JP2024504277A - 乾燥エアロゾル生成材料及びその使用 - Google Patents

Abstract

本発明は、乾燥エアロゾル生成材料、乾燥エアロゾル生成材料を製造する方法、及びその使用に関する。乾燥エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料として直接使用され、及び／又は水で処理されて、従来のエアロゾル生成材料を提供してもよい。エアロゾル生成材料は、燃焼型又は非燃焼型エアロゾル供給システムにおいて使用することができる。【選択図】 図１

Description

分野

本発明は、乾燥エアロゾル生成材料、乾燥エアロゾル生成材料を製造する方法、及びその使用に関する。

背景

燃焼型又は非燃焼型エアロゾル供給システムにおいて使用するためのエアロゾル生成材料は、様々な異なる活性物質及び／又は香料を含むことができ、使用者は、所望の使用者体験をもたらすエアロゾル生成材料を選択する。そのようなエアロゾル生成材料に関連する欠点としては、例えば、製品の正常な使用の間に経時的に、及びエアロゾル生成材料の保存後に放出される構成成分の割合がより少なくなること、並びにより短い保存寿命を挙げることができる。したがって、そのようなエアロゾル生成材料の保存寿命を改善する必要性が存在する。

概要

本発明の第１の態様によると、香料含有及び／又は活性物質含有植物材料由来の抽出物と、エアロゾル形成材料とを含む噴霧乾燥又は凍結乾燥前駆体材料を含む乾燥エアロゾル生成材料が提供される。

一部の実施形態において、エアロゾル形成材料は、グリセロールである。

一部の実施形態において、前駆体材料は、少なくとも１種の賦形剤をさらに含む。

一部の実施形態において、賦形剤は、マンニトール、スクロース、トレハロース、ラクトース、ソルビトール、ラフィノース、マルトース、デキストラン１０、デキストラン７０、デキストラン９０、マルトデキストリン、ゼラチン、寒天、シクロデキストリン、ＰＥＧ２０００～６０００及びポリビニルピロリドン（ＰＶＰ）（１０ｋ）からなる群から選択される１種又は複数種である。

一部の実施形態において、前駆体材料は、約１０～約９５重量％の、香料含有又は活性物質含有植物材料由来の抽出物を含む。

一部の実施形態において、前駆体材料は、約１～約３６ｗｔ％のエアロゾル形成材料を含む。

一部の実施形態において、前駆体材料は、約０～約４０重量％の賦形剤を含む。

一部の実施形態において、乾燥エアロゾル生成材料は、約９９～約４５重量％の、香料含有又は活性物質含有植物材料由来の乾燥抽出物を含む。

一部の実施形態において、乾燥エアロゾル生成材料は、約１～約３４重量％のエアロゾル形成材料を含む。

一部の実施形態において、乾燥エアロゾル生成材料は、約０～約２５重量％の賦形剤を含む。

一部の実施形態において、植物材料は、タバコ、ユーカリ、スターアニス、ココア及び麻（ｈｅｍｐ）からなる群から選択される。

一部の実施形態において、香料含有又は活性物質含有植物材料由来の抽出物は、水性抽出物である。一部の実施形態において、香料含有又は活性物質含有植物材料由来の抽出物は、水性タバコ抽出物である。

一部の実施形態において、乾燥エアロゾル生成材料は、約４０～約９９重量％タバコ固体を含む。

一部の実施形態において、乾燥エアロゾル生成材料は、顆粒の形態である。一部の実施形態において、顆粒は、最大約３ｍｍの粒径を有する。

一部の実施形態において、乾燥エアロゾル生成材料は、約５％以下の含水量を有する。

一部の実施形態において、乾燥エアロゾル生成材料は、エアロゾル供給システムにおいて使用するためのものである。

本発明の第２の態様によると、第１の態様による乾燥エアロゾル生成材料を備える非燃焼型エアロゾル供給システムが提供される。

本発明の第３の態様によると、乾燥エアロゾル生成材料を提供する方法であって、香料含有及び／又は活性物質含有植物材料由来の抽出物と、エアロゾル形成材料とを含む前駆体材料を噴霧乾燥又は凍結乾燥するステップを含む、方法が提供される。

一部の実施形態において、第１の態様による乾燥エアロゾル生成材料は、水と接触させる。

一部の実施形態において、乾燥エアロゾル生成材料を水と接触させるステップは、乾燥エアロゾル生成材料を多湿環境に曝露することを含む。

一部の実施形態において、エアロゾル生成材料は、固体、液体又はゲルエアロゾル生成材料の形態で提供される。

一部の実施形態において、固体非晶質材料が、乾燥エアロゾル生成材料から形成される。

以下、本発明の実施形態を、添付の図面を参照して、例としてのみ記載する。

乾燥エアロゾル生成材料を備える消耗品の第１の実施形態の側面断面図である。 図１に示される消耗品のエアロゾル生成材料からエアロゾルを生成するための非燃焼型エアロゾル供給デバイスの斜視図である。

詳細な説明

本発明は、乾燥又は脱水エアロゾル生成材料に関する。乾燥エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料として直接使用されてもよく、及び／又はそれは、水で処理されて、より従来の含水量を有する再水和エアロゾル生成材料が提供してもよい。

エアロゾル生成材料は、燃焼型若しくは非燃焼型エアロゾル供給システムにおいて、又はエアロゾル不含送達システムにおいて使用されてもよい。

エアロゾル生成材料は、例えば、加熱、放射線照射又は任意の他の方法でエネルギー供給された場合、エアロゾルを生成することが可能な材料である。エアロゾル生成材料は、例えば、固体、液体又はゲルの形態であってもよく、これらは、活性物質及び／又は香味料を含有しても有しなくてもよい。エアロゾル生成材料は、脱水又は水和形態で提供されてもよい。一部の実施形態において、エアロゾル生成材料は、「非晶質固体」を含んでもよく、これは、代わりに、「モノリシック固体」（すなわち、非繊維質）と呼ばれることがある。一部の実施形態において、非晶質固体は、乾燥ゲルであってもよい。非晶質固体は、その中に幾らかの流体、例えば液体を保持しうる固体材料である。一部の実施形態において、エアロゾル生成材料は、例えば、約５０ｗｔ％、６０ｗｔ％、又は７０ｗｔ％の非晶質固体～約９０ｗｔ％、９５ｗｔ％、又は１００ｗｔ％の非晶質固体を含んでもよい。

エアロゾル生成材料は、１種若しくは複数の活性物質及び／又は香料、任意選択で１種又は複数種のエアロゾル形成材料、並びに任意選択で１種又は複数種の他の機能性材料を含んでもよい。

ハイブリッドデバイスを含む燃焼型及び非燃焼型エアロゾル生成デバイスは、本物のタバコの味及びテクスチャーを有するエアロゾルを使用者に提供するために使用される、タバコ材料又はタバコ抽出物を含んでもよいエアロゾル生成材料を含有してもよい。そのようなデバイスにより遭遇する１つの問題は、香料及び揮発性化合物及びニコチン含有量が、エアロゾル生成材料の保存により減少し、特に材料の寿命の終了に向かって少なくなることである。これは、ニコチン及び多くの香料及び香りを含むより揮発性の成分がタバコ材料の表面から容易に放出されるためである。加えて、エアロゾル生成材料は水で次第に湿り、ニコチン及び香料などの活性物質の放出に負の影響を与える。したがって、エアロゾル生成材料の保存寿命を改善する必要性が存在する。

本発明は、増加した保存寿命を有し、容易に輸送及び保存することができるという乾燥エアロゾル生成材料の利点に恵まれる。従来の方法及び手順を使用して生成されたエアロゾル生成材料は、一般に、生成の１～３日以内に使用される必要がある。本明細書に記載される乾燥エアロゾル生成材料は、広範囲の温度及び湿度で安定であり、増加した保存寿命を有し、したがって、保存及び輸送が容易である。一部の実施形態において、乾燥エアロゾル生成材料は、０～３５℃の範囲の保存温度範囲の温度で保存することができる。一部の実施形態において、乾燥エアロゾル生成材料は、約３０％までの相対湿度で保存することができる。

乾燥エアロゾル生成材料のさらなる利点は、それらを、ハイブリッドシステム又はタバコ加熱製品（ＴＨＰ）において固体基体として直接使用することができることである。これにより、本発明は、さらなる加工の必要なしに広範囲の製品に使用するのに十分汎用的となる。

乾燥エアロゾル生成材料は、香料含有及び／又は活性物質含有植物材料由来の抽出物と、エアロゾル形成材料とを含む噴霧乾燥又は凍結乾燥前駆体材料を含む。

前駆体材料
一部の実施形態において、前駆体材料は、少なくとも２０ｖ／ｖ％の含水量を有し、本明細書に記載される成分を含む。

本明細書に記載されるエアロゾル生成材料の含水量は、例えば、組成物が維持される温度、圧力及び湿度条件に従って変動しうる。含水量は、当業者に公知の通り、Ｋａｒｌ－Ｆｉｓｈｅｒ分析によって、又はガスクロマトグラフィー－熱伝導率検出器（ＧＣ－ＴＣＤ）によって決定することができる。

前駆体材料は、スラリー、懸濁液、ゲル、液体又は固体の形態であってもよいが、好ましいことがある一部の実施形態において、前駆体材料は、懸濁液又は液体の形態である。前駆体材料の含水量は、湿重量基準で少なくとも約２０ｗｔ％、少なくとも約３０ｗｔ％、少なくとも約４０ｗｔ％、少なくとも約５０ｗｔ％、少なくとも約６０ｗｔ％、少なくとも約７０ｗｔ％、少なくとも約８０ｗｔ％若しくは少なくとも約９０ｗｔ％、及び／又は約９５ｗｔ％まで、約９０ｗｔ％まで、約８５ｗｔ％まで、約８０ｗｔ％まで、約７５ｗｔ％まで、約７０ｗｔ％まで、約６５ｗｔ％まで、約６０ｗｔ％まで、約５５ｗｔ％まで若しくは約５０ｗｔ％までであってもよい。一部の実施形態において、前駆体材料の含水量は、湿重量基準で約４０～約５０ｗｔ％（５０％～６０ｖ／ｖ％）の間である。前駆体材料がより低い含水量を有する場合、除去されるべき水が少ないため、噴霧／凍結乾燥プロセスはより速くなる。

前駆体材料は、香料含有又は活性物質含有植物材料由来の抽出物を含む。

一部の実施形態において、前駆体材料は、タバコ材料及び／又はタバコ抽出物を含む。

タバコ抽出物又は材料は、任意の種類のタバコ、並びにタバコラミナ、茎、葉柄、葉脈、スクラップ及びショーツ（ｓｈｏｒｔ）若しくはそれらの２種以上の混合物を含むタバコ植物の任意の部分に由来してもよく、又はそれらであってもよい。好適なタバコ抽出物又は材料としては、以下の種類が挙げられる：バージニア若しくはフルキュアードタバコ（ｆｌｕｅ－ｃｕｒｅｄ ｔｏｂａｃｃｏ）、バーレータバコ、オリエンタルタバコ、又は本明細書に列挙したものを任意選択で含むタバコ材料のブレンド。タバコは、膨化、例えば、ドライアイス膨化タバコ（ＤＩＥＴ）であってもよく、又は任意の他の手段で加工されていてもよい。一部の実施形態において、タバコ材料は再生タバコ材料であってもよい。タバコは、予備加工されていても、未加工であってもよく、例えば、固体茎（ＳＳ）；細断乾燥茎（ＳＤＳ）；蒸気処理茎（ＳＴＳ）；又はそれらの任意の組合せであってもよい。タバコ材料は、発酵、乾燥（ｃｕｒｅｄ）、非乾燥（ｕｎｃｕｒｅｄ）、焼成（ｔｏａｓｔｅｄ）又は他の方法で予備処理されていてもよい。タバコ材料は、刻みラグタバコの形態で提供されてもよい。刻みラグタバコは、例えば、１インチ当たり少なくとも１５カットのカット幅（１ｃｍ当たり約５．９カット、約１．７ｍｍのカット幅に等しい）を有しうる。刻みラグタバコは、タバコ材料の形態の混合物、例えば、紙再生タバコ、葉タバコ、押出タバコ及びバンドキャストタバコのうちの１種又は複数種の混合物から形成することができる。

前駆体材料は、少なくとも約１０ｗｔ％、少なくとも約１５ｗｔ％、少なくとも約２０ｗｔ％、少なくとも約２５ｗｔ％、少なくとも約３０ｗｔ％、少なくとも約３５ｗｔ％若しくは少なくとも約４０ｗｔ％、及び／又は約６０ｗｔ％まで、約５５ｗｔ％まで、約５０ｗｔ％まで、約４５ｗｔ％まで若しくは約４０ｗｔ％までのタバコ固体（湿重量基準で計算）を含んでもよい。一部の実施形態において、前駆体材料は、約２０ｗｔ％～約４０ｗｔ％のタバコ固体（湿重量基準で計算）を含む。

一部の実施形態において、前駆体材料は、少なくとも約１０ｗｔ％、約２０ｗｔ％、少なくとも約３０ｗｔ％、少なくとも約４０ｗｔ％、少なくとも約５０ｗｔ％、少なくとも約６０ｗｔ％、少なくとも約７０ｗｔ％、少なくとも約８０ｗｔ％、少なくとも約９０ｗｔ％、及び／又は約９９ｗｔ％まで、約９０ｗｔ％まで、約８０ｗｔ％まで、約７０ｗｔ％まで若しくは約６０ｗｔ％までのタバコ又は香料含有若しくは植物材料抽出物を含有する活性物質（湿重量基準で計算）を含む。一部の実施形態において、前駆体材料は、およそ５０ｗｔ％のタバコ抽出物（湿重量基準で計算）を含む。

一部の実施形態において、前駆体材料はおよそ５０ｖ／ｖ％のタバコ抽出物を含む。前駆体材料がおよそ５０ｖ／ｖ％のタバコ抽出物を含む場合、タバコ抽出物は、約５５～約６０ｖ／ｖ％の間のタバコ固体含有量を有し、前駆体材料の全タバコ固体含有量は、約２７．５～約３０ｖ／ｖ％である。

一部の実施形態において、タバコ抽出物は、約４０～約６５ｗｔ％の間、約４５～約６５ｗｔ％の間、又は約４０～約６０ｗｔ％の間の固体含有量（湿重量基準で計算）を有する。一部の実施形態において、タバコ抽出物の含水量は、約３５ｗｔ％～約６５ｗｔ％の間、又は約３５～約５５ｗｔ％の間（湿重量基準で計算）である。一部の実施形態において、タバコ抽出物のニコチン含有量は、約１ｗｔ％～約５ｗｔ％の間（湿重量基準で計算）である。

一部の実施形態において、タバコ抽出物は、水性タバコ抽出物である。一部の実施形態において、タバコ抽出物は、濃縮され、続いて希釈された後、前駆体材料に添加され、乾燥される。他の実施形態において、タバコ抽出物は濃縮されず、前駆体材料に直接使用されてもよい。

一部の実施形態において、香料含有又は活性物質含有植物材料由来の抽出物は、活性物質を含む。

本明細書で使用される場合、活性物質は、生理反応を達成するか又は強化することを目的とした材料である生理活性材料でありうる。活性物質は、例えば、栄養補助食品、向知性薬及び向精神薬から選択してもよい。活性物質は、天然に存在するものであっても、合成により得られるものであってもよい。活性物質は、例えば、ニコチン、カフェイン、タウリン、テイン、ビタミン、例えば、Ｂ６若しくはＢ１２若しくはＣ、メラトニン、カンナビノイド、又はそれらの構成成分、誘導体若しくは組合せを含んでもよい。活性物質は、タバコ、アサ（ｃａｎｎａｂｉｓ）又は別の植物性物質の１種又は複数種の構成成分、誘導体又は抽出物を含んでもよい。

一部の実施形態において、活性物質はニコチンを含む。一部の実施形態において、活性物質はカフェイン、メラトニン又はビタミンＢ１２を含む。

一部の実施形態において、前駆体材料は、タバコ抽出物と共に又はタバコ抽出物に代えて、他の植物性物質源（複数可）由来の抽出物を含んでもよい。

本明細書に記述されるように、活性物質は、１種若しくは複数の植物性物質、又はその構成成分、誘導体若しくは抽出物を含んでもよく、それらに由来してもよい。本明細書中で使用される場合、「植物性物質」という用語は、これらに限定されないが、抽出物、葉、樹皮、繊維、茎、根、種子、花、果実、花粉、殻、皮などを含む、植物に由来する任意の材料を含む。代わりに、材料は、植物性物質中に天然に存在し、合成により得られる活性化合物を含んでもよい。材料は、液体、気体、固体、粉末、塵、粉砕粒子、顆粒、ペレット、細片、ストリップ、シートなどの形態であってもよい。植物性物質の例は、タバコ、ユーカリ、スターアニス、麻、ココア、アサ、ウイキョウ、レモングラス、ペパーミント、スペアミント、ルイボス、カモミール、亜麻、ショウガ、イチョウ、ハシバミ、ハイビスカス、ローレル、甘草（リコリス）、抹茶、マテ、オレンジピール、パパイヤ、バラ、セージ、茶、例えば緑茶又は紅茶、タイム、クローヴ、シナモン、コーヒー、アニシード（アニス）、バジル、ベイリーフ、カルダモン、コリアンダー、クミン、ナツメグ、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、ラベンダー、レモンピール、ミント、ジュニパー、ニワトコの花、バニラ、ウィンターグリーン、シソ、ウコン、ターメリック、サンダルウッド、シラントロ、ベルガモット、オレンジの花、マートル、カシス、バレリアン、ピメント（ｐｉｍｅｎｔｏ）、メース、ダミアン、マジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、カルヴィ、バーベナ、タラゴン、ゼラニウム、マルベリー、チョウセンニンジン、テアニン、テアクリン、マカ、アシュワガンダ、ダミアナ、ガラナ、クロロフィル、バオバブ、又はそれらの任意の組合せである。ミントは、以下のミント品種：ヨウシュハッカ（Ｍｅｎｔｈａ Ａｒｖｅｎｔｉｓ）、グレープフルーツミント（Ｍｅｎｔｈａ ｃ．ｖ．）、エジプシャンミント（Ｍｅｎｔｈａ ｎｉｌｉａｃａ）、ペパーミント（Ｍｅｎｔｈａ ｐｉｐｅｒｉｔａ）、オーデコロンミント（Ｍｅｎｔｈａ ｐｉｐｅｒｉｔａ ｃｉｔｒａｔａ ｃ．ｖ．）、チョコレートミント（Ｍｅｎｔｈａ ｐｉｐｅｒｉｔａ ｃ．ｖ．）、カーリーミント（Ｍｅｎｔｈａ ｓｐｉｃａｔａ ｃｒｉｓｐａ）、ワイルドミント（Ｍｅｎｔｈａ ｃａｒｄｉｆｏｌｉａ）、ホースミント（Ｍｅｎｔｈａ ｌｏｎｇｉｆｏｌｉａ）、パイナップルミント（Ｍｅｎｔｈａ ｓｕａｖｅｏｌｅｎｓ ｖａｒｉｅｇａｔａ）、ペニーロイヤルミント（Ｍｅｎｔｈａ ｐｕｌｅｇｉｕｍ）、イングリッシュスペアミント（Ｍｅｎｔｈａ ｓｐｉｃａｔａ ｃ．ｖ．）、及びアップルミント（Ｍｅｎｔｈａ ｓｕａｖｅｏｌｅｎｓ）から選択してもよい。

一部の実施形態において、活性物質は、１種若しくは複数の植物性物質、又はその構成成分、誘導体若しくは抽出物を含むか又はそれらに由来し、植物性物質はタバコである。

一部の実施形態において、活性物質は、１種若しくは複数の植物性物質、又はその構成成分、誘導体若しくは抽出物を含むか又はそれらに由来し、植物性物質は、ユーカリ、スターアニス、ココア及び麻から選択される。

一部の実施形態において、活性物質は、１種若しくは複数の植物性物質、又はその構成成分、誘導体若しくは抽出物を含むか又はそれらに由来し、植物性物質は、ルイボス及びウイキョウから選択される。

一部の実施形態において、香料含有又は活性物質含有植物材料由来の抽出物は、濃縮された後、乾燥される。これにより、乾燥ステップがより効率的になり、例えば、必要なエネルギーがより少なくなりうる。これはまた、選択した乾燥プロセスに好適な形態の前駆体材料を提供するのを補助しうる。いくつかの状況では、濃縮抽出物は、輸送された後、乾燥されてもよく、非濃縮抽出物と比較した場合、濃縮抽出物の体積及び重量がより小さいことにより、さらなるコスト削減がもたらされうる。

前駆体材料は、エアロゾル形成材料をさらに含む。

エアロゾル形成材料は、エアロゾルを形成することが可能な１種又は複数種の構成成分を含んでもよい。エアロゾル形成剤は、例えば、ポリオールエアロゾル生成剤又は非ポリオールエアロゾル生成剤であってもよい。それは、室温で固体であっても液体であってもよいが、好ましくは、室温で液体である。一部の実施形態において、エアロゾル形成材料は、グリセリン、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、１，３－ブチレングリコール、エリスリトール、メソ－エリスリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、スベリン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、ベンジルフェニルアセテート、トリブチリン、ラウリルアセテート、ラウリン酸、ミリスチン酸、及びプロピレンカーボネートのうちの１種又は複数種を含んでもよい。

一部の実施形態において、エアロゾル形成剤は、１種又は複数種の多価アルコール、例えば、プロピレングリコール、トリエチレングリコール、１，３－ブタンジオール及びグリセリン、多価アルコールのエステル、例えば、グリセロールモノ－、ジ－若しくはトリアセテート、並びに／又はモノ－、ジ－若しくはポリカルボン酸の脂肪族エステル、例えば、ジメチルドデカンジオエート及びジメチルテトラデカンジオエートを含む。一部の実施形態において、エアロゾル形成材料は、エリスリトール、プロピレングリコール、グリセロール、植物グリセリン（ＶＧ）、トリアセチン、ソルビトール及びキシリトールから選択される１種又は複数種の化合物を含む。一部の実施形態において、エアロゾル形成材料は、グリセロールを含むか、グリセロールから本質的になるか、又はグリセロールからなる。好ましい実施形態において、エアロゾル形成剤は、グリセロールからなる。グリセロールは、エアロゾル生成デバイスが使用された場合、可視エアロゾルを提供する。一般的に、可視エアロゾルを提供するエアロゾル生成デバイスは、製品及び消費者が消費するものを消費者に可視化することができるため、消費者はこれを好む。このため、グリセロールがエアロゾル形成材料として望ましい選択となる。プロピレングリコールは、グリセロールよりもより良好な香料キャリアであるという利益を有する。

同等の又は異なる特性のエアロゾル形成剤の組合せが、使用されてもよい。エアロゾル形成材料は、可塑剤として作用しうる。

一部の実施形態において、前駆体材料は、少なくとも約１ｗｔ％、少なくとも約５ｗｔ％、少なくとも約１０ｗｔ％又は少なくとも約２０ｗｔ％のエアロゾル形成材料（湿重量基準で計算）を含む。

前駆体材料は、約４０ｗｔ％まで、約３５まで、約３０ｗｔ％まで、約２５ｗｔ％まで、約２０ｗｔ％まで、又は約１０ｗｔ％までのエアロゾル形成材料（湿重量基準で計算）を含んでもよい。

エアロゾル形成材料がグリセロールである本発明の実施形態において、前駆体材料は、最大３６ｗｔ％のグリセロールを含んでもよい。本発明者らは、３６ｗｔ％（乾重量基準で計算）までのエアロゾル形成材料の乾重量含有レベルが可能であることを実証した。

前駆体材料、及びしたがって、乾燥エアロゾル材料中のグリセロールの量は、それが、エアロゾル形成材料であるとともに可塑剤でもあるため、重要である。グリセロールの濃度が高すぎる場合、これは、凍結乾燥プロセスの間の製品の臨界温度に有害でありえ、配合物の臨界温度を超えた場合、生成物の崩壊につながりうる。一方、消費者に適切で心地よいエアロゾルを提供するために十分なグリセロールが含まれるべきである。

一部の実施形態において、前駆体材料は、１種又は複数種の賦形剤をさらに含む。賦形剤は、前駆体材料を安定化及び保存し、本発明者らは、前駆体材料がエアロゾル形成材料としてグリセロールを含んだ場合、賦形剤の含有は安定性のためにとりわけ重要であることを見出した。賦形剤はまた、バルク剤又は充填材料としても作用しうる。好適な賦形剤としては、マンニトール、スクロース、トレハロース、ラクトース、ソルビトール、ラフィノース、マルトース、デキストラン１０、デキストラン７０、デキストラン９０、マルトデキストリン、ゼラチン、寒天、シクロデキストリン、ＰＥＧ２０００～６０００、（ＰＶＰ１０ｋ）が挙げられる。

一部の実施形態において、前駆体材料は、湿重量基準で約０～約４０ｗｔ％の量の１種又は複数種の賦形剤を含む。一部の実施形態において、前駆体材料は、湿重量基準で少なくとも約１ｗｔ％、少なくとも約１０ｗｔ％、少なくとも約２０ｗｔ％、少なくとも約３０ｗｔ％、及び／又は約４０ｗｔ％まで、約３０％まで若しくは約２０ｗｔ％までの賦形剤を含んでもよい。

賦形剤が寒天である実施形態において、前駆体材料は、約０ｗｔ％、約５ｗｔ％、約１０ｗｔ％の寒天で含んでもよい。本発明者らは、寒天により前駆体材料がより粘性となること、及び前駆体材料がより低い濃度の寒天賦形剤を含む場合、凍結乾燥プロセスがより容易になることを見出した。

一部の実施形態において、前駆体材料は、約５０ｗｔ％のタバコ抽出物、約０～約３６ｗｔ％のエアロゾル形成剤（又は約０～１５ｖ／ｖ％）、及び約０～約４０ｗｔ％（３７．５ｖ／ｖ％）の賦形剤を含む。タバコ抽出物は、約５５ｗｔ％のタバコ固体を含んでもよく、前駆体材料の全タバコ固体含有量は、約２７．５ｗｔ％である。

一部の実施形態において、前駆体材料は、約５０ｗｔ％のタバコ抽出物、約３６ｗｔ％（１５ｖ／ｖ％）までのグリセロール、及び約０～約４０ｗｔ％（３７．５ｖ／ｖ％）の賦形剤を含む。タバコ抽出物は、約５５ｗｔ％のタバコ固体を含んでもよく、前駆体材料の全タバコ固体含有量は、約２７．５ｗｔ％である。

一部の実施形態において、前駆体材料は１種又は複数種の結合剤を含む。一部の実施形態において、１種又は複数種の結合剤は、熱可逆性ゲル化剤、例えば、ゼラチン；デンプン；多糖；ペクチン；セルロース；セルロース誘導体、例えばカルボキシメチルセルロース；及びアルギン酸塩からなる群から選択される。

一部の実施形態において、１種又は複数種の香味調整剤（ｆｌａｖｏｕｒ－ｍｏｄｉｆｉｅｒ）、香料又は香味料が、前駆体材料に含まれる。本明細書で使用される場合、「香料」及び「香味料」という用語は、現地の規制が許す場合に成人消費者向けの製品に所望の味、香り、又は他の体性感覚を作り出すために使用できる材料を指す。それらは、天然に存在する香味材料、植物性物質、植物性物質の抽出物、合成により得られる材料、又はそれらの組合せ（例えば、タバコ、アサ、甘草（リコリス）、アジサイ、オイゲノール、ホオノキの葉、カモミール、フェヌグリーク、クローヴ、メープル、抹茶、メンソール、ニホンハッカ、アニシード（アニス）、シナモン、ターメリック、インディアンスパイス、アジアンスパイス、ハーブ、ウィンターグリーン、チェリー、ベリー、レッドベリー、クランベリー、ピーチ、アップル、オレンジ、マンゴー、クレメンティン、レモン、ライム、トロピカルフルーツ、パパイヤ、ルバーブ、ブドウ、ドリアン、ドラゴンフルーツ、キュウリ、ブルーベリー、マルベリー、柑橘類、ドランブイ、バーボン、スコッチ、ウィスキー、ジン、テキーラ、ラム、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、アロエベラ、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、サンダルウッド、ベルガモット、ゼラニウム、カート、ナスワール（ｎａｓｗａｒ）、キンマ、シーシャ、パイン、ハチミツエッセンス、ローズ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、オレンジの花、サクラの花、カシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、ウイキョウ、ワサビ、ピーマン、ショウガ、コリアンダー、コーヒー、麻、ミント属（Ｍｅｎｔｈａ）の任意の品種から得られるミント油、ユーカリ、スターアニス、ココア、レモングラス、ルイボス、亜麻、イチョウ、ハシバミ、ハイビスカス、ローレル、マテ、オレンジの皮、バラ、茶、例えば緑茶又は紅茶、タイム、ジュニパー、エルダーフラワー、バジル、ベイリーフ、クミン、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、レモンピール、ミント、シソ、クルクマ、シラントロ、マートル、カシス、バレリアン、ピメント、メース、ダミアン、マジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、カルヴィ、バーベナ、タラゴン、リモネン、チモール、カンフェン）、香味増強剤、苦味受容体部位遮断薬、感覚受容体部位活性化剤若しくは刺激剤、糖類及び／又は代替糖（例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、シクラメート、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、又はマンニトール）、並びに他の添加剤、例えば、木炭、クロロフィル、ミネラル、植物性物質、又は呼気清涼化剤を含んでもよい。それらは、模造、合成若しくは天然成分、又はそれらのブレンドであってもよい。それらは、任意の好適な形態、例えば、油などの液体、粉末などの固体、又は気体であってもよい。

一部の実施形態において、香料は、メンソール、スペアミント、及び／又はペパーミントを含む。一部の実施形態において、香料は、キュウリ、ブルーベリー、柑橘類、及び／又はレッドベリーの香味成分を含む。一部の実施形態において、香料はオイゲノールを含む。一部の実施形態において、香料は、タバコから抽出された香味成分を含む。一部の実施形態において、香料は、アサから抽出された香味成分を含む。

一部の実施形態において、前駆体材料中に存在する香料は、香料含有又は活性物質含有植物材料由来の抽出物に由来する。加えて又は代わりに、抽出物に由来しない香料が、前駆体材料に添加されてもよい。一部の実施形態において、香料は疎水性である。

一部の実施形態において、香料は、嗅覚神経又は味覚神経に加えて、又はその代わりに、第５の脳神経（三叉神経）を刺激することによって通常化学的に誘起され、知覚される体性感覚を達成することを目的とした感覚剤を含んでもよく、これらは、加熱、冷却、ひりつき、麻痺効果をもたらす薬剤を含んでもよい。好適な熱効果剤は、これに限定されないが、バニリルエチルエーテルであってもよく、好適な冷却剤は、これらに限定されないが、ユーカリプトール（ｅｕｃｏｌｙｐｔｏｌ）、ＷＳ－３であってもよい。

一部の実施形態において、前駆体材料は、１種又は複数種の他の機能性材料を含み、これは、ｐＨ調節剤、着色剤、保存剤、充填剤、安定剤、及び／又は酸化防止剤のうちの１種又は複数種を含んでもよい。

一部の実施形態において、前駆体材料は充填剤成分を含有する。充填剤成分は、一般に、非タバコ成分、つまり、タバコに由来する成分を含まない成分である。一部の実施形態において、前駆体材料は、湿重量基準で６０ｗｔ％未満、例えば、１ｗｔ％～６０ｗｔ％、又は５ｗｔ％～５０ｗｔ％、又は５ｗｔ％～３０ｗｔ％、又は１０ｗｔ％～２０ｗｔ％の充填剤を含む。

充填剤は、存在する場合、１種又は複数種の無機充填材料、例えば炭酸カルシウム、パーライト、バーミキュライト、珪藻土、コロイドシリカ、酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、及び好適な無機吸着剤、例えばモレキュラーシーブを含んでもよい。充填剤は、１種又は複数種の有機充填材料、例えば、木材パルプ、麻繊維、セルロース及びセルロース誘導体を含んでもよい。

噴霧乾燥及び凍結乾燥
前駆体材料を乾燥するために使用される乾燥法は、任意の好適な凍結乾燥又は噴霧乾燥プロセスであってもよい。小規模の例では、前駆体材料は、凍結乾燥顕微鏡を使用して、例えば、Ｌｙｏｓｔａｔ凍結乾燥顕微鏡を使用して凍結乾燥される。

噴霧乾燥プロセスにおいて、前駆体材料は噴霧され、熱ガスを使用して急速に乾燥される。噴霧乾燥の使用により、本発明に以下のいくつかの利点がもたらされる：乾燥粒径を制御でき、これは一定でありうる；タバコ若しくは香料抽出物又は材料は、感熱性であるが、比較的高い入口温度でなお噴霧乾燥できる；噴霧乾燥装置において必要な滞留時間が短い；及び香料／揮発物の損失が最小である。これにより、プロセスは揮発性化合物の損失を低減し、エアロゾル生成材料の所望の香料を維持するために適合可能となる。

凍結乾燥（ｌｙｏｐｈｉｌｉｓａｔｉｏｎ）又は冷凍乾燥（ｃｒｙｏｄｅｓｉｃｃａｔｉｏｎ）としても公知の凍結乾燥（Ｆｒｅｅｚｅ－ｄｒｙｉｎｇ）は、前駆体材料が凍結され、温度が低下し、減圧条件下での昇華を介して水が除去されるプロセスである。どのような特定の理論に縛られることも望むものではないが、低加工温度及び昇華を介した急速な水分損失により、エアロゾル生成材料の構造、外見及び特徴の変化が回避されると考えられる。このプロセスは、前駆体材料の構造を保持し、揮発性香料化合物の損失及び分解を低減する。

乾燥エアロゾル生成材料は、前駆体材料よりも低い含水量を有する。含水量は、最大約０．５ｗｔ％、約１ｗｔ％、約２％、約５ｗｔ％、約１０ｗｔ％、又は約２０ｗｔ％（湿重量基準で計算）であってもよい。乾燥エアロゾル生成材料の含水量は、前駆体材料から少なくとも約５０ｗｔ％、約６０ｗｔ％、約７０ｗｔ％、約８０ｗｔ％、約９０ｗｔ％、約９５ｗｔ％、約９８ｗｔ％、又は約１００ｗｔ％低減されうる。一部の実施形態において、乾燥エアロゾル生成材料は、ガスクロマトグラフィー熱伝導率検出器（ＧＣ－ＴＣＤ）又はＫａｒｌ Ｆｉｓｃｈｅｒ測定によって測定して、約５ｗｔ％未満、約４ｗｔ％未満、約３ｗｔ％未満、約２ｗｔ％未満、又は約１ｗｔ％未満（湿重量基準で計算）の含水量を有する。

本発明の例示的な実施形態において、前駆体材料は、バーレータバコ抽出物及び６０ｗｔ％の含水量を含む。本明細書に記載される凍結乾燥操作後、乾燥エアロゾル生成材料は、３ｗｔ％の含水量を有する。

乾燥エアロゾル生成材料のより低い含水量は、より長い保存寿命及び安定性と関連する。しかしながら、非常に低い含水量は、脆い構造及びより小さな粒径と関連し、加工がより長くかかる場合がある。一方、含水量が高すぎる場合、所望の安定性の増加が達成されないことがある。乾燥エアロゾル生成材料はまた、含水量がより高い場合ほど取り扱いが容易ではないことがある。

本発明者らは、前駆体材料がより大量の賦形剤を含む場合、噴霧乾燥を介して前駆体材料を乾燥することができることを見出した。どのような特定の理論に縛られることも望むものではないが、前駆体材料中の賦形剤の量が増加することにより、ガラス転移温度が１００℃を超えて上昇し、これは、材料の物理特性に影響を及ぼし、材料が噴霧乾燥により適したものになると推測される。

乾燥エアロゾル生成材料
乾燥エアロゾル生成材料は、対応する前駆体材料よりも広範囲の温度及び湿度で安定であるため、これは、より長期間にわたって、劣化することなく保存及び／又は輸送することができる。どのような特定の理論に縛られることも望むものではないが、乾燥エアロゾル生成材料の低含水量により、他の溶媒の経時的な蒸発が減少し、ニコチン及び／又は他の揮発性化合物の劣化が減少すると考えられる。低含水量によりまた、微生物増殖が阻害される。乾燥エアロゾル生成材料の改善された安定性の利益は、材料を保存及び輸送するために冷凍室条件が必要ないことである。これにより、保存及び輸送の両方がより容易かつ安価に促進される。凍結タバコ材料と比較して、乾燥エアロゾル生成材料はまたより軽量であり、したがって、輸送がより容易である。

乾燥エアロゾル生成材料は、任意の固体形態でありうる。例えば、乾燥エアロゾル生成材料は、顆粒、凝集、粒子又は粉末形態であってもよい。乾燥エアロゾル生成材料は、「ケーキ」の形態であってもよい。次いで乾燥エアロゾル生成材料は、所望のサイズ（複数可）の粒子の形態の材料を提供するために、必要に応じて、当業者に公知の他の好適なステップによりさらに加工されてもよい。

一部の実施形態において、乾燥エアロゾル生成材料は、ゲルの形態である。ゲル化剤は、乾燥エアロゾル生成材料、前駆体材料に添加されてもよく、又は任意選択で省略されてもよい。ゲル化剤は、セルロース系ゲル化剤、非セルロース系ゲル化剤、グアーガム、アカシアガム、及びそれらの混合物から選択される１種又は複数種の化合物を含んでもよい。

一部の実施形態において、セルロース系ゲル化剤は、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース（ＣＭＣ）、ヒドロキシプロピルメチルセルロース（ＨＰＭＣ）、メチルセルロース、エチルセルロース、酢酸セルロース（ＣＡ）、酢酸酪酸セルロース（ＣＡＢ）、酢酸プロピオン酸セルロース（ＣＡＰ）及びそれらの組合せからなる群から選択される。

一部の実施形態において、ゲル化剤は、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース（ＨＰＭＣ）、カルボキシメチルセルロース、グアーガム、又はアカシアガムのうちの１種又は複数種を含む（又はそれらである）。

一部の実施形態において、ゲル化剤は、これらに限定されないが、寒天、キサンタンガム、アラビアガム、グアーガム、ローカストビーンガム、ペクチン、カラギーナン、デンプン、アルギン酸塩及びそれらの組合せを含む１種又は複数種の非セルロース系ゲル化剤を含む（又はそれらである）。好ましい実施形態において、非セルロース系ゲル化剤は、アルギン酸塩又は寒天である。

乾燥エアロゾル生成材料、例えば非晶質固体は、着色料を含んでもよい。着色料の存在により、エアロゾル生成材料の外見が強化されうる。乾燥エアロゾル生成材料に着色料を添加することによって、乾燥エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料の他の成分又は乾燥エアロゾル生成材料を含む物品の他の成分と色を一致させることができる。

乾燥エアロゾル生成材料の所望の色に応じて種々の着色料を使用してもよい。乾燥エアロゾル生成材料の色は、例えば、白、緑、赤、紫、青、茶又は黒であってもよい。他の色もまた想定される。天然又は合成着色料、例えば、天然又は合成染料、食品グレードの着色料、及び医薬品グレードの着色料を使用してもよい。ある特定の実施形態において、着色料はカラメルであり、カラメルは、エアロゾル生成材料に茶色の外見を付与することができる。そのような実施形態において、エアロゾル生成材料の色は、乾燥エアロゾル生成材料と共に含まれる他の成分（例えば、タバコ材料）の色と同様であってもよい。一部の実施形態において、乾燥エアロゾル生成材料への着色料の添加により、乾燥エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成材料と共に含まれる又はエアロゾル生成材料とブレンドされる他の成分と視覚的に区別できなくなる。

着色料は、乾燥エアロゾル生成材料の形成中に組み込まれてもよく（例えば、非晶質固体を形成する材料を含むスラリーを形成する場合）、又は着色料は、乾燥エアロゾル生成材料にその形成後に適用されてもよい（例えば、着色料を非晶質固体に噴霧することによって）。

エアロゾル生成材料は、酸を含んでもよい。酸は、有機酸であってもよい。これらの実施形態のうちの一部において、酸は、一塩基酸、二塩基酸及び三塩基酸のうちの少なくとも１つであってもよい。一部のそのような実施形態において、酸は、少なくとも１つのカルボキシル官能基を含んでもよい。一部のそのような実施形態において、酸は、アルファ－ヒドロキシ酸、カルボン酸、ジカルボン酸、トリカルボン酸、及びケト酸のうちの少なくとも１種であってもよい。一部のそのような実施形態において、酸は、アルファ－ケト酸であってもよい。

一部のそのような実施形態において、酸は、コハク酸、乳酸、安息香酸、クエン酸、酒石酸、フマル酸、レブリン酸、酢酸、リンゴ酸、ギ酸、ソルビン酸、安息香酸、プロパン酸及びピルビン酸のうちの少なくとも１種であってもよい。

好適には、酸は、乳酸である。他の実施形態において、酸は、安息香酸である。他の実施形態において、酸は、無機酸であってもよい。これらの実施形態のうちの一部において、酸は、鉱酸であってもよい。一部のそのような実施形態において、酸は、硫酸、塩酸、ホウ酸及びリン酸のうちの少なくとも１種であってもよい。一部の実施形態において、酸は、レブリン酸である。

酸の含有は、エアロゾル生成材料がニコチンを含む実施形態において特に好ましい。そのような実施形態において、酸の存在により、エアロゾル生成材料が形成されるスラリーに溶解した種を安定化させることができる。酸の存在により、スラリーの乾燥中にニコチンの蒸発を低減するか、又は実質的に防止することができ、それによって、製造中のニコチンの損失が低減する。

ある特定の実施形態において、エアロゾル生成材料は、セルロース系ゲル化剤及び／又は非セルロース系ゲル化剤を含むゲル化剤、活性物質、並びに酸を含む。

一部の実施形態において、エアロゾル生成材料は、カンナビジオール（ＣＢＤ）、テトラヒドロカンナビノール（ＴＨＣ）、テトラヒドロカンナビノール酸（ＴＨＣＡ）、カンナビジオール酸（ＣＢＤＡ）、カンナビノール（ＣＢＮ）、カンナビゲロール（ＣＢＧ）、カンナビクロメン（ＣＢＣ）、カンナビシクロール（ＣＢＬ）、カンナビバリン（ＣＢＶ）、テトラヒドロカンナビバリン（ＴＨＣＶ）、カンナビジバリン（ＣＢＤＶ）、カンナビクロムバリン（ＣＢＣＶ）、カンナビゲロバリン（ＣＢＧＶ）、カンナビゲロールモノメチルエーテル（ＣＢＧＭ）、及びカンナビエルソイン（ＣＢＥ）、カンナビシトラン（ＣＢＴ）からなる群から選択される１種又は複数種のカンナビノイド化合物を備える。

エアロゾル生成材料は、カンナビジオール（ＣＢＤ）及びＴＨＣ（テトラヒドロカンナビノール）からなる群から選択される１種又は複数種のカンナビノイド化合物を含んでもよい。

エアロゾル生成材料は、カンナビジオール（ＣＢＤ）を含んでもよい。

エアロゾル生成材料は、ニコチン及びカンナビジオール（ＣＢＤ）を含んでもよい。

エアロゾル生成材料は、ニコチン、カンナビジオール（ＣＢＤ）及びＴＨＣ（テトラヒドロカンナビノール）を含んでもよい。

一部の実施形態において、乾燥エアロゾル生成材料は、顆粒の形態である。顆粒は、任意のサイズ、断面形状又は質量のものであってもよい。顆粒の形態の乾燥エアロゾル生成材料は、高い表面積対体積比に起因して有利であり、これは、材料からの揮発物の放出に正の影響を与える。この形態はまた、エアロゾル供給システムへの材料の組込みを促進する。

一部の実施形態において、乾燥エアロゾル生成材料は、自由流動性でべたつきがなく、これは、乾燥エアロゾル生成材料の取り扱いを補助する。

より小さな顆粒粒子は、より大きな表面積対体積比を有し、したがって、それらは、より大きなサイズの粒子と比較して、タバコ構成成分の強化された放出を示しうる。

一部の実施形態において、乾燥エアロゾル生成材料の粒子のサイズは、乾燥エアロゾル生成材料の１種又は複数種の成分の所望の放出プロファイルをもたらすように選択してもよい。一般に、より小さな粒径の粒子は、使用時により急速に、より短い時間にわたって成分を放出する。より大きな粒径の粒子は、より漸進的に、より長い時間にわたって成分を放出する。一部の実施形態において、エアロゾル生成材料の使用が始まると急速に開始し、長時間の使用にわたって継続する放出プロファイルをもたらすように、異なるサイズの粒子を選択してもよい。

一部の実施形態において、前駆体組成物中の粒子は、ふるい分けによって測定して、約３ｍｍ以下、１ｍｍ以下、約０．５ｍｍ以下の平均粒径を有するか、又は約０．３ｍｍ以下の平均粒径を有することが望ましいことがある。

一部の実施形態において、平均粒径は、約０．１～約３ｍｍ、約０．１～約１ｍｍ、約０．１～約０．５ｍｍ、約０．１～約０．４ｍｍの範囲内、又は約０．２～約０．３ｍｍの範囲内である。一部の実施形態において、前駆体組成物の粒子の少なくとも約９０％は、約０．１～約３ｍｍ、又は約０．１～約１ｍｍ、又は約０．１～約０．５ｍｍの範囲内の粒径を有する。一部の実施形態において、前駆体組成物のタバコ粒子の少なくとも約９０％は、約０．１～約３ｍｍ、又は約０．１～約１ｍｍ、又は約０．１～０．５ｍｍの範囲内の粒径を有する。一部の実施形態において、前駆体組成物中の粒子のいずれも、５ｍｍ超、４ｍｍ超、２ｍｍ超、１．５ｍｍ超、又は約１ｍｍ超の粒径を有しない。一部の実施形態において、平均粒径は、１ｍｍ未満である。

所望サイズの粒子は、タバコ材料を摩砕、細断、切断又は破砕することによって形成されうる。所望サイズの粒子はまた、噴霧乾燥又は凍結乾燥プロセスにより自然に形成されることがある。そのようなタバコ粒子を作り出すための好適な機器としては、例えば、細断機、カッター、又はミル、例えば、ハンマーミル、ローラーミル若しくは他の種類の市販のフライス盤が挙げられる。タバコ粒子のサイズは、本明細書に記載される特性を有する種々の異なるタバコ材料から容易に調製することができ、容易に放出されるタバコ構成成分の供給源を提供する粒子をもたらすように選択される。より小さなサイズの粒子が、エアロゾル生成のために有利でありうる。どのような特定の理論に縛られることも望むものではないが、より小さな粒子は、より大きな表面積対体積比を有しえ、これによりエアロゾル生成が改善しうる。凍結乾燥配合物は、１ｍｍ未満の平均サイズの粒子を容易に形成することができることが見出されている。

一部の実施形態において、乾燥エアロゾル生成材料は、少なくとも約４５ｗｔ％、少なくとも約５０ｗｔ％、少なくとも約６０ｗｔ％、少なくとも約７０ｗｔ％、少なくとも約８０ｗｔ％、少なくとも約９０ｗｔ％、又は少なくとも約９５ｗｔ％タバコ材料若しくはタバコ抽出物、又は香料含有若しくは活性物質含有植物材料抽出物（乾重量基準で計算）を含んでもよい。一部の実施形態において、乾燥エアロゾル生成材料は、約６０～約８０ｗｔ％のタバコ抽出物（乾重量基準で計算）を含んでもよい。一部の実施形態において、乾燥エアロゾル生成材料は、約３～６ｗｔ％のニコチン（乾重量基準で計算）を含んでもよい。

一部の実施形態において、乾燥エアロゾル生成材料は、少なくとも約４５ｗｔ％、少なくとも約５０ｗｔ％、少なくとも約６０ｗｔ％、少なくとも約７０ｗｔ％、少なくとも約８０ｗｔ％、少なくとも約９０ｗｔ％若しくは少なくとも約９５ｗｔ％、及び／又は約９９ｗｔ％まで、約９８ｗｔ％まで、約９５ｗｔ％まで、約９０ｗｔ％まで若しくは約８０ｗｔ％までのタバコ固体（乾重量基準で計算）を含んでもよい。一部の実施形態において、乾燥エアロゾル生成材料は、約６０～約８０ｗｔ％のタバコ固体（乾重量基準で計算）を含んでもよい。

一部の実施形態において、乾燥エアロゾル生成材料は、少なくとも約１ｗｔ％、少なくとも約５ｗｔ％、少なくとも約１０ｗｔ％、少なくとも約２０ｗｔ％、少なくとも約３０ｗｔ％、又は少なくとも約４０ｗｔ％のエアロゾル形成材料（乾重量基準で計算）を含んでもよい。一部の実施形態において、乾燥エアロゾル生成材料は、約４０ｗｔ％まで、約３０ｗｔ％まで、約２０ｗｔ％まで、約１５ｗｔ％まで、約１０ｗｔ％まで、又は約５ｗｔ％までのエアロゾル形成材料（乾重量基準で計算）を含んでもよい。

一部の実施形態において、乾燥エアロゾル生成材料は、約１～約３４ｗｔ％、又は約１７～約３４ｗｔ％のエアロゾル形成材料（乾重量基準で計算）を含んでもよい。エアロゾル形成材料がグリセロールである一部の実施形態において、乾燥エアロゾル生成材料は、約１３～３４ｗｔ％のグリセロール（乾重量基準で計算）を含んでもよい。

バーレータバコが使用される実施形態において、乾燥エアロゾル生成材料は、１７～３６ｗｔ％のグリセロールを含んでもよい。乾燥エアロゾル材料中のグリセロールの量は、それが、エアロゾル形成材料及び可塑剤の両方であるため、重要である。グリセロールの濃度が高すぎる場合、これは、凍結乾燥プロセスの間の製品の臨界温度に有害でありえ、配合物の臨界温度を超えた場合、生成物の崩壊をもたらしうる。一方、消費者に適切で心地よいエアロゾルを提供するために十分なグリセロールが含まれるべきである。

一部の実施形態において、エアロゾル形成材料は、乾燥されてエアロゾル生成材料を形成する前駆体材料に含まれる。加えて又は代わりに、エアロゾル形成材料が、乾燥エアロゾル生成材料が形成された後に、それに添加されてもよい。

一部の実施形態において、乾燥エアロゾル生成材料は、少なくとも約０％、少なくとも約１０ｗｔ％、少なくとも約２０ｗｔ％、又は少なくとも約２５ｗｔ％の賦形剤（乾重量基準で計算）を含んでもよい。一部の実施形態において、乾燥エアロゾル生成材料は、約２５％まで、約２０ｗｔ％まで、約１５ｗｔ％まで、又は約１０ｗｔ％までの賦形剤（乾重量基準で計算）を含んでもよい。

例示的な実施形態において、乾燥エアロゾル生成材料は、乾重量基準で約３６ｗｔ％のグリセロール、約４５ｗｔ％のタバコ抽出物、及び約１９ｗｔ％の賦形剤を含む。

別の例示的な実施形態において、乾燥エアロゾル生成材料は、乾重量基準で約１７～３９ｗｔ％のグリセロール、４１～７６ｗｔ％のタバコ抽出物、及び０～２８ｗｔ％の賦形剤を含む。

エアロゾル生成デバイスへの組込み。
一部の実施形態において、乾燥エアロゾル生成材料は、消耗品中に提供される。

消耗品は、使用者による使用中にその一部又は全てが消費されることが意図されるエアロゾル生成材料を備える物品である。消耗品は、１種又は複数種の他の成分、例えば、エアロゾル生成材料保存領域、エアロゾル生成材料移動成分、エアロゾル生成領域、ハウジング、巻材（ｗｒａｐｐｅｒ）、マウスピース、フィルター、及び／又はエアロゾル変性剤を備えてもよい。消耗品はまた、エアロゾル生成器、例えば、使用中にエアロゾル生成材料からエアロゾルを生成させるように熱を発生する加熱器を備えてもよい。加熱器は、例えば、可燃性材料、電気伝導によって加熱可能な材料、又はサセプタを備えてもよい。消耗品は、喫煙デバイスに適切である任意の形状又はサイズであってもよい。本発明の好ましい実施形態において、消耗品は、ロッドの形状である。

一部の実施形態において、乾燥エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成デバイス、例えばタバコ加熱製品（ＴＨＰ）又はハイブリッドｅシガレット製品中に提供される。有利には、乾燥エアロゾル生成材料は、固体基体として直接使用されてもよく、乾燥エアロゾル生成材料は、燃焼することなく直接加熱されて、吸入可能なエアロゾルを供給する。材料を加熱することにより、エアロゾル生成材料の成分、例えば、グリセロール、ニコチン及び／又はタバコ香料をエアロゾル化することができる。乾燥エアロゾル生成材料は、使用前、低湿度条件、例えば、約３０％未満の湿度で保存することができる。

固体基体として直接使用される乾燥エアロゾル生成材料のさらなる利益は、低含水量により、当技術分野で公知の「ホットパフ」に関連する問題が低減することである。

別の実施形態において、乾燥エアロゾル生成材料は、再水和された後、送達システムへの組込みのために再水和エアロゾル生成材料として提供される。そのような再水和エアロゾル生成材料は、非燃焼型エアロゾル供給システム、例えば、ハイブリッドデバイスにおいて使用されてもよく、そこでは、ｅリキッドなどのエアロゾル化可能材料が加熱されて蒸気及び／又はエアロゾルが生成され、これがタバコ含有エアロゾル生成材料を通って又はその上を通過して、ニコチン並びに（タバコ由来の）香料及び香りを含む成分を拾い上げる。再水和乾燥エアロゾル生成材料は、「スラリー」であってもよい。再水和乾燥エアロゾル生成材料は、ゲルであってもよい。乾燥エアロゾル生成材料は、過剰量の水で、又は最終製品についての要件に則した好適な量の水で再水和されてもよい。例えば、本発明の一部の実施形態は、２０：１過剰の水又は６：１過剰の水で再水和されてもよい。

一部の実施形態において、再水和乾燥エアロゾル生成材料の含水量は、少なくとも約１０％、少なくとも約２０％、少なくとも約３０％、少なくとも約４０％、少なくとも約５０％、少なくとも約６０％、少なくとも約７０％、少なくとも約８０％、又は少なくとも約９０％である。

一部の実施形態において、乾燥エアロゾル生成材料は、乾燥エアロゾル生成材料を周囲又は多湿環境に曝露することによって再水和されてもよい。前記環境の湿度は、少なくとも約２５％、少なくとも約３０％、少なくとも約３５％、少なくとも約４０％、少なくとも約５０％、少なくとも約６０％であってもよい。

別の態様において、乾燥エアロゾル生成材料は、再水和され、ウェブ又は繊維質紙材料に適用されて、再生タバコが提供される。このプロセスは、タバコ抽出物を繊維質紙材料に適用することによって再生タバコを調製する既存のプロセスに類似し、タバコ抽出物を再水和エアロゾル生成材料で置き換えることによって修正されうる。これは、エアロゾル生成材料を既存の製造プロセスに組み込むことができるが、本明細書に記載される通りの改善された保存寿命を有するため有利である。

「紙再生タバコ」は、タバコ原料が溶媒と共に押出されて、可溶分の抽出物及び繊維質材料を含む残渣を得、次いで、繊維質材料上に抽出物を堆積することによって、抽出物（通常、濃縮後、及び任意選択でさらなる加工後）が残渣からの繊維質材料と再度組み合わせられる（通常、繊維質材料の精製後、及び任意選択で非タバコ繊維の一部を添加して）プロセスによって形成されたタバコ材料を指す。再度組み合わせるプロセスは、製紙のためのプロセスと類似している。

本明細書に記載される紙再生タバコは、紙再生タバコを調製するための当業者に公知の方法によって調製されてもよい。

送達システム
本明細書に記載される送達システムは、燃焼型エアロゾル供給システム、非燃焼型エアロゾル供給システム又はエアロゾル不含送達システムでありうる。

本明細書で使用される場合、「送達システム」という用語は、少なくとも１種の物質を使用者に送達するシステムを包含することが意図され、以下：
燃焼型エアロゾル供給システム、例えば、紙巻きタバコ、シガリロ、葉巻、及びパイプ又は手巻き又は手作り紙巻きタバコ用タバコ（タバコ、タバコ誘導体、膨化タバコ、再生タバコ、タバコ代替物又は他の喫煙材に基づくかに関わらず）；
エアロゾル生成材料を燃焼させることなくエアロゾル生成材料から化合物を放出する非燃焼型エアロゾル供給システム、例えば、電子タバコ、タバコ加熱製品、及びエアロゾル生成材料の組合せを使用してエアロゾルを生成するハイブリッドシステム；並びに
エアロゾルを形成することなく、少なくとも１種の物質（ニコチンを含んでも含まなくてもよい）を、経口、経鼻、経皮、又は別の方法で使用者に送達するエアロゾル不含送達システム、これらに限定されるものではないが、ロゼンジ錠、ガム、パッチ剤、吸入用粉末剤を備える物品、及び経口タバコなどの経口製品（少なくとも１つの物質がニコチンを含んでも、含まなくてもよい、スヌース又は湿式嗅ぎタバコを含む）
が挙げられる。

本開示によると、「燃焼型」エアロゾル供給システムは、エアロゾル供給システムの構成成分エアロゾル生成材料（又はその成分）が、使用者への少なくとも１種の物質の送達を促進するために使用中に燃焼（ｃｏｍｂｕｓｔ）又は燃焼（ｂｕｒｎ）されるものである。

一部の実施形態において、送達システムは、燃焼型エアロゾル供給システム、例えば、紙巻きタバコ、シガリロ、及び葉巻からなる群から選択されるシステムである。

一部の実施形態において、本開示は、燃焼型エアロゾル供給システムにおいて使用するための成分、例えば、フィルター、フィルターロッド、フィルターセグメント、タバコロッド、スピル、カプセル、スレッド、若しくはビーズなどのエアロゾル変性剤放出成分、又はプラグラップ、チッピングペーパー若しくはシガレットペーパーなどのペーパーに関する。

本開示によると、「非燃焼型」エアロゾル供給システムは、エアロゾル供給システムの構成成分エアロゾル生成材料（又はその成分）が、使用者への少なくとも１種の物質の送達を促進するために使用中に燃焼（ｃｏｍｂｕｓｔ）又は燃焼（ｂｕｒｎ）されないものである。

一部の実施形態において、送達システムは、非燃焼型エアロゾル供給システム、例えば、粉末化非燃焼型エアロゾル供給システムである。

一部の実施形態において、非燃焼型エアロゾル供給システムは、ベーピングデバイス（ｖａｐｉｎｇ ｄｅｖｉｃｅ）又は電子ニコチン送達システム（ＥＮＤ）としても公知の電子タバコであるが、エアロゾル生成材料中のニコチンの存在は要件ではないことに留意されたい。

一部の実施形態において、非燃焼型エアロゾル供給システムは、非燃焼加熱式システムとしても公知のエアロゾル生成材料加熱システムである。そのようなシステムの例は、タバコ加熱システムである。

一部の実施形態において、非燃焼型エアロゾル供給システムは、そのうちの１つ又は複数が加熱されてもよいエアロゾル生成材料の組合せを使用してエアロゾルを生成するハイブリッドシステムである。エアロゾル生成材料の各々は、例えば、固体、液体又はゲルの形態であってもよく、ニコチンを含有しても含有しなくてもよい。一部の実施形態において、ハイブリッドシステムは、液体又はゲルエアロゾル生成材料及び固体エアロゾル生成材料を備える。固体エアロゾル生成材料は、例えば、タバコ又は非タバコ生成物を含んでもよい。

典型的には、非燃焼型エアロゾル供給システムは、非燃焼型エアロゾル供給デバイス、及び非燃焼型エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品を備えてもよい。

一部の実施形態において、本開示は、エアロゾル生成材料を備え、非燃焼型エアロゾル供給デバイスと共に使用されるように構成された消耗品に関する。これらの消耗品は、本開示全体を通して、物品と呼ばれることがある。

一部の実施形態において、非燃焼型エアロゾル供給システム、例えば、その非燃焼型エアロゾル供給デバイスは、電源及びコントローラーを備えてもよい。電源は、例えば、電力源又は発熱電源であってもよい。一部の実施形態において、発熱電源は、発熱電源に近接したエアロゾル生成材料又は伝熱材料に熱の形態の電力を分布させるように通電されてもよい炭素基体を備える。

一部の実施形態において、非燃焼型エアロゾル供給システムは、消耗品を受ける領域、エアロゾル生成器、エアロゾル生成領域、ハウジング、マウスピース、フィルター及び／又はエアロゾル変性剤を備えてもよい。

一部の実施形態において、非燃焼型エアロゾル供給デバイスと共に使用するための消耗品は、エアロゾル生成材料、エアロゾル生成材料保存領域、エアロゾル生成材料輸送成分、エアロゾル生成器、エアロゾル生成領域、ハウジング、巻材、フィルター、マウスピース及び／又はエアロゾル変性剤を備えてもよい。

図１は、エアロゾル送達システムにおいて使用するための消耗品又は物品１の側面断面図である。物品１は、マウスピースセグメント２、及びエアロゾル生成セグメント３を備える。

エアロゾル生成セグメント３は、円筒状ロッドの形態であり、乾燥又は再水和エアロゾル生成材料４を備える。乾燥又は再水和エアロゾル生成材料は、本明細書で議論される材料のうちの任意のものでありうる。

ロッドの形態で上に記載されているが、エアロゾル生成セグメント３は、他の形態、例えば、物品内の材料のプラグ、パウチ又はパケットで提供されうる。

例示される実施形態のマウスピースセグメント２は、材料体５、例えば、繊維又はフィラメントトウを備える。

ロッド形状の消耗品１は、マウスピースセグメント２及びエアロゾル生成セグメント３を取り囲む巻材６、例えば巻紙をさらに備える。

図２は、本明細書に記載される通りの消耗品１１０のエアロゾル生成材料などのエアロゾル生成媒体／材料からエアロゾルを生成するための非燃焼型エアロゾル供給デバイス１００の例を示す。大略を述べると、デバイス１００は、エアロゾル生成媒体を備える置換え可能な物品１１０、例えば、図１に例示される通りの、又は本明細書の他の場所に記載される通りの物品１を加熱して、デバイス１００の使用者によって吸入されるエアロゾル又は他の吸入可能媒体を生成するために使用されてもよい。デバイス１００及び置換え可能な物品１１０は一緒にシステムを形成する。

デバイス１００は、デバイス１００の種々の成分を取り囲み、収容するハウジング１０２（外側カバーの形態）を備える。デバイス１００は、一端に開口部１０４を有し、物品１１０は、加熱アセンブリによって加熱するためにこの開口部を通して挿入することができる。使用中、物品１１０は、ヒーターアセンブリの１つ又は複数の成分によって加熱されうる場合、加熱アセンブリに完全に又は部分的に挿入されてもよい。

この例のデバイス１００は、物品１１０が位置にない場合、第１の端部材１０６に対して開口部１０４の近くに移動可能な蓋１０８を備える第１の端部材１０６を備える。図２において、蓋１０８は、開放構成で示されているが、しかしながら、蓋１０８は、閉鎖構成に移動しうる。例えば、使用者は、蓋１０８を矢印「Ｂ」の方向に摺動させることができる。

デバイス１００はまた、ボタン又はスイッチなどの使用者が操作可能な制御要素１１２を含んでもよく、これは、押された場合デバイス１００を操作する。例えば、使用者は、スイッチ１１２を操作することによってデバイス１００を起動することができる。

デバイス１００はまた、ソケット／ポート１１４などの電気成分を備えてもよく、これは、デバイス１００のバッテリーを充電するためのケーブルを受けることができる。例えば、ソケット１１４は、ＵＳＢ充電口などの充電口であってもよい。

一部の実施形態において、送達される物質は、エアロゾル生成材料又はエアロゾル化することが意図されない材料であってもよい。適宜、いずれの材料も、１種若しくは複数の活性成分、１種若しくは複数の香料、１種若しくは複数のエアロゾル形成材料、及び／又は１種若しくは複数の他の機能性材料を含んでもよい。

一部の実施形態において、本明細書に記載されるエアロゾル生成材料は、エアロゾルを生成するために使用されない。むしろ、いわゆるエアロゾル生成材料は、エアロゾルを形成することなく、経口、経鼻、経皮又は任意の他の好適な投与経路によってエアロゾル生成材料から少なくとも１種の成分を使用者に送達するエアロゾル不含送達システムにおいて使用される。一部の実施形態において、エアロゾル生成材料は、ロゼンジ錠、ガム、パウチ剤、パッチ剤及び吸入可能粉末剤からなる群から選択される製品に組み込まれる。

安定性
本発明は、他のタバコ抽出物よりも保存寿命が長いという利点に恵まれる。

凍結乾燥プロセス後の前駆体及び乾燥エアロゾル生成材料のニコチン含有量は計算されており、加工後に保持されるニコチンの量を示す。元のタバコ抽出物と比較して、乾燥エアロゾル生成材料のニコチン回収率は、乾重量基準で少なくとも約７６ｗｔ％である。元のタバコ抽出物と比較した乾燥エアロゾル生成材料のニコチン回収率は、乾重量基準で少なくとも約６０％、少なくとも約７０％、少なくとも約７５％、少なくとも約８０％、又は少なくとも約９０％であってもよい。

凍結乾燥プロセス後の前駆体及び乾燥エアロゾル生成材料のグリセロール含有量は計算されており、加工後に保持されるグリセロールの量を示す。前駆体材料と比較して、乾燥エアロゾル生成材料のグリセロール回収率は、少なくとも約８５％である。前駆体材料と比較した乾燥エアロゾル生成材料のグリセロール回収率は、乾重量基準で少なくとも約７０％、少なくとも約７５％、少なくとも約８０％、少なくとも約８５％、少なくとも約９０％、少なくとも約９５％であってもよい。

実施例１
第１の試験において、前駆体材料は、水性タバコ抽出物及びグリセロールで本質的に構成された。水性タバコ抽出物は、グリセロールで約２４ｗｔ％（乾重量基準で計算）までさらに希釈した。バーレー水性タバコ抽出物は、約４０ｗｔ％のタバコ固体含有量及び約６０ｗｔ％の含水量を有した。前駆体材料は、凍結乾燥を介して乾燥させた。

実施例２
さらなる試験において、前駆体材料は、水性タバコ抽出物、グリセロール及びデキストラン７０で本質的に構成された。グリセロール含有量は、乾重量基準で計算して、約０～約１５ｖ／ｖ％、又は約３６ｗｔ％までであった。前駆体材料は、凍結乾燥を介して乾燥させた。

本明細書に記載される様々な実施形態は、特許請求される特徴の理解及び教示を補助するためにのみ提示される。これらの実施形態は、実施形態の代表サンプルとしてのみ提供され、網羅的及び／又は排他的ではない。本明細書に記載される利点、実施形態、実施例、機能、特徴、構造及び／又は他の態様は、特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲への限定又は特許請求の範囲の均等物への限定とは考えられないこと、並びに他の実施形態が利用されてもよく、特許請求される本発明の範囲から逸脱することなく変更がなされてもよいことが理解される。本発明の様々な実施形態は、好適には、本明細書に具体的に記載されるもの以外の本開示の要素、成分、特徴、部分、ステップ、手段等の適切な組合せを含んでもよく、それらからなってもよく、又はそれらから本質的になってもよい。さらに、本開示は、現在特許請求されていないが、将来特許請求されうる他の発明を含んでもよい。

Claims (24)

1. 香料含有及び／又は活性物質含有植物材料由来の抽出物と、エアロゾル形成材料とを含む噴霧乾燥又は凍結乾燥前駆体材料を含む、乾燥エアロゾル生成材料。
2. 前記エアロゾル形成材料が、グリセロールである、請求項１に記載の乾燥エアロゾル生成材料。
3. 前記前駆体材料が、少なくとも１種の賦形剤をさらに含む、請求項１又は２に記載の乾燥エアロゾル生成材料。
4. 前記賦形剤が、マンニトール、スクロース、トレハロース、ラクトース、ソルビトール、ラフィノース、マルトース、デキストラン１０、デキストラン７０、デキストラン９０、マルトデキストリン、ゼラチン、寒天、シクロデキストリン、ＰＥＧ２０００～６０００及びポリビニルピロリドン（ＰＶＰ）（１０ｋ）からなる群から選択される１種又は複数種である、請求項３に記載の乾燥エアロゾル生成材料。
5. 前記前駆体材料が、約１０～約９５重量％の、香料含有又は活性物質含有植物材料由来の抽出物を含む、請求項１～４のいずれか一項に記載の乾燥エアロゾル生成材料。
6. 前記前駆体材料が、約１～約３６重量％のエアロゾル形成材料を含む、請求項１～５のいずれか一項に記載の乾燥エアロゾル生成材料。
7. 前記前駆体材料が、約０～約４０重量％の賦形剤を含む、請求項１～６のいずれか一項に記載の乾燥エアロゾル生成材料。
8. 約９９～約４５重量％の、前記香料含有又は活性物質含有植物材料由来の乾燥抽出物を含む、請求項１～７のいずれか一項に記載の乾燥エアロゾル生成材料。
9. 約１～約３４重量％のエアロゾル形成材料を含む、請求項１～８のいずれか一項に記載の乾燥エアロゾル生成材料。
10. 約０～約２５重量％の賦形剤を含む、請求項１～９のいずれか一項に記載の乾燥エアロゾル生成材料。
11. 前記植物材料が、タバコ、ユーカリ、スターアニス、ココア及び麻からなる群から選択される、請求項１～１０のいずれか一項に記載の乾燥エアロゾル生成材料。
12. 香料含有又は活性物質含有植物材料由来の前記抽出物が、水性抽出物である、請求項１～１１のいずれか一項に記載の乾燥エアロゾル生成材料。
13. 香料含有又は活性物質含有植物材料由来の前記抽出物が、水性タバコ抽出物である、請求項１２に記載の乾燥エアロゾル生成材料。
14. 約４０～約９９重量％のタバコ固体を含む、請求項１３に記載の乾燥エアロゾル生成材料。
15. 顆粒の形態である、請求項１～１４のいずれか一項に記載の乾燥エアロゾル生成材料。
16. 顆粒が、最大約３ｍｍの粒径を有する、請求項１４に記載の乾燥エアロゾル生成材料。
17. 約５％以下の含水量を有する、請求項１～１６のいずれか一項に記載の乾燥エアロゾル生成材料。
18. エアロゾル供給システムにおいて使用するための、請求項１～１７のいずれか一項に記載の乾燥エアロゾル生成材料。
19. 請求項１～１７のいずれか一項に記載の乾燥エアロゾル生成材料を備える、非燃焼型エアロゾル供給システム。
20. 乾燥エアロゾル生成材料を提供する方法であって、香料含有及び／又は活性物質含有植物材料由来の抽出物と、エアロゾル形成材料とを含む前駆体材料を噴霧乾燥又は凍結乾燥するステップを含む、方法。
21. エアロゾル生成材料を提供する方法であって、請求項１～１７のいずれか一項に記載の乾燥エアロゾル生成材料を水と接触させるステップを含む、方法。
22. 前記乾燥エアロゾル生成材料を水と接触させるステップが、前記乾燥エアロゾル生成材料を多湿環境に曝露することを含む、請求項２１に記載の方法。
23. エアロゾル生成材料が、固体、液体又はゲルエアロゾル生成材料の形態で提供される、請求項２１又は２２に記載の方法。
24. 固体非晶質材料が、前記乾燥エアロゾル生成材料から形成される、請求項２３に記載の方法。

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