JP2024501049A - スリーブ引戻し機構 - Google Patents

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Abstract

観察により、送達スリーブの展開によって送達スリーブの1つ又は複数の部分が腔内機器の一端を越えて延びて、材料が張り出すことが確認されてい。張出しは、体内プロテーゼを通過する血流に影響を与えるか又は望ましくない組織成長を助長することを含めて性能に影響を与える場合がある。拘束シース張出しに対処(減少または取り除きする)ための様々な発明的概念を提示する。

Description

本開示は、概略的に送達スリーブを持つ腔内機器を含む医療機器展開システム又はその他の送達システム、特に腔内機器の展開時に送達スリーブ張出しを減少するように構成された医療機器展開システムに関する。
腔内機器は、人間の患者の脈管を治療するためにしばしば使用される。概略的に、脈管治療部位へ向かって腔内送達するために適する外周寸法すなわち送達構成へ向かって機器を拘束するために可撓性スリーブを利用することが知られている。例えばスリーブによって分岐脈管の不注意の閉塞を防止するように、この種のスリーブ例えば基礎腔内機器の展開後に現位置に留まるように構成されたスリーブを少なくとも部分的に後退させることが望ましい場合がある。臨床医は、特に(1)撮像テクノロジーがスリーブ自体を検出できない、(2)スリーブが、放射線不透過マーカーを備えない場合がある、(3)腔内機器の放射線不透過バンド又はその他のマーカーが必ずしもスリーブの端部と相関しない場合がある、ので、このような不注意の閉塞を回避するために従来の撮像テクノロジーだけに依存できない場合がある。
”Sleeve Retraction System”と題する2019年3月5日に発行された米国特許第10219929号は、脈管に沿って治療部位まで腔内送達するために適する拘束構造へ向かって拡張可能機器を拘束するためにスリーブ及び少なくともスリーブの一部分を後退させるための機構を利用する腔内機器のためのシステムについて説明する。
観察によれば、送達スリーブの展開の結果、送達スリーブの1つ又は複数の部分が腔内機器の端部を越えて延びて、材料を張り出す。張出しは、体内プロテーゼを通過する血流に影響を与えるか又そうでなければ望ましくない組織成長を助長にすることを含めて性能に影響を与える場合がある。拘束シース張出しに対処する(減少または除去する)ための様々な発明の概念を提示する。
本開示の実施例(「実施例1」)にしたがった送達システムを開示する。送達システムは、送達構成に医療機器を拘束するように構成された管状形状内に解除可能に固定される送達スリーブを備える。送達スリーブは、所定の長さと、上流縁と、下流縁と、上流縁と下流縁との間の中間領域と、送達スリーブの長さに沿って延びる第1マージンと、送達スリーブの長さに沿って延びる第2マージンと、上流縁に近接する第1コーナー領域と、を有する。送達システムは、又、送達スリーブが管状形状で解除可能に固定されるように送達スリーブの第1マージンと第2マージンを解除可能に結合する第1展開ライン区分と、第1コーナー領域に固定され第1コーナー領域から中間領域の第1固定点までを進む第2展開ライン区分と、を備える。第2展開ライン区分は、第2展開ライン区分を作動すると上流縁の少なくとも一部分が中間領域へ向けて並進するように構成される。
実施例1を参照すると、第2展開ライン区分は、第1展開ライン区分から延びることができる。送達スリーブは、上流縁に近接する第2コーナー領域を持つことができ、第2展開ライン区分は、第2コーナー領域に固定され中間領域の第1固定点まで進むことができる。第2展開ライン区分は、第2展開ライン区分を作動すると、両方のコーナー領域が中間領域へ向かって並進するように構成される。第2展開ライン区分は、送達スリーブの外側を進むことができる。
更に実施例1を参照すると、第1コーナー領域は開口を含むことができ、第2展開ライン区分は、第2展開ライン区分を第1コーナー領域に固定するために開口を通過して進む。展開システムは、補助スリーブを含むことができる。展開システムが補助スリーブを含む場合、補助スリーブは、医療機器及び送達スリーブの周りに位置付けることができる。
本開示の別の実施例(「実施例2」)にしたがった送達システムを開示する。送達システムは、送達構成に医療機器を拘束するように構成された送達スリーブを備える。送達スリーブは、所定の長さと、上流縁と、下流縁と、中間領域と、第1コーナー領域と、を有する。送達システムは、更に、送達スリーブを管状構成に解除可能に結合するために下流縁から上流縁まで送達スリーブの長さに沿って延びる第1展開ライン区分と、第1展開ライン区分から結合される第2展開ライン区分と、を備える。第2展開ライン区分は、第1コーナー領域に固定され、第1コーナー領域から中間領域まで進み、中間領域において第1固定点に固定される。
実施例2を参照すると、第2展開ライン区分は、第2展開ライン区分を作動すると、第1コーナー領域が中間領域へ向かって並進して戻るように、構成できる。第1展開ライン区分及び第2展開ライン区分は、送達スリーブから解除可能とすることができる。
更に実施例2を参照すると、送達スリーブは、第2コーナー領域を持つことができる。このような実施例において、第2展開ライン区分は、第2コーナー領域に結合して、第2コーナー領域から中間領域まで進み、第1固定点で固定できる。第2展開ライン区間は、第2展開ライン区分を作動すると、第1コーナー領域及び第2コーナー領域が中間領域へ向かって並進して戻るように構成される。
本開示の更に別の実施例(「実施例3」)にしたがった送達システムの送達スリーブを作動する方法を開示する。方法は、所望の場所に送達スリーブを位置付けることを含む。送達スリーブは、送達スリーブが関連付けられる医療機器を含む送達システムの一部を成す。送達スリーブは、上流縁と、下流縁と、中間領域と、少なくとも1つのコーナーと、を有する。送達システムは、更に、送達スリーブに取り付けられる第1展開ラインと、少なくとも1つのコーナーに取り付けられ中間領域を通過して進む第2展開ライン区分と、を含む。方法は、更に、第1展開ライン区分が医療機器の送達を実行するために送達スリーブを作動するように第1展開ライン区分に張力を加えることと、第2展開ライン区分が中間領域へ向けて戻るように少なくとも1つのコーナーを並進させるように第2展開ライン区分に張力を加えることと、を含む。
実施例3によると、第1及び第2展開ライン区分は、単一流体ラインの一部とすることができる。方法は、更に、第1展開ライン区分及び第2展開ライン区分を送達スリーブから解除されるように第2展開ライン区分に張力を加えるステップを含むことができる。
本開示の別の実施例(「実施例4」)したがった医療機器を送達する方法を開示する。方法は、患者体内の所望の場所に送達システムを位置付けることを右組む。送達システムは、医療機器と関連付けられる送達スリーブを含む。送達スリーブは、上流縁と、下流縁と、中間領域と、少なくとも1つのコーナーとを有する。送達システムは、更に、医療器具及び送達スリーブの周りに位置付けされる補助スリーブを備え、補助スリーブは、上流縁を有する。送達システムは、更に、第1送達スリーブに結合される第1展開ライン区分と補助スリーブに結合される第2展開ライン区分とを含む展開ラインを備え、展開ラインは、送達スリーブの少なくとも1つのコーナーに取り付けられ、送達スリーブの中間領域を通過して進む。
実施例4の方法は、更に、医療機器及び送達スリーブの周りから補助スリーブを解除することと、送達スリーブを解除するために第1展開ライン区分に張力を加えることと、第1送達スリーブ及び第2送達スリーブの各々の上流縁を第1送達スリーブの中間領域へ向かって並進させるために第2展開ライン区分に張力を加えることと、を含む。
更に実施例4を参照すると、送達システムは、カテーテルに結合できる。このような実施例において、方法は、更に、第1展開ライン区分及び第2展開ライン区分が送達スリーブ及び補助スリーブからカテーテルの中へ解除されるように第2展開ライン区分に張力を加えることを含むことができる。
添付図面は、本開示の理解を更に深めるために含められ、本明細書に援用され、その一部を成し、実施形態を図解し、明細な説明と一緒に本開示の原則を明らかにするのに役立つ。
図1は、いくつかの実施形態に従った、医療機器を拘束するように構成された少なくとも1つのスリーブを含むカテーテルを示す。
図2Aは、いくつかの実施形態に従った、医療機器を拘束するように構成された少なくとも2つのスリーブを含むカテーテルを含む。
図2Bは、円筒形機器の角度指定を示す。
図3Aは、いくつかの実施形態に従った、展開前の第1展開ライン区分ルートパターンを持つスリーブを示す。
図3Bは、いくつかの実施形態に従った、展開後の図3Bの第1展開ライン区分ルートパターンを持つスリーブを示す。
図4Aは、いくつかの実施形態に従った、第2展開ライン区分ルートパターンを持つスリーブを示す。
図4Bは、いくつかの実施形態に従った、第2展開ライン区分ルートパターンを持つ別のスリーブを示す。
図5Aは、図4Aの第2展開ライン区分の作動時のスリーブの第1構成を示す。
図5Bは、第2展開ライン区分の継続的作動時の図5Aの第2構成を示す。
図5Cは、第2展開ライン区分の継続的作動時の5Bのスリーブの第3構成を示す。
図6は、展開ラインがスリーブから取り外された後のいくつかの実施形態に従ったスリーブの別の構成を示す。
図7Aは、大動脈の上行部分と大動脈の下行部分を含む、患者の大動脈弓を示す。
図7Bは、患者の大動脈の断面略図であり、大動脈断面の冠状領域及び非冠状領域を図解する。
当業者には、意図される機能を果たすように構成された様々な方法及び装置によって本開示の様々な形態を実現できることが容易に分かるだろう。又、本明細書において言及する添付図面が、必ずしも縮尺通りではなく、本開示の様々な形態を図解するために誇張される場合があり、その意味で、図面は限定的なものとして解釈されるべきではない。
[定義]
不確実性の用語に関しては、「ほぼ」及び「約」は、明記される値を含む値及び明記される値に妥当に近い任意の値を含む値を意味するために交換可能に使用できる。明記される値に妥当に近い値は、当業者が理解し容易に確認する妥当に小さい量だけ明記される値から逸脱する。妥当な逸脱は、計測誤差、計測及び/又は製造設備較正の差異、計測の読取り及び/又は設定における人的エラー、他のコンポーネントと関連付けられる計測値の差異を考慮して性能及び/又は構造的パラメータを最適化するために加えられた調節、特定の実現シナリオ、人又は機械による不正確な調節及び/又は物体の操作などに起因する可能性がある。当業者が上記の妥当に小さい差異について容易に値を確認しないと判断される場合、「ほぼ」及び「約」は、明記される値のプラスマイナス10%を意味すると解釈できる。
腔内機器は、人間の患者の脈管を治療するためにしばしば使用される。このような治療又は処置は、一般に腔内又は脈管内処置と呼ばれる。このような機器は、スリーブを含むことが多い。本明細書において使用する場合、「スリーブ」は、患者の脈管の治療部分へ機器を腔内送達するために適する潰れ構成又は外周寸法へ向かって腔内機器を拘束する、一次、二次、三次、などのスリーブ、シース又はこれに類似するものを意味する。
本開示において、「拘束」は、(1)自己拡張によるか又は機器(例えば。バルーン)の助けであるかに関係なく、拡張を制限すること、又は(2)医療機器の少なくとも一部分を被覆する又は取り囲むが、それ以外は抑制しないこと(例えば、保管のため又は生体適合性の理由により及び/又は医療機器及び/又は脈管を保護するため)、を意味する。参考のために、「直径」は、円形断面を要求することを意味せず、医療機器の最大横断面寸法を意味すると広義に理解されるものとする。
本明細書において使用する場合、「腔内機器」又は「機器」は、ステント、グラフト、フィルタ、弁、アンカー、オクルダ―及びその他の埋植可能機器を意味し、1つ又は複数のスリーブの中に拘束される上記のものの全てを含む。
本明細書において使用する場合、「ライン」は、任意のタイプの紐、コード、糸、繊維又はワイヤを意味し、ナイロン、ポリアクリルアミド、ポリカーボナート、ポリエチレン、ポリホルムアルデヒド、ポリメチルメタクリル酸、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン、延伸ポリテトラフルオロエチレン、ポリトリフルオロクロロエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、弾性有機ケイ素ポリマーなどの従来の医療用材料、ステンレス鋼、コバルトクロム合金及びニチノールなどの金属及び超高分子量ポリエチレン繊維又はアラミド繊維などの高強度ポリマー、を含めた金属、重合体又は天然材料から構成できる。
本明細書及び請求項を通じて、「遠位」又は「先端」は、患者の脈管の中へ挿入されその中を通過して前進する機器の端部により近い機器上の相対的場所を意味できる。「近位」又は「後尾」は、患者の脈管の外部に位置する機器の端部により近い機器上の相対的場所を意味できる。これに関連して、「遠位端」は「遠方端」として、「近位端」は「近隣端」として解釈できる。
本開示は、限定的に解釈することを意図しない。例えば、本出願において使用する用語は、その用語が属する分野において意味する文脈で広義に解釈されるべきである。
[開示された実施態様の記載]
医療機器は、患者体内に埋植するための様々な展開段階を含むことができる。例えば、医療機器は、医療機器の少なくとも一部分が、患者の脈管の中へ送達するために機器を拘束する少なくとも1つの拘束具又はスリーブの中に収容される未展開送達構成を含むことができる。機器が患者の脈管の中へ送達されたとき、拘束具は取り外されて、機器を脈管に対して相補的に展開し拡張できるようにする。参考のために、送達スリーブに関連して使用される場合、「取り外す」は、「解除する」と同義であり、体内から物理的に取り除く必要はない。
送達スリーブは、例えば、延伸ポリテトラフルオロエチレン(延伸PTFE)、ポリエステル、パーフルオロエラストマーなどのフルオロポリマー、ポリテトラフルオロエチレン、シリコーン、ウレタン、超高分子量ポリエチレン、アラミド繊維、及びこれらの組合せから構成できる。スリーブ材料の他の例は、超高分子量ポリエチレン繊維又はアラミド繊維などの高強度ポリマー繊維を含む。スリーブは、生体活性剤を含むことができる。腔内機器を拘束するために使用できるいずれのスリーブも、本開示に従う。
例えば、図1は、いくつかの実施形態に従ったスリーブ102を持つカテーテル100を含む送達システムを示す。図1に示すように、スリーブ102は、本明細書で更に論じるように、送達スリーブ116などの一次スリーブ又は補助スリーブ118などの二次スリーブとすることができる。スリーブ102は、医療機器104を被覆しかつ/又は医療機器104を送達構成に拘束するように構成される。スリーブ102は、管状形状に維持される本体108を含み、本体108は、少なくとも1本の繊維又は展開ライン106と解除可能に固定された対向する縁110、112を含む。本体108は、材料のシート又は層で形成でき、これが管状形に巻かれる(例えば、巻きタバコ状)。例えば、対向する縁110及び112は、スリーブ102に沿って延びる第1マージン110及びスリーブ102の長さに沿って延びる第2マージン112によって画定できる。スリーブ102は、医療機器104の周りに配置されるように構成され、医療機器104を被覆しかつ/又は送達構成に維持できる。所望の時点で、スリーブ102は、展開ライン106を使用してスリーブの両縁110、112を解除することによって解除できる。スリーブ102は、任意に、スリーブ102が解除後に体内に留まるように医療機器104に固定できる。そうでなければ、スリーブ102又はスリーブ102の一部分を取り外すことができる。例えば、スリーブ102の本体108の一部分は、スリーブ102が医療機器104と一緒に患者体内に留まるように医療機器104に固定できる(例えば、縫合糸又は繊維を使用して)。
図示するように、スリーブ102は、医療機器104の長さに沿ってかつ医療機器104の円周に配列されるので、医療機器104の少なくとも一部分(例えば、その長さの一部または全体)は、被覆されかつ/又は送達のために拘束される。展開ライン106は、カテーテル100のルーメン(図示せず)内に配置でき、医療機器104の送達中患者体外に配置されるカテーテル100の近位端へ向かって延びる。展開ライン106は、近位へ延びる部分114即ちスリーブ102を解除して医療機器104を展開するためにユーザーが張力を加えることができる端部114を含む。医療機器104は、ステント、ステントグラフト、バルーン、フィルタ、心臓弁又は所望の同様の機器とすることができる。
スリーブ102の他の構成も使用できるが、好ましい構成は、一定幅を有する概ね長方形の構成である。但し、例えばテーパー状又は段付き構成も想定される。スリーブ102は、スリーブ102の両端の間に延びる側面マージンを有するものとして説明できる。開口部又は開口としても説明できるアイレットが、展開ライン106などの結合部材を結ぶ又は通せるように側面マージンに沿って任意に配置される。アイレットは、貫通孔の形式とすることができ、均等直径の穿孔機器によって又はレーザードリルなどその他の手段によって形成できる。又は、アイレットは、側面マージンに取り付けできる又はその他の手段で形成できるループ状材料(例えば、繊維)によって形成できる。
機器104は、送達直径及び送達直径より大きい展開直径を含む。取外し可能スリーブ102は、その送達直径で機器104に取り付けられる。上述のように、取外し可能スリーブは、展開ライン106に加えられた力に応答して、スリーブ102を解除して、医療機器104を送達直径から展開直径へ移行させるように構成された展開ライン106を含む。機器104は、更に、本明細書において更に論じるように、取外し可能スリーブ102の上流縁及び下流縁に対応する、上流近位縁1041と下流遠位縁1042とを含む。
医療機器104は、多様な任意の所望の展開直径(例えば、約5mm~約15mm、約6mm~約9mm、約6mm~約12mm、約10mm~約20mm、約15mm~約30mm又は約25mm~約45mm)及び展開直径より小さい任意の所望の送達直径を持つことができる。例えば、いくつかの例において、医療機器104の送達直径対機器104の展開直径の比率は、例えば約0.3未満、約0.29未満、約0.28未満、約0.27未満又は約0.26未満である。参考のために、「直径」は、円形断面を要求することを意図せず、医療機器104の最大横断面寸法を意味するものとして広義に理解するものとする。
図2Aを参照すると、いくつかの実施形態において、医療機器104は、一次スリーブ即ち送達スリーブ116及び二次スリーブ即ち補助スリーブ118の両方を含む。複数の重なる(部分的又は完全に重なる)スリーブ(即ち、2つ超え)の利用は、機器を複数の直径(即ち2つ超え)の間で展開可能とすることができる。例えば、医療機器104は、送達直径から中間展開直径へ、その後最終展開直径へ、展開可能とすることができる。
いくつかの例において、補助スリーブ118は、送達時に中間直径に機器104を拘束するように構成され、一方、送達スリーブ116は、送達前に機器を送達直径に拘束するために補助スリーブ118の周りに位置付けられるように構成される。このような実施形態において、送達スリーブ116は、補助スリーブ118が展開されるのと同時に又はその前に展開しなければならない。送達スリーブ116は、ユーザーが送達スリーブ116を展開できるようにする第1展開ライン区分106aを含むことができる。例えば、第1展開ライン区分106aを作動すると、機器を送達直径から機器の中間直径へ解除する。
更に図2Aを参照すると、補助スリーブ118は、上流近位縁1181と、下流遠位縁1182と、近位縁1181と遠位縁1182との間に位置する中間領域1185と、を含む。補助スリーブ118の第2展開ライン区分106bは、ユーザーが補助スリーブ118を展開できるようにする。例えば、第2展開ライン区分106bを作動すると、中間直径より大きい拡張直径へ機器104を解除する。いくつかの実施形態において、展開ライン区分106a、106bは、少なくとも2つの別個のラインを含み、それぞれの送達スリーブ116及び補助スリーブ118の展開を実施するために別個に作動される。他の実施形態において、展開ライン区分106a及び106bは、単一展開ライン106を含み、送達スリーブ116を展開するために作動した後に更に補助スリーブ118を展開するために作動できる。いずれの実施形態においても、補助スリーブ118は、送達スリーブ116の展開後直ちに又は送達スリーブ116の展開の所定の時間後に展開できる。例えば、送達スリーブ116の展開後直ちに、ユーザーは補助スリーブ118を展開できる。そうでなければ、送達スリーブ116の展開と補助スリーブ118の展開との間に自由裁量の時間が経過可能である。
図2Bを見ると、スリーブ1118(図3B)は概ね円筒形機器104(図1)を被覆するので、近位縁1181(図2A)と遠位縁1182(図2A)との間のスリーブの一方の縁は、円筒形機器の円周の0°領域に指定でき、近位縁1181(図2A)と遠位縁1182(図2A)との間のスリーブのもう一方の縁は、円周の360°領域に指定される。キー”K1”は、上述のように展開ライン106(図1)が通過して進むスリーブの角度領域を図解するために本明細書において更に論じるスリーブの平面図の各々と一緒に提示される。
更に、展開ライン106(図1)は、1つの固定点から別の固定点まで様々な角度で進むことができる。これらの角度についてここで述べ、円筒形機器の円周の0°~360°の角度領域指定とは異なる。キー”K2”は、展開ラインが進むルートの角度を図解するために本明細書において更に論じるスリーブの平面図の各々と一緒に提示され、各々の角度は“A”として示される。
近位縁1181は、近位ステント頂点と対応するように表記1P、2P、3P、4P、5P、6P、7P、8p及び9Pを含む。例えば、本明細書において述べるように、ステント頂点は、表記1PXを含むことができ、”1P”は、スリーブ1118の近位縁1181上の頂点の列を示し、”X”は、該当するステント頂点が認められる近位縁1181から遠位に在る行の数を示す。同様に、遠位縁1182は、遠位ステント頂点と対応するように表記1D、2D、3D、4D、5D、6D、7D、8D及び9Dを含む。例えば、本明細書において説明するように、ステント頂点は、表記1DXを含むことができ、ここで”1D”は、ラベルされるようにスリーブ1118の遠位縁1182上の頂点の列を指定し,”X”は、対応するステント頂点が認められる遠位縁1182から近位に在る行の数を指定する。
各ステント頂点の表記は、更に、交換可能に「固定点」と呼ぶことができ、各固定点又はステント頂点は、更に本明細書において説明するように展開ラインを固定するために使用できるか、またはしなくてもよい。「ステント頂点」(1つ又は複数)は、「固定点」(1つ又は複数)と交換可能に使用するか又は「基準点」(1つ又は複数)と交換可能に使用でき、各基準点は、所与の表記に最も近い固定点及び/又はステント頂点に対応する機器104上の点を意味する。この基準点は、図示する機器104にのみ対応する。本明細書において提示するルートパターンは、様々なサイズを有する可変的な数の機器に応用できる。言い換えると、ルートパターンは、任意の機器に合わせてスケーリングでき、本明細書における表記は、パターンのスケーリング後に表記の最も近くに位置する基準点、固定点又はステント頂点を意味する。
図3A~3Bは、スリーブ1118(例えば、送達スリーブ116又は補助スリーブ118)の平面図を示す。図示するように、スリーブ1118は、任意に、基礎にある特徴物(例えば医療機器104)がスリーブ1118下方に見えるように透明である。いくつかの例において、医療機器104は、患者体内に位置付けられたとき医療機器104が見えるようにX線不透過要素1049を含むことができる。他の例において、医療機器104は、X線不透過要素を含まない。いくつかの例において、医療機器104は、更に、患者の脈管を通過する医療機器104の曲げ及びステアリングを容易にするためにステアリングライン1048、1047を含むことができる。他の例において、医療機器104は、ステアリングライン1048、1047を含まない。適切なステアリングラインの及びステアリングライン配列の例は、2016年6月28日にW. L. Gore & Associates, Inc. に対して発せられたNorrisに対する米国特許第9375308号から分かる。
展開ライン106は、一次展開ライン又は第1展開ライン区分1061及び二次展開ライン又は第2展開ライン区分1062(図4)を形成する。図3Aに示すように、第1展開ライン区分1061は、展開前にスリーブ1118下方を進む。例えば、第1展開ライン区分1061は、スリーブ1118と医療機器104の間でスリーブ1118の約160°領域と約200°領域と間のスリーブ1118の下流縁1182付近から下流縁1182の近位に位置する第1固定点(例えば、第1ステント頂点)3P4まで進み、第1固定点3P4の下方を進み、その後、第1固定点3P4から約A110°と約A160°との間の角度で遠位に位置する第2固定点6D0(例えば第2ステント頂点)付近のシームライン120の起点まで進み、スリーブ1118の360°領域において展開を開始する。第1展開ライン区分1061が作動されるとき、スリーブ1118(例えば、送達スリーブ116又は補助スリーブ118に対応する)は、スリーブ1118の360°領域に沿って概ね近位方向にシームライン120に沿って展開される。スリーブ1118の展開が完了した後、第1展開ライン区分1061は、図3Bに示すように、展開を完了し、位置を変更している。
スリーブ1118を展開すると、スリーブ1118の少なくとも一部分は、医療機器104の近位端1041の少なくとも一部分から張り出して、これは患者の血流を遮断又は妨害する場合がある。患者及び医療機器を通過する血液が効果的で妨害されずに流れるようにするために、本明細書において更に説明するようにスリーブの張出し部分を引っ張る、剥がす、後退させる、束ねる、ヒダにする、反転させる、折り畳む、並進させる又そうでなければその他医療機器104の近位端1041から戻すことができる。
次に図4Aを見ると、スリーブ1118は、少なくとも第1コーナー領域1183を含む。いくつかの例において、スリーブ1118は、更に第2コーナー領域1184を含む。第1コーナー領域1183及び第2コーナー領域1184の各々は、更に、展開されると形成される。第1コーナー領域1183は開口122を含み、第2展開ライン区分1062はこの開口を通過して進む。第2展開ライン区分1062は、その後、スリーブ1118の約160°領域と約200°領域との間で第1コーナー領域1183から約A200°からA250°の角度で近位に位置する第3固定点(例えば、第3ステント頂点)3P5下方を進む。この固定点は、基点128として役立つ。他の例において、複数の基点を利用できる。いずれの実施形態においても、基点128は、スリーブ1118の中間領域1185に対応する任意の固定点に位置付けでき、医療機器104の性質、医療機器104の直径及びその他のファクタに応じて変化できる。
例えば、図4Bは、スリーブ2118(例えば、送達スリーブ116又は補助スリーブ118に対応する)を開示する。スリーブ2118の構造及び機能は、スリーブ1118と実質的に同じである。例えば、いくつかの実施例において、スリーブ2118は、スリーブ1118より大きい直径を持つ。スリーブ2118の同様の要素は、スリーブ1118の対応する参照番号の最初の”1”を”2”に変えて識別する。図示するように、基点228は、スリーブ2118の約140°領域と約180°領域との間の第3固定点4P5(例えば、第3ステント頂点)に位置付けることができ、第1展開ライン区分2061は、当初、スリーブ2118の約180°領域と約220°領域との間の第3固定点4P5から遠位へ位置付けられた第1固定点3P4の下方を進むことができる。他のルート変更を行うことができるが、展開ライン106、206のルートパターンの実質的方向は、実質的に同じとすることができる。
再び図4Aを見ると、第1コーナー領域1183から固定点3P5に到着した後、第2展開ライン区分1062は、第3固定点3P5下方を進み、その後スリーブ1118の上流縁1181付近まで例えば近位にかつ第3固定点3P5まで概ね長手方向に位置付けられる固定点3P8付近の開口125まで進む。第2展開ライン区分1062は、その後、先端取付け繊維124に取り付けることができる。例えば、送達スリーブ116(図2において一次スリーブとしても説明する、)と補助スリーブ118(二次スリーブとしても説明する)とを含む例において、スリーブ1118は、送達スリーブ116かあるいは補助スリーブ118とすることができる。1つの例において、スリーブ1118が補助スリーブ118である場合、先端取付け繊維124は、二次展開ライン区分1062を送達スリーブ116(図2)に取り付け易くするために送達スリーブ116(図2)及び補助スリーブ118の両方に取り付けできる。
いくつかの実施例において、第2展開ライン区分1062は、先端取付け繊維124との結合点を形成する開口122、126の間の側方に位置する開口125を通過して、遠位にかつ先端取付け繊維124との結合点の概ね長手方向に位置付けられる第3固定点3P5まで戻る。第2ライン区分1062は、再び第3固定点3P5下方を進み又は通過して進み、その後固定点3P5から近位にかつ第1コーナー1183から側方に位置する第2コーナー領域1184まで進む。第2コーナー領域1184は、第2開口126を含み、第2展開ライン区分1062はこの開口を通過して進む。第2展開ライン区分1062は、その後、第3固定点3P5まで戻り、第3固定点3P5の下方を進む、通過する又はスライド可能にこれに固定される。第2展開ライン区分1062は、第3固定点3P5から、スリーブ1118の約110°領域と約160°領域との間で第3固定点3P5から約A200°~約A250°の角度で遠位に位置付けられる第4固定点4P4(例えば、第4ステント頂点)まで進み、更に第4固定点4P4の下方を通る。第4固定点は、展開ライン106の作動を容易にするために展開ライン106に摩擦を与えるように摩擦点130として作用する。摩擦点130は、第1展開ライン区分1061及び第2展開ライン区分1062の両方の展開が完了する前に展開ライン106が所定の場所からスリップするか、又は解除されるのを防止するのに役立つ。図示する実施形態においては、展開ライン106が作動されるとき医療機器104がスリップするのを防止するのに役立つ摩擦点130が1つだけ使用される。しかし、様々な例において、複数の摩擦点130が利用され、医療機器104の様々な場所に位置付けできる。
次に図5A~5Cを見ると、展開ライン106を作動するとき、第1展開ライン区分1061の展開及びその結果としてのスリーブ1118の展開後に、第2展開ライン区分1062を引き続き作動すると、第2展開ライン区分1062のルートパターンに従ってスリーブ1118を移動する(例えば、引っ張る、後退させる、束にする、ヒダにする、反転させる又は折り畳む)。例えば、第1展開ライン区分1061の展開後、第2展開ライン区分1062を作動すると、第1コーナー領域1183が引っ張られる、剥がされる、後退する、束になる、ヒダになる、反転する、折り畳まれる、並進する又そうでなければその他基点128へ向かって集めるために図5Aに示されるように医療機器104の近位縁1041から戻される。
第2展開ライン区分1062が展開ライン106の作動によって引き続き作動されるとき、スリーブ1118の上流近位縁1181は引っ張られる、剥がされる、後退する、束になる、ヒダになる、反転する、折り畳まれる、並進する又は図5Bに示すように基点128に集めるために機器104の近位縁1041から戻される。送達スリーブ116(図2)及び補助スリーブ118を有する上述の実施形態において、スリーブ1118が補助スリーブ118である場合、送達スリーブ116は(図2)も、引っ張られる、剥がされる、後退する、束になる、ヒダになる、反転する、折り畳まれる、並進する又そうでなければ基点128へ向かって集まるように医療機器104の近位縁1041から戻ることができる。
スリーブ1118の上流近位縁1181を作動した後に、第2展開ライン区分1062を引き続き展開ライン106によって作動するとき、第2コーナー領域1184は、引っ張られる、剥がされる、後退する、束になる、ヒダになる、反転する、折り畳まれる、並進する又は基点128に集めるために図5Cに示すように医療機器104の近位縁1041から戻される。
図6に示すように、いくつかの例において、スリーブ1118のコーナー領域1183、1184及び近位縁1181が基点128まで戻された後、ユーザーは、引き続き第2展開ライン区分1062に張力を加えることができる。張力が継続的に加えられるとき、展開ライン106は、スリーブ1118(及び、任意に送達スリーブ116などの任意の付加的スリーブ)及び固定点3P5又は基点128に位置する他の固定点から解除され、その後カテーテル100(図1)を通過して後退できる又は引き出すことができる。別の例において、展開ライン106はスリーブ1118、他のスリーブ及び/又は基点128から解除しない場合がある。
いくつかの例において、完全展開及び展開ライン106の取外し後、医療機器104の近位端1041全体は、上で説明したようにスリーブ張出しによって妨害されない。但し、他の実施形態において、医療機器104の近位端1041全体を妨害しないようにするのはもっと困難な又はほぼ不可能である場合がある。例えば、図7Aは、大動脈弓2を示し、この中で医療機器104(図1~6)が展開される場合がある。図7Bは、患者前部を左に、患者後部を右にして、図7Aの上行大動脈の断面図を示す。断面図の斜影領域Cは、冠状領域であり、断面図の非斜影領域NCは、非冠状領域と呼ばれる。医療機器104(図1~6)が大動脈弓2の中に展開されるとしたら、少なくとも冠状領域は、医療機器104(図1~6)を完全展開し展開ライン106(図1~6)を作動したとき、妨害されないはずである。したがって、様々な実施例において、医療機器104及びスリーブ1118は、スリーブ1118が引っ張られる、後退する、束になる、ヒダになる、反転する、折り畳まれる又そうでなければその他医療機器104の端部から離されると、機器の好ましくは全体又は少なくとも冠状領域は、図5A~Cを参照した上で詳細に説明するように、医療機器の完全な展開後妨害されないように構成されている。
以上の実施例は、単なる例であり、本開示が提示する発明の概念のいずれの範囲も制限する又は狭めるものとして解釈すべきではない。複数の実施例を開示するが、例示的実施例を説明する詳細な説明を読めば、当業者には、他の更なる実施形態が明らかになるだろう。したがって、図面及び詳細な説明は、限定的ではなく例示的なものと見なすべきである。

Claims (17)

  1. 送達システムであって、
    送達構成に医療機器を拘束するように構成された管状形状に解除可能に固定される送達スリーブであって、前記送達スリーブが、所定の長さと、上流縁と、下流縁と、前記上流縁と前記下流縁との間の中間領域と、前記送達スリーブの前記長さに沿って延びる第1マージンと、前記送達スリーブの前記長さに沿って延びる第2マージンと、前記上流縁に近接する第1コーナー領域と、を有する、送達スリーブと、
    前記送達スリーブが管状形状に解除可能に固定されるように、前記送達スリーブの前記第1マージンと第2マージンを解除可能に結合する第1展開ライン区分と、
    前記第1コーナー領域に固定されて前記第1コーナー領域から前記中間領域の第1固定点まで進む第2展開ライン区分であって、前記第2展開ライン区分が、前記第2展開ライン区分を作動すると、前記上流縁の少なくとも一部分が前記中間領域へ向かって並進するように構成される、第2展開ライン区分と、
    を備える、送達システム。
  2. 前記第2展開ライン区分が第1展開ライン区分から延びる、請求項1に記載の送達システム。
  3. 前記送達スリーブが前記上流縁に近接する第2コーナー領域を持ち、
    前記第2展開ライン区分が、前記第2コーナー領域に固定されて、前記中間領域の前記第1固定点まで進み、前記第2展開ライン区分が、前記第2展開ライン区分を作動すると、前記コーナー領域の両方が前記中間領域へ向かって並進するように構成される、
    請求項1又は2に記載の送達システム。
  4. 前記第2展開ライン区分が、前記送達スリーブの外面を進む、請求項1~3のいずれか1項に記載の送達システム。
  5. 前記第1コーナー領域が開口を含み、前記第2展開ライン区分を前記第1コーナー領域に固定するために前記第2展開ライン区分が前記開口を通過して進む、請求項1~4のいずれか1項に記載の送達システム。
  6. 前記展開システムが補助スリーブを含む、請求項1~5のいずれか1項に記載の送達システム。
  7. 前記補助スリーブが、前記医療機器及び前記送達スリーブの周りに配置される、請求項6に記載の送達システム。
  8. 送達システムであって、
    送達構成に医療機器を拘束するように構成された送達スリーブであって、前記送達スリーブが、所定の長さと、上流縁と、下流縁と、中間領域と、第1コーナー領域と、を有する、送達スリーブと、
    管状形状に前記送達スリーブを解除可能に結合するために、前記前記下流縁から前記上流縁まで前記送達スリーブの前記長さに沿って延びる第1展開ライン区分と、
    前記第1展開ライン区分から延びる第2展開ライン区分であって、前記第2展開ライン区分が、前記第1コーナー領域に結合され、前記第1コーナ―領域から前記中間領域まで進み、前記中間領域において第1固定点に固定される、第2展開ライン区分と、
    を備える、送達システム。
  9. 前記第2展開ライン区分が、前記第2展開ライン区分を作動すると、前記第1コーナー領域が前記中間領域へ向かって並進して戻るように構成される、請求項8に記載の送達システム。
  10. 前記第1展開ライン区分及び前記第2展開ライン区分が、前記送達スリーブから解除可能である、請求項8又は9に記載の送達システム。
  11. 前記送達スリーブが第2コーナー領域を有し、
    前記第2展開ライン区分が前記第2コーナー領域に結合されて、前記第2コーナー領域から前記中間領域まで進み、前記第1固定点に固定され、
    前記第2展開ライン区分が、前記第2展開ライン区分を作動すると、前記第1コーナー領域及び前記第2コーナー領域が前記中間領域へ向かって並進して戻るように構成される、
    請求項8~10のいずれか1項に記載の送達システム。
  12. 送達システムの送達スリーブを作動する方法であって、前記方法が、
    所望の場所に前記送達スリーブを位置付けることであって、前記送達スリーブが、前記送達スリーブが関連付けられる医療機器を含む送達システムの一部を成し、前記送達スリーブが、上流縁と、下流縁と、中間領域と、少なくとも1つのコーナーを有し、第1展開ライン区分が前記送達スリーブに取り付けられ、第2展開ライン区分が前記少なくとも1つのコーナーに取り付けられて前記中間領域を通過して進む、位置付けることと、
    前記第1展開ライン区分が前記医療機器の送達を実行するために前記送達スリーブを作動するように、前記第1展開ライン区分に張力を加えることと、
    前記第2展開ライン区分が前記中間領域へ向かって前記少なくとも1つのコーナーを並進させて戻すように、前記第2展開ライン区分に張力を加えることと、
    を含む、方法。
  13. 前記第1及び第2展開ライン区分が、単一の展開ラインの部分である、請求項12に記載の方法。
  14. 前記方法が、更に、前記第1展開ライン区分及び前記第2展開ライン区分が前記送達スリーブから解除されるように、前記第2展開ライン区分に張力を加えるステップを含む、請求項12及び13のいずれか1項に記載の方法。
  15. 医療機器を送達する方法であって、前記方法が、
    患者体内の所望の場所に送達システムを位置付けることであって、前記送達システムが、医療機器に関連付けられる送達スリーブであって、前記送達スリーブが、上流縁と、下流縁と、中間領域と、少なくとも1つのコーナーとを備える、送達スリーブと、前記医療機器及び前記送達スリーブの周りに位置付けられる補助スリーブであって、前記補助スリーブが上流縁を有する、補助スリーブと、前記第1送達スリーブに固定される第1展開ライン区分と前記補助スリーブに結合され前記送達スリーブの前記少なくとも1つのコーナーに取り付けられ、前記送達スリーブの前記中間領域を通過して進む第2展開ライン区分とを含む展開ラインと、を含む、位置付けることと、
    前記医療機器及び前記送達スリーブの周りから前記補助スリーブを解除することと、
    前記送達スリーブを解除するために前記第1展開ライン区分に張力を加えることと、
    前記第1送達スリーブ及び前記第2送達スリーブの各々の前記上流縁を前記第1送達スリーブの前記中間領域へ向かって並進させるために前記第2展開ライン区分に張力を加えることと、
    を含む、方法。
  16. 前記送達システムがカテーテルに結合される、請求項15に記載の方法。
  17. 前記方法が、更に、前記第1展開ライン区分及び前記第2展開ライン区分が前記送達スリーブ及び前記補助スリーブから前記カテーテルの中へ解除されるように、前記第2展開ライン区分に張力を加えることを含む、請求項16に記載の方法。
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