JP2024515453A - 超音波トランスデューサのためのアポダイジングバッキング構造及び関連する方法 - Google Patents

超音波トランスデューサのためのアポダイジングバッキング構造及び関連する方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2024515453A
JP2024515453A JP2023557254A JP2023557254A JP2024515453A JP 2024515453 A JP2024515453 A JP 2024515453A JP 2023557254 A JP2023557254 A JP 2023557254A JP 2023557254 A JP2023557254 A JP 2023557254A JP 2024515453 A JP2024515453 A JP 2024515453A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
volume fraction
low volume
piezoelectric composite
acoustic
treatment head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2023557254A
Other languages
English (en)
Inventor
クリス チャガレス、ニコラス
クリス カルシャフィアン、カチック
リーダー、エリック
Original Assignee
レゾナント・アコースティックス・インターナショナル・インコーポレーテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by レゾナント・アコースティックス・インターナショナル・インコーポレーテッド filed Critical レゾナント・アコースティックス・インターナショナル・インコーポレーテッド
Publication of JP2024515453A publication Critical patent/JP2024515453A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B06GENERATING OR TRANSMITTING MECHANICAL VIBRATIONS IN GENERAL
    • B06BMETHODS OR APPARATUS FOR GENERATING OR TRANSMITTING MECHANICAL VIBRATIONS OF INFRASONIC, SONIC, OR ULTRASONIC FREQUENCY, e.g. FOR PERFORMING MECHANICAL WORK IN GENERAL
    • B06B1/00Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency
    • B06B1/02Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency making use of electrical energy
    • B06B1/0207Driving circuits
    • B06B1/0215Driving circuits for generating pulses, e.g. bursts of oscillations, envelopes
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61NELECTROTHERAPY; MAGNETOTHERAPY; RADIATION THERAPY; ULTRASOUND THERAPY
    • A61N7/00Ultrasound therapy
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B06GENERATING OR TRANSMITTING MECHANICAL VIBRATIONS IN GENERAL
    • B06BMETHODS OR APPARATUS FOR GENERATING OR TRANSMITTING MECHANICAL VIBRATIONS OF INFRASONIC, SONIC, OR ULTRASONIC FREQUENCY, e.g. FOR PERFORMING MECHANICAL WORK IN GENERAL
    • B06B1/00Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency
    • B06B1/02Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency making use of electrical energy
    • B06B1/06Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency making use of electrical energy operating with piezoelectric effect or with electrostriction
    • B06B1/0644Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency making use of electrical energy operating with piezoelectric effect or with electrostriction using a single piezoelectric element
    • B06B1/0651Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency making use of electrical energy operating with piezoelectric effect or with electrostriction using a single piezoelectric element of circular shape
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B06GENERATING OR TRANSMITTING MECHANICAL VIBRATIONS IN GENERAL
    • B06BMETHODS OR APPARATUS FOR GENERATING OR TRANSMITTING MECHANICAL VIBRATIONS OF INFRASONIC, SONIC, OR ULTRASONIC FREQUENCY, e.g. FOR PERFORMING MECHANICAL WORK IN GENERAL
    • B06B1/00Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency
    • B06B1/02Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency making use of electrical energy
    • B06B1/06Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency making use of electrical energy operating with piezoelectric effect or with electrostriction
    • B06B1/0644Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency making use of electrical energy operating with piezoelectric effect or with electrostriction using a single piezoelectric element
    • B06B1/0662Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency making use of electrical energy operating with piezoelectric effect or with electrostriction using a single piezoelectric element with an electrode on the sensitive surface
    • B06B1/0677Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency making use of electrical energy operating with piezoelectric effect or with electrostriction using a single piezoelectric element with an electrode on the sensitive surface and a high impedance backing
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61NELECTROTHERAPY; MAGNETOTHERAPY; RADIATION THERAPY; ULTRASOUND THERAPY
    • A61N7/00Ultrasound therapy
    • A61N2007/0043Ultrasound therapy intra-cavitary
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B06GENERATING OR TRANSMITTING MECHANICAL VIBRATIONS IN GENERAL
    • B06BMETHODS OR APPARATUS FOR GENERATING OR TRANSMITTING MECHANICAL VIBRATIONS OF INFRASONIC, SONIC, OR ULTRASONIC FREQUENCY, e.g. FOR PERFORMING MECHANICAL WORK IN GENERAL
    • B06B2201/00Indexing scheme associated with B06B1/0207 for details covered by B06B1/0207 but not provided for in any of its subgroups
    • B06B2201/70Specific application
    • B06B2201/76Medical, dental
    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10KSOUND-PRODUCING DEVICES; METHODS OR DEVICES FOR PROTECTING AGAINST, OR FOR DAMPING, NOISE OR OTHER ACOUSTIC WAVES IN GENERAL; ACOUSTICS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G10K15/00Acoustics not otherwise provided for
    • G10K15/04Sound-producing devices

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Transducers For Ultrasonic Waves (AREA)
  • Surgical Instruments (AREA)
  • Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)

Abstract

LIPUS治療ヘッドのためのアポダイジングウェッジ構造が提供される。LIPUS治療ヘッドは、低体積分率圧電複合ディスクを含む。アポダイジングウェッジ構造は、圧電ディスクの表面に接触するための環状体を含み、環状体は、内側厚さを有する内周と、外側厚さを有する外周と、を含む。環状体は、内周から外周に延在する連続した傾斜を形成する傾斜面であって、内側厚さが、外側厚さよりも小さい、傾斜面を含む。アポダイジングウェッジは、アポダイジングウェッジ構造が圧電ディスクと音響連通しているときに、圧電ディスクの共振特性に対して圧電ディスクの見かけの厚さを変化させ、それによって、LIPUS治療ヘッドが均一な近接場を生成することを可能にするように構成されている。そのようなアポダイジングウェッジ構造を含むLIPUS治療ヘッド及び超音波トランスデューサもまた、提供される。

Description

本技術分野は、概して、音響エネルギーの分野に関し、より具体的には、超音波トランスデューサのためのアポダイジングバッキング構造、関連デバイス、装置、方法、及び技法に関する。
超音波トランスデューサは、多くの産業において広く使用されており、様々な用途に用いられている。例えば、超音波トランスデューサは、診断撮像又は治療用途を含む医療用途に用いることができる。他の用途としては、超音波非破壊試験及び超音波機械加工及び溶接が挙げられるが、これらに限定されない。超音波トランスデューサは、電気エネルギーを機械エネルギーに変換するか、音響エネルギーを電気エネルギーに変換するように構成することができるか、又は両方を相互に行うように構成することができる。
先行技術の問題を軽減又は緩和する技法、装置、デバイス、及び方法が依然として必要とされている。
本技法は、概して、低出力パルス波超音波(low-Intensity pulsed ultrasound、LIPUS)治療ヘッドに関し、より具体的には、実質的に均一な近接場を生成するように、又は少なくとも1つの実質的に均一な近接場成分若しくは部分を含む音響場を生成するように構成された、LIPUS治療ヘッドのためのアポダイジングバッキング構造に関する。
一態様によれば、超音波トランスデューサが提供され、
共振特性を有する低体積分率圧電複合ディスクと、
低体積分率圧電複合ディスクと電気的に接触する少なくとも1つの電極と、
低体積分率圧電複合ディスクと音響接触している環状アポダイジングバッキング構造と、を含み、環状アポダイジングバッキング構造は、
内周及び対応する内側厚さと、
外周及び対応する外側厚さと、
内周から外周に延在する実質的に連続した傾斜を形成する傾斜面であって、内側厚さが、外側厚さよりも小さい、傾斜面と、を有し、
環状アポダイジングバッキング構造は、低体積分率圧電複合ディスクの共振特性に対して低体積分率圧電複合ディスクの見かけの厚さを変化させ、それによって超音波トランスデューサが少なくとも1つの実質的に均一な近接場部分を含む音響場を生成することを可能にするように構成されている。
いくつかの実施形態では、超音波トランスデューサは、回路基板を更に含む。いくつかの実施形態では、回路基板は、プリント回路基板である。いくつかの実施形態では、プリント回路基板は、リング状プリント回路基板である。
いくつかの実施形態では、低体積分率圧電複合ディスクは、1 3構成である。
いくつかの実施形態では、低体積分率圧電複合ディスクは、両方の横軸において約480μmのピッチを有する2Dマトリックスパターンで分散された280μm×280μmの柱を含む。
いくつかの実施形態では、低体積分率圧電複合ディスクは、1.5MHzで、半波共振モードにおいて動作するように構成されている。
いくつかの実施形態では、低体積分率圧電複合ディスクは、約9MR~約13MRに及ぶ範囲に含まれる音響インピーダンスを有する。
いくつかの実施形態では、音響インピーダンスは、約11MRである。
いくつかの実施形態では、低体積分率圧電複合ディスクは、1.5MHzで約λ/2の厚さを有する。
いくつかの実施形態では、低体積分率圧電複合ディスクは、チタン酸ジルコン酸鉛材料(PZT)系材料を含む。
いくつかの実施形態では、PZT系材料は、PZT5Hである。
いくつかの実施形態では、低体積分率圧電複合ディスクは、約35%のPZT5H及び約65%のポリマーマトリックスを含む。
いくつかの実施形態では、ポリマーマトリックスは、マイクロガラスバルーン及びシリコーン粒子で充填されたエポキシを含む。
いくつかの実施形態では、PZT5H柱が第1のバーモード縦音響速度を有し、ポリマーマトリックスが第2の縦音響速度を有し、第2の縦速度が第1の縦速度のおよそ60%~70%である。
いくつかの実施形態では、第1の縦バーモード音響速度が約3850m/sであり、第2の縦音響速度が約251m/sである。
いくつかの実施形態では、超音波トランスデューサは、内径を有するリング状プリント回路基板を更に備え、低体積分率圧電複合ディスクは外径を有し、リング状プリント回路基板の内径は、低体積分率圧電複合ディスクの外径よりも大きい。
いくつかの実施形態では、超音波トランスデューサは、ハウジングを更に含み、ハウジングは、プラスチックから作製される。
いくつかの実施形態では、ハウジングは、低体積分率圧電複合ディスクと音響連通する整合層を含む。
いくつかの実施形態では、整合層は、約λ/4の厚さを有する。
いくつかの実施形態では、整合層は、ハウジングと一体に形成される。
いくつかの実施形態では、整合層は、約2.1MR~約2.5MRに及ぶ範囲に含まれる音響インピーダンスを有する。
いくつかの実施形態では、音響インピーダンスは、約2.3MRである。
いくつかの実施形態では、超音波トランスデューサは、低体積分率圧電複合ディスクと音響連通する2λ/3音響層を更に含む。
いくつかの実施形態では、2λ/3音響層は、ノニルプラスチックから作製され、約953μmの厚さを有する。
いくつかの実施形態では、超音波トランスデューサは、低体積分率圧電複合ディスクと音響連通する0.9λ音響層を更に含む。
いくつかの実施形態では、0.9λ音響層は、ノニルプラスチックから作製され、約1.28mmの厚さを有する。
いくつかの実施形態では、リング状プリント回路基板は、2つの対向する平面状の表面を含み、各平面状の表面は、銅から作製される。
いくつかの実施形態では、リング状プリント回路基板は、低体積分率圧電複合ディスクの周囲に接合される。
いくつかの実施形態では、超音波トランスデューサは、低体積分率圧電複合ディスクの圧電複合体と並列に接続されたインダクタを更に含み、インダクタは、トランスデューサの遠位面が空気負荷されたときにインピーダンス最大値が約1.5MHzで生成されるように、低体積分率圧電複合ディスク、環状アポダイジングバッキング構造、及び1/4ラムダ音響整合層と共振するように構成されている。
いくつかの実施形態では、超音波トランスデューサは、低体積分率圧電複合ディスクと直列に接続されたインダクタを更に含み、インダクタは、トランスデューサの遠位面が空気負荷されたときにインピーダンス最小値が約1.5MHzで生成されるように、低体積分率圧電複合ディスク、環状アポダイジングバッキング構造、及び1/4ラムダ整合層と共振するように構成されている。
いくつかの実施形態では、環状アポダイジングバッキング構造は、Epotek301エポキシを含む。
いくつかの実施形態では、環状アポダイジングバッキング構造は、約2.8MRの音響インピーダンスを有する。
いくつかの実施形態では、傾斜は、0度~30度に含まれる。
いくつかの実施形態では、傾斜は、低体積分率圧電複合ディスクの上面に対して約14度である。
いくつかの実施形態では、超音波トランスデューサは、約1.5MHzの周波数で動作可能である。
いくつかの実施形態では、超音波トランスデューサは、狭帯域幅トーンバーストモードで動作可能である。
いくつかの実施形態では、狭帯域幅トーンバーストモードは、好ましくは約1kHzのパルス繰り返し周波数において、20%デューティサイクル正弦波パルスモードである。
いくつかの実施形態では、超音波トランスデューサは、3.5未満のビーム不均一比を有する。
いくつかの実施形態では、超音波トランスデューサが20%パルス送信波形を用いて1.5MHzで動作されるとき、少なくとも1つの実質的に均一な近接場成分又は部分は、超音波トランスデューサの外面の約3mmに位置する平面において2dB未満のリップルを示す。
別の態様によれば、動作周波数を有する低出力パルス波超音波(LIPUS)治療ヘッドであって、LIPUS治療ヘッドは、
音響スタックであって、
圧電ディスクであって、圧電ディスクが、低体積分率圧電複合ディスクを含み、低体積分率圧電複合ディスクが、LIPUS治療ヘッドの動作周波数において、半波共振モードで動作するように構成されている、圧電ディスクと、
低体積分率圧電複合ディスクと音響連通する環状アポダイジングバッキング構造であって、環状アポダイジングバッキング構造が、それぞれ内側厚さ及び外側厚さを有する内周及び外周を有し、内側厚さが外側厚さよりも小さく、環状アポダイジングバッキング構造が、低体積分率圧電複合ディスクの共振特性に対して低体積分率圧電複合ディスクの見かけの厚さを変化させ、それによってLIPUS治療ヘッドが少なくとも1つの実質的に均一な近接場部分を含む音響場を生成することを可能にするように構成されている、環状アポダイジングバッキング構造と、を含む音響スタックと、
低体積分率圧電複合ディスクと電気的に連通する少なくとも1つの電極と、
音響スタック及び少なくとも1つの電極を支持するためのハウジングと、を含む、LIPUS治療ヘッドが提供される。
いくつかの実施形態では、LIPUS治療ヘッドは、回路基板を更に含む。いくつかの実施形態では、回路基板は、プリント回路基板である。いくつかの実施形態では、プリント回路基板は、リング状プリント回路基板である。
いくつかの実施形態では、低体積分率圧電複合ディスクは、1 3構成である。
いくつかの実施形態では、低体積分率圧電複合ディスクは、両方の横軸において約480μmのピッチを有する2Dマトリックスパターンで分散された280μm×280μmの柱を含む。
いくつかの実施形態では、LIPUS治療ヘッドの動作周波数は、約1.5MHzである。
いくつかの実施形態では、低体積分率圧電複合ディスクは、約9MR~約13MRに及ぶ範囲に含まれる音響インピーダンスを有する。
いくつかの実施形態では、音響インピーダンスは、約11MRである。
いくつかの実施形態では、低体積分率圧電複合ディスクは、1.5MHzで約λ/2の厚さを有する。
いくつかの実施形態では、低体積分率圧電複合ディスクは、チタン酸ジルコン酸鉛材料(PZT)系材料を含む。
いくつかの実施形態では、PZT系材料は、PZT5Hである。
いくつかの実施形態では、低体積分率圧電複合ディスクは、約35%のPZT5H及び約65%のポリマーマトリックスを含む。
いくつかの実施形態では、ポリマーマトリックスは、マイクロガラスバルーン及びシリコーン粒子で充填されたエポキシを含む。
いくつかの実施形態では、PZT5H柱が第1のバーモード縦音響速度を有し、ポリマーマトリックスが第2の縦音響速度を有し、第2の縦速度が第1の縦速度のおよそ60~70%である。
いくつかの実施形態では、第1の縦音響速度が約3850m/sであり、第2の縦音響速度が約2515m/sである。
いくつかの実施形態では、リング状プリント回路基板は、内径を有し、低体積分率圧電複合ディスクは、外径を有し、リング状プリント回路基板の内径は、低体積分率圧電複合ディスクの外径よりも大きい。
いくつかの実施形態では、ハウジングは、プラスチックから作製される。
いくつかの実施形態では、ハウジングは、低体積分率圧電複合ディスクと音響連通する整合層を含む。
いくつかの実施形態では、整合層は、約λ/4の厚さを有する。
いくつかの実施形態では、整合層は、ハウジングと一体に形成される。
いくつかの実施形態では、整合層は、約2.1MR~約2.5MRに及ぶ範囲に含まれる音響インピーダンスを有する。
いくつかの実施形態では、音響インピーダンスは、約2.3MRである。
いくつかの実施形態では、LIPUS治療ヘッドは、低体積分率圧電複合ディスクと音響連通する2λ/3音響層を更に含む。
いくつかの実施形態では、2λ/3音響層は、ノニルプラスチックから作製され、約953μmの厚さを有する。
いくつかの実施形態では、LIPUS治療ヘッドは、低体積分率圧電複合ディスクと音響連通する0.9λ音響層を更に含む。
いくつかの実施形態では、0.9λ音響層は、ノニルプラスチックから作製され、約1.28mmの厚さを有する。
いくつかの実施形態では、リング状プリント回路基板は、2つの対向する平面状の表面を含み、各平面状の表面は、銅から作製される。
いくつかの実施形態では、リング状プリント回路基板は、低体積分率圧電複合ディスクの外周に接合される。
いくつかの実施形態では、LIPUS治療ヘッドは、低体積分率圧電複合ディスクの圧電複合体と並列に接続されたインダクタを更に含み、インダクタは、トランスデューサの遠位面が空気負荷されたときにインピーダンス最大値がおよそ1.5MHzで生成されるように、低体積分率圧電複合ディスク、環状アポダイジングバッキング構造、及び1/4ラムダ音響整合層と共振するように構成されている。
いくつかの実施形態では、LIPUS治療ヘッドは、低体積分率圧電複合ディスクの圧電複合体と直列に接続されたインダクタを更に含み、インダクタは、トランスデューサの遠位面が空気負荷されたときにインピーダンス最小値がおよそ1.5MHzで生成されるように、低体積分率圧電複合ディスク、環状アポダイジングバッキング構造、及び1/4ラムダ整合層と共振するように構成されている。
いくつかの実施形態では、環状アポダイジングバッキング構造は、Epotek301エポキシを含む。
いくつかの実施形態では、環状アポダイジングバッキング構造は、約2.8MRの音響インピーダンスを有する。
いくつかの実施形態では、傾斜は、0度~30度に含まれる。
いくつかの実施形態では、傾斜は、低体積分率圧電複合ディスクの上面に対して約14度である。
いくつかの実施形態では、LIPUS治療ヘッドの動作周波数は、約1.5MHzである。
いくつかの実施形態では、LIPUS治療ヘッドは、狭帯域幅トーンバーストモードで動作可能である。
いくつかの実施形態では、狭帯域幅トーンバーストモードは、20%デューティサイクル正弦波パルスモードである。
いくつかの実施形態では、LIPUS治療ヘッドは、3.5未満のビーム不均一比を有する。
いくつかの実施形態では、LIPUS治療ヘッドが20%パルス送信波形を用いて1.5MHzで動作されるとき、少なくとも1つの実質的に均一な近接場成分又は部分は、LIPUS治療ヘッドの外面の約3mmに位置する平面において2dB未満のリップルを示す。
別の態様によれば、低出力パルス波超音波(LIPUS)治療ヘッドのためのアポダイジングウェッジ構造が提供され、LIPUS治療ヘッドは、低体積分率圧電複合ディスクを含み、アポダイジングウェッジ構造は、
低体積分率圧電複合ディスクの表面に接触するための環状体であって、対応する内側厚さを有する内周と、対応する外側厚さを有する外周と、を含む、環状体と、
環状体は、内周から外周に延在する実質的に連続したスロープを形成する傾斜面であって、内側厚さが外側厚さよりも小さい傾斜面を含み、アポダイジングウェッジ構造が低体積分率圧電複合ディスクと音響連通しているときに、アポダイジングウェッジは、低体積分率圧電複合ディスクの共振特性に対して低体積分率圧電複合ディスクの見かけの厚さを変化させ、それによって、LIPUS治療ヘッドが少なくとも1つの実質的に均一な近接場成分又は部分を含む音響場を生成することを可能にするように構成されている。
いくつかの実施形態では、環状体は、Epotek301エポキシから作製される。
いくつかの実施形態では、環状体は、約2.8MRの音響インピーダンスを有する。
いくつかの実施形態では、傾斜は、0度~30度に含まれる。
いくつかの実施形態では、傾斜は、低体積分率圧電複合ディスクの上面に対して約14度である。
いくつかの実施形態では、LIPUS治療ヘッドは、約1.5MHzの周波数で動作可能である。
いくつかの実施形態では、LIPUS治療ヘッドは、狭帯域幅トーンバーストモードで動作可能である。
いくつかの実施形態では、狭帯域幅トーンバーストモードは、20%デューティサイクル正弦波パルスモードである。
いくつかの実施形態では、LIPUS治療ヘッドは、3.5未満のビーム不均一比を有する。
いくつかの実施形態では、LIPUS治療ヘッドが20%パルス送信波形を用いて1.5MHzで動作されるとき、少なくとも1つの実質的に均一な近接場成分又は部分は、LIPUS治療ヘッドの外面の約3mmに位置する平面において2dB未満のリップルを示す。
別の態様によれば、低出力パルス波超音波(LIPUS)治療ヘッドのためのバッキング構造であって、LIPUS治療ヘッドは、低体積分率圧電複合要素を含んでおり、バッキング構造は、
低体積分率圧電複合要素の表面に接触するための本体であって、本体が低体積分率圧電複合要素に接触するときに、バッキング構造及び低体積分率圧電構成要素内に相殺的干渉が生成され、それによってLIPUS治療ヘッドによって生成される音響場を成形し、相殺的干渉がバッキング構造の厚さに依存する、本体を含む、バッキング構造が提供される。
いくつかの実施形態では、相殺的干渉は、およそλ/4又はその奇数倍で最大減衰をもたらす。
いくつかの実施形態では、本体は、Epotek301エポキシから作製される。
いくつかの実施形態では、LIPUS治療ヘッドは、約1.5 MHzの周波数で動作可能である。
いくつかの実施形態では、LIPUS治療ヘッドは、狭帯域幅トーンバーストモードで動作可能である。
いくつかの実施形態では、狭帯域幅トーンバーストモードは、20%デューティサイクル正弦波パルスモードである。
いくつかの実施形態では、LIPUS治療ヘッドは、3.5未満のビーム不均一比を有する。
いくつかの実施形態では、音響場は、少なくとも1つの実質的に均一な近接場成分又は部分を含み、LIPUS治療ヘッドが20%パルス送信波形を用いて1.5MHzで動作されるとき、少なくとも1つの実質的に均一な近接場部分は、LIPUS治療ヘッドの外面の約3mmに位置する平面において2dB未満のリップルを示す。
別の態様によれば、音響場をアポダイズする方法が提供され、
超音波トランスデューサを動作させて音響場を生成することであって、超音波トランスデューサが低体積分率圧電複合ディスクを含んでおり、低体積分率圧電複合材が共振特性を有する、生成することと、
音響場を環状アポダイジングバッキング構造で調整してアポダイジングされた音響場を生成することと、を含み、アポダイジングされた音響場は、少なくとも1つの実質的に均一な近接場成分又は部分を含み、環状アポダイジングバッキング構造は、低体積分率圧電複合ディスクと音響接触しており、環状アポダイジングバッキング構造は、
内周及び対応する内側厚さと、
外周及び対応する外側厚さと、
内周から外周に延在する実質的に連続したスロープを形成する傾斜面であって、内側厚さが、外側厚さよりも小さい、傾斜面と、を有し、
環状アポダイジングバッキング構造は、低体積分率圧電複合ディスクの共振特性に対して低体積分率圧電複合ディスクの見かけの厚さを変化させるように構成されている。
いくつかの実施形態では
超音波トランスデューサは、20%パルス送信波形を用いて1.5MHzで動作され、
少なくとも1つの実質的に均一な近接場成分又は部分は、超音波トランスデューサの外面の約3mmに位置する平面において2dB未満のリップルを示す。
いくつかの実施形態では、低体積分率圧電複合ディスクは、1 3構成である。
いくつかの実施形態では、低体積分率圧電複合ディスクは、両方の横軸において約480μmのピッチを有する2Dマトリックスパターンで分散された280μm×280μmの柱を含む。
別の態様によれば、動作周波数を有する低出力パルス波超音波(LIPUS)治療ヘッドを用いて音響場を生成するための方法が提供され、
LIPUS治療を動作させて音響場を生成することであって、LIPUS治療ヘッドが、
音響スタックであって、
圧電ディスクであって、圧電ディスクが、低体積分率圧電複合ディスクを含み、低体積分率圧電複合ディスクが、LIPUS治療ヘッドの動作周波数において半波共振モードで動作するように構成されている、圧電ディスクと、
低体積分率圧電複合ディスクと音響連通する環状アポダイジングバッキング構造であって、環状アポダイジングバッキング構造が、それぞれ内側厚さ及び外側厚さを有する内周及び外周を有し、内側厚さが外側厚さよりも小さい、環状アポダイジングバッキング構造と、を備える、音響スタックと、
低体積分率圧電複合ディスクと電気的に連通する少なくとも1つの電極と、
音響スタック及び少なくとも1つの電極を支持するためのハウジングと、を含む、生成することと、
音響場を環状アポダイジングバッキング構造で調整してアポダイジングされた音響場を生成することであって、アポダイジングされた音響場が少なくとも1つの実質的に均一な近接場成分又は部分を含む、生成することと、を含む、方法が提供される。
いくつかの実施形態では、LIPUS治療ヘッドは、回路基板を更に含む。いくつかの実施形態では、回路基板は、プリント回路基板である。いくつかの実施形態では、プリント回路基板は、リング状プリント回路基板である。
いくつかの実施形態では
超音波トランスデューサは、20%パルス送信波形を用いて1.5MHzで動作され、
少なくとも1つの実質的に均一な近接場成分又は部分は、超音波トランスデューサの外面の約3mmに位置する平面において2dB未満のリップルを示す。
いくつかの実施形態では、低体積分率圧電複合ディスクは、1 3構成である。
いくつかの実施形態では、低体積分率圧電複合ディスクは、両方の横軸において約480μmのピッチを有する2Dマトリックスパターンで分散された280μm×280μmの柱を含む。
本説明の他の特徴及び利点は、添付の図面を参照して単なる例として示される、その特定の実施形態の以下の非限定的な説明を読むことによって、より明らかになる。
一実施形態による超音波トランスデューサを示す。 図1に示される超音波トランスデューサの分解図を示す。 図1に示される超音波トランスデューサの分解図を示す。 一実施形態による、環状バッキング構造と音響連通する低体積分率圧電複合ディスクの断面斜視図である。 図4に示される環状バッキング構造と音響連通する低体積分率圧電複合ディスクの別の断面斜視図である。 一実施形態による、低体積分率圧電複合ディスク及び環状バッキング構造の分解図である。 図6に示す低体積分率圧電複合ディスク及びPSPCB構造の別の図である。 図6に示された低体積分率圧電複合ディスク及び環状バッキング構造の別の図である。 従来の超音波トランスデューサの圧力強度応答の線形グラフ(左部分)及び本技法に従って設計された超音波トランスデューサの圧力強度応答の線形グラフ(右部分)を示す。 アポディゼーションリング又は構造を有さない1 3複合材料系のLIPUS治療ヘッドの3mm場内に存在する外側最大リングを示すシミュレートされた場(左上部分)と、1 3複合材料系のLIPUS治療ヘッドの3mmフィールド内に存在する外側最大リングを示す、測定された音響場(右上部分)と、1 3複合材料系のディスクの背面の周囲部分上にアポダイジングウェッジ(又は「環状アポダイジングバッキング構造」)を含むことから生じる抑制された外側最大リングを示すシミュレートされた場(左下部分)と、1 3複合材料系のディスク上のアポダイジングリング(又は環状アポダイジングバッキング構造)によって達成される抑制された外側最大リングを示すプロトタイプLIPUS治療ヘッドからの測定された音響場(右下部分)と、を示す。 本技法を組み込むLIPUS治療ヘッドの3mm平面で測定された強度及び最後の軸方向最大値を含む平面で測定された強度を示す。 本技術の1.5MHzで共振するように構成された並列インダクタを用いた空気負荷(図12B)と比較した、インダクタを用いない空気負荷(図12A)の効果を示し、並列誘導共振は、超音波トランスデューサが空気負荷されているときの動作周波数に整合するように同調されている。 本技術の1.5MHzで共振するように構成された並列インダクタを用いた空気負荷(図12B)と比較した、インダクタを用いない空気負荷(図12A)の効果を示し、並列誘導共振は、超音波トランスデューサが空気負荷されているときの動作周波数に整合するように同調されている。 空気及び水の負荷を伴う、λ/4整合層及び共振並列インダクタを有する、LIPUS治療ヘッドの非限定的実施形態のインピーダンスを示す。 λ/4整合層を有するが共振インダクタを有さない、LIPUS治療ヘッドの非限定的実施形態の例示的なトランスデューサのインピーダンスを、空気及び水負荷事例とともに示す。 治療ヘッドの遠位面から3mmに位置する平面において、水中聴音器を伴う水タンク内で測定された、本技法を用いて生成されたアポダイズされた音響場の3Dプロットである。 水中での応答(図の上半分に示される)と比較して、回路内の共振インダクタを使用せずに空気中で動作周波数においてインピーダンス最大値(図の下半分に示される)を提供するように同調された2λ/3前面層を示し、空気結合最大値は、水結合最小値よりもおよそ5倍高い。 空気中でのインピーダンス最小値(図の下半分に示される)と、水結合されたときのより高いインピーダンス(図の上部分に示される)と、を提供するように同調された0.9λ前面層を示し、空気結合インピーダンス最小値は、水結合されたとき(下部分)よりもおよそ3倍低い。 本技法による、超音波トランスデューサの軸方向圧力応答を示す。図17Aは、近接場の最初の10cmにおける高度に均一な軸上圧力場と、近接場全体における高振幅ピークの不在と、を示す。図17Bは、アポディゼーションバッキング構造及び対応する音響場がない場合に見られる近接場軸方向均一性の欠如を示す。 本技法による、超音波トランスデューサの軸方向圧力応答を示す。図17Aは、近接場の最初の10cmにおける高度に均一な軸上圧力場と、近接場全体における高振幅ピークの不在と、を示す。図17Bは、アポディゼーションバッキング構造及び対応する音響場がない場合に見られる近接場軸方向均一性の欠如を示す。 波長の分数としてのバッキング構造の厚さに対するバッキング構造の存在によって生成される相殺的干渉に起因する送信された音響場の局所的減衰を示す。 デバイスの動作周波数におけるインピーダンスの差を達成する方法を表し、空気インピーダンスの大きさは、水インピーダンスより数倍低く、直列共振インダクタを使用して達成され、この構成は、0.9λ整合層の場合に見られるものと同様の結果を生成するが、直列共振インダクタ及びλ/4整合層を使用する。 別の実施形態による超音波トランスデューサの断面斜視図を示す。 別の実施形態による超音波トランスデューサの断面斜視図を示す。 別の実施形態による超音波トランスデューサの断面斜視図を示す。
以下の説明では、図面中の同様の特徴には同様の参照番号が与えられており、図を過度に妨げないように、いくつかの要素は、1つ以上の先行する図においてすでに識別されている場合、いくつかの図において示されていないことがある。また、本明細書では、図面の要素は必ずしも一定の縮尺で描かれておらず、本実施形態の要素及び構造を明確に例示することに重点が置かれていることも理解されたい。「a」、「an」及び「one」という用語は、本明細書では「少なくとも1つ」を意味するように定義され、すなわち、これらの用語は、別段の記載がない限り、複数の要素を除外しない。例示的な実施形態の特徴の値、条件、又は特性を修飾する「実質的に」、「概して、一般に」、及び「約」などの用語は、値、条件、又は特性が、その意図された用途のためのこの例示的な実施形態の適切な運転のために許容可能である公差内で定義されることを意味すると理解されるべきであることに留意されたい。
本説明において、「接続された」及び「結合された」という用語、並びにそれらの派生語及び変形語は、2つ以上の要素間の直接的又は間接的のいずれかの、任意の接続又は結合を指す。要素間の接続又は結合は、音響的、機械的、物理的、光学的、動作的、電気的、無線、又はそれらの組み合わせであり得る。
「する」、「一致している」、及び「一致した」という用語は、本明細書では、2つの要素が同じであるか、又は互いにある所定の許容差内にある状態を指すことが意図される。すなわち、これらの用語は、2つの要素を「正確に」又は「同一に」一致させることだけでなく、2つの要素を「実質的に」、「およそ」又は「主観的に」一致させること、並びに複数の一致の可能性の中でより高い又は最良の一致を提供することも包含することを意味する。
本説明において、「基づいて」という表現は、「少なくとも部分的に基づいて」を意味するように意図されており、すなわち、この表現は、「のみに基づいて」又は「部分的に基づいて」を意味することができ、したがって、限定的に解釈されるべきではない。より具体的には、「~に基づく」という表現は、「~に依存する」、「~を表す」、「~を示す」、「~と関連付けられる」又は類似の表現を意味するものとして理解され得る。
別の要素に対する1つの要素の位置又は配向を示す位置記述子は、説明を容易かつ明確にするために本明細書で使用され、別段の指示がない限り、図面の文脈で解釈されるべきであり、限定するものとみなされるべきではないことが理解されよう。空間的に相対的な用語(例えば、「外部」及び「内部」、「外側」及び「内側」、「周辺」及び「中央」、「上」及び「下」、並びに「上部」及び「底部」)は、図面に例示された位置及び配向に加えて、本実施形態の使用又は動作における異なる位置及び配向を包含することが意図されていることが理解されるであろう。
本説明は、概して、超音波トランスデューサアセンブリに関し、より具体的には、実質的に均一な近接場(又は少なくとも1つの実質的に均一な近接場成分若しくは部分を含む音響場)を生成するように構成されたLIPUS治療ヘッド、並びに関連する方法に関する。本技術及びその利点は、本技術の様々な実施形態を説明する以下の詳細な説明及び実施例からより明らかとなる。より具体的には、以下の説明は、治療用途のために使用され得るLIPUS治療ヘッドを提示する。治療用途としては、生体組織、骨、軟骨、腱などの治療が挙げられるが、これらに限定されない。例えば、本技法は、組織損傷を治療するため、又は骨治癒を支援するために使用され得る。
本開示の文脈において、「アポダイジング」、「アポディゼーション」、「アポダイズされた」という表現、それらの同義語及び派生語は、例えば、限定するものではないが、音響場の空間プロファイルなどの、場の強度プロファイルを変更、改変、又は成形するために使用され得る技法を指す。いくつかの実施形態では、アポダイゼーション技法を使用して、音響場をその縁部で、又はその「周囲」に沿って、又は少なくともその一部分で空間的に減衰させることができる。注目すべきことに、本技術は、アポダイジング構造又はバッキング構造を使用してアポダイジングされた音響場を取得又は生成することを可能にし、アポダイジング構造又はバッキング構造は、超音波トランスデューサの後部に設けられ、エネルギーを吸収するための技法に依存することなく、そこで生成される相殺的干渉を利用することによってアポダイジングされた音響場を取得又は生成することを可能にする。
説明全体を通して説明される超音波トランスデューサの実施形態は、圧電材料を含むものとして説明されるが、当業者であれば、本開示の超音波トランスデューサが、代わりに、任意の強誘電体材料、任意の単結晶又は多結晶材料、任意の電気機械変換材料を含み得、そのような材料が、強誘電性、焦電性、圧電性、電歪などの特性、及び/又は他の関連する特性のうちの1つ以上を有することに留意するであろう。本明細書の文脈において、「圧電材料」という表現は、当業者によって容易に理解されるように、強誘電体材料、焦電材料、リラクサ材料、及び電歪材料を指す場合もあることに留意されたい。
一態様によれば、図1~図19A、図19Bを参照すると、超音波トランスデューサ20が提供されている。大まかに説明すると、超音波トランスデューサ20は、共振特性を有する低体積分率圧電複合ディスク22と、少なくとも1つの電極(リング状プリント回路基板24によって具現化又は置換され得る)と、局所的な相殺的干渉に基づいて、低体積分率圧電トランスデューサディスク22によって生成された音響場の減衰を実現するように構成された環状バッキング構造26と、を含む。いくつかの実施形態では、超音波トランスデューサ20は、ディスクの代わりに低体積分率圧電複合素子を含み得る。これらの実施形態では、低体積分率圧電複合素子は、例えば、限定するものではないが、矩形、環状、又は湾曲した圧電構造例えば、湾曲集束複合板などの様々な板構造及び形状によって具現化され得る。環状アポダイジングバッキング構造26は、低体積分率圧電複合ディスク22の共振特性に対して低体積分率圧電複合ディスク22の見かけの厚さを変化させ、それによって超音波トランスデューサ20が実質的に均一な近接場、又は少なくとも1つの実質的に均一な近接場成分若しくは部分を含む音響場を生成することを可能にするように構成されている。低体積分率圧電複合ディスク22と、環状アポダイジングバッキング構造26と、超音波トランスデューサ20の他の構成要素例えば、電極との間の相互作用により、低体積分率圧電複合ディスク22の実際の厚さすなわち、「実の」又は「物理的な」厚さを変化させることなく、低体積分率圧電複合ディスク22の音響厚さすなわち、「見かけの」厚さを効果的に変化させることが可能になる。また、低体積分率圧電複合ディスク22の電気インピーダンスを実質的に変化させることなく、低体積分率圧電複合ディスク22の音響厚さすなわち、「見かけの」厚さを効果的に変化させることが可能になる。したがって、低体積分率圧電ディスク22を形成する圧電材料によって生成される波の波長又は電気音響周波数を変更することなく、低体積分率圧電複合ディスク22の共振周波数を変更することが可能であり、低体積分率圧電複合ディスク22自体の電気音響周波数応答ではなく、低体積分率圧電複合ディスク22の共振特性をシフトさせる。アポダイジングバッキング構造26の厚さが1/4ラムダ又は1/4ラムダの奇数倍例えば、3/4ラムダ又は5/4ラムダに近づくにつれて、低体積分率圧電複合ディスク22及びバッキング構造26内に強い相殺的干渉が生成され、バッキング構造26の領域における音響場の減衰をもたらす。いくつかの実施形態では、バッキング構造26は、低体積分率圧電複合ディスク22の周囲に位置するウェッジであり得、アポダイジングバッキング構造として機能することができる。いくつかの実施形態では、超音波トランスデューサ20は、環状アポダイジングバッキング構造26の効果が、例えば、限定するものではないが、トーンバースト又はCWを含む狭帯域動作モードにおいて比較的強い効果を有するので、比較的狭帯域モードで動作するように構成されている。いくつかの実施形態では、環状アポダイジングバッキング構造26は、環状アポダイジング構造26の領域における低体積分率圧電複合ディスク22の透過音響出力を、25dBを超えて低減することを可能にする。超音波トランスデューサ20は、受信モードにおいて同様に動作する。環状アポダイジングバッキング構造26の効果は、ディスク内で干渉するのに十分な数のサイクルがパルス内に存在する場合にのみ、アポダイジングバッキング構造26によって生成される位相の変化が低体積分率圧電複合ディスク22内で相殺的干渉をもたらすことができるので、広帯域動作モードに対して制限された減衰影響を有することができる。この技術は、約5サイクルを超える場合に比較的効果的になり得るが、いくつかの用途では、非常に短い単一サイクル又はインパルスタイプの波形であっても有益であり得る。環状アポダイジングバッキング構造26は、音響場のエッジの減衰及び成形を可能にし、概して、音響場のピーク値及び音響場のエッジからの滑らかな遷移を生成する。場のエッジのこの変化は、サイドローブを低減し、ピエゾ素子内の横モードを低減し、ビームのエッジの均一性を改善する。音響場のエッジ及び特性を修正し、したがって音響場の周囲を平滑化し、潜在的に成形するための本技法は、本明細書では、典型的には低体積分率圧電複合ディスク22のみを使用して生成される音響場のアポダイゼーションすなわち、アポダイズされた音響場の生成と呼ばれる。この相殺的干渉ベースのバッキング構造26は、場の周囲をアポダイズするためだけでなく、一般的なビーム成形のためにも使用することができることに留意されたい。
超音波トランスデューサ20が大まかに説明されたので、低体積分率圧電複合ディスク22、リング状プリント回路24、及び環状アポダイジングバッキング構造26の異なる実施形態が提示される。
いくつかの実施形態では、低体積分率圧電複合ディスク22は、四角柱28を含むことができる。例えば、限定するものではないが、四角柱28の寸法は、柱28ごとに約280μm×約280μmであり得る。四角柱28は、両方の横軸において約480μmのピッチを有する2Dマトリックスパターンで分布され得る。注目すべきことに、この横軸は、低体積分率圧電複合ディスク22の1つの表面に平行な平面内に延在し、すなわち、各横軸は、低体積分率圧電複合ディスク22の半径又は直径のうちの対応する1つに平行である。
超音波トランスデューサ20は、概して、動作周波数で動作するように構成され、低体積分率圧電複合ディスク22は、超音波トランスデューサ20の動作周波数に実質的に一致するモードで動作するように構成されている。いくつかの実施形態では、超音波トランスデューサ20の動作周波数は1.5MHzであり、低体積分率圧電複合ディスク22が、1.5MHzの半波共振モードで動作するように構成されている。
いくつかの実施形態では、低体積分率圧電複合ディスク22が、約9MR~約13MRに及ぶ範囲に含まれる音響インピーダンスを有する。いくつかの実施形態では、音響インピーダンスが、約11MRである。低体積分率圧電複合ディスク22は、列挙された音響インピーダンスに達することを可能にする任意の材料又は材料の組み合わせを含むことができることに留意されたい。例えば、限定するものではないが、いくつかの実施形態では、低体積分率圧電複合ディスク22が、約35%のPZT5H及び約65%のポリマーマトリックスを含み得る。ポリマーマトリックスは、マイクロガラスバルーン及びシリコーン粒子で充填されたエポキシを含み得る。いくつかの実施形態では、PZT5Hは、第1の縦音響速度を有し、ポリマーマトリックスは、第2の縦音響速度を有し、第2の縦音響速度は、第1の縦音響速度のおよそ60%~70%に等しい。例えば、限定するものではないが、第1の縦音響速度は、約3850m/sであり得、第2の縦音響速度は、約2515m/sであり得る。
いくつかの実施形態では、低体積分率圧電複合ディスク22は、超音波トランスデューサの動作周波数において約λ/2の厚さを有する。例えば、限定するものではないが、低体積分率圧電複合ディスク22の厚さは、約1.5MHzで約λ/2であり得る。
図に示すように、リング状プリント回路基板24は、低体積分率圧電複合ディスク22と電気的に接触している。
いくつかの実施形態では、リング状プリント回路基板24は内径を有し、低体積分率圧電複合ディスク22は外径を有する。図に示すように、リング状プリント回路基板24の内径は、低体積分率圧電複合ディスク22の外径より大きくあり得る。いくつかの実施形態では、超音波トランスデューサ20は、ハウジング30を更に含む。ハウジング30は、プラスチックから作製され得る。いくつかの実施形態では、ハウジング30は、低体積分率圧電複合ディスク22と音響連通する整合層を含み得る。整合層は、ハウジングと一体的に形成され得るか、又は分離した構成要素として代替的に提供され得る。いくつかの実施形態では、整合層は、約λ/4の厚さを有し得る。いくつかの実施形態では、整合層は、約2.1MR~約2.5MRに及ぶ範囲に含まれる音響インピーダンスを有し得る。いくつかの実施形態では、音響インピーダンスは、約2.3MRであり得る。
いくつかの実施形態では、超音波トランスデューサ20は、低体積分率圧電複合ディスク22と音響連通する2λ/3音響層を更に含む。いくつかの実施形態では、2λ/3音響層は、ノニルプラスチックから作製され得る。注目すべきことに、他の材料が使用され得る。いくつかの実施形態では、2λ/3音響層は、約953μmの厚さを有し得る。
いくつかの実施形態では、超音波トランスデューサ20は、低体積分率圧電複合ディスク22と音響連通する0.9λ音響層を更に含む。いくつかの実施形態では、0.9λ音響層は、ノニルプラスチックから作製され得る。注目すべきことに、他の材料が使用され得る。いくつかの実施形態では、0.9λ音響層は、約1.28mmの厚さを有し得る。
いくつかの実施形態では、リング状プリント回路基板24は、2つの対向する平面状の表面を含み、各平面状の表面は、銅から作製される。
いくつかの実施形態では、リング状プリント回路基板24は、低体積分率圧電複合ディスク22の周囲に接合される。
いくつかの実施形態では、低体積分率圧電複合ディスク22の圧電複合体と並列に接続されたインダクタが提供され、インダクタは、超音波トランスデューサ20の遠位面が空気負荷されたときに電気インピーダンス最大値が約1.5MHzで生成されるように、低体積分率圧電複合ディスク22と、環状アポダイジングバッキング構造26と、1/4ラムダ整合層と、を備える、音響スタックと電気的に共振するように構成されている。
いくつかの他の実施形態では、インダクタは、図19A、図19Bに示されるように、インピーダンス最大値ではなくインピーダンス最小値を提供するために、低体積分率圧電複合材と直列に構成され得、これは、以下でより詳細に提示される。
環状アポダイジングバッキング構造26は、低体積分率圧電複合ディスク22と音響接触している。環状アポダイジングバッキング構造26は、対応する内側厚さ34を有する内周32と、対応する外側厚さ38を有する外周36と、を含む。環状アポダイジングバッキング構造26は、内周32から外周36まで延在する実質的に連続した傾斜を形成する傾斜面40を含む。内側厚さ34は、外側厚さ28よりも小さい。
アポダイジングバッキング構造26は、対象となる用途によって決定され得る所定のターゲットに到達するように音響場を成形することを可能にする任意の形状又は構成を有し得ることに留意されたい。例えば、限定するものではないが、アポダイジングバッキング構造26は、非単調曲線、非連続曲線、又は更には不連続段を含む表面プロファイルを有することができる。バッキング構造26の幾何学的形状は、アポダイジングの必要性すなわち、音響場の最適な形状若しくはプロファイル、又は音響場のプロファイルにおける最適な遷移に依存する。相殺的干渉を使用して音響場又はその一部分を減衰させることに依存する本技法は、概して柔軟であり、多種多様な超音波トランスデューサの音響特性を向上させるために使用することができることに留意されたい。例えば、限定するものではないが、本明細書に記載される技法は、カーフレスアレイとともに使用され得るか、又は環状アレイ素子によって生成される音響場の指向性を成形するために使用され得る。
いくつかの実施形態では、環状アポダイジングバッキング構造26は、Epotek301エポキシを含み得る。
いくつかの実施形態では、環状アポダイジングバッキング構造26は、約2.8MRの音響インピーダンスを有し得る。環状アポダイジングバッキング構造26は、この音響インピーダンスに達することを可能にする任意の材料又は材料の組み合わせを含むことができる。
いくつかの実施形態では、内周32から外周36まで延在する傾斜は、約0度~約30度に及ぶ範囲に含まれ得る。いくつかの実施形態では、傾斜は、低体積分率圧電複合ディスク22の上面に対して約14度であり得る。
いくつかの実施形態では、超音波トランスデューサ20は、約1.5MHzの周波数で動作可能である。いくつかの実施形態では、超音波トランスデューサ20は、例えば、限定するものではないが、1kHzのPRFのパルス繰り返し周波数を有する20%デューティサイクル正弦波パルスモードなどの狭帯域幅トーンバーストモードで動作し得る。
ここで、超音波トランスデューサのいくつかの性能指数を参照すると、本技法は、3.5未満のビーム不均一比を有する超音波トランスデューサ20を提供し、これは、8未満であり、すなわち、このレベルは、理学療法及び他の医療用途のための最小安全レベルとして定義される。いくつかの実施形態では、実質的に均一な近接場(又は少なくとも1つの実質的に均一な近接場成分若しくは部分)は、超音波トランスデューサ20が20%パルス送信波形を用いて1.5MHzで動作されるとき、超音波トランスデューサ20の外面の約3mmに位置する平面において2dB未満のリップルを示す。
別の広範な態様によれば、動作周波数を有するLIPUS治療ヘッドが提供される。LIPUS治療ヘッドは、音響スタックと、少なくとも1つの電極(プリント回路基板及びハウジングによって置換又は具現化され得る)と、を含む。これらの構成要素は、本明細書で説明されている1つ以上の実施形態と同様であり得る。音響スタックは、低体積分率圧電複合ディスクを含む圧電ディスクを含む。低体積分率圧電複合ディスクが、LIPUS治療ヘッドの動作周波数で、半波共振モードにおいて動作するように構成されている。音響スタックはまた、低体積分率圧電複合ディスクと音響連通する環状アポダイジングバッキング構造を含む。環状アポダイジングバッキング構造が、それぞれ内側厚さ及び外側厚さを有する内周及び外周を有する。内側厚さは、外側厚さよりも小さい。環状アポダイジングバッキング構造は、低体積分率圧電複合ディスクの共振特性に対して低体積分率圧電複合ディスクの見かけの厚さを変化させ、それによってLIPUS治療ヘッドが実質的に均一な近接場又は少なくとも1つの実質的に均一な近接場成分又は部分を含む音響場を生成することを可能にするように構成されている。プリント回路基板は、低体積分率圧電複合ディスクと電気的に連通しており、ハウジングは、音響スタック及びプリント回路基板を支持するような形状及びサイズである。
注目すべきことに、LIPUS治療ヘッド及びその構成要素の各々は、超音波トランスデューサに関して先に説明した実施形態と互換性がある。
別の広範な態様によれば、LIPUS治療ヘッドのためのアポダイジングウェッジ構造が提供され、LIPUS治療ヘッドは、低体積分率圧電複合ディスクを含む。アポダイジングウェッジ構造は、低体積分率圧電複合ディスクの表面に接触するための環状体を含む。環状体は、対応する内側厚さを有する内周と、対応する外側厚さを有する外周と、を含む。環状体は、内周から外周に延在する実質的に連続した傾斜を形成する傾斜面を含み、内側厚さは、外側厚さよりも小さい。アポダイジングウェッジは、アポダイジングウェッジ構造が、低体積分率圧電複合ディスクと音響連通しているときに、低体積分率圧電複合ディスクの共振特性に対して低体積分率圧電複合ディスクの見かけの厚さを変化させ、それによってLIPUS治療ヘッドが実質的に均一な近接場又は少なくとも1つの実質的に均一な近接場成分又は部分を含む音響場を生成することを可能にするように構成されている。
いくつかの実施形態では、環状体は、Epotek301エポキシから作製される。
いくつかの実施形態では、環状体は、約2.8MRの音響インピーダンスを有する。
いくつかの実施形態では、傾斜は、0度~30度に含まれる。いくつかの実施形態では、傾斜は、低体積分率圧電複合ディスクの上面に対して約14度である。
いくつかの実施形態では、LIPUS治療ヘッドは、約1.5MHzの周波数で動作可能である。
いくつかの実施形態では、LIPUS治療ヘッドは、狭帯域幅トーンバーストモードで動作可能である。いくつかの実施形態では、狭帯域幅トーンバーストモードは、20%デューティサイクル正弦波パルスモードである。
いくつかの実施形態では、LIPUS治療ヘッドは、3.5未満のビーム不均一比を有する。
いくつかの実施形態では、実質的に均一な近接場(又は少なくとも1つの実質的な近接場成分若しくは部分)は、LIPUS治療ヘッドが20%パルス化送信波形を用いて1.5MHzで動作されるとき、LIPUS治療ヘッドの外面の約3mmに位置する平面において2dB未満のリップルを示す。
図20A~図20Cは、別の実施形態による超音波トランスデューサを示す。注目すべきことに、図20A~図20Cの超音波トランスデューサは、他の箇所で説明するように、リング状プリント回路を含まない。しかしながら、この実施形態による超音波トランスデューサは、本明細書で提示されるように、低体積分率圧電複合材と、少なくとも1つの電極と、環状アポダイジングバッキング構造と、を含み得る。図20A~図20Cに示す実施形態では、少なくとも1つの電極は、低体積分率圧電複合材を少なくとも部分的に取り囲むリングとして表されている。電極は、例えば金などの金属材料から作製され得る。
これまで説明してきた技術は、次に提示するLIPUS治療ヘッドの非限定的な実施形態に関して説明され得る。この非限定的な実施形態では、LIPUS治療ヘッドは、およそ1.5MHzの周波数で動作するように構成されている。そのようなLIPUS治療ヘッドは、骨折治癒治療システム又は同様のシステムにおいて使用され得る。本実施形態によるLIPUS治療ヘッドは、骨折を治癒するために必要とされる時間を低減又は最適化するために、比較的複雑又は困難な開放骨折の治癒を補助又は促進するために、及び理学療法ジアテルミーシステムにおいて使用され得る。
大まかに説明すると、この実施形態によるLIPUS治療ヘッドは、超音波トランスデューサと、電気インピーダンス機能を感知する一体型ゲルと、を含む。より具体的には、LIPUS治療ヘッドは、低体積分率1 3の圧電複合ディスクと、リング状プリント回路基板と、接地電極と、信号電極と、ツイストペア線と、プラスチックハウジングと、アポダイジングウェッジと、プリント回路基板と、を含み得る。
低体積分率1 3の圧電複合ディスクは、23mm~24mmに及ぶ範囲に含まれる直径、好ましくは約23.6mmの直径を有し得る。低体積分率1 3の圧電複合ディスクは、長手方向軸において、1.5MHzで約1/2ラムダ、すなわち約960μmの厚さを有し得る。低体積分率1 3の圧電複合ディスクは、2Dマトリックスパターンを形成する280μmの四角柱を含み得る。2Dマトリックスは、両方の横軸において約480μmのピッチを有し得る。低体積分率1 3の圧電/圧電複合ディスクは、約1.5MHzで、半波共振モードにおいて動作するように構成され得る。圧電複合ディスクは、例えば、限定するものではないが、約9MR~約13MRに及ぶ範囲、好ましくは約11MRに含まれる音響インピーダンスを示し得る。圧電複合ディスクは、体積で、およそ35%のPZT5H柱と、およそ65%すなわち、残りの部分のポリマーマトリックスと、を含み得る。圧電複合ディスクは、ダイスアンドフィル法に従って製造することができる。ポリマーマトリックスは、例えば、限定するものではないが、マイクロガラスバルーン及びシリコーン粒子で充填されたおよそ2.2MR粉末充填Epotek301エポキシを含み得る。ポリマーマトリックスは、およそ2515m/s、又はPZT柱の縦バーモード速度のおよそ60%~70%に等しい縦音響速度を有し得る。いくつかの実施形態では、PZT柱の縦バーモード速度は、約3850m/sであり得る。
リング状プリント回路は、圧電複合ディスクに対する周辺支持体として機能し得、周辺支持体PCB(perimeter support PCB、PSPCB)と称され得る。PSPCBは、一般に、圧電複合ディスクの外径よりもわずかに大きい内径と、LIPUS治療ハウジングの内径を収容するように設計された外径と、を有する。PCBは、遠位面及び近位面上に、それぞれの面の大部分を覆う銅導電性平面を有し得、近位電極は、各々が互いに電気的に絶縁された2つの領域に分離され得る。2つの領域のうちの1つは、遠位銅製平面とビアを含む近位平面の部分との間に電気的連通を生成するビアを含み得る。PSPCBは概して複数の異なる層を含み、したがって多くの異なる構成で提供され得ることが理解されるであろう。PSPCBは、圧電複合ディスクの遠位面がPSPCBの遠位面をわずかに越えて延在するように、例えば、限定するものではないが、およそ50μm~およそ100μmだけ延在するように、例えば、限定するものではないが、エポキシを用いて圧電複合ディスクの周囲に接合され得る。
導電性電極は、当該技術分野において既知である方法及び技法に従って提供され得る。導電性電極の非限定的な例は、クロム-金電極であり、それらは、圧電複合ディスクの近位表面及び遠位表面に提供され得る。いくつかの実施形態では、導電性電極は、例えば、限定するものではないが、スパッタリングなどの堆積技法を用いて形成され得る。注目すべきことに、圧電複合ディスクの遠位表面に設けられた導電性電極(「遠位電極」と呼ばれることもある)は、LIPUS治療ヘッド用の接地電極として機能し得る。遠位電極は、圧電複合ディスクの遠位表面とPSPCBの遠位銅製平面との間に電気的連通を確立し得る。近位表面上に設けられた導電性電極(「近位電極」と呼ばれることもある)は、LIPUS治療ヘッドの信号電極として機能し得る。近位電極は、圧電複合ディスクの近位表面とPSPCBの絶縁された近位銅製平面との間に電気的連通を確立し得る。
ツイストワイヤの対は、PSPCBの近位表面に電気的に接続され、例えば、限定するものではないが、PSPCBの近位表面にはんだ付けされ得る。ツイストワイヤの対のうちの第1のツイストワイヤは、接地ワイヤであり得、PSPCBにビアを含む近位銅製平面の部分によって遠位電極すなわち、接地電極と電気的に接触するように構成され得る。ツイストワイヤの対のうちの第2のツイストワイヤは、ワイヤであり得、PSPCBの絶縁された近位銅製平面によって近位圧電複合電極と接触するように構成され得る。
プラスチックハウジングは、一体的な単一の四分の一波長厚さ整合層を含み得る。この整合層は、約2.1MR~約2.5MRの範囲、好ましくは約2.3MRの音響インピーダンスを有する。整合層は、例えば、限定するものではないが、HNA055 Noryl PPOプラスチックから作製され得る。整合層は、約360μmの厚さを有し得る。整合層は、圧電複合ディスクの前面すなわち、遠位表面と音響連通しており、連続波又は狭帯域トーンバーストモードで最適に機能するように構成することができる。材料の音響インピーダンスは、連続波共振条件において著しく低くなる可能性があり、四分の一波長整合層は、様々な音響用途に対して最適化することができる。
アポダイジングウェッジは、圧電複合ディスクの背面すなわち、近位表面の一部と音響連通しており、近位電極がそれらの間に介在している。アポダイジングウェッジは、圧電複合材料のマトリックス材料の音響インピーダンスに匹敵するか、又はそれよりもいくらか高い音響インピーダンスを有する。アポダイジングウェッジは、例えば、限定するものではないが、Epotek301エポキシを含み得る。アポダイジングウェッジは、およそ2.8MRの音響インピーダンスを有し得る。アポダイジングウェッジは、圧電複合ディスクとアポダイジングウェッジとの間の連通位置における圧電複合ディスクの共振特性に対して、圧電複合ディスクの見かけの厚さを変化させるように機能する。より具体的には、アポダイジングウェッジは、圧電複合ディスクの音響経路長を増加させ、アポダイジングウェッジがλ/4の厚さであるとき、アポダイジングウェッジの近位表面からの強い相殺的な180位相外れ反射を生成する。いくつかの実施形態では、λ/4厚さは、約440μmであり得る。アポダイジングウェッジは、圧電複合ディスクの半径方向寸法に対して厚さが半径方向にテーパ状であり、したがって、ウェッジは、圧電複合ディスクの周囲でλ/4の厚さであり、例えば内径付近で0の厚さまでテーパ状に減少する。アポダイジングウェッジは、圧電複合ディスクの近位表面に対して約14度の角度で半径方向にテープ留めされ得る。アポダイジングウェッジ及び圧電複合材は、厚さが0まで単調に減少するにつれて、相殺的干渉の単調に減少するレベルを効果的に生成するようにともに機能し、その時点で、圧電複合ディスクは、低体積分率圧電複合ディスク及びアポダイジングバッキング構造の前壁及び後壁反射間の通常のλ/2完全建設的干渉を経験する。
注目すべきことに、ある体積の空気が、アポダイジングウェッジの近位表面及び圧電複合ディスクの近位表面の露出部分と接触している。したがって、この非限定的な実施形態によるLIPUS治療ヘッド内のトランスデューサの近位表面は、空気で音響的に負荷をかけられる。
LIPUS治療ヘッドは、LIPUS治療ヘッドの圧電複合ディスクと並列に接続された直列又は並列接続インダクタ、例えば、2μHインダクタを含み得る。このインダクタは、並列インダクタに対してLIPUS治療ヘッドの動作周波数においてインピーダンス最大値が生成されるように、又は直列共振インダクタに対してインピーダンス最小値が生成されるように、空気負荷されるとき、音響スタックと電気的に共振するように構成され得る。LIPUS治療ヘッドの動作周波数は、1.5MHzであり得、LIPUS治療ヘッドの遠位表面(又は遠位表面の少なくとも一部分)は、空気で音響的に負荷がかけられる。
この非限定的な実施形態による超音波トランスデューサは、非常に均一な音響場を生成するように構成されており、当業者であれば、多くの用途において、特に、画像誘導なしで患者に低エネルギーが印加される場合の理学療法トランスデューサ及び骨折治癒用途などの医療LIPUS用途において有益であり得ることを理解するであろう。骨折治癒システムの一例は、狭帯域幅トーンバーストモードにおいて約1.5MHzの中心周波数で動作するように構成され得る。狭帯域幅トーンバーストモードの非限定的な例は、約1kHzのPRFを有する20%デューティサイクル正弦波パルスモードである。
当業者であれば、ビーム不均一比BNに精通しており、これは、例えば、限定するものではないが、IEC61689:2013において、超音波トランスデューサの面から3mmの距離に位置する、ビームの軸に直交する平面において測定されたトランスデューサの空間平均時間平均(ISATA)強度で除算されたトランスデューサの音響場の空間ピーク時間平均強度I SPTA)の比として説明されている。RBNは、多くの用途における理学療法トランスデューサ及び医療用LIPUSトランスデューサの安全性及び有効性についての性能指数であり、8未満のRBNは、理学療法及び他の医療用途についての最小安全レベルとして定義される。注目すべきことに、実際の業界平均は典型的には6未満であり、中央値は典型的には約3.7である。本技術は、3.5未満のRBNを生成することが可能であり、非常に均一な近接場は、20%パルス送信波形を用いて1.5MHzで動作されるとき、近接場の3mm平面において2dB未満のリップルを示す。均一なRBNに加えて、説明されているLIPUS治療ヘッドの非限定的な実施形態は、近接場において非常に均一な軸方向応答を示し、これは、患者の快適さ及び患者の均一な治療のために望ましい品質であり得る。
加えて、この非限定的な実施形態によるLIPUS治療ヘッドは、エアバック式低体積分率圧電複合ディスクと相殺的干渉ベースのアポディゼーションウェッジとの組み合わせにより、非常に効率的であり、音響スタック内に吸収構造を有しない。典型的なkeff値例えば、通常のPZT5Hでkeff>0.6を示す効率的な低体積分率圧電複合ディスクと組み合わされた損失吸収構造の欠如は、本技術が、低RBN音響場を生成するために超音波トランスデューサの前面上の吸収バッキング構造及び減衰フィルタに概して依存する既存の解決策に対して効率の利点を提供することを可能にする。したがって、本技術は、潜在的に、バッテリ寿命の延長を可能にすることができ、費用効果的な電子機器が、多くの典型的な理学療法及び他の医療用途においてそれを駆動するために使用されることを可能にし得る。
効率的な動作に加えて、本技術の重要な利点は、均一なアポダイズされた音響場を生成し、空気バッキングを使用してそれを行う効率的な音響設計の実現である。非減衰空気バッキング設計を使用することは、LIPUS治療ヘッドの前面上の音響負荷のインピーダンス感知が非常に効率的であることを可能にする。当業者は、最先端のLIPUS治療ヘッド(及びそれらの固有のトランスデューサ)が、典型的には、治療ヘッドの遠位面が空気又はゲル/水結合のいずれかであることに起因して、インピーダンス変化を示し、これらのインピーダンス変化が、概して、空気結合状態と比較して、水結合状態においてより高いインピーダンスであり、多くの場合、2倍を上回ってより高いインピーダンスであることが観察されることを理解するであろう。このインピーダンス変化により、トランスデューサは、典型的には、空気結合又は不完全な水結合の場合、水又は組織結合の場合と比較して、より高い電流の流れを示す。
本技法によって示される固有インピーダンス変化は、例えば、LIPUS治療ヘッドに接続される送信回路を通して流れる平均電流を測定することによって、ゲル感知機能を可能にするために使用され得る。空気が結合されるときと比較して水が結合されるときのインピーダンスの差は、システム設計者にとってゲル感知を単純にし、例えば、患者が典型的な音響接触媒質ゲルを使用することを忘れた可能性がある場合のように、理想的な結合、患者組織との部分的な音響結合、又は無音響結合の間の潜在的により大きな区別を可能にし、したがって、システムが、潜在的に大きなフィードバックを伴うエラー状態を患者又は医師に信号伝達することを可能にする。注目すべきことに、いくつかの特性又は性能指数例えば、高Q、高インピーダンス共振最大値は、音響減衰バッキング構造、又は別様に大幅に減衰された音響構造を含む従来の超音波トランスデューサ上では、このようにして達成することができない。
空気又は水が結合されるときのインピーダンスの大きさは、共振インダクタがLIPUS治療ヘッドに含まれないときに、最適音響整合層が圧電複合ディスクの遠位表面上に用いられると10%未満だけ変化する。これは一般に、医療又は物理療法ゲル感知機能に使用するにはインピーダンス差が小さすぎると考えられている。しかしながら、本技術の場合、エアバック圧電複合ディスクの大幅に減衰されておらず、かつ、したがって、大幅に共振する状態に起因して、及び圧電複合ディスクの遠位表面と音響連通する効率的なλ/4整合層の使用と併せて、本技術の1つの好ましい実施形態は、λ/4整合層の使用と併せて、空気が遠位面に負荷されるときに圧電複合ディスクの容量性リアクタンスと共振するように選択される、例えば、2μHの並列インダクタの使用を組み込む。結果として生じるLC共振は、λ/4整合層の遠位面が空気負荷されるとき、所望の動作周波数において高Qインピーダンス最大値を生成する。トランスデューサがゲル又は組織、又は別の類似の音響伝導性媒体と接触して配置されると、変換器がゲル又は組織に次第に結合されるにつれて共振最大値が減少し、その結果、圧電複合体の水又はゲル負荷インピーダンスともはや電気的に共振しなくなるまで、動作周波数におけるインピーダンスが低くなる。このアプローチは、水に結合されたときのおよそ+36度位相における18~24オームと比較して、空気負荷されたときの1.5MHzにおいて80~100オーム及びおよそ+40度位相の間のインピーダンスの最大の大きさ、又は、例えば、LIPUS治療ヘッドの遠位表面が水、ゲル、若しくは組織と接触しているとき(すなわち、LIPUS治療ヘッドが患者に結合されているとき)に示されるインピーダンス大きさの3~5倍の差をもたらし得る。更に、並列インダクタの効果は、患者に結合されたときにトランスデューサの機能に無害になり、好適な低出力インピーダンス送信回路、例えば、限定するものではないが、10オーム未満の出力インピーダンスを有する送信回路によって駆動されたときに1dB未満の出力低下をもたらし、トランスデューサ単独の音響構造の固有インピーダンス変化に依存するよりも数倍感度が高いトランスデューサ内の内蔵インピーダンスベースのゲル感知機能を可能にする。加えて、この方法は、ゲル感知インピーダンス変化を生成する機能から、LTHの前面又は遠位面上の層の厚さ及び他の音響特性を切り離し、設計者が、最大音響効率、向上した帯域幅又はインパルス応答又は他の所望の音響特性のために、ゲル感知インピーダンス感度と、トランスデューサの前面上の層との両方を最適化することを可能にする。
当業者であれば、本技術が、圧電複合ディスクの遠位表面と音響連通する音響及び保護前面層の多くの異なる構成と組み合わせることができ、それにより、開示された低体積分率圧電複合ディスク及びアポダイジングウェッジとの組み合わせによって提供される音響均一性を制限又は損なうことなく、様々なインピーダンス変化が可能であることを容易に理解するであろう。
LIPUS治療ヘッドのこの非限定的な実施形態の一変形例では、LIPUS治療ヘッドは、0.66λ音響層を含む。0.66λは、953μm厚のノニルプラスチック層であり得る。0.66λは、(λ/4層の代わりに)圧電複合ディスクの遠位表面と音響連通しており、その結果、空気が遠位表面に負荷されたときに1.5MHzの動作周波数で生じるインピーダンス最大値が生じ、水結合状態よりも3~5倍大きい大きさを有する。注目すべきことに、0.66λの厚さ公差は、患者に結合する適切なゲル又は組織の存在を感知するために必要とされるインピーダンス変化を維持するために、例えば、製造プロセス中に管理され得る。更に、この構成における本技術は、3.5未満のRBNを有する非常に均一なビームをもたらすことに留意されたい。
LIPUS治療ヘッドのこの非限定的な実施形態の別の変形例では、LIPUS治療ヘッドは、0.9λ音響層を含み得る。0.9λ音響層は、空気が層の遠位表面上に負荷されるとき、1.5MHzの動作周波数においてインピーダンス最小値を達成するために、1.28mm厚のノリルであり得、水結合状態のもののおよそ3倍の差を達成する。この実施形態はまた、3.5未満のRBNを有する音響場を生成するために、本技術と併せて構成することもできる。
しかしながら、音響整合層例えば、1/4ラムダ、又は1/4ラムダの奇数倍(例えば、3/4ラムダ、又は5/4ラムダ)以外の任意の層は、超音波トランスデューサの帯域幅及び潜在的に効率を制限することに留意されたい。この考察に照らして、例えば、1/4波長整合層の使用を制限しない様式で、LIPUS治療ヘッドの遠位面に存在する音響負荷に敏感な大きなインピーダンス変化を可能にするために、共振インダクタの包含である本技術の一態様を利用することが、時として有利であり得る。一般に、LIPUS用途などの低帯域幅用途は、短く広帯域のインパルス応答を有するトランスデューサを厳密に必要としないが、定常状態パルス強度を迅速に達成し、送信パルスが終了した後のリングダウンを制限する能力など、より広い帯域幅から利益を得る超音波トランスデューサ性能の態様が残っている。
注目すべきことに、低体積分率圧電複合ディスク(又は同様の構造)を調製するための多数の方法が、当技術分野で知られている。そのような方法の非限定的な例は、本技術に等しく適用可能である、ダイス及びフィル方法を含む。いくつかの実施形態では、本明細書に記載されているアポダイゼーション技術は、ビーム形状の広い可能なアレイのトランスデューサの出力のアポダイゼーション又はビーム成形を達成するために、多くの異なるジオメトリに適用することができる。アポダイゼーション技術は、NDT及び多くの他の用途のための1Dアレイ、2Dマトリックスアレイ、環状アレイ、単一素子広帯域トランスデューサ、及び材料特定炭素繊維トランスデューサに適用され得る。
別の態様によれば、音響場をアポダイズする方法が提供される。本方法は、超音波トランスデューサを動作させて音響場を生成することを含み、超音波トランスデューサは、本明細書で説明されている実施形態のうちの1つ以上と同様である。本方法はまた、音響場を環状アポダイズバッキング構造で調整してアポダイズされた音響場を生成するためすることを含み、アポダイズされた音響場が少なくとも1つの実質的に均一な近接場成分又は部分内にあり、環状アポダイズバッキング構造が低体積分率圧電複合ディスクと音響接触している。環状アポダイジングバッキング構造は、本明細書に記載されている実施形態のうちの1つ以上と同様である。
いくつかの実施形態では、超音波トランスデューサが、20%パルス送信波形を用いて1.5MHzで動作され、実質的に均一な近接場が、超音波トランスデューサの外面の約3mmに位置する平面において2dB未満のリップルを示す。
いくつかの実施形態では、低体積分率圧電複合ディスクが、1 3構成である。
いくつかの実施形態では、低体積分率圧電複合ディスクが、両方の横軸において約480μmのピッチを有する2Dマトリックスパターンで分散された280μm×280μmの柱を含む。
別の態様によれば、動作周波数を有する低出力パルス波超音波(LIPUS)治療ヘッドを用いて音響場を生成する方法が提供される。本方法は、LIPUS治療を動作させて音響場を生成することを含み、LIPUS治療ヘッドは、本明細書で説明される実施形態のうちの1つ以上と同様である。本方法はまた、音響場を環状アポダイズバッキング構造で調整してアポダイズされた音響場を生成することであって、アポダイズされた音響場が実質的に均一な近接場領域を有する、生成することを含む。
いくつかの実施形態では、超音波トランスデューサが、20%パルス送信波形を用いて1.5MHzで動作され、実質的に均一な近接場が、超音波トランスデューサの外面の約3mmに位置する平面において2dB未満のリップルを示す。
いくつかの実施形態では、低体積分率圧電複合ディスクが、1 3構成である。
いくつかの実施形態では、低体積分率圧電複合ディスクが、両方の横軸において約480μmのピッチを有する2Dマトリックスパターンで分散された280μm×280μmの柱を含む。
結果
本技術の異なる実施形態が説明されたので、これらの実施形態のうちのいくつかの性能が、より具体的には本技法を使用して得られ得る結果に関して考察される。結果の非限定的な例を図9A、図9B~図19A、図19Bに示す。
図9A、図9Bには、従来の超音波トランスデューサの線形圧力強度応答(左部分)及び本技法に従って設計された超音波トランスデューサの線形圧力強度応答(右部分)が示される。これらの結果は、超音波トランスデューサの面から3mmの平面における2D横方向音圧を示す。音響場の均一性に対するアポディゼーションウェッジすなわち、環状アポダイジングバッキング構造の影響が明確に示されている。
図10A~図10Dには、アポディゼーションリング又は構造を有しない1 3複合材料系のLIPUS治療ヘッドの3mm場内に存在する外側最大リングを示すシミュレートされた場が示されている(左上部分)と、1 3複合材料系のLIPUS治療ヘッドの3mmフィールド内に存在する外側最大リングを示す、測定された音響場(右上部分)と、1 3複合材料系のディスクの背面周縁部上にアポダイジングウェッジ(又は「環状アポダイジングバッキング構造」)を含むことから生じる抑制された外側最大リングを示すシミュレートされた場(左下部分)と、1 3複合材料系のディスク上のアポダイジングリング(又は環状アポダイジングバッキング構造)によって達成される抑制された外側最大リングを示すプロトタイプLIPUS治療ヘッドからの測定された音響場(右下部分)とが示されている。
図11A、図11Bは、本技法の3mm強度及び最後の軸方向最大強度を示す。これらの結果は、本技術を用いて生成されたビームが、医療及び理学療法用途に対して望ましい特性を有することを示す。性能指数は、AER=3.9cm、RBN=3.25、LIPUS治療ヘッドの遠位面から3mm離れて位置する平面で測定された117mWの出力パワー及び30mW/cmの強度でのコリメートビームタイプを含む。
図12A及び図12Bは、本技術の1.5 MHzで共振するように構成された並列インダクタを用いた空気負荷(図12B)と比較した、インダクタを用いない空気負荷(図12A)の効果を示し、並列誘導共振は、超音波トランスデューサが空気負荷されているときの動作周波数に整合するように同調されている。
図13Aは、空気及び水の負荷を伴う、λ/4整合層及び共振並列インダクタを有する、LIPUS治療ヘッドの非限定的実施形態のインピーダンスを示す。図13Bは、λ/4整合層を有するが共振インダクタを有さない、LIPUS治療ヘッドの非限定的実施形態の例示的なトランスデューサのインピーダンスを、空気及び水負荷事例とともに示す。
図14は、水中聴音器を伴う水タンク内で測定された、本技法を用いて生成されたアポダイズされた音響場の3Dプロットである。
図15A及び図15Bは、水中での応答(図の上半分に示される)と比較して、回路内の共振インダクタを使用せずに空気中で動作周波数においてインピーダンス最大値(図の下半分に示される)を提供するように同調されたより厚い2λ/3前面層を示し、空気結合最大値は、水結合最小値よりおよそ5倍高い。
図16A及び図16Bは、空気中でのインピーダンス最小値(図の下半分に示される)と、水結合されたときのより高いインピーダンス(図の上部分に示される)とを提供するように同調された更により厚い0.9λ前面層を示し、空気結合インピーダンス最小値は、水結合されたとき(下部分)よりもおよそ3倍低い。
図17A及び図17Bは、本技法による、超音波トランスデューサの軸方向圧力応答を示す。図17Aは、近接場の最初の10cmにおける高度に均一な軸上圧力場と、近接場全体における高振幅ピークの不在と、を示す。図17Bは、アポディゼーションバッキング構造及び対応する音響場がない場合に見られる近接場軸方向均一性の欠如を示す。
図18は、波長の分数としてのバッキング構造の厚さに対するバッキング構造の存在によって生成される相殺的干渉に起因する送信された音響場の局所的減衰を示す。注目すべきことに、バッキング構造及び複合カーフ充填マトリックスの合計厚さは、最大減衰のためにおよそ3/4ラムダに等しくあるべきであり、したがって、複合材のマトリックス内の音速がバッキング構造の音速よりも遅い場合、バッキング構造の約1/4ラムダに等しい厚さで最小値が観察される。
図19A、図19Bは、0.9λの場合に見られる結果を達成するが、直列共振インダクタ及びλ/4整合層を使用する方法を表す。より具体的には、図19A、図19Bは、直列共振インダクタと、空気結合時にインピーダンス最小値を生成するように構成されたλ/4整合層設計と、を含む、例示的な実施形態のLIPUS治療ヘッドの変形例のインピーダンスの比較を示し、インピーダンス最小値は、水が負荷されたときのインピーダンスよりも小さく、ゲル感知回路を流れる電流が、トランスデューサが空気結合されているときよりも低いレベルであるときに、ゲル感知回路が適切な結合を検出することを可能にする。この例では、空気最小値は約4オームであり、動作周波数における水結合インピーダンスの大きさは約24オーム(6倍の増分)であり、これはゲル感知用途において有用であり得る。
記載された結果は、説明の目的のためだけに役立ち、したがって限定的とみなされるべきではないことに留意すべきである。
ここで、アポダイジングバッキング構造の異なる実施形態及び超音波トランスデューサにおけるその統合が、本技法を使用して得ることができる結果とともに説明されたので、本技術の非限定的実施例が、以下で説明される。
第1の実施例では、超音波トランスデューサ又はLIPUS治療ヘッドは、低体積分率の圧電材料(35%PZT5H)を含む1 3圧電複合ディスクを含む。圧電複合ディスクの残部は、充填エポキシマトリックス(65%充填エポキシマトリックス)を含む。充填エポキシマトリックスは、約2MRの音響インピーダンスを有し、隣接する柱から各柱の横方向振動を効果的に分離し、PZT柱からのk33に近いバーモード共振をもたらす。圧電複合ディスクは、PZT柱間の横方向結合効率が低く、その結果、音響エネルギーの大部分がディスクの軸方向に生成される。超音波トランスデューサ又はLIPUS治療ヘッドはまた、ディスクの周囲近くに位置する圧電複合材の背面の一部分に位置する、ウェッジ形断面を有するアポダイジングリングを含み、このアポダイジングウェッジは、圧電複合体のマトリックス部分の音響インピーダンスと厳密に一致する音響インピーダンスを有するエポキシを含む。ウェッジは、約2.8MRの音響インピーダンスを有するEpotek301エポキシを含み得る。アポダイジングウェッジは、低体積分率1 3複合ディスクの音響共振周波数を効果的に変化させ、ウェッジが厚くなるにつれてディスクの共振周波数をより低くシフトさせる。ウェッジは、最終的に、トランスデューサの駆動周波数においてλ/4に等しい厚さに近づき、したがって、圧電複合ディスク内の相殺的干渉を促進し、ウェッジ構造は、ウェッジの厚さとともに変化する強力な減衰効果を生成する。圧電複合体の背面上のアポダイジング構造は、それを異なる厚さの圧電ディスクとして挙動させる著しい音響エネルギーを吸収することなく、圧電複合ディスクの共振挙動の局所的減衰を達成する。アポダイジングウェッジは、例えば、トーンバーストなどの狭帯域音響信号に対して、強力な相殺的干渉を提供し、したがって、例えば、50サイクルのトーンバーストに対して、トランスデューサの音響出力をおよそ25dBだけ減衰させ得る。アポダイジング構造、例えば、ウェッジの形状は、空間アポダイジングを成形することができ、アポダイジングウェッジ内の干渉の位相及びディスクの厚さが完全に建設的λ/2から完全に相殺的3λ/4ラムダまで増加するにつれて、ディスクの中心からの半径方向距離とともに振幅が徐々に増加する結果となり得る。並列同調インダクタ回路が提供され得、このインダクタは、インピーダンス最大値がトランスデューサの動作周波数で生成されるように、LIPUSトランスデューサの動作周波数で超音波トランスデューサ又はLIPUS治療ヘッドの空気負荷インピーダンスと共振するように設計される。トランスデューサの整合層は、LIPUS変換器が水負荷、ゲル負荷、又は組織負荷されるとき、インダクタがLIPUSトランスデューサの動作周波数で実質的な共振を引き起こさないように、スタック及び並列インダクタと併せて動作する。
第2の実施例は、狭帯域幅動作モードにおけるアポダイジングウェッジを有する1 3圧電複合材における音響場及び横方向の反響に関する。この第2の実施例では、超音波トランスデューサ又はLIPUS治療ヘッドは、複合圧電要素の周囲にアポディゼーションを適用することによってサイドローブ振幅を低減するためのアポダイジングウェッジを有する1 3圧電複合体を含む。低体積分率1 3圧電複合体を使用することは、円形ディスク内の横方向共振を低減するのに役立ち、これは、ディスクによって生成される近接場干渉パターンの複雑さを低減し、近接場を横方向に約2dB未満まで均一にする。この理想化された近接場は、医学的理学療法、ジアテルミー、及び骨折治癒LIPUSトランスデューサを特徴付けるために使用される3mm平面において非常に低いリップルをもたらす。ディスクにおける低い横方向共振はまた、圧電複合ディスクの主軸モードとディスクにおける横方向共振によって生成される軸方向成分との間の建設的干渉及び相殺的干渉から生じ得る軸上の非理想性を低減する。軸方向均一性は、LIPUSベースの医療デバイスの有効性及び患者の快適さにおける重要な考慮事項である。本明細書に開示されるアポダイジングバッキング構造を通して音響場の縁部を成形する能力は、単にサイドローブを低減することを超えて、メインローブが理想的な形状であるように音響場を成形することができる点で重要である。アポダイジングバッキング構造は、λ/4厚さのバッキング構造のみを使用しながら、狭帯域動作に対して-25dBを超えてトランスデューサの出力を低減するように最適化することができる。加えて、それは、複雑なビーム成形を可能にする段階的アポディゼーションフィルタ形状を生成するように成形されることができる。均一な音響場は、画像ベースのガイダンスを必要とせずに均一な治療が得られることを確実にするために重要である。
ゲル感知用途
患者への超音波トランスデューサの有効な音響結合を感知する能力は有益である。本技術は、トランスデューサが空気中にある(空気結合されている)ときに高インピーダンス共振が生じ、トランスデューサが水、ゲル、又は組織と接触しているとき、例えばゲルを介して患者の皮膚に結合されているときに低電気インピーダンスが生じることを可能にする、誘導同調設計要素を組み込むことができる。インダクタ又は他の電気素子若しくは回路を使用して理想的なλ/4整合構造と共振させることは、トランスデューサのゲル感知インピーダンス特性を実際の音響層から分離することによって設計者にとって更に有益であり、したがって、例えばわずかに異なる値のインダクタを選択するだけで製造公差を補償して、所与の音響スタックのインピーダンス最大値を最大にすることができる。このインピーダンス応答をトランスデューサに直接組み込むことによって、任意のLIPUSシステムは、効果的な結合が達成されたかどうかを決定するために、トランスデューサを通って流れる平均電流を単に測定することができる。また、本技術は、患者に効果的に結合されるときと比較して、空気結合されている間、インピーダンスの大きさの5倍を超えて達成することができるので、部分的に結合された状態を正確に認識することも可能である。
いくつかの代替的な実施形態及び実施例が、本明細書において説明及び例示されている。上記した実施形態は、例示のみを意図している。当業者は、個々の実施形態の特徴、並びに構成要素の可能な組み合わせ及び変形を理解するであろう。当業者は更に、実施形態のうちのいずれかが、本明細書に開示した他の実施形態との任意の組み合わせで提供され得ることを理解するであろう。したがって、本実施例及び実施形態は、全ての点において、例示的なものであり、非限定的であるとみなされるべきである。したがって、特定の実施形態を例示し説明してきたが、本明細書で定義される範囲から有意に逸脱することなく、多数の修正が想起される。

Claims (100)

  1. 超音波トランスデューサであって、
    共振特性を有する低体積分率圧電複合ディスクと、
    前記低体積分率圧電複合ディスクと電気的に接触する少なくとも1つの電極と、
    前記低体積分率圧電複合ディスクと音響接触している環状アポダイジングバッキング構造と、を備え、前記環状アポダイジングバッキング構造が、
    内周及び対応する内側厚さと、
    外周及び対応する外側厚さと、
    前記内周から前記外周に延在する実質的に連続したスロープを形成する傾斜面であって、前記内側厚さが、前記外側厚さよりも小さい、傾斜面と、を有し、
    前記環状アポダイジングバッキング構造が、前記低体積分率圧電複合ディスクの前記共振特性に対して前記低体積分率圧電複合ディスクの見かけの厚さを変化させ、それによって前記超音波トランスデューサが少なくとも1つの実質的に均一な近接場部分を含む音響場を生成することを可能にするように構成されている、超音波トランスデューサ。
  2. 前記低体積分率圧電複合ディスクが、1 3構成である、請求項1に記載の超音波トランスデューサ。
  3. 前記低体積分率圧電複合ディスクが、両方の横軸において約480μmのピッチを有する2Dマトリックスパターンで分散された280μm×280μmの柱を備える、請求項2に記載の超音波トランスデューサ。
  4. 前記低体積分率圧電複合ディスクが、1.5MHzで、半波共振モードにおいて動作するように構成されている、請求項1~3のいずれか一項に記載の超音波トランスデューサ。
  5. 前記低体積分率圧電複合ディスクが、約9MR~約13MRに及ぶ範囲に含まれる音響インピーダンスを有する、請求項1~4のいずれか一項に記載の超音波トランスデューサ。
  6. 前記音響インピーダンスが、約11MRである、請求項5に記載の超音波トランスデューサ。
  7. 前記低体積分率圧電複合ディスクが、1.5MHzで約λ/2の厚さを有する、請求項1~6のいずれか一項に記載の超音波トランスデューサ。
  8. 前記低体積分率圧電複合ディスクが、チタン酸ジルコン酸鉛材料(PZT)系材料を含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の超音波トランスデューサ。
  9. 前記PZT系材料が、PZT5Hである、請求項8に記載の超音波トランスデューサ。
  10. 前記低体積分率圧電複合ディスクが、約35%のPZT5Hと、約65%のポリマーマトリックスと、を含む、請求項8又は9に記載の超音波トランスデューサ。
  11. 前記ポリマーマトリックスが、マイクロガラスバルーン及びシリコーン粒子で充填されたエポキシを含む、請求項10に記載の超音波トランスデューサ。
  12. 前記PZT5H柱が第1のバーモード縦音響速度を有し、前記ポリマーマトリックスが第2の縦音響速度を有し、前記第2の縦速度が前記第1の縦速度のおよそ60%~70%である、請求項9~11のいずれか一項に記載の超音波トランスデューサ。
  13. 前記第1の縦バーモード音響速度が約3850m/sであり、前記第2の縦音響速度が約2515m/sである、請求項12に記載の超音波トランスデューサ。
  14. 内径を有するリング状プリント回路基板を更に備え、
    前記低体積分率圧電複合ディスクが外径を有し、前記リング状プリント回路基板の前記内径が、前記低体積分率圧電複合ディスクの前記外径よりも大きい、請求項1~13のいずれか一項に記載の超音波トランスデューサ。
  15. ハウジングを更に備え、前記ハウジングがプラスチックから作製される、請求項14に記載の超音波トランスデューサ。
  16. 前記ハウジングが、前記低体積分率圧電複合ディスクと音響連通する整合層を備える、請求項15に記載の超音波トランスデューサ。
  17. 前記整合層が、約λ/4の厚さを有する、請求項16に記載の超音波トランスデューサ。
  18. 前記整合層が、前記ハウジングと一体に形成される、請求項16又は17に記載の超音波トランスデューサ。
  19. 前記整合層が、約2.1MR~約2.5MRに及ぶ範囲に含まれる音響インピーダンスを有する、請求項16~18のいずれか一項に記載の超音波トランスデューサ。
  20. 前記音響インピーダンスが、約2.3MRである、請求項19に記載の超音波トランスデューサ。
  21. 前記低体積分率圧電複合ディスクと音響連通する2λ/3音響層を更に備える、請求項1~15のいずれか一項に記載の超音波トランスデューサ。
  22. 前記2λ/3音響層が、ノニルプラスチックから作製され、約953μmの厚さを有する、請求項21に記載の超音波トランスデューサ。
  23. 前記低体積分率圧電複合ディスクと音響連通する0.9λ音響層を更に備える、請求項1~15のいずれか一項に記載の超音波トランスデューサ。
  24. 前記0.9λ音響層が、ノニルプラスチックから作製され、約1.28mmの厚さを有する、請求項23に記載の超音波トランスデューサ。
  25. 前記リング状プリント回路基板が、2つの対向する平面状の表面を備え、各平面状の表面が、銅から作製される、請求項14に記載の超音波トランスデューサ。
  26. 前記リング状プリント回路基板が、前記低体積分率圧電複合ディスクの周囲に接合される、請求項25に記載の超音波トランスデューサ。
  27. 前記低体積分率圧電複合ディスクの圧電複合体と並列に接続されたインダクタを更に備え、前記インダクタが、前記トランスデューサの遠位面が空気負荷されたときにインピーダンス最大値が約1.5MHzで生成されるように、前記低体積分率圧電複合ディスク、前記環状アポダイジングバッキング構造、及び前記1/4ラムダ音響整合層と共振するように構成されている、請求項1~20のいずれか一項に記載の超音波トランスデューサ。
  28. 低体積分率圧電複合ディスクと直列に接続されたインダクタを更に備え、前記インダクタが、前記トランスデューサの遠位面が空気負荷されたときにインピーダンス最小値が約1.5MHzで生成されるように、前記低体積分率圧電複合ディスク、前記環状アポダイジングバッキング構造、及び前記1/4ラムダ整合層と共振するように構成されている、請求項1~20のいずれか一項に記載の超音波トランスデューサ。
  29. 前記環状アポダイジングバッキング構造が、Epotek301エポキシを含む、請求項1~28のいずれか一項に記載の超音波トランスデューサ。
  30. 前記環状アポダイジングバッキング構造が、約2.8MRの音響インピーダンスを有する、請求項1~29のいずれか一項に記載の超音波トランスデューサ。
  31. 前記傾斜が、0度~30度に含まれる、請求項1~30のいずれか一項に記載の超音波トランスデューサ。
  32. 前記傾斜が、前記低体積分率圧電複合ディスクの上面に対して約14度である、請求項31に記載の超音波トランスデューサ。
  33. 前記超音波トランスデューサが、約1.5MHzの周波数で動作可能である、請求項1~32のいずれか一項に記載の超音波トランスデューサ。
  34. 前記超音波トランスデューサが、狭帯域幅トーンバーストモードで動作可能である、請求項1~33のいずれか一項に記載の超音波トランスデューサ。
  35. 前記狭帯域幅トーンバーストモードが、好ましくは約1kHzのパルス繰り返し周波数において、20%デューティサイクル正弦波パルスモードである、請求項34に記載の超音波トランスデューサ。
  36. 前記超音波トランスデューサが、3.5未満のビーム不均一比を有する、請求項1~35のいずれか一項に記載の超音波トランスデューサ。
  37. 前記超音波トランスデューサが20%パルス送信波形を用いて1.5MHzで動作されるとき、前記少なくとも1つの実質的に均一な近接場部分が、前記超音波トランスデューサの外面の約3mmに位置する平面において2dB未満のリップルを示す、請求項1~36のいずれか一項に記載の超音波トランスデューサ。
  38. 動作周波数を有する低出力パルス波超音波(LIPUS)治療ヘッドであって、前記LIPUS治療ヘッドが、
    音響スタックであって、
    圧電ディスクであって、前記圧電ディスクが、低体積分率圧電複合ディスクを含み、前記低体積分率圧電複合ディスクが、前記LIPUS治療ヘッドの前記動作周波数において半波共振モードで動作するように構成されている、圧電ディスクと、
    前記低体積分率圧電複合ディスクと音響連通する環状アポダイジングバッキング構造であって、前記環状アポダイジングバッキング構造が、それぞれ内側厚さ及び外側厚さを有する内周及び外周を有し、前記内側厚さが、前記外側厚さよりも小さく、前記環状アポダイジングバッキング構造が、前記低体積分率圧電複合ディスクの前記共振特性に対して前記低体積分率圧電複合ディスクの見かけの厚さを変化させ、それによって前記LIPUS治療ヘッドが少なくとも1つの実質的に均一な近接場部分を含む音響場を生成することを可能にするように構成されている、環状アポダイジングバッキング構造と、を備える音響スタックと、
    前記低体積分率圧電複合ディスクと電気的に連通する少なくとも1つの電極と、
    前記音響スタック及び前記少なくとも1つの電極を支持するためのハウジングと、を備える、LIPUS治療ヘッド。
  39. 前記低体積分率圧電複合ディスクが、1 3構成である、請求項38に記載のLIPUS治療ヘッド。
  40. 前記低体積分率圧電複合ディスクが、両方の横軸において約480μmのピッチを有する2Dマトリックスパターンで分散された280μm×280μmの柱を備える、請求項39に記載のLIPUS治療ヘッド。
  41. 前記LIPUS治療ヘッドの前記動作周波数が、約1.5MHzである、請求項38~40のいずれか一項に記載のLIPUS治療ヘッド。
  42. 前記低体積分率圧電複合ディスクが、約9MR~約13MRに及ぶ範囲に含まれる音響インピーダンスを有する、請求項38~41のいずれか一項に記載のLIPUS治療ヘッド。
  43. 前記音響インピーダンスが、約11MRである、請求項42に記載のLIPUS治療ヘッド。
  44. 前記低体積分率圧電複合ディスクが、1.5MHzで約λ/2の厚さを有する、請求項38~43のいずれか一項に記載のLIPUS治療ヘッド。
  45. 前記低体積分率圧電複合ディスクが、チタン酸ジルコン酸鉛材料(PZT)系材料を含む、請求項38~44のいずれか一項に記載の超音波トランスデューサ。
  46. 前記PZT系材料が、PZT 5Hである、請求項45に記載超音波トランスデューサ。
  47. 前記低体積分率圧電複合ディスクが、約35%のPZT5Hと、約65%のポリマーマトリックスと、を含む、請求項45又は46に記載のLIPUS治療ヘッド。
  48. 前記ポリマーマトリックスが、マイクロガラスバルーン及びシリコーン粒子で充填されたエポキシを含む、請求項47に記載のLIPUS治療ヘッド。
  49. 前記PZT5H柱が第1のバーモード縦音響速度を有し、前記ポリマーマトリックスが第2の縦音響速度を有し、前記第2の縦速度が前記第1の縦速度のおよそ60~70%である、請求項46~48のいずれか一項に記載のLIPUS治療ヘッド。
  50. 前記第1の縦音響速度が約3850m/sであり、前記第2の縦音響速度が約2515m/sである、請求項49に記載のLIPUS治療ヘッド。
  51. 内径を有するリング状プリント回路基板を更に備え、
    前記低体積分率圧電複合ディスクが外径を有し、前記リング状プリント回路基板の前記内径が、前記低体積分率圧電複合ディスクの前記外径よりも大きい、請求項38~50のいずれか一項に記載のLIPUS治療ヘッド。
  52. 前記ハウジングが、プラスチックから作製される、請求項38~51のいずれか一項に記載のLIPUS治療ヘッド。
  53. 前記ハウジングが、前記低体積分率圧電複合ディスクと音響連通する整合層を備える、請求項38~52のいずれか一項に記載のLIPUS治療ヘッド。
  54. 前記整合層が、約λ/4の厚さを有する、請求項53に記載のLIPUS治療ヘッド。
  55. 前記整合層が、前記ハウジングと一体に形成される、請求項53又は54に記載のLIPUS治療ヘッド。
  56. 前記整合層が、約2.1MR~約2.5MRに及ぶ範囲に含まれる音響インピーダンスを有する、請求項53~55のいずれか一項に記載のLIPUS治療ヘッド。
  57. 前記音響インピーダンスが、約2.3MRである、請求項56に記載のLIPUS治療ヘッド。
  58. 前記低体積分率圧電複合ディスクと音響連通する2λ/3音響層を更に備える、請求項38~57のいずれか一項に記載のLIPUS治療ヘッド。
  59. 前記2λ/3音響層が、ノニルプラスチックから作製され、約953μmの厚さを有する、請求項58に記載のLIPUS治療ヘッド。
  60. 前記低体積分率圧電複合ディスクと音響連通する0.9λ音響層を更に備える、請求項38~57のいずれか一項に記載のLIPUS治療ヘッド。
  61. 前記0.9λ音響層が、ノニルプラスチックから作製され、約1.28mmの厚さを有する、請求項60に記載のLIPUS治療ヘッド。
  62. 前記リング状プリント回路基板が、2つの対向する平面状の表面を備え、各平面状の表面が、銅から作製される、請求項51に記載のLIPUS治療ヘッド。
  63. 前記リング状プリント回路基板が、前記低体積分率圧電複合ディスクの周囲に接合される、請求項62に記載のLIPUS治療ヘッド。
  64. 前記低体積分率圧電複合ディスクの圧電複合体と並列に接続されたインダクタを更に備え、前記インダクタが、前記トランスデューサの遠位面が空気負荷されたときにインピーダンス最大値がおよそ1.5MHzで生成されるように、前記低体積分率圧電複合ディスク、前記環状アポダイジングバッキング構造、及び前記1/4ラムダ整合層と共振するように構成されている、請求項38~57のいずれか一項に記載のLIPUS治療ヘッド。
  65. 前記低体積分率圧電複合ディスクの圧電複合体と直列に接続されたインダクタを更に備え、前記インダクタが、前記トランスデューサの前記遠位面が空気負荷されたときにインピーダンス最小値がおよそ1.5MHzで生成されるように、前記低体積分率圧電複合ディスク、前記環状アポダイジングバッキング構造、及び前記1/4ラムダ整合層と共振するように構成されている、請求項38~57のいずれか一項に記載のLIPUS治療ヘッド。
  66. 前記環状アポダイジングバッキング構造が、Epotek301エポキシを含む、請求項38~65のいずれか一項に記載のLIPUS治療ヘッド。
  67. 前記環状アポダイジングバッキング構造が、約2.8MRの音響インピーダンスを有する、請求項38~66のいずれか一項に記載のLIPUS治療ヘッド。
  68. 前記傾斜が、0度~30度に含まれる、請求項38~67のいずれか一項に記載のLIPUS治療ヘッド。
  69. 前記傾斜が、前記低体積分率圧電複合ディスクの上面に対して約14度である、請求項68に記載のLIPUS治療ヘッド。
  70. LIPUS治療ヘッドの前記動作周波数が、約1.5MHzである、請求項38~69のいずれか一項に記載のLIPUS治療ヘッド。
  71. 前記LIPUS治療ヘッドが、狭帯域幅トーンバーストモードで動作可能である、請求項38~70のいずれか一項に記載のLIPUS治療ヘッド。
  72. 前記狭帯域幅トーンバーストモードが、20%デューティサイクル正弦波パルスモードである、請求項71に記載のLIPUS治療ヘッド。
  73. 前記LIPUS治療ヘッドが、3.5未満のビーム不均一比を有する、請求項38~72のいずれか一項に記載のLIPUS治療ヘッド。
  74. 前記LIPUS治療ヘッドが20%パルス送信波形を用いて1.5MHzで動作されるとき、前記少なくとも1つの実質的に均一な近接場部分が、前記LIPUS治療ヘッドの外面の約3mmに位置する平面において2dB未満のリップルを示す、請求項38~73のいずれか一項に記載のLIPUS治療ヘッド。
  75. 低出力パルス波超音波(LIPUS)治療ヘッドのためのアポダイジングウェッジ構造であって、前記LIPUS治療ヘッドが、低体積分率圧電複合ディスクを備えており、前記アポダイジングウェッジ構造が、
    前記低体積分率圧電複合ディスクの表面に接触するための環状体であって、対応する内側厚さを有する内周と、対応する外側厚さを有する外周と、を備える、前記環状体と、
    前記環状体が、前記内周から前記外周に延在する実質的に連続した傾斜を形成する傾斜面であって、前記内側厚さが、前記外側厚さよりも小さい、傾斜面を含み、前記アポダイジングウェッジ構造が前記低体積分率圧電複合ディスクと音響連通しているときに、前記アポダイジングウェッジが、前記低体積分率圧電複合ディスクの共振特性に対して前記低体積分率圧電複合ディスクの見かけの厚さを変化させ、それによって、前記LIPUS治療ヘッドが少なくとも1つの実質的に均一な近接場部分を含む音響場を生成することを可能にするように構成されている、アポダイジングウェッジ構造。
  76. 前記環状体が、Epotek301エポキシから作製される、請求項75に記載のアポダイジングウェッジ構造。
  77. 前記環状体が、約2.8MRの音響インピーダンスを有する、請求項75又は76に記載のアポダイジングウェッジ構造。
  78. 前記傾斜が、0度~30度に含まれる、請求項75~77のいずれか一項に記載のアポダイジングウェッジ構造。
  79. 前記傾斜が、前記低体積分率圧電複合ディスクの上面に対して約14度である、請求項78に記載のアポダイジングウェッジ構造。
  80. 前記LIPUS治療ヘッドが、約1.5MHzの周波数で動作可能である、請求項75~79のいずれか一項に記載のアポダイジングウェッジ構造。
  81. 前記LIPUS治療ヘッドが、狭帯域幅トーンバーストモードで動作可能である、請求項75~80のいずれか一項に記載のアポダイジングウェッジ構造。
  82. 前記狭帯域幅トーンバーストモードが、20%デューティサイクル正弦波パルスモードである、請求項81に記載のアポダイジングウェッジ構造。
  83. 前記LIPUS治療ヘッドが、3.5未満のビーム不均一比を有する、請求項75~82のいずれか一項に記載のアポダイジングウェッジ構造。
  84. 前記LIPUS治療ヘッドが20%パルス送信波形を用いて1.5MHzで動作されるとき、前記少なくとも1つの実質的に均一な近接場部分が、前記LIPUS治療ヘッドの外面の約3mmに位置する平面において2dB未満のリップルを示す、請求項75~83のいずれか一項に記載のアポダイジングウェッジ構造。
  85. 低出力パルス波超音波(LIPUS)治療ヘッドのためのバッキング構造であって、前記LIPUS治療ヘッドが、低体積分率圧電複合要素を備えており、前記バッキング構造が、
    前記低体積分率圧電複合要素の表面に接触するための本体であって、前記本体が前記低体積分率圧電複合要素に接触するときに、前記バッキング構造及び前記低体積分率圧電構成要素内に相殺的干渉が生成され、それによって前記LIPUS治療ヘッドによって生成される音響場を成形し、前記相殺的干渉が前記バッキング構造の厚さに依存する、本体を備える、バッキング構造。
  86. 前記相殺的干渉が、およそλ/4又はその奇数倍で最大減衰をもたらす、請求項85に記載のバッキング構造。
  87. 前記本体が、Epotek301エポキシから作製される、請求項85又は86に記載のバッキング構造。
  88. 前記LIPUS治療ヘッドが、約1.5MHzの周波数で動作可能である、請求項85~87のいずれか一項に記載のバッキング構造。
  89. 前記LIPUS治療ヘッドが、狭帯域幅トーンバーストモードで動作可能である、請求項85~88のいずれか一項に記載のバッキング構造。
  90. 前記狭帯域幅トーンバーストモードが、20%デューティサイクル正弦波パルスモードである、請求項89に記載のバッキング構造。
  91. 前記LIPUS治療ヘッドが、3.5未満のビーム不均一比を有する、請求項85~90のいずれか一項に記載のバッキング構造。
  92. 前記音響場が、少なくとも1つの実質的に均一な近接場部分を含み、前記LIPUS治療ヘッドが20%パルス送信波形を用いて1.5MHzで動作されるとき、前記少なくとも1つの実質的に均一な近接場部分が、前記LIPUS治療ヘッドの外面の約3mmに位置する平面において2dB未満のリップルを示す、請求項85~91のいずれか一項に記載のバッキング構造。
  93. 音響場をアポダイズする方法であって、
    超音波トランスデューサを動作させて、前記音響場を生成することであって、前記超音波トランスデューサが低体積分率圧電複合ディスクを備えており、前記低体積分率圧電複合材が共振特性を有する、生成することと、
    前記音響場を環状アポダイジングバッキング構造で調整して、アポダイジングされた音響場を生成することであって、前記アポダイジングされた音響場が、少なくとも1つの実質的に均一な近接場部分を含み、前記環状アポダイジングバッキング構造が、前記低体積分率圧電複合ディスクと音響接触しており、前記環状アポダイジングバッキング構造が、
    内周及び対応する内側厚さと、
    外周及び対応する外側厚さと、
    前記内周から前記外周に延在する実質的に連続したスロープを形成する傾斜面であって、前記内側厚さが、前記外側厚さよりも小さい、傾斜面と、を有する、生成することと、を含み、
    前記環状アポダイジングバッキング構造が、前記低体積分率圧電複合ディスクの前記共振特性に対して前記低体積分率圧電複合ディスクの見かけの厚さを変化させるように構成されている、方法。
  94. 前記超音波トランスデューサが、20%パルス送信波形を用いて1.5MHzで動作され、
    前記少なくとも1つの実質的に均一な近接場部分が、前記超音波トランスデューサの外面の約3mmに位置する平面において2dB未満のリップルを示す、請求項93に記載の方法。
  95. 前記低体積分率圧電複合ディスクが、1 3構成である、請求項93又は94に記載の方法。
  96. 前記低体積分率圧電複合ディスクが、両方の横軸において約480μmのピッチを有する2Dマトリックスパターンで分散された280μm×280μmの柱を備える、請求項93~95のいずれか一項に記載の方法。
  97. 動作周波数を有する低出力パルス波超音波(LIPUS)治療ヘッドを用いて音響場を生成するための方法であって、
    前記LIPUS治療を動作させて前記音響場を生成することであって、前記LIPUS治療ヘッドが、
    音響スタックであって、前記音響スタックが、
    圧電ディスクであって、前記圧電ディスクが、低体積分率圧電複合ディスクを含み、前記低体積分率圧電複合ディスクが、前記LIPUS治療ヘッドの前記動作周波数において半波共振モードで動作するように構成されている、圧電ディスクと、
    前記低体積分率圧電複合ディスクと音響連通する環状アポダイジングバッキング構造であって、前記環状アポダイジングバッキング構造が、それぞれ内側厚さ及び外側厚さを有する内周及び外周を有し、前記内側厚さが、前記外側厚さよりも小さい、環状アポダイジングバッキング構造と、を備える音響スタックと、
    前記低体積分率圧電複合ディスクと電気的に連通する少なくとも1つの電極と、
    前記音響スタック及び前記少なくとも1つの電極を支持するためのハウジングと、を備える、生成することと、
    前記音響場を前記環状アポダイジングバッキング構造で調整して、アポダイジングされた音響場を生成することであって、前記アポダイジングされた音響場が少なくとも1つの実質的に均一な近接場部分を含む、生成することと、を含む、方法。
  98. 前記超音波トランスデューサが、20%パルス送信波形を用いて1.5MHzで動作され、
    前記少なくとも1つの実質的に均一な近接場部分が、前記超音波トランスデューサの外面の約3mmに位置する平面において2dB未満のリップルを示す、請求項97に記載の方法。
  99. 前記低体積分率圧電複合ディスクが、1 3構成である、請求項97又は98に記載の方法。
  100. 前記低体積分率圧電複合ディスクが、両方の横軸において約480μmのピッチを有する2Dマトリックスパターンで分散された280μm×280μmの柱を備える、請求項97~99のいずれか一項に記載の方法。
JP2023557254A 2021-03-15 2022-03-15 超音波トランスデューサのためのアポダイジングバッキング構造及び関連する方法 Pending JP2024515453A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US202163200559P 2021-03-15 2021-03-15
US63/200,559 2021-03-15
PCT/CA2022/050387 WO2022193005A1 (en) 2021-03-15 2022-03-15 Apodizing backing structures for ultrasonic transducers and related methods

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024515453A true JP2024515453A (ja) 2024-04-10

Family

ID=83322158

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023557254A Pending JP2024515453A (ja) 2021-03-15 2022-03-15 超音波トランスデューサのためのアポダイジングバッキング構造及び関連する方法

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP4308310A1 (ja)
JP (1) JP2024515453A (ja)
AU (1) AU2022236301A1 (ja)
CA (1) CA3173282C (ja)
WO (1) WO2022193005A1 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB8728509D0 (en) * 1987-12-05 1988-01-13 Rolls Royce Plc Acoustic emission transducer
US6443900B2 (en) * 2000-03-15 2002-09-03 Olympus Optical Co., Ltd. Ultrasonic wave transducer system and ultrasonic wave transducer
EP1769854A4 (en) * 2004-07-22 2016-07-13 Olympus Corp ULTRASONIC TRANSDUCER
WO2021150519A1 (en) * 2020-01-20 2021-07-29 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Contoured electrode and/or pulse train excitation for capacitive micromachined ultrasonic transducer

Also Published As

Publication number Publication date
CA3173282A1 (en) 2022-09-22
EP4308310A1 (en) 2024-01-24
CA3173282C (en) 2023-10-03
WO2022193005A1 (en) 2022-09-22
AU2022236301A1 (en) 2023-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9901956B2 (en) Impedance matching for ultrasound phased array elements
US20240165666A1 (en) Ultrasound transducer and method for making the same
JP3478874B2 (ja) 超音波フェーズドアレイ変換器及びその製造方法
CA2119954C (en) Ultrasound transducers with reduced sidelobes and method for manufacture thereof
US8162858B2 (en) Ultrasonic medical treatment device with variable focal zone
CA2799717A1 (en) Dual-mode piezocomposite ultrasonic transducer
KR101955786B1 (ko) 동심원 전극을 적용한 집속 초음파 트랜스듀서 및 그 트랜스듀서의 제어방법
US20160114193A1 (en) Multilayer ultrasound transducers for high-power transmission
JP2001258879A (ja) 超音波トランスデューサシステムおよび超音波トランスデュー
Sadeghpour et al. Novel phased array piezoelectric micromachined ultrasound transducers (PMUTs) for medical imaging
JP2024515453A (ja) 超音波トランスデューサのためのアポダイジングバッキング構造及び関連する方法
US20240181278A1 (en) Apodizing backing structures for ultrasonic transducers and related methods
KR101955787B1 (ko) 바늘형 초음파 수신기가 적용된 집속 초음파 트랜스듀서 및 그 작동방법
Yamada et al. Tube-type double-parabolic-reflector ultrasonic transducer (T-DPLUS)
JPH06261908A (ja) 超音波送波器およびこの送波器を備えた結石破砕装置
Wang et al. High inensity focused ultrasound array treansducers using a 2-2 stacked piezoelectric composite appropriate for sonochemistry applications
JPS5912079B2 (ja) 超音波トランスデュ−サ
Moreno et al. Performance analysis of ultrasono-therapy transducer with contact detection
CN116511014A (zh) 一种用于声场和焦域体积多重调控的单/双频阵列换能器
Heywang et al. High-Power Ultrasound Transducers for Therapeutic Applications
Cathignol HIGH POWER ULTRASOUND SOURCES EMPLOYED IN LITHOTRIPSY AND HIFU MEDICAL FIELDS
Toda Excitation of acoustic waves from cylindrical polyvinylidene fluoride (PVDF) film confined in a concentric wall
JPH08243111A (ja) 衝撃波発生装置
JPS61293096A (ja) 高分子圧電型超音波探触子