JP2024520786A - 電気エネルギーを生成するための電気機械および車両用ハイブリッド駆動ユニット - Google Patents

Abstract

本発明は、ハイブリッド車両用に電気エネルギーを生成するための電気機械（１）であって、－固定子装置（４）および回転子装置（５）を取り付けるための軸線方向の開口部（Ｅ）と、電気機械（１）を周囲から区切る少なくとも１つの外側のハウジング壁部品（３）と、を備える、ハウジング（２）と、－ハウジング（２）の内部に配置されている固定子装置（４）と、－内燃機関の回転エネルギーが固定子装置（４）に対する回転子装置（５）の相対回転によって電気エネルギーに変換可能であるように、内燃機関に接続するための回転子装置（５）と、を有する、電気機械（１）において、－電気機械（１）は、シール装置（６）を有し、シール装置（６）は、ハウジング（２）の軸線方向の開口部（Ｅ）を封止し、ハウジング（２）の内部を軸線方向（Ｘ）に２つの空間部分（Ａ、Ｂ）に分割することにより、第１の空間部分（Ａ）において、内燃機関のクランクシャフトは、回転子装置（５）に接続可能であり、固定子装置（４）は、第２の空間部分（Ｂ）に配置されている、電気機械（１）に関する。さらに、本発明は、ハイブリッド駆動ユニットおよび方法に関する。

Description

本発明は、ハイブリッド車両用に電気エネルギーを生成するための電気機械、車両用ハイブリッド駆動ユニット、および内燃機関を電気機械に接続するための方法に関する。

換言すれば、本発明は、装置（電気機械）および方法に関し、具体的には、自動車で使用するための１つもしくは２つの電気機械を備える、変速機、つまり、例えば、ハイブリッド専用変速機（Ｄｅｄｉｃａｔｅｄ Ｈｙｂｒｉｄ Ｔｒａｎｓｍｉｓｓｉｏｎ、ＤＨＴ）などのハイブリッド駆動ユニットに関する。

出願書類番号１０ ２０２０ １２３ １１６．４の予備公開されていない独国特許出願によれば、図１および図２に示されているように、２つの電気機械を備える変速機が知られている。

図１に示されているように、第１の電気機械１は、発電機として内燃エンジン１００または内燃機関１００（参照符号のみ示す）のクランクシャフト１０１に直接接続されている。

この場合、第２のＥ機械、つまり第２の電気機械２００は、牽引機械または走行機械として使用される。

エンジンハウジング１０４、つまり内燃機関１００のハウジング１０４と、変速機ハウジング２、つまり電気機械１のハウジング２とは、相互にねじ留めされており、分割面Ｔを形成している。

内燃エンジン１００または内燃機関１００は、クランクシャフトシール１０５またはラジアルシャフトシール１０５によって封止されている。

図２では、図１の一部分の拡大図が示されている。

第１の電気機械１の固定子２６は、固定子キャリア２７を使用して、例えば、ねじＳを介して変速機ハウジング２、つまり電気機械１のハウジング２に接続されている。

冷媒チャネルまたは冷却水チャネル２８、つまり冷却チャネル２８は、変速機ハウジング、つまり電気機械１のハウジング２、および固定子キャリア２７によって画定されている。

第１の電気機械１の回転子１２は、回転子キャリア１３およびねじＳを介してクランクシャフト１０１に接続されている。

空間Ａ、つまり第１の電気機械１が存在する第１の空間部分Ａは、乾燥しており、変速機ハウジング２またはハウジング２によって変速機の湿室または油室Ｂ、つまり第２の空間部分Ｂから分離されている。

出願書類番号１０ ２０２１ １０８ １２７．０の予備公開されていない独国特許出願によれば、図３に示されているように、２つの電気機械を備える変速機が知られている。

図３に示されているように、第１の電気機械１の回転子１２は、一方の側では、回転子キャリア１３、ねじＳ、いわゆるＦｌｅｘｐｌａｔｅ１０２、つまり可撓性ディスク部品１０２、およびねじＳを介して内燃機関１００（参照符号のみ示す）のクランクシャフト１０１に接続されている。

回転子１２のクランクシャフト１０１への接続部と軸線方向に対向している他方の側では、回転子キャリア１３は、転がり軸受１５または軸受１５によって支承されている。

空間Ａ、つまり第１の電気機械１の第１の空間部分Ａは、乾燥しており、変速機ハウジング１０４、つまり内燃機関１００のハウジング１０４およびラジアルシャフトシールリング３７によって、変速機の湿室または油室Ｂ、つまり第２の空間部分Ｂから分離されている。

前述の先行技術においては、空間、つまり空間部分Ａは、内燃エンジン１００または内燃機関１００と変速機または電気機械１のハウジング２との間を封止するのが困難であり、また第１の電気機械１の固定子２６の耐水性の絶縁は、困難であり、手間がかかることが分かっている。

より正確に言えば、多くの場合、エンジンハウジング１０４、つまり内燃機関１００のハウジング１０４と、変速機ハウジング２、つまり電気機械１のハウジング２との分割面Ｔを、密閉されたシール面が生成されるように形成することは、極めて難しい。

したがって、例えば、冠水路走行時、空間Ａ、つまり第１の空間部分Ａに湿気が侵入することを防止することはできない。

いずれの場合も、水に対して隔離されており、短絡の危険が生じない、第１の電気機械１の固定子２６のそのような形態は、確かに基本的には可能ではあろうが、製造技術的には極めて手間がかかる。

第１の電気機械１の回転子１２をクランクシャフト１０１に直接ねじ留めすることにより、回転子１２は、クランクシャフト１０１の一部であり、組み立ての際に最初に固定子２６に組み付けられるため、変速機または電気機械１を内燃エンジン１００または内燃機関１００に組み付ける前に第１の電気機械１を完全にテストする必要性がなくなるであろう。しかし、次に、例えば、固定子２６と回転子１２との間の空隙の調整などの、第１の電気機械１の調整を、変速機／電気機械１のハウジング２を内燃エンジン１００／内燃機関１００に組み付ける時または組み付けた後に実施する必要があり、これは必ずしも望まれているものではない。

油室内に歯切り変速機入力シャフトおよび第１の電気機械１を備える公知の変速機入力部という形態は、連続駆動時、プラグイン噛部の歯切部の遊びのため、前側に接続されるねじりダンパを必要とするであろうが、同様に費用がかかり、構造空間が必要となるであろう。

したがって、本発明の課題は、従来技術における上述の問題を解決し、改良された装置または電気機械および改良された方法、具体的には、改良された変速機、または１つもしくは２つの電気機械を備える改良されたハイブリッド駆動ユニットを自動車内に形成することである。

本課題は、独立請求項で呈示されている措置によって解決される。

本発明のさらなる有利な実施形態は、従属請求項の対象である。

第１の態様では、ハイブリッド車両用に電気エネルギーを生成するための電気機械は、固定子装置および回転子装置を取り付けるための軸線方向の開口部と、電気機械を周囲から区切る少なくとも１つの外側のハウジング壁部品と、を備える、ハウジングを有する。その場合、ハウジングは、深なべに似た形状を有し、この深なべの開いた側は、軸線方向の開口部を形成するか、またはこの深なべの開いた側は、軸線方向において、例えば、固定子装置および／または回転子装置を取り付けるためにアクセスできる。

さらに、電気機械は、固定子装置を含み、この固定子装置は、ハウジングの内部に配置されている。

それに加えて、電気機械は、内燃機関の回転エネルギーが固定子装置に対する回転子装置の相対回転によって電気エネルギーに変換可能であるように、内燃機関に接続するための回転子装置を含む。

さらに、電気機械は、シール装置を有し、このシール装置は、ハウジングの軸線方向の開口部を封止し、ハウジングの内部を軸線方向に２つの空間部分に分割することにより、第１の空間部分において、内燃機関のクランクシャフトは、回転子装置に接続可能であり、固定子装置は、第２の空間部分に配置されている。ハウジングの軸線方向の開口部をまさに封止することによって、一方では、固定子装置またはこの固定子装置の固定子を損傷する恐れなく、内燃機関と電気機械またはこの電気機械のハウジングとの間の第１の空間部分に水が侵入することが許容される。なぜなら、シール装置は、固定子または固定子装置を水および汚れから保護するからである。他方では、シール装置のために、電気機械の固定子装置の封止に若干手間がかかる可能性がある。さらに、シール装置を使用して、内燃機関を組み立てる前に電気機械を工場で点検することができる。その結果、また、ハウジングを備える電気機械を形成することができ、この電気機械は、内燃機関に取り付ける前に点検することができ、電気機械が内燃機関またはこの内燃機関のハウジングにまだ組み付けられていなくても、水および／または汚れの侵入から保護されている。

さらに、シール装置は、ハウジングの内部に配置されていて、少なくとも１つの外側のハウジング壁部品から回転子装置まで、例えば、半径方向で、延在してもよい。それによって、ハウジングのような回転子装置は、構成部品として不透過性をもつように形成することができ、ひいては、回転子装置自体で封止することができるため、ハウジングと回転子装置との間で水および汚れの侵入を防止することができる。

その場合、シール装置は、少なくとも１つの外側のハウジング壁部品および回転子装置、特に、回転子装置のハブユニットに封止して接触してもよい。

シール装置は、シール装置が、少なくとも１つの外側のハウジング壁部品と回転子装置またはこの回転子装置のハブユニットとの間で挟入可能または嵌入可能であるように、形成されていてもよい。また、シール装置は、シール装置が、ハウジングに、または少なくとも１つの外側のハウジング壁部品内もしくはそのハウジング壁部品に嵌入可能または挟持可能または圧嵌可能であるように、形成されていてもよい。それによって、ねじまたはリベットのような固定具を省略することができ、これにより、重量を削減することができ、取り付けるべきねじの分だけ取り付けが容易になる。さらに、これにより、シール装置は、少なくとも１つの外側のハウジング壁部品またはハウジングに相対回転不能に配置されている。

シール装置は、ラジアルシャフトシールを含んでもよい。ラジアルシャフトシールの直径が小さくなるにつれて、このラジアルシャフトシールのシール効果は向上し、このラジアルシャフトシールの摩耗に関する影響は減少する。

ラジアルシャフトシールは、回転子装置のハブユニットのシール面上に配置されていてもよい。このような相互作用によって最適な封止が実現される。

さらに、シール装置は、成形されたシール要素を有し、このシール要素は、漏斗状に延びるように形成されていてもよい。

シール要素は、半径方向で外側へ見て、このシール要素の端部に、または半径方向外側に位置する、このシール要素の端部に、ハウジング用マウントを形成してもよい。

さらに、シール要素は、半径方向外側に位置する端部に、ねじまたはリベット用貫通部を有してもよいため、例えば、ねじを使用した、シール要素と電気機械のハウジングとの間の摩擦接続式または形状接続式の接続を形成可能である。それによって、シール効果が高められ、位置を固定することができる。

それに加えて、シール要素は、半径方向で内側へ見て、このシール要素の端部に、またはシール要素の半径方向内側に位置する端部に、シール装置のラジアルシャフトシール用のマウントを形成してもよく、ラジアルシャフトシールが予張力によって回転子装置のハブユニットのシール面に対して張力をかけられるように形成されていてもよい。予張力によって、ラジアルシャフトシールが関連するシール面に確実により確実に接触し、これにより、シールの性能を向上させることができる。

また、回転子装置は、回転子および回転子キャリアを有し、この回転子および回転子キャリアは、一緒に相対回転不能に接続されていてもよい。

回転子は、半径方向で見て、外側の回転子キャリアに配置されていてもよく、ハブユニットまたは回転子キャリアは、半径方向で見て、内側に、軸受用の軸受マウントを有してもよく、この軸受マウントにより、回転子装置の力を吸収することができ、軸受と共に、回転子装置の回転を確実にすることができる。

さらに、回転子装置は、回転子キャリアの軸受マウントに配置されている軸受を有してもよい。この軸受により、回転子装置の力を吸収することができ、回転子装置の回転を確実にすることができる。

回転子装置はまた、内燃機関のクランクシャフトに接続するために形成されている接続部品を有してもよい。

接続部品は、半径方向で外側へ見て、この接続部品の外側で、またはこの接続部品の半径方向外側で、内燃機関のクランクシャフトに接続するために少なくとも１つの雌ねじ山を有してもよい。

それに加えて、接続部品は、半径方向で内側へ見て、この接続部品の内側に、または回転子装置のハブユニットとの摩擦接続式および／または形状接続式の接続のために、この接続部品の半径方向内側に、少なくとも１つの貫通部を有してもよい。

接続部品は、スープ皿を連想させる形状を有してもよい。この形状は、十分な機械的安定性を付与し、水の流出を容易にする。

さらに、回転子装置は、ハブユニットを有してもよく、このハブユニットには、回転子装置の回転子キャリアが相対回転不能に固定されており、回転子キャリアは、回転子装置の回転子を相対回転不能に配置するために形成されている。

また、回転子装置は、ハブユニットを有してもよく、このハブユニットには、追加的または代替的に、回転子装置の回転子キャリアに対して回転子装置の接続部品が相対回転不能に固定されており、接続部品は、クランクシャフトに接続するために形成されている。

さらに、ハブユニットは、シール装置のラジアルシャフトシール用のシール面を有してもよい。それによって、シール装置のシール性能を向上させることができる。

シール面は、回転子装置の回転子キャリアと回転子装置の接続部品との間に配置されていてもよい。このようにして、回転子キャリアを第２の空間部分に配置することができ、接続部品を第１の空間部分に配置することができ、２つの空間部分は、シール装置を使用して、相互に対して封止されていることにより、水および汚れは、一方の空間部分から他方の空間部分に到達することができない。

それに加えて、シール面は、ハブユニットの肩部から形成することができる。これにより、シール面が簡単な方法で作製可能であることが確実にされている。

さらに、ハブユニットは、肩部を有し、回転子キャリアの一方の側および他方の側でこの肩部に対向して接続部品が接触することにより、内燃機関のクランクシャフトは、接続部品を介し、ハブユニットを介して回転子キャリアに接続可能である。

肩部は、半径方向で見て、外側に突出している。このようにして、この肩部に形成されているシール面は、単純な方法で仕上げることができる。

肩部は、例えば、軸線方向に、複数の貫通穴を有してもよく、これらの貫通穴にはそれぞれ、１つのリベットまたはねじに配置されており、このリベットまたはねじは、ハブユニットおよび／または回転子キャリアおよび／または回転子装置の接続部品を一緒に相対回転不能に接続している。

それに加えて、ハブユニットは、歯切部を有し、この歯切部に回転子キャリアは、対応する対向歯切部で係合する。その場合、歯切部および対向歯切部は、遊びなく形成されていてもよい。

また、ハブユニットは、回転子キャリアと共に、シャフト－ハブ接続部を有し、このシャフト－ハブ接続部を用いることによりハブユニットと回転子キャリアとの間の相対回転不能な接続が確実にされている。

さらに、回転子キャリアには、シャフトナットを使用して肩部に対して張力をかけてもよい。その場合、回転子キャリアには、軸受およびスリーブを介して、シャフトナットを使用して肩部に対して張力をかけてもよい。

それによって、動作のために改善された軸受予張力を達成することができる。

さらに、回転子装置の軸受は、サークリップを使用して、回転子キャリアに固定されていてもよい。

それに加えて、少なくとも１つの外側のハウジング壁部品は、固定子装置を配置するために形成されていてもよい。

固定子装置は、固定子および固定子キャリアを含んでもよく、この固定子キャリアには、半径方向内側で固定子が固定されており、この固定子キャリアは、半径方向外側で少なくとも１つのハウジング壁部品に配置されている。

固定子キャリアと少なくとも１つのハウジング壁部品との間には、固定子の動作熱を排出するために、冷却チャネルが形成されていてもよい。

固定子キャリアは、その場合、中空シリンダのように形成されていてもよい。

また、固定子キャリアは、少なくとも１つの肩部を有してもよく、この肩部に、固定子キャリアが少なくとも１つの外側のハウジング壁部品の肩部に対して接触している。

固定子キャリアは、それに加えて、半径方向外側に、シール要素を取り付けるために１つ以上の溝を有してもよいため、冷却チャネルを軸線方向に封止可能である。

さらに、固定子キャリアは、シール要素を含み、このシール要素は、固定子キャリアの溝に配置されている。

また、固定子キャリアを少なくとも１つの外側のハウジング壁部品にねじ留めするために、固定子キャリアは、例えば、軸線方向に、少なくとも１つの貫通部を有し、この貫通部は、半径方向で見て外側に配置されている。

少なくとも１つの貫通部は、肩部に形成されていてもよく、この肩部に、固定子キャリアが少なくとも１つの外側のハウジング壁部品の肩部に対向して接触している。

固定子キャリアをハウジングに固定するために、少なくとも１つの外側のハウジング壁部品は、少なくとも１つの雌ねじ山を含み、この少なくとも１つの雌ねじ山にはそれぞれ、１本のねじがねじ留めされている。

さらに、固定子キャリアは、軸線方向の端部に、または軸線方向へ見て、端部に、面取り部を有し、この面取り部には、固定子キャリアとシール装置またはこのシール装置のシール要素との間にシールが配置されている。それによって、シール性能を向上させることができる。

最後に、電気機械は、例えば、バッテリを充電するため、かつ／または電気モータにエネルギーを供給するために、電気エネルギーを生成するように形成されていることに、さらに言及しておく。

さらに、貫通部または貫通孔の軸線は、軸線方向に延びてもよいことに注意されたい。

本発明の第２の態様は、車両用ハイブリッド駆動ユニットを含む。

電気機械の特徴は、第１の態様で述べられたとおり、ハイブリッド駆動ユニットにおいて、単独でまたは相互に組み合わせ可能に、車両用に用途を見いだすことができることを、明示的に指摘しておく。

換言すれば、上の本発明の第１の態様で述べられた、電気機械に関する特徴は、ここで本発明の第２の態様で述べられる他の特徴と組み合わせることができる。

車両用ハイブリッド駆動ユニットは、第１の態様による電気機械と、クランクシャフトおよび可撓性ディスク部品を備える内燃機関と、を含む。もちろん、ハイブリッド駆動部は、第１の電気機械および第２の電気機械も有してもよく、この場合、第１の機械は、発電機として使用され、第２の電気機械は、車両用駆動装置として使用される。その場合、ハイブリッド駆動部は、一方の電気機械が発電機として動作し、他方の機械が車両用駆動部として動作する、いわゆる直列駆動として形成されていてもよい。

可撓性ディスク部品は、クランクシャフトに相対回転不能に、かつ電気機械の回転子装置の接続部品に相対回転不能に配置されていることにより、内燃機関の回転エネルギーは、クランクシャフト、可撓性ディスク部品および接続部品を経由してハブ部品まで、回転子キャリアを経由して回転子まで伝達可能であり、機械エネルギーを電気エネルギーに変換する。

その場合、可撓性ディスク部品は、ねじを使用して、クランクシャフトに固定されていてもよい。

さらに、可撓性ディスク部品を電気機械の回転子装置の接続部品に接続するために、可撓性ディスク部品は、その可撓性ディスク部品の外側に、半径方向で外側へ見て、またはその可撓性ディスク部品の半径方向外側に少なくとも１つの貫通部を有し、この貫通部を通ってねじが貫通可能である。

さらに、内燃機関は、ハウジングおよびラジアルシャフトシールを含んでもよく、このラジアルシャフトシールは、ハウジングの内部を外部に対して封止する。

最後に、貫通部または貫通孔の軸線は、軸線方向に延びてもよいことに注意されたい。

本発明の第３の態様は、内燃機関を電気機械に接続するための方法を含む。

車両用ハイブリッド駆動ユニットの特徴は、第２の態様で述べられたとおり、単独でまたは相互に組み合わせ可能に、内燃機関を電気機械に接続するための方法において用途を見いだすことができることを、明示的に指摘しておく。

換言すれば、上の本発明の第２の態様で述べられた、車両用ハイブリッド駆動ユニットの特徴は、ここで本発明の第３の態様で述べられる他の特徴と組み合わせることができる。

内燃機関を電気機械に接続するための方法により、第２の態様で述べられたとおり、ハイブリッド駆動ユニットが形成される。

その方法は、以下の工程を含み得る。

一工程は、内燃機関のクランクシャフトと電気機械とを共通の回転軸において軸線方向に位置合わせして、第２の態様で述べられたとおり、ハイブリッド駆動ユニットを形成することを含む。

それに基づいて、電気機械のハウジングと内燃機関のハウジングとは、相互に接続することができる。

その後、ねじを使用して、電気機械の回転子装置の接続部品を内燃機関の可撓性ディスク部品に接続する工程が続いてもよい。

さらなる工程は、接続部品を可撓性ディスク部品に接続する前に、可撓性ディスク部品の貫通部を接続部品の雌ねじ山に位置合わせすることを含み得るため、開口部を通して軸線方向に、または内燃機関のハウジングの軸線方向の開口部を通して、貫通可能であるねじを使用して、接続部品および可撓性ディスク部品をねじ留めすることができる。そのような工程は、例えば、先行技術のオートマチックコンバータを組み立てる場合または接続する場合に見られる。

以下では、上述の発明思想を十分に換言して説明する。

それにより、第１の電気機械の回転子と内燃エンジンまたは内燃機関との間にシールプレートまたはシール装置が設けられている。

第１の電気機械の回転子の、内燃機関のクランクシャフトとの、遊びのない相対回転不能な接続が設けられていてもよい。

ドライブプレート／フライホイールまたは接続部品は、可撓性ディスクまたはＦｌｅｘｐｌａｔｅまたは可撓性ディスク部品を使用して、クランクシャフトに接続されていてもよい。

ドライブプレート／フライホイールまたは接続部品は、半径方向の小さなハブ／ハブユニットを介して、第１の電気機械の回転子に接続されていてもよい。

ラジアルシャフトシールリングまたはシールは、ハブ／ハブユニットに対して最小限の直径で封止してもよい。

内燃エンジンまたは内燃機関と変速機または電気機械との間で完全には封止不能な空間／第１の空間部分は、封止した空間または油室または第２の空間部分から分離されている。

上述の考えられる実施形態によれば、本発明のいくつかの有利な効果が明らかになる。

前に述べた解決策によって、以下の利点が説明される。
－第１の電気機械の回転子の、クランクシャフトとの、遊びのない相対回転不能な直接接続
－ねじりダンパの中間接続がないこと
－第１の電気機械の固定子専用の絶縁用費用がないこと
－水および／または他の異物／汚れが第１の電気機械を汚損または損傷することなく、内燃エンジンと変速機との間の空間に侵入することを可能にすること
－変速機の組み立て時または組み立て後に、第１の電気機械の機能を含め、変速機または電気機械を最後に点検し、必要に応じて調整すること

以下では、２つの実施例に基づき、関連図面と関係付けて、本発明について詳しく説明する。

先行技術に基づく２つの電気機械を備える変速機の断面図である。 図１の一部分図の拡大図である。 先行技術に基づく２つの電気機械を備えるさらなる変速機の断面図である。 第１の実施例に基づくハイブリッド車両用に電気エネルギーを生成するための電気機械の断面図である。 第２の実施例に基づくハイブリッド車両用に電気エネルギーを生成するための電気機械の断面図である。

以下の説明において、同じ参照符号は、同じ対象に使用される。

図１から図３は、先行技術に基づく実施形態の断面図を示し、この実施形態については既にこの明細書の冒頭に詳細に述べたことにより、本箇所では、さらなる説明は省かれる。

図４では、第１の実施例によるハイブリッド車両用に電気エネルギーを生成するための電気機械１の断面図が示されている。

電気機械１は、図４によれば、軸線方向Ｘの開口部Ｅ、詳しく言えば固定子装置４および回転子装置５を取り付けるための軸線方向の開口部Ｅと、電気機械１を周囲から区切る外側のハウジング壁部品３と、を備える、ハウジング２を有する。

さらに、電気機械１は、ハウジング２の内部に配置されている固定子装置４と、内燃機関１００（参照符号のみ示す）に接続するための回転子装置５と、を有する。それによって、内燃機関１００の回転エネルギーは、固定子装置４に対する回転子装置５の相対回転によって電気エネルギーに変換することができる。

さらに、図４から分かるように、電気機械１は、シール装置６を有し、このシール装置６は、ハウジング２の軸線方向の開口部Ｅを封止し、ハウジング２の内部を軸線方向Ｘで２つの空間部分Ａ、Ｂに分割することにより、第１の空間部分Ａにおいて、内燃機関１００のクランクシャフト１０１は、回転子装置５に接続可能であり、固定子装置４は、第２の空間部分Ｂに配置されている。

ハウジング２の軸線方向の開口部Ｅを封止することによって、例えば、開口部Ｏを通して、内燃機関１００と電気機械１またはその電気機械１のハウジング２との間の第１の空間部分Ａに水が侵入することが許容される。なぜなら、シール装置６は、固定子装置４の固定子２６を水および汚れから保護するからである。それに加えて、シール装置６のために、電気機械１の固定子装置４の封止に若干手間がかかる可能性がある。また、シール装置６を使用して、内燃機関１００を組み立てる前に電気機械１を工場で点検することができる。したがって、その結果、完全に封止され、事前点検された電気機械１を形成することができ、この電気機械１は、内燃機関に取り付ける前に試験することができ、電気機械１が内燃機関１００またはこの内燃機関１００のハウジング１０４にまだ組み付けられていなくても、水および／または汚れの侵入に対して保護されている。その結果、分割面Ｔで封止することは必要ではない。

図４で示されるように、シール装置６は、ハウジング２の内部に配置されており、外側のハウジング壁部品３から、例えば、半径方向Ｙで内側へ、回転子装置５まで、またはこの回転子装置５のハブユニット１９まで延在している。

その場合、シール装置６は、少なくとも１つの外側のハウジング壁部品３および回転子装置５、特に、回転子装置５のハブユニット１９に封止して接触している。

さらに、図４では、シール装置６がラジアルシャフトシール７を有し、このラジアルシャフトシール７が回転子装置５のハブユニット１９のシール面２０上に配置されていることが示されている。

その場合、シール装置６は、成形されたシール要素８を有し、このシール要素８は、漏斗状に延びるように形成されている。シール要素８は、半径方向Ｙで外側へ見て、このシール要素８の端部に、またはこのシール要素８の半径方向外側に位置している端部に、ハウジング２用のマウント９を形成し、シール要素８は、半径方向外側に位置している端部に、ねじＳまたはリベット用の貫通部１０を有しているため、シール要素８とハウジング２との間に摩擦接続式または形状接続式の接続を形成可能である。このようにして、シール装置６または成形されたシール要素８は、ハウジング２に回転を固定して配置されている。

さらに、シール要素８は、半径方向で内側へ見て、このシール要素８の端部に、またはこのシール要素８の半径方向内側に位置する端部に、シール装置６のラジアルシャフトシール７用のマウント１１を形成し、ラジアルシャフトシール７には予張力によって回転子装置５のハブユニット１９のシール面２０に対して張力がかかるように形成されている。

さらに、図４から分かるように、回転子装置５は、回転子１２および回転子キャリア１３を有し、この回転子１２および回転子キャリア１３は、一緒に相対回転不能に接続されている。

回転子１２は、半径方向Ｙで見て、回転子キャリア１３の外側に配置されており、回転子キャリア１３は、半径方向Ｙで見て、内側に軸受１５用の軸受マウント１４を有する。軸受マウント１４は、その場合、回転子装置５の力を受容し、軸受１５と共に、回転子装置５の回転を確実にすることができる。それに加えて、回転子装置５は、上述のとおり、軸受１５を有し、この軸受１５は、回転子キャリア１３の軸受マウント１４に配置されている。

また、回転子装置５は、接続部品１６を有し、この接続部品１６は、内燃機関１００のクランクシャフト１０１に接続するために形成されている。

接続部品１６は、半径方向Ｙで外側へ見て、この接続部品１６の外側で、つまりこの接続部品１６の半径方向外側で、内燃機関１００のクランクシャフト１０１に接続するために複数の雌ねじ山１７を有する。

さらに、接続部品１６は、半径方向Ｙで内側へ見て、この接続部品１６内側に、または回転子装置５のハブユニット１９との摩擦接続式および／または形状接続式の接続のためにこの接続部品１６の半径方向内側に、複数の貫通部１８を有する。その場合、接続部品１６は、スープ皿を連想させる形状を有する。

さらに、図４では、回転子装置５がハブユニット１９を含み、このハブユニット１９には、回転子装置５の回転子キャリア１３が相対回転不能に固定されており、この回転子キャリア１３は、回転子装置５の回転子１２を相対回転不能に配置するために形成されていることが示されている。

それに加えて、ハブユニット１９には、回転子装置５の接続部品１６が相対回転不能に固定されており、この接続部品１６は、クランクシャフト１０１に接続するために形成されている。

ハブユニット１９は、シール装置６のラジアルシャフトシール７用のシール面２０を有し、このシール面２０は、回転子キャリア１３と接続部品１６との間に配置されている。

シール面２０は、その場合、ハブユニット１９の肩部２１から形成され、回転子キャリア１３の一方の側および他方の側でこの肩部２１に対して接続部品１６が接触している。それによって、内燃機関１００のクランクシャフト１０１は、接続部品１６を介し、ハブユニット１９を介して回転子キャリア１３に接続可能である。

ハブユニット１９の肩部２１は、図４によれば、複数の貫通穴２２を有し、これらの貫通穴２２にはそれぞれ、１つのリベットＮが配置されており、このリベットＮは、ハブユニット１９と回転子装置５の接続部品１６とを一緒に相対回転不能に接続している。その場合、肩部２１は、半径方向Ｙで見て、外側に突出している。このようにしてで、この肩部２１に形成されているシール面２０は、単純な方法で仕上げることができる。

さらに、図４で示されるように、ハブユニット１９はまた、歯切部２３を有し、この歯切部２３に回転子キャリア１３は、対応する対向歯切部２３で係合する。歯切部２３および対向歯切部２３は、遊びなく形成されている。

より正確に言えば、ハブユニット１９は、回転子キャリア１３と共に、シャフト－ハブ接続部を有し、シャフト－ハブ接続部を用いることによりハブユニット１９と回転子キャリア１３との間の相対回転不能な接続が確実にされている。

図４でも分かるように、回転子キャリア１３には、軸受１５およびスリーブを介して、シャフトナット２４を使用して肩部２１に対して張力がかかっている。

また、図４では、外側のハウジング壁部品３が固定子装置４を配置するために形成されており、固定子装置４は、固定子２６および固定子キャリア２７を有し、この固定子キャリア２７には、半径方向内側で固定子２６が固定されており、この固定子キャリア２７は、半径方向外側で少なくとも１つのハウジング壁部品３に配置されていることが示されている。

固定子２６の動作熱を排出するために、固定子キャリア２７とハウジング壁部品３との間に、冷却チャネル２８が形成されている。

その場合、固定子キャリア２７は、中空シリンダのように形成されており、固定子キャリア２７は、肩部２９を有し、この肩部２９に固定子キャリア２７が外側のハウジング壁部品３の肩部３０に対向して接触している。

さらに、固定子キャリア２７は、半径方向外側に、シール要素３２を取り付けるための複数の溝３１を有しているため、冷却チャネル２８は、軸線方向Ｘで封止可能である。固定子キャリア２７の前述のシール要素３２は、この固定子キャリア２７の溝３１に配置されている。

固定子キャリア２７を外側のハウジング壁部品３にねじ留めするために、固定子キャリア２７は、それに加えて、軸線方向Ｘにおいていくつかの貫通部３３を有し、この貫通部３３は、半径方向Ｙで見て、外側に配置されている。

固定子キャリア２７の肩部は、外側のハウジング壁部品３の貫通部３３に接触している。

外側のハウジング壁部品３は、その場合、複数の雌ねじ山３４を有し、固定子キャリア２７をハウジング２に固定するために、この雌ねじ山３４にそれぞれ１本のねじＳがねじ留めされる。

さらに、図４では、固定子キャリア２７は、軸線方向の端部、または軸線方向Ｘで見て、端部に面取り部３５を有し、この面取り部３５には、固定子キャリア２７とシール装置６またはこのシール装置６のシール要素８との間にシール３６が配置されていることが理解され得る。これにより、封止を改善することができる。

要約すると、ここまでで、電気機械１の実施形態を使用して、上述のように２つの空間部分Ａ、Ｂを、汚れおよび水が空間部分Ａから空間部分Ｂへ、さらにその逆に到達することができるように、シール装置６で相互に対して封止することができることが確認され得る。

根本的には、図４では、電気機械１だけでなく、正確に言えば車両用のハイブリッド駆動ユニットもが示されている。

このハイブリッド駆動ユニットは、上述のように、電気機械１と、クランクシャフト１０１および可撓性ディスク部品１０２を備える内燃機関１００（参照符号のみ示す）と、を含む。

可撓性ディスク部品１０２は、図４によれば、クランクシャフト１０１に相対回転不能に、かつ電気機械１の回転子装置５の接続部品１６に相対回転不能に配置されていることにより、内燃機関１００の回転エネルギーは、クランクシャフト１０１、可撓性ディスク部品１０２および接続部品１６を経由してハブ部品１９まで、回転子キャリア１３を経由して回転子１２まで伝達可能であり、機械エネルギーを電気エネルギーに変換する。

可撓性ディスク部品１０２は、ねじＳを使用して、クランクシャフト１０１に固定されており、可撓性ディスク部品１０２は、その可撓性ディスク部品１０２の外側で、半径方向Ｙで外側へ見て、またはその可撓性ディスク部品１０２の半径方向外側で、複数の貫通部１０３を有し、この貫通部１０３をねじＳが貫通している。それによって、可撓性ディスク部品１０２は、回転子装置５の接続部品１６に接続されている。

また、図４では、内燃機関１００がハウジング１０４およびラジアルシャフトシール１０５を有し、このラジアルシャフトシール１０５は、ハウジング１０４の内部を外部に対して封止していることが示されている。

分割面Ｔでの２つのハウジング２、１０４の配置によって、第１の空間部分Ａは、一方では、電気機械１のハウジングから、他方では、内燃機関１００のハウジング１０４から画定されている。

分割面Ｔに互いに接した２つのハウジングのシールは、これによって省略されるか、または、固定子がその中に配置されている第２の空間部分Ｂの完全なシールは、シール装置６によって既に行われているため、わずかな手間によって実現することができる。

以下では、内燃機関１００を電気機械１に接続するための方法をさらに短く説明する。

それにより、最初に、内燃機関１００のクランクシャフト１０１と電気機械１とを共通の回転軸において軸線方向に位置合わせし、次に、電気機械１のハウジング２と内燃機関１００のハウジング１０４とを相互に接続する。その場合、２つのハウジング２、１０４は、分割面Ｔで向かい合う。

その後、ねじを使用して、電気機械１の回転子装置５の接続部品１６を内燃機関１００の可撓性ディスク部品１０２に接続する。

このために、接続部品１６を可撓性ディスク部品１０２に接続する前に、接続部品１６の雌ねじ山１７を使用して、可撓性ディスク部品１０２の貫通部１０３の位置合わせを実行する。このようにして、軸線方向に開口部を貫通可能であるか、または内燃機関１００のハウジング１０４の軸線方向の開口部（図示せず）を貫通可能であるねじＳを使用して、接続部品１６および可撓性ディスク部品１０２をねじ留めすることができる。オートマチックコンバータの今日の接続においては、同様の組み立てがある。

図５では、第２の実施例に基づいて、ハイブリッド車両用に電気エネルギーを生成するための電気機械１の断面図が示されている。

図４および第１の実施例と同様に、図５に基づいて、電気機械１は、軸線方向Ｘの開口部Ｅ、詳しく言えば固定子装置４および回転子装置５を取り付けるための軸線方向の開口部Ｅと、電気機械１を周囲から区切る、外側のハウジング壁部品３と、を備える、ハウジング２を有する。

さらに、電気機械１は、ハウジング２の内部に配置されている固定子装置４を有する。

それに加えて、電気機械１は、内燃機関１００（参照符号のみ示す）の回転エネルギーが固定子装置４に対する回転子装置５の相対回転によって電気エネルギーに変換可能であるように、内燃機関１００に接続するための回転子装置５を有する。

図５によれば、電気機械１は、シール装置６を有し、シール装置６は、ハウジング２の軸線方向の開口部Ｅを封止し、ハウジング２の内部を軸線方向Ｘに２つの空間部分Ａ、Ｂに分割することにより、第１の空間部分Ａにおいて、内燃機関１００のクランクシャフトは、回転子装置５に接続可能であり、固定子装置４は、第２の空間部分Ｂに配置されている。

ハウジング２の軸線方向の開口部Ｅを封止することによって、一方では、固定子装置４またはその固定子装置４の固定子２６を損傷する恐れなく、内燃機関１００と電気機械１またはその電気機械１のハウジング２、１０４との間の第１の空間部分Ａに水が侵入することが許容される。なぜなら、シール装置６は、固定子２６または固定子装置４を水および汚れから保護するからである。他方では、シール装置６により、電気機械１の固定子装置４の封止に若干手間がかかる可能性がある。さらに、シール装置６を使用して、内燃機関１００を組み立てる前に電気機械１を工場で点検することができる。したがって、その結果、ハウジング２を備える電気機械１を形成することができ、この電気機械１は、内燃機関に取り付ける前に試験することができ、電気機械１が内燃機関１００またはこの内燃機関１００のハウジング１０４に組み付けられていなくても、水および／または汚れの侵入から保護されている。

更なる実施に関しては、不要な繰り返しを回避するため、ここで同様に適用可能な、図４による第１の実施例を参照する。

したがって、以下では、第１の実施例と第２の実施例との間の相違点のみを述べる。

最初に、図４と図５との比較において、実質的に２つの具体的な相違点が識別され得ることに留意されたい。１つはハブユニット１９に関し、もう１つは外側のハウジング壁部品３のシール装置６の固定に関する。

図４では、成形されたシール要素８は、半径方向Ｙで外側へ見て、端部に、詳しく言えばそのシール要素８の半径方向外側に位置している端部に、ねじＳまたはリベット用の貫通部１０を有し、シール要素８とハウジング２との間に摩擦接続式または形状接続式の接続を形成し得る。

この貫通部１０は、図５による第２の実施例にはない。したがって、第２の実施例では、シール装置６は、ねじでハウジング２に固定されているのではなく、その代わりに、ハウジング２に挟持または圧嵌または嵌入されている。このようにして、シール装置６または成形されたシール要素８は、ハウジング２に回転を固定して配置されている。さらに、ねじまたはリベットのような固定具を省略することができ、これにより、重量を削減することができ、取り付けが容易になる。

それとは反対に、２つの実施例において、固定子キャリア２７は、軸線方向の端部、または軸線方向で見て、端部に面取り部３５を有し、この面取り部３５には、固定子キャリア２７とシール装置６との間にシール３６が配置されている。

図４による第１の実施例と図５による第２の実施例との間のさらなる具体的な相違点が、ハブユニット１９の領域内で識別され得る。

図４だけではなく図５においてもまた、回転子装置５がハブユニット１９を含み、このハブユニット１９には、回転子装置５の回転子キャリア１３が相対回転不能に固定されており、この回転子キャリア１３は、回転子装置５の回転子１２を相対回転不能に配置するために形成されている。

さらに、ハブユニット１９には、回転子装置５の接続部品１６が相対回転不能に固定されており、この接続部品１６は、クランクシャフト１０１に接続するために形成されている。

ハブユニット１９は、ラジアルシャフトシール７用のシール面２０を有し、このシール面２０は、回転子装置５の回転子キャリア１３と回転子装置５の接続部品１６との間に配置されている。

シール面２０は、その場合、ハブユニット１９の肩部２１から形成され、回転子キャリア１３の一方の側および他方の側でこの肩部２１に対して接続部品１６が接触することにより、内燃機関１００のクランクシャフト１０１は、接続部品１６を介し、ハブユニット１９を介して回転子キャリア１３に接続可能である。

ここで、図４によれば、肩部２１が複数の貫通穴２２を有しており、この貫通穴２２にそれぞれ１つのリベットが配置されているのに対して、図５では、貫通穴２２には、ねじＳが配置されている。

ねじＳは、ハブユニット１９、回転子キャリア１３、および回転子装置５の接続部品１６を一緒に相対回転不能に接続する。

図４で示されるような、ハブユニット１９の歯切部２３は、図５による第２の実施例に関しては存在しない。

さらに、図５では、回転子装置５の軸受１５は、サークリップ２５を使用して、回転子キャリア１３に固定されているのに対して、図４では、回転子キャリア１３には、シャフトナット２４を使用して肩部２１に対して張力がかかっている。

以下では、図面を再度、換言して説明する。

それにより、本発明は、以下では、実施形態の説明に基づいて、添付の図面を参照して、再度詳細に、かつ新たに説明される。

図１は、先行技術における２つの電気機械を備える変速機の概略図である。
図２は、図１の一部分を拡大した概略図である。
図３は、図２と同様の、先行技術における２つの電気機械を備えるさらなる変速機の断面図である。
図４は、第１の実施形態に基づく２つの電気機械を備える変速機の一部分の概略図である。
図５は、第２の実施形態に基づく２つの電気機械を備える変速機の一部分の概略図である。

以下では、第１の実施形態について説明する。

図４では、第１の実施形態に基づく２つの電気機械を備える変速機の一部分の概略図が示されている。

図４に示されているように、軸線方向の可撓性プレートまたはＦｌｅｘｐｌａｔｅまたは可撓性ディスク部品１０２は、ねじＳを介してクランクシャフト１０１に接続されており、内燃エンジンまたは内燃機関１００（参照符号のみ示す）の一部である。

第１の電気機械１の固定子２６は、固定子キャリア２７を使用して、例えば、ねじＳを介して変速機ハウジング２、つまり電気機械１のハウジング２に接続されている。

冷媒チャネルまたは冷却水チャネル、つまり冷却チャネル２８は、変速機ハウジング２、つまり電気機械１のハウジング２、および固定子キャリア２７によって画定されている。

回転子１２、または詳細に示されているように、第１の電気機械１の回転子キャリア１３は、遊びのない歯切部２３を介して、可能な限り小さいハブまたはハブユニット１９に相対回転不能に接続されている。

第１の電気機械１の回転子１２は、転がり軸受、つまり軸受１５を介して変速機ハウジング２、つまり電気機械１のハウジング内で支承されている。

転がり軸受／軸受１５は、例えば、ナット、つまりシャフトナット２４を介して、ハブ／ハブユニット１９上で軸線方向で固定されている。

ハブ／ハブユニット１９は、リベットＮを介してドライブプレート／フライホイール、つまり接続部品１６に接続されている。

ドライブプレート／フライホイール、つまり接続部品１６と回転子１２との間には、シールプレート、つまりシール要素８があり、このシールプレート、つまりシール要素８は、未封止または封止不能な空間Ａ、つまり第１の空間部分Ａと、封止した空間Ｂ、つまり第２の空間部分Ｂとの間の分離を可能にする。

内部では、シールプレート、つまりシール要素８は、ラジアルシャフトシールリングまたはラジアルシャフトシール７を、ハブ／ハブユニット１９に対して封止するために支持し、外側には、この例では、Ｏリング、つまりシール３６が図示されており、このＯリングによって、変速機ハウジングまたは電気機械１のハウジング２の外側のハウジング壁部品３に対する封止が可能になる。他の封止方法も可能である。同様に、ねじＳを介したシールプレート、つまりシール要素８の図示された固定は単なる例にすぎない。例えば、変速機ハウジング内または電気機械１のハウジング２の外側のハウジング壁部品３内のシールプレート、つまりシール要素８の圧着といった、他の解決策が可能である（図５を参照）。

シールプレート、つまりシール要素８が封止不能または未封止の領域Ａ、つまり第１の空間部分Ａを、封止した領域Ｂ、つまり第２の空間部分Ｂから分離するため、ハウジング内の開口部Ｏは、封止不能または未封止の空間Ａ、つまり第１の空間部分Ａへの水および／または他の汚れまたは異物の侵入を許すが、これにより、第１の電気機械１が損傷したり、汚損したりすることがない。

明示的な開口部Ｏが設けられていない場合でも、水および／または他の汚れ、つまり異物が変速機ハウジング２／ハウジング２とエンジンハウジング／内燃エンジン１００または内燃機関１００のハウジング１０４との間の空隙を通って封止不能または未封止の空間Ａ／第１の空間部分Ａに侵入した場合には、シールプレート／シール要素８によって第１の電気機械１の損傷または汚損が防止されるため、変速機ハウジング、つまり電気機械１のハウジング２とエンジンハウジング１０４または内燃エンジン／内燃機関１００のハウジング１０４との間の封止は必要ないことに留意されたい。

したがって、変速機ハウジング２、つまりハウジング２、エンジンハウジング１０４、つまりハウジング１０４およびシールプレート８、つまりシール要素８によって形成される空間Ａ／第１の空間部分Ａの外側の周囲に対する封止は明示的に省略されている。

以下では、第２の実施形態について説明する。

第２の実施形態は、以下で説明される差異または変更事項を除き、第１の実施形態と同一であることに留意されたい。

図５では、第２の実施形態に基づく２つの電気機械を備える変速機の一部分の概略図が示されている。

ドライブプレート／フライホイール、つまり接続部品１６、回転子キャリア１３およびハブまたはハブユニット１９が、ねじＳを介して一緒に接続されている。

ハブ／ハブユニット１９を回転子キャリア１３にリベット留めするなどして結合し、ドライブプレート／フライホイール、つまり接続部品１６のみをハブまたはハブユニット１９にねじ留めすることも、同様に可能である。

上述の２つの実施形態では、クランクシャフト１０１との第１の電気機械１の接続は、ねじＳを介して変速機または電気機械１を内燃エンジン１００または内燃機関１００（参照符号のみ示す）に固定した後に行われる。

前述した実施形態によって、以下の利点が説明される。
－第１の電気機械１の回転子１２をクランクシャフト１０１に、遊びがなく相対回転不能に直接接続すること
－ねじりダンパの中間接続がないこと
－第１の電気機械１の固定子２６専用の絶縁用費用がないこと
－水および／または他の異物／汚れが第１の電気機械１を汚損または損傷することなく、内燃エンジン１００または内燃機関１００と変速機または電気機械１との間の空間または第１の空間部分Ａに侵入することを許可すること
－変速機／電気機械１の組み立て時または組み立て後に、第１の電気機械１の機能を含め、変速機または電気機械１を最後に点検し、必要に応じて調整すること

本発明は、実施形態の説明に基づいて、上述のとおり説明されているが、本発明の範囲が添付の特許請求の範囲に定義されているとおり、本発明の範囲を逸脱することなく、種々の実施形態および変更が実施され得ることを理解されたい。

本発明のさらなる特徴および利点に関しては、開示図面に明示される。

１ 電気機械
２ ハウジング
３ 外側のハウジング壁部品
４ 固定子装置
５ 回転子装置
６ シール装置
７ ラジアルシャフトシール
８ 成形されたシール要素
９ マウント
１０ 貫通部
１１ マウント
１２ 回転子
１３ 回転子キャリア
１４ 軸受マウント
１５ 軸受
１６ 接続部品
１７ 雌ねじ山
１８ 貫通部
１９ ハブユニット
２０ シール面
２１ ハブユニットの肩部
２２ 貫通穴
２３ 歯切部／対向歯切部
２４ シャフトナット
２５ サークリップ
２６ 固定子
２７ 固定子キャリア
２８ 冷却チャネル
２９ 固定子キャリアの肩部
３０ 外側のハウジング壁部品の肩部
３１ 溝
３２ シール要素
３３ 貫通部
３４ 外側のハウジング壁部品の雌ねじ山
３５ 面取り部
３６ シール
３７ ラジアルシャフトシールリング
１００ 内燃機関
１０１ クランクシャフト
１０２ 可撓性ディスク部品
１０３ 貫通部
１０４ ハウジング
１０５ ラジアルシャフトシール
Ａ 第１の空間部分（Ｅ機械室）
Ｂ 第２の空間部分（油室）
Ｘ 軸線方向
Ｙ 半径方向
Ｅ 開口部
Ｎ リベット
Ｓ ねじ
Ｔ 分割面
Ｏ 開口部

Claims (10)

1. ハイブリッド車両用に電気エネルギーを生成するための電気機械（１）であって、
   －固定子装置（４）および回転子装置（５）を取り付けるための軸線方向の開口部（Ｅ）と、前記電気機械（１）を周囲から区切る少なくとも１つの外側のハウジング壁部品（３）と、を備える、ハウジング（２）と、
   －前記ハウジング（２）の内部に配置されている、固定子装置（４）と、
   －内燃機関（１００）の回転エネルギーが前記固定子装置（４）に対する前記回転子装置（５）の相対回転によって電気エネルギーに変換可能であるように、前記内燃機関（１００）に接続するための回転子装置（５）と、を有する、電気機械（１）において、
   －前記電気機械（１）は、シール装置（６）を有し、前記シール装置（６）は、前記ハウジング（２）の前記軸線方向の開口部（Ｅ）を封止し、前記ハウジング（２）の内部を軸線方向（Ｘ）に２つの空間部分（Ａ、Ｂ）に分割することにより、第１の空間部分（Ａ）において、内燃機関（１００）のクランクシャフトは、前記回転子装置（５）に接続可能であり、前記固定子装置（４）は、第２の空間部分（Ｂ）に配置されていることを特徴とする、電気機械（１）。
2. －前記シール装置（６）は、前記ハウジング（２）の内部に配置されていて、前記少なくとも１つの外側のハウジング壁部品（３）から前記回転子装置（５）まで延在しており、
   －前記シール装置（６）は、前記少なくとも１つの外側のハウジング壁部品（３）および前記回転子装置（５）、特に、前記回転子装置（５）のハブユニット（１９）に封止して接触している、請求項１に記載の電気機械。
3. －前記シール装置（６）は、ラジアルシャフトシール（７）および成形されたシール要素（８）を有し、前記シール要素（８）は、漏斗状に延びるように形成されており、かつ／または
   －前記シール要素（８）は、前記シール要素（８）の半径方向内側に位置する端部に前記シール装置（６）のラジアルシャフトシール（７）用のマウント（１１）を形成し、前記ラジアルシャフトシール（７）が予張力によって前記回転子装置（５）のハブユニット（１９）のシール面（２０）に対して張力をかけられるように形成されている、請求項１または２に記載の電気機械。
4. －前記回転子装置（５）は、回転子（１２）および回転子キャリア（１３）を有し、前記回転子（１２）および前記回転子キャリア（１３）は、相対回転不能に接続されており、
   －前記回転子装置（５）は、接続部品（１６）を有し、前記接続部品（１６）は、内燃機関（１００）のクランクシャフト（１０１）に接続するために形成されており、
   －前記接続部品（１６）は、前記回転子装置（５）のハブユニット（１９）との摩擦接続式および／または形状接続式の接続のために前記接続部品（１６）の半径方向内側に少なくとも１つの貫通部（１８）を有する、請求項１から３のいずれか一項に記載の電気機械。
5. －前記回転子装置（５）は、ハブユニット（１９）を有し、前記ハブユニット（１９）には、前記回転子装置（５）の回転子キャリア（１３）が相対回転不能に固定されており、前記回転子キャリア（１３）は、前記回転子装置（５）の回転子（１２）を相対回転不能に配置するために形成されており、かつ／または前記ハブユニット（１９）には、前記回転子装置（５）の接続部品（１６）が相対回転不能に固定されており、前記接続部品（１６）は、クランクシャフト（１０１）に接続するために形成されている、請求項１から４のいずれか一項に記載の電気機械。
6. －前記ハブユニット（１９）は、前記シール装置（６）のラジアルシャフトシール（７）用のシール面（２０）を有し、前記シール面（２０）は、前記回転子装置（５）の回転子キャリア（１３）と前記回転子装置（５）の接続部品（１６）との間に配置されており、かつ／または
   －前記ハブユニット（１９）は、肩部（２１）を有し、前記回転子キャリア（１３）の一方の側および他方の側で前記肩部（２１）に対して前記接続部品（１６）が接触することにより、内燃機関（１００）のクランクシャフト（１０１）は、前記接続部品（１６）を介し、前記ハブユニット（１９）を介して前記回転子キャリア（１３）に接続可能である、請求項５に記載の電気機械。
7. －前記ハブユニット（１９）は、歯切部（２３）を有し、前記歯切部（２３）において、前記回転子キャリア（１３）は、対応する対向歯切部（２３）と係合し、歯切部（２３）と対向歯切部（２３）とは、遊びなく形成されており、かつ／または
   －前記ハブユニット（１９）は、前記回転子キャリア（１３）と共に、シャフト－ハブ接続部を有し、前記シャフト－ハブ接続部を用いることによりハブユニット（１９）と回転子キャリア（１３）との間の相対回転不能な接続が確実にされている、請求項５または６に記載の電気機械。
8. －前記少なくとも１つの外側のハウジング壁部品（３）は、前記固定子装置（４）を配置するために形成されており、
   －前記固定子装置（４）は、固定子（２６）および固定子キャリア（２７）を含み、前記固定子キャリア（２７）には、半径方向内側で前記固定子（２６）が固定されており、前記固定子キャリア（２７）は、半径方向外側で前記少なくとも１つのハウジング壁部品（３）に配置されており、
   －前記固定子キャリア（２７）は、軸線方向の端部に面取り部（３５）を有し、前記面取り部（３５）には、前記固定子キャリア（２７）と前記シール装置（６）または前記シール装置（６）のシール要素（８）との間にシール（３６）が配置されている、請求項１から７のいずれか一項に記載の電気機械。
9. 車両用ハイブリッド駆動ユニットであって、
   －請求項１から８のいずれか一項に記載の電気機械（１）と、
   －クランクシャフト（１０１）および可撓性ディスク部品（１０２）を備える内燃機関（１００）と、を有する、車両用ハイブリッド駆動ユニットにおいて、
   －前記可撓性ディスク部品（１０２）は、前記クランクシャフト（１０１）に相対回転不能に、かつ前記電気機械（１）の前記回転子装置（５）の前記接続部品（１６）に相対回転不能に配置されていることにより、前記内燃機関（１００）の前記回転エネルギーは、前記クランクシャフト（１０１）、前記可撓性ディスク部品（１０２）および前記接続部品（１６）を経由して前記ハブ部品（１９）まで、前記回転子キャリア（１３）を経由して前記回転子（１２）まで伝達可能であり、機械エネルギーを電気エネルギーに変換する、車両用ハイブリッド駆動ユニット。
10. 内燃機関（１００）を電気機械（１）に接続するための方法であって、
    －内燃機関（１００）のクランクシャフト（１０１）と電気機械（１）とを共通の回転軸において軸線方向に位置合わせする工程と、
    －前記電気機械（１）の前記ハウジング（２）と前記内燃機関（１００）のハウジング（１０４）とを接続する工程と、
    －ねじを使用して、前記電気機械（１）の前記回転子装置（５）の前記接続部品（１６）を前記内燃機関（１００）の前記可撓性ディスク部品（１０２）に接続する工程と、を含む、方法。

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