71 31mgを得た。
1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm:1.42 (s、6 H)、3.23 (s、3 H)、3.82 (dd、J=10、3 Hz、1 H)、3.97 - 4.10 (m、2 H)、4.28 (t、J=9 Hz、1 H)、4.49 (dt、J=6、3 Hz、1 H)、4.59 (dd、J=7、5 Hz、2 H)、4.86 - 4.98 (m、3 H)、5.00 (s、1 H)、5.31 (quin、J=6 Hz、1 H)、6.74 (d、J=2 Hz、1 H)、7.06 (dd、J=8、2 Hz、1 H)、7.55 (s、1 H)、7.95 (d、J=8 Hz、1 H)、8.61 (s、1 H)、8.91 (s、1 H)。MS(方法B)m/z466[M+1]+;t=1.45分。
実施例72及び実施例73:7-((3S,4R)-4-エチルテトラヒドロフラン-3-イル)-2-((3-イソプロポキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び7-((3R,4S)-4-エチルテトラヒドロフラン-3-イル)-2-((3-イソプロポキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル (ラセミcis混合物)
7-((3S,4S)-4-エチルテトラヒドロフラン-3-イル)-2-((3-イソプロポキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び7-((3R,4R)-4-エチルテトラヒドロフラン-3-イル)-2-((3-イソプロポキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル -(ラセミtrans混合物)
工程1:4-エチルテトラヒドロフラン-3-オール (ラセミcis及びtrans異性体)の製造
水素化ホウ素ナトリウム502mg(1.1eq.)を、ラセミ 4-エチルジヒドロフラン-3(2H)-オン(市販)1.38g(1eq.)の無水THF15mL及び無水エタノール30mLの混合物中の溶液に0℃で少しずつ加えた。反応混合物を1時間室温で撹拌し、次いで冷却して0℃に戻し、そして1N塩化水素水溶液20mLを加えてクエンチした。この混合物を酢酸エチル100mL及びブライン100mLに撹拌しながら注ぎ、そして有機層を減圧下で濃縮した。残留物をジクロロメタンに溶解し、硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、そして真空下で濃縮した。残留物をシクロヘキサン中0~60%酢酸エチルのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、4-エチルテトラヒドロフラン-3-オールの比1/2(1H NMR)のラセミcis及びラセミtrans異性体の分離できない混合物898mgを無色油状物として得た。
1H NMR (400MHz、CDCl3) δ ppm:
Cis異性体:1.01 (t、J=7.5 Hz、3 H)、1.30 (m、1 H)、1.61 (m、1 H)、1.90 (幅広、1 H)、2.10 (m、1 H)、3.54 (dd、J=8及び10.2 Hz、1 H)、3.94 (dd、J=9.8及び4 Hz、1 H)、3.99 (t、J=8.4 Hz、1 H)、4.12 (m、1 H)、4.31 (t、J=4.2 Hz、1 H).
Trans異性体:0.98 (t、J=7.5 Hz、3 H)、1.34 (m、1 H)、1.48 (m、1 H)、1.90 (幅広、1 H)、2.03 (m、1 H)、3.47 (dd、J=8.4及び5 Hz、1 H)、3.72 (dd、J=10及び2.3 Hz、1 H)、3.87 (m、2 H)、4.15 (m、1 H)。
工程2:7-(4-エチルテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸メチル(ラセミcis及びtrans異性体)の製造
トリフェニルホスフィン3.05g(3eq.)及びアゾジカルボン酸ジイソプロピル(DIAD)1.14mL(1.5eq.)を、2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸メチル865mg(1eq.)並びに4-エチルテトラヒドロフラン-3-オールのラセミcis及びラセミtrans異性体の混合物675mg(1.5eq.)の無水テトラヒドロフラン40mL中の溶液にアルゴン下で加えた。反応混合物を60℃で2時間撹拌し、次いで酢酸エチル100mL及び水50mLに注いだ。水層を酢酸エチル20mLで抽出し、そして合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物をシクロヘキサン中0~30%酢酸エチルのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、7-(4-エチルテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸メチルのラセミcis及びラセミtransの分離できない混合物1.23gを比36/64(LC/MS)で得た。MS(方法F):Cis異性体:m/z322[M+1]+;t=1.96分;Trans異性体:m/z322[M+1]+;t=1.90分。
工程3:7-(4-エチルテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボキサミド(ラセミcis及びtrans異性体)の製造
7-(4-エチルテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸メチルのラセミcis及びラセミtrans異性体の混合物1.23g(1eq.)の7Nメタノール性アンモニア溶液70mL(130eq.)中の溶液を、密閉容器において撹拌しながら100℃で4日間加熱した。反応混合物を冷却し、真空下で濃縮し、そしてシクロヘキサン中0~70%酢酸エチルのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、メチル 7-(4-エチルテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボキサミドのラセミcis及びラセミtrans異性体の分離できない混合物563mgを比33/67(LC/MS)で得た。MS(方法F):Cis異性体:m/z307[M+1]+;t=1.41分;Trans異性体:m/z307[M+1]+;t=1.36分。
工程4:7-(4-エチルテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル (ラセミcis及びtrans異性体)の製造
トリエチルアミン1.16ml(4.5eq.)及びトリフルオロ酢酸無水物920μL(3.6eq.)を、メチル 7-(4-エチルテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボキサミドのラセミcis及びラセミtrans異性体の混合物563mg(1eq.)の無水テトラヒドロフラン17mL中の冷却した(0℃)溶液にアルゴン下で連続して滴下した。反応混合物を1時間室温で撹拌し、次いで酢酸エチル20mL及び10%炭酸ナトリウム水溶液20mLに注いで15分間激しく撹拌した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物をシクロヘキサン中0~20%酢酸エチルのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、メチル 7-(4-エチルテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルのラセミcis及びラセミtrans異性体の分離できない混合物597mgを得た。MS(方法G):Cis異性体:m/z289[M+1]+;t=2.18分;Trans異性体:m/z289[M+1]+;t=2.10分。
工程5:7-((3S,4R)-4-エチルテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルスルホニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び7-((3R,4S)-4-エチルテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルスルホニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル (ラセミcis)並びに7-((3S,4S)-4-エチルテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルスルホニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び7-((3R,4R)-4-エチルテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルスルホニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル (ラセミtrans)の製造
m-クロロ過安息香酸(純度70%)1.05g(2.05eq.)を、メチル 7-(4-エチルテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルのラセミcis及びラセミtrans異性体の混合物597mg(1eq.)のジクロロメタン20mL中の冷却した(0℃)溶液に少しずつ加えた。反応混合物を15分間0℃で撹拌し、次いで1時間室温で撹拌し、次いでジクロロメタン30mLで希釈した。有機層を2N亜硫酸水素ナトリウム水溶液10mL、そして10%炭酸ナトリウム水溶液20mlで2回連続して洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥し、そして真空下で濃縮した。残留物をシクロヘキサン中0~70%酢酸エチルのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、第1の混合物97mg及び第2の混合物281mgを連続して得た。
第1の混合物をNMRにより7-((3S,4R)-4-エチルテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルスルホニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び7-((3R,4S)-4-エチルテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルスルホニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルのラセミcis混合物と特徴づけした。MS(方法F)m/z321[M+1]+;t=1.37分
第2の混合物をNMRにより7-((3S,4S)-4-エチルテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルスルホニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び7-((3R,4R)-4-エチルテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルスルホニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルのラセミtrans混合物と特徴づけした。MS(方法F)m/z321[M+1]+;t=1.34分。
工程6:7-((3S,4R)-4-エチルテトラヒドロフラン-3-イル)-2-((3-イソプロポキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び7-((3R,4S)-4-エチルテトラヒドロフラン-3-イル)-2-((3-イソプロポキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル-ラセミcis 実施例72の製造
実施例47に記載される手順に従って、7-((3S,4R)-4-エチルテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルスルホニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び7-((3R,4S)-4-エチルテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルスルホニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルのラセミcis混合物(150mg)並びにN-(3-イソプロポキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド(90mg)(中間体38)から、7-((3S,4R)-4-エチルテトラヒドロフラン-3-イル)-2-((3-イソプロポキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び7-((3R,4S)-4-エチルテトラヒドロフラン-3-イル)-2-((3-イソプロポキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルのラセミ混合物(本明細書では7-((cis)-4-エチルテトラヒドロフラン-3-イル)-2-((3-イソプロポキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルと呼ばれる)145mgを黄色固体-実施例72として得た。
1H NMR (500MHz、DMSO-d6) δ ppm:0.65 - 0.78 (m、3 H)、0.85 (m、1 H)、0.97 (m、1 H)、1.26 (dd、J=6、4 Hz、6 H)、2.47 (m隠れている、1 H)、3.67 (s、3 H)、3.82 (m、1 H)、4.01 (br t、J=8 Hz、1 H)、4.32 (dd、J=10、8 Hz、1 H)、4.53 (m、1 H)、4.71 (spt、J=6 Hz、1 H)、5.25 (m、1 H)、7.47 (s、1 H)、7.99 (br s、1 H)、8.48 (br s、1 H)、8.80 (s、1 H)。MS(方法D)m/z396[M+1]+;t=1.28分。
工程7:7-((3S,4S)-4-エチルテトラヒドロフラン-3-イル)-2-((3-イソプロポキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び7-((3R,4R)-4-エチルテトラヒドロフラン-3-イル)-2-((3-イソプロポキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル-ラセミtrans 実施例73の製造
実施例47に記載される手順に従って、7-((3S,4S)-4-エチルテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルスルホニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び7-((3R,4R)-4-エチルテトラヒドロフラン-3-イル)-2-(メチルスルホニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルのラセミtrans混合物(97mg)並びにN-(3-イソプロポキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド(58mg)(中間体38)から、7-((3S,4S)-4-エチルテトラヒドロフラン-3-イル)-2-((3-イソプロポキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び7-((3R,4R)-4-エチルテトラヒドロフラン-3-イル)-2-((3-イソプロポキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルのラセミ混合物79mg(本明細書では7-((trans)-4-エチルテトラヒドロフラン-3-イル)-2-((3-イソプロポキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルと呼ばれる)を得た。
1H NMR (500MHz、DMSO-d6) δ ppm:0.79 (t、J=7 Hz、3 H)、1.27 (dd、J=6、1 Hz、6 H)、1.44 - 1.58 (m、2 H)、2.77 (sxt、J=7 Hz、1 H)、3.54 (t、J=8 Hz、1 H)、3.67 (s、3 H)、4.07 - 4.28 (m、3 H)、4.71 (quin、J=6 Hz、1 H)、4.88 (m、1 H)、7.46 (s、1 H)、8.01 (br s、1 H)、8.56 (br s、1 H)、8.80 (s、1 H)。MS(方法D)m/z396[M+1]+;t=1.30分。
実施例74:2-((1-(2-シアノプロパン-2-イル)-3-イソプロポキシ-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(オキセタン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
工程1:オキセタン-3-イルグリシンメチルエステルの製造
2-ブロモ酢酸メチル6.28g(1eq.)のテトラヒドロフラン30mL中の溶液を、3-オキセタンアミン3g(1eq.)及びトリエチルアミン28mL(5eq.)のテトラヒドロフラン120mL及びジクロロメタン60mL中の溶液に0℃で加えた。反応混合物を室温で17日間撹拌した。反応混合物をろ過してジクロロメタンで洗浄し、減圧下で濃縮し、次いでジクロロメタン100mL及びブライン10mLに入れた。水層を分離し、そしてジクロロメタン10mLで2回抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥し、そして減圧下で濃縮してオキセタン-3-イルグリシンメチルエステル5.3gを得、これをさらに精製することなく次の工程において使用した。
工程2:N-(5-ホルミル-2-(メチルチオ)ピリミジン-4-イル)-N-(オキセタン-3-イル)グリシンメチルエステルの製造
トリエチルアミン6.7mL(1.7eq.)を、4-クロロ-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルバルデヒド 5.34g(1eq.)のテトラヒドロフラン100mL及びジクロロメタン20mL中の溶液に0℃で加えた。オキセタン-3-イルグリシンメチルエステル5.34g(1eq)を滴下した。この混合物を室温で1週間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル100mL及びNHCl飽和水溶液50mLで希釈した。有機層を分離し、そして水層を酢酸エチル50mLで2回抽出した。合わせた有機層をブライン50mLで2回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残留物をジクロロメタン中5~30%アセトンのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、N-(5-ホルミル-2-(メチルチオ)ピリミジン-4-イル)-N-(オキセタン-3-イル)グリシンメチルエステル1.48gを得た。MS(方法A)m/z298[M+1]+;t=1.64分。
工程3:2-(メチルチオ)-7-(オキセタン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸メチルの製造
1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ7-エン500μL(5eq.)を、N-(5-ホルミル-2-(メチルチオ)ピリミジン-4-イル)-N-(オキセタン-3-イル)グリシンメチルエステル 191mg(1eq.)のアセトニトリル8mL中の溶液に滴下した。反応混合物を2.5時間還流させた。室温まで冷却した後、反応混合物を酢酸エチル10mLで希釈し、そして1N HCl水溶液3.5mLでクエンチし、続いてNaHCO飽和水溶液3mL、そして10%クエン酸水溶液5mL。有機層を分離し、そして水層を酢酸エチル10mLで2回抽出した。合わせた有機層をブライン10mLで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、そして減圧下で濃縮して2-(メチルチオ)-7-(オキセタン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸メチル 180mgを得た。MS(方法A)m/z280[M+1]+;t=2.06分。
工程4:2-(メチルチオ)-7-(オキセタン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸の製造
水10mL中の水酸化リチウム0.61g(5eq.)を、2-(メチルチオ)-7-(オキセタン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸メチル 1.41g(1eq.)のテトラヒドロフラン40mL中の溶液に加えた。この混合物を3.5時間室温で撹拌し、0℃に冷却し、そして30%水酸化アンモニウム水溶液0.85mLを加えた。反応混合物を室温で1.5時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。2N HCl水溶液18mL及び酢酸エチル20mLを加えた。沈殿物をろ過し、水、酢酸エチル及びペンタンで洗浄し、次いで真空下で乾燥して2-(メチルチオ)-7-(オキセタン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸 0.98gを得た。MS(方法A)m/z266[M+1]+;t=1.71分。
工程5:2-(メチルチオ)-7-(オキセタン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボキサミドの製造
ジ(1H-イミダゾール-1-イル)メタノン(CDI)1.06g(1.5eq.)を、2-(メチルチオ)-7-(オキセタン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸メチル 1.15g(1eq.)のジメチルホルムアミド11mL中の溶液に加えた。この混合物を45分間室温で撹拌し、0℃まで冷却し、そして30%水酸化アンモニウム溶液0.85mLを加えた。反応混合物を室温で1.5時間撹拌し、酢酸エチル11mL及び水55mLで希釈した。20分間撹拌した後、得られた沈殿物をろ過し、酢酸エチルで2回洗浄し、そしてペンタンで1回洗浄し、次いで真空下で乾燥して2-(メチルチオ)-7-(オキセタン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボキサミド 0.88gを得た。MS(方法A)m/z264[M+1]+;t=1.46分。
工程6:2-(メチルチオ)-7-(オキセタン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの製造
トリエチルアミン2.1mL(4.5eq.)を、2-(メチルチオ)-7-(オキセタン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボキサミド 0.88g(1eq.)の無水テトラヒドロフラン20mL中の溶液に0℃でアルゴン下にて加え、続いてトリフルオロ酢酸無水物1.68mL(3.6eq.)を加えた。この混合物を2.5時間0℃から室温まで撹拌し、そしてジクロロメタン20mL及びNaHCO飽和水溶液20mLで撹拌しながらクエンチした。有機層を分離した。水層をジクロロメタン20mLで2回抽出した。合わせた有機抽出物をブライン20mLで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残留物をヘプタン中10~50%酢酸エチルで溶出してシリカで精製した。目的の濃縮されたフラクションを、ジイソプロピルエーテルを用いてトリチュレートし、ろ過し、ジイソプロピルエーテル及びペンタンで洗浄し、そして真空下で乾燥して2-(メチルチオ)-7-(オキセタン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル 0.76gをえた。MS(方法A)m/z247[M+1]+;t=1.88分。
工程7:2-(メチルスルホニル)-7-(オキセタン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの製造
3-クロロ過安息香酸1.72g(純度77%;2.5eq.)を、2-(メチルチオ)-7-(オキセタン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル 0.75g(1eq.)のジクロロメタン40mL中の溶液に0℃で加えた。この混合物を5分間0℃で撹拌し、そして室温で5時間撹拌した。3-クロロ過安息香酸0.34g(0.5eq.)を加え、そしてこの混合物を3時間撹拌し、3-クロロ過安息香酸0.34g(0.5eq.)を加え、そしてこの混合物を45分間撹拌した。次いでジクロロメタン20mL及びチオ硫酸ナトリウム飽和水溶液20mLでクエンチした。有機層を分離し、そして水10mL、ブライン10mL、そしてジクロロメタン10mLを加えた。沈殿物をろ過し、ジクロロメタンで2回洗浄し、そして真空下で乾燥して2-(メチルスルホニル)-7-(オキセタン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル 0.29gを得た。母液をジクロロメタン20mLで2回抽出した。合わせた有機層を炭酸水素塩飽和水溶液20mLで2回洗浄し、ブライン20mLで2回洗浄し、次いで硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮して、2-(メチルスルホニル)-7-(オキセタン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル 0.57gを得た。合わせた固体から2-(メチルスルホニル)-7-(オキセタン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル 0.86gを得た。MS(方法A)m/z279[M+1]+;t=1.21分。
工程8:2-((1-(2-シアノプロパン-2-イル)-3-イソプロポキシ-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(オキセタン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル-実施例74の製造
概して実施例1の工程5に記載される手順に従って、2-(メチルスルホニル)-7-(オキセタン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル (60mg)及びN-[1-(1-シアノ-1-メチル-エチル)-3-イソプロポキシ-ピラゾール-4-イル]ホルムアミド (51mg)(中間体31)から、2-((1-(2-シアノプロパン-2-イル)-3-イソプロポキシ-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(オキセタン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル (120mg)-実施例74を得た。
1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm:1.34 (d、J=6 Hz、6 H)、1.91 (s、6 H)、4.83 (spt、J=6 Hz、1 H)、5.01 (t、J=8 Hz、2 H)、5.44 (br t、J=7 Hz、2 H)、5.64 (m、1 H)、7.48 (s、1 H)、8.43 (br s、1 H)、8.83 (br s、1 H)、8.88 (s、1 H)。MS(方法C)m/z407[M+1]+;t=3.43分。
実施例75:2-((3-イソプロポキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(オキセタン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
実施例47に記載される手順に従って、2-(メチルスルホニル)-7-(オキセタン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル(実施例74、工程7)(174mg)及びN-(3-イソプロポキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド(115mg)(中間体38)から、2-((3-イソプロポキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(オキセタン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル(149mg)-実施例75を得た。
1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm:1.28 (d、J=6 Hz、6 H)、3.66 (s、3 H)、4.72 (spt、J=6 Hz、1 H)、5.00 (t、J=7 Hz、2 H)、5.36 (t、J=7 Hz、2 H)、5.76 (quin、J=8 Hz、1 H)、7.47 (s、1 H)、8.17 (br s、1 H)、8.62 (br s、1 H)、8.82 (s、1 H)。MS(方法B)m/z354[M+1]+;t=1.39分。
実施例76及び実施例77:7-[(2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル]-2-[[1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び7-[(2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル]-2-[[1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
工程1:(2-メチルオキセタン-3-イル)グリシンメチルエステル(ラセミ)の製造
2-ブロモ酢酸メチル1.06mL(1eq.)を、2-メチルオキセタン-3-アミン 1g(1eq.)及びトリエチルアミン2.43mL(1.5eq.)のテトラヒドロフラン30mL及びジクロロメタン10mL中の溶液に0℃でゆっくりと加えた。反応混合物を室温で終夜撹拌した。反応混合物をジクロロメタンで希釈し、そして水でクエンチした。有機層を分離し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮してラセミ (2-メチルオキセタン-3-イル)グリシンメチルエステル 1.92gを得、これをさらに精製することなく次の工程で使用した。
工程2:N-(5-ホルミル-2-(メチルチオ)ピリミジン-4-イル)-N-(2-メチルオキセタン-3-イル)グリシンメチルエステル(ラセミ)の製造
トリエチルアミン2.6mL(1.7eq.)を、4-クロロ-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルバルデヒド 2g(1eq.)のテトラヒドロフラン80mL及びジクロロメタン18mL中の溶液に0℃で加えた。ラセミ (2-メチルオキセタン-3-イル)グリシンメチルエステル 1.86g(1.1 eq)を滴下した。この混合物を室温で6日間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル及び水で希釈した。有機層を分離し、そして水層を酢酸エチル50mLで2回抽出した。合わせた有機層をブライン50mLで2回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残留物をヘプタン中20%酢酸エチルで溶出してシリカゲルで精製し、ラセミ N-(5-ホルミル-2-(メチルチオ)ピリミジン-4-イル)-N-(2-メチルオキセタン-3-イル)グリシンメチルエステル 1.5gを得た。MS(方法B)m/z312[M+1]+;t=1.24分。
工程3:7-(2-メチルオキセタン-3-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸メチル(ラセミ)の製造
1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ7-エン 3.75mL(5eq.)を、ラセミ N-(5-ホルミル-2-(メチルチオ)ピリミジン-4-イル)-N-(2-メチルオキセタン-3-イル)グリシンメチルエステル 1.5g(1eq.)のアセトニトリル20mL中の溶液に滴下した。反応混合物を30分間還流させた。室温まで冷却した後、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、そして1N HCl水溶液でクエンチした。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、そして減圧下で濃縮した。残留物をヘプタン中20%酢酸エチルで溶出してシリカゲルで精製し、ラセミ 7-(2-メチルオキセタン-3-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸メチル 0.93gを得た。MS(方法B)m/z294[M+1]+;t=1.69分。
工程4:7-(2-メチルオキセタン-3-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸 (ラセミ)の製造
水8mL中の水酸化リチウム0.38g(5eq.)を、ラセミ 7-(2-メチルオキセタン-3-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸メチル 0.93g(1eq.)のテトラヒドロフラン30mL中の溶液に加えた。この混合物を1時間室温で撹拌し、次いで2N HCl水溶液を加えて酸性化した。この混合物を酢酸エチルで抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、そして減圧下で濃縮してラセミ 7-(2-メチルオキセタン-3-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸 0.81gを得た。MS(方法B)m/z280[M+1]+;t=1.31分。
工程5:7-(2-メチルオキセタン-3-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボキサミド(ラセミ)の製造
ジ(1H-イミダゾール-1-イル)メタノン(CDI)0.74g(1.5eq.)を、ラセミ 7-(2-メチルオキセタン-3-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸 1.15g(1eq.)のジメチルホルムアミド10mL中の溶液に加えた。この混合物を30分間室温で撹拌し、0℃に冷却し、そして30%水酸化アンモニウム水溶液1.88mLを加えた。反応混合物を室温で30分間撹拌し、水20mLに注ぎ、そして酢酸エチルで抽出した。有機抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、そして減圧下で濃縮した。残留物をジイソプロピルエーテル中でトリチュレートし、固体をろ過し、そして真空下で乾燥してラセミ 7-(2-メチルオキセタン-3-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボキサミド 0.83gを得た。粗製物質をさらに精製することなく次の工程に取り入れた。
工程6:7-(2-メチルオキセタン-3-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル (ラセミ)の製造
トリエチルアミン1.89mL(4.5eq.)を、ラセミ 7-(2-メチルオキセタン-3-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボキサミド 0.83g(1eq.)の無水テトラヒドロフラン25mL中の溶液に0℃でアルゴン下にて加え、続いてトリフルオロ酢酸無水物1.49mL(3.6eq.)を加えた。この混合物を15分間撹拌して温度を室温まで昇温させ、次いで酢酸エチルで希釈し、そして炭酸水素ナトリウム飽和水溶液でクエンチした。有機層を分離した。水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機抽出物を合わせて硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残留物をヘプタン中20%酢酸エチルで溶出してシリカで精製した。濃縮した目的のフラクションをジイソプロピルエーテルを用いてトリチュレートし、ろ過し、ジイソプロピルエーテル及びペンタンで洗浄し、次いで真空下で乾燥して、ラセミ 7-(2-メチルオキセタン-3-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル 0.62gを得た。MS(方法B)m/z261[M+1]+;t=1.50分。
工程7:7-(2-メチルオキセタン-3-イル)-2-(メチルスルホニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル (ラセミ)の製造
3-クロロ過安息香酸1.64g(純度77%;3eq.)を、ラセミ 7-(2-メチルオキセタン-3-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル 0.62g(1eq.)のジクロロメタン20mL中の溶液に0℃で少しずつ加えた。この混合物を1時間撹拌して温度を室温まで昇温させて、次いで10%チオ硫酸ナトリウム水溶液50mLでクエンチした。有機層を分離し、そして10%チオ硫酸ナトリウム水溶液50mLで洗浄し、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液50mで2回洗浄し、次いで硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮し、ラセミ 7-(2-メチルオキセタン-3-イル)-2-(メチルスルホニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル 0.6gを得た。粗製物質をさらに精製することなく次の工程に取り入れた。
工程8:7-[(2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル]-2-[[1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び7-[(2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル]-2-[[1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの製造
概して実施例1の工程5に記載される手順に従って、7-(2-メチルオキセタン-3-イル)-2-(メチルスルホニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルのラセミ混合物(300mg)及びN-(1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド(212mg)(中間体4)から、7-[(2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル]-2-[[1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び7-[(2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル]-2-[[1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルのラセミ混合物(本明細書では7-[(trans)-2-メチルオキセタン-3-イル]-2-[[1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルと呼ばれる)(275mg)を得た。
異性体混合物267mgに対してキラル分離を行い、最初に溶出する異性体117mg及び2番目に溶出する異性体117mgを得た(条件:カラムChiralpak AD、20μm、350x76mm;液相:ヘプタン50/エチルアルコール50/トリエチルアミン0.1%19分間、次いでヘプタン40/エチルアルコール60/トリエチルアミン0.1%;流量:400mL/分)。
ピーク1(第1の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm:1.45 (d、J=6 Hz、3 H)、3.64 (s、3 H)、4.57 (br t、J=6 Hz、2 H)、4.75 - 4.86 (m、3 H)、5.12 - 5.27 (m、2 H)、5.32 (quin、J=6 Hz、1 H)、5.56 (quin、J=6 Hz、1 H)、7.48 (s、1 H)、8.01 (br s、1 H)、8.83 (s、1 H)、8.95 (br s、1 H).MS(方法B)m/z382[M+1]+;t=1.43分-実施例76(絶対配置未知)
ピーク2(第2の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm:1.45 (d、J=6 Hz、3 H)、3.64 (s、3 H)、4.57 (t、J=6 Hz、2 H)、4.75 - 4.85 (m、3 H)、5.12 - 5.26 (m、2 H)、5.32 (quin、J=6 Hz、1 H)、5.56 (quin、J=6 Hz、1 H)、7.48 (s、1 H)、8.02 (br s、1 H)、8.83 (s、1 H)、8.96 (br s、1 H).MS(方法B)m/z382[M+1]+;t=1.40分-実施例77(絶対配置未知)。
実施例78及び実施例79:7-[(2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル]-2-[(1-メチル-3-プロパン-2-イルオキシピラゾール-4-イル)アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び7-[(2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル]-2-[(1-メチル-3-プロパン-2-イルオキシピラゾール-4-イル)アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
実施例47に記載される手順に従って、7-(2-メチルオキセタン-3-イル)-2-(メチルスルホニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルのラセミ混合物(300mg)(実施例76、工程7)(300mg)及びN-(3-イソプロポキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド(197mg)(中間体38)から、7-[(2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル]-2-[(1-メチル-3-プロパン-2-イルオキシピラゾール-4-イル)アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び7-[(2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル]-2-[(1-メチル-3-プロパン-2-イルオキシピラゾール-4-イル)アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルのラセミ混合物(本明細書では7-[(trans)-2-メチルオキセタン-3-イル]-2-[(1-メチル-3-プロパン-2-イルオキシピラゾール-4-イル)アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルと呼ばれる)(260mg)を得た。
異性体混合物250mgに対してキラル分離を行い、最初に溶出する異性体115mg及び2番目に溶出する異性体112mg(条件:カラムChiralpak IC、20μm、350x76mm;液相:ヘプタン50/エチルアルコール50;流量:400mL/分)を得た。
ピーク1(第1の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm:1.27 (d、J=6 Hz、6 H)、1.45 (d、J=6 Hz、3 H)、3.66 (s、3 H)、4.72 (spt、J=6 Hz、1 H)、4.80 (t、J=7 Hz、1 H)、5.11 - 5.32 (m、2 H)、5.56 (quin、J=6 Hz、1 H)、7.48 (s、1 H)、8.00 (br s、1 H)、8.61 (br s、1 H)、8.81 (s、1 H).MS(方法B)m/z368[M+1]+;t=1.58分-実施例78(絶対配置未知)
ピーク2(第2の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm:1.27 (d、J=6 Hz、6 H)、1.45 (d、J=6 Hz、3 H)、3.66 (s、3 H)、4.72 (spt、J=6 Hz、1 H)、4.80 (t、J=7 Hz、1 H)、5.12 - 5.32 (m、2 H)、5.56 (quin、J=6 Hz、1 H)、7.48 (s、1 H)、8.00 (br s、1 H)、8.61 (br s、1 H)、8.81 (s、1 H).MS(方法B)m/z368[M+1]+;t=1.66分-実施例79 (絶対配置未知)
実施例80:2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
工程1:2-(メチルスルホニル)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの製造
2-(メチルスルホニル)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル 198mgを、工程1及び2、実施例52に記載される手順に従って、2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル(中間体43)(400mg)、及びテトラヒドロフラン-3-オールの代わりにテトラヒドロ-2H-ピラン-4-オールから始めて製造した。MS(方法A)m/z307[M+1]+;t=1.6分。
工程2:2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの製造
実施例1の工程5における一般的手順に従って、2-(メチルスルホニル)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル(194mg)及びN-[1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)ピラゾール-4-イル]ホルムアミド(中間体4)から、2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-]ピリミジン-6-カルボニトリル(83mg)を得た。
1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm:1.83 (dd、J=12、3 Hz、2 H)、2.59 (m、2 H)、3.49 (t、J=11 Hz、2 H)、3.66 (s、3 H)、4.04 (dd、J=12、4 Hz、2 H)、4.56 (dd、J=8、5 Hz、2 H)、4.69 (m、1 H)、4.81 (t、J=7 Hz、2 H)、5.31 (m、1 H)、7.45 (s、1 H)、7.82 (br s、1 H)、8.81 (s、1 H)、8.90 (br s、1 H)。MS(方法B)m/z396[M+1]+;t=2.58分。
実施例81及び実施例82:(R)-2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び(S)-2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
工程1:2-(メチルチオ)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸メチル(ラセミ混合物)の製造
トリフェニルホスフィン3.17g(3eq.)、ラセミ テトラヒドロ-2H-ピラン-3-オール2,47g(3eq.)及びアゾジカルボン酸ジイソプロピル(DIAD)2.45g(3eq.)を、2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸メチル 900mg(1eq.)(中間体1)の無水テトラヒドロフラン50mL中の溶液にアルゴン下で加えた。この混合物を50℃で3時間、そして室温で15時間撹拌し、次いでさらにトリフェニルホスフィン3eq.、テトラヒドロ-2H-ピラン-3-オール 3eq.、及びDIAD 3eq.を加え、そしてこの混合物を50℃でさらに1時間30分間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。残留物をシクロヘキサン中0~70%酢酸エチルで溶出してシリカで精製し、ラセミ 2-(メチルチオ)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸メチル 900mgを得た。MS(方法F)m/z308[M+1]+;t=1.86分。
工程2:2-メチルスルファニル-7-テトラヒドロピラン-3-イル-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸 (ラセミ混合物)の製造
4N水酸化ナトリウム水溶液2.93mL(4eq.)を、ラセミ 2-(メチルチオ)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸メチル 900mg(1eq.)のメタノール10mL及びテトラヒドロフラン5mL中の溶液に加えた。この混合物を室温で1時間30分撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。残留物をジエチルエーテル20mL及び水20mLに溶解して抽出した。HCl 2Nを用いて水層をpH=1に酸性化し、次いで酢酸エチル300mLで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、次いで真空下で濃縮してラセミ 2-メチルスルファニル-7-テトラヒドロピラン-3-イル-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸 756mgを得た。MS(方法F)m/z294[M+1]+;t=1.53分。
工程3:2-メチルスルホニル-7-テトラヒドロピラン-3-イル-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル (ラセミ混合物)の製造
ラセミ 2-メチルスルホニル-7-テトラヒドロピラン-3-イル-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル 603mgを、実施例1の工程2、3及び4に記載される手順に従って、ラセミ 2-メチルスルファニル-7-テトラヒドロピラン-3-イル-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸 756mgから始めて製造した。MS(方法F)m/z307[M+1]+;t=1.27分。
工程4:(R)-2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び(S)-2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの製造
概して実施例1の工程5に記載される手順に従って、ラセミ 2-メチルスルホニル-7-テトラヒドロピラン-3-イル-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル(340mg)及びN-[1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)ピラゾール-4-イル]ホルムアミド(中間体4)から、(R)-2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び(S)-2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルのラセミ混合物(216mg)(本明細書では2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルと呼ばれる)を得た。
異性体混合物216mgに対してキラル分離を行い、最初に溶出する異性体95mg及び2番目に溶出する異性体94mgを得た(条件:カラム Chiralpak AY、20μm、230x100mm;液相:ヘプタン40/エチルアルコール60~ヘプタン20/エチルアルコール80/トリエチルアミン0.1%;流量:400mL/分)。
ピーク1(第1の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm:1.77 (m、2 H)、2.03 (d、J=12 Hz、1 H)、2.59 (m、1 H)、3.31 (m、1 H)、3.67 (s、3 H)、3.90 (m、2 H)、4.03 (t、J=11 Hz、1 H)、4.47 (m、1 H)、4.54 (t、J=6 Hz、2 H)、4.80 (t、J=8 Hz、2 H)、5.31 (quin、J=6 Hz、1 H)、7.44 (s、1 H)、7.75 (s、1 H)、8.79 (s、1 H)、8.80 (br s、1 H))。MS(方法B)m/z396[M+1]+;t=1.47分-実施例81(絶対配置未知)
ピーク2(第2の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm 1.69 - 1.85 (m、2 H)、2.03 (d、J=12 Hz、1 H)、2.59 (m、1 H)、3.32 (m、1 H)、3.67 (s、3 H)、3.90 (m、2 H)、4.03 (t、J=11 Hz、1 H)、4.47 (m、1 H)、4.54 (t、J=6 Hz、2 H)、4.80 (t、J=7 Hz、2 H)、5.32 (m、1 H)、7.44 (s、1 H)、7.75 (s、1 H)、8.79 (m、2 H)。MS(方法B)m/z396[M+1]+;t=1.47分-実施例82(絶対配置未知)。
実施例83及び実施例84:2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4S)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
工程1:酢酸3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル(ラセミtrans)及び酢酸3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル(ラセミcis)の製造
トリエチルアミン5.44g(1.25eq.)、無水酢酸5.49g(1.25eq.)及びN,N-ジメチル-4-アミノピリジン(DMAP)526mg(0.1eq.)を、ラセミ形態のtrans及びcis 3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-オールの市販混合物(4つの立体異性体)5g(1eq.)のジクロロメタン75mL中の溶液に加えた。この混合物を室温で2時間撹拌し、次いで40℃で300mbarの減圧下にて半分まで注意深く濃縮した。得られた溶液をペンタン100mLで希釈し、そしてペンタン中0~100%ジエチルエーテルで溶出してシリカで精製し、酢酸3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル(ラセミtrans)3.45g及び酢酸3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル(ラセミcis)2.15gを続けて得た。
酢酸3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル(ラセミtrans):
1H NMR (400MHz、CDCl3) δ ppm:0.85 (d、J=6.7 Hz、3 H);1.61 (m、1 H);1.83 (m、1 H);1.96 (m、1 H);2.07 (s、3 H);3.10 (dd、J=10.6 Hz及びJ=11.9 Hz、1 H);3.46 (m、1 H);3.87 (dd、J=4.7 Hz及びJ=11.8 Hz、1 H);3.95 (m、1 H);4.58 (td、J=4.6 Hz及びJ=10.1 Hz、1 H)。
酢酸3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル(ラセミcis):
1H NMR (400MHz、CDCl3) δ ppm:0.86 (d、J=6.9 Hz、3 H);1.80 (m、2 H);2.00 (m、1 H);2.08 (s、3 H);3.47 (dd、J=8.9 Hz及びJ=12 Hz、1 H);3.60 (dd、J=4.2 Hz及びJ=11.2 Hz、1 H);3.68 (m、2 H);5.04 (q、J=4.5 Hz、1 H)。
工程2:3-メチルテトラヒドロピラン-4-オール(ラセミcis)の製造
酢酸3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル(ラセミcis)2.15g(1eq.)を、予め冷却した(-5℃)ナトリウムメトキシドの1Nメタノール溶液14.5mL(1.07eq.)に加えた。この混合物を0℃で1時間30分撹拌し、次いでジエチルエーテル中2N塩化水素溶液7.3mL(1.07eq.)でクエンチした。さらにジエチルエーテル30mLを加えた後、この懸濁液をdecaliteのパッドでろ過し、そしてフィルターケークをジエチルエーテル15mLで2回リンスした。ろ液を40℃で120mbarの減圧下にて濃縮し、そして残留物をペンタン中0~100%ジエチルエーテルで溶出してシリカで精製し、(40℃で120mbarの減圧下にて濃縮した後)3-メチルテトラヒドロピラン-4-オール(ラセミcis)1.17gを得た。
1H NMR (400MHz、CDCl3) δ ppm:0.91 (d、J=7 Hz、3 H);1.56 (br s、1 H);1.70 (m、1 H);1.80 (m、1 H);1.90 (m、1 H);3.56 (m、3 H);3.80 (ddd、J=11.8 Hz、J=9.6 Hz及びJ=3.3 Hz、1 H);3.93 (m、1 H).
工程3:2-メチルスルファニル-7-[(trans)-3-メチルテトラヒドロピラン-4-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸メチル(ラセミtrans)の製造
トリフェニルホスフィン1.75g(2eq.)、3-メチルテトラヒドロピラン-4-オール(ラセミcis)568mg(1.5eq.)及びアゾジカルボン酸ジイソプロピル(DIAD)1.32g(2eq.)を、2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸メチル(中間体1)750mg(1eq.)の無水テトラヒドロフラン40mL中の溶液にアルゴン下で加えた。この混合物を室温で5時間撹拌し、次いでさらにトリフェニルホスフィン1eq.、3-メチルテトラヒドロピラン-4-オール(ラセミcis)1eq.及びDIAD 1eq.を加え、そしてこの混合物を50℃で2時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。残留物をシクロヘキサン中0~50%酢酸エチルで溶出してシリカで精製し、2-メチルスルファニル-7-[(trans)-3-メチルテトラヒドロピラン-4-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸メチル(ラセミtrans)870gを得た。MS(方法F)m/z322[M+1]+;t=1.91分。
工程4:2-メチルスルホニル-7-[3-メチルテトラヒドロピラン-4-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル(ラセミtrans)の製造
実施例81の工程2及び3に従って、2-メチルスルファニル-7-[3-メチルテトラヒドロピラン-4-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸メチル(ラセミtrans)1.03gから、2-メチルスルホニル-7-[3-メチルテトラヒドロピラン-4-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル(ラセミtrans)700mgを得た。MS(方法F)m/z321[M+1]+;t=1.34分。
工程5:2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4S)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの製造
概して実施例1の工程5に記載される手順に従って、2-メチルスルホニル-7-[3-メチルテトラヒドロピラン-4-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル(ラセミtrans)(350mg)及びN-[1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)ピラゾール-4-イル]ホルムアミド(226mg)(中間体4)から、2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4S)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルのラセミ混合物303mg(305mg)(本明細書では2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((trans)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルと呼ばれる)を得た。
異性体混合物303mgに対してキラル分離を行い、最初に溶出する異性体142mg及び2番目に溶出する異性体138mgを得た(条件:カラム Chiralpak IC、20μm、350x76.5mm;液相:ヘプタン20/エチルアルコール80;流量:400mL/分)。
ピーク1(第1の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm:0.55 (d、J=7 Hz、3 H)、1.84 (dd、J=13、4 Hz、1 H)、2.47 (m隠れている、1 H)、2.73 (m、1 H)、3.13 (t、J=12 Hz、1 H)、3.51 (t、J=11 Hz、1 H)、3.66 (s、3 H)、3.96 (dd、J=11、4 Hz、1 H)、4.04 (dd、J=11、4 Hz、1 H)、4.25 (br s、1 H)、4.56 (t、J=6 Hz、2 H)、4.81 (t、J=7 Hz、2 H)、5.31 (quin、J=6 Hz、1 H)、7.47 (s、1 H)、7.80 (br s、1 H)、8.82 (s、1 H)、8.87 (br s、1 H)。MS(方法B)m/z410[M+1]+;t=1.43分-実施例83(絶対配置未知)
ピーク2(第2の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm:0.55 (d、J=7 Hz、3 H)、1.84 (d、J=12 Hz、1 H)、2.43 (m隠れている、1 H)、2.70 (br s、1 H)、3.13 (t、J=11 Hz、1 H)、3.51 (t、J=11 Hz、1 H)、3.66 (s、3 H)、3.96 (dd、J=11、4 Hz、1 H)、4.04 (dd、J=12、4 Hz、1 H)、4.25 (br s、1 H)、4.56 (t、J=6 Hz、2 H)、4.81 (t、J=7 Hz、2 H)、5.31 (quin、J=6 Hz、1 H)、7.47 (s、1 H)、7.80 (br s、1 H)、8.82 (s、1 H)、8.86 (br s、1 H)。MS(方法B)m/z410[M+1]+;t=1.43分-実施例84(絶対配置未知)
実施例85及び実施例86:2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3S,4S)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
工程1:3-メチルテトラヒドロピラン-4-オール(ラセミtrans)の製造
酢酸3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル(ラセミtrans)3.45g(1eq.)を、予め冷却した(-5℃)メタノール中1Nナトリウムメトキシド23.5mL(1.07eq.)に加えた。この混合物を0℃で1時間30分撹拌し、次いでジエチルエーテル中2N塩化水素溶液11.8mL(1.07eq.)でクエンチした。さらにジエチルエーテル50mLを加えた後、この懸濁液をdecaliteのパッドでろ過し、そしてフィルターケークをジエチルエーテル20mLで2回リンスした。ろ液を40℃で120mbarの減圧下で濃縮し、そして残留物をペンタン中0~100%ジエチルエーテルで溶出してシリカで精製し、(40℃で120mbarの減圧下で濃縮した後)3-メチルテトラヒドロピラン-4-オール(ラセミtrans)1.78gを得た。
1H NMR (400MHz、CDCl3) δ ppm:0.92 (d、J=6.6 Hz、3 H);1.58 (m、2 H);1.84 (br s、1 H);1.88 (m、1 H);2.98 (t、J=11.1 Hz、1 H);3.31 (td、J=10 Hz及びJ=4.7 Hz、1 H);3.40 (td、J=11.5 Hz及びJ=2.3 Hz、1 H);3.82 (dd、J=4.4 Hz及びJ=11.6 Hz、1 H);3.96 (m、1 H)。
工程2:2-メチルスルファニル-7-[(cis)-3-メチルテトラヒドロピラン-4-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸メチル(ラセミcis)の製造
トリフェニルホスフィン1.75g(2eq.)、3-メチルテトラヒドロピラン-4-オール (ラセミtrans)568mg(1.5eq.)及びアゾジカルボン酸ジイソプロピル(DIAD)1.32g(2eq.)を、2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸メチル(中間体1)750mg(1eq.)の無水テトラヒドロフラン40mL中の溶液にアルゴン下で加えた。この混合物を室温で5時間撹拌し、次いでさらにトリフェニルホスフィン1eq.、ラセミ(trans)-3-メチルテトラヒドロピラン-4-オール1eq.及びDIAD 1eq.を加え、そしてこの混合物を50℃で2時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。残留物をシクロヘキサン中0~70%酢酸エチルで溶出してシリカで精製し、2-メチルスルファニル-7-[3-メチルテトラヒドロピラン-4-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸メチル(ラセミcis) 610mgを得た。MS(方法F)m/z322[M+1]+;t=1.88分。
工程3:2-メチルスルファニル-7-[3-メチルテトラヒドロピラン-4-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボキサミド(ラセミcis)の製造
メタノール中7Nアンモニア溶液50mL中の2-メチルスルファニル-7-[3-メチルテトラヒドロピラン-4-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸メチル 610mg(1eq.)(ラセミcis)を、密閉チューブにおいて3日間80℃で撹拌した。次いでこの混合物を減圧下で濃縮して、2-メチルスルファニル-7-[3-メチルテトラヒドロピラン-4-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボキサミド(ラセミcis) 503mgを得た。MS(方法E)m/z307[M+1]+;t=1.07分。
工程4:2-メチルスルホニル-7-[3-メチルテトラヒドロピラン-4-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル (ラセミcis)の製造
2-メチルスルホニル-7-[3-メチルテトラヒドロピラン-4-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル(ラセミcis)473mgを、実施例1の工程3及び4に記載される手順に従って、2-メチルスルファニル-7-[3-メチルテトラヒドロピラン-4-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボキサミド(ラセミcis)503mgから始めて製造した。MS(方法F)m/z321[M+1]+;t=1.29分。
工程5:2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3S,4S)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの製造
概して実施例1の工程5に記載される手順に従って、ラセミ 2-メチルスルホニル-7-[(cis)-3-メチルテトラヒドロピラン-4-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル(250mg)及びN-[1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)ピラゾール-4-イル]ホルムアミド(中間体4)から、2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3S,4S)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルのラセミ混合物(168mg)(本明細書では((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((cis)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルと呼ばれる)を得た。
異性体混合物162mgに対してキラル分離を行い、最初に溶出する異性体42mg及び2番目に溶出する異性体46mgを得た(条件:カラムChiralpak IF、5μm、250x30mm;液相:ヘプタン35/エチルアルコール65;流量:45mL/分)。
ピーク1(第1の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm:0.92 (d、J=7 Hz、3 H)、1.82 (d、J=11 Hz、1 H)、2.18 (s、1 H)、3.15 (m、1 H)、3.52 (t、J=11 Hz、1 H)、3.63 (m、1 H)、3.67 (s、3 H)、3.74 (m、1 H)、4.06 (dd、J=11、4 Hz、1 H)、4.55 (t、J=6 Hz、2 H)、4.80 (t、J=7 Hz、2 H)、4.97 (dt、J=13、4 Hz、1 H)、5.30 (quin、J=6 Hz、1 H)、7.46 (s、1 H)、7.76 (s、1 H)、8.80 (br s、1 H)、8.80 (s、1 H)。MS(方法B)m/z410[M+1]+;t=1.45分-実施例85(絶対配置未知)
ピーク2(第2の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm:0.92 (d、J=7 Hz、3 H)、1.82 (d、J=11 Hz、1 H)、2.19 (m、1 H)、3.17 (m、1 H)、3.51 (t、J=11 Hz、1 H)、3.63 (m、1 H)、3.67 (s、3 H)、3.74 (m、1 H)、4.06 (dd、J=11、5 Hz、1 H)、4.55 (t、J=6 Hz、2 H)、4.80 (t、J=7 Hz、2 H)、4.97 (dt、J=13、4 Hz、1 H)、5.30 (quin、J=6 Hz、1 H)、7.46 (s、1 H)、7.76 (s、1 H)、8.80 (br s、1 H)、8.80 (s、1 H)。MS(方法B)m/z410[M+1];t=1.44分-実施例86(絶対配置未知)。
実施例87及び88:7-[(1S)-2-メトキシ-1-メチル-エチル]-2-[[1-メチル-3-[(2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル]オキシ-ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び7-[(1S)-2-メトキシ-1-メチル-エチル]-2-[[1-メチル-3-[(2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル]オキシ-ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
工程1:(S)-N-(5-ホルミル-2-(メチルチオ)ピリミジン-4-イル)-N-(1-メトキシプロパン-2-イル)グリシンメチルエステルの製造
トリエチルアミン3.8mL(1.7eq.)を、4-クロロ-2-(メチルチオ)ピリミジン-5-カルバルデヒド 3g(1eq.)のテトラヒドロフラン100mL及びジクロロメタン20mL中の溶液に0℃で加えた。(S)-(1-メトキシプロパン-2-イル)グリシンメチルエステル 3.2g(1.25 eq)を滴下した。この混合物を室温で3日間撹拌し、酢酸エチル及び水で希釈した。有機層を分離し、そして水層を酢酸エチル50mLで2回抽出した。合わせた有機層をブライン50mLで2回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残留物をヘプタン中50%酢酸エチルで溶出してシリカゲルで精製し、(S)-N-(5-ホルミル-2-(メチルチオ)ピリミジン-4-イル)-N-(1-メトキシプロパン-2-イル)グリシンメチルエステル 4.9gを得た。MS(方法A)m/z314[M+1]+;t=1.95分。
工程2:(S)-7-(1-メトキシプロパン-2-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸メチルの製造
1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ7-エン 55.68mL(5eq.)を、(S)-N-(5-ホルミル-2-(メチルチオ)ピリミジン-4-イル)-N-(1-メトキシプロパン-2-イル)グリシンメチルエステル 28g(1eq.)のアセトニトリル350mL中の溶液に滴下した。反応混合物を1時間還流させた。室温まで冷却した後、反応混合物を酢酸エチルで希釈し、そして1N HCl水溶液でクエンチした。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、そして減圧下で濃縮した。残留物をヘプタン中20%酢酸エチルで溶出してシリカゲルで精製し、(S)-7-(1-メトキシプロパン-2-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸メチル 15gを得た。MS(方法A)m/z296[M+1]+;t=2.11分。
工程3:(S)-7-(1-メトキシプロパン-2-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボキサミドの製造
(S)-7-(1-メトキシプロパン-2-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボン酸メチル 15g(1eq.)のメタノール中7N NH 400mL中の溶液(密閉チューブにおいて)を、3日間室温で撹拌し、次いで減圧下で濃縮してS)-7-(1-メトキシプロパン-2-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボキサミド 12.5gを得た。MS(方法A)m/z281[M+1]+;t=1.77分。
工程4:(S)-7-(1-メトキシプロパン-2-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの製造
トリエチルアミン28.2mL(4.5eq.)を、(S)-7-(1-メトキシプロパン-2-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボキサミド 12.5g(1eq.)の無水テトラヒドロフラン300mL中の溶液に0℃でアルゴン下にて加え、続いてトリフルオロ酢酸無水物22.33mL(3.6eq.)を加えた。この混合物を45分間撹拌して温度を室温まで昇温させて、酢酸エチルで希釈し、そして炭酸水素ナトリウム飽和水溶液でクエンチした。有機層を分離した。水層を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮して(S)-7-(1-メトキシプロパン-2-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル 16gを得た。MS(方法A)m/z263[M+1]+;t=2.33分。
工程5:(S)-7-(1-メトキシプロパン-2-イル)-2-(メチルスルホニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの製造
3-クロロ過安息香酸23.68g(純度77%;3eq.)を、(S)-7-(1-メトキシプロパン-2-イル)-2-(メチルチオ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル 16g(1eq.)のジクロロメタン300mL中の溶液に0℃で少しずつ加えた。この混合物を3時間撹拌して温度を室温まで昇温させ、次いで10%チオ硫酸ナトリウム水溶液150mLでクエンチした。有機層を分離し、10%チオ硫酸ナトリウム水溶液150mL、炭酸水素塩飽和水溶液150mLで2回洗浄し、次いで硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。粗製物質をジイソプロピルエーテルを用いてトリチュレートし、そして固体をろ過して(S)-7-(1-メトキシプロパン-2-イル)-2-(メチルスルホニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル 10gを得た。MS(方法A)m/z295[M+1]+;t=1.68分。
工程6:7-[(1S)-2-メトキシ-1-メチル-エチル]-2-[[1-メチル-3-[(2S、3R)-2-メチルオキセタン-3-イル]オキシ-ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び7-[(1S)-2-メトキシ-1-メチル-エチル]-2-[[1-メチル-3-[(2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル]オキシ-ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの製造
実施例1の工程5における一般的手順に従って、(S)-7-(1-メトキシプロパン-2-イル)-2-(メチルスルホニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル (120mg)並びにN-(1-メチル-3-(((2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド及びN-(1-メチル-3-(((2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミドのラセミ混合物(91mg)(中間体19)から、7-[(1S)-2-メトキシ-1-メチル-エチル]-2-[[1-メチル-3-[(2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル]オキシ-ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び7-[(1S)-2-メトキシ-1-メチル-エチル]-2-[[1-メチル-3-[(2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル]オキシ-ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの異性体混合物(119mg)(本明細書では7-[(1S)-2-メトキシ-1-メチル-エチル]-2-[[1-メチル-3-[(trans)-2-メチルオキセタン-3-イル]オキシ-ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルと呼ばれる)を得た。
異性体混合物110mgに対してキラル分離を行い、最初に溶出する異性体50mg及び2番目に溶出する異性体60mgを得た(条件:カラムChiralpak AY、20μm、250x4.6mm;液相:メタノール15/エチルアルコール85~メタノール40/エチルアルコール60;流量:200mL/分)。
ピーク1(第1の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm: 1.41 (d、J=6 Hz、3 H)、1.55 (d、J=7 Hz、3 H)、3.19 (s、3 H)、3.64 (dd、J=11、5 Hz、1 H)、3.68 (s、3 H)、3.98 (t、J=10 Hz、1 H)、4.38 (dd、J=7、6 Hz、1 H)、4.65 (t、J=7 Hz、1 H)、4.77 (quin、J=6 Hz、1 H)、4.84 - 4.98 (m、2 H)、7.42 (s、1 H)、7.72 (s、1 H)、8.74 (br s、1 H)、8.79 (s、1 H)。MS(方法C)m/z398[M+1]+;t=2.82分-実施例87(絶対配置未知)
ピーク2(第2の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm:1.40 (d、J=6 Hz、3 H)、1.54 (d、J=7 Hz、3 H)、3.19 (s、3 H)、3.64 (dd、J=10、5 Hz、1 H)、3.67 (s、3 H)、3.97 (t、J=10 Hz、1 H)、4.37 (dd、J=7、6 Hz、1 H)、4.64 (t、J=7 Hz、1 H)、4.77 (quin、J=6 Hz、1 H)、、4.88 (q、J=5 Hz、1 H),4.89 (m、1 H)、7.41 (s、1 H)、7.72 (s、1 H)、8.71 (br s、1 H)、8.78 (s、1 H)。MS(方法B)m/z398[M+1]+;t=1.47分 実施例88(絶対配置未知)。
実施例89及び90:7-[(1S)-2-メトキシ-1-メチル-エチル]-2-[[3-[(2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル]オキシ-1-(メチル-d3)ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び7-[(1S)-2-メトキシ-1-メチル-エチル]-2-[[3-[(2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル]オキシ-1-(メチル-d3)ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
実施例1の工程5における一般的手順に従って、(S)-7-(1-メトキシプロパン-2-イル)-2-(メチルスルホニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル(200mg)(実施例87の工程5)並びにN-(1-(メチル-d3)-3-(((2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド及びN-(1-(メチル-d3)-3-(((2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミドのラセミ混合物(160mg)(中間体21)から、7-[(1S)-2-メトキシ-1-メチル-エチル]-2-[[3-[(2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル]オキシ-1-(メチル-d3)ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び7-[(1S)-2-メトキシ-1-メチル-エチル]-2-[[3-[(2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル]オキシ-1-(メチル-d3)ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの異性体混合物(219mg)(本明細書では7-[(1S)-2-メトキシ-1-メチル-エチル]-2-[[3-[(trans)-2-メチルオキセタン-3-イル]オキシ-1-(メチル-d3)ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルと呼ばれる)を得た。
異性体混合物212mgに対してキラル分離を行い、最初に溶出する異性体98mg及び2番目に溶出する異性体95mgを得た(条件:カラムChiralpak AY、20μm、250x4.6mm;液相:メタノール15/エチルアルコール85~メタノール40/エチルアルコール60;流量:200mL/分)。
ピーク1(第1の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm: 1.40 (d、J=6 Hz、3 H)、1.54 (d、J=7 Hz、3 H)、3.18 (s、3 H)、3.64 (dd、J=10、5 Hz、1 H)、3.97 (t、J=10 Hz、1 H)、4.38 (dd、J=7、6 Hz、1 H)、4.64 (t、J=7 Hz、1 H)、4.76 (quin、J=6 Hz、1 H)、4.83 - 4.96 (m、2 H)、7.41 (s、1 H)、7.72 (s、1 H)、8.73 (br s、1 H)、8.78 (s、1 H)。MS(方法C)m/z401[M+1]+;t=2.81分-実施例89(絶対配置未知)
ピーク2(第2の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm:1.41 (d、J=6 Hz、3 H)、1.54 (d、J=7 Hz、3 H)、3.19 (s、3 H)、3.64 (dd、J=10、5 Hz、1 H)、3.97 (t、J=10 Hz、1 H)、4.37 (dd、J=7、6 Hz、1 H)、4.64 (t、J=7 Hz、1 H)、4.77 (quin、J=6 Hz、1 H)、 4.88 (q、J=7 Hz、1 H)、4.89 (m、1 H)、7.42 (s、1 H)、7.72 (s、1 H)、8.77 (br s、1 H)、8.78 (s、1 H)。MS(方法C)m/z401[M+1]+;t=2.81分-実施例90(絶対配置未知)。
概して実施例88に記載される手順に従って、(S)-7-(1-メトキシプロパン-2-イル)-2-(メチルスルホニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルを適切なホルムアミド類と反応させて、表IIIにおける実施例91~93を得た。
実施例94:2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル-5-d)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
マイクロ波バイアルにおいて2-[[1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)ピラゾール-4-イル]アミノ]-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル 99mg(1eq.)(実施例8)を無水1.4-ジオキサン 4mLに溶解し、5~10mol%のルテニウム錯体B*(ルテニウム触媒B - (Ru(OCAd)(p-シメン)の合成及び反応条件は、ChemCatChem 2019、11、1-6に基づく)を加えた。均一な橙色溶液を得た。99.9%重水2mLを室温で加え、そして反応混合物を4時間μW照射下で100℃にて加熱した。粗製反応混合物を蒸発乾固させ、ジクロロメタン1mLに溶解し、そしてヘプタン/酢酸エチル50/50~10/90で溶出してシリカで精製した。得られた粘性物質を50/50 ヘプタン/酢酸エチルに溶解し、その後メタノール1% NHに溶解することにより2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル-5-d)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル 90mgを得た。
1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm: 1.05 (d、J=7 Hz、3 H)、2.93 (m、1 H)、3.47 (t、J=9 Hz、1 H)、3.65 (s、3 H)、4.09 - 4.26 (m、2 H)、4.29 (m、1 H)、4.53 - 4.62 (m、2 H)、4.76 (t、J=6 Hz、1 H)、4.81 (t、J=7 Hz、2 H)、5.31 (quin、J=6 Hz、1 H)、7.46 (s、1 H)、8.82 (s、1 H)、8.90 (br s、1 H)。MS(方法C)m/z397[M+1]+;t=2.7分。
概して実施例94に記載される手順に従って、重水を適切なカルボニトリルと反応させて、表IVにおける実施例95~98を得た。
実施例99及び実施例100:2-((3-(((R)-2,2-ジメチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((3-(((S)-2,2-ジメチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
tert-ブチルイミノ-トリ(ピロリジノ)ホスホラン(BTPP)212mg(1eq.)を、(S)-7-(1-メトキシプロパン-2-イル)-2-(メチルスルホニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル 200mg(1eq.)(200mg)(実施例87の工程5)及びN-(3-((2,2-ジメチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド 163mg(1.05eq.)(中間体52)のアセトニトリル18mL中の溶液に加え、そしてこの混合物を室温で1時間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。残留物をメタノール10mL及び7Nメタノール性アンモニア溶液50mL中に入れて、15分間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。残留物をジクロロメタン中20~50%酢酸エチルのグラジエントで溶出してシリカで精製し、2-((3-(((R)-2,2-ジメチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((3-(((S)-2,2-ジメチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの異性体混合物225mg(本明細書では2-((3-((2,2-ジメチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルと呼ばれる)を得た。
異性体混合物218mgに対してキラル分離を行い、最初に溶出する異性体109mg及び2番目に溶出する異性体110mgを得た(条件:カラムChiralpak AY、20μm、250x4.6mm;液相:ヘプタン20/EtOH80/TEA 0.1次いでヘプタン50/EtOH 50/TEA 0.1;流量:400mL/分)。
ピーク1(第1の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm: 1.31 (s、3 H) 1.43 (s、3 H) 1.55 (d、J=7 Hz、3 H) 3.19 (s、3 H) 3.65 (dd、J=11、5 Hz、1 H) 3.96 (t、J=11 Hz、1 H) 4.29 (dd、J=7、6 Hz、1 H) 4.55 (t、J=7 Hz、1 H) 4.82 - 5.01 (m、2 H) 7.42 (s、1 H) 7.73 (s、1 H) 8.67 (br s、1 H) 8.79 (s、1 H) ;MS(方法B)m/z415[M+1]+;t=1.52分-実施例99(絶対配置未知)
ピーク2(第2の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm:1.31 (s、3 H) 1.43 (s、3 H) 1.55 (d、J=7 Hz、3 H) 3.19 (s、3 H) 3.65 (dd、J=11、5 Hz、1 H) 3.96 (t、J=11 Hz、1 H) 4.29 (dd、J=7、6 Hz、1 H) 4.55 (t、J=7 Hz、1 H) 4.82 - 5.01 (m、2 H) 7.42 (s、1 H) 7.73 (s、1 H) 8.67 (br s、1 H) 8.79 (s、1 H);MS(方法B)m/z415[M+1]+;t=1.52分-実施例100 (絶対配置未知)
実施例101及び実施例102:7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-2-((1-(メチル-d3)-3-(((R)-テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-2-((1-(メチル-d3)-3-(((S)-テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
実施例99における一般的手順に従って、(S)-7-(1-メトキシプロパン-2-イル)-2-(メチルスルホニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル(195mg)(実施例87の工程5)及びN-(1-(メチル-d3)-3-((テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド(142mg)(中間体54)から、7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-2-((1-(メチル-d3)-3-(((R)-テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-2-((1-(メチル-d3)-3-(((S)-テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの異性体混合物(210mg)(本明細書では7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-2-((1-(メチル-d3)-3-((テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルと呼ばれる)を得た。
異性体混合物210mgに対してキラル分離を行い、最初に溶出する異性体94mg及び2番目に溶出する異性体100mgを得た(条件:カラムChiralpak AY、20μm、300x100mm;液相:メタノール20/エチルアルコール80/0.1 TEA~メタノール50/エチルアルコール50/0.1 TEA;流量:400mL/分)。
ピーク1(第1の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm 1.55 (d、J=7 Hz、3 H) 1.98 - 2.18 (m、2 H) 3.20 (s、3 H) 3.60 - 3.74 (m、2 H) 3.76 - 3.86 (m、3 H) 3.97 (t、J=10 Hz、1 H) 4.92 (m、1 H) 5.11 (m、1 H) 7.41 (s、1 H) 7.73 (br s、1 H) 8.50 - 8.63 (m、1 H) 8.78 (s、1 H);MS(方法B)m/z401[M+1]+;t=1.41分-実施例101(絶対配置未知)
ピーク2(第2の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm 1.55 (d、J=7 Hz、3 H) 1.98 - 2.18 (m、2 H) 3.20 (s、3 H) 3.60 - 3.74 (m、2 H) 3.76 - 3.86 (m、3 H) 3.97 (t、J=10 Hz、1 H) 4.92 (m、1 H) 5.11 (m、1 H) 7.41 (s、1 H) 7.73 (br s、1 H) 8.50 - 8.63 (m、1 H) 8.78 (s、1 H);MS(方法B)m/z401[M+1]+;t=1.41分-実施例102(絶対配置未知)。
概して実施例99に記載される手順に従って、(S)-7-(1-メトキシプロパン-2-イル)-2-(メチルスルホニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルを適切なホルムアミド類と反応させて、表Vにおける実施例103~108を得た。
実施例109及び実施例110:2-((3-(((S)-5,5-ジメチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((3-(((R)-5,5-ジメチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
実施例99における一般的手順に従って、2-メチルスルホニル-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル (150mg)(実施例1の工程4)及びN-(3-((5,5-ジメチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (119mg)(中間体64)から、2-((3-(((S)-5,5-ジメチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((3-(((R)-5,5-ジメチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの異性体混合物(本明細書では2-((3-((5,5-ジメチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルと呼ばれる)(192mg)を得た。
異性体混合物141mgに対してキラル分離を行い、最初に溶出する異性体66mg及び2番目に溶出する異性体60mgを得た(条件:カラムChiralpak AD、20μm、76x230mm;液相:ヘプタン40/エチルアルコール60/0.1 TEA;流量:400mL/分)。
ピーク1(第1の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm 1.06 (d、J=7 Hz、3 H)、1.18 (s、3 H)、1.24 (s、3 H)、1.98 (br d、J=14 Hz、1 H)、2.06 (dd、J=14、7 Hz、1 H)、2.85 - 3.04 (m、1 H)、3.47 (t、J=9 Hz、1 H)、3.89 (br d、J=10 Hz、1 H)、4.00 (dd、J=10、5 Hz、1 H)、4.11 - 4.42 (m、3 H)、4.71 - 4.83 (m、1 H)、5.04 - 5.15 (m、1 H)、7.47 (s、1 H)、7.94 - 8.15 (m、1 H)、8.62 - 8.78 (m、1 H)、8.81 (s、1 H);MS(方法B)m/z441[M+1]+;t=1.59分-実施例109 (絶対配置未知)
ピーク2(第2の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm 1.06 (d、J=7 Hz、3 H)、1.18 (s、3 H)、1.25 (s、3 H)、1.97 (br d、J=14 Hz、1 H)、2.07 (dd、J=14、7 Hz、1 H)、2.87 - 3.00 (m、1 H)、3.48 (t、J=9 Hz、1 H)、3.90 (d、J=10 Hz、1 H)、4.00 (dd、J=10、5 Hz、1 H)、4.11 - 4.38 (m、3 H)、4.72 - 4.86 (m、1 H)、5.04 - 5.14 (m、1 H)、7.47 (s、1 H)、7.91 - 8.15 (m、1 H)、8.59 - 8.77 (m、1 H)、8.82 (s、1 H);MS(方法B)m/z441[M+1]+;t=1.59分-実施例110(絶対配置未知)。
実施例111及び実施例112:2-((1-(メチル-d3)-3-(((S)-テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((1-(メチル-d3)-3-(((R)-テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
実施例99における一般的手順に従って、2-メチルスルホニル-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル (250mg)(実施例1の工程4)及びN-(1-(メチル-d3)-3-((テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミ)(175mg)(中間体54)から、2-((1-(メチル-d3)-3-(((S)-テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((1-(メチル-d3)-3-(((R)-テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの異性体混合物を得た(本明細書では2-((1-(メチル-d3)-3-((テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルと呼ばれる)(242mg)。
異性体混合物242mgに対してキラル分離を行い、最初に溶出する異性体112mg及び2番目に溶出する異性体122mgを得た(条件:カラムChiralpak AY、20μm、230x100mm;液相:メタノール30/エチルアルコール70/0.1 TEA;流量:400mL/分)。
ピーク1(第1の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm 1.06 (d、J=7 Hz、3 H) 2.02 - 2.18 (m、2 H) 2.93 (sept、J=8 Hz、1 H) 3.48 (t、J=8Hz、1 H) 3.68 - 3.76 (m、1 H) 3.78 - 3.89 (m、3 H) 4.17 (t、J=10 Hz、1 H) 4.22 (t、J=8 Hz、1 H) 4.25 - 4.37 (m、1 H) 4.72 - 4.85 (m、1 H) 5.11 (m、1 H) 7.47 (s、1 H) 7.95 - 8.16 (m、1 H) 8.65 - 8,83 (m、1 H) 8.82 (s、1 H);MS(方法B)m/z413[M+1]+;t=1.46分-実施例111 (絶対配置未知)
ピーク2(第2の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm 1.06 (d、J=7 Hz、3 H) 2.02 - 2.18 (m、2 H) 2.93 (sept、J=8 Hz、1 H) 3.48 (t、J=8Hz、1 H) 3.68 - 3.76 (m、1 H) 3.78 - 3.89 (m、3 H) 4.17 (t、J=10 Hz、1 H) 4.22 (t、J=8 Hz、1 H) 4.25 - 4.37 (m、1 H) 4.72 - 4.85 (m、1 H) 5.11 (m、1 H) 7.47 (s、1 H) 7.95 - 8.16 (m、1 H) 8.65 - 8,83 (m、1 H) 8.82 (s、1 H);MS(方法B)m/z413[M+1]+;t=1.46分- 実施例112(絶対配置未知)。
実施例113:2-((3-シクロプロポキシ-1-(2-メトキシエチル)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
実施例99における一般的手順に従って、2-メチルスルホニル-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル (150mg)(実施例1の工程4)及びN-(3-シクロプロポキシ-1-(2-メトキシエチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (111mg)(中間体53)から、2-((3-シクロプロポキシ-1-(2-メトキシエチル)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル(115mg)を得た。
1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm 0.55 - 0.75 (m、4 H)、1.06 (d、J=7 Hz、3 H)、2.93 (spt、J=7 Hz、1 H)、3.25 (s、3 H)、3.47 (t、J=9 Hz、1 H)、3.68 (t、J=5 Hz、2 H)、4.04 - 4.13 (m、3 H)、4.16 (t、J=9 Hz、1 H)、4.23 (br t、J=8 Hz、1 H)、4.25 - 4,35 (m、1 H)、4.79 (br q、J=8 Hz、1 H)、7.47 (s、1 H)、7.96 - 8.15 (m、1 H)、8.65 - 8,80 (m、1 H)、8.81 (s、1 H);MS(方法B)m/z424[M+1]+;t=1.6分。
実施例114及び実施例115:2-((3-(((3S,4S)-4-ヒドロキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((3-(((3R,4R)-4-ヒドロキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
工程1:2-((3-(((3S,4S)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((3-(((3R,4R)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの製造
実施例99における一般的手順に従って、2-メチルスルホニル-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル (200mg)(実施例1の工程4)並びにN-(1-(メチル-d3)-3-(((3R,4R)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド及びN-(1-(メチル-d3)-3-(((3S,4S)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミドのラセミ混合物(306mg)(中間体65)から、2-((3-(((3S,4S)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((3-(((3R,4R)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの異性体混合物(362mg)を得た。MS(方法B)m/z667[M+1]+;t=3.56分。
工程2:2-((3-(((3S,4S)-4-ヒドロキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((3-(((3R,4R)-4-ヒドロキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの製造
THF中1Mフッ化テトラブチルアンモニウム1.6mL(3eq.)を、2-((3-(((3S,4S)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((3-(((3R,4R)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの異性体混合物(362mg)(1eq.)の溶液に0℃で加えた。反応混合物を0℃で5分間撹拌し、次いで室温で30分間撹拌した。反応混合物を酢酸エチル50mL及び塩化アンモニウム飽和水溶液20mLに注いだ。二層を分離し、そして有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、そして真空下で濃縮した。残留物をジクロロメタン中5%~20%メタノールのグラジエントで溶出してシリカゲルで精製し、2-((3-(((3S,4S)-4-ヒドロキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((3-(((3R,4R)-4-ヒドロキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの異性体混合物192mg(本明細書では2-((3-((trans-4-ヒドロキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルと呼ばれる)を得た。
異性体混合物111mgに対してキラル分離を行い、最初に溶出する異性体46mg及び2番目に溶出する異性体44mgを得た(条件:カラムLux Amylose-1、5μm、250x30mm;液相:ヘプタン20/エチルアルコール80/0.1 TEA;流量:40mL/分)。
ピーク1(第1の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm 1.06 (d、J=7 Hz、3 H) 2.92 (m、1 H) 3.48 (t、J=8 Hz、1 H) 3.58 (br d、J=8 Hz、1 H) 3.81 (br d、J=10 Hz、1 H) 3.87 - 3.94 (m、1 H) 3.97 (br dd、J=10、4 Hz、1 H) 4.17 (br t、J=8 Hz、1 H) 4.23 (br t、J=8 Hz、1 H) 4.27 - 4.36 (m、2 H) 4.72 - 4.83 (m、2 H) 5.26 (d、J=3 Hz、1 H) 7.47 (s、1 H) 7.93 - 8.22 (m、1 H) 8.67 - 8.90 (m、1 H) 8.81 (s、1H);MS(方法B)m/z429[M+1]+;t=1.30分-実施例114(絶対配置未知)
ピーク2(第2の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm 1.06 (d、J=7 Hz、3 H) 2.92 (m、1 H) 3.48 (t、J=8 Hz、1 H) 3.58 (br d、J=8 Hz、1 H) 3.81 (br d、J=10 Hz、1 H) 3.87 - 3.94 (m、1 H) 3.97 (br dd、J=10、4 Hz、1 H) 4.17 (br t、J=8 Hz、1 H) 4.23 (br t、J=8 Hz、1 H) 4.27 - 4.36 (m、2 H) 4.72 - 4.83 (m、2 H) 5.26 (d、J=3 Hz、1 H) 7.47 (s、1 H) 7.93 - 8.22 (m、1 H) 8.67 - 8.90 (m、1 H) 8.81 (s、1H);MS(方法B)m/z429[M+1]+;t=1.30分-実施例115(絶対配置未知)
実施例116及び実施例117:2-((3-(((3S,4S)-4-ヒドロキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((3-(((3R,4R)-4-ヒドロキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
実施例114に記載される手順に従って、2-メチルスルホニル-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルを(S)-7-(1-メトキシプロパン-2-イル)-2-(メチルスルホニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル(200mg)(実施例87の工程5)で置き換えて、2-((3-(((3S,4S)-4-ヒドロキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((3-(((3R,4R)-4-ヒドロキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの異性体混合物(本明細書では2-((3-((trans-4-ヒドロキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルと呼ばれる)117mgを得た。
異性体混合物117mgに対してキラル分離を行い、最初に溶出する異性体50mg及び2番目に溶出する異性体54mgを得た(条件:カラムChiralpak AY、20μm、350x76mm;液相:ヘプタン50/エチルアルコール50/0.1 TEA;流量:400mL/分)。
ピーク1(第1の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm 1.56 (d、J=7 Hz、3 H)、3.20 (s、3 H)、3.55 (d、J=9 Hz、1 H)、3.66 (dd、J=11、5 Hz、1 H)、3.78 (d、J=10 Hz、1 H)、3.86 (dd、J=9、4 Hz、1 H)、3.92 - 4.02 (m、2 H)、4.26 - 4.30 (m、1 H)、4.80 (d、J=3 Hz、1 H)、4.86 - 5.04 (m、1 H)、5.26 (d、J=4 Hz、1 H)、7.41 (s、1 H)、7.75 (s、1 H)、8.60 (br s、1 H)、8.78 (s、1 H);MS(方法B)m/z417[M+1]+;t=1.28分-実施例116(絶対配置未知)
ピーク2(第2の異性体):1H NMR (500MHz、DMSO-d6) δ ppm 1.55 (d、J=7 Hz、3 H)、3.19 (s、3 H)、3.54 (br d、J=9 Hz、1 H)、3.65 (dd、J=11、5 Hz、1 H)、3.78 (d、J=10 Hz、1 H)、3.85 (dd、J=9、4 Hz、1 H)、3.92 - 4.03 (m、2 H)、4.22 - 4.30 (m、1 H)、4.79 (d、J=4 Hz、1 H)、4.87 - 5.01 (m、1 H)、5.28 (d、J=4 Hz、1 H)、7.41 (s、1 H)、7.75 (br s、1 H)、8.52 - 8.73 (m、1 H)、8.78 (s、1 H);MS(方法B)m/z417[M+1]+;t=1.28分-実施例117(絶対配置未知)。
実施例118及び実施例119:2-((3-(((S)-2,2-ジメチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((3-(((R)-2,2-ジメチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
実施例99に記載される手順に従って、(S)-7-(1-メトキシプロパン-2-イル)-2-(メチルスルホニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルを2-メチルスルホニル-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル(90mg)(実施例1の工程4)で置き換えて、2-((3-(((S)-2,2-ジメチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((3-(((R)-2,2-ジメチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの異性体混合物(本明細書では2-((3-((2,2-ジメチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル)と呼ばれる)56mgを得た。
異性体混合物56mgに対してキラル分離を行い、最初に溶出する異性体17mg及び2番目に溶出する異性体27mgを得た(条件:カラムChiralpak AY、20μm、230x100mm;液相:ヘプタン20/エチルアルコール80/0.1 TEA;流量:400mL/分)。
ピーク1(第1の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm 1.06 (d、J=7 Hz、3 H)、1.33 (s、3 H)、1.44 (s、3 H)、2.84 - 2.97 (m、1 H)、3.47 (t、J=9 Hz、1 H)、4.10 - 4.41 (m、4 H)、4.57 (t、J=7 Hz、1 H)、4.74 - 4.83 (m、1 H)、4.96 (t、J=6 Hz、1 H)、7.47 (s、1 H)、7.89 - 8.20 (m、1 H)、8.83 (s、1 H)、8.86 - 9.00 (m、1 H);MS(方法B)m/z427[M+1]+;t=1.54分-実施例118(絶対配置未知)
ピーク2(第2の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm 1.06 (d、J=7 Hz、3 H)、1.33 (s、3 H)、1.43 (s、3 H)、2.84 - 3.01 (m、1 H)、3.48 (t、J=9 Hz、1 H)、4.11 - 4.39 (m、4 H)、4.58 (t、J=7 Hz、1 H)、4.74 - 4.84 (m、1 H)、4.96 (t、J=6 Hz、1 H)、7.47 (s、1 H)、7.96 - 8.18 (m、1 H)、8.83 (s、1 H)、8.85 - 9.02 (m、1 H);MS(方法B)m/z427[M+1]+;t=1.55分-実施例119(絶対配置未知)。
実施例120及び実施例121:(S)-2-((3-((2,2-ジメチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び(R)-2-((3-((2,2-ジメチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
実施例99に記載される手順に従って、(S)-7-(1-メトキシプロパン-2-イル)-2-(メチルスルホニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルを2-(メチルスルホニル)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3d]ピリミジン-6-カルボニトリル(250mg)(実施例80の工程1)で置き換えて、(S)-2-((3-((2,2-ジメチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び(R)-2-((3-((2,2-ジメチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの異性体混合物(本明細書では2-((3-((2,2-ジメチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルと呼ばれる)185mgを得た。
異性体混合物185mgに対してキラル分離を行い、最初に溶出する異性体77mg及び2番目に溶出する異性体77mgを得た(条件:カラム Chiralpak AY、20μm、350x76mm;液相:ヘプタン70/エチルアルコール30/0.1 TEA;流量:400mL/分)。
ピーク1(第1の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm 1.31 (s、3 H)、1.43 (s、3 H)、1.79 - 1.91 (m、2 H)、2.53 - 2.63 (m、2 H)、3.42 - 3.58 (m、2 H)、4.05 (br dd、J=12、5 Hz、2 H)、4.19 - 4.44 (m、1 H)、4.57 (t、J=7 Hz、1 H)、4.66 - 4.79 (m、1 H)、4.84 - 5.08 (m、1 H)、7.46 (s、1 H)、7.83 (br s、1 H)、8.70 - 8.93 (m、2 H)。MS(方法B)m/z427[M+1]+;t=1.50分-実施例120(絶対配置未知)
ピーク2(第2の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm 1.30 (s、3 H) 1.43 (s、3 H) 1.84 (d、J=8 Hz、2 H) 2.50 - 2.65 (m 部分的に隠れている、2 H) 3.50 (t、J=8 Hz、2 H) 4.05 (d、J=8 Hz、2 H) 4.31 (t、J=6 Hz、1 H) 4.57 (t、J=7 Hz、1 H) 4.65 - 4.80 (m、1 H) 4.96 (t、J=6 Hz、1 H) 7.46 (s、1 H) 7.73 - 7.95 (m、1 H) 8.71 - 8.92 (m、2 H)。MS(方法B)m/z427[M+1]+;t=1.49分-実施例121(絶対配置未知)。
実施例122:2-((3-シクロプロポキシ-1-(2-メトキシエチル)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
実施例99における一般的手順に従って、2-(メチルスルホニル)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3d]ピリミジン-6-カルボニトリル(170mg)(実施例80の工程1)及びN-(3-シクロプロポキシ-1-(2-メトキシエチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド(107mg)(中間体53)から、2-((3-シクロプロポキシ-1-(2-メトキシエチル)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル-実施例122 87mgを得た。
1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm: 0.55 - 0.77 (m、4 H)、1.75 - 1.90 (m、2 H)、2.49 - 2.66 (m 部分的に隠れている、2 H)、3.25 (s、3 H)、3.49 (br t、J=12 Hz、2 H)、3.67 (t、J=5 Hz、2 H)、3.96 - 4.18 (m、5 H)、4.71 (m、1 H)、7.44 (s、1 H)、7.76 - 8.00 (m、1 H)、8.56 - 8.74 (m、1 H)、8.79 (s、1 H)。MS(方法B)m/z424[M+1]+;t=1.51分。
実施例123:2-((1-(メチル-d3)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
実施例99における一般的手順に従って、2-(メチルスルホニル)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3d]ピリミジン-6-カルボニトリル(120mg)(実施例80の工程1)及び(1-(メチル-d3)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド(79mg)(中間体26)から、2-((1-(メチル-d3)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル-実施例123 81mgを得た。
1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm 1.84 (br dd、J=12、3 Hz、2 H) 2.53 - 2.66 (m、2 H) 3.41 - 3.59 (m、2 H) 4.05 (br dd、J=11、4 Hz、2 H) 4.57 (dd、J=8、5 Hz、2 H) 4.71 (m、1 H) 4.81 (t、J=7 Hz、2 H) 5.29 - 5.36 (m、1 H) 7.45 (s、1 H) 7.82 (br s、1 H) 8.67 - 8.96 (m、1 H) 8,81 (s、1H);MS(方法B)m/z399[M+1]+;t=1.33分。
実施例124及び実施例125:2-((1-(メチル-d3)-3-(((2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((1-(メチル-d3)-3-(((2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
実施例99における一般的手順に従って、2-(メチルスルホニル)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3d]ピリミジン-6-カルボニトリル (400mg)(実施例80の工程1)並びにN-(1-(メチル-d3)-3-(((2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド及びN-(1-(メチル-d3)-3-(((2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミtrans)(280mg)(中間体21)から、2-((1-(メチル-d3)-3-(((2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((1-(メチル-d3)-3-(((2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの異性体混合物(本明細書では2-((1-(メチル-d3)-3-((trans-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルと呼ばれる)327mgを得た。
異性体混合物327mgに対してキラル分離を行い、最初に溶出する異性体137mg及び2番目に溶出する異性体149mgを得た(条件:カラムChiralpak AY、20μm、230x100mm;液相:ヘプタン60/エチルアルコール40/0.1 TEA;流量:400mL/分)。
ピーク1(第1の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm 1.42 (d、J=6 Hz、3 H) 1.80 - 1.88 (m、2 H) 2.52 - 2.66 (m、2 H) 3.44 - 3.56 (m、2 H) 4.05 (br dd、J=11、4 Hz、2 H) 4.41 (dd、J=7、6 Hz、1 H) 4.66 (t、J=7 Hz、1 H) 4.64 - 4.75 (m、1 H) 4.79 (quin、J=6 Hz、1 H) 4.87 - 4.92 (m、1 H) 7.45 (s、1 H) 7.82 (br s、1 H) 8.70 - 8.95 (m、1 H) 8.81 (s、1 H);MS(方法B)m/z413[M+1]+;t=1.43分-実施例124(絶対配置未知)
ピーク2(第2の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm 1.42 (d、J=6 Hz、3 H) 1.80 - 1.88 (m、2 H) 2.52 - 2.66 (m、2 H) 3.44 - 3.56 (m、2 H) 4.05 (br dd、J=11、4 Hz、2 H) 4.41 (dd、J=7、6 Hz、1 H) 4.66 (t、J=7 Hz、1 H) 4.64 - 4.75 (m、1 H) 4.79 (quin、J=6 Hz、1 H) 4.87 - 4.92 (m、1 H) 7.45 (s、1 H) 7.82 (br s、1 H) 8.70 - 8.95 (m、1 H) 8.81 (s、1 H);MS(方法B)m/z413[M+1]+;t=1.43分-実施例125(絶対配置未知)。
実施例126及び実施例127:(R)-2-((3-シクロプロポキシ-1-(1-メトキシプロパン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び(S)-2-((3-シクロプロポキシ-1-(1-メトキシプロパン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
実施例99、2に記載される手順に従って、2-(メチルスルホニル)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3d]ピリミジン-6-カルボニトリル (200mg)(実施例80の工程1)及びN-(3-シクロプロポキシ-1-(1-メトキシプロパン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド(中間体63)から、(R)-2-((3-シクロプロポキシ-1-(1-メトキシプロパン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び(S)-2-((3-シクロプロポキシ-1-(1-メトキシプロパン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの異性体混合物(本明細書では2-((3-シクロプロポキシ-1-(1-メトキシプロパン-2-イル)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルと呼ばれる)145mgを得た。
異性体混合物134mgに対してキラル分離を行い、最初に溶出する異性体57mg及び2番目に溶出する異性体63mgを得た(条件:カラムChiralcel OD-H、5μm、250x30mm;液相:ヘプタン70/エチルアルコール30/0.1 TEA;流量:40mL/分)。
ピーク1(第1の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm 0.54 - 0.79 (m、4 H)、1.40 (d、J=7 Hz、3 H)、1.85 (br d、J=11 Hz、2 H)、2.50 - 2.70 (m、2 H)、3.24 (s、3 H)、3.42 - 3.71 (m、4 H)、3.98 - 4.17 (m、3 H)、4.24 - 4.41 (m、1 H)、4.59 - 4.77 (m、1 H)、7.44 (s、1 H)、7.83 - 8.02 (m、1 H)、8.58 - 8.75 (m、1 H)、8.80 (s、1 H);MS(方法B)m/z438[M+1]+;t=1.62分-実施例126 (絶対配置未知)
ピーク2(第2の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm 0.58 - 0.74 (m、4 H)、1.39 (d、J=7 Hz、3 H)、1.85 (br d、J=10 Hz、2 H)、2.52 - 2.67 (m、2 H)、3.24 (s、3 H)、3.42 - 3.73 (m、4 H)、3.99 - 4.16 (m、3 H)、4.35 (dq、J=13、7 Hz、1 H)、4.60 - 4.76 (m、1 H)、7.44 (s、1 H)、7.84 - 8.04 (m、1 H)、8.58 - 8.76 (m、1 H)、8.80 (s、1 H);MS(方法B)m/z438[M+1]+;t=1.62分-実施例127(絶対配置未知)。
実施例128:2-((1-(1-メトキシプロパン-2-イル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
実施例99に記載される手順に従って、2-メチルスルホニル-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル(150mg)(実施例1の工程4)及びN-(1-(1-メトキシプロパン-2-イル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド(中間体62)から、2-((1-(1-メトキシプロパン-2-イル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル-実施例128 170mgを得た。
1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm 1.05 (d、J=7 Hz、3 H) 1.23 - 1.43 (m、3 H) 2.82 - 3.03 (m、1 H) 3.16 - 3.26 (m、3 H) 3.39 - 3.53 (m、2 H) 3.53 - 3.64 (m、1 H) 4.04 - 4.23 (m、2 H) 4.23 - 4.40 (m、2 H) 4.54 - 4.65 (m、2 H) 4.67 - 4.80 (m、1 H) 4.77 - 4.89 (m、2 H) 5.34 (qt、J=6 Hz、1 H) 7.47 (s、1 H) 7.91 - 8.17 (m、1 H) 8.75 - 9.00 (m、1 H) 8.82 (s、1H);MS(方法B)m/z454[M+1]+;t=1.56分。
実施例129及び実施例130:7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-2-((1-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-2-((1-((R)-1-メトキシプロパン-2-イル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
実施例99に記載される手順に従って、(S)-7-(1-メトキシプロパン2-イル)-2-(メチルスルホニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル(150mg)(実施例87の工程5)及びN-(1-(1-メトキシプロパン-2-イル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド(中間体62)から、7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-2-((1-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-2-((1-((R)-1-メトキシプロパン-2-イル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの異性体混合物 160mg(本明細書では7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-2-((1-(1-メトキシプロパン-2-イル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルと呼ばれる)を得た。
異性体混合物156mgに対してキラル分離を行い、最初に溶出する異性体67mg及び2番目に溶出する異性体68mgを得た(条件:カラムWhelk 01 SS、10μm、250x76.5mm;液相:ヘプタン20/エチルアルコール80/0.1 TEA;流量:300mL/分)。
ピーク1(第1の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm 1.33 (d、J=7 Hz、3 H)、1.56 (d、J=7 Hz、3 H)、3.19 (s、3 H)、3.22 (s、3 H)、3.50 (dd、J=10、5 Hz、1 H)、3.56 (dd、J=10、7 Hz、1 H)、3.64 (dd、J=10、5 Hz、1 H)、4.01 (t、J=10 Hz、1 H)、4.24 - 4.38 (m、1 H)、4.53 - 4.62 (m、2 H)、4.76 - 4.92 (m、3 H)、5.34 (quin、J=6 Hz、1 H)、7.40 (s、1 H)、7.81 (s、1 H)、8.74 (br s、1 H)、8.80 (s、1 H);MS(方法B)m/z442[M+1]+;t=1.51分-実施例129(絶対配置未知)
ピーク2(第2の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm 1.33 (d、J=7 Hz、3 H)、1.56 (d、J=7 Hz、3 H)、3.19 (s、3 H)、3.22 (s、3 H)、3.50 (dd、J=10、5 Hz、1 H)、3.56 (dd、J=10、7 Hz、1 H)、3.64 (dd、J=11、5 Hz、1 H)、4.01 (t、J=10 Hz、1 H)、4.25 - 4.39 (m、1 H)、4.51 - 4.64 (m、2 H)、4.75 - 4.96 (m、3 H)、5.33 (quin、J=6 Hz、1 H)、7.40 (s、1 H)、7.81 (s、1 H)、8.74 (br s、1 H)、8.80 (s、1 H);MS(方法B)m/z442[M+1]+;t=1.52分-実施例130(絶対配置未知)。
実施例131:2-((3-(((3S,4R)-4-ヒドロキシ-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((3-(((3R,4S)-4-ヒドロキシ-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル (本明細書では2-((3-((cis-4-ヒドロキシ-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルと呼ばれる)
実施例99に記載される一般的手順に従って、(S)-7-(1-メトキシプロパン2-イル)-2-(メチルスルホニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル(45mg)(実施例87の工程5)及びN-(1-(メチル-d3)-3-((4-オキソテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミ)(37mg)(中間体66)から、2-((3-(((3S,4R)-4-ヒドロキシ-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((3-(((3R,4S)-4-ヒドロキシ-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの異性体混合物を得た。
1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm 1.28 (s、3 H)、1.61 (br d、J=7 Hz、3 H)、3.22 (s、3 H)、3.55 (d、J=8 Hz、1 H)、3.66 (d、J=8 Hz、1 H)、3.71 (dd、J=11、5 Hz、1 H)、3.79 (br dd、J=10、3 Hz、1 H)、4.02 (br t、J=10 Hz、1 H)、4.15 (dd、J=10、5 Hz、1 H)、4.54 (m、1 H)、4.99 - 5.12 (m、1 H)、5.14 (s、1 H)、7.45 (s、1 H)、7.95 (br s、1 H)、8.84 (s、1 H)、9.21 - 9.47 (m、1 H);MS(方法B)m/z431[M+1]+;t=1.36分
実施例132及び実施例133:2-((3-(cis-3-ヒドロキシ-2,2,4,4-テトラメチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((3-(trans-3-ヒドロキシ-2,2,4,4-テトラメチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
実施例99における一般的手順に従って、(S)-7-(1-メトキシプロパン2-イル)-2-(メチルスルホニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル(150mg)(実施例87の工程5)及びN-(3-(3-ヒドロキシ-2,2,4,4-テトラメチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド(138mg)(中間体68)から、cis及びtrans 2-((3-(3-ヒドロキシ-2,2,4,4-テトラメチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの異性体混合物90mgを得た。
異性体混合物90mgに対してキラル分離を行い、最初に溶出する異性体31mg及び2番目に溶出する異性体14mgを得た(条件:カラムChiralpak AD-H、5μm、250x30mm;液相:ヘプタン90/エチルアルコール10/0.1 TEA;流量:45mL/分)。
ピーク1(第1の異性体): 1H NMR (500MHz、DMSO-d6) δ ppm 0.89 (br s、3 H)、0.90 (br s、3 H)、1.12 (s、3 H)、1.13 (s、3 H)、1.56 (d、J=8 Hz、3 H)、3.20 (s、3 H)、3.24 (br s、1 H)、3.66 (br dd、J=11、5 Hz、1 H)、3.94 - 3.99 (m、1 H)、4.00 (s、1 H)、4.70 - 4.76 (m、1 H)、4.90 - 5.02 (m、1 H)、7.42 (s、1 H)、7.70 (br s、1 H)、8.39 (br s、1 H)、8.78 (s、1 H);MS(方法B)m/z457[M+1]+;t=1.63分-実施例132(絶対配置未知)
ピーク2(第2の異性体):1H NMR (500MHz、DMSO-d6) δ ppm 0.96 (br s、3 H)、0.97 (br s、3 H)、1.03 (br s、3 H)、1.04 ( br s、3 H)、1.56 (d、J=7 Hz、2 H)、3.20 (s、3 H)、3.40 (d、J=4 Hz、1 H)、3.66 (dd、J=10、5 Hz、1 H)、3.96 (t、J=10 Hz、1 H)、4.16 (s、1 H)、4.74 (d、J=4 Hz、1 H)、4.89 - 5.05 (m、2 H)、7.42 (s、1 H)、7.71 (br s、1 H)、8.45 (br s、1 H)、8.78 (s、1 H);MS(方法B)m/z457[M+1]+;t=1.62分-実施例133(絶対配置未知)。
実施例134及び実施例135:2-((3-(3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル(異性体1)及び2-((3-(3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル(異性体2)
実施例99における一般的手順に従って、(S)-7-(1-メトキシプロパン2-イル)-2-(メチルスルホニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル(226mg)(実施例87の工程5)及びN-(3-(3-ヒドロキシ-2,2-ジメチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド(186mg)(中間体61)から、異性体混合物260mgを得た。
異性体混合物241mgに対してキラル分離を行い、最初に溶出する異性体124mg及び2番目に溶出する異性体117mgを得た(条件:カラムChiralpak AY、20μm、230x100mm;液相:ヘプタン80/エチルアルコール20/0.1 TEA、次いでヘプタン20/エチルアルコール80/0.1 TEA;流量:400mL/分)。
ピーク1(第1の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm 0.89 (s、3 H)、1.12 (s、3 H)、1.56 (d、J=7 Hz、3 H)、1.85 (dt、J=12、8 Hz、1 H)、2.49 - 2.59 (m 部分的に隠れている、1 H)、3.20 (s、3 H)、3.40 - 3.50 (m、1 H)、3.66 (dd、J=10、5 Hz、1 H)、3.97 (t、J=10 Hz、1 H)、4.18 (t、J=8 Hz、1 H)、4.81 (d、J=6 Hz、1 H)、4.86 - 5.00 (m、1 H)、7.41 (s、1 H)、7.69 (s、1 H)、8.45 (br s、1 H)、8.78 (s、1 H);MS(方法B)m/z429[M+1]+;t=1.45分-実施例134
ピーク2(第2の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm 0.90 (s、3 H)、1.13 (s、3 H)、1.56 (d、J=7 Hz、3 H)、1.85 (dt、J=11、8 Hz、1 H)、2.51 (s、1 H)、3.20 (s、3 H)、3.39 - 3.49 (m、1 H)、3.65 (dd、J=11、5 Hz、1 H)、3.97 (t、J=10 Hz、1 H)、4.18 (t、J=8 Hz、1 H)、4.80 (d、J=6 Hz、1 H)、4.87 - 5.00 (m、1 H)、7.41 (s、1 H)、7.69 (s、1 H)、8.45 (br s、1 H)、8.78 (s、1 H);MS(方法B)m/z429[M+1]+;t=1.45分-実施例135。
実施例136及び実施例137:2-((3-(((3S,4R)-4-ヒドロキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((3-(((3R,4S)-4-ヒドロキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
実施例114(工程1及び工程2)に記載される手順に従って、2-メチルスルホニル-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルを(S)-7-(1-メトキシプロパン-2-イル)-2-(メチルスルホニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル(50mg)(実施例87の工程5)で置き換えて、そしてN-(3-(((3R,4R)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド及びN-(3-(((3S,4S)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミ)を、N-(1-(メチル-d3)-3-(((3R,4S)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド及びN-(1-(メチル-d3)-3-(((3S,4R)-4-((tert-ブチルジフェニルシリル)オキシ)テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミ)(80mg)(中間体67)で置き換えて、2-((3-(((3S,4R)-4-ヒドロキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((3-(((3R,4S)-4-ヒドロキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの異性体混合物(本明細書では2-((3-((cis-4-ヒドロキシテトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルと呼ばれる)27mgを得た。
異性体混合物27mgに対してキラル分離を行い、最初に溶出する異性体11mg及び2番目に溶出する異性体11mgを得た(条件:カラムi-amylose-3、5μm、250x30mm;液相:ヘプタン60/エチルアルコール40/0.1 TEA;流量:1mL/分)。
ピーク1(第1の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm 1.60 (d、J=7 Hz、3 H)、3.21 (s、3 H)、3.54 - 3.60 (m、1 H)、3.70 (dd、J=11、5 Hz、1 H)、3.80 (dd、J=10、4 Hz、1 H)、3.84 - 3.90 (m、1 H)、3.96 - 4.08 (m、2 H)、4.27 - 4.34 (m、1 H)、4.81 - 4.88 (m、1 H)、4.99 - 5.08 (m、1 H)、5.10 (br d、J=7 Hz、1 H)、7.44 (s、1 H)、7.92 (br s、1 H)、8.82 (s、1 H)、9.13 (br s、1 H);MS(方法B)m/z417[M+1]+;t=1.28分-実施例136(絶対配置未知)
ピーク2(第2の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm 1.60 (d、J=7 Hz、3 H)、3.21 (s、3 H)、3.53 - 3.61 (m、1 H)、3.70 (dd、J=10、5 Hz、1 H)、3.80 (dd、J=10、4 Hz、1 H)、3.83 - 3.91 (m、1 H)、3.97 - 4.08 (m、2 H)、4.28 - 4.34 (m、1 H)、4.81 - 4.87 (m、1 H)、5.00 - 5.08 (m、1 H)、5.10 (br d、J=8 Hz、1 H)、7.44 (s、1 H)、7.91 (br s、1 H)、8.82 (s、1 H)、9.14 (br s、1 H);MS(方法B)m/z417[M+1]+;t=1.28分-実施例137(絶対配置未知)。
実施例138:(S)-2-((1-(2-ヒドロキシエチル)-3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
工程1:2-((1-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの製造
実施例99における一般的手順に従って、(S)-7-(1-メトキシプロパン-2-イル)-2-(メチルスルホニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル(200mg)(実施例87の工程5)及びN-(1-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド(251mg)(中間体59)から、2-((1-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル 280mgを得た。MS(方法A)m/z556[M+1]+;t=3.19分。
工程2:(S)-2-((1-(2-ヒドロキシエチル)-3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの製造
1Nフッ化テトラブチルアンモニウムTHF溶液1.51mL(3eq.)を、2-((1-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル 280mg(1eq.)のTHF14mL中の溶液に0℃で加えた。この混合物を0℃で30分間撹拌し、次いで酢酸エチル50mL及び塩化アンモニウム飽和溶液20mLで撹拌しながら希釈した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、そして減圧下で濃縮した。残留物をジクロロメタン中5~20%メタノールのグラジエントで溶出してシリカで精製し、(S)-2-((1-(2-ヒドロキシエチル)-3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル-実施例138 188mgを得た。
1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm 1.57 (d、J=7 Hz、3 H) 1.59 - 1.74 (m、2 H) 1.98 (br d、J=12 Hz、2 H) 3.20 (s、3 H) 3.42 (br t、J=9 Hz、2 H) 3.56 - 3.76 (m、3 H) 3.79 - 3.92 (m、2 H) 3.92 - 4.12 (m、3 H) 4.65 (m、1 H) 4.83 (t、J=5 Hz、1 H) 4.87 - 4.99 (m、1 H) 7.41 (s、1 H) 7.83 (br s、1 H) 8.48 - 8.67 (m、1 H) 8.79 (s、1 H);MS(方法B)m/z442[M+1]+;t=1.30分。
実施例139:(S)-2-((1-(2-ヒドロキシエチル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
工程1:2-((1-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの製造
実施例99における手順に従って、(S)-7-(1-メトキシプロパン-2-イル)-2-(メチルスルホニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル(260mg)(実施例87の工程5)及びN-(1-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド(302mg)(中間体60)から、2-((1-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル 133mgを得た。MS(方法A)m/z528[M+1]+;t=3.04分。
工程2:(S)-2-((1-(2-ヒドロキシエチル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの製造
実施例138工程2における手順に従って、2-((1-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル 133mgから、(S)-2-((1-(2-ヒドロキシエチル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル-実施例139 42mgを得た。
1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm 1.56 (d、J=7 Hz、3 H) 3.19 (s、3 H) 3.60 - 3.72 (m、3 H) 3.95 (t、J=6 Hz、2 H) 4.01 (t、J=10 Hz、1 H) 4.57 (br t、J=6 Hz、2 H) 4.76 - 4.85 (m、3 H) 4.82-4.95 (m、1 H) 5.33 (quin、J=6 Hz、1 H) 7.41 (s、1 H) 7.81 (br s、1 H) 8.62 - 8.77 (m、1 H) 8.79 (s、1 H);MS(方法B)m/z414[M+1]+;t=1.22分。
実施例140及び実施例141:2-((3-((1S,2R)-2-ヒドロキシ-2-メチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((3-((1R,2S)-2-ヒドロキシ-2-メチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
tert-ブチルイミノ-トリ(ピロリジノ)ホスホラン(BTPP)120mg(1.1eq.)を、(2-メチルスルホニル-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル 102mg(0.95eq.)(実施例1の工程4)及びN-(3-(2-ヒドロキシ-2-メチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミcis)(中間体69)80mg(1eq.)のアセトニトリル5mL中の溶液に加えて、この混合物を室温で2時間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。残留物をメタノール2mL及び7Nメタノール性アンモニア溶液2.5mL中に入れて30分間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。残留物をシクロヘキサン中0~100%酢酸エチルのグラジエントで溶出してシリカで精製し、2-((3-((1S,2R)-2-ヒドロキシ-2-メチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((3-((1R,2S)-2-ヒドロキシ-2-メチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの異性体混合物(本明細書では2-((3-(cis-2-ヒドロキシ-2-メチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルと呼ばれる)114mgを得た。
異性体混合物100mgに対してキラル分離を行い、最初に溶出する異性体38mg及び2番目に溶出する異性体36mgを得た(条件:カラムChiralpak AD、20μm、300x76mm;液相:ヘプタン30/エチルアルコール70/0.1 TEA;流量:400mL/分)。
ピーク1(第1の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm 1.07 (d、J=7 Hz、3 H)、1.26 (s、3 H)、1.67 - 1.90 (m、2 H)、1.94 - 2.15 (m、2 H)、2.89 - 3.05 (m、1 H)、3.51 (t、J=9 Hz、1 H)、4.21 (br t、J=9 Hz、1 H)、4.26 - 4.31 (m、1 H)、4.37 - 4.51 (m、1 H)、4.58 (m、1 H)、4.74 - 4.92 (m、1 H)、5.36 (s、1 H)、7.48 (s、1 H)、8.16 - 8.43 (m、1 H)、8.86 (s、1 H)、9.27 - 9.50 (m、1 H);MS(方法B)m/z427[M+1]+;t=1.49分-実施例140(絶対配置未知)
ピーク2(第2の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm 1.07 (d、J=7 Hz、3 H)、1.26 (s、3 H)、1.67 - 1.90 (m、2 H)、1.94 - 2.15 (m、2 H)、2.89 - 3.05 (m、1 H)、3.51 (t、J=9 Hz、1 H)、4.21 (br t、J=9 Hz、1 H)、4.26 - 4.31 (m、1 H)、4.37 - 4.51 (m、1 H)、4.58 (m、1 H)、4.74 - 4.92 (m、1 H) 、5.36 (s、1 H)、7.48 (s、1 H)、8.16 - 8.43 (m、1 H)、8.86 (s、1 H)、9.27 - 9.50 (m、1 H);MS(方法B)m/z427[M+1]+;t=1.50分-実施例141(絶対配置未知)
実施例142、実施例143及び実施例144:2-((3-((1S,2S)-2-ヒドロキシ-2-メチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((3-((1R,2R)-2-ヒドロキシ-2-メチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
実施例140における一般的手順に従って、(2-メチルスルホニル-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル(120mg)(実施例1の工程4)及びN-(3-(2-ヒドロキシ-2-メチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミtrans)(89mg)(中間体70)から、2-((3-((1S,2S)-2-ヒドロキシ-2-メチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((3-((1R,2R)-2-ヒドロキシ-2-メチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの異性体混合物(本明細書では2-((3-(trans-2-ヒドロキシ-2-メチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルと呼ばれる)104mgを得た。1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm 1.05 (d、J=7 Hz、3 H)、1.23 (br s、3 H)、1.39 - 1.62 (m、2 H)、1.67 - 1.76 (m、1 H)、2.02 - 2.13 (m、1 H)、2.86 - 3.00 (m、1 H)、3.47 (t、J=9 Hz、1 H)、4.17 (t、J=9 Hz、1 H)、4.22 (t、J=8 Hz、1 H)、4.31 (m、1 H)、4.55 - 4.68 (m、1 H)、4.75 - 4.82 (m、1 H)、5.06 (s、0,52 H)、5.07 (s、0,48 H)、7.46 (s、1 H)、8.06 (br s、1 H)、8.65 (br s、1 H)、8.82 (s、1 H);MS(方法D)m/z427[M+1]+;t=1.10分-実施例142。
異性体混合物94mgに対してキラル分離を行い、最初に溶出する異性体41mg及び2番目に溶出する異性体47mgを得た(条件:カラムChiralpak AY、20μm、230x100mm;液相:ヘプタン50/エチルアルコール50/0.1 TEA、次いでヘプタン20/エチルアルコール80/0.1 TEA;流量:400mL/分)。
ピーク1(第1の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm 1.06 (d、J=7 Hz、3 H)、1.24 (s、3 H)、1.41 - 1.63 (m、2 H)、1.70 (m、1 H)、2.03 - 2.13 (m、1 H)、2.85 - 3.00 (m、1 H)、3.48 (t、J=9 Hz、1 H)、4.17 (t、J=9 Hz、1 H)、4.23 (t、J=8 Hz、1 H)、4.28 - 4.41 (m、1 H)、4.64 (t、J=8 Hz、1 H)、4.73 - 4.88 (m、1 H)、5.07 (s、1 H)、7.47 (s、1 H)、8.06 (br s、1 H)、8.65 (br s、1 H)、8.82 (s、1 H);MS(方法B)m/z427[M+1]+;t=1.48分-実施例143(絶対配置未知)
ピーク2(第2の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm 1.06 (d、J=7 Hz、3 H)、1.24 (s、3 H)、1.41 - 1.63 (m、2 H)、1.70 (m、1 H)、2.03 - 2.13 (m、1 H)、2.85 - 3.00 (m、1 H)、3.48 (t、J=9 Hz、1 H)、4.17 (t、J=9 Hz、1 H)、4.23 (t、J=8 Hz、1 H)、4.28 - 4.41 (m、1 H)、4.64 (t、J=8 Hz、1 H)、4.73 - 4.88 (m、1 H)、5.07 (s、1 H)、7.47 (s、1 H)、8.06 (br s、1 H)、8.65 (br s、1 H)、8.82 (s、1 H);MS(方法B)m/z427[M+1]+;t=1.48分-実施例144(絶対配置未知)。
実施例145、実施例146及び実施例147:2-((3-((1S,2R)-2-ヒドロキシ-2-メチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((3-((1R,2S)-2-ヒドロキシ-2-メチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
実施例140における一般的手順に従って、(S)-7-(1-メトキシプロパン2-イル)-2-(メチルスルホニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル (95mg)(実施例87の工程5)及びN-(3-(2-ヒドロキシ-2-メチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミcis)(81mg)(中間体69)から、2-((3-((1S,2R)-2-ヒドロキシ-2-メチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((3-((1R,2S)-2-ヒドロキシ-2-メチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの異性体混合物(本明細書では2-((3-(cis-2-ヒドロキシ-2-メチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルと呼ばれる)104mgを得た。1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm 1.25 (s、3 H)、1.60 (d、J=7 Hz、3 H)、1.71 - 1.90 (m、2 H)、1.94 - 2.12 (m、2 H)、3.21 (s、3 H)、3.70 (dd、J=10、5 Hz、1 H)、4.02 (br t、J=10 Hz、1 H)、4.54 - 4.62 (m、1 H)、4.98 - 5.13 (m、1 H)、5.29 (s、1 H)、7.43 (s、1 H)、7.89 (br s、1 H)、8.82 (s、1 H)、9.04 - 9.32 (br s、1 H);MS(方法D)m/z415[M+1]+;t=1.06分-実施例145(絶対配置未知)。
異性体混合物94mgに対してキラル分離を行い、最初に溶出する異性体42mg及び2番目に溶出する異性体43mgを得た(条件:カラムChiralpak AY、20μm、230x100mm;液相:ヘプタン70/エチルアルコール30/0.1 TEA;流量:1mL/分);流量:400mL/分)。
ピーク1(第1の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm 1.26 (s、3 H)、1.61 (d、J=7 Hz、3 H)、1.68 - 1.91 (m、2 H)、1.93 - 2.19 (m、2 H)、3.22 (s、3 H)、3.71 (dd、J=11、5 Hz、1 H)、4.02 (t、J=10 Hz、1 H)、4.50 - 4.64 (m、1 H)、4.89 - 5.15 (m、1 H)、5.30 (br s、1 H)、7.44 (s、1 H)、7.90 (br s、1 H)、8.83 (s、1 H)、9.21 (br s、1 H);MS(方法B)m/z415[M+1]+;t=1.45分-実施例146(絶対配置未知)
ピーク2(第2の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm 1.26 (s、3 H)、1.61 (d、J=7 Hz、3 H)、1.68 - 1.91 (m、2 H)、1.93 - 2.19 (m、2 H)、3.22 (s、3 H)、3.71 (dd、J=11、5 Hz、1 H)、4.02 (t、J=10 Hz、1 H)、4.50 - 4.64 (m、1 H)、4.89 - 5.15 (m、1 H)、5.30 (br s、1 H)、7.44 (s、1 H)、7.90 (br s、1 H)、8.83 (s、1 H)、9.21 (br s、1 H););MS(方法B)m/z415[M+1]+;t=1.45分-実施例147(絶対配置未知)
実施例148、実施例149及び実施例150:2-((3-((1S,2S)-2-ヒドロキシ-2-メチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((3-((1R,2R)-2-ヒドロキシ-2-メチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
実施例140における一般的手順に従って、(S)-7-(1-メトキシプロパン2-イル)-2-(メチルスルホニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル (115mg)(実施例87の工程5)及びN-(3-(2-ヒドロキシ-2-メチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (ラセミtrans)(89mg)(中間体70)から、2-((3-((1S,2S)-2-ヒドロキシ-2-メチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((3-((1R,2R)-2-ヒドロキシ-2-メチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの異性体混合物(本明細書では、2-((3-(trans-2-ヒドロキシ-2-メチルシクロブトキシ)-1-(メチル-d3)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルと呼ばれる)112mgを得た;1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm 1.19 (s、3 H)、1.34 - 1.61 (m、2 H)、1.55 (d、J=7 Hz、3 H)、1.64 - 1.76 (m、1 H)、1.98 - 2.14 (m、1 H)、3.19 (s、3 H)、3.65 (dd、J=11、5 Hz、1 H)、3.97 (t、J=10 Hz、1 H)、4.62 (t、J=8 Hz、1 H)、4.85 - 4.99 (m、1 H)、5.04 (s、1 H)、7.40 (s、1 H)、7.72 (s、1 H)、8.48 (br s、1 H)、8.77 (s、1 H);MS(方法D)m/z415[M+1]+;t=1.06分-実施例148。
異性体混合物99mgに対してキラル分離を行い、最初に溶出する異性体44mg及び2番目に溶出する異性体43mgを得た(条件:カラムChiralpak AY-H、20μm、250X4.6mm;液相:ヘプタン70/エチルアルコール30/0.1 TEA;流量:1mL/分)。
ピーク1(第1の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm 1.19 (s、3 H)、1.36 - 1.62 (m、2 H)、1.56 (d、J=7 Hz、3 H)、1.63 - 1.75 (m、1 H)、1.99 - 2.14 (m、1 H)、3.20 (s、3 H)、3.66 (dd、J=10、5 Hz、1 H)、3.97 (t、J=10 Hz、1 H)、4.62 (t、J=8 Hz、1 H)、4.83 - 5.00 (m、1 H)、5.05 (s、1 H)、7.41 (s、1 H)、7.72 (s、1 H)、8.49 (br s、1 H)、8.78 (s、1 H);MS(方法B)m/z415[M+1]+;t=1.44分-実施例149 (絶対配置未知)
ピーク2(第2の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm 1.19 (s、3 H)、1.36 - 1.62 (m、2 H)、1.56 (d、J=7 Hz、3 H)、1.63 - 1.75 (m、1 H)、1.99 - 2.14 (m、1 H)、3.20 (s、3 H)、3.66 (dd、J=10、5 Hz、1 H)、3.97 (t、J=10 Hz、1 H)、4.62 (t、J=8 Hz、1 H)、4.83 - 5.00 (m、1 H)、5.05 (s、1 H)、7.41 (s、1 H)、7.72 (s、1 H)、8.49 (br s、1 H)、8.78 (s、1 H);MS(方法B)m/z415[M+1]+;t=1.44分-実施例150(絶対配置未知)。
実施例151、実施例152及び実施例153:2-((1-(2-ヒドロキシエチル)-3-(((R)-テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((1-(2-ヒドロキシエチル)-3-(((S)-テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
工程1:2-((1-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-3-(((R)-テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((1-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-3-(((S)-テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの製造
実施例139における一般的手順に従って、(S)-7-(1-メトキシプロパン-2-イル)-2-(メチルスルホニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル(200mg)(実施例87の工程5)及びN-[1-[2-[tert-ブチル(ジメチル)シリル]オキシオキシエチル]-3-テトラヒドロフラン-3-イルオキシ-ピラゾール-4-イル]ホルムアミド (ラセミ)(242mg)(中間体71)から、2-((1-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-3-(((R)-テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((1-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-3-(((S)-テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの異性体混合物311mgを得た。MS(方法E)m/z542[M+1]+;t=1.77分。
工程2:2-((1-(2-ヒドロキシエチル)-3-(((R)-テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((1-(2-ヒドロキシエチル)-3-(((S)-テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの製造
1Nフッ化テトラブチルアンモニウムTHF溶液1.72mL(3eq.)を、2-((1-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-3-(((R)-テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((1-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-3-(((S)-テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの異性体混合物311mg(1eq.)のTHF 20mL中の溶液に0℃で加えた。この混合物を0℃で30分間撹拌し、次いで撹拌しながら酢酸エチル50mL及び飽和塩化アンモニウム溶液20mLで希釈した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、そして減圧下で濃縮した。残留物をジクロロメタン中0~5%メタノールのグラジエントで溶出してシリカで精製し、2-((1-(2-ヒドロキシエチル)-3-(((R)-テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((1-(2-ヒドロキシエチル)-3-(((S)-テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの異性体混合物(本明細書では2-((1-(2-ヒドロキシエチル)-3-((テトラヒドロフラン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((S)-1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルと呼ばれる)異性体混合物221mgを得た。
1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm 1.55 (d、J=7 Hz、3 H)、1.97 - 2.17 (m、2 H)、3.19 (s、3 H)、3.58 - 3.75 (m、4 H)、3.76 - 3.90 (m、3 H)、3.94 - 4.06 (m、3 H)、4.83 (t、J=5 Hz、1 H)、4.85 - 4.97 (m、1 H)、5.07 - 5.17 (m、1 H)、7.40 (s、1 H)、7.82 (br s、1 H)、8.58 (br s、1 H)、8.78 (s、1 H);MS(方法D)m/z428[M+1]+;t=0.87分-実施例151。
異性体混合物210mgに対してキラル分離を行い、最初に溶出する異性体96mg及び2番目に溶出する異性体95mgを得た(条件:カラムChiralpak AY、20μm、230x100mm;液相:ヘプタン70/エチルアルコール30/0.1 TEA;流量:1mL/分);流量:400mL/分)。
ピーク1(第1の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm 1.55 (d、J=7 Hz、3 H)、1.97 - 2.17 (m、2 H)、3.19 (s、3 H)、3.58 - 3.75 (m、4 H)、3.76 - 3.90 (m、3 H)、3.94 - 4.06 (m、3 H)、4.83 (t、J=5 Hz、1 H)、4.85 - 4.97 (m、1 H)、5.07 - 5.17 (m、1 H)、7.40 (s、1 H)、7.82 (br s、1 H)、8.58 (br s、1 H)、8.78 (s、1 H);MS(方法B)m/z428[M+1]+;t=1.26分-実施例152(絶対配置未知)
ピーク2(第2の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm 1.55 (d、J=7 Hz、3 H)、1.97 - 2.17 (m、2 H)、3.19 (s、3 H)、3.58 - 3.75 (m、4 H)、3.76 - 3.90 (m、3 H)、3.94 - 4.06 (m、3 H)、4.83 (t、J=5 Hz、1 H)、4.85 - 4.97 (m、1 H)、5.07 - 5.17 (m、1 H)、7.40 (s、1 H)、7.82 (br s、1 H)、8.58 (br s、1 H)、8.78 (s、1 H);MS(方法B)m/z428[M+1]+;t=1.26分-実施例153(絶対配置未知)。
実施例154:(S)-2-((2-シクロプロポキシ-4-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)フェニル)アミノ)-7-(1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
工程1:(S)-4-((6-シアノ-7-(1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-3-シクロプロポキシ安息香酸メチルの製造
実施例99における一般的手順に従って、(S)-7-(1-メトキシプロパン2-イル)-2-(メチルスルホニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル (300mg)(実施例87の工程5)及び3-(シクロプロポキシ)-4-ホルムアミド-安息香酸メチル(240mg)(中間体34)から、(S)-4-((6-シアノ-7-(1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-3-シクロプロポキシ安息香酸メチル 415mgを得た。MS(方法E)m/z422[M+1]+;t=1.16分。
工程2:(S)-2-((2-シクロプロポキシ-4-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)フェニル)アミノ)-7-(1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの製造
ジエチルエーテル中3M臭化メチルマグネシウム1.64mL(5eq.)を、(S)-4-((6-シアノ-7-(1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-イル)アミノ)-3-シクロプロポキシ安息香酸メチル 415mg(1eq.)のテトラヒドロフラン25mL中の溶液に0℃で加えた。反応混合物を60分間室温で撹拌し、次いでさらにジエチルエーテル中3M臭化メチルマグネシウム3eq.を0℃で加え、そして反応混合物を室温で30分間撹拌した。ジエチルエーテル中3M臭化メチルマグネシウムさらに3当量を3回(合計17eq.)加えた(反応が完了するまで)。反応混合物を塩化アンモニウム飽和水溶液でクエンチし、そして酢酸エチル100mLで2回抽出した。有機層を水50mL及びブライン50mLで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、そして減圧下で濃縮した。残留物をシクロヘキサン中0~100%酢酸エチルのグラジエントで溶出してシリカで精製し、(S)-2-((2-シクロプロポキシ-4-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)フェニル)アミノ)-7-(1-メトキシプロパン-2-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル-実施例154 198mgを得た。
1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm 0.70 - 0.85 (m、4 H)、1.46 (s、6 H)、1.60 (d、J=7 Hz、3 H)、3.20 (s、3 H)、3.70 (dd、J=10、5 Hz、1 H)、3.87 - 3.97 (m、1 H)、4.01 (t、J=10 Hz、1 H)、4.85 - 4.97 (m、1 H)、4.97 (s、1 H)、7.06 (dd、J=9、2 Hz、1 H)、7.46 (s、1 H)、7.47 (d、J=2 Hz、1 H)、8.08 (s、1 H)、8.10 (d、J=1 Hz、1 H)、8.85 (s、1 H);MS(方法B)m/z413[M+1]+;t=1.05分。
実施例155及び実施例156:2-((1-(メチル-d3)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4S)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((1-(メチル-d3)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
実施例99における一般的手順に従って、2-メチルスルホニル-7-[3-メチルテトラヒドロピラン-4-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル (ラセミtrans)(230mg)(実施例83及び84の工程4)及びN-(1-(メチル-d3)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド(143mg)(中間体26)から、2-((1-(メチル-d3)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4S)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((1-(メチル-d3)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルのラセミ混合物(本明細書では2-((1-(メチル-d3)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(trans-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルと呼ばれる)198mgを得た。
ラセミ混合物188mgに対してキラル分離を行い、最初に溶出する異性体73mg及び2番目に溶出する異性体79mgを得た(条件:カラムChiralpak IC、20μm、350x76mm;液相:(ヘプタン+0.1 TEA)30/(エチルアルコール+0.1 TEA)70;流量:400mL/分)。
ピーク1(第1の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm 0.56 (d、J=7 Hz、3 H)、1.85 (m、1 H)、2.68 (m、2 H)、3.08 - 3.20 (m、1 H)、3.46 - 3.59 (m、1 H)、3.96 (m、1 H)、4.01 - 4.10 (m、1 H)、4.18 - 4.38 (m、1 H)、4.48 - 4.68 (m、2 H)、4.71 - 4.92 (m、2 H)、5.32 (quin、J=6 Hz、1 H)、7.47 (s、1 H)、7.81 (br s、1 H)、8.83 (s、1 H)、8.90 (br s、1 H);MS(方法B)m/z413[M+1]+;t=1.41分-実施例155(絶対配置未知)
ピーク2(第2の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm 0.56 (d、J=7 Hz、3 H)、1.85 (br dd、J=12、3 Hz、1 H)、2.68 (m、2 H)、3.08 - 3.20 (m、1 H)、3.46 - 3.59 (m、1 H)、3.96 (dd、J=12、5 Hz、1 H)、4.01 - 4.10 (m、1 H)、4.18 - 4.38 (m、1 H)、4.48 - 4.68 (m、2 H)、4.71 - 4.92 (m、2 H)、5.32 (quin、J=6 Hz、1 H)、7.47 (s、1 H)、7.81 (br s、1 H)、8.83 (br s、1 H)、8.90 (s、1 H);MS(方法B)m/z413[M+1]+;t=1.41分-実施例156(絶対配置未知)。
実施例157、実施例158及び実施例159:2-((3-シクロプロポキシ-1-((メチルスルホニル)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4S)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び 2-((3-シクロプロポキシ-1-((メチルスルホニル)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
実施例99における一般的手順に従って、2-メチルスルホニル-7-[3-メチルテトラヒドロピラン-4-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル (ラセミtrans)(125mg)(実施例83及び84の工程4)及びN-(3-シクロプロポキシ-1-((メチルスルホニル)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド(102mg)(中間体16)から、2-((3-シクロプロポキシ-1-((メチルスルホニル)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4S)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((3-シクロプロポキシ-1-((メチルスルホニル)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルのラセミ混合物(本明細書では2-((3-シクロプロポキシ-1-((メチルスルホニル)メチル)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(trans-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルと呼ばれる)51mgを得た。
1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm 0.54 (d、J=7 Hz、3 H)、0.63 - 0.82 (m、4 H)、1.82 (br d、J=9 Hz、1 H)、2.52 - 2.76 (m、2 H)、3.02 (s、3 H)、3.17 (br t、J=11 Hz、1 H)、3.54 (br t、J=12 Hz、1 H)、3.94 (dd、J=12、4 Hz、1 H)、4.03 (dd、J=11、4 Hz、1 H)、4.08 - 4.19 (m、1 H)、4.27 - 4.48 (m、1 H)、5.53 (s、2 H)、7.49 (s、1 H)、8.08 (br s、1 H)、8.85 (s、1 H)、8.98 (br s、1 H);MS(方法D)m/z472[M+1]+;t=1.14分-実施例157。
ラセミ混合物41mgに対してキラル分離を行い、最初に溶出する異性体11mg及び2番目に溶出する異性体9mgを得た(条件:カラム i-cellulose-5、5μm、250x30mm;液相:エチルアルコール100%;流量:40mL/分)。
ピーク1(第1の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm 0.54 (d、J=7 Hz、3 H)、0.62 - 0.77 (m、4 H)、1.82 (br dd、J=12、4 Hz、1 H)、2.51 - 2.74 (m 部分的に隠れている、2 H)、3.02 (s、3 H)、3.17 (br t、J=11 Hz、1 H)、3.54 (br t、J=12 Hz、1 H)、3.94 (dd、J=11、4 Hz、1 H)、4.03 (br dd、J=11、4 Hz、1 H)、4.08 - 4.17 (m、1 H)、4.25 - 4.50 (m、1 H)、5.53 (s、2 H)、7.49 (s、1 H)、8.08 (br s、1 H)、8.85 (s、1 H)、8.87 - 9.04 (m、1 H);MS(方法B)m/z472[M+1]+;t=1.51分-実施例158 (絶対配置未知)
ピーク2(第2の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm 0.54 (d、J=7 Hz、3 H)、0.62 - 0.77 (m、4 H)、1.82 (br dd、J=12、4 Hz、1 H)、2.51 - 2.74 (m 部分的に隠れている、2 H)、3.02 (s、3 H)、3.17 (br t、J=11 Hz、1 H)、3.54 (br t、J=12 Hz、1 H)、3.94 (dd、J=11、4 Hz、1 H)、4.03 (br dd、J=11、4 Hz、1 H)、4.08 - 4.17 (m、1 H)、4.25 - 4.50 (m、1 H)、5.53 (s、2 H)、7.49 (s、1 H)、8.08 (br s、1 H)、8.85 (s、1 H)、8.87 - 9.04 (m、1 H);MS(方法B)m/z472[M+1]+;t=1.51分-実施例159 (絶対配置未知)。
実施例160及び実施例161:2-((1-(2-ヒドロキシエチル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4S)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((1-(2-ヒドロキシエチル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル
工程1:2-((1-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4S)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((1-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの製造
実施例151工程1における手順に従って、2-メチルスルホニル-7-[3-メチルテトラヒドロピラン-4-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル (ラセミtrans)(200mg)(実施例83及び84の工程4)及びN-(1-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)ホルムアミド (213mg)(中間体60)から、2-((1-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4S)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((1-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル266mgを得た。MS(方法E)m/z554[M+1]+;t=1.77分。
工程2:2-((1-(2-ヒドロキシエチル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4S)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((1-(2-ヒドロキシエチル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルの製造
実施例151工程2における手順に従って、2-((1-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4S)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((1-(2-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)エチル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル 266mgから、2-((1-(2-ヒドロキシエチル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4S)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル及び2-((1-(2-ヒドロキシエチル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル 188mg(本明細書では2-((1-(2-ヒドロキシエチル)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(trans-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリルと呼ばれる)を得た。
ラセミ混合物177mgに対してキラル分離を行い、最初に溶出する異性体78mg及び2番目に溶出する異性体80mgを得た(条件:カラムChiralpak AY、20μm、250x100mm;液相:(ヘプタン+0.1 TEA)50/(エチルアルコール+0.1 TEA)50;流量:400mL/分)。
ピーク1(第1の異性体):1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm 0.55 (d、J=7 Hz、3 H)、1.80 - 1.88 (m、1 H)、2.45 - 2.55 (m隠れている、1 H)、2.60 - 2.74 (m隠れている、1 H)、3.10 - 3.18 (m、1 H)、3.47 - 3.56 (m、1 H)、3.65 - 3.73 (m、2 H)、3.92 - 3.98 (m、3 H)、4.00 - 4.08 (m、1 H)、4.20 - 4.43 (m、1 H)、4.54 - 4.62 (m、2 H)、4.76 - 4.86 (m、3 H)、5.33 (quin、J=6 Hz、1 H)、7.47 (s、1 H)、7.91 (br s、1 H)、8.82 (s、1 H)、8.89 (br s、1 H);MS(方法B)m/z440[M+1]+;t=1.29分-実施例160(絶対配置未知)
ピーク2(第2の異性体): 1H NMR (400MHz、DMSO-d6) δ ppm 0.55 (d、J=7 Hz、3 H)、1.80 - 1.88 (m、1 H)、2.45 - 2.55 (m隠れている、1 H)、2.60 - 2.74 (m、1 H)、3.10 - 3.18 (m、1 H)、3.47 - 3.56 (m、1 H)、3.65 - 3.73 (m、2 H)、3.92 - 3.98 (m、3 H)、4.00 - 4.08 (m、1 H)、4.20 - 4.43 (m、1 H)、4.54 - 4.62 (m、2 H)、4.76 - 4.86 (m、3 H)、5.33 (quin、J=6 Hz、1 H)、7.47 (s、1 H)、7.91 (br s、1 H)、8.82 (s、1 H)、8.89 (br s、1 H);MS(方法B)m/z440[M+1]+;t=1.29分-実施例161(絶対配置未知)。
薬理学
LRRK2キナーゼを阻害する化合物のインビトロでの効力は、以下に詳述される手順により決定され得る。
LRRK2-G2019Sキナーゼ活性アッセイ:
活性の測定を、本明細書の以下に記載されるようなLRRK2-G2019S(ヒト)キナーゼ活性アッセイを使用して行った。Lanthascreen(登録商標)技術(ThermoFisher Scientific)を使用して化合物の効力をインビトロで評価した。
生物学的アッセイは、DYKDDDDK-タグ化全長LRRK2 G2019Sタンパク質、LRRKtideまたはERMと名付けられた蛍光性ペプチド基質(PolyPeptide Groupにより供給されるRLGRDKYKTLRQIRQ)、ATP基質、及び様々な濃度の試験化合物を必要とする。典型的な実験において、反応アッセイ緩衝液は、50mM Tris pH8.2、1mM EGTA、2.5mM MgCl2、0.05% Triton X100、0.15% BSA及び1mM DTTを含有する。アッセイの検出は、TR-FRET緩衝液(ThermoFisher Scientific)で希釈された1nMテルビウム標識抗ホスホ-LRRKtide(ThermoFisher Scientific)を使用して行われる。
Greiner small volume(登録商標)384ウェルを用いて実験手順を行った。全長LRRK2 G2019S変異タンパク質の反応アッセイ緩衝液及び試験化合物の段階希釈との少なくとも30分間室温でのプレインキュベーション工程によりアッセイを開始した。化合物の作業溶液を別のGreinerマイクロプレートにおいて調製した。
反応アッセイ緩衝液で希釈されたATP/LRRKtide基質混合物を加えてキナーゼ反応を開始した。反応混合物を少なくとも10分間室温でインキュベートした(初期速度条件)。EDTAを添加した検出緩衝液(ThermoFisher Scientific)中で希釈されたテルビウム標識抗ホスホ-LRRKtideを加えることにより反応を停止させた。プレートを少なくとも30分間室温でインキュベートし、そしてLanthaScreenTMを備えたEnvisionTM マルチモードプレートリーダー(PerkinElmer)で読み取った。TR-FRET 520:495nm発光比を計算し、そして4パラメーターロジスティック式に対する用量応答曲線フィッティングからIC50値を決定するために使用した。この試験におけるLRRK2キナーゼに関する活性は、LRRK2活性の50%を阻害する濃度(nM)(すなわちIC50)により示される。
LRRK2 WTアッセイ(アッセイA):
LRRK2(ヒト)WTのキナーゼ活性を、DYKDDDDK-タグ化全長LRRK2 G2019Sの代わりにDYDDDDKタグ化全長LRRK2野生型を使用すること、及び1.1mM ATPの代わりにWTアッセイでは500uM ATPを使用することを除いて、上記のLRRK2-G2019キナーゼ活性アッセイにおいて記載される方法と同じ方法に従って評価した。
LRRK2 WTアッセイ(アッセイB):
LRRK2(ヒト)を、50mM HEPES pH8.0、0.2mM EDTA、0.01% Brij-35、1%(質量/体積)BSA、5mM DTT、250μm RLGRDKYKTLRQIRQ、10mM酢酸マグネシウム及び[8-33P]-ATP(必要に応じ特異的活性及び濃度)とともにインキュベートした。Mg/ATP混合物を加えることにより反応を開始した。40分間室温でインキュベートした後、リン酸を0.5%の濃度まで加えることにより反応を停止させた。次いでP30フィラメント上に反応混合物10μLでスポットを付けて、0.425%リン酸中で4分間4回、そしてメタノール中で1回洗浄した後、乾燥してシンチレーション計数を行った。
生物学的データ
以下の表(表IV)は、例となる化合物について上に記載されるように得られたIC50値を示す。
式Iの化合物及びその薬学的に許容しうる塩は、パーキンソン病、多発性硬化症、レビー小体認知症、HIV誘導認知症、筋萎縮性側索硬化症、ピック病、進行性核上性麻痺、及び前頭側頭型認知症からなる群から選択される神経変性疾患を処置するための薬剤の製造のために使用され得る。
その態様の1つによれば、本開示は、LRRK2キナーゼに関連する疾患又は障害を処置するための、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容しうる塩に関する。
その態様の1つによれば、本開示は、パーキンソン病、多発性硬化症、レビー小体認知症、HIV誘導認知症、筋萎縮性側索硬化症、ピック病、進行性核上性麻痺、及び前頭側頭型認知症からなる群から選択される神経変性疾患を処置するための、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容しうる塩に関する。
その態様の別のものによれば、本開示は、式(I)の化合物、又はその薬学的に許容しうる塩、及び場合により、1つ又はそれ以上の薬学的に許容しうる賦形剤を含む医薬組成物に関する。いくつかの態様において、医薬組成物は、有効用量の少なくとも1つの式(I)の化合物又はその薬学的に許容しうる塩、及び場合により少なくとも1つの薬学的に許容しうる賦形剤も含有する。
いくつかの態様において、経口又は舌下投与のための医薬組成物、上記の式(I)の化合物、又はその薬学的に許容しうる塩は、単一投与形態で、1つ又はそれ以上の薬学的に許容しうる賦形剤との混合物として、上記の障害又は疾患の処置のために患者に投与され得る。
例として、本開示に従う化合物の錠剤形態での単一投与形態は、以下の成分を含み得る:
本明細書において開示される化合物 50.0mg
マンニトール 223.75mg
クロスカルメロースナトリウム 6.0mg
コーンスターチ 15.0mg
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 2.25mg
ステアリン酸マグネシウム 3.0mg
経口経路を介して、1日当たり投与される活性成分の用量は、1又はそれ以上の投薬摂取で0.1~20mg/kgの範囲に及び得る。
通常のやり方に従って、各患者に適切な投薬量は、投与様式並びに該患者の体重及び応答に従って医師により決定される。
その態様の別のものによれば、本開示はまた、有効用量の式(I)に従う化合物又はその薬学的に許容しうる塩を、それを必要とする患者に投与することを含む、パーキンソン病、多発性硬化症、レビー小体認知症、HIV誘導認知症、筋萎縮性側索硬化症、ピック病、進行性核上性麻痺及び前頭側頭型認知症からなる群から選択される神経変性疾患を処置するための方法に関する。

Claims (20)

  1. 式(I)
    [式中:
    R1は、アリール基、オルト縮合した二環式ヘテロアリール基及びヘテロアリール基からなる群から選択され、ここで該オルト縮合した二環式ヘテロアリール基は、非置換であるか又は1つもしくはそれ以上の-(C-C)-アルキル基で置換され;そしてここで該アリール基及びヘテロアリール基は、非置換であるか、又は
    a) 重水素原子、
    b) フッ素原子、
    c) 非置換であるか、又はヒドロキシ基、フッ素原子、重水素原子、シアノ基、アルキルオキシル基、アルキルアミノ基、及びジアルキルアミノ基からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたアルキル基、
    d) 非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上のフッ素原子、ヒドロキシ基もしくは-(C-C)-アルキル基で置換されたシクロアルキル基、
    e) 非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基、及びアルキルカルボニル基から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたヘテロシクロアルキル基、
    f) 非置換であるか、又はヒドロキシ基及びフッ素原子からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたアルキルオキシル基、
    g) 非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上のフッ素原子、ヒドロキシ基もしくは-(C-C)-アルキル基で置換された-O-シクロアルキル基、
    h) 非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基、ヒドロキシ基、及びアルキルカルボニル基からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換された-O-ヘテロシクロアルキル基、
    i) -O-スピロ環基、
    j) アルキルスルホニルアルキル基、並びに
    k) アルキルスルホニル基
    からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換され;そして
    R2は、アルキルオキシルアルキル基及びヘテロシクロアルキル基からなる群から選択され、ここでR2により表される該ヘテロシクロアルキル基は、炭素原子を介して結合しており、かつ非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基、もしくは1つもしくはそれ以上のフッ素で置換される]
    の化合物又はその薬学的に許容しうる塩。
  2. R1は、アリール基、オルト縮合した二環式ヘテロアリール基及びヘテロアリール基からなる群から選択され、ここで該オルト縮合した二環式ヘテロアリール基は、非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上の-(C-C)-アルキル基で置換され;そしてここで該アリール基及びヘテロアリール基は、非置換であるか、又は
    a) 重水素原子、
    b) フッ素原子、
    c) 非置換であるか、又はヒドロキシ基、フッ素原子、重水素原子、シアノ基、アルキルオキシル基、アルキルアミノ基、及びジアルキルアミノ基からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたアルキル基、
    d) 非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上のフッ素原子もしくは-(C-C)-アルキル基で置換されたシクロアルキル基、
    e) 非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基、及びアルキルカルボニル基から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたヘテロシクロアルキル基、
    f) 非置換であるか、又はヒドロキシ基及びフッ素原子からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたアルキルオキシル基、
    g) 非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上のフッ素原子もしくは-(C-C)-アルキル基で置換された-O-シクロアルキル基、
    h) 非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基、及びアルキルカルボニル基からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換された-O-ヘテロシクロアルキル基、
    i) -O-スピロ環基、
    j) アルキルスルホニルアルキル基、並びに
    k) アルキルスルホニル基
    からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換される;
    請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容しうる塩。
  3. R1は、フェニル基及びヘテロアリール基からなる群から選択され、ここで該フェニル基及びヘテロアリール基は、非置換であるか、又は
    a) フッ素原子、
    b) 非置換であるか、又はヒドロキシ基、フッ素原子、重水素原子、シアノ基、アルキルオキシル基、アルキルアミノ基、及びジアルキルアミノ基からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたアルキル基、
    c) 非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上のフッ素原子、ヒドロキシ基もしくは-(C-C)-アルキル基で置換されたシクロアルキル基、
    d) 非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基、及びアルキルカルボニル基から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたヘテロシクロアルキル基、
    e) 非置換であるか、又はヒドロキシ基及びフッ素原子からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたアルキルオキシル基、
    f) 非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上のフッ素原子、ヒドロキシ基もしくは-(C-C)-アルキル基で置換された-O-シクロアルキル基、
    g) 非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基、ヒドロキシ基、及びアルキルカルボニル基からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換された-O-ヘテロシクロアルキル基、
    h) -O-スピロ環基、
    i) アルキルスルホニルアルキル基、並びに
    j) アルキルスルホニル基
    からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換される;
    請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容しうる塩。
  4. 式(Ia)
    [式中:
    R3は、水素原子、-(C-C)-アルキル基及び-(C-C)-アルキルオキシル基からなる群から選択され;
    mは、1、2又は3を表し;そして
    nは0又は1を表す];
    を有する、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容しうる塩。
  5. 式(Ia)
    [式中、
    R1は、フェニル基及びヘテロアリール基からなる群から選択され、ここで該フェニル基及びヘテロアリール基は、非置換であるか、又は
    a) フッ素原子、
    b) 非置換であるか、又はヒドロキシ基、フッ素原子、重水素原子、シアノ基、アルキルオキシル基、アルキルアミノ基、及びジアルキルアミノ基からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたアルキル基、
    c) 非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上のフッ素原子、ヒドロキシ基もしくは-(C-C)-アルキル基で置換されたシクロアルキル基、
    d) 非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基、及びアルキルカルボニル基から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたヘテロシクロアルキル基、
    e) 非置換であるか、又はヒドロキシ基及びフッ素原子からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたアルキルオキシル基、
    f) 非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上のフッ素原子、ヒドロキシ基もしくは-(C-C)-アルキル基で置換された-O-シクロアルキル基、
    g) 非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基、ヒドロキシ基、及びアルキルカルボニル基からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換された-O-ヘテロシクロアルキル基、
    h) -O-スピロ環基、
    i) アルキルスルホニルアルキル基、並びに
    j) アルキルスルホニル基
    からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換され;
    mは1又は2を表し;そして
    nは0又は1を表す];
    を有する請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容しうる塩。
  6. 式(Ib)
    [式中:
    R3は、水素原子、-(C-C)-アルキル基及び-(C-C)-アルキルオキシル基からなる群から選択され;
    R4は、
    a) 非置換であるか、又はヒドロキシ基及びフッ素原子からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたアルキルオキシル基
    b) 非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上のフッ素原子、ヒドロキシ基もしくは-(C-C)-アルキル基で置換された-O-シクロアルキル基、
    c) 非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基、ヒドロキシ基、及びアルキルカルボニル基からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換された-O-ヘテロシクロアルキル基、並びに
    d) -O-スピロ環基
    からなる群から選択され;
    R5は、
    a) 水素原子、
    b) 非置換であるか、又はヒドロキシ基、フッ素原子、重水素原子、シアノ基、アルキルオキシル基、アルキルアミノ基、及びジアルキルアミノ基からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたアルキル基、
    c) 非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上のフッ素原子、ヒドロキシ基もしくは-(C-C)-アルキル基で置換されたシクロアルキル基、
    d) 非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基、及びアルキルカルボニル基から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたヘテロシクロアルキル基、
    e) アルキルスルホニルアルキル基、並びに
    f) アルキルスルホニル基
    からなる群から選択され;
    R6は、水素原子及び重水素原子からなる群から選択され;
    mは1、2又は3を表し;そして
    nは0又は1を表す]
    を有する、請求項1~5のいずれか1項に記載の化合物又はその薬学的に許容しうる塩。
  7. R3は、-(C-C)-アルキル基及び-(C-C)-アルキルオキシル基からなる群から選択され;
    R6は水素原子であり;
    mは1又は2を表し;そして
    nは0又は1を表す;
    請求項6に記載の化合物又はその薬学的に許容しうる塩。
  8. R3は、-(C-C)-アルキル基及び-(C-C)-アルキルオキシル基からなる群から選択され;
    R4は、
    a) 非置換であるか、又はヒドロキシ基及びフッ素原子からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたアルキルオキシル基、
    b) 非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上のフッ素原子、ヒドロキシ基もしくは-(C-C)-アルキル基で置換された-O-シクロアルキル基、並びに
    c) 非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基、ヒドロキシ基、及びアルキルカルボニル基からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換された-O-ヘテロシクロアルキル基
    からなる群から選択され;
    R5は、
    a) 非置換であるか、又はヒドロキシ基、フッ素原子、重水素原子、シアノ基、アルキルオキシル基、アルキルアミノ基、及びジアルキルアミノ基からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたアルキル基、
    b) 非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上のフッ素原子、ヒドロキシ基もしくは-(C-C)-アルキル基で置換されたシクロアルキル基、並びに
    c) 非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基、及びアルキルカルボニル基から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたヘテロシクロアルキル基
    からなる群から選択され;
    R6は水素原子であり;
    mは1を表し;そして
    nは1を表す;
    請求項6に記載の化合物又はその薬学的に許容しうる塩。
  9. R3は-(C-C)-アルキル基であり;
    R4は、
    a) 非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上のフッ素原子、ヒドロキシ基もしくは-(C-C)-アルキル基で置換された-O-シクロアルキル基、並びに
    b) 非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基、ヒドロキシ基、及びアルキルカルボニル基からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換された-O-ヘテロシクロアルキル基
    からなる群から選択され、
    R5は、非置換であるか、又はヒドロキシ基、フッ素原子、重水素原子、シアノ基、アルキルオキシル基、アルキルアミノ基、及びジアルキルアミノ基からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたアルキル基であり;
    R6は水素原子であり;
    mは1を表し;そして
    nは1を表す;
    請求項6に記載の化合物又はその薬学的に許容しうる塩。
  10. 式(Ic)
    [式中:
    R4は、
    a) 非置換であるか、又はヒドロキシ基及びフッ素原子からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたアルキルオキシル基、
    b) 非置換であるか、又は1つもしくはそれ以上のフッ素原子、ヒドロキシ基もしくは-(C-C)-アルキル基で置換された-O-シクロアルキル基、
    c) 非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基、ヒドロキシ基、及びアルキルカルボニル基からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換された-O-ヘテロシクロアルキル基、並びに
    d) -O-スピロ環基
    からなる群から選択され;
    R5は、
    a) 水素原子、
    b) 非置換であるか、又はヒドロキシ基、フッ素原子、重水素原子、シアノ基、アルキルオキシル基、アルキルアミノ基、及びジアルキルアミノ基からなる群から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたアルキル基、
    c) 非置換であるか又は1つもしくはそれ以上のフッ素原子、ヒドロキシ基もしくは-(C-C)-アルキル基で置換されたシクロアルキル基、
    d) 非置換であるか、又はアルキル基、アルキルオキシル基、及びアルキルカルボニル基から独立して選択される1つもしくはそれ以上の置換基で置換されたヘテロシクロアルキル基、
    e) アルキルスルホニルアルキル基、並びに
    f) アルキルスルホニル基
    からなる群から選択され;
    R6は、水素原子及び重水素原子からなる群から選択され;
    R7は-(C-C)-アルキル基であり;そして
    R8は-(C-C)-アルキル基である];
    を有する、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容しうる塩。
  11. 2-((1-メチル-3-(((2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
    2-((1-メチル-3-(((2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
    2-[[1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)ピラゾール-4-イル]アミノ]-7-[(3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
    2-((1-(メチル-d3)-3-(((2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
    2-((1-(メチル-d3)-3-(((2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル)オキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
    2-((1-(メチル-d3)-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
    2-((3-イソプロポキシ-1-メチル-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4R)-4-メチルテトラヒドロフラン-3-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
    2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-(テトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
    2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3R,4S)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
    2-((1-メチル-3-(オキセタン-3-イルオキシ)-1H-ピラゾール-4-イル)アミノ)-7-((3S,4R)-3-メチルテトラヒドロ-2H-ピラン-4-イル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
    7-[(1S)-2-メトキシ-1-メチル-エチル]-2-[[1-メチル-3-[(2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル]オキシ-ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
    7-[(1S)-2-メトキシ-1-メチル-エチル]-2-[[1-メチル-3-[(2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル]オキシ-ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
    7-[(1S)-2-メトキシ-1-メチル-エチル]-2-[[3-[(2S,3R)-2-メチルオキセタン-3-イル]オキシ-1-(メチル-d3)ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
    7-[(1S)-2-メトキシ-1-メチル-エチル]-2-[[3-[(2R,3S)-2-メチルオキセタン-3-イル]オキシ-1-(メチル-d3)ピラゾール-4-イル]アミノ]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;及び
    2-[[3-(シクロプロポキシ)-1-(メトキシメチル)ピラゾール-4-イル]アミノ]-7-[(1S)-2-メトキシ-1-メチル-エチル]ピロロ[2,3-d]ピリミジン-6-カルボニトリル;
    からなる群から選択される化合物又はその薬学的に許容しうる塩。
  12. 式(11X)の化合物を式(15X)の化合物と反応させること:
    [ここでR1及びR2は、請求項1において式(I)の化合物について定義されたとおりである]を含む、請求項1に記載の化合物を製造するための方法。
  13. 請求項1~11のいずれか1項に記載の化合物、又はその薬学的に許容しうる塩と、薬学的に許容しうる賦形剤とを含む、医薬組成物。
  14. 神経変性疾患を処置するための方法であって、該処置を必要とする患者に、治療有効量の請求項1~11のいずれか1項に記載の化合物、又はその薬学的に許容しうる塩を投与することを含む、上記方法。
  15. 神経変性疾患は、パーキンソン病、多発性硬化症、HIV誘導認知症、筋萎縮性側索硬化症、レビー小体認知症、ピック病、進行性核上性麻痺、及び前頭側頭型認知症からなる群から選択される、請求項14に記載の方法。
  16. 神経変性疾患はパーキンソン病である、請求項14に記載の方法。
  17. 請求項1~11のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又はその薬学的に許容しうる塩を含むことを特徴とする薬剤。
  18. 神経変性疾患の処置における使用のための、請求項1~11のいずれか1項に記載の式(I)の化合物、又はその薬学的に許容しうる塩。
  19. 神経変性疾患は、パーキンソン病、多発性硬化症、HIV誘導認知症、筋萎縮性側索硬化症、レビー小体認知症、ピック病、進行性核上性麻痺、及び前頭側頭型認知症からなる群から選択される、請求項18に記載の式(I)の化合物、又はその薬学的に許容しうる塩。
  20. 神経変性疾患はパーキンソン病である、請求項18に記載の式(I)の化合物、又はその薬学的に許容しうる塩。
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