JP2024508817A - B型肝炎ウイルス感染症の処置および予防のためのベンゾチアゾリルビシクロ[1.1.1]ペンタン誘導体 - Google Patents

B型肝炎ウイルス感染症の処置および予防のためのベンゾチアゾリルビシクロ[1.1.1]ペンタン誘導体 Download PDF

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Abstract

本発明は、一般式:TIFF2024508817000262.tif2878(式中、R1、R2、L、およびAは、本明細書に記載されるとおりである)を有する新規化合物またはその薬学的に許容され得る塩、化合物を含む組成物、および化合物を使用する方法を提供する。【選択図】なし

Description

発明の分野
本発明は、哺乳動物におけるHBV感染症の治療および/または予防に有用な有機化合物、特にHBV感染症を処置するのに有用なHBsAg(HBV表面抗原)およびHBeAg(HBV e抗原)阻害剤に関する。特に、本発明は、抗ウイルス活性を有するベンゾチアゾリルビシクロ[1.1.1]ペンタン誘導体、ならびにそれらの製造、それらを含有する医薬組成物および医薬としてのそれらの潜在的な使用に関する。
発明の背景
B型肝炎ウイルス(HBV)は、最も危険なヒト病原体の1つである。安全で効果的なワクチンは、20年以上にわたって利用可能であった。しかしながら、WHOは、約2億5700万人がHBVに慢性的に感染していると推定した。慢性B型肝炎(CHB)感染は、処置せずに放置すると、その宿主が肝硬変および肝細胞癌を含む重度の肝疾患にかかりやすくなる。HBV感染症は、世界中で満たされていない医学的ニーズの上位にランク付けされている。現在承認されている薬物は、CHB処置の実質的な進歩に寄与している。しかし、治癒率は10%未満のままである。
ウイルス感染の制御には、効果的な免疫監視が必要である。ウイルス感染を認識すると、宿主自然免疫系は数分以内に応答してウイルス複製を妨げ、慢性および持続性感染の発生を制限することができる。感染肝細胞および肝内免疫細胞からの抗ウイルスサイトカインの分泌は、ウイルス感染の排除にとって極めて重要である。しかし、慢性感染患者は、宿主細胞認識系およびその後の抗ウイルス応答に対抗するためにウイルスによって採用された様々な逃避戦略に起因して弱い免疫応答しか示さない。
多くの観察結果は、いくつかのHBVウイルスタンパク質が、ウイルス認識シグナル伝達系およびその後のインターフェロン(IFN)抗ウイルス活性を妨害することによって最初の宿主細胞応答を打ち消すことができることを示した。これらの中で、HBV空サブウイルス粒子(SVP、HBsAg)の過剰分泌は、CHB患者で観察される免疫寛容状態に寄与し得る。HBsAgおよび他のウイルス抗原への持続性の曝露は、HBV特異的なT細胞機能障害および枯渇に繋がり得る(Kondo et al.Journal of Immunology(1993),150,4659-4671;Kondo et al.Journal of Medical Virology(2004),74,425-433;Fisicaro et al.Gastroenterology,(2010),138,682-693)。さらに、HBsAgは、単球、樹状細胞(DC)およびナチュラルキラー(NK)細胞を含む、免疫細胞機能を抑制することが報告されている(Op den Brouw et al.Immunology,(2009b),126,280-289;Woltman et al.PLoS One,(2011),6,e15324;Shi et al.J Viral Hepat.(2012),19,e26-33;Kondo et al.ISRN Gasteroenterology,(2013),Article ID 935295)。
HBsAgは、CHBにおける予後および処置応答の重要なバイオマーカーである。しかしながら、HBsAg喪失およびセロコンバージョンの達成は、CHB患者ではめったに達成されない。抗HBsAgセロコンバージョンを伴うまたは伴わないHBsAg喪失は、依然として理想的な臨床処置エンドポイントである。ヌクレオシド(ヌクレオチド)類似体などの現在の治療法は、HBV DNAを抑制するのに有効であるが、HBsAgレベルを低下させるのに有効ではない。ヌクレオシド(ヌクレオチド)アナログは、長期化された治療を伴うとしても、天然に観察されるものと同等のHBsAgクリアランス速度を実証している(Janssen et al.Lancet,(2005),365,123-129;Marcellin et al.N.Engl.J.Med.,(2004),351,1206-1217;Buster et al.Hepatology,(2007),46,388-394)。したがって、HBsAgを効率的に低減することができる新規治療薬の開発が緊急に必要とされている(Wieland,S.F.&F.V.Chisari.J Virol,(2005),79,9369-9380;Kumar et al.J Virol,(2011),85,987-995;Woltman et al.PLoS One,(2011),6,e15324;Op den Brouw et al.Immunology,(2009b),126,280-289)。
本発明の目的は、式(I)の新規な化合物、その製造、本発明による化合物に基づく医薬およびその製造、ならびにHBV阻害剤としてのおよびHBV感染症を処置または予防するための式(I)の化合物の使用である。式(I)の化合物は、優れた抗HBV活性を示す。さらに、式(I)の化合物は、良好な安全性および良好なPKプロファイルもまた示す。
本発明の1つの態様は、式(I):
Figure 2024508817000002
(式中、
は、水素、ハロゲン、C2-6アルキニル、シアノ、モルホリニル、またはC1-6アルコキシC1-6アルコキシであり;
Lは、C5-12シクロアルキルであり、Lは、単環式環または二環式環であり、二環式環は、架橋、スピロまたは縮合環であり;
Aは、N、O、およびSから独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含有する5または6員のヘテロアリールであり;
は、C1-6アルキルスルホニルC1-6アルキル、C1-6アルキルスルホニルC3-7シクロアルキル、ハロ(C1-6アルキルスルホニル)C1-6アルキル、カルバモイル(C1-6アルキルスルホニル)C1-6アルキル、C1-6アルキルスルホニル、C1-6アルコキシスルホニル、(C1-6アルコキシC1-6アルキル)スルホニル、C3-7シクロアルキルスルホニル、C1-6アルキルスルフィニルC1-6アルキル、C1-6アルキルスルフィニル、C3-7シクロアルキルC1-6アルキルスルフィニル、C3-7シクロアルキルスルフィニル、C1-6アルキルスルホンイミドイル、C3-7シクロアルキルC1-6アルキルスルホンイミドイル、C3-7シクロアルキルスルホンイミドイル、C1-6アルキルスルファニル、C1-6アルキルスルファニルC1-6アルキル、ハロC1-6アルキル、ハロC1-6アルキルスルホニルC1-6アルキル、C3-7シクロアルキルC1-6アルキルスルホニル、または(C1-6アルキルカルボニル)スルファモイルである)
の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩に関する。
本発明の別の態様は、式(I)の化合物を製造するための方法、および該方法に従って製造された場合の、式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩に関する。
本発明の別の態様は、式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩と、薬学的に許容され得る賦形剤とを含む医薬組成物に関する。
本発明の別の態様は、治療活性物質としての使用のための、式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩に関する。
本発明の別の態様は、HBV感染症の処置または予防における使用のための、式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩に関する。
本発明の別の態様は、HBV感染症の処置または予防のための、式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩の使用に関する。
本発明の別の態様は、HBsAgの阻害のための、式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩の使用に関する。
本発明の別の態様は、HBeAgの阻害のための、式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩の使用に関する。
本発明の別の態様は、HBV感染症の処置または予防用の医薬の調製のための、式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩の使用に関する。
本発明の別の態様は、HBV感染症を処置または予防する方法であって、有効量の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩を投与することを含む方法に関する。
発明の詳細な説明
定義
別段の定義がない限り、本明細書で使用される全ての技術用語および科学用語は、当業者によって一般的に理解されている意味と同じ意味を有する。さらに、以下の定義は、本発明を説明するために使用される様々な用語の意味および範囲を説明および定義するために示されている。
本出願で使用する命名法は、別途指示がない限り、IUPAC体系的命名法に基づく。
「キラル」という用語は、その鏡像と重ね合わせることができない能力を示し、一方、「アキラル」という用語は、その鏡像と重ね合わせることが可能な実施形態を指す。キラル分子は、光学的に活性であり、すなわち、それらは、平面偏光の平面を回転させる能力を有する。化学構造中にキラル中心が存在する場合はいつでも、そのキラル中心に関連した全ての立体異性体が、本発明によって包含されることが意図される。
「本発明の化合物(compound(s)of this invention)」および「本発明の化合物(compound(s)of the present invention)」という用語は、式(I)の化合物およびその立体異性体、溶媒和物または塩(例えば、薬学的に許容され得る塩)を指す。
「置換基」という用語は、親分子の水素原子を置き換える原子または原子団を表す。
本明細書で使用される場合、「C1~6アルキル」という用語は、単独でまたは組み合わせて、1~6個、特に2~6個または1~4個の炭素原子を含む飽和の直鎖または分岐鎖アルキル基、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert-ブチルなどを意味する。具体的な「C1~6」アルキル基は、メチルおよびエチルである。
「C1~6アルコキシ」という用語は、単独でまたは組み合わせて、「C1~6アルキル」が上に定義されるとおりである、C1~6アルキル-O-基、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソ-プロポキシ、n-ブトキシ、イソ-ブトキシ、2-ブトキシ、tert-ブトキシ、ペントキシ、ヘキシルオキシなどを意味する。特定の「C1~6アルコキシ」基は、メトキシ、エトキシおよびプロポキシである。
「C3~7シクロアルキル」という用語は、3~7個の炭素原子、特に3~6個の炭素原子を含む飽和炭素環、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなどを意味する。特定の「C3~7シクロアルキル」基は、シクロプロピルである。「C5-12シクロアルキル」という用語は、5~12個の炭素原子を含む飽和炭素環、例えばビシクロ[1.1.1]ペンタニルを表す。
「ハロゲン」という用語は、フルオロ、クロロ、ブロモまたはヨードを表す。
「ハロC1~6アルキル」という用語は、アルキル基の水素原子のうちの少なくとも1つが、同じかまたは異なるハロゲン原子、特にフルオロ原子で置き換えられたアルキル基を意味する。ハロC1~6アルキルの例としては、モノクロロ-、ジフルオロ-またはトリフルオロ-メチル、-エチルまたは-プロピル、例えば、ジフルオロメチルが挙げられる。
「カルボニル」という用語は、単独でまたは組み合わせて、-C(O)-基を指す。
「ヘテロアリール」という用語は、N、OおよびSから選択される1、2、3または4個のヘテロ原子を含む5~12個の環原子の一価の芳香族複素環式単環または二環式環系を表し、残りの環原子は炭素である。ヘテロアリール部分の例としては、ピロリル、フラニル、チエニル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、テトラゾリル、ピリジニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリミジニル、トリアジニル、イソキサゾリル、ベンゾフラニル、イソチアゾリル、ベンゾチエニル、インドリル、イソインドリル、イソベンゾフラニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、ベンゾトリアゾリル、プリニル、キノリニル、イソキノリニル、キナゾリニルまたはキノキサリニルが挙げられるが、これらに限定されない。ヘテロアリールは、ハロゲン、C1-6アルキル、ハロC1-6アルキル、シアノ、C3-7シクロアルキル、(C1-6アルキル)アミノまたはC1-6アルコキシによってさらに置換され得る。
「スルホニル」という用語は、単独でまたは組み合わせて、-S(O)-基を指す。
「スルフィニル」という用語は、単独でまたは組み合わせて、-SO-基を指す。
「スルファニル」という用語は、単独でまたは組み合わせて、-S-基を指す。
本発明による化合物は、その薬学的に許容され得る塩の形態で存在してもよい。「薬学的に許容され得る塩」という用語は、式(I)の化合物の生物学的有効性および特性を保持し、好適な非毒性の有機もしくは無機酸または有機もしくは無機塩基から形成される従来の酸付加塩または塩基付加塩を指す。酸付加塩には、例えば、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、スルファミン酸、リン酸および硝酸等の無機酸に由来するもの、ならびにp-トルエンスルホン酸、サリチル酸、メタンスルホン酸、シュウ酸、コハク酸、クエン酸、リンゴ酸、乳酸、フマル酸等の有機酸に由来するもの等が含まれる。塩基付加塩としては、アンモニウム、カリウム、ナトリウムおよび第四級アンモニウムヒドロキシド、例えば、テトラメチルアンモニウムヒドロキシドに由来するものが挙げられる。薬学的化合物の塩への化学修飾は、化合物の改善された物理的および化学的安定性、吸湿性、流動性ならびに溶解性を得るために、薬学者に周知の技術である。これは、例えば、Bastin R.J.,et al.,Organic Process Research&Development 2000,4,427-435に記載されている。特に、式(I)の化合物のナトリウム塩である。
「治療有効量」という用語は、対象に投与されると、(i)特定の疾患、症状または障害を処置または予防する、(ii)特定の疾患、症状または障害のうちの1つまたは複数の症候を減弱させる、緩和する、または排除する、または(iii)本明細書に記載の特定の疾患、症状または障害のうちの1つまたは複数の症候の発症を予防または遅延させる、本発明の化合物または分子の量を表す。治療有効量は、化合物、処置される疾患の状態、処置される疾患の重症度、対象の年齢および相対的な健康状態、投与の経路および形態、担当の医師または獣医の判断、ならびに他の要因に依って変動し得る。
「医薬組成物」という用語は、薬学的に許容され得る賦形剤と一緒に治療有効量の活性医薬成分を含む混合物または溶液であって、哺乳動物、例えばそれを必要とするヒトに投与される、混合物または溶液を表す。
HBV阻害剤
本発明は、(i)式(I):
Figure 2024508817000003
(式中、
は、水素、ハロゲン、C2-6アルキニル、シアノ、モルホリニル、またはC1-6アルコキシC1-6アルコキシであり;
Lは、C5-12シクロアルキルであり、Lは、単環式環または二環式環であり、二環式環は、架橋、スピロまたは縮合環であり;
Aは、N、O、およびSから独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含有する5または6員のヘテロアリールであり;
は、C1-6アルキルスルホニルC1-6アルキル、C1-6アルキルスルホニルC3-7シクロアルキル、ハロ(C1-6アルキルスルホニル)C1-6アルキル、カルバモイル(C1-6アルキルスルホニル)C1-6アルキル、C1-6アルキルスルホニル、C1-6アルコキシスルホニル、(C1-6アルコキシC1-6アルキル)スルホニル、C3-7シクロアルキルスルホニル、C1-6アルキルスルフィニルC1-6アルキル、C1-6アルキルスルフィニル、C3-7シクロアルキルC1-6アルキルスルフィニル、C3-7シクロアルキルスルフィニル、C1-6アルキルスルホンイミドイル、C3-7シクロアルキルC1-6アルキルスルホンイミドイル、C3-7シクロアルキルスルホンイミドイル、C1-6アルキルスルファニル、C1-6アルキルスルファニルC1-6アルキル、ハロC1-6アルキル、ハロC1-6アルキルスルホニルC1-6アルキル、C3-7シクロアルキルC1-6アルキルスルホニル、または(C1-6アルキルカルボニル)スルファモイルである)
の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩に関する。
本発明のさらなる実施形態は、(ii)(i)に記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩であり、Rは、ハロゲンまたはC2-6アルキニルである。
本発明のさらなる実施形態は、(iii)(i)に記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩であり、Rは、フルオロ、クロロ、ブロモ、またはエチニルである。
本発明のさらなる実施形態は、(iv)(i)~(iii)のいずれか1つに記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩であり、Lは
Figure 2024508817000004
であり;
x、y、およびzの各々は、独立して、1、2、または3の整数である。
本発明のさらなる実施形態は、(v)(iv)に記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩であり、Lは
Figure 2024508817000005
である。
本発明のさらなる実施形態は、(vi)(i)~(v)のいずれか1つに記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩であり、Aは、フラニル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、オキサゾリル、ジヒドロチアゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、またはピリジニルである。
本発明のさらなる実施形態は、(vii)(vi)に記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩であり、Aは、フラニル、チアジアゾリル、オキサゾリル、またはピラゾリルである。
本発明のさらなる実施形態は、(viii)(vii)に記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩であり、Aは、フラニル、1,2,4-チアジアゾリル、オキサゾリル、またはピラゾリルである。
本発明のさらなる実施形態は、(ix)(i)~(viii)のいずれか1つに記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩であり、Rは、C1-6アルキルスルホニルC3-7シクロアルキル、C1-6アルキルスルホニルC1-6アルキル、ハロC1-6アルキルスルホニルC1-6アルキル、またはC1-6アルキルスルフィニルC1-6アルキルである。
本発明のさらなる実施形態は、(x)(ix)に記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩であり、Rは、メチルスルホニルシクロプロピル、1-(メチルスルホニル)プロピル、2-(メチルスルホニル)プロパン-2-イル、1-(メチルスルホニル)エチル、ブロモ(メチルスルホニル)メチル、または2-(メチルスルフィニル)プロパン-2-イルである。
本発明のさらなる実施形態は、(xi)(i)~(x)のいずれか1つに記載の式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩であり、Rは、ハロゲンまたはC2-6アルキニルであり;
Lは
Figure 2024508817000006
であり;
Aは、フラニル、チアジアゾリル、オキサゾリル、またはピラゾリルであり;
は、C1-6アルキルスルホニルC3-7シクロアルキル、C1-6アルキルスルホニルC1-6アルキル、ハロC1-6アルキルスルホニルC1-6アルキル、またはC1-6アルキルスルフィニルC1-6アルキルである。
本発明のさらなる実施形態は、(xii)(xi)に記載の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩であり、Rは、フルオロ、クロロ、ブロモ、またはエチニルであり;
Lは
Figure 2024508817000007
であり;
Aは、フラニル、1,2,4-チアジアゾリル、オキサゾリル、またはピラゾリルであり;
は、メチルスルホニルシクロプロピル、1-(メチルスルホニル)プロピル、2-(メチルスルホニル)プロパン-2-イル、1-(メチルスルホニル)エチル、ブロモ(メチルスルホニル)メチル、または2-(メチルスルフィニル)プロパン-2-イルである。
本発明のさらなる実施形態は、(xiii):
N-[3-(6-ブロモ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(メチルスルホニルメチル)フラン-2-カルボキサミド;
N-[3-(6-ブロモ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)フラン-2-カルボキサミド;
N-[3-(6-ブロモ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-(6-ブロモ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-3-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)-1,2,4-チアジアゾール-5-カルボキサミド;
N-[3-(5-ブロモ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(メチルスルホニルメチル)フラン-2-カルボキサミド;
N-(3-(5-ブロモベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-5-(1-(メチルスルホニル)シクロプロピル)フラン-2-カルボキサミド;
N-[3-(5-ブロモ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-3-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)-1,2,4-チアジアゾール-5-カルボキサミド;
N-[3-(6-シアノ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)フラン-2-カルボキサミド;
N-[3-(5-シアノ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)フラン-2-カルボキサミド;
N-[3-(6-エチニル-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)フラン-2-カルボキサミド;
N-[3-(6-フルオロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)フラン-2-カルボキサミド;
N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-シクロプロピルスルホニル-フラン-2-カルボキサミド;
N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(メチルスルホニルメチル)フラン-2-カルボキサミド;
N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(1-メチルスルホニルプロピル)フラン-2-カルボキサミド;
N-(3-(6-クロロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-5-(1-(メチルスルホニル)シクロプロピル)フラン-2-カルボキサミド;
N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(1-メチル-1-メチルスルホニル-エチル)フラン-2-カルボキサミド;
N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(1-メチルスルホニルエチル)フラン-2-カルボキサミド;
5-[ブロモ(メチルスルホニル)メチル]-N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]フラン-2-カルボキサミド;
5-(2-アミノ-1-メチルスルホニル-2-オキソ-エチル)-N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]フラン-2-カルボキサミド;
N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-2-(メチルスルホニルメチル)オキサゾール-5-カルボキサミド;
N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-2-(1-メチルスルホニルエチル)オキサゾール-5-カルボキサミド;
N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-2-(1-メチル-1-メチルスルホニル-エチル)オキサゾール-5-カルボキサミド;
N-[6-(5-クロロ-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)スピロ[3.3]ヘプタン-2-イル]-2-(メチルスルファモイルアミノ)ピリジン-4-カルボキサミド;
N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-2-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)チアゾール-5-カルボキサミド;
N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-2-(1-メチル-1-メチルスルホニル-エチル)チアゾール-5-カルボキサミド;
N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-3-(メチルスルホニルメチル)イソチアゾール-5-カルボキサミド;
N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-3-(1-メチル-1-メチルスルホニル-エチル)イソチアゾール-5-カルボキサミド;
N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(1-メチル-1-メチルスルホニル-エチル)イソチアゾール-3-カルボキサミド;
N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)イソチアゾール-3-カルボキサミド;
N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-3-(メチルスルホニルメチル)-1,2,4-チアジアゾール-5-カルボキサミド;
N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-3-(1-メチルスルホニルエチル)-1,2,4-チアジアゾール-5-カルボキサミド;
N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-3-(1-メチル-1-メチルスルホニル-エチル)-1,2,4-チアジアゾール-5-カルボキサミド;
N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-1-(メチルスルホニルメチル)ピラゾール-3-カルボキサミド;
N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-1-(1-メチルスルホニルエチル)ピラゾール-3-カルボキサミド;
N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-3-(メチルスルホニルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミド;
N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-2-(メチルスルホニルメチル)トリアゾール-4-カルボキサミド;
N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-2-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-カルボキサミド;
N-(3-(5-クロロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-5-(メチルチオ)フラン-2-カルボキサミド;
N-(3-(5-クロロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-5-(メチルスルホニル)フラン-2-カルボキサミド;
N-(3-(5-クロロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-5-(シクロプロピルスルホニル)フラン-2-カルボキサミド;
N-(3-(5-クロロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-5-((メチルスルホニル)メチル)フラン-2-カルボキサミド;
5-(ブロモ(メチルスルホニル)メチル)-N-(3-(5-クロロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)フラン-2-カルボキサミド;
N-(3-(5-クロロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-5-(1-(メチルスルホニル)プロピル)フラン-2-カルボキサミド;
N-(3-(5-クロロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-5-(2-(メチルスルホニル)プロパン-2-イル)フラン-2-カルボキサミド;
N-[3-(5-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(1-メチルスルホニルエチル)フラン-2-カルボキサミド;
N-(3-(5-クロロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-5-(1-(メチルスルホニル)シクロプロピル)フラン-2-カルボキサミド;
N-(3-(5-クロロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-5-((2-メトキシエチル)スルホニル)フラン-2-カルボキサミド;
N-(3-(5-クロロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-5-((メチルチオ)メチル)フラン-2-カルボキサミド;
N-(3-(5-クロロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-5-(2-(メチルスルフィニル)プロパン-2-イル)フラン-2-カルボキサミド;
N-[6-(5-クロロ-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)スピロ[3.3]ヘプタン-2-イル]-1,1-ジオキソ-チエタン-3-カルボキサミド;
N-[3-(5-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-2-イソプロピルスルホニル-ピリジン-4-カルボキサミド;
2-tert-ブチルスルホニル-N-[3-(5-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]ピリジン-4-カルボキサミド;
N-[3-(5-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-2-(1-メチルスルホニルエチル)ピリジン-4-カルボキサミド;
N-[3-(5-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-2-(1-メチル-1-メチルスルホニル-エチル)ピリジン-4-カルボキサミド;
N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-[(1R)-1-メチルスルホニルエチル]フラン-2-カルボキサミド;
N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-[(1S)-1-メチルスルホニルエチル]フラン-2-カルボキサミド;
N-[3-(5-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-[(1R)-1-メチルスルホニルエチル]フラン-2-カルボキサミド;
N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-[(1S)-1-メチルスルホニルエチル]フラン-2-カルボキサミド;
N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-3-(1-メチルスルホニルエチル)ピラゾール-1-カルボキサミド;
N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-3-(メチルスルホニルメチル)ピラゾール-1-カルボキサミド;
N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-3-(1-メチル-1-メチルスルホニル-エチル)ピラゾール-1-カルボキサミド;
N-[3-(5-ブロモ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-3-(1-メチル-1-メチルスルホニル-エチル)ピラゾール-1-カルボキサミド;
N-[3-(5-ブロモ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-3-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)ピラゾール-1-カルボキサミド;
N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-3-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)ピラゾール-1-カルボキサミド;
N-(3-(5-クロロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-5-(S-メチルスルホンイミドイル)フラン-2-カルボキサミド;
N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(シクロプロピルスルホンイミドイル)フラン-2-カルボキサミド;
N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(シクロプロピルメチルスルホンイミドイル)フラン-2-カルボキサミド;
N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-2-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)オキサゾール-5-カルボキサミド;
N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)チアゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)オキサゾール-2-カルボキサミド;
N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(シクロプロピルメチルスルホニル)フラン-2-カルボキサミド;
N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(シクロプロピルメチルスルフィニル)フラン-2-カルボキサミド;
N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-メチルスルフィニル-フラン-2-カルボキサミド;
N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-シクロプロピルスルフィニル-フラン-2-カルボキサミド;
N-(3-(5-クロロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-5-(ジクロロ(メチルスルホニル)メチル)フラン-2-カルボキサミド;
5-(クロロ(メチルスルホニル)メチル)-N-(3-(5-クロロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)フラン-2-カルボキサミド;
N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-3-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミド;
N-[3-(6-ブロモ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド;
N-[3-(5-ブロモ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド;
5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)-N-[3-(6-モルホリノ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]フラン-2-カルボキサミド;
5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)-N-[3-(5-モルホリノ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]フラン-2-カルボキサミド;
N-[3-[6-(2-メトキシエトキシ)-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル]-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)フラン-2-カルボキサミド;
N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-3-(1-メチルスルホニルエチル)-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド;
5-(ブタノイルスルファモイル)-N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]フラン-2-カルボキサミド
から選択される化合物、またはその薬学的に許容され得る塩である。
医薬組成物および投与
本発明はまた、治療活性物質としての使用のための、式(I)の化合物またはその薬学的に許容され得る塩に関する。別の実施形態は、本発明の化合物と、治療的に不活性な担体、希釈剤または添加物とを含有する医薬組成物または医薬、ならびにこのような組成物および医薬を調製するために本発明の化合物を使用する方法を提供する。一例では、式(I)の化合物は、周囲温度、適切なpH、および所望の程度の純度で、生理学的に許容され得る担体、すなわち、用いられる投与量および濃度においてレシピエントに対して非毒性である担体と混合することによって、ガレノス投与形態に製剤化され得る。製剤のpHは、特定の使用および化合物の濃度に主に依存するが、好ましくは約3~約8の範囲のどこかである。一例では、式(I)の化合物は、pH5の酢酸緩衝液で製剤化される。別の実施形態では、式(I)の化合物は無菌である。化合物は、例えば、固体または非晶質組成物として、凍結乾燥製剤として、または水溶液として貯蔵され得る。
組成物は、良好な医療行為と一致した様式で配合、投薬、および投与される。この文脈において考慮すべき要因としては、処置される特定の障害、処置される特定の哺乳動物、個々の患者の臨床症状、障害の原因、薬剤の送達部位、投与方法、投与スケジュール、および医療従事者に既知である他の要因が挙げられる。投与される化合物の「有効量」は、このような考慮事項によって支配され、HBV患者におけるHBsAgおよびHBeAgの減少に必要な最小量である。例えば、このような量は、正常な細胞、または全体として哺乳動物に毒性である量を下回ってもよい。
一例では、1回の投薬当たり非経口投与される本発明の化合物の薬学的有効量は、1日当たり約0.1~100mg/患者の体重kg、あるいは約0.1~50mg/患者の体重kgの範囲となり、使用される化合物の典型的な初期範囲は、0.3~15mg/kg/日となる。別の実施形態では、錠剤およびカプセル剤などの経口単位剤形は、好ましくは、約25~約1000mgの本発明の化合物を含有する。
本発明の化合物は、経口、局所(頬側および舌下を含む)、直腸、膣、経皮、非経口、皮下、腹腔内、肺内、皮内、髄腔内および硬膜外および鼻腔内、ならびに局所処置が所望される場合、病巣内投与を含む任意の適切な手段によって投与され得る。非経口注入としては、筋肉内、静脈内、動脈内、腹腔内、または皮下投与が挙げられる。
本発明の化合物は、例えば、錠剤、粉末、カプセル剤、溶液、分散液、懸濁液、シロップ、スプレー剤、坐剤、ジェル、乳濁液、パッチなどの任意の簡便な投与形態で投与され得る。そのような組成物は、薬学的調製物における従来の構成要素、例えば、希釈剤、担体、pH調整剤、甘味剤、増量剤およびさらなる活性剤を含み得る。
典型的な製剤は、本発明の化合物および担体または賦形剤を混合することによって調製される。適切な担体および賦形剤は当業者に周知であり、例えば、Ansel,Howard C.,et al.,Ansel’s Pharmaceutical Dosage Forms and Drug Delivery Systems.Philadelphia:Lippincott,Williams&Wilkins,2004;Gennaro,Alfonso R.,et al.Remington:The Science and Practice of Pharmacy.Philadelphia:Lippincott,Williams&Wilkins,2000;およびRowe,Raymond C.Handbook of Pharmaceutical Excipients.Chicago,Pharmaceutical Press,2005に詳細に記載されている。製剤はまた、薬物(すなわち、本発明の化合物またはその医薬組成物)の美しい見た目を提供、または医薬品(すなわち、医薬)の製造を補助するために、1つまたは複数の緩衝剤、安定化剤、界面活性剤、湿潤剤、潤滑剤、乳化剤、懸濁化剤、保存剤、抗酸化剤、乳白剤、流動促進剤、加工助剤、着色剤、甘味剤、芳香剤、香味剤、希釈剤および他の既知の添加剤も含み得る。
好適な経口剤形の例は、約90~30mgの無水ラクトース、約5~40mgのクロスカルメロースナトリウム、約5~30mgのポリビニルピロリドン(PVP)K30、および約1~10mgのステアリン酸マグネシウムを配合された約25~500mgの本発明の化合物を含有する錠剤である。粉末化成分は、最初に一緒に混合され、その後、PVPの溶液と混合される。その結果得られた組成物は、乾燥させ、顆粒化し、ステアリン酸マグネシウムと混合し、一般的な装置を使用して錠剤の形態に圧縮することができる。エアゾール製剤の例は、例えば5~400mgの本発明の化合物を好適な緩衝溶液、例えば、リン酸緩衝剤に溶解し、所望される場合、等張化剤、例えば塩化ナトリウムなどの塩を添加することによって調製され得る。溶液を、不純物および汚染物を除去するために、例えば、0.2ミクロンのフィルタを使用してフィルタにかけてもよい。
したがって、一実施形態は、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩を含む医薬組成物を含む。
さらなる実施形態には、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩を、薬学的に許容され得る担体または添加物と共に含む医薬組成物が含まれる。
別の実施形態には、式(I)の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩を含む、HBV感染症の処置に使用するための医薬組成物が含まれる。
以下の実施形態は、本発明の典型的な組成物を例示するが、単にその代表としての役割を持つ。
組成物A
本発明の化合物は、有効成分として、以下の組成の錠剤を生産するために、それ自体公知の様式で使用することができる。
錠剤あたり
有効成分 200mg
微結晶セルロース 155mg
コーンスターチ 25mg
タルク 25mg
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 20mg
425mg
組成物B
本発明の化合物は、有効成分として、以下の組成のカプセル剤を生産するために、それ自体公知の様式で使用することができる。
カプセル剤あたり
有効成分 100.0mg
コーンスターチ 20.0mg
ラクトース 95.0mg
タルク 4.5mg
ステアリン酸マグネシウム 0.5mg
220.0mg
適応症および処置法
本発明の化合物は、抗HBV活性を有する。したがって、本発明の化合物は、HBV感染症の処置または予防に有用である。
本発明はまた、HBeAgを阻害するための式(I)の化合物の使用に関する。
本発明はさらに、HBsAgを阻害するための式(I)の化合物の使用に関する。
本発明は、HBV DNAを阻害するための式(I)の化合物の使用に関する。
本発明は、HBV感染症の処置または予防において使用するための式(I)の化合物の使用に関する。
HBV感染症に関連する疾患の処置または予防に有用な医薬を調製するための式(I)の化合物の使用が、本発明の目的である。
本発明は、特に、HBV感染症の処置または予防のための医薬を調製するための式(I)の化合物の使用に関する。
別の実施形態は、HBV感染症を処置または予防する方法であって、有効量の式(I)の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩を投与することを含む方法を含む。
本発明は、特に、HBV感染症の処置または予防に使用するための式(I)の化合物に関する。
合成
本発明の化合物は、任意の従来の手段によって調製することができる。これらの化合物およびその出発物質を合成するための好適な方法は、以下のスキームおよび実施例に示されている。全ての置換基、特にR、R、LおよびAは、別段示されない限り、上に記載されるとおりである。さらに、別段の明白な記述がない限り、全ての反応、反応条件、略語および記号は、有機化学の当業者に周知の意味を有する。
Figure 2024508817000008
(式中、LGはOHまたはC1-6アルコキシである。)
式IIの化合物(これは6-ブロモ-2-ヒドロキシベンゾチアゾール(CAS番号:62266-82-4)から合成され得る)は、溶媒、例えばDMF、DCMまたはトルエン中でカップリング試薬、例えばHATU、TPまたはAlMe、および塩基、例えばTEAもしくはDIPEAの存在下または塩基なしで式IIIの化合物(商業的に入手可能な出発材料から合成される)と反応して、式I-1の化合物が得られる。
Figure 2024508817000009
(式中、Rは、C1-6アルキルスルホニルC1-6アルキルまたはC1-6アルキルスルホニルC3-7シクロアルキルである。)
式IIの化合物を好適な溶媒、例えばTHFまたはDCM中で塩基、例えばTEAまたはDIPEAの存在下でトリホスゲンを用いて処理し、次に式IVの化合物(1H-ピラゾール-3-カルボキシレート(CAS番号:15366-34-4)から合成した)と反応させて、式I-2の化合物を得る。
Figure 2024508817000010
(式中、Rは、C1-6アルキル、C3-7シクロアルキル、C3-7シクロアルキルC1-6アルキル、C1-6アルコキシC1-6アルキル、またはC1-6アルキルカルボニルであり;Wは、S(O)、S(O)またはS(O)(NH)である。)
m-CPBAなどの酸化物、またはPhI(OAc)および(NHCOの存在下、MeOHまたはDCMなどの適切な溶媒中で、式I-3の化合物を酸化して、式I-4の化合物を得る。
Figure 2024508817000011
(式中、Rはハロゲンであり;Rはモルホリニルである。)
式I-5の化合物は、好適な溶媒、例えばジオキサン中でX-phos G3、および塩基、例えばCsCOの存在下でモルホリンと反応して、式I-6の化合物が得られる。
Figure 2024508817000012
(式中、Xはハロゲンである。)
式I-7の化合物は、好適な溶媒、例えばDMF中で塩基、例えばNaOHまたはKOHの存在下で式CXの化合物と反応して、式I-8の化合物および式I-9の化合物が得られる。
Figure 2024508817000013
(式中、RはC1-6アルキルである。)
式I-10の化合物は、溶媒、例えばDCMまたはDMF中で塩基、例えばTEA、DIPEAまたはKCOの存在下で塩化アシルVIと反応して、式I-11の化合物が得られる。
本発明は、以下の実施例を参照することによってより十分に理解される。しかしながら、これらは、本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
本明細書で使用される略語は、以下のとおりである。
Figure 2024508817000014
Figure 2024508817000015
一般的な実験条件
中間体および最終化合物を、次の機器のいずれか1つを用いて、フラッシュクロマトグラフィにより精製した:i)Biotage SP1システムおよびQuad 12/25カートリッジモジュール、ii)ISCO combi-flashクロマトグラフィ機器。シリカゲルブランドおよび細孔径:i)KP-SIL 60Å、粒径:40~60μm;ii)CAS登録番号:シリカゲル:63231-67-4、粒径:47~60ミクロンのシリカゲル;iii)Qingdao Haiyang Chemical Co.,LtdのZCX、細孔:200-300または300-400。
中間体および最終化合物を、X Bridge(商標)Perp C18(5μm、OBD(商標)30×100mm)カラムまたはSunFire(商標)Perp C18(5μm、OBD(商標)30×100mm)カラムを使用して逆相カラムで分取HPLCによって精製した。
LC-MSスペクトルは、Acquity Ultra Performance LC-3100 Mass DetectorまたはAcquity Ultra Performance LC-SQ Detectorを使用して取得した。標準的なLC-MS条件は以下のとおりであった(ラン時間3分):
酸性条件:A:HO中の0.1%ギ酸;B:アセトニトリル中の0.1%ギ酸;
塩基性条件:A:HO中の0.05% NH・HO;B:アセトニトリル;
中性条件:A:HO;B:アセトニトリル。
質量スペクトル(MS):一般的に、親質量を示すイオンのみを報告し、特に明記しない限り、引用される質量イオンは正の質量イオン(M+H)である。
マイクロ波支援反応は、Biotage Initiator 60またはCEM Discoverで行った。
NMRスペクトルは、Bruker Avance 400MHzを使用して取得した。
空気に敏感な試薬を伴う全ての反応は、アルゴン雰囲気下で実施した。試薬は、特に明記しない限り、市販のものをそのまま使用し、さらに精製することなく使用した。
調製実施例
本発明は、以下の実施例を参照することによってより十分に理解される。しかしながら、これらは、本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
中間体1
3-(6-ブロモ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-アミン
Figure 2024508817000016
表題化合物を、以下のスキームによって調製した。
Figure 2024508817000017
工程1:2-アミノ-5-ブロモ-ベンゼンチオールの調製
Figure 2024508817000018
水(200mL)中のNaOH(0.45g、434mmol)の溶液に6-ブロモ-2-ベンゾチアゾリノン(20.0g、87mmol、CAS番号:62266-82-4)を加えた。次に反応物を100℃で10時間撹拌した。反応混合物を水性HCl(1M)によりpH=3に酸性化した。沈殿物をフィルタにかけ、水で洗浄して粗生成物2-アミノ-5-ブロモ-ベンゼンチオール(15.0g)を黄色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:204.0.
工程2:3-(6-ブロモ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-アミン(中間体1)の調製
Figure 2024508817000019
PPA(5mL)中の2-アミノ-5-ブロモ-ベンゼンチオール(1.0g、4.9mmol)および3-(tert-ブトキシカルボニルアミノ)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-2-カルボン酸(1.23g、5.4mmol、CAS番号:303752-38-7)の混合物を140℃で30分間撹拌した。0℃への冷却後、反応物を水性水酸化アンモニウム溶液(4M)でクエンチした。得られた溶液を水(30mL)で希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。有機層を真空中で濃縮して3-(6-ブロモ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-アミン(1.45g)を黄色固体として得、それをさらなる精製なしで次の工程において使用した。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:295.2.
中間体2
3-(5-ブロモ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-アミン
Figure 2024508817000020
6-ブロモ-2-ベンゾチアゾリノンの代わりに5-ブロモ-2-ベンゾチアゾリノンを使用して、3-(6-ブロモ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-アミン(中間体1)の調製について記載した手順と同様に、表題化合物を調製した。
中間体3
2-(3-アミノ-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル)-1,3-ベンゾチアゾール-6-カルボニトリル
Figure 2024508817000021
表題化合物を、以下のスキームによって調製した。
Figure 2024508817000022
工程1:tert-ブチル N-[1-(6-ブロモ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-3-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]カルバメートの調製
Figure 2024508817000023
DCM(10mL)中の3-(6-ブロモ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-メチル-ビシクロ[1.1.1]ペンタン-2-アミン(1.45g、4.68mmol)の溶液にBocO(1.00g、4.68mmol)およびトリエチルアミン(1.00g、9.37mmol)を加えた。混合物を25℃で16時間撹拌し、次に真空中で濃縮した。残渣をEtOAc(50mL)で希釈し、水(30mL×2)およびブライン(30mL)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、真空中で濃縮してtert-ブチル N-[1-(6-ブロモ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-3-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]カルバメート(1.12g)を黄色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:395.2.
工程2:tert-ブチル N-[1-(6-シアノ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-3-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]カルバメートの調製
Figure 2024508817000024
DMF(5mL)中の[3-(6-ブロモ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]メタンアミン(1.0g、2.53mmol)、シアン化亜鉛(0.59g、5.06mmol)、亜鉛粉末(0.016g、0.25mmol)の懸濁液にPd(PPh(0.29g、0.253mmol)を25℃で窒素雰囲気下で加えた。次に反応物を120℃で1時間、マイクロ波下で撹拌した。周囲温度への冷却後に、得られた溶液をEtOAc(60mL)で希釈し、水(15mL×2)およびブライン(15mL)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(EtOAc/PE=30/70で溶出)により精製してtert-ブチルN-[1-(6-シアノ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-3-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]カルバメート(0.32g)を淡黄色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:342.1.
工程3:2-(3-アミノ-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル)-1,3-ベンゾチアゾール-6-カルボニトリル(中間体3)の調製
Figure 2024508817000025
ジオキサン(2mL、1M)中のHClの溶液にtert-ブチル N-[1-(6-シアノ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-3-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]カルバメート(323mg、0.95mmol)を加えた。混合物を25℃で16時間撹拌した。得られた溶液を真空中で濃縮して2-(3-アミノ-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル)-1,3-ベンゾチアゾール-6-カルボニトリル(135mg)を淡黄色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:242.1
中間体4
2-(3-アミノ-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル)-1,3-ベンゾチアゾール-5-カルボニトリル
Figure 2024508817000026
表題化合物を、以下のスキームによって調製した。
Figure 2024508817000027
工程1:tert-ブチル N-[1-(5-ブロモ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-3-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]カルバメートの調製
Figure 2024508817000028
DCM(10mL)中の1-(5-ブロモ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-3-アミン(中間体2)(1.0g、3.39mmol)の溶液にBocO(0.92g、4.07mmol)を加えた。反応を25℃で1時間撹拌した。得られた溶液をEtOAc(200mL)で希釈し、水(100mL×2)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(PE/EtOAc=9/1で溶出)により精製してtert-ブチル N-[1-(5-ブロモ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-3-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]カルバメート(0.88g)を褐色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:395.0.
工程2:tert-ブチル N-[1-(5-カルバモイル-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-3-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]カルバメートの調製
Figure 2024508817000029
DMF(3mL)中のtert-ブチル N-[1-(5-ブロモ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-3-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]カルバメート(400mg、1.01mmol)の溶液に一酸化炭素雰囲気下で塩化アンモニウム(65mg、1.21mmol)およびPd(dppf)Cl(74mg、0.100mmol)を加えた。反応物を90℃で4時間撹拌した。室温に冷却した後、得られた溶液をEtOAc(50mL)で希釈し、水(20mL×2)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(PE/EtOAc=4/1で溶出)により精製してtert-ブチル N-[1-(5-カルバモイル-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-3-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]カルバメート(316mg)を薄茶色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:360.1.
工程3:tert-ブチル N-[3-(5-シアノ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]カルバメートの調製
Figure 2024508817000030
DMF(4mL)中のtert-ブチル N-[1-(5-カルバモイル-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-3-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]カルバメート(120mg、0.330mmol)の溶液にPOCl(51mg、0.330mmol)を加えた。反応物を室温で1時間撹拌した。得られた溶液をEtOAc(20mL)で希釈し、ブライン(10mL×3)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、真空中で濃縮してtert-ブチル N-[1-(5-カルボノシアニドイル-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-3-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]カルバメート(89mg)を褐色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:342.0.
工程4:2-(3-アミノ-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル)-1,3-ベンゾチアゾール-5-カルボニトリル(中間体4)の調製
Figure 2024508817000031
HCl-ジオキサン(3mL、7M)中のtert-ブチル N-[1-(5-カルボノシアニドイル-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-3-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]カルバメート(89mg、0.260mmol)の混合物を室温で1時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮して2-(3-アミノ-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル)-1,3-ベンゾチアゾール-5-カルボニトリル(300mg)を褐色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:242.0.
中間体5
3-(6-エチニル-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-アミン
Figure 2024508817000032
表題化合物を、以下のスキームによって調製した。
Figure 2024508817000033
工程1:tert-ブチルN-[1-[6-(2-トリメチルシリルエチニル)-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル]-3-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]カルバメートの調製
Figure 2024508817000034
DMF(5mL)中の[3-(6-ブロモ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]メタンアミン(300mg、0.761mmol)の溶液に室温でトリメチルシリルアセチレン(86mg、0.990mmol)、トリエチルアミン(331mg、3.27mmol)およびPd(dppf)Cl(55mg、0.076mmol)を加えた。得られた混合物を80℃で16時間、窒素雰囲気下で撹拌した。25℃への冷却後に、得られた溶液を水(30mL)で希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。有機層をNaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(PE/EtOAc=1/1で溶出)により精製して tert-ブチル N-[1-[6-(2-トリメチルシリルエチニル)-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル]-3-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]カルバメート(130mg)を淡黄色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:413.2.
工程2:tert-ブチル N-[1-(6-エチニル-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-3-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]カルバメートの調製
Figure 2024508817000035
メタノール(5mL)中のtert-ブチル N-[1-[6-(2-トリメチルシリルエチニル)-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル]-3-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]カルバメート(113mg、0.315mmol)の溶液に室温で炭酸カリウム(87mg、0.630mmol)を加えた。反応混合物を25℃で30分間撹拌した。溶媒を除去した後に、残渣を水(30mL)で希釈し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。有機層を真空中で濃縮してtert-ブチル N-[1-(6-エチニル-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-3-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル](86mg)を淡黄色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:341.1.
工程3:1-(6-エチニル-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-3-アミン(中間体5)の調製
Figure 2024508817000036
HCl-EtOAc(4M、10mL)中のtert-ブチル N-[1-(6-シアノ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-3-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]カルバメート(100mg、0.294mmol)の溶液を25℃で30分間撹拌した。得られた溶液を真空中で濃縮して3-(6-エチニル-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-アミン(43mg)を淡黄色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:241.1.
中間体6
3-(6-フルオロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-アミン
Figure 2024508817000037
2-アミノ-5-ブロモ-ベンゼンチオールの代わりに2-アミノ-5-フルオロ-ベンゼンチオールを使用して、3-(6-ブロモ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-アミン(中間体1)の調製について記載した手順と同様に、表題化合物を調製した。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:235.1
中間体7
3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-アミン
Figure 2024508817000038
2-アミノ-5-ブロモ-ベンゼンチオールの代わりに2-アミノ-6-クロロベンゾチアゾールを使用して、3-(6-ブロモ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-アミン(中間体1)の調製について記載した手順と同様に、表題化合物を調製した。
中間体8
3-(5-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-アミン
Figure 2024508817000039
2-アミノ-5-ブロモ-ベンゼンチオールの代わりに2-アミノ-4-クロロ-ベンゼンチオールを使用して、3-(6-ブロモ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-アミン(中間体1)の調製について記載した手順と同様に、表題化合物を調製した。
中間体9
5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)フラン-2-カルボン酸
Figure 2024508817000040
表題化合物を、以下のスキームによって調製した。
Figure 2024508817000041
工程1:エチル 5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)フラン-2-カルボキシレートの調製
Figure 2024508817000042
無水DMF(15mL)中のエチル5-(メチルスルホニルメチル)フラン-2-カルボキシレート(500mg、2.15mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(155mg、6.46mmol、油中60%)を0℃で添加した。0℃で30分間撹拌した後に、1,2-ジブロモエタン(0.19mL、2.15mmol)を加えた。反応物を25℃で8時間撹拌し、次に水(1mL)でクエンチした。得られた溶液をEtOAc(100mL)で希釈し、水(50mL×4)およびブライン(100mL)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(PE/EtOAc=1/1で溶出)により精製してエチル 5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)フラン-2-カルボキシレート(200mg)を淡黄色油として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:259.0.
工程2:5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)フラン-2-カルボン酸(中間体9)の調製
Figure 2024508817000043
メタノール(5mL)中のエチル 5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)フラン-2-カルボキシレート(100mg、0.390mmol)の溶液にLiOH.HO(17mg、0.430mmol)を加えた。反応混合物を25℃で1時間撹拌し、次に真空中で濃縮して5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)フラン-2-カルボン酸(73mg)を淡黄色固体として得た。粗製物をさらなる精製なしで次の工程のために使用した。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:231.1.
中間体10
[5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-カルボニル]オキシリチウム
Figure 2024508817000044
表題化合物を、以下のスキームによって調製した。
Figure 2024508817000045
工程1:エチル 5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-カルボキシレートの調製
Figure 2024508817000046
DCM(100mL)中の1-メチルスルホニルシクロプロパンカルボン酸(3.00g、18.3mmol、CAS番号:1249197-58-7)、エチル 2-ヒドラジノ-2-オキソ-アセテート(2.41g、18.3mmol、CAS番号:35196-48-6)の溶液にTEA(5.55g、54.8mmol)およびTP(11.6g、36.6mmol)を加えた。室温で2時間撹拌した後に、TsCl(10.5g、54.8mmol)を0℃で加えた。反応混合物を室温に温め、さらに15時間撹拌した。得られた溶液を真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(PE/EtOAc=3/2で溶出)により精製してエチル 5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-カルボキシレート(2.1g)を黄色油として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:261.1.H NMR(400 MHz,CDCl)δ ppm:4.50(q,J=7.2 Hz,2H),3.25(s,3H),2.02-2.06(m,2H),1.73-1.79(m,2H),1.43(t,J=7.2 Hz,3H).
工程2:[5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-カルボニル]オキシリチウム(中間体10)の調製
Figure 2024508817000047
メタノール(10mL)中のエチル 5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-カルボキシレート(350mg、1.34mmol)およびLiOH.HO(59mg、1.41mmol)の溶液を25℃で1時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して[5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-カルボニル]オキシリチウム(300mg)を黄色固体として得た。粗製物をさらなる精製なしで次の工程のために使用した。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:233.1.
中間体11
[3-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)-1,2,4-チアジアゾール-5-カルボニル]オキシリチウム
Figure 2024508817000048
表題化合物を、以下のスキームによって調製した。
Figure 2024508817000049
工程1:エチル 3-メチル-1,2,4-チアジアゾール-5-カルボキシレートの調製
Figure 2024508817000050
DCM(10mL)中のN,N-ジメチルアセトアミドジメチルアセタール(11.0g、82.6mmol)の溶液にチオオキサム酸エチル(10.0g、75.1mmol、CAS番号:16982-21-1)を加えた。25℃で10分間撹拌した後に、DCMを真空中で除去した。残渣をメタノール(10mL)に溶解させ、次にピリジン(12.2mL、150.2mmol)およびメタノール(10mL)中のヒドロキシルアミン-O-スルホン酸(9.34g、82.6mmol)の溶液を0℃で緩徐に加えた。反応混合物を室温に温め、さらに1時間撹拌した。得られた溶液を真空中で濃縮してメタノールを除去し、残渣をEtOAc(100mL)に溶解した。溶液を水(40mL×2)、ブライン(40mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させた。有機層を濃縮し、残渣をシリカゲルカラム(PE/EtOAc=4/1で溶出)により精製してエチル 3-メチル-1,2,4-チアジアゾール-5-カルボキシレート(8.18g)を橙色油として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:173.1.
工程2:エチル 3-(ブロモメチル)-1,2,4-チアジアゾール-5-カルボキシレートの調製
Figure 2024508817000051
CCl(82mL)中のエチル 3-メチル-1,2,4-チアジアゾール-5-カルボキシレート(10.0g、58.1mmol)の溶液に25℃でNBS(12.0g、69.7mmol)およびBPO(21.1g、87.1mmol)を加えた。反応混合物を80℃で16時間撹拌した。得られた溶液を濃縮してCClを除去した。残渣をEtOAc(100mL)に再溶解させ、水(40mL×2)およびブライン(40mL)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(PE/EtOAc=4/1で溶出)により精製してエチル 3-(ブロモメチル)-1,2,4-チアジアゾール-5-カルボキシレート(7.26g)を橙色油として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:250.9.
工程3:エチル 3-(メチルスルホニルメチル)-1,2,4-チアジアゾール-5-カルボキシレートの調製
Figure 2024508817000052
エタノール(120mL)中のエチル 3-(ブロモメチル)-1,2,4-チアジアゾール-5-カルボキシレート(7.69g、30.6mmol)の溶液に25℃でメタンスルフィン酸ナトリウム(4.69g、45.9mmol)を加えた。反応混合物を同じ温度で16時間撹拌した。得られた溶液を真空中で濃縮した。残渣をEtOAc(100mL)に溶解させ、水(40mL×2)およびブライン(40mL)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(PE/EtOAc=2/3で溶出)により精製してエチル 3-(メチルスルホニルメチル)-1,2,4-チアジアゾール-5-カルボキシレート(6.12g)を白色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:251.1.
工程4:エチル3-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)-1,2,4-チアジアゾール-5-カルボキシレートの調製
Figure 2024508817000053
DMF(10mL)中のエチル3-(メチルスルホニルメチル)-1,2,4-チアジアゾール-5-カルボキシレート(500mg、2.00 mmol)の溶液に、窒素雰囲気下、0℃で水素化ナトリウム(120mg、4.99mmol、油中60%)を数回に分けて添加した。0℃で30分間撹拌した後に、1,2-ジブロモエタン(563mg、3.00mmol)を滴下で加えた。反応混合物を0℃で1時間撹拌した。得られた溶液を0℃でEtOAc(100mL)、次に氷水(50mL)で希釈した。有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(PE/EtOAc=7/3で溶出)により精製してエチル 3-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)-1,2,4-チアジアゾール-5-カルボキシレート(298mg)を白色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:277.0.H NMR(400 MHz,CDCl)δ ppm:4.52(q,J=7.2 Hz,2H),3.37(s,3H),1.98-2.04(m,2H),1.81-1.87(m,2H),1.45(t,J=7.2 Hz,3H).
工程5:[3-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)-1,2,4-チアジアゾール-5-カルボニル]オキシリチウム(中間体11)の調製
Figure 2024508817000054
MeOH(10mL)中のエチル 3-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)-1,2,4-チアジアゾール-5-カルボキシレート(298mg、1.1mmol)の溶液にLiOH.HO(88mg、1.1mmol)および1滴の水を加えた。反応物を25℃で2時間撹拌した。得られた溶液を真空中で濃縮して[3-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)-1,2,4-チアジアゾール-5-カルボニル]オキシリチウム(279mg)を白色固体として得た。粗製物をさらなる精製なしで次の工程のために使用した。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:255.0.
中間体12
5-シクロプロピルスルホニルフラン-2-カルボン酸
Figure 2024508817000055
表題化合物を、以下のスキームによって調製した。
Figure 2024508817000056
DMSO(60mL)中の5-ブロモ-2-フロン酸(7.45g、39.0mmol)、シクロプロピルスルフィニルオキシナトリウム(5.0g、39.0mmol、CAS番号:910209-21-1)、2-ピロリジンカルボン酸(1.8g、15.6mmol)、KCO(2.16g、15.6mmol)およびCuI(2.97g、15.6mmol)の混合物を110℃で21時間撹拌した。反応混合物をHCl(5M)により酸性化してpH=3~4に調整し、次にEtOAc(50mL×6)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL×3)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(PE/EtOAc=3/2で溶出)により精製して5-シクロプロピルスルホニルフラン-2-カルボン酸(4.92g)を黄色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:217.0.
中間体13
5-(1-メチルスルホニルプロピル)フラン-2-カルボン酸
Figure 2024508817000057
1,2-ジブロモエタンの代わりにヨードエタンを使用して、5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)フラン-2-カルボン酸(中間体9)の調製について記載した手順と同様に、表題化合物を調製した。
中間体14&中間体15
5-(1-メチル-1-メチルスルホニル-エチル)フラン-2-カルボン酸および5-(1-メチルスルホニルエチル)フラン-2-カルボン酸
Figure 2024508817000058
Figure 2024508817000059
1,2-ジブロモエタンの代わりにヨードメタンを使用して、5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)フラン-2-カルボン酸(中間体9)の調製について記載した手順と同様に、表題化合物中間体14および中間体15を調製した。
中間体16
5-[ブロモ(メチルスルホニル)メチル]フラン-2-カルボン酸
Figure 2024508817000060
表題化合物を、以下のスキームによって調製した。
Figure 2024508817000061
工程1:エチル 5-[ブロモ(メチルスルホニル)メチル]フラン-2-カルボキシレートの調製
Figure 2024508817000062
CHCl(500mL)中のエチル 5-(メチルスルホニルメチル)フラン-2-カルボキシレート(20.0g、86.1mmol)およびAIBN(1.41g、8.61mmol)の溶液にNBS(18.4g、103.3mmol)を加えた。反応混合物を80℃で5時間撹拌した。室温に冷却した後に、得られた溶液を真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(PE/EtOAc=4/1で溶出)により精製してエチル 5-[ブロモ(メチルスルホニル)メチル]フラン-2-カルボキシレート(8.5g)を淡黄色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+Na)]:333.0.
工程2:エチル 5-[ブロモ(メチルスルホニル)メチル]フラン-2-カルボン酸(中間体16)の調製
Figure 2024508817000063
THF(30mL)および水(10mL)中のエチル 5-[ブロモ(メチルスルホニル)メチル]フラン-2-カルボキシレート(3000mg、9.64mmol)の溶液にLiOH.HO(462mg、19.3mmol)を加えた。反応混合物を25℃で1時間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮してTHFを除去した。得られた溶液を水性HCl溶液(2M)でpH=2~4に調整し、DCM(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濃縮して5-[ブロモ(メチルスルホニル)メチル]フラン-2-カルボン酸(1000mg)を黄色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:305.0.
中間体17
5-(2-アミノ-1-メチルスルホニル-2-オキソ-エチル)フラン-2-カルボン酸
Figure 2024508817000064
表題化合物を、以下のスキームによって調製した。
Figure 2024508817000065
工程1:メチル 5-[シアノ(ヒドロキシ)メチル]フラン-2-カルボキシレートの調製
Figure 2024508817000066
THF(5mL)中のメチル 5-ホルミルフラン-2-カルボキシレート(42mg、0.270mmol)の溶液にZnI(4.4mg、0.010mmol)、次にTMSCN(0.04mL、0.330mmol)を0℃で滴下で加えた。25℃に温めた後に、混合物を1時間撹拌した。得られた溶液を水(20mL)で希釈し、HCl(3M)でpH=3に酸性化した。混合物をジイソプロピルエーテル(10mL×3)で抽出した。有機相をNaSOで乾燥させ、真空中で濃縮してメチル 5-[シアノ(ヒドロキシ)メチル]フラン-2-カルボキシレート(45mg)を淡黄色油として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:182.1.
工程2:メチル 5-(2-アミノ-1-クロロ-2-オキソ-エチル)フラン-2-カルボキシレートの調製
Figure 2024508817000067
DCM(8mL)中のメチル 5-[シアノ(ヒドロキシ)メチル]フラン-2-カルボキシレート(182mg、1.0mmol)の溶液に0℃でSOCl(0.08mL、1.1mmol)を加えた。混合物を25℃で1時間撹拌した。得られた溶液を真空中で濃縮した。残渣を分取TLC(PE/EtOAc=4/1)により精製してメチル 5-(2-アミノ-1-クロロ-2-オキソ-エチル)フラン-2-カルボキシレート(80mg)を淡黄色油として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:218.1.
工程3:メチル 5-(2-アミノ-1-メチルスルホニル-2-オキソ-エチル)フラン-2-カルボキシレートの調製
Figure 2024508817000068
DMF(2mL)中のメチル 5-(2-アミノ-1-クロロ-2-オキソ-エチル)フラン-2-カルボキシレート(50mg、0.23mmol)の溶液にメタンスルフィン酸ナトリウム(28.15mg、0.28mmol)およびTEA(0.04mL、0.28mmol)を加えた。反応物を25℃で2時間撹拌した。得られた溶液をEtOAc(30mL)で希釈し、水(20mL×2)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(PE/EtOAc=1/1で溶出)により精製してメチル 5-(2-アミノ-1-メチルスルホニル-2-オキソ-エチル)フラン-2-カルボキシレート(60mg)を褐色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:262.0.
工程4:5-(2-アミノ-1-メチルスルホニル-2-オキソ-エチル)フラン-2-カルボン酸(中間体17)の調製
Figure 2024508817000069
THF(3mL)および水(0.5mL)中のメチル 5-(2-アミノ-1-メチルスルホニル-2-オキソ-エチル)フラン-2-カルボキシレート(80mg、0.31mmol)の溶液にLiOH.HO(9mg、0.37mmol)を加えた。反応物を25℃で2時間撹拌した。得られた溶液を水(20mL)で希釈し、HCl(2M)でpH=5に調整し、EtOAc(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮して粗生成物5-(2-アミノ-1-メチルスルホニル-2-オキソ-エチル)フラン-2-カルボン酸(50mg)を無色油として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:248.0.
中間体18
[2-(メチルスルホニルメチル)オキサゾール-5-カルボニル]オキシリチウム
Figure 2024508817000070
表題化合物を、以下のスキームによって調製した。
Figure 2024508817000071
工程1:エチル 2-(ブロモメチル)オキサゾール-5-カルボキシレートの調製
Figure 2024508817000072
CCl(50mL)中のエチル 2-メチルオキサゾール-5-カルボキシレート(2.5g、16.1mmol)、NBS(4.3g、24.2mmol)およびAIBN(1.06g、6.45mmol)の混合物を80℃で16時間撹拌した。反応混合物をフィルタにかけ、濾液を真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(PE/EtOAc=9/1で溶出)により精製してエチル 2-(ブロモメチル)オキサゾール-5-カルボキシレート(3.77g)を淡黄色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:234.0.
工程2:エチル 2-(メチルスルホニルメチル)オキサゾール-5-カルボキシレートの調製
Figure 2024508817000073
DMF(15mL)中のエチル 2-(ブロモメチル)オキサゾール-5-カルボキシレート(3.77g、16.1mmol)およびメタンスルフィン酸ナトリウム(2.47g、24.2mmol)の混合物を25℃で2時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、残渣をシリカゲルカラム(PE/EtOAc=7/3で溶出)により精製してエチル 2-(メチルスルホニルメチル)オキサゾール-5-カルボキシレート(600mg)を白色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:234.1.
工程3:[2-(メチルスルホニルメチル)オキサゾール-5-カルボニル]オキシリチウム(中間体18)の調製
Figure 2024508817000074
メタノール(5mL)および水(0.1mL)中のエチル 2-(メチルスルホニルメチル)オキサゾール-5-カルボキシレート(50mg、0.21mmol)およびLiOH・HO(18mg、0.43mmol)の混合物を25℃で2時間撹拌した。その後に、混合物を真空中で濃縮して[2-(メチルスルホニルメチル)オキサゾール-5-カルボニル]オキシリチウム(44mg)をライトレッド色固体として得た。粗製物をさらなる精製なしで次の工程のために使用した。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:206.0.
中間体19&中間体20
2-(1-メチルスルホニルエチル)オキサゾール-5-カルボン酸および2-(1-メチル-1-メチルスルホニル-エチル)オキサゾール-5-カルボン酸
Figure 2024508817000075
Figure 2024508817000076
1,2-ジブロモエタンの代わりにヨードメタンおよびエチル 5-(メチルスルホニルメチル)フラン-2-カルボキシレートの代わりにエチル 2-(メチルスルホニルメチル)オキサゾール-5-カルボキシレートを使用して、5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)フラン-2-カルボン酸(中間体9)の調製について記載した手順と同様に、表題化合物中間体19および中間体20を調製した。
中間体21
2-(1-メチルスルホニルエチル)-4,5-ジヒドロチアゾール-4-カルボン酸
Figure 2024508817000077
表題化合物を、以下のスキームによって調製した。
Figure 2024508817000078
工程1:2-メチルスルホニルプロパンニトリルの調製
Figure 2024508817000079
DMF(5ml)中の2-クロロプロパンニトリル(1.0g、11.2mmol、CAS番号:1617-17-0)の溶液にメタンスルフィン酸ナトリウム(1.3g、12.3mmol)を加えた。次に反応物を120℃で10分間、マイクロ波下で撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮して粗生成物2-メチルスルホニルプロパンニトリル(0.36g)を褐色油として得た。
工程2:2-(1-メチルスルホニルエチル)-4,5-ジヒドロチアゾール-4-カルボン酸(中間体21)の調製
Figure 2024508817000080
MeOH(5ml)中の塩酸システイン(592mg、3.75mmol)および2-メチルスルホニルプロパンニトリル(500mg、3.75mmol)の混合物にDIPEA(1.97mg、11.3mmol)を加えた。次に混合物を80℃で18時間撹拌した。溶媒を除去し、残渣を分取HPLCにより精製して2-(1-メチルスルホニルエチル)-4,5-ジヒドロチアゾール-4-カルボン酸(463mg)を白色固体として得た。
中間体22
2-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)チアゾール-5-カルボン酸
Figure 2024508817000081
表題化合物を、以下のスキームによって調製した。
Figure 2024508817000082
工程1:エチル 2-(ブロモメチル)チアゾール-5-カルボキシレートの調製
Figure 2024508817000083
CCl(20mL)中のエチル 2-メチルチアゾール-5-カルボキシレート(1.0g、5.84mmol)の溶液にNBS(1.04g、5.84mmol)およびAIBN(1.41g、5.84mmol)を加えた。反応物を80℃で3時間撹拌した。得られた溶液を真空で濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(PE/EtOAc=20/1で溶出)により精製してエチル 2-(ブロモメチル)チアゾール-5-カルボキシレート(960mg)を橙色油として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:250.0.
工程2:エチル 2-(メチルスルホニルメチル)チアゾール-5-カルボキシレートの調製
Figure 2024508817000084
DMF(60mL)中のエチル 2-(ブロモメチル)チアゾール-5-カルボキシレート(2.1g、8.4mmol)の溶液にTEA(1.4mL、10.1mmol)およびメタンスルフィン酸ナトリウム(1.03g、10.1mmol)を加えた。反応物を25℃で2時間撹拌した。得られた混合物をEtOAc(60mL)で希釈し、水(20mL×2)およびブライン(20mL×2)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(PE/EtOAc=1/1で溶出)により精製してエチル 2-(メチルスルホニルメチル)チアゾール-5-カルボキシレート(1.3g)を黄色油として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:250.0
工程3:エチル 2-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)チアゾール-5-カルボキシレートの調製
Figure 2024508817000085
DMF(5mL)中のエチル 2-(メチルスルホニルメチル)チアゾール-5-カルボキシレート(200mg、0.80mmol)の溶液に水素化ナトリウム(85mg、2.13mmol、油中60%)および1,2-ジブロモエタン(0.09mL、1.02mmol)を加えた。反応物を25℃で2時間撹拌した。得られた混合物をEtOAc(60mL)で希釈し、水(20mL×2)およびブライン(20mL×2)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を逆相フラッシュカラム(HO/ACN=95/5で溶出)により精製してエチル 2-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)チアゾール-5-カルボキシレート(96mg)を白色固体として得た。
MS実測値(ESI+)[(M+H)+]:276.0
工程4:2-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)チアゾール-5-カルボン酸(中間体22)の調製
Figure 2024508817000086
THF(5mL)および水(1mL)中のエチル エチル 2-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)チアゾール-5-カルボキシレート(96mg、0.349mmol)の溶液にLiOH.HO(20mg、0.480mmol)を加えた。反応物を25℃で2時間撹拌した。得られた溶液を水(20mL)で希釈し、HCl(2M)でpH=6に調整し、EtOAc(20mL×2)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、真空中で濃縮して2-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)チアゾール-5-カルボン酸(80mg)を褐色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:248.0.
中間体23
2-(1-メチル-1-メチルスルホニル-エチル)チアゾール-5-カルボン酸
Figure 2024508817000087
1,2-ジブロモエタンの代わりにヨードメタンを使用して、2-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)チアゾール-5-カルボン酸(中間体22)の調製について記載した手順と同様に、表題化合物を調製した。
中間体24
3-(メチルスルホニルメチル)イソチアゾール-5-カルボン酸
Figure 2024508817000088
エチル 2-メチルオキサゾール-5-カルボキシレートの代わりにメチル 3-メチルイソチアゾール-5-カルボキシレートを使用して、[2-(メチルスルホニルメチル)オキサゾール-5-カルボニル]オキシリチウム(中間体18)の調製について記載した手順と同様に、表題化合物を調製した。
中間体25
3-(1-メチル-1-メチルスルホニル-エチル)イソチアゾール-5-カルボン酸
Figure 2024508817000089
エチル 2-メチルチアゾール-5-カルボキシレートの代わりにメチル 3-メチルイソチアゾール-5-カルボキシレートおよびエチレンジブロミドの代わりにヨードメタンを使用して、2-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)チアゾール-5-カルボン酸(中間体22)の調製について記載した手順と同様に、表題化合物を調製した。
中間体26
5-(1-メチル-1-メチルスルホニル-エチル)イソチアゾール-3-カルボン酸
Figure 2024508817000090
エチル 2-メチルチアゾール-5-カルボキシレートの代わりにメチル 5-メチルイソチアゾール-3-カルボキシレートおよび1,2-ジブロモエタンの代わりにヨードメタンを使用して、2-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)チアゾール-5-カルボン酸(中間体22)の調製について記載した手順と同様に、表題化合物を調製した。
中間体27
5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)イソチアゾール-3-カルボン酸
Figure 2024508817000091
エチル 2-メチルチアゾール-5-カルボキシレートの代わりにメチル 5-メチルイソチアゾール-3-カルボキシレートを使用して、2-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)チアゾール-5-カルボン酸(中間体22)の調製について記載した手順と同様に、表題化合物を調製した。
中間体28
3-(メチルスルホニルメチル)-1,2,4-チアジアゾール-5-カルボン酸
Figure 2024508817000092
表題化合物を、以下のスキームによって調製した。
Figure 2024508817000093
THF(2mL)および水(1mL)中のエチル 3-(メチルスルホニルメチル)-1,2,4-チアジアゾール-5-カルボキシレート(62mg、0.25mmol、CAS番号:2283137-86-8)の溶液にLiOH.HO(16 mg、0.37mmol)を加えた。反応混合物を25℃で2時間撹拌した。得られた溶液を水(30mL)で希釈し、塩酸(2M)でpH=5に調整し、EtOAc(20mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(DCM/MeOH=20/1で溶出)により精製して3-(メチルスルホニルメチル)-1,2,4-チアジアゾール-5-カルボン酸(51mg)を白色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:223.1.
中間体29&中間体30
3-(1-メチルスルホニルエチル)-1,2,4-チアジアゾール-5-カルボン酸および3-(1-メチル-1-メチルスルホニル-エチル)-1,2,4-チアジアゾール-5-カルボン酸
Figure 2024508817000094
Figure 2024508817000095
1,2-ジブロモエタンの代わりにヨードメタンを使用して、[3-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)-1,2,4-チアジアゾール-5-カルボニル]オキシリチウム(中間体11)の調製について記載した手順と同様に、表題化合物を調製した。
中間体31
[1-(メチルスルホニルメチル)ピラゾール-3-カルボニル]オキシリチウム
Figure 2024508817000096
表題化合物を、以下のスキームによって調製した。
Figure 2024508817000097
工程1:メチル 1-(メチルスルファニルメチル)ピラゾール-3-カルボキシレートの調製
Figure 2024508817000098
DMF(15mL)中のメチル 1H-ピラゾール-5-カルボキシレート(1100mg、8.72mmol、CAS番号:15366-34-4)の溶液に0℃で水素化ナトリウム(251mg、10.5mmol、油中60%)を加えた。0℃で30分間撹拌した後に、クロロメチルメチルスルフィド(1011mg、10.5mmol、CAS番号:2373-51-5)を加えた。反応混合物を室温に温め、さらに2時間撹拌した。反応物を飽和水性NHCl溶液でクエンチした。得られた溶液をEtOAc(100mL)で希釈し、ブライン(50mL×3)で洗浄した。有機層を無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(PE/EtOAc=3/2で溶出)により精製してメチル 1-(メチルスルファニルメチル)ピラゾール-3-カルボキシレート(417mg)を淡黄色油として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:187.1.H NMR(400 MHz,DMSO-d)δ ppm:7.98(d,J=2.4 Hz,1H),6.81(d,J=2.4 Hz,1H),5.36(s,2H),3.81(s,3H),2.13(s,3H).
工程2:メチル 1-(メチルスルホニルメチル)ピラゾール-3-カルボキシレートの調製
Figure 2024508817000099
DCM(10mL)中のメチル 1-(メチルスルファニルメチル)ピラゾール-3-カルボキシレート(417mg、2.24mmol)およびm-CPBA(1159mg、6.72mmol)の混合物を25℃で2時間撹拌した。反応物をDCM(50mL)で希釈し、ブライン(50mL×3)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(PE/EtOAc=1/1で溶出)により精製してメチル 1-(メチルスルホニルメチル)ピラゾール-3-カルボキシレート(347mg)を白色固体として得た。
MS実測値(ESI+)[(M+H)+]:219.1.
工程3:[1-(メチルスルホニルメチル)ピラゾール-3-カルボニル]オキシリチウム(中間体31)の調製
Figure 2024508817000100
THF(2.5mL)および水(0.5mL)の混合溶液中のメチル 1-(メチルスルホニルメチル)ピラゾール-3-カルボキシレート(30mg、0.140mmol)の溶液にLiOH.HO(7mg、0.160mmol)を加えた。反応物を25℃で12時間撹拌し、次に真空中で濃縮して[1-(メチルスルホニルメチル)ピラゾール-3-カルボニル]オキシリチウム(20mg)を淡黄色固体として得た。粗製物をさらなる精製なしで次の工程のために使用した。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:205.1
中間体32
[1-(1-メチルスルホニルエチル)ピラゾール-3-カルボニル]オキシリチウム
Figure 2024508817000101
表題化合物を、以下のスキームによって調製した。
Figure 2024508817000102
工程1:メチル 1-(1-メチルスルホニルエチル)ピラゾール-3-カルボキシレートの調製
Figure 2024508817000103
DMF(3mL)中のメチル 1-(メチルスルホニルメチル)ピラゾール-3-カルボキシレート(100mg、0.460mmol)の溶液に水素化ナトリウム(33mg、1.38mmol、油中60%)、次にヨードメタン(0.05mL、0.850mmol)を0℃で加えた。反応物を25℃で12時間、N雰囲気で撹拌し、次に飽和水性NHCl(50mL)溶液でクエンチした。得られた溶液をEtOAc(15mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮してメチル 1-(1-メチルスルホニルエチル)ピラゾール-3-カルボキシレート(100mg)を白色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:233.1.
工程2:[1-(1-メチルスルホニルエチル)ピラゾール-3-カルボニル]オキシリチウム(中間体32)の調製
Figure 2024508817000104
THF(3mL)および水(1mL)中のメチル 1-(1-(メチルスルホニル)エチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキシレート(100mg、0.5mmol)の溶液にLiOH.HO(23mg)を加えた。反応物を25℃で16時間撹拌し、次に真空中で濃縮して[1-(1-メチルスルホニルエチル)ピラゾール-3-カルボニル]オキシリチウム(93.5mg)を淡黄色固体として得た。粗製物をさらなる精製なしで次の工程のために使用した。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:219.1.
中間体33
3-(メチルスルホニルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボン酸
Figure 2024508817000105
エチル 2-(ブロモメチル)オキサゾール-5-カルボキシレートの代わりにエチル 3-(クロロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキシレートを使用して、[2-(メチルスルホニルメチル)オキサゾール-5-カルボニル]オキシリチウム(中間体18)の調製について記載した手順と同様に、表題化合物を調製した。
中間体34
[2-(メチルスルホニルメチル)トリアゾール-4-カルボニル]オキシリチウム
Figure 2024508817000106
メチル 1H-ピラゾール-5-カルボキシレートの代わりにメチル 1H-トリアゾール-4-カルボキシレートを使用して、[1-(メチルスルホニルメチル)ピラゾール-3-カルボニル]オキシリチウム(中間体31)の調製について記載した手順と同様に、表題化合物を調製した。
中間体35
5-メチルスルファニルフラン-2-カルボン酸
Figure 2024508817000107
表題化合物を、以下のスキームによって調製した。
Figure 2024508817000108
工程1:メチル 5-メチルスルファニルフラン-2-カルボキシレートの調製
Figure 2024508817000109
DMSO(20ml)中のメチル 5-ブロモフラン-2-カルボキシレート(10g、48.8mmol、Eq:1)の溶液にナトリウムチオメトキシド(6.84g、97.6mmol)、続いてCuI(10.2g、53.7mmol)を加えた。混合物を次に110℃に2時間加熱した。反応物を水(100mL)およびEtOAc(100mL)で希釈し、セライトを通じたフィルタにかけた。水層を分離し、EtOAc(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(50mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、フィルタにかけ、濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(PE/EtOAc=12/1で溶出)により精製してメチル 5-メチルスルファニルフラン-2-カルボキシレート(3.5g)を無色油として得た。
工程2:5-メチルスルファニルフラン-2-カルボン酸(中間体35)の調製
Figure 2024508817000110
MeOH(5ml)および水(2ml)中のメチル 5-メチルスルファニルフラン-2-カルボキシレート(500mg、2.90mmol)およびNaOH(929mg、23.2mmol)の混合物を室温で3時間撹拌した。溶液を真空中で濃縮し、残渣を水(3ml)に再溶解させた。混合物を1N HClによりpH=3~4に酸性化した。沈殿物を濾過により収集し、水で洗浄した。濾過ケーキを真空中で乾燥させて5-メチルスルファニルフラン-2-カルボン酸(232mg)を黄色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:158.9
中間体36
5-メチルスルホニルフラン-2-カルボン酸
Figure 2024508817000111
表題化合物を、以下のスキームによって調製した。
Figure 2024508817000112
工程1:メチル 5-メチルスルホニルフラン-2-カルボキシレートの調製
Figure 2024508817000113
DCM(5ml)中のメチル 5-メチルスルファニルフラン-2-カルボキシレート(150mg、0.87mmol)およびm-CPBA(390mg、1.74mmol)の混合物を50℃で5時間撹拌した。反応混合物を飽和水性NaCO(10ml)で洗浄した。水相をDCM(5ml×3)で抽出した。有機層をブライン(15ml)で洗浄し、NaSOで乾燥させた、真空中で濃縮した。粗生成物をさらなる精製なしで次の工程のために使用した。
工程2:5-メチルスルホニルフラン-2-カルボン酸(中間体36)の調製
Figure 2024508817000114
EtOH(5ml)およびHO(2ml)の混合溶液中のメチル 5-メチルスルホニルフラン-2-カルボキシレート(215mg、1.05mmol)の混合物にNaOH(337mg、8.42mmol)を加えた。次に反応混合物を80℃で4時間撹拌した。溶液を真空中で濃縮してエタノールを除去した。残渣を1N HClでpH=6~7に酸性化した。沈殿物を濾過により収集し、真空中で乾燥させて5-メチルスルホニルフラン-2-カルボン酸(215mg)を淡黄色固体として得た。
中間体37
[5-(2-メトキシエチルスルホニル)フラン-2-カルボニル]オキシリチウム
Figure 2024508817000115
表題化合物を、以下のスキームによって調製した。
Figure 2024508817000116
工程1:メチル 5-(2-メトキシエチルスルファニル)フラン-2-カルボキシレートの調製
Figure 2024508817000117
DMF(3mL)中のメチル 5-スルファニルフラン-2-カルボキシレート(300.0mg、1.9mmol、1eq)の混合物にKCO(786mg、5.69mmol)および2-ブロモエチルメチルエーテル(0.71mL、7.59mmol)を加えた。反応物を25℃で2時間撹拌した。混合物をDCM(30mL×3)および水(20mL×2)で希釈した。有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣を分取TLC(PE/EtOAc=19/1)により精製してメチル 5-(2-メトキシエチルスルファニル)フラン-2-カルボキシレート(40mg)を淡黄色油として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:217.1
工程2:メチル 5-(2-メトキシエチルスルホニル)フラン-2-カルボキシレートの調製
Figure 2024508817000118
DCM(2mL)中のメチル 5-(2-メトキシエチルスルファニル)フラン-2-カルボキシレート(10.0mg、0.050mmol)の溶液にm-CPBA(16mg、0.090mmol)を加えた。混合物を25℃で2時間撹拌した。混合物をDCM(10mL×3)および水(10mL×2)で希釈した。有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮した。残渣を分取TLC(PE/EtOAc=9/1)により精製してメチル 5-(2-メトキシエチルスルホニル)フラン-2-カルボキシレート(7mg、0.030mmol)を淡黄色油として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:249.1
工程3:[5-(2-メトキシエチルスルホニル)フラン-2-カルボニル]オキシリチウム(中間体37)の調製
Figure 2024508817000119
MeOH(12mL)およびHO(4mL)の混合溶液中のメチル 5-(2-メトキシエチルスルホニル)フラン-2-カルボキシレート(150.0mg、0.60mmol)の溶液に水酸化リチウム(0.04mL、2.42mmol)を加えた。混合物を25℃で30分間撹拌した。反応混合物を濃縮してMeOHを除去した。水層を凍結乾燥させて[5-(2-メトキシエチルスルホニル)フラン-2-カルボニル]オキシリチウム(130mg)を黄色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:235.1
中間体38
5-(メチルスルファニルメチル)フラン-2-カルボン酸
Figure 2024508817000120
メチル 5-ブロモフラン-2-カルボキシレートの代わりにエチル 5-(クロロメチル)フラン-2-カルボキシレートを使用して、5-メチルスルファニルフラン-2-カルボン酸(中間体35)の調製について記載した手順と同様に、表題化合物を調製した。
中間体39
5-(1-メチル-1-メチルスルフィニル-エチル)フラン-2-カルボン酸
Figure 2024508817000121
表題化合物を、以下のスキームによって調製した。
Figure 2024508817000122
工程1:エチル 5-(メチルスルフィニルメチル)フラン-2-カルボキシレートの調製
Figure 2024508817000123
DCM(20ml)中のエチル 5-((メチルチオ)メチル)フラン-2-カルボキシレート(2g、9.99mmol)の溶液に0℃で小分けにしてm-CPBA(2.46g、9.99mmol)を加えた。次に反応物を同じ温度で1時間撹拌した。反応溶液を飽和水性NaHCO(50ml)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(DCM/MeOH=40/1で溶出)により精製してエチル 5-(メチルスルフィニルメチル)フラン-2-カルボキシレート(1.9g)を無色油として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:217.1
工程2:エチル 5-(1-メチル-1-メチルスルフィニル-エチル)フラン-2-カルボキシレートの調製
Figure 2024508817000124
THF(2ml)中のエチル 5-(メチルスルフィニルメチル)フラン-2-カルボキシレート(200mg、0.93mmol)の混合物に小分けにしてt-BuOK(259mg、2.31mmol)を加えた。25℃で30分間撹拌した後に、ヨードメタン(158mg、1.11mmol)を加えた。反応物を25℃で3時間撹拌した。反応物をフィルタにかけ、DCM(10mL)で洗浄した。濾液を真空中で濃縮し、残渣をシリカゲルカラム(DCM/MeOH=30/1で溶出)により精製してエチル 5-(1-メチル-1-メチルスルフィニル-エチル)フラン-2-カルボキシレート(90mg)を白色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+Na)]:267.2
工程3:5-(1-メチル-1-メチルスルフィニル-エチル)フラン-2-カルボン酸(中間体39)の調製
Figure 2024508817000125
MeOH(2ml)および水(0.5ml)中のエチル 5-(1-メチル-1-メチルスルフィニル-エチル)フラン-2-カルボキシレート(80mg、0.327mmol)の混合物に水酸化リチウム水和物(55mg、1.31mmol)を加えた。次に反応物を25℃で30分間撹拌した。反応混合物を真空中で濃縮した。残渣を1N HClによりpH=3~4に酸性化した。得られた混合物を真空中で濃縮して5-(1-メチル-1-メチルスルフィニル-エチル)フラン-2-カルボン酸(140mg)を黄色固体として得た。粗製物をさらなる精製なしで次の工程のために使用した。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:217.0
中間体40
2-シクロプロピルスルホニルピリジン-4-カルボン酸
Figure 2024508817000126
5-ブロモ-2-フロン酸の代わりに2-ブロモイソニコチン酸を使用して、5-シクロプロピルスルホニルフラン-2-カルボン酸(中間体12)の調製について記載した手順と同様に、表題化合物を調製した。
中間体41
2-イソプロピルスルホニルピリジン-4-カルボン酸
Figure 2024508817000127
表題化合物を、以下のスキームによって調製した。
Figure 2024508817000128
工程1:メチル 2-イソプロピルスルファニルピリジン-4-カルボキシレートの調製
Figure 2024508817000129
DMF(19mL)中のメチル 2-ブロモイソニコチネート(2g、9.26mmol)の溶液に炭酸二カリウム(1.54g、11.1mmol)および2-プロパンチオール(1.41g、18.5mmol)を加えた。反応混合物をマイクロ波反応器中100℃で16時間照射させた。反応混合物をフィルタにかけ、ケーキをDCM(20mL)で洗浄した。濾液を濃縮し、残渣をシリカゲルカラム(DCM/MeOH=10/1→5/1で溶出)により精製してメチル 2-イソプロピルスルファニルピリジン-4-カルボキシレート(1.8g)を淡黄色油として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:212.1
工程2:2-イソプロピルスルファニルピリジン-4-カルボン酸の調製
Figure 2024508817000130
メタノール(32mL)中のメチル 2-イソプロピルスルファニルピリジン-4-カルボキシレート(1.6g、7.57mmol)の溶液にLiOH.HO(0.65g、27.2mmol)を加えた。反応物を25℃で16時間撹拌した。混合物を水(20mL)に注ぎ、真空中で濃縮してMeOHのほとんどを除去し、31% HClでpH=3に調整し、白色固体を形成させた。混合物をフィルタにかけて2-イソプロピルスルファニルピリジン-4-カルボン酸(1.4g)を白色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:198.2
工程3:2-イソプロピルスルホニルピリジン-4-カルボン酸の調製
Figure 2024508817000131
DMF(10mL)およびTHF(50mL)中の2-イソプロピルスルファニルピリジン-4-カルボン酸(1.4g、7.1mmol)の溶液に2KHSO.KHSO.KSO(1.57g、25.5mmol)を加えた。反応混合物を25 °Cで16時間攪拌した。反応混合物をフィルタにかけ、濾液を濃縮した。残渣を分取HPLCにより精製して2-イソプロピルスルホニルピリジン-4-カルボン酸(1.6g)を淡黄色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:230.2
中間体42
2-シクロプロピルスルホニルピリジン-4-カルボン酸
Figure 2024508817000132
2-プロパンチオールの代わりに2-メチル-2-プロパンチオールを使用して、2-イソプロピルスルホニルピリジン-4-カルボン酸(中間体41)の調製について記載した手順と同様に、表題化合物を調製した。
中間体43
2-(1-メチルスルホニルエチル)ピリジン-4-カルボン酸
Figure 2024508817000133
表題化合物を、以下のスキームによって調製した。
Figure 2024508817000134
工程1:メチル 2-(クロロメチル)ピリジン-4-カルボキシレートの調製
Figure 2024508817000135
DCM(250mL)中のメチル 2-(ヒドロキシメチル)ピリジン-4-カルボキシレート(10.0g、59.8mmol)の溶液にチオニルクロリド(8.68mL、119.7mmol)を加えた。反応混合物を25℃で4時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮してメチル 2-(クロロメチル)ピリジン-4-カルボキシレート(11.1g)を淡黄色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:186.0
工程2:メチル 2-(メチルスルホニルメチル)ピリジン-4-カルボキシレートの調製
Figure 2024508817000136
DMF(250mL)中のメチルスルフィニルオキシナトリウム(9.2g、89.7mmol)の溶液にメチル 2-(クロロメチル)ピリジン-4-カルボキシレート(11.1g、59.8mmol)およびTEA(16.7ml、119.7mmol)を加えた。反応混合物を25℃で16時間撹拌した。反応混合物を濃縮して乾燥させ、残渣をEtOAc(80mL)で希釈した。1N HClを加えてpH=2~3に調整した。分離した有機相をブライン(80mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(PE/EtOAc=1/1で溶出)により精製してメチル 2-(メチルスルホニルメチル)ピリジン-4-カルボキシレート(6.0g)を淡黄色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:230.1
工程3:メチル 2-(1-メチルスルホニルエチル)ピリジン-4-カルボキシレートの調製
Figure 2024508817000137
THF(150mL)中のメチル 2-(メチルスルホニルメチル)ピリジン-4-カルボキシレート(4.7g、20.5mmol)の溶液に水素化ナトリウム(820mg、20.5mmol)を加えた。反応物を30分間撹拌し、次にヨードメタン(2.55mL、41mmol)を加え、25℃で2時間撹拌した。反応混合物をMeOH(15mL)でクエンチし、濃縮し、シリカゲルカラム(PE/EtOAc=4/1で溶出)により精製して生成物メチル 2-(1-メチルスルホニルエチル)ピリジン-4-カルボキシレート(2.18g)を淡黄色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:244.1
工程4:2-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)チアゾール-5-カルボン酸(中間体43)の調製
Figure 2024508817000138
MeOH(20mL)中のメチル 2-(1-メチルスルホニルエチル)ピリジン-4-カルボキシレート(760mg、3.12mmol)の溶液にLiOH.HO(300mg、12.5mmol)を加えた。反応混合物を25℃で2時間撹拌した。混合物を濃縮し、分取HPLCにより精製して2-(1-メチルスルホニルエチル)ピリジン-4-カルボン酸(523mg)(中間体43)を白色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:230.1
中間体44
2-(1-メチル-1-メチルスルホニル-エチル)ピリジン-4-カルボン酸
Figure 2024508817000139
工程3の反応時間を2時間から16時間へと延長することにより、2-イソプロピルスルホニルピリジン-4-カルボン酸(中間体43)の調製について記載した手順と同様に、表題化合物を調製した。
中間体45
3-(1-メチルスルホニルエチル)-1H-ピラゾール
Figure 2024508817000140
表題化合物を、以下のスキームによって調製した。
Figure 2024508817000141
工程1:メチル 1-(2-トリメチルシリルエトキシメチル)ピラゾール-3-カルボキシレートの調製
Figure 2024508817000142
DMF(200mL)中のメチル 1H-ピラゾール-3-カルボキシレート(20.0g、159mmol)の溶液に水素化ナトリウム(4.57g、190mmol、油中60%)を0℃で加えた。0℃で30分間撹拌した後に、SEMCl(31.7g、190mmol)を0℃で小分けにして加えた。次に反応混合物を0℃でさらに2時間撹拌した。反応物を水(10mL)でクエンチした。得られた溶液をEtOAc(500mL)で希釈し、水(800mL×2)およびブライン(1000mL)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(PE/EtOAc=4/1で溶出)により精製してメチル 1-(2-トリメチルシリルエトキシメチル)ピラゾール-3-カルボキシレート(40g)を淡黄色油として得た
MS実測値(ESI)[(M+H)]:257.2.
工程2:[1-(2-トリメチルシリルエトキシメチル)ピラゾール-3-イル]メタノールの調製
Figure 2024508817000143
THF(30mL)中のメチル 1-(2-トリメチルシリルエトキシメチル)ピラゾール-3-カルボキシレート(3.0g、11.1mmol)の溶液にLiAlH(0.51g、13.3mmol)を0℃で加えた。反応混合物を0℃で2時間撹拌した。反応物をHO(1mL)でクエンチした。セライトを通じてフィルタにかけた後に、濾液を真空中で濃縮して[1-(2-トリメチルシリルエトキシメチル)ピラゾール-3-イル]メタノール(1.7g)を淡黄色油として得た。粗製物を次の工程において直接的に使用した。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:229.2.
工程3:2-[[3-(クロロメチル)ピラゾール-1-イル]メトキシ]エチル-トリメチル-シランの調製
Figure 2024508817000144
DCM(20mL)中の[1-(2-トリメチルシリルエトキシメチル)ピラゾール-3-イル]メタノール(1.7g、7.44mmol)の溶液にSOCl(0.81mL、11.2mmol)を緩徐に加えた。混合物を25℃で2時間撹拌し、次に真空中で濃縮して2-[[3-(クロロメチル)ピラゾール-1-イル]メトキシ]エチル-トリメチル-シラン(1.85g)を淡黄色油として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:247.2.
工程4:トリメチル-[2-[[3-(メチルスルホニルメチル)ピラゾール-1-イル]メトキシ]エチル]シランの調製
Figure 2024508817000145
DMF(15mL)中の2-[[3-(クロロメチル)ピラゾール-1-イル]メトキシ]エチル-トリメチル-シラン(1.85g、7.5mmol)、メタンスルフィン酸ナトリウム(1.15g、11.2mmol)およびTEA(3.1mL、22.5mmol)の混合物を25℃で2時間撹拌した。フィルタにかけた後に、濾液を逆相フラッシュカラム(ACN/HO=50/50で溶出)により精製してトリメチル-[2-[[3-(メチルスルホニルメチル)ピラゾール-1-イル]メトキシ]エチル]シラン(600mg)を淡黄色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:313.1.
工程5:トリメチル-[2-[[3-(1-メチルスルホニルエチル)ピラゾール-1-イル]メトキシ]エチル]シランの調製
Figure 2024508817000146
DMF(5mL)中のトリメチル-[2-[[3-(メチルスルホニルメチル)ピラゾール-1-イル]メトキシ]エチル]シラン(150mg、0.52mmol)の溶液に水素化ナトリウム(25mg、0.62mmol)を加えた。25℃で1時間撹拌した後に、ヨードメタン(88mg、0.62mmol)を加えた。反応混合物をさらに3時間撹拌した。得られた溶液を逆相フラッシュカラム(アセトニトリル/HO=50/50で溶出)により精製してトリメチル-[2-[[3-(1-メチルスルホニルエチル)ピラゾール-1-イル]メトキシ]エチル]シラン(100mg)を淡黄色油として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:305.2.
工程6:3-(1-メチルスルホニルエチル)-1H-ピラゾールの調製
Figure 2024508817000147
DCM(3mL)中のトリメチル-[2-[[3-(1-メチルスルホニルエチル)ピラゾール-1-イル]メトキシ]エチル]シラン(150mg、0.49mmol)およびTFA(1.0mL、13.5mmol)の混合物を25℃で2時間撹拌した。フィルタにかけた後に、濾液を真空中で濃縮して3-(1-メチルスルホニルエチル)-1H-ピラゾール(85mg)(中間体45)をライトレッド油として得た。粗製物をさらなる精製なしで次の工程のために使用した。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:175.1.
中間体46
3-(メチルスルホニルメチル)-1H-ピラゾール
Figure 2024508817000148
表題化合物を、以下のスキームによって調製した。
Figure 2024508817000149
DCM(3mL)中のトリメチル-[2-[[3-(メチルスルホニルメチル)ピラゾール-1-イル]メトキシ]エチル]シラン(150mg、0.52mmol)およびTFA(1.0mL、13.5mmol)の混合物を25℃で2時間撹拌した。フィルタにかけた後に、濾液を真空中で濃縮して3-(メチルスルホニルメチル)-1H-ピラゾール(80mg)(中間体46)をライトレッド油として得た。粗製物をさらなる精製なしで次の工程のために使用した。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:161.1.
中間体47
3-(メチルスルホニルメチル)-1H-ピラゾール
Figure 2024508817000150
水素化ナトリウムおよびヨードメタンの当量を1.2から5へと増加させることにより、2-イソプロピルスルホニルピリジン-4-カルボン酸(中間体45)の調製について記載した手順と同様に、表題化合物を調製した。
中間体48
3-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)-1H-ピラゾール
Figure 2024508817000151
表題化合物を、以下のスキームによって調製した。
Figure 2024508817000152
工程1:1-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)エタノンの調製
Figure 2024508817000153
DMF(120mL)中のメチルスルホニルアセトン(10.0g、73.4mmol、CAS番号:5000-46-4)およびKCO(3.04g、220.3mmol)の溶液に1,2-ジブロモエタン(9.49mL、110.2mmol)を加えた。得られた混合物を60℃に加熱し、48時間撹拌した。周囲温度に冷却した後に、得られた溶液を水(1000mL)で希釈し、EtOAc(150mL×5)で抽出した。合わせた有機層をブライン(200mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(PE/EtOAc=3/2で溶出)により精製して1-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)エタノン(5.1g)を無色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:163.1.H NMR(400 MHz,CDCl)δ ppm:3.12(s,3H),2.18(s,3H),1.84-1.88(m,2H),1.59-1.63(m,2H).
工程2:(E)-3-(ジメチルアミノ)-1-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)プロパ-2-エン-1-オンの調製
Figure 2024508817000154
1,4-ジオキサン(50mL)中の1-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)エタノン(5.0g、30.8mmol)の溶液にDMF-DMA(12.3mL、92.5mmol)を加えた。得られた混合物を100℃に加熱し、4時間撹拌した。得られた溶液を真空中で濃縮して(E)-3-(ジメチルアミノ)-1-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)プロパ-2-エン-1-オン(7.5g)を黄色液体として得た。粗製物をさらなる精製なしで次の工程のために使用した。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:218.1.
工程3:3-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)-1H-ピラゾールの調製
Figure 2024508817000155
1,4-ジオキサン(50mL)中の(E)-3-(ジメチルアミノ)-1-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)プロパ-2-エン-1-オン(3.29g、12.9mmol)の溶液にN-HCl(0.93g、13.5mmol)を窒素雰囲気下で加えた。反応混合物を6時間還流させた。得られた溶液を真空中で濃縮して3-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)-1H-ピラゾール(2.8g)(中間体48)を黄色液体として得た。粗製物をさらなる精製なしで次の工程のために使用した。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:187.2.
中間体49
5-シクロプロピルスルファニルフラン-2-カルボン酸
Figure 2024508817000156
表題化合物を、以下のスキームによって調製した。
Figure 2024508817000157
工程1:シクロプロパンチオールの調製
Figure 2024508817000158
THF中のシクロプロピルマグネシウムブロミド(10mL、5mmol)の溶液に0℃で硫黄(160mg、0.63mmol)を加えた。次に溶液を50℃℃で撹拌と共に3時間加熱した。氷浴中で冷却した後、THF中の水素化アルミニウムリチウム(5mL、5mmol)を加えた。得られた混合物を65℃で0.5時間撹拌し、0℃でHO(0.5mL)によりクエンチし、次にHSO(5%v/v、20mL)により酸性化した。シクロプロパンチオールを含有する有機相を分離し、無水NaSOで乾燥させ、精製なしで次の工程のために使用した。
工程2:メチル5-シクロプロピルスルファニルフラン-2-カルボキシレートの調製
Figure 2024508817000159
1,4-ジオキサン(15mL)中のメチル 5-ブロモ-2-フロエート(410mg、2mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(183mg、0.2mmol)、9,9-ジメチル-4,5-bis(ジフェニルホスフィノ)キサンテン(116mg、0.2mmol)およびN,N-ジイソプロピルエチルアミン(1.74mL、10mmol)の混合物にシクロプロパンチオールを含有する上記の溶液を加えた。110℃で6時間撹拌した後に、混合物を短いシリカゲルカラムを通じたフィルタにかけた。濾過を濃縮し、シリカゲルカラム(PE/EtOAc=99/1で溶出)により精製してメチル 5-シクロプロピルスルファニルフラン-2-カルボキシレート(120mg)を無色油として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:199.1.
工程3:5-シクロプロピルスルファニルフラン-2-カルボン酸の調製
Figure 2024508817000160
THF(2mL)およびMeOH(2mL)の混合溶媒中のメチル 5-シクロプロピルスルファニルフラン-2-カルボキシレート(50mg、0.25mmol)の溶液に水(1.9mL、2M)中のLiOHの溶液を加えた。25℃で2時間撹拌した後、混合物をHCl(1M)でpH=5に酸性化し、次いで、EtOAc(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、フィルタにかけ、濃縮して5-シクロプロピルスルファニルフラン-2-カルボン酸(46mg)(中間体49)を白色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:185.1.
中間体50
5-(シクロプロピルメチルスルファニル)フラン-2-カルボン酸
Figure 2024508817000161
表題化合物を、以下のスキームによって調製した。
Figure 2024508817000162
工程1:メチル 5-(シクロプロピルメチルスルファニル)フラン-2-カルボキシレートの調製
Figure 2024508817000163
1,4-ジオキサン(20mL)中のメチル5-ブロモ-2-フロアート(2g、9.76mmol)の溶液に、水硫化ナトリウム(5.5g、97.6mmol)および(ブロモメチル)シクロプロパン(3.3mL、34.1mmol)を添加した。120℃で12時間撹拌した後、反応混合物をHO(50mL)でクエンチし、DCM(50mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSO上で乾燥させ、真空中で濃縮した。フラッシュカラム(100%PEで溶出)によって残渣を精製して、メチル 5-(シクロプロピルメチルスルファニル)フラン-2-カルボキシレート(580mg)を無色油として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:213.1.H NMR(400 MHz,CDCl)δ ppm:7.14(d,J=3.5 Hz,1 H),6.50(d,J=3.5 Hz,1 H),3.89(s,3 H),2.86(d,J=7.2 Hz,2 H),0.95-1.10(m,1 H),0.51-0.61(m,2 H),0.14-0.24(m,2 H).
工程2:5-(シクロプロピルメチルスルファニル)フラン-2-カルボン酸の調製
Figure 2024508817000164
メチル5-(シクロプロピルメチルスルファニル)フラン-2-カルボキシレート(308mg、1.45mmol)のTHF(2mL)およびメタノール(2mL)中の混合溶媒中の溶液に、LiOH水溶液(2.2mL、2M)を添加した。20℃で1時間撹拌した後、混合物をHCl(2.5mL、2M)で酸性化した。溶媒を蒸発させ、残渣をEtOAc(20mL)および水(20mL)によって分離した。有機層をNaSOで乾燥させ、フィルタにかけ、濃縮して5-(シクロプロピルメチルスルファニル)フラン-2-カルボン酸(280mg)(中間体50)を白色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:199.1.
中間体51
メチル 5-(メチルスルホニルメチル)チアゾール-2-カルボキシレート
Figure 2024508817000165
エチル 2-メチルオキサゾール-5-カルボキシレートの代わりに5-メチルチアゾール-2-カルボキシレートを使用して、[2-(メチルスルホニルメチル)オキサゾール-5-カルボニル]オキシリチウム(中間体18)の調製について記載した手順と同様に、表題化合物を調製した。
中間体52
エチル 5-(メチルスルホニルメチル)オキサゾール-2-カルボキシレート
Figure 2024508817000166
エチル 2-メチルオキサゾール-5-カルボキシレートの代わりにエチル 5-メチルオキサゾール-2-カルボキシレートを使用して、[2-(メチルスルホニルメチル)オキサゾール-5-カルボニル]オキシリチウム(中間体18)の調製について記載した手順と同様に、表題化合物を調製した。
中間体53
エチル 3-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキシレート
Figure 2024508817000167
表題化合物を、以下のスキームによって調製した。
Figure 2024508817000168
工程1:1-メチルスルホニルシクロプロパンカルボニトリルの調製
Figure 2024508817000169
DMF(50mL)中の2-(メチルスルホニル)アセトニトリル(5.0g、42.0mmol、CAS番号:2274-42-2)の混合物にKCO(11.6g、84.0mmol)および1,2-ジブロモエタン(15.61g、84.0mmol)を加えた。混合物を80℃で12時間撹拌した。得られた溶液を水(300mL)で希釈し、EtOAc(80mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(20mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮して1-メチルスルホニルシクロプロパンカルボニトリル(4.5g)を白色固体として得た。粗製物をさらなる精製なしで次の工程のために使用した。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:146.1.
工程2:N-ヒドロキシ-1-メチルスルホニル-シクロプロパンカルボキサミジンの調製
Figure 2024508817000170
EtOHおよびHO(10mL、v/v=4/1)の混合溶媒中の1-(メチルスルホニル)シクロプロパン-1-カルボニトリル(500mg、3.45mmol)、ヒドロキシルアミンヒドロクロリド(476mg、6.9mmol)およびKCO(952mg、6.9mmol)の溶液を25℃で2時間撹拌した。得られた溶液を水(200mL)で希釈し、EtOAc(40mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(30mL)で洗浄し、Na2SOで乾燥させ、真空中で濃縮してN-ヒドロキシ-1-メチルスルホニル-シクロプロパンカルボキサミジン(310mg)を白色固体として得た。粗製物をさらなる精製なしで次の工程のために使用した。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:179.1.
工程3:エチル 3-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキシレートの調製
Figure 2024508817000171
DCM(20mL)中のN-ヒドロキシ-1-メチルスルホニル-シクロプロパンカルボキサミジン(250mg、1.4mmol)の混合物にEtN(283mg、2.8mmol)およびエチル 2-クロロ-2-オキソアセテート(228mg、1.68mmol)を加えた。反応物を25℃で4時間撹拌した。得られた溶液をDCM(100mL)で希釈し、水(20mL×3)およびブライン(10mL)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(PE/EtOAc=1/1で溶出)により精製してエチル 3-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキシレート(155mg)(中間体53)を黄色油として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:261.1.
中間体54
メチル 5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキシレート
Figure 2024508817000172
表題化合物を、以下のスキームによって調製した。
Figure 2024508817000173
工程1:メチル 2-(ヒドロキシアミノ)-2-イミノ-アセテートの調製
Figure 2024508817000174
エタノールおよび水(250mL、v/v=4/1)の混合溶液中のメチルシアノホルメート(8.0g、94.1mmol)、炭酸ナトリウム(19.94g、188.1mmol)およびNHOH.HCl(7.83mL、188.1mmol)の溶液を80℃で6時間加熱した。真空中でエタノールを除去した後に、得られた溶液を水(100mL)で希釈し、EtOAc(100mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブライン(40mL)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮してメチル 2-(ヒドロキシアミノ)-2-イミノ-アセテート(5.4g)を淡黄色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:119.1.
工程2:[(2-メトキシ-2-オキソ-エタンイミドイル)アミノ]1-メチルスルホニルシクロプロパンカルボキシレートの調製
Figure 2024508817000175
DMF(40mL)中の1-メチルスルホニルシクロプロパンカルボン酸(4.17g、25.4mmol)の溶液にトリエチルアミン(10.6mL、76.21mmol)、HATU(10.6g、27.94mmol)およびメチル 2-(ヒドロキシアミノ)-2-イミノ-アセテート(3.0g、25.4mmol)を加えた。反応混合物を25℃で1時間撹拌した。得られた溶液をHO(200mL)で希釈し、EtOAc(10mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮して[(2-メトキシ-2-オキソ-エタンイミドイル)アミノ]1-メチルスルホニルシクロプロパンカルボキシレート(6g)を赤色固体として得た。粗生成物をさらなる精製なしで次の工程のために使用した。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:265.1.
工程3:メチル 5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキシレートの調製
Figure 2024508817000176
DMF(10mL)中の[(2-メトキシ-2-オキソ-エタンイミドイル)アミノ]1-メチルスルホニルシクロプロパンカルボキシレート(700mg、2.65mmol)の溶液を100℃に加熱し、12時間撹拌した。室温への冷却後に、反応混合物をフィルタにかけ、真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCにより精製してメチル 5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキシレート(200mg)(中間体54)を白色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:247.0.
中間体55
5-(1-メチルスルホニルエチル)-1-(2-トリメチルシリルエトキシメチル)ピラゾール-3-カルボン酸
Figure 2024508817000177
表題化合物を、以下のスキームによって調製した。
Figure 2024508817000178
工程1:メチル 4-ブロモ-5-(ブロモメチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキシレートの調製
Figure 2024508817000179
CCl(50mL)中のメチル 5-メチル-1H-ピラゾール-3-カルボキシレート(4000mg、28.54mmol、CAS番号:25016-17-5)の溶液にNBS(10161mg、57.09mmol)およびBPO(1381mg、5.71mmol)を加えた。反応混合物を80℃で12時間撹拌した。得られた混合物をDCM(300mL)で希釈し、水(100mL×2)およびブライン(100mL×2)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(DCM/MeOH=19/1で溶出)により精製してメチル 4-ブロモ-5-(ブロモメチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキシレート(2500mg)をオフホワイト固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:299.1.
工程2:メチル 4-ブロモ-5-(メチルスルホニルメチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキシレートの調製
Figure 2024508817000180
エタノール(50mL)中のメチル 4-ブロモ-5-(ブロモメチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキシレート(2000mg、6.71mmol)の溶液にメタンスルフィン酸ナトリウム(822mg、8.06mmol)を加えた。混合物を80℃で2時間撹拌した。真空中でエタノールを除去した後に、得られた混合物をEtOAc(400mL)で希釈し、水(100mL×2)およびブライン(100mL×2)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(DCM/MeOH=19/1で溶出)により精製してメチル 4-ブロモ-5-(メチルスルホニルメチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキシレート(1300mg)をオフホワイト固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:297.1.
工程3:メチル 4-ブロモ-5-(メチルスルホニルメチル)-1-(2-トリメチルシリルエトキシメチル)ピラゾール-3-カルボキシレートの調製
Figure 2024508817000181
THF(80mL)中のメチル 4-ブロモ-5-(メチルスルホニルメチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキシレート(2000mg、6.73mmol)の溶液にN雰囲気下0℃で水素化ナトリウム(323mg、8.08mmol、油中60%)を加えた。0℃で0.5時間撹拌した後に、SEM-Cl(1349mg、8.08mmol)を加えた。反応混合物を25℃に温め、さらに10時間撹拌した。得られた溶液をEtOAc(300mL)で希釈し、水(100mL×2)およびブライン(100mL×2)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(DCM/MeOH=19/1で溶出)により精製してメチル 4-ブロモ-5-(メチルスルホニルメチル)-1-(2-トリメチルシリルエトキシメチル)ピラゾール-3-カルボキシレート(1702mg)を白色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:427.1.
工程4:メチル 5-(メチルスルホニルメチル)-1-(2-トリメチルシリルエトキシメチル)ピラゾール-3-カルボキシレートの調製
Figure 2024508817000182
メタノール(30mL)中のメチル 4-ブロモ-5-(メチルスルホニルメチル)-1-(2-トリメチルシリルエトキシメチル)ピラゾール-3-カルボキシレート(1700mg、3.98mmol)の溶液にPd/C(170mg、10% w/w)を加えた。反応混合物を室温で2時間、水素雰囲気下で撹拌した。セライトパッドを通じたフィルタにかけた後に、濾液を真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(DCM/MeOH=19/1で溶出)により精製してメチル 5-(メチルスルホニルメチル)-1-(2-トリメチルシリルエトキシメチル)ピラゾール-3-カルボキシレート(830mg)を黄色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:349.1.
工程5:メチル 5-(1-メチルスルホニルエチル)-1-(2-トリメチルシリルエトキシメチル)ピラゾール-3-カルボキシレートの調製
Figure 2024508817000183
DMF(10mL)中のメチル 5-(メチルスルホニルメチル)-1-(2-トリメチルシリルエトキシメチル)ピラゾール-3-カルボキシレート(100mg、0.29mmol)の溶液に窒素雰囲気下0℃で水素化ナトリウム(28.7mg、0.720mmol、油中60%)を加えた。0℃で30分間撹拌した後に、CHI(102mg、0.720mmol)を加えた。反応混合物を25℃に温め、さらに2時間撹拌した。得られた混合物をEtOAc(200mL)で希釈し、水(60mL×2)およびブライン(100mL×2)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(PE/EtOAc=1/1で溶出)により精製してメチル 5-(1-メチルスルホニル-エチル)-1-(2-トリメチルシリルエトキシメチル)ピラゾール-3-カルボキシレート(93mg)を黄色油として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:363.1.
工程6:5-(1-メチルスルホニルエチル)-1-(2-トリメチルシリルエトキシメチル)ピラゾール-3-カルボン酸の調製
Figure 2024508817000184
THF(2mL)および水(1mL)の混合溶液中のメチル 5-(1-メチルスルホニル-エチル)-1-(2-トリメチルシリルエトキシメチル)ピラゾール-3-カルボキシレート(93mg、0.250mmol)の溶液に水酸化リチウム(16mg、0.370mmol)を加えた。反応混合物を25℃で2時間撹拌した。得られた溶液を水(20mL)で希釈し、HCl(2M)でpH=6に調整し、EtOAc(20mL×2)で抽出した。有機層をNaSOで乾燥させ、真空中で濃縮して5-(1-メチルスルホニル-エチル)-1-(2-トリメチルシリルエトキシメチル)ピラゾール-3-カルボン酸(52mg)(中間体55)を黄色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:349.1.
実施例1
N-[3-(6-ブロモ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(メチルスルホニルメチル)フラン-2-カルボキサミド
Figure 2024508817000185
表題化合物を、以下のスキームによって調製した。
Figure 2024508817000186
DMF(4mL)中の3-(6-ブロモ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-アミン(中間体1、表1中の「アミン」として)(100mg、0.340mmol)、5-(メチルスルホニルメチル)フラン-2-カルボン酸(69mg、0.340mmol、表1中の「酸」として)の溶液にHATU(154mg、0.410mmol)およびTEA(102mg、1.02mmol)を加えた。反応混合物を25℃で1時間撹拌した。得られた溶液をEtOAc(60mL)で希釈し、水(15mL×2)およびブライン(15mL)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を分取HPLC(クロマトグラフィカラム:Kromasil-C18 100×21.2mm 5um(移動相:ACN-HO(0.1%FA))により精製してN-[3-(6-ブロモ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(メチルスルホニルメチル)フラン-2-カルボキサミド(56mg)を白色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:480.9.H NMR(400 MHz,CDCl)δ ppm:7.99(d,J=1.8 Hz,1 H),7.86(dd,J=8.8,1.8 Hz,1 H),7.55-7.59(m,1 H),7.15(d,J=3.2,1 H),6.88(s,1 H),6.64(d,J=3.2 Hz,1 H),4.39(s,2H),2.92(s,3 H),2.70(s,6 H).
3-(6-ブロモ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-アミン(中間体1)を「アミン」で置き換え、5-(メチルスルホニルメチル)フラン-2-カルボン酸(中間体9)を「酸」で置き換えて、実施例1の調製について記載した手順と同様に、以下の実施例2~実施例53を調製した。「アミン」および「酸」は、表1に示す試薬である。
Figure 2024508817000187
Figure 2024508817000188
Figure 2024508817000189
Figure 2024508817000190
Figure 2024508817000191
Figure 2024508817000192
Figure 2024508817000193
Figure 2024508817000194
Figure 2024508817000195
Figure 2024508817000196
Figure 2024508817000197
Figure 2024508817000198
実施例56-aおよび56-b
2つのエナンチオマー(実施例56-aおよび実施例56-b)をN-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(1-メチルスルホニルエチル)フラン-2-カルボキサミド(実施例17)のSFC[機器:MG II preparative SFC(SFC-1);カラム:ChiralPak OD、250×30mm I.D.、5μm;移動相:AはCO2、Bはエタノール;勾配:B 50%;流速:50mL/分;背圧:100bar カラム温度:38℃;波長:254nm]キラル分離を通じて得、実施例56-aは実施例56-bよりも早く溶出した。
N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-[(1R)-1-メチルスルホニルエチル]フラン-2-カルボキサミドおよび N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-[(1S)-1-メチルスルホニルエチル]フラン-2-カルボキサミド(実施例56-aおよび実施例56-b)
Figure 2024508817000199
Figure 2024508817000200
実施例56-a:白色固体。MS実測値(ESI)[(M+H)]:451.0.H NMR(400 MHz,CDOD)δ ppm:8.01(d,J=1.8 Hz,1H,1H),7.89(d,J=8.8 Hz,1H),7.51(d,J=8.8,1.8 Hz,1H),7.15(d,J=3.4 Hz,1H),6.71(d,J=3.4 Hz,1H),4.65(q,J=7.4 Hz,1H),2.92(s,3H),2.66(s,6H),1.77(d,J=7.4 Hz,3H).
実施例56-b:白色固体。MS実測値(ESI)[(M+H)]:451.0.H NMR(400 MHz,CDOD)δ ppm:8.02(d,J=1.8 Hz,1H),7.90(d,J=8.8 Hz,1H),7.51(dd,J=8.8,2.0 Hz,1H),7.15(d,J=3.6 Hz,1H),6.71(d,J=3.6 Hz,1H),4.65(q,J=7.4 Hz,1H),2.92(s,3H),2.66(s,6H),1.77(d,J=7.4 Hz,3H).
実施例57-aおよび57-b
2つのエナンチオマー(実施例57-aおよび実施例57-b)をN-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(1-メチルスルホニルエチル)フラン-2-カルボキサミド(実施例46)のSFC[機器:SFC-80;カラム:ChiralPak OD、250×20mm I.D.、5μm;移動相:AはCO2、BはIPA;勾配:B 40%;流速:50mL /分;背圧:100bar カラム温度:40℃;波長:254nm]キラル分離を通じて得た。実施例57-aは実施例57-bよりも早く溶出した。
N-[3-(5-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-[(1R)-1-メチルスルホニルエチル]フラン-2-カルボキサミドおよびN-[3-(5-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-[(1S)-1-メチルスルホニルエチル]フラン-2-カルボキサミド(実施例57-aおよび57-b)
Figure 2024508817000201
Figure 2024508817000202
実施例57-a:白色固体。MS実測値(ESI)[(M+H)]:451.0.H NMR(DMSO-d6,400 MHz):δ(ppm)9.10(s,1H),8.13(d,J=8.6 Hz,1H),8.08(d,J=2.0 Hz,1H),7.49(dd,J=8.6,2.1 Hz,1H),7.16(d,J=3.5 Hz,1H),6.71(d,J=3.4 Hz,1H),4.73(q,J=7.1 Hz,1H),2.97(s,3H),2.57(s,6H),1.66(d,J=7.2 Hz,3H).
実施例57-b:白色固体。MS実測値(ESI)[(M+H)]:451.1.H NMR(DMSO-d6,400 MHz):δ(ppm)9.11(s,1H),8.13(d,J=8.7 Hz,1H),8.08(d,J=2.1 Hz,1H),7.49(dd,J=8.7,2.1 Hz,1H),7.16(d,J=3.4 Hz,1H),6.71(d,J=3.4 Hz,1H),4.73(q,J=7.2 Hz,1H),2.97(s,3H),2.57(s,6H),1.66(d,J=7.2 Hz,3H).
実施例58
N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-3-(1-メチルスルホニルエチル)ピラゾール-1-カルボキサミド
Figure 2024508817000203
表題化合物を、以下のスキームによって調製した。
Figure 2024508817000204
THF(4mL)中のトリホスゲン(105mg、0.35mmol)の溶液に1-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-3-アミン(89.0mg、0.350mmol)(中間体7、表2中の「アミン-1」として)およびTEA(0.3mL、2.13mmol)を0℃で加えた。0℃で1時間撹拌した後に、3-(1-メチルスルホニルエチル)-1H-ピラゾール(中間体45、表2中の「アミン-2」として)(62mg、0.35mmol)を加えた。反応混合物を25℃に温め、さらに1時間撹拌した。得られた溶液を真空で濃縮した。残渣を分取HPLC(クロマトグラフィカラム:Kromasil-C18 100×21.2mm 5um 移動相:ACN--H2O(0.1% FA)勾配:50%→60%)により精製してN-[1-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-3-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-3-(1-メチルスルホニルエチル)ピラゾール-1-カルボキサミド(5.4mg)を白色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:451.1.H NMR(400 MHz,CDOD)δ ppm:8.26(d,J=2.8 Hz,1H),8.03(d,J=2.0 Hz,1H),7.90(d,J=8.8 Hz,1H),7.51(dd,J=8.8,2.0 Hz,1H),6.62(d,J=2.8 Hz,1H),4.73-4.81(m,1H),2.88(s,3H),2.68(s,6H),1.77(d,J=7.2 Hz,3H).
1-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-3-アミン(中間体7)を「アミン-1」で置き換え、3-(1-メチルスルホニルエチル)-1H-ピラゾール(中間体45)を「アミン-2」で置き換えて、実施例58の調製について記載した手順と同様に、以下の実施例59~実施例63を調製した。「アミン-1」および「アミン-2」は、表2に示す試薬である。
Figure 2024508817000205
Figure 2024508817000206
実施例64
N-(3-(5-クロロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-5-(S-メチルスルホンイミドイル)フラン-2-カルボキサミド
Figure 2024508817000207
表題化合物を、以下のスキームによって調製した。
Figure 2024508817000208
工程1:N-(3-(5-クロロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-5-(メチルチオ)フラン-2-カルボキサミドの調製
Figure 2024508817000209
DCM(4ml)中の3-(5-クロロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-アミン(100mg、399μmol、中間体8)および5-(メチルチオ)フラン-2-カルボン酸(69mg、439μmol、中間体35)の混合物にEDCI(115mg、598μmol)およびDMAP(73mg、598μmol)を加えた。次に反応物を25℃で18時間撹拌した。反応溶液をシリカゲルカラム(DCM/MeOH=60/1で溶出)により精製してN-(3-(5-クロロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-5-(メチルチオ)フラン-2-カルボキサミド(130mg)を白色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:390.9.
工程2:[1-(2-トリメチルシリルエトキシメチル)ピラゾール-3-イル]メタノールの調製
Figure 2024508817000210
MeOH(5ml)中のN-(3-(5-クロロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-5-(メチルチオ)フラン-2-カルボキサミド(100mg、256μmol)、PIDA(173mg、537μmol)およびNHCOONH(37mg、384μmol)の混合物を25℃で2時間撹拌した。反応物を真空中で濃縮し、残渣をシリカゲルカラム(DCM/MeOH=40/1で溶出)により精製して N-(3-(5-クロロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-5-(S-メチルスルホンイミドイル)フラン-2-カルボキサミド(95mg)(実施例64)を白色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:422.1.H NMR(DMSO-d6,400 MHz):δ(ppm)9.43(s,1H),8.13(d,J=8.7 Hz,1H),8.08(d,J=2.0 Hz,1H),7.50(dd,J=8.6,2.1 Hz,1H),7.23(d,J=3.7 Hz,1H),7.16(d,J=3.5 Hz,1H),4.88(s,1H),3.14-3.23(m,3H),2.59(s,6H).
実施例65
N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(シクロプロピルスルホンイミドイル)フラン-2-カルボキサミド
Figure 2024508817000211
3-(5-クロロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-アミン(中間体8)の代わりに3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-アミン(中間体7)および5-(メチルチオ)フラン-2-カルボン酸(中間体35)の代わりに5-シクロプロピルスルファニルフラン-2-カルボン酸(中間体49)を使用して、実施例64の調製について記載した手順と同様に、表題化合物を調製した。生成物を分取HPLCにより精製して実施例65を白色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:448.1.H NMR(400 MHz,CD3OD)δ ppm:8.03(s,1H),7.90(d,J=8.6 Hz,1H),7.52(d,J=8.6 Hz,1H),7.22-7.26(m,2H),3.72-3.76(m,1H),2.67(s,6H),0.91-1.55(m,4H).
実施例66
N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(シクロプロピルメチルスルホンイミドイル)フラン-2-カルボキサミド
Figure 2024508817000212
3-(5-クロロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-アミン(中間体8)の代わりに3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-アミン(中間体7)および5-(メチルチオ)フラン-2-カルボン酸(中間体35)の代わりに5-(シクロプロピルメチルスルファニル)フラン-2-カルボン酸(中間体45)を使用して、実施例64の調製について記載した手順と同様に、表題化合物を調製した。生成物を分取HPLCにより精製して実施例66を白色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:462.1.H NMR(400 MHz,DMSO-d6)δ ppm:9.42(s,1H),8.27(d,J=2.0 Hz,1H),8.00(d,J=8.8 Hz,1H),7.57(dd,J=8.8,2.0 Hz,1H),7.27(d,J=3.6 Hz,1H),7.20(d,J=3.6 Hz,1H),4.89(s,1H),3.26(d,J=7.2 Hz,2H),2.52(s,4H),2.09(s,2H),0.96-1.00(m,1H),0.45(q,J=5.6 Hz,2H),0.11(q,J=5.6 Hz,2H).
実施例67
N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-2-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)オキサゾール-5-カルボキサミド
Figure 2024508817000213
表題化合物を、以下のスキームによって調製した。
Figure 2024508817000214
DMF(3mL)中のエチル 2-(メチルスルホニルメチル)オキサゾール-5-カルボキシレート(50mg、0.21mmol)の溶液に水素化ナトリウム(13mg、0.54mmol、油中60%)を0℃で加えた。0℃で0.5時間撹拌した後に、1,2-ジブロモエタン(60mg、0.32mmol)を加えた。反応混合物を25℃で12時間撹拌した。撹拌溶液に、HATU(36.18mg、0.100mmol)、DIEA(33.54mg、0.260mmol)および1-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-3-アミン(22mg、0.090mmol)を加えた。反応混合物を25℃で1時間撹拌した。得られた混合物を分取HPLCにより精製してN-[1-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-3-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-2-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)オキサゾール-5-カルボキサミド(2.8mg)(実施例67)を白色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:464.0.H NMR(400 MHz,CD3OD)δ ppm:8.41(s,1H),8.02(d,J=2.0 Hz,1H),7.90(d,J=8.8 Hz,1H),7.51(dd,J=8.8,2.0 Hz,1H),3.29(s,3H),2.67(s,6H),1.87-1.90(m,2H),1.73-1.77(m,2H).
実施例68
N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)チアゾール-2-カルボキサミド
Figure 2024508817000215
エチル 2-(メチルスルホニルメチル)オキサゾール-5-カルボキシレートの代わりにメチル 5-(メチルスルホニルメチル)チアゾール-2-カルボキシレート(中間体51)を使用して、実施例67の調製について記載した手順と同様に、表題化合物を調製した。生成物を分取HPLCにより精製して実施例68を白色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:480.0.H NMR(400 MHz,CD3OD)δ ppm:8.05(s,1H),8.03(s,1H),7.90(d,J=8.8 Hz,1H),7.51(d,J=8.8 Hz,1H),2.93(s,3H),2.68(s,6H),1.87-1.91(m,2H),1.52-1.56(m,2H).
実施例69
N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)オキサゾール-2-カルボキサミド
Figure 2024508817000216
エチル 2-(メチルスルホニルメチル)オキサゾール-5-カルボキシレートの代わりにエチル 5-(メチルスルホニルメチル)オキサゾール-2-カルボキシレート(中間体52)を使用して、実施例67の調製について記載した手順と同様に、表題化合物を調製した。生成物を分取HPLCによって精製して実施例69を白色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:464.0.H NMR(400 MHz,CDOD)δ ppm:8.02(d,J=2.0 Hz,1H),7.90(d,J=8.8 Hz,1H),7.51(dd,J=8.8,2.0 Hz,1H),7.47(s,1H),3.08(s,3H),2.68(s,6H),1.81-1.90(m,2H),1.53-1.63(m,2H).
実施例70
N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(シクロプロピルメチルスルホニル)フラン-2-カルボキサミド
Figure 2024508817000217
表題化合物を、以下のスキームによって調製した。
Figure 2024508817000218
工程1:N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(シクロプロピルメチルスルファニル)フラン-2-カルボキサミドの調製
Figure 2024508817000219
DCM(30mL)中の1-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-3-アミン(414mg、1.65mmol)および5-(シクロプロピルメチルスルファニル)フラン-2-カルボン酸(654mg、3.3mmol、中間体50)の溶液にトリエチルアミン(1.38mL、9.9mmol)およびTP(6.3g、9.9mmol)を加えた。反応混合物を30℃で16時間撹拌した。得られた溶液を真空で濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(PE/EtOAc=4/1で溶出)により精製してN-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(シクロプロピルメチルスルファニル)フラン-2-カルボキサミド(610mg)をオフホワイト固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:433.0.
工程2:N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(シクロプロピルメチルスルホニル)フラン-2-カルボキサミドの調製
Figure 2024508817000220
DCM(15mL)中のN-[1-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-3-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(シクロプロピルメチルスルファニル)フラン-2-カルボキサミド(150mg、0.35mmol)の溶液にm-CPBA(132mg、0.77mmol)を加えた。反応物を25℃で6時間撹拌した。濃縮後に、残渣を分取HPLC(クロマトグラフィカラム:Kromasil-C18 100×21.2mm 5um 移動相:ACN--HO(0.1%FA)勾配:55-65)により精製してN-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(シクロプロピルメチルスルホニル)フラン-2-カルボキサミド(129mg)(実施例70)を白色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:463.0.H NMR(400 MHz,DMSO-d6)δ ppm:9.49(s,1H),8.26(d,J=2.0 Hz,1H),7.98(d,J=8.8 Hz,1H),7.56(dd,J=8.8,2.0 Hz,1H),7.42(d,J=3.6 Hz,1H),7.33(d,J=3.6 Hz,1H),3.44(d,J=7.2 Hz,2H),2.59(s,6H),0.92-0.96(m,1H),0.59-0.41(m,2H),0.16(q,J=4.6 Hz,2H).
実施例71
N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(シクロプロピルメチルスルフィニル)フラン-2-カルボキサミド
Figure 2024508817000221
m-CPBAの当量を2から1.1へと減少させることにより、実施例70の調製について記載した手順と同様に、表題化合物を調製した。生成物を分取HPLCにより精製して実施例71を白色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:447.0.H NMR(400 MHz,DMSO-d6)δ ppm:9.45(s,1H),8.26(d,J=2.0 Hz,1H),7.98(d,J=8.8 Hz,1H),7.55(dd,J=8.8,2.0 Hz,1H),7.27-7.31(m,2H),3.36(d,J=7.2 Hz,1H),3.21-3.26(m,1H),2.59(s,6H),0.72-0.90(m,1H),0.53-0.56(m,2H),0.32-0.45(m,1H),0.24-0.28(m,1H).
実施例72
N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-メチルスルフィニル-フラン-2-カルボキサミド
Figure 2024508817000222
5-(シクロプロピルメチルスルファニル)フラン-2-カルボン酸(中間体50)の代わりに5-メチルスルファニルフラン-2-カルボン酸(中間体35)を使用して、実施例71の調製について記載した手順と同様に、表題化合物を調製した。生成物を分取HPLCにより精製して実施例72を白色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:407.0.H NMR(400 MHz,CD3OD)δ 8.02(s,1H),7.90(d,J=8.4 Hz,1H),7.51(d,J=8.4 Hz,1H),7.21-7.25(m,2H),3.10(s,3H),2.68(s,6H).
実施例73
N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-シクロプロピルスルフィニル-フラン-2-カルボキサミド
Figure 2024508817000223
5-(シクロプロピルメチルスルファニル)フラン-2-カルボン酸(中間体50)の代わりに5-シクロプロピルスルファニルフラン-2-カルボン酸(中間体49)を使用して、実施例71の調製について記載した手順と同様に、表題化合物を調製した。生成物を分取HPLCにより精製して実施例73を白色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:433.1.H NMR(400 MHz,CDOD)δ ppm:8.02(d,J=1.8 Hz,1H),7.90(d,J=8.6 Hz,1H),7.51(dd,J=8.6,2.0 Hz,1H),7.25(d,J=3.6 Hz,1H),7.20(d,J=3.6 Hz,1H),2.86-2.95(m,1H),2.67(s,6H),1.20-1.35(m,2H),1.10-1.14(m,1H),0.91-1.00(m,1H).
実施例74および75
N-(3-(5-クロロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-5-(ジクロロ(メチルスルホニル)メチル)フラン-2-カルボキサミド
Figure 2024508817000224
5-(クロロ(メチルスルホニル)メチル)-N-(3-(5-クロロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)フラン-2-カルボキサミド
Figure 2024508817000225
表題化合物を、以下のスキームによって調製した。
Figure 2024508817000226
DMF(6ml)中のCCl(106mg、66.3μl、687μmol)およびNaOH(34.3mg、858μmol)の混合物にN-(3-(5-クロロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-5-((メチルスルホニル)メチル)フラン-2-カルボキサミド(300mg、687μmol、実施例42)を1つの部分で0℃で加えた。次に反応物を同じ温度で3時間撹拌した。反応溶液を50mlの飽和水性NHClに注いだ。得られた混合物をDCM(15ml×4)で抽出した。有機層をブライン(30ml)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCにより精製してN-(3-(5-クロロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-5-(ジクロロ(メチルスルホニル)メチル)フラン-2-カルボキサミド(47mg)(実施例74)を白色固体としておよび5-(クロロ(メチルスルホニル)メチル)-N-(3-(5-クロロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)フラン-2-カルボキサミド(17mg)(実施例75)を白色固体として得た。
実施例74:MS実測値(ESI)[(M+H)]:505.0.H NMR(DMSO-d,400 MHz):δ(ppm)9.34(s,1H),8.13(d,J=8.7 Hz,1H),8.08(d,J=2.0 Hz,1H),7.50(dd,J=8.7,2.1 Hz,1H),7.31(d,J=3.7 Hz,1H),7.22(d,J=3.8 Hz,1H),3.45(s,3H),2.58(s,6H).
実施例75:MS実測値(ESI)[(M+H)]:470.9.H NMR(DMSO-d,400 MHz):δ(ppm)9.25(s,1H),8.13(d,J=8.7 Hz,1H),8.08(d,J=2.0 Hz,1H),7.50(dd,J=8.6,2.1 Hz,1H),7.24(d,J=3.5 Hz,1H),6.93(d,J=3.5 Hz,1H),6.88(s,1H),3.25(s,3H),2.57(s,6H).
実施例76
N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-3-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミド
Figure 2024508817000227
表題化合物を、以下のスキームによって調製した。
Figure 2024508817000228
トルエン(10mL)中の1-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-3-アミン(125mg、0.500mmol、中間体7)およびエチル 3-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキシレート(100mg、0.380mmol)(中間体53)の溶液にトリメチルアルミニウム(0.58mL、0.580mmol、ヘキサン中1.0M)をN雰囲気下25℃で加えた。得られた混合物を100℃に加熱し、16時間撹拌した。室温に冷却した後に、得られた溶液を真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCにより精製してN-[1-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-3-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-3-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミド(25.9mg)(実施例76)を白色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:465.1.H NMR(400 MHz,CDCl3)δ ppm:7.92(d,J=8.6 Hz,1H),7.84(s,1H),7.64(s,1H),7.42-7.47(m,1H),3.24(s,3H),2.74(s,6H),1.99-2.06(m,2H),1.68-1.74(m,2H).
実施例77
N-[3-(6-ブロモ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド
Figure 2024508817000229
1-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-3-アミン(中間体7)の代わりに3-(6-ブロモ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-アミン(中間体1)およびエチル 3-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキシレート(中間体53)の代わりにメチル 5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキシレート(中間体54)を使用して、実施例76の調製について記載した手順と同様に、表題化合物を調製した。
生成物を分取HPLCにより精製して実施例77を白色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:509.0.H NMR(400 MHz,CDCl3)δ ppm:7.92(s,1H),7.79(d,J=8.8 Hz,1H),7.48-7.54(m,1H),7.41(s,1H),3.25(s,3H),2.67(s,6H),2.02-2.08(m,2H),1.81-1.85(m,2H).
実施例78
N-[3-(5-ブロモ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド
Figure 2024508817000230
1-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-3-アミン(中間体7)の代わりに3-(5-ブロモ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-アミン(中間体2)およびエチル 3-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキシレート(中間体53)の代わりにメチル 5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキシレート(中間体54)を使用して、実施例76の調製について記載した手順と同様に、表題化合物を調製した。生成物を分取HPLCにより精製して実施例78を白色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:509.0.H NMR(400 MHz,CDCl3)δ ppm:8.16(d,J=1.8 Hz,1H),7.72(d,J=8.6 Hz,1H),7.50(dd,J=8.6,1.8 Hz,1H),7.37(s,1H),3.32(s,3H),2.74(s,6H),2.12-2.16(m,2H),1.88-1.90(m,2H).
実施例79
5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)-N-[3-(6-モルホリノ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]フラン-2-カルボキサミド
Figure 2024508817000231
表題化合物を、以下のスキームによって調製した。
Figure 2024508817000232
1,4-ジオキサン(2mL)中のN-[1-(6-ブロモ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-3-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)フラン-2-カルボキサミド(50mg、0.10mmol、実施例2)、モルホリン(13mg、0.15mmol)、XPhos G(8.33mg、0.010mmol)、炭酸セシウム(96mg、0.30mmol)の混合物を100℃で2時間、窒素雰囲気下で撹拌した。25℃への冷却後に、得られた溶液をEtOAc(30mL)で希釈し、セライトパッドを通じたフィルタにかけた。濾液をブライン(20mL×3)で洗浄し、NaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCにより精製して5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)-N-[1-(6-モルホリノ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-3-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]フラン-2-カルボキサミド(21.2mg)(実施例79)を白色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:514.2.H NMR(400 MHz,CD3OD)d ppm:7.79(d,J=8.8 Hz,1H),7.45(d,J=2.4 Hz,1H),7.23(dd,J=8.8,2.4 Hz,1H),7.12(d,J=3.6 Hz,1H),6.78(d,J=3.6 Hz,1H),3.81-3.89(m,4H),3.16-3.25(m,4H),3.02(s,3H),2.63(s,6H),1.79(q,J=4.8 Hz,2H),1.56(q,J=5.2 Hz,2H).
実施例80
5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)-N-[3-(5-モルホリノ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]フラン-2-カルボキサミド
Figure 2024508817000233
N-[1-(6-ブロモ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-3-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)フラン-2-カルボキサミド(実施例2)の代わりにN-(3-(5-ブロモベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-5-(1-(メチルスルホニル)シクロプロピル)フラン-2-カルボキサミド(実施例6)を使用して、実施例79の調製について記載した手順と同様に、表題化合物を調製した。生成物を分取HPLCにより精製して実施例80を白色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:514.0.H NMR(400 MHz,CDOD)δ ppm:7.81(d,J=8.6 Hz,1H),7.45(s,1H),7.14-7.22(m,2H),6.80(br.s,1H),3.85-3.42(m,4H),3.20-3.25(m,4H),3.03(s,3H),2.65(s,6H),1.80(d,J=5.0 Hz,2H),1.57(d,J=5.0 Hz,2H).
実施例81
N-[3-[6-(2-メトキシエトキシ)-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル]-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)フラン-2-カルボキサミド
Figure 2024508817000234
表題化合物を、以下のスキームによって調製した。
Figure 2024508817000235
工程1:5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)-N-[3-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル]-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]フラン-2-カルボキサミドの調製
Figure 2024508817000236
1,4-ジオキサン(15mL)中のN-[1-(6-ブロモ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-3-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)フラン-2-カルボキサミド(500mg、0.99mmol、実施例2)の溶液にビス(ピナコラト)ジボロン(299mg、1.18mmol)、酢酸カリウム(193mg、1.97mmol)および1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(72mg、0.10mmol)を窒素雰囲気下で加えた。反応混合物を90℃で18時間、窒素雰囲気下で撹拌した。室温への冷却後に、得られた混合物をEtOAc(60mL)で希釈し、水(15mL×2)およびブライン(15mL)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲルカラム(DCM/MeOH=20/1で溶出)により精製して5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)-N-[3-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル]-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]フラン-2-カルボキサミド(444mg)を黄色油として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:555.1.
工程2:N-[3-(6-ヒドロキシ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)フラン-2-カルボキサミドの調製
Figure 2024508817000237
THF(10ml)中の5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)-N-[3-[6-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル]-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]フラン-2-カルボキサミド(307mg、0.55mmol)および過酸化水素(0.06mL、0.66mmol)の混合物を25℃で18時間撹拌した。反応溶液をEtOAc(50mL)で希釈した。得られた溶液を飽和水性Na(10mL×2)およびブライン(15mL)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCにより精製してN-[3-(6-ヒドロキシ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)フラン-2-カルボキサミド(210mg)を白色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:445.1.
工程3:N-[3-[6-(2-メトキシエトキシ)-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル]-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)フラン-2-カルボキサミドの調製
Figure 2024508817000238
DMF(10mL)中のN-[3-(6-ヒドロキシ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)フラン-2-カルボキサミド(100mg、0.22mmol)の溶液に炭酸カリウム(62mg、0.45mmol)および1-ブロモ-2-メトキシエタン(31mL、0.22mmol)を加えた。反応混合物を50℃で16時間撹拌した。室温への冷却後に、得られた溶液をEtOAc(100mL×3)で希釈し、水(100mL×2)およびブライン(150mL)で洗浄した。有機層をNaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCにより精製してN-[3-[6-(2-メトキシエトキシ)-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル]-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)フラン-2-カルボキサミド(2.5mg)を白色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:503.0.H NMR(400 MHz,CD3OD)δ ppm:7.81(d,J=8.8 Hz,1H),7.51(d,J=2.4 Hz,1H),7.11-7.17(m,2H),6.78(d,J=3.6 Hz,1H),4.16-4.22(m,2H),3.75-3.80(m,2H),3.43(s,3H),3.02(s,3H),2.64(s,6H),1.79(q,J=5.0 Hz,2H),1.56(q,J=5.0 Hz,2H).
実施例82
N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-3-(1-メチルスルホニルエチル)-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド
Figure 2024508817000239
表題化合物を、以下のスキームによって調製した。
Figure 2024508817000240
工程1:N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(1-メチルスルホニルエチル)-1-(2-トリメチルシリルエトキシメチル)ピラゾール-3-カルボキサミドの調製
Figure 2024508817000241
DCM(5mL)中の5-(1-メチルスルホニルエチル)-1-(2-トリメチルシリルエトキシメチル)ピラゾール-3-カルボン酸(50mg、0.140mmol、中間体55)の溶液にオキサリルクロリド(20mg、0.160mmol)を加えた。25℃で30分間撹拌した後に、反応混合物を真空中で濃縮した。残渣をDCM(5mL)に溶解させ、DCM(5mL)中の1-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-3-アミン(35.98mg、0.140mmol、中間体7)の溶液を緩徐に加えた。反応物を室温で1時間撹拌した。得られた溶液を真空中で濃縮してN-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(1-メチルスルホニルエチル)-1-(2-トリメチルシリルエトキシメチル)ピラゾール-3-カルボキサミド(50mg)を灰色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:581.0.
工程2:N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(1-メチルスルホニルエチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミドの調製
Figure 2024508817000242
DCM(2mL)中のN-[1-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-3-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-2-(3,3-ジメチルブトキシメチル)-5-(1-メチルスルホニルエチル)ピラゾール-3-カルボキサミド(50mg、0.090mmol)の溶液にTFA(2.0mL、26.93mmol)を25℃で加えた。反応物を室温で2時間撹拌し、次に真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCにより精製してN-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(1-メチルスルホニルエチル)-1H-ピラゾール-3-カルボキサミド(2.4mg)(実施例82)を白色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:451.0.H NMR(400 MHz,DMSO-d6)δ ppm:9.34(s,1H),9.00(s,1H),8.31(s,1H),8.03(d,J=8.8 Hz,1H),7.61(d,J=8.8 Hz,1H),7.03(s,1H),3.35(q,J=6.4 Hz,1H),2.91(s,3H),2.62(s,6H),1.66(d,J=6.4 Hz,3H).
実施例83
5-(ブタノイルスルファモイル)-N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]フラン-2-カルボキサミド
Figure 2024508817000243
表題化合物を、以下のスキームによって調製した。
Figure 2024508817000244
工程1:N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-スルファモイル-フラン-2-カルボキサミドの調製
Figure 2024508817000245
DMF(20mL)中の1-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-3-アミン(656mg、2.62mmol、中間体7)および5-スルファモイルフラン-2-カルボン酸(500mg、2.62mmol)の溶液にHATU(995mg、2.62mmol)およびTEA(265mg、2.62mmol)を加えた。反応物を25℃で2時間撹拌した。反応混合物をDCM(40mL)で希釈し、水(20mL×3)で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCにより精製してN-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-スルファモイル-フラン-2-カルボキサミド(108mg)を白色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:424.0.H NMR(400 MHz,CDOD)δ ppm:8.02(d,J=2.0 Hz,1H),7.90(d,J=8.8 Hz,1H),7.51(dd,J=8.8,2.0 Hz,1H),7.18(d,J=3.6 Hz,1H),7.04(d,J=3.6 Hz,1H),2.66(s,6H).
工程2:5-(ブタノイルスルファモイル)-N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]フラン-2-カルボキサミドの調製
Figure 2024508817000246
DCM(3mL)中のブチリルクロリド(0.06mL、0.54mmol)の溶液にTEA(0.15mL、1.09mmol)およびN-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-スルファモイル-フラン-2-カルボキサミド(100mg、0.54mmol)を加えた。反応物を25℃で2時間撹拌した。得られた溶液をDCM(20mL)で希釈し、水(15mL)およびブライン(15mL)で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させ、真空中で濃縮した。残渣を分取HPLCにより精製して5-(ブタノイルスルファモイル)-N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]フラン-2-カルボキサミド(17.5mg)(実施例83)を白色固体として得た。
MS実測値(ESI)[(M+H)]:494.0.H NMR(400 MHz,CDOD)δ ppm:8.02(s,1H),7.90(d,J=8.8 Hz,1H),7.50(d,J=8.8 Hz,1H),7.16(d,J=3.6 Hz,1H),7.11(d,J=3.6 Hz,1H),2.66(s,6H),2.20(t,J=7.4 Hz,2H),1.53-1.65(m,2H),0.89(t,J=7.4 Hz,3H).
生物学的実施例
実施例84
PHH自然感染アッセイ
初代ヒト肝細胞(PHH)HBV天然感染アッセイに関する詳細な手順を以下に記載する。凍結PHHの一方のチューブ(1000万細胞)を37℃の水浴中で解凍し、次いで穏やかに混合しながらPHH解凍培地(Sigma、InVitroGRO HT培地、カタログS03319)20mLに移す。次いで、細胞を80g/分で5分間遠心分離し、上清を廃棄し、チューブに25mLのPHHプレーティング培地(Sigma、InVitroGRO CP培地、Cat.S03317)を再充填した。チューブを非常に穏やかに振盪して全ての細胞を再懸濁し、次いで50μlの細胞を適切な液体処理機器、例えばIntegra VIAFLO384またはAgilent Bravoを用いて各ウェル384ウェルコラーゲンIコーティングプレートに移した。次いで、細胞を細胞インキュベーター内で24時間培養した。HBV感染症のために、培養プレート上にPHHを付着させた後、プレーティング培地を除去し、HBVウイルスを含有するPHH培養培地を補充した。PHH培地は、10%ウシ胎児血清(Gibco、カタログ10099141)、5ng/mLヒト上皮増殖因子(Gibco、カタログPHG0311L)、20ng/mLデキサメタゾン(Sigma、カタログD4902-100mg)、250ng/mLヒト組換えインスリン(Gibco、カタログ41400045)および100U/mLペニシリンを含有するダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)/F12(体積比で1:1)を用いて調製した。感染のために、4% PEG8000(Sigma、カタログP1458)を含む培養培地を含む細胞あたり200ゲノム当量(GE)のHBVウイルスを、PHH培養培地に添加した。次いで、細胞を細胞インキュベーター内で24時間培養した。次いで、細胞培養上清を除去した。HBV感染PHHを、1% DMSOおよび0.25mg/mLマトリックスゲルを含むPHH培地でサンドイッチ培養法により72時間培養した。次いで、上清を、異なる濃度の試験化合物を含有するPHH培地で72時間間隔で2回リフレッシュした。処置の最後に、HBsAg、HBeAg、HBV DNAおよび細胞傷害性を含むウイルスマーカー測定のために上清を収集した。HBsAgおよびHBeAgは、それらの特異的抗体を用いてalphalisa法を用いて検出した。HBV DNA検出のために、製造業者のプロトコルに従ってHBV DNA定量蛍光診断キット(Sansure Biotech Inc.)を使用した。細胞傷害性を、Cell Counting Kit-8(CCK8、株式会社同仁化学研究所)を使用して決定した。
本発明の化合物を、本明細書に記載されるように、HBsAgおよびHBeAgを阻害するその能力について試験した。実施例を上記アッセイで試験し、10μM未満のIC50を有することが分かった。PHHアッセイの結果を表3に示す。
Figure 2024508817000247

Claims (23)

  1. 式(I)
    Figure 2024508817000248
    (式中、
    は、水素、ハロゲン、C2-6アルキニル、シアノ、モルホリニル、またはC1-6アルコキシC1-6アルコキシであり;
    Lは、C5-12シクロアルキルであり、Lは、単環式環または二環式環であり、前記二環式環は、架橋、スピロまたは縮合環であり;
    Aは、N、O、およびSから独立して選択される1~3個のヘテロ原子を含有する5または6員のヘテロアリールであり;
    は、C1-6アルキルスルホニルC1-6アルキル、C1-6アルキルスルホニルC3-7シクロアルキル、ハロ(C1-6アルキルスルホニル)C1-6アルキル、カルバモイル(C1-6アルキルスルホニル)C1-6アルキル、C1-6アルキルスルホニル、C1-6アルコキシスルホニル、(C1-6アルコキシC1-6アルキル)スルホニル、C3-7シクロアルキルスルホニル、C1-6アルキルスルフィニルC1-6アルキル、C1-6アルキルスルフィニル、C3-7シクロアルキルC1-6アルキルスルフィニル、C3-7シクロアルキルスルフィニル、C1-6アルキルスルホンイミドイル、C3-7シクロアルキルC1-6アルキルスルホンイミドイル、C3-7シクロアルキルスルホンイミドイル、C1-6アルキルスルファニル、C1-6アルキルスルファニルC1-6アルキル、ハロC1-6アルキル、ハロC1-6アルキルスルホニルC1-6アルキル、C3-7シクロアルキルC1-6アルキルスルホニル、または(C1-6アルキルカルボニル)スルファモイルである)
    の化合物、またはその薬学的に許容され得る塩。
  2. が、ハロゲンまたはC2-6アルキニルである、請求項1に記載の化合物。
  3. が、フルオロ、クロロ、ブロモ、またはエチニルである、請求項2に記載の化合物。
  4. Lが
    Figure 2024508817000249
    であり;
    x、y、およびzの各々が、独立して、1、2、または3の整数である、請求項1に記載の化合物。
  5. Lが
    Figure 2024508817000250
    である、請求項4に記載の化合物。
  6. Aが、フラニル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、オキサゾリル、ジヒドロチアゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、またはピリジニルである、請求項1に記載の化合物。
  7. Aが、フラニル、チアジアゾリル、オキサゾリル、またはピラゾリルである、請求項6に記載の化合物。
  8. Aが、フラニル、1,2,4-チアジアゾリル、オキサゾリル、またはピラゾリルである、請求項7に記載の化合物。
  9. が、C1-6アルキルスルホニルC3-7シクロアルキル、C1-6アルキルスルホニルC1-6アルキル、ハロC1-6アルキルスルホニルC1-6アルキル、またはC1-6アルキルスルフィニルC1-6アルキルである、請求項1に記載の化合物。
  10. が、メチルスルホニルシクロプロピル、1-(メチルスルホニル)プロピル、2-(メチルスルホニル)プロパン-2-イル、1-(メチルスルホニル)エチル、ブロモ(メチルスルホニル)メチル、または2-(メチルスルフィニル)プロパン-2-イルである、請求項9に記載の化合物。
  11. が、ハロゲンまたはC2-6アルキニルであり;
    Lが
    Figure 2024508817000251
    であり;
    Aが、フラニル、チアジアゾリル、オキサゾリル、またはピラゾリルであり;
    が、C1-6アルキルスルホニルC3-7シクロアルキル、C1-6アルキルスルホニルC1-6アルキル、ハロC1-6アルキルスルホニルC1-6アルキル、またはC1-6アルキルスルフィニルC1-6アルキルである、請求項1に記載の化合物。
  12. が、フルオロ、クロロ、ブロモ、またはエチニルであり;
    Lが
    Figure 2024508817000252
    であり;
    Aが、フラニル、1,2,4-チアジアゾリル、オキサゾリル、またはピラゾリルであり;
    が、メチルスルホニルシクロプロピル、1-(メチルスルホニル)プロピル、2-(メチルスルホニル)プロパン-2-イル、1-(メチルスルホニル)エチル、ブロモ(メチルスルホニル)メチル、または2-(メチルスルフィニル)プロパン-2-イルである、請求項11に記載の化合物。
  13. N-[3-(6-ブロモ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(メチルスルホニルメチル)フラン-2-カルボキサミド;
    N-[3-(6-ブロモ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)フラン-2-カルボキサミド;
    N-[3-(6-ブロモ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-カルボキサミド;
    N-[3-(6-ブロモ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-3-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)-1,2,4-チアジアゾール-5-カルボキサミド;
    N-[3-(5-ブロモ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(メチルスルホニルメチル)フラン-2-カルボキサミド;
    N-(3-(5-ブロモベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-5-(1-(メチルスルホニル)シクロプロピル)フラン-2-カルボキサミド;
    N-[3-(5-ブロモ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-3-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)-1,2,4-チアジアゾール-5-カルボキサミド;
    N-[3-(6-シアノ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)フラン-2-カルボキサミド;
    N-[3-(5-シアノ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)フラン-2-カルボキサミド;
    N-[3-(6-エチニル-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)フラン-2-カルボキサミド;
    N-[3-(6-フルオロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)フラン-2-カルボキサミド;
    N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-シクロプロピルスルホニル-フラン-2-カルボキサミド;
    N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(メチルスルホニルメチル)フラン-2-カルボキサミド;
    N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(1-メチルスルホニルプロピル)フラン-2-カルボキサミド;
    N-(3-(6-クロロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-5-(1-(メチルスルホニル)シクロプロピル)フラン-2-カルボキサミド;
    N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(1-メチル-1-メチルスルホニル-エチル)フラン-2-カルボキサミド;
    N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(1-メチルスルホニルエチル)フラン-2-カルボキサミド;
    5-[ブロモ(メチルスルホニル)メチル]-N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]フラン-2-カルボキサミド;
    5-(2-アミノ-1-メチルスルホニル-2-オキソ-エチル)-N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]フラン-2-カルボキサミド;
    N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-2-(メチルスルホニルメチル)オキサゾール-5-カルボキサミド;
    N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-2-(1-メチルスルホニルエチル)オキサゾール-5-カルボキサミド;
    N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-2-(1-メチル-1-メチルスルホニル-エチル)オキサゾール-5-カルボキサミド;
    N-[6-(5-クロロ-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)スピロ[3.3]ヘプタン-2-イル]-2-(メチルスルファモイルアミノ)ピリジン-4-カルボキサミド;
    N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-2-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)チアゾール-5-カルボキサミド;
    N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-2-(1-メチル-1-メチルスルホニル-エチル)チアゾール-5-カルボキサミド;
    N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-3-(メチルスルホニルメチル)イソチアゾール-5-カルボキサミド;
    N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-3-(1-メチル-1-メチルスルホニル-エチル)イソチアゾール-5-カルボキサミド;
    N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(1-メチル-1-メチルスルホニル-エチル)イソチアゾール-3-カルボキサミド;
    N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)イソチアゾール-3-カルボキサミド;
    N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-3-(メチルスルホニルメチル)-1,2,4-チアジアゾール-5-カルボキサミド;
    N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-3-(1-メチルスルホニルエチル)-1,2,4-チアジアゾール-5-カルボキサミド;
    N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-3-(1-メチル-1-メチルスルホニル-エチル)-1,2,4-チアジアゾール-5-カルボキサミド;
    N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-1-(メチルスルホニルメチル)ピラゾール-3-カルボキサミド;
    N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-1-(1-メチルスルホニルエチル)ピラゾール-3-カルボキサミド;
    N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-3-(メチルスルホニルメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミド;
    N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)-1,3,4-オキサジアゾール-2-カルボキサミド;
    N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-2-(メチルスルホニルメチル)トリアゾール-4-カルボキサミド;
    N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-2-(トリフルオロメチル)ピリジン-4-カルボキサミド;
    N-(3-(5-クロロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-5-(メチルチオ)フラン-2-カルボキサミド;
    N-(3-(5-クロロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-5-(メチルスルホニル)フラン-2-カルボキサミド;
    N-(3-(5-クロロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-5-(シクロプロピルスルホニル)フラン-2-カルボキサミド;
    N-(3-(5-クロロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-5-((メチルスルホニル)メチル)フラン-2-カルボキサミド;
    5-(ブロモ(メチルスルホニル)メチル)-N-(3-(5-クロロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)フラン-2-カルボキサミド;
    N-(3-(5-クロロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-5-(1-(メチルスルホニル)プロピル)フラン-2-カルボキサミド;
    N-(3-(5-クロロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-5-(2-(メチルスルホニル)プロパン-2-イル)フラン-2-カルボキサミド;
    N-[3-(5-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(1-メチルスルホニルエチル)フラン-2-カルボキサミド;
    N-(3-(5-クロロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-5-(1-(メチルスルホニル)シクロプロピル)フラン-2-カルボキサミド;
    N-(3-(5-クロロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-5-((2-メトキシエチル)スルホニル)フラン-2-カルボキサミド;
    N-(3-(5-クロロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-5-((メチルチオ)メチル)フラン-2-カルボキサミド;
    N-(3-(5-クロロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-5-(2-(メチルスルフィニル)プロパン-2-イル)フラン-2-カルボキサミド;
    N-[6-(5-クロロ-1,3-ベンゾオキサゾール-2-イル)スピロ[3.3]ヘプタン-2-イル]-1,1-ジオキソ-チエタン-3-カルボキサミド;
    N-[3-(5-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-2-イソプロピルスルホニル-ピリジン-4-カルボキサミド;
    2-tert-ブチルスルホニル-N-[3-(5-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]ピリジン-4-カルボキサミド;
    N-[3-(5-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-2-(1-メチルスルホニルエチル)ピリジン-4-カルボキサミド;
    N-[3-(5-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-2-(1-メチル-1-メチルスルホニル-エチル)ピリジン-4-カルボキサミド;
    N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-[(1R)-1-メチルスルホニルエチル]フラン-2-カルボキサミド;
    N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-[(1S)-1-メチルスルホニルエチル]フラン-2-カルボキサミド;
    N-[3-(5-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-[(1R)-1-メチルスルホニルエチル]フラン-2-カルボキサミド;
    N-[3-(5-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-[(1S)-1-メチルスルホニルエチル]フラン-2-カルボキサミド;
    N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-3-(1-メチルスルホニルエチル)ピラゾール-1-カルボキサミド;
    N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-3-(メチルスルホニルメチル)ピラゾール-1-カルボキサミド;
    N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-3-(1-メチル-1-メチルスルホニル-エチル)ピラゾール-1-カルボキサミド;
    N-[3-(5-ブロモ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-3-(1-メチル-1-メチルスルホニル-エチル)ピラゾール-1-カルボキサミド;
    N-[3-(5-ブロモ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-3-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)ピラゾール-1-カルボキサミド;
    N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-3-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)ピラゾール-1-カルボキサミド;
    N-(3-(5-クロロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-5-(S-メチルスルホンイミドイル)フラン-2-カルボキサミド;
    N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(シクロプロピルスルホンイミドイル)フラン-2-カルボキサミド;
    N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(シクロプロピルメチルスルホンイミドイル)フラン-2-カルボキサミド;
    N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-2-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)オキサゾール-5-カルボキサミド;
    N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)チアゾール-2-カルボキサミド;
    N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)オキサゾール-2-カルボキサミド;
    N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(シクロプロピルメチルスルホニル)フラン-2-カルボキサミド;
    N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(シクロプロピルメチルスルフィニル)フラン-2-カルボキサミド;
    N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-メチルスルフィニル-フラン-2-カルボキサミド;
    N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-シクロプロピルスルフィニル-フラン-2-カルボキサミド;
    N-(3-(5-クロロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-5-(ジクロロ(メチルスルホニル)メチル)フラン-2-カルボキサミド;
    5-(クロロ(メチルスルホニル)メチル)-N-(3-(5-クロロベンゾ[d]チアゾール-2-イル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)フラン-2-カルボキサミド;
    N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-3-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-5-カルボキサミド;
    N-[3-(6-ブロモ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド;
    N-[3-(5-ブロモ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド;
    5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)-N-[3-(6-モルホリノ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]フラン-2-カルボキサミド;
    5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)-N-[3-(5-モルホリノ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]フラン-2-カルボキサミド;
    N-[3-[6-(2-メトキシエトキシ)-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル]-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-5-(1-メチルスルホニルシクロプロピル)フラン-2-カルボキサミド;
    N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]-3-(1-メチルスルホニルエチル)-1H-ピラゾール-5-カルボキサミド;
    5-(ブタノイルスルファモイル)-N-[3-(6-クロロ-1,3-ベンゾチアゾール-2-イル)-1-ビシクロ[1.1.1]ペンタニル]フラン-2-カルボキサミド
    から選択される化合物、またはその薬学的に許容され得る塩。
  14. 以下:
    (a)式(II)
    Figure 2024508817000253
    の化合物を、式(III)
    Figure 2024508817000254
    (式中、LGは、OHまたはC1-6アルコキシルである)
    の化合物と、カップリング試薬および塩基の存在下で反応させる工程であって、前記カップリング試薬は、HATU、TPおよびAlMeから選択され;前記塩基は、TEAもしくはDIPEAから選択されるか、または前記塩基は存在しない、工程;
    b)式(II)
    Figure 2024508817000255
    の化合物を、塩基の存在下でトリホスゲンを用いて処理し、次に式(IV)
    Figure 2024508817000256
    (式中、Rは、C1-6アルキルスルホニルC1-6アルキルまたはC1-6アルキルスルホニルC3-7シクロアルキルである)
    の化合物と反応させる工程であって、前記塩基はTEAまたはDIPEAである、工程;
    (c)式(I-3)
    Figure 2024508817000257
    (式中、Rは、C1-6アルキル、C3-7シクロアルキル、C3-7シクロアルキルC1-6アルキル、C1-6アルコキシC1-6アルキル、またはC1-6アルキルカルボニルである)
    の化合物を、酸化物の存在下で酸化する工程であって、前記酸化物は、m-CPBA、またはPhI(OAc)および(NHCOから選択される、工程;
    (d)式(I-5)
    Figure 2024508817000258
    (式中、Rはハロゲンである)
    の化合物を、X-phos G3、および塩基の存在下でモルホリンと反応させる工程であって、前記塩基はCsCOである、工程;
    (e)式(I-7)
    Figure 2024508817000259
    (式中、Xはハロゲンである)
    の化合物を、塩基の存在下で化合物CXと反応させる工程であって、前記塩基はNaOHまたはKOHである、工程;
    (f)式
    Figure 2024508817000260
    の化合物を、塩化アシル(VI)
    Figure 2024508817000261
    (式中、RはC1-6アルキルである)
    と、塩基の存在下で反応させる工程であって、前記塩基は、TEA、DIPEAまたはKCOである、工程
    の少なくとも1つを含み、
    上記式中、R、R、およびAは請求項1~12のいずれか一項に記載のとおりである、請求項1~13のいずれか一項に記載の化合物を調製するための方法。
  15. 請求項14に記載の方法に従って製造された場合の、請求項1から13のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  16. 請求項1から13のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩と、薬学的に許容され得る賦形剤とを含む、医薬組成物。
  17. 治療活性物質としての使用のための、請求項1から13のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  18. HBV感染症の処置または予防における使用のための、請求項1から13のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩。
  19. HBV感染症の処置または予防のための、請求項1から13のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩の使用。
  20. HBsAgの阻害のための、請求項1から13のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩の使用。
  21. HBeAgの阻害のための、請求項1から13のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩の使用。
  22. HBV感染症の処置または予防のための医薬を調製するための、請求項1から13のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩の使用。
  23. HBV感染症の処置または予防のための方法であって、有効量の請求項1から13のいずれか一項に記載の化合物またはその薬学的に許容され得る塩を投与することを含む、方法。
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