JP2024517029A - 白水噴霧から空気を除去するための水及び空気分離装置 - Google Patents

白水噴霧から空気を除去するための水及び空気分離装置 Download PDF

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Abstract

本発明は、水及び空気分離装置(100)に関し、受け入れ入口(11)を有する入口部分(10)と、ガイド部分(20)と、を備え、ガイド部分(20)が、ハウジング(24)と、分離チャンバ(40)と、入口(21)と、白水噴霧を分離チャンバ内に搬送するための複数のガイドチャネル(12)と、液体出口(22)と、ガス出口(23)と、を備え、ガイド部分(20)は、分離チャンバ(40)を第1の区画(A)と第2の区画(B)とに分割するように配置された第1の分離プレート(41)をさらに備え、それにより、接続通路(46)が、第1の分離プレート(41)の下で第2の区画(B)に白水を通過させるために形成され、それによって白水噴霧の空気から白水を分離する。

Description

本発明は、抄紙機の成形部において、成形ワイヤから噴出される白水噴霧から空気を除去する水及び空気分離装置に関する。本発明はまた、そのような水及び空気分離装置を備える抄紙機に関する。
紙、ティッシュ、ボール紙及び他の製品は、多くの場合、懸濁液(例えば水中のセルロース)から製造される。そのような懸濁液は、ストックとして説明され得る。ティッシュ、紙又はボール紙を製造するための抄紙機の成形部は、典型的には、リードロールの周りに駆動される成形ワイヤ(例えば、多孔質ワイヤメッシュ又は布)のループと、典型的には成形ロールの周りに駆動されるファブリックのループ(例えば、フェルト又は別の形成ワイヤ)との間にストックを注入するヘッドボックスを含む。ストックに加えられる力(例えば、ヘッドボックス、成形ワイヤ、ファブリック、又はロールを介して)により、水が成形ワイヤを通過し、ワイヤ上に懸濁材料を捕捉して、成形ワイヤとファブリックとの間にウェブ(例えば、セルロース)を形成する。一般に白水と呼ばれるストックからの水は、成形ワイヤを通して排出される。この白水の噴射又は噴霧は、通常収集され、再使用される。
排出された白水のこの噴霧を再利用するためには、大量の同伴空気を水から除去する必要がある。典型的には、噴霧は減速されて集められ、いわゆるフリューム(flume)の中に液体水の流れを形成する。フリュームは、典型的には、水が再利用される前に気泡が表面に浮上することができるように、水が比較的ゆっくりと流れる比較的長いチャネル(多くの場合、数メートルの長さ)を備える。水を穏やかにし、気泡を逃がすことを目的とするフリューム及び隣接する構造は、通常、沈静部(calming section)と呼ばれる。
いくつかの抄紙機では、成形部から排出された白水からエネルギーを回収するためにタービンが設けられている。これは、エネルギー効率の観点から有利であるが、より多くの量の空気が白水に混合され、それにより、沈静部のフリュームの中で白水を沈静させることがより面倒になるという欠点も抱えている。
白水噴霧を取り扱う場合、典型的には、形成部から、任意選択で入口部分と成形部との間に配置されたタービンから、白水噴霧を受けるため入口部が設けられる。次いで、白水は、入口部分から複数のチャネルを通ってガイド部に入り、そこで白水を減速させ、出口を通って沈静部に排出するため偏向される。ガイド部に設けられた減速によって、フリュームの中の白水の沈静化が向上する。沈静部内の空気除去がより容易かつより効率的になるように白水噴霧から空気を分離することによって白水の鎮静化をさらに改善することを追及するガイド部を提供するいくつかの既知の従来技術がある。しかしながら、従来技術の1つの問題は、空気の分離が非効率的であること、又はガイド部の設計が、空気をより完全に白水と混合する危険性さえあることであり、その結果、白水を沈静化することがより非効率的で面倒になる。これは、タービンの動作がより大きな空気流を発生させ、この空気流が白水を入口部分に引き込み、危険はガイド部分の白水に混入されることであるため、タービンが白水からエネルギーを回収するために使用される場合に特に問題である。
したがって、この領域内の改善が必要とされている。
本発明の目的は、上述の問題を排除すること、又は少なくとも最小限に抑えることである。これは、添付の独立請求項に記載の水及び空気分離装置、ならびにそのような水及び空気分離装置を備える抄紙機によって達成される。
この水及び空気分離装置は、抄紙機の成形部において、成形ワイヤから噴出される白水噴霧から空気を除去するのに適している。水及び空気分離装置は、白水及び空気を含む白水噴霧を受け入れるための受け入れ入口を有する入口部分を備え、また、入口部分から沈静部に白水を案内するためのガイド部分を備える。ガイド部分は、ハウジングと、ハウジング内の分離チャンバと、ハウジングの前面の入口とを備える。また、ガイド部分は、複数のガイドチャネルは、入口部分の受け入れ入口からガイド部分の入口を通って白水噴霧を分離チャンバ内に搬送するため延在する複数のガイドチャネルを備える。複数のチャネルの各々は、白水噴霧を偏向させるため偏向された下流部分を備える。
ガイド部分はまた、分離チャンバから白水を排出するためハウジングに接続される液体出口と、分離チャンバから空気を逃がすためハウジングに接続されるガス出口とを備える。さらに、ガイド部分はまた、分離チャンバの上端から下方に分離チャンバ内に延在し、分離チャンバを前面に隣接する第1の区画と、前面とは反対側の後面に隣接する第2の区画とに分割するように配置された第1の分離プレートを備える。第1の分離プレートは、分離チャンバの垂直軸に沿ったチャンバの高さよりも低い垂直軸に沿った第1の高さを有し、それにより、第1の分離プレートの下の第2の区画に白水を通過させるための接続通路が形成され、それにより、白水噴霧の空気から白水を分離する。
本発明の主な利点は、第1の分離プレートが上記の説明のように設けられ、それにより、空気が第2の区画に入ることが大幅に防止され、代わりに第1の区画内に留まる間に、白水が第2の区画に入るようになることである。白水は、白水噴霧中の空気よりも密度が高いため、ガイドチャネルを通って分離チャンバに入ると、白水はガイドチャネルの下部に沿って流れるが、空気は代わりに白水の上を流れる。したがって、分離プレートは、空気が第2の区画に大きく侵入するのを阻止するように機能し、それにより、ガイド部分内の空気と白水との混合が防止される。これにより、ガス出口を通って空気を効率的に除去することができる一方で、白水は液体出口を通って出て沈静部に到達することができる。これにより、白水に混入する空気の量を少なくすることで、沈静部内のガイド部分の下流の白水の沈静化がより効率的に行われる。
適切には、第1の分離プレートの第1の高さは、チャンバの高さの0.5~0.9倍、好ましくはチャンバの高さの0.6~0.7倍である。これにより、適切な高さの接続通路が達成され、それにより、白水噴霧の白水が第2の区画に進行することができると同時に、白水と混合されていない白水噴霧の空気の大部分が第2の区画に進行するのを防止する。これは、空気を形成する白水の分離を確実にするのに有利である。
また、第1の分離プレートは、分離チャンバの前面に面する正面を有していてもよく、該正面は、垂直軸に対して第1の角度で延在し、該第1の角度は、5~45°、好ましくは10~20°の範囲である。これにより、分離プレートに当たる白水による第1の分離プレートの摩耗及び損傷を低減し、第1の分離プレートのより長い寿命及びより確実な動作を保証することができる。
分離チャンバはまた、前面から後面までの平均幅を有してもよく、第2の区画は、分離チャンバの平均幅の0.05~0.6倍の幅を有してもよい。これは、第2の区画の適切な寸法を可能にするのに有益であり、それにより、白水をそこに収容することができる。
また、ガイド部分は、分離チャンバの上端から下方に第1の区画内に延在するように配置される第2の分離プレートを備えていてもよく、第2の分離プレートは、前面に沿ってガイドチャネルの出口の上部を横切ってさらに延在する。これにより、第1の分離プレートの下の通路に向けてより効率的に白水を案内することができる。
適切には、第2の分離プレートは、第2の分離プレートを通して空気を入れるための複数のプレート開口部を備える。これにより、ガイドチャネルの上部に進行する空気を第2の分離プレートを通って進入させることによって、より効率的に白水から空気を分離することができ、したがって、この空気が白水に混合される危険を低減することができる。
また、複数のプレート開口部の少なくとも一部は、調整可能であってもよい。これは、第2の分離プレートの開口部内に、より多くの又はより少ない量の空気を入れることによって、ガイド部分の内部の空気の流れを調整することを可能にするのに有利である。
適切には、第2の分離プレートは、第1の分離プレートの第1の高さよりも低い垂直軸に沿った第2の高さを有する。これにより、第2の分離プレートの下の白水の通過が容易になり、その結果、第2の分離プレートの摩耗が減少する。
ガイド部分は、分離チャンバの上部側面から、下方に第1の区画内に延在するように配置された封止プレートであって、第2の分離プレートと接合して、第2の分離プレート、封止プレート、及び好ましくはまた、分離チャンバの上端によっても画定される第3の区画を形成する封止プレートを更に備えてもよく、第3の区画が、ガス出口と流体連通してもよい。これは、第3の区画に入った空気が、この空気を白水とさらに混合する危険を冒すことなく、ガス出口を通ってガイド部分から出ることを可能にするのに有利である。
また、第3の区画は、第3の区画から白水を排出するためのドレンを備えてもよく、該ドレンは、好ましくは、ガイド部の入口から離れて配置される。これにより、第3の区画で終了した可能性のある任意の白水を、都合よく確実な方法で排水することができる。
適切には、封止プレートは、第3の区画に空気を入れるための複数の第2のプレート開口部をさらに備える。これにより、第1の区画の空気が第3の区画にも入ることが可能になり、ガス出口を通る空気の除去がより効率的になる。
ガイドチャネルの各々は、入口部分の上流部分にガイドチャネル幅を有していてもよく、各チャネルの偏向された下流部分は、少なくともガイドチャネル幅で横方向に偏向された下流部分のガイドチャネル壁の偏向部分によって形成され得る。これにより、チャネルの全幅にわたってガイドチャネルに進入する白水が、白水が偏向されるように偏向部分に接触することが保証される。したがって、偏向は、液体出口に向かってより好都合に白水を通過させるのに有益である。
複数のガイドチャネルは、互いに間隔を置いて配置された複数のプレートによって形成されてもよい。これは、白水噴霧をガイド部分に搬送するためのガイドチャネルが形成されることを確実にする効率的で信頼性の高い方法である。
或いは、複数のガイドチャネルは、複数のパイプ又はチューブによって形成されてもよい。これは、ガイドチャネルを提供し、白水噴霧をガイド部分に搬送する効率的で信頼性の高い方法である。
適切には、ガイド部分のハウジングは、ハウジングの外側から分離チャンバ内に追加の白水を導入するために、分離チャンバの第2の区画に少なくとも1つの追加の入口をさらに備える。これにより、入口部分の受け入れ入口に入ることができず、代わりにガイド部分のハウジングの上部で終了する白水を、確実かつ都合のよい方法でガイド部分に導入することができる。
適切には、タービンを通過する白水噴霧が受け入れ入口によって受け入れられるように、入口部分の受け入れ入口に接続してタービンが配置されていてもよい。これは、白水からのエネルギーの回収を可能にするのに有利であり、紙、ティッシュ又はボール紙を製造するエネルギー消費を低く抑えるのに役立つ。
また、第1の分離プレートは、第1の分離プレートの下端から分離チャンバの上端まで延在する後部プレートに取り付けられてもよく、後部プレートは湾曲していてもよい。これは、第2の区画に入り、分離チャンバの後壁によって上方に偏向された白水の安定した流れを確保するのに有利であり、それにより、白水の乱流を制御するために、及び第1の分離プレートに過度の摩耗を引き起こすことなく、白水を再び下方に誘導することができる。
さらに、分離チャンバは、第1の端部及び第2の端部を有してもよく、該第1の端部は入口に隣接し、液体出口及びガス出口は、第1の端部よりも第2の端部に近くてもよい。第1の分離プレートは、分離チャンバを横切って第1の端部から第2の端部に向かって少なくともガス出口まで、又はさらにガス出口を越えてさらに延在してもよい。これにより、第1の区画又は第3の区画において、白水が空気に混入することを防止し、白水と空気との分離をより確実にするのに有利である。
適切には、水及び空気分離装置はまた、液体出口を通って排出される白水が沈静部分に入るような、ガイド部分の液体出口に接続された沈静部分を備える。これにより、白水に混入した空気を沈静部から気泡として逃がすことができるようにガイド部分から通過した白水の沈静化を可能にするに有利である。
本発明はまた、少なくとも1つの水及び空気分離装置を備える抄紙機に関する。
本発明の多くのさらなる利点及び利点は、以下の詳細な説明を考慮して当業者によって容易に理解されるであろう。
ここで、添付の図面を参照して本発明をより詳細に説明する。
本発明の第1の実施形態による水及び空気分離装置の斜視図を開示する。 第1の端部からの平面図における図1の水及び空気分離装置を開示する。 図1の水及び空気分離装置の上方からの斜視図を開示する。 図1の水及び空気分離装置の上方からの斜視図を開示する。 図1の水及び空気分離装置の入口部分の上方からの平面図を開示する。 図1の水及び空気分離装置の第2の端部の上方からの斜視図を開示する。 図1の水及び空気分離装置の第1の端部の上方からの斜視図を開示する。 図1の水及び空気分離装置の第2の端部からの斜視図を開示する。 図1の水及び空気分離装置の第2の側面の下端からの斜視図を開示する。 水及び空気の流れを示す、図1の水及び空気分離装置の第1の端部からの平面図を開示する。
すべての図は概略図であり、必ずしも縮尺通りではなく、概して、それぞれの実施形態を解明するために必要な部分のみを示しているが、他の部分は省略又は単に示唆されてもよい。複数の図面に現れる任意の参照符号は、別段の指示がない限り、図面全体を通して同じ物体又は特徴を指す。
以下、種々の実施形態を参照して、本発明による水及び空気分離装置100について説明する。
水及び空気分離装置100は、紙、ボール紙又はティッシュの製造中に、抄紙機の成形部からの白水噴霧を受けるのに適したハンドリング装置である。
紙、ボール紙又はティッシュを製造するための機械及びプロセスは当技術分野において周知であるので、これについては本明細書では詳細に説明しない。ヘッドボックスは、一般に、抄紙機の成形部に形成されたニップにストックを注入し、ストックからの白水は、ニップを通過した後、ニップ内で互いに押し付けられるロールの移動によって生成される空気流と共に成形ワイヤを介して高速で排出されると言うことができる。空気と混合された白水及び空気流を含む得られた白水噴霧は、以下でより詳細に説明するように水及び空気分離装置100によって捕捉され、場合により、白水から運動エネルギーを回収するために水及び空気分離装置100に入る直前にタービンを通過することもできる。
白水は、本明細書では、成形ニップ後に成形ファブリックに付着せず、したがって成形ファブリック及び成形ワイヤから排出される水及びストックからの粒子として定義される。典型的には、白水中の粒子はセルロースであるが、ストック中に存在していた他の粒子及び他の材料からの断片も存在し得る。本明細書で使用される場合、白水という用語はまた、水が空気と共に気泡を保持する液体を形成するように水と混合される空気を含む。
白水噴霧は、本明細書では、成形部から一緒に噴霧されるか、又は水及び空気分離装置100に一緒に流れる白水及び空気流として定義される。白水噴霧の空気は、液体の一部を形成するように、白水と共に搬送されるが、白水と十分に混合されていない空気流を形成する未結合空気であるが、その代わりに、共に流れるがそれぞれがそれらの別個の特性を保持する2つの別個の流体である。
本発明の水及び空気分離装置について、上流及び下流という用語は、使用中の装置内の白水の流れに関して定義される。これは、上流に位置する構成要素が、下流に位置する別の構成要素に到達する前に白水が通過する構成要素であることを意味する。
図1は、本発明の第1の実施形態による水及び空気分離装置100を開示しており、使用時に典型的には抄紙機の成形部に接続して配置される細長い受け入れ入口11を有する入口部分10を備える。受け入れ入口11は、好適には、少なくとも抄紙機の成形ファブリック及び成形ワイヤ上に形成されたウェブの幅である長さを有するので、水及び空気分離装置100が使用される抄紙機に応じて、受け入れ入口11の長さは変化し得る。しかしながら、受け入れ入口11の主な目的は、成形部から噴出される白水噴霧を可能な限り受け入れることができることである。
水及び空気分離装置10はまた、入口部分10に接続されるガイド部分20を備え、それにより、受け入れ入口11に入る白水噴霧がガイド部分20の内側の分離チャンバ40内に搬送される。この目的のために、ガイド部分40はハウジング24の前面26に入口21を備え、入口21は入口部分10の受け入れ入口11に接続され、それにより、白水を分離チャンバ40内に搬送することができる。受け入れ入口11からガイド部分20の入口11を通って分離チャンバ40内に延在する複数のガイドチャネル12が設けられ、各ガイドチャネルは、ガイドチャネル出口15を通ってガイド部分20から白水が排出される液体出口22に向けて白水噴霧を案内するために白水噴霧を偏向させる働きをする偏向された下流部分142を備える。適切には、液体出口22は、図1に示すように沈静部30に接続されているが、いくつかの実施形態では、液体出口22は、代わりに、パイプ、導管、又は任意の他の適切な構成要素などの、白水を受け入れるための別の構成要素に接続されてもよい。
ガイドチャネルは、以下でさらに詳細に説明するように、第1の実施形態では偏向された下流部分142を含むガイドチャネル壁13によって画定される(図5参照)。
ガイド部分20はまた、ガイド部分20から空気を除去するためのガス出口23を備え、信頼性が高く好都合な方法でガイド部分20から空気を輸送するための排気筒(chimney)231又は他のチャネル若しくは導管に適切に接続される。
ガイド部分20の分離チャンバ40内部には、上端28から分離チャンバ40内を下方に延在する第1の分離プレート41も設けられている。第1の分離プレート41は、いくつかの実施形態ではハウジング24の内壁に取り付けられてもよいが、他の実施形態ではハウジング24と一体化されてもよく、又は第1の分離プレート41が分離チャンバ40内に延びることができる限り、ガイド部分20の別の部分に取り付けられてもよい。第1の分離プレート41は細長く、分離チャンバ40の第1の端部201の第1のプレート端部411から分離チャンバ40の第2の端部202に向かって延在する。いくつかの実施形態では、第1の分離プレート41は、第2の端部202まで全体的に延在してもよいが、他の実施形態では、分離プレート41は、代わりに、第2の端部202から離れている端部412を有してもよい。第1の端部201は、前面26と後面27との間の分離チャンバ40の上流端である。第2の端部202は、第1の端部201とは反対側の分離チャンバの下流端部である。したがって、第1の端部201は、第2の端部202よりも入口21に近い。
図1の第1の実施形態では、第2の分離プレート44も分離チャンバ40の内部に設けられ、ガイドチャネル12から出口15を横切って入口21に沿って延在するように構成される。本実施形態では、第2の分離プレート44の下端にも封止プレート45が取り付けられており、第2の分離プレート44及び封止プレート45はそれぞれ、第1の分離プレート41と同様に分離チャンバ40の上端28に取り付けられている。
水及び空気分離装置100はまた、少なくとも1つ、好ましくは複数の追加の入口25を備え、それを通って、受け入れ入口11によって捕捉されなかったが、代わりにハウジング24の上面に到達した白水噴霧を分離チャンバ40に導入することができる。
図2は、第1の端部201から見た水及び空気分離装置100を開示しており、第1の区画A及び第2の区画Bを区切るために分離チャンバ40の内部に延在する第1の分離プレート41を示す。第1の区画Aは、前面26の入口21に隣接しており、第2の区画Bは、代わりに前面26の反対側の後面27に隣接している。第1の区画Aと第2の区画Bとの間には、第1の分離プレート41の下に接続通路46が形成されて、第2の区画Bに白水が入ることを可能にする。ガス出口23は、空気が第1の区画Aからガス出口23に流れることができるように、少なくとも第1の区画Aに動作可能に接続される。
第1の分離プレート41は、ガイド部分20の前面26に面する正面42を有し、垂直軸Vに対して第1の角度αで配置される。第1の角度αは、5~45°、好ましくは10~20°の範囲である。これは、第1の分離プレート41の十分な強度を提供するためのものであり、それにより、入口21に進入して正面42に当たる白水による損傷を減少させるか、又は最小限に抑えることができる。第1の角度αは、上記の範囲内で異なっていてもよく、ガイドチャネル12を出るときの白水の流れ方向を考慮して調整されてもよく、その結果、白水の可能な限り多くが接続通路46に、適切には第1の分離プレート41の正面42に当たることなく入る。この目的のために、垂直軸Vに沿った垂直方向における第1の分離プレート41の第1の高さhが、チャンバ高さchの0.5~0.9倍の範囲、好ましくはチャンバ高さchの0.6~0.7倍の範囲にあることも適切である。
垂直軸Vは、ガイド部分20がガイド部分20の下面29を下方に向けた位置にあるときに垂直である軸、すなわち、ガイド部分が抄紙機に接続して使用されるように構成されているときに実質的に垂直である軸である。
第1の分離プレート41は、第1の実施形態では、第1の分離プレート41の下端413から分離チャンバ40の上端28まで延在する後部プレート43に取り付けられる。いくつかの実施形態では、第1の分離プレート41及び後部プレート43は、一体化されてもよく、又は図1の第1の分離プレート41の正面42として成形された正面及び図1の後部プレート43として成形された後面を有する単一の構造を備えてもよい。第1の分離プレート41の他の設計も本発明の範囲内で可能である。
後部プレート43は、分離チャンバ40の後面27に当たり、上端28に向かって上方に偏向される白水がその後、湾曲した後部プレート43に沿って下面29に向かって下方に案内されるように、適切に湾曲する。これにより、第1の分離プレート41の摩耗を低減する白水の取り扱いが可能になる。適切には、第1の分離プレート41の下端413もまた、後面27に向かって湾曲又は傾斜しており、それにより、白水はさらに後面27に向かって下方に案内される。
図2に示すように、1つ又は複数の追加の入口25は、受け入れ入口11を通って水及び空気分離装置100に入っていない追加の白水を第2の区画Bに挿入することができるように第2の区画Bの上部に設けられる。適切には、追加の入口(複数可)は、既に内部に存在する白水の流れによって白水を第2の区画Bに吸引することができるように、第2の区画Bの白水の流れの方向に対して一定の角度で配置された25である。追加の入口は、追加の入口25を通る分離チャンバ40からの望ましくない排出を防止するためのカバーを有することができる。本明細書に示す第1の実施形態では、追加の入口25は、液体出口22に面する分離チャンバへの開口部を有するように傾斜する。
分離チャンバ40は、前面26から後面27まで平均幅wを有し、第2の区画Bは、接続通路46から後面27まで平均幅wの0.05~0.6倍である平均第2の区画幅wである。本発明の様々な実施形態では、第2の区画Bの平均第2の区画幅wは、ガイド部分20及び水及び空気分離装置100全体の寸法、ならびに水及び空気分離装置100が使用される白水の流れの大きさに応じて適合させることができる。いくつかの実施形態では、第2の区画Bの平均第2の区画幅wを決定するための主な基準は、分離チャンバ40に入る白水の流れが、図10を参照して以下に説明するように、第2の区画に入り、適切な方法で流れることができることである。
図2に示す第1の実施形態では、第2の分離プレート44も設けられ、第1の区画Aの上端28から突出するように配置される。適切には、第2の分離プレート44は、ガイドチャネル12の下流端部に接続して配置され、第2の分離プレート44に当たる白水噴霧が分離チャンバ40の第1の区画Aで下方に偏向されるように、入口21の上部、すなわちガイドチャネル12からの出口15を覆う。これは、白水の流れが第2の区画Bへの接続通路46内に案内されることを確実にするのに有利であり、この目的のために、第2の分離プレート44が、第1の分離プレート41の第1の高さhよりも低い垂直軸Vに沿った第2の高さhを有することも有益である。第2の分離プレート44が垂直軸Vに対して第2の角度βであり、第2の角度βが10~60°、好ましくは30~50°の範囲にある場合も有利である。第2の角度βが、白水が第1の分離プレート41の下で接続通路46に向かって効率的に下方に偏向されるように第1の角度αよりも大きい場合も有利である。第2の分離プレート44を第2の角度βで設けることにより、第2の分離プレート44と接触する白水は、分離チャンバ40内に下方に偏向され、そうでなければ入口部分10に向かって上流に逆流する白水によって引き起こされる乱流を防止する。
第2の分離プレート44は、分離チャンバ40の上端28から延在し、下端442で第2の分離プレート44に接合される封止プレート45に接続される。第2の分離プレート44及び封止プレート45は、任意の適切な手段によって互いに接合される2つの別個のプレートから作られてもよく、或いは代わりに単一の構造から作られてもよく、又はハウジング28と一体化されてもよく、若しくは任意の他の適切な方法で設計されてもよい。第2の分離プレート44と封止プレート45とによって画定された第3の区画Cが形成される。いくつかの実施形態では、第3の区画Cはまた、分離チャンバ40の上端28によって画定されてもよいが、他の実施形態では、第3の区画Cは、代わりに、その上端において、空気を搬送することができる細長いガス出口又は任意の他の空間若しくは導管に接続されてもよい。第3の区画Cはまた、第3の区画C内の空気がガイド部分20からガス出口23を通って搬送され得るように、ガス出口23と流体連通して配置される。
図3及び図4は、チャネル壁13及び第2の分離プレート44ならびに封止プレート45によって画定されたガイドチャネル12の両方をより明確に示すために、上方からの水及び空気分離装置100を開示する。この第1の実施形態における第2の分離プレート44は、複数のプレート開口部441を備え、このプレート開口部を通って、白水噴霧、特に白水噴霧の空気がガイドチャネル12から第3の区画C内に入ることができる。また、封止プレート45は、複数の第2のプレート開口部451を備え、これを通って第1の区画A内の白水噴霧の空気が第3の区画Cに入る。いくつかの実施形態では、少なくともプレート開口部441、任意選択で第2のプレート開口部451も、例えば、開口部が第2の分離プレート44に沿って移動可能でなく、任意選択で封止プレート45に沿っても移動可能でないプレート部によって、又はプレート開口部441、451が、プレート部分の開口部が第2の分離プレート44の開口部と一致し、任意選択で封止プレート45の開口部と完全に、全く、又は部分的に一致することによって、完全に開口できるか、完全に閉鎖できるか、又は部分的に開口できるように移動可能な一致する開口部を有するその他のプレート部分によって調整可能である。また、いくつかの実施形態では、プレート開口部441、451のすべてが調整可能であり得るが、他の実施形態では、プレート開口部441、451のすべてが調整可能である。いくつかの実施形態では、空気流が第2の分離プレート44又は封止プレート45のいずれかを通って第3の区画Cに向けられるように、又は空気流が第1の区画A内に保持されるように、第2の分離プレート44又は封止プレート45のいずれか或いは両方が開口部を欠いていてもよい。
ガス出口23は、空気が流れることができる流体接続を形成するために第1の区画A及び第3の区画Cの両方に動作可能に接続されるが、いくつかの実施形態では、ガス出口23は、代わりに第1の区画Aのみと流体連通することができる。第1の区画A及び第3の区画Cの両方を含む実施形態では、第1の区画Aはまた、第3の区画Cを介してガス出口23と流体連通することができる。
図3~4は、分離チャンバ40の内部に設けられた、又は分離チャンバ40に接続されたガイドチャネル12の下流端に、チャネル壁13及び偏向された下流部分142を有するガイドチャネル12を開示している。第1の実施形態では、ガイドチャネル12は、チャネル壁13を形成するように間隔を置いて配置された複数のプレートから作られる。複数のプレートは、互いに平行に配置されてもよく、又はガイドチャネル12に沿って分離チャンバ40内に白水噴霧が通過できるようにガイドチャネル12が形成される限り、他の方法で配置されてもよい。いくつかの実施形態では、複数のプレートは、本質的に垂直に、すなわち垂直軸Vに平行に配置されてもよいが、他の実施形態では、複数のプレートは、代わりに垂直軸Vに対して一定の角度で配置されてもよい。また、複数のプレートは、平坦又は湾曲していてもよく、矩形断面、三角形若しくは円形断面、又はハニカム断面、或いは任意の他の適切な形状を有するチャネルを形成してもよい。また、いくつかの実施形態では、ガイドチャネル12は、代わりに、複数のガイドチャネル12を形成するように共に配置されたパイプ又はチューブによって形成されてもよい。
第1の実施形態では、ガイドチャネル12が並んで配置されるが、ガイドチャネル12が互いに重なっていないことが有利である。これには、白水と空気の密度が異なるため、白水噴霧は、ガイドチャネル12の底部付近に白水と、白水の上方の白水噴霧からの自由空気とを有して、ガイドチャネル12に沿って流れることができるように、ガイドチャネル12が垂直方向に細長くなるという利点がある。これは、接続通路46への白水の通過を改善し、空気が第2の区画Bに続くのを防止するのに特に有利である。
図5は、上方からの入口部分10を開示しており、ガイドチャネル12及びそれらを画定するチャネル壁13をより明確に示す。ガイドチャネル12の各々は、上流部分131にチャネル幅cwを有し、いくつかの実施形態では、チャネル幅cwはガイドチャネル12の各々について同じであるが、他の実施形態では、チャネル幅cwは、代わりに、いくつかのガイドチャネル12が他よりも広くなるように変化してもよい。また、いくつかの実施形態では、チャネル幅cwは、上流部分131から下流部分141まで1つのガイドチャネル12に沿って一定であってもよいが、別の実施形態では、ガイドチャネル12のチャネル幅cwは代わりに変化してもよい。
下流部分141には、ガイドチャネル壁13の少なくとも1つが偏向される、すなわち上流部分131のガイドチャネル壁13に対して一定の角度をなす方向に進む偏向された下流部分142が形成される。偏向された下流部分142の目的は、後面27の壁に垂直な方向に後面27に当たるのではなく、一定の角度で後面27に向けられるように、白水噴霧の流れを偏向させることである。これは、液体出口22を通る白水の排出が容易になり、ガイド部分20の下流の後続の沈静部30における白水の沈静が改善されるように、白水噴霧を沈静させ、それを液体出口22に向けるのに有利である。
ガイドチャネル壁の偏向された下流部分142は、横方向、すなわちガイドチャネル12の上流部分131の流れ方向でもある長手方向に垂直な方向に距離dを偏向させるように構成され、この距離dがガイドチャネル12のチャネル幅cw以上であると有利である。これは、白水噴霧の全体の流れ、特に白水の流れが偏向されることを確実にするという利点を有する。ガイドチャネル壁13の偏向された下流部分142は、ガイドチャネル壁13の残りの部分と一体化されてもよく、或いは上流部分のガイドチャネル壁13に締結される別個の区画14によって形成されてもよい。ガイドチャネル壁13の長さに沿った接合を回避するためにガイドチャネル壁13の強度を確保することが有利であるが、いくつかの実施形態では、ガイドチャネル壁13の上流部分よりも高い強度を有する偏向された下流部分142のための材料を提供して、偏向された下流部分142に当たる白水の力に耐えることができることも有利である。
図3~図5にも見られるように、ガス出口23及び第1の分離プレート41は、分離プレート41の端部412がガス出口23よりもガイド部分20の第2の端部202に近くなるように、又は少なくとも分離プレート41の端部412がガス出口23と同様に第2の端部202に近くなるように、互いに対して配置される。これは、第2の区画Bの白水がガス出口23に入るのを確実に防止するのに有利である。これは、図6にもより明確に示されており、ガス出口23は、特に第1の分離プレート41に関連して示されている。
図7は、第3の区画Cを共に形成するプレート開口部441及び封止プレート45を有する第2の分離プレート44を開示する。また、第1の区画Aは、入口21、第2の分離プレート及び封止プレート、ならびに第1の分離プレート41及び分離チャンバ40の下端29によって画定されて示される。さらに、図7は、後部プレート43、後面27、及び下端29によって画定される第2の区画Bを開示する。図3~図5及び図6にも示されているように、白水噴霧が液体出口22及びガス出口23に搬送される細長い区画が形成されるように、第1、第2及び第3の区画A、B、Cの各々は、ガイド部分20の第1の端部201からガイド部分20の第2の端部202に向かって延在する。使用中、第2の区画Bは主に空気が混合された白水を保持し、第3の区画Cは主に空気を保持し、第1の区画Aは白水と空気の両方を保持する。白水噴霧が水及び空気分離装置100に入ると、白水に混入される空気がいくらかあるが、白水噴霧の一部を形成する空気流もあり、しかし、白水噴霧の一部は、実際には、白水と空気流の分離が防止されるように白水に混入されない。ガイド部分20内の分離チャンバ40の設計により、白水噴霧の空気流は、白水と、白水に混入した空気とから分離される。これは、白水噴霧内に存在する空気の総量の大部分を除去するのに役立ち、白水内に混合された空気を白水自体から分離することは、沈静部30においてのみ必要であるため、沈静部30における分離をより容易かつ効率的にする。したがって、従来技術による多くのガイド部分は、実際には、以前よりもガイド部分を通過した後に白水がより多くの空気を含むように、より完全な混合を提供するが、本発明は、白水自体に混合されない白水噴霧内の大量の空気を除去することができる。
図8は、第2の端部202から入口部分10及びガイド部分20を開示しており、特に、第1、第2、及び第3の区画A、B、Cを有する第1の分離プレート41及び第2の分離プレート44の構成を示す。また、図8は、プレート開口部441又は第2のプレート開口部451に入った白水を第3の区画Cから排出することを可能にする第3の区画Cからのドレン47を開示する。
図9はまた、ガイド部分20の第2の端部202からの水及び空気分離装置100を開示しており、ドレン47及びガス出口23の両方をより明確に示す。ドレン47は、空気がガイド部分20から除去される下流の第3の区画Cから流体が排出されるように、ガス出口23と比較して第2の端部202の近くに又は少なくとも等しい距離に設けられることが有利である。
図10には、水の流れを矢印で示し、空気の流れを破線矢印で示した第1の実施形態による水及び空気分離装置100が開示される。いくつかの実施形態では、タービン60を通過した白水噴霧が受け入れ入口11に入ることができるように、受け入れ入口11に接続して配置され得るタービン60も設けられる。
白水は、各ガイドチャネル12の下部を流れ、その下端29付近で分離チャンバ40に入る。接続通路46を通過した後、白水は、後壁27に沿って上方に偏向され、第1の分離プレート41の湾曲した側面に沿って下方に案内される。同時に、白水噴霧の空気は各ガイドチャネル12の上部を通過し、一部の空気はプレート開口部441を通って第3の区画Cに入るが、一部の空気は代わりに第1の区画Aに入り、第1の分離プレート41に沿って上方に偏向され、第2のプレート開口部451を通って第3の区画Cに入る。また、第1の区画Aに入りそこに留まる、又はガイド部分20の第2の端部202に近い第2のプレート開口部451を通って第3の区画Cに入る少量の空気が存在してもよい。
いくつかの実施形態では、空気は、ガス出口23に接続して、又は排気筒若しくは導管231のさらに内側に設けられたファンなどの空気搬送手段によって、ガス出口23を通ってガイド部分20を出るように付勢されてもよい。しかしながら、他の実施形態では、空気は、代わりに、空気搬送手段によって強制されることなくガイド部分20を出ることができ、代わりに、さらなる白水噴霧の進入が入口部分10を通って分離チャンバ40に入ることによって流れることができる。
本明細書に記載の様々な実施形態からの特徴は、そのような組み合わせが不適切であると明示的に述べられていない限り、自由に組み合わせることができることに留意されたい。

Claims (20)

  1. 抄紙機の成形部において、成形ワイヤから噴出される白水噴霧から空気を除去する水及び空気分離装置(100)であって、
    白水及び空気を含む白水噴霧を受け入れるための受け入れ入口(11)を有する入口部分(10)と、
    白水を前記入口部分から沈静部に案内するためのガイド部分(20)と、
    を備え、
    前記ガイド部分(20)が、
    ハウジング(24)と、
    前記ハウジング内の分離チャンバ(40)と、
    前記ハウジングの前面(26)の入口(21)と、
    前記入口部分(10)の前記受け入れ入口(11)から前記ガイド部分(20)の前記入口(21)を通って前記分離チャンバ(40)内に延在し、白水噴霧を前記分離チャンバ内に搬送する複数のガイドチャネル(12)であって、各々が、前記白水噴霧を偏向させるための偏向された下流部分(142)を備える、複数のガイドチャネル(12)と、
    前記分離チャンバから白水を排出するため前記ハウジング(24)に接続された液体出口(22)と、
    前記分離チャンバから空気を逃がすため前記ハウジング(24)に接続されたガス出口(23)と、を備え、
    前記ガイド部分(20)が、前記分離チャンバ(40)の上端(28)から下方に前記分離チャンバ(40)内に延在し、前記分離チャンバ(40)を前記前面(26)に隣接する第1の区画(A)と、前記前面(26)とは反対側の後面(27)に隣接する第2の区画(B)とに分割するように配置された第1の分離プレート(41)をさらに備え、前記第1の分離プレート(41)が、垂直軸に沿った前記分離チャンバ(40)のチャンバ高さ(ch)よりも低い前記垂直軸(V)に沿った第1の高さ(h)を有し、それにより、前記第1の分離プレート(41)の下で前記第2の区画(B)に白水を通過させるための接続通路(46)が形成され、それによって前記白水噴霧の空気から前記白水を分離する、水及び空気分離装置(100)。
  2. 前記第1の分離プレート(41)の前記第1の高さ(h)が、前記チャンバ高さ(ch)の0.5~0.9倍、好ましくは前記チャンバ高さの0.6~0.7倍である、請求項1に記載の水及び空気分離装置。
  3. 前記第1の分離プレート(41)が、前記分離チャンバ(40)の前記前面(26)に面する正面(42)を有し、前記正面(42)が、前記垂直軸(V)に対して第1の角度(α)で延在し、前記第1の角度(α)が、5~45°、好ましくは10~20°の範囲内である、請求項1又は2に記載の水及び空気分離装置。
  4. 前記分離チャンバ(40)が、前記前面(26)から前記後面(27)までの平均幅(w)を有し、前記第2の区画(B)が、前記分離チャンバ(40)の前記平均幅(w)の0.05~0.6倍の平均第2の区画幅(w)を有する、請求項1から3のいずれか一項に記載の水及び空気分離装置。
  5. 前記ガイド部分(20)が、前記分離チャンバ(40)の前記上端(28)から下方に前記第1の区画(A)内に延在するように配置される第2の分離プレート(44)をさらに備え、前記第2の分離プレート(44)がさらに、好ましくは、前記前面(26)に沿って前記ガイドチャネル(12)の出口(15)の上部を横切って延在する、請求項1から4のいずれか一項に記載の水及び空気分離装置。
  6. 前記第2の分離プレート(44)が、前記第2の分離プレート(44)を通して空気を入れるための複数のプレート開口部(441)を備える、請求項5に記載の水及び空気分離装置。
  7. 前記複数のプレート開口部(441)の少なくともいくつかが調整可能である、請求項6に記載の水及び空気分離装置。
  8. 前記第2の分離プレート(44)が、前記第1の分離プレート(41)の前記第1の高さ(h)よりも低い前記垂直軸(V)に沿った第2の高さ(h)を有する、請求項5又は6に記載の水及び空気分離装置。
  9. 前記ガイド部分(20)が、前記分離チャンバ(40)の前記上面(28)から、下方に前記第1の区画(A)内に延在するように配置された封止プレート(45)であって、前記第2の分離プレート(44)と接合して、前記第2の分離プレート(44)及び前記封止プレート(45)によって、好ましくはまた、前記分離チャンバ(40)の前記上端(28)によっても画定される第3の区画(C)を形成する前記封止プレート(45)をさらに備え、前記第3の区画(C)が、前記ガス出口(23)と流体連通する、請求項5から8のいずれか一項に記載の水及び空気分離装置。
  10. 前記第3の区画(C)が、前記第3の区画(C)から白水を排出するためのドレン(47)を備え、前記ドレン(47)が、好ましくは、前記ガイド部(20)の前記入口(21)から離れて配置される、請求項6又は7に従属する場合の請求項9に記載の水及び空気分離装置。
  11. 前記封止プレート(45)が、前記第3の区画(C)内に空気を入れるための複数の第2のプレート開口部(451)をさらに備える、請求項9又は10に記載の水及び空気分離装置。
  12. 前記ガイドチャネル(12)の各々が、前記入口部分(11)の上流部分(131)にガイドチャネル幅(cw)を有し、各チャネル(12)の前記偏向された下流部分(141)が、少なくとも前記ガイドチャネル幅(cw)で横方向に偏向される前記下流部分(141)のガイドチャネル壁(13)の偏向部分(14)によって形成される、請求項1から11のいずれか一項に記載の水及び空気分離装置。
  13. 前記複数のガイドチャネル(12)が、互いに間隔を置いて配置される複数のプレートによって形成される、請求項1から12のいずれか一項に記載の水及び空気分離装置。
  14. 前記複数のガイドチャネル(12)が、複数のパイプ又はチューブによって形成される、請求項1から12のいずれか一項に記載の水及び空気分離装置。
  15. 前記ガイド部分(20)の前記ハウジング(24)が、前記ハウジング(24)の外側から前記分離チャンバ(40)内に追加の白水を導入するために、前記分離チャンバ(40)の前記第2の区画(B)に少なくとも1つの追加の入口(25)をさらに備える、請求項1から14のいずれか一項に記載の水及び空気分離装置。
  16. 前記入口部分(10)の前記受け入れ入口(11)に接続して配置されるタービン(60)をさらに備え、前記タービン(60)を通過する白水噴霧が前記受け入れ入口(11)によって受け入れられる、請求項1から15のいずれか一項に記載の水及び空気分離装置。
  17. 前記第1の分離プレート(41)が、前記第1の分離プレート(41)の下端(413)から前記分離チャンバ(40)の前記上端(28)まで延在する後部プレート(43)に取り付けられ、前記後部プレート(43)が湾曲する、請求項1から16のいずれか一項に記載の水及び空気分離装置。
  18. 前記分離チャンバ(40)が、第1の端部(201)及び第2の端部(202)を有し、前記第1の端部(201)が、前記前面(26)と前記後面(27)との間の前記入口(21)であって、前記第2の端部(202)の上流の前記入口(21)に隣接し、前記液体出口(22)及び前記ガス出口(23)が、前記第1の端部(201)よりも前記第2の端部(202)に近く、さらに前記第1の分離プレート(41)が、前記第1の端部(201)から前記第2の端部(202)に向かって、少なくとも前記ガス出口(23)まで、好ましくは前記ガス出口(23)を通過して前記分離チャンバ(40)を横切って延在する、請求項1から17のいずれか一項に記載の水及び空気分離装置。
  19. 前記液体出口(22)を通って排出される白水が前記沈静部分(30)に入るように前記ガイド部分(20)の前記液体出口(22)に接続された沈静部分(30)をさらに備える、請求項1から18のいずれか一項に記載の水及び空気分離装置。
  20. 請求項1から19のいずれか一項に記載の少なくとも一つの水及び空気分離装置(100)を備える抄紙機。
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