JP2024501432A - ヨウ化物又はチオシアネートを含む組成物、及び歯を処置するための方法 - Google Patents

ヨウ化物又はチオシアネートを含む組成物、及び歯を処置するための方法 Download PDF

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Abstract

患者の歯を処置する方法は、酸化性組成物を患者の口腔内に導入し、酸化性組成物が歯に接触するようにすることを含む。方法は、口腔ケア組成物を口腔内に導入し、口腔ケア組成物が歯に接触するようにすることを更に含み、口腔ケア組成物は、ヨウ化物又はチオシアネートを含む。

Description

本発明は、概して、歯における着色の外観を除去又は軽減するための組成物及び方法に関する。組成物及び方法は、例えば、歯を処置するための銀含有化合物の使用から生じる着色を除去するために使用され得る。
フッ化ジアンミン銀(silver diamine fluoride、SDF)は、歯の知覚過敏症に対処すること及びう歯を抑止することに有効な処置であることが証明されている。しかしながら、SDFの使用は、歯の暗色着色を伴う。
SDF(及び他の銀含有化合物)が歯の暗色又は黒色の着色をもたらす機構は2つある。第1に、化合物が歯と反応してリン酸銀析出物を形成し、これが光に曝露されると酸化銀(黒色である)に変換されることから、光誘起酸化銀が生じる。第2に、口腔内の一部の微生物種によって産生される硫化物化合物がリン酸銀析出物と反応して硫化銀(時間とともに黒色に変わる)を形成することから、微生物誘起硫化銀が生じる。
したがって、SDF(又は他の銀含有化合物)の口腔使用から引き起こされる暗色着色を後退するか、取り除くか、又は軽減するための組成物及び方法が望ましい場合がある。
本出願では、「a」、「an」、及び「the」などの用語は、単数の実体のみを指すことを意図するものではなく、一般分類を含み、その一般分類の具体例は、例示のために使用し得る。用語「a」、「an」及び「the」は、語句「少なくとも1つ」及び「1つ以上」と互換的に使用される。列挙に後続する「~のうちの少なくとも1つ」及び「~のうちの少なくとも1つを含む」という語句は、列挙内の項目のうちのいずれか1つ、及び、列挙内の2つ以上の項目の任意の組み合わせを指す。
用語「又は」は、特に内容に別段の明示がない限り、概して「及び/又は」を含むその通常の意味で使用される。
用語「及び/又は」は、列挙された要素のうちの1つ若しくは全て、又は列挙された要素のうちの任意の2つ以上の組み合わせを意味する。
また、本明細書においては、全ての数は用語「約」によって修飾されるものとみなされる。本明細書で使用するとき、測定した量との関連において、用語「約」は、測定を行い、測定の目的及び使用される測定機器の精度に見合う水準の注意を払う当業者によって予測されるような測定量の変動を指す。本明細書では、「最大」数字(例えば、最大50)は、その数(例えば、50)を含む。
また、本明細書においては、端点による数値範囲の記載は、その範囲内に包含される全ての数及びその端点を含む(例えば、1~5は、1、1.5、2、2.75、3、3.80、4、5などを含む)。
本明細書を通しての「一実施形態」、「ある実施形態」、「特定の実施形態」、又は「いくつかの実施形態」などへの言及は、実施形態に関して記載された特定の特徴、構成、組成、又は特性が、本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれていることを意味する。したがって、本明細書全体における様々な箇所でのこのような語句の出現は、必ずしも本開示の同一の実施形態を指しているわけではない。更に、特定の特徴、構成、組成、又は特性は、1つ以上の実施形態において任意の好適な方法で組み合わせてもよい。
概して、本開示は、口腔内での銀含有化合物の使用から生じる歯の着色の存在を除去又は軽減するための方法に関する。驚くべきことに、酸化処置を行い、続いてヨウ化物又はチオシアネートの供給源を口腔内に導入することによって、このような着色を除去又は実質的に軽減できることが判明した。
いくつかの実施形態では、本開示の方法は、口腔内に酸化性組成物を導入すること(組成物が処置される1本以上の歯に接触するように)を含んでもよい。概して、酸化性組成物(又は溶液)は、歯の表面上に存在する硫化銀を酸化することができる任意の組成物であってもよい。いくつかの実施形態では、酸化溶液は、1つ以上の過酸化物基を有する任意の有機又は無機化合物を含んでもよい。このような化合物としては、過酸化水素、過酸化カルシウム、過酸化ナトリウム、過酸化ベンゾール、過酢酸、及び関連する塩、過酸エステル、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過硫酸カルシウム、過硫酸ナトリウム、又はこれらの組み合わせを挙げることができる。いくつかの実施形態では、過酸化物基含有化合物(又は過酸化物)は、酸化性組成物の総重量に基づいて、少なくとも0.1重量%、少なくとも0.5重量%、又は少なくとも1.0重量%の量で酸化性組成物中に存在してもよい。いくつかの実施形態では、酸化性組成物は、酸化性組成物の総重量に基づいて、少なくとも30重量%、少なくとも40重量%、又は少なくとも50重量%の水を含む水性溶液であってもよい。
いくつかの実施形態では、酸化性組成物を導入するステップは、処置される1本以上の歯を酸化性組成物と少なくとも5秒間、少なくとも10秒間、少なくとも30秒間、少なくとも1分間、少なくとも5分間、少なくとも15分間、少なくとも30分間、少なくとも1時間、少なくとも2時間、又は少なくとも5時間接触させることを含んでもよい。
いくつかの実施形態では、酸化ステップに続いて、方法は、歯の表面又は口腔からの任意の望ましくない物質又は残渣の除去を促進するために、流体(例えば、水)で口腔をすすぐことを含んでもよい。
いくつかの実施形態では、酸化ステップに続いて(又は酸化ステップと同時若しくはほぼ同時に)(及び任意選択的に水ですすぐことに続いて)、本開示の方法は、口腔内にヨウ化物(若しくはヨウ化物イオン)又はチオシアネート(若しくはチオシアネートイオン)を含む口腔ケア組成物(又は溶液)を導入することを含んでもよい。例えば、ヨウ化物は、ヨウ化カリウム、ヨウ化アンモニウム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化銀、ヨウ化カルシウム、これらの組み合わせとして口腔ケア組成物中に存在し得る。チオシアネートは、アンモニウムチオシアネート、ナトリウムチオシアネート、カリウムチオシアネート、グアニジニウムチオシアネート、又はこれらの組み合わせとして存在し得る。
いくつかの実施形態では、ヨウ化物又はチオシアネートは、口腔ケア組成物の総重量に基づいて、少なくとも5重量%、少なくとも10重量%、少なくとも30重量%、又は少なくとも50重量%の量で口腔ケア組成物中に存在してもよい。いくつかの実施形態では、口腔ケア組成物は、ヨウ化物又はチオシアネートで飽和されていてもよい(すなわち、ヨウ化物又はチオシアネートは、ヨウ化物又はチオシアネートが特定の溶液中に存在し得る最大量を表す量で存在してもよい)。
いくつかの実施形態では、ヨウ化物の供給源を導入するステップは、ヨウ化物の供給源を提供することに加えて、歯の知覚過敏症に対処すること及びう歯を抑止することに寄与し得る組成物を導入することを含んでもよい。このような実施形態では、ヨウ化物含有口腔ケア組成物は、銀カチオン、ヨウ化物アニオン、フッ化物アニオン、及び水を含むヨウ化物含有水性組成物(例えば、溶液)であってもよい。
いくつかの実施形態では、ヨウ化物含有水性組成物中の銀カチオンの供給源は、フッ化銀、塩化銀、硝酸銀、ヨウ化銀、フッ化ジアンミン銀、及びこれらの組み合わせから選択され得る。
いくつかの実施形態では、銀イオン(本明細書では銀カチオンとも呼ばれる)は、少なくとも12.2重量パーセント(重量%)、少なくとも13重量%、又は少なくとも13.5重量%の量でヨウ化物含有水性組成物中に存在してもよく、ここで、重量百分率は、組成物(例えば、溶液)の総重量に基づくものである。いくつかの実施形態では、銀カチオンは、最大20重量%、最大19重量%、最大18重量%、又は最大17重量%の量で組成物中に存在してもよく、ここで、重量百分率は、組成物(例えば、溶液)の総重量に基づくものである。
いくつかの実施形態では、ヨウ化物含有水性組成物中のフッ化物アニオンの供給源は、フッ化銀、フッ化ジアンミン銀、フッ化ナトリウム、フッ化アンモニウム、フッ化カリウム、フッ化アミン、及びこれらの組み合わせから選択され得る。
いくつかの実施形態では、ヨウ化物含有水性組成物中のフッ化物イオン(本明細書ではフッ化物アニオンとも呼ばれる)は、少なくとも2.0重量%、少なくとも2.1重量%、少なくとも2.2重量%、又は少なくとも2.25重量%の量で存在してもよく、ここで、重量百分率は、組成物(例えば、溶液)の総重量に基づくものである。いくつかの実施形態では、フッ化物アニオンは、最大4.0重量%、最大3.9重量%、最大3.8重量%、最大3.5重量%、又は最大3.0重量%の量で存在してもよく、ここで、重量百分率は、組成物(例えば、溶液)の総重量に基づくものである。
いくつかの実施形態では、ヨウ化物イオン(本明細書ではヨウ化物アニオンとも呼ばれる)の供給源は、ヨウ化アンモニウム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウム、ヨウ化銀、及びこれらの組み合わせから選択され得る。いくつかの実施形態では、ヨウ化物イオンの供給源は、ヨウ化アンモニウム、並びに、任意選択的に、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウム、ヨウ化銀、及びこれらの組み合わせから選択されるヨウ化物イオンの二次供給源を含み得る。いくつかの実施形態では、ヨウ化物イオンの供給源は、ヨウ化アンモニウム、並びにヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウム、ヨウ化銀、及びこれらの組み合わせから選択されるヨウ化物イオンの二次供給源を含み得る。
いくつかの実施形態では、組成物における、銀イオンのヨウ化物イオンに対するモル比は、0.42:1未満であり得る。いくつかの実施形態では、組成物における、銀イオンのヨウ化物イオンに対するモル比は、少なくとも0.09:1であり得る。
いくつかの実施形態では、ヨウ化物含有水性組成物(例えば、溶液)は、12.25重量%~20重量%の銀カチオン、及び2.0重量%~4.0重量%のフッ化物アニオン;又は13重量%~17重量%の銀カチオン、及び2.25重量%~3.0重量%のフッ化物アニオンを含んでもよく、ここで、重量百分率は、組成物(例えば、溶液)の総重量に基づくものである。
いくつかの実施形態では、ヨウ化物含有水性組成物(例えば、溶液)は、組成物(例えば、溶液)の総重量に基づいて、少なくとも20重量%の量の水を含んでもよい。いくつかの実施形態では、水性組成物(例えば、溶液)中の水の量は、組成物(例えば、溶液)の総重量に基づいて41.5重量%未満であってもよい。
いくつかの実施形態では、水性口腔ケア溶液は、銀カチオン、チオシアネートアニオン、フッ化物アニオン、及び水を含む。
いくつかの実施形態では、銀イオン(本明細書では銀カチオンとも呼ばれる)は、少なくとも12.25重量パーセント(重量%)、少なくとも13重量%、又は少なくとも13.5重量%の量でチオシアネート含有水性組成物中に存在してもよく、ここで、重量百分率は、組成物(例えば、溶液)の総重量に基づくものである。いくつかの実施形態では、銀カチオンは、最大20重量%、最大19重量%、最大18重量%、又は最大17重量%の量でチオシアネート含有組成物中に存在してもよく、ここで、重量百分率は、組成物(例えば、溶液)の総重量に基づくものである。
いくつかの実施形態では、チオシアネート含有水性組成物中の銀カチオンの供給源は、フッ化銀、塩化銀、硝酸銀、ヨウ化銀、フッ化ジアンミン銀、及びこれらの組み合わせから選択され得る。
いくつかの実施形態では、チオシアネート含有水性組成物中のフッ化物アニオンの供給源は、フッ化銀、フッ化ジアンミン銀、フッ化ナトリウム、フッ化アンモニウム、フッ化カリウム、フッ化アミン、及びこれらの組み合わせから選択され得る。
いくつかの実施形態では、チオシアネート含有水性組成物中のフッ化物イオン(本明細書ではフッ化物アニオンとも呼ばれる)は、少なくとも2.0重量%、少なくとも2.1重量%、少なくとも2.2重量%、又は少なくとも2.25重量%の量で存在してもよく、ここで、重量百分率は、組成物(例えば、溶液)の総重量に基づくものである。いくつかの実施形態では、フッ化物アニオンは、最大4.0重量%、最大3.9重量%、最大3.8重量%、最大3.5重量%、又は最大3.0重量%の量で存在してもよく、ここで、重量百分率は、組成物(例えば、溶液)の総重量に基づくものである。
いくつかの実施形態では、チオシアネート含有水性口腔ケア溶液は、12.2重量%~20重量%の銀カチオン、及び2.0重量%~4.0重量%のフッ化物アニオンを含み、ここで、重量百分率は溶液の総重量に基づくものである。いくつかの実施形態では、チオシアネート含有水性口腔ケア溶液は、12.2重量%~20重量%の銀カチオン、及び2.2重量%~3.5重量%のフッ化物アニオンを含む。
いくつかの実施形態では、銀イオンのチオシアネートイオンに対するモル比は、0.37:1未満である。特定の実施形態では、銀イオンのチオシアネートイオンに対するモル比は、少なくとも0.1:1である。特定の実施形態では、チオシアネートイオン(本明細書ではチオシアネートアニオンとも呼ばれる)の供給源は、アンモニウムチオシアネート、ナトリウムチオシアネート、カリウムチオシアネート、グアニジニウムチオシアネート、及びこれらの組み合わせから選択される。
特定の実施形態では、チオシアネート含有水性口腔ケア溶液は、溶液の総重量に基づいて、少なくとも20重量%かつ57.5重量%未満の量の水を含む。
口腔環境内の追加の水又は唾液と接触すると、口腔ケア溶液は、析出物(すなわち、溶液から形成された固体)を形成し得る。チオシアネート含有水性口腔ケア溶液に関して、析出物はAgSCNを含む。得られた銀化合物は抗菌効果をもたらす。理論に束縛されるものではないが、AgSCN、フッ化物イオン、及び過剰なチオシアネートイオンは、歯内のカルシウムと錯体を形成すると考えられる。
いくつかの実施形態では、チオシアネート含有水性口腔ケア溶液は、12.2重量%~20重量%の銀カチオン、2.0重量%~4.0重量%(又は2.2重量%~3.5重量%)のフッ化物アニオン(ここで、重量百分率は溶液の総重量に基づくものである)、及びチオシアネートアニオンを含み、ここで銀イオンのチオシアネートイオンに対するモル比は、少なくとも0.1:1かつ0.37:1未満であり、口腔ケア溶液は、追加の水又は唾液と接触すると析出物を形成する。
いくつかの実施形態では、ヨウ化物又はチオシアネートの供給源を導入するステップは、処置される1本以上の歯を組成物と少なくとも10秒間、少なくとも30秒間、少なくとも1分間、少なくとも2分間、又は少なくとも5分間接触させることを含んでもよい。いくつかの実施形態では、ヨウ化物又はチオシアネートの供給源を導入するステップは、酸化性組成物を導入するステップから1秒以内、5秒以内、10秒以内、20秒以内、30秒以内、1分以内、10分以内、30分以内、又は60分以内に行われてもよい。
いくつかの実施形態では、ヨウ化物又はチオシアネートの供給源を導入するステップに続いて、本開示の方法は、歯の表面又は口腔からの任意の望ましくない物質又は残渣の除去を促進するために、流体(例えば、水)で口腔をすすぐことを任意選択的に含んでもよい。
上述したように、本開示の方法は、光誘起酸化銀及び微生物誘起硫化銀の両方に対処するのに有用であり得る。いくつかの実施形態では、これらの各々に対する処置の機構は、以下のとおりであると理解することができる。
光誘起酸化銀
Figure 2024501432000001
微生物誘起硫化銀
Figure 2024501432000002
Figure 2024501432000003
概して、本開示のいくつかの方法から得られるヨウ化銀生成物(これは析出物の形態であってもよい)は、任意のフッ化物イオン及び任意の過剰なヨウ化物イオンと共に、歯においてカルシウムと錯体を形成し、それによって(光に曝露された場合であっても)変色を回避することができると考えられている。重要なことに、このような生成物は、析出して光に曝露された後、黒色、茶色、又は灰色などの暗色に変化(変色)しない。
いくつかの実施形態では、上述したように、本開示の特定のヨウ化物又はチオシアネート含有組成物は、水性組成物(例えば、溶液)であってもよい。このような水性組成物はまた、ある量(例えば、少量)の1つ以上の有機溶媒を含んでもよい。好適な有機溶媒の例としては、エタノール、イソプロパノール、ジメチルスルホキシド(dimethyl sulfoxide、DMSO)、イソプレンスルホン(isoprene sulfone、IS)、ブタジエンスルホン(butadiene sulfone、BS)、ピペリレンスルホン(piperylene sulfone、PS)、酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸イソプロピル、アセトン、メチルエチルケトン(methyl ethyl ketone、MEK)、メチルイソブチルケトン(methyl isobutyl ketone、MIBK)、及びこれらの組み合わせが挙げられる。
いくつかの実施形態では、上記のヨウ化物又はチオシアネート含有組成物のいずれかは、1つ以上の更なる活性薬剤を含んでもよい。含まれる場合、1つ以上の更なる活性薬剤としては、歯、歯肉、頬、舌、口蓋などの障害、疾患、又は状態に対して口腔内で活性な1つ以上の活性薬剤を挙げることができる。
使用され得る更なる活性薬剤の例としては、1つ以上のフッ素含有化合物、例えば、モノフルオロリン酸ナトリウム、フッ化第一スズ、フッ化カルシウム、フッ化ストロンチウム、フッ化亜鉛、フッ化カリウム亜鉛、フッ化アンモニウム、フッ化マグネシウムカリウム、及びこれらの組み合わせが挙げられる。
使用され得る更なる活性薬剤の例としては、1つ以上の増白剤、抗結石剤、再石灰化剤、第一スズ源、抗菌剤、抗酸化剤、唾液刺激剤、呼気清涼化剤、抗歯垢剤、抗炎症剤、H拮抗剤、減感剤、栄養素、及びタンパク質が挙げられる。所望の場合、このような更なる活性薬剤の様々な組み合わせが使用されてもよい。使用される場合、1つ以上の更なる活性薬剤は、典型的には、それらの意図される効果を達成するのに十分な量で使用されることになる。
使用される場合、増白剤は、多様な、好適な増白剤であり得る。増白剤としては、例えば、過酸化物増白剤、非過酸化物増白剤、又はその両方を挙げることができる。過酸化物増白剤としては、過酸化水素、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の過酸化物、例えば、過酸化ナトリウム、過酸化カリウム、過酸化リチウム、過酸化マグネシウム、過酸化カルシウム、及び過酸化バリウムなど、過酸化水素グリセリル、過酸化水素アルキル、過酸化ジアルキル、過酸又は過酸塩、過酸化ベンゾイル(benxoyl peroxide)、過酸化尿素などが挙げられる。過酸化水素が、最も一般的である。非過酸化物増白剤としては、二酸化塩素、亜塩素酸、及び次亜塩素酸が挙げられる。亜塩素酸及び次亜塩素酸は、典型的には、アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩の形態、例えば、リチウム、カリウム、ナトリウム、マグネシウム、カルシウム、又はバリウムの塩の形態である。着色剤、二酸化チタン、及びヒドロキシアパタイトもまた、使用することができる。
使用される場合、抗結石剤は、多様な、好適な抗結石剤であり得る。抗歯石剤としては、例えば、ホスフェート、ポリホスフェート、例えばピロホスフェート、スルホン酸ポリオレフィン、リン酸ポリオレフィン、ジホスホネート、ホスホノアルカンカルボン酸、及びこれらの塩、典型的にはアルカリ金属塩又はアンモニウム塩を挙げることができる。
使用される場合、再石灰化剤は、多様な、好適な再石灰化剤であり得る。再石灰化剤としては、例えば、カルシウムイオン、リン含有イオン、又はその両方を放出する物質、例えば、リン酸カルシウム(例えば、リン酸モノカルシウム、リン酸ジカルシウム、及び/又はリン酸トリカルシウム)、ヒドロキシアパタイト、炭酸カルシウムなどを挙げることができる。
カルシウムイオンを放出する物質の例は、水溶性のカルシウム塩、例えば、塩化カルシウム、硝酸カルシウム、グルコン酸カルシウム、乳酸グルコン酸カルシウム、酢酸カルシウム、これらの水和物、及びこれらの組み合わせから選択されるものである。特定の実施形態では、カルシウム塩は、塩化カルシウム、硝酸カルシウム、これらの水和物、及びこれらの組み合わせから選択される。
使用される場合、第一スズ源は、多様な、好適な第一スズイオン源であり得る。第一スズイオン源としては、例えば、ハロゲン化第一スズ、有機第一スズカルボン酸塩、例えばギ酸第一スズ、酢酸第一スズ、グルコン酸第一スズ、乳酸第一スズ、酒石酸第一スズ、及びクエン酸第一スズが挙げられる。フッ化物源がフッ化第一スズである場合、これはまた、第一スズ源としても機能することができる。
使用される場合、抗菌剤としては、多様な、口腔的に許容される抗菌剤を挙げることができる。例としては、トリクロサン、8-ヒドロキシキノリン、亜鉛イオン、第一スズイオン、第二銅化合物、フタル酸及びその塩、第四級アンモニウム化合物、サンギナリン、サリチルアニリド、サリチル酸、チモール、オイゲノール、ネオマイシン、カナマイシン、クリンダマイシン、アモキシシリン、テトラサイクリン、ドキシサイクリン、ミノサイクリン、メトロニダゾール、クロロヘキシジンなどが挙げられる。
使用される場合、抗酸化剤は、多様な、口腔的に許容される抗酸化剤であり得る。例としては、ブチルヒドロキシアニソール(butylated hydroxy anisone)、ブチルヒドロキシトルエン、ビタミンA、カロテノイド、ビタミンE、フラボノイド、ポリフェノール、アスコルビン酸又はその塩、クロロフィル、メラトニンなどが挙げられる。
使用される場合、唾液刺激薬は、多様な、口腔的に許容される唾液刺激薬であり得る。例としては、クエン酸、乳酸、コハク酸、アスコルビン酸、アジピン酸、フマル酸、及び酒石酸が挙げられる。
使用される場合、呼気清涼化剤は、多様な、口腔的に許容される呼気清涼化剤であり得る。例としては、亜鉛塩、例えばグルコン酸、クエン酸、亜塩素酸、α-イオノンなどの亜鉛塩が挙げられる。
使用される場合、抗歯垢剤は、多様な、口腔的に許容される抗歯垢剤であり得る。例としては、第一スズ塩、銅、マグネシウム又はストロンチウムの塩、ジメチコンコポリオール、例えば、セチルジメチコンコポリオール、パパイン、グルコアミラーゼ(glucamylase)、グルコースオキシダーゼ、尿素、乳酸カルシウム、グリセロリン酸カルシウム、ポリアクリル酸ストロンチウム(strontium polyacrylate)などが挙げられる。抗歯垢剤の更なる例としては、バイオフィルム阻害剤、特に、米国特許第8,968,709号(Yangら)に記載されているものが挙げられる。
使用される場合、抗炎症剤は、多様な、口腔的に許容される抗炎症剤であり得る。例としては、ステロイド、例えばフルシノロン及びヒドロコルチゾン、非ステロイド抗炎症薬、例えば、ケトロラク、フルルビプロフェン、イブプロフェン、ナプロキセン、インドメタシン、ジクロフェナク、エトドラク、インドメタシン、スリンダク、トルメチン(tomlmetin)、ケトプロフェン、フェノプロフェン、ピロキシカム、ナブメトン、アセチルサリチル酸、サリチル酸、ジフルニサル、メクロフェナメート、メフェナム酸、オキシフェンブタゾン、フェニルブタゾンなどが挙げられる。
使用される場合、H拮抗剤は、多様な、口腔的に許容されるH拮抗剤であり得る。例としては、シメチジン、エチニジン、ラニチジン、チオチジン、ルピチジン、デネチジン、ファモチジン、ロキサチジン、ピファチジン、ラムチジン、ザルチジン、ニザチジン、ミフェンチジン、ラミキソチジン、ロキシチジン、ビスフェンチジン、サフォチジン、エブロチジン、イムプロミジン(impromdine)などが挙げられる。
使用される場合、減感剤は、多様な、口腔的に許容される減感剤であり得る。例としては、クエン酸カリウム、塩化カリウム、酒石酸カリウム、重炭酸カリウム、シュウ酸カリウム、硝酸カリウム、ストロンチウム塩、アルギニン、アセチルサリチル酸又はその塩、サリチル酸又はその塩、コデイン、アセトアミノフェンなどが挙げられる。
使用される場合、栄養素は、多様な、口腔的に許容される栄養素であり得る。例としては、ビタミン、例えば、ビタミンC、ビタミンD、チアミン、リボフラビン、葉酸、ニコチンアミド、ナイアシン、ピリドキシン、及びビオフラボノイドなど、サプリメント、例えば、アミノ酸、脂肪作用薬、魚油、多価不飽和脂肪酸、エイコサペンタン酸、ドコサヘキサエン酸(docosahexanic acid)、コエンザイムQ10、ユビキノン、カリウムなどのミネラルなどが挙げられる。
使用される場合、タンパク質としては、多様な、口腔的に許容されるタンパク質を挙げることができる。例としては、乳タンパク質、過酸化物産生酵素、アミラーゼ、パパイン、グルコアミラーゼ、グルコースオキシダーゼなどが挙げられる。
いくつかの実施形態では、上記のヨウ化物又はチオシアネート含有組成物のいずれかは、薬学的に許容される緩衝剤を含んでもよい。このような緩衝剤の種類及び量は、少なくとも5.5、少なくとも6、又は少なくとも6.5のpHを有する口腔ケア組成物(例えば、溶液)を提供するように選択され得る。特定の実施形態では、このような緩衝剤の種類及び量は、最大9、最大8.5、最大7.5、又は最大7のpHを有する口腔ケア組成物(例えば、溶液)を提供するように選択される。特定の実施形態では、このような緩衝剤の種類及び量は、6.5~7.5のpH、又は7.0のpHを有する口腔ケア組成物(例えば、溶液)を提供するように選択される。多様な、好適な薬学的に許容される緩衝剤を挙げることができる。例としては、酢酸塩(例えば、酢酸ナトリウム)、炭酸ナトリウム、クエン酸塩(例えば、クエン酸ナトリウム)、酒石酸塩、グリシルグリシン、ヒスチジン、グリシン、リジン、アルギニン、リン酸二水素ナトリウム、リン酸水素二ナトリウム、リン酸ナトリウム、トリス(ヒドロキシメチル)-アミノメタン、又はこれらの混合物が挙げられる。
いくつかの実施形態では、上記のヨウ化物又はチオシアネート含有組成物のいずれかは、所望の適用方法を可能にする好適な粘度を有する組成物(例えば、溶液)を提供するために、増粘剤を含んでもよい。例えば、反転されたマウスピーストレイアプリケータ内で最大4分間(専門的に適用されるフッ化物処置に典型的な時間)組成物(例えば、溶液)を維持するのに適切であるが、歯科技師にとって許容される取り扱い特性を有するほど十分流動性である(例えば、歯科用トレイアプリケータ中に分注するとき)組成物(例えば、溶液)粘度を達成するのに十分な量の好適な増粘剤を使用することができる。又は、歯の表面上に塗布するのに適切な粘度を達成するのに十分な量の好適な増粘剤を使用してもよい。
特定の実施形態では、増粘剤の種類及び量は、1.0/秒の剪断速度で少なくとも0.5パスカル秒の粘度を有する口腔ケア組成物(例えば、溶液)を提供するように選択される。特定の実施形態では、増粘剤の種類及び量は、1.0/秒の剪断速度で最大500パスカル秒の粘度を有する口腔ケア組成物(例えば、溶液)を提供するように選択される。
特定の実施形態では、増粘剤は、水性組成物(例えば、溶液)の総重量に基づいて2.5重量%未満の量で口腔ケア組成物(例えば、溶液)中に存在する。特定の実施形態では、増粘剤は、水性組成物(例えば、溶液)の総重量に基づいて少なくとも0.5重量%の量で存在する。
好適な増粘剤は、典型的には、ヒトの摂取に一般的に安全である(FDAが、内用について承認している)ものであり、フッ化物イオンに結合しないものであり、かつフッ化物イオンの生物学的利用能に有意に影響しないものである。
特定の実施形態では、増粘剤は、天然ゴム、非酸セルロース誘導体(例えば、ヒドロキシエチルセルロース)、無機充填剤(例えば、コロイド状シリカ、ヒュームドシリカ、アルミナ、チタニア、及び酸化亜鉛)、アルキレンオキシドポリマー(例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、及びポリエチレングリコールとポリプロピレングリコールとのコポリマー)、非酸変性デンプン、並びにこれらの組み合わせから選択され得る。
特定の実施形態では、本開示の水性口腔ケア組成物(例えば、溶液)は、香味剤(flavoring agents)(すなわち、風味剤(flavorants))及び甘味料を含む1つ以上の任意選択の添加剤を含んでもよい。他の任意選択の添加剤としては、界面活性剤が挙げられる。所望の場合、このような添加剤の様々な組み合わせが使用されてもよい。
特定の実施形態では、本開示の水性口腔ケア組成物(例えば、溶液)は、甘味料を含んでもよい。多様な、口腔的に許容される甘味料を使用することができる。一般的な甘味料としては、キシリトール、ソルビトール、スクラロース、アスパルテーム、サッカリン、通常はサッカリンナトリウムなどが挙げられる。存在する場合、甘味料は、任意の好適な量で、ほとんどの場合、組成物(例えば、溶液)に心地よい甘味を付与するのに十分な量で使用することができる。好適な量は、典型的には、水性組成物(例えば、溶液)の総重量に基づいて0.5重量%~15重量%である。
特定の実施形態では、本開示の水性口腔ケア組成物(例えば、溶液)は、香味剤を含んでもよい。多様な、口腔的に許容される香味剤を使用することができる。一般的な香味剤としては、ペパーミント油、スペアミント油、サクランボ香味、クエン酸、オレンジ香味、バニラ、イチゴ香味、ココナツ香味、及び風船ガムの香味が挙げられる。存在する場合、香味剤は、任意の好適な量で、ほとんどの場合、組成物(例えば、溶液)に所望の香味を付与するのに十分な量で使用することができる。好適な量は、典型的には、水性組成物(例えば、溶液)の総重量に基づいて1重量%~4重量%である。
特定の実施形態では、本開示の水性口腔ケア組成物(例えば、溶液)は、界面活性剤を含んでもよい。典型的には、このような界面活性剤はアニオン性界面活性剤であり、その例としては、ポリソルベート、グリセロール、ポリグリセロール系界面活性剤、又はこれらの組み合わせが挙げられる。存在する場合、界面活性剤は、任意の好適な量で、ほとんどの場合、湿潤性を付与するのに十分な量で使用することができる。好適な量は、典型的には、水性組成物(例えば、溶液)の総重量に基づいて0.1重量%~5.0重量%である。
いくつかの実施形態では、上記の組成物(例えば、酸化性組成物、口腔ケア組成物、水性口腔ケア組成物)のいずれかは、口腔内に導入され、任意の従来の様式で歯に適用され得る。例えば、いくつかの実施形態では、組成物のいずれか又は全ては、ある量の組成物を患者に提供し、推奨される期間にわたって組成物ですすぐか又はうがいするように患者に指示することによって適用され得る。いくつかの実施形態では、組成物のいずれか又は全ては、患者の歯に組成物を噴霧することによって適用され得る。いくつかの実施形態では、組成物のいずれか又は全ては、患者の歯に組成物を塗布するか又はブラシで塗ることによって適用され得る。いくつかの実施形態では、組成物のいずれか又は全ては、組成物を歯科用又は歯列矯正用トレイに分注し、歯科用又は歯列矯正用トレイを患者の歯と接触させることによって適用され得る。いくつかの実施形態では、組成物のいずれか又は全ては、歯科用フッ化物ワニスに組み込まれ、従来のワニス法によって適用され得る。市場にあるほとんどのフッ化物ワニスは、疎水性の性質を有するロジン/エタノール系製剤である。ワニスは、歯に塗布され、数時間適所に留まり、組成物からフッ化物を放出させる。典型的には、歯科医師は、院内でのフッ化物処置のためにフッ化物ワニスを使用する。ほとんどの歯科用フッ化物ワニスは、5%のフッ化ナトリウムを含む。ワニスの用量は、約0.5グラムであり得る。
いくつかの実施形態では、本開示の組成物のいずれか又は全ては、液体、エマルション、ペースト、ゲル(又はゲルコーティング)、歯用ホワイトニングストリップ、歯みがき粉、チューインガム、又はこれらの組み合わせを介して送達される形態であり得る。
上記の方法のいくつかの実施形態では、方法は、口腔ケア組成物(例えば、溶液)を適用した歯の表面上に歯科用修復材を配置すること(組成物(例えば、溶液)を乾燥させ、洗い流し、拭き取り、及び/又は歯の表面上に析出物を形成する前又は後のいずれかで)を更に含んでもよい。歯科用修復材の例としては、接着剤(3M Company,St.Paul,MN,USAから入手可能な3M SCOTCHBOND Universal Adhesiveなど)、プライマー、セメント(3M Company,St.Paul,MN,USAから入手可能な3M RelyX UNICEM 2 AUTOMIX Self-Adhesive Resin Cementなど)、ライナー(3M ESPE VITREBOND Plus Light Cure Glass Ionomer Liner/Baseなど)、シーラント、アマルガム、樹脂、樹脂複合体(3M FILTEK Z250 Universal Restorative)、ガラスアイオノマー(3M KETAC Universal APLICAP Glass Ionomer Restorativeなど)、樹脂変性ガラスアイオノマー(RelyX Luting Plus RMGI Cementなど)、ガラスセラミック、セラミック、金属、プラスチック、又はこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
上述したように、本開示の方法は、歯を処置するための銀含有化合物の使用から生じる歯の着色又は暗色変色を除去又は軽減することを意図している。これに関して、いくつかの実施形態では、本開示の方法を使用する前に、患者の歯は、歯を銀含有化合物(例えば、フッ化ジアンミン銀)に曝露することを含む処置を既に受けていてもよい。したがって、いくつかの実施形態では、酸化性組成物を導入するステップ及び口腔ケア組成物を導入するステップの前に、患者の歯は、銀含有化合物への曝露によって引き起こされた1つ以上の着色又は暗色斑点を有し得る。
いくつかの実施形態では、本開示は、上記の酸化性組成物及び口腔ケア組成物のいずれか一方又は両方、並びにアプリケータを含むキットを対象とする。アプリケータは、歯科用ブラシ、綿棒などを含んでもよい。いくつかの実施形態では、アプリケータは、上記の組成物のいずれかを有する容器に組み込まれていてもよい。キットは、歯科用修復材、トレイ、皿、ウェル、又はパンのうちの1つ以上を更に含んでもよい。歯科用修復材の例としては、接着剤、プライマー、セメント、ライナー、シーラント、アマルガム、樹脂、樹脂複合体、グラスアイオノマー、樹脂変性グラスアイオノマー、ガラスセラミック、セラミック、金属、プラスチック、又はこれらの組み合わせが挙げられる。
本開示の組成物(例えば、口腔ケア組成物)は、当業者に公知の任意の技術を用いて製造することができる。いくつかの実施形態では、成分は、特定の順序なく、水に一緒に添加され、溶解される。あるいは、添加の順序は、組成物(例えば、溶液)を得る際に重要であり得る。例えば、水性口腔ケア組成物が使用される実施形態では、銀及びフッ化物の供給源(例えば、AgF)が最初に水に溶解されてもよく、次いでヨウ化物又はチオシアネートの供給源が添加されてもよい。あるいは、各成分を別々に水に溶解させ、次いで組み合わせて、水性口腔ケア組成物(例えば、溶液)を形成してもよい。
本開示の目的及び利点を以下の実施例によって更に例示するが、これらの実施例に記載の特定の材料及びその量並びに他の条件及び詳細は、本開示を不当に限定するものと解釈されるべきではない。これらの実施例は、単に説明する目的のためのものに過ぎず、添付の特許請求の範囲を限定することを意図するものではない。
Figure 2024501432000004
着色除去のための試験表面の調製
(銀含有溶液による処理によって着色された歯)
抜歯したヒトの歯を消毒し、銀化合物処理の前に水中で保存した。これらの歯は、う蝕のサイズが異なるヒトう蝕歯であった。歯を最初に水ですすぎ、次いで人工唾液ですすぎ、再び水ですすぎ、空気乾燥させて表面上の過剰な水を除去した。次いで、これらの歯を、2つの銀含有溶液:(1)ヨウ化銀フッ化物錯体溶液(以下に記載される製剤F1)又は(2)上記の表1に記載される市販のフッ化ジアンミン銀溶液(SDF)のうちの1つで処理した。歯科患者が歯を銀含有溶液で処置された後に経験する期間をシミュレートするために、以下の手順に従った。処理した歯を最初に37℃の人工唾液中で3日間保存し、次いで、歯を乳酸系脱灰溶液中で37℃にて1日間保存し、最後に、歯を人工唾液中で37℃にて3日間保存した。この一連を3回繰り返した。この一連の処理の後、全てのヒトう蝕歯はある程度の黒色着色を示したが、着色の程度は異なる銀含有溶液間及び個々の歯の間でいくらか異なっていた。全ての場合において、着色の量は、SDFで処理された歯の場合よりも多かった。次いで、これらの着色されたヒトの歯を、黒色着色の除去を実証するために、本開示の特許請求される主題である、以下に記載される後処理プロセスにおいて使用した。
調製溶液:
製剤F1(ヨウ化銀フッ化物錯体溶液):31.0グラムのヨウ化銀(AgI)、31.4グラムのヨウ化アンモニウム(NHI)、4.9グラムのフッ化アンモニウム(NHF)、及び32.7グラムの水を合わせて総重量が100グラムの製剤F1溶液とすることによって、ヨウ化銀フッ化物錯体の水性口腔ケア組成物を調製した。
濃NHI水溶液:172グラムのヨウ化アンモニウムを100グラムの水に室温で溶解することによって、濃ヨウ化アンモニウム溶液を調製した(これは室温で飽和溶液である)。
濃KI溶液:140グラムのKIを100グラムの水に室温で溶解することによって、濃ヨウ化カリウム溶液を調製した(これは室温で飽和溶液である)。
混合物#1:4グラムの濃NHI水溶液を1グラムのヨウ化銀フッ化物錯体溶液(製剤F1)と混合して、溶液を形成した。
混合物#2:4グラムの濃KI水溶液を1グラムのヨウ化銀フッ化物錯体溶液(製剤F1)と混合して、溶液を形成した。
希釈過酸化水素溶液:2グラムの3%H溶液を4グラムの水と混合して、1%(希釈)H溶液を調製した。
実施例1A:3%H及びその後の濃KI溶液による処理。
調製された試験表面である、上記の銀処理及び前処理のために黒色に着色されたヒトの歯を、最初に3%HUSP水溶液で、黒色着色にHを30秒間こすりつけることによって処理し、次いで水ですすぎ、歯の表面上の過剰な水を紙で拭き取った。次に、歯を濃ヨウ化カリウムで1分間処理し、水ですすいだ。試験表面:(1)ヨウ化銀フッ化物錯体溶液(製剤F1)による処理によって予め着色された歯、及び(2)市販のフッ化ジアンミン銀溶液(SDF)で着色された歯の両方の場合において、黒色着色は、酸化剤としての3%Hによる後処理、その後の濃ヨウ化カリウム(KI)溶液処理による処理、それに続く水によるすすぎの後に除去された。
実施例1B:3%H及びその後の製剤F1による処理。
調製された試験表面である、上記の銀処理及び前処理のために黒色に着色されたヒトの歯を、最初に3%HUSP水溶液で、黒色着色にHを30秒間こすりつけることによって処理し、次いで水ですすぎ、歯の表面上の過剰な水を紙で拭き取った。次に、歯をヨウ化銀フッ化物錯体溶液(製剤F1)で1分間処理し、水ですすいだ。試験表面:(1)ヨウ化銀フッ化物錯体溶液(製剤F1)による処理によって予め着色された歯、及び(2)市販のフッ化ジアンミン銀溶液(SDF)で着色された歯の両方の場合において、黒色着色は、酸化剤としての3%Hによる後処理、その後のヨウ化銀フッ化物錯体溶液(製剤F1)による処理、それに続く水によるすすぎの後に除去された。
実施例2A:過酸化カルバミドゲル(22%)及びその後の製剤F1による処理。
調製された試験表面である、上記の銀処理及び前処理のために黒色に着色されたヒトの歯を、最初に過酸化カルバミドゲル(22%)で、黒色着色にHゲルを30秒間こすりつけることによって処理し、次いで水ですすぎ、歯の表面上の過剰な水を紙で拭き取った。次に、歯をヨウ化銀フッ化物錯体溶液(製剤F1)で1分間処理し、水ですすいだ。試験表面:(1)ヨウ化銀フッ化物錯体溶液(製剤F1)による処理によって予め着色された歯、及び(2)市販のフッ化ジアンミン銀溶液(SDF)で着色された歯の両方の場合において、黒色着色は、酸化剤としての過酸化カルバミドゲル(22%)による後処理、その後のヨウ化銀フッ化物錯体溶液(製剤F1)による処理、それに続く水によるすすぎの後に除去された。
実施例2B:過酸化カルバミドゲル(22%)及びその後の濃NHI溶液による処理。
調製された試験表面である、上記の銀処理及び前処理のために黒色に着色されたヒトの歯を、最初に過酸化カルバミドゲル(22%)で、黒色着色にHゲルを30秒間こすりつけることによって処理し、次いで水ですすぎ、歯の表面上の過剰な水を紙で拭き取った。次に、歯を濃ヨウ化アンモニウム(NHI)で1分間処理し、水ですすいだ。試験表面:(1)ヨウ化銀フッ化物錯体溶液(製剤F1)による処理によって予め着色された歯、及び(2)市販のフッ化ジアンミン銀溶液(SDF)で着色された歯の両方の場合において、黒色着色は、酸化剤としての過酸化カルバミドゲル(22%)による後処理、その後の濃ヨウ化アンモニウム(NHI)溶液による処理、それに続く水によるすすぎの後に除去された。
実施例3A:3%H及びその後の混合物#1による処理。
調製された試験表面である、上記の銀処理及び前処理のために黒色に着色されたヒトの歯を、最初に3%HUSP水溶液で、黒色着色にHを30秒間こすりつけることによって処理し、次いで水ですすぎ、歯の表面上の過剰な水を紙で拭き取った。次に、歯を混合物#1(ヨウ化アンモニウム/ヨウ化銀フッ化物錯体溶液)で1分間処理し、水ですすいだ。試験表面:(1)ヨウ化銀フッ化物錯体溶液(製剤F1)による処理によって予め着色された歯、及び(2)市販のフッ化ジアンミン銀溶液(SDF)で着色された歯の両方の場合において、黒色着色は、酸化剤としての3%Hによる後処理、その後の混合物#1(ヨウ化アンモニウム/ヨウ化銀フッ化物錯体溶液)による処理、それに続く水によるすすぎの後に除去された。
実施例3B:3%H及びその後の混合物#2による処理。
調製された試験表面である、上記の銀処理及び前処理のために黒色に着色されたヒトの歯を、最初に3%HUSP水溶液で、黒色着色にHを30秒間こすりつけることによって処理し、次いで水ですすぎ、歯の表面上の過剰な水を紙で拭き取った。次に、歯を混合物#2(ヨウ化カリウム/ヨウ化銀フッ化物錯体溶液)で1分間処理し、水ですすいだ。試験表面:(1)ヨウ化銀フッ化物錯体溶液(製剤F1)による処理によって予め着色された歯、及び(2)市販のフッ化ジアンミン銀溶液(SDF)で着色された歯の両方の場合において、黒色着色は、酸化剤としての3%Hによる後処理、その後の混合物#2(ヨウ化カリウム/ヨウ化銀フッ化物錯体溶液)による処理、それに続く水によるすすぎの後に除去された。
実施例4:1%H及びその後の製剤F1による処理。
調製された試験表面である、上記の銀処理及び前処理のために黒色に着色されたヒトの歯を、最初に1%HUSP水溶液で、黒色着色にHを30秒間こすりつけることによって処理し、次いで水ですすぎ、歯の表面上の過剰な水を紙で拭き取った。次に、歯をヨウ化銀フッ化物錯体溶液(製剤F1)で1分間処理し、水ですすいだ。試験表面:(1)ヨウ化銀フッ化物錯体溶液(製剤F1)による処理によって予め着色された歯、及び(2)市販のフッ化ジアンミン銀溶液(SDF)で着色された歯の両方の場合において、黒色着色は、酸化剤としての1%Hによる後処理、その後のヨウ化銀フッ化物錯体溶液(製剤F1)による処理、それに続く水によるすすぎの後に除去された。
製剤F1の代替物。
製剤F1及び好適な代替物の組成を以下の表に示す。ヨウ化物及び/又はチオシアネートの供給源を含有する代替製剤F2~F15は、上記の実施例に示すような、銀溶液による事前の処理によって引き起こされた着色の除去のプロセスにおいて、製剤F1と同様に機能し得る。
Figure 2024501432000005
Figure 2024501432000006
Figure 2024501432000007
Figure 2024501432000008
本明細書に引用した特許、特許文献、及び刊行物の全開示は、それぞれが個別に組み込まれたかのごとく、それらの全体が参照により組み込まれる。当業者には、本開示の範囲及び趣旨から逸脱することのない、本開示に対する様々な改変及び変更が明らかとなるであろう。本開示は、本明細書に記載した例示的な実施形態及び実施例によって不当に制限されることは意図していないこと、並びにそのような実施例及び実施形態は、以下のような本明細書に記載の特許請求の範囲によってのみ限定されることを意図した本開示の範囲内の例としてのみ提示されることを理解されたい。

Claims (16)

  1. 患者の歯を処置する方法又は歯の着色を軽減する方法であって、前記方法が、
    酸化性組成物を前記患者の口腔内に導入し、前記酸化性組成物が前記歯に接触するようにすることと、
    口腔ケア組成物を前記口腔内に導入し、前記口腔ケア組成物が前記歯に接触するようにすることと、
    を含み、前記口腔ケア組成物は、ヨウ化物又はチオシアネートを含む、方法。
  2. 前記酸化性組成物が過酸化物を含む、請求項1に記載の方法。
  3. 過酸化物が、過酸化水素、過硫酸塩、過酸化ベンゾイル、又は過酸化カルバミドとして前記酸化性組成物中に存在する、請求項2に記載の方法。
  4. 前記過酸化物が、前記酸化性組成物の総重量に基づいて、少なくとも0.1重量%の量で前記酸化性組成物中に存在する、請求項2又は3に記載の方法。
  5. 前記ヨウ化物が、ヨウ化カリウム、ヨウ化アンモニウム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化カルシウム、ヨウ化銀、又はこれらの組み合わせとして前記口腔用組成物中に存在する、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記口腔ケア組成物が、銀カチオン、ヨウ化物アニオン、フッ化物アニオン、及び水を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記口腔ケア組成物が、前記口腔ケア組成物の総重量に基づいて、13重量%~17重量%の銀カチオン、及び2.25重量%~3.0重量%のフッ化物アニオンを含む、請求項6に記載の方法。
  8. 前記口腔ケア組成物における、銀イオンのヨウ化物イオンに対するモル比が、0.42:1未満であり、水が、前記口腔ケア組成物の総重量に基づいて41.5重量%未満の量で前記口腔ケア組成物中に存在する、請求項6又は7に記載の方法。
  9. 前記チオシアネートが、アンモニウムチオシアネート、ナトリウムチオシアネート、カリウムチオシアネート、グアニジニウムチオシアネート、又はこれらの組み合わせとして前記口腔用組成物中に存在する、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記口腔ケア組成物が、銀カチオン、チオシアネートアニオン、フッ化物アニオン、及び水を含む、請求項1~4又は9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記口腔ケア組成物が、前記口腔ケア組成物の総重量に基づいて、12.2重量%~20重量%の銀カチオン、及び2.0重量%~4.0重量%のフッ化物アニオンを含む、請求項9又は10に記載の方法。
  12. 銀イオンのチオシアネートイオンに対するモル比が、少なくとも0.1:1かつ0.37:1未満である、請求項10又は11に記載の方法。
  13. 前記口腔ケア組成物を導入するステップが、前記歯を前記口腔ケア組成物と少なくとも5秒間接触させることを含む、請求項1~12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記口腔ケア組成物を導入するステップが、前記酸化性組成物を導入するステップの後に行われる、請求項1~13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記口腔ケア組成物を導入するステップが、前記酸化性組成物を導入するステップから60分以内に行われる、請求項1~14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 前記酸化性組成物を導入するステップ及び前記口腔ケア組成物を導入するステップの前に、前記歯が、銀含有化合物への曝露によって引き起こされた1つ以上の着色を有する、請求項1~15のいずれか一項に記載の方法。
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