JP2024510825A - 足の位置異常を矯正するための、スイベルジョイントを持つ足装具 - Google Patents

足の位置異常を矯正するための、スイベルジョイントを持つ足装具 Download PDF

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Abstract

【解決手段】足の位置異常矯正するための、特に外反母趾を治療するための足装具(10)は、つま先(12)に固定されるように構成されたつま先スプリント(16)と、足の中足骨領域に締結されるように構成された中足骨スプリント(17)とを備え、つま先スプリント(16)および中足骨スプリント(17)は、スイベルジョイントを介して互いに枢動可能に接続され、足装具(10)が足に適切に締結された固定状態において、足装具(10)は、つま先スプリント(16)を介してつま先(12)に第1矯正力(F1)を作用させると共に第1矯正力(F1)とは反対方向にスイベルジョイント(22)を介した中足骨趾骨間の関節(14)に第2矯正力(F2)を作用させるように構成され、スイベルジョイント(22)には、凹部(44)が設けられ、凹部(44)は、スイベルジョイント(22)のスイベル軸(S)に沿って延在すると共に足に固定される固定状態において、中足骨趾骨間の関節(14)の側方突出部(46)が凹部(44)に受容されるように設計される。【選択図】図2

Description

本発明は、足の位置異常を矯正するための、特に外反母趾を治療するための足装具に関する。
患者の中足骨および前足の領域(エリア)における病的な位置異常は、遺伝的素因、不適当な(間違った)履物を着用すること、特にきつすぎる靴若しくはヒールの高い靴(ハイヒール)、または中足骨領域における結合組織の不安定性の結果として足の縦及び横アーチを扁平化することといった、様々な原因を有することがある。特に、中足趾節関節における足の親指(母趾)の位置異常は、外反母趾としても知られおり、変わることなく増加する症例数に起因して重要になっていく。
外反母趾は、筋肉の牽引によって足の内側の方向に足の親指(母趾)の中足骨趾骨間の関節(中足指節関節)が引かれていることから出現する。これは、中足趾節関節におけるボール状の突起として第1中足骨を母趾の内側から突起させて、これは偽外骨腫症と呼ばれる。医学文献では、ボール状の突起は、中足趾節関節のエリアの突起として、または
腱膜瘤のエリアに生じる腫脹としても記載されており、外反母趾が進行するにつれて、突起した趾球(つま先ボール)の痛みを伴う感染症に至ることがある。また、しばしば、外反母趾を、腱の牽引の長さおよび方向における変化が伴っており、これは時間の経過とともに変形をさらに悪化させることがある。結果として、親指(母趾)の中足趾節関節の関節症が発症し、これは、進行した段階において外科的に処置されなければならない。
疾病過程を止める、または疾病過程に対抗するために、外科的処置に加えて、保存療法の使用が知られている。例えば、テープ帯具または装具の使用が、静止位置(安静位)において足を治療することで知られている。治療期間中に足の安静位が必要となることに起因して、これらは主に夜間に使用される。
さらにまた、副子付きの足親指がその屈曲-伸展方向に沿って動くことを、足に固定された状態で、可能にする装具が知られている。例えば、DE 10240121 B4は、矯正されるべきつま先の屈曲-伸展運動軸の周りに関節でつながれるヒンジ付き副木(副子、スプリント)の形態の整形外科装置を開示する。この目的のために、ヒンジ式屈曲副木には、足の内側によりかかるジョイントと、足の内側に沿ってジョイントから延びる2つの屈曲脚とが設けられる。ヒンジ付き屈曲副木を足に固定するために、第1屈曲脚が第1包帯を介してつま先(足指)に固定されると共に、第2屈曲脚が第2包帯を介して中足骨に固定される。
既知の先行技術から出発して、本発明の目的は、位置異常を矯正すること、特に外反母趾を治療すること、のための改良された足装具を提供することであり、これは、特に効果的な治療処置を確実にし、同時にコンパクトな設計を有すると共に良好な履き心地である。
この目的は、独立請求項の特徴を持つ足装具によって解決される。好ましい実施形態は、従属請求項、本明細書、および図面において明らかにされる。
これに従って、足装具は、足の位置異常を矯正すること、特に外反母趾を治療しまたは予防すること、のために提供される。足装具は、つま先に固定されるように構成されたつま先スプリントと、足の中骨足の領域に固定されるように構成された中骨足スプリントを備え、これらは、スイベルジョイントによって互いに対して枢動可能に接続される。足装具は、足装具が足に適切に固定される締結状態において、つま先スプリントを介してつま先に第1矯正力を加えると共に、第1矯正力とは反対方向にスイベルジョイントを介して中足骨趾骨間の関節に第2矯正力を加えるように構成される。スイベルジョイントには、凹部(リセス)が設けられ、凹部は、スイベルジョイントのスイベル軸又は枢動軸(ピボット軸)に沿って延在すると共に、足に固定された状態で、足骨趾骨間の関節の横方向または横向きの突出セクション(突出部)が凹部内に受容されるように設計される。
提案された足装具では、足指(つま先)に加えられる第1矯正力に加えて、第2矯正力が、スイベルジョイントを介して足骨趾骨間の関節に加えられる。そうすることによって、特に効果的な治療効果が達成され得る。これは、足装具の提案された設計が、同時に足指(つま先)の外反位および足骨趾骨間の関節の内反位に治療効果を有する可能性があるためである。これ故に、足の位置異常の症状および原因を同時に治療することができる。足に作用する矯正力および関連する治療効果は、足装具の関連付けられる構成要素に関して以下でより詳細に説明される。
本発明の文脈において、足骨趾骨間の関節の側方に突出するセクション(突出部)は、敏感であり、特に外反母指で起こり得るようなに偽外骨腫(偽エキソスタシス)の存在下において、特に圧力に敏感であることが見出された。これらの状況を考慮するために、提案された足装具には、スイベルジョイントが装備されており、スイベルジョイントには、足装具が装着されたときに足骨趾骨間の関節の側方に突出するセクション(突出部)を少なくとも部分的に受容する凹部が設けられている。この構成によって、足装具が足骨趾骨間の関節の側方に突出するセクション(突出部)の遠位端に接触すること、および、その上に直接力を及ぼすことが防止される。これ故に、足骨趾骨間の関節の側方に突出するセクション(突出部)に接触すると共にこれに直接に力を加える既知の装具と比較して、足骨趾骨間の関節の敏感部分(セクション)に加えられる負荷は、提案された足装具の使用中に低減されることができる。換言すれば、スイベルジョイントの構造的構成は、提案される足装具が、圧力に敏感な足の領域に力を加えることを低減しまたは回避することを可能にする。
さらに、提案されたスイベルジョイントの構成は、足装具を特に足の近くに保つことを可能にする。また、足幅方向への延在も小さくできる。これは、特に、足装具の固定状態において、その着用者の足骨趾骨間の関節に対して側方に配置される、足装具のいくつかのセクション(部分)に当てはまる。これに従って、提案されたスイベルジョイントは、足装具のコンパクトな設計に寄与し得る。提案された足装具をこれまでの履物類において着用することは、このため、既知の装置と比較して、特にこのようにして達成されたコンパクトな設計のため、患者にとって著しくより快適であり得る。
提案された足装具は、病的な足の位置異常、特につま先(足趾)および/またはその中足骨趾骨間の関節の位置異常を治療すること、対抗すること、および/または予防することのために意図されまた構成される。特に、足装具は、外反母趾を予防することまたは治療することのために使用されることができ、しかし、この適用に限定されない。これに従って、足装具は、患者の足に固定されように、および足に固定された状態で、足に、特につま先(足指)および/または足骨趾骨間の関節に、治療的に作用するように意図されると共に構成される。
本開示では、「足に適切に固定された状態」という用語は、本明細書では「締結(固定)状態」として参照されるものあって、足装具が患者の足に適切に固定されると共にこれに従って位置異常を矯正することまたは防止することのための所望の治療効果をもたらす状態を指し示す。足装具は、患者の左足または右足のために足を対象にして設計されることがある。言い換えれば、足装具は、患者の左足または右足のいずれかに使用するよう意図されると共に設計されることができる。左足用に意図された足装具は、患者の右足用に意図された足装具に対してミラー対称的であることができる。
提案された足装具は、締結状態において、足に矯正力を加えるように設計される。本開示において、「矯正力」という用語は、治療されるべき足に対する治療効果を有する力を指す。特に、矯正力は、所望の治療効果を達成するために、位置異常によって影響を受けた足の部分を、解剖学的に正しい位置または意図された位置内にまたはその位置に向けて位置させる。
提案される足装具は、患者の足に固定された状態で、つま先スプリントおよびスイベルジョイントによって、治療されるべき足に少なくとも第1矯正力および第2矯正力を作用させ、特に、直接に作用させる、ように構成される。この設計によって、提案された足装具は、既知の装置から実質的に異なり、既知の装置は、意図してまたは意図せずに、中足骨趾骨間の関節および、それに関連付けられた、または外力から、特に装置を通して足に作用する力から、位置異常によって引き起こされる病的な偽骨形成の母趾球(足指球、ボール)を保護する。以下に記載されるように、本発明の文脈において、つま先に作用する第1矯正力に加えて、スイベルジョイントによって中足骨趾骨間の関節に作用する第2矯正力も足装具が及ぼす場合、特に有効な治療効果が達成され得ることが見出された。足に加えられる矯正力の結果としての相互作用は、外反母趾の治療において特に有益であり得る。
以下において、つま先スプリントに関連して、単純化のために足のつま先として一般に参照されるものは、好ましくは、治療されるべき足の親指を意味する。しかしながら、足装具は、この用途に限定されず、「つま先」という用語は、例えば、小指にも関連し得る。これに従って、スイベルジョイントに関連して、中足骨趾骨間の関節として一般に参照されるものは、好ましくは親指の中足骨趾骨間の関節を意味する。しかし、足装具はこの適用に限定されない。あるいは、中足骨趾骨間の関節という用語は、例えば小指(小趾)の中足趾節関節を指すこともある。
本開示では、足装具を指定するために、特に治療対象の足に関しては、解剖学において一般的であるように、患者の身体の正中線または正中線に近い面(内側面)に向き付けられる基準系が用いられる。これ故に、締結状態における提案された足装具の各構成要素の位置および向き(方向)は、足装具に受容された足に対して示され得る。これに従って、用語「正中線に近い、又は内側の」(medial)は、装着者の身体の内側面に向けて指す(point)足装具の方向または側を参照する。解剖学において、「内側面」という用語は、「正中矢状面」としても知られており、一般に、身体を2つの対称部分に分割する解剖学的平面を指す。これに従って、足装具を記載する場合、「内側方向に」という用語は、治療されるべき患者の足から患者の他の足に向けて指す方向を意味する。この意味において、用語「横の」は、装着者の身体の内側面から離れるように指し示す足装具の側および方向を指す。これに従って、装着者の一方の足に固定される足装具を説明するとき、「横の」という用語は、着用者の他方の足から離れて向く方向を意味する。
治療されるべき足の中足骨趾骨間の関節と相互作用するために、つまり、第2矯正力を及ぼすために、装具には、スイベルジョイントが設けられ、スイベルジョイントは、特に中空トラニオンスイベルジョイントまたはハブ無し(ハブレス)ジョイントの形状において提供される。本開示において、用語「スイベルジョイント」はジョイントを指し、このジョイントを介して2つの構成要素が回転可能に取り付けられ、ここで、2つの構成要素は互いに枢動可能であると共に係合されることができる。本開示の文脈において、用語「中空トラニオンスイベルジョイント」は、ハブ無し(ハブレス)ジョイントとしても参照されるものであって、ジョイントに関連しており、このジョイントには、そのスイベル軸に沿って、凹部を形成する中空形状が少なくとも部分的に設けられており、つまり中空部である。換言すれば、スイベルジョイントを形成する部品は、スイベルジョイントにはスイベル軸の周りにおよびスイベル軸に沿って凹部または貫通孔が設けられるように、スイベル軸に沿って中空に設けられている。
スイベルジョイントは、スイベル軸の回りに互いに枢動可能であると共にスイベルジョイントにおいて互いに対して案内される構成要素を備えることができる。これらの構成要素を案内するように設けられる領域は、ベアリング点および/またはベアリング面、特に接触面および/または摺動面によって設けられ得るものであり、好ましくは、スイベル軸の回りに円周方向に配置されると共に、そこから離間される。
スイベルジョイントの構成要素を案内するために設けられた領域は、案内半径だけ、スイベル軸から距離をおいて、すなわち、スイベル軸から間隔をおいて離れたところに配置されてもよい。案内半径は、特に、スイベル軸の周りでスイベルジョイントの構成要素を案内するために設けられた領域の平均半径を示してもよい。案内半径は、スイベルジョイントの外側半径の領域内に存在することができ、ここで、外側半径は、スイベルジョイントの径方向への延在の長さを記載している。案内半径は、スイベルジョイントの外側半径の少なくとも70%であってもよい。特に、案内半径は、スイベルジョイントの外側半径の少なくとも80%又は少なくとも90%であることができる。
スイベルジョイントは、リングジョイントの形状において設けられてもよく、リングジョイントでは、スイベルジョイントの構成要素間の案内面又は複数の案内面は、互いに枢動可能に搭載されたものであって、スイベルジョイントのジョイント軸又はスイベル軸の周りにリング状に配置される。このように、スイベルジョイントは、曲げ力および曲げモーメントに関して特に堅牢であることができる。結果として、スイベルジョイントは、高い力およびモーメントを伝達することができると共に、それらを治療される足に適用することができる一方で、同時に、足装具のコンパクトな設計を維持する。
凹部は、少なくとも1つの側で開いている凹部の形状において提供されてもよい。締結状態では、凹部は、足の方向に開くことができる。あるいは、凹部は、貫通孔の形状において、特にスイベル軸に沿って延在する貫通孔の形状において設けられてもよい。言い換えれば、凹部は、スイベルジョイントの幅または厚さの全体に沿って延在してもよい。本開示の文脈において、スイベルジョイントの「幅」および「厚さ」の用語は、スイベル軸に沿ったスイベルジョイントの延在部を指す。スイベルジョイントは、1.0cm又は0.6cmの幅、特に最大幅を有することができる。
足装具は、締結状態において、中足骨趾骨間の関節の側方向に突出する部分(セクション)が、スイベルジョイントの最大幅の少なくとも50%、または少なくとも70%、または少なくとも80%に沿って延びるように設けられてもよい。さらにまた、足装具は、固定状態において、中足骨趾骨間の関節の側方向に突出する部分(セクション)が、スイベル軸に沿って、凹部(リセス)を通って、特に貫通孔を通って突出しまたは実質的に突出するように設けられてもよい。このように、足装具は、足に特に近接して保たれることができる。
スイベルジョイントは、側壁を備えることができ、側壁は、凹部(リセス)を区切り(delimit)または制限すると共にスイベル軸の周りに円周方向に配置される。側壁は、1mm又は2mm又は5mmの最小曲率半径を有することができる。言い換えれば、スイベルジョイントは、いずれの点におけるまたはいずれの部分(セクション)における側壁が、最小曲率半径未満である曲率半径を有することがないように設計されてもよい。曲率半径の逆数は側壁の曲率に、特に凹部(リセス)に面する側壁の内面の曲率に対応する。このように、足装具を装着するときに患者の足への圧力ピークを防ぐために、中足骨趾骨間の関節の側方に突出する部分(セクション)に隣接するスイベルジョイントの領域には鋭利なエッジが設けられていないことを確保してもよい。
凹部(リセス)は、最小の直径、少なくとも1.5cm、少なくとも2.0cm、または少なくとも2.5cmの最小の直径を、特にスイベル軸に横断する方向に沿ってまたはスイベル軸の周りにおいて有することができる。例えば、凹部(リセス)は、少なくとも1.5cmまたは少なくとも2.0cmまたは少なくとも2.5cmの最小直径を持つ円形または楕円形をスイベル軸に沿った断面において有してもよい。例えば、直径は、3.0cmまたは実質的に3.0cmであってもよい。
凹部(リセス)の形状、特にその断面形状および直径は、治療されるべき足に、特に中足骨趾骨間の関節の側方向に突出する部分(セクション)の形状に適合されてもよい。これは、使用者群に特有の整形外科的分類または生理学的分類に基づいて行われることができる。例えば、足装具は、このように、異なるサイズの足を持つ使用者群、および/または異なるサイズの中足骨趾骨間の関節の側方に突出する部分(セクション)、特に偽外骨腫を持つ使用者群のために提供されることができる。
上述のように、つま先スプリントおよび中足骨スプリントは、スイベルジョイントによって互いに対して枢動可能に連結される。この構成によって、足装具を装着したときに、提案された足装具により副子固定された足指を、その屈曲‐伸展運動方向に沿って中足骨に対して移動させることが可能になる。言い換えれば、足装具、これ故にスイベルジョイントユニットは、締結状態において、処置されるべきつま先が、屈曲-伸展方向において中足骨趾骨間の関節に対して移動可能であるように構成され得る。これに従って、スイベルジョイントは、締結状態において、スイベルジョイントのスイベル軸が、中足骨趾骨間の関節のベース関節軸に平行または実質的に平行であり、特に中足骨趾骨間の関節の屈曲-伸展運動軸に平行または実質的に平行である、ように提供され得ると共に構成され得る。より具体的には、スイベルジョイントのスイベル軸は、中足指節関節のベースジョイント軸と、特に屈曲-伸展運動軸と一致する、すなわち、整合される、または実質的に一致することができる。代替的に又は追加的に、スイベルジョイントのスイベル軸は、第1矯正力及び/又は第2矯正力に対して平行又は実質的に平行に配置されてもよい。
さらにまた、スイベルジョイントは、足に第1矯正力および/または第2矯正力を加えるために、つま先スプリントと中足骨スプリントとの間において剪断力および/または曲げ力を伝達するように構成されてもよい。換言すれば、足装具のスイベルジョイントは、締結状態において、矯正力、特にせん断力または曲げ力に平行な力を伝達して第1矯正力および/または第2矯正力を生成するように構成されてもよい。そうするために、スイベルジョイントは、スイベルジョイントのスイベル軸の方向に中足骨スプリントとつま先スプリントとの間において力を伝達するように設けられてもよい。特に、スイベルジョイントは、屈曲力が、足装具の長手方向延長部に沿って中足骨スプリントとつま先スプリントとの間で伝達されるように提供されてもよく、長手方向延長部は、中足骨スプリントからスイベルジョイントを介してつま先スプリントまで延在すると共に、これ故に足装具が足に固定されるときに足の長手方向の方向に本質的に等しくなる。曲げ力は、内側-外側方向および/または外側-内側方向に及んでもよい。このようにスプリントに沿って伝達された力は、足装具によって足に加えられるべき矯正力を誘起することができる。
このように、提案された足装具は、足装具がその自然な歩行運動において足を支持すると共に、同時に、足装具が足に治療効果を有するように、運動の十分な自由度を副子固定された足指に提供する。これにより、提案された足装具を患者の日常生活で使用することが可能となり、患者の足装具を着用する意欲を高めると共に、これ故に治療的処理の受け入れおよび達成を増加させる。
スイベルジョイントは、足装具の締結状態において、つま先スプリントと中足骨スプリントとの間の相対的な枢動(旋回)運動が、スイベル軸に対して斜めまたは直角に配置された軸の回りに動けなくされるように設計されてもよい。スイベルジョイントは、相対的な枢動運動がスイベル軸の回りのみで許されるように設計されることができる。言い換えると、スイベルジョイントは、スイベル軸の回りの枢動運動が解除され、一方で、スイベル軸に対して斜めまたは垂直な軸を中心とする枢動運動が遮断される、ように構造的に設けられてもよい。このように、スイベルジョイントの簡単かつコンパクトな設計が提供され得る。
好ましくは、足装具は、締結状態において、スイベルジョイントが足の側部に配置されるように配置される。特に、締結状態において、スイベルジョイントは、足の内側に配置されてもよい。換言すれば、締結状態では、スイベルジョイントは、足の内側、すなわち、足上において内側に配置されてもよく、ここで、特につま先スプリントおよび中足骨スプリントは、内側に配置されてもよい。
スイベルジョイントは、つま先スプリントおよび中足骨スプリントの領域を構造的に係合することによって構成されまたは形成されていてもよい。具体的には、スイベルジョイントは、つま先スプリントおよび中足骨スプリントの端部領域を構造的に係合することによって構成されまたは形成されていてもよい。スイベルジョイントは、少なくとも部分的には、つま先スプリントおよび中足骨スプリントの係合された領域によって提供されてもよく、または全体的につま先スプリントおよび中足骨スプリントの係合された領域によって構成されてもよい。スイベルジョイントを形成するつま先スプリントおよび/または中足骨スプリントのセクション(部分)は、つま先スプリントおよび/または中足骨スプリントの一体部分であってもよい。このように、足装具の単純な設計は、少数の構成要素を用いることによって、保証されることができる。
更なる伸展では、スイベルジョイントは、つま先スプリントに結合された第1ジョイント要素、および対応して設計された第2ジョイント要素を含むことができ、第1ジョイント要素は、特にそれに一体的に結合されまたは接着により接合され、第2ジョイント要素は、第1ジョイント要素に係合されると共にボールセグメントに結合され、特に一体的に接続されまたは接着により接合される。第1ジョイント要素および第2ジョイント要素は、スイベル軸に沿って、特にピボット軸に沿った第1方向および反対の第2方向に、および/またはスイベルジョイントのスイベル軸に対して横方向に、形状を合わせたはめ合わせにより係合され得る。
スイベルジョイントは、締結状態で、第2ジョイント要素が足と第1ジョイント要素との間に配置されるように設計されてもよい。このように、副木(スプリント)固定されたつま先の屈曲運動中に、足に接して当たるスイベルジョイントのセクション(部分)が、中足骨趾骨間の関節の側方に突出する部分(セクション)に対して枢動されることを防止することができる。これは、足装具の装着の心地よさを増加させ得る。
第2ジョイント要素は、第1ジョイント要素によって形成されたジョイントリングのスイベル軸の回りの移動を案内するスイベルジョイントのジョイントピンを形造ることができる。あるいは、第1ジョイント要素がジョイントピンを形成し、第2ジョイント要素がジョイントリングを形成してもよい。ジョイントピンは、好ましくは、中空ピンの形状において設けられ、中空ピンの中空部分(中空セクション)が凹部(リセス)を構成する。ジョイントリングおよびジョイントピンは、それらが、スイベル軸に沿って、特に第1方向におよびスイベル軸に沿って反対の第2方向に、形を合わせはめ合わせて係合されるように係合されると共に設計されてもよい。
ジョイントピンは、幾何学的設計に見なされるものとして、ジョイントリングの形状に適合させてもよい。ジョイントリングは、第1案内面を備えてもよく、第1案内面は、ジョイントピンの第2案内面に対応して形成され得る。第1案内面および第2案内面は、特に摺動面および軸受面を構成するものであり、また互いに、特に実質的にクリアランスなしでまたは所定のクリアランスを伴って、係合され得る。枢動運動中に、第1案内面及び第2案内面を、互いに相対的に移動させ得る。
ジョイントリングの第1案内面は、径方向内向きに向き付けられた面、すなわちスイベル軸に面する面であってもよく、またはそれを含んでもよい。第1案内面は、スイベル軸の回りに周方向に延びていてよく、スイベル軸の回りに環状に配置されていてよい。
ジョイントピンの第2案内面は、径方向に外側に向き付けられた面であってもよく、または面を備えてもよく、この面は、特にジョイントピンの側方面を構成し得る。第2案内面は、スイベル軸の回りに周方向に延びていてよく、スイベル軸の回りに環状に配置されてもよい。
さらに、ジョイントピンは、遠位端および/または近位端において放射状の周方向の肩部(ショルダー、肩)を備えてもよく、ここで、肩部(放射状肩)は、特にスナップホックによって、スイベル軸の方向にジョイントリングとジョイントピンとの間に固定する接続(形合わせによるはめ合せ接続部)またはアンダーカット固定(アンダーカット固定部)を提供する。実質的に平坦な(薄い厚みの)外側輪郭または外面を足装具の内側外面に提供するために、この肩部は、ジョイントリング上において、対応して設計されたレセプタクルまたは凹部に受容されてもよい。代替的に又は追加的に、別個のロックリングが設けられることができ、ロックリングは、対応して設計された溝にジョイントリング又はジョイントピンのところで挿入されることができる。この肩部は、スイベルジョイントの軸方向においてジョイントリングに重なり、また特にジョイントリングの回りに係合するような様式で、スイベル軸に沿って延びていてもよい。これの配置によって、被施術の足が受容溝またはジョイントリングに接触することを防止することができ、それによって患者の快適性を増加させる。
第1案内面および第2案内面は、少なくとも1つの軸方向に区切る側面、例えば2つの対向する側面を備えて、スイベル軸に沿って形を合わせはめ合わせ接続を提供することができる。この配置によって、スイベルジョイントのスイベル軸の方向の力、特に曲げ力を構成部品間で伝達されることができる。
一構成によれば、ジョイントピン、特に第2ジョイント要素、またはジョイントリングには、受容溝が設けられることができ、受容溝は、スイベル軸の周りに周方向に配置されると共に径方向、つまりスイベル軸の向けて延在する。受容溝は、スイベル軸に沿った軸方向において、区切られてもよく、特に側方に区切られてもよい。受容溝の内面は、接触および摺動の面、すなわち第1案内面または第2案内面を構成することができる。言い換えると、受容溝は、スイベル軸に沿った縦断面において、実質的にU字形の接触または摺動の面を形成することができる。対応して設計された案内面は、受容溝に対応して設計された接続リングのところに設けられることができる。接続リングは、受容溝内において案内されるようにしてもよく、またスイベル軸の回りに周方向に受容溝に対して回動されるようにしてもよい。接続リングと受容溝との係合状態においては、接続リングは、スイベル軸の軸方向において第1ジョイント要素と第2ジョイント要素とが互いに嵌め合わせで接続されるように、受容溝に配置されている。
換言すれば、ジョイントピンには、受容溝が設けられてもよく、受容溝では、ジョイントリングの対応して設計された接続リングが案内される。あるいは、ジョイントリングには、受容溝が設けられてもよく、受容溝では、ジョイントピンの対応して設計された接続リングが案内される。
さらに、足装具は、つま先スプリントを含む。つま先スプリントは、固定された状態においてつま先とつま先スプリントとの間に力伝達結合を提供するために、予め規定された位置において足のつま先との係合になるように構成されると共に意図され得る。これに従って、締結状態においては、つま先スプリントは所望の位置に保持される。つま先スプリントは、足に固定されるとき、第1矯正力をつま先に加えることをさらに意図される。第1矯正力は、内側方向につま先に作用することができ一方で、スイベルジョイントによって加えられる矯正力は、横方向に作用することができる。
足装具は、中足骨スプリントをさらに含む。中足骨スプリントは、足に固定されるとき中足骨に保持力を及ぼすように意図されてもよい。保持力は、第1矯正力に平行な方向に作用することができ、また第1矯正力と共に、第2矯正力に対する反力を形成することができる。これらの力の相互作用は、治療処置のために意図された位置において、治療されるべき足において足装具が安定であることを確実に保つことができる。この構成によって、足装具は、張力クランプまたは張力クリップの作用形態を用いて、治療される足に固定され得る。
さらなる発展形態では、中足骨スプリントによって及ぼされる保持力は、治療される足に治療効果を有することができ、特に、第1矯正力および第2矯正力の治療効果に寄与し、および/またはそれとは異なるさらなる治療効果を提供する。例えば、中足骨スプリントによって加えられるさらなる矯正力は、足の土踏まず(アーチ)を真っ直ぐにさせ得る。この効果を支持するために、足装具は、中足骨領域を足の底面(ソール)の下に、特に足の土踏まずの下に配置される、パッドとしても参照される足クッションをさらに備えてもよい。そのような足クッションは、中足骨スプリントに取り外し可能に接続されてもよい。
つま先スプリントおよび/または中足骨スプリントは、副木固定されたつま先に沿って、または副木固定された中足骨に沿って延在するブラケット要素またはクランプ要素を備えてもよい。
本開示の文脈においては、また一般に、「ブラケット要素」または「クランプ要素」という用語は、長手方向の力、横方向の力、せん断力、曲げ力、曲げモーメント、ねじりモーメント、等といった異なる荷重を受けると共に伝達するように設計されおよび提供される構成要素を指す。このようなものとして、ブラケット要素またはクランプ要素は、引張力だけでなく、その長手軸に沿った圧縮力、およびその延在軸を横切る横方向の、特にその長手軸を横切る横方向力を、受けると共に伝達するように構成される。この構造的構成は、実質的に、ブラケットまたはクランプを帯具から区別しており、帯具は、引張力の伝達のために提供されるが、圧縮力および/または横方向の力の伝達のためには提供されない。
これに従って、つま先スプリントおよび/または中足骨スプリントのブラケット要素は、締結状態において、つま先に第1矯正力を作用させるおよび/または中足骨に保持力を作用させるために、剪断力および/または曲げ力を、特に足への第1矯正力の方向に、および/または治療されるべきつま先とジョイントユニットとの間に、受けると共に伝達するように構成され得る。
さらなる発展形態では、つま先スプリントおよび/または中足骨スプリントのブラケット要素は、クランプブラケットまたは曲げバネの形態で提供されてもよい。この構成によって、第1矯正力および/または第2矯正力および/または保持力は、つま先スプリントおよび/または中足骨スプリントのブラケット要素の弾性変形によって誘起されるクランプ力の形態において提供され得る。
これに従って、足装具は、固定状態において、スイベルジョイントが、中足骨スプリントとつま先スプリントとの間の第1矯正力または第2矯正力に平行な曲げ力を伝達しており、ここで、第1矯正力および/または第2矯正力および/または保持力が、つま先スプリントおよび中足骨スプリントの弾性変形によって誘起される曲げ力の形態において提供される。このように、矯正力が、足装具が着用されるとき、すなわち、つま先が中足骨に対して動くときでさえ、例えば歩行のときのように、つま先および中足骨趾骨間の関節に持続的に加えられることが確実にされることができる。
足装具は、足から連結解除された足装具の状態、すなわち、治療されるべき足に足装具が係合されずに、これ故に足から取り外されている状態において、足装具、特につま先スプリントおよび/または中骨足スプリントのブラケット要素が休止位置に配置されるように設計されてもよく、休止位置において、足装具、特につま先スプリントおよび/または中足スプリントのブラケット要素が弾性的に変形されない。対照的に、足に固定された足装具の状態では、足装具、特につま先スプリントおよび/または中足骨スプリントのブラケット要素は、クランプ位置に配置され得て、クランプ位置において、足装具、特につま先スプリントおよび/または中足骨スプリントのブラケット要素が弾性的に変形する。つま先スプリントおよび/または中足骨スプリントのブラケット要素、具体的にはブラケット要素の端部は、クランプ位置において休止位置に対して、第1の矯正力とは反対の方向に弾性的に偏向されてもよい。例えば、つま先スプリントおよび/または中足骨スプリントのブラケット要素、特にその端部は、少なくとも0.2cm、例えば少なくとも0.3cmまたは少なくとも0.5cmまたは少なくとも1.0cmで、具体的には第1矯正力と反対の方向に沿って、クランプ位置において休止位置に対して偏向されまたは並進的に変位され得る。
クランプ位置では、つま先スプリントおよび/または中足骨スプリントのブラケット要素には、第1矯正力の方向へのその弾性変形が、負荷を与える、または予め負荷を与え得る。つま先スプリントまたは中足骨スプリントのブラケット要素に作用する張力または曲げ力は、第1矯正力および/または保持力に対応し得る。
副木(副子)固定されるべきつま先または中足骨に力伝達方式においてつま先スプリントまたは中足骨スプリントのブラケット要素を結合するために、ブラケット要素は、つま先または中足骨の周りに少なくとも部分的に囲みまたは係合するように設計されてもよい。言い換えれば、つま先スプリントおよび/または中足骨スプリントのブラケット要素は、締結状態においてつま先または中足骨の周りに少なくとも部分的に係合するように構成されてもよい。本開示の文脈において、「つま先または中足骨の周りに係合する」という用語は、締結状態において、ブラケット要素が、つま先の周りにその周方向に沿って延在する、または中足骨の周りにその周方向に沿って延在することを意味する。好ましくは、ブラケット要素は、つま先または中足骨の長手方向軸の周りの少なくともπ/2radの弧度にわたって、つま先または中足骨に沿って延びる。つまり、ブラケット要素は、つま先または中足骨の円周の少なくとも4分の1または2分の1に沿って周方向に延在する。
幾何学的設計に関して、ブラケット要素は、プレート状および/またはシェル状に形造られてもよい。例えば、その幾何学的設計に関して、ブラケット要素は、ベルト状またはバンド状に形造られてもよく、特に、耐屈曲性であってもよい。これに従って、ブラケット要素には、つま先のための接触面、および反対の支持面が設けられることができる。足装具の固定状態では、ブラケット要素の接触面は、つま先に接して横たわっていてもよく、特につま先に接触してもよい。接触面は、旋回面の形態において提供され、その向き、すなわち、その表面法線はつま先の長手軸に沿って変化し、好ましくはつま先の長手軸を指し示す。この構成によって、接触面、またこれ故にブラケット要素も、つま先の長手軸の周りにおいて螺旋線に沿って延びる。
一実施形態によれば、ブラケット要素は、ブラケット要素のサイズ、具体的には足装具の横軸に沿ったそのスパン(全幅)が、治療されるべき足のサイズに適合され得るように設計され得る。そうするために、ブラケット要素は、例えば、複数の部品で作られていてもよく、ここで、ブラケット要素の対応する複数の部品は、互いに結合されてもよく、足装具の横軸に沿って互いに対して変位可能であってもよい。複数の部品間の結合は、ブラケット要素のサイズを調節するために、選択的に、動かないように固定され(ロックされ)または固定解除されることができる。解放状態では、複数の部品は、所望の相対位置を設定するように、互いに対して並進的に変位可能であることができる。その後、結合は、複数の部品間の相対的な並進運動がロックされるように、フォースクロージャー(力の作用による位置安定化)および/またはフォームクロージャー(構造上の特徴による位置安定化)によってロックされてもよい。
代替的に又は追加的に、つま先スプリント及び/又は中足骨スプリントのブラケット要素は、足の内側においてつま先に沿ってまたは中足骨に沿って、具体的には屈曲した肢部(リム部、リム)の形状において延在する共に、またサポートバンドによって力伝達方式でつま先又は中足骨に固定されてもよい。そうするために、サポートバンドは、帯具とも呼ばれ得るものであって、少なくとも部分的につま先または中足骨に、その周方向に沿って、接して位置してもよく、ここで、サポートバンドは、つま先または中足骨に対して形状はめ合わせ方式および/または圧力はめ方式においてブラケット要素を固定するようにブラケット要素に結合される。サポートバンドは、ストラップ、ループ、バンド、ベルト等の形態において設けられることができる。
本開示の文脈において、「帯具」または「サポートバンド」という用語は、一般に、荷重、特に引張力を受けると共に伝達するように構成されると共に意図される構成要素を指す。具体的には、サポートバンドは、長さにおいて調節可能なループ要素であってもよい。これに従って、サポートバンドの周方向の長さは、使用者によって調節可能であり得る。一方では、これは、足に特有の調整を可能にし、他方では、力の有効な流れを確実にすることができる。具体的には、サポートバンドというものは、それらの周方向に沿って、引張剛性または実質的に引張剛性であってもよい。
追加的または代替的に、サポートバンドは、弾性的または、その周方向に沿った部分部分において弾性であってもよい。具体的には、サポートバンドは、引張剛性および/または弾性的、または部分部分において弾性であるリングテープまたはループ要素の形態にあってもよい。
サポートバンドは、つま先または中足骨の横側面に接して位置してもよく、その上に矯正力または保持力を及ぼしてもよい。そうするために、サポートバンドは、その端部セクションにおいてブラケット要素によって引っ張り力を受けることができる。足装具の固定状態においては、サポートバンドは、つま先または中足骨の周りにおいて、少なくとも部分的にそれらの周方向に沿って配置されてもよい。
足装具のさらなる発展形態では、スイベルジョイントは、締結状態において、中足骨スプリントとつま先スプリントとの間の第1矯正力または第2矯正力に平行なせん断力および/または曲げ力を伝達するように構成されてもよい。これ故に、スイベルジョイントは、第1矯正力及び保持力との相互作用に際して、第2矯正力を発生することができる。このようにして、第2矯正力の量は、使用者によって、つま先スプリントまたは中足骨スプリントを調節することによって、例えばサポートバンドの周方向長さを調節することによって、変更され得る。
つま先スプリントおよび/または中足骨スプリントは、プラスチック材料、特に熱可塑性プラスチックまたは熱可塑性エラストマーなどから作製されてもよい。つま先スプリントおよび/または中足骨スプリントは、積層造形プロセスまたは射出成形プロセスによって製造されてもよい。さらに、個々の構成要素は、異なる材料、特に異なるプラスチック材料を含んでもよく、これらの材料は、好ましくは、異なる材料特性を有する。積層造形プロセスまたは射出成形プロセスの使用は、個々の構成要素が一体的に提供されることを可能にし、それにもかかわらず異なる材料から作製され得、異なる材料特性を有し得る。言い換えれば、異なる材料からなる個々の構成要素の部分(セクション)は、互いに一体的にまたは接着により接合されることができる。
さらなる発展形態では、足装具、特につま先スプリントおよび/または中足骨セグメントには、その/それらの内側において、サポート層またはコーティング、特に緩和(クッションニング)コーティング、例えばクッション性ポリ塩化ビニル(PVC)コーティングまたはポリウレタン(PU)コーティングが設けられることができ、ここで、特にコーティングは、コーティングを担持する足装具の部分(セクション)と比較して、より柔らかい、つまりより低い硬度を有する。コーティングは、足装具のセクションの少なくとも1つの構成要素の内側に適用されることができる。用語「内側」は、固定状態において足に面する足装具の領域を指す。緩和(クッションニング)コーティングは、足装具または肢部(リム部、リム)またはスプリント(副木)の内側表面に、固体またはゲルの形態の添加処理において適用されることができる。例えば、緩和(クッションニング)コーティングは、積層物(ラミネーション)を形成することまたはラミネート加工によって適用されてもよい。さらに、適切なPVC材料またはPU材料が溶融されると共にスプリント上に押し付けられて、コーティングを生成することができる。追加的にまたは代替的に、コーティングは、液体状態で、特に浸漬、手を加えること(ドクターリング)、ローラー塗布、噴霧、発泡または任意の他の適切な方法によって適用されてもよい。
本発明のさらなる実施形態は、図を参照して以下により詳細に説明される:
図1は、患者の足に固定された状態の足装具の斜視図である。 図2は、図1に示された足装具の斜視図であって、概観のために足が示されていない。 図3は、図1に示された足装具の斜視図であって、概観のために足が示されていない。 図4は、足から分離された状態において図1~図3に描かれた足装具の異なる図面である。 図5は、足から分離された状態において図1~図3に描かれた足装具の異なる図面である。 図6は、足から分離された状態において図1~図3に描かれた足装具の異なる図面である。 図7は、足から分離された状態において図1~図3に描かれた足装具の異なる図面である。 図8は、足から分離された状態において図1~図3に描かれた足装具の異なる図面である。 図9は、図1~図8に示された足のスイベルジョイントの縦断面である。 図10は、別の実施形態による足装具の斜視図であって、足装具が患者の足に固定されている。 図11は、図10に示す足装具が足から切り離された状態である図面である。 図12は、図10に示す足装具が足から切り離された状態である図面である。
以下において、図面に基づいて好ましい実施形態を説明する。図中において、同一の、類似の又は類似作用の要素には同一の参照番号を付し、重複を避けるためにその繰り返しの説明を省略することができる。
図1は、足の位置異常を矯正するための足装具10の実施形態を示す。特に、図1に示される足装具10は、外反母趾、すなわち、親指(母趾)12の病的な位置異常、これは足の親指(母趾)の中足骨趾骨間の関節(中足指節関節)14の外反位とも呼ばれるもの、および親指の中足骨趾骨間の関節(中足指節関節)14の病的な位置異常、これは親指(母趾)の中足骨趾骨間の関節の内反位とも呼ばれるもの、を治療するために意図されると共に提供される。さらに、図示の足装具10は、外反母趾を防止するために使用されることができる。以下においては、簡便の理由から、「親指(母趾)」という用語は「つま先(足指)」の用語によって略記され、「親指(母趾)の中足骨趾骨間の関節」という用語は「つま先の中足骨趾骨間の関節」の用語によって略記される。
図1から分かるように、足装具10は、クランプ(締め具)、特にテンションクランプの様式において、治療されるべき足に固定されると共に所定の位置においてそれに固定される、ように構成される。足装具10は、示された締結状態において、足に、特につま先12(足指)および中足骨趾骨間の関節14の領域に、選択的に矯正力を適用することによって足に治療的に作用するように設計されると共に構成され、以下でさらに明記される。
図示した足装具10は、患者の右足に使用されるように設計されている。患者の左足の治療のために、図1に示される形態に対して鏡面対称である足装具が使用されてもよい。
足装具10は、つま先12に固定されるように構成されたつま先スプリント16(つま先副木)と、足の中足骨領域に固定されるように構成された中足骨スプリント17(中足骨副木)とを備え、ここで、中足骨スプリント17は、ボールセグメント18と中足骨セグメント20とを備える。つま先スプリント16および中足骨スプリント17は、スイベルジョイント22によって互いに対して枢動可能に接続される。図示の構成では、中足骨スプリント17は、中足骨趾骨間の関節14の領域に配置されるように構成されたボールセグメント18と、中足骨の領域においてまたは中足骨の領域に取り付けられるように構成された中足骨セグメント20とによって形成される。
足に留められた状態では、図2に示されるように、足装具10は、つま先スプリント16を介してつま先12に第1矯正力F1を作用させ、スイベルジョイント22を介して中足骨趾骨間の関節14に第2矯正力F2を作用させ、中足骨スプリント17を介して中足骨に保持力F3を加えるように構成される。第2矯正力F2は、第1矯正力F1に対して反対であり、特に第1矯正力F1に対して平行であり、また第1矯正力F1から間隔をあけて離れている。保持力F3は、第3矯正力であってもよいものであって、第1矯正力F1の方向を指し、第1矯正力F1と平行でありまた間隔をおいて離れている。
力F1、F2、F3は、足装具10の使用中に治療される足に作用するものであって、図2に例示されており、この図では、より良好な視覚化のために足が示されていない。簡単にするために、対応する力F1、F2、F3は、個々のベクトルの形式において示されており、ここで、当然のことながら、これらの力の各々は、使用中に足装具と足との間の対応する接触面を介して分配的に(纏まってではなく別々に)作用される。
以下に特定されるように、足装具10の個々の構成要素、特につま先スプリント16および中足骨スプリント17は、弾性的に変形可能であり、ここで、足装具10によって足に加えられる異なる力F1、F2、F3は、足装具10の弾性変形によって誘起されるクランプ力(締め力、締め付け力、つかみ力)および/または曲げ力の形態において提供される。この構成によって、足装具10によって加えられる力F1、F2、F3は、足が動いていると共にその形状が使用中に変化するときでも、足に持続的に加えられることが保証され得る。このようにして、中足骨に対してつま先12を動く際に、それに加えられる矯正力が、足装具10、特につま先スプリント16および/または中足骨スプリント17の弾性変形の増加に起因して調整され、例えば増加させられることが、さらに達成され得る。これは、足装具によって提供される治療効果を改善することができる。
第1矯正力F1、第2矯正力F2及び保持力F3は、平行又は実質的に平行に配置されると共に、互いに間隔をおいて離されている。第1矯正力F1および保持力F3は、内側方向を向いており、足装具10の横軸Yに平行または実質的に平行である。第2矯正力F2は、横方向を向いている。第1矯正力F1、第2矯正力F2、及び保持力F3は、さらに、足装具10の縦軸Xおよび垂直軸Zに直交する、または実質的に直交するように配置されている。
つま先スプリント16は、ブラケット(取り(据え)付け具、例えばL字型)またはクランプ(締め具)の形態において、特に張力クランプまたは曲げクランプの形態において提供され、このクランプは、締結状態においてつま先12の周囲に係合する、すなわち、つま先を取り囲む。図示の構成では、つま先スプリント16は、足の内側の側面から、ボールセグメント18から始まるものであって、つま先12の下側に沿ってつま先12の外側に延びる。これ故に、つま先スプリント16は、部分部分に、すなわち部分的につま先12の下側に沿って延在する。あるいは、つま先スプリント16は、つま先12の上側に沿って延在してもよい。図示の構成では、つま先スプリント16は、図1に示されるように、つま先スプリント16がつま先12および中足骨趾骨間の関節14の一方の側からつま先12の反対側まで延在するように、長手方向軸Lの回りに1πラジアンの弧度にわたってつま先に沿って延在する。
つま先スプリント16は、つま先12のための接触面24を含む。接触面24は、旋回面(turning surface)の形態において提供され、その向き、すなわち、その表面法線は長手のつま先軸Lに沿って変化し、好ましくは長手のつま先軸を指し示す。この構成により、接触面24、またこれ故につま先スプリント16も、つま先12の周りの螺旋線に沿って延びる。
つま先スプリント16は、締結状態において、治療されるべきつま先12とスイベルジョイント22との間の第1矯正力F1の方向にせん断力および/または曲げ力を伝達するように構成され、それによって、第1矯正力F1を生成することに寄与する。
第1矯正力F1をつま先12に作用させるために、つま先スプリント16は、つま先サポートセクション26を備え、つま先サポートセクション26は、足装具10の締結状態において、つま先12の横側面、すなわち、つま先12の、横方向を指す側面に接触する。つま先サポートセクション26は、つま先スプリント16の遠位端セクションによって形成される。つま先スプリント16は、さらに、つま先ベースセクション28を備え、つま先ベースセクション28は、図2に点線で示されるように、つま先サポートセクション26に一体的に結合されると共に接着接合され、かつそれに隣接して配置される。
つま先スプリント16、特につま先サポートセクション26は、曲げバネまたはバネの要素の形状で設けられる。これ故に、第1矯正力F1は、つま先スプリント16の弾性変形によって誘起されるクランプ力または曲げ力の形態において提供される。換言すれば、つま先スプリントは、締結状態において、足装具10が足から外されている状態においてつま先スプリント16が配置される休止位置(つま先スプリント16の休止位置)に対して第1矯正力F1とは反対方向につま先スプリント16が弾性的に偏向されるクランプ位置につま先スプリント16が配置されるように構成される。
つま先スプリント16のこの構造的構成を図示するために、図4は、足から取り外されると共に係合解除された状態における足装具10を示しており、その状態では、つま先スプリント16がその休止位置に配置されている。さらに、破線30によって、つま先スプリント16の状態が示されており、その状態では、クランプ位置、すなわち締結状態に配置されている。クランプ位置では、つま先サポートセクション26の端セクションは、休止位置に関して、第1矯正力F1と反対の方向に沿って、少なくとも0.3cm又は0.5cm、例えば少なくとも1.0cm、偏向されると共に並進的に変位される。
足装具10の固定状態では、ボールセグメント18は、中足骨趾骨間の関節14の領域に配置されると共に、中足骨趾骨間の関節14の領域における足に接して横たわる。ボールセグメント18は、ボールサポートセクション32を含み、ボールサポートセクション32は、足装具10の固定状態において、中足骨趾骨間の関節のボール(丸くふくらんだ部分)に接触し、より具体的には、内側および足底の部分のところで中足骨趾骨間の関節のボール(丸くふくらんだ部分)に接触する。ボールセグメント18は、ボールベースセクション34をさらに備えてもよく、ボールベースセクション34は、足の足底面に沿って延在するボールセグメント18の部分(セクション)を構成する。ボールベースセクション34は、図3に破線で示すように、ボールサポートセクション32に一体的に結合されると共に接着接合され、また隣接して配置される。
ボールセグメント18、特にボールサポートセクション32は、曲げバネの形態で設けられる。これ故に、第2矯正力F2は、ボールセグメント18の弾性変形によって誘起されるクランプ力または曲げ力の形態において提供される。換言すれば、ボールセグメント18は、締結状態ではボールセグメント18がクランプ位置に配置されるように構成され、クランプ位置では、ボールセグメントが、足から取り外された足装具10の状態においてボールセグメントが配置される休止位置に対して第2矯正力F2と反対方向に弾性的に偏向される。クランプ位置におけるボールサポートセクション32の端部セクションは、第2矯正力F2と反対の方向に沿って休止位置に対して少なくとも0.3cm又は0.5cmだけ偏向されると共に並進的に変位させられることができる。
ボールセグメント18は、中足骨セグメント20に力およびトルク伝達方式において接続される。中足骨セグメント20は、治療されるべき足の中足骨に固定されるように構成される。さらに、中足骨セグメント20は、ボールセグメント18に対向して(反対側に)、特にボールサポートセクション32に対向して部分的に配置される。中足骨セグメント20は、ブラケットまたはクランプ、特にクランプイング(締め付け)ブラケットの形態で提供され、ブラケットまたはクランプは、足装具10の固定状態において、横側中足骨領域、特につま先とかかとの間の横側領域の周りに部分的に係合する。中足骨セグメント20は、ブラケットの形態で提供されるものであって、締結状態において、せん断力および/または曲げ力を特に保持力の方向に受けると共に、治療されるべき足の中足骨とボールセグメント18との間でこれらの力を伝達する、ように構成されてもよい。
言い換えれば、中足骨スプリント17は、固定状態において中足骨の周りに部分的に係合するブラケットまたはクランプの形態、特に曲げバネまたはバネ要素の形態において提供される。
中足骨に保持力を加えるために、中足骨セグメント20は、足装具10の固定状態において中足骨の横側に接して配置される中足骨サポートセクション36を備える。中足骨サポートセクション36は、中足骨セグメント20の端部セクションによって形成されることができる。中足骨セグメント20は、中足骨ベースセクション38をさらに含む。中足骨ベースセクション38は、図2に点線によって示されるように、中足骨サポートセクション36に一体的に結合されると共に接着接合され、またそれに隣接して配置される。
中足骨セグメント20、特に中足骨サポートセクション36および中足骨ベースセクション38は、曲げばね、または、ばね要素の形態において提供される。これ故に、保持力F3は、中足骨セグメント20の弾性変形によって誘発される曲げ力またはクランプ力の形態において提供される。言い換えれば、中足骨セグメント20は、締結状態において、足から足装具10が取り外された状態に中足骨セグメント20が配置される休止位置(中足骨セグメント20の休止位置)に関して、保持力F3に反対の方向に中足骨セグメント20が弾性的に偏向されるクランプ位置に中足骨セグメント20が配置されるように構成される。この構造的構成は、中足骨セグメント20がクランプ位置に、すなわち締結状態に、配置される中足骨セグメント20の状態を示す更なる破線44によって図4に示されている。クランプ位置における中足骨サポートセクション36の端部セクションは、その休止位置に関して、少なくとも0.5cmまたは1.0cm、例えば2cmで保持力F3と反対の方向に沿って偏向されると共に並進的に変位される。
足装具を足に固定するために、中足骨スプリント17および/またはつま先スプリント16には、任意選択に、帯具(包帯)を設けることができる。例えば、つま先スプリント16は、つま先スプリント16に対して、つま先スプリント16に留められた(クランプされた)つま先12を圧力ばめ(圧入)および/または形状的にぴったり合わされて(嵌め合わされて)固定する帯具またはサポートバンドを使用してもよい。そうするために、帯具またはサポートバンドは、少なくとも部分的にその周方向につま先12に当接していてもよく、つま先スプリント16に接続され得る。さらにまた、中足骨セグメント20には、第2帯具(包帯)またはサポートバンドを設けることができ、第2帯具またはサポートバンドは、中足骨を中足骨セグメント20において圧力ばめ(圧入)方式および/または形状的にはめ合わせる方式で固定するために、中足骨の周りにその周方向に延びると共に中足骨セグメント20にその端部において連結される。
つま先スプリント16および/または中足骨スプリント17、特にボールセグメント18および/または中足骨セグメント20は、薄壁で区切られて(壁で仕切られて)いてもよい。特に、つま先スプリント16および/またはボールセグメント18および/または中足骨セグメント20は、3mm未満または2mm未満または1mm未満の最大厚さを有するプレート状および/またはシェル状の要素によって形成されてもよく、またはそれらからなってもよい。
つま先スプリント16、ボールセグメント18、および中足骨セグメント20は、好ましくは、プラスチック材料で作られる。特に、プラスチック材料が使用されることができ、高い力、すなわち矯正力F1、F2および保持力F3より高い力、または熱に晒されたときに塑性変形可能である。この構成によって、足装具は、その幾何学的設計において、治療されるべき足に容易に適合され得る。このように、弾性変形によって誘起される矯正力及び保持力F1、F2、F3も適合されることができる。
さらなる発展形態によれば、サポートセクション26、32、36のうちの少なくとも1つは、それに隣接して配置されたベースセクション28、34、38に比較して、より低い剛性を、特に第1または第2矯正力F1、F2の方向における剪断力および/または曲げ力に対して、有することができる。具体的には、少なくとも1つのサポートセクション26、32、36は、隣接するベース要素28、34、38の材料に比較して、より低い弾性率またはより低い硬度、例えばより低いショア硬度を有する材料から作製されてもよい。
図8に描かれているように、ボールベースセクション34および中足骨ベースセクション38は、図8の矢印Aによって示されるように、足装具10の長手方向軸Xおよび横断方向軸Yを持つ平面内にあり、しかし長手方向軸Xおよび横断方向軸Yを横切るある軸に沿って互いに対して並進的に移動可能であるように互いに結合される。言い換えると、2つのセクション(部分)34、38は、足装具10の長手方向軸Xおよび横断方向軸Yに沿って互いに対して並進移動可能である。足装具10は、2つのセクション34、38が、力嵌めおよび/または形を合わせて嵌める方式において互いに対して所望の位置に固定され得るように構成される。
任意的に、足装具10は、足クッション42をさらに備えることができ、足クッション42は、図8の矢印Bによって示されるように、患者固有の方式において足クッション42を配置するために、ボールベースセクション34および/または中足骨ベースセクション38に解除可能に結合されると共にそれに対して変位可能であるように構成される。
上述のように、つま先スプリント16および中足骨スプリント17は、スイベル軸Sの回りにスイベルジョイント22によって互いに対して枢動可能に連結される。スイベルジョイント22は、足に固定された足装具10の状態において、中足骨スプリント17とつま先スプリント16との間において第1または第2矯正力F1、F2に平行な曲げ力を伝達するように適合され、ここで、第1矯正力F1、第2矯正力F2、および保持力F3は、つま先スプリント16および中足骨スプリント17の弾性変形によって誘起される曲げ力の形態で提供される。
治療される足の中足骨趾骨間の関節14と相互作用するために、すなわち、第2矯正力F2を及ぼすために、足装具10には、スイベルジョイント22が装備される。スイベルジョイント22の構成は、図9を参照して以下に特定され、図9は、スイベルジョイント22を通るスイベル軸Sに沿った縦断面を示す。
図9から得られるように、スイベルジョイント22には、そのスイベル軸Sに沿って凹部44が設けられ、またスイベルジョイント22は、足装具10が足に固定されたときに、中足骨趾骨間の関節14の側方突出セクション46が凹部44内に少なくとも部分的に受容されるように設計される。これは、参照番号「46」によって示される破線によって図9に示される。中足骨趾骨間の関節14の側方突出セクション46は、偽外骨腫(偽エキソスタシス)であるか、または偽外骨腫を形成する可能性がある。
スイベルジョイント22は、中空のトラニオンスイベルジョイントである。言い換えると、スイベルジョイント22を形成する構成要素は、スイベルジョイント22にそのスイベル軸Sの周りおよび沿って凹部44が設けられるように、スイベル軸Sに沿って中空であるように設計される。スイベルジョイント22は、足装具10の締結状態において、スイベルジョイント22が中足骨趾骨間の関節12の側方突出セクション46の周りに、例えば偽外骨腫の周りに、円周方向に配置されるように、足および中足骨趾骨間の関節14上にスイベルジョイント22が配置されるように設計され、ここで、中足骨趾骨間の関節14の側方突出セクション46が、スイベルジョイント22の凹部内に少なくとも部分的に配置される。
凹部44は、スイベル軸Sに沿って延在する貫通孔または開口の形状において提供される。スイベルジョイント22は、締結状態において、中足骨趾骨間の関節の側方突出セクション46が、スイベルジョイント22の最大の幅または厚さの少なくとも50%または少なくとも70%または少なくとも80%に沿って延在するように設計される。図示の実施形態では、中足骨趾骨間の関節14の側方突出セクション46は、スイベル軸Sに沿って凹部44を通って突出する。スイベルジョイントは、スイベル軸Sに沿った、すなわち横軸Yに沿った大きくても1.0cmまたは0.6cmの最大幅を有する。
スイベルジョイント22は、側壁48を備え、この側壁は、凹部44を区切ると共にスイベル軸の回りに周方向に配置される。側壁48は、1mm又は2mm又は5mmの最小曲率半径を有する。
凹部44は、少なくとも1.5cm、少なくとも2.0cm、または少なくとも2.5cmの、スイベル軸Sを横切る方向に沿った最小直径を有する。より具体的には、図示の構成では、直径は実質的に3.0cmである。
図示の構成では、スイベルジョイント22のスイベル軸Sは、中足骨趾骨間の関節14の屈曲-伸展関節軸と整列して、すなわち一致して、または実質的に整列して配置される。屈曲-伸展関節軸は、屈曲および伸展の運動中に、つま先12が中足骨に対して枢動される関節軸であると理解される。これは、スイベルジョイント22を固定状態で足の内側(内側面)に配置されることによって達成される。具体的には、スイベルジョイント22は、つま先スプリント16と中足骨スプリント17との間の相対的な枢動運動が、スイベル軸Sの回りのみに許容されまたは動けるように解除される、ように設計される。
図9から得られるように、スイベルジョイント22は、少なくとも2つの構成要素によって構成され、しかしこの構成に限定されず、代替の実施形態では、2つを越える(3つ以上)の構成要素によって構成されてもよい。
特に、スイベルジョイント22は、つま先スプリント16に結合され、特に一体的に結合されるまたは接着により接合される第1ジョイント要素50と、対応して設計された第2ジョイント要素52とを備え、第2ジョイント要素52は、第1ジョイント要素50に係合されると共に中足骨スプリント17、特にボールセグメント18に結合されており、特に一体的に結合されるまたは接着により接合される。具体的には、第1ジョイント要素50は、つま先ベースセクション28の端部セクションによって形成されてもよく、また第2ジョイント要素52は、ボールサポートセクション32の端部セクションによって形成されてもよい。締結状態では、第2ジョイント要素52は、スイベル軸Sに沿って、足と第1ジョイント要素50との間に配置される。
図示の構成では、第1ジョイント要素50は、ジョイントリングの形状において設けられている。第2ジョイント要素52は、中空ジョイントピンの形成で設けられており、中空ジョイントピンの上には、ジョイントリング、すなわち第1ジョイント要素50が案内面に沿って案内される。第1および第2のジョイント要素50、52は、スイベル軸Sに沿って、またそれに対して横方向に、形状を合わせてはめ合わせにより結合されるような様式で、設計されると共に係合している。
そうするために、第2ジョイント要素52には、受容溝54が設けられており、受容溝54は、スイベル軸Sの周囲に周方向に延びると共に第1ジョイント要素50の相補的に設計された接続リング56と係合する。受容溝54は、さらに、受容溝54がスイベル軸Sに沿って両方の軸方向に区切られると共に径方向外向きの開口を備えるように、スイベル軸Sに対して径方向に延びる。この開口を介して、接続リング56が受容溝54に突出する。換言すれば、スイベル軸Sに沿った縦断面において、受容溝54は、接続リング56のための実質的にU字状の接触または摺動の面58を有しており、これは、案内面としても参照される。これ故に、受容溝54および接続リング56は、スイベル軸Sに沿って両方向に嵌合する。この形態によって、第1ジョイント要素50と第2ジョイント要素52との間の連結が意図せずに解除されることを効果的に防止できると共に、同時に、ジョイントユニットの簡単かつ堅牢な設計を確実にできる。あるいは、第1ジョイント要素には、受容溝が設けられていてもよく、また第2ジョイント要素には相応に設計された接続リングが設けられていてもよい。
スイベルジョイント22は、足装具10の締結状態において、第2ジョイント要素52が、足と第1のジョイント要素50との間に配置されるように設計されると共に構成され、ここで、受容溝54を形成する第2ジョイント要素52の接続スタッド60が、径方向において凹部44を周方向に区切る。接続スタッド60は、接続スタッド60がスイベルジョイント22の軸方向、すなわち、スイベル軸Sに沿って第1ジョイント要素50と重なるように、スイベル軸Sに沿って延びる。具体的には、接続スタッド60は、接続リング56の周りに係合する。端部62は、凹部44を横方向に区切るものであって、第1ジョイント要素50において別の凹部64に配置されており、ここで、別の凹部64は、第1ジョイント要素50の外側において側方に位置している。この構成により、スイベルジョイント22の面一の外面が達成される。
図10~図12は、足装具10のさらなる実施形態を示しており、実施形態は、図1~図9に示された実施形態とは異なり、特につま先スプリント16および中足骨スプリント17の構成および配置において異なる。スイベルジョイント22の設計、具体的には第1および第2ジョイント要素50、52の設計は、図9に示されると共に上記実施形態の文脈において説明されるように、スイベルジョイント22の設計に対応する。
図10は、足に固定された状態の足装具10を示す。つま先スプリント16は、ブラケット要素の形状においてつま先の内側面に沿って延びるつま先肢(limb、リム、肢部、突出部)と、帯具の形状においてそれに結合された第1サポートバンド66とを備える。第1サポートバンド66は、つま先12の周りにその周方向に沿って案内されると共に、つま先12に対してつま先肢(limb)を形状的なはめ合わせまたは圧力ばめにより固定するように、つま先肢(limb)にその端部において接続される。このようなものとして、つま先肢(limb)は、第1サポートバンド66によってつま先12に取り付け可能な曲げバネを形成する。つま先肢(limb)は、連結要素68を備え、連結要素68を介して、第1サポートバンド66の端部セクションがつま先肢(limb)に力ばめで接続される。図示の構成では、連結要素68は、スリット状開口の形状において提供され、スリット状開口を介して第1サポートバンド66が、足装具10を治療されるべき足に固定すると共に、これに従って第1サポートバンド66を介して足に第1矯正力を加えるように、つま先12に巻き付けられるときに案内される。
中足骨スプリント17は、足の内側面に沿って延びブラケット要素の形状における中足骨肢(中足骨リム)と、それに結合され帯具の形状における第2サポートバンド70とを備える。第2サポートバンド70は、中足骨の周りにその周方向に沿って案内されると共に、その端部において中足骨肢に、形状を合わせて(嵌合)または圧力ばめ(力嵌め)により中足骨に対して中足骨肢を固定するように接続される。このようなものとして、中足骨肢は、第2サポートバンド70によって中足骨に取り付け可能な曲げバネを形成する。中足骨肢は、さらに連結要素72を備え、連結要素72を介して、第2サポートバンド70の端部セクションが中足骨肢に圧力ばめにより接続される。図示の構成では、さらなる連結要素72は、スリット状開口の形状において提供され、スリット状開口を介して第2サポートバンド70は、治療されるべき足に足装具10を固定すると共にこれに従って第2サポートバンド70を介して足に保持力を加えるように、中足骨の回りに巻き付けられたときに案内される
図11および図12は、足から取り外された状態において足装具10を示し、ここでは、サポートバンド66、70は、概観のために示されていない。
これに従って、スイベルジョイント22は、足装具10が足に固定されたときに、中足骨スプリント17とつま先スプリント16との間で第1および第2矯正力F1、F2に平行な曲げ力を伝達するように構成され、ここで、第1矯正力F1、第2矯正力F2および保持力F3は、中足骨スプリント16、具体的にはつま先肢(toe limb)、および中足骨スプリント17、具体的には中足骨肢の弾性変形によって誘起される曲げ力の形成において提供される。
適用可能な場合、本発明の範囲から逸脱することなく、上記の実施形態に示される個々の特徴のすべては、組み合わされ、および/または交換されることができる。
10 足装具
12 親指(つま先)
14 中足骨趾骨間の関節
16 つま先スプリント
17 中足骨スプリント
18 ボールセグメント
20 中足骨セグメント
22 スイベルジョイント
24 接触面
26 つま先サポートセクション
28 つま先ベースセクション
30 つま先セグメントのクランプ位置
32 ボールサポートセクション
34 ボールベースセクション
36 中足骨サポートセクション
38 中足骨ベースセクション
40 中足骨スプリントのクランプ位置
42 足クッション
44 凹部(リセス)
46 中足骨趾骨間の関節の側方突出部
48 側壁
50 第1ジョイント要素
52 第2ジョイント要素
58 接触または摺動の面
60 接続スタッド
62 端部(端セクション」)
64 更なる凹部(リセス)
66 第1サポートバンド
68 結合要素
70 第2サポートバンド
72 更なる結合要素
F1 第1矯正力
F2 第2矯正力
F3 保持力
S 枢動軸

Claims (15)

  1. 足の位置異常を矯正するための、特に外反母趾を治療するための足装具(10)であって、
    つま先(12)に固定されるように構成されたつま先スプリント(16)と、前記足の中足骨の領域に固定されるように構成された中足骨スプリント(17)とを備え、前記先スプリント(16)および前記中足骨スプリント(17)は、スイベルジョイント(22)によって互いに枢動可能に接続され、
    前記足装具(10)が前記足に適切に固定された締結状態において、前記足装具(10)は、前記つま先スプリント(16)を介して前記つま先(12)に第1矯正力(F1)を作用させると共に、前記第1矯正力(F1)とは反対方向に前記スイベルジョイント(22)を介して中足骨趾骨間の関節(14)に第2矯正力(F2)を作用させるように構成され、
    前記スイベルジョイント(22)には、凹部(44)が設けられ、前記凹部(44)は、前記スイベルジョイント(22)のスイベル軸(S)に沿って延在すると共に前記足に固定される前記締結状態において、前記中足骨趾骨間の関節(14)の側方突出部(46)が前記凹部(44)に受容される、
    足装具。
  2. 前記スイベルジョイント(22)は、中空のトラニオンスイベルジョイントである、
    請求項1に記載の足装具。
  3. 前記凹部(44)は、前記スイベル軸(S)に沿って延びる貫通孔の形状において設けられる、
    請求項1または請求項2に記載の足装具。
  4. 前記スイベルジョイント(22)は、1.0cm以下または0.6cm以下である前記スイベル軸(S)に沿った最大幅を有する、
    請求項1~請求項3のいずれか一項に記載の足装具。
  5. 前記足装具(10)の前記締結状態において、前記中足骨趾骨間の関節(14)の前記側方突出部(46)は、前記スイベル軸(S)に沿って前記スイベルジョイント(22)の最大幅の少なくとも50%に沿って延在する、
    請求項1~請求項4のいずれか一項に記載の足装具。
  6. 前記足装具(10)の前記締結状態において、前記中足骨趾骨間の関節(14)の前記側方突出部(46)は、前記スイベル軸(S)に沿って、前記凹部(44)を通って、特に前記貫通孔を通って突出する、
    請求項1~請求項5のいずれか一項に記載の足装具。
  7. 前記スイベルジョイント(22)は、前記凹部(44)を区切る前記スイベルジョイント(22)の側壁(48)が1mmまたは2mmまたは5mmの最小の曲率半径を有するように設計される、
    請求項1~請求項6のいずれか一項に記載の足装具。
  8. 前記スイベル軸(S)の周りの前記凹部(44)の最小直径が、少なくとも1.5cm、または少なくとも2.0cm、または少なくとも2.5cmである、
    請求項1~請求項7のいずれか一項に記載の足装具。
  9. 前記足装具(10)の前記締結状態において、前記スイベルジョイント(22)の前記スイベル軸(S)は、前記つま先の前記中足骨趾骨間の関節(14)のベース関節軸に実質的に一致する、
    請求項1~請求項8のいずれか一項に記載の足装具。
  10. 前記スイベルジョイント(22)は、前記つま先スプリント(16)と前記中足骨スプリント(17)との間の相対的な枢動運動が、前記スイベル軸(S)の周りだけにおいて動けるように解放されるように設計される、
    請求項9に記載の足装具。
  11. 前記スイベルジョイント(22)が、
    前記つま先スプリント(16)に接続される、特に前記つま先スプリント(16)に一体的に接続されまたは接着により接合される、第1ジョイント要素(50)と、
    前記中足骨スプリント(17)に接続される、特に一体的に接続されまたは接着により接合される第2ジョイント要素(52)であって、前記第1ジョイント要素(50)および前記第2ジョイント要素(52)が前記スイベルジョイント(22)の前記スイベル軸(S)に沿って前記スイベル軸(S)に対して横方向にはめ合わせにより係合される、第2ジョイント要素(52)と、
    を備える、
    請求項1~請求項10のいずれか一項に記載の足装具。
  12. 前記締結状態において、前記中足骨スプリント(17)に接続される前記第2ジョイント要素(52)は、前記スイベル軸(S)に沿って、前記つま先スプリント(16)に接続される前記第1ジョイント要素(50)と前記足との間に配置される、
    請求項11に記載の足装具。
  13. 前記第1ジョイント部材(50)はジョイントリングを形成し、前記第2ジョイント部材(52)はジョイントピンを形成し、前記ジョイントリングおよび前記ジョイントピンは、前記スイベル軸(S)に沿ってはめ合わせにより前記ジョイントリングおよび前記ジョイントピンが係合するように設計される、
    請求項11または請求項12に記載の足装具。
  14. 前記ジョイントピンまたは前記ジョイントリングには、受容溝(54)が設けられ、受容溝(54)において、前記ジョイントピンまたは前記ジョイントリングの対応して設計された接続リング(56)が案内される、
    請求項13に記載の足装具。
  15. 前記足装具は、前記締結状態において、前記第2矯正力(F2)と反対に向き付けられる保持力(F3)を前記中足骨に前記中足骨スプリント(17)を介して作用させるように構成され、
    前記スイベルジョイント(22)は、前記締結状態において、前記第1矯正力(F1)または前記第2矯正力(F2)に平行である曲げ力を前記中足骨スプリント(17)と前記つま先スプリント(16)との間に伝達するように構成され、
    前記足に固定された前記締結状態において、前記第1矯正力(F1)、前記第2矯正力(F2)および前記保持力(F3)は、前記つま先スプリント(16)および前記中足骨スプリント(17)の弾性変形により誘起される曲げ力の形態において提供される、
    請求項1~請求項14のいずれか一項に記載の足装具。
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