JP2024104736A - 繊維を含む一体型容器本体及びその閉鎖部、容器本体の製造方法、閉鎖部により容器本体を閉鎖する為の装置及び方法 - Google Patents

Abstract

【課題】繊維を含む一体型容器本体及びその閉鎖部、容器本体の製造方法、閉鎖部により容器本体を閉鎖する装置及び方法を提供する。【解決手段】本発明は、繊維を含む一体型容器本体を有し、容器本体の為の閉鎖部および口開放部を有する容器に関する。閉鎖部は、少なくとも部分的に閉鎖位置で口開放部に挿入され、口開放部の内部表面１９と協働して、口開放部に少なくとも部分的に非正嵌合で位置決めされ、それによって容器本体が閉鎖される。閉鎖部はまた、閉鎖位置から容器本体の完全に外側の開放位置に移動するように設計されている。本発明はさらに、容器と共に使用される容器本体の製造方法、容器と共に使用される閉鎖部の製造方法、閉鎖部によって容器本体を閉鎖するための装置、および、装置による閉鎖部によって容器本体を閉鎖するための方法に関する。【選択図】図１０

Description

［０００１］本発明は、独立クレームによる、繊維を含む一体型容器本体を有し、容器本体の為の口開放部および閉鎖部を有する容器と、容器の為に使用する容器本体の製造方法、閉鎖部によって容器本体を閉鎖する為の方法、閉鎖部によって容器本体を閉鎖する為の装置、閉鎖部によって容器本体を閉鎖する為の方法、閉鎖部、および繊維を含む閉鎖容器を製造する為のシステムに関する。

従来技術

［０００２］このような容器の再密閉性を確保することができるように、繊維を含む容器に、プラスチック製ネジ部およびプラスチック製蓋を装備することが知られている。容器の再密閉性は、特に充填量が２００ｍＬを超える場合、この量は一般に一度に空にされないので、望ましい。異なる材料のために、容器は堆肥化することができず、またリサイクルすることも難しい。

目的

［０００３］本発明の目的は、ネジ部を備えない、繊維を含む容器の密閉性及び再密閉性を確保することができる、繊維を含む一体型容器本体と、その容器本体の口開放部及び閉鎖部とを有する容器、その容器に用いる容器本体の製造方法、容器本体を閉鎖部により閉鎖する方法、及び、ネジを設けることなく容器本体を閉鎖部により閉鎖する方法を提供することにある。

達成手段

［０００４］本発明の目的は、繊維を含む一体型容器本体を有し、該容器本体の為の開口部および閉鎖部を有する容器と、該容器に使用される容器本体の製造方法と、該容器本体を閉鎖部によって閉鎖する方法と、容器本体を閉鎖部によって閉鎖する装置と、容器本体を蓋部によって閉鎖する方法と、閉鎖部と、繊維を含む閉鎖容器の製造システムによって達成される。さらなる実施形態が、従属クレームに開示されている。

［０００５］本発明による容器は、繊維を含む一体型容器本体を有し、容器本体のための口開放部および閉鎖部を有し、蓋部は、口開放部内の閉鎖位置に少なくとも部分的に挿入され、閉鎖部は、口開放部の内部表面と協働して、少なくとも部分的に口開放部内に非正嵌合で位置決めされ、容器本体はそこで閉鎖され、さらに、閉鎖部は、閉鎖位置から容器本体の完全に外側の開放位置まで移動するように設計されている。

［０００６］閉鎖部は、口開放部の内部表面と協働して、口開放部内に少なくとも部分的に非正嵌合で位置決めされ、それによって容器本体が閉鎖されるので、容器本体上のネジを省略することができ、ネジ部にネジ込むためのネジ閉鎖部を省略することができる。従来の回転式閉鎖部とは対照的に、密封表面は遙かに大きくすることができ、それによってシールを達成することが容易になる。

［０００７］本出願に記載される閉鎖部は、固体材料からなることができ、または一つ又は複数の空洞部を含み得る。

［０００８］繊維を含み、口開放部および閉鎖部を有する一体型容器本体は、外部表面の単純な幾何学的形状形成によって製造することができる。

［０００９］繊維は、リグニン、バナナの葉および／または野生のキニーネを含むことができる。繊維は、たとえば、セルロース繊維、針葉樹の繊維、葉の多い木質植物、および／または平たい木および／または草、アシおよび／または竹などを含むことができる。繊維は、絹糸、クモ糸、藻類、天然繊維（ドナウシルフィ（ｓｉｌｐｈｉｅ）繊維、大麻、トウモロコシ、綿など）、バナナの皮、オレンジの皮、草、わら、ジャガイモデンプン、または加工された牛の汚物を含むことができる。人工的に成長させた工程に由来するセルロース繊維を提供することも可能である。繊維を含む流体塊の為の基本材料としての木材の材料ボトルネックの場合、これらの代替材料は、基本材料を完全にまたは部分的に置き換えることができる。

［００１０］繊維は、非木材材料、たとえば、綿、麻および／または織物繊維から作られた繊維混合物を含むことができる。

［００１１］たとえば、繊維はビスコース繊維を含むことができる。ビスコース繊維は、再生セルロースから作られる人工繊維であって、ビスコース繊維が、多段工程で処理された１００％セルロースを開始基材とするものである。ビスコース繊維は、平面またはケーブル形状の構造、トリロバル形状、または二重トリロバル構造を含むことができる。繊維は、平坦な又は中空の構造体、または波状の又は粗い外部表面を含むことができる。

［００１２］種々のタイプの繊維を組み合わせて使用することもできる。たとえば、異なる外部表面および／または形状および／または中空構造および／または平坦構造および／または種々の長さ分布および／または種々の材料を有する繊維を組み合わせることができる。

［００１３］繊維は天然由来であるため、生物分解可能でもよい。さらに、持続可能かつ再生可能である。

［００１４］繊維は、パルプに使用することができる。パルプは、例えば、添加剤を含む水と繊維との混合物であってもよいし、混合物を含んでもよい。

［００１５］一体型容器本体は、ボトル、バレル、または缶でもよい。

［００１６］繊維含有パルプを用いた繊維を含む一体型容器本体の成形は、生産すべき一体型容器本体の外部輪郭のネガ形状を表すことができる金型内で、または射出成形法によって行うことができる。

［００１７］繊維を含む一体型容器を成形するために使用される繊維含有パルプと、閉鎖部を形成するために使用される繊維含有パルプとは、同一であっても異なっていてもよい。これらが同じであれば、たとえば、パルプ混合器のように、同じ原料から抽出することができる。

［００１８］閉鎖部は、円形シリンダストッパの形態で設計することができる。

［００１９］ストッパは、ストッパが少なくとも部分的に閉鎖位置で一体型容器本体の口開放部に挿入可能であるように寸法決め可能な直径及び高さを有することができる。たとえば、口開放部の直径は、ストッパの直径と同じ大きさとすることができる。ストッパは、少なくとも部分的に弾性であってもよく、さらに／または、特定の圧力で口に導入されてもよく、または口開放部の直径は、ストッパの直径よりも最小限度に大きくてもよい。

［００２０］ストッパは、第１領域に第１の直径を有し、第２領域に第２の直径を有することができる。たとえば、第１の直径は、口開放部の内部表面と協働して、ストッパが、この第１の領域と共に、非正嵌合で口開放部内に位置決めできるように寸法決めされてもよい。たとえば、第２の直径は、第１の直径よりも大きくすることができる。

［００２１］上述したように、第１の直径は、口開放部の内部表面と協働して、第１の直径を有する第１の円形シリンダを含むストッパが、非正嵌合で口開放部内に位置決めできるように、寸法決めされてもよい。第２の直径は、第１の直径よりも大きくすることができるので、第２の直径を有する第２の円形シリンダを口開放部に導入することができない。第２の円形シリンダは、ストッパを閉鎖位置から開放位置に移動させるための把持要素として機能することができる。

［００２２］閉鎖部は、円形コーンの形態で設計することができる。たとえば、円形コーンは、先端が切り取られた円形コーンであってもよい。たとえば、口開放部の最大直径は、口開放部の内部表面と協働して、閉鎖部が非正嵌合で口開放部内に位置決めできるように寸法が決定されてもよい。

［００２３］ 円形コーンは、直径（円形コーンの最大直径）および高さを有することができ、この高さは、円形コーンが、閉鎖位置にある繊維を含む一体型容器本体の口開放部に、少なくとも部分的に導入できるように寸法が決定されてもよい。たとえば、口開放部の直径は、円形コーンの直径と同じ大きさであってもよく、円形コーンは、少なくとも部分的に弾性であってもよく、さらに／または、特定の圧力で口に導入されてもよく、または口開放部の直径は、円形コーンの直径より最小限度に大きくてもよい。

［００２４］円形コーンは、直線または傾斜した円形コーンとすることができる。

［００２５］円形コーンは、円形シリンダを更に含むことができる。たとえば、円形コーンの最大径と円形シリンダの直径とを同一にすることができる。たとえば、直径は、口開放部の内部表面と協働して、閉鎖部が非正嵌合で口開放部内に位置決めできるように寸法が決定されてもよい。

［００２６］次いで、円形コーンおよび円形シリンダの両方が、口開放部の内部表面と協働して口開放部に非正嵌合で閉鎖部を位置決めし、それによって容器本体を閉鎖位置で閉鎖することができる。

［００２７］円形コーンは、第１の円形シリンダおよび第２の円形シリンダを含むことができる。たとえば、円形コーンの最大径と第１の円形シリンダの直径とを同じ大きさにすることができ、第２の円形シリンダの直径を円形コーンの最大径より大きくすることができる。たとえば、最大直径は、口開放部の内部表面と協働して、閉鎖部が非正嵌合で口開放部内に位置決めできるような寸法にすることができる。

［００２８］前述で指定した特徴は、円形コーンと第１の円形シリンダに当てはまる。第２の円形シリンダの直径は、第２の円形シリンダが口開放部に導入されないように、円形コーンの直径よりも大きくすることができる。第２の円形シリンダは、閉鎖部を閉鎖位置から開放位置に移動させるための把持要素として機能することができる。

［００２９］閉鎖部は、湾曲した先端部を含むことができる円形コーンの形態で設計することができる。

［００３０］閉鎖部は、逆クラウンキャップの形態で設計することができる。

［００３１］クラウンキャップは、高さにおいて、蓋領域に第１の直径を有し、圧着領域に第２の直径を有することができる。第１の直径は、第２の直径よりも小さくすることができる。第２の直径および高さは、閉鎖部が、閉鎖位置において、繊維を含む一体型容器本体の口開放部内に少なくとも部分的に挿入可能であるように、寸法を決めることができる。たとえば、口開放部の直径は、閉鎖部の第２の直径と同じ大きさとすることができ、その結果、閉鎖部は、口開放部の内部表面と協働して、口開放部内に非正嵌合で少なくとも部分的に位置決めすることができ、それによって容器本体を閉鎖することができる。

［００３２］容器内に存在する製品と接触することができる閉鎖部の少なくとも表面は、コーティングを含むことができる。たとえば、コーティングは、食品安全性および／または生物分解可能性および／または堆肥化可能性および／または液体に対して耐性を有してもよい。閉鎖部は、ワックスによるコーティングを含むことができる。

［００３３］閉鎖部は、容器本体に被拘束的に（ｃａｐｔｉｖｅ ｍａｎｎｅｒ）接続することができる被拘束的固定装置を含むことができる。たとえば、被拘束的固定装置は、生物学的に分解可能性および／または堆肥化可能性を有する材料を含むことができる。

［００３４］閉鎖部は、繊維、たとえば、木材および／またはセルロース繊維、紙の繊維、または厚紙を含むことができる。上記の説明は繊維にも適用できる。

［００３５］閉鎖部はコルクを含有する材料を含むことができる。

［００３６］たとえば、例えばボトル形状の容器のための閉鎖部は、２ｃｍから７ｃｍの範囲の高さおよび１ｃｍから３ｃｍの範囲の直径を有することができる。

［００３７］上記又は下記のような容器の為の容器本体の製造方法を提供する。

［００３８］容器本体は一体に製造することができ、たとえば、繊維含有パルプを用いることができる。製造される容器本体の外部輪郭のネガ形状を構成する金型を使用することができる。あるいは、射出成形法を用いて容器本体を製造することもできる。上記の特徴は、繊維含有パルプの繊維にも適用することができる。

［００３９］上記又は下記に記載された容器に使用する為の閉鎖部を製造する方法が提供される。

［００４０］閉鎖部は、たとえば、繊維含有パルプを使用して製造することができるが、コルク含有材料のような他の材料を使用することもできる。繊維は、木材および／またはセルロース繊維、ならびに／または紙または厚紙で作られた繊維を含むことができる。さらに、上述した特徴を繊維に適用することができる。製造される閉鎖部の外部輪郭のネガ形状を構成する金型を使用して、閉鎖部を製造することができる。また、閉鎖部は射出成形法によって製造することもできる。

［００４１］上記または下記の容器の為の閉鎖部の製造方法に従って製造された閉鎖部によって、上記または下記の容器の為の閉鎖部の製造方法に従って製造された容器本体を閉鎖するための装置が提供される。

［００４２］また、上記または下記に説明されたように容器に使用される放棄本体を製造する方法によって製造された容器本体を、上記または下記に説明されたように容器に使用される閉鎖部の製造方法によって製造された閉鎖部により、閉鎖部によって容器本体を閉鎖する装置によって閉鎖する方法を提供する。

［００４３］さらに、繊維を含む一体型容器本体を閉鎖手段によって閉鎖するための装置が提供され、たとえば、この閉鎖手段は、容器本体の口開口部の内部表面と協働して、少なくとも部分的に口開放部内に非正嵌合で閉鎖位置に位置決めされ、それによって容器本体が閉鎖される。

［００４４］さらに、繊維を含む一体型容器本体を、閉鎖手段によって容器本体を閉鎖するための（たとえば、前節で述べた）装置によって、閉鎖手段により閉鎖するための方法が提供される。たとえば、閉鎖部は、容器本体の口開放部の内部表面と協働して、少なくとも部分的に非正嵌合で口開放部内の閉鎖位置に位置決めでき、容器本体はそれによって閉鎖可能である。

［００４５］さらに、少なくとも部分的に閉鎖位置で容器の口開放部に挿入することができ、口開放部の内部表面と協働して、少なくとも部分的に口開放部内に非正嵌合で位置決めすることができ、それによって容器本体を閉鎖することができる閉鎖部が提供され、閉鎖部は、閉鎖位置から容器本体の完全に外側の開放位置に移動するように更に設計され、閉鎖部は、繊維含有材料を含む。

［００４６］さらに、繊維含有材料から容器を製造するするための装置と、繊維含有材料から閉鎖部を製造するための装置と、容器を閉鎖するための装置と、閉鎖部で容器が閉鎖される位置まで容器および閉鎖部を運送するための運送装置と、を含む、密封された繊維含有容器を製造するためのシステムが提供される。

［００４７］運送装置は、少なくとも曲がりくねった運送経路に沿った領域において、容器、閉鎖部、および／または、閉鎖容器を運送する運送星型接続部（ｔｒａｎｓｐｏｒｔ ｓｔａｒｓ）であってよい。

［００４８］閉鎖部は、容器口に挿入する前に蓋締め機内のツールによって僅かに圧縮することができ、その結果、直径が小さくなる。

［００４９］同様に、容器が閉鎖された後、閉鎖部および容器に適用することができるワイヤ形状の閉鎖部ロックが意図される。特に、これは、周囲の領域よりも小さい直径を有する容器の領域内に、容器の口に向かって配置することができ、特に、この領域内で容器を囲むように締め付けることができる。

［００５０］パルプの代わりに、容器および／または閉鎖部を乾燥繊維で代替的に作ることができる。

［００５１］方法、容器、閉鎖部及び装置の全ての態様は、相互に排他的でない限り、相互に使用し又は組み合わせることができる。

［００５２］添付の図は、よりよく理解し、説明するために、本発明の態様および／または例示的な実施形態を例示として示す。
図１は、閉鎖部の第１の実施形態を示す。 図２は、閉鎖部の第２の実施形態を示す。 図３は、閉鎖部の第３の実施形態を示す。 図４は、閉鎖部の第４の実施形態を示す。 図５は、閉鎖部の第５の実施形態を示す。 図６は、閉鎖部の第６の実施形態を示す。 図７は、閉鎖部の第７の実施形態を示す。 図８は、閉鎖部の第８の実施形態を示す。 図９は、閉鎖部の第９の実施形態を示す。 図１０は、開けられた位置の閉鎖部を示す。 図１１は、閉じられた位置の閉鎖部を示す。

図面の詳細な説明

［００５３］図１は、円形シリンダストッパ１の形態で設計された閉鎖部１の第１の実施形態を示す。ストッパ１は、直径ｄ１および高さｈ１を有することができ、これらの寸法は、ストッパ１が、少なくとも部分的に、繊維を含む一体型容器本体の口開放部内に閉鎖位置で挿入可能であるようにすることができる。たとえば、口開放部の直径はストッパ１の直径ｄ１と同じ大きさであり、ストッパ１は少なくとも部分的に弾性であってもよいし、或いはある程度の圧力で口に導入してもよいし、口開放部の直径をストッパ１の直径ｄ１よりも最小に大きくしてもよい。

［００５４］ストッパ１は、開口部の内部表面と協働して、口開放部内に少なくとも部分的に非正嵌合で位置決めすることができ、それによって容器本体を閉じることができる。

［００５５］図２は、第１の直径ｄ１を有する第１の円形シリンダ１と、第２の直径ｄ２を有する第２の円形シリンダ３を用いてストッパ２として設計された閉鎖部２の第２の実施形態を示す。図１で説明したように、第１の直径ｄ１は、開口部の内部表面と協働して、ストッパ２が第１の円形シリンダ１とともに口開放部内に非正嵌合で位置決めできるように寸法決めされる。第２の直径ｄ２は、第１の直径ｄ１よりも大きいので、第２の円形シリンダ３を開口部に導入することができない。第２の円形シリンダ３は、ストッパ２を閉鎖位置から開放位置にもたらすための把持要素として機能することができる。

［００５６］図３は、円形コーン５の形態で設計された閉鎖部５の第３の実施形態を示す。図において、これは直線状の円形コーン５であるが、これに代えて傾斜状の円形コーンを設けてもよい。円形コーン５は、直径ｄ３（円形コーン５の最大直径）および高さｈ３を有し、これらは、円形コーン５が、閉鎖位置において、少なくとも部分的に、繊維を含む一体型容器本体の口開放部内に導入できるような寸法にされる。たとえば、口開放部の直径は、円形コーン５の直径ｄ３と同じ大きさであり、円形コーン５は、少なくとも部分的に弾性であってもよく、さらに／または、特定の圧力で口に導入されてもよく、または、口開放部の直径は、円形コーン５の直径ｄ３より最小限度に大きくてもよい。

［００５７］円形コーン５は、口開放部の内部表面と協働して、少なくとも部分的に口開放部内に非正嵌合で位置決めすることができ、それによって容器本体を閉鎖することができる。

［００５８］図４は、閉鎖部６の第４の実施形態を示し、これは、円形コーン５と、直径ｄ３および高さｈの４を有する円形シリンダ４とを含む。図３で既に説明したように、直径ｄ３は、口開放部の内部表面と協働して、蓋６が非正嵌合で口開放部内に位置決めされ、それによって容器本体を閉鎖位置で閉鎖することができるように寸法決めされる。

［００５９］図５は、直径ｄ３および高さｈ４の円形コーン５および円形シリンダ４を含む閉鎖部７の第５の実施形態を示し、第４の直径ｄ４および第５の高さｈ５を有する更なる円形シリンダ１１を含む。更なる円形シリンダ１１の直径ｄ４は直径ｄ３より大きいので、更なる円形シリンダ１１を口開放部に導入することができない。更なる円形シリンダ１１は、閉鎖部７を閉鎖位置から開放位置に移動させるための把持要素として機能することができる。更なる円形シリンダ１１は、口領域の少なくとも一部分に載置することができる。

［００６０］図６は、先端を切り取った円形コーン８として設計された閉鎖部８の第６の実施形態を示す。この図において、直線状の先端を切り取った円形コーン８が示されているが、その代わりに、傾斜した先端を切り取った円形コーン８も提案することができる。先端を切り取った円形コーン８は、直径ｄ３（先端を切り取った円形コーン８の最大直径）および高さｈ６を有し、これらは、先端を切り取った円形コーン８が閉鎖位置において、少なくとも部分的に、繊維を含む一体型容器本体の口開放部に導入できるように、寸法が決められる。たとえば、口開放部の直径は、先端が切り取られた円形コーン８の直径ｄ３と同じ大きさであり、先端が切り取られた円形コーン８は、少なくとも部分的に弾性であってもよく、さらに／または、特定の圧力で口開放部に導入されてもよく、または、口開放部の直径は先端が切り取られた円形コーン８の直径ｄ３より最小限度に大きくてもよい。

［００６１］先端部が切り取られた円形コーン８は、口開放部の内部表面と協働して、少なくとも部分的に口開放部内に非正嵌合状態で位置決めすることができ、それによって容器本体を閉鎖することができる。

［００６２］図７は、閉鎖部９の第７の実施形態を示しており、これは先端が切り取られた円形コーン８と、直径ｄ３および高さｈの４を有する円形シリンダ４とを含んでいる。図６で既に説明したように、直径ｄ３は、口開放部の内部表面と協働して、閉鎖部９が非正嵌合で口開放部内に位置決めされ、それによって容器本体を閉鎖位置で閉鎖することができるように寸法決めされる。

［００６３］図８は、先端が切り取られた円形コーン８と、直径ｄ３および高さｈ４を有する円形シリンダ４とを含み、さらに、第４の直径ｄ４および第５の高さｈの５を有する更なる円形シリンダ１１を含む閉鎖部１０の第８の実施形態を示す。更なる円形シリンダ１１の直径ｄ４は、直径ｄ３よりも大きく、更なる円形シリンダ１１を口開放部に導入することができない。更なる円形シリンダ１１は、閉鎖部１０を閉鎖位置から開放位置に移動させるための把持要素として機能することができる。更なる円形シリンダ１１は、口領域の少なくとも一部分に載置することができる。

［００６４］図９は、逆クラウンキャップ１２の形態で設計された閉鎖部１２の第９の実施形態を示す。クラウンキャップは、高さｈ７において、蓋領域１３に第１の直径ｄ５を有し、圧着領域１４に第２の直径ｄ６を有する。高さｈ７は、５ ｍｍ～２０ ｍｍとすることができる。第１の直径ｄ５は、第２の直径ｄ６よりも小さい。第２の直径ｄ６および高さｈ７は、閉鎖部１２が閉鎖位置において少なくとも部分的に、繊維を含む一体型容器本体の口開口内に挿入可能であるように寸法決定することができる。たとえば、口開放部の直径は、閉鎖部１２の第２の直径ｄ６と同じ大きさであるため、閉鎖部１２は、口開放部の内部表面と協働して、少なくとも部分的に口開放部内に非正嵌合で位置決めすることができ、それによって容器本体を閉鎖することができる。

［００６５］図１０は、開放位置における閉鎖部１５を示す。閉鎖部１５は、直径ｄ８、高さｈ８の円形円筒ストッパ１５の形態で設計されており、図示の容器本体の完全に外側に配置されている。直径ｄ７の口開放部１６を囲む口領域１７が容器本体上に見られる。図において、口領域１７は、一実施例として与えられた形状を有する。他の形状の場合、たとえば、上シャフトを設けなくてもよい。口領域１７は、閉鎖部１５が閉鎖位置で繊維を含む一体型容器本体の口開放部１６内に挿入されるときに安定化を提供するために、クランプ１８によって再保持される。

［００６６］閉鎖部１５の直径ｄ８および高さｈ８は、閉鎖部１５が、繊維を含む一体型容器本体の口開放部１６内に閉鎖位置で少なくとも部分的に挿入され、口開放部１６の内部表面１９と協働して、少なくとも部分的に非正嵌合で口開放部１６内に位置決めされ、それによって容器本体を閉鎖することができるように寸法決めされる。

［００６７］図１１は、閉鎖位置にある閉鎖部１５を示しており、この閉鎖部１５は、繊維を含む一体型容器の口開放部１６内に挿入されている。閉鎖部１５は、口開放部１６の内部表面１９と協働して、少なくとも部分的に口開放部１６内に非正嵌合で位置決めされ、それによって容器本体を閉鎖する。この図において、口領域は一実施例として与えられた形状を有する。他の形状の場合には、たとえば、上シャフトを設けなくてもよい。

Claims (18)

1. 繊維を含む一体型容器本体を有し、容器本体の為の閉鎖部（１，２，５，６，７，８，９，１０，１２）と、口開放部（１６）とを有する容器であって、
   前記閉鎖部（１，２，５，６，７，８，９，１０，１２）は、少なくとも部分的に口開放部（１６）内に閉鎖位置で導入され、前記閉鎖部（１，２，５，６，７，８，９，１０，１２）は、前記口開放部（１６）の内部表面（１９）と協働して、少なくとも部分的に前記口開放部（１６）内に非正嵌合で位置決めされ、それによって、前記容器本体が閉鎖され、前記閉鎖部（１，２，５，６，７，８，９，１０，１２）は、さらに、前記閉鎖位置から完全に前記容器本体の外側の開放位置に移動されるように設計されている、容器。
2. 前記閉鎖部は、円形シリンダストッパ（１、２、１５）の形で設計されている、請求項１に記載の容器。
3. 前記ストッパ（２）は、第１の領域における第１の直径（ｄ１）と、第２の領域における第２の直径（ｄ２）とを有し、たとえば、前記第１の直径（ｄ１）は、前記口開放部（１６）の内部表面（１９）と協働して、前記ストップパ（２）は前記口開放部（１６）内で前記第１の領域と非正嵌合で位置決めされ、たとえば、前記第２の直径（ｄ２）は、前記第１の直径（ｄ１）よりも大きい、請求項２に記載の容器。
4. 前記閉鎖部は、円形コーン（５，８）の形で設計され、たとえば、前記円形コーンは、先端を切り取った円形コーン（８）であり、たとえば、前記円形コーン（５，８）の最大直径（ｄ３）は、前記口開放部（１６）の前記内部表面（１９）と協働して、前記閉鎖部が非正嵌合で前記口開放部（１６）内に位置決めされるように寸法決めされる、請求項１に記載の容器。
5. 前記円形コーン（６，７，９，１０）は、円形シリンダ（４，１１）をさらに含み、たとえば、前記円形コーン（６，７，９，１０）の最大径（ｄ３）と前記円形シリンダ（４）の直径（ｄ３）とが同じ大きさであり、たとえば、前記直径（ｄ３）は、前記口開放部（１６）の前記内部表面（１９）と協働して、前記閉鎖部（６，７，９，１０）が前記口開放部（１６）内に非正嵌合で位置するように寸法決めされる、請求項４に記載の容器。
6. 前記円形コーン（７、１０）は、第１の円形シリンダ及び第２の円形シリンダ（４、１１）を有し、たとえば、前記円形コーン（７、１０）の最大径（ｄ３）と前記第１の円形シリンダ（４）の直径（ｄ３）とは同じ大きさであり、前記第２の円形シリンダ（１１）の直径（ｄ４）は、前記円形コーン（７、１０）の最大径（ｄ３）よりも大きく、たとえば、前記最大径（ｄ３）は、前記口開放部（１６）の前記内部表面（１９）と協働して、前記閉鎖部（７、１０）が前記口開放部（１６）内に非正嵌合で位置決めするように寸法決めされる、請求項４に記載の容器。
7. 前記閉鎖部は、曲がった先端部を含む円形コーンの形に設計されている、請求項１に記載の容器。
8. 前記閉鎖部は、逆クラウンキャップ（１２）の形で設計されている、請求項１に記載の容器。
9. 容器内に存在する製品と接触することができる前記閉鎖部の少なくともそれらの表面は、コーティングを含み、ここで、コーティングは、たとえば、食品安全性および／または生物分解可能性および／または堆肥化可能性を有し、さらに／または液体に対して耐性を有する、請求項１～８のいずれか一項に記載の容器。
10. 前記閉鎖部は、それを容器本体に非拘束的に接続する非拘束固定特徴部を含み、前記非拘束固定特徴部は、たとえば、生物分解可能性および／または堆肥化可能性を有する材料を含む、請求項１～９のいずれか一項に記載の容器。
11. 前記閉鎖部は、たとえば、木材および／またはセルロース繊維、紙の繊維または厚紙などの繊維を含む、請求項１～１０のいずれか一項に記載の容器。
12. 前記閉鎖部は、コルクを含む材料を含む、請求項１～１１のいずれか一項に記載の容器。
13. 請求項１～１２のいずれか一項に記載の容器と共に使用される容器本体を製造する方法。
14. 請求項１～１２のいずれか一項に記載の容器に使用される容器（１，２，５，６，７，８，９，１０，１２）を製造する方法。
15. 請求項１３に記載の方法により製造された容器本体を、請求項１４に記載の方法により製造された閉鎖部（１、２、５、６、７、８、９、１０、１２）によって閉鎖するための装置。
16. 請求項１５に記載の装置によって、請求項１４に記載の方法により製造された閉鎖部（１、２、５、６、７、８、９、１０、１２）によって、請求項１３に記載の方法によって製造された容器本体を閉鎖する方法。
17. 容器の口開放部（１６）に閉鎖位置で少なくとも部分的に挿入することができる閉鎖部（１、２、５、６、７、８、９、１０、１２）であって、
    前記閉鎖部（１、２、５、６、７、８、９、１０、１２）は、前記口開放部（１６）の内面（１９）と協働して、少なくとも部分的に前記口開放部（１６）内に非正嵌合で配置することができ、それによって前記容器本体を閉鎖することができ、前記閉鎖部（１、２、５、６、７、８、９、１０、１２）は、さらに、前記閉鎖位置から前記容器本体の完全に外側の開放位置に移動するように設計されており、前記閉鎖部は、繊維含有材料を含む、閉鎖部。
18. 繊維含有材料の容器を製造するための装置と、例えば、請求項１７に記載の繊維含有材料の閉鎖部を製造するための装置と、例えば、請求項１５または１６に記載の容器を閉鎖するための装置と、容器および閉鎖部を閉鎖部で前記容器が閉鎖される位置まで運送するための運送装置とを含む、例えば、請求項１～１２のいずれか一項に記載の密封された繊維含有容器を生産するためのシステム。

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