JP2024516976A - ポリマーアルキルシリケートの混合物 - Google Patents

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Abstract

少なくとも90重量%の(式I)[SiO4/2]a[(RxO)SiO3/2]b[(RyO)SiO3/2]b’[(RxO)2SiO2/2]c[(RxO)(RyO)SiO2/2]c’[(RyO)2SiO2/2]c”[(RxO)3SiO1/2]d[(RxO)2(RyO)SiO1/2]d’[(RxO)(RyO)2SiO1/2]d”[(RyO)3SiO1/2]d’’’[O1/2RzO1/2]e[O1/2RzOH]e’[O1/2RzORX]e”[O1/2RzORy*]e’’’(I)[式中、添え字a、b、b’、c、c’、c”、d、d’、d”、d’’’、e’、e”、e’’’、Rx、Ry、Ry*及びRzは請求項1に定義された通りであり、ただし、単位[O1/2RzO1/2]は、[SiO4/2]、[(RxO)SiO3/2]、[(RyO)SiO3/2]、[(RxO)2SiO2/2]、[(RxO)(RyO)SiO2/2]、[(RyO)2SiO2/2]、[(RxO)3SiO1/2]、[(RxO)2(RyO)SiO1/2]、[(RxO)(RyO)2SiO1/2]及び[(RyO)3SiO1/2]の群から選択される2つの単位に結合しており、単位[O1/2RZOH]、[O1/2RZORX]及び[O1/2RzORy*]が、[SiO4/2]、[(RxO)SiO3/2]、[(RyO)SiO3/2]、[(RxO)2SiO2/2]、[(RxO)(RyO)SiO2/2]、[(RyO)2SiO2/2]の群から選択される1つの単位に結合しており、式(II)の化合物のみからなる以下のポリマーアルキルシリケートは除外され、Ra、X、Z及びmは請求項1に定義された通りであることを条件とする有機ケイ素化合物。式(II)TIFF2024516976000021.tif26161

Description

本発明は、ポリマーアルキルシリケートの新規な混合物に関する。
シリコーンは、多くの技術分野で使用される工業的に非常に重要な種類の物質である。シリコーンの工業的に重要な特性は、例えば、結晶化する傾向が低いことであり、これによりシリコーンは炭素系ポリマーから区別される。シリコーンは、広い温度範囲にわたって液体のままであり、非常に低いガラス転移温度を有する。
しかし、Si結合アルキル部分が存在するため、シリコーンは環境中で容易に分解しない。この特性により、シリコーンの可能な用途はますます制限される。したがって、原則として加水分解を受けることができるが、それにもかかわらず実用的な使用に充分な加水分解安定性を有し、従来のシリコーンに取って代わることができる代替材料に対する需要が着実に増大している。
US3992429及びUS4132664は、一般式[(RO)SiO]Si-O-KW-O-Si[OSi(ORのシリカ質化合物を開示し、式中、KWは炭化水素基を表す。しかし、これらの系は低分子量を有する。
しかし、多くの技術用途において、低分子量化合物は、それらの揮発性及びそれらの移動挙動のために望ましくない。
式(II)の直鎖状ポリマーアルキルシリケートは、出願PCT/EP2020/079521に記載されている。
Figure 2024516976000002
[式中、
Zは、式-Si(ORの基又は式-CR の基であり、
は、それぞれ独立して、二価の非置換若しくは置換炭素結合基又は二価のケイ素結合基であり、
は、それぞれ独立して、α炭素原子で分岐しているか又はβ炭素原子で二重分岐した、4~40個の炭素原子を有する一価の非置換又は置換炭化水素基であり、
は、それぞれ独立して、1~50個の炭素原子を有する一価の非置換又は置換炭化水素基であり、
Xは、ハロゲン原子、個々の炭素原子が酸素原子によって置き換えられてもよい、酸素結合した非置換又は置換C~C40炭化水素基であり、式-O-Si(ORの基又は式-OSiR の基であり、
は、それぞれ独立して、一価の非置換又は置換C~C40炭化水素基であり、
mは、少なくとも2かつ最大で1000の整数である。]
米国特許第3992429号明細書 米国特許第4132664号明細書
したがって、本発明の目的は上述の欠点を克服し、シリコーンと同様の特性を有し、したがってシリコーンに取って代わることができるポリマーアルキルシリケートを提供することである。
この目的は、本発明によって達成される。
本発明は、ポリマーアルキルシリケートの混合物を含む有機ケイ素化合物であって、少なくとも90重量%、好ましくは95重量%の式(I)のポリマーアルキルシリケートの混合物を含み、
[SiO4/2[(RO)SiO3/2[(RO)SiO3/2b’[(RO)SiO2/2[(RO)(RO)SiO2/2c’[(RO)SiO2/2c”[(RO)SiO1/2[(RO)(RO)SiO1/2d’[(RO)(RO)SiO1/2d”[(RO)SiO1/2d’’’[O1/21/2[O1/2OH]e’[O1/2ORe”[O1/2ORy*e’’’ (I)
[式中、
添え字a、b、b’、c、c’、c”、d、d’、d”、d’’’、e’、e”及びe’’’は、それぞれ独立して、0~5000、好ましくは0~500、好ましくは0~20の範囲の数であり、
添え字eは、2~5000、好ましくは2~500、好ましくは2~100、特に2~20の範囲の数であり、ただし全ての添え字の合計は少なくとも5であり、
基Rは、それぞれ独立して、以下の条件の少なくとも1つを満たす基から選択され、
(a) Rは、式-CHR 又は-CR の基であり、
式中、Rは、それぞれ独立して、1~50個の炭素原子を有する一価の非置換又は置換炭化水素基であり、
(b) Rは、β-炭素原子で二重分岐した置換又は非置換のC~C20炭化水素基であり、
(c) Rは、合計9個以下の炭素原子を有する非置換又はアルキル置換シクロペンチル基、シクロヘキシル基又はシクロヘプチル基であり、
基Rは、それぞれ独立して、水素原子、メチル基、エチル基、n-プロピル基又はn-ブチル基、好ましくはメチル基又はエチル基であり、
式中、基ORは、Si結合H原子によって部分的に置換され得、
y*は、メチル基、エチル基、n-プロピル基又はn-ブチル基、好ましくはメチル基又はエチル基であり、
基Rは、それぞれ独立して、炭素を介して結合した二価の非置換若しくは置換基、又はケイ素を介して結合した二価の基であり、ここで個々の炭素原子又はSi原子が酸素原子で置き換えられてもよく、
ただし、単位[O1/21/2]は、[SiO4/2]、[(RO)SiO3/2]、[(RO)SiO3/2]、[(RO)SiO2/2]、[(RO)(RO)SiO2/2]、[(RO)SiO2/2]、[(RO)SiO1/2]、[(RO)(RO)SiO1/2]、[(RO)(RO)SiO1/2]及び[(RO)SiO1/2]を含む単位の群から独立して選択される2つの単位に結合しており、
単位[O1/2OH]、[O1/2OR]及び[O1/2ORy*]は、[SiO4/2]、[(RO)SiO3/2]、[(RO)SiO3/2]、[(RO)SiO2/2]、[(RO)(RO)SiO2/2]、[(RO)SiO2/2]を含む単位の群から独立して選択される1つの単位に結合しており、
ポリマーアルキルシリケート中の全ての基Rのモル比は、いずれの場合も全ての基R、R及びRy*の合計のモル量に基づいて、最大で50モル%、好ましくは最大で25モル%であり、
ここで、水素に等しい基ORのモル比は、いずれの場合も全ての基OR及びORの合計のモル量に基づいて、最大で33モル%、好ましくは最大で15モル%、好ましくは最大で10モル%、特に最大で9モル%である。]
及び以下の式IIの化合物のみからなる以下のポリマーアルキルシリケートは除外されることを条件とする有機ケイ素化合物に関する。
Figure 2024516976000003
[式中、
Zは、式-Si(ORの基又は式-CR の基であり、
は、それぞれ独立して、二価の非置換若しくは置換炭素結合基又は二価のケイ素結合基であり、
は、それぞれ独立して、α-炭素原子で分岐しているか又はβ-炭素原子で二重分岐した、4~40個の炭素原子を有する一価の非置換又は置換炭化水素基であり、
は、それぞれ独立して、1~50個の炭素原子、好ましくは1~10個の炭素原子、好ましくは1~5個の炭素原子を有する一価の非置換又は置換炭化水素基であり、
Xは、ハロゲン原子、個々の炭素原子が酸素原子によって置き換えられてもよい酸素結合した非置換又は置換C~C40炭化水素基、式-O-Si(ORの基又は式-OSiR の基であり、
は、それぞれ独立して、一価の非置換又は置換C~C40炭化水素基であり、
mは、少なくとも2、好ましくは少なくとも5かつ最大1000、好ましくは最大500、好ましくは最大100の整数である。]
有機ケイ素化合物は、好ましくは、100重量%の式(I)のポリマーアルキルシリケートの混合物からなる。
したがって、本発明は、式(I)のポリマーアルキルシリケートの混合物であって、
[SiO4/2[(RO)SiO3/2[(RO)SiO3/2b’[(RO)SiO2/2[(RO)(RO)SiO2/2c’[(RO)SiO2/2c”[(RO)SiO1/2[(RO)(RO)SiO1/2d’[(RO)(RO)SiO1/2d”[(RO)SiO1/2d’’’[O1/21/2[O1/2OH]e’[O1/2ORe”[O1/2ORy*e’’’ (I)
[式中、
添え字a、b、b’、c、c’、c”、d、d’、d”、d’’’、e’、e”及びe’’’は、それぞれ独立して、0~5000、好ましくは0~500、好ましくは0~20の範囲の数であり、
添え字eは、2~5000、好ましくは2~500、好ましくは2~100、特に2~20の範囲の数であり、ただし全ての添え字の合計は少なくとも5であり、
基Rは、それぞれ独立して、以下の条件の少なくとも1つを満たす基から選択され、
(a) Rは、式-CHR 又は-CR の基であり、
式中、Rは、それぞれ独立して、1~50個の炭素原子を有する一価の非置換又は置換炭化水素基であり、
(b) Rは、β-炭素原子で二重分岐した置換又は非置換のC~C20炭化水素基であり、
(c) Rは、合計9個以下の炭素原子を有する非置換又はアルキル置換シクロペンチル基、シクロヘキシル基又はシクロヘプチル基であり、
基Rは、それぞれ独立して、水素原子、メチル基、エチル基、n-プロピル基又はn-ブチル基、好ましくはメチル基又はエチル基であり、
式中、基ORは、Si結合H原子によって部分的に置換され得、
y*は、メチル基、エチル基、n-プロピル基又はn-ブチル基、好ましくはメチル基又はエチル基であり、
基Rは、それぞれ独立して、炭素を介して結合した二価の非置換若しくは置換基、又はケイ素を介して結合した二価の基であり、ここで個々の炭素原子又はSi原子が酸素原子で置き換えられてもよく、
ただし、単位[O1/21/2]は、[SiO4/2]、[(RO)SiO3/2]、[(RO)SiO3/2]、[(RO)SiO2/2]、[(RO)(RO)SiO2/2]、[(RO)SiO2/2]、[(RO)SiO1/2]、[(RO)(RO)SiO1/2]、[(RO)(RO)SiO1/2]及び[(RO)SiO1/2]を含む単位の群から独立して選択される2つの単位に結合しており、
単位[O1/2OH]、[O1/2OR]及び[O1/2ORy*]は、[SiO4/2]、[(RO)SiO3/2]、[(RO)SiO3/2]、[(RO)SiO2/2]、[(RO)(RO)SiO2/2]、[(RO)SiO2/2]を含む単位の群から独立して選択される1つの単位に結合しており、
ポリマーアルキルシリケート中の全ての基Rのモル比は、いずれの場合も全ての基R、R及びRy*の合計のモル量に基づいて、最大で50モル%、好ましくは最大で25モル%であり、
ここで、水素に等しい基ORのモル比は、いずれの場合も全ての基OR及びORの合計のモル量に基づいて、最大で33モル%、好ましくは最大で15モル%、好ましくは最大で10モル%、特に最大で9モル%である。]
及び以下の式IIの化合物のみからなる以下のポリマーアルキルシリケートは除外されることを条件とする混合物に関する。
Figure 2024516976000004
[式中、
Zは、式-Si(ORの基又は式-CR の基であり、
は、それぞれ独立して、二価の非置換若しくは置換炭素結合基又は二価のケイ素結合基であり、
は、それぞれ独立して、α-炭素原子で分岐しているか又はβ-炭素原子で二重分岐した、4~40個の炭素原子を有する一価の非置換又は置換炭化水素基であり、
は、それぞれ独立して、1~50個の炭素原子、好ましくは1~10個の炭素原子、好ましくは1~5個の炭素原子を有する一価の非置換又は置換炭化水素基であり、
Xは、ハロゲン原子、個々の炭素原子が酸素原子によって置き換えられてもよい酸素結合した非置換又は置換C~C40炭化水素基、式-O-Si(ORの基又は式-OSiR の基であり、
は、それぞれ独立して、一価の非置換又は置換C~C40炭化水素基であり、
mは、少なくとも2、好ましくは少なくとも5かつ最大1000、好ましくは最大500、好ましくは最大100の整数である。]
ポリマーアルキルシリケートの混合物は、SiC結合基を含有しないことが好ましい。
用語「二重分岐した」は、炭素原子上に3つの炭素基が存在することを意味する。
ポリマーアルキルシリケート中の全ての基Rのモル比は、いずれの場合も全ての基R、R及びRy*の合計のモル量に基づいて、好ましくは少なくとも0モル%、好ましくは少なくとも0.01モル%、特に好ましくは少なくとも0.1モル%である。
基R、R、Rは、非環式、環式、飽和又は一価若しくは多価不飽和又は芳香族であり得る。
基R、R及びRは、以下の置換を含んでもよい。
ビニル基、エチニル基、-OR、-NR 、-SH、-SR、エポキシ基、
-COOR、-CHO、-CN、-OCOOR、-NR-COOR、-NR-CO-NR、-SiR 及び-OSiR
ここで、Rは水素原子又は一価のC~C18炭化水素基を表し、
は一価のC~C18炭化水素基を表す。
基Rは、好ましくは式-CHR 又は-CR の基であり、
式中、Rは、それぞれ独立して、1~50個の炭素原子、好ましくは1~10個の炭素原子、好ましくは1~6個の炭素原子を有する一価の非置換又は置換炭化水素基である。
基Rの好ましい例は、tert-ブチル、2-ブチル基、3-メチル-2-ブチル、3-メチル-2-ペンチル、3-ペンチル基、2-ヘキシル基、3-ヘキシル基、2-ヘプチル基、2-オクチル基、1-フェニルエチル基、1-フェニル-1-プロピル基、2,2-ジメチル-1-プロピル基及び1,1-ジメチルプロピル基である。
置換された基Rの例は、
-C(CH-CH-NH、-CH(CH)-CH-NH、-CH(C)-CH-NH
-C(CH-CH-NH-CH-CH-NH、-CH(CH)-CH-NH-CH-CH-NH
-CH(C)-CH-NH-CH-CH-NH
-C(CH-CH=CH、-CH(CH)-CH=CH、-CH(C)-CH=CH
-C(CH-C≡CH、-CH(CH)-C≡CH及びCH(C)-C≡CHである。
は、好ましくは、それぞれ独立して、3~200個の炭素原子、好ましくは3~50個の炭素原子を有する二価の炭化水素基であって、炭素原子は、酸素原子又は式-(R SiO)-SiR -のシロキサニル基によって置換され得、
式中、Rは、それぞれ独立して、C~C20-炭化水素基、好ましくはC~C-炭化水素基であり、
oは0~100、好ましくは1~20の整数である。
基Rの例は、1,3-プロピレン、1,4-ブチレン、1,2-シクロヘキシリデン、1,3-シクロヘキシリデン、1,4-シクロヘキシリデン、1,2-フェニレン、1,3-フェニレン及び1,4-フェニレン基、並びに以下の式の基である。
-CR -CR -(OCR -CR -、
-CR -(CR -(OCR -(CR -、
-(MeSiO)-MeSi-、
-CH-CH-CH-(MeSiO)-MeSi-CH-CH-CH-、
-CH-CH-(MeSiO)-MeSi-CH-CH-及び
-CH-(MeSiO)-MeSi-CH-、
式中、
Meはメチル基であり、
は、同じであっても異なっていてもよく、水素原子又はC~C18炭化水素基、好ましくは水素原子又はメチル基であり、
oは0~100、好ましくは1~20の整数であり、
pは0~100、好ましくは1~20の整数であり、
qは1~100、好ましくは1~50の整数である。
基Rの好ましい例は、以下の式の基である。
-CH(CH)-CH-O-CH-CH(CH)-、-CH-CH(CH)-O-CH(CH)-CH-、
-CH(CH)-CH-O-CH(CH)-CH-及び-CH-CH-O-CH-CH
本発明によるポリマーアルキルシリケートの混合物において、ポリマーアルキルシリケートは、式1~10の群から選択される少なくとも2つ、好ましくは少なくとも3つ、好ましくは少なくとも4つの構造要素を含む。
Figure 2024516976000005
Figure 2024516976000006
Figure 2024516976000007
ただし、式1+2+3+5+6の構造単位の数の合計は、いずれの場合も全ての構造単位の数の合計に基づいて、60%未満、好ましくは50%未満、好ましくは35%未満、特に好ましくは20%未満、かつ好ましくは少なくとも0.1%、好ましくは少なくとも0.5%、特に少なくとも1%、特に好ましくは少なくとも5%、特に好ましくは少なくとも10%であり、Rが-CR の定義を有する式4の構造単位が存在する場合、R、R、R及びRが上記の定義を有する式1、2、3、5、6、9及び10の群から選択される少なくとも1つのさらなる構造単位が存在する。
ポリマーアルキルシリケートはまた、式11~15の群から選択される構造要素を含有してもよい。
Figure 2024516976000008
Figure 2024516976000009
ただし、基Rは独立してR及びRの基から選択され、
式14の構造単位が存在し、Rが式-CR の基である場合、R、R及びRがそれぞれ上で特定した定義を有する式11、12、13又は15の少なくとも1つのさらなる構造単位が存在しなければならない。
本発明はまた、式(I)のポリマーアルキルシリケートの混合物の調製方法であって、
テトラクロロシラン(1a)、テトラアルコキシシラン(1b)、テトラクロロシランの部分加水分解物、テトラアルコキシシランの部分加水分解物及びそれらの混合物から選択されるシラン(1)を、
任意選択で溶媒(7)を添加して、
式HO-Rのモノヒドロキシ化合物(2)と反応させ、
任意選択で式HO-Rの第一級アルコール(3)を添加して、及び/又は任意選択で水(4)を添加して、
式HO-R-OHのジヒドロキシ化合物(5)又はその塩と反応させ、
その際、任意選択で触媒(6)を存在させ、
これらの反応は1ステップで同時に又は2ステップで連続的に行われ、好ましくは2ステップで連続的に行われ、
ただし、SiCl(1a)をRが式-CR の基である式HO-Rのモノヒドロキシ化合物(2)と反応させる場合、
は上記定義を有するが式-CR の基ではない、式HO-Rのモノヒドロキシ化合物(2)からなる群から選択される少なくとも1つのさらなる化合物、
式HO-Rの第一級アルコール(3)、
水(4)及びその混合物を反応混合物に加え、
ただし、モノヒドロキシ化合物(2)及び第一級アルコール(3)はシラン(1)1モル当たり1.0~3.0モル、好ましくは1.5~2.5モルの量で使用され、ジヒドロキシ化合物(5)はシラン(1)1モル当たり0.7~1.5モル、好ましくは0.9~1.1モルの量で使用され、式中、R、R、R及びRは上記定義を有する調製方法に関する。
式(I)のポリマーアルキルシリケートの混合物を調製する方法であって、
テトラクロロシラン(1a)、テトラアルコキシシラン(1b)、テトラクロロシランの部分加水分解物、テトラアルコキシシランの部分加水分解物及びそれらの混合物から選択されるシラン(1)を、
任意選択で溶媒(7)を添加して、
式HO-R(式中、Rは式-CHR 又は-CR の基である)の第二級アルコール(2a)又は第三級アルコール(2b)と反応させ、
任意選択で式HO-Rの第一級アルコール(3)を添加して、及び/又は任意選択で水(4)を添加して、
式HO-R-OHのジヒドロキシ化合物(5)又はその塩と反応させ、
その際、任意選択で触媒(6)を存在させ、
これらの反応は1ステップで同時に又は2ステップで連続的に行われ、
ただし、SiCl(1a)をRが式-CR の基である第三級アルコール(2b)HO-Rと反応させる場合、Rが式-CHR の基である第二級アルコール(2a)HO-Rからなる群から選択される少なくとも1つのさらなる化合物、
第一級アルコール(3)HO-R
水(4)及びその混合物を反応混合物に加え、
ただし、式HO-R及びHO-Rのアルコールはシラン(1)1モル当たり1.0~3.0モル、好ましくは1.5~2.5モルの量で使用され、ジヒドロキシ化合物(5)はシラン(1)1モル当たり0.7~1.5モル、好ましくは0.9~1.1モルの量で使用され、
式中、R、R、R及びRは上記定義を有する調製方法が好ましい。
式(I)のポリマーアルキルシリケートの混合物の調製方法であって、
第1のステップにおいて、
テトラクロロシラン(1a)、テトラアルコキシシラン(1b)、テトラクロロシランの部分加水分解物、テトラアルコキシシランの部分加水分解物及びそれらの混合物から選択されるシラン(1)を、
任意選択で溶媒(7)を添加して、
式HO-R(式中、Rは式-CHR 又は-CR の基である)の第二級アルコール(2a)又は第三級アルコール(2b)と反応させ、
任意選択で式HO-Rの第一級アルコール(3)を添加して、及び/又は任意選択で水(4)を添加して、
第2のステップにおいて、
第1のステップから得られた反応混合物を式HO-R-OHのジヒドロキシ化合物(5)又はその塩と反応させ、
その際に任意選択で触媒(6)を存在させ、
任意選択で溶媒(7)を添加し、
ただし、SiCl(1a)をRが式-CR の基である第三級アルコール(2b)HO-Rと反応させる場合、
が式-CHR の基である第二級アルコール(2a)HO-Rからなる群から選択される少なくとも1つのさらなる化合物、
第一級アルコール(3)HO-R
水(4)及びその混合物を反応混合物に加え、
ただし、式HO-R及びHO-Rのアルコールはシラン(1)1モル当たり1.0~3.0モル、好ましくは1.5~2.5モルの量で使用され、ジヒドロキシ化合物(5)はシラン(1)1モル当たり0.7~1.5モル、好ましくは0.9~1.1モルの量で使用され、
式中、R、R、R及びRは上記定義を有する調製方法が特に好ましい。
本発明によるプロセスは、好ましくは2つのステップで実施される。この場合、第1のステップにおいて、テトラクロロシラン(1a)などのシラン(1)は、好ましくは最初に投入され、モノヒドロキシ化合物(2)、任意選択で第一級アルコール(3)及び任意選択で水(4)が添加される。テトラクロロシランを用いた場合に生成される塩化水素は排出される。
第2のステップでは、好ましくは、クロロアルコキシシラン混合物などの第1のステップからのシラン混合物を最初に投入し、任意選択で溶媒(7)で希釈し、ジヒドロキシ化合物(5)及び任意選択で触媒(6)を添加する。得られた塩化水素は排出される。
形成された塩化水素は、好ましくは、アルゴンのような不活性ガスの流れにより排出され、反応中に通過させる。
第2のステップの終了時の反応後、使用され得た任意の溶媒(7)は、好ましくは蒸留によって除去される。
好ましくは、窒素塩基が本発明によるプロセスにおいて触媒(6)として使用され、好ましくは、そのような窒素塩基は、ピリジン、アンモニア、尿素、エチレンジアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン及びそれらの混合物からなる群から選択される。
触媒(6)は、好ましくは、いずれの場合も成分(1)~(5)の総重量に基づいて、1~70重量%、好ましくは5~55重量%の量で本発明によるプロセスにおいて使用される。
本発明によるプロセスは、1種以上の溶媒の存在下で実施することができる。
溶媒(7)が本発明によるプロセスにおいて使用される場合、該溶媒は、好ましくは、第2のプロセスステップで使用される。
溶媒(7)の例は、炭化水素、例えば、トルエン、ヘキサン、イソヘキサン、ペンタン、エーテル、例えば、メチルtert-ブチルエーテル、及びシロキサン、例えば、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン及び(MeSiO)Si(ここで、Me=メチル基)である。溶媒(7)は、いずれの場合も成分(1)~(5)の総重量に基づいて、好ましくは10~200重量%、好ましくは5~100重量%の量で使用される。
溶媒(7)は、好ましくは、プロセスの終了時の反応後に除去される。これらは、好ましくは蒸留によって除去される。
使用されるシラン(1)は、好ましくはテトラクロロシラン、テトラエトキシシラン及びその部分加水分解物である。
テトラクロロシラン(1a)を使用することが好ましい。
第二級アルコール(2a)の好ましい例は、2-ブタノール及びイソプロパノールである。
第三級アルコール(2b)の好ましい例は、tert-ブタノールである。
第一級アルコール(3)の好ましい例は、メタノールである。
ジヒドロキシ化合物(5)の例は、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3-プロパンジオール、1,4-ブタンジオール、2,4-ペンタンジオール、1,2-シクロヘキサンジオール、1,3-シクロヘキサンジオール、1,4-シクロヘキサンジオール、1,2-ジヒドロキシベンゼン、1,3-ジヒドロキシベンゼン、1,4-ジヒドロキシベンゼン、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、HO-(MeSiO)-MeSi-OH、HO-CH-CH-CH-(MeSiO)-MeSi-CH-CH-CH-OH(式中、oは1~20の整数であり、Meはメチル基である。)である。
ジヒドロキシ化合物(5)の好ましい例は、ジエチレングリコール及びジプロピレングリコールである。
本発明によるプロセスは、バッチ式、半連続的に又は連続的に行うことができる。
本発明によるプロセスは、好ましくは20℃~200℃、好ましくは60℃~160℃の温度で実施される。これは、周囲雰囲気の圧力(約1020hPa)で、又はより高い若しくはより低い圧力で実施することができる。好ましくは、該プロセスは周囲雰囲気の圧力で実施される。
式(I)のポリマーアルキルシリケートの混合物はまた、Si結合水素を有するポリマーアルキルシリケートを含んでもよい。
したがって、本発明は、式(I)のポリマーアルキルシリケートの混合物のさらなる調製方法であって、
式Si(H)(OR(ORの化合物及び/又はその部分加水分解物を、
[式中、
添え字lは、1、2、3又は4、好ましくは1又は2であり、
添え字k及びjは、それぞれ独立して、0、1、2又は3であり、
ただし、l+k+jの合計は4に等しい。]
式HO-R-OHのジヒドロキシ化合物(5)と反応させ、
その際任意選択で触媒(6)を存在させ、
任意選択で溶媒(7)を添加して、
水素を脱離させ、
式中、R、R及びRは上記定義を有する調製方法に関する。
本発明によるポリマーアルキルシリケートは、さらなる加工、例えば、架橋に供してエラストマーを得てもよく、例えば、疎水化、消泡剤、織物、化粧品、建築物の保存、並びにパーソナルケア及び家庭用ケアの分野において、シリコーンが使用される場合に使用することができる。
[実施例1~12及び比較例]
<測定方法>
1) 粘度は、Anton PaarからのStabinger SVM3000回転粘度計を用いて25℃で測定した。
2) 質量平均モル質量Mw及び数平均モル質量Mnは、トルエン中、35℃、流速0.7ml/分で、ポリジメチルシロキサン標準物質に対するサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)によって、及び10μlの注入体積を有するMesoPore-OligoPoreカラムセット(Agilent、ドイツ)上でのRI(屈折率検出器)によって測定することができる。
3) 以下に列挙される実施例の変換を、核磁気共鳴分光法(29Si NMR、BBO 500MHz S2プローブヘッドを有するBruker Avance III HD 500(29Si、99.4MHz)分光計)、逆ゲートパルスシーケンス(NS=3000)によって確認した。150mgの試料を、CDCl中のCr(acac)の4×10-2モル溶液500μlに吸収させた。第二級アルコールを使用する場合、Si(Cl)(OR)、Si(Cl)(OR)、Si(Cl)(OR)及びSi(OR)を含むクロロアルコキシシランの混合物が生じる。以下の実施例1~4で実証されるように、個々のクロロアルコキシシランの相対信号強度に、それぞれのクロロアルコキシシラン中に存在するCl/Si又はOR/Si比を乗じ、4つの種について平均化することによって、信号強度から平均実験式を計算することができる。
4) 個々の分子及びそれらが含有する構造モチーフを同定するために、実施例6からの材料をMALDI-TOFを用いて分析した。MALDI-TOF測定は、Bruker Autoflex Speed MALDI-TOF/TOF質量分析計を用いて行った。測定は、355nmにおいてNd:YAGレーザーを用いたポジティブモードで線形であった。ポジティブモードについて検出された質量範囲は、m/z500~5000であった。この質量範囲における較正は、ポリエチレングリコールを用いて行った。
THAP(2’,4’,6’-トリヒドロキシアセトフェノン、70%アセトニトリル、30%水、0.1%ギ酸に溶解した5mg/mL)をマトリックスとして使用し、5mgの試料と混合した。メタノールに溶解したNaI(5mg/mL)及びKI(5mg/mL)をイオン化のために添加した。
薄膜技術を用いて試料を塗布した。
実施例6の生成物に関するMALDI-TOF研究からの構造モチーフを参照されたい。
Figure 2024516976000010
実施例3のように、異なるアルコールの混合物を使用する場合、混合されたクロロアルコキシシランが得られ、例えば、Si(Cl)(O-2-Bu)に加えて、Si(Cl)(O-Me)-類似体の置換が他のクロロアルコキシシランについて観察される。平均実験式の算出には、上記実施例と同様に各群(モノアルコキシトリクロロシラン、ジアルコキシジクロロシラン、トリアルコキシクロロシラン及びテトラアルコキシシラン)の信号強度を加算して互いに相殺する。
対照的に、テトラクロロシランと2当量の第三級アルコール(例えば、tert-ブタノール)との反応は、単一化合物ジアルコキシジクロロシランの形成をもたらす。
Figure 2024516976000011
<実施例1~5及び比較例のクロロアルコキシシラン(CAS)を生成するためのテトラクロロシランのアルコキシル化のための装置の一般的な構成>
4Lの三つ口フラスコに、KPG撹拌機、1Lの非均圧滴下漏斗(オリーブを装着)及びオリーブを装着する。フラスコを、オリーブを介して空の安全洗浄ボトル及びNaOHを充填した下流排気ガススクラバーに接続する。装置全体を、中和システムを用いてドラフト中で行い、充填前にアルゴンでフラッシュし(アルゴンを滴下漏斗を介して添加する)、反応フラスコを0℃まで冷却する。テトラクロロシランを最初に投入し、適切なアルコール(又は以前に調製されたアルコールの混合物)を滴下漏斗を介してゆっくりと添加する。添加中、一定のアルゴン流をシステムに通して、結果として生じる塩化水素ガスを気相から除去する。次いで、混合物を室温まで加温し、この温度で2時間撹拌する。
tert-ブタノールを使用する場合、この固体をまずトルエン(トルエン2重量部に対してtert-ブタノール1重量部)に溶解する。
<実施例6~12による、クロロアルコキシシラン(CAS)を有機ジオールと反応させるための装置の一般的な構成>
2Lの三つ口フラスコにKPG撹拌機、1L均圧滴下漏斗(オリーブを装着)、オリーブを有する還流冷却器を装着する。装置を、オリーブを介して空の安全洗浄ボトル及びNaOHを充填した下流排気ガススクラバーに接続する。装置全体を、中和システムを用いてドラフト中で行い、充填前にアルゴンでフラッシュする(アルゴンを滴下漏斗を介して添加する)。クロロアルコキシシラン混合物を最初に投入し、トルエンで希釈する。選択したジオールとピリジンとの混合物を滴下漏斗を介してゆっくりと添加する(反応フラスコをまず、実施例に応じて表3に示す温度まで加熱する)。添加中、一定のアルゴン流をシステムに通して、結果として生じる塩化水素ガスを気相から除去する。添加が完了した後、混合物を、アルゴンの流れを変えずに反応温度で2時間撹拌し、室温にし、ひだ付きフィルターで濾過する。付着しているトルエンを、ロータリーエバポレーターで60℃及び100mbarで除去する。
クロロアルコキシシラン(CAS)を製造するために実施例で使用した反応物及びその重量の概要を表3に示す。
Figure 2024516976000012
クロロアルコキシシラン(CAS)と有機ジオールとのさらなる反応の重量を表4に示す。
Figure 2024516976000013
実施例6~12の生成物について収集した分析データを表5にまとめる。
Figure 2024516976000014
実施例6の生成物に関するMALDI-TOF調査に基づいて、以下の分子を混合物の一部として同定することができた。
Figure 2024516976000015
MALDI-TOFによって検出された分子。それぞれの化合物について以下の添え字を確立することができた。化合物A、B、C、D及びFの添え字は、n=1~11から検出することができ、添え字Eについてはn=0~2から検出することができた。化合物Eについては、繰り返し単位はまた、他のDPG単位の間に分布して存在し得る。

Claims (15)

  1. ポリマーアルキルシリケートの混合物を含む有機ケイ素化合物であって、少なくとも90重量%、好ましくは95重量%の式(I)のポリマーアルキルシリケートの混合物を含み、
    [SiO4/2[(RO)SiO3/2[(RO)SiO3/2b’[(RO)SiO2/2[(RO)(RO)SiO2/2c’[(RO)SiO2/2c”[(RO)SiO1/2[(RO)(RO)SiO1/2d’[(RO)(RO)SiO1/2d”[(RO)SiO1/2d’’’[O1/21/2[O1/2OH]e’[O1/2ORe”[O1/2ORy*e’’’ (I)
    [式中、
    添え字a、b、b’、c、c’、c”、d、d’、d”、d’’’、e’、e”及びe’’’は、それぞれ独立して、0~5000の範囲の数であり、
    添え字eは、2~5000の範囲の数であり、ただし全ての添え字の合計は少なくとも5であり、
    基Rは、それぞれ独立して、以下の条件の少なくとも1つを満たす基から選択され、
    (a) Rは、式-CHR 又は-CR の基であり、
    式中、Rは、それぞれ独立して、1~50個の炭素原子を有する一価の非置換又は置換炭化水素基であり、
    (b) Rは、β-炭素原子で二重分岐した置換又は非置換のC~C20炭化水素基であり、
    (c) Rは、合計9個以下の炭素原子を有する非置換又はアルキル置換シクロペンチル基、シクロヘキシル基又はシクロヘプチル基であり、
    基Rは、それぞれ独立して、水素原子、メチル基、エチル基、n-プロピル基又はn-ブチル基、好ましくはメチル基又はエチル基であり、
    式中、基ORは、Si結合H原子によって部分的に置換され得、
    y*は、メチル基、エチル基、n-プロピル基又はn-ブチル基、好ましくはメチル基又はエチル基であり、
    基Rは、それぞれ独立して、炭素を介して結合した二価の非置換若しくは置換基、又はケイ素を介して結合した二価の基であり、ここで個々の炭素原子又はSi原子が酸素原子で置き換えられてもよく、
    ただし、単位[O1/21/2]は、[SiO4/2]、[(RO)SiO3/2]、[(RO)SiO3/2]、[(RO)SiO2/2]、[(RO)(RO)SiO2/2]、[(RO)SiO2/2]、[(RO)SiO1/2]、[(RO)(RO)SiO1/2]、[(RO)(RO)SiO1/2]及び[(RO)SiO1/2]を含む単位の群から独立して選択される2つの単位に結合しており、
    単位[O1/2H]、[O1/2OR]及び[O1/2ORy*]は、[SiO4/2]、[(RO)SiO3/2]、[(RO)SiO3/2]、[(RO)SiO2/2]、[(RO)(RO)SiO2/2]、[(RO)SiO2/2]を含む単位の群から独立して選択される1つの単位に結合しており、
    ポリマーアルキルシリケート中の全ての基Rのモル比は、全ての基R、R及びRy*の合計のモル量に基づいて、最大で50モル%であり、
    水素に等しい基ORのモル比は、全ての基OR及びORの合計のモル量に基づいて、最大で33モル%である。]
    及び以下の式IIの化合物のみからなる以下のポリマーアルキルシリケートは除外されることを条件とする有機ケイ素化合物。
    Figure 2024516976000016
    [式中、
    Zは、式-Si(ORの基又は式-CR の基であり、
    は、それぞれ独立して、二価の非置換若しくは置換炭素結合基又は二価のケイ素結合基であり、
    は、それぞれ独立して、α-炭素原子で分岐しているか又はβ-炭素原子で二重分岐した、4~40個の炭素原子を有する一価の非置換又は置換炭化水素基であり、
    は、それぞれ独立して、1~50個の炭素原子を有する一価の非置換又は置換炭化水素基であり、
    Xは、ハロゲン原子、個々の炭素原子が酸素原子によって置き換えられてもよい酸素結合した非置換又は置換C~C40炭化水素基、式-O-Si(ORの基又は式-OSiR の基であり、
    は、それぞれ独立して、一価の非置換又は置換C~C40炭化水素基であり、
    mは、少なくとも2かつ最大1000の整数である。]
  2. 以下の式(I)のポリマーアルキルシリケートの混合物であって、
    [SiO4/2[(RO)SiO3/2[(RO)SiO3/2b’[(RO)SiO2/2[(RO)(RO)SiO2/2c’[(RO)SiO2/2c”[(RO)SiO1/2[(RO)(RO)SiO1/2d’[(RO)(RO)SiO1/2d”[(RO)SiO1/2d’’’[O1/21/2[O1/2OH]e’[O1/2ORe”[O1/2ORy*e’’’ (I)
    [式中、
    添え字a、b、b’、c、c’、c”、d、d’、d”、d’’’、e’、e”及びe’’’は、それぞれ独立して、0~5000の範囲の数であり、添え字eは、2~5000の範囲の数であり、ただし全ての添え字の合計は少なくとも5であり、
    基Rは、それぞれ独立して、以下の条件の少なくとも1つを満たす基から選択され、
    (a) Rは、式-CHR 又は-CR の基であり、
    式中、Rは、それぞれ独立して、1~50個の炭素原子を有する一価の非置換又は置換炭化水素基であり、
    (b) Rは、β-炭素原子で二重分岐した置換又は非置換のC~C20炭化水素基であり、
    (c) Rは、合計9個以下の炭素原子を有する非置換又はアルキル置換シクロペンチル基、シクロヘキシル基又はシクロヘプチル基であり、
    基Rは、それぞれ独立して、水素原子、メチル基、エチル基、n-プロピル基又はn-ブチル基、好ましくはメチル基又はエチル基であり、
    式中、基ORは、Si結合H原子によって部分的に置換され得、
    y*は、メチル基、エチル基、n-プロピル基又はn-ブチル基、好ましくはメチル基又はエチル基であり、
    基Rは、それぞれ独立して、炭素を介して結合した二価の非置換若しくは置換基、又はケイ素を介して結合した二価の基であり、ここで個々の炭素原子又はSi原子は酸素原子で置き換えられてもよく、
    ただし、単位[O1/21/2]は、[SiO4/2]、[(RO)SiO3/2]、[(RO)SiO3/2]、[(RO)SiO2/2]、[(RO)(RO)SiO2/2]、[(RO)SiO2/2]、[(RO)SiO1/2]、[(RO)(RO)SiO1/2]、[(RO)(RO)SiO1/2]及び[(RO)SiO1/2]を含む単位の群から独立して選択される2つの単位に結合しており、
    単位[O1/2OH]、[O1/2OR]及び[O1/2ORy*]は、[SiO4/2]、[(RO)SiO3/2]、[(RO)SiO3/2]、[(RO)SiO2/2]、[(RO)(RO)SiO2/2]、[(RO)SiO2/2]を含む単位の群から独立して選択される1つの単位に結合しており、
    ただし、ポリマーアルキルシリケート中の全ての基Rのモル比は、全ての基R、R及びRy*の合計のモル量に基づいて、最大で50モル%であり、
    ここで、水素に等しい基ORのモル比は、全ての基OR及びORの合計のモル量に基づいて、最大で33モル%である。]
    ただし、以下の式IIの化合物のみからなる以下のポリマーアルキルシリケートは除外されることを条件とする混合物。
    Figure 2024516976000017
    [式中、
    Zは、式-Si(ORの基又は式-CR の基であり、
    は、それぞれ独立して、二価の非置換若しくは置換炭素結合基又は二価のケイ素結合基であり、
    は、それぞれ独立して、α-炭素原子で分岐しているか又はβ-炭素原子で二重分岐した、4~40個の炭素原子を有する一価の非置換又は置換炭化水素基であり、
    は、それぞれ独立して、1~50個の炭素原子を有する一価の非置換又は置換炭化水素基であり、
    Xは、ハロゲン原子、個々の炭素原子が酸素原子によって置き換えられてもよい酸素結合した非置換又は置換C~C40炭化水素基、式-O-Si(ORの基又は式-OSiR の基であり、
    は、それぞれ独立して、一価の非置換又は置換C~C40炭化水素基であり、
    mは、少なくとも2かつ最大1000の整数である。]
  3. 前記ポリマーアルキルシリケートがSiC結合基を含有しないことを特徴とする請求項1又は2に記載のポリマーアルキルシリケートの混合物。
  4. 前記ポリマーアルキルシリケートが、式1~10の群から選択される少なくとも2個、好ましくは少なくとも3個の構造要素を含むことを特徴とする請求項1、2又は3に記載のポリマーアルキルシリケートの混合物。
    Figure 2024516976000018
    Figure 2024516976000019
    Figure 2024516976000020
    [ただし、式1+2+3+5+6の構造単位の数の合計は、いずれの場合も全ての構造単位の数の合計に基づいて、60%未満、好ましくは50%未満、好ましくは35%未満、特に好ましくは20%未満であり、Rが-CR の定義を有する、式4の構造単位が存在する場合、R、R、R及びRが請求項1に記載の定義を有する、式1、2、3、5、6、9及び10の群から選択される少なくとも1つのさらなる構造単位が存在する。]
  5. が、式-CHR 又は-CR の基であり、
    が、それぞれ独立して、1~10個の炭素原子、好ましくは1~6個の炭素原子を有する一価の非置換又は置換炭化水素基である
    ことを特徴とする、請求項1~4のいずれかに記載のポリマーアルキルシリケートの混合物。
  6. 基Rが、tert-ブチル、2-ブチル基、3-メチル-2-ブチル、3-メチル-2-ペンチル、3-ペンチル基、2-ヘキシル基、3-ヘキシル基、2-ヘプチル基、2-オクチル基、1-フェニルエチル基、1-フェニル-1-プロピル基、1,1-ジメチルプロピル基及びそれらの混合物からなる群から選択されることを特徴とする、請求項1~5のいずれかに記載のポリマーアルキルシリケートの混合物。
  7. 基Rが、それぞれ独立して、3~200個の炭素原子、好ましくは3~50個の炭素原子を有する二価の炭化水素基であって、炭素原子は、酸素原子又は式-(R SiO)-SiR -のシロキサニル基によって置換され得、式中、
    は、それぞれ独立して、C~C20-炭化水素基、好ましくはC~C-炭化水素基であり、
    oは0~100の整数、好ましくは1~20の整数である
    ことを特徴とする、請求項1~6のいずれかに記載のポリマーアルキルシリケートの混合物。
  8. 基Rが、1,3-プロピレン基、1,4-ブチレン基、1,2-シクロヘキシリデン基、1,3-シクロヘキシリデン基、1,4-シクロヘキシリデン基、1,2-フェニレン基、1,3-フェニレン基及び1,4-フェニレン基、並びに以下の式の基、すなわち、
    -CR -CR -(OCR -CR -、
    -CR -(CR -(OCR -(CR -、
    -(MeSiO)-MeSi-、
    -CH-CH-CH-(MeSiO)-MeSi-CH-CH-CH-、
    -CH-CH-(MeSiO)-MeSi-CH-CH-及び
    -CH-(MeSiO)-MeSi-CH-、
    式中、
    Meはメチル基であり、
    は、同じであっても異なっていてもよく、水素原子又はC~C18炭化水素基、好ましくは水素原子又はメチル基であり、
    oは、0~100、好ましくは1~20の整数であり、
    pは、0~100、好ましくは1~20の整数であり、
    qは、1~100、好ましくは1~50の整数である
    ことを特徴とする、請求項1~7のいずれかに記載のポリマーアルキルシリケートの混合物。
  9. 添え字a、b、b’、c、c’、c”、d、d’、d”、d’’’、e’、e”及びe’’’が、それぞれ独立して、0~500、好ましくは0~20の範囲の数であり、添え字eが2~500、好ましくは2~20の範囲の数であり、ただし、全ての添え字の合計は少なくとも5であることを特徴とする、請求項1~8のいずれかに記載のポリマーアルキルシリケートの混合物。
  10. 請求項1~9のいずれかに記載の式(I)のポリマーアルキルシリケートの混合物の調製方法であって、
    テトラクロロシラン(1a)、テトラアルコキシシラン(1b)、テトラクロロシランの部分加水分解物、テトラアルコキシシランの部分加水分解物及びそれらの混合物から選択されるシラン(1)を、
    任意選択で溶媒(7)を添加して、
    式HO-Rのモノヒドロキシ化合物(2)と反応させ、
    任意選択で式HO-Rの第一級アルコール(3)を添加して、及び/又は任意選択で水(4)を添加して、
    式HO-R-OHのジヒドロキシ化合物(5)又はその塩と反応させ、
    その際、任意選択で触媒(6)を存在させ、
    これらの反応は1ステップで同時に又は2ステップで連続的に行われ、好ましくは2ステップで連続的に行われ、
    ただし、SiCl(1a)をRが式-CR の基である式HO-Rのモノヒドロキシ化合物(2)と反応させる場合、
    が請求項1においてRについて記載された定義を有するが式-CR の基ではない、式HO-Rのモノヒドロキシ化合物(2)からなる群から選択される少なくとも1つのさらなる化合物、
    式HO-Rの第一級アルコール(3)、
    水(4)及びその混合物を反応混合物に加え、
    ただし、モノヒドロキシ化合物(2)及び第一級アルコール(3)はシラン(1)1モル当たり1.0~3.0モル、好ましくは1.5~2.5モルの量で使用され、ジヒドロキシ化合物(5)はシラン(1)1モル当たり0.7~1.5モル、好ましくは0.9~1.1モルの量で使用され、式中、R、R、R及びRは請求項1においてそれらに記載された定義を有する調製方法。
  11. テトラクロロシラン(1a)、テトラアルコキシシラン(1b)、テトラクロロシランの部分加水分解物、テトラアルコキシシランの部分加水分解物及びそれらの混合物から選択されるシラン(1)を、
    任意選択で溶媒(7)を添加して、
    が式-CHR 又は-CR の基である式HO-Rの第二級アルコール(2a)又は第三級アルコール(2b)と反応させ、
    任意選択で式HO-Rの第一級アルコールを添加して、及び/又は
    任意選択で水(4)を添加して、
    HO-R-OHのジヒドロキシ化合物(5)又はその塩と反応させ、
    その際、任意選択で触媒(6)を存在させ、
    これらの反応は1ステップで同時に又は2ステップで連続的に行われ、
    ただし、SiCl(1a)をRが式-CR の基である第三級アルコール(2b)HO-Rと反応させる場合、Rが式-CHR の基である第二級アルコール(2a)HO-Rからなる群から選択される少なくとも1つのさらなる化合物、
    第一級アルコール(3)HO-R
    水(4)及びその混合物を反応混合物に加え、
    ただし、式HO-R及びHO-Rのアルコールはシラン(1)1モル当たり1.0~3.0モル、好ましくは1.5~2.5モルの量で使用され、ジヒドロキシ化合物(5)はシラン(1)1モル当たり0.7~1.5モル、好ましくは0.9~1.1モルの量で使用され、
    式中、R、R、R及びRは請求項1にそれらに記載された定義を有する
    ことを特徴とする、請求項10に記載の式(I)のポリマーアルキルシリケートの混合物の調製方法。
  12. 第1のステップにおいて、
    テトラクロロシラン(1a)、テトラアルコキシシラン(1b)、テトラクロロシランの部分加水分解物、テトラアルコキシシランの部分加水分解物及びそれらの混合物から選択されるシラン(1)を、
    任意選択で溶媒(7)を添加して、
    が式-CHR 又は-CR の基である式HO-Rの第二級アルコール(2a)又は第三級アルコール(2b)と反応させ、
    任意選択で式HO-Rの第一級アルコール(3)を添加して、及び/又は
    任意選択で水(4)を添加して、
    第2のステップにおいて、
    第1のステップから得られた反応混合物を式HO-R-OHのジヒドロキシ化合物(5)又はその塩と反応させ、
    その際、任意選択で触媒(6)を存在させ、
    任意選択で溶媒(7)を添加し、
    ただし、SiCl(1a)をRが式-CR の基である第三級アルコール(2b)HO-Rと反応させる場合、Rが式-CHR の基である第二級アルコール(2a)HO-Rからなる群から選択される少なくとも1つのさらなる化合物、
    第一級アルコール(3)HO-R
    水(4)及びその混合物を反応混合物に加え、
    ただし、式HO-R及びHO-Rのアルコールはシラン(1)1モル当たり1.0~3.0モル、好ましくは1.5~2.5モルの量で使用され、ジヒドロキシ化合物(5)はシラン(1)1モル当たり0.7~1.5モル、好ましくは0.9~1.1モルの量で使用され、
    式中、R、R、R及びRは請求項1でそれらに記載された定義を有する
    ことを特徴とする、請求項11に記載の式(I)のポリマーアルキルシリケートの混合物の調製方法。
  13. 使用される触媒(6)が、ピリジン、アンモニア、尿素、エチレンジアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン及びそれらの混合物からなる群から選択される窒素塩基であることを特徴とする、請求項10、11又は12に記載の式(I)のポリマーアルキルシリケートの混合物の調製方法。
  14. 溶媒(7)が、第2のプロセスステップで使用されることを特徴とする、請求項10~13のいずれかに記載の式(I)のポリマーアルキルシリケートの混合物の調製方法。
  15. 式Si(H)(OR(ORの化合物及び/又はその部分加水分解物を、
    [式中、
    添え字lは、1、2、3又は4、好ましくは1又は2であり、
    添え字k及びjは、それぞれ独立して、0、1、2又は3であり、
    ただし、l+k+jの合計は4に等しい。]
    式HO-R-OHのジヒドロキシ化合物(5)と反応させ、
    その際、任意選択で触媒(6)を存在させ、
    任意選択で溶媒(7)を添加して、
    水素を脱離させ、
    式中、R、R及びRは請求項1でそれらに記載された定義を有する、請求項1~9のいずれかに記載の式(I)のポリマーアルキルシリケートの混合物の調製方法。
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