JP2024510664A - 薄切りにされたコーヒー豆及びコーヒー薄切方法 - Google Patents

薄切りにされたコーヒー豆及びコーヒー薄切方法 Download PDF

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Abstract

本明細書では、コーヒー豆薄切りプロセスを利用して、きれいで滑らかな面及び粗い縁を含み得る、コーヒーフレーク、コーヒー薄切物、及びコーヒースライスなどの薄切りにされたコーヒー豆製品を製造する。本明細書に記載の薄切りプロセスにより、薄切りにされたコーヒー豆製品は、より大きく、より少ない表面で製造することができ、それによって、特に従来のバーグラインダーによって製造されたコーヒー粉砕物と比較して、より大きな表面積対体積(SA/V)比を有するコーヒー製品が得られる。結果として、これらのSA/V比を最適化することによって、コーヒー豆のコーヒー生成能力を最大化し、粒子間のSA/V変動を低減し、それによって、より一貫した結果を生み出すことができることが観察された。

Description

関連出願
本出願は、米国特許法第119条(e)下の、2021年4月19日に出願され「SHAVED COFFEE BEANS AND COFFEE SHAVING METHODS」と題される米国仮特許出願第63/176,476号、及び2021年3月25日に出願され「COFFEE FLAKE,COFFEE SHAVING OR COFFEE CHIP PRODUCT」と題された米国仮特許出願第63/165,968号の優先権の利益を主張し、それらの開示全体が、参照により本明細書に組み込まれる。
1. 発明の技術分野
本発明は、概してコーヒー製品の製造に関する。より詳細には、本発明は、概して、コーヒー豆を薄切することによる薄切りにされたコーヒー豆製品の製造に関する。
2. 関連技術の説明
コーヒーグラインダーの最も初期の報告は、単純な乳鉢及び乳棒を使用してコーヒーを粉砕した、エチオピアにおけるコーヒーの起源にさかのぼる。その時点で一般的に容易に入手可能であった、コーヒーを挽くためのスパイスグラインダーを使用し始めたのは15世紀であった。17世紀にニコラス・ブックと名付けられた英国人は、まさに最初のコーヒーミルを開拓したと考えられており、過去300年にわたって、多くの人が、コショウ、塩、及び他のスパイスと同様に、コーヒーを挽くために使用されるのと同じ基本技術を完成させることに取り組んできた。
バーグラインダーは、過去の従来のグラインダーであり、現在でも一般的に使用され続けている。しかしながら、その後の消費のためのコーヒー豆の調製に関してはほとんど進歩が見られなかった。その結果、コーヒーを挽くために回転ブレード及び/又はバー粉砕技術を使用する多数の手動及び電気機械が、現在使用されている従来の粉砕技術を構成する。
一般に、ほとんどの「粉砕」プロセスは、利用可能なコーヒーの細孔の表面積を増加させるために、コーヒー豆をより小さい粒径にクラッキング、スライス、切断、及び/又は破砕することに関する。粒子の大きさは、挽いたコーヒー豆のその後の使用に基づいて重要である。例えば、エスプレッソは非常に細かく粉砕されるが、フレンチプレスは本質的により粗い。典型的には、これは、これらの抽出技術において抽出が行われる時間差によるものである。粉砕プロセス(例えば、ブレード又はバー)又は選択された抽出スタイル(例えば、エスプレッソ、フレンチプレスなど)にかかわらず、これらの技術は全て、コーヒー豆をブレード及び/又はバーの歯と繰り返し接触させて必要な粉砕物を生成することを必要とする。換言すれば、コーヒー粉砕物の所望の直径寸法に到達するために、コーヒー豆は粉砕プロセス中に何回も割れ、スライス、切断、及び/又は破砕されなければならない。
更に、挽いたコーヒーの細孔は、水などの溶媒にさらされると、一般に、アミノ酸(タンパク質)、炭水化物、繊維、ミネラル、抗酸化剤、カフェイン、及び/又はペクチンを溶媒中に放出する。「抽出」として知られるこのプロセスは、世界中の10億人を超える人々が毎日楽しむコーヒー飲料の多くの異なるバリエーションの創出につながる。理解することが重要なのは、コーヒー豆細胞内でのこれらの化合物の溶解の順序である。典型的には、フルーツ酸及びカフェインは最も速く溶解し、酸味/フルーティな味を作り出すが、炭水化物(主に糖)は少しゆっくり溶解し、得られる飲料に甘味/カラメルの性質を加える。その後、残りの繊維状乾燥植物固形物は、最も遅く溶解し、混合物に苦味/土っぽい風味を加える。
コーヒーの大部分は、複雑さのために苦味を感じながら、果実と甘味のバランスのとれたブレンドで消費されることが好ましく、したがって、抽出プロセスは、通常、あまりに多くの繊維状可溶性粒子が溶解する前に停止される(水から粉砕物を除去する)。一般に、1杯のコーヒーが「酸っぱい」又は「薄い」と記載される場合、「抽出不足」の分類に入る。あるいは、コーヒー飲料が「苦い」又は「スモーキー」と記載される場合、ほとんどの場合、この特性は「過剰抽出」と定義される。全体として、コーヒー豆の約70%が不溶性であり、セルロース、多糖類、リグニン、及びヘミセルロース、並びにいくつかのタンパク質、ミネラル、及び脂質から構成され、それにより、コーヒー豆の約30%が「潜在的に可溶性」として残る。
典型的には、現在のコーヒー粉砕物は、粉砕物の直径で測定されることが多い。バープロセス及びブレードプロセスの両方の最終目標は、指定された抽出プロセス中に一貫した抽出段階を可能にし、それによって所望の味を再現する能力を高めるために、一貫したサイズ範囲の粒子サイズ(直径)を作り出すことである。
従来の粉砕技術の欠点のいくつかが対処されてきたが、多くは依然として存在する。例えば、バー粉砕アプローチの問題は、主に、焙煎されたコーヒー豆内に存在する異なる破砕閾値、及び粉砕プロセス中に豆が小さくなる際にバーの歯又は回転ブレードと豆が多数接触することに起因する。より具体的には、焙煎プロセスにより多くさらされるコーヒー豆の外側内胚乳は、内側内胚乳及びセンターカットよりも高い破砕閾値を有する。これらの違いのために、コーヒー豆の異なる部分が、バーの歯を介した圧力によって切断及びスライスするバーグラインダーによって一緒に処理される場合、破砕速度がより低い粒子(すなわち、内側内胚乳及びセンターカット)は、焙煎されたより硬い外側内胚乳よりも小さく破砕される傾向がある。
更に、バー粉砕中の摩擦によって発生する熱も、エスプレッソ及びトルコ抽出のためにより小さな粒子を形成しようとする場合に懸念されることがある。上述した多くの同じ理由のために、小さな粒子のバー粉砕プロセス中に生成される「ダスト又は微粉」の発生率も高い。また、粉砕プロセス中に、バーの歯がコーヒー粒子の外側細孔の多くを損傷する傾向が高い。
ほとんどのバー(例えば、フラット、ブロック、又は円錐)グラインダーは、コーヒー豆を抽出プロセスで使用される一連の丸石/ブロック状の球に粉砕する。ブレードグラインダーは、複数のブレードの接触が完全にランダムになるため、摩擦熱の懸念が加わると共に、粒径及び形状が更に変化する。それらはまた、ブレードが非常に高い速度で豆粒子に当たるときに、スライスする代わりに豆粒子が「粉々になる」ことに起因して、コーヒーダスト/微粉を生成する傾向が高い。
更に、従来のコーヒーグラインダー及び挽いたコーヒー豆の欠点を最もよく理解するためには、コーヒー抽出のプロセスを理解しなければならない。一般的に、水は、約5層のコーヒー豆細胞層の深さのコーヒー豆細胞に浸透し、そこから可溶性粒子を抽出することができる。典型的には、コーヒー豆細胞は厚さが約20ミクロンである。したがって、水が浸透して可溶性化合物を抽出することができるのは、コーヒー粉砕物の最大約100ミクロンの深さ(すなわち、表面内のコーヒー細胞層約5層)のであることが認められている。
図1は、各ブロック12が100ミクロンの厚さを表す、1,000ミクロンの直径を有する例示的な従来技術のコーヒー粉砕物10を示す。図1に示すように、水などの溶媒は、コーヒー粉砕物の最上層のみに浸透することができ、それによって、コーヒー粉砕物の大部分を使用することはできない。
コーヒー粉砕物又はコーヒー豆内の100ミクロンの深さを超える任意の浸透が、長時間によって引き起こされる粉砕物の表面の浸食のために起こり得ることに留意されたい。しかしながら、浸食による抽出の増加は、得られるコーヒー飲料にネガティブな味特性をもたらし、時間がかかるにより小売の魅力を制限するので、一般的には受け入れられていない。したがって、コーヒー粉砕物及び抽出を扱う場合の課題は、望ましくない味特性を有するコーヒー製品を製造することなく、コーヒー粉砕物の表面の100ミクロン以内のコーヒー細胞からの生産量をいかに最良に最大化するかということである。
更に、コーヒー豆細胞の全てを抽出プロセスにさらすように、単により小さい直径を有する粉砕物を製造することによってコーヒー粉砕物の抽出特性を最大化することができないことが観察されている。100ミクロン以下の直径を有するコーヒー粉砕物は、「微粉」とみなすことができ、典型的には、コーヒー粉砕物内の可溶性化合物が所望よりも速く溶解するために、多量の「苦い」味プロファイルを示すコーヒー飲料が形成される。換言すれば、このような小さな直径のコーヒー粉砕物は、容易に過剰抽出され、コーヒー飲料の得られる味プロファイルを圧倒する可能性がある。更に、これらのより小さい直径のコーヒー粉砕物の使用を使用すると、「チャネリング」を引き起こす可能性があり、これは、これらのより小さい直径のコーヒー粉が互いに凝集し、コーヒー粉全体にわたってチャネルを形成させ、それによって、コーヒー粉砕物の限られた割合にしか水が接触しない場合に起こる。その結果、これが、バリスタがチャネルを除去して、一貫した粉砕床を形成しようとするためにコーヒー粉砕物を「突き固め」なければならない理由である。最後に、このような微細な直径のコーヒー粉砕物は、コーヒーフィルタを詰まらせるか、又はコーヒー飲料自体の中に多量の沈殿物を生成する傾向がある。
従来の粉砕技術の欠点のいくつかが対処されてきたが、多くは依然として存在する。例えば、バー粉砕の問題は、主に、焙煎されたコーヒー豆内に存在する異なる破砕閾値、及び粉砕プロセス中に豆が小さくなる際にバーの歯又は回転ブレードと豆が多数接触することに起因する。より具体的には、焙煎プロセスにより多くさらされるコーヒー豆の外側内胚乳は、内側内胚乳よりも高い破砕閾値を有する。より具体的には、焙煎により、コーヒー豆内の水が減少し、油が外部に移動して、硬化した層又は殻が形成される。したがって、従来のバー粉砕技術は、予測不可能な味特性を有するコーヒー製品をもたらす可能性がある一貫性のない粉砕サイズを生成する。
したがって、様々な抽出プロセスのコーヒー製品を製造するための代替的で優れた技術が依然として望まれている。
本開示の1つ以上の実施形態は、概して、薄切りにされたコーヒー豆製品を製造するための方法に関する。一般に、本方法は、(a)1つ以上のコーヒー豆を含む初期原料を提供することと、(b)切断要素を用いて初期原料を薄切りプロセスに供して、複数の薄切りにされたコーヒー豆粒子を含む薄切りにされたコーヒー豆製品を製造することと、を含むか、それらから本質的になるか、又はそれらからなる。更に、薄切りにされたコーヒー豆粒子の少なくとも50パーセントは、(i)50~500μmの最小横断寸法、(ii)50~10,000μmの最大横断寸法、(iii)2:1~100:1の横アスペクト比、及び(iv)3~50の表面積対体積比(「SA/V比」)を含む。
本開示の1つ以上の実施形態は、概して、コーヒー飲料を製造するための方法に関する。一般に、本方法は、(a)複数の薄切りにされたコーヒー豆粒子を含む薄切りにされたコーヒー豆製品を提供することと、(b)薄切りにされたコーヒー豆製品の少なくとも一部を抽出し、それによってコーヒー飲料を形成することと、を含むか、それらから本質的になるか、又はそれらからなる。更に、薄切りにされたコーヒー豆粒子の少なくとも50パーセントは、(i)50~500μmの最小横断寸法、(ii)50~10,000μmの最大横断寸法、(iii)2:1~100:1の横アスペクト比、及び(iv)3~50の表面積対体積比(「SA/V比」)を含む。
本開示の1つ以上の実施形態は、概して、薄切りにされたコーヒー豆製品に関する。一般に、薄切りにされたコーヒー豆製品は、複数の薄切りにされたコーヒー豆粒子を含むか、それらから本質的になるか、又はそれらからなる。更に、薄切りにされたコーヒー豆粒子の少なくとも50パーセントは、(i)50~500μmの最小横断寸法、(ii)50~10,000μmの最大横断寸法、(iii)2:1~100:1の横アスペクト比、及び(iv)3~50の表面積対体積比(「SA/V比」)を含む。
本発明の実施形態は、以下の図面を参照して本明細書に記載される。
バーグラインダーによって製造された例示的な従来技術のコーヒー粉砕物粒子を示す図である。 コーヒー豆の断面構造を示す。 コーヒー豆の断面構造内の細胞構成の拡大図及び二分図である。 1つ以上の実施形態による薄切りにされたコーヒー豆粒子の例示的な図である。 最小横断寸法及び最大横断寸法がどのように測定され得るかについての描写である。 実施例2のマンドリンスライサー上でどのように薄切りにされた豆粒子が形成されたかを示す図である。 実施例2のマンドリンスライサー上でどのように薄切りにされた豆粒子が形成されたかを示す図である。 実施例2のマンドリンスライサー上でどのように薄切りにされた豆粒子が形成されたかを示す図である。 実施例2の間に形成された例示的な薄切りにされた豆粒子を示す。
従来のバー粉砕技術とは対照的に、本開示は、コーヒーフレーク、コーヒー薄切物、及びコーヒースライスなどの薄切りにされたコーヒー豆製品の製造を可能にする独自のコーヒー薄切りプロセスを対象とし、そのような製品を製造するために使用される薄切りプロセスに起因して、きれいで滑らかな面及び粗い縁を含み得る。本明細書に記載の薄切りプロセスにより、薄切りにされたコーヒー豆は、より大きく、より少ない表面で製造することができ、それによって、特に従来のバーグラインダーによって製造されたコーヒー製品と比較して、より大きな表面積対体積比(「SA/V比」)を有するコーヒー製品が得られる。その結果、これらのSA/V比を最適化することによって、コーヒー豆製品のコーヒー生成能力を最大化できることが観察された。ほとんどの消費者及び製造業者によって容易に理解されるように、本明細書に記載の単一の接触薄切りプロセスは、コーヒー製品の品質及び一貫性の革新的な進歩を表す。
従来の粉砕技術の欠点は、コーヒー豆自体の構造に密接に関連し得る。コーヒー豆及びその様々なセグメントを図2に示す。図2に示すように、コーヒー豆は、外胚乳/渋皮、硬質内胚乳、軟質内胚乳、軟質内胚乳内の自然な裂け目、及びより硬質の内胚乳と呼ぶことができるセンターカット/溝を含む。コーヒー豆内のこれらの様々な部分は、異なる化学構造及び細胞構造を示し、これにより、各部分が異なる破砕閾値を示す。その結果、コーヒー豆内の各部分は、破砕閾値の違いにより、従来の粉砕に対して異なる反応を示す。
図3は、硬質内胚乳内のコーヒー豆細胞及び内部軟質内胚乳内のコーヒー豆細胞の配向のより詳細な描写を示している。図3に示すように、外側の硬質内胚乳は翼状細胞から構成され、内側の軟質内胚乳は矩形細胞から構成される。内胚乳は、コーヒー豆の主要な貯蔵組織である。内胚乳の硬質の外側部分及び軟質の内側部分は、含油量、細胞壁の厚さ、及び構造が異なる。これらの特徴的な違いは、水が豆から蒸発し、追加の油が硬質内胚乳の外縁に移動して硬質の「殻状」表面を形成することが多いので、焙煎プロセス中により明確になる。
当業界では、異なる抽出時間で異なる風味を引き出すことができるように、挽いたコーヒー製品のSA/V比を異ならせることが望まれている。例えば、コールドブリューは、所望の風味を作り出すために、より長い抽出時間を有するより大きな粒子を必要とする。本明細書に記載のコーヒー薄切りプロセスの一般的な特徴は、より低いSA/V比変動を有する薄切りにされたコーヒー製品の製造を可能にすることである。より具体的には、本明細書に記載の薄切りプロセスは、粒子の断面がより類似しているので、得られるコーヒー薄切物間のSA/V比の変動を低減することができる。対照的に、一般的に丸石/ブロック状の球体であるバー粉砕物は、バーグラインダーに関連する上記の問題に起因して粒子間の体積が異なるため、はるかに高いSA/V比の変動を有する。結果として、SA/V比の変動が少ないことにより、最終的なコーヒー製品の望ましい特性を再現する能力が高まる。更に、本明細書に記載の薄切りにされたコーヒー製品のSA/V比を向上させることで、薄切りにされたコーヒー製品内の細孔及び細胞アクセスの最大化により、コーヒー豆1ポンド当たりの生産量を増加させることができる。
従来、抽出率の目標は、従来の粉砕及び抽出法を使用して、コーヒー細胞からの潜在的な可溶性粒子の18~22パーセントである。対照的に、本明細書に記載の薄切りにされたコーヒー製品の形状は、従来の粉砕方法で典型的に生じるダスト生成及び/又は望ましくない熱曝露の高い発生なしに、コーヒー豆のSA/V比を最大化する。その結果、断面形状の一貫性は、深さにかかわらず、プアオーバー、ドリップ、エスプレッソ、フレンチプレス、コールドブリュー、ポッド、又はトルコを含むがこれらに限定されない全てのタイプの抽出技術に対してバッチ間でより一貫性を提供する。
したがって、本開示の薄切りにされたコーヒー豆粒子は、それらのより高いSA/V比及び独特の物理的構造に起因して、上述の抽出問題に対処することができる。より具体的には、薄切りプロセスに起因して、本開示の薄切りにされたコーヒー豆粒子は、類似の構造及び直径を含むことができ、その結果、コーヒー抽出のための望ましい特性を示す薄切りにされたコーヒー豆粒子をもたらすことができる。更に、本開示の薄切りにされたコーヒー豆粒子は、薄切りにされた粒子の平坦で湾曲した形状に起因するチャネリングを軽減することができる。
本開示の例示的な薄切りにされたコーヒー豆粒子100が図4に示されており、立方体102の各々は100ミクロンの厚さを表す。図4に示すように、薄切りにされたコーヒー豆粒子100中のコーヒー豆細胞は、薄切りにされた粒子の最小横断寸法(すなわち、厚さ)がより小さいため、抽出に完全にさらされている。しかしながら、薄切りにされたコーヒー豆粒子100の最大横断寸法(すなわち、長さ)がより大きいために、薄切りにされたコーヒー豆粒子はまた、より小さい直径のコーヒー粉砕物に関連する問題(例えば、チャネリング)も回避することができる。図4に示す薄切りにされたコーヒー豆の薄切りにされた幾何学的形状は、薄切りにされたコーヒー豆が同じ体積を維持し、より高いSA/V比のために平坦な表面を利用することができるので、従来のグラインダーによって製造された挽いたコーヒー豆よりも有利であり得る。図1に示すような従来のバーグラインダーによって製造された挽いたコーヒーとは対照的に、薄切りにされたコーヒー豆製品は、図4に示すように、概して、より長くより平坦な表面を有する。
一般に、本明細書に記載の薄切りにされた製品は、最初の食材供給原料を、薄切装置内の切断要素を用いた薄切りプロセスに供することによって製造され得る。本開示は主にコーヒー豆を含む最初の食材供給原料に焦点を当てているが、他の薄切り可能な食材も初期原料中に存在し得ることが想定される。例えば、初期原料は、1つ以上のナッツ(例えば、カシューナッツ、クルミ、ペカン、アーモンド、ブラジルナッツ、松の実)、1つ以上の豆類(例えば、ピーナツ)、ドライフルーツ(例えば、マンゴー、ブルーベリー、バナナ、プランテーン、アップル、サクランボ、ラズベリー、レーズン)、又はそれらの組み合わせを含むか、それらから本質的になるか、又はそれらからなってもよい。
1つ以上の実施形態では、薄切りに供される初期原料は、原料の総重量に基づいて、少なくとも10、25、50、75、80、85、90、95、又は99重量パーセントのコーヒー豆を含んでもよい。特定の実施形態では、初期原料は、完全にコーヒー豆から形成されてもよい。
追加的又は代替的に、1つ以上の実施形態では、薄切りに供される初期原料は、初期原料の総重量に基づいて、少なくとも1、5、10、15、20、若しくは25重量パーセント、及び/又は90、75、60、50、40、若しくは30重量パーセント未満の1つ以上の非コーヒー材料を含んでもよい。例示的な非コーヒー材料としては、ドライフルーツ(例えば、マンゴー、ブルーベリー、バナナ、プランテーン、アップル、サクランボ、ラズベリー、及び/又はレーズン)、ナッツ(例えば、カシューナッツ、クルミ、ペカン、アーモンド、ブラジルナッツ、及び/又は松の実)、ナツメヤシの種子、チコリの根、マスタードの種子、スイカの種子、カボチャの種子、根菜類(例えば、アーティチョーク)、マテの茎、マテの葉、ゴマの種子、又はこれらの組み合わせを挙げることができる。これらの非コーヒー材料はまた、薄切りプロセス中に薄切りにされてもよく、薄切りにされたコーヒー豆粒子に関して以下に説明する寸法範囲を示す薄切りにされた粒子を生成してもよい。したがって、前述の特性範囲(例えば、最小横断寸法範囲、最大横断寸法範囲、横アスペクト比、及びSA/V比)はいずれも、非コーヒー材料から形成された薄切りにされた粒子に適用することもできる。
1つ以上の実施形態では、初期原料は、薄切りプロセスの前に1つ以上の前処理に供され、それによって前処理済み原料を形成することができる。次いで、この前処理された原料は、本明細書に記載の薄切りプロセスに供され得る。例示的な前処理としては、刻み目及び/又は溶媒(例えば、水及び/又は酢酸)への浸漬を挙げることができる。一般に、前処理は、少なくとも刻み目を含むことができ、これは、初期原料に溝を切り込むこと(例えば、コーヒー豆に溝を刻むこと)を含み、刻み目の線に沿った原料の下流の切断を容易にすることができる。刻み目は、当該技術分野で使用される任意の手動又は自動刻み目ツール又はデバイスによって実施することができる。様々な実施形態では、刻み目は、少なくとも50、100、150、200、250、300、400、若しくは500μm、及び/又は3,000、2,000、又は1,000μm以下だけ離れた増分で、原料の最大横断寸法(例えば、コーヒー豆の最大横断寸法)に沿って延在する溝(例えば、刻み目の線)を切断することを含むことができる。次いで、これらの刻み目線を使用して、薄切りプロセス中に原料の設定寸法を形成することができる。特定の実施形態では、刻み目の線を使用して、薄切りにされたコーヒー製品を形成する、得られた薄切りにされた粒子の「幅」を定義することができる。
理論に束縛されるものではないが、すぐに使用できる製品を作成するために、ブレード、ワイヤ、レーザー、及び/又は水流を利用するものを含む、薄切り装置とのより少ない接触(単一の接触を含む)を必要とする任意のプロセスは、使用可能な製品のより速い全体的な生産を可能にするはずであると考えられる。更に、従来のグラインダーによって生成されたコーヒー粉砕物とは異なり、本開示の薄切りにされたコーヒー豆は、より一貫したサイジングを含むことができ、これは、薄切りプロセスが、コーヒー豆内のより高い破砕閾値を含む部分と接触することができないためである。
1つ以上の実施形態では、薄切りにされたコーヒー豆製品は、1つ以上の最初のコーヒー豆を薄切装置内の切断要素による薄切りプロセスに供することによって製造することができる。一般に、1つ以上の実施形態では、薄切りにされたコーヒー豆製品を製造するためのプロセスは、最初のコーヒー豆を切断要素に向かって押すことを含むことができ、その結果、抽出準備が整った単一の接触粒子と、豆全体又は最大使用可能量が処理されて抽出準備が整った複数の単一接触コーヒー粒子になるまでプロセスを繰り返すために再び切断要素に向かって押される準備ができた部分コーヒー豆とが得られる。代替的に、様々な実施形態では、薄切りにされたコーヒー豆製品は、切断要素又は薄切装置を豆に向かって移動させることによって製造されてもよい。
1つ以上の実施形態では、切断要素は、ブレード、スライサー、バー、シェーバー、レーザー、ワイヤ、又はそれらの組み合わせを含むことができる。更に、1つ以上の実施形態では、切断要素は、ステンレス鋼、セラミック(例えば、酸化アルミニウムなどのcemented oxide)、炭素鋼、硬化(赤色)鋼、ダイヤモンド、タングステン、バナジウム、クロム、チタン、又はそれらの組み合わせから作製することができる。特定の実施形態では、切断要素は、タングステン、モリブデン、バナジウム、クロム、又は任意の他の高速度鋼要素から作製することができる。追加的又は代替的に、特定の実施形態では、切断要素は、粉末冶金プロセスによってチタン、タンタル、及び炭素の混合物から調製された超硬合金から作製することができる。追加的又は代替的に、更に他の実施形態では、切断要素は、ステライト、すなわち、コバルト、タングステン、及びクロムからなる非鉄合金から作製することができる。更に他の実施形態では、切断要素は、ガラス、アクリル、ポリメチルアクリレート、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン、PET、PVC、ABS、又はそれらの組み合わせから作製することができる。特定の実施形態では、切断要素は、立方晶窒化ホウ素(CBN)から作製することができる。
ある実施形態では、切断要素は、レーザーであってもよい。
使用可能な例示的な薄切装置は、初雪シェーバー(例えば、初雪モデルHC-SEシェーバー)、Gold Medalシェーバー、又はSnowieシェーバー(例えば、Little Snowie 2シェーバー又はSnowie 3000シェーバー)を含むことができる、一般的にアイスシェービング専用に使用されるものを含む。特定の実施形態では、薄切装置は、任意の手動又は電動のキューブアイスシェーバー又はミネラルプロセッサを含むことができる。例示的な手動スライサーは、マンドリンスライサーである。
1つ以上の実施形態では、最初のコーヒー豆は、遠心力、重力、圧縮(すなわち、押込)ガス(例えば、圧縮空気)、機械的要素、圧縮液体(例えば、水)、又はこれらの組み合わせによって切断要素に向かって押され得る。例示的な機械要素は、コンベヤ、カタパルト、ねじ山付きエキスパンダ、膨張材料、又は機械工学力を利用する任意の他の機械要素を含むことができる。
薄切りプロセスは、様々な温度(例えば、室温)及び大気圧で行うことができる。例えば、薄切りプロセスは、少なくとも-90、-80、-70、-60、-50、-40、-30、-20、-10、-5、0、5、10、15、若しくは20℃、及び/又は150、140、130、120、110、100、90、80、70、60、50、40、若しくは30℃未満の温度で行うことができる。薄切りプロセスの温度は、コーヒー豆の状態及び湿潤度によって影響され得る。例えば、「凍結乾燥」コーヒー豆は、より低い温度を利用することができるが、より高い水分含有量を有するコーヒー豆は、より高い薄切り温度を必要とする場合がある。
最初のコーヒー豆は、複数の焙煎されたコーヒー豆又は焙煎されていないコーヒー豆を含むか、それらから本質的になるか、又はそれらからなってもよい。更に、最初のコーヒー豆は、完全な豆又はセグメント化されたコーヒー豆を含むことができる。特定の実施形態では、薄切りにされたコーヒー豆製品は、薄切りプロセス後に焙煎に供されてもよい。最初のコーヒー豆は乾燥されてもよく、12重量パーセント未満の水を含有してもよい。代替的に、特定の実施形態では、最初のコーヒー豆は、水などの少なくとも1つの溶媒で予め浸漬されてもよく、12重量パーセントを超える含水量を含有してもよい。
1つ以上の実施形態では、本開示は、概して、薄切りにされたコーヒー豆粒子、例えばコーヒーフレーク、コーヒー薄切物、コーヒースライス、又はそれらの組み合わせを含むか、それらから本質的になるか、又はそれらからなり得る単一接触の薄切りにされたコーヒー豆製品に関する。本明細書で使用する場合、「薄切りにされたコーヒー豆粒子」は、コーヒー豆薄切りプロセス中に形成される個々の粒子を指す。更に、本明細書で使用する場合、「単一の接触」は、最初のコーヒー豆の表面が薄切りツールによって一度だけ接触されており、薄切りツールと複数回接触されていないことを意味する。したがって、最初の接触に含まれる複数のブレード、バー、又は任意の他のスライス加工プロセスにかかわらず、薄切りにされた表面の更なる切断又は破壊はない。しかしながら、「単一の接触」の薄切物は、これらの薄切りにされた表面が再び薄切りにされたり薄切りツールと再接触したりしない限り、複数の表面で薄切りにされた薄切物を依然として包含する。換言すれば、薄切りにされたコーヒー製品は、同様の最小断面測定値を有するコーヒー粒子を生成する可能性を一貫して有する、ブレード、バー、又は他の切断表面への単一の接触にさらされた全体又は一部のコーヒー豆結果であってもよい。
本明細書で使用する場合、「コーヒーフレーク」は、10~500μMの最小横断寸法を含む薄切りにされたコーヒー豆粒子を指す。加えて、「コーヒー薄切物」は、501~1,500μMの最小横断寸法を含む薄切りにされたコーヒー豆粒子を指す。更に、「コーヒースライス」は、1,501~3,000μMの最小横断寸法を含む薄切りにされたコーヒー豆粒子を指す。
薄切装置のタイプ、薄切りプロセスのパラメータ、及び使用される最初のコーヒー豆の種類は、薄切りプロセス中に生成されるコーヒーフレーク、コーヒー薄切物、及びコーヒースライスの量に大きく影響する可能性がある。一般に、薄切りプロセスは、比較的平坦な面及び粗い縁部を有する粒子を形成することができる。
1つ以上の実施形態では、薄切りにされたコーヒー豆製品は、薄切りにされたコーヒー豆製品の総重量に基づいて、少なくとも1、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、又は99重量パーセントのコーヒーフレークを含んでもよい。追加的又は代替的に、1つ以上の実施形態では、薄切りにされたコーヒー豆製品は、薄切りにされたコーヒー豆製品の総重量に基づいて、99、95、90、85、80、75、70、65、60、55、50、45、40、35、30、25、20、15、10、5、又は1重量パーセント未満のコーヒーフレークを含んでもよい。
1つ以上の実施形態では、薄切りにされたコーヒー豆製品は、薄切りにされたコーヒー豆製品の総重量に基づいて、少なくとも1、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、又は99重量パーセントのコーヒー薄切物を含んでもよい。追加的又は代替的に、1つ以上の実施形態では、薄切りにされたコーヒー豆製品は、薄切りにされたコーヒー豆製品の総重量に基づいて、99、95、90、85、80、75、70、65、60、55、50、45、40、35、30、25、20、15、10、5、又は1重量パーセント未満のコーヒー薄切物を含んでもよい。
1つ以上の実施形態では、薄切りにされたコーヒー豆製品は、薄切りにされたコーヒー豆製品の総重量に基づいて、少なくとも1、5、10、15、20、25、30、35、40、45、50、55、60、65、70、75、80、85、90、95、又は99重量パーセントのコーヒースライスを含んでもよい。追加的又は代替的に、1つ以上の実施形態では、薄切りにされたコーヒー豆製品は、薄切りにされたコーヒー豆製品の総重量に基づいて、99、95、90、85、80、75、70、65、60、55、50、45、40、35、30、25、20、15、10、5、又は1重量パーセント未満のコーヒースライスを含んでもよい。
上述したように、本明細書に記載の薄切りプロセスは、薄切りにされたコーヒー豆製品における望ましくないコーヒー粉の形成を最小限に抑えることができる。本明細書で使用する場合、「コーヒー粉」は、10μM未満の最小横断寸法を含むコーヒー豆粒子を指す。1つ以上の実施形態では、薄切りにされたコーヒー豆製品は、薄切りにされたコーヒー豆製品の総重量に基づいて、25、20、15、10、5、4、3、2、又は1重量パーセント未満のコーヒー粉を含んでもよい。
図5は、例示的な薄切りにされたコーヒー豆製品の最小横断寸法(「TDmin」)及び最大横断寸法(「TDmax」)を示す。本明細書で使用する場合、「最大横断寸法」は、ミツトヨによって較正されたマイクロメーターによって、又はレーザー回折粒径分析を使用することによって測定される、薄切りにされたコーヒー豆粒子の最大寸法である。「最大横断寸法」という用語はまた、「長さ」という用語と互換的に使用することができる。更に、本明細書で使用する場合、「最小横断寸法」は、ミツトヨによって較正されたマイクロメーターによって、又はレーザー回折粒径分析を使用することによって測定される、薄切りにされたコーヒー豆粒子の最小横断寸法を意味する。「最小横断寸法」という用語はまた、「厚さ」という用語と互換的に使用することができる。
1つ以上の実施形態では、薄切りにされたコーヒー豆製品を形成する薄切りにされたコーヒー豆粒子の少なくとも1、5、10、20、30、40、50、60、70、80、90、95、又は99パーセントは、少なくとも1、2、5、10、15、25、25、30、35、40、45、50、60、70、80、90、100、125、150、175、200、225、250、275、300、325、350、375、400、425、450、475、500、501、525、550、575、600、625、650、675、700、725、750、775、800、825、850、875、900、925、950、975、1,000、1,100、1,200、1,300、1,400、1,500、又は1,501μmの最小横断寸法を含むことができる。追加的又は代替的に、1つ以上の実施形態では、薄切りにされたコーヒー豆製品を形成する薄切りにされたコーヒー豆粒子の少なくとも1、5、10、20、30、40、50、60、70、80、90、95、又は99パーセントは、3,000、2,800、2,600、2,400、2,200、2,000、1,800、1,600、1,501、1,500、1,250、1,000、750、501、500、450、400、350、300、250、又は200μm以下の最小横断寸法を含むことができる。
1つ以上の実施形態では、薄切りにされたコーヒー豆製品を形成する薄切りにされたコーヒー豆粒子の少なくとも1、5、10、20、30、40、50、60、70、80、90、95、又は99パーセントは、少なくとも50、100、150、200、250、300、400、500、600、700、800、900、1,000、1,250、1,500、1,750、2,000、3,000、4,000、5,000、6,000、又は7,000μmの最大横断寸法を含むことができる。追加的又は代替的に、1つ以上の実施形態では、薄切りにされたコーヒー豆製品を形成する薄切りにされたコーヒー豆粒子の少なくとも1、5、10、20、30、40、50、60、70、80、90、95、又は99パーセントは、20,000、15,000、10,000、9,000、8,000、7,000、6,000、5,000、4,000、3,000、2,000、又は1,000μm以下の最大横断寸法を含むことができる。
1つ以上の実施形態では、薄切りにされたコーヒー豆製品を形成する薄切りにされたコーヒー豆粒子の少なくとも1、5、10、20、30、40、50、60、70、80、90、95、又は99パーセントは、少なくとも50、100、150、200、250、300、400、500、600、700、800、900、1,000、1,250、1,500、1,750、2,000、3,000、4,000、5,000、6,000、又は7,000μmの幅を含むことができる。追加的又は代替的に、1つ以上の実施形態では、薄切りにされたコーヒー豆製品を形成する薄切りにされたコーヒー豆粒子の少なくとも1、5、10、20、30、40、50、60、70、80、90、95、又は99パーセントは、20,000、15,000、10,000、9,000、8,000、7,000、6,000、5,000、4,000、3,000、2,000、又は1,000μm以下の幅を含むことができる。本明細書で使用する場合、「幅」は、薄切りにされたコーヒー豆粒子の第3の測定寸法を指し、ミツトヨによって較正されたマイクロメーターによって、又はレーザー回折粒径分析を使用することによって測定することができる。一般に、「幅」は、最小横断寸法(例えば、厚さ)よりも大きく、最大横断寸法(例えば、長さ)よりも小さい横断寸法を指す。
1つ以上の実施形態では、薄切りにされたコーヒー豆製品を形成する薄切りにされたコーヒー豆粒子の少なくとも5、10、20、30、40、50、60、70、80、90、95、又は99パーセントは、少なくとも2:1、4:1、6:1、8:1、10:1、12:1、14:1、16:1、18:1、若しくは20:1、及び/又は1,000:1、500:1、400:1、300:1、200:1、100:1、75:1、50:1、40:1、30:1、20:1、若しくは10:1以下の横アスペクト比を示すことができる。本明細書で使用する場合、「横アスペクト比」は、粒子の最小横断寸法に対する薄切りにされたコーヒー豆粒子の最大横断寸法の比を意味する。
上述のように、コーヒーフレーク、コーヒー薄切物、及びコーヒースライスを含む薄切りにされたコーヒー豆製品は、容易に識別可能であり、平坦、凹状、凸状、又はこれらの組み合わせとして説明することができる少なくとも1つの表面を有してもよい。理論に束縛されるものではないが、薄切りプロセスは、抽出(brewing)/抽出(extraction)段階中にコーヒー細胞へのアクセスを最大限可能にする最適化された幾何学的形状を有する薄切りにされたコーヒー製品の製造を可能にすると考えられる。1つ以上の実施形態では、コーヒーフレーク、コーヒー薄切物、及びコーヒースライスを含む薄切りにされたコーヒー豆製品は、平面、凹面、凸面、又はそれらの組み合わせである少なくとも1つ、2つ、3つ、又は4つの表面を含んでもよい。
更に、上述したように、コーヒーフレーク、コーヒー薄切物、及びコーヒースライスを含む薄切りにされたコーヒー豆製品は、最適なSA/V比を含んでもよい。更に、薄切りにされたコーヒー豆粒子は、同様の体積のコーヒー粉砕物と比較して、SA/V比の変動が少ない可能性がある。1つ以上の実施形態では、薄切りにされたコーヒー豆製品を形成する薄切りにされたコーヒー豆粒子の少なくとも1、5、10、20、30、40、50、60、70、80、90、95、又は99パーセントは、BET法を使用して測定して、少なくとも0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1.0、1.1、1.2、1.3、1.4、1.5、1.6、1.7、1.8、1.9、2.0、2.1、2.2、2.3、2.4、2.5、2.6、2.7、2.8、2.9、3.0、3.1、3.2、3.3、3.4、3.5、3.6、3.7、3.8、3.9、4.0、4.1、4.2、4.3、4.4、4.5、4.6、4.7、4.8、4.9、5.0、5.1、5.2、5.3、5.4、5.5、5.6、5.7、5.8、5.9、6.0、6.1、6.2、6.3、6.4、6.5、6.6、6.7、6.8、6.9、若しくは7.0m/g、及び/又は40、30、20、15、若しくは10m/g以下のBET比表面積を含むことができる。BET比表面積は、Quantachrome Instruments製のNova 4200e Analyzerなどの細胞分布測定装置を使用して測定することができる。
1つ以上の実施形態では、薄切りにされたコーヒー豆製品を形成する薄切りにされたコーヒー豆粒子の少なくとも1、5、10、20、30、40、50、60、70、80、90、95、又は99パーセントは、レーザー回折粒径分析を使用して測定して、少なくとも0.5、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、若しくは19、又は20mm-1及び/又は50、40、30、若しくは25mm-1以下のSA/V比を含むことができる。
薄切りにされた豆粒子に関する上記百分率は、薄切りにされたコーヒー豆粒子の総重量に対する薄切りにされたコーヒー豆粒子の重量百分率を指すことに留意されたい。例えば、薄切りにされたコーヒー豆粒子の「少なくとも10パーセント」は、全ての薄切りにされたコーヒー豆粒子の総重量に基づいて、薄切りにされたコーヒー豆粒子の少なくとも10重量パーセントを意味する。
追加的に又は代替的に、1つ以上の実施形態では、薄切りにされたコーヒー豆製品を形成する薄切りにされたコーヒー豆粒子の少なくとも1、5、10、20、30、40、50、60、70、80、90、95又は99パーセントは、
・1~500μm、50~500μm、75~500μm、100~500μm、150~500μm、175~500μm、10~450μm、50~450μm、75~450μm、100~450μm、150~450μm、175~450μm、50~300μm、75~300μm、100~300μm、150~300μm、175~300μm、50~250μm、75~250μm、100~250μm、150~250μm、若しくは175~250μmの最小横断寸法、
・50~10,000μm、200~10,000μm、500~10,000μm、50~7,000μm、200~7,000μm、500~7,000μm、50~5,000μm、200~5,000μm、500~5,000μm、50~3,000μm、200~3,000μm、500~3,000μm、50~2,000μm、200~2,000μm、若しくは500~2,000μmの最大横断寸法、
・2:1~100:1、2:1~40:1、2:1~20:1、2:1~10:1、4:1~100:1、4:1~40:1、4:1~20:1、若しくは4:1~10:1の横アスペクト比、及び/又は
・3~50、5~50、8~50、10~50、11~50、12~50、3~30、5~30、8~30、10~30、11~30、若しくは12~30mm-1のSA/V比を含むことができる。
上述したように、薄切りにされたコーヒー豆製品、特に薄切りにされたコーヒー豆粒子(例えば、コーヒーフレーク、コーヒー薄切物、及びコーヒースライス)は、コーヒーの抽出に最適な多孔性を示し得る。1つ以上の実施形態では、薄切りにされたコーヒー豆製品を形成する薄切りにされたコーヒー豆粒子の少なくとも1、5、10、20、30、40、50、60、70、80、90、95、又は99パーセントは、Quantachrome Instruments製のNova 4200e Analyzerなどの細孔分布測定装置によって測定して、少なくとも0.001、0.002、0.003、0.004、0.005、0.006、0.007、0.008、0.009、若しくは0.01cc/g、及び/又は0.5、0.4、0.3、又は0.2cc/g以下の合計20~200Å直径のメソ細孔容積を含むことができる。
1つ以上の実施形態では、薄切りにされたコーヒー豆製品は、製品の総重量に基づいて、少なくとも10、25、50、75、80、85、90、95、又は99重量パーセントの薄切りにされたコーヒー豆粒子を含むことができる。特定の実施形態では、薄切りにされたコーヒー豆製品は、完全に薄切りにされたコーヒー豆粒子から形成され得る。
追加的又は代替的に、1つ以上の実施形態では、薄切りにされたコーヒー豆製品は、初期原料の総重量に基づいて、少なくとも1、5、10、15、20、若しくは25重量パーセント、及び/又は90、75、60、50、40、若しくは30重量パーセント未満の非コーヒー材料由来の1つ以上の薄切りにされた粒子を含み得る。上述したように、これらの薄切りにされた粒子は、ドライフルーツ(例えば、マンゴー、ブルーベリー、バナナ、プランテーン、アップル、サクランボ、ラズベリー、及び/又はレーズン)、ナッツ(例えば、カシューナッツ、クルミ、ペカン、アーモンド、ブラジルナッツ、及び/又は松の実)、ナツメヤシの種子、チコリの根、マスタードの種子、スイカの種子、カボチャの種子、根菜類(例えば、アーティチョーク)、マテの茎、マテの葉、ゴマの種子、又はこれらの組み合わせなどの例示的な非コーヒー材料に由来し得る。非コーヒー材料由来のこれらの薄切りにされた粒子はまた、薄切りにされたコーヒー豆粒子に関連する前述の特性範囲(例えば、最小横断寸法範囲、最大横断寸法範囲、横アスペクト比、及び/又はSA/V比)のいずれかによって定義され得る。したがって、薄切りにされたコーヒー豆粒子に関する上記の範囲は、非コーヒー材料由来の薄切りにされた粒子にも適用することができる。
その結果、得られた薄切りにされたコーヒー製品は、優れたコーヒー飲料を製造するために無数のコーヒー抽出プロセスで直接使用することができる。薄切りにされたコーヒー製品と共に使用され得る抽出技術は、ドリップ、プアオーバー、フレンチプレス、エスプレッソ、コールドブリュー、アイス、ポッド、又はトルコを含み得るが、これらに限定されず、味及び全体的な特徴の予想される変化を伴う。
抽出プロセスは多くの変数を有し、粒子体積サイズ(例えば、表面積)は常に主要な考慮事項であった。上述したように、本明細書に記載の薄切りプロセスは、多くの抽出プロセスに望ましい最適な形状及び体積を示す薄切りにされたコーヒー豆製品の製造を可能にする。その最適な幾何学的形状及びSA/V比のために、薄切りにされたコーヒー豆製品は、全てではないがほとんどのコーヒー抽出技術において抽出効率を最大化することを可能にすることが観察されている。
コーヒーフレーク、コーヒー薄切物、及びコーヒースライスを含む上記の薄切りにされたコーヒー豆製品に含まれる最適な幾何学的形状に起因して、薄切りにされたコーヒー豆製品は、従来の挽いたコーヒーでは得ることができないコーヒー抽出プロセスにおける特定の効率を可能にすることができる。例えば、薄切りにされたコーヒー豆製品の使用により、(従来の挽いたコーヒーと比較して)コーヒー豆1ポンド当たりのコーヒー生産量を増加させることができ、(最適なSA/V比に起因して)コーヒー製品を作製するのに必要な水の量を減少させることができる。薄切りにされたコーヒー豆製品は、表面積が増加しているため、水を吸収する内部細胞が少なくなり、最終製品に水を戻すことができない可能性がある。これは、使用済み粉砕物の抽出後重量及び製造された消費可能なコーヒーの総体積によって測定することができる。
更に、独特の幾何学的形状のために、薄切りにされたコーヒー豆製品は、特に「突き固め」プロセス中に、製造されるコーヒー飲料内の風味を増加させ得る。一般に、より平坦な側面を有する粒子は、球状の物体よりも良好に粒子の上又は周囲を流れる水の方向を変える能力を有する。理論に束縛されるものではないが、水がより平坦な粒子を横切って流れるときに生じる抵抗及び摩擦の増加により、コーヒー細胞からより多くの風味をもたらす。
加えて、独特の幾何学的形状のために、薄切りにされたコーヒー豆製品は、(従来の粉砕技術と比較して)薄切りプロセス中に生成される微粉が少ないため、沈殿物の生成をより少なくすることができる。これらの微粉の存在がコーヒー飲料中の苦味の増加につながる可能性があるので(抽出プロセス中の微粉の過剰抽出及び飲料中の継続的な抽出に起因して)、最後に感じる微粉がより少ないほど、消費者によって消費されるコーヒー飲料の最後の部分が優れた味を感じる可能性が高くなる。
本発明は、この実施形態の以下の実施例によって更に例解することができるが、これらの実施例は、単に例解の目的で含まれ、特に明記されない限り、本発明の範囲を限定することを意図しないことが理解される。
実施例
比較例1
この実験では、焙煎したコーヒー豆の様々な成分の破砕閾値及び脆性閾値を評価した。破砕閾値は、VTSYIQI(VTS-100)デジタルフォースゲージを使用して分析し、分析は、Columbian Supreme Medium Dark Roast beans(Sam’s Clubブランド)を用いて行った。最初に、ナイフ及びピックを利用して豆を異なる部分(すなわち、外側硬質内胚乳、内側軟質内胚乳、及び内側硬質内胚乳/センターカット)に分離した。次いで、豆の異なる切片(すなわち、外側硬質内胚乳、内側軟質内胚乳、及び内側硬質内胚乳/センターカット)を1枚の紙の上に置いた。デジタルフォースゲージの尖ったアタッチメントを利用して、破壊するまで圧力を加え、2つの読みを記録した。第1の読み取り値は、最初の破壊が生じた圧力であり、第2の読み取り値は、元の粒子が壊れた粒子の数であり、これは脆性の指標であった。この試験は20個の豆で完了した。
以下の表1は、各コーヒー切片について形成された平均破壊力率及び粒子数を提供する。
上記の破損率及び脆性特性は、コーヒー豆の異なるセグメントを従来のバー粉砕に供した場合に一貫性のない様式で加工され得ることを実証する。より具体的には、これらのコーヒー豆セグメントがバー粉砕中に一緒に処理される場合、破壊的粉砕は、より低い破損率でより軟質の内胚乳部分をより容易に破砕することができる。したがって、コーヒー豆のセグメント内のこれらの構造的差異のために、破壊率は、コーヒー豆中の様々な層の間で異なる。その結果、コーヒー豆の内側部分は、粉砕プロセスを経るときに外側よりも実質的に小さくなる。
実施例2
両方からコーヒー飲料を形成し、得られた飲料中の得られた総溶解固形分(TDS)を試験することによって、コーヒー粉砕物の抽出特性を本発明の薄切りにされたコーヒー豆と比較した。両方の試験について、Columbian Supreme Medium Dark Roast beans(Sam’s Clubブランド)を使用して、コーヒー粉砕物及び薄切りにされたコーヒー豆を製造した。挽いたコーヒーを、Baratza Encore Grinderで、その最も細かい設定を使用して形成した。一方、薄切りにされたコーヒー豆は、図6~8に示すように、マンドリンスライサー上でコーヒー豆を削ることによって手作業で形成された。図6~8に示すように、コーヒー豆202をマンドリンスライサー200上に置き、スライサーブレード204と接触させて、薄切りにされたコーヒー豆粒子206を形成した。図9は、製造された薄切りにされたコーヒー豆粒子の例示的な図を示す。
コーヒー飲料は、(i)粉砕物及び粒子をAeropress Coffee Makerに入れ、(ii)2オンスの水を195°FでAeropressに加え、(iii)コーヒーを30秒間抽出し、次いで(iv)Aeropressを10秒間作動させることによって、1グラムのコーヒー粉砕物及び1グラムの薄切りにされたコーヒー豆粒子から形成された。このようにして、コーヒー粉砕物及び薄切りにされたコーヒー豆粒子を水に約40秒間曝露した。次いで、Aeropressフィルタを通して滴下した得られた液体を、Myron L(登録商標)によるUltrameter IIを使用して総溶解固形分(TDS)について評価した。
コーヒー粉砕物から製造されたコーヒー飲料は、666.1ppmのTDSを有し、薄切りにされた粒子から製造されたコーヒー飲料は、734.6ppmのTDSを有した。その結果、薄切りにされたコーヒー粒子から製造されたコーヒー飲料に関連するより高いTDSは、高いSA/V比と共に、薄切りにされた粒子の独特の幾何学的形状が、従来のコーヒーグラインダーを使用して細かく粉砕されたコーヒー粉砕物と比較して優れた抽出特性を示したことを実証している。換言すれば、これは、薄切りにされた粒子中のコーヒー豆細胞が、コーヒー粉砕物と比較して、抽出により容易に利用可能であることを実証した。
定義
以下は、定義された用語の排他的なリストを意図したものではないことを理解されたい。他の定義は、例えば、文脈における定義された用語の使用を伴うときなど、前述の説明において提供され得る。
本明細書において使用される際、「1つの(a)」、「1つの(an)」、及び「その」という用語は、1つ以上を意味する。
本明細書において使用される際、「及び/又は」という用語は、2つ以上の品目のリストで使用されるとき、列挙された品目のうちのいずれか1つが、単独で用いられ得ること、又は列挙された品目のうちの2つ以上の任意の組み合わせが用いられ得ることを意味する。例えば、組成物が成分A、B、及び/又はCを含有すると記載されている場合、組成物は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AとBの組み合わせ、AとCの組み合わせ、BとCの組み合わせ、又はAとBとCの組み合わせを含有することができる。
本明細書において使用される際、「備える(comprising)」、「備える(comprises)」、及び「備える(comprise)」という用語は、用語の前に記載された主題から用語の後に記載された1つ以上の要素に移行するために使用される自由形式の移行用語であり、移行用語の後に列挙される要素又は複数の要素は、必ずしも主題を構成する唯一の要素ではない。
本明細書において使用される際、「有する(having)」、「有する(has)」、及び「有する(have)」という用語は、上記で提供された「備える(comprising)」、「備える(comprises)」、及び「備える(comprise)」と同じ自由形式の意味を有する。
本明細書において使用される際、「含む(including)」、「含む(include)」、及び「含まれる(included)」という用語は、上記で提供される「備える(comprising)」、「備える(comprises)」、及び「備える(comprise)」と同じ自由形式の意味を有する。
数値範囲
本説明は、本発明に関する特定のパラメータを定量化するために数値範囲を使用する。数値範囲が提供されるとき、このような範囲は、範囲の下限値のみを記載する請求項の制限、並びに範囲の上限値のみを記載する請求項の制限に対して、文字通りの支持を提供するものとして解釈されることを理解されたい。例えば、10~100の開示された数値範囲は、「10より大きい」(上限値なし)を記載する請求項、及び「100未満」(下限値なし)を記載する請求項に対して、文字通りの支持を提供する。
特許請求の範囲は開示された実施形態に限定されない
上記の本発明の好ましい形態は、例解としてのみ使用されるべきであり、本発明の範囲を解釈するために限定的な感覚で使用されるべきではない。上記の例示的な実施形態への変更は、本発明の趣旨から逸脱することなく、当業者によって容易に行うことができる。
本発明者らは、以下の特許請求の範囲に記載されているように、本発明の文字通りの範囲から実質的に逸脱していないがその範囲外にある装置に関係するため、本発明の合理的に公正な範囲を決定及び評価するために均等論に依存する意図をここに述べる。

Claims (20)

  1. 薄切りにされたコーヒー豆製品を製造するための方法であって、
    (a)1つ以上のコーヒー豆を含む初期原料を提供することと、
    (b)複数の薄切りにされたコーヒー豆粒子を含む前記薄切りにされたコーヒー豆製品を製造するために、切断要素を用いた薄切りプロセスに前記初期原料を供することであって、
    前記薄切りにされたコーヒー豆粒子の少なくとも50パーセントが
    (i)50~500μmの最小横断寸法、
    (ii)50~10,000μmの最大横断寸法、
    (iii)2:1~100:1の横アスペクト比、及び
    (iv)3~50の表面積対体積比(「SA/V比」)を含むこととを含む、方法。
  2. 前記工程(b)の供する工程が、薄切装置において行われる、請求項1に記載の方法。
  3. 前記薄切装置が、手動シェーバー又は電動シェーバーを含む、請求項2に記載の方法。
  4. 前記薄切りにされたコーヒー豆製品を形成する前記薄切りにされたコーヒー豆粒子の少なくとも70パーセントが、50~300μmの最小横断寸法を含む、請求項1に記載の方法。
  5. 前記薄切りにされたコーヒー豆製品を形成する前記薄切りにされたコーヒー豆粒子の少なくとも70パーセントが、150~7,000μmの最大横断寸法を含む、請求項4に記載の方法。
  6. 前記薄切りにされたコーヒー豆製品を形成する前記薄切りにされたコーヒー豆粒子の少なくとも70パーセントが、4:1~40:1の横アスペクト比を示す、請求項5に記載の方法。
  7. 前記薄切りにされたコーヒー豆製品を形成する前記薄切りにされたコーヒー豆粒子の少なくとも70パーセントが、レーザー回折粒径分析を使用して測定して、5~40mm-1のSA/V比を含む、請求項1に記載の方法。
  8. コーヒー飲料を製造するための方法であって、
    (a)複数の薄切りにされたコーヒー豆粒子を含む薄切りにされたコーヒー豆製品を提供することであって、前記薄切りにされたコーヒー豆粒子の少なくとも50パーセントが、
    (i)50~500μmの最小横断寸法、
    (ii)50~10,000μmの最大横断寸法、
    (iii)2:1~100:1の横アスペクト比、及び
    (iv)3~50の表面積対体積比(「SA/V比」)を含むことと、
    (b)水の存在下で前記薄切りにされたコーヒー豆製品の少なくとも一部を抽出し、それによって前記コーヒー飲料を形成することとを含む、方法。
  9. 前記抽出が、ドリップ法、プアオーバー法、フレンチプレス法、エスプレッソ法、コールドブリュー法、アイスコーヒー法、ポッド法、又はトルコ法を含む、請求項8に記載の方法。
  10. 前記薄切りにされたコーヒー豆製品が薄切装置を介して形成される、請求項8に記載の方法。
  11. 前記薄切装置が、手動シェーバー又は電動シェーバーを含む、請求項10に記載の方法。
  12. 前記薄切りにされたコーヒー豆製品を形成する前記薄切りにされたコーヒー豆粒子の少なくとも70パーセントが、50~300μmの最小横断寸法を含む、請求項8に記載の方法。
  13. 前記薄切りにされたコーヒー豆製品を形成する前記薄切りにされたコーヒー豆粒子の少なくとも70パーセントが、150~7,000μmの最大横断寸法を含む、請求項12に記載の方法。
  14. 前記薄切りにされたコーヒー豆製品を形成する前記薄切りにされたコーヒー豆粒子の少なくとも70パーセントが、4:1~40:1の横アスペクト比を示す、請求項13に記載の方法。
  15. 前記薄切りにされたコーヒー豆製品を形成する前記薄切りにされたコーヒー豆粒子の少なくとも70パーセントが、レーザー回折粒径分析を使用して測定して、5~40mm-1のSA/V比を含む、請求項8に記載の方法。
  16. 複数の薄切りにされたコーヒー豆粒子を含む薄切りにされたコーヒー豆製品であって、前記薄切りにされたコーヒー豆粒子の少なくとも50パーセントが、
    (i)50~500μmの最小横断寸法、
    (ii)50~10,000μmの最大横断寸法、
    (iii)2:1~100:1の横アスペクト比、及び
    (iv)3~50の表面積対体積比(「SA/V比」)を含む、薄切りにされたコーヒー豆製品。
  17. 前記薄切りにされたコーヒー豆製品を形成する前記薄切りにされたコーヒー豆粒子の少なくとも70パーセントが、50~300μmの最小横断寸法を含む、請求項16に記載の薄切りにされたコーヒー豆製品。
  18. 前記薄切りにされたコーヒー豆製品を形成する前記薄切りにされたコーヒー豆粒子の少なくとも70パーセントが、150~7,000μmの最大横断寸法を含む、請求項17に記載の薄切りにされたコーヒー豆製品。
  19. 前記薄切りにされたコーヒー豆製品を形成する前記薄切りにされたコーヒー豆粒子の少なくとも70パーセントが、4:1~40:1の横アスペクト比を示す、請求項18に記載の薄切りにされたコーヒー豆製品。
  20. 前記薄切りにされたコーヒー豆製品を形成する前記薄切りにされたコーヒー豆粒子の少なくとも70パーセントが、レーザー回折粒径分析を使用して測定して、5~40mm-1のSA/V比を含む、請求項16に記載の薄切りにされたコーヒー豆製品。
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