JP2024511657A - ワクチンアジュバント - Google Patents

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Abstract

本発明は、HDAC阻害剤化合物である、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミドまたは薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物の、ワクチンアジュバントとしての治療上の使用に関する。本発明はまた、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミドとワクチンとの組み合わせ、およびその治療上の使用に関する。

Description

本発明は、HDAC阻害剤化合物である、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド、もしくは薬学的に許容されるそれらの塩または溶媒和物の、ワクチンアジュバントとしての治療上の使用に関する。本発明はまた、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミドとワクチンとの組み合わせ、およびその治療上の使用に関する。
ワクチン接種プログラムは、危険かつ生命を脅かす病原体の拡大を制御するのに極めて有効であり得る。ある場合には、世界的なワクチン接種プログラムは、いくつかの危険な病原体を事実上の排除に導いてきた。
ワクチンは、既知の病原体(例えば細菌またはウイルス)の無害な/弱毒化した形態、当該病原体の特定の抗原性成分、または対象の体内で細胞を発生させて当該病原体の抗原性成分を生成し得る核酸(RNAまたはDNA)ベクターのいずれかを通常含有する生物学的製剤である。対象に対してワクチンを投与すると、免疫応答が誘発されて抗体が産生され、ワクチンから供給される病原体の無害な形態、または病原体の抗原性成分と結合し、それらの排除を促進する。この手段による免疫系の刺激は、ワクチンを接種された対象に免疫学的記憶をもたらす。これは、病原体が将来的に対象の体内に侵入した場合にはいつでも、対象の免疫系が病原体に迅速に応答し、排除することを可能とする。免疫学的記憶は何年も持続し得るうえに、当該病原体に対する長期的な免疫を提供し得る。
ワクチンは、現在、腫瘍特異抗原または腫瘍関連抗原に対する免疫応答を促進させることにより、腫瘍を標的とするためにも活用されている。これには、腫瘍特異抗原または腫瘍関連抗原を有する腫瘍細胞を標的とし、排除する免疫系を利用する能力がある。
ワクチンを有効とするためには、ワクチンを投与するに際し、対象における十分な免疫応答が必要である。一定の対象では、ワクチンがその意図された効果を有するために免疫応答が十分でない可能性がある。例えば、高齢者である、感染症と闘っている、免疫系に影響を与える疾患(例えばHIVまたはAIDS)に罹患している、化学療法を受けている、遺伝的に受け継がれた疾患(例えばWiskott-Aldrich疾患または慢性肉芽腫症疾患)に罹患している、および/または免疫抑制剤を服用している(例えば、臓器移植患者)等、免疫障害を持つ対象。
ワクチン投与に際し、ワクチンアジュバントが特異的免疫応答の質を促進し、延長し、および/または向上させることは技術的に既知である。しかし、既存のワクチンアジュバントは、一定のワクチンと併用することができないおそれ、および/または、所望の免疫応答の向上を、それを必要とする対象、特に免疫障害を持つ対象等の一定の対象に提供しないおそれがある。
ワクチンアジュバントが技術的に既知であるにも関わらず、ワクチンと共に投与する際に対象の向上した免疫応答を提供する新規のワクチンアジュバントの需要が依然存在する。
本発明は、前述を念頭に置いて考案された。
HDAC阻害剤化合物であるN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101;zabinostat)が、健常な細胞および動物中の免疫原性タンパク質に対する免疫応答を増強させることを示すデータは、本明細書の実施例のセクションに表されている。そのため、CXD101/zabinostatは、免疫感作物質の特性を発現しており、ワクチンアジュバントとして作用するための可能性を有する。
したがって、本発明は、ワクチンアジュバントとしての使用のための、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物に関する。
本発明はまた、免疫感作物質としての使用のための、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物に関する。
本発明はまた、免疫増強剤としての使用のための、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物に関する。
本発明はまた、ワクチン治療を受けている対象に対して有効な量のN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物を投与するステップを含む、免疫応答の増強を必要とする対象の免疫応答を増強させる方法における使用のための、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物に関する。
本発明はまた、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物が治療上有効な量のワクチンと組み合わせて投与される、免疫応答の増強を必要とする対象の免疫応答を増強させる方法における使用のための、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物に関する。
本発明はまた、ワクチン治療を受けている対象に対して有効な量のN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物を投与するステップを含む、対象の免疫系を感作させる方法における使用のためのN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物に関する。
本発明はまた、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物が、治療上有効な量のワクチンと組み合わせて投与される、対象の免疫系を感作させる方法における使用のためのN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物に関する。
本発明はまた、ワクチン治療を受けている対象に対して、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物が投与される、免疫応答が必要とされる疾患、障害もしくは病状の処置、または予防における使用のためのN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物に関する。
本発明はまた、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物が、治療上有効な量のワクチンと組み合わせて投与される、免疫応答が必要とされる疾患、障害もしくは病状の処置、または予防における使用のためのN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物に関する。
本発明はまた、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物は、治療上有効な量のワクチンと同時に、別々に、または連続的に投与される、免疫応答が必要とされる疾患、障害もしくは病状の処置、または予防における使用のためのN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物に関する。
本発明はまた、ワクチン治療を受けている対象に対して、治療上有効な量のN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物を、投与を必要とする対象に対して投与するステップを含む、免疫応答が必要とされる疾患、障害、病状を処置し、または予防する方法に関する。
別の態様において、本発明は、治療上有効な量のN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、および治療上有効な量のワクチンを、投与を必要とする対象に対して投与するステップを含む、免疫応答が必要とされる疾患、障害、病状を処置し、または予防する方法に関する。
本発明はまた、ワクチン治療を受けている対象に対して、治療上有効な量のN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物を、投与を必要とする対象に対して投与するステップを含む、対象の免疫応答を増強させるための方法に関する。
別の態様において、本発明は、治療上有効な量のN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、および治療上有効な量のワクチンを、投与を必要とする対象に対して投与するステップを含む、対象のワクチンに対する免疫応答を増強させる方法に関する。
別の態様において、本発明は、治療上有効な量のワクチン、および治療上有効な量のN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物を、投与を必要とする対象に対して投与するステップを含む、ワクチンの効果を増強させる方法に関する。
本発明はまた、ワクチン治療を受けている対象に対して、治療上有効な量のN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物を、投与を必要とする対象に対して投与するステップを含む、対象の免疫系を感作させる方法に関する。
別の態様において、本発明は、治療上有効な量のN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、および治療上有効な量のワクチンを、投与を必要とする対象に対して投与するステップを含む、対象の免疫系を感作させる方法に関する。
別の態様において、本発明は、ワクチンアジュバントとしての使用のための薬剤の製造における、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)またはその薬学的に許容される塩の使用に関する。
別の態様において、本発明は、免疫感作物質としての使用のための薬剤の製造における、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)またはその薬学的に許容される塩の使用に関する。
別の態様において、本発明は、免疫増強剤としての使用のための薬剤の製造における、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)またはその薬学的に許容される塩の使用に関する。
別の態様において、本発明は、免疫応答が必要とされる疾患、障害または病状の処置における使用のための薬剤の製造における、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)またはその薬学的に許容される塩の使用に関する。
別の態様において、本発明は、対象の免疫応答を増強させるための薬剤の製造における、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)またはその薬学的に許容される塩の使用に関する。
別の態様において、本発明は、ワクチン治療を受けている対象の免疫応答を増強させるための薬剤の製造における、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)またはその薬学的に許容される塩の使用に関する。
別の態様において、本発明は、対象の免疫系を感作させるための薬剤の製造における、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)またはその薬学的に許容される塩の使用に関する。
別の態様において、本発明は、ワクチン治療を受けている対象の免疫系を感作させるための薬剤の製造における、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)またはその薬学的に許容される塩の使用に関する。
本発明はまた、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物とワクチンとを含む組み合わせに関する。
別の態様において、本発明は、本明細書に規定のとおりの組み合わせを含む医薬品に関する。
別の態様において、本発明は、本明細書に規定のとおりの組み合わせ、および1または複数の薬学的に許容される賦形剤を含む薬学的組成物に関する。
別の態様において、本発明は、治療における使用のための、本明細書に規定のとおりの組み合わせ、または本明細書に規定のとおりの医薬品、または本明細書に規定のとおりの薬学的組成物に関する。
別の態様において、本発明は、対象の免疫応答が必要とされる疾患、障害もしくは病状の処置または予防における使用のための、本明細書に規定のとおりの組み合わせ、または本明細書に規定のとおりの医薬品、または本明細書に規定のとおりの薬学的組成物に関する。
別の態様において、本発明は、対象の免疫応答の増強における使用のための、本明細書に規定のとおりの組み合わせ、または本明細書に規定のとおりの医薬品、または本明細書に規定のとおりの薬学的組成物に関する。
別の態様において、本発明は、対象の免疫系の感作の使用のための、本明細書に規定のとおりの組み合わせ、または本明細書に規定のとおりの医薬品、または本明細書に規定のとおりの薬学的組成物に関する。
別の態様において、本発明は、治療上有効な量の本明細書に規定のとおりの組み合わせ、治療上有効な量の本明細書に規定のとおりの医薬品、または治療上有効な量の本明細書に規定のとおりの薬学的組成物を、投与を必要とする対象に対して投与するステップを含む、対象の免疫応答を増強させる方法に関する。
別の態様において、本発明は、治療上有効な量の本明細書に規定のとおりの組み合わせ、治療上有効な量の本明細書に規定のとおりの医薬品、または治療上有効な量の本明細書に規定のとおりの薬学的組成物を、投与を必要とする対象に対して投与するステップを含む、対象のワクチンに対する免疫応答を増強させる方法に関する。
別の態様において、本発明は、治療上有効な量の本明細書に規定のとおりの組み合わせ、治療上有効な量の本明細書に規定のとおりの医薬品、または治療上有効な量の本明細書に規定のとおりの薬学的組成物を、投与を必要とする対象に対して投与するステップを含む、対象の免疫系を感作させる方法に関する。
別の態様において、本発明は、治療上有効な量の本明細書に規定のとおりの組み合わせ、治療上有効な量の本明細書に規定のとおりの医薬品、または治療上有効な量の本明細書に規定のとおりの薬学的組成物を、投与を必要とする対象に対して投与するステップを含む、対象の免疫応答が必要とされる疾患、障害もしくは病状を予防または処置する方法に関する。
別の態様において、本発明は、対象の免疫応答が必要とされる疾患、障害もしくは病状を処置または予防するための薬剤の製造における、本明細書に規定のとおりの組み合わせの使用に関する。
別の態様において、本発明は、対象の免疫応答を感作させるための薬剤の製造における、本明細書に規定のとおりの組み合わせの使用に関する。
別の態様において、本発明は、対象の免疫応答を増強させるための薬剤の製造における、本明細書に規定のとおりの組み合わせの使用に関する。
好適には、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物は、ワクチンと同時に、連続的に、または別々に投与される。
別の態様において、本発明は、ワクチンがN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物と共に、同時に、別々に、または連続的に投与するためのものである、免疫応答が必要とされる疾患、病状もしくは障害の処置、または予防における使用のためのワクチンに関する。
本明細書に記載された本発明のあらゆる1つの特定の態様の好ましい、好適である、そして任意の特徴は、あらゆる他の態様の好ましい、好適である、そして任意の特徴でもある。
[定義]
特に言及されない限り、明細書および請求項で使用される下記用語は、以下に設定された下記意義を有する。
「処置(治療)すること(treating)」または「処置(治療)(treatment)」の意味は、病状の既存の症状の予防ならびに軽減を含むと理解され得る。したがって、病態、障害または病状の「処置(治療)すること(treating)」または「処置(治療)(treatment)」は:(1)病態、障害または病状に罹患している可能性がある、または罹患傾向があるが、上記病態、障害または病状の臨床症状または亜臨床症状を未だ経験しておらず、または示していないヒトで進行している上記病態、障害または病状の臨床症状の状況を予防する、または遅らせる;(2)病態、障害または病状を阻害する、すなわち、疾患もしくはそれらの再発(維持療法の場合)もしくはそれらの臨床症状もしくは亜臨床症状の少なくとも一つの進行を阻止する、軽減する、または遅らせる;または(3)疾患を緩和する、または弱める、すなわち、病態、障害もしくは病状もしくはその臨床症状もしくは亜臨床症状の少なくとも一つを軽減することを含む。
「治療上有効な量」は、疾患を処置するために哺乳類に投与された場合に、上記処置が上記疾患に対して効果を示すのに十分な化合物の量を意味する。「治療上有効な量」は、化合物、処置を受ける哺乳動物の疾患およびその重症度、ならびに年齢、重量等に依存して変動し得る。
N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)の「薬学的に許容される塩」の意味は、医薬品用途に好適なあらゆる塩の形態を指す。薬学的に許容される塩の例としては、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)の酸付加塩、例えば、無機酸または有機酸等の酸付加塩、例えば塩酸、臭素酸、硫酸、リン酸、トリフルオロ酢酸、ギ酸、シトリックメタンスルホネート(citric methane sulfonate)またはマレイン酸の酸付加塩が挙げられる。
本明細書におけるN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)またはその薬学的に許容される塩への言及は、適切な場合において、阻害剤のあらゆる異性体、互変異性体、多形体、アモルファスおよび溶媒和物(例えば水和物)の形態を含む。N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)はまた、ヒトまたは動物の体内で消化されて活性阻害剤を放出するプロドラッグの形態で投与されてもよい。プロドラッグの例としては、阻害剤化合物中のカルボキシ基またはヒドロキシ基で形成され得る阻害剤の生体内で開裂可能なエステル誘導体、および阻害剤化合物中のカルボキシ基またはアミノ基で形成され得る生体内で開裂可能なアミド誘導体が挙げられる。プロドラッグの各種形態は、例えば下記文献に説明されている。
a)Methods in Enzymology,Vol.42,p.309-396,edited by K.Widder,et al.(Academic Press,1985);
b)Design of Pro-drugs,edited by H.Bundgaard,(Elsevier,1985);
c)A Textbook of Drug Design and Development,edited by Krogsgaard-Larsen and
H.Bundgaard,Chapter 5“Design and Application of Pro-drugs”,by H. Bundgaard p.113-191(1991);
d)H.Bundgaard,Advanced Drug Delivery Reviews,8,1-38(1992);
e)H.Bundgaard,et al.,Journal of Pharmaceutical Sciences,77,285(1988);
f)N.Kakeya,et al.,Chem.Pharm.Bull.,32,692(1984);
g)T.Higuchi and V.Stella,“Pro-Drugs as Novel Delivery Systems”,A.C.S.Symposium Series,Volume 14;and
h)E.Roche(editor),“Bioreversible Carriers in Drug Design”,Pergamon Press,1987.
N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物が、ワクチンと「組み合わせて」投与される、またはその逆の本明細書における意味は、特に言及されない限り、互いに連続的に、別々に、または同時に投与される薬物を含む。
本明細書中で用いられる「同時の投与」は、両方の薬物(例えばN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物と、ワクチン)が、好適には単剤療法として同時に投与される治療を指す。
本明細書中で用いられる「連続的な投与」は、1つの薬物が他の薬物の後に投与されるが、それぞれの薬物の投与の間の時間は、両方の薬物が治療上同時に作用することが可能である程度であることを意味する。このように、「連続に」投与することは、1番目に投与した薬物の循環半減期が、それらの両方が治療上有効な量で共存する程度であるという条件で、1つの薬物を、他の薬物を投与した後の数秒、数分、またはほんの1時間以内に投与することを可能とする。薬物の投与の間の時間遅延は、薬物の正確な性質、それらの間の相互作用、およびそれらのそれぞれの半減期に依存して変動し得る。
本明細書で用いられる、「別々の投与」は、1つの薬物が他の薬物の後に投与されるが、投与の間の時間は、2番目の薬物が投与される際に、1番目に投与された薬物が、治療上有効な量でもはや存在しない程度であることを意味する。したがって、上記2つの薬物は、それらの治療効果を別々に発揮する。それにも関わらず、2つの薬物が、治療上別々に作用する場合に観察される全体の治療効果は、単独で使用されるいずれかの薬物よりも大きい場合がある。
本明細書中で用いられる「対象」および/または「患者もしくは患畜」は、好適には哺乳類(例えばヒトおよび家畜(ウシ、ヒツジ、ヤギ)または伴侶動物(ネコ、イヌ、ウマ、ウサギ)等のヒトでない哺乳動物)を指す。好適には、上記「対象および/または患者もしくは患畜」はヒトである。
本明細書で用いられているとおり、「医薬品(pharmaceutical product)」は、医薬品を含む製品を指す。例えば、医薬品の例としては、医療機器、薬学的組成物、ならびに1つまたは複数の機器、容器および/もしくは医薬品を好適に含むキットオブパーツが挙げられる。
本明細書で用いられているとおり、用語「増強させる(potentiate)」は、本明細書で具体化された化合物のあらゆる既述の活性が、例えば、上昇し、向上し、促進されることを意味する。増強(Potentiation)は、活性をベースライン値の1倍、2倍、3倍、5倍、10倍、100倍超等に向上させ得る。
<N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミドの治療上の使用>
本発明は、実施例に示されているとおり、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)が対象の免疫応答に刺激を与えるという認識にある。いかなる理論にも拘束されることを望むものではないが、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)は、細胞中のMHC(主要組織適合性複合体)の発現を増加させる、かつ/または抗原提示の際のT細胞の応答を増加させる。したがって、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)は、特にアジュバント、特にワクチンアジュバントに好適である。
一つの態様では、ワクチンアジュバントとしての使用のための、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物である。
好適には、免疫増強剤としての使用のための、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド、もしくは薬学的に許容されるそれらの塩または溶媒和物を提供する。
好適には、免疫感作剤としての使用のための、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド、もしくは薬学的に許容されるそれらの塩または溶媒和物を提供する。
一つの実施形態において、ワクチン治療を受けている対象に対して有効な量のN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物を投与するステップを含む、免疫応答の増強を必要とする対象の免疫応答を増強させる方法における使用のための、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド、もしくは薬学的に許容されるそれらの塩または溶媒和物を提供する。一つの実施形態において、上記免疫応答は誘発される、または向上する。一つの実施形態において、対象の免疫応答は、ベースライン値の1倍超、例えば2倍、3倍、5倍、または10倍である。上記ベースライン値は、ワクチン治療のみを受けている対象、すなわち、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物を与えられていない対象の免疫応答を指す。
一つの実施形態において、上記対象は、免疫応答が必要とされる疾患、障害または病状に罹患しやすい、またはそれらに罹患している可能性がある。一つの実施形態において、上記対象は、前がん状態の病状、がん、感染症、もしくはアレルギーに罹患しやすい、またはそれらに罹患している可能性がある。一つの実施形態において、上記対象は、感染症もしくはアレルギーに罹患しやすい、またはそれらに罹患している可能性がある。
好適には、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物は、ワクチン治療を受けている対象に対して投与される、免疫応答が必要とされる疾患、障害もしくは病状の処置、または予防における使用のためのN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物を提供する。
一つの実施形態において、免疫応答が必要とされる疾患、障害または病状は、前がん状態の病状、がん、感染症、またはアレルギーから選択される。一つの実施形態において、免疫応答が必要とされる疾患、障害または病状は、感染症またはアレルギーから選択される。
一つの態様において、ワクチン治療を受けている対象に対して、治療上有効な量のN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物を、投与を必要とする対象に対して投与するステップを含む、免疫応答が必要とされる疾患、障害、病状を処置し、または予防する方法を提供する。
好適には、ワクチン治療を受けている対象に対して、治療上有効な量のN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物を、投与を必要とする対象に対して投与するステップを含む、免疫応答を増強させる方法を提供する。
好適には、ワクチン治療を受けている対象に対して、治療上有効な量のN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物を、投与を必要とする対象に対して投与するステップを含む、投与を必要とする対象の免疫系を感作させる方法を提供する。
別の態様において、本発明は、ワクチンアジュバントとしての使用のための薬剤の製造における、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物の使用に関する。
好適には、本発明は、免疫感作物質としての使用のための薬剤の製造における、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物の使用に関する。
好適には、本発明は、免疫増強剤としての使用のための薬剤の製造における、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物の使用に関する。
一つの実施形態において、上記薬剤は、対象に対して治療上有効な量のワクチンと組み合わせて投与される。一つの実施形態において、上記薬剤および上記ワクチンは、同時に、連続的に、または別々に投与される。
別の態様において、本発明は、免疫応答が必要とされる疾患、障害、病状を処置、または予防するための薬剤の製造における、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物の使用に関する。
一つの実施形態において、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物は、ワクチンと組み合わせて対象に対して投与される。一つの実施形態において、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物は、ワクチンと同時に、別々に、または連続的に投与される。
一つの実施形態において、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物は、任意で分割投与で1日あたり0.5mgから40mg、任意で分割投与で1日あたり1mgから30mg、任意で分割投与で1日あたり1mgから20mg、または任意で分割投与で1日あたり1mgから10mgの投与量で投与される。好適には、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物は、毎日2回投与される。
一つの実施形態において、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物は、少なくともワクチンと同日に投与される。一つの実施形態において、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物は、ワクチンと同日に投与される。一つの実施形態において、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物は、少なくともワクチンの投与後7日間投与される。一つの実施形態において、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物は、ワクチンと同日に、かつ少なくともワクチンの投与後7日間投与される。
一つの実施形態において、上記対象は免疫不全である。好適には、上記対象は、化学療法を受けている対象、免疫抑制剤を服用している対象、感染症を有する対象、免疫系(例えばAIDSまたはHIV)に影響を与える疾患に罹患している対象、遺伝的に受け継がれた疾患(例えばWiskott-Aldrich症候群または慢性肉芽腫症疾患)に罹患している対象である、または、対象は高齢者(例えば、対象は、少なくとも60歳、例えば少なくとも65、70、75、80、85、または90歳の者である)である。
一つの実施形態において、上記対象はワクチン療法を受けている。
一つの実施形態において、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物は、対象のワクチンに対する免疫応答を増強させる。
一つの実施形態において、免疫応答が必要とされる疾患、障害または病状は、前がん状態の病状、がん、感染症、またはアレルギーから選択される。一つの実施形態において、免疫応答が必要とされる疾患、障害または病状は、感染症またはアレルギーから選択される。
一つの態様において、対象のMHCの発現を増加させる際における使用のためのN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物を提供する。
一つの態様において、対象のMHCの発現を増加させる際における使用のための薬剤の製造における、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物の使用を提供する。
一つの態様において、治療上有効な量のN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物を対象に対して投与するステップを含む、対象のMHCの発現を増加させる方法を提供する。
一つの態様において、対象のT細胞の免疫応答を増加させる際における使用のためのN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物を提供する。
一つの態様において、対象のT細胞の免疫応答を増加させる際における使用のための薬剤の製造における、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物の使用を提供する。
一つの態様において、治療上有効な量のN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物を対象に対して投与するステップを含む、対象のT細胞の免疫応答を増加させる方法を提供する。
<組み合わせ>
驚くべきことに、発明者らは、HDAC阻害剤化合物である、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)がワクチンの治療効果を顕著に増強させ得ることを見出した。これは、免疫障害を持つ対象、例えばこれらに限定されないが、高齢者である、化学療法を受けている、免疫抑制剤を服用している、遺伝的に受け継がれた疾患に罹患している、または感染症と闘っている対象であって、言い換えればワクチンに対する免疫応答が所望のレベルに達していないとされる対象に特に有用である。
ある実施形態において、HDAC阻害剤化合物である、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)は、相乗的にワクチンの治療効果を増強させることにより、ワクチンおよびCDX101を投与された対象に対し、彼らがワクチンを接種された疾患、病状または障害に対するより高い免疫を付与する。
このように、本発明の組み合わせ処置は対象、特に免疫障害を持つ対象により優れたアウトカムを供する可能性がある。
本発明は、上記HDAC阻害剤化合物である、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)は、特にワクチンと組み合わせた使用に適しているという認識にある。
一つの態様において、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物とワクチンとを含む組み合わせを提供する。
一つの態様において、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物が、治療上有効な量のワクチンと組み合わせて投与される、免疫応答が必要とされる疾患、障害もしくは病状の処置、または予防における使用のための、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物を提供する。
一つの態様において、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物が、対象に対して治療上有効な量のワクチンと組み合わせて投与される、対象の免疫系の感作における使用のための、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物を提供する。
一つの態様において、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物が、対象に対して治療上有効な量のワクチンと組み合わせて投与される、対象のワクチンの免疫応答の増強における使用のための、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物を提供する。
一つの実施形態において、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物が、対象に対して治療上有効な量のワクチンと組み合わせて連続的に、別々に、または同時に、のいずれかにより投与される、対象のワクチンの免疫応答の増強における使用のための、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物を提供する。
一つの態様において、治療上有効な量のN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、および治療上有効な量のワクチンを、投与を必要とする対象に対して投与するステップを含む、免疫応答が必要とされる疾患、障害、病状を処置、または予防する方法を提供する。
一つの態様において、治療上有効な量のN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、およびワクチンを、投与を必要とする対象に対して投与するステップを含む、ワクチンの効果を増強させる方法を提供する。
一つの態様において、治療上有効な量のN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、およびワクチンを、投与を必要とする対象に対して投与するステップを含む、対象のワクチンに対する免疫応答を増強させる方法を提供する。
一つの実施形態において、治療上有効な量のN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、およびワクチンを、連続的に、別々に、または同時に、のいずれかにより、投与を必要とする対象に対して投与するステップを含む、対象のワクチンに対する免疫応答を増強させる方法を提供する。
一つの態様において、治療上有効な量のN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、および治療上有効な量のワクチンを、投与を必要とする対象に対して投与するステップを含む、対象の免疫系を感作させる方法を提供する。
一つの態様において、上記薬剤がワクチンと組み合わせて投与される、免疫応答が必要とされる疾患、障害または病状の処置における使用のための薬剤の製造における、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)またはその薬学的に許容される塩の使用を提供する。
一つの態様において、上記薬剤がワクチンと共に投与される、ワクチンアジュバントとしての使用のための薬剤の製造における、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)またはその薬学的に許容される塩の使用を提供する。
一つの態様において、上記薬剤がワクチンと組み合わせて投与される、免疫感作物質としての使用のための薬剤の製造における、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)またはその薬学的に許容される塩の使用を提供する。
一つの態様において、上記薬剤がワクチンと組み合わせて投与される、免疫増強剤としての使用のための薬剤の製造における、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)またはその薬学的に許容される塩の使用を提供する。
好適には、上記薬剤がワクチンと組み合わせて対象に対して投与される、対象のワクチンに対する免疫応答を増強させるための薬剤の製造における、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)またはその薬学的に許容される塩の使用を提供する。
一つの態様において、ワクチンと連続的に、別々に、または同時に、のいずれかにより、上記薬剤がワクチンと組み合わせて対象に対して投与される、対象のワクチンに対する免疫応答を増強させるための薬剤の製造における、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)またはその薬学的に許容される塩の使用を提供する。
一つの実施形態において、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物は、ワクチンと同時に、別々に、または連続的に投与される。
一つの実施形態において、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物は、対象のワクチンに対する免疫応答を増強させる。
一つの実施形態において、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物は、任意で分割投与で1日あたり5mgから40mg、任意で分割投与で1日あたり1mgから30mg、任意で分割投与で1日あたり1mgから20mg、または任意で分割投与で1日あたり1mgから10mgの投与量で投与される。好適には、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物は、毎日2回投与される。
一つの実施形態において、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物は、少なくともワクチンと同日に投与される。一つの実施形態において、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物は、ワクチンと同日に投与される。一つの実施形態において、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物は、少なくともワクチンの投与後7日間投与される。一つの実施形態において、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物は、ワクチンと同日に、かつ少なくともワクチンの投与後7日間投与される。
本発明のN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)、もしくはそれらの薬学的に許容される塩、または組み合わせ治療における使用のためのワクチンの組み合わせの有効な量は、本明細書に言及されている障害、病状または疾患を処置、または予防し、その進行を遅らせ、および/または病状に関連する症状を軽減するのに十分な量である。
本発明の組み合わせの治療目的または予防目的のための投与サイズは、公知の医療原理に従い、病状の性質および重症度、動物または対象の年齢および性別、および投与ルートに従って当然に変動し得る。
治療目的または予防目的での本発明の組み合わせの使用では、一般に、それはワクチンの治療上有効な投与量で投与され得る。これらの投与量は技術的に既知であり、ワクチンにより変動し得る。上記投与量は、例えば、体重の0.1mg/kgから30mg/kgの範囲内であってもよい。好適な投与スケジュールは技術的に既知である。
一つの実施形態において、上記対象は免疫不全である。好適には、上記対象は、化学療法を受けている対象、免疫抑制剤を服用している対象、感染症を有する対象、免疫系(例えばHIVまたはAIDS)に影響を与える疾患に罹患している対象、遺伝的に受け継がれた疾患(例えばWiskott-Aldrich症候群または慢性肉芽腫症疾患)に罹患している対象である、または、対象は高齢者(例えば、対象は、少なくとも60歳、例えば少なくとも65、70、75、80、85、または90歳の者である)である。
一つの実施形態において、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物は、対象のワクチンに対する免疫応答を増強させる。
一つの実施形態において、免疫応答が必要とされる疾患、障害または病状は、前がん状態の病状、がん、感染症、またはアレルギーから選択される。一つの実施形態において、免疫応答が必要とされる疾患、障害または病状は、感染症またはアレルギーから選択される。
一つの態様において、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物が、治療上有効な量のワクチンと組み合わせて投与される、対象のMHCの発現を増加させる際における使用のためのN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物を提供する。
一つの態様において、薬剤が治療上有効な量のワクチンと組み合わせて投与される、対象のMHCの発現を増加させる際における使用のための薬剤の製造における、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物の使用を提供する。
一つの態様において、治療上有効な量のN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、および治療上有効な量のワクチンを対象に対して投与するステップを含む、対象のMHCの発現を増加させる方法を提供する。
一つの態様において、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物が、治療上有効な量のワクチンと組み合わせて投与される、対象のT細胞の免疫応答を増加させる際における使用のためのN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物を提供する。
一つの態様において、薬剤が治療上有効な量のワクチンと組み合わせて投与される、対象のT細胞の免疫応答を増加させる際における使用のための薬剤の製造における、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物の使用を提供する。
一つの態様において、治療上有効な量のN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、および治療上有効な量のワクチンを対象に対して投与するステップを含む、対象のT細胞の免疫応答を増加させる方法を提供する。
一つの実施形態において、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物の増強効果は、免疫応答を向上させる、または誘発させる。一つの実施形態において、対象の免疫応答は、ベースライン値の1倍超、例えば2倍、3倍、5倍、または10倍である。上記ベースライン値は、ワクチン治療のみを受けている対象、すなわち、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミドを与えられていない対象の免疫応答を指す。
<CXD101/zabinostat>
CXD101/zabinostat(AZD9468として既に知られている)は、クラスIアイソフォームHDAC1(63nM IC50)、HDAC2(570nM IC50)、およびHDAC3(550nM IC50)の特異性を有するクラスI-選択的ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)阻害剤であり、HDACクラスIIに対する活性がない(≧2500nM)。
CXD101/zabinostatの化学名称はN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミドである。その分子量は403.52であり、式はC24H29N50である。CXD101/zabinostatは、白色またはオフホワイト色の結晶性固体である。それは、pKaが3.2および9の二塩基性である。それは、pH依存性の溶解度を示し、25℃でのpH範囲が1から8にわたる溶解度が0.5mg/mLから>20mg/mLである。CXD101/zabinostatの融点はおおよそ172℃である。UV最大吸収は199および229nmである。
CXD101/zabinostatの構造は下記に示されている。
CXD101/zabinostat化合物は、好適には経口で投与されるものであり、任意で錠剤またはカプセル(例えば、CXD101/zabinostatを0.25から40mg、例えば0.5mgから30mg、0.5から20mg、0.5から10mg、または0.5から5mg含有する錠剤またはカプセル)の形態で投与されるものである。通常、CXD101/zabinostat化合物の投与量は、任意で分割投与で1日あたり0.5~40mg、例えば任意で分割投与で1日あたり1~30mg、任意で分割投与で1日あたり1~20mg、または任意で分割投与で1日あたり1~10mgであってもよい。好適には、CXD101/zabinostat化合物は、毎日2回投与される。
一つの実施形態において、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物は、対象のワクチンに対する免疫応答を増強させる。
<ワクチン>
本発明に規定の組み合わせ治療には、あらゆるワクチンを使用することができる。
一つの実施形態において、上記ワクチンは、アレルゲンワクチン、感染症ワクチン、粘膜ワクチンまたは抗がんワクチンである。
一つの実施形態において、上記ワクチンは、アレルゲンワクチン、感染症ワクチン、または粘膜ワクチンである。
アレルゲンワクチンは、生命体に対してアレルゲンを投与することでアレルギーを引き起こすIgEの作用を阻害することにより、またはタイプ1ヘルパーT細胞細胞)のアレルギーの原因であるIgEの作用を阻害することでアレルゲンに対するIgG抗体を産生することにより生産されるワクチンであり、アレルギーの症状に関与するタイプ2ヘルパーT細胞(Th2細胞)を減少させることで、減感作によりアレルギーの症状を抑制することができる。アレルゲンワクチンは、各種アレルギーを引き起こすアレルゲンから構成される。N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド、もしくは薬学的に許容されるそれらの塩または溶媒和物と組み合わせて使用されるアレルゲンの例としては、これらに限定されないが、食物アレルゲン、ハウスダストアレルゲン、スギ花粉等の花粉アレルゲン、および動物の体毛等のアレルゲンが挙げられる。具体的には、花粉アレルゲンの例としては、スギ花粉アレルゲン(Cryj 1、Cryj 2)、ブタクサアレルゲン(Amba 1、Amba 2、Amba 5、Ambt 5、Ambp 5)、カモミールアレルゲン(Dacg 2)等が挙げられる。食物アレルゲンの例としては、カゼイン、ラクトアルブミン、ラクトグロブリン、オボムコイド、オボアルブミン、およびコンアルブミン等が挙げられる。ダニアレルゲンの例としては、Derf 1、Derf 2、Zen 1、Derp 1、およびDerp 2等が挙げられる。
一つの実施形態において、上記感染症ワクチンは、ウイルス性、細菌性、真菌性、原虫性および/または寄生虫感染症を処置し、予防するために使用されるワクチンである。
感染症用ワクチンは、不活性化された完全ワクチン、サブユニットワクチン、およびトキソイド等を含む。これらのワクチンは、対象に対し、細菌、ウイルス、リケッチア、寄生虫等の病原体に対する免疫性を与える。
一つの実施形態において、上記感染症ワクチンは、ヒトの場合、例えば、インフルエンザ、ポリオウイルス、日本脳炎、結核菌、狂犬病、ヒト乳頭腫ウイルス、マラリア寄生虫、SARS、腸チフス、パラチフス、ペスト、サルモネラ症、黄色ブドウ球菌、および/または百日咳を処置し、予防するために使用されるワクチンである。
一つの実施形態において、上記感染症ワクチンは、ヒトでない動物の場合、例えば、ウマインフルエンザウイルス、ウマヘルペスウイルス、ウマ髄膜炎ウイルス、口蹄疫ウイルス、大腸菌(ウシ乳腺炎)、狂犬病、猫汎白血球減少症、猫鼻気管炎、感染性ウシ鼻気管炎、PRRSウイルス(ブタ肺炎)、および/またはマイコプラズマ(ブタ肺炎)を処置し、予防するために使用されるワクチンである。タイプ3パラインフルエンザ等の寄生虫症、ウシウイルス性下痢、ウシアデノウイルス、ブタパルボウイルス、イヌアデノウイルス、イヌジステンパーウイルス、イヌパルボウイルス、イヌパラインフルエンザ、トリインフルエンザ、ブルセラ、ビブリオ、レプトスピラ、および/またはクロストリジウム感染症。
一つの実施形態において、上記ワクチンは、対象のアデノウイルス、炭疽、コレラ、covid-19、ジフテリア、A型肝炎、B型肝炎、ヘモフィルスインフルエンザb型(Hib)、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)、季節性インフルエンザ、日本脳炎、はしか、髄膜炎菌、おたふくかぜ、百日咳、肺炎球菌、ポリオ、狂犬病、ロタウイルス、風疹、帯状疱疹、天然痘、破傷風、結核、腸チフス、水痘および/もしくは黄熱病を予防し、および/または処置するために使用される。
一つの実施形態において、上記ワクチンは、対象の免疫系に対して1つまたは複数の腫瘍特異抗原または腫瘍関連抗原を提示することにより、がんを予防し、および/または処置するために使用される。腫瘍特異抗原および腫瘍関連抗原は技術的によく知られており、アルファフェトタンパク質(AFP:生殖細胞腫瘍および肝細胞癌)、癌胎児性抗原(CEA:腸がん)、CA-125(卵巣がん)、MUC-1(乳がん)、上皮性腫瘍抗原(ETA:乳がん)、チロシナーゼ(悪性黒色腫)、および/またはメラノーマ関連抗原(MAGE;悪性黒色腫)が含まれる。
好適には、上記抗がんワクチンは、細胞ベースの抗がんワクチン(例えば、GVAX、gemogenovatucel-T(例えばVigil(登録商標))、sipuleucel-T(例えばProvenge(登録商標))、MART-1)である。
好適には、上記抗がんワクチンは、ウイルスベースの抗がんワクチン(例えばtalimogene laherparepvec(TVEC)、rilimogene galvacirepvec/rilimogene glafolivec(PROSTVAC)、またはTroVax(5T4抗原))である。ウイルスベースのワクチンは、直接腫瘍溶解性、または応答を増加させるために腫瘍抗原を輸送するもののいずれかであってもよい。
好適には、上記抗がんワクチンは、ネオ抗原標的がんワクチン(例えば、SLATE、またはGRANITE-001)である。好適には、上記ネオ抗原標的がんワクチンは、合成長鎖ペプチド、mRNAおよび/またはウイルス(例えばアデノウイルスプラットホームChAdOx)から発現するネオ抗原を含む。
好適には、上記抗がんワクチンは、養子細胞治療ワクチンである。好適には、上記養子細胞治療ワクチンは、腫瘍浸潤リンパ球(TIL)治療ワクチン、操作されたT細胞受容体(TCR)治療ワクチン、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞治療ワクチン、またはナチュラルキラー(NK)細胞治療ワクチンである。
好適には、上記抗がんワクチンは、樹状細胞ワクチンまたはナノ粒子ベースのワクチンである。
一つの実施形態において、上記ワクチンは、対象の1つを超える疾患、病状または障害、例えば2つ、3つまたはそれ以上の疾患、病状もしくは障害(すなわち、はしか、おたふくかぜ、風疹ワクチン)を予防、および/または処置するために使用される。一つの実施形態において、上記ワクチンは、組み合わせワクチンである。
一つの実施形態において、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物は、ワクチンと同時に、別々に、または連続的に投与される。
<治療上の使用>
一つの態様において、本発明は、治療における使用のための、本明細書に記載のとおりの組み合わせ、本明細書に記載のとおりの医薬品、または本明細書に記載のとおりの薬学的組成物に関する。
態様において、本発明は、対象の免疫応答を増強させるための、本明細書に記載のとおりの組み合わせ、本明細書に記載のとおりの医薬品、または本明細書に記載のとおりの薬学的組成物に関する。
好適には、本発明は、対象のワクチンに対する免疫応答を増強させるための、本明細書に記載のとおりの組み合わせ、本明細書に記載のとおりの医薬品、または本明細書に記載のとおりの薬学的組成物に関する。
一つの態様において、本発明は、対象の免疫系を感作させるための、本明細書に記載のとおりの組み合わせ、本明細書に記載のとおりの医薬品、または本明細書に記載のとおりの薬学的組成物に関する。
一つの態様において、本発明は、対象の免疫応答が必要とされる疾患、障害もしくは病状の処置または予防における使用のための、本明細書に記載のとおりの組み合わせ、本明細書に記載のとおりの医薬品、または本明細書に記載のとおりの薬学的組成物に関する。
一つの実施形態において、本発明は、アレルギー、感染症、前がん状態の病状もしくはがんの処置または予防における使用のための、本明細書に記載のとおりの組み合わせ、本明細書に記載のとおりの医薬品、または本明細書に記載のとおりの薬学的組成物に関する。一つの実施形態において、本発明は、アレルギーもしくは感染症の処置、または予防における使用のための、本明細書に記載のとおりの組み合わせ、本明細書に記載のとおりの医薬品、または本明細書に記載のとおりの薬学的組成物に関する。
一つの実施形態において、本発明は、アレルギーもしくは感染症の処置または予防における使用のための、本明細書に記載のとおりの組み合わせ、本明細書に記載のとおりの医薬品、または本明細書に記載のとおりの薬学的組成物に関する。
一つの態様において、本発明は、治療上有効な量の本明細書に記載のとおりの組み合わせ、治療上有効な量の本明細書に記載のとおりの医薬品、または治療上有効な量の本明細書に記載のとおりの薬学的組成物を、投与を必要とする対象に対して投与するステップを含む、対象の免疫応答を増強させる方法に関する。
好適には、本発明は、治療上有効な量の本明細書に記載のとおりの組み合わせ、治療上有効な量の本明細書に記載のとおりの医薬品、または治療上有効な量の本明細書に記載のとおりの薬学的組成物を、投与を必要とする対象に対して投与するステップを含む、対象のワクチンに対する免疫応答を増強させる方法に関する。
一つの態様において、本発明は、治療上有効な量の本明細書に記載のとおりの組み合わせ、治療上有効な量の本明細書に記載のとおりの医薬品、または治療上有効な量の本明細書に記載のとおりの薬学的組成物を、投与を必要とする対象に対して投与するステップを含む、対象の免疫系を感作させる方法に関する。
一つの態様において、本発明は、治療上有効な量の本明細書に記載のとおりの組み合わせ、治療上有効な量の本明細書に記載のとおりの医薬品、または治療上有効な量の本明細書に記載のとおりの薬学的組成物を、投与を必要とする対象に対して投与するステップを含む、対象の免疫応答が必要とされる疾患、障害もしくは病状を予防または処置する方法に関する。
一つの実施形態において、本発明は、治療上有効な量の本明細書に記載のとおりの組み合わせ、治療上有効な量の本明細書に記載のとおりの医薬品、または治療上有効な量の本明細書に記載のとおりの薬学的組成物を、投与を必要とする対象に対して投与するステップを含む、アレルギー、感染症、前がん状態の病状、もしくはがんを予防、または処置する方法に関する。一つの実施形態において、本発明は、治療上有効な量の本明細書に記載のとおりの組み合わせ、治療上有効な量の本明細書に記載のとおりの医薬品、または治療上有効な量の本明細書に記載のとおりの薬学的組成物を、投与を必要とする対象に対して投与するステップを含む、アレルギーもしくは感染症を予防、または処置する方法に関する。
一つの実施形態において、本発明は、治療上有効な量の本明細書に記載のとおりの組み合わせ、治療上有効な量の本明細書に記載のとおりの医薬品、または治療上有効な量の本明細書に記載のとおりの薬学的組成物を、投与を必要とする対象に対して投与するステップを含む、アレルギーもしくは感染症を予防、または処置する方法に関する。
一つの態様において、対象の免疫応答を増強させるための薬剤の製造における、本明細書に記載のとおりの組み合わせの使用を提供する。
好適には、対象のワクチンに対する免疫応答を増強させるための薬剤の製造における、本明細書に記載のとおりの組み合わせの使用を提供する。
一つの態様において、対象の免疫系を感作させるための薬剤の製造における、本明細書に記載のとおりの組み合わせの使用を提供する。
一つの態様において、対象の免疫応答が必要とされる疾患、障害もしくは病状を予防または処置するための薬剤の製造における、本明細書に記載のとおりの組み合わせの使用を提供する。
好適には、対象のアレルギー、感染症、前がん状態の病状もしくはがんの処置または予防における使用のための薬剤の製造における、本明細書に記載のとおりの組み合わせの使用を提供する。好適には、対象のアレルギーもしくは感染症の処置、または予防における使用のための薬剤の製造における、本明細書に記載のとおりの組み合わせの使用を提供する。
別の態様において、本発明は、ワクチンが本明細書に規定のとおりのN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物と共に、同時に、別々に、または連続的に投与される、対象の免疫応答が必要とされる疾患、障害もしくは病状の処置、または予防における使用のためのワクチンに関する。
別の態様において、本発明は、薬剤が、本明細書に規定のとおりのN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物で同時に、別々に、または連続的に投与するためのものである、対象の免疫応答が必要とされる、疾患、障害もしくは病状を処置、または予防するための薬剤の製造における、ワクチンの使用に関する。
別の態様において、本発明は、本明細書に規定のとおりのN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物と共に、ワクチンを同時に、別々に、または連続的に投与するステップを含む、対象の免疫応答が必要とされる疾患、障害もしくは病状を予防または処置する方法に関する。
別の態様において、本発明は、本明細書に規定のとおりのN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物と共に、ワクチンを別々に、連続的に、または同時に投与するステップを含む、ワクチンの効果を増強させる方法に関する。
一つの態様において、対象のアレルギーもしくは感染症の処置、または予防における使用のための薬剤の製造における、本明細書に記載のとおりの組み合わせの使用を提供する。
別の態様において、本発明は、薬剤が、ワクチンと別々に、連続的に、または同時に投与される、対象の免疫応答が必要とされる疾患、障害もしくは病状を処置、または予防する、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物の使用に関する。
別の態様において、本発明は、薬剤が、ワクチンと別々に、連続的に、または同時に投与される、ワクチンの効果を増強させるための薬剤の製造における、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物の使用に関する。
別の態様において、本発明は、薬剤が、ワクチンと別々に、連続的に、または同時に投与される、免疫系を感作させるための薬剤の製造における、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物の使用に関する。
一つの実施形態において、対象の免疫応答が必要とされる疾患、障害または病状は、前がん状態の病状、がん、アレルギーまたは感染症から選択される。一つの実施形態において、対象の免疫応答が必要とされる疾患、障害または病状は、アレルギーまたは感染症から選択される。
一つの実施形態において、上記感染症は、ウイルス感染症、細菌感染症、真菌性感染症、原虫性感染症、または寄生虫感染症である。
一つの実施形態において、上記アレルギーは、食物アレルギー、ハウスダストアレルギー、スギ花粉アレルギー等の花粉アレルギー、および動物の体毛のアレルギーである。具体的には、花粉アレルギーの例としては、スギ花粉アレルギー、ブタクサアレルギー、またはカモミールアレルギーが挙げられる。食物アレルギーの例としては、カゼイン、ラクトアルブミン、ラクトグロブリン、オボムコイド、オボアルブミン、およびコンアルブミン等に対するアレルギーが挙げられる。ダニアレルギーの例としては、Derf 1、Derf 2、Zen 1、Derp 1、およびDerp 2等に対するアレルギーが挙げられる。
一つの実施形態において、上記感染症は、ヒトの場合、例えば、インフルエンザ、ポリオウイルス、日本脳炎、結核菌、狂犬病、ヒト乳頭腫ウイルス、マラリア寄生虫、SARS、腸チフス、パラチフス、ペスト、サルモネラ症、黄色ブドウ球菌、および/または百日咳である。
一つの実施形態において、上記感染症ワクチンは、ヒトではない動物の場合、例えば、ウマインフルエンザウイルス、ウマヘルペスウイルス、ウマ髄膜炎ウイルス、口蹄疫ウイルス、大腸菌(ウシ乳腺炎)、狂犬病、猫汎白血球減少症、猫鼻気管炎、感染性ウシ鼻気管炎、PRRSウイルス(ブタ肺炎)、および/またはマイコプラズマ(ブタ肺炎)である。タイプ3パラインフルエンザ等の寄生虫症、ウシウイルス性下痢、ウシアデノウイルス、ブタパルボウイルス、イヌアデノウイルス、イヌジステンパーウイルス、イヌパルボウイルス、イヌパラインフルエンザ、トリインフルエンザ、ブルセラ、ビブリオ、レプトスピラ、および/またはクロストリジウム感染症。
一つの実施形態において、対象の免疫応答が必要とされる疾患、障害または病状は、対象のアデノウイルス、炭疽、コレラ、covid-19、ジフテリア、A型肝炎、B型肝炎、ヘモフィルスインフルエンザb型(Hib)、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)、季節性インフルエンザ、日本脳炎、はしか、髄膜炎菌、おたふくかぜ、百日咳、肺炎球菌、ポリオ、狂犬病、ロタウイルス、風疹、帯状疱疹、天然痘、破傷風、結核、腸チフス、水痘および/または黄熱病である。
一つの実施形態において、対象の免疫応答が必要とされる疾患、障害または病状は、がんである。好適には、がんは、胚細胞腫瘍、肝細胞癌、腸がん、卵巣がん、乳がん、悪性黒色腫、前立腺がん、膵臓がん、黒色腫、腎細胞癌、結腸直腸がん、肺がん、および/または固体腫瘍から選択される。好適には、上記抗がんワクチンは、対象の免疫系に対して1つまたは複数の腫瘍特異抗原または腫瘍関連抗原を提示することにより、癌を予防、および/または処置するために使用される。腫瘍特異抗原および腫瘍関連抗原は技術的によく知られており、アルファフェトタンパク質(AFP:生殖細胞腫瘍および肝細胞癌)、癌胎児性抗原(CEA:腸がん)、CA-125(卵巣がん)、MUC-1(乳がん)、上皮性腫瘍抗原(ETA:乳がん)、チロシナーゼ(悪性黒色腫)、および/またはメラノーマ関連抗原(MAGE;悪性黒色腫)が含まれる。
好適には、上記抗がんワクチンは、細胞ベースの抗がんワクチン(例えば、GVAX、gemogenovatucel-T(例えばVigil(登録商標))、sipuleucel-T(例えばProvenge(登録商標))、MART-1)である。
好適には、上記抗がんワクチンは、ウイルスベースの抗がんワクチン(例えばtalimogene laherparepvec(TVEC)、rilimogene galvacirepvec/rilimogene glafolivec(PROSTVAC)、またはTroVax(5T4抗原))である。ウイルスベースのワクチンは、直接腫瘍溶解性、または応答を増加させるために腫瘍抗原を輸送するもののいずれかであってもよい。
好適には、上記抗がんワクチンは、ネオ抗原標的がんワクチン(例えば、SLATE、またはGRANITE-001)である。好適には、上記ネオ抗原標的がんワクチンは、合成長鎖ペプチド、mRNAおよび/またはウイルス(例えばアデノウイルスプラットホームChAdOx)から発現するネオ抗原を含む。
好適には、上記抗がんワクチンは、養子細胞治療ワクチンである。好適には、上記養子細胞治療ワクチンは、腫瘍浸潤リンパ球(TIL)治療ワクチン、操作されたT細胞受容体(TCR)治療ワクチン、キメラ抗原受容体(CAR)T細胞治療ワクチン、またはナチュラルキラー(NK)細胞治療ワクチンである。
好適には、上記抗がんワクチンは、樹状細胞ワクチンまたはナノ粒子ベースのワクチンである。
一つの実施形態において、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物は、ワクチンと同時に、別々に、または連続的に投与される。
上記組み合わせ治療は、治療効果のある成分を同時に投与するための組み合わされた製剤の形態であってもよいし、またはそれらを別々の製剤として投与してもよい。上記別々の製剤は、連続的に、別々に、または同時に投与してもよい。
一つの実施形態において、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)またはその薬学的に許容される塩と、ワクチンとの別々の製剤は、同時に(任意で繰り返し)投与される。
一つの実施形態において、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)またはその薬学的に許容される塩と、ワクチンとの別々の製剤は、連続的に(任意で繰り返し)投与される。
一つの実施形態において、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)またはその薬学的に許容される塩と、ワクチンとの別々の製剤は、別々に(任意で繰り返し)投与される。
当業者は、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)またはその薬学的に許容される塩と、ワクチンとの別々の製剤が連続的に、または順次投与される場合、これはN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物に続いてワクチンを投与してもよいし、ワクチンに続いてN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物を投与してもよいことを理解するであろう。
N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物と、ワクチンとの別々の製剤の投与が連続的または別々である場合、2番目の製剤の投与の遅延は、組み合わせ治療の有利な効果が失われない程度であるべきである。
一つの実施形態において、上記対象は免疫不全である。好適には、上記対象は、化学療法を受けている対象、免疫抑制剤を服用している対象、感染症を有する対象、免疫系(例えばAIDSまたはHIV)に影響を与える疾患に罹患している対象、遺伝的に受け継がれた疾患(例えばWiskott-Aldrich症候群または慢性肉芽腫症疾患)に罹患している対象であるか、または、高齢者(例えば、対象は、少なくとも60歳、例えば少なくとも65、70、75、80、85、または90歳の者)である。
<薬学的組成物>
一つの態様において本発明は、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物と、抗原との組み合わせを含む薬学的組成物に関する。
好適には、上記薬学的組成物は、例えば経口、皮下、筋肉内、皮内の注射による投与に好適な形態、または経鼻投与に好適な形態である。
上記薬学的組成物は、技術的によく知られている従来の医薬品賦形剤を用いて従来の手順により得られるものであってもよい。
単一製剤を生産するために1つまたは複数の賦形剤と組み合わされる有効成分の量は、処置を受けた個人、および特定の投与ルートに依存して必然的に変動し得る。
<投与ルート>
N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物は、全身的/末梢的または局所的(すなわち、作用が所望される箇所で)であろうとなかろうと、あらゆる適切または簡便な投与ルートにより対象に対して投与されてよい。
CDX101の投与ルートは、これらに限定されないが、経口(例えば、摂取による);頬;舌下;経皮(例えば、パッチ、硬膏等によるものを含む);経粘膜(例えば、パッチ、硬膏等によるものを含む);経鼻(例えば、鼻腔用噴霧による);眼内(例えば、点眼による);経肺(例えば、例えば口または鼻を通じた、例えばエアロゾル経由を用いた吸入または通気治療による);経直腸(例えば、座薬またはかん腸剤による);経膣(例えば、ペッサリーによる);非経口、例えば、皮下、皮内、筋肉内、静脈内、動脈内、心臓内、髄腔内、脊髄内、被膜内、被膜下、眼窩内、腹腔内、気管内、皮下、関節内、くも膜下、および胸骨内を含む注射による;例えば、皮下または筋肉内へのデポまたはリザーバーの移植によるものを含む。
CXD101/zabinostatは、好適には経口で投与される。
好適には、ワクチンの投与ルートは、経口、皮下、筋肉内、皮内、または経鼻を含む。
<追加の治療薬との組み合わせ>
本発明に規定の組み合わせ処置は、特定の症状の処置のための単独療法として適用してもよく、または、本発明の組み合わせ治療に加えて、1つまたは複数の追加の治療(別の治療薬を用いた処置、外科または他の治療介入を含む)が関与していてもよい。
通常、本発明の組み合わせ治療と組み合わせて使用される他の治療薬は、懸念される疾患、病状、または障害の処置、または予防のための標準治療として使用される1つまたは複数の治療薬であってもよい。他の治療薬は、例えば、懸念される病状の処置のために使用される別の薬品、または本発明の組み合わせ治療に対する生体の応答を調節する薬物を含み得る。
そのような共同処置は、処置の個々の成分の同時の、連続的な、または別々の投薬により達成され得る。そのような組み合わせ製品は、本明細書で前述されている投与量の範囲内の本発明の化合物、およびその認可された投与量の範囲内の他の薬理活性薬物を用いる。
<医薬品>
別の態様において、本発明は、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)またはその薬学的に許容される塩と、ワクチンとの組み合わせを含む医薬品を提供する。
一つの実施形態において、上記医薬品は、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物およびワクチンの個別の製剤を含むキットオブパーツを含んでいてもよい。N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物およびワクチンの個別の製剤は、連続的に、別々に、および/または同時に投与されてもよい。
別の実施形態において、上記医薬品は、
薬学的に許容されるアジュバント、希釈剤またはキャリアーと共に、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物を含む第1の容器;および
ワクチンを含む第2の容器;および
上記第1の容器および第2の容器を含有するための包装手段を含むキットオブパーツである。
一つの実施形態において、上記医薬品は、単一製剤または多単位製剤(例えばブリスターパック中のバイアル、錠剤またはカプセル剤)を含んでいてもよい。一つの実施形態において、1単位用量は、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)化合物を含み、他の単位製剤はワクチンである。別の実施形態において、上記単位製剤は、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)化合物および上記ワクチン(またはワクチンの抗原性成分)の両方を含む。
一つの実施形態において、上記医薬品は、薬学的組成物である。
好適には、CXD101/zabinostat化合物は、経口で投与される。
一つの実施形態において、上記医薬品またはキットオブパーツは、さらに上記組み合わせをどのように投与するかを詳述した指示書等の投与量レジメンの服薬順守を簡易化するための手段を含む。
本発明の実施形態を、添付の図面を参照しながら、一例としてのみ説明する。
HCT116のMHCクラスI遺伝子およびクラス2遺伝子の発現。1、2.5、5μMのCXD101またはDMSO対照で3日間処置されたHCT116細胞のMHCクラスI遺伝子およびクラスII遺伝子の定量的逆転写PCR(qRT-PCR)。n=3。アセチル化標識(H3AcK14)はイムノブロット法により検出された。 HCT116のMHCクラスI遺伝子およびクラスII遺伝子の発現。1、2.5、5μMのCXD101またはDMSO対照で3日間処置されたHCT116細胞のMHCクラスI遺伝子およびクラスII遺伝子の定量的逆転写PCR(qRT-PCR)。n=3。アセチル化標識(H3AcK14)はイムノブロット法により検出された。 A549(高用量)のMHCクラスI遺伝子およびクラスII遺伝子の発現。1、2.5、5μMのCXD101またはDMSO対照で3日間処置されたA549細胞のMHCクラスI遺伝子およびクラスII遺伝子の定量的逆転写PCR(qRT-PCR)。n=3。アセチル化標識(H3AcK14)はイムノブロット法により検出された。 A549(高用量)のMHCクラスI遺伝子およびクラスII遺伝子の発現。1、2.5、5μMのCXD101またはDMSO対照で3日間処置されたA549細胞のMHCクラスI遺伝子およびクラスII遺伝子の定量的逆転写PCR(qRT-PCR)。n=3。アセチル化標識(H3AcK14)はイムノブロット法により検出された。 A549(低用量)のMHCクラスI遺伝子およびクラスII遺伝子の発現。1、10、100、1000nMのCXD101またはDMSO対照で3日間処置されたA549細胞のMHCクラスI遺伝子およびクラスII遺伝子の定量的逆転写PCR(qRT-PCR)。n=3。アセチル化標識(H3AcK14)はイムノブロット法により検出された。 A549(低用量)のMHCクラスI遺伝子およびクラスII遺伝子の発現。1、10、100、1000nMのCXD101またはDMSO対照で3日間処置されたA549細胞のMHCクラスI遺伝子およびクラスII遺伝子の定量的逆転写PCR(qRT-PCR)。n=3。アセチル化標識(H3AcK14)はイムノブロット法により検出された。 BEAS-2BのMHCクラスI遺伝子およびクラスII遺伝子の発現。1、10、100、1000nMのCXD101またはDMSO対照で3日間処置されたBEAS-2B細胞のMHCクラスI遺伝子およびクラスII遺伝子の定量的逆転写PCR(qRT-PCR)。n=3。アセチル化標識(H3AcK14)はイムノブロット法により検出された。 BEAS-2BのMHCクラスI遺伝子およびクラスII遺伝子の発現。1、10、100、1000nMのCXD101またはDMSO対照で3日間処置されたBEAS-2B細胞のMHCクラスI遺伝子およびクラスII遺伝子の定量的逆転写PCR(qRT-PCR)。n=3。アセチル化標識(H3AcK14)はイムノブロット法により検出された。 NBE1のMHCクラスI遺伝子およびクラスII遺伝子の発現。1、10、100、1000、2500、5000nMのCXD101またはDMSO対照で3日間処置されたNBE1細胞のMHCクラスI遺伝子およびクラスII遺伝子の定量的逆転写PCR(qRT-PCR)。n=3。アセチル化標識(H3AcK14)はイムノブロット法により検出された。 NBE1のMHCクラスI遺伝子およびクラスII遺伝子の発現。1、10、100、1000、2500、5000nMのCXD101またはDMSO対照で3日間処置されたNBE1細胞のMHCクラスI遺伝子およびクラスII遺伝子の定量的逆転写PCR(qRT-PCR)。n=3。アセチル化標識(H3AcK14)はイムノブロット法により検出された。 マウスの肺組織におけるMHCクラスI遺伝子およびクラスII遺伝子の発現。10mg/kgのCXD101またはDMSO対照で14日間処置されたBalb/cマウスからの肺RNAのMHCクラスI遺伝子およびクラスII遺伝子の定量的逆転写PCR(qRT-PCR)。n=4。 マウスの肺組織におけるMHCクラスI遺伝子およびクラスII遺伝子の発現。アセチル化標識(H3AcK9)はイムノブロット法により検出された。 CXD101は、ペプチドベースのワクチンに対する免疫原性を誘発する。CXD101およびペプチドワクチンを用いた免疫原性実験の概略図。C57BL/6マウスを、ビヒクルのみの対照を基準として、10mg/kgでCXD101を14日間(5日間オン/2日間オフ)経口投与し、静脈内へのD8VおよびI8Vペプチドワクチン接種(1日目および7日目)で処置した。1群あたりn=5。 CXD101は、ペプチドベースのワクチンに対する免疫原性を誘発する。フローサイトメトリーによる、テトラマーを含むI8V-ペプチド特異性CD8陽性T細胞(i)および通常のT細胞活性(CD8+CD44+CD62L-テトラマー陽性T細胞)の測定。n=5。 CXD101は、ペプチドベースのワクチンに対する免疫原性を誘発する。(i)14日目に25mg/kgのCXD101で処置されたC57BL/6マウス、および処置されていない対照から採取された肺のH3AcK9の免疫組織化学染色の代表例。元の倍率:20x、スケールバー50μm;および63x、スケールバー16μm。n=3。(ii)結果はImageJ Fiji ソフトウェアにより定量化され、正規化された光学濃度は平均+/-SDとして表された。統計分析は、GraphPad Prism 8ソフトウェアを用いて、両側検定のunpaired Student’s t-testを用いて実施された。n=3。
<略称>
CDX101:N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド
MHC:主要組織適合性複合体
[実施例1]
<細胞培養および化合物処置>
ヒトの結腸直腸アデノ癌腫HCT116(ATCC(登録商標)CCL-247;RRID:CVCL_0291)、ヒトの肺がんA549(ATCC(登録商標)CCL-185;RRID:CVCL_JK07)、2種の通常のヒトの気管支上皮であるBEAS-2B(ATCC(登録商標)CRL-9609;RRID:CVCL_0168)およびNBE1(RRID:CVCL_9Y83)を、10%ウシ胎児血清(Labtech、Heathfield、UK)と1%ペニシリン/ストレプトマイシン(Gibco、Life Technologies、Carlsbad、CA、USA)を添加したダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)(Sigma-Aldrich、St.Louis、MO、USA)中で培養した。使用前に全ての細胞株のマイコプラズマ汚染を試験した。CXD101をDMSO中に溶解させ、記載のとおりに使用した。
<RT-qPCR>
製造元の指示書に従い、TRIzol(Thermo Fisher Scientific、Waltham、MA、USA)またはDirect-zol RNA MiniPrep kit(ZymoResearch、Irvine、CA、USA)を用いてRNAを細胞から単離した。相補的DNA(cDNA)の合成のために、合計で1μgのRNAを使用した。oligo(dT)20 primer(Invitrogen、Carlsbad、CA、USA)を用いた逆転写を、SuperScript III Reverse Transcriptase(Invitrogen)を使用して製造元の指示書に従って実施した。指示されたプライマー対およびAriaMXリアルタイムqPCR装置(Agilent)を搭載したBrilliant III Ultra-Fast SYBR(登録商標)Green QPCR Master Mix (Agilent、Santa Clara、CA、USA)を用いて技術的反復実験で定量的逆転写PCR(qRT-PCR)を実施した。結果を、3つの生体の繰り返し実験からΔΔCt法を用いて対照処置と比較した平均(mean)倍率変化として表す。内部較正器としてグリセルアルデヒド-リン酸デヒドロゲナーゼ(GAPDH)プライマーセットを使用した。エラーバーは、特に断りがない限り、SEを表す。
<ウェスタンブロッティング>
放射性免疫沈降アッセイバッファー[50mM トリス-HCl(pH8)、150mM NaCl、1%Igepal CA-630、0.5%デオキシコール酸ナトリウム、0.1%SDS、0.2mM オルトバナジン酸ナトリウム、およびプロテアーゼ阻害剤カクテル]中で細胞ペレットを氷上で30分間溶解させ、4℃でさらに30分間、最大速度で遠心分離した。ブラッドフォードアッセイ(Quick Start(商標)Bradford 1x Dye Reagent、Bio-Rad Laboratories、Hercules、CA、USA)によりタンパク質濃度を分析した。ゲル電気泳動の後、タンパク質をTrans-Blot(登録商標)Turbo(商標)Transfer System(Bio-Rad Laboratories)によりPVDFまたはニトロセルロースメンブレン上に移し、5%スキムミルクを含むPBST(MerckGroup、Darmstadt、Germany)中で、室温で1時間インキュベーションすることによりブロッキングした。免疫ブロット法では、抗H3AcK9抗体(ab10812、Abcam;RRID:AB_297491)、抗H3AcK14抗体(#7627、Cell Signaling、Danvers、MA、USA;RRID:AB_10839410)、抗β-Actin抗体(#3700、Cell Signaling;RRID:AB_2242334)を全て4℃で終夜使用した。次に、メンブレンを洗浄し、二次抗体で、RTで1時間処置した。LICORC-Digit(LI-CORBiosciences、Lincoln、NE、USA)により化学発光シグナルを検出し、ImageJソフトウェア(アメリカ国立衛生研究所、Bethesda、MD、USA)(RRID:SCR_003070)を用いてデータを定量化した。
<免疫原性実験>
20匹のC57BL/6の雌性マウス(1群あたり5匹のマウス:対照;CXD101処置済み;ペプチドワクチン接種済み;CXD101/ペプチドワクチン接種済み)、それらのうち10匹のマウスは静脈内に、30μgのpolyIC(InVivogen)および25μgの抗CD40(2bScientific)と共に、ベータガラクトシダーゼ遺伝子、βgal96-103(DAPIYTNV;D8V)、βgal497-504(ICPMYARV;I8V)(Genscript)由来のCD8T細胞エピトープをコードするペプチド30μgによりワクチン接種された。ワクチン接種1日後、マウスの半数にCXD101(25mg/kg)を1日1回、5日間、強制経口投与した。7日目に、以前と同様にpolyICおよび抗CD40の存在下でペプチドを用いてマウスをブーストさせた。ブースト1日後に、マウスを再度CXD101(25mg/kg)で1日1回、5日間処置した。マウスはプライム後6日目および13日目に出血し、テトラマーを用いた検出に続いてフローサイトメトリーによりペプチド特異性CD8 T細胞のレベルを計測した。
<免疫組織化学>
肺組織を14日目に採取し、パラフィンブロックに固定して包埋し、5μm片に切断した。FFPEスライドをHistochoice(Sigma Aldrich)で5分間洗浄した後、100%エタノール中で2回3分間、70%エタノール中で3分間、そして5分間水道水中で洗浄した。次に、抗原賦活液(例えば用いた抗体に応じてクエン酸ナトリウムバッファーまたはトリス/EDTA)と共に、サンプルを水浴中で20分間、99℃でインキュベートした。純水で3回洗浄した後、サンプルを調製直後の6%メタノール/H202で15分間インキュベートし、水道水中で洗浄した。次の工程において、スライドを1%PBST中で5分間洗浄し、ブロッキング用血清液(Vectastatin ABC kit、Vector Laboratories、Burlingame、CA、USA)中で20分間ブロッキングさせ、再度1%PBST中で5分間洗浄し、一次抗体である抗H3AcK9(ab10812、Abcam;RRID:AB_297491)と共に4℃で終夜インキュベートした。サンプルを二次抗体(Vectastain ABC kit)と共に室温でさらに染色した。次の工程において、ABC溶液(VECTASTAIN(登録商標)ABC-HRP Kit、Peroxidase、Rabbit IgG、PK-4001、Vector Laboratories)を30分かけて加え、スライドを1%PBST中で洗浄し、DAB溶液(Vector DAB)を用いてさらに10分間インキュベートした。切片をヘマトキシリン(Sigma Aldrich)で対比染色させた。結果はLeicaDM2500光学顕微鏡を用いて分析し、ImageJソフトウェア(アメリカ国立衛生研究所、USA)により半定量的と表された。
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本明細書で引用される刊行物、特許出願、および特許を含む全ての参考文献は、その全体が参照により、そして各参考文献が参照により組み込まれることが個別にかつ具体的に示され、そしてその全体が本明細書に記載される場合と同程度に(法令により認められる最大限の範囲まで)本明細書の一部をなすものとする。
全ての見出しおよび小見出しは、本明細書において便宜上のみ使用され、いかなる方法によっても本発明を限定するものとして解釈されるべきではない。
本明細書で提供されるあらゆる全ての例示、または例示的な表現(例えば、「~等」)の使用は、単に本発明をより明瞭に説明することを意図しており、特に言及のない限り、本発明の範囲を限定するものではない。本明細書中のいかなる文言も、本発明の実施に必須であるとして、いかなる言及のない要素をも示すものとして解釈されるべきではない。
本明細書における特許文献の引用および組み込みは、便宜上でのみ行われるものであり、かかる特許文献の有効性、特許性、および/または権利行使可能性についての見解を反映するものではない。
本発明は、適用可能な法令によって認められるように、本明細書に添付された段落に記載された主題の全ての変更および等価物を含む。

Claims (38)

  1. ワクチンアジュバントとしての使用のための、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物。
  2. 免疫増強剤としての使用のための、請求項1に記載のN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物。
  3. 免疫感作剤としての使用のための、請求項1に記載のN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物。
  4. ワクチン治療を受けている対象に対して有効な量のN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物を投与するステップを含む、免疫応答の増強を必要とする対象の免疫応答を増強させる方法における使用のための、請求項1~3のいずれか1項に記載のN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物。
  5. 免疫応答が誘発される、または向上する、請求項4に記載のN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物。
  6. 前記対象が、免疫応答が必要とされる疾患、障害もしくは病状に罹患しやすい、またはそれらに罹患している可能性がある、請求項4または5に記載のN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物。
  7. 前記対象が、前がん状態の病状、がん、感染症もしくはアレルギーに罹患しやすい、またはそれらに罹患している可能性がある、請求項4~6のいずれか1項に記載のN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物。
  8. N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物が、治療上有効な量のワクチンと組み合わせて投与される、免疫応答が必要とされる疾患、障害もしくは病状の処置、または予防における使用のための、請求項1~7のいずれか1項に記載のN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物。
  9. N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物が、ワクチンと同時に、別々に、または連続的に投与される、請求項1~8のいずれか1項に記載のN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物。
  10. 前記ワクチンが、アレルゲンワクチン、感染症ワクチン、粘膜ワクチンまたは抗がんワクチンである、請求項8または9に規定の使用のためのN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物。
  11. 前記感染症ワクチンが、ウイルス性、細菌性、真菌性、原虫性および/または寄生虫感染症を処置または予防するために使用されるワクチンである、請求項10に規定の使用のためのN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物。
  12. N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物が、1日あたり0.1mg~40mgの投与量で投与される、請求項1~11のいずれか1項に規定の使用のための、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物。
  13. ワクチン治療を受けている対象に対して、治療上有効な量のN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物を、投与を必要とする対象に対して投与するステップを含む、免疫応答が必要とされる疾患、障害、病状を処置または予防する方法。
  14. 治療上有効な量のN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、および治療上有効な量のワクチンを、投与を必要とする対象に対して投与するステップを含む、免疫応答が必要とされる疾患、障害、病状を処置または予防する方法。
  15. ワクチン治療を受けている対象に対して、治療上有効な量のN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物を、投与を必要とする対象に対して投与するステップを含む、対象のワクチンに対する免疫応答を増強させる方法。
  16. 治療上有効な量のN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、および治療上有効な量のワクチンを、投与を必要とする対象に対して投与するステップを含む、ワクチンの効果を増強させる方法。
  17. ワクチン治療を受けている対象に対して、治療上有効な量のN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物を、投与を必要とする対象に対して投与するステップを含む、対象の免疫系を感作させる方法。
  18. 治療上有効な量のN-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、および治療上有効な量のワクチンを、投与を必要とする対象に対して投与するステップを含む、対象の免疫系を感作させる方法。
  19. N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物が、ワクチンと同時に、別々に、または連続的に投与される、請求項13~18のいずれか1項に記載の方法。
  20. 免疫応答が必要とされる疾患、障害または病状の処置における使用のための薬剤の製造における、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)またはその薬学的に許容される塩の使用。
  21. ワクチンアジュバントとしての使用のための薬剤の製造における、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)またはその薬学的に許容される塩の使用。
  22. 免疫感作物質としての使用のための薬剤の製造における、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)またはその薬学的に許容される塩の使用。
  23. 免疫増強剤としての使用のための薬剤の製造における、N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)またはその薬学的に許容される塩の使用。
  24. N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物とワクチンとを含む組み合わせ。
  25. 前記ワクチンが、アレルゲンワクチン、感染症ワクチン、粘膜ワクチンまたは抗がんワクチンである、請求項24に記載の組み合わせ。
  26. N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物が、ワクチンと同時に、別々に、または連続的に投与される、請求項24または25に記載の組み合わせ。
  27. N-(2-アミノフェニル)-4-(1-[(1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-4-イル)メチル]ピペリジン-4-イル)ベンズアミド(CXD101/zabinostat)または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物が、1日あたり0.1mg~40mgの投与量で投与される、請求項24~26のいずれか1項に記載の組み合わせ。
  28. 請求項24~27のいずれか1項に記載の組み合わせを含む医薬品。
  29. 請求項24~27のいずれか1項に記載の組み合わせ、および1または複数の薬学的に許容される賦形剤を含む、薬学的組成物。
  30. 治療における使用のための、請求項24~27のいずれか1項に記載の組み合わせ、または請求項28に記載の医薬品、または請求項29に記載の薬学的組成物。
  31. 対象の免疫応答が必要とされる疾患、障害もしくは病状の処置または予防における使用のための、請求項30に記載の組み合わせ、医薬品、または薬学的組成物。
  32. アレルギー、感染症、前がん状態の病状、またはがんの処置または予防における使用のための、請求項30また31に記載の組み合わせ、医薬品、または薬学的組成物。
  33. 感染症がウイルス感染症または細菌感染症である、請求項32に記載の組み合わせ、医薬品、または薬学的組成物。
  34. 治療上有効な量の請求項24~27のいずれか1項に記載の組み合わせ、治療上有効な量の請求項28に記載の医薬品、または治療上有効な量の請求項29に記載の薬学的組成物を、投与を必要とする対象に対して投与するステップを含む、対象の免疫応答を増強させる方法。
  35. 治療上有効な量の請求項24~27のいずれか1項に記載の組み合わせ、治療上有効な量の請求項28に記載の医薬品、または治療上有効な量の請求項29に記載の薬学的組成物を、投与を必要とする対象に対して投与するステップを含む、対象のワクチンに対する免疫応答を増強させる方法。
  36. 治療上有効な量の請求項24~27のいずれか1項に記載の組み合わせ、治療上有効な量の請求項28に記載の医薬品、または治療上有効な量の請求項29に記載の薬学的組成物を、投与を必要とする対象に対して投与するステップを含む、対象の免疫系を感作させる方法。
  37. 治療上有効な量の請求項24~27のいずれか1項に記載の組み合わせ、治療上有効な量の請求項28に記載の医薬品、または治療上有効な量の請求項29に記載の薬学的組成物を、投与を必要とする対象に対して投与するステップを含む、対象の免疫応答が必要とされる疾患、障害もしくは病状を予防または処置する方法。
  38. 対象における免疫応答が必要とされる疾患、障害もしくは病状を処置または予防するための薬剤の製造における、請求項24~27のいずれか1項に記載の組み合わせの使用。
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