JP2024515110A - フレキシブルニードル - Google Patents

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Abstract

例示的なニードル(100)は、管腔(110)を画定し、近位部分(120)および遠位部分(130)を含む。近位部分は、管腔の第1ポート(112)を画定し、遠位部分は、管腔の少なくとも1つの第2ポート(113)を画定し、管腔は、第1ポートと、該少なくとも1つの第2ポートとの間に延びて、これらを接続する。遠位部分はまた、患者皮膚への挿入のために構成された先端部分(140)を画定する。特定の実施形態では、遠位部分は、少なくとも1つのスリット(152)を含む圧縮可能領域(150)を含む。特定の実施形態では、遠位部分は、開口(164)と、患者組織への遠位部分の挿入の際に遠位部分内の患者組織を開口に向けて付勢するように構成されたランプ(162)とを含む。特定の実施形態では、ニードルは、ニチノールで形成される。

Description

本開示は、一般にニードルに関し、より具体的には、専らではないが、注入デバイスでの使用のために構成されたフレキシブルニードルに関する。
現在の多くの注入デバイスは、軟らかいカニューレを利用しており、患者組織への挿入には硬いニードルが必要である。挿入ニードルは、ニードルとカニューレのサイズの違いに起因して、挿入に伴う痛みや組織外傷を増大させることがある。より具体的には、ニードルの周囲に軟らかいカニューレを設けることによって、ニードルによって生じる傷は、柔らかいカニューレにとって小さ過ぎる。従って、カニューレは、通常、より小さい孔に押し込む必要があり、患者にとってより大きな痛みを引き起こすことになる。さらに、多くの軟らかいカニューレは、よじれに十分に耐えられず、治療薬の流れを停止することがある。一方、従来のニードルを使用して注入を行う場合、患者の動きの際に硬いニードルの先端が隣接する組織に係合し、傷を悪化させて患者に追加の外傷を引き起こす可能性がある。特にこれらの理由により、この技術分野では依然として更なる改善が必要である。
例示的なニードルは管腔を画定し、近位部分と遠位部分を含む。近位部分は、管腔の第1ポートを画定し、遠位部分は、管腔の少なくとも1つの第2ポートを画定し、管腔は、第1ポートと少なくとも1つの第2ポートとの間に延びて、これらを接続する。遠位部分はまた、患者の皮膚の中に挿入するように構成された先端部分を画定する。特定の実施形態では、遠位部分は、少なくとも1つのスリットを含む圧縮可能領域を含む。特定の実施形態では、遠位部分は、開口と、患者組織への遠位部分の挿入時に、遠位部分内の患者組織を開口に向かって付勢するように構成されたランプ(傾斜面)とを含む。特定の実施形態では、ニードルは、ニチノールで形成される。本願の更なる実施形態、形態、特徴、および態様は、ここに提供される説明および図面から明らかになるであろう。
特定の実施形態に係るフレキシブルニードルの第1斜視図である。 フレキシブルニードルの第2斜視図である。 拡張状態の圧縮可能領域を備えたフレキシブルニードルの遠位部分を示す。 圧縮状態の圧縮可能領域を備えたフレキシブルニードルの遠位部分を示す。 フレキシブルニードルの先端部の斜視図である。 フレキシブルニードルの先端部分の断面図である。 ニチノールの特定の特性を示すグラフである。 図示のフレキシブルニードルの特定の特性を従来のニードルと比較した応力-歪みダイヤグラムである。 ニチノールのマルテンサイト開始温度対ニッケル/チタン比を示すグラフである。 特定の実施形態に係るニードルの遠位部分を示す。 従来のカニューレと比較して、特定の実施形態に係るニードルの特定の特性を示すグラフである。
本開示の概念は、種々の変更および代替的形態が許容できるが、特定の実施形態が一例として図面に示されており、ここで詳細に説明している。しかしながら、本開示の概念を、開示した特定の形態に限定する意図はなく、逆に本開示および添付の請求項と一致するすべての変更、等価物および代替品を網羅することを意図していることを理解すべきである。
本明細書における「一実施形態」、「実施形態」、「例示的な実施形態」などへの参照は、説明した実施形態が特定の特徴、構造または特性を含んでもよいが、全ての実施形態が特定の特徴、構造または特性を含んでもよく、あるいは必ずしも含まなくてもよい。さらに、こうした語句は必ずしも同じ実施形態を参照していない。さらに、「好ましい」構成要素または特徴への参照は、ある実施形態に関して特定の構成要素または特徴の望ましさを示すことがあるが、本開示は、こうした構成要素または特徴を省略することがある別の実施形態に関してそれほど限定的ではないことを理解すべきである。さらに、特定の特徴、構造または特性が実施形態に関連して説明されている場合、こうした特徴、構造または特性を別の実施形態に関連して実装することは、明示的に説明されているか否かに関わらず、当業者の知識の範囲内であると考えられる。
さらに、「A、BおよびCの少なくとも1つ」の形式でリストに含まれる品目は、(A)、(B)、(C)、(AおよびB)、(BおよびC)、(AおよびC)、または(A、BおよびC)を意味し得ることを理解すべきである。同様に、「A、BまたはCの少なくとも1つ」の形式でリストされている品目は、(A)、(B)、(C)、(AおよびB)、(BおよびC)、(AおよびC)、または(A、BおよびC)を意味することがある。「A、Bおよび/またはC」の形式でリストされている品目はまた、(A)、(B)、(C)、(AおよびB)、(BおよびC)、(AおよびC)、または(A、BおよびC)を意味することがある。さらに、請求項に関して、「a」、「an」、「少なくとも1つの」および/または「少なくとも1つの部分」などの語句の使用は、特に反対の記載がない限り、こうした要素だけに限定されるものとして解釈すべきではなく、そして「少なくとも一部」および/または「一部」などの語句の使用は、特に反対の記載がない限り、こうした要素の一部だけを含む実施形態、およびこうした要素の全体を含む実施形態の両方を包含するものと解釈すべきである。
図面において、いくつかの構造的または方法的特徴が、ある特定の配置および/または順序で示されることがある。しかしながら、こうした特定の配置および/または順序は必ずしも必要ではないことがあることを理解すべきである。むしろ、いくつかの実施形態では、こうした特徴は、特に反対に指示しない限り、例示的な図に示されているものとは異なる方法および/または順序で配置されてもよい。さらに、特定の図における構造的または方法的特徴の包含は、こうした特徴が全ての実施形態で必要であることを意味するものではなく、いくつかの実施形態では、省略してもよく、または他の特徴と組み合わせてもよい。
図1と図2を参照すると、特定の実施形態に係るフレキシブルニードル100が示されている。ニードル100は、管腔110を画定し、一般に近位部分120と遠位部分130を含む。遠位部分130は、先端部分140を含み、遠位圧縮可能領域150および/またはタブ160の一方または両方をさらに含むことができる。特定の形態では、近位部分120は、近位圧縮可能領域170と、圧縮可能領域170を覆うシース180とを含む。図示の形態では、ニードル100は、注入デバイスとともに使用するように構成され、近位部分120は、注入デバイス内に取り付けられ、注入デバイスは、遠位部分130を患者組織の中に挿入するように動作可能である。
ニードル100は、外面102および内面104を有し、内面104は管腔110を少なくとも部分的に画定する。外面102および内面104が異なる疎水性/親水性特性を有することが望ましいことが判明した。より具体的には、内面104がより疎水性である一方で、外面102がより親水性であることが望ましいことが判明した。比較的親水性の外面102は、組織への接着を支援でき、人間の組織は、その表面が親水性であれば、不活性異物の存在をより受け入れやすいことが判明した。比較的疎水性の内面104は、治療薬が内面104に付着するのを妨げることによって、治療薬の分散を支援できる。特定の実施形態では、外面102および/または内面104の一方または両方は、表面の疎水性/親水性を変更する表面処理を含んでもよい。こうした表面処理は、例えば、化学処理、電気化学処理、研磨、ダイヤモンド、エッチング、および/またはコーティングの使用を含んでもよい。
特定の実施形態では、例えば、ニードル100がニチノールで形成される実施形態では、少なくとも1つの表面処理は、内面104が紫外線に露出されないままで、外面102を紫外線に露出させることを含んでもよい。こうした処理により、外面102の接触角を比較的低い接触角(例えば、約20°)に減少させるとともに、内面104の接触角は比較的高いまま(例えば、約80°)である。
管腔110は、近位部分120によって画定される第1ポート112と、遠位部分130によって画定される少なくとも1つの第2ポート113とを含む。使用の際、治療薬(例えば、インスリンまたは化学療法薬剤)は、第1ポート112を介して管腔110に提供され、少なくとも1つの第2ポート113を介して患者組織内への放出のために管腔110を通って流れる。こうしてここでは、第1ポート112は入口112と称してもよく、第2ポート113は出口113と称することがある。ニードル100は、ここでは特に注入デバイスを参照して説明されるが、ニードル100は、患者組織から流体を引き出すために利用できることは理解すべきである。こうしたケースでは、第1ポート112は出口であり、1つ以上の第2ポート113は入口となり得る。ここで説明するように、図示のニードル100は、患者組織への治療薬の分配を容易にする複数の第2ポート113を備える。
図示の形態では、近位部分120は、注入デバイス内に取り付けられ、近位部分120に作用する力を利用して、遠位部分130を患者組織内に押し込むことが可能な十分な剛性を提供するように構成される。特定の形態では、近位部分120は、注入デバイスへの近位部分120の結合を容易にする取り付け機構122を含むことができ、ニードル100を特定の配向に向けて、先端部分140が患者組織に適切な配向で進入するのを促進できる。ここで説明するように、図示の近位部分120はまた、複数のスリット172を含む圧縮可能領域170を含み、シース180は、圧縮可能領域170を覆い、流体がスリット172を介して漏れるのを防ぐ。特定の実施形態では、圧縮可能領域170およびシース180を省略してもよいことも想定される。
遠位部分130は、遠位部分の長手方向軸131に沿って延びており、患者組織内への挿入のために構成され、ここで説明するようなこうした挿入を容易にする先端部分140を含む。遠位部分130はさらに、圧縮可能領域150および/またはタブ160の一方または両方を備えることができ、その機能はここで説明している。
さらに図3を参照すると、先端部分140は、先端部分の長手方向軸141に沿って延びており、患者組織内への挿入を容易にする少なくとも1つの先鋭化先端142を含み、図示の形態では、凹部144によって互い離隔した複数の先鋭化先端142を含む。より具体的には、図示の先端部分140は、先端部分の長手方向軸141に対して互いに直径方向に反対に位置決めされた一対の先鋭化先端142を含み、第1横軸146が先端142の間に延びており、第2横軸148が凹部144の間に延びている。第1横軸146および第2横軸148は、互いにおよび長手方向軸141に対して横断しており、図示の形態では、軸141,146,148は相互に直交する。
図示した先端部分140は、一対の先端142を含むが、先端部分140がより先鋭化された先端142を含んでもよいことが想定される。例えば、先端部分140は、長手方向軸141に対して互いに約120°で離隔した3つの先鋭化先端を含んでもよい。図示の形態では、先端部分140は、第2ポート113のうちの少なくとも1つを画定する開放した先端部分である。例えば、1つ以上の第2ポート113が圧縮可能領域150に形成される実施形態では、先端部分140は、管腔110のポートを画定しない閉止した先端部分でもよいことも想定される。
上述したように、図示の先端部分140は、複数の先鋭化先端142を含む。別の実施形態では、先端部分140は、単一の先鋭化先端142を含んでもよい。しかしながら、複数の先端142を設けることにより、挿入時にニードル100により安定性を提供できることが判明した。例えば、単一の先端142を有する実施形態では、先端部分140の挿入により、挿入軸に対して横断する力の発生をもたらし、これは、所望の挿入角からのニードル100の屈曲を生じさせる可能性がある。しかしながら、複数の先端142が、凹部144に向けて先細りになるように設けられた場合、こうした曲げモーメントの発生は低減または防止できる。
さらに図4を参照すると、圧縮可能領域150は少なくとも1つのスリット152を含み、各スリット152は、第2ポート113のうちの対応する1つを画定する。図示の形態では、圧縮可能領域150は、複数の個別のスリット152を備え、残りの材料が蛇行構造154を形成する。より具体的には、スリット152は、遠位部分の長手方向軸131に対して横断して延びており、図示の形態では、遠位部分の長手方向軸131に対してほぼ垂直に延びている。長手方向軸131に対して横断して延びることへの追加または代替として、1つ以上のスリット152が長手方向軸131の方向に延びてもよい。一例として、圧縮可能領域150は、1つ以上の螺旋状スリットを含むことができる。
上述したように、図示の圧縮可能領域150は、複数のスリット152によって少なくとも部分的に画定された蛇行構造154を含む。蛇行構造154は、長手方向軸131に対して横断して延びる横断セクション155と、長手方向軸131の方向に延びる長手方向接続部分156とを含む。図示の形態では、接続部分156は、長手方向軸131の両側に位置決めされ、そのため圧縮可能領域150は、長手方向軸131を横断する他の方向よりも長手方向軸131を横断する一方向により大きな可撓性を提供する。他の構成も想定されるが、図示の接続部分156は、先端部分142と位置合わせされ、そのため圧縮可能領域150は、第1横断軸146(即ち、先端142の間に延びる軸)によって画定される方向により可撓性であり、第2横断軸148(即ち、凹部144の間に延びる軸)によって画定される方向に可撓性が少ない。こうした選択的な可撓性は、患者組織への挿入時に遠位部分130を案内するのを支援できる。
図示の形態では、スリット152は、圧縮可能領域150に長手方向軸131に対して横断する様々な方向に種々の程度の可撓性を与えるように位置決めされる。スリット152は、長手方向軸131に対して横断する様々な方向に均一な可撓性を提供するように位置決めしてもよいことも想定される。例えば、長手方向軸131の周りに等間隔に離れて配置された10個のスリットのアレイが、長手方向軸131に対して横断する全ての方向に均等な可撓性を提供してもよい。しかしながら、特定の方向に沿って可撓性を少なくすることによって、上述したようにニードル100の挿入を容易にできる。
遠位部分130の圧縮可能領域150は、延長状態(図3)と圧縮状態(図4)との間で移行するように動作可能である。より具体的には、患者組織への遠位部分130の挿入の際、蛇行構造154は、少なくとも部分的に潰れ、それにより圧縮可能領域150が圧縮状態になると、1つ以上のスリット152を少なくとも部分的に閉じる。こうした圧縮された場合、圧縮可能領域150の剛性が増加し、それにより遠位部分130の組織への更なる挿入を容易にする。挿入力が除去および/または逆転された場合、圧縮可能領域150は、その延長状態に戻り、それによりスリット152およびそれによって画定された第2ポート113を少なくとも部分的に開く。その結果、治療薬は、スリット152によって画定されたポート113を通って流れるように動作可能であり、それにより患者組織内への治療薬の拡散領域を増加させる。
患者組織への治療薬の分散を促進することに加えて、圧縮可能領域150は、先端部分140が患者組織に過剰な損傷を引き起こすのを阻止するのに役立つ。従来の硬いニードルを患者組織に挿入した場合、種々のタイプの力(例えば、患者またはニードルに取り付けられたデバイスの運動)により、硬いニードルの先端が未踏の組織に突っ込んだり、周囲組織を擦り付けたりする可能性がある。しかしながら、圧縮可能領域150は、これらの力を少なくとも部分的に吸収可能であり、それにより先鋭化先端142が患者組織に更なる損傷を生じさせるのを阻止する。
さらに図5と図6を参照すると、図示のタブ160は、遠位部分130の外壁から切り出され、タブ160の近位端161が遠位部分130の残部と接続されたままである。タブ160は、ニードル100の内部に変形され、管腔110を少なくとも部分的に閉塞し、タブ160によって以前占拠されていた空間に画定された開口164をもたらすランプ(傾斜面)162を画定する。特定の形態では、タブ160は、タブ160の可撓性を増加させ、および/またはランプ164を通る治療薬の流れを促進する1つ以上のスリット166を含んでもよい。追加または代替として、タブ160の遠位先端168は、開口164の反対側に形成されたスロット169内に受け入れられ、タブ160をその傾斜位置に少なくとも選択的に保持する。
先端部分140を患者組織に挿入する際、伝統的な生検処置の際に生じるのと同様の方法で、患者組織のプラグ が、先端部分140によって画定されたポート113に入ることがある。当業者は、こうした組織プラグ、特に真皮組織を含む組織プラグが管腔110を閉塞し、患者組織への治療薬の流れを阻止する可能性があることを容易に認識するであろう。タブ160は、患者組織内への遠位部分130の挿入時に真皮組織をランプ162に沿って乗せるようにすることによって、こうしたプラグを取り除くのを支援でき、そのため真皮プラグは、開口164を介して管腔110から出ることができる。図示のタブ160は、フレキシブルニードル100に設けられているが、タブ160に関連して説明したように、ランプおよび開口が、剛性ニードルなどの他の形態のニードルにおける使用を見出すことも想定される。
近位圧縮可能領域170は、遠位圧縮可能領域150と実質的に類似しており、一般に、遠位圧縮可能領域150に関して上述したものと同様の方法で、近位圧縮可能領域170が拡張および圧縮できるようにする1つ以上のスリット172を含む。こうして遠位圧縮可能領域150と同様に、近位圧縮可能領域170は、力を吸収して、先端部分140が患者組織に更なる損傷を引き起こすのを阻止するのを支援できる。
当業者は、近位圧縮可能領域170のスリット172が、治療薬が注入デバイスの内部にあるニードル100の部分から出ることができる通路を提供できることを容易に認識するであろうが、これは一般に望ましくない。こうした漏れを阻止するために、近位部分120には、流体が圧縮可能領域170のスリット172から出るのを防止するために近位圧縮可能領域170を覆うシース180が設けられてもよい。シース180は、例えば、軟質ポリマー、ポリウレタン、またはエラストマーなど、圧縮可能領域170をシールするのに適した材料で提供できる。
圧縮可能領域150,170が、ニードル100に1つ以上の利点を提供できることは、前述から明らかである。例えば、圧縮可能領域150/170は、図4に示すように、挿入時に積み重ね可能であり、これにより剛性で押し込み可能なコンパクトな構造を形成できる。いったんニードル100が組織内の所望の位置に配置されると、蛇行構造154/174によって生ずる組み込み拡張力によって、またはニードル100の小さな能動的な後向き除荷によって、力は除去できる。遠位圧縮可能領域150では、これにより、スリット152が開いて、ポートまたは出口113のアレイとして機能し、治療薬が大きい接触エリアに渡って患者組織に到達するための経路として機能できる。さらに、圧縮可能領域150,170は、注入デバイスの運動によって付与される動きを遅延または吸収するダンピング(減衰)機構として機能でき、それにより処置時に組織内での鋭いニードル先端142の望ましくない動きを防止または低減できる。
上述したように、図示のニードル100はフレキシブルニードルであり、少なくとも圧縮可能領域150,170において可撓性を有する。特定の実施形態では、ニードル100は、圧縮可能領域150,170以外の領域においても可撓性を有してもよい。こうした可撓性を提供するために、ニードル100は、例えば、超弾性材料で形成することができる。図示の形態では、ニードル100は、体温(約37℃)で少なくとも主にオーステナイトであるニチノールで形成される。
さらに図7を参照すると、加熱時および冷却時のニチノールの挙動を示すグラフを示している。比較的低い温度では、ニチノールは完全にマルテンサイトである。オーステナイト開始温度Asを超えてニチノールを加熱すると、ニチノールはオーステナイト相に転移し、オーステナイト終了温度Afを超える温度ではニチノールは完全にオーステナイトとなる。完全なオーステナイト相から、そのマルテンサイト開始温度Msを超えてニチノールを冷却すると、ニチノールはマルテンサイト相に転移し、そのマルテンサイト終了温度Mfよりも低い温度でニチノールは完全にマルテンサイトとなる。
ニードル100の特定の実装にとって有利になるニチノールの1つの特性は、オーステナイト系ニチノールの超弾性である。より具体的には、ニチノールがほぼ完全にオーステナイトである場合(例えば、95%を超えるオーステナイト)、ニチノールは、比較的大きな超弾性範囲を示す。この超弾性により、ニチノールは、比較的広い範囲の応力を通して弾性変形可能になり、そのため、ニチノールで形成されたニードル100が、ニードル100に永久変形を引き起こすことなく弾性的に屈曲できる。
さらに図8を参照すると、316ステンレス鋼で形成されたニードルの挙動を、ニチノールで形成されたニードル100と比較する応力-歪みダイヤグラムを示している。図から明らかなように、ニチノール製ニードル100は、広範囲の弾性変形を有し、歪みが増加してもニードル内の応力を著しく増加させない。図示の形態では、応力は、約8%の歪みで上昇を開始する。こうしてニードル100がその弾性変形範囲内に留まるようにするために、ニードル100に関連する歪みを約6%未満に維持することが望ましいことになる。
上記から、超弾性ニチノールで形成されたニードル100は、例えば、ステンレス鋼など、より伝統的な材料で形成された同様に構成されたニードルよりも優れた柔軟性を示すことができることが明らかである。当業者は、ニチノールの特定の配合物についての超弾性の範囲がそのニッケル/チタン比に大きく依存することも容易に理解するであろう。ここで説明するように、ニードル100の特定の実施形態は、ニードル100に特定の特性を与えるように特に選択されたニッケル/チタン比を備えたニチノール合金で形成できる。
上述しように、ニチノールのオーステナイト率の減少が、ニチノールがそのマルテンサイト開始温度Ms未満に冷却された場合に発生することができ、これはニチノールのニッケル/チタン比と相関している。この相関関係を図9に示す。この知識があれば、当業者は、適切に選択されたニッケル/チタン比を備えたニチノールを提供することによって、特定のマルテンサイト開始温度Msが達成できることを容易に理解するであろう。
上述したように、ニードル100の特定の実施形態は、特に注入デバイスとともに使用するために構成される。当業者は、こうした注入デバイスが患者によって装着可能であり、遠位部分130の少なくとも一部が患者の軟組織に埋め込まれたままになることを容易に認識するであろう。オーステナイト系ニチノールの超弾性特性および/または1つ以上の圧縮可能領域150,170の設置に起因して、ニードル100は、上述したように可撓性を維持することによって組織の損傷を低減できる。しかしながら、遠位部分130のマルテンサイトの割合が上昇し始めると、遠位部分130は応力に曝されて塑性変形を起こし、その結果、不規則で制御不能な形状変化を生じさせる。これは、硬いニードルに関して上述したのと同様の理由により、組織の損傷を引き起こす可能性がある。患者の体温はニチノールをオーステナイト相に維持するのを支援できるが、ニードル100の特定の実施形態は、約3mmから約4mmなどの比較的低い挿入深さまで組織内に埋め込みできる。こうしてマルテンサイト開始温度Msが高すぎる場合、患者によって経験される低い温度により、ニチノールをマルテンサイト相に転移させることができる。こうして特定の実施形態では、ニードル100は、患者によって経験されることになる温度において、ほぼ完全にオーステナイト(例えば、少なくとも95%のオーステナイト)を維持するように選択されたニチノール合金で形成でき、そのためニードル100がマルテンサイトになるリスクを低減できる。
特定の実施形態では、ニチノールは、ニチノールが特定の温度に関して選択された特性を示すように選択できる。特定の実施形態では、その特定の温度は、10℃以下の温度、0℃以下の温度、-10℃以下の温度、および/または-20℃以下の温度でもよい。特定の実施形態では、ニチノールは、特定の温度で少なくとも95%のオーステナイトを維持するように構成できる。特定の実施形態では、ニチノールは、ニチノールが完全にオーステナイトである温度から特定の温度まで冷却された場合に、少なくとも95%のオーステナイトを維持するように構成できる。特定の実施形態では、マルテンサイト開始温度は特定の温度でもよい。特定の実施形態では、ニチノールのニッケル/チタン比は、ニチノールに1つ以上の選択された特性を提供するように選択できる。特定の実施形態では、ニチノールのニッケル対チタンの原子比は、1.01~1.05の間である。特定の実施形態では、ニチノールのニッケル対チタンの原子比は、1.02~1.04の間である。
ニードル100の超弾性は、他の用途の中でも特に注入デバイスでの使用を容易にできる。例えば、ここで説明する概念によって提供される超弾性および可撓性に起因して、ニードル100は、ニードル100への力の負荷または除荷によって、その幾何形状を円形(例えば、注入デバイス内の保管のため)から直線(例えば、患者組織への挿入のため)に変更可能にでき、その逆も同様である。これによりニードル100は、軟組織への挿入に前進し、あるいは、使用後にハウジング内へのコイル戻りの輸送のために注入デバイスのハウジング内へのコイル巻き取りが可能になる。この特徴により、ニードル100は、輸送中または保管中に最小限の容積空間占有を必要とすることが可能となり、さらに、ニードル100は、ハウジングから出て軟組織に入る際に瞬間的に直線を形成でき、一方、使用後の後退時にコイル状になることができる。これにより、患者がニードル100を決して見ないことを確保するのに役立ち、医療提供者が鋭利で未保護のニードルに曝されるのを防止できる。特定の形態では、挿入デバイスは、挿入時および後退時にニードル100が受ける歪みが6%未満のままであるように構成できる。
さらに図10を参照すると、特定の実施形態に係るニードル200の遠位部分230を示している。ニードル200は、上述のニードル100と実質的に同様であり、同様の要素および特徴を示すために同様の参照符号が使用される。例えば、ニードル200は、上述の管腔110に対応する管腔210を含み、遠位部分230は、上述の先端部分140およびタブ160に対応する先端部分240およびタブ260を含む。ニードル200の近位端は、上述のニードル100の近位端120と実質的に同様でもよい。簡潔のために、ニードル200についての下記説明は、ニードル100に関して説明したものとは異なる特徴に主に焦点を当てる。
可撓性領域150の代わりに、ニードル200は、複数のアパーチャ292を備える分散領域290を含み、各アパーチャは、管腔210の対応するポート213を画定する。分散領域290は、ニードル200の周囲の少なくとも一部に延びており、そして長手方向にも延びている。分散領域290は、ニードル200を形成する材料(例えば、ニチノール)の特性によって提供されるものをを超える可撓性を遠位部分230に提供することを必ずしも支援していないが、それでも分散領域290は、圧縮可能領域150に関して上述したのと同様の方法で治療薬の分散を支援できる。
アパーチャ292は、様々な粘性を持つ治療薬の流れを支援するように設計できる。特定の実施形態では、アパーチャ292は、長手方向スリット、円形孔、孔またはスリットのアレイ、およびサイズが増加または減少する開口として設計でき、ニードル200のより長い距離および表面に渡って薬剤圧力を均等にできる。特定の実施形態では、分散領域290は、組織のタイプおよび/または圧力に従って変化するように調整してもよく、および/または、より良い安定性のために、および/または、特定の粘性での流れを最大化するように構造化してもよい。
上述したように、ここで説明するニードル100,200の少なくともいくつかの実施形態は可撓性を有する。ここで説明するニードルの特定の実施形態は、大きな塑性変形を示すことなく、その長さに沿って少なくとも90°曲げることができる。ここで説明するニードルの特定の実施形態は、大きな塑性変形を示すことなく、コイル状巻き取りが可能である。ここで説明するニードルの特定の実施形態は、通常使用時に超弾性を示す。ここで説明するニードルの特定の実施形態は、下限閾値と上限閾値との間の温度で超弾性を示す。特定の実施形態では、上限閾値は、少なくとも40℃、少なくとも45℃、または少なくとも50℃である。特定の実施形態では、下限閾値は、10℃以下、0℃以下、-10℃以下、または-20℃以下である。
さらに図11を参照すると、従来のカニューレと比較したニードル100の例示的な実施形態の特定の特性を示すグラフを示している。より具体的には、図11は、0.68mmの外径(OD)を有する従来のカニューレによって提供される100%ベンチマークと比較して、ニードル100の2つの実施形態によって提供される流れ断面積、デッドスペース、および薬剤移送面積を示す。
最も上のバーセットは、同じ外径0.68mmを有するニードル100の特性を示している。こうしたより大きなニードル100およびカニューレは、例えば、非糖尿病用の注入デバイス(例えば、化学療法注入デバイスでの使用)に利用できる。従来のカニューレと比較してニードル100の壁の厚さが薄いため、ニードル100は、従来のカニューレと比較して2倍を超える流れ断面積を提供し、これにより治療薬の流れを促進できる。これはニードル100のデッドスペースの増加と相関するが、ニードル100によって提供される薬剤移送面積は従来のカニューレの12倍を超えており、その結果、薬剤拡散特性を改善している。
中間のバーセットは、0.4mmのより小さい外径を有するニードル100について示している。こうしたより小さいニードル100は、例えば、糖尿病用の注入デバイス(例えば、インスリン注入デバイスでの使用)に利用できる。流れ断面積は従来のカニューレの半分超であるが、デッドスペースは、約25%だけ減少する。さらに、より小さい直径のニードル100によって提供される薬剤移送面積は、従来のカニューレの7倍を超えており、その結果、薬剤拡散特性を改善している。
本願の特定の実施形態は、管腔110を画定するフレキシブルニードル100に関するものであり、フレキシブルニードル100は、管腔110の第1ポート112を画定する近位部分120と、管腔110の少なくとも1つの第2ポート113を画定する遠位部分130とを備え、管腔110は、第1ポート112と、該少なくとも1つの第2ポート112との間に延びて、それらを接続し、遠位部分130は、患者組織への遠位部分130の挿入を容易にするように構成された少なくとも1つの先鋭化先端142を含む先端部分140と、少なくとも1つのスリット152を含む圧縮可能領域150と、を備え、各スリット152は、少なくとも1つの第2ポート113のうちの対応する第2ポート113を画定し、圧縮可能領域150は、患者組織内への遠位部分130の挿入時に圧縮して、これにより少なくとも1つの第2ポート113のうちの1つ以上の第2ポート113を閉じて、その後、拡張して1つ以上の第2ポート113を開くように構成される。
特定の実施形態では、少なくとも1つのスリット152のうちの1つ以上のスリット152は、遠位部分130の長手方向軸131を横断して延びている。
特定の実施形態では、少なくとも1つの第2ポート113は、複数の第2ポート113を含み、先端部分140はさらに、複数の第2ポート113のうちの追加の第2ポート113を画定する。
特定の実施形態では、少なくとも1つの先鋭化先端142は、複数の先鋭化先端142を含む。
特定の実施形態では、複数の先鋭化先端142は、先端部分140の長手方向軸141の周りに等間隔に離れて配置される。
特定の実施形態では、圧縮可能領域150は、遠位部分130の長手方向軸131を横断する第1方向でより可撓性があり、遠位部分130の長手方向軸131を横断する第2方向では可撓性がより小さい。
特定の実施形態では、近位部分120はさらに、少なくとも1つの第2スリット172を含む第2圧縮可能領域170と、第2圧縮可能領域170を覆って、流体が少なくとも1つの第2スリット172から出るのを防止するためのシース180と、を備える。
本願の特定の実施形態は、管腔110を画定するニードル100に関するものであり、ニードル100は、管腔110の第1ポート112を画定する近位部分120と、管腔110の第2ポート113を画定する遠位部分130と、を備え、管腔110は、第1ポート112と第2ポート112との間に延びて、これらを接続し、遠位部分130は、第2ポート113を画定する開放先端部分140であって、患者組織への遠位部分130の挿入を容易にするように構成された少なくとも1つの先鋭化先端142を含む開放先端部分140と、管腔110に接続された開口164と、管腔110を少なくとも部分的に閉塞し、患者組織への遠位部分130の挿入時に遠位部分内の患者組織を開口164に向けて付勢するように構成されたランプ(162)と、を備える。
特定の実施形態では、遠位部分130はさらに、開口164の近くに位置決めされた少なくとも1つの追加のポート113を備える。
特定の実施形態では、遠位部分130はさらに、開口164の近くに位置決めされた複数のスリット152を備える。
特定の実施形態では、複数のスリット152は、遠位部分130の長手方向軸131に対して横断して延びている。
特定の実施形態では、ニードル100は、外面102と、内面104とを備え、外面102は、内面104よりも親水性が高い。
特定の実施形態では、外面102または内面104の少なくとも一方は、外面102または内面104の少なくとも一方の親水性を変更する表面処理103,105を含む。
特定の実施形態では、遠位部分130は、内向きに変形され、それによりランプ162および開口164を画定するタブ160を備える。
本願の特定の実施形態は、管腔110を画定するフレキシブルニードル100に関するものであり、ニードル100は、管腔110の第1ポート112を画定する近位部分120と、管腔110の第2ポート113を画定する遠位部分130と、を備え、管腔110は、第1ポート112と第2ポート112との間に延びて、これらを接続し、遠位部分130は、患者組織への遠位部分130の挿入を容易にするように構成された少なくとも1つの先鋭化先端142を含む先端部分140を備え、フレキシブルニードル100は、ニチノールで形成され、ニチノールは、0℃以下の温度で少なくとも95%のオーステナイトである。
特定の実施形態では、ニチノールは、ニチノールが完全にオーステナイトである温度から0℃以下の温度まで冷却された場合、少なくとも95%のオーステナイトを維持するように構成される。
特定の実施形態では、ニチノールのマルテンサイト開始温度は、0℃以下である。
特定の実施形態では、ニチノールは、-10℃以下の温度で少なくとも95%のオーステナイトである。
特定の実施形態では、ニチノールは、-20℃以下の温度で少なくとも95%のオーステナイトである。
特定の実施形態では、遠位部分130の外面102が、遠位部分130の内面104よりも高い親水性を有する。
特定の実施形態では、ニチノールのニッケル対チタンの原子比が、1.01~1.05の間である。
特定の実施形態では、ニチノールのニッケル対チタンの原子比が、1.02~1.04の間である。
特定の実施形態では、遠位部分130はさらに、複数のスリット152を含む可撓性領域150を備える。
特定の実施形態では、先端部分140は、複数の先鋭化先端142を備え、複数の先鋭化先端142は、先端部分140の長手方向軸141の周りに互いに離れて配置されている。
図面および前述した説明において本発明を詳細に図示し説明したが、これは例示的であり、その特性において限定的ではないと考えるべきであり、好ましい実施形態だけを図示し説明し、本発明の精神に含まれる全ての変化および変更が保護されることが望ましいことは理解されよう。
上記の説明において使用される、例えば、好ましい、好ましくは、好ましい、またはより好ましいなどの用語の使用は、そのように説明した特徴がより望ましいことがあることを示すが、それでもなお、それは必要ではない場合があり、それを欠いている実施形態が、下記の請求項によって定義される本発明の範囲内であるものとして想定できることは理解すべきである。請求項を理解する際、「a」、「an」、「少なくとも1つ」、または「少なくとも1つの部分」などの単語が使用された場合、請求項において特に反対に明記していない限り、請求項を1つの品目だけに限定する意図はないことを意図している。
「少なくとも一部」および/または「一部」という用語が使用された場合、特に反対に明記していない限り、その品目は、品目の一部および/または全体を含むことがある。

Claims (24)

  1. 管腔(110)を画定するフレキシブルニードル(100)であって、
    管腔(110)の第1ポート(112)を画定する近位部分(120)と、
    管腔(110)の少なくとも1つの第2ポート(113)を画定する遠位部分(130)と、を備え、
    管腔(110)は、第1ポート(112)と、該少なくとも1つの第2ポート(113)との間に延びて、これらを接続しており、
    遠位部分(130)は、
    患者組織への遠位部分(130)の挿入を容易にするように構成された少なくとも1つの先鋭化先端(142)を含む先端部分(140)と、
    少なくとも1つのスリット(152)を含む圧縮可能領域(150)と、を備え、
    各スリット(152)は、少なくとも1つの第2ポート(113)のうちの対応する第2ポート(113)を画定し、
    圧縮可能領域(150)は、患者組織への遠位部分(130)の挿入時に圧縮して、これにより少なくとも1つの第2ポート(113)のうちの1つ以上の第2ポート(113)を閉じて、その後、拡張して1つ以上の第2ポート(113)を開くように構成される、フレキシブルニードル(100)。
  2. 少なくとも1つのスリット(152)のうちの1つ以上のスリット(152)は、遠位部分(130)の長手方向軸(131)を横断して延びている、請求項1に記載のフレキシブルニードル(100)。
  3. 少なくとも1つの第2ポート(113)は、複数の第2ポート(113)を含み、
    先端部分(140)はさらに、複数の第2ポート(113)のうちの追加の第2ポート(113)を画定する、請求項1または2に記載のフレキシブルニードル(100)。
  4. 少なくとも1つの先鋭化先端(142)は、複数の先鋭化先端(142)を含む、請求項1~3のいずれかに記載のフレキシブルニードル(100)。
  5. 複数の先鋭化先端(142)は、先端部分(140)の長手方向軸(141)の周りに等間隔に離れて配置される、請求項4に記載のフレキシブルニードル(100)。
  6. 圧縮可能領域(150)は、遠位部分(130)の長手方向軸(131)を横断する第1方向でより可撓性があり、遠位部分(130)の長手方向軸(131)を横断する第2方向では可撓性がより小さい、請求項1~5のいずれかに記載のフレキシブルニードル(100)。
  7. 近位部分(120)はさらに、少なくとも1つの第2スリット(172)を含む第2圧縮可能領域(170)と、
    第2圧縮可能領域(170)を覆って、流体が少なくとも1つの第2スリット(172)から出るのを防止するためのシース(180)と、を備える、請求項1~6のいずれかに記載のフレキシブルニードル(100)。
  8. 管腔(110)を画定するニードル(100)であって、
    管腔(110)の第1ポート(112)を画定する近位部分(120)と、
    管腔(110)の第2ポート(113)を画定する遠位部分(130)と、を備え、
    管腔(110)は、第1ポート(112)と第2ポート(112)との間に延びて、これらを接続し、
    遠位部分(130)は、
    第2ポート(113)を画定する開放先端部分(140)であって、患者組織への遠位部分(130)の挿入を容易にするように構成された少なくとも1つの先鋭化先端(142)を含む開放先端部分(140)と、
    管腔(110)に接続された開口(164)と、
    管腔(110)を少なくとも部分的に閉塞し、患者組織への遠位部分(130)の挿入時に遠位部分内の患者組織を開口(164)に向けて付勢するように構成されたランプ(162)と、を備える、ニードル(100)。
  9. 遠位部分(130)はさらに、開口(164)の近くに位置決めされた少なくとも1つの追加のポート(113)を備える、請求項8に記載のニードル(100)。
  10. 遠位部分(130)はさらに、開口(164)の近くに位置決めされた複数のスリット(152)を備える、請求項8または9に記載のニードル(100)。
  11. 複数のスリット(152)は、遠位部分(130)の長手方向軸(131)に対して横断して延びている、請求項10に記載のニードル(100)。
  12. ニードル(100)は、外面(102)と、内面(104)とを備え、
    外面(102)は、内面(104)よりも親水性が高い、請求項8~11のいずれかに記載のニードル(100)。
  13. 外面(102)または内面(104)の少なくとも一方は、外面(102)または内面(104)の少なくとも一方の親水性を変更する表面処理(103,105)を含む、請求項12に記載のニードル(100)。
  14. 遠位部分(130)は、内向きに変形され、それによりランプ(162)および開口(164)を画定するタブ(160)を備える、請求項8~13のいずれかに記載のニードル(100)。
  15. 管腔(110)を画定するフレキシブルニードル(100)であって、
    管腔(110)の第1ポート(112)を画定する近位部分(120)と、
    管腔(110)の第2ポート(113)を画定する遠位部分(130)と、を備え、
    管腔(110)は、第1ポート(112)と第2ポート(112)との間に延びて、これらを接続し、
    遠位部分(130)は、
    患者組織への遠位部分(130)の挿入を容易にするように構成された少なくとも1つの先鋭化先端(142)を含む先端部分140を備え、
    フレキシブルニードル(100)は、ニチノールで形成され、
    ニチノールは、0℃以下の温度で少なくとも95%のオーステナイトである、フレキシブルニードル(100)。
  16. ニチノールは、ニチノールが完全にオーステナイトである温度から0℃以下の温度まで冷却された場合、少なくとも95%のオーステナイトを維持するように構成される、請求項15に記載のフレキシブルニードル(100)。
  17. ニチノールのマルテンサイト開始温度は、0℃以下である、請求項15または16に記載のフレキシブルニードル(100)。
  18. ニチノールは、-10℃以下の温度で少なくとも95%のオーステナイトである、請求項15~17のいずれかに記載のフレキシブルニードル(100)。
  19. ニチノールは、-20℃以下の温度で少なくとも95%のオーステナイトである、請求項15~18のいずれかに記載のフレキシブルニードル(100)。
  20. 遠位部分(130)の外面(102)が、遠位部分(130)の内面(104)よりも高い親水性を有する、請求項15~19のいずれかに記載のフレキシブルニードル(100)。
  21. ニチノールのニッケル対チタンの原子比が、1.01~1.05の間である、請求項15~20のいずれかに記載のフレキシブルニードル(100)。
  22. ニチノールのニッケル対チタンの原子比が、1.02~1.04の間である。請求項20に記載のフレキシブルニードル(100)。
  23. 遠位部分(130)はさらに、複数のスリット(152)を含む可撓性領域(150)を備える、請求項15~22のいずれかに記載のフレキシブルニードル(100)。
  24. 先端部分(140)は、複数の先鋭化先端(142)を備え、
    複数の先鋭化先端(142)は、先端部分(140)の長手方向軸(141)の周りに互いに離れて配置される、請求項15~23のいずれかに記載のフレキシブルニードル(100)。
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