JP2024511531A - ビーム障害回復方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

本願は、ビーム障害回復方法及び装置を提供する。方法は、端末デバイスがセルの設定情報を受信することを含み、セルの設定情報はM個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループを含み、M個のビーム障害検出リソースグループはM個の候補ビームリソースグループと一対一の対応にあり、Mは整数である。Mが1よりも大きい整数であり、M個のビーム障害検出リソースグループのうちの少なくとも1つでビーム障害が発生するとき、端末デバイスは、第1媒体アクセス制御コントロールエレメントMAC CEを使用することによって、セルに対応するビーム障害回復情報を送信する。本願で提供されるビーム障害回復方法に従って、ビーム障害回復は時間内に実行され得る。

Description

本願は、通信技術の分野に、より具体的には、ビーム障害回復方法及び装置に関係がある。
第5世代(5th generation,5G)モバイル通信システムは、アナログビームに基づいた高周波数通信を使用する。アナログビームは、信号補償範囲が狭く、障害物によって容易に遮られるので、ビーム障害(beam failure)が起こる。前述の問題を解決するために、ビーム障害回復(beam failure recovery,BFR)プロシージャが5Gシステムのリリース(Release,Rel)15では提供されている。プロシージャは、ネットワークデバイスが、端末デバイスに対して、ビーム障害検出に使用される1つのビーム障害検出リソースグループと、現在のビームの候補ビームを決定するために使用される1つの候補ビームリソースグループとを設定することを含む。ビーム障害検出リソースグループ内の各リソースの品質が閾値1よりも低いことを検出すると、端末デバイスは、ビーム障害が発生していると判断する。1つの対応する候補ビームリソースグループに品質が閾値2よりも高いリソースが存在するとき、端末デバイスは、ビーム障害回復を実行するための1つの候補ビームを決定することができる。候補ビームは、候補ビームリソースグループの中で品質が閾値2よりも高い候補ビームリソースに対応するビームである。
しかし、いくつかのシナリオで、複数のビーム障害検出リソースグループ及び複数の候補ビームリソースグループが、局所的なビーム障害の検出及び回復において設定される必要がある場合がある。例えば、セルが複数の送受信ポイント(transmission reception points,TRP)を含むとき、端末デバイスは、セル内のTRPごとにビーム障害の検出及び回復を実行する必要がある。前述のシナリオでは、前述のBFR方法がビーム障害回復を実行するために使用される場合に、端末デバイスは、ネットワークデバイスによって設定された全てのビーム障害検出リソースの品質が閾値1よりも低いときにのみ、ビーム障害が発生していると判断し、ビーム障害回復を実行するので、端末デバイスは時間内にビーム障害回復を実行できない。
従って、ビーム障害回復を時間内に実行するためのビーム障害回復方法が至急必要とされる。
本願は、ビーム障害回復を時間内に実行するためのビーム障害回方法を提供する。
第1の態様に従って、ビーム障害回復方法は提供され、次のステップを含む。
端末デバイスはセルの設定情報を受信し、セルの設定情報はM個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループを含み、M個のビーム障害検出リソースグループはM個の候補ビームリソースグループと一対一の対応にあり、Mは整数である。
Mが1よりも大きい整数であり、M個のビーム障害検出リソースグループのうちの少なくとも1つでビーム障害が発生するとき、端末デバイスは、第1媒体アクセス制御コントロールエレメントMAC CEを使用することによって、セルのビーム障害回復情報を送信する。
前述の方法に対応して、通信装置が更に開示される。装置は、前述の端末デバイスであってよく、或いは、端末デバイス内のチップ又は機能モジュールであってよく、
セルの設定情報を受信するよう構成される受信ユニットであり、セルの設定情報はM個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループを含み、M個のビーム障害検出リソースグループはM個の候補ビームリソースグループと一対一の対応にあり、Mは整数である、受信ユニットと、
Mが1よりも大きい整数であり、M個のビーム障害検出リソースグループのうちの少なくとも1つでビーム障害が発生するとき、第1媒体アクセス制御コントロールエレメントMAC CEを使用することによって、セルに対応するビーム障害回復情報を送信するよう構成される送信ユニットと
を含む。
セルの設定情報に含まれているM個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループは、端末デバイスに対してネットワークデバイスによって設定された情報である。Mが1に等しいとき、M個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループは1つのネットワークデバイスによって設定されることが理解され得る。この場合に、セルは単一TRPセルとして理解され得る。Mが1よりも大きい整数であるとき、M個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループはM個のネットワークデバイスによって設定される。この場合に、セルはマルチTRPセルとして理解され得る。セルがマルチTRPセルである(言い換えれば、Mが1よりも大きい整数である)とき、セル内のダウンリンク信号は、複数のTRPを使用することによって端末デバイスへ同時に送信されることが更に理解されるべきである。この場合に、複数のTRPは、1つのネットワークデバイスと見なされてもよく、或いは、複数のTRPは、ネットワークデバイス全体の複数の送信器として見なされてもよい。本願のこの実施形態で、「複数のTRPを使用することによって」、「複数のビーム障害検出リソースグループが設定される」、及び「複数の候補ビームリソースグループが設定される」などの記載は互いに同等である。記載によって示される意味は、違いが強調されない場合に一致する。
任意に、セルの設定情報は、スケジューリング要求(scheduling requirement,SR)リソースを更に含んでもよい。ネットワークデバイスが1つの端末デバイスに対して複数のセルを設定し、複数のセルのうちの少なくとも1つがマルチTRPセルである場合に、ネットワークデバイスは1つの端末デバイスに対して複数のSRリソースを設定する必要があり、複数のSRリソースは複数のTRPと一対一の対応にあり、或いは、ネットワークデバイスは1つのSRリソースを設定するが、その1つのSRリソースは複数の空間関係(spatial relation)パラメータ(つまり、アップリンク伝送ビーム)を有する。端末デバイスに対してネットワークデバイスによって設定される全てのセルが単一TRPセルである場合に、ネットワークデバイスはただ1つのSRリソースのみを設定する必要があり、その1つのSRリソースは単一の空間関係(spatial relation)パラメータのみを有する。
任意に、ネットワークデバイスが端末デバイスに対して複数のセルを設定し、複数のセルに前記セルが含まれる場合に、端末デバイスによって受信される設定情報は、前記セルの設定情報を含むだけでなく、複数のセル内の前記セル以外のセルの設定情報も含む。
前述の技術的解決法では、セルがマルチTRPセルである(言い換えれば、Mは1よりも大きい整数である)と端末デバイスが判断し、セルに対して設定されたM個のビーム障害検出リソースグループのうちの少なくとも1つでビーム障害が発生しているとき、端末デバイスは、第1MAC CEを使用することによって、その少なくとも1つのビーム障害検出リソースグループに対応するビーム障害回復情報を報告することができる。言い換えれば、本願で提供されるビーム障害回復方法がマルチTRPセルに適用されるとき、マルチTRPセル内の1つのTRPでビーム障害が発生していると端末デバイスが判断するならば、端末デバイスは、第1MAC CEを使用することによって、ビーム障害が発生している1つのTRPに対応するビーム障害回復情報を報告してよく、それにより、ビーム障害回復は時間内にマルチTRPセル内で実施され得る。
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、第1MAC CEは1つのビットマップを含む。
ビットマップ内の任意のビットに対応するセルの設定情報がN個のビーム障害検出リソースグループ及びN個の候補ビームリソースグループを含み、Nが0又は1であり、任意のビットの値がデフォルトで第1値である場合に、第1値は、任意のビットに対応するセルでビーム障害が発生していないことを示す。
前述の技術的解決法では、第1MAC CEに含まれている1つのビットマップ内の任意のビットに対応する1つのセルが単一TRPセルであるとき、任意のビットの値(例えば、0又は1)に関わらず、端末デバイスは、任意のビットに対応する1つのセルでビーム障害が発生していないとデフォルトで見なす。また、任意のビットに対応するセルの設定情報がN個のビーム障害検出リソースグループ及びN個の候補ビームリソースグループを含み、Nが0又は1であるとき、任意のビットの値はデフォルトで第1値であり、第1値は、任意のビットに対応するセルでビーム障害が発生していないことを示し、第1値は0又は1であってよい。言い換えれば、本願のこの実施形態で提供される第1MAC CEは、マルチTRPセルのビーム障害回復情報を報告するためにのみ使用される。単一TRPセルについては、たとえ単一TRPセルでビーム障害が発生しているとしても、第1MAC CEは、単一TRPセルのビーム障害回復情報を報告するために使用されない。
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、ビットマップ内の任意のビットはM個のオクテットに対応する。
M個のオクテットは、M個のビーム障害検出リソースグループと一対一の対応にある。
代替的に、M個のオクテットは、M個の候補ビームリソースグループと一対一の対応にある。
代替的に、M個のオクテットは、M個の送受信ポイントTRPと一対一の対応にある。
M個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループは、M個のTRPに対して設定される。本願のこの実施形態で、「TRP」、「ビーム障害検出リソースグループ」、及び「候補ビームリソースグループ」などの記載は互いに同等であることが理解され得る。記載によって示される意味は、違いが強調されない場合に一致する。
任意のビットはM個のオクテットに対応する。任意のビットは、端末デバイスに対してネットワークデバイスによって設定された1つのセルに対応する1ビットとして理解されてよく、任意のビットに対応する1つのセルは、ビーム障害が発生するマルチTRPセルである。例えば、マルチTRPセル内の1つのTRPでビーム障害が発生する可能性がある。代替的に、ビーム障害は、マルチTRPセル内一部又は全てのTRPで発生する可能性がある。1つのセルでビーム障害が発生する、とは、1つのセルの設定情報に含まれているM個のビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを端末デバイスが検出することとして理解され得る。
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、M個のオクテットの夫々は1つの第1フィールドを含み、第1フィールドは、各オクテットに対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が検出されるかどうかを示す。
本願のこの実施形態で、ビーム障害検出リソースグループ及びTRPは互いに同等であることができる。言い換えれば、第1フィールドは、各オクテットに対応するTRPでビーム障害が発生していることも示し得る。第1フィールドの長さは1ビットであってよい。この場合に、第1フィールドは、第1フィールドのオクテットの第1ビット又は第2ビットに位置してよい。任意に、第1フィールドの長さは、代替的に、より多いビットであってもよい。例えば、第1フィールドの長さは、代替的に、2ビットであってもよい。この場合に、第1フィールドは、第1フィールドのオクテットのいずれか2ビット(例えば、最初の2ビット)を使用してもよい。
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、各オクテット内の残りのフィールドは、第1フィールドにより、各オクテットに対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が検出されないことが示される場合に、リザーブされる。
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、M個のオクテットの夫々は1つの第2フィールドを更に含む。
第2フィールドは、各オクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビームリソースが存在するかどうかを示す。
任意に、第2フィールドは、各オクテットに候補ビームリソースに関する情報が存在するかどうかを示す。本願のこの実施形態で、候補ビームリソースグループ及びTRPは互いに同等であることができる。言い換えれば、第2フィールドは、代替的に、各オクテットに対応するTRPに品質要件を満足する候補ビームリソースがあるかどうかを示し得る。第2フィールドの長さは1ビットであってよい。この場合に、第2フィールドは、第2フィールドのオクテットの第1ビット、第2ビット、又は第3ビットに位置してよい。任意に、第2フィールドの長さは、代替的に、より多いビットであってもよい。例えば、第2フィールドの長さは、代替的に、2ビットであってもよい。この場合に、第2フィールドは、第2フィールドのオクテットのいずれか2ビット(例えば、最初の2ビット)を使用してもよい。
第2フィールドにより、第2フィールドのオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビームリソースが存在することが示されるとき、第2フィールドのオクテット内の他の残りのフィールドは更なるビーム障害回復情報を運ぶ。第2フィールドにより、第2フィールドのオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビームリソースが存在しないことが示されるとき、第2フィールドのオクテット内の残りのフィールドはリザーブされる、つまり、ビーム障害回復情報はなく、端末デバイスは残りのフィールを無視してもよい。
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、M個のオクテットの夫々は1つの第3フィールドを更に含む。
第3フィールドは、各オクテットに対応する候補ビームリソースグループ内で決定され品質要件を満足する候補ビームリソースに関する情報を示す。
本願のこの実施形態で、候補ビームリソースグループ及びTRPは互いに同等であることができる。言い換えれば、第3フィールドは、代替的に、各オクテットに対応するTRPにおいて品質要件を満足する候補ビームリソースに関する情報が存在するかどうかを示してもよい。第3フィールドの長さは6ビット又は5ビットであってよい。例えば、第3フィールドの長さが6ビットであるとき、第3フィールドは、具体的に、当該フィールドのオクテットの最後の6ビットであることができる。例えば、第3フィールドの長さが5ビットであるとき、第3フィールドは、具体的に、当該フィールドのオクテットの最後の5ビットであることができる。任意に、第3フィールドの長さは、代替的に、他の値であってもよい。これは具体的にここで限定されない。
前述の技術的解決法では、第1MAC CEのタイプが提供され、第1MAC CEの第1タイプと表される。いくつかの実施において、第1タイプの第1MAC CEに含まれるビットマップ内の1ビットは1フィールドに対応し、1フィールドは1セルに対応することが理解され得る。いくつかの他の実施において、第1タイプの第1MAC CEは複数のフィールドを含み、複数のフィールドの夫々は1セルに対応し、複数のフィールドの夫々は複数のビット(2ビット又は2以上のビット)を使用する。この場合に、複数のフィールドは、1つのビットマップ全体と見なすことができる。言い換えれば、第1MAC CEに含まれるビットマップ内の1フィールドは複数のビットを含み、1フィールドは1セルに対応する。第1タイプの第1MAC CEに含まれる第1フィールドは、フィールドのオクテットに対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生しているかどうかを示す。第1タイプの第1MAC CEに含まれる第2フィールドは、フィールドのオクテットに対応するビーム障害検出リソースグループに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビームリソースが存在するかどうかを示す。第1タイプの第1MAC CEに含まれる第3フィールドは、フィールドのオクテットに対応する候補ビームリソースグループにおける品質要件を満足する候補ビームリソースに関する情報を示す。第1タイプの第1MAC CEは、次のフィールド:第1フィールド、第2フィールド、及び第3フィールドのうちのいずれか1つを含み得ることが理解され得る。ネットワークデバイスが端末デバイスによって送信された第1タイプの第1MAC CEを受信した後、ネットワークデバイスは、第1タイプの第1MAC CEを使用することによってビーム障害回復ポリシーを決定してもよく、それにより、ビーム障害回復は時間内にマルチTRPセルにおいて実施され得る。
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、ビットマップ内の任意のビットは1つ以上のオクテットに対応する。
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、1つ以上のオクテット内の最初のフィールドは1つの第4フィールドを含む。
第4フィールドは、任意のビットに対応するオクテットの数を示す。
任意のビットは1つ以上のオクテットに対応する。任意のビットに対応するセルは、ビーム障害が発生しているマルチTRPセルとして理解され得る。任意のビットに対応するオクテットの具体的な数は、任意のビットに対応するマルチTRPセルの中でビーム障害が発生しているTRPの数に等しい。具体的に、任意のビットに対応するマルチTRPセル内の1つのTRPでのみビーム障害が発生しているとき、任意のビットは1つのオクテットのみに対応し、言い換えれば、第2タイプの第1MAC CEは、任意のビットに対応する1つのオクテットのみを含む。例えば、マルチTRPセル内に全部で2つのTRPが存在する。2つのTRPのうちの1つのみでビーム障害が発生しているとき、ビットマップ内のマルチTRPセルに対応するビットは1つのオクテットのみに対応し、1つのオクテットは、ビーム障害が発生しているTRPに対応する。この場合に、第2タイプの第1MAC CEは、任意のビットに対応する1つのオクテットのみを含む。任意のビットに対応するマルチTRPセル内の複数のTRPのみでビーム障害が発生しているとき、任意のビットは複数のオクテットのみに対応し、言い換えれば、ビットマップは、任意のビットに対応する複数のオクテットを含む。例えば、マルチTRPセル内に全部で2つのTRPが存在する。2つのTRPでビーム障害が発生しているとき、ビットマップ内のマルチTRPセルに対応するビットは2つのオクテットのみに対応し、2つのオクテットは、ビーム障害が発生している2つのTRPに対応する。この場合に、第2タイプの第1MAC CEは、任意のビットに対応する2つのオクテットを含む。前述の技術的解決法では、ビットマップ内の任意のビットに対応するマルチTRPセルでビーム障害が発生しているTRPの数は、第4フィールドに基づき決定されてもよく、任意のビットに対応するオクテットの数は動的に調整される。これはリソースオーバヘッドを減らすのを助ける。更に、第4フィールドに基づいて、任意のビットに対応する複数のオクテット内の最初のオクテットの次のオクテットが任意のビットに対応するセルのビーム障害回復情報を運ぶかどうかが更に決定され得る。任意に、第4フィールドは、マルチTRPセルでビーム障害が派生しているTRPの数を示すものとしても理解され得る。
任意に、第4フィールドは、マルチTRPセルでビーム障害が発生しているビーム障害検出リソースグループの数を示すものとしても理解され得る。例えば、次のように定義され得る:0にセットされた第4フィールドは、マルチTRPセル内の単一のTRPでビーム障害が発生していることを示し、1にセットされた第4フィールドは、マルチTRPセル内の複数のTRPでビーム障害が発生していることを示す。
任意に、第4フィールドは、ビーム障害タイプを示すものとしても理解され得る。ビーム障害タイプは、マルチTRPセル内の単一のTRPで発生しているビーム障害、マルチTRPセル内の複数のTRPで発生しているビーム障害、又はマルチTRPセル内の全てのTRPで発生しているビーム障害を含み得る。例えば、セル#1は、複数のTRPが伝送のために使用されるセルである。セル#1は全部で4つのTRPを含み、4つのTRPは同じ端末デバイスと通信する。この場合に、第4フィールドは、セル#1内の1つのTRP、2つのTRP、3つのTRP、又は4つのTRPでビーム障害が発生していることを示し得る。
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、第4フィールドは、1つ以上のオクテット内の最初のオクテットの1フィールドである。
第4フィールドは、第1オクテットの次のオクテットがセルのビーム障害回復情報を運ぶかどうかを示す。
第4フィールドは、最初のオクテット内の第1ビット又は第2ビットに位置してよい。この場合に、第4フィールドの長さは1ビットである。任意に、第4フィールドの長さは、代替的に、より多いビットであってもよい。例えば、第4フィールドの長さは、代替的に、2ビットであってもよい。この場合に、第4フィールドは、第4フィールドのオクテットのいずれか2ビット(例えば、最初の2ビット)を使用してもよい。
第4フィールドにより、最初のオクテットの次のオクテットがセルのビーム障害回復情報を運ぶかどうかが示されることは、第4フィールドにより、第1MAC CEが任意のビットに対応するセルに対応する2番目のオクテットを含むかどうかが示されることとしても理解され得る。第4フィールドは、最初のオクテットの第1ビット又は第2ビットに位置してもよい。この場合に、第4フィールドの長さは1ビットである。任意に、第4フィールドの長さは、代替的に、より多いビットであってもよい。例えば、第4フィールドの長さは、代替的に、2ビットであってもよい。この場合に、第4フィールドは、第4フィールドのオクテットの最初の2ビットを使用してもよい。
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、1つ以上のオクテットの最初のオクテットは更に第5フィールドを含む。
第5フィールドは、ビーム障害が発生しているTRPに関する情報を示す。
本願のこの実施形態で、ビーム障害が発生しているTRPに関する情報のタイプは限定されない。例えば、ビーム障害が発生しているTRPに関する情報は、ビーム障害が発生しているTRPのインデックスに関する情報であってよい。TRPのインデックスは、1つのビーム障害検出リソースグループのインデックス、つまり、TRPに対応するビーム障害検出リソースグループのインデックスであってよい。代替的に、TRPのインデックスは、1つの候補ビームリソースグループのインデックス、つまり、TRPに対応する候補ビームリソースグループのインデックスであってもよい。代替的に、TRPのインデックスは、1つのCORESETグループのインデックス、つまり、CORESETPoolIndexであってもよい。
任意に、第1MAC CEは複数の第5フィールド更に含んでもよい。例えば、第1MAC CEは、第5フィールド#1、第5フィールド#2、及び第5フィールド#3として表され得る3つの第5フィールドを含んでもよい。第5フィールド#1は、ビーム障害が発生しているTRPに対応するビーム障害検出リソースグループのインデックスを示す。第5フィールド#2は、ビーム障害が発生しているTRPに対応する候補ビーム検出リソースグループのインデックスを示す。第5フィールド#2は、ビーム障害が発生しているTRPに対応するCORESETグループのインデックスを示す。
第5フィールドの長さは1ビットであってよく、或いは、第5フィールドの長さはより多いビットであってもよい。例えば、第5フィールドの長さは、代替的に、2ビットであってもよい。この場合に、第5フィールドは、第5フィールドのオクテットのいずれか2ビット(例えば、最初の2ビット)を使用してもよい。
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、1つ以上のオクテットの夫々は1つの第6フィールドを更に含み、第6フィールドは、各オクテットに対応するビーム障害検出リソースグループ、又は各オクテットに対応する候補ビームリソースグループを示す。
第6フィールドの長さは1ビットであってよく、又は第6フィールドの長さはより多いビットであってもよい。これは具体的にここで限定されない。
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、1つ以上のオクテットの夫々は1つの第7フィールドを更に含み、第7フィールドは、各オクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースが存在するかどうかを示す。代替的に、第7フィールドは、各オクテットに候補ビームリソースに関する情報があるかどうかを示す。本願のこの実施形態で、候補ビームリソースグループ及びTRPは互いに同等であることができる。言い換えれば、第7フィールドは、代替的に、各オクテットに対応するTRPにおいて品質要件を満足する候補ビームリソースが存在するかどうかを示し得る。第7フィールドの長さは1ビットであってよく、第7フィールドは、対応するオクテット内の第1ビット、第2ビット、又は第3ビットに位置してもよい。例えば、任意のビットが複数のオクテットに対応する場合に、複数のオクテットの最初のオクテット内の第7フィールドは、最初のオクテットの3番目のビットに位置してもよく、複数のオクテットの2番目のオクテット内の第7フィールドも、2番目のオクテットの3番目のビットに位置してもよく、或いは、2番目のオクテットの第7フィールドは、2番目のオクテットの最初のビットに位置してもよい。任意に、第7フィールドの長さは、代替的に、より多いビットであってもよい。これは具体的にここで限定されない。
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、1つ以上のオクテットの夫々は1つの第8フィールドを更に含み、第8フィールドは、各オクテットに対応する候補ビームリソースグループ内で決定され品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースに関する情報を示す。本願のこの実施形態で、候補ビームリソースグループ及びTRPは互いに同等であることができる。言い換えれば、第8フィールドは、代替的に、各オクテットに対応するTRPにおいて品質要件を満足する候補ビームリソースに関する情報が存在するかどうかを示してもよい。第3フィールドの長さは6ビット又は5ビットであってよい。例えば、第3フィールドの長さが6ビットであるとき、第3フィールドは、具体的に、当該フィールドのオクテットの最後の6ビットであることができる。例えば、第3フィールドの長さが5ビットであるとき、第3フィールドは、具体的に、当該フィールドのオクテットの最後の5ビットであることができる。任意に、第8フィールドの長さは、代替的に、他の値であってもよい。これは具体的にここで限定されない。本願のこの実施形態で、第8フィールドには2つの定義方法があることが理解され得る。第8フィールドは、各オクテットに対応する候補ビームリソースグループ内で決定され品質要件を満足する候補ビームリソースに関する情報を示す。これは、本願のこの実施形態で提供される第8フィールドのための第1定義方法である。
前述の技術的解決法では、第1MAC CEの他のタイプが提供され、第1MAC CEの第2タイプと表される。いくつかの実施において、第2タイプの第1MAC CEに含まれるビットマップ内の1ビットは1フィールドに対応し、1フィールドは1セルに対応することが理解され得る。いくつかの他の実施において、第2タイプの第1MAC CEは複数のフィールドを含み、複数のフィールドの夫々は1セルに対応し、複数のフィールドの夫々は複数のビット(2ビット又は2よりも多いビット)を使用する。この場合に、複数のフィールドは1つのビットマップ全体と見なすことができる。言い換えれば、第1MAC CEに含まれるビットマップ内の1フィールドは複数のビットを含み、1フィールドは1セルに対応する。
第2タイプの第1MAC CEは、次のフィールド:第4フィールド、第5フィールド、第7フィールド、及び第8フィールドのうちのいずれか1つを含んでもよい。
ネットワークデバイスが端末デバイスによって送信された第2タイプの第1MAC CEを受信した後、ネットワークデバイスは、第2タイプの第1MAC CEを使用することによってビーム障害回復ポリシーを決定してもよく、それにより、ビーム障害回復は時間内にマルチTRPセルにおいて実施され得る。
いくつかの実施において、1つ以上のオクテットの夫々は第4フィールド、第6フィールド、第7フィールド、及び第8フィールドを含む。
前述の技術的解決法では、第1MAC CEの他のタイプが提供され、第1MAC CEの第3タイプと表される。いくつかの実施において、第3タイプの第1MAC CEに含まれるビットマップ内の1ビットは1フィールドに対応し、1フィールドは1セルに対応することが理解され得る。いくつかの他の実施において、第3タイプの第1MAC CEは複数のフィールドを含み、複数のフィールドの夫々は1セルに対応し、複数のフィールドの夫々は複数のビット(2ビット又は2よりも多いビット)を使用する。この場合に、1セルに対応する複数のフィールドは1つのビットマップ全体と見なすことができる。言い換えれば、第1MAC CEに含まれるビットマップ内の1フィールドは複数のビットを含み、1フィールドは1セルに対応する。第3タイプの第1MAC CEは第4フィールド、第6フィールド、第7フィールド、及び第8フィールドを含んでもよい。ネットワークデバイスが端末デバイスによって送信された第3タイプの第1MAC CEを受信した後、ネットワークデバイスは、第3タイプの第1MAC CEを使用することによってビーム障害回復ポリシーを決定してもよく、それにより、ビーム障害回復は時間内にマルチTRPセルにおいて実施され得る。本願のこの実施形態で提供される第1MAC CEの前述の3つのタイプの具体的なフォーマットは例に過ぎず、本願のこの実施形態で提供される第1MAC CEの具体的なフォーマットに対する如何なる限定も構成しないことが理解され得る。任意に、いくつかの実施において、本願のこの実施形態で提供される第1MAC CEは、複数のフィールド(複数のフィールドは、第1フィールド、第2フィールド、第3フィールド、第4フィールド、第5フィールド、第6フィールド、第7フィールド、及び第8フィールドを含む)のうちのいずれか1つ以上を含んでもよい。例えば、いくつかの実施において、第1MAC CEは第1フィールドのみを含んでもよい。例えば、いくつかの実施において、第1MAC CEは第4フィールドを含んでもよい。例えば、いくつかの実施において、第1MAC CEは第6フィールドを含んでもよい。例えば、いくつかの実施において、第1MAC CEは第1フィールド及び第2フィールドを含んでもよい。例えば、いくつかの実施において、第1MAC CEは、代替的に、第1フィールド、第2フィールド、及び第4フィールドを含んでもよい。例えば、いくつかの実施において、第1MAC CEは、代替的に、第4フィールド及び第5フィールドを含んでもよい。
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、1つ以上のオクテットの夫々は1つの第8フィールドを更に含む。第8フィールドの値は複数のフィールド値を含む。複数のフィールド値のうちの1つのフィールド値は、各オクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビームリソースがないことを示す。複数のフィールド値の中の、当該1つのフィールド値とは異なる各フィールド値は、品質要件を満足する1つの候補ビームリソースに関する情報を示す。
第8フィールドは、本願のこの実施形態で提供される第2定義方法である。第8フィールドは複数のビットを含んでもよい。例えば、第8フィールドは4ビット、5ビット、6ビット、7ビット、などを含む。
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、第1MAC CEは1つの第10フィールドを更に含む。
第10フィールドはビーム障害タイプを示す。Mが2に等しいとき、ビーム障害タイプは、M個のビーム障害検出リソースグループ内の第1ビーム障害検出リソースグループで発生するビーム障害、M個のビーム障害検出リソースグループ内の第2のビーム障害検出リソースグループで発生するビーム障害、又はM個のビーム障害検出リソースグループ内の2つのグループで発生するビーム障害を含む。
Mは2に等しくてもよいが限定されない。Mは、代替的に、1よりも大きい他の整数であってもよい。例えば、Mは、代替的に、3、4、5などに等しくてもよい。相応して、第10フィールドは更なるビーム障害タイプを示す。例えば、Mが3に等しいとき、第10フィールドは、ビーム障害タイプが、3つのビーム障害検出リソースグループ内の第1ビーム障害検出リソースグループで発生するビーム障害、3つのビーム障害検出リソースグループ内の第2ビーム障害検出リソースグループで発生するビーム障害、3つのビーム障害検出リソースグループ内の第3ビーム障害検出リソースグループで発生するビーム障害、3つのビーム障害検出リソースグループのうちのいずれか2つで発生するビーム障害、又は3つ全てのビーム障害検出リソースグループで発生するビーム障害を含む可能性があることを示す。
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、第10フィールドは2ビットを含む。
2ビットの各ビットは、M個のビーム障害検出リソースグループの1つに対応し、各ビットは、1つの対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生しているかどうかを示す。
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、
第10フィールドにより、M個のビーム障害検出リソースグループのうちの2つでビーム障害が発生していることが示されるとき、任意のビットは2つのオクテットに対応し、又は
第10フィールドにより、M個のビーム障害検出リソースグループのうちの1つでビーム障害が発生していることが示されるとき、任意のビットは1つのオクテットに対応する。
前述の技術的解決法では、Mが2に等しく、第10フィールドが2ビットを含む例を使用することによって記載されることが理解されるべきである。任意に、Mは、代替的に、1よりも大きい他の整数であって、2に等しくなくてもよい。例えば、Mが代替的に3に等しくなるとき、第10フィールドは、ビーム障害タイプが具体的に、M個のビーム障害検出リソースグループ内の第1ビーム障害検出リソースグループで発生するビーム障害、M個のビーム障害検出リソースグループ内の第2ビーム障害検出リソースグループで発生するビーム障害、M個のビーム障害検出リソースグループ内の第3ビーム障害検出リソースグループで発生するビーム障害、又はM個のビーム障害検出リソースグループのうちの3つで発生するビーム障害を含む可能性があることを示す。任意に、第10フィールドはより多いビット(例えば、3ビット)を更に含んでもよい。
第10フィールドに基づいて、第1MAC CEの他のタイプが、本願のこの実施形態では更に提供され、第1MAC CEの第5タイプと表される。
本願のこの実施形態で提供される第5タイプの第1MAC CEは、1つのビットマップを含む。第5タイプの第1MAC CEに含まれる1つのビットマップの定義は、第1タイプの第1MAC CEに含まれる1つのビットマップの定義と同じであることが理解され得る。ここで詳細に記載されない内容については、第1タイプの第1MAC CEに含まれる1つのビットマップの定義を参照されたい。代替的に、第5タイプの第1MAC CEに含まれる1つのビットマップの定義は、第4タイプの第1MAC CEに含まれる1つのビットマップの定義と同じである。ここで詳細には記載されない内容については、第4タイプの第1MAC CEに含まれる1つのビットマップの定義を参照されたい。
任意に、ビットマップ内の任意のビットは1つ以上のオクテットに対応する。
第5タイプの第1MAC CEは第10フィールドを含む。すなわち、本願のこの実施形態で提供される第5タイプの第1MAC CEは、第10フィールドを含む第1MAC CEとして理解されてもよく、第5タイプの第1MAC CEに含まれる他のフィールドは特に限定されない。例えば、第5タイプの第1MAC CEは、第1定義方法で第7フィールド及び第8フィールドを更に含んでもよい。例えば、第5タイプの第1MAC CEは、第2定義方法で第8フィールドを更に含んでもよい。例えば、第5タイプの第1MAC CEは、第2定義方法で第7フィールド及び第8フィールドを更に含んでもよい。
第1MAC CEに含まれるビットマップ内の任意のビットに対応するセルがマルチTRPセルであるとき、本願のこの実施形態で提供される第1MAC CEは、次のフィールド:フィールド1、フィールド2、フィールド3、フィールド4、フィールド5、フィールド6、フィールド7、及びフィールド8のうちのいずれか1つ以上を更に含んでもよいことが理解され得る。
フィールド1は、マルチTRPセル内でビーム障害が発生しているTRPの数を示すか、又はフィールド1は、マルチTRPセル内でビーム障害が発生しているビーム障害検出リソースグループの数を示す。
フィールド2は、マルチTRPセル内のビーム障害のビーム障害タイプを示し、ビーム障害タイプは、次の:マルチTRPセル内の単一のTRPで発生するビーム障害、マルチTRPセル内のいくつかのTRPで発生するビーム障害、又はマルチTRPセル内の全てのTRPで発生するビーム障害のうちの1つ以上を含んでよい。2つのビーム障害検出リソースグループがマルチTRPセルに対して設定されるとき、ビーム障害タイプは、代替的に、次の:第1TRPで発生するビーム障害、第2TRPで発生するビーム障害、2つのTRPで発生するビーム障害、及び2つのTRPでビーム障害が発生していないことのうちの1つ以上を含んでもよい。例えば、フィールド2は2ビットを含む。フィールド2は4つのフィールド値に対応する。各フィールド値は前述のタイプの1つに対応する。ビーム障害タイプは、代替的に、次の:第1TRPで発生するビーム障害、第2TRPで発生するビーム障害、又は2つのTRPで発生するビーム障害のうちの1つ以上を含んでもよい。フィールド2は2ビットを含み、4つのフィールド値に対応する。3つのフィールド値は、夫々、第1TRPで発生するビーム障害、第2TRPで発生するビーム障害、及び2つのTRPで発生するビーム障害を示す。
フィールド3は1つのTRPに対応する。フィールド3は、フィールド3に対応するTRPでビーム障害が発生しているかどうかを示す。代替的に、フィールド3は、1つのビーム障害検出リソースグループに対応し、フィールド3は、フィールド3に対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が検出されるかどうかを示す。前述のフィールドの1つにより、ビーム障害が発生していないことが示されるとき、当該フィールドのオクテット内の残りのフィールドは具体的な意味を有さなくてもよく、端末デバイスは、残りのフィールドを無視してもよい。M個のTRPに夫々対応するか、M個のビーム障害検出リソースグループに夫々対応するか、M個のTRPに夫々対応するか、又はM個のCORESETグループに夫々対応するM個のフィールド3が存在してもよい。
フィールド4は、ビーム障害が発生しているTRPに関する情報、例えば、TRPのインデックスを示す。TRPのインデックスは、1つのビーム障害検出リソースグループのインデックス、つまり、TRPに対応するビーム障害検出リソースグループのインデックスであっても、候補ビームリソースグループのインデックス、つまり、TRPに対応する候補ビームリソースグループのインデックスであっても、又は1つのCORESETグループのインデックス、つまり、CORESETPoolIndexであってもよい。代替的に、前述のフィールド内の複数のフィールドが、ビーム障害が発生している複数のTRP、又はTRPに対応するビーム障害検出リソースグループ/候補ビームリソースグループ/CORESETグループのインデックスを示すよう、含まれてもよい。
本願のこの実施形態で、ビーム障害が発生しているTRPに関する情報のタイプは限定されない。例えば、ビーム障害が発生しているTRPに関する情報は、ビーム障害が発生しているTRPのインデックスに関する情報であってよい。TRPのインデックスは、1つのビーム障害検出リソースグループのインデックス、つまり、TRPに対応するビーム障害検出リソースグループのインデックスであってもよい。代替的に、TRPのインデックスは、1つの候補ビームリソースグループのインデックス、つまり、TRPに対応する候補ビームリソースグループのインデックスであってもよい。代替的に、TRPのインデックスは、1つのCORESETグループのインデックス、つまり、CORESETPoolIndexであってもよい。
任意に、第1MAC CEは複数のフィールド4を更に含んでもよい。例えば、第1MAC CEは3つのフィールド4を含んでもよい。第1のフィールド4は、ビーム障害が発生しているTRPに対応するビーム障害検出リソースグループのインデックスを示す。第2のフィールド4は、ビーム障害が発生しているTRPに対応する候補ビーム検出リソースグループのインデックスを示す。第3のフィールド4は、ビーム障害が発生しているTRPに対応するCORESETグループのインデックスを示す。
フィールド5は、端末デバイスによって報告される候補ビームリソースの数を示す。
フィールド6は1つのTRPに対応し、フィールド6は、フィールド6に対応する1つのTRPに品質要件を満足する候補ビームリソースが存在するかどうかを示す。代替的に、フィールド6は1つの候補ビームリソースグループに対応し、フィールド6は、フィールド6に対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビームリソースが存在するかどうかを示す。代替的に、前述のフィールドの1つにより、品質要件を満足する候補ビームリソースに関する情報がないことが示されるとき、当該フィールドのオクテット内の残りのフィールドは具体的な意味を有さず、端末デバイスは残りのフィールドを無視してもよい。M個のTRPに夫々対応するか、M個のビーム障害検出リソースグループに夫々対応するか、M個のTRPに夫々対応するか、又はM個のCORESETグループに夫々対応するM個のフィールド6が存在してもよい。
フィールド7は、候補ビームリソースに関する情報を示す。M個のTRPに夫々対応するか、M個のビーム障害検出リソースグループに夫々対応するか、M個のTRPに夫々対応するか、又はM個のCORESETグループに夫々対応するM個のフィールド7が存在してもよい。フィールド7の1つのフィールド値は、品質要件を満足する候補ビームリソースがないことを示すようリザーブされてもよい。例えば、フィールド7に対応する全てのビットの値が全て0又は全て1であるとき、それは、品質要件を満足する候補ビームリソースがないことを示す。他のフィールド値は、品質要件を満足する1つの候補ビームリソースに関する情報を示す。
第1MAC CEが複数のフィールド7を含むとき、複数のフィールド7によって示される複数の候補ビームリソースは、複数の候補ビームリソースグループ内のリソースとして理解されてもよいことが理解され得る。すなわち、複数の候補ビームリソースは、複数の候補ビームリソースグループと一対一の対応にある。この場合に、複数の候補ビームリソースは、複数の候補ビームリソースに対応する候補ビームリソースグループの順序(例えば、インデックス順又は設定順)で第1MAC CEにおいてソートされてもよい。候補ビームリソースに関する情報は、候補ビームリソースのインデックスであってよいがそれに限られない。
フィールド8は、1つの報告された候補ビームリソースが属するTRPを示すか、又はフィールド8は、1つの報告された候補ビームリソースが属する候補ビームリソースグループを示す。
端末デバイスが複数の候補ビームリソースを報告する必要があるとき、第1MAC CEは複数のフィールド8を含んでもよいことが理解され得る。複数のフィールド8は、複数の報告された候補ビームリソースが夫々属するTRPを示すか、又は複数のフィールド8は、複数の候補ビームリソースが夫々属する候補ビームリソースグループを示す。
ある場合に、1つのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生するとき、端末デバイスは第1MAC CEを送信し、次いで、ビーム障害は、他のビーム障害検出リソースグループでも発生する。具体的に言えば、1つのTRPのビーム障害回復が実行中であり、他のTRPでビーム障害が発生する。この場合に、端末デバイスは次の方法を使用してもよい。方法1:端末デバイスは、他のビーム障害検出リソースグループでもビーム障害が発生していることをネットワークデバイスに通知し、ビーム障害検出リソースグループに対応する候補ビームリソースに関する情報、例えば、品質要件を満足する候補ビームリソースが存在するかどうかに関する情報及び候補ビームリソースに関する特定の情報を報告するために、もう1つの第1MAC CEを送信する。方法2:端末デバイスは、2つのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることをネットワークデバイスに通知し、2つのビーム障害検出リソースグループに対応する候補ビームリソースに関する情報、例えば、品質要件を満足する候補ビームリソースが存在するかどうかに関する情報及び候補ビームリソースに関する特定の情報を報告するために、もう1つの第1MAC CEを送信してもよい。代替的に、端末デバイスは、前のビーム障害回復プロシージャが完了する前にもう1つの第1MAC CEを送信しないことが定められてもよい。言い換えれば、端末デバイスは、他のビーム障害検出リソースグループでもビーム障害が発生していることをネットワークデバイスに通知するために、前の第1MAC CEの応答メッセージを受信した後又は前の期間、例えば、28個のシンボルに対応する期間に応答メッセージを受信した後にのみ、もう1つの第1MAC CEを送信することができる。
任意に、前述の方法1及び方法2のうちのどちらの方法が具体的に端末デバイスによって使用されるかは、条件に基づいて決定されてもよい。具体的に、第1条件が満足されるときには、方法1が使用される。第2条件が満足されるときには、第2条件が使用される。
第1条件は、次のうちの1つ又は組み合わせであってよい。
前の第1MAC CEを送信した後、端末デバイスは、対応する応答メッセージを受信している。
現在の時点から、前の第1MAC CEの応答メッセージが受信される時点までの期間は、特定の期間、例えば、28個のシンボルに対応する期間よりも短い。
第2条件は、次のうちの1つ又は組み合わせであってよい。
前の第1MAC CEを送信した後、端末デバイスは、対応する応答メッセージを受信していない。
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、方法は次のステップを更に含む。
Mが1に等しく、M個のビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生しているとき、端末デバイスは、第2MAC CEを使用することによって、セルに対応するビーム障害回復情報を送信する。
前述の技術的解決法では、あるタイプの第2MAC CEが提供され、第1タイプの第2MAC CEと表される。
Mが1に等しいとき、セルは単一TRPセルであり、端末デバイスは、第1タイプの第2MAC CEを使用することによって、ビーム障害が発生している単一TRPセルに対応するビーム障害回復情報を報告してよく、それにより、ビーム障害回復は時間内に単一TRPセルにおいて実施され得る。
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、第2MAC CEは1つのビットマップを含み、ビットマップ内の1ビットは1つのオクテットに対応する。
任意に、1つのオクテットは1つの第7フィールドを更に含み、第7フィールドは、1つのオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースが存在するかどうかを示す。代替的に、第7フィールドは、1つのオクテットに候補ビームリソースに関する情報が存在するかどうかを示す。本願のこの実施形態で、候補ビームリソースグループ及びTRPは互いに同等であることができる。言い換えれば、第7フィールドは、代替的に、1つのオクテットに対応するTRPに品質要件を満足する候補ビームリソースが存在するかどうかを示し得る。第7フィールドの長さは1ビットであり、第7フィールドは、対応するオクテットの第1ビット、第2ビット、又は第3ビットに位置してもよい。例えば、任意のビットが複数のオクテットに対応する場合に、複数のオクテットの最初のオクテット内の第7フィールドは、最初のオクテットの3番目のビットに位置してよく、複数のオクテットの2番目のオクテット内の第7フィールドも、2番目のオクテットの3番目のビットに位置してよく、或いは、2番目のオクテット内の第7フィールドは、2番目のオクテット内の最初のビットに位置してもよい。
任意に、1つのオクテットは1つの第8フィールドを更に含み、第8フィールドは、1つのオクテットに対応する候補ビームリソースグループ内で決定され品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースに関する情報を示す。本願のこの実施形態で、候補ビームリソースグループ及びTRPは互いに同等であることができる。言い換えれば、第8フィールドは、代替的に、1つのオクテットに対応するTRPにおいて品質要件を満足する候補ビームリソースに関する情報があるかどうかを示してもよい。第3フィールドの長さは、6ビット又は5ビットであってよい。
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、第2MAC CEは1つのビットマップを含む。
ビットマップ内の任意のビットに対応するセルの設定情報がM個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループを含み、Mが1よりも大きい整数であり、任意のビットの値がデフォルトで第2値である場合に、第2値は、任意のビットに対応するセルでビーム障害が発生していないことを示す。
例えば、第2MAC CEに含まれる1つのビットマップ内の任意のビットに対応するセルの設定情報がM個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループを含み、Mが1よりも大きい整数であり、任意のビットの値がデフォルトに0又は1である場合に、任意のビットの値は、任意のビットに対応するセルでビーム障害が発生していないことを示す。すなわち、任意のビットの値が0又は1である場合に、それは、任意のビットに対応するセルでビーム障害が発生していないことを示す。
前述の技術的解決法では、第1タイプの第2MAC CEに含まれる1つのビットマップ内の1ビットに対応するセルがマルチTRPセルであるとき、マルチTRPセルでビーム障害が発生しているかどうかにかかわらず、第1タイプの第2MAC CEは、マルチTRPセルに対応するビーム障害回復情報を報告するために使用されない。
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、第2MAC CEは1つのビットマップを含み、1つのビットマップ内の任意のビットは1つのマルチTRPセルに対応する。
任意のビットの値は0又は1であってよい。例えば、次のように定義され得る:任意のビットの値が0であることは、任意のビットに対応する1つのマルチTRPセルの中の1つのTRPでビーム障害が発生していることを示し、任意のビットの値が1であることは、任意のビットに対応する1つのマルチTRPセルの中の複数のTRPでビーム障害が発生していることを示す。
前述の技術的解決法では、他のタイプの第2MAC CEが提供され、第2タイプの第2MAC CEと表される。
端末デバイスは、第2タイプの第2MAC CEを使用することによって、ビーム障害が発生しているマルチTRPセルに対応するビーム障害回復情報を報告してもよく、それにより、ビーム障害回復は時間内にマルチTRPセルにおいて実施され得る。
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、第2MAC CEに含まれる1つのビットマップ内の任意のビットに対応するマルチTRPセルでビーム障害が発生しているとき、第2MAC CEは1つのオクテットを含み、1つのオクテットは任意のビットに対応する。
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、1つのオクテットは1つの第9フィールドを含む。
第9フィールドのオクテットに対応するビットに対応するセルがマルチTRPセルであるとき、第9フィールドの定義は、次のいずれか1つであってよい。
第9フィールドは、ビーム障害が発生しているTRPに関する情報を示すか、第9フィールドは、ビーム障害が検出されるビーム障害検出リソースグループに関する情報を示すか、又は第9フィールドは、報告された候補ビームリソースに対応する候補ビームリソースグループに関する情報を示す。
第9フィールドにより、ビーム障害が発生しているTRPに関する情報が示されることは、第9フィールドにより、第9フィールドのオクテットに対応するマルチTRPセルに対応するビーム障害回復情報が示されることとして理解されてもよい。
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、第9フィールドは、ビーム障害が発生しているTRPの数を示すか、又は第9フィールドはビーム障害タイプを示す。ビーム障害タイプは、マルチTRPセル内の単一のTRPで発生するビーム障害、又はマルチTRPセル内のいくつか又は全てのTRPで発生するビーム障害を含む。
前述の技術的解決法では、ネットワークデバイスは、リソースグループをまたいだ番号付け方法で候補ビームリソースグループ内の候補ビームリソースを設定する必要がある。これに基づいて、端末デバイスは、報告された候補ビームリソースのインデックスを使用することによって、候補ビームリソースが具体的に属しているTRPを決定し得る。
例えば、Mが2に等しいとき、セルの設定情報は2つの候補ビームリソースグループを含み、各候補ビームリソースグループは4つの候補ビームリソースを含む。最初の候補ビームリソースグループ内の4つのリソースの番号は{#0,#1,#2,#3}であってよく、2番目の候補ビームリソースグループ内の4つのリソースの番号は{#4,#5,#6,#7}であってよい。この場合に、セルに対してネットワークデバイスによって設定された候補ビームリソースグループ内の候補ビームリソースは、リソースグループをまたいだ番号付け方法で設定されていると見なされ得る。
第9フィールドのオクテットに対応するビットに対応するセルが単一TRPセルであるとき、第9フィールドはリザーブされたフィールドを示し、具体的に言えば、第9フィールドはリザーブされ、具体的な意味を持たない。第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、1つのオクテットは1つの第8フィールドを含む。
第8フィールドは、1つのオクテットに対応する候補ビームリソースグループの中で決定され品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースに関する情報を示す。
本願のこの実施形態で、候補ビームリソースグループ及びTRPは互いに同等であることができる。言い換えれば、第8フィールドは、代替的に、1つのオクテットに対応するTRPにおいて品質要件を満足する候補ビームリソースに関する情報があるかどうかを示してもよい。第3フィールドの長さは6ビット又は5ビットであってよい。
前述の技術的解決法では、端末デバイスは、第2タイプの第2MAC CEを使用することによって、ビーム障害が発生している単一TRPセル及びマルチTRPセルに対応するビーム障害回復情報を報告してよく、それにより、ビーム障害回復は時間内に単一TRPセル及びマルチTRPセルにおいて実施され得る。第2タイプの第2MAC CEに含まれる1つのビットマップ内の任意のビットに対応するセルが単一TRPセルである場合に、任意のビットに対応するRフィールドは具体的な意味を持たない。第2タイプの第2MAC CEに含まれる1つのビットマップ内の任意のビットに対応するセルがマルチTRPセルである場合に、任意のビットに対応するRフィールドは、Rフィールドのオクテットに対応するセルに対応するビーム障害回復情報を示すか、ビーム障害が発生しているTRPの数を示すか、又はビーム障害タイプを示す。
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、第1MAC CEに対応する第1論理チャネル識別子LCIDは、第2MAC CEに対応する第2LCIDとは異なる。
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、第2LCIDは50又は51である。
第1LCIDは、次の論理チャネル識別子:35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、又は47のうちのいずれか1つである。
第1LCIDの具体的な値及び第2LCIDの具体的な値は例に過ぎず、如何なる限定も構成しないことが理解され得る。具体的に言えば、第1LCIDの値が第2LCIDの値とは異なることが確かにされるとき、第1LCIDの値は、代替的に、他の値であってもよく、第2LCIDの値は、代替的に、他の値であってもよい。
第1の態様で記載される第1MAC CEの具体的なフォーマット及び第2MAC CEの具体的なフォーマットは例に過ぎず、如何なる限定も構成しないことが理解され得る。例えば、第1MAC CE又は第2MAC CEは、他のフィールド(例えば、リザーブされたフィールド)を更に含んでもよい。各MAC CEに含まれるビットマップ内の任意のビットとオクテットとの間の対応に基づいて前述の複数のフィールド(第1フィールド、第2フィールド、第3フィールド、第4フィールド、第5フィールド、第6フィールド、第7フィールド、第8フィールド、及び第9フィールド)を組み合わせることによって得られるMAC CEは全て、本願のこの実施形態で請求されるMAC CEのフォーマットに属することが更に理解されるべきである。
第2の態様に従って、ビーム障害回復方法が提供される。方法は次のステップを含む。
ネットワオクデバイスはセルの設定情報を送信し、セルの設定情報はM個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループを含み、M個のビーム障害検出リソースグループはM個の候補ビームリソースグループと一対一の対応にあり、Mは整数である。
ネットワークデバイスは第1媒体アクセス制御コントロールエレメントMAC CEを受信し、第1MAC CEはセルに対応するビーム障害回復情報を運び、第1MAC CEは、M個のビーム障害検出リソースグループのうちの少なくとも1つでビーム障害が発生しており、Mが1よりも大きい整数であるときに、端末デバイスによって送信される。
ネットワークデバイスは、第1MAC CEを使用することによって、第1ビームを第2ビームに切り替えるべきかどうかを決定し、第1ビームは、少なくとも1つのビーム障害検出リソースグループを送信するために使用されるビームであり、第2ビームは、M個の候補ビームリソースグループ内の少なくとも1つの候補ビームリソースグループを送信するために使用されるビームであり、少なくとも1つの候補ビームリソースグループは、少なくとも1つのビーム障害検出リソースグループと一対一の対応にある。
ネットワークデバイスが第1媒体アクセス制御コントロールエレメントMAC CEを受信することは、端末デバイスが、Mが1よりも大きい整数であり、かつ、M個のビーム障害検出リソースグループのうちの少なくとも1つでビーム障害が発生していることを決定するとき、端末デバイスが、第1MAC CEを使用することによって、セルに対応するビーム障害検出リソースを送信し、相応して、端末デバイスと通信するネットワークデバイスが第1MAC CEを受信することとして理解されてもよい。
第2の態様での第1MAC CEは、第1の態様での第1MAC CEと同じであることが理解されるべきである。そのため、第2の態様で詳細に記載されない第1MAC CEのフォーマットについては、第1の態様での記載を参照されたい。
前述の技術的解決法では、ネットワークデバイスは、受信した第1MAC CEを使用することによって、マルチTRPセルの中でビーム障害が発生しているTRPと、ビーム障害が発生しているTRPに対応する候補ビームリソースとを決定し得る。ネットワークデバイスが、ビーム障害が発生しているTRPに対応する候補ビームリソースが存在することを決定するとき、ネットワークデバイスは、ビーム障害が発生しているTRPを、現在のビーム(つまり、第1ビーム)から、候補ビームリソースを送信するために使用されるビーム(つまり、第2ビーム)に切り替えてもよく、それにより、ビーム障害回復は、時間内にマルチTRPセルにおいて実施され得る。
第2の態様を参照して、第2の態様のいくつかの実施において、ネットワークデバイスが、第1MAC CEを使用することによって、第1ビームを第2ビームに切り替えるべきかどうかを決定することは、
ネットワークデバイスが、第1MAC CEを使用することによって、少なくとも1つのビーム障害検出リソースグループに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する第1候補ビームリソースが存在することを決定し、品質要件を満足する第1候補ビームリソースに関する情報を決定する、ことを含む。
ネットワークデバイスは第1ビームを第2ビームに切り替える。
第2の態様を参照して、第2の態様のいくつかの実施において、方法は次のステップを更に含む。
ネットワークデバイスは第2MAC CEを受信し、第2MAC CEは、セルに対応するビーム障害回復情報を運び、第2MAC CEは、M個のビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生しており、Mが1に等しい整数であるときに、端末デバイスによって送信される。
ネットワークデバイスは、第2MAC CEを使用することによって、第3ビームを第4ビームに切り替えるべきかどうかを決定し、第3ビームは、M個のビーム障害検出リソースグループを送信するために使用されるビームであり、第4ビームは、M個の候補ビームリソースグループを送信するために使用されるビームであり、M個のビーム障害検出リソースグループはM個の候補ビームリソースグループに対応する。
第2の態様での第2MAC CEは、第1の態様での第1タイプの第2MAC CEと同じであることが理解され得る。そのため、第2の態様で詳細に記載されない第2MAC CEのフォーマットについては、第1の態様での関連する記載を参照されたい。
前述の技術的解決法では、ネットワークデバイスは、受信した第2MAC CE(つまり、第1タイプの第2MAC CE)を使用することによって、単一TRPセルの中でビーム障害が発生しているTRPと、ビーム障害が発生しているTRPに対応する候補ビームリソースとを決定してよい。ネットワークデバイスが、ビーム障害が発生しているTRPに対応する候補ビームリソースが存在することを決定するとき、ネットワークデバイスは、ビーム障害が発生しているTRPを、現在のビーム(つまり、第3ビーム)から、候補ビームリソースを送信するために使用されるビーム(つまり、第4ビーム)に切り替えてもよく、それにより、ビーム障害回復は時間内に単一TRPセルにおいて実施され得る。
第2の態様を参照して、第2の態様のいくつかの実施において、ネットワークデバイスが、第2MAC CEを使用することによって、第3ビームを第4ビームに切り替えるべきかどうかを決定することは、
ネットワークデバイスが、第2MAC CEを使用することによって、M個のビーム障害検出リソースグループに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する第2候補ビームリソースが存在することを決定し、品質要件を満足する第2候補ビームリソースに関する情報を決定する、ことを含む。
ネットワークデバイスは第3ビームを第4ビームに切り替える。
第2の態様を参照して、第2の態様のいくつかの実施において、第1MAC CEに対応する第1論理チャネル識別子LCIDは、第2MAC CEに対応する第2LCIDとは異なる。
第2の態様を参照して、第2の態様のいくつかの実施において、第2LCIDは50又は51である。
第1LCIDは、次の論理チャネル識別子:35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、又は47のうちのいずれか1つである。
第2の態様での第1MAC CEは、第1の態様での第1MAC CEと同じであり、第2の態様での第2MAC CEは、第1の態様での第2MAC CEと同じであることが理解されるべきである。そのため、第2の態様で詳細に記載されない第1MAC CE及び第2MAC CEのフォーマットについては、第1の態様での記載を参照されたい。
第3の態様に従って、通信装置が提供される。通信装置は、第1の態様及び第1の態様の可能な実施のうちのいずれか1つに係る方法を実行するよう構成されたモジュール又はユニットを含む。
第4の態様に従って、通信装置が提供される。通信装置はプロセッサを含む。プロセッサはメモリへ結合され、メモリ内の命令を実行して、第1の態様及び第1の態様の可能な実施のうちのいずれか1つに係る方法を実施するよう構成されてよい。任意に、通信装置はメモリを更に含む。任意に、通信装置は通信インターフェースを更に含み、プロセッサは通信インターフェース結合される。
実施において、通信装置は端末デバイスである。通信装置が端末デバイスであるとき、通信インターフェースは、トランシーバ又は入力/出力インターフェースであってよい。
他の実施において、通信装置は、端末デバイスに配置されてチップである。通信装置が端末デバイスに配置されたチップであるとき、通信インターフェースは入力/出力インターフェースであってもよい。
任意に、トランシーバはトランシーバ回路であってもよい。任意に、入力/出力インターフェースは入力/出力回路であってもよい。
第5の態様に従って、通信装置が提供される。通信装置は、第2の態様及び第2の態様の可能な実施のうちのいずれか1つに係る方法を実行するよう構成されたモジュール又はユニットを含む。
第6の態様に従って、通信装置が提供される。通信装置はプロセッサを含む。プロセッサはメモリへ結合され、メモリ内の命令を実行して、第2の態様及び第2の態様の可能な実施のうちのいずれか1つに係る方法を実施するよう構成されてよい。任意に、通信装置はメモリを更に含む。任意に、通信装置は通信インターフェースを更に含み、プロセッサは通信インターフェース結合される。
実施において、通信装置はネットワークデバイスである。通信装置がネットワークデバイスであるとき、通信インターフェースは、トランシーバ又は入力/出力インターフェースであってよい。
他の実施において、通信装置は、ネットワークデバイスに配置されてチップである。通信装置がネットワークデバイスに配置されたチップであるとき、通信インターフェースは入力/出力インターフェースであってもよい。
任意に、トランシーバはトランシーバ回路であってもよい。任意に、入力/出力インターフェースは入力/出力回路であってもよい。
第7の態様に従って、プロセッサが提供される。プロセッサは入力回路、出力回路、及び処理回路を含む。処理回路は、入力回路を通じて信号を受信し、出力回路を通じて信号を送信して、プロセッサが第1の態様及び第2の態様並びに第1の態様及び第2の態様の可能な実施のうちのいずれか1つに係る方法を実行することを可能にするよう構成される。
具体的な実施プロセスで、プロセッサはチップであってよく、入力回路は入力ピンであってよく、出力回路は出力ピンであってよく、処理回路はトランジスタ、ゲート回路、トリガ、様々なロジック回路、などであってよい。入力回路によって受信される入力信号は、例えば受信器によって、しかしそれに限られずに、受信及び入力されてよく、出力回路によって出力される信号は、例えば送信器へ、しかしそれに限られずに、出力され、送信器によって送信されてよく、入力回路及び出力回路は同じ回路であってもよく、このとき、回路は、異なる時点で入力回路及び出力回路として使用される。プロセッサ及び様々な回路の具体的な実施は、本願の実施形態において限定されない。
第8の態様に従って、処理装置が提供される。処理装置はプロセッサ及びメモリを含む。プロセッサは、第1の態様及び第2の態様並びに第1の態様及び第2の態様の可能な実施のうちのいずれか1つに係る方法を実行するために、メモリに記憶されている命令を読み出すよう構成され、また、受信器を使用することによって信号を受信し、送信器を使用することによって信号を送信してもよい。
任意に、1つ以上のプロセッサが存在し、1つ以上のメモリが存在する。
任意に、メモリは、プロセッサと一体化されてもよく、或いは、メモリ及びプロセッサは、別々に配置される。
具体的な実施プロセスで、メモリは、読み出し専用メモリ(read-only memory,ROM)などの非一時メモリ(non-transitory)メモリであってよい。メモリ及びプロセッサは同じチップに集積されてもよく、或いは、異なるチップに別々に配置されてもよい。メモリのタイプと、メモリ及びプロセッサが配置される方法とは、本願のこの実施形態で限定されない。
関連するデータ交換プロシージャ、例えば、測定設定情報の送信は、プロセッサから測定設定情報を出力するプロシージャであってよく、情報の受信は、プロセッサによって情報を受信するプロシージャであってよいことが理解されるべきである。具体的に、プロセッサによって出力されるデータは、送信器へ出力されてよく、プロセッサによって受信される入力データは、受信器からであってよい。送信器及び受信器はトランシーバと総称されることがある。
第8の態様の処理回路はチップであってもよい。プロセッサは、ハードウェア又はソフトウェアを使用することによって実施されてもよい。プロセッサがハードウェアを使用することによって実施されるとき、プロセッサはロジック回路、集積回路、などであってもよい。プロセッサがソフトウェアを使用することによって実施されるとき、プロセッサは汎用プロセッサであってよく、メモリに記憶されているソフトウェアコードを読み出すことによって実施されてもよい。メモリはプロセッサに組み込まれてもよく、或いは、プロセッサの外に位置して、独立して存在してもよい。
第9の態様に従って、コンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品はコンピュータプログラム(コード又は命令とも呼ばれ得る)を含む。コンピュータプログラムが実行されると、コンピュータは、第1の態様及び第2の態様並びに第1の態様及び第2の態様の可能な実施のうちのいずれか1つに係る方法を実行することができる。
第10の態様に従って、コンピュータ可読媒体が提供される。コンピュータ可読媒体はコンピュータプログラム(コード又は命令とも呼ばれ得る)を記憶する。コンピュータプログラムがコンピュータで実行されると、コンピュータは、第1の態様及び第2の態様並びに第1の態様及び第2の態様の可能な実施のうちのいずれか1つに係る方法を実行することができる。
第11の態様に従って、通信システムが提供される。通信システムは、前述のネットワークデバイス及び端末デバイスを含む。
本願の実施形態が適用される通信システム100の模式図である。 本願の実施形態が適用される通信システム200の模式図である。 本願の実施形態に係るネットワークデバイス及び端末デバイスのハードウェア構造の模式図である。 ビーム障害回復方法に適用されるMAC CEのフォーマットの模式図である。 本願の実施形態に係るビーム障害回復方法500の模式図である。 本願の実施形態に係る第1タイプの第1MAC CEのフォーマットの模式図である。 本願の実施形態に係る第1タイプの第1MAC CEのフォーマットの模式図である。 本願の実施形態に係る第2タイプの第1MAC CEのフォーマットの模式図である。 本願の実施形態に係る第2タイプの第1MAC CEのフォーマットの模式図である。 本願の実施形態に係る第3タイプの第1MAC CEのフォーマットの模式図である。 本願の実施形態に係る第3タイプの第1MAC CEのフォーマットの模式図である。 本願の実施形態に係る第4タイプの第1MAC CEのフォーマットの模式図である。 本願の実施形態に係る第4タイプの第1MAC CEのフォーマットの模式図である。 本願の実施形態に係る第5タイプの第1MAC CEのフォーマットの模式図である。 本願の実施形態に係る第5タイプの第1MAC CEのフォーマットの模式図である。 本願の実施形態に係る第2タイプの第2MAC CEのフォーマットの模式図である。 本願の実施形態に係る通信装置1000の概略ブロック図である。 本願の実施形態に係る通信装置1100の概略ブロック図である。 本願の実施形態に係る通信装置1200の概略ブロック図である。
以下は、添付の図面を参照して本願の技術的解決法について記載する。
本願の記載中、別段特定されない限りは、「/」は「又は」を意味する。例えば、A/Bは、A又はBを示し得る。本願中の「及び/又は」は、関連するオブジェクトの間の関連付け関係のみを記載し、3つの関係が存在する可能性があることを表す。例えば、A及び/又はBは、次の3つの場合:Aのみ存在、AとBの両方が存在、及びBのみ存在、を表し得る。更に、「少なくとも1つ」は1つ以上を意味し、「複数の」は2つ以上を意味する。「第1」及び「第2」という用語は、数量及び実行順序を限定するものではなく、「第1」及び「第2」という用語は、明確な違いを示すものではない。
本願において、「例」及び「例えば」などの語は、例、実例、又は記載を与えることを表すために使用されることが留意されるべきである。本願において「例」又は「例えば」と記載されている如何なる実施形態又は設計スキームも、他の実施形態又は設計スキームと比べてより好ましいもの又はより多くの利点があるものとして説明されるべきではない。厳密には、「例」又は「例えば」などの語の使用は、関連する概念を具体的な方法で提示するよう意図される。
本願の記載中、「指示」は、直接的な指示及び間接的な指示を含んでもよく、又は明示的な指示及び暗黙的な実施を含んでもよい。例えば、フィールド(以下で記載される第1フィールド、第2フィールド、など)によって示される情報は、指示対象情報と呼ばれる。具体的な実施プロセスで、指示対象情報は、複数の方法で指示される。例えば、指示対象情報は、直接指示されてもよく、指示対象情報、指示対象情報のインデックスなどが実施される。他の例として、指示対象情報は、他の情報を示すことによって間接的に指示されてもよい。他の情報と指示対象情報との間には関連付け関係が存在する。他の例として、指示対象情報の一部のみが指示されてもよい、指示対象情報の他の部分は既に知られているか、又は事前合意されている。更に、特定の情報は、指示オーバーヘッドをある程度減らすために、様々な情報片の事前合意された(プロトコルで規定された)配置順序を使用することによっても指示されてもよい。
本願の記載中、「TRP」は、「ビーム障害検出リソースグループ」、「候補ビームリソースグループ」又は「CORESETグループ」で置換されてもよく、表される意味は、用語どうしの違いが強調されない場合に一致する。本願の記載中、ビーム障害がTRPで発生するとは、TRPに対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生すること、又はTRPに対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が検出されることを意味する。そのため、「ビーム障害が1つのTRPで発生している」は、「1つのTRPに対応する1つのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生している」で置換されてもよく、表される意味は、違いが強調されない場合に一致する。ビーム障害検出リソースグループでビーム障害を検出することの具体的な意味は、ビーム障害検出リソースグループ内のリソースの品質が第1閾値よりも低いことである。本願の記載中、1つのTRPは、1つのビーム検出リソースグループ及び1つの候補ビームリソースグループと一対一の対応にある。TRPインデックスは、具体的に、1つのビーム障害検出リソースグループのインデックス、1つの候補ビームリソースグループのインデックス、又は他の関連するインデックス、例えば、CORESETグループのインデックス(例えば、CORESETPoolIndex)として表されてもよい。本願の記載中、「TRP」は、「ネットワークデバイス」で置換されてもよい。表される意味は、違いが強調されない場合に一致する。本願の実施形態で、「セル」及び「サービングセル」は、代替的に使用されてもよく、表される意味は、違いが強調されない場合に一致する。
本願の実施形態の理解を促すために、以下は最初に、本願の実施形態での用語について記載する。
1.ビーム
ビームは、空間領域フィルタ(spatial domain filter)、空間フィルタ(spatial filter)、空間領域パラメータ(spatial domain parameter)、空間パラメータ(spatial parameter)、空間領域設定(spatial domain setting)、空間設定(spatial setting)、疑似コロケーション(quasi-colocation,QCL)情報、QCL想定、QCL指示、などとしてNRプロトコルでは表され得る。ビームはまた、送信設定指示情報(transmission configuration index state,TCI-state)パラメータ又は空間関係(spatial relation)パラメータによって示されてもよい。従って、本願の実施形態で、ビームは、空間領域フィルタ、空間フィルタ、空間領域パラメータ、空間パラメータ、空間設定、QCL情報、QCL想定、QCL指示、TCI-state(例えば、ダウンリンク(downlink,DL)TCI-state又はアップリンク(uplink,UL)TCI-state)、空間関係、などで置換されてもよい。前述の用語は互いに同等である。ビームは、代替的に、ビームを示す他の用語で置換されてもよいことが理解されるべきである。これは、本願の実施形態で特に限定されない。
信号を送信するためにビームは、送信ビーム(transmit beam,Txビーム)、空間領域送信フィルタ(spatial domain transmission filter)、空間送信フィルタ(spatial transmission filter)、空間領域送信パラメータ(spatial domain transmission parameter)、空間送信パラメータ(spatial transmission parameter)、空間領域送信設定(spatial domain transmission setting)、又は空間送信設定(spatial transmission setting)と呼ばれることがある。ダウンリンク送信ビームはTCI-stateによって指示されてもよい。
送信ビームは、信号がアンテナを通じて送信された後に空間内で異なる方向において形成された信号強度分布を意味することができ、受信ビームは、空間内で異なる方向にある、アンテナを通じて受信される無線信号の信号強度分布を意味することができる。
更に、ビームは、ワイドビーム、ナロービーム、又は他のタイプのビームであってよい。ビームを形成する技術は、ビームフォーミング技術又は他の技術であってよい。ビームフォーミング技術は、具体的に、デジタルビームフォーミング技術、アナログビームフォーミング技術、ハイブリッドデジタル/アナログビームフォーミング技術、などであってよい。
ビームは、通常、リソースに対応する。例えば、ビーム測定中、ネットワークは、異なるリソースを使用することによって異なるビームを測定し、端末デバイスは、リソースの測定された品質をフィードバックし、ネットワークデバイスは、対応するビームの品質を知る。データ送信中、ビーム情報も、ビーム情報に対応するリソースによって示される。例えば、ネットワークデバイスは、ダウンリンク制御情報(downlink control information,DCI)で送信設定インジケータ(transmission configuration indicator,TCI)リソースを使用することによって、端末デバイスの物理ダウンリンク共有チャネル(physical downlink shared channel,PDSCH)ビームに関する情報を示す。
任意に、同じ又は類似した通信特徴を有する複数のビームは1つのビームと見なされてもよい。1つのビームは、1つ以上のアンテナポートを含んでもよく、データチャネル、制御チャネル、サウンディング信号などを送信するために使用される。1つのビームを形成する1つ以上のアンテナポートは、1つのアンテナポートセットとしても見なされてもよい。
本願の実施形態で、別段特定されない限り、ビームはネットワークデバイスの送信ビームである。ビーム測定中、ネットワークデバイスの各ビームは1つのリソースに対応する。従って、リソースのインデックスは、リソースに対応するビームを一意に識別するために使用され得る。
2.ビーム障害検出リソース
ネットワークデバイスは、ビーム障害が発生しているかどうかを検出するために、無線リソース制御(radio resource control,RRC)シグナリングを使用することによって端末デバイスに対して1つ以上のビーム障害検出リソース(RadioLinkMonitoringRS)を設定する。RadioLinkMonitoringRSは複数のパラメータを含む。パラメータは次のように記載される。
ビーム障害検出に関する設定は、RadioLinkMonitoringConfig IEに含まれる。
Figure 2024511531000002
3.ビーム障害回復設定
ネットワークデバイスは、RRCシグナリングを使用することによって端末デバイスに対してビーム障害回復設定(BeamFailureRecoveryConfig)を設定し、ビーム障害回復設定は、セルのビーム障害回復に関するパラメータ、例えば、新しいビームの発見に使用されるリソースを含む。具体的なパラメータは次のように説明される(本特許と無関係な一部のパラメータは省略される)。
Figure 2024511531000003
4.疑似コロケーション(quasi-co-location,QCL)
疑似コロケーション(quasi-co-location,QCL)は、疑似コロケーションとも呼ばれる。QCL関係を有するアンテナポートに対応する信号は同じパラメータを有し、1つのアンテナポートのパラメータは、アンテナポートとのQCL関係を有する他のアンテナポートのパラメータを決定するために使用されてもよく、2つのアンテナポートは同じパラメータを有するか、又は2つのアンテナポート間のパラメータ差は閾値よりも小さい。パラメータは、次の:遅延拡散(delay spread)、ドップラー拡散(Doppler spread)、ドップラーシフト(Doppler shift)、平均遅延(average delay)、平均利得、及び空間受信パラメータ(spatial Rx parameter)のうちの1つ以上を含んでもよい。空間受信パラメータは、次の:到来角(angle of arrival,AOA)、平均AOA、AOA拡散、発射角(angle of departure,AOD)、平均発射角AOD、AOD拡散、受信アンテナ空間相関パラメータ、送信アンテナ空間相関パラメータ、送信ビーム、受信ビーム、及びリソース識別子のうちの1つ以上を含んでもよい。
前述の角度は、異なる次元にある分解値、又は異なる次元にある分解値の組み合わせであってよい。アンテナポートは、アンテナポート数が異なるアンテナポート、アンテナポート数が同じであって、異なる時間に、異なる周波数で、及び/又は異なる符号領域リソースで情報を送信又は受信するために使用されるアンテナポート、並びに/或いはアンテナポート数が異なり、異なる時間に、異なる周波数で、及び/又は異なる符号領域リソースで情報を送信又は受信するために使用されるアンテナポートである。リソース識別子は、CSI-RSリソース識別子、SRSリソース識別子、SSBリソース識別子、物理ランダムアクセスチャネル(physical random access channel,PRACH)で送信されるプリアンブルシーケンスのリソース識別子、又は復調参照信号(demodulation reference signal,DMRS)のリソース識別子を含んでもよく、リソース上のビームを示す。
NRプロトコルにおいて、QCL関係は、異なるパラメータに基づいて、次の4つのタイプに分類され得る:
タイプA(type A):ドップラーシフト、ドップラー拡散、平均遅延、及び平均拡散;
タイプB(type B):ドップラーシフト及びドップラー拡散;
タイプC(type C):ドップラーシフト及び平均遅延;並びに
タイプD(type D):空間受信パラメータ。
本願の実施形態におけるQCLは、タイプDのQCLである。以下で別段特定されない限り、QCLは、タイプDのQCL、つまり、空間受信パラメータに基づいて定義されるQCLとして理解され得る。
QCL関係がタイプDのQCL関係であるとき、QCL関係は空間領域QCL関係と見なされてもよい。アンテナポートが空間領域QCL関係を満足するとき、ダウンリンク信号用のポート間又はアップリンク信号用のポート間のQCL関係は、2つの信号が同じAOA又はAODを有することであってよく、2つの信号が同じ受信ビーム又は送信ビームを有することを示す。他の例として、ダウンリンク信号とアップリンク信号との間又はアップリンク信号用のポートとダウンリンク信号用のポートとの間のQCL関係は、2つの信号のAOA及びAODの間に対応が存在すること、又は2つの信号のAOD及びAOAの間に対応が存在することであってよい。具体的に言えば、ビーム相互関係は、ダウンリンク受信ビームに基づいてアップリンク送信ビームを決定するか、又はアップリンク送信ビームに基づいてダウンリンク受信ビームを決定するために使用されてもよい。
送信エンドの観点から、2つのアンテナポートが空間領域QCL関係を満足する場合に、それは、2つのアンテナポートの対応するビーム方向が空間において一致することを示し得る。受信エンドの観点から、2つのアンテナポートが空間領域QCL関係を満足する場合に、それは、受信エンドが、同じビーム方向で、2つのアンテナポートを通じて送信された信号を受信することができることを示し得る。
空間領域QCL関係を有するポートを通じて送信された信号は、対応するビームを更に有してもよい。対応するビームは、次の:同じ受信ビーム、同じ送信ビーム、受信ビームに対応する送信ビーム(相互関係シナリオに対応)、及び送信ビームに対応する受信ビーム(相互関係シナリオに対応)のうちの少なくとも1つを含む。
空間領域QCL関係を有するポートを通じて送信された信号は、代替的に、同じ空間フィルタ(spatial filter)を使用することによって受信又は送信された信号として理解されてもよい。空間フィルタは、次の:プリコーディング、アンテナポートの重み、アンテナポートの位相偏差、又はアンテナポートの振幅利得のうちの少なくとも1つであってよい。
空間領域QCL関係を有するポートを通じて送信された信号は、代替的に、対応するビームペアリンク(beam pair links,BPL)を有するものとして理解されてもよい。対応するBPLは、次の:同じダウンリンクBPL、同じアップリンクBPL、ダウンリンクBPLに対応するアップリンクBPL、又はアップリンクBPLに対応するダウンリンクBPLのうちの少なくとも1つを含む。
従って、空間受信パラメータ(つまり、タイプDのQCL)は、受信ビームの方向情報を示すパラメータとして理解され得る。
5.空間関係(spatial relation,SR)
空間関係は、アップリンク送信設定インジケータ(uplink transmission configuration indicator,UL TCI)とも呼ばれ得る。空間関係は、アップリンク信号の送信ビームを決定するために使用されてもよい。空間関係は、ビームトレーニングを通じて決定されてもよい。ビームトレーニングに使用される参照信号は、例えば、SRSなどのアップリンク参照信号であってよく、又はSSB又はCSI-RSなどのダウンリンク参照信号であってもよい。
通信プロセスで、端末デバイスは、ネットワークデバイスによって示される空間関係に基づいて、送信ビームを決定してもよく、ネットワークデバイスは、同じ空間関係に基づいて、受信ビームを決定してもよい。
任意に、空間関係は、次の:パス損失推定参照信号(Pathloss Reference RS)、基準電力、補償係数(Alpha)、開ループ又は閉ループ電力制御指示、閉ループ電力制御インデックス(closedLoopIndex)、などのうちの1つ以上を含む、アップリンク送信電力制御に関するパラメータを更に含んでもよい。
SRは、各端末デバイスに対してネットワークデバイスによって設定される。以下は、SRのフォーマットである。
Figure 2024511531000004
6.制御リソースセット(control resource set,CORESET)
CORESETは、ダウンリンク制御情報を送信するために使用されるリソースセットであり、制御リソースエリア又は物理ダウンリンク制御チャネルリソースセットとも呼ばれ得る。各CORESETは、リソース要素グループ(resource element groups,REG)のグループの組であってよい。REGは、ダウンリンク制御シグナリングを使用することによって物理リソースを割り当てる基本単位であり、ダウンリンク制御シグナリングからREへのマッピングを定義するために使用される。例えば、1つのREGは、周波数領域における非参照信号(reference signal,RS)の連続した4つのリソース要素(resource elements,RE)を含んでもよい。REGは、リソース割り当てに使用される単位に過ぎず、本願に対する如何なる限定も構成すべきでないことが理解されるべきである。本願は、新しいリソース割り当て単位が同じ又は類似した機能を実装するよう将来のプロトコルで定義されることを除外するものではない。
ネットワークデバイスについて、CORESETは、PDCCHを送信するために使用され得るリソースの組として理解されてもよい。端末デバイスについては、各端末デバイスのPDCCH探索空間に対応するリソースは、CORESETに属する。言い換えれば、ネットワークデバイスは、CORESETにおいて、PDCCHを送信するために使用されるリソースを決定してもよく、端末デバイスは、CORESETに基づいてPDCCH探索空間を決定してもよい。
CORESETは時間周波数リソースを含んでもよい。例えば、周波数領域で、時間周波数リソースは、バンド幅セグメント又は1つ以上のサブバンドであってよい。時間領域で、時間周波数リソースは、1つ以上のシンボルであってよい。時間周波数リソースで、制御リソースセットは、連続的又は不連続的なリソースユニット、例えば、連続的なリソースブロック(resource block,RB)又は不連続的なRBであってよい。
更に、CORESETは、TCI状態(TCI-state)を更に含んでもよい。CORESETは複数のTCI-stateを含んでもよい、アクティブなTCI-stateは、複数のTCI-stateのうちの1つであってよい。言い換えれば、PDCCHを送信するために使用されるリソースは、具体的に、複数のTCI-stateのうちの1つを使用してもよく、使用されるべき特定のTCI-stateは、ネットワークデバイスによって指定される。例えば、ネットワークデバイスはMAC CEを端末デバイスへ送信し、MAC CEは、1つのTCI-stateのインデックスを運び、TCI-stateのインデックスは、CORESETに対応するPDCCHがTCI-stateを使用することを示す。更に、ネットワークデバイスはまた、MAC CEを使用することによってPDCCHのTCI-stateを変更してもよい。ネットワークデバイスは、種々のタイプのPDCCHを送信するために、端末デバイスに対して1つ以上のCORESETを設定してもよい。
CORESETは、例えば、上位層パラメータにおけるControlResourceSet information element(制御リソースセット情報要素)を使用することによって、設定されてもよい。上位層パラメータは、例えば、CORESETの識別子(identifier,ID)、周波数領域リソース、及び存続期間(duration)に含まれるシンボルの数を含んでもよい。CORESETを設定するために使用される具体的なパラメータは本願で限定されない。
7.TCI-state
TCI-stateは、各端末デバイスに対してネットワークデバイスによって設定される。TCI-stateは、2つの参照信号の間のQCL関係を示し得る。各TCI-stateは、サービングセルインデックス(ServeCellIndex)、バンド幅部分(bandwidthpart,BWP)識別子(identifier,ID)、及び参照信号リソース識別子を含んでもよい。参照信号リソース識別子は、例えば、次の:非ゼロ電力(non-zero power,NZP)CSI-RS参照信号リソース識別子(NZP-CSI-RS-ResourceId)、非ゼロ電力CSI-RS参照信号リソースセット識別子(NZP-CSI-RS-ResourceSetId)、又はSSBインデックス(SSB-Index)のうちの少なくとも1つであってよい。
送信ビーム(つまり、ネットワークデバイスの送信ビーム又は端末デバイスの受信ビーム)に関する情報は、TCI-stateを使用することによって示されてもよい。各TCI-stateは、TCI-stateの1つのインデックス(tci-StateId)及び2つのQCI情報(QCI information,QCI-Info)を含む。各QCI-Infoは、TCI-state内のリソース及びQCL-Infoに含まれる参照信号リソースがQCL関係を形成することを表す1つの参照信号リソース(referenceSignal)を含んでもよい。例えば、1つのTCI-stateがリソース1に対して設定され、TCI-stateに含まれるQCL-Infoに含まれるリソースがリソース2である場合に、それは、リソース1及びリソース2がQCL関係を満足することを表す。
TCI-stateは、端末デバイスに対してネットワークデバイスによって設定される。以下は、TCI-stateのフォーマットである。
Figure 2024511531000005
続く通信プロセスで、端末デバイスは、ネットワークデバイスによって示されたTCI-stateに基づいて受信ビームを決定してもよく、ネットワークデバイスは、同じTCI-stateに基づいて送信ビームを決定してもよい。
更に、TCI-stateは、グローバルに設定されてもよい。異なるセル(cell)及び異なるBWPについて設定されたTCI-stateでは、TCI-stateのインデックスが同じである場合に、対応するTCI-stateの設定も同じである。セルは、リソース管理、モビリティ管理、又はサービスユニットの観点から上位層によって記載される。各ネットワークデバイスのカバレッジは、1つ以上のサービングセルに分割されてもよく、サービングセルは、特定の周波数領域リソースを含むものと見なされてもよい。本願の実施形態で、「セル」及び「サービングセル」は、代替的に使用されてもよく、表される意味は、違いが強調されない場合に一致する。
8.TCI
TCIはTCI-stateを示してもよい。実施において、ネットワークデバイスは、上位層シグナリング(例えば、無線リソース制御(radio resource control,RRC))を使用することによって端末デバイスに対してTCI-stateリスト(list)を設定してもよい。例えば、ネットワークデバイスは、RRCメッセージにおいてモードリストを加えるためのTCI-state(tci-StatesToAddModList)を使用することによって、端末デバイスに対してTCI-stateリストを設定してもよい。TCI-stateリストは複数のTCI-stateを含んでもよい。例えば、ネットワークデバイスは、各セル内の各BWPについて最大64個のTCI-stateを設定し得る。
次いで、ネットワークデバイスは、上位層シグナリング(例えば、媒体アクセス制御コントロール要素(medium access contro-control element,MAC CE))を使用することによって1つ以上のTCI-stateをアクティブにしてもよい。アクティブにされたTCI-stateは、RRCメッセージを使用することによって設定されたTCI-stateリストのサブセットである。例えば、ネットワークデバイスは、各セル内の各BWPについて最大8つのTCI-stateをアクティブにし得る。
次いで、ネットワークデバイスは更に、物理層シグナリング(例えば、ダウンリンク制御情報(downlink control information,DCI))内のTCIフィールドを使用することによって、選択されたTCI-stateを指示してもよい。DCIは、例えば、物理ダウンリンクリソースをスケジューリングするのに適用可能なDCIであってよい。
1つのTCI-stateの設定情報は、1つ又は2つの参照信号リソース識別子と、参照信号リソース識別子に関連したQCLタイプとを含んでもよい。QCL関係がタイプA、タイプB、又はタイプCのうちの1つであるよう設定されるとき、端末デバイスは、TCI-stateの指示に基づいて物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel,PDCCH)又は物理ダウンリンク共有チャネル(physical downlink shared channel,PDSCH)を復調することができる。QCL関係がタイプDであるよう設定されるとき、端末デバイスは、信号を送信するためにネットワークデバイスによって使用される送信ビームを知ることができ、更には、チャネル測定を通じて決定されたビームペアリング関係に基づいて、信号を受信するために使用される受信ビームを決定することができる。端末デバイスは、PDCCH上のDCI内のTCIフィールドに基づいて、PDSCHを受信するための受信ビームを決定し得る。
9.単一TRPセル
単一TRPセルは、単一のTRPが送信に使用されるセルとも呼ばれる。単一TRPセルは1つのTRPのみを含み、ネットワーク側は、その1つのTRPを使用することによってセルのデータ送信を実施する。ネットワーク側は、端末デバイスに対して1つ以上の単一TRPセルを設定してもよい。各単一TRPセルは、1つのビーム障害検出リソースグループ及び1つの候補ビームリソースグループを含む設定情報の1グループに対応する。単一TRPセルでは、単一のビーム障害検出リソースグループ及び単一の候補ビームリソースグループしかセルのビーム障害回復を実施するために必要とされないことが理解され得る。TRPはネットワークデバイスであることが理解されるべきである。
例えば、セル#1は、単一のTRP(TRP#1)が送信のために使用されるセルであり、ネットワーク側は、セル#1のデータを、TRP#1を使用することによって端末デバイスへ送信する。この場合に、セル#1は単一TRPセルであると見なされ得る。この場合に、1つのビーム障害検出リソースグループ及び1つの候補ビームリソースグループが端末デバイスに対して設定される。
10.マルチTRPセル
マルチTRPセルは、複数のTRPが送信のために使用されるセルとも呼ばれる。マルチTRPセルは複数のTRPを含み、ネットワーク側は、複数のTRPを使用することによってセルのデータ送信を実施する。ネットワーク側は、端末デバイスに対して1つ以上のマルチTRPセルを設定してもよい。各マルチTRPセルは、複数のビーム障害検出リソースグループ及び複数の候補ビームリソースグループを含む設定情報の1グループに対応する。マルチTRPセルでは、複数のビーム障害検出リソースグループ及び複数の候補ビームリソースグループがセルのビーム障害回復を実施するために必要とされることが理解され得る。
例えば、セル#1は2つのTRP(TRP#1及びTRP#2)を使用し、ネットワーク側は、セル#1のデータを、TRP#1及びTRP#2を使用することによって端末デバイスへ送信する。この場合に、セル#1はマルチTRPセルであると見なされ得る。この場合に、2つの障害検出リソースグループ及び2つの候補ビームリソースグループが端末デバイスに対して設定される。
本願の実施形態は、ビームに基づいた通信システム、例えば、第5世代(5th generation,5G)システム、ニュー・ラジオ(new radio,NR)システム、ロング・ターム・エボリューション(long term evolution,LTE)システム、LTE周波数分割復信(frequency division duplex,FDD)システム、LTE時分割復信(time division duplex,TDD)システム、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(universal mobile telecommunication system,UMTS)、又は他の進化した通信システムに適用されてもよい。
本願の実施形態が適用される通信システムは、1つ以上のネットワークデバイス及び1つ以上の端末デバイスを含んでもよい。1つのネットワークデバイスは、データ又は制御シグナリングを1つ以上の端末デバイスへ送信し得る。代替的に、複数のネットワークデバイスが同時にデータ又は制御シグナリングを1つの端末デバイスに送信することがある。
例として、限定としてではなく、図1は、本願の実施形態が適用される通信システム100の模式図である。
図1に示されるように、通信システム100は、1つのネットワークデバイス110及び複数の端末デバイス(例えば、図1に示される端末デバイス120a及び端末デバイス120b)を含む。ネットワークデバイス110は同時に複数のアナログビームを複数の無線周波数チャネルで送信して、データ又は制御シグナリングを複数の端末デバイスへ送信し得る。図1に示されるように、ネットワークデバイスは同時にビーム1及びビーム2を送信し、ビーム1は、データ又は制御シグナリングを端末デバイス120aへ送信するために使用され、ビーム2は、データ又は制御シグナリングを端末デバイス120bへ送信するために使用される。ビーム1は、端末デバイス120aのサービングビームと呼ばれることがあり、ビーム2は、端末デバイス120bのサービングビームと呼ばれることがある。端末デバイス120a及び端末デバイス120bは同じセルに属してもよい。通信システム100は単一TRP送信シナリオであることが理解され得る。
例として、限定としてではなく、図2は、本願の実施形態が適用される通信システム200の模式図である。
図2に示されるように、通信システム200は、少なくとも2つのネットワークデバイス(例えば、図2に示されるネットワークデバイス210a及びネットワークデバイス210b)を含み得る。通信システム200は、少なくとも1つの端末デバイス、例えば、図2に示される端末デバイス220を更に含んでもよい。端末デバイス220は、デュアルコネクティビティ(dual connectivity,DC)技術又はマルチコネクティビティ技術を使用することによってネットワークデバイス210a及びネットワークデバイス210bとの無線リンクを確立し得る。ネットワークデバイス210aは、例えば、一次基地局であってよく、ネットワークデバイス210bは、例えば、二次基地局であってよい。この場合に、ネットワークデバイス210aは、端末デバイス220によって最初にアクセスされるネットワークデバイスであり、端末デバイス220との無線リソース制御(radio resource control,RRC)通信に関与する。ネットワークデバイス210bは、RRC再設定中に加えられてよく、追加の無線リソースを提供するよう構成される。通信システム200はマルチTRP送信シナリオであることが理解され得る。
図1及び図2は単に例であり、本願の実施形態が適用される通信システムに対する如何なる限定も構成しないことが理解されるべきである。
本願のこの実施形態での端末デバイスは、ユーザ装置(user equipment,UE)、モバイル局(mobile station,MS)、モバイル端末(mobile terminal,MT)、アクセス端末、加入者ユニット、加入者局、モバイル局、リモート局、リモート端末、モバイルデバイス、ユーザ端末、端末、無線通信デバイス、ユーザエージェント、ユーザ機器、などとも呼ばれ得る。
端末デバイスは、ユーザにボイス/データコネクティビティを提供するデバイス、例えば、無線接続機能を備えているハンドヘルドデバイス又は車載デバイスであってもよい。現在、いくつかの端末は、例えば、携帯電話機(mobile phone)、タブレットコンピュータ、ノートブックコンピュータ、パームトップコンピュータ、モバイル・インターネット・デバイス(mobile internet device,MID)、ウェアラブルデバイス、仮想現実(virtual reality,VR)デバイス、拡張現実(augmented reality,AR)デバイス、産業制御(industrial control)における無線端末、自動運転(self-driving)における無線端末、遠隔医療治療(remote medical surgery)における無線端末、スマートグリッド(smart grid)における無線端末、輸送安全(transportation safety)における無線端末、スマートシティ(smart city)における無線端末、スマートホーム(smart home)における無線端末、セルラー電話機(cellular phone)、コードレス電話機、セッション開始プロトコル(session initiation protocol,SIP)電話機、無線ローカルループ(wireless local loop,WLL)局、パーソナル・デジタル・アシスタント(personal digital assistant,PDA)、無線通信機能又は無線モデムに接続された他の処理デバイスを備えているハンドヘルドデバイス又はコンピューティングデバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、5Gネットワーク内の端末デバイス、及び将来の進化した公衆地上モバイルネットワーク(public land mobile network,PLMN)内の端末デバイスである。これは本願の実施形態で限定されない。
例として、限定としてではなく、本願のこの実施形態で、端末デバイスは、代替的に、ウェアラブルデバイスであってよい。ウェアラブルデバイスは、ウェアラブルインテリジェントデバイスとも呼ばれることがあり、ウェアラブル技術を使用することによって日常着用にインテリジェントに設計及び開発されているウェアラブルデバイス、例えば、メガネ、グローブ、時計、衣服、及び靴などの一般用語である。ウェアラブルデバイスは、身体に直接装着されるか又はユーザの衣服若しくはアクセサリに組み込まれ得るポータブルデバイスである。ウェアラブルデバイスは、ハードウェアデバイスであるだけでなく、ソフトウェアサポート、データ交換、及びクラウドインタラクションを通じて強力な機能も実装する。広い意味で、ウェアラブルインテリジェントデバイスには、スマートフォンに依存せずに全て又は一部の機能を実装することができるフル機能の大規模なデバイス、例えば、スマートウォッチ又はスマートグラスが含まれ、また、1種類のアプリケーション機能のみに焦点を当てており、スマートフォンなどの他のデバイスと協働する必要があるデバイス、例えば、様々なスマートバンド、又は身体的徴候をモニタするスマートジュエリが含まれる。
更に、本願の実施形態で、端末デバイスは、代替的に、インターネット・オブ・シングス(internet of things,IoT)システムにおける端末デバイスであってもよい。IoTは、情報技術の将来の開発の重要な部分である。IoTの主な技術的特徴は、人とマシンの相互接続及びモノとモノの相互接続のためのインテリジェントネットワークを実装するために、通信技術を使用することによってモノをネットワークへ接続することである。
更に、本願の実施形態でのネットワークデバイスは、端末デバイスと通信するよう構成されるデバイスであってよく、ネットワークデバイスは、アクセスネットワークデバイス又は無線アクセスネットワークデバイスとも呼ばれ得る。異なる無線アクセス技術を使用するシステムでは、ネットワークデバイスの名称は異なることがある。例えば、ネットワークデバイスは、送受信ポイント(transmission reception point,TRP)であってもよく、LTEシステムにおけるエボルブドNodeB(evolved NodeB,eNB又はeNodeB)であってもよく、ホームNodeB(例えば、home evolved NodeB、又はhome NodeB,HNB)又はベースバンドユニット(baseband unit,BBU)であってもよく、クラウド無線アクセスネットワーク(cloud radio access network,CRAN)シナリオにおける無線コントローラであってもよく、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーション(global system for mobile communication,GSM)又は符号分割多重アクセス(code division multiple access,CDMA)ネットワークにおけるベーストランシーバ局(Base Transceiver Station,BTS)であってもよい。代替的に、ネットワークデバイスは、中継局、アクセスポイント、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、5Gネットワーク内のネットワークデバイス、将来の進化したPLMNネットワーク内のネットワークデバイス、などであってもよく、WLANにおけるアクセスポイント(access point,AP)であってもよく、或いは、ニュー・ラジオ(new radio,NR)システムにおけるgNBであってもよい。これは本願の実施形態で限定されない。
ネットワーク構造において、ネットワークデバイスは、中央ユニット(central unit,CU)ノード、分散ユニット(distributed unit,DU)ノード、CUノード及びDUノードを含むRANデバイス、又はCU制御プレーンノード(CU-CPノード)、CUユーザプレーンノード(CU-UPノード)、及びDUノードを含むRANデバイスを含んでもよい。
ネットワークデバイスはセルにサービスを提供し、端末デバイスは、ネットワークデバイスによって割り当てられている伝送リソース(例えば、周波数領域リソース又はスペクトラムリソース)を使用することによってセルと通信する。セルはマクロ基地局(例えば、マクロeNB又はマクロgNB)に属してもよく、又はスモールセル(small cell)に対応する基地局に属してもよい。ここでのスモールセルはメトロセル(metro cell)、ミクロセル(micro cell)、ピコセル(pico cell)、フェムトセル(femto cell)などを含んでもよい。これらのスモールセルは、小さいカバレッジ及び低い送信電力という特性を有し、高レートデータ伝送サービスを提供することに適用される。
更に、本願の実施形態で記載されるネットワークアーキテクチャ及びサービスシナリオは、本願の実施形態における技術的解決法についてより明りょうに記載するよう意図され、本願の実施形態で提供される技術的解決法に対する限定を構成するものではない。当業者であれば、ネットワークアーキテクチャの進歩及び新しいサービスシナリオの新興により、本願の実施形態で提供される技術的解決法が類似した技術的課題にも適用されると知り得る。
例として、限定としてではなく、図3は、本願の実施形態に係るネットワークデバイス及び端末デバイスのハードウェア構造の模式図である。
図3に示されるように、端末デバイスは、少なくとも1つのプロセッサ101、少なくとも1つのメモリ102、及び少なくとも1つのトランシーバ103を含む。
プロセッサ101、メモリ102、及びトランシーバ103はバスを通じて接続される。プロセッサ101は、汎用の中央演算処理装置(central processing unit,CPU)、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit,ASIC)、又は本願の解決法のプログラム実行を制御するよう構成された1つ以上の集積回路であってよい。プロセッサ101は、複数のCPUを更に含んでもよく、プロセッサ101は、シングルコア(single-CPU)プロセッサ又はマルチコア(multi-CPU)プロセッサであってよい。ここでのプロセッサは、データ(例えば、コンピュータプログラム命令)を処理するよう構成された1つ以上のデバイス、回路、又はプロセッシングコアであってよい。
メモリ102は、静的な情報及び命令を記憶することができる読み出し専用メモリ(read-only memory,ROM)若しくは他のタイプの静的記憶デバイス、又は情報及び命令を記憶することができるランダムアクセスメモリ(random access memory,RAM)若しくは他のタイプの動的記憶デバイスであってよく、或いは、電気的消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(electrically erasable programmable read-only memory,EEPROM)、コンパクトディスク読み出し専用メモリ(compact disc read-only memory,CD-ROM)若しくは他のコンパクトディスクストレージ、光ディスクストレージ(コンパクトディスク、レーザディスク、光ディスク、デジタルバーサタイルディスク、ブルーレイディスク、など)、磁気ディスク記憶媒体若しくは他の磁気記憶デバイス、又は期待されるプログラムコードを命令若しくはデータ構造の形で搬送若しくは記憶するために使用可能であり、コンピュータがアクセスすることができる任意の他の媒体であってもよい。これは本願の実施形態で限定されない。メモリ102は、独立して存在してもよく、バスを通じてプロセッサ101へ接続される。メモリ102は、代替的に、プロセッサ101と一体化されてもよい。メモリ102は、本願の解決法を実行するためのアプリケーションプログラムコードを記憶するよう構成され、プロセッサ101は、実行を制御する。プロセッサ101は、本願の実施形態で提供される方法を実施するために、メモリ102に記憶されているコンピュータプログラムコードを実行するよう構成される。
トランシーバ103は送信器1031及び受信器1032を含む。トランシーバ103は、トランシーバなどの任意の装置を使用してもよく、他のデバイス又は、Ethernet、無線アクセスネットワーク(radio access network,RAN)、若しくは無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network,WLAN)などの通信ネットワークと通信するよう構成される。
任意に、端末デバイスは、出力デバイス及び入力デバイスを更に含んでもよい(図3に図示せず)。出力デバイスはプロセッサ101と通信し、複数の方法で情報を表示してもよい。例えば、出力デバイスは、液晶ディスプレイ(liquid crystal display,LCD)、発光ダイオード(light emitting diode,LED)表示デバイス、陰極線管(cathode ray tube,CRT)表示デバイス、又はプロジェクタ(projector)であってよい。入力デバイスはプロセッサ101と通信し、複数の方法でユーザから入力を受け取ってもよい。例えば、入力デバイスは、マウス、キーボード、タッチスクリーンデバイス、又はセンシングデバイスであってよい。入力及び出力は、方法の実施形態の受信及び送信に夫々対応する。
ネットワークデバイスは、少なくとも1つのプロセッサ201、少なくとも1つのメモリ202、及び少なくとも1つのトランシーバ203を含む。プロセッサ201、メモリ202、及びトランシーバ203はバスを通じて接続される。更に、プロセッサ201、メモリ202、及びトランシーバ203の関連する記載については、プロセッサ101、メモリ102、及びトランシーバ103の記載を参照されたい。詳細はここで再び記載されない。
図4は、ビーム障害回復方法に適用されるMAC CEのフォーマットの模式図である。
以下は、ネットワークデバイスが1つの端末デバイスに8つのセルを設定し、各セルが1つのビーム障害検出リソースグループ及び1つの候補ビームリソースグループにより設定される例を使用することによって、既存のMAC CEのフォーマットについて記載する。8つのセルの夫々は、1つのビーム障害検出リソースグループ及び1つの候補ビームリソースグループにより設定されている。言い換えれば、8つのセルは全て単一TRPセルである。
図4に示されるMAC CEは、1つのビットマップと、1つのビットマップ内の8つのビットとを含む。8つのビットは夫々、C、C、C、C、C、C、C、及びCと表される。8つのビットは8つのセルと一対一の対応にある。任意のビットに対応するセルが、ビーム障害が発生している単一TRPセルである場合に、MAC CEは、その任意のビットに対応する1つのオクテットを含む。任意のビットに対応するセルが、ビーム障害が発生していない単一TRPセルである場合に、MAC CEは、その任意のビットに対応する1つのオクテットを含まない。MAC CEが、任意のビットに対応する1つのオクテットを含む場合に、その1つのオクテットには、ACフィールド、Rフィールド、及び候補RS IDフィールドが含まれ得る。ACフィールドは、品質要件を満足する候補ビームリソースが存在するかどうかを示す。Rフィールドはリザーブされたフィールドであり、具体的な意味を持たない。候補RS IDフィールドは候補ビームリソースのインデックスを示す。ACフィールドにより、品質要件を満足する候補ビームリソースがないことが示されるとき、候補RS IDフィールドはリザーブされることが理解され得る。例えば、0にセットされたACフィールドにより、品質要件を満足する候補ビームリソースがないことが示されるとき、候補RS IDフィールドはリザーブされる。1にセットされたACフィールドにより、候補ビームリソースが存在することが示されるとき、候補RS IDフィールドは、新しい利用可能なビームの識別子を示す。
例えば、次のように定義される:MAC CEに含まれるビットマップ内の任意のビットが1にセットされることは、その任意のビットに対応する単一TRPセルでビーム障害が発生していることを示し、或いは、任意のビットが0にセットされることは、その任意のビットに対応する単一TRPセルでビーム障害が発生していないことを示す。8つのビットのうちの2番目のビットCに対応する単一TRPセルでビーム障害が発生していると端末デバイスが決定し、MAC CEが2番目のビットCに対応する1つのオクテットを含むとき、1つのオクテットには、ACフィールド、Rフィールド、及び候補RS IDフィールドが含まれ得るか、又は1つのオクテットには、ACフィールド及びRフィールドが含まれ得る。
図4に示されるMAC CEフォーマットは、単一TRPセルのビーム障害回復情報のみを報告することに適用可能であるが、マルチTRPセルのビーム障害回復情報を報告することには適用可能でない。言い換えれば、既存のビーム障害回復方法及び既存のMAC CEフォーマットがマルチTRPセルを含む通信システムに適用される場合に、マルチTRPセルでビーム障害が発生するとき、関連するビーム障害回復情報は、既存の方法を使用することによっては報告され得ない。
本願の実施形態はビーム障害回復方法を提供する。方法は、マルチTRPセル及び単一TRPセルを含む通信システムに適用されてよい。ビーム障害回復は、当該方法を使用することによって、時間内に実行することができる。
以下は、図5から図16を参照して、本願の実施形態で提供されるビーム障害回復方法について詳細に記載する。留意されるべきは、本願の実施形態におけるネットワーク要素間のメッセージの名称、メッセージ内のパラメータの名称、フィールドの名称、などは例に過ぎず、具体的な実施中、他の名称が存在してもよいことである。これは本願の実施形態で特に限定されない。
図5は、本願の実施形態に係るビーム障害回復方法500の模式図である。
図5に示されるように、方法500はステップ510からステップ530を含む。以下は、ステップ510からステップ530について詳細に記載する。方法500は、図2に示される通信システムに適用されてよいが、これに限られない。方法500が図2に示される通信システムに適用されるとき、方法500は、図2の端末デバイス220、並びに図2のネットワークデバイス210a及びネットワークデバイス210bによって、実行されてもよい。
ステップ510:端末デバイスは、ネットワークデバイスによって送信されたセルの設定情報を受信し、セルの設定情報はM個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループを含み、M個のビーム障害検出リソースグループはM個の候補ビームリソースグループと一対一の対応にあり、Mは整数である。
本願のこの実施形態で、M個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループは、セル内の同じ端末デバイスに対してネットワークデバイスによって設定されたリソースとして理解されてよい。Mは1に等しい。図1を参照して、例えば、ステップ510の端末デバイスが図1の端末デバイス120bであるとき、セルの設定情報における1つのビーム障害検出リソースグループ及び1つの候補ビームリソースグループは、端末デバイス120aに対してネットワークデバイス110によって設定されたリソースとして理解されてもよく、1つのビーム障害検出リソースグループは、ネットワークデバイス110でビーム障害が発生しているかどうかを検出するために使用される。Mは1よりも大きい。例えば、Mが2に等しいとき、図2を参照して、ステップ510の端末デバイスが図2の端末デバイス220であるとき、セルの設定情報は、2つのビーム障害検出リソースグループ(つまり、ビーム障害検出リソースグループ#1及びビーム障害検出リソースグループ#2)と、2つの候補ビームリソースグループ(つまり、候補ビームリソースグループ#1及び候補ビームリソースグループ#2)とを含む。ビーム障害検出リソースグループ#1及び候補ビームリソースグループ#1は、ネットワークデバイス210aに対応してよく、ビーム障害検出リソースグループ#2及び候補ビームリソースグループ#2は、ネットワークデバイス210bに対応してよい。ビーム障害検出リソースグループ#1は、ネットワークデバイス210aでビーム障害が発生しているかどうかを検出するために使用され、ビーム障害検出リソースグループ#2は、ネットワークデバイス210bでビーム障害が発生しているかどうかを検出するために使用される。2つのビーム障害検出リソースグループ及び2つの候補ビームリソースグループは、ネットワークデバイス210aのRRCシグナリングを使用することによって端末デバイス220へ配信されてよく、又はネットワークデバイス210bのRRCシグナリングを使用することによって端末デバイス220へ配信されてよい。
セルの設定情報は、M個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループを含む。各ビーム障害検出リソースグループは、S個のビーム障害検出リソースを含んでよい。各候補ビームリソースグループは、Q個の候補ビームリソースを含んでよい。各ビーム障害検出リソースは、ビーム障害検出に使用される。各候補ビームリソースは、新しい利用可能なビームを識別するために使用される。S及びQは、1以上の整数である。1つの候補ビームリソースグループ及びその候補ビームリソースグループに対応するビーム障害検出リソースグループは、1つのTRPのビーム障害回復に使用され得る。S及びQの具体的な値は、ネットワークデバイスによって設定されてよく、又は端末能力に基づいて端末デバイスによってネットワークデバイスに報告されてもよい。これはここで特に限定されない。
本願のこの実施形態で、M個のビーム障害検出リソースグループがM個の候補ビームリソースグループと一対一の対応にある方法は、特に制限されない。一例で、同じインデックスを有するビーム障害検出リソースグループ及び候補ビームリソースグループは、互いに対応し得る。他の例では、設定順序に従って、k番目のビーム障害検出リソースグループは、k番目の候補ビームリソースグループに対応し得る。任意に、M個の候補ビームリソースグループ内のリソースのインデックスは、リソースグループ内で別々に番号付けされてよい。例えば、Mが2に等しいとき、セルの設定情報は2つの候補ビームリソースグループを含み、各候補ビームリソースグループは4つのリソースを含む。各候補ビームリソースグループ内の4つの候補ビームリソースの番号は{#0,#1,#2,#3}であってよい。任意に、M個の候補ビームリソースグループ内のリソースのインデックスは、リソースグループをまたいでまとめて番号付けされる。例えば、Mが2に等しいとき、セルの設定情報は2つの候補ビームリソースグループを含み、各候補ビームリソースグループは4つの候補ビームリソースを含む。第1の候補ビームリソースグループ内の4つのリソースの番号は{#0,#1,#2,#3}であってよく、第2の候補ビームリソースグループ内の4つのリソースの番号は{#4,#5,#6,#7}であってよい。任意に、各候補ビームリソースグループに含まれるリソースの最大数がLであることが更に指定されてもよく、例えば、L=64又は32である。任意に、全ての候補ビームリソースグループ内のリソースの最大数がTであることも指定されてよく、例えば、T=64又は128である。更に、全ての候補ビームリソースグループ内リソースの数は等しいことが指定されてもよい。例えば、M=2であるとき、2つの候補ビームリソースグループ内のリソースの総数は64であり、各候補ビームリソースグループ内のリソースの数は32である。他の例として、M=2であるとき、2つの候補ビームリソースグループ内のリソースの総数は128であり、各候補ビームリソースグループ内のリソースの数は64である。代替的に、全ての候補ビームリソースグループ内のリソースの数が等しいことは指定されなくてもよい。例えば、M=2であるとき、2つの候補ビームリソースグループ内のリソースの総数は64であり、1つの候補ビームリソースグループ内のリソースの最大数は63である。他の例として、M=2であるとき、2つの候補ビームリソースグループ内のリソースの総数は128であり、1つの候補ビームリソースグループ内のリソースの最大数は127である。
本願のこの実施形態で、ステップ510でのセルは、次の2種類のセルのうちのいずれか一方であってよい。
セルタイプ1:単一TRPセル。単一のビーム障害検出リソースグループ及び単一の候補ビームリソースグループのみが、単一TRPセルに対してビーム障害回復を実行するために必要である。
Mが1に等しいとき、セルは単一TRPセルとして理解され得る。具体的に言えば、ネットワークデバイスがセルに対して1つのビーム障害検出リソースグループ及び1つの候補ビームリソースグループのみを設定する場合に、セルは単一TRPセルであると見なされてよい。セルは、端末デバイスにサービスを提供するセルであり、セルは、端末デバイスと通信する1つのTRPのみを含む。
本願のこの実施形態で、「単一TRPセル」及び「単一のビーム障害検出リソースグループにより設定されたセル」、「単一の候補ビームリソースグループにより設定されたセル」、「単一のCORESETグループを設定する」、又は「単一のビーム障害検出タイマ/カウンタを設定する」などの記載は、互いに同等である。
セルタイプ2:マルチTRPセル。複数(2以上)のビーム障害検出リソースグループ及び複数の候補ビームリソースグループが、マルチTRPセルに対してビーム障害回復を実行するために必要である。
Mが1よりも大きいとき、セルはマルチTRPセルとして理解され得る。具体的に言えば、ネットワークデバイスがセルに対してM個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループを設定し、Mが1よりも大きい整数である場合に、セルはマルチTRPセルであると見なされてよい。セルは、端末デバイスにサービスを提供するセルであり、セルは、端末デバイスと通信するM個のTRPを含む。
セルタイプ2では、セルがマルチTRPセルであるとき、セル内のダウンリンク信号は、複数のTRPを使用することによって端末デバイスへ同時に送信される。この場合に、複数のTRPは、1つのネットワークデバイスと見なされてもよく、或いは、複数のTRPは、ネットワークデバイス全体の複数の送信器と見なされてもよい。
本願のこの実施形態で、「複数のTRPを使用する」、「複数のビーム障害検出リソースグループが設定される」、「複数の候補ビームリソースグループが設定される」、「複数のCORESETグループが設定される」、又は「複数のビーム障害検出タイマ/カウンタが設定される」などの記載は、互いに同等である。
本願のこの実施形態で、セルの設定情報は、セル内の端末デバイスに対してネットワークデバイス(例えば、基地局)によって設定されたリソースである。ネットワークデバイスが端末デバイスに対して1つのセルのみを設定する場合に、ネットワークデバイスによって端末デバイスへ送信される設定情報は、1つのセルの設定情報を含む。セルの設定情報は、1つのセルの設定情報と見なされてもよい。言い換えれば、端末デバイスがセルの設定情報を受信することは、端末デバイスがネットワークデバイスから設定情報を受信することとして理解されてもよい。キャリアアグリゲーション(carrier aggregation,CA)モードにおいて、ネットワークデバイスは、通常、端末デバイスに対して複数のセル(つまり、サービングセル)を設定する。ネットワークデバイスが端末デバイスに対してK(Kは1よりも大きいときである)個のセルを設定する場合に、ネットワークデバイスによって端末デバイスへ送信される設定情報は、K個のセルの設定情報を含む。セルの設定情報は、K個のセルの設定情報内の1つのセルの設定情報として理解されてよい。この場合に、端末デバイスがセルの設定情報を受信することは、端末デバイスがネットワークデバイスから設定情報を受信し、その設定情報からセルの設定情報を取得することとして理解されてもよい。K個のセルの中で、いくつかのセルは単一TRPセルであり、いくつかのセルはマルチTRPセルである。これはここで特に制限されない。K個のセルのうちの1つが単一TRPセルである場合に、ネットワークデバイスは、その1つのセルに対して単一のビーム障害検出リソースグループ及び単一の候補ビームリソースグループを設定しさえすればよい。K個のセルのうちの1つがマルチTRPセルである場合に、ネットワークデバイスは、その1つのセルに対して複数のビーム障害検出リソースグループ及び複数の候補ビームリソースグループを設定する必要がある。
例えば、ネットワークデバイス(例えば、基地局)は、同じ端末デバイスに対して8つのセルを設定する(以下の表1を参照)。記載を簡単にするために、8つのセルは夫々、セル1、セル2、セル3、セル4、セル5、セル6、セル7、及びセル8と表される。セル1、セル2、セル3、及びセル4の夫々は、2つのTRPが伝送のために使用されるセル(つまり、マルチTRPセルの例)であり、TRPは、4つのセルの夫々に対して2つのビーム障害検出リソースグループ及び2つの候補ビームリソースグループを設定する必要がある。マルチTRPセル内のTRPがどのようにリソースを設定するかを説明するために、セル1が例として使用される。セル1は、同じ端末デバイスと通信する2つのTRPを含む。2つのTRPは、端末デバイスに対して1つのビーム障害検出リソースグループ及び1つの候補ビームリソースグループを夫々設定する。従って、端末デバイスに設定されるビーム障害検出リソースグループの数は2であり、端末デバイスに設定される候補ビームリソースグループの数も2である。セル5、セル6、セル7、及びセル8は全て単一TRPセルであり、ネットワークデバイスは、4つのセルの夫々に対して単一のビーム障害検出リソースグループ及び単一の候補ビームリソースグループを設定する必要がある。単一TRPセル内のTRPがどのようにリソースを設定するかを説明するために、セル5が例として使用される。セル5は、同じ端末デバイスと通信する1つのTRPを含み、1つのTRPは、端末デバイスに対して1つのビーム障害検出リソースグループ及び1つの候補ビームリソースグループを設定する。
Figure 2024511531000006
任意のセルの設定情報は、スケジューリング要求(scheduling requirement,SR)リソースを更に含んでもよい。ネットワークデバイスが1つの端末デバイスに対して複数のセルを設定し、複数のセルの少なくとも1つがマルチTRPセル(例えば、表1のセル1)である場合に、ネットワークデバイスは、1つの端末デバイスに対して複数のSRリソースを設定する必要があり、複数のSRリソースは、複数のTRPと一対一の対応にあり、或いは、ネットワークデバイスは1つのSRリソースを設定するが、1つのSRリソースは複数の空間関係(spatial relation)パラメータ(つまり、アップリンク送信ビーム)を有する。ネットワークデバイスによって端末デバイスに対して設定される全てのセルが単一TRPセル(例えば、表1のセル6)である場合に、ネットワークデバイスは、1つのSRリソースのみを設定する必要があり、1つのSRリソースは、単一の空間関係(spatial relation)パラメータのみを有する。
本願のこの実施形態で、ネットワークデバイスが端末デバイスに対してセルの設定情報を設定する方法は、特に制限されない。例えば、ネットワークデバイスは、明示的な方法で端末デバイスに対して情報を設定してもよい。例えば、ネットワークデバイスは、代替的に、暗黙的な方法で端末デバイスに対して情報を設定してもよい。
以下は、説明のために、ネットワークデバイスが端末デバイスに対してビーム障害検出リソースグループを設定する例を使用する。
方法1:設定情報はM個のビーム障害検出リソースグループを含み、M個のビーム障害検出リソースグループの夫々は1つ以上のビーム障害検出リソースを含む。方法1は、ネットワークデバイスが明示的な方法で端末デバイスに対してビーム障害検出リソースグループを設定するものとして理解されてよい。
例えば、設定情報内の各ビーム障害検出リソースグループは、次の形で設定されてよい:
ビーム障害検出リソースグループ(例えば、RadioLinkMonitoringRSSet){
ビーム障害検出リソースグループインデックス(例えば、RadioLinkMonitoringRSSetID),
ビーム障害検出リソースリスト(例えば、RadioLinkMonitoringRSList)
ビーム障害検出リソースグループインデックスは、ビーム障害検出リソースグループを識別するために使用され、ビーム障害検出リソースリストは、M個のビーム障害検出リソースを含む。
方法2:設定情報はM個のCORESETグループ又はM個のCORESETグループを構成するK個のCORESETを含み、KはM以上の正の整数である。方法2は、ネットワークデバイスが暗黙的な方法で端末デバイスに対してビーム障害検出リソースグループを設定するものとして理解されてよい。
方法2では、各CORESETグループ内のCORESETのQCLリソースが、ビーム障害検出リソースグループとして使用される。1つのCORESETグループ内の全てのCORESETのQCLリソースが、ビーム障害検出リソースグループとして使用されてもよい。代替的に、リソースオーバヘッドを減らすために、1つのCORESETグループ内のK(例えば、K=1又はK=2)個のCORESETのQCLリソースのみが、ビーム障害検出リソースグループとして制限される。具体的に、最小又は最大のインデックスを有するK個のCORESETが使用されてよく、或いは、最初のK個のCORESET又は最後のK個のCORESETが、CORESET設定シーケンスにおいて使用されてもよい。QCLリソースは、タイプA、タイプB、タイプC、又はタイプDのQCLリソースであってよい。任意に、QCLリソースがビーム障害検出リソースとして使用されるCORESETの総数Mは、代替的に、各CORESETグループで制限されてもよく、Mは正の整数(例えば、M=1、M=2、M=3、又はM=4)である。K及びMの値は、ネットワークデバイスによって設定されてよく、或いは、端末能力に基づいて端末デバイスによってネットワークデバイスに報告されてもよい。
留意されるべきは、本願のこの実施形態で、例えば、ビーム障害検出に使用されるリソースはビーム障害検出リソースと呼ばれ、新しい利用可能なビームを識別するために使用されるリソースは候補ビームリソースと呼ばれることである。ビーム障害検出に使用されるリソース及び/又は新しい利用可能なビームを識別するために使用されるリソースは、具体的な実施中に他の名称を有してもよい。2種類のリソースの名称は、本願のこの実施形態で特に限定されない。
ステップ520:端末デバイスはビーム障害検出を実行する。
以下は、端末デバイスがビーム障害検出リソースグループ#1を測定する例を使用することによって、端末デバイスによって実行されるビーム障害検出について詳細に説明する。ビーム障害検出リソースグループ#1は、ステップ510でのM個のビーム障害検出リソースグループのうちのいずれか1つとして理解されてよく、M個の候補ビームリソースグループのうちの、ビーム障害検出リソースグループ#1に対応する候補ビームリソースグループは、候補ビームリソースグループ#1である。
任意に、端末デバイスは、ビーム障害検出リソースグループ#1内の各ビーム障害検出リソースを測定してもよい。各ビーム障害検出リソースの品質が第1閾値よりも低いとき、端末デバイスは、ビーム障害検出リソースグループ#1でビーム障害が発生していることを決定する。
一例で、セルの設定情報はM個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループを含み、Mは1よりも大きい整数である。M個のビーム障害検出リソースグループの夫々に対してビーム障害検出を実行した後、端末デバイスは、M個のビーム障害検出リソースグループの少なくとも1つでビーム障害が検出されることを決定する。Mが1よりも大きいとき、セルはマルチTRPセルであることが理解され得る。この場合に、ビーム障害がM個のビーム障害検出リソースグループのうちの1つでのみ検出される場合に、端末デバイスは、セルでビーム障害が発生していることを決定し得る。
他の例では、セルの設定情報はM個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループを含み、Mは1に等しい。M個のビーム障害検出リソースグループの夫々に対してビーム障害検出を実行した後、端末デバイスは、M個のビーム障害検出リソースグループでビーム障害が検出されることを決定する。Mが1に等しいとき、セルは単一TRPセルであり、ビーム障害はM個のビーム障害検出リソースグループで検出される、つまり、端末デバイスは、セルに設定された1つのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを検出することが理解され得る。
M個のビーム障害検出リソースグループはM個のTRPに対応し、ビーム障害がM個のTRPで発生しているかどうかを検出するために夫々使用されることが理解されるべきある。従って、ビーム障害リソースグループでビーム障害が発生していることを検出することは、ビーム障害検出リソースグループに対応するTRPでビーム障害が発生していることを検出することと同等である。例えば、ビーム障害検出リソースグループ#1はTRP#1に対応し、ビーム障害検出リソースグループ#1でビーム障害が発生していることを検出することは、TRP#1でビーム障害が発生していることを検出することと同等である。
ステップ530:Mが1よりも大きい整数であり、ビーム障害がM個のビーム障害検出リソースグループのうちの少なくとも1つで発生しているとき、端末デバイスは、第1MAC CEを使用することによって、セルに対応するビーム障害回復情報を送信する。
ステップ530で、Mは1よりも大きい整数であり、セルはマルチTRPセルとして理解され得る。セルに設定された少なくとも1つのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生する限り、端末デバイスは、第1MAC CEを使用することによって、セルに対応するビーム障害回復情報を送信してよい。
例えば、Mが2に等しいとき、セルの設定情報は2つのビーム障害検出リソースグループ及び2つの候補ビームリソースグループを含む。2つのビーム障害検出リソースグループのうちの1つでビーム障害が発生していることを端末デバイスが検出する場合に、端末デバイスは、第1MAC CEを使用することによって、セルに対応するビーム障害回復情報を送信し得る。代替的に、2つのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを端末デバイスが検出する場合に、端末デバイスは、第1MAC CEを使用することによって、セルに対応するビーム障害回復情報を送信し得る。
ビーム障害が1つのビーム障害検出リソースグループで発生することは、ビーム障害検出リソースグループ内の全てのリソースが前もってセットされた閾値よりも低いこととして理解されてよい。例えば、ビーム障害検出リソースグループ#1は全部でk個のリソースを含む。k個のリソースが全て前もってセットされた閾値よりも低いとき、ビーム障害検出リソースグループ#1でビーム障害が発生していると見なされてよい。kは整数である。
任意に、いくつかの実施において、ビーム障害が1つのビーム障害検出リソースグループで発生することは、代替的に、ビーム障害検出リソースグループ内の一部のリソースが前もってセットされた閾値よりも低いこととして理解されてもよい。例えば、ビーム障害検出リソースグループ#1は全部で4つのリソースを含む。6つのリソースのうちの4つが全て前もってセットされた閾値よりも低いとき、ビーム障害検出リソースグループ#1でビーム障害が発生していると見なされてよい。
ステップ530で、Mが1よりも大きいとき、ビーム障害が少なくとも1つのビーム障害検出リソースグループで検出されることは、次の2つのケースに分類できる。
ケース1:セルのM(M>1)個のビーム障害検出リソースグループの中で、一部のビーム障害検出リソースグループでビーム障害が検出される。この場合に、セルに対応するビーム障害回復情報は、第1MAC CEを使用することによって送信されてよい。この方法は、次のセルに適用可能であるが限られない:セルは一次セル(primary cell,Pcell)であり、セルは、二次セルグループ内の一次セル(primary SCG cell,PSCell)であり、セルは二次セル(secondary cell,SCell)である。SCG(secondary cell group)は、2つの設定されたセルグループのうちの二次セルグループであってよい。他方のセルグループはマスターセルグループ(master cell group,MCG)である。
ケース2:セルのM(M>1)個のビーム障害検出リソースグループの中で、全てのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が検出される。この場合に、どのようにビーム障害回復情報が送信されるかは、セルのタイプに依存する。セルがSCellである場合に、セルに対応するビーム障害回復情報は、第1MAC CEを使用することによって送信されてよい。セルがPcellである場合に、セルに対応するビーム障害回復情報は、ランダムアクセスプロセスを使用することによって送信されてよい。セルがPSCellである場合に、セルに対応するビーム障害回復情報は、第1MAC CEを使用することによって送信されてよく、或いは、セルに対応するビーム障害回復情報は、ランダムアクセスプロセスを使用することによって送信されてもよい。本願のこの実施形態で、セルがマルチTRPセルであるとき、端末は、第1MAC CEを使用することによって、セルに対応するビーム障害回復情報を送信する。セルに対応するビーム障害回復情報は、次の情報:M個のビーム障害検出リソースグループのうちの、ビーム障害が検出されるビーム障害検出リソースグループに対応するビーム障害回復情報、及びM個のビーム障害検出リソースグループのうちの、ビーム障害が検出されないビーム障害検出リソースグループに関する情報、を含んでよい。M個のビーム障害検出リソースグループのうちの、ビーム障害が検出されるビーム障害検出リソースグループに対応するビーム障害回復情報は、M個のビーム障害検出リソースグループのうちの、ビーム障害が検出されるビーム障害検出リソースグループに関する情報を少なくとも含む。任意に、M個のビーム障害検出リソースグループのうちの、ビーム障害が検出されるビーム障害検出リソースグループに対応するビーム障害回復情報は、代替的に、ビーム障害が発生しているビーム障害検出リソースグループの要件を満足する候補ビームリソースが存在するかどうかを含んでもよい。任意に、M個のビーム障害検出リソースグループのうちの、ビーム障害が検出されるビーム障害検出リソースグループに対応するビーム障害回復情報は、代替的に、M個のビーム障害検出リソースグループのうちの、ビーム障害が検出されるビーム障害検出リソースグループに対応する候補ビームリソースグループに関する情報を含んでもよい。
本願のこの実施形態で提供される第1タイプの第1MAC CEのフォーマットは、「セルに対応するビーム障害回復情報は、次の情報:M個のビーム障害検出リソースグループのうちの、ビーム障害が検出されるビーム障害検出リソースグループに対応するビーム障害回復情報、及びM個のビーム障害検出リソースグループのうちの、ビーム障害が検出されないビーム障害検出リソースグループに関する情報、を含んでよい」という例を使用することによって、以下で記載される。
第1タイプの第1MAC CEのフォーマット
本願のこの実施形態で提供される第1タイプの第1MAC CEは、1つのビットマップを含む。1つのビットマップはP個のビット(bits)を含んでよい。ビットマップ内の少なくとも1ビット(つまり、ビットマップ内の少なくとも1フィールド)は、端末デバイスに対してネットワークデバイスによって設定されたセルに対応し、ビットの値は0又は1であってよい。言い換えれば、P個のビットのうちの一部のビットはいずれのセルにも対応しないことがある。いずれのセルにも対応しないビットは、本願では特に設計されない。いくつかの実施において、1つのビットマップが8つのビットを含むとき、Pは8以下の正の整数になる。例えば、1つのビットマップは8つのビットを含んでよく(つまり、Pは8に等しい)、8つのビットは8つのセルと一対一に対応する。例えば、1つのビットマップは8つのビットを含んでよく(つまり、Pは8に等しい)、8つのビットのうちの3つのビットのみが3つのセルと一対一の対応にあり、8つのビットのうちの残り5つのビットは、いずれのセルにも対応しない。例えば、1つのビットマップは5つのビットを含んでよく(つまり、Pは5に等しい)、5つのビットのうちの3つのビットのみが3つのセルと一対一の対応にあり、5つのビットのうちの残り2つのビットは、いずれのセルにも対応しない。いずれのセルにも対応しないビットは、本願では特に設計されない。
以下は、ビットマップ内のビットとセルとの間の対応方法について記載する。対応方法には、対応方法1及び対応方法2がある。2つの対応方法は、特定のセルに対応するビットにのみ適用可能であり、すなわち、以下の記載におけるビットは、特定のセルに対応するビットのみを表すことが理解されるべきである。
対応方法1
方法1で、ビットマップ内の1ビットは、1つの設定されたセルに対応し、1ビットの値は、その1ビットに対応するセルでビーム障害が発生しているかどうかを示し、1ビットに対応するセルは、単一TRPセル又はマルチTRPセルであってよい。
1ビットに対応するセルが単一TRPセルであるとき、1ビットの値はヌルであり、端末デバイスはビットの値を無視し、1ビットを、情報を含まないリザーブされたフィールドと見なす。また、1ビットに対応するセルが単一TRPセルであるとき、1ビットの値はデフォルトで第1値であり、ネットワークデバイスは、1ビットの値を他の値にセットすることができず、或いは、端末デバイスは、ネットワークデバイスによってセットされたビットの値に関わらず、1ビットの値を第1値と見なすことも理解され得る。第1値は、1ビットに対応するセルでビーム障害が発生していないことを示す。例えば、第1値は0又は1であってよい。1ビットに対応するセルに対して設定されるビーム障害検出リソースグループ又は候補ビームリソースグループの数が0であるとき、前述の情報はやはり使用されてよいことが理解され得る。言い換えれば、セルに対応する1ビットの値はヌルであるか、又はデフォルトで第1値である。
1ビットに対応するセルがマルチTRPセルであるとき、ビットの値は、セルでビーム障害が発生しているかどうかを示す。例えば、1ビットの値が1であることは、1ビットに対応するセル内の少なくとも1つのTRPでビーム障害が発生している、すなわち、少なくとも1つのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が検出される、ことを示す。この場合に、第1MAC CEは1つ以上のオクテットを更に含む。1つ以上のオクテットは、1つ以上のオクテットに対応するセルのビーム障害回復情報を示すフィールドを含む。例えば、次のように定義され得る:1ビットの値が0であることは、1ビットに対応するセルでビーム障害が発生していない、すなわち、全てのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が検出されない、ことを示す。この場合に、第1MAC CEは、前述の1つ以上のオクテットを含まない。他の例として、次のように定義され得る:1ビットの値が0であることは、1ビットに対応するセル内の少なくとも1つのTRPでビーム障害が発生していることを示し、1ビットの値が1であることは、1ビットに対応するセルでビーム障害が発生していないことを示す。1つのマルチTRPセルでビーム障害が発生しているかどうかは、1つのマルチTRPセルに対して設定された少なくとも1つのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が検出されるかどうかとして理解されてよい。ビットとセルとの間の対応は、i番目のビット又はビットマップ内でCとの名称を持ったビットが、インデックスがiであるセルに対応することを含むが、これらに限られない。ここで、iは0以上の整数である。
対応方法2
方法2で、ビットマップ内のビットは、マルチTRPセルのみに対応することができ、ビットの値は、ビットに対応するセルでビーム障害が発生しているかどうかを示す。例えば、ビットの値が1であることは、ビットに対応するセル内の少なくとも1つのTRPでビーム障害が発生している、すなわち、少なくとも1つのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が検出される、ことを示す。この場合に、第1MAC CEは1つ以上のオクテットを更に含む。1つ以上のオクテットは、フィールドに対応するセルのビーム障害回復情報を含む。ビットの値が0であることは、ビットに対応するセルでビーム障害が発生していない、すなわち、全てのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が検出されない、ことを示す。この場合に、第1MAC CEは、前述の1つ以上のオクテットを含まない。他の例として、ビットの値が0であることは、ビットに対応するセル内の少なくとも1つのTRPでビーム障害が発生していることを示し、ビットの値が1であることは、ビットに対応するセルでビーム障害が発生していないことを示す。1つのマルチTRPセルでビーム障害が発生しているかどうかは、1つのマルチTRPセルに対して設定された少なくとも1つのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が検出されるかどうかとして理解されてよい。ビットとセルとの間の対応は、i番目のビット又はビットマップ内でCとの名称を持ったビットが、設定されたマルチTRPセル内のi番目のマルチTRPセル又はi番目の最小インデックス若しくはi番目の最大インデックスを持ったマルチTRPセルに対応することを含み、ここで、iは0以上の整数である。例えば、ネットワークデバイスが1つの端末デバイスに対して8つのセルを設定し、セル1、セル3、セル5、及びセル7がマルチTRPセルである場合に、ビットマップ内のC、C、C、及びCは、セル1、セル3、セル5、及びセル7に夫々対応する。
第1タイプの第1MAC CEは、マルチTRPセルのビーム障害回復情報を報告するためにのみ使用されることが理解され得る。単一TRPセルについては、たとえビーム障害が単一TRPセルで発生するとしても、第1タイプの第1MAC CEは、単一TRPセルのビーム障害回復情報を報告するために使用されない。
任意に、いくつかの実施において、第1タイプの第1MAC CEに含まれる1つのビットマップ内の1ビットは、M個のオクテット(octets又はbytes)に対応する。
M個のオクテットは、M個のビーム障害検出リソースグループと一対一の対応にあるか、
M個のオクテットは、M個の候補ビームリソースグループと一対一の対応にあるか、
M個のオクテットは、M個の送受信ポイントTRPと一対一の対応にあるか、又は
M個のオクテットは、M個のCORESETグループと一対一の対応にある。
1ビットがM個のオクテットに対応することは、1ビットの値が第2値である場合に、第1MAC CEに、1ビットに対応するセルのビーム障害回復情報を運ぶために使用されるM個のオクテットが含まれ、そうでない場合には、M個のオクテットは含まれない、こととして理解されてよい。第2値は、1ビットに対応するセルでビーム障害が発生していることを示す。M個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループの中で、各ビーム障害検出リソースグループ及び候補ビームリソースグループに関連した候補ビームリソースグループは、1つのTRPに対応し、そのTRPに対してビーム障害の検出及び回復が行われる。
M個のオクテットがM個のビーム障害検出リソースグループと一対一の対応にあることは、具体的に、M個のオクテット内のj番目のオクテットがM個のビーム障害検出リソースグループ内のj番目のビーム障害検出リソースグループに対応することであってよい。j番目のビーム障害検出リソースグループは、設定順又はインデックス順にソートされているj番目のビーム障害検出リソースグループであってよい。同様に、M個のオクテットがM個の候補ビームリソースグループと一対一の対応にあることは、具体的に、M個のオクテット内のj番目のオクテットがM個の候補ビームリソースグループ内のj番目の候補ビームリソースグループに対応することであってよい。j番目の候補ビームリソースグループは、設定順又はインデックス順にソートされているj番目の候補ビームリソースグループであってよい。同様に、M個のオクテットがM個のCORESETグループと一対一の対応にあることは、具体的に、M個のオクテット内のj番目のオクテットがM個のCORESETグループ内のj番目のCORESETグループに対応することであってよい。j番目のCORESETグループは、設定順又はインデックス順にソートされているj番目のCORESETグループであってよく、jは、M以下の正の整数である。
本願のこの実施形態で、「TRP」、「ビーム障害検出リソースグループ」、「候補ビームリソースグループ」、及び「CORESETグループ」などの記載は、互いに同等であることが理解され得る。当該記載によって示される意味は、違いが強調されない場合に一致する。
1ビットはM個のオクテットに対応する。1ビットは、端末デバイスに対してネットワークデバイスによって設定された1つのセルに対応する1ビットとして理解されてよく、1ビットに対応するセルは、ビーム障害が発生しているマルチTRPセルである。例えば、ビーム障害は、マルチTRPセル内の1つのTRPで発生することがある。代替的に、ビーム障害は、マルチTRPセル内のいくつか又は全てのTRPで発生することがある。ビーム障害が1つのセルで発生することは、端末デバイスが、1つのセルの設定情報に含まれるM個のビーム障害検出リソースグループのうちの少なくとも1つでビーム障害が発生していることを検出することとして理解されてもよい。
例えば、第1タイプの第1MAC CEに含まれる1つのビットマップ内の最初のビットCは、セル1に対応し、ネットワークデバイスは、セル1に対してM個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループを設定し、Mは1よりも大きい整数である。M個のビーム障害検出リソースグループのうちの少なくとも1つでビーム障害が発生している場合に、第1MAC CEは、最初のビットCに対応するM個のオクテットを含み、M個のオクテットは、M個のビーム障害検出リソースグループと一対一の対応にあってよく、M個のオクテットは、M個の候補ビームリソースグループと一対一の対応にあるか、又はM個のオクテットは、M個の送受信ポイントTRPと一対一の対応にある。
任意に、M個のオクテットの夫々は1つの第1フィールド(field)を含み、第1フィールドは、各オクテットに対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が検出されるかどうかを示す。本願のこの実施形態で、ビーム障害検出リソースグループ及びTRPは互いに同等であることができる。言い換えれば、第1フィールドは、各オクテットに対応するTRPでビーム障害が発生していることも示し得る。第1フィールドの長さは1ビットであってよい。この場合に、第1フィールドは、第1フィールドのオクテットの第1ビット又は第2ビットに位置してよい。第1フィールドにより、第1フィールドのオクテットに対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が検出されることが示されるとき、第1フィールドのオクテット内の残りの他のフィールドは、更なるビーム障害回復情報を運ぶ。第1フィールドにより、第1フィールドのオクテットに対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が検出されないことが示されるとき、第1フィールドのオクテット内の残りのフィールドはリザーブされ、すなわち、ビーム障害回復情報はなく、端末デバイスは残りのフィールドを無視してもよい。任意に、第1フィールドの長さは、代替的に、より多いビットであってもよい。例えば、第1フィールドの長さは、代替的に、2ビットであってもよい。この場合に、第1フィールドは、第1フィールドのオクテットの最初の2ビットを使用してもよい。任意に、M個のオクテットの夫々は1つの第2フィールドを更に含み、第2フィールドは、各オクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビームリソースが存在するかどうかを示す。代替的に、第2フィールドは、各オクテットに候補ビームリソースに関する情報が存在するかどうかを示す。本願のこの実施形態で、候補ビームリソースグループ及びTRPは互いに同等であることができる。言い換えれば、第2フィールドは、代替的に、各オクテットに対応するTRPに品質要件を満足する候補ビームリソースがあるかどうかを示し得る。第2フィールドの長さは1ビットであってよい。この場合に、第2フィールドは、第2フィールドのオクテットの第1ビット、第2ビット、又は第3ビットに位置してよい。第2フィールドにより、第2フィールドのオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビームリソースが存在することが示されるとき、第2フィールドのオクテット内の残りの他のフィールドは、更なるビーム障害回復情報を運ぶ。第2フィールドにより、第2フィールドのオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビームリソースがないことが示されるとき、第2フィールドのオクテット内の残りのフィールドはリザーブされ、すなわち、ビーム障害回復情報はなく、端末デバイスは残りのフィールドを無視してもよい。任意に、第2フィールドの長さは、代替的に、より多いビットであってもよい。例えば、第2フィールドの長さは、代替的に、2ビットであってもよい。この場合に、第2フィールドは、第2フィールドのオクテットの最初の2ビットを使用してもよい。
任意に、M個のオクテットの夫々は1つの第3フィールドを更に含み、第3フィールドは、各オクテットに対応する候補ビームリソースグループ内で決定され品質要件を満足する候補ビームリソースに関する情報を示す。本願のこの実施形態で、候補ビームリソースグループ及びTRPは互いに同等であることができる。言い換えれば、第3フィールドは、代替的に、各オクテットに対応するTRPにおいて品質要件を満足する候補ビームリソースに関する情報が存在するかどうかを示してもよい。第3フィールドの長さは6ビット又は5ビットであってよい。例えば、第3フィールドの長さが6ビットであるとき、第3フィールドは、具体的に、当該フィールドのオクテットの最後の6ビットであることができる。例えば、第3フィールドの長さが5ビットであるとき、第3フィールドは、具体的に、当該フィールドのオクテットの最後の5ビットであることができる。任意に、第3フィールドの長さは、代替的に、他の値であってもよい。これは具体的にここで限定されない。
任意に、第3フィールドは、各オクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビームリソースが存在するかどうかを示してもよい。例えば、第3フィールドのフィールド値は、品質要件を満足する候補ビームリソースがないことを示し、残りのフィールド値は、品質要件を満足する特定の候補ビームリソースに関する情報を示す。例えば、第3フィールドの長さは6ビットであり、フィールド値000000は、品質要件を満足する候補ビームリソースがないことを示し、残りのフィールド値は、品質要件を満足する特定の候補ビームリソースに関する情報を示す。代替的に、フィールド値111111は、品質要件を満足する候補ビームリソースがないことを示し、残りのフィールド値は、品質要件を満足する特定の候補ビームリソースに関する情報を示す。言い換えれば、残り63個のフィールド値は、63個の候補ビームリソースのうちの1つを個別に示し得る。ネットワークデバイスによって端末デバイスに対して設定される候補ビームリソースグループは、最大63個の候補ビームリソースを含むことが指定されてもよい。代替的に、ネットワークデバイスによって端末デバイスに対して設定される2つの候補ビームリソースグループは、全部で最大63個の候補ビームリソースを含むことが指定されてもよい。他の例として、第3フィールドの長さは5ビットであり、フィールド値00000は、品質要件を満足する候補ビームリソースがないことを示し、残りのフィールド値は、品質要件を満足する特定の候補ビームリソースに関する情報を示す。代替的に、フィールド値11111は、品質要件を満足する候補ビームリソースがないことを示し、残りのフィールド値は、品質要件を満足する特定の候補ビームリソースに関する情報を示す。言い換えれば、残り31個のフィールド値は、31個の候補ビームリソースのうちの1つを個別に示し得る。ネットワークデバイスによって端末デバイスに対して設定される候補ビームリソースグループは、最大31個の候補ビームリソースを含むことが指定されてもよい。代替的に、ネットワークデバイスによって端末デバイスに対して設定される2つの候補ビームリソースグループは、全部で最大31個の候補ビームリソースを含むことが指定されてもよい。他の例として、第3フィールドの長さは7ビットであり、フィールド値0000000は、品質要件を満足する候補ビームリソースがないことを示し、残りのフィールド値は、品質要件を満足する特定の候補ビームリソースに関する情報を示す。代替的に、フィールド値1111111は、品質要件を満足する候補ビームリソースがないことを示し、残りのフィールド値は、品質要件を満足する特定の候補ビームリソースに関する情報を示す。言い換えれば、残り127個のフィールド値は、127個の候補ビームリソースのうちの1つを個別に示し得る。ネットワークデバイスによって端末デバイスに対して設定される候補ビームリソースグループは、最大127個の候補ビームリソースを含むことが指定されてもよい。代替的に、ネットワークデバイスによって端末デバイスに対して設定される2つの候補ビームリソースグループは、全部で最大127個の候補ビームリソースを含むことが指定されてもよい。
M個のオクテットの夫々は、前述のフィールドのいずれか1つしか含まなくてもよい。具体的に言えば、M個のオクテットの夫々は、1つの第1フィールドしか含まなくてもよい。代替的に、M個のオクテットの夫々は、1つの第2フィールドしか含まなくてもよい。代替的に、M個のオクテットの夫々は、1つの第3フィールドしか含まなくてもよい。
任意に、M個のオクテットの夫々は、前述のフィールドのうちの任意のいくつかのフィールドを含んでよい。例えば、M個のオクテットの夫々は、1つの第1フィールド及び1つの第2フィールドを含んでよい。例えば、M個のオクテットの夫々は、1つの第1フィールド、1つの第2フィールド、及び1つの第3フィールドを含んでよい。例えば、M個のオクテットの夫々は、1つの第1フィールド及び1つの第3フィールドを含んでよい。
任意に、M個のオクテットの任意の1つでの第1フィールドにより、その任意のオクテットに対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が検出されないことが示される場合に、任意のオクテット内の残りのフィールドはリザーブされる。
例えば、M個のオクテットの任意の1つが第1フィールド及び第2フィールドを含み、その任意のオクテットの第1フィールドにより、任意のオクテットに対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が検出されないことが示される場合に、その任意のオクテットの第2フィールドはリザーブされる。相応して、ネットワークデバイスが第1MAC CEを受信した後、ネットワークデバイスは、任意のオクテットに対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していないことを決定し得る。M個のオクテットの任意の1つが第1フィールド、第2フィールド、及び第3フィールドを含み、その任意のオクテットの第1フィールドにより、任意のオクテットに対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が検出されないことが示される場合に、任意のオクテットの第2フィールド及び第3フィールドはリザーブされる。M個のオクテットの任意の1つが第1フィールド、第2フィールド、及び第3フィールドを含み、その任意のオクテットの第1フィールドにより、任意のオクテットに対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が検出されることが示され、任意のオクテットの第2フィールドにより、任意のオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビームリソースが存在しないことが示される場合に、任意のオクテットの第3フィールドはリザーブされる。相応して、ネットワークデバイスが第1MAC CEを受信した後、ネットワークデバイスは、任意のオクテットに対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることと、そのビーム障害検出リソースグループに対応する候補ビームリソースがないこととを決定し得る。
第1タイプの第1MAC CEは、マルチTRPセルのビーム障害回復情報を報告するために使用されることが理解され得る。単一TRPセルについては、たとえ単一TRPセルでビーム障害が発生するとしても、第1MAC CEは、単一TRPセルのビーム障害回復情報をネットワークデバイスに報告するために使用されない。
例えば、ネットワークデバイスが端末デバイス#1に対して1つのビーム障害検出リソースグループ#1及び1つの候補ビームリソースグループ#1のみを設定する、言い換えれば、端末デバイス#1がネットワークデバイスと通信するセルが単一TRPセルである場合に、当該セルに対応するビットマップ内のビットの値にかかわらず(言い換えれば、ビットに対応する単一TRPセルでビーム障害が発生しているかどうかにかかわらず)、端末デバイスは、デフォルトで、ビットに対応する単一TRPセルでビーム障害が発生していないと見なす。従って、第1MAC CEは、ビットに対応するオクテットを含まず、端末デバイスは、第1MAC CEを使用することによって、ビットに対応する単一TRPセルのビーム障害回復情報を送信しない。
「第1タイプの第1MAC CEに含まれるビットマップ内の1ビットは1つのフィールドに対応し、1つのフィールドは1つのセルに対応する」という例を使用することによって上記の説明が与えられていることが更に理解されるべきである。任意に、第1タイプの第1MAC CEは複数のフィールドを含み、複数のフィールドの夫々は1つのセルに対応し、複数のフィールドの夫々は複数のビット(2ビット又は2以上のビット)を使用する。この場合に、複数のフィールドは、1つのビットマップ全体と見なすことができ、1つのビットマップ内の1つの“ビット”は1つの“フィールド”に等しく、フィールドには複数のビットが含まれる。
本願のこの実施形態で提供される第1タイプの第1MAC CEのフォーマットに基づいて、端末デバイスが、第1MAC CEを使用することによって、セルに対応するビーム障害回復情報を送信する必要がある場合に、第1MAC CEに含まれる1つのビットマップ内の1ビットはセルに対応し、端末デバイスは、当該セルでビーム障害が発生していることを検出し、当該セルの設定情報には、M個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループが含まれることが確かにされる必要があり、ここで、Mは1よりも大きい整数である(言い換えれば、セルはマルチTRPセルである)。すなわち、端末デバイスは、前述の場合にのみ、第1MAC CEを使用することによって、セルに対応するビーム障害回復情報を送信することができる。
任意に、ネットワークデバイスは、前述のセルとは異なる他のセルを端末デバイスに更に割り当ててもよい。記載を簡単にするために、前述のセルとは異なる他のセルが使用される。例えば、他のセルは単一TRPセルであってよく、言い換えれば、他のセルの設定情報は、1つのビーム障害検出リソースグループ及び1つの候補ビームリソースグループを含む。この場合に、第1MAC CEに含まれる1つのビットマップ内の1ビットは、他のセルに対応し、端末デバイスは、1ビットの値にかかわらず、デフォルトで、他のセルではビーム障害が発生していないと見なす。この場合に、第1MAC CEは、1ビットに対応する1つのオクテットを含まない。例えば、他のセルは、代替的に、マルチTRPセルであり、言い換えれば、他のセルの設定情報は、複数の(例えば、「複数の」はS個を意味し、Sは1よりも大きい整数であり、SはMに等しくてもよく、又はSはMに等しくなくてもよい)ビーム障害検出リソースグループ及び複数の候補ビームリソースグループを含む。この場合に、第1MAC CEに含まれる1つのビットマップ内の1ビットは、他のセルに対応する。複数のビーム障害検出リソースグループのうちの少なくとも1つでビーム障害が発生しているとき、第1MAC CEは、1ビットに対応する複数のオクテットを更に含み、複数のオクテットは、他のセルに対して設定されている複数のビーム障害検出リソースグループと一対一の対応にある。
上記の説明は、テキストを参照して、本願のこの実施形態で提供される第1タイプの第1MAC CEのフォーマットについて詳細に記載している。以下は、図6及び図7を参照して、第1タイプの第1MAC CEのフォーマットについて記載する。
例えば、本願のこの実施形態で提供される第1タイプの第1MAC CEのフォーマットの模式図は、ネットワークデバイスが1つの端末デバイスに対して8つのセルを設定し、各セルに対してM(Mは1よりも大きい整数である)個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループを設定する例を使用することによって記載される。8つのセルは全てマルチTRPセルであることが理解され得る。
図6に示されるように、本願のこの実施形態で提供される第1タイプの第1MAC CEは、1つのビットマップ(1つのビットマップは8つのビット(すなわち、8つのフィールド、ここで、各フィールドは1ビットを使用する)を含み、8つのビットは夫々、C、C、C、C、C、C、C、及びCと表され、8つのセルと一対一の対応にある)と、1つのビットマップ内のi番目のビットCに対応するM個のオクテット(iは0以上7以下の整数である)とを含む。更に、i番目のビットCに対応するセルは、ビーム障害が発生しているマルチTRPセルである。i番目のビットCに対応するオクテットの数は、i番目のCに対応するセルに含まれるビーム障害検出リソースグループ又は候補ビームリソースグループの数と同じである。i番目のビットCに対応するM個のオクテットは、M個のビーム障害検出リソースグループと一対一の対応にあってよく、i番目のビットCに対応するM個のオクテットは、M個の候補ビームリソースグループと一対一の対応にあってよく、或いは、i番目のビットCに対応するM個のオクテットは、M個のTRPと一対一の対応にあってよい。1つのビットマップ内の1ビットが、ビーム障害が発生しているマルチTRPセルに対応するとき、又は1つのビットマップ内の1ビットが単一TRPセルに対応するとき、第1MAC CEは、1ビットに対応するオクテットを含まない。
例えば、第1MAC CEに含まれる1つのビットマップ内の最初のビットCに対応するマルチTRPセル(セルの設定情報はM個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループを含み、Mは1よりも大きい整数である)でビーム障害が発生している場合に、第1MAC CEは、最初のビットCに対応するM個のオクテットを含み、M個のオクテットは、M個のビーム障害検出リソースグループと一対一の対応にあることができる。M個のビーム障害検出リソースグループのうちの1つのみでビーム障害が検出され、その1つのビーム障害検出リソースグループがMオクテット内の最初のオクテットに対応する場合に、Mオクテット内の最初のオクテットはFフィールド(つまり、第1フィールドの例)、ACフィールド(つまり、第2フィールドの例)、及び候補RS IDフィールド(つまり、第3フィールドの例)を含んでよい。Fフィールドの値は、最初のオクテットに対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを示し、ACフィールドの値は、当該フィールドのオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビームリソースが存在することを示し、RS IDフィールドの値は、品質要件を満足する候補ビームリソースに関する情報を示す。代替的に、M個のオクテットの最初のオクテットは、Fフィールド(つまり、第1フィールドの例)及びACフィールド(つまり、第2フィールドの例)しか含まないことがある。Fフィールドの値は、当該1つのオクテットに対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを示し、ACフィールドの値は、当該フィールドのオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビームリソースが存在しないことを示す。この場合に、候補RS IDフィールドの値はヌルであり、つまり、候補RS IDは具体的な意味を持たない。更に、最初のオクテットを除いたM個のオクテットの夫々は、Fフィールド(つまり、第1フィールドの例)しか含まず、Fフィールドの値は、当該フィールドのオクテットに対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していないことを示す。
任意に、いくつかの実施において、図6のFフィールドは、各オクテットの第2ビットに位置してよく、図6のACフィールドは、各オクテットの第1ビットに位置してよい。この場合に、図6でのFフィールド及びACフィールドの位置は交換される必要がある。任意に、いくつかの実施において、図6の候補RS IDフィールドの長さは、代替的に、5ビットであってよい。任意に、いくつかの実施において、図6の1オクテット内の候補RS IDフィールドの長さは、より少ないビット(例えば、5ビット)であってよく、ACフィールドの長さは、より多いビット(例えば、2ビット)であってよい。例えば、Rフィールドの長さは1ビットであってよく、ACフィールドの長さは2ビットであってよく、候補RS IDフィールドは5ビットであってよい。この場合に、次のように定義され得る:ACフィールドの値が11であることは、ACフィールドのオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビームリソースが存在することを示す。
図6において、本願のこの実施形態で提供される第1タイプの第1MAC CEの具体的なフォーマットは、「ネットワークデバイスが1つの端末デバイスに対して8つのセルを設定し、M個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループが各セルに対して設定され、Mは1よりも大きい整数である」という例を使用することによって記載されることが理解されるべきである。すなわち、図6は一例にすぎず、本願のこの実施形態で提供される第1タイプの第1MAC CEのフォーマットに対する如何なる限定も構成しない。
以下は、説明のための例として、図6に示される第1タイプの第1MAC CEのフォーマットを使用する。
例えば、ネットワークデバイスは、1つの端末デバイスに対して3つのセル:セル0、セル1、及びセル2を設定する。セル0は、3つのビーム障害検出リソースグループ及び3つの候補ビームリソースグループにより設定されたセルであり、セル1は、2つのビーム障害検出リソースグループ及び2つの候補ビームリソースグループにより設定されたセルであり、セル2は、1つのビーム障害検出リソースグループ及び1つの候補ビームリソースグループにより設定されたセルである。セル0は、第1MAC CEに含まれるビットマップ内の第1ビットCに対応し、セル1は、第1MAC CEに含まれるビットマップ内の第2ビットCに対応し、セル2は、第1MAC CEに含まれるビットマップ内の第3ビットCに対応する。
端末デバイスは、セル0に設定されている3つのビーム障害検出リソースグループ(ビーム障害検出リソースグループ#1、ビーム障害検出リソースグループ#2、及びビーム障害検出リソースグループ#3)のうちの2つのビーム障害検出リソースグループ(ビーム障害検出リソースグループ#1及びビーム障害検出リソースグループ#3)でビーム障害が発生していることを検出し、3つの候補ビームリソースグループには、ビーム障害検出リソースグループ#1に対応する候補ビームリソースのみが存在する。ビーム障害検出リソースグループ#1は、第1ビットCに対応する3つのオクテットのうちの最初のオクテットに対応し、ビーム障害検出リソースグループ#2は、第1ビットCに対応する3つのオクテットのうちの2番目のオクテットに対応し、ビーム障害検出リソースグループ#3は、第1ビットCに対応する3つのオクテットのうちの3番目のオクテットに対応する。
端末デバイスは、セル1に設定されている2つのビーム障害検出リソースグループ(ビーム障害検出リソースグループ#1及びビーム障害検出リソースグループ#2)のうちの1つのビーム障害検出リソースグループ(つまり、ビーム障害検出リソースグループ#2)でビーム障害が発生していることを検出し、3つの候補ビームリソースグループには、ビーム障害検出リソースグループ#1に対応する候補ビームリソース及びビーム障害検出リソースグループ#3に対応する候補ビームリソースのみが存在する。ビーム障害検出リソースグループ#1は、第2ビットCに対応する2つのオクテットのうちの最初のオクテットに対応し、ビーム障害検出リソースグループ#2は、第2ビットCに対応する2つのオクテットのうちの2番目のオクテットに対応する。
端末デバイスは、セル2に対して設定されているビーム障害検出リソースグループ及び候補ビームリソースグループの数が1であることを検出する。従って、第1MAC CEは、第3ビットCに対応するオクテットを含まず、第3ビットCの値はデフォルトで0又は1である。
一例で、次のように定義される:マルチTRPセルに対応するビットマップ内の1ビットの値が1であることは、マルチTRP伝送でビーム障害が発生していることを示し、マルチTRP伝送に対応するビットマップ内の1ビットの値が0であることは、マルチTRP伝送でビーム障害が発生していないことを示す。次のように定義される:1ビットに対応する複数のオクテットの夫々での最初のフィールドの値が1であることは、各オクテットに対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを示し、1ビットに対応する複数のオクテットの夫々での最初のフィールドの値が0であることは、各オクテットに対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していないことを示す。この場合に、第1ビットCに対応する3つのオクテット及び第2ビットCに対応する2つのオクテットの具体的な内容については、図7を参照されたい。第1ビットCに対応するオクテットが例として使用される。Cに対応するオクテット内のフィールドがリザーブされる場合に、それは、当該フィールドが具体的な意味を持たないことを示す。例えば、第1ビットCに対応する2番目のオクテット内のFフィールドが0にセットされる場合に、それは、2番目のオクテットに対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していないことを示す。従って、2番目のオクテット内の残りのフィールドはリザーブされる。
図6及び図7は例に過ぎず、本願のこの実施形態で提供される第1タイプの第1MAC CEのフォーマットに対する如何なる限定も構成しないことが理解されるべきである。本願のこの実施形態で提供される第1タイプの第1MAC CEのフォーマットの定義に基づいて取得される第1MAC CEの全てのフォーマットは、本願のこの実施形態で請求されているMAC CEのフォーマットに属している。
本願のこの実施形態で提供される第1タイプの第1MAC CEのフォーマットは、「セルに対応するビーム障害回復情報は、次の情報:M個のビーム障害検出リソースグループのうちの、ビーム障害が検出されるビーム障害検出リソースグループに対応するビーム障害回復情報、及びM個のビーム障害検出リソースグループのうちの、ビーム障害が検出されないビーム障害検出リソースグループに関する情報、を含んでよい」という例を使用することによって、上で記載されている。以下は、「セルに対応するビーム障害回復情報は、M個のビーム障害検出リソースグループのうちの、ビーム障害が検出されるビーム障害検出リソースグループに対応するビーム障害回復情報を含んでもよい」という例を使用することによって、本願のこの実施形態で提供される第2タイプの第1MAC CEのフォーマット、第3タイプの第1MAC CEのフォーマット、第4タイプの第1MAC CEのフォーマット、第5タイプの第1MAC CEのフォーマットについて記載する。
第2タイプの第1MAC CEのフォーマット
本願のこの実施形態で提供される第2タイプの第1MAC CEは、1つのビットマップを含む。第2タイプの第1MAC CEに含まれる1つのビットマップの定義は、第1タイプの第1MAC CEに含まれる1つのビットマップの定義と同じであることが理解され得る。ここで詳細に記載されない内容については、第1タイプの第1MAC CEに含まれる1つのビットマップの定義を参照されたい。
任意に、ビットマップ内の1ビットは1つ以上のオクテットに対応する。第1MAC CEは、1つの第4フィールドを更に含み、第4フィールドは、1ビットに対応するオクテットの数を示す。
1ビットに対応するセルは、ビーム障害が発生しているマルチTRPセルとして理解され得る。1ビットに対応するオクテットの具体的な数は、その1ビットに対応するマルチTRPセルの中でビーム障害が発生しているTRPの数に等しいか、又はその1ビットに対応するマルチTRPセルの中でビーム障害が発生しているビーム障害回復リソースグループの数に等しい。具体的に、1ビットに対応するマルチTRPセル内の1つのTRPでのみビーム障害が発生しているとき、1ビットは1つのオクテットのみに対応し、言い換えれば、第2タイプの第1MAC CEは、1ビットに対応する1つのオクテットのみを含む。例えば、マルチTRPセル内に全部で2つのTRPが存在する。2つのTRPのうちの1つのみでビーム障害が発生しているとき、ビットマップ内のマルチTRPセルに対応するビットは1つのオクテットのみに対応し、1つのオクテットは、ビーム障害が発生しているTRPに対応するか、又はビーム障害が検出されるビーム障害検出リソースグループに対応する。この場合に、第2タイプの第1MAC CEは、1ビットに対応する1つのオクテットのみを含む。1ビットに対応するマルチTRPセル内の複数のTRPのみでビーム障害が発生しているとき、1ビットは複数のオクテットのみに対応し、言い換えれば、ビットマップは、1ビットに対応する複数のオクテットを含む。例えば、マルチTRPセル内に全部で2つのTRPが存在する。2つのTRPでビーム障害が発生しているとき、ビットマップ内のマルチTRPセルに対応するビットは2つのオクテットに対応し、2つのオクテットは、ビーム障害が発生している2つのTRPに対応するか、又はマルチTRPセルの中でビーム障害が検出される2つのビーム障害検出リソースグループに対応する。この場合に、第2タイプの第1MAC CEは、当該ビットに対応する2つのオクテットを含む。任意に、第4フィールドは、マルチTRPセルの中でビーム障害が発生しているTRPの数を示すものとしても理解でき、或いは、第4フィールドは、マルチTRPセルの中でビーム障害が発生しているビーム障害検出リソースグループの数を示すものとしても理解できる。例えば、次のように定義され得る:0にセットされた第4フィールドは、マルチTRPセルの中の単一のTRPでビーム障害が発生していることを示し、1にセットされた第4フィールドは、マルチTRPセルの中の複数のTRPでビーム障害が発生していることを示す。代替的に、次のように定義され得る:1にセットされた第4フィールドは、マルチTRPセルの中の単一のTRPでビーム障害が発生していることを示し、0にセットされた第4フィールドは、マルチTRPセルの中の複数のTRPでビーム障害が発生していることを示す。
本願のこの実施形態で提供される第2タイプの第1MAC CEにおいて、第1MAC CEは、第1MAC CEに含まれるビットマップ内の任意のビットに対応するセルが、ビーム障害が発生しているマルチTRPセルである場合にのみ、その任意のビットに対応する1つ以上のオクテットを含み、1つ以上のオクテットに対応するビーム障害検出リソースグループは、ビーム障害が発生しているビーム障害検出リソースグループである。
任意に、第4フィールドは、セルに対応する1つ以上のオクテットのうちの最初のオクテット内のフィールドであってよく、第4フィールドは、最初のオクテットの次のオクテットがセルのビーム障害回復情報を運ぶかどうかを示すか、又は第4フィールドは、第1MAC CEがセルに従って2番目のオクテットを含むかどうかを示す。第4フィールドは、最初のオクテット内の第1ビット又は第2ビットに位置してよい。この場合に、第4フィールドの長さは1ビットである。任意に、第4フィールドの長さは、代替的に、より多いビットであってもよい。例えば、第4フィールドの長さは、代替的に、2ビットであってもよい。この場合に、第4フィールドは、第4フィールドのオクテットの最初の2ビットを使用してもよい。
任意に、1つ以上のオクテットのうちの最初のオクテットは、第5フィールドを更に含み、第5フィールドは、ビーム障害が発生しているTRPに関する情報を含む。例えば、ビーム障害が発生しているTRPに関する情報は、ビーム障害が発生しているTRPのインデックス、又はビーム障害が検出されるビーム障害検出リソースグループのインデックスを含むが、これに限られない。TRPのインデックス、TRPに対応するビーム障害検出リソースグループのインデックス、TRPに対応する候補ビームリソースグループのインデックス、CORESETグループのインデックスは同等であり、つまり、これらの記載によって示される意味は一致する。
更に、第4フィールドにより、1つのオクテットのみが存在することが示されるときに、第5フィールドは、ビーム障害が発生しているTRPに関する情報、又はビーム障害が検出されるビーム障害検出リソースグループに関する情報を示すことが指定されてもよい。第4フィールドにより、M個のオクテットが存在することが示されるとき、第5フィールドの値はヌルであってよく、つまり、具体的な情報はなく、端末デバイスは第5フィールドを無視してもよい。この場合に、M個のオクテットは、M個のビーム障害検出リソースグループと一対一の対応にあるか、M個のオクテットは、M個の候補ビームリソースグループと一対一の対応にあるか、M個のオクテットは、M個のTRPと一対一の対応にあるか、又はM個のオクテットは、M個のCORESETグループと一対一の対応にある。具体的な対応については、第1タイプの第1MAC CEのフォーマットを参照されたい。
第5フィールドの長さは1ビットであってよく、或いは、第5フィールドの長さはより多いビットであってもよい。これはここで具体的に限定されない。例えば、第5フィールドの長さは、代替的に、2ビットであってもよい。この場合に、第5フィールドは、第5フィールドのオクテットの最初の2ビットを使用してもよい。
任意に、1つ以上のオクテットの夫々は1つの第7フィールドを更に含み、第7フィールドは、各オクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースが存在するかどうかを示す。代替的に、第7フィールドは、各オクテットに候補ビームリソースに関する情報があるかどうかを示す。本願のこの実施形態で、候補ビームリソースグループ及びTRPは互いに同等であることができる。言い換えれば、第7フィールドは、代替的に、各オクテットに対応するTRPにおいて品質要件を満足する候補ビームリソースが存在するかどうかを示し得る。第7フィールドの長さは1ビットであってよく、第7フィールドは、対応するオクテット内の第1ビット、第2ビット、又は第3ビットに位置してもよい。例えば、任意のビットが複数のオクテットに対応する場合に、複数のオクテットの最初のオクテット内の第7フィールドは、最初のオクテットの3番目のビットに位置してもよく、複数のオクテットの2番目のオクテット内の第7フィールドも、2番目のオクテットの3番目のビットに位置してもよく、或いは、2番目のオクテットの第7フィールドは、2番目のオクテットの最初のビット又は2番目のビットに位置してもよい。この場合に、第7フィールドは1ビットを使用する。任意に、第7フィールドの長さは、代替的に、より多いビットであってもよい。これは具体的にここで限定されない。
任意に、1つ以上のオクテットの夫々は1つの第8フィールドを更に含む。更に、本願のこの実施形態は、第8フィールドの2つの定義方法を更に提供する。以下は、第8フィールドの2つの定義方法について具体的に記載する。第1の定義方法では、第8フィールドは、各オクテットに対応する候補ビームリソースグループ内で決定され品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースに関する情報を示す。本願のこの実施形態で、候補ビームリソースグループ及びTRPは互いに同等であることができる。言い換えれば、第8フィールドは、代替的に、各オクテットに対応するTRPにおいて品質要件を満足する候補ビームリソースに関する情報を示してもよい。第3フィールドの長さは6ビット又は5ビットであってよい。例えば、第3フィールドの長さが6ビットであるとき、第3フィールドは、具体的に、当該フィールドのオクテットの最後の6ビットであることができる。例えば、第3フィールドの長さが5ビットであるとき、第3フィールドは、具体的に、当該フィールドのオクテットの最後の5ビットであることができる。任意に、第8フィールドの長さは、代替的に、他の値であってもよい。これは具体的にここで限定されない。
第2の定義方法では、第8フィールドの値は複数のフィールド値を含んでもよい。複数のフィールド値の1つは、各オクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビームリソースがないことを示し、複数のフィールド値のうちの、1つのフィールド値とは異なる残りのフィールド値の夫々は、品質要件を満足する候補ビームリソースに関する情報を示す。任意に、残りのフィールド値のいくつかは、品質要件を満足する候補ビームリソースに関する情報を示さなくてもよく、つまり、残りのフィールド値の全部が、品質要件を満足する候補ビームリソースに関する情報を示すわけではない。例えば、第8フィールドの長さは6ビットであり、フィールド値000000は、品質要件を満足する候補ビームリソースがないことを示し、残りのフィールド値(例えば、111100)は、品質要件を満足する特定の候補ビームリソースに関する情報を示す。代替的に、フィールド値111111は、品質要件を満足する候補ビームリソースがないことを示し、残りのフィールド値(例えば、111000)は、品質要件を満足する特定の候補ビームリソースに関する情報を示す。言い換えれば、残り63個のフィールド値は、63個の候補ビームリソースのうちの1つを個別的に示し得る。端末デバイスに対してネットワークデバイスによって設定される候補ビームリソースグループは、最大63個の候補ビームリソースを含むことが指定されてもよい。代替的に、端末デバイスに対してネットワークデバイスによって設定される2つの候補ビームリソースグループは、全部で最大63個の候補ビームリソースを含むことが指定される。他の例として、第8フィールドの長さは5ビットであり、フィールド値00000は、品質要件を満足する候補ビームリソースがないことを示し、残りのフィールド値は、品質要件を満足する特定の候補ビームリソースに関する情報を示す。代替的に、フィールド値11111は、品質要件を満足する候補ビームリソースがないことを示し、残りのフィールド値は、品質要件を満足する特定の候補ビームリソースに関する情報を示す。言い換えれば残り31個のフィールド値は、31個の候補ビームリソースのうちの1つを個別的に示し得る。端末デバイスに対してネットワークデバイスによって設定される候補ビームリソースグループは、最大31個の候補ビームリソースを含むことが指定されてもよい。代替的に、端末デバイスに対してネットワークデバイスによって設定される2つの候補ビームリソースグループは、全部で最大31個の候補ビームリソースを含むことが指定される。他の例として、第8フィールドの長さは7ビットであり、フィールド値0000000は、品質要件を満足する候補ビームリソースがないことを示し、残りのフィールド値は、品質要件を満足する特定の候補ビームリソースに関する情報を示す。代替的に、フィールド値1111111は、品質要件を満足する候補ビームリソースがないことを示し、残りのフィールド値は、品質要件を満足する特定の候補ビームリソースに関する情報を示す。言い換えれば残り127個のフィールド値は、127個の候補ビームリソースのうちの1つを個別的に示し得る。端末デバイスに対してネットワークデバイスによって設定される候補ビームリソースグループは、最大127個の候補ビームリソースを含むことが指定されてもよい。代替的に、端末デバイスに対してネットワークデバイスによって設定される2つの候補ビームリソースグループは、全部で最大127個の候補ビームリソースを含むことが指定される。
1ビットに対応する1つ以上のオクテットの夫々は、前述のフィールドのうちのいずれか1つしか含まなくてもよい。具体的に言えば、1ビットに対応する1つ以上のオクテットの夫々は、1つの第4フィールドしか含まないことがある。1ビットに対応する1つ以上のオクテットの夫々は、1つの第5フィールドしか含まないことがある。1ビットに対応する1つ以上のオクテットの夫々は、1つの第7フィールドしか含まないことがある。1ビットに対応する1つ以上のオクテットの夫々は、1つの第8フィールド(例えば、第1の定義方法での第8フィールド又は第2の定義方法での第8フィールド)しか含まないことがある。
任意に、1ビットに対応する1つ以上のオクテットの夫々は、前述のフィールドのうちの複数のフィールドを含んでもよい。例えば、1ビットに対応する1つ以上のオクテットの夫々は、1つの第4フィールド及び1つの第5フィールドを含んでもよい。例えば、1ビットに対応する1つ以上のオクテットの夫々は、1つの第4フィールド、1つの第5フィールド、1つの第7フィールド、及び1つの第8フィールド(例えば、第1の定義方法での第8フィールド又は第2の定義方法での第8フィールド)を含んでもよい。第7フィールドにより、第7フィールドのオクテットに対応するTRPに品質要件を満足する候補ビームリソースがないことが示されるとき、第8フィールドの値はヌルになる。
上記の説明は、テキストを参照して、本願のこの実施形態で提供される第2タイプの第1MAC CEのフォーマットについて詳細に記載している。以下は、図8及び図9を参照して、第2タイプの第1MAC CEのフォーマットについて記載する。
例えば、本願のこの実施形態で提供される第2タイプの第1MAC CEのフォーマットの模式図は、ネットワークデバイスが1つの端末デバイスに対して8つのセルを設定し、各セルに対してM(Mは1よりも大きい整数である)個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループを設定する例を使用することによって記載される。8つのセルは全てマルチTRPセルとして理解され得る。
図8に示されるように、本願のこの実施形態で提供される第2タイプの第1MAC CEは、1つのビットマップ(1つのビットマップは8つのビット(すなわち、8つのフィールド、ここで、各フィールドは1ビットを使用する)を含み、8つのビットは夫々、C、C、C、C、C、C、C、及びCと表され、8つのセルと一対一の対応にある)と、1つのビットマップ内の任意のビットC(iは0以上7以下の整数である)に対応する1つ以上のオクテットとを含む。任意のビットCに対応するセルは、ビーム障害が発生しているマルチTRPセルである。任意のビットCに対応するオクテットの数は、任意のビットCに対応するマルチTRPセルの中でビーム障害が発生しているTRPの数と同じである。
図8の(a)に示されるように、任意のビットCに対応するマルチTRPセルの中でビーム障害が発生しているTRPの数が1である場合に、任意のビットCは1つのオクテットに対応し、1つのオクテットには、Eフィールド(つまり、第4フィールドの例)、Tフィールド(つまり、第5フィールドの例)、ACフィールド(つまり、第7フィールドの例)、及び候補RS IDフィールド(つまり、第8フィールドの例)が含まれ得る。Eフィールドは、任意のビットCに対応するマルチTRPセル内の1つのTRPのみでビーム障害が発生していることを示す。Tフィールドは、ビーム障害が発生している1つのTRPに関する情報(例えば、TRPのインデックス)を示す。ACフィールドは、1つのオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースが存在することを示す。候補RS IDフィールドは、1つのオクテットに対応する候補ビームリソースグループ内で決定され品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースに関する情報を示す。任意に、1つのオクテットには、代替的に、Eフィールド(つまり、第4フィールドの例)、Tフィールド(つまり、第5フィールドの例)、及びACフィールド(つまり、第7フィールドの例)が含まれ得る。この場合に、ACフィールドは、1つのオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースがないことを示す。この場合に、1つのオクテットに対応する候補RS IDフィールドの値はヌルであるとも理解され得る。
図8の(b)に示されるように、任意のビットCに対応するマルチTRPセルの中でビーム障害が発生しているTRPの数がM(Mは1よりも大きい整数である)である場合に、任意のビットCはM個のオクテットに対応し、M個のオクテット内の最初のオクテットには、Eフィールド(つまり、第4フィールドの例)、Tフィールド(つまり、第5フィールドの例)、ACフィールド(つまり、第7フィールドの例)、及び候補RS IDフィールド(つまり、第8フィールドの例)が含まれ得る。Eフィールドは、任意のビットCに対応する全てのマルチTRPセルでビーム障害が発生していることを示し、Tフィールドの値はヌルである。ACフィールドは、1つのオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースが存在することを示す。候補RS IDフィールドは、1つのオクテットに対応する候補ビームリソースグループ内で決定され品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースに関する情報を示す。最初のオクテットを除いたM個のオクテットの夫々には、Rフィールド、ACフィールド、及び候補RS IDフィールドが含まれ得る。M個のオクテット内の2番目のオクテットが例として使用される。2番目のオクテットには、Rフィールド、ACフィールド、及び候補RS IDフィールドが含まれ得る。Rフィールドは、リザーブされたフィールドであり、具体的な意味を持たない。ACフィールドは、2つのオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースが存在することを示す。候補RS IDフィールドは、2番目のオクテットに対応する候補ビームリソースグループ内で決定され品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースに関する情報を示す。任意に、2番目のオクテットには、代替的に、Rフィールド及びACフィールドが含まれ得る。Rフィールドは、リザーブされたフィールドであり、具体的な意味を持たない。ACフィールドは、2番目のオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースがないことを示す。この場合に、2番目のオクテットには候補RS IDフィールドも含まれるが、候補RS IDフィールドの値はヌルであるとも理解され得る。
任意に、図8の(b)に示されるEフィールドは、代替的に、任意のビットCに対応するM個のオクテットの中の他のオクテットのフィールドであってもよい。図8では、Eフィールド、Tフィールド、ACフィールド、及びRフィールドが夫々1ビットを使用し、候補RS IDフィールドが5ビットを使用する例を使用して説明されている。いくつかの他の実施においては、前述のフィールドに使用されるビットの数は、代替的に、他の値であってもよい。これはここで特に制限されない。任意に、図8でMAC CEに含まれる異なるオクテットにおいて、同じフィールド(例えば、ACフィールド)に使用されるビットの数は異なってもよい。
以下は、説明のための例として、図8に示される第2タイプの第1MAC CEのフォーマットを使用する。
例えば、ネットワークデバイスは、1つの端末デバイスに対して3つのセル:セル0、セル1、及びセル2を設定する。セル0は、3つのビーム障害検出リソースグループ及び3つの候補ビームリソースグループにより設定されたセルであり、セル1は、2つのビーム障害検出リソースグループ及び2つの候補ビームリソースグループにより設定されたセルであり、セル2は、2つのビーム障害検出リソースグループ及び2つの候補ビームリソースグループにより設定されたセルである。セル0は、第1MAC CEに含まれるビットマップ内の第1ビットCに対応し、セル1は、第1MAC CEに含まれるビットマップ内の第2ビットCに対応し、セル2は、第1MAC CEに含まれるビットマップ内の第3ビットCに対応する。
端末デバイスは、セル0に設定されている3つ全てのビーム障害検出リソースグループ(ビーム障害検出リソースグループ#1、ビーム障害検出リソースグループ#2、及びビーム障害検出リソースグループ#3)でビーム障害が発生していることを検出し、3つの候補ビームリソースグループには、ビーム障害検出リソースグループ#2に対応する候補ビームリソース及びビーム障害検出リソースグループ#3に対応する候補ビームリソースのみが存在する。ビーム障害検出リソースグループ#1は、第1ビットCに対応する3つのオクテットのうちの最初のオクテットに対応し、ビーム障害検出リソースグループ#2は、第1ビットCに対応する3つのオクテットのうちの2番目のオクテットに対応し、ビーム障害検出リソースグループ#3は、第1ビットCに対応する3つのオクテットのうちの3番目のオクテットに対応する。端末デバイスは、セル1に設定されている2つのビーム障害検出リソースグループ(ビーム障害検出リソースグループ#1及びビーム障害検出リソースグループ#2)のうちの1つのビーム障害検出リソースグループ(つまり、ビーム障害検出リソースグループ#2)でビーム障害が発生していることを検出し、3つの候補ビームリソースグループには、ビーム障害検出リソースグループ#1に対応する候補ビームリソース及びビーム障害検出リソースグループ#3に対応する候補ビームリソースのみが存在する。ビーム障害検出リソースグループ#1は、第2ビットCに対応する1つのオクテットに対応する。端末デバイスは、セルに対して設定されている2つのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していないことを検出する。従って、第1MAC CEは、第3ビットCに対応するオクテットを含まない
一例で、次のように定義される:マルチTRPセルに対応するビットマップ内の1ビットの値が1であることは、マルチTRP伝送でビーム障害が発生していることを示し、マルチTRP伝送に対応するビットマップ内の1ビットの値が0であることは、マルチTRP伝送でビーム障害が発生していないことを示す。次のように定義される:1ビットに対応する複数のオクテットの最初のオクテット内の第5フィールドの値が1であることは、最初のオクテットに対応する複数のビーム障害検出リソースグループの中の複数のビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを示し、1ビットに対応する複数のオクテットの最初のオクテット内の第5フィールドの値が0であることは、最初のオクテットに対応する複数のビーム障害検出リソースグループのうちの1つのみでビーム障害が発生していることを示す。この場合に、第1ビットCに対応する3つのオクテット及び第2ビットCに対応する2つのオクテットの具体的な内容については、図9を参照されたい。Eフィールドは、第4フィールドの例であり、ACフィールド、ACフィールド、又はACフィールドは、第7フィールドの例であり、候補RS IDフィールド又は候補RS IDフィールドは、第8フィールドの例である。
図8及び図9では、「第2タイプの第1MAC CEに含まれるビットマップ内の1ビットは1つのフィールドに対応し、1つのフィールドは1つのセルに対応する」という例を使用することによって説明されている。任意に、いくつかの実施において、図8及び図9の第2タイプの第1MAC CEには複数のフィールドが含まれてもよく、複数のフィールドの夫々が1つのセルに対応し、各フィールドは複数のビット(2ビット又は2よりも多いビット)を使用する。この場合に、複数のフィールドは1つのビットマップ全体と見なされてもよく、1つのビットマップ内の1つの“ビット”は1つの“フィールド”に等しく、フィールドは複数のビットを含む。図8及び図9は例に過ぎず、本願のこの実施形態で提供される第2タイプの第1MAC CEのフォーマットに対する如何なる限定も構成しない。本願のこの実施形態で提供される第2タイプの第1MAC CEのフォーマットの定義に基づいて取得される第1MAC CEの全てのフォーマットは、本願のこの実施形態で請求されているMAC CEのフォーマットに属している。
第3タイプの第1MAC CEのフォーマット
本願のこの実施形態で提供される第3タイプの第1MAC CEは、1つのビットマップを含む。第3タイプの第1MAC CEに含まれる1つのビットマップの定義は、第1タイプの第1MAC CEに含まれる1つのビットマップの定義と同じであることが理解され得る。ここで詳細に記載されない内容については、第1タイプの第1MAC CEに含まれる1つのビットマップの定義を参照されたい。
任意に、ビットマップ内の任意のビットは1つ以上のオクテットに対応する。
第1MAC CEは、1つの第4フィールドを更に含み、第4フィールドは、任意のビットに対応するオクテットの数を示す。
任意に、第4フィールドは、1つ以上のオクテットのうちの最初のオクテット内のフィールドであり、第4フィールドは、最初のオクテットの次のオクテットがセルのビーム障害回復情報を運ぶかどうかを示す。第4フィールドは、最初のオクテット内の第1ビット又は第2ビットに位置してよい。第4フィールドの具体的な特徴については、第2タイプの第1MAC CEのフォーマットを参照されたい。
任意に、1つ以上のオクテットの夫々は1つの第6フィールドを更に含み、第6フィールドは、各オクテットに対応するビーム障害検出リソースグループ、又は各オクテットに対応する候補ビームリソースグループを示す。第6フィールドの長さは1ビットであってよく、又は第6フィールドの長さはより多いビットであってもよい。これは具体的にここで限定されない。
任意に、1つ以上のオクテットの夫々は1つの第7フィールドを更に含み、第7フィールドは、各オクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースが存在するかどうかを示す。第7フィールドの具体的な特徴については、第2タイプの第1MAC CEのフォーマットを参照されたい。
任意に、1つ以上のオクテットの夫々は1つの第8フィールドを更に含み、第8フィールドは、各オクテットに対応する候補ビームリソースグループ内で決定され品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースに関する情報を示す。第8フィールドの具体的な特徴については、第2タイプの第1MAC CEのフォーマットを参照されたい。
1ビットに対応する1つ以上のオクテットの夫々は、前述のフィールドのうちのいずれか1つしか含まなくてもよい。具体的に言えば、1ビットに対応する1つ以上のオクテットの夫々は、1つの第4フィールドしか含まないことがある。1ビットに対応する1つ以上のオクテットの夫々は、1つの第6フィールドしか含まないことがある。1ビットに対応する1つ以上のオクテットの夫々は、1つの第7フィールドしか含まないことがある。1ビットに対応する1つ以上のオクテットの夫々は、1つの第8フィールドしか含まないことがある。
任意に、1ビットに対応する1つ以上のオクテットの夫々は、前述のフィールドのうちの複数のフィールドを含んでもよい。例えば、1ビットに対応する1つ以上のオクテットの夫々は、1つの第4フィールド及び1つの第6フィールドを含んでもよい。例えば、1ビットに対応する1つ以上のオクテットの夫々は、1つの第4フィールド、1つの第6フィールド、1つの第7フィールド、及び1つの第8フィールド(すなわち、第1の定義方法での第8フィールド)を含んでもよい。第7フィールドにより、第7フィールドのオクテットに対応するTRPに品質要件を満足する候補ビームリソースがないことが示されるとき、第8フィールドの値はヌルになる。
第3タイプの第1MAC CEのフォーマットにおける各オクテット内の第4フィールド、第7フィールド、及び第8フィールドの具体的な定義は、第2タイプの第1MAC CEのフォーマットにおける各オクテット内の第4フィールド、第7フィールド、及び第8フィールドのそれらと同じであることが理解されるべきである。ここで記載されていない具体的な内容については、第2タイプの第1MAC CEのフォーマットに関する前述の記載を参照されたい。
上記の説明は、テキストを参照して、本願のこの実施形態で提供される第3タイプの第1MAC CEのフォーマットについて詳細に記載している。以下は、図10及び図11を参照して、第3タイプの第1MAC CEのフォーマットについて記載する。
例えば、本願のこの実施形態で提供される第3タイプの第1MAC CEのフォーマットの模式図は、ネットワークデバイスが1つの端末デバイスに対して8つのセルを設定し、各セルに対してM(Mは1よりも大きい整数である)個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループを設定する例を使用することによって記載される。8つのセルはマルチTRPセルとして理解され得る。
図10に示されるように、本願のこの実施形態で提供される第3タイプの第1MAC CEは、1つのビットマップ(1つのビットマップは8つのビット(すなわち、8つのフィールド、ここで、各フィールドは1ビットを使用する)を含み、8つのビットは夫々、C、C、C、C、C、C、C、及びCと表され、8つのセルと一対一の対応にある)と、1つのビットマップ内の任意のビットC(iは0以上7以下の整数である)に対応する1つ以上のオクテットとを含む。任意のビットCに対応するセルは、ビーム障害が発生しているマルチTRPセルである。任意のビットCに対応するオクテットの数は、任意のビットCに対応するマルチTRPセルの中でビーム障害が発生しているTRPの数と同じである。
図10の(a)に示されるように、任意のビットCに対応するマルチTRPセルの中でビーム障害が発生しているTRPの数が1である場合に、任意のビットCは1つのオクテットに対応し、1つのオクテットには、Eフィールド(つまり、第4フィールドの例)、Tフィールド(つまり、第6フィールドの例)、ACフィールド(つまり、第7フィールドの例)、及び候補RS IDフィールド(つまり、第8フィールドの例)が含まれ得る。Eフィールドは、任意のビットCに対応するマルチTRPセル内の1つのTRPのみでビーム障害が発生していることを示す。Tフィールドは、1つのオクテットに対応するビーム障害検出リソースグループを示すか、又はTフィールドは、1つのオクテットに対応する候補ビームリソースグループを示す。ACフィールドは、1つのオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースが存在することを示す。候補RS IDフィールドは、1つのオクテットに対応する候補ビームリソースグループ内で決定され品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースに関する情報を示す。任意に、1つのオクテットには、代替的に、Eフィールド(つまり、第4フィールドの例)、Tフィールド(つまり、第5フィールドの例)、及びACフィールド(つまり、第7フィールドの例)が含まれ得る。この場合に、ACフィールドは、1つのオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースがないことを示す。この場合に、1つのオクテットに対応する候補RS IDフィールドの値はヌルであるとも理解され得る。
図10の(b)に示されるように、任意のビットCに対応するマルチTRPセルの中でビーム障害が発生しているTRPの数がM(Mは1よりも大きい整数である)である場合に、任意のビットCはM個のオクテットに対応し、M個のオクテット内の最初のオクテットには、Eフィールド(つまり、第4フィールドの例)、Tフィールド(つまり、第6フィールドの例)、ACフィールド(つまり、第7フィールドの例)、及び候補RS IDフィールド(つまり、第8フィールドの例)が含まれ得る。Eフィールドは、任意のビットCに対応するマルチTRPセル内の1つのTRPのみでビーム障害が発生していることを示す。Tフィールドは、1つのオクテットに対応するビーム障害検出リソースグループを示すか、又はTフィールドは、1つのオクテットに対応する候補ビームリソースグループを示す。ACフィールドは、1つのオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースが存在することを示す。候補RS IDフィールドは、1つのオクテットに対応する候補ビームリソースグループ内で決定され品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースに関する情報を示す。最初のオクテットを除いたM個のオクテットの夫々には、Rフィールド、Tフィールド、ACフィールド、及び候補RS IDフィールドが含まれ得る。M個のオクテット内の2番目のオクテットが例として使用される。2番目のオクテットには、Rフィールド、Tフィールド、ACフィールド、及び候補RS IDフィールドが含まれ得る。Rフィールドは、リザーブされたフィールドであり、具体的な意味を持たない。Tフィールドは、2つのオクテットに対応するビーム障害検出リソースグループを示すか、又はTフィールドは、2つのオクテットに対応する候補ビームリソースグループを示す。ACフィールドは、2つのオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースが存在することを示す。候補RS IDフィールドは、2つのオクテットに対応する候補ビームリソースグループ内で決定され品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースに関する情報を示す。任意に、2番目のオクテット2つのオクテットには、代替的に、Rフィールド、Tフィールド、及びACフィールドが含まれ得る。Rフィールドは、リザーブされたフィールドであり、具体的な意味を持たない。Tフィールドは、2つのオクテットに対応するビーム障害検出リソースグループを示すか、又はTフィールドは、2つのオクテットに対応する候補ビームリソースグループを示す。ACフィールドは、2つのオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースがないことを示す。この場合に、2番目のオクテットには候補RS IDフィールドも含まれるが、候補RS IDフィールドの値はヌルであるとも理解され得る。
任意に、図10の(b)に示されるEフィールドは、代替的に、任意のビットCに対応するM個のオクテットの中の他のオクテットのフィールドであってもよい。図10では、Eフィールド、Tフィールド、ACフィールド、及びRフィールドが夫々1ビットを使用し、候補RS IDフィールドが5ビットを使用する例を使用して説明されている。いくつかの他の実施においては、前述のフィールドに使用されるビットの数は、代替的に、他の値であってもよい。これはここで特に制限されない。任意に、図10でMAC CEに含まれる異なるオクテットにおいて、同じフィールド(例えば、ACフィールド)に使用されるビットの数は異なってもよい。以下は、説明のための例として、図10に示される第3タイプの第1MAC CEのフォーマットを使用する。
例えば、ネットワークデバイスは、1つの端末デバイスに対して3つのセル:セル0、セル1、及びセル2を設定する。セル0は、3つのビーム障害検出リソースグループ及び3つの候補ビームリソースグループにより設定されたセルであり、セル1は、2つのビーム障害検出リソースグループ及び2つの候補ビームリソースグループにより設定されたセルであり、セル2は、2つのビーム障害検出リソースグループ及び2つの候補ビームリソースグループにより設定されたセルである。セル0は、第1MAC CEに含まれるビットマップ内の第1ビットCに対応し、セル1は、第1MAC CEに含まれるビットマップ内の第2ビットCに対応し、セル2は、第1MAC CEに含まれるビットマップ内の第3ビットCに対応する。
端末デバイスは、セル0に設定されている3つ全てのビーム障害検出リソースグループ(ビーム障害検出リソースグループ#1、ビーム障害検出リソースグループ#2、及びビーム障害検出リソースグループ#3)でビーム障害が発生していることを検出し、3つの候補ビームリソースグループには、ビーム障害検出リソースグループ#2に対応する候補ビームリソース及びビーム障害検出リソースグループ#3に対応する候補ビームリソースのみが存在する。ビーム障害検出リソースグループ#1は、第1ビットCに対応する3つのオクテットのうちの最初のオクテットに対応し、ビーム障害検出リソースグループ#2は、第1ビットCに対応する3つのオクテットのうちの2番目のオクテットに対応し、ビーム障害検出リソースグループ#3は、第1ビットCに対応する3つのオクテットのうちの3番目のオクテットに対応する。端末デバイスは、セル1に設定されている2つのビーム障害検出リソースグループ(ビーム障害検出リソースグループ#1及びビーム障害検出リソースグループ#2)のうちの1つのビーム障害検出リソースグループ(つまり、ビーム障害検出リソースグループ#2)でビーム障害が発生していることを検出し、3つの候補ビームリソースグループには、ビーム障害検出リソースグループ#1に対応する候補ビームリソース及びビーム障害検出リソースグループ#3に対応する候補ビームリソースのみが存在する。ビーム障害検出リソースグループ#1は、第2ビットCに対応する1つのオクテットに対応する。端末デバイスは、セルに対して設定されている2つのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していないことを検出する。従って、第1MAC CEは、第3ビットCに対応するオクテットを含まない
一例で、次のように定義される:マルチTRPセルに対応するビットマップ内の1ビットの値が1であることは、マルチTRP伝送でビーム障害が発生していることを示し、マルチTRP伝送に対応するビットマップ内の1ビットの値が0であることは、マルチTRP伝送でビーム障害が発生していないことを示す。次のように定義される:1ビットに対応する複数のオクテットの最初のオクテット内の第5フィールドの値が1であることは、最初のオクテットに対応する複数のビーム障害検出リソースグループの中の複数のビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを示し、1ビットに対応する複数のオクテットの最初のオクテット内の第5フィールドの値が0であることは、最初のオクテットに対応する複数のビーム障害検出リソースグループのうちの1つのみでビーム障害が発生していることを示す。この場合に、第1ビットCに対応する3つのオクテット及び第2ビットCに対応する2つのオクテットの具体的な内容については、図11を参照されたい。Eフィールドは、第4フィールドの例であり、Tフィールド、Tフィールド、又はTフィールドは、第7フィールドの例であり、ACフィールド、ACフィールド、又はACフィールドは、第7フィールドの例であり、候補RS IDフィールド又は候補RS IDフィールドは、第8フィールドの例である。第1ビットCに対応する3つのオクテットのうちの最初のオクテットの候補RS IDフィールドはリザーブされる。言い換えれば、第1ビットCに対応する3つのオクテットのうちの最初のオクテットのACフィールドは、当該フィールドのオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビームリソースがないことを示す。
図10及び図11では、「第3タイプの第1MAC CEに含まれるビットマップ内の1ビットは1つのフィールドに対応し、1つのフィールドは1つのセルに対応する」という例を使用することによって説明されている。任意に、いくつかの実施において、図10及び図11の第3タイプの第1MAC CEには複数のフィールドが含まれてもよく、複数のフィールドの夫々が1つのセルに対応し、各フィールドは複数のビット(2ビット又は2よりも多いビット)を使用する。この場合に、複数のフィールドは1つのビットマップ全体と見なされてもよく、1つのビットマップ内の1つの“ビット”は1つの“フィールド”に等しく、フィールドは複数のビットを含む。図10及び図11は例に過ぎず、本願のこの実施形態で提供される第3タイプの第1MAC CEのフォーマットに対する如何なる限定も構成しない。本願のこの実施形態で提供される第3タイプの第1MAC CEのフォーマットの定義に基づいて取得される第1MAC CEの全てのフォーマットは、本願のこの実施形態で請求されているMAC CEのフォーマットに属している。
上記の説明は、第1タイプの第1MAC CEのフォーマット、第2タイプの第1MAC CEのフォーマット、及び第3タイプの第1MAC CEのフォーマットについて詳細に記載している。更に、上記の説明は、「第1MAC CEに含まれるビットマップ内の1ビットは1つのフィールドに対応し、1つのフィールドは1つのセル(例えば、マルチTRPセル又は単一TRPセル)に対応する」という例を使用することによって与えられている。
第2タイプの第1MAC CEのフォーマット及び第3タイプの第1MAC CEのフォーマットに基づいて、以下では、説明のために「第1MAC CEに含まれるビットマップ内の複数のビットが1つのフィールドに対応し、複数のフィールドが1つのセル(例えば、マルチTRPセル又は単一TRPセル)に対応する」という例を使用することによって記載される。記載を簡単にするために、「第1MAC CEに含まれるビットマップ内の複数のビットが1つのフィールドに対応し、複数のフィールドが1つのセルに対応する」第1MAC CEは、第4タイプの第1MAC CEと簡潔に表記される。
実施において、第4タイプの第1MAC CEのフォーマットは1つ以上のフィールドを含み、各フィールドは1つの設定されたセルに対応する。1つ以上のフィールドは、1つのビットマップ全体(例えば、図6に示されるMAC CEフォーマットでのビットマップ)と見なされてもよく、ビットマップ内の複数のビットが1つのフィールドとして使用される。1つのフィールドに対応するセルが単一TRPセルであるとき、そのフィールドの値はヌルであり、端末デバイスは当該フィールドの値を無視し、当該フィールドを、情報を含まないリザーブされたフィールドと見なす。代替的に、1つのセルに対応するセルが単一TRPセルであるとき、そのフィールドの値はデフォルトで第1値であり、ネットワークデバイスは、当該フィールドの値を他の値にセットすることができず、或いは、端末デバイスは、当該フィールドの値を、ネットワークデバイスによってセットされた当該フィールドの値にかかわらず第1値と見なす。第1値は、ビットに対応するセルでビーム障害が発生していないことを示す。例えば、第1値は00、01、10、又は11であってよい。1つのフィールドに対応するセルに対して設定されるビーム障害検出リソースグループ又は候補ビームリソースグループの数が0であるとき、前述の方法も使用されてよい。言い換えれば、セルに対応するフィールドの値はヌルであるか、又はデフォルトで第1値である。任意に、1つのフィールドに対応するセルがマルチTRPセルであるとき、フィールドの値は、セル内でビーム障害が発生しているTRPの数を示し、フィールドの値は、セルの複数のビーム障害検出リソースグループの中の、ビーム障害が検出されるビーム障害検出リソースグループの数を示すか、或いは、フィールドの値は、MAC CE内でセルに対応するオクテットの数を示す。1つのフィールドにより、セル内でビーム障害が発生しているTRPの数が2であることが示されるとき、MAC CEは、セルの2つのTRP又は2つのビーム障害検出リソースグループのビーム障害回復情報を運ぶために使用される2つのオクテットを含む。最初のオクテットは第1ビーム障害検出リソースグループに対応し、2番目のオクテットは第2ビーム障害検出リソースグループに対応する。フィールドにより、セル内でビーム障害が発生しているTRPの数が1であることが示されるとき、MAC CEは、ビーム障害が発生しているTRP又はビーム障害検出リソースグループのビーム障害回復情報を運ぶために使用される1つのオクテットを含む。フィールドにより、セル内でビーム障害が発生しているTRPの数が0であることが示されるとき、MAC CEは、セルのビーム障害回復情報を運ぶために使用されるオクテットを含まない。例えば、フィールドの値が00であることは、セル内でビーム障害が発生しているTRPの数が0であること、ビーム障害が検出されるビーム障害検出リソースグループの数が0であること、又はMAC CE内でセルに対応するオクテットの数が0であることを示す。フィールドの値が01であることは、セル内でビーム障害が発生しているTRPの数が1であること、ビーム障害が検出されるビーム障害検出リソースグループの数が1であること、又はMAC CE内でセルに対応するオクテットの数が1であることを示す。フィールドの値が10であることは、セル内でビーム障害が発生しているTRPの数が2であること、ビーム障害が検出されるビーム障害検出リソースグループの数が2であること、又はMAC CE内でセルに対応するオクテットの数が2であることを示す、など。
任意に、1つのフィールドは、対応するセル内のビーム障害状態も示し得る。1つのフィールドに対応するセルに対して設定されるビーム障害検出リソースグループの数が2であるとき、ビーム障害状態は、2つのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していないこと、第1ビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していること、第2ビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していること、又は2つのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを含む。任意に、1つのフィールドは2つのビットを含んでもよい。1つのフィールドの値は、00、01、10、及び11のうちの1つであることができ、各値は、前述の4つの場合のうちの1つを示す。例えば、00は、2つのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していないことを示し、01は、第1ビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを示し、10は、第2ビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを示し、11は、2つのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを示す。他の例として、00は、2つのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していないことを示し、10は、第1ビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを示し、01は、第2ビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを示し、11は、2つのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを示す。任意に、1つのフィールドの2ビットは、2つの独立した1ビットフィールドとも見なされ得る。2つの1ビットは2つの連続したビットであってよく、又は2つの不連続なビットであってもよい。各1ビットフィールドは、1つの対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生しているかどうかを示す。例えば、最初のビットは第1ビーム障害検出リソースグループに対応し、2番目のビットは第2ビーム障害検出リソースグループに対応する。代替的に、最初のビットは第2ビーム障害検出リソースグループに対応し、2番目のビットは第1ビーム障害検出リソースグループに対応する。ビット値0は、対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していないことを示し、或いは、ビット値1は、対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを示す。代替的に、ビット値0は、対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを示し、或いは、ビット値0は、対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していないことを示す。1つのフィールドによって示されるビーム障害状態が、2つのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることであるとき、MAC CEは、セルの2つのTRP又は2つのビーム障害検出リソースグループのビーム障害回復情報を運ぶために使用される2つのオクテットを含む。最初のオクテットは第1ビーム障害検出リソースグループに対応し、2番目のオクテットは第2ビーム障害検出リソースグループに対応する。フィールドにより、セル内でビーム障害が発生しているTRPの数が1であることが示されるとき、例えば、第1ビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生しているか、又は第2ビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生しているとき、MAC CEは、ビーム障害が発生しているTRP又はビーム障害検出リソースグループのビーム障害回復情報を運ぶために使用される1つのオクテットを含む。2つのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していないとき、MAC CEは、セルのビーム障害回復情報を運ぶために使用されるオクテットを含まない。ビーム障害回復情報は、品質要件を満足する候補ビームリソースが存在するかどうかを示す指示情報、品質要件を満足する候補ビームリソースに関する情報、などを含む。他の実施においては、第4タイプの第1MAC CEのフォーマットは1つ以上のフィールドを含み、各フィールドは1つのマルチTRPセルに対応する。1つ以上のフィールドは、1つのビットマップ全体と見なされてもよく、ビットマップ内の複数のビットが1つのフィールドとして使用される。各フィールドと各マルチTRPセルとの間の対応は、i番目のフィールドがi番目のマルチTRPセル、i番目の最小インデックスを持ったマルチTRPセル、又はi番目の最大インデックスを持ったマルチTRPセルに対応するというものであってよい。各フィールドの値は、対応するセル内でビーム障害が発生しているTRPの数を示すか、対応するセル内の複数のビーム障害検出リソースグループの中の、ビーム障害が検出されるビーム障害検出リソースグループの数を示すか、又はMAC CE内で対応するセルに対応するオクテットの数を示す。例えば、フィールドの値が00であることは、対応するセル内でビーム障害が発生しているTRPの数が0であること、ビーム障害が検出されるビーム障害検出リソースグループの数が0であること、又はMAC CE内で対応するセルに対応するオクテットの数が0であることを示す。フィールドの値が01であることは、対応するセル内でビーム障害が発生しているTRPの数が1であること、ビーム障害が検出されるビーム障害検出リソースグループの数が1であること、又はMAC CE内で対応するセルに対応するオクテットの数が1であることを示す。フィールドの値が10であることは、対応するセル内でビーム障害が発生しているTRPの数が2であること、ビーム障害が検出されるビーム障害検出リソースグループの数が2であること、又はMAC CE内で対応するセルに対応するオクテットの数が2であることを示す、など。
任意に、第1MAC CEは、第5フィールドを更に含んでもよい。
任意に、第1MAC CEは、第6フィールドを更に含んでもよい。
任意に、第1MAC CEは、第7フィールドを更に含む。
任意に、第1MAC CEは、第8フィールドを更に含む。
1つのフィールドは、ビットマップ内の複数の(2つ又は2つよりも多い)ビットを占有する。
第4タイプの第1MAC CEは、前述のフィールドのいずれか1つ以上を含んでもよいことが理解され得る。これはここで特に制限されない。例えば、第4タイプの第1MAC CEは、第5フィールドしか含まなくてもよい。例えば、第4タイプの第1MAC CEは、第7フィールド及び第8フィールドしか含まなくてもよい。
第4タイプの第1MAC CEに含まれる第5フィールド、第6フィールド、第7フィールド、及び第8フィールドの具体的な機能については、第2タイプの第1MAC CEに含まれる第5フィールド、第7フィールド、及び第8フィールドの具体的な機能を参照されたく、また、第3タイプの第1MAC CEに含まれる第6フィールド、第7フィールド、及び第8フィールドの具体的な機能を参照されたい。詳細はここで再び記載されない。
以下は、図12を参照して、本願のこの実施形態で提供される第4タイプの第1MAC CEの具体的なフォーマットについて記載する。
例えば、本願のこの実施形態で提供される第4タイプの第1MAC CEは、第1MAC CEに含まれるビットマップ内の2つのビットが1つのフィールドに対応し、ネットワークデバイスが1つの端末デバイスに対して4つのセルを設定し、各セルに対してM(Mは1よりも大きい整数である)個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループを設定する例を使用することによって、記載される。4つのセルはマルチTRPセルとして理解され得る。
図12に示されるように、本願のこの実施形態で提供される第4タイプの第1MAC CEは、4つのフィールド(4つのフィールドは夫々、C、C、C、及びCと表され、各フィールドは2ビットを占有し、4つのフィールドは4つのセルと一対一の対応にある)と、各フィールド(iは0以上3以下の整数である)に対応する1つ以上のオクテットとを含む。各フィールドに対応するセルは、ビーム障害が発生しているマルチTRPセルである。各フィールドに対応するオクテットの数は、各フィールドに対応するマルチTRPセルの中でビーム障害が発生しているTRPの数と同じである。第4タイプの第1MAC CEに含まれる4つのフィールドは、1つのビットマップ全体(例えば、図6に示されるMAC CEに含まれるビットマップ)と見なされてもよい。図12の(a)に示されるように、各フィールドCに対応するマルチTRPセルの中でビーム障害が発生しているTRPの数が1である場合に、フィールドCは1つのオクテットに対応し、1つのオクテットには、Tフィールド(つまり、第5フィールドの例)、ACフィールド(つまり、第7フィールドの例)、及び候補RS IDフィールド(つまり、第8フィールドの例)が含まれ得る。Tフィールドは、ビーム障害が発生している1つのTRPに関する情報(例えば、TRPのインデックス)を示す。ACフィールドは、1つのオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースが存在することを示す。候補RS IDフィールドは、1つのオクテットに対応する候補ビームリソースグループ内で決定され品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースに関する情報を示す。任意に、1つのオクテットには、代替的に、Tフィールド(つまり、第5フィールドの例)及びACフィールド(つまり、第7フィールドの例)が含まれ得る。この場合に、ACフィールドは、1つのオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースがないことを示す。この場合に、1つのオクテットに対応する候補RS IDフィールドの値はヌルであるとも理解され得る。
図12の(b)に示されるように、フィールドCに対応するマルチTRPセルの中でビーム障害が発生しているTRPの数がM(Mは1よりも大きい整数である)である場合に、フィールドCはM個のオクテットに対応し、M個のオクテット内の最初のオクテットには、Tフィールド(つまり、第5フィールドの例)、ACフィールド(つまり、第7フィールドの例)、及び候補RS IDフィールド(つまり、第8フィールドの例)が含まれ得る。Tフィールドの値はヌルである。この場合に、ビーム障害が検出されるビーム障害検出リソースグループに関する情報は、Tフィールドを使用することによって検出される必要がないが、各オクテットに対応するビーム障害検出リソースグループ又は候補ビームリソースグループは、M個のオクテットとM個のビーム障害検出リソースグループとの間又はM個のオクテットとM個の候補ビームリソースグループとの間の対応に基づいて決定される。具体的な対応については、前述の記載を参照されたい。ACフィールドは、1つのオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースが存在することを示す。候補RS IDフィールドは、1つのオクテットに対応する候補ビームリソースグループ内で決定され品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースに関する情報を示す。最初のオクテットを除いたM個のオクテットの夫々には、Rフィールド、ACフィールド、及び候補RS IDフィールドが含まれ得る。M個のオクテット内の2番目のオクテットが例として使用される。2番目のオクテットには、Rフィールド、ACフィールド、及び候補RS IDフィールドが含まれ得る。Rフィールドは、リザーブされたフィールドであり、具体的な意味を持たない。ACフィールドは、2番目のオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースが存在することを示す。候補RS IDフィールドは、2番目のオクテットに対応する候補ビームリソースグループ内で決定され品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースに関する情報を示す。任意に、2番目のオクテットには、代替的に、Rフィールド及びACフィールドが含まれ得る。Rフィールドは、リザーブされたフィールドであり、具体的な意味を持たない。ACフィールドは、2番目のオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースに関する情報がないことを示す。この場合に、2番目のオクテットには候補RS IDフィールドも含まれるが、候補RS IDフィールドの値はヌルであるとも理解され得る。
任意に、Tフィールドが、M個のオクテットにおいて最初のオクテット以外のオクテットに位置してもよい。例えば、M個のオクテットの最初のオクテット内のTフィールドは、M個のオクテットの2番目のオクテット内のRフィールドと交換されてよい。この場合に、Tフィールドは、M個のオクテットのうちの2番目のオクテットに位置する。図12では、Tフィールド、ACフィールド、及びRフィールドが夫々1ビットを使用し、候補RS IDフィールドが6ビットを使用する例を使用して説明されている。いくつかの他の実施においては、前述のフィールドに使用されるビットの数は、代替的に、他の値であってもよい。これはここで特に制限されない。任意に、図12でMAC CEに含まれる異なるオクテットにおいて、同じフィールド(例えば、ACフィールド)に使用されるビットの数は異なってもよい。
以下は、図13を参照して、本願のこの実施形態で提供される第4タイプの第1MAC CEの他の具体的なフォーマットについて記載する。
例えば、本願のこの実施形態で提供される第4タイプの第1MAC CEのフォーマットは、第1MAC CEに含まれるビットマップ内の2つのビットが1つのフィールドに対応し、ネットワークデバイスが1つの端末デバイスに対して4つのセルを設定し、各セルに対してM(Mは1よりも大きい整数である)個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループを設定する例を使用することによって、記載される。4つのセルはマルチTRPセルとして理解され得る。
図13に示されるように、本願のこの実施形態で提供される第4タイプの第1MAC CEは、4つのフィールド(4つのフィールドは夫々、C、C、C、及びCと表され、各フィールドは2ビットを占有し、4つのフィールドは4つのセルと一対一の対応にある)と、任意のフィールドC(iは0以上3以下の整数である)に対応する1つ以上のオクテットとを含む。任意のフィールドCに対応するセルは、ビーム障害が発生しているマルチTRPセルである。任意のフィールドCに対応するオクテットの数は、任意のフィールドCに対応するマルチTRPセルの中でビーム障害が発生しているTRPの数と同じである。第4タイプの第1MAC CEに含まれる4つのフィールドは、1つのビットマップ全体(例えば、図6に示されるMAC CEに含まれるビットマップ)と見なされてもよい。
図13に示されるように、任意のフィールドCに対応するマルチTRPセルの中でビーム障害が発生しているTRPの数がMである場合に、任意のフィールドCはM個のオクテットに対応し、M個のオクテットの夫々には、Tフィールド(つまり、第6フィールドの例)、ACフィールド(つまり、第7フィールドの例)、及び候補RS IDフィールド(つまり、第8フィールドの例)が含まれ得る。Tフィールドは、Tフィールドのオクテットに対応するビーム障害検出リソースグループを示すか、又はTフィールドは、Tフィールドのオクテットに対応する候補ビームリソースグループを示す。ACフィールドは、ACフィールドのオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースが存在することを示す。候補RS IDフィールドは、候補RS IDフィールドのオクテットに対応する候補ビームリソースグループ内で決定され品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースに関する情報を示す。M個のオクテットのうちの最初のオクテットが例として使用される。最初のオクテットには、Tフィールド(つまり、第6フィールドの例)、ACフィールド、及び候補RS IDフィールドが含まれ得る。M個のオクテットのうちの2番目のオクテットが例として使用される。2番目のオクテットには、Tフィールド(つまり、第6フィールドの例)、ACフィールド、及び候補RS IDフィールドが含まれ得る。
任意に、M個のオクテットの夫々は、代替的に、Tフィールド(つまり、第6フィールドの例)及びACフィールド(つまり、第7フィールドの例)を含んでもよい。この場合に、ACフィールドは、ACフィールドのオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースがないことを示す。この場合に、ACフィールドのオクテットに対応する候補RS IDフィールドの値はヌルであるとも理解され得る。
図12及び図13は例に過ぎず、本願のこの実施形態で提供される第4タイプの第1MAC CEのフォーマットに対する如何なる限定も構成しない。例えば、第1タイプの第1MAC CEに基づいて、「第1タイプの第1MAC CEに含まれるビットマップ内の複数のビットが1つのフィールドに対応し、複数のフィールドが1つのセル(例えば、マルチTRPセル又は単一TRPセル)に対応する」という例を使用することによって記載されてもよい。
第5タイプの第1MAC CE
本願のこの実施形態で提供される第5タイプの第1MAC CEは、1つのビットマップを含む。第5タイプの第1MAC CEに含まれる1つのビットマップの定義は、第1タイプの第1MAC CEに含まれる1つのビットマップの定義と同じであることが理解され得る。ここで詳細に記載されない内容については、第1タイプの第1MAC CEに含まれる1つのビットマップの定義を参照されたい。代替的に、第5タイプの第1MAC CEに含まれる1つのビットマップの定義は、第4タイプの第1MAC CEに含まれる1つのビットマップの定義と同じである。ここで詳細に記載されない内容については、第4タイプの第1MAC CEに含まれる1つのビットマップの定義を参照されたい。
任意に、ビットマップ内の任意のビットは1つ以上のオクテットに対応する。
第1MAC CEは、1つの第10フィールドを更に含む。第10フィールドは、ビーム障害タイプを示す。Mが2に等しいとき、ビーム障害タイプは、M個のビーム障害検出リソースグループのうちの第1ビーム障害検出リソースグループで発生しているビーム障害、M個のビーム障害検出リソースグループのうちの第2ビーム障害検出リソースグループで発生しているビーム障害、M個のビーム障害検出リソースグループのうちの2つで発生しているビーム障害、などを含んでよい。
任意に、第10フィールドは、1つ以上のオクテットのうちの最初のオクテットに位置してよい。
任意に、第10フィールドは2つのビットを含んでよい。例えば、第10フィールドは、最初のオクテット内の最初の2つのビットであってよい。第10フィールドは、代替的に、より多いビット(例えば、3ビット)を含んでもよい。これは特にここで制限されない。
いくつかの実施において、第10フィールドが2つのビットを含むとき、2つのビットの夫々は、M(Mは2に等しい)個のビーム障害検出リソースグループの1つに対応し、各ビットは、1つの対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生しているかどうかを示す。例えば、第10フィールドが2つのビットを含み(すなわち、第10フィールドは2ビットを占有する)、2つ(つまり、Mは2に等しい)のビーム障害検出リソースグループがセルに対して設定されるとき、第10フィールドの値は、4つのフィールド値:00、01、10、及び11に対応する。4つのフィールド値の夫々は、次のうちのいずれか1つを示し得る:第1ビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していること、第2ビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していること、及び2つのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していること。例えば、01は、第1ビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを示し、10は、第2ビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを示し、00又は11は、2つのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを示す。他の例として、10は、第1ビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを示し、01は、第2ビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを示し、00又は11は、2つのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを示す。他の例として、00は、第1ビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを示し、01は、第2ビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを示し、10又は11は、2つのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを示す。いくつかの他の実施においては、第10フィールドが2つのビットを含み(すなわち、第10フィールドは2ビットを占有する)、2つ(つまり、Mは2に等しい)のビーム障害検出リソースグループがセルに対して設定されるとき、第10フィールドは、2つの独立した1ビットフィールドとも見なされ得る。各1ビットフィールドは、1つの対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生しているかどうかを示す。例えば、最初のビットは第1ビーム障害検出リソースグループに対応し、2番目のビットは第2ビーム障害検出リソースグループに対応する。代替的に、最初のビットは第2ビーム障害検出リソースグループに対応し、2番目のビットは第1ビーム障害検出リソースグループに対応する。ビット値0は、対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していないことを示し、或いは、ビット値1は、対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを示す。代替的に、ビット値0は、対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを示し、或いは、ビット値0は、対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していないことを示す。前述の技術的解決法では、第10フィールドが2つのビットを含み、Mは2に等しい例が、説明のために使用されているが、本願のこの実施形態で提供される第10フィールドの機能に対する限定を構成するものではない。いくつかの実施において、第10フィールドは、代替的に、より多いビット、例えば3ビットを含んでもよい。
任意に、第10フィールドにより、M個のビーム障害検出リソースグループの2つでビーム障害が発生していることが示されるとき、任意のビットは2つのオクテットに対応する。第10フィールドにより、M個のビーム障害検出リソースグループの1つでビーム障害が発生していることが示されるとき、任意のビットは1つのオクテットに対応する。言い換えれば、Mが2に等しく、第10フィールドによって示されるビーム障害タイプが、M個のビーム障害検出リソースグループの2つでビーム障害が発生していることであるとき、第1MAC CEは、セルの2つのTRP又は2つのビーム障害検出リソースグループのビーム障害回復情報を運ぶために使用される2つのオクテットを含む。最初のオクテットは第1ビーム障害検出リソースグループに対応し、2番目のオクテットは第2ビーム障害検出リソースグループに対応する。Mが2に等しく、第10フィールドによって示されるビーム障害タイプが、M個のビーム障害検出リソースグループの1つでビーム障害が発生していることであるとき、例えば、第1ビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生しているか、又は第2ビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生しているとき、第1MAC CEは、ビーム障害が発生しているTRP又はビーム障害検出リソースグループのビーム障害回復情報を運ぶために使用される1つのオクテットを含む。ビーム障害回復情報は、品質要件を満足する候補ビームリソースが存在するかどうかを示す指示情報、品質要件を満足する候補ビームリソースに関する情報、などを含む。
任意の1つ以上のオクテットの夫々は1つの第7フィールドを更に含み、第7フィールドは、各オクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースが存在するかどうかを示す。第7フィールドの具体的な特徴については、第2タイプの第1MAC CEのフォーマットを参照されたい。
任意に、1つ以上のオクテットの夫々は1つの第8フィールドを更に含み、第8フィールドは、各オクテットに対応する候補ビームリソースグループ内で決定され品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースに関する情報を示す。第8フィールドの具体的な特徴については、第2タイプの第1MAC CEのフォーマットを参照されたい。
上記の説明は、テキストを参照して、本願のこの実施形態で提供される第5タイプの第1MAC CEのフォーマットについて詳細に記載している。以下は、図14及び図15を参照して、第5タイプの第1MAC CEのフォーマットについて記載する。
例えば、本願のこの実施形態で提供される第5タイプの第1MAC CEのフォーマットの模式図は、ネットワークデバイスが1つの端末デバイスに対して8つのセルを設定し、各セルに対してM(Mは1よりも大きい整数である)個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループを設定する例を使用することによって記載される。8つのセルはマルチTRPセルとして理解され得る。
以下は、図14を参照して、第5タイプの第1MAC CEの具体的なフォーマットについて記載する。
図14の(a)に示されるように、本願のこの実施形態で提供される第5タイプの第1MAC CEは、1つのビットマップ(1つのビットマップは8つのビット(すなわち、8つのフィールド、ここで、各フィールドは1ビットを使用する)を含み、8つのビットは夫々、C、C、C、C、C、C、C、及びCと表され、8つのセルと一対一の対応にある)と、1つのビットマップ内の任意のビットC(iは0以上7以下の整数である)に対応する1つ以上のオクテットとを含む。任意のビットCに対応するセルは、ビーム障害が発生しているマルチTRPセルである。任意のビットCに対応するオクテットの数は、任意のビットCに対応するマルチTRPセルの中でビーム障害が発生しているTRPの数と同じである。
図14の(a)に示されるように、任意のビットCに対応するマルチTRPセルの中でビーム障害が発生しているTRPの数が1である場合に、任意のビットCは1つのオクテットに対応し、1つのオクテットには、Eフィールド(つまり、第10フィールドの例)、ACフィールド(つまり、第7フィールドの例)、及び候補RS IDフィールド(つまり、第1の定義方法での第8フィールドの例)が含まれ得る。Eフィールドは、任意のビットCに対応するセル内でM個のビーム障害検出リソースグループ(Mは1よりも大きい整数であり、例えば、Mは2に等しい)のうちの第1ビーム障害検出リソースグループにおいてビーム障害が発生していることを示す。Eフィールドは2つのビットを含んでよく、2つのビットの夫々は1つのビーム障害検出リソースグループに対応し、2つのビットのうちの1ビット(例えば、当該1ビットは0にセットされる)は、対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していないことを示し、2つのビットのうちの他の1ビット(例えば、当該1ビットは1にセットされる)は、対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを示す。ACフィールドは1つのビットを含み、ACフィールドは、1つのオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースが存在することを示す。候補RS IDフィールドは5つのビットを含み、候補RS IDフィールドは、1つのオクテットに対応する候補ビームリソースグループ内で決定され品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースに関する情報を示す。
任意に、任意のビットCに対応する1つのオクテットには、リザーブされたフィールドが更に含まれてもよく、リザーブされたフィールドの値はヌルである。
図14の(b)に示される第5タイプの第1MAC CEは1つのビットマップを含む。ビットマップの定義は、図14の(a)に示される第5タイプの第1MAC CEに含まれる1つのビットマップの定義と同じである。詳細はここで再び記載されない。図14の(b)に示されるように、任意のビットCに対応するマルチTRPセルの中でビーム障害が発生しているTRPの数がM(Mは1よりも大きい整数であり、例えば、Mは2に等しい)である場合に、任意のビットCはM個のオクテットに対応する。M個のオクテット内の最初のオクテットには、Eフィールド(つまり、第10フィールドの例)、ACフィールド(つまり、第7フィールドの例)、及び候補RS IDフィールド(つまり、第1の定義方法での第8フィールドの例)が含まれ得る。Eフィールドは、任意のビットCに対応するセル内でM(Mは1よりも大きい整数であり、例えば、Mは2に等しい)個のビーム障害検出リソースグループにおいてビーム障害が発生していることを示す。EフィールドはM個のビットを含んでよく、M個のビットの夫々は1つのビーム障害検出リソースグループに対応し、M個のビットの夫々は、対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを示す。最初のオクテットに続く各オクテットには、Rフィールド(つまり、リザーブされたフィールド)、ACフィールド(つまり、第7フィールドの例)、及び候補RS IDフィールド(つまり、第1の定義方法での第8フィールドの例)が含まれ得る。
以下は、図15を参照して、本願のこの実施形態で提供される第5タイプの第1MAC CEの他の具体的なフォーマットについて記載する。
図15の(a)及び図15の(b)に示される第5タイプの第1MAC CEに含まれる1つのビットマップの定義は、図14の(a)に示される第5タイプの第1MAC CEに含まれる1つのビットマップの定義と同じである。詳細に記載されない内容については、図14の(a)でのビットマップの前述の記載を参照されたい。
図15の(a)に示されるように、任意のビットCに対応するマルチTRPセルの中でビーム障害が発生しているTRPの数が1である場合に、任意のビットCは1つのオクテットに対応し、1つのオクテットには、Eフィールド(つまり、第10フィールドの例)及び候補RS IDフィールド(つまり、第2の定義方法での第8フィールドの例)が含まれ得る。Eフィールドは、任意のビットCに対応するセル内でM個のビーム障害検出リソースグループ(Mは1よりも大きい整数であり、例えば、Mは2に等しい)のうちの第1ビーム障害検出リソースグループにおいてビーム障害が発生していることを示す。Eフィールドは2つのビットを含んでよく、2つのビットの夫々は1つのビーム障害検出リソースグループに対応し、2つのビットのうちの1ビット(例えば、当該1ビットは1にセットされる)は、対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していないことを示し、2つのビットのうちの他の1ビット(例えば、当該1ビットは0にセットされる)は、対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを示す。候補RS IDフィールドは6つのビットを含み、候補RS IDフィールドは、1つのオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビームリソースがないことを示し、また、品質要件を満足する候補ビームリソースに関する情報を示し得る。この場合に、候補RS IDフィールドの機能は、図14の(a)に示される最初のオクテット内のACフィールドの機能と、図14の(a)に示される最初のオクテット内の候補RS IDフィールドの機能とを含む。
任意に、任意のビットCに対応する1つのオクテットには、リザーブされたフィールドが更に含まれてもよく、リザーブされたフィールドの値はヌルである。
図15の(b)に示されるように、任意のビットCに対応するマルチTRPセルの中でビーム障害が発生しているTRPの数がM(Mは1よりも大きい整数であり、例えば、Mは2に等しい)である場合に、任意のビットCはM個のオクテットに対応する。M個のオクテット内の最初のオクテットには、Eフィールド(つまり、第10フィールドの例)及び候補RS IDフィールド(つまり、第2の定義方法での第8フィールドの例)が含まれ得る。Eフィールドは、任意のビットCに対応するセル内でM(Mは1よりも大きい整数であり、例えば、Mは2に等しい)個のビーム障害検出リソースグループにおいてビーム障害が発生していることを示す。EフィールドはM個のビットを含んでよく、M個のビットの夫々は1つのビーム障害検出リソースグループに対応し、M個のビットの夫々は、対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを示す。最初のオクテットに続く各オクテットには、Rフィールド(つまり、リザーブされたフィールド)及び候補RS IDフィールド(つまり、第1の定義方法での第8フィールドの例)が含まれ得る。
図14及び図15は例に過ぎず、本願のこの実施形態で提供される第5タイプの第1MAC CEのフォーマットに対する如何なる限定も構成しないことが理解され得る。例えば、図14の(a)に示されるビットマップ内のCは、より多いビットを占有してもよい。例えば、Cは、代替的に、2ビットを占有してもよい。例えば、図15の(a)に示されるビットマップ内のCは、より多くのビットを占有してもよい。例えば、Cは、代替的に、2ビットを占有してもよい。
上記の説明は、本願のこの実施形態で提供される第1MAC CEの5つのタイプのフォーマットについて記載する。第1MAC CEの各タイプは、端末デバイスによって、マルチTRPセルに対応するビーム障害回復情報のみを報告するために使用される。言い換えれば、本願のこの実施形態で提供される第1MAC CEの各タイプは、端末デバイスによって、単一TRPセルに対応するビーム障害回復情報を報告するためには使用されない。更に、第1MAC CEの前述の5つのタイプのフォーマットは、本願のこの実施形態で提供される第1MAC CEのフォーマットに対する如何なる限定も構成するものではないことが理解されるべきである。例えば、いくつかの実施において、ビットマップ内のより多いビット(例えば、3ビット)が1つのフィールド(例えば、第4フィールド)に対応する。第1MAC CEの前述の5つのタイプのフォーマットでの特徴は組み合わされてよく、組み合わせることで生成される新しいMAC CEフォーマットも、本願の保護範囲内に入る。例えば、1つの第1MAC CEのフォーマットは、第4タイプの第1MAC CEに含まれ、セル内のビーム障害情報を示す2ビットフィールドと、第2タイプの第1MACの第5フィールドとを含んでもよい。当該第1MAC CEフォーマットも、本願の保護範囲内に入る。
いくつかの他の実施においては、第1MAC CEは、次のフィールド:フィールド1、フィールド2、フィールド3、フィールド4、フィールド5、フィールド6、及びフィールド8のうちのいずれか1つ以上を更に含んでもよい。
フィールド1は、マルチTRPセル内でビーム障害が発生しているTRPの数を示すか、又はフィールド1は、マルチTRPセル内でビーム障害が発生しているビーム障害検出リソースグループの数を示す。
フィールド2は、マルチTRPセル内のビーム障害のビーム障害タイプを示し、ビーム障害タイプは、次の:マルチTRPセル内の単一のTRPで発生するビーム障害、マルチTRPセル内のいくつかのTRPで発生するビーム障害、又はマルチTRPセル内の全てのTRPで発生するビーム障害のうちの1つ以上を含んでよい。2つのビーム障害検出リソースグループがマルチTRPセルに対して設定されるとき、ビーム障害タイプは、代替的に、次の:第1TRPで発生するビーム障害、第2TRPで発生するビーム障害、2つのTRPで発生するビーム障害、及び2つのTRPでビーム障害が発生していないことのうちの1つ以上を含んでもよい。例えば、フィールド2は2ビットを含む。フィールド2は4つのフィールド値に対応する。各フィールド値は前述のタイプの1つに対応する。ビーム障害タイプは、代替的に、次の:第1TRPで発生するビーム障害、第2TRPで発生するビーム障害、又は2つのTRPで発生するビーム障害のうちの1つ以上を含んでもよい。フィールド2は2ビットを含み、4つのフィールド値に対応する。3つのフィールド値は、夫々、第1TRPで発生するビーム障害、第2TRPで発生するビーム障害、及び2つのTRPで発生するビーム障害を示す。
フィールド3は1つのTRPに対応する。フィールド3は、フィールド3に対応するTRPでビーム障害が発生しているかどうかを示す。代替的に、フィールド3は、1つのビーム障害検出リソースグループに対応し、フィールド3は、フィールド3に対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が検出されるかどうかを示す。前述のフィールドの1つにより、ビーム障害が発生していないことが示されるとき、当該フィールドのオクテット内の残りのフィールドは具体的な意味を有さなくてもよく、端末デバイスは、残りのフィールドを無視してもよい。M個のTRPに夫々対応するか、M個のビーム障害検出リソースグループに夫々対応するか、M個のTRPに夫々対応するか、又はM個のCORESETグループに夫々対応するM個のフィールド3が存在してもよい。
フィールド4は、ビーム障害が発生しているTRPに関する情報、例えば、TRPのインデックスを示す。TRPのインデックスは、1つのビーム障害検出リソースグループのインデックス、つまり、TRPに対応するビーム障害検出リソースグループのインデックスであっても、候補ビームリソースグループのインデックス、つまり、TRPに対応する候補ビームリソースグループのインデックスであっても、又は1つのCORESETグループのインデックス、つまり、CORESETPoolIndexであってもよい。代替的に、前述のフィールド内の複数のフィールドが、ビーム障害が発生している複数のTRP、又はTRPに対応するビーム障害検出リソースグループ/候補ビームリソースグループ/CORESETグループのインデックスを示すよう、含まれてもよい。
本願のこの実施形態で、ビーム障害が発生しているTRPに関する情報のタイプは限定されない。例えば、ビーム障害が発生しているTRPに関する情報は、ビーム障害が発生しているTRPのインデックスに関する情報であってよい。TRPのインデックスは、1つのビーム障害検出リソースグループのインデックス、つまり、TRPに対応するビーム障害検出リソースグループのインデックスであってもよい。代替的に、TRPのインデックスは、1つの候補ビームリソースグループのインデックス、つまり、TRPに対応する候補ビームリソースグループのインデックスであってもよい。代替的に、TRPのインデックスは、1つのCORESETグループのインデックス、つまり、CORESETPoolIndexであってもよい。
任意に、第1MAC CEは複数のフィールド4を更に含んでもよい。例えば、第1MAC CEは3つのフィールド4を含んでもよい。第1のフィールド4は、ビーム障害が発生しているTRPに対応するビーム障害検出リソースグループのインデックスを示す。第2のフィールド4は、ビーム障害が発生しているTRPに対応する候補ビーム検出リソースグループのインデックスを示す。第3のフィールド4は、ビーム障害が発生しているTRPに対応するCORESETグループのインデックスを示す。
フィールド5は、端末デバイスによって報告される候補ビームリソースの数を示す。
フィールド6は1つのTRPに対応し、フィールド6は、フィールド6に対応する1つのTRPに品質要件を満足する候補ビームリソースが存在するかどうかを示す。代替的に、フィールド6は1つの候補ビームリソースグループに対応し、フィールド6は、フィールド6に対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビームリソースが存在するかどうかを示す。代替的に、前述のフィールドの1つにより、品質要件を満足する候補ビームリソースに関する情報がないことが示されるとき、当該フィールドのオクテット内の残りのフィールドは具体的な意味を有さず、端末デバイスは残りのフィールドを無視してもよい。M個のTRPに夫々対応するか、M個のビーム障害検出リソースグループに夫々対応するか、M個のTRPに夫々対応するか、又はM個のCORESETグループに夫々対応するM個のフィールド6が存在してもよい。
フィールド7は、候補ビームリソースに関する情報を示す。M個のTRPに夫々対応するか、M個のビーム障害検出リソースグループに夫々対応するか、M個のTRPに夫々対応するか、又はM個のCORESETグループに夫々対応するM個のフィールド7が存在してもよい。フィールド7の1つのフィールド値は、品質要件を満足する候補ビームリソースがないことを示すようリザーブされてもよい。例えば、フィールド7に対応する全てのビットの値が全て0又は全て1であるとき、それは、品質要件を満足する候補ビームリソースがないことを示す。他のフィールド値は、品質要件を満足する1つの候補ビームリソースに関する情報を示す。
第1MAC CEが複数のフィールド7を含むとき、複数のフィールド7によって示される複数の候補ビームリソースは、複数の候補ビームリソースグループ内のリソースとして理解されてもよいことが理解され得る。すなわち、複数の候補ビームリソースは、複数の候補ビームリソースグループと一対一の対応にある。この場合に、複数の候補ビームリソースは、複数の候補ビームリソースに対応する候補ビームリソースグループの順序(例えば、インデックス順又は設定順)で第1MAC CEにおいてソートされてもよい。候補ビームリソースに関する情報は、候補ビームリソースのインデックスであってよいがそれに限られない。
フィールド8は、1つの報告された候補ビームリソースが属するTRPを示すか、又はフィールド8は、1つの報告された候補ビームリソースが属する候補ビームリソースグループを示す。
端末デバイスが複数の候補ビームリソースを報告する必要があるとき、第1MAC CEは複数のフィールド8を含んでもよいことが理解され得る。複数のフィールド8は、複数の報告された候補ビームリソースが夫々属するTRPを示すか、又は複数のフィールド8は、複数の候補ビームリソースが夫々属する候補ビームリソースグループを示す。
ある場合に、1つのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生するとき、端末デバイスは第1MAC CEを送信し、次いで、ビーム障害は、他のビーム障害検出リソースグループでも発生する。具体的に言えば、1つのTRPのビーム障害回復が実行中であり、他のTRPでビーム障害が発生する。この場合に、端末デバイスは次の方法を使用してもよい。方法1:端末デバイスは、他のビーム障害検出リソースグループでもビーム障害が発生していることをネットワークデバイスに通知し、ビーム障害検出リソースグループに対応する候補ビームリソースに関する情報、例えば、品質要件を満足する候補ビームリソースが存在するかどうかに関する情報及び候補ビームリソースに関する特定の情報を報告するために、もう1つの第1MAC CEを送信する。方法2:端末デバイスは、2つのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることをネットワークデバイスに通知し、2つのビーム障害検出リソースグループに対応する候補ビームリソースに関する情報、例えば、品質要件を満足する候補ビームリソースが存在するかどうかに関する情報及び候補ビームリソースに関する特定の情報を報告するために、もう1つの第1MAC CEを送信してもよい。代替的に、端末デバイスは、前のビーム障害回復プロシージャが完了する前にもう1つの第1MAC CEを送信しないことが定められてもよい。言い換えれば、端末デバイスは、他のビーム障害検出リソースグループでもビーム障害が発生していることをネットワークデバイスに通知するために、前の第1MAC CEの応答メッセージを受信した後又は前の期間、例えば、28個のシンボルに対応する期間に応答メッセージを受信した後にのみ、もう1つの第1MAC CEを送信することができる。
任意に、前述の方法1及び方法2のうちのどちらの方法が具体的に端末デバイスによって使用されるかは、条件に基づいて決定されてもよい。具体的に、第1条件が満足されるときには、方法1が使用される。第2条件が満足されるときには、第2条件が使用される。
第1条件は、次のうちの1つ又は組み合わせであってよい。
前の第1MAC CEを送信した後、端末デバイスは、対応する応答メッセージを受信している。
現在の時点から、前の第1MAC CEの応答メッセージが受信される時点までの期間は、特定の期間、例えば、28個のシンボルに対応する期間よりも短い。
第2条件は、次のうちの1つ又は組み合わせであってよい。
前の第1MAC CEを送信した後、端末デバイスは、対応する応答メッセージを受信していない。
任意に、端末デバイスがステップ530を実行した後、端末デバイスは、続くステップ540(図5に図示せず)を更に実行してもよい。
Mが1に等しく、M個のビーム障害検出リソースグループでビーム障害が検出されるとき、端末デバイスは、第2MAC CEを使用することによって、セルに対応するビーム障害回復情報を送信する。ステップ540で記載される方法は、図1に示される通信システムに適用されてもよいことが理解され得る。言い換えれば、ステップ540は、図1のネットワークデバイス110、並びに図1の端末デバイス120a及び/又は端末デバイス120bによって実行されてもよい。前述の方法はSCellにのみ適用可能であることが更に指定されてもよい。具体的に、単一のビーム障害検出リソースグループのみが設定されているセルでビーム障害検出されるとき、当該セルがSCellであるならば、ビーム障害回復情報は、第2MAC CEを使用することによって生成され、当該セルがPCellであるならば、ビーム障害回復情報は、ランダムアクセスプロセスを使用することによって生成され、或いは、当該セルがPSCellであるならば、ビーム障害回復情報は、第2MAC CEを使用することによって生成されるか、又はビーム障害回復情報は、ランダムアクセスプロセスを使用することによって生成される。
以下は、本願のこの実施形態で提供される第1タイプの第2MAC CEのフォーマットについて具体的に記載する。
第1タイプの第2MAC CEのフォーマット
第2MAC CEは1つのビットマップを含む。1つのビットマップ内の任意のビットに対応するセルの設定情報がM個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループを含み、Mが1に等しい場合に、任意のビットの値が第1値であるとき、それは、そのビットに対応するセルではビーム障害が発生していないことを示し、或いは、任意のビットの値が第2値であるとき、それは、そのビットに対応するセルでビーム障害が発生していることを示す。第1値は第2値とは異なる。例えば、第1値は0であり、第2値は1である。例えば、第1値は1であり、第2値は0である。
任意に、任意のビットに対応するセルの設定情報でビーム障害が発生しているとき、第2MAC CEは、任意のビットに対応する1つのオクテットを含む。1つのオクテットは、ACフィールド及び候補RS IDフィールドを含む。ACフィールドは、1つのオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビームリソースが存在するかどうかを示す。候補RS IDフィールドは、1つのオクテットに対応する候補ビームリソースグループ内で決定され品質要件を満足する候補ビームリソースに関する情報を示す。
任意に、1つのビットマップ内の任意のビットに対応するセルの設定情報がM個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループを含み、Mが1よりも大きい整数である場合に、ビットの値はヌルであり、端末デバイスはビットの値を無視し、そのビットを、情報を含まないリザーブされたフィールドと見なす。それは、ビットの値がデフォルトで第1値であることとしても理解されてよく、ネットワークデバイスはビットの値を他の値にセットすることができず、或いは、端末デバイスは、ビットの値を、ネットワークデバイスによってセットされたビットの値にかかわらず、第1値と見なす。第1値は、対応するセルでビーム障害が発生していないことを示す。
前述の技術的解決法では、端末デバイスは、第1タイプの第2MAC CEを使用することによって、ビーム障害が発生している単一TRPセルに対応するビーム障害回復情報を報告し得る。言い換えれば、前述の技術的解決法では、第1タイプの第2MAC CEは、ビーム障害が発生しているマルチTRPセルに対応するビーム障害回復情報を報告するためには使用されない。
本願のこの実施形態で提供される第1MAC CEに対応する第1論理チャネル識別子LCIDは、第2MAC CEに対応する第2LCIDとは異なることが理解され得る。
任意に、第2LCIDは50又は51であってよく、第1LCIDは、次の論理チャネル識別子:35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、又は47のうちのいずれか1つであってよい。
本願のこの実施形態で提供される第1タイプの第2MAC CEのフォーマットは、ビーム障害が検出される単一TRPセルに対応するビーム回復情報のみを報告することに適用可能であることが理解されるべきである。
第2タイプの第2MAC CEのフォーマットは、図4に示されるフォーマットと同じであるが、第2タイプの第2MAC CEのフォーマットでのRフィールドの定義は、図4のMAC CEのフォーマットでのRフィールドの定義とは異なることが理解され得る。第2タイプの第2MAC CEのフォーマットについては、図4に示されるMAC CEのフォーマットを参照されたい。
上記の説明は、ビーム障害回復報告方法について記載する。具体的に言えば、端末デバイスは、第1MAC CEを使用することによって、ビーム障害が発生しているマルチTRPセルのビーム障害回復情報を報告し、端末デバイスは、第1タイプの第2MAC CEを使用することによって、ビーム障害が発生している単一TRPセルのビーム障害回復情報を報告する。
以下は、他のビーム障害回復報告方法について記載する。具体的に言えば、端末デバイスは、第2タイプの第2MAC CEを使用することによって、ビーム障害が発生している単一TRPセル及びマルチTRPセルのビーム障害回復情報を報告する。すなわち、ビーム障害が単一TRPセルで発生しているか、それともビーム障害マルチTRPセルで発生しているのかにかかわらず、ビーム障害回復情報は、第2タイプの第2MAC CEを使用することによって報告される。
以下は、第2タイプの第2MAC CEについて記載する。端末デバイスは、第2タイプの第2MAC CEを使用することによって、ビーム障害が発生している単一TRPセル及びマルチTRPセルのビーム障害回復情報を報告し得る。
第2タイプの第2MAC CEのフォーマット
第2タイプの第2MAC CEは1つのビットマップを含む。1つのビットマップ内の1ビットは1つのセルに対応する。セルは単一TRPセル又はマルチTRPセルであってよい。ビットは、セルでビーム障害が発生しているかどうかを示す。ビットの値は0又は1である。例えば、次のように定義され得る:ビットの値が1であることは、セルでビーム障害が発生していることを示し、ビットの値が0であることは、セルでビーム障害が発生していないことを示す。代替的に、次のように定義され得る:ビットの値が0であることは、セルでビーム障害が発生していることを示し、ビットの値が1であることは、セルでビーム障害が発生していないことを示す。
ビットマップ内の1ビットに対応するセルでビーム障害が発生している場合に、第2MAC CEは1つのオクテットを含み、1つのオクテットは当該ビットに対応し、セルのビーム障害回復情報を含む。1つのオクテットは1つのフィールド#1を更に含んでもよい。1つのフィールド#1は、1つのフィールド#1のオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビームリソースが存在するかどうかを報告するために使用される。1つのオクテットは1つのフィールド#2(つまり、第9フィールドの例)を更に含んでもよい。1つのフィールド#2は、1つのフィールド#2のオクテットに対応するセルに対応するビーム障害回復情報を報告するために使用される。Rフィールドは、ビーム障害が発生しているTRPの数を示す。Rフィールドはビーム障害タイプを示す。代替的に、1つのフィールド#2はリザーブされたフィールドであり、言い換えれば、フィールド#2は具体的な意味を持たない。任意に、1つのオクテットは1つのフィールド#3を更に含んでもよい。1つのフィールド#3は、1つのフィールド#3のオクテットに対応する候補ビームリソースグループ内で決定され品質要件を満足する候補ビームリソースに関する情報を報告するために使用される。記載を簡単にするために、以下では、説明のために、ACフィールドが1つのフィールド#1を表すために使用され、Rフィールドが1つのフィールド#2を表すために使用され、候補RS IDフィールドが1つのフィールド#3を表すために使用される。1つのフィールド#1、1つのフィールド#2、及び1つのフィールド#3は、他の名称によっても定義されてよいことが理解され得る。これはここで特に限定されない。
第2MAC CEのRフィールドは、Rフィールドのオクテットの2番目のビットであってよい。1つのビットマップ内の任意のビットに対応するセルの設定情報がM個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループを含み、Mが1よりも大きい整数である場合に、第2MAC CEのRフィールドの定義は、次のいずれか1つであってよい。
定義1
Rフィールドは、ビーム障害が発生しているTRPに関する情報(例えば、ビーム障害が発生しているTRPのインデックス)を示すか、Rフィールドは、ビーム障害が検出されるビーム障害検出リソースグループに関する情報を示すか、又はRフィールドは、報告された候補ビームリソースに対応する候補ビームリソースグループに関する情報を示す。
定義2
Rフィールドは、ビーム障害が発生しているTRPの数を示すか、又はRフィールドはビーム障害タイプを示す。ビーム障害タイプには、マルチTRPセル内の単一のTRPで発生するビーム障害、又はマルチTRPセル内のいくつか又は全てのTRPで発生するビーム障害がある。例えば、次のように定義され得る:R=0は、マルチTRPセル内の単一のTRPでビーム障害が発生していることを示し、R=1は、マルチTRPセル内のいくつか又は全てのTRPでビーム障害が発生していることを示す。例えば、次のように定義され得る:R=1は、マルチTRPセル内の単一のTRPでビーム障害が発生していることを示し、R=0は、マルチTRPセル内のいくつか又は全てのTRPでビーム障害が発生していることを示す。
Rフィールドが前述の定義2の方法で定義されるとき、端末デバイスは、報告された候補ビームリソースのインデックスを使用することによって、候補ビームリソースが具体的に属するTRPを決定してもよいことが理解され得る。この場合に、ネットワークデバイスは、リソースグループをまたいだ番号付け方法でセル内の候補ビームリソースグループ内の候補ビームリソースを設定する必要がある(詳細については、ステップ510を参照されたい)。
例えば、第2タイプの第2MAC CEのフォーマットは、図16の(a)に示されるMAC CEであってよい。図16の(a)において、第2タイプの第2MAC CEは、1つのビットマップと、1つのビットマップ内の任意のビットに対応する1つのオクテットとを含む。1つのビットマップは、C、C、C、C、C、C、C、及びCと夫々表される8つのビットを含む。8つのビットは、ネットワークデバイスによって1つの端末デバイスに対して設定される8つのマルチTRPセルと一対一の対応にある。ネットワークデバイスは、8つのマルチTRPセルのいずれか1つに対してM個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループを設定し、Mは1よりも大きい整数であり、任意のビットに対応するセルは、ビーム障害が発生しているマルチTRPセルである。任意のビットのオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビームリソースが存在する場合に、任意のビットのオクテットは候補RS IDフィールドを含む。任意のビットのオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビームリソースがない場合に、任意のビットのオクテットは候補RS IDフィールドを含まない。
例えば、前述の8つのビット内の最初のビットCに対応するマルチTRPセルでビーム障害が発生しており、前述の8つのビット内の2番目のビットCに対応するマルチTRPセルでビーム障害が発生しており、最初のビットCのオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビームリソースが存在し、2番目のビットCのオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビームリソースが存在しない場合に、第2タイプの第2MAC CEのフォーマットは、図16の(b)に示されるフォーマットになる。1つのビットマップ内の任意のビットに対応するセルの設定情報がM個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループを含み、Mが1に等しい場合に、第2MAC CEのRフィールドはリザーブされたフィールドとして理解されてもよい。この場合に、Rフィールドはリザーブされ、つまり、Rフィールドは具体的な意味を持たない。
図16では、ACフィールド及びRフィールドが夫々1ビットを使用し、候補RS IDフィールドが6ビットを使用する例を使用して説明されている。いくつかの他の実施においては、前述のフィールドに使用されるビットの数は、代替的に、他の値であってもよい。これはここで特に制限されない。任意に、図16でMAC CEに含まれる異なるオクテットにおいて、同じフィールド(例えば、ACフィールド)に使用されるビットの数は異なってもよい。すなわち、図16は、一例にすぎず、本願のこの実施形態で提供される第2タイプの第2MAC CEのフォーマットに対する如何なる限定も構成するものではない。本願のこの実施形態で提供される第2タイプの第2MAC CEのフォーマットは、ビーム障害が発生しているマルチTRPセル又は単一TRPセルに対応するビーム回復情報を報告することに適用可能であることが理解されるべきである。第2タイプの第2MAC CEに含まれる1つのビットマップ内の任意のビットに対応するセルが単一TRPセルである場合に、任意のビットに対応するRフィールドは具体的な意味を持たないことが理解され得る。第2タイプの第2MAC CEに含まれる1つのビットマップ内の任意のビットに対応するセルがマルチTRPセルである場合に、任意のビットに対応するRフィールドは、Rフィールドのオクテットに対応するセルに対応するビーム障害回復情報を示すか、ビーム障害が発生しているTRPの数を示すか、又はビーム障害タイプを示す。
上記の説明は、2つのビーム障害回復方法について記載している。
方法1:端末デバイスは、第1MAC CEの前述のタイプのうちのいずれか1つを使用することによって、ビーム障害が発生しているマルチTRPセルのビーム障害回復情報を報告し、前述の第1タイプの第2MAC CEを使用することによって、ビーム障害が発生している単一TRPセルのビーム障害回復情報を報告する。
方法2:端末デバイスは、第2タイプの第2MAC CEを使用することによって、ビーム障害が発生している単一TRPセル及びマルチTRPセルのビーム障害回復情報を報告する。
以下は、第3のビーム障害回復報告方法について記載する。具体的に、ビーム障害
がマルチTRPセル内の単一のTRPで発生しているとき、ビーム障害回復情報は、第1MAC CEの前述のタイプのうちのいずれか1つを使用することによって報告される。ビーム障害がマルチTRPセル内の全てのTRPで発生しているか、又はビーム障害が単一TRPセルで発生しているとき、ビーム障害回復情報は、第2タイプの第2MAC CEを使用することによって報告される。
第1MAC CEのいずれかのタイプのフォーマット及び第2MAC CEのいずれかのタイプの特定のフォーマットは例に過ぎず、如何なる限定も構成するものではないことが理解され得る。例えば、第1MAC CEの任意のタイプ又は第2MAC CEの任意のタイプは、他のフィールドを更に含んでもよい。更に、各MAC CEに含まれるビットマップ内の任意のビットとオクテットとの間の対応に基づいて前述の複数のフィールド(第1フィールド、第2フィールド、第3フィールド、第4フィールド、第5フィールド、第6フィールド、第7フィールド、第8フィールド、及び第9フィールド)を組み合わせることによって取得されるMAC CEは全て、本願のこの実施形態で請求されるMAC CEのフォーマットに属することが理解されるべきである。
本願のこの実施形態で、端末デバイスは、第1MAC CEの前述のタイプのうちのいずれか1つ及び前述の第2タイプの第2MAC CEを使用することによって、ビーム障害が発生しているマルチTRPセルに対応するビーム障害回復方法を報告してよく、それにより、ビーム障害回復は、時間内にマルチTRPセルにおいて実施され得る。更に、端末デバイスは、第2MAC CEの前述のタイプのうちのいずれか1つを使用することによって、ビーム障害が発生している単一TRPセルに対応するビーム障害回復情報を報告し、それにより、ビーム障害回復は、時間内に単一TRPセルにおいて実施され得る。
上記の説明は、本願の実施形態が適用される通信システムについて、図1~図3を参照して詳細に記載しており、また、本願の実施形態で提供されるビーム障害回復方法について、図5~図16を参照して詳細に記載している。以下は、本願の実施形態で提供される通信装置について、図17~図19を参照して詳細に記載する。装置の実施形態の記載は、方法の実施形態の記載に対応することが理解されるべきである。従って、詳細に記載されない内容については、前述の方法の実施形態を参照されたい。簡潔さのために、詳細はここで再び記載されない。
上記の説明は、ネットワーク要素間のインタラクションの観点から、本願の実施形態で提供される解決法について記載しているに過ぎない。前述の機能を実装するために、送信エンドデバイス又は受信エンドデバイスなどの各ネットワーク要素は、各機能を実行するための対応するハードウェア構造及び/又はソフトウェアモジュールを含むことが理解され得る。当業者であれば、本明細書で開示されている実施形態で記載あれる例と組み合わせて、ユニット及びアルゴリズムステップが本願のハードウェアによって又はハードウェアとコンピュータハードウェアとの組み合わせによって実装され得ると気付くはずである。機能がハードウェアによって又はハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組み合わせによって実行されるかどうかは、技術的解決法の特定の用途及び設計制約に依存する。当業者は、特定の用途ごとに、記載されている機能を実装するために異なる方法を使用してもよいが、実施が本願の範囲を越えることは考えられるべきではない。
本願の実施形態で、機能モジュールへの分割は、前述の方法の例に基づいて、送信エンドデバイス又は受信エンドデバイスで実行されてもよい。例えば、各機能モジュールは、各機能に対応する分割を通じて取得されてよく、或いは、2つ以上の機能は、1つの処理モジュールに一体化されてもよい。一体化されたモジュールは、ハードウェアの形で実施されてもよく、或いは、ソフトウェア機能モジュールの形で実施されてもよい。本願の実施形態で、モジュール分割は例であり、単に論理的な機能分割であることが留意されるべきである。実際の実施中、他の分割方法が使用されてもよい。各機能モジュールが各対応する機能に基づいて分割を通じて取得される例は、説明のために以下で使用される。
図17は、本願の実施形態に係る通信装置1000の概略ブロック図である。図示されるように、通信装置1000は、通信ユニット1010及び処理ユニット1020を含み得る。通信ユニット1010は、外部と通信してもよく、処理ユニット1020は、データを処理するよう構成される。通信ユニット1010は、通信インターフェース又はトランシーバユニットとも呼ばれ得る。トランシーバユニットは、送信ユニット及び受信ユニットを含んでもよく、これらは夫々、方法の実施形態での送信ステップ及び受信ステップを実行するよう構成される。通信インターフェースは、情報を入力及び/又は出力するよう構成される。情報は、データ及び命令の少なくとも1つを含む。任意に、通信装置は、チップ又はチップシステムであってもよい。通信装置がチップ又はチップシステムであるとき、通信インターフェースは、入力/出力インターフェースであってよく、或いは、チップ又はチップシステム上の入力/出力インターフェース、インターフェース回路、出力回路、入力回路、ピン、関連回路などであってもよい。プロセッサは、代替的に、処理回路又はロジック回路であってもよい。入力及び出力は、方法の実施形態での受信及び送信に夫々対応する。
可能な設計では、通信装置1000は、前述の方法の実施形態で端末デバイスによって実行されたステップ又はプロシージャを実施してよく、例えば、端末デバイス、又は端末デバイス内に構成されたチップ、チップシステム、若しくは回路であってよい。この場合に、通信装置1000は、端末デバイスと呼ばれ得る。通信ユニット1010は、前述の方法の実施形態における端末デバイス側での送信/受信関連動作を実行するよう構成され、処理ユニット1020は、前述の方法の実施形態における端末デバイスの処理関連動作を実行するよう構成される。
可能な実施において、通信ユニット1010は、セルの設定情報を受信するよう構成される。セルの設定情報は、M個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループを含む。M個のビーム障害検出リソースグループは、M個の候補ビームリソースグループと一対一の対応にある。Mは整数である。
処理ユニット1020は、Mが1よりも大きい整数であり、M個のビーム障害検出リソースグループのうちの少なくとも1つでビーム障害が発生していることを決定するよう構成される。
任意に、通信ユニット1010は、第1媒体アクセス制御コントロールエレメントMAC CEを使用することによって、セルに対応するビーム障害回復情報を送信するよう更に構成される。
任意に、第1MAC CEは1つのビットマップを含む。
ビットマップ内の任意のビットに対応するセルの設定情報がN個のビーム障害検出リソースグループ及びN個の候補ビームリソースグループを含み、Nが0又は1であり、任意のビットの値がデフォルトで第1値である場合に、第1値は、任意のビットに対応するセルでビーム障害が発生していないことを示す。
任意に、ビットマップ内の任意のビットはM個のオクテットに対応する。
M個のオクテットは、M個のビーム障害検出リソースグループと一対一の対応にある。
M個のオクテットは、M個の候補ビームリソースグループと一対一の対応にある。
M個のオクテットは、M個の送受信ポイントTRPと一対一の対応にある。
任意に、M個のオクテットの夫々は1つの第1フィールドを含み、第1フィールドは、各オクテットに対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が検出されるかどうかを示す。
任意に、各オクテット内の残りのフィールドは、第1フィールドにより、各オクテットに対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が検出されないことが示される場合に、リザーブされる。
任意に、M個のオクテットの夫々は1つの第2フィールドを更に含む。
第2フィールドは、各オクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビームリソースが存在するかどうかを示す。
任意に、M個のオクテットの夫々は1つの第3フィールドを更に含む。
第3フィールドは、各オクテットに対応する候補ビームリソースグループ内で決定され品質要件を満足する候補ビームリソースに関する情報を示す。
任意に、ビットマップ内の任意のビットは1つ以上のオクテットに対応する。
任意に、1つ以上のオクテット内の最初のオクテットは1つの第4フィールドを含む。第4フィールドは、最初のオクテットの次のオクテットがセルのビーム障害回復情報を運ぶかどうかを示すか、又は第4フィールドは、任意のビットに対応するオクテットの数を示す。
任意に、1つ以上のオクテット内の最初のオクテットは第5フィールドを更に含む。
第5フィールドは、ビーム障害が発生しているTRPに関する情報を示す。
任意に、1つ以上のオクテットの夫々は1つの第6フィールドを更に含み、第6フィールドは、各オクテットに対応するビーム障害検出リソースグループ、又は各オクテットに対応する候補ビームリソースグループを示す。
任意に、1つ以上のオクテットの夫々は1つの第7フィールドを更に含む。
第7フィールドは、各オクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースが存在するかどうかを示す。
任意に、1つ以上のオクテットの夫々は1つの第8フィールドを更に含む。
第8フィールドは、各オクテットに対応する候補ビームリソースグループ内で決定され品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースに関する情報を示す。
任意に、1つ以上のオクテットの夫々は1つの第8フィールドを更に含む。第8フィールドの値は複数のフィールド値を含む。
複数のフィールド値のうちの1つのフィールド値は、各オクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビームリソースがないことを示し、複数のフィールド値の中の、1つのフィールド値とは異なる各フィールド値は、品質要件を満足する1つの候補ビームリソースに関する情報を示す。
任意に、第1MAC CEは1つの第10フィールドを更に含む。
第10フィールドはビーム障害タイプを示す。Mが2に等しいとき、ビーム障害タイプは、M個のビーム障害検出リソースグループ内の第1ビーム障害検出リソースグループで発生するビーム障害、M個のビーム障害検出リソースグループ内の第2のビーム障害検出リソースグループで発生するビーム障害、又はM個のビーム障害検出リソースグループ内の2つのグループで発生するビーム障害を含む。
任意に、第10フィールドは2ビットを含む。
2ビットの各ビットは、M個のビーム障害検出リソースグループの1つに対応し、各ビットは、1つの対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生しているかどうかを示す。
任意に、第10フィールドにより、M個のビーム障害検出リソースグループの2つのグループでビーム障害が発生していることが示されるとき、任意のビットは2つのオクテットに対応する。
第10フィールドにより、M個のビーム障害検出リソースグループの1つでビーム障害が発生していることが示されるとき、任意のビットは1つのオクテットに対応する。
任意に、処理ユニット1020は、Mが1に等しく、M個のビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを決定するよう更に構成される。
任意に、通信ユニット1010は、第2MAC CEを使用することによって、セルに対応するビーム障害回復情報を送信するよう更に構成される。
任意に、第2MAC CEは1つのビットマップを含む。
ビットマップ内の任意のビットに対応するセルの設定情報がN個のビーム障害検出リソースグループ及びN個の候補ビームリソースグループを含み、Nが1よりも大きい整数であり、任意のビットの値がデフォルトで第2値である場合に、第2値は、任意のビットに対応するセルでビーム障害が発生していないことを示す。
任意に、第1MAC CEに対応する第1論理チャネル識別子LCIDは、第2MAC CEに対応する第2LCIDとは異なる。
任意に、第2LCIDは50又は51である。
第1LCIDは、次の論理チャネル識別子:35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、又は47のうちのいずれか1つである。
図18は、本願の実施形態に係る通信装置1100の概略ブロック図である。図示されるように、通信装置1100は、通信ユニット1110及び処理ユニット1120を含み得る。通信ユニット1110は、外部と通信してもよく、処理ユニット1120は、データを処理するよう構成される。通信ユニット1110は、通信インターフェース又はトランシーバユニットとも呼ばれ得る。トランシーバユニットは、送信ユニット及び受信ユニットを含んでもよく、これらは夫々、方法の実施形態での送信ステップ及び受信ステップを実行するよう構成される。通信インターフェースは、情報を入力及び/又は出力するよう構成される。情報は、データ及び命令の少なくとも1つを含む。任意に、通信装置は、チップ又はチップシステムであってもよい。通信装置がチップ又はチップシステムであるとき、通信インターフェースは、入力/出力インターフェースであってよく、或いは、チップ又はチップシステム上の入力/出力インターフェース、インターフェース回路、出力回路、入力回路、ピン、関連回路などであってもよい。プロセッサは、代替的に、処理回路又はロジック回路であってもよい。入力及び出力は、方法の実施形態での受信及び送信に夫々対応する。
可能な設計では、通信装置1100は、前述の方法の実施形態でネットワークデバイスによって実行されたステップ又はプロシージャを実施してよく、例えば、ネットワークデバイス、又はネットワークデバイス内に構成されたチップ、チップシステム、若しくは回路であってよい。この場合に、通信装置1100は、ネットワークデバイスと呼ばれ得る。通信ユニット1110は、前述の方法の実施形態におけるネットワークデバイス側での送信/受信関連動作を実行するよう構成され、処理ユニット1120は、前述の方法の実施形態におけるネットワークデバイスの処理関連動作を実行するよう構成される。
可能な実施において、通信ユニット1110は、
セルの設定情報を送信するよう構成され、セルの設定情報は、M個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループを含む。M個のビーム障害検出リソースグループは、M個の候補ビームリソースグループと一対一の対応にある。Mは整数である。
通信ユニット1110は、
第1媒体アクセス制御コントロールエレメントMAC CEを受信するよう更に構成され、第1MAC CEはセルに対応するビーム障害回復情報を運び、第1MAC CEは、M個のビーム障害検出リソースグループのうちの少なくとも1つでビーム障害が発生しており、Mが1よりも大きい整数であるときに、端末デバイスによって送信される。
処理ユニット1120は、
第1MAC CEを使用することによって、第1ビームを第2ビームに切り替えるべきかどうかを決定するよう構成され、第1ビームは、少なくとも1つのビーム障害検出リソースグループを送信するために使用されるビームであり、第2ビームは、M個の候補ビームリソースグループ内の少なくとも1つの候補ビームリソースグループを送信するために使用されるビームであり、少なくとも1つの候補ビームリソースグループは、少なくとも1つのビーム障害検出リソースグループと一対一の対応にある。
任意に、処理ユニット1120は、
第1MAC CEを使用することによって、少なくとも1つのビーム障害検出リソースグループに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する第1候補ビームリソースが存在することを決定し、品質要件を満足する第1候補ビームリソースに関する情報を決定し、
第1ビームを第2ビームに切り替える、よう更に構成される。
任意に、通信ユニット1110は、
第2MAC CEを受信するよう更に構成され、第2MAC CEは、セルに対応するビーム障害回復情報を運び、第2MAC CEは、M個のビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生しており、Mが1に等しい整数であるときに、端末デバイスによって送信される。
処理ユニット1120は、
第2MAC CEを使用することによって、第3ビームを第4ビームに切り替えるべきかどうかを決定するよう更に構成され、第3ビームは、M個のビーム障害検出リソースグループを送信するために使用されるビームであり、第4ビームは、M個の候補ビームリソースグループを送信するために使用されるビームであり、M個のビーム障害検出リソースグループはM個の候補ビームリソースグループに対応する。
任意に、処理ユニット1120は、
第2MAC CEを使用することによって、M個のビーム障害検出リソースグループに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する第2候補ビームリソースが存在することを決定し、品質要件を満足する第2候補ビームリソースに関する情報を決定し、
ネットワークデバイスは第3ビームを第4ビームに切り替える、よう更に構成される。
任意に、第1MAC CEに対応する第1論理チャネル識別子LCIDは、第2MAC CEに対応する第2LCIDとは異なる。
任意に、第2LCIDは50又は51である。
第1LCIDは、次の論理チャネル識別子:35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、又は47のうちのいずれか1つである。
第1MAC CE及び第2MAC CEは、方法500のそれらと同じであることが理解されるべきである。従って、詳細に記載されない内容については、方法500の説明を参照されたい。
図19は、本願の実施形態に係る通信装置1200の概略ブロック図である。
図19に示されるように、通信装置1200は、プロセッサ1210、メモリ1220、及びトランシーバ1230を含む。メモリ1220はプログラムを記憶している。プロセッサ1210は、メモリ1220に記憶されているプログラムを実行するよう構成される。メモリ1220に記憶されているプログラムは、プロセッサ1210が、前述の方法の実施形態での関連する処理ステップを実行するよう構成されるように、実行され、また、メモリ1220に記憶されているプログラムは、プロセッサ1210が、前述の方法の実施形態での関連する送信及び受信ステップを実行するようにトランシーバ1230を制御するように、実行される。
実施において、通信装置1200は、端末デバイスによって前述の方法の実施形態で実行される動作を実行するよう構成される。この場合に、メモリ1220に記憶されているプログラムは、プロセッサ1210が、前述の方法の実施形態における端末デバイス側での処理ステップを実行するよう構成されるように、実行され、また、メモリ1220に記憶されているプログラムは、プロセッサ1210が、前述の方法の実施形態における端末デバイス側での受信及び送信ステップを実行するようにトランシーバ1230を制御するように、実行される。
他の実施においては、通信装置1200は、ネットワークデバイスによって前述の方法の実施形態で実行される動作を実行するよう構成される。この場合に、メモリ1220に記憶されているプログラムは、プロセッサ1210が、前述の方法の実施形態におけるネットワークデバイス側での処理ステップを実行するよう構成されるように、実行され、また、メモリ1220に記憶されているプログラムは、プロセッサ1210が、前述の方法の実施形態におけるネットワークデバイス側での受信及び送信ステップを実行するようにトランシーバ1230を制御するように、実行される。
当業者であれば、本明細書で開示されている実施形態で記載あれる例と組み合わせて、ユニット及びアルゴリズムステップが電子ハードウェアによって又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせによって実装され得ると気付くことができる。機能がハードウェア又はソフトウェアよって実行されるかどうかは、技術的解決法の特定の用途及び設計制約に依存する。当業者は、特定の用途ごとに、記載されている機能を実装するために異なる方法を使用してもよいが、実施が本願の範囲を越えることは考えられるべきではない。
記載の容易さ及び簡潔さのために、前述のシステム、装置、及びユニットの詳細な動作プロセスについては、前述の方法の実施形態での対応するプロセスを参照すべきかことは、当業者によって明りょうに理解され得る。詳細はここで再び記載されない。
本願で提供されるいくつかの実施形態で、開示されているシステム、装置、及び方法は他の方法で実装されてもよいことが理解されるべきである。例えば、記載されている装置の実施形態は例に過ぎない。例えば、ユニットへの分割は、単に論理的な機能分割であり、実際の実施中には他の分割であってもよい。例えば、複数のユニット及びコンポーネントが他のシステムに結合又は一体化されてもよく、或いは、いくつかの特徴は無視されても又は実行されなくてもよい。更に、表示又は議論されている相互結合又は直接結合又は通信接続は、いくつかのインターフェースを通じて実施されてもよい。装置又はユニット間の間接結合又は通信接続は、電子的な形態、機械的な形態、又は他の形態で実施されてもよい。
別個の部分として記載されているユニットは、物理的に分離していてもいなくてもよく、ユニットとして表示されている部分は、物理的なユニットであってもなくてもよく、1つの場所に位置してもよく、或いは、複数のネットワークユニット上に分布していてもよい。いくつか又は全てのユニットは、実施形態の解決法の目的を達成するために、実際の要件に基づいて選択されてもよい。
更に、本願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに一体化されてもよく、ユニットの夫々は、物理的に単独で存在してもよく、あるいは、2つ以上のユニットは1つのユニットに一体化されてもよい。
機能がソフトウェア機能ユニットの形で実施され、独立した製品として販売又は使用されるとき、機能はコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。そのような理解に基づいて、本願の技術的解決法は本質的に、又は従来の技術に寄与する部分、若しくは技術的解決法のいくつかは、ソフトウェア製品の形で実施されてもよい。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワークデバイスなどであってよい)に、本願の実施形態で記載されている方法のステップの全て又は一部を実行するよう指示するためのいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体には、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読み出し専用メモリ(read-only memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory,RAM)、磁気ディスク、又は光ディスクなどの、プログラムコードを記憶できる如何なる媒体も含まれる。
前述の記載は、本願の具体的な実施にすぎず、本願の保護範囲を制限する意図はない。本願で開示されている技術的範囲内で当業者によって容易に考え出される如何なる変形又は置換も、本願の保護範囲に入るべきである。従って、本願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うべきである。
本願は、2021年4月2日に「BEAM FAILURE RECOVERY METHOD AND APPARATUS」という発明の名称で中国国家知識産権局に出願された中国特許出願第202110362327.3号に対する優先権を主張するものであり、この中国特許出願は、その全文を参照により本願に援用される。
本願は、2021年5月11日に「BEAM FAILURE RECOVERY METHOD AND APPARATUS」という発明の名称で中国国家知識産権局に出願された中国特許出願第202110513313.7号に対する優先権を主張するものであり、この中国特許出願は、その全文を参照により本願に援用される。
本願は、通信技術の分野に、より具体的には、ビーム障害回復方法及び装置に関係がある。
第5世代(5th generation,5G)モバイル通信システムは、アナログビームに基づいた高周波数通信を使用する。アナログビームは、信号補償範囲が狭く、障害物によって容易に遮られるので、ビーム障害(beam failure)が起こる。前述の問題を解決するために、ビーム障害回復(beam failure recovery,BFR)プロシージャが5Gシステムのリリース(Release,Rel)15では提供されている。プロシージャは、ネットワークデバイスが、端末デバイスに対して、ビーム障害検出に使用される1つのビーム障害検出リソースグループと、現在のビームの候補ビームを決定するために使用される1つの候補ビームリソースグループとを設定することを含む。ビーム障害検出リソースグループ内の各リソースの品質が閾値1よりも低いことを検出すると、端末デバイスは、ビーム障害が発生していると判断する。1つの対応する候補ビームリソースグループに品質が閾値2よりも高いリソースが存在するとき、端末デバイスは、ビーム障害回復を実行するための1つの候補ビームを決定することができる。候補ビームは、候補ビームリソースグループの中で品質が閾値2よりも高い候補ビームリソースに対応するビームである。
しかし、いくつかのシナリオで、複数のビーム障害検出リソースグループ及び複数の候補ビームリソースグループが、局所的なビーム障害の検出及び回復において設定される必要がある場合がある。例えば、セルが複数の送受信ポイント(transmission reception points,TRP)を含むとき、端末デバイスは、セル内のTRPごとにビーム障害の検出及び回復を実行する必要がある。前述のシナリオでは、前述のBFR方法がビーム障害回復を実行するために使用される場合に、端末デバイスは、ネットワークデバイスによって設定された全てのビーム障害検出リソースの品質が閾値1よりも低いときにのみ、ビーム障害が発生していると判断し、ビーム障害回復を実行するので、端末デバイスは時間内にビーム障害回復を実行できない。
従って、ビーム障害回復を時間内に実行するためのビーム障害回復方法が至急必要とされる。
本願は、ビーム障害回復を時間内に実行するためのビーム障害回方法を提供する。
第1の態様に従って、ビーム障害回復方法は提供され、次のステップを含む。
端末デバイスはセルの設定情報を受信し、セルの設定情報はM個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループを含み、M個のビーム障害検出リソースグループはM個の候補ビームリソースグループと一対一の対応にあり、Mは整数である。
Mが1よりも大きい整数であり、M個のビーム障害検出リソースグループのうちの少なくとも1つでビーム障害が発生するとき、端末デバイスは、第1媒体アクセス制御コントロールエレメントMAC CEを使用することによって、セルに対応するビーム障害回復情報を送信する。
前述の方法に対応して、通信装置が更に開示される。装置は、前述の端末デバイスであってよく、或いは、端末デバイス内のチップ又は機能モジュールであってよく、
セルの設定情報を受信するよう構成される受信ユニットであり、セルの設定情報はM個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループを含み、M個のビーム障害検出リソースグループはM個の候補ビームリソースグループと一対一の対応にあり、Mは整数である、受信ユニットと、
Mが1よりも大きい整数であり、M個のビーム障害検出リソースグループのうちの少なくとも1つでビーム障害が発生するとき、第1媒体アクセス制御コントロールエレメントMAC CEを使用することによって、セルに対応するビーム障害回復情報を送信するよう構成される送信ユニットと
を含む。
セルの設定情報に含まれているM個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループは、端末デバイスに対してネットワークデバイスによって設定された情報である。Mが1に等しいとき、M個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループは1つのネットワークデバイスによって設定されることが理解され得る。この場合に、セルは単一TRPセルとして理解され得る。Mが1よりも大きい整数であるとき、M個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループはM個のネットワークデバイスによって設定される。この場合に、セルはマルチTRPセルとして理解され得る。セルがマルチTRPセルである(言い換えれば、Mが1よりも大きい整数である)とき、セル内のダウンリンク信号は、複数のTRPを使用することによって端末デバイスへ同時に送信されることが更に理解されるべきである。この場合に、複数のTRPは、1つのネットワークデバイスと見なされてもよく、或いは、複数のTRPは、ネットワークデバイス全体の複数の送信器として見なされてもよい。本願のこの実施形態で、「複数のTRPを使用することによって」、「複数のビーム障害検出リソースグループが設定される」、及び「複数の候補ビームリソースグループが設定される」などの記載は互いに同等である。記載によって示される意味は、違いが強調されない場合に一致する。
任意に、セルの設定情報は、スケジューリング要求(scheduling requirement,SR)リソースを更に含んでもよい。ネットワークデバイスが1つの端末デバイスに対して複数のセルを設定し、複数のセルのうちの少なくとも1つがマルチTRPセルである場合に、ネットワークデバイスは1つの端末デバイスに対して複数のSRリソースを設定する必要があり、複数のSRリソースは複数のTRPと一対一の対応にあり、或いは、ネットワークデバイスは1つのSRリソースを設定するが、その1つのSRリソースは複数の空間関係(spatial relation)パラメータ(つまり、アップリンク伝送ビーム)を有する。端末デバイスに対してネットワークデバイスによって設定される全てのセルが単一TRPセルである場合に、ネットワークデバイスはただ1つのSRリソースのみを設定する必要があり、その1つのSRリソースは単一の空間関係(spatial relation)パラメータのみを有する。
任意に、ネットワークデバイスが端末デバイスに対して複数のセルを設定し、複数のセルに前記セルが含まれる場合に、端末デバイスによって受信される設定情報は、前記セルの設定情報を含むだけでなく、複数のセル内の前記セル以外のセルの設定情報も含む。
前述の技術的解決法では、セルがマルチTRPセルである(言い換えれば、Mは1よりも大きい整数である)と端末デバイスが判断し、セルに対して設定されたM個のビーム障害検出リソースグループのうちの少なくとも1つでビーム障害が発生しているとき、端末デバイスは、第1MAC CEを使用することによって、その少なくとも1つのビーム障害検出リソースグループに対応するビーム障害回復情報を報告することができる。言い換えれば、本願で提供されるビーム障害回復方法がマルチTRPセルに適用されるとき、マルチTRPセル内の1つのTRPでビーム障害が発生していると端末デバイスが判断するならば、端末デバイスは、第1MAC CEを使用することによって、ビーム障害が発生している1つのTRPに対応するビーム障害回復情報を報告してよく、それにより、ビーム障害回復は時間内にマルチTRPセル内で実施され得る。
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、第1MAC CEは1つのビットマップを含む。
ビットマップ内の任意のビットに対応するセルの設定情報がN個のビーム障害検出リソースグループ及びN個の候補ビームリソースグループを含み、Nが0又は1であり、任意のビットの値がデフォルトで第1値である場合に、第1値は、任意のビットに対応するセルでビーム障害が発生していないことを示す。
前述の技術的解決法では、第1MAC CEに含まれている1つのビットマップ内の任意のビットに対応する1つのセルが単一TRPセルであるとき、任意のビットの値(例えば、0又は1)に関わらず、端末デバイスは、任意のビットに対応する1つのセルでビーム障害が発生していないとデフォルトで見なす。また、任意のビットに対応するセルの設定情報がN個のビーム障害検出リソースグループ及びN個の候補ビームリソースグループを含み、Nが0又は1であるとき、任意のビットの値はデフォルトで第1値であり、第1値は、任意のビットに対応するセルでビーム障害が発生していないことを示し、第1値は0又は1であってよい。言い換えれば、本願のこの実施形態で提供される第1MAC CEは、マルチTRPセルのビーム障害回復情報を報告するためにのみ使用される。単一TRPセルについては、たとえ単一TRPセルでビーム障害が発生しているとしても、第1MAC CEは、単一TRPセルのビーム障害回復情報を報告するために使用されない。
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、ビットマップ内の任意のビットはM個のオクテットに対応する。
M個のオクテットは、M個のビーム障害検出リソースグループと一対一の対応にある。
代替的に、M個のオクテットは、M個の候補ビームリソースグループと一対一の対応にある。
代替的に、M個のオクテットは、M個の送受信ポイントTRPと一対一の対応にある。
M個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループは、M個のTRPに対して設定される。本願のこの実施形態で、「TRP」、「ビーム障害検出リソースグループ」、及び「候補ビームリソースグループ」などの記載は互いに同等であることが理解され得る。記載によって示される意味は、違いが強調されない場合に一致する。
任意のビットはM個のオクテットに対応する。任意のビットは、端末デバイスに対してネットワークデバイスによって設定された1つのセルに対応する1ビットとして理解されてよく、任意のビットに対応する1つのセルは、ビーム障害が発生するマルチTRPセルである。例えば、マルチTRPセル内の1つのTRPでビーム障害が発生する可能性がある。代替的に、ビーム障害は、マルチTRPセル内一部又は全てのTRPで発生する可能性がある。1つのセルでビーム障害が発生する、とは、1つのセルの設定情報に含まれているM個のビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを端末デバイスが検出することとして理解され得る。
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、M個のオクテットの夫々は1つの第1フィールドを含み、第1フィールドは、各オクテットに対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が検出されるかどうかを示す。
本願のこの実施形態で、ビーム障害検出リソースグループ及びTRPは互いに同等であることができる。言い換えれば、第1フィールドは、各オクテットに対応するTRPでビーム障害が発生していることも示し得る。第1フィールドの長さは1ビットであってよい。この場合に、第1フィールドは、第1フィールドのオクテットの第1ビット又は第2ビットに位置してよい。任意に、第1フィールドの長さは、代替的に、より多いビットであってもよい。例えば、第1フィールドの長さは、代替的に、2ビットであってもよい。この場合に、第1フィールドは、第1フィールドのオクテットのいずれか2ビット(例えば、最初の2ビット)を使用してもよい。
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、各オクテット内の残りのフィールドは、第1フィールドにより、各オクテットに対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が検出されないことが示される場合に、リザーブされる。
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、M個のオクテットの夫々は1つの第2フィールドを更に含む。
第2フィールドは、各オクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビームリソースが存在するかどうかを示す。
任意に、第2フィールドは、各オクテットに候補ビームリソースに関する情報が存在するかどうかを示す。本願のこの実施形態で、候補ビームリソースグループ及びTRPは互いに同等であることができる。言い換えれば、第2フィールドは、代替的に、各オクテットに対応するTRPに品質要件を満足する候補ビームリソースがあるかどうかを示し得る。第2フィールドの長さは1ビットであってよい。この場合に、第2フィールドは、第2フィールドのオクテットの第1ビット、第2ビット、又は第3ビットに位置してよい。任意に、第2フィールドの長さは、代替的に、より多いビットであってもよい。例えば、第2フィールドの長さは、代替的に、2ビットであってもよい。この場合に、第2フィールドは、第2フィールドのオクテットのいずれか2ビット(例えば、最初の2ビット)を使用してもよい。
第2フィールドにより、第2フィールドのオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビームリソースが存在することが示されるとき、第2フィールドのオクテット内の他の残りのフィールドは更なるビーム障害回復情報を運ぶ。第2フィールドにより、第2フィールドのオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビームリソースが存在しないことが示されるとき、第2フィールドのオクテット内の残りのフィールドはリザーブされる、つまり、ビーム障害回復情報はなく、端末デバイスは残りのフィールを無視してもよい。
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、M個のオクテットの夫々は1つの第3フィールドを更に含む。
第3フィールドは、各オクテットに対応する候補ビームリソースグループ内で決定され品質要件を満足する候補ビームリソースに関する情報を示す。
本願のこの実施形態で、候補ビームリソースグループ及びTRPは互いに同等であることができる。言い換えれば、第3フィールドは、代替的に、各オクテットに対応するTRPにおいて品質要件を満足する候補ビームリソースに関する情報が存在するかどうかを示してもよい。第3フィールドの長さは6ビット又は5ビットであってよい。例えば、第3フィールドの長さが6ビットであるとき、第3フィールドは、具体的に、当該フィールドのオクテットの最後の6ビットであることができる。例えば、第3フィールドの長さが5ビットであるとき、第3フィールドは、具体的に、当該フィールドのオクテットの最後の5ビットであることができる。任意に、第3フィールドの長さは、代替的に、他の値であってもよい。これは具体的にここで限定されない。
前述の技術的解決法では、第1MAC CEのタイプが提供され、第1MAC CEの第1タイプと表される。いくつかの実施において、第1タイプの第1MAC CEに含まれるビットマップ内の1ビットは1フィールドに対応し、1フィールドは1セルに対応することが理解され得る。いくつかの他の実施において、第1タイプの第1MAC CEは複数のフィールドを含み、複数のフィールドの夫々は1セルに対応し、複数のフィールドの夫々は複数のビット(2ビット又は2以上のビット)を使用する。この場合に、複数のフィールドは、1つのビットマップ全体と見なすことができる。言い換えれば、第1MAC CEに含まれるビットマップ内の1フィールドは複数のビットを含み、1フィールドは1セルに対応する。第1タイプの第1MAC CEに含まれる第1フィールドは、フィールドのオクテットに対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生しているかどうかを示す。第1タイプの第1MAC CEに含まれる第2フィールドは、フィールドのオクテットに対応するビーム障害検出リソースグループに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビームリソースが存在するかどうかを示す。第1タイプの第1MAC CEに含まれる第3フィールドは、フィールドのオクテットに対応する候補ビームリソースグループにおける品質要件を満足する候補ビームリソースに関する情報を示す。第1タイプの第1MAC CEは、次のフィールド:第1フィールド、第2フィールド、及び第3フィールドのうちのいずれか1つを含み得ることが理解され得る。ネットワークデバイスが端末デバイスによって送信された第1タイプの第1MAC CEを受信した後、ネットワークデバイスは、第1タイプの第1MAC CEを使用することによってビーム障害回復ポリシーを決定してもよく、それにより、ビーム障害回復は時間内にマルチTRPセルにおいて実施され得る。
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、ビットマップ内の任意のビットは1つ以上のオクテットに対応する。
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、1つ以上のオクテット内の最初のフィールドは1つの第4フィールドを含む。
第4フィールドは、任意のビットに対応するオクテットの数を示す。
任意のビットは1つ以上のオクテットに対応する。任意のビットに対応するセルは、ビーム障害が発生しているマルチTRPセルとして理解され得る。任意のビットに対応するオクテットの具体的な数は、任意のビットに対応するマルチTRPセルの中でビーム障害が発生しているTRPの数に等しい。具体的に、任意のビットに対応するマルチTRPセル内の1つのTRPでのみビーム障害が発生しているとき、任意のビットは1つのオクテットのみに対応し、言い換えれば、第2タイプの第1MAC CEは、任意のビットに対応する1つのオクテットのみを含む。例えば、マルチTRPセル内に全部で2つのTRPが存在する。2つのTRPのうちの1つのみでビーム障害が発生しているとき、ビットマップ内のマルチTRPセルに対応するビットは1つのオクテットのみに対応し、1つのオクテットは、ビーム障害が発生しているTRPに対応する。この場合に、第2タイプの第1MAC CEは、任意のビットに対応する1つのオクテットのみを含む。任意のビットに対応するマルチTRPセル内の複数のTRPのみでビーム障害が発生しているとき、任意のビットは複数のオクテットのみに対応し、言い換えれば、ビットマップは、任意のビットに対応する複数のオクテットを含む。例えば、マルチTRPセル内に全部で2つのTRPが存在する。2つのTRPでビーム障害が発生しているとき、ビットマップ内のマルチTRPセルに対応するビットは2つのオクテットのみに対応し、2つのオクテットは、ビーム障害が発生している2つのTRPに対応する。この場合に、第2タイプの第1MAC CEは、任意のビットに対応する2つのオクテットを含む。前述の技術的解決法では、ビットマップ内の任意のビットに対応するマルチTRPセルでビーム障害が発生しているTRPの数は、第4フィールドに基づき決定されてもよく、任意のビットに対応するオクテットの数は動的に調整される。これはリソースオーバヘッドを減らすのを助ける。更に、第4フィールドに基づいて、任意のビットに対応する複数のオクテット内の最初のオクテットの次のオクテットが任意のビットに対応するセルのビーム障害回復情報を運ぶかどうかが更に決定され得る。任意に、第4フィールドは、マルチTRPセルでビーム障害が派生しているTRPの数を示すものとしても理解され得る。
任意に、第4フィールドは、マルチTRPセルでビーム障害が発生しているビーム障害検出リソースグループの数を示すものとしても理解され得る。例えば、次のように定義され得る:0にセットされた第4フィールドは、マルチTRPセル内の単一のTRPでビーム障害が発生していることを示し、1にセットされた第4フィールドは、マルチTRPセル内の複数のTRPでビーム障害が発生していることを示す。
任意に、第4フィールドは、ビーム障害タイプを示すものとしても理解され得る。ビーム障害タイプは、マルチTRPセル内の単一のTRPで発生しているビーム障害、マルチTRPセル内の複数のTRPで発生しているビーム障害、又はマルチTRPセル内の全てのTRPで発生しているビーム障害を含み得る。例えば、セル#1は、複数のTRPが伝送のために使用されるセルである。セル#1は全部で4つのTRPを含み、4つのTRPは同じ端末デバイスと通信する。この場合に、第4フィールドは、セル#1内の1つのTRP、2つのTRP、3つのTRP、又は4つのTRPでビーム障害が発生していることを示し得る。
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、第4フィールドは、1つ以上のオクテット内の最初のオクテットの1フィールドである。
第4フィールドは、第1オクテットの次のオクテットがセルに対応するビーム障害回復情報を運ぶかどうかを示す。
第4フィールドは、最初のオクテット内の第1ビット又は第2ビットに位置してよい。この場合に、第4フィールドの長さは1ビットである。任意に、第4フィールドの長さは、代替的に、より多いビットであってもよい。例えば、第4フィールドの長さは、代替的に、2ビットであってもよい。この場合に、第4フィールドは、第4フィールドのオクテットのいずれか2ビット(例えば、最初の2ビット)を使用してもよい。
第4フィールドにより、最初のオクテットの次のオクテットがセルに対応するビーム障害回復情報を運ぶかどうかが示されることは、第4フィールドにより、第1MAC CEが任意のビットに対応するセルに対応する2番目のオクテットを含むかどうかが示されることとしても理解され得る。第4フィールドは、最初のオクテットの第1ビット又は第2ビットに位置してもよい。この場合に、第4フィールドの長さは1ビットである。任意に、第4フィールドの長さは、代替的に、より多いビットであってもよい。例えば、第4フィールドの長さは、代替的に、2ビットであってもよい。この場合に、第4フィールドは、第4フィールドのオクテットの最初の2ビットを使用してもよい。
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、1つ以上のオクテットの最初のオクテットは更に第5フィールドを含む。
第5フィールドは、ビーム障害が発生しているTRPに関する情報を示す。
本願のこの実施形態で、ビーム障害が発生しているTRPに関する情報のタイプは限定されない。例えば、ビーム障害が発生しているTRPに関する情報は、ビーム障害が発生しているTRPのインデックスに関する情報であってよい。TRPのインデックスは、1つのビーム障害検出リソースグループのインデックス、つまり、TRPに対応するビーム障害検出リソースグループのインデックスであってよい。代替的に、TRPのインデックスは、1つの候補ビームリソースグループのインデックス、つまり、TRPに対応する候補ビームリソースグループのインデックスであってもよい。代替的に、TRPのインデックスは、1つのCORESETグループのインデックス、つまり、CORESETPoolIndexであってもよい。
任意に、第1MAC CEは複数の第5フィールド更に含んでもよい。例えば、第1MAC CEは、第5フィールド#1、第5フィールド#2、及び第5フィールド#3として表され得る3つの第5フィールドを含んでもよい。第5フィールド#1は、ビーム障害が発生しているTRPに対応するビーム障害検出リソースグループのインデックスを示す。第5フィールド#2は、ビーム障害が発生しているTRPに対応する候補ビームリソースグループのインデックスを示す。第5フィールド#は、ビーム障害が発生しているTRPに対応するCORESETグループのインデックスを示す。
第5フィールドの長さは1ビットであってよく、或いは、第5フィールドの長さはより多いビットであってもよい。例えば、第5フィールドの長さは、代替的に、2ビットであってもよい。この場合に、第5フィールドは、第5フィールドのオクテットのいずれか2ビット(例えば、最初の2ビット)を使用してもよい。
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、1つ以上のオクテットの夫々は1つの第6フィールドを更に含み、第6フィールドは、各オクテットに対応するビーム障害検出リソースグループ、又は各オクテットに対応する候補ビームリソースグループを示す。
第6フィールドの長さは1ビットであってよく、又は第6フィールドの長さはより多いビットであってもよい。これは具体的にここで限定されない。
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、1つ以上のオクテットの夫々は1つの第7フィールドを更に含み、第7フィールドは、各オクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースが存在するかどうかを示す。代替的に、第7フィールドは、各オクテットに候補ビームリソースに関する情報があるかどうかを示す。本願のこの実施形態で、候補ビームリソースグループ及びTRPは互いに同等であることができる。言い換えれば、第7フィールドは、代替的に、各オクテットに対応するTRPにおいて品質要件を満足する候補ビームリソースが存在するかどうかを示し得る。第7フィールドの長さは1ビットであってよく、第7フィールドは、対応するオクテット内の第1ビット、第2ビット、又は第3ビットに位置してもよい。例えば、任意のビットが複数のオクテットに対応する場合に、複数のオクテットの最初のオクテット内の第7フィールドは、最初のオクテットの3番目のビットに位置してもよく、複数のオクテットの2番目のオクテット内の第7フィールドも、2番目のオクテットの3番目のビットに位置してもよく、或いは、2番目のオクテットの第7フィールドは、2番目のオクテットの最初のビットに位置してもよい。任意に、第7フィールドの長さは、代替的に、より多いビットであってもよい。これは具体的にここで限定されない。
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、1つ以上のオクテットの夫々は1つの第8フィールドを更に含み、第8フィールドは、各オクテットに対応する候補ビームリソースグループ内で決定され品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースに関する情報を示す。本願のこの実施形態で、候補ビームリソースグループ及びTRPは互いに同等であることができる。言い換えれば、第8フィールドは、代替的に、各オクテットに対応するTRPにおいて品質要件を満足する候補ビームリソースに関する情報を示してもよい。第フィールドの長さは6ビット又は5ビットであってよい。例えば、第フィールドの長さが6ビットであるとき、第フィールドは、具体的に、当該フィールドのオクテットの最後の6ビットであることができる。例えば、第フィールドの長さが5ビットであるとき、第フィールドは、具体的に、当該フィールドのオクテットの最後の5ビットであることができる。任意に、第8フィールドの長さは、代替的に、他の値であってもよい。これは具体的にここで限定されない。本願のこの実施形態で、第8フィールドには2つの定義方法があることが理解され得る。第8フィールドは、各オクテットに対応する候補ビームリソースグループ内で決定され品質要件を満足する候補ビームリソースに関する情報を示す。これは、本願のこの実施形態で提供される第8フィールドのための第1定義方法である。
前述の技術的解決法では、第1MAC CEの他のタイプが提供され、第1MAC CEの第2タイプと表される。いくつかの実施において、第2タイプの第1MAC CEに含まれるビットマップ内の1ビットは1フィールドに対応し、1フィールドは1セルに対応することが理解され得る。いくつかの他の実施において、第2タイプの第1MAC CEは複数のフィールドを含み、複数のフィールドの夫々は1セルに対応し、複数のフィールドの夫々は複数のビット(2ビット又は2よりも多いビット)を使用する。この場合に、複数のフィールドは1つのビットマップ全体と見なすことができる。言い換えれば、第1MAC CEに含まれるビットマップ内の1フィールドは複数のビットを含み、1フィールドは1セルに対応する。
第2タイプの第1MAC CEは、次のフィールド:第4フィールド、第5フィールド、第7フィールド、及び第8フィールドのうちのいずれか1つを含んでもよい。
ネットワークデバイスが端末デバイスによって送信された第2タイプの第1MAC CEを受信した後、ネットワークデバイスは、第2タイプの第1MAC CEを使用することによってビーム障害回復ポリシーを決定してもよく、それにより、ビーム障害回復は時間内にマルチTRPセルにおいて実施され得る。
いくつかの実施において、1つ以上のオクテットの夫々は第4フィールド、第6フィールド、第7フィールド、及び第8フィールドを含む。
前述の技術的解決法では、第1MAC CEの他のタイプが提供され、第1MAC CEの第3タイプと表される。いくつかの実施において、第3タイプの第1MAC CEに含まれるビットマップ内の1ビットは1フィールドに対応し、1フィールドは1セルに対応することが理解され得る。いくつかの他の実施において、第3タイプの第1MAC CEは複数のフィールドを含み、複数のフィールドの夫々は1セルに対応し、複数のフィールドの夫々は複数のビット(2ビット又は2よりも多いビット)を使用する。この場合に、1セルに対応する複数のフィールドは1つのビットマップ全体と見なすことができる。言い換えれば、第1MAC CEに含まれるビットマップ内の1フィールドは複数のビットを含み、1フィールドは1セルに対応する。第3タイプの第1MAC CEは第4フィールド、第6フィールド、第7フィールド、及び第8フィールドを含んでもよい。ネットワークデバイスが端末デバイスによって送信された第3タイプの第1MAC CEを受信した後、ネットワークデバイスは、第3タイプの第1MAC CEを使用することによってビーム障害回復ポリシーを決定してもよく、それにより、ビーム障害回復は時間内にマルチTRPセルにおいて実施され得る。本願のこの実施形態で提供される第1MAC CEの前述の3つのタイプの具体的なフォーマットは例に過ぎず、本願のこの実施形態で提供される第1MAC CEの具体的なフォーマットに対する如何なる限定も構成しないことが理解され得る。任意に、いくつかの実施において、本願のこの実施形態で提供される第1MAC CEは、複数のフィールド(複数のフィールドは、第1フィールド、第2フィールド、第3フィールド、第4フィールド、第5フィールド、第6フィールド、第7フィールド、及び第8フィールドを含む)のうちのいずれか1つ以上を含んでもよい。例えば、いくつかの実施において、第1MAC CEは第1フィールドのみを含んでもよい。例えば、いくつかの実施において、第1MAC CEは第4フィールドを含んでもよい。例えば、いくつかの実施において、第1MAC CEは第6フィールドを含んでもよい。例えば、いくつかの実施において、第1MAC CEは第1フィールド及び第2フィールドを含んでもよい。例えば、いくつかの実施において、第1MAC CEは、代替的に、第1フィールド、第2フィールド、及び第4フィールドを含んでもよい。例えば、いくつかの実施において、第1MAC CEは、代替的に、第4フィールド及び第5フィールドを含んでもよい。
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、1つ以上のオクテットの夫々は1つの第8フィールドを更に含む。第8フィールドの値は複数のフィールド値を含む。複数のフィールド値のうちの1つのフィールド値は、各オクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビームリソースがないことを示す。複数のフィールド値の中の、当該1つのフィールド値とは異なる各フィールド値は、品質要件を満足する1つの候補ビームリソースに関する情報を示す。
第8フィールドは、本願のこの実施形態で提供される第2定義方法である。第8フィールドは複数のビットを含んでもよい。例えば、第8フィールドは4ビット、5ビット、6ビット、7ビット、などを含む。
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、第1MAC CEは1つの第10フィールドを更に含む。
第10フィールドはビーム障害タイプを示す。Mが2に等しいとき、ビーム障害タイプは、M個のビーム障害検出リソースグループ内の第1ビーム障害検出リソースグループで発生するビーム障害、M個のビーム障害検出リソースグループ内の第2のビーム障害検出リソースグループで発生するビーム障害、又はM個のビーム障害検出リソースグループ内の2つのグループで発生するビーム障害を含む。
Mは2に等しくてもよいが限定されない。Mは、代替的に、1よりも大きい他の整数であってもよい。例えば、Mは、代替的に、3、4、5などに等しくてもよい。相応して、第10フィールドは更なるビーム障害タイプを示す。例えば、Mが3に等しいとき、第10フィールドは、ビーム障害タイプが、3つのビーム障害検出リソースグループ内の第1ビーム障害検出リソースグループで発生するビーム障害、3つのビーム障害検出リソースグループ内の第2ビーム障害検出リソースグループで発生するビーム障害、3つのビーム障害検出リソースグループ内の第3ビーム障害検出リソースグループで発生するビーム障害、3つのビーム障害検出リソースグループのうちのいずれか2つで発生するビーム障害、又は3つ全てのビーム障害検出リソースグループで発生するビーム障害を含む可能性があることを示す。
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、第10フィールドは2ビットを含む。
2ビットの各ビットは、M個のビーム障害検出リソースグループの1つに対応し、各ビットは、1つの対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生しているかどうかを示す。
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、
第10フィールドにより、M個のビーム障害検出リソースグループのうちの2つでビーム障害が発生していることが示されるとき、任意のビットは2つのオクテットに対応し、又は
第10フィールドにより、M個のビーム障害検出リソースグループのうちの1つでビーム障害が発生していることが示されるとき、任意のビットは1つのオクテットに対応する。
前述の技術的解決法では、Mが2に等しく、第10フィールドが2ビットを含む例を使用することによって記載されることが理解されるべきである。任意に、Mは、代替的に、1よりも大きい他の整数であって、2に等しくなくてもよい。例えば、Mが代替的に3に等しくなるとき、第10フィールドは、ビーム障害タイプが具体的に、M個のビーム障害検出リソースグループ内の第1ビーム障害検出リソースグループで発生するビーム障害、M個のビーム障害検出リソースグループ内の第2ビーム障害検出リソースグループで発生するビーム障害、M個のビーム障害検出リソースグループ内の第3ビーム障害検出リソースグループで発生するビーム障害、又はM個のビーム障害検出リソースグループのうちの3つで発生するビーム障害を含む可能性があることを示す。任意に、第10フィールドはより多いビット(例えば、3ビット)を更に含んでもよい。
第10フィールドに基づいて、第1MAC CEの他のタイプが、本願のこの実施形態では更に提供され、第1MAC CEの第5タイプと表される。
本願のこの実施形態で提供される第5タイプの第1MAC CEは、1つのビットマップを含む。第5タイプの第1MAC CEに含まれる1つのビットマップの定義は、第1タイプの第1MAC CEに含まれる1つのビットマップの定義と同じであることが理解され得る。ここで詳細に記載されない内容については、第1タイプの第1MAC CEに含まれる1つのビットマップの定義を参照されたい。代替的に、第5タイプの第1MAC CEに含まれる1つのビットマップの定義は、第4タイプの第1MAC CEに含まれる1つのビットマップの定義と同じである。ここで詳細には記載されない内容については、第4タイプの第1MAC CEに含まれる1つのビットマップの定義を参照されたい。
任意に、ビットマップ内の任意のビットは1つ以上のオクテットに対応する。
第5タイプの第1MAC CEは第10フィールドを含む。すなわち、本願のこの実施形態で提供される第5タイプの第1MAC CEは、第10フィールドを含む第1MAC CEとして理解されてもよく、第5タイプの第1MAC CEに含まれる他のフィールドは特に限定されない。例えば、第5タイプの第1MAC CEは、第1定義方法で第7フィールド及び第8フィールドを更に含んでもよい。例えば、第5タイプの第1MAC CEは、第2定義方法で第8フィールドを更に含んでもよい。例えば、第5タイプの第1MAC CEは、第2定義方法で第7フィールド及び第8フィールドを更に含んでもよい。
第1MAC CEに含まれるビットマップ内の任意のビットに対応するセルがマルチTRPセルであるとき、本願のこの実施形態で提供される第1MAC CEは、次のフィールド:フィールド1、フィールド2、フィールド3、フィールド4、フィールド5、フィールド6、フィールド7、及びフィールド8のうちのいずれか1つ以上を更に含んでもよいことが理解され得る。
フィールド1は、マルチTRPセル内でビーム障害が発生しているTRPの数を示すか、又はフィールド1は、マルチTRPセル内でビーム障害が発生しているビーム障害検出リソースグループの数を示す。
フィールド2は、マルチTRPセル内のビーム障害のビーム障害タイプを示し、ビーム障害タイプは、次の:マルチTRPセル内の単一のTRPで発生するビーム障害、マルチTRPセル内のいくつかのTRPで発生するビーム障害、又はマルチTRPセル内の全てのTRPで発生するビーム障害のうちの1つ以上を含んでよい。2つのビーム障害検出リソースグループがマルチTRPセルに対して設定されるとき、ビーム障害タイプは、代替的に、次の:第1TRPで発生するビーム障害、第2TRPで発生するビーム障害、2つのTRPで発生するビーム障害、及び2つのTRPでビーム障害が発生していないことのうちの1つ以上を含んでもよい。例えば、フィールド2は2ビットを含む。フィールド2は4つのフィールド値に対応する。各フィールド値は前述のタイプの1つに対応する。ビーム障害タイプは、代替的に、次の:第1TRPで発生するビーム障害、第2TRPで発生するビーム障害、又は2つのTRPで発生するビーム障害のうちの1つ以上を含んでもよい。フィールド2は2ビットを含み、4つのフィールド値に対応する。3つのフィールド値は、夫々、第1TRPで発生するビーム障害、第2TRPで発生するビーム障害、及び2つのTRPで発生するビーム障害を示す。
フィールド3は1つのTRPに対応する。フィールド3は、フィールド3に対応するTRPでビーム障害が発生しているかどうかを示す。代替的に、フィールド3は、1つのビーム障害検出リソースグループに対応し、フィールド3は、フィールド3に対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が検出されるかどうかを示す。前述のフィールドの1つにより、ビーム障害が発生していないことが示されるとき、当該フィールドのオクテット内の残りのフィールドは具体的な意味を有さなくてもよく、端末デバイスは、残りのフィールドを無視してもよい。M個のTRPに夫々対応するか、M個のビーム障害検出リソースグループに夫々対応するか、M個の候補ビームリソースグループに夫々対応するか、又はM個のCORESETグループに夫々対応するM個のフィールド3が存在してもよい。
フィールド4は、ビーム障害が発生しているTRPに関する情報、例えば、TRPのインデックスを示す。TRPのインデックスは、1つのビーム障害検出リソースグループのインデックス、つまり、TRPに対応するビーム障害検出リソースグループのインデックスであっても、候補ビームリソースグループのインデックス、つまり、TRPに対応する候補ビームリソースグループのインデックスであっても、又は1つのCORESETグループのインデックス、つまり、CORESETPoolIndexであってもよい。代替的に、前述のフィールド内の複数のフィールドが、ビーム障害が発生している複数のTRP、又はTRPに対応するビーム障害検出リソースグループ/候補ビームリソースグループ/CORESETグループのインデックスを示すよう、含まれてもよい。
本願のこの実施形態で、ビーム障害が発生しているTRPに関する情報のタイプは限定されない。例えば、ビーム障害が発生しているTRPに関する情報は、ビーム障害が発生しているTRPのインデックスに関する情報であってよい。TRPのインデックスは、1つのビーム障害検出リソースグループのインデックス、つまり、TRPに対応するビーム障害検出リソースグループのインデックスであってもよい。代替的に、TRPのインデックスは、1つの候補ビームリソースグループのインデックス、つまり、TRPに対応する候補ビームリソースグループのインデックスであってもよい。代替的に、TRPのインデックスは、1つのCORESETグループのインデックス、つまり、CORESETPoolIndexであってもよい。
任意に、第1MAC CEは複数のフィールド4を更に含んでもよい。例えば、第1MAC CEは3つのフィールド4を含んでもよい。第1のフィールド4は、ビーム障害が発生しているTRPに対応するビーム障害検出リソースグループのインデックスを示す。第2のフィールド4は、ビーム障害が発生しているTRPに対応する候補ビームリソースグループのインデックスを示す。第3のフィールド4は、ビーム障害が発生しているTRPに対応するCORESETグループのインデックスを示す。
フィールド5は、端末デバイスによって報告される候補ビームリソースの数を示す。
フィールド6は1つのTRPに対応し、フィールド6は、フィールド6に対応する1つのTRPに品質要件を満足する候補ビームリソースが存在するかどうかを示す。代替的に、フィールド6は1つの候補ビームリソースグループに対応し、フィールド6は、フィールド6に対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビームリソースが存在するかどうかを示す。代替的に、前述のフィールドの1つにより、品質要件を満足する候補ビームリソースがないことが示されるとき、当該フィールドのオクテット内の残りのフィールドは具体的な意味を有さず、端末デバイスは残りのフィールドを無視してもよい。M個のTRPに夫々対応するか、M個のビーム障害検出リソースグループに夫々対応するか、M個の候補ビームリソースグループに夫々対応するか、又はM個のCORESETグループに夫々対応するM個のフィールド6が存在してもよい。
フィールド7は、候補ビームリソースに関する情報を示す。M個のTRPに夫々対応するか、M個のビーム障害検出リソースグループに夫々対応するか、M個の候補ビームリソースグループに夫々対応するか、又はM個のCORESETグループに夫々対応するM個のフィールド7が存在してもよい。フィールド7の1つのフィールド値は、品質要件を満足する候補ビームリソースがないことを示すようリザーブされてもよい。例えば、フィールド7に対応する全てのビットの値が全て0又は全て1であるとき、それは、品質要件を満足する候補ビームリソースがないことを示す。他のフィールド値は、品質要件を満足する1つの候補ビームリソースに関する情報を示す。
第1MAC CEが複数のフィールド7を含むとき、複数のフィールド7によって示される複数の候補ビームリソースは、複数の候補ビームリソースグループ内のリソースとして理解されてもよいことが理解され得る。すなわち、複数の候補ビームリソースは、複数の候補ビームリソースグループと一対一の対応にある。この場合に、複数の候補ビームリソースは、複数の候補ビームリソースに対応する候補ビームリソースグループの順序(例えば、インデックス順又は設定順)で第1MAC CEにおいてソートされてもよい。候補ビームリソースに関する情報は、候補ビームリソースのインデックスであってよいがそれに限られない。
フィールド8は、1つの報告された候補ビームリソースが属するTRPを示すか、又はフィールド8は、1つの報告された候補ビームリソースが属する候補ビームリソースグループを示す。
端末デバイスが複数の候補ビームリソースを報告する必要があるとき、第1MAC CEは複数のフィールド8を含んでもよいことが理解され得る。複数のフィールド8は、複数の報告された候補ビームリソースが夫々属するTRPを示すか、又は複数のフィールド8は、複数の候補ビームリソースが夫々属する候補ビームリソースグループを示す。
ある場合に、1つのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生するとき、端末デバイスは第1MAC CEを送信し、次いで、ビーム障害は、他のビーム障害検出リソースグループでも発生する。具体的に言えば、1つのTRPのビーム障害回復が実行中であり、他のTRPでビーム障害が発生する。この場合に、端末デバイスは次の方法を使用してもよい。方法1:端末デバイスは、他のビーム障害検出リソースグループでもビーム障害が発生していることをネットワークデバイスに通知し、ビーム障害検出リソースグループに対応する候補ビームリソースに関する情報、例えば、品質要件を満足する候補ビームリソースが存在するかどうかに関する情報及び候補ビームリソースに関する特定の情報を報告するために、もう1つの第1MAC CEを送信する。方法2:端末デバイスは、2つのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることをネットワークデバイスに通知し、2つのビーム障害検出リソースグループに対応する候補ビームリソースに関する情報、例えば、品質要件を満足する候補ビームリソースが存在するかどうかに関する情報及び候補ビームリソースに関する特定の情報を報告するために、もう1つの第1MAC CEを送信してもよい。代替的に、端末デバイスは、前のビーム障害回復プロシージャが完了する前にもう1つの第1MAC CEを送信しないことが定められてもよい。言い換えれば、端末デバイスは、他のビーム障害検出リソースグループでもビーム障害が発生していることをネットワークデバイスに通知するために、前の第1MAC CEの応答メッセージを受信した後又は前の期間、例えば、28個のシンボルに対応する期間に応答メッセージを受信した後にのみ、もう1つの第1MAC CEを送信することができる。
任意に、前述の方法1及び方法2のうちのどちらの方法が具体的に端末デバイスによって使用されるかは、条件に基づいて決定されてもよい。具体的に、第1条件が満足されるときには、方法1が使用される。第2条件が満足されるときには、第2方法が使用される。
第1条件は、次のうちの1つ又は組み合わせであってよい。
前の第1MAC CEを送信した後、端末デバイスは、対応する応答メッセージを受信している。
現在の時点から、前の第1MAC CEの応答メッセージが受信される時点までの期間は、特定の期間、例えば、28個のシンボルに対応する期間よりも短い。
第2条件は、次のうちの1つ又は組み合わせであってよい。
前の第1MAC CEを送信した後、端末デバイスは、対応する応答メッセージを受信していない。
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、方法は次のステップを更に含む。
Mが1に等しく、M個のビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生しているとき、端末デバイスは、第2MAC CEを使用することによって、セルに対応するビーム障害回復情報を送信する。
前述の技術的解決法では、あるタイプの第2MAC CEが提供され、第1タイプの第2MAC CEと表される。
Mが1に等しいとき、セルは単一TRPセルであり、端末デバイスは、第1タイプの第2MAC CEを使用することによって、ビーム障害が発生している単一TRPセルに対応するビーム障害回復情報を報告してよく、それにより、ビーム障害回復は時間内に単一TRPセルにおいて実施され得る。
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、第2MAC CEは1つのビットマップを含み、ビットマップ内の1ビットは1つのオクテットに対応する。
任意に、1つのオクテットは1つの第7フィールドを更に含み、第7フィールドは、1つのオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースが存在するかどうかを示す。代替的に、第7フィールドは、1つのオクテットに候補ビームリソースに関する情報が存在するかどうかを示す。本願のこの実施形態で、候補ビームリソースグループ及びTRPは互いに同等であることができる。言い換えれば、第7フィールドは、代替的に、1つのオクテットに対応するTRPに品質要件を満足する候補ビームリソースが存在するかどうかを示し得る。第7フィールドの長さは1ビットであり、第7フィールドは、対応するオクテットの第1ビット、第2ビット、又は第3ビットに位置してもよい。例えば、任意のビットが複数のオクテットに対応する場合に、複数のオクテットの最初のオクテット内の第7フィールドは、最初のオクテットの3番目のビットに位置してよく、複数のオクテットの2番目のオクテット内の第7フィールドも、2番目のオクテットの3番目のビットに位置してよく、或いは、2番目のオクテット内の第7フィールドは、2番目のオクテット内の最初のビットに位置してもよい。
任意に、1つのオクテットは1つの第8フィールドを更に含み、第8フィールドは、1つのオクテットに対応する候補ビームリソースグループ内で決定され品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースに関する情報を示す。本願のこの実施形態で、候補ビームリソースグループ及びTRPは互いに同等であることができる。言い換えれば、第8フィールドは、代替的に、1つのオクテットに対応するTRPにおいて品質要件を満足する候補ビームリソースに関する情報を示してもよい。第フィールドの長さは、6ビット又は5ビットであってよい。
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、第2MAC CEは1つのビットマップを含む。
ビットマップ内の任意のビットに対応するセルの設定情報がM個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループを含み、Mが1よりも大きい整数であり、任意のビットの値がデフォルトで第2値である場合に、第2値は、任意のビットに対応するセルでビーム障害が発生していないことを示す。
例えば、第2MAC CEに含まれる1つのビットマップ内の任意のビットに対応するセルの設定情報がM個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループを含み、Mが1よりも大きい整数であり、任意のビットの値がデフォルトに0又は1である場合に、任意のビットの値は、任意のビットに対応するセルでビーム障害が発生していないことを示す。すなわち、任意のビットの値が0又は1である場合に、それは、任意のビットに対応するセルでビーム障害が発生していないことを示す。
前述の技術的解決法では、第1タイプの第2MAC CEに含まれる1つのビットマップ内の1ビットに対応するセルがマルチTRPセルであるとき、マルチTRPセルでビーム障害が発生しているかどうかにかかわらず、第1タイプの第2MAC CEは、マルチTRPセルに対応するビーム障害回復情報を報告するために使用されない。
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、第2MAC CEは1つのビットマップを含み、1つのビットマップ内の任意のビットは1つのマルチTRPセルに対応する。
任意のビットの値は0又は1であってよい。例えば、次のように定義され得る:任意のビットの値が0であることは、任意のビットに対応する1つのマルチTRPセルの中の1つのTRPでビーム障害が発生していることを示し、任意のビットの値が1であることは、任意のビットに対応する1つのマルチTRPセルの中の複数のTRPでビーム障害が発生していることを示す。
前述の技術的解決法では、他のタイプの第2MAC CEが提供され、第2タイプの第2MAC CEと表される。
端末デバイスは、第2タイプの第2MAC CEを使用することによって、ビーム障害が発生しているマルチTRPセルに対応するビーム障害回復情報を報告してもよく、それにより、ビーム障害回復は時間内にマルチTRPセルにおいて実施され得る。
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、第2MAC CEに含まれる1つのビットマップ内の任意のビットに対応するマルチTRPセルでビーム障害が発生しているとき、第2MAC CEは1つのオクテットを含み、1つのオクテットは任意のビットに対応する。
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、1つのオクテットは1つの第9フィールドを含む。
第9フィールドのオクテットに対応するビットに対応するセルがマルチTRPセルであるとき、第9フィールドの定義は、次のいずれか1つであってよい。
第9フィールドは、ビーム障害が発生しているTRPに関する情報を示すか、第9フィールドは、ビーム障害が検出されるビーム障害検出リソースグループに関する情報を示すか、又は第9フィールドは、報告された候補ビームリソースに対応する候補ビームリソースグループに関する情報を示す。
第9フィールドにより、ビーム障害が発生しているTRPに関する情報が示されることは、第9フィールドにより、第9フィールドのオクテットに対応するマルチTRPセルに対応するビーム障害回復情報が示されることとして理解されてもよい。
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、第9フィールドは、ビーム障害が発生しているTRPの数を示すか、又は第9フィールドはビーム障害タイプを示す。ビーム障害タイプは、マルチTRPセル内の単一のTRPで発生するビーム障害、又はマルチTRPセル内のいくつか又は全てのTRPで発生するビーム障害を含む。
前述の技術的解決法では、ネットワークデバイスは、リソースグループをまたいだ番号付け方法で候補ビームリソースグループ内の候補ビームリソースを設定する必要がある。これに基づいて、端末デバイスは、報告された候補ビームリソースのインデックスを使用することによって、候補ビームリソースが具体的に属しているTRPを決定し得る。
例えば、Mが2に等しいとき、セルの設定情報は2つの候補ビームリソースグループを含み、各候補ビームリソースグループは4つの候補ビームリソースを含む。最初の候補ビームリソースグループ内の4つのリソースの番号は{#0,#1,#2,#3}であってよく、2番目の候補ビームリソースグループ内の4つのリソースの番号は{#4,#5,#6,#7}であってよい。この場合に、セルに対してネットワークデバイスによって設定された候補ビームリソースグループ内の候補ビームリソースは、リソースグループをまたいだ番号付け方法で設定されていると見なされ得る。
第9フィールドのオクテットに対応するビットに対応するセルが単一TRPセルであるとき、第9フィールドはリザーブされたフィールドを示し、具体的に言えば、第9フィールドはリザーブされ、具体的な意味を持たない。第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、1つのオクテットは1つの第8フィールドを含む。
第8フィールドは、1つのオクテットに対応する候補ビームリソースグループの中で決定され品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースに関する情報を示す。
本願のこの実施形態で、候補ビームリソースグループ及びTRPは互いに同等であることができる。言い換えれば、第8フィールドは、代替的に、1つのオクテットに対応するTRPにおいて品質要件を満足する候補ビームリソースに関する情報を示してもよい。第フィールドの長さは6ビット又は5ビットであってよい。
前述の技術的解決法では、端末デバイスは、第2タイプの第2MAC CEを使用することによって、ビーム障害が発生している単一TRPセル及びマルチTRPセルに対応するビーム障害回復情報を報告してよく、それにより、ビーム障害回復は時間内に単一TRPセル及びマルチTRPセルにおいて実施され得る。第2タイプの第2MAC CEに含まれる1つのビットマップ内の任意のビットに対応するセルが単一TRPセルである場合に、任意のビットに対応するRフィールドは具体的な意味を持たない。第2タイプの第2MAC CEに含まれる1つのビットマップ内の任意のビットに対応するセルがマルチTRPセルである場合に、任意のビットに対応するRフィールドは、Rフィールドのオクテットに対応するセルに対応するビーム障害回復情報を示すか、ビーム障害が発生しているTRPの数を示すか、又はビーム障害タイプを示す。
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、第1MAC CEに対応する第1論理チャネル識別子LCIDは、第2MAC CEに対応する第2LCIDとは異なる。
第1の態様を参照して、第1の態様のいくつかの実施において、第2LCIDは50又は51である。
第1LCIDは、次の論理チャネル識別子:35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、又は47のうちのいずれか1つである。
第1LCIDの具体的な値及び第2LCIDの具体的な値は例に過ぎず、如何なる限定も構成しないことが理解され得る。具体的に言えば、第1LCIDの値が第2LCIDの値とは異なることが確かにされるとき、第1LCIDの値は、代替的に、他の値であってもよく、第2LCIDの値は、代替的に、他の値であってもよい。
第1の態様で記載される第1MAC CEの具体的なフォーマット及び第2MAC CEの具体的なフォーマットは例に過ぎず、如何なる限定も構成しないことが理解され得る。例えば、第1MAC CE又は第2MAC CEは、他のフィールド(例えば、リザーブされたフィールド)を更に含んでもよい。各MAC CEに含まれるビットマップ内の任意のビットとオクテットとの間の対応に基づいて前述の複数のフィールド(第1フィールド、第2フィールド、第3フィールド、第4フィールド、第5フィールド、第6フィールド、第7フィールド、第8フィールド、及び第9フィールド)を組み合わせることによって得られるMAC CEは全て、本願のこの実施形態で請求されるMAC CEのフォーマットに属することが更に理解されるべきである。
第2の態様に従って、ビーム障害回復方法が提供される。方法は次のステップを含む。
ネットワオクデバイスはセルの設定情報を送信し、セルの設定情報はM個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループを含み、M個のビーム障害検出リソースグループはM個の候補ビームリソースグループと一対一の対応にあり、Mは整数である。
ネットワークデバイスは第1媒体アクセス制御コントロールエレメントMAC CEを受信し、第1MAC CEはセルに対応するビーム障害回復情報を運び、第1MAC CEは、M個のビーム障害検出リソースグループのうちの少なくとも1つでビーム障害が発生しており、Mが1よりも大きい整数であるときに、端末デバイスによって送信される。
ネットワークデバイスは、第1MAC CEを使用することによって、第1ビームを第2ビームに切り替えるべきかどうかを決定し、第1ビームは、少なくとも1つのビーム障害検出リソースグループを送信するために使用されるビームであり、第2ビームは、M個の候補ビームリソースグループ内の少なくとも1つの候補ビームリソースグループを送信するために使用されるビームであり、少なくとも1つの候補ビームリソースグループは、少なくとも1つのビーム障害検出リソースグループと一対一の対応にある。
ネットワークデバイスが第1媒体アクセス制御コントロールエレメントMAC CEを受信することは、端末デバイスが、Mが1よりも大きい整数であり、かつ、M個のビーム障害検出リソースグループのうちの少なくとも1つでビーム障害が発生していることを決定するとき、端末デバイスが、第1MAC CEを使用することによって、セルに対応するビーム障害検出リソースを送信し、相応して、端末デバイスと通信するネットワークデバイスが第1MAC CEを受信することとして理解されてもよい。
第2の態様での第1MAC CEは、第1の態様での第1MAC CEと同じであることが理解されるべきである。そのため、第2の態様で詳細に記載されない第1MAC CEのフォーマットについては、第1の態様での記載を参照されたい。
前述の技術的解決法では、ネットワークデバイスは、受信した第1MAC CEを使用することによって、マルチTRPセルの中でビーム障害が発生しているTRPと、ビーム障害が発生しているTRPに対応する候補ビームリソースとを決定し得る。ネットワークデバイスが、ビーム障害が発生しているTRPに対応する候補ビームリソースが存在することを決定するとき、ネットワークデバイスは、ビーム障害が発生しているTRPを、現在のビーム(つまり、第1ビーム)から、候補ビームリソースを送信するために使用されるビーム(つまり、第2ビーム)に切り替えてもよく、それにより、ビーム障害回復は、時間内にマルチTRPセルにおいて実施され得る。
第2の態様を参照して、第2の態様のいくつかの実施において、ネットワークデバイスが、第1MAC CEを使用することによって、第1ビームを第2ビームに切り替えるべきかどうかを決定することは、
ネットワークデバイスが、第1MAC CEを使用することによって、少なくとも1つのビーム障害検出リソースグループに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する第1候補ビームリソースが存在することを決定し、品質要件を満足する第1候補ビームリソースに関する情報を決定する、ことを含む。
ネットワークデバイスは第1ビームを第2ビームに切り替える。
第2の態様を参照して、第2の態様のいくつかの実施において、方法は次のステップを更に含む。
ネットワークデバイスは第2MAC CEを受信し、第2MAC CEは、セルに対応するビーム障害回復情報を運び、第2MAC CEは、M個のビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生しており、Mが1に等しい整数であるときに、端末デバイスによって送信される。
ネットワークデバイスは、第2MAC CEを使用することによって、第3ビームを第4ビームに切り替えるべきかどうかを決定し、第3ビームは、M個のビーム障害検出リソースグループを送信するために使用されるビームであり、第4ビームは、M個の候補ビームリソースグループを送信するために使用されるビームであり、M個のビーム障害検出リソースグループはM個の候補ビームリソースグループに対応する。
第2の態様での第2MAC CEは、第1の態様での第1タイプの第2MAC CEと同じであることが理解され得る。そのため、第2の態様で詳細に記載されない第2MAC CEのフォーマットについては、第1の態様での関連する記載を参照されたい。
前述の技術的解決法では、ネットワークデバイスは、受信した第2MAC CE(つまり、第1タイプの第2MAC CE)を使用することによって、単一TRPセルの中でビーム障害が発生しているTRPと、ビーム障害が発生しているTRPに対応する候補ビームリソースとを決定してよい。ネットワークデバイスが、ビーム障害が発生しているTRPに対応する候補ビームリソースが存在することを決定するとき、ネットワークデバイスは、ビーム障害が発生しているTRPを、現在のビーム(つまり、第3ビーム)から、候補ビームリソースを送信するために使用されるビーム(つまり、第4ビーム)に切り替えてもよく、それにより、ビーム障害回復は時間内に単一TRPセルにおいて実施され得る。
第2の態様を参照して、第2の態様のいくつかの実施において、ネットワークデバイスが、第2MAC CEを使用することによって、第3ビームを第4ビームに切り替えるべきかどうかを決定することは、
ネットワークデバイスが、第2MAC CEを使用することによって、M個のビーム障害検出リソースグループに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する第2候補ビームリソースが存在することを決定し、品質要件を満足する第2候補ビームリソースに関する情報を決定する、ことを含む。
ネットワークデバイスは第3ビームを第4ビームに切り替える。
第2の態様を参照して、第2の態様のいくつかの実施において、第1MAC CEに対応する第1論理チャネル識別子LCIDは、第2MAC CEに対応する第2LCIDとは異なる。
第2の態様を参照して、第2の態様のいくつかの実施において、第2LCIDは50又は51である。
第1LCIDは、次の論理チャネル識別子:35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、又は47のうちのいずれか1つである。
第2の態様での第1MAC CEは、第1の態様での第1MAC CEと同じであり、第2の態様での第2MAC CEは、第1の態様での第2MAC CEと同じであることが理解されるべきである。そのため、第2の態様で詳細に記載されない第1MAC CE及び第2MAC CEのフォーマットについては、第1の態様での記載を参照されたい。
第3の態様に従って、通信装置が提供される。通信装置は、第1の態様及び第1の態様の可能な実施のうちのいずれか1つに係る方法を実行するよう構成されたモジュール又はユニットを含む。
第4の態様に従って、通信装置が提供される。通信装置はプロセッサを含む。プロセッサはメモリへ結合され、メモリ内の命令を実行して、第1の態様及び第1の態様の可能な実施のうちのいずれか1つに係る方法を実施するよう構成されてよい。任意に、通信装置はメモリを更に含む。任意に、通信装置は通信インターフェースを更に含み、プロセッサは通信インターフェース結合される。
実施において、通信装置は端末デバイスである。通信装置が端末デバイスであるとき、通信インターフェースは、トランシーバ又は入力/出力インターフェースであってよい。
他の実施において、通信装置は、端末デバイスに配置されてチップである。通信装置が端末デバイスに配置されたチップであるとき、通信インターフェースは入力/出力インターフェースであってもよい。
任意に、トランシーバはトランシーバ回路であってもよい。任意に、入力/出力インターフェースは入力/出力回路であってもよい。
第5の態様に従って、通信装置が提供される。通信装置は、第2の態様及び第2の態様の可能な実施のうちのいずれか1つに係る方法を実行するよう構成されたモジュール又はユニットを含む。
第6の態様に従って、通信装置が提供される。通信装置はプロセッサを含む。プロセッサはメモリへ結合され、メモリ内の命令を実行して、第2の態様及び第2の態様の可能な実施のうちのいずれか1つに係る方法を実施するよう構成されてよい。任意に、通信装置はメモリを更に含む。任意に、通信装置は通信インターフェースを更に含み、プロセッサは通信インターフェース結合される。
実施において、通信装置はネットワークデバイスである。通信装置がネットワークデバイスであるとき、通信インターフェースは、トランシーバ又は入力/出力インターフェースであってよい。
他の実施において、通信装置は、ネットワークデバイスに配置されてチップである。通信装置がネットワークデバイスに配置されたチップであるとき、通信インターフェースは入力/出力インターフェースであってもよい。
任意に、トランシーバはトランシーバ回路であってもよい。任意に、入力/出力インターフェースは入力/出力回路であってもよい。
第7の態様に従って、プロセッサが提供される。プロセッサは入力回路、出力回路、及び処理回路を含む。処理回路は、入力回路を通じて信号を受信し、出力回路を通じて信号を送信して、プロセッサが第1の態様及び第2の態様並びに第1の態様及び第2の態様の可能な実施のうちのいずれか1つに係る方法を実行することを可能にするよう構成される。
具体的な実施プロセスで、プロセッサはチップであってよく、入力回路は入力ピンであってよく、出力回路は出力ピンであってよく、処理回路はトランジスタ、ゲート回路、トリガ、様々なロジック回路、などであってよい。入力回路によって受信される入力信号は、例えば受信器によって、しかしそれに限られずに、受信及び入力されてよく、出力回路によって出力される信号は、例えば送信器へ、しかしそれに限られずに、出力され、送信器によって送信されてよく、入力回路及び出力回路は同じ回路であってもよく、このとき、回路は、異なる時点で入力回路及び出力回路として使用される。プロセッサ及び様々な回路の具体的な実施は、本願の実施形態において限定されない。
第8の態様に従って、処理装置が提供される。処理装置はプロセッサ及びメモリを含む。プロセッサは、第1の態様及び第2の態様並びに第1の態様及び第2の態様の可能な実施のうちのいずれか1つに係る方法を実行するために、メモリに記憶されている命令を読み出すよう構成され、また、受信器を使用することによって信号を受信し、送信器を使用することによって信号を送信してもよい。
任意に、1つ以上のプロセッサが存在し、1つ以上のメモリが存在する。
任意に、メモリは、プロセッサと一体化されてもよく、或いは、メモリ及びプロセッサは、別々に配置される。
具体的な実施プロセスで、メモリは、読み出し専用メモリ(read-only memory,ROM)などの非一時メモリ(non-transitory)メモリであってよい。メモリ及びプロセッサは同じチップに集積されてもよく、或いは、異なるチップに別々に配置されてもよい。メモリのタイプと、メモリ及びプロセッサが配置される方法とは、本願のこの実施形態で限定されない。
関連するデータ交換プロシージャ、例えば、測定設定情報の送信は、プロセッサから測定設定情報を出力するプロシージャであってよく、情報の受信は、プロセッサによって情報を受信するプロシージャであってよいことが理解されるべきである。具体的に、プロセッサによって出力されるデータは、送信器へ出力されてよく、プロセッサによって受信される入力データは、受信器からであってよい。送信器及び受信器はトランシーバと総称されることがある。
第8の態様の処理回路はチップであってもよい。プロセッサは、ハードウェア又はソフトウェアを使用することによって実施されてもよい。プロセッサがハードウェアを使用することによって実施されるとき、プロセッサはロジック回路、集積回路、などであってもよい。プロセッサがソフトウェアを使用することによって実施されるとき、プロセッサは汎用プロセッサであってよく、メモリに記憶されているソフトウェアコードを読み出すことによって実施されてもよい。メモリはプロセッサに組み込まれてもよく、或いは、プロセッサの外に位置して、独立して存在してもよい。
第9の態様に従って、コンピュータプログラム製品が提供される。コンピュータプログラム製品はコンピュータプログラム(コード又は命令とも呼ばれ得る)を含む。コンピュータプログラムが実行されると、コンピュータは、第1の態様及び第2の態様並びに第1の態様及び第2の態様の可能な実施のうちのいずれか1つに係る方法を実行することができる。
第10の態様に従って、コンピュータ可読媒体が提供される。コンピュータ可読媒体はコンピュータプログラム(コード又は命令とも呼ばれ得る)を記憶する。コンピュータプログラムがコンピュータで実行されると、コンピュータは、第1の態様及び第2の態様並びに第1の態様及び第2の態様の可能な実施のうちのいずれか1つに係る方法を実行することができる。
第11の態様に従って、通信システムが提供される。通信システムは、前述のネットワークデバイス及び端末デバイスを含む。
本願の実施形態が適用される通信システム100の模式図である。 本願の実施形態が適用される通信システム200の模式図である。 本願の実施形態に係るネットワークデバイス及び端末デバイスのハードウェア構造の模式図である。 ビーム障害回復方法に適用されるMAC CEのフォーマットの模式図である。 本願の実施形態に係るビーム障害回復方法500の模式図である。 本願の実施形態に係る第1タイプの第1MAC CEのフォーマットの模式図である。 本願の実施形態に係る第1タイプの第1MAC CEのフォーマットの模式図である。 本願の実施形態に係る第2タイプの第1MAC CEのフォーマットの模式図である。 本願の実施形態に係る第2タイプの第1MAC CEのフォーマットの模式図である。 本願の実施形態に係る第3タイプの第1MAC CEのフォーマットの模式図である。 本願の実施形態に係る第3タイプの第1MAC CEのフォーマットの模式図である。 本願の実施形態に係る第4タイプの第1MAC CEのフォーマットの模式図である。 本願の実施形態に係る第4タイプの第1MAC CEのフォーマットの模式図である。 本願の実施形態に係る第5タイプの第1MAC CEのフォーマットの模式図である。 本願の実施形態に係る第5タイプの第1MAC CEのフォーマットの模式図である。 本願の実施形態に係る第2タイプの第2MAC CEのフォーマットの模式図である。 本願の実施形態に係る通信装置1000の概略ブロック図である。 本願の実施形態に係る通信装置1100の概略ブロック図である。 本願の実施形態に係る通信装置1200の概略ブロック図である。
以下は、添付の図面を参照して本願の技術的解決法について記載する。
本願の記載中、別段特定されない限りは、「/」は「又は」を意味する。例えば、A/Bは、A又はBを示し得る。本願中の「及び/又は」は、関連するオブジェクトの間の関連付け関係のみを記載し、3つの関係が存在する可能性があることを表す。例えば、A及び/又はBは、次の3つの場合:Aのみ存在、AとBの両方が存在、及びBのみ存在、を表し得る。更に、「少なくとも1つ」は1つ以上を意味し、「複数の」は2つ以上を意味する。「第1」及び「第2」という用語は、数量及び実行順序を限定するものではなく、「第1」及び「第2」という用語は、明確な違いを示すものではない。
本願において、「例」及び「例えば」などの語は、例、実例、又は記載を与えることを表すために使用されることが留意されるべきである。本願において「例」又は「例えば」と記載されている如何なる実施形態又は設計スキームも、他の実施形態又は設計スキームと比べてより多くの利点があるものとして説明されるべきではない。厳密には、「例」又は「例えば」などの語の使用は、関連する概念を具体的な方法で提示するよう意図される。
本願の記載中、「指示」は、直接的な指示及び間接的な指示を含んでもよく、又は明示的な指示及び暗黙的な実施を含んでもよい。例えば、フィールド(以下で記載される第1フィールド、第2フィールド、など)によって示される情報は、指示対象情報と呼ばれる。具体的な実施プロセスで、指示対象情報は、複数の方法で指示される。例えば、指示対象情報は、直接指示されてもよく、指示対象情報、指示対象情報のインデックスなどが実施される。他の例として、指示対象情報は、他の情報を示すことによって間接的に指示されてもよい。他の情報と指示対象情報との間には関連付け関係が存在する。他の例として、指示対象情報の一部のみが指示されてもよい、指示対象情報の他の部分は既に知られているか、又は事前合意されている。更に、特定の情報は、指示オーバーヘッドをある程度減らすために、様々な情報片の事前合意された(プロトコルで規定された)配置順序を使用することによっても指示されてもよい。
本願の記載中、「TRP」は、「ビーム障害検出リソースグループ」、「候補ビームリソースグループ」又は「CORESETグループ」で置換されてもよく、表される意味は、用語どうしの違いが強調されない場合に一致する。本願の記載中、ビーム障害がTRPで発生するとは、TRPに対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生すること、又はTRPに対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が検出されることを意味する。そのため、「ビーム障害が1つのTRPで発生している」は、「1つのTRPに対応する1つのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生している」で置換されてもよく、表される意味は、違いが強調されない場合に一致する。ビーム障害検出リソースグループでビーム障害を検出することの具体的な意味は、ビーム障害検出リソースグループ内のリソースの品質が第1閾値よりも低いことである。本願の記載中、1つのTRPは、1つのビーム検出リソースグループ及び1つの候補ビームリソースグループと一対一の対応にある。TRPインデックスは、具体的に、1つのビーム障害検出リソースグループのインデックス、1つの候補ビームリソースグループのインデックス、又は他の関連するインデックス、例えば、CORESETグループのインデックス(例えば、CORESETPoolIndex)として表されてもよい。本願の記載中、「TRP」は、「ネットワークデバイス」で置換されてもよい。表される意味は、違いが強調されない場合に一致する。本願の実施形態で、「セル」及び「サービングセル」は、代替的に使用されてもよく、表される意味は、違いが強調されない場合に一致する。
本願の実施形態の理解を促すために、以下は最初に、本願の実施形態での用語について記載する。
1.ビーム
ビームは、空間領域フィルタ(spatial domain filter)、空間フィルタ(spatial filter)、空間領域パラメータ(spatial domain parameter)、空間パラメータ(spatial parameter)、空間領域設定(spatial domain setting)、空間設定(spatial setting)、疑似コロケーション(quasi-colocation,QCL)情報、QCL想定、QCL指示、などとしてNRプロトコルでは表され得る。ビームはまた、送信設定指示情報(transmission configuration index state,TCI-state)パラメータ又は空間関係(spatial relation)パラメータによって示されてもよい。従って、本願の実施形態で、ビームは、空間領域フィルタ、空間フィルタ、空間領域パラメータ、空間パラメータ、空間設定、QCL情報、QCL想定、QCL指示、TCI-state(例えば、ダウンリンク(downlink,DL)TCI-state又はアップリンク(uplink,UL)TCI-state)、空間関係、などで置換されてもよい。前述の用語は互いに同等である。ビームは、代替的に、ビームを示す他の用語で置換されてもよいことが理解されるべきである。これは、本願の実施形態で特に限定されない。
信号を送信するためにビームは、送信ビーム(transmit beam,Txビーム)、空間領域送信フィルタ(spatial domain transmission filter)、空間送信フィルタ(spatial transmission filter)、空間領域送信パラメータ(spatial domain transmission parameter)、空間送信パラメータ(spatial transmission parameter)、空間領域送信設定(spatial domain transmission setting)、又は空間送信設定(spatial transmission setting)と呼ばれることがある。ダウンリンク送信ビームはTCI-stateによって指示されてもよい。
送信ビームは、信号がアンテナを通じて送信された後に空間内で異なる方向において形成された信号強度分布を意味することができ、受信ビームは、空間内で異なる方向にある、アンテナを通じて受信される無線信号の信号強度分布を意味することができる。
更に、ビームは、ワイドビーム、ナロービーム、又は他のタイプのビームであってよい。ビームを形成する技術は、ビームフォーミング技術又は他の技術であってよい。ビームフォーミング技術は、具体的に、デジタルビームフォーミング技術、アナログビームフォーミング技術、ハイブリッドデジタル/アナログビームフォーミング技術、などであってよい。
ビームは、通常、リソースに対応する。例えば、ビーム測定中、ネットワークは、異なるリソースを使用することによって異なるビームを測定し、端末デバイスは、リソースの測定された品質をフィードバックし、ネットワークデバイスは、対応するビームの品質を知る。データ送信中、ビーム情報も、ビーム情報に対応するリソースによって示される。例えば、ネットワークデバイスは、ダウンリンク制御情報(downlink control information,DCI)で送信設定インジケータ(transmission configuration indicator,TCI)リソースを使用することによって、端末デバイスの物理ダウンリンク共有チャネル(physical downlink shared channel,PDSCH)ビームに関する情報を示す。
任意に、同じ又は類似した通信特徴を有する複数のビームは1つのビームと見なされてもよい。1つのビームは、1つ以上のアンテナポートを含んでもよく、データチャネル、制御チャネル、サウンディング信号などを送信するために使用される。1つのビームを形成する1つ以上のアンテナポートは、1つのアンテナポートセットとしても見なされてもよい。
本願の実施形態で、別段特定されない限り、ビームはネットワークデバイスの送信ビームである。ビーム測定中、ネットワークデバイスの各ビームは1つのリソースに対応する。従って、リソースのインデックスは、リソースに対応するビームを一意に識別するために使用され得る。
2.ビーム障害検出リソース
ネットワークデバイスは、ビーム障害が発生しているかどうかを検出するために、無線リソース制御(radio resource control,RRC)シグナリングを使用することによって端末デバイスに対して1つ以上のビーム障害検出リソース(RadioLinkMonitoringRS)を設定する。RadioLinkMonitoringRSは複数のパラメータを含む。パラメータは次のように記載される。
ビーム障害検出に関する設定は、RadioLinkMonitoringConfig IEに含まれる。
Figure 2024511531000026
3.ビーム障害回復設定
ネットワークデバイスは、RRCシグナリングを使用することによって端末デバイスに対してビーム障害回復設定(BeamFailureRecoveryConfig)を設定し、ビーム障害回復設定は、セルのビーム障害回復に関するパラメータ、例えば、新しいビームの発見に使用されるリソースを含む。具体的なパラメータは次のように説明される(本特許と無関係な一部のパラメータは省略される)。
Figure 2024511531000027
4.疑似コロケーション(quasi-co-location,QCL)
QCLは、疑似コロケーションとも呼ばれる。QCL関係を有するアンテナポートに対応する信号は同じパラメータを有し、1つのアンテナポートのパラメータは、アンテナポートとのQCL関係を有する他のアンテナポートのパラメータを決定するために使用されてもよく、2つのアンテナポートは同じパラメータを有するか、又は2つのアンテナポート間のパラメータ差は閾値よりも小さい。パラメータは、次の:遅延拡散(delay spread)、ドップラー拡散(Doppler spread)、ドップラーシフト(Doppler shift)、平均遅延(average delay)、平均利得、及び空間受信パラメータ(spatial Rx parameter)のうちの1つ以上を含んでもよい。空間受信パラメータは、次の:到来角(angle of arrival,AOA)、平均AOA、AOA拡散、発射角(angle of departure,AOD)、平均発射角AOD、AOD拡散、受信アンテナ空間相関パラメータ、送信アンテナ空間相関パラメータ、送信ビーム、受信ビーム、及びリソース識別子のうちの1つ以上を含んでもよい。
前述の角度は、異なる次元にある分解値、又は異なる次元にある分解値の組み合わせであってよい。アンテナポートは、アンテナポート数が異なるアンテナポート、アンテナポート数が同じであって、異なる時間に、異なる周波数で、及び/又は異なる符号領域リソースで情報を送信又は受信するために使用されるアンテナポート、並びに/或いはアンテナポート数が異なり、異なる時間に、異なる周波数で、及び/又は異なる符号領域リソースで情報を送信又は受信するために使用されるアンテナポートである。リソース識別子は、CSI-RSリソース識別子、SRSリソース識別子、SSBリソース識別子、物理ランダムアクセスチャネル(physical random access channel,PRACH)で送信されるプリアンブルシーケンスのリソース識別子、又は復調参照信号(demodulation reference signal,DMRS)のリソース識別子を含んでもよく、リソース上のビームを示す。
NRプロトコルにおいて、QCL関係は、異なるパラメータに基づいて、次の4つのタイプに分類され得る:
タイプA(type A):ドップラーシフト、ドップラー拡散、平均遅延、及び平均拡散;
タイプB(type B):ドップラーシフト及びドップラー拡散;
タイプC(type C):ドップラーシフト及び平均遅延;並びに
タイプD(type D):空間受信パラメータ。
本願の実施形態におけるQCLは、タイプDのQCLである。以下で別段特定されない限り、QCLは、タイプDのQCL、つまり、空間受信パラメータに基づいて定義されるQCLとして理解され得る。
QCL関係がタイプDのQCL関係であるとき、QCL関係は空間領域QCL関係と見なされてもよい。アンテナポートが空間領域QCL関係を満足するとき、ダウンリンク信号用のポート間又はアップリンク信号用のポート間のQCL関係は、2つの信号が同じAOA又はAODを有することであってよく、2つの信号が同じ受信ビーム又は送信ビームを有することを示す。他の例として、ダウンリンク信号とアップリンク信号との間又はアップリンク信号用のポートとダウンリンク信号用のポートとの間のQCL関係は、2つの信号のAOA及びAODの間に対応が存在すること、又は2つの信号のAOD及びAOAの間に対応が存在することであってよい。具体的に言えば、ビーム相互関係は、ダウンリンク受信ビームに基づいてアップリンク送信ビームを決定するか、又はアップリンク送信ビームに基づいてダウンリンク受信ビームを決定するために使用されてもよい。
送信エンドの観点から、2つのアンテナポートが空間領域QCL関係を満足する場合に、それは、2つのアンテナポートの対応するビーム方向が空間において一致することを示し得る。受信エンドの観点から、2つのアンテナポートが空間領域QCL関係を満足する場合に、それは、受信エンドが、同じビーム方向で、2つのアンテナポートを通じて送信された信号を受信することができることを示し得る。
空間領域QCL関係を有するポートを通じて送信された信号は、対応するビームを更に有してもよい。対応するビームは、次の:同じ受信ビーム、同じ送信ビーム、受信ビームに対応する送信ビーム(相互関係シナリオに対応)、及び送信ビームに対応する受信ビーム(相互関係シナリオに対応)のうちの少なくとも1つを含む。
空間領域QCL関係を有するポートを通じて送信された信号は、代替的に、同じ空間フィルタ(spatial filter)を使用することによって受信又は送信された信号として理解されてもよい。空間フィルタは、次の:プリコーディング、アンテナポートの重み、アンテナポートの位相偏差、又はアンテナポートの振幅利得のうちの少なくとも1つであってよい。
空間領域QCL関係を有するポートを通じて送信された信号は、代替的に、対応するビームペアリンク(beam pair links,BPL)を有するものとして理解されてもよい。対応するBPLは、次の:同じダウンリンクBPL、同じアップリンクBPL、ダウンリンクBPLに対応するアップリンクBPL、又はアップリンクBPLに対応するダウンリンクBPLのうちの少なくとも1つを含む。
従って、空間受信パラメータ(つまり、タイプDのQCL)は、受信ビームの方向情報を示すパラメータとして理解され得る。
5.空間関係(spatial relation,SR)
空間関係は、アップリンク送信設定インジケータ(uplink transmission configuration indicator,UL TCI)とも呼ばれ得る。空間関係は、アップリンク信号の送信ビームを決定するために使用されてもよい。空間関係は、ビームトレーニングを通じて決定されてもよい。ビームトレーニングに使用される参照信号は、例えば、SRSなどのアップリンク参照信号であってよく、又はSSB又はCSI-RSなどのダウンリンク参照信号であってもよい。
通信プロセスで、端末デバイスは、ネットワークデバイスによって示される空間関係に基づいて、送信ビームを決定してもよく、ネットワークデバイスは、同じ空間関係に基づいて、受信ビームを決定してもよい。
任意に、空間関係は、次の:パス損失推定参照信号(Pathloss Reference RS)、基準電力、補償係数(Alpha)、開ループ又は閉ループ電力制御指示、閉ループ電力制御インデックス(closedLoopIndex)、などのうちの1つ以上を含む、アップリンク送信電力制御に関するパラメータを更に含んでもよい。
SRは、各端末デバイスに対してネットワークデバイスによって設定される。以下は、SRのフォーマットである。
Figure 2024511531000028
6.制御リソースセット(control resource set,CORESET)
CORESETは、ダウンリンク制御情報を送信するために使用されるリソースセットであり、制御リソースエリア又は物理ダウンリンク制御チャネルリソースセットとも呼ばれ得る。各CORESETは、リソース要素グループ(resource element groups,REG)のグループの組であってよい。REGは、ダウンリンク制御シグナリングを使用することによって物理リソースを割り当てる基本単位であり、ダウンリンク制御シグナリングからREへのマッピングを定義するために使用される。例えば、1つのREGは、周波数領域における非参照信号(reference signal,RS)の連続した4つのリソース要素(resource elements,RE)を含んでもよい。REGは、リソース割り当てに使用される単位に過ぎず、本願に対する如何なる限定も構成すべきでないことが理解されるべきである。本願は、新しいリソース割り当て単位が同じ又は類似した機能を実装するよう将来のプロトコルで定義されることを除外するものではない。
ネットワークデバイスについて、CORESETは、PDCCHを送信するために使用され得るリソースの組として理解されてもよい。端末デバイスについては、各端末デバイスのPDCCH探索空間に対応するリソースは、CORESETに属する。言い換えれば、ネットワークデバイスは、CORESETにおいて、PDCCHを送信するために使用されるリソースを決定してもよく、端末デバイスは、CORESETに基づいてPDCCH探索空間を決定してもよい。
CORESETは時間周波数リソースを含んでもよい。例えば、周波数領域で、時間周波数リソースは、バンド幅セグメント又は1つ以上のサブバンドであってよい。時間領域で、時間周波数リソースは、1つ以上のシンボルであってよい。時間周波数リソースで、制御リソースセットは、連続的又は不連続的なリソースユニット、例えば、連続的なリソースブロック(resource block,RB)又は不連続的なRBであってよい。
更に、CORESETは、TCI状態(TCI-state)を更に含んでもよい。CORESETは複数のTCI-stateを含んでもよい、アクティブなTCI-stateは、複数のTCI-stateのうちの1つであってよい。言い換えれば、PDCCHを送信するために使用されるリソースは、具体的に、複数のTCI-stateのうちの1つを使用してもよく、使用されるべき特定のTCI-stateは、ネットワークデバイスによって指定される。例えば、ネットワークデバイスはMAC CEを端末デバイスへ送信し、MAC CEは、1つのTCI-stateのインデックスを運び、TCI-stateのインデックスは、CORESETに対応するPDCCHがTCI-stateを使用することを示す。更に、ネットワークデバイスはまた、MAC CEを使用することによってPDCCHのTCI-stateを変更してもよい。ネットワークデバイスは、種々のタイプのPDCCHを送信するために、端末デバイスに対して1つ以上のCORESETを設定してもよい。
CORESETは、例えば、上位層パラメータにおけるControlResourceSet information element(制御リソースセット情報要素)を使用することによって、設定されてもよい。上位層パラメータは、例えば、CORESETの識別子(identifier,ID)、周波数領域リソース、及び存続期間(duration)に含まれるシンボルの数を含んでもよい。CORESETを設定するために使用される具体的なパラメータは本願で限定されない。
7.TCI-state
TCI-stateは、各端末デバイスに対してネットワークデバイスによって設定される。TCI-stateは、2つの参照信号の間のQCL関係を示し得る。各TCI-stateは、サービングセルインデックス(ServeCellIndex)、バンド幅部分(bandwidthpart,BWP)識別子(identifier,ID)、及び参照信号リソース識別子を含んでもよい。参照信号リソース識別子は、例えば、次の:非ゼロ電力(non-zero power,NZP)CSI-RS参照信号リソース識別子(NZP-CSI-RS-ResourceId)、非ゼロ電力CSI-RS参照信号リソースセット識別子(NZP-CSI-RS-ResourceSetId)、又はSSBインデックス(SSB-Index)のうちの少なくとも1つであってよい。
送信ビーム(つまり、ネットワークデバイスの送信ビーム又は端末デバイスの受信ビーム)に関する情報は、TCI-stateを使用することによって示されてもよい。各TCI-stateは、TCI-stateの1つのインデックス(tci-StateId)及び2つのQC情報(QCL-Info)を含む。各QC-Infoは、TCI-state内のリソース及びQCL-Infoに含まれる参照信号リソースがQCL関係を形成することを表す1つの参照信号リソース(referenceSignal)を含んでもよい。例えば、1つのTCI-stateがリソース1に対して設定され、TCI-stateに含まれるQCL-Infoに含まれるリソースがリソース2である場合に、それは、リソース1及びリソース2がQCL関係を満足することを表す。
TCI-stateは、端末デバイスに対してネットワークデバイスによって設定される。以下は、TCI-stateのフォーマットである。
Figure 2024511531000029
続く通信プロセスで、端末デバイスは、ネットワークデバイスによって示されたTCI-stateに基づいて受信ビームを決定してもよく、ネットワークデバイスは、同じTCI-stateに基づいて送信ビームを決定してもよい。
更に、TCI-stateは、グローバルに設定されてもよい。異なるセル(cell)及び異なるBWPについて設定されたTCI-stateでは、TCI-stateのインデックスが同じである場合に、対応するTCI-stateの設定も同じである。セルは、リソース管理、モビリティ管理、又はサービスユニットの観点から上位層によって記載される。各ネットワークデバイスのカバレッジは、1つ以上のサービングセルに分割されてもよく、サービングセルは、特定の周波数領域リソースを含むものと見なされてもよい。本願の実施形態で、「セル」及び「サービングセル」は、代替的に使用されてもよく、表される意味は、違いが強調されない場合に一致する。
8.TCI
TCIはTCI-stateを示してもよい。実施において、ネットワークデバイスは、上位層シグナリング(例えば、無線リソース制御(radio resource control,RRC))を使用することによって端末デバイスに対してTCI-stateリスト(list)を設定してもよい。例えば、ネットワークデバイスは、RRCメッセージにおいてモードリストを加えるためのTCI-state(tci-StatesToAddModList)を使用することによって、端末デバイスに対してTCI-stateリストを設定してもよい。TCI-stateリストは複数のTCI-stateを含んでもよい。例えば、ネットワークデバイスは、各セル内の各BWPについて最大64個のTCI-stateを設定し得る。
次いで、ネットワークデバイスは、上位層シグナリング(例えば、媒体アクセス制御コントロール要素(medium access contro-control element,MAC CE)シグナリング)を使用することによって1つ以上のTCI-stateをアクティブにしてもよい。アクティブにされたTCI-stateは、RRCメッセージを使用することによって設定されたTCI-stateリストのサブセットである。例えば、ネットワークデバイスは、各セル内の各BWPについて最大8つのTCI-stateをアクティブにし得る。
次いで、ネットワークデバイスは更に、物理層シグナリング(例えば、ダウンリンク制御情報(downlink control information,DCI))内のTCIフィールドを使用することによって、選択されたTCI-stateを指示してもよい。DCIは、例えば、物理ダウンリンクリソースをスケジューリングするのに適用可能なDCIであってよい。
1つのTCI-stateの設定情報は、1つ又は2つの参照信号リソース識別子と、参照信号リソース識別子に関連したQCLタイプとを含んでもよい。QCL関係がタイプA、タイプB、又はタイプCのうちの1つであるよう設定されるとき、端末デバイスは、TCI-stateの指示に基づいて物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel,PDCCH)又は物理ダウンリンク共有チャネル(physical downlink shared channel,PDSCH)を復調することができる。QCL関係がタイプDであるよう設定されるとき、端末デバイスは、信号を送信するためにネットワークデバイスによって使用される送信ビームを知ることができ、更には、チャネル測定を通じて決定されたビームペアリング関係に基づいて、信号を受信するために使用される受信ビームを決定することができる。端末デバイスは、PDCCH上のDCI内のTCIフィールドに基づいて、PDSCHを受信するための受信ビームを決定し得る。
9.単一TRPセル
単一TRPセルは、単一のTRPが送信に使用されるセルとも呼ばれる。単一TRPセルは1つのTRPのみを含み、ネットワーク側は、その1つのTRPを使用することによってセルのデータ送信を実施する。ネットワーク側は、端末デバイスに対して1つ以上の単一TRPセルを設定してもよい。各単一TRPセルは、1つのビーム障害検出リソースグループ及び1つの候補ビームリソースグループを含む設定情報の1グループに対応する。単一TRPセルでは、単一のビーム障害検出リソースグループ及び単一の候補ビームリソースグループしかセルのビーム障害回復を実施するために必要とされないことが理解され得る。TRPはネットワークデバイスであることが理解されるべきである。
例えば、セル#1は、単一のTRP(TRP#1)が送信のために使用されるセルであり、ネットワーク側は、セル#1のデータを、TRP#1を使用することによって端末デバイスへ送信する。この場合に、セル#1は単一TRPセルであると見なされ得る。この場合に、1つのビーム障害検出リソースグループ及び1つの候補ビームリソースグループが端末デバイスに対して設定される。
10.マルチTRPセル
マルチTRPセルは、複数のTRPが送信のために使用されるセルとも呼ばれる。マルチTRPセルは複数のTRPを含み、ネットワーク側は、複数のTRPを使用することによってセルのデータ送信を実施する。ネットワーク側は、端末デバイスに対して1つ以上のマルチTRPセルを設定してもよい。各マルチTRPセルは、複数のビーム障害検出リソースグループ及び複数の候補ビームリソースグループを含む設定情報の1グループに対応する。マルチTRPセルでは、複数のビーム障害検出リソースグループ及び複数の候補ビームリソースグループがセルのビーム障害回復を実施するために必要とされることが理解され得る。
例えば、セル#1は2つのTRP(TRP#1及びTRP#2)を使用し、ネットワーク側は、セル#1のデータを、TRP#1及びTRP#2を使用することによって端末デバイスへ送信する。この場合に、セル#1はマルチTRPセルであると見なされ得る。この場合に、2つの障害検出リソースグループ及び2つの候補ビームリソースグループが端末デバイスに対して設定される。
本願の実施形態は、ビームに基づいた通信システム、例えば、第5世代(5th generation,5G)システム、ニュー・ラジオ(new radio,NR)システム、ロング・ターム・エボリューション(long term evolution,LTE)システム、LTE周波数分割復信(frequency division duplex,FDD)システム、LTE時分割復信(time division duplex,TDD)システム、ユニバーサル・モバイル・テレコミュニケーション・システム(universal mobile telecommunication system,UMTS)、又は他の進化した通信システムに適用されてもよい。
本願の実施形態が適用される通信システムは、1つ以上のネットワークデバイス及び1つ以上の端末デバイスを含んでもよい。1つのネットワークデバイスは、データ又は制御シグナリングを1つ以上の端末デバイスへ送信し得る。代替的に、複数のネットワークデバイスが同時にデータ又は制御シグナリングを1つの端末デバイスに送信することがある。
例として、限定としてではなく、図1は、本願の実施形態が適用される通信システム100の模式図である。
図1に示されるように、通信システム100は、1つのネットワークデバイス110及び複数の端末デバイス(例えば、図1に示される端末デバイス120a及び端末デバイス120b)を含む。ネットワークデバイス110は同時に複数のアナログビームを複数の無線周波数チャネルで送信して、データ又は制御シグナリングを複数の端末デバイスへ送信し得る。図1に示されるように、ネットワークデバイスは同時にビーム1及びビーム2を送信し、ビーム1は、データ又は制御シグナリングを端末デバイス120aへ送信するために使用され、ビーム2は、データ又は制御シグナリングを端末デバイス120bへ送信するために使用される。ビーム1は、端末デバイス120aのサービングビームと呼ばれることがあり、ビーム2は、端末デバイス120bのサービングビームと呼ばれることがある。端末デバイス120a及び端末デバイス120bは同じセルに属してもよい。通信システム100は単一TRP送信シナリオであることが理解され得る。
例として、限定としてではなく、図2は、本願の実施形態が適用される通信システム200の模式図である。
図2に示されるように、通信システム200は、少なくとも2つのネットワークデバイス(例えば、図2に示されるネットワークデバイス210a及びネットワークデバイス210b)を含み得る。通信システム200は、少なくとも1つの端末デバイス、例えば、図2に示される端末デバイス220を更に含んでもよい。端末デバイス220は、デュアルコネクティビティ(dual connectivity,DC)技術又はマルチコネクティビティ技術を使用することによってネットワークデバイス210a及びネットワークデバイス210bとの無線リンクを確立し得る。ネットワークデバイス210aは、例えば、一次基地局であってよく、ネットワークデバイス210bは、例えば、二次基地局であってよい。この場合に、ネットワークデバイス210aは、端末デバイス220によって最初にアクセスされるネットワークデバイスであり、端末デバイス220との無線リソース制御(radio resource control,RRC)通信に関与する。ネットワークデバイス210bは、RRC再設定中に加えられてよく、追加の無線リソースを提供するよう構成される。通信システム200はマルチTRP送信シナリオであることが理解され得る。
図1及び図2は単に例であり、本願の実施形態が適用される通信システムに対する如何なる限定も構成しないことが理解されるべきである。
本願のこの実施形態での端末デバイスは、ユーザ装置(user equipment,UE)、モバイル局(mobile station,MS)、モバイル端末(mobile terminal,MT)、アクセス端末、加入者ユニット、加入者局、モバイル局、リモート局、リモート端末、モバイルデバイス、ユーザ端末、端末、無線通信デバイス、ユーザエージェント、ユーザ機器、などとも呼ばれ得る。
端末デバイスは、ユーザにボイス/データコネクティビティを提供するデバイス、例えば、無線接続機能を備えているハンドヘルドデバイス又は車載デバイスであってもよい。現在、いくつかの端末は、例えば、携帯電話機(mobile phone)、タブレットコンピュータ、ノートブックコンピュータ、パームトップコンピュータ、モバイル・インターネット・デバイス(mobile internet device,MID)、ウェアラブルデバイス、仮想現実(virtual reality,VR)デバイス、拡張現実(augmented reality,AR)デバイス、産業制御(industrial control)における無線端末、自動運転(self-driving)における無線端末、遠隔医療治療(remote medical surgery)における無線端末、スマートグリッド(smart grid)における無線端末、輸送安全(transportation safety)における無線端末、スマートシティ(smart city)における無線端末、スマートホーム(smart home)における無線端末、セルラー電話機(cellular phone)、コードレス電話機、セッション開始プロトコル(session initiation protocol,SIP)電話機、無線ローカルループ(wireless local loop,WLL)局、パーソナル・デジタル・アシスタント(personal digital assistant,PDA)、無線通信機能又は無線モデムに接続された他の処理デバイスを備えているハンドヘルドデバイス又はコンピューティングデバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、5Gネットワーク内の端末デバイス、及び将来の進化した公衆地上モバイルネットワーク(public land mobile network,PLMN)内の端末デバイスである。これは本願の実施形態で限定されない。
例として、限定としてではなく、本願のこの実施形態で、端末デバイスは、代替的に、ウェアラブルデバイスであってよい。ウェアラブルデバイスは、ウェアラブルインテリジェントデバイスとも呼ばれることがあり、ウェアラブル技術を使用することによって日常着用にインテリジェントに設計及び開発されているウェアラブルデバイス、例えば、メガネ、グローブ、時計、衣服、及び靴などの一般用語である。ウェアラブルデバイスは、身体に直接装着されるか又はユーザの衣服若しくはアクセサリに組み込まれ得るポータブルデバイスである。ウェアラブルデバイスは、ハードウェアデバイスであるだけでなく、ソフトウェアサポート、データ交換、及びクラウドインタラクションを通じて強力な機能も実装する。広い意味で、ウェアラブルインテリジェントデバイスには、スマートフォンに依存せずに全て又は一部の機能を実装することができるフル機能の大規模なデバイス、例えば、スマートウォッチ又はスマートグラスが含まれ、また、1種類のアプリケーション機能のみに焦点を当てており、スマートフォンなどの他のデバイスと協働する必要があるデバイス、例えば、様々なスマートバンド、又は身体的徴候をモニタするスマートジュエリが含まれる。
更に、本願の実施形態で、端末デバイスは、代替的に、インターネット・オブ・シングス(internet of things,IoT)システムにおける端末デバイスであってもよい。IoTは、情報技術の将来の開発の重要な部分である。IoTの主な技術的特徴は、人とマシンの相互接続及びモノとモノの相互接続のためのインテリジェントネットワークを実装するために、通信技術を使用することによってモノをネットワークへ接続することである。
更に、本願の実施形態でのネットワークデバイスは、端末デバイスと通信するよう構成されるデバイスであってよく、ネットワークデバイスは、アクセスネットワークデバイス又は無線アクセスネットワークデバイスとも呼ばれ得る。異なる無線アクセス技術を使用するシステムでは、ネットワークデバイスの名称は異なることがある。例えば、ネットワークデバイスは、送受信ポイント(transmission reception point,TRP)であってもよく、LTEシステムにおけるエボルブドNodeB(evolved NodeB,eNB又はeNodeB)であってもよく、ホームNodeB(例えば、home evolved NodeB、又はhome NodeB,HNB)又はベースバンドユニット(baseband unit,BBU)であってもよく、クラウド無線アクセスネットワーク(cloud radio access network,CRAN)シナリオにおける無線コントローラであってもよく、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーション(global system for mobile communication,GSM)又は符号分割多重アクセス(code division multiple access,CDMA)ネットワークにおけるベーストランシーバ局(ase ransceiver tation,BTS)であってもよい。代替的に、ネットワークデバイスは、中継局、アクセスポイント、車載デバイス、ウェアラブルデバイス、5Gネットワーク内のネットワークデバイス、将来の進化したPLMNネットワーク内のネットワークデバイス、などであってもよく、WLANにおけるアクセスポイント(access point,AP)であってもよく、或いは、ニュー・ラジオ(new radio,NR)システムにおけるgNBであってもよい。これは本願の実施形態で限定されない。
ネットワーク構造において、ネットワークデバイスは、中央ユニット(central unit,CU)ノード、分散ユニット(distributed unit,DU)ノード、CUノード及びDUノードを含むRANデバイス、又はCU制御プレーンノード(CU-CPノード)、CUユーザプレーンノード(CU-UPノード)、及びDUノードを含むRANデバイスを含んでもよい。
ネットワークデバイスはセルにサービスを提供し、端末デバイスは、ネットワークデバイスによって割り当てられている伝送リソース(例えば、周波数領域リソース又はスペクトラムリソース)を使用することによってセルと通信する。セルはマクロ基地局(例えば、マクロeNB又はマクロgNB)に属してもよく、又はスモールセル(small cell)に対応する基地局に属してもよい。ここでのスモールセルはメトロセル(metro cell)、ミクロセル(micro cell)、ピコセル(pico cell)、フェムトセル(femto cell)などを含んでもよい。これらのスモールセルは、小さいカバレッジ及び低い送信電力という特性を有し、高レートデータ伝送サービスを提供することに適用される。
更に、本願の実施形態で記載されるネットワークアーキテクチャ及びサービスシナリオは、本願の実施形態における技術的解決法についてより明りょうに記載するよう意図され、本願の実施形態で提供される技術的解決法に対する限定を構成するものではない。当業者であれば、ネットワークアーキテクチャの進歩及び新しいサービスシナリオの新興により、本願の実施形態で提供される技術的解決法が類似した技術的課題にも適用されると知り得る。
例として、限定としてではなく、図3は、本願の実施形態に係るネットワークデバイス及び端末デバイスのハードウェア構造の模式図である。
図3に示されるように、端末デバイスは、少なくとも1つのプロセッサ101、少なくとも1つのメモリ102、及び少なくとも1つのトランシーバ103を含む。
プロセッサ101、メモリ102、及びトランシーバ103はバスを通じて接続される。プロセッサ101は、汎用の中央演算処理装置(central processing unit,CPU)、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit,ASIC)、又は本願の解決法のプログラム実行を制御するよう構成された1つ以上の集積回路であってよい。プロセッサ101は、複数のCPUを更に含んでもよく、プロセッサ101は、シングルコア(single-CPU)プロセッサ又はマルチコア(multi-CPU)プロセッサであってよい。ここでのプロセッサは、データ(例えば、コンピュータプログラム命令)を処理するよう構成された1つ以上のデバイス、回路、又はプロセッシングコアであってよい。
メモリ102は、静的な情報及び命令を記憶することができる読み出し専用メモリ(read-only memory,ROM)若しくは他のタイプの静的記憶デバイス、又は情報及び命令を記憶することができるランダムアクセスメモリ(random access memory,RAM)若しくは他のタイプの動的記憶デバイスであってよく、或いは、電気的消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(electrically erasable programmable read-only memory,EEPROM)、コンパクトディスク読み出し専用メモリ(compact disc read-only memory,CD-ROM)若しくは他のコンパクトディスクストレージ、光ディスクストレージ(コンパクトディスク、レーザディスク、光ディスク、デジタルバーサタイルディスク、ブルーレイディスク、など)、磁気ディスク記憶媒体若しくは他の磁気記憶デバイス、又は期待されるプログラムコードを命令若しくはデータ構造の形で搬送若しくは記憶するために使用可能であり、コンピュータがアクセスすることができる任意の他の媒体であってもよい。これは本願の実施形態で限定されない。メモリ102は、独立して存在してもよく、バスを通じてプロセッサ101へ接続される。メモリ102は、代替的に、プロセッサ101と一体化されてもよい。メモリ102は、本願の解決法を実行するためのアプリケーションプログラムコードを記憶するよう構成され、プロセッサ101は、実行を制御する。プロセッサ101は、本願の実施形態で提供される方法を実施するために、メモリ102に記憶されているコンピュータプログラムコードを実行するよう構成される。
トランシーバ103は送信器1031及び受信器1032を含む。トランシーバ103は、トランシーバなどの任意の装置を使用してもよく、他のデバイス又は、Ethernet、無線アクセスネットワーク(radio access network,RAN)、若しくは無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network,WLAN)などの通信ネットワークと通信するよう構成される。
任意に、端末デバイスは、出力デバイス及び入力デバイスを更に含んでもよい(図3に図示せず)。出力デバイスはプロセッサ101と通信し、複数の方法で情報を表示してもよい。例えば、出力デバイスは、液晶ディスプレイ(liquid crystal display,LCD)、発光ダイオード(light emitting diode,LED)表示デバイス、陰極線管(cathode ray tube,CRT)表示デバイス、又はプロジェクタ(projector)であってよい。入力デバイスはプロセッサ101と通信し、複数の方法でユーザから入力を受け取ってもよい。例えば、入力デバイスは、マウス、キーボード、タッチスクリーンデバイス、又はセンシングデバイスであってよい。入力及び出力は、方法の実施形態の受信及び送信に夫々対応する。
ネットワークデバイスは、少なくとも1つのプロセッサ201、少なくとも1つのメモリ202、及び少なくとも1つのトランシーバ203を含む。プロセッサ201、メモリ202、及びトランシーバ203はバスを通じて接続される。更に、プロセッサ201、メモリ202、及びトランシーバ203の関連する記載については、プロセッサ101、メモリ102、及びトランシーバ103の記載を参照されたい。詳細はここで再び記載されない。
図4は、ビーム障害回復方法に適用されるMAC CEのフォーマットの模式図である。
以下は、ネットワークデバイスが1つの端末デバイスに8つのセルを設定し、各セルが1つのビーム障害検出リソースグループ及び1つの候補ビームリソースグループにより設定される例を使用することによって、既存のMAC CEのフォーマットについて記載する。8つのセルの夫々は、1つのビーム障害検出リソースグループ及び1つの候補ビームリソースグループにより設定されている。言い換えれば、8つのセルは全て単一TRPセルである。
図4に示されるMAC CEは、1つのビットマップと、1つのビットマップ内の8つのビットとを含む。8つのビットは夫々、C、C、C、C、C、C、C、及びCと表される。8つのビットは8つのセルと一対一の対応にある。任意のビットに対応するセルが、ビーム障害が発生している単一TRPセルである場合に、MAC CEは、その任意のビットに対応する1つのオクテットを含む。任意のビットに対応するセルが、ビーム障害が発生していない単一TRPセルである場合に、MAC CEは、その任意のビットに対応する1つのオクテットを含まない。MAC CEが、任意のビットに対応する1つのオクテットを含む場合に、その1つのオクテットには、ACフィールド、Rフィールド、及び候補RS IDフィールドが含まれ得る。ACフィールドは、品質要件を満足する候補ビームリソースが存在するかどうかを示す。Rフィールドはリザーブされたフィールドであり、具体的な意味を持たない。候補RS IDフィールドは候補ビームリソースのインデックスを示す。ACフィールドにより、品質要件を満足する候補ビームリソースがないことが示されるとき、候補RS IDフィールドはリザーブされることが理解され得る。例えば、0にセットされたACフィールドにより、品質要件を満足する候補ビームリソースがないことが示されるとき、候補RS IDフィールドはリザーブされる。1にセットされたACフィールドにより、候補ビームリソースが存在することが示されるとき、候補RS IDフィールドは、新しい利用可能なビームの識別子を示す。
例えば、次のように定義される:MAC CEに含まれるビットマップ内の任意のビットが1にセットされることは、その任意のビットに対応する単一TRPセルでビーム障害が発生していることを示し、或いは、任意のビットが0にセットされることは、その任意のビットに対応する単一TRPセルでビーム障害が発生していないことを示す。8つのビットのうちの2番目のビットCに対応する単一TRPセルでビーム障害が発生していると端末デバイスが決定し、MAC CEが2番目のビットCに対応する1つのオクテットを含むとき、1つのオクテットには、ACフィールド、Rフィールド、及び候補RS IDフィールドが含まれ得るか、又は1つのオクテットには、ACフィールド及びRフィールドが含まれ得る。
図4に示されるMAC CEフォーマットは、単一TRPセルのビーム障害回復情報のみを報告することに適用可能であるが、マルチTRPセルのビーム障害回復情報を報告することには適用可能でない。言い換えれば、既存のビーム障害回復方法及び既存のMAC CEフォーマットがマルチTRPセルを含む通信システムに適用される場合に、マルチTRPセルでビーム障害が発生するとき、関連するビーム障害回復情報は、既存の方法を使用することによっては報告され得ない。
本願の実施形態はビーム障害回復方法を提供する。方法は、マルチTRPセル及び単一TRPセルを含む通信システムに適用されてよい。ビーム障害回復は、当該方法を使用することによって、時間内に実行することができる。
以下は、図5から図16を参照して、本願の実施形態で提供されるビーム障害回復方法について詳細に記載する。留意されるべきは、本願の実施形態におけるネットワーク要素間のメッセージの名称、メッセージ内のパラメータの名称、フィールドの名称、などは例に過ぎず、具体的な実施中、他の名称が存在してもよいことである。これは本願の実施形態で特に限定されない。
図5は、本願の実施形態に係るビーム障害回復方法500の模式図である。
図5に示されるように、方法500はステップ510からステップ530を含む。以下は、ステップ510からステップ530について詳細に記載する。方法500は、図2に示される通信システムに適用されてよいが、これに限られない。方法500が図2に示される通信システムに適用されるとき、方法500は、図2の端末デバイス220、並びに図2のネットワークデバイス210a及びネットワークデバイス210bによって、実行されてもよい。
ステップ510:端末デバイスは、ネットワークデバイスによって送信されたセルの設定情報を受信し、セルの設定情報はM個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループを含み、M個のビーム障害検出リソースグループはM個の候補ビームリソースグループと一対一の対応にあり、Mは整数である。
本願のこの実施形態で、M個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループは、セル内の同じ端末デバイスに対してネットワークデバイスによって設定されたリソースとして理解されてよい。Mは1に等しい。図1を参照して、例えば、ステップ510の端末デバイスが図1の端末デバイス120であるとき、セルの設定情報における1つのビーム障害検出リソースグループ及び1つの候補ビームリソースグループは、端末デバイス120aに対してネットワークデバイス110によって設定されたリソースとして理解されてもよく、1つのビーム障害検出リソースグループは、ネットワークデバイス110でビーム障害が発生しているかどうかを検出するために使用される。Mは1よりも大きい。例えば、Mが2に等しいとき、図2を参照して、ステップ510の端末デバイスが図2の端末デバイス220であるとき、セルの設定情報は、2つのビーム障害検出リソースグループ(つまり、ビーム障害検出リソースグループ#1及びビーム障害検出リソースグループ#2)と、2つの候補ビームリソースグループ(つまり、候補ビームリソースグループ#1及び候補ビームリソースグループ#2)とを含む。ビーム障害検出リソースグループ#1及び候補ビームリソースグループ#1は、ネットワークデバイス210aに対応してよく、ビーム障害検出リソースグループ#2及び候補ビームリソースグループ#2は、ネットワークデバイス210bに対応してよい。ビーム障害検出リソースグループ#1は、ネットワークデバイス210aでビーム障害が発生しているかどうかを検出するために使用され、ビーム障害検出リソースグループ#2は、ネットワークデバイス210bでビーム障害が発生しているかどうかを検出するために使用される。2つのビーム障害検出リソースグループ及び2つの候補ビームリソースグループは、ネットワークデバイス210aのRRCシグナリングを使用することによって端末デバイス220へ配信されてよく、又はネットワークデバイス210bのRRCシグナリングを使用することによって端末デバイス220へ配信されてよい。
セルの設定情報は、M個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループを含む。各ビーム障害検出リソースグループは、S個のビーム障害検出リソースを含んでよい。各候補ビームリソースグループは、Q個の候補ビームリソースを含んでよい。各ビーム障害検出リソースは、ビーム障害検出に使用される。各候補ビームリソースは、新しい利用可能なビームを識別するために使用される。S及びQは、1以上の整数である。1つの候補ビームリソースグループ及びその候補ビームリソースグループに対応するビーム障害検出リソースグループは、1つのTRPのビーム障害回復に使用され得る。S及びQの具体的な値は、ネットワークデバイスによって設定されてよく、又は端末能力に基づいて端末デバイスによってネットワークデバイスに報告されてもよい。これはここで特に限定されない。
本願のこの実施形態で、M個のビーム障害検出リソースグループがM個の候補ビームリソースグループと一対一の対応にある方法は、特に制限されない。一例で、同じインデックスを有するビーム障害検出リソースグループ及び候補ビームリソースグループは、互いに対応し得る。他の例では、設定順序に従って、k番目のビーム障害検出リソースグループは、k番目の候補ビームリソースグループに対応し得る。任意に、M個の候補ビームリソースグループ内のリソースのインデックスは、リソースグループ内で別々に番号付けされてよい。例えば、Mが2に等しいとき、セルの設定情報は2つの候補ビームリソースグループを含み、各候補ビームリソースグループは4つのリソースを含む。各候補ビームリソースグループ内の4つの候補ビームリソースの番号は{#0,#1,#2,#3}であってよい。任意に、M個の候補ビームリソースグループ内のリソースのインデックスは、リソースグループをまたいでまとめて番号付けされる。例えば、Mが2に等しいとき、セルの設定情報は2つの候補ビームリソースグループを含み、各候補ビームリソースグループは4つの候補ビームリソースを含む。第1の候補ビームリソースグループ内の4つのリソースの番号は{#0,#1,#2,#3}であってよく、第2の候補ビームリソースグループ内の4つのリソースの番号は{#4,#5,#6,#7}であってよい。任意に、各候補ビームリソースグループに含まれるリソースの最大数がLであることが更に指定されてもよく、例えば、L=64又は32である。任意に、全ての候補ビームリソースグループ内のリソースの最大数がTであることも指定されてよく、例えば、T=64又は128である。更に、全ての候補ビームリソースグループ内リソースの数は等しいことが指定されてもよい。例えば、M=2であるとき、2つの候補ビームリソースグループ内のリソースの総数は64であり、各候補ビームリソースグループ内のリソースの数は32である。他の例として、M=2であるとき、2つの候補ビームリソースグループ内のリソースの総数は128であり、各候補ビームリソースグループ内のリソースの数は64である。代替的に、全ての候補ビームリソースグループ内のリソースの数が等しいことは指定されなくてもよい。例えば、M=2であるとき、2つの候補ビームリソースグループ内のリソースの総数は64であり、1つの候補ビームリソースグループ内のリソースの最大数は63である。他の例として、M=2であるとき、2つの候補ビームリソースグループ内のリソースの総数は128であり、1つの候補ビームリソースグループ内のリソースの最大数は127である。
本願のこの実施形態で、ステップ510でのセルは、次の2種類のセルのうちのいずれか一方であってよい。
セルタイプ1:単一TRPセル。単一のビーム障害検出リソースグループ及び単一の候補ビームリソースグループのみが、単一TRPセルに対してビーム障害回復を実行するために必要である。
Mが1に等しいとき、セルは単一TRPセルとして理解され得る。具体的に言えば、ネットワークデバイスがセルに対して1つのビーム障害検出リソースグループ及び1つの候補ビームリソースグループのみを設定する場合に、セルは単一TRPセルであると見なされてよい。セルは、端末デバイスにサービスを提供するセルであり、セルは、端末デバイスと通信する1つのTRPのみを含む。
本願のこの実施形態で、「単一TRPセル」及び「単一のビーム障害検出リソースグループにより設定されたセル」、「単一の候補ビームリソースグループにより設定されたセル」、「単一のCORESETグループを設定する」、又は「単一のビーム障害検出タイマ/カウンタを設定する」などの記載は、互いに同等である。
セルタイプ2:マルチTRPセル。複数(2以上)のビーム障害検出リソースグループ及び複数の候補ビームリソースグループが、マルチTRPセルに対してビーム障害回復を実行するために必要である。
Mが1よりも大きいとき、セルはマルチTRPセルとして理解され得る。具体的に言えば、ネットワークデバイスがセルに対してM個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループを設定し、Mが1よりも大きい整数である場合に、セルはマルチTRPセルであると見なされてよい。セルは、端末デバイスにサービスを提供するセルであり、セルは、端末デバイスと通信するM個のTRPを含む。
セルタイプ2では、セルがマルチTRPセルであるとき、セル内のダウンリンク信号は、複数のTRPを使用することによって端末デバイスへ同時に送信される。この場合に、複数のTRPは、1つのネットワークデバイスと見なされてもよく、或いは、複数のTRPは、ネットワークデバイス全体の複数の送信器と見なされてもよい。
本願のこの実施形態で、「複数のTRPを使用する」、「複数のビーム障害検出リソースグループが設定される」、「複数の候補ビームリソースグループが設定される」、「複数のCORESETグループが設定される」、又は「複数のビーム障害検出タイマ/カウンタが設定される」などの記載は、互いに同等である。
本願のこの実施形態で、セルの設定情報は、セル内の端末デバイスに対してネットワークデバイス(例えば、基地局)によって設定されたリソースである。ネットワークデバイスが端末デバイスに対して1つのセルのみを設定する場合に、ネットワークデバイスによって端末デバイスへ送信される設定情報は、1つのセルの設定情報を含む。セルの設定情報は、1つのセルの設定情報と見なされてもよい。言い換えれば、端末デバイスがセルの設定情報を受信することは、端末デバイスがネットワークデバイスから設定情報を受信することとして理解されてもよい。キャリアアグリゲーション(carrier aggregation,CA)モードにおいて、ネットワークデバイスは、通常、端末デバイスに対して複数のセル(つまり、サービングセル)を設定する。ネットワークデバイスが端末デバイスに対してK(Kは1よりも大きいときである)個のセルを設定する場合に、ネットワークデバイスによって端末デバイスへ送信される設定情報は、K個のセルの設定情報を含む。セルの設定情報は、K個のセルの設定情報内の1つのセルの設定情報として理解されてよい。この場合に、端末デバイスがセルの設定情報を受信することは、端末デバイスがネットワークデバイスから設定情報を受信し、その設定情報からセルの設定情報を取得することとして理解されてもよい。K個のセルの中で、いくつかのセルは単一TRPセルであり、いくつかのセルはマルチTRPセルである。これはここで特に制限されない。K個のセルのうちの1つが単一TRPセルである場合に、ネットワークデバイスは、その1つのセルに対して単一のビーム障害検出リソースグループ及び単一の候補ビームリソースグループを設定しさえすればよい。K個のセルのうちの1つがマルチTRPセルである場合に、ネットワークデバイスは、その1つのセルに対して複数のビーム障害検出リソースグループ及び複数の候補ビームリソースグループを設定する必要がある。
例えば、ネットワークデバイス(例えば、基地局)は、同じ端末デバイスに対して8つのセルを設定する(以下の表1を参照)。記載を簡単にするために、8つのセルは夫々、セル1、セル2、セル3、セル4、セル5、セル6、セル7、及びセル8と表される。セル1、セル2、セル3、及びセル4の夫々は、2つのTRPが伝送のために使用されるセル(つまり、マルチTRPセルの例)であり、TRPは、4つのセルの夫々に対して2つのビーム障害検出リソースグループ及び2つの候補ビームリソースグループを設定する必要がある。マルチTRPセル内のTRPがどのようにリソースを設定するかを説明するために、セル1が例として使用される。セル1は、同じ端末デバイスと通信する2つのTRPを含む。2つのTRPは、端末デバイスに対して1つのビーム障害検出リソースグループ及び1つの候補ビームリソースグループを夫々設定する。従って、端末デバイスに設定されるビーム障害検出リソースグループの数は2であり、端末デバイスに設定される候補ビームリソースグループの数も2である。セル5、セル6、セル7、及びセル8は全て単一TRPセルであり、ネットワークデバイスは、4つのセルの夫々に対して単一のビーム障害検出リソースグループ及び単一の候補ビームリソースグループを設定する必要がある。単一TRPセル内のTRPがどのようにリソースを設定するかを説明するために、セル5が例として使用される。セル5は、同じ端末デバイスと通信する1つのTRPを含み、1つのTRPは、端末デバイスに対して1つのビーム障害検出リソースグループ及び1つの候補ビームリソースグループを設定する。
Figure 2024511531000030
任意のセルの設定情報は、スケジューリング要求(scheduling request,SR)リソースを更に含んでもよい。ネットワークデバイスが1つの端末デバイスに対して複数のセルを設定し、複数のセルの少なくとも1つがマルチTRPセル(例えば、表1のセル1)である場合に、ネットワークデバイスは、1つの端末デバイスに対して複数のSRリソースを設定する必要があり、複数のSRリソースは、複数のTRPと一対一の対応にあり、或いは、ネットワークデバイスは1つのSRリソースを設定するが、1つのSRリソースは複数の空間関係(spatial relation)パラメータ(つまり、アップリンク送信ビーム)を有する。ネットワークデバイスによって端末デバイスに対して設定される全てのセルが単一TRPセル(例えば、表1のセル6)である場合に、ネットワークデバイスは、1つのSRリソースのみを設定する必要があり、1つのSRリソースは、単一の空間関係(spatial relation)パラメータのみを有する。
本願のこの実施形態で、ネットワークデバイスが端末デバイスに対してセルの設定情報を設定する方法は、特に制限されない。例えば、ネットワークデバイスは、明示的な方法で端末デバイスに対して情報を設定してもよい。例えば、ネットワークデバイスは、代替的に、暗黙的な方法で端末デバイスに対して情報を設定してもよい。
以下は、説明のために、ネットワークデバイスが端末デバイスに対してビーム障害検出リソースグループを設定する例を使用する。
方法1:設定情報はM個のビーム障害検出リソースグループを含み、M個のビーム障害検出リソースグループの夫々は1つ以上のビーム障害検出リソースを含む。方法1は、ネットワークデバイスが明示的な方法で端末デバイスに対してビーム障害検出リソースグループを設定するものとして理解されてよい。
例えば、設定情報内の各ビーム障害検出リソースグループは、次の形で設定されてよい:
ビーム障害検出リソースグループ(例えば、RadioLinkMonitoringRSSet)
ビーム障害検出リソースグループインデックス(例えば、RadioLinkMonitoringRSSetID);及び
ビーム障害検出リソースリスト(例えば、RadioLinkMonitoringRSList)
ビーム障害検出リソースグループインデックスは、ビーム障害検出リソースグループを識別するために使用され、ビーム障害検出リソースリストは、M個のビーム障害検出リソースを含む。
方法2:設定情報はM個のCORESETグループ又はM個のCORESETグループを構成するK個のCORESETを含み、KはM以上の正の整数である。方法2は、ネットワークデバイスが暗黙的な方法で端末デバイスに対してビーム障害検出リソースグループを設定するものとして理解されてよい。
方法2では、各CORESETグループ内のCORESETのQCLリソースが、ビーム障害検出リソースグループとして使用される。1つのCORESETグループ内の全てのCORESETのQCLリソースが、ビーム障害検出リソースグループとして使用されてもよい。代替的に、リソースオーバヘッドを減らすために、1つのCORESETグループ内のK(例えば、K=1又はK=2)個のCORESETのQCLリソースのみが、ビーム障害検出リソースグループとして制限される。具体的に、最小又は最大のインデックスを有するK個のCORESETが使用されてよく、或いは、最初のK個のCORESET又は最後のK個のCORESETが、CORESET設定シーケンスにおいて使用されてもよい。QCLリソースは、タイプA、タイプB、タイプC、又はタイプDのQCLリソースであってよい。任意に、QCLリソースがビーム障害検出リソースとして使用されるCORESETの総数Mは、代替的に、各CORESETグループで制限されてもよく、Mは正の整数(例えば、M=1、M=2、M=3、又はM=4)である。K及びMの値は、ネットワークデバイスによって設定されてよく、或いは、端末能力に基づいて端末デバイスによってネットワークデバイスに報告されてもよい。
留意されるべきは、本願のこの実施形態で、例えば、ビーム障害検出に使用されるリソースはビーム障害検出リソースと呼ばれ、新しい利用可能なビームを識別するために使用されるリソースは候補ビームリソースと呼ばれることである。ビーム障害検出に使用されるリソース及び/又は新しい利用可能なビームを識別するために使用されるリソースは、具体的な実施中に他の名称を有してもよい。2種類のリソースの名称は、本願のこの実施形態で特に限定されない。
ステップ520:端末デバイスはビーム障害検出を実行する。
以下は、端末デバイスがビーム障害検出リソースグループ#1を測定する例を使用することによって、端末デバイスによって実行されるビーム障害検出について詳細に説明する。ビーム障害検出リソースグループ#1は、ステップ510でのM個のビーム障害検出リソースグループのうちのいずれか1つとして理解されてよく、M個の候補ビームリソースグループのうちの、ビーム障害検出リソースグループ#1に対応する候補ビームリソースグループは、候補ビームリソースグループ#1である。
任意に、端末デバイスは、ビーム障害検出リソースグループ#1内の各ビーム障害検出リソースを測定してもよい。各ビーム障害検出リソースの品質が第1閾値よりも低いとき、端末デバイスは、ビーム障害検出リソースグループ#1でビーム障害が発生していることを決定する。
一例で、セルの設定情報はM個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループを含み、Mは1よりも大きい整数である。M個のビーム障害検出リソースグループの夫々に対してビーム障害検出を実行した後、端末デバイスは、M個のビーム障害検出リソースグループの少なくとも1つでビーム障害が検出されることを決定する。Mが1よりも大きいとき、セルはマルチTRPセルであることが理解され得る。この場合に、ビーム障害がM個のビーム障害検出リソースグループのうちの1つでのみ検出される場合に、端末デバイスは、セルでビーム障害が発生していることを決定し得る。
他の例では、セルの設定情報はM個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループを含み、Mは1に等しい。M個のビーム障害検出リソースグループの夫々に対してビーム障害検出を実行した後、端末デバイスは、M個のビーム障害検出リソースグループでビーム障害が検出されることを決定する。Mが1に等しいとき、セルは単一TRPセルであり、ビーム障害はM個のビーム障害検出リソースグループで検出される、つまり、端末デバイスは、セルに設定された1つのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを検出することが理解され得る。
M個のビーム障害検出リソースグループはM個のTRPに対応し、ビーム障害がM個のTRPで発生しているかどうかを検出するために夫々使用されることが理解されるべきある。従って、ビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを検出することは、ビーム障害検出リソースグループに対応するTRPでビーム障害が発生していることを検出することと同等である。例えば、ビーム障害検出リソースグループ#1はTRP#1に対応し、ビーム障害検出リソースグループ#1でビーム障害が発生していることを検出することは、TRP#1でビーム障害が発生していることを検出することと同等である。
ステップ530:Mが1よりも大きい整数であり、ビーム障害がM個のビーム障害検出リソースグループのうちの少なくとも1つで発生しているとき、端末デバイスは、第1MAC CEを使用することによって、セルに対応するビーム障害回復情報を送信する。
ステップ530で、Mは1よりも大きい整数であり、セルはマルチTRPセルとして理解され得る。セルに設定された少なくとも1つのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生する限り、端末デバイスは、第1MAC CEを使用することによって、セルに対応するビーム障害回復情報を送信してよい。
例えば、Mが2に等しいとき、セルの設定情報は2つのビーム障害検出リソースグループ及び2つの候補ビームリソースグループを含む。2つのビーム障害検出リソースグループのうちの1つでビーム障害が発生していることを端末デバイスが検出する場合に、端末デバイスは、第1MAC CEを使用することによって、セルに対応するビーム障害回復情報を送信し得る。代替的に、2つのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを端末デバイスが検出する場合に、端末デバイスは、第1MAC CEを使用することによって、セルに対応するビーム障害回復情報を送信し得る。
ビーム障害が1つのビーム障害検出リソースグループで発生することは、ビーム障害検出リソースグループ内の全てのリソースの品質が前もってセットされた閾値よりも低いこととして理解されてよい。例えば、ビーム障害検出リソースグループ#1は全部でk個のリソースを含む。k個のリソースの品質が全て前もってセットされた閾値よりも低いとき、ビーム障害検出リソースグループ#1でビーム障害が発生していると見なされてよい。kは整数である。
任意に、いくつかの実施において、ビーム障害が1つのビーム障害検出リソースグループで発生することは、代替的に、ビーム障害検出リソースグループ内の一部のリソースの品質が前もってセットされた閾値よりも低いこととして理解されてもよい。例えば、ビーム障害検出リソースグループ#1は全部で4つのリソースを含む。6つのリソースのうちの4つの品質が全て前もってセットされた閾値よりも低いとき、ビーム障害検出リソースグループ#1でビーム障害が発生していると見なされてよい。
ステップ530で、Mが1よりも大きいとき、ビーム障害が少なくとも1つのビーム障害検出リソースグループで検出されることは、次の2つのケースに分類できる。
ケース1:セルのM(M>1)個のビーム障害検出リソースグループの中で、一部のビーム障害検出リソースグループでビーム障害が検出される。この場合に、セルに対応するビーム障害回復情報は、第1MAC CEを使用することによって送信されてよい。この方法は、次のセルに適用可能であるが限られない:セルは一次セル(primary cell,Pell)であり、セルは、二次セルグループ内の一次セル(primary cell in a secondary cell group,PSCell)であり、セルは二次セル(secondary cell,SCell)である。SCG(secondary cell group)は、2つの設定されたセルグループのうちの二次セルグループであってよい。他方のセルグループはマスターセルグループ(master cell group,MCG)である。
ケース2:セルのM(M>1)個のビーム障害検出リソースグループの中で、全てのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が検出される。この場合に、どのようにビーム障害回復情報が送信されるかは、セルのタイプに依存する。セルがSCellである場合に、セルに対応するビーム障害回復情報は、第1MAC CEを使用することによって送信されてよい。セルがPellである場合に、セルに対応するビーム障害回復情報は、ランダムアクセスプロセスを使用することによって送信されてよい。セルがPSCellである場合に、セルに対応するビーム障害回復情報は、第1MAC CEを使用することによって送信されてよく、或いは、セルに対応するビーム障害回復情報は、ランダムアクセスプロセスを使用することによって送信されてもよい。本願のこの実施形態で、セルがマルチTRPセルであるとき、端末は、第1MAC CEを使用することによって、セルに対応するビーム障害回復情報を送信する。セルに対応するビーム障害回復情報は、次の情報:M個のビーム障害検出リソースグループのうちの、ビーム障害が検出されるビーム障害検出リソースグループに対応するビーム障害回復情報、及びM個のビーム障害検出リソースグループのうちの、ビーム障害が検出されないビーム障害検出リソースグループに関する情報、を含んでよい。M個のビーム障害検出リソースグループのうちの、ビーム障害が検出されるビーム障害検出リソースグループに対応するビーム障害回復情報は、M個のビーム障害検出リソースグループのうちの、ビーム障害が検出されるビーム障害検出リソースグループに関する情報を少なくとも含む。任意に、M個のビーム障害検出リソースグループのうちの、ビーム障害が検出されるビーム障害検出リソースグループに対応するビーム障害回復情報は、代替的に、品質要件を満足する候補ビームリソースが存在するかどうかを含んでもよい。任意に、M個のビーム障害検出リソースグループのうちの、ビーム障害が検出されるビーム障害検出リソースグループに対応するビーム障害回復情報は、代替的に、M個のビーム障害検出リソースグループのうちの、ビーム障害が検出されるビーム障害検出リソースグループに対応する候補ビームリソースグループに関する情報を含んでもよい。
本願のこの実施形態で提供される第1タイプの第1MAC CEのフォーマットは、「セルに対応するビーム障害回復情報は、次の情報:M個のビーム障害検出リソースグループのうちの、ビーム障害が検出されるビーム障害検出リソースグループに対応するビーム障害回復情報、及びM個のビーム障害検出リソースグループのうちの、ビーム障害が検出されないビーム障害検出リソースグループに関する情報、を含んでよい」という例を使用することによって、以下で記載される。
第1タイプの第1MAC CEのフォーマット
本願のこの実施形態で提供される第1タイプの第1MAC CEは、1つのビットマップを含む。1つのビットマップはP個のビット(bits)を含んでよい。ビットマップ内の少なくとも1ビット(つまり、ビットマップ内の少なくとも1フィールド)は、端末デバイスに対してネットワークデバイスによって設定されたセルに対応し、ビットの値は0又は1であってよい。言い換えれば、P個のビットのうちの一部のビットはいずれのセルにも対応しないことがある。いずれのセルにも対応しないビットは、本願では特に設計されない。いくつかの実施において、1つのビットマップが8つのビットを含むとき、Pは8以下の正の整数になる。例えば、1つのビットマップは8つのビットを含んでよく(つまり、Pは8に等しい)、8つのビットは8つのセルと一対一に対応する。例えば、1つのビットマップは8つのビットを含んでよく(つまり、Pは8に等しい)、8つのビットのうちの3つのビットのみが3つのセルと一対一の対応にあり、8つのビットのうちの残り5つのビットは、いずれのセルにも対応しない。例えば、1つのビットマップは5つのビットを含んでよく(つまり、Pは5に等しい)、5つのビットのうちの3つのビットのみが3つのセルと一対一の対応にあり、5つのビットのうちの残り2つのビットは、いずれのセルにも対応しない。いずれのセルにも対応しないビットは、本願では特に設計されない。
以下は、ビットマップ内のビットとセルとの間の対応方法について記載する。対応方法には、対応方法1及び対応方法2がある。2つの対応方法は、特定のセルに対応するビットにのみ適用可能であり、すなわち、以下の記載におけるビットは、特定のセルに対応するビットのみを表すことが理解されるべきである。
対応方法1
方法1で、ビットマップ内の1ビットは、1つの設定されたセルに対応し、1ビットの値は、その1ビットに対応するセルでビーム障害が発生しているかどうかを示し、1ビットに対応するセルは、単一TRPセル又はマルチTRPセルであってよい。
1ビットに対応するセルが単一TRPセルであるとき、1ビットの値はヌルであり、端末デバイスはビットの値を無視し、1ビットを、情報を含まないリザーブされたフィールドと見なす。また、1ビットに対応するセルが単一TRPセルであるとき、1ビットの値はデフォルトで第1値であり、ネットワークデバイスは、1ビットの値を他の値にセットすることができず、或いは、端末デバイスは、ネットワークデバイスによってセットされたビットの値に関わらず、1ビットの値を第1値と見なすことも理解され得る。第1値は、1ビットに対応するセルでビーム障害が発生していないことを示す。例えば、第1値は0又は1であってよい。1ビットに対応するセルに対して設定されるビーム障害検出リソースグループ又は候補ビームリソースグループの数が0であるとき、前述の情報はやはり使用されてよいことが理解され得る。言い換えれば、セルに対応する1ビットの値はヌルであるか、又はデフォルトで第1値である。
1ビットに対応するセルがマルチTRPセルであるとき、ビットの値は、セルでビーム障害が発生しているかどうかを示す。例えば、1ビットの値が1であることは、1ビットに対応するセル内の少なくとも1つのTRPでビーム障害が発生している、すなわち、少なくとも1つのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が検出される、ことを示す。この場合に、第1MAC CEは1つ以上のオクテットを更に含む。1つ以上のオクテットは、1つ以上のオクテットに対応するセルに対応するビーム障害回復情報を示すフィールドを含む。例えば、次のように定義され得る:1ビットの値が0であることは、1ビットに対応するセルでビーム障害が発生していない、すなわち、全てのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が検出されない、ことを示す。この場合に、第1MAC CEは、前述の1つ以上のオクテットを含まない。他の例として、次のように定義され得る:1ビットの値が0であることは、1ビットに対応するセル内の少なくとも1つのTRPでビーム障害が発生していることを示し、1ビットの値が1であることは、1ビットに対応するセルでビーム障害が発生していないことを示す。1つのマルチTRPセルでビーム障害が発生しているかどうかは、1つのマルチTRPセルに対して設定された少なくとも1つのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が検出されるかどうかとして理解されてよい。ビットとセルとの間の対応は、i番目のビット又はビットマップ内でCとの名称を持ったビットが、インデックスがiであるセルに対応することを含むが、これらに限られない。ここで、iは0以上の整数である。
対応方法2
方法2で、ビットマップ内のビットは、マルチTRPセルのみに対応することができ、ビットの値は、ビットに対応するセルでビーム障害が発生しているかどうかを示す。例えば、ビットの値が1であることは、ビットに対応するセル内の少なくとも1つのTRPでビーム障害が発生している、すなわち、少なくとも1つのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が検出される、ことを示す。この場合に、第1MAC CEは1つ以上のオクテットを更に含む。1つ以上のオクテットは、ビットに対応するセルに対するビーム障害回復情報を含む。ビットの値が0であることは、ビットに対応するセルでビーム障害が発生していない、すなわち、全てのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が検出されない、ことを示す。この場合に、第1MAC CEは、前述の1つ以上のオクテットを含まない。他の例として、ビットの値が0であることは、ビットに対応するセル内の少なくとも1つのTRPでビーム障害が発生していることを示し、ビットの値が1であることは、ビットに対応するセルでビーム障害が発生していないことを示す。1つのマルチTRPセルでビーム障害が発生しているかどうかは、1つのマルチTRPセルに対して設定された少なくとも1つのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が検出されるかどうかとして理解されてよい。ビットとセルとの間の対応は、i番目のビット又はビットマップ内でCとの名称を持ったビットが、設定されたマルチTRPセル内のi番目のマルチTRPセル又はi番目の最小インデックス若しくはi番目の最大インデックスを持ったマルチTRPセルに対応することを含み、ここで、iは0以上の整数である。例えば、ネットワークデバイスが1つの端末デバイスに対して8つのセルを設定し、セル1、セル3、セル5、及びセル7がマルチTRPセルである場合に、ビットマップ内のC、C、C、及びCは、セル1、セル3、セル5、及びセル7に夫々対応する。
第1タイプの第1MAC CEは、マルチTRPセルのビーム障害回復情報を報告するためにのみ使用されることが理解され得る。単一TRPセルについては、たとえビーム障害が単一TRPセルで発生するとしても、第1タイプの第1MAC CEは、単一TRPセルのビーム障害回復情報を報告するために使用されない。
任意に、いくつかの実施において、第1タイプの第1MAC CEに含まれる1つのビットマップ内の1ビットは、M個のオクテット(octets又はbytes)に対応する。
M個のオクテットは、M個のビーム障害検出リソースグループと一対一の対応にあるか、
M個のオクテットは、M個の候補ビームリソースグループと一対一の対応にあるか、
M個のオクテットは、M個の送受信ポイントTRPと一対一の対応にあるか、又は
M個のオクテットは、M個のCORESETグループと一対一の対応にある。
1ビットがM個のオクテットに対応することは、1ビットの値が第2値である場合に、第1MAC CEに、1ビットに対応するセルのビーム障害回復情報を運ぶために使用されるM個のオクテットが含まれ、そうでない場合には、M個のオクテットは含まれない、こととして理解されてよい。第2値は、1ビットに対応するセルでビーム障害が発生していることを示す。M個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループの中で、各ビーム障害検出リソースグループ及びそのビーム障害検出リソースグループに関連した候補ビームリソースグループは、1つのTRPに対応し、そのTRPに対してビーム障害の検出及び回復が行われる。
M個のオクテットがM個のビーム障害検出リソースグループと一対一の対応にあることは、具体的に、M個のオクテット内のj番目のオクテットがM個のビーム障害検出リソースグループ内のj番目のビーム障害検出リソースグループに対応することであってよい。j番目のビーム障害検出リソースグループは、設定順又はインデックス順にソートされているj番目のビーム障害検出リソースグループであってよい。同様に、M個のオクテットがM個の候補ビームリソースグループと一対一の対応にあることは、具体的に、M個のオクテット内のj番目のオクテットがM個の候補ビームリソースグループ内のj番目の候補ビームリソースグループに対応することであってよい。j番目の候補ビームリソースグループは、設定順又はインデックス順にソートされているj番目の候補ビームリソースグループであってよい。同様に、M個のオクテットがM個のCORESETグループと一対一の対応にあることは、具体的に、M個のオクテット内のj番目のオクテットがM個のCORESETグループ内のj番目のCORESETグループに対応することであってよい。j番目のCORESETグループは、設定順又はインデックス順にソートされているj番目のCORESETグループであってよく、jは、M以下の正の整数である。
本願のこの実施形態で、「TRP」、「ビーム障害検出リソースグループ」、「候補ビームリソースグループ」、及び「CORESETグループ」などの記載は、互いに同等であることが理解され得る。当該記載によって示される意味は、違いが強調されない場合に一致する。
1ビットはM個のオクテットに対応する。1ビットは、端末デバイスに対してネットワークデバイスによって設定された1つのセルに対応する1ビットとして理解されてよく、1ビットに対応するセルは、ビーム障害が発生しているマルチTRPセルである。例えば、ビーム障害は、マルチTRPセル内の1つのTRPで発生することがある。代替的に、ビーム障害は、マルチTRPセル内のいくつか又は全てのTRPで発生することがある。ビーム障害が1つのセルで発生することは、端末デバイスが、1つのセルの設定情報に含まれるM個のビーム障害検出リソースグループのうちの少なくとも1つでビーム障害が発生していることを検出することとして理解されてもよい。
例えば、第1タイプの第1MAC CEに含まれる1つのビットマップ内の最初のビットCは、セル1に対応し、ネットワークデバイスは、セル1に対してM個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループを設定し、Mは1よりも大きい整数である。M個のビーム障害検出リソースグループのうちの少なくとも1つでビーム障害が発生している場合に、第1MAC CEは、最初のビットCに対応するM個のオクテットを含み、M個のオクテットは、M個のビーム障害検出リソースグループと一対一の対応にあってよく、M個のオクテットは、M個の候補ビームリソースグループと一対一の対応にあるか、又はM個のオクテットは、M個の送受信ポイントTRPと一対一の対応にある。
任意に、M個のオクテットの夫々は1つの第1フィールド(field)を含み、第1フィールドは、各オクテットに対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が検出されるかどうかを示す。本願のこの実施形態で、ビーム障害検出リソースグループ及びTRPは互いに同等であることができる。言い換えれば、第1フィールドは、各オクテットに対応するTRPでビーム障害が発生していることも示し得る。第1フィールドの長さは1ビットであってよい。この場合に、第1フィールドは、第1フィールドのオクテットの第1ビット又は第2ビットに位置してよい。第1フィールドにより、第1フィールドのオクテットに対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が検出されることが示されるとき、第1フィールドのオクテット内の残りの他のフィールドは、更なるビーム障害回復情報を運ぶ。第1フィールドにより、第1フィールドのオクテットに対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が検出されないことが示されるとき、第1フィールドのオクテット内の残りのフィールドはリザーブされ、すなわち、ビーム障害回復情報はなく、端末デバイスは残りのフィールドを無視してもよい。任意に、第1フィールドの長さは、代替的に、より多いビットであってもよい。例えば、第1フィールドの長さは、代替的に、2ビットであってもよい。この場合に、第1フィールドは、第1フィールドのオクテットの最初の2ビットを使用してもよい。任意に、M個のオクテットの夫々は1つの第2フィールドを更に含み、第2フィールドは、各オクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビームリソースが存在するかどうかを示す。代替的に、第2フィールドは、各オクテットに候補ビームリソースに関する情報が存在するかどうかを示す。本願のこの実施形態で、候補ビームリソースグループ及びTRPは互いに同等であることができる。言い換えれば、第2フィールドは、代替的に、各オクテットに対応するTRPに品質要件を満足する候補ビームリソースがあるかどうかを示し得る。第2フィールドの長さは1ビットであってよい。この場合に、第2フィールドは、第2フィールドのオクテットの第1ビット、第2ビット、又は第3ビットに位置してよい。第2フィールドにより、第2フィールドのオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビームリソースが存在することが示されるとき、第2フィールドのオクテット内の残りの他のフィールドは、更なるビーム障害回復情報を運ぶ。第2フィールドにより、第2フィールドのオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビームリソースがないことが示されるとき、第2フィールドのオクテット内の残りのフィールドはリザーブされ、すなわち、ビーム障害回復情報はなく、端末デバイスは残りのフィールドを無視してもよい。任意に、第2フィールドの長さは、代替的に、より多いビットであってもよい。例えば、第2フィールドの長さは、代替的に、2ビットであってもよい。この場合に、第2フィールドは、第2フィールドのオクテットの最初の2ビットを使用してもよい。
任意に、M個のオクテットの夫々は1つの第3フィールドを更に含み、第3フィールドは、各オクテットに対応する候補ビームリソースグループ内で決定され品質要件を満足する候補ビームリソースに関する情報を示す。本願のこの実施形態で、候補ビームリソースグループ及びTRPは互いに同等であることができる。言い換えれば、第3フィールドは、代替的に、各オクテットに対応するTRPにおいて品質要件を満足する候補ビームリソースに関する情報が存在するかどうかを示してもよい。第3フィールドの長さは6ビット又は5ビットであってよい。例えば、第3フィールドの長さが6ビットであるとき、第3フィールドは、具体的に、当該フィールドのオクテットの最後の6ビットであることができる。例えば、第3フィールドの長さが5ビットであるとき、第3フィールドは、具体的に、当該フィールドのオクテットの最後の5ビットであることができる。任意に、第3フィールドの長さは、代替的に、他の値であってもよい。これは具体的にここで限定されない。
任意に、第3フィールドは、各オクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビームリソースが存在するかどうかを示してもよい。例えば、第3フィールドのフィールド値は、品質要件を満足する候補ビームリソースがないことを示し、残りのフィールド値は、品質要件を満足する特定の候補ビームリソースに関する情報を示す。例えば、第3フィールドの長さは6ビットであり、フィールド値000000は、品質要件を満足する候補ビームリソースがないことを示し、残りのフィールド値は、品質要件を満足する特定の候補ビームリソースに関する情報を示す。代替的に、フィールド値111111は、品質要件を満足する候補ビームリソースがないことを示し、残りのフィールド値は、品質要件を満足する特定の候補ビームリソースに関する情報を示す。言い換えれば、残り63個のフィールド値は、63個の候補ビームリソースのうちの1つを個別に示し得る。ネットワークデバイスによって端末デバイスに対して設定される候補ビームリソースグループは、最大63個の候補ビームリソースを含むことが指定されてもよい。代替的に、ネットワークデバイスによって端末デバイスに対して設定される2つの候補ビームリソースグループは、全部で最大63個の候補ビームリソースを含むことが指定されてもよい。他の例として、第3フィールドの長さは5ビットであり、フィールド値00000は、品質要件を満足する候補ビームリソースがないことを示し、残りのフィールド値は、品質要件を満足する特定の候補ビームリソースに関する情報を示す。代替的に、フィールド値11111は、品質要件を満足する候補ビームリソースがないことを示し、残りのフィールド値は、品質要件を満足する特定の候補ビームリソースに関する情報を示す。言い換えれば、残り31個のフィールド値は、31個の候補ビームリソースのうちの1つを個別に示し得る。ネットワークデバイスによって端末デバイスに対して設定される候補ビームリソースグループは、最大31個の候補ビームリソースを含むことが指定されてもよい。代替的に、ネットワークデバイスによって端末デバイスに対して設定される2つの候補ビームリソースグループは、全部で最大31個の候補ビームリソースを含むことが指定されてもよい。他の例として、第3フィールドの長さは7ビットであり、フィールド値0000000は、品質要件を満足する候補ビームリソースがないことを示し、残りのフィールド値は、品質要件を満足する特定の候補ビームリソースに関する情報を示す。代替的に、フィールド値1111111は、品質要件を満足する候補ビームリソースがないことを示し、残りのフィールド値は、品質要件を満足する特定の候補ビームリソースに関する情報を示す。言い換えれば、残り127個のフィールド値は、127個の候補ビームリソースのうちの1つを個別に示し得る。ネットワークデバイスによって端末デバイスに対して設定される候補ビームリソースグループは、最大127個の候補ビームリソースを含むことが指定されてもよい。代替的に、ネットワークデバイスによって端末デバイスに対して設定される2つの候補ビームリソースグループは、全部で最大127個の候補ビームリソースを含むことが指定されてもよい。
M個のオクテットの夫々は、前述のフィールドのいずれか1つしか含まなくてもよい。具体的に言えば、M個のオクテットの夫々は、1つの第1フィールドしか含まなくてもよい。代替的に、M個のオクテットの夫々は、1つの第2フィールドしか含まなくてもよい。代替的に、M個のオクテットの夫々は、1つの第3フィールドしか含まなくてもよい。
任意に、M個のオクテットの夫々は、前述のフィールドのうちの任意のいくつかのフィールドを含んでよい。例えば、M個のオクテットの夫々は、1つの第1フィールド及び1つの第2フィールドを含んでよい。例えば、M個のオクテットの夫々は、1つの第1フィールド、1つの第2フィールド、及び1つの第3フィールドを含んでよい。例えば、M個のオクテットの夫々は、1つの第1フィールド及び1つの第3フィールドを含んでよい。
任意に、M個のオクテットの任意の1つでの第1フィールドにより、その任意のオクテットに対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が検出されないことが示される場合に、任意のオクテット内の残りのフィールドはリザーブされる。
例えば、M個のオクテットの任意の1つが第1フィールド及び第2フィールドを含み、その任意のオクテットの第1フィールドにより、任意のオクテットに対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が検出されないことが示される場合に、その任意のオクテットの第2フィールドはリザーブされる。相応して、ネットワークデバイスが第1MAC CEを受信した後、ネットワークデバイスは、任意のオクテットに対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していないことを決定し得る。M個のオクテットの任意の1つが第1フィールド、第2フィールド、及び第3フィールドを含み、その任意のオクテットの第1フィールドにより、任意のオクテットに対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が検出されないことが示される場合に、任意のオクテットの第2フィールド及び第3フィールドはリザーブされる。M個のオクテットの任意の1つが第1フィールド、第2フィールド、及び第3フィールドを含み、その任意のオクテットの第1フィールドにより、任意のオクテットに対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が検出されることが示され、任意のオクテットの第2フィールドにより、任意のオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビームリソースが存在しないことが示される場合に、任意のオクテットの第3フィールドはリザーブされる。相応して、ネットワークデバイスが第1MAC CEを受信した後、ネットワークデバイスは、任意のオクテットに対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることと、そのビーム障害検出リソースグループに対応する候補ビームリソースがないこととを決定し得る。
第1タイプの第1MAC CEは、マルチTRPセルのビーム障害回復情報を報告するために使用されることが理解され得る。単一TRPセルについては、たとえ単一TRPセルでビーム障害が発生するとしても、第1MAC CEは、単一TRPセルのビーム障害回復情報をネットワークデバイスに報告するために使用されない。
例えば、ネットワークデバイスが端末デバイス#1に対して1つのビーム障害検出リソースグループ#1及び1つの候補ビームリソースグループ#1のみを設定する、言い換えれば、端末デバイス#1がネットワークデバイスと通信するセルが単一TRPセルである場合に、当該セルに対応するビットマップ内のビットの値にかかわらず(言い換えれば、ビットに対応する単一TRPセルでビーム障害が発生しているかどうかにかかわらず)、端末デバイスは、デフォルトで、ビットに対応する単一TRPセルでビーム障害が発生していないと見なす。従って、第1MAC CEは、ビットに対応するオクテットを含まず、端末デバイスは、第1MAC CEを使用することによって、ビットに対応する単一TRPセルのビーム障害回復情報を送信しない。
「第1タイプの第1MAC CEに含まれるビットマップ内の1ビットは1つのフィールドに対応し、1つのフィールドは1つのセルに対応する」という例を使用することによって上記の説明が与えられていることが更に理解されるべきである。任意に、第1タイプの第1MAC CEは複数のフィールドを含み、複数のフィールドの夫々は1つのセルに対応し、複数のフィールドの夫々は複数のビット(2ビット又は2以上のビット)を使用する。この場合に、複数のフィールドは、1つのビットマップ全体と見なすことができ、1つのビットマップ内の1つの“ビット”は1つの“フィールド”に等しく、フィールドには複数のビットが含まれる。
本願のこの実施形態で提供される第1タイプの第1MAC CEのフォーマットに基づいて、端末デバイスが、第1MAC CEを使用することによって、セルに対応するビーム障害回復情報を送信する必要がある場合に、第1MAC CEに含まれる1つのビットマップ内の1ビットはセルに対応し、端末デバイスは、当該セルでビーム障害が発生していることを検出し、当該セルの設定情報には、M個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループが含まれることが確かにされる必要があり、ここで、Mは1よりも大きい整数である(言い換えれば、セルはマルチTRPセルである)。すなわち、端末デバイスは、前述の場合にのみ、第1MAC CEを使用することによって、セルに対応するビーム障害回復情報を送信することができる。
任意に、ネットワークデバイスは、前述のセルとは異なる他のセルを端末デバイスに更に割り当ててもよい。記載を簡単にするために、前述のセルとは異なる他のセルが使用される。例えば、他のセルは単一TRPセルであってよく、言い換えれば、他のセルの設定情報は、1つのビーム障害検出リソースグループ及び1つの候補ビームリソースグループを含む。この場合に、第1MAC CEに含まれる1つのビットマップ内の1ビットは、他のセルに対応し、端末デバイスは、1ビットの値にかかわらず、デフォルトで、他のセルではビーム障害が発生していないと見なす。この場合に、第1MAC CEは、1ビットに対応する1つのオクテットを含まない。例えば、他のセルは、代替的に、マルチTRPセルであり、言い換えれば、他のセルの設定情報は、複数の(例えば、「複数の」はS個を意味し、Sは1よりも大きい整数であり、SはMに等しくてもよく、又はSはMに等しくなくてもよい)ビーム障害検出リソースグループ及び複数の候補ビームリソースグループを含む。この場合に、第1MAC CEに含まれる1つのビットマップ内の1ビットは、他のセルに対応する。複数のビーム障害検出リソースグループのうちの少なくとも1つでビーム障害が発生しているとき、第1MAC CEは、1ビットに対応する複数のオクテットを更に含み、複数のオクテットは、他のセルに対して設定されている複数のビーム障害検出リソースグループと一対一の対応にある。
上記の説明は、テキストを参照して、本願のこの実施形態で提供される第1タイプの第1MAC CEのフォーマットについて詳細に記載している。以下は、図6及び図7を参照して、第1タイプの第1MAC CEのフォーマットについて記載する。
例えば、本願のこの実施形態で提供される第1タイプの第1MAC CEのフォーマットの模式図は、ネットワークデバイスが1つの端末デバイスに対して8つのセルを設定し、各セルに対してM(Mは1よりも大きい整数である)個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループを設定する例を使用することによって記載される。8つのセルは全てマルチTRPセルであることが理解され得る。
図6に示されるように、本願のこの実施形態で提供される第1タイプの第1MAC CEは、1つのビットマップ(1つのビットマップは8つのビット(すなわち、8つのフィールド、ここで、各フィールドは1ビットを使用する)を含み、8つのビットは夫々、C、C、C、C、C、C、C、及びCと表され、8つのセルと一対一の対応にある)と、1つのビットマップ内のi番目のビットCに対応するM個のオクテット(iは0以上7以下の整数である)とを含む。更に、i番目のビットCに対応するセルは、ビーム障害が発生しているマルチTRPセルである。i番目のビットCに対応するオクテットの数は、i番目のCに対応するセルに含まれるビーム障害検出リソースグループ又は候補ビームリソースグループの数と同じである。i番目のビットCに対応するM個のオクテットは、M個のビーム障害検出リソースグループと一対一の対応にあってよく、i番目のビットCに対応するM個のオクテットは、M個の候補ビームリソースグループと一対一の対応にあってよく、或いは、i番目のビットCに対応するM個のオクテットは、M個のTRPと一対一の対応にあってよい。1つのビットマップ内の1ビットが、ビーム障害が発生しているマルチTRPセルに対応するとき、又は1つのビットマップ内の1ビットが単一TRPセルに対応するとき、第1MAC CEは、1ビットに対応するオクテットを含まない。
例えば、第1MAC CEに含まれる1つのビットマップ内の最初のビットCに対応するマルチTRPセル(セルの設定情報はM個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループを含み、Mは1よりも大きい整数である)でビーム障害が発生している場合に、第1MAC CEは、最初のビットCに対応するM個のオクテットを含み、M個のオクテットは、M個のビーム障害検出リソースグループと一対一の対応にあることができる。M個のビーム障害検出リソースグループのうちの1つのみでビーム障害が検出され、その1つのビーム障害検出リソースグループがMオクテット内の最初のオクテットに対応する場合に、Mオクテット内の最初のオクテットはFフィールド(つまり、第1フィールドの例)、ACフィールド(つまり、第2フィールドの例)、及び候補RS IDフィールド(つまり、第3フィールドの例)を含んでよい。Fフィールドの値は、最初のオクテットに対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを示し、ACフィールドの値は、当該フィールドのオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビームリソースが存在することを示し、RS IDフィールドの値は、品質要件を満足する候補ビームリソースに関する情報を示す。代替的に、M個のオクテットの最初のオクテットは、Fフィールド(つまり、第1フィールドの例)及びACフィールド(つまり、第2フィールドの例)しか含まないことがある。Fフィールドの値は、最初のオクテットに対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを示し、ACフィールドの値は、当該フィールドのオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビームリソースが存在しないことを示す。この場合に、候補RS IDフィールドの値はヌルであり、つまり、候補RS IDは具体的な意味を持たない。更に、最初のオクテットを除いたM個のオクテットの夫々は、Fフィールド(つまり、第1フィールドの例)しか含まず、Fフィールドの値は、当該フィールドのオクテットに対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していないことを示す。
任意に、いくつかの実施において、図6のFフィールドは、各オクテットの第2ビットに位置してよく、図6のACフィールドは、各オクテットの第1ビットに位置してよい。この場合に、図6でのFフィールド及びACフィールドの位置は交換される必要がある。任意に、いくつかの実施において、図6の候補RS IDフィールドの長さは、代替的に、ビットであってよい。任意に、いくつかの実施において、図6の1オクテット内の候補RS IDフィールドの長さは、より少ないビット(例えば、5ビット)であってよく、ACフィールドの長さは、より多いビット(例えば、2ビット)であってよい。例えば、Rフィールドの長さは1ビットであってよく、ACフィールドの長さは2ビットであってよく、候補RS IDフィールドは5ビットであってよい。この場合に、次のように定義され得る:ACフィールドの値が11であることは、ACフィールドのオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビームリソースが存在することを示す。
図6において、本願のこの実施形態で提供される第1タイプの第1MAC CEの具体的なフォーマットは、「ネットワークデバイスが1つの端末デバイスに対して8つのセルを設定し、M個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループが各セルに対して設定され、Mは1よりも大きい整数である」という例を使用することによって記載されることが理解されるべきである。すなわち、図6は一例にすぎず、本願のこの実施形態で提供される第1タイプの第1MAC CEのフォーマットに対する如何なる限定も構成しない。
以下は、説明のための例として、図6に示される第1タイプの第1MAC CEのフォーマットを使用する。
例えば、ネットワークデバイスは、1つの端末デバイスに対して3つのセル:セル0、セル1、及びセル2を設定する。セル0は、3つのビーム障害検出リソースグループ及び3つの候補ビームリソースグループにより設定されたセルであり、セル1は、2つのビーム障害検出リソースグループ及び2つの候補ビームリソースグループにより設定されたセルであり、セル2は、1つのビーム障害検出リソースグループ及び1つの候補ビームリソースグループにより設定されたセルである。セル0は、第1MAC CEに含まれるビットマップ内の第1ビットCに対応し、セル1は、第1MAC CEに含まれるビットマップ内の第2ビットCに対応し、セル2は、第1MAC CEに含まれるビットマップ内の第3ビットCに対応する。
端末デバイスは、セル0に設定されている3つのビーム障害検出リソースグループ(ビーム障害検出リソースグループ#1、ビーム障害検出リソースグループ#2、及びビーム障害検出リソースグループ#3)のうちの2つのビーム障害検出リソースグループ(ビーム障害検出リソースグループ#1及びビーム障害検出リソースグループ#3)でビーム障害が発生していることを検出し、3つの候補ビームリソースグループには、ビーム障害検出リソースグループ#1に対応する候補ビームリソースのみが存在する。ビーム障害検出リソースグループ#1は、第1ビットCに対応する3つのオクテットのうちの最初のオクテットに対応し、ビーム障害検出リソースグループ#2は、第1ビットCに対応する3つのオクテットのうちの2番目のオクテットに対応し、ビーム障害検出リソースグループ#3は、第1ビットCに対応する3つのオクテットのうちの3番目のオクテットに対応する。
端末デバイスは、セル1に設定されている2つのビーム障害検出リソースグループ(ビーム障害検出リソースグループ#1及びビーム障害検出リソースグループ#2)のうちの1つのビーム障害検出リソースグループ(つまり、ビーム障害検出リソースグループ#2)でビーム障害が発生していることを検出し、つの候補ビームリソースグループには、ビーム障害検出リソースグループ#1に対応する候補ビームリソース及びビーム障害検出リソースグループ#3に対応する候補ビームリソースのみが存在する。ビーム障害検出リソースグループ#1は、第2ビットCに対応する2つのオクテットのうちの最初のオクテットに対応し、ビーム障害検出リソースグループ#2は、第2ビットCに対応する2つのオクテットのうちの2番目のオクテットに対応する。
端末デバイスは、セル2に対して設定されているビーム障害検出リソースグループ及び候補ビームリソースグループの数が1であることを検出する。従って、第1MAC CEは、第3ビットCに対応するオクテットを含まず、第3ビットCの値はデフォルトで0又は1である。
一例で、次のように定義される:マルチTRPセルに対応するビットマップ内の1ビットの値が1であることは、マルチTRPセルでビーム障害が発生していることを示し、マルチTRPセルに対応するビットマップ内の1ビットの値が0であることは、マルチTRPセルでビーム障害が発生していないことを示す。次のように定義される:1ビットに対応する複数のオクテットの夫々での最初のフィールドの値が1であることは、各オクテットに対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを示し、1ビットに対応する複数のオクテットの夫々での最初のフィールドの値が0であることは、各オクテットに対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していないことを示す。この場合に、第1ビットCに対応する3つのオクテット及び第2ビットCに対応する2つのオクテットの具体的な内容については、図7を参照されたい。第1ビットCに対応するオクテットが例として使用される。Cに対応するオクテット内のフィールドがリザーブされる場合に、それは、当該フィールドが具体的な意味を持たないことを示す。例えば、第1ビットCに対応する2番目のオクテット内のFフィールドが0にセットされる場合に、それは、2番目のオクテットに対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していないことを示す。従って、2番目のオクテット内の残りのフィールドはリザーブされる。
図6及び図7は例に過ぎず、本願のこの実施形態で提供される第1タイプの第1MAC CEのフォーマットに対する如何なる限定も構成しないことが理解されるべきである。本願のこの実施形態で提供される第1タイプの第1MAC CEのフォーマットの定義に基づいて取得される第1MAC CEの全てのフォーマットは、本願のこの実施形態で請求されているMAC CEのフォーマットに属している。
本願のこの実施形態で提供される第1タイプの第1MAC CEのフォーマットは、「セルに対応するビーム障害回復情報は、次の情報:M個のビーム障害検出リソースグループのうちの、ビーム障害が検出されるビーム障害検出リソースグループに対応するビーム障害回復情報、及びM個のビーム障害検出リソースグループのうちの、ビーム障害が検出されないビーム障害検出リソースグループに関する情報、を含んでよい」という例を使用することによって、上で記載されている。以下は、「セルに対応するビーム障害回復情報は、M個のビーム障害検出リソースグループのうちの、ビーム障害が検出されるビーム障害検出リソースグループに対応するビーム障害回復情報を含んでもよい」という例を使用することによって、本願のこの実施形態で提供される第2タイプの第1MAC CEのフォーマット、第3タイプの第1MAC CEのフォーマット、第4タイプの第1MAC CEのフォーマット、第5タイプの第1MAC CEのフォーマットについて記載する。
第2タイプの第1MAC CEのフォーマット
本願のこの実施形態で提供される第2タイプの第1MAC CEは、1つのビットマップを含む。第2タイプの第1MAC CEに含まれる1つのビットマップの定義は、第1タイプの第1MAC CEに含まれる1つのビットマップの定義と同じであることが理解され得る。ここで詳細に記載されない内容については、第1タイプの第1MAC CEに含まれる1つのビットマップの定義を参照されたい。
任意に、ビットマップ内の1ビットは1つ以上のオクテットに対応する。第1MAC CEは、1つの第4フィールドを更に含み、第4フィールドは、1ビットに対応するオクテットの数を示す。
1ビットに対応するセルは、ビーム障害が発生しているマルチTRPセルとして理解され得る。1ビットに対応するオクテットの具体的な数は、その1ビットに対応するマルチTRPセルの中でビーム障害が発生しているTRPの数に等しいか、又はその1ビットに対応するマルチTRPセルの中でビーム障害が発生しているビーム障害検出リソースグループの数に等しい。具体的に、1ビットに対応するマルチTRPセル内の1つのTRPでのみビーム障害が発生しているとき、1ビットは1つのオクテットのみに対応し、言い換えれば、第2タイプの第1MAC CEは、1ビットに対応する1つのオクテットのみを含む。例えば、マルチTRPセル内に全部で2つのTRPが存在する。2つのTRPのうちの1つのみでビーム障害が発生しているとき、ビットマップ内のマルチTRPセルに対応するビットは1つのオクテットのみに対応し、1つのオクテットは、ビーム障害が発生しているTRPに対応するか、又はビーム障害が検出されるビーム障害検出リソースグループに対応する。この場合に、第2タイプの第1MAC CEは、1ビットに対応する1つのオクテットのみを含む。1ビットに対応するマルチTRPセル内の複数のTRPのみでビーム障害が発生しているとき、1ビットは複数のオクテットのみに対応し、言い換えれば、ビットマップは、1ビットに対応する複数のオクテットを含む。例えば、マルチTRPセル内に全部で2つのTRPが存在する。2つのTRPでビーム障害が発生しているとき、ビットマップ内のマルチTRPセルに対応するビットは2つのオクテットに対応し、2つのオクテットは、ビーム障害が発生している2つのTRPに対応するか、又はマルチTRPセルの中でビーム障害が検出される2つのビーム障害検出リソースグループに対応する。この場合に、第2タイプの第1MAC CEは、当該ビットに対応する2つのオクテットを含む。任意に、第4フィールドは、マルチTRPセルの中でビーム障害が発生しているTRPの数を示すものとしても理解でき、或いは、第4フィールドは、マルチTRPセルの中でビーム障害が発生しているビーム障害検出リソースグループの数を示すものとしても理解できる。例えば、次のように定義され得る:0にセットされた第4フィールドは、マルチTRPセルの中の単一のTRPでビーム障害が発生していることを示し、1にセットされた第4フィールドは、マルチTRPセルの中の複数のTRPでビーム障害が発生していることを示す。代替的に、次のように定義され得る:1にセットされた第4フィールドは、マルチTRPセルの中の単一のTRPでビーム障害が発生していることを示し、0にセットされた第4フィールドは、マルチTRPセルの中の複数のTRPでビーム障害が発生していることを示す。
本願のこの実施形態で提供される第2タイプの第1MAC CEにおいて、第1MAC CEは、第1MAC CEに含まれるビットマップ内の任意のビットに対応するセルが、ビーム障害が発生しているマルチTRPセルである場合にのみ、その任意のビットに対応する1つ以上のオクテットを含み、1つ以上のオクテットに対応するビーム障害検出リソースグループは、ビーム障害が発生しているビーム障害検出リソースグループである。
任意に、第4フィールドは、セルに対応する1つ以上のオクテットのうちの最初のオクテット内のフィールドであってよく、第4フィールドは、最初のオクテットの次のオクテットがセルに対応するビーム障害回復情報を運ぶかどうかを示すか、又は第4フィールドは、第1MAC CEがセルに従って2番目のオクテットを含むかどうかを示す。第4フィールドは、最初のオクテット内の第1ビット又は第2ビットに位置してよい。この場合に、第4フィールドの長さは1ビットである。任意に、第4フィールドの長さは、代替的に、より多いビットであってもよい。例えば、第4フィールドの長さは、代替的に、2ビットであってもよい。この場合に、第4フィールドは、第4フィールドのオクテットの最初の2ビットを使用してもよい。
任意に、1つ以上のオクテットのうちの最初のオクテットは、第5フィールドを更に含み、第5フィールドは、ビーム障害が発生しているTRPに関する情報を含む。例えば、ビーム障害が発生しているTRPに関する情報は、ビーム障害が発生しているTRPのインデックス、又はビーム障害が検出されるビーム障害検出リソースグループのインデックスを含むが、これに限られない。TRPのインデックス、TRPに対応するビーム障害検出リソースグループのインデックス、TRPに対応する候補ビームリソースグループのインデックス、CORESETグループのインデックスは同等であり、つまり、これらの記載によって示される意味は一致する。
更に、第4フィールドにより、1つのオクテットのみが存在することが示されるときに、第5フィールドは、ビーム障害が発生しているTRPに関する情報、又はビーム障害が検出されるビーム障害検出リソースグループに関する情報を示すことが指定されてもよい。第4フィールドにより、M個のオクテットが存在することが示されるとき、第5フィールドの値はヌルであってよく、つまり、具体的な情報はなく、端末デバイスは第5フィールドを無視してもよい。この場合に、M個のオクテットは、M個のビーム障害検出リソースグループと一対一の対応にあるか、M個のオクテットは、M個の候補ビームリソースグループと一対一の対応にあるか、M個のオクテットは、M個のTRPと一対一の対応にあるか、又はM個のオクテットは、M個のCORESETグループと一対一の対応にある。具体的な対応については、第1タイプの第1MAC CEのフォーマットを参照されたい。
第5フィールドの長さは1ビットであってよく、或いは、第5フィールドの長さはより多いビットであってもよい。これはここで具体的に限定されない。例えば、第5フィールドの長さは、代替的に、2ビットであってもよい。この場合に、第5フィールドは、第5フィールドのオクテットの最初の2ビットを使用してもよい。
任意に、1つ以上のオクテットの夫々は1つの第7フィールドを更に含み、第7フィールドは、各オクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースが存在するかどうかを示す。代替的に、第7フィールドは、各オクテットに候補ビームリソースに関する情報があるかどうかを示す。本願のこの実施形態で、候補ビームリソースグループ及びTRPは互いに同等であることができる。言い換えれば、第7フィールドは、代替的に、各オクテットに対応するTRPにおいて品質要件を満足する候補ビームリソースが存在するかどうかを示し得る。第7フィールドの長さは1ビットであってよく、第7フィールドは、対応するオクテット内の第1ビット、第2ビット、又は第3ビットに位置してもよい。例えば、任意のビットが複数のオクテットに対応する場合に、複数のオクテットの最初のオクテット内の第7フィールドは、最初のオクテットの3番目のビットに位置してもよく、複数のオクテットの2番目のオクテット内の第7フィールドも、2番目のオクテットの3番目のビットに位置してもよく、或いは、2番目のオクテットの第7フィールドは、2番目のオクテットの最初のビット又は2番目のビットに位置してもよい。この場合に、第7フィールドは1ビットを使用する。任意に、第7フィールドの長さは、代替的に、より多いビットであってもよい。これは具体的にここで限定されない。
任意に、1つ以上のオクテットの夫々は1つの第8フィールドを更に含む。更に、本願のこの実施形態は、第8フィールドの2つの定義方法を更に提供する。以下は、第8フィールドの2つの定義方法について具体的に記載する。第1の定義方法では、第8フィールドは、各オクテットに対応する候補ビームリソースグループ内で決定され品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースに関する情報を示す。本願のこの実施形態で、候補ビームリソースグループ及びTRPは互いに同等であることができる。言い換えれば、第8フィールドは、代替的に、各オクテットに対応するTRPにおいて品質要件を満足する候補ビームリソースに関する情報を示してもよい。第フィールドの長さは6ビット又は5ビットであってよい。例えば、第フィールドの長さが6ビットであるとき、第フィールドは、具体的に、当該フィールドのオクテットの最後の6ビットであることができる。例えば、第フィールドの長さが5ビットであるとき、第フィールドは、具体的に、当該フィールドのオクテットの最後の5ビットであることができる。任意に、第8フィールドの長さは、代替的に、他の値であってもよい。これは具体的にここで限定されない。
第2の定義方法では、第8フィールドの値は複数のフィールド値を含んでもよい。複数のフィールド値の1つは、各オクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビームリソースがないことを示し、複数のフィールド値のうちの、1つのフィールド値とは異なる残りのフィールド値の夫々は、品質要件を満足する候補ビームリソースに関する情報を示す。任意に、残りのフィールド値のいくつかは、品質要件を満足する候補ビームリソースに関する情報を示さなくてもよく、つまり、残りのフィールド値の全部が、品質要件を満足する候補ビームリソースに関する情報を示すわけではない。例えば、第8フィールドの長さは6ビットであり、フィールド値000000は、品質要件を満足する候補ビームリソースがないことを示し、残りのフィールド値(例えば、111100)は、品質要件を満足する特定の候補ビームリソースに関する情報を示す。代替的に、フィールド値111111は、品質要件を満足する候補ビームリソースがないことを示し、残りのフィールド値(例えば、111000)は、品質要件を満足する特定の候補ビームリソースに関する情報を示す。言い換えれば、残り63個のフィールド値は、63個の候補ビームリソースのうちの1つを個別的に示し得る。端末デバイスに対してネットワークデバイスによって設定される候補ビームリソースグループは、最大63個の候補ビームリソースを含むことが指定されてもよい。代替的に、端末デバイスに対してネットワークデバイスによって設定される2つの候補ビームリソースグループは、全部で最大63個の候補ビームリソースを含むことが指定される。他の例として、第8フィールドの長さは5ビットであり、フィールド値00000は、品質要件を満足する候補ビームリソースがないことを示し、残りのフィールド値は、品質要件を満足する特定の候補ビームリソースに関する情報を示す。代替的に、フィールド値11111は、品質要件を満足する候補ビームリソースがないことを示し、残りのフィールド値は、品質要件を満足する特定の候補ビームリソースに関する情報を示す。言い換えれば残り31個のフィールド値は、31個の候補ビームリソースのうちの1つを個別的に示し得る。端末デバイスに対してネットワークデバイスによって設定される候補ビームリソースグループは、最大31個の候補ビームリソースを含むことが指定されてもよい。代替的に、端末デバイスに対してネットワークデバイスによって設定される2つの候補ビームリソースグループは、全部で最大31個の候補ビームリソースを含むことが指定される。他の例として、第8フィールドの長さは7ビットであり、フィールド値0000000は、品質要件を満足する候補ビームリソースがないことを示し、残りのフィールド値は、品質要件を満足する特定の候補ビームリソースに関する情報を示す。代替的に、フィールド値1111111は、品質要件を満足する候補ビームリソースがないことを示し、残りのフィールド値は、品質要件を満足する特定の候補ビームリソースに関する情報を示す。言い換えれば残り127個のフィールド値は、127個の候補ビームリソースのうちの1つを個別的に示し得る。端末デバイスに対してネットワークデバイスによって設定される候補ビームリソースグループは、最大127個の候補ビームリソースを含むことが指定されてもよい。代替的に、端末デバイスに対してネットワークデバイスによって設定される2つの候補ビームリソースグループは、全部で最大127個の候補ビームリソースを含むことが指定される。
1ビットに対応する1つ以上のオクテットの夫々は、前述のフィールドのうちのいずれか1つしか含まなくてもよい。具体的に言えば、1ビットに対応する1つ以上のオクテットの夫々は、1つの第4フィールドしか含まないことがある。1ビットに対応する1つ以上のオクテットの夫々は、1つの第5フィールドしか含まないことがある。1ビットに対応する1つ以上のオクテットの夫々は、1つの第7フィールドしか含まないことがある。1ビットに対応する1つ以上のオクテットの夫々は、1つの第8フィールド(例えば、第1の定義方法での第8フィールド又は第2の定義方法での第8フィールド)しか含まないことがある。
任意に、1ビットに対応する1つ以上のオクテットの夫々は、前述のフィールドのうちの複数のフィールドを含んでもよい。例えば、1ビットに対応する1つ以上のオクテットの夫々は、1つの第4フィールド及び1つの第5フィールドを含んでもよい。例えば、1ビットに対応する1つ以上のオクテットの夫々は、1つの第4フィールド、1つの第5フィールド、1つの第7フィールド、及び1つの第8フィールド(例えば、第1の定義方法での第8フィールド又は第2の定義方法での第8フィールド)を含んでもよい。第7フィールドにより、第7フィールドのオクテットに対応するTRPに品質要件を満足する候補ビームリソースがないことが示されるとき、第8フィールドの値はヌルになる。
上記の説明は、テキストを参照して、本願のこの実施形態で提供される第2タイプの第1MAC CEのフォーマットについて詳細に記載している。以下は、図8及び図9を参照して、第2タイプの第1MAC CEのフォーマットについて記載する。
例えば、本願のこの実施形態で提供される第2タイプの第1MAC CEのフォーマットの模式図は、ネットワークデバイスが1つの端末デバイスに対して8つのセルを設定し、各セルに対してM(Mは1よりも大きい整数である)個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループを設定する例を使用することによって記載される。8つのセルは全てマルチTRPセルとして理解され得る。
図8に示されるように、本願のこの実施形態で提供される第2タイプの第1MAC CEは、1つのビットマップ(1つのビットマップは8つのビット(すなわち、8つのフィールド、ここで、各フィールドは1ビットを使用する)を含み、8つのビットは夫々、C、C、C、C、C、C、C、及びCと表され、8つのセルと一対一の対応にある)と、1つのビットマップ内の任意のビットC(iは0以上7以下の整数である)に対応する1つ以上のオクテットとを含む。任意のビットCに対応するセルは、ビーム障害が発生しているマルチTRPセルである。任意のビットCに対応するオクテットの数は、任意のビットCに対応するマルチTRPセルの中でビーム障害が発生しているTRPの数と同じである。
図8の(a)に示されるように、任意のビットCに対応するマルチTRPセルの中でビーム障害が発生しているTRPの数が1である場合に、任意のビットCは1つのオクテットに対応し、1つのオクテットには、Eフィールド(つまり、第4フィールドの例)、Tフィールド(つまり、第5フィールドの例)、ACフィールド(つまり、第7フィールドの例)、及び候補RS IDフィールド(つまり、第8フィールドの例)が含まれ得る。Eフィールドは、任意のビットCに対応するマルチTRPセル内の1つのTRPのみでビーム障害が発生していることを示す。Tフィールドは、ビーム障害が発生している1つのTRPに関する情報(例えば、TRPのインデックス)を示す。ACフィールドは、1つのオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースが存在することを示す。候補RS IDフィールドは、1つのオクテットに対応する候補ビームリソースグループ内で決定され品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースに関する情報を示す。任意に、1つのオクテットには、代替的に、Eフィールド(つまり、第4フィールドの例)、Tフィールド(つまり、第5フィールドの例)、及びACフィールド(つまり、第7フィールドの例)が含まれ得る。この場合に、ACフィールドは、1つのオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースがないことを示す。この場合に、1つのオクテットに対応する候補RS IDフィールドの値はヌルであるとも理解され得る。
図8の(b)に示されるように、任意のビットCに対応するマルチTRPセルの中でビーム障害が発生しているTRPの数がM(Mは1よりも大きい整数である)である場合に、任意のビットCはM個のオクテットに対応し、M個のオクテット内の最初のオクテットには、Eフィールド(つまり、第4フィールドの例)、Tフィールド(つまり、第5フィールドの例)、ACフィールド(つまり、第7フィールドの例)、及び候補RS IDフィールド(つまり、第8フィールドの例)が含まれ得る。Eフィールドは、任意のビットCに対応する全てのマルチTRPセルでビーム障害が発生していることを示し、Tフィールドの値はヌルである。ACフィールドは、1つのオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースが存在することを示す。候補RS IDフィールドは、1つのオクテットに対応する候補ビームリソースグループ内で決定され品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースに関する情報を示す。最初のオクテットを除いたM個のオクテットの夫々には、Rフィールド、ACフィールド、及び候補RS IDフィールドが含まれ得る。M個のオクテット内の2番目のオクテットが例として使用される。2番目のオクテットには、Rフィールド、ACフィールド、及び候補RS IDフィールドが含まれ得る。Rフィールドは、リザーブされたフィールドであり、具体的な意味を持たない。ACフィールドは、2番目のオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースが存在することを示す。候補RS IDフィールドは、2番目のオクテットに対応する候補ビームリソースグループ内で決定され品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースに関する情報を示す。任意に、2番目のオクテットには、代替的に、Rフィールド及びACフィールドが含まれ得る。Rフィールドは、リザーブされたフィールドであり、具体的な意味を持たない。ACフィールドは、2番目のオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースがないことを示す。この場合に、2番目のオクテットには候補RS IDフィールドも含まれるが、候補RS IDフィールドの値はヌルであるとも理解され得る。
任意に、図8の(b)に示されるEフィールドは、代替的に、任意のビットCに対応するM個のオクテットの中の他のオクテットのフィールドであってもよい。図8では、Eフィールド、Tフィールド、ACフィールド、及びRフィールドが夫々1ビットを使用し、候補RS IDフィールドが5ビットを使用する例を使用して説明されている。いくつかの他の実施においては、前述のフィールドに使用されるビットの数は、代替的に、他の値であってもよい。これはここで特に制限されない。任意に、図8でMAC CEに含まれる異なるオクテットにおいて、同じフィールド(例えば、ACフィールド)に使用されるビットの数は異なってもよい。
以下は、説明のための例として、図8に示される第2タイプの第1MAC CEのフォーマットを使用する。
例えば、ネットワークデバイスは、1つの端末デバイスに対して3つのセル:セル0、セル1、及びセル2を設定する。セル0は、3つのビーム障害検出リソースグループ及び3つの候補ビームリソースグループにより設定されたセルであり、セル1は、2つのビーム障害検出リソースグループ及び2つの候補ビームリソースグループにより設定されたセルであり、セル2は、2つのビーム障害検出リソースグループ及び2つの候補ビームリソースグループにより設定されたセルである。セル0は、第1MAC CEに含まれるビットマップ内の第1ビットCに対応し、セル1は、第1MAC CEに含まれるビットマップ内の第2ビットCに対応し、セル2は、第1MAC CEに含まれるビットマップ内の第3ビットCに対応する。
端末デバイスは、セル0に設定されている3つ全てのビーム障害検出リソースグループ(ビーム障害検出リソースグループ#1、ビーム障害検出リソースグループ#2、及びビーム障害検出リソースグループ#3)でビーム障害が発生していることを検出し、3つの候補ビームリソースグループには、ビーム障害検出リソースグループ#2に対応する候補ビームリソース及びビーム障害検出リソースグループ#3に対応する候補ビームリソースのみが存在する。ビーム障害検出リソースグループ#1は、第1ビットCに対応する3つのオクテットのうちの最初のオクテットに対応し、ビーム障害検出リソースグループ#2は、第1ビットCに対応する3つのオクテットのうちの2番目のオクテットに対応し、ビーム障害検出リソースグループ#3は、第1ビットCに対応する3つのオクテットのうちの3番目のオクテットに対応する。端末デバイスは、セル1に設定されている2つのビーム障害検出リソースグループ(ビーム障害検出リソースグループ#1及びビーム障害検出リソースグループ#2)のうちの1つのビーム障害検出リソースグループ(つまり、ビーム障害検出リソースグループ#2)でビーム障害が発生していることを検出し、つの候補ビームリソースグループには、ビーム障害検出リソースグループ#1に対応する候補ビームリソース及びビーム障害検出リソースグループ#3に対応する候補ビームリソースのみが存在する。ビーム障害検出リソースグループ#は、第2ビットCに対応する1つのオクテットに対応する。端末デバイスは、セルに対して設定されている2つのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していないことを検出する。従って、第1MAC CEは、第3ビットCに対応するオクテットを含まない
一例で、次のように定義される:マルチTRPセルに対応するビットマップ内の1ビットの値が1であることは、マルチTRPセルでビーム障害が発生していることを示し、マルチTRPセルに対応するビットマップ内の1ビットの値が0であることは、マルチTRPセルでビーム障害が発生していないことを示す。次のように定義される:1ビットに対応する複数のオクテットの最初のオクテット内の第5フィールドの値が1であることは、最初のオクテットに対応する複数のビーム障害検出リソースグループの中の複数のビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを示し、1ビットに対応する複数のオクテットの最初のオクテット内の第5フィールドの値が0であることは、最初のオクテットに対応する複数のビーム障害検出リソースグループのうちの1つのみでビーム障害が発生していることを示す。この場合に、第1ビットCに対応する3つのオクテット及び第2ビットCに対応する2つのオクテットの具体的な内容については、図9を参照されたい。Eフィールドは、第4フィールドの例であり、ACフィールド、ACフィールド、又はACフィールドは、第7フィールドの例であり、候補RS IDフィールド又は候補RS IDフィールドは、第8フィールドの例である。
図8及び図9では、「第2タイプの第1MAC CEに含まれるビットマップ内の1ビットは1つのフィールドに対応し、1つのフィールドは1つのセルに対応する」という例を使用することによって説明されている。任意に、いくつかの実施において、図8及び図9の第2タイプの第1MAC CEには複数のフィールドが含まれてもよく、複数のフィールドの夫々が1つのセルに対応し、各フィールドは複数のビット(2ビット又は2よりも多いビット)を使用する。この場合に、複数のフィールドは1つのビットマップ全体と見なされてもよく、1つのビットマップ内の1つの“ビット”は1つの“フィールド”に等しく、フィールドは複数のビットを含む。図8及び図9は例に過ぎず、本願のこの実施形態で提供される第2タイプの第1MAC CEのフォーマットに対する如何なる限定も構成しない。本願のこの実施形態で提供される第2タイプの第1MAC CEのフォーマットの定義に基づいて取得される第1MAC CEの全てのフォーマットは、本願のこの実施形態で請求されているMAC CEのフォーマットに属している。
第3タイプの第1MAC CEのフォーマット
本願のこの実施形態で提供される第3タイプの第1MAC CEは、1つのビットマップを含む。第3タイプの第1MAC CEに含まれる1つのビットマップの定義は、第1タイプの第1MAC CEに含まれる1つのビットマップの定義と同じであることが理解され得る。ここで詳細に記載されない内容については、第1タイプの第1MAC CEに含まれる1つのビットマップの定義を参照されたい。
任意に、ビットマップ内の任意のビットは1つ以上のオクテットに対応する。
第1MAC CEは、1つの第4フィールドを更に含み、第4フィールドは、任意のビットに対応するオクテットの数を示す。
任意に、第4フィールドは、1つ以上のオクテットのうちの最初のオクテット内のフィールドであり、第4フィールドは、最初のオクテットの次のオクテットがセルのビーム障害回復情報を運ぶかどうかを示す。第4フィールドは、最初のオクテット内の第1ビット又は第2ビットに位置してよい。第4フィールドの具体的な特徴については、第2タイプの第1MAC CEのフォーマットを参照されたい。
任意に、1つ以上のオクテットの夫々は1つの第6フィールドを更に含み、第6フィールドは、各オクテットに対応するビーム障害検出リソースグループ、又は各オクテットに対応する候補ビームリソースグループを示す。第6フィールドの長さは1ビットであってよく、又は第6フィールドの長さはより多いビットであってもよい。これは具体的にここで限定されない。
任意に、1つ以上のオクテットの夫々は1つの第7フィールドを更に含み、第7フィールドは、各オクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースが存在するかどうかを示す。第7フィールドの具体的な特徴については、第2タイプの第1MAC CEのフォーマットを参照されたい。
任意に、1つ以上のオクテットの夫々は1つの第8フィールドを更に含み、第8フィールドは、各オクテットに対応する候補ビームリソースグループ内で決定され品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースに関する情報を示す。第8フィールドの具体的な特徴については、第2タイプの第1MAC CEのフォーマットを参照されたい。
1ビットに対応する1つ以上のオクテットの夫々は、前述のフィールドのうちのいずれか1つしか含まなくてもよい。具体的に言えば、1ビットに対応する1つ以上のオクテットの夫々は、1つの第4フィールドしか含まないことがある。1ビットに対応する1つ以上のオクテットの夫々は、1つの第6フィールドしか含まないことがある。1ビットに対応する1つ以上のオクテットの夫々は、1つの第7フィールドしか含まないことがある。1ビットに対応する1つ以上のオクテットの夫々は、1つの第8フィールドしか含まないことがある。
任意に、1ビットに対応する1つ以上のオクテットの夫々は、前述のフィールドのうちの複数のフィールドを含んでもよい。例えば、1ビットに対応する1つ以上のオクテットの夫々は、1つの第4フィールド及び1つの第6フィールドを含んでもよい。例えば、1ビットに対応する1つ以上のオクテットの夫々は、1つの第4フィールド、1つの第6フィールド、1つの第7フィールド、及び1つの第8フィールド(すなわち、第1の定義方法での第8フィールド)を含んでもよい。第7フィールドにより、第7フィールドのオクテットに対応するTRPに品質要件を満足する候補ビームリソースがないことが示されるとき、第8フィールドの値はヌルになる。
第3タイプの第1MAC CEのフォーマットにおける各オクテット内の第4フィールド、第7フィールド、及び第8フィールドの具体的な定義は、第2タイプの第1MAC CEのフォーマットにおける各オクテット内の第4フィールド、第7フィールド、及び第8フィールドのそれらと同じであることが理解されるべきである。ここで記載されていない具体的な内容については、第2タイプの第1MAC CEのフォーマットに関する前述の記載を参照されたい。
上記の説明は、テキストを参照して、本願のこの実施形態で提供される第3タイプの第1MAC CEのフォーマットについて詳細に記載している。以下は、図10及び図11を参照して、第3タイプの第1MAC CEのフォーマットについて記載する。
例えば、本願のこの実施形態で提供される第3タイプの第1MAC CEのフォーマットの模式図は、ネットワークデバイスが1つの端末デバイスに対して8つのセルを設定し、各セルに対してM(Mは1よりも大きい整数である)個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループを設定する例を使用することによって記載される。8つのセルはマルチTRPセルとして理解され得る。
図10に示されるように、本願のこの実施形態で提供される第3タイプの第1MAC CEは、1つのビットマップ(1つのビットマップは8つのビット(すなわち、8つのフィールド、ここで、各フィールドは1ビットを使用する)を含み、8つのビットは夫々、C、C、C、C、C、C、C、及びCと表され、8つのセルと一対一の対応にある)と、1つのビットマップ内の任意のビットC(iは0以上7以下の整数である)に対応する1つ以上のオクテットとを含む。任意のビットCに対応するセルは、ビーム障害が発生しているマルチTRPセルである。任意のビットCに対応するオクテットの数は、任意のビットCに対応するマルチTRPセルの中でビーム障害が発生しているTRPの数と同じである。
図10の(a)に示されるように、任意のビットCに対応するマルチTRPセルの中でビーム障害が発生しているTRPの数が1である場合に、任意のビットCは1つのオクテットに対応し、1つのオクテットには、Eフィールド(つまり、第4フィールドの例)、Tフィールド(つまり、第6フィールドの例)、ACフィールド(つまり、第7フィールドの例)、及び候補RS IDフィールド(つまり、第8フィールドの例)が含まれ得る。Eフィールドは、任意のビットCに対応するマルチTRPセル内の1つのTRPのみでビーム障害が発生していることを示す。Tフィールドは、1つのオクテットに対応するビーム障害検出リソースグループを示すか、又はTフィールドは、1つのオクテットに対応する候補ビームリソースグループを示す。ACフィールドは、1つのオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースが存在することを示す。候補RS IDフィールドは、1つのオクテットに対応する候補ビームリソースグループ内で決定され品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースに関する情報を示す。任意に、1つのオクテットには、代替的に、Eフィールド(つまり、第4フィールドの例)、T フィールド(つまり、第フィールドの例)、及びACフィールド(つまり、第7フィールドの例)が含まれ得る。この場合に、ACフィールドは、1つのオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースがないことを示す。この場合に、1つのオクテットに対応する候補RS IDフィールドの値はヌルであるとも理解され得る。
図10の(b)に示されるように、任意のビットCに対応するマルチTRPセルの中でビーム障害が発生しているTRPの数がM(Mは1よりも大きい整数である)である場合に、任意のビットCはM個のオクテットに対応し、M個のオクテット内の最初のオクテットには、Eフィールド(つまり、第4フィールドの例)、Tフィールド(つまり、第6フィールドの例)、ACフィールド(つまり、第7フィールドの例)、及び候補RS IDフィールド(つまり、第8フィールドの例)が含まれ得る。Eフィールドは、任意のビットCに対応するマルチTRPセル内の1つのTRPのみでビーム障害が発生していることを示す。Tフィールドは、最初のオクテットに対応するビーム障害検出リソースグループを示すか、又はTフィールドは、最初のオクテットに対応する候補ビームリソースグループを示す。ACフィールドは、最初のオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースが存在することを示す。候補RS IDフィールドは、最初のオクテットに対応する候補ビームリソースグループ内で決定され品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースに関する情報を示す。最初のオクテットを除いたM個のオクテットの夫々には、Rフィールド、Tフィールド、ACフィールド、及び候補RS IDフィールドが含まれ得る。M個のオクテット内の2番目のオクテットが例として使用される。2番目のオクテットには、Rフィールド、Tフィールド、ACフィールド、及び候補RS IDフィールドが含まれ得る。Rフィールドは、リザーブされたフィールドであり、具体的な意味を持たない。Tフィールドは、2番目のオクテットに対応するビーム障害検出リソースグループを示すか、又はTフィールドは、2番目のオクテットに対応する候補ビームリソースグループを示す。ACフィールドは、2番目のオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースが存在することを示す。候補RS IDフィールドは、2番目のオクテットに対応する候補ビームリソースグループ内で決定され品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースに関する情報を示す。任意に、2番目のオクテットには、代替的に、Rフィールド、Tフィールド、及びACフィールドが含まれ得る。Rフィールドは、リザーブされたフィールドであり、具体的な意味を持たない。Tフィールドは、2番目のオクテットに対応するビーム障害検出リソースグループを示すか、又はTフィールドは、2番目のオクテットに対応する候補ビームリソースグループを示す。ACフィールドは、2番目のオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースがないことを示す。この場合に、2番目のオクテットには候補RS IDフィールドも含まれるが、候補RS IDフィールドの値はヌルであるとも理解され得る。
任意に、図10の(b)に示されるEフィールドは、代替的に、任意のビットCに対応するM個のオクテットの中の他のオクテットのフィールドであってもよい。図10では、Eフィールド、Tフィールド、ACフィールド、及びRフィールドが夫々1ビットを使用し、候補RS IDフィールドが5ビットを使用する例を使用して説明されている。いくつかの他の実施においては、前述のフィールドに使用されるビットの数は、代替的に、他の値であってもよい。これはここで特に制限されない。任意に、図10でMAC CEに含まれる異なるオクテットにおいて、同じフィールド(例えば、ACフィールド)に使用されるビットの数は異なってもよい。以下は、説明のための例として、図10に示される第3タイプの第1MAC CEのフォーマットを使用する。
例えば、ネットワークデバイスは、1つの端末デバイスに対して3つのセル:セル0、セル1、及びセル2を設定する。セル0は、3つのビーム障害検出リソースグループ及び3つの候補ビームリソースグループにより設定されたセルであり、セル1は、2つのビーム障害検出リソースグループ及び2つの候補ビームリソースグループにより設定されたセルであり、セル2は、2つのビーム障害検出リソースグループ及び2つの候補ビームリソースグループにより設定されたセルである。セル0は、第1MAC CEに含まれるビットマップ内の第1ビットCに対応し、セル1は、第1MAC CEに含まれるビットマップ内の第2ビットCに対応し、セル2は、第1MAC CEに含まれるビットマップ内の第3ビットCに対応する。
端末デバイスは、セル0に設定されている3つ全てのビーム障害検出リソースグループ(ビーム障害検出リソースグループ#1、ビーム障害検出リソースグループ#2、及びビーム障害検出リソースグループ#3)でビーム障害が発生していることを検出し、3つの候補ビームリソースグループには、ビーム障害検出リソースグループ#2に対応する候補ビームリソース及びビーム障害検出リソースグループ#3に対応する候補ビームリソースのみが存在する。ビーム障害検出リソースグループ#1は、第1ビットCに対応する3つのオクテットのうちの最初のオクテットに対応し、ビーム障害検出リソースグループ#2は、第1ビットCに対応する3つのオクテットのうちの2番目のオクテットに対応し、ビーム障害検出リソースグループ#3は、第1ビットCに対応する3つのオクテットのうちの3番目のオクテットに対応する。端末デバイスは、セル1に設定されている2つのビーム障害検出リソースグループ(ビーム障害検出リソースグループ#1及びビーム障害検出リソースグループ#2)のうちの1つのビーム障害検出リソースグループ(つまり、ビーム障害検出リソースグループ#2)でビーム障害が発生していることを検出し、つの候補ビームリソースグループには、ビーム障害検出リソースグループ#1に対応する候補ビームリソース及びビーム障害検出リソースグループ#3に対応する候補ビームリソースのみが存在する。ビーム障害検出リソースグループ#は、第2ビットCに対応する1つのオクテットに対応する。端末デバイスは、セルに対して設定されている2つのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していないことを検出する。従って、第1MAC CEは、第3ビットCに対応するオクテットを含まない
一例で、次のように定義される:マルチTRPセルに対応するビットマップ内の1ビットの値が1であることは、マルチTRPセルでビーム障害が発生していることを示し、マルチTRPセルに対応するビットマップ内の1ビットの値が0であることは、マルチTRPセルでビーム障害が発生していないことを示す。次のように定義される:1ビットに対応する複数のオクテットの最初のオクテット内の第5フィールドの値が1であることは、最初のオクテットに対応する複数のビーム障害検出リソースグループの中の複数のビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを示し、1ビットに対応する複数のオクテットの最初のオクテット内の第5フィールドの値が0であることは、最初のオクテットに対応する複数のビーム障害検出リソースグループのうちの1つのみでビーム障害が発生していることを示す。この場合に、第1ビットCに対応する3つのオクテット及び第2ビットCに対応する2つのオクテットの具体的な内容については、図11を参照されたい。Eフィールドは、第4フィールドの例であり、Tフィールド、Tフィールド、又はTフィールドは、第フィールドの例であり、ACフィールド、ACフィールド、又はACフィールドは、第7フィールドの例であり、候補RS IDフィールド又は候補RS IDフィールドは、第8フィールドの例である。第1ビットCに対応する3つのオクテットのうちの最初のオクテットの候補RS ID フィールドはリザーブされる。言い換えれば、第1ビットCに対応する3つのオクテットのうちの最初のオクテットのACフィールドは、当該フィールドのオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビームリソースがないことを示す。
図10及び図11では、「第3タイプの第1MAC CEに含まれるビットマップ内の1ビットは1つのフィールドに対応し、1つのフィールドは1つのセルに対応する」という例を使用することによって説明されている。任意に、いくつかの実施において、図10及び図11の第3タイプの第1MAC CEには複数のフィールドが含まれてもよく、複数のフィールドの夫々が1つのセルに対応し、各フィールドは複数のビット(2ビット又は2よりも多いビット)を使用する。この場合に、複数のフィールドは1つのビットマップ全体と見なされてもよく、1つのビットマップ内の1つの“ビット”は1つの“フィールド”に等しく、フィールドは複数のビットを含む。図10及び図11は例に過ぎず、本願のこの実施形態で提供される第3タイプの第1MAC CEのフォーマットに対する如何なる限定も構成しない。本願のこの実施形態で提供される第3タイプの第1MAC CEのフォーマットの定義に基づいて取得される第1MAC CEの全てのフォーマットは、本願のこの実施形態で請求されているMAC CEのフォーマットに属している。
上記の説明は、第1タイプの第1MAC CEのフォーマット、第2タイプの第1MAC CEのフォーマット、及び第3タイプの第1MAC CEのフォーマットについて詳細に記載している。更に、上記の説明は、「第1MAC CEに含まれるビットマップ内の1ビットは1つのフィールドに対応し、1つのフィールドは1つのセル(例えば、マルチTRPセル又は単一TRPセル)に対応する」という例を使用することによって与えられている。
第2タイプの第1MAC CEのフォーマット及び第3タイプの第1MAC CEのフォーマットに基づいて、以下では、説明のために「第1MAC CEに含まれるビットマップ内の複数のビットが1つのフィールドに対応し、複数のビットが1つのセル(例えば、マルチTRPセル又は単一TRPセル)に対応する」という例を使用することによって記載される。記載を簡単にするために、「第1MAC CEに含まれるビットマップ内の複数のビットが1つのフィールドに対応し、複数のフィールドが1つのセルに対応する」第1MAC CEは、第4タイプの第1MAC CEと簡潔に表記される。
実施において、第4タイプの第1MAC CEは1つ以上のフィールドを含み、各フィールドは1つの設定されたセルに対応する。1つ以上のフィールドは、1つのビットマップ全体(例えば、図6に示されるMAC CEフォーマットでのビットマップ)と見なされてもよく、ビットマップ内の複数のビットが1つのフィールドとして使用される。1つのフィールドに対応するセルが単一TRPセルであるとき、そのフィールドの値はヌルであり、端末デバイスは当該フィールドの値を無視し、当該フィールドを、情報を含まないリザーブされたフィールドと見なす。代替的に、1つのセルに対応するセルが単一TRPセルであるとき、そのフィールドの値はデフォルトで第1値であり、ネットワークデバイスは、当該フィールドの値を他の値にセットすることができず、或いは、端末デバイスは、当該フィールドの値を、ネットワークデバイスによってセットされた当該フィールドの値にかかわらず第1値と見なす。第1値は、ビットに対応するセルでビーム障害が発生していないことを示す。例えば、第1値は00、01、10、又は11であってよい。1つのフィールドに対応するセルに対して設定されるビーム障害検出リソースグループ又は候補ビームリソースグループの数が0であるとき、前述の方法も使用されてよい。言い換えれば、セルに対応するフィールドの値はヌルであるか、又はデフォルトで第1値である。任意に、1つのフィールドに対応するセルがマルチTRPセルであるとき、フィールドの値は、セル内でビーム障害が発生しているTRPの数を示し、フィールドの値は、セルの複数のビーム障害検出リソースグループの中の、ビーム障害が検出されるビーム障害検出リソースグループの数を示すか、或いは、フィールドの値は、MAC CE内でセルに対応するオクテットの数を示す。1つのフィールドにより、セル内でビーム障害が発生しているTRPの数が2であることが示されるとき、MAC CEは、セルの2つのTRP又は2つのビーム障害検出リソースグループのビーム障害回復情報を運ぶために使用される2つのオクテットを含む。最初のオクテットは第1ビーム障害検出リソースグループに対応し、2番目のオクテットは第2ビーム障害検出リソースグループに対応する。フィールドにより、セル内でビーム障害が発生しているTRPの数が1であることが示されるとき、MAC CEは、ビーム障害が発生しているTRP又はビーム障害検出リソースグループのビーム障害回復情報を運ぶために使用される1つのオクテットを含む。フィールドにより、セル内でビーム障害が発生しているTRPの数が0であることが示されるとき、MAC CEは、セルに対応するビーム障害回復情報を運ぶために使用されるオクテットを含まない。例えば、フィールドの値が00であることは、セル内でビーム障害が発生しているTRPの数が0であること、ビーム障害が検出されるビーム障害検出リソースグループの数が0であること、又はMAC CE内でセルに対応するオクテットの数が0であることを示す。フィールドの値が01であることは、セル内でビーム障害が発生しているTRPの数が1であること、ビーム障害が検出されるビーム障害検出リソースグループの数が1であること、又はMAC CE内でセルに対応するオクテットの数が1であることを示す。フィールドの値が10であることは、セル内でビーム障害が発生しているTRPの数が2であること、ビーム障害が検出されるビーム障害検出リソースグループの数が2であること、又はMAC CE内でセルに対応するオクテットの数が2であることを示す、など。
任意に、1つのフィールドは、対応するセル内のビーム障害状態も示し得る。1つのフィールドに対応するセルに対して設定されるビーム障害検出リソースグループの数が2であるとき、ビーム障害状態は、2つのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していないこと、第1ビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していること、第2ビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していること、又は2つのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを含む。任意に、1つのフィールドは2つのビットを含んでもよい。1つのフィールドの値は、00、01、10、及び11のうちの1つであることができ、各値は、前述の4つの場合のうちの1つを示す。例えば、00は、2つのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していないことを示し、01は、第1ビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを示し、10は、第2ビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを示し、11は、2つのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを示す。他の例として、00は、2つのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していないことを示し、10は、第1ビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを示し、01は、第2ビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを示し、11は、2つのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを示す。任意に、1つのフィールドの2ビットは、2つの独立した1ビットフィールドとも見なされ得る。2つの1ビットは2つの連続したビットであってよく、又は2つの不連続なビットであってもよい。各1ビットフィールドは、1つの対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生しているかどうかを示す。例えば、最初のビットは第1ビーム障害検出リソースグループに対応し、2番目のビットは第2ビーム障害検出リソースグループに対応する。代替的に、最初のビットは第2ビーム障害検出リソースグループに対応し、2番目のビットは第1ビーム障害検出リソースグループに対応する。ビット値0は、対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していないことを示し、或いは、ビット値1は、対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを示す。代替的に、ビット値0は、対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを示し、或いは、ビット値は、対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していないことを示す。1つのフィールドによって示されるビーム障害状態が、2つのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることであるとき、MAC CEは、セルの2つのTRP又は2つのビーム障害検出リソースグループのビーム障害回復情報を運ぶために使用される2つのオクテットを含む。最初のオクテットは第1ビーム障害検出リソースグループに対応し、2番目のオクテットは第2ビーム障害検出リソースグループに対応する。フィールドにより、セル内でビーム障害が発生しているTRPの数が1であることが示されるとき、例えば、第1ビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生しているか、又は第2ビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生しているとき、MAC CEは、ビーム障害が発生しているTRP又はビーム障害検出リソースグループのビーム障害回復情報を運ぶために使用される1つのオクテットを含む。2つのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していないとき、MAC CEは、セルに対応するビーム障害回復情報を運ぶために使用されるオクテットを含まない。ビーム障害回復情報は、品質要件を満足する候補ビームリソースが存在するかどうかを示す指示情報、品質要件を満足する候補ビームリソースに関する情報、などを含む。他の実施においては、第4タイプの第1MAC CEのフォーマットは1つ以上のフィールドを含み、各フィールドは1つのマルチTRPセルに対応する。1つ以上のフィールドは、1つのビットマップ全体と見なされてもよく、ビットマップ内の複数のビットが1つのフィールドとして使用される。各フィールドと各マルチTRPセルとの間の対応は、i番目のフィールドがi番目のマルチTRPセル、i番目の最小インデックスを持ったマルチTRPセル、又はi番目の最大インデックスを持ったマルチTRPセルに対応するというものであってよい。各フィールドの値は、対応するセル内でビーム障害が発生しているTRPの数を示すか、対応するセル内の複数のビーム障害検出リソースグループの中の、ビーム障害が検出されるビーム障害検出リソースグループの数を示すか、又はMAC CE内で対応するセルに対応するオクテットの数を示す。例えば、フィールドの値が00であることは、対応するセル内でビーム障害が発生しているTRPの数が0であること、ビーム障害が検出されるビーム障害検出リソースグループの数が0であること、又はMAC CE内で対応するセルに対応するオクテットの数が0であることを示す。フィールドの値が01であることは、対応するセル内でビーム障害が発生しているTRPの数が1であること、ビーム障害が検出されるビーム障害検出リソースグループの数が1であること、又はMAC CE内で対応するセルに対応するオクテットの数が1であることを示す。フィールドの値が10であることは、対応するセル内でビーム障害が発生しているTRPの数が2であること、ビーム障害が検出されるビーム障害検出リソースグループの数が2であること、又はMAC CE内で対応するセルに対応するオクテットの数が2であることを示す、など。
任意に、第1MAC CEは、第5フィールドを更に含んでもよい。
任意に、第1MAC CEは、第6フィールドを更に含んでもよい。
任意に、第1MAC CEは、第7フィールドを更に含む。
任意に、第1MAC CEは、第8フィールドを更に含む。
1つのフィールドは、ビットマップ内の複数の(2つ又は2つよりも多い)ビットを占有する。
第4タイプの第1MAC CEは、前述のフィールドのいずれか1つ以上を含んでもよいことが理解され得る。これはここで特に制限されない。例えば、第4タイプの第1MAC CEは、第5フィールドしか含まなくてもよい。例えば、第4タイプの第1MAC CEは、第7フィールド及び第8フィールドしか含まなくてもよい。
第4タイプの第1MAC CEに含まれる第5フィールド、第6フィールド、第7フィールド、及び第8フィールドの具体的な機能については、第2タイプの第1MAC CEに含まれる第5フィールド、第7フィールド、及び第8フィールドの具体的な機能を参照されたく、また、第3タイプの第1MAC CEに含まれる第6フィールド、第7フィールド、及び第8フィールドの具体的な機能を参照されたい。詳細はここで再び記載されない。
以下は、図12を参照して、本願のこの実施形態で提供される第4タイプの第1MAC CEの具体的なフォーマットについて記載する。
例えば、本願のこの実施形態で提供される第4タイプの第1MAC CEは、第1MAC CEに含まれるビットマップ内の2つのビットが1つのフィールドに対応し、ネットワークデバイスが1つの端末デバイスに対して4つのセルを設定し、各セルに対してM(Mは1よりも大きい整数である)個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループを設定する例を使用することによって、記載される。4つのセルはマルチTRPセルとして理解され得る。
図12に示されるように、本願のこの実施形態で提供される第4タイプの第1MAC CEは、4つのフィールド(4つのフィールドは夫々、C、C、C、及びCと表され、各フィールドは2ビットを占有し、4つのフィールドは4つのセルと一対一の対応にある)と、各フィールド (iは0以上3以下の整数である)に対応する1つ以上のオクテットとを含む。各フィールドに対応するセルは、ビーム障害が発生しているマルチTRPセルである。各フィールドに対応するオクテットの数は、各フィールドに対応するマルチTRPセルの中でビーム障害が発生しているTRPの数と同じである。第4タイプの第1MAC CEに含まれる4つのフィールドは、1つのビットマップ全体(例えば、図6に示されるMAC CEに含まれるビットマップ)と見なされてもよい。図12の(a)に示されるように、各フィールドCに対応するマルチTRPセルの中でビーム障害が発生しているTRPの数が1である場合に、フィールドCは1つのオクテットに対応し、1つのオクテットには、Tフィールド(つまり、第5フィールドの例)、ACフィールド(つまり、第7フィールドの例)、及び候補RS IDフィールド(つまり、第8フィールドの例)が含まれ得る。Tフィールドは、ビーム障害が発生している1つのTRPに関する情報(例えば、TRPのインデックス)を示す。ACフィールドは、1つのオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースが存在することを示す。候補RS IDフィールドは、1つのオクテットに対応する候補ビームリソースグループ内で決定され品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースに関する情報を示す。任意に、1つのオクテットには、代替的に、Tフィールド(つまり、第5フィールドの例)及びACフィールド(つまり、第7フィールドの例)が含まれ得る。この場合に、ACフィールドは、1つのオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースがないことを示す。この場合に、1つのオクテットに対応する候補RS IDフィールドの値はヌルであるとも理解され得る。
図12の(b)に示されるように、フィールドCに対応するマルチTRPセルの中でビーム障害が発生しているTRPの数がM(Mは1よりも大きい整数である)である場合に、フィールドCはM個のオクテットに対応し、M個のオクテット内の最初のオクテットには、Tフィールド(つまり、第5フィールドの例)、ACフィールド(つまり、第7フィールドの例)、及び候補RS IDフィールド(つまり、第8フィールドの例)が含まれ得る。Tフィールドの値はヌルである。この場合に、ビーム障害が検出されるビーム障害検出リソースグループに関する情報は、Tフィールドを使用することによって検出される必要がないが、各オクテットに対応するビーム障害検出リソースグループ又は候補ビームリソースグループは、M個のオクテットとM個のビーム障害検出リソースグループとの間又はM個のオクテットとM個の候補ビームリソースグループとの間の対応に基づいて決定される。具体的な対応については、前述の記載を参照されたい。ACフィールドは、1つのオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースが存在することを示す。候補RS IDフィールドは、1つのオクテットに対応する候補ビームリソースグループ内で決定され品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースに関する情報を示す。最初のオクテットを除いたM個のオクテットの夫々には、Rフィールド、ACフィールド、及び候補RS IDフィールドが含まれ得る。M個のオクテット内の2番目のオクテットが例として使用される。2番目のオクテットには、Rフィールド、ACフィールド、及び候補RS IDフィールドが含まれ得る。Rフィールドは、リザーブされたフィールドであり、具体的な意味を持たない。ACフィールドは、2番目のオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースが存在することを示す。候補RS IDフィールドは、2番目のオクテットに対応する候補ビームリソースグループ内で決定され品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースに関する情報を示す。任意に、2番目のオクテットには、代替的に、Rフィールド及びACフィールドが含まれ得る。Rフィールドは、リザーブされたフィールドであり、具体的な意味を持たない。ACフィールドは、2番目のオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースがないことを示す。この場合に、2番目のオクテットには候補RS IDフィールドも含まれるが、候補RS IDフィールドの値はヌルであるとも理解され得る。
任意に、Tフィールドが、M個のオクテットにおいて最初のオクテット以外のオクテットに位置してもよい。例えば、M個のオクテットの最初のオクテット内のTフィールドは、M個のオクテットの2番目のオクテット内のRフィールドと交換されてよい。この場合に、Tフィールドは、M個のオクテットのうちの2番目のオクテットに位置する。図12では、Tフィールド、ACフィールド、及びRフィールドが夫々1ビットを使用し、候補RS IDフィールドが6ビットを使用する例を使用して説明されている。いくつかの他の実施においては、前述のフィールドに使用されるビットの数は、代替的に、他の値であってもよい。これはここで特に制限されない。任意に、図12でMAC CEに含まれる異なるオクテットにおいて、同じフィールド(例えば、ACフィールド)に使用されるビットの数は異なってもよい。
以下は、図13を参照して、本願のこの実施形態で提供される第4タイプの第1MAC CEの他の具体的なフォーマットについて記載する。
例えば、本願のこの実施形態で提供される第4タイプの第1MAC CEのフォーマットは、第1MAC CEに含まれるビットマップ内の2つのビットが1つのフィールドに対応し、ネットワークデバイスが1つの端末デバイスに対して4つのセルを設定し、各セルに対してM(Mは1よりも大きい整数である)個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループを設定する例を使用することによって、記載される。4つのセルはマルチTRPセルとして理解され得る。
図13に示されるように、本願のこの実施形態で提供される第4タイプの第1MAC CEは、4つのフィールド(4つのフィールドは夫々、C、C、C、及びCと表され、各フィールドは2ビットを占有し、4つのフィールドは4つのセルと一対一の対応にある)と、任意のフィールドC(iは0以上3以下の整数である)に対応する1つ以上のオクテットとを含む。任意のフィールドCに対応するセルは、ビーム障害が発生しているマルチTRPセルである。任意のフィールドCに対応するオクテットの数は、任意のフィールドCに対応するマルチTRPセルの中でビーム障害が発生しているTRPの数と同じである。第4タイプの第1MAC CEに含まれる4つのフィールドは、1つのビットマップ全体(例えば、図6に示されるMAC CEに含まれるビットマップ)と見なされてもよい。
図13に示されるように、任意のフィールドCに対応するマルチTRPセルの中でビーム障害が発生しているTRPの数がMである場合に、任意のフィールドCはM個のオクテットに対応し、M個のオクテットの夫々には、Tフィールド(つまり、第6フィールドの例)、ACフィールド(つまり、第7フィールドの例)、及び候補RS IDフィールド(つまり、第8フィールドの例)が含まれ得る。Tフィールドは、Tフィールドのオクテットに対応するビーム障害検出リソースグループを示すか、又はTフィールドは、Tフィールドのオクテットに対応する候補ビームリソースグループを示す。ACフィールドは、ACフィールドのオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースが存在することを示す。候補RS IDフィールドは、候補RS IDフィールドのオクテットに対応する候補ビームリソースグループ内で決定され品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースに関する情報を示す。M個のオクテットのうちの最初のオクテットが例として使用される。最初のオクテットには、Tフィールド(つまり、第6フィールドの例)、ACフィールド、及び候補RS IDフィールドが含まれ得る。M個のオクテットのうちの2番目のオクテットが例として使用される。2番目のオクテットには、Tフィールド(つまり、第6フィールドの例)、ACフィールド、及び候補RS IDフィールドが含まれ得る。
任意に、M個のオクテットの夫々は、代替的に、Tフィールド(つまり、第6フィールドの例)及びACフィールド(つまり、第7フィールドの例)を含んでもよい。この場合に、ACフィールドは、ACフィールドのオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースがないことを示す。この場合に、ACフィールドのオクテットに対応する候補RS IDフィールドの値はヌルであるとも理解され得る。
図12及び図13は例に過ぎず、本願のこの実施形態で提供される第4タイプの第1MAC CEのフォーマットに対する如何なる限定も構成しない。例えば、第1タイプの第1MAC CEのフォーマットに基づいて、「第1タイプの第1MAC CEに含まれるビットマップ内の複数のビットが1つのフィールドに対応し、複数のフィールドが1つのセル(例えば、マルチTRPセル又は単一TRPセル)に対応する」という例を使用することによって記載されてもよい。
第5タイプの第1MAC CE
本願のこの実施形態で提供される第5タイプの第1MAC CEは、1つのビットマップを含む。第5タイプの第1MAC CEに含まれる1つのビットマップの定義は、第1タイプの第1MAC CEに含まれる1つのビットマップの定義と同じであることが理解され得る。ここで詳細に記載されない内容については、第1タイプの第1MAC CEに含まれる1つのビットマップの定義を参照されたい。代替的に、第5タイプの第1MAC CEに含まれる1つのビットマップの定義は、第4タイプの第1MAC CEに含まれる1つのビットマップの定義と同じである。ここで詳細に記載されない内容については、第4タイプの第1MAC CEに含まれる1つのビットマップの定義を参照されたい。
任意に、ビットマップ内の任意のビットは1つ以上のオクテットに対応する。
第1MAC CEは、1つの第10フィールドを更に含む。第10フィールドは、ビーム障害タイプを示す。Mが2に等しいとき、ビーム障害タイプは、M個のビーム障害検出リソースグループのうちの第1ビーム障害検出リソースグループで発生しているビーム障害、M個のビーム障害検出リソースグループのうちの第2ビーム障害検出リソースグループで発生しているビーム障害、M個のビーム障害検出リソースグループのうちの2つで発生しているビーム障害、などを含んでよい。
任意に、第10フィールドは、1つ以上のオクテットのうちの最初のオクテットに位置してよい。
任意に、第10フィールドは2つのビットを含んでよい。例えば、第10フィールドは、最初のオクテット内の最初の2つのビットであってよい。第10フィールドは、代替的に、より多いビット(例えば、3ビット)を含んでもよい。これは特にここで制限されない。
いくつかの実施において、第10フィールドが2つのビットを含むとき、2つのビットの夫々は、M(Mは2に等しい)個のビーム障害検出リソースグループの1つに対応し、各ビットは、1つの対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生しているかどうかを示す。例えば、第10フィールドが2つのビットを含み(すなわち、第10フィールドは2ビットを占有する)、2つ(つまり、Mは2に等しい)のビーム障害検出リソースグループがセルに対して設定されるとき、第10フィールドの値は、4つのフィールド値:00、01、10、及び11に対応する。4つのフィールド値の夫々は、次のうちのいずれか1つを示し得る:第1ビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していること、第2ビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していること、及び2つのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していること。例えば、01は、第1ビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを示し、10は、第2ビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを示し、00又は11は、2つのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを示す。他の例として、10は、第1ビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを示し、01は、第2ビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを示し、00又は11は、2つのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを示す。他の例として、00は、第1ビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを示し、01は、第2ビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを示し、10又は11は、2つのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを示す。いくつかの他の実施においては、第10フィールドが2つのビットを含み(すなわち、第10フィールドは2ビットを占有する)、2つ(つまり、Mは2に等しい)のビーム障害検出リソースグループがセルに対して設定されるとき、第10フィールドは、2つの独立した1ビットフィールドとも見なされ得る。各1ビットフィールドは、1つの対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生しているかどうかを示す。例えば、最初のビットは第1ビーム障害検出リソースグループに対応し、2番目のビットは第2ビーム障害検出リソースグループに対応する。代替的に、最初のビットは第2ビーム障害検出リソースグループに対応し、2番目のビットは第1ビーム障害検出リソースグループに対応する。ビット値0は、対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していないことを示し、或いは、ビット値1は、対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを示す。代替的に、ビット値0は、対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを示し、或いは、ビット値は、対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していないことを示す。前述の技術的解決法では、第10フィールドが2つのビットを含み、Mは2に等しい例が、説明のために使用されているが、本願のこの実施形態で提供される第10フィールドの機能に対する限定を構成するものではない。いくつかの実施において、第10フィールドは、代替的に、より多いビット、例えば3ビットを含んでもよい。
任意に、第10フィールドにより、M個のビーム障害検出リソースグループの2つでビーム障害が発生していることが示されるとき、任意のビットは2つのオクテットに対応する。第10フィールドにより、M個のビーム障害検出リソースグループの1つでビーム障害が発生していることが示されるとき、任意のビットは1つのオクテットに対応する。言い換えれば、Mが2に等しく、第10フィールドによって示されるビーム障害タイプが、M個のビーム障害検出リソースグループの2つでビーム障害が発生していることであるとき、第1MAC CEは、セルの2つのTRP又は2つのビーム障害検出リソースグループのビーム障害回復情報を運ぶために使用される2つのオクテットを含む。最初のオクテットは第1ビーム障害検出リソースグループに対応し、2番目のオクテットは第2ビーム障害検出リソースグループに対応する。Mが2に等しく、第10フィールドによって示されるビーム障害タイプが、M個のビーム障害検出リソースグループの1つでビーム障害が発生していることであるとき、例えば、第1ビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生しているか、又は第2ビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生しているとき、第1MAC CEは、ビーム障害が発生しているTRP又はビーム障害検出リソースグループのビーム障害回復情報を運ぶために使用される1つのオクテットを含む。ビーム障害回復情報は、品質要件を満足する候補ビームリソースが存在するかどうかを示す指示情報、品質要件を満足する候補ビームリソースに関する情報、などを含む。
任意の1つ以上のオクテットの夫々は1つの第7フィールドを更に含み、第7フィールドは、各オクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースが存在するかどうかを示す。第7フィールドの具体的な特徴については、第2タイプの第1MAC CEのフォーマットを参照されたい。
任意に、1つ以上のオクテットの夫々は1つの第8フィールドを更に含み、第8フィールドは、各オクテットに対応する候補ビームリソースグループ内で決定され品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースに関する情報を示す。第8フィールドの具体的な特徴については、第2タイプの第1MAC CEのフォーマットを参照されたい。
上記の説明は、テキストを参照して、本願のこの実施形態で提供される第5タイプの第1MAC CEのフォーマットについて詳細に記載している。以下は、図14及び図15を参照して、第5タイプの第1MAC CEのフォーマットについて記載する。
例えば、本願のこの実施形態で提供される第5タイプの第1MAC CEのフォーマットの模式図は、ネットワークデバイスが1つの端末デバイスに対して8つのセルを設定し、各セルに対してM(Mは1よりも大きい整数である)個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループを設定する例を使用することによって記載される。8つのセルはマルチTRPセルとして理解され得る。
以下は、図14を参照して、第5タイプの第1MAC CEの具体的なフォーマットについて記載する。
図14の(a)に示されるように、本願のこの実施形態で提供される第5タイプの第1MAC CEは、1つのビットマップ(1つのビットマップは8つのビット(すなわち、8つのフィールド、ここで、各フィールドは1ビットを使用する)を含み、8つのビットは夫々、C、C、C、C、C、C、C、及びCと表され、8つのセルと一対一の対応にある)と、1つのビットマップ内の任意のビットC(iは0以上7以下の整数である)に対応する1つ以上のオクテットとを含む。任意のビットCに対応するセルは、ビーム障害が発生しているマルチTRPセルである。任意のビットCに対応するオクテットの数は、任意のビットCに対応するマルチTRPセルの中でビーム障害が発生しているTRPの数と同じである。
図14の(a)に示されるように、任意のビットCに対応するマルチTRPセルの中でビーム障害が発生しているTRPの数が1である場合に、任意のビットCは1つのオクテットに対応し、1つのオクテットには、Eフィールド(つまり、第10フィールドの例)、ACフィールド(つまり、第7フィールドの例)、及び候補RS IDフィールド(つまり、第1の定義方法での第8フィールドの例)が含まれ得る。Eフィールドは、任意のビットCに対応するセル内でM個のビーム障害検出リソースグループ(Mは1よりも大きい整数であり、例えば、Mは2に等しい)のうちの第1ビーム障害検出リソースグループにおいてビーム障害が発生していることを示す。Eフィールドは2つのビットを含んでよく、2つのビットの夫々は1つのビーム障害検出リソースグループに対応し、2つのビットのうちの1ビット(例えば、当該1ビットは0にセットされる)は、対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していないことを示し、2つのビットのうちの他の1ビット(例えば、当該1ビットは1にセットされる)は、対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを示す。ACフィールドは1つのビットを含み、ACフィールドは、1つのオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースが存在することを示す。候補RS IDフィールドは5つのビットを含み、候補RS IDフィールドは、1つのオクテットに対応する候補ビームリソースグループ内で決定され品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースに関する情報を示す。
任意に、任意のビットCに対応する1つのオクテットには、リザーブされたフィールドが更に含まれてもよく、リザーブされたフィールドの値はヌルである。
図14の(b)に示される第5タイプの第1MAC CEは1つのビットマップを含む。ビットマップの定義は、図14の(a)に示される第5タイプの第1MAC CEに含まれる1つのビットマップの定義と同じである。詳細はここで再び記載されない。図14の(b)に示されるように、任意のビットCに対応するマルチTRPセルの中でビーム障害が発生しているTRPの数がM(Mは1よりも大きい整数であり、例えば、Mは2に等しい)である場合に、任意のビットCはM個のオクテットに対応する。M個のオクテット内の最初のオクテットには、Eフィールド(つまり、第10フィールドの例)、ACフィールド(つまり、第7フィールドの例)、及び候補RS IDフィールド(つまり、第1の定義方法での第8フィールドの例)が含まれ得る。EフィールドはM個のビットを含んでよく、M個のビットの夫々は1つのビーム障害検出リソースグループに対応し、M個のビットの夫々は、対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを示す。最初のオクテットに続く各オクテットには、Rフィールド(つまり、リザーブされたフィールド)、ACフィールド(つまり、第7フィールドの例)、及び候補RS IDフィールド(つまり、第1の定義方法での第8フィールドの例)が含まれ得る。
以下は、図15を参照して、本願のこの実施形態で提供される第5タイプの第1MAC CEの他の具体的なフォーマットについて記載する。
図15の(a)及び図15の(b)に示される第5タイプの第1MAC CEに含まれる1つのビットマップの定義は、図14の(a)に示される第5タイプの第1MAC CEに含まれる1つのビットマップの定義と同じである。詳細に記載されない内容については、図14の(a)でのビットマップの前述の記載を参照されたい。
図15の(a)に示されるように、任意のビットCに対応するマルチTRPセルの中でビーム障害が発生しているTRPの数が1である場合に、任意のビットCは1つのオクテットに対応し、1つのオクテットには、Eフィールド(つまり、第10フィールドの例)及び候補RS IDフィールド(つまり、第2の定義方法での第8フィールドの例)が含まれ得る。Eフィールドは、任意のビットCに対応するセル内でM個のビーム障害検出リソースグループ(Mは1よりも大きい整数であり、例えば、Mは2に等しい)のうちの第1ビーム障害検出リソースグループにおいてビーム障害が発生していることを示す。Eフィールドは2つのビットを含んでよく、2つのビットの夫々は1つのビーム障害検出リソースグループに対応し、2つのビットのうちの1ビット(例えば、当該1ビットは1にセットされる)は、対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していないことを示し、2つのビットのうちの他の1ビット(例えば、当該1ビットは0にセットされる)は、対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを示す。候補RS IDフィールドは6つのビットを含み、候補RS IDフィールドは、1つのオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビームリソースがないことを示し、また、品質要件を満足する候補ビームリソースに関する情報を示し得る。この場合に、候補RS IDフィールドの機能は、図14の(a)に示される最初のオクテット内のACフィールドの機能と、図14の(a)に示される最初のオクテット内の候補RS IDフィールドの機能とを含む。
任意に、任意のビットCに対応する1つのオクテットには、リザーブされたフィールドが更に含まれてもよく、リザーブされたフィールドの値はヌルである。
図15の(b)に示されるように、任意のビットCに対応するマルチTRPセルの中でビーム障害が発生しているTRPの数がM(Mは1よりも大きい整数であり、例えば、Mは2に等しい)である場合に、任意のビットCはM個のオクテットに対応する。M個のオクテット内の最初のオクテットには、Eフィールド(つまり、第10フィールドの例)及び候補RS IDフィールド(つまり、第2の定義方法での第8フィールドの例)が含まれ得る。Eフィールドは、任意のビットCに対応するセル内でM(Mは1よりも大きい整数であり、例えば、Mは2に等しい)個のビーム障害検出リソースグループにおいてビーム障害が発生していることを示す。EフィールドはM個のビットを含んでよく、M個のビットの夫々は1つのビーム障害検出リソースグループに対応し、M個のビットの夫々は、対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを示す。最初のオクテットに続く各オクテットには、Rフィールド(つまり、リザーブされたフィールド)及び候補RS IDフィールド(つまり、第1の定義方法での第8フィールドの例)が含まれ得る。
図14及び図15は例に過ぎず、本願のこの実施形態で提供される第5タイプの第1MAC CEのフォーマットに対する如何なる限定も構成しないことが理解され得る。例えば、図14の(a)に示されるビットマップ内のCは、より多いビットを占有してもよい。例えば、Cは、代替的に、2ビットを占有してもよい。例えば、図15の(a)に示されるビットマップ内のCは、より多くのビットを占有してもよい。例えば、Cは、代替的に、2ビットを占有してもよい。
上記の説明は、本願のこの実施形態で提供される第1MAC CEの5つのタイプのフォーマットについて記載する。第1MAC CEの各タイプは、端末デバイスによって、マルチTRPセルに対応するビーム障害回復情報のみを報告するために使用される。言い換えれば、本願のこの実施形態で提供される第1MAC CEの各タイプは、端末デバイスによって、単一TRPセルに対応するビーム障害回復情報を報告するためには使用されない。更に、第1MAC CEの前述の5つのタイプのフォーマットは、本願のこの実施形態で提供される第1MAC CEのフォーマットに対する如何なる限定も構成するものではないことが理解されるべきである。例えば、いくつかの実施において、ビットマップ内のより多いビット(例えば、3ビット)が1つのフィールド(例えば、第4フィールド)に対応する。第1MAC CEの前述の5つのタイプのフォーマットでの特徴は組み合わされてよく、組み合わせることで生成される新しいMAC CEフォーマットも、本願の保護範囲内に入る。例えば、1つの第1MAC CEは、第4タイプの第1MAC CEに含まれ、セル内のビーム障害情報を示す2ビットフィールドと、第2タイプの第1MAC CEの第5フィールドとを含んでもよい。当該第1MAC CEフォーマットも、本願の保護範囲内に入る。
いくつかの他の実施においては、第1MAC CEは、次のフィールド:フィールド1、フィールド2、フィールド3、フィールド4、フィールド5、フィールド6、及びフィールド8のうちのいずれか1つ以上を更に含んでもよい。
フィールド1は、マルチTRPセル内でビーム障害が発生しているTRPの数を示すか、又はフィールド1は、マルチTRPセル内でビーム障害が発生しているビーム障害検出リソースグループの数を示す。
フィールド2は、マルチTRPセル内のビーム障害のビーム障害タイプを示し、ビーム障害タイプは、次の:マルチTRPセル内の単一のTRPで発生するビーム障害、マルチTRPセル内のいくつかのTRPで発生するビーム障害、又はマルチTRPセル内の全てのTRPで発生するビーム障害のうちの1つ以上を含んでよい。2つのビーム障害検出リソースグループがマルチTRPセルに対して設定されるとき、ビーム障害タイプは、代替的に、次の:第1TRPで発生するビーム障害、第2TRPで発生するビーム障害、2つのTRPで発生するビーム障害、及び2つのTRPでビーム障害が発生していないことのうちの1つ以上を含んでもよい。例えば、フィールド2は2ビットを含む。フィールド2は4つのフィールド値に対応する。各フィールド値は前述のタイプの1つに対応する。ビーム障害タイプは、代替的に、次の:第1TRPで発生するビーム障害、第2TRPで発生するビーム障害、又は2つのTRPで発生するビーム障害のうちの1つ以上を含んでもよい。フィールド2は2ビットを含み、4つのフィールド値に対応する。3つのフィールド値は、夫々、第1TRPで発生するビーム障害、第2TRPで発生するビーム障害、及び2つのTRPで発生するビーム障害を示す。
フィールド3は1つのTRPに対応する。フィールド3は、フィールド3に対応するTRPでビーム障害が発生しているかどうかを示す。代替的に、フィールド3は、1つのビーム障害検出リソースグループに対応し、フィールド3は、フィールド3に対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が検出されるかどうかを示す。前述のフィールドの1つにより、ビーム障害が発生していないことが示されるとき、当該フィールドのオクテット内の残りのフィールドは具体的な意味を有さなくてもよく、端末デバイスは、残りのフィールドを無視してもよい。M個のTRPに夫々対応するか、M個のビーム障害検出リソースグループに夫々対応するか、M個の候補ビームリソースグループに夫々対応するか、又はM個のCORESETグループに夫々対応するM個のフィールド3が存在してもよい。
フィールド4は、ビーム障害が発生しているTRPに関する情報、例えば、TRPのインデックスを示す。TRPのインデックスは、1つのビーム障害検出リソースグループのインデックス、つまり、TRPに対応するビーム障害検出リソースグループのインデックスであっても、候補ビームリソースグループのインデックス、つまり、TRPに対応する候補ビームリソースグループのインデックスであっても、又は1つのCORESETグループのインデックス、つまり、CORESETPoolIndexであってもよい。代替的に、前述のフィールド内の複数のフィールドが、ビーム障害が発生している複数のTRP、又はTRPに対応するビーム障害検出リソースグループ/候補ビームリソースグループ/CORESETグループのインデックスを示すよう、含まれてもよい。
本願のこの実施形態で、ビーム障害が発生しているTRPに関する情報のタイプは限定されない。例えば、ビーム障害が発生しているTRPに関する情報は、ビーム障害が発生しているTRPのインデックスに関する情報であってよい。TRPのインデックスは、1つのビーム障害検出リソースグループのインデックス、つまり、TRPに対応するビーム障害検出リソースグループのインデックスであってもよい。代替的に、TRPのインデックスは、1つの候補ビームリソースグループのインデックス、つまり、TRPに対応する候補ビームリソースグループのインデックスであってもよい。代替的に、TRPのインデックスは、1つのCORESETグループのインデックス、つまり、CORESETPoolIndexであってもよい。
任意に、第1MAC CEは複数のフィールド4を更に含んでもよい。例えば、第1MAC CEは3つのフィールド4を含んでもよい。第1のフィールド4は、ビーム障害が発生しているTRPに対応するビーム障害検出リソースグループのインデックスを示す。第2のフィールド4は、ビーム障害が発生しているTRPに対応する候補ビームリソースグループのインデックスを示す。第3のフィールド4は、ビーム障害が発生しているTRPに対応するCORESETグループのインデックスを示す。
フィールド5は、端末デバイスによって報告される候補ビームリソースの数を示す。
フィールド6は1つのTRPに対応し、フィールド6は、フィールド6に対応する1つのTRPに品質要件を満足する候補ビームリソースが存在するかどうかを示す。代替的に、フィールド6は1つの候補ビームリソースグループに対応し、フィールド6は、フィールド6に対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビームリソースが存在するかどうかを示す。代替的に、前述のフィールドの1つにより、品質要件を満足する候補ビームリソースがないことが示されるとき、当該フィールドのオクテット内の残りのフィールドは具体的な意味を有さず、端末デバイスは残りのフィールドを無視してもよい。M個のTRPに夫々対応するか、M個のビーム障害検出リソースグループに夫々対応するか、M個の候補ビームリソースグループに夫々対応するか、又はM個のCORESETグループに夫々対応するM個のフィールド6が存在してもよい。
フィールド7は、候補ビームリソースに関する情報を示す。M個のTRPに夫々対応するか、M個のビーム障害検出リソースグループに夫々対応するか、M個の候補ビームリソースグループに夫々対応するか、又はM個のCORESETグループに夫々対応するM個のフィールド7が存在してもよい。フィールド7の1つのフィールド値は、品質要件を満足する候補ビームリソースがないことを示すようリザーブされてもよい。例えば、フィールド7に対応する全てのビットの値が全て0又は全て1であるとき、それは、品質要件を満足する候補ビームリソースがないことを示す。他のフィールド値は、品質要件を満足する1つの候補ビームリソースに関する情報を示す。
第1MAC CEが複数のフィールド7を含むとき、複数のフィールド7によって示される複数の候補ビームリソースは、複数の候補ビームリソースグループ内のリソースとして理解されてもよいことが理解され得る。すなわち、複数の候補ビームリソースは、複数の候補ビームリソースグループと一対一の対応にある。この場合に、複数の候補ビームリソースは、複数の候補ビームリソースに対応する候補ビームリソースグループの順序(例えば、インデックス順又は設定順)で第1MAC CEにおいてソートされてもよい。候補ビームリソースに関する情報は、候補ビームリソースのインデックスであってよいがそれに限られない。
フィールド8は、1つの報告された候補ビームリソースが属するTRPを示すか、又はフィールド8は、1つの報告された候補ビームリソースが属する候補ビームリソースグループを示す。
端末デバイスが複数の候補ビームリソースを報告する必要があるとき、第1MAC CEは複数のフィールド8を含んでもよいことが理解され得る。複数のフィールド8は、複数の報告された候補ビームリソースが夫々属するTRPを示すか、又は複数のフィールド8は、複数の候補ビームリソースが夫々属する候補ビームリソースグループを示す。
ある場合に、1つのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生するとき、端末デバイスは第1MAC CEを送信し、次いで、ビーム障害は、他のビーム障害検出リソースグループでも発生する。具体的に言えば、1つのTRPのビーム障害回復が実行中であり、他のTRPでビーム障害が発生する。この場合に、端末デバイスは次の方法を使用してもよい。方法1:端末デバイスは、他のビーム障害検出リソースグループでもビーム障害が発生していることをネットワークデバイスに通知し、ビーム障害検出リソースグループに対応する候補ビームリソースに関する情報、例えば、品質要件を満足する候補ビームリソースが存在するかどうかに関する情報及び候補ビームリソースに関する特定の情報を報告するために、もう1つの第1MAC CEを送信する。方法2:端末デバイスは、2つのビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることをネットワークデバイスに通知し、2つのビーム障害検出リソースグループに対応する候補ビームリソースに関する情報、例えば、品質要件を満足する候補ビームリソースが存在するかどうかに関する情報及び候補ビームリソースに関する特定の情報を報告するために、もう1つの第1MAC CEを送信してもよい。代替的に、端末デバイスは、前のビーム障害回復プロシージャが完了する前にもう1つの第1MAC CEを送信しないことが定められてもよい。言い換えれば、端末デバイスは、他のビーム障害検出リソースグループでもビーム障害が発生していることをネットワークデバイスに通知するために、前の第1MAC CEの応答メッセージを受信した後又は前の期間、例えば、28個のシンボルに対応する期間に応答メッセージを受信した後にのみ、もう1つの第1MAC CEを送信することができる。
任意に、前述の方法1及び方法2のうちのどちらの方法が具体的に端末デバイスによって使用されるかは、条件に基づいて決定されてもよい。具体的に、第1条件が満足されるときには、方法1が使用される。第2条件が満足されるときには、第2方法が使用される。
第1条件は、次のうちの1つ又は組み合わせであってよい。
前の第1MAC CEを送信した後、端末デバイスは、対応する応答メッセージを受信している。
現在の時点から、前の第1MAC CEの応答メッセージが受信される時点までの期間は、特定の期間、例えば、28個のシンボルに対応する期間よりも短い。
第2条件は、次のうちの1つ又は組み合わせであってよい。
前の第1MAC CEを送信した後、端末デバイスは、対応する応答メッセージを受信していない。
任意に、端末デバイスがステップ530を実行した後、端末デバイスは、続くステップ540(図5に図示せず)を更に実行してもよい。
Mが1に等しく、M個のビーム障害検出リソースグループでビーム障害が検出されるとき、端末デバイスは、第2MAC CEを使用することによって、セルに対応するビーム障害回復情報を送信する。ステップ540で記載される方法は、図1に示される通信システムに適用されてもよいことが理解され得る。言い換えれば、ステップ540は、図1のネットワークデバイス110、並びに図1の端末デバイス120a及び/又は端末デバイス120bによって実行されてもよい。前述の方法はSCellにのみ適用可能であることが更に指定されてもよい。具体的に、単一のビーム障害検出リソースグループのみが設定されているセルでビーム障害検出されるとき、当該セルがSCellであるならば、ビーム障害回復情報は、第2MAC CEを使用することによって生成され、当該セルがPCellであるならば、ビーム障害回復情報は、ランダムアクセスプロセスを使用することによって生成され、或いは、当該セルがPSCellであるならば、ビーム障害回復情報は、第2MAC CEを使用することによって生成されるか、又はビーム障害回復情報は、ランダムアクセスプロセスを使用することによって生成される。
以下は、本願のこの実施形態で提供される第1タイプの第2MAC CEのフォーマットについて具体的に記載する。
第1タイプの第2MAC CEのフォーマット
第2MAC CEは1つのビットマップを含む。1つのビットマップ内の任意のビットに対応するセルの設定情報がM個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループを含み、Mが1に等しい場合に、任意のビットの値が第1値であるとき、それは、そのビットに対応するセルではビーム障害が発生していないことを示し、或いは、任意のビットの値が第2値であるとき、それは、そのビットに対応するセルでビーム障害が発生していることを示す。第1値は第2値とは異なる。例えば、第1値は0であり、第2値は1である。例えば、第1値は1であり、第2値は0である。
任意に、任意のビットに対応するセルの設定情報でビーム障害が発生しているとき、第2MAC CEは、任意のビットに対応する1つのオクテットを含む。1つのオクテットは、ACフィールド及び候補RS IDフィールドを含む。ACフィールドは、1つのオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビームリソースが存在するかどうかを示す。候補RS IDフィールドは、1つのオクテットに対応する候補ビームリソースグループ内で決定され品質要件を満足する候補ビームリソースに関する情報を示す。
任意に、1つのビットマップ内の任意のビットに対応するセルの設定情報がM個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループを含み、Mが1よりも大きい整数である場合に、ビットの値はヌルであり、端末デバイスはビットの値を無視し、そのビットを、情報を含まないリザーブされたフィールドと見なす。それは、ビットの値がデフォルトで第1値であることとしても理解されてよく、ネットワークデバイスはビットの値を他の値にセットすることができず、或いは、端末デバイスは、ビットの値を、ネットワークデバイスによってセットされたビットの値にかかわらず、第1値と見なす。第1値は、対応するセルでビーム障害が発生していないことを示す。
前述の技術的解決法では、端末デバイスは、第1タイプの第2MAC CEを使用することによって、ビーム障害が発生している単一TRPセルに対応するビーム障害回復情報を報告し得る。言い換えれば、前述の技術的解決法では、第1タイプの第2MAC CEは、ビーム障害が発生しているマルチTRPセルに対応するビーム障害回復情報を報告するためには使用されない。
本願のこの実施形態で提供される第1MAC CEに対応する第1論理チャネル識別子LCIDは、第2MAC CEに対応する第2LCIDとは異なることが理解され得る。
任意に、第2LCIDは50又は51であってよく、第1LCIDは、次の論理チャネル識別子:35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、又は47のうちのいずれか1つであってよい。
本願のこの実施形態で提供される第1タイプの第2MAC CEのフォーマットは、ビーム障害が検出される単一TRPセルに対応するビーム障害回復情報のみを報告することに適用可能であることが理解されるべきである。
タイプの第2MAC CEのフォーマットは、図4に示されるフォーマットと同じであるが、第タイプの第2MAC CEのフォーマットでのRフィールドの定義は、図4のMAC CEのフォーマットでのRフィールドの定義とは異なることが理解され得る。第タイプの第2MAC CEのフォーマットについては、図4に示されるMAC CEのフォーマットを参照されたい。
上記の説明は、ビーム障害回復報告方法について記載する。具体的に言えば、端末デバイスは、第1MAC CEを使用することによって、ビーム障害が発生しているマルチTRPセルのビーム障害回復情報を報告し、端末デバイスは、第1タイプの第2MAC CEを使用することによって、ビーム障害が発生している単一TRPセルのビーム障害回復情報を報告する。
以下は、他のビーム障害回復報告方法について記載する。具体的に言えば、端末デバイスは、第2タイプの第2MAC CEを使用することによって、ビーム障害が発生している単一TRPセル及びマルチTRPセルのビーム障害回復情報を報告する。すなわち、ビーム障害が単一TRPセルで発生しているか、それともビーム障害マルチTRPセルで発生しているのかにかかわらず、ビーム障害回復情報は、第2タイプの第2MAC CEを使用することによって報告される。
以下は、第2タイプの第2MAC CEについて記載する。端末デバイスは、第2タイプの第2MAC CEを使用することによって、ビーム障害が発生している単一TRPセル及びマルチTRPセルのビーム障害回復情報を報告し得る。
第2タイプの第2MAC CEのフォーマット
第2タイプの第2MAC CEは1つのビットマップを含む。1つのビットマップ内の1ビットは1つのセルに対応する。セルは単一TRPセル又はマルチTRPセルであってよい。ビットは、セルでビーム障害が発生しているかどうかを示す。ビットの値は0又は1である。例えば、次のように定義され得る:ビットの値が1であることは、セルでビーム障害が発生していることを示し、ビットの値が0であることは、セルでビーム障害が発生していないことを示す。代替的に、次のように定義され得る:ビットの値が0であることは、セルでビーム障害が発生していることを示し、ビットの値が1であることは、セルでビーム障害が発生していないことを示す。
ビットマップ内の1ビットに対応するセルでビーム障害が発生している場合に、第2MAC CEは1つのオクテットを含み、1つのオクテットは当該ビットに対応し、セルに対応するビーム障害回復情報を含む。1つのオクテットは1つのフィールド#1を更に含んでもよい。1つのフィールド#1は、1つのフィールド#1のオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビームリソースが存在するかどうかを報告するために使用される。1つのオクテットは1つのフィールド#2(つまり、第9フィールドの例)を更に含んでもよい。1つのフィールド#2は、1つのフィールド#2のオクテットに対応するセルに対応するビーム障害回復情報を報告するために使用される。Rフィールドは、ビーム障害が発生しているTRPの数を示す。Rフィールドはビーム障害タイプを示す。代替的に、1つのフィールド#2はリザーブされたフィールドであり、言い換えれば、フィールド#2は具体的な意味を持たない。任意に、1つのオクテットは1つのフィールド#3を更に含んでもよい。1つのフィールド#3は、1つのフィールド#3のオクテットに対応する候補ビームリソースグループ内で決定され品質要件を満足する候補ビームリソースに関する情報を報告するために使用される。記載を簡単にするために、以下では、説明のために、ACフィールドが1つのフィールド#1を表すために使用され、Rフィールドが1つのフィールド#2を表すために使用され、候補RS IDフィールドが1つのフィールド#3を表すために使用される。1つのフィールド#1、1つのフィールド#2、及び1つのフィールド#3は、他の名称によっても定義されてよいことが理解され得る。これはここで特に限定されない。
第2MAC CEのRフィールドは、Rフィールドのオクテットの2番目のビットであってよい。1つのビットマップ内の任意のビットに対応するセルの設定情報がM個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループを含み、Mが1よりも大きい整数である場合に、第2MAC CEのRフィールドの定義は、次のいずれか1つであってよい。
定義1
Rフィールドは、ビーム障害が発生しているTRPに関する情報(例えば、ビーム障害が発生しているTRPのインデックス)を示すか、Rフィールドは、ビーム障害が検出されるビーム障害検出リソースグループに関する情報を示すか、又はRフィールドは、報告された候補ビームリソースに対応する候補ビームリソースグループに関する情報を示す。
定義2
Rフィールドは、ビーム障害が発生しているTRPの数を示すか、又はRフィールドはビーム障害タイプを示す。ビーム障害タイプには、マルチTRPセル内の単一のTRPで発生するビーム障害、又はマルチTRPセル内のいくつか又は全てのTRPで発生するビーム障害がある。例えば、次のように定義され得る:R=0は、マルチTRPセル内の単一のTRPでビーム障害が発生していることを示し、R=1は、マルチTRPセル内のいくつか又は全てのTRPでビーム障害が発生していることを示す。例えば、次のように定義され得る:R=1は、マルチTRPセル内の単一のTRPでビーム障害が発生していることを示し、R=0は、マルチTRPセル内のいくつか又は全てのTRPでビーム障害が発生していることを示す。
Rフィールドが前述の定義2の方法で定義されるとき、端末デバイスは、報告された候補ビームリソースのインデックスを使用することによって、候補ビームリソースが具体的に属するTRPを決定してもよいことが理解され得る。この場合に、ネットワークデバイスは、リソースグループをまたいだ番号付け方法でセル内の候補ビームリソースグループ内の候補ビームリソースを設定する必要がある(詳細については、ステップ510を参照されたい)。
例えば、第2タイプの第2MAC CEのフォーマットは、図16の(a)に示され得る。図16の(a)において、第2タイプの第2MAC CEは、1つのビットマップと、1つのビットマップ内の任意のビットに対応する1つのオクテットとを含む。1つのビットマップは、C、C、C、C、C、C、C、及びCと夫々表される8つのビットを含む。8つのビットは、ネットワークデバイスによって1つの端末デバイスに対して設定される8つのマルチTRPセルと一対一の対応にある。ネットワークデバイスは、8つのマルチTRPセルのいずれか1つに対してM個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループを設定し、Mは1よりも大きい整数であり、任意のビットに対応するセルは、ビーム障害が発生しているマルチTRPセルである。任意のビットのオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビームリソースが存在する場合に、任意のビットのオクテットは候補RS IDフィールドを含む。任意のビットのオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビームリソースがない場合に、任意のビットのオクテットは候補RS IDフィールドを含まない。
例えば、前述の8つのビット内の最初のビットCに対応するマルチTRPセルでビーム障害が発生しており、前述の8つのビット内の2番目のビットCに対応するマルチTRPセルでビーム障害が発生しており、最初のビットCのオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビームリソースが存在し、2番目のビットCのオクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビームリソースが存在しない場合に、第2タイプの第2MAC CEのフォーマットは、図16の(b)に示されるフォーマットになる。1つのビットマップ内の任意のビットに対応するセルの設定情報がM個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループを含み、Mが1に等しい場合に、第2MAC CEのRフィールドはリザーブされたフィールドとして理解されてもよい。この場合に、Rフィールドはリザーブされ、つまり、Rフィールドは具体的な意味を持たない。
図16では、ACフィールド及びRフィールドが夫々1ビットを使用し、候補RS IDフィールドが6ビットを使用する例を使用して説明されている。いくつかの他の実施においては、前述のフィールドに使用されるビットの数は、代替的に、他の値であってもよい。これはここで特に制限されない。任意に、図16でMAC CEに含まれる異なるオクテットにおいて、同じフィールド(例えば、ACフィールド)に使用されるビットの数は異なってもよい。すなわち、図16は、一例にすぎず、本願のこの実施形態で提供される第2タイプの第2MAC CEのフォーマットに対する如何なる限定も構成するものではない。本願のこの実施形態で提供される第2タイプの第2MAC CEのフォーマットは、ビーム障害が発生しているマルチTRPセル又は単一TRPセルに対応するビーム障害回復情報を報告することに適用可能であることが理解されるべきである。第2タイプの第2MAC CEに含まれる1つのビットマップ内の任意のビットに対応するセルが単一TRPセルである場合に、任意のビットに対応するRフィールドは具体的な意味を持たないことが理解され得る。第2タイプの第2MAC CEに含まれる1つのビットマップ内の任意のビットに対応するセルがマルチTRPセルである場合に、任意のビットに対応するRフィールドは、Rフィールドのオクテットに対応するセルに対応するビーム障害回復情報を示すか、ビーム障害が発生しているTRPの数を示すか、又はビーム障害タイプを示す。
上記の説明は、2つのビーム障害回復方法について記載している。
方法1:端末デバイスは、第1MAC CEの前述のタイプのうちのいずれか1つを使用することによって、ビーム障害が発生しているマルチTRPセルのビーム障害回復情報を報告し、前述の第1タイプの第2MAC CEを使用することによって、ビーム障害が発生している単一TRPセルのビーム障害回復情報を報告する。
方法2:端末デバイスは、第2タイプの第2MAC CEを使用することによって、ビーム障害が発生している単一TRPセル及びマルチTRPセルのビーム障害回復情報を報告する。
以下は、第3のビーム障害回復報告方法について記載する。具体的に、ビーム障害
がマルチTRPセル内の単一のTRPで発生しているとき、ビーム障害回復情報は、第1MAC CEの前述のタイプのうちのいずれか1つを使用することによって報告される。ビーム障害がマルチTRPセル内の全てのTRPで発生しているか、又はビーム障害が単一TRPセルで発生しているとき、ビーム障害回復情報は、第2タイプの第2MAC CEを使用することによって報告される。
第1MAC CEのいずれかのタイプのフォーマット及び第2MAC CEのいずれかのタイプの特定のフォーマットは例に過ぎず、如何なる限定も構成するものではないことが理解され得る。例えば、第1MAC CEの任意のタイプ又は第2MAC CEの任意のタイプは、他のフィールドを更に含んでもよい。更に、各MAC CEに含まれるビットマップ内の任意のビットとオクテットとの間の対応に基づいて前述の複数のフィールド(第1フィールド、第2フィールド、第3フィールド、第4フィールド、第5フィールド、第6フィールド、第7フィールド、第8フィールド、及び第9フィールド)を組み合わせることによって取得されるMAC CEは全て、本願のこの実施形態で請求されるMAC CEのフォーマットに属することが理解されるべきである。
本願のこの実施形態で、端末デバイスは、第1MAC CEの前述のタイプのうちのいずれか1つ及び前述の第2タイプの第2MAC CEを使用することによって、ビーム障害が発生しているマルチTRPセルに対応するビーム障害回復方法を報告してよく、それにより、ビーム障害回復は、時間内にマルチTRPセルにおいて実施され得る。更に、端末デバイスは、第2MAC CEの前述のタイプのうちのいずれか1つを使用することによって、ビーム障害が発生している単一TRPセルに対応するビーム障害回復情報を報告し、それにより、ビーム障害回復は、時間内に単一TRPセルにおいて実施され得る。
上記の説明は、本願の実施形態が適用される通信システムについて、図1~図3を参照して詳細に記載しており、また、本願の実施形態で提供されるビーム障害回復方法について、図5~図16を参照して詳細に記載している。以下は、本願の実施形態で提供される通信装置について、図17~図19を参照して詳細に記載する。装置の実施形態の記載は、方法の実施形態の記載に対応することが理解されるべきである。従って、詳細に記載されない内容については、前述の方法の実施形態を参照されたい。簡潔さのために、詳細はここで再び記載されない。
上記の説明は、ネットワーク要素間のインタラクションの観点から、本願の実施形態で提供される解決法について記載しているに過ぎない。前述の機能を実装するために、送信エンドデバイス又は受信エンドデバイスなどの各ネットワーク要素は、各機能を実行するための対応するハードウェア構造及び/又はソフトウェアモジュールを含むことが理解され得る。当業者であれば、本明細書で開示されている実施形態で記載あれる例と組み合わせて、ユニット及びアルゴリズムステップが本願のハードウェアによって又はハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組み合わせによって実装され得ると気付くはずである。機能がハードウェアによって又はハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組み合わせによって実行されるかどうかは、技術的解決法の特定の用途及び設計制約に依存する。当業者は、特定の用途ごとに、記載されている機能を実装するために異なる方法を使用してもよいが、実施が本願の範囲を越えることは考えられるべきではない。
本願の実施形態で、機能モジュールへの分割は、前述の方法の例に基づいて、送信エンドデバイス又は受信エンドデバイスで実行されてもよい。例えば、各機能モジュールは、各機能に対応する分割を通じて取得されてよく、或いは、2つ以上の機能は、1つの処理モジュールに一体化されてもよい。一体化されたモジュールは、ハードウェアの形で実施されてもよく、或いは、ソフトウェア機能モジュールの形で実施されてもよい。本願の実施形態で、モジュール分割は例であり、単に論理的な機能分割であることが留意されるべきである。実際の実施中、他の分割方法が使用されてもよい。各機能モジュールが各対応する機能に基づいて分割を通じて取得される例は、説明のために以下で使用される。
図17は、本願の実施形態に係る通信装置1000の概略ブロック図である。図示されるように、通信装置1000は、通信ユニット1010及び処理ユニット1020を含み得る。通信ユニット1010は、外部と通信してもよく、処理ユニット1020は、データを処理するよう構成される。通信ユニット1010は、通信インターフェース又はトランシーバユニットとも呼ばれ得る。トランシーバユニットは、送信ユニット及び受信ユニットを含んでもよく、これらは夫々、方法の実施形態での送信ステップ及び受信ステップを実行するよう構成される。通信インターフェースは、情報を入力及び/又は出力するよう構成される。情報は、データ及び命令の少なくとも1つを含む。任意に、通信装置は、チップ又はチップシステムであってもよい。通信装置がチップ又はチップシステムであるとき、通信インターフェースは、入力/出力インターフェースであってよく、或いは、チップ又はチップシステム上の入力/出力インターフェース、インターフェース回路、出力回路、入力回路、ピン、関連回路などであってもよい。プロセッサは、代替的に、処理回路又はロジック回路であってもよい。入力及び出力は、方法の実施形態での受信及び送信に夫々対応する。
可能な設計では、通信装置1000は、前述の方法の実施形態で端末デバイスによって実行されたステップ又はプロシージャを実施してよく、例えば、端末デバイス、又は端末デバイス内に構成されたチップ、チップシステム、若しくは回路であってよい。この場合に、通信装置1000は、端末デバイスと呼ばれ得る。通信ユニット1010は、前述の方法の実施形態における端末デバイス側での送信/受信関連動作を実行するよう構成され、処理ユニット1020は、前述の方法の実施形態における端末デバイスの処理関連動作を実行するよう構成される。
可能な実施において、通信ユニット1010は、セルの設定情報を受信するよう構成される。セルの設定情報は、M個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループを含む。M個のビーム障害検出リソースグループは、M個の候補ビームリソースグループと一対一の対応にある。Mは整数である。
処理ユニット1020は、Mが1よりも大きい整数であり、M個のビーム障害検出リソースグループのうちの少なくとも1つでビーム障害が発生していることを決定するよう構成される。
任意に、通信ユニット1010は、第1媒体アクセス制御コントロールエレメントMAC CEを使用することによって、セルに対応するビーム障害回復情報を送信するよう更に構成される。
任意に、第1MAC CEは1つのビットマップを含む。
ビットマップ内の任意のビットに対応するセルの設定情報がN個のビーム障害検出リソースグループ及びN個の候補ビームリソースグループを含み、Nが0又は1であり、任意のビットの値がデフォルトで第1値である場合に、第1値は、任意のビットに対応するセルでビーム障害が発生していないことを示す。
任意に、ビットマップ内の任意のビットはM個のオクテットに対応する。
M個のオクテットは、M個のビーム障害検出リソースグループと一対一の対応にある。
M個のオクテットは、M個の候補ビームリソースグループと一対一の対応にある。
M個のオクテットは、M個の送受信ポイントTRPと一対一の対応にある。
任意に、M個のオクテットの夫々は1つの第1フィールドを含み、第1フィールドは、各オクテットに対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が検出されるかどうかを示す。
任意に、各オクテット内の残りのフィールドは、第1フィールドにより、各オクテットに対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が検出されないことが示される場合に、リザーブされる。
任意に、M個のオクテットの夫々は1つの第2フィールドを更に含む。
第2フィールドは、各オクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビームリソースが存在するかどうかを示す。
任意に、M個のオクテットの夫々は1つの第3フィールドを更に含む。
第3フィールドは、各オクテットに対応する候補ビームリソースグループ内で決定され品質要件を満足する候補ビームリソースに関する情報を示す。
任意に、ビットマップ内の任意のビットは1つ以上のオクテットに対応する。
任意に、1つ以上のオクテット内の最初のオクテットは1つの第4フィールドを含む。第4フィールドは、最初のオクテットの次のオクテットがセルに対応するビーム障害回復情報を運ぶかどうかを示すか、又は第4フィールドは、任意のビットに対応するオクテットの数を示す。
任意に、1つ以上のオクテット内の最初のオクテットは第5フィールドを更に含む。
第5フィールドは、ビーム障害が発生しているTRPに関する情報を示す。
任意に、1つ以上のオクテットの夫々は1つの第6フィールドを更に含み、第6フィールドは、各オクテットに対応するビーム障害検出リソースグループ、又は各オクテットに対応する候補ビームリソースグループを示す。
任意に、1つ以上のオクテットの夫々は1つの第7フィールドを更に含む。
第7フィールドは、各オクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースが存在するかどうかを示す。
任意に、1つ以上のオクテットの夫々は1つの第8フィールドを更に含む。
第8フィールドは、各オクテットに対応する候補ビームリソースグループ内で決定され品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースに関する情報を示す。
任意に、1つ以上のオクテットの夫々は1つの第8フィールドを更に含む。第8フィールドの値は複数のフィールド値を含む。
複数のフィールド値のうちの1つのフィールド値は、各オクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビームリソースがないことを示し、複数のフィールド値の中の、1つのフィールド値とは異なる各フィールド値は、品質要件を満足する1つの候補ビームリソースに関する情報を示す。
任意に、第1MAC CEは1つの第10フィールドを更に含む。
第10フィールドはビーム障害タイプを示す。Mが2に等しいとき、ビーム障害タイプは、M個のビーム障害検出リソースグループ内の第1ビーム障害検出リソースグループで発生するビーム障害、M個のビーム障害検出リソースグループ内の第2のビーム障害検出リソースグループで発生するビーム障害、又はM個のビーム障害検出リソースグループ内の2つのグループで発生するビーム障害を含む。
任意に、第10フィールドは2ビットを含む。
2ビットの各ビットは、M個のビーム障害検出リソースグループの1つに対応し、各ビットは、1つの対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生しているかどうかを示す。
任意に、第10フィールドにより、M個のビーム障害検出リソースグループの2つのグループでビーム障害が発生していることが示されるとき、任意のビットは2つのオクテットに対応する。
第10フィールドにより、M個のビーム障害検出リソースグループの1つでビーム障害が発生していることが示されるとき、任意のビットは1つのオクテットに対応する。
任意に、処理ユニット1020は、Mが1に等しく、M個のビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生していることを決定するよう更に構成される。
任意に、通信ユニット1010は、第2MAC CEを使用することによって、セルに対応するビーム障害回復情報を送信するよう更に構成される。
任意に、第2MAC CEは1つのビットマップを含む。
ビットマップ内の任意のビットに対応するセルの設定情報がN個のビーム障害検出リソースグループ及びN個の候補ビームリソースグループを含み、Nが1よりも大きい整数であり、任意のビットの値がデフォルトで第2値である場合に、第2値は、任意のビットに対応するセルでビーム障害が発生していないことを示す。
任意に、第1MAC CEに対応する第1論理チャネル識別子LCIDは、第2MAC CEに対応する第2LCIDとは異なる。
任意に、第2LCIDは50又は51である。
第1LCIDは、次の論理チャネル識別子:35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、又は47のうちのいずれか1つである。
図18は、本願の実施形態に係る通信装置1100の概略ブロック図である。図示されるように、通信装置1100は、通信ユニット1110及び処理ユニット1120を含み得る。通信ユニット1110は、外部と通信してもよく、処理ユニット1120は、データを処理するよう構成される。通信ユニット1110は、通信インターフェース又はトランシーバユニットとも呼ばれ得る。トランシーバユニットは、送信ユニット及び受信ユニットを含んでもよく、これらは夫々、方法の実施形態での送信ステップ及び受信ステップを実行するよう構成される。通信インターフェースは、情報を入力及び/又は出力するよう構成される。情報は、データ及び命令の少なくとも1つを含む。任意に、通信装置は、チップ又はチップシステムであってもよい。通信装置がチップ又はチップシステムであるとき、通信インターフェースは、入力/出力インターフェースであってよく、或いは、チップ又はチップシステム上の入力/出力インターフェース、インターフェース回路、出力回路、入力回路、ピン、関連回路などであってもよい。プロセッサは、代替的に、処理回路又はロジック回路であってもよい。入力及び出力は、方法の実施形態での受信及び送信に夫々対応する。
可能な設計では、通信装置1100は、前述の方法の実施形態でネットワークデバイスによって実行されたステップ又はプロシージャを実施してよく、例えば、ネットワークデバイス、又はネットワークデバイス内に構成されたチップ、チップシステム、若しくは回路であってよい。この場合に、通信装置1100は、ネットワークデバイスと呼ばれ得る。通信ユニット1110は、前述の方法の実施形態におけるネットワークデバイス側での送信/受信関連動作を実行するよう構成され、処理ユニット1120は、前述の方法の実施形態におけるネットワークデバイスの処理関連動作を実行するよう構成される。
可能な実施において、通信ユニット1110は、
セルの設定情報を送信するよう構成され、セルの設定情報は、M個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループを含む。M個のビーム障害検出リソースグループは、M個の候補ビームリソースグループと一対一の対応にある。Mは整数である。
通信ユニット1110は、
第1媒体アクセス制御コントロールエレメントMAC CEを受信するよう更に構成され、第1MAC CEはセルに対応するビーム障害回復情報を運び、第1MAC CEは、M個のビーム障害検出リソースグループのうちの少なくとも1つでビーム障害が発生しており、Mが1よりも大きい整数であるときに、端末デバイスによって送信される。
処理ユニット1120は、
第1MAC CEを使用することによって、第1ビームを第2ビームに切り替えるべきかどうかを決定するよう構成され、第1ビームは、少なくとも1つのビーム障害検出リソースグループを送信するために使用されるビームであり、第2ビームは、M個の候補ビームリソースグループ内の少なくとも1つの候補ビームリソースグループを送信するために使用されるビームであり、少なくとも1つの候補ビームリソースグループは、少なくとも1つのビーム障害検出リソースグループと一対一の対応にある。
任意に、処理ユニット1120は、
第1MAC CEを使用することによって、少なくとも1つのビーム障害検出リソースグループに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する第1候補ビームリソースが存在することを決定し、品質要件を満足する第1候補ビームリソースに関する情報を決定し、
第1ビームを第2ビームに切り替える、よう更に構成される。
任意に、通信ユニット1110は、
第2MAC CEを受信するよう更に構成され、第2MAC CEは、セルに対応するビーム障害回復情報を運び、第2MAC CEは、M個のビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生しており、Mが1に等しい整数であるときに、端末デバイスによって送信される。
処理ユニット1120は、
第2MAC CEを使用することによって、第3ビームを第4ビームに切り替えるべきかどうかを決定するよう更に構成され、第3ビームは、M個のビーム障害検出リソースグループを送信するために使用されるビームであり、第4ビームは、M個の候補ビームリソースグループを送信するために使用されるビームであり、M個のビーム障害検出リソースグループはM個の候補ビームリソースグループに対応する。
任意に、処理ユニット1120は、
第2MAC CEを使用することによって、M個のビーム障害検出リソースグループに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する第2候補ビームリソースが存在することを決定し、品質要件を満足する第2候補ビームリソースに関する情報を決定し、
ネットワークデバイスは第3ビームを第4ビームに切り替える、よう更に構成される。
任意に、第1MAC CEに対応する第1論理チャネル識別子LCIDは、第2MAC CEに対応する第2LCIDとは異なる。
任意に、第2LCIDは50又は51である。
第1LCIDは、次の論理チャネル識別子:35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、又は47のうちのいずれか1つである。
第1MAC CE及び第2MAC CEは、方法500のそれらと同じであることが理解されるべきである。従って、詳細に記載されない内容については、方法500の説明を参照されたい。
図19は、本願の実施形態に係る通信装置1200の概略ブロック図である。
図19に示されるように、通信装置1200は、プロセッサ1210、メモリ1220、及びトランシーバ1230を含む。メモリ1220はプログラムを記憶している。プロセッサ1210は、メモリ1220に記憶されているプログラムを実行するよう構成される。メモリ1220に記憶されているプログラムは、プロセッサ1210が、前述の方法の実施形態での関連する処理ステップを実行するよう構成されるように、実行され、また、メモリ1220に記憶されているプログラムは、プロセッサ1210が、前述の方法の実施形態での関連する送信及び受信ステップを実行するようにトランシーバ1230を制御するように、実行される。
実施において、通信装置1200は、端末デバイスによって前述の方法の実施形態で実行される動作を実行するよう構成される。この場合に、メモリ1220に記憶されているプログラムは、プロセッサ1210が、前述の方法の実施形態における端末デバイス側での処理ステップを実行するよう構成されるように、実行され、また、メモリ1220に記憶されているプログラムは、プロセッサ1210が、前述の方法の実施形態における端末デバイス側での受信及び送信ステップを実行するようにトランシーバ1230を制御するように、実行される。
他の実施においては、通信装置1200は、ネットワークデバイスによって前述の方法の実施形態で実行される動作を実行するよう構成される。この場合に、メモリ1220に記憶されているプログラムは、プロセッサ1210が、前述の方法の実施形態におけるネットワークデバイス側での処理ステップを実行するよう構成されるように、実行され、また、メモリ1220に記憶されているプログラムは、プロセッサ1210が、前述の方法の実施形態におけるネットワークデバイス側での受信及び送信ステップを実行するようにトランシーバ1230を制御するように、実行される。
当業者であれば、本明細書で開示されている実施形態で記載あれる例と組み合わせて、ユニット及びアルゴリズムステップが電子ハードウェアによって又はコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせによって実装され得ると気付くことができる。機能がハードウェア又はソフトウェアよって実行されるかどうかは、技術的解決法の特定の用途及び設計制約に依存する。当業者は、特定の用途ごとに、記載されている機能を実装するために異なる方法を使用してもよいが、実施が本願の範囲を越えることは考えられるべきではない。
記載の容易さ及び簡潔さのために、前述のシステム、装置、及びユニットの詳細な動作プロセスについては、前述の方法の実施形態での対応するプロセスを参照すべきかことは、当業者によって明りょうに理解され得る。詳細はここで再び記載されない。
本願で提供されるいくつかの実施形態で、開示されているシステム、装置、及び方法は他の方法で実装されてもよいことが理解されるべきである。例えば、記載されている装置の実施形態は例に過ぎない。例えば、ユニットへの分割は、単に論理的な機能分割であり、実際の実施中には他の分割であってもよい。例えば、複数のユニット及びコンポーネントが他のシステムに結合又は一体化されてもよく、或いは、いくつかの特徴は無視されても又は実行されなくてもよい。更に、表示又は議論されている相互結合又は直接結合又は通信接続は、いくつかのインターフェースを通じて実施されてもよい。装置又はユニット間の間接結合又は通信接続は、電子的な形態、機械的な形態、又は他の形態で実施されてもよい。
別個の部分として記載されているユニットは、物理的に分離していてもいなくてもよく、ユニットとして表示されている部分は、物理的なユニットであってもなくてもよく、1つの場所に位置してもよく、或いは、複数のネットワークユニット上に分布していてもよい。いくつか又は全てのユニットは、実施形態の解決法の目的を達成するために、実際の要件に基づいて選択されてもよい。
更に、本願の実施形態における機能ユニットは、1つの処理ユニットに一体化されてもよく、ユニットの夫々は、物理的に単独で存在してもよく、あるいは、2つ以上のユニットは1つのユニットに一体化されてもよい。
機能がソフトウェア機能ユニットの形で実施され、独立した製品として販売又は使用されるとき、機能はコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。そのような理解に基づいて、本願の技術的解決法は本質的に、又は従来の技術に寄与する部分、若しくは技術的解決法のいくつかは、ソフトウェア製品の形で実施されてもよい。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に記憶され、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワークデバイスなどであってよい)に、本願の実施形態で記載されている方法のステップの全て又は一部を実行するよう指示するためのいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体には、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読み出し専用メモリ(read-only memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory,RAM)、磁気ディスク、又は光ディスクなどの、プログラムコードを記憶できる如何なる媒体も含まれる。
前述の記載は、本願の具体的な実施にすぎず、本願の保護範囲を制限する意図はない。本願で開示されている技術的範囲内で当業者によって容易に考え出される如何なる変形又は置換も、本願の保護範囲に入るべきである。従って、本願の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うべきである。

Claims (67)

  1. ビーム障害回復方法であって、
    端末デバイスによってセルの設定情報を受信することであり、前記セルの前記設定情報は、M個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループを含み、前記M個のビーム障害検出リソースグループは前記M個の候補ビームリソースグループと一対一の対応にあり、Mは整数である、前記受信することと、
    Mが1よりも大きい整数であり、前記M個のビーム障害検出リソースグループのうちの少なくとも1つでビーム障害が発生するとき、前記端末デバイスによって、第1媒体アクセス制御コントロールエレメントMAC CEを使用することによって、前記セルに対応するビーム障害回復情報を送信することと
    を有する方法。
  2. 前記第1MAC CEは1つのビットマップを含み、前記ビットマップ内の1ビットは1つのセルに対応し、前記1ビットは、前記1つのセルでビーム障害が発生しているかどうかを示す、
    請求項1に記載の方法。
  3. 前記1ビットは1つ以上のオクテットに対応する、
    請求項2に記載の方法。
  4. 前記第1MAC CEは1つの第1フィールドを含み、前記第1フィールドは、前記1ビットが前記1つ以上のオクテットに対応することを示す、
    請求項3に記載の方法。
  5. 前記1つ以上のオクテット内の最初のオクテットは第2フィールドを含み、
    前記第2フィールドは、ビーム障害が発生しているビーム障害検出リソースグループに関する情報を示す、
    請求項4に記載の方法。
  6. 前記第1フィールドにより前記1ビットが1つのオクテットに対応することが示されるときに、前記第2フィールドは、前記ビーム障害が発生している前記ビーム障害検出リソースグループに関する前記情報を示す、
    請求項5に記載の方法。
  7. 前記第2フィールドは、前記第1フィールドにより前記1ビットが複数のオクテットに対応することが示されるときにリザーブされる、
    請求項5に記載の方法。
  8. 前記1つ以上のオクテットの夫々は1つの第3フィールドを更に含み、前記第3フィールドは、各オクテットに対応するビーム障害検出リソースグループ、又は各オクテットに対応する候補ビームリソースグループを示す、
    請求項3乃至7のうちいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記1つ以上のオクテットの夫々は1つの第4フィールドを更に含み、
    前記第4フィールドは、各オクテットに対応する前記候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースが存在するかどうかを示す、
    請求項3乃至8のうちいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記1つ以上のオクテットの夫々は1つの第5フィールドを更に含み、
    前記第5フィールドは、各オクテットに対応する前記候補ビームリソースグループ内で決定され前記品質要件を満足する前記候補ビーム又は候補ビームリソースに関する情報を示す、
    請求項3乃至9のうちいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記第1MAC CEに対応する論理チャネル識別子は、次の論理チャネル識別子:35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、又は47のうちのいずれか1つである、
    請求項1乃至10のうちいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記第1MAC CEは1つのビットマップを含み、
    前記ビットマップ内の任意のビットに対応するセルの設定情報がN個のビーム障害検出リソースグループ及びN個の候補ビームリソースグループを含み、Nが0又は1であり、前記任意のビットの値がデフォルトで第1値である場合に、前記第1値は、前記任意のビットに対応する前記セルでビーム障害が発生していないことを示す、
    請求項1に記載の方法。
  13. 前記ビットマップ内の前記任意のビットはM個のオクテットに対応し、
    前記M個のオクテットは、前記M個のビーム障害検出リソースグループと一対一の対応にあるか、
    前記M個のオクテットは、前記M個の候補ビームリソースグループと一対一の対応にあるか、又は
    前記M個のオクテットは、M個の送受信ポイントTRPと一対一の対応にある、
    請求項12に記載の方法。
  14. 前記M個のオクテットの夫々は1つの第1フィールドを含み、前記第1フィールドは、各オクテットに対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が検出されるかどうかを示す、
    請求項13に記載の方法。
  15. 各オクテット内の残りのフィールドは、前記第1フィールドにより、各オクテットに対応する前記ビーム障害検出リソースグループでビーム障害が検出されないことが示される場合に、リザーブされる、
    請求項14に記載の方法。
  16. 前記M個のオクテットの夫々は1つの第2フィールドを更に含み、
    前記第2フィールドは、各オクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビームリソースが存在するかどうかを示す、
    請求項13乃至15のうちいずれか一項に記載の方法。
  17. 前記M個のオクテットの夫々は1つの第3フィールドを更に含み、
    前記第3フィールドは、各オクテットに対応する前記候補ビームリソースグループ内で決定され前記品質要件を満足する前記候補ビームリソースに関する情報を示す、
    請求項13乃至16のうちいずれか一項に記載の方法。
  18. 前記ビットマップ内の前記任意のビットは1つ以上のオクテットに対応する、
    請求項12に記載の方法。
  19. 前記1つ以上のオクテット内の最初のオクテットは1つの第4フィールドを含み、
    前記第4フィールドは、前記最初のオクテットの次のオクテットが前記セルのビーム障害回復情報を運ぶかどうかを示すか、又は前記第4フィールドは、前記任意のビットに対応するオクテットの数を示す、
    請求項18に記載の方法。
  20. 前記1つ以上のオクテット内の前記最初のオクテットは第5フィールドを更に含み、
    前記第5フィールドは、ビーム障害が発生しているTRPに関する情報を示す、
    請求項18又は19に記載の方法。
  21. 前記1つ以上のオクテットの夫々は1つの第6フィールドを更に含み、前記第6フィールドは、各オクテットに対応するビーム障害検出リソースグループ、又は各オクテットに対応する候補ビームリソースグループを示す、
    請求項20に記載の方法。
  22. 前記1つ以上のオクテットの夫々は1つの第7フィールドを更に含み、
    前記第7フィールドは、各オクテットに対応する前記候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースが存在するかどうかを示す、
    請求項18乃至21のうちいずれか一項に記載の方法。
  23. 前記1つ以上のオクテットの夫々は1つの第8フィールドを更に含み、
    前記第8フィールドは、各オクテットに対応する前記候補ビームリソースグループ内で決定され前記品質要件を満足する前記候補ビーム又は候補ビームリソースに関する情報を示す、
    請求項18乃至22のうちいずれか一項に記載の方法。
  24. 前記1つ以上のオクテットの夫々は1つの第8フィールドを更に含み、前記第8フィールドの値は複数のフィールド値を有し、
    前記複数のフィールド値のうちの1つのフィールド値は、各オクテットに対応する前記候補ビームリソースグループに前記品質要件を満足する候補ビームリソースがないことを示し、前記複数のフィールド値の中の、前記1つのフィールド値とは異なる各フィールド値は、前記品質要件を満足する1つの候補ビームリソースに関する情報を示す、
    請求項18乃至22のうちいずれか一項に記載の方法。
  25. 前記第1MAC CEは1つの第10フィールドを更に含み、
    前記第10フィールドはビーム障害タイプを示し、Mが2に等しいとき、前記ビーム障害タイプは、前記M個のビーム障害検出リソースグループ内の第1ビーム障害検出リソースグループで発生するビーム障害、前記M個のビーム障害検出リソースグループ内の第2のビーム障害検出リソースグループで発生するビーム障害、又は前記M個のビーム障害検出リソースグループ内の2つのグループで発生するビーム障害を含む、
    請求項12又は18に記載の方法。
  26. 前記第10フィールドは2ビットを有し、
    前記2ビットの各ビットは、前記M個のビーム障害検出リソースグループの1つに対応し、各ビットは、1つの対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生しているかどうかを示す、
    請求項25に記載の方法。
  27. 前記第10フィールドにより、前記M個のビーム障害検出リソースグループの前記2つのグループでビーム障害が発生していることが示されるとき、前記任意のビットは2つのオクテットに対応し、又は
    前記第10フィールドにより、前記M個のビーム障害検出リソースグループの1つでビーム障害が発生していることが示されるとき、前記任意のビットは1つのオクテットに対応する、
    請求項25又は26に記載の方法。
  28. 当該方法は、
    Mが1に等しく、前記M個のビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生しているとき、前記端末デバイスによって、第2MAC CEを使用することによって、前記セルに対応する前記ビーム障害回復情報を送信することを更に有する、
    請求項1に記載の方法。
  29. 前記第2MAC CEは1つのビットマップを含み、
    前記ビットマップ内の任意のビットに対応するセルの設定情報がN個のビーム障害検出リソースグループ及びN個の候補ビームリソースグループを含み、Nが1よりも大きい整数であり、前記任意のビットの値がデフォルトで第2値である場合に、前記第2値は、前記任意のビットに対応する前記セルでビーム障害が発生していないことを示す、
    請求項28に記載の方法。
  30. 前記第1MAC CEに対応する第1論理チャネル識別子LCIDは、前記第2MAC CEに対応する第2LCIDとは異なる、
    請求項29に記載の方法。
  31. 前記第2LCIDは50又は51であり、
    前記第1LCIDは、次の論理チャネル識別子:35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、又は47のうちのいずれか1つである、
    請求項30に記載の方法。
  32. セルの設定情報を受信するよう構成される受信ユニットであり、前記セルの前記設定情報は、M個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループを含み、前記M個のビーム障害検出リソースグループは前記M個の候補ビームリソースグループと一対一の対応にあり、Mは整数である、前記受信ユニットと、
    Mが1よりも大きい整数であり、前記M個のビーム障害検出リソースグループのうちの少なくとも1つでビーム障害が発生するとき、第1媒体アクセス制御コントロールエレメントMAC CEを使用することによって、前記セルに対応するビーム障害回復情報を送信するよう構成される送信ユニットと
    を有する端末デバイス。
  33. 前記第1MAC CEは1つのビットマップを含み、前記ビットマップ内の1ビットは1つのセルに対応し、前記1ビットは、前記1つのセルでビーム障害が発生しているかどうかを示す、
    請求項32に記載の端末デバイス。
  34. 前記1ビットは1つ以上のオクテットに対応する、
    請求項33に記載の端末デバイス。
  35. 前記第1MAC CEは1つの第1フィールドを含み、前記第1フィールドは、前記1ビットが1つ以上のオクテットに対応することを示す、
    請求項33に記載の端末デバイス。
  36. 前記1つ以上のオクテット内の最初のオクテットは第2フィールドを含み、
    前記第2フィールドは、ビーム障害が発生しているビーム障害検出リソースグループに関する情報を示す、
    請求項35に記載の端末デバイス。
  37. 前記第1フィールドにより前記1ビットが1つのオクテットに対応することが示されるときに、前記第2フィールドは、前記ビーム障害が発生している前記ビーム障害検出リソースグループに関する前記情報を示す、
    請求項36に記載の端末デバイス。
  38. 前記第2フィールドは、前記第1フィールドにより前記1ビットが複数のオクテットに対応することが示されるときにリザーブされる、
    請求項36に記載の端末デバイス。
  39. 前記1つ以上のオクテットの夫々は1つの第3フィールドを更に含み、前記第3フィールドは、各オクテットに対応するビーム障害検出リソースグループ、又は各オクテットに対応する候補ビームリソースグループを示す、
    請求項34乃至38のうちいずれか一項に記載の端末デバイス。
  40. 前記1つ以上のオクテットの夫々は1つの第4フィールドを更に含み、
    前記第4フィールドは、各オクテットに対応する前記候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースが存在するかどうかを示す、
    請求項34乃至39のうちいずれか一項に記載の端末デバイス。
  41. 前記1つ以上のオクテットの夫々は1つの第5フィールドを更に含み、
    前記第5フィールドは、各オクテットに対応する前記候補ビームリソースグループ内で決定され前記品質要件を満足する前記候補ビーム又は候補ビームリソースに関する情報を示す、
    請求項34乃至40のうちいずれか一項に記載の端末デバイス。
  42. 前記第1MAC CEに対応する論理チャネル識別子は、次の論理チャネル識別子:35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、又は47のうちのいずれか1つである、
    請求項32乃至41のうちいずれか一項に記載の端末デバイス。
  43. 前記第1MAC CEは1つのビットマップを含み、
    前記ビットマップ内の任意のビットに対応するセルの設定情報がN個のビーム障害検出リソースグループ及びN個の候補ビームリソースグループを含み、Nが0又は1であり、前記任意のビットの値がデフォルトで第1値である場合に、前記第1値は、前記任意のビットに対応する前記セルでビーム障害が発生していないことを示す、
    請求項32に記載の端末デバイス。
  44. 前記ビットマップ内の前記任意のビットはM個のオクテットに対応し、
    前記M個のオクテットは、前記M個のビーム障害検出リソースグループと一対一の対応にあるか、
    前記M個のオクテットは、前記M個の候補ビームリソースグループと一対一の対応にあるか、又は
    前記M個のオクテットは、M個の送受信ポイントTRPと一対一の対応にある、
    請求項43に記載の端末デバイス。
  45. 前記M個のオクテットの夫々は1つの第1フィールドを含み、前記第1フィールドは、各オクテットに対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が検出されるかどうかを示す、
    請求項44に記載の端末デバイス。
  46. 各オクテット内の残りのフィールドは、前記第1フィールドにより、各オクテットに対応する前記ビーム障害検出リソースグループでビーム障害が検出されないことが示される場合に、リザーブされる、
    請求項45に記載の端末デバイス。
  47. 前記M個のオクテットの夫々は1つの第2フィールドを更に含み、
    前記第2フィールドは、各オクテットに対応する候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビームリソースが存在するかどうかを示す、
    請求項44乃至46のうちいずれか一項に記載の端末デバイス。
  48. 前記M個のオクテットの夫々は1つの第3フィールドを更に含み、
    前記第3フィールドは、各オクテットに対応する前記候補ビームリソースグループ内で決定され前記品質要件を満足する前記候補ビームリソースに関する情報を示す、
    請求項44乃至47のうちいずれか一項に記載の端末デバイス。
  49. 前記ビットマップ内の前記任意のビットは1つ以上のオクテットに対応する、
    請求項43に記載の端末デバイス。
  50. 前記1つ以上のオクテット内の最初のオクテットは1つの第4フィールドを含み、
    前記第4フィールドは、前記最初のオクテットの次のオクテットが前記セルのビーム障害回復情報を運ぶかどうかを示すか、又は前記第4フィールドは、前記任意のビットに対応するオクテットの数を示す、
    請求項49に記載の端末デバイス。
  51. 前記1つ以上のオクテット内の前記最初のオクテットは第5フィールドを更に含み、
    前記第5フィールドは、ビーム障害が発生しているTRPに関する情報を示す、
    請求項49又は50に記載の端末デバイス。
  52. 前記1つ以上のオクテットの夫々は1つの第6フィールドを更に含み、前記第6フィールドは、各オクテットに対応するビーム障害検出リソースグループ、又は各オクテットに対応する候補ビームリソースグループを示す、
    請求項51に記載の端末デバイス。
  53. 前記1つ以上のオクテットの夫々は1つの第7フィールドを更に含み、
    前記第7フィールドは、各オクテットに対応する前記候補ビームリソースグループに品質要件を満足する候補ビーム又は候補ビームリソースが存在するかどうかを示す、
    請求項49乃至52のうちいずれか一項に記載の端末デバイス。
  54. 前記1つ以上のオクテットの夫々は1つの第8フィールドを更に含み、
    前記第8フィールドは、各オクテットに対応する前記候補ビームリソースグループ内で決定され前記品質要件を満足する前記候補ビーム又は候補ビームリソースに関する情報を示す、
    請求項49乃至53のうちいずれか一項に記載の端末デバイス。
  55. 前記1つ以上のオクテットの夫々は1つの第8フィールドを更に含み、前記第8フィールドの値は複数のフィールド値を有し、
    前記複数のフィールド値のうちの1つのフィールド値は、各オクテットに対応する前記候補ビームリソースグループに前記品質要件を満足する候補ビームリソースがないことを示し、前記複数のフィールド値の中の、前記1つのフィールド値とは異なる各フィールド値は、前記品質要件を満足する1つの候補ビームリソースに関する情報を示す、
    請求項49乃至53のうちいずれか一項に記載の端末デバイス。
  56. 前記第1MAC CEは1つの第10フィールドを更に含み、
    前記第10フィールドはビーム障害タイプを示し、Mが2に等しいとき、前記ビーム障害タイプは、前記M個のビーム障害検出リソースグループ内の第1ビーム障害検出リソースグループで発生するビーム障害、前記M個のビーム障害検出リソースグループ内の第2のビーム障害検出リソースグループで発生するビーム障害、又は前記M個のビーム障害検出リソースグループ内の2つのグループで発生するビーム障害を含む、
    請求項43又は49に記載の端末デバイス。
  57. 前記第10フィールドは2ビットを有し、
    前記2ビットの各ビットは、前記M個のビーム障害検出リソースグループの1つに対応し、各ビットは、1つの対応するビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生しているかどうかを示す、
    請求項56に記載の端末デバイス。
  58. 前記第10フィールドにより、前記M個のビーム障害検出リソースグループの前記2つのグループでビーム障害が発生していることが示されるとき、前記任意のビットは2つのオクテットに対応し、又は
    前記第10フィールドにより、前記M個のビーム障害検出リソースグループの1つでビーム障害が発生していることが示されるとき、前記任意のビットは1つのオクテットに対応する、
    請求項56又は57に記載の端末デバイス。
  59. 前記送信ユニットは、Mが1に等しく、前記M個のビーム障害検出リソースグループでビーム障害が発生しているとき、第2MAC CEを使用することによって、前記セルに対応する前記ビーム障害回復情報を送信するよう更に構成される、
    請求項32に記載の端末デバイス。
  60. 前記第2MAC CEは1つのビットマップを含み、
    前記ビットマップ内の任意のビットに対応するセルの設定情報がN個のビーム障害検出リソースグループ及びN個の候補ビームリソースグループを含み、Nが1よりも大きい整数であり、前記任意のビットの値がデフォルトで第2値である場合に、前記第2値は、前記任意のビットに対応する前記セルでビーム障害が発生していないことを示す、
    請求項59に記載の端末デバイス。
  61. 前記第1MAC CEに対応する第1論理チャネル識別子LCIDは、前記第2MAC CEに対応する第2LCIDとは異なる、
    請求項60に記載の端末デバイス。
  62. 前記第2LCIDは50又は51であり、
    前記第1LCIDは、次の論理チャネル識別子:35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、又は47のうちのいずれか1つである、
    請求項61に記載の端末デバイス。
  63. 少なくとも1つのプロセッサ及び通信インターフェースを有する通信装置であって、
    前記少なくとも1つのプロセッサは、当該通信装置が請求項1乃至31のうちいずれか一項に記載の方法を実行するように、コンピュータプログラム又は命令を実行するよう構成される、
    通信装置。
  64. 当該装置は少なくとも1つのメモリを更に有し、前記少なくとも1つのメモリは前記少なくとも1つのプロセッサへ結合され、前記コンピュータプログラム又は命令は前記少なくとも1つのメモリに記憶されている、
    請求項63に記載の通信装置。
  65. ネットワークデバイス及び端末デバイスを有し、
    前記ネットワークデバイスは、セルの設定情報を送信するよう構成され、前記セルの前記設定情報は、M個のビーム障害検出リソースグループ及びM個の候補ビームリソースグループを含み、前記M個のビーム障害検出リソースグループは前記M個の候補ビームリソースグループと一対一の対応にあり、Mは整数であり、
    前記端末デバイスは、前記セルの前記設定情報を受信するよう構成され、
    前記端末デバイスは、Mが1よりも大きい整数であり、前記M個のビーム障害検出リソースグループの少なくとも1つでビーム障害が発生しているときに、第1媒体アクセス制御コントロールエレメントMAC CEを使用することによって、前記セルに対応するビーム障害回復情報を送信するよう更に構成される、
    通信システム。
  66. コンピュータ命令を記憶するよう構成され、
    前記コンピュータ命令が実行されると、請求項1乃至31のうちいずれか一項に記載の方法が実施される、
    コンピュータ可読記憶媒体。
  67. プロセッサ及びインターフェースを有し、メモリから該メモリに記憶されているコンピュータプログラムを呼び出し、該コンピュータプログラムを実行して、請求項1乃至31のうちいずれか一項に記載の方法を実行するよう構成されるチップ。
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