JP2024516825A - トポイソメラーゼi阻害剤のペプチドコンジュゲートの投与レジメン - Google Patents

トポイソメラーゼi阻害剤のペプチドコンジュゲートの投与レジメン Download PDF

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Abstract

本発明は、がんなどの疾患の治療に有用であるトポイソメラーゼI阻害剤のペプチドコンジュゲート(例えば、トポイソメラーゼI阻害剤であるエキサテカンのペプチドコンジュゲート)の投与レジメンに関する。

Description

本発明は、がんなどの疾患の治療に有用であるトポイソメラーゼI阻害剤のペプチドコンジュゲート(例えば、トポイソメラーゼI阻害剤であるエキサテカンのペプチドコンジュゲート)の投与レジメンに関する。
配列表
本出願には、43236-0019WO1_ST25.txtという名称のASCIIテキストファイルとして電子的に提出された配列表が含まれる。2022年4月26日に作成されたASCIIテキストファイルは、サイズが2.20キロバイトである。当該ASCIIテキストファイルの資料は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
がんは、細胞増殖の異常な制御を特徴とする一群の疾患である。がんの年間発生率は、米国だけで160万人を超えると推定されている。がんの治療には手術、放射線、化学療法、およびホルモンが使用されているが、米国ではがんは依然として2番目に多い死因である。毎年約60万人のアメリカ人ががんで死亡すると推定されている。
医薬品の全身投与によるヒトのがんの治療は、がん細胞の特徴である制御されていない複製を遅らせるか終了させることによって機能することがよくある。そのような薬剤の1つのクラスはトポイソメラーゼI阻害剤である。トポイソメラーゼ1酵素は、スーパーコイル状のDNAを緩和し、DNAのらせん構造を緩和し、転写調節に関与する。Li,M.,Genomics Proteomics Bioinformatics 14(2016),166-171を参照されたい。トポイソメラーゼIは、DNAの複製と転写における動的な機能により、哺乳動物系の発達に不可欠である。しかしながら、転写調節におけるその直接的な役割のために、トポイソメラーゼIの機能不全は異常な細胞機能につながる可能性がある。Li,M.,Genomics Proteomics Bioinformatics 14(2016),166-171を参照されたい。したがって、がん、神経変性疾患、自己免疫疾患などのいくつかのヒトの疾患は、トポイソメラーゼIの調節および活性に関連している。
トポイソメラーゼIの阻害剤は開発されており、抗がん剤として開発され続けている。特に、トポイソメラーゼI阻害剤は、結腸直腸癌、胃癌、およびその他のがんの治療に広く使用されている。Ogitani,Bioorg.Med.Chem.Lett.26(2016),5069-5072を参照されたい。トポイソメラーゼI阻害剤は、がんの治療に有用であるが、これらの化合物は好中球減少症や重度の下痢などの副作用も示す。これらの病組織へのトポイソメラーゼ阻害剤の優先的送達は、これらの深刻な副作用を回避する可能性がある。トポイソメラーゼI阻害剤のペプチドコンジュゲートは、米国特許出願公開第2021/009719号に記載されている。トポイソメラーゼ阻害剤のペプチドコンジュゲートのさらなる開発およびその投与レジメンが必要とされている。
本開示は、とりわけ、患者におけるがんを治療する方法であって、患者に、式(I)の化合物:
Figure 2024516825000001
またはその薬学的に許容される塩
[式中、Rはペプチドであり、
は、トポイソメラーゼIに結合する小分子トポイソメラーゼI標的化部分であり、
Qは、部分RおよびRに共有結合されるリンカーである]を投与することを含み、
該化合物またはその薬学的に許容される塩が、該化合物の遊離型の量によって測定して約0.1mg/kg~約1.5mg/kgの1日用量で投与される、方法を提供する。
本開示は、とりわけ、患者におけるがんを治療する方法であって、患者に以下の構造を有する化合物1:
Figure 2024516825000002
またはその薬学的に許容される塩[式中、Pv1は以下の配列:ADDQNPWRAYLDLLFPTDTLLLDLLWCG(配列番号1)を含むペプチドである]を投与することを含み、
化合物1またはその薬学的に許容される塩が、化合物1の遊離型の量によって測定して約0.1mg/kg~約1.5mg/kgの1日用量で投与される、方法を提供する。
本開示はさらに、患者におけるがんを治療する方法であって、患者に、式(I)の化合物:
Figure 2024516825000003
またはその薬学的に許容される塩
[式中、Rはペプチドであり、
は、トポイソメラーゼIに結合する小分子トポイソメラーゼI標的化部分であり、
Qは、部分RおよびRに共有結合されるリンカーである]を投与することを含み、
該化合物またはその薬学的に許容される塩が、該化合物の遊離型の量によって測定して約5mg/m~約100mg/mの1日用量で投与される、方法を提供する。
本開示はさらに、患者におけるがんを治療する方法であって、患者に以下の構造を有する化合物1:
Figure 2024516825000004
またはその薬学的に許容される塩[式中、Pv1は以下の配列:ADDQNPWRAYLDLLFPTDTLLLDLLWCG(配列番号1)を含むペプチドである]を投与することを含み、
化合物1またはその薬学的に許容される塩が、化合物1の遊離型の量によって測定して約5mg/m~約100mg/mの1日用量で投与される、方法を提供する。
本開示はさらに、化合物1またはその薬学的に許容される塩を、治療を必要とする患者に投与する方法であって、患者に以下の構造を有する化合物1:
Figure 2024516825000005
またはその薬学的に許容される塩[式中、Pv1は以下の配列:ADDQNPWRAYLDLLFPTDTLLLDLLWCG(配列番号1)を含むペプチドである]を非経口的に送達することを含み、
化合物1またはその薬学的に許容される塩が、化合物1の遊離型の量によって測定して約0.1mg/kg~約1.5mg/kgの1日用量で投与される、方法を提供する。
本開示はさらに、化合物1またはその薬学的に許容される塩を、治療を必要とする患者に投与する方法であって、患者に以下の構造を有する化合物1:
Figure 2024516825000006
またはその薬学的に許容される塩[式中、Pv1は以下の配列:ADDQNPWRAYLDLLFPTDTLLLDLLWCG(配列番号1)を含むペプチドである]を非経口的に送達することを含み、
化合物1またはその薬学的に許容される塩が、化合物1の遊離型の量によって測定して約5mg/m~約100mg/mの1日用量で投与される、方法を提供する。
本開示はさらに、がんの治療のための医薬の調製における式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩の使用を提供する。
本開示はさらに、本明細書に記載の方法のいずれかで使用するための式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩を提供する。
本開示はさらに、がんの治療のための医薬の調製における化合物1またはその薬学的に許容される塩の使用を提供する。
本開示はさらに、本明細書に記載の方法のいずれかで使用するための化合物1またはその薬学的に許容される塩を提供する。
化合物1およびエキサテカン(コホートA)の1日目の平均血漿レベルを示す。 化合物1およびエキサテカン(コホートA)の4日目の平均血漿レベルを示す。 化合物1およびエキサテカン(コホートB)の1日目の平均血漿レベルを示す。 化合物1およびエキサテカン(コホートB)の3日目の平均血漿レベルを示す。
式(I)の化合物の投与
本開示は、とりわけ、患者におけるがんを治療する方法であって、患者に、式(I)の化合物:
Figure 2024516825000007
またはその薬学的に許容される塩
[式中、Rはペプチドであり、
は、トポイソメラーゼIに結合する小分子トポイソメラーゼI標的化部分であり、
Qは、部分RおよびRに共有結合されるリンカーである]を投与することを含み、
該化合物またはその薬学的に許容される塩が、該化合物の遊離型の量によって測定して約0.1mg/kg~約1.5mg/kgの1日用量で投与される、方法を提供する。
本開示はさらに、患者におけるがんを治療する方法であって、患者に、式(I)の化合物:
Figure 2024516825000008
またはその薬学的に許容される塩
[式中、Rはペプチドであり、
は、トポイソメラーゼIに結合する小分子トポイソメラーゼI標的化部分であり、
Qは、部分RおよびRに共有結合されるリンカーである]を投与することを含み、
該化合物またはその薬学的に許容される塩が、該化合物の遊離型の量によって測定して約5mg/m~約100mg/mの1日用量で投与される、方法を提供する。
本開示はさらに、式(I)の化合物:
Figure 2024516825000009
またはその薬学的に許容される塩を、治療を必要とする患者に投与する方法であって、該化合物を患者に非経口的に送達することを含み
[式中、Rはペプチドであり、
は、トポイソメラーゼIに結合する小分子トポイソメラーゼI標的化部分であり、
Qは、部分RおよびRに共有結合されるリンカーである]、
該化合物またはその薬学的に許容される塩が、該化合物の遊離型の量によって測定して約0.1mg/kg~約1.5mg/kgの1日用量で投与される、方法を提供する。
本開示はさらに、式(I)の化合物:
Figure 2024516825000010
またはその薬学的に許容される塩を、治療を必要とする患者に投与する方法であって、該化合物を患者に非経口的に送達することを含み
[式中、Rはペプチドであり、
は、トポイソメラーゼIに結合する小分子トポイソメラーゼI標的化部分であり、
Qは、部分RおよびRに共有結合されるリンカーである]、
該化合物またはその薬学的に許容される塩が、該化合物の遊離型の量によって測定して約5mg/m~約100mg/mの1日用量で投与される、方法を提供する。
本開示はさらに、式(I)の化合物:
Figure 2024516825000011
またはその薬学的に許容される塩を、治療を必要とする患者に投与する方法であって、該化合物またはその薬学的に許容される塩を患者に非経口的に送達することを含み
[式中、Rはペプチドであり、
は、トポイソメラーゼIに結合する小分子トポイソメラーゼI標的化部分であり、
Qは、部分RおよびRに共有結合されるリンカーである]、
該化合物またはその薬学的に許容される塩が、該化合物の遊離型の量によって測定して約5mg/m~約100mg/mの1日用量で投与される、方法を提供する。
本開示はさらに、式(I)の化合物:
Figure 2024516825000012
またはその薬学的に許容される塩を、治療を必要とする患者に投与する方法であって、該化合物またはその薬学的に許容される塩を患者に非経口的に送達することを含み
[式中、Rはペプチドであり、
は、トポイソメラーゼIに結合する小分子トポイソメラーゼI標的化部分であり、
Qは、部分RおよびRに共有結合されるリンカーである]、
該化合物またはその薬学的に許容される塩が、該化合物の遊離型の量によって測定して約5mg/m~約100mg/mの1日用量で投与される、方法を提供する。
いくつかの実施形態では、Rのペプチドは、10~50個のアミノ酸、20~40個のアミノ酸、10~20個のアミノ酸、20~30個のアミノ酸、または30~40個のアミノ酸を有する。
いくつかの実施形態では、Rのペプチドは、立体構造的に制限されたペプチドである。立体構造的に制限されたペプチドは、例えば、大環状ペプチドおよびステープルペプチドを含み得る。ステープルペプチドは、2つのアミノ酸側鎖間の共有結合によって拘束され、ペプチド大環状化合物を形成するペプチドである。立体構造的に制限されたペプチドは、例えば、Guerlavais et al.,Annual Reports in Medicinal Chemistry 2014,49,331-345;Chang et al.,Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America(2013),110(36),E3445-E3454;Tesauro et al.,Molecules 2019,24,351-377;Dougherty et al.,Journal of Medicinal Chemistry(2019),62(22),10098-10107;およびDougherty et al.,Chemical Reviews(2019),119(17),10241-10287に記載されており、これらのそれぞれは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
いくつかの実施形態では、Rのペプチドは、環境感受性ペプチドであり、例えば米国特許第8,076,451号および同第9,289,508号、ならびに米国特許公開第2019/209580号に記載されている(これらのそれぞれは、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる)が、そのような選択的挿入を可能にする他のペプチドを使用してもよい。他の適切なペプチドは、例えば、Weerakkody,et al.,PNAS 110(15),5834-5839(2013年4月9日)に記載されており、これも参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。理論に束縛されるものではないが、環境感受性ペプチドは、生理学的変化(例えばpH)に応じて立体構造を変化させ、細胞膜を横切って挿入させると考えられる。ペプチドは酸性組織を標的とし、細胞外pHの低下に応じて、細胞膜を横切って極性の細胞不透過性分子を選択的に移動させることができる。いくつかの実施形態では、ペプチドは、約6.0未満のpHを有する酸性または低酸素外套を有する細胞膜を横切って分子を選択的に送達することができる。いくつかの実施形態では、ペプチドは、約6.5未満のpHを有する酸性または低酸素外套を有する細胞膜を横切って分子を選択的に送達することができる。いくつかの実施形態では、ペプチドは、約5.5未満のpHを有する酸性または低酸素外套を有する細胞膜を横切って分子を選択的に送達することができる。いくつかの実施形態では、ペプチドは、約5.0から約6.0のpHを有する酸性または低酸素外套を有する細胞膜を横切って分子を選択的に送達することができる。
「酸性および/または低酸素外套」という用語は、pHが7.0より低く、好ましくは6.5より低い、問題の病組織における細胞の環境を指す。酸性または低酸素外套は、より好ましくは約5.5のpHを有し、最も好ましくは約5.0のpHを有する。式(I)の化合物は、pH依存的に酸性および/または低酸素外套を有する細胞膜を横切って挿入してR-を細胞に挿入し、その後、ジスルフィドリンカーが切断されて遊離RHを送達する。式(I)の化合物はpH依存性であるので、それらは、細胞を取り巻く酸性または低酸素外套の存在下でのみ細胞膜を横切って優先的に挿入し、酸性または低酸素外套を有しない「正常な」細胞の細胞膜を横切って挿入しない。酸性または低酸素外套を有する細胞の一例として、がん細胞が挙げられる。
ペプチドR、またはペプチドRもしくは細胞膜を横切る本発明の化合物の挿入の様式を指すために本明細書で使用される「pH感受性」または「pH依存性」という用語は、ペプチドが、中性pHでの膜脂質二重層よりも酸性または低酸素外套を有する細胞膜脂質二重層に対してより高い親和性を有することを意味する。したがって、本発明の化合物は、細胞膜脂質二重層が酸性または低酸素外套を有する場合(「病的」細胞)、細胞膜を通じて優先的に挿入して、R-を細胞の内部に挿入する(したがって、上記のようにRHを送達する)が、外套(細胞膜脂質二重層の環境)が酸性または低酸素性ではない場合(「正常な」細胞)、細胞膜を通じて挿入しない。この優先的な挿入は、ペプチドRが、膜挿入を容易にするらせん構造を形成する結果として達成されると考えられている。
いくつかの実施形態では、Rのペプチドは、以下の配列:
ADDQNPWRAYLDLLFPTDTLLLDLLWCG(配列番号1;Pv1)、
AEQNPIYWARYADWLFTTPLLLLDLALLVDADECG(配列番号2;Pv2);
ADDQNPWRAYLDLLFPTDTLLLDLLWDADECG(配列番号3;Pv3);
Ac-AAEQNPIYWARYADWLFTTPLLLLDLALLVDADEGTKCG(配列番号4;Pv4);および
AAEQNPIYWARYADWLFTTPLLLLDLALLVDADEGTC(配列番号5;Pv5)
のうちの少なくとも1つを含む。
いくつかの実施形態では、Rのペプチドは、以下の配列:
ADDQNPWRAYLDLLFPTDTLLLDLLWCG(配列番号1;Pv1)、
AEQNPIYWARYADWLFTTPLLLLDLALLVDADECG(配列番号2;Pv2)、および
ADDQNPWRAYLDLLFPTDTLLLDLLWDADECG(配列番号3;Pv3)
のうちの少なくとも1つを含む。
いくつかの実施形態では、Rのペプチドは、配列ADDQNPWRAYLDLLFPTDTLLLDLLWCG(配列番号1;Pv1)を含む。
いくつかの実施形態では、Rのペプチドは、配列AEQNPIYWARYADWLFTTPLLLLDLALLVDADECG(配列番号2;Pv2)を含む。
いくつかの実施形態では、Rのペプチドは、配列ADDQNPWRAYLDLLFPTDTLLLDLLWDADECG(配列番号3;Pv3)を含む。
いくつかの実施形態では、Rのペプチドは、配列Ac-AAEQNPIYWARYADWLFTTPLLLLDLALLVDADEGTKCG(配列番号4;Pv4)を含む。
いくつかの実施形態では、Rのペプチドは、配列AAEQNPIYWARYADWLFTTPLLLLDLALLVDADEGTC(配列番号5;Pv5)を含む。
いくつかの実施形態では、Rのペプチドは、配列ADDQNPWRAYLDLLFPTDTLLLDLLWCG(配列番号1;Pv1)から本質的になる。
いくつかの実施形態では、Rのペプチドは、配列AEQNPIYWARYADWLFTTPLLLLDLALLVDADECG(配列番号2;Pv2)から本質的になる。
いくつかの実施形態では、Rのペプチドは、配列ADDQNPWRAYLDLLFPTDTLLLDLLWDADECG(配列番号3;Pv3)から本質的になる。
いくつかの実施形態では、Rのペプチドは、配列AAEQNPIYWARYADWLFTTPLLLLDLALLVDADEGTKCG(配列番号4;Pv4)から本質的になる。
いくつかの実施形態では、Rのペプチドは、配列AAEQNPIYWARYADWLFTTPLLLLDLALLVDADEGTC(配列番号5;Pv5)から本質的になる。
さらなるペプチドは、米国特許出願公開第2019/209580号、米国特許出願第16/925,094号、および米国特許出願第16/924,445号に開示されており、これらのそれぞれは、その全体が本明細書に組み込まれる。
「小分子トポイソメラーゼI標的化部分」または「トポイソメラーゼI阻害剤」という用語は、トポイソメラーゼIに結合する化学基を指す。小分子トポイソメラーゼI標的化部分は、トポイソメラーゼIの活性を阻害する化合物に由来する基であり得る。トポイソメラーゼ阻害剤は、カンプトテシンならびにその誘導体および類似体、例えば、オポテカン、イリノテカン(CPT-11)、シラテカン(DB-67、AR-67)、コシテカン(BNP-1350)、ルルトテカン、ギマテカン(ST1481)、ベロテカン(CKD-602)、ルビテカン、トポテカン、デルクステカン、およびエキサテカンを含む。トポイソメラーゼ阻害剤は、例えば、Ogitani,Bioorg.Med.Chem.Lett.26(2016),5069-5072;Kumazawa,E.,Cancer Chemother Pharmacol 1998,42:210-220;Tahara,M,Mol Cancer Ther 2014,13(5):1170-1180;Nakada,T.,Bioorganic&Medicinal Chemistry Letters 2016,26:1542-1545に記載されている。
トポイソメラーゼI標的化部分を有する式(I)の化合物は、米国特許出願公開第2021/0009719号に記載されている。式(I)の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、カンプトテシン、オポテカン、イリノテカン(CPT-11)、シラテカン(DB-67、AR-67)、コシテカン(BNP-1350)、ルルトテカン、ギマテカン(ST1481)、ベロテカン(CKD-602)、ルビテカン、トポテカン、デルクステカン、またはエキサテカンである。式(I)の化合物のいくつかの実施形態では、Rはエキサテカンである。
部分Qは、コンジュゲートまたはその一部が細胞内にある場合に切断され得るペプチドとトポイソメラーゼI阻害剤との間のテザーとして機能するRとRを共有結合する結合基である。いくつかの実施形態では、Qは1から40、1から30、1から25、1から20、1から15、1から10、または1から5の鎖原子の鎖であり、1から10のR置換基で置換されていてもよく、Qの1つ以上の鎖炭素原子は酸化されてカルボニル(C=O)を形成することができ、1つ以上のNおよびS鎖原子は、それぞれ任意選択で酸化されて、アミンオキシド、スルホキシドまたはスルホニル基を形成することができ;
各Rは、独立して、OH、CN、-COOH、NH、ハロ、C1-6ハロアルキル、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルコキシ、C1-6アルキルチオ、フェニル、5~6員のヘテロアリール、4~6員のヘテロシクロアルキル、C3-6シクロアルキル、NH(C1-6アルキル)、およびN(C1-6アルキル)から選択され、RのC1-6アルキル、フェニル、C3-6シクロアルキル、4~6員のヘテロシクロアルキル、および5~6員のヘテロアリールは、それぞれハロ、OH、CN、-COOH、NH、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、C1-4ハロアルキル、C1-4ハロアルコキシ、フェニル、C3-10シクロアルキル、5もしくは6員のヘテロアリールまたは4~6員のヘテロシクロアルキルで置換されていてもよく;
2つのR基は、それらが結合している鎖原子と共に、フェニル、5~6員のヘテロアリール、4~6員のヘテロシクロアルキル、またはC3-6シクロアルキル環を形成できる。
いくつかの実施形態では、Rは、独立して、OH、CN、-COOH、NH、ハロ、C1-6ハロアルキル、C1-6アルキル、C1-6アルコキシ、C1-6ハロアルコキシ、NH(C1-6アルキル)およびN(C1-6アルキル)から選択される。
いくつかの実施形態では、本化合物は、式(II)の化合物:
Figure 2024516825000013
またはその薬学的に許容される塩であり、式中、
はペプチドであり、
は、トポイソメラーゼI阻害剤であり、
環Zは、単環式C5-7シクロアルキル環または単環式5~7員ヘテロシクロアルキル環であり、
各Rは独立して、C1-4アルキル、ハロ、CN、NO、ORa1、SRa1、C(O)Rb1、C(O)NRc1d1、C(O)ORa1、OC(O)Rb1、OC(O)NRc1d1、NRc1d1、NRc1C(O)Rb1、NRc1C(O)ORa1、およびNRc1C(O)NRc1d1から選択され、
または2つの隣接するRは、それらが結合している原子と共に、縮合単環式C5-7シクロアルキル環、縮合単環式5~7員ヘテロシクロアルキル環、縮合C10アリール環、または縮合6~10員ヘテロアリール環を形成し、それぞれがC1-4アルキル、ハロ、CN、NO、ORa1、SRa1、C(O)Rb1、C(O)NRc1d1、C(O)ORa1、OC(O)Rb1、OC(O)NRc1d1、NRc1d1、NRc1C(O)Rb1、NRc1C(O)ORa1、およびNRc1C(O)NRc1d1から独立して選択された1、2、または3の置換基で置換されていてもよく、
a1、Rb1、Rc1、およびRd1は、それぞれ独立して、H、C1-4アルキル、C2-4アルケニル、C2-4アルキニルから選択され、それぞれ、ハロ、OH、CN、およびNOから独立して選択された1、2、または3の置換基で置換されていてもよく、および
nは、0、1、2、または3である。
式(II)の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、または配列番号5の配列を含むペプチドである。
式(II)の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、Pv1、PV2、PV3、PV4、またはPV5である。
式(II)の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、Rのシステイン残基を介してコアに結合しており、式IIのジスルフィド部分の硫黄原子の1つは、システイン残基から誘導されている。
式(II)の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、カンプトテシン、オポテカン、イリノテカン(CPT-11)、シラテカン(DB-67、AR-67)、コシテカン(BNP-1350)、ルルトテカン、ギマテカン(ST1481)、ベロテカン(CKD-602)、ルビテカン、トポテカン、デルクステカン、またはエキサテカンである。
式(II)の化合物のいくつかの実施形態では、Rはエキサテカンである。
式(II)の化合物のいくつかの実施形態では、Rは、N原子を介してコアに結合している。
式(II)の化合物のいくつかの実施形態では、環Zは、単環式C5-7シクロアルキル環である。
式(II)の化合物のいくつかの実施形態では、環Zはシクロペンチル環である。
式(II)の化合物のいくつかの実施形態では、環Zはシクロヘキシル環である。
式(II)の化合物のいくつかの実施形態では、環Zはシクロへプチル環である。
式(II)の化合物のいくつかの実施形態では、環Zは、単環式5~7員ヘテロシクロアルキル環である。
式(II)の化合物のいくつかの実施形態では、環Zは、5員ヘテロシクロアルキル環である。
式(II)の化合物のいくつかの実施形態では、環Zは、6員ヘテロシクロアルキル環である。
式(II)の化合物のいくつかの実施形態では、環Zは、7員ヘテロシクロアルキル環である。
式(II)の化合物のいくつかの実施形態では、2つの隣接するRは、それらが結合している原子と共に、縮合単環式C5-7シクロアルキル環、縮合単環式5~7員ヘテロシクロアルキル環、縮合C6-10アリール環、または縮合6~10員ヘテロアリール環を形成し、それぞれが、C1-4アルキル、ハロ、CN、NO、ORa1、SRa1、C(O)Rb1、C(O)NRc1Rd1、C(O)ORa1、OC(O)Rb1、OC(O)NRc1d1、NRc1d1、NRc1C(O)Rb1、NRc1C(O)ORa1、およびNRc1C(O)NRc1d1から独立して選択された1、2、または3の置換基で置換されていてもよい。
式(II)の化合物のいくつかの実施形態では、nは、0である。
式(II)の化合物のいくつかの実施形態では、nは、1である。
式(II)の化合物のいくつかの実施形態では、nは、2である。
式(II)の化合物のいくつかの実施形態では、nは、3である。
いくつかの実施形態では、本発明の化合物は、式(III)、式(IV)、または式(V)の化合物:
Figure 2024516825000014
またはその薬学的に許容される塩であり、式中、R、R、Rおよびnは、式(II)についての上記の実施形態のいずれかと同様に定義される。
いくつかの実施形態では、本化合物は、以下の構造を有する化合物1:
Figure 2024516825000015
またはその薬学的に許容される塩であり、式中、Pv1は以下の配列:ADDQNPWRAYLDLLFPTDTLLLDLLWCG(配列番号1)を含むペプチドである。
いくつかの実施形態では、本方法は、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩を患者に投与することを含み、該化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約0.1mg/kg~約1.5mg/kgの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約0.25mg/kg~約1.5mg/kgの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約0.1mg/kg~約1.25mg/kgの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約0.25mg/kg~約1.25mg/kgの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約0.25mg/kg~約0.75mg/kgの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約0.25mg/kg~約0.50mg/kgの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約0.5mg/kg~約0.75mg/kgの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約0.5mg/kg~約1.25mg/kgの1日用量で投与される。
本明細書において、患者におけるがんを治療する方法であって、患者に、式(I)の化合物を投与することを含み、該化合物が、約0.1mg/kg~約1.5mg/kgの1日用量で投与される、方法が提供される。いくつかの実施形態では、化合物は、約0.25mg/kg~約1.5mg/kgの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約0.1mg/kg~1.25mg/kgの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約0.25mg/kg~約1.25mg/kgの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約0.25mg/kg~約0.75mg/kgの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約0.25mg/kg~約0.50mg/kgの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約0.5mg/kg~約0.75mg/kgの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約0.5mg/kg~約1.25mg/kgの1日用量で投与される。
いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約0.25mg/kgの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約0.5mg/kgの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約0.75mg/kgの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約1.0mg/kgの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約1.25mg/kgの1日用量で投与される。
いくつかの実施形態では、化合物は、約0.25mg/kgの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約0.5mg/kgの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約0.75mg/kgの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約1.0mg/kgの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約1.25mg/kgの1日用量で投与される。
いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約1.5mg/kg以下の1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約1.25mg/kg以下の1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約1.0mg/kg以下の1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約0.75mg/kg以下の1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約0.5mg/kg以下の1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約0.25mg/kg以下の1日用量で投与される。
いくつかの実施形態では、化合物は、約1.5mg/kg以下の1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約1.25mg/kg以下の1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約1.0mg/kg以下の1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約0.75mg/kg以下の1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約0.5mg/kg以下の1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約0.25mg/kg以下の1日用量で投与される。
いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、静脈内に投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約0.1mg/kg~約1.5mg/kgの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約0.25mg/kg~約1.5mg/kgの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約0.1mg/kg~約1.25mg/kgの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約0.25mg/kg~約1.25mg/kgの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約0.25mg/kg~約0.75mg/kgの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約0.25mg/kg~約0.5mg/kgの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約0.5mg/kg~約0.75mg/kgの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約0.5mg/kg~約1.25mg/kgの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約0.5mg/kg~約1.5mg/kgの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約0.25mg/kgの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約0.5mg/kgの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約0.75mg/kgの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約1.0mg/kgの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約1.25mg/kgの用量で静脈内注入として投与される。
いくつかの実施形態では、化合物は、約0.1mg/kg~約1.5mg/kgの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約0.25mg/kg~約1.5mg/kgの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約0.1mg/kg~約1.25mg/kgの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約0.25mg/kg~約1.25mg/kgの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約0.25mg/kg~約0.75mg/kgの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約0.25mg/kg~約0.5mg/kgの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約0.5mg/kg~約0.75mg/kgの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約0.5mg/kg~約1.25mg/kgの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約0.5mg/kg~約1.5mg/kgの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約0.25mg/kgの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約0.5mg/kgの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約0.75mg/kgの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約1.0mg/kgの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約1.25mg/kgの用量で静脈内注入として投与される。
本明細書において、患者におけるがんを治療する方法であって、患者に、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩を投与することを含み、該化合物またはその薬学的に許容される塩が、該化合物の遊離型の量によって測定して約5mg/m~約100mg/mの1日用量で投与される、方法が提供される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約10mg/m~約100mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約5mg/m~約80mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約10mg/m~約80mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約20mg/m~約60mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約20mg/m~約100mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約20mg/m~約45mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約20mg/m~約30mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約10mg/m~約60mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約10mg/m~約45mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約30mg/m~約80mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約30mg/m~約60mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約30mg/m~約45mg/mの1日用量で投与される。
本明細書において、患者におけるがんを治療する方法であって、患者に化合物を投与することを含み、該化合物が、約5mg/m~約100mg/mの1日用量で投与される、方法が提供される。いくつかの実施形態では、化合物は、約10mg/m~約100mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約5mg/m~約80mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、該化合物の遊離型の量によって測定して約10mg/m~約80mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約20mg/m~約60mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約20mg/m~約100mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約20mg/m~約45mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約20mg/m~約30mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約10mg/m~約60mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約10mg/m~約45mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約30mg/m~約80mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約30mg/m~約60mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約30mg/m~約45mg/mの1日用量で投与される。
いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約5mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約10mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約20mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約30mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約45mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約60mg/mの1日用量で投与される。
いくつかの実施形態では、化合物は、約5mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約10mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約20mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約30mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約45mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約60mg/mの1日用量で投与される。
いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約10mg/m以下の1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約20mg/m以下の1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約30mg/m以下の1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約45mg/m以下の1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約60mg/m以下の1日用量で投与される。
いくつかの実施形態では、化合物は、約5mg/m以下の1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約10mg/m以下の1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約20mg/m以下の1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約30mg/m以下の1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約45mg/m以下の1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約60mg/m以下の1日用量で投与される。
いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約5mg/m~約100mg/mの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約10mg/m~約100mg/mの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約5mg/m~約80mg/mの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約10mg/m~約80mg/mの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約20mg/m~約60mg/mの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約20mg/m~約100mg/mの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約20mg/m~約45mg/mの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約20mg/m~約30mg/mの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約10mg/m~約60mg/mの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約10mg/m~約45mg/mの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約30mg/m~約80mg/mの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約30mg/m~約60mg/mの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、該化合物の遊離型の量によって測定して約30mg/m~約45mg/mの用量で静脈内注入として投与される。
本明細書において、患者におけるがんを治療する方法であって、患者に化合物を投与することを含み、該化合物が、約5mg/m~約100mg/mの用量で静脈内注入として投与される、方法が提供される。いくつかの実施形態では、化合物は、約10mg/m~約100mg/mの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約5mg/m~約80mg/mの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、該化合物の遊離型の量によって測定して約10mg/m~約80mg/mの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約20mg/m~約60mg/mの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約20mg/m~約100mg/mの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約20mg/m~約45mg/mの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約20mg/m~約30mg/mの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約10mg/m~約60mg/mの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約10mg/m~約45mg/mの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約30mg/m~約80mg/mの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約30mg/m~約60mg/mの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物は、約30mg/m~約45mg/mの用量で静脈内注入として投与される。
いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、連続投与スケジュールで投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、週1回投与される。
いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、1以上のサイクルを含む断続的投与スケジュールで投与され、各サイクルは、化合物またはその薬学的に許容される塩が投与される連続した日数の第1の期間と、化合物またはその薬学的に許容される塩が投与されない連続した日数の第2の期間とを含む。
いくつかの実施形態では、各サイクルの全長は、7日~60日である。いくつかの実施形態では、各サイクルの全長は、14日~30日である。いくつかの実施形態では、各サイクルの全長は、21日である。いくつかの実施形態では、各サイクルの全長は、14日である。いくつかの実施形態では、各サイクルの全長は、28日である。
いくつかの実施形態では、第1の期間は6日であり、第2の期間はサイクルの残りの期間である。いくつかの実施形態では、第1の期間は5日であり、第2の期間はサイクルの残りの期間である。いくつかの実施形態では、第1の期間は4日であり、第2の期間はサイクルの残りの期間である。いくつかの実施形態では、第1の期間は3日であり、第2の期間はサイクルの残りの期間である。いくつかの実施形態では、第1の期間は2日であり、第2の期間はサイクルの残りの期間である。いくつかの実施形態では、第1の期間は1日であり、第2の期間はサイクルの残りの期間である。
いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、21日間のサイクルの1日目にのみ投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、21日間のサイクルの1日目と8日目にのみ投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、21日間のサイクルの1日目、8日目、15日目にのみ投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、28日間のサイクルの1日目にのみ投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、28日間のサイクルの1日目と8日目にのみ投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、28日間のサイクルの1日目、8日目、15日目にのみ投与される。いくつかの実施形態では、化合物またはその薬学的に許容される塩は、28日間のサイクルの1日目、8日目、15日目、22日目にのみ投与される。
化合物1の投与
本出願は、とりわけ、患者におけるがんを治療する方法であって、以下の構造を有する化合物1:
Figure 2024516825000016
またはその薬学的に許容される塩[式中、Pv1はペプチドである]を投与することを含む、方法を提供する。
本出願はさらに、化合物1またはその薬学的に許容される塩を、治療を必要とする患者に投与する方法であって、患者に以下の構造を有する化合物1:
Figure 2024516825000017
またはその薬学的に許容される塩[式中、Pv1はペプチドである]を非経口的に送達することを含む、方法を提供する。
化合物1は、米国特許出願公開第2021/009719号に記載されており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。化合物1は、トポイソメラーゼI阻害剤であるエキサテカンのペプチドコンジュゲートである。トポイソメラーゼI阻害剤のペプチドコンジュゲートとして、化合物1はがんなどの各種疾患の治療に有用である。
いくつかの実施形態では、Pv1は、天然に存在するアミノ酸残基および任意選択で1つ以上の天然に存在しないアミノ酸から構成される、10~50アミノ酸配列を含むペプチドである。いくつかの実施形態では、Pv1は、20から40、20から30アミノ酸、または30から40残基のペプチドである。いくつかの実施形態では、Pv1は環境感受性ペプチドである。本明細書で使用される場合、「環境感受性ペプチド」は、環境(例えばpH)の変化に応じた立体構造の変化または二次構造の変化を介して細胞膜を横切って挿入することができるものである。いくつかの実施形態では、ペプチドは、約6.0未満のpHを有する酸性または低酸素外套を有する細胞膜を横切ってエキサテカン部分を選択的に送達することができる。
いくつかの実施形態では、Pv1は、以下の配列:ADDQNPWRAYLDLLFPTDTLLLDLLWCG(配列番号1)を含むペプチドである。
いくつかの実施形態では、Pv1は、以下の配列:ADDQNPWRAYLDLLFPTDTLLLDLLWCG(配列番号1)を含むペプチドであり、該配列は、1、2、3、4、または5個のアミノ酸の置換、付加、または欠失を含む。
いくつかの実施形態では、Pv1は、以下の配列:ADDQNPWRAYLDLLFPTDTLLLDLLWCG(配列番号1)を含む環境感受性ペプチドであり、該ペプチドがその環境感受性を保持する限り、該配列は、1、2、3、4、または5個のアミノ酸の置換、付加、または欠失を含む。
いくつかの実施形態では、Pv1は、以下の配列:ADDQNPWRAYLDLLFPTDTLLLDLLWCG(配列番号1)から本質的になるペプチドである。
いくつかの実施形態では、Pv1は、以下の配列:ADDQNPWRAYLDLLFPTDTLLLDLLWCG(配列番号1)からなるペプチドである。
本明細書において、患者におけるがんを治療する方法であって、患者に化合物1またはその薬学的に許容される塩を投与することを含み、化合物1またはその薬学的に許容される塩が、化合物1の遊離型の量によって測定して約0.1mg/kg~約1.5mg/kgの1日用量で投与される、方法が提供される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約0.25mg/kg~約1.5mg/kgの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約0.1mg/kg~1.25mg/kgの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約0.25mg/kg~約1.25mg/kgの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約0.25mg/kg~約0.75mg/kgの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約0.25mg/kg~約0.50mg/kgの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約0.5mg/kg~約0.75mg/kgの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約0.5mg/kg~約1.25mg/kgの1日用量で投与される。
本明細書において、患者におけるがんを治療する方法であって、患者に化合物1を投与することを含み、化合物1が、約0.1mg/kg~約1.5mg/kgの1日用量で投与される、方法が提供される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約0.25mg/kg~約1.5mg/kgの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約0.1mg/kg~1.25mg/kgの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約0.25mg/kg~約1.25mg/kgの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約0.25mg/kg~約0.75mg/kgの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約0.25mg/kg~約0.50mg/kgの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約0.5mg/kg~約0.75mg/kgの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約0.5mg/kg~約1.25mg/kgの1日用量で投与される。
いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約0.25mg/kgの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約0.5mg/kgの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約0.75mg/kgの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約1.0mg/kgの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約1.25mg/kgの1日用量で投与される。
いくつかの実施形態では、化合物1は、約0.25mg/kgの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約0.5mg/kgの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約0.75mg/kgの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約1.0mg/kgの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約1.25mg/kgの1日用量で投与される。
いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約1.5mg/kg以下の1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約1.25mg/kg以下の1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約1.0mg/kg以下の1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約0.75mg/kg以下の1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約0.5mg/kg以下の1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約0.25mg/kg以下の1日用量で投与される。
いくつかの実施形態では、化合物1は、約1.5mg/kg以下の1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約1.25mg/kg以下の1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約1.0mg/kg以下の1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約0.75mg/kg以下の1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約0.5mg/kg以下の1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約0.25mg/kg以下の1日用量で投与される。
いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、静脈内に投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約0.1mg/kg~約1.5mg/kgの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約0.25mg/kg~約1.5mg/kgの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約0.1mg/kg~約1.25mg/kgの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約0.25mg/kg~約1.25mg/kgの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約0.25mg/kg~約0.75mg/kgの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約0.25mg/kg~約0.5mg/kgの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約0.5mg/kg~約0.75mg/kgの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約0.5mg/kg~約1.25mg/kgの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約0.5mg/kg~約1.5mg/kgの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約0.25mg/kgの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約0.5mg/kgの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約0.75mg/kgの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約1.0mg/kgの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約1.25mg/kgの用量で静脈内注入として投与される。
いくつかの実施形態では、化合物1は、静脈内投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約0.1mg/kg~約1.5mg/kgの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約0.25mg/kg~約1.5mg/kgの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約0.1mg/kg~約1.25mg/kgの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約0.25mg/kg~約1.25mg/kgの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約0.25mg/kg~約0.75mg/kgの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約0.25mg/kg~約0.5mg/kgの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約0.5mg/kg~約0.75mg/kgの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約0.5mg/kg~約1.25mg/kgの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約0.5mg/kg~約1.5mg/kgの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約0.25mg/kgの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約0.5mg/kgの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約0.75mg/kgの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約1.0mg/kgの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約1.25mg/kgの用量で静脈内注入として投与される。
本明細書において、患者におけるがんを治療する方法であって、患者に化合物1またはその薬学的に許容される塩を投与することを含み、化合物1またはその薬学的に許容される塩が、化合物1の遊離型の量によって測定して約5mg/m~約100mg/mの1日用量で投与される、方法が提供される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約10mg/m~約100mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約5mg/m~約80mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約10mg/m~約80mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約20mg/m~約60mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約20mg/m~約100mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約20mg/m~約45mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約20mg/m~約30mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約10mg/m~約60mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約10mg/m~約45mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約30mg/m~約80mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約30mg/m~約60mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約30mg/m~約45mg/mの1日用量で投与される。
本明細書において、患者におけるがんを治療する方法であって、患者に化合物1を投与することを含み、化合物1が、約5mg/m~約100mg/mの1日用量で投与される、方法が提供される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約10mg/m~約100mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約5mg/m~約80mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、化合物1の遊離型の量によって測定して約10mg/m~約80mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約20mg/m~約60mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約20mg/m~約100mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約20mg/m~約45mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約20mg/m~約30mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約10mg/m~約60mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約10mg/m~約45mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約30mg/m~約80mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約30mg/m~約60mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約30mg/m~約45mg/mの1日用量で投与される。
いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約5mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約10mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約20mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約30mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約45mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約60mg/mの1日用量で投与される。
いくつかの実施形態では、化合物1は、約5mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約10mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約20mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約30mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約45mg/mの1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約60mg/mの1日用量で投与される。
いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約10mg/m以下の1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約20mg/m以下の1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約30mg/m以下の1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約45mg/m以下の1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約60mg/m以下の1日用量で投与される。
いくつかの実施形態では、化合物1は、約5mg/m以下の1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約10mg/m以下の1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約20mg/m以下の1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約30mg/m以下の1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約45mg/m以下の1日用量で投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約60mg/m以下の1日用量で投与される。
いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、静脈内に投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約5mg/m~約100mg/mの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約10mg/m~約100mg/mの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約5mg/m~約80mg/mの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約10mg/m~約80mg/mの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約20mg/m~約60mg/mの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約20mg/m~約100mg/mの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約20mg/m~約45mg/mの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約20mg/m~約30mg/mの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約10mg/m~約60mg/mの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約10mg/m~約45mg/mの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約30mg/m~約80mg/mの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約30mg/m~約60mg/mの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、化合物1の遊離型の量によって測定して約30mg/m~約45mg/mの用量で静脈内注入として投与される。
本明細書において、患者におけるがんを治療する方法であって、患者に化合物1を投与することを含み、化合物1が、約5mg/m~約100mg/mの用量で静脈内注入として投与される、方法が提供される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約10mg/m~約100mg/mの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約5mg/m~約80mg/mの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、化合物1の遊離型の量によって測定して約10mg/m~約80mg/mの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約20mg/m~約60mg/mの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約20mg/m~約100mg/mの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約20mg/m~約45mg/mの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約20mg/m~約30mg/mの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約10mg/m~約60mg/mの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約10mg/m~約45mg/mの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約30mg/m~約80mg/mの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約30mg/m~約60mg/mの用量で静脈内注入として投与される。いくつかの実施形態では、化合物1は、約30mg/m~約45mg/mの用量で静脈内注入として投与される。
いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、連続投与スケジュールで投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、週1回投与される。
いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、1以上のサイクルを含む断続的投与スケジュールで投与され、各サイクルは、化合物1またはその薬学的に許容される塩が投与される連続した日数の第1の期間と、化合物1またはその薬学的に許容される塩が投与されない連続した日数の第2の期間とを含む。
いくつかの実施形態では、各サイクルの全長は、7日~60日である。いくつかの実施形態では、各サイクルの全長は、14日~30日である。いくつかの実施形態では、各サイクルの全長は、21日である。いくつかの実施形態では、各サイクルの全長は、14日である。いくつかの実施形態では、各サイクルの全長は、28日である。
いくつかの実施形態では、第1の期間は6日であり、第2の期間はサイクルの残りの期間である。いくつかの実施形態では、第1の期間は5日であり、第2の期間はサイクルの残りの期間である。いくつかの実施形態では、第1の期間は4日であり、第2の期間はサイクルの残りの期間である。いくつかの実施形態では、第1の期間は3日であり、第2の期間はサイクルの残りの期間である。いくつかの実施形態では、第1の期間は2日であり、第2の期間はサイクルの残りの期間である。いくつかの実施形態では、第1の期間は1日であり、第2の期間はサイクルの残りの期間である。
いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、21日間のサイクルの1日目にのみ投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、21日間のサイクルの1日目と8日目にのみ投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、21日間のサイクルの1日目、8日目、15日目にのみ投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、28日間のサイクルの1日目にのみ投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、28日間のサイクルの1日目と8日目にのみ投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、28日間のサイクルの1日目、8日目、15日目にのみ投与される。いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、28日間のサイクルの1日目、8日目、15日目、22日目にのみ投与される。
いくつかの実施形態では、列挙された投与量は、患者の体重に関して表され、mg/kgの単位(例えば、投与すべき化合物の量を患者の体重で割ったもの)で提供される。いくつかの実施形態では、列挙された投与量は、患者の体表面積に関して表され、mg/mの単位(例えば、投与すべき化合物の量を患者の体表面積の二乗で割ったもの)で提供される。患者の体表面積は、当業者に既知の方法および式を用いて計算することができる。例えば、患者の体表面積は、Mostellerによって公開された1987年の式(Mosteller RD.Simplified calculation of body-surface area.N Engl J Med.1987;317(17):1098)を用いて計算することができる。
開示された方法を使用して治療可能ながんの例としては、卵巣癌、小細胞肺癌(SCLC)、非小細胞肺癌(NSCLC)、乳癌、胃癌、食道癌、結腸直腸癌、膵臓癌、尿路上皮癌、および肉腫が挙げられる。開示された方法を使用して治療可能ながんのさらなる例としては、虫垂癌および骨肉腫が挙げられる。
本開示の方法を使用して治療可能ながんのさらなる例としては、結腸直腸癌、胃癌、骨癌、膵臓癌、皮膚癌、頭頸部癌、皮膚または眼内悪性黒色腫、子宮癌、卵巣癌、直腸癌、肛門部癌、胃癌、精巣癌、子宮癌、卵管癌、子宮内膜癌、子宮体癌、子宮頸癌、膣癌、外陰部癌、ホジキン病、非ホジキンリンパ腫、食道癌、小腸癌、内分泌系癌、甲状腺癌、副甲状腺癌、副腎癌、軟組織肉腫、尿道癌、陰茎癌、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、急性リンパ芽球性白血病、慢性リンパ球性白血病を含む慢性または急性白血病、小児固形腫瘍、リンパ球性リンパ腫、膀胱癌、腎臓癌または尿道癌、腎盂癌、中枢神経系(CNS)の新生物、原発性CNSリンパ腫、腫瘍血管新生、脊髄軸腫瘍、脳幹神経膠腫、下垂体腺腫、カポジ肉腫、類表皮癌、扁平上皮癌、T細胞リンパ腫、アスベストによって誘発されるものを含む環境誘発癌、およびこれらのがんの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
いくつかの実施形態では、本開示の方法で治療可能ながんは、膀胱癌、骨癌、神経膠腫、乳癌(例えば、三重陰性乳癌)、子宮頸癌、結腸癌、結腸直腸癌、子宮体癌、上皮癌、食道癌、ユーイング肉腫、膵臓癌、胆嚢癌、胃癌、胃腸腫瘍、頭頸部癌(上部気道消化器癌)、腸癌、カポジ肉腫、腎臓癌、喉頭癌、肝臓癌(例えば、肝細胞癌)、肺癌(例えば、非小細胞肺癌、腺癌)、メラノーマ、前立腺癌、直腸癌、腎明細胞癌、皮膚癌、胃癌、精巣癌、甲状腺癌、および子宮癌を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の方法で治療可能ながんは、メラノーマ(例えば、転移性悪性黒色種)、腎癌(例えば、明細胞癌)、前立腺癌(例えば、ホルモン抵抗性前立腺癌)、乳癌、三重陰性乳癌、結腸癌、および肺癌(例えば、非小細胞肺癌および小細胞肺癌)を含む。さらに、本開示は、化合物1または本開示の別の化合物を使用して増殖が阻害され得る難治性または再発性の悪性腫瘍を含む。
いくつかの実施形態では、本開示の方法を使用して治療可能ながんは、固形腫瘍(例えば、前立腺癌、結腸癌、食道癌、子宮体癌、卵巣癌、子宮癌、腎癌、肝癌、膵臓癌、胃癌、乳癌、肺癌、頭頸部癌、甲状腺癌、神経膠芽細胞腫、肉腫、膀胱癌など)、血液癌(例えば、リンパ腫、急性リンパ芽球性白血病(ALL)、急性骨髄性白血病(AML)、慢性リンパ球性白血病(CLL)、慢性骨髄性白血病(CML)などの白血病、DLBCL、マントル細胞リンパ腫、非ホジキンリンパ腫(再発または難治性NHLおよび再発濾胞を含む)、ホジキンリンパ腫または多発性骨髄腫)、およびこれらのがんの組み合わせを含むが、これらに限定されない。
本開示の化合物は、トポイソメラーゼI阻害剤自体よりもある種の治療上の利点を示すことができる。例えば、本開示の化合物の投与は、対応するトポイソメラーゼI阻害剤(例えば、エキサテカン)の投与と比較して、低減した毒性(例えば、骨髄または胃の毒性)を示すことができる。いくつかの実施形態では、骨髄毒性は、対象の試料からの総骨髄数(例えば、マウスの大腿骨における総骨髄数)によって測定される。いくつかの実施形態では、骨髄毒性は、骨髄組織におけるPARylationによって測定される。いくつかの実施形態では、骨髄毒性は、総有核骨髄細胞に従って測定される。いくつかの実施形態では、胃毒性は、in situおよびex vivoの両方で撮影された対象(例えば、マウス)の胃の写真を使用して評価される。
化合物1は、トポイソメラーゼI阻害剤自体よりもある種の治療上の利点を示すことができる。例えば、化合物1の投与は、対応するトポイソメラーゼI阻害剤(例えば、エキサテカン)の投与と比較して、低減した毒性(例えば、骨髄または胃の毒性)を示すことができる。いくつかの実施形態では、骨髄毒性は、対象の試料からの総骨髄数(例えば、マウスの大腿骨における総骨髄数)によって測定される。いくつかの実施形態では、骨髄毒性は、骨髄組織におけるPARylationによって測定される。いくつかの実施形態では、骨髄毒性は、総有核骨髄細胞に従って測定される。いくつかの実施形態では、胃毒性は、in situおよびex vivoの両方で撮影された対象(例えば、マウス)の胃の写真を使用して評価される。
いくつかの実施形態では、がんは難治性である。いくつかの実施形態では、患者は、がんに対する少なくとも1回の以前の治療に失敗している。がんに対する以前の治療には、例えば、化学療法剤、標的がん療法、免疫療法または放射線療法が含まれ得る。以前の治療の化学療法剤には、本明細書に列挙された任意の例示的な化学療法剤が含まれ得る。
いくつかの実施形態では、式(I)の化合物またはその薬学的に許容される塩は、追加の療法と組み合わせて投与される。追加の療法には、例えば、化学療法剤、標的がん療法、免疫療法または放射線療法が含まれ得る。
いくつかの実施形態では、化合物1またはその薬学的に許容される塩は、追加の療法と組み合わせて投与される。追加の療法には、例えば、化学療法剤、標的がん療法、免疫療法または放射線療法が含まれ得る。
例示的な化学療法剤としては、例えば、ウラシルマスタード、クロルメチン、シクロホスファミド(Cytoxan(商標))、イホスファミド、メルファラン、クロラムブシル、ピポブロマン、トリエチレンメラミン、トリエチレンチオホスホルアミン、ブスルファン、カルムスチン、ロムスチン、ストレプトゾシン、ダカルバジン、およびテモゾロミドなどのアルキル化剤(窒素マスタード、エチレンイミン誘導体、アルキルスルホネート、ニトロソ尿素、およびトリアゼンを含むがこれらに限定されない)が挙げられる。
さらなる化学療法剤としては、必要に応じてカルムスチン(BCNU)およびシスプラチンのような他の化学療法剤と併用するダカルバジン(DTIC);DTIC、BCNU、シスプラチン、およびタモキシフェンで構成される「ダートマス療法」;シスプラチン、ビンブラスチン、およびDTICの組み合わせ;またはテモゾロミドが挙げられる。
さらなる化学療法剤としては、インターフェロンアルファ、インターロイキン2、および腫瘍壊死因子(TNF)などのサイトカインを含む免疫療法薬が挙げられる。
さらなる化学療法剤としては、例えば、代謝拮抗剤(葉酸拮抗薬、ピリミジン類似体、プリン類似体およびアデノシンデアミナーゼ阻害剤を含むがこれらに限定されない)、例えばメトトレキサート、5-フルオロウラシル、フロクスウリジン、シタラビン、6-メルカプトプリン、6-チオグアニン、リン酸フルダラビン、ペントスタチン、およびゲムシタビンが挙げられる。
さらなる化学療法剤としては、例えば、特定の天然産物およびそれらの誘導体(例えば、ビンカアルカロイド、抗腫瘍抗生物質、酵素、リンホカインおよびエピポドフィロトキシン)、例えば、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシン、ブレオマイシン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、ドキソルビシン、エピルビシン、イダルビシン、ara-C、パクリタキセル(TAXOL(商標))、ミトラマイシン、デオキシコホルマイシン、マイトマイシン-C、L-アスパラギナーゼ、インターフェロン(特にIFN-a)、エトポシド、およびテニポシドが挙げられる。
さらなる化学療法剤としては、例えば、ナベルベン(navelbene)、CPT-11、アナストロゾール、レトラゾール、カペシタビン、レロキサフィン、シクロホスファミド、イホスアミド(ifosamide)、およびドロロキサフィンが挙げられる。
さらなる化学療法剤としては、例えば、エピドフィロトキシン;抗腫瘍酵素;トポイソメラーゼ阻害剤;プロカルバジン;ミトキサントロン;シスプラチンおよびカルボプラチンなどの白金配位錯体;生物学的応答調節物質;成長阻害剤;抗ホルモン治療薬;ロイコボリン;テガフール;および造血成長因子が挙げられる。
さらなる化学療法剤としては、トラスツズマブ(ハーセプチン)などの抗体治療薬、CTLA-4、4-1BB、およびPD-1などの共刺激分子に対する抗体、またはサイトカイン(IL-10、TGF-αなど)に対する抗体が挙げられる。
さらなる化学療法剤としては、CCR2およびCCR4を含むケモカイン受容体に対するアンタゴニストなどの免疫細胞の遊走をブロックするものが挙げられる。
さらなる化学療法剤としては、化学療法の組み合わせ、例えば肺癌および他の固形腫瘍で使用される白金ベースのダブレット(シスプラチンまたはカルボプラチン+ゲムシタビン;シスプラチンまたはカルボプラチン+ドセタキセル;シスプラチンまたはカルボプラチン+パクリタキセル;シスプラチンまたはカルボプラチン+ペメトレキセド)またはゲムシタビン+パクリタキセル結合粒子(Abraxane(登録商標))が挙げられる。
本明細書で使用される「治療」という用語は、化合物または組成物を投与されていない対象と比較して、対象においてがん、脳卒中、心筋梗塞、または長期の神経変性疾患などの酸性または低酸素性の病組織が関与する疾患の頻度を低減し、発症を遅延させ、または進行を低減する化合物または組成物の投与を含む。これは、対象の状態を改善または安定化する方法で、状態の症状、臨床徴候、または基礎となる病状を逆転、軽減、または阻止すること(例えば、がんの場合の腫瘍増殖の退行、または心筋梗塞、脳卒中、もしくは同様の心血管疾患における心筋虚血再灌流傷害の減少もしくは改善)を含む。「阻害する」または「低減する」という用語は、未治療の対照集団と比較して、集団における腫瘍増殖を阻害または低減する(例えば、腫瘍のサイズを減少させる)方法に関して、がんに使用される。
本明細書で用いられる「薬学的に許容される」という語句は、健全な医学的判断の範囲内で、過度の毒性、刺激、アレルギー反応、または他の問題もしくは合併症を伴わずにヒトおよび動物の組織と接触させて使用するのに適した、妥当な利益/リスク比に見合う、化合物、材料、組成物および/または剤形を指す。
本発明はまた、本明細書に記載の化合物の薬学的に許容される塩を含む。「薬学的に許容される塩」という用語は、親化合物が既存の酸部分または塩基部分をその塩形態に変換することによって修飾されている、開示された化合物の誘導体を指す。薬学的に許容される塩の例としては、アミンなどの塩基性残基の鉱酸塩または有機酸塩;カルボン酸などの酸性残基のアルカリ塩または有機塩などが挙げられるが、これらに限定されない。本発明の薬学的に許容される塩には、例えば非毒性の無機酸または有機酸から形成された親化合物の非毒性塩が含まれる。本発明の薬学的に許容される塩は、従来の化学的方法によって、塩基性または酸性部分を含む親化合物から合成することができる。一般に、そのような塩は、これらの化合物の遊離酸または塩基性形態を、化学量論量の適切な塩基または酸と、水中、有機溶媒中、またはそれら2つの混合物中で反応させることにより調製され得る。一般に、エーテル、酢酸エチル、アルコール(例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、またはブタノール)またはアセトニトリル(MeCN)のような非水性媒体が好ましい。好適な塩の一覧は、Remington’s Pharmaceutical Sciences,17th Ed.,(Mack Publishing Company,Easton,1985),p.1418、Berge et al.,J.Pharm.Sci.,1977,66(1),1-19およびStahl et al.,Handbook of Pharmaceutical Salts:Properties,Selection,and Use,(Wiley,2002)に記載されている。
本明細書に記載の全ての刊行物(特許を含む)は、例えば、本明細書に記載の開示に関連して使用され得る、刊行物において記述される構成および手順を記述および開示する目的で参照することにより、本明細書に組み込まれる。本文全体を通して考察された刊行物は、単にそれらの開示が本出願の出願日以前であるために提供される。
本明細書では、いくつかのタイプの範囲が開示されている。任意のタイプの範囲が開示または請求されている場合、その意図は、かかる範囲が、その範囲の終点、ならびにその中に包含される任意のサブ範囲およびサブ範囲の組み合わせなど、合理的に包含することができる各可能な数を個別に開示または請求することである。例えば、有効成分の治療有効量の範囲が開示または請求されている場合、その意図は、本明細書の開示と一致して、かかる範囲が包含することができる全ての可能な数を個別に開示または請求することである。例えば、化合物の治療有効量は、約1mg/kg(対照の体重の)から約50mg/kgの範囲にあり得るという開示によって開示または請求する。
実施例1.化合物1の第1/2相試験
これは、進行性または転移性の難治性固形腫瘍を有する対象における化合物1のファースト・イン・ヒューマンの第1/2相非盲検、多施設共同、用量漸増、安全性、薬物動態(PK)、バイオマーカー試験である。
第1相は、化合物1の2つの投与スケジュールの安全性および忍容性が評価される試験の用量漸増パートである。
主要目的:
・以下のスケジュールで投与した場合の進行性または転移性の難治性固形腫瘍を有する対象における化合物1の安全性および忍容性、最大耐用量(MTD)、ならびに用量制限毒性(DLT)を決定すること:
・3週間ごとに1日用量×5(パートA)
・3週間ごとに1日用量×3(パートB)
・各スケジュールについて化合物1の推奨第2相用量(RP2D)を確立すること
副次目的:
・化合物1の薬物動態(PK)を決定すること
・以下の固形腫瘍の効果判定基準(RECIST)1.1に基づいて、化合物1の予備的な抗腫瘍活性を評価すること
・客観的奏効率(ORR)
・奏効期間(DoR)
・無増悪生存期間(PFS)
探索的目的
・抗薬物抗体(ADA)の発現および影響を評価すること
・未結合エキサテカンのPKを評価すること
・化合物1の潜在的なバイオマーカー(例えば、エキサテカンの腫瘍内濃度)を評価すること
パートA
第1相パートAは、パートBより前に登録を開始する。パートAの対象は、3週間ごとに1日用量を週5回、化合物1で治療される(スケジュールA、すなわち5日間の投薬、16日間の休薬。サイクル長3週間)。3+3デザインが利用される。しかしながら、潜在的に治療量未満の用量で治療される対象の数を最小限に抑えるために、第1相の最初のコホートには単一対象を登録する。単一対象コホートを、用量制限毒性(DLT)期間(すなわち、対象の最初の3週間サイクル)中に化合物1に関連する可能性があると考えられるグレード2有害事象(AE)を対象が有するまで登録し、その際には、そのコホートに2人のさらなる対象を登録し、その後、3+3デザインを利用する。DLT期間中に化合物1に関連する可能性があると考えられるグレード2のAEが発生するまで、前回投与量の100%までの用量漸増が許可される。
その後の用量漸増は、前回投与量の50%以下になり得る。
3+3デザインでは、1つの用量レベルに3人の対象のコホートを登録する。3人の対象のいずれもDLTを経験しない場合、用量を次の高いレベルに引き上げる。コホートの3人の最初の対象のうち1人がDLTを経験する場合、最大3人の追加の対象を登録し、同じ用量で治療する。3人の追加の対象のいずれもDLTを経験しない場合(すなわち、コホートの6人の対象のうち1人のみがDLTを有する場合)、用量を次の高いレベルに引き上げる。1つの用量レベルにおいて最大6人の対象のうち2人以上がDLTを有する場合、そのコホートへの登録を中止し、その用量を最大耐用量(MTD)を上回っているとみなす。次いで用量を、以前の用量レベルに減量するか、または以前に評価された用量レベルの中間的なレベルまで減量する。この用量レベルで3人の対象しか登録されていない場合、この用量レベルが耐用量レベルであることを確認するために、3人の追加の対象を登録し、治療する。MTDは、6人中1人(またはコホートに6人を超える対象が登録されている場合は対象の1/3未満)がDLTを有する場合に評価された最高用量となる。最低5人のDLT評価可能対象を、想定されるMTDとして評価される任意の用量レベルに登録する。
パートAの開始用量は、0.25mg/kg/日とする。
パートB
第1相パートBの対象は、3週間ごとに1日用量を週3回のスケジュールで化合物1で治療される(スケジュールB、すなわち3日間の投薬、18日間の休薬。サイクル長3週間)。DLT期間を通じてパートAの少なくとも2つのコホートが安全性について評価された時点で、パートBの最初のコホートは登録が開始され得る。パートBの初回用量は、その時点までのパートAの対象の安全性および忍容性に基づいて決定する。パートAの化合物1に関連するAEの最大グレードがグレード2である場合、パートBの用量レベル1は、パートAの新たなコホートとパートBの最初のコホートにおける総用量が、表1に示されるように化合物1の同じ週総量に達するように選択される。一例として、1日用量×5スケジュールにおけるパートAのコホート2(例えば0.50mg/kg)の最大AEグレードがグレード2であり、SRCがパートAのコホート3の用量漸増を推奨する場合(例えば0.75mg/kgに:5日間の総用量=3.75mg/kg)、SRCは3日間の合計=3.75mg/kgとなるように最大1.25mg/kg/日の用量でパートBのコホート1を開始することを推奨することができる)。しかしながら、パートAのコホート2の最大AEグレードがグレード2を超えている場合、パートAのコホート3とパートBのコホート1の1日用量は同じとする(例えば0.75mg/kg/日)(表2を参照のこと)。
Figure 2024516825000018
Figure 2024516825000019
パートBは3+3デザインに従い、パートAに記載されているのと同じ用量レベル漸増/漸減ルールに従う。第1相の各対象のDLT期間は、3週間(すなわち1サイクル)である。対象は、パートAではサイクル1において計画された5回の1日用量のうち少なくとも4回を投与され、パートBではサイクル1において計画された3回の1日用量のうち2回投与され、3週間のDLT期間にわたって安全性について評価可能であるか、またはDLTを有した場合、DLTについて評価可能であるとみなされる。化合物1に関連する毒性以外の理由でDLT期間全体を通して安全性について評価できない被験者は、同じ用量コホートで入れ替えられる。
パートAおよびパートBでは、コホートの全ての対象がDLT期間にわたって治療を完了した後またはDLTにより治療を中止した後、そのコホートについてのDLTおよび全ての入手可能なPKデータを含む全ての入手可能な安全性データを検討し、用量レベルの推奨を行う。用量レベルの推奨の主な根拠はコホートでのDLTの発生であるが、より低用量のコホートで治療された対象からの長期の安全性データを含む、全ての利用可能な安全性およびPKデータを考慮する。
推奨される第II相用量(RP2D)は、MTDとして、またはMTDを下回る生物学的活性用量として、各スケジュールに対して決定する。MTDに達する前に、明らかに生物学的に活性であり(すなわち、奏効が確認され)、かつ耐用量に達した場合、MTDを定義する前に追加の用量漸増を停止することができる。最低6人の対象が、パートAおよびパートBのそれぞれにおいてRP2Dで評価される。
パートAとパートBの両方でRP2Dが確立されると、第2相拡大コホートを開始することができる。一方または両方のスケジュール(3週間ごとに1日用量×3;3週間ごとに1日用量×5)を第2相に進めることができる。1つの拡大コホートには、プラチナ製剤不応性上皮性卵巣癌(原発性腹膜癌および卵管癌を含む)を有する対象を登録し、1つの拡大コホートには、プラチナ製剤抵抗性SCLCを有する対象を登録する。第1相からの新たな活性シグナルに基づいて、またはトポイソメラーゼ1阻害剤の有効性が実証された腫瘍タイプにおいて、追加の拡大コホートを含むようにプロトコルを修正することができる。
対象は、化合物1による治療を受け、AE評価、身体検査、臨床検査、放射線評価、およびECGにより安全性および疾患状態についてモニタリングされる。PKおよびバイオマーカー試料が収集される。全てのAEおよび重篤な有害事象(SAE)は、米国国立がん研究所の有害事象共通用語規準(NCI CTCAE)v5.0を使用して評価する。コンピュータ断層撮影(CT)または磁気共鳴画像診断(MRI)による疾患評価は、プロトコルで指定された間隔で実施する。対象は、RECIST1.1に基づく病勢進行を伴わずに治療に耐容する限り、治療を継続することができる。
全ての被験者は、治療終了時(EOT)評価のために化合物1の最終投与から約30日後に試験施設に戻る。疾患の進行がない被験者は、進行または新たな全身抗がん療法の開始まで追跡が続けられる。進行中の化合物1関連のSAEおよび臨床的に重大なAEについては、消失または安定するまで追加のフォローアップが行われる。
この試験には約112名の対象が含まれることが計画されており、第1相に約30名の対象、第2相の拡大コホートのそれぞれに約41名の対象が含まれる。
用量制限毒性
DLTは、第1相に登録された全ての対象について、最初の3週間の治療サイクル(サイクル1、DLT期間)を通して評価される。DLT期間中に発生し、少なくとも化合物1に関連する可能性があると判断され、以下の基準を満たす任意のAEを、DLTと指定する。対象に対して対象内用量漸増が推奨され、漸増時に毒性が観察された場合、これは対象の最初の3週間サイクルの間に発生したものではないためDLTとはみなされない。しかしながら、このことはSRCのその後の用量レベルの推奨において考慮されることになる。
非血液学的DLT:
・任意のグレード5のAE
・電解質異常以外の任意のグレード4のAEで、無症状であり、医療管理の有無にかかわらず2日以内に臨床的続発症を伴わずにグレード2 に改善するもの
・グレード3以上のアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)およびビリルビンが基準値上限(ULN)の2倍超(および直接ビリルビンが35%超)で胆管閉塞の所見がないもの
・以下の例外を伴う任意の他のグレード3の非血液学的AE
-グレード3のASTまたはアラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)で、3日以内にグレード2に改善するもの
-グレード3の悪心、嘔吐、下痢、または粘膜炎で、最適な予防策が取られずに発生するもの、または医療管理の有無にかかわらず3日以内にグレード2に改善するもの
-グレード3の発疹で、医療管理の有無にかかわらず3日以内にグレード2に改善するもの
-グレード3の発熱で、合併症がなく、臨床的続発症を伴わず、3日以内にグレード2に改善するもの
-グレード3の電解質異常で、無症状であり、臨床的続発症を伴わず、医療管理の有無にかかわらず3日以内にグレード2に改善するもの
-グレード3の疲労または無力症で、7日以内にグレード2に改善するもの
血液学的DLT
・任意のグレード5のAE
・グレード3またはグレード4の発熱性好中球減少症
・グレード4の好中球減少症で、発熱または臨床的に重大な感染症を伴わず、
7日間持続するものまたは症候性のもの
・グレード4の血小板減少症
・グレード3の血小板減少症で、臨床的に重大な出血を伴うもの
対象の選択基準
1.対象は、組織学的または細胞学的に診断された固形腫瘍であって、進行性または転移性であり、進行性または転移性疾患に対して施された少なくとも1つの全身療法レジメン中もしくはその後に進行しているか、または承認された療法が存在しない、固形腫瘍を有する。対象の前治療には、対象の疾患、ステージ、および治療ラインに対して生存率の改善が実証された全ての承認されたレジメンが含まれるべきである。
第1相では、以下の腫瘍タイプを有する対象が優先される。
・卵巣癌
・SCLC
・非小細胞肺癌(NSCLC)
・ホルモン受容体陽性(HR+)/HER2陰性(HER2-)乳癌
・胃癌
・食道癌
・結腸直腸癌
・膵臓癌
・尿路上皮癌
・肉腫
・BRCA1またはBRCA2変異を有する腫瘍
ただし、適格性を満たす他の固形腫瘍を有する対象は除外されない。
第2相拡大コホートでは、上皮性卵巣癌またはSCLCを有する対象は、プラチナ製剤化学療法の最終投与から6ヶ月以内に疾患の進行または再発が認められなければならない。
2.年齢がインフォームドコンセントフォーム(ICF)へ署名した時点で18歳であること
3.RECIST 1.1による測定可能な疾患を有すること
4.適切な腫瘍試料は、スクリーニング期間中および対象の直近の全身療法後に採取されたコア針生検または切開もしくは切除生検から得られなければならない。過去に得られたアーカイブ試料は、その試料が最近の全身療法後に採取されたものであれば、メディカルモニターによってこの選択基準について承認される場合がある。生検は、放射線療法後にその病変に病勢進行が認められる場合を除いて、過去に照射を受けた病変からのものであってはならない。最小限の適切な腫瘍試料は、約3コア針生検からの腫瘍の同等量と定義され、4~5コアからの組織が最適である。
5.治療中生検、好ましくは化合物1治療前の試料が得られたのと同じ病変の治療中生検に、そのような生検が許容可能な安全性で実施できると治験責任医師が判断する限り、同意すること。3~5コア生検が得られる病変は、スクリーニング期間中に同定されるべきである。
6.書面によるインフォームドコンセントを提供していること
7.ECOGパフォーマンスステータスが0または1であること。
8.以下のように、肝機能、腎機能、血液機能、肺機能、および凝固機能が十分であること
a.ビリルビン≦1.5×ULN
b.AST(SGOT)、ALT(SGPT)≦3.0×ULN
c.血清クレアチニン≦1.5×ULN、および/またはCockcroft-Gault式に基づく推算クレアチニンクリアランスが60ml/分以上
d.好中球絶対数≧1500/mm
e.血小板数≧100,000/mm
f.ヘモグロビン≧9g/dL。適格基準を満たすための輸血は許容される
g.国際標準化比(INR)≦1.5×ULN、および活性化部分トロンボプラスチン時間(aPTT)≦1.5×ULN。治療量の抗凝固薬を投与されている対象は、INRおよび/またはaPTTが、意図する使用の治療域の上限以下でなければならない。
h.室内空気でO飽和度>90%
i.化合物1の初回投与の3日以内の血清カリウム、マグネシウム、およびカルシウムまたはイオン化カルシウム≧LLN。対象は、この適格基準を満たす補給を受けてもよい。
9.スクリーニング中の血清妊娠検査が陰性であり(妊娠可能な女性の場合)、化合物1の初回投与前のサイクル1の1日目の血清妊娠検査または尿妊娠検査が陰性であること
10.妊娠可能な女性は、非常に効果的な避妊法を使用すること、ならびに試験治療中および化合物1の最終投与後4ヶ月間、卵子の提供または保存を控えることに同意しなければならない。女性は、以下に該当しない限り、妊娠可能性があると考えられる:
a.子宮摘出術、両側卵管閉塞術、もしくは両側卵巣摘出術を受けたことがある;
b.年齢が60歳以上で無月経である;または
c.年齢が60歳を下回っており、閉経状態を誘発する薬剤の非存在下で12ヶ月以上無月経であり(不規則な月経または微量出血がないことを含む)、血清エストラジオールおよび卵胞刺激ホルモン濃度が施設の閉経後臨床検査範囲内であることにより卵巣不全が確認されている。
11.生殖可能な男性は、非常に効果的な避妊法を使用すること、ならびに試験治療中および化合物1の最終投与後4ヶ月間、精子の提供または保存を控えることに同意すること。男性は、無精子症が確認された両側精管切除術、または両側精巣摘出術を受けていない限り、生殖可能であると考えられる。
対象の除外基準
1.化合物1の初回投与前3週間以内の細胞傷害性化学療法、生物学的製剤、治験薬、または放射線療法。この間隔は、骨のみの放射線療法または治験薬で、最終投与から2週間が経過してもAEとの関連が予想されない場合、メディカルモニターの承認により2週間に短縮することができる。
2.化合物1の初回投与前14日以内の低分子キナーゼ阻害剤またはホルモン剤
3.ベースラインまたはNCI CTCAE v5.0に基づくグレード1以下に回復していない臨床的に重大なAE
4.現在、他の抗がん剤または治験薬(複数可)を投与されている対象
5.化合物1の初回投与前4週間以内に大手術または14日以内に小手術。十分な創傷治癒の必要性がある。
6.以下を含むがこれらに限定されない、臨床的に重大な併発疾患。
a.New York Heart AssociationのクラスIIIまたはIVの心不全
b.化合物1の初回投与前26週間以内の心筋梗塞または脳卒中
c.化合物1の初回投与前13週間以内の不安定狭心症、ただし基礎疾患が手技的介入(例えば、ステント、バイパス)によって改善され、対象が化合物1の初回投与前4週間にわたって狭心症がなかった場合を除く。
d.重度の大動脈弁狭窄症
e.コントロール不良の不整脈。不整脈が確認されている対象のメディカルモニターの承認を必要とする。
f.スクリーニング中のFredericia基準(QTcF)によりQTc>450ミリ秒(1~2分間隔で10分以内に得られた3回のECGからの3つのQTcF値の平均に基づく)
g.抗生物質、抗ウイルス薬または抗真菌薬の全身投与を必要とする臨床的に重大な活動性感染症。対象は、化合物1の初回投与前3日以上にわたって、医学的に安定しており、発熱がなく、抗菌薬治療を受けていてはならない(合併症のない尿路感染症または上気道感染症の対象は除く)。
h.腫瘍微小環境以外の低pH組織環境を生じさせる可能性のある進行中の炎症性疾患またはプロセス(メディカルモニターによって承認される場合を除く)。
7.原発性CNS腫瘍または臨床的に活動性のCNS転移またはがん性髄膜炎を有する対象脳転移は、化合物1の計画された初回投与前2週間以内に得られた脳MRIまたはCTスキャンを少なくとも4週間前に得られたものと比較した際に進行がなく、スキャン間にプレドニゾン>10mg/日に相当するステロイドの用量、ステロイドの増量、または脳転移を制御するための他の治療を対象が必要としなかった場合に、安定とみなされる。
8.QT間隔を延長させることが知られている医薬またはトルサード・ド・ポワントを伴う医薬を服用している対象。ただし、対象が化合物1の初回投与の少なくとも5半減期前または7日前(いずれか長い方)に、これらの服用を安全に中止するか、またはQT間隔を有意に延長させない同等の医薬に変更できる場合を除く。
9.強力なCYP3A4またはCYP1A2阻害剤または誘導剤を服用している対象。ただし、対象が化合物1の初回投与の少なくとも5半減期前に、これらの服用を安全に中止するか、またはCYP3A4もしくはCYP1A2の強力な誘導剤または阻害剤ではない同等の医薬に変更できる場合を除く。
10.治療域が狭いCYP3AおよびCYP2B6の感受性基質を服用している対象。ただし、対象がこれらの服用を安全に中止するか、または治療域が狭いCYP3AおよびCYP2B6の感受性基質ではない同等の医薬に変更できる場合を除く。
11.既知のHIV感染歴
12.活動性B型またはC型肝炎感染
13.別の悪性腫瘍の既往(治癒の可能性がある治療が行われている場合を除く)。
14.妊娠中または授乳中の女性。
15.本プロトコルで要求される手順を遵守する意思がない、または遵守できないこと。
対象の中止基準
対象は以下のいずれかの理由により化合物1による治療を中止しなければならない:
・対象が試験治療の中止を希望する。
・許容できないAEが認められ、治験責任医師の見解で、継続的な試験治療が対象の最善の利益にならないことが示唆される。
・併発疾患が認められ、継続的な試験治療が、対象を許容できないリスクに曝すか、または試験要件を継続して遵守する能力もしくはインフォームドコンセントを自由意思で提供する能力に影響を及ぼし得る。
・試験薬治療またはプロトコル要件の不遵守(例えば、治験来院ができなかったなど)
・プロトコル外の抗がん剤などの許容できない併用薬の使用。
・妊娠したまたは授乳中の女性対象。
・プロトコルで指定された治療中止の理由。
・治験依頼者による試験の中止。
試験薬および投与の説明
化合物1は、滅菌濾過溶液から生成された凍結乾燥粉末ケーキ(目標用量20mg/バイアル、各バイアルは過剰分を考慮して21.5mgの活性物質を含有する)として無菌的に製造される。本生成物は、注射用水(WFI)(使用するバイアルあたり5.0mL)で再構成され、次いで希釈のために輸液バッグに移されることが意図されている。
予備的結果
化合物1を1時間の静脈内注入として投与した。上記のように、試験の最初の患者を0.25mg/kgの開始用量で治療し、3週間ごとに週5回1日用量を投与した(スケジュールA)。まず加速型用量漸増を利用し、そこでは、単一患者コホートを登録し、グレード2以上の治療関連有害事象(TRAE)が発生するまで各新たなコホートに100%まで用量を増加させた。単一患者をコホートA1(0.25mg/kg)に登録した。コホートA2では用量を2倍にして0.5mg/kgとし、グレード2レベルを上回る有害事象が発生したため、このコホートには3人の患者を登録した。スケジュールAの最初の4人の患者から得られた所見は以下のとおりであった:
・化合物1の半減期は約20時間であり、これは予測された半減期(約8時間)より長く、5日間の連続投与により有意な蓄積をもたらした
・mg/kgベースでの投与では、コホート内での投与量に大きなばらつきが生じた(例えば、一例では、ある患者は同じコホート内の別の患者の2倍を超える用量を投与された)。
注目すべきことに、サイクル1の後、1人の卵巣癌患者に部分奏効(PR)が認められた。サイクル2ではその患者の用量を低減し、リステージングにより、完全奏効(CR)およびCA-125バイオマーカーレベルの正常化が示された。
スケジュールAでの所見の結果、患者を以下の投与スケジュールで登録した:
スケジュールB:3週間ごとに1日1回を週3回、mg/mベース(すなわち、患者の体表面積に基づいて用量を計算)
スケジュールC:週1回、mg/mベース。このスケジュールで治療された患者は、化合物1およびエキサテカンの完全なPKプロファイルを評価するために、-14日目にセンチネル投与を受け、その後2週間治療を受けなかった。週1回の投与は、サイクル1の1日目に開始した。
図1Aは、化合物1およびエキサテカン(コホートA)の1日目の平均血漿レベルを示す。
図1Bは、化合物1およびエキサテカン(コホートA)の4日目の平均血漿レベルを示す。
図2Aは、化合物1およびエキサテカン(コホートB)の1日目の平均血漿レベルを示す。
図2Bは、化合物1およびエキサテカン(コホートB)の3日目の平均血漿レベルを示す。
以下の表は、スケジュールBおよびスケジュールCに登録された患者の状態をまとめたものである。
Figure 2024516825000020
Figure 2024516825000021
Figure 2024516825000022
上記の表に示されるように、この試験に登録された何人かの患者は臨床的利益を得た。例えば、
患者2-5(コホートB2)は、この治療での病勢進行の28ヶ月前からトポイソメラーゼ阻害剤であるトラスツズマブ デルクステカンを含む複数の前治療歴のある乳癌患者であった。化合物1の4サイクル後、患者は病勢安定を示した。
患者2-6(コホートB2)は、疼痛を引き起こす大きな胸壁病変を有する乳癌患者であった。化合物1の2サイクルは、胸壁病変の20%減(治療前から)、疼痛の消失、および多数の非標的病変の減少を示した。化合物1の4サイクルは、両方の標的病変のさらなる減少(治療前から29.1%減)と、非標的病変のさらなる減少を示した。
患者1-9(コホートB3)は、FOLFIRI+ベバシズマブのイリノテカンを含むレジメンを含む前治療を受けた結腸直腸癌患者であった。治験責任医師は、2サイクルの化合物1治療後の標的病変の16%の減少および腸症状の消失を報告した。
患者3-1(コホートB3)は、2ラインのイリノテカンを含むレジメン(FOLFURI+ベバシズマブ;FOLFIRINOX+ベバシズマブ)を含む前治療を受けた結腸直腸癌患者であった。化合物1の2サイクルは、癌胎児性抗原(CEA)の減少と共に病勢安定を示した。
患者2-11(コホートB3)は、複数の前治療歴のある卵巣癌患者であった。化合物1の2サイクルは、CA-125バイオマーカーレベルの低下と共に安定した疾患を示した。
患者2-9(コホートC1)は、複数の前治療歴のある乳癌患者であった。化合物1の2サイクルは、部分奏効を示した。
本明細書に説明されるものに加え、本発明の種々の変形が、前述の説明から当業者に明らかとなるであろう。このような変形は、添付の特許請求の範囲内にあることも意図される。本出願において引用される全ての特許、特許出願、および刊行物を含むが、これらに限定されない各参考文献は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。

Claims (86)

  1. 患者におけるがんを治療する方法であって、前記患者に、式(I)の化合物:
    Figure 2024516825000023
    またはその薬学的に許容される塩
    [式中、Rはペプチドであり、
    は、トポイソメラーゼIに結合する小分子トポイソメラーゼI標的化部分であり、
    Qは、部分RおよびRに共有結合されるリンカーである]を投与することを含み、
    前記化合物または前記その薬学的に許容される塩が、前記化合物の遊離型の量によって測定して約0.1mg/kg~約1.5mg/kgの1日用量で投与される、前記方法。
  2. が、立体構造的に制限されたペプチドである、請求項1に記載の方法。
  3. が、約6.0未満のpHを有する酸性または低酸素外套を有する細胞膜を横切って-QRを選択的に送達することができるペプチドである、請求項1に記載の方法またはその薬学的に許容される塩。
  4. が、カンプトテシン、オポテカン、イリノテカン(CPT-11)、シラテカン(DB-67、AR-67)、コシテカン(BNP-1350)、ルルトテカン、ギマテカン(ST1481)、ベロテカン(CKD-602)、ルビテカン、トポテカン、デルクステカン、またはエキサテカンのラジカルである、請求項1に記載の方法またはその薬学的に許容される塩。
  5. 患者におけるがんを治療する方法であって、前記患者に以下の構造を有する化合物1:
    Figure 2024516825000024
    またはその薬学的に許容される塩[式中、Pv1は以下の配列:ADDQNPWRAYLDLLFPTDTLLLDLLWCG(配列番号1)を含むペプチドである]を投与することを含み、
    前記化合物1または前記その薬学的に許容される塩が、前記化合物1の遊離型の量によって測定して約0.1mg/kg~約1.5mg/kgの1日用量で投与される、前記方法。
  6. 前記化合物1またはその薬学的に許容される塩が、前記患者に静脈内投与される、請求項5に記載の方法。
  7. 前記化合物1またはその薬学的に許容される塩が、前記化合物1の遊離型の量によって測定して約0.25mg/kg~約1.5mg/kgの1日用量で投与される、請求項5または6に記載の方法。
  8. 前記化合物1またはその薬学的に許容される塩が、前記化合物1の遊離型の量によって測定して約0.25mg/kg~約1.25mg/kgの1日用量で投与される、請求項5または6に記載の方法。
  9. 前記化合物1またはその薬学的に許容される塩が、前記化合物1の遊離型の量によって測定して約0.25mg/kg~約0.75mg/kgの1日用量で投与される、請求項5または6に記載の方法。
  10. 前記化合物1またはその薬学的に許容される塩が、前記化合物1の遊離型の量によって測定して約0.25mg/kgの1日用量で投与される、請求項5または6に記載の方法。
  11. 前記化合物1またはその薬学的に許容される塩が、前記化合物1の遊離型の量によって測定して約0.50mg/kgの1日用量で投与される、請求項5または6に記載の方法。
  12. 前記化合物1またはその薬学的に許容される塩が、前記化合物1の遊離型の量によって測定して約0.75mg/kgの1日用量で投与される、請求項5または6に記載の方法。
  13. 前記化合物1またはその薬学的に許容される塩が、前記化合物1の遊離型の量によって測定して約1.25mg/kgの1日用量で投与される、請求項5または6に記載の方法。
  14. 前記化合物1またはその薬学的に許容される塩が、連続投与スケジュールで投与される、請求項5~13のいずれか1項に記載の方法。
  15. 前記化合物1またはその薬学的に許容される塩が、1以上のサイクルを含む断続的投与スケジュールで投与され、各サイクルが、前記化合物1または前記その薬学的に許容される塩が投与される連続した日数の第1の期間と、前記化合物1または前記その薬学的に許容される塩が投与されない連続した日数の第2の期間とを含む、請求項5~13のいずれか1項に記載の方法。
  16. 各サイクルの全長が7日~60日である、請求項15に記載の方法。
  17. 各サイクルの全長が14日~30日である、請求項15に記載の方法。
  18. 各サイクルの全長が21日である、請求項15に記載の方法。
  19. 前記第1の期間が5日であり、前記第2の期間が前記サイクルの残りの期間である、請求項15~18のいずれか1項に記載の方法。
  20. 前記第1の期間が3日であり、前記第2の期間が前記サイクルの残りの期間である、請求項15~18のいずれか1項に記載の方法。
  21. 前記第1の期間が2日であり、前記第2の期間が前記サイクルの残りの期間である、請求項15~18のいずれか1項に記載の方法。
  22. 前記第1の期間が1日であり、前記第2の期間が前記サイクルの残りの期間である、請求項15~18のいずれか1項に記載の方法。
  23. 患者におけるがんを治療する方法であって、前記患者に、式(I)の化合物:
    Figure 2024516825000025
    またはその薬学的に許容される塩
    [式中、Rはペプチドであり、
    は、トポイソメラーゼIに結合する小分子トポイソメラーゼI標的化部分であり、
    Qは、部分RおよびRに共有結合されるリンカーである]を投与することを含み、
    前記化合物または前記その薬学的に許容される塩が、前記化合物の遊離型の量によって測定して約5mg/m~約100mg/mの1日用量で投与される、前記方法。
  24. が、立体構造的に制限されたペプチドである、請求項23に記載の方法。
  25. が、約6.0未満のpHを有する酸性または低酸素外套を有する細胞膜を横切って-QRを選択的に送達することができるペプチドである、請求項23に記載の方法またはその薬学的に許容される塩。
  26. が、カンプトテシン、オポテカン、イリノテカン(CPT-11)、シラテカン(DB-67、AR-67)、コシテカン(BNP-1350)、ルルトテカン、ギマテカン(ST1481)、ベロテカン(CKD-602)、ルビテカン、トポテカン、デルクステカン、またはエキサテカンのラジカルである、請求項23に記載の方法またはその薬学的に許容される塩。
  27. 患者におけるがんを治療する方法であって、前記患者に以下の構造を有する化合物1:
    Figure 2024516825000026
    またはその薬学的に許容される塩[式中、Pv1は以下の配列:ADDQNPWRAYLDLLFPTDTLLLDLLWCG(配列番号1)を含むペプチドである]を投与することを含み、
    前記化合物1または前記その薬学的に許容される塩が、前記化合物1の遊離型の量によって測定して約5mg/m~約100mg/mの1日用量で投与される、前記方法。
  28. 前記化合物1またはその薬学的に許容される塩が、前記患者に静脈内投与される、請求項27に記載の方法。
  29. 前記化合物1またはその薬学的に許容される塩が、前記化合物1の遊離型の量によって測定して約10mg/m~約80mg/mの1日用量で投与される、請求項27または28に記載の方法。
  30. 前記化合物1またはその薬学的に許容される塩が、前記化合物1の遊離型の量によって測定して約20mg/m~約60mg/mの1日用量で投与される、請求項27または28に記載の方法。
  31. 前記化合物1またはその薬学的に許容される塩が、前記化合物1の遊離型の量によって測定して約20mg/m~約45mg/mの1日用量で投与される、請求項27または28に記載の方法。
  32. 前記化合物1またはその薬学的に許容される塩が、前記化合物1の遊離型の量によって測定して約20mg/mの1日用量で投与される、請求項27または28に記載の方法。
  33. 前記化合物1またはその薬学的に許容される塩が、前記化合物1の遊離型の量によって測定して約30mg/mの1日用量で投与される、請求項27または28に記載の方法。
  34. 前記化合物1またはその薬学的に許容される塩が、前記化合物1の遊離型の量によって測定して約45mg/mの1日用量で投与される、請求項27または28に記載の方法。
  35. 前記化合物1またはその薬学的に許容される塩が、前記化合物1の遊離型の量によって測定して約60mg/mの1日用量で投与される、請求項27または28に記載の方法。
  36. 前記化合物1またはその薬学的に許容される塩が、連続投与スケジュールで投与される、請求項27~35のいずれか1項に記載の方法。
  37. 前記化合物1またはその薬学的に許容される塩が、週1回投与される、請求項27~36のいずれか1項に記載の方法。
  38. 前記化合物1またはその薬学的に許容される塩が、1以上のサイクルを含む断続的投与スケジュールで投与され、各サイクルが、前記化合物1または前記その薬学的に許容される塩が投与される連続した日数の第1の期間と、前記化合物1または前記その薬学的に許容される塩が投与されない連続した日数の第2の期間とを含む、請求項27~35のいずれか1項に記載の方法。
  39. 各サイクルの全長が7日~60日である、請求項38に記載の方法。
  40. 各サイクルの全長が14日~30日である、請求項38に記載の方法。
  41. 各サイクルの全長が21日である、請求項38に記載の方法。
  42. 前記第1の期間が5日であり、前記第2の期間が前記サイクルの残りの期間である、請求項38~41のいずれか1項に記載の方法。
  43. 前記第1の期間が3日であり、前記第2の期間が前記サイクルの残りの期間である、請求項38~41のいずれか1項に記載の方法。
  44. 前記第1の期間が2日であり、前記第2の期間が前記サイクルの残りの期間である、請求項38~41のいずれか1項に記載の方法。
  45. 前記第1の期間が1日であり、前記第2の期間が前記サイクルの残りの期間である、請求項38~41のいずれか1項に記載の方法。
  46. 前記がんが、卵巣癌、小細胞肺癌(SCLC)、非小細胞肺癌(NSCLC)、乳癌、胃癌、食道癌、結腸直腸癌、膵臓癌、尿路上皮癌、および肉腫から選択される、請求項1~45のいずれか1項に記載の方法。
  47. 前記患者が、がんに対する少なくとも1回の以前の治療に失敗している、請求項1~46のいずれか1項に記載の方法。
  48. 前記化合物1またはその薬学的に許容される塩を、追加の療法と組み合わせて投与することをさらに含む、請求項1~47のいずれか1項に記載の方法。
  49. 化合物1またはその薬学的に許容される塩を、治療を必要とする患者に投与する方法であって、前記患者に以下の構造を有する化合物1:
    Figure 2024516825000027
    またはその薬学的に許容される塩[式中、Pv1は以下の配列:ADDQNPWRAYLDLLFPTDTLLLDLLWCG(配列番号1)を含むペプチドである]を非経口的に送達することを含み、
    前記化合物1または前記その薬学的に許容される塩が、前記化合物1の遊離型の量によって測定して約0.1mg/kg~約1.5mg/kgの1日用量で投与される、前記方法。
  50. 前記化合物1またはその薬学的に許容される塩が、前記患者に静脈内投与される、請求項49に記載の方法。
  51. 前記化合物1またはその薬学的に許容される塩が、前記化合物1の遊離型の量によって測定して約0.25mg/kg~約1.5mg/kgの1日用量で投与される、請求項49または50に記載の方法。
  52. 前記化合物1またはその薬学的に許容される塩が、前記化合物1の遊離型の量によって測定して約0.25mg/kg~約1.25mg/kgの1日用量で投与される、請求項49または50に記載の方法。
  53. 前記化合物1またはその薬学的に許容される塩が、前記化合物1の遊離型の量によって測定して約0.25mg/kg~約0.75mg/kgの1日用量で投与される、請求項49または50に記載の方法。
  54. 前記化合物1またはその薬学的に許容される塩が、前記化合物1の遊離型の量によって測定して約0.25mg/kgの1日用量で投与される、請求項49または50に記載の方法。
  55. 前記化合物1またはその薬学的に許容される塩が、前記化合物1の遊離型の量によって測定して約0.50mg/kgの1日用量で投与される、請求項49または50に記載の方法。
  56. 前記化合物1またはその薬学的に許容される塩が、前記化合物1の遊離型の量によって測定して約0.75mg/kgの1日用量で投与される、請求項49または50に記載の方法。
  57. 前記化合物1またはその薬学的に許容される塩が、前記化合物1の遊離型の量によって測定して約1.25mg/kgの1日用量で投与される、請求項49または50に記載の方法。
  58. 前記化合物1またはその薬学的に許容される塩が、連続投与スケジュールで投与される、請求項49~57のいずれか1項に記載の方法。
  59. 前記化合物1またはその薬学的に許容される塩が、1以上のサイクルを含む断続的投与スケジュールで投与され、各サイクルが、前記化合物1または前記その薬学的に許容される塩が投与される連続した日数の第1の期間と、前記化合物1または前記その薬学的に許容される塩が投与されない連続した日数の第2の期間とを含む、請求項49~57のいずれか1項に記載の方法。
  60. 各サイクルの全長が7日~60日である、請求項59に記載の方法。
  61. 各サイクルの全長が14日~30日である、請求項59に記載の方法。
  62. 各サイクルの全長が21日である、請求項59に記載の方法。
  63. 前記第1の期間が5日であり、前記第2の期間が前記サイクルの残りの期間である、請求項59~62のいずれか1項に記載の方法。
  64. 前記第1の期間が3日であり、前記第2の期間が前記サイクルの残りの期間である、請求項59~62のいずれか1項に記載の方法。
  65. 前記第1の期間が2日であり、前記第2の期間が前記サイクルの残りの期間である、請求項59~62のいずれか1項に記載の方法。
  66. 前記第1の期間が1日であり、前記第2の期間が前記サイクルの残りの期間である、請求項59~62のいずれか1項に記載の方法。
  67. 前記化合物1またはその薬学的に許容される塩を、追加の療法と組み合わせて投与することをさらに含む、請求項49~66のいずれか1項に記載の方法。
  68. 化合物1またはその薬学的に許容される塩を、治療を必要とする患者に投与する方法であって、前記患者に以下の構造を有する化合物1:
    Figure 2024516825000028
    またはその薬学的に許容される塩[式中、Pv1は以下の配列:ADDQNPWRAYLDLLFPTDTLLLDLLWCG(配列番号1)を含むペプチドである]を非経口的に送達することを含み、
    前記化合物1または前記その薬学的に許容される塩が、前記化合物1の遊離型の量によって測定して約5mg/m~約100mg/mの1日用量で投与される、前記方法。
  69. 前記化合物1またはその薬学的に許容される塩が、前記患者に静脈内投与される、請求項68に記載の方法。
  70. 前記化合物1またはその薬学的に許容される塩が、前記化合物1の遊離型の量によって測定して約10mg/m~約80mg/mの1日用量で投与される、請求項68または69に記載の方法。
  71. 前記化合物1またはその薬学的に許容される塩が、前記化合物1の遊離型の量によって測定して約20mg/m~約60mg/mの1日用量で投与される、請求項68または69に記載の方法。
  72. 前記化合物1またはその薬学的に許容される塩が、前記化合物1の遊離型の量によって測定して約20mg/m~約45mg/mの1日用量で投与される、請求項68または69に記載の方法。
  73. 前記化合物1またはその薬学的に許容される塩が、前記化合物1の遊離型の量によって測定して約20mg/mの1日用量で投与される、請求項68または69に記載の方法。
  74. 前記化合物1またはその薬学的に許容される塩が、前記化合物1の遊離型の量によって測定して約30mg/mの1日用量で投与される、請求項68または69に記載の方法。
  75. 前記化合物1またはその薬学的に許容される塩が、前記化合物1の遊離型の量によって測定して約45mg/mの1日用量で投与される、請求項68または69に記載の方法。
  76. 前記化合物1またはその薬学的に許容される塩が、前記化合物1の遊離型の量によって測定して約60mg/mの1日用量で投与される、請求項68または69に記載の方法。
  77. 前記化合物1またはその薬学的に許容される塩が、連続投与スケジュールで投与される、請求項68~76のいずれか1項に記載の方法。
  78. 前記化合物1またはその薬学的に許容される塩が、週1回投与される、請求項68~77のいずれか1項に記載の方法。
  79. 前記化合物1またはその薬学的に許容される塩が、1以上のサイクルを含む断続的投与スケジュールで投与され、各サイクルが、前記化合物1または前記その薬学的に許容される塩が投与される連続した日数の第1の期間と、前記化合物1または前記その薬学的に許容される塩が投与されない連続した日数の第2の期間とを含む、請求項68~76のいずれか1項に記載の方法。
  80. 各サイクルの全長が7日~60日である、請求項79に記載の方法。
  81. 各サイクルの全長が14日~30日である、請求項79に記載の方法。
  82. 各サイクルの全長が21日である、請求項79に記載の方法。
  83. 前記第1の期間が5日であり、前記第2の期間が前記サイクルの残りの期間である、請求項79~82のいずれか1項に記載の方法。
  84. 前記第1の期間が3日であり、前記第2の期間が前記サイクルの残りの期間である、請求項79~82のいずれか1項に記載の方法。
  85. 前記第1の期間が2日であり、前記第2の期間が前記サイクルの残りの期間である、請求項79~82のいずれか1項に記載の方法。
  86. 前記第1の期間が1日であり、前記第2の期間が前記サイクルの残りの期間である、請求項79~82のいずれか1項に記載の方法。
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