JP2024104470A - 鞍乗型車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】サイドカウルの内側に配置された熱交換器の容積の拡大と冷却効率の向上とを両立させることができる鞍乗型車両を提供すること。【解決手段】自動二輪車1は、オイルクーラ30の車幅方向の外方に配置されたサイドカウル10と、サイドカウル10の車幅方向の外方に配置されたガイド部材20とを備える。サイドカウル10には、オイルクーラ30よりも後方に位置する排風口14が形成されている。ガイド部材20は、排風口14の前方に配置されている。ガイド部材20は、排風口14の前方に位置しかつサイドカウル10に接続された第1接続部21と、第1接続部21から前方かつ車幅方向の外方に延びる外側面20Wとを有している。外側面20Wを流れる気流によって排風口14の圧力が低下し、排風口14からの空気の排出が促進され、オイルクーラ30を通る空気の量が増加する。【選択図】図1
Description
本発明は鞍乗型車両に関する。
従来から、ラジエータやオイルクーラなどの熱交換器と、熱交換器の左方および右方を覆うサイドカウルと、を備え、熱交換器を通過した空気を排出する排風口がサイドカウルに形成された鞍乗型車両が知られている。実開昭61-109886号公報には、熱交換器を通る空気の量を増やすことにより、熱交換器の冷却効率を向上させる技術が開示されている。
実開昭61-109886号公報には、図8に示すように、サイドカウル100の前端部に導風口101を形成し、サイドカウル100の内側にガイド板102を設けた自動二輪車が開示されている。サイドカウル100とガイド板102との間には、空気が流れる流路110が形成されている。排風口103の近傍には、流路110から空気が導出される導出口104が形成されている。導風口101から流路110に流入した空気は、流路110を流れることによって増速され、導出口104から導出される。増速された空気の流れにより、排風口103の空気の圧力が低下する。これにより、ラジエータ105を通過した空気が排風口103から排出されることが促進される。ラジエータ105を通る空気の量が増えるので、ラジエータ105の冷却効率が向上する。
しかし、上記自動二輪車では、サイドカウル100の内側に、空気を増速させる流路110を形成するためのガイド板102を配置する必要がある。サイドカウル100の内側に、流路110およびガイド板102の設置スペースを確保しなければならない。そのため、ラジエータ105の寸法が制約される。上記自動二輪車では、ラジエータ105の容積を大きくすることが難しい。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、サイドカウルの内側に配置された熱交換器の容積の拡大と冷却効率の向上とを両立させることができる鞍乗型車両を提供することである。
ここに開示される鞍乗型車両は、熱交換器と、前記熱交換器に対して車幅方向の外方に配置され、前記熱交換器よりも後方に排風口が形成されたサイドカウルと、前記サイドカウルの車幅方向の外方かつ前記排風口の前方に配置されたガイド部材と、を備える。前記ガイド部材は、前記排風口の前方に位置しかつ前記サイドカウルに接続された第1接続部と、前記第1接続部から前方かつ車幅方向の外方に延びる外側面と、を有している。
上記鞍乗型車両によれば、ガイド部材はサイドカウルから前方に延びるだけでなく車幅方向の外方にも延びているので、水平断面において、ガイド部材の外側面の長さはサイドカウルの長さよりも長くなる。ガイド部材の外側面に沿って流れる空気の速度は比較的大きくなるので、排風口の圧力が低下する。よって、排風口からの空気の排出が促進されるので、熱交換器を流れる空気の量は増加する。したがって、熱交換器の冷却効率を向上させることができる。ここで、ガイド部材はサイドカウルの外側に配置されているので、ガイド部材の設置に伴って熱交換器の容積が制約されることはない。したがって、熱交換器の容積を拡大することができる。上記鞍乗型車両によれば、熱交換器の容積の拡大と冷却効率の向上とを両立させることができる。
前記排風口を通る水平断面において、前記サイドカウルは前記排風口から前方かつ車幅方向の内方に延び、前記ガイド部材の前記外側面は前方かつ車幅方向の外方に延びていてもよい。
前記排風口を通る水平断面において、前記ガイド部材の前記外側面は、車両前後方向の後方に延びる前部と、前記前部の後端から車幅方向の内方に延びる後部と、を有していてもよい。
このことにより、ガイド部材の外側面に沿って空気を円滑に流すことができる。排風口からの空気の排出を効果的に促進することができるので、熱交換器の冷却効率を向上させることができる。
前記排風口を通る水平断面において、前記ガイド部材の前記外側面は、前記排風口に向かって湾曲していてもよい。
このことにより、ガイド部材の外側面に沿って空気を円滑に流すことができる。排風口からの空気の排出を効果的に促進することができるので、熱交換器の冷却効率を向上させることができる。
前記ガイド部材は、前記外側面を有するプレート部を有していてもよい。前記プレート部は、前記サイドカウルから車幅方向の外方に離間していてもよい。
このことにより、ガイド部材がブロック体の場合と比べて、ガイド部材の重量化を抑えながら、ガイド部材の外側面と排風口との車幅方向の距離を確保することができる。ガイド部材の外側面に沿って流れる空気により、排風口の圧力を十分に低下させることができる。よって、排風口からの空気の排出を効果的に促進することができるので、熱交換器の冷却効率を向上させることができる。
前記ガイド部材は、前記第1接続部の下方に位置しかつ前記サイドカウルに接続された第2接続部を有していてもよい。前記ガイド部材と前記サイドカウルとにより、前方に開口する流入口と下方に開口する流出口とを有するダクトが区画されていてもよい。
このことにより、ガイド部材の外側面に沿って排風口に向けて空気を円滑に流すことができるとともに、サイドカウルの外側面に沿って流れる空気を流出口から下方に流すことができる。ガイド部材の外側面に沿った空気の流れが、サイドカウルの外側面に沿った空気の流れよって乱されることを防止することができる。
前記ダクトは、前記排風口の上端よりも下方かつ前記排風口の下端よりも上方に位置し、かつ、後方に開口していない閉鎖部を有していてもよい。
このことにより、ガイド部材の外側面に沿った空気の流れがサイドカウルの外側面に沿った空気の流れによって乱されることを、閉鎖部によって防止することができる。
前記閉鎖部の車両上下方向の寸法は、前記排風口の車両上下方向の寸法の1/2以上であってもよい。
このことにより、閉鎖部の車両上下方向の寸法が比較的大きいので、ガイド部材の外側面に沿った空気の流れがサイドカウルの外側面に沿った空気の流れによって乱されることを、閉鎖部によって十分に防止することができる。
前記鞍乗型車両は、前記ダクトの内側に配置された導風板を備えていてもよい。
このことにより、ダクト内の気流を整流することができる。ガイド部材の空気抵抗を抑えることができる。
車両側面視において、前記第1接続部の長さは前記第2接続部の長さよりも長くてもよい。
前記ガイド部材の上端は、前記排風口の上端よりも上方に位置していてもよい。前記ガイド部材の下端は、前記排風口の下端よりも下方に位置していてもよい。
前記ガイド部材の前記第1接続部の車両上下方向の寸法は、前記排風口の車両上下方向の寸法以上であってもよい。
車両側面視において、前記排風口は後方かつ上方に延びていてもよい。
前記鞍乗型車両は、前記熱交換器の後方に配置された直列4気筒の内燃機関を備えていてもよい。
前述した通り、上記鞍乗型車両によれば、熱交換器の容積の拡大と冷却効率の向上とを両立させることができる。そのため、直列4気筒の内燃機関であっても、十分に冷却することができる。また、直列4気筒の内燃機関の車幅方向の寸法は比較的大きいので、サイドカウルの車幅方向の外方にガイド部材を追加したとしても、鞍乗型車両の車幅方向の増加割合は比較的小さく抑えられる。
本発明によれば、サイドカウルの内側に配置された熱交換器の容積の拡大と冷却効率の向上とを両立させることができる。
以下、図面を参照しながら、鞍乗型車両の一実施形態について説明する。図1は、鞍乗型車両の一例である自動二輪車1の左側面図である。
以下の説明では特に断らない限り、前、後、左、右、上、下とは、乗員が乗車せずかつ荷物が載せられていない自動二輪車1が水平面上に直立した状態で停止している場合に、シート4に着座した仮想的な乗員から見た前、後、左、右、上、下をそれぞれ意味するものとする。図中のF、Rr、L、R、U、Dは、それぞれ前、後、左、右、上、下を表す。
自動二輪車1は、ヘッドパイプ2Aを有する車体フレーム2と、車体フレーム2に支持された内燃機関(以下、エンジンという)3と、車体フレーム2に支持されたシート4と、燃料タンク5と、前輪6と、後輪7と、フロントカウル8と、左右のサイドカウル10と、左右のガイド部材20とを備えている。
ヘッドパイプ2Aにはステアリング軸(図示せず)が左右に回転可能に挿入されている。ステアリング軸の上部にはハンドルバー15が固定されている。ステアリング軸の下部にはフロントフォーク9が固定されている。フロントフォーク9の下端部は、前輪6の車軸6Sに接続されている。
燃料タンク5はヘッドパイプ2Aの後方に配置されている。シート4は燃料タンク5の後方に配置されている。燃料タンク5およびシート4は、エンジン3の上方に配置されている。後輪7は、チェーン等の動力伝達部材(図示せず)を介してエンジン3に接続されている。後輪7はエンジン3によって駆動される駆動輪である。後輪7は、リアアーム11の後端部に接続されている。リアアーム11の前端部は、ピボット軸12により車体フレーム2に揺動可能に接続されている。
フロントカウル8はヘッドパイプ2Aの前方に配置されている。フロントカウル8は、前輪6の上方に配置されている。
図2は、自動二輪車1の一部を模式的に示した水平断面図であり、図1のII-II線断面図である。図2に示すように、自動二輪車1は、熱交換器の一例であるオイルクーラ30を備えている。オイルクーラ30とエンジン3とは、図示しない配管を介して接続されている。エンジン3の油は、オイルクーラ30によって冷却される。自動二輪車1が走行すると、前方から後方に向かって空気が流れる。オイルクーラ30の外部を流れる空気A1は、オイルクーラ30の内部を流れる油と熱交換を行う。これにより、油は空気A1によって冷却される。
エンジン3の形態は特に限定されないが、本実施形態では直列4気筒の内燃機関である。エンジン3は、車幅方向に並んだ4つの気筒3Aを有している。4つの気筒3Aは左右方向に並んでいる。オイルクーラ30の後方には、排気管32が配置されている。
サイドカウル10は、オイルクーラ30に対して車幅方向の外方に配置されている。なお、車幅方向の外方とは、車両中心線CLから遠ざかる方を言う。車幅方向の内方とは、車両中心線CLに近づく方を言う。左のサイドカウル10はオイルクーラ30の左方に配置され、右のサイドカウル10はオイルクーラ30の右方に配置されている。図1に示すように、本実施形態ではサイドカウル10はフロントカウル8と別体であり、フロントカウル8に接続されている。ただし、サイドカウル10はフロントカウル8と一体的に形成されていてもよい。
サイドカウル10には、排風口14が形成されている。車両側面視において、排風口14は後方かつ上方に延びている。車両側面視において、排風口14は真っ直ぐに延びている。ただし、車両側面視において、排風口14は曲がっていてもよい。図2に示すように、排風口14はオイルクーラ30よりも後方に形成されている。オイルクーラ30を通った空気は、排風口14から排出される(図2の矢印A2参照)。
次に、ガイド部材20について説明する。図3は、左のガイド部材20および左のサイドカウル10を自動二輪車1の左方から見た側面図である。図4は、自動二輪車1の左半部の正面図である。ただし、図4においてオイルクーラ30の図示は省略している。図5は、左のガイド部材20および左のサイドカウル10を自動二輪車1の前方から見た斜視図である。図6は、左のガイド部材20および左のサイドカウル10を自動二輪車1の後方から見た斜視図である。なお、左右のガイド部材20は、車両中心線CLに関して左右対称である。以下では、左のガイド部材20について説明し、右のガイド部材20の説明は省略することとする。
ガイド部材20は、自動二輪車1の走行に伴って発生する後方に流れる空気の流れ(すなわち風)をガイドする部材である。ガイド部材20はサイドカウル10に取り付けられている。ガイド部材20は、サイドカウル10の車幅方向の外方に配置されている。左のガイド部材20は、左のサイドカウル10の左方に配置されている。図4に示すように、ガイド部材20は、サイドカウル10の外側面10Wから車幅方向の外方に突出している。左のガイド部材20は、左のサイドカウル10の外側面10Wから左方に突出している。
図3に示すように、ガイド部材20は排風口14の前方に配置されている。ここでは、ガイド部材20の上端20tは、排風口14の上端14tよりも上方に位置している。ガイド部材20の下端20bは、排風口14の下端14bよりも下方に位置している。図2に示すように、排風口14を通る水平断面において、ガイド部材20は排風口14の前方に配置されている。なお、排風口14を通る水平断面は、排風口14の上端14t以下かつ下端14b以上の水平断面と同義である。排風口14を通る水平断面において、サイドカウル10は排風口14から前方かつ車幅方向の内方に延びている。
ガイド部材20はプレート状に形成されている。図3に示すように、ガイド部材20は、サイドカウル10に接続された第1接続部21および第2接続部22と、外側面20Wを有するプレート部23とを有している。第2接続部22は第1接続部21の下方に位置している。図2に示すように、プレート部23はサイドカウル10から車幅方向の外方に離間している。
外側面20Wは、第1接続部21から前方かつ車幅方向の外方に延びている。排風口14を通る水平断面において、外側面20Wは前方かつ車幅方向の外方に延びている。排風口14を通る水平断面において、外側面20Wは、前縁20Waと、前縁20Waから車両前後方向の後方に延びる前部20Wbと、前部20Wbの後端から車幅方向の内方に延びる後部20Wcとを有している。排風口14を通る水平断面において、車両中心線CLと平行な線(図示せず)と前部20Wbとのなす角は45度未満であり、車両中心線CLと平行な線と後部20Wcとのなす角は45度以上かつ90度以下である。排風口14を通る水平断面において、外側面20Wは排風口14に向かって湾曲している。
図3に示すように、第1接続部21および第2接続部22は、後方かつ下方に延びている。ここでは、車両側面視において、第1接続部21の長さL21は第2接続部22の長さL22よりも長い。第1接続部21の車両上下方向の寸法H21は、排風口14の車両上下方向の寸法H14以上となっている。
図5および図6に示すように、プレート部23の上部は、第1接続部21から下方かつ車幅方向の外方に向かって延びており、プレート部23の下部は、第2接続部22から上方かつ車幅方向の外方に向かって延びている。ガイド部材20とサイドカウル10とにより、空気を流通させるダクト40が区画されている。図5に示すように、ダクト40は、前方に開口する流入口41を有している。図6に示すように、ダクト40は、下方に開口する流出口42を有している。
図3に示すように、ダクト40は後方かつ下方に延びているので、ダクト40は後方に開口していない閉鎖部44を有している。閉鎖部44は排風口14の前方に配置されている。また、閉鎖部44は、排風口14の上端14tよりも下方かつ下端14bよりも上方に配置されている。閉鎖部44の車両上下方向の寸法H44は特に限定されないが、ここでは排風口14の車両上下方向の寸法H14の1/2以上となっており、H14の2/3以上となっている。なお、H44はH14と等しくてもよい。
図5に示すように、ダクト40の内側には、導風板46が設けられている。導風板46は、サイドカウル10の外側面10Wから車幅方向の外方に延びている。また、導風板46は後方かつ下方に延びている。ここでは、ダクト40の内側に1枚の導風板46が設けられている。ただし、導風板46の枚数は特に限定されない。また、導風板46は無くてもよい。
図3に示すように、車両側面視において、ガイド部材20の前縁20Waはサイドカウル10の前縁10Wa(図5参照)と一致している。車両側面視において、ガイド部材20の前縁20Waの湾曲形状は、サイドカウル10の前縁10Waの湾曲形状と同一となっている。ただし、前縁20Waおよび前縁10Waの形状は特に限定されず、前縁20Waの形状と前縁10Waの形状とが異なっていてもよい。
図1に示すように、本実施形態では、ガイド部材20の一部および排風口14の一部は前輪6の車軸6Sよりも上方に位置し、ガイド部材20の他の一部および排風口14の他の一部は前輪6の車軸6Sよりも下方に位置している。ダクト40の流出口42(図6参照)は、前輪6の車軸6Sよりも下方に位置している。ただし、ガイド部材20、排風口14、およびダクト40の流出口42の位置は特に限定されない。ガイド部材20の全部および排風口14の全部が前輪6の車軸6Sよりも下方に位置していてもよく、上方に位置していてもよい。ダクト40の流出口42の一部または全部が前輪6の車軸6Sよりも上方に位置していてもよい。
以上が自動二輪車1の構成である。前述したように、自動二輪車1が走行すると、前方から後方に向かって空気が流れ、この空気によってオイルクーラ30内の油が冷却される。次に、空気の流れについて説明する。
図7に示すように、後方に向かって流れる一部の空気A1は、オイルクーラ30を通過し、オイルクーラ30内の油を冷却する。オイルクーラ30を通過した一部の空気A2は、サイドカウル10の排風口14から排出される。
後方に向かって流れる他の一部の空気A4は、流入口41からダクト40内に流入する。ダクト40は閉鎖部44を有し、後方かつ下方に延びているので、ダクト40内を流れる空気A5は、流出口42から下方に排出される。
後方に向かって流れる他の一部の空気A6は、ダクト40の外部を流れる。ガイド部材20の外側面20Wは排風口14に向かって湾曲しているので、ダクト40の外部を流れる一部の空気A7は、排風口14に向けてガイド部材20の外側面20Wに沿って流れる。
ガイド部材20の外側面20Wの長さは、サイドカウル10の長さよりも長いため、外側面20Wに沿って流れる空気A7の速度は、サイドカウル10の表面に沿って流れる空気A3の速度よりも大きい。そのため、空気A7の下流側の圧力は、空気A3の下流側の圧力よりも低くなる。排風口14の内側と外側とにおいて圧力差が発生し、排風口14の外側の圧力は内側の圧力よりも低くなる。それらの圧力差によって、排風口14からの空気A2の排出が促進され、排風口14から排出される空気A2の量が増加する。それに伴い、オイルクーラ30を流れる空気A1の量が増加する。したがって、オイルクーラ30の冷却効率が向上する。
本実施形態によれば、以下に説明するような効果を得ることができる。
本実施形態に係る自動二輪車1は、サイドカウル10の車幅方向の外方かつ排風口14の前方に配置されたガイド部材20を備えているので、前述したように排風口14からの空気の排出を促進することができる。オイルクーラ30を流れる空気の量を増大させることができるので、オイルクーラ30の冷却効率を向上させることができる。ここで、ガイド部材20はサイドカウル10の外側に配置されているので、ガイド部材20の設置に伴ってオイルクーラ30の容積を小さくする必要はない。オイルクーラ30の容積を大きく確保することができる。したがって、本実施形態によれば、オイルクーラ30の容積の拡大と冷却効率の向上とを両立させることができる。
本実施形態によれば、排風口14を通る水平断面において、ガイド部材20の外側面20Wは、車両前後方向の後方に延びる前部20Wbと、前部20Wbの後端から車幅方向の内方に延びる後部20Wcとを有している。このことにより、ガイド部材20の外側面20Wに沿って空気を円滑に流すことができる。排風口14からの空気の排出を効果的に促進することができるので、オイルクーラ30の冷却効率を向上させることができる。
本実施形態によれば、排風口14を通る水平断面において、ガイド部材20の外側面20Wは排風口14に向かって湾曲している。このことにより、ガイド部材20の外側面20Wに沿って空気を円滑に流すことができる。排風口14からの空気の排出を効果的に促進することができるので、オイルクーラ30の冷却効率を向上させることができる。
ガイド部材20の構成は特に限定されない。ガイド部材20はブロック体であってもよい。しかし、本実施形態によれば、ガイド部材20はプレート部23を有し、プレート部23はサイドカウル10から車幅方向の外方に離間している。ガイド部材20がブロック体である場合に比べて、ガイド部材20の重量化を抑えながら、ガイド部材20の外側面20Wと排風口14との車幅方向の距離を確保することができる。ガイド部材20の外側面20Wに沿って流れる空気A7により、排風口14の圧力を十分に低下させることができる。排風口14からの空気の排出を効果的に促進することができるので、オイルクーラ30の冷却効率を向上させることができる。
本実施形態によれば、ガイド部材20はサイドカウル10と共にダクト40を区画している。ダクト40は、前方に開口する流入口41と、下方に開口する流出口42とを有している。このことにより、ガイド部材20の外側面20Wに沿って排風口14に向けて空気を円滑に流すことができるとともに、サイドカウル10の外側面10Wに沿って流れる空気を流出口42から下方に流すことができる。これにより、図7に示すように、ガイド部材20の外側面20Wに沿って流れる空気A7が、サイドカウル10の外側面10Wに沿って流れる空気A5によって乱されることを防止することができる。
本実施形態によれば、ダクト40は、排風口14の上端14tよりも下方かつ下端14bよりも上方に位置し、かつ、後方に開口していない閉鎖部44を有している(図3参照)。ガイド部材20の外側面20Wに沿って流れる空気がサイドカウル10の外側面10Wに沿って流れる空気によって乱されることを、閉鎖部44によって防止することができる。
閉鎖部44の寸法は特に限定されないが、本実施形態では、閉鎖部44の車両上下方向の寸法H44は、排風口14の車両上下方向の寸法H14の1/2以上である。閉鎖部44の寸法が比較的大きいので、ガイド部材20の外側面20Wに沿って流れる空気がサイドカウル10の外側面10Wに沿って流れる空気によって乱されることを、閉鎖部44によって十分に防止することができる。
本実施形態によれば、ダクト40の内側に導風板46が配置されている。このことにより、ダクト40内の気流を整流することができる。そのため、ガイド部材20の空気抵抗を抑えることができる。
本実施形態によれば、エンジン3は直列4気筒エンジンである。前述した通り、本実施形態によれば、オイルクーラ30の容積の拡大と冷却効率の向上とを両立させることができる。そのため、比較的大型の直列4気筒エンジンであっても、十分に冷却することができる。また、直列4気筒エンジンの車幅方向の寸法は比較的大きいので、サイドカウル10の車幅方向の外方にガイド部材20を追加したとしても、単気筒エンジンの場合と比べて、自動二輪車1の車幅方向の増加割合は比較的小さく抑えられる。
以上、鞍乗型車両の一実施形態について説明した。ただし、前記実施形態は一例に過ぎず、他にも様々な実施形態が可能である。
前記実施形態では、ガイド部材20はサイドカウル10と別体であり、サイドカウル10に取り付けられている。しかし、ガイド部材20の一部または全部がサイドカウル10と一体化されていてもよい。ガイド部材20の一部または全部はサイドカウル10と一体物であってもよい。
熱交換器はオイルクーラ30に限定されない。熱交換器は、例えば、エンジン3に接続されたラジエータであってもよい。
前記実施形態では、排風口14を通る水平断面において、サイドカウル10は排風口14から前方かつ車幅方向の内方に延びているが、車両中心線CLと平行に延びていてもよく、前方かつ車幅方向の外方に延びていてもよい。
前記実施形態では、ガイド部材20とサイドカウル10とによりダクト40が形成されているが、ダクト40は無くてもよい。例えば、ガイド部材20は、前記実施形態の流入口41および流出口42を塞ぐ部分を有していてもよい。
車両側面視において、第1接続部21の長さL21は、第2接続部22の長さL22と等しくてもよく、第2接続部22の長さL22よりも短くてもよい。第1接続部21の車両上下方向の寸法H21は、排風口14の車両上下方向の寸法H14よりも小さくてもよい。
ガイド部材20および排風口14の上下の寸法は特に限定されない。ガイド部材20の上端20tの位置は、排風口14の上端14t以下であってもよい。ガイド部材20の下端20bの位置は、排風口14の下端14b以上であってもよい。
車両側面視において、排風口14は鉛直方向に延びていてもよく、後方かつ下方に延びていてもよい。
鞍乗型車両とは、乗員が跨がって乗車する車両のことである。鞍乗型車両は自動二輪車1に限定されない。鞍乗型車両は、例えば、自動三輪車、ATV(All Terrain vehicle)、スノーモービルであってもよい。
1…自動二輪車(鞍乗型車両)、3…内燃機関、10…サイドカウル、14…排風口、20…ガイド部材、20W…外側面、20Wb…外側面の前部、20Wc…外側面の後部、21…第1接続部、22…第2接続部、23…プレート部、30…オイルクーラ(熱交換器)、40…ダクト、41…流入口、42…流出口、44…閉鎖部、46…導風板
Claims (14)
- 熱交換器と、
前記熱交換器に対して車幅方向の外方に配置され、前記熱交換器よりも後方に排風口が形成されたサイドカウルと、
前記サイドカウルの車幅方向の外方かつ前記排風口の前方に配置されたガイド部材と、を備え、
前記ガイド部材は、前記排風口の前方に位置しかつ前記サイドカウルに接続された第1接続部と、前記第1接続部から前方かつ車幅方向の外方に延びる外側面と、を有している、鞍乗型車両。 - 前記排風口を通る水平断面において、前記サイドカウルは前記排風口から前方かつ車幅方向の内方に延び、前記ガイド部材の前記外側面は前方かつ車幅方向の外方に延びている、請求項1に記載の鞍乗型車両。
- 前記排風口を通る水平断面において、前記ガイド部材の前記外側面は、車両前後方向の後方に延びる前部と、前記前部の後端から車幅方向の内方に延びる後部と、を有している、請求項1に記載の鞍乗型車両。
- 前記排風口を通る水平断面において、前記ガイド部材の前記外側面は、前記排風口に向かって湾曲している、請求項1に記載の鞍乗型車両。
- 前記ガイド部材は、前記外側面を有するプレート部を有し、
前記プレート部は、前記サイドカウルから車幅方向の外方に離間している、請求項1に記載の鞍乗型車両。 - 前記ガイド部材は、前記第1接続部の下方に位置しかつ前記サイドカウルに接続された第2接続部を有し、
前記ガイド部材と前記サイドカウルとにより、前方に開口する流入口と下方に開口する流出口とを有するダクトが区画されている、請求項1に記載の鞍乗型車両。 - 前記ダクトは、前記排風口の上端よりも下方かつ前記排風口の下端よりも上方に位置し、かつ、後方に開口していない閉鎖部を有している、請求項6に記載の鞍乗型車両。
- 前記閉鎖部の車両上下方向の寸法は、前記排風口の車両上下方向の寸法の1/2以上である、請求項7に記載の鞍乗型車両。
- 前記ダクトの内側に配置された導風板を備えている、請求項6に記載の鞍乗型車両。
- 車両側面視において、前記第1接続部の長さは前記第2接続部の長さよりも長い、請求項6に記載の鞍乗型車両。
- 前記ガイド部材の上端は、前記排風口の上端よりも上方に位置し、
前記ガイド部材の下端は、前記排風口の下端よりも下方に位置している、請求項1に記載の鞍乗型車両。 - 前記ガイド部材の前記第1接続部の車両上下方向の寸法は、前記排風口の車両上下方向の寸法以上である、請求項1に記載の鞍乗型車両。
- 車両側面視において、前記排風口は後方かつ上方に延びている、請求項1に記載の鞍乗型車両。
- 前記熱交換器の後方に配置された直列4気筒の内燃機関を備えている、請求項1に記載の鞍乗型車両。
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