JP2024503331A - イソシアネート化合物の製造方法 - Google Patents

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Abstract

本発明はイソシアネート化合物の製造方法に関する。本発明はホスゲンを使用したイソシアネート化合物の製造の際、反応に使用された物質を回収して再使用することができ、反応生成物の熱変性および副産物の生成を最小化できるイソシアネート化合物の製造方法を提供するためものである。

Description

本発明はイソシアネート化合物の製造方法に関する。
キシリレンジイソシアネート(xylylene diisocyanate、以下XDI)は分子内に芳香族環を含んでいるが、脂肪族イソシアネートに分類される。XDIは化学工業、樹脂工業および塗料工業分野でポリウレタン系材料、ポリウレア系材料またはポリイソシアヌレート系材料などの原料として非常に有用な化合物である。
通常イソシアネート化合物は合成過程で副反応が多く発生するので、無水塩酸または炭酸と反応させてアミン化合物の塩を形成してこれをホスゲンと反応させる方法で製造される。
一例として、XDIの場合、キシリレンジアミン(xylylene diamine、以下XDA)を無水塩酸と反応させてアミン-塩酸塩を形成し、これをホスゲンと反応させることによって製造される。より具体的には、既存には液状の原料アミン、例えば、XDA含有溶液を無水塩酸と反応させてXDA-HCl塩酸塩を形成し、これを少なくとも100℃以上の高温で加熱した後、気相のホスゲンを注入して気-液反応を行って、XDIなどイソシアネート化合物を製造する方法を適用してきた。
前記イソシアネート化合物の形成反応は代表的な吸熱反応であって、その収率を高めるために反応中に持続的な加熱および高温の維持が求められる。
ところが、XDIなどのイソシアネート化合物は多くの場合アミノ基の反応性が大きく、ホスゲン化反応中に副反応が多く発生し、副反応により形成される副産物はイソシアネート化合物を原料として適用した工程(例えば、ポリウレタン樹脂を製造する工程)に影響を及ぼして品質の低下を招く問題がある。
このようにイソシアネート化合物の製造過程中の高温維持の必要性と、XDIなど生成されたイソシアネート化合物の大きな反応性により、製品の熱変性などによる副産物の生成や副反応の発生の恐れはより高まり、これによりその精製工程にも大きな負荷が発生する場合が多かった。
かかる問題により、以前からイソシアネート化合物の製造中の副反応や副産物の生成を抑制するための多様な試みが行われているが、まだ実効性のある技術は開発されていない実情である。
そして、イソシアネート化合物の製造過程で発生する排気ガスからホスゲンおよび塩化水素のような化合物を回収して再使用しようとする試みが行われているが、その効率が劣る限界がある。
本発明はホスゲンを使用したイソシアネート化合物の製造の際、反応に使用された物質を回収して再使用することができ、反応生成物の熱変性および副産物の生成を最小化できるイソシアネート化合物の製造方法を提供するためのものである。
発明の一実施形態によれば、
アミン化合物の塩とホスゲンを溶媒下で反応させてイソシアネート化合物を含む反応生成物を得るホスゲン反応段階、
前記反応生成物からガス相を除去する脱ガス段階、
前記脱ガス段階で得られた前記ガス相を圧縮して前記ガス相の凝縮物を得るガス圧縮段階、および
前記凝縮物を蒸留して前記凝縮物からホスゲンを分離する蒸留段階
を含む、イソシアネート化合物の製造方法が提供される。
以下、発明の実施形態によるイソシアネート化合物の製造方法について説明する。
本明細書で別に定義されない限り、すべての技術的用語および科学的用語は本発明が属する通常の技術者によって一般的に理解される意味と同じ意味を有する。本発明で説明に使用される用語は、単に特定の具体例を効果的に記述するためであり、本発明を制限することを意図しない。
本明細書で使用される単数形は、文脈上明らかに逆の意味を示さない限り複数形も含む。
本明細書で使用される「含む」の意味は、特定の特性、領域、整数、段階、動作、要素および/または成分を具体化し、他の特定の特性、領域、整数、段階、動作、要素、成分および/または群の存在や付加を除外させるものではない。
本発明は多様な変更を加えることができ、様々な形態を有することができるため、特定の実施例を例示して以下で詳細に説明する。しかし、これは本発明を特定の開示形態に対して限定しようとするものではなく、前記思想および技術範囲に含まれるすべての変更、均等物ないし代替物を含むものとして理解しなければならない。
本明細書で、例えば「~上に」、「~上部に」、「~下部に」、「~隣に」など二つの部分の位置関係が説明される場合、「すぐに」または「直接」という表現が使用されない限り、二つの部分の間に一つ以上の他の部分が位置し得る。
本明細書で、例えば「~後に」、「~に続いて」、「~次に」、「~前に」など時間的前後関係が説明される場合、「すぐに」または「直接」という表現が使用されない限り、連続的でない場合も含むことができる。
本明細書で「低沸点物質」は本発明によるターゲット生成物であるイソシアネート化合物より低い沸点を有する物質を意味し;「高沸点物質」は本発明によるターゲット生成物であるイソシアネート化合物より高い沸点を有する物質を意味する。
本明細書で蒸留塔の「塔底部」は前記蒸留塔の下部排出物が前記蒸留塔の外部に排出される出口を意味し、蒸留塔の「塔頂部」は前記蒸留塔の上部排出物が前記蒸留塔の外部に排出される出口を意味する。
発明の一実施形態によれば、
アミン化合物の塩とホスゲンを溶媒下で反応させてイソシアネート化合物を含む反応生成物を得るホスゲン反応段階、
前記反応生成物からガス相を除去する脱ガス段階、
前記脱ガス段階で得られた前記ガス相を圧縮して前記ガス相の凝縮物を得るガス圧縮段階、および
前記凝縮物を蒸留して前記凝縮物からホスゲンを分離する蒸留段階
を含む、イソシアネート化合物の製造方法が提供される。
発明の他の一実施形態によれば、
アミン化合物と塩酸を溶媒下で反応させてアミン化合物の塩を得る造塩反応段階、
前記アミン化合物の塩とホスゲンを溶媒下で反応させてイソシアネート化合物を含む反応生成物を得るホスゲン反応段階、
前記反応生成物からガス相を除去する脱ガス段階、
前記造塩反応段階、前記ホスゲン反応段階および前記脱ガス段階で得られるガス相を圧縮して前記ガス相の凝縮物を得るガス圧縮段階、
前記凝縮物を蒸留して前記凝縮物からホスゲンと塩酸を分離する蒸留段階、および
前記蒸留段階で得られた塩酸を前記造塩反応段階の反応物として供給し、前記ホスゲンを前記ホスゲン反応段階の反応物として供給する、
イソシアネート化合物の製造方法が提供される。
発明のまた他の一実施形態によれば、
前記脱ガス段階で得られた前記ガス相が除去された反応生成物から溶媒を除去する脱溶媒段階、
前記溶媒が除去された反応生成物から低沸点物質(lights)を除去する脱低沸物段階、および
前記低沸点物質が除去された反応生成物から高沸点物質(heavies)を除去する脱高沸物段階
をさらに含む、イソシアネート化合物の製造方法が提供される。
ホスゲンを使用したイソシアネート化合物の製造の際の主な反応および精製工程ではホスゲンと塩化水素などを含む排気ガスが排出される。環境規制により前記排気ガスは後処理により有害物質を除去した後に大気中に排出される。
本発明者らが研究を重ねた結果、前記脱ガス段階で得られた前記ガス相を含む全体工程の排気ガスを前記ガス圧縮段階および前記蒸留段階により処理する場合、前記排気ガスに含まれたホスゲンと塩化水素などをより効果的に回収することができ、回収された化合物をこれを必要とする段階に供給することによって原価節減と工程効率の増大が可能であることが確認された。
さらに、前記反応段階、前記脱ガス段階、前記脱溶媒段階、前記脱低沸点物段階、および前記脱高沸点物段階を行ってイソシアネート化合物を製造するものの、特に前記段階を前記温度および圧力条件下で行う場合、反応生成物の熱変性および副産物の生成を最小化することができ、高純度のイソシアネート化合物を得ることができることが確認された。
図1は発明の一実施形態によるイソシアネート化合物の製造方法に用いられる工程および装置を模式的に示す図である。以下、図1を参照して発明の一実施形態によるイソシアネート化合物の製造方法に含まれ得る各段階について説明する。
(ホスゲン反応段階)
アミン化合物の塩とホスゲンを溶媒下で反応させてイソシアネート化合物、前記溶媒および未反応ホスゲンを含む反応生成物を得るホスゲン反応段階が行われる。
発明の一実施例によれば、アミン化合物とホスゲンの急激な反応と副反応を抑制するために、前記アミン化合物はアミン化合物の塩として適用することが好ましい。例えば、前記アミン化合物の塩はアミン化合物の塩酸塩または炭酸塩であり得る。
前記アミン化合物の塩はアミン化合物と無水塩酸または炭酸を反応させて中和反応によって準備される。前記中和反応は20~80℃の温度で行われる。
前記アミン化合物の塩は、造塩反応器1でアミン化合物と無水塩酸または炭酸を溶媒下で反応させて得られる。造塩反応器1で得られる前記アミン化合物の塩は、アミン化合物の塩供給ライン10を通じてホスゲン反応ユニット100のホスゲン反応器110に供給される。造塩反応器1から排出されるガス相は、ガス相排出ライン9を通じてガス圧縮ユニット250のサージドラム251に移送される。
前記無水塩酸または炭酸の供給比率は前記アミン化合物1モルに対して、例えば2モル~10モル、あるいは2モル~6モル、あるいは2モル~4モルであり得る。
好ましくは、前記アミン化合物は分子内に脂肪族グループを有する脂肪族アミンが適用される。具体的には、前記脂肪族アミンは鎖状または環状の脂肪族アミンであり得る。より具体的には、前記脂肪族アミンは分子内に2個以上のアミノ基を含む2官能以上の鎖状または環状の脂肪族アミンであり得る。
例えば、前記アミン化合物は、ヘキサメチレンジアミン、2,2-ジメチルペンタンジアミン、2,2,4-トリメチルヘキサンジアミン、ブテンジアミン、1,3-ブタジエン-1,4-ジアミン、2,4,4-トリメチルヘキサメチレンジアミン、1,6,11-ウンデカトリアミン、1,3,6-ヘキサメチレントリアミン、1,8-ジイソシアナト-4-イソシアナトメチルオクタン、ビス(アミノエチル)カーボネート、ビス(アミノエチル)エーテル、キシリレンジアミン,α,α、α’,α’-テトラメチルキシリレンジアミン、ビス(アミノエチル)フタレート、ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、ジシクロヘキシルメタンジアミン、シクロヘキサンジアミン、メチルシクロヘキサンジアミン、ジシクロヘキシルジメチルメタンジアミン、2,2-ジメチルジシクロヘキシルメタンジアミン、2,5-ビス(アミノメチル)ビシクロ-[2,2,1]-ヘプタン、2,6-ビス(アミノメチル)ビシクロ-[2,2,1]-ヘプタン、3,8-ビス(アミノメチル)トリシクロデカン、3,9-ビス(アミノメチル)トリシクロデカン、4,8-ビス(アミノメチル)トリシクロデカン、4,9-ビス(アミノメチル)トリシクロデカン、ビス(アミノメチル)ノルボルネン、およびキシリレンジアミンからなる群より選ばれた1種以上の化合物であり得る。本発明において、前記キシリレンジアミンは脂肪族ジアミンに分類される。
また、前記アミン化合物はビス(アミノメチル)スルフィド、ビス(アミノエチル)スルフィド、ビス(アミノプロピル)スルフィド、ビス(アミノヘキシル)スルフィド、ビス(アミノメチル)スルホン、ビス(アミノメチル)ジスルフィド、ビス(アミノエチル)ジスルフィド、ビス(アミノプロピル)ジスルフィド、ビス(アミノメチルチオ)メタン、ビス(アミノエチルチオ)メタン、ビス(アミノエチルチオ)エタン、ビス(アミノメチルチオ)エタン、および1,5-ジアミノ-2-アミノメチル-3-チアペンタンからなる群より選ばれた1種以上の硫黄含有脂肪族アミンであり得る。
前記アミン化合物の中でもキシリレンジアミン(XDA)は、発明の一実施形態によるイソシアネート化合物の製造方法に適用ときより優れた効果を示すことができる。好ましくは、前記アミン化合物はm-キシリレンジアミン、p-キシリレンジアミンおよびo-キシリレンジアミンからなる群より選ばれた1種以上の化合物であり得る。
発明の一実施例によれば、前記ホスゲン反応段階は固体状のアミン化合物の塩と気相のホスゲンを溶媒下で反応させる気体-液体-固体の3相反応で行われる。そのため、急激な反応を効果的に抑制することができ、副反応および副産物の発生を最小化することができる。
前記アミン化合物の塩とホスゲンを溶媒下で反応させる時、ホスゲンは一度に投入するかまたは分割して投入することができる。例えば、相対的に低い温度下で少量のホスゲンを1次投入して前記アミン化合物の塩と反応させることによってその中間体を生成させる。次に、相対的に高温下で残量のホスゲンを2次投入して前記中間体と反応させることによってイソシアネート化合物を含む反応液を得ることができる。一例として、キシリレンジアミンと少量のホスゲンを反応させてカルバモイル系塩形態の中間体を生成させた後、残量のホスゲンを投入して前記カルバモイル系塩形態の中間体とホスゲンを反応させてキシリレンジイソシアネートのような脂肪族イソシアネートを形成することができる。
このようなホスゲン反応段階により最終生成物であるイソシアネート化合物が高温下に露出する時間を最小化することができる。さらに、相対的に低い温度で前記中間体を形成することいより、全体的な反応工程で高温の維持必要時間を減らすことができる。さらに、全体工程に投入される熱量が減少することができる。そして、ホスゲンの高温反応時間を相対的に短縮させてホスゲンの爆発的な気化による危険性も減らすことができる。
前記ホスゲン反応段階は芳香族炭化水素系溶媒およびエステル系溶媒のうち少なくとも一つを含む溶媒下で行われる。前記溶媒は前記ホスゲン反応段階の実行温度を考慮して選択することができる。
前記芳香族炭化水素系溶媒はモノクロロベンゼン、1,2-ジクロロベンゼンおよび1,2,4-トリクロロベンゼンのようなハロゲン化芳香族炭化水素系溶媒であり得る
前記エステル系溶媒はアミルホルメート、n-ブチルアセテート、イソブチルアセテート、n-アミルアセテート、イソアミルアセテート、メチルイソアミルアセテート、メトキシブチルアセテート、sec-ヘキシルアセテート、2-エチルブチルアセテート、2-エチルヘキシルアセテート、シクロヘキシルアセテート、メチルシクロヘキシルアセテート、ベンジルアセテート、エチルプロピオネート、n-ブチルプロピオネート、イソアミルプロピオネート、エチルアセテート、ブチルステアレート、ブチルラクテート、およびアミルラクテートのような脂肪酸エステル;またはメチルサリシレート、ジメチルフタレートおよびメチルベンゾエートのような芳香族カルボン酸エステルであり得る。
発明の一実施例によれば、前記ホスゲン反応段階で前記アミン化合物の塩は前記溶媒に20体積%以下の濃度、例えば1~20体積%、あるいは5~20体積%の濃度で含まれ得る。前記溶媒に含まれた前記アミン化合物の塩の濃度が20体積%を超える場合、前記ホスゲン反応段階で多量の塩が析出される恐れがある。
前記ホスゲン反応段階は165℃以下、好ましくは80℃~165℃の温度下で行われる。
発明の一実施例によれば、前記ホスゲン反応段階でホスゲンを分割して投入する場合、80℃~100℃あるいは85℃~95℃の温度下でホスゲン全体投入量中の10~30重量%、あるいは12~30重量%、あるいは15~28重量%が投入される。このような反応条件によって急激な反応が抑制され、カルバモイル系塩形態の中間体が選択的に効果的に形成されることができる。次に、110℃~165℃あるいは120℃~150℃の温度下で残量のホスゲンを投入しながら前記中間体とホスゲンを反応させてイソシアネート化合物を含む反応生成物を得ることができる。
前記イソシアネート化合物は前記造塩反応段階で使用される前記アミン化合物の種類によって変わる。例えば、前記イソシアネート化合物はn-ペンチルイソシアネート、6-メチル-2-ヘプタンイソシアネート、シクロペンチルイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、ジイソシアナトメチルシクロヘキサン(H6TDI)、キシリレンジイソシアネート(XDI)、ジイソシアナトシクロヘキサン(t-CHDI)、およびジ(イソシアナトシクロヘキシル)メタン(H12MDI)からなる群より選ばれた1種以上の化合物であり得る。
特に、発明の実施形態によるイソシアネート化合物の製造方法は、キシリレンジイソシアネート(XDI)の製造により有用である。XDIは構造異性体として1,2-XDI(o-XDI)、1,3-XDI(m-XDI)、1,4-XDI(p-XDI)を含む。
前記ホスゲン反応段階はバッチ式および連続式のいずれかによっても行われることができる。前記ホスゲン反応段階は、回転軸を有する反応器110;前記反応器の内部に反応物を供給するアミン化合物の塩供給ライン10とホスゲン供給ライン20;前記反応器に熱量を供給する熱源;前記反応器で得られる反応生成物を後続工程に移送する反応生成物移送ライン102;および前記反応器で得られるガス相をガス圧縮ユニット250のサージドラム251に移送するガス相排出ライン109を含むホスゲン反応ユニット100で行われることができる。
(脱ガス段階)
次に、前記反応生成物からガス相を除去する脱ガス段階が行われる。
前記脱ガス段階では、前記反応生成物から余剰であるホスゲンや副生する塩化水素などのガス相を公知の脱ガスユニット200により除去する。
前記反応生成物からガス相を除去する方法としてはガスを供給して通気する方法や、フラッシュタンクまたは蒸留塔を用いてガス相を前記反応生成物から分離する方法が挙げられる。
特に、発明の一実施例によれば、前記脱ガス段階での副産物の生成を最小化するために、前記脱ガス段階は145℃~165℃の温度および100torr~600torrの圧力下で行われることが好ましい。
一例として、前記脱ガス段階は蒸留塔で行われるが、前記蒸留塔の下部(bottom)の温度を145℃~165℃にし、前記蒸留塔の上部(top)の圧力を100torr~600torrで運転することが副産物の生成を最小化するのに有利である。ここで、前記蒸留塔の下部の温度は前記蒸留塔の塔底部に連結されたリボイラーの温度を意味する。そして、前記蒸留塔上部の圧力は前記蒸留塔の塔頂部に連結された凝縮器の圧力を意味する。
好ましくは、前記脱ガス段階の実行温度は、145℃~165℃、あるいは150℃~165℃、あるいは150℃~160℃、あるいは155℃~160℃であり得る。そして、好ましくは、前記脱ガス段階の実行圧力は100torr~600torr、あるいは200torr~500torr、あるいは300torr~450torr、あるいは350torr~450torrであり得る。
前記脱ガス段階の実行温度および圧力が前記範囲を満たさない場合、前記脱ガス段階での副産物の生成量が増加し得、ガス相の除去効率が低下し得、そのため、前記脱ガス段階から得られる反応生成物でイソシアネート化合物の濃度が低下し得る。
一例として、前記脱ガス段階は、前記反応ユニット100の反応生成物移送ライン102を通じて供給される前記反応生成物からガス相を除去できるように構成された蒸留塔220;前記蒸留塔の塔頂部にガス相を排出するガス相排出ライン209;および前記蒸留塔の塔底部に前記ガス相が除去された反応生成物を排出して後続段階に移送する反応生成物移送ライン203を含む脱ガスユニット200で行われる。
(ガス圧縮段階)
次に、前記脱ガス段階で得られた前記ガス相を圧縮して前記ガス相の凝縮物を得るガス圧縮段階が行われる。
前記ガス圧縮段階では、前記脱ガス段階で得られた前記ガス相をガス圧縮ユニット250下で圧縮して前記ガス相の凝縮物を得る。
好ましくは、前記ガス圧縮段階では、前記脱ガス段階で得られた前記ガス相と共に前記ホスゲン反応段階で得られるガス相をガス圧縮ユニット250下で圧縮して前記ガス相の凝縮物を得る。
より好ましくは、前記ガス圧縮段階では、前記造塩反応段階、前記ホスゲン反応段階および前記脱ガス段階で得られるガス相をガス圧縮ユニット250下で圧縮して前記ガス相の凝縮物を得る。
好ましくは、前記ガス相の圧縮効率と前記凝縮物の圧力の確保のために、前記ガス圧縮段階は3つ以上のガス圧縮機を含むガス圧縮ユニット250下で行われる。好ましくは、前記ガス圧縮段階は3段以上の原審圧縮機を含むガス圧縮ユニット250下で行われる。好ましくは、ガス圧縮ユニット250はサージドラム251、ガス圧縮機254、および凝縮器257を含む1つのサブユニットを3つ以上含む。
一例として、図1は直列に連結された3個の前記サブユニットを含む工程を示す図である。図1を参照すると、ガス圧縮ユニット250は順に配列された3個のガス圧縮機254,264,274、各ガス圧縮機の前にガス相移送ライン253,263,273を介して連結されたサージドラム251,261,271、および各ガス圧縮機の後に圧縮ガス移送ライン256,266,276を介して連結された凝縮器257,267,277を含む。
そのうちの最初のサブユニットのサージドラム251には脱ガスユニット200のガス相排出ライン209から前記ガス相が供給される。選択的に、前記サージドラム251には造塩反応器1のガス相排出ライン9およびホスゲン反応ユニット100のガス相排出ライン109から移送されるガス相がさらに供給されることができる。
サージドラム251の下部には液滴排出ライン252を通じて液滴を分離することによってガス圧縮ユニット250に液相が流入することを防止する。サージドラム251の上部には前記ガス相が排出され、前記ガス相はガス相移送ライン253を通じてガス圧縮機254に供給される。前記ガス相はガス圧縮機254で圧縮される。ガス圧縮機254で得られた圧縮ガスは圧縮ガス移送ライン256を通じて凝縮器257に供給される。
電源遮断などの理由によりガス圧縮機254の作動が中断される場合、サージ(surge)現象の防止のために、ガス圧縮機254で圧縮されなかったガス相の一部はガス再循環ライン255を通じてサージドラム251に供給される。前記圧縮ガスは凝縮器257に供給されて温度が減少し、移送ライン259を通じて二番目のサブユニットのサージドラム261に供給される。
二番目のサブユニットと三番目のサブユニットでは前記最初のサブユニットに対応する各装置と同じ流れによりガスの圧縮が行われる。
最終的に、三回目のユニットの凝縮器277で得られた凝縮物は凝縮物移送ライン279を通じてバッファドラム280に移送される。バッファドラム280に集められた前記凝縮物は蒸留ユニット290の蒸留塔291にフィード(feed)として供給される。
ガス圧縮ユニット250でサージドラム251,261,271はガス圧縮過程でのサージ(surge)を防止するための装置である。図1に示していないが、ガス再循環ライン255,265,275にはガス圧縮過程でのサージ(surge)を防止するためのアンチサージ弁(anti-surge valve)が備えられる。
ガス圧縮ユニット250でガス圧縮機254,264,274は前記ガス相を圧縮して圧縮ガスを形成するための装置である。好ましくは、前記ガス相の圧縮効率と前記凝縮物の十分な圧力を確保するために、前記ガス圧縮段階で前記ガス相は16bar以上の圧力で圧縮されることが好ましい。
例えば、前記最初のサブユニットに流入した前記ガス相は各サブユニットを経た後最後のサブユニットで16bar以上の圧力を示すことが好ましい。
より好ましくは、前記ガス圧縮段階で前記ガス相は16bar~19bar、あるいは16.5bar~18.5bar、あるいは16.5bar~18barの圧力で圧縮されることができる。
(蒸留段階)
次に、前記ガス圧縮段階で得られた前記凝縮物を蒸留して前記凝縮物からホスゲンを分離する蒸留段階が行われる。
前記蒸留段階では、前記凝縮物からホスゲンを蒸留塔291を含む蒸留ユニット290により分離して回収する。
発明の一実施例によれば、前記凝縮物の蒸留効率と全体工程のエネルギ効率の確保のために、前記蒸留段階は塔頂部の温度が-15℃以上である蒸留塔291下で行われることが好ましい。好ましくは、蒸留塔291の塔頂部の温度は-15℃~0℃、あるいは-12℃~-3℃、あるいは-10℃~-5℃であり得る。
発明の一実施例によれば、前記ガス圧縮段階で前記蒸留段階に供給される前記凝縮物の圧力によって蒸留塔291の塔頂部の温度が決定される。例えば、前記ガス圧縮段階で前記蒸留段階に供給される前記凝縮物の最終圧力(すなわち、ガス圧縮ユニット250の最後のサブユニットで排出される凝縮物の圧力)が16bar以上の場合、蒸留塔291の塔頂部の温度は-15℃以上で運転される。蒸留塔291の運転時、塔頂部の温度を低く設定するほどより多くの量のエネルギを消費するので、エネルギ効率および工程効率が低下し得る。
前記蒸留段階で、蒸留塔291にはバッファドラム280に集められた前記凝縮物がフィード(feed)として供給される。蒸留塔291での蒸留によって蒸留塔291の下部には前記凝縮物から分離したホスゲン含有画分が塔底ストリームライン292を通じて排出される。前記ホスゲン含有画分はリボイラー294に供給される。リボイラー294で低沸点画分は蒸留塔291の下部に再供給され、残りの画分であるホスゲンはホスゲン排出ライン296を通じて回収される。回収されたホスゲンは前記反応段階の反応物として使用される。すなわち、前記蒸留段階でホスゲン排出ライン296を通じて回収されたホスゲンは反応ユニット100のホスゲン供給ライン20を通じて反応器110に供給される。
前記蒸留段階で、蒸留塔の上部には前記凝縮物から分離したガス相(例えば塩酸ガスまたは炭酸ガス)が塔頂ストリームライン293を通じて排出される。排出された前記ガス相は凝縮器295に供給される。凝縮器295で凝縮された前記ガス相の一部は蒸留塔291の上部に再供給され、その残りはガス相排出ライン297を通じて回収される。回収されたガス相は前記アミン化合物の塩を形成するための反応物として使用される。
なお、発明の他の一実施形態によれば、前記イソシアネート化合物の製造方法には、前記脱ガス段階で得られた前記ガス相が除去された反応生成物から溶媒を除去する脱溶媒段階、前記溶媒が除去された反応生成物から低沸点物質(lights)を除去する脱低沸物段階、および前記低沸点物質が除去された反応生成物から高沸点物質(heavies)を除去する脱高沸物段階がさらに含まれ得る。
図2は前記実施形態によるイソシアネート化合物の製造方法に用いられる工程および装置を模式的に示す図である。以下、図2を参照して前記実施形態によるイソシアネート化合物の製造方法に追加で含まれ得る段階について説明する。
(脱溶媒段階)
前記脱ガス段階で得られた前記ガス相が除去された反応生成物から溶媒を除去する脱溶媒段階が行われる。
前記脱溶媒段階では、前記ガス相が除去された反応生成物から公知の脱溶媒ユニット300により溶媒を蒸留除去する。
発明の一実施例によれば、前記脱溶媒段階で前記反応生成物の熱変性と副産物の生成を最小化するために、前記脱溶媒段階は100℃~165℃の温度および30torr以下の圧力下で行われることが好ましい。
一例として、前記脱溶媒段階は蒸留塔で行われるが、前記蒸留塔の下部(bottom)の温度を100℃~165℃にし、前記蒸留塔の上部(top)の圧力を30torr以下で運転することが前記熱変性と副産物の生成の最小化に有利である。ここで、前記蒸留塔の下部の温度は前記蒸留塔の塔底部に連結されたリボイラーの温度を意味する。そして、前記蒸留塔上部の圧力は前記蒸留塔の塔頂部に連結された凝縮器の圧力を意味する。
好ましくは、前記脱溶媒段階の実行温度は100℃~165℃、あるいは115℃~165℃、あるいは115℃~160℃、あるいは130℃~160℃であり得る。そして、好ましくは、前記脱溶媒段階の実行圧力は5torr~30torr、あるいは5torr~25torr、あるいは10torr~20torr、あるいは10torr~15torrであり得る。
前記脱溶媒段階の実行温度および圧力が前記範囲を満たさない場合、前記脱溶媒段階での前記熱変性と副産物の生成量が増加し得、溶媒の除去効率が低下し得、そのため、前記脱溶媒段階から得られる反応生成物でイソシアネート化合物の濃度が低下し得る。
一例として、前記脱溶媒段階は、前記脱ガスユニット200の反応生成物移送ライン203を通じて供給される前記反応生成物から溶媒を除去できるように構成された蒸留塔330;前記蒸留塔の塔頂部に溶媒を排出する溶媒排出ライン309;および前記蒸留塔の塔底部に前記溶媒が除去された反応生成物を排出して後続段階に移送する反応生成物移送ライン304を含む脱溶媒ユニット300で行われる。
前記脱溶媒段階で前記反応生成物の高温滞留時間を最小化するために、ケトル型リボイラー(Kettle type reboiler)、薄膜蒸留装置(thin film evaporator)、強制循環型リボイラー(force circulated reboiler)、およびジャケット付容器型リボイラー(jacketed vessel type reboiler)のような装置が備えられた蒸留塔440が用いられる。
(脱低沸物段階)
次に、前記脱溶媒段階で得られた前記溶媒が除去された反応生成物から低沸点物質(lights)を除去する脱低沸物段階が行われる。
前記脱低沸物段階では、前記溶媒が除去された反応生成物から公知の脱低沸物ユニット400により低沸点物質(lights)を除去する。
前記低沸点物質は前記反応段階での主生成物であるイソシアネート化合物より低い沸点を有する物質を意味する。前記低沸点物質としては前記主生成物を得る工程で副反応によって生成される物質を例にあげることができる。一例として、前記イソシアネート化合物でXDIを製造する工程で、前記低沸点物質は(クロロメチル)ベンジルイソシアネート((chloromethyl)benzyl isocyanate,CBI)およびエチルフェニルイソシアネート(ethylphenyl isocyanate,EBI)のようなモノイソシアネートを含むことができる。
発明の一実施例によれば、前記脱低沸物段階で前記反応生成物の熱変性と副産物の生成を最小化するために、前記脱低沸物段階は蒸留塔440の塔底部の温度が150℃~165℃であり、前記蒸留塔の上部(top)の圧力を5torr以下で行われることが好ましい。ここで、前記蒸留塔の塔底部の温度は前記蒸留塔の塔底部に連結されたリボイラーの温度を意味する。
好ましくは、前記脱低沸物段階の実行温度は150℃~165℃、あるいは155℃~165℃、あるいは155℃~162℃、あるいは160℃~162℃であり得る。そして、好ましくは、前記脱低沸物段階を行う上部圧力は1torr~5torr、あるいは2torr~5torr、あるいは2torr~4torrであり得る。
前記脱低沸物段階の実行温度および圧力が前記範囲を満たさない場合、前記脱低沸物段階での前記熱変性と副産物の生成量が増加し得、低沸点物質の除去効率が低下し得、そのため、前記脱低沸物段階から得られる反応生成物でイソシアネート化合物の濃度が低下し得る。
一例として、前記脱低沸物段階は、前記脱溶媒ユニット300の反応生成物移送ライン304を通じて供給される前記反応生成物から低沸点物質を除去できるように構成された蒸留塔440;前記蒸留塔の塔頂部に低沸点物質を排出する低沸点物質排出ライン409;および前記蒸留塔の塔底部に前記低沸点物質が除去された反応生成物を排出して後続段階に移送する反応生成物移送ライン405を含む脱低沸物ユニット400で行われる。
前記脱低沸物段階で前記反応生成物の高温滞留時間を最小化するために、ケトル型リボイラー(Kettle type reboiler)、薄膜蒸留装置(thin film evaporator)、強制循環型リボイラー(force circulated reboiler)、およびジャケット付容器型リボイラー(jacketed vessel type reboiler)のような装置が備えられた蒸留塔440が用いられる。
(脱高沸物段階)
次に、前記脱低沸物段階で得られた前記低沸点物質が除去された反応生成物から高沸点物質(heavies)を除去する脱高沸物段階が行われる。
前記脱高沸物段階では、前記低沸点物質が除去された反応生成物から公知の脱高沸物ユニット500により高沸点物質(heavies)を除去する。
前記高沸点物質は前記反応段階での主生成物であるイソシアネート化合物より高い沸点を有する物質を意味する。前記高沸点物質としては前記主生成物を得る工程で形成されるイソシアネート化合物の二量体あるいは三量体以上の多量体を含むオリゴマー、あるいはポリマーなど高分子形態の副産物を例にあげることができる。
発明の一実施例によれば、前記脱高沸物段階で前記反応生成物の熱変性と副産物の生成を最小化するために、前記脱高沸物段階は145℃~165℃の温度および1torr以下の圧力下で行われることが好ましい。
一例として、前記脱高沸物段階は薄膜蒸留装置(thin-film evaporator)下で行われるが、前記薄膜蒸留装置の下部(bottom)の温度を145℃~165℃にし、前記薄膜蒸留装置の下部(bottom)の圧力を1torr以下で運転することが前記熱変性と副産物の生成の最小化に有利である。
好ましくは、前記脱高沸物段階の実行温度は145℃~165℃、あるいは150℃~165℃、あるいは150℃~160℃、あるいは155℃~160℃であり得る。そして、好ましくは、前記脱高沸物段階の実行圧力は0.1torr~1torr、あるいは0.5torr~1torrであり得る。
前記脱高沸物段階の実行温度および圧力が前記範囲を満たさない場合、前記脱高沸物段階での前記熱変性と副産物の生成量が増加し得、高沸点物質の除去効率が低下し得、そのため、前記脱高沸物段階から得られるイソシアネート化合物の濃度が低下し得る。
一例として、前記脱高沸物段階は、前記脱低沸物ユニット400の反応生成物移送ライン405を通じて供給される前記反応生成物から高沸点物質を除去できるように構成された薄膜蒸留装置550;前記薄膜蒸留装置の凝縮部にイソシアネート化合物を排出するイソシアネート化合物排出ライン509;および前記薄膜蒸留装置の塔底部に前記高沸点物質を排出する高沸点物質排出ライン506を含む脱高沸物ユニット500で行われる。
本発明はホスゲンを使用したイソシアネート化合物の製造の際、反応に使用された物質を回収して再使用することができ、反応生成物の熱変性および副産物の生成を最小化できるイソシアネート化合物の製造方法を提供するためのものである。
発明の実施形態によるイソシアネート化合物の製造方法に用いられる工程および装置を模式的に示す図である。 発明の実施形態によるイソシアネート化合物の製造方法に用いられる工程および装置を模式的に示す図である。
以下、発明の具体的な実施例により発明の作用、効果をより具体的に説明する。ただし、これは発明の理解を助けるための例示として提示されたものであり、発明の権利範囲はこれによっていかなる意味でも限定されるものではない。
実施例1
図1および図2に示すような装置を用いて次のような工程で1,3-XDI(m-XDI)を製造した。
(ホスゲン反応段階)
常温および常圧の条件下に、6500kgの1,2-ジクロロベンゼン(o-DCB)の溶媒中で、塩酸500kgとm-キシリレンジアミン(m-XDA)560kgを4時間の間反応させて、m-キシリレンジアミンの塩酸塩870kgを形成した。この時、ガス相排出ライン9を通じて排出された未反応塩酸ガスはガス圧縮ユニット250のサージドラム251に移送された。
前記m-キシリレンジアミンの塩酸塩870kgを供給ライン10を通じて反応器110に投入し、反応器の温度を125℃に昇温した。反応進行時間の間供給ライン20を通じて合計1359kgのホスゲン(phosgene)を反応器に入れて攪拌した。ホスゲン投入時点から反応終了時点までドライアイス-アセトンコンデンサを用いてホスゲンが外部に漏れないようにした。90℃の温度下に1.5時間の間反応を進行させた。
その後、反応器の内部温度を125℃になるように加熱し、ホスゲン6000kgを追加で投入した。反応器の温度は125℃を維持するようにして反応溶液が透明になるまで4.5時間をさらに攪拌した。反応溶液が透明になった後に加熱を中断した。前記方法で得られた反応生成物は移送ライン102を通じて脱ガスユニット200に移送された。この時、ガス相排出ライン109を通じて排出された未反応ホスゲンおよび塩酸ガスはガス圧縮ユニット250のサージドラム251に移送された。
(脱ガス段階)
脱ガスユニット200の蒸留塔220は移送ライン102を通じて供給される前記反応生成物からガス相を除去できるように構成される。
具体的には、蒸留塔220は構造パッキングの一種類であるメラパック(Mellapak)が充電された充填塔が使用され、その高さは約6mである。
蒸留塔220の下部(bottom)の温度を155℃にし、蒸留塔220の上部(top)の圧力を400torrで運転した。
約150kg/hrの還流ストリームを蒸留塔220に再投入し、これは塔頂流出量に対して約3.2の還流比に該当する。
蒸留塔220の塔頂部に連結されたガス相排出ライン209を通じてホスゲンを含むガス相が排出された。ガス相排出ライン209を通じて排出された前記ガス相はガス圧縮ユニット250のサージドラム251に移送された。前記ガス相が除去された反応生成物は蒸留塔220の塔底部に連結された移送ライン203を通じて脱溶媒ユニット300に移送された。
(ガス圧縮段階)
ガス圧縮ユニット250で最初のサブユニットのサージドラム251に供給された前記ガス相は移送ライン253を通じてガス圧縮機254に供給された。ガス圧縮機254では2.7barの圧力下で前記ガス相が圧縮された。ガス圧縮機254で得られた圧縮ガスは移送ライン256を通じて凝縮器257に供給された。凝縮器257に供給された前記圧縮ガスの温度を15℃まで低くし、前記圧縮ガスは移送ライン259を通じて二番目のサブユニットのサージドラム261に供給された。
二番目のサブユニットのサージドラム261に供給された前記圧縮ガスは移送ライン263を通じてガス圧縮機264に供給された。ガス圧縮機264では7.6barの圧力下で前記圧縮ガスがさらに圧縮された。ガス圧縮機264で得られた圧縮ガスは移送ライン266を通じて凝縮器267に供給された。凝縮器267に供給された前記圧縮ガスの温度を41℃まで低くし、前記圧縮ガスは移送ライン269を通じて三回目のサブユニットのサージドラム271に供給された。
三回目のサブユニットのサージドラム271に供給された前記圧縮ガスは移送ライン273を通じてガス圧縮機274に供給された。ガス圧縮機274では16.86bar(12644torr)の圧力下で前記圧縮ガスがさらに圧縮された。ガス圧縮機274で得られた圧縮ガスは移送ライン276を通じて凝縮器277に供給された。凝縮器277に供給された前記凝縮水の温度を-5℃まで下げて凝縮物を形成させ、前記凝縮物は移送ライン279を通じてバッファドラム280に移送された。
(蒸留段階)
蒸留ユニット290の蒸留塔291にはバッファドラム280に集められた前記凝縮物がフィード(feed)として供給された。蒸留塔291は前記凝縮物からホスゲンを分離できるように構成される。
具体的には、蒸留塔291は12段のバブルキャップトレイで構成された約8mのカラムである。約710kg/hrの還流ストリームを蒸留塔291に再投入し、これは塔頂流出量に対して約3の還流比に該当する。
前記ガス圧縮段階から前記凝縮物が16.86barの圧力で蒸留塔291に供給されることにより、蒸留塔291の塔頂部に連結された凝縮器295の温度は-15℃で運転された。
蒸留塔291の下部には前記凝縮物から分離したホスゲン含有画分が塔底ストリームライン292を通じて排出された。前記ホスゲン含有画分はリボイラー294に供給された。リボイラー294で低沸点画分は蒸留塔291の下部に再供給され、残りの画分であるホスゲンはホスゲン排出ライン296を通じて回収された。回収されたホスゲンは反応ユニット100のホスゲン供給ライン20を通じて反応器110に供給された。
蒸留塔291の上部には前記凝縮物から分離した塩酸ガス含有画分が塔頂ストリームライン293を通じて排出された。排出された塩酸ガス含有画分は凝縮器295に供給された。凝縮器295で凝縮された前記画分の一部は蒸留塔291の上部に再供給され、その残りの塩酸ガスはガス相排出ライン297を通じて回収された。回収された塩酸ガスは前記反応段階にアミン化合物の塩を形成するための反応物として供給された。
(脱溶媒段階)
脱溶媒ユニット300の蒸留塔330は移送ライン203を通じて供給される前記反応生成物から溶媒を除去できるように構成される。
具体的には、蒸留塔330は構造パッキングの一種類であるメラパック(Mellapak)が充電された充填塔が使用され、その高さは約7mである。
蒸留塔330の下部(bottom)の温度を160℃にし、蒸留塔330の上部(top)の圧力を15torrで運転した。
約600kg/hrの還流ストリームを蒸留塔330に再投入し、これは塔頂流出量に対して約0.5の還流比に該当する。
蒸留塔330の塔頂部に連結された溶媒排出ライン309を通じて1,2-ジクロロベンゼン(o-DCB)を含む溶媒が排出された。前記溶媒が除去された反応生成物は蒸留塔330の塔底部に連結された移送ライン304を通じて脱低沸物ユニット400に移送された。
(脱低沸物段階)
脱低沸物ユニット400の蒸留塔440は移送ライン304を通じて供給される前記反応生成物から低沸点物質を除去できるように構成される。
具体的には、蒸留塔440は構造パッキングの一種類であるメラパック(Mellapak)が充電された充填塔が使用され、その高さは約13mである。
蒸留塔440の下部(bottom)の温度を160℃にし、蒸留塔440の上部(top)の圧力を5torrで運転した。
約40kg/hrの還流ストリームを蒸留塔440に再投入し、これは塔頂流出量に対して約2.0の還流比に該当する。
蒸留塔440の塔頂部に連結された低沸点物質排出ライン409を通じて(クロロメチル)ベンジルイソシアネート(CBI)を含む低沸点物質が排出された。前記低沸点物質が除去された反応生成物は蒸留塔440の塔底部に連結された移送ライン405を通じて脱高沸物ユニット500に移送された。
(脱高沸物段階)
脱高沸物ユニット500の薄膜蒸留装置550は移送ライン405を通じて供給される前記反応生成物から高沸点物質を除去できるように構成される。
具体的には、薄膜蒸留装置550は内部に凝縮器が設置されているshort path evaporator形態の蒸発器が用いられた。
薄膜蒸留装置550の下部(bottom)の温度を160℃にし、薄膜蒸留装置550の下部(bottom)の圧力を0.5torrで運転した。
薄膜蒸留装置の下部(bottom)で約13kg/hrの高沸点凝縮物が分離された。
薄膜蒸留装置550の塔頂部に連結された排出ライン509を1,3-XDI(m-XDI)を含むイソシアネート化合物が排出された。前記反応生成物から分離した高沸点物質は薄膜蒸留装置550の塔底部に連結された排出ライン506を通じて排出された。
実施例2
前記ガス圧縮段階で最後のサブユニットのガス圧縮機274での圧縮を20bar下で行ったことを除いては、前記実施例1と同様の方法で1,3-XDI(m-XDI)を含むイソシアネート化合物を得た。
前記ガス圧縮段階から前記凝縮物が20barの圧力で蒸留塔291に供給されることにより、蒸留塔291の塔頂部に連結された凝縮器295の温度は-9.2℃で運転された。
参考例
前記ガス圧縮段階で最後のサブユニットのガス圧縮機274での圧縮を10bar下で行ったことを除いては、前記実施例1と同様の方法で1,3-XDI(m-XDI)を含むイソシアネート化合物を得た。
前記ガス圧縮段階から前記凝縮物が10barの圧力で蒸留塔291に供給されることにより、蒸留塔291の塔頂部に連結された凝縮器295の温度は-32℃で運転された。
試験例
前記実施例および参考例で蒸留ユニット290のガス相排出ライン297およびホスゲン排出ライン296のストリームの一部を回収してgel permeation chromatography分析を実施した。前記分析により確認された主成分の含有量を下の表1~3に示した。
そして、前記実施例および比較例の前記ガス圧縮段階および前記蒸留段階の実行に投入される単位時間当りエネルギ(kcal/hr)を測定して下の表1~3に示した。
前記表1~表3を参照すると、前記実施例によるイソシアネート化合物の製造方法は相対的に低いエネルギ消費量下で前記反応段階に使用されたホスゲンと塩酸を効率的に回収して再使用できることが確認された。
前記参考例でも前記ガス圧縮段階により蒸留ユニットでホスゲンと塩酸を回収することができたが、前記ガス圧縮段階で圧縮ガスの十分な圧力が確保されることができず、単位時間当りより多くの量のエネルギが消費された。特に、前記参考例では蒸留塔の運転時の塔頂部の温度を低く維持するために高価な冷媒が多量で使用されなければならないので、前記実施例に比べて経済的効果の差異が大きかった。
1 造塩反応器
9 ガス相排出ライン
10 アミン化合物の塩供給ライン
20 ホスゲン供給ライン
100 ホスゲン反応ユニット
110 ホスゲン反応器
102 反応生成物移送ライン
109 ガス相排出ライン
200 脱ガスユニット
220 蒸留塔
209 ガス相排出ライン
203 反応生成物移送ライン
250 ガス圧縮ユニット
251,261,271 サージドラム(surg drum)
252,262,272 液滴排出ライン
253,263,273 ガス相移送ライン
254,264,274 ガス圧縮機
255,265,275 ガス再循環ライン
256,266,276 圧縮ガス移送ライン
257,267,277 凝縮器
259,269,279 凝縮物移送ライン
280 バッファドラム(buffer drum)
290 蒸留ユニット
291 蒸留塔
293 塔頂ストリームライン
295 凝縮器
297 ガス相排出ライン
292 塔底ストリームライン
294 リボイラー
296 ホスゲン排出ライン
300 脱溶媒ユニット
330 蒸留塔
309 溶媒排出ライン
304 反応生成物移送ライン
400 脱低沸物ユニット
440 蒸留塔
409 低沸点物質排出ライン
405 反応生成物移送ライン
500 脱高沸物ユニット
550 薄膜蒸留装置
506 高沸点物質排出ライン
509 イソシアネート化合物排出ライン

Claims (15)

  1. アミン化合物の塩とホスゲンを溶媒下で反応させてイソシアネート化合物を含む反応生成物を得るホスゲン反応段階、
    前記反応生成物からガス相を除去する脱ガス段階、
    前記脱ガス段階で得られた前記ガス相を圧縮して前記ガス相の凝縮物を得るガス圧縮段階、および
    前記凝縮物を蒸留して前記凝縮物からホスゲンを分離する蒸留段階
    を含む、イソシアネート化合物の製造方法。
  2. 前記脱ガス段階は145℃~165℃の温度および100torr~600torrの圧力下で行われる、請求項1に記載のイソシアネート化合物の製造方法。
  3. 前記ガス圧縮段階で前記ガス相は16bar以上の圧力で圧縮される、請求項1に記載のイソシアネート化合物の製造方法。
  4. 前記ガス圧縮段階は3つ以上のガス圧縮機を含むガス圧縮ユニット下で行われる、請求項1に記載のイソシアネート化合物の製造方法。
  5. 前記蒸留段階は塔頂部の温度が-15℃以上である蒸留塔下で行われる、請求項1に記載のイソシアネート化合物の製造方法。
  6. 前記蒸留段階で得られた前記ホスゲンは前記ホスゲン反応段階に供給される、請求項1に記載のイソシアネート化合物の製造方法。
  7. 前記ガス圧縮段階は前記脱ガス段階で得られた前記ガス相と共に前記ホスゲン反応段階で得られるガス相を圧縮する、請求項1に記載のイソシアネート化合物の製造方法。
  8. アミン化合物と塩酸を溶媒下で反応させてアミン化合物の塩を得る造塩反応段階、
    前記アミン化合物の塩とホスゲンを溶媒下で反応させてイソシアネート化合物を含む反応生成物を得るホスゲン反応段階、
    前記反応生成物からガス相を除去する脱ガス段階、
    前記造塩反応段階、前記ホスゲン反応段階および前記脱ガス段階で得られるガス相を圧縮して前記ガス相の凝縮物を得るガス圧縮段階、
    前記凝縮物を蒸留して前記凝縮物からホスゲンと塩酸を分離する蒸留段階、および
    前記蒸留段階で得られた塩酸を前記造塩反応段階の反応物として供給し、前記ホスゲンを前記ホスゲン反応段階の反応物として供給する、請求項1に記載のイソシアネート化合物の製造方法。
  9. 前記脱ガス段階で得られた前記ガス相が除去された反応生成物から溶媒を除去する脱溶媒段階、
    前記溶媒が除去された反応生成物から低沸点物質(lights)を除去する脱低沸物段階、および
    前記低沸点物質が除去された反応生成物から高沸点物質(heavies)を除去する脱高沸物段階
    をさらに含む、請求項1に記載のイソシアネート化合物の製造方法。
  10. 前記脱ガス段階、前記脱溶媒段階、前記脱低沸物段階、および前記脱高沸物段階はそれぞれ165℃以下の温度下で行われる、請求項9に記載のイソシアネート化合物の製造方法。
  11. 前記アミン化合物は分子内に脂肪族グループを有する脂肪族アミンである、請求項1に記載のイソシアネート化合物の製造方法。
  12. 前記アミン化合物は分子内に2個以上のアミノ基を含む2官能以上の鎖状または環状の脂肪族アミンである、請求項1に記載のイソシアネート化合物の製造方法。
  13. 前記アミン化合物はヘキサメチレンジアミン、2,2-ジメチルペンタンジアミン、2,2,4-トリメチルヘキサンジアミン、ブテンジアミン、1,3-ブタジエン-1,4-ジアミン、2,4,4-トリメチルヘキサメチレンジアミン、1,6,11-ウンデカトリアミン、1,3,6-ヘキサメチレントリアミン、1,8-ジイソシアナト-4-イソシアナトメチルオクタン、ビス(アミノエチル)カーボネート、ビス(アミノエチル)エーテル、キシリレンジアミン、α,α,α’,α’-テトラメチルキシリレンジアミン、ビス(アミノエチル)フタレート、ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、ジシクロヘキシルメタンジアミン、シクロヘキサンジアミン、メチルシクロヘキサンジアミン、ジシクロヘキシルジメチルメタンジアミン、2,2-ジメチルジシクロヘキシルメタンジアミン、2,5-ビス(アミノメチル)ビシクロ-[2,2,1]-ヘプタン、2,6-ビス(アミノメチル)ビシクロ-[2,2,1]-ヘプタン、3,8-ビス(アミノメチル)トリシクロデカン、3,9-ビス(アミノメチル)トリシクロデカン、4,8-ビス(アミノメチル)トリシクロデカン、4,9-ビス(アミノメチル)トリシクロデカン、ビス(アミノメチル)ノルボルネン、およびキシリレンジアミンからなる群より選ばれた1種以上の化合物である、請求項1に記載のイソシアネート化合物の製造方法。
  14. 前記アミン化合物はビス(アミノメチル)スルフィド、ビス(アミノエチル)スルフィド、ビス(アミノプロピル)スルフィド、ビス(アミノヘキシル)スルフィド、ビス(アミノメチル)スルホン、ビス(アミノメチル)ジスルフィド、ビス(アミノエチル)ジスルフィド、ビス(アミノプロピル)ジスルフィド、ビス(アミノメチルチオ)メタン、ビス(アミノエチルチオ)メタン、ビス(アミノエチルチオ)エタン、ビス(アミノメチルチオ)エタン、および1,5-ジアミノ-2-アミノメチル-3-チアペンタンからなる群より選ばれた1種以上の硫黄含有脂肪族アミンである、請求項1に記載のイソシアネート化合物の製造方法。
  15. 前記アミン化合物はm-キシリレンジアミン、p-キシリレンジアミンおよびo-キシリレンジアミンからなる群より選ばれた1種以上の化合物である、請求項1に記載のイソシアネート化合物の製造方法。
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