JP2024518546A - 修飾されたmRNA、修飾された非コードRNA、およびその使用 - Google Patents

修飾されたmRNA、修飾された非コードRNA、およびその使用 Download PDF

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Abstract

修飾されたヌクレオチドおよび/または二次構造を含有するポリ(A)テールを有する修飾されたniRNAおよび修飾された非コードRNAが本願において開示され、これらはRNAの3’末端の端へのテーリング核酸のライゲーションによって作られ得る。本願において提供される1つ以上の修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAを含む組成物、および治療薬または農業用途のために前記の組成物を用いる方法もまた提供される。

Description

関連出願の相互参照
本願は、「MODIFIED MRNA AND USES THEREOF」と題する2021年5月12日出願のU.S.仮出願No.63/187,752、および「MODIFIED MRNA AND USES THEREOF」と題する2021年12月10日出願のU.S.仮出願No.63/288,522の35U.S.C.第119条(e)による利益を主張する。これらのそれぞれの開示全体はそれらの全体が参照によってここに組み込まれる。
EFS-WEBからテキストファイルとして提出された配列表の参照
本願は配列表を含有し、これはEFS-WebからASCIIフォーマットで提出されており、その全体が参照によってここに組み込まれる。2022年5月10日に作成された前記のASCIIコピーはB119570130WO00-SEQ-JQMの名称であり、サイズが9,854バイトである。
メッセンジャーRNA(mRNA)テクノロジーは、従来の低分子治療薬およびワクチンアプローチの新興の代替である。なぜなら、それは強力であり、プログラム可能であり、所望の配列を有するmRNAの急速な産生ができるからである。mRNA治療薬は急速に発達しつつある分野であり、血管再生因子からCOVID-19、インフルエンザ、およびジカウイルスのワクチンに及ぶ治療薬蛋白質の発現のために用いられている。最近の臨床的な成功にもかかわらず、mRNA治療薬は依然として不安定性、毒性、短期的有効性、および可能性としてのアレルギー応答という難題に直面している。インビボのそれらの有効性を向上させるためにmRNAの安定性を増大させることは、臨床用途のためのmRNA治療薬のフィジビリティを増大させるために解決されなければならない重要な課題のままである。
細胞における安定性を改善するおよびそれによって蛋白質産生を向上させるための修飾されたヌクレオチドおよび/または構造的特徴を有する修飾されたmRNA、ならびにかかる修飾されたmRNAを作るおよび用いる方法が、本願において提供される。従来のmRNAは3’端に複数のアデノシンヌクレオチドを有するポリAテールを含み、これらは3’ヌクレオチドを除去する細胞のエキソヌクレアーゼによって分解され得る。ひとたびエキソヌクレアーゼがポリAテールを除去し、オープンリーディングフレームのヌクレオチドを除去し始めると、mRNAは、コードされる蛋白質に翻訳される能力がない。3’エキソヌクレアーゼ活性に対してより耐性であるmRNAは、より低速で分解され、それゆえにより安定であり、細胞における増大した半減期を有し、より多くの蛋白質が所与のmRNA分子から産生され得る。mRNAの核酸塩基、糖、またはリン酸連結部に対する1つ以上の構造修飾を含有する修飾されたヌクレオチドは、3’エキソヌクレアーゼ活性に干渉し、mRNAをより安定にし得る。しかしながら、3’エキソヌクレアーゼを阻害する同じ構造修飾は、それらをポリAテール上に組み込むポリアデニル化酵素の能力をもまた妨害し、修飾されたヌクレオチドをポリAテール上に組み込むことを困難にし得る。驚くべきことに、既存のポリAテールを含有するmRNAの3’端にたった3つの修飾されたヌクレオチドを含有するオリゴヌクレオチドをライゲーションすることは、オリゴヌクレオチドセルフライゲーションを防止するための3’末端ブロッキングヌクレオチド以外には修飾されたヌクレオチドを有さないオリゴヌクレオチドのライゲーションと比較して、mRNA安定性の著しい改善をもたらす(図5)。安定性の類似の改善が、G四重鎖またはアプタマーなどの二次構造を形成することができる構造配列を含有するオリゴヌクレオチドのライゲーションによって観察された。かかる構造配列は、エキソヌクレアーゼが3’末端ヌクレオチドにアクセスすることを防止すると考えられる。複数の型の修飾されたヌクレオチドおよび構造配列は、単独でおよび互いとの組み合わせでの両方で、3’末端に追加されたときに改善された安定性をmRNAに付与し、修飾されたmRNAをRNaseによって媒介される分解に対してより耐性にした。これは、対照mRNAに対して相対的に、これらの修飾されたmRNAからの増大した蛋白質産生をもたらした。これらの結果は、エキソヌクレアーゼ活性を妨害するためにmRNAのポリAテールを修飾するというこのアプローチが、修飾されたmRNAの産生において幅広い実用性を提供するということを指示している。加えて、本願において提供される方法によって産生される修飾されたmRNAは、環状mRNAを産生するために直鎖mRNAの末端の端をライゲーションすることによって環状化され得る。非コードRNAもまた3’エキソヌクレアーゼ活性に対して脆弱であるという理由から、mRNAの安定性を改善するための本願に記載される技術は、非コードRNAの安定性を改善することにとってもまた好適であり得る。
従って、本開示は、いくつかの側面において、以下を含む修飾されたmRNAを提供する:
(i)蛋白質をコードするオープンリーディングフレーム(ORF);および
(ii)ポリA領域、
ここで、ポリA領域はオープンリーディングフレームの3’にあり、10ヌクレオチド以上を含み、ここで、ポリA領域のヌクレオチドの1%から90%は修飾されたヌクレオチドであり、ここで、ポリA領域の最後の10ヌクレオチドの3つ以上は修飾されたヌクレオチドである。
いくつかの態様において、ポリA領域は25個以上のアデノシンヌクレオチドを含み、ここで、ポリA領域のヌクレオチドの1%から90%は修飾されたヌクレオチドであり、ポリA領域の最後の25ヌクレオチドの3つ以上は修飾されたヌクレオチドである。
いくつかの態様において、ポリA領域の最後の25ヌクレオチドの4つ以上は修飾されたヌクレオチドである。
いくつかの態様において、ポリA領域の最後の25ヌクレオチドの一続きの2ヌクレオチド以上は、修飾されたヌクレオチド間連結部によって連結される。
いくつかの態様において、ポリA領域の最後の25ヌクレオチドの一続きの3ヌクレオチド以上は修飾されたヌクレオチドであり、デオキシリボヌクレオチド、2’修飾されたヌクレオチド、およびホスホロチオエート連結ヌクレオチドから独立して選択される。
いくつかの態様において、3つ以上の修飾されたヌクレオチドは、ポリA領域の3’末端に所在する一続きのヌクレオチドである。
いくつかの態様において、ポリA領域の最後の25ヌクレオチドの一続きの6ヌクレオチド以上は同じ型のヌクレオチドまたはヌクレオシド間修飾を含む。
いくつかの態様において、ポリA領域の最後の10ヌクレオチドの3つ以上は修飾されたヌクレオチドである。
いくつかの態様において、ポリA領域のヌクレオチドの少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも7%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、少なくとも12%、少なくとも14%、少なくとも16%、少なくとも18%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、または少なくとも50%は、修飾されたヌクレオチドである。
いくつかの態様において、ポリA領域の最後の25ヌクレオチドの少なくとも4、5、6、7、8、9、10、15、20、または25個は修飾されたヌクレオチドである。
いくつかの態様において、修飾されたmRNAは5’非翻訳領域(5’UTR)および3’非翻訳領域(3’UTR)を含み、ここで、ORFは5’UTRおよび3’UTRの間にあり、ここで、3’UTRはORFおよびポリA領域の間にある。
いくつかの態様において、修飾されたmRNAは環状mRNAであり、ここで、ポリA領域は3’UTRおよび5’UTRの間にある。
いくつかの側面において、本開示は以下を含む修飾されたmRNAを提供する:
(i)蛋白質をコードするオープンリーディングフレーム(ORF);
(ii)ポリA領域;
(iii)二次構造を形成することができる少なくとも2つのヌクレオチドを含む構造配列の1コピー以上、
ここで、ポリA領域はオープンリーディングフレームの3’にあり、10ヌクレオチド以上を含み、ここで、構造配列の1コピー以上はポリA領域の3’にあり、ここで、修飾されたmRNAは二次構造を含み、ここで、二次構造は構造配列の1コピー以上を含む。
いくつかの態様において、ポリA領域はオープンリーディングフレームの3’にあり、25ヌクレオチド以上を含み、ここで、構造配列の1コピー以上はポリA領域の3’にあり、ここで、修飾されたmRNAは二次構造を含み、ここで、二次構造は構造配列の1コピー以上を含む。
いくつかの態様において、修飾されたmRNAは5’非翻訳領域(5’UTR)および3’非翻訳領域(3’UTR)を含み、ここで、ORFは5’UTRおよび3’UTRの間にあり、ここで、3’UTRはORFおよびポリA領域の間にある。
いくつかの態様において、修飾されたmRNAは環状mRNAであり、ここで、構造配列の1コピー以上はポリA領域および5’UTRの間にある。
いくつかの態様において、構造配列はG四重鎖配列である。
いくつかの態様において、G四重鎖はRNAのG四重鎖配列である。
いくつかの態様において、RNAのG四重鎖配列は配列番号2の核酸配列を含む。
いくつかの態様において、修飾されたmRNAは配列番号2の核酸配列の少なくとも3コピーを含む。
いくつかの態様において、G四重鎖はDNAのG四重鎖配列である。
いくつかの態様において、DNAのG四重鎖配列は配列番号3の核酸配列を含む。
いくつかの態様において、修飾されたmRNAは配列番号3の核酸配列の少なくとも3コピーを含む。
いくつかの態様において、構造配列はテロメアリピート配列である。
いくつかの態様において、テロメアリピート配列は配列番号4の核酸配列を含む。
いくつかの態様において、修飾されたmRNAは配列番号4の核酸配列の少なくとも3コピーを含む。
いくつかの態様において、mRNAの二次構造は、標的分子に結合することができるアプタマーである。
いくつかの態様において、修飾されたmRNAのポリA領域は少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドを含む。
いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは修飾された核酸塩基を含む。
いくつかの態様において、修飾された核酸塩基は以下からなる群から選択される:キサンチン、アリアミノウラシル、アリアミノチミジン、ヒポキサンチン、ジゴキシゲニン化アデニン、ジゴキシゲニン化シトシン、ジゴキシゲニン化グアニン、ジゴキシゲニン化ウラシル、6-クロロプリンリボシド、N6-メチルアデニン、メチルシュードウラシル、2-チオシトシン、2-チオウラシル、5-メチルウラシル、4-チオチミジン、4-チオウラシル、5,6-ジヒドロ-5-メチルウラシル、5,6-ジヒドロウラシル、5-[(3-インドリル)プロピオンアミド-N-アリル]ウラシル、5-アミノアリルシトシン、5-アミノアリルウラシル、5-ブロモウラシル、5-ブロモシトシン、5-カルボキシシトシン、5-カルボキシメチルエステルウラシル、5-カルボキシウラシル、5-フルオロウラシル、5-ホルミルシトシン、5-ホルミルウラシル、5-ヒドロキシシトシン、5-ヒドロキシメチルシトシン、5-ヒドロキシメチルウラシル、5-ヒドロキシウラシル、5-ヨードシトシン、5-ヨードウラシル、5-メトキシシトシン、5-メトキシウラシル、5-メチルシトシン、5-メチルウラシル、5-プロパルギルアミノシトシン、5-プロパルギルアミノウラシル、5-プロピニルシトシン、5-プロピニルウラシル、6-アザシトシン、6-アザウラシル、6-クロロプリン、6-チオグアニン、7-デアザアデニン、7-デアザグアニン、7-デアザ-7-プロパルギルアミノアデニン、7-デアザ-7-プロパルギルアミノグアニン、8-アザアデニン、8-アジドアデニン、8-クロロアデニン、8-オキソアデニン、8-オキソグアニン、アラアデニン、アラシトシン、アラグアニン、アラウラシル、ビオチン-16-7-デアザ-7-プロパルギルアミノグアニン、ビオチン-16-アミノアリルシトシン、ビオチン-16-アミノアリルウラシル、シアニン3-5-プロパルギルアミノシトシン、シアニン3-6-プロパルギルアミノウラシル、シアニン3-アミノアリルシトシン、シアニン3-アミノアリルウラシル、シアニン5-6-プロパルギルアミノシトシン、シアニン5-6-プロパルギルアミノウラシル、シアニン5-アミノアリルシトシン、シアニン5-アミノアリルウラシル、シアニン7-アミノアリルウラシル、ダブシル-5-3-アミノアリルウラシル、デスチオビオチン-16-アミノアリル-ウラシル、デスチオビオチン-6-アミノアリルシトシン、イソグアニン、N1-エチルシュードウラシル、N1-メトキシメチルシュードウラシル、N1-メチルアデニン、N1-メチルシュードウラシル、N1-プロピルシュードウラシル、N2-メチルグアニン、N4-ビオチン-OBEA-シトシン、N4-メチルシトシン、N6-メチルアデニン、O6-メチルグアニン、シュードイソシトシン、シュードウラシル、チエノシトシン、チエノグアニン、チエノウラシル、キサントシン、3-デアザアデニン、2,6-ジアミノアデニン、2,6-ジアミノ(damino)グアニン、5-カルボキサミド-ウラシル、5-エチニルウラシル、N6-イソペンテニルアデニン(i6A)、2-メチル-チオ-N6-イソペンテニルアデニン(ms2i6A)、2-メチルチオ-N6-メチルアデニン(ms2m6A)、N6-(シス-ヒドロキシイソペンテニル)アデニン(io6A)、2-メチルチオ-N6-(シス-ヒドロキシイソペンテニル)アデニン(ms2io6A)、N6-グリシニルカルバモイルアデニン(g6A)、N6-スレオニルカルバモイルアデニン(t6A)、2-メチルチオ-N6-スレオニルカルバモイルアデニン(ms2t6A)、N6-メチル-N6-スレオニルカルバモイルアデニン(m6t6A)、N6-ヒドロキシノルバリルカルバモイルアデニン(hn6A)、2-メチルチオ-N6-ヒドロキシノルバリルカルバモイルアデニン(ms2hn6A)、N6,N6-ジメチルアデニン(m62A)、およびN6-アセチルアデニン(ac6A)。
いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは修飾された糖を含む。
いくつかの態様において、修飾された糖は以下からなる群から選択される:2’-チオリボース、2’,3’-ジデオキシリボース、2’-アミノ-2’-デオキシリボース、2’デオキシリボース、2’-アジド-2’-デオキシリボース、2’-フルオロ-2’-デオキシリボース、2’-O-メチルリボース、2’-O-メチルデオキシリボース、3’-アミノ-2’,3’-ジデオキシリボース、3’-アジド-2’,3’-ジデオキシリボース、3’-デオキシリボース、3’-O-(2-ニトロベンジル)-2’-デオキシリボース、3’-O-メチルリボース、5’-アミノリボース、5’-チオリボース、5-ニトロ-1-インドリル-2’-デオキシリボース、5’-ビオチン-リボース、2’-O,4’-C-メチレン連結、2’-O,4’-C-アミノ連結リボース、および2’-O,4’-C-チオ連結リボース。
いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは2’修飾を含む。
いくつかの態様において、2’修飾は以下からなる群から選択される:ロックド核酸(LNA)修飾(すなわち、リボースの2’酸素および4’炭素に結合した追加の炭素原子を含むヌクレオチド)、2’-フルオロ(2’-F)、2’-O-メトキシエチル(2’-MOE)、および2’-O-メチル化(2’-OMe)。いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは修飾されたリン酸を含む。
いくつかの態様において、修飾されたリン酸は以下からなる群から選択される:ホスホロチオエート(PS)、ホスホロジチオエート、チオリン酸、5’-O-メチルホスホネート、3’-O-メチルホスホネート、5’-ヒドロキシホスホネート、ヒドロキシホスファネート、ホスホロセレノアート、セレノホスフェート、ホスホロアミダート、カルボホスホネート、メチルホスホネート、フェニルホスホネート、エチルホスホネート、H-ホスホネート、グアニジニウム環、トリアゾール環、ボラノホスフェート(BP)、メチルホスホネート、およびグアニジノプロピルホスホロアミダート。
いくつかの態様において、ポリA領域は少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、または少なくとも6つのホスホロチオエートを含む。
いくつかの態様において、ポリA領域は少なくとも6つのホスホロチオエートを含む。
いくつかの態様において、ポリA領域は少なくとも3つのグアニンヌクレオチドおよび少なくとも3つのホスホロチオエートを含む。
いくつかの態様において、ポリA領域は2’修飾を含む少なくとも6ヌクレオチドを含む。
いくつかの態様において、ポリA領域は少なくとも3つのデオキシリボース糖を含む。
いくつかの態様において、ポリA領域は少なくとも5、少なくとも10、少なくとも15、少なくとも20、または少なくとも23個のデオキシリボース糖を含む。
いくつかの態様において、ポリA領域は少なくとも23個のデオキシリボース糖を含む。
いくつかの態様において、mRNAの3’末端ヌクレオチドは3’末端ヌクレオチドの3’位置にヒドロキシを含まない。
いくつかの態様において、mRNAの3’末端ヌクレオチドは反転ヌクレオチドを含む。
いくつかの態様において、mRNAの3’末端ヌクレオチドはジデオキシアデノシン、ジデオキシシチジン、ジデオキシグアノシン、ジデオキシチミジン、ジデオキシウリジン、または反転デオキシチミジンを含む。
いくつかの態様において、mRNAの3’末端ヌクレオチドはジデオキシシチジンを含む。
いくつかの態様において、mRNAはペプチド結合配列を含む。いくつかの態様において、ペプチド結合配列はポリA結合蛋白質(PABP)結合配列である。
いくつかの態様において、修飾されたmRNAは第1の修飾されたヌクレオチドおよび第2の修飾されたヌクレオチドを含み、ここで、第1および第2の修飾されたヌクレオシドは異なる構造を含む。
いくつかの態様において、ポリA領域は少なくとも25~500ヌクレオチドを含む。
いくつかの態様において、ポリA領域は少なくとも50、少なくとも100、少なくとも150、または少なくとも200ヌクレオチドを含む。
いくつかの態様において、ポリA領域のヌクレオチドの少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%はアデノシンヌクレオチドである。
いくつかの態様において、修飾されたmRNAは直鎖mRNAであり、ここで、直鎖mRNAは5’キャップを含む。
いくつかの態様において、5’キャップは7-メチルグアノシンを含む。
いくつかの態様において、5’キャップは、さらに、修飾されたmRNAの隣接するヌクレオチドに7-メチルグアノシンを接続する1つ以上のリン酸を含む。
いくつかの態様において、5’キャップは3’-O-Me-m7G(5’)ppp(5’)Gを含む。
いくつかの態様において、5’キャップの1つ以上のリン酸は、以下からなる群から選択される修飾されたリン酸である:ホスホロチオエート、トリアゾール環、ジハロゲンメチレンビスホスホネート、イミド二リン酸、およびメチレンビス(ホスホネート)。
いくつかの態様において、修飾されたmRNAは、1つ以上の修飾されたヌクレオチドを含む5’UTRを含む。いくつかの態様において、修飾されたmRNAは、1つ以上の修飾されたヌクレオチドを含むORFを含む。
いくつかの側面において、本開示は以下を含む修飾された非コードRNAを提供する:
(i)非コードRNA配列;および
(ii)ポリA領域、
ここで、ポリA領域は非コードRNA配列の3’にあり、10ヌクレオチド以上を含み、ここで、ポリA領域のヌクレオチドの1%から90%は修飾されたヌクレオチドであり、ここで、ポリA領域の最後の10ヌクレオチドの3つ以上は修飾されたヌクレオチドである。
いくつかの態様において、ポリA領域はオープンリーディングフレームの3’にあり、25個以上のアデノシンヌクレオチドを含み、ここで、ポリA領域のヌクレオチドの1%から90%は修飾されたヌクレオチドであり、ここで、ポリA領域の最後の25ヌクレオチドの3つ以上は修飾されたヌクレオチドである。
いくつかの態様において、ポリA領域の最後の25ヌクレオチドの4つ以上は修飾されたヌクレオチドである。
いくつかの態様において、ポリA領域の最後の25ヌクレオチドの一続きの2ヌクレオチド以上は、修飾されたヌクレオチド間連結部によって連結される。
いくつかの態様において、ポリA領域の最後の25ヌクレオチドの一続きの3ヌクレオチド以上は修飾されたヌクレオチドであり、デオキシリボヌクレオチド、2’修飾されたヌクレオチド、およびホスホロチオエート連結ヌクレオチドから独立して選択される。
いくつかの態様において、3つ以上の修飾されたヌクレオチドは、ポリA領域の3’末端に所在する一続きのヌクレオチドである。
いくつかの態様において、ポリA領域の最後の25ヌクレオチドの一続きの6ヌクレオチド以上は、同じ型のヌクレオチドまたはヌクレオシド間修飾を含む。
いくつかの態様において、ポリA領域のヌクレオチドの少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも7%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、少なくとも12%、少なくとも14%、少なくとも16%、少なくとも18%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、または少なくとも50%は修飾されたヌクレオチドである。
いくつかの態様において、ポリA領域の最後の25ヌクレオチドの少なくとも4、5、6、7、8、9、10、15、20、または25個は修飾されたヌクレオチドである。
いくつかの態様において、修飾された非コードRNAは環状の非コードRNAであり、ここで、ポリA領域は非コードRNA配列の5’にある。
いくつかの態様において、修飾された非コードRNAは、さらに、二次構造を形成することができる少なくとも2つのヌクレオチドを含む構造配列の1コピー以上を含み、ここで、構造配列の1コピー以上はポリA領域の3’にあり、ここで、修飾された非コードRNAは二次構造を含み、ここで、二次構造は構造配列の1コピー以上を含む。
いくつかの態様において、修飾された非コードRNAは環状mRNAであり、ここで、構造配列の1コピー以上はポリA領域および非コードRNA配列の間にある。
いくつかの態様において、構造配列はG四重鎖配列である。
いくつかの態様において、G四重鎖はRNAのG四重鎖配列である。
いくつかの態様において、RNAのG四重鎖配列は配列番号2の核酸配列を含む。
いくつかの態様において、修飾された非コードRNAは配列番号2の核酸配列の少なくとも3コピーを含む。
いくつかの態様において、G四重鎖はDNAのG四重鎖配列である。
いくつかの態様において、DNAのG四重鎖配列は配列番号3の核酸配列を含む。
いくつかの態様において、修飾された非コードRNAは配列番号3の核酸配列の少なくとも3コピーを含む。
いくつかの態様において、構造配列はテロメアリピート配列である。
いくつかの態様において、テロメアリピート配列は配列番号4の核酸配列を含む。
いくつかの態様において、修飾された非コードRNAは配列番号4の核酸配列の少なくとも3コピーを含む。
いくつかの態様において、非コードRNAの二次構造は、標的分子に結合することができるアプタマーである。
いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは修飾された核酸塩基を含む。
いくつかの態様において、修飾された核酸塩基は以下からなる群から選択される:キサンチン、アリアミノウラシル、アリアミノチミジン、ヒポキサンチン、ジゴキシゲニン化アデニン、ジゴキシゲニン化シトシン、ジゴキシゲニン化グアニン、ジゴキシゲニン化ウラシル、6-クロロプリンリボシド、N6-メチルアデニン、メチルシュードウラシル、2-チオシトシン、2-チオウラシル、5-メチルウラシル、4-チオチミジン、4-チオウラシル、5,6-ジヒドロ-5-メチルウラシル、5,6-ジヒドロウラシル、5-[(3-インドリル)プロピオンアミド-N-アリル]ウラシル、5-アミノアリルシトシン、5-アミノアリルウラシル、5-ブロモウラシル、5-ブロモシトシン、5-カルボキシシトシン、5-カルボキシメチルエステルウラシル、5-カルボキシウラシル、5-フルオロウラシル、5-ホルミルシトシン、5-ホルミルウラシル、5-ヒドロキシシトシン、5-ヒドロキシメチルシトシン、5-ヒドロキシメチルウラシル、5-ヒドロキシウラシル、5-ヨードシトシン、5-ヨードウラシル、5-メトキシシトシン、5-メトキシウラシル、5-メチルシトシン、5-メチルウラシル、5-プロパルギルアミノシトシン、5-プロパルギルアミノウラシル、5-プロピニルシトシン、5-プロピニルウラシル、6-アザシトシン、6-アザウラシル、6-クロロプリン、6-チオグアニン、7-デアザアデニン、7-デアザグアニン、7-デアザ-7-プロパルギルアミノアデニン、7-デアザ-7-プロパルギルアミノグアニン、8-アザアデニン、8-アジドアデニン、8-クロロアデニン、8-オキソアデニン、8-オキソグアニン、アラアデニン、アラシトシン、アラグアニン、アラウラシル、ビオチン-16-7-デアザ-7-プロパルギルアミノグアニン、ビオチン-16-アミノアリルシトシン、ビオチン-16-アミノアリルウラシル、シアニン3-5-プロパルギルアミノシトシン、シアニン3-6-プロパルギルアミノウラシル、シアニン3-アミノアリルシトシン、シアニン3-アミノアリルウラシル、シアニン5-6-プロパルギルアミノシトシン、シアニン5-6-プロパルギルアミノウラシル、シアニン5-アミノアリルシトシン、シアニン5-アミノアリルウラシル、シアニン7-アミノアリルウラシル、ダブシル-5-3-アミノアリルウラシル、デスチオビオチン-16-アミノアリル-ウラシル、デスチオビオチン-6-アミノアリルシトシン、イソグアニン、N1-エチルシュードウラシル、N1-メトキシメチルシュードウラシル、N1-メチルアデニン、N1-メチルシュードウラシル、N1-プロピルシュードウラシル、N2-メチルグアニン、N4-ビオチン-OBEA-シトシン、N4-メチルシトシン、N6-メチルアデニン、O6-メチルグアニン、シュードイソシトシン、シュードウラシル、チエノシトシン、チエノグアニン、チエノウラシル、キサントシン、3-デアザアデニン、2,6-ジアミノアデニン、2,6-ジアミノ(damino)グアニン、5-カルボキサミド-ウラシル、5-エチニルウラシル、N6-イソペンテニルアデニン(i6A)、2-メチル-チオ-N6-イソペンテニルアデニン(ms2i6A)、2-メチルチオ-N6-メチルアデニン(ms2m6A)、N6-(シス-ヒドロキシイソペンテニル)アデニン(io6A)、2-メチルチオ-N6-(シス-ヒドロキシイソペンテニル)アデニン(ms2io6A)、N6-グリシニルカルバモイルアデニン(g6A)、N6-スレオニルカルバモイルアデニン(t6A)、2-メチルチオ-N6-スレオニルカルバモイルアデニン(ms2t6A)、N6-メチル-N6-スレオニルカルバモイルアデニン(m6t6A)、N6-ヒドロキシノルバリルカルバモイルアデニン(hn6A)、2-メチルチオ-N6-ヒドロキシノルバリルカルバモイルアデニン(ms2hn6A)、N6,N6-ジメチルアデニン(m62A)、およびN6-アセチルアデニン(ac6A)。
いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは修飾された糖を含む。
いくつかの態様において、修飾された糖は以下からなる群から選択される:2’-チオリボース、2’,3’-ジデオキシリボース、2’-アミノ-2’-デオキシリボース、2’デオキシリボース、2’-アジド-2’-デオキシリボース、2’-フルオロ-2’-デオキシリボース、2’-O-メチルリボース、2’-O-メチルデオキシリボース、3’-アミノ-2’,3’-ジデオキシリボース、3’-アジド-2’,3’-ジデオキシリボース、3’-デオキシリボース、3’-O-(2-ニトロベンジル)-2’-デオキシリボース、3’-O-メチルリボース、5’-アミノリボース、5’-チオリボース、5-ニトロ-1-インドリル-2’-デオキシリボース、5’-ビオチン-リボース、2’-O,4’-C-メチレン連結、2’-O,4’-C-アミノ連結リボース、および2’-O,4’-C-チオ連結リボース。
いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは2’修飾を含む。
いくつかの態様において、2’修飾は以下からなる群から選択される:ロックド核酸(LNA)修飾(すなわち、リボースの2’酸素および4’炭素に結合した追加の炭素原子を含むヌクレオチド)、2’-フルオロ(2’-F)、2’-O-メトキシエチル(2’-MOE)、および2’-O-メチル化(2’-OMe)。
いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは、修飾されたリン酸を含む。
いくつかの態様において、修飾されたリン酸は以下からなる群から選択される:ホスホロチオエート(PS)、ホスホロジチオエート、チオリン酸、5’-O-メチルホスホネート、3’-O-メチルホスホネート、5’-ヒドロキシホスホネート、ヒドロキシホスファネート、ホスホロセレノアート、セレノホスフェート、ホスホロアミダート、カルボホスホネート、メチルホスホネート、フェニルホスホネート、エチルホスホネート、H-ホスホネート、グアニジニウム環、トリアゾール環、ボラノホスフェート(BP)、メチルホスホネート、およびグアニジノプロピルホスホロアミダート。
いくつかの態様において、ポリA領域は少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、または少なくとも6つのホスホロチオエートを含む。
いくつかの態様において、ポリA領域は少なくとも6つのホスホロチオエートを含む。
いくつかの態様において、ポリA領域は少なくとも3つのグアニンヌクレオチドおよび少なくとも3つのホスホロチオエートを含む。
いくつかの態様において、ポリA領域は、2’修飾を含む少なくとも6ヌクレオチドを含む。
いくつかの態様において、ポリA領域は少なくとも3つのデオキシリボース糖を含む。
いくつかの態様において、ポリA領域は少なくとも5、少なくとも10、少なくとも15、少なくとも20、または少なくとも23個のデオキシリボース糖を含む。
いくつかの態様において、ポリA領域は少なくとも23個のデオキシリボース糖を含む。
いくつかの態様において、非コードRNAの3’末端ヌクレオチドは3’末端ヌクレオチドの3’位置にヒドロキシを含まない。
いくつかの態様において、非コードRNAの3’末端ヌクレオチドは反転ヌクレオチドを含む。
いくつかの態様において、mRNAの3’末端ヌクレオチドはジデオキシアデノシン、ジデオキシシチジン、ジデオキシグアノシン、ジデオキシチミジン、ジデオキシウリジン、または反転デオキシチミジンを含む。
いくつかの態様において、mRNAの3’末端ヌクレオチドはジデオキシシチジンを含む。
いくつかの態様において、修飾された非コードRNAは第1の修飾されたヌクレオチドおよび第2の修飾されたヌクレオチドを含み、ここで、第1および第2の修飾されたヌクレオシドは異なる構造を含む。
いくつかの態様において、ポリA領域は少なくとも25~500ヌクレオチドを含む。
いくつかの態様において、ポリA領域は少なくとも50、少なくとも100、少なくとも150、または少なくとも200ヌクレオチドを含む。
いくつかの態様において、ポリA領域のヌクレオチドの少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%はアデノシンヌクレオチドである。
いくつかの側面において、本開示は、修飾されたmRNAを産生する方法を提供し、方法は、RNAリガーゼの存在下において、1つ以上の修飾されたヌクレオチドを含むテーリング核酸に、蛋白質をコードするオープンリーディングフレームを含む第1のRNAをライゲーションすることを含み、それによって、RNAリガーゼはRNAの3’ヌクレオチドおよびテーリング核酸の5’ヌクレオチドの間の共有結合を形成して、修飾されたmRNAを産生する。
いくつかの態様において、修飾されたmRNAは5’非翻訳領域(5’UTR)および3’非翻訳領域(3’UTR)を含み、ここで、ORFは5’UTRおよび3’UTRの間にあり、ここで、3’UTRはORFおよびポリA領域の間にある。
いくつかの態様において、方法は、さらに、リボザイムの存在下において修飾されたmRNAを環状化することを含み、ここで、修飾されたmRNAは3’イントロンおよび5’イントロンを含み、ここで、3’イントロンは5’UTRの5’にあり、ここで、5’イントロンはポリA領域の3’にあり、それによって、リボザイムは3’イントロンの3’にあるヌクレオチドおよび5’イントロンの5’にあるヌクレオチドの間の共有結合を形成して、5’イントロンまたは3’イントロンを含まない環状mRNAを産生し、ここで、ポリA領域は環状mRNAの3’UTRおよび5’UTRの間にある。
いくつかの態様において、方法はさらに以下のステップを含む:
(i)修飾されたmRNAの第1のヌクレオチドに5’末端リン酸基を導入すること;
(ii)修飾されたmRNAの1つ以上の3’末端ヌクレオチドを切断して、3’末端ヒドロキシル基を有する修飾されたmRNAを産生すること;および
(iii)環状化リガーゼの存在下において、ステップ(ii)で産生された修飾されたmRNAを環状化すること;
それによって、環状化リガーゼは修飾されたmRNAの3’ヌクレオチドおよび修飾されたmRNAの5’ヌクレオチドの間の共有結合を形成して、環状の修飾されたmRNAを産生し、ここで、ポリA領域は3’UTRおよび5’UTRの間にある。
いくつかの側面において、本開示は、修飾されたmRNAを産生する方法を提供し、方法は、RNAリガーゼの存在下において、構造配列の1コピー以上を含むテーリング核酸に、蛋白質をコードするオープンリーディングフレームを含むRNAをライゲーションすることを含み、それによって、リガーゼはRNAの3’ヌクレオチドおよびテーリング核酸の5’ヌクレオチドの間の共有結合を形成して、修飾されたmRNAを産生する。
いくつかの態様において、修飾されたmRNAは5’非翻訳領域(5’UTR)および3’非翻訳領域(3’UTR)を含み、ここで、ORFは5’UTRおよび3’UTRの間にあり、ここで、3’UTRはORFおよびポリA領域の間にあり、ここで、ポリA領域は3’UTRおよび構造配列の1コピー以上の間にある。
いくつかの態様において、方法は、さらに、リボザイムの存在下において修飾されたmRNAを環状化することを含み、ここで、修飾されたmRNAは3’イントロンおよび5’イントロンを含み、ここで、3’イントロンは5’UTRの5’にあり、ここで、5’イントロンは構造配列の1コピー以上の3’にあり、それによって、リボザイムは、3’イントロンの3’にあるヌクレオチドおよび5’イントロンの5’にあるヌクレオチドの間の共有結合を形成して、5’イントロンまたは3’イントロンを含まない環状mRNAを産生し、ここで、構造配列の1コピー以上は環状mRNAのポリA領域および5’UTRの間にある。
いくつかの態様において、方法はさらに以下のステップを含む:
(i)修飾されたmRNAの第1のヌクレオチドに5’末端リン酸基を導入すること;
(ii)修飾されたmRNAの1つ以上の3’末端ヌクレオチドを切断して、3’末端ヒドロキシル基を有する修飾されたmRNAを産生すること;および
(iii)環状化リガーゼの存在下において、ステップ(ii)で産生された修飾されたmRNAを環状化すること;
それによって、環状化リガーゼは修飾されたmRNAの3’ヌクレオチドおよび修飾されたmRNAの5’ヌクレオチドの間の共有結合を形成して、環状の修飾されたmRNAを産生し、ここで、構造配列の1コピー以上は3’UTRおよび5’UTRの間にある。
いくつかの態様において、修飾されたmRNAは骨格核酸の存在下において環状化され、ここで、骨格核酸は、修飾されたmRNAとハイブリダイゼーションすることができる核酸であり、ここで、修飾されたmRNAは、骨格核酸に結合したときに環状の二次構造を形成する。
いくつかの態様において、骨格核酸は以下を含む:
(a)5ヌクレオチド以上を含む第1のハイブリダイゼーション配列であって、ここで、第1のハイブリダイゼーション配列は、修飾されたmRNAの少なくとも最初の五(5)ヌクレオチドに対して相補的である;および
(b)5ヌクレオチド以上を含む第2のハイブリダイゼーション配列であって、ここで、第2のハイブリダイゼーション配列は、修飾されたmRNAの少なくとも最後の五(5)ヌクレオチドに対して相補的である;
ここで、修飾されたmRNAの少なくとも最初の五(5)ヌクレオチドは第1のハイブリダイゼーション配列とハイブリダイゼーションし、修飾されたmRNAの少なくとも最後の五(5)ヌクレオチドは第2のハイブリダイゼーション配列とハイブリダイゼーションする。
いくつかの態様において、第1のハイブリダイゼーション配列の最後のヌクレオチドおよび第2のハイブリダイゼーション配列の最初のヌクレオチドは骨格核酸上で隣接し、いずれかの他のヌクレオチドによって離間されない。
いくつかの態様において、修飾されたmRNAは以下を含む:
(i)オープンリーディングフレームの5’にある第1のセルフハイブリダイゼーション配列;
(ii)オープンリーディングフレームの3’にある第2のセルフハイブリダイゼーション配列;
(iii)第1のセルフハイブリダイゼーション配列の5’にある第1の非ハイブリダイゼーション配列;および
(iv)第2のセルフハイブリダイゼーション配列の3’にある第2の非ハイブリダイゼーション配列、
ここで、第1および第2のセルフハイブリダイゼーション配列は互いとハイブリダイゼーションすることができ、
ここで、第1および第2のセルフハイブリダイゼーション配列は互いとハイブリダイゼーションすることができない。
いくつかの態様において、第1および第2のセルフハイブリダイゼーション配列のハイブリダイゼーションは二次構造を形成し、これにおいて、修飾されたmRNAの5’末端ヌクレオチドおよび3’末端ヌクレオチドは100Å未満の距離だけ離間される。
いくつかの態様において、5’末端ヌクレオチドおよび3’末端ヌクレオチドは90Å未満、80Å未満、70Å未満、60Å未満、50Å未満、40Å未満、30Å未満、20Å未満、または10Å未満の距離だけ離間される。
いくつかの態様において、環状化リガーゼはT4RNAリガーゼである。
いくつかの態様において、構造配列はG四重鎖配列である。
いくつかの態様において、G四重鎖はRNAのG四重鎖配列である。
いくつかの態様において、RNAのG四重鎖配列は配列番号2の核酸配列を含む。
いくつかの態様において、テーリング核酸は配列番号2の核酸配列の少なくとも3コピーを含む。
いくつかの態様において、G四重鎖はDNAのG四重鎖配列である。
いくつかの態様において、DNAのG四重鎖配列は配列番号3の核酸配列を含む。
いくつかの態様において、テーリング核酸は配列番号3の核酸配列の少なくとも3コピーを含む。
いくつかの態様において、構造配列はテロメアリピート配列である。
いくつかの態様において、テロメアリピート配列は配列番号4の核酸配列を含む。
いくつかの態様において、テーリング核酸は配列番号4の核酸配列の少なくとも3コピーを含む。
いくつかの態様において、構造配列は、相互作用してアプタマーを形成することができる少なくとも2つのヌクレオチドを含むアプタマー配列であり、ここで、アプタマーは、標的分子に結合することができる二次構造である。
いくつかの態様において、テーリング核酸は少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドを含む。
いくつかの態様において、RNAの5’ヌクレオチドは5’末端リン酸基を含まず;
ここで、RNAの3’ヌクレオチドは3’末端ヒドロキシル基を含み;
ここで、テーリング核酸の5’ヌクレオチドは5’末端リン酸基を含み;
ここで、テーリング核酸の3’ヌクレオチドは3’末端ヒドロキシル基を含まない。
いくつかの態様において、RNAの5’ヌクレオチドは5’末端ヒドロキシル基を含まず;
ここで、RNAの3’ヌクレオチドは3’末端リン酸基を含み;
ここで、テーリング核酸の5’ヌクレオチドは5’末端ヒドロキシル基を含み;
ここで、テーリング核酸の3’ヌクレオチドは3’末端リン酸基を含まず;
ここで、RNAリガーゼはRtcBリガーゼである。
いくつかの態様において、テーリング核酸のヌクレオチドの少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも7%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、少なくとも12%、少なくとも14%、少なくとも16%、少なくとも18%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、または少なくとも50%は修飾されたヌクレオチドである。
いくつかの態様において、テーリング核酸の最後の25ヌクレオチドの少なくとも4、5、6、7、8、9、10、15、20、または25個は修飾されたヌクレオチドである。
いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは修飾された核酸塩基を含む。
いくつかの態様において、修飾された核酸塩基は以下からなる群から選択される:キサンチン、アリアミノウラシル、アリアミノチミジン、ヒポキサンチン、ジゴキシゲニン化アデニン、ジゴキシゲニン化シトシン、ジゴキシゲニン化グアニン、ジゴキシゲニン化ウラシル、6-クロロプリンリボシド、N6-メチルアデニン、メチルシュードウラシル、2-チオシトシン、2-チオウラシル、5-メチルウラシル、4-チオチミジン、4-チオウラシル、5,6-ジヒドロ-5-メチルウラシル、5,6-ジヒドロウラシル、5-[(3-インドリル)プロピオンアミド-N-アリル]ウラシル、5-アミノアリルシトシン、5-アミノアリルウラシル、5-ブロモウラシル、5-ブロモシトシン、5-カルボキシシトシン、5-カルボキシメチルエステルウラシル、5-カルボキシウラシル、5-フルオロウラシル、5-ホルミルシトシン、5-ホルミルウラシル、5-ヒドロキシシトシン、5-ヒドロキシメチルシトシン、5-ヒドロキシメチルウラシル、5-ヒドロキシウラシル、5-ヨードシトシン、5-ヨードウラシル、5-メトキシシトシン、5-メトキシウラシル、5-メチルシトシン、5-メチルウラシル、5-プロパルギルアミノシトシン、5-プロパルギルアミノウラシル、5-プロピニルシトシン、5-プロピニルウラシル、6-アザシトシン、6-アザウラシル、6-クロロプリン、6-チオグアニン、7-デアザアデニン、7-デアザグアニン、7-デアザ-7-プロパルギルアミノアデニン、7-デアザ-7-プロパルギルアミノグアニン、8-アザアデニン、8-アジドアデニン、8-クロロアデニン、8-オキソアデニン、8-オキソグアニン、アラアデニン、アラシトシン、アラグアニン、アラウラシル、ビオチン-16-7-デアザ-7-プロパルギルアミノグアニン、ビオチン-16-アミノアリルシトシン、ビオチン-16-アミノアリルウラシル、シアニン3-5-プロパルギルアミノシトシン、シアニン3-6-プロパルギルアミノウラシル、シアニン3-アミノアリルシトシン、シアニン3-アミノアリルウラシル、シアニン5-6-プロパルギルアミノシトシン、シアニン5-6-プロパルギルアミノウラシル、シアニン5-アミノアリルシトシン、シアニン5-アミノアリルウラシル、シアニン7-アミノアリルウラシル、ダブシル-5-3-アミノアリルウラシル、デスチオビオチン-16-アミノアリル-ウラシル、デスチオビオチン-6-アミノアリルシトシン、イソグアニン、N1-エチルシュードウラシル、N1-メトキシメチルシュードウラシル、N1-メチルアデニン、N1-メチルシュードウラシル、N1-プロピルシュードウラシル、N2-メチルグアニン、N4-ビオチン-OBEA-シトシン、N4-メチルシトシン、N6-メチルアデニン、O6-メチルグアニン、シュードイソシトシン、シュードウラシル、チエノシトシン、チエノグアニン、チエノウラシル、キサントシン、3-デアザアデニン、2,6-ジアミノアデニン、2,6-ジアミノ(damino)グアニン、5-カルボキサミド-ウラシル、5-エチニルウラシル、N6-イソペンテニルアデニン(i6A)、2-メチル-チオ-N6-イソペンテニルアデニン(ms2i6A)、2-メチルチオ-N6-メチルアデニン(ms2m6A)、N6-(シス-ヒドロキシイソペンテニル)アデニン(io6A)、2-メチルチオ-N6-(シス-ヒドロキシイソペンテニル)アデニン(ms2io6A)、N6-グリシニルカルバモイルアデニン(g6A)、N6-スレオニルカルバモイルアデニン(t6A)、2-メチルチオ-N6-スレオニルカルバモイルアデニン(ms2t6A)、N6-メチル-N6-スレオニルカルバモイルアデニン(m6t6A)、N6-ヒドロキシノルバリルカルバモイルアデニン(hn6A)、2-メチルチオ-N6-ヒドロキシノルバリルカルバモイルアデニン(ms2hn6A)、N6,N6-ジメチルアデニン(m62A)、およびN6-アセチルアデニン(ac6A)。
いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは修飾された糖を含む。
いくつかの態様において、修飾された糖は以下からなる群から選択される:2’-チオリボース、2’,3’-ジデオキシリボース、2’-アミノ-2’-デオキシリボース、2’デオキシリボース、2’-アジド-2’-デオキシリボース、2’-フルオロ-2’-デオキシリボース、2’-O-メチルリボース、2’-O-メチルデオキシリボース、3’-アミノ-2’,3’-ジデオキシリボース、3’-アジド-2’,3’-ジデオキシリボース、3’-デオキシリボース、3’-O-(2-ニトロベンジル)-2’-デオキシリボース、3’-O-メチルリボース、5’-アミノリボース、5’-チオリボース、5-ニトロ-1-インドリル-2’-デオキシリボース、5’-ビオチン-リボース、2’-O,4’-C-メチレン連結、2’-O,4’-C-アミノ連結リボース、および2’-O,4’-C-チオ連結リボース。
いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは2’修飾を含む。
いくつかの態様において、2’修飾は以下からなる群から選択される:ロックド核酸(LNA)修飾(すなわち、リボースの2’酸素および4’炭素に結合した追加の炭素原子を含むヌクレオチド)、2’-フルオロ(2’-F)、2’-O-メトキシエチル(2’-MOE)、および2’-O-メチル化(2’-OMe)。
いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは修飾されたリン酸を含む。
いくつかの態様において、修飾されたリン酸は以下からなる群から選択される:ホスホロチオエート(PS)、ホスホロジチオエート、チオリン酸、5’-O-メチルホスホネート、3’-O-メチルホスホネート、5’-ヒドロキシホスホネート、ヒドロキシホスファネート、ホスホロセレノアート、セレノホスフェート、ホスホロアミダート、カルボホスホネート、メチルホスホネート、フェニルホスホネート、エチルホスホネート、H-ホスホネート、グアニジニウム環、トリアゾール環、ボラノホスフェート(BP)、メチルホスホネート、およびグアニジノプロピルホスホロアミダート。
いくつかの態様において、テーリング核酸は少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、または少なくとも6つのホスホロチオエートを含む。
いくつかの態様において、テーリング核酸は少なくとも6つのホスホロチオエートを含む。
いくつかの態様において、テーリング核酸は少なくとも3つのグアニンヌクレオチドおよび少なくとも3つのホスホロチオエートを含む。
いくつかの態様において、テーリング核酸は2’修飾を含む少なくとも6ヌクレオチドを含む。
いくつかの態様において、テーリング核酸は少なくとも3つのデオキシリボース糖を含む。
いくつかの態様において、テーリング核酸は少なくとも5、少なくとも10、少なくとも15、少なくとも20、または少なくとも23個のデオキシリボース糖を含む。
いくつかの態様において、テーリング核酸は少なくとも23個のデオキシリボース糖を含む。
いくつかの態様において、テーリング核酸の3’末端ヌクレオチドはジデオキシアデノシン、ジデオキシシチジン、ジデオキシグアノシン、ジデオキシチミジン、ジデオキシウリジン、または反転デオキシチミジンを含む。
いくつかの態様において、テーリング核酸は第1の修飾されたヌクレオチドおよび第2の修飾されたヌクレオチドを含み、ここで、第1および第2の修飾されたヌクレオチドは異なる構造を含む。
いくつかの態様において、修飾されたmRNAのポリA領域の少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%はアデノシンヌクレオチドである。
いくつかの態様において、修飾されたmRNAのポリA領域は少なくとも25~500ヌクレオチドを含む。
いくつかの態様において、修飾されたmRNAのポリA領域は少なくとも50、少なくとも100、少なくとも150、または少なくとも200ヌクレオチドを含む。
いくつかの態様において、修飾されたmRNAは直鎖mRNAであり、ここで、直鎖mRNAは5’キャップを含む。
いくつかの態様において、5’キャップは7-メチルグアノシンを含む。
いくつかの態様において、5’キャップは、さらに、修飾されたmRNAの隣接するヌクレオチドに7-メチルグアノシンを接続する1つ以上のリン酸を含む。
いくつかの態様において、5’キャップは3’-O-Me-m7G(5’)ppp(5’)Gを含む。
いくつかの態様において、5’キャップの1つ以上のリン酸は、以下からなる群から選択される修飾されたリン酸である:ホスホロチオエート、トリアゾール環、ジハロゲンメチレンビスホスホネート、イミド二リン酸、およびメチレンビス(ホスホネート)。
いくつかの態様において、RNAリガーゼはT4RNAリガーゼである。
いくつかの側面において、本開示は、修飾された非コードRNAを産生する方法を提供し、方法は、RNAリガーゼの存在下において、1つ以上の修飾されたヌクレオチドを含むテーリング核酸に、非コードRNA配列を含む第1のRNAをライゲーションすることを含み、それによって、RNAリガーゼはRNAの3’ヌクレオチドおよびテーリング核酸の5’ヌクレオチドの間の共有結合を形成して、修飾された非コードRNAを産生する。
いくつかの態様において、修飾された非コードRNAは、非コードRNA配列の3’にあるポリA領域を含む。
いくつかの態様において、方法は、さらに、リボザイムの存在下において修飾された非コードRNAを環状化することを含み、ここで、修飾された非コードRNAは3’イントロンおよび5’イントロンを含み、ここで、3’イントロンは非コードRNA配列の5’にあり、ここで、5’イントロンはポリA領域の3’にあり、ここで、リボザイムは、3’イントロンの3’にあるヌクレオチドおよび5’イントロンの5’にあるヌクレオチドの間の共有結合を形成して、5’イントロンまたは3’イントロンを含まない環状の非コードRNAを産生し、ここで、ポリA領域は非コードRNAの3’および5’ヌクレオチドの間にある。
いくつかの態様において、方法はさらに以下のステップを含む:
(i)修飾された非コードRNAの第1のヌクレオチドに5’末端リン酸基を導入すること;
(ii)修飾された非コードRNAの1つ以上の3’末端ヌクレオチドを切断して、3’末端ヒドロキシル基を有する修飾された非コードRNAを産生すること;および
(iii)環状化リガーゼの存在下において、ステップ(ii)で産生された修飾された非コードRNAを環状化すること;
それによって、環状化リガーゼは、修飾された非コードRNAの3’ヌクレオチドおよび修飾された非コードRNAの5’ヌクレオチドの間の共有結合を形成して、環状の修飾された非コードRNAを産生し、ここで、ポリA領域は非コードRNAの3’および5’ヌクレオチドの間にある。
いくつかの態様において、テーリング核酸はさらに構造配列の1コピー以上を含む。
いくつかの態様において、修飾された非コードRNAはポリA領域を含み、非コードRNA配列および構造配列の1コピー以上の間にある。
いくつかの態様において、方法は、さらに、リボザイムの存在下において修飾された非コードRNAを環状化することを含み、ここで、修飾された非コードRNAは、3’イントロンおよび5’イントロンを含み、ここで、3’イントロンは非コードRNA配列の5’にあり、ここで、5’イントロンは構造配列の1コピー以上の3’にあり、それによって、リボザイムは、3’イントロンの3’にあるヌクレオチドおよび5’イントロンの5’にあるヌクレオチドの間の共有結合を形成して、5’イントロンまたは’イントロンを含まない環状の非コードRNAを産生し、ここで、構造配列の1コピー以上は環状の非コードRNAのポリA領域および非コードRNA配列の間にある。
いくつかの態様において、方法はさらに以下のステップを含む:
(i)修飾された非コードRNAの第1のヌクレオチドに5’末端リン酸基を導入すること;
(ii)修飾された非コードRNAの1つ以上の3’末端ヌクレオチドを切断して、3’末端ヒドロキシル基を有する修飾された非コードRNAを産生すること;および
(iii)環状化リガーゼの存在下において、ステップ(ii)で産生された修飾された非コードRNAを環状化すること;
それによって、環状化リガーゼは、修飾された非コードRNAの3’ヌクレオチドおよび修飾された非コードRNAの5’ヌクレオチドの間の共有結合を形成して、環状の修飾された非コードRNAを産生し、ここで、構造配列の1コピー以上はポリA領域および非コードRNA配列の間にある。
いくつかの態様において、修飾された非コードRNAは骨格核酸の存在下において環状化され、ここで、骨格核酸は、修飾された非コードRNAとハイブリダイゼーションすることができる核酸であり、ここで、修飾された非コードRNAは、骨格核酸に結合したときに環状の二次構造を形成する。
いくつかの態様において、骨格核酸は以下を含む:
(a)5ヌクレオチド以上を含む第1のハイブリダイゼーション配列であって、ここで、第1のハイブリダイゼーション配列は、修飾された非コードRNAの少なくとも最初の五(5)ヌクレオチドに対して相補的である;および
(b)5ヌクレオチド以上を含む第2のハイブリダイゼーション配列であって、ここで、第2のハイブリダイゼーション配列は、修飾された非コードRNAの少なくとも最後の五(5)ヌクレオチドに対して相補的である;
ここで、修飾された非コードRNAの少なくとも最初の五(5)ヌクレオチドは第1のハイブリダイゼーション配列とハイブリダイゼーションし、修飾された非コードRNAの少なくとも最後の五(5)ヌクレオチドは第2のハイブリダイゼーション配列とハイブリダイゼーションする。
いくつかの態様において、第1のハイブリダイゼーション配列の最後のヌクレオチドおよび第2のハイブリダイゼーション配列の最初のヌクレオチドは骨格核酸上で隣接し、いずれかの他のヌクレオチドによって離間されない。
いくつかの態様において、修飾された非コードRNAは以下を含む:
(i)オープンリーディングフレームの5’にある第1のセルフハイブリダイゼーション配列;
(ii)オープンリーディングフレームの3’にある第2のセルフハイブリダイゼーション配列;
(iii)第1のセルフハイブリダイゼーション配列の5’にある第1の非ハイブリダイゼーション配列;および
(iv)第2のセルフハイブリダイゼーション配列の3’にある第2の非ハイブリダイゼーション配列、
ここで、第1および第2のセルフハイブリダイゼーション配列は互いとハイブリダイゼーションすることができ、
ここで、第1および第2のセルフハイブリダイゼーション配列は互いとハイブリダイゼーションすることができない。
いくつかの態様において、第1および第2のセルフハイブリダイゼーション配列のハイブリダイゼーションは二次構造を形成し、これにおいて、修飾された非コードRNAの5’末端ヌクレオチドおよび3’末端ヌクレオチドは100Å未満の距離だけ離間される。
いくつかの態様において、5’末端ヌクレオチドおよび3’末端ヌクレオチドは90Å未満、80Å未満、70Å未満、60Å未満、50Å未満、40Å未満、30Å未満、20Å未満、または10Å未満の距離だけ離間される
いくつかの態様において、環状化リガーゼはT4RNAリガーゼである。
いくつかの態様において、構造配列はG四重鎖配列である。
いくつかの態様において、G四重鎖はRNAのG四重鎖配列である。
いくつかの態様において、RNAのG四重鎖配列は配列番号2の核酸配列を含む。
いくつかの態様において、テーリング核酸は配列番号2の核酸配列の少なくとも3コピーを含む。
いくつかの態様において、G四重鎖はDNAのG四重鎖配列である。
いくつかの態様において、DNAのG四重鎖配列は配列番号3の核酸配列を含む。
いくつかの態様において、テーリング核酸は配列番号3の核酸配列の少なくとも3コピーを含む。
いくつかの態様において、構造配列はテロメアリピート配列である。
いくつかの態様において、テロメアリピート配列は配列番号4の核酸配列を含む。
いくつかの態様において、テーリング核酸は配列番号4の核酸配列の少なくとも3コピーを含む。
いくつかの態様において、構造配列は、相互作用してアプタマーを形成することができる少なくとも2つのヌクレオチドを含むアプタマー配列であり、ここで、アプタマーは、標的分子に結合することができる二次構造である。
いくつかの態様において、RNAの5’ヌクレオチドは5’末端リン酸基を含まず;
ここで、RNAの3’ヌクレオチドは3’末端ヒドロキシル基を含み;
ここで、テーリング核酸の5’ヌクレオチドは5’末端リン酸基を含み;
ここで、テーリング核酸の3’ヌクレオチドは3’末端ヒドロキシル基を含まない。
いくつかの態様において、RNAの5’ヌクレオチドは5’末端ヒドロキシル基を含まず;
ここで、RNAの3’ヌクレオチドは3’末端リン酸基を含み;
ここで、テーリング核酸の5’ヌクレオチドは5’末端ヒドロキシル基を含み;
ここで、テーリング核酸の3’ヌクレオチドは3’末端リン酸基を含まず;
ここで、RNAリガーゼはRtcBリガーゼである。
いくつかの態様において、テーリング核酸のヌクレオチドの少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも7%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、少なくとも12%、少なくとも14%、少なくとも16%、少なくとも18%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、または少なくとも50%は修飾されたヌクレオチドである。
いくつかの態様において、テーリング核酸の最後の25ヌクレオチドの少なくとも4、5、6、7、8、9、10、15、20、または25個は修飾されたヌクレオチドである。
いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは修飾された核酸塩基を含む。
いくつかの態様において、修飾された核酸塩基は以下からなる群から選択される:キサンチン、アリアミノウラシル、アリアミノチミジン、ヒポキサンチン、ジゴキシゲニン化アデニン、ジゴキシゲニン化シトシン、ジゴキシゲニン化グアニン、ジゴキシゲニン化ウラシル、6-クロロプリンリボシド、N6-メチルアデニン、メチルシュードウラシル、2-チオシトシン、2-チオウラシル、5-メチルウラシル、4-チオチミジン、4-チオウラシル、5,6-ジヒドロ-5-メチルウラシル、5,6-ジヒドロウラシル、5-[(3-インドリル)プロピオンアミド-N-アリル]ウラシル、5-アミノアリルシトシン、5-アミノアリルウラシル、5-ブロモウラシル、5-ブロモシトシン、5-カルボキシシトシン、5-カルボキシメチルエステルウラシル、5-カルボキシウラシル、5-フルオロウラシル、5-ホルミルシトシン、5-ホルミルウラシル、5-ヒドロキシシトシン、5-ヒドロキシメチルシトシン、5-ヒドロキシメチルウラシル、5-ヒドロキシウラシル、5-ヨードシトシン、5-ヨードウラシル、5-メトキシシトシン、5-メトキシウラシル、5-メチルシトシン、5-メチルウラシル、5-プロパルギルアミノシトシン、5-プロパルギルアミノウラシル、5-プロピニルシトシン、5-プロピニルウラシル、6-アザシトシン、6-アザウラシル、6-クロロプリン、6-チオグアニン、7-デアザアデニン、7-デアザグアニン、7-デアザ-7-プロパルギルアミノアデニン、7-デアザ-7-プロパルギルアミノグアニン、8-アザアデニン、8-アジドアデニン、8-クロロアデニン、8-オキソアデニン、8-オキソグアニン、アラアデニン、アラシトシン、アラグアニン、アラウラシル、ビオチン-16-7-デアザ-7-プロパルギルアミノグアニン、ビオチン-16-アミノアリルシトシン、ビオチン-16-アミノアリルウラシル、シアニン3-5-プロパルギルアミノシトシン、シアニン3-6-プロパルギルアミノウラシル、シアニン3-アミノアリルシトシン、シアニン3-アミノアリルウラシル、シアニン5-6-プロパルギルアミノシトシン、シアニン5-6-プロパルギルアミノウラシル、シアニン5-アミノアリルシトシン、シアニン5-アミノアリルウラシル、シアニン7-アミノアリルウラシル、ダブシル-5-3-アミノアリルウラシル、デスチオビオチン-16-アミノアリル-ウラシル、デスチオビオチン-6-アミノアリルシトシン、イソグアニン、N1-エチルシュードウラシル、N1-メトキシメチルシュードウラシル、N1-メチルアデニン、N1-メチルシュードウラシル、N1-プロピルシュードウラシル、N2-メチルグアニン、N4-ビオチン-OBEA-シトシン、N4-メチルシトシン、N6-メチルアデニン、O6-メチルグアニン、シュードイソシトシン、シュードウラシル、チエノシトシン、チエノグアニン、チエノウラシル、キサントシン、3-デアザアデニン、2,6-ジアミノアデニン、2,6-ジアミノ(damino)グアニン、5-カルボキサミド-ウラシル、5-エチニルウラシル、N6-イソペンテニルアデニン(i6A)、2-メチル-チオ-N6-イソペンテニルアデニン(ms2i6A)、2-メチルチオ-N6-メチルアデニン(ms2m6A)、N6-(シス-ヒドロキシイソペンテニル)アデニン(io6A)、2-メチルチオ-N6-(シス-ヒドロキシイソペンテニル)アデニン(ms2io6A)、N6-グリシニルカルバモイルアデニン(g6A)、N6-スレオニルカルバモイルアデニン(t6A)、2-メチルチオ-N6-スレオニルカルバモイルアデニン(ms2t6A)、N6-メチル-N6-スレオニルカルバモイルアデニン(m6t6A)、N6-ヒドロキシノルバリルカルバモイルアデニン(hn6A)、2-メチルチオ-N6-ヒドロキシノルバリルカルバモイルアデニン(ms2hn6A)、N6,N6-ジメチルアデニン(m62A)、およびN6-アセチルアデニン(ac6A)。
いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは修飾された糖を含む。
いくつかの態様において、修飾された糖は以下からなる群から選択される:2’-チオリボース、2’,3’-ジデオキシリボース、2’-アミノ-2’-デオキシリボース、2’デオキシリボース、2’-アジド-2’-デオキシリボース、2’-フルオロ-2’-デオキシリボース、2’-O-メチルリボース、2’-O-メチルデオキシリボース、3’-アミノ-2’,3’-ジデオキシリボース、3’-アジド-2’,3’-ジデオキシリボース、3’-デオキシリボース、3’-O-(2-ニトロベンジル)-2’-デオキシリボース、3’-O-メチルリボース、5’-アミノリボース、5’-チオリボース、5-ニトロ-1-インドリル-2’-デオキシリボース、5’-ビオチン-リボース、2’-O,4’-C-メチレン連結、2’-O,4’-C-アミノ連結リボース、および2’-O,4’-C-チオ連結リボース。
いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは2’修飾を含む。
いくつかの態様において、2’修飾は以下からなる群から選択される:ロックド核酸(LNA)修飾(すなわち、リボースの2’酸素および4’炭素に結合した追加の炭素原子を含むヌクレオチド)、2’-フルオロ(2’-F)、2’-O-メトキシエチル(2’-MOE)、および2’-O-メチル化(2’-OMe)。
いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは修飾されたリン酸を含む。
いくつかの態様において、修飾されたリン酸は以下からなる群から選択される:ホスホロチオエート(PS)、ホスホロジチオエート、チオリン酸、5’-O-メチルホスホネート、3’-O-メチルホスホネート、5’-ヒドロキシホスホネート、ヒドロキシホスファネート、ホスホロセレノアート、セレノホスフェート、ホスホロアミダート、カルボホスホネート、メチルホスホネート、フェニルホスホネート、エチルホスホネート、H-ホスホネート、グアニジニウム環、トリアゾール環、ボラノホスフェート(BP)、メチルホスホネート、およびグアニジノプロピルホスホロアミダート。
いくつかの態様において、テーリング核酸は少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、または少なくとも6つのホスホロチオエートを含む。
いくつかの態様において、テーリング核酸は少なくとも6つのホスホロチオエートを含む。
いくつかの態様において、テーリング核酸は少なくとも3つのグアニンヌクレオチドおよび少なくとも3つのホスホロチオエートを含む。
いくつかの態様において、テーリング核酸は2’修飾を含む少なくとも6ヌクレオチドを含む。
いくつかの態様において、テーリング核酸は少なくとも3つのデオキシリボース糖を含む。
いくつかの態様において、テーリング核酸は少なくとも5、少なくとも10、少なくとも15、少なくとも20、または少なくとも23個のデオキシリボース糖を含む。
いくつかの態様において、テーリング核酸は少なくとも23個のデオキシリボース糖を含む。
いくつかの態様において、テーリング核酸の3’末端ヌクレオチドはジデオキシアデノシン、ジデオキシシチジン、ジデオキシグアノシン、ジデオキシチミジン、ジデオキシウリジン、または反転デオキシチミジンを含む。
いくつかの態様において、テーリング核酸は第1の修飾されたヌクレオチドおよび第2の修飾されたヌクレオチドを含み、ここで、第1および第2の修飾されたヌクレオチドは異なる構造を含む。
いくつかの態様において、修飾された非コードRNAのポリA領域の少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%はアデノシンヌクレオチドである。
いくつかの態様において、修飾された非コードRNAのポリA領域は少なくとも25~500ヌクレオチドを含む。
いくつかの態様において、修飾された非コードRNAのポリA領域は少なくとも50、少なくとも100、少なくとも150、または少なくとも200ヌクレオチドを含む。
いくつかの態様において、RNAリガーゼはT4RNAリガーゼである。
いくつかの側面において、本開示は、本願において提供される方法のいずれか1つによって産生される修飾されたmRNAを提供する。
いくつかの態様において、mRNAは抗原または治療薬蛋白質をコードする。
いくつかの態様において、抗原はウイルス抗原、細菌抗原、原生動物抗原、または真菌抗原である。
いくつかの態様において、治療薬蛋白質は酵素、転写因子、細胞表面受容体、成長因子、または凝固因子である。
いくつかの態様において、オープンリーディングフレームは細胞における発現のためにコドン最適化される。
いくつかの態様において、修飾されたmRNAは哺乳動物細胞における発現のためにコドン最適化される。
いくつかの態様において、修飾されたmRNAはヒト細胞における発現のためにコドン最適化される。
いくつかの側面において、本開示は、本願において提供される方法のいずれか1つによって産生される修飾された非コードRNAを提供する。
いくつかの態様において、修飾された非コードRNAはガイドRNA(gRNA)、プライム編集ガイドRNA(pegRNA)、または長鎖非コードRNA(lncRNA)である。
いくつかの側面において、本開示は、本願において提供される修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAのいずれか1つを含む脂質ナノ粒子を提供する。
いくつかの側面において、本開示は、本願において提供される修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAのいずれか1つを含む細胞を提供する。
いくつかの態様において、細胞は哺乳動物細胞である。
いくつかの態様において、細胞はヒト細胞である。
いくつかの側面において、本開示は、本願において提供される修飾されたmRNA、修飾された非コードRNA、脂質ナノ粒子、または細胞のいずれかを含む組成物を提供する。
いくつかの側面において、本開示は、本願において提供される修飾されたmRNA、修飾された非コードRNA、脂質ナノ粒子、または細胞のいずれかと、薬学的に許容される賦形剤とを含む医薬組成物を提供する。
いくつかの側面において、本開示は、本願において提供される修飾されたmRNA、修飾された非コードRNA、または脂質ナノ粒子のいずれかを細胞に導入することを含む方法を提供する。
いくつかの側面において、本開示は、本願において提供される修飾されたmRNA、修飾された非コードRNA、脂質ナノ粒子、細胞、または組成物のいずれかを対象に導入することを含む方法を提供する。
いくつかの側面において、本開示は、対象にワクチン接種する方法を提供し、方法は、本願において提供される修飾されたmRNA、脂質ナノ粒子、細胞、または組成物のいずれかを対象に導入することを含み、ここで、mRNAのオープンリーディングフレームは抗原をコードする。
いくつかの側面において、本開示は、対象において酵素を補充する方法を提供し、方法は、本願において提供される修飾されたmRNA、脂質ナノ粒子、細胞、または組成物のいずれかを対象に導入することを含み、ここで、mRNAのオープンリーディングフレームは酵素をコードする。
いくつかの側面において、本開示は、対象のゲノムを改変する方法を提供し、方法は、本願において提供される修飾された非コードRNAまたは組成物のいずれかを対象に導入することを含む。
いくつかの態様において、対象は哺乳動物である。
いくつかの態様において、対象はヒトである。
いくつかの側面において、本開示は、医薬としての使用のための、本願において提供される修飾されたmRNA、修飾された非コードRNA、脂質ナノ粒子、細胞、または組成物のいずれかを提供する。
いくつかの側面において、本開示は、本願において提供される方法のいずれかのRNAおよびテーリング核酸を含むキットを提供する。
いくつかの態様において、キットはさらにRNAリガーゼを含む。
いくつかの側面において、本開示は、本願において提供される医薬組成物のいずれかと送達デバイスとを含むキットを提供する。
いくつかの側面において、本開示は、以下を含む修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAを精製するための方法を提供する:修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAを含む混合物を精製媒体と接触させ、ここで、修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAは精製媒体と相互作用して、修飾されたRNA-精製媒体コンジュゲートを形成すること、修飾されたRNA-精製媒体コンジュゲートを混合物から分離すること、および修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAを、修飾されたRNA-精製媒体コンジュゲートから溶媒によって溶出すること。
いくつかの態様において、精製媒体は常磁性ビーズを含む。
図1は、mAm、mA、シュードウリジン、mA、mG、acC、Nm、およびmCを包含する天然に生起する修飾されたヌクレオシドの構造を示す。これらは、本願において提供される修飾されたmRNAまたは修飾されたmRNAを作る方法に用いられ得る。
図2Aは、修飾された直鎖mRNA(設計A)および修飾された環状mRNA(設計B)の設計を示す。中実の丸は、蛋白質産生を改善するオープンリーディングフレーム上の修飾されたヌクレオチドを表す。中空の丸は、RNA安定性を改善するポリ(A)領域上の修飾されたヌクレオチドを表す。図2Bは典型的なmRNA上の要素の配置を示し、これは、5’から3’の順序で、5’UTR、オープンリーディングフレーム、3’UTR、およびポリAテールを含有する。
図3は、未修飾のmRNAに対して相対的に、修飾されたmRNAからの蛋白質産生の相対的効率に関するデータを示す。緑色蛍光蛋白質(GFP)をコードする修飾されたmRNAが合成され、ポリ(A)テールを追加するためにポリアデニル化された。ポリアデニル化反応は、指示されている通り、限定された量(5%または25%)の修飾されたアデノシン三リン酸を包含した。mCherryをコードする未修飾のmRNAが合成され、古典的なヌクレオチドを用いてポリアデニル化された。修飾されたおよび未修飾のmRNAの混合物が細胞にトランスフェクションされ、GFP/mCherryの比がトランスフェクション後の第1~3日に測定された。
図4Aは、コード配列を変調しないままで残す特定のポリ(A)テール修飾に用いられる実験スキームの概観を示す。細胞のエキソヌクレアーゼはポリ(A)テールを脱アデニル化するが、ポリ(A)ポリメラーゼによる修飾されたヌクレオシド三リン酸(NTP)のランダムな組み込みは、mRNA(配列番号1)の3’端の分解を低速化し得る。図4Bは、mRNAの3’端における化学的に定まった構造の設置に用いられる実験スキームの概観を示す。定まった組成を有する化学合成オリゴヌクレオチドが、鋳型によってコードされるポリ(A)配列を含有するGFPをコードするmRNAの3’端にライゲーションされた。化学合成オリゴヌクレオチドのライゲーションは、非天然のヌクレオチド間連結部の産生と各mRNAの端への定まった数量の修飾されたヌクレオチドの組み込みとを許した。
図5は、修飾されたmRNAによってコードされたGFPの存在量の棒グラフを示す。未修飾のmRNAによってコードされたmCherryの存在量に対して正規化された。HeLa細胞への両方のmRNAのトランスフェクションの24、48、および72時間後。平均+/-SD。P値は、対応のないt検定によって、一貫したSDを仮定することなしに、Graphpad Prism 7.01によって計算された。*P<0.01、**P<0.001、***P<0.0001、****P<0.00001。
図6Aは、いくつかのRNAまたはDNAヌクレオチドにライゲーションされたmRNAに対するRNaseH活性を示す代表的なRNaseHアッセイを示す。方法の項に記載される通り、ライゲーションはインビトロ転写されたmRNAに対して行われ、これはそれからAMPureビーズクリーンアップによって精製された。全てのサンプルは、別個のゲルによってインテグリティについてキャラクタリゼーションされた。ゲル上の示されているサンプルは、全て、方法の項に記載されるRNaseHアッセイプロトコールを用いて処置された。示されているラダーは400ngのCentury-PlusRNAマーカーである。図6Bは、ライゲーションにおける基質として用いられた選ばれたRNA/DNAオリゴに対して行われたE.コーライRNaseR消化アッセイを示す。鎖終結ヌクレオチドはRNaseR消化を防止しないが、23個のデオキシアデノシンヌクレオチドおよび末端ジデオキシシチジンを含有するmRNAは、RNaseR分解に対するロバストな安定性を見せた。ラダーは、左に列記されている長さを有するssDNAプライマーを含有する。
図7Aは、ライゲーションに用いられる合成オリゴの化学修飾および構造の概観とともに、メッセンジャー-オリゴヌクレオチドコンジュゲート化RNA(mocRNA)合成の概略図を示す。定まった組成を有する化学合成オリゴが、翻訳可能なmocRNAを産生するために、鋳型によってコードされる60ntポリ(A)配列を含有するヒト化モンスター緑色蛍光蛋白質(GFP)mRNA(GFP-60A)の3’端にライゲーションされた。 図7Bは、mocRNAのライゲーション反応効率を定量するために用いられるRNaseHアッセイの概略図を示す。ライゲーションに用いられたオリゴヌクレオチドは30ntであった。DNAプローブは、プローブの5’端がポリ(A)テールの106nt上流にあるようにして、mRNAの3’UTRを標的化する。これは5’mRNA断片(824nt)および3’mRNA断片(未ライゲーションmRNAでは60ntポリ(A)テールを包含する166nt;ライゲーションされたmRNAでは~200nt)を生成する。3’切断産物はライゲーションによって変性ゲル上でバンドシフトを呈示する。M、マーカーのCentury-PlusRNAマーカー。
図8Aは、トランスフェクションの24時間、48時間、および72時間後の、mCherry蛍光シグナルおよびモックライゲーション対照に対して正規化されたGFP蛍光シグナルの棒グラフを示す。灰色の破線、y=1。平均±s.d。n視野(FOV)がそれぞれのバーの下に指示されている。各条件は少なくとも3つの生物学的レプリケートを有し、それらの4つのFOVがそれぞれからイメージングされた。P値は、通常の二元配置ANOVA(ダネットの多重比較検定、時点間の平均の比較)によって、サンプル29rA_ddCとの多重比較によって計算された。***P<0.001、****P<0.0001。 図8Bは、HeLa細胞におけるmCherry蛍光、GFP蛍光、およびヘキスト核染色の代表的な別個のおよびオーバーレイの画像を示す。同じ共焦点イメージング設定において、指示されているRNAコンストラクトのトランスフェクションの48時間後。スケールバー25μm。 図8Cは、トランスフェクションの48時間後の、バルクのGFP/mCherryRNA比(RT-qPCR、平均±s.e.m.、表7をもまた参照)およびバルクGFP/mCherry蛍光比(平均±s.d.)の平均の相関を示す。 図8Dは、HeLa細胞におけるインサイチュのGFPRNAおよびmCherryRNAを表すSTARmapアンプリコンの代表的な画像を示す。指示されているmRNAベクターによるトランスフェクションの48時間後に固定され、同じ共焦点イメージング設定においてアクイジションされた。核がDAPI染色によって指示されている。共局在したGFPおよびmCherryアンプリコン(差し込み図に示されている;右カラム)は可能性として脂質トランスフェクションベシクルであり(白色の矢印)、それゆえにRNA種の下流STARmap定量からは排除した。
図9Aは、タグなしのルシフェラーゼと比較されたホタルルシフェラーゼ-デグロンの速度論的キャラクタリゼーションを示す。各蛋白質をコードするmRNAがHeLa細胞にトランスフェクションされ、これらはシクロヘキシミド(CHX)によって時間=0に処置された。もたらされた相対的な発光単位(RLU)が、蛋白質の減衰半減期を概算するためにCHX処置後に2時間インターバルで細胞において測定された。図9Bは、モックライゲーションシグナルに対して正規化されたホタルルシフェラーゼ-デグロンRLUを示す(トランスフェクションの8時間後)。各時点における対応する正規化されたホタルRLU値が、有意性について、通常の一元配置ANOVA検定を用いて、モックライゲーションと比較して、各時点について検定された。*P<0.05、**P<0.01、***P<0.001、****p<0.0001。 図9Cは、mocRNAをトランスフェクションされたHeLa細胞からの24、48、および72時間時点に取られた代表的なSTARmap画像(チャンネルオーバーレイ)を示す。画像は、各視野から得られたZスタックからシングルスライスとして取られた。モックライゲーション24時間サンプルにおける白色の矢印は、代表的なトランスフェクションベシクルを示す(大きいサイズのかつオーバーラップするGFP/mCherryシグナルの領域)。灰色の斑点はGFPmRNAまたはmCherrymRNAを指示する。核がDAPI染色によって指示されている。画像コントラストはImageJにおいて画像間で等しく調整された。 図9Dは、mocRNAをトランスフェクションされたHeLa細胞におけるSTARmapmRNAカウントおよび定量のタイムコースを示す。GFPおよびmCherrymRNA種がカウントされ、大きい凝集体(すなわちトランスフェクションベシクル)の排除をしている。各実験条件について3つの生物学的レプリケート。4つのFOVが各サンプルから取られている。バイオリンプロットの要素:線、下側の/上側の隣接値;バー、四分位範囲;白色のドット、メジアン。単一細胞数が対応する分布の上に列記されている。統計検定は、ウェルチのt検定を用いて29rA_ddCと比較して各それぞれの時点において行われている。*P<0.05、**P<0.01、***P<0.001、****P<0.0001。
図10Aは、修飾されたヌクレオチド三リン酸(NTP)の組み込みによってmRNAエキソおよびエンドヌクレアーゼ耐性を増大させるための一般的な化学的戦略の概略図を示す。X、修飾されたヌクレオシド。図10Bは、E-PAPおよびIVTスパイクイン反応に用いられたアデノシン-5’-O(1-チオ三リン酸)(S-ATP)の化学構造を示す。アルファリン酸の硫黄修飾は、RNAに組み込まれたときには、ホスホロチオエート(PS)連結部(図7Bに示されている)と同一である。 図10Cは、mRNA上へのホスホロチオエート(PS)連結部の組み込みの異なる戦略を図示する概略図を示す。アデノシン-5’-O-(1-チオ三リン酸)(S-ATP)のRNAポリメラーゼ(すなわち、共転写的)およびポリ(A)ポリメラーゼ組み込みが、mRNA上にヌクレアーゼ耐性のPS連結部を設置するために用いられた。差し込み図:mRNAの長さ分布に対する各修飾戦略の効果を示す変性ゲル。灰色のA:化学修飾されたアデノシン、黒色のA:未修飾のアデノシン。M、マーカーのCentury-PlusRNAマーカー。 図10Dは、種々の戦略が生成した修飾されたGFPmRNAからのGFP蛋白質存在量の棒グラフを示す。HeLa細胞へのトランスフェクション後の各時点(24時間、48時間、および72時間)におけるmCherryおよび無処置のmRNA対照の平均に対して正規化された。平均±s.d.;n、FOVの数がそれぞれのバーの下に指示されている。各条件は少なくとも3つの生物学的レプリケートからなり、それらの4つのFOVがそれぞれからイメージングされた。破線:y=1。図中で指定されない限り、P値は、通常の二元配置ANOVA(ダネットの多重比較検定、時点間の平均の比較)によって、無処置のmRNAとの多重比較によって計算されている。**P<0.01、****p<0.0001。
図11Aは、トランスフェクションの24時間および48時間後のニューロンにおけるmCherryおよび「無処置の」対照に対して正規化されたGFP蛋白質存在量の棒グラフを示す。平均±s.d.、n(FOV)=18。各条件は少なくとも3つの生物学的レプリケートからなり、それらの6つのFOV/スタックがそれぞれからイメージングされた。灰色の破線:y=1。P値は、通常の二元配置ANOVA(ダネットの多重比較検定)によって、無処置のサンプルと比較して、各別個の時点について計算された。****P<0.0001。図11Bは、トランスフェクションの24時間後のニューロンにおけるGFPおよびmCherry蛍光の代表的な画像を示す。同じ共焦点顕微鏡法設定でイメージングされている。核がヘキスト染色によって指示されている。スケールバー25μm。
図12は代表的なRNaseHアッセイを示し、IVTのGFP-60AmRNAおよび合成オリゴのライゲーションによって調製されたmocRNAベクターを示す。DNAプローブは、プローブの5’端がポリ(A)テールの106nt上流にあるようにしてmRNAの3’UTRを標的化する。これは5’mRNA断片(824nt)および3’mRNA断片(60ntポリ(A)を包含する166nt、レーン1&2)を生成する。3’切断産物はライゲーションによって変性ゲル上でバンドシフトを呈示する。M、Century-PlusRNAマーカーであるマーカー。ライゲーションされたおよび未ライゲーションのテールは然るべく標識されている。
図13Aは、指示されているmRNAベクターによってトランスフェクションされた24時間、48時間、および72時間後のHeLa細胞におけるGFPおよびmCherry蛍光比(ln[1+比])の単一細胞定量のバイオリンプロットを示す。バイオリンプロットの要素:線、下側の/上側の隣接値;バー、四分位範囲;白色のドット、メジアン;nは括弧内に指示されている。P値は、ウェルチのt検定(対応のない両側)によって、対照としてのサンプル29rA_ddCと比較して計算されている。**P<0.01、***P<0.001、****P<0.0001。 図13Bは、lipofectamineによって媒介されるトランスフェクションの48時間後のHeLa細胞におけるGFPおよびmCherryRNAのSTARmapキャラクタリゼーションの代表的な画像スタック最大値投影を示す。lipofectamineによって媒介されるベシクルにトラップされたGFPおよびmCherrymRNA種は、オーバーラップして見え、大きいマージしたフォーカスを形成した。ベシクルから放出されたmRNA種はサイトゾル中の個々のドットとして見えた。それぞれが単一のmRNA分子を表す。スケールバー20μm。 図13Cは、STARmapによって定量されたGFP/mCherrymRNAコピー数(アンプリコン)の単一細胞分析を示す。バイオリンプロットの要素:線、下側の/上側の隣接値;バー、四分位範囲;白色のドット、メジアン。括弧内は細胞の数。灰色の破線、サンプル29rA_ddCのメジアン。P値は、ウェルチのt検定(対応のない両側)によって、対照としてのサンプル29rA_ddCと比較して計算されている。*P<0.05、**P<0.01、***P<0.001、****P<0.0001。 図13Dは、トランスフェクションの48時間後の単一細胞GFP/mCherryRNA比および単一細胞GFP/mCherry蛍光比のメジアンの相関を示す。
図14Aは、長さを調整されたPS+G4オリゴ(26rA_G4_C9orf72_RNA_6xSrG、26rA_G4_C9orf72_DNA_6xSG、および26rA_G4_telo_DNA_6xSG)にライゲーションされたGFP-60AmocRNAを示す。蛍光タイムコース測定が、mCherrymRNA内部対照と併せてHeLa細胞へのGFPmocRNAのトランスフェクションの後に行われた。各サンプルのもたらされたGFP/mCherry蛍光値は、さらに、各時点における6xSr(AG)についての平均値に対して正規化された。統計検定は通常の二元配置ANOVA(ダネットの多重比較検定、時点間の平均の比較)を用いて行われ、比較は6xSr(AG)に対して行われた。****P<0.0001。 図14Bはホタル-PESTmocRNAコンストラクトのインビトロ翻訳を示す。ウサギ網状赤血球ライセートが、未修飾の内部ウミシイタケルシフェラーゼ対照と併せてホタル-PESTmocRNAコンストラクトのためのインビトロ翻訳系として用いられた。ホタルRLU/ウミシイタケRLUが各反応から測定されて、異なるmocRNAによって提供される翻訳向上の可能なモードを比較した。統計検定は一元配置ANOVA(ノンパラメトリック、クラスカル・ウォリス、ダンの多重比較検定)を用いて行われ、比較は「モックライゲーション」サンプルに対してなされた。*P<0.05。図14Cは、ホタル-デグロンをコードするmocRNAコンストラクトの速度論的キャラクタリゼーションを示す。トランスフェクションの8時間後のモックライゲーション値に対して正規化されたウミシイタケ(内部対照)RLU。各時点における対応するmocRNA値が、有意性について、一元配置ANOVA(クラスカル・ウォリス検定、ダンの多重比較検定)を用いて、モックライゲーションと比較して検定された。内部対照シグナルは、異なるサンプル間で一貫しているように見えた。
図15は、E.コーライポリ(A)ポリメラーゼ(E-PAP)によるポリ(A)テーリングに付されたGFPmRNAを示し、様々な量の化学修飾されたATP誘導体がスパイクインされている。テール修飾されたGFPmRNAが、テール未修飾のmCherryトランスフェクション対照(E-PAPテーリング、100%ATP)と併せてHeLa細胞にトランスフェクションされた。バーは、各対応する時点における100%ATPのE-PAPテーリングされたGFPmRNAサンプルの平均によって正規化されたGFP/mCherry蛍光を表す。パーセンテージは、各反応における修飾されたおよび未修飾のATPの間の用いられた相対的モル比を指示する。化学修飾されたGFPmRNAが、未修飾のmCherrymRNAと共トランスフェクションされ、もたらされたGFP/mCherry蛍光比が、HeLa細胞培養物におけるトランスフェクションの24、48、および72時間後に測定された。ATP:アデノシン5’三リン酸;m6ATP:N6-メチルアデノシン5’三リン酸;2’-O-meATP:2’O-メチルアデノシン-5’-三リン酸;S-ATP:アデノシン-5’-O-(1-チオ三リン酸);dATP:2’-デオキシアデノシン5’-三リン酸;アミノdATP:2’-アミノ-2’-デオキシアデノシン-5’-三リン酸。平均±s.d.、n=4。灰色の破線:y=1。P値は通常の二元配置ANOVA(ダネットの多重比較検定、時点間の平均の比較)によって計算され、比較がE-PAPテーリング(100%ATP)に対して行われている。****P<0.0001。
図16Aは図8の共焦点顕微鏡法画像からのHeLa細胞数の定量を示す。ヘキスト染色された核がCellProfilerにおいてセグメンテーションされ、各視野(FOV)の細胞数が各mocRNA条件および時点について計算された。細胞数はあらゆる時点においてモックライゲーション条件についての平均細胞数に対して正規化された。比較は、「ライゲーションなし」サンプルに対して、通常の二元配置ANOVA(ダネットの多重比較検定、時点間の平均の比較)を用いて行われた。*P<0.05、**P<0.01。 図16Bは、トランスフェクションされたHeLa細胞における自然免疫応答のRT-qPCR定量を示す。各GFP-60AライゲーションコンストラクトによってトランスフェクションされたサンプルにおけるIFNB1mRNAのRT-qPCR。ヒトACTBmRNAに対して正規化され、モックライゲーションサンプルに対して再び正規化されている。値は、さらに、有意性検定およびグラフ化に先立ってlog10変換された。各条件は少なくとも3つの生物学的レプリケートからなり、生物学的サンプルあたり3つの技術的レプリケートによる。3つの技術的レプリケートの平均(各生物学的条件について)が、各データ点が特定の生物学的レプリケートに対応するようにして個々の点として示されている(生物学的レプリケートの平均+s.e.m)。未修飾のGFPmRNAは、N1-メチルシュードウリジン置換なしのIVTのhMGFPmRNA(E-PAPポリ(A)テーリング)を言う(すなわち、100%ウリジンを含有する)。Log10正規化されたサンプルが、有意性について、ウェルチのt検定(対応のない両側パラメトリック)を用いて分析された。サンプルはペアワイズ比較のために29rA_ddCmocRNAを参照とした。各条件に用いられた生物学的レプリケートの数(n)が対応するサンプルの上の括弧内に指示されている。*P<0.05、**P<0.01、***P<0.001、****p<0.0001。 図16Cは、mocRNAトランスフェクションから決定された死んだラット皮質ニューロンの割合を示す。初代ラット皮質ニューロン培養物が、250ngのmCherrymRNA内部対照とともに、250ngのGFP-60AmocRNAによってトランスフェクションされた。細胞は、それから、トランスフェクションの24または48時間後に、生きているおよび死んだ核を染色するためのヘキストならびに死んだ核を染色するためのNucRed Dead(647)を用いて、イメージングされた。トータルに対する死んだ核の相対的な数が、各トランスフェクション条件における死細胞パーセンテージを提供するために計算された。50ngにおけるポリ(I:C)が毒性についての正の対照として用いられた。比較は、通常の二元配置ANOVA(ダネットの多重比較検定、時点間の平均の比較)を用いて、トランスフェクションのみサンプルと比較して行われた。**P<0.01。
図17は、「モックライゲーション」サンプル値の平均に対して正規化された72時間のホタルRLU/ウミシイタケRLUを示す。各条件についてn=9、ただし29rA_ddCについてはn=18による。これは、3つの生物学的レプリケート×3つの技術的レプリケート(生物学的レプリケートあたり)、または29rA_ddCでは6つの生物学的レプリケート×3つの技術的レプリケートに対応する。mocRNAコンストラクトが、ホタルルシフェラーゼをコードするmRNAを用いて調製された。ホタルルシフェラーゼmRNA(250ng)および未ライゲーションウミシイタケルシフェラーゼmRNA(250ng)が、HeLa細胞に、Lipofectamine MessengerMax(LMRNA001)を用いて、製造者のプロトコールに従って共トランスフェクションされた。HeLa細胞が6時間インキュベーション後に再播種され、発光がPromega Dual-Gloルシフェラーゼアッセイ系(E2920)を用いてトランスフェクションの72時間後に測定された。
図18Aはインビボ生物発光イメージングの実験手続きを示す。無処置のまたは6xSr(AG)_invdTコンジュゲート化されたホタルルシフェラーゼmRNA(2μg)が、左大腿または右大腿どちらかに、in vivo-jetRNA(Polyplus:101000013)を用いて、製造者のプロトコールに従って筋肉内注射された。ルシフェリン(150mg/kg、VivoGlo(商標))がmRNA注射の6時間後に腹腔内注射された。15分後に、インビボ生物発光イメージングが行われた。「ug」はμgを言う。図18Bは、インビボ生物発光が3分の露出時間で測定されたということを示す。無処置のおよび6xSr(AG)_invdTコンジュゲート化されたホタルルシフェラーゼmRNAの注射の側は画像の下部に指示されている。 図18Cは、無処置のまたは6xSr(AG)_invdTコンジュゲート化されたホタルルシフェラーゼmRNAによって産生されたインビボの生物発光の統計結果を示す。*p<0.05、対応のあるT検定。
細胞における安定性を改善するおよびそれによって蛋白質産生を向上させるためのmRNAのポリAテール上のまたはその下流の修飾されたヌクレオチドおよび/または構造的特徴を有する修飾されたmRNAが、本願において提供される。修飾されたmRNAを作る方法もまた提供され、mRNAの3’末端にテーリング核酸をライゲーションして、ライゲーションによって産生される修飾されたmRNAの3’に定まった数の修飾された核酸または構造配列を導入することによる。加えて、本開示は、本願において提供される修飾されたmRNAの1つ以上を含む医薬組成物と、本願に記載される修飾されたmRNAを産生するための試薬を含有するキットとを提供する。従来のmRNAは、3’端に複数のアデノシンヌクレオチドを有するポリAテールを含み、これは3’ヌクレオチドを除去する細胞のエキソヌクレアーゼによって分解され得る。ひとたびエキソヌクレアーゼがポリAテールを除去し、オープンリーディングフレームのヌクレオチドを除去し始めると、mRNAは、コードされる蛋白質に翻訳される能力がない。細胞におけるmRNA安定性の一次的な決定因子の1つはポリAテールを分解するために要求される時間であるので、3’エキソヌクレアーゼ活性に対してより耐性であるmRNAは、より低速で分解される。本開示の修飾されたmRNAはより長い半減期を有し、それゆえに細胞においてより安定である。mRNAが細胞においてより安定であるほど、それは分解されることにより長くかかるであろう。それゆえに、より多くの蛋白質が、より長い半減期を有する所与のRNA分子から翻訳され得る。mRNAの核酸塩基、糖、および/またはリン酸連結部に1つ以上の構造的変更を含有する修飾されたヌクレオチドは、3’エキソヌクレアーゼ活性に干渉し、mRNAをより安定にし得る。しかしながら、3’エキソヌクレアーゼを阻害する同じ構造修飾は、それらをポリAテール上に組み込むポリアデニル化酵素の能力にもまた干渉し、従来のポリアデニル化法によるポリAテールへの修飾されたヌクレオチドの追加を妨害し得る。驚くべきことに、既存のポリAテールを含有するmRNAの3’端に、たった3つの修飾されたヌクレオチドを含有するオリゴヌクレオチドをライゲーションすることは、mRNA安定性の著しい改善をもたらした。エキソヌクレアーゼが3’末端ヌクレオチドにアクセスすることを防止するG四重鎖またはアプタマーなどの二次構造を形成することができる構造配列を含有するオリゴヌクレオチドのライゲーションもまた、かかる二次構造なしのRNAに対して相対的にmRNA安定性を著しく改善した。複数のクラスの修飾されたヌクレオチドおよび構造配列は、単独でおよび互いとの組み合わせでの両方で、3’末端に追加されたときにmRNAの安定性を増大させ、mRNAのポリAテールを修飾してエキソヌクレアーゼ活性を妨害することが、修飾されたmRNAの産生において幅広い実用性を提供するということを示唆した。細胞における増大した安定性と、それゆえに所与のRNA分子からより多くのコードされる蛋白質を産生する能力とを有する修飾されたmRNAは、ワクチンおよび他のRNAに基づく治療、例えば必須酵素、凝固因子、転写因子、または細胞表面受容体をコードするmRNAの送達における使用にとって有用である。
定義
本願において用いられる「メッセンジャーRNA」(「mRNA」)は、蛋白質をコードするオープンリーディングフレームとポリA領域とを含む核酸を言う。mRNAは、オープンリーディングフレームの5’(上流)にある5’非翻訳領域(5’UTR)およびオープンリーディングフレームの3’(下流)にある3’非翻訳領域をもまた含み得る。
本願において用いられる「蛋白質をコードするオープンリーディングフレーム」は、オープンリーディングフレームが翻訳されるときに蛋白質の産生に至るコード配列を含む核酸配列を言う。核酸配列はRNA配列でもまたあり得る。このケースでは、RNA配列の翻訳は、蛋白質のアミノ酸配列を有するポリペプチドを産生する。核酸配列はDNA配列であり得る。このケースでは、RNAポリメラーゼがDNA配列を用いて、DNA配列に対して相補的であるRNA配列を含むRNA分子を転写し、RNA配列の翻訳が、蛋白質のアミノ酸配列を有するポリペプチドを産生するときに、蛋白質は産生される。オープンリーディングフレームは、典型的には、スタートコドン、例えばRNA配列上のAUG(DNA配列ではATG)で始まり、ストップコドン、例えばRNA配列上のUAG、UAA、またはUGA(DNA配列ではTAG、TAA、またはTGA)で終わり、スタートコドンのGおよびストップコドンのTまたはUの間の塩基の数は3の倍数(例えば3、6、9)である。
翻訳され得るRNA分子はメッセンジャーRNAまたはmRNAと言われる。DNAまたはRNA配列はコドンによって遺伝子をコードする。コドンは、DNAまたはRNAなどの核酸配列上の3つのヌクレオチドの群を言う。アンチコドンは、コドンに対して相補的である転移RNA(tRNA)などの核酸上の3つのヌクレオチドの群を言う。その結果、第1の核酸のコドンは、コドンおよびアンチコドンの塩基間の水素結合によって第2の核酸のアンチコドンと会合する。例えば、mRNA上のコドン5’-AUG-3’は、対応するアンチコドン3’-UAC-5’をtRNA上に有する。翻訳の間に、翻訳されるべきコドンに対して相補的なアンチコドンを有するtRNAは、mRNA上のコドンと会合して、一般的には、翻訳されるべきコドンに対応するアミノ酸を送達するか、または翻訳の終結およびリボソームからの翻訳されたポリペプチドの放出を助長する。
翻訳は、RNAコード配列が用いられてポリペプチドの産生を導くプロセスである。翻訳の第1ステップは開始であり、これにおいては、リボソームがmRNAと会合し、第1のアミノ酸を担持する第1の転移RNA(tRNA)が第1のコドンまたはスタートコドンと会合する。翻訳の次段階の伸長には3つのステップが関わる。第1に、スタートコドンに後続するコドンまたは第2のコドンに対して相補的であるアンチコドンを有しかつ第2のアミノ酸を担持する第2のtRNAが、mRNAと会合する。第2に、第1のアミノ酸の末端の非側鎖カルボン酸部分の炭素原子は、担持された第2のアミノ酸の末端の非側鎖アミノ部分の窒素と反応し、2つのアミノ酸間のペプチド結合を形成し、第2のアミノ酸は第2のtRNAに結合され、第1のアミノ酸は第1のtRNAではなく第2のアミノ酸に結合される。第3に、第1のtRNAはmRNAから解離し、リボソームはmRNAに沿って前進する。その結果、第1のtRNAがリボソームと会合した位置は今や第2のtRNAによって占有され、第2のtRNAによって先に占有された位置は、今や追加のアミノ酸を担持する追加のtRNAがmRNAと会合するために使える。1)アミノ酸を担持するtRNAの会合、2)成長しているポリペプチドに追加のアミノ酸を追加するペプチド結合の形成、および3)mRNAに沿ったリボソームの前進というこれらの3つのステップは、リボソームがストップコドンに到達し、これが翻訳を終結をもたらすまで続いていく。一般的に、ストップコドンと会合するtRNAはアミノ酸を担持しない。そのため、伸長ステップの間のアミノ酸を担持しないtRNAの会合は、ポリペプチドとポリペプチド上の最後のアミノ酸を担持するtRNAとの間の結合の切断をもたらし、その結果、ポリペプチドはリボソームから放出される。代替的には、tRNAがストップコドンと会合しない場合に、リボソームはmRNAから解離し、ポリペプチドを放出し得る。
本願において用いられる「核酸」または「ポリヌクレオチド」は、2つ以上の共有結合したヌクレオチドを含む有機分子を言う。本願において用いられる「ヌクレオチド」は、以下を含む有機分子を言う:1)窒素塩基(核酸塩基)に共有結合した糖を含むヌクレオシド;および2)ヌクレオシドの糖に共有結合しているリン酸基。ポリヌクレオチド上のヌクレオチドは典型的にはホスホジエステル結合によって繋がれ、これにおいて、第1のヌクレオチドの糖の3’炭素は橋かけリン酸基によって第2の核酸の糖の5’炭素に連結される。典型的には、橋かけリン酸は、リン酸のリン原子のみに結合されている2つの非橋かけ酸素原子と、それぞれがリン原子を第1のヌクレオチドの3’炭素または第2のヌクレオチドの5’炭素どちらかに接続する2つの橋かけ酸素原子とを含む。核酸上のヌクレオチドの順序を記載する核酸配列において、第1のヌクレオチドは、第1のヌクレオチドの3’炭素が第2のヌクレオチドの5’炭素に接続されている場合には、第2のヌクレオチドの5’(上流)にあると言われる。類似に、第2のヌクレオチドは、第2のヌクレオチドの5’炭素が第1のヌクレオチドの3’炭素に接続されている場合には、第1のヌクレオチドの3’(下流)にあると言われる。核酸配列は典型的には5’->3’の順序で読まれ、5’ヌクレオチドからスタートし、3’ヌクレオチドで終わる。
本願において用いられる「修飾されたヌクレオチド」は、アデノシンヌクレオチド、シチジンヌクレオチド、グアニンヌクレオチド、またはウラシルヌクレオチドの古典的構造ではない構造を有するヌクレオチドを言う。分子の古典的構造は、分子の名称によって指される構造であることが当分野において一般的に公知である構造を言う。本願において用いられる「修飾されたヌクレオチド」は、古典的ではない核酸塩基または糖(リボースもしくはデオキシリボース)を含むヌクレオチドをもまた言い得る。「修飾されたヌクレオチド」は、古典的なヌクレオシド間連結部ではないヌクレオシド間連結部(すなわちホスホジエステルヌクレオシド間連結部ではない、例えばホスホロチオエートヌクレオシド間連結部)によって第2のヌクレオチドに共有結合的に連結されているヌクレオチドをもまた言い得る。アデニン塩基、リボース糖、および1つ以上のリン酸基を含むアデノシンリボヌクレオチドの古典的構造が、アデノシン一リン酸の形態で下に示されている:
(AMP)。
AMPの古典的構造は、リン酸の1つ以上のヒドロキシル基および/または糖の1つ以上のヒドロキシル基が脱プロトン化されている構造、ならびにリン酸の酸素原子および/または糖の3’酸素原子が核酸配列上の隣接するヌクレオチドに結合されている構造をもまた言う。
シトシン塩基、リボース糖、および1つ以上のリン酸基を含むシトシンヌクレオチドの古典的構造が、シチジン一リン酸の形態で下に示されている:
(CMP)。
CMPの古典的構造は、リン酸の1つ以上のヒドロキシル基および/または糖の1つ以上のヒドロキシル基が脱プロトン化されている構造、ならびにリン酸の酸素原子および/または糖の3’酸素原子が核酸配列上の隣接するヌクレオチドに結合されている構造をもまた言う。
グアニン塩基、リボース糖、および1つ以上のリン酸基を含むグアニンヌクレオチドの古典的構造は、グアノシン一リン酸の形態で下に示されている:
(GMP)。
GMPの古典的構造は、リン酸の1つ以上のヒドロキシル基および/または糖の1つ以上のヒドロキシル基が脱プロトン化されている構造、ならびにリン酸の酸素原子および/または糖の3’酸素原子が核酸配列上の隣接するヌクレオチドに結合されている構造をもまた言う。
ウラシル塩基、リボース糖、および1つ以上のリン酸基を含むウラシルヌクレオチドの古典的構造は、ウリジン一リン酸の形態で下に示されている:
(UMP)。
UMPの古典的構造は、リン酸の1つ以上のヒドロキシル基および/または糖の1つ以上のヒドロキシル基が脱プロトン化されている構造、ならびにリン酸の酸素原子および/または糖の3’酸素原子が核酸配列上の隣接するヌクレオチドに結合されている構造をもまた言う。
修飾されたヌクレオチドの構造は、ヌクレオチドの糖、窒素塩基、またはリン酸における1つ以上の修飾を原因として、古典的なヌクレオチドの構造とは異なり得る。いくつかの態様において、修飾されたヌクレオチドは、アデニンヌクレオシド、シトシンヌクレオシド、グアニンヌクレオシド、またはウラシルヌクレオシドの古典的構造ではない修飾されたヌクレオシドを含む。本願において用いられる通りである。
アデノシンの古典的構造の例、アデニンヌクレオシドが下に再掲されている:
(アデノシン)。
アデノシンの古典的構造は、リン酸の1つ以上のヒドロキシル基および/または糖の1つ以上のヒドロキシル基が脱プロトン化されている構造、5’炭素が核酸配列上の5’リン酸に結合されている構造、ならびに3’酸素原子が核酸配列上の隣接するヌクレオチドの5’リン酸基に結合されている構造をもまた言う。
シチジンの古典的構造の例、シトシンヌクレオシドが下に再掲されている:
(シチジン)。
シチジンの古典的構造は、リン酸の1つ以上のヒドロキシル基および/または糖の1つ以上のヒドロキシル基が脱プロトン化されている構造、5’炭素が核酸配列上の5’リン酸に結合されている構造、ならびに3’酸素原子が核酸配列上の隣接するヌクレオチドの5’リン酸基に結合されている構造をもまた言う。
グアノシンの古典的構造の例、グアニンヌクレオシドが下に再掲されている:
(グアノシン)。
グアノシンの古典的構造は、リン酸の1つ以上のヒドロキシル基および/または糖の1つ以上のヒドロキシル基が脱プロトン化されている構造、5’炭素が核酸配列上の5’リン酸に結合されている構造、ならびに3’酸素原子が核酸配列上の隣接するヌクレオチドの5’リン酸基に結合されている構造をもまた言う。
ウリジンの古典的構造の例、ウラシルヌクレオシドが下に再掲されている:
(ウリジン)。
ウリジンの古典的構造は、リン酸の1つ以上のヒドロキシル基および/または糖の1つ以上のヒドロキシル基が脱プロトン化されている構造、5’炭素が核酸配列上の5’リン酸に結合されている構造、ならびに3’酸素原子が核酸配列上の隣接するヌクレオチドの5’リン酸基に結合されている構造をもまた言う。
本願において用いられる「構造配列」は、互いと相互作用して、構造配列を含む核酸上の二次構造を形成することができる少なくとも2つのヌクレオチドを含む核酸配列を言う。
本願において用いられる「アプタマー」は、標的分子に結合することができる二次構造を含む核酸を言う。
本願において用いられる「リガーゼ」は、2つのヌクレオチド間の共有結合を形成することができる酵素を言い、「ライゲーション」のプロセスは、2つのヌクレオチド間の共有結合の形成を言う。
本願において用いられる「テーリング核酸」は、別の核酸の3’端にライゲーションされる核酸を言う。
修飾されたmRNA
いくつかの側面において、本開示は、i)1つ以上の修飾されたヌクレオチド;および/またはii)構造配列の1コピー以上(繰り返し単位)を含む修飾されたmRNAを提供し、修飾されたヌクレオチドおよび/または構造配列はmRNAのポリA領域の一部であるかまたは3’にある。mRNAのポリ(A)領域またはポリ(A)テールともまた呼ばれるポリA領域は、複数の一続きのアデノシンヌクレオチド、典型的には50~300個の一続きのアデノシンヌクレオチドを含むオープンリーディングフレームの3’(下流)にあるmRNAの領域であり、一続きのアデノシンヌクレオチドの下流の複数の非アデノシンヌクレオチドを包摂し得る。細胞においては、前駆体メッセンジャーRNA(プレmRNA)を産生するDNA配列の転写後に、ポリAテールはポリAポリメラーゼ(PAP)などのポリアデニル化酵素によって追加され、RNAの3’端に複数の一続きのアデノシンヌクレオチドの長い配列をもたらす。ポリA領域は、mRNAによってコードされる蛋白質の産生に重要である複数の役割を演ずる。第1に、ポリA領域はポリA結合蛋白質(PABP)のための取り付け部位を提供する。これは核においてmRNAと会合し、細胞質への搬出を促進する(例えば、Tudek et al. Philos Trans R Soc Lond B Biol Sci. 2018. 373(1762): 20180169参照)。加えて、mRNA上のポリAテールの存在は翻訳の開始を助長する(例えば、Gallie. Genes & Dev. 1991. 5:2108-2116およびMunroe et al. Mol Cell Biol. 1990. 10(7): 3441-3455参照)。最後に、ポリAテールは、mRNAから3’ヌクレオチドを除去するポリヌクレオチドホスホリラーゼ(PNPase)などのエキソヌクレアーゼの活性からオープンリーディングフレームを保護することによって、mRNAを安定化する。エキソヌクレアーゼがヌクレオチドを除去すると、mRNAは次第に短くなって来る。ひとたびオープンリーディングフレームの下流のヌクレオチドの全てが除去されると、エキソヌクレアーゼによって除去されるヌクレオチドはオープンリーディングフレームのヌクレオチドであろう。オープンリーディングフレームからのヌクレオチドの除去は、コードされる蛋白質の翻訳を防止する。加えて、オープンリーディングフレームの近くでのmRNAとのエキソヌクレアーゼの会合は、リボソームおよびtRNAがmRNAと会合することを立体構造的に妨害することによって翻訳を阻害し得る。ポリAテールの除去は多くの場合にRNA分解の律速ステップとして引用され、細胞におけるmRNAのライフスパンは、そのポリAテールを除去するために要求される時間によって決定される(例えば、Dreyfus et al., Cell. 2002. 111(5): 611-613参照)。mRNAのポリAテールの組成は様々であるが、酵母細胞ではおよそ75個のアデノシンヌクレオチド、哺乳動物細胞では250個のアデノシンヌクレオチドを含有する。
本願において提供される修飾されたmRNAのいくつかの態様において、修飾されたmRNAは、1つ以上の修飾されたヌクレオチドをポリA領域にまたはmRNAのポリA領域の3’(下流)に含む。いくつかの態様において、ポリA領域は古典的なアデノシンヌクレオチドではない1つ以上のヌクレオチドを包含する。いくつかの態様において、ポリA領域はアデノシンヌクレオチドではない1つ以上のヌクレオチドを包含する。いくつかの態様において、ポリA領域は、複数の一続きのアデノシンヌクレオチドを含む核酸配列の3’(下流)にある1つ以上のヌクレオチドを含む。いくつかの態様において、ポリA領域は少なくとも25個の一続きのアデノシンヌクレオチドを含み、これらは古典的なアデノシンヌクレオチドまたは修飾されたアデノシンヌクレオチドであり得る。いくつかの態様において、ポリA領域は25~500個の一続きのアデノシンヌクレオチドを含み、これらは古典的なアデノシンヌクレオチドまたは修飾されたアデノシンヌクレオチドであり得る。いくつかの態様において、ポリA領域は25~300個の一続きのアデノシンヌクレオチドを含む。いくつかの態様において、ポリA領域は少なくとも30、少なくとも40、少なくとも50、少なくとも60、少なくとも70、少なくとも80、少なくとも90、少なくとも100、少なくとも110、少なくとも120、少なくとも130、少なくとも140、少なくとも150、少なくとも160、少なくとも170、少なくとも180、少なくとも190、または少なくとも200個の一続きのアデノシンヌクレオチドを含む。
いくつかの態様において、修飾されたmRNAの修飾されたヌクレオチドの1つ以上は、修飾されたリン酸基を含む。修飾されたリン酸基は、リン酸の古典的構造とは異なるリン酸基である。リン酸の古典的構造の例が下に示されている:
式中、RおよびRは、古典的なリン酸が結合される原子または分子である。例えば、核酸配列上のリン酸では、Rは核酸の上流ヌクレオチドを言い得、Rは核酸の下流ヌクレオチドを言い得る。リン酸の古典的構造は、リン酸の1つ以上のヒドロキシル基が脱プロトン化されているか、またはリン酸の酸素原子が核酸配列上の隣接するヌクレオチドに結合されている構造をもまた言う。核酸上の古典的なリン酸と置換され得る修飾されたリン酸基の限定しない例は以下を包含する:ホスホロチオエート(PS)、ホスホロジチオエート、チオリン酸、5’-O-メチルホスホネート、3’-O-メチルホスホネート、5’-ヒドロキシホスホネート、ヒドロキシホスファネート、ホスホロセレノアート、セレノホスフェート、ホスホロアミダート、カルボホスホネート、メチルホスホネート、フェニルホスホネート、エチルホスホネート、H-ホスホネート、グアニジニウム環、トリアゾール環、ボラノホスフェート(BP)、メチルホスホネート、およびグアニジノプロピルホスホロアミダート。
本願において提供される修飾されたヌクレオチドを含む修飾されたmRNAのいくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは修飾された核酸塩基を含む。いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは修飾された糖を含む。いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは修飾されたリン酸を含む。いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは、以下からなる群から選択される修飾された核酸塩基を含む:キサンチン、アリアミノウラシル、アリアミノチミジン、ヒポキサンチン、ジゴキシゲニン化アデニン、ジゴキシゲニン化シトシン、ジゴキシゲニン化グアニン、ジゴキシゲニン化ウラシル、6-クロロプリンリボシド、N6-メチルアデニン、メチルシュードウラシル、2-チオシトシン、2-チオウラシル、5-メチルウラシル、4-チオチミジン、4-チオウラシル、5,6-ジヒドロ-5-メチルウラシル、5,6-ジヒドロウラシル、5-[(3-インドリル)プロピオンアミド-N-アリル]ウラシル、5-アミノアリルシトシン、5-アミノアリルウラシル、5-ブロモウラシル、5-ブロモシトシン、5-カルボキシシトシン、5-カルボキシメチルエステルウラシル、5-カルボキシウラシル、5-フルオロウラシル、5-ホルミルシトシン、5-ホルミルウラシル、5-ヒドロキシシトシン、5-ヒドロキシメチルシトシン、5-ヒドロキシメチルウラシル、5-ヒドロキシウラシル、5-ヨードシトシン、5-ヨードウラシル、5-メトキシシトシン、5-メトキシウラシル、5-メチルシトシン、5-メチルウラシル、5-プロパルギルアミノシトシン、5-プロパルギルアミノウラシル、5-プロピニルシトシン、5-プロピニルウラシル、6-アザシトシン、6-アザウラシル、6-クロロプリン、6-チオグアニン、7-デアザアデニン、7-デアザグアニン、7-デアザ-7-プロパルギルアミノアデニン、7-デアザ-7-プロパルギルアミノグアニン、8-アザアデニン、8-アジドアデニン、8-クロロアデニン、8-オキソアデニン、8-オキソグアニン、アラアデニン、アラシトシン、アラグアニン、アラウラシル、ビオチン-16-7-デアザ-7-プロパルギルアミノグアニン、ビオチン-16-アミノアリルシトシン、ビオチン-16-アミノアリルウラシル、シアニン3-5-プロパルギルアミノシトシン、シアニン3-6-プロパルギルアミノウラシル、シアニン3-アミノアリルシトシン、シアニン3-アミノアリルウラシル、シアニン5-6-プロパルギルアミノシトシン、シアニン5-6-プロパルギルアミノウラシル、シアニン5-アミノアリルシトシン、シアニン5-アミノアリルウラシル、シアニン7-アミノアリルウラシル、ダブシル-5-3-アミノアリルウラシル、デスチオビオチン-16-アミノアリル-ウラシル、デスチオビオチン-6-アミノアリルシトシン、イソグアニン、N1-エチルシュードウラシル、N1-メトキシメチルシュードウラシル、N1-メチルアデニン、N1-メチルシュードウラシル、N1-プロピルシュードウラシル、N2-メチルグアニン、N4-ビオチン-OBEA-シトシン、N4-メチルシトシン、N6-メチルアデニン、O6-メチルグアニン、シュードイソシトシン、シュードウラシル、チエノシトシン、チエノグアニン、チエノウラシル、キサントシン、3-デアザアデニン、2,6-ジアミノアデニン、2,6-ジアミノ(damino)グアニン、5-カルボキサミド-ウラシル、5-エチニルウラシル、N6-イソペンテニルアデニン(i6A)、2-メチル-チオ-N6-イソペンテニルアデニン(ms2i6A)、2-メチルチオ-N6-メチルアデニン(ms2m6A)、N6-(シス-ヒドロキシイソペンテニル)アデニン(io6A)、2-メチルチオ-N6-(シス-ヒドロキシイソペンテニル)アデニン(ms2io6A)、N6-グリシニルカルバモイルアデニン(g6A)、N6-スレオニルカルバモイルアデニン(t6A)、2-メチルチオ-N6-スレオニルカルバモイルアデニン(ms2t6A)、N6-メチル-N6-スレオニルカルバモイルアデニン(m6t6A)、N6-ヒドロキシノルバリルカルバモイルアデニン(hn6A)、2-メチルチオ-N6-ヒドロキシノルバリルカルバモイルアデニン(ms2hn6A)、N6,N6-ジメチルアデニン(m62A)、およびN6-アセチルアデニン(ac6A)。いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは、以下からなる群から選択される修飾された糖を含む:2’-チオリボース、2’,3’-ジデオキシリボース、2’-アミノ-2’-デオキシリボース、2’デオキシリボース、2’-アジド-2’-デオキシリボース、2’-フルオロ-2’-デオキシリボース、2’-O-メチルリボース、2’-O-メチルデオキシリボース、3’-アミノ-2’,3’-ジデオキシリボース、3’-アジド-2’,3’-ジデオキシリボース、3’-デオキシリボース、3’-O-(2-ニトロベンジル)-2’-デオキシリボース、3’-O-メチルリボース、5’-アミノリボース、5’-チオリボース、5-ニトロ-1-インドリル-2’-デオキシリボース、5’-ビオチン-リボース、2’-O,4’-C-メチレン連結、2’-O,4’-C-アミノ連結リボース、および2’-O,4’-C-チオ連結リボース。ある種の態様において、少なくとも1つの修飾された核酸塩基は2’-O-(無置換のC1-6アルコキシ)-(無置換のC1-6アルキル)核酸塩基である(例えば、2’-O-(無置換のC1-6アルコキシ)-(無置換のC1-6アルキル)RNA核酸塩基)。ある種の態様において、少なくとも1つの修飾された核酸塩基は2’-O-メトキシエチル核酸塩基である(例えば、2’-O-メトキシエチルRNA核酸塩基)。いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは2’修飾を含む。いくつかの態様において、2’修飾は以下からなる群から選択される:ロックド核酸(LNA)修飾(すなわち、リボースの2’酸素および4’炭素に結合した追加の炭素原子を含むヌクレオチド)、2’-フルオロ(2’-F)、2’-O-メトキシエチル(2’-MOE)、および2’-O-メチル化(2’-OMe)。
いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは、以下からなる群から選択される修飾されたリン酸を含む:ホスホロチオエート(PS)、ホスホロジチオエート、チオリン酸、5’-O-メチルホスホネート、3’-O-メチルホスホネート、5’-ヒドロキシホスホネート、ヒドロキシホスファネート、ホスホロセレノアート、セレノホスフェート、ホスホロアミダート、カルボホスホネート、メチルホスホネート、フェニルホスホネート、エチルホスホネート、H-ホスホネート、グアニジニウム環、トリアゾール環、ボラノホスフェート(BP)、メチルホスホネート、およびグアニジノプロピルホスホロアミダート。
いくつかの態様において、修飾されたmRNAは1つよりも多くの型の修飾されたヌクレオチドを含む。いくつかの態様において、修飾されたmRNAは、少なくとも、第1の修飾されたヌクレオチド、および第1の修飾されたヌクレオチドとは異なる構造を有する第2の修飾されたヌクレオチドを含む。ヌクレオチドは、核酸塩基、糖、および/またはリン酸基の違いを原因として構造が異なり得る。いくつかの態様において、修飾されたmRNAは、少なくとも、第1の修飾されたリン酸、および第1の修飾されたリン酸とは異なる構造を有する第2の修飾されたリン酸を含む。いくつかの態様において、修飾されたmRNAは第1の修飾されたヌクレオシドおよび第2の修飾されたヌクレオシドを含む。
本開示の側面は、25個以上のアデニンヌクレオチドを有するポリA領域を含む修飾されたmRNAに関する。ある種の態様において、ポリA領域はオープンリーディングフレームの3’にあり、10以上、15以上、20以上、30以上、40以上、または50以上のアデノシンヌクレオチドを含む。ある種の態様において、ポリA領域はオープンリーディングフレームの3’にあり、両端を含めて、10および15の間の、15および20の間の、20および25の間の、25および35の間の、35および50の間の、50および70の間の、または70および100の間のアデノシンヌクレオチドを含む。アデニンヌクレオチドは、アデニンヌクレオシドおよびリン酸基を含むヌクレオチドである。アデニンヌクレオシドは糖およびアデニン塩基を含む。いくつかの態様において、ポリA領域は25個以上の古典的なアデニンヌクレオチドを含む。古典的なアデノシンヌクレオチドはアデニン塩基、リボース糖、およびリン酸基を含む。下のアデノシン一リン酸(AMP)の構造で配置される通りである:
いくつかの態様において、リン酸のヒドロキシル基の1つ以上および/またはリボースの3’ヒドロキシル基は脱プロトン化され、-OH基の代わりに酸素イオンを含む。構造:
によって示される通りである。mRNAの核酸配列上に存在するときに、古典的なアデノシンは次の構造を含み、隣接するヌクレオチドに次の様式で接続される:
式中、Rは、mRNA上のアデノシンヌクレオチドの5’(上流)にある隣接するヌクレオチドであり、Rは、mRNA上のアデノシンヌクレオチドの3’(下流)にある隣接するヌクレオチドである。いくつかの態様において、古典的なアデノシンヌクレオチドは直鎖mRNAの3’末端ヌクレオチド(最後のヌクレオチド)であり、Rは水素であり、3’末端ヌクレオチドは3’末端ヒドロキシル(-OH)基を含む。いくつかの態様において、古典的なアデノシンヌクレオチドは、直鎖mRNAの3’末端ヌクレオチド(最後のヌクレオチド)であり、Rは電子である。
本願において提供される修飾されたmRNAのいくつかの態様において、mRNAは5’非翻訳領域(5’UTR)および3’非翻訳領域(3’UTR)を含む。5’および3’UTRは、mRNAによってコードされる蛋白質のアミノ酸をコードしないmRNA上の配列であり、それゆえにオープンリーディングフレームの一部ではない。5’UTRはオープンリーディングフレームの5’(上流)にある。3’UTRはオープンリーディングフレームの3’(下流)にある。いくつかの態様において、3’UTRは、オープンリーディングフレームの3’かつmRNAのポリA領域の5’(上流)にある1つ以上のヌクレオチドを含む。
本願において提供されるmRNAのいくつかの態様において、mRNAは5’から3’の順序で以下を含む:1)5’UTR;2)オープンリーディングフレーム;3)3’UTR;および4)ポリA領域(図2B)。いくつかの態様において、5’UTRの最後のヌクレオチドは、オープンリーディングフレームの最初のヌクレオチドの5’(上流)にある。いくつかの態様において、オープンリーディングフレームの最初のヌクレオチドは、5’UTRの最後のヌクレオチドの3’(下流)にあり、オープンリーディングフレームの最後のヌクレオチドは、3’UTRの最初の塩基の5’(上流)にある。いくつかの態様において、オープンリーディングフレームは5’UTRの最後のヌクレオチドおよび3’UTRの最初のヌクレオチドの間にある。いくつかの態様において、3’UTRの最初のヌクレオチドは、オープンリーディングフレームの最後のヌクレオチドの3’(下流)にあり、3’UTRの最後のヌクレオチドは、ポリA領域の最初の塩基の5’(上流)にある。いくつかの態様において、3’UTRはオープンリーディングフレームの最後のヌクレオチドおよびポリA領域の最初のヌクレオチドの間にある。いくつかの態様において、ポリA領域の最初のヌクレオチドは3’UTRの最後のヌクレオチドの3’(下流)にある。
いくつかの態様において、mRNAは直鎖mRNAである。直鎖mRNAは5’末端ヌクレオチドおよび3’末端ヌクレオチドを有するmRNAである。直鎖mRNAの5’末端ヌクレオチドは、mRNAの1つのみの隣接するヌクレオチドに共有結合され、隣接するヌクレオチドは、mRNAの核酸配列上で5’末端ヌクレオチドの3’に生起する。直鎖mRNAの3’末端ヌクレオチドは、mRNAの1つのみの隣接するヌクレオチドに共有結合され、隣接するヌクレオチドは、mRNAの核酸配列上で3’末端ヌクレオチドの5’に生起する。5’から3’の順序で直鎖mRNAのあらゆるヌクレオチドを含む核酸配列において、5’末端ヌクレオチドは配列上の最初のヌクレオチドであり、3’末端ヌクレオチドは配列上の最後のヌクレオチドである。
本願において提供される直鎖mRNAのいくつかの態様において、mRNAは5’キャップを含む。真核細胞において産生されるほとんどのmRNAは、成熟mRNAへのプレmRNAのプロセシングの間に追加される5’キャップを包含する。5’キャップはmRNA産生、搬出、および翻訳のプロセスにおいて複数の役割を演ずる。第1に、プレmRNAからのイントロンの除去を媒介するスプライソソームのアセンブリは、5’キャップに対する核のキャップ結合複合体(CBC)の結合を要求する。さらにその上、CBCおよび核膜孔の間の相互作用は、5’端から始まる細胞質へのmRNAの搬出を媒介する。最後に、5’キャップに結合したCBCは、複数の因子、例えばCBP80、CTIF、eIF3g、eIF4III、Met-tRNAi、およびリボソームサブユニットのリクルートを媒介し、これらは翻訳の開始に要求される(例えば、Ramanathan et al. Nucleic Acids Res. 2016. 44(16): 7511-7526参照)。いくつかの態様において、5’キャップは7-メチルグアノシンを含む。いくつかの態様において、7-メチルグアノシンは構造:
を含む。
いくつかの態様において、5’キャップは、修飾されたmRNAの隣接するヌクレオチドに7-メチルグアノシンを接続する1つ以上のリン酸を含む。いくつかの態様において、5’キャップの1つ以上のリン酸は、以下からなる群から選択される修飾されたリン酸である:ホスホロチオエート、トリアゾール環、ジハロゲンメチレンビスホスホネート、イミド二リン酸、およびメチレンビス(ホスホネート)。いくつかの態様において、7-メチルグアノシンは、5’から5’の三リン酸橋かけによってmRNAの隣接するヌクレオチドに接続される。いくつかの態様において、5’キャップは構造:
を含み、RはmRNAの最初に転写されるヌクレオチドの5’炭素である。いくつかの態様において、5’キャップは3’-O-Me-m7G(5’)ppp(5’)Gを含む。
いくつかの態様において、mRNAは環状mRNAである。環状mRNAは、5’末端ヌクレオチドまたは3’末端ヌクレオチドを有さないmRNAである。環状mRNA上のあらゆるヌクレオチドは1)5’の隣接するヌクレオチド;および2)3’の隣接するヌクレオチド両方に共有結合されている。5’から3’の順序で環状mRNAのあらゆるヌクレオチドを含む核酸配列を有する環状mRNAにおいて、核酸配列の最後のヌクレオチドは、核酸配列の最初のヌクレオチドに共有結合される。5’UTR、3’UTR、およびポリA領域を有する環状mRNAのいくつかの態様において、ポリA領域は3’UTRの3’(下流)かつ5’UTRの5’(上流)にある。
本願において提供される修飾されたmRNAのいくつかの態様において、修飾されたmRNAは、mRNAのポリA領域の3’にある構造配列の1コピー以上を含む。いくつかの態様において、二次構造のヌクレオチドは水素結合によって相互作用する。いくつかの態様において、二次構造はG四重鎖である。G四重鎖またはG四重鎖は、グアニンリッチな核酸配列によって形成される二次構造である。グアニンリッチな核酸配列は複数のグアニンヌクレオチドを含む。典型的には、グアニンリッチな核酸配列上のヌクレオチドの少なくとも50%はグアニンヌクレオチドである。G四重鎖は、4つのグアニン(Gテトラド)を含有する少なくとも1つの平面を含み、各グアニンはフーグスティーン水素結合によって2つの他のグアニンに結合する。フーグスティーン水素結合は、古典的な塩基対形成(A:T、A:U、およびG:C)以外のヌクレオチドまたはヌクレオシドの窒素塩基間の水素結合を言う。Gテトラドのグアニンは空の空間を取り囲み、これはGテトラドを安定化するためのカリウムイオンなどの陽カチオンを含み得る。G四重鎖は、平行な向きで配置された少なくとも2つのGテトラドを含む。
1つ以上の構造配列を含む修飾されたmRNAのいくつかの態様において、構造配列はG四重鎖配列である。G四重鎖配列を含む核酸は、G四重鎖配列の1つ以上のヌクレオチドを含むG四重鎖を形成することができる。いくつかの態様において、G四重鎖配列は、グアニンヌクレオチドではない1つ以上のスペーサーヌクレオチドを含む。いくつかの態様において、G四重鎖配列はRNAのG四重鎖配列である。いくつかの態様において、RNAのG四重鎖配列は核酸配列GGGGCC(配列番号2)を含む。いくつかの態様において、修飾されたmRNAは配列番号2のヌクレオチド配列の少なくとも3コピーを含む。いくつかの態様において、G四重鎖配列はDNAのG四重鎖配列である。いくつかの態様において、DNAのG四重鎖配列は核酸配列GGGGCC(配列番号3)を含む。いくつかの態様において、修飾されたmRNAは配列番号3のヌクレオチド配列の少なくとも3コピーを含む。いくつかの態様において、構造配列はテロメアリピート配列を含む。いくつかの態様において、テロメアリピート配列は配列番号4または5の1つとして提出される核酸配列を含む。いくつかの態様において、テロメアリピート配列は配列番号4として提出される核酸配列を含む。いくつかの態様において、修飾されたmRNAは配列番号4のヌクレオチド配列の少なくとも3コピーを含む。
いくつかの態様において、構造配列は、相互作用してアプタマーを形成することができる少なくとも2つのヌクレオチドを含むアプタマー配列である。アプタマーによって結合され得る標的分子の限定しない例はサイトカイン、細胞表面受容体、および転写因子を包含する。いくつかの態様において、構造配列の1コピー以上によって形成される二次構造は、標的分子に結合することができるアプタマーである。例示的なアプタマーは当分野において公知であり、細胞表面受容体、例えばCD4、CTLA-4、TGF-β受容体、および受容体チロシンキナーゼに結合することができる複数のRNA構造を包含する。例えば、Germer et al. Int J Biochem Mol Biol., 2013. 4(1): 27-40参照。
いくつかの態様において、修飾されたmRNAは構造配列の1~20コピーを含む。いくつかの態様において、修飾されたmRNAは構造配列の少なくとも1、少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、または少なくとも9コピーを含む。いくつかの態様において、修飾されたmRNAは構造配列の約4コピーを含む。いくつかの態様において、修飾されたmRNAは複数の異なる構造配列を含む。いくつかの態様において、修飾されたmRNAは、少なくとも、第1の構造配列、および第1の構造配列とは異なる核酸配列を含む第2の構造配列を含む。いくつかの態様において、修飾されたmRNAは少なくとも1つのG四重鎖配列および少なくとも1つのテロメアリピート配列を含む。
本願において提供される構造配列の1コピー以上を含む修飾されたmRNAのいくつかの態様において、修飾されたmRNAのポリA領域は少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドを含む。いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは修飾された核酸塩基を含む。いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは修飾された糖を含む。いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは修飾されたリン酸を含む。いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは、以下からなる群から選択される修飾された核酸塩基を含む:キサンチン、アリアミノウラシル、アリアミノチミジン、ヒポキサンチン、ジゴキシゲニン化アデニン、ジゴキシゲニン化シトシン、ジゴキシゲニン化グアニン、ジゴキシゲニン化ウラシル、6-クロロプリンリボシド、N6-メチルアデニン、メチルシュードウラシル、2-チオシトシン、2-チオウラシル、5-メチルウラシル、4-チオチミジン、4-チオウラシル、5,6-ジヒドロ-5-メチルウラシル、5,6-ジヒドロウラシル、5-[(3-インドリル)プロピオンアミド-N-アリル]ウラシル、5-アミノアリルシトシン、5-アミノアリルウラシル、5-ブロモウラシル、5-ブロモシトシン、5-カルボキシシトシン、5-カルボキシメチルエステルウラシル、5-カルボキシウラシル、5-フルオロウラシル、5-ホルミルシトシン、5-ホルミルウラシル、5-ヒドロキシシトシン、5-ヒドロキシメチルシトシン、5-ヒドロキシメチルウラシル、5-ヒドロキシウラシル、5-ヨードシトシン、5-ヨードウラシル、5-メトキシシトシン、5-メトキシウラシル、5-メチルシトシン、5-メチルウラシル、5-プロパルギルアミノシトシン、5-プロパルギルアミノウラシル、5-プロピニルシトシン、5-プロピニルウラシル、6-アザシトシン、6-アザウラシル、6-クロロプリン、6-チオグアニン、7-デアザアデニン、7-デアザグアニン、7-デアザ-7-プロパルギルアミノアデニン、7-デアザ-7-プロパルギルアミノグアニン、8-アザアデニン、8-アジドアデニン、8-クロロアデニン、8-オキソアデニン、8-オキソグアニン、アラアデニン、アラシトシン、アラグアニン、アラウラシル、ビオチン-16-7-デアザ-7-プロパルギルアミノグアニン、ビオチン-16-アミノアリルシトシン、ビオチン-16-アミノアリルウラシル、シアニン3-5-プロパルギルアミノシトシン、シアニン3-6-プロパルギルアミノウラシル、シアニン3-アミノアリルシトシン、シアニン3-アミノアリルウラシル、シアニン5-6-プロパルギルアミノシトシン、シアニン5-6-プロパルギルアミノウラシル、シアニン5-アミノアリルシトシン、シアニン5-アミノアリルウラシル、シアニン7-アミノアリルウラシル、ダブシル-5-3-アミノアリルウラシル、デスチオビオチン-16-アミノアリル-ウラシル、デスチオビオチン-6-アミノアリルシトシン、イソグアニン、N1-エチルシュードウラシル、N1-メトキシメチルシュードウラシル、N1-メチルアデニン、N1-メチルシュードウラシル、N1-プロピルシュードウラシル、N2-メチルグアニン、N4-ビオチン-OBEA-シトシン、N4-メチルシトシン、N6-メチルアデニン、O6-メチルグアニン、シュードイソシトシン、シュードウラシル、チエノシトシン、チエノグアニン、チエノウラシル、キサントシン、3-デアザアデニン、2,6-ジアミノアデニン、2,6-ジアミノ(damino)グアニン、5-カルボキサミド-ウラシル、5-エチニルウラシル、N6-イソペンテニルアデニン(i6A)、2-メチル-チオ-N6-イソペンテニルアデニン(ms2i6A)、2-メチルチオ-N6-メチルアデニン(ms2m6A)、N6-(シス-ヒドロキシイソペンテニル)アデニン(io6A)、2-メチルチオ-N6-(シス-ヒドロキシイソペンテニル)アデニン(ms2io6A)、N6-グリシニルカルバモイルアデニン(g6A)、N6-スレオニルカルバモイルアデニン(t6A)、2-メチルチオ-N6-スレオニルカルバモイルアデニン(ms2t6A)、N6-メチル-N6-スレオニルカルバモイルアデニン(m6t6A)、N6-ヒドロキシノルバリルカルバモイルアデニン(hn6A)、2-メチルチオ-N6-ヒドロキシノルバリルカルバモイルアデニン(ms2hn6A)、N6,N6-ジメチルアデニン(m62A)、およびN6-アセチルアデニン(ac6A)。いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは、以下からなる群から選択される修飾された糖を含む:2’-チオリボース、2’,3’-ジデオキシリボース、2’-アミノ-2’-デオキシリボース、2’デオキシリボース、2’-アジド-2’-デオキシリボース、2’-フルオロ-2’-デオキシリボース、2’-O-メチルリボース、2’-O-メチルデオキシリボース、3’-アミノ-2’,3’-ジデオキシリボース、3’-アジド-2’,3’-ジデオキシリボース、3’-デオキシリボース、3’-O-(2-ニトロベンジル)-2’-デオキシリボース、3’-O-メチルリボース、5’-アミノリボース、5’-チオリボース、5-ニトロ-1-インドリル-2’-デオキシリボース、5’-ビオチン-リボース、2’-O,4’-C-メチレン連結、2’-O,4’-C-アミノ連結リボース、および2’-O,4’-C-チオ連結リボース。いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは2’修飾を含む。いくつかの態様において、2’修飾は以下からなる群から選択される:ロックド核酸(LNA)修飾(すなわち、リボースの2’酸素および4’炭素に結合した追加の炭素原子を含むヌクレオチド)、2’-フルオロ(2’-F)、2’-O-メトキシエチル(2’-MOE)、および2’-O-メチル化(2’-OMe)。
いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは、以下からなる群から選択される修飾されたリン酸を含む:ホスホロチオエート(PS)、ホスホロジチオエート、チオリン酸、5’-O-メチルホスホネート、3’-O-メチルホスホネート、5’-ヒドロキシホスホネート、ヒドロキシホスファネート、ホスホロセレノアート、セレノホスフェート、ホスホロアミダート、カルボホスホネート、メチルホスホネート、フェニルホスホネート、エチルホスホネート、H-ホスホネート、グアニジニウム環、トリアゾール環、ボラノホスフェート(BP)、メチルホスホネート、およびグアニジノプロピルホスホロアミダート。いくつかの態様において、mRNAのポリA領域は少なくとも3、少なくとも4、または少なくとも5つのホスホロチオエートを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、mRNAのポリA領域は少なくとも3つのホスホロチオエートを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、mRNAのポリA領域は少なくとも3つのグアニンヌクレオチドおよび少なくとも3つのホスホロチオエートを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、mRNAのポリA領域は少なくとも3つのデオキシリボース糖を含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、mRNAのポリA領域は少なくとも20個のデオキシリボース糖を含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、mRNAのポリA領域はG四重鎖配列の少なくとも3コピーを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、mRNAのポリA領域は少なくとも6つのホスホロチオエートを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、mRNAのポリA領域は少なくとも6つの連続したホスホロチオエートを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、mRNAのポリA領域は少なくとも6つのホスホロチオエートおよび3つのグアニンヌクレオシドを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、mRNAのポリA領域はG四重鎖配列の少なくとも3コピーおよび少なくとも6つのホスホロチオエートを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、mRNAのポリA領域はテロメアリピート配列の少なくとも3コピーおよび少なくとも6つのホスホロチオエートを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、3’末端ヒドロキシルを含まない3’末端ヌクレオチドはジデオキシシチジンまたは反転デオキシチミジンである。
いくつかの態様において、修飾されたmRNAは1つよりも多くの型の修飾されたヌクレオチドを含む。いくつかの態様において、修飾されたmRNAは、少なくとも、第1の修飾されたヌクレオシド、および第1の修飾されたヌクレオシドとは異なる構造を有する第2の修飾されたヌクレオシドを含む。いくつかの態様において、修飾されたmRNAは、少なくとも、第1の修飾されたリン酸、および第1の修飾されたリン酸とは異なる構造を有する第2の修飾されたリン酸を含む。いくつかの態様において、修飾されたmRNAは修飾されたヌクレオシドおよび修飾されたヌクレオシドを含む。
本願において提供される二次構造を含む修飾されたmRNAのいくつかの態様において、mRNAは5’UTRおよび3’UTRを含む。いくつかの態様において、5’UTRはオープンリーディングフレームの5’(上流)にある。いくつかの態様において、mRNAは5’から3’の順序で以下を含む:1)5’UTR;2)オープンリーディングフレーム;3)3’UTR;4)ポリA領域;および5)構造配列の1コピー以上。いくつかの態様において、3’UTRはオープンリーディングフレームの3’(下流)にある。いくつかの態様において、ポリA領域は3’UTRの3’(下流)にある。いくつかの態様において、構造配列の1コピー以上、および構造配列によって形成される二次構造は、ポリA領域の3’(下流)にある。いくつかの態様において、mRNAは直鎖mRNAである。いくつかの態様において、直鎖mRNAは5’キャップを含む。いくつかの態様において、5’キャップは7-メチルグアノシンを含む。いくつかの態様において、5’キャップは、修飾されたmRNAの隣接するヌクレオチドに7-メチルグアノシンを接続する1つ以上のリン酸を含む。いくつかの態様において、7-メチルグアノシンは、5’から5’の三リン酸橋かけによってmRNAの隣接するヌクレオチドに接続される。いくつかの態様において、5’キャップの1つ以上のリン酸は、以下からなる群から選択される修飾されたリン酸である:ホスホロチオエート、トリアゾール環、ジハロゲンメチレンビスホスホネート、イミド二リン酸、およびメチレンビス(ホスホネート)。いくつかの態様において、5’キャップは3’-O-Me-m7G(5’)ppp(5’)Gを含む。いくつかの態様において、mRNAのポリA領域は少なくとも3、少なくとも4、または少なくとも5つのホスホロチオエートを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、mRNAのポリA領域は少なくとも3つのホスホロチオエートを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、mRNAのポリA領域は少なくとも3つのグアニンヌクレオチドおよび少なくとも3つのホスホロチオエートを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、mRNAのポリA領域は少なくとも3つのデオキシリボース糖を含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、mRNAのポリA領域は少なくとも20個のデオキシリボース糖を含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、mRNAのポリA領域はG四重鎖配列の少なくとも3コピーを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、mRNAのポリA領域は少なくとも6つのホスホロチオエートを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、mRNAのポリA領域は2’修飾を含む少なくとも6つの連続したヌクレオチドを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、mRNAのポリA領域は少なくとも6つの連続したホスホロチオエートを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、mRNAのポリA領域は少なくとも6つのホスホロチオエートおよび3つのグアニンヌクレオシドを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、mRNAのポリA領域はG四重鎖配列の少なくとも3コピーおよび少なくとも6つのホスホロチオエートを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、mRNAのポリA領域はテロメアリピート配列の少なくとも3コピーおよび少なくとも6つのホスホロチオエートを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、3’末端ヒドロキシルを含まない3’末端ヌクレオチドはジデオキシシチジンまたは反転デオキシチミジンである。
本願において提供される二次構造を含む修飾されたmRNAのいくつかの態様において、修飾されたmRNAは5’から3’の順序で以下を含む:1)5’UTR;2)オープンリーディングフレーム;3)3’UTR;4)ポリA領域;および5)構造配列の1コピー以上。いくつかの態様において、修飾されたmRNAは環状mRNAである。環状mRNAのいくつかの態様において、構造配列の1コピー以上はポリA領域および5’UTRの間にある。いくつかの態様において、二次構造はポリA領域および5’UTRの間にある。
本願において提供される修飾されたmRNAのいくつかの態様において、ポリA領域のヌクレオチドの1%から90%は修飾されたヌクレオチドである。いくつかの態様において、ポリA領域のヌクレオチドの少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも7%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、少なくとも12%、少なくとも14%、少なくとも16%、少なくとも18%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、または少なくとも50%は修飾されたヌクレオチドである。
本願において提供される修飾されたmRNAのいくつかの態様において、ポリA領域の最後の25ヌクレオチドの3つ以上は修飾されたヌクレオチドである。いくつかの態様において、ポリA領域の最後の25ヌクレオチドの少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、少なくとも10、少なくとも11、少なくとも12、少なくとも13、少なくとも14、少なくとも15、少なくとも20、または25個は修飾されたヌクレオチドである。
本願において提供される修飾されたmRNAのいくつかの態様において、ポリA領域のヌクレオチドの少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%はアデノシンヌクレオチドである。ポリA領域の1つ以上のアデノシンヌクレオチドは、古典的なアデノシンヌクレオチド、または古典的なアデノシンヌクレオチドとは異なる構造を含む修飾されたアデノシンヌクレオチドであり得る。修飾されたアデノシンヌクレオチドの限定しない例は、以下を包含する:N6-イソペンテニルアデノシン(i6A)、2-メチル-チオ-N6-イソペンテニルアデノシン(ms2i6A)、2-メチルチオ-N6-メチルアデノシン(ms2m6A)、N6-(シス-ヒドロキシイソペンテニル)アデノシン(io6A)、2-メチルチオ-N6-(シス-ヒドロキシイソペンテニル)アデノシン(ms2io6A)、N6-グリシニルカルバモイルアデノシン(g6A)、N6-スレオニルカルバモイルアデノシン(t6A)、2-メチルチオ-N6-スレオニルカルバモイルアデノシン(ms2t6A)、N6-メチル-N6-スレオニルカルバモイルアデノシン(m6t6A)、N6-ヒドロキシノルバリルカルバモイルアデノシン(hn6A)、2-メチルチオ-N6-ヒドロキシノルバリルカルバモイルアデノシン(ms2hn6A)、2’-O-リボシルアデノシン(リン酸)(Ar(p))、N6,N6-ジメチルアデノシン(m62A)、N6,2’-O-ジメチルアデノシン(m6Am)、N6,N6,O-2’-トリメチルアデノシン(m62Am)、1,2’-O-ジメチルアデノシン(m1Am)、N6-アセチルアデノシン(ac6A)、2’-チオアデノシン(2’SA)、5’-チオアデノシン(5’SA)、2’-O-(2-アジドエチル)-アデノシン、2’-アジドアデノシン、デオキシアデノシン(dA)、ジデオキシアデノシン(ddA)、およびアミノデオキシアデノシン(アミノdA)。
本願において提供される修飾されたmRNAのいくつかの態様において、ポリA領域のヌクレオチドの少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%は古典的なアデノシンヌクレオチドである。いくつかの態様において、ポリA領域は、さらに、アデノシンヌクレオチド(例えば、古典的なまたは非古典的なアデノシンヌクレオチド)ではない1つ以上のヌクレオチドを含む。いくつかの態様において、ポリA領域のヌクレオチドの少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも7%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、少なくとも12%、少なくとも14%、少なくとも16%、少なくとも18%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも80%、または少なくとも90%は、アデノシンヌクレオチドではないヌクレオチドである。
本願において提供される修飾されたmRNAのいくつかの態様において、ポリA領域は少なくとも25~500ヌクレオチドを含む。いくつかの態様において、ポリA領域は少なくとも25、少なくとも30、少なくとも50、少なくとも100、少なくとも150、または少なくとも200ヌクレオチドを含む。いくつかの態様において、ポリA領域は少なくとも30、少なくとも40、少なくとも50、少なくとも60、少なくとも70、少なくとも80、少なくとも90、少なくとも100、少なくとも110、少なくとも120、少なくとも130、少なくとも140、少なくとも150、少なくとも160、少なくとも170、少なくとも180、少なくとも190、少なくとも200、少なくとも210、少なくとも220、少なくとも230、少なくとも240、少なくとも250、少なくとも260、少なくとも270、少なくとも280、少なくとも290、または少なくとも300ヌクレオチドを含む。いくつかの態様において、ポリA領域は約200から約300ヌクレオチドを含む。いくつかの態様において、ポリA領域は約250ヌクレオチドを含む。
いくつかの態様において、ポリA領域は少なくとも3、少なくとも4、または少なくとも5つのホスホロチオエートを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、mRNAのポリA領域は少なくとも3つのホスホロチオエートを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、mRNAのポリA領域は少なくとも3つのグアニンヌクレオチドおよび少なくとも3つのホスホロチオエートを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、mRNAのポリA領域は少なくとも3つのデオキシリボース糖を含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、mRNAのポリA領域は少なくとも20個のデオキシリボース糖を含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、mRNAのポリA領域はG四重鎖配列の少なくとも3コピーを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、mRNAのポリA領域は2’修飾を含む少なくとも6ヌクレオチドを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、mRNAのポリA領域は少なくとも6つのホスホロチオエートを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、mRNAのポリA領域は2’修飾を含む少なくとも6つの連続したヌクレオチドを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、mRNAのポリA領域は少なくとも6つの連続したホスホロチオエートを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、mRNAのポリA領域は少なくとも6つのホスホロチオエートおよび3つのグアニンヌクレオシドを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、mRNAのポリA領域はG四重鎖配列の少なくとも3コピーおよび少なくとも6つのホスホロチオエートを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、mRNAのポリA領域はテロメアリピート配列の少なくとも3コピーおよび少なくとも6つのホスホロチオエートを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、3’末端ヒドロキシルを含まない3’末端ヌクレオチドはジデオキシシチジンまたは反転デオキシチミジンである。
修飾された非コードRNA
当業者は、細胞におけるmRNAの安定性を改善するための本願において開示される技術のいずれか(例えば、3’エキソヌクレアーゼ活性に対するmRNAの耐性を改善することによる)は、細胞における蛋白質をコードしないRNA(「非コード」RNA)の安定性を改善することにとってもまた好適であり得るということを難なく認識するであろう。従って、いくつかの側面において、本開示は、i)1つ以上の修飾されたヌクレオチド;および/またはii)構造配列の1コピー以上(繰り返し単位)を含む修飾された非コードRNAを提供し、修飾されたヌクレオチドおよび/または構造配列はRNAの一部であるかまたは3’にある。本願に記載される非コードRNAはオープンリーディングフレーム(ORF)を含まない。非コードRNAは3’ポリA領域を含み得るかまたは得ない。3’ポリA領域を含まない非コードRNAは、3’ポリA領域を含むように修飾され得る(例えば、本願において開示されるかまたは別様に当分野において公知の方法によって、ポリA領域を含むオリゴヌクレオチドに非コードRNAをライゲーションすることによる)。非コードRNAは、細胞のmRNA転写物またはゲノム配列の一部との相補性の領域を含むRNAであり得る。非コードRNAはゲノム編集にとって好適である非コードRNAであり得る。非コードRNAの例は、低分子干渉RNA(siRNA)、短鎖ヘアピンRNA(shRNA)、長鎖非コードRNA(lncRNA)、クラスター化した規則的な間隔の短いパリンドロームリピート(CRISPR)/Cas9ゲノム編集のためのガイドRNA(gRNA)、非CRISPR/Cas9gRNA(例えば、RNAに作用するアデノシンデアミナーゼ(ADAR)リクルートgRNA)、またはプライム編集ガイドRNA(pegRNA)を包含するが、これらに限定されない。例えば、Chen, et al., Acta Pharm Sin B. 2021; 11(2): 340-354;Chen, et al., Adv Drug Deliv Rev. 2021; 168: 246-258;Hendel, et al., Nat Biotechnol. 2015; 33: 985-989;Qu, et al., Nat Biotechnol. 2019; 37(9): 1059-1069;Yi, et al., Nat Biotechnol. 2022. Epub ahead of print;およびNelson, et al, Nat Biotechnol. 2022; 40(3): 402-410参照。修飾されたmRNAを生成するための本願に記載されるいずれかの技術は、特定して別様に言及されない限り、修飾された非コードRNAを生成するためにもまた用いられ得る。
いくつかの態様において、本願において提供される修飾された非コードRNAは、3’ポリA領域を含む非コードRNAを含む。いくつかの態様において、本願において提供される修飾された非コードRNAは、典型的には3’ポリA領域を含まない非コードRNAを含む(例えばgRNA)。いくつかの態様において、本願において提供される修飾された非コードRNAは、その3’端において、ポリA領域を含むオリゴヌクレオチドの5’端にライゲーションされている非コードRNAを含み、それによって本願に記載されるポリA領域を含む修飾された非コードRNAを産生する。非コードRNAは、本願において開示されるかまたは別様に当分野において公知のいずれかの方法によって、ポリA領域を含むオリゴヌクレオチドにライゲーションされ得る。
本願において提供される修飾された非コードRNAのいくつかの態様において、修飾された非コードRNAは、非コードRNA上に存在するポリA領域にまたはポリA領域の3’(下流)に1つ以上の修飾されたヌクレオチドを含む。いくつかの態様において、ポリA領域は、古典的なアデノシンヌクレオチドではない1つ以上のヌクレオチドを包含する。いくつかの態様において、ポリA領域は、アデノシンヌクレオチドではない1つ以上のヌクレオチドを包含する。いくつかの態様において、ポリA領域は、複数の一続きのアデノシンヌクレオチドを含む核酸配列の3’(下流)にある1つ以上のヌクレオチドを含む。いくつかの態様において、ポリA領域は少なくとも25個の一続きのアデノシンヌクレオチドを含み、これらは古典的なアデノシンヌクレオチドまたは修飾されたアデノシンヌクレオチドであり得る。いくつかの態様において、ポリA領域は25~500個の一続きのアデノシンヌクレオチドを含み、これらは古典的なアデノシンヌクレオチドまたは修飾されたアデノシンヌクレオチドであり得る。いくつかの態様において、ポリA領域は25~300個の一続きのアデノシンヌクレオチドを含む。いくつかの態様において、ポリA領域は少なくとも30、少なくとも40、少なくとも50、少なくとも60、少なくとも70、少なくとも80、少なくとも90、少なくとも100、少なくとも110、少なくとも120、少なくとも130、少なくとも140、少なくとも150、少なくとも160、少なくとも170、少なくとも180、少なくとも190、または少なくとも200個の一続きのアデノシンヌクレオチドを含む。
いくつかの態様において、修飾された非コードRNAの修飾されたヌクレオチドの1つ以上は、修飾されたリン酸基を含む。修飾されたリン酸基は、リン酸の古典的構造とは異なるリン酸基である。リン酸の古典的構造の例が下に示されている:
式中、RおよびRは、古典的なリン酸が結合される原子または分子である。例えば、核酸配列上のリン酸では、Rは核酸の上流ヌクレオチドを言い得、Rは核酸の下流ヌクレオチドを言い得る。リン酸の古典的構造は、リン酸の1つ以上のヒドロキシル基が脱プロトン化されているか、またはリン酸の酸素原子が核酸配列上の隣接するヌクレオチドに結合されている構造をもまた言う。核酸上の古典的なリン酸と置換され得る修飾されたリン酸基の限定しない例は、以下を包含する:ホスホロチオエート(PS)、ホスホロジチオエート、チオリン酸、5’-O-メチルホスホネート、3’-O-メチルホスホネート、5’-ヒドロキシホスホネート、ヒドロキシホスファネート、ホスホロセレノアート、セレノホスフェート、ホスホロアミダート、カルボホスホネート、メチルホスホネート、フェニルホスホネート、エチルホスホネート、H-ホスホネート、グアニジニウム環、トリアゾール環、ボラノホスフェート(BP)、メチルホスホネート、およびグアニジノプロピルホスホロアミダート。
本願において提供される修飾されたヌクレオチドを含む修飾された非コードRNAのいくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは修飾された核酸塩基を含む。いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは修飾された糖を含む。いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは修飾されたリン酸を含む。いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは、以下からなる群から選択される修飾された核酸塩基を含む:キサンチン、アリアミノウラシル、アリアミノチミジン、ヒポキサンチン、ジゴキシゲニン化アデニン、ジゴキシゲニン化シトシン、ジゴキシゲニン化グアニン、ジゴキシゲニン化ウラシル、6-クロロプリンリボシド、N6-メチルアデニン、メチルシュードウラシル、2-チオシトシン、2-チオウラシル、5-メチルウラシル、4-チオチミジン、4-チオウラシル、5,6-ジヒドロ-5-メチルウラシル、5,6-ジヒドロウラシル、5-[(3-インドリル)プロピオンアミド-N-アリル]ウラシル、5-アミノアリルシトシン、5-アミノアリルウラシル、5-ブロモウラシル、5-ブロモシトシン、5-カルボキシシトシン、5-カルボキシメチルエステルウラシル、5-カルボキシウラシル、5-フルオロウラシル、5-ホルミルシトシン、5-ホルミルウラシル、5-ヒドロキシシトシン、5-ヒドロキシメチルシトシン、5-ヒドロキシメチルウラシル、5-ヒドロキシウラシル、5-ヨードシトシン、5-ヨードウラシル、5-メトキシシトシン、5-メトキシウラシル、5-メチルシトシン、5-メチルウラシル、5-プロパルギルアミノシトシン、5-プロパルギルアミノウラシル、5-プロピニルシトシン、5-プロピニルウラシル、6-アザシトシン、6-アザウラシル、6-クロロプリン、6-チオグアニン、7-デアザアデニン、7-デアザグアニン、7-デアザ-7-プロパルギルアミノアデニン、7-デアザ-7-プロパルギルアミノグアニン、8-アザアデニン、8-アジドアデニン、8-クロロアデニン、8-オキソアデニン、8-オキソグアニン、アラアデニン、アラシトシン、アラグアニン、アラウラシル、ビオチン-16-7-デアザ-7-プロパルギルアミノグアニン、ビオチン-16-アミノアリルシトシン、ビオチン-16-アミノアリルウラシル、シアニン3-5-プロパルギルアミノシトシン、シアニン3-6-プロパルギルアミノウラシル、シアニン3-アミノアリルシトシン、シアニン3-アミノアリルウラシル、シアニン5-6-プロパルギルアミノシトシン、シアニン5-6-プロパルギルアミノウラシル、シアニン5-アミノアリルシトシン、シアニン5-アミノアリルウラシル、シアニン7-アミノアリルウラシル、ダブシル-5-3-アミノアリルウラシル、デスチオビオチン-16-アミノアリル-ウラシル、デスチオビオチン-6-アミノアリルシトシン、イソグアニン、N1-エチルシュードウラシル、N1-メトキシメチルシュードウラシル、N1-メチルアデニン、N1-メチルシュードウラシル、N1-プロピルシュードウラシル、N2-メチルグアニン、N4-ビオチン-OBEA-シトシン、N4-メチルシトシン、N6-メチルアデニン、O6-メチルグアニン、シュードイソシトシン、シュードウラシル、チエノシトシン、チエノグアニン、チエノウラシル、キサントシン、3-デアザアデニン、2,6-ジアミノアデニン、2,6-ジアミノ(damino)グアニン、5-カルボキサミド-ウラシル、5-エチニルウラシル、N6-イソペンテニルアデニン(i6A)、2-メチル-チオ-N6-イソペンテニルアデニン(ms2i6A)、2-メチルチオ-N6-メチルアデニン(ms2m6A)、N6-(シス-ヒドロキシイソペンテニル)アデニン(io6A)、2-メチルチオ-N6-(シス-ヒドロキシイソペンテニル)アデニン(ms2io6A)、N6-グリシニルカルバモイルアデニン(g6A)、N6-スレオニルカルバモイルアデニン(t6A)、2-メチルチオ-N6-スレオニルカルバモイルアデニン(ms2t6A)、N6-メチル-N6-スレオニルカルバモイルアデニン(m6t6A)、N6-ヒドロキシノルバリルカルバモイルアデニン(hn6A)、2-メチルチオ-N6-ヒドロキシノルバリルカルバモイルアデニン(ms2hn6A)、N6,N6-ジメチルアデニン(m62A)、およびN6-アセチルアデニン(ac6A)。いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは、以下からなる群から選択される修飾された糖を含む:2’-チオリボース、2’,3’-ジデオキシリボース、2’-アミノ-2’-デオキシリボース、2’デオキシリボース、2’-アジド-2’-デオキシリボース、2’-フルオロ-2’-デオキシリボース、2’-O-メチルリボース、2’-O-メチルデオキシリボース、3’-アミノ-2’,3’-ジデオキシリボース、3’-アジド-2’,3’-ジデオキシリボース、3’-デオキシリボース、3’-O-(2-ニトロベンジル)-2’-デオキシリボース、3’-O-メチルリボース、5’-アミノリボース、5’-チオリボース、5-ニトロ-1-インドリル-2’-デオキシリボース、5’-ビオチン-リボース、2’-O,4’-C-メチレン連結、2’-O,4’-C-アミノ連結リボース、および2’-O,4’-C-チオ連結リボース。ある種の態様において、少なくとも1つの修飾された核酸塩基は2’-O-(無置換のC1-6アルコキシ)-(無置換のC1-6アルキル)核酸塩基である(例えば、2’-O-(無置換のC1-6アルコキシ)-(無置換のC1-6アルキル)RNA核酸塩基)。ある種の態様において、少なくとも1つの修飾された核酸塩基は2’-O-メトキシエチル核酸塩基である(例えば、2’-O-メトキシエチルRNA核酸塩基)。いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは2’修飾を含む。いくつかの態様において、2’修飾は以下からなる群から選択される:ロックド核酸(LNA)修飾(すなわち、リボースの2’酸素および4’炭素に結合した追加の炭素原子を含むヌクレオチド)、2’-フルオロ(2’-F)、2’-O-メトキシエチル(2’-MOE)、および2’-O-メチル化(2’-OMe)。
いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは、以下からなる群から選択される修飾されたリン酸を含む:ホスホロチオエート(PS)、ホスホロジチオエート、チオリン酸、5’-O-メチルホスホネート、3’-O-メチルホスホネート、5’-ヒドロキシホスホネート、ヒドロキシホスファネート、ホスホロセレノアート、セレノホスフェート、ホスホロアミダート、カルボホスホネート、メチルホスホネート、フェニルホスホネート、エチルホスホネート、H-ホスホネート、グアニジニウム環、トリアゾール環、ボラノホスフェート(BP)、メチルホスホネート、およびグアニジノプロピルホスホロアミダート。
いくつかの態様において、修飾された非コードRNAは1つよりも多くの型の修飾されたヌクレオチドを含む。いくつかの態様において、修飾された非コードRNAは、少なくとも、第1の修飾されたヌクレオチド、第1の修飾されたヌクレオチドとは異なる構造を有する第2の修飾されたヌクレオチドを含む。ヌクレオチドは、核酸塩基、糖、および/またはリン酸基の違いを原因として構造が異なり得る。いくつかの態様において、修飾された非コードRNAは、少なくとも、第1の修飾されたリン酸、および第1の修飾されたリン酸とは異なる構造を有する第2の修飾されたリン酸を含む。いくつかの態様において、修飾された非コードRNAは第1の修飾されたヌクレオシドおよび第2の修飾されたヌクレオシドを含む。
本開示の側面は、25個以上のアデニンヌクレオチドを有するポリA領域を含む修飾された非コードRNAに関する。ある種の態様において、ポリA領域は非コードRNAの3’端にあり、10以上、15以上、20以上、30以上、40以上、または50以上のアデノシンヌクレオチドを含む。ある種の態様において、ポリA領域は非コードRNAの3’端にあり、両端を含めて、10および15の間の、15および20の間の、20および25の間の、25および35の間の、35および50の間の、50および70の間の、または70および100の間のアデノシンヌクレオチドを含む。アデニンヌクレオチドは、アデニンヌクレオシドおよびリン酸基を含むヌクレオチドである。アデニンヌクレオシドは糖およびアデニン塩基を含む。いくつかの態様において、ポリA領域は25個以上の古典的なアデニンヌクレオチドを含む。古典的なアデノシンヌクレオチドはアデニン塩基、リボース糖、およびリン酸基を含む。下のアデノシン一リン酸(AMP)の構造で配置される通りである:
いくつかの態様において、リン酸のヒドロキシル基の1つ以上および/またはリボースの3’ヒドロキシル基は脱プロトン化され、-OH基の代わりに酸素イオンを含む。構造:
によって示される通りである。非コードRNAの核酸配列上に存在するときに、古典的なアデノシンは次の構造を含み、隣接するヌクレオチドに次の様式で接続される:
式中、Rは、非コードRNA上のアデノシンヌクレオチドの5’(上流)にある隣接するヌクレオチドであり、Rは、非コードRNA上のアデノシンヌクレオチドの3’(下流)にある隣接するヌクレオチドである。いくつかの態様において、古典的なアデノシンヌクレオチドは直鎖非コードRNAの3’末端ヌクレオチド(最後のヌクレオチド)であり、Rは水素であり、3’末端ヌクレオチドは3’末端ヒドロキシル(-OH)基を含む。いくつかの態様において、古典的なアデノシンヌクレオチドは、直鎖非コードRNAの3’末端ヌクレオチド(最後のヌクレオチド)であり、Rは電子である。
本願において提供される非コードRNAのいくつかの態様において、非コードRNAは5’から3’の順序で以下を含む:1)非コードRNA;および2)非コードRNA1の3’端上に存在するかまたはそれにライゲーションされたポリA領域。いくつかの態様において、非コードRNAにライゲーションされるポリA領域の最初のヌクレオチドは、非コードRNAの最後のヌクレオチドの3’(下流)にある。
いくつかの態様において、非コードRNAは直鎖非コードRNAである。直鎖非コードRNAは、5’末端ヌクレオチドおよび3’末端ヌクレオチドを有する非コードRNAである。直鎖非コードRNAの5’末端ヌクレオチドは、非コードRNAの1つのみの隣接するヌクレオチドに共有結合され、隣接するヌクレオチドは、非コードRNAの核酸配列上の5’末端ヌクレオチドの3’に生起する。直鎖非コードRNAの3’末端ヌクレオチドは、非コードRNAの1つのみの隣接するヌクレオチドに共有結合され、隣接するヌクレオチドは、非コードRNAの核酸配列上の3’末端ヌクレオチドの5’に生起する。5’から3’の順序で直鎖非コードRNAのあらゆるヌクレオチドを含む核酸配列において、5’末端ヌクレオチドは配列上の最初のヌクレオチドであり、3’末端ヌクレオチドは配列上の最後のヌクレオチドである。
本願において提供される直鎖非コードRNAのいくつかの態様において、非コードRNAは5’キャップを含む。いくつかの態様において、5’キャップは、修飾された非コードRNAの隣接するヌクレオチドに7-メチルグアノシンを接続する1つ以上のリン酸を含む。いくつかの態様において、5’キャップの1つ以上のリン酸は、以下からなる群から選択される修飾されたリン酸である:ホスホロチオエート、トリアゾール環、ジハロゲンメチレンビスホスホネート、イミド二リン酸、およびメチレンビス(ホスホネート)。いくつかの態様において、7-メチルグアノシンは5’から5’の三リン酸橋かけによって非コードRNAの隣接するヌクレオチドに接続される。いくつかの態様において、5’キャップは構造:
を含み、Rは、非コードRNAの最初に転写されるヌクレオチドの5’炭素である。いくつかの態様において、5’キャップは3’-O-Me-m7G(5’)ppp(5’)Gを含む。
いくつかの態様において、直鎖非コードRNAは5’キャップを含まない。
いくつかの態様において、非コードRNAは環状の非コードRNAである。環状の非コードRNAは、5’末端ヌクレオチドまたは3’末端ヌクレオチドを有さない非コードRNAである。環状の非コードRNA上のあらゆるヌクレオチドは、1)5’の隣接するヌクレオチド;および2)3’の隣接するヌクレオチド両方に共有結合される。5’から3’の順序で環状の非コードRNAのあらゆるヌクレオチドを含む核酸配列を有する環状の非コードRNAにおいて、核酸配列の最後のヌクレオチドは核酸配列の最初のヌクレオチドに共有結合される。環状の非コードRNAのいくつかの態様において、非コードRNAの3’端上のまたはそれにライゲーションされたポリA領域の最後のヌクレオチドは、非コードRNAの第1のヌクレオチドの5’にある。
本願において提供される修飾された非コードRNAのいくつかの態様において、修飾された非コードRNAは、非コードRNA上のまたはそれにライゲーションされたポリA領域の3’にある構造配列の1コピー以上を含む。いくつかの態様において、二次構造のヌクレオチドは水素結合によって相互作用する。いくつかの態様において、二次構造はG四重鎖である。G四重鎖またはG四重鎖は、グアニンリッチな核酸配列によって形成される二次構造である。
1つ以上の構造配列を含む修飾された非コードRNAのいくつかの態様において、構造配列はG四重鎖配列である。G四重鎖配列を含む核酸は、G四重鎖配列の1つ以上のヌクレオチドを含むG四重鎖を形成することができる。いくつかの態様において、G四重鎖配列は、グアニンヌクレオチドではない1つ以上のスペーサーヌクレオチドを含む。いくつかの態様において、G四重鎖配列はRNAのG四重鎖配列である。いくつかの態様において、RNAのG四重鎖配列は核酸配列GGGGCC(配列番号2)を含む。いくつかの態様において、修飾された非コードRNAは配列番号2のヌクレオチド配列の少なくとも3コピーを含む。いくつかの態様において、G四重鎖配列はDNAのG四重鎖配列である。いくつかの態様において、DNAのG四重鎖配列は核酸配列GGGGCC(配列番号3)を含む。いくつかの態様において、修飾された非コードRNAは配列番号3のヌクレオチド配列の少なくとも3コピーを含む。いくつかの態様において、構造配列はテロメアリピート配列を含む。いくつかの態様において、テロメアリピート配列は、配列番号4または5の1つとして提出される核酸配列を含む。いくつかの態様において、テロメアリピート配列は配列番号4として提出される核酸配列を含む。いくつかの態様において、修飾された非コードRNAは配列番号4のヌクレオチド配列の少なくとも3コピーを含む。
いくつかの態様において、構造配列は、相互作用してアプタマーを形成することができる少なくとも2つのヌクレオチドを含むアプタマー配列である。アプタマーによって結合され得る標的分子の限定しない例はサイトカイン、細胞表面受容体、および転写因子を包含する。いくつかの態様において、構造配列の1コピー以上によって形成される二次構造は、標的分子に結合することができるアプタマーである。例示的なアプタマーは当分野において公知であり、細胞表面受容体、例えばCD4、CTLA-4、TGF-β受容体、および受容体チロシンキナーゼに結合することができる複数のRNA構造を包含する。例えば、Germer et al. Int J Biochem Mol Biol., 2013. 4(1): 27-40参照。
いくつかの態様において、修飾された非コードRNAは構造配列の1~20コピーを含む。いくつかの態様において、修飾された非コードRNAは、構造配列の少なくとも1、少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、または少なくとも9コピーを含む。いくつかの態様において、修飾された非コードRNAは構造配列の約4コピーを含む。いくつかの態様において、修飾された非コードRNAは複数の異なる構造配列を含む。いくつかの態様において、修飾された非コードRNAは、少なくとも、第1の構造配列、および第1の構造配列とは異なる核酸配列を含む第2の構造配列を含む。いくつかの態様において、修飾された非コードRNAは少なくとも1つのG四重鎖配列および少なくとも1つのテロメアリピート配列を含む。
本願において提供される構造配列の1コピー以上を含む修飾された非コードRNAのいくつかの態様において、修飾された非コードRNAのポリA領域は少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドを含む。いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは修飾された核酸塩基を含む。いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは修飾された糖を含む。いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは修飾されたリン酸を含む。いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは、以下からなる群から選択される修飾された核酸塩基を含む:キサンチン、アリアミノウラシル、アリアミノチミジン、ヒポキサンチン、ジゴキシゲニン化アデニン、ジゴキシゲニン化シトシン、ジゴキシゲニン化グアニン、ジゴキシゲニン化ウラシル、6-クロロプリンリボシド、N6-メチルアデニン、メチルシュードウラシル、2-チオシトシン、2-チオウラシル、5-メチルウラシル、4-チオチミジン、4-チオウラシル、5,6-ジヒドロ-5-メチルウラシル、5,6-ジヒドロウラシル、5-[(3-インドリル)プロピオンアミド-N-アリル]ウラシル、5-アミノアリルシトシン、5-アミノアリルウラシル、5-ブロモウラシル、5-ブロモシトシン、5-カルボキシシトシン、5-カルボキシメチルエステルウラシル、5-カルボキシウラシル、5-フルオロウラシル、5-ホルミルシトシン、5-ホルミルウラシル、5-ヒドロキシシトシン、5-ヒドロキシメチルシトシン、5-ヒドロキシメチルウラシル、5-ヒドロキシウラシル、5-ヨードシトシン、5-ヨードウラシル、5-メトキシシトシン、5-メトキシウラシル、5-メチルシトシン、5-メチルウラシル、5-プロパルギルアミノシトシン、5-プロパルギルアミノウラシル、5-プロピニルシトシン、5-プロピニルウラシル、6-アザシトシン、6-アザウラシル、6-クロロプリン、6-チオグアニン、7-デアザアデニン、7-デアザグアニン、7-デアザ-7-プロパルギルアミノアデニン、7-デアザ-7-プロパルギルアミノグアニン、8-アザアデニン、8-アジドアデニン、8-クロロアデニン、8-オキソアデニン、8-オキソグアニン、アラアデニン、アラシトシン、アラグアニン、アラウラシル、ビオチン-16-7-デアザ-7-プロパルギルアミノグアニン、ビオチン-16-アミノアリルシトシン、ビオチン-16-アミノアリルウラシル、シアニン3-5-プロパルギルアミノシトシン、シアニン3-6-プロパルギルアミノウラシル、シアニン3-アミノアリルシトシン、シアニン3-アミノアリルウラシル、シアニン5-6-プロパルギルアミノシトシン、シアニン5-6-プロパルギルアミノウラシル、シアニン5-アミノアリルシトシン、シアニン5-アミノアリルウラシル、シアニン7-アミノアリルウラシル、ダブシル-5-3-アミノアリルウラシル、デスチオビオチン-16-アミノアリル-ウラシル、デスチオビオチン-6-アミノアリルシトシン、イソグアニン、N1-エチルシュードウラシル、N1-メトキシメチルシュードウラシル、N1-メチルアデニン、N1-メチルシュードウラシル、N1-プロピルシュードウラシル、N2-メチルグアニン、N4-ビオチン-OBEA-シトシン、N4-メチルシトシン、N6-メチルアデニン、O6-メチルグアニン、シュードイソシトシン、シュードウラシル、チエノシトシン、チエノグアニン、チエノウラシル、キサントシン、3-デアザアデニン、2,6-ジアミノアデニン、2,6-ジアミノ(damino)グアニン、5-カルボキサミド-ウラシル、5-エチニルウラシル、N6-イソペンテニルアデニン(i6A)、2-メチル-チオ-N6-イソペンテニルアデニン(ms2i6A)、2-メチルチオ-N6-メチルアデニン(ms2m6A)、N6-(シス-ヒドロキシイソペンテニル)アデニン(io6A)、2-メチルチオ-N6-(シス-ヒドロキシイソペンテニル)アデニン(ms2io6A)、N6-グリシニルカルバモイルアデニン(g6A)、N6-スレオニルカルバモイルアデニン(t6A)、2-メチルチオ-N6-スレオニルカルバモイルアデニン(ms2t6A)、N6-メチル-N6-スレオニルカルバモイルアデニン(m6t6A)、N6-ヒドロキシノルバリルカルバモイルアデニン(hn6A)、2-メチルチオ-N6-ヒドロキシノルバリルカルバモイルアデニン(ms2hn6A)、N6,N6-ジメチルアデニン(m62A)、およびN6-アセチルアデニン(ac6A)。いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは、以下からなる群から選択される修飾された糖を含む:2’-チオリボース、2’,3’-ジデオキシリボース、2’-アミノ-2’-デオキシリボース、2’デオキシリボース、2’-アジド-2’-デオキシリボース、2’-フルオロ-2’-デオキシリボース、2’-O-メチルリボース、2’-O-メチルデオキシリボース、3’-アミノ-2’,3’-ジデオキシリボース、3’-アジド-2’,3’-ジデオキシリボース、3’-デオキシリボース、3’-O-(2-ニトロベンジル)-2’-デオキシリボース、3’-O-メチルリボース、5’-アミノリボース、5’-チオリボース、5-ニトロ-1-インドリル-2’-デオキシリボース、5’-ビオチン-リボース、2’-O,4’-C-メチレン連結、2’-O,4’-C-アミノ連結リボース、および2’-O,4’-C-チオ連結リボース。いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは2’修飾を含む。いくつかの態様において、2’修飾は以下からなる群から選択される:ロックド核酸(LNA)修飾(すなわち、リボースの2’酸素および4’炭素に結合した追加の炭素原子を含むヌクレオチド)、2’-フルオロ(2’-F)、2’-O-メトキシエチル(2’-MOE)、および2’-O-メチル化(2’-OMe)。いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは、以下からなる群から選択される修飾されたリン酸を含む:ホスホロチオエート(PS)、ホスホロジチオエート、チオリン酸、5’-O-メチルホスホネート、3’-O-メチルホスホネート、5’-ヒドロキシホスホネート、ヒドロキシホスファネート、ホスホロセレノアート、セレノホスフェート、ホスホロアミダート、カルボホスホネート、メチルホスホネート、フェニルホスホネート、エチルホスホネート、H-ホスホネート、グアニジニウム環、トリアゾール環、ボラノホスフェート(BP)、メチルホスホネート、およびグアニジノプロピルホスホロアミダート。いくつかの態様において、非コードRNAのポリA領域は少なくとも3、少なくとも4、または少なくとも5つのホスホロチオエートを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、非コードRNAのポリA領域は少なくとも3つのホスホロチオエートを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、非コードRNAのポリA領域は少なくとも3つのグアニンヌクレオチドおよび少なくとも3つのホスホロチオエートを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、非コードRNAのポリA領域は少なくとも3つのデオキシリボース糖を含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、非コードRNAのポリA領域は少なくとも20個のデオキシリボース糖を含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、非コードRNAのポリA領域はG四重鎖配列の少なくとも3コピーを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、非コードRNAのポリA領域は2’修飾を含む少なくとも6ヌクレオチドを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、非コードRNAのポリA領域は少なくとも6つのホスホロチオエートを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、非コードRNAのポリA領域は2’修飾を含む少なくとも6つの連続したヌクレオチドを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、非コードRNAのポリA領域は少なくとも6つの連続したホスホロチオエートを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、非コードRNAのポリA領域は少なくとも6つのホスホロチオエートおよび3つのグアニンヌクレオシドを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、非コードRNAのポリA領域はG四重鎖配列の少なくとも3コピーおよび少なくとも6つのホスホロチオエートを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、非コードRNAのポリA領域はテロメアリピート配列の少なくとも3コピーおよび少なくとも6つのホスホロチオエートを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、3’末端ヒドロキシルを含まない3’末端ヌクレオチドはジデオキシシチジンまたは反転デオキシチミジンである。
いくつかの態様において、修飾された非コードRNAは1つよりも多くの型の修飾されたヌクレオチドを含む。いくつかの態様において、修飾された非コードRNAは、少なくとも、第1の修飾されたヌクレオシド、および第1の修飾されたヌクレオシドとは異なる構造を有する第2の修飾されたヌクレオシドを含む。いくつかの態様において、修飾された非コードRNAは、少なくとも、第1の修飾されたリン酸、および第1の修飾されたリン酸とは異なる構造を有する第2の修飾されたリン酸を含む。いくつかの態様において、修飾された非コードRNAは修飾されたヌクレオシドおよび修飾されたヌクレオシドを含む。
本願において提供される二次構造を含む修飾された非コードRNAのいくつかの態様において、修飾された非コードRNAは5’から3’の順序で以下を含む:1)5’非コードRNA;2)非コードRNAの3’端上のまたはそれにライゲーションされたポリA領域;および3)構造配列の1コピー以上。いくつかの態様において、構造配列の1コピー以上および構造配列によって形成される二次構造は、ポリA領域の3’(下流)にある。いくつかの態様において、非コードRNAは直鎖非コードRNAである。いくつかの態様において、直鎖非コードRNAは5’キャップを含む。いくつかの態様において、5’キャップは7-メチルグアノシンを含む。いくつかの態様において、5’キャップは、修飾された非コードRNAの隣接するヌクレオチドに7-メチルグアノシンを接続する1つ以上のリン酸を含む。いくつかの態様において、7-メチルグアノシンは5’から5’の三リン酸橋かけによって非コードRNAの隣接するヌクレオチドに接続される。いくつかの態様において、5’キャップの1つ以上のリン酸は、以下からなる群から選択される修飾されたリン酸である:ホスホロチオエート、トリアゾール環、ジハロゲンメチレンビスホスホネート、イミド二リン酸、およびメチレンビス(ホスホネート)。いくつかの態様において、5’キャップは3’-O-Me-m7G(5’)ppp(5’)Gを含む。いくつかの態様において、直鎖非コードRNAは5’キャップを含まない。いくつかの態様において、非コードRNAのポリA領域は少なくとも3、少なくとも4、または少なくとも5つのホスホロチオエートを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、非コードRNAのポリA領域は少なくとも3つのホスホロチオエートを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、非コードRNAのポリA領域は少なくとも3つのグアニンヌクレオチドおよび少なくとも3つのホスホロチオエートを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、非コードRNAのポリA領域は少なくとも3つのデオキシリボース糖を含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、非コードRNAのポリA領域は少なくとも20個のデオキシリボース糖を含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、非コードRNAのポリA領域はG四重鎖配列の少なくとも3コピーを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、非コードRNAのポリA領域は2’修飾を含む少なくとも6ヌクレオチドを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、非コードRNAのポリA領域は少なくとも6つのホスホロチオエートを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、非コードRNAのポリA領域は2’修飾を含む少なくとも6つの連続したヌクレオチドを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、非コードRNAのポリA領域は少なくとも6つの連続したホスホロチオエートを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、非コードRNAのポリA領域は少なくとも6つのホスホロチオエートおよび3つのグアニンヌクレオシドを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、非コードRNAのポリA領域はG四重鎖配列の少なくとも3コピーおよび少なくとも6つのホスホロチオエートを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、非コードRNAのポリA領域はテロメアリピート配列の少なくとも3コピーおよび少なくとも6つのホスホロチオエートを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、3’末端ヒドロキシルを含まない3’末端ヌクレオチドはジデオキシシチジンまたは反転デオキシチミジンである。
本願において提供される二次構造を含む修飾された非コードRNAのいくつかの態様において、修飾された非コードRNAは5’から3’の順序で以下を含む:1)非コードRNA;2)非コードRNA上のまたはそれにライゲーションされたポリA領域;および3)構造配列の1コピー以上。いくつかの態様において、修飾された非コードRNAは環状の非コードRNAである。環状の非コードRNAのいくつかの態様において、構造配列の1コピー以上は、非コードRNA上のまたはそれにライゲーションされたポリA領域と非コードRNAの5’ヌクレオチドとの間にある。
本願において提供される修飾された非コードRNAのいくつかの態様において、ポリA領域のヌクレオチドの1%から90%は修飾されたヌクレオチドである。いくつかの態様において、ポリA領域のヌクレオチドの少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも7%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、少なくとも12%、少なくとも14%、少なくとも16%、少なくとも18%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、または少なくとも50%は修飾されたヌクレオチドである。
本願において提供される修飾された非コードRNAのいくつかの態様において、ポリA領域の最後の25ヌクレオチドの3つ以上は修飾されたヌクレオチドである。いくつかの態様において、ポリA領域の最後の25ヌクレオチドの少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、少なくとも10、少なくとも11、少なくとも12、少なくとも13、少なくとも14、少なくとも15、少なくとも20、または25個は修飾されたヌクレオチドである。
本願において提供される修飾された非コードRNAのいくつかの態様において、ポリA領域のヌクレオチドの少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%はアデノシンヌクレオチドである。ポリA領域の1つ以上のアデノシンヌクレオチドは、古典的なアデノシンヌクレオチド、または古典的なアデノシンヌクレオチドとは異なる構造を含む修飾されたアデノシンヌクレオチドであり得る。修飾されたアデノシンヌクレオチドの限定しない例は以下を包含する:N6-イソペンテニルアデノシン(i6A)、2-メチル-チオ-N6-イソペンテニルアデノシン(ms2i6A)、2-メチルチオ-N6-メチルアデノシン(ms2m6A)、N6-(シス-ヒドロキシイソペンテニル)アデノシン(io6A)、2-メチルチオ-N6-(シス-ヒドロキシイソペンテニル)アデノシン(ms2io6A)、N6-グリシニルカルバモイルアデノシン(g6A)、N6-スレオニルカルバモイルアデノシン(t6A)、2-メチルチオ-N6-スレオニルカルバモイルアデノシン(ms2t6A)、N6-メチル-N6-スレオニルカルバモイルアデノシン(m6t6A)、N6-ヒドロキシノルバリルカルバモイルアデノシン(hn6A)、2-メチルチオ-N6-ヒドロキシノルバリルカルバモイルアデノシン(ms2hn6A)、2’-O-リボシルアデノシン(リン酸)(Ar(p))、N6,N6-ジメチルアデノシン(m62A)、N6,2’-O-ジメチルアデノシン(m6Am)、N6,N6,O-2’-トリメチルアデノシン(m62Am)、1,2’-O-ジメチルアデノシン(m1Am)、N6-アセチルアデノシン(ac6A)、2’-チオアデノシン(2’SA)、5’-チオアデノシン(5’SA)、2’-O-(2-アジドエチル)-アデノシン、2’-アジドアデノシン、デオキシアデノシン(dA)、ジデオキシアデノシン(ddA)、およびアミノデオキシアデノシン(アミノdA)。
本願において提供される修飾された非コードRNAのいくつかの態様において、ポリA領域のヌクレオチドの少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%は古典的なアデノシンヌクレオチドである。いくつかの態様において、ポリA領域は、さらに、アデノシンヌクレオチド(例えば、古典的なまたは非古典的なアデノシンヌクレオチド)ではない1つ以上のヌクレオチドを含む。いくつかの態様において、ポリA領域のヌクレオチドの少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも7%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、少なくとも12%、少なくとも14%、少なくとも16%、少なくとも18%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも80%、または少なくとも90%は、アデノシンヌクレオチドではないヌクレオチドである。
本願において提供される修飾された非コードRNAのいくつかの態様において、ポリA領域は少なくとも25~500ヌクレオチドを含む。いくつかの態様において、ポリA領域は少なくとも25、少なくとも30、少なくとも50、少なくとも100、少なくとも150、または少なくとも200ヌクレオチドを含む。いくつかの態様において、ポリA領域は少なくとも30、少なくとも40、少なくとも50、少なくとも60、少なくとも70、少なくとも80、少なくとも90、少なくとも100、少なくとも110、少なくとも120、少なくとも130、少なくとも140、少なくとも150、少なくとも160、少なくとも170、少なくとも180、少なくとも190、少なくとも200、少なくとも210、少なくとも220、少なくとも230、少なくとも240、少なくとも250、少なくとも260、少なくとも270、少なくとも280、少なくとも290、または少なくとも300ヌクレオチドを含む。いくつかの態様において、ポリA領域は約200から約300ヌクレオチドを含む。いくつかの態様において、ポリA領域は約250ヌクレオチドを含む。
いくつかの態様において、ポリA領域は少なくとも3、少なくとも4、または少なくとも5つのホスホロチオエートを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、非コードRNAのポリA領域は少なくとも3つのホスホロチオエートを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、非コードRNAのポリA領域は少なくとも3つのグアニンヌクレオチドおよび少なくとも3つのホスホロチオエートを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、非コードRNAのポリA領域は少なくとも3つのデオキシリボース糖を含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、非コードRNAのポリA領域は少なくとも20個のデオキシリボース糖を含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、非コードRNAのポリA領域はG四重鎖配列の少なくとも3コピーを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、非コードRNAのポリA領域は2’修飾を含む少なくとも6ヌクレオチドを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、非コードRNAのポリA領域は少なくとも6つのホスホロチオエートを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、非コードRNAのポリA領域は2’修飾を含む少なくとも6つの連続したヌクレオチドを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、非コードRNAのポリA領域は少なくとも6つの連続したホスホロチオエートを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、非コードRNAのポリA領域は少なくとも6つのホスホロチオエートおよび3つのグアニンヌクレオシドを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、非コードRNAのポリA領域はG四重鎖配列の少なくとも3コピーおよび少なくとも6つのホスホロチオエートを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、非コードRNAのポリA領域はテロメアリピート配列の少なくとも3コピーおよび少なくとも6つのホスホロチオエートを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、3’末端ヒドロキシルを含まない3’末端ヌクレオチドはジデオキシシチジンまたは反転デオキシチミジンである。
修飾されたmRNAおよび修飾された非コードRNAを産生する方法
いくつかの側面において、本開示は、修飾されたmRNAを産生する方法を提供し、RNA、例えば蛋白質をコードするオープンリーディングフレームを含むRNAまたは非コードRNAを、1つ以上の修飾されたヌクレオチドを含むテーリング核酸に、リガーゼの存在下においてライゲーションすることを含み、それによって、リガーゼはRNAの3’ヌクレオチドおよびテーリング核酸の5’ヌクレオチドの間の共有結合を形成して、修飾されたRNA(例えば、修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNA)を産生する。リガーゼが2つの直鎖核酸間の共有結合を形成するときには、新たな核酸が産生され、産生された核酸は両方の核酸の核酸配列を含む。第2の核酸の5’末端ヌクレオチドへの第1の核酸の3’末端ヌクレオチドのライゲーションは第3の核酸を産生し、第3の核酸は第1の核酸および第2の核酸の配列を含み、第2の核酸配列は第1の核酸配列の3’(下流)にある。RNAリガーゼによるライゲーションは数ステップで生起する。第1に、リガーゼのアミノ酸(例えばリジン)のアミノ(-NH)基がアデノシン三リン酸(ATP)のリン酸基に結合し、その結果、アデノシン一リン酸(AMP)基がRNAリガーゼに結合される。第2に、第2の核酸の5’末端リン酸が、RNAリガーゼに結合したAMPのリン酸に取って代わる。最後に、第1の核酸の3’末端ヒドロキシル基の酸素が第2の核酸の5’末端リン酸のリン原子に結合する。この最終ステップは核酸の末端ヌクレオチド間のホスホジエステル結合を形成し、それによって、続いている糖-リン酸バックボーンを有する単一の核酸を形成する。いくつかの態様において、リガーゼはRNAリガーゼである。いくつかの態様において、RNAリガーゼはT4RNAリガーゼである。
本願において提供される修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAを産生する方法のいくつかの態様において、テーリング核酸がライゲーションされるRNAはインビトロ転写(IVT)によって合成される。IVTは、RNA、例えば前駆体mRNA(プレmRNA)、mRNA、または非コードRNAがRNAポリメラーゼによるDNA鋳型の転写によって生成されるプロセスである。一般的に、DNA鋳型は、転写されるべきDNA配列の上流にあるバクテリオファージプロモーターなどのプロモーターを含む。RNAポリメラーゼはプロモーターに結合し、DNA配列の転写を始め、鋳型に存在する核酸配列を有するRNA転写物を産生する。ただし、DNA配列上のチミジン(T)ヌクレオチドはRNA配列ではウラシル(U)ヌクレオチドによって置き換えられている。IVTによって産生されたRNA転写物は、テーリング核酸のライゲーションに先立って修飾され得る。例えば、5’キャップの追加、RNAからの1つ以上のヌクレオチドの切断、またはポリA領域を延長するためのポリアデニル化による。いくつかの態様において、DNA鋳型はポリA領域を含み、その結果、IVTはポリA領域を有するmRNAまたは非コードRNAを産生する。例えば、Becker et al. Methods Mol Biol., 2011. 703: 29-41参照。
本願において提供される修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAを産生する方法のいくつかの態様において、RNAの3’ヌクレオチドは3’末端ヒドロキシル基を含み、テーリング核酸の5’ヌクレオチドは5’末端リン酸基を含む。RNA上の3’末端ヒドロキシル基およびテーリング核酸上の5’末端リン酸基の組み合わせは、2つの核酸の効率的なライゲーションを許す。いくつかの態様において、RNAは5’末端リン酸基を含まない。RNAは、5’キャップの追加または別の化学修飾を原因として5’末端リン酸基を欠如し得る。5’末端リン酸は、ホスファターゼ酵素によってもまたRNAから除去されて、5’末端リン酸を欠如するRNAを産生し得る。RNA上の5’末端リン酸基の欠如は、RNAリガーゼがmRNAまたは非コードRNAの複数のコピーを一緒にライゲーションすることを防止する。いくつかの態様において、テーリング核酸は3’末端ヒドロキシル基を含まない。テーリング核酸の最後のヌクレオチドが、3’ヒドロキシル基を含有しない修飾されたヌクレオチド、例えばジデオキシアデノシン、ジデオキシシチジン、ジデオキシグアノシン、ジデオキシチミジン、または反転デオキシチミジンを含む場合には、RNAは3’末端ヒドロキシル基を欠如し得る。テーリング核酸上の3’末端ヒドロキシル基の欠如は、RNAリガーゼが複数のテーリング核酸を一緒にライゲーションすることを防止する。いくつかの態様において、RNAの5’ヌクレオチドは5’末端リン酸基を含まず;RNAの3’ヌクレオチドは3’末端ヒドロキシル基を含み;テーリング核酸の5’ヌクレオチドは5’末端リン酸基を含み;テーリング核酸の3’ヌクレオチドは3’末端ヒドロキシル基を含まない。いくつかの態様において、テーリング核酸は少なくとも3、少なくとも4、または少なくとも5つのホスホロチオエートを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、テーリング核酸は少なくとも3つのホスホロチオエートを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、テーリング核酸は少なくとも3つのグアニンヌクレオチドおよび少なくとも3つのホスホロチオエートを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、テーリング核酸は少なくとも3つのデオキシリボース糖を含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、テーリング核酸は少なくとも20個のデオキシリボース糖を含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、テーリング核酸はG四重鎖配列の少なくとも3コピーを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、テーリング核酸は2’修飾を含む少なくとも6ヌクレオチドを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、テーリング核酸は少なくとも6つのホスホロチオエートを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、テーリング核酸は2’修飾を含む少なくとも6つの連続したヌクレオチドを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、テーリング核酸は少なくとも6つの連続したホスホロチオエートを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、テーリング核酸は少なくとも6つのホスホロチオエートおよび3つのグアニンヌクレオシドを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、テーリング核酸はG四重鎖配列の少なくとも3コピーおよび少なくとも6つのホスホロチオエートを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、テーリング核酸はテロメアリピート配列の少なくとも3コピーおよび少なくとも6つのホスホロチオエートを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、3’末端ヒドロキシルを含まない3’末端ヌクレオチドはジデオキシシチジンまたは反転デオキシチミジンである。いくつかの態様において、RNAにテーリング核酸をライゲーションするために用いられるリガーゼはRNAリガーゼである。いくつかの態様において、RNAリガーゼはT4RNAリガーゼである。いくつかの態様において、T4RNAリガーゼはT4RNAリガーゼ1である。いくつかの態様において、T4RNAリガーゼはT4RNAリガーゼ2である。
本願において提供される修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAを産生する方法のいくつかの態様において、RNAの5’ヌクレオチドは5’末端ヒドロキシル基を含まず、RNAの3’ヌクレオチドは3’末端リン酸基を含み、テーリング核酸の5’ヌクレオチドは5’末端ヒドロキシル基を含み、テーリング核酸の3’ヌクレオチドは3’末端リン酸基を含まず、RNAリガーゼはRtcBリガーゼであり、これは、5’末端ヒドロキシル基を含む第2のヌクレオチドに3’末端リン酸基を含む第1のヌクレオチドをライゲーションする。
本願において提供される修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAを作る方法のいくつかの態様は、さらに、環状mRNAまたは環状の非コードRNAを産生することを含む。直鎖の修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAが、RNAおよびテーリング核酸をライゲーションすることによって産生された後に、修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAの環状化は追加の数ステップを含む。第1に、5’末端リン酸が、修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAの最初のヌクレオチドに導入される。リン酸化として公知のプロセスである。いくつかの態様において、5’末端リン酸はキナーゼによって導入される。「キナーゼ」は、「リン酸化」と言われるプロセスにおいて、分子にリン酸基を導入し、リン酸基および分子の間の共有結合を形成する酵素を言う。第2に、修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAは、3’末端ヒドロキシル基を有する修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAを産生するように操作される。いくつかの態様において、修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAは、修飾されたRNAの最後のヌクレオチドの1つ以上を切断することによって操作されて、3’末端ヒドロキシル基を有する修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAを産生する。いくつかの態様において、修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAは、制限酵素、リボザイム、またはエンドリボヌクレアーゼによって切断される。いくつかの態様において、修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAの最後の1ヌクレオチド以上の切断は、修飾されたRNAの最初のヌクレオチドのリン酸化の前に生起する。いくつかの態様において、切断はリン酸化の後に生起する。末端リン酸基を1つの端に、末端ヒドロキシル基を他方の端に含む修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAは、両方の末端ヌクレオチドのライゲーションによって環状化され得る。直鎖核酸の末端ヌクレオチドをライゲーションして環状の核酸を産生するRNAリガーゼは「環状化リガーゼ」と呼ばれ得る。いくつかの態様において、環状化リガーゼはRNAリガーゼである。いくつかの態様において、環状化リガーゼはSplintRリガーゼである。いくつかの態様において、環状化リガーゼはT4RNAリガーゼである。いくつかの態様において、環状化リガーゼはT4RNAリガーゼ1である。いくつかの態様において、環状化リガーゼはT4RNAリガーゼ2である。いくつかの態様において、修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAは5’末端ヒドロキシル基および3’末端リン酸基を含み、環状化リガーゼはRtcBリガーゼであり、これは、3’末端リン酸および5’末端ヒドロキシル基を有するヌクレオチドをライゲーションすることができる。ライゲーションが生起するためには、修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAの5’および3’末端ヌクレオチドは、RNAリガーゼが両方のヌクレオチド間の結合を形成するために十分に近くなくてはならない。ライゲーションが生起するために十分に近く直鎖核酸の両方のヌクレオチドを置き、RNAを環状化する方法は、当分野において一般的に公知である(例えば、Petkovic et al., Nucleic Acids Res., 2015. 43(4): 2454-2465参照)。いくつかの態様において、修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAは、修飾されたRNAにハイブリダイゼーションする(水素結合する)ことができる骨格核酸とインキュベーションされる。その結果、修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAが、骨格核酸にハイブリダイゼーションした(結合した)ときに環状の二次構造を形成する。
RNAが環状の二次構造を形成するときには、5’および3’末端ヌクレオチドは物理的に密接である。これはRNAリガーゼがそれらの間の共有結合を形成するために要求される。mRNAまたは非コードRNAを環状化する方法のいくつかの態様において、RNAの最後のヌクレオチドの1つ以上は骨格核酸上の第1のハイブリダイゼーション配列に結合され、mRNAまたは非コードRNAの最初のヌクレオチドの1つ以上は、第1のハイブリダイゼーション配列の3’(下流)にある骨格核酸上の第2のハイブリダイゼーション配列に結合される。いくつかの態様において、第1のハイブリダイゼーション配列は5ヌクレオチド以上を含み、第1のハイブリダイゼーション配列は、修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAの少なくとも最初の五(5)ヌクレオチドに対して相補的である。いくつかの態様において、第1のハイブリダイゼーション配列は10以上、15以上、20以上、25以上、30以上、35以上、40以上、45以上、または50以上のヌクレオチドを含み、第1のハイブリダイゼーション配列のヌクレオチドの少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%までは、修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAの最後のNヌクレオチドに対して相補的である。そこでは、Nは第1のハイブリダイゼーション配列の長さである。いくつかの態様において、第2のハイブリダイゼーション配列は5ヌクレオチド以上を含み、第2のハイブリダイゼーション配列は、修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAの少なくとも最後の五(5)ヌクレオチドに対して相補的である。いくつかの態様において、第2のハイブリダイゼーション配列は10以上、15以上、20以上、25以上、30以上、35以上、40以上、45以上、または50以上のヌクレオチドを含み、第2のハイブリダイゼーション配列のヌクレオチドの少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、または100%までは、修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAの最後のNヌクレオチドに対して相補的である。そこでは、Nは第2のハイブリダイゼーション配列の長さである。いくつかの態様において、修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAの少なくとも最初の五(5)ヌクレオチドは第1のハイブリダイゼーション配列とハイブリダイゼーションする。いくつかの態様において、修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAの少なくとも最後の五(5)ヌクレオチドは第2のハイブリダイゼーション配列とハイブリダイゼーションする。いくつかの態様において、修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAの少なくとも最初の五(5)ヌクレオチドは第1のハイブリダイゼーション配列とハイブリダイゼーションし、修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAの少なくとも最後の五(5)ヌクレオチドは第2のハイブリダイゼーション配列とハイブリダイゼーションする。いくつかの態様において、第1のハイブリダイゼーション配列の最後のヌクレオチドおよび第2のハイブリダイゼーション配列の最初のヌクレオチドは骨格核酸上で隣接し、いずれかの他のヌクレオチドによって離間されない。
本願において提供される環状のRNAを産生する方法のいくつかの態様において、修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAによる環状の二次構造の形成を促進するための骨格核酸は用いられない。代わりに、修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAは、3’端における第2のハイブリダイゼーション配列に対して相補的である5’端における第1のハイブリダイゼーション配列を含む。いくつかの態様において、各ハイブリダイゼーション配列は少なくとも五(5)ヌクレオチドを含む。いくつかの態様において、各ハイブリダイゼーション配列は少なくとも10、少なくとも15、少なくとも20、少なくとも25、少なくとも30、少なくとも35、少なくとも40、少なくとも45、または少なくとも50ヌクレオチドを含む。
本願において提供される環状のRNAを産生する方法のいくつかの態様において、修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAは、骨格核酸および環状化リガーゼの使用によっては環状化されず、むしろ、2つのヌクレオチド間の共有結合の形成などの反応を触媒する核酸のリボザイムによって環状化される。いくつかの態様においては、環状化に先立って、修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAは、mRNAの5’UTRまたは非コードmRNAの最初のヌクレオチドの5’(上流)にある3’イントロンと、mRNAまたは非コードRNAのポリA領域および/または1つ以上の構造配列の3’(下流)にある5’イントロンとを含む。イントロンを除去するためのプレmRNAのスプライシングを触媒するリボザイムおよび他の酵素は、5’イントロンの5’にあるヌクレオチドおよび3’イントロンの3’にあるヌクレオチドの間の共有結合の形成を触媒し、環状のmRNAまたは非コードRNAの形成をもたらし得る。例えば、Wesselhoeft et al., Nat Commun. 2018. 9: 2629参照。
本願において提供される環状のRNAを産生する方法のいくつかの態様において、修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAは、骨格核酸の使用によっては環状化されず、むしろ、mRNAまたは非コードRNAの5’および3’末端ヌクレオチドを密接に置く非コードRNAのmRNAによる二次構造の形成を促進する相補的な配列の使用によって環状化される。いくつかの態様において、環状化に先立って、修飾されたmRNAは以下を含む:(i)オープンリーディングフレームの5’または非コードRNAの5’にある第1のセルフハイブリダイゼーション配列;(ii)オープンリーディングフレームの3’または非コードRNAの3’にある第2のセルフハイブリダイゼーション配列;(iii)第1のセルフハイブリダイゼーション配列の5’にある第1の非ハイブリダイゼーション配列;および(iv)第2のセルフハイブリダイゼーション配列の3’にある第2の非ハイブリダイゼーション配列。第1および第2のセルフハイブリダイゼーション配列は互いとハイブリダイゼーションすることができるが、第1および第2のセルフハイブリダイゼーション配列は互いとハイブリダイゼーションすることができない。いくつかの態様において、第1および第2のセルフハイブリダイゼーション配列のハイブリダイゼーションは二次構造を形成し、これにおいて、修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAの5’末端ヌクレオチドおよび3’末端ヌクレオチドは100Å未満の距離だけ離間される。いくつかの態様において、5’末端ヌクレオチドおよび3’末端ヌクレオチドは90Å未満、80Å未満、70Å未満、60Å未満、50Å未満、40Å未満、30Å未満、20Å未満、または10Å未満の距離だけ離間される。例えば、Carmona, Ellese Marie. 2019. Circular RNA: Design Criteria for Optimal Therapeutical Utility. 博士論文, ハーバード大学, 文理大学院;Petkovic et al. Nucleic Acids Res., 2015. 43(4):2454-2465;およびWO2020/237227参照。
本願において提供される修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAを産生する方法のいくつかの態様において、方法によって産生される修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAは、mRNAまたは非コードRNAのポリA領域の3’にある構造配列の1コピー以上を含む。いくつかの態様において、テーリング核酸は構造配列の1コピー以上を含む。いくつかの態様において、構造配列のヌクレオチドは水素結合によって相互作用する。いくつかの態様において、二次構造はG四重鎖である。いくつかの態様において、構造配列はG四重鎖配列である。いくつかの態様において、G四重鎖配列は、グアニンヌクレオチドではない1つ以上のスペーサーヌクレオチドを含む。いくつかの態様において、G四重鎖配列はRNAのG四重鎖配列である。いくつかの態様において、RNAのG四重鎖配列は核酸配列GGGGCC(配列番号2)を含む。いくつかの態様において、テーリング核酸は配列番号2の核酸配列の少なくとも3コピーを含む。いくつかの態様において、G四重鎖配列はDNAのG四重鎖配列である。いくつかの態様において、DNAのG四重鎖配列は核酸配列GGGGCC(配列番号3)を含む。いくつかの態様において、テーリング核酸は配列番号3のG四重鎖配列の少なくとも3コピーを含む。いくつかの態様において、構造配列はテロメアリピート配列を含む。いくつかの態様において、テロメアリピート配列は、配列番号4または5(それぞれTAGGGTまたはTACCCT)の1つとして提出される核酸配列を含む。いくつかの態様において、テロメアリピート配列は、配列番号4として提出される核酸配列を含む。いくつかの態様において、テーリング核酸は配列番号4の核酸配列の少なくとも3コピーを含む。いくつかの態様において、構造配列は、相互作用してアプタマーを形成することができる少なくとも2つのヌクレオチドを含むアプタマー配列である。いくつかの態様において、構造配列の1コピー以上によって形成される二次構造は、標的分子に結合することができるアプタマーである。mRNAまたは非コードRNAによるアプタマーの形成は、mRNAまたは非コードRNAが、受容体などの標的分子を含有する細胞の所与の領域に局在することを許す。
本願において提供される方法によって産生される修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAのいくつかの態様において、修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAは構造配列の1~20コピーを含む。いくつかの態様において、修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAは、構造配列の少なくとも1、少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、または少なくとも9コピーを含む。いくつかの態様において、修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAは構造配列の約4コピーを含む。いくつかの態様において、修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAは複数の異なる構造配列を含む。いくつかの態様において、修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAは、少なくとも、第1の構造配列、および第1の構造配列とは異なる核酸配列を含む第2の構造配列を含む。
本願において提供される方法によって産生される修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAのいくつかの態様において、修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAのポリA領域は少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドを含む。いくつかの態様において、テーリング核酸は少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドを含む。いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは修飾された核酸塩基を含む。いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは修飾された糖を含む。いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは修飾されたリン酸を含む。いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは、以下からなる群から選択される修飾された核酸塩基を含む:キサンチン、アリアミノウラシル、アリアミノチミジン、ヒポキサンチン、ジゴキシゲニン化アデニン、ジゴキシゲニン化シトシン、ジゴキシゲニン化グアニン、ジゴキシゲニン化ウラシル、6-クロロプリンリボシド、N6-メチルアデニン、メチルシュードウラシル、2-チオシトシン、2-チオウラシル、5-メチルウラシル、4-チオチミジン、4-チオウラシル、5,6-ジヒドロ-5-メチルウラシル、5,6-ジヒドロウラシル、5-[(3-インドリル)プロピオンアミド-N-アリル]ウラシル、5-アミノアリルシトシン、5-アミノアリルウラシル、5-ブロモウラシル、5-ブロモシトシン、5-カルボキシシトシン、5-カルボキシメチルエステルウラシル、5-カルボキシウラシル、5-フルオロウラシル、5-ホルミルシトシン、5-ホルミルウラシル、5-ヒドロキシシトシン、5-ヒドロキシメチルシトシン、5-ヒドロキシメチルウラシル、5-ヒドロキシウラシル、5-ヨードシトシン、5-ヨードウラシル、5-メトキシシトシン、5-メトキシウラシル、5-メチルシトシン、5-メチルウラシル、5-プロパルギルアミノシトシン、5-プロパルギルアミノウラシル、5-プロピニルシトシン、5-プロピニルウラシル、6-アザシトシン、6-アザウラシル、6-クロロプリン、6-チオグアニン、7-デアザアデニン、7-デアザグアニン、7-デアザ-7-プロパルギルアミノアデニン、7-デアザ-7-プロパルギルアミノグアニン、8-アザアデニン、8-アジドアデニン、8-クロロアデニン、8-オキソアデニン、8-オキソグアニン、アラアデニン、アラシトシン、アラグアニン、アラウラシル、ビオチン-16-7-デアザ-7-プロパルギルアミノグアニン、ビオチン-16-アミノアリルシトシン、ビオチン-16-アミノアリルウラシル、シアニン3-5-プロパルギルアミノシトシン、シアニン3-6-プロパルギルアミノウラシル、シアニン3-アミノアリルシトシン、シアニン3-アミノアリルウラシル、シアニン5-6-プロパルギルアミノシトシン、シアニン5-6-プロパルギルアミノウラシル、シアニン5-アミノアリルシトシン、シアニン5-アミノアリルウラシル、シアニン7-アミノアリルウラシル、ダブシル-5-3-アミノアリルウラシル、デスチオビオチン-16-アミノアリル-ウラシル、デスチオビオチン-6-アミノアリルシトシン、イソグアニン、N1-エチルシュードウラシル、N1-メトキシメチルシュードウラシル、N1-メチルアデニン、N1-メチルシュードウラシル、N1-プロピルシュードウラシル、N2-メチルグアニン、N4-ビオチン-OBEA-シトシン、N4-メチルシトシン、N6-メチルアデニン、O6-メチルグアニン、シュードイソシトシン、シュードウラシル、チエノシトシン、チエノグアニン、チエノウラシル、キサントシン、3-デアザアデニン、2,6-ジアミノアデニン、2,6-ジアミノ(damino)グアニン、5-カルボキサミド-ウラシル、5-エチニルウラシル、N6-イソペンテニルアデニン(i6A)、2-メチル-チオ-N6-イソペンテニルアデニン(ms2i6A)、2-メチルチオ-N6-メチルアデニン(ms2m6A)、N6-(シス-ヒドロキシイソペンテニル)アデニン(io6A)、2-メチルチオ-N6-(シス-ヒドロキシイソペンテニル)アデニン(ms2io6A)、N6-グリシニルカルバモイルアデニン(g6A)、N6-スレオニルカルバモイルアデニン(t6A)、2-メチルチオ-N6-スレオニルカルバモイルアデニン(ms2t6A)、N6-メチル-N6-スレオニルカルバモイルアデニン(m6t6A)、N6-ヒドロキシノルバリルカルバモイルアデニン(hn6A)、2-メチルチオ-N6-ヒドロキシノルバリルカルバモイルアデニン(ms2hn6A)、N6,N6-ジメチルアデニン(m62A)、およびN6-アセチルアデニン(ac6A)。いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは、以下からなる群から選択される修飾された糖を含む:2’-チオリボース、2’,3’-ジデオキシリボース、2’-アミノ-2’-デオキシリボース、2’デオキシリボース、2’-アジド-2’-デオキシリボース、2’-フルオロ-2’-デオキシリボース、2’-O-メチルリボース、2’-O-メチルデオキシリボース、3’-アミノ-2’,3’-ジデオキシリボース、3’-アジド-2’,3’-ジデオキシリボース、3’-デオキシリボース、3’-O-(2-ニトロベンジル)-2’-デオキシリボース、3’-O-メチルリボース、5’-アミノリボース、5’-チオリボース、5-ニトロ-1-インドリル-2’-デオキシリボース、5’-ビオチン-リボース、2’-O,4’-C-メチレン連結、2’-O,4’-C-アミノ連結リボース、および2’-O,4’-C-チオ連結リボース。いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは2’修飾を含む。いくつかの態様において、2’修飾は以下からなる群から選択される:ロックド核酸(LNA)修飾(すなわち、リボースの2’酸素および4’炭素に結合した追加の炭素原子を含むヌクレオチド)、2’-フルオロ(2’-F)、2’-O-メトキシエチル(2’-MOE)、および2’-O-メチル化(2’-OMe)。いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは、以下からなる群から選択される修飾されたリン酸を含む:ホスホロチオエート(PS)、ホスホロジチオエート、チオリン酸、5’-O-メチルホスホネート、3’-O-メチルホスホネート、5’-ヒドロキシホスホネート、ヒドロキシホスファネート、ホスホロセレノアート、セレノホスフェート、ホスホロアミダート、カルボホスホネート、メチルホスホネート、フェニルホスホネート、エチルホスホネート、H-ホスホネート、グアニジニウム環、トリアゾール環、ボラノホスフェート(BP)、メチルホスホネート、およびグアニジノプロピルホスホロアミダート。いくつかの態様において、mRNAまたは非コードRNAのポリA領域は少なくとも3、少なくとも4、または少なくとも5つのホスホロチオエートを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、mRNAまたは非コードRNAのポリA領域は少なくとも3つのホスホロチオエートを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、mRNAまたは非コードRNAのポリA領域は少なくとも3つのグアニンヌクレオチドおよび少なくとも3つのホスホロチオエートを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、mRNAまたは非コードRNAのポリA領域は少なくとも3つのデオキシリボース糖を含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、mRNAまたは非コードRNAのポリA領域は少なくとも20個のデオキシリボース糖を含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、mRNAまたは非コードRNAのポリA領域はG四重鎖配列の少なくとも3コピーを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、mRNAまたは非コードRNAのポリA領域は2’修飾を含む少なくとも6ヌクレオチドを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、mRNAまたは非コードRNAのポリA領域は少なくとも6つのホスホロチオエートを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、mRNAまたは非コードRNAのポリA領域は2’修飾を含む少なくとも6つの連続したヌクレオチドを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、mRNAまたは非コードRNAのポリA領域は少なくとも6つの連続したホスホロチオエートを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、mRNAまたは非コードRNAのポリA領域は少なくとも6つのホスホロチオエートおよび3つのグアニンヌクレオシドを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、mRNAまたは非コードRNAのポリA領域はG四重鎖配列の少なくとも3コピーおよび少なくとも6つのホスホロチオエートを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、mRNAまたは非コードRNAのポリA領域はテロメアリピート配列の少なくとも3コピーおよび少なくとも6つのホスホロチオエートを含み、3’末端ヒドロキシルを含まない。いくつかの態様において、3’末端ヒドロキシルを含まない3’末端ヌクレオチドはジデオキシシチジンまたは反転デオキシチミジンである。
本願において提供される方法によって産生される修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAのいくつかの態様において、修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAは、1つよりも多くの型の修飾されたヌクレオチドを含む。いくつかの態様において、修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAは、少なくとも、第1の修飾されたヌクレオシド、および第1の修飾されたヌクレオシドとは異なる構造を有する第2の修飾されたヌクレオシドを含む。いくつかの態様において、修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAは、少なくとも、第1の修飾されたリン酸、および第1の修飾されたリン酸とは異なる構造を有する第2の修飾されたリン酸を含む。いくつかの態様において、修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAは、修飾されたヌクレオシドおよび修飾されたヌクレオシドを含む。
本願において提供される方法によって産生される修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAのいくつかの態様において、ポリA領域のヌクレオチドの1%から90%は修飾されたヌクレオチドである。いくつかの態様において、ポリA領域のヌクレオチドの少なくとも1%、少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも7%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、少なくとも12%、少なくとも14%、少なくとも16%、少なくとも18%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、または少なくとも50%は修飾されたヌクレオチドである。
本願において提供される方法によって産生される修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAのいくつかの態様において、ポリA領域の最後の25ヌクレオチドの3つ以上は、修飾されたヌクレオチドである。いくつかの態様において、ポリA領域の最後の25ヌクレオチドの少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、少なくとも9、少なくとも10、少なくとも11、少なくとも12、少なくとも13、少なくとも14、少なくとも15、少なくとも20、または25個は修飾されたヌクレオチドである。
本願において提供される方法によって産生される修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAのいくつかの態様において、ポリA領域のヌクレオチドの少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%はアデノシンヌクレオチドである。ポリA領域の1つ以上のアデノシンヌクレオチドは、古典的なアデノシンヌクレオチド、または古典的なアデノシンヌクレオチドとは異なる構造を含む修飾されたアデノシンヌクレオチドであり得る。
本願において提供される方法によって産生される修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAのいくつかの態様において、ポリA領域のヌクレオチドの少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%は古典的なアデノシンヌクレオチドである。
本願において提供される方法によって産生される修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAのいくつかの態様において、ポリA領域は少なくとも25~500ヌクレオチドを含む。いくつかの態様において、ポリA領域は少なくとも25、少なくとも30、少なくとも50、少なくとも100、少なくとも150、または少なくとも200ヌクレオチドを含む。いくつかの態様において、ポリA領域は少なくとも30、少なくとも40、少なくとも50、少なくとも60、少なくとも70、少なくとも80、少なくとも90、少なくとも100、少なくとも110、少なくとも120、少なくとも130、少なくとも140、少なくとも150、少なくとも160、少なくとも170、少なくとも180、少なくとも190、少なくとも200、少なくとも210、少なくとも220、少なくとも230、少なくとも240、少なくとも250、少なくとも260、少なくとも270、少なくとも280、少なくとも290、または少なくとも300ヌクレオチドを含む。いくつかの態様において、ポリA領域は約200から約300ヌクレオチドを含む。いくつかの態様において、ポリA領域は約250ヌクレオチドを含む。
本願において提供される修飾されたmRNAを産生する方法のいくつかの態様において、テーリング核酸のライゲーションに先立って、RNAはテーリング核酸のライゲーションに先立ってオープンリーディングフレームおよびポリA領域を含む。本願において提供される修飾された非コードRNAを産生する方法のいくつかの態様において、テーリング核酸のライゲーションに先立って、RNAは非コードRNAを含み、テーリング核酸のライゲーションに先立ってポリA領域を含み得るかまたは得ない。いくつかの態様においては、テーリング核酸のライゲーションに先立って、RNAのポリA領域は少なくとも25~500ヌクレオチドを含む。いくつかの態様において、ポリA領域は少なくとも25、少なくとも30、少なくとも50、少なくとも100、少なくとも150、または少なくとも200ヌクレオチドを含む。いくつかの態様において、ポリA領域は少なくとも30、少なくとも40、少なくとも50、少なくとも60、少なくとも70、少なくとも80、少なくとも90、少なくとも100、少なくとも110、少なくとも120、少なくとも130、少なくとも140、少なくとも150、少なくとも160、少なくとも170、少なくとも180、少なくとも190、少なくとも200、少なくとも210、少なくとも220、少なくとも230、少なくとも240、少なくとも250、少なくとも260、少なくとも270、少なくとも280、少なくとも290、または少なくとも300ヌクレオチドを含む。いくつかの態様において、ポリA領域は約200から約300ヌクレオチドを含む。いくつかの態様において、ポリA領域は約250ヌクレオチドを含む。
いくつかの態様において、テーリング核酸のライゲーションに先立って、テーリング核酸は少なくとも10~500ヌクレオチドを含む。いくつかの態様において、テーリング核酸は少なくとも10、少なくとも15、少なくとも20、少なくとも25、少なくとも30、少なくとも50、少なくとも100、少なくとも150、または少なくとも200ヌクレオチドを含む。いくつかの態様において、テーリング核酸は少なくとも30、少なくとも40、少なくとも50、少なくとも60、少なくとも70、少なくとも80、少なくとも90、少なくとも100、少なくとも110、少なくとも120、少なくとも130、少なくとも140、少なくとも150、少なくとも160、少なくとも170、少なくとも180、少なくとも190、または少なくとも200ヌクレオチドを含む。いくつかの態様において、ポリA領域は約10から約50ヌクレオチドを含む。
本願において提供される修飾されたmRNAを産生する方法のいくつかの態様において、テーリング核酸のライゲーションに先立って、RNAは5’から3’の順序で5’UTR、オープンリーディングフレーム、3’UTR、およびポリA領域を含む。いくつかの態様において、オープンリーディングフレームは5’UTRおよび3’UTRの間にある。いくつかの態様において、3’UTRはオープンリーディングフレームおよびポリA領域の間にある。
本願において提供される修飾された非コードRNAを産生する方法のいくつかの態様においては、テーリング核酸のライゲーションに先立って、RNAは5’から3’の順序で非コードRNAおよび任意にポリA領域を含む。いくつかの態様において、ポリA領域の最初のヌクレオチドは非コードRNAの最後のヌクレオチドの3’にある。いくつかの態様において、テーリング核酸のライゲーションに先立って、非コードRNAはポリAテールを含まない。従って、いくつかの態様において、テーリング核酸は、非コードRNAの3’端にテーリング核酸をライゲーションすることによって非コードRNAの3’端に追加される本願に記載されるポリA領域を含み、それによって、ポリA領域を含む修飾された非コードRNAを産生する。
本願において提供される修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAを産生する方法のいくつかの態様においては、テーリング核酸のライゲーションに先立って、RNAは5’キャップを含まない。いくつかの態様において、5’キャップは7-メチルグアノシンを含む。いくつかの態様において、5’キャップは、RNAの隣接するヌクレオチドに7-メチルグアノシンを接続する1つ以上のリン酸を含む。いくつかの態様において、5’キャップはテーリング核酸のライゲーション後に追加される。いくつかの態様において、テーリング核酸のライゲーションに先立って、RNAは5’キャップを含まない(例えば、RNAは、5’キャップを含まないmRNAまたは非コードRNAである)。
mRNAまたは非コードRNAにテーリング核酸をライゲーションすることを含む本願において提供される修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAを産生する方法のいくつかの側面において、テーリング核酸は1つ以上の修飾されたヌクレオチドを含む。いくつかの態様において、テーリング核酸は、修飾されたヌクレオシドを含む少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドを含む。いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは、修飾された核酸塩基および/または修飾された糖を含む修飾されたヌクレオシドを含む。いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは、修飾された核酸塩基および修飾された糖を含む修飾されたヌクレオシドを含む。いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは修飾された核酸塩基を含む。いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは修飾された糖を含む。いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは修飾されたリン酸を含む。いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは、以下からなる群から選択される修飾された核酸塩基を含む:キサンチン、アリアミノウラシル、アリアミノチミジン、ヒポキサンチン、ジゴキシゲニン化アデニン、ジゴキシゲニン化シトシン、ジゴキシゲニン化グアニン、ジゴキシゲニン化ウラシル、6-クロロプリンリボシド、N6-メチルアデニン、メチルシュードウラシル、2-チオシトシン、2-チオウラシル、5-メチルウラシル、4-チオチミジン、4-チオウラシル、5,6-ジヒドロ-5-メチルウラシル、5,6-ジヒドロウラシル、5-[(3-インドリル)プロピオンアミド-N-アリル]ウラシル、5-アミノアリルシトシン、5-アミノアリルウラシル、5-ブロモウラシル、5-ブロモシトシン、5-カルボキシシトシン、5-カルボキシメチルエステルウラシル、5-カルボキシウラシル、5-フルオロウラシル、5-ホルミルシトシン、5-ホルミルウラシル、5-ヒドロキシシトシン、5-ヒドロキシメチルシトシン、5-ヒドロキシメチルウラシル、5-ヒドロキシウラシル、5-ヨードシトシン、5-ヨードウラシル、5-メトキシシトシン、5-メトキシウラシル、5-メチルシトシン、5-メチルウラシル、5-プロパルギルアミノシトシン、5-プロパルギルアミノウラシル、5-プロピニルシトシン、5-プロピニルウラシル、6-アザシトシン、6-アザウラシル、6-クロロプリン、6-チオグアニン、7-デアザアデニン、7-デアザグアニン、7-デアザ-7-プロパルギルアミノアデニン、7-デアザ-7-プロパルギルアミノグアニン、8-アザアデニン、8-アジドアデニン、8-クロロアデニン、8-オキソアデニン、8-オキソグアニン、アラアデニン、アラシトシン、アラグアニン、アラウラシル、ビオチン-16-7-デアザ-7-プロパルギルアミノグアニン、ビオチン-16-アミノアリルシトシン、ビオチン-16-アミノアリルウラシル、シアニン3-5-プロパルギルアミノシトシン、シアニン3-6-プロパルギルアミノウラシル、シアニン3-アミノアリルシトシン、シアニン3-アミノアリルウラシル、シアニン5-6-プロパルギルアミノシトシン、シアニン5-6-プロパルギルアミノウラシル、シアニン5-アミノアリルシトシン、シアニン5-アミノアリルウラシル、シアニン7-アミノアリルウラシル、ダブシル-5-3-アミノアリルウラシル、デスチオビオチン-16-アミノアリル-ウラシル、デスチオビオチン-6-アミノアリルシトシン、イソグアニン、N1-エチルシュードウラシル、N1-メトキシメチルシュードウラシル、N1-メチルアデニン、N1-メチルシュードウラシル、N1-プロピルシュードウラシル、N2-メチルグアニン、N4-ビオチン-OBEA-シトシン、N4-メチルシトシン、N6-メチルアデニン、O6-メチルグアニン、シュードイソシトシン、シュードウラシル、チエノシトシン、チエノグアニン、チエノウラシル、キサントシン、3-デアザアデニン、2,6-ジアミノアデニン、2,6-ジアミノ(damino)グアニン、5-カルボキサミド-ウラシル、5-エチニルウラシル、N6-イソペンテニルアデニン(i6A)、2-メチル-チオ-N6-イソペンテニルアデニン(ms2i6A)、2-メチルチオ-N6-メチルアデニン(ms2m6A)、N6-(シス-ヒドロキシイソペンテニル)アデニン(io6A)、2-メチルチオ-N6-(シス-ヒドロキシイソペンテニル)アデニン(ms2io6A)、N6-グリシニルカルバモイルアデニン(g6A)、N6-スレオニルカルバモイルアデニン(t6A)、2-メチルチオ-N6-スレオニルカルバモイルアデニン(ms2t6A)、N6-メチル-N6-スレオニルカルバモイルアデニン(m6t6A)、N6-ヒドロキシノルバリルカルバモイルアデニン(hn6A)、2-メチルチオ-N6-ヒドロキシノルバリルカルバモイルアデニン(ms2hn6A)、N6,N6-ジメチルアデニン(m62A)、およびN6-アセチルアデニン(ac6A)。いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは、以下からなる群から選択される修飾された糖を含む:2’-チオリボース、2’,3’-ジデオキシリボース、2’-アミノ-2’-デオキシリボース、2’デオキシリボース、2’-アジド-2’-デオキシリボース、2’-フルオロ-2’-デオキシリボース、2’-O-メチルリボース、2’-O-メチルデオキシリボース、3’-アミノ-2’,3’-ジデオキシリボース、3’-アジド-2’,3’-ジデオキシリボース、3’-デオキシリボース、3’-O-(2-ニトロベンジル)-2’-デオキシリボース、3’-O-メチルリボース、5’-アミノリボース、5’-チオリボース、5-ニトロ-1-インドリル-2’-デオキシリボース、5’-ビオチン-リボース、2’-O,4’-C-メチレン連結、2’-O,4’-C-アミノ連結リボース、および2’-O,4’-C-チオ連結リボース。いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは2’修飾を含む。いくつかの態様において、2’修飾は以下からなる群から選択される:ロックド核酸(LNA)修飾(すなわち、リボースの2’酸素および4’炭素に結合した追加の炭素原子を含むヌクレオチド)、2’-フルオロ(2’-F)、2’-O-メトキシエチル(2’-MOE)、および2’-O-メチル化(2’-OMe)。いくつかの態様において、少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドは、以下からなる群から選択される修飾されたリン酸を含む:ホスホロチオエート(PS)、ホスホロジチオエート、チオリン酸、5’-O-メチルホスホネート、3’-O-メチルホスホネート、5’-ヒドロキシホスホネート、ヒドロキシホスファネート、ホスホロセレノアート、セレノホスフェート、ホスホロアミダート、カルボホスホネート、メチルホスホネート、フェニルホスホネート、エチルホスホネート、H-ホスホネート、グアニジニウム環、トリアゾール環、ボラノホスフェート(BP)、メチルホスホネート、およびグアニジノプロピルホスホロアミダート。
本願において提供される修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAを産生する方法のいくつかの態様において、テーリング核酸は、1つよりも多くの型の修飾されたヌクレオチドを含む。いくつかの態様において、テーリング核酸は、少なくとも、第1の修飾されたヌクレオシド、および第1の修飾されたヌクレオシドとは異なる構造を有する第2の修飾されたヌクレオシドを含む。いくつかの態様において、テーリング核酸は、少なくとも、第1の修飾されたリン酸、および第1の修飾されたリン酸とは異なる構造を有する第2の修飾されたリン酸を含む。いくつかの態様において、テーリング核酸は修飾されたヌクレオシドおよび修飾されたヌクレオシドを含む。
いくつかの態様において、テーリング核酸のヌクレオチドの1%から90%は修飾されたヌクレオチドである。いくつかの態様において、テーリング核酸のヌクレオチドの少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも7%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、少なくとも12%、少なくとも14%、少なくとも16%、少なくとも18%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、または少なくとも50%は修飾されたヌクレオチドである。いくつかの態様において、テーリング核酸の最後の25ヌクレオチドの3つ以上は修飾されたヌクレオチドである。いくつかの態様において、テーリング核酸の最後の25ヌクレオチドの少なくとも4、5、6、7、8、9、10、15、20、または25個は修飾されたヌクレオチドである。
本願において提供される修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAを産生する方法のいくつかの態様において、テーリング核酸は1つ以上の構造配列を含む。いくつかの態様において、テーリング核酸はG四重鎖配列の1コピー以上を含む。いくつかの態様において、G四重鎖配列はRNAのG四重鎖配列である。いくつかの態様において、RNAのG四重鎖配列は核酸配列GGGGCC(配列番号2)を含む。いくつかの態様において、G四重鎖配列はDNAのG四重鎖配列である。いくつかの態様において、DNAのG四重鎖配列は核酸配列GGGGCC(配列番号3)を含む。いくつかの態様において、テーリング核酸はテロメアリピート配列の1コピー以上を含む。いくつかの態様において、テロメアリピート配列は、配列番号4または5(それぞれTAGGGTまたはTACCCT)の1つとして提出される核酸配列を含む。いくつかの態様において、テロメアリピート配列は配列番号4として提出される核酸配列を含む。いくつかの態様において、構造配列は、相互作用してアプタマーを形成することができる少なくとも2つのヌクレオチドを含むアプタマー配列である。いくつかの態様において、構造配列の1コピー以上によって形成される二次構造は、標的分子に結合することができるアプタマーである。
本願において提供される修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAを産生する方法のいくつかの態様において、テーリング核酸は構造配列の1~20コピーを含む。いくつかの態様において、テーリング核酸は構造配列の少なくとも1、少なくとも2、少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、少なくとも6、少なくとも7、少なくとも8、または少なくとも9コピーを含む。いくつかの態様において、テーリング核酸は構造配列の約4コピーを含む。いくつかの態様において、テーリング核酸は複数の異なる構造配列を含む。いくつかの態様において、テーリング核酸は、少なくとも、第1の構造配列、および第1の構造配列とは異なる核酸配列を含む第2の構造配列を含む。異なる第1および第2の構造配列のそれぞれは、本願において提供される構造配列または異なる配列のいずれかであり得る。さらなる態様において、修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAを産生する方法は、本願において提供される修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAを単離する(例えば、精製する、濃縮する)ための方法にもまた関する。いくつかの態様において、修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAを単離する(例えば、精製する、濃縮する)方法は、修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAを含む混合物(例えばライゲーション混合物)を精製媒体と接触させることを含み、ここで、修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAは、精製媒体と相互作用して、修飾されたRNA-精製媒体コンジュゲートを形成する。いくつかの態様において、修飾されたRNA-精製媒体コンジュゲートを形成した精製媒体は、例えばサイズ(質量)または電荷だがこれらに限定されない1つ以上の物理的または化学的特性の手段によって、混合物から分離される。いくつかの態様において、修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAは、修飾されたRNA-精製媒体コンジュゲートを溶媒によって処置することによって精製媒体から溶出される(すなわち、精製媒体から分離される)。いくつかの態様において、溶媒は水系の溶媒(例えば水)である。ある種の態様において、溶媒は2つ以上の(例えば3つの)溶媒の混合物である。ある種の態様において、溶媒は水および有機溶媒(例えば、アセトニトリル、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン)の混合物である。ある種の態様において、溶媒はさらに移動相改変物質を含む。ある種の態様において、移動相改変物質は酸(例えば、トリフルオロ酢酸、酢酸、ギ酸、リン酸)、塩基(アンモニア、水酸化アンモニウム、重炭酸アンモニウム)、または塩(リン酸塩、酢酸塩、クエン酸塩、ギ酸アンモニウム、もしくはホウ酸塩)である。いくつかの態様において、精製媒体は固体の精製媒体である。いくつかの態様において、精製媒体はビーズを含む。いくつかの態様において、精製媒体は樹脂を含む。いくつかの態様において、精製媒体は常磁性ビーズを含む。RNAの精製にとって好適な精製媒体の例は当業者には周知であり、例えば、種々の市販の精製媒体を包含する(例えば、Beckman Coulter Life Sciencesの#A63987参照)。ある種の態様において、このパラグラフに記載されるステップは、両端を含めて、0および20の間の、20および25の間の、25および36の間の、36および38℃の間の温度で行われる。ある種の態様において、このパラグラフに記載されるステップは、両端を含めて0.9および1.1atmの間の圧力で行われる。
修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAを含む組成物および使用の方法
いくつかの側面において、本開示は、本願において提供される修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAのいずれか1つを含む組成物を提供する。いくつかの態様において、修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAは、RNAにテーリング核酸をライゲーションすることを含む本願において提供される方法のいずれかによって作られる。修飾されたmRNAを含む組成物は、外来性の抗原に対して対象にワクチン接種するかまたは状態もしくは障害を処置するための治療薬蛋白質を発現するために、修飾されたmRNAを細胞に送達することに有用である。修飾された非コードRNAを含む組成物は、細胞もしくは対象の遺伝子の発現を調節することにまたは細胞もしくは対象のゲノムを編集することに有用であり、状態または障害を処置するために用いられ得る。修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAを含む組成物は、例えば農業使用のために、疾患の非存在下において、対象における所望の効果を行使することにもまた有用である。例えば、生物学的農薬もしくは成長増強因子をコードするmRNAまたはゲノム編集のための非コードRNAが、それぞれ、害虫に対する植物の抵抗性を増大させるかまたは作物収量を増大させる様式で成長を調節するために用いられ得る。本願に記載される修飾されたmRNAもしくは修飾された非コードRNAのいずれかまたはその組成物は、植物または植物細胞へのmRNAまたは修飾された非コードRNAの送達および/または安定性を向上させるために用いられ得、当分野において良く確立されている植物ゲノム操作のための技術を増強するために用いられ得る。例えば、Stoddard, et al. PLoS One. 2016; 11(5): e0154634参照。
いくつかの態様において、mRNAのオープンリーディングフレームは対象の細胞における発現のためにコドン最適化される。本願において用いられる「コドン最適化される」は、細胞においてより効率的に翻訳されるコドンの選好的使用を言う。複数のコドンが同じアミノ酸をコードし得、各コドンの翻訳速度および効率は、相補的なアンチコドンを含むアミノアシルtRNAの細胞内濃度などの複数の因子によって決定される。核酸配列のコドン最適化は、置き換えられるコドンと同じアミノ酸をコードするがそれよりも効率的に翻訳されるコドンによって、1つ以上のコドンを置き換えることを包含し得る。例えば、アミノ酸のスレオニン(Thr)はACA、ACC、ACG、またはACT(RNAではACU)によってコードされ得るが、哺乳動物ホスト細胞では、ACCが最も普通に用いられるコドンである;他の種では、異なるThrコドンがコドン最適化のために好まれ得る。コドン最適化されたオープンリーディングフレームを有するmRNAは、それゆえに、コドン最適化されていないオープンリーディングフレームを有するmRNAよりも、所与の量の時間で、効率的に翻訳され、多くのポリペプチドを産生することが予想される。いくつかの態様において、オープンリーディングフレームはヒト細胞における発現のためにコドン最適化される。
本願において提供される修飾されたmRNAのいくつかの態様において、オープンリーディングフレームは抗原または治療薬蛋白質をコードする。本願において用いられる「治療薬蛋白質」は、疾患または障害を有するかまたはそれを発生するリスクがあるヒト対象などの対象において発現されるときに、疾患の1つ以上の徴候または症状を防止、縮減、または緩和する蛋白質を言う。治療薬蛋白質は、対象においては変異している遺伝子によってコードされる必須酵素または転写因子であり得る。例えば、ヒトにおけるIPEX症候群はFOXP3遺伝子の変異によって引き起こされ、これはFOXP3+制御性T細胞の発生を妨害し、自己免疫性および炎症性障害に対する増大した感受性をもたらす。mRNAからの必須酵素または転写因子の発現は、よって、対象において酵素または転写因子をコードする遺伝子の変異を補償し得る。本願において用いられる「抗原」は、対象において発現されるときに、抗原に結合する対象の抗体の生成を誘起する分子(例えば蛋白質)を言う。いくつかの態様において、抗原はウイルスに由来する蛋白質(ウイルス抗原)またはその断片である。いくつかの態様において、抗原は細菌に由来する蛋白質(細菌抗原)またはその断片である。いくつかの態様において、抗原は原生動物に由来する蛋白質(原生動物抗原)またはその断片である。いくつかの態様において、抗原は真菌に由来する蛋白質(真菌抗原)またはその断片である。全長蛋白質の断片は、全長蛋白質のアミノ酸配列に存在するがそれよりも短いアミノ酸配列を有する蛋白質を言う。
いくつかの側面において、本開示は、本願において提供される修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAのいずれかを含む脂質ナノ粒子を提供する。脂質ナノ粒子は、内側表面および外側表面を有する封じ込められた構造または脂質の凝集体を形成する1つ以上の脂質を含む組成物を言う。mRNAまたは非コードRNAを送達するための脂質ナノ粒子の製剤に用いられる脂質は、当分野において一般的に公知であり、イオン化可能なアミノ脂質、非カチオン性脂質、ステロール、およびポリエチレングリコール修飾された脂質を包含する。例えば、Buschmann et al. Vaccines. 2021. 9(1): 65参照。いくつかの態様において、修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAは脂質ナノ粒子の脂質によって取り囲まれ、脂質ナノ粒子の内側に存在する。いくつかの態様において、mRNAまたは非コードRNAは脂質ナノ粒子の脂質中に分散される。いくつかの態様において、脂質ナノ粒子は、イオン化可能なアミノ脂質、非カチオン性脂質、ステロール、および/またはポリエチレングリコール(PEG)修飾された脂質を含む。
いくつかの側面において、本開示は、本願において提供される修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAのいずれかを含む細胞を提供する。いくつかの態様において、細胞は、本願において提供される修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAのいずれか1つを含むヒト細胞である。「細胞」は、全ての公知の独立生活生物の基本的な構造的および機能的単位である。それは、生き物として分類される生命の最も小さい単位である。いくつかの生物、例えばほとんどの細菌は単細胞である(単一細胞からなる)。他の生物、例えば植物、真菌、ならびに牛、馬、鶏、七面鳥、羊、豚、犬、猫、およびヒトを包含する動物は、多細胞である。いくつかの態様において、細胞における修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAの半減期は15~900分である。いくつかの態様において、細胞における修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAの半減期は30~600分である。いくつかの態様において、細胞における修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAの半減期は60~300分である。いくつかの態様において、修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAの半減期は少なくとも15、少なくとも20、少なくとも25、少なくとも30、少なくとも35、少なくとも40、少なくとも45、少なくとも50、少なくとも55、少なくとも60分である。いくつかの態様において、細胞における修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAの半減期は少なくとも30、少なくとも60、少なくとも90、少なくとも120、少なくとも150、少なくとも180、少なくとも210、少なくとも240、少なくとも270、少なくとも300、少なくとも330、少なくとも360、少なくとも390、少なくとも420、少なくとも450、少なくとも480、少なくとも510、少なくとも540、少なくとも570、少なくとも600、少なくとも630、少なくとも660、少なくとも690、少なくとも720、少なくとも750、少なくとも780、少なくとも810、少なくとも840、または少なくとも870分である。
いくつかの側面において、本開示は、本願において提供される修飾されたmRNA、修飾された非コードRNA、脂質ナノ粒子、または細胞のいずれかを含む組成物を提供する。いくつかの態様において、組成物は、本願において提供される修飾されたmRNA、修飾された非コードRNA、脂質ナノ粒子、または細胞のいずれか1つと薬学的に許容される賦形剤とを含む医薬組成物である。薬学的に許容される賦形剤、担体、緩衝液、安定剤、等張化剤、保存料もしくは抗酸化剤、または他の材料は当業者に周知である。かかる材料は非毒性であるべきであり、活性成分の有効性に干渉するべきではない。担体または他の材料の精確な性質は、投与経路、例えば静脈、筋肉内、皮内、舌下、バッカル、眼、鼻腔内、皮下、髄腔内、腫瘍内、経口、膣、または直腸に依存し得る。
いくつかの側面において、本開示は、本願において提供される修飾されたmRNA、修飾された非コードRNA、脂質ナノ粒子、細胞、組成物、または医薬組成物のいずれかを対象に投与する方法を提供する。いくつかの態様において、本願に記載される修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAのいずれかは、以下と共に用いられ得る:種々の試薬もしくは材料(例えば、1つ以上の脂質ナノ粒子、細胞、組成物、もしくは医薬組成物)、または当分野において公知のある種の産生、精製、製剤、および送達プロセスおよび技術、例えば、これらに限定されないがU.S.特許No.9950065、10576146、11045418、8754062、10808242、9957499、10155785、11059841、10876104、10975369、9580711、9670152、9850202、9896413、10399937、10052284、10959953、および10961184に例示されているもの。これらのそれぞれは参照によって本願に組み込まれる。
いくつかの態様において、対象はヒトである。いくつかの態様において、投与は静脈、筋肉内、皮内、舌下、バッカル、眼、鼻腔内、皮下、髄腔内、腫瘍内、経口、膣、または直腸である。
いくつかの態様において、組成物は50℃よりも下で、40℃よりも下で、30℃よりも下で、20℃よりも下で、10℃よりも下で、0℃よりも下で、-10℃よりも下で、-20℃よりも下で、-30℃よりも下で、-40℃よりも下で、-50℃よりも下で、-60℃よりも下で、-70℃よりも下で、または-80℃よりも下で保存されるべきであり、その結果、核酸は経時的に比較的安定である。
いくつかの態様において、修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAは、インビボエレクトロポレーションによって対象の細胞に導入される。インビボエレクトロポレーションは、電気のパルスを用いて対象の細胞に核酸または他の分子を導入するプロセスであり、これらは、細胞膜および/または細胞壁の核酸または他の分子の通過を促進する。例えば、Somiari et al. Molecular Therapy., 2000. 2(3): 178-187参照。送達されるべき核酸または分子は例えば注射によって対象に投与され、電気のパルスが注射部位にかけられ、それによって、電気は投与部位における細胞への核酸の進入を促進する。いくつかの態様において、核酸は、エレクトロポレーションの効率を増大させる緩衝液および/または賦形剤などの他の要素とともに投与される。
いくつかの側面において、本開示は、本願において提供されるRNAのいずれかおよびテーリング核酸のいずれかを含むキットを提供する。RNAおよびテーリング核酸はRNAリガーゼの存在下において組み合わせられて、修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNA、例えば本願において提供される修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAの1つを産生し得る。いくつかの態様において、キットはリガーゼを含む。いくつかの態様において、キットはRNAリガーゼを含む。いくつかの態様において、キットはT4RNAリガーゼを含む。いくつかの態様において、キットはT4RNAリガーゼ1を含む。いくつかの態様において、キットはT4RNAリガーゼ2を含む。いくつかの態様において、キットはRtcBRNAリガーゼを含む。いくつかの態様において、キットは、さらに、ライゲーションを実施するための緩衝液を含む。いくつかの態様において、キットは、さらに、リガーゼによって要求されるエネルギーを提供するためのATPなどのヌクレオチド三リン酸を含む。いくつかの態様において、キットは50℃よりも下で、40℃よりも下で、30℃よりも下で、20℃よりも下で、10℃よりも下で、0℃よりも下で、-10℃よりも下で、-20℃よりも下で、-30℃よりも下で、-40℃よりも下で、-50℃よりも下で、-60℃よりも下で、-70℃よりも下で、または-80℃よりも下で保存されるべきであり、その結果、核酸は経時的に比較的安定である。
いくつかの側面において、本開示は、本願において提供される医薬組成物のいずれかおよび送達デバイスを含むキットを提供する。送達デバイスは、シリンジまたは針などの対象に組成物を投与することにとって好適な機械または器具を言う。いくつかの態様において、キットは50℃よりも下で、40℃よりも下で、30℃よりも下で、20℃よりも下で、10℃よりも下で、0℃よりも下で、-10℃よりも下で、-20℃よりも下で、-30℃よりも下で、-40℃よりも下で、-50℃よりも下で、-60℃よりも下で、-70℃よりも下で、または-80℃よりも下で保存されるべきであり、その結果、医薬組成物の核酸は経時的に比較的安定である。
本開示がより詳しく理解され得るために、次の例が提出される。例は、本願において提供される修飾されたmRNA、医薬組成物、キット、および方法を例解するために提供され、決してそれらの範囲を限定すると解釈されるべきではない。
例1:修飾されたmRNAの産生.
修飾されたmRNAを、5’非翻訳領域(UTR)、所望の蛋白質をコードするオープンリーディングフレーム、および3’UTRをコードするDNA鋳型のインビトロ転写(IVT)によって産生する。DNA鋳型は、3’UTRをコードする鋳型の下流の繰り返しのチミジン塩基(ポリ(T)配列)を含有する核酸配列をもまた含有し得る。ポリ(T)DNA配列からRNAを転写するときに、RNAポリメラーゼはスタッタリングし、必ずしもDNA鋳型に沿って進行することなしに、転写されたRNAに複数のアデノシン塩基を追加する。これは、RNAの3’端に追加されるポリ(A)テールとして公知のアデノシン塩基のみを含有する長いRNA配列の追加をもたらす(図1)。
代替的には、ポリ(A)テールなしのRNA転写物を、ポリ(T)配列を含有しないDNA鋳型のインビトロ転写によって産生し得、ポリ(A)テールをテーリング反応において別個にこれらの転写物に追加し得る。RNA分子を、ポリ(A)ポリメラーゼ(PAP)などのRNA分子の3’端にヌクレオチドを追加することができる酵素の存在下において、アデノシン三リン酸(ATP)または修飾されたATPとインキュベーションする。ATPおよび1つ以上の修飾されたATPの混合物とのRNAおよびポリアデニル化酵素のインキュベーションは、ポリ(A)テールの追加をもたらす。上に記載されたこれらの方法のどちらかによって産生された修飾されたmRNAは直鎖mRNAであり、これらは5’および3’末端ヌクレオチドを有する。
修飾されたmRNAは環状mRNAであり得、これらは5’または3’端なしの一本鎖mRNA分子である(図2A)。環状mRNAは、以下を含むDNAオリゴヌクレオチドなどの別の一本鎖核酸と、環状化されるべき直鎖mRNAをインキュベーションすることによって産生される:i)mRNAの3’端における配列に対して相補的であるヌクレオチド配列(3’DNA相補物)、およびii)mRNAの5’端における配列に対して相補的であるヌクレオチド配列(5’DNA相補物)。ここで、3’DNA相補物はDNAオリゴヌクレオチド上の5’DNA相補物の直ちに下流(3’)にある。mRNAは相補的オリゴヌクレオチドとハイブリダイゼーションし、その結果、mRNAの3’末端ヌクレオチドはmRNAの5’末端ヌクレオチドの5’にある。SplintRリガーゼなどのリガーゼはmRNAの2つの末端塩基間のホスホジエステル結合を形成し、末端ヌクレオチドを有さない環状mRNA分子の形成をもたらす。
例2:mRNAからの蛋白質産生効率に対する修飾された塩基の影響.
GFPまたはmCherryどちらかをコードしかつポリ(A)テールを欠如するRNAを、インビトロ転写によって産生した。RNAを、ヌクレオチドの異なる組成物を用いて例1に記載された通りポリアデニル化して、異なるポリ(A)テールを有するmRNAを産生した。GFPをコードするRNAを以下によってポリアデニル化した:a)ATP、b)95%のATPおよび5%の修飾されたATPの混合物、c)75%のATPおよび25%の修飾されたATPの混合物、またはd)負の対照としてATPなし(テーリングなし)。試験された修飾されたATPは、mATP、2’OMeATP、チオATP、dATP、およびアミノdATPを包含した。mCherryをコードするRNAをATPによってポリアデニル化して、古典的なポリ(A)テールを有する対照mRNAを産生した。GFPをコードするmRNAおよび対照のmCherryをコードするmRNAの混合物を、HeLa細胞にトランスフェクションした。トランスフェクションの1、2、および3日後に、各細胞集団において産生されたGFPおよびmCherry蛋白質の量を蛍光顕微鏡法によって定量し、産生されたGFP/mCherryの比を計算した。ポリ(A)テール上に修飾されたATPを含有するGFPをコードするmRNAのそれぞれは、ATPのみによるポリアデニル化によって産生されたGFPをコードするmRNAに対して相対的に、より多大なGFP/mCherry比をもたらした(図3)。一般的に、ポリアデニル化反応における25%の修飾されたATPの使用は、5%のみの修飾されたATPの使用よりも顕著なGFP/mCherry比の増大をもたらし、ポリ(A)テール上への修飾されたアデノシンのより高頻度の包含が、修飾されたmRNAからの蛋白質産生効率をさらに改善するということを指示した。
例3:修飾されたmRNAの生化学的および機能的キャラクタリゼーション.
修飾されたmRNAを、以下を包含する複数の生化学的パラメータに従ってキャラクタリゼーションする:mRNAの純度、および修飾された塩基であるポリ(A)テールなどの所与の領域における塩基の比率。NMR分光を用いて、組成物中のmRNAのアイデンティティーを評価する。ゲル電気泳動を用いて、mRNAを含有する組成物の純度を評価する。単一のmRNA種を含有する純粋な組成物はゲル上で単一のバンドを産生し、異なるサイズの複数のmRNA分子を含有する不純な組成物はゲル上で複数のバンドまたはスメアなバンドを産生する。液体カラム質量分析(LC/MS)を用いて、修飾されたヌクレオチドの組み込みを評価する。修飾されたヌクレオチドは古典的なヌクレオチドとは異なる一般的にはより大きい分子量を有し、そのため、mRNA上へのより多くの修飾されたヌクレオチドの組み込みは、mRNA分子の質量のより多大なシフト、通常は増大をもたらすであろう。
細胞に基づくスクリーニングを用いて、蛋白質翻訳に対する修飾された塩基の効果を評価する。修飾されたmRNAを、古典的な塩基を含む未修飾のmRNAと平行して、ヒト細胞の別個の集団にトランスフェクションする。トランスフェクション後に、蛋白質産生の速度を、フローサイトメトリーおよびELISAを包含する当分野において公知の複数の方法の1つによって評価する。トランスフェクションされた細胞内の修飾されたまたは未修飾のmRNAの安定性を、以下によって評価する:トランスフェクション後の所望の時点においてトランスフェクションされた細胞をリシスすること、核酸を単離すること、逆転写によってライセート中のmRNAからcDNAを調製すること、および定量的PCRを用いてトランスフェクションされたmRNAに対応するcDNAの量を定量すること。トランスフェクションされたmRNAによる自然免疫応答の誘導を、当分野において公知の複数の方法の1つを用いて定量する。例えば、Toll様受容体もしくはアダプター蛋白質のリン酸化されたシグナル伝達ドメインについてのELISA、またはOAS1などの外来性のRNAの検出によって活性化される遺伝子のqRT-PCRに基づく定量などである。
治療薬アプローチでは、修飾されたmRNAをヒトまたは動物対象に投与し、その結果、対象の細胞のリボソームがmRNAによってコードされる蛋白質(単数または複数)を産生する。mRNAはルシフェラーゼなどの生物発光蛋白質をコードし得、その結果、対象における蛋白質産生の効率がルシフェラーゼイメージング系を用いて測定され得る。mRNAは抗原をコードし得、その結果、対象の細胞における抗原の産生は、対象が抗原に特異的な抗体および/またはT細胞を産生することをもたらす。抗原に対して対象によって生成される免疫応答を、以下を包含する当分野において公知の方法によって評価する:抗原に特異的な抗体を定量するためのELISA、中和抗体を定量するための中和アッセイ、およびT細胞または抗原特異的T細胞を包含する複数の型の免疫細胞を定量するためのフローサイトメトリー。
例4:ライゲーションによる修飾されたmRNAの産生.
序論
SARS-CoV-2のためのmRNAワクチンの最近の治験および承認によって証明されている通り、メッセンジャーRNA(mRNA)治療薬およびワクチンは薬物の新たなクラスとして迅速に確立されて来ている1,2。それらのプログラム可能性、インビボの蛋白質の急速な産生、比較的低コストの製造、および複数の蛋白質を同時に標的化するという可能性としてのスケーラビリティを原因として、mRNAベクターは従来の蛋白質に基づく薬物の有望な代替と思われる3-5。mRNAはインビボのトランスジェニック蛋白質をロバストに生成することが示されているが、mRNAの比較的短い半減期は、この治療薬プラットフォームの臨床用途を限定し得る3,6。この問題は、いくつかのワクチン研究のケースのように、先には、動物研究の間にRNAの複数の注射(例えば「ブースター」用量)によって回避されているが7-9、この戦略は可能性として治療薬用途および広範な分布を限定し得る。
化学修飾は、インビボ用途のためのmRNAの翻訳ポテンシャルをブーストおよび毒性を縮減するための有効な戦略である。修飾されたUTP誘導体(例えばシュードウリジン&N1-メチルシュードウリジン)の組み込みは、RNAトランスフェクションによる自然免疫毒性を減少させるために広く用いられている10-12。環状mRNAは、分解可能な5’および3’RNA端のそれらの欠如をおそらくは原因として、それらの直鎖カウンターパートと比べて向上した半減期を有することが報告されている13-15。しかしながら、環状mRNAは、修飾されたヌクレオチドの組み込みをロバストには忍容しないIRES要素へのそれらの依拠を原因とする総体的により低い発現レベルを被っている15。加えて、エキソヌクレアーゼ耐性のヌクレオチドがmRNA本体およびmRNAポリ(A)テール上に組み込まれ、RNA半減期の可変的な増大が報告されている16,17。mRNA本体へのRNAポリメラーゼによる修飾されたヌクレオシド三リン酸(NTP)のランダムな組み込みは有望さを示すが、この戦略は試験され得るNTPの化学空間を劇的に縮減する。なぜなら、多くの修飾されたNTPはリボソーム機構によって良く忍容されるわけではなく、それゆえに総体的な翻訳効率を縮減するからである18-20。代替的な戦略は、酵素的なポリ(A)テーリングの間に修飾されたNTPを選択的に組み込むことである16,17。有望だが、この戦略はポリ(A)ポリメラーゼ酵素に依拠し、これらは、酵素によって忍容される小さい化学的レパートリー、および部位特異的な様式で修飾されたヌクレオチドを組み込む能力のなさという限定に直面する。
合成の修飾されたRNAオリゴヌクレオチドの3’端ライゲーションによって向上した蛋白質産生能を有するmRNAベクターを作出するための代替的な戦略を、本願において提示する。真核生物における古典的なmRNA分解経路は、典型的には3’脱アデニル化から始まると考えられ、次に、デキャッピング複合体のリクルートおよび細胞の5’および3’エキソヌクレアーゼに対するmRNAの暴露をする21。エキソヌクレアーゼ耐性のポリ(A)テールを持つmRNAを、細胞において、未修飾のポリ(A)テールを有するmRNAに対して相対的に、脱アデニル化に耐えかつより多くの蛋白質を産生するそれらの能力について試験した。
結果
ポリ(A)テーリングの間の予備的な修飾されたATP組み込み
複数の化学修飾されたATP誘導体を、それらのポリ(A)安定化活性についてスクリーニングした。具体的には、修飾されたATPを、GFPmRNA鋳型を用いるポリ(A)テーリング反応に、先に記載された類似のテーリングプロトコールを用いてスパイクした(図4A)17。修飾されたポリ(A)テールを有するGFPをコードするmRNAおよび未修飾のポリ(A)テールを有するmCherryをコードするmRNAを、HeLa細胞に共トランスフェクションした。各トランスフェクションは、1つの型のみの修飾されたGFPをコードするmRNAと対照のmCherryをコードするmRNAとを含有した。3日のタイムコースに渡って相対的なGFP/mCherry蛍光比を測定することによって、ポリ(A)テール上への修飾されたNTP組み込みの結果としてmRNA翻訳半減期の大きくない違いが観察された。
3日に渡ってHeLa細胞において蛍光をモニタリングすることは、特にdATP(2’-デオキシアデノシン)およびアルファ-チオールATP(アデノシン-5’-O-(1-チオ三リン酸))について、修飾されたATPスパイクインありのポリ(A)テーリング反応の結果としての蛍光蛋白質産生の増大を明らかにした(図1)。E.コーライポリ(A)ポリメラーゼは、蓋然的には、修飾されたATPを散発的にかつ準化学量論的なレベルで組み込んだ。E.コーライポリ(A)ポリメラーゼはいくつかの修飾されたヌクレオチドを全く排除し、ポリアデニル化反応における修飾されたATPの存在にもかかわらず未修飾のポリ(A)テールを産生したということもまた可能である。
化学修飾されたオリゴヌクレオチドのライゲーションは翻訳寿命を向上させる
異なる設計の部位特異的な化学修飾を試験し、代替的なヌクレオチド間連結部を組み込むために、代替的な修飾戦略を追求した。これにおいては、合成オリゴヌクレオチドを、既存のポリ(A)テールを含有するmRNAの3’端にライゲーションした(図4B)。GFPコード配列およびポリ(A)テールをコードする配列を含有するDNA鋳型からのインビトロ転写を用いて、均一な長さを有するGFPをコードするmRNAの集団を作出した。3’オリゴヌクレオチドライゲーションの効率を、3’UTRを標的化するRNaseH反応を用いて決定した。これは、ゲル上において、ライゲーションされたおよび未ライゲーションのmRNA3’端の明瞭な分離をもたらした(図6A)。T4RNAリガーゼI(Promega)を用いるライゲーションは、RNaseH反応によって証明される通り100%近い効率で働くことが観察された(図6A)。
異なる化学修飾の有効性を比較するために、全てのオリゴヌクレオチドは29ヌクレオチドの長さであるように設計した。各オリゴヌクレオチドは、mRNAの3’端へのライゲーションを助長するための5’リン酸と、オリゴヌクレオチドのセルフライゲーションを防止するための3’ヒドロキシル基を欠如する3’ブロッキング基(ジデオキシC[ddC]または反転dT[InvdT])とを含有した。これは、ライゲーションがオリゴヌクレオチドのただ1コピーのみをmRNAに取り付けるであろうということを保証した。さらにその上、オリゴヌクレオチドの5’端における少なくとも6~8ヌクレオチドは、T4RNAリガーゼI反応のための非構造化ハンドルを提供するための未修飾のrAヌクレオチドであった。修飾されたRNAおよびDNAオリゴヌクレオチド配列は表1に見出され得る。オリゴヌクレオチドを、先に記載されたRNaseHプロトコールを用いるキャラクタリゼーションの容易さのために、~60ヌクレオチド鋳型によってコードされるポリ(A)テールを含有する先行するパラグラフに記載されたGFPをコードするmRNAの3’端にライゲーションした。
ライゲーションされた修飾されたGFPをコードするmRNAを、トランスフェクションの内部対照としての用をなす未ライゲーションmCherrymRNA(E-PAPポリ(A)テーリングされた)と併せて、HeLa細胞にトランスフェクションした。細胞サンプルをイメージングして、トランスフェクションの24時間、48時間、および72時間後に相対的なGFP/mCherry蛍光強度比を定量して、翻訳寿命に対する具体的な3’端修飾の効果を概算した。
29個の未修飾のrA連結部および3’ddCを含有する対照オリゴヌクレオチド(29xrA_ddC)のライゲーションは、未ライゲーションおよびモックライゲーション対照と比較して、HeLa細胞培養におけるGFP蛍光をやや増大させた(50~55%の間、表2)。これは、蓋然的には、ポリ(A)テールの28ヌクレオチドの延長を原因とし、ことによると部分的には、鎖終結ddCヌクレオチドの存在を原因とした。加えて、3つの連続したホスホロチオエート(PS)連結部を含有するオリゴヌクレオチド(3xSrA_ddC、3xSrA_InvdT、および3xSrG_InvdT)のライゲーション産物は、各時点において29ntポリ(rA)対照オリゴのものと比較して、140%~210%増大したGFP産生を示した(図5)。この観察は、一般的に、ホスホロチオエート連結部がアンチセンスオリゴヌクレオチド治療に用いられる通りヌクレアーゼ耐性の活性を持つことと一貫している22
詳細なP値をサンプル1対サンプル2のフォーマットで列記する:72時間比較。モックライゲーション対29rA_ddC:4e-7;29rA_ddC対3XSrA_ddC:2e-6;29rA_ddC対3XSrA_InvdT:0.005;29rA_ddC対3XSrG_InvdT:1e-5;29rA_ddC対6XSr(AG):<1e-15;29rA_ddC対G4_telo_DNA_WT:9e-6。29rA_ddC対G4_C9orf72_RNA_6xSrG:0.003;29rA_ddC対G4_C9orf72_DNA_6xSrG:8e-5;29rA_ddC対G4_telo_DNA_6xSG:0.002。
驚くべきことに、3xthio-rG_invdT連結部は、あらゆる時点において3xthio-rA_invdTよりもやや多大なGFP蛍光を実証したが(170%~200%対140%~180%正規化されたGFP/mCherry)、この違いは比較的小さかった(表2;図5)。この結果は、グアノシンと比べてアデニンに対するmRNA脱アデニル化酵素の特異性に関係し得る23,24。しかしながら、これらの短い非構造化配列の違いは、mRNA翻訳寿命を変調させることにおいて比較的大きくない役割を演じた。さらにその上、3xSrA_ddCおよび3xSrA_InvdTは、それぞれ170%~210%および140%~180%の正規化されたGFP/mCherry産生を実証した(全ての時点を考慮する;表2)。これは、ライゲーションに用いられる小さい鎖終結ヌクレオチドのアイデンティティー(3’ジデオキシ-C&3’反転dT)を変更することが、mRNA安定性の大きくない向上をもたらし得るということを示唆する。
RNase耐性のホスホロチオエート連結部の成功から、オリゴヌクレオチド上のRNAヌクレオチドをRNase耐性のDNAヌクレオチドによって置き換えて、蛋白質翻訳収量に対するそれらの効果を決定した。予想外に、23個のデオキシアデノシンを含有するオリゴヌクレオチド(23xdA_ddC)は、インビトロRNaseR消化に対するオリゴヌクレオチドの耐性にもかかわらず(図6B)、翻訳半減期を実質的には向上させなかった(図5)。しかしながら、DNA四重鎖(テロメア由来)ssDNA配列は、23個の非構造化デオキシアデノシンおよび「GtoC」ssDNAオリゴ対照ライゲーションよりも一貫して多大である安定化効果を呈示した(図5)。非構造化3’ssDNA端を所持するmRNAは、細胞のssDNAエキソヌクレアーゼに対して敏感であり得るか、または代替的にはそれらがmRNAに対する相同性を所持する場合にはRNaseH活性を誘発し得るという仮説が立てられた25-27
最後に、増大した数のホスホロチオエート修飾を有するオリゴヌクレオチドとのライゲーション、および四重鎖(G4)二次構造との組み合わせを探って、これらの修飾が相乗的に作用して修飾されたmRNAを安定化し得るかどうかを決定した。非構造化ssRNAオリゴ上の6つの連続したホスホロチオエート連結部(6xSr(AG))は、全ての時点において0.26~0.6の標準偏差で最も一貫したレベルの安定化を提供した(表2;図5)。6つの連続したホスホロチオエート連結部を含有するssDNAおよびssRNAのG4オリゴ(G4_C9orf72_RNA_6xSrG、G4_C9orf72_DNA_6xSrG、およびG4_telo_DNA_6xSG)もまた、対照オリゴと比べて向上した翻訳をもたらしたが、これらのコンストラクトの性能は異なるレプリケート間でより可変的であり、それぞれ0.7~1;0.8~1.1;および1.0~1.3のS.D.範囲を実証した(表2;図5)。
HeLa細胞タイムコース実験は、ホスホロチオエート連結部を組み込むmRNAが、経時的に増大したGFP/mCherryシグナルを有するということを実証した(図5)。これらの化学修飾は、mRNAあたりの翻訳効率を増大させることによって直接的に、またはmCherryをコードする内部対照mRNAに対して相対的にRNA分解の速度を縮減することによって間接的に作用し、それによって、観察されるGFP/mCherryシグナルを増大させ得る。
考察
細胞質のmRNA減衰の先の研究は、主要なmRNA分解経路(例えば、脱アデニル化依存的な減衰)における律速ステップとしてポリ(A)テール短縮化を同定した。このモデルに従って、ポリ(A)テールの短縮化をmRNAベクターの脱活性化における律速ステップとして検討した。
mRNAの3’端へのヌクレアーゼ耐性の化学的連結部を含有するオリゴヌクレオチドのライゲーションは、数日(24~72時間)の過程に渡ってmRNA翻訳活性を増大させるために十分であり、6xSr(AG)コンストラクトのケースでは細胞培養において170%~220%多くまでの蛋白質発現をもたらす。この戦略は、多様な目的のためのmRNAベクターにおける修飾されたヌクレオチド誘導体の化学空間を拡げ得る。
これらの結果は、ポリ(A)短縮化が治療薬mRNAの翻訳有効性の主要な決定因子であるということを示唆し、細胞質のmRNA分解の先のモデルと整合する。これらの結果は、向上したmRNA安定化のためのヌクレアーゼ耐性のポリ(A)結合蛋白質(PABP)結合アプタマー/オリゴヌクレオチドによるmRNAテールの置き換えのための情報となる。本願において詳述される戦略は、他の型の修飾、例えば加水分解耐性の7-メチルグアノシン5’キャップ28,29、修飾された5’UTR領域30、またはmRNA本体上のエンドヌクレアーゼ/加水分解耐性の修飾されたヌクレオチドにもまた適合性である。このライゲーション戦略は、mRNA治療薬を、容易に合成される化学修飾されたアプタマー、例えばペプチド核酸31、ロックド核酸32、または他の化学基と組み合わせるために一般的に好適である。
方法
プラスミドクローニング、キャラクタリゼーション、および精製
pCS2ベクター上にhMGFPおよびmCherryをコードするプラスミド(それぞれWX28およびWX26)を得た。これらのプラスミドは以下を含有した(5’-3’の順序で):SP6プロモーター配列、5’UTR、蛍光蛋白質コード配列(CDS)、3’UTR、およびNotI制限部位。
Q5(登録商標)部位特異的変異導入キット(NEB)を用いて、フォワードプライマー上のポリ(A)&リバースプライマー上のポリ(T)をコードするプライマーを用いて、プラスミドに対するPCRを行った。これの次に、KLD酵素処置、それから、ZymoPUREプラスミドミニプレップキットを用いる単離のためのNEB Stabl細胞への形質転換、およびGenewizによるサンガーシーケンシングをした。
mRNA合成およびキャラクタリゼーション
GFPmRNAを、SP6プロモーター、次にhMGFPのCDSおよび鋳型によってコードされるポリ(A)テールを含有するWX28xEsp3iプラスミドから合成した。プラスミドを、ポリ(A)領域の直ちに3’に所在する単一のEsp3i部位によって直鎖化した。直鎖化されたプラスミドをそれからZymo ResearchからのDNA Clean & Concentrator-25キットを用いて精製した。
5’キャッピングされた修飾されたmRNAをmMESSAGE mMACHINE(商標)SP6転写キットからのSP6酵素および反応緩衝液を用いて調製した。キットによって提供される2×NTP/キャップ溶液は、以下を含有する2×NTP/キャップ調製物によって置き換えた:10mMのATP、10mMのCTP、2mMのGTP、8mMの3’-O-Me-mG(5’)ppp(5’)GRNAキャップ構造アナログ、および10mMのN1-メチルシュードウリジン-5’-三リン酸。Superase-InRNase阻害剤を1:20(v/v)の最終濃度で追加した。IVT反応アセンブリおよび2~4時間に渡る37℃におけるインキュベーションの後に、反応を、MEGAclear(商標)転写クリーンアップキットを用いる反応精製に先立って、37℃で1時間に渡って1~2μlのTURBO DNAseによって処置した。
Superase-InRNase阻害剤が、精製されたmRNAサンプルに1:50(v/v)の最終濃度で追加され、長期保存のために-80℃でサンプルを保存した。精製されたmRNAはライゲーションに先立ってNanodropによって測定して濃度を概算したが、mRNAは細胞に基づく試験のためのトランスフェクションに直ちに先立って正規化のためにQubit RNA HSアッセイを用いて測定した。
未修飾のポリ(A)ポリメラーゼテーリングされたmRNAの調製のために、dsDNA鋳型をNotI-HFを用いてWX28およびWX26プラスミドの直鎖化によって生成し、Zymo DNA Clean & Concentrator-25を用いて消化産物をカラム精製した。インビトロ転写を上に記載されたプロトコールを用いて行った。ただし、TURBO DNAse消化後に、E-PAPポリ(A)テーリングキットを用いるポリ(A)テーリングの余分のステップを包含した。mRNAの精製および保存は上に記載された通りであった(例えば、MEGAclear転写クリーンアップキットを用いる)。
修飾されたE.コーライポリ(A)ポリメラーゼテーリング
修飾されたE-PAPテーリング実験では、基質は、直鎖化されたWX28鋳型によるIVTから生成されたテーリングなしのGFPmRNAであった。プロトコールはE-PAPポリ(A)テーリングキットからの酵素および緩衝液を利用した。「10mMトータル」ATPストック溶液を、各修飾されたATPスパイクインについて調製し、その結果、特定のパーセンテージのATPを修飾されたATP誘導体(XATP)によって置き換えた。例えば、25%dATPサンプルは2.5mMのdATP、7.5mMのATPストック溶液のアセンブリを要求するであろう。テーリング反応を次の通りアセンブリした:
1.5μg テーリングなしのGFPmRNA
5μl 5×E-PAP緩衝液
2.5μl 10mMのXATP:ATPストック溶液(各サンプルについて異なる)
2.5μl 25mMのMnC12
1μl Superase-InRNase阻害剤
1μl E-PAP酵素
ヌクレアーゼフリー水によって25μlトータル体積まで
反応を37℃で1時間に渡ってインキュベーションし、それから、0.5μlの500mMのEDTAの追加によってクエンチした。これらのテーリングされたmRNAを、それから、MonarchRNAクリーンアップキット(50μg)を用いてカラム精製した。Superase-InRNase阻害剤を、精製されたmRNAに1:50(v/v)の最終希釈で追加し、mRNAをトランスフェクションに先立って-80℃で保存した。
次の修飾されたATP誘導体(XATP)をポリアデニル化実験に用いた:アデノシン5’-三リン酸(ATP);N-メチルアデノシン-5’-三リン酸(mA);2’-O-メチルアデノシン-5’-三リン酸;アデノシン-5’-O-(1-チオ三リン酸);デオキシアデノシン三リン酸(dATP);2’-アミノ-2’-デオキシアデノシン-5’-三リン酸。
修飾されたオリゴヌクレオチドの3’端ライゲーション
ライゲーション反応をT4RNAリガーゼIを用いて行った。反応を次の通りアセンブリした:
2μg キャッピングされたmRNA
200pmol 化学修飾オリゴ
2μl Superase-InRNase阻害剤
20μl 50%PEG-8000
5μl 100%DMSO
5μl 10×T4RNAリガーゼ緩衝液
5μl T4RNAリガーゼ(Promega)
50μlのトータル体積まで(ヌクレアーゼフリー水によって)
反応を37℃で30分に渡ってインキュベーションし、次に、1μlの500mMのEDTA、pH8.0の追加による反応の不活性化をした。反応を、1体積のヌクレアーゼフリー水(例えば50μl)の追加、次に、1μlのSuperase-Inを含有する0.5体積のAMPure XP(例えば25μl)の追加によって希釈した。反応を製造者のプロトコールに従って精製し、mRNAを、1:50(v/v)比でSuperase-Inを含有するヌクレアーゼフリー水を用いてAMPureビーズから溶出した。
RNaseHゲルに基づくアッセイに従うと不完全であったライゲーションについては、ライゲーションを、DMSOを反応から省いた改変された条件を用いて行った。必要なときには、これは一般的にはより効率的なライゲーションをもたらした。
RNaseHアッセイ
塩化カリウム(KCl)ストック溶液を調製し、RNaseHアッセイに先立ってmRNAにssDNAオリゴをアニーリングするために用いた。KClトック溶液は以下を含有した:50mMのKCl、2.5mMのEDTA、1:200(v/v)のSuperase-InRNase阻害剤。ヌクレアーゼフリー水を用いてその最終体積に合わせた。ssDNAプローブはIDTに発注され、配列GCATCACAAATTTCACAAATAAAGCATTTTTTTCAC(配列番号18)を有した。
次の反応を調製して、mRNAを前述のssDNAプローブにアニーリングした:
200ng mRNAサンプル(精製された)
2pmol ssDNAプローブ
2μl ストック溶液:50mMのKCl、2.5mMのEDTA、1:200のSuperase-In
ヌクレアーゼフリー水を用いて10μl体積まで
反応を70℃で5分に渡って変性させ、次に、ベンチトップサーモサイクラーによって0.2℃/secの速度で室温(25℃)への冷却をした。プローブアニーリング後に、1μlの耐熱性RNaseHおよび1μlの10×緩衝液を各反応に追加し、これを50℃で30minに渡ってインキュベーションした。反応インキュベーション後に、サンプルを1μlプロテイナーゼKの追加によって消化し、室温で5分に渡ってインキュベーションした。爾後に、サンプルを、50mMの最終濃度でEDTAを足しておいた1体積のゲルローディング緩衝液IIと混合した。
1×ローディング緩衝液中のサンプルを、6%のNovex(商標)TBE-尿素ゲル上でのローディングおよび分解に先立って3~5分に渡って70℃で変性させた。
オリゴヌクレオチドのRNaseR消化
200ngのオリゴを、1×RNaseR反応緩衝液および10単位のRNaseRを含有する10μlのトータル反応体積でインキュベーションした。反応を37℃で1時間に渡ってインキュベーションし、それから1μlプロテイナーゼKによって消化し、1×ゲルローディング緩衝液II中で変性させた。それらを15%のNovexTBE-尿素ゲルで流した。
哺乳動物細胞培養およびmRNAトランスフェクション
HeLa細胞(CCL-2、ATCC)は、10%FBSを含有するダルベッコの改変イーグル培地(DMEM)培養培地によって37℃インキュベータにおいて5%COで維持し、3日毎に1:8の比で継代した。細胞培養物は、ヘキスト染色および顕微鏡法イメージングによって定期的にマイコプラズマコンタミネーションを不含だと確認された。
mRNAトランスフェクションの前の日に、細胞を12ウェルプレート上の個々のウェルに75%コンフルエンスで播種した。翌日に、500ngのmCherry(内部対照)mRNAおよび合成テールを有する500ngのGFPmRNA(濃度はQubitによって決定した)を、3uLのLipofectamine MessengerMAXトランスフェクション試薬を用いて各ウェルにトランスフェクションした。mCherrymRNAのみまたはトランスフェクション試薬のみまたはトランスフェクションされていない細胞を含有する追加の対照を包含した。6時間のインキュベーション後に、Lipofectamine/mRNAトランスフェクション混合物を除去し、細胞をDPBSによって1回リンスし、トリプシン処理して、トランスフェクションの24時間、48時間、および72時間後の蛍光蛋白質定量のためにそれぞれ6:4:3の比で3つのガラス底24ウェルプレート(ポリD-リジンコーティング)に再播種した。
蛍光蛋白質の共焦点イメージングおよび定量
蛍光蛋白質イメージングの前に、培養培地を除去し、細胞を、核染色培地(1:2000希釈のヘキスト33342を有するFluoroBriteDMEM)中において37℃で10minに渡ってインキュベーションする前に、DPBSによって1回リンスした。
核(ヘキスト)、GFP、およびmCherryの共焦点画像を、10×空気対物を有するLeica Stellaris 8によって900nm*900nmのピクセルサイズで取った。各四分円から1つの4つの代表的な視野を各ウェルについて取った。同じイメージング設定を、比較されるべき全てのサンプルに用いた。励起/検出波長は「励起波長/~[検出波長範囲]」フォーマットで以下であった:ヘキスト:ダイオード405nm/~[430~480]nm;GFP:WLL489nm/~[500~576]nm;mCherry:WLL587nm/~[602~676]nm。
STARmapを用いるトランスフェクションされた細胞培養物におけるmRNA定量
mCherryおよびGFPmRNAの数量を、バーコーディングされたDNAコロニーとして個々のmRNA分子を検出するイメージングに基づく方法STARmap33を用いて、トランスフェクションされた細胞において測定した。ワン(Wang)らによって記載された細胞培養のためのSTARmap手続きを踏襲した33
簡潔には、蛍光蛋白質イメージング後に、次ステップの前の-20℃(1週まで)における予冷メタノールによるさらなる固定および透過処理の前に、細胞を1.6%PFA/1×PBSによって室温で10minに渡って固定した。爾後に、メタノールを除去し、細胞を、PBSTR/グリシン/tRNA(0.1%Tween-20、0.5%SUPERaseIn、100mMグリシン、1%酵母tRNAを有するPBS)によって室温で15minに渡って再水和し、次にPBSTRによる1回の洗浄をした。サンプルを、それから、mCherryおよびGFPmRNA配列を標的化するSNAILプローブと、ハイブリダイゼーション緩衝液(2×SSC、10%ホルムアミド、1%Tween-20、20mMのRVC、0.5%SUPERaseIn、1%酵母tRNA、100nMの各プローブ)中において40℃で一晩ハイブリダイゼーションした。細胞を、それから、室温におけるPBSTRによる1回のリンスの前に、37℃で2回PBSTR(各洗浄20min)および37℃で1回高塩濃度洗浄緩衝液(4×SSCを有するPBSTR)によって洗浄した。ライゲーション反応を2時間に渡って室温で行って、プライマーに隣接するパドロックプローブを環状化した。PBSTRによる2つの洗浄の後に、ローリングサークル増幅を2時間に渡って30℃でPhi29を用いてプライマーから開始した。アミノdUTPをスパイクインした。PBSTRによるもう2つの洗浄後に、DNAアンプリコンを、2時間に渡って室温でPBST緩衝液中の20mMのMA-NHSによって重合可能であるように修飾した。一晩の室温における蛍光蛋白質のプロテイナーゼK消化の前に、サンプルをそれからハイドロゲル-細胞ハイブリッドに変換した。蛍光検出オリゴヌクレオチドによって洗浄およびイメージング緩衝液(2×SSC、10%ホルムアミド)中において37℃で1時間に渡って染色する前に、サンプルをPBSTによって3回洗浄した。最後に、サンプルを室温で洗浄およびイメージング緩衝液によって3回洗浄し、洗浄およびイメージング緩衝液中におけるイメージング前にDAPIによって染色した。
共焦点イメージングスタックを、40×油浸対物を有するLeica Stellaris 8によって283nm*283nmのピクセルサイズで取った。14umスタックを1um/ステップで15ステップについてイメージングした。各四分円から1つの4つの代表的な視野を各ウェルについて取った。
蛍光検出プローブ配列
mCherryアンプリコン検出プローブ:/5Alexa647N/CATACACTAAAGATAACAT(配列番号31)
hMGFPアンプリコン検出プローブ:/5Alex546N/TCGTAGACTAAGATAACAT(配列番号32)
参照
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例5:哺乳動物細胞における高度に効率的な蛋白質発現のための化学修飾されたmocRNA.
SARS-CoV-2のためのメッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンの最近の治験および承認によって証明されている通り1,2、mRNAは従来の蛋白質に基づく薬物の新興のかつ有望な代替である。これは、主に、そのプログラム可能性、インビボの蛋白質の急速な産生、比較的低コストの製造、および複数の蛋白質を同時に産生するための可能性としてのスケーラビリティを原因とする3-5。しかしながら、mRNAはインビボの治療薬蛋白質をロバストに生成することが示されているが3,6-8、それらの比較的短い寿命は、高い数量の蛋白質産生が要求されるそれらの臨床用途を限定し得る3,9。治療薬蛋白質の意図される機能に依存して、mRNA薬物の投与量および処置継続期間は桁が様々であり得る。ワクチンでは、ナノグラムからマイクログラムの範囲の抗原の発現が免疫応答を誘起するために十分であり得る。しかしながら、成長因子、ホルモン、または抗体では、治療薬の用量は、蛋白質のマイクログラムからミリグラム、または可能性としてはグラム数量までに及び得る。高い蛋白質産生を達成するためにmRNA数量を単純にスケールアップすることは、mRNAのトランスフェクションに固有の自然免疫刺激を原因として用量依存的な毒性に至り得る。因子のこの組み合わせは、特にmRNAの寿命および/または翻訳効率の向上によって、投与量を増大させることなしに、トランスジェニック蛋白質産生をブーストするようにmRNAベクターを操作する必要を駆動する。
化学修飾は、mRNAベクターの性能を向上させるための有効なやり方である。「未修飾の」アデノシン(A)、グアノシン(G)、シチジン(C)、およびウリジン(U)からなるインビトロ転写(IVT)によって調製された外来性のmRNAは、蛋白質発現を抑制する自然免疫毒性を強く誘発する10-12。シュードウリジンおよびN1-メチルシュードウリジンなどの修飾されたU誘導体の組み込みは、具体的にはToll様受容体認識をブロッキングすることによって自然免疫毒性を減少させることによって、翻訳を増大させるために広く用いられている10-14。しかしながら、この戦略は、現行では、組み込みのために利用可能なmRNA修飾の化学空間を限定する。なぜなら、多くの修飾されたヌクレオシド三リン酸(NTP)はRNAポリメラーゼまたはリボソーム機構によって忍容されないからである。その上、mRNAの蛋白質コード領域上のある種の化学修飾は、可能性として、損なわれた翻訳を引き起こし得る14-16。コード領域を修飾することなしにmRNA安定性を増大させるための代替的な戦略は、細胞のエキソヌクレアーゼに対して特に弱いmRNAポリ(A)テールの酵素的延長の間に、修飾されたNTPを選択的に組み込むことである17,18。有望だが、この戦略はポリ(A)ポリメラーゼに依拠し、これらは、再び、限定された化学的レパートリー、酵素的組み込みの可変的な効率、およびポリ(A)テール長の可変的な分布の生成に直面する18
前述の限定を克服するために、増強された蛋白質産生能を有するmRNAに基づく発現系のメッセンジャー-オリゴヌクレオチドコンジュゲート化RNA(mocRNA)を効率的に構築するための、ライゲーションに基づく戦略を開発した。このアプローチでは、合成オリゴヌクレオチド(オリゴ)を、鋳型によってコードされるポリ(A)テールを含有するmRNAの3’端とライゲーションする(図7Aおよび7B)。これは、RNAベクター上への化学修飾の精確なかつモジュール化されたエンコードを可能にする。これは、RNAポリメラーゼによって媒介される組み込みを用いては可能ではない。ポリ(A)テールの短縮化は細胞のmRNA減衰における重大なステップとして同定されており、ポリ(A)テールはキャップ依存的な翻訳に不可欠である19,20。それゆえに、mocRNA系の概念実証として、種々のヌクレアーゼ耐性のモチーフ21を設計し、ポリ(A)テールを保護するための合成オリゴヌクレオチドにおいて試験した。これはmRNAベクターの代替的なバリアントと比較して優れた蛋白質発現を実証した。
結果および考察
ライゲーションによるmocRNAの高度に効率的な合成
インビトロ転写された(IVT)mRNAおよび合成オリゴの間のコンジュゲート化を可能にするために、次の要素を有する各オリゴを設計した(図7A、表4):(1)T4RNAリガーゼIによってIVTmRNAの3’末端とライゲーションするための、オリゴの5’端における5’リン酸および少なくとも6つの非構造化RNAヌクレオチド;(2)オリゴセルフライゲーションを防止するための3’ブロッキング基(2’-3ジデオキシシチジン[ddC]または反転2’-デオキシチミジン[InvdT]);(3)翻訳向上の信頼できる比較を可能にするためのポリ(A)領域の同等の長さ。オリゴの3’ブロッキング基は、反応中における大モル過剰のオリゴを可能にして、IVTmRNAからmocRNA産物への100%近い変換を保証する(図7Aおよび7B、表4)。
mocRNA発現系を実証するために、ヒト化モンスター緑色蛍光蛋白質(GFP)、次に鋳型によってコードされるポリ(A)テールを含有するプラスミド鋳型をクローニングした(プラスミド:pCS2_GFP-60A)。これは、均一なポリ(A)長を有する翻訳可能なmRNAを保証する。5’アンチリバースキャップアナログ(ARCA)およびN1-メチルシュードウリジンによるウリジンの100%置き換えを有するGFPをコードするmRNA(GFP-60A)を、SP6ポリメラーゼによるIVTを用いて合成した。IVTmRNAを、T4RNAリガーゼIを用いる3’オリゴライゲーションによってmocRNAへとさらに修飾した。コンジュゲート化効率は、RNaseHおよび3’非翻訳領域(UTR)を標的化するDNAオリゴを用いる配列特異的なRNA切断、次に、コンジュゲート化されたおよびコンジュゲート化されていないmRNA3’端を分解するためのゲル電気泳動によって決定した。RNaseHアッセイは、前述のGFP-60AmRNAを用いる全てのmocRNAコンストラクトについて100%近いコンジュゲート化効率を示し(図7B、12A)、このコンジュゲート化戦略の一般的な応用性を示唆した。
ヌクレアーゼ耐性のmocRNAはヒト細胞における蛋白質産生およびRNA安定性を増大させる
内在性の脱アデニル化機構が3’から5’のエキソヌクレアーゼ複合体であり、脱アデニル化が細胞内の古典的なRNA減衰の律速ステップであるということから、ポリ(A)テールの後に3’末端におけるヌクレアーゼ耐性の要素を導入することは、ポリ(A)テールを無傷に保つことによってRNA翻訳能を増大させるための有効なやり方であろうという仮説が立てられた。このために、mocRNAコンストラクトを、合成オリゴ(3xSrA_ddC、3xSrA_InvdT、および3xSrG_InvdT、ならびに6xSr(AG)、表4)を用いて合成し、3’末端脱アデニル化酵素耐性の修飾、例えばホスホロチオエートPS連結部18およびAからGの置換22を含有した。GFPをコードするmocRNAコンストラクトを、トランスフェクションの内部対照としての用をなすE-PAPポリ(A)テーリングされたmCherrymRNAと併せてHeLa細胞にトランスフェクションした。GFP/mCherry蛍光強度比を、トランスフェクション後の24時間、48時間、および72時間時点で、共焦点顕微鏡法によって定量した。蛍光定量は、29nt長のポリ(A)トラクト、次に3’ddC(29rA_ddC)を含有する対照mocRNAコンストラクトが、モックライゲーション対照(修飾されたオリゴなしでリガーゼによって処置されたGFP-60AmRNA)と比較してGFP蛍光を69%まで増大させるということを示した。この増大は、蓋然的には、ポリ(A)テールの延長およびことによると鎖終結ヌクレオチドの存在を原因とした。末端のPS連結部を含有する全てのオリゴのうち、6つの連続したホスホロチオエートを有する非構造化一本鎖(ss)RNAオリゴ(6xSr(AG)、配列は表4)は、試験された他の修飾されたオリゴと比較して、GFPの最も高い発現(「モックライゲーション」に対して正規化して24~72時間で290%~377%)を一貫して提供した(図8A~8B;表6)。
PS修飾されたmocRNAの成功から、3’末端のRNase耐性のDNA連結部が蛋白質翻訳を類似に増大させ得るという仮説が立てられた。テロメア由来のDNA四重鎖(G4_telo_DNA_WT)配列は、非構造化「GtoC」DNAオリゴ対照ライゲーションと比較して蛋白質翻訳を有意に(24~72時間で150%~l70%)向上させた(図8Aおよび8B;表6)。これらの結果は、それらの3’端に非構造化ssDNAを含有するmocRNAが、細胞のヌクレアーゼ、例えばssDNA特異的ヌクレアーゼ23,24および少々のssDNAse活性を含有するCCR4(脱アデニル化複合体のコンポーネント)25に対して敏感なままであり得るということを示唆する。代替的な可能性は、非構造化ssDNAは、それらがmRNA配列に対して部分的に相補的である場合にはRNaseHによるmRNA分解を誘発し得るということである26。まとめると、これらの結果は、3’末端に構造化DNA四重鎖を含有するmocRNAは蛋白質発現を最も有効に増大させ得るが、非構造化ssDNAテールは発現を幾分少ない程度に向上させ得るということを指示している。
PS修飾をG4二次構造と組み合わせることがmocRNAを相乗的に安定化し得るかどうかをさらに探った。6つの連続したPS連結部を含有するssDNAおよびssRNAのG4オリゴ(G4_C9orf72_RNA_6xSrG、G4_C9orf72_DNA_6xSrG、およびG4_telo_DNA_6xSrG)は、非構造化6xSr(AG)オリゴを含有するmocRNAと類似に、向上した翻訳のレベルをもたらした(図8Aおよび8B;表6)。
mocRNAの向上した翻訳は、縮減されたRNA分解速度、またはmRNA分解速度論に影響することなしにmRNAあたりの翻訳効率の直接的な増大どちらかを原因とし得た。翻訳向上のメカニズムを検証するために、RT-qPCR定量を、種々のmocRNAライゲーションコンストラクトによってトランスフェクションされたHeLa細胞に対して、トランスフェクションの48時間後に行った(表7)。相対的なGFP/mCherryRNA比は、各コンストラクトについて観察されたバルクGFP/mCherry蛋白質蛍光比と良く相関するということが見出され(図8C、ピアソンr=0.84、P=2e-4;図13Bおよび13C)、修飾されたオリゴが、主として細胞におけるmRNA数量を安定化することによって蛋白質翻訳を向上させるということを示唆した。
脂質によって媒介されるトランスフェクションおよびエンドソーム崩壊の確率論的性質から、個々の細胞間においてトランスフェクションされたmRNAの数の大きいばらつきがあり得る27。mocRNAの観察された翻訳向上が細胞集団全体に渡る翻訳の一般的な増大を表すのかどうか、またはそれが高発現細胞の小さいセットからもたらされるのかどうかをキャラクタリゼーションするために、GFP/mCherry蛋白質蛍光およびRNAコピー数の比を単一細胞レベルで定量した。GFP/mCherry蛍光比の単一細胞蛍光分析(図13A)は、バルク測定で観察された傾向を再現した(図8A)。トランスフェクションされた細胞におけるmRNA存在量を、インサイチュトランスクリプトーム法のSTARmap28を用いてさらに定量した。細胞内分解度で、固定された細胞または組織サンプルにおける標的mRNA配列のコピー数を同定することができる(図8D、13B)。STARmap画像において、蛍光の斑点はそれぞれ遊離の「サイトゾル」GFP-mocRNAまたはmCherrymRNAに対応する。大きい細胞内顆粒は、蓋然的には、GFP-mocRNAおよびmCherrymRNAの多くのコピーを含有する脂質トランスフェクションベシクルに対応する(図8D)。RT-qPCRは(サイトゾルの、およびトランスフェクション試薬に含有される)mRNAのバルク測定を提供するが、STARmapは、大きい凝集体からのシグナルをフィルターアウトすることによって、これらの2つのシグナルの空間的分離を可能にし、個々のサイトゾルmRNAの直接的定量を可能にする。重要なことに、単一細胞レベルでのサイトゾルRNA画分の定量は、mocRNAの安定化効果が細胞集団全体に渡ってもまた生起するということを指示している(図13Cおよび13D)。
蛋白質およびRNA速度論は、細胞におけるmocRNAの増大した安定性を示す
PS+G4オリゴの初期スクリーニングから観察された翻訳には、可能性として、異なる長さによるポリ(A)テールの延長による交絡があり得るということはもっともらしく見えた(6xSr(AG)では26個のA、G4_C9orf72_RNA_6xSrG、G4_C9orf72_DNA_6xSrG、およびG4_teloJDNA_6xSrGでは6つのA)。直接的にこの点に迫るために、比較を、6xSr(AG)と類似の数のAを含有する再設計されたより長いPS+G4オリゴとの間で行った:26rA_G4_C9orf72_RNA_6xSrG、26rA_G4_C9orf72_DNA_6xSrG、および26rA_G4_telo_DNA_6xSrG。HeLa発現タイムコースは、6xSr(AG)が発現向上において26A含有C9orf72オリゴを上回る性能であるということを指示した。しかしながら、26rA_G4_telo_DNA_6xSrGは、6xSr(AG)と比べてそこそこの翻訳向上を実証した(24~72時間の間に17~24%、図14A)。これらのデータは、特定のテロメア構造が、PS連結部によって提供される安定化を越えて、比較的低いレベルの追加の安定化を追加し得るということを示唆する。6xSr(AG)および26rA_G4_telo_DNA_6xSrGmocRNAの間の発現の類似のレベルを原因として、これらの2つのオリゴを蛋白質発現の下流の速度論的分析によって調べた。
様々な時点におけるmocRNA翻訳の速度論をキャラクタリゼーションするために、デグロンタグ付きのホタルルシフェラーゼをコードするmocRNAを生成した。デグロン(マウスオルニチンデカルボキシラーゼに由来するPEST29)は、HeLa細胞におけるルシフェラーゼ半減期を20.4時間から概算で0.92時間に縮減した(図9A)。2つの最も良い性能のオリゴ6xSr(AG)および26rA_G4_telo_DNA_6xSrGのどちらかを含有するルシフェラーゼ-PESTmocRNAを生成し、発光を、HeLa細胞へのmRNAトランスフェクション後の時間の関数として記録した。トランスフェクションの8時間後に、6xSr(AG)および26rA_G4_telo_DNA_6xSrGmocRNA(ルシフェラーゼ-デグロンをコードする)は、モックライゲーションよりもやや多大なレベルの翻訳を実証した(それぞれ44%および39%多大なシグナル)。しかしながら、48および72時間までには、両方のmocRNAはモックライゲーションを実質的に上回る性能であった。6xSr(AG)はそれぞれ10倍および15倍多くのシグナルを実証し、26rA_G4_telo_DNA_6xSrGは15倍および25倍多くのシグナルを実証した(図9B)。この翻訳向上はサンプル間のトランスフェクション効率の違いを原因としなかった。なぜなら、同等の有意な違いが、共トランスフェクションされたウミシイタケルシフェラーゼmRNA内部対照の翻訳においては観察されなかったからである(図14C)。mocRNA翻訳の観察された速度論は、モックライゲーションとは対照的に、6xSr(AG)および26rA_G4_telo_DNA_6xSrGが、(翻訳を可能にする)これらの時点において無傷のポリ(A)テールを所持することと整合する。さらにその上、mocRNAに対して行われたインビトロ翻訳実験は、mocRNAおよび対照の間の翻訳効率の実質的な違いを示さなかった(図14B)。これは、mocRNAからの増大した蛋白質発現が、主として、向上した翻訳開始効率よりもむしろ向上したmRNA寿命に帰せられるということを指示している。
mocRNA減衰の速度論を、HeLa細胞へのトランスフェクションの24、48、および72時間後にSTARmapを用いるインサイチュmRNA可視化を行うことによって、細胞においてさらに検証した(図9C)。29rA_ddC、6xSr(AG)、または26rA_G4_telo_DNA_6xSrGを含有するGFP-60AmocRNAをHeLa細胞にトランスフェクションし、相対的なmRNA存在量を経時的に定量した。6xSr(AG)mocRNAサンプルは、各時点において29rA_ddCよりも1.7~2.5倍高いGFP/mCherrymRNAカウント比(単一細胞から平均された)を呈示した。加えて、26rA_G4_telo_DNA_6xSrGは、各時点において29rA_ddC対照と比較して1.7~3.1倍高いGFP/mCherrymRNAカウント比を有した(図9D)。
mocRNAはmRNA修飾のための代替的な戦略を上回る性能である
先の仕事は、ポリ(A)テール上にE.コーライポリ(A)ポリメラーゼ(E-PAP)によって組み込まれたPS連結部がmRNA安定性を向上させ得るということを報告している18。よって、ポリ(A)テールのE-PAP修飾戦略をもまた探った。化学修飾されたATP誘導体(XATP)のパネルを、ウリジンの代わりにN1-メチルシュードウリジンを含有するキャッピングされたGFPmRNAに対するポリ(A)テーリング反応にXATPスパイクインを導入することによってスクリーニングした(図15)。HeLa細胞を、トランスフェクションの内部対照のテール未修飾のmCherrymRNA(100%ATP、E-PAPテーリング)と併せて、種々のテール修飾されたGFPmRNAによって共トランスフェクションし、3日のタイムコースに渡ってGFP/mCherry蛍光比をモニタリングした。HeLa細胞実験における初期スクリーニングは、XATPスパイクインによるポリ(A)修飾が、正規化されたGFP産生を、未修飾のポリ(A)コンストラクトと比較して、特にdATP(2’-デオキシアデノシン三リン酸、正規化されたGFP/mCherryの25~62%増大)およびS-ATP(アデノシン-5’-O-(1-チオ三リン酸)、42~91%増大)について、増大させるということを明らかにした(図15)。S-ATPスパイクインはGFP発現の最も多大な向上をもたらし(先に報告された仕事と整合する18)、それゆえに、異なるmRNA修飾戦略を比較するために用いられた(図10A)。
S-ATPによって機能化されたGFP-60AmRNAに対する6xSr(AG)を、IVTまたはE-PAP組み込みによって(図10Aから10C)RNA長均一性および蛋白質産生において比較した。mocRNAおよびIVT修飾されたコンストラクトは一様な長さ分布を示したが、E-PAPテーリングされたmRNAは広い分布のテーリング長さを有し、S-ATPスパイクインのパーセンテージが増大すると、より短い長さを有した(図10C)。mCherrymRNA(100%AによってE-PAPテーリングされた)をトランスフェクションの内部対照として用いて、GFP/mCherry蛍光比をHeLa細胞においてトランスフェクションの24、48、および72時間後に定量した。無処置のGFP-60A対照に対する正規化の後に、6xSr(AG)mocRNAはトランスフェクション後の種々の時間におけるGFP発現の最も高い向上をもたらした(24時間:214±45%;48時間:289±68%;72時間:286±32%;平均±s.d.)(図10D)。全てのE-PAPテーリングされたmRNAコンストラクトのうち、25%S-ATPスパイクインは、無処置のGFP-60A対照と比較してGFP発現の最も高い向上を有した(24時間、93±21%増大)。S-ATPのIVTによって媒介される組み込みは、小さいパーセンテージの修飾されたATPでは有益だと判明した(24時間、5%S-ATP:160±7%)。25%S-ATPにおけるレポーターの減少した翻訳(54±5%)が、無処置のGFP-60AmRNAと比較して観察された。総体的に、mRNAテールの異なる修飾方法間のこの体系的な比較は、E-PAPおよびIVT修飾されたmRNAと比べてmocRNAの優れた性能を実証した(図10D)。
mocRNAコンストラクトは初代ラット皮質ニューロン培養物における蛋白質発現を向上させる
ニューロンは種々の脳および神経系に関係する疾患において主な治療薬標的である30,31。DNAプラスミドの化学的な/脂質によって媒介されるトランスフェクションはニューロンなどの有糸分裂後の細胞において限定された発現効率を実証するが、mRNAトランスフェクションは、より高い効率でニューロンにおいてトランスジェニック蛋白質発現を導入するための代替である32。mocRNAが初代細胞培養における蛋白質産生を増大させ得るかどうかを探るために、修飾されたコンストラクトをラット皮質ニューロンの初代培養物において試験した。
6xSr(AG)オリゴによって調製されたGFPmocRNAおよび未ライゲーション対照を、mCherrymRNA(100%rAによってE-PAPテーリング、トランスフェクション対照)と、トランスフェクションの24時間および48時間後の比較のために、共トランスフェクションした(図11A)。未ライゲーションGFPサンプルと比較して、6xSr(AG)mocRNAサンプルのGFP発現は両方の時点において一桁高い発現を示した(24時間:1015±190%;48時間:1061±210)(図11A~11B、表8)。これらの結果は、mocRNAが従来のmRNAベクターと比較してニューロン細胞培養における蛋白質発現のロバストな向上を提供し得るということを実証した。
mocRNAは治療薬mRNAと類似の毒性プロファイルを保持する
未修飾のIVTmRNAはトランスフェクションによって強い免疫応答を誘発し、これらはその蛋白質産生を抑制する10-12。N1-メチルシュードウリジンによるウリジンのは100%置き換えは、免疫毒性を最小化するために治療薬mRNA(およびmocRNA)調製物に用いられるが12、mocRNA上に合成オリゴによって導入された鎖終結ヌクレオチド、PS連結部、またはDNA-RNA共有結合が、追加の細胞毒性を誘発するであろうかどうかをさらに評価した。第1に、細胞数を図8に呈示されているイメージングデータから定量して、細胞増殖および生存率の実質的な減少についてチェックした。HeLa細胞数の有意な減少は、いずれかのmocRNA条件および未ライゲーションmRNA対照の間において観察されなかった(図16A)。加えて、HeLa細胞における自然免疫刺激を、図8に示されているトランスフェクションの48時間後のサンプルに対するIFNB1mRNAのRT-qPCR測定によって測定した。IFNB1上方制御はRIG-IおよびMDA5活性化の帰結であり、これらは外来性のRNA種を認識する自然免疫センサーである33-35。未修飾のGFPmRNA(100%ウリジン)およびポリ(I:C)トランスフェクション(強力なRIG-Iアゴニスト36)の正の対照は、29rA_ddCmocRNA対照と比較したときに統計的に有意なIFNB1mRNA上方制御を誘導した(ウェルチのt検定)。しかしながら、有意な違いは、いずれかのmocRNA、未ライゲーションmRNA、およびトランスフェクションのみの対照の間においては観察されなかった(図16B)。これらの結果は、少なくともこの研究において探られたコンストラクトでは、mocRNAが無処置のmRNAを越えて自然免疫応答を固有に増大させないということを指示している。
最後に、mocRNAによって媒介される毒性を、ニューロンにおいて、トランスフェクションされたラット皮質ニューロン培養物に対する生-死細胞染色を用いて分析した(ヘキスト染色およびNucRed Dead 647による)。死んだニューロンのパーセンテージを、mocRNAおよび従来のmRNAトランスフェクションの間の細胞毒性の違いについて試験するための各培養条件において計算した。6xSr(AG)ライゲーションによって引き起こされるニューロン毒性の有意な違いは、トランスフェクション対照と比較して観察されなかった(図16C)。一緒にすると、これらの結果は、この研究において同定された修飾が、試験された細胞培養物におけるmRNAの毒性プロファイルを実質的には変調させなかったということを示唆する。
概要および結論
ポリ(A)ポリメラーゼを利用して化学修飾されたポリ(A)テールを合成する存在する方法は、多くの場合に、バッチ間の均一性を困難化させ得る広い分布のテール長をもたらし、修飾部位を精確にコントロールし得ない。対照的に、mocRNA合成は100%近い収量を実証し、mRNA均一性を完全に保全し得る。これは、それをmRNA治療薬の開発のための存在するパイプラインと適合性にする。より重要なことに、mocRNA発現系は、RNAポリメラーゼによって組み込まれ得ない化学修飾を導入し得、RNA修飾の効果を最大化するための修飾部位の精確なコントロールを可能にする。第1の実証として、3’末端にクラスター化したヌクレアーゼ耐性モチーフを有するmocRNAは、mRNAベクターのポリ(A)テールを保護することによって蛋白質発現を向上させた。蛍光蛋白質測定は、3’末端PS連結部を含有するmocRNAが、ヒトHeLa細胞株においては2~4の係数だけ(図8A)、初代ラット皮質ニューロン培養物においては10倍だけ(図11A)、蛋白質産生を増大させるということを実証した。組み合わせられたバルクRT-qPCR測定および単一細胞分解インサイチュSTARmap測定は、3’末端PS修飾および特定のテロメア配列を含有するmocRNAが主としてRNAを安定化することによって蛋白質発現を改善するということを指示している(図8A、14A)37。これらのmocRNAコンストラクトは、IVTおよびポリアデニル化の間の修飾されたNTPのランダムな組み込みに依拠するmRNAベクターの存在するバリアントよりも高い翻訳能を有する14,15,18(図10D)。
概要として、mocRNAを合成するためのモジュール的な、プログラム可能な、かつ有効な戦略が開発され、蛋白質翻訳能およびRNA安定性を向上させるためのRNAベクターの多様化されたかつ精確な化学修飾を可能にした。mocRNAは、可能性として、他の型の修飾戦略、例えばポリ(A)結合蛋白質(PABP)結合オリゴ(例えば、Barragan-Iglesias, et al. Nat Commun, 9(1): 10参照)38、加水分解耐性の7-メチルグアノシンキャップ39,40、修飾された5’UTR領域41、およびmRNA本体上の他の型の修飾されたヌクレオチド42と組み合わせられ得る。mocRNA設計は、化学的な部分を多様化しRNAに基づく蛋白質発現系の機能的な有効性をブーストするための、有機合成を酵素的合成と統合するための一般化可能なプラットフォームとしての用をなし得る。
方法
プラスミドクローニング、キャラクタリゼーション、および精製
hMGFPおよびmCherryをコードするプラスミド(それぞれpCS2_hMGFPおよびpCS2_mCherry)はシャオ・ワン(Xiao Wang)から得た。これらのプラスミドは(順序として)SP6プロモーター配列、5’UTR、蛍光蛋白質コード配列(CDS)、3’UTR、およびNotI制限カット部位を含有した。配列は元の参照中に見出され得る43
Q5(登録商標)部位特異的変異導入キット(NEB:E0554S)を用いて、部位特異的な修飾を含有するプライマー(表4)を用いて鋳型プラスミドに対するPCRを行った。これの次に、KLD酵素処置、それから、ZymoPUREプラスミドミニプレップキットを用いる単離のためのNEB Stabl細胞(NEB:C3040H)への形質転換、およびGenewizによるサンガーシーケンシングをした。
Esp3I部位の前側における60xA鋳型によってコードされるポリ(A)テールの部位特異的な設置のために、クローニングの2つの連続したラウンドを、Q5部位特異的変異導入を用いて行った。クローニングの第1ラウンドは、Esp3I制限部位を先のNotI制限部位の5’に設置した(Esp3i_insert_FおよびEsp3i_insert_R)。もたらされたサンガーシーケンシング検証されたプラスミドを、60xAポリ(A)テールの設置のための鋳型として用いた(60A_insert_Fおよび60A_insert_R)。クローニングの第2ラウンドから選択されたクローンを、サンガーシーケンシングを用いて検証した。プライマー配列については補足表4参照。Esp3I部位に先立って~60nt長の鋳型によってコードされるテールを含有するコンストラクトの名称はpCS2_hMGFP-60Aであった。
ホタルルシフェラーゼコンストラクトを、PCRを用いるpCS2_hMGFP-60AベクターからのhMGFPコード領域の欠失によって最初に生成した。次に、ホタルルシフェラーゼコード配列を、pmirGLO DualルシフェラーゼmiRNA標的発現ベクター(Promega:El330)から、目当てのベクターに対する15~20ヌクレオチドの相補的なオーバーハング領域を含有するように設計されたPCRプライマーによって、PCR増幅した。ベクターおよびインサートをNEBuilder HiFi DNAアセンブリマスターミックス(NEB:E2621S)を用いてアセンブリし、Stabl細胞に形質転換し、サンガーシーケンシングによって配列検証した。ウミシイタケルシフェラーゼコンストラクトを、ホタルルシフェラーゼと同様のプロセスによってクローニングした。ただし、pmirGLOベクターからのウミシイタケルシフェラーゼコード配列を有した。
不安定化したホタルルシフェラーゼコンストラクト(すなわち、ホタル-PEST)は、マウスオルニチンデカルボキシラーゼに由来するデグロンを含有する29。前述のホタルルシフェラーゼベクターをストップコドンの周囲でPCR直鎖化し、これに、PEST配列をコードするGeneBlock(IDT、ヒトコドン最適化)をNEBuilder HiFi法を用いて挿入した。
mRNA合成およびキャラクタリゼーション
GFPmRNAをpCS2_hMGFP-60Aプラスミドから合成した。これは、SP6プロモーター、次に、hMGFPのCDSおよび鋳型によってコードされるポリ(A)テールを含有した。プラスミドを、ポリ(A)領域の直ちに3’に所在する単一のEsp3I部位によって直鎖化した。これはクローニングの間に設置された。直鎖化されたプラスミドを、それから、Zymo ResearchからのDNA Clean & Concentrator-25キット(D4033)を用いて精製し、アガロースゲル電気泳動によって純度についてチェックした。キャッピングされた修飾されたmRNAを、mMESSAGE mMACHINE(商標)SP6転写キット(ThermoFisher Scientific:AMI340)からのSP6酵素および反応緩衝液を用いて調製した。キットによって提供される2×NTP/キャップ溶液を、以下を含有する2×NTP/キャップ調製物によって置き換えた:10mMのATP(NEB:N0451AVIAL)、10mMのCTP(NEB:N0454AVIAL)、2mMのGTP(NEB:N0452AVIAL)、8mMの3’-O-Me-m7G(5’)ppp(5’)GRNAキャップ構造アナログ(NEB:S1411S)、および10mMのN1-メチルシュードウリジン-5’-三リン酸(TriLink Biotechnologies:N-1081-1)。Superase-InRNase阻害剤(ThermoFisher Scientific:AM2694)を1:20(v/v)の最終濃度で追加した。IVT反応のアセンブリおよび2~4時間に渡る37℃におけるインキュベーションの後に、反応を、MEGAclear(商標)転写クリーンアップキット(ThermoFisher Scientific:AMI908)を用いる反応精製に先立って、37℃で1時間に渡って1~2μlのTURBO DNAse(AMI340で提供される)によって処置した。Superase-InRNase阻害剤を精製されたmRNAサンプルに1:50(v/v)の最終濃度で追加し、サンプルを長期保存のために-80℃で保存した。精製されたmRNAをNanodropによって測定して、ライゲーションに先立って濃度を概算し、mRNAおよびmocRNAを、細胞に基づく試験のためのトランスフェクションに直ちに先立って正規化のためにQubit RNA HSアッセイ(ThermoFisher Scientific:Q32852)を用いて測定した。
ポリ(A)ポリメラーゼテーリングされたmRNAの調製では(図15)、NotI-HF(NEB:R3189S)を用いるpCS2_hMGFPおよびpCS2_mCherryプラスミドの直鎖化によって生成されたdsDNA鋳型を用い、Zymo DNA Clean & Concentrator-25を用いて消化産物をカラム精製した。インビトロ転写を上に記載されたプロトコールを用いて行った。ただし、TURBO DNAse消化後に、ポリ(A)テーリングの余分のステップを包含し、E-PAPポリ(A)テーリングキット(ThermoFisher Scientific:AMI350)を用いた。mRNAの精製および保存は上に記載された通りであった(例えば、MEGAclear転写クリーンアップキットを用いた)。
図10では、アデノシン-5’-O-(1-チオ三リン酸)スパイクインmRNAを、上に列記されたものの改変されたプロトコールを用いて合成した。アデノシン-5’-O-(1-チオ三リン酸)(S-ATP)を共転写的組み込み実験に用いた。S-ATP組み込みの定性的な違いが、先に開けられたストックチューブが用いられたときに、ことによると酸化を原因として観察された。この理由から、新たなチューブをあらゆるテーリング実験に先立って用いて、これらの実験における交絡因子としての可能な酸化の効果を限定した。S-ATPインビトロ転写反応を上に列記された同じセットアップで行ったが、反応中の最終5mMのATPは、4.75mMのATP+0.25mMのS-ATP(5%S-ATP組み込み)によってまたは3.75mMのATP+1.25mMのS-ATP(25%S-ATP)によってどちらかで置き換えた。60xA鋳型によってコードされるポリ(A)テールを有するGFPコード配列を含有するIVT鋳型を用いた。
改変されたE.コーライポリ(A)ポリメラーゼテーリング
図15の改変されたE-PAPテーリング実験では、基質は、NotI-HF直鎖化されたpCS2_hMGFP鋳型に対するIVTから生成されたテーリングなしのGFPmRNAであった(上のIVTプロトコール参照)。このプロトコールはE-PAPポリ(A)テーリングキットからの酵素および緩衝液を利用した(ThermoFisher Scientific:AMI350)。「10mMトータル」ATPストック溶液を、各修飾されたATPスパイクインのために調製し、その結果、特定のパーセンテージのATPを修飾されたATP誘導体(XATP)によって置き換えた。例えば、25%dATPサンプルは、2.5mMのdATP、7.5mMのATPストック溶液のアセンブリを要求するであろう。テーリング反応を次の通りアセンブリした:1.5μgのテーリングなしのGFPmRNA;5μlの5×E-PAP緩衝液;2.5μlの10mMのXATP:ATPストック溶液(各サンプルについて異なる);2.5μlの25mMのMnCl;1μlのSuperase-InRNase阻害剤;1μlのE-PAP酵素;および25μlのトータル体積までヌクレアーゼフリー水。反応を37℃で1時間に渡ってインキュベーションし、それから、0.5μlの500mMのEDTAの追加によってクエンチした。これらのテーリングされたmRNAを、それから、MonarchRNAクリーンアップキット(50μg)(NEB:T2040S)を用いてカラム精製した。Superase-InRNase阻害剤を精製されたmRNAに1:50(v/v)の最終希釈で追加し、mRNAをトランスフェクションに先立って-80℃で保存した。
次の修飾されたATP誘導体(XATP)をこれらの実験に用いた:アデノシン5’-三リン酸(ATP)(NEB:P0756S);N-メチルアデノシン-5’-三リン酸(TriLink Biotechnologies:N-1013-1);2’-O-メチルアデノシン-5’-三リン酸(TriLink Biotechnologies:N-1015-1);アデノシン-5’-O-(1-チオ三リン酸)(TriLink Biotechnologies:N-8005-1);dATP溶液(NEB:N0440S);2’-アミノ-2’-デオキシアデノシン-5’-三リン酸(TriLink Biotechnologies:N-1046-1)。
図10に見られる修飾されたE-PAPテーリングでは(方法比較)、E-PAPテーリングを、鋳型によってコードされる60Aテールを含有するhMGFPをコードするmRNAを用いて行った(図15とは対照的に)。アデノシン-5’-O-(1-チオ三リン酸)(S-ATP)を共転写的なまたは修飾されたポリ(A)テーリング実験に用いた。先に開けられたストックチューブを用いたときには、可能性として酸化を原因として、定性的な違いがS-ATP組み込みにおいて観察された。この理由から、新たなチューブをあらゆるテーリング実験に先立って用いて、これらの実験における交絡因子としての可能な酸化の効果を限定した。EPAPテーリング反応(S-ATPスパイクインあり)は、別様には、上に記載されたプロトコールと一貫してセットアップされた。
修飾されたオリゴの3’端ライゲーション
ライゲーション反応をT4RNAリガーゼI(Promega:M1051)を用いて行った。反応を次の通りアセンブリした:2μgのGFPmRNA;200pmolの合成オリゴ;2μlのSuperase-InRNase阻害剤;20μlの50%PEG-8000;5μlの100%DMSO;5μlの10×T4RNAリガーゼ緩衝液;5~7.5μlのT4RNAリガーゼ(Promega);および50μlのトータル反応体積にヌクレアーゼフリー水。反応を37℃で30分に渡ってインキュベーションし、次に、1μlの500mMのEDTA、pH8.0の追加による反応の不活性化をした。反応を、1体積のヌクレアーゼフリー水(例えば50μl)の追加、次に1μlのSuperase-Inを含有する0.5体積のAMPure XP(Beckman Coulter:A63880)(例えば25μl)の追加によって希釈した。反応を製造者のプロトコールに従って精製し、mRNAを、1:50(v/v)比でSuperase-Inを含有するヌクレアーゼフリー水を用いてAMPureビーズから溶出した。ゲル上で残留オリゴを含有するように見えたmRNAサンプルは、AMPure XPビーズを用いて2回目に精製した。
RNaseHゲルに基づくアッセイに従うと不完全であったライゲーションについては、ライゲーションを、DMSOを反応から省いた改変された条件を用いて行った。これは、一般的に、より効率的なライゲーションをもたらした。図9から11に示されるライゲーション調製サンプルでは、改変されたプロトコールをライゲーションに用いた。なぜなら、これは一般的により効率的であったからである。ホタルルシフェラーゼおよびホタル-PESTmRNAライゲーションでは、これらを、2×の順次のAmpure XPビーズクリーンアップを用いて、mRNA体積に対する1:1ビーズ体積を用いて精製した。例えば、50μlライゲーション反応を50μlのAmpure XPビーズを用いてクリーンアップした。産物mRNAの溶出後に、第2のクリーンアップを、溶出されたmRNA産物に対する等体積のビーズを用いて行った。
RNaseHアッセイ
塩化カリウム(KCl)ストック溶液を、RNaseHアッセイに先立ってmRNAにssDNAオリゴをアニーリングするために用いた。アニーリングストック溶液は以下を含有した:50mMのKCl、2.5mMのEDTA、1:200(v/v)のSuperase-InRNase阻害剤。ヌクレアーゼフリー水を用いてその最終体積に合わせた。ssDNAプローブ(RNaseH_probe_GFP)はIntegrated DNA Technologies(IDT)に発注した。配列を表5に列記する。
次の反応を調製して、mRNAを前述のssDNAプローブにアニーリングした:200ngの精製されたmRNAサンプル(ライゲーションされたかまたは未ライゲーション);2pmolのRNaseH_probe_GFP、2μlのアニーリングストック溶液(50mMのKCl、2.5mMのEDTA、1:200のSuperase-In);および10μlのトータル体積までヌクレアーゼフリー水。反応を70℃で5分に渡って変性し、次に、ベンチトップサーモサイクラーによって0.2℃/secの速度で室温への冷却をした。プローブアニーリング後に、1μlの耐熱性RNaseH(NEB:M0523S)および1μlの10×緩衝液を各反応に追加し、これを50℃で30minに渡ってインキュベーションした。反応インキュベーション後に、サンプルを1μlプロテイナーゼK(ThermoFisher Scientific:25530049)の追加によって消化し、室温で5分に渡ってインキュベーションした。爾後に、サンプルを、50mMの最終濃度でEDTAを足しておいた1体積のゲルローディング緩衝液II(ThermoFisher Scientific:AM8546G)と混合した。1×ローディング緩衝液中のサンプルを、1×Tris-ホウ酸-EDTA(TBE)緩衝液中で流される6%のNovex(商標)TBE-尿素ゲル(ThermoFisher Scientific:EC68655BOX)上のローディングおよび分解に先立って70℃で3~5分に渡って変性させた。ゲルに用いられたラダーはCentury-PlusRNAマーカーであった(ThermoFisher Scientific:AM7145)。BioRad ChemiDoc MPイメージング系(12003154)またはMPイメージャー(Universal Hood III)を用いる可視化に先立って、全てのゲルを、1×TBE緩衝液中の1×SYBR Gold(ThermoFisher Scientific:SI1494)中において5~15分に渡って染色し、画像を対応するImage Labソフトウェアを用いてエクスポートした。
哺乳動物細胞培養およびmRNAトランスフェクション
HeLa細胞(CCL-2、ATCC)は、10%FBSを含有するDMEM培養培地(ThermoFisher、11995)によって37℃インキュベータにおいて5%COで維持し、3日毎に1:8の比で継代する。細胞培養物は、ヘキスト染色および顕微鏡法イメージングによって定期的にマイコプラズマコンタミネーションを不含だと確認された。
mRNAトランスフェクションの前の日に、細胞を75%コンフルエンスで12ウェルプレート上の個々のウェルに播種した。翌日に、500ngのmCherry(内部対照)mRNAおよび合成テールまたは他の修飾を有する500ngのGFPmRNA(濃度はQubitによって決定した)を、3μLのLipofectamine(商標)MessengerMAX(商標)トランスフェクション試薬(ThermoFisher、LMRNA003)を用いて各ウェルにトランスフェクションした。mCherrymRNAのみ、またはトランスフェクション試薬のみ、またはトランスフェクションされていない細胞を含有する追加の対照を包含する。6時間インキュベーション後に、lipofectamine/mRNAトランスフェクション混合物を除去し、細胞をDPBSによって1回リンスし、トリプシン処理して、3つのガラス底24ウェルプレート(MatTek、P24G-1.5-13-F、ポリD-リジンコーティング)に、それぞれ6:4:3の比で、トランスフェクションの24時間、48時間、および72時間後の蛍光蛋白質定量のために再播種した。
新しく解離されたラット初代皮質ニューロンがブロード研究所のシェンのラボ(Sheng Lab)の厚意により提供された。簡潔には、ラット皮質ニューロン培養を、CO安楽死した妊娠スプラーグドーリーラット(Charles River Laboratories)からの胎生18日(E18)胚から調製した。胚皮質を、100U/mLペニシリン/ストレプトマイシン(Gibco、15140-122)を足した氷冷ハンクス平衡塩溶液(HBSS、Gibco、14175-095)中において解剖した。皮質組織を4℃PBS(Sigma、D8537)によって3×洗浄し、0.25%トリプシン-EDTA(Gibco、25200-056)によって20minに渡って37℃で消化し、それから、室温PBSによって3×洗浄した。皮質組織を37℃のNBActiv4培地(Brainbits、NB4-500)中において慎重に解離させ、300×gで5minに渡って遠心した。ペレットを新しいNBActiv4に再懸濁し、70μmフィルター(Corning、352350)に通した。
ニューロンを、1×10/cmの密度で、ポリD-リジンコーティング(Sigma、A-003-E、50μg/mL、室温で少なくとも1時間、次に滅菌蒸留HOによる3つのリンスをし、風乾された)24ウェルガラス底プレート(MatTek、P24G-1.5-13-F)上において0.5mLのNBActiv4培地中に播種し、培地の半分は4日毎に交換した。5DIVに、24ウェルプレート上のニューロンを、1.5μLのLipofectamine(商標)MessengerMAX(商標)トランスフェクション試薬(ThermoFisher、LMRNA003)と混合された250ngのmCherry(内部対照)mRNAおよび合成テールを有する250ngのGFPmRNA(濃度はQubitによって決定した)によってトランスフェクションした。正常な培養培地(半分は古く、半分は新しい)に再び交換する前に、ニューロンを2時間に渡ってトランスフェクション混合物とインキュベーションした。ラットニューロン培養のための手続きは、ブロード研究所動物実験委員会によって使用について審査および承認された。動物が関わる全ての手続きはUS国立衛生研究所の実験動物の管理と使用に関する指針に従った。
蛍光蛋白質の共焦点イメージングおよび定量
蛍光蛋白質イメージングの前に、培養培地を除去し、核染色培地(1:2000希釈のヘキスト33342[ThermoFisher、62249]を有するFluoroBrite(商標)DMEM[ThermoFisher、A1896701])中において37℃で10minに渡ってインキュベーションする前に、細胞をDPBSによって1回リンスした。
HeLa細胞について、核(ヘキスト)、GFP、およびmCherryの共焦点画像を、10×空気対物を有するLeica Stellaris 8によって、900nm×900nmのピクセルサイズで取った。各四分円から1つの4つの代表的な視野を各ウェルについて取った。ニューロンについて、核(ヘキスト)、GFP、およびmCherryの共焦点画像スタックを、25×水浸対物を有するLeica Stellaris 8によって、450nm*450nmのピクセルサイズおよび1μmのステップサイズで9ステップについて取った。6つの代表的な視野を各ウェルについて取る(図11)。ニューロンにおける毒性測定では、NucRed Dead 647(Invitrogen:R37113)をイメージングに先立ってFluoroBrite染色培地に追加し、対応するチャンネルを用いて死細胞の核の画像を得た。同じイメージング設定を、比較されるべき全てのサンプルに用いた。励起/検出波長は次の通りである:ヘキスト:ダイオード405nm/~[430~480]nm;GFP:WLL489nm/~[500~576]nm;mCherry:WLL587nm/~[602~676]nm。CellProfiler 4.0.744を用いて、ヘキスト(例えば核のトータル数)対NucRed Deadチャンネル(例えば死んだ核)におけるオブジェクト数を計算して、各視野における死んだニューロン割合を得た。
培養ニューロンにおけるバルク分析では(図8A)、第1に、各画像のmCherry強度およびGFP強度を測定した。「トランスフェクションのみ」サンプルのmCherryチャンネルおよびGFPチャンネルにおける平均蛍光シグナルはバックグラウンドシグナルと見なされた。バックグラウンドシグナルは各図から差し引かれた。最後に、各画像におけるGFP強度およびmCherry強度の間の比を計算した。そして、GraphPad Prism 9によって決定された各サンプル内の外れ値を除去した。全ての「無処置のmRNA」サンプルにおけるGFP強度およびmCherry強度の間の比の平均を計算し、1に対して正規化した。
分析を生画像スタックの最大値投影画像に対して行った。CellProfiler 4.0.7を単一細胞蛋白質定量に用いる(図13A)。HeLa細胞における単一細胞分析では、最初に、ヘキスト染色された核を一次的なオブジェクトとして同定した。それから、ヘキストチャンネル、mCherryチャンネル、およびGFPチャンネルをマージし、爾後にグレースケール画像に変換した。細胞をこのグレースケール画像上で二次的なオブジェクトとして同定した。細胞セグメンテーション後に、各細胞におけるmCherry強度およびGFP強度を測定した。最後に、各細胞におけるGFP強度およびmCherry強度の間の比を計算した。バッチ効果を除去するために、異なるバッチにおける全ての「モックライゲーション」サンプルのGFP強度およびmCherry強度の間の平均の比を計算し、1に正規化した。仮定は、全ての「モックライゲーション」サンプルにおけるGFP強度およびmCherry強度の間の平均の比が同じであるということであった。対照サンプル(トランスフェクション試薬のみ、またはトランスフェクションされていない細胞)のものと類似の強度を含有する細胞は、不首尾にトランスフェクションされたと見なされ、それゆえにこの分析から排除された。
ホタルルシフェラーゼデグロンキャラクタリゼーション
HeLa細胞を、ホタル-60Aまたはホタル-デグロン-60AmRNAによって、GFPmRNAトランスフェクションのための前述のプロトコールを用いてトランスフェクションした。ルシフェラーゼ減衰測定では、細胞を24時間に渡って成長させ、それから100ug/mLシクロヘキシミド(CHX)を含有する培地に移して翻訳を止めた。CHX追加後の種々の時点において、細胞をリシスし、ルシフェラーゼ活性をPromega Dual-Gloルシフェラーゼアッセイ系(Promega:E2920)を用いて測定した。ルシフェラーゼ-デグロンmocRNAタイムコースでは、mocRNAを先に記載された通り生成した。250ngのホタル-PESTmocRNAを、24ウェルプレート上のHeLa細胞に、内部対照としての250ngのウミシイタケルシフェラーゼmRNA(E-PAPテーリング)と併せて共トランスフェクションした。トランスフェクションの6時間後に、細胞を、指定される通り様々な時点におけるリシスのために4つの別個の不透明白色プレートに再播種した。
インビトロ翻訳実験では、100ngの各ホタル-PESTmocRNAを、内部対照としての用をなすための200ngのウミシイタケmRNA(E-PAPテーリング)と混合した。これらを65℃で5minに渡って変性させ、氷上に置き、50μlウサギ網状赤血球ライセート反応のための鋳型としての用をなすように追加し(Promega:L4960)、アセンブリし、製造者のプロトコールに従ってインキュベーションした。1.5時間インキュベーション後に、2μlの各反応を20μlの1×PBSによって希釈し、Promega Dual-Gloアッセイを用いて測定した。3つの技術的レプリケートを、試験された各条件の3つの生物学的レプリケートのそれぞれについて取った。
RNA単離およびcDNA調製
HeLa細胞を~75%コンフルエンシーで12ウェルプラスチックプレートに播種し、以前に記載されたプロトコールを用いてmRNAによってトランスフェクションした。正の対照の調製では、200ngポリ(I:C)、500ngのポリ(I:C)(InvivoGen:tlrl-picw)、または500ngの未修飾のGFPmRNA(ウリジンによるN1-メチルシュードウリジンの100%置き換えを含有し、100%rATPを用いてE-PAPポリ(A)テーリングされた)どちらかを、3μlのLipofectamine MessengerMAX(Thermo Fisher Scientific)を用いて細胞にトランスフェクションした。トランスフェクションおよび細胞再播種の後に、細胞をトランスフェクションの48時間後に収集し、培地を除去し、350μlのTrizolを-80℃におけるRNA保存のために各ウェルに分注した。未修飾のGFPmRNAをpCS2_hMGFP鋳型から調製した。これは60A鋳型によってコードされるテールを含有しなかった。未修飾のGFPmRNAはN1-メチルシュードウリジンの代わりに100%UTPを含有し、それをE-PAPテーリングを用いてポリ(A)テーリングした。
トータルRNAをTrizol保存サンプルからDirect-zolRNAミニプレップキット(Zymo Research:R2051)を用いて製造者のプロトコールに従って抽出した。任意のDNAse消化もまた製造者のプロトコールに従って行った。単離されたRNAを、それから、RNA Clean & Concentrator-5(Zymo Research:R1013)を用いて濃縮し、1:100のSuperase-Inを含有するヌクレアーゼフリー水によって溶出した。RNAを、それから、-80℃における保存に先立ってNanodropを用いて定量した。
トータルRNAの逆転写をSuperScript IV逆転写酵素(ThermoFisher Scientific:18090200)を用いて行った。500ngのトータルRNAを1μlのランダムプライマーミックス(NEB:S1330S)と混合し、13μlのトータル体積まで合わせた。この混合物を5minに渡って65℃で加熱し、それから直ちに反応アセンブリの次ステップの間は氷上に置いた。次の試薬および体積を、それから、13μlのアニーリングされた混合物に追加した:4μlの5×SSIV反応緩衝液;1μl(最終0.5mM)の10mMのdNTPミックス(ThermoFisher Scientific:18427013);1μlの100mMのDTT;0.5μlのSuperase RNAse-In;および1μlのSuperScript IV RT酵素(200U/μl)。
反応を混合し、それから、10minに渡って23℃でインキュベーションし、次に10minに渡って50℃におけるインキュベーションをし、10minに渡って80℃におけるインキュベーションによって終結させた。選ばれたcDNA反応の一部分を取り分け、検量/希釈曲線のための標準として用いた。しかしながら、RT-qPCRによって定量されるべき全てのサンプルについて、これらのcDNA反応からの5×希釈をヌクレアーゼフリー水の追加によって調製し、使用に先立って-80℃で保存した。
RT-qPCR
RT-qPCRを透明LightCycler384ウェルプレート(Roche:04729749001)上でPower SYBR Green PCRマスターミックス(ThermoFisher Scientific:4367659)を用いて行った。各反応は以下を含有した:1μlのcDNA鋳型(先に5×希釈された);各500nM(最終濃度)のフォワードおよびリバースプライマー(配列については表5参照);および10μlの2×Power SYBR Greenマスターミックス。反応トータル体積を、Bio-Rad CFX384 TouchリアルタイムPCR検出系による処理に先立って20μlトータルまで合わせた。hMGFP、mCherry、およびhActbに用いられたサイクル設定は以下であった:95℃で10min.(×1);95℃で10sec.、60℃で30sec.、[プレートリード](×40)、次に融解曲線分析(65.0℃から95.0℃、インクリメント0.5℃+[プレートリード])。IFNB1のqPCRでは、用いられたサイクル設定は以下であった:95℃で10min.(×1);95℃で10sec.、57℃で15sec、60℃で30sec.、[プレートリード](×40)、次に融解曲線分析(65.0℃から95.0℃、インクリメント0.5℃+[プレートリード])。
相対的なmRNA数量を相対的定量法を用いて計算した。これは標準曲線を要求する。「正の対照」サンプルを標準として選択し、2倍希釈系列を行って標準曲線を産生した。これから、各測定された遺伝子について反応効率(E)を計算した(log-logスケールで直線当てはめを用いる)。GFP&mCherry定量では、標準として、未ライゲーションGFP-60mRNA+mCherryトランスフェクションの生物学的レプリケートの1つに対応するcDNAストック溶液を選択した。IFNB1定量では、500ngのポリ(I:C)トランスフェクション条件の生物学的レプリケートの1つを標準として用いた。hActb定量では、「トランスフェクション条件のみ」サンプルの1つからのcDNAを標準として用いた。未知のサンプルの全てのcDNA測定が、標準曲線によって決定される直線性の範囲内であろうということを保証するために、全てのcDNAストックを、RT-qPCRによって測定することに先立って5×希釈した(先に述べた通り)。
標準曲線の直線当てはめ後に(各希釈について3×技術的レプリケート)、PCR反応効率を計算した(GFP:2.05;mCherry:2.24;IFNB1:2.11;hActb:2.09)。3つの技術的レプリケートを試験されるべき各cDNAサンプルについて行って、技術的レプリケートCq値を平均して、各生物学的レプリケートに対応する値を得た。特定のサンプル(例えば「モックライゲーション」)に対する正規化を行うためには、正規化標準の生物学的レプリケートのCq値を平均して「標準Cq」を与えた。それから、各試験サンプルのCq値をこの「標準Cq」から差し引いてdCq値を与えた。反応効率(E)をこれらのdCq値を指数として累乗して、各生物学的試験サンプルの個々の「~倍の変化」を与えた。mCherry&hActb両方によってGFPを正規化するためには、先に計算されたmCherry&hActbの「~倍の変化」の幾何平均を取った。GFPの「~倍の変化」をそれからこれらの正規化係数によって除算して、GFPの定量に用いられる最終的な値を産生した(図8C、表7)。IFNB1の正規化では、各サンプルのhActb値を直接的に用いた(幾何平均計算なし)(表7)。各グラフに示されているデータ点は、あらゆる生物学的レプリケートについて、行われた3つの技術的レプリケートの平均に対応する。特定の条件についての負の対照(例えば、N.T.C.およびトランスフェクションのみ)は、それらがCq値を産生しなかったときには計算から省いた。
STARmapを用いるトランスフェクションされた細胞培養物におけるmRNA定量
mCherryおよびGFPmRNA数量を、バーコーディングされたDNAコロニーとして個々のmRNA分子を読み取るイメージングに基づく方法STARmap28を用いて、トランスフェクションされた細胞において測定した。細胞培養のためのSTARmap手続きを公開された通り踏襲した28。簡潔には、蛍光蛋白質イメージング後に、次ステップの前の-20℃(1週まで)における予冷メタノールによるさらなる固定および透過処理の前に、細胞を1.6%PFAのPFA(Electron Microscope Sciences、15710-S)/1×PBS(Gibco、10010-023)によって室温で10minに渡って固定した。爾後に、メタノールを除去し、細胞を、PBSTR/グリシン/YtRNA(0.1%Tween-20[TEKNOVA INC、100216-360]、0.5%SUPERaseIn[Invitrogen(商標)、AM2696]、100mMグリシン、1%酵母tRNAを有するPBS)によって室温で15minに渡って再水和し、次に1回のPBSTR洗浄をした。サンプルを、それから、mCherryおよびGFPmRNA配列を標的化するSNAILプローブと、ハイブリダイゼーション緩衝液(2×SSC[Sigma-Aldrich、S6639]、10%ホルムアミド[Calbiochem、655206]、1%Tween-20、20mMのRVC[リボヌクレオシドバナジル複合体、New England Biolabs、S1402S]、0.5%SUPERaseIn、1%酵母tRNA、100nMの各プローブ)中において40℃で一晩ハイブリダイゼーションした(「SNAILプローブ」配列については表5参照)。細胞を、それから、室温におけるPBSTRによるリンス前に、37℃で2回PBSTR(20min各洗浄)および37℃で1回高塩濃度洗浄緩衝液(4×SSCを有するPBSTR)によって洗浄した。ライゲーション反応を2時間に渡って室温で行って、プライマーに隣接するパドロックプローブを環状化した。PBSTRによる2つの洗浄の後に、ローリングサークル増幅を2時間に渡って30℃でPhi29(ThermoFisher、EP0094)を用いてプライマーから開始した。アミノdUTP(Invitrogen(商標)、AM8439)をスパイクインした。PBSTRによるもう2つの洗浄後に、DNAアンプリコンを、2時間に渡って室温でPBST緩衝液中の20mMのMA-NHS(Sigma-Aldrich、730300-1G)によって重合可能であるように修飾した。一晩の室温における蛍光蛋白質のプロテイナーゼK(Invitrogen(商標)、25530049)クリアランス前に、サンプルをそれからハイドロゲル-細胞ハイブリッドに変換した。蛍光検出オリゴによって洗浄およびイメージング緩衝液(2×SSC、10%ホルムアミド)中において37℃で1時間に渡って染色する前に、サンプルをPBSTによって3回洗浄した(「蛍光検出プローブ」配列については表5参照)。最後に、サンプルを室温で洗浄およびイメージング緩衝液によって3回洗浄し、洗浄およびイメージング緩衝液中におけるイメージングの前にDAPIによって染色した。共焦点イメージングスタックを、40×油浸対物を有するLeica Stellaris 8またはSP8によって283nm*283nmのピクセルサイズで取った。14μmスタックを1μm/ステップ*15ステップでイメージングする。各四分円から1つの4つの代表的な視野を各ウェルについて取った。同じイメージング設定を、比較されるべき全てのサンプルに用いた。励起/検出波長は次の通りである:DAPI:ダイオード405nm/~[420~489]nm;Alexa546:WLL557nm/~[569~612]nm;Alexa647:WLL653nm/~[668~738]nm。
MATLAB 2021aおよびCellProfiler 4.0.7を、アンプリコンカウントに基づくSTARmap蛍光画像分析に用いた(図8C)。第1に、各蛍光チャンネル(GFP、mCherry)におけるアンプリコンの重心を、画像上の拡大された最大値(extended maxima)を見出すことによって同定した。それから、各蛍光ドットの重心を中心とする3*3*3ボクセル体積を定めた。各ボクセル体積内で、mCherryおよびGFPチャンネルの統合された強度を計算し、mCherry強度およびGFP強度の間の比をアンプリコン分類に用いた。これらの測定がバッチの全ての画像について行われた後に、全ての測定を一緒にプールし、log(mCherry/GFP)値の分布をプロットした。分布プロット上の最小値(極小値)における対応する比の値をカットオフ値として同定した。0未満の第1のカットオフ値はカットオフ1として言及され、0よりも多大な第1のカットオフ値はカットオフ2として言及された。カットオフ1よりも小さいlog(mCherry/GFP)値を有するいずれかのアンプリコンはGFPアンプリコンとして同定された。カットオフ2よりも大きいlog(mCherry/GFP)値を有するいずれかのアンプリコンはmCherryアンプリコンとして同定された。カットオフ1およびカットオフ2の間のlog(mCherry/GFP)値を有するいずれかのアンプリコンは顆粒として同定された。アンプリコン分類情報およびあらゆるアンプリコンの所在をファイルにセーブした。バルクSTARmap定量では、各図において、GFPアンプリコンの数およびmCherryアンプリコンの数の間の比を計算し、GFPmRNAの量を反映するために用いた。単一細胞STARmap定量では、細胞セグメンテーションを単一細胞蛋白質定量における細胞セグメンテーションと同じ方法を用いて行い、セグメンテーションマスクをuint16画像としてセーブした。アンプリコンは、それらがマスク上でどこに所在するかに従って細胞に割り当てられた。各細胞におけるGFPアンプリコンの数およびmCherryアンプリコンの数の間の比を計算し、単一細胞におけるGFPmRNAの量を反映するために用いた。GFPアンプリコンなしまたはmCherryアンプリコンなしの細胞は、不首尾にトランスフェクションされたと見なされ、それゆえにこれらの分析から排除された。
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例6:化学修飾されたmocRNAはインビボの効率的な蛋白質発現を提供する.
化学修飾されたオリゴヌクレオチドにライゲーションされた治療薬mRNAであるメッセンジャー-オリゴヌクレオチドコンジュゲート化RNA(mocRNA)を記載する。治療薬mRNAは以下を含有する(5’から3’に):(1)mRNAキャップアナログ(NEB:S1411);(2)5’非翻訳領域(UTR);(3)蛋白質コード領域(ルシフェラーゼレポーター);(4)3’UTR;および(5)ポリ(A)テール(20から200nt)。mRNAは、発現を増大させるためのN1-メチルシュードウリジン(Trilink Biotechnologies:N1081)によるウリジンの100%置換を含有する。
mocRNAを、治療薬mRNAの3’端に化学合成オリゴヌクレオチド(表9)をライゲーションすることによって合成する。ヌクレアーゼ耐性の基を含有するオリゴヌクレオチドが、ポリ(A)テールを脱アデニル化から保護し、HeLa細胞培養ではより長い時点において発現を増大させる(図17)。さらにその上、マウスへのmocRNA注射は、無処置のmRNAと比較してルシフェラーゼレポーターの発現を増大させる(図18A~18C)。
これらのオリゴヌクレオチドは、類似に、非蛋白質コードRNAの3’端に、細胞におけるかかるRNAの安定性を向上させるためにライゲーションされ得る。
均等物および範囲
当業者は、せいぜい慣例的な実験作業を用いて、本願に記載される発明の特定の態様に対する多くの均等物を認識するかまたは確かめる能力があるであろう。本発明の範囲は上の記載に限定されることを意図されず、むしろ、添付の請求項において提出される通りである。
それと反対に指示されないかまたは文脈から別様に明らかでない限り、請求項において、「a」、「an」、および「the」などの冠詞は、1つまたは1つよりも多くを意味し得る。それと反対に指示されないかまたは文脈から別様に明らかでない限り、ある群の1つ以上のメンバーの間に「または」を包含する請求項または記載は、群のメンバーの1つ、1つよりも多く、または全てが所与の産物またはプロセスにおいて存在するか、使用されるか、または別様に該当する場合には満たされていると見なされる。本発明は、群の厳密に1つのメンバーが所与の産物またはプロセスにおいて存在するか、使用されるか、または別様に該当する態様を包含する。本発明は、群のメンバーの1つよりも多くまたは全てが所与の産物またはプロセスにおいて存在するか、使用されるか、または別様に該当する態様をもまた包含する。
さらにその上、本発明は、請求項の1つ以上からのまたは明細書の該当する部分からの1つ以上の限定、要素、クローズ、記述用語などが別の請求項に導入される全ての変形、組み合わせ、および順列を包摂するということは理解されるべきである。例えば、別の請求項に従属するいずれかの請求項は、同じ元の請求項に従属するいずれかの他の請求項に見出される1つ以上の限定を包含するように改変され得る。さらにその上、別様に指示されない限りまたは矛盾もしくは非一貫性が生じるであろうということが当業者に明らかでない限り、請求項が組成物を記載するところでは、本願において開示される目的のいずれかのために組成物を用いる方法が包含され、本願において開示される作る方法または当分野において公知の他の方法のいずれかに従って組成物を作る方法が包含されるということは理解されるべきである。
要素が列記として、例えばマーカッシュ群フォーマットで提示されるところでは、要素の各下位群もまた開示され、いずれかの要素(単数または複数)が群から除去され得るということとは理解されるべきである。用語「含む」は開放的であることを意図され、追加の要素またはステップの包含を許可するということもまた言及される。一般的に、本発明または本発明の側面が具体的な要素、特徴、ステップなどを含むと言われるところでは、ある種の本発明の態様または本発明の側面はかかる要素、特徴、ステップなどからなるかまたは本質的にそれらからなるということは理解されるべきである。平易の目的のために、それらの態様は本願においては具体的にこの通りの言葉で提出されてはいない。それゆえに、1つ以上の要素、特徴、ステップなどを含む本発明の各態様について、本発明は、それらの要素、特徴、ステップなどからなるかまたは本質的にそれらからなる態様をもまた提供する。
範囲が与えられているところでは、エンドポイントが包含される。さらにその上、別様に指示されないかまたは文脈および/もしくは当業者の理解から別様に明らかでない限り、範囲として表現される値は、文脈が明瞭に別様に述べていない限り、本発明の異なる態様において、申し立てられている範囲内のいずれかの特定の値を、範囲の下限の単位の十分の一までとり得るということは理解されるべきである。別様に指示されないかまたは文脈および/もしくは当業者の理解から別様に明らかでない限り、範囲として表現される値は所与の範囲内のいずれかの部分範囲をとり得、ここで、部分範囲のエンドポイントは範囲の下限の単位の十分の一と同じ正確度で表現されるということもまた理解されるべきである。
加えて、本発明のいずれかの具体的な態様が請求項のいずれか1つ以上から明示的に排除され得るということは理解されるべきである。範囲が与えられているところでは、範囲内のいずれかの値は請求項のいずれか1つ以上から明示的に排除され得る。本発明の組成物および/または方法のいずれかの態様、要素、特徴、用途、または側面は、いずれかの1つ以上の請求項から排除され得る。簡潔さの目的で、1つ以上の要素、特徴、目的、または側面が排除される態様の全てが、本願において明示的に提出されているわけではない。

Claims (241)

  1. 以下を含む、修飾されたmRNA:
    (i)蛋白質をコードするオープンリーディングフレーム(ORF);および
    (ii)ポリA領域、
    ここで、ポリA領域はオープンリーディングフレームの3’にあり、10ヌクレオチド以上を含み、ここで、ポリA領域のヌクレオチドの1%から90%は修飾されたヌクレオチドであり、ここで、ポリA領域の最後の10ヌクレオチドの3つ以上は修飾されたヌクレオチドである。
  2. ポリA領域がオープンリーディングフレームの3’にあり、25個以上のアデノシンヌクレオチドを含み、ここで、ポリA領域のヌクレオチドの1%から90%は修飾されたヌクレオチドであり、ここで、ポリA領域の最後の25ヌクレオチドの3つ以上は修飾されたヌクレオチドである、請求項1に記載の修飾されたmRNA。
  3. ポリA領域の最後の25ヌクレオチドの4つ以上が修飾されたヌクレオチドである、請求項1または2に記載の修飾されたmRNA。
  4. ポリA領域の最後の25ヌクレオチドの一続きの2ヌクレオチド以上が、修飾されたヌクレオチド間連結部によって連結される、請求項1~3のいずれか1項に記載の修飾されたmRNA。
  5. ポリA領域の最後の25ヌクレオチドの一続きの3ヌクレオチド以上が修飾されたヌクレオチドであり、デオキシリボヌクレオチド、2’修飾されたヌクレオチド、およびホスホロチオエート連結ヌクレオチドから独立して選択される、請求項1~4のいずれか1項に記載の修飾されたmRNA。
  6. 3つ以上の修飾されたヌクレオチドが、ポリA領域の3’末端に所在する一続きのヌクレオチドである、請求項1~5のいずれか1項に記載の修飾されたmRNA。
  7. ポリA領域の最後の25ヌクレオチドの一続きの6ヌクレオチド以上が、同じ型のヌクレオチドまたはヌクレオシド間修飾を含む、請求項1~6のいずれか1項に記載の修飾されたmRNA。
  8. ポリA領域のヌクレオチドの少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも7%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、少なくとも12%、少なくとも14%、少なくとも16%、少なくとも18%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、または少なくとも50%が修飾されたヌクレオチドである、請求項1~7のいずれか1項に記載の修飾されたmRNA。
  9. ポリA領域の最後の25ヌクレオチドの少なくとも4、5、6、7、8、9、10、15、20、または25個が修飾されたヌクレオチドである、請求項1~8のいずれか1項に記載の修飾されたmRNA。
  10. 修飾されたmRNAが5’非翻訳領域(5’UTR)および3’非翻訳領域(3’UTR)を含み、ここで、ORFは5’UTRおよび3’UTRの間にあり、ここで、3’UTRはORFおよびポリA領域の間にある、請求項1~9のいずれか1項に記載の修飾されたmRNA。
  11. 修飾されたmRNAが環状mRNAであり、ここで、ポリA領域が3’UTRおよび5’UTRの間にある、請求項1~10のいずれか1項に記載の修飾されたmRNA。
  12. 以下を含む、修飾されたmRNA:
    (i)蛋白質をコードするオープンリーディングフレーム(ORF);
    (ii)ポリA領域;
    (iii)二次構造を形成することができる少なくとも2つのヌクレオチドを含む構造配列の1コピー以上、
    ここで、ポリA領域はオープンリーディングフレームの3’にあり、10ヌクレオチド以上を含み、ここで、構造配列の1コピー以上はポリA領域の3’にあり、ここで、修飾されたmRNAは二次構造を含み、ここで、二次構造は構造配列の1コピー以上を含む。
  13. ポリA領域が25個以上のアデノシンヌクレオチドを含む、請求項12に記載の修飾されたmRNA。
  14. 修飾されたmRNAが5’非翻訳領域(5’UTR)および3’非翻訳領域(3’UTR)を含み、ここで、ORFは5’UTRおよび3’UTRの間にあり、ここで、3’UTRはORFおよびポリA領域の間にある、請求項12または請求項13に記載の修飾されたmRNA。
  15. 修飾されたmRNAが環状mRNAであり、ここで、構造配列の1コピー以上はポリA領域および5’UTRの間にある、請求項14に記載の修飾されたmRNA。
  16. 構造配列がG四重鎖配列である、請求項12~15のいずれか1項に記載の修飾されたmRNA。
  17. G四重鎖がRNAのG四重鎖配列である、請求項16に記載の修飾されたmRNA。
  18. RNAのG四重鎖配列が配列番号2の核酸配列を含む、請求項17に記載の修飾されたmRNA。
  19. 修飾されたmRNAが配列番号2の核酸配列の少なくとも3コピーを含む、請求項18に記載の修飾されたmRNA。
  20. G四重鎖がDNAのG四重鎖配列である、請求項16に記載の修飾されたmRNA。
  21. DNAのG四重鎖配列が配列番号3の核酸配列を含む、請求項20に記載の修飾されたmRNA。
  22. 修飾されたmRNAが配列番号3の核酸配列の少なくとも3コピーを含む、請求項21に記載の修飾されたmRNA。
  23. 構造配列がテロメアリピート配列である、請求項12~15のいずれか1項に記載の修飾されたmRNA。
  24. テロメアリピート配列が配列番号4の核酸配列を含む、請求項23に記載の修飾されたmRNA。
  25. 修飾されたmRNAが配列番号4の核酸配列の少なくとも3コピーを含む、請求項24に記載の修飾されたmRNA。
  26. mRNAの二次構造が、標的分子に結合することができるアプタマーである、請求項12~15のいずれか1項に記載の修飾されたmRNA。
  27. 修飾されたmRNAのポリA領域が少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドを含む、請求項12~26のいずれか1項に記載の修飾されたmRNA。
  28. 少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドが修飾された核酸塩基を含む、請求項1~11または27のいずれか1項に記載の修飾されたmRNA。
  29. 修飾された核酸塩基が以下からなる群から選択される、請求項28に記載の修飾されたmRNA:キサンチン、アリアミノウラシル、アリアミノチミジン、ヒポキサンチン、ジゴキシゲニン化アデニン、ジゴキシゲニン化シトシン、ジゴキシゲニン化グアニン、ジゴキシゲニン化ウラシル、6-クロロプリンリボシド、N6-メチルアデニン、メチルシュードウラシル、2-チオシトシン、2-チオウラシル、5-メチルウラシル、4-チオチミジン、4-チオウラシル、5,6-ジヒドロ-5-メチルウラシル、5,6-ジヒドロウラシル、5-[(3-インドリル)プロピオンアミド-N-アリル]ウラシル、5-アミノアリルシトシン、5-アミノアリルウラシル、5-ブロモウラシル、5-ブロモシトシン、5-カルボキシシトシン、5-カルボキシメチルエステルウラシル、5-カルボキシウラシル、5-フルオロウラシル、5-ホルミルシトシン、5-ホルミルウラシル、5-ヒドロキシシトシン、5-ヒドロキシメチルシトシン、5-ヒドロキシメチルウラシル、5-ヒドロキシウラシル、5-ヨードシトシン、5-ヨードウラシル、5-メトキシシトシン、5-メトキシウラシル、5-メチルシトシン、5-メチルウラシル、5-プロパルギルアミノシトシン、5-プロパルギルアミノウラシル、5-プロピニルシトシン、5-プロピニルウラシル、6-アザシトシン、6-アザウラシル、6-クロロプリン、6-チオグアニン、7-デアザアデニン、7-デアザグアニン、7-デアザ-7-プロパルギルアミノアデニン、7-デアザ-7-プロパルギルアミノグアニン、8-アザアデニン、8-アジドアデニン、8-クロロアデニン、8-オキソアデニン、8-オキソグアニン、アラアデニン、アラシトシン、アラグアニン、アラウラシル、ビオチン-16-7-デアザ-7-プロパルギルアミノグアニン、ビオチン-16-アミノアリルシトシン、ビオチン-16-アミノアリルウラシル、シアニン3-5-プロパルギルアミノシトシン、シアニン3-6-プロパルギルアミノウラシル、シアニン3-アミノアリルシトシン、シアニン3-アミノアリルウラシル、シアニン5-6-プロパルギルアミノシトシン、シアニン5-6-プロパルギルアミノウラシル、シアニン5-アミノアリルシトシン、シアニン5-アミノアリルウラシル、シアニン7-アミノアリルウラシル、ダブシル-5-3-アミノアリルウラシル、デスチオビオチン-16-アミノアリル-ウラシル、デスチオビオチン-6-アミノアリルシトシン、イソグアニン、N1-エチルシュードウラシル、N1-メトキシメチルシュードウラシル、N1-メチルアデニン、N1-メチルシュードウラシル、N1-プロピルシュードウラシル、N2-メチルグアニン、N4-ビオチン-OBEA-シトシン、N4-メチルシトシン、N6-メチルアデニン、O6-メチルグアニン、シュードイソシトシン、シュードウラシル、チエノシトシン、チエノグアニン、チエノウラシル、キサントシン、3-デアザアデニン、2,6-ジアミノアデニン、2,6-ジアミノ(damino)グアニン、5-カルボキサミド-ウラシル、5-エチニルウラシル、N6-イソペンテニルアデニン(i6A)、2-メチル-チオ-N6-イソペンテニルアデニン(ms2i6A)、2-メチルチオ-N6-メチルアデニン(ms2m6A)、N6-(シス-ヒドロキシイソペンテニル)アデニン(io6A)、2-メチルチオ-N6-(シス-ヒドロキシイソペンテニル)アデニン(ms2io6A)、N6-グリシニルカルバモイルアデニン(g6A)、N6-スレオニルカルバモイルアデニン(t6A)、2-メチルチオ-N6-スレオニルカルバモイルアデニン(ms2t6A)、N6-メチル-N6-スレオニルカルバモイルアデニン(m6t6A)、N6-ヒドロキシノルバリルカルバモイルアデニン(hn6A)、2-メチルチオ-N6-ヒドロキシノルバリルカルバモイルアデニン(ms2hn6A)、N6,N6-ジメチルアデニン(m62A)、およびN6-アセチルアデニン(ac6A)。
  30. 少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドが修飾された糖を含む、請求項28または29に記載の修飾されたmRNA。
  31. 修飾された糖が以下からなる群から選択される、請求項30に記載の修飾されたmRNA:2’-チオリボース、2’,3’-ジデオキシリボース、2’-アミノ-2’-デオキシリボース、2’デオキシリボース、2’-アジド-2’-デオキシリボース、2’-フルオロ-2’-デオキシリボース、2’-O-メチルリボース、2’-O-メチルデオキシリボース、3’-アミノ-2’,3’-ジデオキシリボース、3’-アジド-2’,3’-ジデオキシリボース、3’-デオキシリボース、3’-O-(2-ニトロベンジル)-2’-デオキシリボース、3’-O-メチルリボース、5’-アミノリボース、5’-チオリボース、5-ニトロ-1-インドリル-2’-デオキシリボース、5’-ビオチン-リボース、2’-O,4’-C-メチレン連結、2’-O,4’-C-アミノ連結リボース、および2’-O,4’-C-チオ連結リボース。
  32. 少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドが2’修飾を含む、請求項27~31のいずれか1項に記載の修飾されたmRNA。
  33. 2’修飾が以下からなる群から選択される、請求項32に記載の修飾されたmRNA:ロックド核酸(LNA)修飾、2’-フルオロ(2’-F)、2’-O-メトキシエチル(2’-MOE)、および2’-O-メチル化(2’-OMe)。
  34. 少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドが修飾されたリン酸を含む、請求項27~33のいずれか1項に記載の修飾されたmRNA。
  35. 修飾されたリン酸が以下からなる群から選択される、請求項34に記載の修飾されたmRNA:ホスホロチオエート(PS)、ホスホロジチオエート、チオリン酸、5’-O-メチルホスホネート、3’-O-メチルホスホネート、5’-ヒドロキシホスホネート、ヒドロキシホスファネート、ホスホロセレノアート、セレノホスフェート、ホスホロアミダート、カルボホスホネート、メチルホスホネート、フェニルホスホネート、エチルホスホネート、H-ホスホネート、グアニジニウム環、トリアゾール環、ボラノホスフェート(BP)、メチルホスホネート、およびグアニジノプロピルホスホロアミダート。
  36. ポリA領域が少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、または少なくとも6つのホスホロチオエートを含む、請求項27~35のいずれか1項に記載の修飾されたmRNA。
  37. ポリA領域が少なくとも6つのホスホロチオエートを含む、請求項36に記載の修飾されたmRNA。
  38. ポリA領域が少なくとも3つのグアニンヌクレオチドおよび少なくとも3つのホスホロチオエートを含む、請求項27~35のいずれか1項に記載の修飾されたmRNA。
  39. ポリA領域が2’修飾を含む少なくとも6ヌクレオチドを含む、請求項27~38のいずれか1項に記載の修飾されたmRNA。
  40. ポリA領域が少なくとも3つのデオキシリボース糖を含む、請求項27~39のいずれか1項に記載の修飾されたmRNA。
  41. ポリA領域が少なくとも5、少なくとも10、少なくとも15、少なくとも20、または少なくとも23個のデオキシリボース糖を含む、請求項40に記載の修飾されたmRNA。
  42. ポリA領域が少なくとも23個のデオキシリボース糖を含む、請求項41に記載の修飾されたmRNA。
  43. mRNAの3’末端ヌクレオチドが3’末端ヌクレオチドの3’位置にヒドロキシを含まない、請求項1~42のいずれか1項に記載の修飾されたmRNA。
  44. mRNAの3’末端ヌクレオチドが反転ヌクレオチドを含む、請求項1~43のいずれか1項に記載の修飾されたmRNA。
  45. mRNAの3’末端ヌクレオチドがジデオキシアデノシン、ジデオキシシチジン、ジデオキシグアノシン、ジデオキシチミジン、ジデオキシウリジン、または反転デオキシチミジンを含む、請求項1~44のいずれか1項に記載の修飾されたmRNA。
  46. mRNAの3’末端ヌクレオチドがジデオキシシチジンを含む、請求項45に記載の修飾されたmRNA。
  47. mRNAがペプチド結合配列を含む、請求項1~46のいずれか1項に記載の修飾されたmRNA。
  48. ペプチド結合配列がポリA結合蛋白質(PABP)結合配列である、請求項47に記載の修飾されたmRNA。
  49. 修飾されたmRNAが第1の修飾されたヌクレオチドおよび第2の修飾されたヌクレオチドを含み、ここで、第1および第2の修飾されたヌクレオシドは異なる構造を含む、請求項1~11または27~48のいずれか1項に記載の修飾されたmRNA。
  50. ポリA領域が少なくとも25~500ヌクレオチドを含む、請求項1~46のいずれか1項に記載の修飾されたmRNA。
  51. ポリA領域が少なくとも50、少なくとも100、少なくとも150、または少なくとも200ヌクレオチドを含む、請求項50に記載の修飾されたmRNA。
  52. ポリA領域のヌクレオチドの少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%がアデノシンヌクレオチドである、請求項1~51のいずれか1項に記載の修飾されたmRNA。
  53. 修飾されたmRNAが直鎖mRNAであり、ここで、直鎖mRNAは5’キャップを含む、請求項1~10、12、14、または16~52のいずれか1項に記載の修飾されたmRNA。
  54. 5’キャップが7-メチルグアノシンを含む、請求項53に記載の修飾されたmRNA。
  55. 5’キャップが、さらに、修飾されたmRNAの隣接するヌクレオチドに7-メチルグアノシンを接続する1つ以上のリン酸を含む、請求項54に記載の修飾されたmRNA。
  56. 5’キャップが3’-O-Me-m7G(5’)ppp(5’)Gを含む、請求項53に記載の修飾されたmRNA。
  57. 5’キャップの1つ以上のリン酸が、以下からなる群から選択される修飾されたリン酸である、請求項55または56に記載の修飾されたmRNA:ホスホロチオエート、トリアゾール環、ジハロゲンメチレンビスホスホネート、イミド二リン酸、およびメチレンビス(ホスホネート)。
  58. 修飾されたmRNAが、1つ以上の修飾されたヌクレオチドを含む5’UTRを含む、1~57に記載の修飾されたmRNA。
  59. 修飾されたmRNAが、1つ以上の修飾されたヌクレオチドを含むORFを含む、1~58に記載の修飾されたmRNA。
  60. 以下を含む、修飾された非コードRNA:
    (i)非コードRNA配列;および
    (ii)ポリA領域、
    ここで、ポリA領域は非コードRNA配列の3’にあり、10ヌクレオチド以上を含み、ここで、ポリA領域のヌクレオチドの1%から90%は修飾されたヌクレオチドであり、ここで、ポリA領域の最後の10ヌクレオチドの3つ以上は修飾されたヌクレオチドである。
  61. ポリA領域がオープンリーディングフレームの3’にあり、25個以上のアデノシンヌクレオチドを含み、ここで、ポリA領域のヌクレオチドの1%から90%は修飾されたヌクレオチドであり、ここで、ポリA領域の最後の25ヌクレオチドの3つ以上は修飾されたヌクレオチドである、請求項60に記載の修飾された非コードRNA。
  62. ポリA領域の最後の25ヌクレオチドの4つ以上が修飾されたヌクレオチドである、請求項60または請求項61に記載の修飾された非コードRNA。
  63. ポリA領域の最後の25ヌクレオチドの一続きの2ヌクレオチド以上が、修飾されたヌクレオチド間連結部によって連結される、請求項60~62のいずれか1項に記載の修飾された非コードRNA。
  64. ポリA領域の最後の25ヌクレオチドの一続きの3ヌクレオチド以上が修飾されたヌクレオチドであり、デオキシリボヌクレオチド、2’修飾されたヌクレオチド、およびホスホロチオエート連結ヌクレオチドから独立して選択される、請求項60~63のいずれか1項に記載の修飾された非コードRNA。
  65. 3つ以上の修飾されたヌクレオチドが、ポリA領域の3’末端に所在する一続きのヌクレオチドである、請求項60~64のいずれか1項に記載の修飾された非コードRNA。
  66. ポリA領域の最後の25ヌクレオチドの一続きの6ヌクレオチド以上が、同じ型のヌクレオチドまたはヌクレオシド間修飾を含む、請求項60~65のいずれか1項に記載の修飾された非コードRNA。
  67. ポリA領域のヌクレオチドの少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも7%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、少なくとも12%、少なくとも14%、少なくとも16%、少なくとも18%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、または少なくとも50%が修飾されたヌクレオチドである、請求項60~66のいずれか1項に記載の修飾された非コードRNA。
  68. ポリA領域の最後の25ヌクレオチドの少なくとも4、5、6、7、8、9、10、15、20、または25個が修飾されたヌクレオチドである、請求項60~67のいずれか1項に記載の修飾された非コードRNA。
  69. 修飾された非コードRNAが環状の非コードRNAであり、ここで、ポリA領域は非コードRNA配列の5’にある、請求項60~68のいずれか1項に記載の修飾された非コードRNA。
  70. 修飾された非コードRNAが、さらに、二次構造を形成することができる少なくとも2つのヌクレオチドを含む構造配列の1コピー以上を含み、
    ここで、構造配列の1コピー以上はポリA領域の3’にあり、ここで、修飾された非コードRNAは二次構造を含み、
    ここで、二次構造は構造配列の1コピー以上を含む、
    請求項60~69のいずれか1項に記載の修飾された非コードRNA。
  71. 修飾された非コードRNAが環状mRNAであり、ここで、構造配列の1コピー以上はポリA領域および非コードRNA配列の間にある、請求項70に記載の修飾された非コードRNA。
  72. 構造配列がG四重鎖配列である、請求項70または71に記載の修飾された非コードRNA。
  73. G四重鎖がRNAのG四重鎖配列である、請求項72に記載の修飾された非コードRNA。
  74. RNAのG四重鎖配列が配列番号2の核酸配列を含む、請求項73に記載の修飾された非コードRNA。
  75. 修飾された非コードRNAが配列番号2の核酸配列の少なくとも3コピーを含む、請求項74に記載の修飾された非コードRNA。
  76. G四重鎖がDNAのG四重鎖配列である、請求項72に記載の修飾された非コードRNA。
  77. DNAのG四重鎖配列が配列番号3の核酸配列を含む、請求項76に記載の修飾された非コードRNA。
  78. 修飾された非コードRNAが配列番号3の核酸配列の少なくとも3コピーを含む、請求項77に記載の修飾された非コードRNA。
  79. 構造配列がテロメアリピート配列である、請求項70または71に記載の修飾された非コードRNA。
  80. テロメアリピート配列が配列番号4の核酸配列を含む、請求項79に記載の修飾された非コードRNA。
  81. 修飾された非コードRNAが配列番号4の核酸配列の少なくとも3コピーを含む、請求項80に記載の修飾された非コードRNA。
  82. 非コードRNAの二次構造が、標的分子に結合することができるアプタマーである、請求項70または71に記載の修飾された非コードRNA。
  83. 少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドが修飾された核酸塩基を含む、請求項60~82のいずれか1項に記載の修飾された非コードRNA。
  84. 修飾された核酸塩基が以下からなる群から選択される、請求項83に記載の修飾された非コードRNA:キサンチン、アリアミノウラシル、アリアミノチミジン、ヒポキサンチン、ジゴキシゲニン化アデニン、ジゴキシゲニン化シトシン、ジゴキシゲニン化グアニン、ジゴキシゲニン化ウラシル、6-クロロプリンリボシド、N6-メチルアデニン、メチルシュードウラシル、2-チオシトシン、2-チオウラシル、5-メチルウラシル、4-チオチミジン、4-チオウラシル、5,6-ジヒドロ-5-メチルウラシル、5,6-ジヒドロウラシル、5-[(3-インドリル)プロピオンアミド-N-アリル]ウラシル、5-アミノアリルシトシン、5-アミノアリルウラシル、5-ブロモウラシル、5-ブロモシトシン、5-カルボキシシトシン、5-カルボキシメチルエステルウラシル、5-カルボキシウラシル、5-フルオロウラシル、5-ホルミルシトシン、5-ホルミルウラシル、5-ヒドロキシシトシン、5-ヒドロキシメチルシトシン、5-ヒドロキシメチルウラシル、5-ヒドロキシウラシル、5-ヨードシトシン、5-ヨードウラシル、5-メトキシシトシン、5-メトキシウラシル、5-メチルシトシン、5-メチルウラシル、5-プロパルギルアミノシトシン、5-プロパルギルアミノウラシル、5-プロピニルシトシン、5-プロピニルウラシル、6-アザシトシン、6-アザウラシル、6-クロロプリン、6-チオグアニン、7-デアザアデニン、7-デアザグアニン、7-デアザ-7-プロパルギルアミノアデニン、7-デアザ-7-プロパルギルアミノグアニン、8-アザアデニン、8-アジドアデニン、8-クロロアデニン、8-オキソアデニン、8-オキソグアニン、アラアデニン、アラシトシン、アラグアニン、アラウラシル、ビオチン-16-7-デアザ-7-プロパルギルアミノグアニン、ビオチン-16-アミノアリルシトシン、ビオチン-16-アミノアリルウラシル、シアニン3-5-プロパルギルアミノシトシン、シアニン3-6-プロパルギルアミノウラシル、シアニン3-アミノアリルシトシン、シアニン3-アミノアリルウラシル、シアニン5-6-プロパルギルアミノシトシン、シアニン5-6-プロパルギルアミノウラシル、シアニン5-アミノアリルシトシン、シアニン5-アミノアリルウラシル、シアニン7-アミノアリルウラシル、ダブシル-5-3-アミノアリルウラシル、デスチオビオチン-16-アミノアリル-ウラシル、デスチオビオチン-6-アミノアリルシトシン、イソグアニン、N1-エチルシュードウラシル、N1-メトキシメチルシュードウラシル、N1-メチルアデニン、N1-メチルシュードウラシル、N1-プロピルシュードウラシル、N2-メチルグアニン、N4-ビオチン-OBEA-シトシン、N4-メチルシトシン、N6-メチルアデニン、O6-メチルグアニン、シュードイソシトシン、シュードウラシル、チエノシトシン、チエノグアニン、チエノウラシル、キサントシン、3-デアザアデニン、2,6-ジアミノアデニン、2,6-ジアミノ(damino)グアニン、5-カルボキサミド-ウラシル、5-エチニルウラシル、N6-イソペンテニルアデニン(i6A)、2-メチル-チオ-N6-イソペンテニルアデニン(ms2i6A)、2-メチルチオ-N6-メチルアデニン(ms2m6A)、N6-(シス-ヒドロキシイソペンテニル)アデニン(io6A)、2-メチルチオ-N6-(シス-ヒドロキシイソペンテニル)アデニン(ms2io6A)、N6-グリシニルカルバモイルアデニン(g6A)、N6-スレオニルカルバモイルアデニン(t6A)、2-メチルチオ-N6-スレオニルカルバモイルアデニン(ms2t6A)、N6-メチル-N6-スレオニルカルバモイルアデニン(m6t6A)、N6-ヒドロキシノルバリルカルバモイルアデニン(hn6A)、2-メチルチオ-N6-ヒドロキシノルバリルカルバモイルアデニン(ms2hn6A)、N6,N6-ジメチルアデニン(m62A)、およびN6-アセチルアデニン(ac6A)。
  85. 少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドが修飾された糖を含む、60~84のいずれか1項に記載の修飾された非コードRNA。
  86. 修飾された糖が以下からなる群から選択される、請求項85に記載の修飾された非コードRNA:2’-チオリボース、2’,3’-ジデオキシリボース、2’-アミノ-2’-デオキシリボース、2’デオキシリボース、2’-アジド-2’-デオキシリボース、2’-フルオロ-2’-デオキシリボース、2’-O-メチルリボース、2’-O-メチルデオキシリボース、3’-アミノ-2’,3’-ジデオキシリボース、3’-アジド-2’,3’-ジデオキシリボース、3’-デオキシリボース、3’-O-(2-ニトロベンジル)-2’-デオキシリボース、3’-O-メチルリボース、5’-アミノリボース、5’-チオリボース、5-ニトロ-1-インドリル-2’-デオキシリボース、5’-ビオチン-リボース、2’-O,4’-C-メチレン連結、2’-O,4’-C-アミノ連結リボース、および2’-O,4’-C-チオ連結リボース。
  87. 少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドが2’修飾を含む、請求項60~86のいずれか1項に記載の修飾された非コードRNA。
  88. 2’修飾が以下からなる群から選択される、請求項87に記載の修飾された非コードRNA:ロックド核酸(LNA)修飾、2’-フルオロ(2’-F)、2’-O-メトキシエチル(2’-MOE)、および2’-O-メチル化(2’-OMe)。
  89. 少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドが修飾されたリン酸を含む、請求項57~88のいずれか1項に記載の修飾された非コードRNA。
  90. 修飾されたリン酸が以下からなる群から選択される、請求項89に記載の修飾された非コードRNA:ホスホロチオエート(PS)、ホスホロジチオエート、チオリン酸、5’-O-メチルホスホネート、3’-O-メチルホスホネート、5’-ヒドロキシホスホネート、ヒドロキシホスファネート、ホスホロセレノアート、セレノホスフェート、ホスホロアミダート、カルボホスホネート、メチルホスホネート、フェニルホスホネート、エチルホスホネート、H-ホスホネート、グアニジニウム環、トリアゾール環、ボラノホスフェート(BP)、メチルホスホネート、およびグアニジノプロピルホスホロアミダート。
  91. ポリA領域が少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、または少なくとも6つのホスホロチオエートを含む、請求項60~90のいずれか1項に記載の修飾された非コードRNA。
  92. ポリA領域が少なくとも6つのホスホロチオエートを含む、請求項91に記載の修飾された非コードRNA。
  93. ポリA領域が少なくとも3つのグアニンヌクレオチドおよび少なくとも3つのホスホロチオエートを含む、請求項60~92のいずれか1項に記載の修飾された非コードRNA。
  94. ポリA領域が2’修飾を含む少なくとも6ヌクレオチドを含む、請求項60~93のいずれか1項に記載の修飾された非コードRNA。
  95. ポリA領域が少なくとも3つのデオキシリボース糖を含む、請求項60~94のいずれか1項に記載の修飾された非コードRNA。
  96. ポリA領域が少なくとも5、少なくとも10、少なくとも15、少なくとも20、または少なくとも23個のデオキシリボース糖を含む、請求項95に記載の修飾された非コードRNA。
  97. ポリA領域が少なくとも23個のデオキシリボース糖を含む、請求項96に記載の修飾された非コードRNA。
  98. 非コードRNAの3’末端ヌクレオチドが3’末端ヌクレオチドの3’位置にヒドロキシを含まない、請求項60~97のいずれか1項に記載の修飾された非コードRNA。
  99. 非コードRNAの3’末端ヌクレオチドが反転ヌクレオチドを含む、請求項60~98のいずれか1項に記載の修飾された非コードRNA。
  100. mRNAの3’末端ヌクレオチドがジデオキシアデノシン、ジデオキシシチジン、ジデオキシグアノシン、ジデオキシチミジン、ジデオキシウリジン、または反転デオキシチミジンを含む、請求項98または99に記載の修飾された非コードRNA。
  101. mRNAの3’末端ヌクレオチドがジデオキシシチジンを含む、請求項100に記載の修飾された非コードRNA。
  102. 修飾された非コードRNAが第1の修飾されたヌクレオチドおよび第2の修飾されたヌクレオチドを含み、ここで、第1および第2の修飾されたヌクレオシドは異なる構造を含む、請求項60~101のいずれか1項に記載の修飾された非コードRNA。
  103. ポリA領域が少なくとも25~500ヌクレオチドを含む、請求項60~102のいずれか1項に記載の修飾された非コードRNA。
  104. ポリA領域が少なくとも50、少なくとも100、少なくとも150、または少なくとも200ヌクレオチドを含む、請求項103に記載の修飾された非コードRNA。
  105. ポリA領域のヌクレオチドの少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%がアデノシンヌクレオチドである、請求項60~104のいずれか1項に記載の修飾された非コードRNA。
  106. 方法が、RNAリガーゼの存在下において、1つ以上の修飾されたヌクレオチドを含むテーリング核酸に、蛋白質をコードするオープンリーディングフレームを含む第1のRNAをライゲーションすることを含み、それによって、RNAリガーゼはRNAの3’ヌクレオチドおよびテーリング核酸の5’ヌクレオチドの間の共有結合を形成して、修飾されたmRNAを産生する、請求項1~11または27~59のいずれか1項に記載の修飾されたmRNAを産生する方法。
  107. 修飾されたmRNAが5’非翻訳領域(5’UTR)および3’非翻訳領域(3’UTR)を含み、ここで、ORFは5’UTRおよび3’UTRの間にあり、ここで、3’UTRはORFおよびポリA領域の間にある、請求項106に記載の方法。
  108. さらに、リボザイムの存在下において修飾されたmRNAを環状化することを含み、ここで、修飾されたmRNAは3’イントロンおよび5’イントロンを含み、ここで、3’イントロンは5’UTRの5’にあり、ここで、5’イントロンはポリA領域の3’にあり、それによって、リボザイムは、3’イントロンの3’にあるヌクレオチドおよび5’イントロンの5’にあるヌクレオチドの間の共有結合を形成して、5’イントロンまたは3’イントロンを含まない環状mRNAを産生し、ここで、ポリA領域は環状mRNAの3’UTRおよび5’UTRの間にある、請求項107に記載の方法。
  109. さらに、以下のステップを含む、請求項107に記載の方法:
    (i)修飾されたmRNAの第1のヌクレオチドに5’末端リン酸基を導入すること;
    (ii)修飾されたmRNAの1つ以上の3’末端ヌクレオチドを切断して、3’末端ヒドロキシル基を有する修飾されたmRNAを産生すること;および
    (iii)環状化リガーゼの存在下において、ステップ(ii)で産生された修飾されたmRNAを環状化すること;
    それによって、環状化リガーゼは、修飾されたmRNAの3’ヌクレオチドおよび修飾されたmRNAの5’ヌクレオチドの間の共有結合を形成して、環状の修飾されたmRNAを産生し、ここで、ポリA領域は3’UTRおよび5’UTRの間にある。
  110. 方法が、RNAリガーゼの存在下において、構造配列の1コピー以上を含むテーリング核酸に、蛋白質をコードするオープンリーディングフレームを含むRNAをライゲーションすることを含み、それによって、リガーゼはRNAの3’ヌクレオチドおよびテーリング核酸の5’ヌクレオチドの間の共有結合を形成して、修飾されたmRNAを産生する、請求項12~59のいずれか1項に記載の修飾されたmRNAを産生する方法。
  111. 修飾されたmRNAが5’非翻訳領域(5’UTR)および3’非翻訳領域(3’UTR)を含み、ここで、ORFは5’UTRおよび3’UTRの間にあり、ここで、3’UTRはORFおよびポリA領域の間にあり、ここで、ポリA領域は3’UTRおよび構造配列の1コピー以上の間にある、請求項110に記載の方法。
  112. さらに、リボザイムの存在下において修飾されたmRNAを環状化することを含み、ここで、修飾されたmRNAは3’イントロンおよび5’イントロンを含み、ここで、3’イントロンは5’UTRの5’にあり、ここで、5’イントロンは構造配列の1コピー以上の3’にあり、それによって、リボザイムは、3’イントロンの3’にあるヌクレオチドおよび5’イントロンの5’にあるヌクレオチドの間の共有結合を形成して、5’イントロンまたは3’イントロンを含まない環状mRNAを産生し、ここで、構造配列の1コピー以上は環状mRNAのポリA領域および5’UTRの間にある、請求項111に記載の方法。
  113. さらに、以下のステップを含む、請求項111に記載の方法:
    (i)修飾されたmRNAの第1のヌクレオチドに5’末端リン酸基を導入すること;
    (ii)修飾されたmRNAの1つ以上の3’末端ヌクレオチドを切断して、3’末端ヒドロキシル基を有する修飾されたmRNAを産生すること;および
    (iii)環状化リガーゼの存在下において、ステップ(ii)で産生された修飾されたmRNAを環状化すること;
    それによって、環状化リガーゼは、修飾されたmRNAの3’ヌクレオチドおよび修飾されたmRNAの5’ヌクレオチドの間の共有結合を形成して、環状の修飾されたmRNAを産生し、ここで、構造配列の1コピー以上は3’UTRおよび5’UTRの間にある。
  114. 修飾されたmRNAが骨格核酸の存在下において環状化され、ここで、骨格核酸は、修飾されたmRNAとハイブリダイゼーションすることができる核酸であり、ここで、修飾されたmRNAは、骨格核酸に結合したときに環状の二次構造を形成する、請求項109または113に記載の方法。
  115. 骨格核酸が以下を含む、請求項114に記載の方法:
    (a)5ヌクレオチド以上を含む第1のハイブリダイゼーション配列であって、ここで、第1のハイブリダイゼーション配列は、修飾されたmRNAの少なくとも最初の五(5)ヌクレオチドに対して相補的である;および
    (b)5ヌクレオチド以上を含む第2のハイブリダイゼーション配列であって、ここで、第2のハイブリダイゼーション配列は、修飾されたmRNAの少なくとも最後の五(5)ヌクレオチドに対して相補的である;
    ここで、修飾されたmRNAの少なくとも最初の五(5)ヌクレオチドは、第1のハイブリダイゼーション配列とハイブリダイゼーションし、修飾されたmRNAの少なくとも最後の五(5)ヌクレオチドは第2のハイブリダイゼーション配列とハイブリダイゼーションする。
  116. 第1のハイブリダイゼーション配列の最後のヌクレオチドおよび第2のハイブリダイゼーション配列の最初のヌクレオチドが骨格核酸上で隣接し、いずれかの他のヌクレオチドによって離間されない、請求項114または115に記載の方法。
  117. 修飾されたmRNAが以下を含む、請求項109または113に記載の方法:
    (i)オープンリーディングフレームの5’にある第1のセルフハイブリダイゼーション配列;
    (ii)オープンリーディングフレームの3’にある第2のセルフハイブリダイゼーション配列;
    (iii)第1のセルフハイブリダイゼーション配列の5’にある第1の非ハイブリダイゼーション配列;および
    (iv)第2のセルフハイブリダイゼーション配列の3’にある第2の非ハイブリダイゼーション配列、
    ここで、第1および第2のセルフハイブリダイゼーション配列は互いとハイブリダイゼーションすることができ、
    ここで、第1および第2のセルフハイブリダイゼーション配列は互いとハイブリダイゼーションすることができない。
  118. 第1および第2のセルフハイブリダイゼーション配列のハイブリダイゼーションが二次構造を形成し、これにおいて、修飾されたmRNAの5’末端ヌクレオチドおよび3’末端ヌクレオチドは100Å未満の距離だけ離間される、請求項117に記載の方法。
  119. 5’末端ヌクレオチドおよび3’末端ヌクレオチドが90Å未満、80Å未満、70Å未満、60Å未満、50Å未満、40Å未満、30Å未満、20Å未満、または10Å未満の距離だけ離間される、請求項118に記載の方法。
  120. 環状化リガーゼがT4RNAリガーゼである、請求項109または113~119のいずれか1項に記載の方法。
  121. 構造配列がG四重鎖配列である、請求項110~120のいずれか1項に記載の方法。
  122. G四重鎖がRNAのG四重鎖配列である、請求項121に記載の方法。
  123. RNAのG四重鎖配列が配列番号2の核酸配列を含む、請求項122に記載の方法。
  124. テーリング核酸が配列番号2の核酸配列の少なくとも3コピーを含む、請求項123に記載の方法。
  125. G四重鎖がDNAのG四重鎖配列である、請求項121に記載の方法。
  126. DNAのG四重鎖配列が配列番号3の核酸配列を含む、請求項125に記載の方法。
  127. テーリング核酸が配列番号3の核酸配列の少なくとも3コピーを含む、請求項126に記載の方法。
  128. 構造配列がテロメアリピート配列である、請求項110~120のいずれか1項に記載の方法。
  129. テロメアリピート配列が配列番号4の核酸配列を含む、請求項128に記載の方法。
  130. テーリング核酸が配列番号4の核酸配列の少なくとも3コピーを含む、請求項129に記載の方法。
  131. 構造配列が、相互作用してアプタマーを形成することができる少なくとも2つのヌクレオチドを含むアプタマー配列であり、ここで、アプタマーは、標的分子に結合することができる二次構造である、請求項110~120のいずれか1項に記載の方法。
  132. テーリング核酸が少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドを含む、請求項110~131のいずれか1項に記載の方法。
  133. RNAの5’ヌクレオチドが5’末端リン酸基を含まず;
    ここで、RNAの3’ヌクレオチドは3’末端ヒドロキシル基を含み;
    ここで、テーリング核酸の5’ヌクレオチドは5’末端リン酸基を含み;
    ここで、テーリング核酸の3’ヌクレオチドは3’末端ヒドロキシル基を含まない、
    請求項106、107、または132のいずれか1項に記載の方法。
  134. RNAの5’ヌクレオチドが5’末端ヒドロキシル基を含まず;
    ここで、RNAの3’ヌクレオチドは3’末端リン酸基を含み;
    ここで、テーリング核酸の5’ヌクレオチドは5’末端ヒドロキシル基を含み;
    ここで、テーリング核酸の3’ヌクレオチドは3’末端リン酸基を含まず;
    ここで、RNAリガーゼはRtcBリガーゼである、
    請求項106、107、または132のいずれか1項に記載の方法。
  135. テーリング核酸のヌクレオチドの少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも7%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、少なくとも12%、少なくとも14%、少なくとも16%、少なくとも18%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、または少なくとも50%が修飾されたヌクレオチドである、請求項106、107、または132~134のいずれか1項に記載の方法。
  136. テーリング核酸の最後の25ヌクレオチドの少なくとも4、5、6、7、8、9、10、15、20、または25個が修飾されたヌクレオチドである、請求項106、107、または132~135のいずれか1項に記載の方法。
  137. 少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドが修飾された核酸塩基を含む、請求項106、107、または132~136のいずれか1項に記載の方法。
  138. 修飾された核酸塩基が以下からなる群から選択される、請求項137に記載の方法:キサンチン、アリアミノウラシル、アリアミノチミジン、ヒポキサンチン、ジゴキシゲニン化アデニン、ジゴキシゲニン化シトシン、ジゴキシゲニン化グアニン、ジゴキシゲニン化ウラシル、6-クロロプリンリボシド、N6-メチルアデニン、メチルシュードウラシル、2-チオシトシン、2-チオウラシル、5-メチルウラシル、4-チオチミジン、4-チオウラシル、5,6-ジヒドロ-5-メチルウラシル、5,6-ジヒドロウラシル、5-[(3-インドリル)プロピオンアミド-N-アリル]ウラシル、5-アミノアリルシトシン、5-アミノアリルウラシル、5-ブロモウラシル、5-ブロモシトシン、5-カルボキシシトシン、5-カルボキシメチルエステルウラシル、5-カルボキシウラシル、5-フルオロウラシル、5-ホルミルシトシン、5-ホルミルウラシル、5-ヒドロキシシトシン、5-ヒドロキシメチルシトシン、5-ヒドロキシメチルウラシル、5-ヒドロキシウラシル、5-ヨードシトシン、5-ヨードウラシル、5-メトキシシトシン、5-メトキシウラシル、5-メチルシトシン、5-メチルウラシル、5-プロパルギルアミノシトシン、5-プロパルギルアミノウラシル、5-プロピニルシトシン、5-プロピニルウラシル、6-アザシトシン、6-アザウラシル、6-クロロプリン、6-チオグアニン、7-デアザアデニン、7-デアザグアニン、7-デアザ-7-プロパルギルアミノアデニン、7-デアザ-7-プロパルギルアミノグアニン、8-アザアデニン、8-アジドアデニン、8-クロロアデニン、8-オキソアデニン、8-オキソグアニン、アラアデニン、アラシトシン、アラグアニン、アラウラシル、ビオチン-16-7-デアザ-7-プロパルギルアミノグアニン、ビオチン-16-アミノアリルシトシン、ビオチン-16-アミノアリルウラシル、シアニン3-5-プロパルギルアミノシトシン、シアニン3-6-プロパルギルアミノウラシル、シアニン3-アミノアリルシトシン、シアニン3-アミノアリルウラシル、シアニン5-6-プロパルギルアミノシトシン、シアニン5-6-プロパルギルアミノウラシル、シアニン5-アミノアリルシトシン、シアニン5-アミノアリルウラシル、シアニン7-アミノアリルウラシル、ダブシル-5-3-アミノアリルウラシル、デスチオビオチン-16-アミノアリル-ウラシル、デスチオビオチン-6-アミノアリルシトシン、イソグアニン、N1-エチルシュードウラシル、N1-メトキシメチルシュードウラシル、N1-メチルアデニン、N1-メチルシュードウラシル、N1-プロピルシュードウラシル、N2-メチルグアニン、N4-ビオチン-OBEA-シトシン、N4-メチルシトシン、N6-メチルアデニン、O6-メチルグアニン、シュードイソシトシン、シュードウラシル、チエノシトシン、チエノグアニン、チエノウラシル、キサントシン、3-デアザアデニン、2,6-ジアミノアデニン、2,6-ジアミノ(damino)グアニン、5-カルボキサミド-ウラシル、5-エチニルウラシル、N6-イソペンテニルアデニン(i6A)、2-メチル-チオ-N6-イソペンテニルアデニン(ms2i6A)、2-メチルチオ-N6-メチルアデニン(ms2m6A)、N6-(シス-ヒドロキシイソペンテニル)アデニン(io6A)、2-メチルチオ-N6-(シス-ヒドロキシイソペンテニル)アデニン(ms2io6A)、N6-グリシニルカルバモイルアデニン(g6A)、N6-スレオニルカルバモイルアデニン(t6A)、2-メチルチオ-N6-スレオニルカルバモイルアデニン(ms2t6A)、N6-メチル-N6-スレオニルカルバモイルアデニン(m6t6A)、N6-ヒドロキシノルバリルカルバモイルアデニン(hn6A)、2-メチルチオ-N6-ヒドロキシノルバリルカルバモイルアデニン(ms2hn6A)、N6,N6-ジメチルアデニン(m62A)、およびN6-アセチルアデニン(ac6A)。
  139. 少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドが修飾された糖を含む、請求項106、107、または132~138のいずれか1項に記載の方法。
  140. 修飾された糖が以下からなる群から選択される、請求項139に記載の方法:2’-チオリボース、2’,3’-ジデオキシリボース、2’-アミノ-2’-デオキシリボース、2’デオキシリボース、2’-アジド-2’-デオキシリボース、2’-フルオロ-2’-デオキシリボース、2’-O-メチルリボース、2’-O-メチルデオキシリボース、3’-アミノ-2’,3’-ジデオキシリボース、3’-アジド-2’,3’-ジデオキシリボース、3’-デオキシリボース、3’-O-(2-ニトロベンジル)-2’-デオキシリボース、3’-O-メチルリボース、5’-アミノリボース、5’-チオリボース、5-ニトロ-1-インドリル-2’-デオキシリボース、5’-ビオチン-リボース、2’-O,4’-C-メチレン連結、2’-O,4’-C-アミノ連結リボース、および2’-O,4’-C-チオ連結リボース。
  141. 少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドが2’修飾を含む、請求項106、107、または132~140のいずれか1項に記載の方法。
  142. 2’修飾が以下からなる群から選択される、請求項141に記載の方法:ロックド核酸(LNA)修飾、2’-フルオロ(2’-F)、2’-O-メトキシエチル(2’-MOE)、および2’-O-メチル化(2’-OMe)。
  143. 少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドが修飾されたリン酸を含む、請求項106、107、または132~142のいずれか1項に記載の方法。
  144. 修飾されたリン酸が以下からなる群から選択される、請求項143に記載の方法:ホスホロチオエート(PS)、ホスホロジチオエート、チオリン酸、5’-O-メチルホスホネート、3’-O-メチルホスホネート、5’-ヒドロキシホスホネート、ヒドロキシホスファネート、ホスホロセレノアート、セレノホスフェート、ホスホロアミダート、カルボホスホネート、メチルホスホネート、フェニルホスホネート、エチルホスホネート、H-ホスホネート、グアニジニウム環、トリアゾール環、ボラノホスフェート(BP)、メチルホスホネート、およびグアニジノプロピルホスホロアミダート。
  145. テーリング核酸が少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、または少なくとも6つのホスホロチオエートを含む、請求項106、107、または132~144のいずれか1項に記載の方法。
  146. テーリング核酸が少なくとも6つのホスホロチオエートを含む、請求項145に記載の方法。
  147. テーリング核酸が少なくとも3つのグアニンヌクレオチドおよび少なくとも3つのホスホロチオエートを含む、請求項106、107、または132~145のいずれか1項に記載の方法。
  148. テーリング核酸が2’修飾を含む少なくとも6ヌクレオチドを含む、請求項106、107、または132~147のいずれか1項に記載の方法。
  149. テーリング核酸が少なくとも3つのデオキシリボース糖を含む、請求項106、107、または132~148のいずれか1項に記載の方法。
  150. テーリング核酸が少なくとも5、少なくとも10、少なくとも15、少なくとも20、または少なくとも23個のデオキシリボース糖を含む、請求項149に記載の方法。
  151. テーリング核酸が少なくとも23個のデオキシリボース糖を含む、請求項140に記載の方法。
  152. テーリング核酸の3’末端ヌクレオチドがジデオキシアデノシン、ジデオキシシチジン、ジデオキシグアノシン、ジデオキシチミジン、ジデオキシウリジン、または反転デオキシチミジンを含む、請求項106、107、110、111、または132~151のいずれか1項に記載の方法。
  153. テーリング核酸が第1の修飾されたヌクレオチドおよび第2の修飾されたヌクレオチドを含み、ここで、第1および第2の修飾されたヌクレオチドは異なる構造を含む、請求項106~152のいずれか1項に記載の方法。
  154. 修飾されたmRNAのポリA領域の少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%がアデノシンヌクレオチドである、請求項106~153のいずれか1項に記載の方法。
  155. 修飾されたmRNAのポリA領域が少なくとも25~500ヌクレオチドを含む、請求項106~154のいずれか1項に記載の方法。
  156. 修飾されたmRNAのポリA領域が少なくとも50、少なくとも100、少なくとも150、または少なくとも200ヌクレオチドを含む、請求項155に記載の方法。
  157. 修飾されたmRNAが直鎖mRNAであり、ここで、直鎖mRNAは5’キャップを含む、請求項106、107、110、111、または121~156のいずれか1項に記載の方法。
  158. 5’キャップが7-メチルグアノシンを含む、請求項157に記載の修飾されたmRNA。
  159. 5’キャップが、さらに、修飾されたmRNAの隣接するヌクレオチドに7-メチルグアノシンを接続する1つ以上のリン酸を含む、請求項158に記載の修飾されたmRNA。
  160. 5’キャップが3’-O-Me-m7G(5’)ppp(5’)Gを含む、請求項157に記載の修飾されたmRNA。
  161. 5’キャップの1つ以上のリン酸が、以下からなる群から選択される修飾されたリン酸である、請求項159または160に記載の修飾されたmRNA:ホスホロチオエート、トリアゾール環、ジハロゲンメチレンビスホスホネート、イミド二リン酸、およびメチレンビス(ホスホネート)。
  162. RNAリガーゼがT4RNAリガーゼである、請求項106~161のいずれか1項に記載の方法。
  163. 方法が、RNAリガーゼの存在下において、1つ以上の修飾されたヌクレオチドを含むテーリング核酸に、非コードRNA配列を含む第1のRNAをライゲーションすることを含み、それによって、RNAリガーゼは、RNAの3’ヌクレオチドおよびテーリング核酸の5’ヌクレオチドの間の共有結合を形成して、修飾された非コードRNAを産生する、請求項60~105のいずれか1項に記載の修飾された非コードRNAを産生する方法。
  164. 修飾された非コードRNAが、非コードRNA配列の3’にあるポリA領域を含む、請求項163に記載の方法。
  165. さらに、リボザイムの存在下において修飾された非コードRNAを環状化することを含み、ここで、修飾された非コードRNAは3’イントロンおよび5’イントロンを含み、ここで、3’イントロンは非コードRNA配列の5’にあり、ここで、5’イントロンはポリA領域の3’にあり、それによって、リボザイムは、3’イントロンの3’にあるヌクレオチドおよび5’イントロンの5’にあるヌクレオチドの間の共有結合を形成して、5’イントロンまたは3’イントロンを含まない環状の非コードRNAを産生し、ここで、ポリA領域は非コードRNAの3’および5’ヌクレオチドの間にある、請求項164に記載の方法。
  166. さらに、以下のステップを含む、請求項164に記載の方法:
    (i)修飾された非コードRNAの第1のヌクレオチドに5’末端リン酸基を導入すること;
    (ii)修飾された非コードRNAの1つ以上の3’末端ヌクレオチドを切断して、3’末端ヒドロキシル基を有する修飾された非コードRNAを産生すること;および
    (iii)環状化リガーゼの存在下において、ステップ(ii)で産生された修飾された非コードRNAを環状化すること;
    それによって、環状化リガーゼは修飾された非コードRNAの3’ヌクレオチドおよび修飾された非コードRNAの5’ヌクレオチドの間の共有結合を形成して、環状の修飾された非コードRNAを産生し、ここで、ポリA領域は非コードRNAの3’および5’ヌクレオチドの間にある。
  167. テーリング核酸がさらに構造配列の1コピー以上を含む、請求項163~166のいずれか1項に記載の方法。
  168. 修飾された非コードRNAがポリA領域を含み、非コードRNA配列および構造配列の1コピー以上の間にある、請求項167に記載の方法。
  169. さらに、リボザイムの存在下において修飾された非コードRNAを環状化することを含み、ここで、修飾された非コードRNAは3’イントロンおよび5’イントロンを含み、ここで、3’イントロンは非コードRNA配列の5’にあり、ここで、5’イントロンは構造配列の1コピー以上の3’にあり、それによって、リボザイムは、3’イントロンの3’にあるヌクレオチドおよび5’イントロンの5’にあるヌクレオチドの間の共有結合を形成して、5’イントロンまたは3’イントロンを含まない環状の非コードRNAを産生し、ここで、構造配列の1コピー以上は環状の非コードRNAのポリA領域および非コードRNA配列の間にある、請求項168に記載の方法。
  170. さらに、以下のステップを含む、請求項168に記載の方法:
    (i)修飾された非コードRNAの第1のヌクレオチドに5’末端リン酸基を導入すること;
    (ii)修飾された非コードRNAの1つ以上の3’末端ヌクレオチドを切断して、3’末端ヒドロキシル基を有する修飾された非コードRNAを産生すること;および
    (iii)環状化リガーゼの存在下において、ステップ(ii)で産生された修飾された非コードRNAを環状化すること;
    それによって、環状化リガーゼは、修飾された非コードRNAの3’ヌクレオチドおよび修飾された非コードRNAの5’ヌクレオチドの間の共有結合を形成して、環状の修飾された非コードRNAを産生し、ここで、構造配列の1コピー以上はポリA領域および非コードRNA配列の間にある。
  171. 修飾された非コードRNAが骨格核酸の存在下において環状化され、ここで、骨格核酸は、修飾された非コードRNAとハイブリダイゼーションすることができる核酸であり、ここで、修飾された非コードRNAは、骨格核酸に結合したときに環状の二次構造を形成する、請求項166または170に記載の方法。
  172. 骨格核酸が以下を含む、請求項171に記載の方法:
    (a)5ヌクレオチド以上を含む第1のハイブリダイゼーション配列であって、ここで、第1のハイブリダイゼーション配列は、修飾された非コードRNAの少なくとも最初の五(5)ヌクレオチドに対して相補的である;および
    (b)5ヌクレオチド以上を含む第2のハイブリダイゼーション配列であって、ここで、第2のハイブリダイゼーション配列は、修飾された非コードRNAの少なくとも最後の五(5)ヌクレオチドに対して相補的である;
    ここで、修飾された非コードRNAの少なくとも最初の五(5)ヌクレオチドは第1のハイブリダイゼーション配列とハイブリダイゼーションし、修飾された非コードRNAの少なくとも最後の五(5)ヌクレオチドは第2のハイブリダイゼーション配列とハイブリダイゼーションする。
  173. 第1のハイブリダイゼーション配列の最後のヌクレオチドおよび第2のハイブリダイゼーション配列の最初のヌクレオチドが骨格核酸上で隣接し、いずれかの他のヌクレオチドによって離間されない、請求項171または172に記載の方法。
  174. 修飾された非コードRNAが以下を含む、請求項166または170に記載の方法:
    (i)オープンリーディングフレームの5’にある第1のセルフハイブリダイゼーション配列;
    (ii)オープンリーディングフレームの3’にある第2のセルフハイブリダイゼーション配列;
    (iii)第1のセルフハイブリダイゼーション配列の5’にある第1の非ハイブリダイゼーション配列;および
    (iv)第2のセルフハイブリダイゼーション配列の3’にある第2の非ハイブリダイゼーション配列、
    ここで、第1および第2のセルフハイブリダイゼーション配列は互いとハイブリダイゼーションすることができ、
    ここで、第1および第2のセルフハイブリダイゼーション配列は互いとハイブリダイゼーションすることができない。
  175. 第1および第2のセルフハイブリダイゼーション配列のハイブリダイゼーションが二次構造を形成し、これにおいて、修飾された非コードRNAの5’末端ヌクレオチドおよび3’末端ヌクレオチドは100Å未満の距離だけ離間される、請求項174に記載の方法。
  176. 5’末端ヌクレオチドおよび3’末端ヌクレオチドが90Å未満、80Å未満、70Å未満、60Å未満、50Å未満、40Å未満、30Å未満、20Å未満、または10Å未満の距離だけ離間される、請求項175に記載の方法。
  177. 環状化リガーゼがT4RNAリガーゼである、請求項166または170~176のいずれか1項に記載の方法。
  178. 構造配列がG四重鎖配列である、請求項168~177のいずれか1項に記載の方法。
  179. G四重鎖がRNAのG四重鎖配列である、請求項178に記載の方法。
  180. RNAのG四重鎖配列が配列番号2の核酸配列を含む、請求項179に記載の方法。
  181. テーリング核酸が配列番号2の核酸配列の少なくとも3コピーを含む、請求項180に記載の方法。
  182. G四重鎖がDNAのG四重鎖配列である、請求項178に記載の方法。
  183. DNAのG四重鎖配列が配列番号3の核酸配列を含む、請求項182に記載の方法。
  184. テーリング核酸が配列番号3の核酸配列の少なくとも3コピーを含む、請求項183に記載の方法。
  185. 構造配列がテロメアリピート配列である、請求項168~177のいずれか1項に記載の方法。
  186. テロメアリピート配列が配列番号4の核酸配列を含む、請求項185に記載の方法。
  187. テーリング核酸が配列番号4の核酸配列の少なくとも3コピーを含む、請求項186に記載の方法。
  188. 構造配列が、相互作用してアプタマーを形成することができる少なくとも2つのヌクレオチドを含むアプタマー配列であり、ここで、アプタマーは、標的分子に結合することができる二次構造である、請求項168~177のいずれか1項に記載の方法。
  189. RNAの5’ヌクレオチドが5’末端リン酸基を含まず;
    ここで、RNAの3’ヌクレオチドは3’末端ヒドロキシル基を含み;
    ここで、テーリング核酸の5’ヌクレオチドは5’末端リン酸基を含み;
    ここで、テーリング核酸の3’ヌクレオチドは3’末端ヒドロキシル基を含まない、
    請求項163~188のいずれか1項に記載の方法。
  190. RNAの5’ヌクレオチドが5’末端ヒドロキシル基を含まず;
    ここで、RNAの3’ヌクレオチドは3’末端リン酸基を含み;
    ここで、テーリング核酸の5’ヌクレオチドは5’末端ヒドロキシル基を含み;
    ここで、テーリング核酸の3’ヌクレオチドは3’末端リン酸基を含まず;
    ここで、RNAリガーゼはRtcBリガーゼである、
    請求項163~188のいずれか1項に記載の方法。
  191. テーリング核酸のヌクレオチドの少なくとも2%、少なくとも3%、少なくとも4%、少なくとも5%、少なくとも6%、少なくとも7%、少なくとも8%、少なくとも9%、少なくとも10%、少なくとも12%、少なくとも14%、少なくとも16%、少なくとも18%、少なくとも20%、少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、または少なくとも50%が修飾されたヌクレオチドである、請求項163~190のいずれか1項に記載の方法。
  192. テーリング核酸の最後の25ヌクレオチドの少なくとも4、5、6、7、8、9、10、15、20、または25個が修飾されたヌクレオチドである、請求項163~191のいずれか1項に記載の方法。
  193. 少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドが、修飾された核酸塩基を含む、請求項163~192のいずれか1項に記載の方法。
  194. 修飾された核酸塩基が以下からなる群から選択される、請求項193に記載の方法:キサンチン、アリアミノウラシル、アリアミノチミジン、ヒポキサンチン、ジゴキシゲニン化アデニン、ジゴキシゲニン化シトシン、ジゴキシゲニン化グアニン、ジゴキシゲニン化ウラシル、6-クロロプリンリボシド、N6-メチルアデニン、メチルシュードウラシル、2-チオシトシン、2-チオウラシル、5-メチルウラシル、4-チオチミジン、4-チオウラシル、5,6-ジヒドロ-5-メチルウラシル、5,6-ジヒドロウラシル、5-[(3-インドリル)プロピオンアミド-N-アリル]ウラシル、5-アミノアリルシトシン、5-アミノアリルウラシル、5-ブロモウラシル、5-ブロモシトシン、5-カルボキシシトシン、5-カルボキシメチルエステルウラシル、5-カルボキシウラシル、5-フルオロウラシル、5-ホルミルシトシン、5-ホルミルウラシル、5-ヒドロキシシトシン、5-ヒドロキシメチルシトシン、5-ヒドロキシメチルウラシル、5-ヒドロキシウラシル、5-ヨードシトシン、5-ヨードウラシル、5-メトキシシトシン、5-メトキシウラシル、5-メチルシトシン、5-メチルウラシル、5-プロパルギルアミノシトシン、5-プロパルギルアミノウラシル、5-プロピニルシトシン、5-プロピニルウラシル、6-アザシトシン、6-アザウラシル、6-クロロプリン、6-チオグアニン、7-デアザアデニン、7-デアザグアニン、7-デアザ-7-プロパルギルアミノアデニン、7-デアザ-7-プロパルギルアミノグアニン、8-アザアデニン、8-アジドアデニン、8-クロロアデニン、8-オキソアデニン、8-オキソグアニン、アラアデニン、アラシトシン、アラグアニン、アラウラシル、ビオチン-16-7-デアザ-7-プロパルギルアミノグアニン、ビオチン-16-アミノアリルシトシン、ビオチン-16-アミノアリルウラシル、シアニン3-5-プロパルギルアミノシトシン、シアニン3-6-プロパルギルアミノウラシル、シアニン3-アミノアリルシトシン、シアニン3-アミノアリルウラシル、シアニン5-6-プロパルギルアミノシトシン、シアニン5-6-プロパルギルアミノウラシル、シアニン5-アミノアリルシトシン、シアニン5-アミノアリルウラシル、シアニン7-アミノアリルウラシル、ダブシル-5-3-アミノアリルウラシル、デスチオビオチン-16-アミノアリル-ウラシル、デスチオビオチン-6-アミノアリルシトシン、イソグアニン、N1-エチルシュードウラシル、N1-メトキシメチルシュードウラシル、N1-メチルアデニン、N1-メチルシュードウラシル、N1-プロピルシュードウラシル、N2-メチルグアニン、N4-ビオチン-OBEA-シトシン、N4-メチルシトシン、N6-メチルアデニン、O6-メチルグアニン、シュードイソシトシン、シュードウラシル、チエノシトシン、チエノグアニン、チエノウラシル、キサントシン、3-デアザアデニン、2,6-ジアミノアデニン、2,6-ジアミノ(damino)グアニン、5-カルボキサミド-ウラシル、5-エチニルウラシル、N6-イソペンテニルアデニン(i6A)、2-メチル-チオ-N6-イソペンテニルアデニン(ms2i6A)、2-メチルチオ-N6-メチルアデニン(ms2m6A)、N6-(シス-ヒドロキシイソペンテニル)アデニン(io6A)、2-メチルチオ-N6-(シス-ヒドロキシイソペンテニル)アデニン(ms2io6A)、N6-グリシニルカルバモイルアデニン(g6A)、N6-スレオニルカルバモイルアデニン(t6A)、2-メチルチオ-N6-スレオニルカルバモイルアデニン(ms2t6A)、N6-メチル-N6-スレオニルカルバモイルアデニン(m6t6A)、N6-ヒドロキシノルバリルカルバモイルアデニン(hn6A)、2-メチルチオ-N6-ヒドロキシノルバリルカルバモイルアデニン(ms2hn6A)、N6,N6-ジメチルアデニン(m62A)、およびN6-アセチルアデニン(ac6A)。
  195. 少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドが修飾された糖を含む、請求項163~194のいずれか1項に記載の方法。
  196. 修飾された糖が以下からなる群から選択される、請求項195に記載の方法:2’-チオリボース、2’,3’-ジデオキシリボース、2’-アミノ-2’-デオキシリボース、2’デオキシリボース、2’-アジド-2’-デオキシリボース、2’-フルオロ-2’-デオキシリボース、2’-O-メチルリボース、2’-O-メチルデオキシリボース、3’-アミノ-2’,3’-ジデオキシリボース、3’-アジド-2’,3’-ジデオキシリボース、3’-デオキシリボース、3’-O-(2-ニトロベンジル)-2’-デオキシリボース、3’-O-メチルリボース、5’-アミノリボース、5’-チオリボース、5-ニトロ-1-インドリル-2’-デオキシリボース、5’-ビオチン-リボース、2’-O,4’-C-メチレン連結、2’-O,4’-C-アミノ連結リボース、および2’-O,4’-C-チオ連結リボース。
  197. 少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドが2’修飾を含む、請求項163~196のいずれか1項に記載の方法。
  198. 2’修飾が以下からなる群から選択される、請求項197に記載の方法:ロックド核酸(LNA)修飾、2’-フルオロ(2’-F)、2’-O-メトキシエチル(2’-MOE)、および2’-O-メチル化(2’-OMe)。
  199. 少なくとも1つの修飾されたヌクレオチドが修飾されたリン酸を含む、請求項163~198のいずれか1項に記載の方法。
  200. 修飾されたリン酸が以下からなる群から選択される、請求項199に記載の方法:ホスホロチオエート(PS)、ホスホロジチオエート、チオリン酸、5’-O-メチルホスホネート、3’-O-メチルホスホネート、5’-ヒドロキシホスホネート、ヒドロキシホスファネート、ホスホロセレノアート、セレノホスフェート、ホスホロアミダート、カルボホスホネート、メチルホスホネート、フェニルホスホネート、エチルホスホネート、H-ホスホネート、グアニジニウム環、トリアゾール環、ボラノホスフェート(BP)、メチルホスホネート、およびグアニジノプロピルホスホロアミダート。
  201. テーリング核酸が少なくとも3、少なくとも4、少なくとも5、または少なくとも6つのホスホロチオエートを含む、請求項163~200のいずれか1項に記載の方法。
  202. テーリング核酸が少なくとも6つのホスホロチオエートを含む、請求項201に記載の方法。
  203. テーリング核酸が少なくとも3つのグアニンヌクレオチドおよび少なくとも3つのホスホロチオエートを含む、請求項163~201のいずれか1項に記載の方法。
  204. テーリング核酸が2’修飾を含む少なくとも6ヌクレオチドを含む、請求項163~203のいずれか1項に記載の方法。
  205. テーリング核酸が少なくとも3つのデオキシリボース糖を含む、請求項163~204のいずれか1項に記載の方法。
  206. テーリング核酸が少なくとも5、少なくとも10、少なくとも15、少なくとも20、または少なくとも23個のデオキシリボース糖を含む、請求項205に記載の方法。
  207. テーリング核酸が少なくとも23個のデオキシリボース糖を含む、請求項206に記載の方法。
  208. テーリング核酸の3’末端ヌクレオチドがジデオキシアデノシン、ジデオキシシチジン、ジデオキシグアノシン、ジデオキシチミジン、ジデオキシウリジン、または反転デオキシチミジンを含む、請求項163~168または178~207のいずれか1項に記載の方法。
  209. テーリング核酸が第1の修飾されたヌクレオチドおよび第2の修飾されたヌクレオチドを含み、ここで、第1および第2の修飾されたヌクレオチドは異なる構造を含む、請求項163~208のいずれか1項に記載の方法。
  210. 修飾された非コードRNAのポリA領域の少なくとも25%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも99%がアデノシンヌクレオチドである、請求項163~209のいずれか1項に記載の方法。
  211. 修飾された非コードRNAのポリA領域が少なくとも25~500ヌクレオチドを含む、請求項163~210のいずれか1項に記載の方法。
  212. 修飾された非コードRNAのポリA領域が少なくとも50、少なくとも100、少なくとも150、または少なくとも200ヌクレオチドを含む、請求項211に記載の方法。
  213. RNAリガーゼがT4RNAリガーゼである、請求項163~212のいずれか1項に記載の方法。
  214. 請求項106~162のいずれか1項に記載の方法によって産生される修飾されたmRNA。
  215. mRNAが抗原または治療薬蛋白質をコードする、請求項1~59または214のいずれか1項に記載の修飾されたmRNA。
  216. 抗原がウイルス抗原、細菌抗原、原生動物抗原、または真菌抗原である、請求項215に記載の修飾されたmRNA。
  217. 治療薬蛋白質が酵素、転写因子、細胞表面受容体、成長因子、または凝固因子である、請求項215に記載の修飾されたmRNA。
  218. オープンリーディングフレームが細胞における発現のためにコドン最適化される、請求項1~59または215~217のいずれか1項に記載の修飾されたmRNA。
  219. 修飾されたmRNAが哺乳動物細胞における発現のためにコドン最適化される、請求項218に記載の修飾されたmRNA。
  220. 修飾されたmRNAがヒト細胞における発現のためにコドン最適化される、請求項219に記載の修飾されたmRNA。
  221. 請求項163~213のいずれか1項に記載の方法によって産生される、修飾された非コードRNA。
  222. 修飾された非コードRNAがガイドRNA(gRNA)、プライム編集ガイドRNA(pegRNA)、または長鎖非コードRNA(lncRNA)である、請求項60~105または221のいずれか1項に記載の修飾された非コードRNA。
  223. 請求項1~59もしくは214~220のいずれか1項に記載の修飾されたmRNAまたは請求項60~105、221、もしくは222のいずれか1項に記載の修飾された非コードRNAを含む、脂質ナノ粒子。
  224. 請求項1~59もしくは214~220のいずれか1項に記載の修飾されたmRNAまたは請求項60~105、221、もしくは222のいずれか1項に記載の修飾された非コードRNAを含む、細胞。
  225. 細胞が哺乳動物細胞である、請求項224に記載の細胞。
  226. 細胞がヒト細胞である、請求項225に記載の細胞。
  227. 請求項1~59もしくは214~220のいずれか1項に記載の修飾されたmRNA、請求項60~105、221、もしくは222のいずれか1項に記載の修飾された非コードRNA、請求項223に記載の脂質ナノ粒子、または請求項224~226のいずれか1項に記載の細胞を含む、組成物。
  228. 請求項227に記載の組成物と薬学的に許容される賦形剤とを含む医薬組成物。
  229. 請求項1~59もしくは214~220のいずれか1項に記載のmRNA、請求項60~105、221、もしくは222のいずれか1項に記載の修飾された非コードRNA、または請求項223に記載の脂質ナノ粒子を細胞に導入することを含む、方法。
  230. 請求項1~59もしくは214~220のいずれか1項に記載のmRNA、請求項60~105、221、もしくは222のいずれか1項に記載の修飾された非コードRNA、請求項223に記載の脂質ナノ粒子、請求項224~226のいずれか1項に記載の細胞、または請求項227もしくは228に記載の組成物を対象に導入することを含む、方法。
  231. 請求項1~59もしくは214~220のいずれか1項に記載の修飾されたmRNA、請求項223に記載の脂質ナノ粒子、請求項224~226のいずれか1項に記載の細胞、または請求項227もしくは228に記載の組成物を対象に導入することを含み、ここで、修飾されたmRNAのオープンリーディングフレームは抗原をコードする、対象にワクチン接種する方法。
  232. 請求項1~59もしくは214~220のいずれか1項に記載の修飾されたmRNA、請求項223に記載の脂質ナノ粒子、請求項224~226のいずれか1項に記載の細胞、または請求項227もしくは228に記載の組成物を対象に導入することを含み、ここで、修飾されたmRNAのオープンリーディングフレームは酵素をコードする、対象において酵素を補充する方法。
  233. 請求項60~105、221、もしくは222のいずれか1項に記載の修飾された非コードRNA、請求項223に記載の脂質ナノ粒子、または請求項227もしくは228に記載の組成物を対象に導入することを含む、対象のゲノムを改変する方法。
  234. 対象が哺乳動物である、請求項230~233のいずれか1項に記載の方法。
  235. 対象がヒトである、請求項234に記載の方法。
  236. 医薬としての使用のための、請求項1~59もしくは214~220のいずれか1項に記載の修飾されたmRNA、請求項60~105、221、もしくは222のいずれか1項に記載の修飾された非コードRNA、請求項223に記載の脂質ナノ粒子、請求項224~226のいずれか1項に記載の細胞、または請求項227もしくは228に記載の組成物。
  237. 請求項106~213のいずれか1項に記載のRNAおよびテーリング核酸を含むキット。
  238. さらにRNAリガーゼを含む、請求項237に記載のキット。
  239. 請求項228に記載の医薬組成物と送達デバイスとを含むキット。
  240. 以下を含む、修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAを精製するための方法:
    請求項1~59のいずれか1項に記載の修飾されたmRNAまたは請求項60~105のいずれか1項に記載の修飾された非コードRNAを含む混合物を、精製媒体と接触させ、ここで、修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAは精製媒体と相互作用して、修飾されたRNA-精製媒体コンジュゲートを形成すること;
    修飾されたRNA-精製媒体コンジュゲートを混合物から分離すること;および
    修飾されたmRNAまたは修飾された非コードRNAを、修飾されたRNA-精製媒体コンジュゲートから、溶媒によって溶出すること。
  241. 精製媒体が常磁性ビーズを含む、請求項240に記載の方法。
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