JP2024516744A - 外科用リトラクタ、及び、外科用リトラクタを使用する方法 - Google Patents

外科用リトラクタ、及び、外科用リトラクタを使用する方法 Download PDF

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Abstract

【解決手段】基礎部分及び2つのリトラクタブレードを備えた外科用リトラクタ、並びにこのような外科用リトラクタを使用する方法が本明細書に開示されている。基礎部分は、(a)受入領域を夫々有する2つの延長部分、及び(b)一又は複数の係合部分を有している。各リトラクタブレードは、近位端部と遠位端部と有するブレード部分、及びブレード部分の近位端部から延びているアーム部分の両方を有している。各アーム部分は夫々の受入領域によって受け入れられる。

Description

本開示は、患者の脊柱の一部などの手術部位へのアクセスを提供するように構成されている外科用リトラクタに関する。本開示には、このような外科用リトラクタを脊椎手術などの外科的処置に使用する方法が更に開示されている。
基礎部分及び2つのリトラクタブレードを備えた外科用リトラクタ、並びにこのような外科用リトラクタを使用する方法が本明細書に開示されている。基礎部分は、(a)受入領域を夫々有する2つの延長部分、及び(b)一又は複数の係合部分を有している。各リトラクタブレードは、近位端部と遠位端部とを有するブレード部分、及びブレード部分の近位端部から延びているアーム部分の両方を有している。各アーム部分は夫々の受入領域によって受け入れられる。
各受入領域は、アーム部分と係合してアーム部分を基礎部分に対して固定するラチェット機構を有してもよい。ある実施形態では、アーム部分は、ラチェット機構と係合するためのラチェット歯を有している。ある実施形態では、受入領域は、回転すると基礎部分に対するアーム部分の位置を調節する前進機構を有し得る。
ある実施形態によれば、リトラクタブレードは一体部分で構成されている。ある実施形態では、リトラクタブレードは機能的に一体である。ある実施形態では、ブレード部分はアーム部分に直交し、各ブレード部分は他のブレード部分と平行であり、アーム部分は基礎部分に平行である。ある実施形態では、リトラクタは、2つのリトラクタブレードが基礎部分に対して調節されても、このような直交性及び平行な向きを維持するように構成されている。
ある実施形態には、リトラクタが患者の椎間板腔などの対象部位に対して適切に方向付けられているか否かを示すための整列機能が含まれている。ある実施形態では、適切な向きは椎間板腔に直交する側方進入である。ある実施形態では、整列機能はX線撮影で識別可能であり、ブレード部分の一方又は両方の近位端部に配置されている。
外科用リトラクタのある実施形態は、患者が腹臥位にある場合に使用されるように構成されている。ある実施形態は、患者が仰臥位又は側臥位にある場合の使用を可能にする。
ある実施形態によれば、一方又は両方のブレード部分は、光ケーブル、アンカー機構、ブレードエクステンダ、又は他の有用なツールをブレード部分に固定するための中央チャネルを有している。ある実施形態には、骨アンカーと共に使用されてもよい少なくとも1つの横チャネルが含まれている。
ある実施形態によれば、共にあるときの2つのリトラクタブレードの断面は概ね円形状である。ある実施形態では、断面は概ね長円形状である。円形状であるか又は長円形状であるかに関わらず、リトラクタブレードは、手術部位に向かって進むときに拡張器の上を摺動するように構成されてもよい。
外科用リトラクタを使用する方法が、本明細書に更に開示されている。ある方法では、患者の脊柱の側方位置で患者の皮膚に切開部分を形成し、脊柱の手術部位の位置を特定し、本開示に係る外科用リトラクタであってもよい2つのブレードの外科用リトラクタの後部リトラクタブレード及び前部リトラクタブレードを挿入し、外科用リトラクタを手術部位に向かって進めて、後部リトラクタブレードの遠位端部を手術部位の後方位置に配置し、後部リトラクタブレードを後方位置に固定し、外科的通路を拡大する。
ある実施形態では、脊柱の手術部位の位置を特定する際に、Kワイヤを手術部位に向かって進めて、Kワイヤの遠位端部を手術部位の組織に埋め込み、両方が円形状又は長円形状の断面を有してもよい少なくとも内側拡張器及び少なくとも外側拡張器をKワイヤの上で手術部位に向かって順次進める。ある実施形態では、内側拡張器及び外側拡張器の少なくとも1つは少なくとも1つの電極を有しており、内側拡張器及び外側拡張器の少なくとも1つが手術部位に向かって進む際に、神経叢マッピングなどの神経監視を提供するように構成されている。
図面に示されている実施形態は本来例示的且つ典型的なものであり、特許請求の範囲によって定義されている主題を限定することを意図するものではない。例示的な実施形態の以下の詳細な説明は、同様の構造には同様の参照符号が示されている以下の図面と共に読まれるとより理解され得る。
本開示に係る外科用リトラクタを示す斜視図である。 図1に示されている実施形態を示す別の斜視図である。 図1に示されている外科用リトラクタを示す平面図である。 図1に示されている外科用リトラクタを示す側面図である。 図1に示されている外科用リトラクタの構成要素である基礎部分を示す斜視図である。 図1に示されている外科用リトラクタの構成要素である外科用のアーム及びブレードを示す斜視図である。 図1に示されている外科用リトラクタの構成要素である外科用のアーム及びブレードを示す斜視図である。 補助リトラクタブレードを備えた本開示に係る外科用リトラクタを示す斜視図である。 本開示に係る補助リトラクタブレードの一実施形態を示す斜視図である。 本開示に係る補助リトラクタブレードの別の実施形態を示す斜視図である。 本開示に係る補助リトラクタブレードの更に別の実施形態を示す平面図である。 本開示に係る補助リトラクタブレードの更に別の実施形態を示す斜視図である。 本開示に係る補助リトラクタブレードの異なる実施形態を含む図8の外科用リトラクタを示す斜視図である。 補助リトラクタブレードを備えた本開示に係る外科用リトラクタを示す斜視図である。 2つの補助リトラクタブレードを備えた本開示に係る外科用リトラクタを示す斜視図である。
本開示は、外科用リトラクタに関し、具体的には脊椎手術に使用されるように構成されているリトラクタに関する。リトラクタは、単に手術部位へのアクセスを可能にするように構成されているだけでなく、これらの手術部位にアクセスするときに直面する特定の問題に対応するように更に構成されている。そのために、本明細書に開示されている外科用リトラクタ、及びこのような外科用リトラクタを使用するための方法は、側方進入により患者の脊柱にアクセスするのに特に適している。ある実施形態は、患者が腹臥位にある場合の側方進入に更に特に適している。ある実施形態は、患者が側臥位にある場合の側方進入に更に特に適している。ある実施形態は、患者が仰臥位である場合の側方進入に更に特に適している。ある実施形態は側方進入に適しているが、開示されているリトラクタの優れた特徴が他の進入に役立つため、他の進入も検討される。
図1は、2つの延長部分を有する基礎部分105 、後部リトラクタアーム110 、後部リトラクタブレード115 、前部リトラクタアーム120 及び前部リトラクタブレード125 を備えたリトラクタ100 の一実施形態を示している。基礎部分105 は2つの受入領域130, 135を有しており、各延長部分に1つの受入領域が設けられている。受入領域130, 135は、リトラクタアームの各々を受け入れるように構成されている。受入領域130 は後部リトラクタアーム110 を受け入れるように構成されており、受入領域135 は前部リトラクタアーム120 を受け入れるように構成されている。各リトラクタアーム110, 120は、各受入領域130, 135により着脱可能に受け入れられてもよく、又は、リトラクタアームが基礎部分105 から分離するのを防止するように夫々の端部にピン(又はある他の保持手段)を有してもよい。後方位置及び/又は前方位置に異なるリトラクタブレードを迅速に選択する選択肢を有するために、着脱性が望まれる場合がある。基礎部分105 は図5により詳細に示されている。
ある実施形態によれば、リトラクタ100 は、患者が腹臥位、側臥位又は仰臥位にある可能性がある間、腰椎の側方進入で使用するために配置される。ある実施形態では、リトラクタ100 は、患者の椎間板腔に直交する通路を形成するリトラクタブレード115, 125で位置決めされ、後部ブレード115 は椎間板腔の後方にあり、前部ブレード125 は椎間板腔の前方にあり、この場合、基礎部分105 は、患者の外側であって椎間板腔の後方に位置決めされる。この配置により、外科的通路への干渉を制限して所望の安定性が与えられることが分かっているが、他の構成及び配置が可能である。
各受入領域は、各リトラクタアームを基礎部分105 に対して固定位置に保持して各リトラクタアームの段階的な調節を可能にするように構成されている調節機構140, 145を夫々有している。調節機構140, 145は互いに独立して動作するように構成されている。ある実施形態では、2つの調節機構は、2つのリトラクタアームを同時的に調節するか、及び/又はリトラクタアームが基礎部分105 に対して自由に移動可能であるように各リトラクタアームを同時的に解放することにより、少なくとも部分的に共に動作するように構成されている。調節機構140, 145は、基礎部分105 に対して固定されたリトラクタアーム110, 120の位置を維持することができるあらゆる適切な機構の形態を有してもよい。ある実施形態では、調節機構140, 145は、基礎部分105 に対して固定されたリトラクタアーム110, 120の位置を調節することが更に可能である。図示されている実施形態では、調節機構140, 145は、各リトラクタアームの対応するラチェット歯と係合するラチェット機構である。
基礎部分105 は、基礎部分105 から延びている係合部分150 を更に有しており、係合部分150 は、リトラクタ100 をAアームなどの支持構造体に解放可能に固定することを可能にするように構成されており、支持構造体自体は、ベッドフレーム又は患者支持構造体などの別の支持構造体に固定される。
各リトラクタアーム及びその関連するリトラクタブレードは一体部分を構成してもよく、一体部分を機能的に実現すべく互いに固定されるか若しくは取り付けられてもよく、又は、互いに解放可能に固定されてもよい。この実施形態では、各リトラクタアーム及びそのリトラクタブレードは一体であるように製造されている。一体であるか又は機能的に一体である1つの利点は、強度及び安定性が追加されるということである。このような安定性は、リトラクタアームの位置を維持して望ましくない動きを防止するために必要である。
この図示されている実施形態では、様々な構成要素が互いに概ね直交しているか又は概ね平行であるように構成されている。例えば、基礎部分105 は、第1の面に沿って2つの延長部分を有すると記載されることができ、各リトラクタアームも第1の面に配置され、基礎部分に対して調節されても他方のリトラクタアームと平行であるように第1の面に維持されるように構成されている。同様に、係合部分150 は、第1の面で基礎部分105 から延びている。後部リトラクタブレード115 及び前部リトラクタブレード125 は夫々第1の面に直交して互いに平行である。夫々の向きは、外科的通路を調節又は拡大している間でも維持され、このため、リトラクタブレードの一方又は両方を基礎部分105 に対して調節する必要がある。
図示されている実施形態では、係合部分150 は基礎部分105 から直交して延びているように示されているが、ある実施形態では係合部分150 は斜めに延びている。例えば、係合部分150 が軸芯を定めて基礎部分が面を定める場合、軸芯と面との角度は、図示されている実施形態では0°であるが、約-45°~約90°、例えば約-30°、約-15°、約0°、約15°、約30°又は約45°のあらゆる適切な角度であってもよい。
図2は、調節機構140, 145をより良く示すためにリトラクタ100 を僅かに異なる角度で示しており、調節機構は、各リトラクタアームの一組の歯160 と係合するように構成されている歯止め155 を夫々有している。各調節機構は(図5に少なくとも部分的に見える)歯付きシャフト165 を更に有しており、歯付きシャフト165 は、時計回りに回転するとリトラクタアームを(後部リトラクタアーム110 の場合)後方に又は(前部リトラクタアーム120 の場合)前方に移動させる。リトラクタアーム110, 120が基礎部分105 に対して進むと、各リトラクタアームのマーク170 が表示窓175 を通して見える。ある実施形態では、マーク170 は、0.5 mm、1mm、2mm、3mm、4mm又はこれらの値の間のある値の増分で配置されている。マーク170 は、リトラクタアーム110, 120に沿った歯160 のサイズ及び間隔に相互に関連しており、各リトラクタアームの「ゼロ」位置からの変位を示す。
リトラクタアーム110, 120を進めることにより、外科的通路が拡大する。リトラクタアーム110, 120は、歯止め155 を歯160 から離脱させるレバー180 の一方又は両方を押すことにより、外科的通路の調節又は手術部位からのリトラクタブレード115, 125の取り外しを可能にするために解放されるか又は元の位置に戻ることができてもよい。一方のレバーを(後側又は前側のいずれかに)押さえておきながら、歯付きシャフトを反対側に回転させることにより、ユーザは、前部リトラクタアーム120 及び後部リトラクタアーム110 の両方を一斉に平行移動させることができる。これは、ユーザがリトラクタ100 を移動させてリトラクタの位置調整を改善したいが、リトラクタ100 が留められているか又は固定されている外科用支持体を調節したくない場合に望ましい場合がある。
図3は、リトラクタ100 を上から示し、言い換えれば、後部リトラクタブレード115 及び前部リトラクタブレード125 によって形成された外科的通路に沿って示す。この図は、後部リトラクタアーム110 及び前部リトラクタアーム120 が整列機能185 を夫々有しており、後部リトラクタブレード115 及び前部リトラクタブレード125 の夫々の近位端部が更なる整列機能187 を夫々有していることを更に示している。この実施形態では、整列機能185 は、各リトラクタアームの上面から底面に延びている三角形の孔である。更なる整列機能187 は、各ブレードの外面の角度を付けた切断部分である。整列機能185 及び更なる整列機能187 の両方は、患者の椎間板腔に対するリトラクタ100 の直交性の指標を外科医に与えるように構成されている。このような直交性は、患者に切開部分を形成して椎間板腔に側方進入によってアクセスし、リトラクタ100 を切開部分に配置して、その後、椎間板腔のX線画像を使用してリトラクタ100 の位置を確認することによって得られる。直交性の指標は、整列機能185 がX線画像に完全に見えるときに実現され、この画像は、対象の椎間板腔に直交する視線に沿って対象の椎間板腔を直接見るように配置されている。
整列機能185 は、三角形の形状で示されているが、円形、正方形などのあらゆる他の適切な形状を使用して形成されてもよい。また、この実施形態の整列機能185 は上面から底面に延びている孔であるが、部分的な孔が所望量のX線透過性を有してもよい。或いは、リトラクタアーム110, 120自体がある程度X線透過性を有する場合、整列機能185 は、リトラクタアーム110, 120に埋め込まれるか又は適用されるX線不透過性材料などのX線不透過性マーカを有してもよい。
図3は、リトラクタブレード115, 125が中央チャネル190 及び2つの横チャネル195 を夫々有していることを更に示す。ある実施形態では、中央チャネルは、光ケーブル、組織シム、椎間板内シム、アンカーシム、ブレードエクステンダ又はあらゆる他の適切なデバイスの内の少なくとも1つを受けるように構成されている。ある実施形態では、横チャネル195 の少なくとも1つは、アンカーデバイス、例えばその頭部が横チャネル195 と係合する骨ねじ、光ケーブル、組織シム、補助引き込みデバイスなどを受けるように構成されている。
リトラクタブレード115, 125間に形成された開口部を見下ろすと、開口部の円形状が強調される。しかしながら、ある実施形態では、開口部は長円形又は楕円形などの他の形状を有する。図示されていないが、このような非円形形状は、ある実施形態ではリトラクタブレード115, 125の幅をその深さ又は厚さと比較して拡大することによって実現される。
ある実施形態では、リトラクタブレード115, 125間の開口部の形状は、患者の体内に外科的に埋め込まれるように構成されているタイプのインプラントの形状によって決定されてもよい。例えば、インプラントの幅がより広いと、外科的通路のより広い幅を必要とする場合があるが、単に外科的通路を全ての方向に拡大するのではなく、長円形状のブレードを使用すると、より大きな通路を全ての方向に必要とすることなく、通路を一方向に拡大することにより、周囲の組織及び神経への外傷を軽減する。
ある実施形態では、開口部の形状は、手術部位への経路を示して外科的通路を形成するために使用される拡張器の形状によって決定される。例えば、円筒形状の拡張器を使用する場合、円形状のブレードを備えたリトラクタを使用することにより、作業通路を形成できるように最適な係合が得られる場合がある一方、長円形状の拡張器は、ブレードが共に長円形状の開口部又は通路を形成するリトラクタの使用を必要とするか又は少なくとも示唆する場合がある。
図4は、リトラクタ100 の側面図又は側方図であり、リトラクタアーム110, 120を基礎部分105 に沿って確実に維持することにより、ある程度達成されるリトラクタアーム110, 120及びリトラクタブレード115, 125間の所望の直交性を示す。図4は、特にブレード115, 125が互いに接するように配置されているときにリトラクタブレード115, 125の形状が概ね円筒形状であることを更に示す。しかしながら、図示されているように、ある実施形態には遠位端部に向かって先細になるリトラクタブレードが含まれる。ある実施形態では、このような先細部分はリトラクタブレードの外面に限定される。言い換えれば、リトラクタブレードの内面は共に、夫々の長さに沿って一定の円筒形状の経路を維持する。
図5は、基礎部分105 を独立して示す。リトラクタアーム110 が受入領域130 に挿入されなければ、表示窓175 を通して歯付きシャフト165 の歯付き部分を見ることができる。使いやすさのために、基礎部分の各端部又は延長部分に、「前方」を示す「A」又は「後方」を示す「P」がラベル付けされており、どのリトラクタアームをどの受入領域に挿入するかを示すだけでなく、患者、特にアクセスする椎間板腔に対してリトラクタ100 をどのように配置するかについて予め注意を促す。
図6は、後部リトラクタアーム110 及び後部リトラクタブレード115 を示し、後部リトラクタアーム110 及び後部リトラクタブレード115 は、この実施形態では一体部分を形成するように構成されている。ある実施形態では、リトラクタアーム及びリトラクタブレードは単一のユニットで構成されている。ある実施形態では、リトラクタアーム及びリトラクタブレードは互いに不可逆的に固定されて本質的に単一のユニットを形成する。ある実施形態では、リトラクタブレード及びリトラクタアームは互いに可逆的に取り付けられている。
中央チャネル190 は、後部リトラクタブレード115 の略全長を延びるように図示されており、後部リトラクタブレード115 の近位端部に1つの開口部が設けられている。ある実施形態では、中央チャネル190 は後部リトラクタブレード115 の全長に延びており、後部リトラクタブレード115 の近位端部及び遠位端部の両方で開口していることを意味する。この図示されている実施形態では、中央チャネル190 は、中央チャネル190 に沿って外科的通路に挿入されるツールのための様々な固定ポイント又は停止ポイントを与えるように構成されている凹部197 を有している。例えば、椎間板内シムの延長部分又はタブが凹部197 の内の1つに延びることができるとき、椎間板内シムは後部リトラクタブレード115 に対して所定の位置に固定されてもよい。図7には示されていないが、同様の凹部が前部リトラクタブレード125 の中央チャネルに組み込まれてもよい。
図7は、一体部分を形成すべく構成されるように図示されている前部リトラクタアーム120 及び前部リトラクタブレード125 を示す。後部リトラクタアーム110 及び後部リトラクタブレード115 と同様に、前部リトラクタアーム120 及び前部リトラクタブレード125 は単一のユニットで構成されてもよく、又は単一のユニットになるように固定されてもよく、又は互いに可逆的に固定されてもよい。
外科用リトラクタ100 及び本開示と一致する同様のリトラクタを使用する方法は複数の準備工程を有する。ある実施形態では、このような準備は、患者を腹臥位、側臥位、仰臥位、又はあらゆる他の適切な患者位置に位置決めすることから始まる。その後の準備には、所望の手術部位にアクセスするための切開ポイントを特定して、切開部分を形成し、ガイドワイヤ又はKワイヤなどの器具ガイドを手術部位に進めることが含まれる。器具ガイドは、経腰筋処置を行うために腰筋の少なくとも一部を通って進んでもよい。
手術部位への最初のアクセスが確立されると、ある実施形態では、一又は複数のシーケンシャル拡張器を器具ガイドに沿って切開部分を通して手術部位に至るまで進めることが含まれる。シーケンシャル拡張器の内の一又は複数は、神経監視及び/又は神経検出のために構成されてもよい。シーケンシャル拡張器は、円形状の断面又は長円形状の断面を有してもよい。ある実施形態では、外科用リトラクタ100 などの適切なリトラクタは、リトラクタの遠位端部が手術部位若しくは椎間板腔に接するまで又は手術部位若しくは椎間板腔の十分近くにあるまで最も外側の拡張器の上を進み、その後、一又は複数の拡張器は、リトラクタ100 が外科的通路を形成して手術部位にアクセスできるように外されてもよい。
リトラクタ100 は、配置されるとフレーム、手術ベッド又は手術台に固定されるAアームなどの外科用支持体に固定されてもよい。ある実施形態では、後部ブレード115 などの外科用リトラクタのブレードの内の1つが椎間板腔の後方に配置される。このような配置は、外科用支持体(例えばAアーム)を調節するか、又は調節機構140 を操作して後部ブレード115 を後方に移動させることにより行われてもよい。適切に配置されると、後部ブレード115 を椎間板腔に対して固定するために、アンカーシム又は椎間板内シムが、中央チャネル190 又は横チャネル195 の内の1つのいずれかに沿って外科的通路内に進み、骨又は椎間板内空間のいずれかに配置される。
その後、外科医又はユーザが、調節機構140, 145の一方又は両方を操作して、前部ブレード125 がアンカーねじ、椎間板内シム又はあらゆる他の適切なアンカー機構を使用して固定されてもよいポイントに所望のサイズの外科的通路が形成されるまで前部ブレード125 を前方に移動させることにより外科的通路を拡大する。
図8は、外科用リトラクタ200 の実施形態を示し、外科用リトラクタ200 は、多くの点でリトラクタ100 と同様であるが、後部リトラクタブレード215 及び前部リトラクタブレード225 の相対位置は、後部リトラクタブレード115 及び前部リトラクタブレード125 と比較して逆になっていることに注目する。ある実施形態では、1つの向きが他の向きより好ましい。この実施形態は更に、後部リトラクタブレード215 のチャネル内に配置された椎間板内シム291 と共に図示されている。本明細書の他の箇所に記載されているように、リトラクタブレードの一又は複数のチャネルは、あらゆる数の付属物又はアクセサリー、例えば様々なサイズ及び形状の組織シム、椎間板内シム、光ケーブル、骨アンカーなどを受けるように構成されてもよい。
図8は、リトラクタ200 などの本開示に係る外科用リトラクタが、基礎部分305 、ブレードアーム310 及び補助ブレード315 を含むモジュール式ブレード組立体300 などの一又は複数のモジュール式ブレード組立体を受けるように構成されてもよいことを更に示す。モジュール式ブレード組立体300 は、調節機構365 などの、リトラクタ100 及びリトラクタ200 に設けられている多くの機能を有しており、調節機構は、回転すると、後部ブレード215 及び前部ブレード225 に対する補助ブレード315 の位置を調節して、様々なリトラクタブレードによって形成される外科的通路を増大又は減少させる。モジュール式ブレード組立体300 は、前部ブレードアーム220 にカチッと嵌まり込むか又は他の方法で確実に取り付けられるように構成されている。以下に更に詳細に記載されるようなモジュール式ブレード組立体のある実施形態は、後部ブレードアーム210 にカチッと嵌まり込むか又は他の方法で確実に取り付けられるように構成されている。
ブレードアーム310 は、基礎部分305 に対して移動可能であり、ある実施形態では基礎部分805 から完全に外されてもよい。このモジュール性により、様々なブレードと共に様々な基礎部分を使用することができる。基礎部分の様々な構成及びブレードの様々な構成が、以下に更に詳細に記載される。ある実施形態では、モジュール式ブレード組立体用の一組の器具は、(1)1つの基礎部分及び2以上の別個のリトラクタブレード、(2)2以上の基礎部分及び1つのリトラクタブレード、又は(3)2以上の基礎部分及び2以上のリトラクタブレードを含む。ある実施形態では、ユーザのニーズが処置の間に変わるため、1度の処置で基礎部分及び/又はリトラクタブレードの様々な配置を使用することが有利な場合がある。
モジュール式ブレード組立体は整列機能385 を更に有している。この実施形態では、整列機能385 は、(後部ブレードアーム210 の整列機能285 と同様であるが、図示されていない)前部ブレードアーム220 に配置されている整列機能と整列する基礎部分305 の三角形状の貫通孔である。この整列機能は、ユーザがリトラクタ200 の整列機能を使用し得ることを妨げないように構成されている。ある実施形態では、整列機能385 は、リトラクタアームの整列機能の機能性を強化するように構成されている。この図示されている実施形態では、整列機能385 は、基礎となる整列機能と実質的に同一の形状及びサイズを有するが、ある実施形態では、整列機能385 は、基礎となる整列機能の形状とは異なる形状を有するか、及び/又は基礎となる整列機能より大きい若しくは小さい。
図9~11は、本開示に係るリトラクタの前部ブレードアームに取り付けられるように夫々構成されているモジュール式ブレード組立体の3つの異なる実施形態を示すが、当業者は、これらの開示された実施形態の特徴が、後部ブレードアームに取り付けられるように構成されているモジュール式ブレード組立体に同様に適用され得ることを理解する。
図9は、モジュール式ブレード組立体300 の補助ブレード315 が中央チャネル390 及び2つの横チャネル395 の両方を有していることを示す。ある実施形態では、中央チャネル390 は組織シム、椎間板内シム及び/又は光ケーブルのいずれか1つを受けるように構成されている。ある実施形態では、横チャネル395 は、手術部位に対して補助ブレード315 を所定の位置に取り付けるか又は固定するように骨アンカーの少なくとも一部を受けるように構成されている。
図10は、モジュール式ブレード組立体300 と同様のモジュール式ブレード組立体400 の実施形態を示すが、補助ブレード415 は中央チャネル490 のみを有して横チャネルを有さない。図10には更に、ブレードアーム410 を迅速に解放するように構成されている解放機構401 が見える。ある実施形態では、解放機構401 は前後に摺動することによって動作する。ある実施形態では、解放機構401 は、ブレードアーム410 を解放すべく押し下げられる押しボタンとして動作する。解放機構401 が作動すると、ブレードアーム410 は本体部分405 に対して自由に摺動してもよい。
図11は、モジュール式ブレード組立体300, 400と同様のモジュール式ブレード組立体500 の実施形態を示すが、補助ブレード515 は中央チャネル590 を有し、中央チャネル590 の左側に1つの横チャネル595 のみを有している。ある実施形態では、横チャネル595 は中央チャネル590 の右側に配置されている。
図12は、モジュール式ブレード組立体300, 400, 500 と同様のモジュール式ブレード組立体600 の実施形態を示し、モジュール式ブレード組立体600 は後部ブレードアーム210 に取り付けられるように構成されていることが主な違いである。図12は、基礎部分605 の下側にある受入領域603 を更に示す。この受入領域内に、後部ブレードアーム210 の一部が挿入される。モジュール式ブレード組立体600 は、後部ブレードアーム210 からの離脱を引き起こすように構成されている解放機構602 を更に有している。図示されているように、解放機構602 は押しボタン機構であるが、ある実施形態では、トグル機構及び他の任意の数の適切な機構が使用される。この図示されている実施形態には、中央チャネル690 に配置された組織シム691 が更に含まれる。
図13は、リトラクタ200 の前部ブレードアーム220 に固定されたモジュール式ブレード組立体700 の実施形態を示す。モジュール式ブレード組立体700 は、モジュール式ブレード組立体300, 400, 500, 600と多くの点で同様であるが、基礎部分705 の細長部分が重要な違いである。このような構成により、はるかに大きな外科的通路を形成することができる。例えば、行う手術が1つの椎間板のみを対象とする場合、周囲の組織への外傷を最小限に抑えるために、より小さい外科的通路が望ましい場合がある。しかしながら、ある手術では、椎間板腔毎に別々の外科的通路を形成するのではなく、1つの進入で2以上の椎間板腔にアクセスすることが望ましい場合がある。モジュール式ブレード組立体700 は、外科的通路の所望のサイズを得るためにあらゆる適切な長さであってもよい細長部分を有することにより、このような状況のために構成されている。
図14は、モジュール式リトラクタブレード900 を備えた外科用リトラクタ800 の実施形態を示す。外科用リトラクタ800 はリトラクタ100, 200と多くの面で同様であり、後部ブレード815 及び前部ブレード825 が共に円形状ではなく長円形状になることが重要な違いである。このような形状の変化は、特定の外科的処置では有利な場合がある。
モジュール式ブレード組立体900 は、モジュール式ブレード組立体300, 400, 500, 600, 700 と多くの面で同様である。モジュール式ブレード組立体900 は、この実施形態ではトグル機構である解放機構902 を有している。解放機構902 は、モジュール式ブレード組立体を前部ブレードアーム820 と固定された配置で維持するが、その後、切り替えられると、モジュール式ブレード組立体900 が前部ブレードアーム820 から容易に外され得るように構成されている。モジュール式ブレード組立体は、組織シム991 を有するように更に示されている。
図15は、前部モジュール式リトラクタブレード1100及び後部モジュール式リトラクタブレード1200を備えた外科用リトラクタ1000の実施形態を示す。外科用リトラクタ1000はリトラクタ100, 200, 800 と多くの面で同様であり、後部ブレード1015及び前部ブレード1025が共に長円形状又は円形状ではなく、ある程度矩形状になることが重要な違いである。このような形状の変化は、特定の外科的処置では有利な場合がある。
モジュール式ブレード組立体900 は、モジュール式ブレード組立体300, 400, 500, 600, 700 と多くの面で同様である。モジュール式ブレード組立体900 は、この実施形態ではトグル機構である解放機構902 を有している。解放機構902 は、モジュール式ブレード組立体を前部ブレードアーム820 と固定された配置で維持するが、その後、切り替えられると、モジュール式ブレード組立体900 が前部ブレードアーム820 から容易に外され得るように構成されている。モジュール式ブレード組立体は、組織シム991 を有するように更に示されている。
モジュール式ブレード組立体1100, 1200は、モジュール式ブレード組立体300, 400, 500, 600, 700, 900と多くの面で同様である。1つのリトラクタ1000でのモジュール式ブレード組立体1100及びモジュール式ブレード組立体1200の両方の使用は、組織シム1191, 1291などの組織シム、椎間板内シム及び光ケーブルを収容するための一又は複数のチャネルを夫々有する4つのブレードで外科的通路を確立すべく、リトラクタ1000の2つのブレードの簡単な構成が、どのように容易に修正され得るかを例証する。
ある実施形態によれば、リトラクタ1000で使用されるタイプのリトラクタブレードを処置のために利用可能にすること及び/又は処置中に変更することが望ましい場合がある。例えば、一又は複数の拡張器を使用して手術部位へのアクセスが実現されるため、ユーザは、最終的な外科用通路が概ね円形状、概ね長円形状、又は概ね矩形状であるべきかを決定して、それに応じてリトラクタブレードを選択し得ることを望む場合がある。
従って、適切なリトラクタシステムは、(1)1つのリトラクタ基礎部分(例えば基礎部分105, 205, 805, 1005のいずれか1つ)、(2)リトラクタブレードがブレードアームと一体化されているか又は一体である2以上のタイプのリトラクタブレード(例えばリトラクタブレード115, 125, 215, 225, 815, 825, 1015, 1025のいずれか1つ)、及び、(3)任意に、本明細書に開示されている様々なモジュール式リトラクタ組立体の一又は複数(例えばモジュール式リトラクタブレード組立体300, 400, 500, 600, 700, 900, 1100, 1200のいずれか1つ)を備えてもよい。リトラクタシステムのある実施形態は、長さが異なるリトラクタブレードを用いて追加のモジュール性を示してもよい。リトラクタシステムのある実施形態は、あらゆる適切な又は望ましい形状/サイズ/長さのブレードが、リトラクタ基礎部分に係合しているリトラクタアームに取り付けられるか又は前記リトラクタアームから外されてもよいように、ブレードアームと一体化されていないリトラクタブレードを用いて更なるモジュール性を示してもよい。
本開示によれば、本明細書に開示されている外科用リトラクタを使用するある例示的な方法では、患者の皮膚を通して手術部位へのアクセス経路を形成し、皮膚を通して一対のリトラクタブレードを挿入し、リトラクタブレードを手術部位に向かって進め、リトラクタブレードを互いに分離して、手術部位で外科的処置を行うための外科的通路を確立する。アクセス経路の形成には、(a)皮膚の所望の箇所に切開部分を形成した後、ガイドワイヤを手術部位に向かって進めること、及び(b)アクセス経路を順次拡大するように、一又は複数の拡張器をガイドワイヤの上で進めることの一又は複数を含んでもよい。ある実施形態では、一又は複数の拡張器は、アクセス経路に沿ってもよく又はアクセス経路に近くてもよい神経を検出するように構成されている神経監視システムと電気的に連通している。ある実施形態では、リトラクタブレードはリトラクタ基礎部分に既に連結されているか、又は、手術部位に向かって進んだ後、リトラクタ基礎部分に連結されてもよい。ある実施形態では、その後、リトラクタ基礎部分は、手術台に取り付けられているAアームなどの支持構造体に取り付けられる。ブレードの一方又は両方を移動させることにより、ブレードを互いに分離してもよく、この移動は、ブレードを単に引き離すことにより、又は調節機構を使用してリトラクタ基礎部分に対するブレードの一方又は両方の位置を調節することにより行われてもよい。ある実施形態では、リトラクタブレードを分離した後、外科的通路を更に拡大すること、又は外科的通路への周囲の組織の侵入を軽減又は防止するために追加の障壁を設けることが望ましい場合がある。このような状況では、モジュール式ブレード組立体が既存のリトラクタのリトラクタアームの1つに固定され得るまで、モジュール式ブレード組立体のリトラクタブレードを外科的通路に挿入することにより、モジュール式ブレード組立体を使用してもよい。追加の拡大又は追加の障壁が望ましい場合、別のモジュール式ブレード組立体が、第1のモジュール式ブレード組立体と同様に使用されてもよいが、他のリトラクタアームに固定される。
実施形態
以下の実施形態は、本開示の執筆者らが検討している特定の構成、材料、配置などの例としてのみ提供されている。
実施形態1.第1の受入領域を有する第1の延長部分、第2の受入領域を有する第2の延長部分、及び、一又は複数の係合部分を有する基礎部分と、
近位端部及び遠位端部を有する後部リトラクタブレードであって、近位端部から延びて、基礎部分の第1の受入領域によって摺動して受け入れられるように構成されている第1のリトラクタアームを有する後部リトラクタブレードと、
近位端部及び遠位端部を有する前部リトラクタブレードであって、近位端部から延びて、基礎部分の第2の受入領域によって摺動して受け入れられるように構成されている第2のリトラクタアームを有する前部リトラクタブレードと
を備えており、
後部リトラクタブレード及び前部リトラクタブレードは共に調節可能な外科的通路を形成し、
後部リトラクタブレード及び前部リトラクタブレードは、基礎部分に対して独立して調節可能である、外科用リトラクタ。
実施形態2.第1の受入領域及び第2の受入領域の少なくとも1つは、第1のリトラクタアーム又は第2のリトラクタアームが第1の受入領域又は第2の受入領域を通って平行移動すると、第1のリトラクタアーム又は第2のリトラクタアームを基礎部分に対して所定の位置に固定するように構成されているラチェット機構を有している、実施形態1又は2の記載の外科用リトラクタ。
実施形態3.第1のリトラクタアーム又は第2のリトラクタアームは、ラチェット機構と係合するように構成されているラチェット歯を外面に沿って有している、実施形態2に記載の外科用リトラクタ。
実施形態4.ラチェット機構は解放レバーを有しており、解放レバーは、押されると、ラチェット機構を第1のリトラクタアーム又は第2のリトラクタアームから外して、第1の受入領域又は第2の受入領域を通して第1のリトラクタアーム又は第2のリトラクタアームの自由な移動を可能にする、実施形態2又は3に記載の外科用リトラクタ。
実施形態5.第1の受入領域及び第2の受入領域の少なくとも1つは、回転すると基礎部分に対する第1のリトラクタアーム又は第2のリトラクタアームの位置を調節する前進機構を有している、実施形態1~4のいずれか1つに記載の外科用リトラクタ。
実施形態6.後部リトラクタブレード及び前部リトラクタブレードの少なくとも1つが第1のリトラクタアーム又は第2のリトラクタアームに一体化されている、実施形態1~5のいずれか1つに記載の外科用リトラクタ。
実施形態7.後部リトラクタブレード及び前部リトラクタブレードの少なくとも1つが第1のリトラクタアーム又は第2のリトラクタアームと機能的に夫々一体化されている、実施形態1~6のいずれか1つに記載の外科用リトラクタ。
実施形態8.(a)後部リトラクタブレード及び第1のリトラクタアーム、並びに(b)前部リトラクタブレード及び第2のリトラクタアームの少なくとも1つが一体である、実施形態1~7のいずれか1つに記載の外科用リトラクタ。
実施形態9.(a)後部リトラクタブレード及び第1のリトラクタアーム、並びに(b)前部リトラクタブレード及び第2のリトラクタアームの少なくとも1つが1つの材料で形成されている、実施形態1~8のいずれか1つに記載の外科用リトラクタ。
実施形態10.後部リトラクタブレードは、第1のリトラクタアームによって定められる軸芯に実質的に直交する軸芯を定めており、前部リトラクタブレードは、第2のリトラクタアームによって定められる軸芯に実質的に直交する軸芯を定めている、実施形態1~9のいずれか1つに記載の外科用リトラクタ。
実施形態11.後部リトラクタブレード及び前部リトラクタブレードの夫々の軸芯は、互いに実質的に平行であり、後部リトラクタブレード及び前部リトラクタブレードが、外科的通路のサイズを調節するように基礎部分に対して独立して調節されるとき、実質的に平行なままである、実施形態10に記載の外科用リトラクタ。
実施形態12.後部リトラクタブレード及び前部リトラクタブレードの夫々の軸芯は、互いに実質的に平行であり、後部リトラクタブレード及び前部リトラクタブレードが相対的に調節されるときも維持される、実施形態10又は11に記載の外科用リトラクタ。
実施形態13.後部リトラクタブレード及び前部リトラクタブレードの少なくとも1つは近位端部に、手術部位に対する外科用リトラクタの直交性の指標を与えるように構成されている少なくとも1つの整列機能を有している、実施形態1~12のいずれか1つに記載の外科用リトラクタ。
実施形態14.整列機能はX線撮影で識別可能である、実施形態13に記載の外科用リトラクタ。
実施形態15.整列機能は、第1のリトラクタ又は第2のリトラクタの近位端部に貫通孔を有している、実施形態13又は14に記載の外科用リトラクタ。
実施形態16.整列機能は、第1のリトラクタ又は第2のリトラクタの近位端部に三角形状の貫通孔を有しており、三角形が外科的通路の方を指している、実施形態13~15のいずれか1つに記載の外科用リトラクタ。
実施形態17.手術部位は、患者の脊柱の椎間板腔である、実施形態13~16のいずれか1つに記載の外科用リトラクタ。
実施形態18.椎間板腔に対する外科用リトラクタの直交性は、側方処置によって得られる、実施形態17に記載の外科用リトラクタ。
実施形態19.患者の腰筋の一部を少なくとも部分的に通って延びるように構成されている、実施形態18に記載の外科用リトラクタ。
実施形態20.後部リトラクタブレード及び前部リトラクタブレードの少なくとも1つは、後方に配置されるか又は前方に配置されるかを示すためのマークを有している、実施形態1~19のいずれか1つに記載の外科用リトラクタ。
実施形態21.基礎部分は、どの延長部分が後方又は前方に配置されるかを示すための一又は複数のマークを有している、実施形態1~20のいずれか1つに記載の外科用リトラクタ。
実施形態22.患者が腹臥位にある場合に使用されるように構成されている、実施形態1~21のいずれか1つに記載の外科用リトラクタ。
実施形態23.患者が側臥位にある場合に使用されるように構成されている、実施形態1~21のいずれか1つに記載の外科用リトラクタ。
実施形態24.基部部分は前面、後面、上面及び底面を有しており、第1の受入領域及び第2の受入領域は前面から後面に夫々延びている、実施形態1~23のいずれか1つに記載の外科用リトラクタ。
実施形態25.一又は複数の係合部分は基礎部分の後面から延びている、実施形態24に記載の外科用リトラクタ。
実施形態26.第1のリトラクタアーム及び第2のリトラクタアームの少なくとも1つは、外科的通路のサイズを示すためのマークを有する上面を有している、実施形態1~25のいずれか1つに記載の外科用リトラクタ。
実施形態27.第1の受入領域及び第2の受入領域の少なくとも1つは、第1のリトラクタアーム又は第2のリトラクタアームのマークを見るための窓を有している、実施形態26に記載の外科用リトラクタ。
実施形態28.後部リトラクタブレード及び前部リトラクタブレードの少なくとも1つは、近位端部から遠位端部に向かって延びている中央チャネルを有している、実施形態1~27のいずれか1つに記載の外科用リトラクタ。
実施形態29.後部リトラクタブレード及び前部リトラクタブレードの少なくとも1つは、近位端部から遠位端部に向かって延びている少なくとも1つの横チャネルを有している、実施形態1~28のいずれか1つに記載の外科用リトラクタ。
実施形態30.ねじ山付軸部と、少なくとも1つの横チャネルによって受けられるように構成されている突出部とを有するアンカーを更に備えている、実施形態29に記載の外科用リトラクタ。
実施形態31.後部リトラクタブレード及び前部リトラクタブレードは、互いに接するときに管を共に形成する、実施形態1~30のいずれか1つに記載の外科用リトラクタ。
実施形態32.管は、外科的通路を実質的に囲む、実施形態31に記載の外科用リトラクタ。
実施形態33.管は、実質的に円形状の断面を有する、実施形態31又は32に記載の外科用リトラクタ。
実施形態34.管は、実質的に長円形状の断面を有する、実施形態31又は32に記載の外科用リトラクタ。
実施形態35.管は、実質的に矩形状の断面を有する、実施形態31又は32に記載の外科用リトラクタ。
実施形態36.後部リトラクタブレード及び前部リトラクタブレードは、拡張器の上で摺動するように構成されている、実施形態1~35のいずれか1つに記載の外科用リトラクタ。
実施形態37.後部リトラクタブレード及び前部リトラクタブレードは、実質的に矩形状の外科的通路を形成する、実施形態1~30のいずれか1つに記載の外科用リトラクタ。
実施形態38.外科用リトラクタを使用する方法であって、
患者の脊柱の側方位置で患者の皮膚に切開部分を形成し、
脊柱の手術部位の位置を特定し、
実施形態1~37のいずれか1つに記載の外科用リトラクタの後部リトラクタブレード及び前部リトラクタブレードを挿入し、
外科用リトラクタを手術部位に向かって進めて、手術部位にアクセスするための外科的通路を形成し、
後部リトラクタブレードの遠位端部を手術部位の後方位置に配置し、
後部リトラクタブレードを後方位置に固定し、
外科的通路を拡大する、方法。
実施形態39.脊柱の手術部位の位置を特定する際に、
Kワイヤを手術部位に向かって進めて、Kワイヤの遠位端部を手術部位の組織に埋め込み、
内側拡張器及び外側拡張器をKワイヤの上で手術部位に向かって順次進める、実施形態38に記載の方法。
実施形態40.Kワイヤを手術部位に向かって進める際に、腰筋の少なくとも一部を横断する、実施形態39に記載の方法。
実施形態41.内側拡張器及び外側拡張器の少なくとも1つは、少なくとも1つの電極を有しており、内側拡張器及び外側拡張器の少なくとも1つが手術部位に向かって進む際に神経監視を提供するように構成されている、実施形態39又は40に記載の方法。
実施形態42.少なくとも1つの電極は神経叢マップを与えるように構成されている、実施形態41に記載の方法。
実施形態43.内側拡張器及び外側拡張器は円形状の断面を有する、実施形態39~42のいずれか1つに記載の方法。
実施形態44.内側拡張器及び外側拡張器は長円形状の断面を有する、実施形態39~42のいずれか1つに記載の方法。
特定の実施形態が本明細書に示されて記載されているが、請求する主題の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び調整がなされ得ることを理解されたい。更に、請求する主題の様々な態様が本明細書に記載されているが、このような態様は組み合わせて利用される必要はない。本明細書に開示されている実施形態の一部は、特定の進入(例えば側方)に関連して開示されている場合があるが、他の進入(例えば前方、後方、経椎間孔など)も検討されることに更に注目すべきである。
特に示されていない限り、明細書及び特許請求の範囲に使用されている成分の量、特性、例えば分子量、反応条件などを表す全ての数は、「約」という用語によって全ての例で変更されると理解されるべきである。従って、逆の提示がない限り、明細書及び添付された特許請求の範囲に記載されている数値パラメータは、本開示の実施形態によって得ようとされている所望の特性に応じて異なってもよい近似である。少なくとも、特許請求の範囲の均等物の原則の適用を制限しようとすることなく、各数値パラメータは、記載された有効数字の数を考慮して通常の丸め手法を適用することにより少なくとも解釈されるべきである。本開示の広い範囲を示す数値範囲及びパラメータが近似であるにもかかわらず、具体的な例に記載されている数値は可能な限り正確に記載されている。しかしながら、あらゆる数値は、夫々のテスト測定で得られた標準偏差から必然的に生じるある誤差を本質的に含む。一実施形態では、「約」及び「略」という用語は、示された範囲の10%内の数値パラメータを表す。
本開示の実施形態を記載するという観点で(特に以下の特許請求の範囲の観点で)使用される「a」、「an」、「the 」という用語及び同様の言及は、本明細書に特に示されていない限り、又は明らかに文脈と矛盾していない限り、単数及び複数の両方を網羅すると解釈されるべきである。本明細書における値の範囲の列挙は、この範囲内にある夫々の別個の値を個々に参照する簡単な方法として機能することを単に意図している。本明細書に特に示されていない限り、夫々の個々の値は、本明細書に個々に記載されているかのように明細書に組み込まれる。本明細書に記載されている全ての方法は、本明細書に特に示されていない限り、又は明らかに文脈と矛盾していない限り、あらゆる適切な順序で行われ得る。本明細書に記載されているあらゆる全ての例又は例示的な文言(例えば「など」)の使用は、本開示の実施形態を更に明らかにすることを単に意図しており、本開示の範囲に制限を与えるものではない。本明細書に記載されている文言は、本開示の実施形態の実施に不可欠なあらゆる請求されていない要素を示すと解釈されるべきではない。
本明細書に開示されている代替の要素又は実施形態のグループ化は制限と解釈されるべきではない。各グループメンバーは、個々に、又はグループの他のメンバー若しくは本明細書に記載されている他の要素とのあらゆる組み合わせで参照されて請求され得る。グループの一又は複数のメンバーが、簡便性及び/又は特許性のためにグループに含まれてもよく又はグループから削除されてもよいと予測される。このようなあらゆる包含又は削除が生じる場合、明細書は、添付の特許請求の範囲に使用されている全てのマーカッシュグループの記載を満たすように変更されたグループを含むとみなされる。
本開示の一又は複数の執筆者が、本明細書に開示されている実施形態を実施するために知られている最善の方法を含む、ある実施形態が本明細書に記載されている。言うまでもなく、これらの記載された実施形態の変形例が、上記の記載を読むと当業者に明らかになる。一又は複数の執筆者は、当業者が、このような変形例を適切に採用することを予想し、本開示の実施形態が本明細書に具体的に記載されている方法以外の方法で実施されることを意図している。従って、本開示は、適用法で許可されているように、本願に添付されている特許請求の範囲に記載されている主題の全ての変更及び均等物を含む。更に、全ての可能な変形例の上述した要素のあらゆる組み合わせは、本明細書に特に示されていない限り、又は明らかに文脈と矛盾していない限り、本開示に含まれる。
本明細書に開示されている具体的な実施形態は、「で構成されている」又は「で本質的に構成されている」という文言を使用して特許請求の範囲において更に限定されてもよい。特許請求の範囲に使用される場合、出願時の語句か又は補正により追加された語句かに関わらず、「で構成されている」という移行句は、特許請求の範囲に特定されていないあらゆる要素、工程又は成分を除外する。「で本質的に構成されている」という移行句は、特許請求の範囲を、特定されている材料又は工程、及び一又は複数の基本的で新規な特性に著しく影響を及ぼさない材料又は工程に限定する。このように請求された本開示の実施形態は、本明細書に本質的又は明示的に記載されて可能になる。
更に、本開示を通して任意の参照が特許及び刊行物になされた場合、これらの参照及び刊行物の各々は、全体が参照によって本明細書に個々に組み込まれる。
最後に、本明細書に開示されている実施形態は本開示の原理の実例であると理解されるべきである。採用されてもよい他の変更は本開示の範囲内である。従って、限定することなく例として、本開示の実施形態の代替的な構成が、本明細書の教示に従って使用されてもよい。従って、本開示は、示されて記載されているもの自体に限定されない。
関連出願
本出願は、2021年5月7日に出願された米国仮出願第63/186008号の優先権を主張しており、その内容全体が参照によって本明細書に組み込まれている。

Claims (15)

  1. 第1の受入領域を有する第1の延長部分、第2の受入領域を有する第2の延長部分、及び、一又は複数の係合部分を有する基礎部分と、
    近位端部及び遠位端部を有する後部リトラクタブレードであって、前記近位端部から延びて、前記基礎部分の第1の受入領域によって摺動して受け入れられるように構成されている第1のリトラクタアームを有する前記後部リトラクタブレードと、
    近位端部及び遠位端部を有する前部リトラクタブレードであって、前記近位端部から延びて、前記基礎部分の第2の受入領域によって摺動して受け入れられるように構成されている第2のリトラクタアームを有する前記前部リトラクタブレードと
    を備えており、
    前記後部リトラクタブレード及び前記前部リトラクタブレードは調節可能な外科的通路を共に形成し、
    前記後部リトラクタブレード及び前記前部リトラクタブレードは、前記基礎部分に対して独立して調節可能である、外科用リトラクタ。
  2. 前記第1の受入領域及び前記第2の受入領域の少なくとも1つは、回転すると前記基礎部分に対する前記第1のリトラクタアーム又は前記第2のリトラクタアームの位置を調節する前進機構を有している、請求項1に記載の外科用リトラクタ。
  3. 前記後部リトラクタブレード及び前記前部リトラクタブレードの少なくとも1つは、前記第1のリトラクタアーム又は前記第2のリトラクタアームに一体化されている、請求項1又は2に記載の外科用リトラクタ。
  4. 前記後部リトラクタブレードは、前記第1のリトラクタアームによって定められる軸芯に実質的に直交する軸芯を定めており、
    前記前部リトラクタブレードは、前記第2のリトラクタアームによって定められる軸芯に実質的に直交する軸芯を定めており、
    前記後部リトラクタブレード及び前記前部リトラクタブレードの夫々の軸芯は、互いに実質的に平行であり、前記後部リトラクタブレード及び前記前部リトラクタブレードが、前記外科的通路のサイズを調節するように前記基礎部分に対して独立して調節されるとき、実質的に平行なままである、請求項1~3のいずれか1つに記載の外科用リトラクタ。
  5. 前記後部リトラクタブレード及び前記前部リトラクタブレードの少なくとも1つは近位端部に、手術部位に対する前記外科用リトラクタの直交性の指標を与えるように構成されている少なくとも1つの整列機能を有している、請求項1~4のいずれか1つに記載の外科用リトラクタ。
  6. 前記整列機能はX線撮影で識別可能である、請求項5に記載の外科用リトラクタ。
  7. 前記整列機能は、前記第1のリトラクタ又は前記第2のリトラクタの近位端部に貫通孔を有している、請求項5又は6に記載の外科用リトラクタ。
  8. 前記整列機能は、前記第1のリトラクタ又は前記第2のリトラクタの近位端部に三角形状の貫通孔を有しており、前記三角形状の貫通孔は外科的通路の方を指している、請求項5~7のいずれか1つに記載の外科用リトラクタ。
  9. 手術部位は、患者の脊柱の椎間板腔であり、椎間板腔に対する前記外科用リトラクタの直交性は側方処置によって得られる、請求項5~8のいずれか1つに記載の外科用リトラクタ。
  10. 患者の腰筋の少なくとも一部を少なくとも部分的に通って延びるように構成されている、請求項9に記載の外科用リトラクタ。
  11. 患者が腹臥位にある場合に使用されるように構成されている、請求項1~10のいずれか1つに記載の外科用リトラクタ。
  12. 前記第1のリトラクタアーム及び前記第2のリトラクタアームの少なくとも1つは、外科的通路のサイズを示すためのマークを有する上面を有している、請求項1~11のいずれか1つに記載の外科用リトラクタ。
  13. 前記後部リトラクタブレード及び前記前部リトラクタブレードの少なくとも1つは、前記近位端部から前記遠位端部に向かって延びている中央チャネルを有している、請求項1~12のいずれか1つに記載の外科用リトラクタ。
  14. 前記後部リトラクタブレード及び前記前部リトラクタブレードの少なくとも1つは、前記近位端部から前記遠位端部に向かって延びている少なくとも1つの横チャネルを有している、請求項1~13のいずれか1つに記載の外科用リトラクタ。
  15. 前記後部リトラクタブレード及び前記前部リトラクタブレードは、互いに接するときに管を共に形成する、請求項1~14のいずれか1つに記載の外科用リトラクタ。
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