JP2024523758A - 目に見えないエッジのレンズ - Google Patents

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Figure 2024523758000001
フレームレス眼鏡での使用のためのレンズが提供され、レンズ本体は、インナー外周リムとアウター外周リムとを接合する基本的に平坦な角度付き外周エッジを備え、角度付き外周リムがレンズ本体の内側の内部表面及びレンズ本体の外側を画定する外部表面を有する。角度付き外周エッジとインナー・レンズ表面との間の接合部が、インナー外周リムのところにきれいに機械加工された頂点を形成する。角度付き外周エッジとアウター・レンズ表面との接合部が、アウター外周リムのところの鋭いエッジを取り除くために十分にアールを付けられた頂点を形成する。目に見えないゾーンが、インナー外周リムを通過する見通し線Pとレンズを通り外周リムのところで屈折した見通し線P1との間に作り出される。使用中に、レンズ本体の角度付き外周エッジの内部表面と外部表面及びアウター外周リムが、目に見えないゾーン内にあり、それゆえにユーザには見えない。

Description

本文書は、2021年7月9日出願の、目に見えないエッジのレンズという名称のAU2021902108及び2021年7月19日出願の、目に見えないエッジのレンズという名称のAU2021902219の優先権を主張し、本文書は、目に見えないエッジのレンズという名称で2022年4月5日出願のAU2022202255にさらに関係し、その各々のすべての内容は、引用によりその全体が本明細書中に取り込まれている。
本発明は、視力を修正するため使用されるレンズに関する。ある実施例では、アイグラス・レンズは、フレームレス眼鏡で使用されるものである。
約75%の人々がその人生において視力矯正の何らかの形態を必要とすることが推定される。視力修正の一般に使用される形態は、耳及び鼻に乗せられるフレームにより支持され、眼の前に装着された1本の眼鏡又はメガネである。一部のメガネは、レンズの全外周を覆うフレームを有する。これらのフレームは、重さを加え、装着者及び傍観者には目に見える。
或いは、メガネは、レンズのエッジを部分的に覆うフレームを有することができ、レンズのエッジはより離散的な見た目のためにフレームに取り付けられたナイロン細線により支持されてもよい。一部の人は、眼鏡を装着している外見を最小にするために何もフレームにより囲まれていないレンズを有する「フレームレス」メガネ又は「縁なし」メガネを装着することを好む。しかしながら、これらのフレームレス・メガネには、装着者に目に見えるレンズ・エッジの目障りさがまだ存在する。これは、装着者の周辺視野に暗い若しくはグレイの部分的なリングとして又は反射した光のリングとして現れ、その両方とも照明条件に従って連続的に変化する。この効果は、メガネを用いない人により経験される視界とは対照的に、見られるシーンの連続性を阻害する。エッジの可視性は、装着者がメガネを装着していることを装着者に絶えず気づかせる。阻害されない視界を必要とするスポーツ又は他のアクティビティを運動しているケースでは、この目障りさは特にいらだたせる。
したがって、ユーザの経験を改善する実施例では、フレームレス・メガネ又は眼鏡での使用のためのレンズに対する必要性が存在する。
発明の第1の態様によれば、ユーザが正面を見ているときに約0度である軸S(Sは真っすぐ前である)に沿った見通し線、及び外周見通し線Pをともなう眼を有するユーザ用のフレームレス眼鏡での使用のためのレンズが提供され、レンズはレンズ本体を含み、上記レンズ本体は、
眼に最も近く、インナー外周リムを有するインナー・レンズ表面及び、アウター外周リムにより囲まれたアウター・レンズ表面であって、インナー・レンズ表面が凹面であると記述されてもよく、アウター・レンズ表面が凸面であると記述されてもよい、インナー・レンズ表面及びアウター・レンズ表面と、
インナー外周リムとアウター外周リムとを接合する角度付き外周エッジであって、角度付き外周エッジがレンズ本体の内側の内部表面及びレンズ本体の外側を画定する外部表面を有し、角度付き外周エッジがユーザの瞳から見たときに基本的に平坦なように記述され得る、角度付き外周エッジと、
角度付き外周エッジとインナー・レンズ表面との間の接合部がインナー外周リムのところにきれいに機械加工された頂点を形成し、角度付き外周エッジとアウター・レンズ表面との接合部がアウター外周リムのところの鋭いエッジを取り除くために十分にアールを付けられた頂点を形成し、
インナー外周リムを通過する見通し線Pとレンズを通り外周リムのところで屈折した見通し線P1との間に作り出される目に見えないゾーンと
を有し、
使用中に、角度付き外周エッジは、インナー外周リムを通過する任意の見通し線Pが角度付き外周エッジの外部表面にもアウター外周リムにも当たらないように目に見えないゾーン内に完全に配置され、レンズ本体内の屈折した見通し線P1は、角度付き外周エッジの内部表面と外部表面及びアウター外周リムが使用中のユーザに見えないように、角度付き外周エッジの内部表面にもアウター外周リムにも当たらない。
本レンズでは、角度付き外周エッジの角度が、屈折した見通し線P1よりも常に大きいが、外周見通し線Pよりも小さく、そのため外部エッジ表面及びレンズ本体の内側の内部エッジ表面並びにアウター外周リムが使用中にはユーザに見えない。
このように、眼に最も近くインナー外周リムを有するインナー・レンズ表面、及びアウター外周リムを有するアウター対向レンズ表面を有するレンズ・デザインが開示され、アウター外周リムは、レンズ材料の境界である。2つのリムは、レンズの外周の先端のところで機械加工されたエッジ(角度付きレンズ・エッジ)とのレンズのインナー表面及びアウター表面のそれぞれの交点により形成される。
レンズの外周の周りの角度付き外周エッジは、使用中の自然な眼の動きのすべての角度でユーザの周辺視野及び正面視野から角度付き外周レンズ・エッジを隠し続けるように計算される角度で機械加工される。角度は、インナー外周リムを通過する見通し線とインナー外周リムのところで屈折した見通し線との間に作り出されるセクタ(目に見えないゾーン)内に常にある。角度付き外周エッジの角度は、この目に見えないゾーン・セクタを2分割してもよいが、角度は、光学的な強みを最大にするために又は使用されるレンズ材料を最小にするために目に見えないゾーンのアウター境界に向かういずれかの方向に変えられてもよい。
角度付き外周レンズ・エッジは、レンズの全外周の周りにあってもよい。好ましい実施例では、角度付き外周レンズ・エッジは、レンズの全外周の周りにある。角度付き外周エッジは、ユーザの眼からの放射状の見通し線に関して基本的に平坦であり得る。角度付きエッジは、レンズ・エッジの全厚さを占める。
任意の透明な材料は、境界のところに内部表面及び外部表面を有し、その両方が、反射性であり、したがって様々な照明条件で目に見える。前記角度付き外周レンズ・エッジは、内側のレンズ材料により囲まれるレンズ本体の内側の内部表面を有する。前記角度付き外周レンズ・エッジは、レンズ本体の外側エッジを画定する外部表面を有し、外側エッジは外側を大気により囲まれる。従来方式で機械加工されたフレームレス・レンズでは、レンズ・エッジが透明仕上げにポリッシュされるか否かによらず傍観者及び装着者の両方に見える。
本発明の目的は、最も極端な照明条件、例えば、装着者が夜に運転するときなどの暗い環境にいるときに直射日光又は明るく移動する光を見るときでさえレンズ・エッジの可視性及び反射を排除することによってユーザの経験を向上させるために、新たなレンズ・デザインと人間の眼の特性とを組み合わせることである。これらの条件において、実施例では、ゼロ反射又は迷光がレンズ・エッジでユーザに気づかせる。
実施例では、レンズは、本質的に軽量であり、また軽量であり使用中に装着者にはほとんど見えなくてもよいフレーム取り付けシステムを特色にできる。これは、目に見えないレンズ・エッジと組み合わせて、実施例では、眼鏡を装着していない経験に可能な限り近いユーザ経験を作り出す。
角度付き外周レンズ・エッジは、内部表面及び外部表面を有する。光及び画像は、これら内部表面及び外部表面の両方から反射されることがあり、光及び画像を目に見えるようにする。レンズ・エッジが開示された角度で研磨されると、角度付き外周エッジの外部表面(及びアウター外周リム)は、インナー外周リムによって装着者の視野から隠されることが教示される。開示されたエッジ角度で、角度付き外周エッジの内部表面(及びアウター外周リム)もまた、その見通し線が前記内部表面から遠くへ「曲げられる」又は屈折されるので、屈折の現象により装着者から隠される。実際の見通し線と屈折した見通し線との間に含まれる角度が、装着者には目に見えない「セクタ」又は「ゾーン」を作り出す。このように、内部エッジ表面及び外部エッジ表面の両方を隠すことは、インナー外周リムである頂点のところで生じる。
非可視性のセクタ又は目に見えないゾーンは、インナー外周リムの外側を通過する見通し線とレンズ内の屈折した見通し線との間、及びそれを超える失われた視界のエリアとして規定される。2次元図では、図2のように、これは、「エリア」として説明されてもよいが、使用中には3次元で、例えば円形のレンズを使用して、セクタは、眼に達し、外側ではインナー外周リムの外周により、内側では、屈折した見通し線がレンズの外周付近で及びレンズのエッジ近くでレンズのアウター表面と半径方向に交差するので屈折した見通し線により囲まれる画像の部分的に円錐形をした空洞の体積として説明される。目に見えないゾーンは、レンズを超えて広がる。
見通し線がインナー・レンズ表面に対して45度の入射角のところに生じる場合に、屈折による上記角度の偏向は、ポリカーボネートではほぼ18度である。入射角が大きくなる、例えば、70度になるにつれて、屈折の大きさは、約33度まで増加する。このように、目に見えないゾーンの含まれる角度は、レンズのサイズが増加するにつれて大きくなる。
レンズ内の屈折は、レンズのエッジのところで画像を、レンズを通してからレンズの影響の外へのユーザの視界移行のように消えるように、「ジャンプする」ように又はシフトするように見えさせる。これは、角度付きエッジであってもなくても、フレームに付けられたか否かに拘わらず、任意のレンズの特性である。レンズのエッジのところでの画像が「シフトすること」は、普通の使用では、周辺視野ではほとんどいつでも生じる。角度付きエッジ・レンズのケースでは、見られるシーンが、壁、天井、空、海、草原又は森林などの比較的一様な自然のものである場合に、レンズ・エッジのところでの画像の「シフト」の効果は、目立たない。これは、眼/脳境界域が、周辺視野内の画像への注意を最小にする傾向があり、網膜黄斑で認知された直接で焦点の合った視野にほぼすべての強調を割り当てるためである。周辺視野は、我々が動いているときに、我々の環境の対象物に対して相対的に我々の位置を定めるために我々を支援する。対照的に、正面視野は、常にバイタル情報を提供する。周辺エリア内の突然の変化、大きな対象物、光、影及び動きだけが、これらが危険を構成することがあるので、脳の注意を引き付ける。最も有力な眼は、頭が、したがって体の残りが真っすぐ前に向けられているときに、調整された安全な動きに関する必要な情報を正確に設定する。両眼の焦点が合った視野は、両眼の視野を介して距離を計算するように働く。これらの因子がそのように重要であるという理由で、脳は、何が直接で焦点の合った視野にあるかを優先順位付けし、一方で周辺の画像は詳細を欠き、危険を構成しない限り比較してみると無視される。
したがって、実施例では、角度付きエッジは、周辺の視界を無視するように眼/脳境界域の傾向を利用し、協同して、焦点を合わせた視野に注意を集中する能力を向上させる。これは、本発明の実施例のレンズを使用中に極めて楽にさせる。結果は、多くの状況では、エッジ又は反射が見えず、レンズ・エッジのところでの画像の「シフト」が最小にされるので、装着者が眼鏡を装着していることを、装着者は忘れられる。
本発明の実施例は、ファッション眼鏡、処方眼鏡、読書眼鏡及びサングラスに適用可能である。本明細書では、メガネ及び眼鏡という用語は、互換的に使用される。レンズは透明であってもよく、又はレンズは着色されてもよい。レンズは、丸形、長円形、正方形、長方形、六角形、八角形を含め、任意の形状であってもよい。着色レンズのケースでは、着色は、レンズのエッジ近くでフェードされてもよく、そのため着色された視界から正常な明るさの視界へと徐々に移行され、鋭くカットオフされず、したがって目立ちにくい。
眼鏡が角度付きエッジ・デザインのための使用として本明細書では言及される一方で、角度付きエッジ・デザインはまた、宝石職人、技芸家又は趣味人によって使用されるような(手持ち又は柔軟なアームにより支持される)拡大鏡レンズにも適用可能であることが理解されるはずである。
角度付きエッジ・レンズを効果的に製造するために、出発点は、顧客の処方に既に作られ、アウター・リムで小さなアールを含むが角度付きエッジのない所望の形状及び定寸に切断されたレンズであってもよい。或いは、機械加工プロセスにおいて続くステップが1つの操作で実行されてもよい。
角度付きエッジを作製するために、当業者は、眼鏡フィッティングの一部として任意選択の眼科的検査中に測定される距離A及びBを使用するはずである。レンズは、そのときには距離A及びBを考慮に入れて用意されるはずである。レンズは、既存のレンズ機械加工機器を使用して準備されてもよい。
距離A及びBは、幾何学的プログラム又はアルゴリズムに併合されてもよく、レンズ外周のすべての点でのエッジ非可視性のために所望の最適グラインディング角を電子的に計算する。距離Aは、瞳の中心に隣接する角膜からレンズのアウター外周リム上の任意の点までの長手方向の測定値を表す。距離Bは、(視線が真上であり、軸Sにより描かれた場所の)レンズの光学的中心からアウター外周リム上の任意の点までの横方向の測定値である。距離Aは、計算での使用のために、ユーザの角膜と瞳の中心との間の典型的な距離を含んでもよい。軸Sに沿って測定した、眼の表面とレンズ・インナー表面との間の距離もまた、所望のエッジ角度を計算するために使用されることがある。
レンズの光学的中心は、角度付きレンズ・エッジが機械加工されるときに回転するスピンドル上のレンズのマウンティング点であってもよい。機械加工カッタ及びレンズ・マウンティング・スピンドルの両者とも、所望のレンズ形状及びエッジ角度を実現するために動作中に両者の位置を調節してもよい。
発明のもう1つの態様によれば、従来型のエッジを有し、ユーザが正面を見ているときに約0度である軸S(Sは真っすぐ前である)に沿った見通し線、及び外周見通し線Pをともなった眼を有するユーザ用のフレームレス眼鏡での使用のために光学的に修正され定寸に切断されたレンズの角度付き外周エッジを作製する方法が提供され、上記方法は、
瞳の中心に隣接するユーザの眼の表面からレンズのアウター外周リムまでの長手方向の測定値である距離Aを測定するステップと、
レンズの光学的中心(軸S)からアウター外周リムまでの横方向の測定値である距離Bを測定するステップと、
レンズ機械加工機器内に、ユーザの処方に修正され、所望の形状に切断され、従来型のエッジ、及び任意選択でアールを付けたアウター外周リムを有するレンズを設置するステップと、
角度付き外周エッジの角度がいずれの見通し線Pよりも小さいがレンズを通りインナー外周リムで屈折したいずれの見通し線P1よりも大きい製造したレンズをもたらすように距離A及び距離Bを取り込んでいるプログラムに従ってインナー外周リムとアウター外周リムとを接合する角度付き外周エッジにレンズの従来型のエッジを修正するステップと、
角度付き外周エッジとインナー・レンズ表面との間の接合部がインナー外周リムのところできれいに機械加工された頂点になることを可能にするステップ又は頂点にするステップと、
アウター外周リムのところにアールを付けた頂点を形成するステップと
を含む。
また本明細書において提供されるものは、本明細書において説明されるようなレンズを製造するためのレンズ機械加工機器であり、上記レンズ機械加工機器が、レンズ・エッジを修正するためのカッタを有するピボット回転するスピンドルと、前記レンズを保持するためのキャリアとを備え、前記スピンドルが360度全体をピボット回転することによってユーザの見通し線Pを複製することができ、ピボット点が軸S上のユーザの瞳の中心に対応し;前記キャリアが、眼科検査中に及び眼鏡フィッティング中に測定されるように、眼に対して、レンズの光学的中心が軸Sのところ又は近くである状態で、使用中にユーザの顔の上の前記レンズの位置に対応する位置にレンズを保持し;前記機器が、したがって機械加工中のユーザの眼及びユーザの顔の上のレンズの並置を複製でき、カッタが、機械加工中にピボット点までのレンズの距離を変えることによって行われる角膜のところでの外周見通し線の屈折及び自然な眼の動きによる瞳の位置の変化を可能にするために、外周エッジ角度の微調節を用いて所望のエッジ角度を得るためにレンズ・アウター・リムの外周を追従して、カッタと一体化したフィーラ又はガイドによって機械的に制御される。
また本明細書において提供されるものは、レンズ用のキャリアと、レンズ・エッジを修正するためのカッタを有するピボット回転するスピンドルであって、カッタがカッタと一体化されたフィーラ又はガイドによって機械的に制御される、ピボット回転するスピンドルとを備えるレンズ機械加工機器である。
また本明細書において提供されるものは、本明細書において説明されるようなレンズを製造するためのレンズ機械加工機器を使用する方法であって、上記方法は、
キャリアへと従来型のエッジを有する下仕上げしたレンズを設置するステップであり、前記キャリアは、眼科検査中に又は眼鏡フィッティング中に測定されるように、眼に対して、使用中のユーザの顔の上の前記レンズの位置に対応する位置で、軸Sのところに又はほぼ近くにレンズ光学中心を有するレンズを保持し;前記レンズ機械加工機器がしたがって機械加工中にユーザの眼とユーザの顔の上のレンズとの並置を複製できる、下仕上げしたレンズを設置するステップと、
レンズ・エッジに対してピボット回転するスピンドル上にマウントされたカッタを適用するステップであり、スピンドルが360度全体をピボット回転することによってユーザの見通し線Pを複製することができ、ピボット回転するスピンドルのピボット点が軸S上のユーザの瞳の中心に対応する、カッタを適用するステップと、
カッタと一体化したフィーラ又はガイドによりカッタを機械的に制御するステップであり、フィーラ又はガイドが、角膜のところでの外周見通し線の屈折及び機械加工中にピボット点までのレンズの距離を変えることによって行われる自然な眼の動きによる瞳の位置の変化を可能にするために、外周エッジ角度の微調節を用いて所望の外周エッジ角度を得るためにカッタに従来型のレンズ・アウター・リムの外周を追従させる、カッタを機械的に制御するステップとを含む。
カッタは、別な方法で仕上げたレンズのアウター外周を追従する一体型「フィーラ」又はローラにより機械的にガイドされ、したがって顧客の実際の顔測定値に従って全レンズ・エッジの周りで所望の角度を維持する。外周角からの光が軸Sのところ以外の眼の表面に入るので、エッジ角度はしたがって、レンズとスピンドル・ピボット点との間の相対的な位置を変えることによって調節され得る又は微調整されることが可能である。
角度付き外周エッジとインナー・レンズ表面との間の接合部は、インナー外周リムのところをきれいに機械加工した頂点である。きれいに機械加工された頂点によって、製造プロセスからもたらされるアールがないことを意味する。断面では、この接合部は、きれいな頂点(図2参照、角度18での線12と線22との間の交点)として現れるはずである。アウター外周リムのところの頂点は、鋭い頂点を取り除くために本明細書において説明するようにアールを付けられる又は丸められる。アールを付けた頂点は、点20における線14と線22との間の交点のところに図2では見られてもよい。アウター外周リムは、製造による鋭いエッジであり、実施例では、表面上の理由、触感上の理由及び安全上の理由のためにアールを付けた仕上げを有する。最小のアールは、機械加工により又はポリッシングにより与えられてもよく、使用中又は取り扱い中にユーザの肌を切断することを防ぐために十分にエッジを鈍くすることが要求される最小寸法のものである。大きなアールはここでは、レンズの目に見えない特性と歩み寄る。対照的に、インナー外周リムは、きれいに機械加工されたエッジ、すなわち、面取り又はアールをともなわないエッジでなければならない。インナー外周リムは、インナー・レンズ表面と外周エッジ表面とが交わる点である頂点であると言われることがある。きれいに機械加工されアールのないこの角のある接合部は、何らかのアール又は傷がここでは、ユーザにより見られる余分な反射を許容するのでレンズ・デザインには極めて重要である。
レンズ・エッジを目に見えなくする因子は、インナー外周リムのところですべて生じる。
角度付きエッジは、軸Sのところの眼の表面からレンズ・エッジへのすべての方向の放射状の線に対して基本的に平坦に研磨されなければならない。わずかな凹面形状又は凸面形状が、エッジの外部又は外部表面上の反射を最小にするために望ましいことがある。当然のことながら、エッジは、外周方向では連続的に湾曲することがある。角度付きエッジは、レンズ・エッジの全厚さを占める。
レンズ・エッジのポリッシングは、必要であれば、ソフト・ポリッシング手段では生じるようなインナー・リムの何らかの丸まりを回避するために微細なポリッシング表面を有する硬質ゴム・ローラなどの比較的硬い表面を利用しなければならない。ポリッシング・ローラは、機械加工カッタと同じプログラムであり、フィッティングの際に互換性のあるプログラムに従ってレンズ・エッジ・カッタの輪郭と同じ輪郭を追従してもよい。
現在の発明の主な強調点は、使用中にユーザの外周の視界からレンズ・エッジの全周囲を隠す縁なしレンズを作り出すことである。
ユーザの正面視野及び周辺視野と修正したレンズの任意の部分への任意の通常の見通し線とのすべての組み合わせに対して前記エッジの非可視性を作り出すためにレンズ・エッジに関する理想的な角度がある。本発明は、眼鏡レンズ・エッジの任意の部分に対して理想的な角度を特定し適用する。
レンズ外周の任意の点において最適なエッジ角度がある。この角度は、見通し線Pから遠くへアウター・エッジ表面を移動させるため及びレンズ材料の使用量を最小にするために主として屈折した見通し線P1の方へ目に見えないゾーンを2分割する角度から変わる。エッジ角度調節は、軸Sに向けられた眼で視界の外周の角度での非可視性を支持するように重み付けされる。
装着者は、アイグラスを装着している間にレンズ・エッジの方へ自身の眼を向けることがある。装着者は、自身の正面視野を使用して目に見えないレンズ・エッジを探すことがある。これが起きると、瞳からレンズ・エッジへの角度は、わずかに変化する。このことは、エッジ角度を調節することによって機械加工中に許される。
ユーザが自身の正面視野でレンズ・エッジを探すのであれば、ユーザはレンズ・エッジをまだ見ることができない。ユーザの見通し線はどれも使用中に同時にインナー外周リム及びアウター外周リムの両方に当たり得ない(図2参照)。現実には、この運動が疲れさせ混乱させるので、眼でこのような曲がりの極端な角度を維持することは困難である。ユーザは、レンズ・エッジをほとんど探さない。しかしながら、ユーザがそうしたとしても、レンズ・エッジが眼に見えるべきでないことが望ましい。
角度付きエッジ・レンズは、使用中に修正したエッジが反射した光のリングとして他人に見えるときに、これが装着者には見えないけれども、表面上の問題を引き起こす。ユーザを見るときに、従来型のデザインのフレームレス・レンズの光輪よりもさらに強調された光輪がメガネの外側エッジの周りにある。この効果は、エッジをより透明にするためにエッジをポリッシングすることによって対処されることがある。或いは、灰色又は肌色などの自然な色合いで着色されてもよい。好ましくは、エッジは、フレームの色を補完するために透明色又は淡色で塗られることがある。例えば、透明色が、陽極酸化仕上げ又は金属仕上げを有するフレームを補完するために使用されてもよく、塗装したフレームを補完するために淡色が使用されてもよい。色は、研磨プロセス又はポリッシング・プロセスと同じプログラムで設定されたローラにより高精細に塗られてもよい。塗料は、耐久性のある仕上げのために、与えられたレンズ材料と同等であるように又は結合されるように具体的に作り出されてもよい。塗料はまた、染料であってもよい。色は、最終製品に魅力的で独特の外観を与えることができ、レンズ・エッジが、塗装されたか否かに拘わらず、常に目に見えないゾーン内にあるようにユーザの視界に影響を及ぼさない。このデザインのレンズが以前には利用可能でなかったので、新たなマーケット・セグメントが作り出されることがあり、デザインはまた、従来型の縁なし眼鏡又は小さな縁付き眼鏡に関する既存のマーケットを含む顧客にアピールする。加えて、事前に装着した縁なし眼鏡は、角度付き外周エッジ・デザインを組み入れるようにレトロ風に修正されてもよい。
レンズは、レンズがガラス、プラスチック[CR39]、ポリカーボネート又はトライベックス(Trivex)を含むものから典型的には作られる任意の材料から作られてもよい。ポリカーボネートは、耐久性、軽量、優れた光学的特性及びコストの組み合わせのために、フレームレス・レンズにとってはるかに好ましい材料である。レンズを製造する技術は、良く開発されており、当業者は、レンズが典型的には、使用に先立って所望の形状に研磨されポリッシュされる又はモールドされることを認識する。レンズの形状/プロファイルは、ユーザの処方に従って修正されることがある。処方箋は、様々な眼科検査技術を使用してユーザの眼を検査する検眼医から得られることが可能である。角度付きエッジを計算するための測定値A及びBは、ユーザの検診中に得られてもよい。測定値はまた、レンズ修正機器で複製されるべく、又は所望のエッジ角度を作製するためにプログラムへと入力されるべく、軸Sの直角の平面に対してユーザの顔上のレンズの垂直角度及び水平角度から成り立つことがある。
エッジの実際の角度は、レンズの形状及びサイズに依存し、理想的には、見通し線Pと屈折した見通し線P1との間の含まれる角度(目に見えないセクタ)をほぼ2分割する。レンズが大きくなるにつれて、外周見通し線は、レンズ・インナー表面に対してより鋭角になる。これが、見通し線により大きな屈折を生じさせ、したがってより広い目に見えないセクタ24を生じさせる。これらのより大きなレンズ幅で、エッジ角度は、目に見えないセクタを2分割するものから屈折した見通し線に近いものへと変えられることがあり、したがってエッジ非可視性を維持しながらより少ないレンズ材料しか使用しない。
実例
図では、インナー・レンズ表面への見通し線Pの入射角は、約45度である。図1では眼球及びレンズの相対的なサイズは、幾分かは等尺になるものであるが、33%拡大される。人間の眼球は、約24mmの直径である。
レンズが大きくなるにつれて、見通し線Pの入射角は、内側レンズ表面12に対してより大きく(より鋭角に)なる。レンズが60mm幅以上であり、ユーザの顔を取り囲むものである場合には、入射角は、70度を超えることがある。
下記は、典型的なレンズ・サイズの表であり、対応する入射角及び屈折に起因する見通し線の得られる偏向をともなう。これらは屈折角ではなく見通し線が屈折により曲げられる大きさであることに留意されたい。数字は、ユーザの顔の上のレンズの角度及びユーザの眼からの距離などの変動要因のために概数であるが、比較のためには有用である。
使用した屈折率は、ポリカーボネートの屈折率である1.59である。プラスチック[CR39]、トライベックス及び光学ガラスの屈折率は、ごくわずかに異なり、レンズ作成プロセス中の調節が、そのようなものを考慮できる。
レンズ・サイズ 入射角 屈折による偏向
26mm 30度 11度
38mm 45度 18度
45mm 60度 26度
60mm 70度 33度
見通し線が屈折により曲げられる角度もまた、三角形の目に見えないゾーンの角度である(図2)。
数字が示すように、レンズが幅広くなり、入射角がより極端に(鋭角に)なるにつれて、目に見えないゾーンは広くなり、角度付き外周エッジを配置するためにより大きな視野を与える。逆に、レンズが小さくなる、例えば入射角30度になるにつれて、角度付き外周エッジを配置するためには約11度しかない。
ある人間が自身の視線を曲げることによってレンズ・エッジの方を見る場合に、入射角のわずかな変化がレンズのアウター表面22Aを視界に持ち込みがちである。逆に、ユーザが正面を凝視している又は自身の眼を角度付きレンズ・エッジから遠くへ向けている場合に、インナー表面22Bは、視界に入りがちであろう。さらに複雑にする事柄は、眼鏡が使用中に顔の上をわずかに動き回れることである。例えば、眼鏡は、鼻を滑り落ちることがあり、入射角を変える。また、細い線として図面に描かれたような見通し線は、実際の見通し線がトーチ・ビームのようなナロー・ビームであるので例証に過ぎず、瞳の幅が眼に入れるビームの幅を決定し、そのため複数の光線が異なる角度で入ることが可能である。これらの要因が合わさって、見通し線の変動を生じ、P又はP1に近すぎるまでレンズ・エッジの角度を動かすこと(これにより、レンズ・エッジの外形が視界に入る可能性がある)が望まれないという状況をもたらすようになる。したがって、レンズの角度付き外周エッジが目に見えないゾーンを2分割するのであれば好ましい。最適な効果のために見通し線P又は見通し線P1のいずれかから少なくとも約4度又は6度離れて配置されることが角度付き外周エッジにとって望ましいことがある。距離Bとして測定されるレンズの幅に応じて、外周エッジの角度は、2分割角度から1度と約12度との間だけ調節されてもよい。
30度の入射角で、レンズ・エッジは、全体で約3度の範囲にわたり、又は目に見えないゾーン内のレンズ・エッジの中央2分割位置からいずれの方向にも1.5の範囲にわたり変わることがある。45度入射角で、レンズ・エッジは、全体で約10度の範囲にわたり、又は目に見えないゾーン内のレンズ・エッジの中央2分割位置からいずれの方向にも5の範囲にわたり変わることがある。60度の入射角で、レンズ・エッジは、全体で約18度の範囲にわたり、又は目に見えないゾーン内のレンズ・エッジの中央2分割位置からいずれの方向にも9の範囲にわたり変わることがある。70度の入射角で、レンズ・エッジは、全体で約24度の範囲にわたり、又は目に見えないゾーン内のレンズ・エッジの中央2分割位置からいずれの方向にも12の範囲にわたり変わることがある。
発明の実施例が、添付の図面を参照してここで説明され、図面はほぼ正確な縮尺に描かれているに過ぎず、例示的であるに過ぎない。
眼の中心及びレンズの光学的中心を通る立面図であり、眼とレンズとの相対的な位置を示す。 様々な態様の詳細を示す図1のレンズの一部の拡大図である。
レンズ10は、任意の用途であってもよい。ある実施例では、レンズ10は、フレームレス眼鏡で使用できる。レンズのユーザには、図1に示したような眼16があり、ユーザが正面を見ているときに約0度である軸S(Sは真っすぐ前である)に沿った見通し線、及び外周見通し線Pをともなう。
レンズ10は、レンズ10の自然のままの体積であるレンズ本体を有する。レンズ10は、使用中に眼16に最も近いはずであるインナー表面12を有する。レンズは、インナー表面12に対向するアウター表面14を有する。インナー表面12は、凹面と描写されてもよく、一方でアウター表面14は、凸面と描写されてもよい。全体としての効果は、例えば、眼鏡で使用されるものの典型である湾曲したレンズ10である。ある実施例では、レンズ10は湾曲しない、又は湾曲は中立のオプティカル効果と同等である、とはいえこれは視力を修正するものであるアイグラスでは典型的ではない。すべての表面は、防眩性、無反射性、耐擦傷性、UVフィルタ、等などの表面処理で改質されてもよい。
インナー表面12は、インナー外周リム18を有する。レンズ10のアウター表面14は、アウター外周リム20を有する。インナー外周リム18とアウター外周リム20とを接合する基本的に平坦な角度付き外周エッジ22がある。角度付き外周エッジ22は、レンズ本体10の内側の内部表面22Bを有する。角度付き外周エッジ22は、レンズ本体10のアウター寸法を定める外部表面22Aを有する。
インナー外周リム18は、きれいなエッジであり、面取りされず、丸められず、アールを付けられず又はそれ以外に修正されない。したがって、インナー外周リム18は、インナー・レンズ表面12と角度付き外周エッジ表面22との間に形成される頂点により定められる。アウター外周リム20は、レンズ材料の外側境界である。アウター外周リム20は、最小限丸められる又はアールを付けられる。
図1に示したように、距離は、アウター外周リム20から瞳に隣接する眼16の角膜の表面まで測定されてもよい(距離A)。これは眼16の表面からのレンズ表面12の距離ではなく、示したように長手方向の向きに測定される眼16の表面までのアウター外周リム20の距離であることに留意されたい。
距離は、アウター外周リム20から軸Sまで測定されてもよい(距離B)(図1参照)。距離Bは、レンズのサイズに従って変わることがあり、レンズが大きいほど距離Bも大きくなる。レンズのサイズは、レンズの選択したスタイルに従って変わることがある。
ある実施例では、角度付き外周エッジ表面22の角度は、瞳の中心に対応する角膜表面上の点から、軸S上で、レンズ10のエッジまで描かれる線の角度に基づく。この点は、固定因子であり、計算のための開始点である。視線の外周角のところで、光は、軸Sに対応する以外の点で角膜に入り、そのため全非可視性を得るために必要な角度は連続的に可変である。外周見通し線が角膜に入る点、したがって軸Sのところの上記入る点からのこれらの点の変動を距離AとBとが決定するので、エッジ角度は、距離AとBとを使用して幾何学的方程式により計算される。距離AとBとは一定ではなく、エッジ角度は、レンズ・エッジ外周上の任意の2つの点において同じではないこともあり得る。レンズを製造するために使用される既存の機器は、距離AとBとに基づいて連続的に変化し得る角度でレンズを機械加工するようにプログラムされてもよい。
或いは、別の実施例では、前述の角度は、レンズ修正用の機器のカッタとアウター外周リム20を追従する「フィーラ」又はガイドとの間の機械的接続部により得られてもよい。このケースでは、エッジ・カッタ用のピボット点は、ユーザの瞳の中心と同等である。エッジ角度の微調整は、機械加工中のカッタとレンズとの間の距離Aを変えることによって達せられる。
図2では、インナー外周リム18を通過する見通し線Pとレンズ本体10を通りインナー外周リム18のところで屈折した見通し線P1との間に作り出される目に見えないゾーン24が見られることがある。示したように、角度付き外周エッジ22は、目に見えないゾーン24内に完全に配置される。完全に配置されることによって、角度付き外周エッジ22のどの部分も目に見えないゾーン24の境界の外側ではないことを意味する。図2に示したように、角度付き外周エッジ22は、いくつかの実施例では目に見えないゾーンを2分割できる。2分割によって、断面で見たときに、インナー・リム18のところでの目に見えないゾーンの角度は、2つの実質的に等しい部分へとほぼ分割されることを意味する。
角度付き外周エッジ22は、目に見えないゾーン24の境界内である限り任意の角度で機械加工されてもよい。インナー外周リム18を通過する任意の見通し線Pは、角度付き外周エッジの外部表面22Aにもアウター外周リム18にも当たらず、レンズ本体10内の屈折した見通し線P1は、角度付き外周エッジ22の内部表面22Bに当たらず、そのため角度付き外周エッジ22の内部表面22Bと外部表面22A及びアウター外周リム20は、使用中にユーザには見えない。
図2には、レンズ10の外周エッジ22の角度が、前述の見通し線Pよりも小さいように示される。実施例では、これは、眼球が眼の孔の中で、真っすぐ前から通常約30度よりも小さく回転するときに、レンズ・エッジ22の外部表面22Aが目に見えるようになることを防止するためである。眼の孔の中での眼16のこの動きは、見通し線の角度を瞳からレンズ・エッジ22へとわずかに変化させる。レンズ・エッジ22の内部表面22Bは、屈折現象により目に見えなくされ、これが「非可視性のセクタ」又は目に見えないゾーン24を作り出すためにインナー・リムのところで利用される。非可視性のセクタ24は、屈折した見通し線P1と実際の見通し線Pとの間の角度として説明される。
レンズ10の本体は、下記の特徴:
眼に最も近く、インナー外周リム18を有するインナー・レンズ表面12、及びアウター外周リム20により囲まれるアウター・レンズ表面14と、
インナー外周リム18とアウター外周リム18とを接合する角度付き外周エッジ22であって、上記角度付き外周エッジ22がレンズ本体10の内側の内部表面22B及びレンズ本体10の外側を画定する外部表面22Aを有する、角度付き外周エッジ22と
を有し、
ここでは、角度付き外周エッジ22とインナー・レンズ表面12との間の接合部が、インナー外周リム18のところにきれいに機械加工された頂点を形成し;角度付き外周エッジ22とアウター・レンズ表面14との接合部が、アウター外周リム20のところの鋭く機械加工されたエッジを取り除くために十分にアールを付けられた頂点を形成し、
インナー外周リム18を通過する見通し線Pとレンズ10を通りインナー外周リム18のところで屈折した見通し線P1との間に作り出される目に見えないゾーン24と
を有し、
使用中に、角度付き外周エッジ22は、インナー外周リム18を通過する任意の見通し線Pが角度付き外周エッジ22の外部表面14にもアウター外周リム18にも当たらないように目に見えないゾーン24内に完全に配置され;レンズ本体10内で屈折した見通し線P1は、角度付き外周エッジ22の内部表面22Bと外部表面22A及びアウター外周リム20が使用中にユーザには見えないように角度付き外周エッジ22の内部表面22Bに当たらない、ことを特徴とする。
本明細書において開示した方法は、ユーザが正面を見ているときに約0度である軸S(Sは真っすぐ前である)に沿った見通し線、及び外周見通し線Pをともなう眼16を有するユーザ用のフレームレス眼鏡での使用のために光学的に修正され定寸に切断されたレンズの角度付き外周エッジ22を作製する方法である。開示した方法は:
瞳の中心に隣接するユーザの眼の表面からレンズのアウター外周リムまでの長手方向の測定値である距離Aを測定するステップと、
レンズの光学的中心(軸S)からアウター外周リムまでの横方向の測定値である距離Bを計算するステップと、
角度付き外周エッジ22の角度がいずれの見通し線Pよりも小さいが、製造されるレンズ10を通りインナー外周リム18で屈折したいずれの見通し線P1よりも大きい製造されるレンズ10をもたらすようにアルゴリズムにおいて距離A及び距離Bを使用してインナー外周リム18とアウター外周リム20とを接合する角度付きエッジになるように従来型の外周エッジを成形するステップと、
角度付き外周エッジ22とインナー・レンズ表面12との間の接合部がインナー外周リム18のところできれいに機械加工された頂点であることを可能にするステップ又は頂点にさせるステップと、
アウター外周リム20のところにアールを付けた頂点を形成するステップと
を含む。
前述がこの発明の例示的な実例として与えられている一方で、当業者には明らかなこのような及び他の修正形態及び変形形態はすべて、本明細書において説明する本発明の広い範囲及び領域内になると考えられることが、当然のことながら理解される。
いずれかの先行技術の出版物が本明細書において参照される場合に、このような言及は、出版物が本技術において、オーストラリア又はいずれかの他の国において、共通の一般常識の一部を形成するという認識を構成しないことが理解される。
本明細書に組み込まれたいずれかの文書と比較したときに本明細書の内容と何らかの対立がある場合に、評価の時点における形態での本明細書は、文脈が別の方法で明らかにしない限り優先権を持つ。
以下の特許請求の範囲及び発明の先の説明では、文脈が言語又は必要な示唆を表現することに起因して別なものを必要とする場合を除いて、「備える(comprise)」という用語、又は「備える(comprises)」若しくは「備えている(comprising)」などの変形は、包括的な感覚で、すなわち、述べた特徴の存在を特定するためであるが発明の様々な実施例でのさらなる特徴の存在又は追加を除外しないために使用される。
本明細書で行われた任意の約束は、発明のいくつかの実施例に関係すると理解されるべきであり、全体として発明に関して行われた約束であるものではない。発明のすべての実施例に当てはまると考えられる約束がある場合に、出願人/特許権所有者は、記載から約束を後で削除する権利を留保し、いかなる国においても特許の受領又はその後の認可にとってこれらの約束を当てにしない。

Claims (15)

  1. ユーザが正面を見ているときに約0度である軸S(Sは真っすぐ前である)に沿った見通し線、及び外周見通し線Pをともなう眼を有するユーザ用のフレームレス眼鏡での使用のためのレンズであって、
    前記レンズがレンズ本体を備え、前記レンズ本体が、
    前記眼に最も近く、インナー外周リムを有するインナー、凹面レンズ表面と、アウター外周リムにより囲まれたアウター、凸面レンズ表面と、
    前記インナー外周リムと前記アウター外周リムとを接合する基本的に平坦な角度付き外周エッジであり、前記角度付き外周エッジが前記レンズ本体の内側の内部表面及び前記レンズ本体の外側を画定する外部表面を有する、角度付き外周エッジと
    を有し、
    前記角度付き外周エッジと前記インナー・レンズ表面との間の接合部が前記インナー外周リムのところにきれいに機械加工された頂点を形成し、前記角度付き外周エッジと前記アウター・レンズ表面との接合部が前記アウター外周リムのところの鋭いエッジを取り除くために十分にアールを付けられた頂点を形成し、
    前記インナー外周リムを通過する前記見通し線Pと前記レンズを通り前記外周リムのところで屈折した見通し線P1との間に作り出される目に見えないゾーンと
    を有するレンズにおいて、
    使用中に、前記角度付き外周エッジは、前記インナー外周リムを通過する任意の見通し線Pが前記角度付き外周エッジの前記外部表面にも前記アウター外周リムにも当たらないように前記目に見えないゾーン内に完全に配置され、前記レンズ本体内の屈折した見通し線P1は、前記角度付き外周エッジの前記内部表面と前記外部表面及びアウター外周リムが使用中のユーザには見えないように前記角度付き外周エッジの前記内部表面にも前記アウター外周リムにも当たらないことを特徴とする、
    レンズ。
  2. 前記角度付き外周エッジの全外周が、前記目に見えないゾーン内に完全に配置されて、前記レンズ・エッジの前記全外周を前記ユーザには目に見えなくさせる、請求項1に記載のレンズ。
  3. 距離Aが、瞳の中心に隣接する前記ユーザの眼の表面から前記レンズの前記アウター外周リム上の任意の点までの長手方向の測定値を表し、距離Bが、前記レンズの光学的中心(軸S)から前記アウター外周リム上の任意の点までの横方向の測定値であり、前記角度付き外周レンズ・エッジの角度が、距離A及びBについての変化する測定値を使用して計算されてもよい、請求項1又は2に記載のレンズ。
  4. 前記角度付き外周エッジの前記外部表面が、色付き材料で改質される、請求項1から3までのいずれか一項に記載のレンズ。
  5. 前記レンズが、限定されないが、円形、長円形、正方形、長方形、五角形、六角形及び八角形を含む群の形状から選択される、請求項1から4までのいずれか一項に記載のレンズ。
  6. 任意の表面が、防眩性、無反射性、耐擦傷性、UVフィルタ、等から選択される処理で改質される、請求項1から5までのいずれか一項に記載のレンズ。
  7. 従来型のエッジを有し、ユーザが正面を見ているときに約0度である軸S(Sは真っすぐ前である)に沿った見通し線、及び外周見通し線Pをともなう眼を有するユーザ用のフレームレス眼鏡での使用のために光学的に修正され定寸に切断されたレンズの角度付き外周エッジを作製する方法であって、
    瞳の中心に隣接する前記ユーザの眼の表面から前記レンズのアウター外周リム上の点までの長手方向の測定値である距離Aを測定するステップと、
    前記レンズの光学的中心(軸S)から前記アウター外周リム上の点までの横方向の測定値である距離Bを測定するステップと、
    ユーザの処方に修正され、所望の形状に切断され、従来型のエッジを有し、インナー外周リムにより囲まれたインナー凹面レンズ表面及び前記アウター外周リムにより囲まれたアウター凸面レンズ表面を有するレンズをレンズ作成機器に設置するステップと、
    前記角度付き外周エッジ角度がいずれの見通し線Pよりも小さいが、前記レンズを通り前記インナー外周リムのところで屈折したいずれの見通し線P1よりも大きい製造されるレンズをもたらすように前記距離A及び距離Bを取り込んでいるプログラムに従って前記インナー外周リムと前記アウター外周リムとを接合する角度付き外周エッジを有するように前記レンズ・エッジを修正するステップと、
    前記角度付き外周エッジと前記インナー・レンズ表面との間の接合部が前記インナー外周リムのところできれいに機械加工された頂点になることを可能にするステップ又は頂点にするステップと、
    前記アウター外周リムのところにアールを付けた頂点を形成するステップと
    を含む、方法。
  8. 前記レンズの全外周が、前記ユーザには目に見えなくなるように前記方法により修正される、請求項7に記載の方法。
  9. 前記方法が、色付き材料で前記角度付き外周エッジの前記外部表面を改質するステップをさらに含む、請求項7又は8に記載の方法。
  10. 前記方法が、防眩性、無反射性、耐擦傷性、UVフィルタ、等から選択される処理で任意の表面を改質するステップをさらに含む、請求項7から9までのいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記インナー外周リムを通過する見通し線Pと前記リムのところで屈折した見通し線P1との間に常にあり、前記全外周の周りに連続的に変化するエッジ角度を有するレンズを作製するために、距離Aに基づく幾何学的アルゴリズムを用い、角膜との外周見通し線Pの交点の場所の変化及び自然な眼の動きによる前記瞳の位置の変化を許容するように要因設定された距離Bに基づく調節を用いてレンズ作成機器をプログラミングするステップを含む、請求項7から10までのいずれか一項に記載の方法。
  12. 請求項7から11までのいずれか一項により準備されるときのレンズ。
  13. 本明細書において説明したようなレンズを作製するためのレンズ機械加工機器を使用する方法であって、
    下記の修正を除いて仕上げたレンズをキャリアへと設置するステップであり、前記キャリアは、眼科検査中に又は眼鏡フィッティング中に測定されるように、眼に対して、使用中のユーザの顔の上の前記レンズの位置に対応する位置に、レンズの光学的な中心が軸Sのところに又はほぼ対応する状態で前記レンズを保持し、前記レンズ機械加工機器がしたがって機械加工中にユーザの眼及びユーザの顔の上のレンズの並置を複製できる、レンズを設置するステップと、
    ピボット回転するスピンドル上にマウントしたカッタを前記レンズ・エッジに適用するステップであり、前記スピンドルが360度全体をピボット回転することによってユーザの見通し線Pを複製でき、前記ピボット回転するスピンドルのピボット点が軸S上のユーザの瞳の中心に対応する、カッタを適用するステップと、
    前記カッタと一体化したフィーラ又はガイドにより前記カッタを機械的に制御するステップであり、前記フィーラ又はガイドが、角膜における外周見通し線の屈折を可能にするために外周エッジ角度の微調節を用いて所望の外周エッジ角度及び機械加工中に前記ピボット点までの前記レンズの前記距離を変えることによって行われる自然な眼の動きによる前記瞳の位置の変化を得るために前記カッタに前記レンズ・アウター・リムの前記外周を追従させる、前記カッタを機械的に制御するステップと
    を含む、方法。
  14. 請求項1から6までのいずれか一項に記載のレンズを備え、請求項7から11までのいずれか一項に記載の方法又は請求項13に記載のレンズ作成機器を使用する方法により作製された、一本のメガネ。
  15. 請求項1から6までのいずれか一項に記載の縁なし拡大メガネ・レンズ。
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