JP2024501651A - 工具本体用のハブフランジ - Google Patents

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Abstract

ハブフランジ(101)は、工具本体(130)を受容するように構成された固定フランジ(110)を有している。固定フランジ(110)には、スピンドルシャフトに接続するためのフランジソケット(111)が形成されている。カウンタフランジ(120)は、固定フランジに取り外し可能に接続されている。固定フランジ(110)とカウンタフランジ(120)とは、円錐状接続部(150)を介して互いに接続されており、円錐状接続部(150)は、工具軸(B)に対して同軸に配置されていて、内側円錐(151)と、内側円錐に受容される外側円錐(152)とによって形成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、工具本体用の、特に研削体用のハブフランジに関する。本発明はさらに、このようなハブフランジを有する加工工具、及びこの加工工具を備えた工具ヘッドに関する。
砥石用のハブフランジは、規格DIN ISO 666:2013-12において規格化されている。この規格によれば、「ハブフランジ」は、摩擦嵌めによって砥石を研削スピンドルに取り付けるための「固定フランジ」及び「ルーズフランジ」から成るシステムである。ルーズフランジは、「カウンタフランジ」とも呼ばれる。砥石の摩擦嵌めのためのクランプ力は、ピッチ円上に配置された、固定フランジの方向でカウンタフランジを押圧するいくつかのねじを介して加えられる。固定フランジには一体的に、研削スピンドルと摩擦接続又は形状接続するためのソケットが形成されている。研削スピンドルに対するハブフランジのこのようなインターフェースは、「フランジソケット」と呼ばれる。フランジソケットと相互作用する研削スピンドルの部分、すなわち、フランジソケットに対する研削スピンドルのインターフェースは、「スピンドルソケット」と呼ばれる。
図1は、中央縦断面図において、砥石130が内部にクランプされた従来技術のハブフランジ101を備えた研削工具100を示している。このようなハブフランジは、スイス、WallisellenのReishauer AG社により「B 160」の名称で提供されている。
ハブフランジ101は、固定フランジ110とカウンタフランジ120とを含む。固定フランジ110は、研削スピンドルに接続するためのフランジソケット111を含む。動作中、研削スピンドルは、図1の右側に配置される。固定フランジ110は、スピンドル側でカラー113によって画定された円筒状の外面112を有している。固定フランジ110は、スピンドルとは反対側の端部に、直径が減じられた、円筒状の外輪郭を有する接続領域115を有している。
カウンタフランジ120は、円筒状の内側面を有する環状の形状である。カウンタフランジは、この内側面で、固定フランジ110の円筒状の接続領域115に押し付けられる。したがって、固定フランジ110とカウンタフランジ120との間には、円筒状の差込み接続が存在している。カウンタフランジ120は、円筒状の外側面122を有しており、この外側面の外径は、固定フランジの円筒状の外側面112の外径に対応している。カウンタフランジ120の外側面122は、固定フランジ110の外側面112と整合している。スピンドルとは反対側のカウンタフランジ120の端部には、カラー123が形成されていて、このカラー123は、端部の方でカウンタフランジ120の外側面122を画定している。カウンタフランジ120は、複数のキャップねじ125のリングによって、固定フランジ110に固定されている。
砥石130は、その中心孔で、固定フランジ110の外側面112及びカウンタフランジ120の外側面122に受容されている。砥石130は、軸方向で、固定フランジ110のカラー113の環状の第1のクランプ面114と、カウンタフランジ120のカラー123の環状の第2のクランプ面124との間にクランプされている。任意で、砥石130とクランプ面114又はクランプ面124との間に、中間ワッシャが挿入されてもよい。カウンタフランジ120を固定フランジ110に接続するキャップねじ125は、クランプ力を生成するために使用される。したがって、クランプ面114,124では、場合によっては中間ワッシャが挿入されている砥石130と各カラー113,123との間に摩擦嵌めが存在している。
歯車製造においては、小さな直径を有する加工工具の使用がますます増加している。所望の切削速度を達成するために、このような工具は、通常、比較的高い回転速度で運転される。このような工具は、その直径に対して比較的長い場合がある。これにより、工具は特に、曲げ振動及びねじれ振動を受けやすい。しかしながら、図1に示された従来技術のハブフランジは、長く、比較的細い工具には最適ではない。このことは、特に、この工具を両端部でスピンドルシャフトに接続すべき場合に当てはまる。
本発明の課題は、長さに対して比較的小さな直径を有する工具本体を受容するために特に適したハブフランジを提供することである。
この課題は、請求項1に記載のハブフランジによって解決される。さらなる実施形態は、従属請求項に記載されている。
工具本体用のハブフランジが提案される。ハブフランジは、工具軸を規定している。このハブフランジは、工具本体を受容するために適した固定フランジを有している。固定フランジには、工具軸を中心として回転可能な第1のスピンドルシャフトに接続するための第1のフランジソケットが形成されている。ハブフランジは、固定フランジに取り外し可能に接続されているカウンタフランジをさらに有している。固定フランジとカウンタフランジとは、円錐状接続部を介して互いに接続されており、円錐状接続部は、工具軸に対して同軸に配置されているとともに、内側円錐(「コーンレセプタクル」)と、内側円錐に受容される外側円錐(「コーン」)とによって形成されている。
本明細書では、上記のDIN ISO 666:2013-12の定義に従って用語が使用されているが、以下の例外を含む。すなわち、「ハブフランジ」という用語は、そこに砥石以外の種類の工具本体がクランプされる工具ホルダのためにも使用される。「カウンタフランジ」という用語は、DIN ISO 666:2013-12よりも広く解釈されている。「カウンタフランジ」という用語は、固定フランジとカウンタフランジとの間に工具本体が直接クランプされることなく、固定フランジに取り外し可能に接続されて1つのユニットを形成する構造も含んでいる。
DIN ISO 666:2013-12とは対照的に、ハブフランジは、スピンドルシャフトに各端部で接続されることが意図されていてよい。このために、カウンタフランジは、第2のスピンドルシャフトに接続するための第2のフランジソケットを有していてよい。工具本体を交換するためにカウンタフランジは固定フランジから取り外し可能であるので、第2のフランジソケットの直径は、極めて自由に選択されてよく、特に必要に応じて工具本体の孔の内径より大きくてもよい。これにより、小さな孔径を有する工具の場合でも、第2のフランジソケットは、このフランジソケットを介して十分なトルクを伝達することができるように十分に大きく設計することができる。
固定フランジとカウンタフランジとの間に形成された円錐状接続部を有することにより、一方ではバックラッシュのない、他方では特に曲げに対して耐久性のある、正確に中心合わせされた接続が形成される。図1に示された従来技術のハブフランジとは異なり、固定フランジとカウンタフランジとの間の摩擦嵌めは、もはや、これらの間にクランプされた工具本体を介してのみ行われるのではなく、摩擦嵌めは、円錐状接続部の領域において固定フランジとカウンタフランジとの間で直接行われ得る。特に、工具本体をハブフランジに保持するクランプ力が、固定フランジとカウンタフランジとを円錐状接続部において軸方向で互いに押し付ける力に殆ど依存しないように、ハブフランジを設計することが可能になる。
このことは、工具が両側でスピンドルシャフトに接続されている場合に特に有利であり、このために、ハブフランジは2つのスピンドルシャフト間で圧縮されて軸方向でクランプされ、これにより、軸方向の圧縮力が両側のハブフランジに作用する。図1に示された従来技術のハブフランジの場合は、このような圧縮力は、工具本体に伝達され、その結果、工具本体の損傷が生じるおそれがあるが、本発明では、圧縮力は、直接、固定フランジとカウンタフランジとの間の円錐状接続部で伝達され、これにより、工具本体からは切り離すことができる。
提案された構成により、図1による従来技術で可能であるよりも著しく高いトルクを、固定フランジとカウンタフランジとの間で伝達することもできる。このことは、例えばハブフランジが両側で駆動される場合に、特別な利点を有する。例えば、2つの駆動装置が互いに異なるトルクを生成する場合に、円錐状接続部における固定フランジとカウンタフランジとの間の直接連結により、トルク差が、工具本体に伝達されることが阻止される。
円錐状接続部の内側円錐は固定フランジに、外側円錐はカウンタフランジに形成されていてよい。代替的に、内側円錐がカウンタフランジに、外側円錐が固定フランジに形成されていてもよい。円錐状接続部の開放角度の半分、すなわち、工具軸に対する円錐面の単一のテーパ角度は、例えば、1°~30°、好ましくは2°~10°であってよい。円錐状接続部の長さは、工具軸への投影において極めて短くなるように選択されてもよいが、好ましくは少なくとも3mmであることが望ましい。
好ましくは、固定フランジとカウンタフランジとの間の接続部は、軸方向の面接触を伴う円錐状接続部である。軸方向の面接触を伴う円錐状接続部の大きな利点は、2つの部品(各スピンドルシャフトに接続するために各フランジに形成されたフランジソケットを含む固定フランジ及びカウンタフランジ)が正確にセンタリングされるだけでなく、互いに関して軸方向でも正確に位置決めされることである。これにより、砥石を交換する際、2つの部品を分離させなければならないときに、これら2つの部品をまさに精密に再接続させることができる。フランジと、そのためのカウンタフランジとの間の接続は、ハブフランジの製造中に、重要な品質保証機能を有している。付加的な軸方向の面接触によっても、固定フランジとカウンタフランジとの間に、単なる円錐状接続部によるよりも高い軸方向の力を作用させることができる。これは、これらのエレメント間でより高いトルクを伝達することができることを意味している。さらに、ねじり剛性及び曲げ剛性をさらに改善することができる。
軸方向の面接触のために、第1の軸方向平面接触面が、内側円錐が形成される構成要素(固定フランジ又はカウンタフランジ)における内側円錐に隣接して形成されていて、第1の平面接触面に対向する第2の軸方向平面接触面が、外側円錐が形成される構成要素における外側円錐に隣接して形成されている。固定フランジとカウンタフランジとは、第1及び第2の軸方向平面接触面で押し付けられ、摩擦嵌めが確立される。これに関して、第1及び第2の軸方向平面接触面が、各円錐に隣接して配置されていると有利である。特に、第1の平面接触面は、内側円錐の端面に隣接し、径方向に内側円錐の端面を取り囲む領域に配置されているのが好ましい。それに応じて、第2の平面接触面は、外側円錐を径方向に取り囲む領域に配置されているのが好ましい。径方向で内側円錐の前端部と第1の平面接触面との間に、内側円錐の径方向の伸長性を高めるために、関連する構成要素(固定フランジ又はカウンタフランジ)の材料に、脆弱部が設けられてもよい。
カウンタフランジを固定フランジに固定するために、軸方向に位置合わせされたねじが設けられていると有利である。これらのねじは、固定フランジとカウンタフランジとの間に軸方向の押圧力が作用するように、固定フランジとカウンタフランジとを軸方向で互いに押し付ける。これらのねじは、有利には、アンバランスを最小限にするために、工具軸を中心として均等に分配配置されている。
工具本体をハブフランジに軸方向にクランプするために、ハブフランジは、工具本体を第1のクランプ面と第2のクランプ面との間に圧縮状態で軸方向にクランプすることができるように、互いに対向する第1のクランプ面と第2のクランプ面とを規定するのが好ましい。好ましくは、クランプ面は、工具軸に対して直交方向に延在している。これにより、工具本体は、必ずしも第1のクランプ面と第2のクランプ面との間に直接、クランプされる必要はない。例えば、各クランプ面と工具本体との間に中間ワッシャを挿入することができる。この中間ワッシャは、例えば、アルミニウムから形成されていてよい。中間ワッシャは、極めて薄く、例えば1mm未満の厚さであってよい。
特に、ハブフランジは、カウンタフランジに対して相対的に軸方向に可変の位置を有する位置決めリングを有していてよく、この場合、第1のクランプ面は、固定フランジに形成され、第2のクランプ面は、位置決めリングに形成されている。これにより、固定フランジとカウンタフランジとの相対位置が、円錐状接続部と面接触とにより固定されたとしても、ハブフランジには異なる幅の工具本体をクランプすることができる。
位置決めリングの軸方向位置を変化させるために、固定フランジ又は好ましくはカウンタフランジは、雄ねじ山を有し、位置決めリングは、この雄ねじ山に対して相補的な雌ねじ山を有することができる。位置決めリングのねじ込み動作により、位置決めリングの軸方向位置を調節することができる。位置決めリング上又は位置決めリング内に、固定エレメント、例えば、固定位置における位置決めリングの意図しない回転を阻止する径方向固定ピンが、設けられていてよい。位置決めリングからの軸方向のクランプ力を工具本体に伝達するために、位置決めリングに軸方向で隣接して、中間リングが配置されていてよい。この場合、中間リングは、それ自体は回転することなく、位置決めリングのクランプ面のための滑動面を提供する。中間リングは、位置決めリングのねじ込み動作中に、位置決めリングと工具本体との間の直接の摩擦を阻止する。工具本体の長さが、例えば設定プロセスにより、変化した場合であっても、工具本体に対する規定のクランプ力を生成するために、中間リングは弾性特性を有していてよい。
代替的な実施形態では、位置決めリングは、固定フランジ及び/又はカウンタフランジに対して相対的に軸方向に変位可能であってよく、カウンタフランジに対して相対的に位置決めリングの軸方向位置を変化させるためにカウンタフランジ又は位置決めリング内にねじ込まれるねじ山付きエレメントが設けられていてよい。これらのねじ山付きエレメントは、例えば、カウンタフランジに対して相対的な軸方向位置が固定されているねじであってよく、これらのねじは、カウンタフランジの軸方向位置を変化させるために、様々な範囲で位置決めリング内にねじ込み又は位置決めリング外にねじ戻しすることができるねじであってよい。代替的に、ねじ山付きエレメントは、様々な範囲でカウンタフランジ内にねじ込み又はカウンタフランジ外にねじ戻しすることができる止めねじであってよく、この止めねじは、遠位側端部で、位置決めリングに軸方向の圧縮力を加える。工具本体の長さが変化した場合であっても、工具本体に対する規定のクランプ力を生成するために、ねじ接続を弾性エレメントと組み合わせることができる。例えば、軸方向の弾性エレメント、例えば皿ばねを備えたブッシングが、前述の止めねじが軸方向の圧力を加える位置決めリングに設けられてよい。
ハブフランジは、スピンドルシャフトにも円錐状接続部を介して、好ましくは面接触も伴って、接続されているのが好ましい。これにより、研削ヘッドにおけるハブフランジの極めて精密なセンタリングが可能である。例えば、接続は、DIN ISO 666:2013-12に記載されている形態A、BF、BM、CF又はCMのうちの1つを介して形成することができる。このために、第1のフランジソケット及び/又は第2のフランジソケットは、平面接触面を備えた内側円錐又は外側円錐として形成されていてよい。しかしながら、ハブフランジとスピンドルシャフトとの間の、例えば径方向に作用する油圧式の拡張エレメントを介した、代替的なタイプの接続も考えられる。
2つのフランジソケットは、工具がスピンドルシャフト間の予め規定された位置でのみ受容され得るように、互いに異なるように形成されているならば有利である。例えば、2つのフランジソケットの直径は異なっていてよい。
本発明はさらに、上述したタイプのハブフランジと、ハブフランジにクランプされる工具本体とを有する加工工具を提供する。このハブフランジは、その設計により、相対的に小さな直径(例えば、長さ対直径比が1より大きい)の長尺の工具本体に特に良好に適してはいるが、本発明はそのような工具本体に限定されない。したがって、工具本体は、任意の長さ対直径比を有していてよい。特に、加工工具は、研削工具、特に、歯車研削用の工具であり得る。したがって、工具本体は、一体型の研削体であっても、複数の部材から成る研削体であってもよい。研削体は、特に、ビトリファイドボンドされてよく、したがってドレッシング可能であってよい。例えば、コランダムの研削粒又は立方晶窒化ホウ素(cBN)の研削粒を含んでいてもよい。しかしながら、研削体は、ポリマー結合していてもよく、例えば特に、研磨研削用の研削体として設計されていてもよい。工具本体は、代替的に又は付加的に、例えばドレッシング不可能な硬質材料コーティングが施された金属基体を有していてもよい。同様の又は異なる工具本体の任意の組み合わせも考えられる。特に、工具本体は、ウォーム形状に成形された外側輪郭を備える砥石(研削ウォーム)及び/又は成形砥石を含んでもよい。複数の部材から成る工具本体の場合、工具本体は、特に、2つ以上の研削ウォームの組み合わせ、例えば、粗研削ウォームと仕上げ研削ウォーム若しくは研磨研削ウォームとの組み合わせ、研削ウォームと成形砥石との組み合わせ、又は2つ以上の成形砥石の組み合わせであってもよい。
本発明はさらに、工作機械、特に歯切り盤用の工具ヘッドを提供する。工具ヘッドは、上述した形式の加工工具を有している。工具ヘッドは、第1のスピンドルシャフトを備えた第1のスピンドルユニットであって、第1のスピンドルシャフトは、この第1のスピンドルユニットに工具軸を中心として回転可能に取り付けられている、第1のスピンドルユニットと、第2のスピンドルシャフトを備えた第2のスピンドルユニットであって、第2のスピンドルシャフトは、この第2のスピンドルユニットに工具軸を中心として回転可能に取り付けられている、第2のスピンドルユニットと、をさらに有している。第1のスピンドルユニットと第2のスピンドルユニットとは、加工工具が、軸方向で第1のスピンドルシャフトと第2のスピンドルシャフトとの間に受容可能であるように、互いに同軸に配置されている。スピンドルシャフトの間に工具を受容し、工具にトルクを伝達できるようにするために、スピンドル突起が、第1のスピンドルシャフト及び/又は第2のスピンドルシャフトに形成されていて、これにより、工具に対する非形状接続及び/又は形状接続が各スピンドル突起で、工具とスピンドル突起との間に作用する軸方向の圧縮力により、特に既に述べた円錐状接続部を介して形成され得る。
いくつかの実施形態では、第1のスピンドルユニットと第2のスピンドルユニットとが、共通のスピンドルハウジング内に収容されている。この場合、第2のスピンドルベアリングは、加工工具を交換することができるように、共通のスピンドルハウジングに対して相対的に軸方向で変位可能なベアリングレセプタクルに保持されてよい。別の実施形態では、2つのスピンドルユニットが別個のスピンドルハウジングに収容されていて、これらのスピンドルハウジングは、加工工具を交換するために、ワークピース軸に沿って互いに相対的に変位可能である。
2つのスピンドルシャフトが、加工工具の両側に軸方向の圧縮力が作用するように、加工工具と共に軸方向にクランプされていると、特別な利点が得られる。このために、以下のような設計が特に有利である。すなわち、第2のスピンドルシャフトが、少なくとも1つの軸方向孔を有している。これに相応して、工具ヘッドは、第2のスピンドルシャフトの対応する軸方向孔を貫通して延在する少なくとも1つのプルロッドを有していて、このプルロッドは、第1の端部で第1のスピンドルシャフトに接続可能である。プルロッドは、第1のスピンドルシャフトと第2のスピンドルシャフトとの間で工具に軸方向の圧縮力を生じさせることができるように、その第2の端部で第2のスピンドルシャフトに接続可能である。このために、加工工具、特にそのハブフランジも同様に、各プルロッドが加工工具の対応する孔を貫通し得るような、少なくとも1つの軸方向孔を有している。
このタイプの軸方向押さえは、特にねじれ及び曲げに対して耐性がある、2つのスピンドルシャフトと工具とから成るユニットを形成する。プルロッドとクランプエレメントとの組み合わせにより、加工工具と2つのスピンドルシャフトとの間に高い軸方向の圧縮力が得られる。その結果、上述したユニットは、単一の軸として働く。同時に、このような構造は、極めてコンパクトであり得る。これにより、このような構造は、小さな直径を有する加工工具のために特に適している。円錐状接続部における固定フランジとカウンタフランジとの直接的な接続によって、高い軸方向の圧縮力は、工具本体には伝達されないか、又は僅かな程度しか伝達されない。
しかしながら、プルロッドを備えた上記の構造は、工具が上述したタイプとは異なるように形成されている場合も有利である。これに関して、本発明はさらに、工作機械、特に歯切り盤用の工具ヘッドであって、
第1のスピンドルシャフトを備えた第1のスピンドルユニットであって、第1のスピンドルシャフトは、この第1のスピンドルユニットに工具スピンドル軸を中心として回転可能に取り付けられている、第1のスピンドルユニットと、
第2のスピンドルシャフトを備えた第2のスピンドルユニットであって、第2のスピンドルシャフトは、この第2のスピンドルユニットに工具スピンドル軸を中心として回転可能に取り付けられている、第2のスピンドルユニットと
を有しており、
第1のスピンドルユニットと第2のスピンドルユニットとは、工具が第1のスピンドルシャフトと第2のスピンドルシャフトとの間に軸方向に受容可能であり、工具が工具スピンドル軸を中心として回転駆動されるように、配置されていて、
第2のスピンドルシャフトが、少なくとも1つの軸方向孔を有していて、
工具ヘッドは、第2のスピンドルシャフトの軸方向孔を貫通して延在する少なくとも1つのプルロッドを有していて、
このプルロッドは一方の端部で、張力をかけるように、第1のスピンドルシャフトに接続可能であり、
プルロッドは、他方の別の端部で、第2のスピンドルシャフトに、第1のスピンドルシャフトと第2のスピンドルシャフトとの間で工具に軸方向の圧縮力を生じさせることができるように、接続可能である、
工具ヘッドに関する。
好ましくは、第2のスピンドルシャフトの軸方向中心孔を貫通して延在するちょうど1つのプルロッドが存在する。したがって、ハブフランジも、プルロッドを通過させることができる軸方向中心孔を有することが好ましい。
特にシンプルな実施形態では、プルロッドは、第1のスピンドルシャフト内に軸方向でねじ込むことにより第1のスピンドルシャフトに接続可能である。このために、プルロッド及び第1のスピンドルシャフトの対応する端部に、相補的なねじ山を形成することができる。しかしながら、別のタイプの接続、例えばバヨネット式の接続も考えられる。
プルロッドの他方の自由端部には、環状の接触面を形成するクランプエレメントを設けることができ、この環状の接触面は、第1のスピンドルシャフトの方向に第2のスピンドルシャフトを押し付けるために、プルロッドが第1のスピンドルシャフトに接続されて、第2のスピンドルシャフトに軸方向の圧縮力を発生させた後に、第2のスピンドルシャフトに支持されるのが有利である。最もシンプルな場合には、プルロッドは、このために、例えばねじ頭を有するねじとして形成されていてよい。この場合、ねじは、第1のスピンドルシャフト内にねじ込み可能であってよく、ねじ頭は、クランプエレメントを形成することができる。軸方向のクランプ力は、この場合、単にねじを締めることにより生じる。
別の、同じく極めてシンプルな実施形態では、プルロッドの自由端部に、ナットをねじ留めすることができる雄ねじ山が設けられている。この場合、ナットがクランプエレメントを成し、ナットを締めるだけで軸方向の圧縮力が生じる。
しかしながら、好ましくは、工具ヘッドは、プルロッドに取り外し可能に接続可能なクランプエレメントを有しており、このクランプエレメントは、好ましくは、工具スピンドル軸を中心としたトルク成分を発生させるクランプエレメントの締め付けなしに、純粋に軸方向に作用する圧縮力を発生させる。このために、クランプエレメントは、例えば、ねじ接続、バヨネット又はクランプブッシュを介して、プルロッドに堅固に接続可能なベースエレメントを有している。ベースエレメントは、プルロッドを受容するための中央の受容開口、又は(十分なスペースがあるならば)プルロッドの軸方向孔に固定可能なピンを有していてよい。クランプエレメントは、第2のスピンドルシャフトを第1のスピンドルシャフトの方向へ軸方向に押すために、第2のスピンドルシャフトの方向にベースエレメントに対して軸方向に可動な、特に軸方向に変位可能な、軸方向押圧エレメントをさらに備える。軸方向押圧エレメントは、特に環状であってよく、ベースエレメントの中央の受容開口又はピンを取り囲むことができ、この場合、軸方向押圧エレメントは、「押圧リング」と呼ばれてもよい。軸方向押圧エレメントは、既に説明した環状の接触面を形成する。クランプエレメントは、ベースエレメントに対して軸方向押圧エレメントを軸方向に動かすために、ベースエレメントに対して可動な少なくとも1つの作動エレメントをさらに有している。作動エレメントは、例えば、長手方向又は横方向に沿ってベースエレメント内にねじ込むことができる加圧ねじであってよい。このようなクランプエレメントは、それ自体従来技術から知られており、多くの態様で市販されている。
いくつかの実施形態では、作動エレメントから軸方向押圧エレメントへの力の伝達は、純粋に機械式である。例えば、作動エレメントは、ベースエレメントに軸方向で保持された複数のキャップねじであってよく、これらのキャップねじは、ベースエレメントに対して相対的に軸方向押圧エレメントを軸方向で変位させるために、軸方向押圧エレメント内にねじ込み可能である。別の実施形態では、ねじ山接続を介して軸方向押圧エレメントの方向にベースエレメントにおいて調節可能な1つ以上の止めねじが、作動エレメントとして働く。さらに別の実施形態では、作動エレメントは、例えば、軸方向押圧エレメントを前進させる歯車に作用する。このようなクランプエレメントは、例えば、ドイツ、KleinwallstadtのEnemac GmbH社製の名称ESB、ESG又はESDとして入手可能である。
別の実施形態では、作動エレメントから軸方向押圧エレメントへの力の伝達は、油圧式である。このために、作動エレメントは、例えば、ねじ込まれるときに油圧システムにおいて圧力を発生させ、この圧力が軸方向押圧エレメントに作用する加圧ねじとして構成されていてよい。このようなクランプエレメントは、例えば、ドイツ、HerbrechtingenのAlbert Schrem Werkzeugfabrik GmbH社から入手可能である。
動作中にプルロッドに残るクランプエレメントを用いてプルロッドと第2のスピンドルシャフトとの間に軸方向の圧縮力を発生させる代わりに、まずクランプ工具を用いて圧縮力を発生させ、簡易ナットによりクランプ状態で接続を固定し、その後にクランプ工具を再び取り外すことも考えられる。
しかしながら、結果として2つのスピンドルシャフトと工具とを含むしっかりとクランプされたユニットが生じるならば、工具は、第1のスピンドルシャフトと第2のスピンドルシャフトとの間に、連続的なプルロッドを用いる以外の方法でクランプされてもよい。したがって、第1のプルロッドが、第1の端部において工具に接続可能である、例えば、工具に螺合可能であるか中空シャンクテーパ接続を介して接続可能である形態が考えられる。この場合、第1のプルロッドは、第1のスピンドルシャフトの軸方向孔を貫通して延在してよく、第1のスピンドルシャフトと工具との間に軸方向の圧縮力を生じさせることができるように、その第2の端部で第1のスピンドルシャフトに接続可能であってよい。工具の反対側に、第2のプルロッドが配置されてよい。この場合、第2のプルロッドは、第1の端部で工具に接続可能であってよく、例えば、工具に螺合可能であるか中空シャンクテーパ接続を介して接続可能であってよい。この場合、第2のプルロッドは、第2のスピンドルシャフトの軸方向孔を貫通して延在してよく、第2のスピンドルシャフトと工具との間に軸方向の圧縮力を生じさせることができるように、その第2の端部で第2のスピンドルシャフトに接続可能であってよい。
プルロッドによる軸方向の押さえに対して代替的に、ハブフランジは、別の方法で少なくとも1つのスピンドルシャフトに接続可能であってもよい。特に、ハブフランジには、ハブフランジに少なくとも1つのスピンドルシャフトを接続するために、少なくとも1つのねじ山、好ましくはねじ山付き孔が設けられていてよい。
工具の交換を容易にするために、第2のスピンドルユニットが、第1のスピンドルユニットに対して相対的に軸方向に変位可能であると有利である。両スピンドルユニットが、共通のスピンドルハウジング内に収容される場合、このことは、このスピンドルハウジングに対して相対的に軸方向に変位可能な第2のスピンドルシャフトのためのスピンドルベアリングを有することにより達成することができる。
第1及び/又は第2のスピンドルユニットは、対応するスピンドルシャフトを、工具スピンドル軸を中心として回転駆動させ、これにより工具を駆動するように構成された駆動モータを含んでいてよい。いくつかの実施形態では、第1のスピンドルユニットのみが駆動モータを有していて、第2のスピンドルユニットは、固有の駆動モータを有しない、第1のスピンドルユニットのための受動的なカウンタスピンドルを形成している。別の形態では、第2のスピンドルユニットも、固有の駆動モータを有している。各駆動モータは、特に、ダイレクトドライブであってよい。
本発明はさらに、上述したタイプの工具ヘッドと、ワークピース軸を中心としてワークピースを回転駆動するための少なくとも1つのワークピーススピンドルとを備えた工作機械を提供する。この工作機械は、歯切り盤として、特に歯車研削機械として形成されていてよい。このために、この工作機械は、(特に適切にプログラムされた)機械制御システムを含んでいてよく、この機械制御システムは、この機械に、少なくとも1つのワークピーススピンドルに受容されたワークピースの歯車の歯を工具によって加工させるように構成されている。特に、機械制御システムは、成形研削又は創成歯車研削によって、この機械に、ワークピースの歯車の歯を加工させるように構成されていてよい。このために、機械制御システムは、ワークピーススピンドルと工具スピンドルとの間の適切な回転連結を確立するように形成されていてよい。
本発明の好ましい実施形態が、図面を参照して以下に説明され、この実施形態は、説明の目的のためだけのものであり、限定するものとして解釈されるべきではない。
従来技術のハブフランジを有する研削工具を示す中央縦断面図である。 本発明の第1の実施形態によるハブフランジを有する研削工具を示す斜視図である。 図2の研削工具を示す中央縦断面図である。 図2の研削工具のハブフランジを示す斜視図である。 図4のハブフランジの詳細を拡大して示す、図6のV-V面における中央縦断面図である。 図4のハブフランジにおけるカウンタフランジを示す正面図である。 第2の実施形態によるハブフランジを有する研削工具の中央縦断面図の一部を示す図である。 第3の実施形態によるハブフランジを有する研削工具の中央縦断面図の一部を示す図である。 第4の実施形態によるハブフランジを有する研削工具の中央縦断面図の一部を示す図である。 工具ヘッドを示す概略的な斜視図である。 図10の工具ヘッドを示す斜視断面図である。 クランプナットを示す中央縦断面図である。 図13のクランプナットを示す斜視図である。 創成歯車研削による歯車の硬化仕上げ用の工作機械を示す概略的な斜視図である。
[定義]
歯切り盤:ワークピースにおける歯車の歯、特に歯車の内歯又は外歯を製作又は加工するように構成された機械。例えば、歯切り盤は、プレ歯付きワークピースを加工する微細加工用の機械であってよく、特に、プレ歯付きワークピースを、硬化後に加工する硬化仕上げ機械であってよい。歯切り盤は、歯車の歯の自動加工を制御するようにプログラムされた機械制御システムを備える。
歯車の創成加工:工具が、ワークピース上を転動し、切削動作を行う歯車加工。様々な歯車創成加工プロセスが知られており、この場合、例えば歯車研削又は歯車ホーニング等の幾何学的に不定の切削刃によるプロセスと、例えばギアホビング、ギアスカイビング、ギアシェービング又はギアシェーピング等の幾何学的に規定された切削刃によるプロセスとが区別される。
創成歯車研削:創成歯車研削プロセスは、幾何学的に不定の切削刃を使用して、軸対称の周期的構造が製造されるとともに、連続的なチップ除去プロセスであり、ウォーム形状に成形された外輪郭を有する砥石(「研削ウォーム」)を工具として使用する。工具とワークピースとは、回転スピンドル上に取り付けられる。回転軸を中心とした工具とワークピースの回転運動を合わせることにより、プロセスに典型的な回転運動が実現される。この回転運動と、ワークピース軸に沿った工具又はワークピースの軸方向送り運動とにより、切削動作が生じる。
工具ヘッド:本明細書では、「工具ヘッド」という用語は、加工工具を受容し、回転駆動するように構成されたアセンブリを意味する。特に、工具ヘッドは、ワークピースに対して工具を位置合わせさせて位置決めするために、旋回体及び/又は1つ以上のスライドに取り付けることができる。
スピンドルユニット:工作機械構造において、工具又はワークピースをクランプすることができる回転可能なシャフトは、通常、「スピンドル」と呼ばれる。しかしながら、回転可能なシャフトに加えて、シャフトを回転可能に支持するための関連するスピンドルベアリング及び関連するハウジングを含むアセンブリも、「スピンドル」と呼ばれることが多い。本明細書では、「スピンドル」という用語は、この意味で用いられる。シャフト単独は、「スピンドルシャフト」と呼ばれる。スピンドルシャフトに加えて、少なくとも関連するスピンドルベアリングを有するアセンブリは、「スピンドルユニット」と呼ばれる。「スピンドルユニット」は、それ自体のハウジングを有してもよいが、別のスピンドルユニットと共に共通のハウジングに収容されていてもよい。
[第1の実施形態によるハブフランジ]
図2及び図3は、加工工具100を示している。加工工具100は、ハブフランジ101を備え、ハブフランジにおいて工具本体130がクランプされる。ハブフランジ101は、図4~図6に単独で示されている。機能的に類似の部分には、図1と同じ参照符号が付されている。
この例では、工具本体130は、研削工具である。したがって、この例では加工工具100は、研削工具である。しかしながら、別のタイプの工具本体130が設けられてもよい。
ハブフランジ101は、工具軸Bを規定しており、この工具軸を中心としてハブフランジは回転することができる。ハブフランジは、固定フランジ110とカウンタフランジ120とを備える。固定フランジ110は、図3の右側端部で、第1のスピンドルシャフトに接続するための第1のフランジソケット111を有している。この例では、第1のフランジソケット111は、内側円錐(「テーパソケット」)として形成されており、この内側円錐の内側に配置された平面接触面を備えており、具体的には、DIN ISO 702-1:2010-04に準拠した短いテーパレセプタクル1:4として形成されている。固定フランジ110は、円筒状の外側面112を有している。側面112は、固定フランジ110の、第1のフランジソケット111が形成されている端部で、カラー113によって画定されている。カラー113は、拡大された外径を有している。カラーは、工具本体130のための環状の第1のクランプ面114を形成する。第1のクランプ面114は、工具軸Bに対して直交する平面で延在している。工具軸Bに沿って固定フランジ110を貫通して中心孔116が延びている。位置決め孔117は、工具本体130のクランプ中に周方向で固定フランジ110を位置決めして固定するために利用される。機械可読データ担体、例えばRFIDタグ又は光学コードが、外周の収容ノッチ118内に配置されてよい。バランシング孔119が、バランシングのために設けられていて、及び/又は、バランシング孔119により、付加的なバランシングウェイトを取り付けることができる。図3の左側端部で、すなわち、第1のフランジソケット111とは反対側の端部で、固定フランジ110には、別の内側円錐(「テーパソケット」)151が形成されている。この内側円錐151は、特に、図5に明瞭に示されている。固定フランジ110の端面の、内側円錐151に隣接し、内側円錐151を取り囲む領域が、第1の平面接触面153を形成している。第1の平面接触面153は、工具軸Bに対して直交方向に延在している。
カウンタフランジ120は、図3の左側に位置するその端部で、すなわち、第1のフランジソケット111とは反対側の端部で、第2のフランジソケット121を有している。この場合、第2のフランジソケット121も、内側円錐(「テーパソケット」)として形成されており、この内側円錐の内側に配置された平面接触面を備えており、具体的には、DIN ISO 702-1:2010-04に準拠した1:4の短いテーパレセプタクルとして形成されている。カウンタフランジ120には、図3の右側に位置するその端部で、すなわち、固定フランジ110に面したその端部で、固定フランジ110の内側円錐(「テーパソケット」)151に対して相補的な外側円錐(「テーパ」)152が形成されている。外側円錐152は、固定フランジの第1の平面接触面153に面する、環状の第2の平面接触面154によって径方向に取り囲まれている(図6参照)。工具軸Bに沿って、カウンタフランジ120を貫通して中心孔126が延在している。孔126は、固定フランジ110の孔116と位置合わせされている。孔116,126は共に、ハブフランジ101を貫通する連続的な軸方向の孔を形成している。
カウンタフランジ120は、面接触を伴う円錐状接続部を介して、固定フランジ110に接続されている。テーパ接続部150は、固定フランジ110に設けられた内側テーパ151と、カウンタフランジ120に設けられた相補的な外側テーパ152とによって形成されている。面接触は、相補的な2つの平面接触面153,154で形成されている。
この構造の1つの重要な利点は、特に小さな砥石の場合、ハブフランジをこのように分割することにより、両方のフランジソケットが固定フランジに配置されている場合よりも、トルク伝達のためのフランジソケット111,121の直径を、両側で著しく大きく選択することができることにある。しかしながら、いかなる分離も不利益にもなるので、強度の高い接続が必要となる。これは、面接触を伴う円錐状接続により保証される。さらに、このような形式の接続は、各砥石の交換後に再び完全に固定フランジ110とカウンタフランジ120とが嵌合し、再び容易に分離できることも保証する。
カウンタフランジ120は、周方向に均等に分配された複数のキャップねじ125によって、固定フランジ110に固定されている。キャップねじ125は、固定フランジ110とカウンタフランジ120との間に、規定の軸方向の接触圧力を生成する。軸方向の接触圧力は、固定フランジ110とカウンタフランジ120との間の面接触を含む円錐状接続部を介して直接伝達される。
カウンタフランジ120の外側面には、雄ねじ山127が形成されている。雄ねじ山127には、位置決めリング140がねじ留めされる。適切なレンチによって位置決めリング140を回転させることができるように、位置決めリング140の外周には複数の長手方向溝141が形成されている。位置決めリング140の意図しない回転を防止するために、位置決めリング140を、径方向固定ピン142によってカウンタフランジ120に固定することができる。位置決めリング140は、固定フランジ110に面したその端面で、第2のクランプ面144を形成している。第2のクランプ面144は、工具軸Bに対して垂直な平面で延在している。第2のクランプ面は、固定フランジ110に設けられた第1のクランプ面114の方向を向いている。
工具本体130は、工具軸Bに沿った中心孔を有している。工具本体130は、この孔で、固定フランジ110上に押し付けられる。工具本体は、その孔の領域において、固定フランジ110の外側面112上に内側面が存する。工具本体130は軸方向で、固定フランジ110に設けられた第1のクランプ面114に支持されている。例えばアルミニウムから形成され得る薄い中間ワッシャ131を、工具本体130と第1のクランプ面114との間に設けることができる。工具本体130は、位置決めリング140と中間リング145とによってハブフランジ101に固定されている。同様にアルミニウムから形成され得る薄い中間ワッシャ132を、工具本体と中間リング145との間にさらに設けることができる。この場合、位置決めリング140は、中間リング145と、設けられているならば中間ワッシャ132とを介して、第2のクランプ面144で工具本体130に軸方向のクランプ力を加える。位置決めリング140の適切な位置決めにより、この軸方向のクランプ力は、固定フランジ110とカウンタフランジ120との間の軸方向の接触圧力とは関係なく調節することができる。
工具本体130をクランプするために、以下の手順が続く。まず、カウンタフランジ120が、固定フランジ110から緩められる。位置決めリング140が、第2のフランジソケット121の方向に可能な限りねじ戻され、中間リング145が可能な限り押し戻される。工具本体130と、必要であれば中間ワッシャ131,132とが、固定フランジ110に沿ってスライドされて、カウンタフランジ120は、ねじ125によって、固定フランジ110に固定される。ここで、ねじ125は、固定フランジ110とカウンタフランジ120との間に、十分な軸方向の接触力が生じるまで締め付けられる。工具本体130は、このプロセスの間、まだ軸方向でクランプされていない。固定フランジ110とカウンタフランジ120との間の接続が確立された後にのみ、次に、所望の軸方向のクランプ力が中間リング145を介して工具本体130に加えられるまで、位置決めリング140が前方へとねじ込まれる。これにより、工具本体130に対する軸方向のクランプ力が、固定フランジ110とカウンタフランジ120との間の軸方向の接触力とは関係なく設定される。
ハブフランジ101は、特別なタイプの工具本体130のみを収容するように構成することができる。例えば、工具本体130のタイプに応じて、外側面112の異なる外径を設けることができる。特に、コランダムの研削粒を有する研削体のために、cBNの研削粒を有する研削体よりも大きな外径を設けることができる。これにより、cBN研削体がコランダム研削体のために設けられたハブフランジに誤って取り付けられる可能性があること、及びその逆のことが確実に防止される。異なる工具形式のために異なる直径を有する代わりに、異なる形状を設けることによっても、例えば、ハブフランジに溝を設けること、多角形領域を形成すること、又はセレーションを形成することによっても、このようなことは達成可能である。
2つのフランジソケット111,121が、互いに精密に位置合わせされることを保証するために、固定フランジ110とカウンタフランジ120とは、それぞれ対を成して、釣り合わせながら製造される。
[第2~第4の実施形態]
図7には、第2の実施形態が示されている。この実施形態は主に、工具本体130がハブフランジ101にクランプされる様式が第1の実施形態とは異なっている。第1の実施形態と同様に、このために位置決めリング140が設けられている。この位置決めリングは、カウンタフランジ120に対して相対的に軸方向に変位可能である。キャップねじの形態の複数の調節ねじ146が、位置決めリング140にねじ込まれる。調節ねじ146は、周方向に均等に分布されている。これらの調節ねじは、第2のフランジソケット122の方向で軸方向の移動が阻止されるように、カウンタフランジ120で軸方向に支持されている。キャップねじ146が位置決めリング140の外へねじ締めされると、これらのキャップねじは、位置決めリング140を工具本体130に対して軸方向に押し付け、これにより、軸方向のクランプ力が発生する。
図8には、第3の実施形態が示されている。この実施形態も主に、工具本体130がハブフランジ101にクランプされる様式が第1の実施形態とは異なっている。この場合も、位置決めリング140は、カウンタフランジ120に対して相対的に軸方向に変位可能である。このために、カウンタフランジ120内のねじ山でガイドされる止めねじの形態の位置決めピン147が使用される。位置決めピン147がカウンタフランジ内にねじ込まれると、これらの位置決めピンは、位置決めリング140を工具本体130に対して軸方向に押し付け、これにより、軸方向のクランプ力が生成される。
図9は、第4の実施形態を示している。この実施形態は、第3の実施形態と大部分は同じである。しかしながら、第3の実施形態とは異なり、スプリングブッシュの形態の軸方向ばねエレメント148が、位置決めリング140内に配置されている。位置決めピン147は、これらのばねエレメントに作用する。これらのばねエレメントの弾性特性により、これらのばねエレメントは、工具本体130の長さが、例えば、工具本体130における設定プロセスにより、変化した場合であっても、工具本体130に対して十分な軸方向のクランプ力がなお加えられることを保証する。
[加工工具を備えた工具ヘッド]
図10及び図11は、上述した実施形態のうちの1つによる加工工具100を備えた工具ヘッドを示している。明確にするために、加工工具100は、概略的にのみ示されている。
工具ヘッドは、ベース310を含む。ベース310には、リニアガイド311が形成されている。リニアガイド311では、第1のスピンドルユニット320と第2のスピンドルユニット330とが、シフト方向Yに沿って変位可能にガイドされている。このために、スピンドルユニットは、それぞれ対応するガイドシュー326,336を有している。加工工具100は、スピンドルユニット320,330の間に保持されている。工具軸Bは、シフト方向Yに対して平行に延びている。
第2のスピンドルユニット320と第1のスピンドルユニット330とは、加工工具100がこれらの間に受容された後で、互いに連結させることができる。連結されると、これらのユニットを、図示されていないシフト駆動装置とボールねじ312とによりシフト方向Yに沿って共に移動させて、ワークピースに係合する工具領域を、工具軸に沿って変化させることができる。
この例では、スピンドルユニット320は、モータ駆動式のスピンドルであり、第1のスピンドルシャフト322を工具軸Bを中心に回転するように駆動する駆動モータ324を有している。第1のスピンドルシャフト322は、第1のスピンドルユニット320のスピンドルハウジング321内におけるスピンドルベアリング323で支持されている。この例では、第2のスピンドルユニット330は、カウンタスピンドルであり、このカウンタスピンドルは、スピンドルベアリング333で第2のスピンドルユニット330のスピンドルハウジング331に支持された非駆動の第2のスピンドルシャフト332を有する。しかしながら、このような構成ではなく、両スピンドルユニット320,330が駆動されてもよい。
スピンドルシャフト322,332の工具側端部では、スピンドル突起325,335の形態の対向するスピンドルソケットが形成されている。スピンドル突起の形状は、加工工具100のハブフランジ101のフランジソケット111,121の形状に対して相補的であり、それぞれ、加工工具100に向かって円錐状にテーパする形状を有しており、各端面に平面接触面を有している。例えば、各スピンドル突起は、DIN ISO 702-1:2010-04に準拠する、テーパ状シャンク1:4として形成されてもよい。
したがって、フランジソケット111,121のそれぞれと、スピンドル突起325,335との間に、面接触を伴う円錐状接続部が存在する。円錐状接続部は、加工工具100がスピンドル突起325,335の間に正しい向きでのみ受容され得ることを保証するために加工工具100の2つの端部において互いに異なる直径を有していてもよい。
加工工具100は、プルロッド370及びクランプナット372によって、スピンドル突起325,335の間に軸方向にクランプされる。このために、加工工具100と第2のスピンドルシャフト332とはそれぞれ、これらを貫通して延在する軸方向中心孔を有している。第1のスピンドルシャフト322も、その工具側端部に軸方向中心孔を有している。この孔内には雌ねじ山が形成されている。プルロッド370は、スピンドルシャフト332と加工工具100の中心孔とを貫通して挿入される。プルロッド370は、第1のスピンドルユニット320に面した端部に、第1のスピンドルシャフト322の雌ねじ山にねじ込まれる雄ねじ山を有している。プルロッドは、他方の端部にも雄ねじ山を有している。この雄ねじ山にはクランプナット372がねじ留めされる。クランプナット372を締め付けることにより、クランプナット372は、第2のスピンドルシャフト332に、加工工具100の方向に軸方向の圧力を加える。これにより、加工工具100は、スピンドル突起325,335の間で軸方向にクランプされる。これにより、曲げ剛性及びねじり剛性が高い単一の連続軸が得られる。
第1のスピンドルシャフト322には、第1のスピンドルユニット320のハウジング321と加工工具100との間の軸方向の領域に、第1のバランシングユニット350が配置されている。第2のスピンドルシャフト332には、第2のスピンドルユニット330のハウジング331と加工工具100との間の軸方向において、第2のバランシングユニット360が配置されている。バランシングユニット350,360は、各スピンドルユニット320,330のハウジングの外側で各スピンドルシャフト322,332を取り囲んでいる。バランシングユニットはそれぞれ、割り当てられたスピンドルユニットから加工工具100に向かってテーパするハウジングを有している。バランシングユニット350,360の外輪郭がテーパしていることにより、バランシングユニットとワークピースとの間の衝突のリスクが減じられる。バランシングユニット350,360のそれぞれは、リング状のバランシングシステムとして形成されている。2つのバランシングユニット350,360は、加工工具100と、加工工具にクランプされたスピンドルシャフト322,332とを有するシステムを、2つのバランシング面で釣り合わせるために用いられる。代替的に、ハブフランジに少なくとも1つのバランシングエレメントが配置されていることが考えられる。
[クランプナット]
図12及び図13は、上述したような工具ヘッドで使用することができるような例示的なクランプナット372を示している。
クランプナット372は、中心孔を規定するベースエレメント373を含み、中心孔は、対応する雄ねじ山を備えたプルロッド上にベースエレメント373をねじ留めするための雌ねじ山を有している。ベースエレメント373は、一方の端部で、外側が六角ナットの形式で形成されている。ベースエレメント373には支持リング374が取り付けられている。支持リングは、一方向(図9における左方向)への軸方向の移動が阻止されるように、ベースエレメント373のカラーに当接している。さらに、環状の軸方向押圧エレメント375が、ベースエレメント373に軸方向に変位可能にガイドされている。加圧ねじの形態の複数の作動エレメント376が、軸方向押圧エレメント375内へねじ込まれ、これらの作動エレメントが、一方向(図9における左方向)に向かって軸方向に移動することが阻止されるように、支持リング374に軸方向に支持されている。軸方向押圧エレメント375から加圧ねじを緩めることにより、軸方向押圧エレメント375は、支持方向とは反対の方向(図9の右方向)に向かってベースエレメント373に対して相対的に前進させられる。
2つのスピンドルシャフト322,332の間に工具100をクランプするために、軸方向押圧エレメント375は、最初に、加圧ねじを軸方向圧力エレメント375内に可能な限りねじ込むことにより、ベースエレメント373に対して相対的に完全に後方に動かされる。次いで、クランプナット372が、プルロッド370にねじ留めされ、ベースエレメント373の六角形の外部形状によって、第2のスピンドルシャフト332に対して調節される。これは、比較的低いトルクで行われる。次いで、加圧ねじによって、環状の軸方向押圧エレメント375が、所望のクランプ力が工具340に作用するまで、第2のスピンドルシャフト332の方向に制御されながら前進させられる。これにより、軸方向押圧エレメント375は、環状の接触面で、第2のスピンドルシャフト332に支持される。
勿論、従来技術からそれ自体知られているような別の構造のクランプナットを使用することもできる。例えば、力の伝達が、図示とは異なる方法で行われてもよい。特に、油圧式のクランプナットが使用されてもよい。
雌ねじ山を備えたクランプナットの代わりに、ねじ接続とは異なる方法で、例えば、バヨネットやクランプブッシュを介して、プルロッドに接続可能なクランプエレメントが使用されてもよい。
[例示的な工作機械の構造]
図14は、創成歯車研削による歯車の硬化仕上げ用の工作機械の例を示している。この機械は、機械ベッド600を有しており、この機械ベッドには、水平方向の送り方向Xに沿って変位可能であるように、工具支持体200が配置されている。工具支持体200には、鉛直方向Zに沿って変位可能であるように、Zスライド210が配置されている。Zスライド210は、水平方向の旋回軸Aを中心としてZスライド210に対して相対的に旋回可能な旋回体220を支持している。旋回軸Aは、送り方向Xに対して平行である。旋回体220には、概略的にのみ図示された工具ヘッド300が配置されている。シフト方向Yは、X軸に対して垂直であり、Z軸に対しては、A軸を中心として調節可能な角度を成す。
さらに、回転タレット400の形態の旋回可能なワークピース支持体が、機械ベッド600に配置されている。回転タレット400は、鉛直方向の旋回軸C3を中心として、複数の回転位置の間で旋回可能である。回転タレットは、2つのワークピーススピンドル500を支持しており、これらのスピンドルのそれぞれに、ワークピース510をクランプさせることができる。ワークピーススピンドル500のそれぞれは、ワークピース軸を中心として回転するように駆動可能である。図12では、見えているワークピーススピンドル500のワークピース軸が、符号C2で示されている。図12では見えていないワークピーススピンドルのワークピース軸は、C1軸と称される。2つのワークピーススピンドルは、直径方向で反対側の位置で(すなわち、旋回軸C3に関して180°ずらされて)回転タレット400に配置されている。このようにして、2つのワークピーススピンドルのうち一方を、他方のワークピーススピンドルでワークピースが加工されている間に、ロード及びアンロードすることができる。これにより、望ましくない非生産的な時間が大幅に回避される。このような機械のコンセプトは、例えば国際公開第00/035621号により知られている。
この機械は、概略的にのみ図示された機械制御システム700を有しており、この制御システムは、複数の制御モジュール710と制御パネル720とを含む。各制御モジュール710は、機械軸を制御し、及び/又は、センサからの信号を受信する。
[その他の変化態様]
スピンドルシャフト322,332と加工工具100との間のインターフェースは、上述した実施形態とは異なるように構成されていてもよい。特に、異なるタイプの円錐状接続部が使用されてよい。既知の任意の円錐状接続が、例えば、DIN ISO 666:2013-12に記載されている形態A、BF、BM、CF又はCMが使用されてよい。詳細については、DIN ISO 666:2013-12及びDIN EN ISO 1119:2012-04、DIN ISO 702-1:2010-04、ISO 12164-1:2001-12及びISO 12164-2:2001-12に記載されている他の規格を参照されたい。
上記において説明したように、機械可読データ担体を使用する代わりに又は付加的に、ハブフランジ又はハブフランジと共に形成された工具の識別は、他の手段によって、例えば機械的なコード化によって行われてもよい。このコード化は、例えば、少なくともハブフランジのタイプの一意の識別を可能にする1つ以上のノッチによって実施されてもよい。
プルロッド370は、第2のスピンドルシャフト332を貫通するのではなく、第1のスピンドルシャフト322を貫通して延在していてもよく、その端部で、第2のスピンドルシャフト332に接続されていてもよい。したがって、この場合、クランプエレメントは、第2のスピンドルシャフトの方向で、第1のスピンドルシャフトに軸方向の力を加える。
第1のスピンドルシャフト322と第2のスピンドルシャフト332との間に加工工具100を軸方向にクランプするために、1つの中央のプルロッドの代わりに又は1つの中央のプルロッドに加えて、互いに平行にかつ工具スピンドル軸Bから径方向に間隔を置いて延在するとともに、工具スピンドル軸Bに対して互いに異なる角度位置に配置されている2つ以上のプルロッドを使用することもできる。
圧力下での第1のスピンドルシャフトと第2のスピンドルシャフトとの間の加工工具100の固定及び軸方向のクランプは、連続的なプルロッドを用いる以外の方法、例えば、それぞれのスピンドルシャフトの内側に配置されたクランプシステムを用いて行われてもよい。このために、加工工具とスピンドルシャフトとの間の接続は、例えば、ISO 12164-1:2001-12及びISO 12164-2:2001-12に準拠する中空シャンクテーパ(HSK)によって行われてもよい。
工具本体は、上記に説明した実施形態とは異なるように形成されていてよい。特に、工具本体は、複数の部分から成っていてもよい。
工具本体は、ドレッシング可能又はドレッシング不可能であってよい。ドレッシング不可能な工具本体は、例えば、硬質材料コーティングが施された金属基体を有することができる。このような工具本体は、原則的に、ドレッシング可能な工具本体と同じ方法でハブフランジに取り付けることができる。しかしながら、このような方法ではなく、工具スピンドルとの接続ポイントの領域における外側輪郭がフランジソケット111,121に従って形成されるワンピースの工具を製造することも考えられ、硬質材料コーティングは、このワンピースの工具の一体構成要素である。この場合、工具は、機械可読データ担体を用いて及び/又は機械的なコード化によって、ハブフランジについて上記で示したのと同じ方法で識別されてよい。このようなワンピースの工具は、上記に示したハブフランジを有する工具と、ワンピースの工具とを含む工具群の一部であってもよい。
100 研削工具
101 ハブフランジ
110 固定フランジ
111 第1のフランジソケット
112 外側面
113 カラー
114 クランプ面
115 接続領域
116 中心孔
117 位置決め孔
118 収容ノッチ
119 バランシング孔
120 カウンタフランジ
121 第2のフランジソケット
122 外面
123 カラー
124 クランプ面
125 キャップねじ
126 中心孔
127 雄ねじ山
130 砥石
131,132 中間ワッシャ
140 位置決めリング
141 長手方向溝
142 固定ピン
144 クランプ面
145 中間リング
146 調節ねじ
147 位置決めピン
148 ばねエレメント
150 円錐状接続部
151 内側円錐(テーパソケット)
152 外側円錐(テーパ)
153 第1の平面接触面
154 第2の平面接触面
200 工具支持体
210 Zスライド
220 旋回体
300 工具ヘッド
310 ベース
311 リニアガイド
312 ボールねじ駆動装置
320 第1のスピンドルユニット
321 第1のスピンドルハウジング
322 第1のスピンドルシャフト
323 第1のスピンドルベアリング
324 駆動モータ
325 第1のスピンドル突起
326 ガイドシュー
330 第2のスピンドルユニット
321 第2のスピンドルハウジング
332 第2のスピンドルシャフト
333 第2のスピンドルベアリング
335 第2のスピンドル突起
336 ガイドシュー
350 第1のバランシングユニット
360 第2のバランシングユニット
370 プルロッド
372 クランプナット
400 回転タレット
500 ワークピーススピンドル
510 ワークピース
600 機械ベッド
700 機械制御システム
710 制御モジュール
720 制御パネル
X,Y,Z 直線軸
A 旋回軸
B 工具軸
C1,C2 ワークピース軸
C3 タワー旋回軸

Claims (17)

  1. 工具本体(130)用のハブフランジ(101)であって、
    工具軸(B)を規定するとともに、前記工具本体(130)を受容するように構成されており、前記工具軸(B)を中心として回転可能な第1のスピンドルシャフト(322)に接続するための第1のフランジソケット(111)が形成されている、固定フランジ(110)と、
    前記固定フランジに取り外し可能に接続されているカウンタフランジ(120)と
    を有しており、
    前記固定フランジ(110)と前記カウンタフランジ(120)とは、円錐状接続部(150)を介して互いに接続されており、前記円錐状接続部(150)は、前記工具軸(B)に対して同軸に配置されているとともに、内側円錐(151)と前記内側円錐(151)に受容される外側円錐(152)とによって形成されている
    ことを特徴とする、ハブフランジ(101)。
  2. 前記カウンタフランジ(120)には、前記工具軸(B)を中心として回転可能な第2のスピンドルシャフト(332)に接続するための第2のフランジソケット(121)が形成されている、請求項1記載のハブフランジ。
  3. 前記内側円錐(151)は、前記固定フランジ(110)に形成され、前記外側円錐(152)は、前記カウンタフランジ(120)に形成されている、又は、前記内側円錐(151)は、前記カウンタフランジ(120)に形成され、前記外側円錐(152)は、前記固定フランジ(110)に形成されている、請求項1又は2記載のハブフランジ(101)。
  4. 前記内側円錐(151)に隣接して第1の平面接触面(153)が形成され、前記外側円錐(152)に隣接して、前記第1の平面接触面(153)に対向する第2の平面接触面(154)が形成されており、前記第1の平面接触面(153)及び前記第2の平面接触面(154)は、前記工具軸に対して直交方向に延在しており、前記固定フランジ(110)と前記カウンタフランジ(120)とは、前記第1の平面接触面(153)と前記第2の平面接触面(154)とで、摩擦嵌めが形成されるように互いに押し付ける、請求項1~3のいずれか1項記載のハブフランジ(101)。
  5. 前記第1の平面接触面(153)は、正面側で前記内側円錐(151)に隣接する領域に配置され、前記第2の平面接触面(154)は、前記外側円錐(152)を取り囲む領域に配置されている、請求項4記載のハブフランジ(101)。
  6. 前記円錐状接続部(150)において、前記固定フランジ(110)と前記カウンタフランジ(120)とを軸方向で互いに押し付ける複数の軸方向ねじ(125)を有している、請求項1~5のいずれか1項記載のハブフランジ(101)。
  7. 前記ハブフランジ(101)は、前記工具本体(130)を第1のクランプ面(113)と第2のクランプ面(143)との間に軸方向にクランプ可能であるように、前記第1のクランプ面(113)と前記第2のクランプ面(143)とを画定している、請求項1~6のいずれか1項記載のハブフランジ(101)。
  8. 前記カウンタフランジ(120)に対して相対的に軸方向に可変の位置を有する位置決めリング(140)を有しており、前記第1のクランプ面(113)は、前記固定フランジ(110)に形成され、前記第2のクランプ面(143)は、前記位置決めリング(140)に形成されている、請求項7記載のハブフランジ(101)。
  9. 前記カウンタフランジ(120)又は前記固定フランジ(110)は、雄ねじ山(127)を有し、前記位置決めリング(140)は、前記雄ねじ山に対して相補的な雌ねじ山を有しており、前記位置決めリング(140)のねじ込み動作により、前記カウンタフランジ(120)に対して相対的に前記位置決めリング(140)の軸方向位置が変化する、請求項8記載のハブフランジ(101)。
  10. 前記位置決めリング(140)から前記工具本体(130)に軸方向のクランプ力を伝達するために、前記位置決めリング(140)に軸方向に隣接して配置された中間リング(142)を有している、請求項9記載のハブフランジ(101)。
  11. 前記位置決めリング(140)は、前記固定フランジ(110)及び/又は前記カウンタフランジ(120)に対して軸方向に変位可能であり、前記ハブフランジ(101)は、前記カウンタフランジ(120)に対して相対的に前記位置決めリング(140)の軸方向位置を変化させるために前記カウンタフランジ(120)又は前記位置決めリング(140)内にねじ込まれる複数のねじ山付きエレメントを有している、請求項8記載のハブフランジ(101)。
  12. 前記第1のフランジソケット(111)及び/又は前記第2のフランジソケット(121)は、平面接触面を備えた内側円錐又は外側円錐として形成されている、請求項1~11のいずれか1項記載のハブフランジ。
  13. 軸方向貫通孔(116,126)を有している、請求項1~12のいずれか1項記載のハブフランジ。
  14. 加工工具(100)であって、
    請求項1~13のいずれか1項記載のハブフランジ(101)と、
    前記ハブフランジ(101)にクランプされる工具本体(130)、特に研削体と
    を有している、加工工具(100)。
  15. 工作機械、特に歯切り盤用の工具ヘッド(300)であって、
    請求項14記載の加工工具(100)と、
    第1のスピンドルシャフト(322)を備えた第1のスピンドルユニット(320)と、
    第2のスピンドルシャフト(332)を備えた第2のスピンドルユニット(330)と
    を有しており、
    前記第1のスピンドルシャフトは、前記第1のスピンドルユニット(320)に前記工具軸(B)を中心として回転可能に取り付けられ、
    前記第2のスピンドルシャフトは、前記第2のスピンドルユニット(330)に前記工具軸(B)を中心として回転可能に取り付けられ、
    前記第1のスピンドルユニット(320)と前記第2のスピンドルユニット(330)とは、前記加工工具(100)が、軸方向で前記第1のスピンドルシャフト(322)と前記第2のスピンドルシャフト(332)との間に受容可能であるように、互いに同軸に配置されている、
    工具ヘッド(300)。
  16. 前記加工工具(100)は、前記第1のスピンドルシャフト(322)と前記第2のスピンドルシャフト(332)との間に、軸方向の圧縮力が前記加工工具(100)の両側に作用するように軸方向にクランプされている、請求項15記載の工具ヘッド(300)。
  17. 前記第2のスピンドルシャフト(332)と前記加工工具(100)とはそれぞれ、軸方向貫通孔を有しており、
    前記工具ヘッド(300)は、前記第2のスピンドルシャフト(332)と前記加工工具(100)との前記軸方向貫通孔を貫通して延在するプルロッド(370)を有していて、前記プルロッド(370)は、一方の端部で前記第1のスピンドルシャフト(322)に接続可能であり、
    前記プルロッド(370)は、第2の端部で前記第2のスピンドルシャフト(332)に、前記第1のスピンドルシャフト(322)と前記第2のスピンドルシャフト(332)との間で前記加工工具(100)に軸方向の圧縮力を生じさせることができるように、接続可能である、
    請求項16記載の工具ヘッド(300)。
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