JP2024506555A - 反応容器 - Google Patents

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Abstract

複数の処理ステーション(108)を備える診断分析器(106)のための反応容器(100)が開示される。反応容器(100)は、診断分析器(106)の処理ステーション(108)のうちの少なくとも1つに配置されたときに、処理ステーション(108)のうちの少なくとも1つに関する少なくとも1つの物理的パラメータを測定するように構成された少なくとも1つのセンサ(110)と、センサ(110)によってもたらされた物理的パラメータを示す少なくとも1つの測定値を少なくとも一時的に記憶するように構成されたメモリ(112)と、センサ(110)を制御し、メモリ(112)からの測定値を含む測定データを出力するように構成された処理ユニット(114)と、処理ユニット(114)と外部電子機器(120)との通信を提供するように構成されたインターフェース(118)と、センサ(110)、処理ユニット(114)、およびメモリ(112)に電力を供給するように構成された電源(126)とを備える。反応容器(100)は、内部空間(104)を画定する。センサ(110)、処理ユニット(114)、メモリ(112)、およびインターフェース(118)は、内部空間(104)内に配置されている。【選択図】図2

Description

本発明は、試料と接触して使用される再使用可能および/または使い捨て部品を使用する診断分析器のための反応容器に関する。
体外診断検査は、臨床決定に大きな影響を有し、医師に重要な情報を提供する。とくに、救命救急の状況において迅速かつ正確な検査結果を提供することがきわめて重要である。体外診断検査は、通常は、分析前機器、分析後機器、および分析器などの1つ以上の生物学的試料および/または1つ以上の試薬に対して1つ以上の処理ステップまたはワークフローステップを実行するように動作することができる機器を使用する診断分析器によって行われる。
診断機器または分析器は、試料から測定値を取得するように構成される。診断分析器は、種々の化学的、生物学的、物理的、光学的、または他の技術的手順を介して、試料またはその成分のパラメータ値を明らかにするように動作可能である。診断分析器は、試料または少なくとも1つの分析物の前記パラメータを測定し、得られた測定値を返すように動作可能であってよい。分析器によって返されるであろう分析結果のリストは、試料中の分析物の濃度、試料中の分析物の存在(検出レベルを上回る濃度に相当)を示すデジタル(イエスまたはノー)結果、光学パラメータ、DNAまたはRNA配列、タンパク質または代謝産物の質量分析から得られたデータ、ならびに種々のタイプの物理的または化学的パラメータを含むが、これらに限定されない。診断分析器は、試料および/または試薬のピペット操作、計量、および混合を支援するユニットを備えてもよい。
診断分析器は、処理および検出システムを備えてもよく、そのワークフローが、特定のタイプの分析に最適化される。そのような分析器の例は、化学的または生物学的反応の結果を検出し、あるいは化学的または生物学的反応の進行を監視するために使用される臨床化学分析器、凝固化学分析器、免疫化学分析器、尿分析器、核酸分析器である。
そのような自動診断分析器は、分析プロセスおよび取得可能な測定値の数を増加させることを可能にする。このため、そのような自動診断分析器は、反応容器内に用意されたいくつかの試料を同時に処理するためにいくつかの処理ステーションを使用する。例えば、そのような診断分析器でそれぞれの試料を調製し、処理し、分析するために、2~8つ、あるいはさらに多くの異なる処理ステーションが存在する。
自動化された試料の取り扱いおよび試料の調製の最中の多くのプロセスは、動作中の閉じられたシステムにおいて観察することができない。ソフトウェアが、自動化された試料ワークフローの一部のみを実行するための特別な機構を可能にしていない場合がある。他の場合においては、複雑なシステムアーキテクチャゆえに、分析ユニット内の特定の位置を観察することが不可能である。そのため、規格試験、最適化、およびトラブルシューティングが、きわめて煩雑になる。現時点において、そのような診断分析器について試料の観点から試料調製プロセスを調査するために利用することができるツールは存在しない。患者試料への影響は、(連続的な)システムの監視または品質管理試料の結果を介して間接的に調査することができるにすぎない。さらに、現時点において、診断分析器における処理ステーションのコンポーネントの機械的調整および/または機械的部品の移動に関して、人手による多大な労力が必要である。多くの場合、部品とコンピュータインターフェースとの間の距離ゆえに、2人の現場サービス技術者、すなわちコンピュータにおいてコンポーネントを制御する1名と、機械部品を案内するもう1名とが必要である。
開示される反応容器の実施形態は、診断分析器の観察および/または調整プロセスを容易にし、トラブルシューティングに必要な時間および/または頻度を低減することを目的とする。
開示される反応容器の実施形態は、独立請求項の特徴を有する。単独で実現されても、任意の組み合わせで実現されてもよい本発明のさらなる実施形態が、従属請求項に記載される。
以下で使用されるとき、「・・・を有する(have)」、「・・・を備える(comprise)」、または「・・・を含む(include)」という用語、あるいはこれらの任意の文法的変形は、非排他的なやり方で使用される。したがって、これらの用語は、この文脈において説明されるエンティティに、これらの用語によって紹介される特徴の他に、さらなる特徴が存在しない状況、および1つ以上のさらなる特徴が存在する状況の両方を指す場合がある。一例として、「AはBを有する」、「AはBを備える」、および「AはBを含む」という表現は、B以外に他の要素がAに存在しない状況(すなわち、AがBのみから排他的に構成される状況)、ならびにB以外にエンティティAに要素C、要素CおよびD、あるいはまたさらなる要素などの1つ以上のさらなる要素が存在する状況の両方を指す場合がある。
さらに、特徴または要素が1回または2回以上存在してもよいことを示す「少なくとも1つの」または「1つ以上の」という用語あるいは同様の表現は、典型的には、それぞれの特徴または要素を紹介するときに1回だけ使用されることに留意されたい。以下では、ほとんどの場合、それぞれの特徴または要素に言及するときに、「少なくとも1つの」または「1つ以上の」という表現を、それぞれの特徴または要素が1回または複数回存在してもよいという事実にもかかわらず、繰り返さない。
さらに、以下で使用されるとき、用語「好ましくは」、「より好ましくは」、「とくには」、「より詳しくは」、「具体的には」、「より具体的には」、または同様の用語は、代替の可能性を制限することなく、随意による特徴と共に使用される。したがって、これらの用語によって紹介される特徴は、随意による特徴であり、特許請求の範囲の技術的範囲をいかなるやり方でも制限することを意図していない。本発明は、当業者であれば理解できるとおり、代替の特徴を使用することによって実行されてもよい。同様に、「本発明の実施形態において」または同様の表現によって紹介される特徴は、随意による特徴であるように意図され、本発明の他の実施形態に関していかなる制限も伴わず、本発明の範囲に関していかなる制限も伴わず、そのようなやり方で紹介される特徴を本発明の他の随意による特徴または随意ではない特徴と組み合わせる可能性に関していかなる制限も伴わない。
本開示の第1の態様によれば、複数の処理ステーションを備える診断分析器のための反応容器が開示され、反応容器は、
診断分析器の処理ステーションのうちの少なくとも1つに関する少なくとも1つの物理的パラメータを測定するように構成された少なくとも1つのセンサと、
センサによって測定された物理的パラメータを示す少なくとも1つの測定値を少なくとも一時的に記憶するように構成されたメモリと、
センサを制御し、メモリからの測定値を含む測定データを出力するように構成された処理ユニットと、
処理ユニットと外部電子機器との通信を提供するように構成されたインターフェースと、
センサ、処理ユニット、およびメモリに電力を供給するように構成された電源と
を備え、
反応容器は、内部空間を画定し、センサ、処理ユニット、メモリ、およびインターフェースは、内部空間内に配置されている。
したがって、診断分析器のそれぞれの処理ステーションの機能をチェックするために実際の患者試料容器のように処理することができる1つ以上の小型化されたセンサを備えたインテリジェントまたはスマート反応容器が提案される。とくには、1つ以上のセンサを設けることで、診断分析器の処理ステーションのうちの少なくとも1つに関する少なくとも1つの物理的パラメータを測定することが可能になる。言い換えれば、反応容器は、「通常の」試料容器のように取り扱われ、1つ以上のセンサによってそれぞれの処理ステーションにおける物理的パラメータを検出する。メモリは、1つ以上のセンサによってもたらされる測定結果を少なくとも一時的に記憶することを可能にする。処理ユニットは、1つ以上のセンサの動作を制御し、例えば、対応する出力要求またはコマンドを受信した後に、測定結果を適宜出力する。インターフェースは、処理ユニットが反応容器の外部の電子機器と通信することを可能にする。電源は、1つ以上のセンサ、処理ユニット、およびメモリなどの反応容器の電子コンポーネントに電力を供給する。さらに、1つ以上のセンサ、処理ユニット、およびメモリなどのすべての電子コンポーネントは、反応容器によって画定された内部空間内に収まるように小型化される。
一般に、反応容器は、さまざまな利用可能な診断分析器システムのタイプへの高い適用性を提供する。さらに、反応容器は、ワークフローの改善、したがって機器の稼働時間の増加によって、所有コストの低減をもたらす。またさらに、反応容器は、トラブルシューティングを迅速化し、あるいは顧客へのサービス技術者の訪問の頻度を低減することによって、製造業者にとってコスト削減をもたらす。またさらに、反応容器は、より高速な根本原因分析による自動化によって、サービス技術者の訪問時間を短縮する。さらに、機器の故障のより迅速な解決およびエラー源の限定が、さまざまな関係者にとって有利である。さらに、反応容器は、さらなる時間節約の可能性を有する遠隔サービスの選択肢を提供する。
本明細書において使用される「反応容器」という用語は、広義の用語であり、当業者にとってのその一般的かつ普通の意味が与えられるべきであり、特殊または特別な意味に限定されるべきではない。この用語は、具体的には、限定されないが、診断分析器によって化学的および/または物理的反応に供されるように意図された少量の試料を受け入れるように構成されたかなり小さな空間を画定する容器を指してもよい。反応は容器内で生じる。
本明細書において使用される「診断分析器」という用語は、広義の用語であり、当業者にとってのその一般的かつ普通の意味が与えられるべきであり、特殊または特別な意味に限定されるべきではない。この用語は、具体的には、限定されないが、1つ以上の生物学的試料に対して1つ以上の処理ステップ/ワークフローステップを実行するように動作可能な任意の装置または装置コンポーネントを指してもよい。これにより、「処理ステップ」という用語は、遠心分離、分注、試料分析、などの物理的に実行される処理ステップを指す。「分析器」という用語は、分析前試料作業セル、分析後試料作業セル、および分析作業セルも包含する。診断分析器の非限定的な例は、化学的または生物学的反応の結果を検出し、あるいは化学的または生物学的反応の進行を監視するために使用される臨床化学分析器、凝固化学分析器、免疫化学分析器、尿分析器、核酸分析器である。
本明細書において使用される「処理ステーション」という用語は、広義の用語であり、当業者にとってのその一般的かつ普通の意味が与えられるべきであり、特殊または特別な意味に限定されるべきではない。この用語は、具体的には、限定するものではないが、遠心分離、分注、サンプル分析、などの処理ステップが物理的に実行される診断分析器の任意のステーションを指してもよい。したがって、処理ステーションは、遠心分離機、ミキサ、ピペッタ、グリッパ、インキュベータ、シェーカー、蒸発器、容器トレイローダ、からなる群から選択される1つ以上のステーションを含む。
本明細書において使用される「メモリ」という用語は、広義の用語であり、当業者にとってのその一般的かつ普通の意味が与えられるべきであり、特殊または特別な意味に限定されるべきではない。この用語は、とくには、限定はされないが、コンピュータまたは関連のコンピュータハードウェアデバイスで即時に使用するための情報を格納するために使用されるデバイスを指してもよい。これは、典型的には、半導体メモリ、具体的には、シリコン集積回路チップ上の金属酸化膜半導体(MOS)メモリセル内にデータが格納されるMOSメモリを指す。「メモリ」という用語は、「一次記憶装置」という用語と同義である。低速アクセス情報を提供するが、より大きな容量を提供するストレージからの区別として、コンピュータメモリは、例えばランダムアクセスメモリ(RAM)など、高速で動作する。必要に応じて、コンピュータメモリの内容を二次記憶装置に転送することができ、これを行うきわめて一般的なやり方は、仮想メモリと呼ばれるメモリ管理技術によるものである。「一次記憶装置」または「メインメモリ」を意味する「メモリ」という用語は、多くの場合、アドレス指定可能な半導体メモリ、すなわち、例えば一次記憶装置としてだけでなく、コンピュータおよび他のデジタル電子デバイスにおける他の目的としても使用されるシリコンベースのMOSトランジスタからなる集積回路に関する。半導体メモリには、主に揮発性および不揮発性の2種類が存在する。不揮発性メモリの例は、フラッシュメモリ(二次記憶装置として使用される)ならびにROM、PROM、EPROMおよびEEPROMメモリ(BIOSなどのファームウェアを記憶するために使用される)である。揮発性メモリの例は、典型的にはダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)である一次記憶装置、および典型的には高速であるがエネルギーを消費し、DRAMよりもメモリ面密度が低いスタティック・ランダム・アクセス・メモリ(SRAM)である高速CPUキャッシュメモリである。
本明細書において使用される「処理ユニット」という用語は、広義の用語であり、当業者にとってのその一般的かつ普通の意味が与えられるべきであり、特殊または特別な意味に限定されるべきではない。この用語は、具体的には、限定されないが、いくつかの外部データソース、通常はメモリまたはいくつかの他のデータストリームに対して動作を実行するデジタル回路を指してもよい。これは、典型的には、単一の金属酸化膜半導体集積回路チップ上に実装可能であるマイクロプロセッサの形態をとる。この用語は、多くの場合に、システム内の中央処理装置を指して使用される。しかしながら、他のコプロセッサを指すこともできる。中央処理装置(CPU)は、中央プロセッサ、メインプロセッサ、または単にプロセッサとも呼ばれるが、コンピュータプログラムを構成する命令を実行するコンピュータ内の電子回路である。CPUは、プログラム内の命令によって指定される基本的な算術、論理、制御、および入出力(I/O)動作を実行する。伝統的に、「CPU」という用語は、プロセッサ、より具体的にはその処理ユニットおよび制御ユニット(CU)を指し、コンピュータのこれらのコア要素を、メインメモリおよびI/O回路などの外部コンポーネントから区別する。最新のCPUのほとんどは、マイクロプロセッサであり、CPUが単一の金属酸化膜半導体(MOS)集積回路(IC)チップに含まれている。CPUを含むICは、メモリ、周辺インターフェース、およびコンピュータの他のコンポーネントも含んでもよく、そのような集積デバイスは、マイクロコントローラまたはシステムオンチップ(SoC)とさまざまに呼ばれている。いくつかのコンピュータは、「コア」と呼ばれる2つ以上のCPUを含むシングルチップまたは「ソケット」であるマルチコアプロセッサを採用する。
本明細書において使用される「インターフェース」という用語は、広義の用語であり、当業者にとってのその一般的かつ普通の意味が与えられるべきであり、特殊または特別な意味に限定されるべきではない。この用語は、とくには、コンピュータシステムなどの電子システムの2つ以上の別個のコンポーネントが情報を交換する共有の境界を指してもよいが、これに限定されない。交換は、ソフトウェア、コンピュータハードウェア、周辺機器、人間、およびこれらの組み合わせの間で行うことができる。いくつかのインターフェースは、ハードウェアデバイスがインターフェースを介してデータを送信および受信することを可能にしてもよいが、他のインターフェースは、所与のシステムにデータを送信するためのインターフェースを提供するだけでよい。ハードウェアインターフェースは、種々のバス、記憶装置、他のI/O装置、などの多数のコンポーネントに存在する。ハードウェアインターフェースは、インターフェースにおける機械的、電気的、および論理的信号、ならびにそれらをシーケンシング(シグナリングと呼ばれることもある)するためのプロトコルによって記述される。SCSIなどの標準インターフェースは、I/Oデバイスなどのコンピューティングハードウェアの設計および導入を、コンピューティングシステムの他のコンポーネントの設計および導入から分離することによって、ユーザおよび製造業者にとってコンピューティングシステムの実装における大きな柔軟性を可能にする。ハードウェアインターフェースは、データの一部を同時に搬送するいくつかの電気接続によってパラレルであってよく、あるいはデータが一度に1ビットずつ送信されるシリアルであってよい。
本明細書において使用される「電源」という用語は、広義の用語であり、当業者にとってのその一般的かつ普通の意味が与えられるべきであり、特殊または特別な意味に限定されるべきではない。この用語は、具体的には、限定されないが、電力の供給源を指してもよい。電力は、電気回路によって伝達され、通常は発電機または電池によって生成される電気エネルギーである。
本明細書において使用される「内部空間」という用語は、広義の用語であり、当業者にとってのその一般的かつ普通の意味が与えられるべきであり、特殊または特別な意味に限定されるべきではない。この用語は、とくには、壁などの構造部材の境界によって囲まれた3次元空間を指してもよいが、これに限定されない。この用語は、とくには、構造部材またはその形状が占め、あるいは内側に収容する空間を指してもよい。この空間は、とくには、何かを受け入れるように構成されるように中空であってよい。したがって、反応容器の内部空間は、反応容器の電子コンポーネントを受け入れるように構成された反応容器内の中空空間を指してもよい。
少なくとも1つのセンサは、診断分析器の処理ステーションのうちの少なくとも1つに配置されたときに、処理ステーションのうちの少なくとも1つに関する物理的パラメータを測定するように構成されてよい。したがって、反応容器は、いかなる液体も運ばないが、通常の試料容器のように取り扱われる。したがって、測定された物理的パラメータが、技術的に実現可能な範囲できわめて実際的である。
少なくとも1つのセンサは、診断分析器のテストプロセスの最中に診断分析器の処理ステーションのうちの少なくとも1つに関する物理的パラメータを測定するように構成されてよい。したがって、反応容器を診断分析器のテストプログラムに供して、診断分析器のコンポーネントの機能を確実にチェックすることができる。
処理ユニットは、マイクロコントローラを備えてもよい。したがって、処理ユニットは、かなり小さくなり得る。
電源は、電池、二次電池、インダクタ、および/またはキャパシタを備えてもよい。したがって、電源を、反応容器の空間的要件に応じて適切に設計し得る。例えば、反応容器は、誘導結合、容量結合、または電波を介してインダクタによって送られたエネルギーを受け取るためのアンテナおよび電子コンポーネントを有する。エネルギーは、1つ以上の電池またはキャパシタに蓄えられる。適切な誘導方法は、Qi、Power over WiFiからなる群から選択される。
メモリは、ランダムアクセスメモリ、とくにはDRAM、SRAM、DDR RAM、またはランダムアクセスソリッドステートメモリ、ならびに/あるいは不揮発性メモリ、とくには磁気ディスク記憶装置、光ディスク記憶装置、フラッシュメモリデバイスを含んでもよい。したがって、メモリを、複数のメモリタイプから選択してもよく、反応容器の空間的要件に適合させてもよい。
インターフェースは、処理ユニットと外部電子機器との有線および/または無線通信を提供するように構成されてよい。したがって、通信を適切に、反応容器のそれぞれの用途に応じて実現し得る。
処理ユニットは、有線プロトコルおよび/または無線プロトコル、とくにはBluetooth(登録商標)、Bluetooth Low Energy(BLE)、赤外線、またはWiFiによって測定データを出力するように構成される。したがって、出力を適切に、反応容器のそれぞれの用途に応じて実現し得る。
処理ユニットは、インターフェースによって測定データを出力するように構成されてよい。したがって、測定データを、有線または無線のやり方で出力し得る。
インターフェースは、アンテナ、光デバイス、USBデバイス、イーサネットデバイス、からなる群から選択される少なくとも1つのデバイスを備えてもよい。したがって、インターフェースを、反応容器の空間的要件に応じて適切に選択し得る。
処理ユニットは、リアルタイムで、または物理的パラメータの測定に続いて、測定データを出力するように構成される。したがって、出力は、測定中または測定後に実行されてよい。
処理ユニットは、外部電子機器からトリガ信号を受信したときに測定データを出力するように構成されてよい。したがって、測定データを要求されたとき、または必要なときに出力し得る。
診断分析器は、反応容器から信号を受信するための複数の受信ユニットを備えてもよい。例えばBLEが複数の受信ユニットと共に使用される場合、診断分析器における位置を追跡し、診断分析器が反応容器の位置を決定する位置と相関させることができる。
反応容器は、診断分析器と通信するように構成されたRFIDモジュールをさらに備えてもよい。したがって、診断分析器が、反応容器がどの機能を提供するか、および診断分析器の機能をチェックするためにどの分析器プログラムを実行し得るかを知ることを、確実にし得る。
反応容器は液密であってよい。これにより、液体による電子コンポーネントの損傷が防止される。
内部空間は、50μl~100ml、好ましくは100μl~10mlであってよい。したがって、反応容器はかなり小さくてよい。
反応容器は、受光器、とくにはカメラ装置をさらに備えてもよい。この設計において、診断分析器のコンポーネントの位置決めおよび/または向きを、受光器によって検出される光に応じてチェックし得る。
これに代え、あるいは加えて、反応容器は、光を放射するように構成された光源を備えてもよい。光源から放射された光は、反応容器または診断分析器のコンポーネントに含まれる受光器によって検出される。この設計において、診断分析器のコンポーネントの位置決めおよび/または向きを、受光器によって検出される光に応じてチェックし得る。
外部電子機器は、コンピュータであってよい。したがって、処理ユニットをプログラムしてもよく、かつ/または出力された測定データをコンピュータによってさらに処理してもよい。
センサは、温度センサ、方向センサ、ジャイロスコープ、加速度計、磁力計、近接センサ、超音波センサ、圧力センサ、GPSセンサ、湿度センサ、pH計、イオン濃度センサ、からなる群から選択される少なくとも1つのセンサであってよい。したがって、複数のセンサタイプを反応容器と共に使用してもよい。センサは、反応容器内の異なる位置に同じタイプの複数のセンサを含んでもよい。これにより、検出される特性のプロファイルを明らかにし得る。例えば、反応容器内の異なる位置にある複数の温度センサが、温度勾配の検出を可能にする。
反応容器は、複数の異なるセンサを備えてもよい。したがって、複数の異なる物理的パラメータを測定または検出することができる。
少なくとも1つのセンサ、メモリ、処理ユニット、電源、およびインターフェースは、システムオンチップデバイスとして配置されてよい。したがって、これらのコンポーネントを、小型化された装置またはコンパクトな装置として提供してもよい。
本開示の第2の態様によれば、複数の処理ステーションを備える診断分析器の機能をチェックするための方法が開示され、この方法は、以下のステップ、すなわち、
-第1の態様の実施形態のいずれか1つによる反応容器を用意するステップ、
-センサによって処理ステーションのうちの1つに関する少なくとも1つの物理パラメータを測定するステップ、
-センサによって測定された物理的パラメータを示す測定値を、メモリに少なくとも一時的に記憶するステップ、
-測定値を含む測定データを、メモリから外部電子機器へと出力するステップ、および
-測定データをターゲットデータと比較するステップ
を、好ましくは提示の順序のとおりに含む。
本方法は、反応容器を処理ステーションに配置することをさらに含んでもよい。
本方法は、測定データとターゲットデータとの比較において差が所定のしきい値以下であることが明らかになった場合に、適切に機能していると判定し、測定データとターゲットとの比較において差が所定のしきい値よりも大きいことが明らかになった場合に、適切に機能していないと判定することを、さらに含んでもよい。
本方法は、診断分析器のテストプロセスを実行し、診断分析器のテストプロセスの最中に物理的パラメータを測定することをさらに含んでもよい。
測定データを、インターフェースによって出力し得る。
測定データを、有線または無線のやり方で出力し得る。
物理的パラメータは、反応容器の位置、反応容器の向き、反応容器に作用する加速度、反応容器に作用する重力、反応容器に作用する振動、反応容器の傾き、反応容器の回転、反応容器に作用する磁場、反応容器の外部の物体への近接度、反応容器への圧力または反応容器内の圧力、反応容器内の湿度、反応容器内の温度、反応容器内の流体、とくには液体の濃度、からなる群から選択される少なくとも1つのパラメータであってよい。
本方法は、診断分析器のコンポーネントに関連する光源によって放射された光および/または診断分析器のコンポーネントから反射された光を検出することをさらに含んでもよい。
本方法は、検出された光に基づいて診断分析器のコンポーネントの向きおよび/または位置を調整することをさらに含んでもよい。
本開示の第3の態様によれば、複数の処理ステーションを備える診断分析器のための反応容器が開示され、反応容器は、
診断分析器の処理ステーションのうちの少なくとも1つに関連付けられたコンポーネントから放射および/または反射される光を検出するように構成された少なくとも1つの受光器と、
受光器によってもたらされる検出光を示す少なくとも1つの測定値を少なくとも一時的に記憶するように構成されたメモリと、
受光器を制御し、メモリからの測定値を含む測定データを出力するように構成された処理ユニットと、
処理ユニットと外部電子機器との通信を提供するように構成されたインターフェースと、
受光器、処理ユニット、およびメモリに電力を供給するように構成された電源と
を備え、
反応容器は、内部空間を画定し、受光器、処理ユニット、メモリ、およびインターフェースは、内部空間内に配置されている。
処理ユニットを、測定値に基づいて、診断分析器の処理ステーションのうちの少なくとも1つに関連付けられたコンポーネントの向きおよび/または位置を明らかにするように構成し得る。
コンポーネントの向きは、基準物体に対するコンポーネントの位置および/またはコンポーネントの角度、ならびに/あるいは反応容器に対するコンポーネントの近接度を含んでもよい。
光は、レーザ光、ダイオードからの光、または赤外光であってよい。
反応容器は、診断分析器の処理ステーションのうちの少なくとも1つに関する少なくとも1つの物理的パラメータを測定するように構成された少なくとも1つのセンサをさらに備えてもよく、メモリは、センサによってもたらされる物理的パラメータを示す少なくとも1つの測定値を少なくとも一時的に記憶するように構成されてよく、処理ユニットは、センサを制御し、測定値を含む測定データをメモリから出力するように構成されてよい。
処理ユニットは、マイクロコントローラを備えてもよい。したがって、処理ユニットは、かなり小さくなり得る。
電源は、電池、二次電池、インダクタ、および/またはキャパシタを備えてもよい。したがって、電源を、反応容器の空間的要件に応じて適切に設計し得る。
メモリは、ランダムアクセスメモリ、とくにはDRAM、SRAM、DDR RAM、またはランダムアクセスソリッドステートメモリ、ならびに/あるいは不揮発性メモリ、とくには磁気ディスク記憶装置、光ディスク記憶装置、フラッシュメモリデバイスを含んでもよい。したがって、メモリを、複数のメモリタイプから選択してもよく、反応容器の空間的要件に適合させてもよい。
インターフェースは、処理ユニットと外部電子機器との有線および/または無線通信を提供するように構成されてよい。したがって、通信を適切に、反応容器のそれぞれの用途に応じて実現し得る。
処理ユニットは、有線プロトコルおよび/または無線プロトコル、とくにはBluetooth(登録商標)、BLE、またはWiFiによって測定データを出力するように構成される。したがって、出力を適切に、反応容器のそれぞれの用途に応じて実現し得る。
処理ユニットは、インターフェースによって測定データを出力するように構成されてよい。したがって、測定データを、有線または無線のやり方で出力し得る。
インターフェースは、アンテナ、光デバイス、USBデバイス、イーサネットデバイス、からなる群から選択される少なくとも1つのデバイスを備えてもよい。したがって、インターフェースを、反応容器の空間的要件に応じて適切に選択し得る。
処理ユニットは、リアルタイムで、または物理的パラメータの測定に続いて、測定データを出力するように構成される。したがって、出力は、測定中または測定後に実行されてよい。
処理ユニットは、外部電子機器からトリガ信号を受信したときに測定データを出力するように構成されてよい。したがって、測定データを要求されたとき、または必要なときに出力し得る。
反応容器は、診断分析器と通信するように構成されたRFIDモジュールをさらに備えてもよい。したがって、診断分析器が、反応容器がどの機能を提供するか、および診断分析器の機能をチェックするためにどの分析器プログラムを実行し得るかを知ることを、確実にし得る。
反応容器は液密であってよい。これにより、液体による電子コンポーネントの損傷が防止される。
内部空間は、50μl~100ml、好ましくは100μl~10mlであってよい。したがって、反応容器はかなり小さくてよい。
受光器は、カメラ装置であってよい。この設計において、診断分析器のコンポーネントの位置決めおよび/または向きを、受光器によって検出される光に応じてチェックし得る。
外部電子機器は、コンピュータであってよい。したがって、処理ユニットをプログラムしてもよく、かつ/または出力された測定データをコンピュータによってさらに処理してもよい。
センサは、温度センサ、方向センサ、ジャイロスコープ、加速度計、磁力計、近接センサ、超音波センサ、圧力センサ、GPSセンサ、湿度センサ、pH計、イオン濃度センサ、からなる群から選択される少なくとも1つのセンサであってよい。したがって、複数のセンサタイプを反応容器と共に使用してもよい。
反応容器は、複数の異なるセンサを備えてもよい。したがって、複数の異なる物理的パラメータを測定または検出することができる。
受光器、メモリ、処理ユニット、電源、およびインターフェースは、システムオンチップデバイスとして配置されてよい。したがって、これらのコンポーネントを、小型化された装置またはコンパクトな装置として提供してもよい。
本開示の第4の態様によれば、複数の処理ステーションと、調整装置と、第3の態様による反応容器とを備える診断分析器が開示され、処理ステーションのうちの少なくとも1つの少なくとも1つのコンポーネントは、光を放射および/または反射するように構成された光源および/または反射器を備え、外部電子機器は、診断分析器の調整装置と通信するように構成され、調整装置は、処理ユニットから外部電子機器へと出力された測定データに基づいて、ターゲット向きに従ってコンポーネントの向きおよび/または位置を調整するように構成される。
反射器は、鏡または反射コーティングなどの任意の反射装置であってもよい。
外部電子機器は、診断分析器の調整装置に接続されるように構成され、あるいは診断分析器の一部であってよい。
外部電子機器は、コンポーネントの実際の向きのターゲット向きからの逸脱を計算し、向き補正データを調整装置に提供するように構成されてよく、調整装置は、向き補正データに基づいてコンポーネントの実際の向きをターゲット向きへと調整するように構成される。
光源は、レーザ光源、ダイオード、または赤外光源であってよい。
コンポーネントに光源が設けられる場合、反射器は反応容器に設けられてよく、コンポーネントは、反射器によって反射された光を検出するように構成された受光器を備えてもよい。例えば、反応容器の位置は、LIDARによって決定されてよく、あるいは基準点と相関されてよい。
本開示の第5の態様によれば、診断分析器の複数の処理ステーションのうちの少なくとも1つに関するコンポーネントの向きを決定するための方法が開示され、コンポーネントは、光源および/または反射器を備え、本方法は、以下のステップ、すなわち、
-第3の態様の実施形態のいずれか1つによる反応容器を用意するステップ、
-処理ステーションのうちの1つに関するコンポーネントの光源から放射され、かつ/またはコンポーネントの反射器から反射された光を、受光器によって検出するステップ、
-受光器によってもたらされた検出光を示す測定値を、メモリに少なくとも一時的に記憶するステップ、
-測定値を含む測定データを、メモリから外部電子機器へと出力するステップ、および
-測定値に基づいて、診断分析器の処理ステーションのうちの少なくとも1つに関するコンポーネントの向きを決定するステップ
を、好ましくは提示の順序のとおりに含む。
本方法は、診断分析器の処理ステーションのうちの少なくとも1つに関するコンポーネントの実際の向きを、測定値に基づいてターゲット向きへと調整することをさらに含んでもよい。
コンポーネントの向きは、基準物体に対するコンポーネントの位置および/またはコンポーネントの角度を含んでもよい。
光は、レーザ光、ダイオードからの光、または赤外光であってよい。
プログラムがコンピュータまたはコンピュータネットワーク上で実行されると、本明細書に含まれる実施形態のうちの1つ以上における本発明よる方法を実行するためのコンピュータ実行可能命令を含むコンピュータプログラムが、本明細書にさらに開示および提案される。具体的には、コンピュータプログラムは、コンピュータ可読データキャリアおよび/またはコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。
本明細書において使用されるとき、「コンピュータ可読データキャリア」および「コンピュータ可読記憶媒体」という用語は、具体的には、コンピュータ実行可能命令を格納したハードウェア記憶媒体などの非一時的データ記憶手段を指してもよい。コンピュータ可読データキャリアまたは記憶媒体は、具体的には、ランダムアクセスメモリ(RAM)および/または読み出し専用メモリ(ROM)などの記憶媒体であってよく、あるいはそのような記憶媒体を備えてもよい。
したがって、具体的には、上述した方法ステップのうちの1つ、2つ以上、またはすべてを、コンピュータまたはコンピュータネットワークを使用することによって、好ましくはコンピュータプログラムを使用することによって実行し得る。
プログラムがコンピュータまたはコンピュータネットワーク上で実行されるときに、本明細書に含まれる実施形態のうちの1つ以上における本発明による方法を実行するために、プログラムコード手段を有するコンピュータプログラム製品が、本明細書にさらに開示および提案される。具体的には、プログラムコード手段は、コンピュータ可読データキャリアおよび/またはコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。
コンピュータまたはコンピュータネットワークのワーキングメモリまたはメインメモリなど、コンピュータまたはコンピュータネットワークへとロードされた後に、本明細書に開示の実施形態のうちの1つ以上による方法を実行し得るデータ構造を格納したデータキャリアが、本明細書にさらに開示および提案される。
プログラムがコンピュータまたはコンピュータネットワーク上で実行されると、本明細書に開示の実施形態のうちの1つ以上による方法を実行するために、機械可読キャリアに格納されたプログラムコード手段を有するコンピュータプログラム製品が、本明細書にさらに開示および提案される。本明細書において使用されるとき、コンピュータプログラム製品は、取引可能な製品としてのプログラムを指す。この製品は、一般に、紙フォーマットなどの任意のフォーマットで存在でき、あるいはコンピュータ可読データキャリアおよび/またはコンピュータ可読記憶媒体上に存在できる。具体的には、コンピュータプログラム製品は、データネットワークで配信されてもよい。
最後に、本明細書に開示の実施形態のうちの1つ以上による方法を実行するためのコンピュータシステムまたはコンピュータネットワークによって読み取り可能な命令を含む変調データ信号が、本明細書に開示および提案される。
本発明のコンピュータ実装態様に関して、本明細書に開示の実施形態のうちの1つ以上による方法の方法ステップのうちの1つ以上またはすべての方法ステップが、コンピュータまたはコンピュータネットワークを使用することによって実行されてよい。したがって、一般に、データの提供および/または操作を含む方法ステップのいずれも、コンピュータまたはコンピュータネットワークを使用することによって実行されてよい。一般に、これらの方法ステップは、典型的には、試料の提供および/または実際の測定を行う特定の態様などの手作業を必要とする方法ステップを除くあらゆる方法ステップを含んでもよい。
具体的には、本明細書において、
-少なくとも1つのプロセッサを備えており、プロセッサは、本明細書に記載の実施形態のうちの1つによる方法を実行するように構成されているコンピュータまたはコンピュータネットワーク、
-コンピュータ上で実行されているときに、本明細書に記載の実施形態のうちの1つによる方法を実行するように構成されたコンピュータロード可能データ構造、
-コンピュータ上で実行されているときに、本明細書に記載の実施形態のうちの1つによる方法を実行するように構成されたコンピュータプログラム、
-コンピュータ上またはコンピュータネットワーク上で実行されているときに、本明細書に記載の実施形態のうちの1つによる方法を実行するためのプログラム手段を備えるコンピュータプログラム、
-先行の実施形態によるプログラム手段を備えており、プログラム手段はコンピュータにとって読み取り可能な記憶媒体に格納されているコンピュータプログラム、
-データ構造を格納しており、データ構造は、コンピュータまたはコンピュータネットワークの主記憶部および/または作業記憶部にロードされた後に、本明細書に記載の実施形態のうちの1つによる方法を実行するように構成されている記憶媒体、および
-プログラムコード手段を有しており、プログラムコード手段は、記憶媒体に格納可能または格納されており、コンピュータ上またはコンピュータネットワーク上で実行された場合に、本明細書に記載の実施形態のうちの1つによる方法を実行するコンピュータプログラム製品
がさらに開示される。
要約すると、さらに可能な実施形態を除外するものではないが、以下の実施形態を想定し得る。
実施形態1:複数の処理ステーションを備える診断分析器のための反応容器であって、
診断分析器の処理ステーションのうちの少なくとも1つに関する少なくとも1つの物理的パラメータを測定するように構成された少なくとも1つのセンサと、
センサによってもたらされる物理的パラメータを示す少なくとも1つの測定値を少なくとも一時的に記憶するように構成されたメモリと、
センサを制御し、メモリからの測定値を含む測定データを出力するように構成された処理ユニットと、
処理ユニットと外部電子機器との通信を提供するように構成されたインターフェースと、
センサ、処理ユニット、およびメモリに電力を供給するように構成された電源と
を備え、
反応容器は、内部空間を画定し、センサ、処理ユニット、メモリ、およびインターフェースは、内部空間内に配置されている、反応容器。
実施形態2:少なくとも1つのセンサは、診断分析器の処理ステーションのうちの少なくとも1つに配置されたときに、処理ステーションのうちの少なくとも1つに関する物理的パラメータを測定するように構成されている、実施形態2に記載の反応容器。
実施形態3:少なくとも1つのセンサは、診断分析器のテストプロセスの最中に診断分析器の処理ステーションのうちの少なくとも1つに関する物理的パラメータを測定するように構成されている、実施形態1または2に記載の反応容器。
実施形態4:処理ユニットは、マイクロコントローラを備える、実施形態1~3のいずれか1つに記載の反応容器。
実施形態5:電源は、電池、二次電池、インダクタ、および/またはキャパシタを備える、実施形態1~4のいずれか1つに記載の反応容器。
実施形態6:メモリは、ランダムアクセスメモリ、とくにはDRAM、SRAM、DDR RAM、またはランダムアクセスソリッドステートメモリ、ならびに/あるいは不揮発性メモリ、とくには磁気ディスク記憶装置、光ディスク記憶装置、フラッシュメモリデバイスを含む、実施形態1~5のいずれか1つに記載の反応容器。
実施形態7:インターフェースは、処理ユニットと外部電子機器との有線および/または無線通信を提供するように構成されている、実施形態1~6のいずれか1つに記載の反応容器。
実施形態8:処理ユニットは、有線プロトコルおよび/または無線プロトコル、とくにはBluetooth(登録商標)、BLE、またはWiFiによって測定データを出力するように構成されている、実施形態1~7のいずれか1つに記載の反応容器。
実施形態9:処理ユニットは、インターフェースによって測定データを出力するように構成されている、実施形態1~8のいずれか1つに記載の反応容器。
実施形態10:インターフェースは、アンテナ、光デバイス、USBデバイス、イーサネットデバイス、からなる群から選択される少なくとも1つのデバイスを備える、実施形態1~9のいずれか1つに記載の反応容器。
実施形態11:処理ユニットは、リアルタイムで、または物理的パラメータの測定に続いて、測定データを出力するように構成される、実施形態1~10のいずれか1つに記載の反応容器。
実施形態12:処理ユニットは、外部電子機器からトリガ信号を受信したときに測定データを出力するように構成されている、実施形態1~11のいずれか1つに記載の反応容器。
実施形態13:診断分析器と通信するように構成されたRFIDモジュールをさらに備える、実施形態1~12のいずれか1つに記載の反応容器。
実施形態14:反応容器は、液密である、実施形態1~13のいずれか1つに記載の反応容器。
実施形態15:内部空間は、50μl~100ml、好ましくは100μl~10mlである、実施形態1~14のいずれか1つに記載の反応容器。
実施形態16:受光器、とくにはカメラ装置をさらに備える、実施形態1~15のいずれか1つに記載の反応容器。
実施形態17:外部電子機器は、コンピュータである、実施形態1~16のいずれか1つに記載の反応容器。
実施形態18:センサは、温度センサ、方向センサ、ジャイロスコープ、加速度計、磁力計、近接センサ、超音波センサ、圧力センサ、GPSセンサ、湿度センサ、pH計、イオン濃度センサ、からなる群から選択された少なくとも1つのセンサである、実施形態1~17のいずれか1つに記載の反応容器。
実施形態19:反応容器は、複数の異なるセンサを備える、実施形態1~18のいずれか1つに記載の反応容器。
実施形態20:少なくとも1つのセンサ、メモリ、処理ユニット、電源、およびインターフェースは、システムオンチップデバイスとして配置される、実施形態1~19のいずれか1つに記載の反応容器。
実施形態21:複数の処理ステーションを備える診断分析器の機能をチェックするための方法であって、以下のステップ、すなわち、
-実施形態1~20のいずれか1つに記載の反応容器を用意するステップ、
-センサによって処理ステーションのうちの1つに関する少なくとも1つの物理パラメータを測定するステップ、
-センサによって測定された物理的パラメータを示す測定値を、メモリに少なくとも一時的に記憶するステップ、
-測定値を含む測定データを、メモリから外部電子機器へと出力するステップ、および
-測定データをターゲットデータと比較するステップ
を、好ましくは提示の順序のとおりに含む方法。
実施形態22:反応容器を処理ステーションに配置することをさらに含む、実施形態21に記載の方法。
実施形態23:測定データとターゲットデータとの比較において差が所定のしきい値以下であることが明らかになった場合に、適切に機能していると判定し、測定データとターゲットとの比較において差が所定のしきい値よりも大きいことが明らかになった場合に、適切に機能していないと判定することをさらに含む、実施形態21または22に記載の方法。
実施形態24:診断分析器のテストプロセスを実行し、診断分析器のテストプロセスの最中に物理的パラメータを測定することをさらに含む、実施形態21~23のいずれか1つに記載の方法。
実施形態25:測定データは、インターフェースによって出力される、実施形態21~24のいずれか1つに記載の方法。
実施形態26:測定データは、有線または無線のやり方で出力される、実施形態21~25のいずれか1つに記載の方法。
実施形態27:測定データは、処理ユニットが外部電子機器からトリガ信号を受信したときに出力される、実施形態21~26のいずれか1つに記載の方法。
実施形態28:物理的パラメータは、反応容器の位置、反応容器の向き、反応容器に作用する加速度、反応容器に作用する重力、反応容器に作用する振動、反応容器の傾き、反応容器の回転、反応容器に作用する磁場、反応容器の外部の物体への近接度、反応容器への圧力または反応容器内の圧力、反応容器内の湿度、反応容器内の温度、反応容器内の流体、とくには液体の濃度、からなる群から選択される少なくとも1つのパラメータであってよい、実施形態21~27のいずれか1つに記載の方法。
実施形態29:診断分析器のコンポーネントに関連する光源によって放射された光および/または診断分析器のコンポーネントから反射された光を検出することをさらに含む、実施形態21~28のいずれか1つに記載の方法。
実施形態30:検出された光に基づいて診断分析器のコンポーネントの向きを調整することをさらに含む、実施形態21~29のいずれか1つに記載の方法。
実施形態31:複数の処理ステーションを備える診断分析器のための反応容器であって、
診断分析器の処理ステーションのうちの少なくとも1つに関連付けられたコンポーネントから放射および/または反射される光を検出するように構成された少なくとも1つの受光器と、
受光器によってもたらされる検出光を示す少なくとも1つの測定値を少なくとも一時的に記憶するように構成されたメモリと、
受光器を制御し、メモリからの測定値を含む測定データを出力するように構成された処理ユニットと、
処理ユニットと外部電子機器との通信を提供するように構成されたインターフェースと、
受光器、処理ユニット、およびメモリに電力を供給するように構成された電源と
を備え、
反応容器は、内部空間を画定し、受光器、処理ユニット、メモリ、およびインターフェースは、内部空間内に配置されている、反応容器。
実施形態32:処理ユニットは、測定値に基づいて診断分析器の処理ステーションのうちの少なくとも1つに関するコンポーネントの向きを明らかにするように構成される、実施形態31に記載の反応容器。
実施形態33:コンポーネントの向きは、基準物体に対するコンポーネントの位置および/またはコンポーネントの角度を含む、実施形態31または32に記載の反応容器。
実施形態34:光は、レーザ光、ダイオードからの光、または赤外光である、実施形態31~33のいずれか1つに記載の反応容器。
実施形態35:診断分析器の処理ステーションのうちの少なくとも1つに関する少なくとも1つの物理的パラメータを測定するように構成された少なくとも1つのセンサをさらに備え、メモリは、センサによってもたらされる物理的パラメータを示す少なくとも1つの測定値を少なくとも一時的に記憶するように構成されてよく、処理ユニットは、センサを制御し、測定値を含む測定データをメモリから出力するように構成されてよい、実施形態31~34のいずれか1つに記載の反応容器。
実施形態36:処理ユニットは、マイクロコントローラを備える、実施形態31~35のいずれか1つに記載の反応容器。
実施形態37:電源は、電池、二次電池、インダクタ、および/またはキャパシタを備える、実施形態31~36のいずれか1つに記載の反応容器。
実施形態38:メモリは、ランダムアクセスメモリ、とくにはDRAM、SRAM、DDR RAM、またはランダムアクセスソリッドステートメモリ、ならびに/あるいは不揮発性メモリ、とくには磁気ディスク記憶装置、光ディスク記憶装置、フラッシュメモリデバイスを含む、実施形態31~37のいずれか1つに記載の反応容器。
実施形態39:インターフェースは、処理ユニットと外部電子機器との有線および/または無線通信を提供するように構成されている、実施形態31~38のいずれか1つに記載の反応容器。
実施形態40:処理ユニットは、有線プロトコルおよび/または無線プロトコル、とくにはBluetooth(登録商標)、BLE、またはWiFiによって測定データを出力するように構成されている、実施形態31~39のいずれか1つに記載の反応容器。
実施形態41:処理ユニットは、インターフェースによって測定データを出力するように構成されている、実施形態31~40のいずれか1つに記載の反応容器。
実施形態42:インターフェースは、アンテナ、光デバイス、USBデバイス、イーサネットデバイス、からなる群から選択される少なくとも1つのデバイスを備える、実施形態31~41のいずれか1つに記載の反応容器。
実施形態43:処理ユニットは、リアルタイムで、または物理的パラメータの測定に続いて、測定データを出力するように構成される、実施形態31~42のいずれか1つに記載の反応容器。したがって、出力は、測定中または測定後に実行されてよい。
実施形態44:処理ユニットは、外部電子機器からトリガ信号を受信したときに測定データを出力するように構成されている、実施形態31~43のいずれか1つに記載の反応容器。
実施形態45:診断分析器と通信するように構成されたRFIDモジュールをさらに備える、実施形態31~44のいずれか1つに記載の反応容器。
実施形態46:反応容器は、液密である、実施形態31~45のいずれか1つに記載の反応容器。
実施形態47:内部空間は、50μl~100ml、好ましくは100μl~10mlである、実施形態31~46のいずれか1つに記載の反応容器。
実施形態48:受光器は、カメラ装置である、実施形態31~47のいずれか1つに記載の反応容器。
実施形態49:外部電子機器は、コンピュータである、実施形態31~48のいずれか1つに記載の反応容器。
実施形態50:センサは、温度センサ、方向センサ、ジャイロスコープ、加速度計、磁力計、近接センサ、超音波センサ、圧力センサ、GPSセンサ、湿度センサ、pH計、イオン濃度センサ、からなる群から選択された少なくとも1つのセンサである、実施形態31~49のいずれか1つに記載の反応容器。
実施形態51:反応容器は、複数の異なるセンサを備える、実施形態31~50のいずれか1つに記載の反応容器。
実施形態52:受光器、メモリ、処理ユニット、電源、およびインターフェースは、システムオンチップデバイスとして配置される、実施形態31~51のいずれか1つに記載の反応容器。
実施形態53:複数の処理ステーションと、調整装置と、実施形態31~52のいずれか1つに記載の反応容器とを備える診断分析器であって、処理ステーションのうちの少なくとも1つの少なくとも1つのコンポーネントは、光を放射するように構成された光源および/または光を反射するように構成された反射器を備え、外部電子機器は、診断分析器の調整装置と通信するように構成され、調整装置は、処理ユニットから外部電子機器へと出力された測定データに基づいて、ターゲット向きに従ってコンポーネントの向きを調整するように構成されている、診断分析器。
実施形態54:外部電子機器は、診断分析器の調整装置に接続されるように構成され、あるいは診断分析器の一部であってよい、実施形態53に記載の診断分析器。
実施形態55:外部電子機器は、コンポーネントの実際の向きのターゲット向きからの逸脱を計算し、向き補正データを調整装置に提供するように構成され、調整装置は、向き補正データに基づいてコンポーネントの実際の向きをターゲット向きへと調整するように構成される、実施形態53または54に記載の診断分析器。
実施形態56:光源は、レーザ光源、ダイオード、または赤外光源である、実施形態53~55のいずれか1つに記載の診断分析器。
実施形態57:診断分析器の複数の処理ステーションのうちの少なくとも1つに関するコンポーネントの向きを決定するための方法であって、コンポーネントは、光源および/または反射器を備え、本方法は、以下のステップ、すなわち、
-実施形態31~52のいずれか1つに記載の反応容器を用意するステップ、
-処理ステーションのうちの1つに関するコンポーネントの光源から放射され、かつ/または反射器から反射された光を、受光器によって検出するステップ、
-受光器によってもたらされた検出光を示す測定値を、メモリに少なくとも一時的に記憶するステップ、
-測定値を含む測定データを、メモリから外部電子機器へと出力するステップ、および
-測定値に基づいて、診断分析器の処理ステーションのうちの少なくとも1つに関するコンポーネントの向きを決定するステップ
を、好ましくは提示の順序のとおりに含む、方法。
実施形態58:診断分析器の処理ステーションのうちの少なくとも1つに関するコンポーネントの実際の向きを、測定値に基づいてターゲット向きへと調整することをさらに含む、実施形態57に記載の方法。
実施形態59:コンポーネントの向きは、基準物体に対するコンポーネントの位置および/またはコンポーネントの角度を含む、実施形態57または58に記載の方法。
実施形態60:光は、レーザ光、ダイオードからの光、または赤外光である、実施形態57~59のいずれか1つに記載の方法。
さらなる随意による特徴および実施形態は、好ましくは従属請求項と併せて、実施形態の後続の説明においてより詳細に開示される。ここで、それぞれの随意による特徴は、当業者であれば理解できるとおり、独立した様相で実現されても、任意の実行可能な組み合わせで実現されてもよい。本発明の範囲は、好ましい実施形態によって限定されるわけではない。実施形態は、図に概略的に示されている。ここで、これらの図における同一の参照番号は、同一または機能的に同等の要素を指す。
本発明の第1の実施形態による反応容器を示している。 診断分析器の概略図を示している。 反応容器の電子コンポーネントの正面図を示している。 反応容器の電子コンポーネントの後面図を示している。 反応容器の電子コンポーネントのブロック図を示している。 本発明の第2の実施形態による反応容器の電子コンポーネントの正面図を示している。 別の診断分析器の概略図を示している。 反応容器によって診断分析器で物理的パラメータを検出するための一例のフローチャートを示している。 反応容器によって診断分析器のコンポーネントの向きを決定するための一例のフローチャートを示している。
図1が、本発明の第1の実施形態による反応容器100を示している。反応容器100は、試料容器と同様または同一の形状を有する。したがって、反応容器100は、少なくとも部分的にプラスチック材料で製作されてよい。反応容器100は、内部空間104を画定する少なくとも1つの容器壁102を備える。内部空間は、50μl~100mlであり、好ましくは100μl~10mlである。例えば、内部空間104は、1.5mlである。
図2が、診断分析器106の概略図を示している。反応容器100は、診断分析器106によって使用されるように構成されている。診断分析器106は、複数の処理ステーション108を備える。処理ステーション108のいくつかが、互いに異なっていてもよい一方で、特定の処理ステップのスループットを高めるために、処理ステーション108のいくつかが、同一であってもよい。処理ステーション108は、遠心分離機、ミキサ、ピペッタ、グリッパ、インキュベータ、シェーカー、蒸発器、容器トレイローダ、からなる群から選択される1つ以上のステーションを含む。
図3が、反応容器100の電子コンポーネントの正面図を示している。図4が、反応容器100の電子コンポーネントの後面図を示している。反応容器100は、少なくとも1つのセンサ110を備える。センサ110は、診断分析器106の処理ステーション108のうちの少なくとも1つに関する少なくとも1つの物理的パラメータを測定するように構成される。センサ110は、温度センサ、方向センサ、ジャイロスコープ、加速度計、磁力計、近接センサ、超音波センサ、圧力センサ、GPSセンサ、湿度センサ、pH計、イオン濃度センサ、からなる群から選択される少なくとも1つのセンサである。本実施形態において、反応容器100は、図5に関してさらに詳細に説明されるように、複数の異なるセンサ110を備える。少なくとも1つのセンサ110は、診断分析器106の処理ステーション108のうちの少なくとも1つに配置されたときに、処理ステーション108のうちの少なくとも1つに関する物理的パラメータを測定するように構成される。とくには、少なくとも1つのセンサ110は、診断分析器106のテストプロセスの最中に診断分析器106の処理ステーション108のうちの少なくとも1つに関する物理的パラメータを測定するように構成される。
反応容器100は、センサ110によってもたらされた物理的パラメータを示す少なくとも1つの測定値を少なくとも一時的に記憶するように構成されたメモリ112をさらに備える。メモリ112は、ランダムアクセスメモリ、とくにはDRAM、SRAM、DDR RAM、またはランダムアクセスソリッドステートメモリ、ならびに/あるいは不揮発性メモリ、とくには磁気ディスク記憶装置、光ディスク記憶装置、フラッシュメモリデバイスを含む。
反応容器100は、センサ110を制御し、メモリ112からの測定値を含む測定データを出力するように構成された処理ユニット114をさらに備える。処理ユニット114は、マイクロコントローラ116を備える。処理ユニット114は、有線プロトコルおよび/または無線プロトコル、とくにはBluetooth(登録商標)、BLE、またはWiFiによって測定データを出力するように構成される。
反応容器100は、処理ユニット114と外部電子機器120との通信を提供するように構成されたインターフェース118をさらに備える。外部電子機器120は、コンピュータであってよい。インターフェース118は、処理ユニット114と外部電子機器120との有線および/または無線通信を提供するように構成される。インターフェース118は、アンテナ122、光デバイス、USBデバイス124、イーサネットデバイス、からなる群から選択される少なくとも1つのデバイスを備える。本実施形態において、インターフェース118は、アンテナ122と、マイクロUSBデバイスなどのUSBデバイス124とを備える。処理ユニット114は、インターフェース118によって測定データを出力するように構成される。とくに、処理ユニット114は、リアルタイムで、または物理的パラメータの測定に続いて、測定データを出力するように構成される。例えば、処理ユニット114は、外部電子機器120からトリガ信号を受信したときに測定データを出力するように構成される。
反応容器100は、センサ110、処理ユニット114、およびメモリ112に電力を供給するように構成された電源126をさらに備える。当然ながら、電源126は、必要であれば、インターフェース118に電力を供給するように構成されてよい。電源126は、電池、二次電池、インダクタ、および/またはキャパシタを備える。本実施形態において、電源126は、少なくとも1つの電池128を備える。
反応容器100は、光学LEDなどの随意によるLED130をさらに備える。光LED130は、少なくとも処理ユニット114の動作状態を表示するように構成される。随意により、反応容器100は、診断分析器106と通信するように構成されたRFIDモジュール(詳細には図示せず)をさらに備えてもよい。随意により、反応容器100は、受光器、とくにはマイクロCCDカメラなどのカメラ装置をさらに備えてもよい。
少なくとも1つのセンサ110、メモリ112、処理ユニット114、電源126、およびインターフェース118は、システムオンチップデバイス132として配置される。本実施形態において、少なくとも一つのセンサ110、メモリ112、処理ユニット114、電源126、およびインターフェース118は、プリント回路基板などの基板134上に実装される。図3に示されるように、あくまでも一例として、メモリ112、処理ユニット114、インターフェース118、およびアンテナ122は、基板134の前面に取り付けられる。図4に示されるように、あくまでも一例として、センサ110、電源126、および随意によるLED130は、基板134の後面に取り付けられる。
反応容器100の電子コンポーネントは、小型化されている。したがって、センサ110、処理ユニット114、メモリ112、およびインターフェース118は、反応容器100によって画定された内部空間104内に配置される。例えば、電子部品が実装された基板134が、内部空間104内に配置される。さらに、反応容器100は、液密であってよい。例えば、反応容器100を、内部空間104への液体の進入を防止するキャップまたは蓋など(詳細には図示せず)によって閉じてもよい。
図5が、反応容器100の電子コンポーネントのブロック図を示している。とくには、図5は、反応容器100の電子コンポーネントの相互の通信および外部周辺機器との通信のラインを識別することを可能にする。
図5に示されるように、処理ユニット114を、電子コンポーネントのコアとして識別してもよい。処理ユニット114は、センサ110と通信し、センサ110を制御する。本実施形態において、反応容器100は、複数の異なるセンサ110を備える。例えば、反応容器100は、温度センサ136、ジャイロスコープ138、加速度計140、磁力計142、近接センサ144、圧力センサ146、および湿度センサ148を備える。反応容器100は、pH計および/またはイオン濃度センサ(詳細には図示せず)をさらに備えてもよい。ジャイロスコープ138、加速度計140、磁力計142は、例えば独国のBosch Sensortec GmbHから入手可能なBNO055などの9-DOFセンサなどの1つの単一のセンサに統合されてもよい。
さらに、処理ユニット114は、随意による光LED130、電源126、メモリ112、インターフェース118の各々と通信し、あるいはこれらの各々を制御する。随意により、クロック源150が、処理ユニット114と少なくとも1つのインターフェース118との間に設けられてよい。クロック源150は、外部から同期されてもよい。電源126は、外部電源152から充電されてもよい。インターフェース118は、Bluetooth Low Energy(BLE)154、ケーブルおよび/またはUSBデバイス124などの物理的接続156、ならびにThunderboltデバイスなどの光インターフェースデバイス158などの複数のインターフェース装置を含んでもよい。図5に示されるように、処理ユニット114は、インターフェース118によって外部電子機器120と通信する。
以下で、反応容器100の適用の例を説明する。反応容器100を、診断分析器106の機能をチェックするために使用してもよい。反応容器100が用意される。とくには、反応容器100およびその電子コンポーネントのそれぞれについて、スイッチがオンにされ、あるいは電源が投入される。例えば、スイッチのオンが、外部電子機器120からのコマンドによってトリガされてよい。さらに、反応容器100は、少なくとも1つの物理的パラメータを測定すべき処理ステーション108に配置される。続いて、診断分析器106のテストプロセスが行われる。診断分析器106のテストプロセスの最中に、少なくとも1つの物理的パラメータが少なくとも1つのセンサ110によって測定される。例えば、反応容器100がインキュベータに配置される場合、テストインキュベーションプロセスの最中に、インキュベータ内の温度に実質的に対応する反応容器100内の温度を、温度センサ136によって測定し得る。温度センサ136は、温度、温度速度、容器壁102を介する熱伝達、反応容器100内に複数の測定点が実現される場合の温度分布を監視し得る。別の例として、反応容器100がミキサ、遠心分離機、またはシェーカーに配置される場合、試料の混合および運動の最中の重力および加速度を測定し得る。加速度計140は、反応容器100に作用する加速度、振動、および傾きを検出して、3つの空間軸に沿った移動および正確な向きを明らかにする。ジャイロスコープ138は、さらに回転も測定することができる。磁力計142は、例えば磁気ビーズ試料の調製の最中に磁場を検出し得る。近接センサ144は、IR LEDおよびIR検出器によって外部の物体への近接度を測定し得る。圧力センサ146は、例えば診断分析器106の真空蒸発ステーションにおける反応容器100内の圧力を測定し得る。基本的に、物理的パラメータは、反応容器の位置、反応容器の向き、反応容器に作用する加速度、反応容器に作用する重力、反応容器に作用する振動、反応容器の傾き、反応容器の回転、反応容器に作用する磁場、反応容器の外部の物体への近接度、反応容器への圧力または反応容器内の圧力、反応容器内の湿度、反応容器内の温度、反応容器内の流体、とくには液体の濃度、からなる群から選択される少なくとも1つのパラメータであってよい。
センサ110によって測定された物理的パラメータを示す測定値を、メモリ112に少なくとも一時的に記憶してもよい。テストプロセスの後に、測定値を含む測定データが、メモリ112から外部電子機器120へと出力される。出力は、外部電子機器120からの対応するコマンドによってトリガされてよい。あるいは、測定データは、リアルタイムで出力されてもよい。測定データを、インターフェース118によって出力し得る。とくには、測定データを、有線または無線のやり方で出力し得る。続いて、測定データは、ターゲットデータと比較される。比較ステップは、外部電子機器120によって実行されてもよい。測定データをターゲットデータと比較して、差が所定のしきい値以下であることが明らかになった場合、適切に機能していると判断される。他方で、測定データをターゲットデータと比較して、差が所定のしきい値よりも大きいことが明らかになった場合、適切に機能していないと判断される。例えば、インキュベータ内に存在している間に反応容器100の温度センサ136によって測定された温度の測定値を含む測定データにより、ターゲット温度値からの差が所定のしきい値よりも小さいことが明らかになった場合、ターゲット温度からの実際の温度の逸脱が所定のしきい値よりも小さいと結論付けることができる。したがって、実際の温度は、温度の許容範囲内にあり、すなわちインキュベータが適切に機能している。当然ながら、テストプロセスを所定の時間にわたって繰り返し、測定データの平均値を算出してもよい。この場合、測定データの平均をターゲットデータと比較して、差が所定のしきい値よりも大きいことが明らかになった場合、適切に機能していないと判断される。
反応容器100が随意による受光器を備える場合、本方法は、診断分析器106のコンポーネントに関連する光源によって放射された光を検出することをさらに含んでもよい。したがって、本方法は、検出された光に基づいて診断分析器106のコンポーネントの向きおよび/または位置を調整することをさらに含んでもよい。例えば、受光器はカメラであり、ピペッタに取り付けられた光源から放射される光を検出して、ピペッタがターゲット位置まで正しく移動したか否かをチェックするために用いられてもよい。ピペッタの位置のチェックは、受光器に入射する光の量、角度および/または位置、ならびに/あるいは波長に基づいてもよい。ピペッタのターゲット位置からの逸脱が検出された場合、ピペッタの位置を、適切なピペッティングプロセスを可能にするように調整し得る。これに代え、あるいは加えて、受光器は、診断分析器106のコンポーネントから反射された光を検出し得る。この場合、反応容器は、光源をさらに備えてもよい。
図6が、本発明の第2の実施形態による反応容器100の電子コンポーネントの正面図を示している。以下では、第1の実施形態による反応容器100からの相違点のみが説明され、同様の構成部材は同様の参照番号によって示される。第2の実施形態の反応容器100は、少なくとも1つのセンサ110よりはむしろ、受光器160を備える。受光器160は、とくには、マイクロCCDカメラなどのカメラ装置であってよい。反応容器100は、複数の処理ステーション108を備える診断分析器106と共に使用されるように構成される。
図7が、別の診断分析器106の概略図を示している。以下では、第1の実施形態による分析器106からの相違点のみが説明され、同様の構成部材は同様の参照番号によって示される。診断分析器106は、複数の処理ステーション108を備えるだけでなく、処理ステーション108のうちの少なくとも1つに関連付けられた少なくとも1つのコンポーネント162も備える。例えば、コンポーネント162は、ピペッティングステーションに関連付けられたピペッタであってよい。
受光器160は、診断分析器162の処理ステーション108のうちの少なくとも1つに関連付けられたコンポーネント162から放射および/または反射される光を検出するように構成される。光は、レーザ光、ダイオードからの光、または赤外光であってよい。この目的のために、レーザ光源、ダイオード、または赤外光源などの光源164が、ピペッタに取り付けられ、あるいは接続または一体化されてよい。メモリ112は、受光器160によってもたらされる検出光を示す少なくとも1つの測定値を少なくとも一時的に記憶するように構成される。処理ユニット114は、受光器160を制御し、メモリ112から測定値を含む測定データを出力するように構成される。とくには、処理ユニット114は、測定値に基づいて、診断分析器106の処理ステーション108のうちの少なくとも1つに関連付けられたコンポーネント162の向きおよび/または位置を明らかにするように構成される。コンポーネント162の向きおよび/または位置は、コンポーネント162の位置および/またはターゲットピぺッティング経路などの基準物体に対するコンポーネントの角度を含む。例えば、受光器160は、ピペッタに取り付けられた光源164から放射される光を検出して、ピペッタがターゲット位置まで正しく移動したか否かをチェックするために用いられる。ピペッタの位置のチェックは、受光器160に入射する光の量、角度、波長、および/または位置に基づいてもよい。ピペッタのターゲット位置からの逸脱が検出された場合、ピペッタの位置を、適切なピペッティングプロセスを可能にするように、三次元空間のすべての方向に調整し得る。受光器に代え、あるいは加えて、反応容器は、診断分析器106の処理ステーション108のうちの少なくとも1つに関連付けられたコンポーネント162の向きおよび/または位置を明らかにするために、超音波を検出および/または放射するように構成された超音波検出器を備えてもよい。
この目的のために、診断分析器106は、調整装置166を備える。調整装置166は、処理ユニット114から外部電子機器120へと出力されたる測定データに基づき、コンポーネント162の向きをターゲット向きに従って調整するように構成される。調整装置は、ピペッタを空間の3つの軸のすべてに沿って移動させるように構成されたxyzステージなどであってよい。外部電子機器120は、調整装置166に接続されるように構成され、あるいは診断分析器106の一部であってよい。とくには、外部電子機器120は、ターゲット向きからのコンポーネント162の実際の向きの逸脱を計算し、調整装置166に向き補正データを提供するように構成される。調整装置166は、向き補正データに基づいて、コンポーネント162の実際の向きをターゲット向きへと調整するように構成される。
以下で、反応容器100の適用の例を説明する。反応容器100を、診断分析器106の複数の処理ステーション108のうちの少なくとも1つに関連付けられたコンポーネント162の向きを明らかにするために使用してもよい。第2の実施形態の反応容器100が用意される。電子コンポーネントについて、外部電子機器120からのコマンドなどによって、スイッチがオンにされ、あるいは電源が投入される。反応容器100は、向きを判断すべき処理ステーション108に配置される。コンポーネント162の光源164が、受光器160に向かって光を放射する。処理ステーション108のうちの1つに関連付けられたコンポーネント162の光源164から放射された光は、受光器160によって検出される。受光器160によってもたらされる検出光を示す測定値が、メモリ112に少なくとも一時的に記憶される。測定値を含む測定データは、メモリ112から外部電子機器120へと出力される。出力は、外部電子機器120からの対応するコマンドによってトリガされてよい。あるいは、測定データは、リアルタイムで出力されてもよい。続いて、診断分析器106の処理ステーション108のうちの少なくとも1つに関連付けられたコンポーネント162の向きが、測定値に基づいて明らかにされる。コンポーネント162の向きは、コンポーネント162の位置および/または基準物体に対するコンポーネント162の角度を含む。例えば、受光器160は、そこに入射する光の量、位置および/または角度、ならびに/あるいは波長を検出する。外部電子機器120は、受光器160に入射する光の量、位置および/または角度、ならびに/あるいは波長に対応する測定値を含む測定データに基づいて、コンポーネント162の向きを計算し得る。さらに、診断分析器106の処理ステーション108のうちの少なくとも1つに関連付けられたコンポーネント162の実際の向きが、測定値に基づいてターゲット向きへと調整される。コンポーネント162の向きのそのターゲット向きへの調整は、外部電子機器120と通信する調整装置166によって実行される。当然ながら、反応容器100は、複数の処理ステーションに配置されてもよい。例えば、反応容器100は、通常の試料管が通過するすべての処理ステーションを辿ってもよく、すなわち、反応容器100は、容器トレイに配置されることから始まり、最後に容器トレイに戻される。
コンポーネントの向きの制御は、外部電子機器120上で実行されるソフトウェアを使用して、フィードバックループで行うことができる。容器取り扱い装置の調整におけるより具体的なタスクは、コンポーネントの高さ、すなわちz軸に沿った調整である。ここで、誘導の物理的現象の使用が助けとなり得る。反応容器100に組み込まれた異なる誘導コイルを使用して、コンポーネントの高さを測定し、したがって調整に使用することができる。金属製の反応容器100を、ピペッタの導電率に対応する液面検出などの既存の技術の使用との組み合わせにおいて使用して、調整手順を改善することができる。2つのシナリオが実現可能である。金属製の反応容器100の上部の小さなピンは、調整のための正確な接触点とすることができ、a)音またはb)LEDなどの視覚情報のいずれかによって現場のサービス技術者に知らせることができる。調整を、このようにして半自動化することができ、現場のサービスエンジニアは、自動車の駐車システムなどと同様に、目的の位置に到着するときにより高い周波数を目にし、かつ/または耳にする。これに加え、あるいは代えて、自動車の駐車支援と同様の高さ測定のための超音波検出を使用することができる。あるいは、LIDARのための固定点を適用することができる。
図8が、反応容器100によって診断分析器106における物理的パラメータを検出するための方法の一例のフローチャートを示している。この方法を、とくには、第1の実施形態による反応容器100を使用することによって行うことができる。とくには、図8は、診断分析器106に配置された反応容器100を示している。さらに、図8は、外部電子機器120を示している。外部電子機器120は、BLE、WiFi、RFIDリーダ、などの無線ネットワークを備える。外部電子機器120は、クロックおよび単純なロジックを含むマイクロプロセッサをさらに備える。外部電子機器120は、充分に速い書き込み速度を有するデータストレージをさらに備える。外部電子機器120は、トリガの受信およびコマンドのための診断分析器への随意によるインターフェースをさらに備える。外部電子機器120は、信号、ダッシュボード、警告、などのライブ送信のための外部データ処理ユニットへの随意によるインターフェースをさらに備える。外部電子機器120は、外部マイクロコントローラに接続されてよいデータの閲覧および処理のための外部装置168と通信してもよい。外部装置168は、モニタ、ディスプレイ、などの視覚化手段を備える。外部装置168は、警告のため定められたしきい値とのライブ比較、診断分析器の状態および動作の状態のライブ表現を可能にする。外部電子機器120および外部装置168が、1つのソリューションにて提供されてよく、すなわち、例えば互換のBluetoothインターフェースおよびプロトコルを備えるタブレットとして、1つのデバイスに統合されてよいことは明らかである。
本方法は、プログラム可能な動作パラメータを有する診断分析器106に1つ以上の反応容器100を配置することで始まる。ステップS10において、少なくとも1つの反応容器100が、それを運ぶラックに置かれ、あるいは載せられる。次のステップS12において、オペレータは、サービス動作またはテストプロセスを開始する。続くステップS14において、診断分析器106が動作を開始する。次のステップS16において、反応容器100の移動が、1つ以上の処理ステーション108を通って行われ、診断分析器106の観点からの反応容器100の位置に、タイムスタンプが付される。移動の最中に、反応容器100は、そのセンサ110によって、上述のように重力、圧力、温度、などの物理的測定データを取得する。続くステップS18において、診断分析器106は動作を終える。次のステップS20において、オペレータは、サービス動作またはテストプロセスを終了させる。次のステップS22において、オペレータは、診断分析器106から少なくとも1つの反応容器100を取り出す。
図8にさらに示されるように、診断分析器106が動作を開始するステップS14に続いて、ステップS24において、反応容器100のセンサ110からの測定データのロギングが開始され、これは、第1のソフトウェアトリガ170および/または反応容器100の移動などの第1のセンサトリガ172によって開始される。その後に、本方法はステップS26に進み、センサ110からのロギングされた測定データがタイムスタンプと共に少なくとも1Hzの頻度で送信される。続くステップS28において、反応容器100のセンサ110からの測定データのロギングが終えられる。図8にさらに示されるように、診断分析器106が動作を終えるステップS18に続いて、本方法は、やはり反応容器100のセンサ110からの測定データのロギングを終えるステップS28に進み、これは、第2のソフトウェアトリガ174、および/または例えば反応容器100の移動がなく、センサ110の信号に変化がないなどの第2のセンサトリガ176によって開始される。
図9が、反応容器によって診断分析器のコンポーネントの向きを判断するための一例のフローチャートを示している。この方法を、とくには、第2の実施形態による反応容器100を使用することによって行うことができる。とくには、図9は、診断分析器106に配置された反応容器100を示している。以下では、図8に示した方法からの相違点のみが説明され、同様の構造的特徴は、同様の参照番号によって示される。とくに、外部電子機器120および外部装置168の構成は、図8に示したものと同一である。
本方法は、プログラム可能な動作パラメータを有する診断分析器106に1つ以上の反応容器100を配置することで始まる。ステップS50において、少なくとも1つの反応容器100が、それを運ぶラックに置かれ、あるいは載せられる。次のステップS52において、オペレータは、サービス動作またはテストプロセスを開始する。続くステップS54において、診断分析器106は、反応容器100を第1の調整位置nにして、調整動作を開始する。図9にさらに示されるように、診断分析器106が調整動作を開始するステップS54に続いて、ステップS56において、反応容器100のセンサ110からの測定データのロギングが開始され、これは、第1のソフトウェアトリガ170および/または反応容器100の移動などの第1のセンサトリガ172によって開始される。図9にさらに示されるように、ステップS56とステップS58との間に、ピペッタなどの診断分析器106のコンポーネントの位置などの向きが、診断分析器106のデータベース内の基準点に対してチェックされるフィードバックループ178が存在する。フィードバックループの最中に、並列なステップS60において、センサ110からのロギングされた測定データがタイムスタンプと共に少なくとも1Hzの頻度で送信され、診断分析器106のコンポーネントの向きまたは位置の段階的な補正が実行される。診断分析器106のコンポーネントの位置が基準点と一致せず、すなわちコンポーネントの実際の位置がそのターゲット位置から逸脱していると判断された場合、本方法は、ステップS58からステップS56に戻り、反応容器100のセンサ110からの測定データのロギングが続けられる。ステップS58において、診断分析器106のコンポーネントの位置が基準点と一致し、すなわちコンポーネントの実際の位置がそのターゲット位置から逸脱していないと判断された場合、本方法は、ステップS62に進み、診断分析器106は、反応容器100を第2の調整位置n+1にして、調整動作を開始する。その後に、ステップS56~S60が前述のように繰り返される。本方法はステップS64に進み、診断分析器106は、反応容器100をさらなる調整位置n+xにして、調整動作を開始する。その後に、ステップS56~S60が前述のように繰り返される。すべての調整動作が完了すると、本方法はステップS66に進み、診断分析器106は動作を終了する。次のステップS68において、オペレータは、サービス動作またはテストプロセスを終了させる。続くステップS70において、オペレータは、診断分析器106から少なくとも1つの反応容器100を取り出す。図9にさらに示されるように、サービス動作がただ1つの調整位置の位置チェックを含む場合、本方法は、ステップS58からステップS68に進んでもよい。
100 反応容器
102 容器壁
104 内部空間
106 診断分析器
108 処理ステーション
110 センサ
112 メモリ
114 処理ユニット
116 マイクロコントローラ
118 インターフェース
120 外部電子機器
122 アンテナ
124 USBデバイス
126 電源
128 電池
130 LED
132 システムオンチップデバイス
134 基板
136 温度センサ
138 ジャイロスコープ
140 加速度計
142 磁力計
144 近接センサ
146 圧力センサ
148 湿度センサ
150 クロック源
152 外部電源
154 Bluetooth Low Energy(BLE)
156 物理的接続
158 光インターフェースデバイス
160 受光器
162 コンポーネント
164 光源
166 調整装置
168 外部装置
170 第1のソフトウェアトリガ
172 第1のセンサトリガ
174 第2のソフトウェアトリガ
176 第2のセンサトリガ
178 フィードバックループ
S10 反応容器をラックに載せ、あるいは載せる
S12 オペレータがサービス動作またはテストプロセスを開始させる
S14 診断分析器が動作を開始する
S16 反応容器の移動が実行され、診断分析器の観点からの反応容器の位置にタイムスタンプが付される
S18 診断分析器が動作を終了させる
S20 オペレータがサービス動作またはテストプロセスを終了させる
S22 オペレータが反応容器を取り出す
S24 反応容器のセンサからの測定データのロギングを開始する
S26 センサからのロギングされた測定データをタイムスタンプと共に送信する
S28 反応容器のセンサからの測定データのロギングを終了する
S50 反応容器をラックに載せ、あるいは載せる
S52 オペレータがサービス動作またはテストプロセスを開始させる
S54 診断分析器が反応容器を第1の調整位置nにして調整動作を開始する
S56 反応容器のセンサからの測定データのロギングを開始する
S58 診断分析器のコンポーネントの向きが診断分析器のデータベース内の基準点に対してチェックされる
S60 センサからのロギングされた測定データをタイムスタンプと共に送信し、診断分析器のコンポーネントの向きの段階的な補正を実行する
S62 診断分析器が反応容器を第2の調整位置n+1にして調整動作を開始する
S64 診断分析器が反応容器をさらなる調整位置n+xにして調整動作を開始する
S66 診断分析器が動作を終了させる
S68 オペレータがサービス動作またはテストプロセスを終了させる
S70 オペレータが反応容器を取り出す

Claims (15)

  1. 複数の処理ステーション(108)を備える診断分析器(106)のための反応容器(100)であって、
    前記診断分析器(106)の前記複数の処理ステーション(108)のうちの少なくとも1つに配置されたときに、前記複数の処理ステーション(108)のうちの前記少なくとも1つに関する少なくとも1つの物理的パラメータを測定するように構成された少なくとも1つのセンサ(110)と、
    前記少なくとも1つのセンサ(110)によってもたらされた前記物理的パラメータを示す少なくとも1つの測定値を少なくとも一時的に記憶するように構成されたメモリ(112)と、
    前記少なくとも1つのセンサ(110)を制御し、前記メモリ(112)からの前記測定値を含む測定データを出力するように構成された処理ユニット(114)と、
    前記処理ユニット(114)と外部電子機器(120)との通信を提供するように構成されたインターフェース(118)と、
    前記少なくとも1つのセンサ(110)、前記処理ユニット(114)、および前記メモリ(112)に電力を供給するように構成された電源(126)と
    を備え、
    前記反応容器(100)は、内部空間(104)を画定し、前記少なくとも1つのセンサ(110)、前記処理ユニット(114)、前記メモリ(112)、および前記インターフェース(118)は、前記内部空間(104)内に配置されている、反応容器(100)。
  2. 前記少なくとも1つのセンサ(110)は、前記診断分析器(106)のテストプロセスの最中に前記診断分析器(106)の前記複数の処理ステーション(108)のうちの前記少なくとも1つに関する前記物理的パラメータを測定するように構成されている、請求項1に記載の反応容器(100)。
  3. 前記処理ユニット(114)は、マイクロコントローラ(116)を備える、請求項1または2に記載の反応容器(100)。
  4. 前記電源(126)は、電池(128)、二次電池、インダクタ、および/またはキャパシタを備える、請求項1~3のいずれか一項に記載の反応容器(100)。
  5. 前記メモリ(112)は、ランダムアクセスメモリ、とくにはDRAM、SRAM、DDR RAM、またはランダムアクセスソリッドステートメモリ、ならびに/あるいは不揮発性メモリ、とくには磁気ディスク記憶装置、光ディスク記憶装置、フラッシュメモリデバイスを含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の反応容器(100)。
  6. 前記インターフェース(118)は、前記処理ユニット(114)と前記外部電子機器(120)との有線および/または無線通信を提供するように構成されている、請求項1~5のいずれか一項に記載の反応容器(100)。
  7. 前記処理ユニット(114)は、有線プロトコルおよび/または無線プロトコル、とくにはBluetooth(登録商標)、BLE、またはWiFiによって前記測定データを出力するように構成されている、請求項1~6のいずれか一項に記載の反応容器(100)。
  8. 前記処理ユニット(114)は、前記インターフェース(118)によって前記測定データを出力するように構成されている、請求項1~7のいずれか一項に記載の反応容器(100)。
  9. 前記処理ユニット(114)は、前記外部電子機器(120)からトリガ信号を受信したときに前記測定データを出力するように構成されている、請求項1~8のいずれか一項に記載の反応容器(100)。
  10. 前記内部空間(104)は、50μl~100ml、好ましくは100μl~10mlである、請求項1~9のいずれか一項に記載の反応容器(100)。
  11. 受光器(160)、とくにはカメラ装置をさらに備える、請求項1~10のいずれか一項に記載の反応容器(100)。
  12. 前記外部電子機器(120)は、コンピュータである、請求項1~11のいずれか一項に記載の反応容器(100)。
  13. 前記少なくとも1つのセンサ(110)は、温度センサ(136)、方向センサ、ジャイロスコープ(138)、加速度計(140)、磁力計(142)、近接センサ(144)、超音波センサ、圧力センサ(146)、GPSセンサ、湿度センサ(148)、pH計、イオン濃度センサ、からなる群から選択された少なくとも1つのセンサである、請求項1~12のいずれか一項に記載の反応容器(100)。
  14. 前記反応容器(100)は、複数の異なるセンサ(110)を備える、請求項1~13のいずれか一項に記載の反応容器(100)。
  15. 前記少なくとも1つのセンサ(110)、前記メモリ(112)、前記処理ユニット(114)、前記電源(126)、および前記インターフェース(118)は、システムオンチップデバイス(132)として配置されている、請求項1~14のいずれか一項に記載の反応容器(100)。
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