JP2024520446A - 開存性を有するカテーテル延長セットまたは監視機器 - Google Patents

Abstract

開存性を有するカテーテル延長セットまたは監視機器。カテーテル延長セットは、遠位端、近位端、および内腔を含み得るハウジングを含むことができる。カテーテル延長セットは、ハウジングの遠位端に接続され、カテーテルアセンブリに接続するように構成された遠位コネクタを含むことができる。カテーテル延長セットは、ハンドル、前進要素、および器具を含み得る。器具は、前進要素のＵ字型チャネルを通って延びてもよく、固定された第１端および第２端を含むことができる。並進機構は、ハンドルが第１の距離を遠位方向に移動すると、前進要素が内腔内で第１の距離を遠位方向に移動し、器具の第２端が第２の距離を遠位方向に前進するように、ハンドルとハウジングとの間、かつ、前進要素のポケット内に配置されてもよい。第２の距離は、第１の距離の少なくとも２倍であり得る。

Description

関連出願の相互参照
本願は、２０２１年５月２６日に申請された「開存性有するカテーテル延長セットまたは監視機器」と題する米国仮出願番号６３／１９３，４８９に基づく優先権を主張するものであり、その全開示は、本明細書中に全体として参照により援用される。

カテーテルは、種々の輸液療法に一般的に使用される。例えば、カテーテルは、通常の生理食塩水、種々の薬剤、および中心静脈栄養などの流体を患者に注入するために使用することができる。また、患者からの採血にカテーテルを使用することもある。

一般的なタイプのカテーテル装置には、留置針カテーテルが含まれる。その名が意味するように、留置針カテーテルは、遠位先端部が尖ったイントロデューサ針にかぶせて装着することができる。カテーテルアセンブリは、カテーテルアダプタと、カテーテルアダプタから遠位方向に延びるカテーテルと、カテーテルを通って延びるイントロデューサ針とを含み得る。カテーテルおよびイントロデューサ針は、イントロデューサ針の遠位先端部がカテーテルの遠位先端部を越えて延び、針のベベル（斜面）が患者の皮膚とは逆側の上を向くように組み立てられてもよい。カテーテルおよびイントロデューサ針は一般に、患者の皮膚を介して血管系に浅い角度で挿入される。

イントロデューサ針および／またはカテーテルが血管内に適切に配置されていることを確認するために、臨床医は一般的に、カテーテルアセンブリのフラッシュバックチャンバー内に血液の「逆流」があることを確認する。針の配置が確認されると、臨床医は血管系の流れを一時的に塞いで針を抜き、後の採血または輸液のためにカテーテルを留置したままにすることができる。

特にカテーテルの留置時間が長くなる場合、いくつかの理由で、カテーテルを用いた輸液や採血が困難になることがある。フィブリン鞘または血栓が、カテーテルアセンブリの内側の面、カテーテルアセンブリの外側の面、またはカテーテルの遠位先端部付近の血管系内に形成される場合がある。フィブリン鞘または血栓は、カテーテルを通る流路を遮断または狭窄し、これにより、輸液および／または高品質の血液サンプルの採取が損なわれる可能性がある。

本明細書で特許請求される主題は、何らかの欠点を解決する実施形態や、または上記のような環境においてのみ動作する実施形態に限定されるものではない。むしろ、本明細書において述べるいくつかの実装が実施され得る１つの例示的な技術分野を示すために当該背景技術を提供したに過ぎない。

本開示は、一般に、血管アクセス装置および関連する方法に関する。特に、本開示は、カテーテル延長セット、ならびに関連する装置、システム、および方法に関する。いくつかの実施形態において、カテーテル延長セットは、遠位端、近位端、およびハウジングの遠位端を通って延びる一の内腔を含み得るハウジングを含み得る。いくつかの実施形態において、カテーテル延長セットは、柔軟な延長チューブを有してもよい。

いくつかの実施形態において、カテーテル延長セットは、ハウジングの遠位端に接続することができ、カテーテルアセンブリに接続するように構成された遠位コネクタを含み得る。いくつかの実施形態において、カテーテル延長セットはハンドルを含み得る。いくつかの実施形態において、ハンドルは、ハウジングと接触しないようにしてもよい。いくつかの実施形態において、カテーテル延長セットは前進要素を含み、当該前進要素はＵ字型チャネルを含み得る。いくつかの実施形態において、前進要素はポケットを含み得る。いくつかの実施形態において、前進要素は、一の内腔内に配置し得る。

いくつかの実施形態では、カテーテル延長セットは、Ｕ字型のチャネルを通って延びる器具を含み得る。いくつかの実施形態において、上記器具は、固定された第１端と、ハンドルが第２の距離を遠位方向に移動すると、第１の距離を遠位方向に進むように構成された第２端とを含み得る。いくつかの実施形態において、第１の距離は、第２の距離の少なくとも２倍であってもよい。

いくつかの実施形態において、ハンドルがハウジングの外面に沿って第１の距離を遠位方向に移動すると、前進要素が第１の距離を内腔内で遠位方向に移動し、器具の第２端が第２の距離を遠位方向に移動するように、カテーテル延長セットが、ハンドルとハウジングの外面との間かつポケット内に配置された並進機構を含み得る。

いくつかの実施形態では、ハウジングは他の内腔を含み得る。いくつかの実施形態では、他の内腔は、ハウジングの遠位端およびハウジングの近位端を通って延びていてもよく、これを介して流体が流れるように構成され得る。いくつかの実施形態において、カテーテル延長セットは、遠位コネクタ内またはハウジングの遠位端内に配置可能なエラストマーシールを含み得る。いくつかの実施形態において、器具は、エラストマーシールを通って延びるように構成されてもよい。いくつかの実施形態において、エラストマーシールは、他の内腔への遠位方向における流体の流入を許容する一方で一の内腔には流入しないように位置決めされ得る。

いくつかの実施形態において、カテーテル延長セットは、遠位コネクタおよび他の内腔と流体連通する採血装置を含み得る。いくつかの実施形態において、採血装置は、真空採血管を受け入れるように構成されたシリンジまたは鋭利なカニューレを含み得る。いくつかの実施形態において、カテーテル延長セットは、ハウジングの近位端に接続された近位コネクタを含み得る。いくつかの実施形態において、採血装置は、近位コネクタに接続されてもよい。

いくつかの実施形態において、ハンドルは間隙を含み得る。いくつかの実施形態では、他の内腔は、ハウジングの遠位端とハウジングの近位端を通って延びていてもよい。いくつかの実施形態において、他の内腔は、間隙と並んでいてもよい。いくつかの実施形態において、他の内腔は、一の内腔の上に配置されてもよい。

いくつかの実施形態において、一の内腔の近位端は閉塞され得る。いくつかの実施形態において、カテーテル延長セットは、ハウジングを挟んで上記並進機構とは反対側かつハウジングとハンドルとの間に配置された付加的な並進機構を含み得る。

いくつかの実施形態において、カテーテル延長セットは、ポートおよび当該ポートに接続された延長チューブを含み得る。いくつかの実施形態において、ポートは、エラストマーシールの遠位に配置され、当該ポートを介して流体が流れるように構成されていてもよい。いくつかの実施形態において、採血装置は、延長チューブに接続され得る。

いくつかの実施形態において、カテーテル延長セットは、器具が完全に後退した位置にあるとき、ハンドルに近接し、かつ近位側にあるグリップ要素を含み得る。いくつかの実施形態では、グリップ要素は外面がテクスチャ加工されていてもよい。

いくつかの実施形態において、カテーテル延長セットは、ハンドルとハウジングの外面との間に配置された一対の対向する並進機構を含み得る。いくつかの実施形態において、当該一対の対向する並進機構は、前進要素の近位側に配置され、前進要素を遠位方向に押すように構成され得る。いくつかの実施形態において、ハウジングの外面に沿ってハンドルが第１の距離を遠位方向に移動すると、一対の対向する並進機構は、内腔内において前進要素を遠位方向に向けて第１の距離だけ押してもよく、器具の第２端は遠位方向に第２の距離を前進してもよい。

いくつかの実施形態において、カテーテル延長セットは、ハンドルとハウジングの外面との間に配置された、他の一対の対向する並進機構を含み得る。いくつかの実施形態において、他の一対の対向する並進機構は、前進要素の遠位側に配置されてもよく、ハンドルが近位方向に移動すると前進要素を近位方向に押すように構成される。

いくつかの実施形態において、採血方法は、カテーテルアセンブリのカテーテルを患者の血管系に挿入することを含み得る。いくつかの実施形態において、当該方法は、カテーテル延長セットをカテーテルアセンブリに接続することを含み得る。いくつかの実施形態において、当該方法は、ハンドルを遠位方向に第２の距離だけ移動させることを含み得る。いくつかの実施形態において、遠位方向に第２の距離だけハンドルを移動させると、器具の第２端がカテーテル内に進入またはカテーテルを通って前進し得る。

いくつかの実施形態において、ハウジングは、ハウジングの遠位端およびハウジングの近位端を通って延びる他の内腔を含んでもよく、この内腔を介して流体が流れるように構成されてもよい。いくつかの実施形態において、当該方法は、ハンドルを第２の距離だけ近位方向に移動させることを含んでもよい。いくつかの実施形態において、ハンドルを第２の距離だけ近位方向に移動させると、器具の第２端がカテーテル延長セットに格納され得る。いくつかの実施形態において、当該方法は、ハウジングの他の内腔を通して採血することを含み得る。

前述の一般的な説明と以下の詳細な説明は、いずれも例示かつ説明的であり、特許請求の範囲に記載されている本発明を限定するものではないことは理解されたい。種々の実施形態は、図示された配置および手段に限定されないことを理解されたい。また、本発明の様々な実施形態の範囲から逸脱することなく、実施形態を組み合わせてもよく、または他の実施形態を利用してもよく、また、特許請求の範囲に記載されていない限り、構造変更をおこなってもよいことも理解されたい。したがって、以下の詳細な説明は、限定的な意味で解釈されるべきではない。

例示的な実施形態は、添付の図面を用いて、具体的かつ詳細に記載および説明される。

図１Ａは、いくつかの実施形態による、例示的なカテーテル延長セットの上面図であり、近位位置にあるハンドルの一例を示す。

図１Ｂは、いくつかの実施形態による、図１Ａのカテーテル延長セットの上面図であり、遠位位置にあるハンドルの一例を示す。

図１Ｃは、いくつかの実施形態による、図１Ａのカテーテル延長セットの側面図であり、遠位位置にあるハンドルの一例を示す。

図１Ｄは、いくつかの実施形態による、図１Ａの線１Ｄ－１Ｄに沿った図１Ａのカテーテル延長セットの断面図である。

図１Ｅは、いくつかの実施形態による、図１Ｄの線１Ｅ－１Ｅに沿った図１Ａのカテーテル延長セットの断面図である。

図１Ｆは、いくつかの実施形態による、図１Ｄの線１Ｆ－１Ｆに沿った図１Ａのカテーテル延長セットの断面図である。

図１Ｇは、いくつかの実施形態による、図１Ｃの線１Ｇ－１Ｇに沿った図１Ａのカテーテル延長セットの断面図である。

図１Ｈは、いくつかの実施形態による、図１Ａのカテーテル延長セットの断面図である；

図２Ａは、いくつかの実施形態による、例示的なカテーテル延長セットの縦断側面図である。

図２Ｂは、いくつかの実施形態による、図２Ａのカテーテル延長セットの縦断上面図である。

図３は、いくつかの実施形態による、図１Ａのカテーテル延長セットの上面図であり、例示的なグリップ要素を示す。

図４は、いくつかの実施形態による、図１Ａのカテーテル延長セットの上面図であり、例示的なポートを示す。

図５は、いくつかの実施形態による、例示的なカテーテルアセンブリに接続された図１Ａのカテーテル延長セットの上面図である。

図６Ａは、いくつかの実施形態による、例示的なカテーテル延長セットの上面図である。

図６Ｂは、いくつかの実施形態による、図６Ａのカテーテル延長セットの一部の断面図である。

図６Ｃは、いくつかの実施形態による、図６Ａのカテーテル延長セットの他の部分の断面図である。

図７Ａは、いくつかの実施形態による、例示的なハウジングの上部斜視図である。

図７Ｂは、いくつかの実施形態による、ハウジングの上部斜視図である。

図７Ｃは、いくつかの実施形態による、ハウジングの上部斜視図である。

ここで図１Ａ～１Ｇに示すように、いくつかの実施形態では、カテーテル延長セット１０はハウジング１２を含むことができ、当該ハウジング１２は、遠位端１４、近位端１６、およびハウジング１２の遠位端１４を通って延びる内腔１８を含み得る。いくつかの実施形態では、カテーテル延長セット１０は、遠位コネクタ２０を含むことができ、当該遠位コネクタ２０は、ハウジング１２の遠位端１４に接続され、かつ、カテーテルアセンブリに接続するように構成されてもよい。

いくつかの実施形態では、遠位コネクタ２０は、対向するレバーアーム２２ａおよび２２ｂを含み得る。いくつかの実施形態では、対向するレバーアーム２２ａおよび２２ｂの遠位端は、対向するレバーアーム２２ａおよび２２ｂの近位端に加わる圧力に応じて互いから離れる方向に移動するように構成され得る。いくつかの実施形態では、対向するレバーアーム２２ａおよび２２ｂの近位端に加えられた圧力がなくなると、遠位端が互いに近づいて、例えば、ニードルレスコネクタ、他のコネクタ、またはカテーテルアダプタの近位端などの、カテーテルアセンブリの一部分を把捉することができる。いくつかの実施形態では、遠位コネクタ２０は、カテーテルアセンブリの上記一部分に挿入するように構成された、ブラント（非鋭利な）カニューレまたはオスルアーを含み得る。いくつかの実施形態において、遠位コネクタ２０は、他の適切なコネクタを含み得る。例えば、遠位コネクタ２０は、糸付オスルアー、スリップオスルアー、スピンロックを有する糸付オスルアー、取り外し可能ブラントカニューレスナップ接続を有する糸付オスルアー、取り外し可能ブラントカニューレスナップ接続を有するスリップオスルアー、または他の適切なコネクタを含み得る。いくつかの実施形態では、遠位コネクタ２０は、延長チューブを収容するようにそれぞれ構成された１または複数の接続ポケットを含んでもよい。

いくつかの実施形態では、カテーテル延長セット１０はハンドル２４を含んでもよく、ハンドル２４は器具３２を前進または後退させる双方向の動きのために構成され得る。いくつかの実施形態において、ハンドル２４の外面または上面は、１または複数の突起を含み得る。これにより使用者がハンドル２４を容易に握ることができる。いくつかの実施形態では、カテーテル延長セット１０は前進要素２６を含み得る。前進要素２６は、Ｕ字型チャネル２８を含むことができる。いくつかの実施形態では、前進要素２６は、凹部またはポケット３０を含み得る。いくつかの実施形態において、ポケット３０は、Ｕ字型チャネル２８の内部に配置してもよい。いくつかの実施形態において、前進要素２６は、内腔１８内に配置してもよい。

いくつかの実施形態では、カテーテル延長セット１０は、Ｕ字型チャネル２８を通って延びる器具３２を含み得る。いくつかの実施形態において、器具３２は、ガイドワイヤ、プローブ、１または複数のセンサを有するガイドワイヤもしくはプローブ、または他の適切な器具を含み得る。いくつかの実施形態において、これらのセンサは、患者または機器の監視に用いてもよく、圧力、温度、ｐＨ、血液化学、酸素飽和度、流量、または、その他の生理学的測定値を測定するセンサを含んでもよい。いくつかの実施形態において、器具３２は、カテーテルの滞留時間を通して、採血だけでなく投薬および輸液のためのカテーテルアセンブリのカテーテルの開存性を改善することができる。いくつかの実施形態において、カテーテル延長セット１０がカテーテルアセンブリに接続されている際、カテーテルを、患者の血管系内に留置または挿入することができる。いくつかの実施形態において、カテーテル延長セット１０は、採血中の血流および品質を促進し、ワークフローを改善し、操作に関連するカテーテル合併症のリスクを低減することができる。

いくつかの実施形態において、器具３２は、固定された第１端３４と、遠位方向に前進および／または近位方向に後退するように構成された第２端３６を含むことができる。いくつかの実施形態において、第２端３６は、血栓の除去を容易にし、かつ／または、血管系への損傷を低減するように構成されたロッド、コイル、または他の任意の適切な形状を含み得る。いくつかの実施形態では、コイルがロッドを取り囲んでいてもよい。いくつかの実施形態において、第２端３６の最遠位部分は、血管系を損傷するリスクを低減させるために非鋭利なものとしてもよい。いくつかの実施形態において、第２端３６は、当該第２端３６を通る血流を促進するために多孔性であってもよい。いくつかの実施形態では、固定された第１端３４は、ハウジング１２の内側に固定し得る。例えば、固定された第１端３４は、接着(adhered)、接合(bonded)または、または、他の適切な方法でハウジング１２内に固定(secured)してもよい。

いくつかの実施形態では、第２端３６は、ハンドル２４が第２の距離を遠位方向に移動した場合に、第１の距離を遠位方向に前進するように構成することができる。いくつかの実施形態において、第１の距離は、第２の距離の少なくとも２倍であってもよい。いくつかの実施形態では、器具３２をハンドル２４と接触させることなく器具３２の移動が容易となり、器具３２の細菌汚染のリスクを低減することができる。

いくつかの実施形態において、カテーテル延長セット１０は、ハウジング１２の外面に沿ってハンドル２４が第１の距離を遠位方向に移動すると、前進要素２６が内腔１８内で第１の距離を遠位方向に移動し、器具３２の第２端３６が第２の距離を遠位方向に移動することができるように、ハンドル２４とハウジング１２の外面との間、かつ、ポケット３０内に配置された並進機構３８を、含み得る。いくつかの実施形態では、並進機構３８は、ボール、ホイール、ローラベアリング、またはハウジング１２を局所的に圧縮させるように構成された、その他の適切な機構を含むことができる。

いくつかの実施形態において、ハウジング１２は、熱可塑性エラストマー（ＴＰＥ）、熱可塑性ポリウレタン（ＴＰＵ）、ＰＥＬＬＥＴＨＡＮＥ（登録商標）ポリ塩化ビニル（ＰＶＣ）のような柔軟性のある物質またはその他の適切な物質で構成されてもよい。いくつかの実施形態では、柔軟性材料により、並進機構３８はハウジング１２を容易に圧縮することができる。いくつかの実施形態において、ハウジング１２は、柔軟な延長チューブを含み得る。いくつかの実施形態において、ハウジング１２は、柔軟性材料、硬質材料、および半硬質材料のうちの１または複数から構成されていてもよい。いくつかの実施形態において、例えば器具３２および／または前進要素２６のような、ハウジング内の構成要素の可視化、および／または構成要素上の印の可視化を容易にする目的で、ハウジング１２を透明としてもよい。

いくつかの実施形態では、ハウジング１２がポケット３０内に延びるように並進機構３８はハウジング１２を圧縮し得る。いくつかの実施形態では、並進機構３８がハウジング１２をポケット３０内に圧縮することで、ハンドル２４による前進要素２６の移動が容易となり得る。

いくつかの実施形態において、カテーテル延長セット１０は、１または複数の追加の並進機構４０を含むことができる。いくつかの実施形態において、追加の並進機構４０は、ハウジング１２を挟んで並進機構３８の反対側、かつ、ハウジング１２とハンドル２４との間に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、並進機構３８および／または追加の並進機構４０により、ハンドル２４のハウジング１２への接触を防ぐことができるため、ハンドル２４は、ハウジング１２の長軸に沿って摩擦が少ない状態で移動できる。いくつかの実施形態において、追加の並進機構４０は、それぞれ、ローラーボール、ホイール、ベアリング、またはその他の適切な特徴を含むことができる。

いくつかの実施形態において、並進機構３８および／または追加の並進機構４０は、ハンドル２４における凹部４２（複数）内に配置してもよい。いくつかの実施形態において、１または複数の凹部４２の表面は、１または複数の小さな突起部４４を含み得る。これにより、ハンドル２４のうち、並進機構３８および／または追加の並進機構４０と接触する表面積の大きさを抑制することができる。いくつかの実施形態では、凹部４２は、並進機構３８および／または追加の並進機構４０と基本的に類似した形状を有していてもよい。並進機構３８および／または追加の並進機構４０は球形であってもよい。いくつかの実施形態では、前進要素２６のうちポケット３０の反対側の表面は、１または複数の隆起４６を含み得る。これにより、ハウジング１２と接触する前進要素２６の表面積の大きさを抑制することができ、より少ない摩擦で前進要素２６がハウジング１２に対して移動することが可能となる。

いくつかの実施形態において、ハウジング１２は、他の内腔４８を含み得る。いくつかの実施形態では、他の内腔４８は、ハウジング１２の遠位端１４とハウジング１２の近位端１６を通って延び、これを介して流体が流れるように構成し得る。いくつかの実施形態において、他の内腔４８の幅および／または長さは、採血中の溶血を減少させつつ、採血時間を減少させる血流速度を提供するように構成することができる。いくつかの実施形態では、ハンドル２４が１ｘ前進すると器具３２が２ｘ以上前進することで、採血に用いるハウジング１２および他の内腔４８の長さを短くすることが可能となり、その結果、内腔４８内の血液量を少なくすることができる。

いくつかの実施形態では、カテーテル延長セット１０は、遠位コネクタ２０内またはハウジング１２の遠位端１４内に配置することができるエラストマーシール５０を含み得る。いくつかの実施形態では、器具３２は、エラストマーシール５０を通って延びるように構成することができる。いくつかの実施形態では、他の内腔４８内に遠位方向に向けて流体が流れ込むことを可能にしつつ、内腔１８内に遠位方向に向けて流体が流れ込むことを防止するようにエラストマーシール５０を配置してもよい。いくつかの実施形態では、内腔１８の近位端５２を閉塞することができる。例えば、セプタムまたはシールを、内腔１８の近位端５２内に配置してもよいし、例えば図１Ｅに示すように、ハウジング１２によって閉塞してもよい。

いくつかの実施形態では、器具３２は内腔１８内に完全に収容され得る。さらに詳細には、いくつかの実施形態では、器具３２が完全に後退した位置にあり、および／または、ハンドル２４が近位の位置にある場合に、器具３２の第２端３６をエラストマーシール５０の近位に配置してもよい。他の実施形態では、器具３２が完全に後退した位置にあり、かつ／または、ハンドル２４が近位の位置にある場合、器具３２がエラストマーシール５０を通って延伸する一方で、第２端３６が遠位コネクタ２０内に配置されるようにしてもよい。

いくつかの実施形態では、カテーテル延長セット１０は、遠位コネクタ２０および他の内腔４８と流体連通する採血装置５４を含み得る。いくつかの実施形態では、採血装置５４は、真空採血管を受け入れるように構成されたシリンジまたは鋭利なカニューレ５６を含み得る。いくつかの実施形態において、真空採血管を保持するように構成されたホルダー５９内に、鋭利なカニューレ５６を配置し得る。いくつかの実施形態において、採血装置５４は、ニュージャージー州フランクリンレイクのベクトン・ディッキンソン アンド カンパニー（Ｂｅｃｔｏｎ， Ｄｉｃｋｉｎｓｏｎ ａｎｄ Ｃｏｍｐａｎｙ）から入手可能なＢＤ ＶＡＣＵＴＡＩＮＥＲ（登録商標） ＬＵＥＲ－ＬＯＫ（商標）アクセス装置を含むことができる。いくつかの実施形態において、真空採血管は、ニュージャージー州フランクリンレイクのベクトン・ディッキンソン アンド カンパニー（Ｂｅｃｔｏｎ， Ｄｉｃｋｉｎｓｏｎ ａｎｄ Ｃｏｍｐａｎｙ）から入手可能なＢＤ ＶＡＣＵＴＡＩＮＥＲ（登録商標）採血管を含むことができる。

いくつかの実施形態では、カテーテル延長セット１０は、ハウジング１２の近位端１６に接続された近位コネクタ５８を含むことができる。いくつかの実施形態では、採血装置５４は、近位コネクタ５８に接続してもよい。これらの実施形態および他の実施形態では、近位コネクタ５８は、メスルアーを含むことができる。いくつかの実施形態では、採血装置５４は、ハウジング１２の近位端１６を有する単一のユニットとして一体的に形成され得る。いくつかの実施形態では、近位コネクタ５８と採血装置５４との間にニードルレスコネクタを配置し得る。いくつかの実施形態において、近位コネクタ５８は、他の内腔４８を介して患者の血管系に流体の注入を提供するために、静注ラインまたは他の流体接続部に接続されていてもよい。

いくつかの実施形態において、採血方法は、カテーテルアセンブリのカテーテルを患者の血管系に挿入することを含み得る。いくつかの実施形態において、上記方法は、カテーテル延長セット１０をカテーテルアセンブリに接続することを含み得る。いくつかの実施形態において、カテーテル延長セット１０は、カテーテルが患者の血管系に挿入された後、カテーテルアセンブリに接続することができる。いくつかの実施形態において、上記方法は、ハンドル２４を遠位方向に第１の距離だけ移動させることを含み得る。いくつかの実施形態では、ハンドルを遠位方向に第２の距離だけ移動させると、器具３２の第２端がカテーテル内に進入またはカテーテルを通って前進し得る。

いくつかの実施形態において、ハウジング１２は、ハウジング１２の遠位端１４およびハウジング１２の近位端１６を通って延びる他の内腔４８を含んでもよく、この内腔を介して流体が流れるように構成され得る。いくつかの実施形態において、上記方法は、ハンドル２４を近位方向に第１の距離だけ移動させることを含むことができる。いくつかの実施形態では、ハンドル２４を近位方向に第１の距離だけ移動させると、器具３２の第２端３６は、例えば、カテーテル延長セット１０内に完全に格納されるように、カテーテル延長セット１０内に格納され得る。いくつかの実施形態において、上記方法は、ハウジング１２の他の内腔４８を介して採血することを含み得る。

いくつかの実施形態において、前進要素２６、ハウジング１２、および内腔１８のうちの１または複数が、円滑な並進を容易にするための潤滑剤を含むことができる。いくつかの実施形態において、潤滑剤は、ＫＥＭＡＭＩＤＥ（登録商標）またはその他の添加剤を含み得る。いくつかの実施形態において、以下の１または複数が、円滑な並進を容易にするために、潤滑性材料から構築され得る。いくつかの実施形態において、内腔１８は、通気して気圧を維持し、前進要素２６およびハンドル２４が遠位方向および／または近位方向に並進する際に内腔１８内における空気の移動を可能とすることができる。

いくつかの実施形態において、ハンドル２４は、グリップ面を含み得る。グリップ面によりハンドル２４を容易に双方向移動することができる。いくつかの実施形態では、ハンドル２４は、環状であってもよく、または、ハウジング１２の全円周または全周の周りに延在してもよい。他の実施形態では、ハンドル２４は間隙６２を含むことができる。いくつかの実施形態では、他の内腔４８は、ハウジング１２の遠位端１４およびハウジング１２の近位端１６を通って延在し得る。いくつかの実施形態において、他の内腔４８は、間隙６２と並んでいてもよい。いくつかの実施形態において、他の内腔４８は、内腔１８と平行であってもよい。ここで図１Ｈに示すように、いくつかの実施形態では、他の内腔４８は、内腔１８の上に、あるいは、患者の皮膚から離れて配置することができる。これにより、使用者は、他の内腔内において、患者の血管系内でのカテーテルアセンブリのカテーテルの配置を示す血液を視認することができる。

図２Ａ～図２Ｂに示すように、いくつかの実施形態にかかる、カテーテル延長セット７０が図示されている。いくつかの実施形態において、カテーテル延長セット７０は、１または複数の要素および／または操作に関してカテーテル延長セット７０と同様または同一であり得る。いくつかの実施形態では、カテーテル延長セット７０は、ハンドル２４とハウジング１２の外面との間に配置された一対の対向する並進機構７２ａおよび７２ｂを含むことができる。いくつかの実施形態では、当該一対の対向する並進機構７２ａおよび７２ｂは、前進要素２６の近位に配置され、前進要素２６を遠位方向に押すように構成されている。いくつかの実施形態では、ハウジング１２の外面に沿ってハンドル２４が遠位方向に第１の距離を移動すると、一対の対向する並進機構７２ａおよび７２ｂは、内腔１８内において遠位方向に前進要素２６を第１の距離押すことができ、器具３２の第２端３６は遠位方向に第２の距離を前進することができる。

いくつかの実施形態では、カテーテル延長セット７０は、ハンドル２４とハウジング１２の外面との間に配置された他の一対の対向する並進機構７４ａおよび７４ｂを含むことができる。いくつかの実施形態では、他の一対の対向する並進機構７４ａおよび７４ｂは、前進要素２６の遠位側に配置され、ハンドル２４が近位方向に移動すると前進要素２６を近位方向に押すように構成されてもよい。

ここで図３に示すように、いくつかの実施形態では、カテーテル延長セット１０（または図２について説明したカテーテル延長セット７０）は、器具３２が完全に後退した位置にあるときにハンドル２４に近接しかつハンドル２４の近位側にあるグリップ要素７６を含むことができる。いくつかの実施形態では、グリップ要素７６の外面は、テクスチャ加工されていてもよく、これにより把持が容易となり得る。例えば、グリップ要素７６の外面は、１または複数の突起を含むことができる。

いくつかの実施形態において、グリップ要素７６の遠位端は、近位コネクタ５８または、ハウジング１２の近位端１６に接続され得る。いくつかの実施形態において、グリップ要素７６の近位端は、採血装置５４に接続され得る。いくつかの実施形態において、流路７８は他の内腔４８からグリップ要素７６を通って採血装置５４まで延びることができる。

いくつかの実施形態において、使用者は、使用者の手の親指と中指でグリップ要素７６を把持し、ハンドル２４の上に人差し指を置いてハンドル２４を遠位方向にスライドさせることによって、器具３２を前進させることができる。いくつかの実施形態では、使用者はハンドル２４に人差し指を置いて、ハンドル２４を近位方向にスライドさせることもできる。したがって、いくつかの実施形態では、カテーテル延長セット１０は、片手で操作するように構成し得る。いくつかの実施形態では、他のグリップの配置も可能である。

ここで図４に示すように、いくつかの実施形態において、カテーテル延長セット１０（またはカテーテル延長セット７０）は、ポート８０、およびポート８０に接続された延長チューブ８２を含み得る。いくつかの実施形態では、ポート８０は、エラストマーシール５０の遠位側に配置され（例えば、図１Ｅおよび図２Ａ～２Ｂ参照）、ポートを介して流体が流れるように構成され得る。いくつかの実施形態において、採血装置５４は、延長チューブ８２に接続され得る。いくつかの実施形態において、採血装置５４（例えば、図１Ａ参照）は、コネクタ８４を介して延長チューブ８２に接続され得る。いくつかの実施形態において、延長チューブ８２は、採血装置５４および／またはポート８０と一体化され得る。他の実施形態では、例えば図４に示すように、ハウジング１２は、他の内腔４８を含まなくてもよく、および／または、血液は、ポート８０および延長チューブ８２を介して採血装置５４に向けて遠位方向に流れ得る。

図５に示すように、いくつかの実施形態にかかる、カテーテルシステム８５が図示されている。いくつかの実施形態において、カテーテルシステム８５は、カテーテルアセンブリ８６を含み得る。いくつかの実施形態では、カテーテルアセンブリ８６は、カテーテルアダプタ８８を含み得る。カテーテルアダプタ８８は、遠位端９０と、近位端９２と、遠位端９０および近位端９２を通って延びる内腔９４とを含み得る。いくつかの実施形態では、カテーテルアセンブリ８６は、カテーテル９６を含み得る。カテーテル９６は、カテーテルアダプタ８８から遠位方向に延び得る。

いくつかの実施形態において、カテーテル９６は、末梢静脈カテーテル、ミッドラインカテーテル、または末梢挿入式中心静脈カテーテルを含み得る。いくつかの実施形態では、カテーテル９６は、当技術分野で公知の任意の適切なカテーテルを含むことができる。いくつかの実施形態において、カテーテル９６の遠位先端部は、１または複数のディフューザ孔を含んでもよいし、および／または、抗血栓性コーティングを含んでもよい。いくつかの実施形態では、カテーテル９６の遠位先端部は、内部的および／または外部的に非対称であり得る。いくつかの実施形態では、カテーテル９６は、フッ素化エチレンプロピレン（ＦＥＰ）、ポリテトラフルオロエチレン（ＰＴＦＥ）、シリコン、ＴＰＥ、ＴＰＵ、フッ素化ポリマーなどで構成することができる。

いくつかの実施形態では、針アセンブリ（図示せず）は、カテーテルアダプタ８８の近位端９２に接続されてもよく、カテーテル９６を通って延びるイントロデューサ針を含んでもよい。いくつかの実施形態において、カテーテル９６が患者の血管系内に配置されると、および／または、血液の逆流が確認されると、針アセンブリをカテーテルアセンブリ８６から取り外すことができる。

いくつかの実施形態では、カテーテルアダプタ８８は、カテーテルアダプタ８８の遠位端９０と近位端９２との間に配置されたサイドポート９８を含み得る。いくつかの実施形態において、延長チューブ１００の遠位端は、サイドポート９８と一体化されてもよく、および／または、延長チューブ１００の近位端は、コネクタ１０２と一体化されてもよい。いくつかの実施形態では、コネクタ１０２は、カテーテル延長セット１０（または図２に関して説明したカテーテル延長セット７０）に接続し得る。いくつかの実施形態では、別の延長チューブ１０４がコネクタ１０２から延びてもよく、例えば他のコネクタ１０６を介して、採血装置（例えば、図１Ａ参照）に接続されてもよい。いくつかの実施形態において、カテーテルアセンブリ８６およびその構成部品は変更されてもよい。いくつかの実施形態では、カテーテル延長セット１０（または図２に関して説明したカテーテル延長セット７０）は、カテーテルアセンブリ８６のうち、図５に示す箇所とは他の部分に接続することができる。

いくつかの実施形態では、患者の血管系にカテーテル９６が挿入されると、血液が、カテーテルアセンブリ８６および他の内腔４８を通って採血装置５４まで延び得る流路内を流れることができる。他の実施形態では、図５に示されているように、ハウジング１２は、他の内腔４８を含まなくてもよく、かつ／または、血液が、コネクタ１０２および他の延長チューブ１０４を介して採血装置５４まで遠位方向に流れることができる。

ここで図６Ａ～６Ｂに示すように、いくつかの実施形態では、ハンドル２４の上部は、ハンドル２４の遠位端に、または当該遠位端に向けて配置された突起１０８を含むことができる。いくつかの実施形態では、突起１０８によれば、器具３２を前進させるために、人差し指またはその他の適切な指で遠位方向にハンドル２４を容易に押すことができる。いくつかの実施形態において、親指および中指は、例えば図６Ａに示されているように、グリップ要素７６を握ることができ、片手での動作が容易となる。

いくつかの実施形態において、前進要素２６は、複数のポケット３０を含むことができる。例えば、前進要素２６は、第２のポケット３０ｂに対向し得る第１のポケット３０ａを含むことができる。いくつかの実施形態において、第１の並進機構３８ａは、ハウジング１２を第１のポケット３０ａ内に圧縮することができ、第２の並進機構３８ｂは、ハウジング１２を第２のポケット３０ｂ内に圧縮することができる。

ここで図７Ａ～図７Ｂに示すように、いくつかの実施形態では、内腔１８と他の内腔４８の相互配置は変更し得る。いくつかの実施形態において、内腔１８は、他の内腔４８よりも大きな内径を有していてもよい。いくつかの実施形態において、他の内腔４８は、内腔１８の上に、かつ、患者の皮膚から離れて配置され、これにより、他の内腔４８および当該他の内腔内における血流を使用者が容易に視認することができる。いくつかの実施形態では、内腔１８と他の内腔４８は、例えば図２に示すように、並行であってもよい。いくつかの実施形態では、内腔１８と他の内腔４８は、例えば図７Ａ～図７Ｂに示すように、単一の延長チューブ内に配置してもよいし、内腔１８と他の内腔４８とを２つの別々のチューブに配置してもよい。ここで図７Ｃに示すように、いくつかの実施形態では、ハウジング１２は、他の内腔４８を含まなくてもよい。採血経路がハウジング１２を通過せず、例えば図４～図５に示すように他の場所に配置されるためである。

本明細書に詳述されたすべての例および条件付きの文言は、本発明およびその技術分野の発展に発明者によって貢献された概念を読者が理解するのを助けるための教育的目的を意図しており、そのような具体的に詳述された例および条件に限定されないものとして解釈されるべきである。本発明の実施形態を詳細に説明してきたが、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、さまざまな変更、置換、および修正を行うことができることを理解されたい。

Claims (20)

1. ハウジングであって、遠位端と、近位端と、前記ハウジングの前記遠位端を通って延びる内腔とを備えるハウジングと、
   前記ハウジングの前記遠位端に接続され、カテーテルアセンブリに接続するように構成された遠位コネクタと、
   ハンドルと、
   前記内腔内に配置され、Ｕ字型チャネルとポケットとを備える前進要素と、
   前記Ｕ字型チャネルを通って延びる器具であって、固定された第１端と、第２端とを備え、前記ハンドルが第１の距離を遠位方向に移動すると、前記第１の距離の少なくとも２倍である第２の距離を前記第２端が遠位方向に前進するように構成された器具と、
   前記ハンドルが前記第１の距離を遠位方向に移動すると、前記前進要素が前記内腔内で前記第１の距離を遠位方向に移動し、前記器具の前記第２端が前記第２の距離を遠位方向に前進するように、前記ハンドルと前記ハウジングの外面との間かつ前記ポケット内に配置された並進機構とを備える、
   カテーテル延長セット。
2. 前記ハンドルは前記ハウジングに接触しない、
   請求項１に記載のカテーテル延長セット。
3. 前記ハウジングは柔軟な延長チューブを備える、
   請求項１に記載のカテーテル延長セット。
4. 前記ハウジングは、さらに他の内腔を備え、前記他の内腔は、前記ハウジングの前記遠位端と前記ハウジングの前記近位端とを通って延びて、当該他の内腔を介して流体が流れるように構成される、
   請求項１に記載のカテーテル延長セット。
5. 前記遠位コネクタ内または前記ハウジングの前記遠位端内に配置されたエラストマーシールをさらに備え、前記器具は前記エラストマーシールを通って延びるように構成され、前記エラストマーシールは、前記他の内腔内への遠位方向における流体の流入を許容する一方で前記内腔には流入しないように位置決めされる、
   請求項４に記載のカテーテル延長セット。
6. 前記遠位コネクタおよび前記他の内腔と流体連通する採血装置をさらに備える、
   請求項４に記載のカテーテル延長セット。
7. 前記採血装置は、真空採血管を受け入れるように構成されたシリンジまたは鋭利なカニューレを備える、
   請求項６に記載のカテーテル延長セット。
8. 前記ハウジングの前記近位端に接続された近位コネクタをさらに備える、
   請求項７に記載のカテーテル延長セット。
9. 前記近位コネクタに接続された採血装置をさらに備える、
   請求項８に記載のカテーテル延長セット。
10. 前記ハンドルは間隙を備え、前記ハウジングは他の内腔をさらに備え、前記他の内腔は、前記ハウジングの前記遠位端および前記ハウジングの前記近位端を通って延びて、前記他の内腔を介して流体が流れるように構成されており、前記他の内腔は前記間隙と並んでおり、前記他の内腔は前記内腔の上に配置される、
    請求項１に記載のカテーテル延長セット。
11. 前記内腔の近位端は閉塞される、
    請求項１に記載のカテーテル延長セット。
12. 前記ハウジングを挟んで前記並進機構とは反対側、かつ、前記ハウジングと前記ハンドルとの間に配置される追加の並進機構をさらに備える、
    請求項１に記載のカテーテル延長セット。
13. 前記遠位コネクタ内、または、前記ハウジングの前記遠位端内に配置されたエラストマーシールをさらに備え、前記器具が前記エラストマーシールを通って延びるように構成され、ポートおよび当該ポートに接続された延長チューブをさらに備え、前記ポートが前記エラストマーシールの遠位に配置されて、前記ポートを通って流体が流れるように構成される、
    請求項１に記載のカテーテル延長セット。
14. 前記器具が完全に後退した位置にあるときに前記ハンドルに近接し、かつ近位側にあるグリップ要素をさらに備え、前記グリップ要素の外面はテクスチャ加工されている、
    請求項１に記載のカテーテル延長セット。
15. ハウジングであって、遠位端と、近位端と、前記ハウジングの前記遠位端を通って延びる内腔とを備えるハウジングと、
    前記ハウジングの前記遠位端に接続され、カテーテルアセンブリに接続するように構成された遠位コネクタと、
    ハンドルと、
    前記内腔内に配置され、Ｕ字型チャネルを備える前進要素と、
    前記Ｕ字型チャネルを通って延びる器具であって、固定された第１端と、第２端とを備え、前記ハンドルが第１の距離を遠位方向に移動すると、前記第１の距離の少なくとも２倍である第２の距離を前記第２端が遠位方向に前進するように構成された器具と、
    前記ハンドルと前記ハウジングの外面との間に配置された一対の対向する並進機構とを備え、前記一対の対向する並進機構は、前記前進要素の近位側に配置されて、前記前進要素を遠位方向に押すように構成され、前記ハウジングの前記外面に沿って前記ハンドルが前記第１の距離を遠位方向に移動すると、前記一対の対向する並進機構は前記前進要素を前記内腔内で遠位方向に前記第１の距離だけ押し、前記器具の前記第２端は前記第２の距離を遠位方向に前進する、
    カテーテル延長セット。
16. 前記ハンドルと前記ハウジングの前記外面との間に配置される他の一対の対向する並進機構をさらに備え、前記他の一対の対向する並進機構は、前記前進要素の遠位側に配置され、前記ハンドルが近位方向に移動すると、前記前進要素を近位方向に押すように構成される、
    請求項１５に記載のカテーテル延長セット。
17. 前記ハウジングは他の内腔をさらに備え、前記他の内腔は、前記ハウジングの前記遠位端と前記ハウジングの前記近位端とを通って延びて、当該他の内腔を介して流体が流れるように構成される、
    請求項１５に記載のカテーテル延長セット。
18. 前記遠位コネクタおよび前記他の内腔と流体連通する採血装置をさらに備える、
    請求項１７に記載のカテーテル延長セット。
19. カテーテルアセンブリのカテーテルを患者の血管系に挿入し、
    カテーテル延長セットを前記カテーテルアセンブリに接続し、
    ハンドルを遠位方向に第１の距離だけ移動させる、
    方法であって、
    前記ハンドルを遠位方向に前記第１の距離だけ移動させると、器具の第２端が前記カテーテルに進入するか、または前記カテーテルを貫通し、
    前記カテーテルアセンブリは、
    カテーテルアダプタであって、遠位端と、近位端と、前記カテーテルアダプタの前記遠位端と前記カテーテルアダプタの前記近位端とを通って延びる内腔とを備えたカテーテルアダプタと、
    前記カテーテルアダプタの前記遠位端から延びる前記カテーテルと、
    を備え、
    前記カテーテル延長セットは、
    ハウジングであって、遠位端と、近位端と、前記ハウジングの前記遠位端を通って延びる内腔とを備えたハウジングと、
    前記ハウジングの前記遠位端に接続され、前記カテーテルアセンブリに接続するように構成された遠位コネクタと、
    前記ハンドルと、
    前記内腔内に配置され、Ｕ字型チャネルとポケットとを備える前進要素と、
    前記Ｕ字型チャネルを通って延びる前記器具であって、固定された第１端と、前記第２端とを備え、前記ハンドルが前記第１の距離を遠位方向に前進すると、前記第１の距離の少なくとも２倍である第２の距離を、前記ハンドルが前記第２の距離を遠位方向に移動するのに応じて、前記器具の前記第２端が前記第２の距離を遠位方向に前進する、前記器具と、
    前記ハンドルと前記ハウジングの外面との間かつ前記ポケット内に配置された並進機構と、
    を備える、
    採血方法。
20. 前記ハウジングは、さらに他の内腔を備え、前記他の内腔は、前記ハウジングの前記遠位端と前記ハウジングの前記近位端とを通って延びて、当該他の内腔を介して流体が流れるように構成され、
    前記方法は、さらに、
    前記ハンドルを前記第１の距離だけ近位に移動させ、
    前記ハウジングの前記他の内腔を介して採血する、方法であって、
    前記ハンドルを近位方向に前記第１の距離だけ移動させると、前記器具の前記第２端が前記カテーテル延長セットに格納される、
    請求項１９に記載の採血方法。

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