JP2024501677A - 昆虫の侵入を検出するためのたばこ材料を監視する方法およびシステム - Google Patents

昆虫の侵入を検出するためのたばこ材料を監視する方法およびシステム Download PDF

Info

Publication number
JP2024501677A
JP2024501677A JP2023538980A JP2023538980A JP2024501677A JP 2024501677 A JP2024501677 A JP 2024501677A JP 2023538980 A JP2023538980 A JP 2023538980A JP 2023538980 A JP2023538980 A JP 2023538980A JP 2024501677 A JP2024501677 A JP 2024501677A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
closed space
concentration
tobacco material
tobacco
semiochemical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2023538980A
Other languages
English (en)
Inventor
ルイ ヌーノ ロドリゲス アルヴェス バティスタ
リカルド カリ
イヴァン プレスティア
アレクサンドラ セレダ
Original Assignee
フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム filed Critical フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
Publication of JP2024501677A publication Critical patent/JP2024501677A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24BMANUFACTURE OR PREPARATION OF TOBACCO FOR SMOKING OR CHEWING; TOBACCO; SNUFF
    • A24B3/00Preparing tobacco in the factory
    • A24B3/10Roasting or cooling tobacco
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24BMANUFACTURE OR PREPARATION OF TOBACCO FOR SMOKING OR CHEWING; TOBACCO; SNUFF
    • A24B3/00Preparing tobacco in the factory
    • A24B3/18Other treatment of leaves, e.g. puffing, crimpling, cleaning
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01MCATCHING, TRAPPING OR SCARING OF ANIMALS; APPARATUS FOR THE DESTRUCTION OF NOXIOUS ANIMALS OR NOXIOUS PLANTS
    • A01M1/00Stationary means for catching or killing insects
    • A01M1/02Stationary means for catching or killing insects with devices or substances, e.g. food, pheronones attracting the insects
    • A01M1/026Stationary means for catching or killing insects with devices or substances, e.g. food, pheronones attracting the insects combined with devices for monitoring insect presence, e.g. termites
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A24TOBACCO; CIGARS; CIGARETTES; SIMULATED SMOKING DEVICES; SMOKERS' REQUISITES
    • A24BMANUFACTURE OR PREPARATION OF TOBACCO FOR SMOKING OR CHEWING; TOBACCO; SNUFF
    • A24B15/00Chemical features or treatment of tobacco; Tobacco substitutes, e.g. in liquid form
    • A24B15/18Treatment of tobacco products or tobacco substitutes
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N33/00Investigating or analysing materials by specific methods not covered by groups G01N1/00 - G01N31/00
    • G01N33/0004Gaseous mixtures, e.g. polluted air
    • G01N33/0009General constructional details of gas analysers, e.g. portable test equipment
    • G01N33/0027General constructional details of gas analysers, e.g. portable test equipment concerning the detector
    • GPHYSICS
    • G08SIGNALLING
    • G08BSIGNALLING OR CALLING SYSTEMS; ORDER TELEGRAPHS; ALARM SYSTEMS
    • G08B21/00Alarms responsive to a single specified undesired or abnormal condition and not otherwise provided for
    • G08B21/18Status alarms
    • G08B21/182Level alarms, e.g. alarms responsive to variables exceeding a threshold

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Pest Control & Pesticides (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Insects & Arthropods (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Emergency Management (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Catching Or Destruction (AREA)

Abstract

本発明は、昆虫の侵入を検出するためにたばこ材料を監視する方法に関し、方法は、-閉空間にたばこ材料を提供することと、-閉空間に存在する空気中の情報化学物質の濃度を測定することと、-情報化学物質の測定された濃度を閾値と比較することと、-情報化学物質の濃度が閾値よりも高い場合に、閉空間の温度を低下させることと、を含む。【選択図】図2

Description

本発明は、たばこ材料の昆虫の侵入を監視する方法およびシステムに関する。監視されるたばこの侵入は、好ましくは、タバコシバンムシによって引き起こされるたばこの侵入である。
Lasioderma serricorneは、一般的に、シガレットビートル、シガービートル、またはタバコシバンムシとして知られている。その一般名によって示されるように、シガレットビートルは、精製された紙巻たばこの箱の状態や、ホッグスヘッドおよびベールに保管されている状態の両方において、たばこの害虫である。また、カブトムシは、油粕、油糧種子、穀物、乾燥果実、セージ、小麦粉、および一部の畜産物の軽度の害虫である場合がある。
Ephestia elutellaもまた、たばこ材料に侵入する。Ephestia elutellaは、ハチミツガのたばこガである。
これらの害虫は、たばこ材料を損傷し、エアロゾル発生物品などの最終製品の品質を著しく損なう。
たばこ産業では、たばこからこれらの害虫を駆除するために、関連する財政的努力が費やされる。さらに、たばこ材料を監視し、もし発生すればその侵入を管理することが常に必要である。
たばこ産業の製造ラインに入る段階におけるたばこ葉の品質は、最終製品の品質にとって極めて重要である。たばこ葉が、例えば、タバコシバンムシまたはチャマダラメイガによる侵入により被害を受けた場合、たばこ葉は、そのようなカブトムシによって食べられるだけでなく、侵入の副産物により被害を受けるためにも影響を受ける。実際に、タバコシバンムシの侵入により、たばこ葉はまた、タバコシバンムシの存在、および卵および幼虫を含むそれらの巣化に起因して、たばこ材料中に発生する細菌、微生物、または真菌の存在の兆候を示す場合がある。タバコシバンムシによる侵入の場合、たばこ葉の全体的な品質は、したがって深刻に劣化する。さらに、侵入されたたばこ葉は、まだ品質の良い他のたばこ葉を汚染する潜在的リスクを抱える。汚染は、たばこ葉の保管中、製造ステップ中、および小売に出荷される最終製品の間で発生することがあり、最終的にコスチューマーに届く可能性があり、つまり侵入された葉と侵入されていない葉とが近接するたびに発生しうる。
侵入が広がると、たばこの在庫を廃棄する必要があるため、製造ステップが著しく中断し、輸送キャリア、貯蔵エリア、および製造ラインを洗浄および消毒する必要がある。
現在、たばこ材料への侵入を検出する好ましい方法は、手動で適用し、毎日チェックする必要のあるフェロモントラップのネットワークを使用して、カブトムシを物理的に捕獲することに基づいており、侵入が検出された場合は直ちに措置を講じる。これらの措置は、コストが高く、このようなトラップの人的取り扱いと管理を必要とするだけでなく、ヒューマンエラーも伴う可能性がある。さらに、検出が行われると、カブトムシでいっぱいのトラップを見つけた時には侵入がすでに広がり、比較的大量のたばこ材料が汚染されているため通常は手遅れである。侵入が広範囲に及ぶと、殺虫剤を大量に散布することが必要となり、業務の中断、高いコスト、および環境への影響を引き起こす。
したがって、より信頼性が高く、侵入の最初の点を特定できる検出方法を提供することが望ましい。
保管されているたばこおよび関連する最終製品が、世界規模で、カブトムシ自体または並行して微生物および真菌の侵入のいずれかによって被害を受けないように、できるだけ早くタバコシバンムシの侵入を検出する方法を有することがさらに望ましい。
態様によれば、本発明は、昆虫の侵入を検出するためにたばこ材料を監視する方法に関する。好ましくは、方法は、たばこ材料を閉空間に提供することを含む。好ましくは、方法はまた、閉空間に存在する空気中の情報化学物質の濃度を測定することを含む。好ましくは、方法は、情報化学物質の測定された濃度を閾値と比較することを含む。好ましくは、方法は、情報化学物質の濃度が閾値よりも高い場合、閉空間の温度を低下させることを含む。
本方法は、できるだけ早く、Lasioderma serricorneなどのたばこの害虫による侵入の可能性を検出することを目的としている。この目的のために、害虫によって生成される特定の情報化学物質の濃度は、たばこ材料が位置する閉空間の空気中で測定される。情報化学物質は、例えば、タバコシバンムシなど、害虫によって生成されるフェロモンであってもよい。次いで、情報化学物質の測定された濃度を閾値と比較する。この比較を使用して、たばこの害虫の侵入の有無を特定することができる。そのような侵入の疑いがある場合(すなわち、情報化学物質の濃度が閾値よりも高い場合)、たばこ材料が位置する閉空間の温度を低下させる。情報化学物質が早期段階で害虫によって放出されるという事実により、たばこ材料が部分的にまたはわずかにしか損傷を受けないように、その開始時に侵入を検出することができる。
たばこ倉庫における幼虫および成虫の両方のシガレットビートルの生存は、根絶のための重要な温度条件を決定するために試験されている。これらの測定から、害虫の幼虫および成虫を駆除するために、閉空間、したがってたばこ材料は摂氏6度未満の温度に曝露されることが好ましい。好ましくは、閉空間は、摂氏6度以下の温度にされる。より好ましくは、閉空間の温度を、少なくとも7週間低下させる。より好ましくは、閉空間は、少なくとも7週間と等しい時間間隔の間、摂氏6度以下の温度で維持される。より好ましくは、閉空間は、摂氏2度未満の温度に曝露される。好ましくは、閉空間は、摂氏2度以下の温度にされる。より好ましくは、閉空間の温度を、少なくとも8週間低下させる。より好ましくは、閉空間は、少なくとも8週間と等しい時間間隔の間、摂氏2度以下の温度で維持される。
情報化学物質の濃度の測定は、連続的に、すなわち、測定が終了するとすぐに、次の測定が行われるように行われてもよい。あるいは、濃度の測定は、所与の頻度で行われる。例えば、測定は、所与の時間間隔で行うことができる。測定が行われる頻度は、例えば、閉空間に存在するたばこ材料の量または閉空間のサイズに応じて、調整されうる。他の要因が、測定が行われる頻度に影響を与えることがあり、例えば、閾値よりも高い濃度が一度見られた場合に、侵入があるよりも懸念がある場合、より頻繁に測定が行われる。測定はまた、例えば週に一回などの所定の時点、または閉空間の開放およびその中のたばこ材料の回収の前などの特定の動作の前に実施することができる。
好ましくは、たばこ材料が閉空間に置かれ、この閉空間がたばこベールである場合、情報化学物質の濃度の測定は一日一回行われる。たばこ材料が閉空間に置かれ、この閉空間が倉庫である場合、情報化学物質の濃度の測定は継続的に行われる(測定が終了するとすぐに、次の測定が行われる)。好ましくは、たばこ材料が閉空間に置かれ、この閉空間が、輸送容器などの容器である場合、情報化学物質の濃度の測定は一日一回行われる。好ましくは、最終目的地の前に別の測定が行われる。「一日一回」は、90分間連続的に測定を行うことを意味する場合がある。
情報化学物質の濃度を測定するために、たばこ材料は閉空間に配置される。例えば、葉および茎の形態のたばこ材料は、農家から一次生産ユニットへ出荷される。したがって、この場合の閉空間は、たばこ葉をトラック、バン、ワゴン、容器、客車などの一次生産ユニットに輸送する輸送キャリアでありうる。輸送時に、たばこ葉は、最初に箱詰めされ、たばこベールを形成し得る。閉空間は、たばこベールであってもよい。葉が一次生産ユニットに到達すると、閉空間は、一次生産ラインにおける生産エリア(例えば、硬化ステーション)、または生産エリアの一部であり得る。閉空間は、たばこが貯蔵される倉庫もしくは貯蔵建物、または倉庫もしくは貯蔵建物の一部であってもよい。一次の後、たばこ葉は、たばこ葉がさらに処理される場所で、例えば、上記に定義される輸送キャリアによって再び輸送され得る。たばこ材料は、その処理を終了し、例えば、エアロゾル発生物品などの最終製品となる。エアロゾル発生物品は梱包されてもよい。この場合、閉空間は、エアロゾル発生物品を含有するパッケージであってもよい。
閉空間には、空気が存在する。侵入がある場合、たばこ材料に侵入する昆虫は、空気中に分散し得る情報化学物質を生成する。次に、情報化学物質に特異的なガスセンサは、閉空間に存在する空気と接触する場合に、このような情報化学物質を検出し、その濃度を測定することができる。ガスセンサは、閉空間の内部に位置してもよく、または閉空間の外部に位置してもよい。ガスセンサが閉空間の外部に位置する場合、空気回路(空気チャネルなど)が存在して、閉空間からセンサに空気を供給することができる。
本発明で使用されるガスセンサは、例えば、米国特許出願公開第2019/0234895号に詳細に記載される。
ガスセンサは、閉空間の内部の空気中に存在する情報化学物質の濃度を表す信号を発するように適合される。信号は、閉空間に存在する空気中の情報化学物質の濃度に対する情報を含みうる。この信号は、制御ユニットに送信されてもよい。制御ユニットは、ガスセンサ自体の一部であってもよく、またはガスセンサから分離されてもよい。制御ユニットがガスセンサから分離される場合、好ましくは、情報化学物質の濃度の情報を含む信号は、当技術分野で既知の適切な様式で制御ユニットに送信される。例えば、信号は無線方式で送信されてもよい。ガスセンサと制御ユニットとの間の通信は、以下のプロトコルのうちの一つ以上に従ってもよい。Bluetooth、BLE、Wi-Fi、3G、4G、 5G、LTEなど。制御ユニットは、コンピュータの一部などのプロセッサであってもよい。例えば、制御ユニットは、携帯電話、タブレットコンピュータなどの一部であってもよい。制御ユニットは、製造ラインに既に存在する機器の一部であることが好ましい。
測定後、情報化学物質の濃度の測定値を、予め設定された閾値と比較する。閾値は、対象の情報化学物質の種類に依存する。閾値は、たばこ材料が存在する閉空間のタイプに依存しうる。例えば、より大きな閉空間では、閾値は、より小さな閉空間よりも高くてもよい。閾値はまた、必要に応じて、例えば、ユーザーインターフェースを介して変更されてもよい。
ユーザーインターフェースは、ガスセンサに組み込まれてもよく、または制御ユニットに位置してもよい。ユーザーインターフェースは、ガスセンサおよび制御ユニットから離れていてもよい。ユーザーインターフェースは、ガスセンサまたは制御ユニットに接続され、ガスセンサまたは制御ユニットからの信号を受信するように適合されることが好ましい。ユーザーインターフェースは、TFT LCD画面、IPS LCD画面、静電容量式タッチスクリーンLCD、LED画面、OLED画面、AMOLED画面などの専用画面を含みうる。
ユーザーインターフェースはまた、情報化学物質の濃度の測定結果を表示してもよい。ユーザーインターフェースは、測定された濃度と閾値との比較の結果を表示しうる。
閾値は、百万分の5部(ppm)~百万分の150部、より好ましくは百万分の5部~百万分の50部を構成する値と等しく設定されることが好ましい。好ましくは、閾値の付近または閾値を超える濃度の標的情報化学物質の存在下でのガスセンサの応答は、1秒未満の応答時間を有する。この応答時間は、実質的にリアルタイム検出を意味する。別の実施形態では、ガスセンサは、単に情報化学物質の有無を測定する。ガスセンサが情報化学物質の存在を測定するとすぐに、閾値を超える。
好ましくは、ガスセンサは、二つ以上の情報化学物質を検出してもよい。ガスセンサは、複数の情報化学物質を同時に感知するか、または情報化学物質のリストから情報化学物質の一つのみ感知することができる。この第二の事例では、対象の情報化学物質(情報化学物質「標的」とも呼ばれる)は、例えば、ユーザーインターフェースを介して、検出される可能性のある情報化学物質のリストから選択される。
ガスセンサは、情報化学物質のリストが存在し、各情報化学物質に対して閾値が関連付けられているデータベースを含んでもよい。閾値は、閉空間に依存し得るため、情報化学物質のリストの各情報化学物質については、閾値のリストが存在する。
ガスセンサによって測定された情報化学物質の濃度と閾値との比較は、ユーザーインターフェースなど、画面に表示されうる。これは表またはグラフで視覚化できる。時間内で行われた様々な測定の結果は、メモリに記憶されうる。メモリは、ガスセンサ内に位置してもよい。メモリは、制御ユニットの一部であってもよい。制御ユニットがガスセンサの一部である場合、ガスセンサによって測定される情報化学物質の濃度と閾値との比較は、ガスセンサ内で行われてもよく、または制御ユニットがガスセンサの一部でない場合、制御ユニット内で遠隔的に行われてもよい。比較の結果は、他のコンピュータ、管理ユニット、スマートフォン、警報ユニットなどの外部装置にもブロードキャストされうる。ガスセンサによって測定された情報化学物質の濃度と閾値との比較の結果は、ラウドスピーカーを介してなど、聞こえる言葉を使用して伝達されうる。
閉空間に存在する空気中の情報化学物質の濃度が閾値よりも高い場合、信号は管理ユニットに送信されることが好ましい。管理ユニットは、結果に関係なくすべての比較の結果を受け取ってもよく、または標的情報化学物質の濃度が閾値よりも高い、肯定的な比較のみを受け取ってもよい。
管理ユニットは、ガスセンサまたは制御ユニットと通信するように適合されたサーバである。管理ユニットは、侵入の存在の結果として(すなわち、閾値を超える濃度の結果として)手順をトリガするように適合されることが好ましい。手順は、例えば、閉空間の冷却である。管理ユニットは、プロセッサ、外部サーバ、携帯電話またはユーザーのコンピュータに含まれてもよい。管理ユニットは、例えば、プロセス制御システムに組み込まれてもよい。
警報ユニットは、任意の形態で警報を送信するように適合されたユニットである。
情報化学物質の濃度が閾値よりも高い場合、たばこが存在する閉空間は冷却される。冷却は、自動的に行われてもよく、すなわち、管理ユニットによって、情報化学物質の濃度と閾値との比較の肯定的な結果、すなわち、測定された濃度が閾値よりも高い場合、管理ユニットは冷却手順を開始する。冷却は手動で行われてもよい。この場合、オペレータは、例えば、警報ユニットによって発せられる警報信号、またはガスセンサもしくは制御ユニットによって管理ユニット、もしくは携帯電話、もしくは電子メールなどに送られるメッセージによって、情報化学物質の濃度が閾値を上回ることを認識し得る。オペレータが認識するとすぐに、閉空間の冷却を開始することができる。
閉空間が冷却される方法または手段は、たばこ材料が収容される閉空間自体のタイプに依存し得る。特に、閉空間の温度を低下させる手段のタイプは、こうした閉空間のサイズに依存し得る。
例えば、たばこ材料が容器の内部に位置する場合、容器は冷蔵容器であってもよい。一般に、これらの容器は、冷蔵システムが位置する基部を含む。冷蔵システムは、例えば、制御ユニットからのコマンドによって要求された場合、所望の低温に到達するように適合される。
別の方法として、容器の内部に位置するたばこ材料は、経路変更され、所望の低温を有することができる環境にもたらされ得る。一例として、侵入されたたばこ材料を積んだ船がその航路上のアーティック気象条件を通過する場合、侵入中にそれらの気象条件において停止することができる。同様に、アルプスを通過するトラックは、侵入が起こると、寒冷な高山の天候で停止する場合がある。
閉空間が倉庫、または製造施設もしくは製造ラインである場合、倉庫もしくは製造施設もしくは製造ラインの加熱、換気、および空調(HVAC)システムは、一般に、特定の指定エリアの温度を低下させることができる。好ましくは、これらの指定エリアは密閉可能である。このようにして、指定されたエリアは、より効率的な冷却が可能となり、消毒時に密封され得る。
閉空間がたばこベールである場合、それらは工業用冷蔵庫内に持ち込むことができる。これらの冷蔵庫は、非常に正確に低温を保つことができる。
好ましくは、情報化学物質はフェロモンである。好ましくは、昆虫の侵入は、Lasioderma serricorne由来の侵入である。好ましくは、情報化学物質は、(2S,3R,1’S)-2,3-ジヒドロ-3,5-ジメチル-2-エチル-6(1-メチル-2-オキソブチル)-4H-ピラン-4-オン;(2S,3R,1’R)-2,3-ジヒドロ-3,5-ジメチル-2-エチル-6(1-メチル-2-オキソブチル)-4H-ピラン-4-オン;(2S,3R)-2,3-ジヒドロ-3,5-ジメチル-2-エチル-6-(1-メチル-2-オキソブチル)-4H-ピラン-4-オン;(4S,6S,7S)-4,6-ジメチル-7-ヒドロキシノナ-3-オン;(2S,3S)-2,6-ジエチル-3,5-ジメチル-3,4-ジヒドロ-2H-ピランのうちの一つである。好ましくは、情報化学物質は、タバコシバンムシによって生成されるフェロモンである。ガスセンサは、化学式(2S,3R,1’S)-2,3-ジヒドロ-3,5ジメチル-2-エチル-6(1-メチル-2-オキソブチル)-4H-ピラン-4-オンにおける、アルファ-セリコロンの濃度を測定することが好ましい。ガスセンサは、化学式(2S,3R,1’R)-2,3-ジヒドロ-3,5-ジメチル-2-エチル-6(1-メチル-2-オキソブチル)-4H-ピラン-4-オンにおける、ベータ-セリコロンの濃度を測定することが好ましい。ガスセンサは、化学式(4S,6S,7S)-7-ヒドロキシ-4,6-ジメチルノナン-3-オンにおける、4S6S7S-セリコロンの濃度を測定することが好ましい。ガスセンサは、化学式(2S,3S)-2,6-ジエチル-3,5-ジメチル-3,4-ジヒドロ-2H-ピランにおける、アンヒドロセルリコルニンの濃度を測定することが好ましい。ガスセンサは、化学式(2S,3R)-2,3-ジヒドロ-3,5-ジメチル-2-エチル-6-(1-メチル-2-オキソブチル)-4H-ピラン-4-オンにおける、2S3R-セリコロンの濃度を測定することが好ましい。上記フェロモンのうちの一つのみの濃度が測定されてもよい。上記フェロモンのうちの二つの濃度が測定されてもよい。上記フェロモンのうちの三つの濃度が測定されてもよい。上記フェロモンのうちの四つの濃度が測定されてもよい。上記のフェロモンのすべての濃度が測定されてもよい。好ましくは、上記のフェロモンの各々は、その特定の閾値を有する。したがって、フェロモンの各測定された濃度は、フェロモンに依存する異なる可能性のある閾値と比較される。複数のフェロモンの濃度を測定することにより、単一のフェロモンを測定する場合よりも、侵入が存在するかどうかをより正確に特定することができる。さらに、複数のフェロモンの濃度を測定することにより、単一のフェロモンを測定する場合よりも早期に、侵入の存在を特定することができる。上述のフェロモンはすべて、Lasioderma serricorneによって発せられる。
好ましくは、方法は、情報化学物質の濃度が閾値よりも高い場合に警報信号を送信することを含む。測定するステップで測定される情報化学物質の濃度が閾値よりも高い場合、たばこ害虫の侵入が進行している可能性がある。侵入の影響とたばこ材料への被害を最小限に抑えるために、警報信号が発せられる。警報信号は、警報ユニットによって発せられ得る。情報化学物質の濃度は、少なくともN回、閾値を超えると、警報が発せられてもよく、Nは、整数>1である。二つの閾値、第一の閾値T1および第二の閾値T2も考慮されてもよく、第二の閾値は第一の閾値よりも高い(T2>T1)。情報化学物質の濃度が第一の閾値よりも高いが、第二の閾値より低い場合、警報信号が発せられる前に濃度>T1の測定を少なくともN(N>1)回実施する必要がある。一方で、情報化学物質の濃度も第一の閾値および第二の閾値よりも高い場合、1回の測定で濃度が>T2であれば警報信号を発するのに十分である。警報ユニットは、制御ユニットまたは管理ユニットの一部であってもよい。
警報信号を送信することは、可聴信号を発することを含むことが好ましい。警報信号を送信することは、視覚信号を発することを含むことが好ましい。警報信号を送信することは、デジタルテキストメッセージをオペレータまたは管理ユニットに送信することを含むことが好ましい。警報信号を送信することは、測定された濃度に対する、または測定された濃度と閾値との比較に対するデータを、オペレータまたは管理ユニットに送信することを含むことが好ましい。警報信号を送信することは、視覚信号および可聴信号を発することを含むことが好ましい。警報信号を送信することは、オペレータまたは管理ユニットにデジタルテキストメッセージを送信すること、および測定された濃度または測定された濃度と閾値との比較に関連するデータをオペレータまたは管理ユニットに送信することを含むことが好ましい。警報信号を送信することは、可聴信号を発すること、視覚信号を発すること、オペレータまたは管理ユニットへデジタルテキストメッセージを送信すること、および測定された濃度または測定された濃度と閾値との間の比較に対するデータをオペレータまたは管理ユニットに送信することを含むことが好ましい。デジタルテキストメッセージを送信することは、MessengerやWhatsAppなどの任意の既知のアプリケーションを介して、電子メールまたはSMSまたはテキストメッセージを送信することを含みうる。標的情報化学物質の測定された濃度が閾値を上回る場合、侵入が存在しうる。侵入による被害を最小限に抑えるために、例えば、たばこ材料をできるだけ早く冷却するなどの措置をできるだけ早く取るべきである。そのためには、閉空間内で冷却が行われる可能性があることを周囲に警告する、または侵入が起こる可能性があるために冷却を行う必要があることを技術者に知らせるために、警報信号が発せられることが好ましい。
好ましくは、方法は、識別子を閉空間に存在するたばこ材料に関連付けすることを含む。好ましくは、方法は、情報化学物質の測定された濃度が閾値よりも高い場合、識別子と、濃度または閾値との比較を表す値とを含むデータセットを作成することを含む。好ましくは、方法は、データセットを管理ユニットに送信することを含む。識別子は、固有の製品識別子であることが好ましい。識別子は、たばこ材料の所与の量を識別する。例えば、識別子は、所与のたばこのベールに関連付けられて、ベール内に配置されたたばこの量を識別してもよい。識別子は、たばこ材料の特定の量に対して固有であり、例えば、識別子は、マークされている、その特定のたばこのベールに対して固有である。製造品目上の独特のマーキングは、品目のトラッキングに使用できる。例えば、顧客の注文を、注文された製品を含む特定の発送ケースの識別用ラベルにリンク付けしうる。この文脈における「製品」とは、葉からエアロゾル発生物品まで、たばこ材料を含有するかまたはたばこ材料からなる品目またはその他の物品を意味する。これにより、顧客、製造者および任意の中間業者は、要求される製品の場所を常にトラッキングできる。これは、識別子の走査用のスキャナーを使用して、確認センターに通信することにより達成しうる。別の方法として、識別子は人が読むことができ、その人はその後、手作業で確認センターに通信することができる。例えば、当事者は、発送ケースにある識別子を読み取るためにスキャナーを使用しうる(または識別子は上記の通り、人が読み取ることもできる)。識別子の詳細は、確認センターに送信されうる。次に、確認センターが識別子の詳細を調べるか、またはその他の方法で処理し、発送ケースの製造詳細を判断し、それらの詳細をスキャナーに送信できる。識別子はまた、品目の追跡にも使用しうる。例えば、製造者が特定の数の発送ケースからの製品をリコールする必要がある場合、それらの発送ケースはその識別子を使用して追跡することができる。識別子に関連付けられたたばこ材料が、侵入されている可能性がある場合、すなわち、情報化学物質の濃度がそのようなたばこ材料が位置する閉空間に存在する空気中の閾値よりも高い場合、侵入されたたばこ材料の識別子が取得される。この識別子には、別のデータが追加され、これは、例えば、情報化学物質の濃度値、または比較の結果に対するデータ、例えば、「HIGH」、または測定された情報化学物質の濃度が閾値を超えたことを示す選択された値とビットに等しいなど、たばこ材料に侵入が存在し得るという事実を表す。識別子および追加データは、管理ユニットに送信されるデータセットを形成する。このデータセットを使用して、サプライチェーンに沿って侵入されたたばこ材料の追跡を開始してもよい。このようにして、識別子の存在のおかげで、侵入されたたばこ材料と接触していたものは何でも追跡できる。さらに、侵入の可能性の「警告」(追加データ)により、特定されたたばこ材料が侵入されているとして標識することが可能である。サプライチェーン全体で侵入されたたばこ材料を追跡することは、すべての機器、エリア、建物、空間、キャリアなど、ならびに侵入されたたばこ材料に接触または近接している他のたばこ材料も特定できることを示唆する。侵入の拡散を最小限に抑えるために適切な措置を取ることができる。
好ましくは、データセットを作成することは、比較が行われた時間の情報を含むデータセットを作成することを含む。好ましくは、データセットを作成することは、閉空間の地理的位置の情報を含むデータセットを作成することを含む。データセットは、管理ユニットに送信される前に、追加情報を含みうる。有用な情報は、例えば、侵入が発見された時間(例えば、測定された濃度が初めて閾値を超えた時間)、または侵入されたたばこ材料がどこにあるかの地理的位置であり得る。情報は、管理ユニットに到達されたときに、自動的にまたはオペレータによって処理されうる。
閉空間にたばこ材料を提供することは、ベールにたばこ材料を提供することを含むことが好ましい。閉空間にたばこ材料を提供することは、倉庫にたばこ材料を提供することを含むことが好ましい。閉空間にたばこ材料を提供することは、輸送キャリアにたばこ材料を提供することを含むことが好ましい。閉空間にたばこ材料を提供することは、製造エリアにたばこ材料を提供することを含むことが好ましい。輸送キャリアは、容器、トラック、バン、貨物、ワゴン、客車などの任意のものであってもよい。たばこ材料は、最初にベールに梱包され、次いで輸送キャリアに積み込まれてもよい。製造エリアは、製造工場または工場の任意の部分である。これは、壁またはその他の仕切りによって十分に区切られた部分、またはそこで製造された機械もしくは製品によって識別される開放空間であり得る。倉庫とは、たばこ材料、または輸送キャリアまたはたばこのベールを貯蔵するために使用される任意の建物である。閉空間内に位置する空気中の情報化学物質の濃度を測定するように適合されたガスセンサは、二つ以上の閉空間でこの濃度を測定しうる。例えば、ガスセンサは、一部のたばこのベール内に位置してもよい。さらに、たばこセンサは輸送キャリア内に位置してもよい。したがって、情報化学物質の濃度を、いくつかのベール内に存在する空気中および輸送キャリア内に存在する空気中で測定することができる。
好ましくは、方法は、閉空間にエミッタを提供することを含む。好ましくは、方法は、情報化学物質の測定された濃度が閾値よりも高い場合、信号を発することを含む。好ましくは、方法は、エミッタによって送信される信号を受信するように適合された閉空間の外部にレシーバを提供することを含む。好ましくは、方法は、信号を受信したときにベールが侵入されたとして識別することを含む。
侵入が検出されると、信号が発せられる。この信号は、オペレータまたは管理ユニットに送信される。信号は、例えば制御ユニットによって送信されてもよい。信号は、情報化学物質の測定された濃度に対する情報、または情報化学物質の測定された濃度が閾値よりも高いという事実のみの情報を含みうる。この信号は、例えば管理ユニットに接続され得るレシーバによって受信される。侵入が発生しているという信号を受信すると、閉空間は「侵入」に分類され、冷却が行われる。管理ユニットは、侵入されたたばこ材料に接触または近接されたたばこ材料、機器および場所が冷却、消毒または分離され得るように、サプライチェーンに沿って、侵入されたたばこ材料の経路をさらに追跡しうる。オペレータに侵入が進行中であることを警告するように警報信号が発せられ得る。
好ましくは、方法は、第一の状態および第二の状態を有する視覚的インジケータを閉空間に提供することを含む。好ましくは、方法は、視覚的インジケータの第一の状態を表示することを含む。好ましくは、方法は、情報化学物質の測定された濃度が閾値よりも高い場合に、表示された状態を第一の状態から第二の状態に切り替えることを含む。このようにして、侵入された閉空間を識別することは容易である。
好ましくは、本方法は、微生物活性によって生成される少なくとも一つの揮発性物質の濃度を測定することを含む。好ましくは、微生物活性によって生成される揮発性物質が検出される。たばこ材料のカビでは、細菌、真菌、幼虫、または他の微生物が発生することがある。これらの微生物の存在は、タバコシバンムシによる侵入による可能性がある。これらの微生物は、例えば、たばこ材料の品質を劣化させることがあり、たばこ材料を含有する最終製品を使用する際に、ユーザーの感覚体験を損なう。たばこ材料中に微生物が存在する場合、一部の揮発性物質が生成され、たばこ材料を囲む空間内に分散される。揮発性物質は、たばこ材料から流出し、たばこ材料が貯蔵される閉空間に分散される。したがって、同じガスセンサが、情報化学物質および揮発性物質の濃度を測定してもよく、または二つの異なるガスセンサが存在してもよく、一方が情報化学物質を、他方が揮発性物質を測定してもよい。
好ましくは、方法は、例えば、Aspergillus Amstelodami、Aspergillus flavus、Fusarium culmorum、Penicillium cyclopiumなどのいくつかの真菌によって生成される揮発性物質の濃度を測定するステップを含む。
好ましくは、微生物活性によって生成される揮発性物質の濃度を測定するステップは、1-オクテン-3-オールの濃度を測定することを含む。1-オクテン-3-オールは、リノール酸の酸化分解中に形成されたマツタケオールである。1-オクテン-3-オールの検出により、エアロゾル発生物品の品質の指標が得られる。
好ましくは、微生物活性によって生成される揮発性物質の濃度を測定するステップは、1,3-オクタジエンの濃度の検出を測定することを含む。1,3-オクタジエンの存在は、発酵プロセスに関連している。1,3-オクタジエンの検出により、エアロゾル発生物品の品質の指標が得られる。
好ましくは、微生物活性によって生成される揮発性物質の濃度を測定するステップは、メチル-2-エチルヘキサノエートの濃度を測定することを含む。
好ましくは、微生物活性によって生成される揮発性物質の濃度を測定するステップは、2-メチルフランの濃度を測定することを含む。
好ましくは、微生物活性によって生成される揮発性物質の濃度を測定するステップは、3-メチルフランの濃度を測定することを含む。
好ましくは、微生物活性によって生成される揮発性物質の濃度を測定するステップは、3-メチル-1-ブタノールの濃度を測定することを含む。
好ましくは、微生物活性によって生成される揮発性物質の濃度を測定するステップは、2-メチル-1-ブタノールの濃度を測定することを含む。
好ましくは、微生物活性によって生成される揮発性物質の濃度を測定するステップは、2-ヘプテンの濃度を測定することを含む。
好ましくは、微生物活性によって生成される揮発性物質の濃度を測定するステップは、ジメチルスルフィドの濃度を測定することを含む。
好ましくは、微生物活性によって生成される揮発性物質の濃度を測定するステップは、4-ヘプタノンの濃度を測定することを含む。
好ましくは、微生物活性によって生成される揮発性物質の濃度を測定するステップは、(5H)-フラノンの濃度を測定するステップを含む。
好ましくは、微生物活性によって生成される揮発性物質の濃度を測定するステップは、3-ヘプタノールの濃度を測定することを含む。
好ましくは、微生物活性によって生成される揮発性物質の濃度を測定するステップは、メトキシベンゼンの濃度を測定することを含む。
微生物活性によって生成される揮発性物質の濃度と同時に情報化学物質の濃度を測定することは、タバコシバンムシによる侵入が通常微生物活性を伴うため、侵入が発生しているかどうかについてより正確な指標を与える。
好ましくは、方法は、複数の揮発性物質を検出するためのものを提供する。このようにして、たばこ材料の品質および侵入が存在するかどうかのより良好な指標を得ることが可能である。これはまた、たばこ材料がすでに受けている被害のレベルを示しうる。
好ましくは、情報化学物質の測定された濃度が閾値よりも高い場合、方法は、オペレータまたは管理ユニットに警告することを含む。好ましくは、情報化学物質の測定された濃度が閾値よりも高い場合、方法は、侵入された機器、輸送キャリア、貯蔵ユニット、またはたばこ材料を隔離することを含む。好ましくは、情報化学物質の測定された濃度が閾値よりも高い場合、方法は、閉空間が視覚的表示によって侵入されたとしてマーキングすることを含む。侵入された機器は、侵入されたたばこ材料と接触された機器またはたばこ材料である(そのたばこ材料は、その空気が閾値よりも高い情報化学物質の測定された濃度を有した閉空間に位置する)。例えば、侵入された機器、キャリア、貯蔵ユニット、たばこ材料などは、サプライチェーンに沿った侵入されたたばこ材料の動きを追跡することで識別できる。侵入された閉空間を容易に識別するために、視覚的インジケータ、または赤色光もしくは点滅光の例が使用される。機器、キャリア、貯蔵ユニット、またはたばこ材料を「隔離する」とは、別の場所に置くことで、機器、キャリア、貯蔵ユニット、またはたばこ材料を他の要素から遠ざけ、さらなるたばこ材料との接触を避けることを意味する。
好ましくは、方法は、供給ラインに沿って閉空間内のたばこ材料を追跡することを含む。好ましくは、方法は、閉鎖環境中に存在する空気中の情報化学物質の測定された濃度が閾値よりも高い場合、次に、供給ラインに沿って、閾値を超えるたばこ材料に接触または近接している、場所、機器、貯蔵ユニット、他のたばこ材料、輸送キャリアを識別することを含む。好ましくは、方法は、閉鎖環境中に存在する空気中の情報化学物質の測定濃度が閾値よりも高い場合に、消毒するか、または温度を低下させるか、または識別された場所、機器、輸送キャリア、貯蔵ユニット、もしくは他のたばこ材料を隔離することを含む。侵入が発見されるとすぐに、たばこ材料の動きは、供給ラインに沿って追跡されることが好ましい。このようにして、侵入されたたばこ材料と接触した、またはそれに近接したすべてのものも同様に、消毒することができる。さらに、感染のさらなる拡大が最小限に抑えられる。
別の態様によれば、発明は、たばこ材料の侵入の存在を検出するシステムに関し、システムは、たばこ材料を収容するよう適合された閉空間を含む。好ましくは、システムは、閉空間に存在する空気中の情報化学物質の濃度を測定するように適合され、かつ測定された濃度を表す信号を発するよう適合されたガスセンサをさらに含む。好ましくは、システムは、閉空間の温度を低下させるように適合された冷却ユニットを含む。好ましくは、システムは、ガスセンサおよび冷却ユニットに接続された制御ユニットを備え、制御ユニットは、ガスセンサから信号を受信するように適合され、信号と閾値を比較し、信号が閾値を上回る場合に閉空間を冷却するように冷却ユニットに命令する。
この態様の利点については、方法を参照しながら既に詳述されたため、ここでは繰り返さない。
好ましくは、システムは、閉空間に存在する空気中の揮発性物質の濃度を測定するように適合された第二のガスセンサを含む。好ましくは、第二のガスセンサは電子鼻である。好ましくは、第二のガスセンサは、Smelldect(https://smelldect.de/)によって開発された電子鼻である。このセンサは、KARLSRUHER INST FEUR TECHNOLOGIEという名称でDE102014002077に詳細に記載されている。
好ましくは、第二のガスセンサは、二酸化スズをベースとするナノファイバーを有するセンサ、芳香プロファイルおよび制御ユニットを含む。
好ましくは、システムは、ガスセンサに向かって閉空間に存在する空気を導くための空気導管を含む。ガスセンサは、閉空間の内部または外部にあってもよい。いずれにしても、チャネルは、閉空間からセンサに空気を導くことが好ましい。
好ましくは、システムは、信号が閾値を上回る場合、警報信号を発するよう適合された警報を含む。警報信号は、音響信号、視覚信号、または通信手段を介して発せられる電子信号であってもよい。例えば、警報信号は、電子テキストメッセージとして送信される。
好ましくは、システムは、濃度または比較を表すデータを管理ユニットに送信するように適合された無線エミッタを含む。
本明細書で示されるような「ホルモン」は、多細胞生物の腺によって生物体中で産生される調節物質を示す。ホルモンは多くの動物によって産生される。ホルモンは、循環系によって遠隔臓器を標的に輸送される。ホルモンは、主に三つのクラス、すなわち、エイコサノイド、ステロイド、およびアミノ酸/タンパク質誘導体に属する、多様な化学構造を有し得る。ホルモン分泌は、異なる組織で発生し得、分泌されたホルモンは、多くの異なる方法で体を通して輸送され得る。
「フェロモン」は、生物によって分泌または排泄され、社会的反応を引き起こす化合物である。フェロモンは、分泌生物の体外でホルモンのように作用して、受容された生物の行動に影響を与えることができる化合物である。受容された生物は、分泌生物と同じ種の生物であってもよい。
「たばこ材料」という用語は、たばこ植物体の任意の部分、または異なる植物体の混合物を意味し、これには、たばこ葉くず、未加工のたばこ葉くず、たばこの茎、たばこ加工中に発生されたたばこダスト、たばこ葉プライムラミナ細片、およびその組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。たばこ材料は、加工済みたばこの部分または断片の形態、本質的に天然のラミナまたは茎の形態の乾燥・熟成されたたばこ、たばこ抽出物、または上記の混合物を有することができ、これには例えば、抽出されたたばこパルプを、粒状化されて乾燥・熟成された天然たばこラミナと組み合わせた混合物がある。たばこ材料は、固体の形態、液体の形態、半固体の形態、またはこれに類するものとしうる。「たばこ材料」という用語は、任意の部分、および例えばNicotiana属の任意のメンバーの葉または茎など、関連する任意の副産物を含むことが好ましい。本発明で使用するためのたばこ材料は、Nicotiana tabacum種由来であることが好ましい。任意のタイプ、スタイル、または様々なたばこを処理しうる。使用されうるたばこの例には、バージニア、バーレー、オリエント葉たばこ、およびこれらのタイプの任意のブレンドが含まれうるが、これらに限定されない。たばこ材料はカストリたばこを含むことが好ましい。処理されるたばこ材料は、乾燥後のたばこを含んでもよいか、またはそれから成ってもよい。
たばこ材料は、例えば、エアロゾル発生物品など、緩んでいるか、または最終製品にすでに含有されていてもよい。
たばこ材料の「ベール」は、束ねられたたばこ材料のパッケージであり、通常、箱に包装または閉じられるが、必ずしもその通りではない。
以下において、「上流」または「下流」という用語は、たばこ材料またはたばこ材料を含むベールの動きまたは輸送の方向を指す。
本明細書で使用される「水平」および「垂直」という用語はそれらの標準的な意味を有する。
「情報化学物質」は、生物が放出する化学物質または混合物で、他の個体の行動に影響を及ぼす。情報化学物質コミュニケーションは、二つの広範なクラスに分けられる:同じ種の個体間のコミュニケーション(種内)または異なる種間のコミュニケーション(種間)。フェロモン、アロモン、カイロモン、誘引剤、および忌避剤を包含する。寄生虫を含む多くの昆虫は、情報化学物質を使用する。フェロモンは、交尾相手、食物および生息地の資源を見つけたり、敵に警告したり、競争を回避したりするのに役立つ、種間シグナルである。アロモンおよびカイロモンとして知られる種間シグナルは、類似の機能を有する。
本明細書で使用される場合、「独特の製品識別子」は、製品を独特に識別する識別子を意味する。各製品には、異なる独特の製品識別子が与えられる。独特の製品識別子は通常、数字または英数字の配列または値である。
本発明は特許請求の範囲に定義されている。しかしながら、以下に非限定的な実施例の非網羅的なリストを提供している。これらの実施例の特徴のうちのいずれか一つ以上は、本明細書に記載の別の実施例、実施形態、または態様のうちのいずれか一つ以上の特徴と組み合わされてもよい。
実施例1:
たばこ材料を監視して昆虫の侵入を検出する方法であって、
-閉空間にたばこ材料を提供することと、
-閉空間に存在する空気中の情報化学物質の濃度を測定することと、
-フェロモンの測定された濃度を閾値と比較することと、
-フェロモンの濃度が閾値よりも高い場合に、閉空間の温度を低下させることと、を含む、方法。
実施例2:
閾値が、百万分の5部~百万分の150部と等しい、実施例1に記載の方法。
実施例3:
温度を低下させるステップが、閉空間の温度を摂氏6度未満に低下させることを含む、実施例1または2に記載の方法。
実施例4:
温度を低下させるステップが、閉空間の温度を摂氏2度未満に低下させることを含む、実施例3に記載の方法。
実施例5:
温度を低下させるステップが、閉空間の温度を少なくとも7週間低下させることを含む、実施例3または4に記載の方法。
実施例6:
情報化学物質が、
-(2S,3R,1’S)-2,3-ジヒドロ-3,5-ジメチル-2-エチル-6(1-メチル-2-オキソブチル)-4H-ピラン-4-オン、
-(2S,3R,1’R)-2,3-ジヒドロ-3,5-ジメチル-2-エチル-6(1-メチル-2-オキソブチル)-4H-ピラン-4-オン、
-(2S,3R)-2,3-ジヒドロ-3,5-ジメチル-2-エチル-6-(1-メチル-2-オキソブチル)-4H-ピラン-4-オン、
-(4S,6S,7S)-4,6-ジメチル-7-ヒドロキシノナ-3-オン、
-(2S,3S)-2,6-ジエチル-3,5-ジメチル-3,4-ジヒドロ-2H-ピラン、のうちの一つ以上である、実施例1~5のうちの一つ以上に記載の方法。
実施例7:
-情報化学物質の測定された濃度が閾値よりも高い場合、警報信号を送信することを含む、実施例1~6のうちの一つ以上に記載の方法。
実施例8:
警報信号を送信することが、
-可聴信号を発することと、
-視覚信号を発することと、
-デジタルテキストメッセージをオペレータまたは管理ユニットに送信することと、
-情報化学物質の測定された濃度に対するデータ、または測定された濃度と閾値との比較に対するデータを、オペレータまたは遠隔サーバもしくは管理ユニットに送信すること、のうちの一つを含む、実施例1~7のうちの一つ以上に記載の方法。
実施例9:
-識別子を閉空間に存在するたばこ材料に関連付けることと、
-情報化学物質の測定された濃度が閾値よりも高い場合に、識別子と、測定された濃度、または測定された濃度と閾値との比較を表す値とを含むデータセットを作成することと、
-データセットを制御ユニットに送信することと、を含む、実施例1~8のうちの一つ以上に記載の方法。
実施例10:
データセットを作成することが、
-比較が行われた時間の情報を含むデータセットを作成することを含む、実施例9に記載の方法。
実施例11:
データセットを作成することが、
-閉空間の地理的位置の情報を含むデータセットを作成することを含む、実施例9または10に記載の方法。
実施例12:
閉空間にたばこ材料を提供することが、
-たばこ材料をベールに提供することと、
-たばこ材料を倉庫に提供することと、
-たばこ材料を輸送キャリアに提供することと、
-たばこ材料を製造エリアに提供すること、の一つ以上を含む、実施例1~11のうちの一つ以上に記載の方法。
実施例13:
-閉空間にエミッタを提供することと、
-情報化学物質の測定された濃度が閾値よりも高い場合に、信号を発することと、
-エミッタによって送信される信号を受信するように適合されたレシーバを閉空間の外部に提供することと、
-信号が受信された場合に、閉空間が侵入されたとして識別することと、を含む、実施例1~12のうちの一つ以上に記載の方法。
実施例14:
-たばこ材料をベールに提供することと、
-ベールにエミッタを提供することと、
-情報化学物質の測定された濃度が閾値よりも高い場合に、信号を発することと、
-エミッタによって送信される信号を受信するように適合されたレシーバをベールの外部に提供することと、
-信号が受信された場合に、ベールが侵入されたとして識別することと、を含む、実施例13に記載の方法。
実施例15:
-たばこ材料を輸送キャリアに提供することと、
-輸送キャリアにエミッタを提供することと、
-情報化学物質の測定された濃度が閾値よりも高い場合に、信号を発することと、
-エミッタによって送信される信号を受信するように適合されたレシーバを輸送キャリアの外部に提供することと、
-信号が受信された場合に、輸送キャリアが侵入されたとして識別することと、を含む、実施例13に記載の方法。
実施例16:
-たばこ材料を倉庫に提供することと、
-倉庫にエミッタを提供することと、
-情報化学物質の測定された濃度が閾値よりも高い場合に、信号を発することと、
-エミッタによって送信される信号を受信するように適合されたレシーバを倉庫の外部に提供することと、
-信号が受信された場合に、倉庫に侵入されたとして識別することと、を含む、実施例13に記載の方法。
実施例17:
-たばこ材料を製造エリアに提供することと、
-製造エリアにエミッタを提供することと、
-情報化学物質の測定された濃度が閾値よりも高い場合に、信号を発することと、
-エミッタによって送信される信号を受信するように適合されたレシーバを製造エリアの外部に提供することと、
-信号が受信された場合に、製造エリアに侵入されたとして識別することと、を含む、実施例13に記載の方法。
実施例18:
-閉空間に、第一の状態および第二の状態を有する視覚的インジケータを提供することと、
-第一の状態を視覚的インジケータに表示することと、
-情報化学物質の測定された濃度が閾値よりも高い場合に、表示された状態を第一の状態から第二の状態に切り替えることと、を含む、実施例1~17のうちの一つ以上に記載の方法。
実施例19:
-たばこ材料をベールに提供することと、
-ベールに、第一の状態および第二の状態を有する視覚的インジケータを提供することと、
-第一の状態を視覚的インジケータに表示することと、
-情報化学物質の測定された濃度が閾値よりも高い場合に、表示された状態を第一の状態から第二の状態に切り替えることと、を含む、実施例18に記載の方法。
実施例20:
-たばこ材料を輸送キャリアに提供することと、
-輸送キャリアに、第一の状態および第二の状態を有する視覚的インジケータを提供することと、
-第一の状態を視覚的インジケータに表示することと、
-情報化学物質の測定された濃度が閾値よりも高い場合に、表示された状態を第一の状態から第二の状態に切り替えることと、を含む、実施例18に記載の方法。
実施例21:
-たばこ材料を倉庫に提供することと、
-倉庫に、第一の状態および第二の状態を有する視覚的インジケータを提供することと、
-第一の状態を視覚的インジケータに表示することと、
-情報化学物質の測定された濃度が閾値よりも高い場合に、表示された状態を第一の状態から第二の状態に切り替えることと、を含む、実施例18に記載の方法。
実施例22:
-たばこ材料を製造エリアに提供することと、
-製造エリアに、第一の状態および第二の状態を有する視覚的インジケータを提供することと、
-第一の状態を視覚的インジケータに表示することと、
-情報化学物質の測定された濃度が閾値よりも高い場合に、表示された状態を第一の状態から第二の状態に切り替えることと、を含む、実施例18に記載の方法。
実施例23:
-閉空間に存在する空気中の微生物活性によって生成される揮発性物質の濃度を測定することを含む、実施例1~22のうちの一つ以上に記載の方法。
実施例24:
揮発性物質が、
-1-オクテン-3-オールである、実施例23に記載の方法。
実施例25:
揮発性物質が、
-1,3-オクタジエンである、実施例23または24に記載の方法。
実施例26:
揮発性物質が、
-メチル-2-エチルヘキサノエートである、実施例23~25のうちの一つ以上に記載の方法。
実施例27:
揮発性物質が、
-2-メチルフランである、実施例23~26のうちの一つ以上に記載の方法。
実施例28:
揮発性物質が、
-3-メチルフランである、実施例23~27のうちの一つ以上に記載の方法。
実施例29:
揮発性物質が、
-3-メチル-1-ブタノールである、実施例23~28のうちの一つ以上に記載の方法。
実施例30:
揮発性物質が、
-2-メチル-1-ブタノールである、実施例23~29のうちの一つ以上に記載の方法。
実施例31:
揮発性物質が、
-2-ヘプテンである、実施例21~30のうちの一つ以上に記載の方法。
実施例32:
揮発性物質が、
-ジメチルスルフィドである、実施例21~31のうちの一つ以上に記載の方法。
実施例33:
揮発性物質が、
-4-ヘプタノンである、実施例21~32のうちの一つ以上に記載の方法。
実施例34:
揮発性物質が、
-(5H)-フラノンである、実施例21~33のうちの一つ以上に記載の方法。
実施例35:
揮発性物質が、
-3-ヘプタノールである、実施例21~34のうちの一つ以上に記載の方法。
実施例36:
揮発性物質が、
-メトキシベンゼンである、実施例21~35のうちの一つ以上に記載の方法。
実施例37:
情報化学物質の測定された濃度が閾値より高い場合に、
-管理ユニットまたはオペレータに警告することと、
-侵入された機器、輸送キャリア、またはたばこ材料を隔離することと、
-視覚的表示によって侵入されたとして閉空間をマーキングすることと、のうちの一つ以上を含む、実施例1~36のうちの一つ以上に記載の方法。
実施例38:
-供給ラインに沿って閉空間に存在するたばこ材料を追跡することと、
-閉空間に存在する空気中の情報化学物質の測定された濃度が閾値よりも高い場合に、
o供給ラインに沿って閾値を超える情報化学物質濃度であるたばこ材料と接触しているか、またはたばこ材料に近接している、機器、貯蔵エリア、その他のたばこ材料、輸送キャリアを識別することと、
o消毒すること、または温度を低下させること、または識別された機器、貯蔵エリア、その他のたばこ材料、輸送キャリアを隔離することと、を含む、実施例1~37のうちの一つ以上に記載の方法。
実施例39:
たばこ材料における侵入の存在を検出するためのシステムであって、
-たばこ材料を収容するよう適合された閉空間と、
-閉空間に存在する空気中の情報化学物質の濃度を測定するように適合され、測定された濃度を表す信号を発するように適合されたガスセンサと、
-閉空間の内部の温度を低下させるように適合された冷却ユニットと、
-ガスセンサおよび冷却ユニットに接続された制御ユニットであって、制御ユニットが、ガスセンサから信号を受信して信号と閾値を比較し、信号が閾値を上回る場合に、閉空間を冷却するように冷却ユニットに命令するように適合されている、制御ユニットと、を備える、システム。
実施例40:
閉空間に存在する空気中の揮発性物質の濃度を測定するよう適合された第二のガスセンサを含む、実施例39に記載のシステム。
実施例41:
第二のガスセンサが電子鼻である、実施例40に記載のシステム。
実施例42:
閉空間に存在する空気をガスセンサに向かって導くための空気導管を含む、実施例39~41のうちの一つ以上に記載のシステム。
実施例43:
信号が閾値を上回る場合に、警報信号を発するよう適合された警報ユニットを備える、実施例37~42のうちの一つ以上に記載のシステム。
実施例44:
測定された濃度または比較を表すデータを管理ユニットに送信するように適合された無線エミッタを含む、実施例37~43のうちの一つ以上に記載のシステム。
ここで、図を参照しながら実施例を更に説明する。
図1は、本発明による本発明の方法に従って、システムで使用されるガスセンサの概略図である。 図2は、本発明のシステムおよび方法が一実施形態によって実装されているサプライチェーンの概略図である。 図3は、本発明によるシステムのさらなる実施形態の概略図である。 図4は、本発明によるシステムのさらなる実施形態の概略図である。 図5は、本発明のシステムおよび方法が一実施形態によって実装されている製造エリアの概略図である。 図6は、ストレージシェルフ410に取り付けられたガスセンサ100を含む、倉庫エリア400、倉庫640の一部の概略図である。 図7は、本発明の方法のいくつかの段階の流れ図である。
図1では、本発明の方法およびシステムで使用されるガスセンサ100が開示されている。センサ100は、例えば、揮発性フェロモンおよび情報化学物質を感知することによって、保存された製品中の昆虫の幼虫および成虫の存在を検出するように適合されたガスセンサである。このようなガスセンサの例は、ContraMoth(登録商標)という商品名で、米国特許出願公開第2019/0234895号に記載される、Sensor Development Corporationが開発し販売するものである。ガスセンサ100は、タバコシバンムシによって生成されるフェロモンの濃度を検出および測定するように適合されることが好ましい。
ガスセンサ100は、センサアレイ111、気流システム150、データベース120、制御ユニット130、警報システム140、および任意選択でエネルギー源160を含む検出要素110を含む。
検出要素110は、気流システム150と流体連通する。気流システム150は、周囲空気をセンサアレイ111に向かって吸引する目的を有する。例えば、センサアレイ111は、周囲空気が吸い込まれるチャンバー(目に見えない)に貯蔵されてもよい。このようにして、センサアレイ111の検出エリアが増加する。気流システム150は、例えば、図1に概略的に示される電気ファンを含む。センサアレイ111は、特定の温度に加熱され、それぞれ特定の揮発性有機化合物または情報化学物質を検出するようにセットアップされる、センサの抵抗に影響を与える一連の異なるセンサを備える。さらに、アレイの各センサは、以下に記載されるように、比較に使用される信号を提供するように適合される。信号は、センサによって検出される情報化学物質の濃度を表す。本発明では、ガスセンサ100によって感知される物質はフェロモンであり、より好ましくはタバコシバンムシによって発せられるフェロモンである。
センサアレイ111は、米国特許出願公開第2019/0234895号に詳細に記載されている。
好ましくは、ガスセンサ100は、複数の異なる情報化学物質を検出してもよい。これらすべての可能性のある情報化学物質の中で、検出される所望の(標的)情報化学物質が選択される。例えば、タバコシバンムシによって発せられるフェロモンが選択される。例えば、データベース120から選択される場合、情報化学物質。
データベース120は、ガスセンサ100によって検出される可能性のある情報化学物質のセットを含み、それぞれ対応する閾値を有する。好ましくは、データベース120は、シガレットビートルの性的フェロモンのプロファイル、すなわち、(4S,6S,7S)-4,6-ジメチル-7-ヒドロキシノナ-3-オンを標的の情報化学物質として含む。
いくつかの実施形態では、データベース120はまた、揮発性物質のその他のセット、例えば、カビ、細菌、またはたばこ材料の品質を示す他のものなどの微生物の存在によって引き起こされる揮発性物質を含有してもよい。ガスセンサ100はまた、これらの揮発性物質を測定し、その濃度を表す信号を出力として送信するように適合されてもよい。したがって、ガスセンサ100は、情報化学物質および微生物活性の指標である他の揮発性物質を検出するように適合され得る。
真菌および細菌などの微生物活性の指標となり得る揮発性物質は、例えば、
・1-オクテン-3-オール
・1,3-オクタジエン
・メチル-2-エチルヘキサノエート
・2-ヘプテン
・ジメチルスルフィド
・4-ヘプタノン
である。
選択された情報化学物質の濃度、および所望される場合、他の揮発性物質の濃度、例えば、上記揮発性物質のうちの一つ以上は、したがって、制御ユニット130に信号として送られる。
ガスセンサ100は、異なる措置が所定の時間間隔で講じられるように、所望のフェロモンの濃度を連続的にまたは所定の頻度で検出しうる。
制御ユニット130は、この場合例えばプロセッサなど、好ましくは、比較アルゴリズムを実行して、センサアレイ111の測定されたデータ(標的情報化学物質の濃度)を、データベースの内容と比較するように適合される。言い換えれば、制御ユニット130は、センサアレイ111によって検出される標的情報化学物質の濃度を、データベース120に存在するその情報化学物質の閾値と比較する。
比較がポジティブである場合、すなわち、濃度が閾値よりも高い場合、インシデントデータセット147が好ましくは作成される。インシデントデータセット147は、制御ユニット130によって作成されうる。インシデントデータセット147は、次の情報のうちの一つ以上を含み得る。
「タイムスタンプ」(例えば、閾値が測定された濃度を超えた時間)
「インシデントタイプ」(例えば、閾値を超えたフェロモンか、その他の揮発性物質の一つか)
「出荷ID」(例えば、たばこ材料もしくはベールの識別ID、または出荷自体の識別ID)
「チェックサム」(例えば、チェックサムは、その送信または保存中に導入された可能性のあるエラーを検出するために、デジタルデータのブロックから導出された小さなサイズのデータムである)
「位置情報」(例えば、「侵入」されているたばこ材料が位置する場所)。
以下で詳述するように、定義された警告プロトコルへの入力として使用されるインシデントデータセット147は、生産管理ユニット550またはサプライチェーン管理ユニット620に警告として渡される。
警報システム140は、ガスセンサ100によって測定された濃度が閾値を上回る場合、警報信号を他の機械(例えば、管理ユニット)またはオペレータに送信するように適合される。例えば、警報システム140は、オペレータに知らせるために使用される視覚的フィードバック手段141を含みうる。警報システム140はまた、管理ユニット550、620と相互作用する通信ユニット145を含んでもよい。通信ユニット145は、例えば、Wi-Fi、Bluetooth、または3G、4G、5G、LTEなどの技術に基づく無線通信手段を含みうる。
ガスセンサ100はまた、全地球位置システム、IP地理位置情報検出またはその他の適切な手段などの位置情報システムを備えてもよい。
ガスセンサ100はまた、一次または二次電池に基づく、たばこベールにおける携帯用途のガスセンサ100の実施形態に対する9300mAh/100Whの容量を有するリチウムイオンベースの電池としての、エネルギー源160を含んでもよい。
ガスセンサ100は、閉空間の空気中の標的情報化学物質の検出が可能であるように位置付けられる。閉空間は、たばこ材料が収容される場所である。ガスセンサ100は、閉空間のたばこ材料に近接または接触して配置されてもよい。ガスセンサ100は、閉空間の空気中の選択された情報化学物質の濃度を検出するために使用される。
閉空間の例を図3~6に示す。
たばこ材料631は、たばこベール630内に位置してもよい。ガスセンサ100は、たばこベール630にも位置してもよい。したがって、たばこベール630は閉空間である(図3を参照)。たばこ材料631を含有するベール630は、トラックに積まれるなど、キャリア内で輸送されてもよい。図3は、ガスセンサがたばこ材料631に近接して100に位置する、たばこベール630を示す。この限定されたエリアでは、ベール内の空気の測定により、簡潔な測定結果が可能となる。好ましくは、ベール630は、視覚的フィードバックインジケータ141(図3の円として図式的に示される)を備える。たばこベール630が侵入する場合、すなわち、ガスセンサ100によって測定されるフェロモンの濃度が、データベース120に存在する閾値を上回る場合、視覚的フィードバックインジケータ141が点滅して、ベールが侵入されたことを示すことができる。
ガスセンサ100を有する、または有さない複数のベール630は、図4に示すように、物流ブランチにおいて通常通り、標準的な輸送キャリア610内で出荷されてもよい。こうした輸送キャリア610は、ガスセンサ100およびWAN通信650を備えることが好ましい。輸送キャリア内に中央に取り付けられたガスセンサ、およびたばこベール630内に位置する複数のガスセンサ100は、WAN通信650を使用して、ベール630内部の空気中およびキャリア610内部の空気中のフェロモンの濃度に関する情報を送信してもよい。キャリア610はまた、閉空間とみなされる。情報は、管理ユニット(図4には示されていない)に送信されてもよい。一部の実施例において、輸送キャリア610は税関により封印される。輸送キャリア610内に存在するガスセンサ100は、フェロモンの存在を感知し、濃度がデータベース120に存在する閾値を上回る場合、WAN通信650を介して信号を送信するように適合される。
測定された濃度が閾値を上回る場合、キャリア610は全体として冷却されるか、または単一のベール630が冷却される。
図5は、例えばEP1715765に開示されているように、一次生産660(図2に示す)の製造エリア500に置かれたベール開口機械510を示す。ガスセンサ100は、たばこベール630に近接して配置される。この例では、ベール630は、シガレットビートル531によって侵入される。侵入されたたばこベール630内で、シガレットビートルの営巣活動のためにフェロモン310が存在する。ベール開口機械510のカッターが、侵入されたたばこベール630を開くと、ガスセンサ100は、その気流システム150を有する空気を検出要素110に向かって引き込み、センサアレイ111はフェロモン310の存在を検出している。ベールは侵入されているため、ガスセンサ100によって検出されるフェロモンの濃度は、閾値よりも高い。したがって、ガスセンサ100は、インシデントデータセット147を用いて生産管理ユニット550に警報信号を送信し、侵入されたとしてたばこベール630にマークする。次いで、たばこベール630を冷却する。隣接するたばこベール520はまた、好ましくは、検査および冷却され、侵入されたたばこベール630に近接する。他のたばこベールも検査される場合がある。さらに、閉空間とみなすことができるベール開口機械510も冷却されてもよい。
たばこベール630または520は、工業用冷蔵庫(図面には図示せず)内に配置することによって冷却されてもよく、その温度は、例えば、(内部で)摂氏6度である。たばこベールは、6~8週間、冷蔵庫で保管し得る。
図6は、ストレージシェルフ410に取り付けられたガスセンサ100を含む、倉庫エリア400、倉庫640の一部(図2に示す)の概略図を示す。侵入されたたばこベール630は、シガレットビートル531の営巣活動によってフェロモン310を発している。ガスセンサ100は、気流システム150によって、センサアレイ111上に連続的に空気を引き込む。センサ100によって検出されたフェロモンは、閾値を超える濃度を有し、たばこベール630が侵入されているため、ガスセンサ100は警報システム140を起動するための信号を送信する。侵入されたベールが存在するという事実は、点滅するLED141によって視覚的に示されうる。閉空間である倉庫エリア400、侵入されたベール630および隣接するベール420は冷却される。
代替的な実施形態では、ガスセンサ100はまた、煙を検出してもよい。
図2は、たばこ製品の一次生産のための簡略化されたサプライチェーン600の図を示す。サプライチェーンは、サプライヤーからの乾燥たばこ葉をたばこベール630に包装することから始まる。次に、ベールは、標準的な輸送キャリア610で輸送される。ベール630は、倉庫640に貯蔵され、一次生産660サイトに配送される。こうしたサプライチェーンは通常、サプライヤーからの商品の配送を追跡および調整するサプライチェーン管理ユニット620によって管理される。サプライチェーンのすべてのステップは、例えば、WAN(広域ネットワーク)通信650を介して接続され、特にインシデントデータセット147などの情報をサプライチェーン管理ユニット620に受け渡しする。適切な品質管理を可能にするために、サプライチェーン管理ユニット620は、出荷、サプライヤー、および品質インシデントに関するデータを保存する。シガレットビートルによる侵入の場合、産んだ卵が幼虫または成虫に変わるまで、侵入後一定時間が経過している場合にのみ検出可能である。サプライチェーン管理ユニット620は、侵入されたたばこベール630の経路をサプライヤーまで遡って追跡し、侵入される可能性のある機器またはたばこベールを識別し、駆除措置および制御のために侵入された可能性があると直ちにそれらをマークすることができる。侵入のポイントは、サプライヤー管理またはサプライチェーン管理が是正措置を取ることができるように計算される。
図7は、本発明の方法の流れ図を示す。ガスセンサ100は、たばこ材料が存在する閉空間に存在する空気、ベール、キャリア、倉庫などのいずれかを監視し、特定の情報化学物質の存在および濃度を監視する(ステップ1)。ガスセンサ100によって測定される濃度値は、データベース120内に存在するその特定の情報化学物質の閾値と比較される(ステップ2)。情報化学物質の測定された濃度が閾値を超える場合、閉空間は冷却される(ステップ3)。さらに、他の動作がトリガされてもよい。例として、オペレータまたは管理ユニットの通知または警告が行われることがある(ステップ4)。侵入されていると考えられる侵入されたたばこ材料は、サプライチェーンに沿って追跡される(ステップ5)。すべての保管ユニットまたはエリア、機器、その他のたばこ材料、キャリア、および侵入されたたばこ材料に接触された、または近接されたその他のものは、好ましくは検査される。例えば、エリアまたは機器または商品に侵入される可能性があるとしてマーキングすること、侵入を抑制するために倉庫を自動密封すること、駆除プロセスを開始することなど、さらなる措置が講じられうる(ステップ6)。侵入されたたばこ材料を有する侵入された輸送は、経路変更されてもよく、侵入された輸送キャリアは、それが冷却されるステーションに向かって送られてもよい。
本明細書および添付の特許請求の範囲の目的において、別途示されていない限り、量(amounts)、量(quantities)、割合などを表すすべての数字は、すべての場合において用語「約」によって修飾されるものとして理解されるべきである。また、すべての範囲は、開示された最大点および最小点を含み、かつその中の任意の中間範囲を含み、これらは本明細書に具体的に列挙されてもよく、列挙されていなくてもよい。従って、この文脈において、数字AはA±10パーセントとして理解される。この文脈内で、数字Aは、数字Aが表す特性の測定値に対する一般的な標準誤差内にある数値を含むと考えられてもよい。数字Aは、添付の特許請求の範囲で使用される通りの一部の場合において、Aが逸脱する量が特許請求する本発明の基本的かつ新規の特性(複数可)に実質的に影響を及ぼさないという条件で、上記に列挙された割合だけ逸脱してもよい。また、すべての範囲は、開示された最大点および最小点を含み、かつその中の任意の中間範囲を含み、これらは本明細書に具体的に列挙されてもよく、列挙されていなくてもよい。

Claims (14)

  1. たばこ材料を監視して昆虫の侵入を検出する方法であって、
    -閉空間にたばこ材料を提供することと、
    -前記閉空間に存在する空気中の情報化学物質の濃度を測定することと、
    -前記情報化学物質の前記測定された濃度を閾値と比較することと、
    -前記情報化学物質の前記濃度が前記閾値よりも高い場合に、前記閉空間の温度を低下させることと、
    -識別子を前記閉空間に存在する前記たばこ材料に関連付けることと、
    -前記情報化学物質の前記測定された濃度が前記閾値よりも高い場合に、前記識別子と、前記測定された濃度、または前記測定された濃度と前記閾値との前記比較を表す値とを含むデータセットを作成することと、
    -前記データセットを管理ユニットに送信することと、
    -供給ラインに沿って前記閉空間に存在する前記たばこ材料を追跡することと、
    を含む、方法。
  2. 前記情報化学物質が、
    -(2S,3R,1’S)-2,3-ジヒドロ-3,5-ジメチル-2-エチル-6(1-メチル-2-オキソブチル)-4H-ピラン-4-オン、
    -(2S,3R,1’R)-2,3-ジヒドロ-3,5-ジメチル-2-エチル-6(1-メチル-2-オキソブチル)-4H-ピラン-4-オン、
    -(2S,3R)-2,3-ジヒドロ-3,5-ジメチル-2-エチル-6-(1-メチル-2-オキソブチル)-4H-ピラン-4-オン、
    -(4S,6S,7S)-4,6-ジメチル-7-ヒドロキシノナ-3-オン、
    -(2S,3S)-2,6-ジエチル-3,5-ジメチル-3,4-ジヒドロ-2H-ピラン、
    のうちの一つ以上である、請求項1に記載の方法。
  3. -前記情報化学物質の前記測定された濃度が前記閾値よりも高い場合、警報信号を送信すること
    を含む、請求項1または2に記載の方法。
  4. 警報信号を送信することが、
    -可聴信号を発することと、
    -視覚信号を発することと、
    -デジタルテキストメッセージをオペレータまたは管理ユニットに送信することと、
    -前記測定された濃度、または前記測定された濃度と前記閾値との前記比較に対するデータを、オペレータまたは管理ユニットに送信すること、
    のうちの一つを含む、請求項3に記載の方法。
  5. データセットを作成することが、
    -前記比較が行われた時間の情報を含むデータセットを作成することと、
    -前記閉空間の地理的位置の情報を含むデータセットを作成すること、
    のうちの一つ以上を含む、請求項1に記載の方法。
  6. 閉空間にたばこ材料を提供することが、
    -前記たばこ材料をベールに提供することと、
    -前記たばこ材料を倉庫に提供することと、
    -前記たばこ材料を輸送キャリアに提供することと、
    -前記たばこ材料を製造エリアに提供すること、
    の一つ以上を含む、請求項1~5のうちの一つ以上に記載の方法。
  7. -前記閉空間にエミッタを提供することと、
    -前記情報化学物質の前記測定された濃度が前記閾値よりも高い場合に、信号を発することと、
    -前記エミッタによって送信される信号を受信するように適合されたレシーバを前記閉空間の外部に提供することと、
    -前記信号が受信されたときに、前記閉空間が侵入されたとして識別することと、
    を含む、請求項1~6のうちの一つ以上に記載の方法。
  8. -前記閉空間に、第一の状態および第二の状態を有する視覚的インジケータを提供することと、
    -前記第一の状態を前記視覚的インジケータに表示することと、
    -前記情報化学物質の濃度が前記閾値よりも高い場合に、前記表示された状態を前記第一の状態から前記第二の状態に切り替えることと、
    を含む、請求項1~7のうちの一つ以上に記載の方法。
  9. -前記閉空間に存在する空気中の微生物活性によって生成される揮発性物質の濃度を測定すること
    を含む、請求項1~8のうちの一つ以上に記載の方法。
  10. 浮遊物質が、
    -1-オクテン-3-オール、
    -1,3-オクタジエン、
    -メチル-2-エチルヘキサノエート、
    -2-メチルフラン、
    -3-メチルフラン、
    -3-メチル-1-ブタノール、
    -2-メチル-1-ブタノール、
    -2-ヘプテン、
    -ジメチルスルフィド、
    -4-ヘプタノン、
    -(5H)-フラノン、
    -3-ヘプタノール、
    -メトキシベンゼン、
    のうちの一つ以上である、請求項9に記載の方法。
  11. -閉鎖環境中に存在する空気中の前記情報化学物質の前記測定された濃度が前記閾値よりも高い場合に、
    o前記情報化学物質濃度が前記閾値を超える、前記たばこ材料と接触している、または前記たばこ材料に近接している、前記供給ラインに沿った機器、貯蔵エリア、他のたばこ材料、輸送キャリアを識別することと、
    o消毒すること、または温度を低下させること、または前記識別された機器、貯蔵エリア、その他のたばこ材料、もしくは輸送キャリアを隔離することと、
    を含む、請求項1~10のうちの一つ以上に記載の方法。
  12. たばこ材料における侵入の存在を検出するためのシステムであって、
    -前記たばこ材料を収容するよう適合された閉空間と、
    -前記閉空間に存在する空気中の情報化学物質の濃度を測定するように適合され、前記測定された濃度を表す信号を発するように適合されたガスセンサと、
    -前記閉空間の温度を低下させるように適合された冷却ユニットと、
    -前記ガスセンサおよび前記冷却ユニットに接続された制御ユニットであって、前記制御ユニットが、前記ガスセンサから前記信号を受信し、前記信号を閾値と比較し、および前記信号が前記閾値を上回る場合、前記閉空間を冷却するよう前記冷却ユニットに命令するように適合される制御ユニットと、
    -前記閉空間に存在する前記たばこ材料に関連付けられた識別子と、前記測定された濃度、または前記測定された濃度と前記閾値との比較を表す値とを含むデータセットと、
    -前記データセットからデータを受信して、サプライチェーンに沿って前記侵入されたたばこ材料を追跡するように配置された管理ユニットと、
    を備える、システム。
  13. 前記閉鎖環境に存在する空気を前記ガスセンサに向かって導く空気導管を含む、請求項12に記載のシステム。
  14. 前記信号が前記閾値を上回る場合に、警報信号を発するよう適合された警報ユニットを含む、請求項12または13に記載のシステム。
JP2023538980A 2020-12-24 2021-12-23 昆虫の侵入を検出するためのたばこ材料を監視する方法およびシステム Pending JP2024501677A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP20217213.6 2020-12-24
EP20217213 2020-12-24
PCT/EP2021/087565 WO2022136670A1 (en) 2020-12-24 2021-12-23 Method and system to monitor tobacco material to detect insect infestation

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024501677A true JP2024501677A (ja) 2024-01-15

Family

ID=73943163

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2023538980A Pending JP2024501677A (ja) 2020-12-24 2021-12-23 昆虫の侵入を検出するためのたばこ材料を監視する方法およびシステム

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20240049765A1 (ja)
EP (1) EP4266912A1 (ja)
JP (1) JP2024501677A (ja)
KR (1) KR20230124988A (ja)
CN (1) CN116634866A (ja)
WO (1) WO2022136670A1 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1226755B1 (de) * 2001-01-26 2003-04-02 Kreyenberg, Heinrich, Dipl. Ing. Dr. (EC) Verfahren zur Schädlingsbekämpfung bei Vorratswaren
DE102004008113B4 (de) 2004-02-18 2007-11-22 Hauni Primary Gmbh Verfahren zum Lösen von Tabak von einem Tabakballen und Anlage der Tabak verarbeitenden Industrie
DE102014002077B4 (de) 2014-02-14 2015-08-27 Karlsruher Institut für Technologie Gassensor, Verfahren zur Detektion von Gasen und Herstellungsverfahren eines Gassensors
CN104969998B (zh) * 2015-08-04 2018-02-02 上海兰宝传感科技股份有限公司 一种烟草灭虫设备
AU2019215141A1 (en) 2018-02-01 2020-08-13 Sensor Development Corporation Device for detecting insect larvae and adult insects in stored products by sensing their volatile pheromones and semiochemicals

Also Published As

Publication number Publication date
KR20230124988A (ko) 2023-08-28
CN116634866A (zh) 2023-08-22
WO2022136670A1 (en) 2022-06-30
US20240049765A1 (en) 2024-02-15
EP4266912A1 (en) 2023-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Alegbeleye et al. Microbial spoilage of vegetables, fruits and cereals
Athanassiou et al. Recent advances in stored product protection
US20190236537A1 (en) Cold chain transportation route modeling system
EP1635633B1 (en) Pest control system
Jian et al. The ecosystem approach to grain storage
Bergh et al. Characterizing spring emergence of adult H alyomorpha halys using experimental overwintering shelters and commercial pheromone traps
US20100332407A1 (en) System for distributing perishable goods
Trematerra et al. Spatial distribution of some beetles infesting a feed mill with spatio-temporal dynamics of Oryzaephilus surinamensis, Tribolium castaneum and Tribolium confusum
Hagstrum et al. Modern stored-product insect pest management
US20130036068A1 (en) Logistical management of cargo shipments
Kodali et al. IoT monitoring system for grain storage
Chigoverah et al. Comparative efficacy of four hermetic bag brands against Prostephanus truncatus (Coleoptera: Bostrichidae) in Stored Maize Grain
US11263585B2 (en) Systems and methods for environmental monitoring of supply chains
Gerken et al. Spatial and temporal variation in stored-product insect pest distributions and implications for pest management in processing and storage facilities
Lydia et al. Automated food grain monitoring system for warehouse using IOT
Liu et al. Effects of phosphine fumigation on survivorship of Epiphyas postvittana (Lepidoptera: Tortricidae) eggs
Bikoba et al. Use of ethyl formate fumigation to control adult bean thrips in navel oranges
JP2024501677A (ja) 昆虫の侵入を検出するためのたばこ材料を監視する方法およびシステム
Sarkar et al. Iot enabled cold supply chain monitoring system
Sangeetha et al. Role of smart sensors in minimizing food deficit by prediction of shelf-life in agricultural supply chain
Carvalho et al. Insect population distribution and density estimates in a large rice mill in Portugal–A pilot study
KR102192248B1 (ko) 스마트 카트 및 이를 이용한 세절육 유통 관리 시스템
Williams et al. Phosphine as a replacement for methyl bromide for postharvest disinfestation of citrus
EP1378450B1 (en) Method and apparatus for vacuum bagging a good
CN108900573A (zh) 一种茶叶种植-加工-储运物联网系统