JP2024512678A - イソシクロセラムを有する害虫ベイト剤組成物及び害虫を防除する方法 - Google Patents

イソシクロセラムを有する害虫ベイト剤組成物及び害虫を防除する方法 Download PDF

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Abstract

殺虫有効量のイソシクロセラムと、害虫餌誘引剤及び/又は害虫餌着香剤を含むベイト材料と、を含むベイト剤組成物。さらに、本発明は、殺虫有効量の前記ベイト剤組成物を、既知の、又は可能性がある害虫活動の場所又は環境に施用することを含む、害虫又は害虫個体群を防除する方法に関する。

Description

本発明は、害虫を防除するためのベイト剤、特にイソキサゾリン誘導体を含有する害虫ベイト剤に関する。本発明はさらに、かかる殺虫ベイト剤の使用、かかるベイト剤の製造方法、及びかかるベイト剤で害虫を防除する方法に関する。
害虫を防除する様々な方法が知られている。これらの中でも、食品ベースの害虫ベイト剤が、害虫防除の有用な、及び選択的な方法である。通常、害虫ベイト剤は、担体としての役割も果たし得るベイト組成物又はマトリックス(しばしば、穀物又は動物若しくは植物性タンパク質)、殺虫剤、任意に、誘引性を高める更なる成分(例えば、オイル、糖類又は水など)からなる。有効な防除のために、ベイト剤は、致死量の殺虫剤を害虫に摂取させるように、その環境で他の食料源と競合するのに十分に美味でなければならない。害虫がベース材料に最初に引き付けられない一部の場合に、ベイト剤はまだ、害虫がそれを摂取するのに十分に美味であり得る。
殺虫剤の選択は、ベイト剤設計において重要な因子である。例えば、ベイト剤が、美味ではなく、忌避性である殺虫剤を含有する、又はベイト剤が標的害虫に対して急速に作用しすぎる場合には、かかる害虫は非常に敏感に反応し得て、ベイト剤を避け、且つ/又は他の適切な食料源を捜し回り続け得る。かかる忌避行動は、標的害虫に対するベイト剤の有効性を低減するだけでなく、社会性昆虫及び共同巣性昆虫の防除において行動抵抗又は嫌悪も誘発し得る。
例えば、ハキリアリ(アッタ(Atta)属及びアクロミルメクス(Acromyrmex)属、科:アリ科(Formicidae))は、生きた植物性材料を切断し、収集する真菌(ロイココプリナス・ゴンギロフォルス(Leucocoprinus gongylophorus)、レピオタシア(Lepiotaceae)、担子菌類(Basidiomycota))との絶対的相利作用を示す共同害虫である。アリは新鮮な葉、花及び果実をコロニーの巣に持ち帰り、それを小粒子に断片化することによってこの材料を処理し、真菌培養物にそれを組込む。真菌はこの基質上で成長し、次いで働きアリ、抱卵アリ及び女王アリによって独占的な食料源として消費される。ハキリアリは農業、園芸、植林及び牧野管理において非常に破壊的な害虫である。ハキリアリの巣が本来、地下にあることが多く、広範囲の領域に及ぶために、これらの巣の防除は、問題を含み得る。
殺虫ベイト剤は、アリがその巣に持ち帰るように、葉切り(leaf-cutting)コロニーに設置することができる。アリは、ベイト剤を選択し、それを巣に運ばなければならず、非ベイト処理では必要とされない、施用と、標的真菌との接触との間の余分な工程である。上記のように、ベイト剤が、美味ではなく、忌避的である殺虫剤を含有する、又はベイト剤が標的害虫に対して急速に作用しすぎる場合には、アリは、その相利共生の真菌に不適切である物質を拒絶することを学び得る。したがって、葉切りコロニーが、ベイト剤の最初の適用によって消滅されない限り、アリはベイトの回収を止めることを学び得て、それによって、防除方法が無効となる。
標的害虫に対して誘引性であるベイト剤組成物であって、忌避性ではなく、又は標的害虫に対して急速に作用しすぎることなく、施用することができる殺虫剤を含有する、ベイト剤組成物を提供する問題が依然として存在する。さらに、社会性又は共同巣性害虫の十分な防除を提供するベイト剤が継続して必要とされている。
殺虫性を有する特定のイソキサゾリン誘導体が、国際公開第2011/067272号に開示されている。殺虫性を有する一つの具体的なイソキサゾリンはイソシクロセラムである。
殺虫活性物質としてイソシクロセラムを含む害虫ベイト剤は特に、害虫及び害虫個体群、例えば社会性害虫又は共同巣性害虫の防除に特に適していることが、現在判明している。
したがって、本発明は、イソシクロセラムを殺虫有効量で含む害虫ベイト剤と、害虫餌誘引剤及び/又は害虫餌着香剤(flavorant)と、を含むベイト剤組成物を提供する。本発明によるベイト剤組成物は、固体、液体、ベースと又はゲル状であることができる。本発明の別の態様において、本発明による害虫ベイト剤を用いて、害虫及び/又は害虫個体群を防除する方法が提供される。
イソシクロセラムは、以下のCAS番号:2061933-85-3を有する殺虫性農薬であり、化学式(I):
Figure 2024512678000001
によって表される。イソシクロセラムは、4-[(5S)-5-(3,5-ジクロロ-4-フルオロ-フェニル)-5-(トリフルオロメチル)-4H-イソオキサゾール-3-イル]-N-[(4R)-2-エチル-3-オキソ-イソオキサゾリジン-4-イル]-2-メチル-ベンズアミド(CAS番号1309959-62-3)である異性体(5S,4R)、及び任意に、異性体(5S,4S)、異性体(5R,4R)、異性体(5R,4S)の中で選択される異性体のうちの少なくとも1つ、及びそのいずれかの組合せを含み得る。本発明において、異性体(5S,4S)は、4-[(5S)-5-(3,5-ジクロロ-4-フルオロ-フェニル)-5-(トリフルオロメチル)-4H-イソオキサゾール-3-イル]-N-[(4S)-2-エチル-3-オキソ-イソオキサゾリジン-4-イル]-2-メチル-ベンズアミドであり;異性体(5R,4R)は、4-[(5R)-5-(3,5-ジクロロ-4-フルオロ-フェニル)-5-(トリフルオロメチル)-4H-イソオキサゾール-3-イル]-N-[(4R)-2-エチル-3-オキソ-イソオキサゾリジン-4-イル]-2-メチル-ベンズアミドであり;異性体(5R,4S)は、4-[(5R)-5-(3,5-ジクロロ-4-フルオロ-フェニル)-5-(トリフルオロメチル)-4H-イソオキサゾール-3-イル]-N-[(4S)-2-エチル-3-オキソ-イソオキサゾリジン-4-イル]-2-メチル-ベンズアミドである。イソシクロセラムがさらに、異性体(5S,4S)、異性体(5R,4R)、異性体(5R,4S)の中で選択される異性体ののうちの少なくとも1つ、及びそのいずれかの組合せを含む場合、イソシクロセラムは、異性体(5S,4R)、(5S,4S)、(5R,4R)及び(5R,4S)の総量に対して、50%を超える、例えば少なくとも55%、60%、65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%又は99%のモル比率の異性体(5S,4R)を含み得る。
殺虫有効量のイソシクロセラムに加えて、本発明のベイト剤組成物は、害虫餌誘引剤及び/又は害虫餌着香剤を含むベイト材料を含有する。
餌誘引剤とは、害虫の餌摂取量を提供し得る成分(標的害虫によって好まれる餌など)を意味し、且つ/或いは害虫がその位置又は付近にいる場合に、害虫ベイト剤組成物に標的害虫を誘引し得る、若しくはある距離にわたって害虫を誘引し得る物質(特定の誘引物質)を意味し;かかる餌誘引物質がそれ自体で、害虫の食料源ではない場合でさえ、それを意味する。
例えば、ハキリアリは、葉及び草の両方、例えば柑橘類若しくはユーカリの木などを収集し、それらを小さく切断し、ある種のパルプ状態にし、アリの幼虫の食料源として役立つ菌園が培養される。これに関して、ベイト剤に含有される柑橘類パルプ自体が餌として使用されないとしても、ハキリアリの餌誘引剤として機能し得る。
餌着香剤(摂食刺激物質)とは、一旦、標的害虫が殺虫剤ベイトに遭遇したら、ベイト材料の害虫摂食を刺激する材料を意味する。ベイト材料にかかる成分の混合物を用いることが可能である。場合によっては、餌誘引剤は、餌着香剤としても機能することができる。
適切な害虫餌誘引剤は、穀物、タンパク質、野菜、脂質、植物抽出物、又は炭水化物のうちの1種又は複数種を含む。
適切な穀物又は穀物のマメ科牧草類としては、例えば、コムギ、オオムギ、ライムギ、オートムギ、コメ、モロコシ、ダイズ、トウモロコシ、ヒヨコマメ、アマランス又はジャガイモが挙げられる。穀物が使用される場合、粉末、粗粒、又は粒子状で使用され得る。粉末又は粗粒は、穀物又は穀類を適切なサイズに粉砕することによって、ベイト中で使用するために調製される。他の例としては、蒸留穀物、デンプン、様々なブラン材料、例えばコムギブラン又はライスブラン、オートミール、ひきわりトウモロコシ、コーンチップ、トウモロコシの種、トウモロコシデンプン、種々の混合物、例えばトウモロコシ-コムギ混合物、コムギの種、全粒粉パンの生地、脱脂ひきわりトウモロコシ、ビール麦芽、家禽のマッシュ等が挙げられる。さらに、穀類粉末、例えば、コムギ粉、トウモロコシ粉、コメ粉、ライスブラン等の穀物粉、例えば、ジャガイモデンプン、トウモロコシデンプン等のデンプンが挙げられ得る。
例えば、肉、肉抽出物及びミルク粉末、魚肉、魚抽出物又は海産食物、海産食物抽出物、昆虫、昆虫抽出物又は酵母、酵母抽出物、ピーナッツバター、酵母溶解産物又はダイズタンパク質加水分解産物に含有されるタンパク質。天然由来のタンパク質の他の例は、ミルクタンパク質(カゼイン、ナトリウムカゼイン、カルシウムカゼイン、ラクトアルブミン、乾燥ミルクなど)、植物タンパク質(例えば、コムギからのグルテン;ダイズ抽出物、ピーナッツ抽出物、ゼインなど)、動物性タンパク質(魚肉、ミートミール、卵白、肝臓粉末(例えば、ニワトリ肝臓又は家禽肝臓由来)、コラーゲン、コオロギなどの乾燥昆虫)又は酵母である。好ましいタンパク質は、ミルクタンパク質及び動物性タンパク質、より好ましくは動物性タンパク質、特に乾燥した昆虫である。
適切な炭水化物は、いずれかの既知の糖、単糖又は二糖又はその混合物、好ましくは、天然源から入手可能な炭水化物であり得る。例えば、ショ糖(スクロース)、グルコース、ラクトース、フルクトース、ブドウ糖、マルトースである。糖を含む人為的混合物、例えばグラニュー糖、黒糖、ブラウンシュガー、ハチミツ、糖みつなども使用され得る。一実施形態において、その糖は、ショ糖などの二糖である。他の例としては、天然多糖及び/又は寒天及びぶどうゼリーなどのタンパク質、ショ糖及びハチミツシロップ、砂糖及びミルク等との様々な糖混合物が挙げられる。さらに、種々の糖、例えばショ糖、マルトース、アラビノース、ガラクトース、ソルビトース、ブドウ糖、フルクトース、ソルビトール、トウモロコシシロップ、カエデシロップ、糖みつ、コカ・コーラシロップ、様々なタイプの転化糖(Invertix)、糖蜜等、及びグリセロール等が挙げられ得る。
適切には、脂質材料は、例えばノーラ油、綿実油、ピーナッツ油又はダイズ油などの植物油であり得る。
セルロース材料としては、木材(マツ)、紙、(ひだ状)厚紙、濾紙、精製セルロース及び微結晶性セルロースが挙げられる。
酢酸エチル、酢酸及びエタノールの他に、具体的な餌誘引剤の例は、柑橘類パルプ、ダイズ油、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、エチルメチルアミン、プロピルメチルアミン、イソプロピルアミン、t-ブチルアミン、1-メチルピロリジン、ジエチルアミン、ジメチルアセトアミド、フルフリルアルコール、5-メチル-3-ヘプタノン、酪酸ゲラニル、リナロール、1,3-ジエチルベンゼン、2-ノナノン、(E)-2-ヘキサン酸、酢酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、水中に10%~30%のアンモニア溶液、プトレシン、カダベリン、トリメドルレ(trimedlure)、トリメドルレ異性体、セラルレ(ceralure)、4-[(4-アセチルオキシ)フェニル]-2-ブタノン、メチルオイゲノール、フッ化メチルオイゲノール類似体、1,7-ジオキサスピロ-5,5-ウンデカン及びその混合物である。例えば、トリメドルレ及びその異性体の組合せのいずれか、セラルレ及びその異性体の組合せのいずれか、4-[(4-アセチルオキシ)フェニル]-2-ブタノン、メチルオイゲノール又はフッ化メチルオイゲノール類似体、及び1,7-ジオキサスピロ-5,5-ウンデカン。
ベイト剤は、ベイト剤組成物に味及び香りを与え、且つ/又は標的害虫による摂食を高める役割を果たす香味料(摂食刺激物質)成分として栄養性摂食刺激物を含み得る。かかる栄養性摂食刺激物としては、例えば脂肪酸、アミノ酸、砂糖、炭水化物、ペクチン、デンプン、塩、キチン、必須植物油等が挙げられる。例えば、適切な摂食刺激物質の中では、ピーナッツバターオイル、リンゴ酢が挙げられる。ベイト剤に用いられ得る、適切な食物香味料の他の例は、例えば、獣肉、魚肉又は昆虫からの抽出物である。誘引に適した他の例は、特定の天然若しくは合成芳香物質、例えば、獣肉の芳香、魚の芳香、魚介類の芳香、タマネギの芳香、ミルクの芳香、バターの芳香、チーズの芳香など、果実の芳香、例えばリンゴ、アンズ、バナナ、ブラックベリー、サクランボ、カラント、スグリ、グレープフルーツ、キイチゴ又はイチゴ(純粋な、シロップ、又は抽出物)である。
本発明のベイト剤組成物は、当業者に公知の、安定剤、保存剤、不活性担体、賦形剤、フェロモン、カイロモン、結合剤、ゲル化剤、添加剤、界面活性剤等の配合成分を含有し得る。
一実施形態において、「担体」という用語は、天然又は合成であり得て、且つイソシクロセラム有効成分と関連し、且つ処置される場所へのその適用を促進する、有機又は無機材料を意味する。したがって、この担体は一般に不活性であり、企図される、又は処置される場所での使用に許容可能であるべきである。不活性担体は固体(粘土、ケイ酸塩、シリカ、石灰岩、セッコウ、セラミックス、樹脂、ワックス、肥料等)又は液体(水、アルコール、ケトン、オイル溶媒、飽和若しくは不飽和炭化水素、塩素化炭化水素、液化石油ガス等)であり得る。
別の実施形態において、餌誘引剤は、ベイト剤組成物又はマトリックスにおける担体としての役割も果たし得る。例えば、柑橘類パルプは、ハキリアリベイト剤マトリックスにおいて餌誘引剤として、及び担体として機能し得て;トウモロコシの乾燥穂軸を、種を除去した後に粉砕して、アグロティス(Agrotis)種のベイト剤組成物又はマトリックスにおいて、餌誘引剤と担体の両方として機能する、粗い粒状の「ひきわりトウモロコシ」を形成することができる。
多くの添加剤の中で、本発明の組成物は、界面活性剤、並びに分散剤、固着剤、消泡剤、凍結防止剤、色素、増粘剤、接着剤、保護コロイド、浸透剤、安定剤、金属イオン封鎖剤、凝集防止剤、腐食防止剤、顔料及びポリマーなどの他の成分を含み得る。より一般的には、本発明の組成物は、殺虫剤及び殺虫処理の当技術分野で公知の固体又は液体添加剤のすべての種類を含有し得る。
界面活性剤は、乳化又は湿潤タイプ、イオン性又は非イオン性であり得る。可能性のある界面活性剤は、ポリアクリル酸又はリグノスルホン酸の塩;フェノールスルホン酸又はナフタレンスルホン酸の塩;脂肪アルコール又は脂肪酸又は脂肪アミン又は置換フェノール(特に、アルキルフェノール又はアリールフェノール)とエチレンオキシドの縮合重合体;スルホコハク酸のエステル塩;アルキルタウレートなどのタウリン誘導体;リン酸エステル;又はアルコール若しくはポリオキシエチレン化フェノールのエステルである。ベイト剤組成物が水を含有する場合、少なくとも1種類の界面活性剤の使用が望ましい。
一実施形態において、本発明によるベイト剤組成物は、液体、ペースト、又はゲル、或いは顆粒、ペレット、又は粉末などの固体状態をとり得る。
固体のベイト剤組成物は、散布のための、又は分散液、ペースト、ゲルのための、及び押出し成形、凝集若しくは圧縮顆粒、又は粉末若しくはパルプ材の含浸によって製造された顆粒を含む、顆粒のための粉末であり得る。液体ベイト剤組成物は、ある場所に適用する場合に、溶液、水溶性濃縮物、乳化性濃縮物、懸濁液、懸濁液濃縮物、サスポエマルション、エマルジョン、水和剤、ペースト、ゲル又は分散性顆粒などの、液体であるか、又は液体に分散されていなければならない組成物であり得る。固体ベイト剤組成物は、穀物(又は粉砕されたトウモロコシの穂軸)など、担体として適切な害虫餌誘引剤をベースとする散布可能な顆粒でもあり得る。一実施形態において、本発明による害虫ベイト剤は、当技術分野で公知の種々の害虫ベイト剤と関連し得る。一般的な害虫ベイト剤の場所において、標的害虫は、イソシクロセラムを含有する適切なベイト剤組成物を取ってくるように促進される。
一実施形態において、本発明によるベイト剤がゲル状で調製される場合には、カラゲナン、アルジネート、ジェランガム、キサンタンガム及びその混合物を含む群からの材料の中からマトリックス形成性の架橋性ポリマーを選択することが好ましい。
任意に、ポリマーバインダーは、押出し助剤の機能のために使用しようすることができる。好ましいポリマーバインダーはポリビニルピロリドン及び多糖である。好ましい多糖類は、セルロース誘導体、好ましくは、セルロースの、化学的なポリマー類似性反応によって通常調製されるセルロース誘導体である。好ましいセルロース誘導体は、酢酸セルロース又は酪酸ルロースなどのセルロースエステル、及びカルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、メチルヒドロキシアルキルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルヒドロキシエチルセルロース、エチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどのセルロースエーテルである。より好ましいポリマーバインダーはセルロースエーテル、特にメチルセルロースである。
更なる実施形態において、害虫餌誘引剤は、ベイト剤組成物において結合剤としても機能し得る。例えば、ダイズ油などの植物油は、種々の穀物又は柑橘類パルプなどのパルプから製造されたベイト剤顆粒に、結合剤として使用することができる。
安定剤の例は、乳酸カルシウム、塩化カルシウム等のカルシウム塩である。適切な苦味付け剤の例は、例えばトウガラシ粉末、安息香酸デナトニウム等の辛い、又は苦い物質である。
保存剤の例は、ソルビン酸、ソルベート、安息香酸、ベンゾエート、パラオキシ安息香酸エステル、メチルイソチアゾリノン、ベンゾイソチアゾリノン、クロロメチルイソチアゾリノン等である。
一実施形態において、本発明の害虫ベイト剤組成物は、ベイト剤組成物の全重量に対して、
a)イソシクロセラムを0.001~5重量%;
b)害虫餌誘引剤又は害虫餌着香剤又はその混合物を15~99.999重量%;
c)ゲル化剤を0~10重量%;
d)安定剤を0~1重量%;
e)苦味付け剤を0~0.1重量%;
f)保存剤を0~0.1重量%;
g)賦形剤を0~0.5重量%;及び
h)不活性(固体又は液体)担体を0~60重量%;
含む。
一実施形態において、イソシクロセラムは、ベイト剤組成物に対して0.005~5重量%の量で;好ましくは、ベイト剤組成物に対して0.005重量%、0.01重量%、0.05重量%、0.1重量%、0.15~0.2重量%の比率範囲で存在する。
本発明によるベイト剤によって防除され得る害虫の非制限的な例としては:
鱗翅目(order Lepidoptera)の、例えば、アグロティス(Agrotis)種、オイキソア(Euxoa)種などのネキリムシ、
双翅目(order Diptera)の、例えば、ヤブカ(Aedes)種、アノフェレス(Anopheles)種、アナストレファ(Anastrepha)種、アテゴナ・ソッカタ(Antherigona soccata)、バクトロケラ(Bactrocera)種、バクトロケラ・オレアエ(Bactrocera oleae)、ビビオ・ホルツラナス(Bibio hortulanus)、ブラディシア(Bradysia)種、クロバエ(Calliphora erythrocephala)、セラティティス(Ceratitis)種、チチュウカイミバエ(Ceratitis capitata)、オビキンバエ(Chrysomyia)種、クレクス種(Culex)種、クテレブラ(Cuterebra)種、ダクス(Dacus)種、デリア(Delia)種、キイロショウジョウバエ(Drosophila melanogaster)、ファンニア(Fannia)種、ガストロフィルス(Gastrophilus)種、ゲオミザ・トリプンクタタ(Geomyza tripunctata)、グロシナ(Glossina)種、ヒポデルマ(Hypoderma)種、ヒポボスカ(Hyppobosca)種、リリロミザ(Liriomyza)種、ルシリア(Lucilia)種、メラナグロミザ(Melanagromyza)種、ムスカ(Musca)種、オエストルス(Oestrus)種、オルセオリア(Orseolia)種、オシネラ・フリト(Oscinella frit)、ペゴミイア・ヒオシアミ(Pegomyia hyoscyami)、ホルビア(Phorbia)種、ラゴレチス(Rhagoletis)種、リベリア・クアドリファシアタ(Rivelia quadrifasciata)、スカテラ(Scatella)種、キノコバエ(Sciara)種、ストモキス(Stomoxys)種、タバヌス(Tabanus)種、タンニア(Tannia)種及びチプラ(Tipula)種;
ハチ目(order Hymenoptera)の、例えば(アリ(Formicidae)科を含む)アクロミルメクス種(Acromyrmex)種、アクロミルメクス・ヘイエリ(Acromyrmex heyeri)、ルンディ・アクロミルメクス(Lundii Acromyrmex)、アクロミルメクス・ニガー(Acromyrmex niger)、アルゲ種(Arge)種、アッタ種(Atta)種、アッタ・ビスファエリカ(Atta bisphaerica)、アッタ・カピグアラ(Atta capiguara)、アッタ・ラエビガタ(Atta laevigata)、アッタ・セクスデンス(Atta sexdens)、アッタ・セクスデンス・ルブロピロサ(Atta sexdens rubropilosa)、アッタ・メキシカーナ(Atta Mexicana)、アッタ・テキサーナ(Atta texana)、ケフェウス(Cephus)種、ディプリオン(Diprion)種、マツハバチ科(Diprionidae)、ジルピニア・ポリトマ(Gilpinia polytoma)、ホプロカンパ(Hoplocampa)種、ラシウス(Lasius)種、モノモリウム・ファラオニス(Monomorium pharaonis)、ネオジプリオン(Neodiprion)種、シュウカクアリ(Pogonomyrmex)種、ソレノプシス(Solenopsis)種及びベスパ(Vespa)種;カムポノツス(Camponotus)種(オオアリ)、タピノマ・セシル(Tapinoma sessile)(臭い家アリ)、モノモリウム・ミニマム(Monomorium minimum)、テトラモリウム・カエスピツム(Tetramorium caespitum)(舗装アリ)、Linepithema humile(アルゼンチンアリ)、イエヒメアリ(Monomorium pharaonic)(ファラオアリ)、シリアゲアリ(Crematogaster)種、ヒゲナガアメイロアリ(Paratrechina longicornis)(Latreille)、ヤマアリ(Formica種)種、アワテコヌカアリ(Tapinoma melanocephalum)(Fabricus)、ドリミルメクス(Dorymyrmex)種、テクノミルメクス(Technomyrmex)種、及びアカカミアリ(Solenopsis geminate)、
シロアリ目(order Isoptera)の、例えば、コプトテルメス(Coptotermes)種、コプトテルメス・コムランス(Corniternes cumulans)、インシステルメス(Incisitermes)種、マクロテルメス(Mastotermes)種、レチクリテルメス(Reticulitermes)種;レイビシロアリ科(Kalotermitidae)の乾材シロアリ、
バッタ目(order Orthoptera)の、例えば、ブラッタ(Blatta)種(東洋及びトルキスタンを含む)、ブラッテラ(Blattella)種、グリロタルパ(Gryllotalpa)種、レウコファエア・マデラエ(Leucophaea maderae)、ロクスタ(Locusta)種、ネオクルティラ・ヘキサダクティラ(Neocurtilla hexadactyla)、ペリプラネタ(Periplaneta)種、スカプテリスカス(Scapteriscus)種、及びシストセルカ(Schistocerca)種;ペリプラネタ(Periplaneta)種(アメリカ及びオーストラリアを含む)及びスペラ(Supella)種(茶色の縞模様)、
ゴキブリ目(order Blattodea)の、例えば、チャバネゴキブリ(Blattella germanica)、ワモンゴキブリ(Periplaneta americana)、コワモンゴキブリ(Periplaneta australasiae)、トウヨウゴキブリ(Blatta orientalis)、クロゴキブリ(Periplaneta fuliginosa)、
甲虫目(order Coleoptera)の、例えば、アグリオテス(Agriotes)種、アンフィマロン・マジャレ(Amphimallon majale)、セマダラコガネ(Anomala orientalis)、アントノムス(Anthonomus)種、マグソコガネ(Aphodius)種、アスティラス・アトロマキュラトゥス(Astylus atromaculatus)、アタエニウス(Ataenius)種、アトマリア・リネアリス(Atomaria linearis)、ケトクネマ・チビアリス(Chaetocnema tibialis)、セロトマ(Cerotoma)種、コノデルス(Conoderus)種、コスモポリテス(Cosmopolites)種、コチニス・ニチダ(Cotinis nitida)、クルクリオ(Curculio)種、サイクロセファラ(Cyclocephala)種、デルメステス(Dermestes)種、ディアブロチカ(Diabrotica)種、アブデルスツノカブト(Diloboderus abderus)、エピラクナ(Epilachna)種、エレムヌス(Eremnus)種、ヘテロニクス・アラトル(Heteronychus arator)、ヒポテネムス・ハンペイ(Hypothenemus hampei)、ラグリア・ヴィロサ(Lagria vilosa)、レプチノタルサ・デセムリネアタ(Leptinotarsa decemLineata)、リソロプトルス(Lissorhoptrus)種、リオゲニス(Liogenys)種、マエコラスピス(Maecolaspis)種、アカビロウドコガネ(Maladera castanea)、マガスセリス(Megascelis)種、花粉カブトムシ(Melighetes aeneus)、メロロンタ(Melolontha)種、マイオクラウス・アルマタス(Myochrous armatus)、オリケフィルス(Orycaephilus)種、オチオリンクス(Otiorhynchus)種、フィロファガ(Phyllophaga)種、フリクチヌス(Phlyctinus)種、ポピリア(Popillia)種、プシリオデス(Psylliodes)種、リソマトゥス・サブチリス(Rhyssomatus aubtilis)、リゾペルタ(Rhizopertha)種、スカラベイデ(Scarabeidae)、シトフィルス(Sitophilus)種、シトトロガ(Sitotroga)種、ソマチクス(Somaticus)種、スフェノホルス(Sphenophorus)種、ステルネクス・スブシグナツス(Sternechus subsignatus)、テネブリオ(Tenebrio)種、トリボリウム(Tribolium)種、トロゴデルマ(Trogoderma)種;アルフィトビウス(Alphitobius)種(ダークリングビートル)、及びコメツキムシ(Elateridae)種(ワイヤーワーム-コメツキムシの幼虫)が挙げられる。
更なる実施形態において、本発明は、殺虫有効量のイソシクロセラムベイト剤組成物を、既知の、又は可能性がある害虫活動の場所又は環境に適用することを含む、害虫又は害虫個体群を防除する方法に関する。
一実施形態において、「場所」又は「環境」という用語は、標的の害虫又は害虫個体群が発見される、生育中の、又は確立された、領域を意味する。
本発明は、シロアリベイト剤にも関する。シロアリベイト剤は、セルロース、例えば紙又は厚紙と、イソシクロセラムと、を実質的に含む材料であり得る。適切なベイト材料は、当業者には公知である。イソシクロセラムは、ベイト剤が目的の場所に置かれた後に、ベイト剤に適用され得て、且つ/又は作成中にベイト剤に適用され得て、例えばイソシクロセラムは、セルロース材料に組み込まれ得る。
更なる態様において、本発明は、シロアリの防除が必要とされる、又は必要であると予想される場所に、イソシクロセラムを含む、例えばセルロースベースのシロアリベイト剤を位置付けることを含む、シロアリ及び/又はシロアリ個体群を防除する方法を提供する。本発明の更なる態様において、イソシクロセラムを含む、例えばセルロースベースのシロアリベイト剤が提供される。
本発明は、ゴキブリベイト剤にも関する。ゴキブリベイト剤は、ゴキブリに適切なベイト材料と、イソシクロセラムと、を含む材料であり得る。適切なゴキブリベイト剤は当業者には公知である。イソシクロセラムベイト剤は、ゴキブリの防除が必要な、領域、場所又は環境に適用され得る。
更なる態様において、本発明は、ゴキブリ及び/又はゴキブリ個体群を防除する方法であって、かかるゴキブリの防除が必要とされる、又は必要とされると予想される場所に、例えば、イソシクロセラムを含む適切なゴキブリベイト剤を位置付けることを含む、方法を提供する。更なる態様において、本発明は、イソシクロセラムを含む、例えばタンパク質ベースのゴキブリベイト剤を提供する。
別の態様において、本発明は、本発明のベイト剤組成物でゴキブリ害虫を防除する方法に関する。更なる実施形態において、本発明のベイト剤配合物を使用して、イソシクロセラムが、ゴキブリ個体群全体にわたり害虫産生残留物中で移動されることによって、二次的殺虫によってゴキブリを防除し、特に比較的移動しない初齢若虫に影響し、その結果、ベイト剤に直接曝露されないゴキブリも防除される。
一実施形態において、1m2当たり0.005~0.015g;又は1m2当たり0.015~0.02gが、その場所/環境に適用されるように、ゴキブリ又はゴキブリ個体群は、イソシクロセラム(a.i.)を含むベイト剤組成物を有効量で、ある場所に適用することによって防除される。その場所は、例えば、単身者及び数家族共用住居用建物;学校;教育機関、商業、農業(家畜、家禽及びコンパニオンアニマルの住居など)及び産業施設(倉庫、アパート、スーパーマーケット、レストラン、モーテル、ホテル、病院、デイケア施設、食品取扱/貯蔵/処理事業所及び動物園);及び運送設備、例えば航空機、電車、船、ボート及びバスを含み得る。
一実施形態において、ゴキブリ害虫又は個体群を防除する方法は、既知の、又は疑われるゴキブリ出没、又はゴキブリの隠れ場所の室内の場所への適用を含む。スポット又はクラックアンドクレビスを含む直接適用が、限定されないが、害虫侵入部位、屋根裏、壁のボイド、キャビネット若しくは備品の後ろ、カウンターの下、又は電化製品の下/裏、及び幅木に沿って、及び配管システム含む領域に行われ得る。別の実施形態において、ゴキブリ害虫又は個体群を防除する方法は、屋外の繁殖場所、例えばゴミ集め場所、発送センター、隣接する木の穴、狭い空間、又はゴキブリ出没の他の出所などの外部構造要素へのスポット又はクラックアンドクレビスとしての適用など、ゴキブリの出没又はゴキブリの隠れ場所が既知の、又は疑われる屋外の場所に適用することを含む。イソシクロセラムを含むベイト剤組成物は、建造物周囲又は害虫が侵入又は休息しそうな、公共設備の入口ポイント、涙孔、建造物の軒窓若しくは扉周辺、又は照明周辺などの隠れ場所に適用することができる。
本発明は、アリのベイト剤にも関する。アリのベイト剤は、標的のアリに適したベイト材料と、イソシクロセラムとで実質的に構成される材料であり得る。適切なアリのベイト材料は、当業者には公知である。イソシクロセラムベイト剤は、既知の、又は可能性があるアリの採餌又は出没の環境又は場所に適用される。
更なる態様において、本発明は、アリの防除が必要とされる、又は必要とされると予想される場所に、イソシクロセラムを含む適切なアリベイト剤を位置付けることを含む、アリ及び/又はアリ個体群を防除する方法を提供する。更なる態様において、本発明は、イソシクロセラムを含むアリベイト剤を含有する、例えば炭水化物を提供する。その場所又は環境は、例えば、単身者及び数家族共用住居用建物;学校;教育機関、商業、農業(家畜、家禽及びコンパニオンアニマルの住居など)及び産業施設(倉庫、アパート、スーパーマーケット、レストラン、モーテル、ホテル、病院、デイケア施設、食品取扱/貯蔵/処理事業所及び動物園);及び運送設備、例えば航空機、電車、船、ボート及びバスなど、ゴキブリ害虫の場所又は環境と類似している。ポット又はクラックアンドクレビスを含む適用が、限定されないが、害虫侵入部位、屋根裏、壁のボイド、キャビネット若しくは備品の後ろ、カウンターの下、又は電化製品の下/裏、及び幅木に沿って、及び配管システム含む領域に行われ得る。別の実施形態において、アリ害虫又は個体群を防除する方法は、外部構造要素及び屋外の繁殖場所へのスポット又はクラックアンドクレビスとしての適用など、アリの出没又はアリの隠れ場所が既知の、又は疑われる屋外の場所に適用することを含む。イソシクロセラムを含むベイト剤組成物は、建造物周囲又は害虫が侵入若しくは休息しそうな、公共設備の入口ポイント、涙孔、建造物の軒窓若しくは扉周辺、又は照明周辺などの隠れ場所又はアリの小道に適用することができる。一実施形態において、イソシクロセラのベイト剤ローディング0.005~0.1重量%;又は0.125~0.05重量%を有する、アリベイト剤0.5~1.5g/m2;アリベイト剤1.5~2.0g/m2が適用される。
一実施形態において、ハキリアリ及び/又はハキリアリ個体群などの害虫標的のために、柑橘類パルプ及びダイズ油の混合物を含むベイト材料上にイソシクロセラムを噴霧することによってベイト剤が調製される。ブレンドはペレットへと押出し成形され得る。ベイト剤は、ハキリアリの巣又はハキリアリが食料を捜し回りそうな、環境又は場所で土壌表面上にそれを手作業で散布することによって使用される。かかる領域は、例えば、柑橘類、野菜又はユーカリ植物又は木が生育する領域を含む。適切な割合は、用量6、10及び12g/m2にて0.05%イソシクロセラムベイト剤、用量6、10及び12g/m2にて0.1%イソシクロセラムベイト剤、用量6、10及び12g/m2にて0.2%ソシクロセラムベイト剤、及び用量6、10及び12g/m2にて0.3%イソシクロセラムベイト剤の処置を含む。(支配的な状況に応じて、緩い土壌又はアリ塚に6~12gg/m2)。
代替方法として、ベイト剤は、劣化を防ぐ、小さな袋にベイト剤ペレット(記載される)を入れて、ベイト剤を保存することによって製造される。次いで、その袋は、アリの環境又は場所、或いは保護されるべき木の周囲に分散される。アリは袋を見つけ、プラスチックを切って通り抜けて、ペレットにアクセスする。
したがって、更なる態様において、本発明は、かかるハキリアリ防除が必要とされる、又必要とされると予想される場所に、イソシクロセラムを含む適切なハキリアリベイト剤を位置付けることを含む、ハキリアリを防除する方法を提供する。更なる態様において、本発明は、例えば柑橘類パルプ及びダイズ油ベースの、イソシクロセラムを含むアリベイト剤を提供する。
別の実施形態において、ネキリムシベイト剤は、ひきわりトウモロコシ粉末上に、イソシクロセラム又はイソシクロセラムを含有する濃縮配合物を噴霧することによって製造される。ネキリムシの巣、又はネキリムシが見つけられそうな、例えば、作物の種がまかれる、又は作物が生育している、場所或いは環境の土壌に、手作業で散布することによってベイト剤が使用される。作物としては、例えば、野菜植物、アルファルファ、クローバー、綿、コメ、モロコシ、イチゴ、テンサイ、タバコ及び穀物、並びにイネ科作物、例えばアルファルファ、コムギ、コメ、コーン(トウモロコシ)、オオムギ、ライムギ、オートムギ、モロコシ、及びアワが挙げられる。
したがって、更なる態様において、本発明は、かかるネキリムシ防除が必要とされる、又必要とされると予想される場所に、イソシクロセラムを含む適切なネキリムシベイト剤を位置付けることを含む、ネキリムシ(アグロティス(Agrotis)種)を防除する方法を提供する。更なる態様において、本発明は、ひきわりトウモロコシ粉末含有ベイト剤、例えばイソシクロセラムを含むネキリムシベイト剤を提供する。ネキリムシベイト剤は、イソシクロセラム有効成分量15gai/ha、及び他の処置では、40gai/ha;例えば15~60ga.i./ha又は15~30ga.i./haを達成するように適用される。
別の実施形態において、
加水分解タンパク質10~40%(Brewers Spent Grain(BSG)から)(摂食誘引剤)
糖類10~40%(コーンシロップ剤、ショ糖、ハチミツ、フルーツジュース、その他に由来の)(摂食誘引剤)
酵母1~5%(ハエ着香剤)
酢酸アンモニウム1~5%(ハエ着香剤)
ソルビン酸カリウム1~5%(保存剤)
界面活性剤1~5%(例えば、ソルビタン(SORBITAN)又は類似の物質)
tech materialのDC又はSC配合物(殺虫剤)の形態でのイソシクロセラム0.1~3%
残りを合計して100%となる水
を含む、ショウジョウバエのベイト剤が製造される。
ショウジョウバエベイト剤は、水10~20リットル/ヘクタールに配合製品1リットルを用いて使用することができ、誘引及び殺虫配合物として作物表面(柑橘類作物など)の1/3に噴霧することができる。
別の実施形態において、本発明によるベイト剤組成物はフェロモンを含む。
更なる実施形態において、本発明によるベイト剤組成物はカイロモンを含む。
一実施形態において、イソシクロセラムは、本発明のベイト剤組成物中に殺虫有効量で存在する。好ましくは、イソシクロセラムは、組成物全体に対して0.001~10%、好ましくは0.05~5%の量、より好ましくは0.1~3%の量、最も好ましくは0.3~1重量%の量で本発明のベイト剤組成物中に存在する。
標的害虫を防除するための、本発明によるベイト剤組成物の適用に関して、イソシクロセラム(a.i.)の施用量は、防除される害虫及び場所によって決定される。一実施形態において、適切な施用量は、1~500mg a.i./m2、好ましくは25~200mg a.i./m2であり得る。例えば、施用量は、少なくとも1mg a.i./m2、好ましくは少なくとも25mg a.i./m2であり得る。例えば、施用量は、500mg a.i./m2未満、好ましくは200mg a.i./m2未満であり得る。別の実施形態において、ベイト剤は、イソシクロセラム有効成分量15g ai/ha、他の処置では40g ai/ha;例えば15~60g a.i./ha又は15~30g a.i./haを達成するように施用される。
さらに詳しくは、一実施形態において、ゴキブリ又はアリを防除するために、イソシクロセラム量1~20mg/m2にてベイト剤組成物が施用される。例えば、本発明のベイト剤組成物を例えば100g含有するベイトステーションの場合には、イソシクロセラム施用量は1ga.i./m2であり得る。
ハキリアリに関しては、ベイト剤組成物は、5~40mg/m2のイソシクロセラム量を達成するように施用される。さらに具体的には、6mg、10mg、又は12mg/平方メートル;12、20又は24mg/平方メートル;又は18、30及び36mg/平方メートルである。
本発明は、非制限的な実施例によって説明される。
実施例1~3
材料と方法
ベイト剤の調製。所望のa.i.ローディングが、アセトンが蒸発した後に食餌に送達されるように、アセトンに溶解されたイソシクロセラムを適切な害虫食餌に施用した。
・イエバエ - グラニュー糖
・シロアリ - 濾紙
・ダークリングビートル - オートムギフレーク
適切なアリーナにおいて、各種の害虫10匹を固体ベイト剤1gに曝露した。接触曝露を最小限にするために、このような方法でベイト剤を与えた。各処置及び種の3回反復を実施した。
曝露から1時間及び3時間後に、害虫ノックダウン、並びに24及び48及び168時間後に死虫率を評価した。100%死虫率が両方の施用量にて確認された場合には、評価を中止した。
結果
実施例1
Figure 2024512678000002
研究の最初3時間の間に、有意なシロアリ死虫率は確認されなかった。24時間後に、イソシクロセラムの施用量1重量%及び0.1重量%の両方にてシロアリ死虫率100%が記録された。対照の死虫率は確認されず、イソシクロセラムベイト剤は、セルロース食料源に適用した場合に、シロアリに対して強力な活性を有すると見なすことができる。
実施例2
Figure 2024512678000003
注意深く観察した後、イソシクロセラム100ppmに曝露された成虫段階及び幼虫段階の両方で有意な死虫率が確認され、7日後には死虫率100%が記録された。
実施例3
Figure 2024512678000004
最初の曝露から3時間後に、特に施用量1%にて、ハエの有意なノックダウン/死虫率が確認された。24時間後に、糖類ベイト剤マトリックスにおいて1%及び0.1%イソシクロセラムの両方で死虫率100%が記録された。
実施例4
材料と方法
ベイト剤の調製。柑橘類パルプと精製ダイズ油(95/5(重量%))のブレンドに、VIRANTRA(商標)(Syngenta Agro S.A.)などの水性イソシクロセラム懸濁液濃縮物(SC)を噴霧し、さらにブレンドし、ペレット化した。イソシクロセラムa.i.ローディング0.05、0.1、0.2及び0.3%をそれぞれ有する、ベイト剤ペレット又は顆粒を製造した。
結果
ペレット化されたイソシクロセラム柑橘類パルプベイト剤で、アッタ・ビスファエリカ(Atta bisphaerica)(ハキリアリ)の防除のためのフィールド試験を行った。実験デザインは、完全に無作為化され、アリ塚を反復(repetition)とみなして、標準(norm)に従って、14処置及び10回反復を行った。用いられた処理は:用量6、10及び12g/m2にて0.05%ソシクロセラム、用量6、10及び12g/m2にて0.1%ソシクロセラム、用量6、10及び12g/m2にて0.2%イソシクロセラム、量6、10及び12g/m2にて0.3%イソシクロセラム、用量10g/m2及び対照(プラシーボ)にて商業標準Mirex-S(スルフルラミド);市販製品施用量/緩い土壌(m2)である。1、2、3及び7DAA(施用後の日数)での評価は、ローディング率パラメーター(%)(つまり、巣に運ばれる、適用されたベイト剤%)、戻し率(%)(コロニーによって拒絶されたベイト剤%)及び中毒にかかったアリを含んだ。1、2、3、7、15、28、60、90、118及び155DAAでの、土壌除去パラメーター(%)及び155DAAでの葉切り(leaf-cutting)及びアリ塚の発掘。
製品の施用は、アリ塚のスカウト(scout)及び小道近くに、投与カップを用いて手作業で行われた。得られた結果は、分散分析にかけて、スコット-ノット試験(Scott-Knott test)(p≦0.05)によって比較し、防除計算のためにアボット(Abbott)修飾式によって補正した。
その結果から、イソシクロセラム処置が、有効成分の投与量及び濃度に関わらず、平均ローディング率97.03%及び戻し率7%未満を有することが分かった(スルフルラミド処置は、戻し率約10~15%を有した)。
イソシクロセラムをベースとするベイト剤の中毒の時間の関数としての反応率は、ベイト剤の施用後の最初の3日で87.5%であり、ベイト剤施用後の7日目に総計100%に達した。イソシクロセラム処置は、処置後7日目に、この活動においてアリによる麻痺状態があり、28日目でのこの平均除去は5%未満であることを示した。施用後90日時点で、イソシクロセラム0.1%(12g)、イソシクロセラム0.2%(6、10及び12g)及びイソシクロセラム0.3%(6、10及び12g)の濃度によって、Mirex-s0.3%処置と同様に、アリによる葉切りの活動が100%止まった。アリ塚の発掘において巣を開放した後の防除効率は、イソシクロセラム0.2%(10及び12g)及び0.3%(6、10及び12g)の処置は、Mirex-S標準よりも高い、84%よりも高い防除を有することを示した。
実施例5
材料及び方法
ピーナッツバター0.5gに、アセトン中の化合物10000ppm(1%)溶液0.5mlを混合することによって、ピーナッツバターベースにイソシクロセラムを組込んだ。混合物をドラフトチャンバー内に24時間置き、アセトンを蒸発させ、ピーナッツバター0.5g中に、10000ppmに等しい化合物0.5mgが残った。
ドイツゴキブリ、チャバネゴキブリ(Blattella germanica)のオス成虫5匹及び非抱卵メス成虫5匹を同定するために、白色ペイントの点で印をつけ、直径約20cmのプラスチック製アリーナに入れた。各アリーナに、折り畳まれたカードから構成された簡単な隠れ場、及び水補給源も置いた。ゴキブリが24時間順応した後に、処理ピーナッツバターベイト剤0.5gを含有する15mlガラスバイアルを加えた。
48時間後に、ベイト剤を含有するガラスバイアルを除去し、ゴキブリ死虫率の評価を行った。ドイツゴキブリ、チャバネゴキブリ(Blattella germanica)のオス成虫5匹及び非抱卵メス成虫5匹をアリーナに加え、白色ペイントの印を有する死んだ、又は生きたゴキブリがアリーナに残された。
印が付いた、又は印が付いていないゴキブリの両方の死虫率が24及び96時間後に確認された。
結果の概要
Figure 2024512678000005
考察
「ドナー」ゴキブリは、1%イソシクロセラムベイト剤を導入後48時間で死んだ。ブランクのピーナッツバターのみの「ベイト剤」で提供されたゴキブリの中では死亡は確認されなかった。死んだドナーゴキブリに加えて、ドナーゴキブリが産生した糞などに曝露されたが、イソシクロセラムベイト剤には曝露されていない、「レシピエント」のゴキブリの97%が、導入から24時間後に死亡した。4日後に、レシピエントゴキブリの100%が死んだ。
レシピエントの導入から96時間後に、対照のピーナッツバターのみのベイト剤では、ドナー又はレシピエントゴキブリの中で死亡は記録されなかった。
したがって、ベイト剤に直接アクセスしたゴキブリとの接触を通して、イソシクロセラムベイト剤に直接曝露されていないゴキブリの二次的殺虫の明らかな証拠が存在した。
実施例6、トウモロコシにおける、土壌上のひきわりトウモロコシベイト剤としてのアグロティス・イプシロン(Agrotis ypsilon)(タマナヤガ)の防除
材料及び方法
方法論:
実証実験レイアウト:20cmの高いプラスチック製の壁で、4平方メートルのアリーナをフィールドに作成し、幼虫の脱出及び捕食者の流入を防いたが、戸外に置いた。3回反復/処置をセットアップした。トウモロコシ(variety Hightech 2031,従来の非Bt)を種子30個/アリーナの割合で植えた。
適用方法1:種子の処理については、標準的な種子処理水スラリー体積50ml/kg種子を使用して植える1日前に、VIRANTRA(商標)(Syngenta Agro S.A.)など、水性40%イソシクロセラム配合物で処理した。イソシクロセラム種子処理の4通りの割合0.3、0.6、1.3及び2.5mg/種子が試験された。
適用方法2:ベイト剤の施用について、種子を除去した後に、トウモロコシの乾燥穂軸を粉砕して、粗い粒状の「ひきわりトウモロコシ」ベイト剤担体を形成した。ひきわりトウモロコシをプラスチックシートに広げ、ひきわりトウモロコシ70kg当たりイソシクロセラム15、30及び60グラムの割合にて、水と混合されたイソシクロセラムの40%SC水性配合物を噴霧した。次いで、ベイト剤を均一に混合し、土壌表面に均等に70kg/ha(7グラム/平方メートル、又は28グラム/プロット)の割合で夕方に手で広げた。夜にネキリムシを誘引及び殺虫するために、トウモロコシが出芽する直前、植え付けから4日後にこれを行った。
適用方法3:葉面散布については、600l/haのフラットファンノズル(flat-fan nozzle)を備えた標準的手持ち式のスプレーブームを使用した。トウモロコシの2枚葉段階(BBCH12)にてタマナヤガ幼虫を放して1日後に、噴霧を行った。3通りの割合、イソシクロセラム30、60及び90グラム/ヘクタールを用いた。
使用される標準品としては、18gai/haのスピネトラムSC120、及び葉面処理として22.4gai/haのラムダシハロトリン(Lambdacyhalothrin)EC050及びイソシクロセラムについて上記に略述される同じ方法を用いたベイト剤処理として1200gai/haのホスタチオン(トリアゾホス)EC400が挙げられる。どちらも未処置であり、蔓延があるロットと蔓延がないロットの、2つのチェクロットが含まれた。
人工的蔓延(Artificial infestation):
L5段階の実験室で飼育されたアグロティス・イプシロン(Agrotis ypsilon)(タマナヤガ)幼虫を、幼虫30匹/アリーナの割合(幼虫1匹/植物)でアリーナに朝に放した。この蔓延は、種まきからおよそ3日後、トウモロコシがちょうど出芽している時に、各アリーナに朝方にInfest30 L5幼虫のこの蔓延を行った(幼虫1匹/植物)。8~24時間後に施用される。
評価:最後の施用(葉面散布)後21日目にて、プロット当たりの被害を受けた植物の数を測定した。
結果:処理のいずれかにおいて、植物毒性又は有害な植物の生育は記録されなかった。幼虫を放した後22日目時点での蔓延の確認(infested check)における植物被害は98.3%であった。非蔓延の確認における植物被害は0%であり、アリーナの壁の優れた機能が示された。イソシクロセラムでのひきわりトウモロコシベイト剤処置は、同じ化合物での葉面散布及び種子処理よりも、ヘクタール当たりの低い割合でタマナヤガによるトウモロコシ被害の有意に高い減少を示し、この害虫に対するベイト剤配合物の利益が実証された。ベイト剤における害虫を防除するのに必要な施用量(dose rate)は、商業標準ホスタチオン(トリアゾホス)よりも、およそ100倍少なかった。
Figure 2024512678000006

Claims (20)

  1. 殺虫有効量のイソシクロセラムと、害虫餌誘引剤及び/又は害虫餌着香剤を含むベイト材料と、を含むベイト剤組成物。
  2. ゲル、ペースト又は粉末の形態である、請求項1に記載のベイト剤組成物。
  3. 固体である、請求項1に記載のベイト剤組成物。
  4. 液体である、請求項1に記載のベイト剤組成物。
  5. 前記ベイト材料が、穀物、タンパク質、野菜、植物抽出物、炭水化物、脂質、又はセルロース材料のうちの1つ又は複数を含む餌誘引剤を含む、請求項1~4のいずれか一項に記載のベイト剤組成物。
  6. 前記脂質が、カノーラ油、綿実油、ピーナッツ油又はダイズ油を含む、請求項5に記載のベイト剤組成物。
  7. 前記穀物が、オートムギフレーク又は蒸留穀物を含む、請求項5に記載のベイト剤組成物。
  8. 前記タンパク質が、ピーナッツバター、市販のコーン・リカー、酵母溶解産物又はダイズタンパク質加水分解産物を含む、請求項5に記載のベイト剤組成物。
  9. 前記炭水化物が、グラニュー糖、転化糖、グルコース、フルクトース、ショ糖、フルクトース強化ショ糖水解物、マルトース、ラクトース、ショ糖溶液、オレンジジュース、トレハロース、ハチミツ、サトウキビシロップ又は糖みつを含む、請求項5に記載のベイト剤組成物。
  10. 前記ベイト材料が、柑橘類パルプとダイズ油の混合物を含む、請求項5に記載のベイト剤組成物。
  11. 摂食刺激物質をさらに含む、請求項1~10のいずれか一項に記載のベイト剤組成物。
  12. フェロモン又はカイロモンをさらに含む、請求項1~11のいずれか一項に記載のベイト剤組成物。
  13. 苦味付け剤をさらに含む、請求項1~12のいずれか一項に記載のベイト剤組成物。
  14. 前記イソシクロセラムが、前記ベイト剤組成物に対して0.005~5重量%;好ましくは0.1~1重量%の量で存在する、請求項1~13のいずれか一項に記載のベイト剤組成物。
  15. 殺虫有効量の請求項1~14のいずれか一項に記載のベイト剤組成物を、防除すべき害虫又は害虫個体群を含む環境又は場所に施用することを含む、害虫個体群を防除する方法。
  16. 前記害虫が、アリ、シロアリ、ゴキブリ又はダークリングビートルから選択される、這って進む害虫である、請求項15に記載の方法。
  17. 前記害虫が、双翅類(dipteran)のハエ、蚊、及びミバエ科(tephritidae)のハエから選択される有翅害虫である、請求項16に記載の方法。
  18. 前記アリがハキリアリである、請求項16に記載の方法。
  19. 前記イソシクロセラムが、ゴキブリ個体群全体にわたり害虫産生残留物中で移動されることによって、前記ゴキブリ害虫が、二次的殺虫により防除される、請求項16に記載の方法。
  20. 前記害虫が、アグロティス(Agrotis)種又はネキリムシである、請求項16に記載の方法。
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