JP2024501260A - マルチコンポーネント・パター - Google Patents

マルチコンポーネント・パター Download PDF

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エイ. ヒグドン デイビッド
ティー. クラーク ジェイコブ
ホアン ユージェン
アール. アレクサンダー マーフィー
ティ. シアー マシュー
エス. ワン カルバン
ディ. セラーノ アンソニー
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カーステン マニュファクチュアリング コーポレーション
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Abstract

本明細書では、上部と下部とを備えるマルチコンポーネント・パターの実施形態が記載される。上部は第1の密度を有する第1の材料から形成され、下部は第2の密度を有する第2の材料から形成される。第1の密度は第2の密度よりも小さい。上部は、接着剤または接着剤と幾何的インターロック構造の組合せによって、下部に固定される。マルチコンポーネント・パター設計は、単一材料から形成されたパターと比較して、寛容性および慣性モーメントの向上をもたらす。

Description

関連出願への相互参照
これは、2021年8月26日に出願された米国仮特許出願第63/260,612号、2021年7月14日に出願された米国仮特許出願第63/203,257号、2021年5月19日に出願された米国仮特許出願第63/190,691号、2020年12月23日に出願された米国仮特許出願第63/130,312号の利益を主張する。これは、2021年8月4日に出願された米国特許出願第17/444,468号の一部継続でもあり、これは、2020年1月15日に出願された米国設計出願第29/720,679号の一部を継続したものであり、2021年9月7日に米国特許第D930,097号として発行され、2021年4月28日に出願された米国特許出願第17/243,338号の継続であり、これは2019年10月1日に出願された米国特許出願第16/590,270号の継続であり、2021年6月1日に米国特許第11,020,640号として発行され、2018年10月1日に出願された米国仮特許出願第62/739,747号の利益を主張し、これらの内容はすべて、参照により完全に本明細書に組み込まれる。
本開示は、一般にゴルフクラブに関し、より詳細には、マルチコンポーネント・パター型ゴルフクラブヘッドに関する。
多くのパター型ゴルフクラブヘッドでは、ゴルフクラブヘッドの重心を変化させ、または慣性モーメント(MOI(moment of inertia))を増大させるために、重量分配装置が使用されている。一般的な重量分配装置は、ソールのヒールおよびトウ領域に取り外し可能なウェイトポート、ウェイト付きフェースプレートインサート、フェースの一部の背部のためのインサート、およびトウおよびヒール領域の外周のためのアタッチメントを含む。特に、パター型ゴルフクラブヘッドは、しばしば、ヒールおよびトウ領域におけるウェイトポートを使用する。ウェイトポートは、締結具によって取り外し可能に取り付けられるか、または種々のエポキシ、接着剤、もしくは機械加工方法によって恒久的に取り付けられることができる。ヒールおよびトウ領域にウェイトポートを使用することにより、パターヘッドのMOIが増大し、それにより、インパクト後のボール経路がより真っ直ぐになる。
ヒールおよびトウ領域におけるこれらのウェイトポートはMOIを増加させるが、それらはゴルフクラブヘッドの重量を増加させ、ゴルフクラブヘッドをパターの理想的な重量よりも重くする。さらに、ウェイトポートをゴルフクラブパターヘッドに取り付けるには、製造中にこれらのウェイトポートをパターヘッドに配置するためのキャビティまたは凹部が必要であり、それによって、そのパターヘッドのコストが増大する。加えて、ウェイトポートは、ゴルフクラブヘッドがゴルフボールに接触したとき、衝撃中にキャビティ内又は凹部内に振動を生じさせることがある。これらのキャビティおよび凹部は、クラブヘッドの音も変化させ、クラブヘッド内に中空の音を作り出す。当技術分野では、パットの再現性を生み出すために、ユーザーの目に心地よいと同時に、望ましいサウンドを有し、周囲の重み付けを有し、バランスのとれたパッティングのための理想的なウェイトを有するパターを開発する必要がある。
ブレードパター型ゴルフクラブヘッドの分解図である。
図1Aのブレードパター型ゴルフクラブヘッドの等角図である。
図1Aのブレードパター型ゴルフクラブヘッドの側面図である。
ブレードパター型ゴルフクラブヘッドの分解図である。
図2Aのブレードパター型ゴルフクラブヘッドの等角図である。
図2Aのブレードパター型ゴルフクラブヘッドの側面図である。
三日月パター型ゴルフクラブヘッドの分解図を示す。
図3Aの三日月パター型ゴルフクラブヘッドの等角図を示す。
図3Aの三日月パター型ゴルフクラブヘッドの側面図を示す。
半円形パター型ゴルフクラブヘッドの分解図を示す。
図4Aの半円形パター型ゴルフクラブヘッドの等角図である。
図4Aの半円形パター型ゴルフクラブヘッドの側面図である。
別の半円形パター型ゴルフクラブヘッドの分解図を示す。
図5Aの半円形パター型ゴルフクラブヘッドの等角図である。
図5Aの半円形パター型ゴルフクラブヘッドの側面図である。
ウイングパター型ゴルフクラブヘッドの分解図を示す。
図6Aのウイングパター型ゴルフクラブヘッドの等角図である。
図6Aのウイングパター型ゴルフクラブヘッドの側面図を示す。
スペード型パター型ゴルフクラブヘッドの分解図を示す。
図7Aのスペード型パター型ゴルフクラブヘッドの等角図を示す。
図7Aのスペード型パター型ゴルフクラブヘッドの側面図を示す。
図7Aのスペード型パター型ゴルフクラブヘッドの底面斜視図を示す。
周辺スパンを有するT字型パター型ゴルフクラブヘッドの分解図である。
図8Aの周辺スパンを有するT字型パター型ゴルフクラブヘッドの等角図である。
図8Aの周辺スパンを有するT字型パター型ゴルフクラブヘッドの側面図である。
図8Aの周辺スパンを有するT字型パター型ゴルフクラブヘッドの底面斜視図である。
デュアルレールパター型ゴルフクラブヘッドの分解図である。
図9Aのデュアルレールパター型ゴルフクラブヘッドの等角図である。
図9Aのデュアルレールパター型ゴルフクラブヘッドの側面図である。
図9Aのデュアルレールパター型ゴルフクラブヘッドの底面斜視図である。
円形パター型ゴルフクラブヘッドの分解図を示す。
図10Aの円形パター型ゴルフクラブヘッドの等角図である。
図10Aの円形パター型ゴルフクラブヘッドの側面図である。
図10Aの円形パター型ゴルフクラブヘッドの底面斜視図である。
単一コンポーネント・システムを有する打撃フェースインサートを備えるパター型ゴルフクラブヘッドの分解図を示す。
2コンポーネント・システムを有する打撃フェースを備えるパター型ゴルフクラブヘッドの分解図を示す。
第3の実施形態による打撃フェースインサートを備えるパター型ゴルフクラブヘッドの正面図を示す。
ソール・プレートを含む2部分パター型クラブヘッドの上面斜視図を示す。
図12Aの2部分パターのソール図を示す。
図12Aの2部分パターの分解図を示す。
下部を取り外した図12Aの2部分パターの下面図を示す。
図12Aの2部分パターのヒール図を示す。
ポケットを備える2部分パター型クラブヘッドの背面斜視図を示す。
図13Aの2部分パターの分解図を示す。
図13Aの2部分パターのソール図を示す。
下部を取り外した図13Aの2部分パターのヒール図を示す。
下部を取り外した図13Aの2部分パターのトウ図を示す。
第1の実施形態によるボール回収機構を含む2部分パターヘッドの上面斜視図を示す。
図14Aのパターヘッドの下面斜視図を示す。
図14Aのパターヘッドの分解図を示す。
図14Aのパターヘッドの分解図を示す。
第2の実施形態によるボール回収機構を含む2部分パターヘッドの下面斜視図を示す。
第3の実施形態によるボール回収機構を含む2部分パターヘッドの下面斜視図を示す。
第4の実施形態によるボール回収機構を含む2部分パターヘッドの下面斜視図を示す。
第5の実施形態によるボール回収機構を含む2部分パターヘッドの下面斜視図を示す。
ボール外形アライメント補助部を含む2部分パターヘッドの背面斜視図を示す。
図15Aの2部分パターヘッドの背面斜視分解図を示す。
図15Aの2部分パターヘッドの下面図を示す。
図15Aのボール外形アライメント補助部を含む2部分パターヘッドの上面図を示す。
第2の実施形態によるボール外形アライメント補助部を含む2部分パターヘッドの上面図を示す。
第3の実施形態によるボール外形アライメント補助部を含む2部分パターヘッドの上面図を示す。
別個のトウ質量およびヒール質量を含むパターヘッドの正面斜視図を示す。
図16Aのパターヘッドの背面斜視分解図を示す。
図16Aのパターヘッドのソール図を示す。
図16Aのパターヘッドのトウ質量およびヒール質量の下面図を示す。
第1の実施形態による2部分ブレード型パターヘッドの背面斜視分解図を示す。
打撃フェースを貫通する開口を有する第2の実施形態による2部分ブレード型パターヘッドの背面斜視分解図を示す。
図17Aの2部分ブレード型パターヘッドの背面斜視図を示す。
図17Aの2部分ブレード型パターヘッドの上部の正面斜視図を示す。
図17Bの2部分ブレード型パターヘッドの正面斜視図を示す。
一実施形態による3部分パターヘッドの背面斜視分解図を示す。
図18Aの3部分パターヘッドの背面斜視図を示す。
下部を取り外した図18Aの3部分パターヘッドの下面斜視図を示す。
図18Aの3部分パターヘッドのソール図を示す。
本開示の他の態様は、詳細な説明および添付の図面を考慮することによって明らかになるであろう。
I.パターゴルフクラブヘッド
本明細書では、低密度金属(すなわち、アルミニウムであるが、これに限定されない)などの第1の材料で作られた上部と、高密度金属(すなわち、鋼であるが、これに限定されない)などの第2の材料で作られた下部とを有する2部分パターヘッドについて説明する。上部は、打撃フェースからバックエッジまで広がるクラウンを有する。この上部は、下部に固着され、下部よりもグラウンドプレーンから遠い。下部は、ほとんどの実施形態では、パターヘッドのトータル実体積の35%未満であるが、質量の45%を超える。下部は、周辺構造及びソールを提供する。周辺構造と高密度低部とのこの組み合わせは、同じ体積、質量、および単一材料構造(すなわち、鋼パターまたは単一材料のパターインベストメント鋳造などの単一材料のパターミル加工)を有するパターよりも、少なくとも30%のMOIの増加をもたらす。
2部分パターヘッドの下部は、ソールプレートをさらに含む。ソールプレートは高密度材料で形成されている。以下でより詳細に説明するように、2部分パターヘッドは、上部と、ソールプレートを含む下部と、を含む。ソールプレートを含む下部は、パターのエクスペリエンスを向上させるための質量構造、ボール回収機構、および/またはボール外形アライメント補助部を備えている。上部及びソールプレートを含む下部を備えたパターヘッドは、目に快適な一方で、周辺の重み付け、MOI、および寛容性を高める。上部及びソールプレートを含む下部を備えたパターヘッドは、繰り返しのパットに対して一貫したボール速度とボール移動距離をさらに提供する。
詳細な説明及び特許請求の範囲の中の「第1の」、「第2の」、「第3の」、及び「第4の」などの用語は、それがある場合には、同様のエレメント同士の間を区別するために使用されており、必ずしも、特定のシーケンシャルな又は時系列の順序を説明するために使用されているわけではない。そのように使用されている用語は、適当な状況下で入れ替え可能であり、本明細書で説明されている実施形態が、例えば、本明細書で図示されているか又はそうでなければ説明されているもの以外のシーケンスの動作が可能であるようになっているということが理解されるべきである。そのうえ、「備える」及び「有する」という用語、ならびに、任意のそれらの変形は、非排他的な包含をカバーすることが意図されており、エレメントのリストを含むプロセス、方法、システム、物品、デバイス、又は、装置が、必ずしもそれらのエレメントに限定されないが、明示的に列挙されていないか、又は、そのようなプロセス、方法、システム、物品、デバイス、もしくは装置に本来備わっている他のエレメントを含むことが可能であるようになっている。
説明および特許請求の範囲における用語「左」、「右」、「前方」、「後方」、「上方」、「下方」、「上方」、「下方」、「上方」、「下方」、「上方」、「下方」などは、説明のために使用され、必ずしも恒久的な相対位置を記述するようには意図されていない。そのように使用される用語は、適切な状況下では相互に交換可能である。従って、本明細書で述べられる装置、方法、及び/又は、製品の実施形態は、例えば、本明細書で示された、または、その他の形で述べられたものとは異なる配向で動作できることを理解されたい。
本開示の任意の実施形態が詳細に説明される前に、本開示は、その適用において、以下の説明に述べられているような、又は、図面に図示されているような、コンポーネントの詳細又は構築及び配置に限定されないということが理解されるべきである。本開示は、他の実施形態をサポートすることが可能であり、さまざまな方式で実践又は実施され得る。
多くの実施形態では、ゴルフクラブヘッドは、パター型ゴルフクラブヘッド(パター型ゴルフクラブヘッド100、200、300、400など)を含むことができる。図1~12Bは、別々に異なる材料で作られ、一緒に結合された上部および下部を有するパター型ゴルフクラブヘッドの複数の実施形態を示す。パター型ゴルフクラブヘッドは、マレット型パターヘッド、ミッドマレット型パターヘッド、ブレード型パターヘッド、高MOIパターヘッド、又は任意の他のタイプのパター型ゴルフクラブヘッドとすることができる。
多くの実施形態では、パター型ゴルフクラブヘッドは、10度未満のロフト角を有することができる。多くの実施形態では、クラブヘッドのロフト角は、0~5度、0~6度、0~7度、または0~8度であり得る。例えば、クラブヘッドのロフト角度は、10°未満、9°未満、8°未満、7°未満、6°未満、または、5°未満とすることができる。さらなる例として、クラブヘッドのロフト角は、0度、1度、2度、3度、4度、5度、6度、7度、8度、9度、または10度であり得る。
パター型ゴルフクラブヘッドは、上部および下部を含む。ゴルフクラブヘッドは、トウ端部と、トウ端部の反対側のヒール端部と、を含むことができる。パター型ゴルフクラブヘッドは、打撃フェースを含むことができる。パター型ゴルフクラブヘッドは、打撃フェースの反対側にリアウォールを備えることができる。さらに、パター型ゴルフクラブヘッドは、アライメント機構を備えることができる。さらに、パター型ゴルフクラブヘッドは、ゴルフクラブヘッドのヒール端に取り付けられたホーゼルを含むことができる。ホーゼルは、パター型ゴルフクラブヘッドの中心に取り付けられてもよい。ホーゼルは、パター型ゴルフクラブヘッドのヒール端部に取り付けることができる。ホーゼルは、パター型ゴルフクラブヘッドの上部と一体的に形成されてもよい。ホーゼルは、パター型ゴルフクラブヘッドの下部と一体に形成することができる。
上部は、第1の材料で作られる。下部は、第2の材料で作られる。第1の材料は、第2の材料とは異なる。第1の材料は、第1の密度を有する。第2の材料は、第2の密度を有する。第1の密度は、第2の密度と同じではない。
多くの実施形態では、パター型ゴルフクラブヘッドは、340~385グラムの範囲の質量を有することができる。他の実施形態では、パター型ゴルフクラブヘッドの質量は、340グラム~345グラム、345グラム~350グラム、350グラム~355グラム、355グラム~360グラム、360グラム~365グラム、365グラム~370グラム、370グラム~375グラム、375グラム~380グラム、または380グラム~385グラムの範囲とすることができる。いくつかの実施形態では、パター型ゴルフクラブヘッドの質量は、340グラム、341グラム、342グラム、343グラム、344グラム、345グラム、346グラム、347グラム、348グラム、349グラム、350グラム、351グラム、352グラム、353グラム、354グラム、355グラム、356グラム、357グラム、358グラム、359グラム、360グラム、361グラム、362グラム、363グラム、364グラム、365グラム、366グラム、367グラム、368グラム、369グラム、370グラム、371グラム、372グラム、373グラム、374グラム、375グラム、376グラム、377グラム、378グラム、379グラム、381グラム、382グラム、383グラム、384グラム、とすることができる。
多くの実施形態では、パター型ゴルフクラブヘッドは、25cc~125ccの範囲のクラブヘッド体積で構成することができる。いくつかの実施形態では、クラブヘッド体積は、25cc~30cc、30cc~35cc、35cc~40cc、40cc~45cc、45cc~50cc、50cc~55cc、55cc~60cc、60cc~65cc、65cc~70cc、70cc~75cc、75cc~80cc、80cc~85cc、85cc~90cc、90cc~95cc、95cc~100cc、100cc~105cc、105cc~110cc、110cc~115cc、115cc~120cc、または120cc~125ccの範囲であり得る。一実施形態では、クラブヘッド体積は、40cc~110ccの範囲とすることができる。いくつかの実施形態では、クラブヘッド体積は、25ccより大きく、50ccより大きく、75ccより大きく、または100ccより大きくてもよい。
いくつかの実施形態では、パター型ゴルフクラブヘッドは、第1の材料で作られた打撃フェースを含むことができる。他の実施形態では、打撃フェースは、第2の材料で作ることができる。これらの実施形態では、打撃フェースの材料は、以下の材料の何れか、またはその組み合わせとすることができる:8620合金鋼(7.83g/cc)、S25C鋼(7.85g/cc)、炭素鋼(7.85g/cc)、マルエージング鋼(8.00g/cc)、17~4ステンレス鋼(7.81g/cc)、303ステンレス鋼(8.03g/cc)、304ステンレス鋼(8.00g/cc)、ステンレス鋼合金(7.75g/cc~8.05g/cc)、タングステン(19.25g/cc)、アルミニウム(2.70g/cc)、アルミニウム合金(2.64g/cc~2.81g/cc)、ADC-12(2.75g/cc)。いくつかの実施形態では、打撃フェースは、上部に一体的に形成することができる。他の実施形態では、打撃フェースは、下部に一体的に形成することができる。打撃フェースは、共成形、射出成形、鋳造、3D造形(additive manufacturing)、または他の成形プロセスによってクラブヘッドに一体的に形成することができる。
図11A~11Cは、本開示で説明するマルチコンポーネント・パターに使用されるさまざまな打撃フェース機構1100を示す。以下でより詳細に説明するように、打撃フェース機構1100は、単一コンポーネント・システム、2コンポーネント・システム、または金属部分と組み合わせた単一コンポーネント・システムを含むことができる。単一コンポーネント・システムは、単一の打撃フェースインサートまたはコンポーネントを含む。2コンポーネント・システムは、複数の打撃フェースインサートまたはコンポーネントを含む。多くの実施形態では、打撃フェース機構1100は、打撃フェースインサートを含むことができる。これらの実施形態では、打撃フェースは、クラブヘッドに結合される前に独立して形成される。クラブヘッドに接触する打撃フェースインサートの側面は、打撃フェースに接触するクラブヘッドの対応する部分のジオメトリに対して、ジオメトリ補完(geometry complementary)を構成することができる。いくつかの実施形態では、打撃フェースインサートは、第1の材料または第2の材料で作ることができる。他の実施形態では、打撃フェースインサートは、第3の材料で作ることができる。いくつかの実施態様において、打撃フェースインサートは、上部又は下部と一体的に形成することができる。他の実施形態では、打撃フェースインサートは、上部および下部の両方から別個に形成することができる。
打撃フェースは、クラブヘッドの一部に一体的に形成されることによって、または締結手段によってクラブヘッドに固定することができる。いくつかの実施形態では、打撃フェースは上部に固定される。これらの実施形態では、上部は、上部の前部にインサートキャビティ1110を画定することができる。上部インサートキャビティ1110は、打撃フェースインサートを受け入れるように構成される。さらに、これらの実施形態では、打撃フェースインサートが上部に固定されると、上部はインサートキャビティ1110を取り囲み、インサートキャビティ1110と嵌合する。他の実施形態では、打撃フェースは下部に固定され得る。これらの実施形態では、下部は、インサートキャビティ(図示せず)を含むことができる。下部インサートキャビティは、打撃フェースインサートを受け入れるように機能する。さらに、これらの実施形態では、インサートが下部に固定されると、下部はインサートキャビティを包囲し、インサートキャビティと嵌合する。打撃フェースは、接着剤、超高結合(VHB(登録商標))テープ、エポキシ、または別の接着剤などの接着剤によって固定することができる。代替的または追加的に、打撃フェースは、溶接、はんだ付け、ねじ、リベット、ピン、機械的インターロック構造、または別の締結方法によって固定することができる。
打撃フェースインサートは、以下の材料の何れか1つ、または、積層組み合わせによって構成することができる:アルミニウム、ステンレス鋼、銅、熱可塑性コポリエステルエラストマー(TPC)、熱可塑性エラストマー(TPE)、熱可塑性ウレタン(TPU)、鋼、ニッケル、TPU/アルミニウム、TPE/アルミニウム、プラスチック/金属スクリーンインサート、ポリエチレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリイソブチレン、ポリ塩化ビニル、PEBAX(登録商標)、またはその他の好ましい材料。PEBAX(登録商標)は、軟質ポリエーテルおよび硬質ポリアミドから作られた熱可塑性エラストマーである、ポリエーテルブロックアミドである。硬質ポリアミドは、ナイロンを含むことができる。PEBAX(登録商標)は、異なるショアD硬度値、ポリエーテルパーセンテージ、および/またはポリアミドパーセンテージに対応する異なる化合物を含むことができる。多くの実施形態では、PEBAX(登録商標)は、PEBAX(登録商標)4033(Arkema, Paris France)またはPEBAX(登録商標)6333(Arkema, Paris France)を含むことができる。PEBAX(登録商標)4033(Arkema, Paris France)は、テトラメチレンオキシド(53重量%)およびナイロン12を含む。PEBAX(登録商標)6333(Arkema, Paris France)は、ナイロン11を含む。いくつかの実施態様において、フェースインサートは、鋼、鋼合金、タングステン、タングステン合金、アルミニウム、アルミニウム合金、チタン、チタン合金、バナジウム、バナジウム合金、クロム、クロム合金、コバルト、コバルト合金、ニッケル、ニッケル合金、他の金属、他の金属合金、複合ポリマー材料又はこれらの任意の組合せなどの材料を含むことができる。
PEBAX(登録商標)は、体積パーセンテージのポリエーテルを含むことができる。いくつかの実施形態では、PEBAX(登録商標)は、体積で0%~10%、10%~20%、15%~30%、20%~30%、30%~40%、30%~50%、30%~60%、40%~50%、40%~60%、50%~60%、または60%~70%のポリエーテルを含むことができる。例えば、PEBAX(登録商標)は、0%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、または70体積%のポリエーテルを含むことができる。いくつかの実施形態では、PEBAX(登録商標)は、体積で0%~10%、10%~20%、15%~30%、20%~30%、30%~40%、40%~50%、40%~60%、50%~60%、または60%~70%のポリアミドを含むことができる。例えば、PEBAX(登録商標)は、0%、5%、10%、15%、20%、25%、30%、35%、40%、45%、50%、55%、60%、65%、または70体積%のポリアミドを含むことができる。ポリエーテルのパーセンテージが増加するにつれて、PEBAX(登録商標)の硬度は減少する。ポリアミドパーセンテージが増加するにつれて、PEBAX(登録商標)の硬度が増加する。例えば、PEBAX(登録商標)4033(Arkema, Paris France)は、40体積%~60体積%のポリエーテルおよび15体積%~30体積%のポリアミドを含み得る。例えば、PEBAX(登録商標)6333(Arkema, Paris France)は、15容量%~30容量%のポリエーテルおよび40容量%~60容量%のポリアミドを含み得る。
多くの実施形態では、PEBAX(登録商標)は、ショア25D~ショア75Dの範囲の硬度を含むことができる。いくつかの実施形態では、PEBAXの硬度は、ショア25D~ショア35D、ショア35D~ショア45D、ショア36D~ショア44D、ショア38D~ショア42D、ショア45D~ショア55D、ショア55D~ショア65D、ショア56D~ショア64D、ショア60D~ショア65D、またはショア65D~ショア75Dの範囲であり得る。例えば、PEBAXの硬度は、ショアD25、30、35、40、45、50、55、60、65、または70であり得る。
多くの実施形態では、PEBAX(登録商標)4033(Arkema, Paris France)は、PEBAX(登録商標)6333(Arkema, Paris France)よりも低い硬度を含むことができる。多くの実施形態では、PEBAX(登録商標)4033(Arkema, Paris France)は、ショア35D~ショア55Dの硬度範囲を含むことができる。いくつかの実施形態では、PEBAX(登録商標)4033(Arkema、パリフランス)は、ショア38D~ショア42D、またはショア39D~ショア41Dの硬度範囲を含むことができる。例えば、PEBAX(登録商標)4033(Arkema, Paris France)は、40のショアD硬度を含むことができる。多くの実施形態では、PEBAX(登録商標)6333(Arkema, Paris France)は、ショア50D~ショア75Dの硬度範囲を含むことができる。いくつかの実施形態では、PEBAX(登録商標)6333(Arkema, Paris France)は、ショア55D~ショア70D、またはショア60D~ショア65Dの硬度範囲を含むことができる。例えば、PEBAX(登録商標)6333(Arkema, Paris France)は、63のショアD硬度を含むことができる。
図11Aに示されるように、打撃フェース機構1100は、打撃フェースインサートシステム1120を備えることができる。打撃フェースインサートシステム1120は、ボール打撃層1122と、接着剤層1124と、を含む単一コンポーネント・システムであり得る。打撃フェースインサート1120は、接着剤層1124を介してインサートキャビティ1110に接着されるように構成される。打撃フェースインサート1120は、本開示に記載されるようなポリマー型の材料を含むことができる。打撃フェースインサート1120は、本開示に記載されるように、PEBAX(登録商標)を含むことができる。
図11Bに示されるように、打撃フェース機構1100は打撃フェースインサートシステム1130を備えることができる。打撃フェースインサートシステム1130は、ボール打撃フェースプレート1132と、フェースインサートベース1134と、を含む2コンポーネント・システムであり得る。2コンポーネント・システムを有する打撃フェースインサートシステム1130は、1つ又は複数の接着層を介してインサートキャビティ1110に受け入れられるように構成される。打撃フェースインサート1130のボール打撃フェースプレート1132は、第1のインサート材料を含むことができる。打撃フェースインサート1130のフェースインサートベース1134は、第2のインサート材料を含むことができる。多くの実施形態では、ボール打撃フェースプレート1132の第1のインサート材料とフェースインサートベース1134の第2の材料とは異なっていてもよい。いくつかの実施形態では、ボール打撃フェースプレート1132の第1のインサート材料とフェースインサートベース1134の第2のインサート材料は、同様であってもよい。多くの実施形態では、ボール打撃フェースプレート1122の第1のインサート材料は、ポリマータイプの材料を含むことができる。いくつかの実施形態では、ボール打撃フェースプレート1122の第1のインサート材料は、金属材料を含むことができる。多くの実施形態では、フェースインサートベース1134の第2のインサート材料は、ポリマータイプの材料を含むことができる。
第1のインサート材料は、鋼、鋼合金、タングステン、タングステン合金、アルミニウム、アルミニウム合金、チタン、チタン合金、バナジウム、バナジウム合金、クロム、クロム合金、コバルト、コバルト合金、ニッケル、ニッケル合金、他の金属、他の金属合金、複合ポリマー材料、またはそれらの任意の組合せなどの金属を含むことができる。
第1のインサート材料または第2のインサート材料は、ポリマータイプの材料を含むことができる。ポリマータイプの材料は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリイソブチレン、ポリ塩化ビニル、または任意の他のポリマータイプの材料を含むことができる。多くの実施形態では、フェースインサートはPEBAX(登録商標)を含むことができる。より具体的には、PEBAX(登録商標)は、可撓性ポリエーテルおよび硬質ポリアミドから作製される熱可塑性エラストマーである、ポリエーテルブロックアミドである。硬質ポリアミドは、ナイロンを含むことができる。PEBAX(登録商標)は、異なるショアD硬度値、ポリエーテルパーセンテージ、および/またはポリアミドパーセンテージに対応する異なる化合物を含むことができる。多くの実施形態では、PEBAX(登録商標)は、PEBAX(登録商標)4033(Arkema, Paris France)またはPEBAX(登録商標)6333(Arkema, Paris France)を含むことができる。PEBAX(登録商標)4033(Arkema, Paris France)は、テトラメチレンオキシド(53重量%)およびナイロン12を含む。PEBAX(登録商標)6333(Arkema, Paris France)は、ナイロン11を含む。第1のインサート材料および第2のインサート材料は、上述したのと同様のポリエーテルパーセンテージ、ポリアミドパーセンテージ、またはショアD硬度値を含むことができる。
前記打撃フェースインサート1130のボール打撃フェースプレート1132は、厚さを備えることができる。多くの実施形態では、ボール打撃フェースプレート1132の厚さは、0.015~0.115インチの範囲とすることができる。いくつかの実施形態では、ボール打撃フェースプレート1132の厚さは、0.015~0.045インチ、0.020~0.050インチ、0.025~0.055インチ、0.050~0.100インチ、0.055~0.105インチ、0.060~0.110インチ、または0.065~0.115インチの範囲とすることができる。いくつかの実施形態では、ボール打撃フェースプレート1132の厚さは、少なくとも0.015、0.020、0.025、0.030、0.035、0.040、0.045、0.050、0.055、0.060、0.065、0.070、0.075、0.080、0.085、0.090、0.095、0.10、0.105、0.110、または0.115インチとすることができる。いくつかの実施形態では、ボール打撃フェースプレート1132の厚さは、0.015、0.020、0.025、0.030、0.035、0.040、0.045、0.050、0.055、0.060、0.065、0.070、0.075、0.080、0.085、0.090、0.095、0.10、0.105、0.110、または0.115インチ以上であり得る。いくつかの実施形態では、ボール打撃フェースプレート1132の厚さは、0.015、0.020、0.025、0.030、0.035、0.040、0.045、0.050、0.055、0.060、0.065、0.070、0.075、0.080、0.085、0.090、0.095、0.10、0.105、0.110、または0.115インチ以下であり得る。例えば、ボール打撃フェースプレート1132の厚さは、0.015、0.020、0.025、0.030、0.035、0.040、0.045、0.050、0.055、0.060、0.065、0.070、0.075、0.080、0.085、0.090、0.095、0.10、0.105、0.110、または0.115インチとすることができる。
他の実施形態では、ボール打撃フェースプレート1132の厚さは、0.115~0.40インチの範囲とすることができる。いくつかの実施形態では、ボール打撃フェースプレート1132の厚さは、0.115~0.20インチ、0.15~0.30インチ、0.20~0.30インチ、0.25~0.35インチ、または0.30~0.40インチの範囲であり得る。いくつかの実施形態では、ボール打撃フェースプレート1132の厚さは、少なくとも0.15、0.20、0.25、0.30、0.35、または0.40インチとすることができる。いくつかの実施形態では、ボール打撃フェースプレート1132の厚さは、0.15、0.20、0.25、0.30、0.35、または0.40以上であり得る。いくつかの実施形態では、ボール打撃フェースプレート1132の厚さは、0.15インチ、0.20インチ、0.25インチ、0.30インチ、0.35インチ、または0.40インチ以下とすることができる。例えば、ボール打撃フェースプレート1132の厚さは、0.15インチ、0.20インチ、0.25インチ、0.30インチ、0.35インチ、または0.40インチとすることができる。
打撃フェースインサート1130のフェースインサートベース1134は、厚さを有することができる。多くの実施形態では、フェースインサートベース1134の厚さは、0.05~0.20インチの範囲とすることができる。いくつかの実施形態では、フェースインサートベース1134の厚さは、0.05~0.10インチ、または0.10~0.20インチの範囲とすることができる。いくつかの実施形態では、フェースインサートベース1134の厚さは、少なくとも0.05インチ、0.10インチ、0.15インチ、または0.20インチとすることができる。いくつかの実施形態では、フェースインサートベース1134の厚さは、0.05インチ、0.10インチ、0.15インチ、または0.20インチ以上とすることができる。いくつかの実施形態では、フェースインサートベース1134の厚さは、0.05インチ、0.10インチ、0.15インチ、または0.20インチ以下とすることができる。例えば、フェースインサートベース1134の厚さは、0.05インチ、0.10インチ、0.15インチ、または0.20インチとすることができる。
他の実施形態では、フェースインサートベース1134の厚さは、0.20~0.80インチの範囲とすることができる。いくつかの実施形態では、フェースインサートベース1134の厚さは、0.20~0.50インチ、0.30~0.60インチ、0.40~0.70インチ、または0.50~0.80インチの範囲とすることができる。いくつかの実施形態では、フェースインサートベース1134の厚さは、0.20~0.40インチ、0.30~0.50インチ、0.40~0.60インチ、0.50~0.70インチ、又は0.60~0.80インチの範囲とすることができる。いくつかの実施形態では、打撃フェースインサート1130のフェースインサートベース1134は、少なくとも0.20、0.25、0.30、0.35、0.40、0.45、0.50、0.55、0.60、0.65、0.70、0.75、または0.80インチとすることができる。いくつかの実施形態では、打撃フェースインサート1130のフェースインサートベース1134は、0.20、0.25、0.30、0.35、0.40、0.45、0.50、0.55、0.60、0.65、0.70、0.75、または0.80インチ以上であり得る。いくつかの実施形態では、打撃フェースインサート1130のフェースインサートベース1134は、0.20、0.25、0.30、0.35、0.40、0.45、0.50、0.55、0.60、0.65、0.70、0.75、または0.80インチ以下であり得る。例えば、フェースインサートベース1134の厚さは、0.20、0.25、0.30、0.35、0.40、0.45、0.50、0.55、0.60、0.65、0.70、0.75、または0.80インチとすることができる。
図11Cに示すように、打撃フェース機構1100は、打撃フェースインサートシステム1140を備えることができる。打撃フェースインサートシステム1140は、打撃フェースインサート1144と、金属部分1142と、を含む。打撃フェースインサート1144は、上記の単一コンポーネント・システムを含む。金属部分1142は、打撃フェースインサート1144を取り囲んでいる。打撃フェースインサート1144は、本開示に記載されるポリマー材料から形成することができる。打撃フェースインサート1144はさらにエポキシ境界1146によって囲まれている。エポキシ境界1146は、打撃フェースインサート1144の周辺の周りに延びる。ポリマー型の材料から形成された打撃フェースインサート1144とエポキシ境界1146との組み合わせは、ゴルフボールとのインパクト時に強化された感触と音を提供することができる。さらに、打撃フェースインサート1144を収容するために打撃フェースまたは上部から材料を除去すると、パターヘッドの中央領域またはその近くでのパターヘッドのウェイトが減少する。パターヘッドの中央領域および/または前方領域から材料を除去することにより、パターヘッドの周辺により多くのウェイトを配置することができ、それによって慣性モーメントおよび寛容性モーメントが増加する。
打撃フェースインサート1144を囲むエポキシ境界1146は、幅を含むことができる。エポキシ境界1146の幅は、横方向の幅として測定することができる。多くの実施形態では、エポキシ境界の幅は、0.01インチから0.08インチの範囲であり得る。いくつかの実施形態では、エポキシ境界1146の幅は、0.01インチから0.04インチ、または0.04インチから0.08インチの範囲であり得る。いくつかの実施形態では、エポキシ境界1146の幅は、0.02インチから0.05インチ、0.03インチから0.06インチ、0.04インチから0.07インチ、または0.05インチから0.07インチの範囲であり得る。例えば、エポキシ境界の幅は、0.01、0.02、0.03、0.035、0.04、0.045、0.05、0.06、0.07、または0.08インチであり得る。一例では、エポキシ境界1146の幅は0.03インチであり得る。
金属部分1142は、フライス加工パターン1148をさらに含むことができる。フライス加工パターン1148は、打撃フェースを横切って垂直、水平、曲線、弓形、または円形方向に延びる複数のフライス加工線を含むことができる。フライス加工パターン1148は、クラウンからソール方向に、および/または打撃フェースを横切ってヒールからトウ方向に延びることができる。フライス加工パターン1148は、パターヘッドまたは打撃フェースの表面仕上げを強化し、パターヘッドの外観を改善する。
本明細書に開示される打撃フェースインサートシステム(1120,1130,1140)は、多くの異なるプロセスによって形成することができる。異なる成形プロセスは、射出成形、鋳造、ブロー成形、圧縮成形、共成形、レーザー成形、フィルムインサート成形、ガスアシスト成形、回転成形、熱成形、レーザー切断、3-D印刷、鍛造、スタンピング、電鋳、機械加工、成形、またはそれらの任意の組み合わせを含む。さらに、打撃フェースインサートは、上述の硬度、体積、厚さ、および成形プロセスの任意の組み合わせを有することができる。
多くの実施形態では、第1の材料を有するパター型ゴルフクラブヘッドの上部は、1.0g/cc~6.0g/ccの範囲の第1の密度を含む。第1の密度は、2.0g/cc~5.0g/ccの範囲であり得る。いくつかの実施形態では、第1の密度は、1.0~1.25g/cc、1.25~1.5g/cc、1.5~1.75g/cc、1.75~2.75g/cc、2.0~2.25g/cc、2.25~2.5g/cc、2.5~2.75g/cc、2.75~3.75g/cc、3.25~3.5g/cc、3.5~3.75g/cc、3.75~4.0g/cc、4.0~4.25g/cc、4.5~4.75g/cc、4.75~5.0g/cc、5.0~5.25g/cc、5.25g/cc~5.5g/cc、5.5~5.75g/cc、または5.75~6.0g/ccの範囲であり得る。一実施形態では、下部の第1の密度は、2.0~3.0g/ccの範囲とすることができる。いくつかの実施形態では、第1の密度は、6.0g/cc未満、5.0g/cc未満、4.0g/cc未満、3.0g/cc未満、または2.0g/cc未満であり得る。いくつかの実施形態では、第1の密度は、1.25g/cc、1.50g/cc、1.75g/cc、2.0g/cc、2.25g/cc、2.50g/cc、2.75g/cc、3.0g/cc、3.25g/cc、3.50g/cc、3.75g/cc、4.0g/cc、4.25g/cc、4.50g/cc、4.75g/cc、5.0g/cc、5.25g/cc、5.50g/cc、5.75g/cc、6.0g/cc、であり得る。
多くの実施形態では、パター型ゴルフクラブヘッドの下部は、第2の材料を有する。第2の材料は、密度を含むことができる。密度は、上部における第1の材料の第1の密度に対する第2の密度である。下部の第2の材料の第2の密度は、7.0g/cc~20.0g/ccの範囲とすることができる。いくつかの実施形態では、第2の密度は、7.0~7.5g/cc、7.5~8.0g/cc、8.0~8.5g/cc、8.5~9.0g/cc、9.0~9.5g/cc、9.5~10.0g/cc、10.0~10.5g/cc、10.5~11.0g/cc、11.0~11.5g/cc、11.512.0g/cc、12.0~12.5g/cc、12.5~13.0g/cc、13.0~13.5g/cc、13.5~14.0g/cc、14.0~14.5g/cc、14.5~15.0 0g/cc、16.0~16.5g/cc、16.5~17.0g/cc、17.0~17.5g/cc、17.5~18.0g/cc、18.0~18.5g/cc、18.5~19.0g/cc、または19.0~19.5g/cc、または19.5~20.0g/ccの範囲とすることができる。一実施形態では、下部における第2の材料の第2の密度は、8.0~9.0g/ccの範囲とすることができる。いくつかの実施形態では、第2の密度は、7.0g/cc、7.5g/cc、8.0g/cc、8.5g/cc、9.0g/cc、9.5g/cc、10.0g/cc、10.5g/cc、11.0g/cc、11.5g/cc、12.0g/cc、12.5g/cc、13.0g/cc、13.5g/cc、14.0g/cc、14.5g/cc、15.0g/cc、15.5g/cc、16.0g/cc、16.5g/cc、17.0g/cc、17.5g/cc、18.0g/cc、18.5g/cc、19.0g/cc、19.5g/cc、20.0g/cc、とすることができる。いくつかの実施形態では、下部の第2の密度は、第1の密度の少なくとも2倍、第1の密度の少なくとも3倍、第1の密度の少なくとも4倍、または第1の密度の少なくとも5倍であり得る。いくつかの実施形態では、第2の密度は、7.0g/ccを超え、9.0g/ccを超え、10.0g/ccを超え、11.0g/ccを超え、または12.0g/ccを超えることができる。
第1の材料を有するパター型ゴルフクラブの上部は、以下のいずれかまたは組み合わせから作製され得る:8620合金鋼(7.83g/cc)、S25C鋼(7.85g/cc)、炭素鋼(7.85g/cc)、マルエージング鋼(8.00g/cc)、17-4ステンレス鋼(7.81g/cc)、303ステンレス鋼(8.03g/cc)、304ステンレス鋼(8.00g/cc)、ステンレス鋼合金(7.75g/cc-8.05g/cc)、タングステン(19.25g/cc)、アルミニウム(2.70g/cc)、アルミニウム合金(2.64g/cc-2.81g/cc)、ADC-12(2.75g/cc)、またはゴルフクラブヘッドを作製するために適した他の金属。多くの実施形態において、上部は、アルミニウム合金又はADC-12からなる。
第2の材料を有するパター型ゴルフクラブの下部は、以下のいずれかまたは組み合わせから作製され得る:8620合金鋼(7.83g/cc)、S25C鋼(7.85g/cc)、炭素鋼(7.85g/cc)、マルエージング鋼(8.00g/cc)、17~4ステンレス鋼(7.81g/cc)、303ステンレス鋼(8.03g/cc)、304ステンレス鋼(8.00g/cc)、ステンレス鋼合金(7.75g/cc~8.05g/cc)、タングステン(19.25g/cc)、アルミニウム(2.70g/cc)、アルミニウム合金(2.64g/cc~2.81g/cc)、ADC-12(2.75g/cc)、またはゴルフクラブヘッドを作製するために適した他の金属。多くの実施形態において、下部は、304ステンレス鋼、8620合金鋼、17-4ステンレス鋼、または1380ステンレス鋼で作られる。しかしながら、下部および上部は、同じ1つの材料または同じ材料の組み合わせから作られていない。
さらに、パター型ゴルフクラブヘッドの上部および下部は、溶接、はんだ付け、ろう付け、かしめ(swedging)、接着、エポキシ、または機械的締結のいずれかの方法または組み合わせで接合することができる。いくつかの実施形態では、上部および下部は、エポキシ、ポリウレタン、樹脂、ホットメルト、または任意の他の接着剤との接着によって接合することができる。
II.実施形態
a.ブレードの実施形態
一実施形態では、パター型ゴルフクラブヘッドは、ブレード型パターヘッド100とすることができる。図1Aおよび図1Bを参照すると、ブレード型パターヘッド100は、上部104および下部108を有する。上部104は、第1の密度を有する第1の材料から作られ、下部108は、第2の密度を有する第2の材料から作られる。第1の密度は、第2の密度よりも小さい。上部104と下部108とが結合して、望ましい体積と質量を維持しながら、バランスのとれたパターヘッド100を作り出す。
下部108は、トウ端部124と、トウ端部124と反対側のヒール端部128と、前面112と反対側のリアウォール132と、後部156と、下面(図示せず)と、を含む。下面および上部104はソール168を形成する。リアウォール132は、前面112と反対であり、ほぼ平行である。トウ端部124はヒール端部128の反対側にあり、打撃フェース112及び後部156に隣接している。後部156は、ヒール端部128からトウ端部124にまたがり、一方、リアウォール132および前面フェース112から離れて延在する。後部156はソールに隣接している。下面は、ヒール端部128からトウ端部124まで広がり、後部156および前面112に隣接している。
また、トウ端部124、ヒール端部128、及び下部108の前面112は、凹部140を形成し、凹部は前面112からリアウォール132に向かって内側に延びている。凹部は、上部104を受け入れるように機能する。ほとんどの実施形態では、凹部140は、上部104の幾何学的形状と類似または同一の、対応する幾何学的形状を備える。上部104が下部108に固着されると、上部104は、凹部140内に収まるように下部108を包囲し、これと嵌合する。
ブレード型パターヘッド100の下部108は、アライメント機構136をさらに備えることができる。アライメント機構136は、以下の何れか1つまたは組み合わせとすることができる:線、円、破線、三角形、溝(channel)、または任意の他の好適なアライメント機構136。図2A~図2Cを参照すると、いくつかの実施形態において、ブレード型パターヘッド200は、下部208ではなく、上部204上にアライメント機構236を備えることができる。
ブレード型パター100ヘッドの上部104は、打撃フェース113と、接着面115と、を有する。打撃フェース113は、アッパーエッジ116と、ロワエッジ121と、を含み、アッパーエッジ116は、ロワエッジ121よりもグラウンドプレーン172から遠く離れている。グラウンドプレーン172は、パターヘッドがゴルフボールに当たるアドレス位置にあるとき、下部108に接している。アッパーエッジ116は、打撃フェース113及び接着面115に隣接し、ロワエッジ121とは反対側にある。ほとんどの実施形態では、打撃フェース113および接着面115は平行であるが、他の実施形態では、打撃フェース113および接着面115は平行ではない。
上部104と下部108とが接合されると、接着面115は下部108の凹部140に固定される。上部104の打撃フェース113と、下面の前面フェース112とが揃えられて打撃フェース120を形成し、これがゴルフボールに当たるように機能する。
上部104のロワエッジ121と下部108の下面とが組み合わさって、ソール168を形成する。ソール168は、グラウンドプレーン172に対して垂直である。グラウンドプレーン172は、パター100がゴルフボールに当たるアドレス位置にあるとき、ソール168に対して接線である。パター100のソール168は、パターヘッド100のトウ端部124からパターヘッド100のヒール端部128まで延びている。
図1Cを参照すると、ほとんどの実施形態において、パターヘッド100のソール168は、完全に平坦であり得る。いくつかの実施形態では、パターヘッド100のソール168は、ヒール128からトウ124の方向にわずかなアーチを有することができる。わずかなアーチは、線形、または多項式の関数とすることができる。いくつかの実施形態では、パターヘッド100のソール168は、ヒール128からトウ124の方向に強いアーチを有することができ、強いアーチは、線形、または多項式の関数とすることができる。ソール168は、グラウンドプレーン172上にパターヘッド100を静止させるための表面を提供するように機能する。
ブレード型パターヘッド100の打撃フェース120は、打撃フェース中心点176と、ロフト面180と、を備える。打撃フェース中心点176は、打撃フェース120のロワエッジ120およびアッパーエッジ116から等距離であり、同様に、ブレード型パターヘッド100のヒール端部128およびトウ端部124から等距離である。ロフト面180は、ブレード型パターヘッド100の打撃フェース112に接している。さらに、中央平面184は、打撃フェース中心点176と交差し、ロフト面180に対して垂直である。さらに、y軸188は、打撃フェース中心点176と交差し、グラウンドプレーン172に垂直である。
いくつかの実施態様において、下部108と上部104とが接合されると、上部104のアッパーエッジ116は、下部108のリアウォール132の少なくとも一部を重ねて、打撃フェース120から離れる方向に突出することができる。さらに、上部104のロワエッジ121は、打撃フェース120から離れる方向に、下部108の下面の少なくとも一部に向かって突出することができ、それによってソール168の一部を構成する。これらの実施形態では、下部108のリアウォール132は、ソール168の一部を構成しない。
低密度の第1の材料の上部104と高密度の第2の材料の下部108との組み合わせは、単一の中実ブロック構造のパターよりもパター100のMOIを増大させる。パター100の2つの部分構成(上部104及び下部108)は、ヒール128及びトウ124に向かってより密な材料を移動させ、中心付近により軽い材料(上部104)を配置しつつ、それによってパター100のMOIを増加させ、より多くの質量が重心からさらに離れるからである。下部のより高密度の材料は、パター型ゴルフクラブヘッドの外側部分に向かってパターヘッド100の重量をシフトさせることによって、パター型ゴルフクラブヘッドのMOIを増大させるのに役立つ。単一の材料パターでは、高密度材料を周辺に割り当てることができない。いくつかの実施形態では、2つの異なる材料の上部104および下部108を有するパター型ゴルフクラブヘッド100は、同じ体積、質量、および単一材料構造を有するパターよりも、y軸重心の周りのMOIを少なくとも15%増加させる。
b.ヒールとトウ質量を備えたブレードの実施形態
本発明のいくつかの実施形態では、パター型ゴルフクラブヘッドは、ブレード型パターヘッド1700であり得る。図17A~17Eを参照すると、ブレード型パターヘッド1700は、上部1704と、下部1708と、を有する。上部1704は、第1の密度を有する第1の材料から作られ、下部1708は、第2の密度を有する第2の材料から作られる。第1の密度は第2の密度よりも小さい。2部分ブレード型パターヘッド1700は、打撃フェース1720を乱すことなく、下部1708の後端部を覆う上部1704によって形成されている。上部1704と下部1708が組み合わさって、所望の体積と質量を維持しながら、高い慣性モーメント(3500g・cm~5000g・cm)を備えたバランスの取れたパターヘッド1700を作成する。
上記のように、下部1708は、高密度材料(すなわち、第2の材料)から構成される。図17Aを参照すると、下部1708は、トウ端部1724、トウ端部1724の反対側のヒール端部1728、打撃フェース1720を画定する前面1712、前面1712の反対側のリアウォール1732、後部1756、およびソール1768を含む。リアウォール1732は、前面1712と反対側にあり、ほぼ平行である。トウ端部1724は、打撃フェース1720および後部1756に隣接しながら、ヒール端部1728の反対側にある。後部1756は、ヒール端部1728からトウ端部1724まで及ぶ一方、リアウォール部1732および前面部1712からも離れたところにも延びている。後部1756は、ソール1768に隣接している。ソール1768は、ヒール端部1728からトウ端部1724まで及び、後部1756および前面1712に隣接している。
多くの実施形態では、ソール1768は可変の厚さを含む。ソール1768は、中央部1744、ヒール部1746、およびトウ部1748を含み、ヒール部1746およびトウ部1748はそれぞれ、中央部1744よりも厚い厚さを含む。多くの実施形態では、移行領域1750は、ヒール部1746と中央部1744との間、および中央部1744とトウ部1748との間に提供され得る。移行領域1750は、ソール1768の異なる厚さ間の漸進的かつ滑らかな移行を提供する。ソール1768を中央部1744の厚さを減らし、ヒール部1746およびトウ部1748の厚さを大きくすると、パターヘッド1700の周辺に向かってより多くの質量が割り当てられ、したがってMOIが増加する。以下でさらに論じるように、下部1708は、パターヘッド1700の周辺の重み付けをさらに増加させ、MOIを増加させるために、ヒール質量1741およびトウ質量1743をさらに含むことができる。
多くの実施形態では、パターヘッド1700のソール1768は、平坦であっても平面であってもよい。いくつかの実施形態では、パターヘッド1700のソール1768は、ヒール1728からトウ1724方向にわずかな弓を有することができ、わずかな弓は、線形であり得るか、または多項式の関数であり得る。いくつかの実施形態では、パターヘッド1700のソール1768は、ヒール1728からトウ1724方向に強い弓を有することができ、強い弓は、線形であり得るか、または多項式の関数であり得る。ソール1768は、パターヘッド1700を地面に載せるための表面を提供するように機能する。
いくつかの実施形態では、図17Bを参照すると、下部1708は、前面1712およびリアウォール1732を通って延びる開口1764を備える。開口1764は、前面1712の中央に位置し、低密度上部1704の少なくとも一部を受け入れるように構成される。図17Bに示すように、開口1764は、略長方形である。他の実施形態では、開口1764は、円形、曲線状、三角形、台形、放物線状、ゴルフボール形状、正方形、または他の任意の所望の形状であり得る。開口1764は、質量を下部の前面1712の中心から除去し、パターヘッド1700の他の領域に再割り当てして、周辺の重み付けを増加させ、より高いMOIを提供することを可能にする。
上記のように、上部1704は、低密度材料(すなわち、第1の材料)から構成される。上部1704は、下部1708を覆い、固体構造を有するパターヘッド1700を作成するように構成される。上部1704は、下部1708の後端部を覆う。いくつかの実施形態では、以下でさらに詳細に説明するように、上部1704は、打撃フェース1720の一部を形成することができる。図17Dを参照すると、上部1704は、本体1790と、本体1790とヒール側周辺部1760との間に形成されたヒール延長部1792と、本体1790とトウ側周辺部1756との間に形成されたトウ延長部1794と、を備える。上部1704は、フロントエッジ1770、フロントエッジ1770の反対側のバックエッジ1734、およびクラウン1742をさらに含み、クラウン1742は、上部1704の全範囲にわたって、フロントエッジ1770からバックエッジ1734まで、そしてヒール側周辺部1760からトウ側周辺部1756まで延びる。
本体1790は、実質的に固体の構造である。本体1790は、下部1708の形状に対応するように構成された形状を備える。本体1790は、ソール1768の中央部1744に当接し、ヒール部1746とトウ部1748との間に配置される。多くの実施形態では、図17Aを参照すると、本体1790は、下部1708のリアウォール1732に当接している。
ここで図17Bの実施形態を参照すると、いくつかの実施形態では、本体1790は、本体1790の最前部を形成する突起1786を備える。図17Dに示すように、突起1786は、本体1790から下部の前面1712に向かって延びている。突起1786は、下部1708の前面1712に形成された開口1764を貫通して充填する。突起1786は、上部1704と下部1708が接合されると、本体1790が開口1764を完全に充填するように、下部の前面1712に設けられた開口1764の形状に一致する形状を含む。図17Eに示すように、下部1708に接合されると、本体1790の前面1788は、下部1708の前面1712と同一平面となる。このようにして、下部の前面1712と上部本体1790とが組み合わされて、連続的にしっかりと構築された打撃フェース1720が形成される。結果として、打撃フェース1720は、実質的に中央に位置し、低密度材料(すなわち、第1の材料)によって充填された開口1764を有する高密度材料(すなわち、第2の材料)として形成される。打撃フェース1720は、打撃フェース1720の周辺に向かって、より高密度の第2の材料によって囲まれた中心近くの低密度の第1の材料を含む。
上部1704のクラウン1742は、上部1704の上面全体を形成する。クラウン1742は、フロントエッジ1770からバックエッジ1734まで、およびトウ側周辺部1756からヒール側周辺部1760まで延び、上部1704の全スパンを覆う。クラウン1742は、下部1708に接合されると、パターヘッド1700の上部の大部分を形成するが、パターヘッド1700の上部の小さい部分は下部1708によって形成されてもよい。多くの実施形態では、クラウン1742は、滑らかな連続表面を含む。図17Cに示す実施形態では、クラウン1742は凹状の湾曲部を備える。いくつかの実施形態では、クラウン1742の凹状の湾曲部は、ソール1768の湾曲部と実質的に一致させることができる。他の実施形態では、クラウン1742は実質的に平坦であり得る。さらに他の実施形態では、クラウン1742は実質的に滑らかではなく、代わりに、クラウン1742に粗さまたは不連続性を提供する1つまたは複数の表面機構(図示せず)を含むことができる。
いくつかの実施形態では、上部1704の下面1774は、第1のキャビティ1796を形成することができる。第1のキャビティ1796は、トウ延長部1794の下面内に窪んでいる。第1のキャビティ1796は、クラウン1742に向かって窪んでいるが、クラウン1742を完全に貫通していない。第1のキャビティ1796は、バックエッジ1734、クラウン1742、フロントエッジ1770、およびトウ側周辺部1756によって囲まれている。トウ延長部1794は、下部1708のトウ質量1741を覆い、第1のキャビティ1796内にトウ質量1741を完全に隠す。
いくつかの実施形態では、上部1704の下面は、第2のキャビティ1798を形成することができる。第2のキャビティ1798は、ヒール延長部1792の下面内に窪んでいる。第2のキャビティ1798は、クラウン1742に向かって窪んでいるが、クラウン1742を完全に貫通していない。第2のキャビティ1798は、バックエッジ1734、クラウン1742、フロントエッジ1770、およびヒール側周辺部1760によって囲まれている。ヒール延長部1792は、下部1708のヒール質量1743を覆い、ヒール質量1741を第2のキャビティ1798内に完全に隠している。
第1および第2のキャビティ1796、1798は、任意の所望の形状を含むことができる。しかし、ほとんどの実施形態では、第1および第2のキャビティは、対応するトウ質量1741およびヒール質量1743の形状に類似または同一の形状を含む。さらに、上部1704が下部1708に取り付けられている場合、上部1704は、トウ質量1741が第1のキャビティ1796内に収容され、ヒール質量1743が第2のキャビティ1798内に収容されるように下部1708を覆う。
上部1704と下部1708とが接合され、高MOIを有する堅固な構造のパターヘッド1700が形成される。上部1704および下部1708は、内部のボイドまたは中空スペースなしで一緒に適合するように相補的に形作られている。上述したように、上部1704は、下部1708を覆い、下部の前面1712内に形成された開口1764を充填する。下部1708の本体1790は、それに応じてソール1768内に適合し、開口1764を通って突出して、連続的な打撃フェース1720を形成する。トウ延長部1794およびヒール延長部1792は、それぞれ、トウ質量1741およびヒール質量1743を覆う。
上記で述べたように、いくつかの実施形態では、パターヘッド1700は、トウ質量1741およびヒール質量1743をさらに含むことができる。ヒール質量1741およびトウ質量1743のウェイトは、所望のスイングウェイトまたは全体的なパターヘッド質量を達成するように調整することができる。図17Aおよび17Bを参照すると、トウ質量1741およびヒール質量1743は、それぞれ、ソール1768のトウ部1748およびヒール部1746に配置されている。ヒール質量1741およびトウ質量1743は、下部1708と一体であり得、下部1708の第2の材料で形成することができる。他の実施形態では、トウ質量1741およびヒール質量1743は、下部1708の第2の密度よりも大きい第3の密度を有する第3の材料で形成することができる。トウ質量1741およびヒール質量1743は、下部1708から垂直に延びる。トウ質量1741およびヒール質量1743は、上部1704をパターヘッド1700の下部1708と位置決めおよび位置合わせする手段を提供する。
さらに、トウ質量1741およびヒール質量1743は、そのような質量機構のないパターと比較した場合、ブレード形状のパターヘッド1700のMOIを増加させるために周辺に質量を追加する追加の手段を提供する。ヒール質量1741およびトウ質量1743は、下部1708の残りの部分の第2の密度以上の密度を含むことができる。トウ質量1741およびヒール質量1743は、10~40グラムの範囲の質量を有することができる。いくつかの実施形態では、トウ質量1741およびヒール質量1743は、それぞれ約25グラムの質量を含むことができる。いくつかの実施形態では、トウ質量1741およびヒール質量1743は、10~25グラム、15~30グラム、20~35グラム、または25~40グラムの範囲の質量を有することができる。いくつかの実施形態では、トウ質量1741およびヒール質量1743は、10~20グラム、15~25グラム、20~30グラム、25~35グラム、または30~40グラムの範囲の質量を有することができる。いくつかの実施形態では、トウ質量1741およびヒール質量1743は、約15グラム、16グラム、17グラム、18グラム、19グラム、20グラム、21グラム、22グラム、23グラム、24グラム、25グラム、26グラム、27グラム、28グラム、29グラム、30グラム、31グラム、32グラム、33グラム、34グラム、または35グラムの質量を含むことができる。
トウ質量1741およびヒール質量1743はそれぞれ、同じ質量を有することができ、または上記で提供された範囲内の異なる質量を含むことができる。トウ質量1741およびヒール質量1743は、それぞれ、以下の形状のいずれか1つまたは組み合わせとすることができる。長方形、三角形、角錐形、球形、三日月形、正方形、円筒形、卵形、楕円形、台形、五角形、六角形、八角形、または他の任意の所望の幾何学的形状または非幾何学的形状。
図17Aおよび17Bを参照すると、トウ質量1741およびヒール質量1743は、リア周辺部1752、トウ側周辺部1756、およびヒール側周辺部1760のうちの1つまたは複数から離れて配置することができ、ここで、トウ質量1741およびヒール質量1743は、リア周辺部1752、トウ側周辺部1756、および/またはヒール側周辺部1760に触れたり、交差したりしない。しかし、他の実施形態では、トウ質量1741およびヒール質量1743は、リア周辺部1752、トウ側周辺部1756、およびヒール側周辺部1760のうちの1つまたは複数に位置決めすることができ、ここで、トウ質量1741およびヒール質量1743は、リア周辺部1752、トウ側周辺部1756、および/またはヒール側周辺部1760に一体であり、交差する。
図17Aおよび図17Bを参照すると、トウ質量1741およびヒール質量1743は、リアウォール1732から後方に離間することができ、トウ質量1741およびヒール質量1743は、リアウォール1732に接触したり交差したりしない。しかし、他の実施形態では、トウ質量1741およびヒール質量1743は、リアウォール1732と一体的に形成され、ヒール質量1743およびトウ質量1741の前部は、リアウォール1732と交差する。
トウ質量1741およびヒール質量1743は、トウ質量1741およびヒール質量1743がパターヘッド1700の慣性モーメントを増加させるように機能するように、集中質量の領域を提供する。トウ質量1741およびヒール質量1743を、それぞれ、前面1712またはその近く、およびトウ側周辺部1756およびヒール側周辺部1760またはその近くに配置すると、質量がパターヘッド1700の重心から離れるようにシフトすることにより、MOIが増加する。トウ質量1741およびヒール質量1743は、第2の材料から一体的に形成することができ、第2の材料は、第1の材料よりも密度が高い。
トウ質量1741とヒール質量1743は二重の機能を提供し、その結果、トウ質量1741およびヒール質量1743は、パターヘッド1700のMOIを増加させるように機能するだけでなく、上部1704が下部1708に結合するための追加の表面を提供するように機能する。したがって、トウ質量1741はフロントトウ接着部分1741と呼ぶこともでき、ヒール質量1743はフロントヒール接着部分1743と呼ぶこともできる。
ブレード型パターヘッド1700の下部1708は、アライメント機構(図示せず)をさらに含むことができる。アライメント機構は、線、円、破線、三角形、チャネル、またはその他の任意の所望のアライメント機構のいずれか1つまたは組み合わせにすることができる。いくつかの実施形態では、ブレード型パターヘッド1700は、下部1708ではなく上部1704にアライメント機構を備えることができる。
低密度の第1の材料上部1704と高密度の第2の材料下部1708との組み合わせは、単一の固体ブロック構造のパターを介して、パターヘッド1700のMOIを増加させる。パターヘッド1700の2部分構造(上部1704および下部1708)は、より低密度の材料(上部1704)を中心近くに配置する間に、より密度の高い材料をヒール1728およびトウ1724に向かって移動させることにより、より多くの質量が重心から遠くにあるため、パターヘッド1700のMOIが増加する。下部1708のより高密度の材料は、パターヘッド1700の質量をパターヘッド1700の外側部分に向かってシフトすることによって、パターヘッド1700のMOIを増加させるのに役立つ。単一の材料パターは、所望の体積(50cc~75cc)および質量(340グラム~385グラム)を維持しながら、高密度材料を周辺に割り当てることができない。一例では、パターヘッド1700は、高MOI(4187g・cm)、所望の体積(55cc)、および所望の質量(361グラム)を含む。いくつかの実施形態では、2つの異なる材料の上部1704および下部1708を備えたパターヘッド1700は、同じ体積、質量、および単一材料構造のパターよりも、y軸重心を中心としたMOIを少なくとも15%増加させる。
本実施形態では、本明細書に開示される他のパター型ヘッドの実施形態と比較して、下部1708は、パターヘッド1700のより大きな比率の体積を備えることができる。多くの実施形態では、下部1708は、パターヘッド1700の体積の80%未満を備えることができる。いくつかの実施形態では、パターヘッド1700の全体積の79%未満、パターヘッド1700の全体積の78%未満、パターヘッド1700の全体積の77%未満、パターヘッド1700の全体積の76%未満、パターヘッド1700の全体積の75%未満、パターヘッド1700の全体積の74%未満、パターヘッド1700の全体積の73%未満、パターヘッド1700の全体積の72%未満、パターヘッド1700の全体積の71%未満、又は、パターヘッド1700の全体積の70%未満を備える。
下部1708が備える体積の高割合のため、下部はまた十分に高い割合でパターヘッド1700の質量を備えることができる。下部1708は、パターヘッド1700の全質量の少なくとも85%を備える。いくつかの実施形態において、下部1708は、パターヘッド1700の全質量の少なくとも86%、パターヘッド1700の全質量の少なくとも87%、パターヘッド1700の全質量の少なくとも88%、パターヘッド1700の全質量の少なくとも89%、パターヘッド1700の全質量の少なくとも90%、パターヘッド1700の全質量の少なくとも91%、パターヘッド1700の全質量の少なくとも92%、パターヘッド1700の全質量の少なくとも93%、パターヘッド1700の全質量の少なくとも94%、又は、パターヘッド1700の全質量の少なくとも95%を備える。
パターヘッド1700の周辺への質量の有益な移動は、高密度な下部1708とヒール質量1743及びトウ質量1741の使用を通して、パターヘッド1700のMOIを増加させる。パターヘッド1700は、同一の体積、質量及び単一材料の構造体(例えば、単一のステンレスブロックからフライス加工されたパター、または、単一材料からインベストメント鋳造されたパター)のパターよりも増加したMOIを備える。
c.三日月形の実施形態
一実施形態では、パター型ゴルフクラブヘッドは、三日月形パターヘッド300とすることができる。図3A~3Cを参照すると、三日月形パターヘッド300は、上部304および下部308を有する。上部304は、第1の密度を有する第1の材料から作られ、下部308は、第2の密度を有する第2の材料から作られる。第1の密度は、第2の密度よりも小さい。上部304と下部308とが組み合わさって、バランスのとれたパターヘッド300を作り出す一方で、所望の体積および質量を維持する。高密度下部308および低密度上部304は、パターヘッド300の周辺近くにより多くの質量を配置する。したがって、同じ体積、質量、および単一材料構造を有するパターに対して、MOIおよび安定性が増大する。
上述のように、下部308は、高密度材料(すなわち、第2の材料)から構成される。下部308は、リア周辺部352と、トウ端部312と、ヒール端部316と、打撃フェース320と、リアウォール332と、バックエッジ334と、クラウン342と、下面(図示せず)と、を含む。下面および上部304は、ソール368を形成する。トウ端部312は、ヒール端部316の反対側にある。下部308のトウ端部312およびヒール端部316は、それぞれトウ側周辺部356およびヒール側周辺部360を含む。打撃フェース320は、トウ端部312からヒール端部316にかけて、リアウォール332に対向している。リアウォール332は、打撃フェース320と反対であり、ほぼ平行である。下部は、ヒール側周辺部360、トウ側周辺部356、フロントエッジ348、およびアッパーエッジ312をさらに備える。
フロントエッジ348は、トウ側周辺部356及びヒール側周辺部360に隣接し、リア周辺部352と反対側にある。トウ側周辺部356は、フロントエッジ348およびリア周辺部352に隣接し、ヒール側周辺部360とは反対側である。ヒール側周辺部360はまた、フロントエッジ348及びリア周辺部352に隣接しているが、トウ側周辺部356とは反対側にある。
ほとんどの実施形態では、トウ側周辺部356は、直角(90°角)がトウ側周辺部356とフロントエッジ348との接合部に形成されるように、フロントエッジ348からバックエッジ352に向かって垂直に延びる。しかしながら、他の実施形態では、トウ側周辺部356は、任意の角度(0°~180°)がトウ側周辺部356とフロントエッジ348との接合部に形成され得るように、フロントエッジ348から任意の方向に延在することができる。さらに、ほとんどの実施形態では、ヒール側周辺部360は、直角(90°角)がヒール側周辺部360とフロントエッジ348との接合部に形成されるように、フロントエッジ348から垂直に延びる。しかしながら、他の実施形態では、ヒール側周辺部360は、任意の角度(0°~180°)がヒール側周辺部360とフロントエッジ348との接合部に形成され得るように、フロントエッジ348から任意の方向に延在することができる。
フロントエッジ348、トウ側周辺部356、およびヒール側周辺部360は、開口364を形成する。開口364は、フロントエッジ348、トウ側周辺部356、およびヒール側周辺部360によって境界付けされる。開口364は、パターの体積及び質量の大部分を下部308の端部に移動させる。開口364は、任意の形状を含むことができるが、一実施形態では、開口364は、ほぼ長方形である。他の実施形態では、開口364は、円形、曲線形、三角形、台形、放物線形、ゴルフボール形、正方形、または任意の他の所望の幾何学的形状であり得る。
パターヘッド300の上部304は、クラウン342と、フロントエッジ370と、バックエッジ334と、を備えている。クラウン342は、フロントエッジ370から離れて上部304のバックエッジ334まで延在する。フロントエッジ348からバックエッジ334にまたがるクラウン342に対して、下面は反対である。
いくつかの実施形態では、ヒール側周辺部360およびトウ側周辺部356は平行であり得るが、いくつかの実施形態では、ヒール側周辺部360およびトウ側周辺部356は平行ではない。いくつかの実施態様において、リア周辺部352及びフロントエッジ348は、平行であり得るが、いくつかの実施態様において、リア周辺部352及びフロントエッジ348は、平行でない。三日月形パターヘッド300のリア周辺部352は、ほぼ三日月形であり、したがって、リア周辺部352とフロントエッジ348とは平行ではない。リア周辺部352は、ヒール側周辺部360からトウ側周辺部356にわたる曲線であってもよい。リア周辺部352は、ヒール側周辺部360とリア周辺部352との間の接合部から、トウ側周辺部356とリア周辺部352との間の接合部まで、リア周辺部352に沿って測定された曲線長を含む。いくつかの実施形態では、リア周辺部352の曲線長は、4.5インチから6.5インチの間であり得る。いくつかの実施形態では、リア周辺部曲線長は、4.5インチ~4.75インチ、4.75インチ~5.0インチ、5.0インチ~5.25インチ、5.25インチ~5.5インチ、5.5インチ~5.75インチ、5.75インチ~6.0インチ、6.0インチ~6.25インチ、又は6.25インチ~6.5インチとすることができる。
上部304と下部308とが接合されると、クラウン342は、打撃フェース320の間をリア周辺部352まで延びる。クラウン342は、ほとんどの実施形態では、トウ側周辺部356からの全クラブヘッド300幅のほぼ内側25%に及んでおり、ヒール側周辺部360からの全クラブヘッド300幅のほぼ内側25%に及んでいる。他の実施形態では、クラウン342は、全クラブヘッド300の全幅にわたって、ヒール316からトウ312方向に、連続的または不連続的に及ぶことができる。いくつかの実施形態では、クラウン342は、クラブヘッド300の全幅の90%未満、クラブヘッド300の全幅の80%未満、クラブヘッド300の全幅の70%未満、クラブヘッド300の全幅の60%未満、クラブヘッド300の全幅の50%未満、クラブヘッド300の全幅の40%未満、またはクラブヘッド300の全幅の30%未満に及ぶことができる。さらに、いくつかの実施形態では、クラウン342は、打撃フェース320からバックエッジ334まで実質的に平坦であるか、または打撃フェース320からバックエッジ334まで上昇することができる。ほとんどの実施形態において、クラウン342の上昇または下降は、直線、曲線、放物線、正弦波、または多項式の関数であり得る。
クラウン342は、アライメントトラフ355をさらに含む。アライメントトラフ355は、ヒール端部316およびトウ端部312から等距離にある。アライメントトラフ355は、リアウォール328に隣接し、打撃フェースに対してほぼ垂直である。アライメントトラフ355は、バックエッジ334、リアウォール332、およびヒール端部316上およびトウ端部312上のクラウン342、によって境界付けされる。ほとんどの実施形態では、アライメントトラフは、ゴルフボールの幅(約4.27cm)にほぼ等しく、ゴルフボールの幅を広げる視覚的アライメントフィールド(visual alignment field)を見る者に提供する。
さらに、パターヘッド300の上部304は、クラウン342上に1つまたは複数のアライメント機構344を備えることができる。アライメント機構344は、線、一連の線、フライス加工トラフ、円、破線、三角形、チャネル、または任意の他の所望のアライメント機構344のうちの任意の1つまたは組合せとすることができる。アライメント機構344は、クラウン342全体、クラウン342の一部、またはアライメントトラフ355上に等間隔で配置され得る。アライメントトラフ355に沿って延びるアライメント機構344は、パター300のリアウォール332からバックエッジ334までゴルフボールの幅を延びる視覚的アライメントフィールドを見る者に提供するように機能する。目的は、クラウン342および/またはアライメントトラフ355に沿ったこれらのアライメント機構344を用いて、パター300全体をゴルフボールと位置合わせすることである。
図3Cを参照すると、上部304は、上部304が下部308よりもグラウンドプレーンから離れているように、下部308に固着することができる。ここで、グラウンドプレーン372は、パターヘッド300がゴルフボールに当たるアドレス位置にあるとき、下部308に接している。
図3Cを参照すると、パターヘッド300の打撃フェース320は、打撃フェース中心点376及びロフト面380を含む。打撃フェース中心点376は、クラウン342および上部304の下面から等距離であり、同様に、パターヘッド300のヒール端部316およびトウ端部312から等距離である。ロフト面380は、パターヘッド300の打撃フェース320に接している。さらに、ミッドプレーン316は、打撃フェース中心点376と交差し、ロフト面380に対して垂直である。さらに、図3Bを参照すると、y軸388は、ミッドプレーン384と交差し、グラウンドプレーン372に垂直である。
上部304と下部308とが接合されると、ヒール端部316は、トウ側周辺部356の少なくとも一部に重なるようになる。さらに、上部304と下部308とが接合されると、トウ端部312は、ヒール側周辺部360の少なくとも一部に重なるようになる。さらに、上部304と下部308とが接合されると、打撃フェース320は、フロントエッジ316の少なくとも一部に重なるようになる。最後に、上部304及び下部308は、バックエッジ364がリア周辺部332の少なくとも一部と重なるように接合される。
フロントエッジ316、リア周辺部332、トウ側周辺部356、及び下部308のヒール側周辺部360は、上部304と組み合わされて、ソール368を形成する。ソール368は、グラウンドプレーン372に対して垂直である。ここで、グラウンドプレーン372は、パターヘッド300がゴルフボールに当たるアドレス位置にあるとき、ソール368に対して接している。パターヘッド300のソール368は、パターヘッド300のトウ端部312からパターヘッド300のヒール端部316まで延びている。
ほとんどの実施形態では、パターヘッド300のソール368は、完全に平坦であってもよい。いくつかの実施形態では、パターヘッド300のソール368は、ヒール324からトウ320の方向にわずかなアーチを有することができ、わずかなアーチは、線形または多項式の関数とすることができる。いくつかの実施形態では、パターヘッド300のソール368は、ヒール324からトウ320の方向に強いアーチを有することができ、強いアーチは、線形、または多項式の関数とすることができる。ソール368は、グラウンドプレーン372上にパターヘッド300を静止させるための表面を提供するように機能する。
図3Aを参照すると、一実施形態では、下部308は、トウ質量341およびヒール質量343をさらに備えることができる。トウ質量341およびヒール質量343は、下部308と一体であり、それぞれトウ側周辺部356およびヒール側周辺部360と接触している。トウ質量341およびヒール質量343は、下部308から、グラウンドプレーン372から離れる方向に、かつ上部304に向かって延在する。トウ質量341およびヒール質量343は、上部304をパターヘッド300の下部308に位置決めして整列させる手段を提供する。
さらに、トウ質量341およびヒール質量343は、これらの質量機能を有さないパターと比較した場合に、三日月形パターヘッド300のMOIを増大させるために、周辺部に重量を追加する追加の手段を提供する。これらの質量機能は、2~5グラム、3~7グラム、または1~6グラムの範囲の重量を有することができる。質量機能は、全て同じ重量を有することができ、または上記の範囲内で異なる重量であることができる。質量機能の重量は、1グラム、2グラム、3グラム、4グラム、5グラム、6グラム、または7グラムであり得る。トウ質量341およびヒール質量343は、それぞれ、以下の形状のうちの任意の1つまたは組合せとすることができる:長方形、三角形、角錐形、球形、三日月形、正方形、円筒形、卵形、楕円形、台形、五角形、六角形、八角形、または任意の他の所望の幾何学的または非幾何学的形状。
図3Aを参照すると、トウ質量341およびヒール質量343は、リア周辺部352から離れて配置することができる。ここで、トウ質量341およびヒール質量343は、リア周辺部352に接触または交差しない。しかしながら、他の実施形態では、トウ質量341およびヒール質量343は、リア周辺部352上に配置することができる。このとき、トウ質量341およびヒール質量343は、リア周辺部352と一体であり、交差する。
一実施形態では、トウ質量341は、トウ側周辺部356とフロントエッジ348との接合部でフロントエッジ348上に配置されるが、他の実施形態では、トウ質量341は、トウ側周辺部356に沿った任意の場所に配置することができる。一実施形態では、ヒール質量343は、ヒール側周辺部360とフロントエッジ348との接合部でフロントエッジ348に配置されるが、他の実施形態では、ヒール質量343は、ヒール側周辺部360に沿った任意の場所に配置することができる。
トウ質量341およびヒール質量343は、トウ質量341およびヒール質量343がパターヘッド300の慣性モーメントを増加させるように機能するように、集中質量のエリアを提供する。トウ質量341およびヒール質量343はパター300の重心から遠いので、トウ質量341をフロントエッジ348上またはその近くであってトウ側周辺部356上またはその近くに配置し、ヒール質量343をフロントエッジ348上またはその近くであってヒール側周辺部360上またはその近くにそれぞれ配置すると、MOIが増大する。トウ質量341およびヒール質量343は、第2の材料から一体的に形成することができ、第2の材料は、第1の材料よりも高密度である。
トウ質量341およびヒール質量343は、トウ質量341およびヒール質量343がパター300のMOIを増加させるだけでなく、上部304が下部308に接合するための追加の表面を提供するように、2つの機能を提供する。したがって、トウ質量341は、フロントトウ接着部分341と呼ぶこともでき、ヒール質量343は、フロントヒール接着部分343と呼ぶこともできる。
いくつかの実施形態では、上部304の下面、クラウン342、フロントエッジ370、およびバックエッジ334は、第1のキャビティ(図示せず)を形成することができる。第1のキャビティは、トウ端部312の下面からクラウン342に向かって内側に延在するが、クラウン342には到達しない。第1のキャビティは、バックエッジ334、クラウン342、およびフロントエッジ370によって境界付けされる。第1のキャビティは、下部308のトウ質量341を受け入れるように機能する。
いくつかの実施態様において、上部304の下面、クラウン342、フロントエッジ370、及びバックエッジ334は、第2のキャビティ(図示せず)を形成することができる。第2のキャビティは、ヒール端部316の下面からクラウン342に向かって内側に延在するが、クラウン342には到達しない。第2のキャビティは、バックエッジ334、クラウン342、およびフロントエッジ370によって境界付けされる。第2のキャビティは、下部308のヒール質量343を受け入れるように機能する。
第1および第2のキャビティは、任意の所望の幾何学的形状を含むことができる。しかしながら、ほとんどの実施形態では、第1および第2のキャビティは、対応するトウ質量341またはヒール質量343の幾何学的形状と類似または同一の幾何学的形状を備える。さらに、上部304が下部308に固定されると、第1のキャビティは、第1のキャビティがトウ質量341を取り囲むように配置され、第2のキャビティは、第2のキャビティがヒール質量343を取り囲むように配置される。
低密度の第1の材料の上部304と高密度の第2の材料の下部308との組み合わせは、極端に重いパターを生成することなく、高MOIパター300を生成する。リアウォール332、リア周辺部352、トウ側周辺部356、および下部308のヒール側周辺部360によって形成される大きな開口364は、(単一の材料からミリングされたパターと比較して、)パターのMOIを増加させることができる、高密度であるが低体積の部分を形成する。単一材料パターは、所望の体積(50cc~75cc)および質量(340グラム~385グラム)を維持しながら、高密度材料を周辺に割り当てることができない。
下部308は、ほとんどの実施形態では、パター300の体積の38%未満を構成する。いくつかの実施形態では、下部308は、パター300の総体積の37%未満、パター300の総体積の36%未満、パター300の総体積の35%未満、パター300の総体積の34%未満、パター300の総体積の33%未満、パター300の総体積の32%未満、パター300の総体積の31%未満、パター300の総体積の30%未満、パター300の総体積の29%未満、パター300の総体積の28%未満、またはパター300の総体積の27%未満を含む。
下部308はパター300の体積の半分未満を構成するが、下部308はパター300の全質量の少なくとも45%を構成する。いくつかの実施形態では、下部308は、パター300の質量の少なくとも46%、パター300の質量の少なくとも46%、パター300の質量の少なくとも47%、パター300の質量の少なくとも48%、パター300の質量の少なくとも49%、パター300の質量の少なくとも50%、パター300の質量の少なくとも51%、パター300の質量の少なくとも52%、パター300の質量の少なくとも53%、パター300の質量の少なくとも54%、またはパター300の全質量の少なくとも55%を構成する。
パターヘッド300の周囲への質量の有益なシフトは、同じ体積、質量、および単一材料構造(すなわち、単一ステンレス鋼ブロックのパターミル加工、または単一材料のパターインベストメント鋳造)を有するパターよりも、パター300のMOIを増加させる。
d.半円形の実施形態
一実施形態では、パター型ゴルフクラブヘッドは、半円形のパターヘッド400とすることができる。図4A~4Cを参照すると、半円形パターヘッド400は、上部404および下部408を有する。上部404は、第1の密度を有する第1の材料から作られ、下部408は、第2の密度を有する第2の材料から作られる。第1の密度は、第2の密度よりも小さい。上部404および下部408は、組み合わさって、所望の体積および質量を維持しながら、高MOIパターヘッド400(5000g・cm-6500g・cm)を生成する。
上述のように、下部408は、高密度材料(すなわち、第2の材料)から構成される。下部408は、フロントエッジ448、リア周辺部452、トウ側スパン456、およびヒール側スパン460を備える。下部408と上部404の下面とが組み合わさってソール468を形成する。フロントエッジ448は、トウ側スパン456およびヒール側スパン460に隣接し、リア周辺部452とは反対である。トウ側スパン456は、フロントエッジ448およびリア周辺部452に隣接し、ヒール側スパン460とは反対側である。また、ヒール側スパン460は、フロントエッジ448およびリア周辺部452に隣接するが、トウ側スパン456とは反対である。トウ側スパン456およびヒール側スパン460は、上部404のリア周辺部448を越えて延在する。いくつかの実施形態では、ヒール側スパン460およびトウ側スパン456は、平行であり得るが、いくつかの実施形態では、ヒール側スパン460およびトウ側スパン456は、平行ではない。いくつかの実施態様では、リア周辺部452及びフロントエッジ448は平行であり得るが、いくつかの実施態様では、リア周辺部452及びフロントエッジ448は平行ではない。この実施態様において、リア周辺部452は、ほぼ半円形であり、したがって、リア周辺部452及びフロントエッジ448は、平行ではない。
ほとんどの実施形態では、トウ側スパン456は、直角(90°角)がトウ側スパン456とフロントエッジ448との接合部に形成されるように、フロントエッジ448から垂直に延びる。しかしながら、他の実施形態では、トウ側スパン456は、任意の角度(0°~180)がトウ側スパン456とフロントエッジ448との接合部に形成され得るように、フロントエッジ448から任意の方向に延在することができる。さらに、ほとんどの実施形態では、ヒール側スパン460は、直角(90°角)がヒール側スパン460とフロントエッジ448との接合部に形成されるように、フロントエッジ448から垂直に延びる。しかしながら、他の実施形態では、ヒール側スパン460は、任意の角度(0°~180)がヒール側スパン460とフロントエッジ448との接合部に形成され得るように、フロントエッジ448から任意の方向に延在することができる。
フロントエッジ448、トウ側スパン456、およびヒール側スパン460は、ギャップ464を形成する。ギャップ464は、フロントエッジ448、トウ側スパン456、およびヒール側スパン460によって境界される。フロントエッジ448、トウ側スパン456、およびヒール側スパン460によって形成されるギャップ464は、パターの体積および質量の大部分を下部408の端部に移動させる。ギャップ464は、任意の形状を含むことができるが、一実施形態では、ギャップはほぼ矩形である。他の実施形態では、ギャップ464は、円形、曲線、三角形、台形、放物線、ゴルフボール形状、正方形、または任意の他の所望の幾何学的形状であり得る。
パターヘッド400の上部404は、トウ端部412、ヒール端部416、打撃フェース420、リアウォール432、バックエッジ434、クラウン442、および下面(図示せず)を備える。トウ端部412は、ヒール端部416の反対側にある。打撃フェース420は、トウ端部412からヒール端部416まで広がり、リアウォール432の反対側にある。リアウォール432は、反対であり、打撃フェース420とほぼ平行である。クラウン442は、打撃フェース420から離れて、上部404のバックエッジ434まで延びる。さらに、下面は、打撃フェース420からバックエッジ434にまたがる、クラウン442と反対である。
クラウン442は、打撃フェース420からバックエッジ434まで更に下降する。加えて、クラウン442は、打撃フェース420から離れて、下部408のフロントエッジ448を超えて、上部404のバックエッジ434まで延びる。クラウン442は、ほとんどの実施形態において、トウ側スパン456から全クラブヘッド400幅のほぼ内側25%に及んでおり、ヒール側スパン460から全クラブヘッド400幅のほぼ内側25%に及んでいる。他の実施形態では、クラウン442は、全クラブヘッド400の全幅を、ヒールからトウ方向に、連続的または不連続的に及ぶことができる。いくつかの実施形態では、クラウン442は、クラブヘッド400の全幅の90%未満、クラブヘッド400の全幅の90%未満、クラブヘッド400の全幅の80%未満、クラブヘッド400の全幅の70%未満、クラブヘッド400の全幅の60%未満、クラブヘッド400の全幅の50%未満、クラブヘッド400の全幅の40%未満、またはクラブヘッド400の全幅の30%未満に及ぶことができる。さらに、いくつかの実施形態では、クラウン442は、打撃フェース420からバックエッジ434まで実質的に平坦であるか、または打撃フェース420からバックエッジ434まで上昇することができる。ほとんどの実施形態では、クラウン442の上昇または下降は、直線、曲線、放物線、正弦波、または多項式の関数であり得る。
クラウン442は、アライメントトラフ455をさらに含む。アライメントトラフ455は、ヒール端部416およびトウ端部412から等距離にある。アライメントトラフ455は、リアウォール432に隣接し、打撃フェース420に対してほぼ垂直である。アライメントトラフ455は、バックエッジ434、リアウォール432、およびヒール端部416上のクラウン442、およびトウ端部412によって境界される。ほとんどの実施形態では、アライメントトラフ455は、ゴルフボールの幅(約4.27cm又は1.68インチ)にほぼ等しく、ゴルフボールの幅を広げる視覚的アライメントフィールド(visual alignment field)を見る者に提供する。
さらに、パターヘッド400の上部404は、クラウン442上に1つまたは複数のアライメント機構444を備えることができる。アライメント機構444は、線、一連の線、フライス加工トラフ、円、破線、三角形、チャネル、または任意の他の所望のアライメント機構444のうちの任意の1つまたは組合せとすることができる。アライメント機構444は、クラウン442全体、クラウン442の一部、またはアライメントトラフ455上に等間隔で配置され得る。アライメントトラフ455に沿って延びるアライメント機構444は、パター400のリアウォール432からバックエッジ434までゴルフボールの幅を延びる視覚的アライメントフィールドを見る者に提供するように機能する。目的は、クラウン442および/またはアライメントトラフ455に沿ったこれらのアライメント機構444を用いて、パター400全体をゴルフボールに位置合わせすることである。
図4Cを参照すると、上部404は、上部404が下部408よりもグラウンドプレーン472からさらに離れるように下部408に固着される。ここでグラウンドプレーン472は、パターヘッド400がゴルフボールに当たるアドレス位置にあるときに、下部408に接する。
さらに、パターヘッド400の打撃フェース420は、打撃フェース中心点476およびロフト面480を備える。打撃フェース中心点476は、クラウン442および上部404の下面から等距離であり、同様に、パターヘッド400のヒール端部416およびトウ端部412から等距離である。ロフト面480は、パターヘッド400の打撃フェース420に接している。さらに、ミッドプレーン484は、打撃フェース中心点476と交差し、ロフト面480に垂直である。さらに、y軸488は、ミッドプレーン484と交差し、グラウンドプレーン472に垂直である。
上部404と下部408とが接合されると、ヒール端部416は、トウ側スパン456の少なくとも一部に重なるようになる。さらに、上部404と下部408とが接合されると、トウ端部412は、ヒール側スパン460の少なくとも一部に重なるようになる。さらに、上部404と下部408とが接合されると、打撃フェース420は、フロントエッジ448の少なくとも一部に重なるようになる。最後に、上部404と下部408は、バックエッジ434がリア周辺部452の少なくとも一部に重なるように接合される。
リア周辺部452は、ヒール側416からトウ側416にわたる曲線であってもよい。リア周辺部452は、ヒール側416とリア周辺部452との間の接合部からトウ側416とリア周辺部452との間の接合部まで、リア周辺部452に沿って測定された曲線長を含む。いくつかの実施態様において、リア周辺部452の曲線長は、4.5インチから8.0インチであり得る。いくつかの実施態様において、リア周辺部452の曲線長は、4.5インチ~4.75インチ、4.75インチ~5.0インチ、5.25インチ~5.5インチ、5.75インチ~6.0インチ、6.25インチ~6.5インチ、6.5インチ~6.75インチ、6.75インチ~7.0インチ、7.25インチ~7.50インチ、または、7.75インチ~8.0インチであり得る。
下部408のフロントエッジ448、リア周辺部452、トウ側スパン456、およびヒール側スパン460は、上部404と組み合わされて、ソール468を形成する。ソール468はグラウンドプレーン472に垂直であり、パターヘッド400がゴルフボールを打つためのアドレス位置にあるとき、グラウンドプレーン472はソール468に接する。パターヘッド400のソール468は、パターヘッド400のトウ端部412からパターヘッド400のヒール端部416まで延びている。
ほとんどの実施形態において、パターヘッド400のソール468は、完全に平坦であり得る。いくつかの実施形態では、パターヘッド400のソール468は、ヒール416からトウ412の方向にわずかなアーチを有することができ、わずかなアーチは、線形、または多項式の関数とすることができる。いくつかの実施形態では、パターヘッド400のソール468は、ヒール416からトウ412の方向に強いアーチを有することができ、強いアーチは、線形、または多項式の関数とすることができる。ソール468は、グラウンドプレーン472上にパターヘッド400を静止させるための表面を提供するように機能する。
図4Aを参照すると、一実施形態では、下部408は、フロントトウ質量441およびフロントヒール質量443をさらに備えることができる。フロントトウ質量441、フロントヒール質量443は、下部408に一体化されている。フロントトウ質量441およびフロントヒール質量443は、下部408から、グラウンドプレーン472から離れる方向に、かつ上部404に向かって延在する。これらの質量部分は、上部404をパターヘッド400の下部408に位置決めして整列させる手段を提供する。さらに、これらの質量部分(すなわち、フロントトウ質量441およびフロントヒール質量443)は、これらの質量機能を有さないパターよりもパター400のMOIを増大させるために、周辺部に重量を追加する追加の手段を提供する。これらの質量機能は、2~5グラム、3~7グラム、または1~6グラムの範囲の重量を有することができる。質量機能は、全て同じ重量を有することができ、または上記の範囲内で異なる重量であることができる。質量機能は、1グラム、2グラム、3グラム、4グラム、5グラム、6グラム、または7グラムであり得る。フロントトウ質量441およびフロントヒール質量443は、それぞれ、以下の形状のうちの任意の1つまたは組み合わせであり得る:長方形、三角形、角錐形、球形、半円形、正方形、円筒形、卵形、楕円形、台形、五角形、六角形、八角形、または任意の他の所望の幾何学的または非幾何学的形状。
図4Aでは、フロントトウ質量441およびフロントヒール質量443は、リア周辺部452から離れて配置されている。ここで、フロントトウ質量441およびフロントヒール質量443は、リア周辺部452に接触または交差しない。しかし、図5A~5Cを参照すると、変形例の半円形状のパター500が示されている。パター500は、パター400と同じ特徴を有するが、パター500のフロントトウ質量541及びフロントヒール質量543は、リア周辺部552上に配置されている。フロントトウ質量541及びフロントヒール質量543は、リア周辺部452と一体であり、交差する。
一実施形態では、フロントトウ質量441は、トウ側スパン456とフロントエッジ448との接合部であるフロントエッジ448上に配置される。しかしながら他の実施形態では、フロントトウ質量441は、トウ側スパン456に沿った任意の場所に配置することができる。一実施形態では、フロントヒール質量443は、ヒール側スパン460とフロントエッジ448の接合部であるフロントエッジ448上に配置される。しかし、他の実施形態では、フロントヒール質量443は、ヒール側スパン460に沿った任意の場所に配置することができる。
フロントトウ質量441およびフロントヒール質量443は、各質量441、443がパターヘッド400の慣性モーメントを増加させるように機能するように、集中質量のエリアを提供する。各質量441、443はパター400の重心から離れているので、各質量441、443をフロントエッジ448およびスパン456、460に配置すると、MOIが増大する。周辺部448およびスパン456、460上の各質量441、443は、第2の材料から一体的に形成され、第2の材料は、第1の材料よりも高密度である。
フロントトウ質量441およびフロントヒール質量443は、フロントトウ質量441およびフロントヒール質量443がパター400のMOIを増大させるだけでなく、上部404が下部408に接合するための追加の表面を提供するように、2つの機能を提供する。したがって、フロントトウ質量441は、フロントトウ接着部分441と呼ぶこともでき、フロントヒール質量443は、フロントヒール接着部分443と呼ぶこともできる。
いくつかの実施形態では、上部404の下面、打撃フェース420、およびリアウォール432は、第1のキャビティ(図示せず)を形成することができる。第1のキャビティは、トウ端部412の下面からクラウン442に向かって内側に延在するが、クラウン442には到達しない。第1のキャビティは、リアウォール432、打撃フェース420、およびトウ412によって境界付けされる。第1のキャビティは、下部408のフロントトウ質量441を受け入れるように機能する。
いくつかの実施形態では、上部404の下面、打撃フェース420、およびリアウォール432は、第2のキャビティ(図示せず)を形成することができる。第2のキャビティは、ヒール端部416の下面からクラウン442に向かって内側に延びるが、クラウン442には到達しない。第2のキャビティは、リアウォール432、打撃フェース420、およびヒール416によって境界付けされる。第2のキャビティは、下部408のフロントヒール質量443を受け入れるように機能する。
第1および第2のキャビティは、任意の所望の幾何学的形状を含むことができるが、ほとんどの実施形態では、第1および第2のキャビティは、フロントトウ質量441およびフロントヒール質量443の幾何学的形状と類似または同一の幾何学的形状を含む。さらに、上部704が下部408に固定されるとき、第1のキャビティは、第1のキャビティがフロントトウ質量441を取り囲むように配置され、第2のキャビティは、第2のキャビティがフロントヒール質量443を取り囲むように配置される。
低密度の第1の材料の上部404と高密度の第2の材料の下部408との組み合わせは、極端に重いパターを生成することなく、高MOIパター400を生成する。リア周辺部452および下部408のスパン456、460によって形成される大きなギャップ464は、(単一の材料からミリングされたパターと比較して、)パターのMOIを増加させる、高密度であるが低体積の部分を形成する。単一材料パターは、所望の体積(75cc~100cc)および質量(340グラム~385グラム)を維持しながら、高密度材料を周辺に割り当てることができない。
下部408は、ほとんどの実施形態では、パター400の体積の38%未満を構成する。いくつかの実施形態では、下部408は、パター400の総体積の37%未満、パター400の総体積の36%未満、パター400の総体積の35%未満、パター400の総体積の34%未満、パター400の総体積の33%未満、パター400の総体積の32%未満、パター400の総体積の31%未満、パター400の総体積の30%未満、パター400の総体積の29%未満、パター400の総体積の28%未満、またはパター400の総体積の27%未満を構成する。
下部408はパター400の体積の半分未満を構成するが、下部408はパター400の全質量の少なくとも45%を構成する。いくつかの実施形態では、下部408は、パター400の質量の少なくとも46%、パター400の質量の少なくとも46%、パター400の質量の少なくとも47%、パター400の質量の少なくとも48%、パター400の質量の少なくとも49%、パター400の質量の少なくとも50%、パター400の質量の少なくとも51%、パター400の質量の少なくとも52%、パター400の質量の少なくとも53%、パター400の質量の少なくとも54%、またはパター400の質量の少なくとも55%を構成する。
パターヘッド400の周囲への質量の有益なシフトは、高密度、低体積の下部408の使用を通して、同じ体積、質量、および単一材料構造(すなわち、単一ステンレス鋼ブロックでミリングされたパター、または単一材料のパターインベストメント鋳造物)を有するパターよりも、パター400のMOIを増加させる。
e.ウィング型の実施形態
一実施形態では、パター型ゴルフクラブヘッドは、周辺スパン600を有するウィング形パターヘッドとすることができる。図6Aおよび6Bを参照すると、ウィング形のパターヘッド600は、上部604および下部608を有する。上部604は、第1の密度を有する第1の材料から作製され、下部608は、第2の密度を有する第2の材料から作製される。第1の密度は、第2の密度よりも小さい。上部604および下部608は、組み合わさって、所望の体積および質量を維持しながら、高MOIパターヘッド600(5000g・cm-6500g・cm)を生成する。
上述のように、下部608は、高密度材料(すなわち、第2の材料)から構成される。下部608は、フロント周辺部648と、ソール668と、リア周辺部652と、トウ側ウイング656と、ヒール側ウイング660とを含む。後述するように、図6Cは、下部608のフロント周辺部648、リア周辺部652、トウ側ウイング656、およびヒール側ウイング660が、上部604と組み合わさって、ソール668を生成する。フロント周辺部648は、トウ側周辺部656及びヒール側周辺部660に隣接し、リア周辺部652と反対側にある。トウ側ウイング656は、フロント周辺部648およびリア周辺部652に隣接し、ヒール側ウイング660とは反対である。また、ヒール側ウイング660は、フロント周辺部648およびリア周辺部652に隣接するが、トウ側ウイング656とは反対である。トウ側ウイング656およびヒール側ウイング660は、上部604のリア周辺部648を越えて延在する。いくつかの実施形態では、ヒール側ウイング660およびトウ側ウイング656は平行であってもよく、一方、いくつかの実施形態では、ヒール側ウイング660およびトウ側ウイング656は平行ではない。いくつかの実施態様では、リア周辺部652およびフロント周辺部648は、平行であり得るが、いくつかの実施態様では、リア周辺部652およびフロント周辺部648は、平行ではない。
ほとんどの実施形態では、トウ側ウイング656は、直角(90°角)がトウ側ウイング656とリア周辺部652との接合部に形成されるように、リア周辺部652から垂直に延びる。しかしながら、他の実施形態では、トウ側ウイング656は、任意の角度(0°~180)がトウ側ウイング656とリア周辺部652との接合部に形成され得るように、リア周辺部652から任意の方向に延在することができる。さらに、ほとんどの実施形態では、ヒール側ウイング660は、直角(90°角)がヒール側ウイング660とリア周辺部652との接合部に形成されるように、リア周辺部652から垂直に延びる。しかしながら、他の実施形態では、ヒール側ウイング660は、任意の角度(0°~180)がヒール側ウイング660とリア周辺部652との接合部に形成され得るように、リア周辺部652から任意の方向に延在することができる。
下部608のフロント周辺部648は、フロント幅を備える。フロント幅は、トウ側ウイング656とフロント周辺部648との接合部から、ヒール側ウイング660とフロント周辺部648との接合部まで測定される。さらに、下部608は、リア幅を有する。リア幅は、トウ側ウイング656の先端657およびヒール側ウイング660の先端661から測定される。ここで、先端657は、フロント周辺部648から最も遠いトウ側ウイング656の点であり、先端661は、フロント周辺部648から最も遠いヒール側ウイング660の点である。ほとんどの実施形態では、フロント幅はリア幅よりも大きいが、いくつかの実施形態では、フロント幅はリア幅以下とすることができる。
リア周辺部652、トウ側ウイング656、およびヒール側ウイング660は、ギャップ664を形成する。ギャップ664は、リア周辺部652、トウ側ウイング656、およびヒール側ウイング660によって境界される。リア周辺部652、トウ側ウイング656、およびヒール側ウイング660によって形成されるギャップ664は、パターの体積および質量の大部分を下部608の端部に移動させる。ギャップ664は、任意の形状を含むことができるが、一実施形態では、ギャップは、ほぼ矩形である。他の実施形態では、ギャップ664は、円形、曲線、三角形、台形、放物線、ゴルフボール形状、正方形、または任意の他の所望の幾何学的形状であってもよい。
パターヘッド600の上部604は、トウ端部612、ヒール端部616、打撃フェース620、リアウォール632、バックエッジ634、クラウン642、および下面(図示せず)を備える。トウ端部612は、ヒール端部616の反対側にある。打撃フェース620は、トウ端部612からヒール端部616まで広がり、リアウォール632の反対側にある。リアウォール632は、反対であり、打撃フェース620とほぼ平行である。クラウン642は、打撃フェース620から離れて、上部604のバックエッジ634まで延在する。さらに、下面は、打撃フェース620からバックエッジ634にまたがる、クラウン642と反対である。
クラウン642は、打撃フェース620からバックエッジ634まで更に下降する。加えて、クラウン642は、打撃フェース620から離れて、下部608のフロント周辺部648を超えて、上部604のバックエッジ634まで延在する。クラウン642は、ほとんどの実施形態では、トウ側ウイング656からの全クラブヘッド600幅のほぼ内側25%に及んでおり、ヒール側ウイング660からの全クラブヘッド600幅のほぼ内側25%に及んでいる。他の実施形態では、クラウン642は、全クラブヘッド600の全幅を、ヒールからトウ方向に、連続的または不連続的に及ぶことができる。いくつかの実施形態では、クラウン642は、クラブヘッド600の全幅の90%未満、クラブヘッド600の全幅の90%未満、クラブヘッド600の全幅の80%未満、クラブヘッド600の全幅の70%未満、クラブヘッド600の全幅の60%未満、クラブヘッド600の全幅の50%未満、クラブヘッド600の全幅の40%未満、またはクラブヘッド600の全幅の30%未満に及ぶことができる。さらに、いくつかの実施形態では、クラウン642は、打撃フェース620からバックエッジ634まで実質的に平坦であるか、または打撃フェース620からバックエッジ634まで上昇することができる。ほとんどの実施形態において、クラウン642の上昇または下降は、直線、曲線、放物線、正弦波、または多項式の関数であり得る。
クラウン642は、アライメントトラフ655をさらに含む。アライメントトラフ655は、ヒール端部616およびトウ端部612から等距離にある。アライメントトラフ655は、リアウォール632に隣接し、打撃フェース620に対してほぼ垂直である。アライメントトラフ655は、バックエッジ634、リアウォール632、およびヒール端部616上のクラウン642、およびトウ端部612によって境界される。ほとんどの実施形態では、アライメントトラフは、ゴルフボールの幅(約4.27cm)にほぼ等しく、ゴルフボールの幅を広げる視覚的アライメントフィールドを見る者に提供する。
さらに、パターヘッド600の上部604は、クラウン642上に1つまたは複数のアライメント機構644を備えることができる。アライメント機構644は、線、一連の線、フライス加工トラフ、円、破線、三角形、チャネル、または任意の他の所望のアライメント機構644のうちの任意の1つまたは組合せとすることができる。アライメント機構644は、クラウン642全体、クラウン642の一部、またはアライメントトラフ655上に等間隔で配置され得る。アライメントトラフ655に沿って延在するアライメント機構644は、パター600のリアウォール632からバックエッジ634までゴルフボールの幅を伸びる視覚的アライメントフィールドを見る者に提供するように機能する。目的は、クラウン642および/またはアライメントトラフ655に沿ったこれらのアライメント機構644を用いて、パター600全体をゴルフボールにアライメントすることである。
上部604は、下部608よりも上部604がグラウンドプレーン672から遠く離れるように、下部608に固着される。グラウンドプレーン672は、パターヘッド600がゴルフボールに当たるアドレス位置にあるとき、下部608に接する。
さらに、パターヘッド600の打撃フェース620は、打撃フェース中心点676およびロフト面680を備える。打撃フェース中心点676は、クラウン642および上部604の下面から等距離であり、同様に、パターヘッド600のヒール端部616およびトウ端部612から等距離である。ロフト面680は、パターヘッド600の打撃フェース620に接している。さらに、ミッドプレーン684は、打撃フェース中心点676と交差し、ロフト面680に垂直である。さらに、y軸688は、ミッドプレーン684と交差し、グラウンドプレーン672に垂直である。
上部604と下部608とが接合されると、ヒール端部616は、トウ側ウイング656の少なくとも一部に重なるようになる。さらに、上部604および下部608とが接合されると、トウ端部612は、ヒール側ウイング660の少なくとも一部に重なるようになる。さらに、上部604および下部608が接合されると、打撃フェース620は、フロント周辺部648の少なくとも一部に重なるようになる。最後に、上部604および下部608は、バックエッジ634がリア周辺部652の少なくとも一部に重なるように接合される。
図6Cを参照すると、下部608のフロント周辺部648、リア周辺部652、トウ側ウイング656、およびヒール側ウイング660は、上部604と組み合わされて、ソール668を生成する。ソール668は、グラウンドプレーン672に垂直である。グラウンドプレーン672は、パターヘッド600がゴルフボールに当たるアドレス位置にあるとき、ソール668に接している。パターヘッド600のソール668は、パターヘッド600のトウ端部612からパターヘッド600のヒール端部616まで延びている。
ほとんどの実施形態では、パターヘッド600のソール668は、完全に平坦であってもよい。いくつかの実施形態では、パターヘッド600のソール668は、ヒール616からトウ612の方向にわずかなアーチを有することができ、わずかなアーチは、線形、または多項式の関数とすることができる。いくつかの実施形態では、パターヘッド600のソール668は、ヒール616からトウ612の方向に強いアーチを有することができ、強いアーチは、線形、または多項式の関数とすることができる。ソール668は、グラウンドプレーン672上にパターヘッド600を静止させるための表面を提供するように機能する。
図6Aを参照すると、一実施形態では、下部608は、フロントトウ質量641、フロントヒール質量643、トウウィング質量645、およびヒールウィング質量647をさらに備えることができる。フロントトウ質量641、フロントヒール質量643、トウウィング質量645、およびヒールウィング質量647は、下部608に一体である。フロントトウ質量641、フロントヒール質量643、トウウィング質量645、およびヒールウィング質量647は、下部608から、グラウンドプレーン672から離れる方向に、かつ上部604に向かって延在する。これらの質量部分は、上部604をパターヘッド600の下部608に位置決めし整列させる手段を提供する。さらに、これらの質量部分(すなわち、フロントトウ質量641、フロントヒール質量643、トウウィング質量645、およびヒールウィング質量647)は、これらの質量機能を有さないパターよりもパター600のMOIを増大させるために、周辺部に重量を追加する追加の手段を提供する。これらの質量機能は、2~5グラム、3~7グラム、または1~6グラムの範囲の重量を有することができる。質量機能は、全て同じ重量を有することができ、または上記の範囲内で異なる重量であることができる。質量機能は、1グラム、2グラム、3グラム、4グラム、5グラム、6グラム、または7グラムであり得る。フロントトウ質量641、フロントヒール質量643、トウウィング質量645、およびヒールウィング質量647は、それぞれ、長方形、三角形、ピラミッド形、球形、半円形、正方形、円筒形、卵形、楕円形、台形、五角形、六角形、八角形、または任意の他の所望の幾何学的または非幾何学的形状のうちの任意の1つまたは組合せとすることができる。
一実施形態では、フロントトウ質量641は、トウ側ウィング656とフロント周辺部648との接合部においてフロント周辺部648上に配置される。しかしながら他の実施形態では、フロントトウ質量641は、フロント周辺部648に沿った任意の場所に配置することができる。一実施形態では、フロントヒール質量643は、ヒールウィング660とフロント周辺部648との接合部において、フロント周辺部648上に配置される。しかしながら他の実施形態では、フロントヒール質量643は、フロント周辺部648に沿った任意の場所に配置することができる。一実施形態では、トウウィング質量645は、トウ側ウィング656の一部の上に配置することができるが、他の実施形態では、トウウィング質量645は、トウ側ウィング656の一部または全体に沿った任意の場所に配置することができる。一実施形態では、ヒールウィング質量647は、ヒール側ウィング660の一部の上に配置することができるが、他の実施形態では、ヒールウィング質量647は、ヒール側ウィング660の一部または全体に沿って配置することができる。
フロントトウ質量641、フロントヒールウィング質量643、トウウィング質量645、およびヒールウィング質量647は、各質量641、643、645、および647が、パターヘッド600の慣性モーメントを増加させるように機能するように、集中質量のエリアを提供する。各質量641、643、645、および647を周辺部648およびウィング656、660上に配置すると、各質量641、643、645、および647がパター600の重心から遠くなるので、MOIが増大する。周辺部648およびウィング656、660上の各質量641、643、645、647は、第2の材料から一体的に形成され、第2の材料は、第1の材料よりも高密度である。
フロントトウ質量641およびフロントヒール質量643は、フロントトウ質量641およびフロントヒール質量643がパター600のMOIを増大させるだけでなく、上部604が下部608に接合するための追加の表面を提供するように、2つの機能を提供する。したがって、フロントトウ質量641は、フロントトウ接着部分641と呼ぶこともでき、フロントヒール質量643は、フロントヒール接着部分643と呼ぶこともできる。
いくつかの実施形態では、上部604の下面、打撃フェース620、およびリアウォール632は、第1のキャビティ(図示せず)を形成することができる。第1のキャビティは、トウ端部612上の下面からクラウン642に向かって内側に延在するが、クラウン642には到達しない。第1のキャビティは、リアウォール632、打撃フェース620、およびトウ612によって境界付けされる。第1のキャビティは、下部608のフロントトウ質量641を受け入れるように機能する。
いくつかの実施形態では、上部604の下面、打撃フェース620、およびリアウォール632は、第2のキャビティ(図示せず)を形成することができる。第2のキャビティは、ヒール端部616上の下面からクラウン642に向かって内側に延びるが、クラウン642には到達しない。第2のキャビティは、リアウォール632、打撃フェース620、およびヒール616によって境界付けされる。第2のキャビティは、下部608のフロントヒール質量643を受け入れるように機能する。
第1および第2のキャビティは、任意の所望の幾何学的形状を含むことができるが、ほとんどの実施形態では、第1および第2のキャビティは、フロントトウ質量641およびフロントヒール質量643の幾何学的形状と類似または同一の幾何学的形状を含む。さらに、上部604が下部608に固定されると、第1のキャビティは、第1のキャビティがフロントトウ質量641を取り囲むように配置され、第2のキャビティは、第2のキャビティがフロントヒール質量643を取り囲むように配置される。
低密度の第1の材料の上部604と高密度の第2の材料の下部608との組み合わせは、極端に重いパターを生成することなく、高MOIパター600を生成する。リア周辺部652と下部608のウイング656、660とによって形成される大きなギャップ664は、(単一の材料からミリングされたパターと比較して、)パターのMOIを増加させる、高密度であるが低体積の部分を形成する。単一材料パターは、所望の体積(75cc~100cc)および質量(340グラム~385グラム)を維持しながら、高密度材料を周辺に割り当てることができない。
下部608は、ほとんどの実施形態では、パター600の全体積の38%未満を構成する。いくつかの実施形態では、下部608は、パター600の総体積の37%未満、パター600の総体積の36%未満、パター600の総体積の35%未満、パター600の総体積の34%未満、パター600の総体積の33%未満、パター600の総体積の32%未満、パター600の総体積の31%未満、パター600の総体積の30%未満、パター600の総体積の29%未満、パター600の総体積の28%未満、またはパター600の総体積の27%未満を含む。
下部608は、パター600の体積の半分未満を構成するが、下部608は、パター600の全体質量の少なくとも45%を構成する。いくつかの実施形態では、下部608は、パター600の全体質量の少なくとも46%、パター600の全体質量の少なくとも46%、パター600の全体質量の少なくとも47%、パター600の全体質量の少なくとも48%、パター600の全体質量の少なくとも49%、パター600の全体質量の少なくとも50%、パター600の全体質量の少なくとも51%、パター600の全体質量の少なくとも52%、パター600の全体質量の少なくとも53%、パター600の全体質量の少なくとも54%、またはパター600の全体質量の少なくとも55%を構成する。
高密度、低体積の下部608を使用することによる、パターヘッド600の周囲への質量の有益なシフトは、同じ体積、質量、および単一材料構造(すなわち、単一ステンレス鋼ブロックのパターミル加工、または単一材料のパターインベストメント鋳造)を有するパターよりも、パター600のMOIを増加させる。
f.スペードの実施形態
一実施形態では、パター型ゴルフクラブヘッドは、周辺スパン700を有するスペード形状のパターヘッドとすることができる。図7Aおよび7Bを参照すると、スペード形パターヘッド700は、上部704および下部708を有する。上部704は、第1の密度を有する第1の材料から作られ、下部708は、第2の密度を有する第2の材料から作られる。第1の密度は、第2の密度よりも小さい。上部704および下部708は、組み合わさって、所望の体積および質量を維持しながら、高MOIパターヘッド700(5000g・cm-6500g・cm)を生成する。
上述のように、下部708は、高密度材料(すなわち、第1の材料)から構成され、それによって、質量をミッドライン784より下に低下させる。下部708は、フロント周辺部748と、リア周辺部752と、トウ側周辺部756と、ヒール側周辺部760とを含む。フロント周辺部748は、トウ側周辺部756及びヒール側周辺部760に隣接し、リア周辺部752と反対側にある。トウ側周辺部756は、フロント周辺部748及びリア周辺部752に隣接し、ヒール側周辺部760とは反対側及び反対側にある。ヒール側周辺部760はまた、フロント周辺部748およびリア周辺部752に隣接するが、トウ側周辺部756とは反対側にある。いくつかの実施形態では、ヒール側周辺部760およびトウ側周辺部756は平行であり得るが、いくつかの実施形態では、ヒール側周辺部760およびトウ側周辺部756は平行ではない。いくつかの実施態様において、リア周辺部752及びフロント周辺部748は平行であり得るが、いくつかの実施態様において、リア周辺部752及びフロント周辺部748は平行でない。
下部708のフロント周辺部748は、フロント幅を備える。フロント幅は、トウ側周辺部756とフロント周辺部748との接合部から、ヒール側周辺部760とフロント周辺部748との接合部まで測定される。また、下部708のリア周辺部752は、リア幅を備える。リア幅は、トウ側周辺部756とリア周辺部752との接合部から、ヒール側周辺部760とリア周辺部752との接合部まで測定される。ほとんどの実施形態では、フロント幅はリア幅よりも大きいが、いくつかの実施形態では、フロント幅はリア幅以下とすることができる。
フロント周辺部748、リア周辺部752、トウ側周辺部756、およびヒール側周辺部760は、接合して開口764を形成している。ここで、開口764は、4つの周辺部(フロント748、リア752、トウ側756、およびヒール側760)によって境界される。4つの周辺部756、752、756、760は、開口764の周りに周辺部を形成する。下部708の周辺部756、752、756、760によって形成された中央開口764は、パターの体積及び質量の大部分を下部708の端部に移動させる。
パターヘッド700の上部704は、トウ端部712、ヒール端部716、打撃フェース720、リアウォール732、バックエッジ734、クラウン742、および下面(図示せず)を備える。トウ端部712は、ヒール端部716の反対側にある。打撃フェース720は、トウ端部712からヒール端部716まで広がり、リアウォール732の反対側にある。リアウォール732は、反対であり、打撃フェース720とほぼ平行である。クラウン742は、打撃フェース720から離れて、リアウォール732の少なくとも一部を覆って、上部704のバックエッジ734まで延びる。さらに、下面は、クラウン742の反対側にあり、打撃フェース720からバックエッジ734まで及ぶ。
クラウン742は、打撃フェース720からバックエッジ734まで更に下降する。加えて、クラウン742は、打撃フェース720から離れて、リアウォール732の少なくとも一部および下部708の開口764を超えて、上部704のバックエッジ734まで延びる。クラウン742は、ほとんどの実施形態において、トウ側周辺部756およびヒール側周辺部760からの全クラブヘッド700幅の内側25%に及んでいる。この実施形態では、クラウン742は、クラブヘッド700の幅の約50%に及んでいる。他の実施形態では、クラウン742は、全クラブヘッド700の全幅にわたって、ヒールからトウ方向へ及ぶことができる。いくつかの実施形態では、クラウン742は、クラブヘッド700の全幅の90%未満、クラブヘッド700の全幅の90%未満、クラブヘッド700の全幅の80%未満、クラブヘッド700の全幅の70%未満、クラブヘッド700の全幅の60%未満、クラブヘッド700の全幅の50%未満、クラブヘッド700の全幅の40%未満、またはクラブヘッド700の全幅の30%未満に及ぶことができる。さらに、いくつかの実施形態では、クラウン742は、打撃フェース720からバックエッジ734まで実質的に平坦であるか、または打撃フェース720からバックエッジ734まで上昇することができる。ほとんどの実施形態では、クラウン742の上昇または下降は、直線、曲線、放物線、正弦波、または多項式の関数であり得る。
さらに、パターヘッド700の上部704は、クラウン742上に1つまたは複数のアライメント機構744を備えることができる。アライメント機構744は、線、一連の線、フライス加工トラフ、円、破線、三角形、チャネル、または任意の他の所望のアライメント機構744のうちの任意の1つまたは組合せとすることができる。アライメント機構744は、クラウン742全体に等間隔で配置され、クラウンは、ゴルフボールの幅(約4.27cm)であるように構成される。クラウン742に沿って延びるアライメント機構744は、打撃フェース720からパター700のバックエッジ734までゴルフボールの幅を延びる視覚的アライメントフィールドを見る者に提供するように機能する。目的は、クラウン742に沿ったこれらのアライメント機構744を用いて、パター700全体をゴルフボールに位置合わせすることである。
図7Cを参照すると、上部704は、上部704が下部708よりもグラウンドプレーン772からさらに離れているように下部708に固着される。ここでグラウンドプレーン772は、パターヘッド700がゴルフボールに当たるアドレス位置にあるとき、下部708に接している。
さらに、パターヘッド700の打撃フェース720は、打撃フェース中心点776およびロフト面780を備える。打撃フェース中心点776は、パターヘッド700のヒール端部716およびトウ端部712から等距離だけでなく、クラウン742および上部704の下面から等距離である。ロフト面780は、パターヘッド700の打撃フェース720に接している。さらに、ミッドプレーン784は、打撃フェース中心点776と交差し、ロフト面780に対して垂直である。さらに、y軸788は、ミッドプレーン784と交差し、グラウンドプレーン772に垂直である。
上部704と下部708とが接合されると、ヒール端部716は、ヒール側周辺部760の少なくとも一部に重なるようになる。さらに、上部704および下部708が接合されると、トウ端部712は、トウ側周辺部756の少なくとも一部に重なるようになる。さらに、上部704と下部708とが接合されると、打撃フェース720は、フロント周辺部748の少なくとも一部に重なるようになる。最後に、上部704と下部708は、バックエッジ734がリア周辺部752の少なくとも一部に重なるように接合される。
図7Dを参照すると、下部708の4つの周辺部(フロント748、リア752、トウ側756、およびヒール側760)は、上部704と組み合わされて、ソール768を生成する。ソール768は、グラウンドプレーン772に対して垂直である。グラウンドプレーン772は、パターヘッド700がゴルフボールに当たるアドレス位置にあるとき、ソール768に接する。パターヘッド700のソール768は、パターヘッド700のトウ端部712からパターヘッド700のヒール端部716まで延びている。
ほとんどの実施形態では、パターヘッド700のソール768は、完全に平坦であってもよい。いくつかの実施形態では、パターヘッド700のソール768は、ヒール716からトウ712の方向にわずかなアーチを有することができ、わずかなアーチは、線形、または多項式の関数とすることができる。いくつかの実施形態では、パターヘッド700のソール768は、ヒール716からトウ712の方向に強いアーチを有することができ、強いアーチは、線形、または多項式の関数とすることができる。ソール768は、グラウンドプレーン772上にパターヘッド700を静止させるための表面を提供するように機能する。
図7Aを参照すると、一実施形態では、下部708は、フロント質量741、リア質量743、トウ質量745、およびヒール質量747をさらに備えることができる。フロント質量741、リア質量743、トウ質量745、およびヒール質量747は、下部708に一体である。フロント質量741、リア質量743、トウ質量745、およびヒール質量747は、下部708から、グラウンドプレーン772から離れる方向に、かつ上部704に向かって延在する。これらの質量部分は、上部704をパターヘッド700の下部708に位置決めして整列させるための手段を提供する。さらに、これらの質量部分(すなわち、フロント質量741、リア質量743、トウ質量745、およびヒール質量747)は、これらの質量機能を有さないパターよりもパター700のMOIを増大させるために、周辺部に重量を追加する追加の手段を提供する。これらの質量機能は、2~5グラム、3~7グラム、または1~6グラムの範囲の重量を有することができる。質量機能は、全て同じ重量を有することができ、または上記の範囲内で異なる重量であることができる。質量機能は、1グラム、2グラム、3グラム、4グラム、5グラム、6グラム、または7グラムであり得る。フロント質量741、リア質量743、トウ質量745、およびヒール質量747は、それぞれ、以下の形状のうちの任意の1つまたは組み合わせであり得る:長方形、三角形、角錐形、球形、半円形、正方形、円筒形、卵形、楕円形、台形、五角形、六角形、八角形、または任意の他の所望の幾何学的または非幾何学的形状。
一実施形態では、フロント質量741は、フロント周辺部748上に配置され、トウ側周辺部756およびヒール側周辺部760から等距離である。しかしながら他の実施形態では、フロント質量741は、フロント周辺部748に沿った任意の場所に配置され得る。一実施形態では、リア質量743は、リア周辺部752上に、トウ側周辺部756およびヒール側周辺部760から等距離で配置される。しかしながら他の実施形態では、リア質量743は、リア周辺部752に沿った任意の場所に配置することができる。一実施形態では、トウ質量745は、トウ側周辺部756とリア周辺部752との接合部に配置することができる。しかしながら他の実施形態では、トウ質量745は、トウ側周辺部756に沿った任意の場所に配置することができる。一実施形態では、ヒール質量747は、ヒール側周辺部760とリア周辺部752との接合部に配置することができる。しかしながら他の実施形態では、ヒール質量747は、ヒール側周辺部760に沿った任意の場所に配置することができる。
フロント質量741、リア質量743、トウ質量745、およびヒール質量747は、各質量741、743、745、および747がパターヘッド700の慣性モーメントを増加させるように機能するように、集中質量のエリアを提供する。各質量748、752、756、760上に各質量741、743、745、および747を配置することにより、各質量741、743、745、および747がパター700の重心から離れているので、MOIが増大する。周辺部748、752、756、760上の各質量741、743、745、747は、第2の材料から一体的に形成され、第2の材料は、第1の材料よりも高密度である。
フロント質量741およびリア質量743は、フロント質量741およびリア質量743がパター700のMOIを増加させるだけでなく、上部704が下部708に接合するための付加的な表面を提供するように機能するように、2つの機能性を提供する。したがって、フロント質量741は、フロント接着部741およびリア質量743とも呼ぶことができる。
いくつかの実施形態では、上部704の下面、打撃フェース720、およびリアウォール732は、第1のキャビティ(図示せず)を形成することができる。第1のキャビティは、下面からクラウン742に向かって内側に延びるが、クラウン742には到達しない。第1のキャビティは、リアウォール732および打撃フェース720によって境界付けされる。第1のキャビティは、下部708のフロント質量741を受け入れるように機能する。
いくつかの実施形態では、下面、バックエッジ734、およびクラウン742は、第2のキャビティ(図示せず)を形成する。第2のキャビティは、下面からクラウン742に向かって内側に延びるが、クラウン742には到達しない。第2のキャビティは、バックエッジ734、およびクラウン742によって境界付けされる。ほとんどの実施形態では、第2のキャビティは、下部708が上部704に接合されるとき、トウ側周辺部756とヒール側周辺部760との間に等距離に位置決めされる。第2のキャビティは、下部708のリア質量743を受け入れるように機能する。
第1および第2のキャビティは、任意の所望の幾何学的形状を含むことができるが、ほとんどの実施形態では、第1および第2のキャビティは、フロント質量741およびリア質量743の幾何学的形状と類似または同一の幾何学的形状を含む。さらに、上部704が下部708に固定されると、第1のキャビティは、第1のキャビティがフロント質量741を取り囲むように配置され、第2のキャビティは、第2のキャビティがリア質量743を取り囲むように配置される。
低密度の第1の材料上部704と高密度の第2の材料下部708との組み合わせは、極端に重いパターを生成することなく、高MOIパター700を生成する。下部708の周辺部748、752、756、760によって形成された大きな開口764は、(単一材料からミリングされたパターと比較して、)パターのMOIを増大させる、高密度であるが低体積の部分を形成する。単一材料パターは、所望の体積(75cc~100cc)および質量(340グラム~385グラム)を維持しながら、高密度材料を周辺に割り当てることができない。
下部708は、ほとんどの実施形態では、パター700の全体積の35%未満を構成する。いくつかの実施形態では、下部708は、パター700の総体積の34%未満、パター700の総体積の33%未満、パター700の総体積の32%未満、パター700の総体積の31%未満、パター700の総体積の30%未満、パター700の総体積の29%未満、パター700の総体積の28%未満、またはパター700の総体積の27%未満を構成する。
下部708はパター700の体積の半分未満を構成するが、下部708はパター700の全質量の少なくとも45%を構成する。いくつかの実施形態では、下部708は、パター700の質量の少なくとも46%、パター700の質量の少なくとも47%、パター700の質量の少なくとも48%、パター700の質量の少なくとも49%、パター700の質量の少なくとも50%、パター700の質量の少なくとも51%、パター700の質量の少なくとも52%、パター700の質量の少なくとも53%、パター700の質量の少なくとも54%、またはパター700の質量の少なくとも55%を構成する。
パターヘッド700の周囲への質量の有益なシフトは、高密度、低体積の下部708の使用を通して、同じ体積、質量、および単一材料構造(すなわち、単一ステンレス鋼ブロックでミリングされたパター、または単一材料のパターインベストメント鋳造物)を有するパターに対して、パター700のMOIを増加させる。
g.周辺スパンを有するT字形の実施形態
一実施形態では、パター型ゴルフクラブヘッドは、周辺スパン800を有するT字型パターヘッドとすることができる。図8Aおよび図8Bを参照すると、周辺スパン800を有するT字型パターヘッドは、上部804および下部808を有する。上部804は、第1の密度を有する第1の材料から作製され、下部808は、第2の密度を有する第2の材料から作製される。第1の密度は、第2の密度よりも小さい。上部804および下部808は、組み合わさって、所望の体積および質量を維持しながら、高MOIパターヘッド800(5000g・cm-6500g・cm)を生成する。
上述のように、下部808は、高密度材料(すなわち、第2の材料)から構成され、それによって、質量をミッドライン884より下に低下させる。下部808は、フロント周辺部848と、リア周辺部852と、トウ側周辺部856と、ヒール側周辺部860とを含む。フロント周辺部848は、トウ側周辺部856及びヒール側周辺部860に隣接し、リア周辺部852と反対側にある。トウ側周辺部856は、フロント周辺部848及びリア周辺部852に隣接し、ヒール側周辺部860とは反対側にある。ヒール側周辺部860はまた、フロント周辺部848およびリア周辺部852に隣接しているが、トウ側周辺部856とは反対側にある。いくつかの実施形態では、ヒール側周辺部860およびトウ側周辺部856は平行であり得るが、いくつかの実施形態では、ヒール側周辺部860およびトウ側周辺部856は平行ではない。いくつかの実施態様において、リア周辺部852及びフロント周辺部848は平行であり得るが、いくつかの実施態様において、リア周辺部852及びフロント周辺部848は平行でない。
下部808のフロント周辺部848は、フロント幅を備える。フロント幅は、トウ側周辺部856とフロント周辺部848との接合部から、ヒール側周辺部860とフロント周辺部848との接合部まで測定される。また、下部808のリア周辺部852は、リア幅を備える。リア幅は、トウ側周辺部856とリア周辺部852との接合部から、ヒール側周辺部860とリア周辺部852との接合部まで測定される。ほとんどの実施形態では、フロント幅はリア幅よりも大きいが、いくつかの実施形態では、フロント幅はリア幅以下とすることができる。
フロント周辺部848、リア周辺部852、トウ側周辺部856、およびヒール側周辺部860は、接合して開口864を形成している。ここで、開口864は、4つの周辺部(フロント856、リア852、トウ側856、およびヒール側860)によって境界される。4つの周辺部856、852、856、860は、開口864の周りに周辺部を形成する。下部808の周辺部856、852、856、860によって形成される中央開口864は、パターの体積および質量の大部分を下部808の端部に移動させる。
いくつかの実施形態では、フロント周辺部848、リア周辺部852、トウ側周辺部856、およびヒール側周辺部860によって形成される開口864は、以下の形状のうちの任意の1つであり得る:長方形、三角形、半円形、円形(ゴルフボールサイズ)、円形(ゴルフボールよりも大きい)、円形(ゴルフボールよりも小さい)、正方形、卵形、楕円形、台形、五角形、六角形、八角形、または任意の他の所望の幾何学的または非幾何学的形状。
パターヘッド800の上部804は、トウ端部812、ヒール端部816、打撃フェース820、リアウォール832、バックエッジ834、クラウン842、および下面(図示せず)を備える。トウ端部812は、ヒール端部816の反対側にある。打撃フェース820は、トウ端部812からヒール端部816まで広がり、リアウォール832と反対側にある。リアウォール832は、反対であり、打撃フェース820とほぼ平行である。クラウン842は、打撃フェース820から離れて、リアウォール832の少なくとも一部を覆って、上部804のバックエッジ834まで延在する。さらに、下面は、クラウン842の反対側にあり、打撃フェース820からバックエッジ834まで及ぶ。
クラウン842は、打撃フェース820からバックエッジ834まで更に下降する。加えて、クラウン842は、打撃フェース820から離れて、リアウォール832の少なくとも一部および下部808の開口864を超えて、上部804のバックエッジ834まで延びる。クラウン842は、ほとんどの実施形態において、トウ側周辺部856およびヒール側周辺部860からの全クラブヘッド800幅の内側25%に及んでいる。この実施形態では、クラウン842は、クラブヘッド800の幅の約50%に及んでおり、したがって、打撃フェースと共に「T形状」を形成する。他の実施形態では、クラウン842は、全クラブヘッド800の全幅にわたって、ヒールからトウ方向へ及ぶことができる。いくつかの実施形態では、クラウン842は、クラブヘッド800の全幅の90%未満、クラブヘッド800の全幅の90%未満、クラブヘッド800の全幅の80%未満、クラブヘッド800の全幅の70%未満、クラブヘッド800の全幅の60%未満、クラブヘッド800の全幅の50%未満、クラブヘッド800の全幅の40%未満、またはクラブヘッド800の全幅の30%未満に及ぶことができる。さらに、いくつかの実施形態では、クラウン842は、打撃フェース820からバックエッジ834まで実質的に平坦であるか、または打撃フェース820からバックエッジ834まで上昇することができる。ほとんどの実施形態では、クラウン842の上昇または下降は、直線、曲線、放物線、正弦波、または多項式の関数であり得る。
さらに、パターヘッド800の上部804は、クラウン842上に1つまたは複数のアライメント機構844を備えることができる。アライメント機構844は、線、一連の線、フライス加工トラフ、円、破線、三角形、チャネル、または任意の他の所望のアライメント機構844のうちの任意の1つまたは組合せとすることができる。アライメント機構844は、クラウン842全体に等間隔で配置され、クラウンは、ゴルフボールの幅(約4.27cm)であるように構成される。クラウン842に沿って延びるアライメント機構844は、打撃フェース820からパター800のバックエッジ834までゴルフボールの幅を延びる視覚的アライメントフィールドを見る者に提供するように機能する。目的は、クラウン842に沿ったこれらのアライメント機構844を使用して、パター800全体をゴルフボールと位置合わせすることである。
図8Cを参照すると、上部804は、上部804が下部808よりもグラウンドプレーン872から遠くになるように下部808に固着される。ここでグラウンドプレーン872は、パターヘッド800がゴルフボールに当たるアドレス位置にあるときに、下部808に接する。
さらに、パターヘッド800の打撃フェース820は、打撃フェース中心点876およびロフト面880を備える。打撃フェース中心点876は、クラウン842および上部804の下面から等距離であり、同様に、パターヘッド800のヒール端部816およびトウ端部812から等距離である。ロフト面880は、パターヘッド800の打撃フェース820に接している。さらに、ミッドプレーン884は、打撃フェース中心点876と交差し、ロフト面880に垂直である。さらに、y軸888は、ミッドプレーン884と交差し、グラウンドプレーン872に垂直である。
上部804と下部808とが接合されると、ヒール端部816は、トウ側周辺部856の少なくとも一部に重なるようになる。さらに、上部804および下部808とが接合されると、トウ端部812は、ヒール側周辺部860の少なくとも一部に重なるようになる。さらに、上部804と下部808とが接合されると、打撃フェース820は、フロント周辺部848の少なくとも一部に重なるようになる。最後に、上部804と下部808は、バックエッジ834がリア周辺部852の少なくとも一部に重なるように接合される。
図8Dを参照すると、下部808の4つの周辺部(フロント848、リア852、トウ側856、およびヒール側860)は、上部804と組み合わされて、ソール868を形成する。ソール868は、グラウンドプレーン872に対して垂直である。グラウンドプレーン872は、パターヘッド800がゴルフボールに当たるアドレス位置にあるとき、ソール868に接する。パターヘッド800のソール868は、パターヘッド800のトウ端部812からパターヘッド800のヒール端部816まで延びている。
ほとんどの実施形態では、パターヘッド800のソール868は、完全に平坦であり得る。いくつかの実施形態では、パターヘッド800のソール868は、ヒール816からトウ812の方向にわずかなアーチを有することができ、わずかなアーチは、線形、または多項式の関数とすることができる。いくつかの実施形態では、パターヘッド800のソール868は、ヒール816からトウ812の方向に強いアーチを有することができ、強いアーチは、線形、または多項式の関数とすることができる。ソール868は、グラウンドプレーン872上にパターヘッド800を静止させるための表面を提供するように機能する。
図8Aを参照すると、一実施形態では、下部808は、フロント質量841、リア質量843、トウ質量845、およびヒール質量847をさらに備えることができる。フロント質量841、リア質量843、トウ質量845、およびヒール質量847は、下部808と一体である。フロント質量841、リア質量843、トウ質量845、およびヒール質量847は、下部808から、グラウンドプレーン872から離れる方向に、かつ上部804に向かって延在する。これらの質量部分は、上部804をパターヘッド800の下部808に位置決めして整列させるための手段を提供する。さらに、これらの質量部分(すなわち、フロント質量841、リア質量843、トウ質量845、およびヒール質量847)は、これらの質量機能を有さないパターよりもパター800のMOIを増大させるために、周辺部に重量を追加する追加の手段を提供する。これらの質量機能は、2~5グラム、3~7グラム、または1~6グラムの範囲の重量を有することができる。質量機能は、全て同じ重量を有することができ、または上記の範囲内で異なる重量であることができる。質量機能は、1グラム、2グラム、3グラム、4グラム、5グラム、6グラム、または7グラムであり得る。フロント質量841、リア質量843、トウ質量845、およびヒール質量847は、それぞれ、以下の形状:長方形、三角形、角錐形、球形、半円形、正方形、円筒形、卵形、楕円形、台形、五角形、六角形、八角形、または任意の他の所望の幾何学的または非幾何学的形状のうちの任意の1つまたは組み合わせであり得る。
一実施形態では、フロント質量841は、フロント周辺部848上に配置され、トウ側周辺部856およびヒール側周辺部860から等距離である。しかしながら他の実施形態では、フロント質量841は、フロント周辺部848に沿った任意の場所に配置することができる。一実施形態では、リア質量843は、リア周辺部852上に、トウ側周辺部856およびヒール側周辺部860から等距離で配置される。しかしながら他の実施形態では、リア質量843は、リア周辺部852に沿った任意の場所に配置され得る。一実施形態では、トウ質量845は、トウ側周辺部856とリア周辺部852との接合部に配置することができる。しかしながら他の実施形態では、トウ質量845は、トウ側周辺部856に沿った任意の場所に配置することができる。一実施形態では、ヒール質量847は、ヒール側周辺部860とリア周辺部852との接合部に配置することができる。しかしながら他の実施形態では、ヒール質量847は、ヒール側周辺部860に沿った任意の場所に配置することができる。
フロント質量841、リア質量843、トウ質量845、およびヒール質量847は、各質量841、843、845、および847がパターヘッド800の慣性モーメントを増加させるように機能するように、集中質量のエリアを提供する。周辺部848、852、856、860上の各質量841、843、845、および847の配置は、各質量841、843、845、および847がパター800の重心から遠いので、MOIを増加させる。周辺部848、852、856、860上の各質量841、843、845、847は、第2の材料から一体的に形成され、第2の材料は、第1の材料よりも高密度である。
フロント質量841およびリア質量843は、フロント質量841およびリア質量843がパター800のMOIを増加させるだけでなく、上部804が下部808に接合するための付加的な表面を提供するように機能するように、2つの機能性を提供する。したがって、フロント質量841は、フロント接着部841およびリア質量843ともいうことができる。
いくつかの実施形態では、上部804の下面、打撃フェース820、およびリアウォール832は、第1のキャビティ(図示せず)を形成することができる。第1のキャビティは、下面からクラウン842に向かって内側に延びるが、クラウン842には到達しない。第1のキャビティは、リアウォール832および打撃フェース820によって境界付けされる。第1のキャビティは、下部808のフロント質量841を受け入れるように機能する。
いくつかの実施形態では、下面、バックエッジ834、およびクラウン842は、第2のキャビティ(図示せず)を形成する。第2のキャビティは、下面からクラウン842に向かって内側に延びるが、クラウン842には到達しない。第2のキャビティは、バックエッジ834、およびクラウン832によって境界される。ほとんどの実施形態では、第2のキャビティは、下部808が上部804に接合されるとき、トウ側周辺部856とヒール側周辺部860との間に等距離に位置決めされる。第2のキャビティは、下部808のリア質量843を受け入れるように機能する。
第1および第2のキャビティは、任意の所望の幾何学的形状を含むことができるが、ほとんどの実施形態では、第1および第2のキャビティは、フロント質量841およびリア質量843の幾何学的形状と類似または同一の幾何学的形状を含む。さらに、上部804が下部808に固定されるとき、第1のキャビティは、第1のキャビティがフロント質量841を取り囲むように配置され、第2のキャビティは、第2のキャビティがリア質量843を取り囲むように配置される。
低密度の第1の材料の上部804と高密度の第2の材料の下部808との組み合わせは、極端に重いパターを生成することなく、高MOIパター800を生成する。下部808の周辺部848、852、856、860によって形成される大きな開口864は、(単一の材料からミリングされたパターと比較して、)パターのMOIを増大させる、高密度であるが低体積の部分を形成する。単一材料パターは、所望の体積(75cc~100cc)および質量(340グラム~385グラム)を維持しながら、高密度材料を周辺に割り当てることができない。
下部808は、ほとんどの実施形態では、パター800の全体積の35%未満を構成する。いくつかの実施形態では、下部908は、パター800の総体積の34%未満、パター800の総体積の33%未満、パター800の総体積の32%未満、パター800の総体積の31%未満、パター800の総体積の30%未満、パター800の総体積の29%未満、パター800の総体積の28%未満、またはパター800の総体積の27%未満を構成する。
下部808は、パター800の体積の半分未満を構成するが、下部808は、パター800の全体質量の少なくとも45%を構成する。いくつかの実施形態では、下部808は、パター800の質量の少なくとも46%、パター800の質量の少なくとも46%、パター800の質量の少なくとも46%、パター800の質量の少なくとも47%、パター800の質量の少なくとも48%、パター800の質量の少なくとも49%、パター800の質量の少なくとも50%、パター800の質量の少なくとも51%、パター800の質量の少なくとも52%、パター800の質量の少なくとも53%、パター800の質量の少なくとも54%、またはパター800の質量の少なくとも55%を構成する。
パターヘッド800の周辺部への質量の有益なシフトは、高密度、低体積下部808の使用を通して、同じ体積、質量、および単一材料構造(すなわち、単一ステンレス鋼ブロックでミリングされたパター、または単一材料のパターインベストメント鋳造物)を有するパターに対して、パター800のMOIを増加させる。
h.デュアルレールの実施形態
別の実施形態では、パター型ゴルフクラブヘッドは、デュアルレールパターヘッド900とすることができる。図9Aおよび図9Bを参照すると、デュアルレールパターヘッド900は、上部904および下部908を有する。上部904は、第1の密度を有する第1の材料から作られ、下部908は、第2の密度を有する第2の材料から作られる。第1の密度は、第2の密度よりも小さい。上部904および下部908は、組み合わさって、所望の体積および質量を維持しながら、高MOIパターヘッド900(5000g・cm-6500g・cm)を生成する。
上述のように、下部908は、高密度材料(すなわち、第2の材料)から構成され、それによって、質量をミッドライン984より下に低下させる。下部908は、フロント周辺部948、リア周辺部952、トウ側周辺部956、およびヒール側周辺部960を備える。フロント周辺部948は、トウ側周辺部956及びヒール側周辺部960に隣接し、リア周辺部952と反対側にある。トウ側周辺部956は、フロント周辺部948及びリア周辺部952に隣接し、ヒール側周辺部960の反対側にある。ヒール側周辺部956はまた、フロント周辺部948およびリア周辺部952に隣接するが、トウ側周辺部956とは反対側にある。いくつかの実施形態では、ヒール側周辺部960およびトウ側周辺部956は平行であってもよく、一方、いくつかの実施形態では、ヒール側周辺部960およびトウ側周辺部956は平行ではない。いくつかの実施態様において、リア周辺部952及びフロント周辺部948は、平行であり得るが、いくつかの実施態様において、リア周辺部952及びフロント周辺部948は、平行ではない。
下部908のフロント周辺部948は、フロント幅を有する。フロント幅は、トウ側周辺部956とフロント周辺部948との接合部から、ヒール側周辺部960とフロント周辺部948との接合部まで測定される。さらに、下部908のリア周辺部952は、リア幅を有する。リア幅は、トウ側周辺部956とリア周辺部952との接合部から、ヒール側周辺部960とリア周辺部952との接合部まで測定される。ほとんどの実施形態では、フロント幅はリア幅よりも大きいが、いくつかの実施形態では、フロント幅はリア幅以下とすることができる。
フロント周辺部948、リア周辺部952、トウ側周辺部956、およびヒール側周辺部960は、接合して開口964を形成している。ここで、開口964は、4つの周辺部(フロント948、リア952、トウ側956、およびヒール側960)によって境界される。4つの周辺部948、952、956、960は、開口964の周りに周辺部を形成する。下部908の周辺部948、952、956、960によって形成された中央開口964は、パターの体積及び質量の大部分を下部908の端部に移動させる。
いくつかの実施形態では、フロント周辺部948、リア周辺部952、トウ側周辺部956、およびヒール側周辺部960によって形成される開口964は、以下の形状のうちの任意の1つであり得る:長方形、三角形、半円形、円形(ゴルフボールサイズ)、円形(ゴルフボールよりも大きい)、円形(ゴルフボールよりも小さい)、正方形、卵形、楕円形、台形、五角形、六角形、八角形、または任意の他の所望の幾何学的または非幾何学的形状。
デュアルレールパターヘッド900の上部904は、トウ端部912、ヒール端部916、打撃フェース920、リアウォール932、バックエッジ934、クラウン942、および下面(図示せず)を備える。トウ端部912は、ヒール端部916の反対側にある。打撃フェース920は、トウ端部912からヒール端部916まで広がり、リアウォール932の反対側にある。リアウォール932は、反対であり、打撃フェース920とほぼ平行である。クラウン942は、打撃フェース920から離れて、リアウォール932の少なくとも一部を覆って、上部904のバックエッジ934まで延びる。さらに、下面は、クラウン942の反対側にあり、打撃フェース920からバックエッジ934にまで及ぶ。
上部904のクラウン942は、トウエンドミッドレール936およびヒールエンドミッドレール940をさらに備える。ほとんどの実施形態では、トウエンドミッドレール936およびヒールエンドミッドレール940は、ほぼ平行であり、一方、打撃フェース920に垂直である。さらに、トウエンドミッドレール936およびヒールエンドミッドレール940は、トウ側周辺部956またはヒール側周辺部960と接触しない。トウエンドミッドレール936およびヒールエンドミッドレール940は、それぞれトウ側周辺部956およびヒール側周辺部960の外周から、全クラブヘッド幅の約1/3内側にある。しかしながら、他の実施形態では、トウエンドミッドレール936およびヒールエンドミッドレール940は、それぞれトウ側周辺部およびヒール側周辺部の外周から、全クラブヘッド幅の1/3よりも内側にあることができる。トウエンドミッドレール936およびヒールエンドミッドレール940は、打撃フェース920からバックエッジ934に下降する。いくつかの実施形態では、トウエンドミッドレール936およびヒールエンドミッドレール940は、平行ではなく、打撃フェース920に対して垂直ではない。いくつかの実施形態では、トウエンドミッドレール936およびヒールエンドミッドレール940は、打撃フェース920からバックエッジ934まで実質的に平坦であってもよく、または打撃フェース920からバックエッジ934まで上昇してもよい。ほとんどの実施形態では、ミッドレール936、940の上昇または下降は、直線状、曲線状、放物線状、正弦波状、または多項式の関数であり得る。
さらに、デュアルレールパターヘッド900の上部904は、トウエンドミッドレール936およびヒールエンドミッドレール940上に、1つまたは複数のアライメント機構944を備えることができる。アライメント機構944は、線、円、破線、三角形、チャネル、または任意の他の所望のアライメント機構944のうちの任意の1つまたは組合せとすることができる。アライメント機構944は、ゴルフボールの幅(約4.27cm)となるようにレール936、940上に間隔を置いて配置される。アライメント機構944は、レールに沿って延在し、ゴルフボール打撃フェース920からパター900全体に延在する視覚的アライメントフィールドを見る者に提供する。目的は、トウエンドミッドレール936およびヒールエンドミッドレール940に沿ったこれらのアライメント機構944を用いて、パター900全体をゴルフボールに位置合わせさせることである。
上部904は、下部908よりも上部904がグラウンドプレーン972から遠く離れるように下部908に固着される。グラウンドプレーン972は、デュアルレールパターヘッド900がゴルフボールに当たるアドレス位置にあるとき、下部908に接する。
さらに、デュアルレールパターヘッド900の打撃フェース920は、打撃フェース中心点976とロフト面980とを備える。打撃フェース中心点976は、クラウン942および上部904の下面から等距離であり、同様に、デュアルレールパターヘッド900のヒール端部916およびトウ端部912から等距離である。ロフト面980は、デュアルレールパターヘッド900の打撃フェース920に接している。さらに、ミッドプレーン984は、打撃フェース中心点976と交差し、ロフト面980に対して垂直である。さらに、y軸988は、ミッドプレーン984と交差し、グラウンドプレーン972に垂直である。
上部904と下部908とが接合されると、ヒール端部916は、トウ側周辺部956の少なくとも一部に重なるようになる。さらに、上部904および下部908が接合されると、トウ端部912は、ヒール側周辺部960の少なくとも一部に重なるようになる。さらに、上部904と下部908とが接合されると、打撃フェース920は、フロント周辺部948の少なくとも一部に重なるようになる。最後に、上部904と下部908は、バックエッジ934がリア周辺部952の少なくとも一部に重なるように接合される。
図9C及び図9Dを参照すると、下部908の4つの周辺部(フロント948、リア952、トウ側956、およびヒール側960)は、上部904と組み合わされて、ソール968を形成する。ソール968は、グラウンドプレーン972に対して垂直である。グラウンドプレーン972は、デュアルレールパターヘッド900が、ゴルフボールに当たるアドレス位置にあるとき、ソール968に接する。デュアルレールパターヘッド900のソール968は、デュアルレールパターヘッド900のトウ端部912からデュアルレールパターヘッド900のヒール端部916まで延びている。
ほとんどの実施形態では、デュアルレールパターヘッド900のソール968は、完全に平坦であり得る。いくつかの実施形態では、パターヘッド900のソール968は、ヒールからトウへの方向にわずかなアーチを有することができ、わずかなアーチは、線形、または多項式の関数とすることができる。いくつかの実施形態では、パターヘッド900のソール968は、ヒールからトウ方向に強いアーチを有することができ、強いアーチは、線形、または多項式の関数とすることができる。ソール968は、グラウンドプレーン972上にデュアルレールパターヘッド900を載置するための表面を提供するように機能する。
図9Aを参照すると、一実施形態では、下部908は、フロント質量941、リア質量943、トウ質量945、およびヒール質量947をさらに備えることができる。フロント質量941、リア質量943、トウ質量945、およびヒール質量947は、下部908に一体である。フロント質量941、リア質量943、トウ質量945、およびヒール質量947は、下部908から、グラウンドプレーン972から離れる方向に、かつ上部904に向かって延在する。これらの質量部分は、上部をデュアルレールパターヘッド900の下部に位置決めして整列させるための手段を提供する。さらに、これらの質量部分(すなわち、フロント質量941、リア質量943、トウ質量945、およびヒール質量947)は、これらの質量機能を有さないパターよりもパターのMOIを増加させるために、周辺部に重量を追加する追加の手段を提供する。これらの質量機能は、2~5グラム、3~7グラム、または1~6グラムの範囲の重量を有することができる。質量機能は、全て同じ重量を有することができ、または上記の範囲内で異なる重量であることができる。質量機能は、1グラム、2グラム、3グラム、4グラム、5グラム、6グラム、または7グラムであり得る。フロント質量941、リア質量943、トウ質量945、およびヒール質量947は、それぞれ、以下の形状のうちの任意の1つまたは組み合わせであり得る:長方形、三角形、角錐形、球形、半円形、正方形、円筒形、卵形、楕円形、台形、五角形、六角形、八角形、または任意の他の所望の幾何学的または非幾何学的形状。
一実施形態では、フロント質量941は、フロント周辺部948上に配置され、トウ側周辺部956およびヒール側周辺部960から等距離である。しかしながら他の実施形態では、フロント質量941は、フロント周辺部948に沿った任意の場所に配置することができる。一実施形態では、リア質量943は、トウ側周辺部956およびヒール側周辺部960から等距離であるリア周辺部952上に配置される。しかしながら他の実施形態では、リア質量943は、リア周辺部952に沿った任意の場所に配置することができる。一実施形態では、トウ質量945は、トウ側周辺部956とリア周辺部952との接合部に配置することができる。しかしながら他の実施形態では、トウ質量945は、トウ側周辺部956に沿った任意の場所に配置することができる。一実施形態では、ヒール質量947は、ヒール側周辺部960とリア周辺部952との接合部に配置することができる。しかしながら他の実施形態では、ヒール質量947は、ヒール側周辺部960に沿った任意の場所に配置することができる。
フロント質量941、リア質量943、トウ質量945、およびヒール質量947は、各質量941、943、945、および947がパターヘッド900の慣性モーメントを増加させるように機能するように、集中質量のエリアを提供する。各質量がパター900の重心から遠いので、各質量941、943、945、および947を周辺部948、952、956、960上に配置することにより、各質量941、943、945、および947がMOIを増加させる。周辺部948、952、956、960上の各質量941、943、945、947は、第2の材料から一体的に形成され、第2の材料は、第1の材料よりも高密度である。
フロント質量941、リア質量943、トウ質量945、およびヒール質量947は、各質量941、943、945、および947がパター900のMOIを増加させるだけでなく、上部904が下部908に接合するための付加的な表面を提供するように、2つの機能性を提供する。したがって、フロント質量941はフロント接着部分941と呼ぶこともでき、リア質量943はリア接着部分943と呼ぶこともでき、トウ質量945はトウ接着部分945と呼ぶこともでき、ヒール質量947はヒール接着部分947と呼ぶこともできる。
さらに、上部904のクラウン942は、トウエンドキャップ949およびヒールエンドキャップ951を備える。トウエンドキャップ949およびヒールエンドキャップ951は、それぞれトウ質量945およびヒール質量947に嵌合するように機能する。トウエンドキャップ949は、トウエンドミッドレール936及びバックエッジ934に隣接している。ヒールエンドキャップ951は、ヒールエンドミッドレール940及びバックエッジ934に隣接している。ほとんどの実施形態では、トウエンドキャップ949およびヒールエンドキャップ951は同一の幾何学的形状を備えるが、いくつかの実施形態では、トウエンドキャップ949およびヒールエンドキャップ951は異なる幾何学的形状を備えることができる。
ほとんどの実施形態では、クラウン942のトウエンドキャップ949およびヒールエンドキャップ951は、それぞれトウ質量945およびヒール質量947よりも大きい。その結果、トウエンドキャップ949およびヒールエンドキャップ951は、上部904が下部908に固定されたときにトウ質量945およびヒール質量947を覆う。さらに、上部904が下部908に固定されると、トウエンドキャップ949は、トウエンドキャップ949がトウ側周辺部956およびトウ質量945の少なくとも一部に重なるように配置される。さらに、上部904が下部908に固定されると、ヒールエンドキャップ951は、ヒールエンドキャップ951がヒール側周辺部960およびヒール質量960の少なくとも一部分を覆うように配置される。
いくつかの実施形態では、上部904の下面、打撃フェース920、およびリアウォール932は、第1のキャビティ(図示せず)を形成することができる。第1のキャビティは、下面からクラウン942に向かって内側に延びるが、クラウン942には到達しない。第1のキャビティは、リアウォール932および打撃フェース920によって境界付けされる。第1のキャビティは、下部908のフロント質量941を受け入れるように機能する。
いくつかの実施形態では、下面、バックエッジ934、およびクラウン942は、第2のキャビティ(図示せず)を形成する。第2のキャビティは、下面からクラウン942に向かって内側に延びるが、クラウン942には到達しない。第2のキャビティは、バックエッジ934、トウキャップ949、およびヒールエンドキャップ951によって境界付けされる。ほとんどの実施形態では、第2のキャビティは、トウエンドキャップ949とヒールエンドキャップ951との間に等距離に配置される。第2のキャビティは、下部908のリア質量943を受け入れるように機能する。
第1および第2のキャビティは、任意の所望の幾何学的形状を含むことができるが、ほとんどの実施形態では、第1および第2のキャビティは、フロント質量941およびリア質量943の幾何学的形状と類似または同一の幾何学的形状を含む。さらに、上部904が下部908に固定されると、第1のキャビティは、第1のキャビティがフロント質量941を取り囲むように配置され、第2のキャビティは、第2のキャビティがリア質量943を取り囲むように配置される。
低密度の第1の材料の上部904と高密度の第2の材料の下部908との組み合わせは、極端に重いパターを生成することなく、高MOIパター900を生成する。下部908の周辺部948、952、956、960によって形成された大きな開口964は、(単一の材料からミリングされたパターと比較して、)パターのMOIを増大させる、高密度であるが低体積の部分を形成する。単一材料パターは、所望の体積(75cc~100cc)および質量(340グラム~385グラム)を維持しながら、高密度材料を周辺に割り当てることができない。
下部908は、ほとんどの実施形態では、パター900の全体積の35%未満を構成する。いくつかの実施形態では、下部908は、パター900の総体積の34%未満、パター900の総体積の33%未満、パター900の総体積の32%未満、パター900の総体積の31%未満、パター900の総体積の30%未満、パター900の総体積の29%未満、パター900の総体積の28%未満、またはパター900の総体積の27%未満を構成する。
下部908は、パター900の体積の半分未満を構成するが、下部908は、パター900の全質量の少なくとも45%を構成する。いくつかの実施形態において、下部908は、パター900の質量の少なくとも46%、パター900の質量の少なくとも46%、パター900の少なくとも46%、パター900の質量の少なくとも47%、パター900の少なくとも48%、パター900の質量の少なくとも49%、パター900の少なくとも50%、パター900の質量の少なくとも51%、パター900の少なくとも52%、パター900の質量の少なくとも53%、パター900の質量の少なくとも54%、またはパター900の質量の少なくとも55%を構成する。
パターヘッド900の周辺部への質量の有益なシフトは、高密度、低体積の下部908の使用を通して、同じ体積、質量、および単一材料構造(すなわち、単一ステンレス鋼ブロックでミリングされたパター、または単一材料のパターインベストメント鋳造物)を有するパターに対して、パター900のMOIを増加させる。
i.円形の実施形態
別の実施形態では、パター型ゴルフクラブヘッド1000は、円形のパターヘッド1000とすることができる。図10A~10Cを参照すると、円形パターヘッド1000は、上部1004および下部1008を有する。下部1008は、第1の密度を有する第1の材料から作られ、上部1004は、第2の密度を有する第2の材料から作られる。第1の密度は、第2の密度よりも小さい。上部1004および下部1008は、組み合わさって、所望の体積および質量を維持しながら、高MOIパターヘッド1000(5000g・cm-6500g・cm)を生成する。
上述のように、上部1004は、高密度材料(すなわち、第2の材料)から構成される。上部1004は、トウ端部1012と、ヒール端部1016と、打撃フェース1020と、リアウォール1032と、下面(図示せず)とを含む。トウ端部1012は、ヒール端部1016の反対側にある。打撃フェース1020は、トウ端部1012からヒール端部1016まで広がり、リアウォール1032の反対側にある。リアウォール1032は、反対であり、打撃フェース1020とほぼ平行である。
上部1004は、トウ側スパン1056およびヒール側スパン1060をさらに備える。トウ側スパン1056は、トウ端部1012に隣接し、ヒール側スパン1060の反対側にある。ヒール側スパン1060はまた、ヒール端部1016に隣接し、トウ側スパン1056の反対側にある。いくつかの実施形態では、ヒール側スパン1060およびトウ側スパン1056は平行であり得るが、いくつかの実施形態では、ヒール側スパン1060およびトウ側スパン1056は平行ではない。トウ側スパン1056およびヒール側スパン1060は、リアウォール1032および打撃フェース1020から離れる方向に延びている。
ほとんどの実施形態では、トウ側スパン1056は、トウ側スパン1056とリアウォール1032との接合部に直角(90°角)が形成されるようにリアウォール1032から垂直に延びる。しかしながら、他の実施形態では、トウ側スパン1056は、任意の角度(0°-180°)がトウ側スパン1056とリアウォール1032との接合部に形成され得るように、リアウォール1032から任意の方向に延在することができる。さらに、ほとんどの実施形態では、ヒール側スパン1060は、直角(90°角)がヒール側スパン1060とリアウォール1032との接合部に形成されるように、リアウォール1032から垂直に延びる。しかしながら、他の実施形態では、ヒール側スパン1060は、ヒール側スパン1060とリアウォール1032との接合部に任意の角度(0°-180°)を形成できるように、リアウォール1032から任意の方向に延在することができる。
リアウォール1032、トウ側スパン1056、およびヒール側スパン1060は、ギャップ1064を形成する。ギャップ1064は、リアウォール1032、トウ側スパン1056、およびヒール側スパン1060によって境界される。リアウォール1032、トウ側スパン1056、およびヒール側スパン1060によって形成されるギャップ1064は、パターの体積および質量の大部分を上部1008の端部に移動させる。ギャップ1064は、任意の形状を含むことができるが、一実施形態では、ギャップはほぼ矩形である。他の実施形態では、ギャップ1064は、円形、曲線、三角形、台形、放物線、ゴルフボール形状、正方形、または任意の他の所望の幾何学的形状であってもよい。
パターヘッド1000の下部1008は、フロントエッジ1041、リアエッジ1034、トウエッジ1043、およびヒールエッジ1045を備える。フロントエッジ1041は、トウエッジ1043およびヒールエッジ1045に隣接し、リアエッジ1034とは反対である。トウエッジ1034は、フロントエッジ1041およびリアエッジ1034に隣接し、ヒールエッジ1045に反対である。また、ヒールエッジ1045は、フロントエッジ1041およびリアエッジ1034に隣接し、トウエッジ1043とは反対である。いくつかの実施形態では、トウエッジ1043およびヒールエッジ1045は平行であり得るが、いくつかの実施形態では、トウエッジ1043およびヒールエッジ1045は平行ではない。一部の実施形態では、フロントエッジ1041およびリアエッジ1034は平行であり得るが、一部の実施形態では、フロントエッジ1041およびリアエッジ1034は平行ではない。
前エッジ1041、リアエッジ1034、トウエッジ1043、およびヒールエッジ1045は、接合して開口1065を形成する。開口1065は、4つのエッジ(フロント1041、リア1034、トウ1043、ヒール1045)によって境界付けされる。4つのエッジ1041、1034、1043、1045は、開口1065の周りに周辺部を形成する。
いくつかの実施形態では、フロントエッジ1041、リアエッジ1034、トウエッジ1043、およびヒールエッジ1045によって形成される開口1065は、以下の形状のうちの任意の1つであり得る:長方形、三角形、半円形、円形(ゴルフボールサイズ)、円形(ゴルフボールよりも大きい)、円形(ゴルフボールよりも小さい)、正方形、卵形、楕円形、台形、五角形、六角形、八角形、または任意の他の所望の幾何学的または非幾何学的形状。
図10Cを参照すると、下部1008は、上部1004および下部1008の一部がグラウンドプレーン1072と交差するように、上部1004に固着される。グラウンドプレーン1072は、パターヘッド1000がゴルフボールに当たるアドレス位置にあるとき、下部1008に接している。
さらに、パターヘッド1000の打撃フェース1020は、打撃フェース中心点1076およびロフト面1080を備える。打撃フェース中心点1076は、上部1004の上側レール1050およびグラウンドプレーン1072から等距離にある。上側レール1050は、打撃フェース1020およびリアウォール1032に隣接し、一方、グラウンドプレーン1072に対向する。打撃フェース中心点1076はまた、パターヘッド1000のヒール端部1016及びトウ端部1012から等距離にある。ロフト面1080は、パターヘッド1000の打撃フェース1020に接している。さらに、ミッドプレーン1084は、打撃フェース中心点1076と交差し、ロフト面1080に垂直である。さらに、y軸1088は、ミッドプレーン1084と交差し、グラウンドプレーン1072に垂直である。
上部1004と下部1008とが接合されると、トウ側スパン1056は、トウエッジ1043の少なくとも一部に重なるようになる。さらに、上部1004と下部1008とが接合されると、ヒール側スパン1060は、ヒールエッジ1045の少なくとも一部に重なるようになる。さらに、上部1004と下部1008とが接合されると、打撃フェース1020は、フロントエッジ1048の少なくとも一部に重なるようになる。最後に、下部1008が、打撃フェース1020、トウ側スパン1056、およびヒール側スパン1060の一部に固着されるように、上部1004および下部1008が接合されると、それによって、リアウォール1032、トウ側スパン1056、およびヒール側スパン1060によって形成されるギャップ1064の少なくとも一部が充填される。
図10Dを参照すると、下部1008と、上部1004のトウ側スパン1056およびヒール側スパン1060とが組み合わされると、ソール1068が形成される。ソール1068は、グラウンドプレーン1072に対して垂直である。ここで、グラウンドプレーン1072は、パターヘッド1000がゴルフボールに当たるアドレス位置にあるとき、ソール1068に対して接する。パターヘッド1000のソール1068は、パターヘッド1000のトウ端部1012からパターヘッド1000のヒール端部1016まで延びている。
ほとんどの実施形態では、パターヘッド1000のソール1068は、完全に平坦であり得る。いくつかの実施形態では、パターヘッド1000のソール1068は、ヒール1016からトウ1012の方向にわずかなアーチを有することができ、わずかなアーチは、線形、または多項式の関数とすることができる。いくつかの実施形態では、パターヘッド1000のソール1068は、ヒール1016からトウ1012の方向に強いアーチを有することができ、強いアーチは、線形、または多項式の関数とすることができる。ソール1068は、グラウンドプレーン1072上にパターヘッド1000を静止させるための表面を提供するように機能する。
いくつかの実施形態では、上部1004は、クラウン(図示せず)をさらに備えることができる。クラウンは、打撃フェース1020から下部1008のバックエッジ1034まで延在する。さらにクラウンは、少なくとも下部の開口1065の一部を覆うとともに少なくともリアウォール1032の一部を覆って、打撃フェース1020からバックエッジ1034まで及んでいる。
クラウンは、打撃フェース1020からバックエッジ1034までさらに下降することができる。クラウンは、ほとんどの実施形態において、トウ側スパン1056から全クラブヘッド1000幅のほぼ内側25%に及んでおり、ヒール側スパン1060から全クラブヘッド1000幅のほぼ内側25%に及んでいる。他の実施形態では、クラウンは、全クラブヘッド1000の全幅を、ヒールからトウ方向に、連続的または不連続的に及ぶことができる。いくつかの実施形態では、クラウンは、クラブヘッド1000の全幅の90%未満、クラブヘッド1000の全幅の90%未満、クラブヘッド1000の全幅の80%未満、クラブヘッド1000の全幅の70%未満、クラブヘッド1000の全幅の60%未満、クラブヘッド1000の全幅の50%未満、クラブヘッド1000の全幅の40%未満、またはクラブヘッド1000の全幅の30%未満に及ぶことができる。さらに、いくつかの実施形態では、クラウンは、打撃フェース1020からバックエッジ1034まで実質的に平坦であるか、または打撃フェース1020からバックエッジ1034まで上昇することができる。ほとんどの実施形態において、クラウンの上昇または下降は、線形、曲線、放物線、正弦波、または多項式の関数であり得る。
さらに、パターヘッド1000の上部1004は、トウ側スパン1065およびヒール側スパン1060上に1つまたは複数のアライメント機構1044を備えることができる。アライメント機構1044は、線、一連の線、フライス加工トラフ、円、破線、三角形、チャネル、または任意の他の所望のアライメント機構1044のうちの任意の1つまたは組合せとすることができる。アライメント機構1044は、トウ側スパン1065およびヒール側スパン1060全体、クラウンの一部、またはクラウン全体に等間隔で配置され得る。トウ側スパン1056およびヒール側スパン1060に沿って延在するアライメント機構1044は、リアウォール1032からパター1000のバックエッジ1034まで、ゴルフボールの幅を延びる視覚的アライメントフィールドを見る者に提供するように機能する。目的は、トウ側スパン1056およびヒール側スパン1060および/またはクラウンに沿ったこれらのアライメント機構1044を用いて、パター1000全体をゴルフボールに位置合わせさせることである。
高密度の第1の材料上部1004と低密度の第2の材料下部1008との組み合わせは、極端に重いパターを生成することなく、高MOIパター1000を生成する。リアウォール1032および上部1004のスパン1056、1060によって形成される大きなギャップ1064は、(単一の材料からミリングされたパターと比較して、)パターのMOIを増加させる、高密度であるが低幅の周辺部を形成する。単一材料パターは、所望の体積(75cc~100cc)および質量(340グラム~385グラム)を維持しながら、高密度材料を周辺に割り当てることができない。
高密度の上部1004、および低体積低質量の下部1008の使用による、パターヘッド1000の周囲への質量の有益なシフトは、同じ体積、質量、および単一材料構造(すなわち、単一ステンレス鋼ブロックでミリングされたパター、または単一材料のパターインベストメント鋳造物)を有するパターに対して、パター1000のMOIを増加させる。
III.ソール・プレートの実施形態
以下に説明するのは、上部および下部を含む追加のマルチコンポーネント・パターヘッドの実施形態である。下部は、高密度材料から形成されたソールプレートをさらに含み、上部は、低密度材料から形成される。上部の材料密度は、ソールプレートを含む下部の材料密度よりも小さい。以下に説明するソールプレートの実施形態は、質量構造、ボール回収機構、および/またはボール外形アライメント補助部を含み、より一貫性があり、より寛容なパットを提供する。以下に説明するように、上部及びソールプレートを含む下部を含むパターヘッドは、目に心地よいと同時に、周辺の重み付け、MOI、および寛容性を高めて、一貫したパッティング・ストロークを作成する。また、上部及びソールプレートを含む下部を含むパター・ヘッドは、繰り返しのパットに対して一貫したボール速度とボール移動距離を提供する。
a.ヒールとトウ質量を有するソールプレートを備えるパターヘッド
別の実施形態では、パター型ゴルフクラブヘッドは、ソールプレートを含む半円形のパターヘッド1200であり得る。図12A~図12Eを参照すると、半円形パターヘッド1200は、上部1204および下部1208を有する。上部1204は、第1の密度を有する第1の材料から形成され、下部1208は、第2の密度を有する第2の材料から作られる。第1の密度は第2の密度よりも小さい。パターヘッド1200のソールプレートは、周辺の重み付けとMOIを増加させる。上部1204と下部1208とが組み合わさって、所望の体積と質量を維持しながら、高MOIパターヘッド1200(3000g・cm~4000g・cm)を作成する。例えば、パターヘッド1200は、3000g・cm~3500g・cmまたは3500g・cm~4000g・cmの範囲のMOIを有することができる。パターヘッド1200は、マルチ材料構造(すなわち、単一の材料)を欠いたパターヘッド上で、y軸の周りのMOIの2%~15%の増加を含む。例えば、パターヘッド1200は、単一の材料パターに対して2%~5%、5%~10%、または10%~15%の増加を含む。
パターヘッド1200は、上述したように、図11A~図11Cに示すように、打撃フェース機構1100を備えることができる。パターヘッド1200は、単一コンポーネント・システム1120、または2コンポーネント・システム1130から形成された打撃フェースインサートを備えることができる。パターヘッド1200は、1つまたは複数の金属部分1142の間に配置された打撃フェースインサートを備えることができる。打撃フェース機構1100は、パターヘッド1200の打撃フェースとの衝突中の音と感触を改善することができる。
下部1208は、高密度材料(すなわち、第2の材料)を含み、それにより、質量を正中線1284未満に下げる。下部1208は、高密度材料から形成されたソールプレートをさらに含む。図12Cに示すように、下部1208は、フロント周辺部1248、リア周辺部1252、トウ側周辺部1256、およびヒール側周辺部1260を含む。フロント周辺部1248は、トウ側周辺部1256およびヒール側周辺部1260に隣接しており、リア周辺部1252とは反対側にある。トウ側周辺部1256は、フロント周辺部1248およびリア周辺部1252に隣接し、ヒール側周辺部1260の反対側にある。ヒール側周辺部1260も、フロント周辺部1248およびリア周辺部1252に隣接しているが、トウ側周辺部1256とは反対である。多くの実施形態では、図12Bに示されるように、ヒール側周辺部1260およびトウ側周辺部1256は、打撃フェース1220からバックエッジ1234まで延びる方向に打撃フェース中心点1276を通って延びる水平中心線について対称であり得る。水平中心線は、グラウンドプレーン1272と平行に延びる。多くの実施形態では、ヒール側周辺部1260およびトウ側周辺部1256は、同様の湾曲したエッジを含むことができ、またはパターヘッド1200の周辺の周りの同様の曲線経路をたどることができる。
下部1208のフロント周辺部1248は、前幅を含む。前幅は、トウ側周辺部1256とフロント周辺部1248の接合部から、ヒール側周辺部1260とフロント周辺部1248の接合部まで測定される。また、下部1208のリア周辺部1252は、後幅を備えている。後幅は、トウ側周辺部1256とリア周辺部1252の接合部から、ヒール側周辺部1260とリア周辺部1252の接合部まで測定される。多くの実施形態では、前幅は後幅よりも大きいが、いくつかの実施形態では、前幅は後幅以下であり得る。
パターヘッド1200の上部1204は、トウ端部1212、ヒール端部1216、打撃フェース1220、バックエッジ1234、クラウン1242、および下面1290(図12Dに示す)を含む。トウ端部1212は、ヒール端部1216の反対側にある。打撃フェース1220は、トウ端部1212からヒール端部1216までに及ぶ。クラウン1242は、打撃フェース1220のトウ端部1212の全幅をヒール端部1216方向に延びている。クラウン1242は、打撃フェース1220と上部1204のバックエッジ1234との間に延びる。さらに、下面1290は、クラウン1242の反対側にあり、打撃フェース1220からバックエッジ1234までに及ぶ。
クラウン1242はさらに、打撃フェース1220からバックエッジ1234まで下降する。さらに、クラウン1242は、打撃フェース1220から離れて、下部1208の大部分にわたって、上部1204のバックエッジ1234まで延びる。クラウン1242は、ほとんどの実施形態では、トウ側周辺部1256およびヒール側周辺部1260からヒールからトウ方向にパターヘッド1200の全幅に及ぶ。さらに、いくつかの実施形態では、クラウン1242は、打撃フェース1220からバックエッジ1234まで実質的に平坦であるか、または打撃フェース1220からバックエッジ1234まで上昇することができる。多くの実施形態では、バックエッジ1234に向かうクラウン1242の下降は、線形、曲線、放物線、正弦波、または多項式の関数であり得る。
さらに、パターヘッド1200の上部1204は、クラウン1242上に1つまたは複数のアライメント機構1244を備えることができる。アライメント機構1244は、線、一連の線、フライス加工トラフ、円、破線、三角形、チャネル、または他の任意の所望のアライメント機構1244のいずれか1つまたは組み合わせであり得る。アライメント機構1244は、クラウン1242全体に等間隔に配置され、クラウンは、ゴルフボールの幅(約4.27cm)であるように構成される。クラウン1242に沿って延びるアライメント機構1244は、打撃フェース1220からパターヘッド1200のバックエッジ1234まで、ゴルフボールの幅を延びる視覚的アライメントフィールドを視聴者に提供するように機能する。目的は、クラウン1242に沿ってこれらのアライメント機構1244を使用して、パターヘッド1200をゴルフボールと位置合わせすることである。
図12Dを参照すると、上部1204は、上部1204が下部1208よりもグラウンドプレーン1272から離れているように下部1208に取り付けられ、グラウンドプレーン1272は、パターヘッド1200がゴルフボールを打撃するアドレス位置にあるとき、下部1204に接している。
さらに、パターヘッド1200の打撃フェース1220は、打撃フェース中心点1276およびロフト面1280を含む。打撃フェース中心点1276は、クラウン1242および上部1204の下面から等距離にあり、また、パターヘッド1200のヒール端部1216およびトウ端部1212から等距離にある。ロフト面1280は、パターヘッド1200の打撃フェース1220に接している。さらに、中央平面1284は、打撃フェース中心点1276と交差し、ロフト面1280に垂直である。さらに、y軸1288は、中央平面1284と交差し、グランドプレーン1272に垂直である。
上部1204と下部1208が接合されたとき、ヒール端部1216がヒール側周辺部1260の少なくとも一部を覆う。また、上部1204と下部1208が接合されたとき、トウ端部1212がトウ側周辺部1256の少なくとも一部を覆う。さらに、上部1204と下部1208が接合されたとき、打撃フェース1220がフロント周辺部1248の少なくとも一部を覆う。最後に、上部1204と下部1208が接合されたおき、バックエッジ1234がリア周辺部1252の少なくとも一部を覆う。
下部1208の4つの周辺(前部1248、後部1252、トウ側1256、およびヒール側1260)は、上部1204と組み合わされてソール1268を形成する。ソール1268は、グラウンドプレーン1272にほぼ平行に延びることができ、パターヘッド1200がゴルフボールを打撃するアドレス位置にあるとき、グラウンドプレーン1272はソール1268に接している。パターヘッド1200のソール1268は、パターヘッド1200のトウ端部1212からパターヘッド1200のヒール端部1216まで延びている。
ほとんどの実施形態では、パターヘッド1200のソール1268は平らにすることができる。いくつかの実施形態では、パターヘッド1200のソール1268は、ヒール1216からトウ1212方向にわずかな弓を有することができ、わずかな弓は、線形であり得るか、または多項式の関数であり得る。いくつかの実施形態では、パターヘッド1200のソール1268は、ヒール1216からトウ1212方向に強い弓を有することができ、強い弓は、線形であり得るか、または多項式の関数であり得る。ソール1268は、パターヘッド1200をグラウンドプレーン1272上に載せるための表面を提供するように機能する。
図12Cを参照すると、下部1208は、トウ質量1245と、ヒール質量1247と、をさらに含むことができる。トウ質量1245およびヒール質量1247は、下部1208に一体である。トウ質量1245およびヒール質量1247は、下部1208から、グラウンドプレーン1272から離れる方向に、上部1204に向かって延びる。これらの質量部分は、上部1204をパターヘッド1200の下部1208と位置決めおよび位置合わせする手段を提供する。さらに、これらの質量機構(すなわち、トウ質量1245、およびヒール質量1247)は、パターヘッド1200の周辺にウェイトを加える追加の手段を提供する。周辺の重み付けを増やすと、これらの質量機構のないまたは欠いたパターと比較したパターヘッド1200の慣性モーメントが増加する可能性がある(つまり、MOI)。さらに、ヒール質量1247およびトウ質量1245のウェイトは、所望のスイングウェイトまたは全体的なパターヘッド質量を達成するように調整することができる。これらの質量機構は、2~5グラム、3~7グラム、または1~6グラムの範囲のウェイトを有することができる。トウ質量1245およびヒール質量1247は、同様のウェイトを有することができ、または上記で提供された範囲内の異なるウェイトを含むことができる。質量機構は、1グラム、2グラム、3グラム、4グラム、5グラム、6グラム、または7グラムであり得る。トウ質量1245およびヒール質量1247は、それぞれ、長方形、三角形、角錐形、球形、半円形、正方形、円筒形、楕円形、台形、五角形、六角形、八角形、またはその他の任意の所望の幾何学的または非幾何学的形状のいずれか1つまたは組み合わせであり得る。
一実施形態では、トウ質量1245は、トウ側周辺部1256とリア周辺部1252の接合部に配置することができるが、他の実施形態では、トウ質量1245は、トウ側周辺部1256に沿った任意の場所に配置することができる。多くの実施形態では、トウ質量1245は、リア周辺部1252よりもフロント周辺部1248の近くに配置することができる。一実施形態では、ヒール質量1247は、ヒール側周辺部1260とリア周辺部1252の接合部に配置することができるが、他の実施形態では、ヒール質量1247は、ヒール側周辺部1260に沿った任意の場所に配置することができる。多くの実施形態では、ヒール質量1247は、リア周辺部1252よりもフロント周辺部1248の近くに配置することができる。
トウ質量1245およびヒール質量1247は、各質量1245および1247がパターヘッド1200の慣性モーメントを増加させるように機能するように、集中質量の領域を提供する。各質量1245および1247がパターヘッド1200の重心から離れて配置されるので、各質量1245および1247を周辺部1256および1260上にそれぞれ配置することにより、MOIが増加する。周辺部1256および1260上の各質量1245および1247は、第2の材料から一体的に形成され、第2の材料は第1の材料よりも密度が高い。
多くの実施形態では、上部1204は、少なくとも1つのキャビティを形成することができる。少なくとも1つのキャビティは、上部1204の下面1290に形成される。図12Dに示すように、上部1204は、第1のキャビティ1292および第2のキャビティ1294を形成することができる。第1のキャビティ1292および第2のキャビティ1294は、上部1204の下面1290からクラウン1242に向かって内側に延びるが、クラウン1242を通って延びる。第1のキャビティ1292は、下部1208が上部1204に接合されると、トウ側周辺部1256の近くに配置され、第2のキャビティ1294は、ヒール側周辺部1260の近くに配置される。第1のキャビティ1292は、下部1208のトウ質量1245を受け入れるように機能する。第2のキャビティ1294は、下部1208のヒール質量1247を受け入れるように機能する。
第1のキャビティ1292および第2のキャビティ1294は、任意の所望の形状を含むことができるが、ほとんどの実施形態では、第1のキャビティ1292および第2のキャビティ1294は、トウ質量1245およびヒール質量1247の形状に類似または同一の形状を含む。一実施形態では、第1のキャビティ1292および第2のキャビティ1294、ならびにそれぞれのトウ質量1245およびヒール質量1247は、一般的な三角形形状を含むことができる。さらに、上部1204が下部1208に取り付けられると、第1のキャビティ1292は、第1のキャビティ1292がトウ質量1245を包含するように配置され、第2のキャビティ1294は、第2のキャビティ1294がヒール質量1260を包含するように配置される。
低密度の第1の材料を含む上部1204と高密度の第2の材料を含む下部1208との組み合わせは、高MOIパターヘッド1200を提供する。パターヘッド1200は、許容可能なウェイトを維持しながら高MOIを含む(すなわち、極端に重いパターを作成しない)。単一の材料パターは、所望の体積を維持しながら、高密度材料を周辺に割り当てることができない。パターヘッド1200は、高MOI、所望の体積(75cc~110cc)、および所望の質量(340グラム~385グラム)を含む。一例では、パターヘッドは、高MOI(3134g・cm)、所望の体積(103cc)、および所望の質量(357グラム)を含む。
下部1208は、ほとんどの実施形態において、パターヘッド1200の総体積の25%未満を含む。いくつかの実施形態では、下部1208はパターヘッド1200の総体積の24%未満、パターッド1200の総体積の23%未満、パターヘッド1200の総体積の22%未満、パターヘッド1200の総体積の21%未満、パターヘッド1200の総体積の20%未満、パターヘッド1200の総体積の19%未満、パターヘッド1200の総体積の18%未満、またはパターヘッド1200の総体積の17%未満を含む。一例では、下部1208は、パターヘッド1200の総体積の16%を含むことができる。
下部1208は、パターヘッド1200の体積の半分未満であるが、下部1208は、パターヘッド1200の全体質量の少なくとも45%を含む。いくつかの実施形態では、下部1208はパターヘッド1200の質量の少なくとも46%、パターヘッド1200の質量の少なくとも46%、パターヘッド1200の質量の少なくとも46%、パターヘッド1200の質量の少なくとも47%、パターヘッド1200の質量の少なくとも48%、パターヘッド1200の質量の少なくとも49%、パターヘッド1200の質量の少なくとも50%、パターヘッド1200の質量の少なくとも51%、パターヘッド1200の質量の少なくとも52%、パターヘッド1200の質量の少なくとも53%、パターヘッド1200の質量の少なくとも54%、またはパターヘッド1200の質量の少なくとも55%を含む。一例では、下部1208は、パターヘッド1200の質量の60%を含む。
高密度下部を含むパターヘッド1200は、質量をパターヘッド1200の周辺にシフトさせる。周辺重み付けは、パターヘッド1200のMOIを増加させる。パターヘッド1200は、同様の体積および質量を有する単一材料構造から形成されたパター(すなわち、単一のステンレス鋼ブロックでフライス加工されたパター、または単一の材料のパター外皮鋳造物)と比較して、より大きなMOIを含む。
b.ポケットとソールプレートを備えるパターヘッド
別の実施形態では、図13A~図13Eに示すように、パター型ゴルフクラブヘッドは、ポケットとソールプレートとを有するパターヘッド1300を備えることができる。以下でより詳細に説明するように、パターヘッド1300のポケットは、パターヘッド1300からウェイトを除去することを可能にし、ソールプレートは、周辺の重み付けを増加させることを可能にする。パターヘッド1300は、上部1304と下部1308とを備える。上部1304は、第1の密度を有する第1の材料から形成され、下部1308は、第2の密度を有する第2の材料から形成される。第1の密度は第2の密度よりも小さい。上部1304と下部1308とが組み合わさって、所望の体積と質量を維持しながら、高MOIパターヘッド(4000g・cm~5500g・cm)を作成する。例えば、パターヘッド1300は、4000g・cm~4500g・cm、4500g・cm~5000g・cm、または5000g・cm~5500g・cmの範囲のMOIを有することができる。パターヘッド1300は、マルチ材料構造(すなわち、単一の材料)を欠いたパターヘッド上で、y軸の周りのMOIの2%~15%の増加を含む。例えば、パターヘッド1300は、単一の材料パターに対して2%~5%、5%~10%、または10%~15%の増加を含む。
パターヘッド1300は、トウ端部1312、ヒール端部1316、打撃フェース1320、後端部1334、クラウン1336、およびソール1368を備える。トウ端部1312は、ヒール端部1316の反対側にある。打撃フェース1320は、トウ端部1312からヒール端部1314までヒールからトウ方向に延びる。後端部1334は、打撃フェース1320の反対側にあり、パターヘッド1300の最後部に位置している。クラウン1336は、打撃フェース1320から離れて後端部1334に向かって延びる。
上部1304は、低密度材料(すなわち、第2の材料)を含む。上部1304の第2の材料は、下部1308の第1の密度よりも小さい。上部1304は、打撃フェース1320、後端部1334、クラウン1336、および下面1342を含む。下面1342は、上部1304の最下面(すなわち、パターヘッド1300が組み立てられ、アドレス位置にあるときに地面に最も近い位置にある面)であり得る。上部1304の下面1342は、接着剤を介して下部1308に取り付けられるように構成されている。
上部1304は、打撃フェース1320と後端部1334との間に延びるクラウンブリッジ1338をさらに備える。クラウンブリッジ1338は、クラウン1336を含む。上部1304は、クラウンブリッジ1338からほぼ垂直に延びる直立部材1340をさらに備える。直立部材1340は、クラウンブリッジ1338を構造的に支持し、上部1304に追加の構造的支持を提供することができる。
上部1304からさらに質量を除去するために、上部1304はポケット1372を画定する。具体的には、図13B、図13D、図13Eに示すように、上部1304は、打撃フェース1320の反対側のフロントポケットウォール1376と、後端部1334の反対側のリアポケットウォール1380と、クラウン1384の反対側のポケット天井1384と、上部1304の下面1342の反対側のポケット床1388と、を備える。フロントポケットウォール1376、リアポケットウォール1380、ポケット天井1384、およびポケット床1388は、一緒になってポケット1372を画定する。上部1304のポケット1372は、ウェイトをパターヘッド1300の中央部から除去することを可能にし、それにより、ウェイトをパターヘッド1300の周辺に再割り当てすることを可能にする。周辺の重み付けを増やすと、パターヘッド1300のMOIが増加し、それによってより大きな寛容性が得られる。
クラウンブリッジ1338は、打撃フェース1320から後端部1334まで、フロントポケットウォール1376を越えて延びる。クラウンブリッジ1338から延びる直立部材1340は、ポケット1372をトウ側ポケット1392とヒール側ポケット1396とに分割する。トウ側ポケット1392およびヒール側ポケット1396は、ウェイトを上部1304から除去し、下部1308、トウ質量1345、および/またはヒール質量1347に再割り当てすることを可能にする。
図13Aおよび図13Bに示すように、パターヘッド1300の上部1304は、クラウン1336上に配置された1つまたは複数のアライメント機構1344を備えることができる。アライメント機構1344は、線、一連の線、フライス加工トラフ、円、破線、三角形、チャネル、または他の任意の所望のアライメント機構1344のいずれか1つまたは組み合わせであり得る。アライメント機構1344は、クラウン1336上に等間隔に配置され、クラウン1336は、ゴルフボールの幅(約4.27cmまたは1.68インチ)であるように構成される。クラウン1336に沿って延びるアライメント機構1344は、打撃フェース1320からパター1300の後端部1334まで、ゴルフボールの幅を延びる視覚的アライメントフィールドを視聴者に提供するように機能する。目的は、パッティング面のアドレス位置でクラウン1342に沿ってこれらのアライメント機構1344を使用して、パター1300をゴルフボールと位置合わせすることである。
上部1304は、上部1304が下部1308よりも地面から遠くなるように下部1308に取り付けられている。上部1304は、接着剤を介して下部1308に取り付けることができる。他の実施形態では、上部1304は、接着剤およびインターロック形状(例えば、突起を受け入れるキャビティ)の組み合わせを介して下部1308に取り付けることができる。上部1304は、クラウンブリッジ1340がトウ質量1345とヒール質量1347との間に配置されるように、下部1308に取り付けられる。
さらに、ポケット1372は、トウ質量1345とヒール質量1347との間に配置することができる。具体的には、図13Aに示すように、トウ側ポケット1392は、トウ質量1345と直立部材1340との間に配置することができ、ヒール側ポケット1396は、ヒール質量1347と直立部材1340との間に配置することができる。ポケット1372は、上部1304(すなわち、上部1304の中央部)からウェイトを除去し、ウェイトを下部1304、トウ質量1345、および/またはヒール質量1347に再割り当てできるようにする。ウェイト除去機構と周辺質量機構との組み合わせにより、パターヘッド1300のMOIが増加する。組み立てられたパターヘッド1300は、トウ質量1345およびヒール質量1347をパターヘッド1300の周辺に配置することを可能にする。トウ質量1345およびヒール質量1347は、パターヘッド1300の周辺の重み付けを増加させ、それによってMOIおよび寛容性を増加させる。さらに、ヒール質量1347およびトウ質量1345のウェイトは、所望のスイングウェイトまたは全体的なパターヘッド質量を達成するように調整することができる。
上部1304と下部1308とが接合されると、上部1304は、下部1308のフロント周辺部1348を覆うことができる。上部1304と下部1308とが接合されると、上部1304は、下部1308のリア周辺部1352を覆うことができる。また、上部1304と下部1308は、後端部1334が下部1308のリア周辺部1352の一部を覆うように接合されている。さらに、上部1304と下部1308は、接合されると、一緒になってソール1368を形成する。パターヘッド1300のソール1368は、パターヘッド1300がアドレス位置にあるときに、地面またはグラウンドプレーン上に座っている。
下部1308は、高密度材料(すなわち、第1の材料)を含むソールプレートをさらに含み、それにより、質量を地面により近づける。図13Bおよび図13Cに示すように、下部1308は、フロント周辺部1348、リア周辺部1352、トウ側周辺部1356、およびヒール側周辺部1360を有する外周を含む。フロント周辺部1348は、打撃フェース1320の近くに位置するか、または打撃フェース1320に隣接している。リア周辺部1352は、後端部1334に近い位置にあるか、または後端部1334に隣接している。トウ側周辺部1356はトウ端部1312の一部を形成し、ヒール側周辺部1360はヒール端部1314の一部を形成する。
図13Aおよび図13Bを参照すると、下部1308は、トウ質量1345およびヒール質量1347をさらに含むことができる。トウ質量1345およびヒール質量1347は、下部1308に一体である。トウ質量1345は下部1308のトウ側周辺部1356に位置し、ヒール質量1347は下部1308のヒール側周辺部1360に位置する。トウ質量1345およびヒール質量1347の両方が、下部1308から、地面から離れる方向または下部1308から上方に延びる。さらに、トウ質量1345およびヒール質量1347は、パターヘッド1300の周辺にウェイトを加える追加の手段を提供する。パターヘッド1300の周辺でのウェイトの増加は、パター1300のMOIを増加させる。トウ質量1345およびヒール質量1347は、2~5グラム、3~7グラム、または1~6グラムの範囲のウェイトを有することができる。質量機構は、上記の範囲内ですべて同じウェイトを有するか、異なるウェイトにすることができる。質量機構は、1グラム、2グラム、3グラム、4グラム、5グラム、6グラム、または7グラムであり得る。トウ質量1345およびヒール質量1347は、それぞれ、以下の形状のいずれか1つまたは組み合わせとすることができる。長方形、三角形、角錐形、球形、半円形、正方形、円筒形、卵形、楕円形、台形、五角形、六角形、八角形、または他の任意の所望の幾何学的形状または非幾何学的形状。
トウ質量1345およびヒール質量1347は、各質量1345および1347がパターヘッド1300の慣性モーメントを増加させるように機能するように、集中質量の領域を提供する。トウ質量1345をトウ周辺部1356上に配置し、ヒール質量をヒール周辺部1360上に配置することは、質量1345、1347は、パターヘッド1300の重心から最大距離離れたパターヘッド1300の周辺に配置されるため、パターヘッド1300のMOIが増大する。各質量1345および1347は、第2の材料と一体的に形成され、第2の材料は、第1の材料よりも密度が高い。
低密度の第1の材料を含む上部1304と、高密度の第2の材料を含む下部1308との組み合わせは、高MOIパター1300を形成する。パターヘッド1300は、許容可能なウェイトを維持しながら高MOIを含む(すなわち、極端に重いパターを作成しない)。上部1304のポケットウォールによって形成されたポケット1372は、パター1300の中央部からウェイトを除去することによって、パター1300のMOIを増加させる。高密度の第2の材料、トウ質量1345、およびヒール質量1347を含む下部1308は、パター1300の周辺の重み付けを増加させることによって、パター1300のMOIを増加させる。パター1300のマルチコンポーネント設計は、単一の材料からフライス加工されたパターと比較して、増加したMOIを提供する。単一材料パターから形成されたパターは、所望の体積(75cc-100cc)および質量(340グラム-385グラム)を維持しながら、高密度材料を周辺に割り当てることができない。
下部1308は、パター1300の総体積の35%未満を含む。他の実施形態では、下部1308はパター1300の総体積の34%未満、パター700の総体積の33%未満、パター1300の総体積の32%未満、パター1300の総体積の31%未満、パター1300の総体積の30%未満、パター1300の総体積の29%未満、パター1300の総体積の28%未満、またはパター1300の総体積の27%未満を含む。
下部1308は、パター1300の体積の半分未満を含むが、下部1308は、パター1300の全体質量の少なくとも45%を含む。いくつかの実施形態では、下部1308はパター700の質量の少なくとも46%、パター700の質量の少なくとも47%、パター1300の質量の少なくとも48%、パター1300の質量の少なくとも49%、パター1300の質量の少なくとも50%、パター1300の質量の少なくとも51%、パター1300の質量の少なくとも52%、パター1300の質量の少なくとも53%、パター1300の質量の少なくとも54%、またはパター1300の質量の少なくとも55%を含む。
高密度下部1308を含むパターヘッド1300は、質量をパターヘッド1300の周辺にシフトさせる。周辺重み付けは、パターヘッド1300のMOIを増加させる。パターヘッド1300は、同様の体積および質量を有する単一材料構造から形成されたパター(すなわち、単一のステンレス鋼ブロックでフライス加工されたパター、または単一の材料のパター外皮鋳造物)と比較して、より大きなMOIを含む。単一の材料構造から形成されたパターヘッドに対するパターヘッド1300の利点は、以下の例で説明される。
c.ソールプレートとボール回収機構を備えたパターヘッド
別の実施形態では、パターヘッド1400は、マレット型のパターヘッドであり得る。図14A~図14Dを参照すると、パターヘッド1400は、上部1404と下部1408とを備える。下部1408は、トウ質量1446、ヒール質量1448、およびリア質量1450を含むソールプレートである。パターヘッド1400は、ボール回収機構1422をさらに備える。ボール回収機構1422は、ゴルフボールを拾い上げて保持するように構成される。ボール回収機構とソールプレートは、周辺の重み付けを増加させ、それによって、MOIとパターヘッド1400の寛容性を増加させる。パターヘッド1400は、4000g・cm~5000g・cmの範囲のMOIを有することができる。例えば、パターヘッド1400は、400g・cm~4500g・cmまたは4500g・cm~5000g・cmの範囲のMOIを有することができる。パターヘッド1400は、マルチ材料構造(すなわち、単一の材料)のないパターヘッド上で、y軸の周りのMOIの2%~15%の増加を含む。例えば、パターヘッド1400は、単一の材料パターに対して2%~5%、5%~10%、または10%~15%の増加を含む。
上部1404は、低密度材料(すなわち、第1の材料)を含む。上部1404は、トウ端部1412、ヒール端部1416、および打撃フェース1420を備える。パターヘッド1400は、上記のように、パターヘッド1100からの打撃フェース機構をさらに含むことができる。この実施形態では、打撃フェース1420は、別々に形成された後、パターヘッド1400に取り付けられたインサートである。他の実施形態では、打撃フェース1420は、上部1404によって形成することができる。
上部1404は、アライメント機構1446をさらに含む。アライメント機構は、パターヘッドのクラウン1444にある。この実施形態では、アライメント機構は、打撃フェースに後方に垂直に延びる3本の線によって画定される。他の実施形態では、アライメント機構は、本発明の態様によるさまざまな形状およびサイズをとることができる。
下部1408は、高密度材料(すなわち、第2の材料)を含む。下部1408はソールプレートであり、それにより、パターヘッド1400のソール1442を形成する。下部1408は、トウ側周辺部1438、ヒール側周辺部1440、フロント周辺部1434、リア周辺部1436、トウ質量1446、ヒール質量1448、およびリア質量1450を含む。トウ質量1446およびヒール質量1448は、パターヘッドの全体的なMOIを改善する。さらに、ヒール質量1448およびトウ質量1446のウェイトは、所望のスイングウェイトまたは全体的なパターヘッド質量を達成するように調整することができる。この実施形態では、下部1408は、パターヘッド1400の総体積の37%未満を含む。他の実施形態では、下部1408は、パターヘッド1400の総体積の35%、34%、33%、32%、31%、30%、29%、または28%未満を含むことができる。下部1408は、パターヘッド1400の総体積の37%未満を含むことができるが、下部1408は、パターヘッド1400の全質量の少なくとも63%を含む。他の実施形態では、下部1408は、パターヘッド1400の全質量の少なくとも50%、55%、58%、60%、62%、65%、68%、または70%を含む。
上部1404および下部1408は、それぞれの部分のインターロック形状上に配置された接着剤層を介して組み合わされて一緒に固定される。上部1404および下部1408はまた、当技術分野で周知の他の固定手段を介して組み合わせることができる。例えば、上部1404および下部1408は、ねじおよびねじ山、テープ、または溶接を介して組み合わせることができる。
パターヘッド1400は、ボール回収機構1422をさらに備える。ボール回収機構1422は、パターヘッド1400のソール1442に配置されている。この実施形態では、ボール回収機構1422は、ソール1442に形成された凹型によって画定される。他の実施形態では、ボール回収機構1422は、キャビティまたは開口によって画定することができる。ボール回収機構1422は、パターヘッドの中央領域から材料および質量を除去することによってパターヘッドのMOIを増加させるので、質量の大部分はパターヘッド1400の周辺に分布する。ボール回収機構1422は、周辺加重マレット型パターヘッドでMOIを改善する一方で、ボール拾い機構を組み込んで、ゴルフのラウンド中にパッティング面からゴルフボールを拾いやすくする寛容なパターヘッドを提供する。単一の材料構造から形成されたパターヘッドに対するパターヘッド1400の利点は、以下の例で説明される。
この実施形態では、ボール回収機構1422は、上部1404と下部1408によって形成され、その結果、上部1404はボール回収機構1422の一部を形成する凹部を備え、下部1408はボール回収機構1422の残りの部分を形成する開口を備える。他の実施形態では、ボール回収機構1422は、上部1404のみによって、または下部1408のみによって形成することができる。この実施形態では、上部1404および下部1408は、一緒に配置されたときに、上部1404および下部1408がボール回収機構1422を形成するような相補的な形状を含む。
ボール回収機構1422は、ボール保持部1424を備える。ボール保持部1424は、ゴルフボールを受け入れて保持するように構成される。ボール保持部1424は、ゴルフボールの直径よりも小さい直径を有する円形形状によって画定される(すなわち、ゴルフボールの直径は約1.6インチである)。ボール保持部1424の直径は、異なるサイズのゴルフボールを収容するために、1.45インチから1.75インチの範囲であり得る。ゴルフボールを適切に保持するために、ボール保持部1424は、ボール保持エッジ1428を備える。ボール保持エッジ1428は、ゴルフボールの表面を把持するように構成される。したがって、ボール保持エッジ1428は、ゴルフボールの円周の約75%~90%と係合する。他の実施形態では、ボール取出しエッジ1430は、ゴルフボールの円周の5~90%と係合する。
ボール回収機構1422は、ボール取出し部1426をさらに備える。ボール取出し部1426は、半円形のスロット形状によって画定され、ユーザの指を受けてゴルフボールの下に到達し、ボール保持部1424からボールを取出すように構成される。半円形のスロット形状は、0.25インチから1インチの範囲の幅を有することができる。ボール取出し部1426は、ボールがボール保持部1424に受け取られている間、ボールと係合または接触しないボール取出しエッジ1430を備える。ボール取出しエッジ1430は、ボール保持エッジ1428からオフセットされ、ユーザがゴルフボールの周りに到達することを可能にする。ボール取出し部1426は、ユーザがゴルフボールの周辺および下を掴む(すなわち、ゴルフボールをボール保持部から引っ張って回転させる)ことを可能にし、それをパターヘッド1400から取出す。パターヘッド1400からゴルフボールを引っ張って回転させる(すなわち、2度の移動)ことは、引っ張り力(すなわち、1度の移動)よりも有利である。
図14E~14Hは、パターヘッド1400で使用されるボール回収機構の追加の実施態様を示す。図14Eは、ボール保持部1462と、ボール取出し部1464と、複数のプロング1461とを備えるボール回収機構1460を示す。この実施形態では、ボール回収機構1460は、2つのプロング1461を有する。各プロング1461は、ボール回収機構1460の反対側に配置されている。この実施形態では、一方のプロング1461は打撃フェースに近接して配置され、他方のプロング1461は後部近くに配置される。プロング1461は、ボールと係合するボール保持部1462およびボール保持エッジ1466を画定する。ボール取出し部1464は、プロング1461に隣接して配置されたボール取出しエッジ1468を有する。上記のように、ボール取出しエッジ1468はボールと係合しない。
図14Fは、ボール保持部1472と、ボール取出し部1474と、複数のプロング1471とを備えるボール回収機構1470を示す。この実施形態では、ボール回収機構1470は、4つのプロング1471を有する。プロング1471は、第1の組と第2の組にグループ化される。2つのプロング1471の第1の組は、打撃フェースに近接して配置され、プロング1471の第2の組は、後部近くに配置される。プロング1471は、ボール保持エッジ1432を含む。ボール保持エッジ1432は、ゴルフボールの直径を有する円によって画定される。ボール取出し部1474は、プロング1471に隣接して配置されたボール取出しエッジ1478を有する。上記のように、ボール取出しエッジ1478はボールと係合しない。
図14Gは、ボール保持部1482、ボール取出し部1484、および複数のプロング1481を含むボール回収機構1480を示す。ボール保持部1482は、上述のように、ゴルフボールよりわずかに小さい直径の円形によって画定される。この実施形態では、ボール保持部1482は、円形の周辺の周りに配置された4つのプロング1481を有する。プロング1481は、円形の周りに90度間隔で配置されている。プロング1481は、ボール保持エッジ1486をさらに画定する。ボール保持エッジ1486は、ボール保持部を画定する円形のために湾曲している。ボール取出し部1484は、ボール保持部1482よりも大きい円形によって画定される。ボール取出し部1484は、第1の深さを有する第1の凹部によってさらに画定され、ボール保持部1482は、第1の深さが第2の深さよりも小さくなるように、第2の深さを有する第2の凹部によってさらに画定される。ボール取出し部1484は、プロング1481に隣接して配置されたボール取出しエッジ1488を有する。上記のように、ボール取出しエッジ1488はボールと係合しない。
図14Hは、ボール保持部1492とボール取出し部1494とを備えるボール回収機構1490を示す。ボール回収機構1490は、ボール保持部1492が梨形状の大きい方の端部に位置し、ボール取出し部1494が梨形状の小さい方の端部に位置するように、梨形状をとる。ボール保持部1492は、ゴルフボールよりもわずかに小さい直径を有する円形形状によって画定される。ボール取出し部1494は、ボール保持部1492の直径よりも小さい直径を有する円形によって画定される。ボール保持部1492およびボール取出し部1494の位置決めおよびサイズは、梨形状を形成する。梨形状は、楕円形としても説明することができる。上記のように、ボール保持部1492はボール保持エッジ1496を含み、ボール取出し部1494はボール取出しエッジ1498を含む。上記のように、ボール取出しエッジ1498はボールと係合しない。
d.ボール外形アライメント補助部とソールプレートを備えたパターヘッド
一実施形態では、パター型ゴルフクラブヘッドは、2部分構造を含み、ボール外形機構を有するアライメント補助部を含む。2部分構造により、パター型クラブヘッドを複数の材料で形成できる。図15Aおよび図15Bを参照すると、パター型ゴルフクラブヘッド1500は、上部1504と下部1508とを備える。上部1504は、下部1508に取り付けられている。上部1504は、第1の密度を有する第1の材料から形成され、下部1508は、第2の密度を有する第2の材料から形成される。いくつかの実施形態では、第1の密度は第2の密度よりも小さい。以下でより詳細に説明するように、上部1504と下部1508とを組み合わせて、所望の体積と質量を維持しながら、高MOIパター型クラブヘッド1500(5000g・cm~6500g・cm)を作成する。例えば、パターヘッド1500は、5000g・cm~5500g・cm、5500g・cm~6000g・cm、6000g・cm~6500g・cmの範囲のMOIを有することができる。パターヘッド1500は、マルチ材料構造(すなわち、単一の材料)を欠いたパターヘッド上で、y軸の周りのMOIの2%~15%の増加を含む。例えば、パターヘッド1500は、単一の材料パターに対して2%~5%、5%~10%、または10%~15%の増加を含む。
パター型クラブヘッド1500は、クラウン1536、ソール1568、打撃フェース1520、後端部1534、トウ端部1512、およびヒール端部1516をさらに備える。打撃フェース1520、後端部1534、トウ端部1512、およびヒール端部1516の最も外側の点は、パター型クラブヘッド1500の周辺部1510を画定する。上部1504と下部1508は一緒に取り付けられており、それぞれがクラウン1536の一部、ソール1568の一部、トウ端部1512の一部、ヒール端部1516の一部、および周辺部1510の一部を形成する。クラウン1536は、打撃フェース1520から後端部1534まで徐々に傾斜し、その結果、パター型クラブヘッド1500は、打撃フェース1520の近くでより厚くなり、後端部1534に向かって徐々に薄くなる。クラウン1536の勾配は、線形、曲線、放物線、正弦波、または多項式の関数であり得る。さらに、打撃フェース1520は、ヒール端部1516およびトウ端部1512から等距離にあり、クラウン1536およびソール1568から等距離にある打撃フェース中心点を含む。
多くの実施形態では、ソール1568は平面であり得る。いくつかの実施形態では、ソール1568は、ヒール端部1516からトウ端部1512方向にわずかな弓を有することができ、わずかな弓は、線形であり得るか、または多項式の関数であり得る。いくつかの実施形態では、ソール1568は、ヒール端部1516からトウ端部1512方向に強い弓を有することができ、強い弓は、線形であり得るか、または多項式の関数であり得る。ソール1568は、パター型クラブヘッド1500をグラウンドプレーン1590上に載せるための表面を提供するように機能する。上述のように、パター型クラブヘッド1500は、上部1504および下部1508を含み、下部1508は、ソール1568の大部分を形成し、グラウンドプレーン上に載る。上部1504は、パター型クラブヘッド1500を組み立てる際に、下部1508よりも上方に位置する。
上記のように、上部1504は、低密度材料(すなわち、第1の材料)を含む。多くの実施形態では、上部1504はアルミニウムから形成される。上部1504は、クラウン1536、ソール1568、トウ端部1512、ヒール端部1516、および周辺部1510を画定するために下部1508に取り付けられている。上部1504は、上部の上面1526および上部の下面1528を含み、上部の上面1526はクラウン1536の一部を形成し、上部の下面1528はソール1568の一部を形成する。上部1504は、前方部分1522および後方延長部1524をさらに備える。前方部分1522は、打撃フェース1520を含む。後方延長部1524は、前方部分1522から後端部1534に向かって後方に延びる。後方延長部1524は、前方部分1522および後方延長部1524がT字形を形成するように、打撃フェース1520に対してほぼ垂直である。
前方部分1522は、ヒール端部1516およびトウ端部1512の近くの打撃フェース1520の反対側のリアウォールを備える。後方延長部1524は、ヒール端部1516およびトウ端部1512の近くのサイドウォールを含む。トウ端部1512の近くのリアウォールおよびサイドウォールはトウウォール1529を画定し、ヒール端部1516の近くのリアウォールおよびサイドウォールはヒールウォール1530を画定する。トウウォール1529およびヒールウォール1530は上部1504のT字形を縁取る。さらに、トウおよびヒールウォール1529、1530は、上部1504が下部1508を受け入れることを可能にする切り欠き領域を画定する。切り欠き領域は、トウ端部1512またはヒール端部1516から上部1504の中心に向かって内側に延びる。切り欠き領域は、クラウン1536、周辺部1510、およびトウウォール1529、またはヒールウォール1530のいずれかによって境界が定められている。トウおよびヒールウォール1529、1530は、切り欠き領域と前方部分1522との間の境界、ならびに切り欠き領域と後方延長部1524との間の境界を画定する。切り欠き部分は、低密度上部1504から質量を除去し、高密度下部1508に置換されて、パター型クラブヘッド1500の周辺ウェイトを増加させる。
上部1504の質量をさらに低減するために、上部1504は、前方部1522から後端部1536まで延びる中央凹部1570を画定する。中央凹部1570は、上部1504の中央部から質量を除去し、それにより、質量を周辺部1510に向かって移動させることを可能にする。中央凹部1570は、凹部ウォール1572および凹部床1574によって画定される。凹部床1574は、上部の上面1526から離れた上部1504内に窪んでおり、凹部ウォール1572は、凹部床1574に外接している。凹部ウォール1572は、上部の上面1526と凹部床1574との間の移行を画定する。
凹部ウォール1572は高さを含む。いくつかの実施形態では、凹部ウォール高さは、クラウン1536の傾斜とともに傾斜し、その結果、凹部ウォール高さは、打撃フェース1520の近くで大きく、後端部1534の近くで小さくなる。そのような実施形態では、凹部ウォール1572は、凹部床1574が上部の上面1526と同一平面上にないように、後端部1534の近くの高さを備える。他の実施形態では、凹部ウォールの高さは、中央凹部1570全体にわたって一定のままである。凹部床1574は、グラウンドプレーンと平行であり、アライメント補助部1544の一部にグラウンドプレーンと平行な表面を提供する。中央凹部1570は、前方部分1522および後方延長部1524内のパター型クラブヘッド1500の中央近くに配置され、アライメント補助部1544の中心機構を提供する。中央凹部1570は、以下でより詳細に説明するように、アライメント補助部1544にさらに寄与する。
図15D~15Fを参照すると、上部1504は、アライメント補助部1544をさらに備える。アライメント補助部1544は、上部1504に沿って前方部分1522から後端部1534まで延びる。アライメント補助部1544は、中央凹部1570と連動して、打撃フェース1520から後端部1534まで延びる視覚的アライメントフィールドを視聴者に提供するために機能するいくつかの機構を備える。目的は、アライメント補助部1544を使用して、パター型クラブヘッド1500全体をゴルフボールに位置合わせすることである。
アライメント補助部1544は、中央凹部1570に対して注意深く配置されたいくつかの対応する機構を含む。図15D~15Fを参照すると、アライメント補助部1544は、ボール外形機構1580、中心線1576、および複数の溝1578を備える。ボール外形機構1580は、上部1504と一体的に形成されている。ボール外形機構1580は、打撃フェース中心点の中心にあり、打撃フェース1520からオフセットして配置されている。ボール外形機構1580は、スイング中にゴルフボールを縁取るのに役立つゴルフボールの幅(1.68インチ)とほぼ同じである。いくつかの実施形態では、ボール外形機構1580は、ボールの縁取り時に寛容性を可能にするために、ゴルフボールの幅よりもわずかに広い。ボール外形機構1580は、一般に、打撃フェース1520の近くで成形されたゴルフボールである。
ボール外形機構1580は、中央凹部1570の上の上部の上面1526に配置されている。しかし、ボール外形機構1580は、一般に、中央凹部1570の周辺に従う。ボール外形機構1580は、1つまたは複数の弓形部1582と、1つまたは複数の弓形部1582に接続された一組の平行線1584とを含む。少なくとも1つの弓形部1582は、打撃フェース1520の近くで弓を描き、打撃フェース1520からオフセットされている。図15Dを参照すると、いくつかの実施形態では、ボール外形機構1580は、2つの弓形部1582を含み、1つの弓形部は打撃フェース1520の近くで弓形であり、他の弓形部は後端部1534の近くで弓形である。1つまたは複数の弓形部1582は、一般に、ゴルフボールの半分に類似している。平行線1584は、弓形部1582から後端部1534に向かって後方に延びる。平行線1584は、一般に、後方延長部1524に平行である。平行線1584は、ゴルフボールの幅(1.68インチ)にほぼ等しい。ボール外形機構1580は、一般にゴルフボールの幅であり、一般に、視聴者がゴルフボールの軌道を視覚化するのを助けるために細長いゴルフボールに類似している。ボール外形機構は、上部の上面1526に配置され、中央凹部1570の外形を描く。
ボール外形機構1580は、中央凹部1570を部分的または完全に外接する。いくつかの実施形態では、平行線1584は、図15Dに示すように、複数の弓形部1582を接続して、中央凹部1570を完全に囲む円形または長方形のボール外形機構1580を形成する。1つの弓形部1582のみを有する他の実施形態では、平行線1584は後方に延び、それにより、中央凹部1570を部分的に外接するU字形のボール外形機構1580を画定する。いくつかの実施形態では、平行線1584は、図15Eに示すように、後端部1534まで完全に延びる。他の実施形態では、平行線1584は、図15Fに示されるように、部分的に後端部1534まで延びる。ボール外形機構1580は、一般に、中央凹部1570の周辺に従い、上部の上面1526に配置される。
いくつかの実施形態では、ボール外形機構1580は、上部の上面1526から離れた上部1504に窪んで、それによってチャネルを画定する。しかし、他の実施形態では、ボール外形機構1580は、上部の上面1526と同一平面上にある。さらに、他の実施形態では、ボール外形機構1580は、上部の上面1526から突出している。ボール外形機構1580は、中央凹部1570の外側の上部の上面1526に配置されている。アライメント補助部1544は、中心線1576と、中央凹部1570内に配置された複数の溝1578とをさらに備える。これらの機構は、ボール外形機構1580と連動して機能し、打撃フェース1520から後端部1534まで延びる細長いアライメント補助部1544を視聴者に提供することができる。
中心線1576は、凹部床1574の中央凹部1570内に配置されている。中心線1576は、打撃フェース中心点の背後に配置され、中央凹部1570の全長にわたって延びる。中心線1576は、打撃フェース1520から後端部1534に向かって垂直に延びる。中心線1576はまた、ボール外形機構1580の平行線1584に平行に延びる。いくつかの実施形態では、中心線1576は、凹部床1574にさらに窪んでいる。他の実施形態では、中心線1576は、凹部床1574と同一平面上にある。いくつかのさらなる実施形態では、中心線1576は、凹部床1574から突出している。中心線1576は、視聴者がアライメント補助部1544の中心を見つけるのを支援する。中心線1576は、凹部床1574の中央に配置されている。
アライメント補助部は、中心線1576のいずれかの側の凹部床1574上に配置された複数の溝1578をさらに備える。複数の溝1578は、さらに凹部床1574内に窪んでいる。いくつかの実施形態では、複数の溝1578は、互いに等間隔に配置されている。他の実施形態では、複数の溝1578は、中心線1576の近く、またはトウ端部1512およびヒール端部1516の近くに集中している。複数の溝1578は、ボール外形機構1580の中心線1576および平行線1584であり、平行である。複数の溝1578は、打撃フェース1520に垂直な一連のアライメント線を提供し、これにより、視聴者がゴルフボールを正しく位置合わせするのをさらに支援する。
上述のように、アライメント補助部1544の各機構は、パター型クラブヘッド1500をゴルフボールと位置合わせする際に視聴者を支援する。ボール外形機構1580は、ほぼゴルフボールの幅であり、一般に、長方形のゴルフボールに類似している。ボール外形機構1580は、ユーザがゴルフボールのエッジを平行線で外形を描き、ボールを縁取ることを可能にする。中心線1576は、ボール外形機構1580の中央に位置し、打撃フェース中心点の後ろに位置し、視聴者がゴルフボールの中心をパター型クラブヘッド1500の中心に位置合わせするのを支援する。複数の溝1578は、平行線1584および中心線1576に平行であり、さらに、ユーザがゴルフボールをパター型クラブヘッド1500と直交するのを補助する。
アライメント補助部1544は、中央凹部1570をさらに利用する。中央凹部1570は、ボール外形機構1580が外形を描くための構造を提供する。また、中央凹部1570は、中心線1576と複数の溝1578とを収容している。ボール外形機構1580は、上部の上面1526の近くに配置され、中心線1576および複数の溝1578は、ボール外形機構1580から垂直オフセットして凹部床1574上に配置される。パター型クラブヘッド1500を上から下から見た場合、中心線1576はボール外形機構からわずかにオフセットして見える。オフセットは、上部の上面1526上のボール外形機構1580と、凹部床1574上の中心線1576との位置決めに寄与する。また、上面下視では、図15Dに示すように、パター型クラブヘッド1500が位置合わせすると凹部ウォール1572が消失する。アライメント補助部1544の異なる部分は、中央凹部1570と連動して作動し、ユーザがゴルフボールを位置合わせするのを支援できる。アライメント補助部1544は、視聴者がアライメント補助部1544の異なる機構を識別するのを助けるために、複数の色を含むことができる。
アライメント補助部1544の各部分は色を含む。ボール外形機構1580は、第1の色を含み、中心線1576は第2の色を含む。さらに、上部1504は、第3の色を含む。色は白、黒、灰、銀、赤、青、黄、緑、オレンジ、紫、または他のどの適した色もできる。いくつかの実施形態では、第1、第2、および第3の色は類似している。他の実施形態では、第1、第2、および第3の色は互いに異なる。異なる色は、アライメント補助部1544の異なる機構間の視覚的な対照を提供し、これは、視聴者がさまざまな機構を識別するのを助ける。
いくつかの実施形態では、対照は、互いに反対の色によって画定される。例えば、第1、第2、または第3の色は、赤、黄、および青からなる群から選択される原色であり得、一方、第1、第2、または第3の色のうちの他方は、緑、オレンジ、および紫からなる群から選択される二次色であり得る。あるいは、第1、第2、または第3の色は白または黒であり得、一方、第1、第2、または第3の色のうちの他方は、白または黒のうちの他方であり得る。各機構の異なる色または対照的な色は、平行線間の不整合を検出する脳の視聴者の能力を改善することにより、視聴者の位置合わせをさらに支援する。これは、副尺視力として知られる現象である。
ボール外形機構1580の平行線1584と中心線1576の配置は、視聴者の副尺視力を利用する。いくつかの実施形態では、ボール外形機構1580および中心線1576の平行線1584の位置決めおよび対照的な色は、視聴者の目を静止させ、視聴者の目が中心線1576に自然に焦点を合わせたままにして、標的のゴルフボールをよりよく位置合わせすることを可能にする。いくつかの実施形態では、ボール外形機構1580および中心線1576は、塗料で充填されている。機構の陰影およびサイジングは、一般にゴルフボールに類似するアライメント補助部1544を提供するように選択される。
ボール外形機構1580は、平行線1584の最も遠い範囲の間で測定された幅を画定する。幅は、ゴルフボールの幅よりわずかに大きくして、ゴルフボールを縁取るときに寛容性を与えることができる。幅は1.65インチから1.80インチの間である。いくつかの実施形態では、幅は約1.65インチ、1.66インチ、1.67インチ、1.68インチ、1.69インチ、1.70インチ、1.71インチ、1.72インチ、1.73インチ、1.74インチ、1.75インチ、1.76インチ、1.77インチ、1.78インチ、1.79インチ、または1.80インチである。一実施形態では、幅は約1.78インチである。
ボール外形機構1580はさらに厚さを画定する。厚さは、実質的なボール外形機構1580を提供するのに十分な大きさであり得る。厚さは0.03インチから0.15インチの間である。いくつかの実施形態では、厚さは、約0.03インチ、0.04インチ、0.05インチ、0.06インチ、0.07インチ、0.08インチ、0.09インチ、0.10インチ、0.11インチ、0.12インチ、0.13インチ、0.14インチ、または0.15インチである。
ボール外形機構1580は、長さをさらに画定する。長さは、ボール外形機構1580の終点の間の前後方向に測定される。長さは2.9インチから3.1インチの間である。いくつかの実施形態では、長さは約2.90インチ、2.91インチ、2.92インチ、2.93インチ、2.94インチ、2.95インチ、2.96インチ、2.97インチ、2.98インチ、2.99インチ、3.00インチ、3.01インチ、3.02インチ、3.03インチ、3.04インチ、3.05インチ、3.06インチ、3.07インチ、3.08インチ、3.09インチ、または3.10インチである。一実施形態では、長さは3.08インチである。
アライメント補助部1544は、ゴルフボールのほぼ幅であるゴルフボールのような機構を提供するように設計されている。上述のように、アライメント補助部1544は、中央凹部1570の近くまたは内に配置された異なる機構を備える。各機構は、アライメント補助部1544に機能を提供し、それにより、ユーザは、より正確なショットを達成するために、ゴルフボールをパター型ゴルフクラブヘッド上の所望のスポットによりよく位置合わせすることを可能にする。さらに、アライメント補助部1544は、中央凹部1570を利用して、視聴者の位置合わせをさらに支援する。アライメント補助部1544および中央凹部1570は、前方部分1522および後方延長部1524内のパター型クラブヘッド1500の中央付近に配置されている。後方延長部1524は、上部1504が下部1508を受け入れることを可能にするように構成される。
下部1508は、上部1504よりも高密度の材料(すなわち、第2の材料)を含む。多くの実施形態では、下部1508はステンレス鋼から形成されている。図15Bを参照すると、下部1508は、中央部1538と、トウ質量1545と、ヒール質量1547と、を備える。中央部1538は、トウおよびヒール質量1545、1547に対して薄くされた領域であり、上部1504を下部1508に受け入れることを可能にする。薄くなった中央部1538はまた、トウおよびヒール質量1545、1547に再割り当てすることができる下部1508の中心から質量を除去して、パター型クラブヘッド1500の慣性モーメントを改善する。中央部1538は、上部の下面1528に近接する中央部の上面1540を含む。中央部の上面1540は、上部の下面1528に対応する形状を含む。いくつかの実施形態では、中央部の上面1528は、図15Bに示されるように、1つまたは複数の凹部を含む。1つまたは複数の凹部は、下部1508の中心からの質量をさらに低減することができる。質量は、パター型クラブヘッド1500の周辺に質量を分配するように構成されたトウおよびヒール質量1545、1547に再分配することができる。
トウおよびヒール質量1545、1547は、中央部1538に対して隆起した部分である。トウおよびヒール質量1545、1547は、周辺部1510の近くに配置され、周辺の重み付けを提供して、パター型クラブヘッド1500の慣性モーメントを増加させる。さらに、トウおよびヒール質量1545、1547のウェイトは、所望のスイングウェイトまたは全体的なパターヘッド質量を達成するように調整することができる。トウおよびヒール質量1545、1547は、クラウン1536の一部を形成する質量上面1541を含む。上部1504および下部1508はそれぞれ、クラウン1536およびソール1568の一部を形成する。下部1508は、ソールの一部を形成する下部の下面1542をさらに含む。トウおよびヒール質量1545、1547は、トウおよびヒールウォール1529、1530の近くに位置する内面1561と、周辺部1510の一部を形成する外面1543とをさらに含む。いくつかの実施形態では、外面1543は、トウ端部1512、ヒール端部1516、または後端部1534の一部を形成する。内面1561は、トウ質量1545と中央部1538との間の移行、ならびにヒール質量1547と中央部1538との間の移行を画定する。内面1561は、トウおよびヒールウォール1529、1530に対応する形状を含む。下部1508は、後方延長部1524が中央部1538の上、およびトウとヒール質量1545、1547の間に位置するように、上部1504を受け入れるように構成される。
いくつかの実施形態では、トウおよびヒール質量1545、1547は、上部1504とぴったりと合うように形成される。他の実施形態では、内面1561およびトウおよびヒールウォール1529、1530は、それらの間にギャップ1595、1597を画定する。ギャップ1595、1597は、さまざまなサイズのトウおよびヒール質量1545、1547を切り欠き領域内に保持して、パター型クラブヘッド1500の重み付けを調整することを可能にする。ギャップ1595、1597は、それぞれの内面1561とトウおよびヒールウォール1529、1530との間で測定された幅を画定する。ギャップ幅は、ギャップ1595、1597全体にわたって一定のままであり得るか、またはギャップ幅は、ギャップ1595、1597全体にわたって変化し得る。ギャップ幅は0.05インチから0.21インチの間であることができる。いくつかの実施形態では、ギャップ幅は、0.05インチから0.09インチ、0.07インチから0.13インチ、0.10インチから0.18インチ、および0.15インチから0.21インチの間である。いくつかの実施形態では、ギャップ幅は0.05インチ、0.06インチ、0.07インチ、0.08インチ、0.09インチ、0.10インチ、0.11インチ、0.12インチ、0.13インチ、0.14インチ、0.15インチ、0.16インチ、0.17インチ、0.18インチ、0.19インチ、0.20インチ、または0.21インチである。一実施形態では、ギャップ幅は0.16インチである。ギャップ幅は、トウとヒール質量1545、1547、および対応する切り欠き領域のサイズと形状によって異なる。
トウおよびヒール質量1545、1547は、それぞれ、以下の形状のいずれか1つまたは組み合わせとすることができる。長方形、三角形、角錐形、球形、半円形、正方形、円筒形、卵形、楕円形、台形、五角形、六角形、八角形、または他の任意の所望の幾何学的形状または非幾何学的形状。トウおよびヒール質量1545、1547の形状は、上部1504のそれぞれの切り欠き領域の形状に対応する。
トウおよびヒール質量1545、1547は、これらの質量機構なしに、パター上のパター型クラブヘッド1500のMOIを増加させるために、周辺部1510に質量を追加する追加の手段を提供する。下部1508は、200グラムから215グラムの間の質量を含む。いくつかの実施形態では、質量は、200グラムから210グラム、205グラムから210グラム、および210グラムから215グラムの間である。質量は、200グラム、201グラム、202グラム、203グラム、204グラム、205グラム、206グラム、207グラム、208グラム、209グラム、210グラム、211グラム、212グラム、213グラム、214グラム、または215グラムであり得る。一実施形態では、質量は205.7グラムである。
下部、ならびにトウおよびヒール質量1545、1547は、特に、周辺部1510の近くに質量が集中した領域を提供し、その結果、トウおよびヒール質量1545、1547は、パター型クラブヘッド1500の慣性モーメントを増加させるように機能する。トウおよびヒール質量1545、1547を周辺部1510に配置すると、各質量がパター型クラブヘッド1500の重心から遠いため、MOIが増加する。上部1504は、第2の材料を使用して形成された下部1508に取り付けられており、第2の材料は第1の材料よりも密度が高い。上部1504は、接着剤を使用して下部1508に取り付けることができる。
多くの実施形態では、下部1508は、パター型クラブヘッド1500の総体積の35%未満を含む。いくつかの実施形態では、下部1508は、総体積の34%未満、33%未満、32%未満、31%未満、30%未満、29%未満、28%未満、27%未満、26%未満、25%未満、24%未満、または23%未満を含む。一実施形態では、下部1508は、総体積の30.1%を含む。
下部1508は、パター型クラブヘッド1500の体積の半分未満であるが、下部1508は、パター型クラブヘッド1500の総質量の少なくとも50%を含む。いくつかの実施形態では、下部1508は、総質量の少なくとも51%、少なくとも52%、少なくとも53%、少なくとも54%、少なくとも55%、少なくとも56%、少なくとも57%、少なくとも58%、少なくとも59%、または少なくとも60%を含む。一実施形態では、下部1508は、総質量の56.1%を含む。以下でより詳細に説明するように、下部1508は、パター型クラブヘッド1500の体積の低比率(50%未満)と、パター型クラブヘッド1500の質量の高比率(50%超)とを含む。
低密度上部1504と高密度下部1508との組み合わせにより、極端に重いパターを作成することなく、高MOIパター型クラブヘッド1500が形成される。中央凹部1570は、パター型クラブヘッド1500の体積および質量の大部分を周辺部1510にシフトさせる。このシフトは、単一の材料からフライス加工されたパターと比較して、MOIを増加させる少量部分を形成する。単一材料のパター型クラブヘッドは、所望の体積(75cc-100cc)と質量(340g-385g)を維持しながら、高密度材料を周辺に割り当てることができない。単一の材料構造から形成されたパターヘッドに対するパターヘッド1500の利点は、以下の例で説明される。
IV.ボール外形アライメント補助部と個別のウェイトを備えたパターヘッド
一実施形態では、パター型クラブヘッドは、2部分構造を含むことができ、ボール外形機構を有するアライメント補助部を含むことができる。2部分構造により、パター型クラブヘッドを複数の材料で形成できる。図16Aおよび図16Bを参照すると、パター型クラブヘッド1600は、ボディ1604と、トウウェイト1645と、ヒールウェイト1647と、を備える。いくつかの実施形態では、ボディ1604は、第1の密度を有する第1の材料から形成され、トウおよびヒールのウェイト1645、1647は、第2の密度を有する第2の材料から形成される。いくつかの実施形態では、第1の密度は第2の密度よりも小さい。以下でより詳細に説明するように、ボディ1604とトウおよびヒールのウェイト1645、1647は、所望の体積および質量を維持しながら、高MOIパター型クラブヘッド1600(5000g・cm~6500g・cm)を生成するために組み合わされる。例えば、パターヘッド1600は、5000g・cm~5500g・cm、5500g・cm~6000g・cm、6000g・cm~6500g・cmの範囲のMOIを有することができる。パターヘッド1600は、マルチ材料構造(すなわち、単一の材料)を欠いたパターヘッド上で、y軸の周りのMOIの2%~15%の増加を含む。例えば、パターヘッド1600は、単一の材料パターに対して2%~5%、5%~10%、または10%~15%の増加を含む。
パター型クラブヘッド1600は、クラウン1636、ソール1668、打撃フェース1620、後端部1634、トウ端部1612、およびヒール端部1616をさらに備える。打撃フェース1620、後端部1634、トウ端部1612、およびヒール端部1616の最も外側の点は、パター型クラブヘッド1600の周辺部1610を画定する。ボディ1604およびトウおよびヒールのウェイト1645、1647はそれぞれ、クラウン1636の一部、ソール1668の一部、トウ端部1612の一部、ヒール端部1616の一部、および周辺部1610の一部を形成する。クラウン1636は、打撃フェース1620から後端部1634まで徐々に傾斜し、その結果、パター型クラブヘッド1600は、打撃フェース1620の近くでより厚くなり、後端部1634に向かって徐々に薄くなる。クラウン1636の勾配は、線形、曲線、放物線、正弦波、または多項式の関数であり得る。さらに、打撃フェース1620は、ヒール端部1616およびトウ端部1612から等距離にあり、クラウン1636およびソール1668から等距離にある打撃フェース中心点を含む。
多くの実施形態では、ソール1668は平面であり得る。いくつかの実施形態では、ソール1668は、ヒール1616からトウ1612方向にわずかな弓を有することができ、わずかな弓は、線形であり得るか、または多項式の関数であり得る。いくつかの実施形態では、ソール1668は、ヒール1616からトウ1612方向に強い弓を有することができ、強い弓は、線形であり得るか、または多項式の関数であり得る。ソール1568は、パター型クラブヘッド1600をグラウンドプレーン上に載せるための表面を提供するように機能する。上述のように、パター型クラブヘッド1600は、ボディ1604、トウウェイト1645、およびヒールウェイト1647を含み、ボディ1604は、ソール1668の大部分を形成し、グラウンドプレーン上に位置する。トウ・ウェイト1645およびヒールウェイト1647は、パター型クラブヘッド1600が組み立てられるときにボディ1604の上に座る。
上記のように、ボディ1604は、低密度材料(すなわち、第1の材料)を含む。多くの実施形態では、ボディ1604はアルミニウムから形成される。トウウェイト1645およびヒールウェイト1647は、クラウン1636、ソール1668、トウ端部1612、ヒール端部1616、および周辺部1610を画定するためにボディ1604に取り付けられている。ボディ1604は、上面1626および下面1628を含み、上面1626はクラウン1636の一部を形成し、下面1628はソール1668の一部を形成する。ボディ1604は、前方部分1622および後部1623をさらに含み、前方部分1622は、打撃フェース1620を含む。後部1623は、前方部分1622から後端部1634に向かって後方に延びる後方延長部1624を備える。後方延長部1624は、一般に、打撃フェース1620に対して垂直である。前方部分1622および後方延長部1624は、T字形を形成する。
ボディ1604は、前方部分1622から後端部1634まで延びる中央凹部1670を画定する。中央凹部1670は、ボディ1604の中央部から質量を除去し、それにより、質量を周辺部1610に向かって移動させることを可能にする。中央凹部1670は、凹部ウォール1672および凹部床1674によって画定される。凹部床1674は、ボディ上面1626から離してボディ1604内に窪んでおり、凹部ウォール1672は、凹部床1674に外接している。
凹部ウォール1672は高さを含む。いくつかの実施形態では、凹部ウォール高さは、クラウン1636の傾斜とともに傾斜し、その結果、凹部ウォール高さは、打撃フェース1620の近くで大きく、後端部1634の近くで小さくなる。そのような実施形態では、凹部ウォール1672は、凹部床1674がボディ上面1626と同一平面上にないように、後端部1634の近くの高さを含む。他の実施形態では、凹部ウォールの高さは、中央凹部1670全体にわたって一定のままである。凹部床1674は、グラウンドプレーンと平行であり、アライメント補助部1644の一部にグラウンドプレーンと平行な表面を提供する。中央凹部6570は、前方部分1622および後方延長部1624内のパター型クラブヘッド1600の中央近くに配置され、アライメント補助部1644の中心機構を提供する。中央凹部1670は、以下でより詳細に説明するように、アライメント補助部1644にさらに寄与する。
ボディ1604は、アライメント補助部1644をさらに備える。アライメント補助部1644はアライメント補助部1544と同様であり、アライメント補助部1544と同様の参照番号を使用して説明される。例えば、アライメント補助部は、1つまたは複数の弓形部1682および平行線1684の組を含み、これらは、アライメント補助部1544の1つまたは複数の弓形部1582および平行線1584の組に類似している。しかし、アライメント補助部1544は、アライメント補助部1544のように、上部の上面1526の代わりに、ボディ上面1626に配置される。
アライメント補助部1644は、ボール外形機構1680、中心線1676、および複数の溝1678を含む。ボール外形機構1680は、図15D~15Eに示されるボール外形機構1580と同様であり得る。例えば、ボール外形機構1680は、中央凹部1670を部分的または完全に取り囲むことができる。いくつかの実施形態では、平行線1684は、図15Dに示されるように、複数の弓形部1682を接続して、中央凹部1670を完全に外接する円形または長方形のボール外形機構1680を形成する。1つの弓形部1682のみを有する他の実施形態では、平行線1684は後方に延び、それにより、中央凹部1670を部分的に外接するU字形のボール外形機構1680を画定する。いくつかの実施形態では、平行線1684は、図15Eに示すように、後端部1634まで完全に延びる。他の実施形態では、平行線1684は、図15Fに示すように、部分的に後端部1634まで延びる。ボール外形機構1680は、一般に、中央凹部1670の周辺に沿っており、ボディ上面1626上に配置される。
さらに、中心線1676および複数の溝1678は、アライメント補助部1544の中心線1576および複数の溝1578と同様であり得る。中心線1676および複数の溝1678は、凹部床1674上に位置している。中心線1676は、打撃フェース中心点の後方に位置し、中央凹部1670の全長にわたって延びる。複数の溝1678は、中心線1676の両側の凹部床1674に窪んでいる。アライメント補助部1644の各機構は、パター型クラブヘッド1600をゴルフボールと位置合わせする際に視聴者を支援する。アライメント補助部1644はまた、中央凹部1670を利用する。中央凹部1670は、ボール外形機構1670が外形を描くための構造を提供する。また、中央凹部1670には、中心線1676と複数の溝1678が収容されている。上述のように、アライメント補助部1644は、ボディ上面1526の近くに配置され、前方部分1622から後方延長部1623を通って後端部1634まで延びる。後部1623はさらに、1つまたは複数のウェイトを受け取るように構成される。
後部1623は、トウウェイト1645およびヒールウェイト1647を受け入れるトウウイング1629およびヒール・イング1630をさらに備える。ウイング1629、1630は、後方延長部1624がウイング1629、1630の間に延びるように、周辺部1610の近くを後端部1634に向かって配置されている。ウイング1629、1630は、ウイング床1632とソール1668との間に画定されている。ウイング床1632は、ボディ上面1626から離れた状態でボディ1604内に窪んでいる。ウイング床1632は、ウイング1629、1630がウェイト1645、1647を受け取るためのベースを形成する。
後部は、トウウェイト凹部1638およびヒールウェイト凹部1639を画定する。ウェイト凹部1638、1369は、ウイング1629、1630の上に位置し、ウェイト1645、1647を受け入れるように機能する。ウェイト凹部1638、1639は、ウイングウォール1631およびウイング床1632に画定され、ウイングウォール1631は、それぞれの凹部床1632に隣接している。トウウェイト凹部1638は、トウ端部1612からボディ1604の中心に向かって内側に延びる。ヒールウェイト凹部1639は、ヒール端部1616からボディ1604の中心に向かって延びる。ウェイト凹部1638、1639は、クラウン1636、周辺部1610、凹部床1632、およびウイングウォール1631によって囲まれている。
ウイングウォール1631は、ウイング1629、1630と前方部分1622との間の境界、ならびにウイング1629、1630と後方延長部1624との間の境界を画定する。いくつかの実施形態では、ウイングウォール1631は、ウェイト1645、1647を完全に包含することができる。他の実施形態では、ウイングウォール1631は、部分的にウェイト1645、1647を包含することができる。例えば、いくつかの実施形態では、ウイングウォール1631は、ウェイト1645、1647の30%から45%、40%から65%、50%から90%、または60%から95%の間を包含することができる。
ウイング凹部1638、1369は、ウェイト1645、1647がウイング1629、1630の上に座るように、ウェイト1645、1647を受け入れるように構成される。図16Bを参照すると、ウイング1629、1630は、それぞれのウェイト1645、1647を受ける取り付け点1633を含む。各取り付け点1633は、ウイング床1632からそれぞれのウェイト凹部1638、1639内に突出している。取り付け点1633はそれぞれ、以下の形状のいずれか1つまたは組み合わせとすることができる。長方形、三角形、角錐形、球形、半円形、正方形、円筒形、卵形、楕円形、台形、五角形、六角形、八角形、または他の任意の所望の幾何学的形状または非幾何学的形状。
ウェイト凹部1638、1369およびウイング1629、1630は、任意の所望の形状を含むことができる。しかし、多くの実施形態では、ウェイト凹部1638、1369およびウイング1629、1630は、ウェイト1645、1647の形状に類似または同一の形状を含む。各ウェイト凹部1638、1369は、それぞれのウェイト1645、1647のそれぞれのウイング1629、1630および取り付け点1633に対応する。
図16Aを参照すると、パター型クラブヘッド1600は、それぞれのウイング1629、1630、ウェイト凹部1638、1639、および取り付け点1633に対応するヒールウェイト1647およびトウウェイト1645を備える。しかし、パター型クラブヘッド1600は、ヒールウェイト1647、トウウェイト1645に限定されない。いくつかの実施形態では、パター型クラブヘッド1600は、1、2、3、4、5、6、7、または8つのウェイトを含むことができる。これらの実施形態では、パター型クラブヘッド1600は、1、2、3、4、5、6、7、または8つの対応するウイングおよび取り付け点を含むことができる。
ウェイト1645、1647は、ボディ1604よりも高密度の材料(すなわち、第2の材料)を含む。多くの実施形態では、ウェイト1645、1647はステンレス鋼から形成されている。ウェイト1645、1647は、周辺部1610の近くに配置され、ボディ1604に固定されている。図16Bおよび16Dを参照すると、ウェイト1645、1647は、ウイングウォール1631の近くに位置する内面1661と、周辺部1610の一部を形成する外面1643とを含む。いくつかの実施形態では、外面1643は、トウ端部1612、ヒール端部1616、または後端部1634の一部を形成する。内面1661は、ウイングウォール1631に対応する形状を含む。
いくつかの実施形態では、ウェイト1645、1647は、ボディ1604とぴったりと合う。他の実施形態では、内面1661およびウイングウォール1631は、それらの間にギャップ1695、1697を画定する。ギャップ1695、1697は、さまざまなサイズのウェイト1629、1630をウェイト凹部1638、1639内に保持して、パター型クラブヘッド1600の重み付けを調整することを可能にする。ギャップ1695、1697は、それぞれの内面1661とウイングウォール1631との間で測定された幅を画定する。ギャップ幅は、ギャップ1695、1697全体にわたって一定のままであり得るか、またはギャップ幅は、ギャップ1695、1697全体にわたって変化し得る。ギャップ幅は、0.05インチから0.21インチの間であり得る。いくつかの実施形態において、ギャップ幅は、0.05インチから0.09インチ、0.07インチから0.13インチ、0.10インチから0.18インチ、および、0.15インチから0.21インチの間である。いくつかの実施形態において、ギャップ幅は、0.05インチ、0.06インチ、0.07インチ、0.08インチ、0.09インチ、0.10インチ、0.11インチ、0.12インチ、0.13インチ、0.14インチ、0.15インチ、0.16インチ、0.17インチ、0.18インチ、0.19インチ、0.20インチ、または、0.21インチである。一実施形態において、ギャップ幅は0.16インチである。
ウェイト1645、1647は、ウェイト上面1640およびウェイト下面1642をさらに含む。ウェイト上面1640はクラウン1636の一部を形成し、ウェイト下面1642はソール1668の一部を形成する。ウェイト下面1642は、ウイング床1632に近接しており、それぞれのウイング1629、1630および取り付け点1633に対応する形状を含む。図16Dを参照すると、ウェイト下面1642は、それぞれのウイング1629、1630および取り付け点1633の形状に対応する段下げ形状を備える。ウェイト1645、1647は、取り付け点1633上を摺動し、さらにエポキシ材料で固定されている。いくつかの実施形態では、ウイング床1632は、ウイング床1632の表面積を増加させる複数の溝を含む。複数の溝は、結合に利用可能な表面積を増加させ、それにより、ウェイト1645、1647と床1632との間の結合を強化する。ウェイト下面1642の形状は、ウェイト1645、1647とウイング1629、1630との間の緊密な接続を容易にする。
ウェイト1645、1647はそれぞれ、以下の形状のいずれか1つまたは組み合わせとすることができる。長方形、三角形、角錐形、球形、半円形、正方形、円筒形、卵形、楕円形、台形、五角形、六角形、八角形、または他の任意の所望の幾何学的形状または非幾何学的形状。ウェイト1645、1647の幾何学形状は、それぞれのウェイト凹部1638、1639の幾何学形状に対応する。
ウェイト1645、1647は、これらの質量機構のないパター上でパター型クラブヘッド1600のMOIを増加させるために、周辺部1610に質量を追加する追加の手段を提供する。さらに、ウェイト1645、1647は、所望のスイングウェイトまたはパターヘッド全体の質量を達成するように調整することができる。ウェイト1645、1647は、45グラムから70グラムの間の組み合わせ質量を備える。いくつかの実施形態において、質量は45グラムから60グラム、55グラムから70グラム、および、55グラムから65グラムである。組み合わせ質量は、45グラム、46グラム、47グラム、48グラム、49グラム、50グラム、51グラム、52グラム、53グラム、54グラム、55グラム、56グラム、57グラム、58グラム、59グラム、60グラム、61グラム、62グラム、63グラム、64グラム、65グラム、66グラム、67グラム、68グラム、69グラム、または、70グラムである。ウェイト1645、1647は、各ウェイト1645、1647がパター型クラブヘッド1600の慣性モーメントを増加させるように機能するように、周辺部1610の近くに集中質量の領域を提供する。各質量がパター型クラブヘッド1600の重心から遠いため、各ウェイト1645、1647を周辺部1610に配置すると、MOIが増加する。各ウェイト1645、1647は、第2の材料を使用してボディ1604に固定され、第2の材料は第1の材料よりも密度が高い。
多くの実施形態において、ウェイト1645、1647は、パター型クラブヘッド160の全体積の25%未満を備える。いくつかの実施形態において、ウェイト1645、1647は、全体積の24%未満、23%未満、22%未満、21%未満、20%未満、19%未満、18%未満、17%未満、16%未満、15%未満、14%未満、または、13%未満を備える。
ウェイト1645、1647は、パター型クラブヘッド160の全体積の半分未満であるけれども、パター型クラブヘッド160の全質量の少なくとも30%を備える。いくつかの実施形態において、ウェイト1645、1647は、全質量の少なくとも31%、32%、33%、34%、35%、36%、37%、38%、39%、または、40%を備える。
低密度ボディ1604と高密度ウェイト1645、1647との組み合わせにより、極端に重いパターを作成することなく、高MOIパター型クラブヘッド1600を作成することができる。中央凹部1670は、パター型クラブヘッド1600の体積および質量の大部分をボディ1604の端にシフトさせる。このシフトは、単一の材料からフライス加工されたパターと比較して、MOIを増加させる少量部分を形成する。単一材料のパター型クラブヘッドは、所望の体積(75cc-100cc)と質量(340g-385g)を維持しながら、高密度材料を周辺に割り当てることができない。
V.3部パターヘッド
いくつかの実施形態では、2部分パターではなく、パター型ゴルフクラブヘッドは、上部および下部に加えて、クラウン部分1802を含む3部分構造を備えることができる。上部および下部に加えてクラウン部分1802を含む3部分パターヘッドを提供することにより、パターヘッド全体の質量分布をより正確に制御および最適化して、パターヘッドのMOIを増加させることができる。
3部分パター型ゴルフクラブヘッドの上部は、従来の実施形態を参照して説明した1つまたは複数の上部と類似することができ、上記の第1の材料で作ることができる。同様に、3部分パター型ゴルフクラブヘッドの下部は、従来の実施形態を参照して説明した1つまたは複数の下部と同様とすることができ、上述した第2の材料で構成することができる。
3部分パターヘッドは、上部の第1の材料と下部の第2の材料との両方とは異なる第3の材料で作られたクラウン部分をさらに含む。第3の材料は軽量であり得、そして第1の密度および第2の密度の両方よりも低い密度を含むことができる。多くの実施形態では、クラウン部分1802は、上部の上に接合することができ、パターヘッドの最上部を形成することができる。
多くの実施形態において、第3の材料を有するパターヘッドのクラウン部分は、0.5g/ccから3.5g/ccの範囲の第3の密度を備える。第3の密度は、1.5g/ccから2.5g/ccの範囲であり得る。いくつかの実施形態において、第3の密度は、0.5から0.75g/cc、0.75から1.0g/cc、1.0から1.25g/cc、1.25から1.5g/cc、1.5から1.75g/cc、1.75から2.0g/cc、2.0から2.25g/cc、2.25から2.5g/cc、2.5から2.75g/cc、2.75から3.0g/cc、または、3.25から3.5g/ccの範囲であり得る。一実施形態において、クラウン部分1802の第3の密度は、1.0から2.0g/ccの範囲であり得る。いくつかの実施形態において、第3の密度は、3.5g/cc未満、3.0g/cc未満、2.5g/cc未満、2.0g/cc未満、1.5g/cc未満、または、1.0g/cc未満であり得る。いくつかの実施形態において、第3の密度は、0.5g/cc、0.75g/cc、1.0g/cc、1.25g/cc、1.50g/cc、1.75g/cc、2.0g/cc、2.25g/cc、2.50g/cc、2.75g/cc、3.0g/cc、3.25g/cc、または、3.50g/ccであり得る。
第3の材料を有するパターヘッドのクラウン部分は、以下のいずれか1つまたは組み合わせから作ることができる。アルミニウム、アルミニウム合金、ADC-12、ポリマー材料、複合材料、充填熱可塑性プラスチック、繊維強化複合材料、またはその他の適切な低密度材料。
低密度クラウン部分を含めることにより、パターヘッドのMOIを増加させることができる。クラブヘッドの第1の材料または第2の材料で作られる部分を交換すると、パターヘッド全体に再配置できる任意の質量が作成される。
a.3部分スペード形状の実施形態
図18A-18Dは、3部分パター型ゴルフクラブヘッド1800の第1の実施形態を示す。本実施形態では、パターヘッド1800は、図7A~図7Cの2部分スペード形状のパターヘッド700と同様に、スペード形状のパターヘッド1800である。3部分スペード形状のパターヘッド1800は、上部1804、下部1808、およびクラウン部分1802と、上部1804、下部1808、およびクラウン部分1802との間に形成された中空内部キャビティ1850とを備える。上部1804は、第1の密度を有する第1の材料から作られ、下部1808は、第2の密度を有する第2の材料から作られ、クラウン部分1802は、第3の密度を有する第3の材料から作られる。第1の密度は第2の密度よりも小さい。第3の密度は第1の密度と第2の密度の両方よりも小さい。上部1804、下部1808、およびクラウン部分1802が組み合わされて、所望の体積および質量を維持しながら、高MOIパターヘッド(3500g・cm~5000g・cm)1800を作成する。例えば、いくつかの実施形態において、パターヘッド1800は、約3500g・cmから4000g・cm、約4000g・cmから4500g・cm、または、約4500g・cmから5000g・cmの間のMOIを備えることができる。いくつかの実施形態において、パターヘッド1800は、約3500g・cmから3750g・cm、約3750g・cmから4000g・cm、約4000g・cmから4250g・cm、約4250g・cmから4500g・cm、約4500g・cmから4750g・cm、または、約4750g・cmから5000g・cmの間のMOIを備えることができる。
図18Aに示すように、上部1804は、パターヘッド1800の本体の大部分を形成する。上部1804は、ベース1830と、ベース1830から垂直に延びる複数のウォールと、を備える。上部1804は、打撃フェース1820を画定するフロントウォール1812、トウウォール1814、ヒールウォール1816、およびリアウォール1832を含む複数の周辺ウォールを備えることができる。フロントウォール1812は、トウウォール1814およびヒールウォール1816に隣接しており、リアウォール1832の反対側にある。フロントウォール1812の外面は打撃フェース1820を形成するが、フロントウォール1812の内面は背面1824を形成する。トウウォール1814は、フロントウォール1812およびリアウォール1832に隣接しており、ヒールウォール1816の反対側にある。ヒールウォール1816も、フロントウォール1812およびリアウォール1832に隣接しているが、トウウォール1814とは反対側にある。
複数の周辺ウォールは、パターヘッド1800の周辺の大部分を形成することができる。ベース1830は、フロントウォール1812からリアウォール1832まで、およびトウウォール1814からヒールウォール1816まで延びることができる。ベース1830は、上面1831と、上面1831の反対側の下面1833とをさらに備える。ベース1830の下面1833は、ソール1868の少なくとも一部を形成する。多くの実施形態では、図18Cを参照すると、下面1833は、ベース1830の下面1833がソール1868の一部を形成し、下部1808の下面1882がソール1868の残りの部分を形成するように、下部1808を受け入れるように構成された凹部領域1840を含むことができる。
上部1804は、ベース1830から垂直に延びる複数の内ウォール1838をさらに備える。複数の内ウォール1838のそれぞれは、パターヘッド1800の周辺に対して挿入されている。したがって、複数の内ウォール1838は、クラブヘッドの周辺のいかなる部分も形成しない。図18Aに示すように、複数の周辺ウォールおよび複数の内ウォール1838は相互接続することができる。複数の周辺ウォールと複数の内ウォール1838との間の相互接続は、上方から見ると、集合的にキャビティ・プロファイルを形成することができ、キャビティ・プロファイルは、中空内部キャビティ1850の形状を画定する。キャビティ・プロファイルの形状は、複数の周辺ウォールおよび複数の内ウォール1838の配向および形状によって画定される。いくつかの実施形態では、例えば、図18Aに示す実施形態のように、上部1804は、打撃フェース1820に実質的に垂直に延びる1つまたは複数の内ウォール1838と、打撃フェース1820に実質的に平行に延びる1つまたは複数の内ウォール1838とを備えることができる。他の実施形態では、1つまたは複数の内ウォール1838は、打撃フェース1820に対してある角度で延びることができる。図18Aは、複数の内ウォール1838が実質的に直線状のウォールとして形成されていることを示しているが、他の実施形態では、パターヘッド1800は、湾曲した1つまたは複数の内ウォール1838を備えることができる。上部1804の上部は、上部1804自体が中空部分または内部キャビティを囲まないように開くことができる。
上部1804は、キャビティ・プロファイルの外側に位置する1つまたは複数の外側部分1835をさらに画定することができる。1つまたは複数の外側部分1835は、パターヘッド1800の領域を形成し、ベース1830の上面1831は、パターヘッド1800の外部に露出している。1つまたは複数の外側部分1835は、1つまたは複数の内ウォール1838の外面によって部分的に境界を定めることができるが、外側部分1835は、複数の周辺ウォールのいずれによっても両側で境界を定めない。
上部1804は、ベース1830の一部を通って延びる中央開口1864をさらに備える。中央開口1864は、ベース1830の上面1831および下面1833の両方を通って延びる。中央開口1864は、パターヘッド1800の体積および質量の大部分を上部1804の端にシフトさせる。中央開口1864は、中空内部キャビティ1850を囲むように下部1808によって覆われるように構成することができる。
図18Aおよび図18Bに示すように、クラウン部分1802は、パターヘッド1800の上面の大部分を形成する。クラウン部分1802は、上部1804を覆うように構成された薄いカバー状構造を含むことができる。複数のウォールは、クラウン部分1802が取り付けられる表面1834を提供することができる。図18Aに示すように、クラウン部分1802の形状は、上部1804の形状に相補的である。特に、クラウンの形状は、複数の上部ウォールによって形成されるキャビティ・プロファイルに対応する。クラウン部分1802の周辺エッジは、上部周辺ウォールおよび上部内ウォール1838の上面1834に取り付けるように構成することができる。図18(b)に示すように、クラウン部分1802は、下部1808の上部を覆うことにより、中空内部キャビティ1850の上部を完全に囲んでいる。
クラウン部分1802は、フロントウォール1812に沿ってヒールからトウ方向に延びるフロントエッジ1870を備える。フロントエッジ1870は、トウウォール1814からヒールウォール1816までずっと延びることができる。クラウン部分1802は、中央延長部1842、ヒール延長部1846、およびトウ延長部1848をさらに含む。中央延長部1842は、フロントウォール1812の中央付近で、フロントエッジ1870から後方に延びる。中央延長部1842は、フロントウォール1812からリアウォール1832までずっと延び、キャビティ・プロファイルの中央領域を覆っている。ヒール延長部1846は、フロントエッジ1870のヒール側から後方に延びる。ヒール延長部1846は、ヒールウォール1816に沿って延び、フロントウォール1812からリアウォール1832までの道の一部を延びる。トウ延長部1848は、フロントエッジ1870のトウ側から後方に延びる。トウ延長部1848は、トウウォール1814に沿って延び、フロントウォール1812からリアウォール1832までの道の一部を延びる。
さらに、パターヘッド1800のクラウン部分1802は、1つまたは複数のアライメント機構1836を備えることができる。アライメント機構1836は、線、一連の線、フライス加工トラフ、円、破線、三角形、チャネル、または他の任意の所望のアライメント機構1836のいずれか1つまたは組み合わせであり得る。図18A~図18Dの実施形態では、中央延長部1842は、ゴルフボールの幅(約4.27cm)であるように構成される。クラウン部分1802に沿って延びるアライメント機構1836は、打撃フェース1820からパターヘッド1800の後部まで、ゴルフボールの幅を延びる視覚的アライメントフィールドを視聴者に提供するように機能する。目的は、クラウン部分1802に沿ってこれらのアライメント機構1836を使用して、パターヘッド1800全体をゴルフボールと位置合わせすることである。
図18Dに示すように、下部1808は、ソール1868の大部分を形成することができる。下部1808は、実質的に平坦な高密度ソールプレートとして形成することができる。多くの実施形態では、下部1808は、上部の下面1833の凹部領域1840内に受け入れられる。下部1808は、下部1808の下面1882が上部1804の下面1833と同一平面上に位置するように、上部1804内に受け入れることができる。このようにして、上部1804および下部1808の下面1833、1882が組み合わされて、パターヘッド1800の底部にほぼ連続したソール表面を画定する。いくつかの実施形態では、図18Aを参照すると、下部1808の上面1880は、1つまたは複数の凹部1886を含むことができる。1つまたは複数の凹部1886は、下部1808の中央付近に配置することができる。1つまたは複数の凹部1886は、下部1808の周辺に向かって質量をシフトさせるのに役立つことができる。
図18Dを参照すると、下部1808は、パターヘッド1800のリアウォール1832に向かって位置しており、ヒールウォール1816とトウウォール1814との間に実質的に延びることができる。したがって、リアウォール1832に近接するソール1868の大部分は、下部の下面1882によって形成される。多くの実施形態では、下部1808は、フロントウォール1812から後方に離間することができる。したがって、打撃フェース1820に近接するソール1868の大部分は、上部1804の下面1833によって形成することができる。
下部1808は、パターヘッド1800の底部から上部開口1864を覆うように受け入れられるように構成されている。下部1808は、中空内部キャビティ1850をソール1868からシールオフし、中空内部キャビティ1850の底部を囲むことができる。
結合されると、上部1804、下部1808、およびクラウン部分1802は、パターヘッド1800内に中空内部キャビティ1850を形成する。中空内部キャビティ1850は、上部1804の周辺ウォールおよび内ウォール1838の内面、クラウン部分1802の下面(図示せず)、および下部1808の上面1880の間に囲まれている。中空内部キャビティ1850は、重心付近から大量の質量を除去する。これにより、中空内部キャビティ1850は、質量をパターヘッド1800の周辺に向かってシフトさせることによって、パターヘッド1800のMOIを増加させる。
図18A~図18Dの実施形態では、中空内部キャビティ1850は、上部1804、下部1808、およびクラウン部分1802によって完全に囲まれており、その結果、パターヘッド1800の外部から中空内部キャビティ1850への開口がない。内部キャビティ1850を上部1804、下部1808、およびクラウン部分1802によって完全に囲むことにより、パターヘッド1800に、しっかりと構築されたパターヘッドの外観を保持しながら、中空パターヘッドの高MOIを提供する。
いくつかの実施形態において、中空内部キャビティ1850は充填材料(図示せず)を備えることができる。いくつかの実施形態において、充填材料は、中空内部キャビティ1850の体積を完全に充填することができる。他の実施形態において、中空内部キャビティ1850の体積の一部のみを充填することができる。いくつかの実施形態において、充填材料は、中空内部キャビティ1850の体積の5%超、10%超、20%超、30%超、40%超、50%超、60%超、70%超、80%超、または、90%超を充填することができる。他の実施形態において、充填材料は、中空内部キャビティ1850の体積の90%未満、80%未満、70%未満、60%未満、50%未満、40%未満、30%未満、20%未満、10%未満、または、5%未満を充填することができる。
多くの実施形態において、充填材料はポリマーであり得る。ポリマーは、熱可塑性、熱可塑性エラストマー、ポリウレタン、エチレン、酢酸ビニル、酢酸エチレンビニル(EVA)、ポリオレフィン・コポリマー、スチレン、スチレンブタジエン、ポリマー発泡材料、任意の他の適切なポリマー材料、またはそれらの任意の組み合わせを含むことができる。他の実施形態では、充填材料は、エラストマー、ポリウレタン・エラストマー、シリコーン、シリコーン・エラストマー、ゴム、または加硫天然ゴム・ラテックスを含むことができる。他の実施形態では依然として、充填材料は、エポキシ、樹脂、接着剤、ポリウレタン接着剤、接着剤、または他の任意の適切な接着剤であり得る。例えば、キャリアは、Gorilla Glue(Gorilla Glue Company、Cincinnati Ohio)などのポリウレタン接着剤であり得る。別の例では、充填材料は、フリーマン1040(フリーマン製造&供給会社、オハイオ州エイボン)などのポリウレタン・エラストマー、またはフリーマン3040(フリーマン製造&供給会社、エイボンオハイオ)などのポリウレタンベースの熱可塑性エラストマーであり得る。いくつかの実施形態では、充填材料は、格子材料であり得る。格子充填材料は、鋳造、ダイカスト、共同ダイカスト、積層造形、または金属3D印刷などのプロセスを使用して金属から形成することができる。
低密度の第1の材料上部1804および低密度の第3の材料クラウン部分1802と高密度の第2の材料下部1808との組み合わせは、非常に重いパターヘッド1800を作成することなく、高MOIパターヘッド1800を作成する。中空内部キャビティ1850を提供することにより、単一の材料からフライス加工されたパター・ヘッドと比較して、パターヘッド1800のMOIを増加させる高密度であるが少量の下部1808を含めることが可能になる。単一の材料パターヘッドは、所望の体積(75cc-100cc)と質量(340グラム-385グラム)を維持しながら、高密度材料を周辺に割り当てない。一例では、パターヘッド1800は、高MOI、所望の体積(91cc)、および所望の質量(361グラム)を含む。
下部1808は、ほとんどの実施形態において、パターヘッド1800の総体積の40%未満を含む。いくつかの実施形態では、下部1808はパターヘッド1800の総体積の39%未満、パターヘッド1800の総体積の38%未満、パターヘッド1800の総体積の37%未満、パターヘッド1800の総体積の36%未満、パターヘッド1800の総体積の35%未満、パターヘッド1800の総体積の34%未満、パターヘッド1800の総体積の33%未満、パターヘッド1800の総体積の32%未満、パターヘッド1800の総体積の31%未満、またはパターヘッド1800の総体積の30%未満を含む。
中空内部キャビティ1850の包含は、極端に重いパターヘッド1800を作成することなく、パターヘッド1800の質量の大部分を下部1808に集中させることを可能にする。下部1808は、パターヘッド1800の体積の40%未満を含むが、下部1808は、パターヘッド1800の全体質量の少なくとも60%を含む。いくつかの実施形態では、下部1808はパターヘッド1800の質量の少なくとも61%、パターヘッド1800の質量の少なくとも62%、パターヘッド1800の質量の少なくとも63%、パターヘッド1800の質量の少なくとも64%、パターヘッド1800の質量の少なくとも65%、パターヘッド1800の質量の少なくとも66%、パターヘッド1800の質量の少なくとも67%、パターヘッド1800の質量の少なくとも68%、パターヘッド1800の質量の少なくとも69%、またはパターヘッド1800の質量の少なくとも70%を含む。
高密度、低体積の下部1808の使用および中空内部キャビティ1850の包含による、パターヘッド1800の周辺への質量の有益なシフトは、パターヘッド1800のMOIを増加させる。パターヘッド1800は、同じ体積、質量、および単一材料構造を有するパターヘッド(すなわち、単一のステンレス鋼ブロックでフライス加工されたパター・ヘッド、または単一の材料のパターヘッド外皮鋳造物)よりも増加したMOIを含む。
VI.便益
パター型ゴルフクラブヘッドは、密度の異なる上部と下部を備えた、および/または機械的に固定されたウェイトまたはウェイトポートを使用せずに、パター型ゴルフクラブヘッドに、MOI、CG、感触、および重み付けの便益を提供する。2つの異なる材料からパター型ゴルフクラブヘッドの上部と下部を作成することにより、クラブヘッドの重み付けは、パター型ゴルフクラブヘッドのヒール端部とトウ端部へのウェイトポートやアタッチメントなしで、パター型ゴルフクラブヘッドの周辺に向かってシフトする。パター型ゴルフクラブヘッドの周辺に向かうこのウェイトのシフトにより、y軸(Iyy)の周りのクラブヘッドのMOIが上昇し、したがって、y軸を中心とした回転が防止され、衝撃時に打撃フェースがゴルフボールに対して直角になることが保証される。y軸の周りのMOIの増加は、よりまっすぐなボール・パスを達成し、中心がずれたヒット(ヒールの端部またはトウ端部での衝撃)の結果を改善するのに役立つ。
2つの異なる材料の2つの部分からパター型ゴルフクラブヘッドを作成することにより、ゴルフクラブヘッドを所望の全体のウェイトに保ちながら、パター型ゴルフクラブヘッドを最適化してMOIを改善することができる。いくつかの実施形態では、y軸重心の周りのゴルフクラブヘッドの慣性モーメントは、3500g・cm~6500g・cmの間である。他の実施形態では、y軸重心の周りのゴルフクラブヘッドの慣性モーメントは、3500g・cm~4000g・cm、4000g・cm~4500g・cm、4500g・cm~5000g・cm、5000g・cm~5500g・cm、5500g・cm~6000g・cm、または6000g・cm~6500g・cmの間であり得る。ゴルフクラブヘッドは、マルチ材料構造(すなわち、単一の材料)を欠いたクラブヘッド上で、y軸の周りのMOIの2%~15%の増加を含む。他の実施形態では、ゴルフクラブヘッドは、単一の材料を有するクラブヘッドに対して2%~5%、5%~10%、または10%~15%の増加を有する。
2つの異なる材料の上部および下部を有するパター型ゴルフクラブヘッドは、同じ体積、質量、および単一材料構造のパターよりも、y軸重心周りのMOIを少なくとも30%増加させる(すなわち、鋼製パターや単一材料のパター外皮鋳造物などの単一材料でフライス加工されたパター)。いくつかの実施形態では、2つの異なる材料からなる上部および下部を有するパター型ゴルフクラブヘッドは、同じ体積、質量、単一材料構造のパターと比較して、y軸重心の周りのMOIを少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも95%、少なくとも100%、または、少なくとも105%増加させる。
図15A~図15Dのアライメント補助部1544を備えたパター型ゴルフクラブ・ヘッドは、目に快適で、パッティングの再現性を生み出す視覚的な利点を提供する。アライメント補助部1544は、ユーザが一貫してパターヘッドをゴルフボールと適切に位置合わせするのを支援している。アライメント補助部1544は、視聴者がパターヘッドをゴルフボールの外側に位置合わせするのに役立つボール外形機構1580と、ゴルフボールの中心をパター・ヘッドに位置合わせする中心線1576とを備える。パターヘッドとゴルフボールの適切な位置合わせにより、ユーザは目的の線でボールを始動できる。アライメント補助部1544を含むパターヘッドは、一貫したパッティング・ストロークを作成するために目に快適である一方で、周辺の重み付け、MOI、および寛容性を増加させる。
VII.実施例
a.例1-例示的な高MOIパターヘッド
マルチ材料構造を含む例示的なパターヘッド1300は、同様の対照パターヘッドと比較したが、マルチ材料構造を欠いていた。例示的なパターヘッド1300は、図13A~図13Eに示すように、低密度材料から形成された上部1304と、高密度材料から形成された下部1308とを備える。下部1308は、周辺の重み付けを増加させるために、トウ質量1345およびヒール質量1347を含むソールプレートをさらに含む。上部1300はさらに、パターヘッド1300の中央部からの質量除去を可能にするポケット1372を含んでいた。対照パターヘッドは、例示的なパターヘッド1300と同様の質量、体積、およびウェイトを含んでいたが、単一の材料構造を含んでいた。
例示的なパターヘッド1300と対照パターヘッドとの間のy軸(Iyy)周りの慣性モーメントを比較するために試験が行われた。y軸周りの慣性モーメントは、パターヘッドの寛容性を決定する特性である(つまり、ゴルフボールの衝撃後のねじれ運動に抵抗する)。試験の結果、総質量は363.2グラム、総体積は85.2ccの例示的なパター1300が得られた。下部1308は、207.4グラムのソールプレート質量および26.55ccのソールプレート体積を含んでいた。下部1308は、パター1300の総質量の57.1%を含み、一方、パター1300の総体積の31.16%を含む。
例示的なパター1300は、y軸(Iyy)の周りで4368g・cmのMOIを含んでいた。対照パターヘッドは、y軸(Iyy)の周りの3702g・cmのMOIを含んでいた。結果は、例示的なパターヘッド1300が、対照パターヘッドよりも10.78%増加したMOIを含んだことを示している。例示的なパターヘッド1300は、所望の質量および体積を維持しながら、MOIおよび寛容性を増加させるために所望の周辺重み付けを達成する。例示的なパター1300は、単一の材料から形成されたパターヘッド上にマルチ材料構造を有する高MOIを達成する。
b.例2-例示的な高MOIパターヘッド
マルチ材料構造を含む例示的なパターヘッド1400を、同様の対照パターヘッドと比較したが、マルチ材料構造を欠いていた。例示的なパター1400は、図14A~図14Dに示すように、低密度材料から形成された上部1404と、高密度材料から形成された下部1408とを含んでいた。下部1408は、周辺の重み付けを増加させるために、トウ質量1446、ヒール質量1448、およびリア質量1450を含むソールプレートをさらに含んだ。例示的なパターヘッド1400は、ソール1442上に配置されたボール回収機構1422をさらに備える。ボール回収機構1422は、パターヘッド1400の中央領域から材料および質量を除去することにより、周辺の重み付けをさらに増加させる。対照パターヘッドは、例示的なパターヘッド1300と同様の質量、体積、およびウェイトを含んでいたが、単一の材料構造を含んでいた。
例示的なパターヘッド1300と対照パターヘッドとの間のy軸(Iyy)周りの慣性モーメントを比較するために試験が行われた。y軸周りの慣性モーメントは、パターヘッドの寛容性を決定する特性である(つまり、ゴルフボールの衝撃後のねじれ運動に抵抗する)。試験の結果、総質量360グラム、総体積80.79ccの例示的なパター1400が得られた。下部1408は、228グラムのソールプレート質量と29.74ccのソールプレート体積を含んでいた。下部1408は、パター1400の総質量の63%を含み、一方、パター1400の総体積の37%を含んでいた。
例示的なパター1400は、y軸(Iyy)の周りに4710g・cmのMOIを含んでいた。対照パターヘッドは、y軸(Iyy)の周りの4474g・cmのMOIを含んでいた。試験結果は、例示的なパターヘッド1400が、対照パターヘッドよりもMOIが5.26%増加したことを示している。例示的なパターヘッド1400は、所望の質量および体積を維持しながら、MOIおよび寛容性を増加させるために所望の周辺重み付けを達成する。例示的なパター1400は、単一の材料から形成されたパターヘッド上にマルチ材料構造を有する高MOIを達成する。
c.例3-例示的な高MOIパターッド
マルチ材料構造を含む例示的なパター・ヘッド1500を、同様の対照パターヘッドと比較したが、マルチ材料構造を欠いていた。例示的なパターヘッド1500は、図15A~図15Dに示すように、低密度材料から形成された上部1504と、高密度材料から形成された下部1508とを含んでいた。下部1508は、周辺の重み付けを増加させるために、トウ質量1545およびヒール質量1547を含むソールプレートを含んでいた。上部1504は、パター型クラブヘッド1500の中央部からの質量除去を可能にするために、中央凹部1570をさらに画定する。対照パターヘッドは、例示的なパターヘッド1500と同様の質量、体積、およびウェイトを含んでいたが、単一の材料構造を含んでいた。
例示的なパターヘッド1300と対照パターヘッドとの間のy軸(Iyy)周りの慣性モーメントを比較するために試験が行われた。y軸周りの慣性モーメントは、パターヘッドの寛容性を決定する特性である(つまり、ゴルフボールの衝撃後のねじれ運動に抵抗する)。この試験の結果、総質量366.5グラム、総体積87ccの例示的なパター型クラブヘッド1500が得られた。下部1508は、205.7グラムのソールプレート質量および26.2ccのソールプレート体積を含んでいた。下部1508は、パター型クラブヘッド1500の総質量の56.1%を含み、一方、パター型クラブヘッド1500の総体積の30.1%を含んでいた。
例示的なパター型クラブヘッド1500は、y軸(Iyy)の周り4416g・cmのMOIを含んでいた。対照パターヘッドは、y軸(Iyy)の周りの4324g・cmのMOIを含んでいた。試験結果は、例示的なパターヘッドが、対照パターッドよりもMOIが2.12%増加したことを示している。例示的なパターヘッド1500は、所望の質量および体積を維持しながら、MOIおよび寛容性を増加させるために所望の周辺重み付けを達成する。例示的なパターヘッド1500は、単一の材料から形成されたパターヘッド上にマルチ材料構造を有する高MOIを達成する。例示的なパターヘッド1500は、繰り返しボールが衝突する間に目に快適でありながら、パットの一貫性を改善するためのボール外形アライメント補助部をさらに含んでいた。
d.例4-パターアライメント補助部試験
本明細書でさらに説明されるのは、異なるアライメント補助部を有する2つのパター型クラブヘッドを比較するプレーヤー試験である。クラブヘッドは、同様の形状を有するマレットスタイルのクラブヘッドであったが、異なるアライメント補助部スタイルを含んでいた。結果は、プレーヤーの満足度とパフォーマンスに対するさまざまなアライメント補助部型の影響を比較した。
第1のパター型クラブ・ヘッド(以下、「対照クラブ・ヘッド」という)は、図12Aに示すように、クラブヘッド1200と同様のアライメント補助部(以下、「対照補助部」という)を含んでいた。対照補助部はクラウンに配置され、打撃フェースから後端部まで延びる3本の平行線が含まれていた。中心線は打撃フェース中心点より後方に配置され、残りの線は中心線のヒールとトウの側面に配置された。3本の平行線は、ほぼゴルフボールの幅(つまり1.68インチ)であった。平行線は、対照クラブヘッドの色とは異なる色を含んでいた。対照補助部は、平行線の間に配置された複数の溝をさらに含んでいた。
第2のパター型クラブヘッド(以下、「例示的なクラブヘッド」という)は、図15Dに示すように、クラブヘッド1500に関連するアライメント補助部1544と同様に、アライメント補助部(以下、「例示的な補助部」という)を含んでいた。例示的なクラブヘッドは、打撃フェースから後端部まで延びる中央凹部を画定した。例示的な補助部は、中央凹部の周辺の外形を描くボール外形機構を含んでいた。ボール外形機構には2つの弓形部が含まれ、1つの弓形部は打撃フェースの近くで弓形になり、もう1つは後端部の近くで弓形になった。弓形部は、中央凹部の周りに連続した周辺を形成するために、一連の平行線で接続されていた。ボール外形機構は、ゴルフボールの幅とほぼ同じであり、弓形部のために楕円形のゴルフボール形状に似ていた。ボール外形機構は、例示的なクラブヘッドの色とは異なる色を含んでいた。例示的な補助部は、中央凹部内に配置され、中央凹部の長さに沿って延びる中心線をさらに含んでいた。中心線は、打撃フェース中心点の後ろにさらに配置された。
例示的な補助部と対照補助部との間のアライメント補助部の性能を比較するために、プレーヤー試験が実施された。プレーヤー試験には、調査に参加した30人のプレーヤーが含まれ、経験と、ボール外形機構を備えた例示的な補助部、およびボール外形機構のない対照補助部を比較した。プレーヤーたちは、パタークラブ・ヘッドにシャフトの長さやロフトの角度が似ているという条件で、各クラブヘッドに試験を行った。さらに、プレーヤー試験は典型的なパッティング・サーフェスで実施された。試験では、対照パターヘッドと例示的なパターヘッドで、パッティング面全体にゴルフボールを打撃することを含んだ。
試験後、参加者は5つのパラメータに基づいてクラブヘッドの性能と満足度を評価した。パラメータには、アライメント補助部の外観、アライメント補助部の性能、クラブヘッドの全体的な感触、精度、およびアドレス位置での快適さが含まれていた。これらのパラメータに基づいて、クラブヘッドには1~5の評価が与えられた。評点1は最低レベルの満足度を表し、クラブヘッドは1つのパラメータしか満たさなかった。5の評価は最高レベルの満足度を表し、クラブヘッドは5つのパラメータすべてを満たした。評点4は、クラブヘッドが3つ以上のパラメータを満たした高いレベルの満足度を表している。
Figure 2024501260000002
上記の表1は、各サンプルクラブ・ヘッドに「良い」評価を与えた参加者の数を示しており、「良い」評価は4または5のスコアであった。例示的なクラブヘッドは、対照クラブヘッドよりも高く評価された。対照クラブヘッドはプレーヤーの46.4%から「良い」評価を受け、一方、例示的なクラブヘッドはプレーヤーの68.9%から「良い」評価を受けた。
試験の結果、例示的な補助部は、対照補助部よりも多くのパラメータ(例えば、位置合わせ補助部の外観、位置合わせ補助部の性能、全体的なクラブヘッドの感触、精度、およびアドレス位置での快適さ)を満たす結果となった。プレーヤー試験の参加者は、例示的なパターヘッドが対照パターヘッドよりも優れていると感じた。例示的な補助部は、対照補助部よりも利点を提供する。例示的な補助部は、それぞれが位置合わせ補助部に機能を提供する複数のコンポーネントを含んでいた。ボール外形機構は、一般的にゴルフボールに似た長方形を画定し、視聴者がゴルフボールの側面の外形を描くのに役立った。中心線は、視聴者がクラブヘッドの中心を見つけるのを助けた。さらに、例示的な補助部は、クラブヘッドが位置合わせしているときに凹部ウォールが消えた中央凹部を利用した。例示的な補助部を含む例示的なパターヘッドは、高MOIを含みながら、改善されたプレーヤー・パフォーマンスおよび満足度を提供した。
ゴルフに対する規則は、時々変更される(例えば、全米ゴルフ協会(USGA)、英国
ゴルフ協会(R&A)等のゴルフ標準組織及び/又は管理機関によって、新しい規則が適
用されることがあり、又は、古いルールが撤廃若しくは変更されることがある)ため、本
明細書に記載の装置、方法及び製品に関するゴルフ用品は、任意の特定時におけるゴルフ
のルールに適合し又は適合しないことがある。従って、本明細書に記載の装置、方法及び
製品に関するゴルフ用品は、適合又は非適合ゴルフ用品として、公表され、売り出され、
及び/又は、売却されることがある。本明細書に記載の装置、方法及び製品は、この点に
ついて制限されない。
上記の例は、本明細書に記載されるパター型ゴルフクラブ、装置、方法、および製造物
品に関連して記載されてもよい。一方、本明細書に記載の装置、方法及び製品は、ホッケ
ー用スティック、テニスラケット、釣り竿、スキーのストック等の他のタイプのスポーツ
用品に適用可能としてもよい。
更に、本明細書に記載の実施形態及び制限は、実施形態及び/又は制限が、(1)請求
の範囲に明示的に主張されていない、及び、(2)均等論の下で、請求の範囲における表
現要素及び/又は制限と等価又は潜在的に等価である場合、公開主義の下で公衆に提供す
るものではない。
1つまたは複数の請求された要素の交換は、修復ではなく再構築を構成する。さらに、特定の実施形態に関して、便益、他の長所、および問題の解決策が説明されてきた。便益、長所、問題の解決策、および便益、長所、解決策が発生する、またはより顕著になる可能性のある任意の要素または要素は、しかし、これらは、請求項の一部またはすべての重大な、必須の、または重要な機能または要素として解釈されるべきではない。
条項1 パター型ゴルフクラブヘッドであって、上部と下部とを備え、前記上部は第1の密度を有する第1の材料から作られ、前記下部は第2の密度を有する第2の材料から作られており、前記第1の密度は、前記第2の密度よりも小さく、前記下部は、フロント周辺部、トウ側周辺部、ヒール側周辺部、およびリア周辺部を備えており、前記下部は、前記フロント周辺部、前記トウ側周辺部、前記ヒール側周辺部、および前記リア周辺部によって境界付けされる開口をさらに備えており、前記上部は、ヒール端部と、トウ端部と、打撃フェースと、リアウォールと、バックエッジと、クラウンと、下面と、を備え、前記トウ端部は前記ヒール端部の反対側にあり、前記バックエッジは前記打撃フェースの反対側にあり、前記クラウンは、前記打撃フェースから前記リアウォールの少なくとも一部を越えて前記バックエッジまで延びており、前記下面は、前記打撃フェースから前記バックエッジまで広がるクラウンの反対側にあり、前記上部は前記下部に固着されており、前記上部は前記下部よりもグラウンドプレーンから離れており、前記ヒール端部は、前記ヒール側周辺部の少なくとも一部に重なっており、前記トウ端部は、前記トウ側周辺部の少なくとも一部に重なっており、前記打撃フェースは、前記フロント周辺部の少なくとも一部に重なっており、前記クラウンは、前記打撃フェースから前記リア周辺部にかけて広がっており、前記下部と前記上部とが結合してソールが形成されており、前記ゴルフクラブヘッドがアドレス位置にあるとき、前記ソールは前記グラウンドプレーンに接しており、前記打撃フェースはロフト面に接しており、前記ロフト面と前記グラウンドプレーンとの間にロフト角が形成されており、前記下部は、前記ゴルフクラブヘッドの体積の30%未満を構成しており、前記下部は、前記ゴルフクラブヘッドの質量の50%超を構成している、パター型ゴルフクラブヘッド。
条項2 前記下部は、前記トウ側周辺部と前記リア周辺部との接合部におけるトウ質量と、前記ヒール側周辺部と前記リア周辺部の接合部におけるヒール質量と、前記リア周辺部上に位置するとともに前記トウ側周辺部および前記ヒール側周辺部から等距離に位置しているリア質量と、前記フロント周辺部上に位置するとともに前記トウ側周辺部および前記ヒール側周辺部から等距離に位置しているフロント質量と、をさらに備える、条項1に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項3 前記トウ質量、前記ヒール質量、前記リア質量、および前記フロント質量は、前記下部と一体であるとともに、前記グラウンドプレーンから離れて前記上部に向かう方向へ前記下部から延びている、条項2に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項4 前記上部の前記クラウンは、トウエンドミッドレールと、ヒールエンドミッドレールと、トウエンドキャップと、ヒールエンドキャップと、をさらに備える、条項1に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項5 前記トウエンドキャップは、前記トウ質量と嵌合するように構成されており、前記ヒールエンドキャップは、前記ヒール質量と嵌合するように構成されている、条項4に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項6 前記上部は、第1のキャビティおよび第2のキャビティをさらに備えており、前記第1のキャビティは、前記打撃フェースと前記リアウォールとの間の前記下面に形成されているとともに前記クラウンに向かう方向に延びており、前記リア開口は、前記バックエッジに隣接して前記下面に形成されているとともに、前記トウエンドキャップおよび前記ヒールエンドキャップと等距離である、条項5に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項7 前記第1のキャビティは、前記フロント質量と嵌合するように構成されており、前記第2のキャビティは、前記リア質量と嵌合するように構成されている、条項6に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項8 前記トウエンドミッドレールおよび前記ヒールエンドミッドレールは、前記打撃フェースから前記リア周辺部へ下降している、条項4に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項9 前記ヒールエンドミッドレールおよび前記トウエンドミッドレールは、前記ヒールエンドミッドレールおよび前記トウエンドミッドレール上に1つ以上のアライメント機構を備える、条項4に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項10 前記1つ以上のアライメント機構は、前記打撃フェースから前記リア周辺部まで均等または不均等な間隔とすることが可能である、条項9に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項11 前記下部の前記フロント周辺部は、前記トウ側周辺部と前記フロント周辺部の接合部から前記ヒール側周辺部と前記フロント周辺部の接合部まで測定されるフロント幅を備える、条項1に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項12 前記下部の前記リア周辺部が、前記トウ側周辺部および前記リア周辺部の接合部から前記ヒール側周辺部および前記リア周辺部の接合部まで測定されるリア幅を備える、条項11に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項13 前記フロント幅は、前記リア幅よりも大きい、条項12に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項14 1つ以上のアライメント機構がクラウン上に配置されている、条項1に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項15 前記第1の材料の前記第1の密度が6.0g/cc未満である、条項1に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項16 前記第2の材料の前記第2の密度が7.0g/ccより大きい、条項1に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項17 前記第2の材料の前記第2の密度は、前記第1の材料の前記第1の密度よりも少なくとも2倍大きい、条項1に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項18 前記第1の材料は、8620合金鋼、S25C鋼、炭素鋼、マルエージング鋼、17-4ステンレス鋼、303ステンレス鋼、304ステンレス鋼、ステンレス鋼合金、タングステン、アルミニウム、アルミニウム合金、ADC-12、またはゴルフクラブヘッドを作製するのに適した任意の金属のうちの任意の1つまたは組合せを備えることができる、条項1に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項19 前記第2の材料は、8620合金鋼、S25C鋼、炭素鋼、マルエージング鋼、17-4ステンレス鋼、303ステンレス鋼、304ステンレス鋼、ステンレス鋼合金、タングステン、アルミニウム、アルミニウム合金、ADC-12、またはゴルフクラブヘッドを作製するのに適した任意の金属のうちの任意の1つまたは組合せを備えることができる、条項1に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項20 前記第1の材料はADC-12であり、前記第2の材料は304ステンレス鋼である、条項1に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項21 パター型ゴルフクラブヘッドであって、打撃フェース、後端部、トウ端部、ヒール端部、クラウン、ソールと、前記打撃フェースを備える上部と、下部と、を備え、前記上部は第1の密度を有する第1の材料から形成されており、前記下部は第2の密度を有する第2の材料から形成されており、前記第1の密度は前記第2の密度よりも小さく、前記下部は、トウ質量とヒール質量とを有するソールプレートを備え、前記上部は、前記クラウンを含むとともに前記打撃フェースから前記後端部まで延びているクラウンブリッジを備え、前記上部は、前記打撃フェースと反対側のフロントポケットウォールと、前記後端部と反対側のリアポケットウォールと、前記クラウンと反対側のポケット天井と、前記上部の下面と反対側のポケット床と、を備え、前記フロントポケットウォール、前記リアポケットウォール、前記ポケット天井、および前記ポケット床が一体となってポケットを画定しており、前記上部は、前記クラウンブリッジと前記ポケット天井との間に延び前記ポケットをトウ側ポケットとヒール側ポケットとに分割している、直立部材を備え、前記上部は、前記下部に接着剤によって固定されており、前記上部は前記下部に、前記クラウンブリッジが前記トウ質量と前記ヒール質量との間に配置されるように固定されている、パター型ゴルフクラブヘッド。
条項22 7度未満のロフト角を備える、条項21に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項23 前記パター型ゴルフクラブヘッドは体積と質量とをさらに備え、前記下部は、前記パター型ゴルフクラブヘッドの前記体積の35%未満を構成しており、前記下部は、前記パター型ゴルフクラブヘッドの前記質量の50%超を構成している、条項21に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項24 前記ヒール側ポケットは、前記ヒール質量と前記直立部材との間にある、条項21に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項25 前記トウ側ポケットは、前記トウ質量と前記直立部材との間にある、条項21に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項26 前記クラウンは、前記クラウンに沿って打撃フェースから後端部への方向に延びている1つまたは複数のアライメント補助部を備える、条項21に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項27 前記第1の材料の前記第1の密度は、6.0g/cc未満である、条項21に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項28 前記第2の材料の前記第2の密度は、7.0g/ccよりも大きい、条項21に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項29 前記ゴルフクラブヘッドは、前記パター型ゴルフクラブヘッドがアドレス位置にあるときにグラウンドプレーンに対して垂直な垂直CG y軸を含む座標系の、原点を定める重心を備え、前記パター型ゴルフクラブヘッドは、3000g・cm超の前記CG y軸の周りの慣性モーメントIyyを備える、条項21に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項30 前記第1の材料および前記第2の材料は、8620合金鋼、S25C鋼、炭素鋼、マルエージング鋼、17-4ステンレス鋼、303ステンレス鋼、ステンレス鋼合金、タングステン、アルミニウム、アルミニウム合金、およびADC-12から成る群から選択される材料を備える、条項21に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項31 パター型ゴルフクラブヘッドであって、打撃フェース、後端部、トウ端部、ヒール端部、クラウン、ソールと、前記打撃フェースを備える上部と、下部と、を備え、前記上部は第1の密度を有する第1の材料から形成されており、前記下部は第2の密度を有する第2の材料から形成されており、前記第1の密度は前記第2の密度よりも小さく、前記下部は、トウ質量とヒール質量とを有するソールプレートを備え、前記上部は、前記クラウンを含むとともに前記打撃フェースから前記後端部まで延びているクラウンブリッジを備え、前記上部は、前記打撃フェースと反対側のフロントポケットウォールと、前記後端部と反対側のリアポケットウォールと、前記クラウンと反対側のポケット天井と、前記上部の下面と反対側のポケット床と、を備え、前記フロントポケットウォール、前記リアポケットウォール、前記ポケット天井、および前記ポケット床が一体となってポケットを画定しており、前記上部は、前記クラウンブリッジと前記ポケット天井との間に延び前記ポケットをトウ側ポケットとヒール側ポケットとに分割している、直立部材を備え、前記上部は、前記下部に接着剤によって固定されており、前記上部は前記下部に、前記クラウンブリッジが前記トウ質量と前記ヒール質量との間に配置されるように固定されており、前記パター型ゴルフクラブヘッドは体積と質量とをさらに備え、前記下部は、前記パター型ゴルフクラブヘッドの前記体積の35%未満を構成しており、前記下部は、前記パター型ゴルフクラブヘッドの前記質量の50%超を構成している、パター型ゴルフクラブヘッド。
条項32 7度未満のロフト角を備える、条項31に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項33 前記パター型ゴルフクラブヘッドは体積と質量とをさらに備え、前記下部は、前記パター型ゴルフクラブヘッドの前記体積の35%未満を構成しており、前記下部は、前記パター型ゴルフクラブヘッドの前記質量の50%超を構成している、条項31に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項34 前記ヒール側ポケットは、前記ヒール質量と前記直立部材との間にある、条項31に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項35 前記トウ側ポケットは、前記トウ質量と前記直立部材との間にある、条項31に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項36 前記クラウンは、前記クラウンに沿って打撃フェースから後端部への方向に延びている1つまたは複数のアライメント補助部を備える、条項31に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項37 前記第1の材料の前記第1の密度は、6.0g/cc未満である、条項31に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項38 前記第2の材料の前記第2の密度は、7.0g/ccよりも大きい、条項31に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項39 前記ゴルフクラブヘッドは、前記パター型ゴルフクラブヘッドがアドレス位置にあるときにグラウンドプレーンに対して垂直な垂直CG y軸を含む座標系の、原点を定める重心を備え、前記パター型ゴルフクラブヘッドは、3000g・cm超の前記CG y軸の周りの慣性モーメントIyyを備える、条項31に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項40 前記第1の材料および前記第2の材料は、8620合金鋼、S25C鋼、炭素鋼、マルエージング鋼、17-4ステンレス鋼、303ステンレス鋼、ステンレス鋼合金、タングステン、アルミニウム、アルミニウム合金、およびADC-12から成る群から選択される材料を備える、条項31に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項41 前記ゴルフクラブヘッドは、前記パター型ゴルフクラブヘッドがアドレス位置にあるときにグラウンドプレーンに対して垂直な垂直CG y軸を含む座標系の、原点を定める重心を備え、前記パター型ゴルフクラブヘッドは、3000g・cm超の前記CG y軸の周りの慣性モーメントIyyを備える、条項31に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項42 細長いシャフトに結合されているパターヘッドであって、前記パターヘッドは、ヒール端部と、前記ヒール端部と反対側のトウ端部と、打撃フェースと、ソールと、クラウンと、を画定しており、前記パターヘッドは上部と下部とを更に備え、前記上部が前記クラウンを形成し前記下部が前記ソールを形成するようになっている、前記パターヘッド、を備え、前記下部はボール回収機構を更に備え、前記ボール回収機構はボール保持部とボール取出し部とを備え、前記ボール保持部はゴルフボールを受けるように構成されており、前記ボール取出し部は使用者の指を受けるように構成されており、前記ボール取出し部および前記ボール保持部は1つに接続されており、前記ボール保持部は1.650インチの直径を有する円によって画定されている、パター型ゴルフクラブヘッド。
条項43 前記ボール保持部は、0.25インチ~1インチの幅を有する半円形スロットによって画定されている、条項42に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項44 前記ボール回収部は、前記上部の凹部と前記下部の開口とによって画定されている、条項42に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項45 前記ボール保持部は、複数の突起を備える、条項42に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項46 前記ボール保持部は、前記ボール保持部の両側に位置付けられている2つの突起を備える、条項45に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項47 前記ボール保持部は2つの突起の第1の組と2つの突起の第2の組とを備え、前記2つの突起の第1の組は前記打撃フェースの近くに位置付けられており、前記2つの突起の第2の組は前記後端部の近くに位置付けられている、条項45に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項48 前記ボール保持部は、90度の間隔で離間されている4つの突起を備える、条項45に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項49 前記ボール回収機構は、洋梨形の形状によって画定されている、条項42に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項50 前記ヘッドのボディはマレット型スタイルのパターである、条項42に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項51 前記上部は、前記クラウンの全長に延びているアライメント機構を備える、条項42に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項52 前記ゴルフクラブヘッドは、前記パター型ゴルフクラブヘッドがアドレス位置にあるときにグラウンドプレーンに対して垂直な垂直CG y軸を含む座標系の、原点を定める重心を備え、前記パター型ゴルフクラブヘッドは、4000g・cm超の前記CG y軸の周りの慣性モーメントIyyを備える、条項42に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項53 クラウンと、ソールと、トウ端部と、ヒール端部と、打撃フェースと、後端部と、前方部および後部を備えるボディと、を備えるパター型ゴルフクラブヘッドであって、前記前方部は前記打撃フェースを備え、前記後部は前記前方部から前記後端部に向かって後方に延びており、前記後部はリア延長部とトウウイングとヒールウイングを備え、前記トウウイングおよび前記ヒールウイングはそれぞれのウイング床を介して前記ボディの中へと窪んでおり、前記それぞれのウイング床およびそれぞれのウイングウォールによってトウウェイト凹部およびヒールウェイト凹部が画定されており、前記トウウイングおよび前記ヒールウイングは前記それぞれのウイング床から前記それぞれのウェイト凹部内へと延びている取り付けポイントを備え、前記ボディは凹部床および周縁凹部ウォールを介して前記ボディの中へと窪んでいる中央凹部を画定しており、前記ボディはアライメント補助部をさらに備え、前記アライメント補助部は、前記中央凹部を取り囲んでおり1つまたは複数の弓形部および平行線の組を備えるボール外形機構であって、前記1つまたは複数の弓形部は前記打撃フェースまたは前記後端部の近くに位置付けられており、前記平行線の組は前記打撃フェースから前記後端部まで延在し、前記ボール外形機構は第1の色を備える、前記ボール外形機構と、前記凹部床上に位置する中心線であって、前記中心線は前記ボール外形機構内に位置付けられており、前記中心線は第2の色を備える、前記中心線と、前記中心線の両側で前記凹部床の中へと窪んでいる複数の溝と、を備え、前記パター型ゴルフクラブヘッドはさらに、前記それぞれの取り付けポイントによって受けられる1つまたは複数のウェイトを備え、前記ボディは第1の低密度材料を備え、前記ウェイトは第2の高密度材料を備える、パター型ゴルフクラブヘッド。
条項54 前記第2の色は、前記第1の色とは異なる、条項53に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項55 前記第2の色は、前記第1の色に類似している、条項53に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項56 前記ボディは第3の色をさらに備え、前記第3の色は前記第1の色および前記第2の色とは異なり、前記第1の色、前記第2の色、および前記第3の色は、見る人の副尺視力を向上させることによって前記見る人のアライメントを補助する、条項53に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項57 前記1つまたは複数の弓形部は、前記打撃フェースの近くの第1の弓形部と、前記後端部の近くの第2の弓形部と、を備え、前記平行線の組は前記第1の弓形部と前記第2の弓形部を接続して、前記中央凹部の周囲に一続きの周辺部を画定しており、前記ボール外形機構は長円形形状を備える、条項53に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項58 前記1つまたは複数の弓形部は前記打撃フェースの近くの単一の弓形部を備え、前記平行線の組は前記単一の弓形部から前記後端部に向かって延びて前記中央凹部の周囲に不連続な周辺部を画定しており、前記ボール外形機構はU形状である、条項53に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項59 前記ボール外形機構はゴルフボールの幅と同様の幅を画定しており、前記幅は約1.78インチである、条項53に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項60 前記ボディはボディ上面とボディ下面とをさらに備え、前記1つまたは複数のウェイトはウェイト上面とウェイト下面とを各々備え、前記ボディ上面および前記ウェイト上面は前記クラウンを形成しており、前記ボディ下面および前記ウェイト下面は前記ソールを形成している、条項53に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項61 前記ボール外形機構は、前記クラウンから離れるように前記ボディの中へと窪んでチャネルを画定している、条項53に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項62 前記ボール外形機構は、前記ボディ上面から外向きに突出している、条項60に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項63 前記中央凹部は、前記前方部から前記後端部まで延びている、条項53に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項64 前記1つまたは複数のウェイトは、長方形、三角形、ピラミッド形、球形、半円形、正方形、円筒形、卵形、楕円形、台形、五角形、六角形、八角形、または任意の他の所望の幾何学的もしくは非幾何学的形状から成る群から選択される形状のうちの任意の1つまたは組合せを含む、条項53に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項65 前記ゴルフクラブヘッドは、前記パター型ゴルフクラブヘッドがアドレス位置にあるときにグラウンドプレーンに対して垂直な垂直CG y軸を含む座標系の、原点を定める重心を備え、前記パター型ゴルフクラブヘッドは、4000g・cm超の前記CG y軸の周りの慣性モーメントIyyを備える、条項53に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項66 上部と下部とを備え、前記上部は第1の密度を有する第1の材料から作られており、前記下部は第2の密度を有する第2の材料から作られており、前記第1の密度は前記第2の密度よりも小さく、前記下部は、前面と、前記前面の反対側のリアウォールと、トウ端部と、ヒール端部と、後部と、ソールと、前記前面および前記リアウォールを通って延びている開口と、を備え、前記ソールは、ヒール部と、トウ部と、前記ヒール部と前記トウ部との間の中央部と、を備え、前記ヒール部および前記トウ部は前記中央部の厚さよりも大きい厚さを備え、前記下部はさらに、前記ヒール部と前記中央部との間の第1の移行領域と、前記トウ部と前記中央部との間の第2の移行領域と、を備え、前記上部は、本体と、トウ延長部と、ヒール延長部と、を備え、前記本体は前記中央部に重なり、前記トウ延長部は前記トウ部に重なり、前記ヒール延長部は前記ヒール部に重なり、前記本体の一部が前記下部の前記開口を通って延びてそこを埋めており、前記下部の前記前面および前記上部の前記本体は組み合わされて、連続面を有する打撃フェースを形成している、パター型ゴルフクラブヘッド。
条項67 前記下部は、前記ソールの前記トウ部と一体的に形成されているトウ質量と、前記ソールの前記ヒール部と一体的に形成されているヒール質量と、をさらに備える条項66に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項68 前記上部は、前記トウ延長部において前記上部の下面から窪んでいる第1のキャビティと、前記ヒール延長部において前記下面から窪んでいる第2のキャビティと、を画定している、条項67に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項69 前記トウ延長部は、前記トウ質量を前記第1のキャビティ内で、前記トウ延長部が前記トウ質量に重なるように受けるように構成されており、前記ヒール延長部は、前記ヒール質量を前記第2のキャビティ内で、前記ヒール延長部が前記ヒール質量に重なるように受けるように構成されている、条項68に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項70 前記下部は、前記パター型ゴルフクラブヘッドの体積の75%未満を構成している、条項66に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項71 前記下部は、前記パター型ゴルフクラブヘッドの質量の85%超を構成している、条項66に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項72 前記ヒール質量および前記トウ質量は、10グラム~40グラムの質量を各々備える、条項67に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項73 前記ヒール質量および前記トウ質量は、前記リアウォールから後方に離間して配置されている、条項67に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
条項74 前記ゴルフクラブヘッドは、前記パター型ゴルフクラブヘッドがアドレス位置にあるときにグラウンドプレーンに対して垂直な垂直CG y軸を含む座標系の、原点を定める重心を備え、前記パター型ゴルフクラブヘッドは、4000g・cm超の前記CG y軸の周りの慣性モーメントIyyを備える、条項66に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。

Claims (64)

  1. トウ端部と、ヒール端部と、打撃フェースと、後端部と、クラウンと、ソールと、上部と、下部と、を備え、
    前記上部は前方部と後方延長部とを備え、前記前方部は前記打撃フェースを備え、前記後方延長部は前記前方部から前記後端部に向かって後方に延びており、
    前記上部は凹部床および周縁凹部ウォールを介して前記上部の中へと窪んでいる中央凹部を画定しており、
    前記上部はアライメント補助部をさらに備え、
    前記アライメント補助部は、
    前記中央凹部を取り囲んでおり、1つまたは複数の弓形部および平行線の組を備えるボール外形機構であって、前記1つまたは複数の弓形部は前記打撃フェースまたは前記後端部の近くに位置付けられており、前記平行線の組は前記打撃フェースから前記後端部まで延びており、前記ボール外形機構は第1の色を備える、前記ボール外形機構と、
    前記凹部床上に位置する中心線であって、前記中心線は前記ボール外形機構内に位置付けられており、前記中心線は第2の色を備える、前記中心線と、
    前記中心線の両側で前記凹部床の中へと窪んでいる複数の溝と、を備え、
    前記下部は、中央部と、トウ質量と、ヒール質量と、を備え、
    前記下部は前記上部を、前記後方延長部が前記中央部の上方で前記トウ質量と前記ヒール質量との間に位置するように受けるよう構成されており、
    前記上部は第1の密度を有する第1の材料を備え、前記下部は第2の密度を有する第2の材料を備え、前記第1の密度は前記第2の密度よりも小さい、
    パター型ゴルフクラブヘッド。
  2. 前記第2の色は、前記第1の色とは異なる、請求項1に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
  3. 7度未満のロフト角を備える、請求項1に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
  4. 前記1つまたは複数の弓形部は、前記打撃フェースの近くの第1の弓形部と、前記後端部の近くの第2の弓形部と、を備え、
    前記平行線の組は、前記第1の弓形部と前記第2の弓形部を接続して、前記中央凹部の周囲に一続きの周辺部を画定しており、
    前記ボール外形機構は、長円形形状を備える、
    請求項1に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
  5. 前記1つまたは複数の弓形部は、前記打撃フェースの近くに単一の弓形部を備え、
    前記平行線の組は、前記単一の弓形部から前記後端部に向かって延びて、前記中央凹部の周囲に不連続な周辺部を画定しており、
    前記ボール外形機構は、U形状を備える、
    請求項1に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
  6. 前記ボール外形機構は、前記上部の中へと窪んでチャネルを画定している、請求項1に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
  7. 前記ボール外形機構は、前記上部から外向きに突出している、請求項1に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
  8. 前記ボール外形機構は、ヒール端部からトウ端部への方向に測定される幅を画定しており、
    前記ボール外形機構の前記幅は、約1.78インチである、請求項1に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
  9. 前記上部は、前記下部に接着剤によって固定されている、請求項1に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
  10. 前記第1の材料および前記第2の材料は、8620合金鋼、S25C鋼、炭素鋼、マルエージング鋼、17-4ステンレス鋼、303ステンレス鋼、ステンレス鋼合金、タングステン、アルミニウム、アルミニウム合金、およびADC-12から成る群から選択される材料を備える、請求項1に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
  11. トウ端部と、ヒール端部と、打撃フェースと、後端部と、クラウンと、ソールと、上部と、下部と、を備え、
    前記上部は前方部と後方延長部とを備え、前記前方部は前記打撃フェースを備え、前記後方延長部は前記前方部から前記後端部に向かって後方に延びており、
    前記上部は凹部床および周縁凹部ウォールを介して前記上部の中へと窪んでいる中央凹部を画定しており、
    前記上部はアライメント補助部をさらに備え、
    前記アライメント補助部は、
    前記中央凹部を取り囲んでおり1つまたは複数の弓形部および平行線の組を備えるボール外形機構であって、前記1つまたは複数の弓形部は前記打撃フェースまたは前記後端部の近くに位置付けられており、前記平行線の組は前記打撃フェースから前記後端部まで延びており、前記ボール外形機構は第1の色を備える、前記ボール外形機構と、
    前記凹部床上に位置する中心線であって、前記中心線は前記ボール外形機構内に位置付けられており、前記中心線は第2の色を備える、前記中心線と、
    前記中心線の両側で前記凹部床の中へと窪んでいる複数の溝と、を備え、
    前記下部は、中央部と、トウ質量と、ヒール質量と、を備え、
    前記下部は前記上部を、前記後方延長部が前記中央部の上方で前記トウ質量と前記ヒール質量との間に位置するように受けるよう構成されており、
    前記上部は第1の密度を有する第1の材料を備え、前記下部は第2の密度を有する第2の材料を備え、前記第1の密度は前記第2の密度よりも小さく、
    前記パター型ゴルフクラブヘッドは、体積と質量とをさらに備え、
    前記下部は、前記パター型ゴルフクラブヘッドの前記体積の35%未満を構成しており、
    前記下部は、前記パター型ゴルフクラブヘッドの前記質量の50%超を構成している、
    パター型ゴルフクラブヘッド。
  12. 前記第2の色は、前記第1の色とは異なる、請求項11に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
  13. 7度未満のロフト角を備える、請求項11に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
  14. 前記1つまたは複数の弓形部は、前記打撃フェースの近くの第1の弓形部と、前記後端部の近くの第2の弓形部と、を備え、
    前記平行線の組は、前記第1の弓形部と前記第2の弓形部を接続して、前記中央凹部の周囲に一続きの周辺部を画定しており、
    前記ボール外形機構は、長円形形状を備える、
    請求項11に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
  15. 前記1つまたは複数の弓形部は、前記打撃フェースの近くに単一の弓形部を備え、
    前記平行線の組は前記単一の弓形部から前記後端部に向かって延びて、前記中央凹部の周囲に不連続な周辺部を画定しており、
    前記ボール外形機構は、U形状を備える、
    請求項11に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
  16. 前記ボール外形機構は、前記上部の中へと窪んでチャネルを画定している、請求項11に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
  17. 前記ボール外形機構は、前記上部から外向きに突出している、請求項11に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
  18. 前記ボール外形機構は、ヒール端部からトウ端部への方向に測定される幅を画定しており、
    前記ボール外形機構の前記幅は、約1.78インチである、
    請求項11に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
  19. 前記上部は、前記下部に接着剤によって固定されている、請求項11に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
  20. 前記第1の材料および前記第2の材料は、8620合金鋼、S25C鋼、炭素鋼、マルエージング鋼、17-4ステンレス鋼、303ステンレス鋼、ステンレス鋼合金、タングステン、アルミニウム、アルミニウム合金、およびADC-12から成る群から選択される材料を備える、請求項11に記載のパター型ゴルフラブ・ヘッド。
  21. パター型ゴルフクラブヘッドであって、打撃フェース、後端部、トウ端部、ヒール端部、クラウン、ソールと、前記打撃フェースを備える上部と、下部と、を備え、前記上部は第1の密度を有する第1の材料から形成されており、前記下部は第2の密度を有する第2の材料から形成されており、前記第1の密度は前記第2の密度よりも小さく、前記下部は、トウ質量とヒール質量とを有するソールプレートを備え、前記上部は、前記クラウンを含むとともに前記打撃フェースから前記後端部まで延びているクラウンブリッジを備え、前記上部は、前記打撃フェースと反対側のフロントポケットウォールと、前記後端部と反対側のリアポケットウォールと、前記クラウンと反対側のポケット天井と、前記上部の下面と反対側のポケット床と、を備え、前記フロントポケットウォール、前記リアポケットウォール、前記ポケット天井、および前記ポケット床が一体となってポケットを画定しており、前記上部は、前記クラウンブリッジと前記ポケット天井との間に延び前記ポケットをトウ側ポケットとヒール側ポケットとに分割している、直立部材を備え、前記上部は、前記下部に接着剤によって固定されており、前記上部は前記下部に、前記クラウンブリッジが前記トウ質量と前記ヒール質量との間に配置されるように固定されており、前記パター型ゴルフクラブヘッドは体積と質量とをさらに備え、前記下部は、前記パター型ゴルフクラブヘッドの前記体積の35%未満を構成しており、前記下部は、前記パター型ゴルフクラブヘッドの前記質量の50%超を構成している、パター型ゴルフクラブヘッド。
  22. 7度未満のロフト角を備える、請求項21に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
  23. 前記パター型ゴルフクラブヘッドは体積と質量とをさらに備え、前記下部は、前記パター型ゴルフクラブヘッドの前記体積の35%未満を構成しており、前記下部は、前記パター型ゴルフクラブヘッドの前記質量の50%超を構成している、請求項21に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
  24. 前記ヒール側ポケットは、前記ヒール質量と前記直立部材との間にある、請求項21に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
  25. 前記トウ側ポケットは、前記トウ質量と前記直立部材との間にある、請求項21に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
  26. 前記クラウンは、前記クラウンに沿って打撃フェースから後端部への方向に延びている1つまたは複数のアライメント補助部を備える、請求項21に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
  27. 前記第1の材料の前記第1の密度は、6.0g/cc未満である、請求項21に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
  28. 前記第2の材料の前記第2の密度は、7.0g/ccよりも大きい、請求項21に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
  29. 前記ゴルフクラブヘッドは、前記パター型ゴルフクラブヘッドがアドレス位置にあるときにグラウンドプレーンに対して垂直な垂直CG y軸を含む座標系の、原点を定める重心を備え、前記パター型ゴルフクラブヘッドは、3000g・cm超の前記CG y軸の周りの慣性モーメントIyyを備える、請求項21に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
  30. 前記第1の材料および前記第2の材料は、8620合金鋼、S25C鋼、炭素鋼、マルエージング鋼、17-4ステンレス鋼、303ステンレス鋼、ステンレス鋼合金、タングステン、アルミニウム、アルミニウム合金、およびADC-12から成る群から選択される材料を備える、請求項21に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
  31. 前記ゴルフクラブヘッドは、前記パター型ゴルフクラブヘッドがアドレス位置にあるときにグラウンドプレーンに対して垂直な垂直CG y軸を含む座標系の、原点を定める重心を備え、前記パター型ゴルフクラブヘッドは、3000g・cm超の前記CG y軸の周りの慣性モーメントIyyを備える、請求項21に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
  32. 細長いシャフトに結合されているパターヘッドであって、前記パターヘッドは、ヒール端部と、前記ヒール端部と反対側のトウ端部と、打撃フェースと、ソールと、クラウンと、を画定しており、前記パターヘッドは上部と下部とを更に備え、前記上部が前記クラウンを形成し前記下部が前記ソールを形成するようになっている、前記パターヘッド、を備え、前記下部はボール回収機構を更に備え、前記ボール回収機構はボール保持部とボール取出し部とを備え、前記ボール保持部はゴルフボールを受けるように構成されており、前記ボール取出し部は使用者の指を受けるように構成されており、前記ボール取出し部および前記ボール保持部は1つに接続されており、前記ボール保持部は1.650インチの直径を有する円によって画定されている、パター型ゴルフクラブヘッド。
  33. 前記ボール保持部は、0.25インチ~1インチの幅を有する半円形スロットによって画定されている、請求項32に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
  34. 前記ボール回収部は、前記上部の凹部と前記下部の開口とによって画定されている、請求項32に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
  35. 前記ボール保持部は、複数の突起を備える、請求項32に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
  36. 前記ボール保持部は、前記ボール保持部の両側に位置付けられている2つの突起を備える、請求項35に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
  37. 前記ボール保持部は2つの突起の第1の組と2つの突起の第2の組とを備え、前記2つの突起の第1の組は前記打撃フェースの近くに位置付けられており、前記2つの突起の第2の組は前記後端部の近くに位置付けられている、請求項35に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
  38. 前記ボール保持部は、90度の間隔で離間されている4つの突起を備える、請求項35に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
  39. 前記ボール回収機構は、洋梨形の形状によって画定されている、請求項32に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
  40. 前記ヘッドのボディはマレット型スタイルのパターである、請求項32に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
  41. 前記上部は、前記クラウンの全長に延びているアライメント機構を備える、請求項32に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
  42. 前記ゴルフクラブヘッドは、前記パター型ゴルフクラブヘッドがアドレス位置にあるときにグラウンドプレーンに対して垂直な垂直CG y軸を含む座標系の、原点を定める重心を備え、前記パター型ゴルフクラブヘッドは、4000g・cm超の前記CG y軸の周りの慣性モーメントIyyを備える、請求項32に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
  43. クラウンと、ソールと、トウ端部と、ヒール端部と、打撃フェースと、後端部と、前方部および後部を備えるボディと、を備えるパター型ゴルフクラブヘッドであって、前記前方部は前記打撃フェースを備え、前記後部は前記前方部から前記後端部に向かって後方に延びており、前記後部はリア延長部とトウウイングとヒールウイングを備え、前記トウウイングおよび前記ヒールウイングはそれぞれのウイング床を介して前記ボディの中へと窪んでおり、前記それぞれのウイング床およびそれぞれのウイングウォールによってトウウェイト凹部およびヒールウェイト凹部が画定されており、前記トウウイングおよび前記ヒールウイングは前記それぞれのウイング床から前記それぞれのウェイト凹部内へと延びている取り付けポイントを備え、前記ボディは凹部床および周縁凹部ウォールを介して前記ボディの中へと窪んでいる中央凹部を画定しており、前記ボディはアライメント補助部をさらに備え、前記アライメント補助部は、前記中央凹部を取り囲んでおり1つまたは複数の弓形部および平行線の組を備えるボール外形機構であって、前記1つまたは複数の弓形部は前記打撃フェースまたは前記後端部の近くに位置付けられており、前記平行線の組は前記打撃フェースから前記後端部まで延在し、前記ボール外形機構は第1の色を備える、前記ボール外形機構と、前記凹部床上に位置する中心線であって、前記中心線は前記ボール外形機構内に位置付けられており、前記中心線は第2の色を備える、前記中心線と、前記中心線の両側で前記凹部床の中へと窪んでいる複数の溝と、を備え、前記パター型ゴルフクラブヘッドはさらに、前記それぞれの取り付けポイントによって受けられる1つまたは複数のウェイトを備え、前記ボディは第1の低密度材料を備え、前記ウェイトは第2の高密度材料を備える、パター型ゴルフクラブヘッド。
  44. 前記第2の色は、前記第1の色とは異なる、請求項43に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
  45. 前記第2の色は、前記第1の色に類似している、請求項43に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
  46. 前記ボディは第3の色をさらに備え、前記第3の色は前記第1の色および前記第2の色とは異なり、前記第1の色、前記第2の色、および前記第3の色は、見る人の副尺視力を向上させることによって前記見る人のアライメントを補助する、請求項43に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
  47. 前記1つまたは複数の弓形部は、前記打撃フェースの近くの第1の弓形部と、前記後端部の近くの第2の弓形部と、を備え、前記平行線の組は前記第1の弓形部と前記第2の弓形部を接続して、前記中央凹部の周囲に一続きの周辺部を画定しており、前記ボール外形機構は長円形形状を備える、請求項43に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
  48. 前記1つまたは複数の弓形部は前記打撃フェースの近くの単一の弓形部を備え、前記平行線の組は前記単一の弓形部から前記後端部に向かって延びて前記中央凹部の周囲に不連続な周辺部を画定しており、前記ボール外形機構はU形状である、請求項43に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
  49. 前記ボール外形機構はゴルフボールの幅と同様の幅を画定しており、前記幅は約1.78インチである、請求項43に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
  50. 前記ボディはボディ上面とボディ下面とをさらに備え、前記1つまたは複数のウェイトはウェイト上面とウェイト下面とを各々備え、前記ボディ上面および前記ウェイト上面は前記クラウンを形成しており、前記ボディ下面および前記ウェイト下面は前記ソールを形成している、請求項43に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
  51. 前記ボール外形機構は、前記クラウンから離れるように前記ボディの中へと窪んでチャネルを画定している、請求項43に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
  52. 前記ボール外形機構は、前記ボディ上面から外向きに突出している、請求項50に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
  53. 前記中央凹部は、前記前方部から前記後端部まで延びている、請求項43に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
  54. 前記1つまたは複数のウェイトは、長方形、三角形、ピラミッド形、球形、半円形、正方形、円筒形、卵形、楕円形、台形、五角形、六角形、八角形、または任意の他の所望の幾何学的もしくは非幾何学的形状から成る群から選択される形状のうちの任意の1つまたは組合せを含む、請求項43に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
  55. 前記ゴルフクラブヘッドは、前記パター型ゴルフクラブヘッドがアドレス位置にあるときにグラウンドプレーンに対して垂直な垂直CG y軸を含む座標系の、原点を定める重心を備え、前記パター型ゴルフクラブヘッドは、4000g・cm超の前記CG y軸の周りの慣性モーメントIyyを備える、請求項43に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
  56. 上部と下部とを備え、前記上部は第1の密度を有する第1の材料から作られており、前記下部は第2の密度を有する第2の材料から作られており、前記第1の密度は前記第2の密度よりも小さく、前記下部は、前面と、前記前面の反対側のリアウォールと、トウ端部と、ヒール端部と、後部と、ソールと、前記前面および前記リアウォールを通って延びている開口と、を備え、前記ソールは、ヒール部と、トウ部と、前記ヒール部と前記トウ部との間の中央部と、を備え、前記ヒール部および前記トウ部は前記中央部の厚さよりも大きい厚さを備え、前記下部はさらに、前記ヒール部と前記中央部との間の第1の移行領域と、前記トウ部と前記中央部との間の第2の移行領域と、を備え、前記上部は、本体と、トウ延長部と、ヒール延長部と、を備え、前記本体は前記中央部に重なり、前記トウ延長部は前記トウ部に重なり、前記ヒール延長部は前記ヒール部に重なり、前記本体の一部が前記下部の前記開口を通って延びてそこを埋めており、前記下部の前記前面および前記上部の前記本体は組み合わされて、連続面を有する打撃フェースを形成している、パター型ゴルフクラブヘッド。
  57. 前記下部は、前記ソールの前記トウ部と一体的に形成されているトウ質量と、前記ソールの前記ヒール部と一体的に形成されているヒール質量と、をさらに備える、請求項56に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
  58. 前記上部は、前記トウ延長部において前記上部の下面から窪んでいる第1のキャビティと、前記ヒール延長部において前記下面から窪んでいる第2のキャビティと、を画定している、請求項57に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
  59. 前記トウ延長部は、前記トウ質量を前記第1のキャビティ内で、前記トウ延長部が前記トウ質量に重なるように受けるように構成されており、前記ヒール延長部は、前記ヒール質量を前記第2のキャビティ内で、前記ヒール延長部が前記ヒール質量に重なるように受けるように構成されている、請求項58に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
  60. 前記下部は、前記パター型ゴルフクラブヘッドの体積の75%未満を構成している、請求項56に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
  61. 前記下部は、前記パター型ゴルフクラブヘッドの質量の85%超を構成している、請求項56に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
  62. 前記ヒール質量および前記トウ質量は、10グラム~40グラムの質量を各々備える、請求項57に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
  63. 前記ヒール質量および前記トウ質量は、前記リアウォールから後方に離間して配置されている、請求項57に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。
  64. 前記ゴルフクラブヘッドは、前記パター型ゴルフクラブヘッドがアドレス位置にあるときにグラウンドプレーンに対して垂直な垂直CG y軸を含む座標系の、原点を定める重心を備え、前記パター型ゴルフクラブヘッドは、4000g・cm超の前記CG y軸の周りの慣性モーメントIyyを備える、請求項56に記載のパター型ゴルフクラブヘッド。

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